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ヨーロッパの有名歴史的録音サービス・ショップ
PRISTINE CLASSICAL
その6
1CD-R\3800→\3290
2CD-R\7000→\5990




 PRISTINE CLASSICALは「THE WORLD'S LEADING HISTORIC RECORDING SITE」と銘打っているヨーロッパの有名歴史的録音サービス・ショップ。

 「サービス」というのは、このショップ、本格的なダウンロード・サービス・ショップなのである。世界でも有数の膨大な歴史的録音をダウンロード販売するということで設立された。DIVINE ARTとも関係があるみたいで、そこから発売されているものもあるというが、本家のほうが規模もでかい。
 しかしこのショップ、音楽配信に全く興味のない店主のような男のために、「CD-R」に収録して表ジャケットもつけて販売してくれている。
 ここでご紹介するのは、そのCD-R仕様の商品。

 話題のシュナーベルのベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集はコチラ



2025/5 紹介アイテム

PASC648
\3290

カザルス、エルガー、ブラームスのセッション録音
CASALS plays Elgar & Brahms (1926-1945)


ELGAR Cello Concerto in E minor, Op. 85
 BBC Symphony Orchestra
 conducted by Sir Adrian Boult
  rec. 14 October 1945

BRAHMS Cello Sonata No. 2 in F major, Op. 99
 Mieczyslaw Horszowski, piano
  rec. 28 November 1936


BONUS TRACKS
 9. FAURE-CASALS Apres un reve (3:03)
  rec. 20 January 1926
 10. GODARD Berceuse (from Jocelyn) (4:41)
  rec. 20 January 1926
 11. GRANADOS-CASSADO Goyescas - Intermezzo (4:32)
  rec. 28 February 1927
 12. SAINT-SAENS The Swan (from Carnival of the Animals) (2:44)
  rec. 31 January 1928
    Nicolai Mednikov, piano

Pau Casals, cello

エルガーが少し聴けます。

https://s3-eu-west-1.amazonaws.com/pristine-classical-storage/samples/PASC648.mp3




「パブロ・カザルスは、おそらく現代の音楽家の中で最も驚くべき人物です。その驚くべき点は、彼が成し遂げるすべてが非常にシンプルで、常に自然に正しいということにあります。そして、それは彼が考え得る限り最も繊細な耳を持ち、それを常に活用しているからかもしれません。しかしもちろん、彼の非常に情熱的な性格も、完全に自制されており、彼の生い立ちとともに、彼の偉大さの原因であるに違いありません。彼は非常に典型的なカタルーニャ人であり、スペイン人本来の姿と混同してはいけません。両者は、ケルト人とアングロサクソン人ほど異なっています。そして、カタルーニャでは教育がすべて修道士の手に委ねられており、生徒たちにはグレゴリオ聖歌の完全な訓練が施されます。これはあらゆる音楽教育の素晴らしい基礎となります。実際、カザルスは若い頃にいくつかの合唱作品と、『十二か月』というサイクルを書いており、私は2年前、ヴェンドレル(カザルスの故郷、タラゴナ近郊)で休暇を過ごしていた際にこれを聴きましたが、そこには美しい音楽が含まれていました。彼は作曲家になりたかったのですが、最初はヴァイオリンを学び、その後チェロに惹かれたのは、父親の家で初めてチェロを見たとき、その形がとても美しいと思ったからにすぎません。彼はチェロの練習に多くの時間を割きませんが、すべてのことをスコアから頭の中で学びます。指揮こそが彼が最も楽しむことであり、仕事以外で彼が最も好きなのは、サン・サルバドールの海辺で、昼食後に小さなカジノ(単なるカフェ)でパイプをくゆらせながら、休日には友人たちと一緒にトレジリオ(非常に複雑なカードゲーム)をすることです。

2年前、カザルスが「コミューン」に海岸沿いの土地を寄贈し、国民舞踊「サルダーナ」のために使われることになった祝祭の際、私はそこで素晴らしい一日を過ごすという幸運に恵まれました。カザルスはこの上なく幸せそうで、そこに集まった人々は新しい「パブリック・プレイス」に集まり、バルセロナのコブラ(吹奏楽団)が儀式の音楽を演奏しようとしていました。カタルーニャ人にとってサルダーナはほとんど宗教的な儀式であり、私が見た中で最も敬虔な形式のダンスです。男性たちは非常に真剣な表情で一緒に踊り、女性たちも踊りが進むにつれてその輪に加わり、全体の印象は非常に感動的です。リズムの表現としても比類がありません。

このダンスが始まる直前に私が撮ったスナップ写真には、カザルスと彼の2人の姪(ヴァイオリニストである弟エンリケの子供たち)が写っています。スポーツも大好きなカザルスは、自分の別荘の隣にテニスコートを作り、周囲に他にコートがないため、誰でも好きな人が来てプレーできるようにしています。彼自身もほとんど練習しなかったにもかかわらず、非常に良いプレーをしていましたが、その頭脳的な戦術が非常に優れていたため、常に得点することができました。彼が何年も前にハンガリーの作曲家エミール・ムーアと一緒にトリオで撮った写真に書いた言葉、「C'est moi qui gagne(勝つのは私だ)」は、まさにカザルスの本当のモットーなのです。」

アンドレ・マンジョー 『グラモフォン』1927年12月号






PASC649
(2CD)\5990
ホーレンシュタイン、VOX音源のマーラーとショスタコーヴィチ
HORENSTEIN conducts Mahler & Shostakovich (1952)

 MAHLER Symphony No. 9
 SHOSTAKOVICH Symphony No. 5

Studio recordings, 1952

Vienna Symphony Orchestra
conducted by Jascha Horenstein


マーラーを少しどうぞ。

https://s3-eu-west-1.amazonaws.com/pristine-classical-storage/samples/PASC649.mp3


(ミーシャ・ホーレンシュタイン)
 このアルバムは、ヤッシャ・ホーレンシュタインの心に近い二人の作曲家を取り上げています。彼がマーラーの交響曲第9番を初めて演奏したのは、1932年4月のソビエト・ロシア巡業中のことでした。このツアーで彼はモスクワを訪れ、そこでマーラーの交響曲第5番の当地初演を指揮し、さらにレニングラードでは第9番を初めて指揮しました。モスクワでのコンサートにはショスタコーヴィチと彼の友人であり、マーラーの最初のロシア人伝記作家イワン・ソレルチンスキーも出席していました。二人はその後、ホーレンシュタインとともに夜行列車でレニングラードへ向かい、第9番の演奏に臨みました。「私はショスタコーヴィチとソレルチンスキーと一緒に食堂車で何時間もマーラーについて語り合いました」とホーレンシュタインはインタビューで語っています。「彼らは私のリハーサルや、レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団とのマーラー第9番のコンサートにも出席しました。」ホーレンシュタインによれば、1932年の時点でショスタコーヴィチはすでに熱心なマーラー愛好者であり、その影響は1937年の交響曲第5番で最も明らかになったといいます。「マーラーがいなければあの曲は生まれなかった」とし、その忠誠心についてホーレンシュタイン自身も多少の貢献があったと述べています。「私やオスカー・フリートがロシアでマーラーを推進したことは、間違いなくショスタコーヴィチに影響を与えた」と彼は語っており、これは本ディスクに収録された作品選定にさらなる興味を添えています。

 1952年4月の今回の録音には、いくつかの「初めて」があります。ホーレンシュタインにとって1929年以来初の録音であり、彼のキャリアに大きな足跡を残したヴォックス・レコードでの初録音でもありました。また、彼が1922年にプロデビューを果たしたウィーン交響楽団と戦後初めて再び共演した録音でもありましたが、これは1928年以来のことで、まさに人生を変えるほどの長い年月が経っていました。さらに、今回出版されたマーラーの第9番は、商業的に発売された初のスタジオ録音とされており、数年間ほとんど競合する録音がなかったため、戦後のベビーブーマー世代の多くにとって、この交響曲および作曲家への入門となりました。

 ホーレンシュタインによる第9番の広大でロマンティックな解釈は、表現力と知性が融合した、堂々たるかつ極めて感情的なオールドスクールの演奏です。「録音されたマーラーの第9番の中でも主要な一つ」と『グラモフォン』誌の評論家は、初リリースから約40年後に評しています。「壊滅的で先見的な声明であり、叙事詩的でありながら親密さも持ち合わせている。第1楽章は深い苦悩を湛え、田舎風のレントラー、第3楽章は厳しいロンド・ブルレスケ、そしてフィナーレは心を打つほどの脆さを持ち、二流の弦楽演奏をも超越し、むしろそれに養われているようだ。」また別の評論家は、「この交響曲の指揮の教科書的な模範」と評し、これは広く共有された意見を代表するものと言えるでしょう。録音は、単純なモノラル音声や、マーラーの語法にまだ不慣れなオーケストラによる不確かな演奏にもかかわらず、約70年前の初リリース以来、誇りをもって継続的にカタログに掲載され続けています。

 同じことは、マーラー録音直後に録音され、商業的に発売された2番目のショスタコーヴィチの交響曲第5番については言えません。この録音は、より優れた演奏や録音、より外向的な解釈に取って代わられ、ほとんど姿を消しています。オリジナルのヴォックス録音は、マーラーと同様に乾いたスポットライト的な音響や他の技術的欠点に悩まされており、とくに重要なティンパニやバスドラムの音がこもったり、時には聞こえなかったりする点が顕著です。これらの問題は今回のリマスターで対処され、部分的に解決されていますが、第1楽章の素晴らしく明晰な旋律線、完璧なテンポのスケルツォ、非常に感動的な緩徐楽章、そして決してヒステリックにならないエネルギッシュなフィナーレの魅力を損なうものではありません。


特別謝辞:ミーシャ・ホーレンシュタイン氏による解説、協力、および本リリースの元となったホーレンシュタイン音楽アーカイブへのアクセスに感謝いたします

録音:ウィーン、シンフォニア・スタジオ




PASC650
\3290

ファビアン・セヴィツキー&インディアナポリス交響楽団 第5巻
 ハイドン&グリーグ


SEVITZKY and the Indianapolis Symphony Volume 5
 - Haydn & Grieg (1941-45)



HAYDN L’isola disabitata, Hob. XXVIII:9 - Overture (7:55)
 Recorded 29 January 1942
  - Matrices: CS 071360-1 & 071361-1
  - First issued on Victor 11-8487

HAYDN Symphony No. 73 in D major, Hob. I:73 “La chasse”
 Recorded 8 February 1945
  - Matrices: D5-RC-806-1B, 807-1A, 808-1, 809-1A & 810-2A
  - First issued on RCA Victor 12-0952/4 in album M-1312


GRIEG Sigurd Jorsalfar 『十字軍の王シーグル』- Suite, Op. 56
 Recorded 8 January 1941
  - Matrices: CS 057584-3A & 057585-2A
  - First issued on Victor 18291


GRIEG Peer Gynt - Suite No. 2 , Op. 55
 Recorded 28 January 1942
  - Matrices: CS 071347-1, 071348-1, 071349-1 & 071350-1
  - First issued on Victor 11-8163/4 in album M-902


GRIEG Symphonic Dances, Op. 64
 Recorded 9 February 1945
  - Matrices: D5-RC-817-1, 818-1A, 819-1, 820-2 & 821-1
  - First issued on RCA Victor 11-9245/7 in album M-1066

Indianapolis Symphony Orchestra
conducted by Fabien Sevitzky

ペール・ギュントから。
https://s3-eu-west-1.amazonaws.com/pristine-classical-storage/samples/PASC650.mp3

 ファビアン・セヴィツキー(Fabien Sevitzky, 1893年9月29日 - 1967年2月3日)は、アメリカ合衆国の指揮者。
 1893年生まれ。1937年から1956年までインディアナポリス交響楽団の初代音楽監督を務めた。
 ボストン交響楽団で音楽監督を務めたセルゲイ・クーセヴィツキーの甥である。
 本来の姓はおじと同じクーセヴィツキーであるが、混同を嫌ったおじによってセヴィツキーを名乗らされた。
 1949年から1952年までサンディエゴ交響楽団の音楽監督を務めた。




 本シリーズ「ファビアン・セヴィツキーとインディアナポリス交響楽団による全録音」の第5巻であり、最終巻の一つ前となる今回は、セヴィツキーがこのオーケストラと録音したハイドンおよびグリーグの全レパートリーを収録しています。

 ハイドンのオペラ『無人島(L’isola disabitata)』は、長い間序曲のみが知られていました。というのも、オペラ全体が出版されたのは1976年になってからだったからです。セヴィツキーの演奏は、音楽の中にある不安な静けさと激しい動揺という両極端を強調しており、ヴィヴァルディの『四季』の「冬」最終楽章を思い起こさせるような緊張感あふれるものです。

 ハイドンは以前、自作の交響曲第73番の終楽章をオペラ『報われた忠実(La fedelta premiata)』の序曲として使用していました。この終楽章は、他の作曲家の先行作品にも見られる狩猟のテーマを活用しており、そのためこの交響曲は「狩(La chasse)」という愛称で呼ばれるようになりました。セヴィツキーは、当時の大編成オーケストラのアプローチとは思えないほどのエネルギーと推進力をこの曲に与えています。

 グリーグの『ペール・ギュント』がよく知られているのと同様に、『十字軍の王シーグル』も劇付随音楽として作曲されました。こちらはビョルンソン作の戯曲で、ノルウェー王シグルド1世を題材としています。グリーグは全9曲を書きましたが、そのうち3曲をコンサート用組曲としてまとめました。セヴィツキーの録音は1枚のディスクに最初の2曲のみを収めており、最後の「忠誠行進曲」は録音されていません。

 イプセンの『ペール・ギュント』のためにグリーグが作曲した2番目の組曲は、作曲者自身が編曲した2つの組曲のうち、演奏される機会が少ない方です。しかし、この中には美しく人気の高い「ソルヴェイグの歌」も含まれています。1940年代に録音された当時、ビクター・レーベルは、本来一緒に演奏されるべき作品を2つのオーケストラと指揮者に分けて録音することがありました。例えば、エネスクの『ルーマニア狂詩曲第1番』はオーマンディとフィラデルフィア管弦楽団が、第2番はハンス・キンドラーとナショナル交響楽団が録音しました。同様に、ユージン・グーセンスとシンシナティ交響楽団が『ペール・ギュント』第1組曲を録音し、セヴィツキーには第2組曲が割り当てられました。セヴィツキーは、当時としては素晴らしい録音技術の助けもあり、4つの楽章それぞれの多彩な雰囲気を見事に表現しており、特に「アラビアの踊り」が際立っています。

 1942年から1944年にかけてのペトリロ・バン(音楽家組合によるストライキ)期間中、録音活動はほとんど停止していました。セッションが再開されると、ビクターは顕著なコンプレッションをかけて録音を始めました。批評家ロブ・コーワンの表現を借りれば、「溝がかろうじて収められるほど巨大な音」と感じさせる録音です。この手法は、グリーグの4つの交響的舞曲に大きな存在感を与えていますが、同時にやや現実離れした、そして容赦なく攻撃的なサウンドにもなっています。それでも、セヴィツキーの色彩豊かで舞曲を基調とした作品への巧みなアプローチは、リンドマンによるノルウェー民謡集に触発されたこれらの作品でも十分に発揮されています。

 今回の音源の出典は、『『十字軍の王シーグル』』と『ペール・ギュント』が戦時中の78回転シェラック盤、『無人島』と『交響的舞曲』が戦後のシェラック盤、そしてハイドンの第73番はビクターのラッカー・バックアップマスターからダビングされた45回転ビニール盤です。これらの作品はいずれも「公式」なCD再発がなされておらず、ハイドンの序曲と『シグルド・ユールサルファル』の抜粋は、これまでLPにも未収録でした。

Mark Obert-Thorn




PASC651
(2CD)\5990

エーリヒ・クライバー、
 DECCAのベートーヴェン交響曲第5,6,9番

KLEIBER Beethoven: Symphonies 5 6 and 9 (1952/53)


 BEETHOVEN Symphony No. 5 in C minor, Op. 67
  recorded Concertgebouw, Amsterdam, 26 September 1953
 BEETHOVEN Symphony No. 6 in F major, Op. 68, 'Pastoral'
  recorded Concertgebouw, Amsterdam, 25 September 1953
    Concertgebouw Orchestra of Amsterdam


 BEETHOVEN Symphony No. 9 in D minor, Op. 125, 'Choral'
  recorded Grosser Saal, Musikverein, Vienna, 1-5 June 1952
    Hilde Gueden (soprano)
    Sieglinde Wagner (contralto)
    Anton Dermota (tenor)
    Ludwig Weber (bass)
    Singverein der Gesellschaft der Musikfreunde
   Vienna Philharmonic Orchestra

 conducted by Erich Kleiber

Original recordings made by Decca Records

「運命」の終楽章、少しどうぞ。
https://s3-eu-west-1.amazonaws.com/pristine-classical-storage/samples/PASC651.mp3


「クライバーとアムステルダム管弦楽団は、容易には追い越されないだろう。情熱と緊張感に満ちた演奏は、完璧な録音によって引き立てられている。
実際、第1楽章の猛攻は多くの人を驚かせるだろう。しかし、楽章内のバランス、そして交響曲全体の中でのこの楽章のバランスは、冒頭のリピートを行うことで助けられている――これは非常に望ましいことだ。緩徐楽章では、より叙情的なスタイルが楽しめる。クライバーは、終盤でベートーヴェンのピウ・モッソを実際に守ることで、ほとんど歴史を作りかけている――それが音楽を向上させているかどうかはともかく、確かに楽譜に書かれており、今や確実に聴き取れる…」(M.M.、1954年1月)

「ベートーヴェンの感謝の賛歌は、今回も間違いなく共に歌うことができる。このレコードは素晴らしく、先月同じ指揮者とオーケストラによる“第五”と並べるにふさわしい。
録音は卓越している。温かみと力強さがある。もし注文をつけるとすれば、弦楽器と管楽器のバランスが時折調整され、後者がもう少しよく響くようになれば、という点だろう。しかし、この欠点は仮にあったとしても、他の優れた点に比べれば取るに足らない。
演奏は率直で、非常に効果的だ。クライバーは、一般的に、オーケストラに楽譜通りに演奏させるという、一見単純な方法で、世界的なベートーヴェン指揮者になりつつある。だが、それは聞こえるほど単純なことではない。問題は音楽的というより人間的であり、何年もスター指揮者として過ごしてきた後でも、ベートーヴェンこそが最良だと信じ続けるのは難しいのだ…」(M.M.、1954年2月)

「…デッカ盤の最終面では多少ノイズが入るが、音楽が本格的に始まると落ち着く。印象的な点を挙げると、チェロとコントラバスがまるで一つの声、ほとんど言葉のようにコメントを交わす。“旋律”はウィーンの弦で絶妙に響く。ルートヴィヒ・ウェーバーは最初の声楽の入りで、言葉も音も(カラヤン盤のホッターとは違い)正確で明瞭に、まさに理想的な姿勢を示す。全体を通して歌詞も良い。ヒルデ・ギューデンは劇的で印象的だが、ところどころ息継ぎが苦しそうだ。四重唱の調和も良い。デルモータは鼻音が滑らかで、伸びやかな歌唱を聴かせる。“Ihr sturzt nieder”の静かな合唱とその後の部分は素晴らしい。そして、誇張された効果を狙うことなく、ものすごい推進力がある。しかし、その優秀さと共感に満ちた演奏にもかかわらず、クライバーの録音はカラヤンの78回転盤のような、温かく包み込むような感動的な響きには満ちていない。そして、両録音の合唱を担当したムジークフロインデの歌手たちには、その粘り強さ、多様性、コントロールに特別な賛辞を贈りたい。

長時間の試聴を振り返ってみると、もし自分のライブラリーに第九の録音がなければ、クライバー盤を買うだろう。すでにカラヤン盤があれば、それで十分満足だ。最終的な判断としては、クライバー盤がわずかに優れた演奏だと思う。」(H.F.、1952年10月)

これら『グラモフォン』誌の三つのレビューが示すように、これは最高水準のベートーヴェン演奏です。
三つの録音――特に第九――は、今回のアンビエント・ステレオXRリマスターによって音質が大きく向上し、これら三つの時代を超えた名作に、豊かさ、空気感、空間、広がりをもたらしています。

アンドリュー・ローズ




PASC652
(2CD-R)\5990

ユージン・オーマンディとミネアポリス交響楽団 第1巻
ORMANDY Complete Minneapolis Symphony Vol. 1 (1934)



CD1

1-4 MOZART Serenade No. 13 in G major, K. 525, “Eine Kleine Nachtmusik”
 Recorded 17 January 1934 - Matrices: CVE 81524-1, 81525-1 and BVE 81526-1A & 81527-1 - First issued on Victor 8588 & 1698

5. GRAINGER Country Gardens (2:09)
 Recorded 16 January 1934 - Matrix: BVE 81503-1 - First issued on Victor 1666

6. GRAINGER Shepherd’s Hey (1:59)
 Recorded 16 January 1934 - Matrix: BVE 81500-1 - First issued on Victor 1666

7. GRAINGER Londonderry Air (4:33)
 Recorded 23 January 1934 - Matrix: CVE 81502-3 - First issued on Victor 8734

8. GRAINGER Molly on the Shore (Irish Reel) (3:55)
 Recorded 23 January 1934 - Matrix: CVE 81501-3 - First issued on Victor 8734

9. SOWERBY Irish Washerwoman (2:09)
 Recorded 23 January 1934 - Matrix: BVE 81582-1A - First issued on Victor 1761

10. GRIFFES The Pleasure Dome of Kubla Khan (8:44)
 Recorded 17 January 1934 - Matrices: CVE 81522-1A & 81523-1A - First issued on Victor 7957

CARPENTER Adventures in a Perambulator
11. En voiture (3:36)
12. The Policeman (3:39)
13. Hurdy-Gurdy (4:03)
14. The Lake (4:31)
15. Dogs (3:55)
16. Dreams (8:32)
 Recorded 17, 22 & 23 January 1934 - Matrices: CVE 81528-1A, 81529-1A, 81530-2A, 81531-2A, 81532-1A, 81533-2A & 81534-2 - First issued on Victor 8455/8 in album M-238

17. ENESCU Romanian Rhapsody No. 1, Op. 11 (11:35)
 Recorded 16 January 1934 - Matrices: BVE 81504-1, 81505-1A, 81506-1 & 81507-1A - First issued on Victor 1701 & 1702


CD 2

1-6 KODALY Hary Janos - Suite
 Recorded 17 January 1934 - Matrices: CVE 81516-1 , 81517-1 , 81518-1 , 81519-1A , 81520-1A & 81521-1 - First issued on Victor 7951/3 in album M-197

WEINBERGER Polka and Fugue from Schwanda the Bagpipe Player
 7. Polka (2:15)
 8. Fugue (5:56)
Recorded 20 January 1934 - Matrices: CVE 81563-1A & 81564-1 - First issued on Victor 7958

9-12 RACHMANINOV Symphony No. 2 in E minor, Op. 27
 Recorded 18, 19 & 22 January 1934 - Matrices: CVE 81535-2, 81536-2A, 81537-2A, 81538-1A, 81539-1, 81540-1, 81541-1A, 81542-1, 81543-1A, 81544-1A, 81545-1 & 81546-1 - First issued on Victor 8463/8 in album M-239

Eugene Ormandy - Minneapolis Symphony Orchestra


Producer and Audio Restoration Engineer: Mark Obert-Thorn

Special thanks to Nathan Brown and Charles Niss for providing source material
All recordings made in the Cyrus Northrop Memorial Auditorium, University of Minnesota, Minneapolis

ラフマニノフが少し聴けます。
https://s3-eu-west-1.amazonaws.com/pristine-classical-storage/samples/PASC652.mp3


 本巻は、ユージン・オーマンディとミネアポリス交響楽団(現在のミネソタ管弦楽団)が1934年と1935年にVictorレーベルのために録音し、これまで全曲が再発されたことのなかった録音を網羅するシリーズの第一巻です。本巻には、今回収録されているコダーイ、グリフィス、カーペンターの作品を含む、多くのディスク初登場音源が含まれています。

 1899年、ブダペストにてジェネー・ブラウ(Jen? Blau)として生まれたオーマンディは、5歳でハンガリー王立国立音楽院に入学し、イェネー・フバイにヴァイオリンを師事しました。ヴァイオリン独奏者としてのキャリアを目指し、1921年にリサイタル・ツアーのため渡米しましたが、計画が頓挫し、ニューヨークで職を失いました。無声映画の伴奏をする映画館の第二ヴァイオリン最後席に職を得た彼は、1週間でコンサートマスターに昇進し、3年以内に指揮者に任命されました。

 カーネギー・ホールでのダンス・リサイタルの伴奏アンサンブルを指揮する「副業」をしていた際、興行主アーサー・ジャドソンの目に留まり、彼のマネージャーとなりました。ジャドソンは自身が創設した新興ラジオネットワーク(後のCBS)で指揮を任せ、オーマンディは1920年代後半、ラジオでクラシックの軽音楽やドーシー兄弟のジャズ・オーケストラの録音を通じて広く知られるようになりました。

 オーマンディの大きな転機は1931年、病気のアルトゥーロ・トスカニーニの代役としてフィラデルフィア管弦楽団を指揮した時に訪れました。客席には、音楽監督が退任したばかりのミネアポリス交響楽団の代理人がいて、オーマンディはすぐに5年契約を結ぶことになりました。

 演奏家の契約に録音セッションへの追加報酬が必要ないことが判明すると、ミネアポリス交響楽団は突如としてアメリカで最も多く録音するオーケストラとなりました。1934年1月と1935年1月のセッションでは、ブルックナーの「第7番」やマーラーの「第2番」といった大作を含む多数の録音が行われました。レパートリーはバッハ(編曲版)からシェーンベルク(浄夜)、アメリカやハンガリーの現代作曲家、そしてオーマンディが得意とした軽音楽まで幅広く網羅されていました。

 本巻は、ミネアポリス時代のオーマンディのレパートリーの幅広さを示す一例です。ここでのモーツァルトはやや荒々しく前のめりな演奏ですが、第2楽章の異例の速いテンポは、Victor社が片面ごとに1楽章ずつ収めたいという意向によるものかもしれません。グレインジャーの民謡舞曲の編曲や、同様のソワビー編曲は、オーマンディの得意分野であり、フィラデルフィア時代に再録音されなかったのは惜しまれます。

 続いて2人のアメリカ人作曲家の作品が収録されています。チャールズ・トムリンソン・グリフィスは1920年、前回の大流行性感染症の最中に35歳でインフルエンザにより亡くなりましたが、彼の作品は生前にフィラデルフィアのストコフスキーやボストンのモントゥーによって取り上げられました。彼の「クブラ・カーンの歓楽の宮殿」はディスク初登場であり、ジョン・オールデン・カーペンターの「乳母車の冒険」も同様に、乳母車に乗る赤ん坊の視点から世界を描いた作品です。

 エネスクの「ルーマニア狂詩曲第1番」は、ディスクとしては2度目の録音ですが、最初のジョルジュ・ジョルジェスク指揮ブカレスト・フィル(1929年)はチェコHMVのみの限定流通だったため、オーマンディとミネアポリスの録音が世界的な注目を集めるきっかけとなりました。コダーイの「ハーリ・ヤーノシュ」組曲もディスク初登場であり、ワインベルガーの「シュヴァンダのフーガ」(とポルカ、これはオーマンディの得意曲)も同様で、ハーティのコロンビア盤より2か月早い録音でした。

 ラフマニノフの「交響曲第2番」は、以前にクリーヴランドのソコロフが録音していました(Pristine PASC 524)。どちらのバージョンも長年の慣習通りカット版ですが、オーマンディの演奏は1960年代まで実質的な標準版となり、後に原典版が主流になるまで広く演奏されました。情熱的で心に響くオーマンディの解釈(4回の録音とコンサート映像の最初のもの)は、ラフマニノフ録音史のハイライトの一つです。

マーク・オバート=ソーン




PASC653
(2CD-R)\5990

エイドリアン・ボールト、エルガーを振る

BOULT Elgar Symphonies 1 & 2, Enigma Variations, Nursery Suite (1944-1955)

 ELGAR Symphony No. 1
 ELGAR Symphony No. 2
 ELGAR 'Enigma' Variations
 ELGAR Nursery Suite

Symphony No. 1 recorded 26-27 Sept. 1949, Abbey Road Studio No. 1, London
Symphony No. 2 recorded 3, 4, 25 Aug. & 10 Oct. 1944, Bedford Grammar School
Enigma Variations recorded 28 Sept. 1953, Abbey Road Studio No. 1, London
Nursery Suite recorded 21-23 June 1955, Kingsway Hall, London

London Philharmonic Orchestra
BBC Symphony Orchestra(Symphony No. 2)
conducted by Sir Adrian Boult


 今月の最も注目すべきリリースは、His Master’s Voiceによるエルガーの変ホ長調交響曲第2番の録音です。BBC交響楽団がサー・エイドリアン・ボールトの指揮のもとに披露した演奏は、BBC自身の謙虚さに配慮してBBCの音楽雑誌で言及しないわけにはいかないほど素晴らしいものです。いずれにせよ、この録音そのものがこのリリースを記念すべきものにしています。私は20年以上にわたり毎月グラモフォンについて書いてきましたが、どんな録音でも「史上最高」と断言することには慎重になっています。しかし、これ以上のオーケストラ録音は私は知りません、と断言できます。

 エルガーの交響曲第2番は、もともとエドワード7世王への忠誠を示す賛辞として構想されましたが、その大部分は王の死後に作曲されたため、結果的に彼への哀歌となりました。しかし、この交響曲は、個人への哀歌以上の、はるかに大きな何かです。むしろ私は、この作品こそエドワード朝時代全体を最も完全に表現した芸術作品であるとさえ言いたいと思います。そして、ここでいうエドワード朝時代には、ヴィクトリア女王治世の最後の10年間も含めます。もちろん、音楽についてこの種の主張をする難しさは、音楽が他人にどのように響くか誰にも分からないということです。しかし、エルガーがこの交響曲の第2楽章で亡き王の葬儀を想起させようとしたこと、そして少なくとも自分自身がロンドンの街を厳かに進む葬列を見て感じた感情のいくつかを音楽に込めたことは確かです。

 戦争前の聖霊降臨祭の日曜日、私はドールンで故カイザー(ドイツ皇帝)に会いに行きました。彼は私にこう言いました。「今日はブッシー・パークのチェスナット・サンデー(栗の花祭り)だろう。最後にイングランドを訪れた、エドワード王の葬儀の時、チェスナットの花がどんなに美しかったか、今でもよく覚えている。」彼の鮮やかな青い目がブッシーの栗の木を見てから30年近くが経っていましたが、その美しさはカイザーの記憶に残り、私にとってはエルガーの交響曲第2番の音楽の中で今も咲き誇っています。これこそ、音楽が他人には伝えられない仕方で個人に影響を与える一例です。しかし、音楽を愛し、エドワード王の葬儀を覚えている世代の私たちが、エルガーの交響曲第2番から呼び起こされる記憶はそれぞれ異なるでしょうが、作曲者の意図をある程度共有できることは確かです。知りたいのは、この音楽の同時代的背景を知らない人々に、どんな感情的効果をもたらすのかということです。エルガー自身は1920年前後、自分が時代遅れになったと感じていたようで、若い批評家たちが自分の業績を過小評価する傾向に過敏になっていました。この敏感さは、もはや音楽には全く興味がないと主張する形で表れていました。エセル・スマイスも同じような態度を取っていました。しかし、この壮大な新録音は、エルガーが後世に語りかける力を心配する必要はなかったことの証拠として受け止めるべきだと思います。」

コンプトン・マッケンジー
『グラモフォン』編集部論説、1945年2月号

*******

 本リリースは、その1944年録音の交響曲第2番と、ボールトがBBC退任後にロンドン・フィルハーモニー管弦楽団と録音した交響曲第1番(1949年録音)、さらにエニグマ変奏曲とナーサリー組曲(それぞれ1953年と1955年録音)をまとめたものです。このうち交響曲第1番は、2005年2月にPristine Classical開設時に私が行った初期のXR転送でも登場しましたが、今回はソースが変わり、リマスタリング工程も一新されました。第2番の修復を機に第1番にも再び取り組むことにしたのです。第2番は録音年代が他の録音より古いものの、他の録音と比べても驚くほど良い音質を保っています。後年の録音で聴かれるような極端な高音域こそありませんが、時の試練に十分耐えており、このアンビエント・ステレオXRリマスターでは、かつてないほど素晴らしい音で蘇っています――これは、このアルバムの他の3つの録音にも当てはまることだと私は信じています。

アンドリュー・ローズ



試聴できます。

https://s3-eu-west-1.amazonaws.com/pristine-classical-storage/samples/PASC653.mp3




PASC654
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ユージン・グーセンスとシンシナティ交響楽団 第1巻
 ヴォーン・ウィリアムズ、ウォルトン、ディーリアス

GOOSSENS Cincinnati Symphony Orchestra, Vol. 1
 : Vaughan Williams/ Walton/ Delius (1941/46)


1. DELIUS (arr. Beecham) The Walk to the Paradise Garden (Intermezzo from A Village Romeo and Juliet) (9:29)
 Recorded 14 February 1946 - Matrices: D6-RC-5139/40 - First issued on Victor 11-9493

WALTON Violin Concerto (original version)
 2. 1st Mvt. - Andante tranquillo (9:36)
 3. 2nd Mvt. - Presto capriccioso alla napolitana (6:08)
 4. 3rd Mvt. - Vivace (11:54)
  Recorded 18 February 1941 - Matrices: CS 062500-2, 062501-1A, 062502-3, 062503-2R, 062504-1 & 062505-1 - First issued on Victor 18414/6 in album M-868

VAUGHAN WILLIAMS A London Symphony (Symphony No. 2) (1920 version)
 5. 1st Mvt. - Lento - Allegro risoluto (11:12)
 6. 2nd Mvt. - Lento (9:24)
 7. 3rd Mvt. - Scherzo (Nocturne) - Allegro vivace (5:13)
 8. 4th Mvt. - Andante con moto - Maestoso alla marcia - Allegro - Lento - Epilogue (13:17)
  Recorded 19-20 February 1941 - Matrices: CS 062506/14 - First issued on Victor 11-8253/7 in album DM-916

Jascha Heifetz, violin
Cincinnati Symphony Orchestra
conducted by Eugene Goossens


Producer and Audio Restoration Engineer: Mark Obert-Thorn
Special thanks to Nathan Brown, Frederick P. Fellers and Charles Niss for providing source material
All recordings made in the Cincinnati Music Hall, Cincinnati, Ohio

少し聴けます。
https://s3-eu-west-1.amazonaws.com/pristine-classical-storage/samples/PASC654.mp3

 本シリーズの第1巻は、ユージン・グーセンスとシンシナティ交響楽団による全録音を紹介するもので、20世紀イギリス音楽に焦点を当てています。中には、後に改訂版に置き換えられたためにあまり耳にすることのない楽譜の初期版も含まれています。その一つが、作曲家ヴォーン・ウィリアムズの生誕150周年(1872年生まれ)を記念して収録された、1920年版の「ロンドン交響曲」です。

 グーセンスは1893年、ロンドンの音楽一家に生まれました。ベルギー出身の祖父は指揮者、父はヴァイオリニスト、母はオペラ歌手、兄弟姉妹も皆著名な器楽奏者(オーボエ奏者のレオン、ハープ奏者のシドニーとマリー、ホルン奏者のアドルフ)でした。ヴァイオリンを学び、ロンドンの様々なオーケストラや室内楽団で演奏した後、1916年にはビーチャムの助手となりました。1921年までには指揮活動に専念するようになり、自身のオーケストラを結成し、新しい音楽の紹介を得意分野としました。同年にはストラヴィンスキーの「春の祭典」のイギリス初演コンサートも指揮しています。

 ジョージ・イーストマンの招きで、グーセンスは1923年から1931年までロチェスター・フィルハーモニー管弦楽団の音楽監督を務め、イーストマン音楽学校でも教鞭を執りました。アメリカとイギリスを行き来しながら、コンサートホールやコヴェント・ガーデンで指揮を続けました。アメリカ滞在中はハリウッド・ボウル・オーケストラの指揮も頻繁に行い、1928年にはそこで録音も行っています。1931年から1946年まではシンシナティ交響楽団を率い、その後オーストラリアへ移り、シドニー交響楽団(1947-56)やニューサウスウェールズ州立音楽院の指導者として活躍しました。彼の門下生にはジョーン・サザーランドやリチャード・ボニングがいます。1955年にはナイトの称号を受けましたが、翌年スキャンダルによりキャリアに傷がつき、イギリスへ帰国。1962年に亡くなりました。

 シンシナティ交響楽団は、グーセンス就任以前から輝かしい歴史を誇っていました。歴代の音楽監督には、レオポルド・ストコフスキー(1909-12)、ヴァイオリニストから指揮者に転身したウジェーヌ・イザイ(1918-22)、フリッツ・ライナー(1922-31)などが名を連ねます。1917~19年にはエルンスト・クンヴァルトとイザイの指揮でアコースティック録音が行われていましたが、その後20年以上録音は途絶えており、今回収録されているウォルトンとヴォーン・ウィリアムズの作品は、1941年2月のセッションで久々に録音されたものです。

 ヴォーン・ウィリアムズの「ロンドン交響曲」は1914年に初演されましたが、第一次大戦後に作曲者自身が約3分の1をカットし、1920年版として出版されました。さらに1936年には最終版としてさらにカットされ、以降はこれが標準版となっています。しかしグーセンスが録音した当時、アメリカではまだ1920年版のパート譜が流通しており、本録音もそれに基づいています。後年の版で省略された部分の中には、エピローグ冒頭の約2分間の音楽などがあります。サー・ダン・ゴッドフリーによる2つのアコースティック録音(1つは大幅カット、もう1つは終楽章に大きなカットあり)を除けば、私の知る限り1920年版の全曲録音はこれだけです(ただし、1面に収めるためスケルツォの反復は省略されています)。

 ウォルトンのヴァイオリン協奏曲は、1939年12月にハイフェッツとロジンスキ指揮クリーヴランド管弦楽団によって初演されましたが、指揮者とオーケストラはコロンビアと、ハイフェッツはビクターと契約していたため、初録音は約1年後、シンシナティでグーセンス指揮のもとハイフェッツが演奏するまで待たねばなりませんでした。ここで聴けるオリジナル版は、今日演奏される版(1950年に作曲者の指揮でハイフェッツが再録音)とは主に打楽器の使い方が異なり、シロフォン、シンバル、小太鼓の存在感が増したことで、終楽章の輝きがより増しています。

 「楽園の園への道」は、ディーリアスの1907年のオペラ「村のロメオとジュリエット」から最もよく知られた抜粋曲です。ここではサー・トーマス・ビーチャムによる編曲版で演奏されています。出版社によれば「大編成オーケストラ用の原曲を小編成でも演奏できるようにするため」の編曲とのことです。シンシナティ交響楽団には原曲を演奏できる人数がいたと思われますが、グーセンスはかつての師ビーチャムへの敬意を表してこの編曲を選んだのかもしれません。ウォルトンがグーセンスのシンシナティでの初録音だったのに対し、ディーリアスは最後の録音であり、プログラムは円環を描いています。

マーク・オバート=ソーン




PASC655
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アルトゥール・ロジンスキ&NBC交響楽団 第2弾
 チャイコフスキー、ストラヴィンスキー、ショスタコーヴィチ

RODZINSKI at the NBC Vol. 2:
  Tchaikovsky/ Stravinsky/ Shostakovich (1937)


1. RADIO Introduction (1:24)

2. TCHAIKOVSKY Romeo and Juliet - Fantasy Overture (22:58)

3. STRAVINSKY Petrushka Suite (19:22)

SHOSTAKOVICH Symphony No. 1 in F minor, Op. 10
4. 1st mvt. - Allegretto - Allegro non troppo (8:40)
5. 2nd mvt. - Allegro (4:53)
6. 3rd mvt. - Lento (9:38)
7. 4th mvt. - Allegro molto - Lento - Allegro molto (12:07)

NBC Symphony Orchestra
conducted by Artur Rodzinski


XR Remastered in Ambient Stereo by Andrew Rose
Broadcast of 11 December, 1937 ・ Special thanks to Richard Rodzinski

ショスタコーヴィチ
https://s3-eu-west-1.amazonaws.com/pristine-classical-storage/samples/PASC655.mp3


 アルトゥールが新しいオーケストラの編成を任されたとき、彼はすぐに、NBCが既存のラジオ楽団を単に拡充し、トスカニーニのコンサートだけに出演する何人かの優秀な新メンバーを加えるつもりでいることを知りました。アルトゥールがNBCの考えを理解するとすぐに、彼はラジオ・コーポレーション・オブ・アメリカ(RCA、NBCの親会社)の社長デヴィッド・サーノフに長い覚書を書きました。その中で、彼はそのような編成のオーケストラではトスカニーニを満足させることは決してできない理由を詳細に述べました。「このような指揮者に、二流の楽団で演奏させるべきではない」とアルトゥールは考えたのです。NBCの経営陣も最終的には同意しましたが、愛するマエストロのために一流の楽団を作り上げるための全権を与えられるまでには、長く詳細な話し合いが必要でした。

 サーノフ自身が、アルトゥールに新しいアンサンブルを常設・通年体制で編成する許可を与えました。彼はついに「どこででも最高の音楽家を見つけてきて、彼らが現在の職を離れるために必要なものは何でも提示してよい」と言いました。しかし、当時はほとんどの奏者がニューヨークで暮らすことを熱望し、たとえ現在の水準の給料でもトスカニーニの指揮で演奏できるなら喜んで応じたため、さほど誘惑は必要ありませんでした。

 アルトゥールは、もちろん水を得た魚のようでした。おそらく父親譲りの気質で、アルトゥールは生まれついての参謀長、几帳面な組織者でした。すぐさまオーディションを始めました。アメリカ国内のほとんどのオーケストラを指揮した経験があったため、どこを探せばよいか正確に知っていたのです。さらに、ヒトラーの台頭によって一流の奏者たちがアルトゥールのもとに集まることになりました。数週間のうちに、聴く価値のあるすべての奏者を聴き、最終的な選考に取りかかっていました。

ハリナ・ロジンスキ著『私たち二人の人生』(1976年)


********************


 非常に多様なレパートリーによる4回の放送を経て、NBC交響楽団によるこの第5回コンサート(トスカニーニの初放送前にロジンスキが指揮した3回のうちの2回目)は、テーマ性のあるコンサートの可能性を初めて示したものでした。全曲ロシア音楽によるプログラムは、5か月後にボールトが1938年5月21日に全曲イギリス音楽で放送したコンサート(PASC626)にも反映され、ロジンスキ自身も翌シーズンの冒頭でほぼ1年後に再び全曲ロシア音楽のプログラムで登場します。トスカニーニ自身はその年、ベートーヴェン特集とワーグナー特集という2回の単一作曲家プログラムを組みました。

 これまでにリリースされた4回のコンサートを聴くだけでも、NBC交響楽団が最初からいかに準備万端だったかが際立っていますが、今回もまた素晴らしい演奏が披露されています。85年前の放送音源とは思えないほどの忠実度と細部の明瞭さで保存されており、実に魅力的でしばしば興奮させられるリスニング体験となっています!

アンドリュー・ローズ





PASC656
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コペンハーゲンのフリッツ・ブッシュ
 モーツァルトを中心に・・・
   ゼルキン、アドルフ・ブッシュも登場

BUSCH in Copenhagen (1933-1951)
 Mozart, Bach, Dvorak, Weber



1. WEBER Der Freischutz, Op. 77, Overture (8:20)
   Studio rec. 22 October 1948, Statsradiofonien, Koncertsalen
   Matrices: 4001I/4002III (Turicaphon/Elite TK 7059)

MOZART Piano Concerto No.21 in C major, K.467
 2. 1st mvt . - Allegro maestoso (fragment 1) (2:36)
 3. 1st mvt. - Allegro maestoso (fragment 2) (3:55)
   Rudolf Serkin, piano
   Live rec. 10 January 1935, Statsradiofonibygningen, Teatersalen

MOZART Deutsche Tanze, K571
 4. No. 1 (2:07)
 5. No. 5 (1:21)
 6. No. 6 (2:07)
   Studio rec. 22 October 1948, Statsradiofonien, Koncertsalen
   Matrix: 4003 (Turicaphon/Elite TK 7061)

MOZART Kontretanze, K609
 7. No. 1 (0:59)
 8. No. 2 (0:51)
 9. No. 4 (2:05)
   Studio rec. 27 January 1951, Statsradiofonien, Koncertsalen
   Matrix: 2CS 2917-3A (His Master’s Voice C.4124)

MOZART Symphony No. 36 in C major, K425 'Linz'
 10. 1st mvt. - Adagio - Allegro spiritoso (7:25)
 11. 2nd mvt. - Andante con moto (7:12)
 12. 3rd mvt. - Menuetto (3:32)
 13. 4th mvt. - Presto (5:04)
   Studio rec. 7 November 1949, Statsradiofonien, Koncertsalen
   Matrices: 2CS 2707/2708/2709/2710/2711/2712 (His Master’s Voice DB 20115/7)

MOZART Serenade No. 13 in G major, K525, 'Eine kleine Nachtmusik'
 14. 1st mvt. - Allegro (4:19)
 15. 2nd mvt. - Romanze. Andante (4:40)
 16. 3rd mvt. - Menuetto. Allegretto (1:57)
 17. 4th mvt. - Rondo. Allegro (4:09)
   Studio rec. 23 & 24 October 1948, Statsradiofonien, Koncertsalen
   Matrices: 4004?4007 (Turicaphon/Elite TK 7057/8)

18. J S BACH Violin Concerto in E major, BWV 1042
 Ill. Allegro assai (2:47)
   Adolf Busch, violin
   Live rec. 29 November 1934, Statsradiofonibygningen, Teatersalen

19. DVORAK Karneval, Concert Overture, Op. 92 (9:20)
   Live rec. 23 November 1933, Statsradiofonibygningen, Teatersalen

Radio-Symfoniorkestret
conducted by Fritz Busch


Special thanks to Dr. Jurgen Schaarwachter
Produced in co-operation with the Max-Reger-lnstitut/BuschBrothersArchive, Karlsruhe, Germany


なんと覇気に満ちたモーツァルト!
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 フリッツ・ブッシュとデンマーク国営放送管弦楽団(Statsradiofonien)との協力関係は1930年代にさかのぼります。
 1937年には首席指揮者に任命されており、1951年1月18日のコンサート評でNationaltidende紙が次のように詳しく報じているのは注目に値します。
 「フリッツ・ブッシュが帰ってきた。昨夜、彼は再び木曜コンサートに独自の印象を刻みつけた。彼がオーケストラと一緒にどんなに躍動していることか!彼は優れた楽団員一人ひとりを知り尽くしており、彼らも彼と、彼のあらゆるジェスチャーが何を意味するかを知っている。ごく小さな動きから大きな爆発的な動きまで、オーケストラは彼の言葉に従うのだ。」

 しかし戦後、この良好な協力関係は曇りがちになりました。特に、ヨーロッパにとどまっていた他の指揮者たちが彼の居場所を奪ったことが大きな要因でした。

 本ディスクは特にモーツァルトの音楽に焦点を当てており、ブッシュがスイスのTuricaphon社とHis Master’s Voiceのために録音した全てのモーツァルトのスタジオ録音に加え、1933年から1935年にかけての現存するいくつかのライブ演奏も収録しています。
 残念ながら、モーツァルトのピアノ協奏曲(ブッシュが義甥のルドルフ・ゼルキンと共演した唯一の録音)も、バッハのホ長調ヴァイオリン協奏曲(フリッツと兄アドルフが共演した唯一のバッハ協奏曲録音)も、完全な形では現存していません。
 これらの断片に加え、1933年のブッシュによるドヴォルザークの「謝肉祭」序曲も収録しています(同じオーケストラとの1950年エディンバラ音楽祭でのライブ録音は他で公開されています)。この演奏に1948年のウェーバー「魔弾の射手」序曲のスタジオ録音を添えるのはふさわしいでしょう。

 ブッシュとオーケストラによるレコード会社向けのスタジオ録音は1947年から始まり、ブラームスの交響曲第2番(PASC 570)から、1951年1月のハイドン「シンフォニア・コンチェルタンテ」(PASC 622)、そして最後のSP面のためのモーツァルトのコントルダンス3曲で終わります。ブッシュは1920年頃からモーツァルトのドイツ舞曲やコントルダンスを録音しており、これらの小品に新鮮さと発明を感じて特に好んでいたのかもしれません。彼は子供時代、地元の酒場でダンス音楽を演奏していた頃を思い出していたのかもしれません。1948年に「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」と共に録音した3つのドイツ舞曲も、「魔弾の射手」序曲と同様、リリースは大幅に遅れ、ブッシュはチューリッヒのTuricaphon社にリファレンス盤を何度も求めなければなりませんでした。His Master’s Voiceにも満足していませんでした。1949年には資金難に陥り、ブッシュへの支払いも最低限に抑えられていたからです。1949年録音の「リンツ」交響曲は、ブッシュにとって2度目のスタジオ録音であり、最初は1934年にロンドンのBBC交響楽団と録音したものです。

 ブッシュは長きにわたりデンマークを住まいとし、1940年にヨーロッパから逃れざるを得なくなった後も、オーケストラとの連絡を絶やしませんでした。
 彼は自分の楽譜や演奏資料のすべてを持ち帰ることはせず、それらは彼の死後までコペンハーゲンのStatsradiofoniensのアーカイブで安全に保管されていました。

ユルゲン・シャールヴェヒター
マックス・レーガー研究所(ブッシュ兄弟アーカイブ)、カールスルーエ




PASC657
(2CD-R)\5990

フレデリック・ストック&シカゴ交響楽団 第1弾

FREDERICK STOCK and The Chicago Symphony Vol.1 (1916-1926)



CD 1 Columbia Acoustics, 1916 - 1917 (74:53)


1. MENDELSSOHN Wedding March from A Midsummer Night’s Dream , Op. 61 (4:28)
  Recorded 1 May 1916 - Matrix: 48763-2 - First issued on Columbia A5844

2. WAGNER Ride of the Valkyries from Die Walkure (4:36)
  Recorded 1 May 1916 - Matrix: 48764-2 - First issued on Columbia A5903

3. GRIEG The Last Spring from Two Elegiac Melodies, Op. 34 (4:39)
  Recorded 2 May 1916 - Matrix: 48766-2 - First issued on Columbia A5844

4. SAINT-SAENS Bacchanale from Samson et Dalila , Op. 47 (4:14)
  Recorded 2 May 1916 - Matrix: 48770-1 - First issued on Columbia A5903

5. TCHAIKOVSKY Waltz from Sleeping Beauty (4:16)
  Recorded 2 May 1916 - Matrix: 48772-1 - First issued on Columbia A5860

6. JARNFELT Praeludium (2:31)
7. FRANCOIS SCHUBERT The Bee from Bagatelles, Op. 13, No. 9 (1:48)
  Recorded 2 May 1916 - Matrix: 48776-3 - First issued on Columbia A6014

8. BIZET Carmen - Prelude to Act 4 (Aragonaise) (2:08)
9. BIZET L’Arlesienne - Farandole (1:19)
  Recorded 8 May 1916 - Matrix: 48794-2 - First issued on Columbia A5860


10. WAGNER Parsifal - Processional of the Knights of the Holy Grail (4:25)
  Recorded 8 May 1916 - Matrix: 48796-1 - First issued on Columbia A5894


11. WAGNER Lohengrin - Prelude to Act 1 (4:23)
  Recorded 8 May 1916 - Matrix: 48803-2 - First issued on Columbia A5894


12. SUPPE Poet and Peasant - Overture (7:30)
  Recorded 14 & 15 May 1917 - Matrices: 49193-2 & 49194-2 - First issued on Columbia A5991


13. J. STRAUSS II Thousand and One Nights - Waltz, Op. 346 (4:22)
  Recorded 14 May 1917 - Matrix: 49195-2 - First issued on Columbia A6005


14. WOLF-FERRARI Jewels of the Madonna - Intermezzo (3:10)
  Recorded 15 May 1917 - Matrix: 49201-2 - First issued on Columbia A6014


15. SIMONETTI (orch. Stock) Madrigale (2:16)
16. SCHUBERT (orch. Stock) Moment musical, D.780, No. 3 (1:48)
  Recorded 16 May 1917 - Matrix: 49203-2 - First issued on Columbia A6026

17. GLAZUNOV Les Ruses d’Amour, Op. 61 - Waltz (4:29)
  Recorded 16 May 1917 - Matrix: 49204-1 - First issued on Columbia A6026


18. J. STRAUSS II Voices of Spring - Waltz, Op. 410 (4:20)
  Recorded 16 May 1917 - Matrix: 49207-1 - First issued on Columbia A6005

19. SMITH (orch. Stock) The Star-Spangled Banner (2:39)
20. CAREY (orch. Stock) America (1:23)
  Recorded 28 May 1917 - Matrix: 49205-1 - First issued on Columbia A5977


21. MEACHAM American Patrol - March (3:57)
  Recorded 28 May 1917 - Matrix: 49206-2 - First issued on Columbia A5977



CD 2 Victor Electrics - 1925 - 1926 (75:43)


1. DVORAK Carnival - Overture, Op. 92 (8:51)
  Recorded 19 December 1925 - Matrices: CVE 34049-2 & 34050-2 - First issued on Victor 6560

2. GOLDMARK In Springtime - Overture, Op. 36 (8:30)
  Recorded 20 December 1925 - Matrices: CVE 34054-4 & 34055-5 - First issued on Victor 6576

MAC DOWELL (orch. Stock) Woodland Sketches, Op. 51
 3. No. 6: To a Water Lily (2:56)
 4. No. 1: To a Wild Rose (2:21)
  Recorded 22 December 1925 - Matrices: BVE 34065-5 & 34066-4 - First issued on Victor 1152

5. SIBELIUS Valse triste from Kuolema, Op. 44 (4:14)
  Recorded 22 December 1925 - Matrix: CVE 34067-3 - First issued on Victor 6579

6. VOLKMANN Waltz from Serenade for String Orchestra, Op. 63 (3:07)
7. RIMSKY-KORSAKOV Flight of the Bumble-Bee from Tsar Sultan (1:27)
  Recorded 22 December 1925 - Matrix: CVE 34068-3 - First issued on Victor 6579

8. WAGNER Die Meistersinger von Nurnberg - Prelude to Act 1 (9:09)
  Recorded 20 December 1926 - Matrices: CVE 37270-7 & 37271-6 - First issued on Victor 6651

9. J. STRAUSS II - Wine, Women and Song - Waltz, Op. 333 (4:41)
  Recorded 20 December 1926 - Matrix: CVE 37272-4 - First issued on Victor 6647

10. J. STRAUSS II - Roses from the South - Waltz, Op. 388 (4:44)
  Recorded 21 December 1926 - Matrix: CVE 37274-2 - First issued on Victor 6647

11. THOMAS Mignon - Overture (7:59)
  Recorded 21 December 1926 - Matrices: CVE 37275-2 & 37276-3 - First issued on Victor 6650

BRAHMS (orch. Dvo-ak) Hungarian Dances
 12. No. 17 in F sharp minor (1:57)
 13. No. 18 in D major (1:07)
 14. No. 19 in B minor (1:44)
 15. No. 20 in E minor (2:17)
 16. No. 21 in E minor (1:20)
  Recorded 21 & 22 December 1926 - Matrices: CVE 37277 & 37283 - Unissued on 78 rpm

17. HANDEL - Largo from Serse (“Ombra mai fu”) (4:40)
  Walter P. Zimmermann, organ
  Recorded 22 December 1926 - Matrix: CVE 37281-5 - First issued on Victor 6648

18. ELGAR Pomp and Circumstance March No. 1, Op. 39 (4:31)
  Walter P. Zimmermann, organ
  Recorded 22 December 1926 - Matrix: CVE 37282-3 - First issued on Victor 6648

Frederick Stock - Chicago Symphony Orchestra

Producer and Audio Restoration Engineer: Mark Obert-Thorn

Special thanks to Nathan Brown and Charles Niss for providing source material
Recording locations: Columbia Studios, New York City (1916-17); Webster Hotel Ballroom, Chicago (1925); and Orchestra Hall, Chicago (1926)


ブラームスをどうぞ。
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 本リリースは、長年シカゴ交響楽団の音楽監督を務めたフレデリック・ストックに捧げるシリーズの第1弾であり、彼の生誕150周年を記念するものです。
 ストックの交響作品の録音は今後の巻で全て紹介される予定で(彼の4つの協奏曲録音はすでにCD再発で十分に取り上げられています)、録音された順に収録されます。
 多くの音源は78回転時代以来入手不可能となっていました。本巻では、メンデルスゾーン以外のすべてのアコースティック録音が初めて再発されるほか、ドヴォルザークとトーマスの序曲、シュトラウスのワルツ2曲のエレクトリック録音も初の再発となります。

 ストックは1872年11月11日、ドイツのユーリッヒに生まれました。父親は軍楽隊の指揮者で、幼少期から音楽教育を受けました。14歳でケルン音楽院に入学し、ヴァイオリンと作曲を学びました。教師にはフンパーディンクが含まれ、同級生にはウィレム・メンゲルベルクがいました。
 1890年に卒業後、ケルン市立管弦楽団のヴァイオリニストとなりました。5年後、シカゴ管弦楽団創設4年目のセオドア・トーマスが楽団員を募集していた際にオーディションを受け、最初はヴィオラ奏者として採用されましたが、4年以内に指揮者としての才能を見出され、トーマスの助手となりました。

 1905年1月にトーマスが急逝した際、ストックは暫定音楽監督を務め、楽団理事会はワインガルトナー、リヒター、モットルといった著名なヨーロッパの指揮者を招こうとしましたが、失敗に終わりました。そのためストックが1年間の試用期間で任命されましたが、結局37年後の1942年10月20日に亡くなるまで音楽監督を務めました。この記録は、アメリカの主要オーケストラではオーマンディのフィラデルフィア管弦楽団での在任期間に次ぐものであり、世界的にもメンゲルベルク/コンセルトヘボウ管、ムラヴィンスキー/レニングラード管などごく少数の例に限られます。

 ストックの録音活動は3つの時期に分けられます。
 1916~17年のコロンビアによるアコースティック録音(自身の音楽監督の下でアメリカのオーケストラが初めてクレジットされた録音)は、8年の空白を経て、ビクターによるエレクトリック録音(1925~30年)へと続きました。これにはバッハのロ短調組曲、モーツァルトの交響曲第40番、シューマンの「春」交響曲、チャイコフスキーの交響曲第5番などが含まれます。さらに9年のブランクの後、ストックとシカゴ交響楽団は2シーズン(1939~40年、1940~41年)にわたりコロンビアに復帰し、モーツァルトの「プラハ」、シューベルトの第9番、シューマンの第4番、ブラームスの第3番と悲劇的序曲、チャイコフスキーの「くるみ割り人形」組曲、リヒャルト・シュトラウスの「ツァラトゥストラはかく語りき」など多数の録音を残しました。ミルシテインやピアティゴルスキーとの協奏曲録音も含まれます。最後のフルシーズンとなった1941~42年には再びビクターに戻り、シュナーベルとのベートーヴェン協奏曲2曲や、ドヴォルザークの「自然の王国で」、ショーソンの交響曲などを録音しました。

 本巻に収録されたアコースティック録音と初期のエレクトリック録音は、当時よく見られたような編曲(チューバで低音を補強したり、より音が通る楽器に差し替えたり)がほとんど行われていません。唯一「パルジファル」抜粋のみティンパニのサポートが明らかに不足していますが、他のアコースティック録音ではしっかり聴こえます。これらの録音は小規模な会場での縮小アンサンブルの音を捉えていますが、オーケストラの統制の取れた演奏は最初期の録音からも明らかです。オーケストラホールでのフルアンサンブルによる最初のセッション(やや残響過多で録音されています)までには、シカゴ交響楽団は世界有数の楽団としての地位を確立し、指揮者のリズムに柔軟で生命力あふれる解釈も定着していました。

 音源のトランスファーには、アコースティック録音にはアメリカ・コロンビアの「トリカラー」ラベル盤を、エレクトリック録音には主にビクターの「Z」および「ゴールド」ラベル盤(ブラームスのみテストプレスのビニール盤)を使用しました。トーマス序曲の第2面、ヘンデルとエルガーの録音は、当時の重いピックアップでの再生による歪みを防ぐため、非常に早い段階でダビングされました。ここでは未ダビングの初版「オーソフォニック」盤から収録しており、表面ノイズはやや多いものの、オリジナル録音の即時性とダイナミックレンジをより良く保存しています。

マーク・オバート=ソーン





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