第1巻 アメリカ編 163団体
第2巻 ドイツ・オーストリア編 154団体
第3巻 東欧諸国編 152団体
第4巻 欧米のラテン諸国編 165団体
第5巻 英加北欧諸国編 167団体
第6巻 日本編 182団体+補遺3団体(日本編は録音物のない116団体を追加掲載)
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『弦楽四重奏は西欧音楽のエッセンス』~濱田滋郎
このジャンルが秘める魅力は文字通り果てしがなく、その豊かな森を尋ね歩けばどれほど大きな喜びが待ち受けているか、まさしく計り知れない。
幸松肇さんは、奥深い弦楽四重奏の世界を、おそらく誰よりもよく識り抜いた本物のエキスパートである。
6巻から成る『世界の弦楽四重奏団とそのレコード』は、作品の側からではなく、演奏団体と彼らのレコーディングという側面から光を当て、この上なく綿密に調べ上げた企画で、何よりも私もそのはしくれである「レコード・コレクター」の身になっての著作であることに、また絶大な価値を持つ。
『信頼できる待望の一冊』~宇野功芳
弦楽四重奏曲をこよなく愛するファンに宝物のような本が出版された。
幸松肇さんと話をすると、その知識の豊かさ、耳の良さ、薀蓄の深さは尋常一様のものではなく、内容の面白さに時間がたちまち過ぎていってしまう。この分野の評論で最も信頼する幸松さんの新著「世界の弦楽四重奏団とそのレコード」全6巻を、すべてのファンに自信を持っておすすめしたい!!
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弦楽四重奏の魅力にとりつかれた演奏家たち
ウィーンの弦楽四重奏団200年の歴史と“ウィーン流派”の特質に迫る
幸松肇著『ウィーンの弦楽四重奏団200年史』 |
●ウィーンの約200年に及ぶ弦楽四重奏団の歩みを綴った歴史書。
〝シュパンツィヒ四重奏団とベートーヴェンの関係〟
〝黎明期のウィーン・フィルを牽引した、30年の歴史を誇るヘルメスベルガー四重奏団〟
〝50年もの独裁時代が続いたロゼー弦楽四重奏団〟
〝新ウィーン楽派のコーリッシュ弦楽四重奏団〟
〝戦後のLP録音によってその名が世界中に轟いた、バリリ四重奏団とウィーン・コンツェルトハウス四重奏団〟
〝200年の歴史の中で燦然と輝くヴェラー弦楽四重奏団〟
などの活動と歴史的推移を論述し、ウィーンの名弦楽四重奏団の誕生と栄枯盛衰の軌跡を総括する。
その録音についても、耳で確かめられる生きた資料として重点的に取り上げた。さらに、現在活躍するウィーンの弦楽四重奏団の動向を捉え、明日への展望を予測する。
●特に今日まで途絶えることなく続いているウィーン室内楽の伝統、つまり“ウィーンのヴァイオリン流派”の様式-イントネーションやフレージングもその中に入ります-は、演奏家たちにとりわけ大きく役立っています。
演奏会の時に私が心がけることは、作曲家の考え方や様式に、自分をとけ込ませることです。
≪ワルター・バリリ氏の『発刊に寄せて』より抜粋≫ ワルター・バリリ
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