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BRILLIANT 新譜
その19



「その18」はこちら

 

(2025年5月 新譜).

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97423
(26CD)
\10000
フィオレンティーノ・ザ・レガシー
 Piano Classicsから発売されていた音源
セルジオ・フィオレンティーノ(ピアノ)

ベルリン録音集10CD


 CD1 ベルリン録音-1  73'15
  ロベルト・シューマン (1810-1856)
   幻想曲 ハ長調 Op.17
    1. 第1楽章 13'51/2. 第2楽章 7'34/3. 第3楽章 13'46
      録音:1996年10月19日、ベルリン、ジーメンスヴィラ、コンツェルトザール
   アラベスク ハ長調 Op.18
    4. 軽快に、そしてやわらかく 7'02
      録音:1997年10月18日、ベルリン、ジーメンスヴィラ、コンツェルトザール
   8つのノヴェレッテン Op.21 より
    5. 第1番 ヘ長調  5'51
      録音:1997年10月18日、ベルリン、ジーメンスヴィラ、コンツェルトザール
   ピアノ・ソナタ第2番ト短調 Op.22
    6. 第1楽章 4'50/7. 第2楽章 4'47/8. 第3楽章 1'23/9. 第4楽章 5'09
      録音:1995年10月14日、ベルリン、ジーメンスヴィラ、コンツェルトザール
   3つのロマンス 嬰ヘ長調 Op.28 より
    10. 第2番 3'50
      録音:1997年10月18日、ベルリン、ジーメンスヴィラ、コンツェルトザール
   ミルテの花 Op.25 より
    11. 睡蓮の花 2'03/12. 献呈 3'02
      録音:1995年10月15日、ベルリン、ジーメンスヴィラ、コンツェルトザール


 CD2 ベルリン録音-2  67'29
  シューベルト:ピアノ・ソナタ第13番 イ長調 D.664
   1. 第1楽章 7'55/2. 第2楽章 5'19/3. 第3楽章 7'51
     録音:1996年10月20日、ベルリン、ジーメンスヴィラ、コンツェルトザール
  シューベルト:4つの即興曲 D.899
   4. 第1番 9'28/5. 第2番 5'05/6. 第3番 5'11/7. 第4番 6'56
     録音:1997年10月18日、ベルリン、ジーメンスヴィラ、コンツェルトザール
  シューベルト:ピアノ・ソナタ第4番イ短調 D.537
   8. 第1楽章 7'20/9. 第2楽章 7'10/10. 第3楽章 5'08
     録音:1996年10月20日、ベルリン、ジーメンスヴィラ、コンツェルトザール


 CD3 ベルリン録音-3  68'20
  ショパン:ピアノ・ソナタ第3番 ロ短調 Op.58
   1. 第1楽章 9'32/2. 第2楽章 2'30/3. 第3楽章 10'27/4. 第4楽章 5'17
     録音:1994年10月8、9日、ベルリン、ジーメンスヴィラ、コンツェルトザール
  シューベルト:ピアノ・ソナタ第21番変ロ長調 D.960
   5. 第1楽章 16'06/6. 第2楽章 10'33/7. 第3楽章 4'33/8. 第4楽章 9'16
     録音:1994年10月8、9日、ベルリン、ジーメンスヴィラ、コンツェルトザール


 CD4 ベルリン録音-4  76'42
  フランツ・ (1811-1886)
   リスト:バラード第1番 変ニ長調 S.170
    1. プレルーディオ 7'27
      録音:1997年10月18、19日、ベルリン、ジーメンスヴィラ、コンツェルトザール
  リスト:バラード第2番 ロ短調 S.171
   2. アレグレット・モデラート 16'11
     録音:1997年10月18、19日、ベルリン、ジーメンスヴィラ、コンツェルトザール
  リスト:詩的で宗教的な調べ S.173 より
   3. 第7曲 葬送  12'55
     録音:1997年10月18、19日、ベルリン、ジーメンスヴィラ、コンツェルトザール
  リスト:3つの演奏会用練習曲 S.144 より
    4. 第2番 軽やかさ 5'12
      録音:1997年10月18、19日、ベルリン、ジーメンスヴィラ、コンツェルトザール
  リスト:2つの演奏会用練習曲 S.145 より
   5. 第1番 森のざわめき 4'19
     録音:1997年10月18、19日、ベルリン、ジーメンスヴィラ、コンツェルトザール
  リスト:ピアノ・ソナタ ロ短調 S.178
   6. レント・アッサイ - アレグロ・エネルジコ 3'18/7. グランディオーゾ 9'03/
   8. アンダンテ・ソステヌート 7'34/9. アレグロ エネルジコ 3'26/
   10. ソステヌート 3'55/11. アンダンテ・ソステヌート 3'15
     録音:1997年10月18、19日、ベルリン、ジーメンスヴィラ、コンツェルトザール


 CD5 ベルリン録音-5  67'12
  フランク:前奏曲、フーガと変奏曲 ロ短調 FWV30
   1. 前奏曲  4'25/2. フーガと変奏曲  9'24
     録音:1995年10月14日、ベルリン、ジーメンスヴィラ、コンツェルトザール
  フランク:前奏曲、コラールとフーガ FWV21
   3. 前奏曲  5'29/4. コラール  7'00/5. フーガ  7'46
    録音:1995年10月8日、ベルリン、ジーメンスヴィラ、コンツェルトザール
  フランク:ゆるやかな舞曲 FWV22
   6. クアジ・レント  3'46
     録音:1995年10月14日、ベルリン、ジーメンスヴィラ、コンツェルトザール
  フランク:前奏曲、アリアとフィナーレ FWV23
   7. 前奏曲  11'56/8. アリア  8'48/9. フィナーレ  8'32
     録音:1995年10月14日、ベルリン、ジーメンスヴィラ、コンツェルトザール


 CD6 ベルリン録音-6  63'25
  スクリャービン:ピアノ・ソナタ第2番嬰ト短調 Op.19
   1. 第1楽章  8'12/2. 第2楽章  3'35
    録音:1994年10月8日、ドイツ連邦共和国、ベルリン、ジーメンスヴィラ、コンツェルトザール
  ラフマニノフ:ピアノ・ソナタ第2番変ロ長調 Op.36
   3. 第1楽章  7'58/4. 第2楽章  6'51/5. 第3楽章  4'58
     録音:1994年10月8日、ドイツ連邦共和国、ベルリン、ジーメンスヴィラ、コンツェルトザール
  プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第8番変ロ長調 Op.84
   6. 第1楽章  15'36/7. 第2楽章  5'48/8. 第3楽章  10'21
     録音:1994年10月8日、ドイツ連邦共和国、ベルリン、ジーメンスヴィラ、コンツェルトザール


 CD7 ベルリン録音-7  72'26
  スクリャービン:ピアノ・ソナタ第1番ヘ長調 Op.6
   1. 第1楽章  9'39/2. 第2楽章  6'27/3. 第3楽章  3'27/4. 第4楽章  6'22
     録音:1995年10月14、15日、ベルリン、ジーメンスヴィラ、コンツェルトザール
  スクリャービン:ピアノ・ソナタ第4番嬰ヘ長調 Op.30
   5. アンダンテ - プレスティッシモ・ヴォランド 8'18
     録音:1995年10月14、15日、ベルリン、ジーメンスヴィラ、コンツェルトザール
  ラフマニノフ:ピアノ・ソナタ第1番ニ短調 Op.28
   6. 第1楽章  14'18/7. 第2楽章  9'17/8. 第3楽章  14'32
     録音:1995年10月14、15日、ベルリン、ジーメンスヴィラ、コンツェルトザール


 CD8 ベルリン録音-8 65'39
  バッハ:前奏曲とフーガ ニ長調 BWV532 (ブゾーニ、フィオレンティーノ編曲)
   1. 前奏曲  6'37/2. フーガ  7'34
     録音:1996年10月、ベルリン、ジーメンスヴィラ、コンツェルトザール
  バッハ:フランス組曲第5番ト長調 BWV816
   3. アルマンド  3'25/4. クーラント  1'39/5. サラバンド  5'52/
   6. ガヴォット  1'12/7. ブーレ  1'26/8. ルール  3'57/9. ジーグ  3'29
     録音:1996年10月、ベルリン、ジーメンスヴィラ、コンツェルトザール
  バッハ:パルティータ第3番ホ長調 BWV1006 より (ラフマニノフ編曲)
   10. 前奏曲  3'20/11. ガヴォット  2'42/12. ジーグ  1'34
     録音:1996年10月、ベルリン、ジーメンスヴィラ、コンツェルトザール
  バッハ:カンタータ第147番 より (フィオレンティーノ編曲)
   13. 主よ、人の望みの喜びよ  4'02
    録音:1996年10月、ベルリン、ジーメンスヴィラ、コンツェルトザール
  バッハ:前奏曲とフーガ 変ホ長調 BWV552 (ブゾーニ、フィオレンティーノ編曲)
   14. 前奏曲  11'48/15. フーガ  6'53
     録音:1996年10月、ベルリン、ジーメンスヴィラ、コンツェルトザール


 CD9 ベルリン録音-9  75'43
  バッハ:パルティータ第1番変ロ長調 BWV825
   1. プレールディウム  2'10/2. アルマンド  3'21/3. コレンテ  2'43/
   4. サラバンド  6'54/5. メヌエット  2'27/6. ジーガ  2'21
     録音:1996年10月19日、ベルリン、ジーメンスヴィラ、コンツェルトザール
  バッハ:ヴァイオリン・ソナタ第1番ト短調 BWV1001 (フィオレンティーノ編曲)
   7. アダージョ  3'49/8. フーガ  4'06/
   9. シチリアーナ  2'41/10. プレスト  3'24
     録音:1996年10月19日、ベルリン、ジーメンスヴィラ、コンツェルトザール
  バッハ:パルティータ第4番ニ長調 BWV828
   11. 序曲  6'54/12. アルマンド  15'15/13. クーラント  3'48/
   14. アリア  2'07/15. サラバンド  8'02/16. メヌエット  1'23/17. ジーグ  4'08
     録音:1996年10月19日、ベルリン、ジーメンスヴィラ、コンツェルトザール


 CD10 ベルリン録音-10  76'15
  ドビュッシー:ベルガマスク組曲 L.75
   1. プレリュード  4'27/2. メヌエット  4'05/
   3. 月の光  5'14/4. パスピエ  3'02
     録音:1996年10月18日、ベルリン、ジーメンスヴィラ、コンツェルトザール
  ドビュッシー:2つのアラベスク L.66
   5. 第1番  4'20/6. 第2番  3'31
     録音:1996年10月18日、
  ベルリン、ジーメンスヴィラ、コンツェルトザールスカルラッティ:ソナタ イ短調 Kk.380
   7.   4'29
     録音:1995年10月15日、ベルリン、ジーメンスヴィラ、コンツェルトザール
  スカルラッティ:ソナタ ニ短調 Kk.141
   8.   3'15
     録音:1995年10月15日、ベルリン、ジーメンスヴィラ、コンツェルトザール
  モシュコフスキ:15の練習曲 Op.72 より
   9. 第6番  1'59
     録音:1995年10月15日、ベルリン、ジーメンスヴィラ、コンツェルトザール
  フォーレ:3つの歌 Op.7 より (フィオレンティーノ編曲)
   10. 第1曲 夢のあとで  2'46
     録音:1996年10月20日、ベルリン、ジーメンスヴィラ、コンツェルトザール
  シューマン:謝肉祭 Op.9
   11. 第1曲 前口上 - 第2曲 ピエロ - 第3曲 アルルカン - 第4曲 高貴なワルツ -
    第5曲 オイゼビウス - 第6曲 フロレスタン - 第7曲 コケット - 第8曲 応答 - スフィンクス -
    第9曲 蝶々 - 第10曲 躍る文字 - 第11曲 キアリーナ - 第12曲 ショパン -
    第13曲 エストレラ - 第14曲 再会 - 第15曲 パンタロンとコロンビーヌ -
    第16曲 ドイツ風ワルツ - 間奏曲(パガニーニ) - 第17曲 告白 - 第18曲 プロムナード -
    第19曲 休息 - 第20曲 フィリシテ人と闘う「ダヴィッド同盟」の行進  27'36
      録音:1996年10月19日、ベルリン、ジーメンスヴィラ、コンツェルトザール
  リスト:即興ワルツ S.213
   12.   5'49
     録音:1996年10月18日、ベルリン、ジーメンスヴィラ、コンツェルトザール
  リスト:2つの演奏会用練習曲 S.145 より
   13. 第2番 小人の踊り  2'56
     録音:1996年10月18日、ベルリン、ジーメンスヴィラ、コンツェルトザール
  リスト:4つの忘れられたワルツ S.215 より
   14. 第1番  2'35
    録音:1996年10月18日、ベルリン、ジーメンスヴィラ、コンツェルトザール



リスト録音集 5CD


 CD11 リスト録音集-1  71'36
  巡礼の年 第1年「スイス」
   1. ウィリアム・テルの礼拝堂  7'53/2. ヴァーレンシュタット湖畔で  2'50/
   3. パストラール  1'38/4. 泉のほとりで  3'53/5. 夕立  4'34/
   6. オーベルマンの谷  16'24/7. 牧歌  2'48/8. 郷愁  6'35/9. ジュネーヴの鐘  7'10
     録音:1963年7月29日、ロンドン、グレニッチ・ボロー・ホール
  巡礼の年 第2年補遺「ヴェネツィアとナポリ」
   10. ゴンドラの漕ぎ手  6'00/11. カンツォーネ  3'15/12. タランテラ  7'29
     録音:1962年9月16日、パリ、サル・ワグラム


 CD12 リスト録音集-2  72'18
  パガニーニによる大練習曲 S.141
   1. 第2番「オクターヴ」
     録音:1966年2月16日、ギルフォード(ロンドン郊外)、シヴィック・ホール
  2つの演奏会用練習曲 S.145 より
   2. 第2番 小人の踊り  2'52
     録音:1965年8月9日、ギルフォード(ロンドン郊外)、シヴィック・ホール
  ハンガリー狂詩曲集 S.244 より
   3. 第2番 嬰ハ短調  9'54/4. 第6番 変ニ長調  7'09/5. 第7番 ニ短調  6'08/
   6. 第10番 ホ長調  6'23/7. 第11番 イ短調  5'44/8. 第13番 イ短調  9'35
     録音:1963年8月5日、ギルフォード(ロンドン郊外)、シヴィック・ホール
  半音階的大ギャロップ 変ホ長調 S.219
   9. プレスト 3'33
     録音:1962年9月15~18日、パリ、サル・ワグラム
  仕上げの練習曲 S.143
   10. 怒りをこめて  2'14
     録音:1962年9月15~18日、パリ、サル・ワグラム
  パガニーニの鐘による華麗な大幻想曲 S.420
   11.   13'44
     録音:1962年9月15~18日、パリ、サル・ワグラム


 CD13 リスト録音集-3  79'19
  前奏曲「泣き、嘆き、悲しみ、おののき」 S.179(バッハのカンタータ BWV12の主題に基づく)
   1. レント 6'48
     録音:1966年2月15日、ギルフォード(ロンドン郊外)、シヴィック・ホール
  6つのコンソレーション S.172
   2. 第1番 ホ長調  1'41/3. 第2番 ホ長調  4'24/4. 第3番 変ニ長調  4'40/
   5. 第4番 変ニ長調  3'34/6. 第5番 ホ長調  42'56/7. 第6番 ホ長調  43'13
     録音:1966年2月15日、ギルフォード(ロンドン郊外)、シヴィック・ホール
  灰色の雲 S.199
   8. アンダンテ  3'45
     録音:1963年7月31日、ロンドン、グレニッチ・ボロー・ホール
  悲しみのゴンドラ
   9. 第1稿 S.199  4'55/10. 第2稿 S.200  9'20
     録音:1963年7月31日、ロンドン、グレニッチ・ボロー・ホール
  リヒャルト・ワーグナー-ヴェネツィア S.201
   11. レント・アッサイ  3'40
     録音:1963年7月31日、ロンドン、グレニッチ・ボロー・ホール
  4つの小品 S.192
   12. 第1番 ホ長調  2'19/13. 第2番 変イ長調  2'27/
   14. 第3番 ヘ長調  1'41/15. 第4番 ヘ長調  1'01
     録音:1963年7月31日、ロンドン、グレニッチ・ボロー・ホール
  エレジー第2番 S.197
   16. クアジ・アンダンテ  4'21
     録音:1963年7月31日、ロンドン、グレニッチ・ボロー・ホール
  ペトゥーフィの追悼に S.195
   17. レント・コン・グランデッツァ  6'04
     録音:1963年7月31日、ロンドン、グレニッチ・ボロー・ホール
  眠られぬ夜、問いと答え S.203
   18.   3'14
     録音:1963年7月31日、ロンドン、グレニッチ・ボロー・ホール
  凶星!(不運) S.208
   19. レント 8'57
     録音:1963年7月31日、ロンドン、グレニッチ・ボロー・ホール


 CD14 リスト録音集-4  78'48
  メフィスト・ワルツ第1番 S.514
   1. アレグロ・ヴィヴァーチェ  9'46
     録音:1962年9月15~16日、パリ、サル・ワグラム
  5つのハンガリー民謡 S.245
   2. ラッサン(レント)  1'38/3. アレグレット  1'15/4. ラッサン(アンダンテ)  1'05/
   5. 生き生きと、ユーモラスに  1'29/6. レント  2'59
     録音:1966年2月14、15日、ギルフォード(ロンドン郊外)、シヴィック・ホール
  巡礼の年 第2年「イタリア」より
   7. 婚礼  9'36
     録音:1962年9月15~16日、パリ、サル・ワグラム
  ピアノ協奏曲第1番 変ホ長調 S.124
   8. アレグロ マエストーゾ  5'15
   9. クアジ・アダージョ - アレグレット・ヴィヴァーチェ  8'43
   10. アレグロ・マルツィアーレ・アニマート  3'48
     エーリヒ・リーデ指揮、ハンブルク・プロ・ムジカ
     録音:1958年7月10日、ハンブルク、ムジークハレ
  ピアノ協奏曲第2番 イ長調 S.125
   11. アダージョ・ソステヌート・アッサイ - アレグロ・アジタート・アッサイ  7'01
   12. アレグロ・モデラート・アレグロ・デチーゾ  6'00
   13. マルツィアーレ・ウン・ポコ・メノ・アレグロ  4'00
   14. アレグロ・アニマート 5'23
     ヴァーノン・ハンドリー指揮、ギルフォード・フィルハーモニー管弦楽団
     録音:1966年2月14、15日、ギルフォード(ロンドン郊外)、シヴィック・ホール
  ウェーバー:華麗なるポロネーズ Op.72(リストによるピアノとオーケストラ用編曲)
   15. アレグロ・ヴィヴァーチェ 10'38
     ヴァーノン・ハンドリー指揮、ギルフォード・フィルハーモニー管弦楽団
     録音:1966年2月14、15日、ギルフォード(ロンドン郊外)、シヴィック・ホール


 CD15 リスト録音集-5  80'11
  愛の夢 S.541 より
   1. 第3番変イ長調  4'56
     録音:1958年7月8~10日、ハンブルク、ムジークハレ
  パガニーニによる大練習曲 S.141 より
   2. 第3番「ラ・カンパネッラ」  4'15
     録音:1958年7月8~10日、ハンブルク、ムジークハレ
  超絶技巧練習曲集 S.139 より
   3. 第6番「幻影」  4'29
     録音:1958年7月8~10日、ハンブルク、ムジークハレ
  ハンガリー狂詩曲集 S.244 より
   4. 第15番「ラーコーツィ行進曲」  4'54
     録音:1958年7月8~10日、ハンブルク、ムジークハレ
  ハンガリー狂詩曲集 S.244 より
   5. 第8番  6'23/6. 第12番  10'07
     録音:1960年1月26、27日、パリ、サル・アディヤール
  バラード第1番 変ニ長調 S170
   7.   7'09
     録音:1960年1月26、27日、パリ、サル・アディヤール
  バラード第2番 ロ短調 S.171
   8.   15'36
     録音:1960年1月26、27日、パリ、サル・アディヤール
  「詩的で宗教的な調べ」S.173 より
   9. 第7番「葬送」 12'43
     録音:1960年1月26、27日、パリ、サル・アディヤール
  メフィスト・ワルツ第1番 S.514
   10. アレグロ・ヴィヴァーチェ  9'33
     録音:1960年1月26、27日、パリ、サル・アディヤール



 CD16 
ラフマニノフ録音集  73'29
  ラフマニノフ:幻想的小品集 Op.3 より
   1. 第2曲 前奏曲嬰ハ短調「鐘」  4'36
     録音:1963年9月22日、ロンドン、グレニッチ・タウン・ホール
  ラフマニノフ:10の前奏曲 Op.23
   2. 第1番 嬰ヘ短調  3'42/3. 第2番 変ロ長調  3'06/4. 第3番 ニ短調  3'02/
   5. 第4番 ニ長調  4'42/6. 第5番 ト短調  3'35/7. 第6番 変ホ長調  2'43/
   8. 第7番 ハ短調  2'13/9. 第8番 変イ長調  3'24/10. 第9番 変ホ短調  1'40/
   11. 第10番 変ト長調  3'35
     録音:1963年9月22日、ロンドン、グレニッチ・タウン・ホール
  ラフマニノフ:13の前奏曲 Op.32
   12. 第1番 ハ長調  1'10/13. 第2番 変ロ短調  2'49/14. 第3番 ホ長調  2'16/
  15. 第4番 ホ短調  4'56/16. 第5番 ト長調  2'27/17. 第6番 ヘ短調  1'16/
  18. 第7番 ヘ長調  2'13/19. 第8番 イ短調  1'31/20. 第9番 イ長調  2'20/
  21. 第10番 ロ短調  6'12/22. 第11番 ロ長調  2'36/
  23. 第12番 嬰ト短調  1'51/24. 第13番 変ニ長調  5'21
    録音:1963年9月22日、ロンドン、グレニッチ・タウン・ホール




初期録音集 10CD



 CD17 初期録音-1  77'24
  ベートーヴェン:創作主題による32の変奏曲 ハ短調 WoO80
   1. アレグレット  9'53
     録音:1953年10月22日、ロンドン、レヴィ・サウンド・ストゥディオス
  ショパン:ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調 Op.35
   2. 第1楽章  5'38/3. 第2楽章  6'55/4. 第3楽章  8'21/5. 第4楽章  1'25
     録音:1953年10月22日、ロンドン、レヴィ・サウンド・ストゥディオス
  モーツァルト:ピアノ協奏曲第21番 ハ長調 K.467
   6. 第1楽章  12'47/7. 第2楽章  6'27/8. 第3楽章  6'19
     マーヴィン・ヴィッカース指揮、ロンドン・モーツァルト・アンサンブル
     録音:1954年10月8日、ロンドン、レヴィ・サウンド・ストゥディオス
  ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第23番ヘ短調 Op.57「熱情」
   9. 第1楽章  8'46/10. 第2楽章  6'03/11. 第3楽章  4'43
     録音:1955年2月15日、ロンドン、レッド・ライオン・スクエア、コンウェイ・ホール


 CD18 初期録音-2  70'53
  バッハ:半音階的幻想曲とフーガ ニ短調 BWV903
   1.   14'19
     録音:1965年8月10日、ギルフォード(ロンドン郊外)、シヴィック・ホール
  バッハ:イタリア協奏曲ヘ長調 BWV971
   2. 第1楽章  3'28/3. 第2楽章  5'22/4. 第3楽章  3'13
     録音:1965年8月10日、ギルフォード(ロンドン郊外)、シヴィック・ホール
  バッハ:オルガン前奏曲とフーガ ニ短調 BWV532(ブゾーニ、フィオレンティーノ編曲)
   5. モデラート  13'25
     録音:1965年8月10日、ギルフォード(ロンドン郊外)、シヴィック・ホール
 バッハ:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番 BWV.1004 より(ブゾーニ、フィオレンティーノ編曲)
  6. シャコンヌ  13'51
    録音:1965年8月10日、ギルフォード(ロンドン郊外)、シヴィック・ホール
  ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第8番 ハ短調 Op.13「悲愴」
   7. 第1楽章  7'14/8. 第2楽章  5'32/9. 第3楽章  4'23
     録音:1965年8月10日、ロンドン、グレニッチ・ボロー・ホール


 CD19 初期録音-3  76'09
  ベートーヴェン:ソナタ第14番嬰ハ短調 Op.27-2「月光」
   1. 第1楽章  7'29/2. 第2楽章  2'25/3. 第3楽章  5'37
     録音:1965年7月30、31日、ロンドン、グレニッチ・ボロー・ホール
  ベートーヴェン:ソナタ第21番 ハ長調 Op.53「ワルトシュタイン」
   4. 第1楽章  9'11/5. 第2楽章  4'47/6. 第3楽章  10'54
     録音:1965年7月30、31日、ロンドン、グレニッチ・ボロー・ホール
  シューマン:ウィーンの謝肉祭の道化 Op.26
   7. 第1曲  8'40/8. 第2曲  2'29/9. 第3曲  1'50/
   10. 第4曲  2'14/11. 第5曲  3'58
     録音:1965年8月11日、ギルフォード(ロンドン郊外)、シヴィック・ホール
  シューマン:子供の情景 Op.15
   12. 見知らぬ国 - 不思議なお話 - 鬼ごっこ -
 おねだり - 満足 - 重大な出来事 - トロイメライ  8'35
   13. 炉端で - 木馬の騎士 - むきになって - こわがらせ - 眠っている子供 - 詩人のお話  7'52
     (tr.1-6) 録音:1965年8月11日、ギルフォード(ロンドン郊外)、シヴィック・ホール


 CD20 初期録音-4  79'51
  シューマン:謝肉祭 Op.9
   1. 第1曲 前口上 - 第2曲 ピエロ - 第3曲 アルルカン - 第4曲 高貴なワルツ -
    第5曲 オイゼビウス - 第6曲 フロレスタン - 第7曲 コケット - 第8曲 応答 -
    第9曲 蝶々 - 第10曲 躍る文字 - 第11曲 キアリーナ  13'24
   2. 第12曲 ショパン - 第13曲 エストレラ - 第14曲 再会 - 第15曲 パンタロンとコロンビーヌ -
    第16曲 ドイツ風ワルツ - 間奏曲(パガニーニ) - 第17曲 告白 - 第18曲 プロムナード -
    第19曲 休息 - 第20曲 フィリシテ人と闘う「ダヴィッド同盟」の行進  13'33
      録音:1965年8月11日、ギルフォード(ロンドン郊外)、シヴィック・ホール
  アラベスク ハ長調 Op.18
   3.   6'50
     録音:1965年8月11日、ギルフォード(ロンドン郊外)、シヴィック・ホール
  シューマン:交響的練習曲 Op.13
   4. 主題 - 練習曲(変奏) I - 同 II - 同 III - 同 IV - 同 V - 同 VI - 同 VII  11'50
   5. 練習曲(変奏) VIII - 同 IX - 同 X - 同 XI - 同 XII (フィナーレ)  13'02
     録音:1965年8月11日、ギルフォード(ロンドン郊外)、シヴィック・ホール
  ブラームス:パガニーニの主題による変奏曲 Op.35
   6. 第1部 主題、第1変奏~第14変奏  12'08
   7. 第2部 第1変奏~第14変奏  8'59
     録音:1965年8月9日、ギルフォード(ロンドン郊外)、シヴィック・ホール


 CD21 初期録音-5  69'54
  ブラームス:ヘンデルの主題による変奏曲とフーガ Op.24
   1. 主題、第1変奏~第9変奏  8'53/2. 第10変奏~第18変奏  7'40/
   3. 第19変奏~第25変奏 - フーガ  10'37
     録音:1965年8月9日、ギルフォード(ロンドン郊外)、シヴィック・ホール
  メンデルスゾーン:3つの練習曲 Op.104 より
   4. 第1番 変ロ長調  2'28
     録音:1966年2月15日、16日、ギルフォード(ロンドン郊外)、シヴィック・ホール
  メンデルスゾーン:無言歌集 Op.67 より
   5. 第4番「紡ぎ歌」  1'38
     録音:1966年2月15日、16日、ギルフォード(ロンドン郊外)、シヴィック・ホール
  ボロディン:スケルツォ 変イ長調
   6. アレグロ・ヴィヴァーチェ  2'49
     録音:1966年2月15日、16日、ギルフォード(ロンドン郊外)、シヴィック・ホール
  ラフマニノフ:絵画的練習曲「音の絵」Op.33
   7. 第1番 ヘ短調  2'33/8. 第2番 ハ長調  2'03/9. 第3番 ハ短調  5'10/
   10. 第4番 ニ短調  3'04/11. 第5番 変ホ短調  1'36/12. 第6曲 変ホ長調  1'54/
   13. 第7番 ト短調  3'10/14. 第8番 嬰ハ短調  2'59
     録音:1962年5月30日、31日、6月1日、9月17日、パリ、サル・ワグラム
  ラフマニノフ:W.R.のポルカ 変イ長調
   15. アレグレット  3'39
     録音:1962年5月30日、31日、6月1日、9月17日、パリ、サル・ワグラム
  バッハ:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番 BWV1006 より(ラフマニノフ編曲)
   16. 前奏曲  3'04
     録音:1962年5月30日、31日、6月1日、9月17日、
 パリ、サル・ワグラム  クライスラー:愛の喜び(ラフマニノフ編曲)
   17. アレグロ  6'27
     録音:1966年2月15日、16日、ギルフォード(ロンドン郊外)、シヴィック・ホール


 CD22 初期録音-6  74'01
  ショパン:4つのバラード
   1. 第1番 ト短調 Op.23  9'12/2. 第2番 ヘ長調 Op.38  7'53/
   3. 第3番 変イ長調 Op.47  7'30/4. 第4番 ヘ短調 Op.52  10'59
     録音:1962年5月30日、6月1日、パリ、サル・ワグラム
  ショパン:4つのスケルツォ
   5. 第1番 ロ短調 Op.20  10'38/6. 第2番 変ロ短調 Op.31  10'29/
   7. 第3番 嬰ハ短調 Op.39  7'08/8. 第4番 ホ長調 Op.54  10'07
     録音:1961年1月4日、ロンドン、ホーンジー・タウン・ホール


 CD23 初期録音-7  62'27
  ショパン:12の練習曲 Op.10
   1. 第1番 ハ長調  1'52/2. 第2番 イ短調  1'27/3. 第3番 ホ長調  4'54/
   4. 第4番 嬰ハ短調  1'54/5. 第5番 変ト長調  1'30/6. 第6番 変ホ短調  3'28/
   7. 第7番 ハ長調  1'27/8. 第8番 ヘ長調  2'08/9. 第9番 ヘ短調  2'28/
   10. 第10番 変イ長調  1'58/11. 第11番 変ホ長調  2'01/12. 第12番 ハ短調  2'32
     録音:1962年1月8日、ロンドン、グレニッチ・ボロー・ホール
  ショパン:12の練習曲 Op.25
   13. 第1番 変イ長調  2'21/14. 第2番 ヘ短調  1'35/15. 第3番 ヘ長調  1'44/
   16. 第4番 イ短調  1'38/17. 第5番 ホ短調  3'08/18. 第6番 嬰ト短調  1'56/
   19. 第7番 嬰ハ短調  5'39/20. 第8番 変ニ長調  1'05/21. 第9番 ト長調  1'00/
   22. 第10番 ロ短調  3'29/23. 第11番 イ短調  3'33/24. 第12番 ハ短調  2'29
     録音:1959年3月4日、ロンドン、ホーンジー・タウン・ホール
  ショパン:3つの新しい練習曲 B.130
   25. 第1番 ヘ短調  1'50/26. 第2番 変ニ長調  1'26/27. 第3番 変イ長調  1'39
     録音:1962年1月8日、ロンドン、グレニッチ・ボロー・ホール


 CD24 初期録音-8  74'54
  ショパン:19のワルツ
   1. 第1番 変ホ長調 Op.18「華麗なる大円舞曲」  4'28/
   2. 第2番 変イ長調 Op.34-1「華麗なる円舞曲」  4'39/3. 第3番 イ短調 6'11/
   4. 第4番 ヘ長調 Op.34-3  2'25/5. 第5番 変イ長調 Op.42  3'46/
   6. 第6番 ニ長調 Op.64-1「小犬のワルツ」  1'34/7. 第7番 嬰ハ短調 Op.64-2  3'05/
   8. 第8番 変イ長調 Op.64-3  2'41/9. 第9番 変イ長調 Op.69-1「別れのワルツ」  4'03/
   10. 第10番 ロ短調 Op.69-2  2'50/11. 第11番 変ト長調 Op.70-1  1'31/
   12. 第12番 ヘ短調 Op.70-2  3'22/13. 第13番 変ニ長調 Op.70-3  2'49/
   14. 第14番 ホ短調 BI 56  1'47/15. (第15番) ホ長調 BI 44  2'33/
   16. (第16番) 変イ長調 BI 21  1'35/17. (第17番) 変ホ長調 BI 46  2'43/
   18. (第19番) イ短調 BI 150  1'30/19. (第18番) 変ホ長調 BI 133  1'28
     録音:1962年5月30日、6月1日、パリ、サル・ワグラム
  ショパン:4つの即興曲
   20. 第1番 変イ長調 Op.29  4'06/21. 第2番 ヘ長調 Op.36  5'54/
   22. 第3番 変ト長調 Op.51  5'13/23. 第4番 嬰ハ短調 Op.66「幻想即興曲」  4'28
     録音:1962年5月30日、6月1日、パリ、サル・ワグラム


 CD25 初期録音-9  69'36
  ショパン:アンダンテ・スピアナートと華麗なグランド・ポロネーズ 変ホ長調 Op.22
   1. アンダンテ・スピアナート 4'48/2. グレート・ポリッシュ・ブリリアント 7'59
     録音:1960年9月11~13日、ハンブルク、ムジークハレ
  ショパン:ポロネーズ集
   3. 第1番 嬰ハ短調 Op.26-1  7'23/4. 第2番 変ホ短調 Op.26-2  6'27/
   5. 第3番 イ長調 Op.40-1「軍隊」  5'33/6. 第4番 ハ短調 Op.40-2  7'09/
   7. 第5番 嬰ヘ短調 Op.44  10'12/8. 第6番 変イ長調 Op.53「英雄」  6'49/
   9. 第7番 変イ長調 Op.61「幻想」  13'08
     録音:1960年9月11~13日、ハンブルク、ムジークハレ


 CD26 初期録音-10  61'34
  ショパン:ポロネーズ集
   1. 第8番 ニ短調 Op.71-1  4'29/2. 第9番 変ロ長調 Op.71-2  8'07/
   3. 第10番 ヘ短調 Op.71-3  7'53/4. 第11番 ト短調 BI 1  2'46/
   5. 第12番 変ロ長調 BI 3  2'56/6. 第13番 変イ長調 BI 5  3'18/
   7. 第14番 ト短調 BI 6  5'21/8. 第15番 変ロ短調 BI 13「別れ」  4'09/
   9. 第16番 変ト長調 BI 36  7'33
     録音:1960年9月11~13日、ハンブルク、ムジークハレ
  ショパン:ポーランド民謡による大幻想曲 イ長調 Op.13
   10. ラルゴ・ノン・トロッポ  14'56
     ヴァーノン・ハンドリー指揮、ギルフォード・フィルハーモニー管弦楽団
     録音:1966年2月14日、ギルフォード(ロンドン郊外)、シヴィック・ホール



 プロやマニアが称える個性派巨匠フィオレンティーノの世界

 若い頃にミケランジェリに称えられていたフィオレンティーノは、1954年に不幸な飛行機事故に見舞われ、キャリアが大幅に損なわれてしまいます。しかし、フィオレンティーノの演奏に惚れ込んだエルンスト・A・ルンペの努力により、過去の音源発掘だけでなく、演奏会まで実現できるようになり、晩年になってさらに凄みを増していたその至芸を良い音で収録できたのは朗報でした。このセットはPiano Classicsから発売されていたCDを集めたもので、手軽にフィオレンティーノの演奏に接することが可能です。
 ブックレット(英語・16ページ)には、エルンスト・A・ルンペと、指揮者で音楽学者のクリストフ・シュリューレン、ピアニストのオッターヴィア・マリア・マチェラティーニによる解説などが掲載。



 

97625
(3CD)
\2500

サン=サーンス:ソナタ全集


 カミーユ・サン=サーンス (1835-1921)

  CD1  64'29
   ヴァイオリン・ソナタ第1番ニ短調 Op.75  24'17
    1. 第1楽章  7'27/2. 第2楽章  6'42/3. 第3楽章  3'57/4. 第4楽章  6'11
   子守唄 変ロ長調 Op.38
    5. アレグレット  5'35
   ヴァイオリン・ソナタ第2番変ホ長調 Op.102  21'14
    6. 第1楽章  7'13/7. 第2楽章  3'48/8. 第3楽章  5'40/9. 第4楽章  4'33
   トリプティーク(三幅画) Op.136  13'02
    10. 第1曲 初穂  5'28/11. 第2曲 コンゴの光景  4'43/12. 第3曲 陽気さ  2'51
      マウロ・トルトレッリ(ヴァイオリン)、アンジェラ・メルーゾ(ピアノ)
      録音:2013年5月、イタリア共和国、ローマ、ストゥーディオ・イ・ムジカンティ

 CD2  55'21
  チェロ・ソナタ第1番ハ短調 Op.32  20'58
   1. 第1楽章  8'55/2. 第2楽章  5'49/3. 第3楽章  6'14
  チェロ・ソナタ第2番ヘ長調 Op.123  34'17
   4. 第1楽章  9'26/5. 第2楽章  9'12/6. 第3楽章  8'57/7. 第4楽章  6'42
     アンドレア・ファヴァレッサ(チェロ)、マリア・セメラーロ(ピアノ)
     録音:2020年12月5~7日、イタリア共和国、ロンバルディア州、
      ベルナレッジョ、バルトーク・ストゥーディオ

 CD3  66'54
  ファゴット・ソナタ Op.168  12'38
   1. 第1楽章  2'53/2. 第2楽章  3'46/3. 第3楽章  5'59
  ホルンとピアノのためのロマンス Op.67
   4. アダージョ  9'24
  オーボエ・ソナタ Op.166  10'28
   5. 第1楽章  3'14/6. 第2楽章  4'49/7. 第3楽章  2'25
  フルートとピアノのためのロマンス Op.37
   8. モデラート・アッサイ  6'35
  クラリネット・ソナタ Op.167  16'25
   9. 第1楽章  4'54/10. 第2楽章  1'57/11. 第3楽章  4'13/12. 第4楽章  5'21
  デンマークとロシアの歌によるカプリース Op.79(フルート、オーボエ、クラリネット、ピアノのための)
   13. ポコ・アレグロ  10'57
     蒔田朱音(ピアノ)
     ローマ・アカデミア・ディ・サンタ・チェチーリア・ソロイスツ
      アンドレア・オリーヴァ(フルート)
      フランチェスコ・ボッソーネ(ファゴット)
      ステファノ・ノヴェッリ(クラリネット)
      フランチェスコ・ディ・ローザ(オーボエ)
      アレッシオ・アレグリーニ(ホルン)
      録音:2014年5月、イタリア共和国、ローマ、ストゥーディオ・イ・ムジカンティ

 186'44

 ヴァイオリン・ソナタ、チェロ・ソナタ、管楽器ソナタほかを高度な演奏で

 サン=サーンスの天才ぶりがよく示されているのが各楽器のために書かれたソナタ集です。サン=サーンスは86歳で亡くなるまで現役で作曲も演奏もおこなっており、このソナタ集に収録されているオーボエ・ソナタ、クラリネット・ソナタ、ファゴット・ソナタはどれも85歳のときの作品ですが、豊富な楽想と多様な形式のアイデアが変化に富む音楽を生み出し、現在でも管楽器界隈で人気があります。
  2曲のヴァイオリン・ソナタ、2曲のチェロ・ソナタも多彩な要素を盛り込んで「ソナタ」という伝統的な形式に変化をもたらしています。
  組み合わせの「ヴァイオリンとピアノのための子守唄」、「ヴァイオリンとピアノのためのトリプティーク(三幅画)」、「ホルンとピアノのためのロマンス」、「フルートとピアノのためのロマンス」、「フルート、オーボエ、クラリネット、ピアノのためのデンマークとロシアの歌によるカプリース」は、それぞれ工夫が凝らされた曲調で、サン=サーンスの発想の豊かさが証明されています。
  こうしたサン=サーンスの魅力は、いわゆる「雰囲気系」のぼんやりした演奏や録音では伝わりにくいので、このセットのような、はっきりくっきり系の演奏&録音で聴くと面白さも増す印象です。
  ブックレットには単売時の英文解説が掲載(12ページ)。ヴァイオリン・ソナタ集は、現在、大阪からDa Vinci Classicsレーベルを運営する音楽学者のエドモンド・フィリッピーニ、チェロ・ソナタ集はピアノ演奏者のマリア・セメラーロ、管楽器ソナタ集はピアノ演奏者の蒔田朱音がそれぞれ執筆しています。



 

96825
(3CD)
\2500

ファゾーロ:ミサ曲と聖歌集


 ジョヴァンニ・バッティスタ・ファゾーロ (c.1598-c.1664)

  CD1 64'09
   日曜日のミサ曲 Op.8-20
    1. キリエ  4'24
    2. グロリア  6'40
    3. 使徒書簡の後奏曲  1'18
    4. オッフェルトリオのための厳粛な曲  2'16
    5. サンクトゥス – ベネディクトゥス &
     エレヴァツィオ・シムル  4'13
    6. アニュス・デイ – アニュス・デイの後奏曲  2'12
   聖歌
    7. テ・デウム  12'54
    8. 光の創造主、素晴らしい  3'39
    9. めでたし、海の星  4'31
    10. めでたし、海の星(現代的簡易版)  4'42
    11. キリストはすべての者の救い主  5'14
    12. ヘロデは不信心な敵  3'06
    13. 私は小羊の晩餐を用意した  4'34
    14. 小羊の晩餐で、私は最も喜ばしい詩を用意した  3'51

  CD2 65'13
   二日間のミサ曲 Op.8-21
    1. キリエ  4'42
    2. グロリア  7'32
    3. 使徒書簡の後奏曲(拡大分割版)  3'00
    4. オッフェルトリオのための厳粛な曲(拡大3分割版)  3'04
    5. サンクトゥス – エレヴァツィオ  3'13
    6. アニュス・デイ – アニュス・デイの後奏曲  2'08
   聖歌
    7. イエスは私たちの救い主  4'11
    8. 祝福された光よ、三位一体  2'30
    9. 来たれ、創造主の魂よ  3'34
    10. 来たれ、創造主の魂よ(明るい版)  4'23
    11. 舌よ、ほめたたえよ  5'27
    12. 舌よ、ほめたたえよ(現代的な版)  4'59
    13. 彼らが解放されるために  3'59
    14. 金色の光  3'34
    15. 光よ喜べ 3'43
    16. 光よ喜べ(明るい版)  4'32

  CD3 58'48
   聖母マリアのミサ曲 Op.8-22
    1. キリエ  4'18
    2. グロリア 6'55
    3. 使徒書簡の後奏曲(2分割版)  2'27
    4. オッフェルトリオのための厳粛な曲  2'27
    5. サンクトゥス – ベネディクトゥス & エレヴァツィオ  3'41
    6. アニュス・デイ –
     アニュス・デイに倣ったフランス風の後奏曲  4'08
   聖歌
    7. あなたの兵士たちの神  4'16
    8. 聖徒たちの功績により  4'57
    9. この告解者  5'38
    10. 処女の冠、イエス  3'38
    11. 男らしい胸を持ち、力強い  3'45
    12. 天から子供が降りてきた  6'28
    13. 道徳の美しさは若者の指針となる  5'38
フェデリコ・デル・ソルド(オルガン)
ノヴァ・スコラ・グレゴリアーナ・ヴェローナ
 ジェンナーロ・ベッキマンツィ
  (独唱)
 アンドレス・モンティージャ・アクレロ
  (独唱)
 マヌエル・スカルマーティ
 マリアノ・ザルペロン
 アルベルト・トゥルコ(指揮)

 使用楽器:アンテニャーティ・フォルメンテッリ・オルガン
 録音:2024年8月、イタリア共和国、ヴェネト州、ヴェローナ、ヴェローナ大聖堂/188'10

 聖歌とオルガンのハイブリッドな美を優秀録音で堪能

 親しみやすく美しい音楽により、宗教音楽好きには名を知られているバロック初期の作曲家ファゾーロの作品は、当時のカトリック教会で重視されていたオルガンの姿をわかりやすく伝えてくれるものです。
  ここでは4人の歌手による柔らかくピュアな歌唱と、表情豊かなオルガンの組み合わせにより、教会暦の年間行事曲を心地良い雰囲気で描き出しています。
  ブックレット(英語・12ページ)には、オルガンのフェデリコ・デル・ソルドによる解説などが掲載。

 フェデリコ・デル・ソルド (オルガン/上段左)
 1961年、ローマで誕生。ピアノ、オルガン、作曲、教会音楽、合唱指揮のディプロマを取得。オルガニスト、通奏低音奏者として演奏活動をおこなっており、イタリアの重要な団体での演奏経験は多数。また、チェコ、ドイツ、スペイン、フランス、スペイン、イギリス、スイス、デンマーク、ポーランド、アメリカ、ベルギー、ポルオガルなど海外でも演奏。
  古楽のレパートリーに関する社会科学と言語学の研究により、多数の評論や学術論文も発表。教育者としては、サンタ・チェチーリア音楽院、ローマ・トレ大学、ラ・サピエンツァ大学、ローマ教皇庁宗教音楽研究所、トマス・ルイス・デ・ヴィクトリア校、チッタ・デッラ・ピエヴェの古代音楽解釈コースなどで教えたほか、メキシコのモレリア聖堂音楽院、セラヤ音楽院、スペインのラス・パルマス・デ・グラン・カナリア高等音楽院、ドイツのランゲナウ音楽院などでも活動。
  CDは、Brilliant Classics、Pentaphon、Camerata、Fonit Cetra、Melos antiqua。Fons Musicaeなどから発売。

 アルベルト・トゥルコ (指揮/上段中央)
 半世紀以上に渡ってヴェローナ大聖堂カペッラ・ムジカーレとヴェローナ教区宗教音楽研究所で指揮をとるほか、ヴェローナやミラノでグレゴリオ聖歌の古文書学やアンブロジオ聖歌の典礼音楽学なども教えてきました。編集者として、彼はグレゴリオ聖歌の古文書学と版を専門としており、l'Antiphonale Missarum Simplex(2001年)、この学校のAntiphonale Missarum(2005年)、およびラテン語の典礼用のより簡単なメロディーを収録したグレゴリオ聖歌のPsallite Dominoの新版を出版しています。現在、グレゴリオ聖歌の旋律の分析とリズムの解釈が彼の学術活動の焦点となっている。今後のリリースには、より厳密なメロディーの修復を施した、ミサ曲の順序に従った『キリアレ・ロマヌム』全曲と『リーベル・グラドゥアリス』の録音が含まれます。

 ノヴァ・スコラ・グレゴリアーナ・ヴェローナ (声楽アンサンブル)
 ヴェローナを拠点とするグループ。グレゴリオ聖歌学の厳密な基準に従って活動しており、一連の権威ある国際的なイベントで注目を集めるなど、グレゴリオ聖歌とアンブロジオ聖歌の解釈に大きく貢献しています。
  イタリア、スイス、フランス、ベルギー、ハンガリー、ギリシャのほか、日本、アメリカ合衆国、ブラジル、スペインにも何度もツアーをおこなっています。
  独唱は、ジェンナーロ・ベッキマンツィ(上段右)と、アンドレス・モンティージャ・アクレロ(下段左)が担当。
 CDは、Brilliant Classics、Tactus、Diem、Arion、Melos Antiqua、Naxos、Dischi ECO、Ares、ACR、Gruppo Cattolica、Arcadeなどから発売。



 

97068
(3CD)
\2500
ブクステフーデ:室内楽曲全集 アンサンブル・ファンタスティクス
 ディートリヒ・ブクステフーデ [1637-1707]
  CD1 61'23
   トリオ・ソナタ集 Op.1 [1694] (ヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバ、チェンバロのための)
    01. 第1番 ヘ長調 BuxWV252  9'14/02. 第2番 ト長調 BuxWV253  7'57/
    03. 第3番 イ短調 BuxWV254  9'53/04. 第4番 変ロ長調 BuxWV255  7'53/
    05. 第5番 ハ長調 BuxWV256  9'59/06. 第6番 ニ短調 BuxWV257  8'43/
    07. 第7番 ホ短調 BuxWV258  7'14
      アンサンブル・ファンタスティクス
       木村理恵(バロック・ヴァイオリン)
       ロバート・スミス(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
       ピーター=ヤン・ベルダー(チェンバロ)
       フレッド・ヤコブス(リュート/トラック1、3、6)
      録音:2023年3月、5月、オランダ王国、南ホラント州、マインスヘーレンラント、改革派教会
  CD2 66'55
   トリオ・ソナタ集 Op.2 1696] (ヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバ、チェンバロのための)
    01. 第1番 変ロ長調 BuxWV259  7'55/02. 第2番 ト長調 BuxWV260  12'13/
    03. 第3番 ニ短調 BuxWV261  11'25/04. 第4番 ハ短調 BuxWV262  7'09/
    05. 第5番 イ長調 BuxWV263  10'07/06. 第6番 ホ長調 BuxWV264  8'58/
    07. 第7番 ヘ長調 BuxWV265  8'40
      アンサンブル・ファンタスティクス
       木村理恵(バロック・ヴァイオリン)、ロバート・スミス(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、
       ピーター=ヤン・ベルダー(チェンバロ)、上田朝子(テオルボ/トラック1、2、7
      録音:2023年3月、5月、オランダ王国、南ホラント州、マインスヘーレンラント、改革派教会
  CD3 72'07
   写本からのソナタ集
    ディートリヒ・ブクステフーデ
     01. 2つのヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のためのソナタ ヘ長調 BuxWV269  8'02
    アントニオ・ベルタリ / ボックス・デ・ホウ(=ブクステフーデ) / J.M.ニコライ
     02. 2つのヴァイオリンとヴィオラ・ダ・ガンバのためのソナタ ニ短調  3'29
    ディートリヒ・ブクステフーデ
     03. ヴィオラ・ダ・ガンバとヴィオローネのためのソナタ ニ長調 BuxWV267  8'00
    ディートリヒ・ブクステフーデ
     04. 2つのヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のためのソナタ ト長調 BuxWV271  9'09
    ディートリヒ・ブクステフーデ
     05. 「主に向って歓呼せよ」 BuxWV64よりソナタ ニ長調  1'24
    作者不詳
     06. リューベック・ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ ニ短調  7'16
     ディートリヒ・ブクステフーデ
     07. ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のためのソナタ ニ長調 BuxWV268  4'59
    ディートリヒ・ブクステフーデ
     ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のためのソナタと組曲 変ロ長調 BuxWV273
      09. ソナタ  7'44/10. アルマンド  2'02/11. クーラント  1'15/
      12. サラバンド  1'01/12. サラバンド 1'01/13. ジーグ  1'17
    ディートリヒ・ブクステフーデ
     14. 2つのヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のためのソナタ ハ長調 BuxWV266  8'14
       アンサンブル・ファンタスティクス
        木村理恵(バロック・ヴァイオリン/トラック1、2、4、7、9、10、11、12、13、14)
        エリーセ・デュポン(バロック・ヴァイオリン/トラック1、4、14)
        ロバート・スミス(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
        ピーター=ヤン・ベルダー(チェンバロ)
        ジュリオ・クイリチ(テオルボ/トラック1、3、4、5、6、8、14)
        チュンイェン・ヤン(楊 竣元)(コントラバス/トラック1、3、4、8、14)

 録音:2023年3月、5月、オランダ王国、南ホラント州、マインスヘーレンラント、改革派教会

 ブックレットには各曲ごとの解説も掲載

 17枚組セットで発売されているものと同じ音源です。バッハやヘンデルに大きな影響を与えたブクステフーデはオルガン音楽で有名ですが、実際にはチェンバロも室内楽も声楽も得意で、それぞれの分野に優れた作品を遺しています。
  長く教会音楽家として活動していたため、室内楽に本格的に取り組むのは晩年になってからですが、そのため、どの作品も充実しており、バッハのブランデンブルク協奏曲への影響を感じさせる部分があったりするのも楽しく、出版までおこなったのも納得の仕上がりです。
  演奏はおなじみのチェンバロの巨人、ベルダーが結成した「アンサンブル・ファンタスティクス」によるもので、木村理恵(バロック・ヴァイオリン)、ロバート・スミス(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、フレッド・ヤコブス(リュート)、上田朝子(テオルボ)、エリーセ・デュポン(バロック・ヴァイオリン)、ジュリオ・クイリチ(テオルボ)、チュンイェン・ヤン(楊 竣元)(コントラバス)が参加しています。
  ブックレット(英語・26ページ)には、チェンバロ奏者で音楽学者のジョン・バクセンデールによる詳細な解説などが掲載。

 ピーター=ヤン・ベルダー (チェンバロ)
 1966年1月19日、オランダ西部のカペレ・アーン・デン・アイセルで誕生。チェンバロ、クラヴィコード、ヴァージナル、フォルテピアノ、オルガンなどの鍵盤楽器のほか、リコーダーも演奏し、指揮もする古楽音楽家。正確な技術と確かな様式感には定評があり、膨大な録音も高水準。アンサンブル活動にも熱心で、2010年にはアムステルダムで古楽器グループ「アンサンブル・ファンタスティクス」を結成しています。



 

96924
\1800
シャルル・ドゥ・マルス:クラヴサン曲集 シモーネ・ピエリーニ(チェンバロ)
 CD 70'13
  シャルル・ド・マルス (1702-1774)
   第1組曲
    1. プレリュード  1'29/2. アルマンド  5'10/
    3. クーラント  2'36/4. ロンドー  4'44/5. ヴィヴマン  2'54
  第2組曲
   6. プレリュード.レジェレマン  1'19/7. アルマンド  4'32/
   8. クーラント  3'04/9. バディナージュ - ロンドー  3'29/
   10. サラバンド  3'17/11. ジーグ  1'49
  第3組曲
   12. プレリュード  2'25/13. アルマンド  3'30/14. クーラント  1'45/
   15. 少し活発に、そしてとてもなめらかに  3'19/
   16. 第1エア.ロンドー  2'31/17. 第2エア.ロンドー  2'41/18. ジーグ  2'39
  第4組曲
   19. アルマンド  4'06/20. クーラント  3'06/
   21. エアと4つのドゥーブル.エア  1'47/
   22. エアと4つのドゥーブル.ドゥーブル1  1'28/
   23. エアと4つのドゥーブル.ドゥーブル2  1'19/
   24. エアと4つのドゥーブル.ドゥーブル3  1'16/
   25. エアと4つのドゥーブル.ドゥーブル4  1'35/ 26. ジーグ (ロンドー)  2'09

 使用楽器:M.ミートケ・モデル(ジューリオ・フラティーニ2014年製作)
 記録: 2022年11月16、17日、イタリア共和国、ラツィオ州、モンテ・コンパトリ、パラッツォ・アンニバルデスキ

 フランス・バロック後期の華麗で堂々とした作品集

 フランス・バロック後期の作曲家、シャルル・ドゥ・マルス(1702-1774)は、ブルターニュ随一のヴァンヌ大聖堂(建物全長110メートル、礼拝堂×10)で、オルガン奏者を46年間に渡って務めた人物。ときおり外部でも仕事をしており、1735年にはこのCDに収録されたクラヴサン曲集をパリで出版しています。作風はバロック後期の華麗さと厚い音が印象的なもので、堂々と押し出しの良いサウンドが作曲家の自信をあらわしているかのようです。
  演奏は初期鍵盤楽器音楽の研究・演奏に積極的に取り組むシモーネ・ピエリーニ。使用楽器はジューリオ・フラティーニが2014年に製作したミートケ・モデルで、ピッチはA=392Hz。今回も切れの良い技巧により、作品の可能性を表現力豊かに引き出す一方で、ブックレット(英文・8ページ)の解説もおこなうなど最良の紹介手腕を披露しています。

 シモーネ・ピエリーニ(フォルテピアノ)
 1996年、ローマで誕生。フル・ネームは、シモーネ・エル・ウーフィル・ピエリーニ。8歳でピアノを始め、18歳で高校を卒業後、ローマ聖チェチーリア音楽院でマウラ・パンシーニに師事してピアノのディプロマを取得。その後、フィエーゾレ音楽院でエリソ・ヴィルサラーゼに師事し、ボリス・ベルマン、ニコライ・デミジェンコ、パーヴェル・ギリロフらのマスタークラスにも参加。
  その後、アレクセイ・リュビモフ、アンドレアス・シュタイアー、トビアス・コッホ、コスタンティーノ・マストロプリミアーノ、ステファノ・フィウッツィの講座やマスタークラスに参加したほか、FIMA(イタリア古楽財団)で、アンドレア・コーエンにチェンバロと歴史的鍵盤楽器奏法を、ジョヴァンニ・トーニに通奏低音を師事。
  CDは、Brilliant Classicsからジェルヴェ=フランソワ・クープランの鍵盤楽器作品集(フランス革命恐怖政治終焉後の過激な自由を描写した「レザンコヤブル」と「レ・メルヴェイユーズ」も収録した注目の録音。「クープラン・ダイナスティ」に収録)、エレーヌ・モンジュルー:ピアノ・ソナタ全集、ケルビーニ:フォルテピアノ・ソナタ集、ティナッツォリ:鍵盤楽器作品全集、テッサリーニ:アレッタメント集、Da Vinci Classicsからメンデルスゾーン:ヴァイオリンとフォルテピアノのためのソナタ全集がリリース。



 

96956
\1800
ジャン・ラングレー:
 トランペットとオルガンのための作品全集
ニコラ・ベルナール(トランペット)
トンマーゾ・マリア・マッツォレッティ
 (オルガン)
  ジャン・ラングレー (1907-1991)
   トランペットのためのソナチネ
    1. アレグロ  5'31/2. アンダンティーノ  3'18/3. 無窮動  2'48
   7つのコラール
    4. 第1番 アンダンテ  5'11/5. 第2番 アレグロ  1'32/6. 第3番 アレグロ  2'17/
    7. 第4番 モデラート  3'11/8. 第5番 アレグロ  1'26/
    9. 第6番 モデラート・メアストーゾ  3'01/10. 第7番 アレグロ・ヴィーヴォ  5'11
   9つの小品
    11. 第1番 カンタービレ  2'31/12. 第2番 スタッカート.ヴィーヴォ  1'16/
    13. 第3番 モデール  1'49/14. 第4番 アンダンテ  2'14/
    15. 第5番 アダージョ  2'17/16. 第6番(テンポ指示なし)  3'53/
    17. 第7番 アレグロ  1'32/18. 第8番 アレグロ・ヴィヴァーチェ  2'33/
    19. 第9番 アレグロ  5'23
   トランペットのための小品
    20. イントロダクション 4'47/21. アンダンテ 4'32/22. フィナーレ 2'37/23. コーダ 1'58

 使用楽器:ブロンディーノ・ヴェジェッツィ・ボッシ・オルガン
 録音:2023年7月3日~7日、スイス連邦、ヴォー州、グラン、聖パウロ・プロテスタント教会/70'59

 トランペットとシンフォニック・オルガンの饗宴

 ジャン・ラングレー:トランペットとオルガンのための作品全集

 20世紀フランスの作曲家でオルガン奏者のジャン・ラングレー(1907-1991)の作風は、半世紀以上も教会オルガニストとして在職したこともあって、基本的には親しみやすいものです。戦後は新古典主義、1960年代にはセリー主義など、同時代作曲界のイディオムを多少なりとも取り込む進取の姿勢が反映されているものもあり、時には驚くような音が聴こえてきたりして変化もあります。
  アルバムの冒頭と最後を飾るのは壮大なスケールで建築的なフォルムを持つ「トランペットのためのソナチネ」と「トランペットのための小品」。その間に挟まれる「7つのコラール」ではトランペットがプロテスタント・コラールの主題を、オルガンが和声と対位法の変化を担い、「9つの小品」では、親しみやすい旋律をトランペットとオルガンが奏でています。
  演奏はフランスのトランペット奏者ベルナールと、イタリアのオルガン奏者マッツォレッティによるもので、スイスのヴォー州グランにある聖パウロ・プロテスタント教会でレコーディングをおこなっています。録音に使用したのはシンフォニック・オルガンのブロンディーノ・ヴェジェッツィ・ボッシ・オルガンです。
  ブックレット(英語・12ページ)には、演奏者のマッツォレッティによる解説などが掲載。

 ニコラ・ベルナール (トランペット)
 1981年、フランス共和国中部ニエーヴル県のヌヴェールに誕生。8歳のときにニエーヴル県プレメリーの音楽学校でトランペットを学び始め、ヌヴェール国立音楽院で勉強を続け、1999年にメダルを獲得。トランペットと同時にオペラ歌唱と打楽器も勉強。続いてパリのソルボンヌ大学で音楽学を学んだほか、ムードン音楽院とリュエイユ=マルメゾン音楽院でもトランペットと室内楽の勉強を継続。モーリス・アンドレ、ピエール・ティボー、ジュコ・アルジャンヌ、ブルーノ・ヌーヴィオンらによるマスタークラスも受講。
  2003年、ニコラ・ベルナールはフランス共和国衛兵団の音楽隊に入団し、そこで3年間過ごした後、ローザンヌ室内管弦楽団に入団。また、教育にも携わっており、ヴァレー州立音楽院などで教えています。

 トマーゾ・マリア・マッツォレッティ (オルガン)
 1991年、ミラノの西約40キロのノヴァーラに誕生。ピアノを学んだ後、12歳でオルガンの勉強を開始。故郷近くのセージアのサン・ナザロ修道院とヴェルチェッリ大聖堂のオルガニストを10年間務めた後、2016年、スイスのヴォー州にあるグランのプロテスタント教会オルガン・コンクールで優勝。2020年にはローザンヌの聖テレーゼ・カトリック教会の首席オルガニストに就任。下の画像は、このCDの録音をおこなったグランのプロテスタント教会のオルガンです。
  CDは、Brilliant Classics、IMDなどから発売。



 

97503
\1800
ファゴットとピアノのためのロマン派音楽
 ジュール・ドゥメルスマン (1833–1866)
  序奏とポロネーズ Op.30 (c.1863)
   1. アレグレット  7'39
 グスタフ・シュレック (1849–1918)
  ファゴット・ソナタ Op.9 (1887)  16'04
   2. 第1楽章 アレグロ・マ・ノン・トロッポ  5'45
   3. 第2楽章 ラルゴ  4'47
   4. 第3楽章 アレグロ・ピウ・モッソ  5'32
 アントワーヌ・レイシャ
  (アントン・ライヒャ、アントニーン・レイハ) (1770–1836)
    ファゴット・ソナタ Op. posth. (c.1815)  20'04
     5. 第1楽章 アレグロ  9'45
     6. 第2楽章 アダージョ  4'30
     7. 第3楽章 ロンド=アレグレット  5'49
 イグナーツ・モシェレス (1794–1870)
  協奏的大ソナタ 変ロ長調 Op.34 (1814)  23'15
   8. 第1楽章 アレグロ・モデラート  8'59
   9. 第2楽章 アンダンテ・ドロローゾ  3'12
   10. 第3楽章 アレグロ・モルト  11'04
パオロ・カルリーニ(ファゴット)
ファブリツィオ・ダッテリ(ピアノ)

 録音:2021年、イタリア共和国、トスカーナ州、ピストイア、パラッツォ・ロッシ/67'07

 ロマン派の個性的ファゴット名曲を4曲収録!

 ファゴットとピアノのためのロマン派音楽

 ロマン派の時代はファゴットの出番が増え、その独特の表情を生かした味のある作品が書かれるようになります。
  33歳で結核により亡くなったフランスのジュール・ドゥメルスマンはフルートの天才でしたが、「序奏とポロネーズ」は、ファゴットを芝居っ気たっぷりに登場させたりおもしろい内容です。
 20世紀最初のトーマスカントルだったグスタフ・シュレックは、シューマンの幻想小曲集 Op.73が好きすぎてファゴット・ソナタをオマージュ作品にしてしまっています。
 アントワーヌレイシャ(アントン・ライヒャ)のファゴット・ソナタは、パリ音楽院時代に作曲しながらなぜか未出版だった「デュオ」を、音楽学者のレーバーマンが「ソナタ」として世に問い直したもの。
 イグナーツ・モシェレスの「協奏的大ソナタ」は、初版楽譜は「ソナタ」なのに、ブライトコップ&ヘルテルでは「デュオ」に変えられているなどなかなかカオスな状況ですが、曲は非常に表情豊かな傑作です。
 以上、ここでは聴いて心地よい作品ばかり4曲を集めており、イタリアの演奏家による旋律線の克明な演奏で作品の魅力を細部まで楽しむことができます。
 ブックレット(英語・8ページ)には、音楽学者のレンツォ・クレスティによる解説などが掲載。

 パオロ・カルリーニ (ファゴット)
 フェラーラ音楽院でヴィットリオ・ガヴィオリのクラスを首席で修了した後、マルコ・コスタンティーニとクラウス・トゥーネマンに師事。1987年からトスカーナ管弦楽団の首席ファゴット奏者を務め、ミラノ・スカラ座管弦楽団、サンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団、フィレンツェ五月祭管弦楽団、ローマ歌劇場管弦楽団、ヴェネツィアのフェニーチェ劇場管弦楽団でも首席奏者を歴任。リヴォルノのピエトロ・マスカーニ音楽院で教えてもいます。
  CDは、Brilliant Classics、SONY、CPO、CHANDOS、Stradivarius、Naxos、Tactus、EMA Recordsなどから発売。

 ファブリツィオ・ダッテリ (ピアノ)
 ルッカ出身のピアニスト兼チェンバロ奏者。ルッカのISSMボッケリーニ音楽院を満点の成績で卒業し、その後優秀な成績で修士号を取得。ザルツブルク・モーツァルテウム大学、シエナ・キジアーナ音楽院、イモラ音楽院、フィレンツェ音楽院でも学んでいます。   リヴォルノのピエトロ・マスカーニ音楽院やラ・スペツィア音楽院で教えてもいます。
  CDは、Brilliant Classics、Da Vinci Classics、Tactusなどから発売。



 

97489
\1800
もうひとつの20世紀 1903-1986
 フルート作品集
ジャン=ルーカ・ペトルッチ(フルート)
パオラ・ピーザ(ピアノ)
 ルネ・バトン (1879-1940):
  1. パッサカイユ (1925) 6'08
 フランシス・プーランク (1899-1963):牧笛のためのメロディ (1934)
  2. ヴィラネル  2'02
 アルベール・ルーセル (1869-1937):牧笛のためのメロディ (1934)
  3. ピポー  0'57
 ダリウス・ミヨー (1892-1974):牧笛のためのメロディ (1934)
  4. 音楽練習  1'09
 パウル・ヘファー (1895-1949):ソナチネ Op.45 (1945)
  5. 第1楽章 アレグロ  2'02/6. 第2楽章 アンダンテ・コン・モート  1'18/
  7. 第3楽章 ヴィーヴォ  1'45
 エルンスト・クレネク (1900-1991):組曲 (1954)
  8. アンダンテ – 1'45/9. アレグレット・モデラート  1'10/
  10. アンダンテ・コン・モート  2'03/11. アレグロ・ヴィヴァーチェ  1'25
 サミュエル・バーバー (1910-1981):カンツォーネ (1962)
  12. モデラート  3'26
 フェレンツ・ファルカシュ (1905-2000):ソナチネ (1970)
  13. 第1楽章 アレグロ  3'47/14. 第2楽章 アンダンテ  3'00/
  15. 第3楽章 アレグロ  2'15
 フランコ・マルゴーラ (1908-1992):ソナタ (1978)
  16. ラルゲット、アレグロ・ブリランテ  5'40
 ジュゼッペ・ムーレ (1885-1951):ラルゴ (1903)
  17.   3'25
 ジャン=ミシェル・ダマーズ (1928-2013):4つのディヴェルティスマン (1986)
  18. アレグレット  2'01/19. アレグロ・デシソ  1'46/
  20. アンダンテ  2'01/21. アレグロ  1'44
 ルチアーノ ミケリーニ (1945-):アダージョ (1972)
  22.   3'24

 録音:2010年1月15日、イタリア共和国、ローマ聖チェチーリア音楽院、サラ・アカデミカ(ライヴ) /55'26

 20世紀の聴きやすいフルート作品を収録

 近年は20世紀作品の見直しが進み、さまざまな作風の作品が受け入れられるようになったのは喜ばしいことです。このアルバムでは聴きやすい作品が選ばれ、フルート本来の美しい音を素直に楽しめる作品が多数収録されています。
 ブックレット(英語・8ページ)には、ペトルッチによる解説などが掲載。

 ジャン・ルーカ・ペトルッチ (フルート)
 1951年、イタリア中部ウンブリア州のテルニに誕生。父親からフルートを学び、パルマ王立歌劇場管弦楽団、ミラノのアンジェリクム&ポメリッジ・ムジカーリ、ローマRAI交響楽団の首席フルート奏者を歴任。ヨーロッパ、南北アメリカ、インド、アジア、北アフリカなどで演奏。数多くの作品のトランスクリプションをおこなったほか、珍しい作品の紹介やレコーディングにも精力的に取り組んでいます。ローマ・サンタ・チェチーリア音楽院名誉教授。
  CDは、Brilliant Classics、Bongiovanni、Jupiter Recordsなどから発売。 フェラーラのG.フレスコバルディ音楽院でピアノを学んだのち、チェンバロも研究。ボローニャ・テアトロ・コムナーレが主催したマエストロ・コラボラトーレ(コレペティートア)全国コクールで優勝。ヨーロッパ、アメリカ、アジアなどで多くの音楽家と共演してきました。ローマ・サンタ・チェチーリア音楽院名誉教授。
  CDは、Brilliant Classics、Bongiovanni、Jupiter Recordsなどから発売。



 
96951
\1800
ブルーノ・バッティスティ・ダマーリオ: ギター作品集
 ブルーノ・バッティスティ・ダマーリオ (1937- )
  ノスタルジア
   1.   3'30
  コントラスツ
   2.   5'08
  4つの印象
   3. 印象1(モネ)  2'14/4. 印象2(ゴッホ)  1'56/
   5. 印象3(ルノワール)  2'13/6. 印象4(ドガ)  2'08
  小組曲
   7. プレルーディオ  3'50/8. ダンツァ  3'00/
   9. 子守唄  4'08/10. アレグロ  2'33
  エンニオのための幻想曲 (エンニオ・モリコーネへのオマージュ)
   11. レント・ア・ピアチェーレ  12'18
  ドクター・サウンド (ギター2本のための)
   12.   4'00
アドリアーノ・セバスティアーニ
 (ギター)
リッカルド・ビーニ
 (ギター/トラック12)

 録音:2024年4月、イタリア共和国、トスカーナ州、ピオンビーノ、レインボー・ストゥーディオ/47'25

 モリコーネと親しかったギタリストの作品集

 ローマの音楽一家に生まれたギタリスト兼作曲家のブルーノ・バッティスティ・ダマーリオは、サンタ・チェチーリア国立音楽院で学んだのち、1960年にエンニオ・モリコーネと出会い、彼の映画のサウンドトラックでリード・ギター奏者(クラシックおよびエレクトリック)として、数多くのコラボレーションに参加することになります。また、モリコーネから作曲のレッスンも受け、20年以上にわたって強固な協力関係を築いてもいました。
  ギタリストのアドリアーノ・セバスティアーニは、1986年にブルーノ・バッティスティ・ダマーリオと出会い、ナポリで5年間彼のもとで学んでいます。
  このアルバム制作のアイデアは、2022年9月にダマーリオがセバスティアーニに、彼のためにソロ・ギターのための新作「コントラスツ」を献呈したと知らせたときに生まれており、以後、作曲家との綿密な作業を経て、ダマーリオのソロ・ギター作品レコーディング・プロジェクトが実現。
 ブックレット(英語・8ページ)には、演奏のセバスティアーニによる解説などが掲載。

 アドリアーノ・セバスティアーニ (ギター)
 1955年イタリア生まれ。フィレンツェとローマで学んだのち、ナポリのサン・ピエトロ・ア・マイエッラ音楽院でブルーノ・バッティスティ・ダマーリオに師事してギター演奏の修士号を取得し、フィレンツェのルイージ・ケルビーニ音楽院で音楽教育学の修士号も取得。ギター・デュオの一員として国内外のコンクールで優勝し、ソロ、デュオのほか、室内楽でも演奏。また、音楽学者として執筆活動もおこなうほか、ルッカの「ルイージ・ボッケリーニ」音楽院、フィレンツェの「ルイージ・ケルビーニ」音楽院などで教えてもいます。
 CDは、Brilliant Classics、Dynamicなどから発売。



 

96504
\1800

マッツァフェッラータ:カンツォネッタとカンタータ集 Op.3より
 ジョヴァンニ・バッティスタ・マッツァフェッラータ (1640–1691)
  2声のためのカンツォネッタとカンタータ Op.3 より (1668)
   1. 喜び、喜び。愛の中の自由  5'59
   2. 苦悩の妄想  9'07
   3. なんと無礼な習慣  7'01
   4. あなたが望む苦痛  8'09
   5. ああ、希望よ、私はあなたに何をしたのか  5'56
   6. 愛はいつも通りに  8'58
カルロッタ・コロンボ(ソプラノ)
ルチア・コルテーゼ(ソプラノ)
マルタ・フマガッリ(メゾ・ソプラノ)
ジャンルーカ・フェッラリーニ(テノール)
マウロ・ボルジョーニ(バリトン)
ラ・ギルランダ・モージカレ
 ウーゴ・ナストルッチ
  (バロック・ギター、テオルボ)
 ミケーレ・パゾッティ(テオルボ)
 マウリツィオ・レス
  (ヴィオラ・ダ・ガンバ、リローネ)
 パオラ・バルビエーリ(チェンバロ)

 45'14

 知られざるバロック作曲家の世俗声楽曲集

 バロック作曲家、マッツァフェッラータによる「カンツォネッタとカンタータ集 Op.3」全11曲から6曲を選んだアルバム。マッツァフェッラータはサヴォイア公国のヴェルチェッリ大聖堂で楽長を5年間務めていましたが、その後は教皇領フェラーラの有名な音楽家職能団体「アカデミア・デッラ・モルテ」で亡くなるまで16年間楽長を務めていました。
  作品の出版は主にフェラーラ時代におこなわれており、多くの作品が再出版されていたことから一定の需要があったと考えられます。このCDの収録曲も、1668年に教皇領ボローニャで出版されたのち、1675年と1680年の2回に渡って再印刷されているので、ヨーロッパ各地に出回っていた可能性もあります。 面白いのは「ああ、希望よ、私はあなたに何をしたのか」の中の旋律(トラック5の1分26秒から約1分間)が、45年後の1713年にバッハがヴァイマールで作曲したカンタータ第21番「わが心に憂い多かりき」に登場することです。第9曲コラールで、マッツァフェッラータの旋律と、ゲオルク・ノイマルク(1621-1681)のコラール旋律が組み合わされているのです。バッハの仕えたヨハン・エルンスト王子はアムステルダムで楽譜を大量に収集していたので、その中に含まれていたのかもしれません。
  ブックレット(英語&イタリア語・16ページ)には、ポーランドの作曲家、音楽理論家、人文科学博士パヴェウ・スチェレツキによる解説などが掲載。



 

97012
\1800
ショスタコーヴィチ、ブリテン:ミケランジェロ歌曲集
 ベンジャミン・ブリテン (1913-1976)
  ミケランジェロの7つのソネット Op.22
   (テノールとピアノのための)(1940)  18'09
    1. ソネット第16番「ペンとインクのように」  2'06
    2. ソネット第31番「ああ、なぜ私は涙を流し」  1'33
    3. ソネット第30番「あなたの美しい瞳でやさしい光を見る」  4'23
    4. ソネット第55番「私が知っていることをあなたは知っている」  1'54
    5. ソネット第38番「私の目に映る」  1'54
    6. ソネット第32番「貞淑な愛について」  1'35
    7. ソネット第24番「生まれながらの美しい魂よ」  4'44
 ドミトリー・ショスタコーヴィチ (1906-1975)
  ミケランジェロ・ブオナローティの詩による組曲 Op.145
   (バスとピアノのための)(1974)  35'24
    8.「真実」 アダージョ  3'50
    9.「朝」 アレグレット  2'49
    10.「愛」 アレグレット  3'57
    11.「別れ」 モデラート  1'57
    12.「怒り」 アレグロ・ノン・トロッポ  1'37
    13.「ダンテ」 モデラート  3'03
    14.「追放者へ」 ラルゴ  4'17
    15.「創造」 モデラート  3'00
    16.「夜」 アンダンテ  3'15
    17.「死」 アダージョ  3'55
    18.「不滅」 アレグレット  3'44
マーク・ミルホーファー(テノール)
ミルコ・パラッツィ(バス)
マルコ・スコラストラ(ピアノ)

 録音:2023年6月26~28日、イタリア共和国、ウンブリア州、フォリーニョ、アウディトリウム・サン・ドメニコ/53'53

 ショスタコーヴィチは原詩のイタリア語に戻しての歌唱!

 絵画・彫刻・建築で活躍したフィレンツェの天才、ミケランジェロ・ブオナローティ(1475-1564)は詩人でもあり、約300のソネットやマドリガーレを遺しています。作品にはさまざまな感情やできごと、風刺、抗議、愚痴、下ネタから宗教的なものまでさまざまなことが描かれていて、親しい人とのやり取りに使われたほか、詩人同士のソネット交換も多かったようです。
 それら韻文作品は作曲家の創作意欲もかき立てるようになり、同時代から現代まで数多くの作品が書かれていますが、ここではショスタコーヴィチとブリテンによる作品を収録。
 歌はブリテン作品が、イギリス人テノールのマーク・ミルホーファーで、ショスタコーヴィチ作品がイタリア人バス歌手のミルコ・パラッツィ。ショスタコーヴィチでは、エフロスによるロシア語翻訳を原語のイタリア語に戻してリズムを調整して歌っています。
 ブックレット(英語・8ページ)には、音楽評論家のサンドラ・カッペレットによる解説などが掲載。

 マーク・ミルホーファー (テノール)
 イギリス生まれ。オックスフォード大学モードリン・カレッジとロンドンのギルドホール音楽演劇学校で声楽を学び、英国ユース・オペラで「泥棒かささぎ」のジャンネット役でデビュー。その後イタリアでレナータ・スコットとレイラ・ジェンチェルに師事。
  パルマのレッジョ劇場で「チェネレントラ」に出演して国際的にデビュー。以後、イタリア・オペラ、イギリス・オペラ、バロック・オペラ、現代オペラなどに出演。

 ミルコ・パラッツィ (バス)
 イタリア生まれ。ロッシーニ音楽院で学び、イタリアのベルカントとモーツァルトのレパートリーの洗練された解釈者として、2001年以来、スカラ座、ロンドンのコヴェント・ガーデン、トリノレッジョ劇場、ヴェネツィアのフェニーチェ劇場、ローマのサンタ・チェチーリア音楽院、ローマ歌劇場などに出演。

 マルコ・スコラストラ (ピアノ)
 イタリア生まれ。ペルージャ音楽院を修了。 これまでに、ローマのパルコ音楽堂、オペラ座、パルマのレージョ劇場、ヴェネツィアのフェニーチェ劇場、ナポリのサン・カルロ劇場など、重要な団体で演奏。



 

90027
(LP)
\3900
マックス・リヒター:ソロ・ピアノ・ミュージック
 マックス・リヒター (1966-)
  SIDE 1A  23'17
   1. アンドラーシュ  4'44
   2. ブルー・ノートブック  1'15
   3. シモン・クルベリエ通りからの環状道路  1'00
   4. 旅立ち  1'35
   5. 家族 2'40
   6. 断片 1'51
   7. ヴィラン通りから 1'24
   8. ニューイングランドのH 1'53
   9. ホライズン・ヴァリエーションズ 2'03
   10. インフラ 3 3'21
  SIDE 1B  22'00
   1. レオの日記 1'45
   2. タルトゥのピアノ 2'21
   3. ザ・ツインズ (プラハ) 2'43
   4. ヴラジーミルのブルース 1'55
   5. 空に書かれたもの I 2'23
   6. ホライズン・ヴァリエーションズ II 3'12
   7.「戦場でワルツを」への考察 (エンドタイトル) 1'31
   8. 空に書かれたもの II 5'13
イェローン・ファン・フェーン(ピアノ)

 録音:2016年7月、オランダ王国、ペルニス、ペルニシモ、ファン・フェーン・プロダクションズ、ストゥーディオ II/45'17

 ピアノ・ミニマリズムの傑作をLP化
 マックス・リヒターは、アンビエントやミニマリズムのインストゥルメンタル・バリエーションで最も成功した作曲家の一人です。1966年に西ドイツのハーメルンに生まれ、イギリスのベッドフォードで育ち、エディンバラ大学と英国王立音楽院でピアノと作曲を学んだ後、フィレンツェでルチアーノ・ベリオに作曲を師事。
  このソロ・ピアノ曲集はピアノ・ミニマリズムの巨匠、イェローン・ファン・フェーンによるマックス・リヒター作品のLPトランスファーを聴くことができます。リヒターの柔らかな美しさはLPという媒体によって補完され、穏やかでムーディーな雰囲気を与えています。

 イェローン・ファン・フェーン (ピアノ)
 1969年生まれのオランダの作曲家。7歳でピアノを学び始め、ユトレヒト音楽院を卒業後、1993年に国家演奏家資格を取得。
  プロの演奏家としてペーテル・エトヴェシュやロバート・クラフト指揮するオーケストラとも共演し、また、海外では、オーストリア、ドイツ、ハンガリー、ベルギー、カナダ、イギリス、フランス、イタリア、ロシア、アメリカなどでリサイタルを開催。
  最初のレコーディングは、弟のマールテン・ファン・フェーン[1971-  ]とともに1992年に発表したピアノ・デュオ作品集で、以後、Brilliant Classics、Naxos、Mirasound、Kochといったレーベルで、CD185枚分のアルバムを制作(分売・再発売含む)。
  代表作は、ミニマル・ピアノ・コレクション(現在第28集まで)、エリック・サティ:ピアノ曲全集(9CD)、マックス・リヒター:ピアノ作品集、オランダのミニマル・ミュージックの作曲家シメオン・テン・ホルト作品集(11CD)とその続編(12CD)、テリー・ライリー:インC、マイケル・ナイマン:ピアノ作品集(2CD)、フィリップ・グラス:ピアノ作品集(3CD)、ニーチェ:ピアノ作品集、マイク・オールドフィールド:チューブラー・ベルズ、アルヴォ・ペルト:ピアノ作品集(2CD)、プレイスネル:ピアノ作品集(2CD)、エイナウディ:ピアノ作品集(7CD)、ヤン・ティルセン:ピアノ作品集(2CD)、そして自作などで、ミニマル・ミュージックとアンビエント系が主体のディスコグラフィーとなっています。



 


(2025年4月 新譜).

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97197
(5CD)
\3400
チレア・コレクション
 協奏組曲、チェロ・ソナタ、ピアノ三重奏曲、ヴァイオリンとピアノのための作品、ピアノ曲、歌曲集

  フランチェスコ・チレア (1866-1950)


   CD1 協奏組曲 44'32


    ヴァイオリンと管弦楽のための組曲 ホ長調 (1946)  12'05
     1. 第1曲 アンダンテ・アパッショナート  3'39
     2. 第2曲 テンポ・ディ・メヌエット(アレグレット) 1'40
     3. 第3曲 アンダンテ・ソステヌート  3'58
     4. 第4曲 アレグロ  2'48
    ラッファエレ・カッチョーラ (b.1965):愛の歌(ソリストと弦楽オーケストラ版) 5. 4'12
    レオナルド・レーオ (1694-1744)
     チェロと弦楽オーケストラのための協奏曲ニ長調 (1737)(1934年、チレア編)  10'44
      6. 第1楽章 アンダンテ・ソステヌート・エ・グラツィオーゾ  4'06
      7. 第2楽章 ラルゲット  3'57
      8. 第3楽章 アレグロ・コン・ブラヴーラ  2'41
    フランチェスコ・チレア (1866-1950):チェロと管弦楽のための小組曲 (1931)  17'23
     9. イントロドゥツィオーネ・アッラ・ダンツァ  1'58
     10. 第1曲 ダンツァ・モデラート  4'30
     11. 第2曲 ノットゥルニーノ・アンダンテ・ソステヌート  5'20
     12. 第3曲 アレグロ・ジュスト  5'35
      マッシモ・クアルタ(ヴァイオリン)、エンリコ・ブロンツィ(チェロ)、
      イ・ヴィルトゥオージ・デッラ・スカラ、フィリッポ・アリーア(指揮)
      録音 2022年9月11~13日、
       イタリア王国、ロンバルディア州、ベルナレッジョ、アウディトリウム・エウローパ

  CD2 室内楽 47'37


   チェロ・ソナタ ニ長調 17'05
    1. 第1楽章 アレグロ・モデラート 6'10
    2. 第2楽章 アラ・ロマンツァ:ラルゴ・ドロローソ 5'26
    3. 第3楽章 アレグロ・アニマート 5'29
   ピアノ三重奏曲 ニ長調 19'01
    4. 第1楽章 アレグロ・ソステヌート 6'10
    5. 第2楽章 スケルツォ:プレスト 2'13
    6. 第3楽章 アンダンテ・モルト・エスプレッシヴォ 4'56
    7. 第3楽章 アレグロ・コン・フオーコ 5'42
   ヴォカリッツォ・ダ・コンチェルト第2番ニ短調(ヴァイオリンとピアノのためのカント) 
    8. レント・ドロローゾ 5'15
   ヴァイオリンとピアノのための主題と変奏
    9. アンダンテ・ソステヌート 5'56
     イラリア・クザーノ(ヴァイオリン)、ヤコポ・ディ・トンノ(チェロ)、
     ドメニコ・コディスポーティ(ピアノ)
     録音:2013年2月、イタリア王国、ローマ、ストゥーディオ・イ・ムジカンティ

  CD3 ピアノ曲-1 72'27


   3つの小品(1888)
    1. メロディ 1'53 /2. セレナータ 2'23 /3. 舞踏曲 2'17
   紡ぎ歌 Op.4 4. 2'39
   朝の歌(ロマンス)Op.5 5. 3'12
   小悪魔 - 舞踏の主題による変奏 Op.9 6. 2'43
   マズルカ風即興曲 愛しているのはあなた Op.10 7. 2'48
   田園風アリア 8. 1'28
   お世辞 Op.11 9. 2'24
   マズルカ Op.14 10. 2'39
   バディナージュ(滑稽な)Op.15 11. 2'12
   子守歌 Op.20 12. 2'08
   夜想曲 Op.22 13. 3'36
   第2舞曲 Op.26 14. 1'37
   アルバムの綴り  2'18
   17. スペインの思想  1'41
    3つの小品 Op.29
     18. ロマンス 3'09 /19. スケルツィーノ 2'32 /20. バルゼレッタ(冗談) 2'49
    露のしずく Op.33 21. 2'49
    村にて Op.34 22. 1'47
    マズルカ風に Op.35 23. 1'23
    ワルツ Op.36 24. 1'47
    アルバムの綴り Op.41 25. 2'02
    サラバンド 3'38  28. カプリッチョ 3'24
    アルバムの綴り(Op.41の1944年改訂版) 29. 1'58
    王室のフーガ(未出版作品) 30. 2'11
     ピエル・パオロ・ヴィンチェンツィ(ピアノ)
     録音:2016年4月17~20日、、イタリア王国、ベルナレッジョ、バルトーク・ストゥーディオ

  CD4 ピアノ曲-2 70'22


   3つの小品 Op.43
    1. ヴェッラ? 3'00 /2. 流れゆく水 2'07 /3. 花の谷 3'59
   2つの小品
    4. ノスタルジックな響き 8'08 /5. フェスタ・シラーナ 3'54
   スケルツォ(1883) 6. 4'10
   スケルツァンド(1883) 7. 3'47
   カラブリアの踊り(1884) 8. 3'51
   即興曲(1885) 9. 3'18
   マズルカ(1886) 10. 1'31
   前奏曲(1886) 11. 1'33
   晩祷(1887) 12. 3'03
   アルバムの綴り(1930) 13. 1'39
   祈り(ヴァイオリンとピアノのためのメロディアより編曲) 14. 2'37
   セレナータ・ア・ディスペット(カンツォネッタより編曲) 15. 2'01
   舞曲(オーケストラのための小組曲より編曲) 16. 3'48
   無題 イ長調(サルヴァトーレ・トリポーディ連弾編曲) 17. 3'29
   シャンソネット Op.31(連弾曲) 18. 2'04
   感傷的な詩曲(連弾曲) 19. 2'26
   幸せな愛(連弾曲) Op.37 20. 2'54
   牧歌(管弦楽組曲第1番より2台ピアノ編曲)(1887) 21. 3'12
   アッラ・ガヴォッタ(管弦楽組曲第1番より2台ピアノ編曲)(1887) 22. 3'38
     ピエル・パオロ・ヴィンチェンツィ(ピアノ)
     マルコ・ガッジーニ(ピアノ)(トラック17-22)
     録音:2016年4月17~20日、イタリア王国、ベルナレッジョ、バルトーク・ストゥーディオ

  CD5 歌曲とピアノ曲 42'58


   「ロマンツァ」 1. 3'16
   「私の歌」 2. 2'29
   「新しい夜明け」 3. 2'39
   「目が覚めたら」 4. 2'22
   「セレナーデ」 5. 1'55
   「ロマンツァ」 (ピアノ独奏曲) 6. 2'29
   「短い人生」 7. 2'55
   「サヴォワの子守唄(ニンナ・ナンナ)」 8. 1'32
   「マリア・マーレ」 9. (ボルドリーニ編) 3'52
   「神がお決めになった」 10. 0'48
   「ひやかし」 (ピアノ独奏曲) 11. 1'56
   「村で」 (ピアノ独奏曲) 12. 1'38
   「アヴェ・マリア」 13. 2'07
   「スペイン思想」 (ピアノ独奏曲) 14. 1'34
   「金髪の幻影」 15. 3'22
   「ラ・ティルダ」より 16. アヴェ・マリア(ボルドリーニ編) 3'42
   「アニュス・デイ」 17. 1'55
   「アドリアーナ・ルクヴルール“私は創造の神の卑しいしもべ”の主題によるフーガ」
    18. 2'17
     レニー・ロレンツァーニ(ソプラノ)、ダーヴィド・ボルドリーニ(ピアノ)
     録音:2023年7月11-13日、イタリア王国、カラブリア州、トロペーア、サンタ・キアラ宮

 ベッリーニとマスネを敬愛したチレアの旋律美が楽しめるセット

 277'56

 オペラ「アドリアーナ・ルクヴルール」と「アルルの女」で成功した作曲家チレアによる器楽作品と歌曲を収録した5枚組ボックス。
  セットの内容は、既発売の協奏組曲集、室内楽曲集、ピアノ曲集、歌曲集をまとめたもので、ブックレット(英語・12ページ)には、それぞれの解説部分をそのまま掲載。
  ベッリーニ(1801-1835)とフランスのマスネ(1842-1912)の影響を受けたチレアの場合、ヴェリズモ・オペラでも抒情味が勝っていたのが印象的。チレアの旋律表現はとても繊細で美しく、それが当時の絶叫や憐憫を求める台本の傾向と合わなかったこともあってか、成功作品のタイトル数は限定的でした。
  そうしたチレアの個性は器楽作品に向いているようにも思え、実際にそれを確認できるのがこのセットに収められた作品の数々です。特に協奏組曲と室内楽は魅力的ですし、生涯の様々な時期に書かれたピアノ曲も傾向がいろいろあって楽しめます。
  演奏は、スカラ座楽団員により構成される「イ・ヴィルトゥオージ・デッラ・スカラ」や、ソロでも室内楽でも大活躍のマッシモ・クアルタなどイタリア人音楽家によるものです。



 

97507
(3CD)
\2500
イルデブランド・ピツェッティ (1880-1968):
 声とピアノのための歌曲全集
ヴァンシシエム・リート・デュオ
 パオラ・カンポノーヴォ(ソプラノ)
 アルフレード・ブレッサーノ(ピアノ)
  CD1  51'52
   墓碑銘
    1. (詞:ヴィクトル・ユゴー/フランス語)  2'01
   婚礼の前夜 (3つの歌)
    2. (詞:イルデブランド・コッコーニ/イタリア語)  3'32
   思い出して (3つの歌)
    3. (詞:イルデブランド・コッコーニ/イタリア語)  3'57
   3月の出会い (3つの歌)
    4. (詞:イルデブランド・コッコーニ/イタリア語)  6'37
   バジーリオラへの愛の交唱 (2つの愛の歌)
    5. (詞:ソロモンの雅歌/ラテン語)  1'27
   冬の夕べ
    6. (詞:マリオ・シルヴァーニ/イタリア語)  3'27
   エルサレムの娘たちよ、あなたがたに誓う
    7. (詞:ソロモンの雅歌/ラテン語)  2'56
   告知
    8. (詞:テレーザ・コリンナ・ウベルティス/イタリア語)  2'45
   羊飼いたち (5つの歌)
    9. (詞:ガブリエレ・ダンヌンツィオ/イタリア語)  6'12
   遠く離れた息子を持つ母親 (5つの歌)
    10. (詞:ロムアルド・パンティーニ/イタリア語)  4'02
   エロティカ
    11. (詞:ガブリエレ・ダンヌンツィオ/イタリア語)  3'53
   聖バジーリオ(5つの歌)
    12. (詞:ニッコロ・トンマゼオ/イタリア語)  2'12
   裂け目の監獄 (5つの歌)
    13. (詞:ニッコロ・トンマゼオ/イタリア語)  2'42
   散歩 (5つの歌)
    14. (詞:ジョヴァンニ・パピーニ/イタリア語)  6'02

  CD2  54'14
   アンジェレカ (ナポリの2つの劇的な歌)
    1. (詞:サルヴァトーレ・ディ・ジャコモ/イタリア語ナポリ方言)  5'56
   被昇天 (ナポリの2つの劇的な歌)
    2. (詞:サルヴァトーレ・ディ・ジャコモ/イタリア語ナポリ方言)  6'29
   人生は走り去り、ひと時も止まらない (ペトラルカの3つのソネット)
    3. (詞:フランチェスコ・ペトラルカ/イタリア語)  2'43
   甘く鳴くナイチンゲールは (ペトラルカの3つのソネット)
    4. (詞:フランチェスコ・ペトラルカ/イタリア語)  4'22
   わが想いを天に馳せ (ペトラルカの3つのソネット)
    5. (詞:フランチェスコ・ペトラルカ/イタリア語) 3'52
   ロンバルディアの女 (3つの歌)
    6. (詞:イタリア民謡/イタリア語)  7'16
   囚われの女 (3つの歌)
    7. (詞:イタリア民謡/イタリア語)  6'29
   指環を釣り上げれば (3つの歌)
    8. (詞:イタリア民謡/イタリア語)  4'01
   暗い空
    9. (詞:ジャコモ・レオパルディ/サッフォーより/イタリア語)  2'39
   願い (ギリシャの3つの歌)
    10. (詞:ピオ・ボンディオーリ/イタリア語)  3'08
   子供のためのミロロジー (ギリシャの3つの歌)
    11. (詞:ピオ・ボンディオーリ/イタリア語)  3'11
   踊りの歌 (ギリシャの3つの歌)
    12. (詞:ピオ・ボンディオーリ/イタリア語)  4'01

  CD3  48'36
   そして私は自分の痛みを歌う
    1. (詞:ヤコポ・ボッキアリーニ/イタリア語)  3'03
   ベブロと彼の馬 (3つの歌)
    2. (詞:ニッコロ・トンマゼオ/イタリア語)  3'28
   主よ、私は欲しくないものを欲しがります (3つの歌)
    3. (詞:ミケランジェロ・ブオナッローティ/イタリア語)  4'23
   星が輝く夜に (3つの歌)
    4. (詞:マンリオ・トルクァート・ダッツィ/イタリア語)  6'07
   愛が私の心を揺さぶる (3つの愛の歌)
    5. (詞:マナーラ・ヴァルジミーリ/イタリア語)  1'45
   美しく輝く月 (3つの愛の歌)
    6. (詞:ニッコロ・トンマゼオ/イタリア語)  5'32
   立ち上がれ、愛しい友よ (3つの愛の歌)
    7. (詞:ソロモンの雅歌/ラテン語)  3'26
   雲 (未出版作品)
    8. (詞:未詳/イタリア語)  3'23
   私の叫び (未出版作品)
    9. (詞:ゲルダ・ダリバ/英語)  3'46
   何という静けさ! 何という奇妙な埋葬!~ゆっくりと闇が訪れる~
    哀れな侯爵にとってそれはひどいこと (3つの悲劇的なソネット) (未出版作品)
     10. (詞:アルフレード・ゼルビーニ/イタリア語パルマ方言)  11'05
    あなたは私のところに戻ってきた (未出版作品)
     11. (詞:ヤコポ・ボッキアリーニ/イタリア語)  2'33

 パルマ方言、ナポリ方言も登場するテキスト選択のこだわり

 録音:2021年7、12月、2022年11月、イタリア王国、ベルナレッジョ、バルトーク・ストゥーディオ

 ピツェッティは伝統的な様式を好み、ルネッサンスと初期バロック音楽も研究。文学愛好家で、言語の地域性や歴史的な背景にもこだわりがあり、そうした傾向は歌曲にも反映されています。この歌曲集では、イタリア語をメインに、ラテン語、フランス語、英語のテキストを用いているほか、パルマ方言、ナポリ方言も登場します。
  演奏は2021年にマリピエロの歌曲全集をリリースしていた「ヴァンシシエム・リート・デュオ」によるものです。
  ブックレット(英語・イタリア語・16ページ)には、演奏のアルフレード・ブレッサーノによる解説などが掲載。



 

97150
(2CD)
\2100

フェルディナント・リース:フルート四重奏曲集


 CD1 65'11
  フルート四重奏曲 ハ長調 Op.145-1
   1. 第1楽章 アレグロ・コン・ブリオ  6'00
   2. 第2楽章 ラルゲット・カンタービレ  5'01
   3. 第3楽章 スケルツォ、アレグロ・ヴィヴァーチェ  4'33
   4. 第4楽章 アレグロ・アレスパニョーラ  4'16
  フルート四重奏曲ホ短調 Op.145-2
   5. 第1楽章 アレグロ・モデラート  7'40
   6. 第2楽章 アンダンテ  5'51
   7. 第3楽章 メヌエット モルト モデラート  3'48
   8. 第4楽章 ロンド、アレグロ・モデラート  5'34
  フルート四重奏曲イ長調 Op.145-3
   9. 第1楽章 アレグロ・モデラート  7'40
   10. 第2楽章 スケルツォ、ヴィヴァーチェ  3'38
   11. 第3楽章 アダージョ 5'36
   12. 第4楽章 アレグロ  5'04

 CD2 69'45
  フルート四重奏曲ニ短調 WoO35-1
   1. 第1楽章 アレグロ  8'50
   2. 第2楽章 アダージョ・コン・モート  5'30
   3. 第3楽章 スケルツォ、ヴィヴァーチェ  6'34
   4. 第4楽章 フィナーレ、アレグロ・モルト  8'26
  フルート四重奏曲ト長調 WoO35-2
   5. 第1楽章 アンダンテ  2'50
   6. 第2楽章 アレグレット  6'15
   7. 第3楽章 アダージョ・コン・モート、カンタービレ  3'54
   8. 第4楽章 アレグロ・ヴィヴァーチェ  5'12
  フルート四重奏曲イ短調 WoO35-3
   9. 第1楽章 アレグロ・ノン・トロッポ  6'40
   10. 第2楽章 ラルゴ  4'32
   11. 第3楽章 メヌエット、モデラート  4'26
   12. 第4楽章 ロンド・グラツィオーゾ、アレグレット  6'03
ジネーヴラ・ペトルッチ(フルート)
ダーヴィド三重奏団

 モーツァルトに続く魅力ある作品群!

 録音:2023年10月26~29日、2024年3月12~14日、イタリア王国、ローマ、ベス・レコーディング・ストゥーディオ/134'56

 2023年にベートーヴェンのフルート室内楽作品全集をリリースしていたジネーヴラ・ペトルッチが、今度はベートーヴェンゆかりの人物であるフェルディナント・リースのフルート四重奏曲をに取り組みました。共演は2024年にウォルフ=フェラリの弦楽三重奏曲をリリースしていたダーヴィド三重奏団。
  ブックレット(英語・12ページ)には、演奏のペトルッチによる解説などが掲載。

 モーツァルトに続く力作群
 フルート四重奏曲は古典派時代にはモーツァルト以外にも、カンナビヒ、アーベル、シュターミッツ、ヴェントリング、トエスキの作品などがありましたが、どれも無名に近い存在だったため、協奏曲的な力強さも兼ね備えたフェルディナント・リースの6作品が普及すれば、フルート四重奏のジャンルとしての存在感も高まりそうです。

 ロンドン時代の3作品
 CD1、Op.145の3曲は、リースがロンドンに住んでいた1814年と1815年に作曲。当時のロンドンではフルートが大変人気がありました。リースの四重奏曲は、特に協奏的な性質により、特別な意味を持っています。フルートには素晴らしいパッセージがいくつかありますが、テーマと展開は 4つの楽器すべてに共通しています。
 これらの作品の表現力豊かな個性と、主人公たちの間の独創的で一貫した対話により、これらの作品はレパートリーの中でも注目すべき位置を占め、おそらくモーツァルトの作品に次ぐこのジャンルの最高の作品の1つとなっています。

 ドイツ時代のWoO35の3曲
 CD2、WoO35の3曲は、リースがドイツに帰国した晩年(といっても40代)に作曲。最初の四重奏曲はゴーデスベルクで、他の2つはフランクフルトで作曲。ドレスデンの有名なフルート奏者兼ソリストで、ヴェーバーの友人でもあったアントン・ベルンハルト・フュルステナウ(1792-1852)のために書かれたものと推測されています。



 

96673
\1800

タルティーニ:協奏曲オルガン編曲集
ルーカ・スカンダリ(オルガン)
 ジュゼッペ・タルティーニ (1692-1770)
  オルガン協奏曲編曲集(レオンハルト・フリッシュムート編、アムステルダム、1750-60年頃)
   協奏曲第1番 ヘ長調 D.9
    1. 第1楽章 アレグロ 4'02/2. 第2楽章 アダージョ 2'42/3. 第3楽章 アレグロ 4'52
   協奏曲第2番ニ長調 D.63
    4. 第1楽章 アレグロ 4'48/5. 第2楽章 アンダンテ 3'13/6. 第3楽章 アレグロ・アッサイ 2'23
   協奏曲第3番 変ロ長調 D.32
    7. 第1楽章 アレグロ・モデラート 6'49/8. 第2楽章 アダージョ 3'02/9. 第3楽章 アレグロ 6'54
   協奏曲第4番変ホ長調 D.81(ハ長調に移調)
    10. 第1楽章 アレグロ・モデラート 3'47/11. 第2楽章 ラルゴ 2'32/12. 第3楽章 アレグロ 4'40
   協奏曲第5番 ハ長調 D.50
    13. 第1楽章 アレグロ・モデラート 6'08/14. 第2楽章 グラーヴェ 2'48/15. 第3楽章 プレスト 4'26
   協奏曲第6番ヘ長調 D.98(ハ長調に移調)
    16. 第1楽章 アレグロ・モデラート 3'52/17. 第2楽章 ラルゴ 3'31/18. 第3楽章 アレグロ 4'04

 バッハ時代の聖トーマス学校出身者によるオルガン編曲

 使用楽器:ピエトロ・ナキーニ・オルガン(1745~1750年頃製作)
 録音: 2024年5月1~2日、イタリア王国、マルケ州、アンコーナ県、カステルフェレッティ、サンタンドレア・アポストロ教会 / 74'46

 ヴァイオリンの名手で、理論家、学校創設者でもあったタルティーニは、ヴァイオリン協奏曲を約125曲作曲。それらの中から6曲を選んで編曲したのが、バッハ時代の聖トーマス学校で学んでいたレオナルト・フリッシュムート。
  そのフリッシュムートの編曲を、タルティーニゆかりのオルガン製作者ナキーニのつくったアンコーナのオルガンで演奏したのがこのアルバム。演奏のスカンダリはアンコーナ出身のオルガニスト。
  ブックレット(英語・8ページ)には、演奏者のスカンダリによる解説などが掲載。



 

97342
\1800
ハイドン、フンメル:トランペット協奏曲

 フランツ・ヨーゼフ・ハイドン (1732-1809)
  トランペット協奏曲 変ホ長調 Hob. VIIe:1 (1796)
   1. 第1楽章 アレグロ・プルス・カデンツァ  7'54
   2. 第2楽章 アンダンテ  3'38
   3. 第3楽章 フィナーレ. アレグロ  4'37
 ヨハン・ネポムク・フンメル (1778-1837)
  トランペット協奏曲変ホ長調 WoO1 S.49 (1803)
   4. 第1楽章 アレグロ・スピリト・プルス・カデンツァ  10'35
   5. 第2楽章 アンダンテ  4'22
   6. 第3楽章 ロンド  4'10

マリアンネ・リ(トランペット)
ドメニコ・マッツォッキ・
 デル・チヴィタ室内管弦楽団
マルティン・ジークハルト(指揮)


 トランペット協奏曲の定番2曲を収録

 録音:2022年10月10~12日、イタリア王国、ローマ、第12劇場 /35'20

 ハイドンがウィーンに暮らしていた1796年に作曲したトランペット協奏曲は64歳のときの作品。フンメルのトランペット協奏曲はその7年後の1803年に書かれたもので、ハフナー交響曲そっくりの部分に驚かされたりします。当時フンメルは25歳で、かつてハイドンにオルガンを師事していたことから、翌1804年にはハイドンの推薦を得てエステルハージ管弦楽団のコンサートマスターに就任し、ほどなくハイドンが宮廷楽長を辞任すると後を継いで7年間在職していました。
  シチリア出身のマリアンネ・リーと、日本でもおなじみのマルティン・ジークハルトがドメニコ・マッツォッキ・デル・チヴィタ室内管弦楽団を指揮して共演。ブックレット(英語・8ページ)には、作品解説などが掲載。



 

97001
\1800
ハインリヒ・シフ、ウィスペルウェイら名手が演奏
 20世紀オランダのチェロ協奏曲集


  ヘンリエッテ・ボスマンス (1895-1952):
   チェロと管弦楽のための詩 (1962)
    1. アレグロ・モデラート 14'33

  ウィレム・ペイパー (1894-1947):
   チェロとオーケストラのための協奏曲 (1936、1947)
    2. マルニクス・ルーフェンゾーンの思い出に 13'37

  レオ・スミット (1900-1943):チェロ協奏曲 (1937)
   3. レント 4'18/4. スケルツァンド 3'10/
   5. アレグロ・ヴィヴァーチェ 2'58

  ハンス・コックス (1930-2019):チェロ協奏曲 (1969)
   6. 第1部 5'40/7. カンツォネッタ 7'06/8. 歌と変奏 4'31

ドミトリー・フェルシュトマン
 (チェロ/ボスマンス)
ハインリヒ・シフ(チェロ/ペイパー)
ピーター・ウィスペルウェイ
 (チェロ/スミット)
クイリーネ・フィーアセン
 (チェロ/コックス)
オランダ放送室内管弦楽団
エト・スパンヤールト(指揮)


 録音: 1993年9月1~7日、12月17~19日、オランダ王国、ハールレム、コンセルトヘボウ・ハールレム/ 56'21

 好評のNM Classics音源ライセンス発売シリーズ。今回はオランダの4人の作曲家によるチェロ協奏曲をハインリヒ・シフやウィスペルウェイら名手のソロとオランダ放送室内管弦楽団の共演で収録。ヘンリエッテ・ボスマンスのチェロ協奏曲は後期ロマン派風、ウィレム・ペイパーのチェロ協奏曲は新古典主義でジャズ調、1943年に絶滅収容所で落命したレオ・スミットのコンチェルティーノは活気に満ち、そしてハンス・コックス (1930-2019) のチェロ協奏曲は20世紀風です。12ページのブックレットには、英語・ドイツ語・オランダ語で解説などが掲載。

 オランダの事情
 収録作品の作曲年代は1892年から1991年。オランダは同時代音楽に門戸を開くオーケストラや団体に恵まれており、通常レパートリーと組み合わせて紹介される機会も多数。そのため、聴衆から拒絶されそうなものは再演されにくくなるため、20世紀作品といっても、ある程度以上の聴きやすさが確保されたうえで、様々な工夫が凝らされているケースが多いようです。



 

97319
\1800
エリザベス・ターナー (? - 1756):
 チェンバロのための6つのレッスン(ロンドン、1756年出版)
コスタンツァ・レウッツィ(チェンバロ)
  レッスン第1番  10'09
   1. 第1曲 アレグロ 3'49/2. 第2曲 スコタツァ・モデラート 3'01/
   3. 第3曲 タンバリ・ アレグロ 1'27/4. 第4曲 ミヌエット・アレグロ 1'52
  レッスン第2番 14'14
   5. 第1曲 (アンダンテ) 5'04/6. 第2曲 アンダンテ・アッフェットゥオーゾ 2'03/
   7. 第3曲 ガヴォッタ・アレグロと6つの変奏 7'07
  レッスン第3番 08'07
   8. 第1曲 (アレグレット) 3'47/9. 第2曲 ミヌエット・アッフェットゥオーゾ 1'46/
   10. 第3曲 ジーガ 1'22/11. 第4曲 行進曲 1'14
  レッスン第4番 09'28
   12. 第1曲 (アレグロ・モデラート) 4'43/13. 第2曲 クーラント 1'30/
   14. 第3曲 アリア・テンポ・ディ・ミヌエット・コン・グスト  1'50/15. 第4曲 (ジーガ) 1'25
  レッスン第5番 10'51
   16. 第1曲 (アンダンティーノ) 3'55/17. 第2曲 アンダンテ 3'06/18. 第3曲 アリア 1'41/
   19. 第4曲 サヴォワ 1'01/20. 第5曲 ミヌエット・コン・グスト 1'08
  レッスン第6番  09'50
   21. 第1曲 (アンダンテ) 4'23/22. 第2曲 ミヌエット・アンダンテ、6つの変奏 4'24/
   23. 第3曲 ジーガ・アレグロ 1'03

 バロック後期のロンドンで活躍した女性音楽家の出版作品

 録音: 2024年3月15~16日、イタリア共和国、ヴェネト州、シルヴェッレ、ストゥーディオ・ロッソ /62'54

 バッハでさえ、ゴルトベルク変奏曲などいろいろな曲を「練習曲(クラヴィーアユーブング)」と名付けなければ出版が難しかった時代、イギリスでもパーセルやアーン、ガンバリーニなどがやはり「練習曲(レッスン)」として作品を出版していました。
  高い楽譜を買える富裕層=高額なレッスン料金も払える富裕層であり、しかも彼女ら(彼ら)は職業的な技術習得が目的ではないので最終的にちゃんと弾けなくても問題になりにくいため、作曲家はかえって自由に作曲がおこなえるというメリットもありました。
  このアルバムのエリザベス・ターナーも同じ方法を選んでいますが、残念ながら彼女は出版直後に亡くなっています。
  ブックレット(英語・8ページ)には、音楽学者のマッダレーナ・ボネキによる解説のほか、演奏者からのメッセージなどが掲載。



 

97341
\1800
ジェラルド・フィンジ (1901-1956):
 弦楽オケのための前奏曲、クラリネット協奏曲、ディエス・ナタリス


  カンタータ「ディエス・ナタリス(誕生の日)」
   1. 第1曲 イントラーダ  5'31
   2. 第2曲 ラプソディ  7'10
   3. 第3曲 歓喜  4'12
   4. 第4曲 不思議  4'48
   5. 第5曲 挨拶  3'58

  弦楽オーケストラのための前奏曲
   6. アダージョ・エスプレッシーヴォ  4'59
  クラリネット協奏曲 Op.31
   7. 第1楽章 アレグロ・ヴィヴァーチェ 8'42
   8. 第2楽章 アダージョ、マ・センツァ・リゴーレ 10'55
   9. 第3楽章 ロンド、アレグロ・ジョコーゾ  8'53
スザンナ・リガッチ(ソプラノ)
ロベルタ・ゴッタルディ(クラリネット)
ベネデット・マルチェッロ室内管弦楽団
フラーヴィオ・エミーリオ・
 スコーニャ(指揮)

 イギリス的抒情美を満喫できる選曲

 録音:2024年3月15日、イタリア共和国、アブルッツォ州、テーラモ、ブラーガ音楽院(ライヴ) /59'28

 ジェラルド・フィンジ(1901-1956)は、イギリスの文学や風景にインスピレーションを得た叙情的で瞑想的な音楽で知られる作曲家。ロンドン生まれのフィンジは、幼少期に数々の困難や個人的な喪失を経験し、それが彼の音楽作品の多くに影響を与え、死や郷愁といったテーマを反映したものが多く書かれることになります。
  1925年から1939年にかけて作曲されたカンタータ「ディエス・ナタリス(誕生の日)」は、フィンジの最も有名な作品の1つです。独唱と弦楽のために作曲されたこの作品は、フィンジの繊細で表現力豊かなスタイルを反映しています。
  組み合わせのクラリネット協奏曲は、活気に満ちたメロディアスな作品であり、このジャンルの中でも最高傑作の一つと称えられていますであるフィンジのも演奏されます。
  演奏は豊かな抑揚でスザンナ・リガッチ(ソプラノ)、ロベルタ・ゴッタルディ(クラリネット)、フラヴィオ・スコーニャ指揮ベネデット・マルチェッロ室内管弦楽団。
  ブックレット(英語・8ページ)には、キジアーナ音楽アカデミー芸術監督ニコラ・サーニによる解説などが掲載。



 

96929
\1800
アルバート・ハリス(1916-2005):ギター作品全集
 ソナチネ
  1. 第1楽章 アレグロ・モデラート 3'25/
  2. 第2楽章 アリア 2'22/3. 第3楽章 ロンド 4'31
 組曲
  4. プロローグ 1'06/5. パストラーレ 1'30/
  6. 無言歌 1'39/7. 行進曲 1'19/8. ワルツ 1'05/
  9. 悲しいアリエッテ 1'30/10. フィナーレとエピローグ 1'31/
  11. ウナムーノへのオマージュ 3'38/12. 間奏曲 2'00
 ヘンデルの主題による変奏曲とフーガ
  13. 主題 0'29/14. 第1変奏 1'07/15. 第2変奏 1'54/
  16. 第3変奏 1'57/17. 第4変奏 1'19/18. 第5変奏 1'23/
  19. 第6変奏 1'46/20. 第7変奏、フーガ 2'14 3つの幻想的な舞曲
  21. 第1曲 1'43/22. 第2曲 1'09/23. 第3曲 1'22
ミケーレ・ディ・フィリッポ(ギター)

 クラシックとジャズと映画の世界を行き来した音楽家のギター曲

 録音:2023年12月に終了。イタリア共和国、ローマ、アッソロ・プロドゥツィオーニ・ムジカーリ・ジェンツァーノ・ディ・ローマ・スタジオ 42'19

 ロンドン生まれのアルバート・ハリス(1916-2005)は、人生の大半をカリフォルニア州で過ごし、ハリウッド大手映画スタジオのために、オーケストラ、編曲家、作曲家として活躍したほか、カリフォルニア大学ロサンゼルス校で管弦楽法の教授を務めたりしていました。
  6歳からピアノを学んだハリスは、その後、ギター演奏も習得。やがてギターのための作曲もおこなうようになり、「ヘンデルの主題による変奏曲とフーガ」はアンドレス・セゴビアによってもレコーディングされています。
  このアルバムには、組曲、ソナチネ、ヘンデルのテーマによる変奏曲とフーガ、そして3つの幻想舞曲からなるギターソロのための全作品を収録。ミケーレ・ディ・フィリッポによる、こだわりと表現への思いを込めて演奏されました。
  ブックレット(英語・8ページ)には、演奏のミケーレ・ディ・フィリッポによる解説などが掲載。



 

90026
(LP)
\3900
ドミトリー・ショスタコーヴィチ (1906-1975):
 ジャズ組曲、祝典序曲、ノヴォロシースクの鐘、他

  SIDE 1A  23'58
   ジャズ組曲第2番 Op. Posth.
    1. 行進曲 3'04/2. 第1ダンス 2'56/3. 第2ダンス 3'39/
    4. 小さなポルカ 2'33/5. 抒情的ワルツ 2'38/
    6. 第1ワルツ 3'21/7. 第2ワルツ 3'34/8. フィナーレ 2'13
  SIDE 1B  25'21
   ロシアとキルギスの民族主題による序曲 Op.115
    1. モデラート 9'19
   ジャズ組曲第1番 Op.38a
    2. 第1曲 ワルツ 2'19/3. 第2曲 ポルカ 1'38/
    4. 第3曲 フォックストロット 3'47
   ノヴォロシースクの鐘 Op.111b
    5. (永遠の栄光の炎) 2'32
   祝典序曲 Op.96
    6. アレグレット 5'46
ウクライナ国立交響楽団
セオドア・クーチャー(指揮)

 定評ある名録音がLP化!

 録音:2001年6月1~8日、ウクライナ、キエフ、ウクライナ国営放送交響楽団グランド・スタジオ、 49'19

 パワフルなサウンドの祝典序曲は、華麗なファンファーレに続く主部で前年の交響曲第10番スケルツォの素材も活用しながら突き進むオーディオ好きにも人気の作品。
  ショスタコーヴィチのジャズ組曲は1930年代の作品。当時のソ連では国立ジャズ・オーケストラのほか、国の支援を受けたジャズ・バンドが全国で数多く結成。ソビエト・ジャズ委員会に所属していたショスタコーヴィチも、ライトクラシック系の楽しい作品を提供。
  クーチャー指揮するウクライナ国立交響楽団の演奏は、ショスタコーヴィチのダイナミズムやユーモアを巧みに表現しています。



 

 



(2025年3月 新譜).


97085
(17CD)
\7500
バッハもヘンデルも讃えたブクステフーデの音楽
 ブクステフーデ・コレクション

詳細はこちら
シモーネ・ステッラ、
ルターズ・バッハ・アンサンブル、他

 バッハやヘンデルに大きな影響を与えたブクステフーデはオルガン音楽で有名ですが、実際にはチェンバロも室内楽も声楽も得意で、それぞれの分野に優れた作品を遺しています。この17枚組セットでは、ブクステフーデの魅力を多面的に手軽に味わうことが可能です。
 ブックレット(英語・32ページ)には、シモーネ・ステッラ(鍵盤楽曲)、タイメン・ヤン・ブロンダ(「われらがイエスの四肢」)、ジョン・バクセンデール(室内楽曲)、ケララ・スナイダー(声楽曲)、ケヴィン・マロン(宗教的カンタータ)による詳細な解説などが掲載。



 

96928
(3CD)
\2500
スウェーリンク:詩篇集 オランダ室内合唱団、フィリップス、
コープマン、クリスティ、ヘレヴェッヘ、
ネーヴェル、ブーケ

 プロテスタントの宗教的ポリフォニーの偉大な記念碑!

 スウェーリンクは器楽にも声楽にも強く、1604年から1621年の間に出版された4声から8声のポリフォニーによる詩篇は、プロテスタントの宗教的ポリフォニーの偉大な記念碑とも言われています。この3枚組CDセレクションは、オランダ室内合唱団が6人の有名指揮者と共演した録音を集めたもので、演奏はどれも高水準。ブックレット(英語・24ページ)には、オランダの音楽学者ルドルフ・ラッシュによるスウェーリンクと各作品の解説などが掲載されています。





ヤン・ピーテルスゾーン・スウェーリンク [1562-1621]


CD1 66'41
01.  詩篇150「主をほめたたえよ」  6'23
02.  詩篇33「主に従う人よ、主によって喜び歌え」  3'53
03.  詩篇53「神を知らぬ者は心に言う」  6'52
04.  「今日 キリストはお生まれになられた」  3'12
05.  「神であるあなたを私たちは讃え」  11'36
ネーデルラント室内合唱団
ヤープ・テル・リンデン(トレブル・ヴィオール、バス・ヴィオール)
ヒルデガルト・パール(バス・ヴィオール)
ヴァルトラウト・グムツ(バス・ヴィオール)
スティーヴン・スタッブス (リュート)
ジョナサン・ルービン (リュート)
フィンセント・デ・コルト (ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ベルナルド・ウィンセミウス (オルガン)
マールテン・ファン・デル・ヘイデン (ヴィオローネ)
ヤン・クラインブシンク (オルガン)
ピーター・フィリップス(指揮)

録音:1986年12月3日、オランダ王国、北ホラント州、アムステルダム、ワロン教会
06.  詩篇148「主は命じられ、すべてのものは創造された」  10'33
07.  「東方より博士たちが来た」  3'50
08.  「主の祈り」  3'42
09.  「深き淵より」  4'09
ネーデルラント室内合唱団
ヤープ・テル・リンデン(トレブル・ヴィオール、バス・ヴィオール)
ヒルデガルト・パール(バス・ヴィオール)
ヴァルトラウト・グムツ(バス・ヴィオール)
スティーヴン・スタッブス (リュート)
ジョナサン・ルービン (リュート)
フィンセント・デ・コルト (ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ベルナルド・ウィンセミウス (オルガン)
マールテン・ファン・デル・ヘイデン (ヴィオローネ)
ヤン・クラインブシンク (オルガン)
トン・コープマン(指揮)

録音:1987年1月23日、オランダ王国、北ホラント州、アムステルダム、ワロン教会
10.  詩篇98「主に向かって新しき歌をうたえ」  6'01
11.  「喜び祝え、イェルサレムよ」  2'11
12.  「見よ、わたしは晩餐の用意を」  4'09
ネーデルラント室内合唱団
ヤープ・テル・リンデン(トレブル・ヴィオール、バス・ヴィオール)
ヒルデガルト・パール(バス・ヴィオール)
ヴァルトラウト・グムツ(バス・ヴィオール)
スティーヴン・スタッブス (リュート)
ジョナサン・ルービン (リュート)
フィンセント・デ・コルト (ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ベルナルド・ウィンセミウス (オルガン)
マールテン・ファン・デル・ヘイデン (ヴィオローネ)
ヤン・クラインブシンク (オルガン)
ウィリアム・クリスティ(指揮)

録音:1987年3月19~20日、オランダ王国、北ホラント州、アムステルダム、ワロン教会


CD2 62'58

01.  詩篇122「主の家に行こう、と人々が言ったとき」  2'54
02.  詩篇42「涸れた谷に鹿が水を求めるように」  5'57
03.  「見よ、人間を」  4'05
04.  詩篇43「神よ、あなたの裁きを望みます」  3'17
05.  「すべての人に語りかけるわけではない」  2'34
ネーデルラント室内合唱団
ルーシー・ファン・ダール (バロック・ヴァイオリン)
ウィレム・ブレーマー (ショーム、コルネット)
シャルレ・トゥート (バロック・トロンボーン)
ティティア・ズヴァルト (ヴィオール)
リヒテ・ファン・デル・メール (ヴィオール、チェロ)
スティーヴン・スタッブス (リュート)
ベルナルト・ウィンセミウス(オルガン、ヴァージナル)
ヤン・ブーケ(指揮)

録音:1988年3月18~19日、オランダ王国、南ホラント州、パーペンドレフト、ベツレヘム教会
06.  「主よ、私はあなたに望みを託しました」  4'38
07.  「私を追って来ようとする方」  2'27
08.  「幸いなる貧者たち」  4'30
09.  詩篇108「神よ、わたしの心は確かです」  2'01
10.  詩篇23「主は羊飼い、わたしには何も欠けることがない」  7'47
11.  詩篇137「バビロンの流れのほとりに座り」  2'14
ネーデルラント室内合唱団
ルーシー・ファン・ダール (バロック・ヴァイオリン)
ウィレム・ブレーマー (ショーム、コルネット)
シャルレ・トゥート (バロック・トロンボーン)
ティティア・ズヴァルト (ヴィオール)
リヒテ・ファン・デル・メール (ヴィオール、チェロ)
スティーヴン・スタッブス (リュート)
ベルナルト・ウィンセミウス(オルガン、ヴァージナル)
フィリップ・ヘレヴェッヘ(指揮)

録音:1988年2月11~12日、オランダ王国、北ホラント州、アムステルダム、ワロン教会
12.  「主をたたえよ」  3'22

13.  詩篇110「わが主に賜った主の御言葉」  7'30

14.  「天の女王」  5'02

15.  詩篇99「主こそ王、諸国の民よおののけ」  3'40
ネーデルラント室内合唱団
ルーシー・ファン・ダール (バロック・ヴァイオリン)
ウィレム・ブレーマー (ショーム、コルネット)
シャルレ・トゥート (バロック・トロンボーン)
ティティア・ズヴァルト (ヴィオール)
リヒテ・ファン・デル・メール (ヴィオール、チェロ)
スティーヴン・スタッブス (リュート)
ベルナルト・ウィンセミウス(オルガン、ヴァージナル)
ピーター・フィリップス(指揮)

録音:1988年10月27~28日、オランダ王国、北ホラント州、ハールレム、メノナイト教会


CD3 53'35

01.  「主よ、私はあなたを崇めます」  4'08
02.  詩篇109「わたしの賛美する神よ」  3'28
03.  「私はあなたと長い間一緒にいました」  5'08
04.  詩篇77「神に向かってわたしは声をあげ」  4'40
05.  「所有しても何の役に立つでしょう」  3'45
06.  「私の魂を導く目」  6'06
07.  「愛しい人よ」  3'09
08.  「おお、主イエス・キリストよ」  6'38
09.  詩篇144「主をたたえよ、わたしの岩を」  2'39
10.  「主への畏れ」  3'01
11.  「我が青春は過ぎ去り」  6'58
12.  「サラマンドラが燃える炎の中で生きているように」  3'22
バーバラ・ボーデン(ソプラノ独唱/トラック11)
ネーデルラント室内合唱団
ウィレム・ブレーマー(コルネット、バス・ドゥルシアン)
レネ・ファン・ラーケン(テナー・ショーム、テナー・ドゥルシアン)
ハリー・リース(アルト・サックバット)
ウィム・ベーク(テナー・サックバット、バス・サックバット)
パウル・ファン・ネーヴェル(指揮)

録音:1989年1月18~19日、7月3~4日、1990年1月18日、
オランダ王国、北ホラント州、アムステルダム、アウグスチノ教会





 

97389
(2CD)
\2100

J.S.バッハ・アット・アルレスハイム



ヨハン・ゼバスティアン・バッハ [1685-1750]

CD1 56'52

トッカータとフーガ ニ短調 BWV565 [c.1704]
 01.  トッカータ  2'49
 02.  フーガ  6'52

さまざまな手法による18のライプツィヒ・コラール BWV 651-668より [c.1708-1717]
 03.  コラール前奏曲「来たれ、異教徒の救い主よ」BWV659  5'03

トリオ・ソナタ 第6番 BWV530 [c.1727-1730]
 04.  第1楽章 I. ヴィヴァーチェ  4'13
 05.  第2楽章 II. レント  7'00
 06.  第3楽章 III. アレグロ  3'59

8つの小プレリュードとフーガ BWV 553-560より [?]
 07.  第1番 BWV553 ハ長調  4'34
 08.  第4番 BWV556 ヘ長調  3'26
 09.  第7番 BWV559 イ短調  3'07
 10.  第8番 BWV560 変ロ長調  4'24

オルガン協奏曲 ニ短調 BWV596(原曲 ヴィヴァルディ:2つのヴァイオリンとチェロのための協奏曲ニ短調 RV 565)より [c.1713-1714]
 11.  第1楽章 (テンポ表示なし)  1'09
 12.  第2楽章 グラーヴェ  0'25
 13.  第3楽章 フーガ  3'26
 14.  第4楽章 ラルゴ・スピッカート  3'06
 15.  第5楽章 (テンポ表示なし)  3'12
CD2 58'58

コーラル前奏曲「われを憐れみたまえ、おお、主なる神よ」BWV721 [c.1710-1714]
 01.  4'25

オルガン協奏曲イ短調 BWV593(原曲 ウィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲 イ短調 RV 522) [c.1713-1714]
 02.  第1楽章 (テンポ表示なし)  4'21
 03.  第2楽章 アダージョ・カンタービレ  3'41
 04.  第3楽章 アレグロ  4'13

パストラーレ ヘ長調 BWV590 [c.1703-1707]
 05.  第1曲 前奏曲  2'33
 06.  第2曲 アルマンド  2'34
 07.  第3曲 アリア  2'23
 08.  第4曲 ジーグ  4'35

オルガン協奏曲 ト長調 BWV592(原曲 ザクセン=ヴァイマール公子ヨハン・エルンスト:協奏曲)より [c.1713-1714]
 09.  第1楽章 (テンポ表示なし)  3'30
 10.  第2楽章 グラーヴェ  2'09
 11.  第3楽章 プレスト  2'03

「ようこそ、慈しみ深きイエスよ」によるパルティータ BWV768 [c.1700-1717]
 12.  主題  1'51
 13.  第1変奏  2'57
 14.  第2変奏  1'14
 15.  第3変奏  0'56
 16.  第4変奏  1'22
 17.  第5変奏  1'21
 18.  第6変奏  1'27
 19.  第7変奏  1'46
 20.  第8変奏  1'13
 21.  第9変奏  1'19
 22.  第10変奏  5'10
 23.  第11変奏  1'43

イヴァン・ロンダ(オルガン)


使用楽器:アルレスハイム大聖堂のジルバーマン・オルガン[1761年製]

録音:2012年7月22~23日、スイス連邦、バーゼル州、アルレスハイム、アルレスハイム大聖堂


 アルザスのジルバーマン・オルガンの多彩な響き!

 バーゼル近郊、アルレスハイム大聖堂のジルバーマン・オルガンを使用したバッハ・アルバム。大聖堂のオルガンといっても建物が比較的小ぶりなため、響きが混濁せず音響条件が良いことから、これまでにも、カール・リヒターやダニエル・コルゼンパ、リオネル・ロッグ、ヴェルナー・ヤーコプ、ルネ・サオルジャンなど多くのオルガニストがレコーディングに使用してきたほか、古楽フェスティヴァルなどでもおなじみの存在となっています。ブックレットには演奏者のイヴァン・ロンダによる個々の楽曲の解説や、ストップ・リストなど掲載(英語・12ページ)。




オルガン専門レーベルFUGATTOによる優秀録音


有名な楽器で録音も多いということは後発組は不利にも思えますが、このCDはフランスのオルガン専門レーベルFUGATTOが2012年に制作した音源のライセンス盤で、ざっと比較した感じでも既存の録音を上回るクオリティに仕上がっています。


トッカータとフーガの最後の音は約16秒!


 演奏はイタリアのオルガニスト、イヴァン・ロンダによるもので、冒頭、トッカータとフーガBWV565から奇策に走ること無く壮大なトッカータを響かせ、フーガでは銘器の色彩的な魅力を巧みに引き出すストップ操作が印象的。そして銘器の音の素晴らしさを伝えるためか、最後の音に約16秒もかけているのには驚かされますが、これがかなり効果的です。その他の収録曲も銘器の魅力を引き出すものばかりです。


バッハをイタリア趣味で育んだ夭折公子はヴィドールをも予告

 バッハと親しかった夭折のザクセン=ヴァイマール公子ヨハン・エルンストの協奏曲の編曲と、公子に要請されたヴィヴァルディの協奏曲編曲2曲はイタリア様式の快適さがオルガンに移っても有効であることを再確認させます。また、公子の協奏曲の第3楽章は167年後のヴィドールのトッカータに少し似ていることも、ロンダの見事なアーティキュレーションによって気付かされたりします。


幅広い音色を楽しめる選曲


 まるで万華鏡のようなトリオ・ソナタBWV530、しっとり美しいパストラーレとコラール前奏曲「来たれ、異教徒の救い主よ」「われを憐れみたまえ、おお、主なる神よ」、そしてアルバムを締めくくるパルティータ(コラール変奏曲)では、変奏ごとに表情を変えるサウンドを経て最後の第11変奏で壮大でありながら分離の良い響きでくっきりとコラール「ようこそ、慈しみ深きイエスよ」を描き出しているのが素晴らしいです。



演奏者のイヴァン・ロンダによる個々の楽曲の解説や、ストップ・リストなど掲載(英語・12ページ)。


イヴァン・ロンダ (オルガン)


 1978年生まれ。ピアチェンツァのジュゼッペ・ニコリーニ音楽院で、オルガン、チェンバロ、ピアノ、合唱、管弦楽指揮を学び、オルガンとチェンバロでディプロマを得たのち、2001年に卒業。
 ソリストとして、イタリア、ドイツ、フランス、イギリス、南北アメリカでも演奏しているほか、オーケストラや声楽、器楽奏者とも数多く共演。
 2004年には、ソプラノの相川英美、バロック・トランペットのアルベルト・バルデローニとともに「トリオ・バロッコ」を結成し、日本やアメリカなどへもツアーをおこなっており、2010年にはSheva CollectionレーベルでCDも制作。
 また、現代作曲家との交流にも積極的で、演奏会だけでなくDa Vinci ClassicsレーベルでCD3枚のレコーディングもおこなっています。
 Brilliant Classicsレーベルでは、ヘンデルのオルガン協奏曲をオルガン独奏で演奏した3枚組のほか、モーツァルトのオルガン曲集を発売済み。
 現在はイタリア北部、ボルゴ・サン・ジャコモやブレシーシャなどの教会でオルガン奏者および教区聖歌隊の指揮者を務めています。


 

97523
(3CD)
\2100

スペインの作曲家たちによる
 有名ギター曲を集めたコレクション

  ピースフル・ギター


CD1  65'57

フランシスコ・タレガ [1852-1909]
01.  「ラ・パロマ(鳩)」  02'09

ジュリオ・タンパリーニ(ギター)

イサーク・アルベニス [1860-1909]
02.  「グラナダ」(スペイン組曲第1番 Op.47 第1曲)  5'18

ジュゼッペ・フェオラ(ギター)

マヌエル・デ・ファリャ [1876-1946]
03.  「スペイン舞曲第1番」  3'46

サルヴァトーレ・フォデラ(ギター)

フランシスコ・タレガ
04.  「アルハンブラの思い出」  5'28

ジュリオ・タンパリーニ(ギター)

イサーク・アルベニス
05.  「アストゥリアス」(スペイン組曲第1番 Op.47 第5曲)  7'12

ジュゼッペ・フェオラ(ギター)

ルイス・デ・ナルバエス [c.1500-1555]
06.  「皇帝の歌」(ジョスカンのシャンソン「千々の悲しみ」による)  4'03

パスカル・ボエル(ギター)

フェデリコ・モレノ=トローバ [1891-1982]
07.  「トレドの門」(組曲「マドリードの門」より)  2'07

アンジェロ・コローネ(ギター)

サビーカス [1912-1990]
08.  「つま先と踵」  4'45

サルバトーレ・フォデラ(ギター)

レヒーノ・サインス・デ・ラ・マーサ [1896-1981]
09.  「アレグリアス」  4'06

サルバトーレ・フォルトゥナート(ギター)

ビセンテ・アセンシオ [1908-1979]
10.  「 穏やかさ」(内なる思い 第1曲)  4'21

アルベルト・メジールカ(ギター)

フェデリコ・モンポウ [1893-1987]
11.  「歌」(歌と踊り 第10番から)  2'24

マルコ・ラメリ(ギター)

フェデリコ・モレノ=トローバ
12.  「アルカラの門」(組曲「マドリードの門」より)  3'43

アンジェロ・コローネ(ギター)

アロンソ・ムダーラ [c.  「1510-1580]
13.  「ファンタジア VII」  2'45

パスカル・ボエル(ギター)

アントニオ・ルイス=ピポ [1934-1997]
14.  「歌と踊り 第1番」  4'04

ミケーレ・ディ・フィリッポ(ギター)

フリアン・アルカス [1832-1882]
15.  「ムーア人の織物による幻想曲(ハバナのプント)」  5'23

ルイジ・アッタデーモ(ギター)

アントニオ・カノ [1811-1897]
16.  「錯乱」  4'23

ルイジ・アッタデーモ(ギター)



CD2  62'04

フェデリコ・モレノ=トローバ
01.  「モロスの門」(組曲「マドリードの門」より)  3'22

アンジェロ・コローネ(ギター)

ビセンテ・アセンシオ
02.  「静けさ」(内なる思い 第3曲)  2'56

アルベルト・メジールカ(ギター)

ガスパール・サンス [1640-1710]
03.  「マリサパロス」(スペイン・ギター音楽教則本第2巻 第18曲)  5'02

パスカル・ボエル(ギター)

フェデリコ・モンポウ
04.  「歌」(歌と踊り 第13番から)  3'28

マルコ・ラメリ(ギター)

レヒノ・サインス・デ・ラ・マーサ
05.  「カンティレーナ」  1'47

サルバトーレ・フォルトゥナート(ギター)

エンリケ・グラナドス [1867-1916]
06.  「アンダルーサ」(スペイン舞曲 第5番)  04'53

ルイジ・アッタデーモ(ギター)

アントニオ・ヒメネス・マンホン [1866-1919]
07.  「伝説」  07'50

ルイジ・アッタデーモ(ギター)

イサーク・アルベニス
08.  「朱色の塔」(12の性格的小品 Op.92 第12曲)  04'47

ルイジ・アッタデーモ(ギター)

ガスパール・サンス
09.  「マリオナス」  03'09

アルベルト・メジールカ(ギター)

サンティアゴ・デ・ムルシア [1673-1739]
10.  「スペインのフォリア」  03'05

ハビエル・ソモサ(ギター)

フェデリコ・モレノ=トローバ
11.  「ノスタルジア」  02'21

アンジェロ・コローネ(ギター)

レヒーノ・サインス・デ・ラ・マーサ
12.  「セギディーリャ=セビリャナ」  01'46

サルバトーレ・フォルトゥナート(ギター)

ビセンテ・アセンシオ
13.  「マヌエル・デ・ファリャへの哀歌」  03'03

アルベルト・メジールカ(ギター)

フェデリコ・モンポウ
14.  「コラル」(コンポステラ組曲より)  03'22

マルコ・ラメッリ(ギター)

エドゥアルド・サインス・デ・ラ・マーサ [1903-1982]
15.  「プラテーロ」(プラテーロと私 第1曲)  04'15

サルバトーレ・フォルトゥナート(ギター)

アンドレス・セゴビア [1893-1987]
16.  「マドリード前奏曲」(前奏曲集 第7番)  03'56

アルベルト・ラ・ロッカ(ギター)

ガスパール・サンス
17.  「エスパニョレータス」  03'02

アルベルト・メジールカ(ギター)

CD3  59'34

フェデリコ・モレノ=トローバ
01.  「カミーノ・デル・モリーノ」(版画 第7曲)  02'08

アンジェロ・コローネ(ギター)

アンドレス・セゴビア
02.  「祈り」  02'35

アルベルト・ラ・ロカ(ギター)

エドゥアルド・サインス・デ・ラ・マーサ
03.  「エル・ロコ」(プラテーロと私 第2曲)  02'43

サルバトーレ・フォルトゥナート(ギター)

フェデリコ・モンポウ
04.  「ゆりかご」  03'39

マルコ・ラメッリ(ギター)

フェデリコ・モレノ=トローバ
05.  「セギディーリャ」  02'17

アンジェロ・コローネ(ギター)

ガスパール・カサド [1897-1966]
06.  「カタルーニャの伝説」  05'16

エルマンノ・ブリニョロ(ギター)

フランシスコ・タレガ
07.  「アラブ奇想曲」  04'36

ジュリオ・タンパリーニ(ギター)

ホアキン・トゥリーナ [1882-1949]
08.  「ファンダンギーリョ」  05'38

ヤン・デプレーテル(ギター)

エドゥアルド・サインス・デ・ラ・マーサ
09.  「死」(プラテーロと私 第7曲)  02'39

サルバトーレ・フォルトゥナート(ギター)

ミゲル・リョベート [1878-1938]
10.  「エル・メストレ」(カタルーニャ民謡集 第3曲)  02'30

ジュリオ・タンパリーニ(ギター)

フランシスコ・タレガ
11.  「マリエータ」  01'54

ジュリオ・タンパリーニ(ギター)

フェルナンド・ソル [1778-1839]
12.  「静けさ」(カプリス Op.50)  06'24

ステファノ・パラミデッシ(ギター)

イサーク・アルベニス
13.  「カディス」(スペイン組曲第1番 Op.47 第4曲)  04'42

ジュゼッペ・フェオラ(ギター)

ホアキン・トゥリーナ
14.  「疾風」  02'41

ヤン・デプレーテル(ギター)

ミゲル・リョベート
15.  「ロマンス」  05'16

ジュリオ・タンパリーニ(ギター)

ホアキン・トゥリーナ
16.  「ソレアス」(タレガへのオマージュ 第2曲)  02'01

ヤン・デプレーテル(ギター)

フェデリコ・モレノ=トローバ
17.  「ロマンス」(トリプティコ 第2曲)  02'35
ザ・スパニッシュ・コレクション

 スペインのギター曲、50曲 187分収録!

 スペインの作曲家たちによる有名ギター曲を集めたコレクション。「アストゥリアス」のダイナミックなエネルギーから、「アルハンブラの思い出」の魅惑的なアルペッジョ、「ラ・パロマ」の心のこもったメロディー、そしてモンポウ作品の繊細なハーモニーまで、クラシック・ギターのレパートリーの中でも広く愛されている曲を数多く収録。
 ギター音楽の紹介に力を入れているBrilliant Classicsからのチョイスだけあって、作曲年代は16世紀から20世紀までと幅広く、ギターでたどるスペイン音楽史的なアルバムとしての魅力もあります。
 16世紀ルネサンス期のナルバエスの「皇帝の歌」は、ギターそっくりのの先祖、ビウエラのために書かれたもので、改造してギター化されたビウエラも多かっただけに、ビウエラ音楽とギターとの相性はきわめて良好。同じくスペイン・ルネサンスのムダーラのビウエラ曲、ファンタジアも同様です。
 17世紀のバロック期になると最初からギターのために書かれており、スペイン領だったナポリ王国の宮廷とスペインの宮廷で活躍した音楽家のサンス、同じくスペインの宮廷と関わりがあり、サンティアゴ騎士団の騎士に雇われていたムルシア共に古雅な作品を遺しています。
 その後、19世になると、楽器の発達とともに公開演奏会も増えて事業化され、需要も増大、ギター音楽は黄金時代を迎え、数々の名曲が登場することになります。



 

97417
\1800

「ドン・ジョヴァンニ」の名旋律も登場する気まぐれなギター曲集
 パガニーニ:ギターのためのギリビッツォ



ニコロ・パガニーニ [1782-1840] :ギターのための43のギリビッツォ
01.  ギリビッツォ第1番  0'35
02.  ギリビッツォ第2番  1'03
03.  ギリビッツォ第3番  2'15
04.  ギリビッツォ第4番  0'37
05.  ギリビッツォ第5番  0'38
06.  ギリビッツォ第6番  2'38
07.  ギリビッツォ第7番  1'52
08.  ギリビッツォ第8番
(ヴァイグル:バレエ「アルチーナ」~ロンドによる)  1'27
09.  ギリビッツォ第9番  0'54
10.  ギリビッツォ第10番  1'17
11.  ギリビッツォ第11番  0'46
12.  ギリビッツォ第12番  1'37
13.  ギリビッツォ第13番  1'15
14.  ギリビッツォ第14番  1'18
15.  ギリビッツォ第15番  1'02
16.  ギリビッツォ第16番
(パイジェッロ:歌劇「美しい水車小屋の娘」
~アリア「うつろな心」による)  1'42
17.  ギリビッツォ第17番
(ジュスマイヤー:バレエ「ベネヴェントのくるみの木」
~「魔女たちの踊り」による)  2'20
18.  ギリビッツォ第18番  2'32
19.  ギリビッツォ第19番  0'57
20.  ギリビッツォ第20番
(モーツァルト:歌劇「ドン・ジョヴァンニ」
~二重唱「お手をどうぞ」による)  2'50
21.  ギリビッツォ第21番  0'55
22.  ギリビッツォ第22番  2'11
23.  ギリビッツォ第23番  0'59
24.  ギリビッツォ第24番  0'46
25.  ギリビッツォ第25番  1'47
26.  ギリビッツォ第26番  1'13
27.  ギリビッツォ第27番  1'14
28.  ギリビッツォ第28番  1'47
29.  ギリビッツォ第29番  1'21
30.  ギリビッツォ第30番  0'46
31.  ギリビッツォ第31番  1'42
32.  ギリビッツォ第32番  0'54
33.  ギリビッツォ第33番  0'53
34.  ギリビッツォ第34番  0'36
35.  ギリビッツォ第35番  0'36
36.  ギリビッツォ第36番  1'33
37.  ギリビッツォ第37番  1'32
38.  ギリビッツォ第38番  0'51
39.  ギリビッツォ第39番  0'41
40.  ギリビッツォ第40番  1'26
41.  ギリビッツォ第41番  2'40
42.  ギリビッツォ第42番  0'48
43.  ギリビッツォ第43番  1'35

ジャコモ・カルレッティ(ギター)

録音:2023年5月2日、イタリア共和国、トスカーナ州、シエナ、フィリカイア

 曲想も技術的な難易度も様々なギター小品集。曲によって複雑な運指と高速の音階もあり、パガニーニがギター演奏の達人でもあったことを示しています。

 全43曲に及ぶ「ギリビッツォ」は、演奏時間1分未満のものが17曲、1分台が19曲、2分台が7曲とどれも短く、突然始まったり、突然終わったり自由自在。曲と呼べるかどうか微妙なものもあれば、凝ったファンタジーもあります。

 伊和辞典では、「ギリビッツォ(Ghiribizzo 複数形:Ghiribizzi)」という名詞には、「思いつき、気まぐれ、出来心、奇想」といった意味があると記されており、「カプリッチョ(Capriccio 複数形:Capricci)」と同義であるとしています。
 また、伊伊辞典では、「ギリビッツォ」はおそらくドイツ語由来の言葉と説明されてもいます。





24の奇想曲集出版の翌年に作曲

 パガニーニは1819年に「24 カプリッチ(24 Capricci)」というイタリア語名で、ヴァイオリンのための「24の奇想曲集」をミラノのリコルディ社から出版していたので、翌年に作曲されたこの曲集「43 ギリビッツィ(43 Ghiribizzi)」では、同じ名前の「カプリッチ」は使わず、違う単語「ギリビッツィ」による気楽で気まぐれな曲集を目指したものと考えられます。


外国によるミラノの実効支配


 当時のミラノは、1815年に成立した「ロンバルド=ヴェネト王国」の首都で、同王国の君主「フランチェスコ1世」は、オーストリア皇帝フランツ1世が兼ねており、つまり実質的にオーストリア帝国の支配下にありました。
 外国によるミラノの実効支配は、ミラノ公国時代の1535年にスペイン帝国(ハプスブルク)により始まり、1714年に同じハプスブルクであるオーストリア帝国の支配に移っていたので、すでに300年近く続いていましたが、それによって各地域の往来も盛んになり、異文化交流が促進された面もあります。


多彩な収録曲


 ギリビッツォの多くは既存の素材を基にしており、モーツァルトの「ドン・ジョヴァンニ」の二重唱「お手をどうぞ」(トラック20)や、パイジェッロの「美しい水車小屋の娘」のアリア「うつろな心」(トラック16)、ジュスマイヤーのバレエ「ベネヴェントのくるみの木」の「魔女たちの踊り」(トラック17)、ヨーゼフ・ヴァイグルのバレエ「アルチーナ」のロンド(トラック8)といった当時の人気曲だけでなく、パガニーニが道すがら耳にした、作者不明の曲も含まれています。
 また、パガニーニ自身がギリビッツォを気に入っていたのか、のちの自作に旋律を転用しているものもあり、ブックレット(英語・8ページ)ではそのあたりのことも演奏者のジャコモ・カルレッティにより説明されています。



ジャコモ・カルレッティ (ギター)

 1993年、イタリア共和国、ウンブリア州、ペルージャに誕生。13歳でギターの勉強を始め、さまざまなジャンルの音楽を演奏していましたが、2013年、著名なギタリスト兼作曲家であるエドアルド・カテマリオと出会い、クラシック・ギターに本格的に専念するよう勧められ、以来、様々なアカデミーでカテマリオのコースやマスタークラスに定期的に参加し、たちまち彼の最も優秀な生徒の一人となりました。
 また、マイケル・ルーイン(ロンドン王立音楽院教授)やパウリーノ・ガルシア(スペイン古楽およびビウエラのスペシャリスト)のマスタークラスにも参加しています。
 クラシック・ギターのソロや室内楽演奏に加え、教師としても高く評価されています。


 

97558
\1800

人力送風小型オルガンによるファンタジア
 ウィリアム・バード:「ムジカ・ブリタニカ」より


ウィリアム・バード [c.1543-1623]

「ムジカ・ブリタニカ」より
01.  ファンタジア ト長調 (第28集 第63曲)  5'35
02.  ファンタジア ハ長調 (第27集 第26曲)  8'22
03.  ファンタジア ハ長調 (第27集 第27曲)  5'56
04.  ファンタジア ト長調 (第55集 第55曲)  4'19
05.  ファンタジア ト長調 (第28集 第62曲)  8'49
06.  ファンタジア ハ長調 (第27集 第25曲)  6'22
07.  ファンタジア イ短調 (第27集 第13曲)  9'41
08.  ファンタジア ニ短調 (第28集 第46曲)  5'26
09.  「ウト・レ・ミ・ファ・ソ・ラ」 ト長調(第28集第64曲)  8'37

ジャングー・チャプカーナ(オルガン)

使用楽器:聖テイロ・オルガン

録音:2024年4月18日、グレートブリテン及び北アイルランド連合王国(UK)、イングランド、シティ・オブ・バーミンガム、バーミンガム大学

 ウィリアム・バードの人気曲集「ムジカ・ブリタニカ」から、オルガン用と目される作品をチャプカーナが選曲し、ルネサンス的なサウンドの小型オルガンで演奏。
 ブックレット(英語・8ページ)には、演奏者のジャンゴ・チャプカーナによる解説やストップ・リストなどが掲載。




イングランド激動期の作曲家


 イギリス・ルネッサンスの作曲家ウィリアム・バードの生涯は約83年に及び、その間、3人の君主が登場(メアリー1世[1516-1558]、エリザベス1世[1533-1603]、ジェームズ1世[1566-1625])し、イギリス宗教改革とその後の推進(英国教会以外は弾圧)がおこなわれるというという激動の時代でした。
 教会や王室礼拝堂で働いていたバードは、オルガニストという立場もあってカトリック信仰を捨てられず、国教忌避の罰金まで払い続けて仕事をし、さらにピューリタニズムの影響の強いリンカン大聖堂でも苦労するなど、カトリック、英国教、宗教三つ巴の環境で生きていました。


バードの鍵盤楽曲


 当時は教会によってオルガン運用に違いがあり、たとえばカトリックではオルガンの役割は重要でしたが、イングランド国教は中道のためオルガンの役割には制限が加えられ、ピューリタニズムではオルガンは疎まれるという具合で、しかも教会関係者によってもさじ加減は異なりました。そのため、バードの鍵盤楽曲には楽器指定が無いものが多く、現在は、演奏者の判断でオルガンやヴァージナル、チェンバロと弾き分けることが多くなっています。


ファンタジア


 このアルバムではバードの鍵盤楽曲集「ムジカ・ブリタニカ」から9作品を選んで演奏。チェンバロやヴァージナルを選択する演奏者が多い曲集なので、人力送風の小型オルガンによる演奏は珍しいこともあり、複合リズム、ヘミオラ、ポリリズム、頻繁な拍子の変化、大胆なシンコペーションなどをユニークな音で楽しめます。




ジャングー・チャプカーナ (オルガン)


 オルガン、チェンバロ、ピアノを演奏し、サンクトペテルブルクのピョートル大帝音楽アカデミー指揮科で卒業してからは、合唱団「Lux et Veritas」と室内楽団「Camerata 1685」創設し、芸術監督も務めています。
 国際的に著名なオルガン奏者およびチェンバロ奏者として、イギリス、アイルランド、オーストラリア、アメリカ、アルゼンチン、エジプト、ニュージーランド、香港、南アフリカ、フランスなどでソロ・リサイタルを開催。CDは、Brilliant Classics、Moveなどから発売。

 

97332
\1800


ジュゼッペ・サルティ [1729-1802]
 フルート・トラヴェルソと通奏低音のための6つのソナタ


ソナタ第1番 ト長調
 01.  第1楽章 アレグレット  5'23
 02.  第2楽章 ラルゴ・エ・カンタービレ  2'35
 03.  第3楽章 アレグロ  2'19

ソナタ第2番 ハ長調
 04.  第1楽章 アンダンテ  6'19
 05.  第2楽章 アレグロ  3'56
 06.  第3楽章 メヌエット  4'36

ソナタ第3番 ト長調
 07.  第1楽章 カンタービレ  6'15
 08.  第2楽章 アレグロ  3'05
 09.  第3楽章 ロンド  3'38

ソナタ第4番 ト短調
 10.  第1楽章 アンダンテ  7'03
 11.  第2楽章 グラーヴェ  1'43
 12.  第3楽章 ジーガ  3'21

ソナタ第5番 ヘ長調
 13.  第1楽章 アンダンティーノ  4'13
 14.  第2楽章 プレスト  3'58

ソナタ第6番 ニ長調
 15.  第1楽章 アンダンテ・ノン・モルト  4'53
 16.  第2楽章 アレグロ  3'22

ミシュチシン(トラヴェルソ)
ブルネッリ(チェロ)
ベネデッティ(チェンバロ)

録音:2023年12月10~11日、イタリア共和国、トスカーナ州、フィレンツェ、ポンテヴェッキオ、サンタ・フェリチタ教会


 緩徐楽章はまるでアリアのようなソナタ集

 主にオペラと宗教音楽で成功を収めた18世紀の作曲家ジュゼッペ・サルティは、存命中はモーツァルトやベートーヴェンにも影響を与えるなどしていた人物で、54年間の音楽家生活のうち約19年間がデンマーク、約18年間がロシア拠点だった国際派のイタリア人。
 モーツァルトを予告するようなオペラの数々のほか、ベートーヴェンのミサ・ソレムニスを予告するような宗教音楽(ミゼレーレ等)も書いたサルティの楽才は、存命中の名声に見合うものだったようですが、器楽曲についてはあまり評判になっていなかったので、オリジナル楽器演奏によるフルート・ソナタ録音は歓迎されるところです。
 サルティは68年後輩のドニゼッティに先んじてオペラのアリアに管楽器のソロを加えることがあったので、フルート・ソナタが書かれたのも不思議ではありません。サルティのオペラや宗教音楽と同じく旋律が豊かですが、この演奏ではトラヴェルソの朴訥な響きが通奏低音と組み合わされることで室内楽的な魅力も感じられます。
 ブックレット(英語・8ページ)には、演奏者のジャコモ・ベネデッティによる解説などが掲載。







 

97268
\1800

サリエリ:ピアノ協奏曲、シンフォニア、ソナタ


アントニオ・サリエリ [1750-1825]

ピアノ協奏曲 ハ長調  20'10
 01.  第1楽章 アレグロ・モデラート  8'47
 02.  第2楽章 アダージョ  6'10
 03.  第3楽章 テンポ・ディ・メヌエット  5'13

「シンフォニア・ヴェネツィアーナ」ニ長調
 04.  10'06

ピアノ協奏曲 変ロ長調  26'50
 05.  第1楽章 アレグロ・モデラート  12'07
 06.  第2楽章 アダージョ  7'06
 07.  第3楽章 テンポ・ディ・メヌエット  7'37

ソナタ ハ長調 (初録音)
 08.  アレグロ - アダージョ - ノン・トロッポ・アレグロ
    - アレグロ - ウン・ポコ・アダージョ
    - ウン・ポコ・アレグロ  8'46
コンスタンティーノ・カテーナ(ピアノ)
アッカデミア・ダルキ・アッリゴーニ
ジュリオ・アルノーフィ(指揮)


録音:2024年9月18~19日、イタリア共和国、フリウリ=ヴェネツィア・ジュリア州、サチーレ、ファツィオリ・コンサートホール

 シンフォニアには「魔笛」のメロディも登場!

 「モーツァルト毒殺説」は、「コンスタンツェ悪妻説」と同じく、現在ではほぼ笑い話になっています。しかし、その悪口の波及効果もあってサリエリが注目され、結果として研究も進んでその生涯について広く知られるようになり、作品の演奏機会が増えていることも確かです。
 今回登場するピアノ協奏曲やシンフォニアにもすでに複数の録音が存在することからも「モーツァルト毒殺説」の効果は明らかなので、サリエリの音楽を聴きたい人にとっては、今後も末永く使われてほしい悪口でもあります。
 なお、ピアニストのコンスタンティーノ・カテーナは、ピアノ協奏曲2曲を2015年にライヴ録音していたので、今回は9年ぶりの再録音となります。モダン・ピアノ(ファツィオリ F278)とモダン楽器室内オーケストラによる演奏ですが、語法はメリハリの効いた古典派風なもので、決して平板にならない精妙なイントネーションと鋭敏なリズムによる仕上げには素晴らしいものがあります。
 ブックレット(英語)には、音楽学者でピアニストのウンベルト・ベルティによる解説などが掲載。



 

97388
\1800

スペイン黄金時代の音楽とエロティシズム
 コニャレス山脈を越えて



フアン・デル・エンシーナ [1468-1529]
 01. 「このツルツル頭には」  2'15
 02. 「鍋と鍵」  3'53

アロンソ・ペレス・デ・アルバ [?-1522]
 03. 「母さん、悪く言わないで」  4'15

アロンソ・デ・トロ [15-16世紀]
 04. 「ふるいにかけろ、ふるいに」  3'26

アントニオ・デ・リベラ [15-16 世紀]
 05. 「コニャレスの山々を越えて(いくつかの峠を越えて)」  8'17

作者不詳 [15-16世紀]
 06.  「カラサの娘たちよ、くれるならくれよ」  4'26

ディエゴ・ピサドル [c.1509-c.1557]
 07. 「施しをする人がいなければ」  2'21

ルイス・デ・ブリセニョ [17世紀]
 08. 「友よ、良い一日を」  3'02

作者不詳 [16-17世紀]
 09.  「母さん、母さん、雄鶏が私を食べるの」  2'56

ルイス・デ・ブリセニョ [17世紀]
 10. 「あなたは私をびしょ濡れにした(セギディージャ)」 3'42

ガスパール・サンス [1640-c.1710]
 11.  「ジャカラス」(器楽曲)  2'35

マテオ・ロメロ [c.1575-1647]
 12.  「近所の司祭」  6'13

作者不詳 [17世紀]
 13. 「もしキプロスの庭園があなたに閉ざされていたら」  2'54

フアン・ボン [1581-?]
 14. 「娘がカタツムリをねだる」  4'52

フアン・アラニェス [c.1580-c.1650]
 15. 「おいしい話をききつけて(シャコンヌ)」  6'25



アミスティス
└ 声楽
└ キテリア・ムニョス(ソプラノ)
└ ガブリエル・ディアス(カウンターテナー)
└ ホセ・マヌエル・ブスタマンテ(テノール)
└ ジョルジオ・セレンツァ(バス)
└ 器楽
└ ラミロ・モラレス(ビウエラ)
└ ロブケ・スプレンケリング(リコーダー)
└ オノフレ・セレール(パーカッション)

キメラ・コンソート
└ サビーナ・コロンナ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
└ カロリーナ・エグエス(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
└ マリア・サトゥルノ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)

フアン・ホセ・パストル・コミン(監修)
ホセ・ドゥーチェ・チェノイ(音楽監督)

録音:2024年4月 スペイン王国、バレンシア州、レケーナ、サン・セバスティアン


 スペイン黄金時代の性や愛、人生を歌った大胆な歌を、古楽アンサンブが生き生きと演奏。10人の作曲家のうち、有名なのはエンシーナとサンスの2人だけで、他の作曲家は、熱心な古楽コレクターにとっても未知の存在と思われ、そうしたレアな価値自体も魅力的です。ブックレットのエッセイでは、テキストと曲の両方に潜む多くの意味が明らかにされています。
 そのうちのいくつかは、聖職者たちをあからさまに皮肉ったもので、彼らの偽善と男性原理を嘲笑しています。また、男女両方の快楽を謳歌する歌詞もあります。このような歌の性質上、音楽は洗練されたものを捨て、シンプルな楽しみを追求しています。そのベースとなっているのは、シャコンヌとフォリアのベースラインに根ざした力強いスペインのリズムです。そのうちのいくつかは、もともと歌詞とコーラスで歌われており、その場にいる全員が参加していました。また、よりエロティックで官能的なセギディーリャもあります。
 ブックレット(英語・24ページ)には、カスティーリャ・ラ・マンチャ大学教授(音楽言語、音楽教育、音楽史、音楽と詩の関係)で文学理論にも造詣が深いフアン・ホセ・パストル・コミンによる各曲の解説などが掲載。




アミスティス


2010年にホセ・ドゥーチェ・チェノイによって設立。スペイン古楽の研究と演奏を組み合わせ、16~17世紀にかけてスペインの作曲家たちが書いた未発表のレパートリーの復元と普及に注力。


ホセ・ドゥーチェ・チェノイ (指揮)


ピアノと室内楽の勉強を終えた後、合唱指揮、歌唱、グレゴリオ聖歌、音楽学、オルガン、チェンバロのトレーニングもおこない、歌唱と音楽言語の専門職学位を取得。
また、バレンシア工科大学で古楽の修士号を取得し、カスティーリャ=ラ・マンチャ大学の人文・芸術・教育研究部門で、歴史的音楽の実践に関する研究を実施。
 バレンシア州政府音楽・舞台芸術学部の公務員でありながら、伴奏ピアニストや通奏低音奏者として、ソリストや地中海管弦楽団、バレンシア大聖堂合唱団などのグループと共演し、オルガニストとして、また歌手として、いくつかのレコーディングを実施しています。


 

97223
\1800
フランス・チェロ・ソナタ集第3巻

ルイーズ・ファランク [1804-1875]:チェロとピアノのためのソナタ変ロ長調 Op.46 [1859] 25'06
 01.  第1楽章 アレグロ・モデラート  11'53
 02.  第2楽章 アンダンテ・ソステヌート  4'59
 03.  第3楽章 アレグロ  8'14

シャルル=ヴァランタン・アルカン [1813-1888]:チェロとピアノのための協奏的ソナタ 変ホ長調 Op.47 [1856] 32'25
 04.  第1楽章 アレグロ・モルト  11'53
 05.  第2楽章 アレグレット  5'38
 06.  第3楽章 アダージョ  7'59
 07.  第4楽章 フィナーレ・アッラ・サルタレッラ  6'55

マリーナ・タラソワ(チェロ)
イワン・ソコロフ(ピアノ)


録音:2024年、ロシア連邦、中央連邦管区、モスクワ、ヴィクトル・ポポフ合唱芸術アカデミー

 ベートーヴェンの影響を受けた2つの力作を収録!

 「フランス・チェロ・ソナタ」シリーズの第3集となるこのCDでは、ロマン派時代の2人の作曲家、ルイーズ・ファランク[1804-1875]とシャルル=ヴァランタン・アルカン[1813-1888]のチェロ・ソナタを収録。第1集(ラロ、ケクラン、ピエルネ)、第2集(ボエルマン、ヴィドール、ダンディ)でも味わい豊かな演奏を聴かせていたタラソワとソコロフのコンビは、19世紀なかばに書かれたファランクとアルカンのソナタでも絶好調。
 ベートーヴェンのチェロ・ソナタ第3番の影響が色濃く感じられるファランクのソナタでは旋律美の力強い表出が印象的ですし、手の込んだつくりのアルカンのソナタでも、各素材を表情豊かに描き分けているため、ベートーヴェンの英雄を思わせるような部分も迫力があります。
 ブックレット(英語・8ページ)には、演奏者のタラソワによる解説などが掲載。




マリーナ・タラソワ (チェロ)


 1960年、モスクワに誕生。母リディア・タラソワはコントラバス奏者。6歳よりチェロを始め、モスクワ・グネーシン音楽学校でアレクサンドル・フェドルチェンコに、モスクワ音楽院でナターリア・シャホフスカヤに師事。
 1975年、プラハ国際コンクールで優勝し、1979年フィレンツェ国際コンクールでも優勝。1985年、パリ国際コンクールでグランプリを受賞。モスクワのフィルハーモニー協会のソリストとしてソ連全国で演奏したほか、早くからドイツ、ハンガリー、ポーランド、チェコスロヴァキア、ポルトガル、フィンランド、チュニジアなどでも演奏。1995年にはロシア連邦の名誉芸術家の称号を授与。
 17世紀から20世紀までをカバーする幅広いレパートリーを持ち、豊かな表現力で、情熱的な演奏を聴かせます。
 CDは、Brilliant Classics、Challenge Classics、Melodiya、Alto、Olympia、Nothern Flowers、Musical Concepts、Regis、Russian Discなどから発売。


イワン・ソコロフ (ピアノ)

 
 1988年、モスクワに誕生。10歳で初のソロ・コンサートを行い、12歳で校歌を作曲。ムソルグスキー音楽学校でP.E.バルセギャンに師事。モスクワ音楽院ではピアノ、室内アンサンブル、音楽理論を学び、2013年に大学院を卒業。
 コンクール歴は、スクリャービン国際ピアノ・コンクール、ノヴィエ・ルメナ・コンクール、モスクワ国立音楽院と国立音楽教育学院の2つの音楽理論アカデミック・コンクールなどでいずれも入賞。ロシアの「クラシチェスコエ・ナスレーディ」協会が主催するコンクールでは優勝。
 モスクワ音楽院在学中からロシア国内外で演奏する機会が増える一方、ピアノ曲、室内楽曲、管弦楽曲、劇音楽などを手がける作曲家でもあります。また、モスクワ音楽院やグネーシン音楽学校で室内アンサンブルのクラスを受け持ってもいました。
 CDは、Brilliant Classics、Challenge Classics、Nothern Flowers、Musical Conceptsなどから発売。



 

95393
\1800
オリヴィエ・メシアン [1908-1992]
 メシアン:「世の終わりのための四重奏曲」
ダヴィデ・バンディエーリ(クラリネット)
リーザ・シャッツマン(ヴァイオリン)
ヨエル・マロシ(チェロ)
マリヤ=リーサ・マロシ(ピアノ)

録音:2018年2月24日(トラック5)、2019年2月7~8日(トラック1~2、4、6~8)、イタリア共和国、ウンブリア州、ペルージャ、クラシカル・レコーディング・ストゥーディオ、2023年12月30日(トラック3)、イタリア共和国、ウンブリア州、ペルージャ、アウディトリウム・ディ・サンタ・チェチーリア

 間接音温存型で倍音も量感も豊かな素晴らしいレコーディング 「永遠なるイエスへの賛美」は絶品!
 演奏は、スイスで活動中の音楽家たちによるものです。メンバーは、ローザンヌ室内管弦楽団首席クラリネット奏者のダヴィデ・バンディエーリ(イタリア)、ルツェルン交響楽団第1コンサートマスターのリーザ・シャッツマン(フランス)、ローザンヌ室内管弦楽団首席チェロ奏者のヨエル・マロシ(スイス)、チューリヒ音楽院ピアノ講師のマリヤ=リーサ・マロシ(フィンランド)。
録音はルーカ・リッチがプロデューサーとエンジニア、エディターを兼務しており、間接音温存型で倍音も量感も豊かな素晴らしいサウンドを実現しています。「世の終わりのための四重奏曲」は弱音が多いこともあり、間接音を除去した平板で直線的な傾向の録音が一般的ですが、ここでは実演での近距離鑑賞さながらの生々しい音の重なり合いを楽しむことができます。
 音楽学者でピアニストのドナテッラ・メネギーニによる楽曲解説などが掲載(英語・12ページ)。



 
90022
(LP)
\3900
マイク・オールドフィールド:
 「チューブラー・ベルズ」第1部


マイク・オールドフィールド [1953- ] (編曲:マルセル・バーグマン)

LP SIDE 1A

「チューブラー・ベルズ」第1部
 01.  2台のピアノと2台のシンセサイザーのためのヴァージョン 24'42

LP SIDE 1B

「チューブラー・ベルズ」第1部
 01.  4台のピアノのためのヴァージョン 24'58

ピアノ・アンサンブル
└ エリザベス・バーグマン
└ マルセル・バーグマン
└ サンドラ・ファン・フェーン
└ イェローン・ファン・フェーン


録音:2005年9月18日、オランダ王国、ヘルダーラント州、クーレンボルフ、バルバラ教会



 クラシカル・ミニマリズム編曲の傑作がLP化!

 映画「エクソシスト」(1973年12月公開)のテーマ音楽として楽曲が使用され、それが爆発的ヒットにつながったマイク・オールドフィールドの傑作「チューブラー・ベルズ」(1973年5月発売)は、当時19歳のマイク自身がチューブラー・ベルズ、ギター、キーボード、パーカッションなど計20種類以上の楽器をすべて自ら演奏して2,400回もの多重録音をおこなって制作したという凝りに凝ったアルバム。
 そのインパクトの強さゆえか、これまでにもマイク自身による続編「チューブラー・ベルズ2」や「チューブラー・ベルズ3」、マイクがギターで参加したロイヤル・フィルとの演奏など、異なるヴァージョンが複数生まれています。

 4台ピアノ版

 マルセル・バーグマンは、長年「チューブラー・ベルズ」を愛聴してきましたが、2005年にイェローン・ファン・フェーンと会話したことがきっかけとなり、自分たちも参加する「ピアノ・アンサンブル」のために編曲することにします。
 編曲にあたってマルセルは、オリジナル・アルバムを徹底的に研究するとともに、ライヴ録音アルバムや、オリジナル・アルバム参加ミュージシャンのデイヴィッド・ベッドフォードが編曲したオーケストラ版も参照し、4台のピアノのための編曲に加えて、2台のピアノと2台のシンセサイザーのためのヴァージョンも作成。
 編曲は成功し、オリジナルのマルチ・ジャンル的で多層的なリズムと豊かなテクスチャを維持しながら、クラシカル・ミニマリズムの方向性へと作品の雰囲気を導いています。




ピアノ・アンサンブル


 イェローン・ファン・フェーンとフレート・オルデンブルフにより2000年に結成。1台から最大6台のピアノによる編成により、シメオン・テン・ホルトなどの作品を、オランダ、カナダ、アメリカ、ロシアなどで演奏し初演も多数。在籍メンバーは、エリザベス&マルセル・バーグマン(カナダ)、イレーネ・ルッソ(イタリア)、フレート・オルデンブルフ(オランダ)、タマラ・ルミアンツェフ、サンドラ&イェローン・ファン・フェーン(オランダ)。


エリザベス&マルセル・バーグマン


 ミュンヘン出身のマルセル・バーグマンとカナダのエリザベスの夫婦によるカナダのピアノ・デュオ。カナダ、アメリカ、イタリア、ドイツ、オランダ、スペイン、ポルトガル、フランス、マケドニア、ギリシャ、中国などで、数多くの独自のアレンジや作曲を含むプログラムのダイナミックでエネルギッシュな演奏を聴かせてきました。


サンドラ&イェローン・ファン・フェーン


 イェローンはユトレヒト音楽院を卒業後、1993年に国家演奏家資格を取得。プロの演奏家としてペーテル・エトヴェシュやロバート・クラフト指揮するオーケストラとも共演し、また、海外では、オーストリア、ドイツ、ハンガリー、ベルギー、カナダ、イギリス、フランス、イタリア、ロシア、アメリカなどでリサイタルを開催。サンドラはイェローンと同じくユトレヒト音楽院でピアノを学んでいます。イェローンとの結婚前はサンドラ・モルの名で活動し、レコーディングもおこなっていました。オランダ語のほか、英語、フランス語、ドイツ語、ロシア語にも堪能。


 

 



(2025年2月 新譜).


97434
(25CD)
\9700
ヒルデガルト・フォン・ビンゲンから望月京まで
 女性作曲家ボックス

詳細はこちら
様々なアーティスト

 近年、さまざまな資料が明らかになるに連れ、古楽や女性作曲家作品のレコーディングも増えて、クラシックのレパートリーがどんどん増強されています。
 音楽史の再検証的なこだわりをみせるBrilliant Classicsレーベルは、古楽だけでなく女性作曲家作品リリースにも熱心でしたが、今回、それらの中から25枚を選んで手軽に楽しめるセットにしてくれたのは朗報です。
 ブックレット(英語・12ページ)には、Gramophone誌やStrad誌でもおなじみのピーター・クァントリルによる書き下ろし解説が掲載。


 CD1 58'15
 ヒルデガルト・フォン・ビンゲン 1098 - 1179

 CD2 65'02
 フランチェスカ・カッチーニ 1587 - 1640s

 CD3 79'04
 ビアンカ・マリア・メーダ 1661 - - 1732/33

 CD4 74'59
 イザベラ・レオナルダ 1620-1704

 CD5 60'45
 バルバラ・ストロッツィ 1619-1677

 CD6 56'43
 エリザベート=クロード ジャケ・ドゥ・ラ・ゲール 1665-1729

 CD7 64'25
 エレーヌ・ド・モンジュルー 1764-1836

 CD8 68'28
 マッダレーナ・ロンバルディーニ・シルメン 1745-1818

 CD9
 ルイーズ・ファラン 1804-1875

 CD10 56'13
 ファニー・メンデルスゾーン 1805-1847

 CD11  - CD12
 クララ・シューマン 1819-1896

 CD12 トラック5~7
 レベッカ・クラーク 1886-1979

 CD13 74'04
 セシル・シャミナード 1857-1944

 CD14 79'38
 ポリーヌ・ヴィアルド 1821 - 1910

 CD15 66'25
 ドーラ・ペヤチェヴィチ 1885-1923

 CD16 トラック1~14
 アルマ・マーラー 1879-1964

 CD16 トラック15
 パトリツィア・モンタナーロ 1956- 

 CD17 65'01
 エイミー・ビーチ 1867-1944

 CD18 52'34
 メラニー・ボニス 1858-1937

 CD19 69'04
 ジェルメーヌ・タイユフェール 1892 - 1983

 CD20 77'28
 イーダ・プレスティ 1924-1967

 CD21 58'13
 コハリック・ガザロシアン 1907-1967

 CD22 51'45
 マリア・ルイサ・アニード 1907-1996

 CD23 66'23
 グラジナ・バツェヴィチ 1909-1969

 CD24 68'08
 ガリーナ・ウストヴォリスカヤ 1919-2006

 CD25 
 オーガスタ・リード・トーマス 1964-
 タニア・レオン 1943-
 グラシアーヌ・フィンジ 1945-
 カローラ・オベルミュラー 1977-
 エロリン・ウォーレン 1958-
 サンタ・ラトニエチェ 1977-
 アンナ・ソルヴァルドスドッティル 1977-
 ソフィア・グバイドゥーリナ 1931-
 望月 京 1969-


 

97554
(2CD)
\2100
ヴォルフガング・リュプザム(リュート・チェンバロ)
 バッハ:イギリス組曲全曲 BWV806~811
ヴォルフガング・リュプザム
 (リュート・チェンバロ)

 すべての音を克明に響かせた超高解像度演奏&録音

 バッハ演奏の大御所、ヴォルフガング・リュプザムが、イギリス組曲をリュート・チェンバロで演奏した全曲録音。リュプザムは1995年にもイギリス組曲全曲を録音していたので、これが2度目の取り組みとなりますが、前回はピアノ演奏で、今回はキース・ヒルの製作したリュート・チェンバロによる演奏という大きな違いがあります。
 ブックレット(英語・12ページ)には、ドイツのオルガニストで教会音楽家のクリスティアン・フォン・ブローンによる解説が掲載。表紙の東洋風の龍の絵はキース・ヒルが以前チェンバロ装飾のために描いたものです。



 バッハ演奏の大御所、ヴォルフガング・リュプザムが、イギリス組曲をリュート・チェンバロで演奏した全曲録音。リュプザムは1995年にもイギリス組曲全曲を録音していたので、これが2度目の取り組みとなりますが、前回はピアノ演奏で、今回はキース・ヒルの製作したリュート・チェンバロによる演奏という大きな違いがあります。
 ブックレット(英語・12ページ)には、ドイツのオルガニストで教会音楽家のクリスティアン・フォン・ブローンによる解説が掲載。表紙の東洋風の龍の絵はキース・ヒルが以前チェンバロ装飾のために描いたものです。



リュート・チェンバロ

 バッハはライプツィヒでは楽器のレンタルや販売仲介などをおこなっていたこともあってか、遺品目録にはチェンバロなど計8台もの鍵盤楽器が記載されており、うち2台はリュート・チェンバロでした。
 リュート・チェンバロのオリジナルはすべて失われ、どのような外観の楽器かもわからないため、現在、さまざまな形で復元がおこなわれていますが、ガット弦が張られ、ダンパーを使用していないという点では共通のようです。
 キース・ヒル製作による楽器を用いたここでのリュプザムの演奏は、穏やかで柔和なソノリティによる繊細で微妙な陰影のある表現が可能なものとなっています。

リュート・チェンバロ・シリーズ

 リュート・チェンバロによるBrilliant Classicsのシリーズは、これまで「フランス組曲集」 [2020]、「トッカータ集」 [2021]、「パルティータ集」 [2020]、「平均律クラヴィーア曲集」 [2016-2017]が発売済み(「ゴルトベルク変奏曲」 [2017]はNAXOSから発売)。

シリーズの特徴-1


 このシリーズの録音の特徴は、眼の前に楽器が置かれたような距離感でリュート・チェンバロの音が聴こえてくることで、リュプザム自身がレコーディング・プロデューサーとエンジニアを兼ねているからこそできる大胆な手法ともいえます。

シリーズの特徴-2


 演奏の方も実に大胆です。バッハの音楽をいったん解体し、点検しながら組み上げて行くような独特のアプローチで、近接録音の効果もあってその音の情報量は膨大です。一方で通常聴かれる疾走感や元気なリズムといった要素は希薄化されており、リュプザムの演奏目的がフィジカルな快感ではないことは明らかです。



録音: 2024年5月、ミネソタ州ミネアポリス、セント・ヘレナ・カトリック教会


 

96462
(3CD)
\2500


3種類のフォルテピアノを使用!
 シモーネ・ピエリーニ(フォルテピアノ)
  クラーマー:ピアノ・ソナタ集


ヨハン・バプティスト・クラーマー(クレイマー) [1771-1858]


CD1  59'14

ソナタ 変ロ長調 Op.50 M.2.091 *
 1.  第1楽章 アレグロ・コン・スピリト 7'10
 2.  第2楽章 ロンド 5'26
 
ソナタ 変ホ長調 Op.25 No.1 *
 3.  第1楽章 モデラート・コン・エスプレッショーネ 8'10
 4.  第2楽章 コラール. グラーヴェ・エ・ソステヌート 3'10
 5.  第3楽章 ロンド. モデラート・アッサイ 6'19

ソナタ ニ長調 Op.25 No.2
 6.  第1楽章 アレグロ・スピリトーソ 6'28
 7.  第2楽章 アンダンティーノ コン モト 4'19
 8.  第3楽章 ロンド・クワジ・プレスト 3'54

ソナタ ニ長調 Op.25 No.3 *
 9.  第1楽章 モデラート・コン・エスプレッショーネ 7'21
 10.  第2楽章 アレグレット・ノン・トロッポ 2'34
 11.  第3楽章 ロンド・アン・カリヨン 4'18


CD2  63'41

ソナタ ニ長調 Op.20 *
 1.  第1楽章 ラルゴ・アッサイ(アタッカ) 1'35
 2.  第2楽章 アレグロ・クワジ・プレスト 3'00
 3.  第3楽章 主題 2'15
 4.  同 第1変奏 1'38
 5.  同 第2変奏 1'08
 6.  同 第3変奏 2'37
 7.  同 第4変奏 1'32
 8.  同 第5変奏 1'42
 9.  同 第6変奏 1'18
 10.  同 第7変奏 4'13

ソナタ 変イ長Op.23 No.1 *
 11.  第1楽章 アレグロ・ノン・モルト 9'27
 12.  第2楽章アダージョ (アタッカ) 3'29
 13.  第3楽章 ロンド。アレグレット 4'59

ソナタ ハ長調 Op.23 No.2 *
 14.  第1楽章 ラルゴ・アッサイ 1'51
 15.  第2楽章 アレグロ・アジタート 5'41
 16.  第3楽章 アレグレット 5'13

ソナタ イ短調 Op.23 No.3 *
 17.  第1楽章 アレグロ・モデラート 4'03
 18.  第2楽章 アダージョ コン エスプレッショーネ 4'48
 19.  第3楽章 アレグロ・クワジ・プレスト 3'02


CD3  47'37

ソナタ イ短調 Op.53「アルティマ」
 1.  第1楽章 グラーヴェ 2'35
 2.  第1楽章 モデラート 12'11
 3.  第2楽章 アンダンティーノ・クワジ・アレグレット 4'39
 4.  第3楽章 ロンド. ピウ・トスト・デラート 6'31

ソナタ ハ長調 Op.57「レ・スイヴァント」 *
 5.  第1楽章 アレグロ・ブリランテ 11'18
 6.  第2楽章 アンダンティーノ 3'47
 7.  第3楽章 ロンド・アッラ・ポラッカ 6'32


* 初録音
シモーネ・ピエリーニ(フォルテピアノ)
 コンラート・グラーフ、1830年 (CD1 トラック1、2 & CD3)
 ヨハン・ハーゼルマン、19世紀初頭 (CD2)
 マティアス・ミュラー、1822年 (CD1 トラック3~11)

録音:2021年8月23~25日、イタリア、モンテ・コンパトリ、パラッツォ・アンニバルデスキ


 3種類のフォルテピアノを使用!

 練習曲で有名なクラーマーは、ベートーヴェンと同世代で交流もあった人物。活動の主体はピアニストでしたが、ピアノ曲を中心に多くの作品も遺しています。
 クラーマーのピアノ・ソナタは、今日では演奏される機会は少ないものの、その小気味良い技巧的な聴かせどころや、ベートーヴェンやバッハ、モーツァルト、クレメンティの影響を感じさせる親しみやすい作風はなかなか魅力的です。
 総数約200曲ともいわれるピアノ・ソナタは、おそらく自身のリサイタルのために書かれているため、ほとんどの曲が1790年代から1820年代にロンドンやウィーンで作曲されています。
 演奏は最近大活躍のピリオド鍵盤楽器奏者、シモーネ・ピエリーニによるもので、ウィーン製のフォルテピアノ、「コンラート・グラーフ」、「ヨハン・ハーゼルマン」、「マティアス・ミュラー」の3種類を使用しています。ピッチはA=430Hz。
 ブックレット(英語・12ページ)には、演奏者のピエリーニによる詳しい解説のほか、使用楽器の写真も掲載。




シモーネ・ピエリーニ(フォルテピアノ)


 1996年、ローマで誕生。フル・ネームは、シモーネ・エル・ウーフィル・ピエリーニ。8歳でピアノを始め、18歳で高校を卒業後、ローマ聖チェチーリア音楽院でマウラ・パンシーニに師事してピアノのディプロマを取得。その後、フィエーゾレ音楽院でエリソ・ヴィルサラーゼに師事し、ボリス・ベルマン、ニコライ・デミジェンコ、パーヴェル・ギリロフらのマスタークラスにも参加。
 その後、アレクセイ・リュビモフ、アンドレアス・シュタイアー、トビアス・コッホ、コスタンティーノ・マストロプリミアーノ、ステファノ・フィウッツィの講座やマスタークラスに参加したほか、FIMA(イタリア古楽財団)で、アンドレア・コーエンにチェンバロと歴史的鍵盤楽器奏法を、ジョヴァンニ・トーニに通奏低音を師事。
 CDは、Brilliant Classicsからジェルヴェ=フランソワ・クープランの鍵盤楽器作品集(フランス革命恐怖政治終焉後の過激な自由を描写した「レザンコヤブル」と「レ・メルヴェイユーズ」も収録した注目の録音。「クープラン・ダイナスティ」に収録)、エレーヌ・モンジュルー:ピアノ・ソナタ全集、ケルビーニ:フォルテピアノ・ソナタ集、ティナッツォリ:鍵盤楽器作品全集、テッサリーニ:アレッタメント集、Da Vinci Classicsからメンデルスゾーン:ヴァイオリンとフォルテピアノのためのソナタ全集がリリース。


 
97000
(3CD)
\2500

NMクラシックス・レーベルで発売されて以来、長らく入手困難だった音源
 オランダのピアノ協奏曲集



CD1  63'06


ヘンリエッテ・ボスマンス [1895-1952]

ピアノと管弦楽のためのコンチェルティーノ [1928]

 1.  ヴィーヴォ  14'48

ロナルト・ブラウティーハム(ピアノ)
オランダ放送室内管弦楽団
エト・スパンヤールト(指揮)
録音:1994年5月14、21日、ユトレヒト、ヘールテ教会


ケース・ファン・バーレン [1906-1970]

ピアノと管弦楽のためのコンチェルティーノ [1934]  11'47

 2.  第1楽章 アレグロ・モデラート・エ・モルト・ペザンテ  4'08
 3.  第2楽章 レント  5'17
 4.  第3楽章 アレグロ・ヴィヴァーチェ  2'22

ダーフィト・クイケン(ピアノ)
オランダ放送室内管弦楽団
エト・スパンヤールト(指揮)
録音:1994年5月14、21日、ユトレヒト、ヘールテ教会

レオ・スミット [1900-1943]

ピアノと管楽オーケストラのための協奏曲 [1937]  11'53

 5.  第1楽章 アレグロ・モデラート  3'48
 6.  第2楽章 レント(コラール)  5'02
 7.  第3楽章 アレグロ・ヴィヴァーチェ  3'03

ロナルト・ブラウティーハム(ピアノ)
オランダ放送室内管弦楽団
エト・スパンヤールト(指揮)
録音:1994年5月14、21日、ユトレヒト、ヘールテ教会


トン・デ・レーウ [1926-1996]

神聖な舞曲 [1989-90]

 8.  24'27

ダーフィト・クイケン(ピアノ)
オランダ放送室内管弦楽団
エト・スパンヤールト(指揮)
録音:1994年5月14、21日、ユトレヒト、ヘールテ教会



CD2  75'04


カルル・スミュルダース [1863-1934]

ピアノと管弦楽のための協奏曲 イ短調 [1892]  22'57

 1.  第1楽章 モデラート  10'21
 2.  第2楽章 アダージョ  6'54
 3.  第3楽章 アレグロ・スケルツァンド  5'42

イーフォ・ヤンセン(ピアノ)
オランダ放送交響楽団
ケース・バーケルス(指揮)
録音:1995年10月31日、11月1日、ユトレヒト、フレーデンブルフ大ホール


ウィレム・ペイパー [1894-1947]

ピアノと管弦楽のための協奏曲 K.75 [1927]

 4.  12'28

ロナルト・ブラウティーハム(ピアノ)
オランダ放送交響楽団
ヤック・ファン・ステーン(指揮)
録音:1994年12月1~2日、ユトレヒト、フレーデンブルフ大ホール


ケース・ファン・バーレン [1906-1970]

ピアノと管弦楽のための協奏曲 [1964]

 5.  14'53

ダーフィト・クイケン(ピアノ)
オランダ放送交響楽団
アレクサンドル・ヴェデルニコフ(指揮)
録音:1994年10月28~29日、ユトレヒト、フレーデンブルフ大ホール



ヘンク・バーディングス [1907-1987]

2台のピアノと管弦楽のための協奏曲 [1964]  24'23

 6.  第1楽章 レント・アレグロ  10'14
 7.  第2楽章 レント  7'26
 8.  第3楽章 プレスト  6'43

エレン・コルファー(ピアノ)
セップ・フローテンハイス(ピアノ)
オランダ放送交響楽団
ケース・バーケルス(指揮)
録音:1995年11月2~3日、ユトレヒト、フレーデンブルフ大ホール



CD3  50'17


トリスタン・クーリス [1946-1996]

ピアノ協奏曲 [1980]

 1.  22'09

レネ・エックハルト(ピアノ)
オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団
ルカ・フィス(指揮)
録音:1995年1月26~27日、ユトレヒト、フレデンブルフ大ホール


ヤン・ファン・フライメン [1935-2004]

ピアノと管弦楽のための協奏曲 [1991]

 2.  28'01

セップ・フローテンハイス(ピアノ)
オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団
ルカ・フィス指揮者
録音:1995年1月26~27日、ユトレヒト、フレデンブルフ大ホール

ブラウティーハム、ヤンセン、
オランダ放送室内管、オランダ放送響、
オランダ放送フィル、他

 オランダのピアノ協奏曲100年史を辿る便利なセット!

 1990年代なかばにNMクラシックス・レーベルで発売されて以来、長らく入手困難だったシリーズの音源をブリリアント・クラシックスがライセンス発売。ケース・デザインは、オランダの画家モンドリアンの「コンポジションII」[1929]から使用したもので、背面が赤・白、正面と裏面が白・黄・青という配色。ブックレット(英語・16ページ)には、オリジナル発売時に作成されていた作曲家と作品に関するわかりやすい解説を掲載。



 

97249
\1800

「コジ」と「魔笛」序曲ほか
 響き渡るオルガン編曲集

  モーツァルト:ファンタジアジア ~ モーツァルトのオルガン曲


ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト [1756-1791]


ロンド ニ長調 K.485
 1.  アレグロ  5'56

「ロンドンのスケッチブック」~第15番 ソナタ ト短調 K.Anh.109b Nr.3
 2.  指定なし  2'16

幻想曲 ニ短調 K.397
 3.  アンダンテ  6'39

ソナタ第5番 ト長調 K.283  12'49
 4.  第1楽章 アレグロ  3'35
 5.  第2楽章 アンダンテ  5'00
 6.  第3楽章 プレスト  4'14

幻想曲 ハ短調 K.475
 7.   アダージョ  13'16

歌劇「魔笛」序曲 K.620
 8.  アダージョ  8'03

ソナタ第8番 イ短調 K.310  17'02
 9.  第1楽章 アレグロ・マエストーゾ  4'55
 10.  第2楽章 アンダンテ カンタービレ  8'51
 11.  第3楽章 プレスト  3'16

前奏曲とカプリッチョ ハ長調 K.395
 12.  アレグレット  5'01

「ロンドンのスケッチブック」~第32番 コントルダンス 変ロ長調 K.15gg
 13.  指定なし  1'35

歌劇「コジ・ファン・トゥッテ」序曲 K.588
 14.  アンダンテ  5'44


マヌエル・トマディン(オルガン)
使用楽器:アンドレア&ルイージ・モンテサンティ製作[1788-1790]


録音:2023年4月27~28日、イタリア、ゴヴェルノロ教区教会


 このアルバムの収録曲は、イタリアのオルガン奏者トマディンが、オルガン演奏に向いているモーツァルト作品を編曲したもので、壮大な「コジ・ファン・トゥッテ」序曲(トラック14)と「魔笛」序曲(トラック8)から、ツィンベルシュテルンの鈴のような響きが美しいコントルダンス(トラック13)に至るまで、モーツァルト時代に製作された楽器の多彩なストップを駆使したサウンドを満喫できます。
 驚くのはモーツァルトが9歳のときに書いた「ロンドン・スケッチブック」の小さなソナタ(トラック2)が大迫力の音楽に変容していることで、トマディンの編曲が実に見事。
 ブックレット(英語・12ページ)には、演奏者のトマディンによる編曲概説と各曲の解説、およびストップ・リストや楽器(コンソールとパイプ)の写真などが掲載。
 表紙は録音会場の北イタリア、マントヴァ近郊にあるゴヴェルノロ教区教会の天井写真です。




モーツァルトのオルガン独奏曲

 モーツァルトはザルツブルクの宮廷オルガニスト出身で、亡くなる2年前の1789年にはライプツィヒの聖トーマス教会で即興演奏もおこなっています。
 モーツァルトは、オルガンを「楽器の王」とも呼んでいましたが、オルガン独奏曲の作曲機会にはあまり恵まれず、よく知られているのは自動オルガンのための作品くらいです。
 しかし、モーツァルト研究者のハンス・デナーライン[1901-1986]は、オルガンと明記されていないものにも実際にはオルガンのために書かれたものもあるはずだと考え、小品を中心とした二十数曲についてその可能性を論じています。しかし異なる見解も諸説あり、現在でもまだ結論は出ていません。ちなみにこのアルバムでは、K.397(トラック3)とK.395(トラック12)がデナーラインのリストに該当。


オルガン編曲


 17世紀以降、オルガンは単独で大音量が出せるだけでなく、多段鍵盤、足鍵盤、ストップまで駆使して様々な音を出せる楽器としても注目され、協奏曲や交響曲、オペラから声楽、室内楽、独奏曲など多くのジャンルの作品がオルガンのために編曲されています。


トマディンの取り組み


 モーツァルトのオルガン演奏は、楽器の能力を最大限に活用し、1、2曲のソナタを即興で聴かせたりしていたことから、トマディンは、C.P.E.バッハの鍵盤楽曲の場合と同じく、楽譜のキーとダイナミクスを調整することで、モーツァルトの場合もオルガンに適応させることが可能であるとし、その結果、生まれたのがこのアルバムです。

 

97392
\1800

ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト [1756-1791]
 「コジ・ファン・トゥッテ」 K.588 抜粋 木管五重奏版
(カッコ内は原曲/配役)

 1.  序曲 4'16

第1幕
 2.  第1曲「僕のドラベッラには」 (三重唱/フェランド、グリエルモ、ドン・アルフォンソ)  1'58
 3.  第3曲「美しいセレナーデを」(三重唱/フェランド、グリエルモ、ドン・アルフォンソ)  2'21
 4.  第4曲「ああ見て姉さん」(ニ重唱/フィオルディリージ、ドラベッラ)  5'17
 5.  第5曲「お話したくても」(アリア/ドン・アルフォンソ)  0'43
 6.  第6曲「ああ神様、この足は」(五重唱/グリエルモ、フェランド、ドン・アルフォンソ、フィオルディリージ、ドラベッラ)  5'00
 7.  第8曲「素晴らしい軍隊生活」(合唱)  1'41
 8.  第10曲「風は穏やかに」(三重唱/フィオルディリージ、ドラベッラ、ドン・アルフォンソ)  3'21
 9.  第12曲「男が、兵士が」(アリア/デスピーナ)  2'03
 10.  第13曲「美しいデスピネッタへ」(六重唱/ドン・アルフォンソ、フェランド、グリエルモ、デスピーナ、フィオルディリージ、ドラベッラ)  4'17
 11.  第14曲「動かぬ岩のように」(アリア/フィオルディリージ)  4'06
 12.  第15曲「恥ずかしがらないで」(アリア/グリエルモ)  1'57
 13.  第17曲「愛のそよ風は」(アリア/フェランド)  4'28
 14.  第18曲「ああ、すべてが一瞬のうちに(フィナーレ)」  5'39

第2幕
 15.  第19曲「女は15歳にもなれば」(アリア/デスピーナ)  2'25
 16.  第20曲「あのブルネットの娘を」(ニ重唱/フィオルディリージ、ドラベッラ)  2'47
 17.  第21曲「やさしい風よ」(合唱付き二重唱/フェランド、グリエルモ)  2'43
 18.  第22曲「お手をどうぞ」(四重唱/ドン・アルフォンソ、フェランド、グリエルモ、デスピーナ)  2'34
 19.  第24曲「ああ、その美しい魂が」(アリア/フェランド)  3'10
 20.  第25曲「どうぞ許して」(ロンド/フィオルディリージ)  7'48
 21.  第27曲「裏切られ、あざけられ」(カヴァティーナ/フェランド)  1'49
 22.  第28曲「愛は小さな泥棒」(アリア/ドラベッラ)  2'48
 23.  第31曲「2組の花婿に祝福を(フィナーレ)」  6'43

スピリトゥム管楽五重奏団
└ ロレンツォ・ファッツィーニ(フルート)
└ ルーカ・エッツィ(オーボエ)
└ ジャコモ・アルファーノ(クラリネット)
└ リッカルド・ナンニ(ホルン)
└ ヴィンチェンツォ・リッチョ(ファゴット)

録音: 2024年5月25~26日、イタリア、トリヴォルツィオ、マルコ・ポーロ多目的ホール

 主要曲を網羅した管楽五重奏編曲版

 モーツァルトのオペラの器楽編曲は、ヨハン・ヴェント[1745-1801]が楽器4種類で各2名(オーボエ、クラリネット、ホルン、ファゴット)の管楽合奏用に編曲した「ハルモニームジーク」などにより同時代から演奏されています。
 このアルバムでは、フルート、オーボエ、クラリネット、ホルン、ファゴット各1名のための編曲楽譜が使用されており、楽器5種類で各1名という認識しやすい編成で重唱だらけのオペラ「コジ・ファン・トゥッテ」の魅力にわかりやすく迫っています。
 ブックレット(英語・8ページ)には、演奏者のロレンツォ・ファッツィーニ(フルート)による解説などが掲載。表紙のイラストもファッツィーニによるものです。





 

97400
\1800

アンドレ・ジョリヴェ:管楽器とハープのための室内作品集


アンドレ・ジョリヴェ [1905-1974]

木管五重奏のためのセレナーデ [1945]  16'51*
 1.  第1楽章 カンティレーヌ  3'53
 2.  第2楽章 カプリス  3'38
 3.  第3楽章 インターリュード  4'09
 4.  第4楽章 マルシュ・ブルレスク  5'11

フルートとクラリネットのためのソナチネ [1961]  09'58
 5.  第1楽章 アンダンティーノ  3'45
 6.  第2楽章 クワジ・カデンツァ  2'42
 7.  第3楽章 インテルメッツォ  3'31

オーボエとハープのためのコントロヴェルシア(論争) [1968]
 8.  モデーレ  10'14

フルート、ヴィオラ、ハープのための短い組曲 [1941]  11'50
 9.  第1曲 前奏曲。中程度で  1'50
 10.  第2曲 引きずらずに中程度で  2'00
 11.  第3曲 勢いよく  2'15
 12.  第4曲 生き生きと  3'07
 13.  第5曲 指定なし  2'38

オーボエとファゴットのためのソナチネ [1963]  08'07
 14.  第1楽章  序曲 2'13
 15.  第2楽章 レチタティーヴォ  3'02
 16.  第3楽章 オスティナート  2'52

フルート、ファゴット、ハープのためのクリスマス・パストラル [1943]  11'44
 17.  第1曲 星  3'11
 18.  第2曲 レ・マージュ  3'07
 19.  第3曲 聖母子  3'04
 20.  第4曲 羊飼いの入場と踊り  2'22
アンサンブル・ミットヴェスト
└ シャルロッテ・ノアホルト(フルート)
└ ルイ・ボルジェス マイア(フルート)*
└ ピーター・キアスシュタイン(オーボエ)
└ トマゾ・ロンクヴィヒ(クラリネット)
└ ニール・ペイジ(ホルン)
└ ヤフォル・ペトコフ(ファゴット)
└ サンナ・リパッティ(ヴィオラ)
└ ゲジーネ・ドライアー(ハープ)

録音:2013年12月9~12日、2014年12月9~12日、2015年5月8、26~27日、6月1~2日、デンマーク、ヘルニング現代美術館

 1940年代の親しみやすさから1960年代のやや前衛まで

 20世紀フランスの作曲家、アンドレ・ジョリヴェ[1905-1974]による管楽器とハープのための室内作品を集めたアルバム。
 1940年代、戦中戦後の人々のための親しみやすい作品のほか、1960年代のやや前衛的で密な手法による作品の組み合わせ。演奏はデンマークのグループ「アンサンブル・ミットヴェスト」。
 ブックレット(英語・12ページ)には、近現代音楽評論の大御所ポール・グリフィスによる解説が掲載。



 

97343
\1800

弦とピアノのエレジーと室内アンサンブル用編曲作品

 フレンチ・エレジー


ジュール・マスネ [1842-1912]:間奏曲「月の光」(歌劇「ウェルテル」より)
 1.  アレグロ・ヴィーヴォ  3'32 (ピアノ・ソロ用に編曲)

モーリス・ラヴェル [1875-1937]:亡き王女のためのパヴァーヌ
 2.  とても柔らかく、ただし広がりのある音で  5'31
   (フルート、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス、ピアノ用に編曲/J. ジェミアン)

カミーユ・サン=サーンス [1835-1921]:ヴァイオリンとピアノのためのエレジー Op.143
 3.  アンダンティーノ  5'36

ガブリエル・フォーレ [1845-1924]:チェロとピアノのためのエレジー Op.24
 4.  モルト・アダージョ  6'28

アンリ・ヴュータン [1820-1881]:ヴィオラとピアノのためのエレジー
 5.  アンダンテ・コン・モート  7'22

ジュール・マスネ [1842-1912]:ヴァイオリンとピアノのためのエレジー
 6.  レント・エスプレッシーヴォ  1'46

クロード・ドビュッシー [1862-1918]:「ベルガマスク組曲」
  (フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルン、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス用に編曲/ヴォルフガング・レンツ)
 7.  第1曲 「前奏曲」  4'29
 8.  第2曲 「メヌエット」  4'25
 9.  第3曲 「月の光」  5'32
 10.  第4曲 「パスピエ」  4'10

カミーユ・サン=サーンス [1835-1921]:組曲「動物の謝肉祭」
  (フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルン、2つのヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス、ピアノ用に編曲/ヴォルフガング・レンツ)
 11.  第1曲「序奏とライオンの王の行進」  1'58
 12.  第2曲「雌鶏と雄鶏」  0'47
 13.  第3曲「騾馬」  0'40
 14.  第4曲「亀」  1'34
 15.  第5曲「象」  1'23
 16.  第6曲「カンガルー」  0'50
 17.  第7曲「水族館」  2'27
 18.  第8曲「耳の長い登場人物」  0'42
 19.  第9曲「森の奥のカッコウ」  2'19
 20.  第10曲「鳥小屋」  1'20
 21.  第11曲「ピアニスト」  1'35
 22.  第12曲「化石」  1'24
 23.  第13曲「白鳥」  2'49
 24.  第14曲「終曲」  2'00

ローマ・トレ管弦楽団
シエヴァ・ボールザク(指揮/トラック7~24)

録音:2023年8月、イタリア、アンツィオ、ドムス・ダナエ

 弦とピアノのエレジーと室内アンサンブル用編曲作品の美しい組み合わせ

 19世紀末から20世紀初頭にかけてのフランス音楽を集めた美しいプログラム。おなじみの名曲ばかりですが、冒頭にはマスネのオペラ「ウェルテル」第1幕のオーケストラ用間奏をピアノ編曲したヴァージョンを置いて驚かせ、さらに室内アンサンブル用に編曲されたラヴェルのパヴァーヌが登場し、続いてサン=サーンス、フォーレ、ヴュータン、マスネによる弦とピアノのエレジー4曲でもの悲しくなると、室内アンサンブル用に編曲されたドビュッシーのベルガマスク組曲、サン=サーンスの動物の謝肉祭で味わい豊かに締めくくるという構成。エレジーも引き立ちます。ブックレット(英語・8ページ)には、ローマ・トレ管弦楽団協会芸術監督のヴァレリオ・ヴィカリによる各作品の解説などが掲載。



 

97145
\1800

シューベルトD940の情感あふれる編曲が絶品!

 セルビアのギター音楽

ヴラスティミル・トライコヴィチ [1947-2017]
ギターのための10の前奏曲 Op.10 [1980]
 1.  モデラート 2'21
 2.  ヴィーヴォ・コン・インペト 1'40
 3.  アンダンテ・ベン・テネーロ・エ・センツァ・リゴーレ 3'23
 4.  ヴィーヴォ・ベン・リトミコ 2'21
 5.  アダージョ・モルテ・グラーヴェ 2'22
 6.  アレグレット・ピアチェヴォレ 1'18
 7.  コン・ブリオ 1'44
 8.  リベラメンテ・エ・クワジ・インプロヴィザンド 1'42
 9.  アンダンティーノ・センプリーチェ 2'40
 10.  アッフェトゥオーゾ・ノン・モッソ 3'53

アルベルト・メジールカ(ギター)
録音:2023年10月、イタリア、トレヴィーゾ、ヴァーチャル・スタジオ



イシドラ・ジェベリャン [1967-2020]
ギターのための3つの小品 [1999] *
 11.  「沐浴」  2'41
 12.  「王」  1'14
 13.  「旅」  2'03

アルベルト・メジールカ(ギター)
録音:2023年10月、イタリア、トレヴィーゾ、ヴァーチャル・スタジオ



ドゥーシャン・ラディチ [1929-2010]
ギターのためのヴィニェット Op.3 No.2bis [c.2000] *
 14.  第1番  1'48
 15.  第2番  1'06
 16.  第3番  1'08
 17.  第4番  1'05
 18.  第5番  0'45
 19.  第6番  1'06

アルベルト・メジールカ(ギター)
録音:2023年10月、イタリア、トレヴィーゾ、ヴァーチャル・スタジオ




ヴェリコ・ネナディチ [1998- ]
「月の祭り」 - ギターのための踊りと歌 [2023] *
 20.  4'03

アルベルト・メジールカ(ギター)
録音:2023年10月、イタリア、トレヴィーゾ、ヴァーチャル・スタジオ




ドラガナ・ヨヴァノヴィチ [1963- ]
「行かせて」 - コントラバスとギターのための [2023] *
 21.  4'35

アルベルト・メジールカ(ギター)
ゾラン・マルコヴィチ(コントラバス)
録音:2024年1月10日、
スロベニア、リュブリャナ、スロベニア放送第13スタジオ



ドゥシャン・ボグダノヴィチ [1955- ]
「プレリュードとリチェルカーレ」 - ヴァイオリンとギターのための [2019] *
 22.  4'23

アルベルト・メジールカ(ギター)
ダニエル・ローランド(ヴァイオリン)
録音:2020年9月23日、アムステルダム、ベツレヘム教会スタジオ150


ヴク・クレノヴィチ [1946-2017]
「トッカティーナ」 - ギターのための [c.1990]
 23.  1'56

アルベルト・メジールカ(ギター)
録音:2023年10月、イタリア、トレヴィーゾ、ヴァーチャル・スタジオ



ミロシュ・ライチコヴィチ [1956- ]
「あなたなしで」 - ヴァイオリン、チェロとギターのための [2022] *
 24.  5'16

アルベルト・メジールカ(ギター)
ダニエル・ローランド(ヴァイオリン)
マヤ・ボグダノヴィチ(チェロ)
録音:2023年11月21日、イタリア、シルヴェッレ、ザノット古楽器工房



ミロシュ・ペトロヴィチ [1952-2010]
「アヴェロエス舞曲」 - ギターのための [1996]
 25.  6'19

アルベルト・メジールカ(ギター)
録音:2023年10月、イタリア、トレヴィーゾ、ヴァーチャル・スタジオ



ドラガナ・ヨヴァノヴィチ [1963- ]
「ピュア・エナジー」 - ギターのための [2010]
 26.  4'19

アルベルト・メジールカ(ギター)
録音:2023年10月、イタリア、トレヴィーゾ、ヴァーチャル・スタジオ


ミロスラフ・タディチ [1959- ]
「マケドニアの少女ー」 - ギターのための [1997]
 27.  3'25

アルベルト・メジールカ(ギター)
録音:2023年10月、イタリア、トレヴィーゾ、ヴァーチャル・スタジオ


イシドラ・ジェベリャン [1967-2020]
「ユダヤ砂漠からの親密な手紙」
- コントラバスとギターのための [2018]
(編曲:マルコヴィチ、メジールカ 2023) *
 28.  3'29

アルベルト・メジールカ(ギター)
ゾラン・マルコヴィチ(コントラバス)
録音:2024年1月10日、
スロベニア、リュブリャナ、スロベニア放送第13スタジオ

* 初録音

 セルビアの作曲家達によるギター曲、もしくはギターの参加する室内楽を集めたアルバム。バルカンの民俗音楽からジャズやロック、ポップスにクラシック、ミニマリズムまでさまざまな題材を参照し、幅の広い音楽を聴かせています。
 トラック24でミロシュ・ライチコヴィチがギターとヴァイオリン、チェロのために編曲したメロディーの原曲はシューベルトの幻想曲 D940。
 ブックレット(英語・12ページ)には、セルビアのオーボエ奏者で小説家のボリスラフ・チチョヴァチュキーによる解説などが掲載。





アルベルト・メジールカ (ギター)

1984年、イタリアのガッリエーラ・ヴェーネタで誕生。カステルフランコ・ヴェーネト音楽院でジャンフランコ・ヴォルパートに師事して修士号を取得し、ドイツのカッセル音楽院でヴォルフガング・レンドルに師事。
 ソロと室内楽の両方で活動し、これまでにイタリア、オランダ、オーストリア、フランス、ドイツ、スペイン、フィンランド、ノルウェー、アメリカなどで演奏。2009年からはカステルフランコ・ヴェーネト音楽院ギター科で教えてもいます。
 また、ホプキンソン・スミスとフランコ・パヴァンの協力のもと、1565年のカステルフランコ・ヴェーネトのリュート手稿譜に掲載されたフランチェスコ・ダ・ミラノの未発表曲を出版しており、この再発見により、デュージャン・ボグダノヴィチが、メジールカのためにフランチェスコ・ダ・ミラノをテーマにした「Tre Ricercari sulla Compagna」を作曲してもいます。
 CDは、Brilliant Classics、Paladino、Da Vinci Classics、Limen、Basta、Orlando、Kairosなどから発売。


ダニエル・ローランド (ヴァイオリン)

1972年7月31日、ロンドンで誕生しますが、生後間もなく両親がオランダ東部、ドイツとの国境に近いトゥウェンテに移住。幼少からヴァイオリンのレッスンを開始し、やがて、ヘルマン・クレバース、イーゴリ・オイストラフ、イヴリー・ギトリスらにも師事。
 1995年、アムステルダムのコンセルトヘボウで開催されたオスカー・バック・コンクールで優勝し、バーデンバーデンではブラームス賞を受賞。
 以後、ソロと室内楽の両方で古楽から現代まで幅広く活動し、2005年には故郷のトゥウェンテで、スティフト国際音楽祭を創設。
 2007年、イギリスのブロドスキー四重奏団(正確にはブロツキー四重奏団)の第1ヴァイオリン奏者となり2019年まで12年間在籍。Chandosレーベルでショスタコーヴィチとツェムリンスキー、パヌフニクの弦楽四重奏曲全集や、エルガーの弦楽四重奏曲、ドビュッシーの室内楽曲集、ベートーヴェンの後期弦楽四重奏曲集、ブラームスのクラリネット五重奏曲、モーツァルトのフルート四重奏曲集、ラヴェルの弦楽四重奏曲、新世界の弦楽四重奏曲集、ラテンの弦楽四重奏曲集など数多くのレコーディングを実施。
 CDは、Chandos、Challenge Classics、Fidelio、Champs Hill、Orlando、Two Pianists、Nimbus、Genuin、Gutmanなどから発売。





マヤ・ボグダノヴィチ (チェロ)

1982年、ベオグラードで誕生。幼い頃から地元のコスタ・マノイロヴィチ音楽学校でナーダ・ヨヴァノヴィチの指導でチェロを始め、早くからチェコ、オーストリア、フランス、イタリアの国内および国際コンクールで上位入賞を果たしています。
 その後、パリ国立高等音楽院でプルミエ・プリを取得し、大学院でミシェル・シュトラウスに、室内楽でイタマール・ゴランとピエール=ローラン・エマールに師事。
 パリで学んだ後、ベルリン芸術大学でイェンス・ペーター・マインツに師事して協奏曲を学び、さらにバーナード・グリーンハウス、アルバン・ゲルハルト、ハインリッヒ・シフらにも師事。
 アルド・パリゾ・チェロ・コンクールで優勝し、ガスパール・カサド国際コンクールで第2位と聴衆特別賞、パリのロストロポーヴィチ・コンクールで特別賞を受賞。
 以後、世界的に欧米各国のほか日本などアジアでも活動。
 楽器は、フランスのヴァイオリン製作者フランク・ラヴァタンが彼女のために特別に製作したチェロを使用。
 CDは、Challenge Classics、Orchid Classics、DUX、Lyrinx、Nimbus、カメラータ東京などから発売。


ゾラン・マルコヴィチ (コントラバス)

1965年、モンテネグロで誕生。6歳のときからアコーディオンを弾き始め、14歳のときにコントラバスに転向。ベオグラード、ヴェネツィア、クレモナ、ミュンヘン、ザルツブルクの大学で学んだのち、リュブリャナを拠点に、スロヴェニア放送交響楽団のほか、ソロと室内楽、マスタークラスなどで活動。ZMTテールピースの創設者兼マネージング・ディレクターでもあります。
 室内楽を演奏しているときが一番幸せだと語るマルコヴィチは、1800年代ボローニャ製のコントラバスを演奏しています。
 CDは、Brilliant Classics、Challenge Classicsなどから発売

 

97394
\1800

絡み合う弦/
 ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲集


ボフスラフ・マルティヌー [1890-1959]:二重奏曲第1番 14'14
 1.  第1楽章 前奏曲  4'21
 2.  第2楽章 ロンド  9'53

レインゴリト・グリエール [1875-1956] :8つの小品 Op.39 17'40
 3.  第1曲 前奏曲  1'39
 4.  第2曲 ガヴォット  2'33
 5.  第3曲 子守歌  2'27
 6.  第4曲 カンツォネッタ  1'55
 7.  第5曲 間奏曲  1'49
 8.  第6曲 即興曲  2'07
 9.  第7曲 スケルツォ  3'34
 10.  第8曲 エチュード  1'36

ドン・ヤッフェ [1933- ] :「最後の日々」 Op.10 14'55
 11.  「無題」  4'07
 12.  「地獄のように激しい怒り」  2'21
 13.  「静かで滑らかで克明な」  5'23
 14.  「非常に表現力豊かなうめき声」  3'04

エルヴィン・シュルホフ [1894-1942] :二重奏曲 17'21
 15.  第1楽章 モデラート  5'43
 16.  第2楽章 ジンガレスカ、アレグロ・ジョコーゾ  3'44
 17.  第3楽章 アンダンティーノ  4'11
 18.  第4楽章 モデラート、アレグロ、プレスト・ファナティコ  3'43
オルフェリオン
└ デボラ・ゴンサルベス(ヴァイオリン)
└ ベルトルト・ハンブルガー(チェロ)

 シュルホフの人気曲「ジンガレスカ」は病みつきになる面白さ!

 ヴァイオリンとチェロの二重奏は、チェロの音量が大きくなった19世紀初頭、1800年前後から増えており(モダン・チェロの登場)、以後、200年以上に渡って室内楽を彩る組み合わせとして定着。このアルバムの収録作品は1909年から2004年にかけて作曲されているので、近現代作品集ということになりますが、作風はどれも親しみやすく、わかりやすい内容を手の込んだ技法で表現しているため聴きごたえがあります。
 マルティヌーの第2楽章ロンドでは拡大されたカデンツァが、グリエールの第2曲ガヴォット中間部ではバグパイプ風の音が、シュルホフの第2楽章ではジプシー風の音楽が聴こえてきます。演奏のデボラ・ゴンサルベスとベルトルト・ハンブルガーはスペインのガリシア交響楽団に所属する同僚で、デュオ「オルフェリオン」としてヨーロッパ各地やインド、日本、南米などで演奏。ブックレット(英語・12ページ)には、演奏のハンブルガーによる作曲家と作品に関する解説などが掲載。




録音:2023年5月30~31日、2023年11月13、18日、スペイン、ベタンソス、ア・コルーニャ、サンタ・マリア・デル・アソゲ教会


デボラ・ゴンサルベス (ヴァイオリン)


 スペインのヴァイオリニスト、デボラ・ゴンサルベスは、インドのボンベイ(現・ムンバイ)で生まれ育ち、ヴァイオリンのレッスンを開始。故郷で腕を磨いた後、ウィーン国立音楽大学でエドゥアルト・メルクスとクラウス・メッツルに、コペンハーゲンでミラン・ヴィテックに師事したのち、ウィーンでゲルハルト・シュルツらに室内楽の指導を受けています。
 室内アンサンブル「オルフェリオン」の創設メンバーとして活動するほか、ソリスト、室内楽奏者、ガリシア交響楽団員として、ヨーロッパ諸国からインド、南米、日本まで、世界各地で演奏。使用楽器は、2008年にマルティン・シュレスケが製作したヴァイオリン。
 CDは、Brilliant Classicsなどから発売。


ベルトルト・ハンブルガー (チェロ)


 オーストリア系ドイツ人チェリスト、ベルトルト・ハンブルガーはミュンヘン育ち。ハインリヒ・クルークにチェロの手ほどきを受け、その後、ウィーンでトビアス・キューネとヴァレンティン・エルベンに師事。
 室内アンサンブル「オルフェリオン」の創設者としての活動のほか、ソリストおよび室内楽奏者、ガリシア交響楽団員として、ドイツ、オーストリア、スイス、スペイン、インド、日本、南米で演奏。音楽以外にも物理、天文、航空などの科学分野に詳しく、民間航空輸送パイロットの免許も所持。また、MENSAインターナショナルおよび惑星協会の会員でもあります。使用楽器は、マルティン・シュレスケが製作したチェロ。
 CDは、Brilliant Classicsなどから発売。

 

97499
\1800

リュート伴奏による初期イタリア・バロックの歌
 素直な美声で聴く愛と裏切りと哀しみ~「甘美な忘却」



クラウディオ・モンテヴェルディ [1567-1643]
1.  「苦しみが甘美なものならば」  3'45

バルバラ・ストロッツィ [1619-1677]
2.  「愛情深いヘラクレイトス」  5'47
3.  「何ができるのか」  23'39

ヤコポ・ペーリ [1561-1633]
4.  「戻ってきて、戻ってきて」  1'08
5.  「孤独な小鳥」  2'25
6.  「美しい女王」  5'13

アンドレア・ファルコニエリ [1585-1656]
7.  「ああ美しい髪」  1'52

ジューリオ・カッチーニ [1551-1618]
8.  「泉で、牧場で」  1'33

ヤコポ・ペーリ
9.  「和らげておくれ」  2'08

ジューリオ・カッチーニ
10.  「アマリリス」  3'24

アンドレア・ファルコニエリ
11.  「紅の美しい扉よ」  1'31

ジューリオ・カッチーニ
12.  「愛の神よ、何を待っているのか」  1'26

バルバラ・ストロッツィ
13.  「慰められた恋人」  2'58

ジューリオ・カッチーニ
14.  「翼を持つ愛の神よ」  3'46

ジローラモ・フレスコバルディ [1583-1643]
15.  「そよ風が吹けば」  2'29

クラウディオ・モンテヴェルディ
16.  「甘美な忘却」  3'36
エレニ・リディア・スタメルー(ソプラノ)
コンスタンチン・シェニコフ(リュート)



録音: 2023年6月、サンクトペテルブルク、サンクトペテルブルク・レコーディング・スタジオ

 テオドール・クルレンツィスのもとで歌ってきたギリシャ人ソプラノ歌手、エレニ・スタメルーが初期イタリア・バロックの歌に挑戦。
 リュート伴奏はホプキンソン・スミスやアンドリュー・ローレンス=キングのもとで腕を磨いたコンスタンチン・シェニコフ。ブックレット(英語・12ページ)には、Gramophone誌やStrad誌でもおなじみのピーター・クァントリルによる解説が掲載。





エレニ・リディア・スタメルー (ソプラノ)


 アテネ出身で、歌手のアリキ・カヤログルーの娘。オナシス財団の奨学金を2度獲得し、フライブルク、ウィーン、ボローニャ、ナポリの音楽アカデミーで声楽を、またニューヨークのステラ・アドラー・スタジオとペルミ芸術アカデミーで演技を学んでいます。
 オーストリアで開催されたフェルッチョ・タリアヴィーニ国際声楽コンクールで第2位を獲得し、その後、テレサ・ベルガンサ、エッダ・モーザー、クリスタ・ルートヴィヒによるマスタークラスを受講。以後、アテネの主要なホールや、エギナ島、マニ島、サントリーニ島、パトモス島、ザキントス島、シミ島、コロニ島などギリシャの主要なクラシック音楽フェスティヴァルでリサイタルを行っています。また、ドイツ、スペイン、米国、ロシア、キューバでもリサイタルを行っています。
 主な活動分野はルネサンス音楽と現代音楽、オペラで、ロシアのペルム・オペラ・バレエ劇場のソリストとして、テオドール・クルレンツィスの指揮のもと、「コジ・ファン・トゥッテ」のデスピーナ、「フィガロの結婚」のバルバリーナ、「カルメン」のフラスキータなど、数々の役で出演。
 CDは、Brilliant Classicsなどから発売。


コンスタンチン・シェニコフ (リュート)


 1988年、ロシア北部、コミ共和国のウフタで誕生。9歳でアコーディオン、13歳でギターを弾き始め、15歳から17歳までコミ共和国芸術学校でクラシック・ギターを学び、その後、サンクトペテルブルク音楽院でクラシック・ギターと作曲を修め、オーケストラ指揮、歴史的演奏法、チェンバロ、通奏低音のコースも受講。
 エヴァンジェリーナ・マスカルディ、シャビエル・ディアス=ラトレ、ホプキンソン・スミス、ジュゼッペ・ペトレッラ、アンドリュー・ローレンス=キングのマスタークラスを受講しています。
 2011年、リュートと初期の撥弦楽器を中心とした演奏活動を開始。
 2015年、イタリア、ラクイラで開催されたウリツィオ・プラトーラ古楽コンクールのソロ・リュート部門で第3位、2016年、ユトレヒト開催のファン・ヴァッセナール・コンクールではバロッコ・コンチェルタート・アンサンブルの一員として第3位を獲得。
 CDは、Brilliant Classicsなどから発売。


 

90021
(LP)
\3900
エンニオ・モリコーネ:ギター編曲集

 エンニオ・モリコーネ [1928-2020]
SIDE 1A 28'52

ニュー・シネマ・パラダイス
1.  愛のテーマ **  3'41
2.  若さと成熟のテーマ*  3'48

海の上のピアニスト
3.  愛を奏でて **  4'17
4.  モーツァルトの再来 *  2'06
5.  3等車のタランテラ *  1'56

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ
6.  メイン・テーマ *  1'34

ザ・ミッション
7.  ガブリエルのオーボエ **  2'27

プロフェッショナル
8.  私だけを *  3'09

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ
9.  デボラのテーマ *  3'39

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト
10.  さらばシャイアン *  2'11
SIDE 1B 25'59

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト
1.  愛のテーマ **  2'49

ミスター・ノーボディ
2.  メイン・テーマ *  3'58

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ
3.  つらい想い *  4'18

殺人捜査
4.  メイン・テーマ *  3'52

荒野の用心棒
5.  アダージョ *  3'11

夕陽のガンマン
6.  ロバに乗って* 2'12

めぐり逢い
7.  メイン・テーマ *  3'21

続・夕陽のガンマン
8.  メイン・テーマ **  2'14


編曲: * エネア・レオーネ、** カルロ・マルキオーネ

エネア・レオーネ(ギター)

録音: 2019年8月、イタリア、ストローナ(ビエッラ)、フラツィオーネ・プリナ教会


 CDで好評のアルバムからLP化

 映画音楽の巨匠エンニオ・モリコーネのヒット曲を、オーディオ愛好家向けのLP音源で収録したアルバム。演奏は、巨匠アリリオ・ディアスの愛弟子であるエネア・レオーネ。



 



(2025年1月 新譜).


97579
(18CD)
\8200
.
重鎮演奏から若手の激しい演奏まで多様なレーガー像
 マックス・レーガー [1873-1916]・コレクション



CD1 63'59

バレエ組曲 Op.130 [1913]
1.  I. 序奏:行進曲のテンポで 3'03
2.  II. コロンビーヌ:アダージェット 3'31
3.  III. 道化師:ヴィヴァーチェ 2'12
4.  IV. ピエロとピエレット: ラルゲット 3'38
5.  V. 愛のワルツ:ソステヌート 2'53
6.  VI. フィナーレ:プレスト 2'40

シュターツカペレ・ベルリン
オトマール・スイトナー (指揮)

録音:1972年8月、東ベルリン、キリスト教会

古風な様式による協奏曲 Op.123 [1912]
7.  I. アレグロ・コン・スピリト 7'47
8.  II. ラルゴ 9'15
9.  III. アレグロ 6'14

カール・ズスケ、ハインツ・シュンク (ヴァイオリン)
シュターツカペレ・ベルリン
オトマール・スイトナー (指揮)

録音:1972年8月、東ベルリン、キリスト教会

ベートーヴェンの主題による変奏曲とフーガ Op.86 [1915]
10.  主題:アンダンテ 1'34
11.  第1変奏:ウン・ポコ・ピウ・レント 2'03
12.  第2変奏:アパッショナート 1'20
13.  第3変奏:アンダンティーノ・グラツィオーゾ 2'18
14.  第4変奏:ヴィヴァーチェ 0'48
15.  第5変奏:アンダンテ・ソステヌート 3'14
16.  第6変奏:アレグレット・コン・グラツィア 1'28
17.  第7変奏:ポコ・ヴィヴァーチェ 1'25
18.  第8変奏:アレグロ・ポンポーゾ 2'16
19.  フーガ:コン・スピリト 6'05

シュターツカペレ・ベルリン
オトマール・スイトナー (指揮)

録音:1971年8月、ポツダム、バーベルスベルクDEFA交響楽団スタジオ

CD2 44'32

ヒラーの主題による変奏曲とフーガ Op.100 [1907]
1.  主題:アンダンテ・グラツィオーゾ 0'27
2.  第1変奏:ピウ・アンダンテ 1'08
3.  第2変奏:アレグレット・コン・グラツィア 4'10
4.  第3変奏:ヴィヴァーチェ 2'23
5.  第4変奏:ポコ・ヴィヴァーチェ 2'19
6.  第5変奏:アンダンテ・ソステヌート 4'02
7.  第6変奏:テンポ・ディ・メヌエット 2'43
8.  第7変奏:プレスト 3'40
9.  第8変奏:アンダンテ・コン・モート 3'14
10.  第9変奏:アレグロ・コン・スピリト 2'05
11.  第10変奏:アレグロ・アパッショナート 2'23
12.  第11変奏:アンダンテ・コン・モート 6'01
13.  フーガ:アレグロ・モデラート 9'58.

ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
フランツ・コンヴィチュニー (指揮)

録音:1960年、ライプツィヒ、コングレスハレ

CD3 61'29

モーツァルトの主題による変奏曲とフーガ Op.132 [1914]
1.  主題:アンダンテ・グラツィオーゾ 2'25
2.  第1変奏:リステッセ・テンポ 2'32
3.  第2変奏:ポコ・アジタート 2'03
4.  第3変奏:コン・モート 1'29
5.  第4変奏:ヴィヴァーチェ 0'44
6.  第5変奏:クワジ・プレスト 1'43
7.  第6変奏:ソステヌート 2'11
8.  第7変奏:アンダンテ・グラツィオーソ 2'33
9.  第8変奏:モルト・ソステヌート 6'54
10.  フーガ:アレグレット・グラツィオーゾ 9'47

シュターツカペレ・ベルリン
ハインツ・ボンガルツ (指揮)

アルノルト・ベックリンによる4つの音詩 Op.128 [1913]
11.  第1番 ヴァイオリンを弾く隠者 9'42
12.  第2番 浜辺の波の戯れ 4'30
13.  第3番 死の島 9'31
14.  第4番 バッカナール 5'00

ヴァルター・ハルトヴィチ (ヴァイオリン)
ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団
ハインツ・ボンガルツ (指揮)


CD4 74'13

シンフォニエッタ Op.90 [1905]
1.  I. アレグロ・モデラート 15'22
2.  II. スケルツォ:アレグロ・ヴィヴァーチェ 13'09
3.  III. ラルゲット 8'22
4.  IV. アレグロ・コン・スピリト 13'17

ギュンター・ジーリング ヴァイオリン
ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団
ハインツ・ボンガルツ (指揮)

録音:1972年11月、ドレスデン、ルカ教会

5.  希望へ Op.124 [1912]  11'54

6.  愛の讃歌 Op.136 [1914]  11'57

アンネリース・ブルマイスター (アルト)
ライプツィヒ放送交響楽団
ハインツ・ボンガルツ (指揮)

録音:1968年2、5月、ドレスデン、ルカ教会


CD5 57'40

ヴァイオリン協奏曲 Op.101 [1907-8]
1.  I. アレグロ・モデラート 27'35
2.  II. ラルゴ・コン・グラン・エスプレッション - 15'59
3.  III. アレグロ・モデラート (しかし気迫をもって) 14'06

マンフレート・シェルツァー (ヴァイオリン)
シュターツカペレ・ドレスデン
ヘルベルト・ブロムシュテット (指揮)

録音:1981年、ドレスデン、ルカ教会


CD6 41'43

ピアノ協奏曲 Op.114 [1910]
1.  I. アレグロ・モデラート 19'50
2.  II. ラルゴ・コン・グラン・エスプレッシオーネ - 10'30
3.  III. アレグロ・コン・スピリト 11'23

アマデウス・ヴェーバージンケ (ピアノ)
ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団
ギュンター・ヘルビヒ (指揮)

録音:1972年、ドレスデン、ルカ教会

CD7 52'33

ある悲劇のための交響的プロローグ Op.108 (短縮版) [1908]
1.  グラーヴェ~アレグロ・アジタート~アンダンテ・ソステヌート~ラルゴ 26'02

ロマンティック組曲 Op.125 [1912]
2.  I. ノクターン モルト・ソステヌート 7'58
3.  II. スケルツォ:ヴィヴァーチェ 8'17
4.  III. フィナーレ モルト・ソステヌート 10'00

ベルリン放送交響楽団
ハインツ・レーグナー (指揮)

録音:1974年12月、ベルリン



CD8 60'06

弦楽三重奏曲 イ長調 Op.77b [1904]
1.  I. ソステヌート~アレグロ・アジタート 7'45
2.  II. ラルゲット 6'56
3.  III. スケルツォ:ヴィヴァーチェ 2'33
4.  IV. アレグロ・コン・モート 6'35

クラリネット五重奏曲 Op.146 [1915]
5.  I. モデラート・エド・アマービレ 8'59
6.  II. ヴィヴァーチェ 5'44
7.  III. ラルゴ 10'32
8.  IV. ポコ・アレグレット 10'49

ファレリウス・アンサンブル

録音 1997年9月19-21日、オランダ、エンスヘデ


CD9 79'25

ピアノ三重奏曲 Op.102
1.  I. アレグロ・モデラート、マ・コン・パッシオーネ 14'52
2.  II. アレグレット 4'55
3.  III. ラルゴ 12'00
4.  IV. アレグロ・コン・モート 9'54

アルティウム・トリオ
┗ フランシスコ・リマ・サントス (ヴァイオリン) ┗ ペドロ・ゴメス・シルヴァ (チェロ) ┗ ジョアン・バラタ (ピアノ)

レコーディング 2018年9月、リスボン、カルースト・グルベンキアン財団

セレナーデ Op.77a
5.  I. アレグロ 7'27
6.  II. アンダンテ・センプリーチェ・コン・ヴァリアツィオーニ 7'35
7.  III. プレスト 4'59

セレナード Op.141a
8.  I. ヴィヴァーチェ 5'03
9.  II. ラルゲット 6'32
10.  III. プレスト 5'58

アンドレア・オリーヴァ (フルート)
カルロ・パラッツォーリ (ヴァイオリン)
ルーカ・サンゾ (ヴィオラ

録音 2016年5月25~27日、ローマ、アートスタジオ




CD10 69'30

クラリネット・ソナタ 変イ長調 Op.49 No.1 [1900]
1.  I. アレグロ・アファナート 7'02
2.  II. ヴィヴァーチェ 3'56
3.  III. ラルゲット 3'09
4.  IV. プレスティッシモ・アッサイ 4'23

クラリネット・ソナタ 嬰ヘ長調 Op.49 No.2 [1900]
5.  I. アレグロ・ドレンテ 7'30
6.  II. ヴィヴァチッシモ 2'28
7.  III. ラルゲット 4'00
8.  IV. アレグロ・アファービレ 5'00

クラリネット・ソナタ 変ロ長調 作品107 [1908-1909]
9.  I. モデラート 10'40
10.  II. ヴィヴァーチェ~アダージョ~ヴィヴァーチェ 5'08
11.  III. アダージョ 5'21
12.  IV. アレグレット・コン・グラツィア (ヴィヴァーチェ) 7'02

アルバムの綴り 変ホ長調 [?1902]
13.  アンダンテ・コン・モート 1'21

タランテラ ト長調 [1902]
14.  非常に活気のある 1'45

クラウディオ・コンティ (クラリネット)
ロベルタ・バンバーチェ (ピアノ)

録音 2015年1~2月、イタリア、マントヴァ音楽院、モンテヴェルディ講堂


CD11 44'39

マックス・レーガー [1873-1916]

無伴奏チェロ組曲第1番 ト長調 Op.131c No.1 [1914]
1.  I. プレリュード 3'22
2.  II. アダージョ 4'41
3.  III. フーガ 3'48

無伴奏チェロ組曲第2番 ニ長調 Op.131c No.2 [1914]
4.  I. プレリュード 5'05
5.  II. ガヴォット 2'54
6.  III. ラルゴ 4'24
7.  IV. ジーグ 2'44

無伴奏チェロ組曲第3番 イ長調 Op.131c No.3 [1914]
8.  I. プレリュード 5'08
9.  II. スケルツォ 4'39
10.  III. アンダンテと変奏曲 7'32

マルティーナ・ビオンディ (チェロ)

録音:2023年11月24~26日、イタリア、サルッツォ

CD12 52'35

無伴奏ヴィオラ組曲第1番 ト長調 Op.131d No.1 [1915]
1.  I. モルト・ソステヌート 4'29
2.  II. ヴィヴァーチェ 3'11
3.  III. アンダンテ・ソステヌート 2'35
4.  IV. モルト・ヴィヴァーチェ 1'16

無伴奏ヴィオラ組曲第2番 ニ長調 Op.131d No.2 [1915]
5.  I. コン・モート 2'08
6.  II. アンダンテ 3'24
7.  III. アレグレット 1'38
8.  IV. ヴィヴァーチェ 2'16

無伴奏ヴィオラ組曲第3番 ホ長調 Op.131d No.3 [1915]
9.  I. モデラート 3'14
10.  II. ヴィヴァーチェ 1'54
11.  III. アダージョ 2'40
12.  IV. アレグロ・ヴィヴァーチェ 1'30

アンリ・ヴュータン[1820?1881] [1820-1881]
13.  無伴奏ヴィオラのためのカプリッチョ ハ短調 Op.55(遺作)「パガニーニへのオマージュ」 3'08

クシシュトフ・ペンデレツキ 1933-2020
14.  無伴奏ヴィオラのためのカデンツァ [1984] 7'34

ベンジャミン・ブリテン 1913-1976
15.  無伴奏ヴィオラのためのエレジー [1930] 6'19

イーゴリ・ストラヴィンスキー 1882-1971
16.  無伴奏ヴィオラのためのエレジー [1944] 4'46

ルーカ・サンツォ (ヴィオラ)

録音 2023年3月14~16日、イタリア、ラツィオ州、アルデーア、ニュー・スタジオ「G&G」


CD13 62'27

1.  コラール幻想曲 Op.27 「われらが神は堅き砦」 [1898] 12'30

2.  コラールファンタジア Op.30 「魂よ、大いに喜べ」 [1898] 17'42

コラール幻想曲 Op.40
3.  荘厳に輝いて [1899] 17'45
4.  ストラフ・ミッヒ・ニヒト・イン・デイム・ゾーン [1899] 14'10

ワウテル・ファン・デン・ブルーク (オルガン)

録音:1989~1990年、オランダ、ブレダ、聖母教会

CD14 51'43

コラール幻想曲 Op.52 [1900]
1.  すべての人は死ぬ 15'59
2.  目を覚ませと呼ぶ声が聞こえ 18'46
3.  アレルヤ、神をたたえるは我が魂の歓び 16'46

ワウテル・ファン・デン・ブルーク (オルガン)

録音:1990年、オランダ、ナイメーヘン、ステーフェンス教会

CD15 64'25

B-A-C-Hの名による幻想曲とフーガ Op.46
1.  幻想曲 8'05
2.  フーガ 9'23

オルガン・ソナタ第1番 嬰ヘ長調 Op.33
3.  I.  幻想曲 4'40
4.  II.  間奏曲 5'52
5.  III.  パッサカリア 14'03

オルガン・ソナタ第2番 ニ長調 作品60
6.  I.  インプロヴィゼーション 8'28
7.  II.  インヴォカシオン 6'22
8.  III.  イントロダクション 2'12
9.  IV.  フーガ 4'47

アドリアーノ・ファルチオーニ (オルガン)

録音:2016年11月27~28日、
イタリア、ペルージャ、サン・ロレンツォ・メトロポリタン大聖堂、タンブリーニ・オルガン

CD16 71'12

交響的幻想曲とフーガ ニ長調 Op.57「インフェルノ幻想曲
1.  幻想曲 13'36
2.  フーガ 10'15

幻想曲とフーガ ニ長調 Op.135b
3.  幻想曲 7'25
4.  フーガ 9'51

序奏、パッサカリアとフーガ ホ長調 Op.127
5.  序奏 4'41
6.  パッサカリア 14'28
7.  フーガ 10'43

ロベルト・マリーニ (オルガン)

録音:2011年6月4日、
オーストリア、リンツ=ラント、ザンクト・フローリアン、アウグスティヌス会修道院、
ブルックナー・オルガン(Op.57, Op.135b)、
2012年4月13~14日、
ルクセンブルク、ドゥデランゲ、聖マルティン教会、シュタールフート/ヤン・オルガン(Op.127)



CD17 72'16

バッハの主題による変奏曲とフーガ ロ短調 Op.81 34:53
1.  主題 アンダンテ(クワジ・アダージョ) 01'50
2.  第1変奏 リステッソ・テンポ 01'26
3.  第2変奏 (センプレ・エスプレッシーヴォ・エド・アッサイ・レガート) 01'19
4.  第3変奏 グラーヴェ・アッサイ 03'18
5.  第4変奏 ヴィヴァーチェ 01'08
6.  第5変奏 ヴィヴァーチェ 01'36
7.  第6変奏 アレグロ・モデラート 01'25
8.  第7変奏 アダージョ 02'09
9.  第8変奏 ヴィヴァーチェ 01'11
10.  第9変奏 グラーヴェ・エ・センプレ・モルト・エスプレッシーヴォ) 03'15
11.  第10変奏 ポコ・ヴィヴァーチェ 01'01
12.  第11変奏 アレグロ・アジタート 01'07
13.  第12変奏 アンダンテ・ソステヌート 02'31
14.  第13変奏 ヴィヴァーチェ 00'52
15.  第14変奏 コン・モート 01'48
16.  フーガ - ソステヌート - ピウ・モート - アダージョ 08'57

「暖炉のそばの夢」 Op.143 37'08
17.  第1曲 ラルゲット 変ロ長調 03'34
18.  第2曲 コン・モート 変ホ長調 02'37
19.  第3曲 モルト・アダージョ イ長調 03'40
20.  第4曲 アレグレット・グラツィオーゾ ホ長調 02'22
21.  第5曲 アジタート ロ短調 02'50
22.  第6曲 ポコ・ヴィヴァーチェ 変イ長調 02'10
23.  第7曲 モルト・ソステヌート ニ長調 04'12
24.  第8曲 ヴィヴァーチェ(エチュード)ハ長調 01'11
25.  第9曲 ラルゲット 変ホ長調 04'05
26.  第10曲 ヴィヴァーチェ(ユーモレスク)ニ短調 02'37
27.  第11曲 アンダンティーノ ト短調 03'40
28.  第12曲 ラルゲット(エチュード) ニ長調 04'10

イーデン・ウォーカー (ピアノ)

録音:2023年10月16~17日、イギリス、ワイアストーン・コンサート・ホールス


CD18 55'19

宗教的歌曲 Op.138 [1914]
1.  第1曲:人は生きて、ただ短い時を楽しむ 3'03
2.  第2曲:朝の歌 2'07
3.  第3曲: 夜の歌 3'00
4.  第4曲:聖母様の夢 1'59

宗教合唱曲集 Op.110 [1912]
5.  第1曲:わが歌は 17'21
6.  第2曲:主よ、私をお守りください 17'11
7.  第3曲:おお死よ、いかに苦いか 10'19

ベルリン放送合唱団
ハレ・コレギウム・ヴォカーレ
ディートリヒ・クノーテ (指揮)

録音 1974~1975年、ベルリン

 管弦楽曲が5枚、協奏曲が2枚、室内楽が3枚、器楽曲が3枚、オルガン曲が4枚、声楽曲が1枚という構成。 ブックレット(英語・12ページ)には、Gramophone誌やStrad誌でもおなじみのピーター・クァントリルによる描き下ろし解説が掲載。

 

97089
(6CD)
\4000

バッハの「メヌエット」の実際の作者として知られるペツォールト
 ペツォールト&カイザー:チェンバロ作品集


クリスティアン・ペッツォルト [1677-1733]
イスフリート・カイザー [1712-1771]


CD1 76'57

クリスティアン・ペッツォルト [1677-1733]

協奏曲第1番 ヘ長調
1.  I. ヴィヴァーチェ 4'38
2.  II. アダージョ 1'57
3.  III. アレグロ 4'51

協奏曲第2番 ニ長調
4.  I. ヴィヴァーチェ 4'40
5.  II. ラルゲット 2'10
6.  III. アリオーゾ 5'01

協奏曲第3番 イ長調
7.  I. ヴィヴァーチェ 4'27
8.  II. テンポ・ディ・ガヴォッタ 1'37
9.  III. ラルゲット 1'31
10.  IV. ヴィヴァーチェ 3'00
11.  V. メヌエット・アン・ロンドー 2'07

協奏曲第4番 ホ長調
12.  I. (アレグロ) 5'06
13.  II. ラルゲット 2'49
14.  III. スタッカート 0'54
15.  IV. アレグロ・マ・ノン・トロッポ 6'03

協奏曲第5番 イ長調
16.  I. アレグロ 6'01
17.  II. ラルゲット 1'36
18.  III. プレスト 6'02

協奏曲第6番 ト長調
19.  I. ヴィヴァーチェ 6'35
20.  II. グラーヴェ 1'14
21.  III. アリオーゾ 4'05





CD2 74'05

クリスティアン・ペッツォルト [1677-1733]

協奏曲第7番 ト長調
1.  I. アダージョ 2'09
2.  II. ヴィヴァーチェ 3'20
3.  III. ラルゲット 1'44
4.  IV. アレグロ 3'59
5.  V. プレスト 1'54

協奏曲第8番 変ロ長調
6.  I. ヴィヴァーチェ 4'46
7.  II. アダージョ 1'13
8.  III. アレグロ 3'46

協奏曲第9番 ハ長調
9.  I. ヴィヴァーチェ 4'59
10.  II. アダージョ 2'01
11.  III. アレグロ 3'42
12.  IV. メヌエット 2'00

協奏曲第10番 ハ長調
13.  I. アンダンテ 8'51
14.  II. ラルゲット 1'36
15.  III. アレグロ・マ・ノン・トロッポ 6'42
16.  IV. サラバンド 3'49
17.  V. メヌエット I-II-III 6'00

協奏曲第11番 ヘ長調
18.  I. アフェットゥオーソ 1'46
19.  II. アレグロ 3'12
20.  III. アダージョ 1'17
21.  IV. プレスト 2'43
22.  V. アリア(ヴィヴァーチェ) 2'07




CD3 69'58

クリスティアン・ペッツォルト [1677-1733]

協奏曲第12番 ニ長調
1.  I. ヴィヴァーチェ 3'58
2.  II. アリオーゾ 2'24
3.  III. ラルゴ 1'30
4.  IV. アレグロ 3'21

協奏曲第13番 ハ長調
5.  I. アレグロ 2'27
6.  II. ラルゴ 2'14
7.  III. スピリトゥオーソ 1'52
8.  IV. ヴィヴァーチェ 3'11
9.  V. テンポ・ディ・メヌエット 1'45

協奏曲第14番 変ホ長調
10.  I. (アレグロ) 5'11
11.  II. ラルゴ 1'17
12.  III. アリオーゾ 6'18

協奏曲第15番 変ロ長調
13.  I. ヴィヴァーチェ 4'26
14.  II. アダージョ 2'23
15.  III. アレグロ 3'22

協奏曲第16番 嬰ヘ長調
16.  I. ヴィヴァーチェ 5'10
17.  II. アッフェットゥオーゾ 1'03
18.  III. ヴィヴァーチェ 3'18

協奏曲第17番 ロ長調
19.  I. ヴィヴァーチェ 5'48
20.  II. ラルゲット 2'59
21.  III. アレグロ 5'29


CD4 73'00

クリスティアン・ペッツォルト [1677-1733]

協奏曲第18番 ニ長調
1.  I. (アレグロ) 4'13
2.  II. アダージョ 2'18
3.  III. アレグロ 1'51
4.  IV. メヌエット テンポ 3'11

協奏曲第19番 イ長調
5.  I. ヴィヴァーチェ 5'00
6.  II. アンダンテ 2'05
7.  III. アレグロ 3'34
8.  IV. メヌエット 3'28

協奏曲第20番 ホ長調
9.  I. (アンダンテ) 5'41
10.  II. アダージョ 1'55
11.  III. アリオーゾ (ロンドー) 2'32
12.  IV. テンポ・ディ・ガヴォッタ 2'18

協奏曲第21番 ホ長調
13.  I. ヴィヴァーチェ 4'00
14.  II. ラルゲット 2'27
15.  III. プレスト 3'21

協奏曲第22番 ハ長調
16.  I. スピリトゥオーゾ 5'01
17.  II. アダージョ 2'09
18.  III. アレグロ 3'10

協奏曲第23番 ヘ長調
19.  I. アレグロ 4'23
20.  II. アフェットゥオーソ 2'16
21.  III. プレスト 2'50
22.  IV. テンポ・ディ・メヌエット 4'44




CD5 58'48

クリスティアン・ペッツォルト [1677-1733]

協奏曲第24番 ト長調
1.  I. アッフェットゥオーゾ 1'51
2.  II. ヴィヴァーチェ 3'26
3.  III. アダージョ 3'28
4.  IV. プレスト 3'13

協奏曲第25番 ト長調
5.  I. (アレグロ) 4'58
6.  II. アダージョ 2'37
7.  III. プレスト 2'49
8.  IV. テンポ・ディ・ガヴォッタ 2'30

イスフリート・カイザー [1712-1771]

パルティータ(パルティア)第1番 ニ長調
9.  I. コンチェルト. アレグロ 7'25
10.  II. カレント 3'25
11.  III. メヌエット~トリオ 7'33
12.  IV. パスピエ - トリオ 5'09
13.  V. アダージョ 6'10
14.  VI. プレスト キケ (ジーグ) 3'52




CD6 58'03

イスフリート・カイザー [1712-1771]

パルティータ(パルティア)第2番 変ホ長調
1.  I. イントラーダ. アレグロ 6'41
2.  II. カンタービレ. グラーヴェ 7'03
3.  III. ファンタジア プレスト 2'57
4.  IV. メヌエット~トリオ 5'17
5.  V. ガヴォット・アン・ロンドー 2'45
6.  VI. フィナーレ プレスト 3'34

パルティータ(パルティア)第3番 変ロ長調
7.  I. 序曲. グラーヴェ - プレスト 5'23
8.  II. ガヴォット・ロンドー. アリオセ [sic] 1'59
9.  III. カプリチオ.  ヴィヴァーチェ [sic] 4'22
10.  IV. メヌエット~トリオ 6'00
11.  V. シチリアーナ(パストラル) 4'13
12.  VI. リグアドン 3'45
13.  VII. キケ(ジーグ) 3'50

フェルナンド・デ・ルーカ (チェンバロ)

フェルナンド・デ・ルーカ(チェンバロ)


録音:2021年2~3月、ローマ、モンテコンパトリ、パラッツォ・アンニバルデスキ (ペッツォルト)、2022年6~7月、イタリア、ノヴァーラ、ボルゴ・ティチーノ (カイザー)

 バッハ「メヌエット」の本当の作曲者ペツォールトの元気の出る音楽


クリスティアン・ペッツォルト


 「アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳」の中で最も有名なメヌエットの実際の作者として知られるペツォールトはバッハより8歳年長で、17年早く死去。
 バッハが働きたがったドレスデンの宮廷で活躍していたペツォールトは、1703年からドレスデンのソフィア教会(プロテスタント)のオルガン奏者となり、1709年から宮廷作曲家を務めていた人物で、1714年にはパリ、1716年にはヴェネツィアに演奏旅行をおこなってもいます。


きわめてキャッチーな作風


 CD4.5枚分収録された独奏チェンバロのための25曲に及ぶ「協奏曲」は、イタリア様式の徹底的にキャッチーな作品で、あふれる楽想と華麗な装飾、ノリの良さには驚くばかり。1729年に「25のコレクション」として出版された大規模な曲集だけに、後年の作曲家に影響を与えたと思われるパッセージもけっこう出てきたりします。


イスフリート・カイザー


 1712年にドイツ南部のテュルクハイムで生まれ1771年にカトリックのマルヒタール修道院で亡くなったカイザーは生涯の殆どをプレモントレ修道会の修道士として過ごした人物。1746年にアウクスブルクで出版された「3つのパルティータ(パルティア)」はバロック後期の作品で率直な音楽が聴かれます。


充実した解説


 ブックレット(英語・12ページ)には、デ・ルーカのチェンバロ・コンサートで朗読を担当することもあるフランチェスカ・スコッティによる解説が掲載されています。


フェルナンド・デ・ルーカ (チェンバロ)


 1961年、ローマで誕生。9歳の時にはすでにバロックのイディオムで作曲をおこなっていたというデ・ルーカは、14歳でローマ・サンタ・チェチーリア音楽院に入学し、オルガンとピアノなどを勉強。続いて、ヴァティカンのシスティーナ礼拝堂のマエストロ・ディ・カペラであるドメニコ・バルトルッチに弟子入りして宗教音楽と対位法、即興演奏、作曲を学び、1992年にはチェンバロをパオラ・ベルナルディに師事。
 その間、1989年には、17世紀後半から18世紀初頭のイタリア音楽を専門とする音楽アンサンブル「Et in Arcadia Ego」を設立するなど、ソリスト、アンサンブル奏者として活動し、最近ではバロック風の衣装で演奏したりもしています。
 CDは、Brilliant Classics、Uraniaなどから発売。





 

97430
\1800

バッハ:オルゲルビュヒライン BWV599-644

1902年に連弾編曲されたヴァージョンを1912年製作のピアノで演奏
 バッハ:オルゲルビュヒライン BWV599-644

ヨハン・ゼバスティアン・バッハ [1685-1750]
オルゲルビュヒライン BWV 599-644 [1708-1711]
 (4手ピアノ編曲:ベルンハルト・フリードリヒ・リヒター [1902])

1.  「いざ来ませ異邦人の救い主よ」 BWV599  0'55

2.  「神よ あなたの慈悲によって」 BWV600   1'02

3.  「主キリスト 神のひとり子」 BWV601  1'21

4.  「全能の神に賛美あれ」 BWV602  0'45

5.  「嬰児ベツレヘムに生まれり」 BWV603  0'41

6.  「イエス・キリストよ讃美を受けたまえ」 BWV604  0'53

7.  「この日こそ喜びあふれ」 BWV605  1'41

8.  「高き御空より われは来たれり」 BWV606  0'37

9.  「御空より天使の群来たり」 BWV607  1'09

10.  「甘き喜びのうちに」 BWV608  1'21

11.  「キリストの徒よ こぞりて神を称えまつれ」 BWV609  0'31

12.  「イエスよ わが喜びよ」 BWV610  2'08

13.  「われらキリストを称えまつらん」 BWV611  1'54

14.  「我らキリストの徒」 BWV612  1'00

15.  「われを助けて神の慈悲を称えさせよ」 BWV613  1'34

16.  「古き年は過ぎ去りぬ」 BWV614  アダージョ 1'55

17.  「汝にこそ喜びあり」 BWV615  2'15

18.  「平安と喜びをもってわれは行く」 BWV616  1'49

19.  「主なる神いざ天の扉を開かせたまえ」 BWV617  1'27

20.  「おお、罪なき神の小羊よ」 BWV618  3'19

21.  「神の小羊なるキリストよ」 BWV619  0'29

22.  「われらに幸いを与え給うキリストは」 BWV620  1'31




23.  「イエスは十字架につけられ給いて」 BWV621  0'52

24.  「人よ汝の罪の大いなるを嘆け」 BWV622  3'55

25.  「主イエス・キリストよ我ら汝に感謝す」 BWV623  0'43

26.  「神よ われらを助けたまえ」 BWV624  1'07

27.  「キリストは死の縄目につながれ」 BWV625  1'07

28.  「われらの救い主なるイエス・キリストは死に勝利し」 BWV626  0'34

29.  「キリストは甦りたまえり」 BWV627 (ヴァージョン1)  1'00

30.  「キリストは甦りたまえり」 BWV627 (ヴァージョン2)  1'03

31.  「キリストは甦りたまえり」 BWV627 (ヴァージョン3)  1'13

32.  「聖なるキリストは甦りたまえり」 BWV628  0'36

33.  「栄光の日あらわれぬ」 BWV629  0'46

34.  「この日 神の御子は勝利をおさめ給う」 BWV630  1'01

35.  「来ませ、創り主、聖霊なる神よ」 BWV631  0'34

36.  「主イエス・キリストよ我らを顧みたまえ」 BWV632  1'06

37.  「最愛のイエスよ われらここに集いて」 BWV633  2'02

38.  「これぞ聖なる十戒」 BWV635  1'01

39.  「天にましますわれらの父よ」 BWV636  0'56

40.  「アダムの堕落によりてすべて朽ち果てぬ」 BWV637  2'18

41.  「いまぞわれらに救い来たれり」 BWV638   0'51

42.  「主イエス・キリストよ われ汝に呼ばわる」 BWV639  2'46

43.  「主よ われ汝をより頼む」 BWV640  0'45

44.  「われ悩みのきわみにありて」 BWV641  1'34

45.  「愛する神にのみ従うもの」 BWV642  1'47

46.  「人はみな死すべきさだめ」 BWV643  1'01

47.  「ああ いかにはかなき、いかにむなしき」 BWV644  0'36
アンドレア・コーエン
キアーラ・コロナ(ピアノ連弾)


使用楽器:エルンスト・カプス [1912]
録音:2023年9月4~6日、イタリア、ローマ、Studio SUONILAB (スタジオ・サウンドラボ)


 バッハの教会音楽の創作基盤は先人たちによるコラールの数々。器楽でも声楽でもバッハはコラールをよく使っていましたが、「オルゲルビュヒライン(オルガン小曲集)」では巧みな装飾を施し、コンパクトにまとめています。
 このアルバムでは、トーマス教会ゆかりの教会関係者がピアノ連弾用に1902年に編曲したヴァージョンを使用し、1912年に制作されたピアノ用いて古楽のスペシャリストでもあるアンドレア・コーエンとキアーラ・コロナが演奏しています。
 ブックレット(英語・8ページ)には、演奏者のアンドレア・コーエンとキアーラ・コロナ、修復家ダリオ・アウフィエーロによる解説などが掲載。

 ベルンハルト・フリードリヒ・リヒター[1850-1931]は、ライプツィヒで音楽家一家に誕生。父からオルガンの手ほどきを受け、その後トーマス学校に通学。1876年、ライプツィヒのヤコブ教会のオルガン奏者に任命され、1890年からはルター教会の教会音楽家として、またトーマス学校の声楽教師として契約。1892年にトーマスカントルのヴィルヘルム・ルストが死去した後は、翌年 グスタフ・シュレックが選出されるまで職務を代行。1908年には広い地域を担当してカントルらをまとめる「教会音楽監督」となり、1917年には王立音楽大学教授に就任。

 1858年創業のドイツのピアノ・メーカー、エルンスト・カプスがレスデンで1912年頃に製作したアップライト・ピアノを、ダリオ・アウフィエーロが修復して使用。



 

97219
\1800

教会協奏曲とモテットと交互に響く
 標題付きオルガン・カンツォン

  ロドヴィコ・ダ・ヴィアダーナ [1564-1627]
  フロリアーノ・カナーレ[1541-1616]
   テノール独唱によるモテットと鍵盤カンツォーナ


ロドヴィコ・ダ・ヴィアダーナ [1564-1627]
1.  ソプラノ・コルネット協奏曲 (兄弟らよ、われは主に対し) (器楽演奏)  3'48

ロドヴィコ・ダ・ヴィアダーナ
2.  「来たれ主よ、遅れたもうな」  3'40

フロリアーノ・カナーレ [1541-1616]
3.  カンツォン「ラ・ウゴナ」 (オルガン演奏) 2'07

ロドヴィコ・ダ・ヴィアダーナ
4.  「おお、神の知恵の高さよ」 3'24

フロリアーノ・カナーレ
5.  カンツォン「ラ・アヴェロルダ」 (オルガン演奏) 2'42

ロドヴィコ・ダ・ヴィアダーナ
6.  「私を祝福してください」  3'21

フロリアーノ・カナーレ
7.  カンツォン「ラ・ベヴィラクア」 (オルガン演奏)  3'30

ロドヴィコ・ダ・ヴィアダーナ
8.  「この輝かしい日」  2'42

ロドヴィコ・ダ・ヴィアダーナ
9.  「聖霊よ来たれ」  6'23


フロリアーノ・カナーレ
10.  カンツォン「ラ・フェナローラ」 (オルガン演奏)  3'01

ロドヴィコ・ダ・ヴィアダーナ
11.  「ペンテコステの日が来たりし時」  4'11

ロドヴィコ・ダ・ヴィアダーナ
12.  「しかし私は」  3'11

ロドヴィコ・ダ・ヴィアダーナ
13.  ソプラノ・コルネット協奏曲 (受け取って食べて) (器楽演奏)  2'45

ロドヴィコ・ダ・ヴィアダーナ
14.  「救いを忘れないで」 3'23

フロリアーノ・カナーレ
15.  カンツォン「ラ・ヌヴォリーナ」 (オルガン演奏)  2'58

ロドヴィコ・ダ・ヴィアダーナ
16.  「キリストの肉体を讃えよ」  2'37

フロリアーノ・カナーレ
17.  カンツォン「ラ・カノッビア」 (オルガン演奏)  3'19

ロドヴィコ・ダ・ヴィアダーナ
18.  「なんと美しい祭壇」 3'01

アンジェロ・ゴフレディ (テノール)

アンサンブル・イル・ナルヴァロ
 フェデリコ・デル・ソルド (オルガン、指揮)
 マリア・ビアンキ (ドゥルシアン)
 クラウディア・パセット (ヴィオラ・ダ・ガンバ)
 ダヴィド・ブルッティ (コルネット)
 カルロ・カレガリ (ヴィオローネ)
 ディエゴ・レヴェリチ (アーチリュート)

録音:2023年11月、イタリア、マントヴァ、サン・バルバラ・パラティーナ大聖堂


 モンテヴェルディと同じ時代に同じ北イタリアで活動した2人の作曲家、

  ロドヴィコ・ダ・ヴィアダーナ [1564-1627]
  フロリアーノ・カナーレ[1541-1616]

の作品を収録。
 ヴィアダーナがソプラノ・コルネット協奏曲2曲と声楽曲10曲、カナーレがオルガン曲6曲の計18曲。
 ゆかりの地、マントヴァで収録。

 ブックレット(英語、イタリア語・12ページ)には指揮者のフェデリコ・デル・ソルドによる解説のほか、声楽曲のラテン語歌詞と英語訳を掲載。




ロドヴィコ・ダ・ヴィアダーナ [1564-1627]

 1594年1月7日にマントヴァの大聖堂の楽長に任命されています。同じ頃マントヴァの宮廷では、ジャケス・デ・ヴェルト[c.1535-1596]が宮廷楽長、モンテヴェルディ[1567-1643]が弦楽器奏者として働いていました。マントヴァは報酬が安かったこともあってか、ヴィアダーナは3年後の1597年に辞任。以後、ヴェネツィア、ローマ、パドヴァ、クレモナ、コンコルディア、ファノ、故郷ヴィアダーナと移り住み、最後はガルティエリで死去。


フロリアーノ・カナーレ[1541-1616]

 北イタリアのブレーシャ出身。2016年の没後400年を機に調査・研究が本格化してきた段階ですが、標題付きの器楽カンツォンはヴィアダーナの声楽曲との組み合わせでも良い感じです。


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アンジェロ・ゴフレディ

 大学で材料科学専攻して博士号を取得する傍ら、パルマのアッリーゴ・ボーイト音楽院で声楽も修了。イタリアやヨーロッパ各地の劇場で20以上の役を演じています。
 CDはBrilliant Classicsなどから発売。


フェデリコ・デル・ソルド (オルガン、指揮)

 1961年、ローマで誕生。ピアノ、オルガン、作曲、教会音楽、合唱指揮のディプロマを取得。
 オルガニスト、通奏低音奏者として演奏活動をおこなっており、イタリアの重要な団体での演奏経験は多数。また、チェコ、ドイツ、スペイン、フランス、スペイン、イギリス、スイス、デンマーク、ポーランド、アメリカ、ベルギー、ポルオガルなど海外でも演奏。
 バロック音楽のレパートリーに関する社会科学と言語学の研究により、多数の評論や学術論文も発表。
 教育者としては、サンタ・チェチーリア音楽院、ローマ・トレ大学、ラ・サピエンツァ大学、ローマ教皇庁宗教音楽研究所、トマス・ルイス・デ・ビクトリア校、チッタ・デッラ・ピエヴェの古代音楽解釈コースなどで教えたほか、メキシコのモレリア聖堂音楽院、セラヤ音楽院、スペインのラス・パルマス・デ・グラン・カナリア高等音楽院、ドイツのランゲナウ音楽院などでも活動。
 CDは、Brilliant Classics、Pentaphon、Camerata、Fonit Cetra、Melos antiqua。Fons Musicaeなどから発売。


アンサンブル・イル・ナルヴァロ

 フェデリコ・デル・ソルドによって設立された古楽器アンサンブル。メンバーの多くはソリストとして活躍し、いくつものアルバムを録音してもいます。



 

97226
\1800
スペイン貴族でイタリアで活躍した音楽家による
 先進のルネサンス音楽

セバスティアン・ラヴァル:
 リチェルカールとカンツォネッテ集

セバスティアン・ラヴァル [c.1550-1604]
リチェルカールとカンツォネッテ

1.  「死にゆく不死鳥」  2'28

2.  「第6旋法によるリチェルカール」  2'50

3.  「火が私を遠ざけてくれるなら」  2'15

4.  「第10旋法によるリチェルカール」  2'59

5.  「彼らはオルガヌムによってあなたと神を見た」  3'01

6.  「英雄的な勇気」  2'05

7.  「第9旋法によるリチェルカール」  3'21

8.  「澄んだサファイアの瞳」  2'03

9.  「第1旋法によるリチェルカール」  3'49

10.  「そよ風に揺れて」  2'27

11.  「ただの冗談」 (器楽演奏)  2'27

12.  「彗星の尾の中の星」  1'57

13.  「第1旋法によるリチェルカール、4つの主題によるフーガ」  2'45

14.  「私の魂を逃がしてください」  1'45

15.  「第2旋法によるリチェルカール、4つの主題によるフーガ」  4'18

16.  「あなたが盲目なら」  2'03

17.  「第3旋法によるリチェルカール」  3'16

18.  「そして私の死が見えるように」  2'34

19.  「第11旋法によるリチェルカール、4つの主題によるフーガ」  4'00


ラ・ヴィオロンドリーナ
 マリア・サトゥルノ (トレブル&テノール・ヴィオール、指揮)
 シュルショ・バレラ (テノール・ヴィオール)
 マリア・バラハス (バス・ヴィオール)
 サラ・ルイス (バス・ヴィオール)
 ビクトリア・カッサーノ (声)
 ホルヘ・ロペス=エスクリバノ (オルガン)




録音:2023年7月16~18日、スペイン、グアダラハラ、エルミタ・デ・ラ・サル、サエリス・デ・ラ・サル


 ビクトリア[1548-1611]と同世代のスペイン生まれの貴族出身作曲家、セバスティアン・ラヴァル[c.1550-1604]は、教皇領やスペイン領シチリア王国パレルモ(上の画像)などイタリア地域で活動していたことから中途半端な扱いを受けてきた経緯があり、近年になってようやく調査・研究が本格化してきた状況です。当アルバムでは、古楽アンサンブル「ラ・ヴィオロンドリーナ」がそうした研究成果を反映しながら実に豊かで美しい音楽を聴かせています。
 ブックレット(英語・12ページ)には、スペインの音楽学者、エスペランサ・ロドリゲスによるカンツォネッテの解説と、スペインのオルガン奏者で音楽学者、楽譜編集にも携わったアンドレス・セア・ガランによるリチェルカールの解説、およびカンツォネッテのイタリア語歌詞などを掲載。




進歩的な作風

 イタリア・ルネサンス後期の宮廷で活動したラヴァルの音楽は、リチェルカールと4つの主題によるフーガを組み合わせるなど斬新で、声楽作品のカンツォネッテにもバロック期のマドリガーレのような魅力がすでに備わっています。


軍人時代

 1550年頃にスペインのカルタヘナに誕生。貴族の家に生まれたためスペイン領のシチリアとフランドルで軍務に就き、1579年のマーストリヒト包囲戦の際に重傷を負って退役。


音楽家時代

 その後、聖ヨハネ騎士団に加わって修道士となり、やがて得意の音楽によりイタリア地域で活動を開始。まずウルビーノ公国の宮廷で働き、1592年から1594年にかけて教皇領ローマでコロンナ枢機卿らに仕え、1594年から1595年にかけてはスペイン領シチリアのカンマラータ、1595年から1604年に亡くなるまでは同じくスペイン領シチリアのパレルモで活動。

 

97299
\1800

シマノフスキ:ヴァイオリンとピアノのための作品集



カロル・シマノフスキ [1882-1937]
 ヴァイオリンとピアノのための作品集

ヴァイオリン・ソナタ Op.9 ニ長調 [1904]
 1.  I.  アレグロ・モデラート、パテティコ  10'26
 2.  II.  アンダンティーノ・トランキーロ・エ・ドルチェ  6'32
 3.  III.  フィナーレ:アレグロ・モルト、クワジ・プレスト  5'23

ヴィオラとピアノのためのロマンス Op.23 [1910]
 4.  レント・アッサイ、ポコ・ルバート. (エスプレッシーヴォ) 6'56

「神話」 Op.30 [1915]
 5.  第1曲「アレトゥーサの泉」  5'55
 6.  第2曲「ナルキッソス」  7'42
 7.  第3曲「ドリュアデスとパン」  8'14

3つのパガニーニのカプリス Op.40 [1918]
 8.  第1曲 カプリス第20番  3'59
 9.  第2曲 カプリス第21番  3'07
 10.  第3曲 カプリス第24番  9'03

フランチェスカ・ボナイータ(ヴァイオリン)
サスキア・ジョルジーニ(ピアノ)


録音:2023年10月、イタリア、ブレーシャ、6階録音スタジオ

 眼前に迫る大胆なシマノフスキ演奏

 シマノフスキのヴァイオリン曲が20世紀の作品であることを強く感じさせるアルバム。眼前で弾いているような近めの距離感で、細部まで克明に収録されているため、強烈な重音はじめ、シマノフスキが書き込んだ音がきれいなものだけではないことがよくわかるようになっています。
 シマノフスキはロシア内戦の際に実家がボリシェヴィキ兵士に略奪され、ピアノが池に投げ込まれるなどしていたことから、1918年にエリザヴェトグラードに避難した際には家族を守るためにネイガウスらと銃で武装して交替で見張りに立つなど勇敢な人物でもあったので、大胆な表現は実は作品によく合うとも考えられます。
 ブックレット(英語・16ページ)には、演奏のボナイタとジョルジーニによる解説などを掲載。



 

97369
\1800

フランシスコ・ミニョーネ:ギター作品集



フランシスコ・ミニョーネ [1897-1986]

12のワルツ
 1.  ワルツ第1番 ハ長調  3'04
 2.  ワルツ第2番 嬰ハ長調  2'35
 3.  ワルツ第3番 ニ長調  5'33
 4.  ワルツ第4番 変ホ長調  3'58
 5.  ワルツ第5番 ホ長調  3'58
 6.  ワルツ第6番 ヘ長調  2'53
 7.  ワルツ第7番 嬰ヘ長調  2'29
 8.  ワルツ第8番 ト長調  2'40
 9.  ワルツ第9番 変イ長調  4'06
 10.  ワルツ第10番 イ長調  3'39
 11.  ワルツ第11番 変ロ長調  3'57
 12.  ワルツ第12番 ロ長調  4'17

13.  ヘピニカンド  2'03

14.  ミヌエート=ファンタジア  3'17

15.  ショーロ  1'26

16.  モジーニャ  2'01

17.  ブラジルの歌  1'54

18.  奥地の伝説  3'08
アンドレア・モナルダ(ギター)

録音:2023年10月6日、11月11日、12月21日、イタリア、サン・ジョルジョ・ヨニコ、パーフェクト・ウェーヴ・スタジオ

 快活な舞曲「ヘピニカンド」から物憂げな「奥地の伝説」まで多彩な音楽

 フランシスコ・ミニョーネ[1897-1986]は、ヴィラ=ロボス[1887-1959]以降、最も重要なブラジルの作曲家とも呼ばれる人物で、その民族主義的作風は、オスカル・ロレンゾ・フェルナンジェス[1897-1948]、ハダメス・ギナターリ[1906-1988]、カマルゴ・グアルニエリ[1907-1993]らと並び称されています。
 ミニョーネの創作意欲は旺盛で、5つのオペラと8つのバレエに加え、数々の管弦楽曲に協奏曲、室内楽曲、器楽曲、声楽曲と数多くの分野にまたがり、それぞれの分野で高い評価を得ていました。
 ギターのために書かれた「12のワルツ」は、12曲すべてが長調ですが、和声はしばしば、ブラジルの民族音楽のイディオムによって彩られてもいます。
 組み合わせの「ヘピニカンド」「ミヌエート=ファンタジア」「ショーロ」「モジーニャ」「ブラジルの歌」「奥地の伝説」にも民族的な要素が投入されており、雰囲気豊かな印象です。  演奏のアンドレア・モナルダは、2022年にギナターリとミニョーネの練習曲を収めた2枚組アルバムを制作しており、ミニョーネ作品はこれが2度目となります。
 ブックレット(英語・8ページ)には、ギタリストでパラナ州率大学教授のルシアーノ・リーマによる解説などを掲載。



 

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アレッシオ・エリア:「天上の鍵」、 「ルミネセンス」、ほか


アレッシオ・エリア [1979- ]
1.  「ルミネセンス」 [2005]  5'58 マルコ・オルトラーニ (クラリネット)
キジアーナ音楽院アンサンブル
ドゥッチョ・チェッカンティ (ヴァイオリン)
サブリナ・ジュリアーニ (ヴィオラ)
ヴィットリオ・チェッカンティ (チェロ)
マウリツィオ・ベン・オーマル (打楽器)
マウロ・ボニファーチョ (指揮)

録音:2005年8月6日、イタリア、シエナ、キジアーナ音楽アカデミー
2.  「消えゆく虹」 (2015) 11'02 ハンガリー国立放送管弦楽団
ゲルゲイ・ヴァイダ (指揮)

録音:2015年10月7日、ブダペスト音楽センター
3.  「隠された次元」 (2013) 13'15 ハンガリー国立放送管弦楽団
ゲルゲイ・ヴァイダ (指揮)

録音:2013年9月26日、ブダペスト、ミュパ (シュヴェーツェテク芸術宮殿)、バルトーク・ホール
4.  クラリネット協奏曲 [2018-19]  26'23 チャバ・クレニャーン (クラリネット)
コンチェルト・ブダペスト管弦楽団
ゾルターン・ラーツ (指揮)

録音:2019年5月4日、リスト・アカデミー大ホール (ブダペスト)
5.  「天上の鍵」 [2023]  9'56 マールタ・ムラーニ (ソプラノ)
ユディト・サトマーリ (ソプラノ)
コンチェルト・ブダペスト・リゲティ・アンサンブル
ラースロー・ティハニ (指揮)

録音:2023年11月5日、ブダペスト音楽センター


 天使の言葉(エノク語)による作品も収録

 工夫の凝らされたサウンドによる聴きやすい作品を集めたアルバム。注目は16世紀末にエノク語(天使の言葉)で書かれたテキストを用いた「天上の鍵」。エリザベス1世の信頼篤かったジョン・ディーが、霊媒師エドワード・ケリーが口述した天使の言葉を書き写した40の鍵のうち2番目の鍵のテキストを使用。これにより「ロガエスの書」の第3テーブルの鍵が解除されるというだけあって不思議な魅力を持つ美しい作品に仕上がっています。
 ブックレット(英語・16ページ)には、ハンガリーの音楽学者、サボルチ・モルナールによる解説と演奏者プロフィールのほか、「天上の鍵」のエノク語歌詞と英訳を掲載。




アレッシオ・エリア

 1979年ローマ生まれのイタリアの作曲家(2021年にハンガリー国籍も取得)。
 異なる調律システムを同時に使用する作曲技法「ポリシステム主義」を開発し、イタリアのほか、ハンガリーやフランス、オーストリア、ドイツ、オランダ、ノルウェーなどで注目され、ウィーンとブダペストでも作品が出版。


 

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\1800

「聖なる場所」~メトネル:歌曲集


ニコライ・メトネル [1880-1951]

ニーチェの3つの詩 Op.19
 1.  第1曲「挨拶」 (ニーチェ/ドイツ語)  1'51
 2.  第2曲「小さなお婆さん」 (ニーチェ/ドイツ語)  2'18
 3.  第3曲「故郷への憧れ」 (ニーチェ/ドイツ語)  2'58

ニーチェの2つの詩 Op.19a
 4.  第1曲「帰郷」 (ニーチェ/ドイツ語)  3'21
 5.  第2番「絶望」 (ニーチェ/ドイツ語)  4'25

ゲーテの「聖なる場所」をモットーとしたソナタ=ヴォカリーズ Op.41 No.1
 6.  「聖なる場所」 (ニーチェ/ドイツ語)  3'06
 7.  「ソナタ=ヴォカリーズ」 (ヴォカリーズ)  11'27

7つの詩 Op.46
 8.  第1曲「プレリュード」 (ゲーテ/ドイツ語)  1'53
 9.  第2曲「聖なる場所」 (ゲーテ/ドイツ語)  3'28
 10.  第3曲「セレナーデ - 遠近法」 (アイヒェンドルフ/ドイツ語)  1'18
 11.  第4曲「森の中で」 (アイヒェンドルフ/ドイツ語)  1'40
 12.  第5曲「冬の夜」 (アイヒェンドルフ/ドイツ語)  4'08
 13.  第6曲「泉」 (シャミッソー/ドイツ語)  2'06
 14.  第7曲「力強く歌い上げる 」 (シャミッソー/ドイツ語)  2'28

8つの歌 Op.61
 15.  第1曲「さすらい人の歌」 (アイヒェンドルフ/ドイツ語)  3'02
 16.  第2曲「夜の挨拶」 (アイヒェンドルフ/ドイツ語)  3'18
 17.  第3曲「それで、あなたにとって私の名前は何ですか?」 (プーシキン/ロシア語)  3'35
 18.  第4曲「もし人生に欺かれたのなら」 (プーシキン/ロシア語)  2'05
 19.  第5曲「祈り」 (レールモントフ/ロシア語)  2'19
 20.  第6曲「とりとめのない午後」 (チュッチェフ/ロシア語)  2'16
 21.  第7曲「預言者たる我が魂よ!」  (チュッチェフ/ロシア語)  2'10
 22.  第8曲「誇らしげに我々のものと呼んだもの - 平和」 (チュッチェフ/ロシア語)  3'00

23.  「どうしてこうなるの?」 (ヘッセ/ドイツ語)  2'29
エカテリーナ・レヴェンタール(メゾ・ソプラノ)
フランク・ペータース(ピアノ)

録音:2023年11月、オランダ、スヒーダム、ヴェストフェスト90

 11分を超えるヴォカリーズを含む歌曲アルバム

 ラフマニノフの親友だったメトネルは、ラフマニノフと同じくピアノの名手で、作風は後期ロマン派的、歌曲も数多く作曲していたという共通点があります。ソ連出身でオランダで活躍するメゾ・ソプラノ歌手、エカテリーナ・レヴェンタールはメトネル歌曲の研究・紹介に取り組み、全曲レコーディングをおこなってきましたが、これが締めくくりの第5巻となります。
 ブックレットは20ページあり、原語歌詞(ドイツ語とロシア語)と英訳のほか、レヴェンタールとペータースによる解説(英語)が掲載されています。




ドイツ系ロシア人メトネル


 「忘れられた調べ」などのピアノ曲で知られる作曲家、ニコライ・メトネルは1880年にデンマーク系の父とドイツ系メゾ・ソプラノ歌手の母のあいだにロシア帝国モスクワに誕生。幼少期から母や親戚にピアノの手ほどきを受けた後、1892年にモスクワ音楽院に入学し、1900年、19歳の時にアントン・ルビンシテイン賞を受賞して卒業。


「歌の家」での仕事


 卒業後、ピアニスト、作曲家として活動しながらモスクワ音楽院で教えていたメトネルは、1908年にモスクワで開設された声楽振興団体「歌の家」にも積極的に関わり、主催コンサートのピアノ伴奏者や主催コンクールの審査員としても働きますが、ロシア革命の翌年、1918年には同団体主催者でメゾ・ソプラノ歌手のオレニナ・ダルゲイム[1869-1970]がパリに移ったことで、「歌の家」はパリでロシア音楽紹介団体としてコンサートなどを主催するようになり、モスクワでの活動を停止。
 メトネルが歌曲の作曲に熱心だったのは、母親が歌手だったということもありますが、「歌の家」の影響も大きそうで、この時期には多くの歌曲が書かれています。


出国


 3年後の1921年、メトネルは41年暮らしたロシアを出国。まずドイツ拠点で約4年、続いてフランス拠点で約10年過ごしたのち、1935年にイギリスに移住し、以後、1951年に亡くなるまで約16年間暮らしています。


作風


 メトネルの作風は19世紀のロマン派の伝統に根ざすもので、心に染み入るような美しさもありますが、凝った技法を駆使したものも多く、その味わいは複雑です。
 たとえば歌詞のないヴォカリーズでは、ラフマニノフは1915年に感傷的な美しさに彩られた歌曲を書いていますが、メトネルは7年後の1922年に「ゲーテの『聖なる場所』をモットーとしたソナタ=ヴォカリーズ」を作曲し、第1部でゲーテの詩「聖なる場所」を歌ったあとにメインとなる第2部で長大なヴォカリーズを展開しています。



 

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豪快な演奏とワイドレンジな優秀録音で聴くレーガー

 レーガー:無伴奏チェロ組曲全曲

CD 44'39

マックス・レーガー [1873-1916]

無伴奏チェロ組曲第1番 ト長調 Op.131c No.1 [1914]
1.  I. プレリュード 3'22
2.  II. アダージョ 4'41
3.  III. フーガ 3'48

無伴奏チェロ組曲第2番 ニ長調 Op.131c No.2 [1914]
4.  I. プレリュード 5'05
5.  II. ガヴォット 2'54
6.  III. ラルゴ 4'24
7.  IV. ジーグ 2'44

無伴奏チェロ組曲第3番 イ長調 Op.131c No.3 [1914]
8.  I. プレリュード 5'08
9.  II. スケルツォ 4'39
10.  III. アンダンテと変奏曲 7'32
マルティーナ・ビオンディ (チェロ)


録音:2023年11月24~26日、イタリア、サルッツォ

 バッハ・マニアのレーガーが書いた無伴奏チェロ組曲は、第1番冒頭からバッハを思わせ、以後も親しみやすい曲調が続きます。しかし、レーガーのことなので書法は濃密であり、重音だらけで音域も広く、旋律的要素と舞曲的要素が交錯し、しかも対位法まで投入されているので、無伴奏作品でありながらその響きはきわめて多様です。
 技術的には難曲とされるこれらの組曲を、マルティーナ・ビオンディは野太くしかも切れ味の良いチェロの音で豊かすぎるほどの表情で演奏。おだやかで晦渋なレーガー像とは無縁のパワフルなアプローチです。
 ブックレット(英語・8ページ)には、マルティーナ・ビオンディ自身によるわかりやすい解説も掲載。





作曲当時のレーガー

 第1次大戦の開戦後まもない1914年秋に作曲(1915年1月には楽譜をジムロック社に送っているので1915年作曲説は間違い)。
 この年のレーガーは、マイニンゲン宮廷管弦楽団とのツアー中の1914年2月に過労が原因で倒れて療養を余儀なくされ、7月に宮廷楽長(音楽総監督)を辞任。チロルでの療養中から作曲を始めるなど、激務から解放され体力も回復したレーガーの創作力は高まっており、「モーツァルトの主題による変奏曲とフーガ」Op.132、「テレマンの主題による変奏曲とフーガ」Op.134、「30の小コラール前奏曲」Op.135など次々に作曲、第1次開戦直後には「愛国的序曲」Op.140まで書いていました(翌1915年にはドイツ兵の犠牲者のためにレクイエムを作曲)。


新世代の見事な演奏

 演奏のマルティーナ・ビオンディは1994年生まれのイタリア人チェリスト。冒頭から激しくよく歌い、思い切り良く豪快に響き渡る重音パッセージや起伏に富むダイナミックな表現に驚かされます。イントネーションやアクセントもきわめて鮮やかで、伝統的な平板系のレーガー演奏とはだいぶ印象が異なります。


銘器と優秀録音

 使用楽器はレーガーに近い時代にトリノで成功していたアントニオ・グァダニーニの1881年製のチェロで、弦は近年人気のラーセンを張っています。録音会場は北イタリア、ピエモンテの山間の町サルッツォにある音楽学校。音響の良い小ホールでワイドレンジな収録に成功しており、レーガーの無伴奏チェロ組曲史上最高の音質に仕上がっています。




マルティーナ・ビオンディ (チェロ)

 1994年に音楽家の家庭に誕生。4歳でチェロの勉強を始め、コゼンツァのスタニスラオ・ジャコマントーニオ音楽院を卒業し、その後、ローマの聖チェチーリア国立アカデミーでジョヴァンニ・ソッリマに、シュタウファー音楽院でアントニオ・メネゼスに、ライプツィヒ音楽大学でペーター・ブルーンスに師事。2016年にはベルリン・ハンス・アイスラー音楽大学でニコラス・アルトシュテットに師事して修士号を取得。
 その間、17歳の時にシューマンのチェロ協奏曲でオーケストラ・コンサートにデビューし、以後、ラヴェッロ音楽祭、アルフレッド・ピアッティ国際フェスティヴァル、モンテプルチアーノ・カンティエーレ音楽などに定期的に招待されています。
 CDは、Brilliant Classicsなどから発売。


 

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(LP)
\3900

マイケル・ナイマンのヒット曲をLP化

 ナイマン:映画音楽集


マイケル・ナイマン[1944- ]:映画音楽集

Side A 23'51

1.  「ピアノ・レッスン」~楽しみを希う心 I  4'16
2.  同~ロスト・アンド・ファウンド  3'15
3.  同~すべて不完全なるもの  3'43
4.  同~果たされない約束の予感  3'07
5.  同~ビッグ・マイ・シークレット  4'02
6.  同~あのとき芽生えた気持ち  3'19
7.  同~ディープ・スリープ・プレイング  2'06

Side B 22'50

1.  「ピアノ・レッスン」~ヒア・トゥ・ゼア  1'37
2.  同~シルバー・フィンガード・フリング  4'24
3.  同~アトラクション・オブ・ザ・ペダリング・アンクル  6'04
4.  同~楽しみを希う心 II  3'06
5.  「アンネの日記」~蝋燭の火  3'29
6.  「英国式庭園殺人事件」~羊飼いにまかせとけ  4'10
イェローン・ファン・フェーン (ピアノ)

録音:2015年1月18日、19日、オランダ、クレンボルフ、ファン・フェーン・プロダクションズ、スタジオ1

 2016年発売の2枚組CDに使用された音源から13曲をセレクトしてLP化。 「ピアノ・レッスン」から11曲、「アンネの日記」と「英国式庭園殺人事件」から各1曲という構成。




イェローン・ファン・フェーン (ピアノ)


 1969年生まれのオランダの作曲家。7歳でピアノを学び始め、ユトレヒト音楽院を卒業後、1993年に国家演奏家資格を取得。
 プロの演奏家としてペーテル・エトヴェシュやロバート・クラフト指揮するオーケストラとも共演し、また、海外では、オーストリア、ドイツ、ハンガリー、ベルギー、カナダ、イギリス、フランス、イタリア、ロシア、アメリカなどでリサイタルを開催。
 最初のレコーディングは、弟のマールテン・ファン・フェーン [1971-  ]とともに1992年に発表したピアノ・デュオ作品集で、以後、Brilliant Classics、Naxos、Mirasound、Kochといったレーベルで、CD185枚分のアルバムを制作 [分売・再発売含む]。
 代表作は、ミニマル・ピアノ・コレクション [現在第28集まで]、エリック・サティ:ピアノ曲全集 [9CD]、マックス・リヒター:ピアノ作品集、オランダのミニマル・ミュージックの作曲家シメオン・テン・ホルト作品集 [11CD]とその続編 [12CD]、テリー・ライリー:インC、マイケル・ナイマン:ピアノ作品集 [2CD]、フィリップ・グラス:ピアノ作品集 [3CD]、ニーチェ:ピアノ作品集、マイク・オールドフィールド:チューブラー・ベルズ、アルヴォ・ペルト:ピアノ作品集 [2CD]、プレイスネル:ピアノ作品集 [2CD]、エイナウディ:ピアノ作品集 [7CD]、ヤン・ティルセン:ピアノ作品集 [2CD]、そして自作などで、ミニマル・ミュージックとアンビエント系が主体のディスコグラフィーとなっています。


 





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