
fr 993 |
シャブリエ:
叙情的情景「スュラミの女」
ジュヌヴィエール・モワザン(S)
Recording date : 1958
サティ:バレエ「メルキュール」*
Recording date : 1961
ダニエル=ルシュール:バレエ組曲「e Bal du
Destin」
Recording date : 1957
ドラージュ:「酔いどれ船」(ランボーの詩による)
Recording date : 1955 |
マニュエル・ロザンタール指揮
フランス国立放送管&合唱団
フランス放送フィル* |
Length : 01:08:36
まさにフランス音楽の宝石箱。シャブリエからサティ、さらには今日ほとんど演奏されないドラージュまで、ロザンタールならではの粋な選曲が実に楽しい。しかも指揮者自身がラヴェル直系の伝統を受け継ぐ存在だけに、管弦楽の色彩は本場ならではの洗練に満ちている。香水のようにほのかに漂うエスプリ、軽妙なリズム感、絶妙な管楽器の音色……。フランス音楽好きなら思わず頬が緩むこと請け合いの、とびきり洒落た一枚である。 |
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fr 994 |
ハイドン:
交響曲第45番 嬰ヘ短調 Hob. I/45「告別」
Recording date : 1962
同 第55番 変ホ長調 Hob. I/55「校長先生」
Recording date : 1962
レーガー:モーツァルトの主題による変奏曲とフーガ
op. 132
Recording date : 1957 |
オッテルロー指揮
ハーグ・レジデンティ管 |
Length : 01:10:56 Stereo et mono
Original edition : Deutsche Gramophon 138825
et Philips A 00486 L
オッテルローは近代作品の名手として知られるが、このアルバムではハイドンでも実に魅力的な演奏を聴かせる。引き締まったリズム、爽快な推進力、そして作品全体を見渡す優れた構成感。そこから一転してレーガーでは濃密な対位法世界へ自然に入り込み、巨大な変奏曲を見事にまとめ上げる。その振幅の大きさこそ、この指揮者の真骨頂。古典派から後期ロマン派までを一枚で堪能できる、実に知的なプログラムである。 |
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fr 1008 |
バルトーク:
弦楽のための」ディベルティメント Sz 113
パウル・ミュラー=チューリッヒ:
弦楽とフルートのためのシンフォニア第2番
op. 53
Flute :アンドレ・ジョネ |
エドモンド・ド・シュトウツ指揮
チューリッヒ室内管 |
Recording date : 1955 Length : 00:45:54
Original edition : Decca LXT 5081
《弦楽のためのディヴェルティメント》はバルトーク晩年の傑作だが、本盤最大の収穫は併録のパウル・ミュラー=チューリッヒ作品かもしれない。20世紀スイスを代表する作曲家でありながら、日本ではほとんど紹介されない存在。その清潔で端正な書法はバルトークとも不思議な親和性を見せる。シュトウツ率いるチューリッヒ室内管も透明感あふれる演奏で応え、Forgottenならではの「未知の名曲との出会い」を存分に楽しませてくれる。 |
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fr1007 |
ベートーヴェン:
ピアノ協奏曲第5番「皇帝」 op. 73
ピアノ・ソナタ第8番「悲愴」 op. 13 |
モーラ・リンパニー(P)
トマス・シャーマン指揮
スタジアム・コンサーツ響 |
Recording date : 1957 Length : 00:53:43
Original edition : Musical Appreciation
Records MAR 5713
モーラ・リンパニーはリストや近代作品の名手という印象が強いが、このベートーヴェンは実に味わい深い。力任せに押し切ることなく、豊かな歌心を失わない《皇帝》はどこか英国紳士を思わせる品格に満ちている。《悲愴》でも感情を過度に煽らず、古典的均整を大切にした演奏が印象的。女性ピアニストという枠を超え、一人の優れたベートーヴェン弾きとして再評価されるべき録音だろう。 |
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fr 1005/6
(2CD-R) |
モーツァルト:交響曲集 Vol.2
交響曲第15~27番 |
オット―・アッカーマン指揮
オランダ・フィル |
Recording date : 1953 Length : 02:37:07
Original edition : Musical Masterpiece Society
MMS 3024-3027
モーツァルトの若き交響曲は、長く「習作」と見なされがちだった。しかしアッカーマンは、その一曲一曲にすでに後年の天才の萌芽が宿っていることを見事に証明してみせる。軽やかなテンポ、歌う弦、美しく溶け合う木管。オランダ・フィルの温かな響きも魅力で、全13曲がそれぞれ異なる個性を持って生き生きと響いてくる。今日では全集録音も珍しくないが、この時代にこれだけ真摯に初期交響曲へ向き合った意義は極めて大きい。Forgottenのカタログでも屈指の価値を持つ復刻といえるだろう。 |
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fr1004 |
ヘンデル:ハープ協奏曲 変ロ長調
Harpe :リリー・ラスキーヌ
フランス放送室内管
ピエール・キャプドヴィエル指揮
Recording date : 1959
モーツァルト:フルートとハープのための協奏曲 ハ長調
K. 299
Flute : フェルナンド・デュフレーヌ
Harpe : リリー・ラスキーヌ
フランス国立放送管
アンドレ・クリュイタンス指揮
Recording date : 1955
ドビュッシー:フルート、ヴィオラとハープのためのソナタ
Flute :ジャン=ピエール・ランパル
Harpe :リリー・ラスキーヌ
Alto : コレット・ルキアン
Recording date : 1957 |
Length : 00:58:46
ハープという楽器の魅力をこれほど贅沢に味わえるアルバムも珍しい。主役は20世紀フランスを代表する名手リリー・ラスキーヌ。その透明で気品ある音色は、まさに「フランス・ハープ芸術」の象徴である。クリュイタンスと共演したモーツァルトでは夢見るような優雅さが広がる。一方、ドビュッシーでは色彩感覚がさらに研ぎ澄まされ、音が空間へ溶け込むような美しさに息を呑む。演奏家、作品、共演者、そのすべてが一級品という、まさしく宝石箱のような一枚だ。 |
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fr 1002/3
(2CD-R) |
ハイドン:6つの弦楽四重奏曲 op. 76 n° 1
‐ 6 Hob. III 75/80
(エルデーディ四重奏曲)
第75番
第76番 ニ短調 Hob.III:76 op.76-2「五度」
第77番 ハ長調 Hob.III:77 op.76-3「皇帝」
第78番 変ロ長調 Hob.III:78 op.76-4「日の出」
第79番 ニ長調 Hob.III:79 op.76-5「ラルゴ」
第80番 変ホ長調 Hob.III:80 op.76-6 |
シュナイダーQ |
Recording date : 1953 Length : 02:05:57
Original edition : Haydn Society HSQ 34/36
現在では数多くの名盤が存在する《エルデーディ四重奏曲》だが、この1953年録音には戦後ドイツ室内楽ならではの誠実さが息づいている。シュナイダー四重奏団は作品を決して軽妙な娯楽音楽として扱わず、一曲ごとの構築美を丁寧に掘り下げていく。《皇帝》の気高さ、《日の出》の柔らかな抒情、《五度》の緊張感──それぞれの個性が鮮やかに描き分けられ、ハイドン晩年の円熟した境地を存分に堪能できる。流行に左右されない、古典派演奏の良心と呼びたい全集である。 |
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fr 1009 |
J.S.バッハ:音楽の捧げもの BWV 1079 |
Clavichord:イゾルデ・アールグリム
Alto et violon-tenor:クルト・タイナー
Violon et alto:アリス・アーノンクール
Violin:ルドルフ・バウムガルトナー
Flute:ルートヴィヒ・フォン・プフェルスマン
Cello:ニコラウス・アーノンクール |
Recording date : 1954 Length : 00:54:00
Original edition : Philips A 00300 L
古楽演奏がまだ黎明期にあった1954年、このメンバーが集まって《音楽の捧げもの》を録音していたという事実だけでも歴史的価値は計り知れない。ニコラウス・アーノンクール、アリス・アーノンクール、イゾルデ・アールグリム、ルドルフ・バウムガルトナー……後に古楽界を築く巨匠たちが若き日に交わした対話が、そのまま刻み込まれている。完成された様式美というより、未知の世界を切り拓こうとする情熱がみなぎる演奏であり、古楽運動の原点を知るうえでも必携の一枚である。 |
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fr 1010 |
モーツァルト:ピアノ三重奏曲集
第3番 変ロ長調 K. 502
Recording date : 1954
第6番 ト長調 K. 564
Recording date : 1954
クラリネット五重奏曲 イ長調 K. 581
Clarinet : リヒャルト・シェーンホーファー
ウィーン響室内音楽協会団員
Recording date : 1955 |
モーツァルテウム三重奏団 |
Length : 01:17:11
Original edition : Philips A 00274 L et
G 05370 R
ザルツブルクの伝統を体現するモーツァルテウム三重奏団らしく、肩の力の抜けた自然な音楽づくりが実に心地よい。技巧や個性を競うのではなく、三人が互いの呼吸を尊重しながら、モーツァルトの会話する音楽を丁寧に紡いでいく。併録の《クラリネット五重奏曲》も、リヒャルト・シェーンホーファーの温かな音色が作品全体を包み込み、まるで室内で親しい友人たちが奏でているような親密さを感じさせる。モーツァルト本来の「愉しみ」が自然に伝わる好アルバムだ。 |
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fr 1013 |
ハイドン:弦楽四重奏曲集
第81番 ト長調 op. 77, n° 1, Hob.III/81
第82番 ヘ長調 op. 77, n° 2, Hob.III/82 |
ハイフェッツSQ |
Recording date : 1950 Length : 00:48:37
Original edition : E.M.S 301
ヤッシャ・ハイフェッツの名前を冠した四重奏団だけに、超絶技巧を期待する向きも多いだろう。しかし実際に耳にするのは、意外なほど節度と均整を重んじたアンサンブルである。一音一音は磨き抜かれ、各声部の輪郭は驚くほど鮮明。それでいて全体はあくまで四人の対話として自然に流れていく。ハイドン晩年の凝縮された書法をここまで明晰に聴かせる演奏は決して多くない。スター奏者の余技ではなく、本格的な室内楽団としての実力を示した貴重な録音である。 |
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fr 1014/5
(2CD-R) |
J.S.バッハ:
ブランデンブルク協奏曲(全曲) BWV 1046-1051
ハンブルク室内管
Recording date : 1959
モーツァルト:
セレナーデ第6番 ニ長調「セレナータ・ノットゥルナ」
K. 239
交響曲第41番ハ長調 K. 551「ジュピター」)
ハイドン管
Recording date : 1953 |
ハリー・ニューストーン指揮 |
Length : 02:26:11
Original edition : Saga 5031/2 - Monarch
MWL 302
古楽器時代以前の《ブランデンブルク》だが、その魅力は少しも色褪せない。ニューストーンはモダン楽器ならではの豊かな響きを生かしながら、作品の舞曲的な軽快さと生命力を巧みに引き出している。さらにモーツァルト《ジュピター》まで収めたプログラムも実に魅力的で、バロックから古典派への流れを自然に感じ取ることができる。演奏史の一時代を代表する、知的で品格あるバッハ演奏として改めて聴き直したい。 |
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fr 1016 |
J.C.バッハ:6つの交響曲集より
第1番 変ホ長調 op. 18, n° 1 (二重オーケストラのための)
第4番 ニ長調 op. 18, n° 4
チェンバロと管弦楽のための協奏曲 変ホ長調
op. 7, n° 5
Clavichord :グスタフ・レオンハルト
ヴァイオリンとチェロのための協奏交響曲 イ長調
Violin : ヴァルター・シュナイダーハン
Cello : ニコラウス・ヒュープナー |
パウル・ザッハー指揮
ウィーン響 |
Recording date : 1953 Length : 00:59:58
Original edition : Philips S 04003 L
ヨハン・クリスティアン・バッハが「ロンドンのバッハ」と呼ばれ、若きモーツァルトに大きな影響を与えたことは広く知られている。しかし彼の音楽そのものに触れる機会は意外なほど少ない。本盤ではザッハーが持ち前の明晰な指揮で、ギャラント様式ならではの優雅さと軽やかさを見事に表現。さらにレオンハルト、シュナイダーハンら豪華な独奏陣も加わり、歴史的にも演奏内容としても充実した内容となっている。18世紀音楽の魅力を再発見できる一枚だ。 |
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fr 1018 |
まさかの初出と思われる
サンソン・フランソワ(P)
シューマン:ピアノ協奏曲 イ短調 op. 54
パウル・クレツキ指揮
Recording date : 1959
リスト:ピアノ協奏曲第1番 変ホ長調
ポール・パレ―指揮
Recording date : 1957
プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第3番 ハ長調
op. 26
ロリン・マゼール指揮
Recording date : 1961 |
サンソン・フランソワ(P)
フランス国立放送管 |
Length : 01:16:14
見た瞬間ちょっと息が止まりそうになる顔合わせ。初出のようである。
サンソン・フランソワという天才は、作品ごとに人格まで変わるかのような不思議な演奏家だった。シューマンでは夢見る詩人、リストでは華麗なヴィルトゥオーゾ、プロコフィエフでは鋭利な近代人へと自在に姿を変える。その変貌ぶりは驚異的でありながら、どの作品にも彼ならではの即興性と危うい美しさが漂う。指揮者もクレツキ、パレー、若きマゼールという豪華な顔ぶれ。20世紀フランス・ピアニズムの精華を味わえる贅沢なアルバムである。
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fr 1020 |
オネゲル:交響曲第2番
(弦楽オーケストラとトランペットのための)
H. 153
Recording date : 1954
リヴィエ:交響曲第2番(弦楽オーケストラのための)
Recording date : 1954
ベン=ハイム:弦楽のための協奏曲 op. 40
Recording date : 1957 |
アイズラー・ソロモン指揮
The MGM String Orchestra |
Length : 01:00:15
Original edition : MGM E3104 et E3423
Forgotten Recordsの真価は、こうした埋もれた20世紀作品を再び世に送り出してくれることにもある。オネゲルの名作に加え、リヴィエ、ベン=ハイムという演奏機会の少ない作曲家を並べた選曲が実に興味深い。弦楽オーケストラだけで描かれる緊張感、透明感、そして静かな熱気。アイズラー・ソロモンは作品ごとの個性を的確に引き出し、戦後モダニズムの多彩な表情を鮮やかに描いている。未知のレパートリーを開拓したい方には格好の一枚だ。 |
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fr 1021/2
(2CD-R) |
ベルリオーズ:レクイエム op. 5
Tenor :ジャン・ジロドー
フランス国立放送合唱団
パリオペラ座管
Recording date : 1958
ベルリオーズ:交響曲「イタリアのハロルド」
op. 16, H 68
Alto : フレデリック・リドル
ロイヤル・フィル
Recording date : 1953 |
ヘルマン・シェルヘン指揮 |
Length : 02:21:17
Original edition : Vega C 30 A 189/190 et
Westminster WL 5288
シェルヘンが振るベルリオーズ──それだけで胸が高鳴る。巨大編成を必要とする《レクイエム》でも、単なる音量勝負に終わることなく、細部まで驚くほど整理された構築力を聴かせるのはさすがである。壮大なクライマックスは圧巻だが、本当の魅力は静寂の場面に宿る緊張感だろう。併録の《イタリアのハロルド》も詩情豊かで、ベルリオーズの幻想性が鮮やかに浮かび上がる。20世紀屈指の異才シェルヘンの真骨頂に触れられる、実に聴き応えのある復刻である。 |
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fr 1023/4
(2CD-R) |
バッハ:ヴァイオリン・ソナタ全集
BWV 1014-1019 |
ラインホルト・バルヒェット(Vn)
ロベール・ヴェイロン=ラクロワ(チェンバロ) |
Recording date : 1960 Length : 01:38:11
Original edition : Erato 3169-10
古楽器演奏がまだ一般化する以前、バロック音楽をどう演奏すべきか模索が続いていた時代の貴重な記録。バルヒェットは決して奇をてらうことなく、流麗なボウイングと歌心あふれるフレージングで、バッハの対話を実に自然に描き出している。ヴェイロン=ラクロワのチェンバロも華やかさより親密さを大切にし、二人は競い合うのではなく静かに語り合う。後年の古楽演奏とは異なる美意識だが、その誠実さと音楽性は少しも古びていない。バッハ演奏史の重要な一章として味わいたい全集である。 |
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fr 1025 |
ラフマニノフ:
ピアノ協奏曲第2番 ハ短調, op. 18
放送響
トニー・オーバン指揮
Recording date : 1951
ミヨー:エクスの謝肉祭
フランス国立放送管
ロジェ・デゾルミエール指揮
Recording date : 1947
ラヴェル:マ・メール・ロワ
Piano :ジャック・フェヴリエル
Recording date : 1958 |
ジャンヌ=マリー・ダルレ(P) |
Length : 01:02:32
フランス・ピアノ界の名花ジャンヌ=マリー・ダルレが奏でるラフマニノフは、ロシア的な濃厚さよりも、驚くほど洗練された透明感が魅力だ。旋律は過度に歌い崩されることなく、響きは最後まで清潔そのもの。そのため名曲《第2協奏曲》がまるで別作品のような新鮮さで耳に届く。さらにミヨー、ラヴェルというフランス作品を併録した選曲も絶妙で、ダルレという芸術家の個性が立体的に浮かび上がる。Forgottenらしいセンスが光る好企画である。 |
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fr 1026 |
ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」、同第7番 |
オット―・アッカーマン指揮
チューリッヒ・トーンハレ管 |
Recording date : 1951 Length : 01:08:39
Original edition : Musical Masterpiece Society
MMS 22 et 33
アッカーマンのベートーヴェンには、ドイツ系指揮者とは一味違う爽やかな気品がある。《運命》では必要以上に重く構えず、音楽を前へ前へと自然に進めていく推進力が心地よい。《第7番》ではその特質がさらに生き、リズムの躍動が終始失われない。華美な演出とは無縁ながら、作品の骨格が実に鮮やかに浮かび上がる演奏であり、チューリッヒ・トーンハレ管の明るく透明な響きも大きな魅力。もっと評価されるべきベートーヴェンである。 |
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fr 1030 |
シュトラウス一族&ツィーラー(1929-1931)
ヨハン・シュトラウスⅡ:
常動曲(無窮動) op. 257
Recording date : 1929
アンネン・ポルカ op. 117
Recording date : 1929
ワルツ「朝刊」 op. 279
Recording date : 1929
喜歌劇「こうもり」序曲)
Recording date : 1929
喜歌劇「ジプシー男爵」~第3幕への入場行進曲
Recording date : 1929
ポルカ「浮気心」 op. 319)
Recording date : 1929
ワルツ「千夜一夜物語」 op. 346
Recording date : 1930
ツィーラー:ワルツ「ウィーン娘」 op. 388
Recording date : 1931
ヨーゼフ・シュトラウス:ワルツ「天体の音楽」
op. 235
Recording date : 1931
ヨハン・シュトラウスⅡ:ワルツ「愛の歌」
op. 114
Recording date : 1931 |
クレメンス・クラウス指揮
ウィーン・フィル |
Length : 00:54:18
Original edition : Electrola C 053-01 534
クレメンス・クラウスほどウィーンという都市の空気を自然に音へ変えることのできた指揮者はそう多くない。本盤ではヨハン&ヨーゼフ・シュトラウスに加え、ツィーラー作品まで収められ、1929~31年というSP時代の香気をそのまま伝えてくれる。テンポは決して慌ただしくなく、舞踏会の優雅な身のこなしを思わせる絶妙な揺れが実に美しい。ウィーン・フィルも気負いなく歌い、後年には失われてしまう「本場のワルツ」が息づいている。単なる名曲集ではなく、古きウィーン文化そのものを味わうことのできる貴重な歴史的記録である。 |
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fr 1031/2
(2CD-R) |
J.S.バッハ:ヴァイオリン・ソナタ全集
BWV 1014-1019 |
ロベルト・ゲルレ(Vn)
アルバート・フラー(クラヴィコード) |
Recording date : 1961 Length : 01:32:06
Original edition : Decca DXA 168
ロベルト・ゲルレは、派手な名声とは無縁ながら、知る人ぞ知る名ヴァイオリニストである。本全集でも技巧を誇示することなく、バッハの旋律を自然な呼吸で歌わせ、室内楽としての親密な対話を何より大切にしている。アルバート・フラーの鍵盤も決して伴奏に回らず、二人で一つの音楽を築き上げる姿勢が印象的だ。後年の古楽器演奏ともモダン奏法とも異なる、1960年代ならではの温かなバッハ像が広がり、聴くほどに味わいが深まる全集となっている。 |
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fr 1033 |
ベートーヴェン:
ピアノ三重奏曲第6番 変ホ長調 op. 70,
n° 2
Recording date : 1952
メンデルスゾーン:
ピアノ三重奏曲第1番 ニ短調 op. 49
Recording date : 1953 |
トリオ・サントリクィド |
Length : 00:56:27
Original edition : Deutsche Grammophon 16039
et 16107
名曲二作を並べた実に魅力的なカップリング。ベートーヴェンでは古典派の均整を崩さず、三人が互いの音を丁寧に受け渡しながら堂々たる構築を描く。一方メンデルスゾーンでは一転して若々しい歌心が全開となり、流れるような旋律美が心地よい。派手なスター・トリオではないが、その分、作品そのものの魅力が自然と伝わってくる。録音から半世紀以上を経ても少しも古びない、誠実な室内楽演奏の見本ともいうべきアルバムである。 |
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fr 1036 |
チャイコフスキー:
ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調 op. 23
グリーグ:
ピアノ協奏曲 イ短調 op. 16 |
ホセ・イトゥルビ(P)
コンセール・コロンヌ協会管 |
Recording date : 1956 Length : 01:02:13
Original edition : Columbia FCX 646 et 794
ホセ・イトゥルビといえば映画出演でも知られた華やかなスター・ピアニスト。しかし、その芸術は決して表面的ではない。この二大協奏曲でも輝かしい技巧を土台としながら、旋律は驚くほど自然に歌い、作品のロマンティックな魅力を素直に引き出している。肩肘張った大作ではなく、音楽する喜びが全編からあふれ出るような演奏であり、往年の名手ならではの品格も十分。聴き終えたあとに爽やかな幸福感が残る一枚である。 |
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fr 1039 |
ベルリオーズ:幻想交響曲 op. 14 |
ジョルジュ・セバスティアン指揮
ベルリンRIAS響 |
Recording date : 1953 Length : 00:51:28
Original edition : Remington R-199-176
ベルリオーズ演奏史を語る際、この録音はもっと注目されてよい。ジョルジュ・セバスティアンは過剰な劇場性へ走ることなく、作品全体を緻密な構築の上に築き上げている。各楽章の性格は明快で、細部の管弦楽法まで鮮やかに浮かび上がるため、この作品の革新性を改めて実感させられる。ベルリンRIAS響も精緻なアンサンブルで応え、SP時代の名演とステレオ時代の名盤群をつなぐ重要な一枚として、録音史的にも見逃せない価値を持っている。 |
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fr 1040 |
チャイコフスキー:
ピアノ三重奏曲 イ短調op. 50「偉大な芸術家の思い出に」 |
ブダペスト三重奏団 |
Recording date : 1952 Length : 00:41:49
Original edition : Deutsche Grammophon 18067
《偉大な芸術家の思い出に》という副題を持つチャイコフスキー唯一のピアノ三重奏曲。その深い哀しみと壮大な構成を、ブダペスト・トリオは驚くほど自然な呼吸で描き切る。感情をことさらに誇張することなく、三人が互いに耳を澄ませながら紡ぐアンサンブルは実に美しく、終楽章へ向けて積み重なる感情の高まりには思わず引き込まれる。派手な名盤ではない。しかし作品の本質へ静かに迫る、忘れ難い室内楽演奏である。 |
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fr 1041 |
ラフマニノフ:交響曲第2番 ホ短調 op. 27 |
アレクサンドル・ガウク指揮
ソヴィエト放送響 |
Recording date : 1956 Length : 00:54:44
Original edition : Westminster XWN 18424
ロシア音楽の巨匠アレクサンドル・ガウクが遺した貴重なラフマニノフ。後年の甘美でロマンティックな演奏とは異なり、作品の骨格をどっしりと築き上げながら、ロシアならではの濃密な響きを存分に引き出している。特に緩徐楽章の深い歌と終楽章の圧倒的な推進力は、作曲家と同じ文化を共有した指揮者ならではの説得力。ラフマニノフ解釈の源流を知るうえでも極めて重要な録音であり、この復刻は実に意義深い。 |