クラシックCD通販ショップ「アリアCD」へようこそ
トップページへ

規約などはこちら・・・

お買い物の方法  

注文方法:
 ご希望商品のチェック・ボックスをクリックし、最後に 「かごに入れる」ボタンを押してください(enterキーを押してもかまいません)。
 新店内のほかのページのお買い物がありましたら、そちらもすませ、一番最後にページ下の「
注文フォームへ」のボタンをクリックして、注文フォーム・ページへ進んでいただいて、そこで注文を確定してください。
 (チェック内容を変更したら、必ずもう一度「かごに入れる」ボタンをクリックしてください。変更内容がかごに反映されませんので)


メルマガや別サイトから直接アクセスされた方は「検索」などの窓が表示されません。どこかのタイミングで改めてこちらのページへお入りください。(別ページで開きます)

注文フォームへ




すでに伝説「OPUS蔵」
現在入手可能なアイテムを特価で
1CD\3500→\2490
~5/19(火)午前9時


 オーパス蔵の初回発売は2000 年秋だった。

 その生々しい実在感のある復刻は、海外でもっともレヴューの出る日本のレーベルとして高い評価を得てきた。
 最初にこのレーベルに海外で注目したのは、英Classic Record Collector誌の編集長であったTully Potter氏で、氏は‘Realistic Transfer’と評した。
 それからSPレコードの復刻だけでなく、初期LPレコードの復刻を行なうようになり、マイナーレーベルによるフルトヴェングラー板起こし合戦のきっかけを作ったことは記憶に新しい。

 
 あれから26年。すでに活動はしておらず新譜が出ることはない。旧譜もそのほとんどが入らない。

 しかしその偉業、伝説はいまだに語り継がれている。
 そもそもこのレーベルから、日本国内でも過去の歴史的録音がSPやLPから本格的に復刻されるようになったのである。その偉大な業績に心から敬服したい。


 さて今回はそのオーパス蔵のアイテムの海外在庫の逆輸入。
 ただ在庫はさすがに少量のようなので完売の際はご容赦を。


 ちなみに昨年「OPUS蔵」復活!といういことで3タイトルが再製作されたが、その後のリリースはない。
 その3タイトルは下記リストからはのぞいてます。






SP復刻シリーズ


OPK 2014
\3500→\2490
ベートーヴェン:(1)交響曲第5番「運命」 (2)交響曲第4番 ヴィレム・メンゲルベルク指揮
アムステルダム・コンセルトヘボウ管
録音:(1)1937年 (2)1938年

OPK 2045
\3500→\2490
(1)V=ウィリアムズ:タリスの主題による幻想曲(Vディスク)
(2)モーツァルト:交響曲第40番
(3)モーツァルト:交響曲第41番「ジュピター」
(4)J.S.バッハ:アリア
アルトゥーロ・トスカニーニ指揮
NBC響
録音:(1)1945年 (2)1938/39年 (3)1945/46年 (4)1946年

OPK 2059
\3500→\2490
トスカニーニ/
ロッシーニ:
 (1)アルジェのイタリア女 序曲
 (2)セミラーミデ 序曲
 (3)セヴィリアの理髪師 序曲
 (4)絹のはしご 序曲
 (5)弦楽のためのソナタ第3番
(6)ヴィヴァルディ:合奏協奏曲作品3、第11番
トスカニーニ指揮
(1)-(3)ニューヨークフィル
(4)BBC交響楽団
(5)(6)NBC交響楽団

 ヴィヴァルディの合奏協奏曲は、おそらく初CD化と思われる。山崎浩太郎氏も「どんな作品も活力と躍動感で満たされ力強く迫力のある低音はいかにもオーパス蔵の仕事である」と太鼓判。

原盤:(1)mat Vic101218-19 (2)mat Vic101214-17 (3)mat Vic7255AB (5)(6)私家版LP

OPK 2071
\3500→\2490
グルック:「アルチェステ」序曲 (Decca SP)(1935年)
シューベルト:「ロザムンデ」序曲 (Telefunken SP)(1938年)
シューベルト:交響曲第8(9)番ハ長調D944 「ザ・グレート」
 (Telefunken SP)(1942年)
メンゲルベルク(指)
アムステルダム・コンセルトヘボウ管

 ・・・さて、演奏そのものについてだが、シューベルトでは意外なほどに古典的な端正さをもったもの、という印象を受けた。とりわけ《ザ・グレート》でその感は強い。ロマン派演奏の「最後の恐竜」的存在で、恣意的な緩急強弱をつけると思われがちなメンゲルベルクだが、ここではキビキビと、遅滞なく音楽を進めている。同じ1942年録音のフルトヴェングラー指揮BPOの同曲の激しくうねり、爆発する演奏はもちろん、半年後に同じオーケストラとセッション録音したケンペンと較べても、ずいぶん違っている。特にケンペンの演奏との差は、条件が似ているだけに興味深い。ケンペンの方がよほどロマン的で、フレーズを大きく深く息づかせ、緩急の幅を広くとって音楽のドラマを強調している。オランダ人でありながら早くから活動の舞台をドイツに移し、そこでヴァイオリニストから指揮者へと転じてキャリアを築いてきたケンペンの演奏には、フルトヴェングラーと共通するドロドロとしたロマン性がのたうっている。それに較べればメンゲルベルクの演奏はもっとイン・テンポで、リズミックなのだ。その分、コンセルトヘボウならではの弦の絹のような音色の美しさなどは、より明確に響き、聴きとれる。メンゲルベルクの持つ古典性という要素に着目させてくれる演奏だった。(山崎浩太郎)」
 ※《アルチェステ》は1935年にメンゲルベルクがデッカに録音した2曲のひとつであり、SP盤が出回るのは珍しいものです。

【原盤:Telefunken SP, Decca SP】
OPK 2079
\3500→\2490
(1)ホルスト:組曲「惑星」
(2)エルガー:エニグマ変奏曲
(1)サー・エイドリアン・ボールト(指)
BBC交響楽団 女性合唱
(2)サー・ジョン・バルビローリ(指)
ハレ管弦楽団

 (エニグマを)聴いてみて驚かされたのは、進行に遅滞がなく、風が吹きすぎるように終ることである。リズムには活力と推進力があるが、その表情はあくまですっきりと明快で、大仰な悲劇性などはない。古典的な格調を重視しつつ、しかしよどみなく流れる。つまりはセンスがいい。ボールトの《惑星》とバルビローリの《エニグマ》、それぞれの初録音におけるこうした爽やかなテンポ感は、その後一九六〇年代から二十世紀の終りまで、忘れられていたものだった。(山崎浩太郎)

録音:(1)1945年(2)1947年

OPK 2080
\3500→\2490
ドヴォルザーク:
 (1)交響曲第7番ニ短調作品70
 (2)スラヴ舞曲第1集作品46 より、第1、2、4、5、6、7、8番
ターリヒ(指)
チェコ・フィル

 さて、ターリヒは第七番に関しては再録音の機会がなかったようだから、このロンドン録音は貴重な記録である。後年のチェコ録音では粘着質で生気のない演奏をきかせることもあったターリヒだが、ここでは師のニキシュ譲りとおぼしき、颯爽として力感豊かな音楽を味あわせてくれる。スラヴ舞曲の軽快でキレのいいリズム感は、二十世紀前半のオーケストラならではのものだ。(山崎浩太郎)

録音:1935年


OPK 2084
\3500→\2490
ドヴォルザーク:
 ①交響曲第6番ニ長調 作品60
 ②スラブ舞曲第2集 作品72
ヴァーツラフ・ターリヒ(指)
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団

 世界初録音となる交響曲第6番の収録は1938年11月である。時期的には、チェコスロヴァキアの運命が風前の灯火となっていた時期である。
 この年の9月30日、ミュンヘンで行われた独仏英伊の4か国会談の結果、チェコ西部のドイツ語系居住民地域ズデーテンラントのドイツへの割譲が決定した。この会談にチェコは当事者であるにもかかわらず参加を認められず、大国の都合に翻弄される小国の悲哀を味あわなければならなかった。英国首相チェンバレンの弱腰外交は当面の戦争を回避したものの、結局はドイツの国力を増強させることになり、第2次世界大戦を長引かせる結果を招いたといわれる。翌日にはただちにズデーテンにドイツ軍が進駐したが、この録音はそれから1か月後ということになる。
 そして翌年3月にはチェコそのものが併合、スロヴァキアも保護領となり、チェコスロヴァキアは世界から消滅するのである。(山崎浩太郎)
日本でも人気のあるチェコ・フィルですが、第2次大戦時のドイツによる併合と戦後の共産化にあたり、多くの音楽家が国外に逃れました。オーパス蔵でもこれまでセルやターリッヒによる戦前の録音を3枚復刻しておりますが、新たにターリッヒのドヴォルザークを2枚復刻しました。演奏の頻度は少ないけれど名曲であり、ブラームスの2番と対比されることの多い、第6交響曲とスラブ舞曲作品72です。(オーパス蔵代表 相原 了) 

録音:①1938年 ②1935年 原盤 US-Victor SP
OPK 2085
\3500→\2490
①ドヴォルザーク: 交響曲第8番ト長調 作品88  
②ドヴォルザーク:「謝肉祭」 作品92
③スーク:セレナード変ホ長調作品6
ヴァーツラフ・ターリヒ(指)
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団

 この第8番は未発売に終ったこともあり、16年後の再録音に較べて影が薄くなりがちな演奏だが、戦前の、そして併合前のチェコ・フィルによる演奏としてそのスタイルにはやはり注目すべきものがあるだろう。このCDで加えられている、スークの弦楽セレナードも魅力的な演奏である。ドヴォルザークの交響曲第6番や第7番とともに1938年11月に録音されたもので、これもおそらくは世界初録音だろうが、深い共感に支えられた、しなやかな歌いぶりが印象に残る。(山崎浩太郎)
日本でも人気のあるチェコ・フィルですが、第2次大戦時のドイツによる併合と戦後の共産化にあたり、多くの音楽家が国外に逃れました。オーパス蔵でもこれまでセルやターリッヒによる戦前の録音を3枚復刻しておりますが、新たにターリッヒのドヴォルジャークを2枚復刻しました。もう1枚は昔からヒストリカルの世界では有名な演奏ドヴォルジャークの第8にスークの「セレナード」を組んだものです。(オーパス蔵代表 相原 了)

 録音:① 1935年 ②1935年 ③1938年 原盤 US-Victor SP

 OPK 2088
\3500→\2490
(1)ヨハン・シュトラウス:喜歌劇「こうもり」序曲 
(2)モーツァルト:歌劇「後宮よりの逃走」序曲 
(3)モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」序曲
(4)ロッシーニ:歌劇「セヴィリアの理髪師」序曲
(5)ロッシーニ:歌劇「どろぼうかささぎ」序曲
(6)バッハ:ブランデンブルク協奏曲第3番
(7)モーツァルト:セレナード第13番K525 「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」
(8)バッハ:アリア
(9)ブラームス:ハンガリー舞曲第10番
(10)ブラームス:ハンガリー舞曲第1番
フルトヴェングラー指揮
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団


 「こうもり」は37年の録音なので、フルトヴェングラーがポリドールに残した最後のレコードであり、音はすばらしく良い。目もさめるような明るい生々しさだ。オーパス蔵の面目躍如である。こんなに細部までくっきり聴こえる優秀録音とは思わなかった。「セヴィリアの理髪師」と「どろぼうかささぎ」はフルトヴェングラーが録音した数多いレコードの中で、たった二曲しかないロッシーニである。ロッシーニ・クレッシェンドのコーダはフルトヴェングラーの芸風がぴたりと決まって凄みがある。(宇野功芳)

録音:1929年(8),1930年(5)(6)(9)(10),1933年(2)(3),1935年(4),1936-7年(7)1937年(1)


 OPK 2090
\3500→\2490
クーレンカンプ/協奏曲録音 Vol.1
 (1)ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲ニ長調 作品 61
 (2)モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第 5 番イ長調 K.219
ゲオルク・クーレンカンプ(ヴァイオリン)
(1)ハンス・シュミット=イッセルシュテット(指)
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
(2)アルトゥール・ローター(指)
 ベルリン国立歌 劇場管弦楽団

 クーレンカンプがテレフンケンに残した協奏曲録音集 Vol.1

(1)録音:1936 年、(2) 録音:1939 年。日本語解説付
 OPK 2094
\3500→\2490
クーレンカンプ 協奏曲録音Vol. 5
 (1)ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1 番ト短調 作品26
 (2)ブラームス:二重協奏曲 ニ長調 作品77
 (3)レーガー:
  無伴奏ソナタ イ短調Op 91-1よりアンダンテ・ソステヌート
ゲオルク・クーレンカンプ(ヴァイオリン)
(1)カール・シューリヒト(指揮)
 チューリヒ・トーンハレ管弦楽
(2)エンリコ・マイナルディ(チェロ)
 カール・シューリヒト(指揮)
 スイス・ロマンド管弦楽団
クーレンカンプの亡命先スイスでのブルッフ、ブラームス・ドッペルの名録音

(1)録音:1947 年、(2)録音:1947 年、(3)録音:1937 年/原盤:英Decca SP, 独-Telefunken SP(レーガー)/日本語解説付

クーレンカンプは大戦末期にスイスに亡命し戦後もそこを拠点としました。新興のDecca は当時同じようにスイスに移っていたシューリヒトと組んだ録音を2 つ残しています。中でもチェロのマイナルディと組んだブラームスの二重協奏曲は貴重な録音です。録音もDecca の優秀録音を思い出させるものです。またレーガーのアンダンテ・ソステヌートは、ブラームスの協奏曲(OPK2091)の最後の面の穴埋め用に録音されたものですが、Tully Potter氏はクーレンカンプの最高の演奏と絶賛しており、氏のリクエストで含んだものです。


 OPK 2099
\3500→\2490
トスカニーニの名演集
シューベルト:交響曲第9番ハ長調D944‘ザ・グレート’ <録音:1947年>
ベルリオーズ:劇的交響曲「ロメオとジュリエット」作品17
 (第2部より-ロメオひとり-キャプレット家の饗宴-
  星の出ている夜、愛の情景)<録音:1947年>
メンデルスゾーン:真夏の夜の夢-スケルツォ <録音:1946年>
アルトゥーロ・トスカニーニ(指揮)
NBC 交響楽団
 旺盛な生命力に満ちたトスカニーニの名演集、トスカニーニが若い頃から愛していたシューベルトの‘ザ・グレート’、ベルリオーズの‘ロメオとジュリエット’の1947年録音

音源: 米RCA‐SP

 トスカニーニの‘ザ・グレート’ はLP とCD を何種か持っていますが、1947 年の演奏が最もトスカニーニらしいと感じていました。SP 盤を入手し改めてそのよさを実感しましたので、復刻しました。組合せは同じ年に録音されたベルリオーズの‘ロメオとジュリエット’(抜粋)が入手できましたので、組み合わせました。(オーパス蔵代表 相原了)

 この録音におけるOPUS 蔵が用いた音源はすべてSP 用のラッカー盤。音質はじつに生々しく、響きに伸びがあってメリハリが利き、迫力も豊かだ。
 SP 特有のサーフェース・ノイズが消されずに残っているが、そのぶん、音楽の活力も自然に残されている。また、SP の盤面に合わせて曲を分割して録音したかどうかわからないが、流れはきわめて自然で、変化に富んでいる。演奏も、1953 年盤よりも旺盛な生命力にみちている。このCD に収録のロミジュリ第2 部抜粋は、カーネギー・ホールでセッション録音されたものである。また《真夏の夜の夢》のスケルツォは1946 年11 月6 日に、カーネギー・ホールではなく、NBC 放送のスタジオ3A でセッション録音されたもの。SP では《ザ・グレート》のセットの最終面に収められていた。軽捷な運動性、弾力とスピード感など、短い時間に、トスカニーニ芸術のエキスがつまった演奏である。(山崎浩太郎)

 OPK 2105
\3500→\2490
1926年、四大巨匠の録音
 アルトゥーロ・トスカニーニ (1867-1957)、ウィレム・メンゲルベルク (1871-1951)
 ブルーノ・ワルター (1876-1962)、ウィルヘルム・フルトヴェングラー (1886-1954)

  ・メンデルスゾーン:真夏の夜の夢より、「スケルツォ」「ノクターン」
    トスカニーニ& ニューヨーク・フィル (原盤 US-Brunswick)
  ・ベルリオーズ:ファウストの劫罰より「妖精の踊り」「ラコッツィ行進曲」
  ・ベートーヴェン:「コリオラン」序曲
    メンゲルベルク& コンセルトヘボウ管弦楽団 (原盤 UK-Columbia)
  ・R・シュトラウス:交響詩「ドン・フアン」
    ワルター&ロイヤル・フィル (原盤 UK-Columbia)
  ・ベートーヴェン:交響曲第5番ハ短調
    フルトヴェングラー&ベルリン・フィル (原盤 G-Polydor)
 「1926 年四大巨匠の録音集」1926 年といえばレコードを愛する人達に取って記念すべき年、オーケストラ録音の夜明けともいうべき年に記録された戦前の4大指揮者たちの録音を集め1枚!

 録音:1926 年/70’19”

 西暦1926 年は、日本でいえば大正15 年と昭和元年にあたる。新年まであと1 週間という12 月25 日に大正天皇が崩御、昭和が始まるからである。この年の10 月には、日本交響楽協会を脱退した楽員によって新交響楽団が結成された。現在のNHK 交響楽団につながるオーケストラだが、すでにこの時点から、ラジオ放送の出演契約が活動上の不可欠の財源となっていた。
 ラジオは、まもなく登場するトーキー映画とともに、娯楽のあり方を大きく変えていくことになる。この変化は、欧米での新メディアの隆盛を直に反映したものだった。アメリカ最初のラジオ局KDKA がピッツバーグで定時放送を開始したのは1920 年11 月のことで、それから数年のあいだに、広告収入を最大の財源とする民営放送の基本的な経営システムが確立され、数を増やしていった。
 このラジオ放送の大発展によって存続を脅かされる事態に陥ったのが、旧来の音楽メディアたるアメリカのレコード会社である。1921 年にピークに達した売り上げが、4 年後の1925 年には半分近くにまで減った。受信機さえあれば聞くのはタダという手軽さに負けたのだが、もう一つの要因として、ラジオよりも音質が貧弱なことも忘れてはならなかった。アコースティック録音は、歌やヴァイオリンにはいいが、大編成のオーケストラやオペラにはまるで向いていなかったからである。ラジオの方がよほど、迫真感のある響きを伝えることができたのだ。ならば、真空管に代表されるラジオの電気音響技術を、レコードにも応用すればよい。1924 年にベル研究所系列のウェスタン・エレクトリック(WE) の技術者が電気録音の特許を取得、翌1925 年からアメリカやイギリスで実用化され、面目を一新するその音質で、滅亡寸前のレコード産業を救うことになった。1926 年は、このレコード産業復活の流れにのった年である。その象徴のように、トスカニーニとフルトヴェングラーとメンゲルベルク、指揮者界の伝説的なスターが、初めて電気録音を行なう年となった。
 このCD はその3 人に同年のワルターをあわせ、SP 時代に日本で高い人気を誇った4 人の指揮者を勢ぞろいさせたものだ。この「レコードの4 大巨匠」がみな、当時のニューヨークで活躍していたということは、背景として忘れてはならない事実だろう。アメリカは世界最大のレコード市場だ。そして、1920 年代のアメリカは未曾有の繁栄と好景気に沸いていたが、ニューヨークはその中心だった。その栄華は、本場ヨーロッパの最高級のスター指揮者をも呼びよせずにはいなかった。( 山崎浩太郎)
 OPK 2108
\3500→\2490
モントゥー最初の「幻想交響曲」
 唯一のフランス・オーケストラとのセッション録音

(1)ベルリオーズ:幻想交響曲 Op.15
(2)ベルリオーズ:序曲「ローマの謝肉祭」Op.9
(1)ピエール・モントゥー(指揮)
パリ交響楽団
(2)ガブリエル・ピエルネ(指揮)
コンセール・コロンヌ管弦楽団
 「今50 数年ぶりに耳にするパリ交響楽団との「幻想」。まずおどろくのは音の鮮明さだ。」宇野功芳
 
 (1)録音:1930 年 (2)原盤:SP、録音1930 年頃

 幻想交響曲といえばモントゥーが愛した曲であり、正規の録音も5 種類残されています(下記)。ところがフランスのオーケストラとの録音は最初のもの、1930 年のSP 録音だけです。ユダヤ人であり、兄弟の一人をナチに殺されたこともあって、ヨーロッパから逃れ、アメリカの市民権を得たモントゥーとしてはフランスに対しわだかまりがあったのかも知れません。その意味でもモントゥーが組織したパリ交響楽団との録音は貴重なものです。

 (1)パリ交響楽団(1930年)
 (2)サンフランシスコ交響楽団(1945年)
 (3)サンフランシスコ交響楽団(1950年)
 (4)ウィーン・フィル(1959年)
 (5)北ドイツ放送交響楽団(1964年)

 (ブックレットより)-録音の番号は上と共通-
 (1)(2)(3)はいずれもモントゥーの本領を発揮したものである。①のパリ交響楽団はコンセール・ベルリオーズに次いで彼が組織したオーケストラで、29年に創立、38年まで活動した。ただ技術的にはサンフランシスコに劣る。モントゥーは36年から52年まで、第2 次大戦をまたいでサンフランシスコ響の常任をつとめたが、45 年に「幻想」をSP 録音、LP が発明されるや、早速50 年に再録音している。この50 年盤は67 年にミュンシュ/パリ管弦楽団のステレオ盤が登場するまで長く王座を占め、ミュンシュ盤発売以後も格調の高いモントゥー盤を第1 位に推す人も多かった。
 今50 数年ぶりに耳にするパリ交響楽団との「幻想」。まずおどろくのは音の鮮明さだ。もちろんオーパス蔵の復刻技術の高さゆえであるが、さすがのオーパス蔵も29 年のワルターの「40 番」には限界を感じさせる。ということは、この「幻想」はもともと音が良かったのであろう。30 年頃の他のSP を思い出すと奇跡に近いが、そうとしか思えないのである。
 第1 楽章の出の木管はこれこそパリの音、それに対してヴァイオリンは愁いに満ち、これだけの情感が古い録音から聴こえてくるのだ。かなりのオン・マイクで録っているようであり、分離が良い。第1、第2 両ヴァイオリンの高音でのからみの美しいこと。すべての音型が生きて歌う。とくにモントゥーが重視しているのはピッチカートとアクセントで、全楽章を通じて強く、意味を感じさせる。
 ピエルネの「ローマの謝肉祭」は貴重である。モントゥー盤同様、オケの音がパリッと華やかなのにびっくりする。意味深いところ、歌の美しいところもたくさんあるが、ヴィオラのテーマより木管の伴奏の方が強かったり、オーケストラのアンサンブルがパリ交響楽団より、さらに弱かったり、当時はイギリスのオケでもずいぶん乱れているので、フランスではこのくらいが普通だったのかも知れない。コロンヌやラムルーはつい最近まで個人プレイに走るのが常であり、むしろそこに魅力があったのである。 (宇野功芳)

 OPK 2111
\3500→\2490
エリーザベト・シュヴァルツコップが歌うオペラ&オペレッタのSP録音集(1939 ~1950) エリーザベト・シュヴァルツコップ(ソプラノ)
 ・フンパーディンク:歌劇「ヘンゼルとグレーテル」 
  第1幕 踊りの2重唱(録音:1947年9 月27 日) 
  第2幕 眠りの精の歌、夕べの祈りの2重唱(1947年9月26日)
   グレーテル、眠りの精:シュヴァルツコップ、ヘンゼル:イルムガルト・ゼーフリート
   ヨゼフ・クリップス(指揮)、フィルハーモニア管弦楽団
 ・R.シュトラウス:歌劇「ばらの騎士」第2幕 銀のばらの献呈の場
   (録音:1947年12月9日)
   ゾフィ:シュヴァルツコップ、オクタヴィアン:ゼーフリート
   ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 ・ビゼー:歌劇「カルメン」第3幕 ミカエラのアリア(何を恐れることがありましょう)
   (録音:1950年10月19日)
 ・プッチーニ:
  歌劇「トゥーランドット」第1幕 リュウのアリア(お聞きください、王子様)
   (録音:1950年10月18日)
  歌劇「蝶々夫人」第2幕 蝶々さんのアリア(ある晴れた日に)(録音:1950年10月18日)
  歌劇「ラ・ボエーム」第3幕 ミミの別れ(録音:1950年10月18日)
 ・ヴェルディ:歌劇「椿姫」第3幕 ヴィオレッタのアリア (さようなら、過ぎ去った日々よ)
   (録音:1950年10月19日)
   アルチェオ・ガリエラ(指揮)、フィルハーモニア管弦楽団
 ・ヴェルディ:歌劇「椿姫」第1幕 ヴィオレッタのアリア(ああ、そはかの人か…花より花へ)<英語版>
   (録音:1948年4月12日)
   ニコラス・ブレスウェイト(指揮)、フィルハーモニア管弦楽団
 ・スッペ:喜歌劇「ボッカチオ」セレクション(録音:1939年9月4日)
 ・J.シュトラウス:喜歌劇「ウィーン気質」セレクション(録音:1940年8月17日)
   ルーペルト・グラヴィッチュ(テノール) 
   ヴァルター・ルッツェ(指揮)、ベルリン・ドイツ歌劇場管弦楽団

 ヴィオレッタ、ミミ、ミカエラ、リュウ、蝶々さん、ジルダ、これらヒロインはシュヴァルツコップのウィーン国立歌劇場時代のメインの役でした。『ばらの騎士』でもゾフィを歌っています。SP 時代の録音もジルダを除きこれらのアリアが残されています。ヴィオレッタは何と英語の歌詞での録音です。またベルリン時代のオペレッタ録音からも若き日のシュヴァルツコップの歌声が味わえます。

 「今回OPUS蔵から発売された《シュヴァルツコップ/オペラ&オペレッタ・アリア集:1939 - 1950》の収録曲目には、「ええっ?これがあのエリーザベト・シュヴァルツコップのレパートリーだっていうんですか?」と、びっくりするとか、驚かずにはいられないと思います。このCD のプログラムには、聴くからに愛らしく可憐な少女であるグレーテルに「眠りの精」をはじめ、ミカエラにリュウ、蝶々さんにミミといった悲しい運命につつまれたヒロインたち、それにこれもご存じ『椿姫』のヴィオレッタ。
 そして『ばらの騎士』のゾフィ…といった有名オペラの若い娘役のアリアとか2重唱がならんでいます。そして最後に1939 - 1950 という録音年代が記されている。ということは、これらの歌は、シュヴァルツコップがまだ若くて、伯爵夫人とか元帥夫人の役には向かない時期の録音だったということになります。ここに聴くシュヴァルツコップ若き日の歌声は、あくまでも愛らしく、ひたすらチャーミングに訴えて、ときにはその歌の一音一語の中に、自らを律する思いの強さを感じさせるといった歌唱なのではないでしょうか。と同時に、若い初々しさの中にもキラリと輝くものを秘めている歌のひとふしであると思います。つまり、これらは、いわば「(歌の)女王以前のシュヴァルツコップ」を聴くアリア集なのです。」(小林利之~ライナーノーツ)
 OPK 2114
\3500→\2490

レナー四重奏団
 優雅で繊細、甘美をつくして歌う弦のロマンティックな芸術品

 (1)メンデルスゾーン:カンツォネッタ(弦楽四重奏曲第1番より)
 (2)ハイドン:弦楽四重奏曲第17番 ヘ長調Op.3-5「セレナード」
 (3)モーツァルト:オーボエ四重奏曲 ヘ長調 K.370
 (4)ドヴォルザーク:ピアノ五重奏曲 イ長調 Op.81

レナー四重奏団
(3)レオン・グーセンス(オーボエ)
(4)オルガ・レーザー=レーベルト(ピアノ)

 《Nostalgia》…郷愁の、カルテット・レナー!
 どうしてだろう?
 いま、郷愁のレナー、ときくだけで、この胸のうちに、あたたかい、ぬくもりのようなノスタルジーが、きらめくヴァイオリンのハイ・トーンや、豊かなヴィオラのつぶやき、そして、それらを支えるチェロの低いピチカートなどから、響き出す。ああ、レナー四重奏団…。
 それは、優雅で繊細、甘美をつくして歌う弦のロマンティックな芸術品。ある時期、レナーは世界で最も親しまれた弦楽四重奏団の象徴だった。(小林利之)

 録音:(1)1935年 (2)1928年 (3)1933年 (4)1930年/モノラル

 今回のレナー四重奏団の音源はOPUS蔵の復刻担当、安原暉善氏の企画です。OPUS蔵スタートの2000 年頃、レナー四重奏団を収録したカセットテープをもらいました。
 何とも言えぬ人間的な響きのする音であり演奏でした。そして数年前に同じ内容のDAT に復刻したものをもらいました。それが今回の音源になりました。
 やはりレナーの音はSP 時代を知らない私たちにとっても郷愁を感じさせるものです。懐古趣味ではなく、我々の心に染み入る響きを味わってください。(OPUS 蔵代表:相原 了)



LP復刻シリーズ



OPK 7032
\3500→\2490
「オペラ間奏曲集+序曲」
 1フンパーディンク:「ヘンゼルとグレーテル」序曲
 2 マスカーニ:「カヴァレリア・ルスティカーナ」間奏曲 (オルガン:デニス・ブレイン)
 3 レオンカヴァルロ:「道化師」間奏曲
 4 オッフェンバック:「ホフマン物語」より舟歌
 5 コダーイ:「ハーリ・ヤーノシュ」間奏曲
 6 プッチーニ:「マノン・レスコー」第3幕の間奏曲
 7 ヨハン・シュトラウスⅡ:「ジプシー男爵」序曲
 8 ビゼー:「カルメン」第4幕の間奏曲
 9 マスネ:「タイース」瞑想曲
 10 ムソルグスキー:「ホヴァンシチナ」第4幕の間奏曲
 11 グラナドス:「ゴイェスカス」間奏曲
 12 ヴェルディ:「椿姫」第3幕への前奏曲
 13 マスカーニ:「友人フリッツ」第3幕の間奏曲
 14 ヨハン・シュトラウスⅡ:「こうもり」序曲
カラヤン指揮
フィルハーモニア管
2-6, 8-13:Jul 1954, 1:1953, 7:Jul 1955, 14:Apr 1955

「プロムナード・コンサート」に続くカラヤンがモノラル時代に録音した「オペラ間奏曲集」をベースに序曲をスパイスとして加えました。聴衆を魅了した40代の柔軟さ、躍動感を味わってください。ー相原 了ー

 このCDの曲目のメインとなっているのは、1954年7月22日から24日にかけてロンドンのキングズウェイ・ホールでセッション録音された、11曲からなる「オペラ間奏曲集」である。
 5年後の1959年には曲目を多少入れ換えたステレオ再録音も行なわれているのだが、他の多くのカラヤンとフィルハーモニア管弦楽団によるモノラル同様、ここには再録音の際には失われた、旋律のしなやかな歌いくちや、スケールと色彩感がある。わずか5年の間にカラヤンを取り巻く状況も、オーケストラの構成も大きく様変わりしたのだ。たとえば「タイスの瞑想曲」のパリキアンも独奏者としての活動を増やしてコンサートマスターを辞め、ブレインに至ってはこの世の人でさえなかった。
 カラヤンという人は、オペラ指揮者としてはドラマに踏み込みきれない--その演奏はドラマティック、ではあるのだが--もどかしさがあったけれど、こうした間奏曲や、あるいは序曲での雰囲気をつくることについてはとても上手である。そしてその雰囲気という点に関しては、モノラル盤はステレオ再録音よりはるかに豊かなものをもっているのだ。(山崎浩太郎)
OPK 7033
\3500→\2490
(1)ハイドン:交響曲第92番ト長調HOB. I:92 「オクスフォード」(rec.1944)
(2)R.シュトラウス:「ドン・キホーテ」作品35 39'15" (rec.1938)
アルトゥーロ・トスカニーニ(指)
NBC交響楽団
(2)エマニュエル・フォイアマン(Vc)

 フォイアマン、トスカニーニとNBC交響楽団の「ドン・キホーテ」はこれまで何度も出ておりCDも複数ありますが、それらは単に歴史的記録のレベルでした。ところが今回「これは音がよいよ」と紹介された私家盤LPは素晴らしい音でびっくりしました。フォイアマンの細かいニュアンスもよくわかります。ただときどきハムが出てきます。これまでの音源がハムを嫌ってカットしたため貧相な音になったものか、別装置による録音なのかはわかりません。本CDでは音を優先させハムを残しています。慣れれば気にならなくなると期待して。(相原 了)

=山崎浩太郎氏ライナーノーツより=
 プライベートLPが音源とのことだが、音の生々しさ、分離のよさが格別で、硬めの音質のM&Aや腰のないGUILDよりも、音楽に引き込まれる。・・ここで使われているのは(ハイドンと同様)かなり良質なものらしい。どこに何があるのか、何がよりよい音なのかが、理屈では割り切れない世界なのである。(中略)冒頭の、ふわっと跳ねるようにして始める軽やかな導入、独特のひねりとうねりを加えた緩急のあるフレージング、そしてその見事なテンポ設定。けっして澱むことのないその進行は、まさにトスカニーニを聴く喜びを味あわせてくれる。ここで顔を出してくる各楽器のキャラクターが明快に聴き分けられるのが、このオーパス蔵盤の魅力である。そしてそこに歌いはじめる、気品と若々しい表情をもったフォイアマンのチェロ。老騎士ドン・キホーテにしては若武者すぎる感もないではないが、世界的巨匠トスカニーニに臆することなく自分の音楽を貫く、その心意気が素晴らしい。 (山崎浩太郎)

OPK 7034
\3500→\2490
(1)ブリテン:セレナード作品31(テノール、ホルン、弦楽合奏のための)
(2)バークレイ:ホルントリオ
(3)J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲第1番ヘ長調 BWV1046
デニス・ブレイン(Hrn)
(1)ピーター・ピアーズ(T)
ユージン・グーセンス(指)新交響楽団
(2)マヌーク・パリキアン(Vn)
コリン・ホースリー(Pf)
(3)ボイド・ニール(指)
ボイド・ニール合奏団

 ブリテンのセレナードは44年の録音に比べてピアーズ、ブレイン共に深みが増しています。グーセンスのバックもしっかりしています。バークレイの曲も聴き応えあるものですが、ブレインの録音があるのでその後のホルン奏者が取り上げられないのだそうです。ブランデンブルク協奏曲もボイド・ニールとの最初の録音はあまり良くない(Potter)ということで再録音を選びました。(相原 了)=

=小林利之ライナーノーツより=
 朗報だった。かねてからブレインの芸術に信仰的情熱を示してきたオーパス蔵による復刻盤で、待望の再録音の《セレナード》が世に出ることになったからだ。待ちに待った《アレクサンダー》によるブレインが聴けるテスト・マスタリングCDR…ときめく胸をおさえながら聴いた「プロローグ」から1曲また1曲、…やはりブレインは素晴らしかった。(中略)自然倍音のみで吹奏される「プロローグ」をまず繰り返して聴いてほしい。第2楽章のコットンの詩による「牧歌」で“日は暮れようとして…”と歌い出すピアーズのテノールを受け継ぐブレインのホルンが、歌と全く同じ表情のフレージングで吹きはじめることや、第3楽章のテニスンの詩による「夜想曲」で“響け、角笛、答えよ、こだまよ、深紅の谷が答えるのを…”と歌うテノールへの、ほのぼのとした表情で、朗々と応答するホルンの迫力がたまらなくいい。(小林利之)

音源:初期LP (Decca, UK-Col, MMS)

OPK 7038
\3500→\2490
ヴェルディ:
 (1)歌劇『ナブッコ』より 「行け,我が思いよ,黄金の翼にのって」
 (2)歌劇『イタリアのロンバルディア人』より 序奏と三重唱 
 (3)歌劇『シチリア島の夕べの祈り』序曲 
 (4)歌劇『ルイザ・ミラー』序曲
 (5)歌劇『ルイザ・ミラー』より 「この静かな夜には」
 (6)歌劇『リゴレット』第3幕
アルトゥーロ トスカニーニ(指)NBC交響楽団
(1)ウェストミンスター合唱団
(2)(5)(6)ジャン・ピアース
(2)ヴィヴィアン・デラ・キエサ
(2)(6)ニコラ・モスコーナ
(6)ジンカ・ミラノフ、
ナン・メリマン、
レナード・ウォーレン、

 さて、聴きなおしてみて、トスカニーニにとってヴェルディの音楽が血肉の一部と化していることを、あらためて教えられた。リズムの精気、たぎりたつようなカンタービレ、たくましくひきしまった、とてつもなく熱い響きなど、いずれをとっても比類なきもの、余人をもって換えがたいである。そしてそれらが堅苦しく痩せることなく、大きな呼吸感をともなっている点は、まさしく1940年代までのトスカニーニの録音にしか聴くことのできない魅力だ。(中略) 最後に音質のこと。RCAのCDが基本的に硬く痩せているか、あるいは鼻づまり気味の音質なのに対し、このオーパス蔵の盤は力強く明快な響きで、トスカニーニの魅力をいっそうわかりやすくしている。 (山崎浩太郎)

録音:(1)-(5)1943年 (6)1944年 原盤:UK-HMV LP

OPK 7039
\3500→\2490
ベートーヴェン:
 (1)交響曲第2番二長調作品36
 (2)交響曲第4番変ロ長調作品60
 (3)『エグモント』序曲
アルトゥーロ トスカニーニ(指)
NBC交響楽団


 《第4》は’51年2月3日、カーネギーホールでの演奏のNBCによる放送録音だが、これがすごくリアリスティックな録音で、復刻されたCDRでも、鮮度みなぎる再生音となった。演奏も最高にトスカニーニ的でみずみずしく、第1楽章導入部の優美だがぐっと抑えた表情から、やがて訪れる主部への期待をふくらませていくのだが、35小節のヴァイオリンの急激なクレッシェンドで爆発する全合奏のffと、アレグロ・ヴィヴァーチェになだれ込んでからのぐいぐいとしゃくり上げるリズミックな疾走ぶりと前進力。にもかかわらず曲の造型的な構成感は緊密の極。瞬時も乱れず走り続けるアンサンブルの冴えとともに圧巻そのもの。こんなすごい演奏と録音だったとは、全く信じられないことだった。  (小林利之) 

録音:(1)1949,51年 (2)1951年 (3)1952年 原盤:UK-HMV LP

OPK 7043
\3500→\2490
バッハ:ヴァイオリン協奏曲集
 (1)ヴァイオリン協奏曲第1番イ短調BWV1041
 (2)2台のヴァイオリンのための協奏曲ニ短調BWV1043
 (3)ヴァイオリン協奏曲第2番ホ長調BWV1042
 (4)ヴァイオリンとオーボエのための協奏曲ハ短調BWV1060
(1)デイヴィ・エルリ(Vn)
(2)デイヴィ・エルリ、
アンリ・メルケル(Vn)
(3)アンリ・メルケル(Vn)
(4)ラインホルト・バルヒェット(Vn)
クルト・カルムス(Ob)
クルト・レーデル(指)
ミュンヘン・プロアルテ室内管

 一味違ったバッハを聴きたいという声もあり、フランスの2人、エルリとメルケルそしてドイツのバルヒェットをまとめてヴァイオリン協奏曲で1枚にしました。共通なのはバックを務めるクルト・レーデル指揮のミュンヘン・プロアルテ室内管弦楽団です。音源はフランスのデュクレ・トムソンのLPを用いています。ピリオド奏法はまだ出てこない時代の優雅なフランスのバッハ、きちっとしたドイツのバッハと一味違ったバッハを楽しめる。同じ組合せでHyperionから、ピリオド演奏でおなじみのMackintoshを中心にしたアルバムも出ているが、アプローチの違いはあってもそれぞれにハイレベルでの特長がある。両方聴いてどちらも楽しむ、これが正解でしょう。(東工大教授 OPUS蔵代表 相原了)

LP: Ducretet Thomson
 OPK 7047
\3500→\2490
トスカニーニ:アンソロジー 2
 (1)ビゼー:「カルメン」組曲第1番
 (2)ベルリオーズ:序曲「ローマの謝肉祭」作品9 
 (3)ベルリオーズ:マブ女王のスケルツォ
 (4)サン‐サーンス:死の舞踏作品40
 (5)フンパーディンク:歌劇「ヘンゼルとグレーテル」前奏曲
 (6)スメタナ:交響詩「モルダウ」
 (7)シベリウス:フィンランディア
トスカニーニ指揮
NBC交響楽団


 最初の「カルメン」組曲から完全にノック・アウトだ。「アラゴネーズ」の圧倒的な明晰さとリズムの弾力、最高にうまいオケの迫力。フルートがハープの伴奏で歌う「間奏曲」の美しさ。「アルカラの竜騎兵」の生々しい打楽器など、フルトヴェングラー的なムードやニュアンスはいっさい考えておらず、音楽の本来あるべき姿が純正な姿で出現する。情緒で汚されていない最高級の音楽がここにある。そして最後の「フィンランディア」!これは史上最高の名演ではあるまいか。
こんなに凄みのある演奏は他に絶対に皆無。金管やティンパニのドスの利いた怒りは全曲を荒れ狂い、後者はスコアにない部分でさえつけ加えられて、ものをいう。トスカニーニはスコア通り?とんでもない!やるときはやるのだ。(音楽評論家:宇野功芳)

録音:1950年(4)(6),1951年(3), 1952年(1)(5)(7),1953年(2),カーネギー・ホール(1)-(3),(5)-(7),スタジオ8H(4),



 OPK 7051
\3500→\2490
(1)ドヴォルザーク:交響曲第9番 ホ短調作品95「新世界より」
(2)モーツァルト:交響曲第38番 ニ長調 K.504「プラハ」
ラファエル・クーベリック(指揮)、
シカゴ交響楽団

若き日のクーベリック 離れざるをえなかった故国に別れを告げ、 新しい世界を見据える意気込みが聴ける演奏

録音 (1)1951年 (2)1953年、原盤 HMV-LP (オリジナルMercury録音)、モノラル

 「新世界から」は、ティンパニの凄まじいクレッシェンドとともにアレグロ・モルトの主部に突入、第1主題がホルンに出ます。このあたりの凄みは、今回の復刻ではじめて再現されたもので、オリジナルの録音にはこんな鮮烈の響きがはいっていたのかと驚かずにはいられませんでした。また「プラハ」をクーベリックは、最晩年の1991年10月11日というプラハでの生涯最後の演奏会で「新世界から」と一緒にとりあげた際のライヴ録音があり、この2曲を宿命的なプログラムと考えていたもののようです。39歳という若いクーベリックのアメリカ録音は、オーケストラの自発性にゆだねるところ顕著だった1961年ウィーン盤の流麗かつ自然な演奏に対して、あらゆる面でクーベリックならではの知的に構成され、冴えて品位を失わぬ演奏で、節度ある美しさが印象的なモーツァルトを聴かせてくれます。今回のオーパス蔵盤の復刻技術とマスタリング感覚の冴えっぷりは、お見事というに値しましょう。(小林利之)


 OPK 7057
\3500→\2490
バルビローリの最高傑作《金と銀》2 種録音を含む
 1950年代前半の燃え上がるような録音の数々

レハール:ワルツ『金と銀』作品75 (1952HMV &1957PYE)
ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲 (1953 年録音)
チャイコフスキー:
 バレエ『白鳥の湖』組曲 (1950 年録音)
  第2幕より 情景、4羽の白鳥たちの踊り、白鳥の女王の踊り
  第1幕より ワルツ  第3幕より ハンガリーの踊り
シャブリエ:狂詩曲『スペイン』(1954 年録音)
ドニゼッティ:歌劇『ドン・パスクヮーレ』序曲 (1954 年録音)
リムスキー=コルサコフ:スペイン奇想曲作品34 (1953 年録音)
サー・ジョン・バルビローリ(指揮)
ハレ管弦楽団
音源:金と銀 EP(HMV,PYE)、他は10 インチ LP(HMV)

 これこそ真実の“価千金” と言うべきか。オーパス蔵の音楽性重視による卓抜無類の名復刻によってよみがえった《バルビローリ/ハレ管弦楽団による》レハールの『金と銀』を聴いて、その演奏の、魅惑そのものというほかない弦が歌いあげる流麗のフィーリング。そして、生き生きと、はずんで聴くものの全身をゆりうごかせるワルツのリズムに、驚きあわてました。1950 年代というハレ管弦楽団が目覚ましい発展の上り坂にあった時期の、バルビローリの全身をゆりうごかせるワルツのリズムに、驚きあわてました。1950 年代というハレ管弦楽団が目覚ましい発展の上り坂にあった時期の、バルビローリのできる親しみ深い1枚となっています。(小林利之)
 OPK 7068
\3500→\2490
ドブロウェン(指揮)&フィルハーモニア管
 リムスキー・コルサコフ:
  (1)交響組曲「シェヘラザード」Op.35
  (2)組曲「皇帝サルタンの物語」Op.57
   第1曲:王の戦場への旅立ちと別れ(行進曲)
   第2曲:海原を漂う妃と王子
   第3曲:3つの奇蹟
イサイ・ドブロウェン(指揮)
フィルハーモニア管弦楽団
(1)マヌーグ・パリキアン(ヴァイオリン・ソロ)
 初期フィルハーモニア管弦楽団を育てた指揮者達イサイ・ドブロウェン

 録音:1952 年/原盤:UK-Columbia LP

 第一次大戦で多くの音楽家を失ったイギリスは、第二次大戦では優秀な若手演奏家を軍の音楽隊(オーケストラ)に隔離し守りました。戦後レッグがレコーディングを念頭に設立したフィルハーモニア管弦楽団の主要メンバーに彼らが加わったのは当然で、フィルハーモニアは最初から優秀なオーケストラでした。まだベルリン・フィルやウィーン・フィルが戦後の再建で苦しんでいる頃、1952 年の演奏旅行時には世界最高のオーケストラと称えられています。
 当初からEMI(Columbia, HMV)の看板オーケストラであり、モノラル時代も優秀録音が揃っています。モノラル録音にはEMI で未CD 化のものも多くありますが、非常に貴重な録音がCD 化されたことになります。当シリーズの第1弾はイサイ・ドブロウェン、彼はフーベルマン(OPK 2025)やヌヴー(OPK2064)との協奏曲録音でオーパス蔵では馴染みの指揮者です。

 設立早々のフィルハーモニアのレコーディングのレパートリーについて、レッグは主に協奏曲や歌手の伴奏にとどめて、オーケストラ曲は限定していた。1940 年代後半にはまだ、ウィーン・フィルを一流指揮者の指揮で使うことができたためもあるが、アンサンブルを熟成させる必要も感じていたのだろう。
 わずかな交響曲は、オーケストラを教育する力を持つ、有能かつ有望な指揮者のもとでのみ録音させたと、のちに回想している。だから、そのフィルハーモニア最初の交響曲録音の指揮者に選ばれたのがドブロウェンだったという事実は、レッグがこの指揮者に何を期待していたかを、雄弁に物語っている。
 ベートーヴェンの協奏曲に続いて1946 年6 月に録音された、チャイコフスキーの交響曲第4 番がそれである。続いてベートーヴェンの第5 番(未発売)とハイドンの《ロンドン》、さらに2 か月後にはヌヴーとの有名なブラームスの協奏曲と、ショーソンの詩曲が録音された。フィルハーモニアの録音セッションには1948 年にカラヤンが登場、翌年にはフルトヴェングラーとベームも加わる。約50 人の二管編成のオーケストラからフル編成の交響楽団に発展したフィルハーモニアは、デッカに奪われるウィーン・フィルに代って、レッグの最重要の録音オーケストラとなることになる。その下地を築いたオーケストラ・トレーナー陣が、ガリエラやクレツキ、そしてドブロウェンだったのだ。このCD に含まれているリムスキー=コルサコフの2 曲は、フィルハーモニアとの生前最後の録音であると同時に、ボリス・クリストフを外題役にフランス国立放送管弦楽団を指揮して録音した《ボリス・ゴドゥノフ》(1952 年7 月録音)とともに、ドブロウェンの代表作とされるものである。セッションは、《皇帝サルタンの物語》が1952 年12 月6 日にキングズウェイ・ホールにて、続いて《シェエラザード》が17、18、21 日と翌1953 年1 月5 日にアビー・ロード・スタジオで行なわれた。どっしりした響きの安定感、初期フィルハーモニアならではの管と弦の名人たちの独奏(ヴァイオリンはコンサートマスターのマヌーグ・パリキアンだろう)を引きたてつつ、骨太の迫力を持つ音楽をつくりあげる手腕は、なまなかなものではない。(山崎浩太郎-ライナーノーツより)
 OPK 7069
\3500→\2490
デニス・ブレイン(ホルン)
 モーツァルト:
 (1)ホルン協奏曲第2番変ホ長調 K.417(1946年録音)
 (2)セレナード第11番変ホ長調 K.375(1952年録音)
 (3)ディヴェルティメント第15番変ロ長調 K.287(1952年録音)
デニス・ブレイン(ホルン)
(1)ワルター・ジュスキント(指揮)
 フィルハーモニア管弦楽団
(2)カール・ハース(指揮)
 ロンドン・バロック・アンサンブル
(3)ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)
 フィルハーモニア管弦楽団
 ブレインの吹く美しきモーツァルト!!-ソリストとして、アンサンブルのメンバーとして、オーケストラの一員として-

 原盤:US-Columbia, UK-Parlophon, UK-Columbia LP

 オーケストラのコンサートで弦楽器以外のお気に入りの楽器に耳がついていく人は案外多いのではと思います。中でもホルンは前面に出ることはフルート、オーボエ、クラリネットに比べれば少ないのですが、コンサートの印象を左右するほど耳に残ります。このディスクはホルンが曲をしっかり締めているモーツァルトの曲を集めました。ブレインのホルンによるスパイスの味をお楽しみください。もちろんブレインが前面で活躍するホルン協奏曲も含んでおります。ホルン・ファン、ホルニストに捧げます。(相原了)

 「《デニス・ブレイン(1921. 5.17 - 1957. 9. 1)は、ホルンという楽器を、ヴァイオリンやピアノと同様の「独奏楽器」としての位置づけをした、おそらく最初の人と言ってよいだろう》。ところが、そんなカラヤン共演盤よりも7 年前の1946 年、ブレインはモーツァルトの「ホルン協奏曲第2 番」をEMI(旧コロムビア)との専属契約第1号作品として録音していたのである。しかも1946 年録音ということは、熱心なブレイン・ファンならハッと気が付くにちがいない、ブレインが「柔らかな音色と滑らかなレガートの美しさ」で終生の愛器として「ねんごろに扱っていた」伝説のフレンチ・ホルン「ラウー」の銘器での演奏なのである。」(小林利之-ライナーノーツより)
 
 OPK 7071
\3500→\2490
チェレプニンに指揮法を師事したニコライ・マルコ
 チャイコフスキー:交響曲第4番へ短調 Op.36
 チャイコフスキー:大序曲「1812年」Op.49 
 ウェーバー:「オベロン」序曲
ニコライ・マルコ(指揮)
フィルハーモニア管弦楽団
 初期フィルハーモニア管弦楽団を育てた指揮者達、第2 弾はリムスキー=コルサコフ、グラズノフに作曲をチェレプニンに指揮法を師事したニコライ・マルコ(1883-1961)!

 録音:1953 年/原盤:UK-HMV LP

 第一次大戦で多くの音楽家を失ったイギリスは、第二次大戦では優秀な若手演奏家を軍の音楽隊(オーケストラ)に隔離し守りました。戦後レッグが設立したフィルハーモニア管弦楽団の主要メンバーに彼らが加わったのは当然で、フィルハーモニアは最初から優秀なオーケストラでした。まだベルリン・フィルやウィーン・フィルが戦後の再建で苦しんでいる頃、1952 年の演奏旅行時には世界最高のオーケストラと称えられています。当初からEM(I Columbia,HMV)の看板オーケストラであり、モノラル時代も優秀録音が揃っています。そこでこれら録音をいくつか復刻することにしました。第2 弾は名指揮者ニコライ・マルコです。指揮の先生として有名なムーシンの先生でもあり、あのムラヴィンスキーの前任指揮者でもあります。なお、本CD のブックレットには彼の子息ジョージよりお気に入りの写真の提供があり使用しています。


 ウクライナのブライロフ生まれの指揮者、ニコライ・マルコ(1883-1961)は1902 年にロシアのサンクトペテルブルク音楽院に入学。 08 年より同市のマリインスキー劇場の指揮者をつとめているとき、ロシア革命に遭遇。25 年からレニングラードと名前をあらためた同市の音楽院の指揮科教授と歌劇場の芸術監督、そしてレニングラード交響楽団の指揮者を、29 年までつとめた。この間、26 と27 年にはソ連期待の新進作曲家、ショスタコーヴィチの交響曲第1 番と第2 番の世界初演を指揮している。しかし1929 年に出国、亡命。デンマーク放送交響楽団の常任客演指揮者となり、第2 次世界大戦中はアメリカに移住し、市民権を得ていた。戦後はヨーロッパに戻り、30 年代同様にデンマーク放響を中心に、各国のオーケストラに客演していた。そして、1945 年から録音と実演を開始したばかりの、フィルハーモニア管弦楽団のレコーディングに招かれたのである。当盤収録のチャイコフスキー交響曲第4番のレコーディングは、LP 時代に移った53 年1 月30 日と31 日、キングズウェイ・ホールにて。マルコにとっては48 年のボロディンの交響曲第2 番以来、ひさびさの交響曲の録音だった。《1812 年》は53 年2 月6 日にキングズウェイ・ホールでレコーディングされている。マルコの指揮を聴いていると、私はときにかれがスラヴ系の指揮者であることを忘れてしまう。カタカナで書くと、スラヴ系というよりもラテン系のような印象があるからかも知れないが、それ以上に、この人がサンクトペテルブルクの洗練された、貴族的な芸風をもっているからだろう。この交響曲第4 番にも、すっきりと品のいい響きが随所に登場して、その個性をよく感じることができる。同年5 月1 日にアビー・ロード・スタジオで録音された、ウェーバーの《オベロン》序曲にただよう幻想性と豊かな生命力にも、よく発揮されている。マルコはこの後もHMV に録音を続け、そのなかではレーベル初のステレオ録音といわれた、1955 年のプロコフィエフの交響曲第7 番が有名だ。なおマルコは59 年12 月に唯一の来日公演を行なっており、このときに東京交響楽団を指揮したプロコフィエフの交響曲第7 番の録音がCD 化されている。(山崎浩太郎)

 OPK 7072
\3500→\2490
フィルハーモニア管弦楽団、オットー・アッカーマン!
 R.シュトラウス:
  歌劇「カプリッチョ」最後の場面“明日のお昼の11時ですって-”、
  4つの最後の歌
   エリザベート・シュワルツコップ(ソプラノ)
     録音:1953年
 ワーグナー:
  歌劇『さまよえるオランダ人』~
   第2幕、ダーラントのアリア「わが子よ」
  歌劇『タンホイザー』~
   第2幕、領主ヘルマンのアリア「この殿堂に」
  楽劇『パルジファル』~
   第3幕、聖金曜日の音楽、「これこそ聖金曜日の奇蹟」
  楽劇『ローエングリン』~
   第1幕、王の挨拶「親愛なるブラバントの方々よ」、
   第1幕、王の祈り「主なる神よ、この試合を」
  楽劇『ワルキューレ』~
   第3幕、ヴォータンの告別と魔の火の音楽
     オットー・エーデルマン(バス・バリトン)
       録音:1957年
オットー・アッカーマン(指揮)
フィルハーモニア管弦楽団
 原盤:UK-Columbia LP

 アッカーマンは日本ではオペレッタ指揮者として知られていますが、ケルン、チューリッヒ、ウィーンと歌劇場で活躍していた指揮者です。当時のヨーロッパでは歌劇場の音楽家は多かったのですが、日本に彼らの活躍は伝わりませんでした。特にアッカーマンは50 歳という若さで亡くなったことで埋もれてしまいました。
 また、エーデルマンは1950、60 年代のワーグナー歌手として一流でしたが、日本ではホッターの陰に隠れてしまいました。シュワルツコップと共演したフルトヴェングラーのバイロイトの「第9」、映像となったカラヤンとの「ばらの騎士」がありながらです。EMI がワーグナーの全曲を録音するようになったのはエーデルマンがピークを過ぎてからのことです。実際ライブCD が出るようになって、初めてエーデルマンのオペラでの活躍を知ることになりました。ここではアッカーマンの指揮をバックにした、シュワルツコップとエーデルマンの歌声をお聴きください。(OPUS 蔵)


 「アッカーマン指揮による《メリー・ウィドウ》全曲は、前述のフランスACC ディスク大賞「オペレッタ部門賞」に輝く成功作だったのだが、当事者のレッグ/シュワルツコップ/アッカーマンのトリオとしては、自分たちが本当に聴いて欲しい真実の芸術的自信作は、そんなオペレッタではなくて、同じ1953年の 9 月25 日と26 日、ロンドンでもいつものキングズウェイ・ホールとは別のワトフォード・タウンホールで録音したR・シュトラウスの《4 つの最後の歌》と歌劇《カプリッチョ》最後の場が、秘められた珠玉の1枚だったのである。
 《メリー・ウィドウ》の「ヴィリアの歌」をあでやかに歌うシュワルツコップの円熟の名唱を伴奏しながら、いま38 歳、声と表現と魅力が絶頂期にあるこのソプラノには、もっと深い真実の芸術を歌う作品を…とアッカーマンは切望していた。スイス在住という身軽さ、一流歌劇場の主宰者でもある職業柄、アッカーマンは昨年(1952 年) 1 月のミラノ・スカラ座での《バラの騎士》公演ではじめて元帥夫人を歌い、同じくはじめてオックス男爵を歌うオットー・エーデルマンに侵すべからざる凛とした威厳の美しさを示したシュワルツコップの歌唱のすばらしさを思うと、若き元帥夫人とも想像される《カプリッチョ》の伯爵令嬢マドレーヌの独り舞台となるラスト・シーンこそ、いまの彼女のソプラノで聴きたいと考えたという。偶然だがレッグもシュワルツコップのオペラでの持ち役を決めるべき時期が来ていることを痛感していたから、かねて考えていたR・シュトラウスの《4 つの最後の歌》《カプリッチョ》最後の場をアッカーマン/フィルハーモニア管の伴奏で録るべきと確信したのだろう。

 (中略)

 1951 年に戦後初めて再開されたバイロイト音楽祭で、あの世紀に残るフルトヴェングラーのベートーヴェン《第9》にシュワルツコップとエーデルマンの素晴らしいソロを聴いた人のすべてにこのワーグナー・プログラムを捧げたい。1916 年 2 月 5 日、ウィーンでうまれたバス・バリトンのエーデルマンは1951 年のバイロイトでは《マイスタージンガー》の主役ハンス・ザックスで、シュワルツコップのエーファと共演してデビューするが、アッカーマン/フィルハーモニア管弦楽団の伴奏での6 曲の録音が残されていたことはよろこばしい。大袈裟なハッタリや面白がらせる誇張を排したアッカーマンのワーグナー演奏、細部の自然な流れとともにアッカーマンの人間味を感じさせて爽やかな気分に誘うプログラムをを聴いていただけることと筆者は思います。」(小林利之)

 OPK 7073
(2CD)
\6000→\3990
初期フィルハーモニア管弦楽団を育てた指揮者達第4弾
アルチェオ・ガリエラ

 [Disc 1]
  R.シュトラウス:交響詩「ドン・ファン」Op.20
   《録音:1957年》
  ワーグナー:ジークフリート牧歌 《録音:1957年》
  ドヴォルザーク:交響曲第9番ホ短調 Op.95“新世界より”
   《録音:1953年》
 [Disc 2] 地中海にて
  チャイコフスキー:イタリア奇想曲 Op.45
   《録音:1953年》
  リムスキー=コルサコフ:スペイン奇想曲 Op.34
   《録音:1955年》
  ロッシーニ:オペラ序曲集
   (ブルスキーノ氏、セミラーミデ、アルジェのイタリア女、
    絹のはしご、ウィリアム・テル)
     《録音:1953年》
アルチェオ・ガリエラ(指揮)
フィルハーモニア管弦楽団
 原盤:UK-Columbia LP

 フィルハーモニア管弦楽団初期の指揮者達、第4 弾はアルチェオ・ガリエラです。ガリエラはLP 時代に活躍の中心があり、多くの録音を残しておりますが、CD 化されたものは全部と言ってよいくらい協奏曲の伴奏指揮の録音です。
 ミラノ生まれのオペラ指揮者という経歴からみてソリストに合わせてオーケストラを御してゆくのは得意だったからに違いないでしょうが、LP 時代、特にまだモノラル録音の頃には多くの管弦楽曲の録音が残されていいます。(オペラ録音では、カラスとの「セビリアの理髪師」が有名です)
 ここではガリエラの指揮の多彩さを味わっていただくようにドイツ、チェコ、ロシア、そして本領発揮のロッシーニの管弦楽曲録音を2 枚のCD にまとめてみました。いずれも1953 年から57 年の録音で、モノラルからステレオに移行する頃のものですがいずれもモノラル録音です。
 特に1955、57 年の録音はステレオの普及と共にすぐにお蔵入りになったようで中古盤市場でもなかなか出てこないようです。いずれもイギリスの業者から購入しました。なおいずれの曲もデニス・ブレインがホルンを吹いておりますが、特に「ジークフリート牧歌」は彼の最後の年の演奏と思うと気楽には聴けません。 《OPUS 蔵代表 相原了》

 「(略)このほか、ギーゼキング、アンダなど、協奏曲の録音はとても多い。このことは、必要以上に軽視されてしまう危険もはらんでいるわけで、その意味で、こうして交響曲や管弦楽曲の録音が登場することは、ガリエラの名誉のためにも大きな意味をもっている。この2 枚に収められた演奏の録音日をあげておくと、《ドン・ファン》とジークフリート牧歌は1957 年1 月。《新世界より》は1953 年10 月。イタリア奇想曲は1953 年1 月。スペイン奇想曲は1955 年3 月。ロッシーニの序曲集は1953 年1 月。フィルハーモニアの中心的指揮者がカラヤンからクレンペラーに移っていく時期である。《ドン・ファン》とジークフリート牧歌は時期的にはステレオ録音も残っているはずだが、モノラルでしか発売されたことがないようだ。いずれも、強烈な個性というほどではないけれど、イタリア人らしい明朗な響きとすっきりした快速の進行が、じつに好ましい。自分はガリエラというと、マリア・カラスが歌った《セビリアの理髪師》全曲(1957 年2 月、カラスの最初のステレオのオペラ全曲となったもの)での、意外な好演(といっては失礼なのだが)が印象に残っている。ここにある演奏も同じスタイルによるもので、共演を重ねてきた楽員と息が合っているのも、よくわかる。(ブックレットより)

 OPK 7075
\3500→\2490
ラインスドルフ&クリーヴランド管による
 シューマンの「春」とドヴォルザークの第6番

  ドヴォルザーク:交響曲第6番 ニ長調 Op.60
  シューマン:交響曲第1番 変ロ長調 Op.38「春」
エーリッヒ・ラインスドルフ(指揮)
クリーヴランド管弦楽団
 息をつかせぬ突進力!!ラインスドルフ&クリーヴランド管によるシューマンの「春」とドヴォルザークの第6番

 録音:1946 年12 月/クリーヴランド/原盤:US-Columbia LP

 本CD は1946 年にクリーヴランド管弦楽団の本拠、セヴァランス・ホールで録音されたラインスドルフによるドヴォルザークの交響曲第6 番とシューマンの「春」です。
 当時Columbia はLP 発売に備えて16 インチ(40cm)33 1/3rpm のアセテート盤に長時間録音していたそうです。
 この録音もアセテート盤使用と思いますが。数日の間にLP4、5 枚分を録音していますので、楽章ごとに録音するというより、全曲を一気に録音したのではないでしょうか。とすれば途中の中断もなく、ライヴ録音に近いものと言えるでしょう。
 ラインスドルフはLP 後期にダイレクトカッティングという演奏を直接LP 原盤に刻むことをしていますが。これはこのときの録音の記憶があったからでしょうか。
 本CD の演奏は息をつかせぬ突進力が聴きものです。またそれについていくクリーヴランド管弦楽団の技術・馬力も凄いものです。ラインスドルフはオーストリア・ハンガリー帝国生まれのユダヤ人で、後にトスカニーニの助手にもなっていますが、演奏はトスカニーニの影響というより、ドラティにも通じるものがあります。(OPUS 蔵 相原了)

 OPK 7076
\3500→\2490
クレメンス・クラウスが振るロマン派の作品。
 「真夏の夜の夢」「未完成」

 (1)メンデルスゾーン:真夏の夜の夢(抜粋)
  (1.序曲/2.スケルツォ/3.まだら模様のお蛇さん/
   4.間奏曲/5.夜想曲/6.結婚行進曲/
   7.道化師の踊り/8.終曲「ほのかな光」)
 (2)シューベルト:交響曲第8(7)番 ロ短調 D.759「未完成」
(1)クレメンス・クラウス (指揮)
 ウィーン交響楽団
 ダグマール・ヘルマン
 イローナ・スタイングルーバー(ソプラノ)
 ウィーン国立歌劇場合唱団
(2)クレメンス・クラウス(指揮)
 バンベルク交響楽団
 シュトラウス・ファミリーの録音で有名なクレメンス・クラウスが振るロマン派の作品。幽玄な「真夏の夜の夢」と切迫感の潜む「未完成」の演奏!

 録音:(1)1951年 (2)1950年/57’59
 使用原盤:VOX LP(メンデルスゾーン)、Amadeo LP(シューベルト)

 メンデルスゾーン「真夏の夜の夢」の音楽は、米ヴォックス(VOX)原盤ですが、第2次大戦中の1943 年にアメリカで創立されたVOX レーベルは、社長のジョージ・H・メンデルスゾーンが系図を遡ればドイツ・ロマン派の大作曲家フェリックス・メンデルスゾーンの遠縁にあたることもあって、クラウス自身、この録音を「ある日、メンデルスゾーンとおっしゃる方からのお電話です」と言われて「嬉しくなり、引き受けた仕事だった」とか。
 バンベルク交響楽団を指揮したシューベルトの交響曲第8(7)番ロ短調「未完成」(D.759)は、OPUS蔵から届いた資料によれば、1951 年にバイエルン放送局から放送された録音によるアマデオ原盤のCD 化というが、聴いてびっくり!この51 年録音の「未完成」が、同じCD の前半に収録されていたメンデルスゾーン「真夏の夜の夢」の指揮者と同じクラウスの録音だとは、まったく信じられぬほどの表現の凄絶さで、聴いている私の意識を揺さぶったのです。
 これがクラウスの「未完成」なのか、なにげなくはじまった感じの速めのテンポによる「未完成」の第1 楽章、だが曲がすすんでいくあいだに、何処かいつもと違う厳しい切迫感が潜むのに気がつきました。これは戦時の生死の危機感を体験した者にしかできぬ音楽の表現だったのではないかと。(ライナーノートより小林利之)




ページ内の商品チェック・ボックスをクリックしたら、最後に 「かごに入れる」ボタンを押してください。
新店内のほかのページのお買い物がありましたら、そちらもすませ、最後に「注文フォームへ」ボタンを押して注文フォームで注文を確定してください。
(チェック内容を変更したら、必ずもう一度「かごに入れる」ボタンをクリックしてください。変更内容がかごに反映されませんので)


注文フォームへ


アリアCD トップページへ



Copyright(C) 2023 ARIA-CD.All rights reserved.08