La Ma de Guido
La Ma de Guidoはスペイン、カタルーニャ地方の中心都市バルセロナ近郊の町、サバレルに本拠を置くレーベル。
残念ながら活動自体は数年前に終了している。
「イベリア半島の音楽の発見」をスローガンに掲げたレーベルでその個性的なレパートリーが目を引く。
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LMG2032
\3500→\2190 |
トリオ・ウェルテル
南欧の光に満ちた、ちょっと懐かしい音楽
クラリネット、バセット・ホルンとピアノ
イベリアの室内楽作品集
グミ/モンサルバーチェ/ウメト/アマルゴス/パロマル
アルベルト・グミ - Albert Gumi
(1965-):サルツ・デ・パトゥム、歌と踊り
ハビエル・モンサルバーチェ
- Xavier Montsalvatge
(1912-2002):
ピアノ三重奏曲 - 第3楽章 リトルネッロ(クラリネット、バセット・ホルンとピアノ編)
ラモン・ウメ - Ramon Humet
(1968-):2つのアンダルシア民謡
ジョアン・アルベルト・アマルゴス
- Joan
Albert Amargos (1950-):
4つの民謡(F. ガルシア・ロルカの古いスペイン民謡による)
エンリク・パロマル - Enric
Palomar (1964-):子守歌とセビリャーナ
ラモン・ウメ - Ramon Humet
(1968-):デュエンデ
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トリオ・ウェルテル - Trio Werther |
1998年録音。
てっきり前衛のこむずかしいアルバムかと思ったら、南欧の明るい日差しのようなにぎやかで楽しい管楽器音楽。

ちょっと珍しい編成の室内楽アルバムです。
演奏するのはクラリネット、バセットホルン、そしてピアノのトリオ。
バセットホルンはクラリネットの仲間の楽器で、モーツァルトの時代にはよく使われていましたが、現在ではあまり耳にする機会のない存在です。
このCDは、そのバセットホルンの魅力を生かすために作られた新しい作品を集めたもの。
とはいえ難解な現代音楽ではなく、スペインの民族音楽や舞曲のリズム、ジャズやポップスの要素なども感じられる親しみやすい音楽が並びます。
カタルーニャの祭りの音楽を思わせる曲や、アンダルシアの舞曲、フラメンコの情熱を感じさせる作品など、スペインの色彩が豊かに広がる内容。
珍しい楽器の響きと、明るくリズミカルなスペインの空気を気軽に楽しめるアルバムです。
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LMG2040
\3500→\2190
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美しいものだけでなく人間の暗い感情や不安、時に醜さを
ゴヤの絵画世界を音で描く異色の室内楽
リカルド・ラモーテ・デ・グリニョン (1899-1962):作品集
(1)ゴヤ
≫ No. 1. Mala noche
≫ No. 2. Que viene el coco!
≫ No. 3. El de la rollona
≫ No. 4. Bellos consejos
≫ No. 5. Se repulen
≫ No. 6. Las rinde el sueno
(2)メロディ
(3)即興曲
(4)世紀末のバガテル集
(5)トッカータ
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(1)バルシノ・アンサンブル
(2)トニ・ガルシア (コントラバス)
アドルフ・プラ (ピアノ)
(3)ジュゼップ・パゾス (チェロ)
アドルフ・プラ (ピアノ)
(4)ジュゼップ・パゾス (チェロ)
アドルフ・プラ (ピアノ)
(5)ベルナト・カスティリェジョ (フルート) |
録音:2000年7月15日~16日
スペイン、バルセロナ高等音楽院
エドゥアルド・トルドラ・ホール
カタルーニャの作曲家リカルド・ラモート・デ・グリニョン(1899-1962)の個性的な世界を紹介する興味深い一枚。
彼は音楽だけでなく絵画にも深い関心を持ち、とりわけゴヤの作品に強く惹かれていた作曲家である。美しいものだけでなく人間の暗い感情や不安、時に醜ささえ描き出したゴヤの芸術に触発され、音楽でも同様の表現が可能かを探求した。本盤に収められた《ゴヤ》はその問いから生まれた作品で、クラリネットやバス・クラリネット、チェロ、コントラバス、2台ピアノ、打楽器など10人の奏者による独特の編成を用い、ゴヤの絵画に漂う重く幻想的な雰囲気を音で描き出す。
またピアノ作品では、カタルーニャの色彩と詩的な叙情が豊かな音響の中に広がり、時に神秘的、時に不安に満ちた独特の表情を見せる。
スペイン内戦後の動乱の時代を生きた作曲家の感性が刻まれた音楽は、静かな内面性と強い個性をあわせ持つもの。知られざるスペイン近代音楽の魅力を発見できる一枚である。
ブックレットにも絵画が
カタルーニャの作曲家リカルド・ラモート・デ・グリニョン(1899-1962)の知られざる作品を集めた興味深い一枚。
とりわけ注目は10人の奏者のための室内楽《ゴヤ》。
スペインの巨匠画家ゴヤの世界に触発され、人間の不安や幻想的な情景を音楽で描こうとした異色作で、クラリネット、チェロ、コントラバス、2台ピアノ、打楽器など独特の編成が生む重厚で神秘的な響きが印象的です。
さらにピアノ作品やチェロ、コントラバスとの作品など、詩的で色彩豊かな小品も収録。
スペイン近代音楽の奥深さと個性的な作風を味わえる異色のアルバムです。
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LMG2036
\3500→\2190 |
知られざるスペイン・ロココ室内楽の魅力
プラ兄弟/バルセロナ・コンソート
フアン・バウティスタ・プラ - Juan Bautista
Pla (1720-1773)
ホセ・プラ - Jose Pla (1728-1762)
トリオ・ソナタ第29番 ト長調
トリオ・ソナタ第2番a ニ短調
トリオ・ソナタ第4番 ヘ長調
トリオ・ソナタ第15番 ト長調
トリオ・ソナタ第16番 イ短調
トリオ・ソナタ第13番 ハ長調
トリオ・ソナタ第12番 ト長調
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バルセロナ・コンソート - Barcelona Consort |
フアン・バウティスタ・プラ(Joan Baptista
Pla i Agusti 、1720年頃 - 1773年)は、スペインの作曲家、オーボエ奏者。
プラはスペインのカタルーニャ州で、カタルーニャの音楽家の家庭に生まれました。1751年以降、パドヴァ、シュトゥットガルト、ブリュッセル、パリ、ロンドンなど ヨーロッパの主要都市の多くで、室内楽奏者の弟ホセ・プラ・イ・アグスティ(1728-1762)とともに活動しました。
ホセの死後、フアン・バウティスタはオーボエ奏者とファゴット奏者としてリスボンに赴き、そこで亡くなりました。
プラ兄弟は、約30曲のトリオ・ソナタとフルートと弦楽のための協奏曲を含む何百もの写本を残しました。
ちなみにもう一人の兄弟、マヌエル・プラ(1725年頃-1766年)は、マドリッドの宮廷でヴァイオリニスト兼チェンバロ奏者でした。

お兄さんのフアン・バウティスタ・プラは1720年頃生まれなので、モーツァルトのお父さんレオポルドと同じくらいの作曲家。
弟の弟ホセ・プラ・イ・アグスティは1728年生まれなのでハイドンと同じくらい。
そんな、18世紀スペイン、カタルーニャに生まれた兄弟作曲家ジョアン&ジョゼプ・プラによるトリオ・ソナタ集です。
当時ヨーロッパではバロックの重厚な様式から、より軽やかで優雅な新しい音楽へと移り変わる時代にありました。
プラ兄弟の作品もまさにその過渡期の魅力を伝えるもの。
形式はバロックの伝統的なトリオ・ソナタながら、音楽は明るく歌うような旋律と軽やかなリズムに満ち、後の古典派を思わせる優雅さを備えています。
オーボエを中心とした柔らかな響きと親しみやすい旋律は、モーツァルト時代へと続く室内楽の楽しさを感じさせるもの。スペインでは当時、家庭での室内楽がそれほど盛んではなかったため、このような作品は貴重な存在でもあります。
バロックの名残と古典派の軽やかさが同居する、知られざるスペイン・ロココ室内楽の魅力を味わえる興味深いアルバムです。
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LMG2041
\3500→\2190 |
肖像画すら残っていない。
音だけが語る、スペイン・バロックの「秘められた」ベストセラー
2台のチェンバロが火花を散らす!スペイン・バロック鍵盤音楽の名曲
アントニオ・ソレール - Antonio Soler (1729-1783)
2台のチェンバロのための協奏曲
ハ長調
2台のチェンバロのための協奏曲
イ短調
2台のチェンバロのための協奏曲
ト長調
2台のチェンバロのための協奏曲
ヘ長調
2台のチェンバロのための協奏曲
イ長調
2台のチェンバロのための協奏曲
ニ長調 |
マリウ・バセル (チェンバロ)
ジョルディ・レグァント (チェンバロ) |
1日20時間の祈りと農耕。
その合間に、彼は『愉悦の音』を綴った。
アントニオ・ソレール。通称「ソレール神父」。
スペイン王家の墓所でもある厳格なエスコリアル修道院で、彼は31年もの間、一介の聖職者として過ごしました。睡眠時間を削り、祈りと農作業に明け暮れる禁欲的な日々。しかし、そんな静寂の中から生まれたのは、驚くほど色彩豊かで、舞踏のステップが聞こえてくるような躍動感あふれる音楽でした。
今回ご紹介するのは、彼の代表作である「2台のチェンバロのための協奏曲」。
もともとは、スペイン国王カルロス3世の王子ドン・ガブリエルの教育のために書かれたものと言われています。師匠と仰いだドメニコ・スカルラッティ譲りの華やかなテクニック、そしてスペインの乾いた太陽を感じさせるリズム。2台のチェンバロが火花を散らすように、あるいは恋人同士が語らうように絡み合う様は、これが修道院の中で書かれたとは信じがたいほどの「遊び心」に満ちています。
肖像画一枚すら残っていない謎多き神父が、愛弟子である王子のために遺したプライベートな音楽。
堅苦しい「協奏曲」のイメージを覆す、軽やかで優雅なひとときを、2台のチェンバロの贅沢な響きでお楽しみください。

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LMG2059
\3500→\2990
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スペインにこんな清楚で美しい室内楽作品があった
ペレ・ティントレル(1814-1891):室内楽作品集
四重奏曲(Quartetino)
協奏的大二重奏曲(Gran Duo
Concertant)
三重奏曲(Trio)
6つのハバネラ
1. マティルデ
2. アニータ
3. ケ・グスト
4. パンチータ
5. ネギータ
6. ケ・プラセ!
ベベ・レオンティナ
トロバドールのため息 |
レジェル・トリオ
バルバラ・ヴァルス=ヤグラ(ヴァイオリン)
ルイ・オリヴァー・アルゲレス(ヴィオラ)
カタリン・セントイールマイ(チェロ)
フランセスク・ブランコ(ピアノ)
ヴィクトリア・コルテス(ピアノ) |
録音:
1998年8月、ACEスタジオ(スペイン、ブジェル)
※Buger はマヨルカ島の町 ブジェル(Buger)
カタルーニャの作曲家ペレ・ティントレル(1814-1891)の知られざる室内楽を集めた興味深いアルバム。
ティントレルは19世紀スペイン音楽界の中心人物の一人で、バルセロナ音楽院で長く教育に携わり、数多くの作品を残しました。

19世紀スペイン音楽界の重要人物ペレ・ティントレル(1814-1891)の室内楽作品を集めた一枚。
カタルーニャに生まれたティントレルは若くしてマドリードで学び、その後パリでリスト門下の名教師ジメルマンに師事したピアニスト・作曲家。
帰国後はバルセロナ音楽院で長く教育に携わり、スペイン近代音楽の発展に大きな役割を果たしました。
本盤では優雅で歌心に満ちた《四重奏曲》、華やかな技巧が映える《協奏的大二重奏曲》、ロマン派的な抒情が広がる《三重奏曲》など、彼の室内楽の魅力をたっぷり収録。
さらにスペインらしいリズムが楽しい《6つのハバネラ》などの小品も収められ、サロン音楽の洗練された美しさと地中海的な明るさが同居する音楽世界が広がります。
フランス・ロマン派の香りを漂わせながらもどこか素朴で親しみやすい響きが魅力。
知られざる19世紀スペイン室内楽の豊かな魅力を再発見させてくれるアルバムです。

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弓で弾くビウエラ
14 - 16世紀アラゴン王国のビウエラ・デ・アルコ
カベソン/エンシーナ/ミラン/オルティス:声楽作品集
不詳/ラス・ウエルガス写本(18世紀)所収:Benedicamus
XIV (Haec est mater)
ルイス・ベネガス・デ・エネストロサ(1510頃-1577以後)/
アントニオ・デ・カベソン(1510-1566):Ave
maris stella(1557)
ディエゴ・オルティス(1510年頃-1570年頃):La
Espana(1553)
不詳/ウプサラ歌集(1556)所収:Para
verme
con ventura
フアン・デル・エンシナ(1468-1529):
No se puede llamar fe / Es
la causa bien
amar
アントニオ・デ・カベソン:Fabordon
del
1er tono llano y Glosado en el
tiple
ルイス・デ・ミラン(1500頃-1561):Romance
de Moriana
ルイス・ベネガス・デ・ネストロサ/アントニオ・デ・カベソン:O
gloriosa domina
不詳/ウプサラ歌集 所収:Como
puedo yo
bivir / No soy yo quien veis
bivir
アントニオ・デ・カベソン:
Fabordon del 1er tono llano
y Glosado
en las voces intermedias
フアン・デル・エンシナ:Mas
vale trocar
不詳/ウプサラ歌集 所収:
Que todos se passan en flores
/ Si la
noche haze escura
Que es de ti, desconsolado
不詳/ラス・ウエルガス写本
所収:Benedicamus
IX
ルイス・ベネガス・デ・ネストロサ/アントニオ・デ・カベソン:Pange
lingua
アントニオ・デ・カベソン:Fabordon
del
5°tono llano
不詳/ウプサラ歌集 所収:Un
dolor tengo
en el alma / Dime Robadora |
カンタール・アラ・ヴィオラ
ナディーヌ・バルベイジ(ソプラノ)
フェルナンド・マリン(ビウエラ・デ・アルコ) |
| 録音:2010年4月6-9日、アルタフリャ(スペイン、タラゴナ県)、聖アントニ隠修士修道院
イベリア半島北東部に栄えたアラゴン王国における、ヴィオラ・ダ・ガンバの祖先とも見なされる擦弦楽器ビウエラ・デ・アルコ(弓で弾くビウエラ)の音楽。

中世からルネサンスへ――スペイン音楽史の奥深い源流をたどる興味深いアルバム。本盤の主役は「ビウエラ・デ・アルコ」と呼ばれる弓弾きの弦楽器。これは後のヴィオラ・ダ・ガンバへとつながる楽器の祖先とも考えられ、14~16世紀のアラゴン王国で歌の伴奏などに用いられていました。当時のスペインでは宗教曲や宮廷歌曲、民謡など多くの声楽音楽が生まれ、それらを弓ヴィウエラが支える形で演奏されていたと言われます。本盤ではカベソン、エンシーナ、ミラン、オルティスらルネサンス期スペインの作曲家の作品を中心に、古い歌集《ウプサラ歌集》や《ラス・ウエルガス写本》に伝わる音楽も収録。歌うのはナディーヌ・バルベイジ、伴奏はフェルナンド・マリンによる歴史的復元楽器ビウエラ・デ・アルコ。柔らかな弓の響きが声を包み込み、中世スペインの祈りや物語が静かに立ち上がります。ヴィオラ・ダ・ガンバ誕生以前の音世界を体験できる、古楽ファンにはたまらない一枚です。
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グノーや画家マネと交友し
「ギターの王」と称えられたパリ芸術界の中心人物
ジャウメ・ボスク(1825-1895):ギター伴奏歌曲集&ギター曲集
10の歌(*); モーロの歌/鐘/秋のたそがれ/ロンド/首領の妻
オバド/愛する人に/セビリャに/去年の花/帰営の歌
パッサカリア(グノーによるギターと任意のヴァイオリンのためのセレナード)(+)
つまらない物(歌詞のないロマンス)Op.11/星と花、夢想
Op.12
自作のオペラによる劇的幻想曲
Op.14/スペインの帰営曲
Op.16
瞑想 Op.18/バラード Op.19/モーロの嘆き(ギターのための歌)Op.85
チェロ Op.posth. |
マリア・テレザ・ガリゴザ(ソプラノ(*))
ミゲル・ハバロイ(ギター)
パトリツィア・ブロニシュ(ヴァイオリン(+)) |
録音:2010年8月29-30日、サンタ・マリア・デル・バルバラ・デル・バリェス
(スペイン、カタルーニャ)、ロマネスク教会
使用楽器:J・L・ロマニリョス製「La
playera」
ジャウメ・ボスクはバルセロナ生まれのギタリスト・作曲家。
1853年以降パリで活躍し作曲家グノーや画家マネと交友、「ギターの王」と称えられました。
ボスクは画家エドゥアール・マネの友人でした。
しかもマネの有名な歴史画《皇帝マクシミリアンの処刑》に登場するメキシコ軍将軍のモデルの一人がボスクだったと言われています。
つまりパリ芸術界の中心人物だったということです。
1860年代、ボスクはロッシーニのサロンに出入りしていました。そこには
ボードレール、 ロッシーニ、 フローベール、 グノー
などが集まっていました。つまりヨーロッパ文化界の中心人物たちと交流していたわけです。

19世紀ヨーロッパで「ギターの王(Le
Roi
de la Guitare)」と呼ばれたスペインのギタリスト、ジャウメ・ボスク(1825-1895)の魅力を伝えるアルバム。
カタルーニャに生まれたボスクは若くしてパリへ進出し、作曲家グノーや画家マネら芸術家たちと交友。
実際、マネの名画《皇帝マクシミリアンの処刑》に登場する人物のモデルにもなったと言われるなど、当時のパリ芸術界の中心にいた人物でした。
演奏家としても名声は高く、ベルリオーズが「これほど完璧な演奏は聞いたことがない」と絶賛したほど。
本盤ではそのボスクが残したギター作品とギター伴奏歌曲を収録。スペイン情緒あふれる旋律、サロン音楽の洗練、そして歌とギターが溶け合う親密な響きが広がります。
歌うのはソプラノのマリア・テレザ・ガリゴザ、ギターはミゲル・ハバロイ。
さらにヴァイオリンも加わり、19世紀パリのサロンを思わせる優雅で詩的な音楽世界がよみがえります。
近代ギターの祖フランシスコ・タレガへと続く系譜の中に位置する重要人物の知られざる作品を紹介する、興味深い一枚です。
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バロック・アウトロー?
強盗・殺人犯、しかし甘い
ホセ・マリン(1619-1699):トノス・ウマノス(世俗歌集)
Si quieres dar Marica en
lo cierto /
Amante, ausente y triste
Apostemos nina que acierto
/ Para las
indias de Clori
Ojos pues me desdenais /
Esta mi necia
pasion / Nina como en tus mudanzas
De Amarilis yo vi la beldad
/ Ya desengano
mio / Dicen que de Ines
Pensamiento que en tu dano
/ Ahora que
estais dormida / No piense Menguilla
Sepan todos que muero / Mi
senora Mariantanos
/ Valgate amor por Gileta
Todo eres contradicciones
/ Bercebu cargue
contigo |
フェリクス・リーント(テノール)
マヌエル・ビラス(ダブルハープ) |
| 録音:2008年1月、ポンベイロ(スペイン、ルゴ県)、聖ビセンテ教会
ホセ・マリンはスペイン・バロック期の作曲家・歌手・ギタリスト・ハーピスト。強盗・殺人の罪で実刑判決を受けるも逃亡して音楽活動を続けたというとんでもない経歴の持ち主。
フェリクス・リーントはスイスとスペインの二重国籍を持つテノール。
17世紀スペイン・バロックの作曲家ホセ・マリン(1619-1699)は、音楽史の中でも異様なほどドラマに満ちた人物です。
若い頃はマドリードで王フェリペ4世の宮廷歌手として活躍し、さらに司祭でもあったという立派な経歴の持ち主。
しかし1650年代、暴行や強盗、殺人事件に関与したとして逮捕され、聖職を剥奪されたうえ投獄されてしまいます。牢獄ではすさまじい拷問に遭ったようです。そしてその後脱獄を試みたようですが、失敗、最終的に追放処分になってます。
なんとも波乱万丈の人生ですが、それでも彼は音楽を捨てませんでした。
牢獄や追放の時代を経ながら作り続けたのが、この《トノス・ウマノス》と呼ばれる世俗歌曲です。
恋、嫉妬、裏切り、絶望――人間の感情をむき出しのまま歌うこれらの歌は、後のスペイン歌曲やフラメンコの源流とも言える存在。
伴奏はダブルハープのみという極めてシンプルな編成で、歌詞の感情が鋭く浮かび上がります。
歌うのはスイスとスペインの血を引くテノール、フェリクス・リーント。深い陰影を帯びた声がこの危険なほど濃密な音楽世界を鮮やかに描き出します。演奏はスペイン・バロックの名手マヌエル・ビラスのダブルハープ。
宮廷歌手、神父、そして犯罪者――そのすべての経験が染み込んだマリンの歌は、普通の古楽とはまったく違う生々しい魅力を放っています。
まさに“アウトローのバロック”と呼びたくなる一枚です。
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アルベルト・ニエト(ピアノ)
アルベニス(1860-1909):ピアノ作品集
「イベリア」から
エボカシオン[喚起]/エル・アルバイシン/アルメリア
エル・プエルト[港]/ロンデニャ/トリアナ
マヨルカ Op.202 |
アルベルト・ニエト(ピアノ) |
録音:2011年ころ
スペイン・ピアノ音楽の最高峰として知られるアルベニスの傑作《イベリア》から選ばれた名曲を収めたアルバム。
《エボカシオン》《エル・アルバイシン》《アルメリア》《エル・プエルト》《ロンデニャ》《トリアナ》といった作品には、アンダルシアの街並み、遠くから響く教会の鐘、フラメンコやギターのリズムなど、スペインの風景と文化が鮮やかに息づいています。
《イベリア》はピアノ作品の中でも特に音の密度が高く、豊かな和声と重層的な響きが特徴で、作曲者自身もその難しさを認めたほどの大作。
演奏するアルベルト・ニエトは、この複雑な音楽を厚みのある響きと自然な歌心で描き出し、作品に秘められた色彩や情熱を鮮やかに浮かび上がらせます。さらに静かな抒情に満ちた《マヨルカ》も収録。
スペイン音楽の魅力を凝縮した、華やかで詩的なピアノ・アルバムです。
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