
OPK 2061
\3500→\2490 |
エマニュエル・フォイアマン(Vc)
ジョージ・セル指揮
ドヴォルジャーク:
(1)チェロ協奏曲ロ短調作品104
(2)交響曲第9番ホ短調作品95「新世界より」 |
(1)エマニュエル・フォイアマン(Vc)
(1)ミヒャエル・タウベ指揮
ベルリン国立歌劇場管
(2)ジョージ・セル指揮
チェコ・フィル |
聰明さと情熱の混合。たしかに、このCDのドヴォルジャークのチェロ協奏曲にも、そうしたフォイアマンの個性が強く出ている。音の輪郭はシャープで逞しく、烈しい気合をこめて描き出されている。オーパス蔵の復刻も、その烈しさをより明確に示す音質となっている。
《新世界》も、同様に筋肉質の新即物主義的演奏の典型である。キビキビとした進行、バネの効いたリズム、そして一音一音にこめられた気迫。こうしたキレのよい音楽は、20世紀後半にはすっかり聴けなくなっていたが、21世紀になってようやく蘇りつつある。その半世紀前の「先達」の音が、ここにある。(山崎浩太郎)
録音:(1)1928,29,30年 Berlin(Parlophon) (2)1937年
London(HMV) J-Columbia, Victor SP |

OPK 2067
\3500→\2490 |
メンゲルベルク指揮
&アムステルダム・コンセルトヘボウ管
(1)ベートーヴェン:「プロメテウスの創造物」序曲
(US Capitol SP使用) <rec.1942>
(2)リスト:交響詩「レ・プレリュード」 <rec.1929> 15'22"
(3)ブラームス:交響曲第3番ヘ長調作品90 <rec.1932>
(4)マーラー:アダージェット <rec.1926>
7'10"
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メンゲルベルク指揮
アムステルダム コンセルトヘボウ管 |
マーラーは電気録音最初期のものだけに音の悪いのは仕方がないが、既存盤は大いに物足りなく、オーパス蔵からの復刻CDを今や遅しと待ちかねていたのだが、やっと実現の運びとなった。正直に嬉しい。26年のSPをこれ以上の音で再生するのは無理であろうから。・・・・ブラームスの三番は1932年の録音で、野村光一の「名曲に聴く」にも、録音が古い、の一言で無視されているし、ぼく自身もワルターがあれば必要ないと考えていた。しかしオーパス蔵の復刻CDはそんな偏見を見事にくつがえしてしまった。本CDに収められた全四曲中、最も楽器のバランスが良く、音質が良く、歪みの少ないのはこのブラームスだからだ。あのSPの情報量の少なさがウソのようにいろいろな音が聴こえてくる。
(宇野功芳)
マーラーのアダージェットは日本、イタリア、ドイツ、フランス、英国と各国の盤が集まりました。音はフランス盤が明瞭でしたが、雰囲気で優れていたのは英国Columbia盤でした。幸い英国盤特有のスクラッチノイズはなくこれを用いました。「プロメテウス」はテレフンケンの発売はなくアメリカのキャピトルがSPとして出したものです。原盤が悪く発売しなかったのかもしれません。貴重な録音です。(相原
了
)(1)US-Capitol SP (2)(3)JP-Columbia SP
(4)UK-Columbia SP |

OPK 2073
(2CD)
\6000→\3990 |
フリッツ・クライスラー
[CD1]
(1)ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲ニ長調作品61
(2)モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第4番ニ長調 K218
[CD2]
(1)ブラームス:ヴァイオリン協奏曲ニ長調作品77
(2)メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲ホ短調作品64
(3)アンダンテ-
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲より
(mat. Edison-Bell CK4021-22) |
フリッツ・クライスラー
(Vn、[CD1][CD2]の(1)、(2))
[CD1](1)レオ・ブレッヒ(指)
ベルリン国立歌劇場管弦楽団
(2)ランドン ロナルド指揮管弦楽団
[CD2](1)、(2)レオ ブレッヒ(指)
ベルリン国立歌劇場管弦楽団
(3)ブルメスター(ヴァイオリン)、
ピアニスト不明 |
「旧吹き込みのモーツァルトはSP時代に日本盤が発売されずに終わり、彼のディスコグラフィの中では目立たぬ存在だが、オーパス蔵盤で聴くクライスラーの音は輝かしく、滴るような美しさであり、ポルタメントを絡めた甘美な節回しにまったく酔わされてしまった。(中略)
ベートーヴェンの協奏曲を少し聴いただけで、モーツァルトよりもオーケストラがずっと澄んだ響きで捉えられていることに気付かれることだろう。冒頭のティンパニが深みのある音で、余韻を伴って立体的に鳴り響くところから見事だが、筆者が感じ入ったのは第2主題が呈示されたあと、主題が展開的に確保される部分だ(51-64小節)。ヴァイオリンが主題を歌うのに対し、ヴィオラとチェロが三連音の連続でさざなみのように絡んでゆき、その背後をティンパニが運命の足音のように忍び寄るさまが、実に明瞭に捉えられているからだ。指揮のブレッヒが三声部を対等に響かせて影の濃い響きを生み出し、それをHMVの録音技師が見事なバランスで捉えていたことが、オーパス蔵のリアリスティックな復刻により初めてCD盤上で再現されたのである。」(板倉重雄)
ヴァイオリンのCDでスタートしたオーパス蔵としては、クライスラーとブレッヒによる協奏曲録音は長年の課題でした。これらの曲にはWard
Marston(Biddulph)の復刻という高い壁がありそれを超えることは復刻にかかわるものとしては大きな目標でした。何度かの試行を行い復刻とマスタリングの両輪がうまくかみ合いやっと満足のゆく音が得られたと思います。
復刻に用いた盤は英、米、独、日、濠と多岐にわたりましたがヴァイオリンのきれいな盤を中心にまとめました。ブルメスターはクライスラーに匹敵するヴァイオリニストであり、彼のメンデルゾーンは極めて珍しい盤でもあり、クライスラーとの比較が可能なように付録としてつけました。(相原 了)
録音:[CD1](1)1926年 (2)1924年 [CD2](1)1927年 (2)1926年 (3)1932年 |

OPK 2075
\3500→\2490 |
ヴァーツラフ・ターリヒ(指)&チェコ・フィル
スメタナ:我が祖国 (全曲) |
ヴァーツラフ・ターリヒ(指)
チェコ・フィル |
「46歳のターリヒの指揮は、後年の録音に較べてやはり若々しい。全曲の演奏時間は後の二回の録音よりも長いのだが、緩急の幅を大きくとった、意欲的な表現をしている。弦のポルタメントなど、後には「古めかしい」と考えられた演奏法も聴かれるが、粘っこくない、リズミックですっきりした進行は、いかにも20世紀前半のスタイルである。熱く明朗な響きで通し、暗く悲愴な雰囲気がさほどに感じられないことも、後年の演奏とは異なっている。若い独立国の、伸びざかりの指揮者と団体が、気合を入れて初めてのレコーディングに臨んでいる様子が、この音楽から感じられる気がする。(山崎浩太郎)」
いまは消えてしまったローカルなオーケストラの音として話題になるのはフランスの音と、チェコの音だと思います。フランスは自分の意思で変えたといえますが、チェコはナチスの併合によって亡命した音楽家も多く、戦後は共産国として存在していたため第2次世界大戦前とは音楽も変えられてしまいました。カザルスのドヴォルジャークチェロ協奏曲(OPK2043)を復刻した際に「これが昔のチェコの音か」という声を多く耳にしました。そこでターリッヒとチェコ・フィルの音の復刻を企画しました。その第1弾として1929年HMVがプラハで録音した「我が祖国」を選びました。この成功がその後のロンドンにおけるドヴォルジャークの録音につながったのでしょう。弱音部のきれいな録音で十分に楽しめます。(相原 了)
録音:1929年 プラハ |

OPK 2076
\3500→\2490 |
メンゲルベルク指揮
(1)J.C. バッハ:シンフォニア変ロ長調作品18-2
(2)ラヴェル:ボレロ
(3)R.シュトラウス:「英雄の生涯」作品40 |
ウィレム・メンゲルベルク(指)
(1)(3)ニューヨーク・フィル
(2)コンセルトヘボウ管 |
J・C・バッハの「シンフォニア」が始まったとたん、わが耳を疑ったのである。弦を弓がこする音まで克明に聴こえるではないか。歪みもなく、音楽自体の美しさが100パーセント伝わってくる。・・・・SPにはこれだけの音が刻まれていたわけである。もちろん、それにはオーケストラの技術の高さ、それ以上に各パートを見事な棒でさばき、主旋律、対旋律、重要な音、それを支える音を完璧なバランスに整えたメンゲルベルクの能力の高さこそ、第一に讃えなければならないであろう。 (宇野功芳)
録音 :(1)1929年 (2)1930年 (3)1928年 原盤:SP |
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ジャック・ティボー(ヴァイオリン)
モーツァルト:
(1)ヴァイオリン協奏曲第3番ト長調 K.216
(2)ヴァイオリン協奏曲第5番イ長調 K.219
(3)ヴァイオリン協奏曲第6番変ホ長調 K.268 |
ジャック・ティボー(ヴァイオリン)
(1)ポール・パレー(指揮) ラムルー管弦楽団
(2)シャルル・ミュンシュ(指揮) パリ管弦楽団
(3)マルコム・サージェント(指揮) 交響楽団 |
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稀有の奏者に具わった極上の気品と美質
ティボーのモーツァルトヴァイオリン協奏曲集
(1)1947年録音、(2)1941年録音、(3)1927年録音。原盤:SP
US-Vox(No 3) Fr-Gramophone(No 5) US-Victor(No6)
「モーツァルトのヴァイオリン・コンチェルト第5番イ長調K.219の演奏こそは、今世紀の前半期におけるこの作品のもっとも有名な演奏であった」
(ハルナック)
「最大傑作はモーツァルトの協奏曲(第6番変ホ長調K.268
)である。この曲はティボーの実演を聴くと実に素晴らしいので驚嘆してしまう。世の中にあんなにモーツァルトらしい演奏があるかと想う位である。」(野村光一)
このCDは、ティボーという稀有の奏者に具わった極上の気品と美質を、市販されている数多くのCDより遥かに高い水準で私達愛好家に伝えてくれるように思う。聴いて楽しむだけではなく、クラシック音楽という、人類の大切な文化財の来し方、行く末について考える契機にもしたい、時宜を得た企画である。広く愛好家、音楽関係者に推薦したい。(中野雄)
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