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洗練された現代音楽レーベル
ECM Records 在庫特価セール
その1 40タイトル
1CD\2800→\1990
~5/28(火)午前9時

アレクサンダー・ロンクイッヒ(P)、アレクセイ・リュビーモフ(P)
トマス・ツェートマイアー(Vn)、リサ・バティアシュヴィリ(Vn)
キム・カシュカシャン(Va)、ハインリヒ・シフ(vc.)
ペーター・エトヴェシュ(指揮)、パーヴォ・ヤルヴィ(指揮)
ヒリヤード・アンサンブル


 ECM Recordsは、1969年、ミュンヘンでマンフレート・アイヒャーによって設立されたレコード会社。
 Edition Of Contemporary Musicの頭文字から取られたECMは、「沈黙の次に美しい音楽」というキャッチコピーでもってつぎつぎと斬新なアルバムを発表。当初はジャズ専門だったが、スティ-ヴ・ライヒ、アルヴォ・ペルトの大ヒットを経て、クラシック現代音楽の、しかも最先端でおっしゃれなクラシック・レーベルとして名を馳せることになった。知性的で洗練された大人の現代音楽レーベル・・・。
 このレーベルの成功により、「現代音楽アルバムは売れない」という定説が覆されることになる。

 さてそんなECM、昨年海外在庫セールという特集を開催した。だがそれはあくまで海外在庫限定ということでアイテムがかなり限られていた。しかし今回のセールはメーカー主催のもの。なのでそうとうアイテムが広範囲。
 あまりセールを行わないレーベルだけに、ほとんどのアイテムが新譜のとき一度紹介しただけのものが多いと思う。


 期間は比較的長いが、万一現地完売すると期限内でも完売したらそこで終了となるのでできればお早めに。





 9476 3826
\2800→\1990
ロンクイッヒ/シューマン&ホリガー:ピアノ作品集
 1.シューマン:クライスレリアーナOp.16
 2.ハインツ・ホリガー:パルティータ
アレクサンダー・ロンクイッヒ(ピアノ)
名手ロンクイッヒが深く愛する2つのドイツ・ピアノ音楽

録音:2008年11月20 - 22日 ルガーノ

ソロと室内楽の両面で活躍する名手アレクサンダー・ロンクイッヒ。2005年発表のECMデビュー盤となった近現代フランス作品集に続く当盤では、彼がもっとも深い愛着を寄せるドイツ音楽に満を持して回帰。シューマンの最高傑作の一つとして名高い《クライスレリアーナ》と、ハインツ・ホリガーがアンドラーシュに捧げた作品で、シューマンへの敬愛と祈りを唄った《パルティータ》を並べた彼らしい知的なプログラミングで、持ち前の美しく制御された名技の数々を聴かせてくれます。

9476 4735
(2CD)
\4600→\3590
リュビーモフ/ドビュッシー:前奏曲集
 ①『前奏曲集第1巻』
 ②『前奏曲集第2巻』
 ③『牧神の午後への前奏曲』(2台のピアノ版)
 ④『夜想曲』(ラヴェルによる2台のピアノ用編曲版)
アレクセイ・リュビーモフ(P)
アレクセイ・ズーエフ(P:③④)

 濃厚な抒情・・・心に響くリュビーモフのドビュッシー
 ネイガウスの系譜を受け継ぐ超テクニシャン鬼才リュビーモフ。彼のデビュー盤はドビュッシーの「前奏曲集」(メロディア)でした。今回はECMへの再録音となります。「ドビュッシーは抒情的でドラマティック。ポエジーのある柔らかなニュアンスを出す作曲家」とリュビーモフ自身語っているとおり、鍵盤楽器の機能を知り尽くした彼ならではの抒情詩を、作品に反映させて語っていきます。彼の弟子でもあるズーエフとの共演による2台用の作品も収録。1925年製ベヒシュタインと1913年製スタインウェイの対照的な音色を持ったピアノを使用しているところにも、彼ならではのこだわりが見えます。

 《録音》2011年4月4 - 7日, ベルギー、マースメレヘン、聖ピータース教会 (デジタル:セッション)

9472 1692
\2800→\1990
ツェートマイアー四重奏団
 シューマン:
  弦楽四重奏曲 第1番 イ短調 作品41-1
  弦楽四重奏曲 第3番 イ長調 作品41-3
ツェートマイアー四重奏団

 名ヴァイオリニストのトマス・ツェートマイアーが1997年に結成したツェートマイアーSQが、本格的にECMに録音を開始。
 高い評価を獲得したバルトークとハルトマンに続いて、シューマンの陰翳の濃いロマンに挑んでいる。

9476 5050
\2800→\1990
バティアシュヴィリ、ブレンデルjr.登場!
 バートウィッスル:室内楽と歌曲作品集

  ①ローリン・ニーデッカーの3つの時
  ②ヴァイオリン、チェロとピアノのための三重奏曲
  ③ボーゲンシュトリヒ (リルケの詩による)
  ④ローリン・ニーデッカーの9つの時
リサ・バティアシュヴィリ(Vn),
エイドリアン・ブレンデル(Vc),
ティル・フェルナー(P),
エイミー・フレストン(Sp),
ロデリック・ウィリアムズ(Br),

バートウィッスル80歳記念! 最新作も含む新録音

【録音】2011年8月、ミュンヘン、ヘルクレスザール

 現代イギリス音楽界を牽引する作曲家の一人、ハリソン・バートウィッスル。彼の80歳(7/15)を記念しての、室内楽と歌曲の録音です。
 「ローリン・ニーデッカーの3つの時」は、2006年の作曲で巨匠アルフレッド・ブレンデルへ捧げたソプラノとチェロのための作品。
 チェロはブレンデルの息子であるエイドリアン・ブレンデルが演奏しています。
 「ピアノ三重奏曲」は、2011年初演された最新作。精巧なパターニング、ジェスチャーと応答が繰り返される独特な響きを持つ作品で、リサ・バティアシュヴィリも参加しての録音です。
 どの曲も、集中力、精度、表情やタイミングなど、演奏家の最大限の能力が要求される作品で、それらが見事に結実した卓越した演奏をお楽しみ頂けます。

9476 5121
\2800→\1990
ヒリヤード・アンサンブル
 《ハインツ・ホリガー:マショー・トランスクリプション》
   4人歌手と3台のヴィオラのためのユニークな編曲版

 マショー(ハンツ・ホリガー編;4人歌手と3台のヴィオラのための):
  1) バラードIV(Biaute qui toutes autre pere),
  2) バラードIV(3台のヴァイオラのための),
  3) バラードXXVI(Donnez, Seigneur),
  4) バラードXXXVI(3台のヴァイオラのための),
  5) 二重ホケット(ダヴィデのホケトゥス),
  6) 二重ホケット(ダヴィデのホケトゥスの後に),
  7) レイVII(4人の歌手のための),
  8) 3声のインヴェンティオと、3台のヴァイオラのためのPlor-/Prol-/Oratio,
  9) 哀歌(「運命の癒薬」による)と、
    4人歌手と3台のヴィオラのためのエピローグ
ヒリヤード・アンサンブル,
ジュヌヴィエーヴ・シュトロッセ(ヴィオラ),
イェルク・デーラー(ヴィオラ),
ミュリエル・カントレッギ(ヴィオラ)
 
 10年を越える年月をかけて、ハインツ・ホリガーが創り上げた「マショー・トランスクリプション」は、14世紀に生きたギョーム・ド・マショーの複雑で神秘的な音楽を、3台のヴィオラ、4人の歌手、もしくはその両方が演奏するというものです。
 この試みは極めて有意義なものであり、半音階的な主題をヴィオラで演奏することで、この時代の音楽がどれほど先進的なものであったか(現代においても)を再認識することになるのです。
 ホリガーは2001年にマショーの作品をヴィオラ用に編曲してから、このユニークな世界に魅せられ、様々な試みを施しつつ編曲法を拡大してきたと語っており、原曲を忠実に移し替えたもの、自由な即興を加えたものなど、原曲のテクスチャーを残しながらも、ホリガー独自の音も聴きとれるものとなっています。
 惜しまれつつ解散したヒリヤード・アンサンブルの比類なき演奏です。

 《録音》2010年11月, チューリヒ、DRSスタジオ(デジタル:セッション)

9481 0637
\2800→\1990
ヒリヤード・アンサンブル/Il Cor Tristo
 ベルナルド・ピザノ(1490-1548):
  Or vedi, Amor, Nova angeletta,
  Chiare, fresche, e dolci acque, Si - debile il filo,
  Ne la stagion, Che debb’io far - ,
 ロジャー・マーシュ(1949-):Il Cor Tristo(I-III)
 ジャック・アルカデルト(1507-1568):
  Solo e pensoso, L’aer gravato, Tutt’il d - piango,
ヒリヤード・アンサンブル
[David James(C-T),
Rogers Covey-Crump(T),
Steven Harrold(T),
Gordon Jones(Br)]

 現代イディオムとルネサンス技法のブレンド

 世界最高級のヴォーカル・グループのヒリヤード・アンサンブルの最新盤。イギリスの現代作曲家ロジャー・マーシュによる委嘱作品「Il Cor Tristo」は、ダンテの古典長編叙事詩「神曲」 - 「地獄」をモチーフとした作品。そしてベルナルド・ピサーノとアルカデルトの16 世紀のペトラルカをカップリングしています。
 「古楽」と「モダン」の間を自在に遷移する彼らの透き通るハーモニーが、壮大な絵巻物を美しく提示していきます。
 ダンテの言葉を明確に伝えるために、ヒリヤード・アンサンブルのメンバーたちは時間をかけて曲と順番を考え、現代に生きる聴き手の心に響くアルバムを作り上げました。
 来年2014年に40周年を迎えたヒリヤード・アンサンブルですが、残念ながら2014年末をもって解散する事が決まったようです。このアルバムも、彼らの最終点への特別なプログラミングだったのでしょう。

 【録音】2012年11月, オーストリア、ザンクト・ゲロルト修道院

9481 1106
\2800→\1990
ヒリヤード・アンサンブル/
  1400 - 1500年代のキャロル集《Transeamus》

 ① 作者不詳:カンタベリーの宝トマスさま,
 ② 作者不詳:聖トマスを讃えよう,
 ③ 作者不詳:教皇のラッパ,
 ④ ジョン・プルマー:アンナの母親,
 ⑤ 作者不詳:ラリー私は見た,
 ⑥ ジョン・プルマー:あなたの愛する方は,
 ⑦ 作者不詳:そのようなバラはない,
 ⑧ ワルター・ランビ:天の星,
 ⑨ 作者不詳:ヨセフよ、怪しむことはない,
 ⑩ 作者不詳:自然はいかにして,
 ⑪ ウィリアム・コーニッシュ:アヴェ・マリア、神の母,
 ⑫ 作者不詳:ああ、私のかわいい息子,
 ⑬ 作者不詳:グレースの聖母,
 ⑭ シーリンガム:ああ、紳士イエス
ヒリヤード・アンサンブル
[デイヴィッド・ジェイムズ(C-T),
ロジャー・カヴィー=クランプ(T),
スティーヴン・ハロルド(T),
ゴードン・ジョーンズ(Br)]

 美しすぎる1400 - 1500年代のキャロル
 今年2014年末で解散することとなった「ヒリヤード・アンサンブル」による、1400 - 1500年代のキャロル集。
 キャロルの主題は通常、クリスマス、聖母マリアと聖人です。このアルバムに収録されているキャロルは、神聖な礼拝のためのラテン語または英語による作品です。部分的に舞曲形式が使われており、入場のときに使用されたことも考えられています。
 一部のテキストには賛歌だけでなく歴史的、政治的な内容も含まれていますが、そこに響くポリフォニーと甘いハーモニーは、常に至高の美しさを保っています。
 彼らならではの透明感あふれる音楽は、このジャンルにおける美の極致といって過言ではありません。
 彼らがECMに残した大半の録音は、オーストリアのザンクト・ゲロルト修道院で録られたもので、最高の響きが聴き手の心を震わせます。

【録音】2012年11月, オーストリア、プロプスタイ、ザンクト・ゲロルト修道院

9481 1369
\2800→\1990
トマス・ツェートマイアー弾きふり
  《シューマン:ヴァイオリン協奏曲、交響曲第1番》
  シューマン:
   1) ヴァイオリン協奏曲 ニ短調WoO 23,
   2) 交響曲第1番 変ロ長調Op.38「春」,
   3) 幻想曲 ハ長調Op.131
トマス・ツェートマイアー(指揮&ヴァイオリン),
パリ室内管弦楽団、

 ツェートマイアーの弾きぶりによるシューマン!
 シューマンの晩年の名作である「ヴァイオリン協奏曲」。最近注目を集めるようになり、演奏される機会も増えていますが、1853年に書かれたこの作品は事情があってシューマンの死後80年間もの長きに渡って忘れ去られていました。
 当時の大ヴァイオリニスト、ヨーゼフ・ヨアヒムの要請で書かれた作品ですが、ヨアヒムはこの曲を演奏することはなく、クララ・シューマンも「この曲は決して演奏してはならない」と言っていたといいます。理由は不明ですが、確かにこの曲には、この世を離れつつある魂の逡巡が感じられ、演奏を躊躇わせる何かがあるのかも知れません。
 ツェートマイアーは、この曲に「交響曲第1番」(スコアの出版は1853年)と「ヴァイオリンのための幻想曲」を組み合わせることで、晩年のシューマン作品の複雑さと幽玄さを見事に描き出しています。

 《録音》2014年2月, パリ、シャンゼリゼ劇場


9481 0675
\2800→\1990
P.ヤルヴィ/
 スヴェン・トゥール:交響曲第7番&ピアノ協奏曲

  エリッキ=スヴェン・トゥール(1959 - ):
   ① ピアノ協奏曲 (2006)
   ② 交響曲第7番 (2009)
パーヴォ・ヤルヴィ(指揮),
ラウラ・ミッコラ(P:①)
フランクフルト放送交響楽団,
北ドイツ放送合唱団(②)

 プログレ感覚の前衛的で壮大な響き
 エストニアを代表する作曲家の一人であるエリッキ=スヴェン・トゥールの作品集。タリン音楽学校でフルートとパーカッションを学んだ後、タリン音楽アカデミーでヤーン・ラーツから作曲を学んでいます。
 同じ時期にロック・グループを率いて活動し、エストニアの人気バンドの一つになったことも特筆すべき点でしょう。
 やがて彼は作曲に専念し、数多くの作品を世に送り出します。若い頃に傾倒したプログレ・ロックの雰囲気を残しながらも、バリバリの前衛の響きを有する彼の音楽は世界中で幅広い人気を博しており、ここで指揮をしているパーヴォ・ヤルヴィもこの魅力にとりつかれている一人として知られています。
 第5番の交響曲ではエレキ・ギターまでをも駆使していましたが、今回の第7番は「ダライ・ラマ14世に捧げる」との副題の通り、合唱を用いた荘厳なもの。トゥールの多彩な作風も窺い知ることができる話題作です。

9481 0963
\2800→\1990
ランクホールン/ケイト・ムーア:《Dances and Canons》
 ケイト・ムーア:
  ① Spin Bird, ② Stories For Ocean Shells,
  ③ The Body Is An Ear, ④ Canon, ⑤ Zomer,
  ⑥ Joy,⑦ Sensitive Spot, ⑧ Spin Bird
サスキア・ランクホールン(P)

 独自のパルス・パターンによる作品
 作曲家ケイト・ムーア、そしてピアニスト、ランクホールンの両者にとってのECMレーベルへのデビューとなるこのアルバム。
 ムーアは1979年にイギリス生まれ、ルイ・アンドリーセンに師事し、現代はオランダに住んでいます。彼女の音楽は独自のパルス・パターンを持ち、渦巻く音は自然の情景を想起させる想像力豊かなものです。
 ピアニストのラルクホールンとムーアはハーグ王立音楽大学で出会いました。ラルクホールンが新しい音楽グループ「アンサンブル・クラン」を設立した際、最初にプログラムに組み込んだ作曲家がムーアだったということで、それ以来ムーアの音楽を献身的に演奏し、コンサート、ダンス、演劇、映画、イラストレーションなど様々な分野でコラボレーションしているという間柄です。
 このアルバムには、ピアノソロのための作品や、アンサンブルのための作品からの編曲版が収録され、点描、さざなみの音や、ハチドリの羽音を思わせる音が見事に捉えられています。

【録音】2013年4月, ルガーノ・スイス放送局オーディトリオ

9481 1592
\2800→\1990
ヌエボ・タンゴの影響を受け、独自のスタイルを作り上げる
 《ディノ・サルーシ:Imagenes - ピアノのための作品集》

ディノ・サルーシ(1935-):
 1) Imagenes, 2) Los Recuerdos,
 3) Montanas, 4) Romance, 5) La Casa 13,
 6) Claveles, 7) Moto Perpetuo, 8) Media Noche,
 9) Vals Para Verenna, 10) Donde Naci
オラシオ・ラバンデラ(ピアノ)

 ヌエボ・タンゴの影響を受けた独自のスタイル
 アストル・ピアソラが築いたヌエボ・タンゴの影響を受け、独自のスタイルを作り上げるディノ・サルーシ。現在の彼はバンドネオン奏者として有名ですが、以前は鍵盤楽器のための作品を作曲し、即興的にストリートミュージシャンとして演奏していました。
 ここに収録された作品も、1960年から2002年の間に、サルタ、ブエノスアイレス、シュトゥットガルトなどで作曲され演奏されてきものです。今年5月30日に誕生日を迎えるサルーシの80歳を記念するリリースとなります。
 オラシオ・ラバンデラはブーレーズやシュトックハウゼンらと共に、古典音楽と現代音楽について研究をおこなったピアニストで、サルーシ作品の多様性あるキュビズムを見事に再現しています。

  【録音】2013年10月, オスロ、レインボー・スタジオ(デジタル:セッション)


9481 1052
\2800→\1990
《Cantante E Tranquillo - 歌うように、そして静かに》
 1.ベートーヴェン(1770-1827):弦楽四重奏曲第16番へ長調Op.135より
  第3楽章「Cantante e tranquillo」/
 2.リゲティ(1923-2006):弦楽四重奏曲第2番より第5楽章/
 3.J.S.バッハ(1685-1750):フーガの技法 BWV1080よりコントラプンクトゥス1/
 4.クルターク(1926-):彼方より5/
 5.シュニトケ(1934-1998):ピアノ五重奏曲より第5楽章/
 6.クナイフェル(1943-):In Air Clear And Unseen-第2番「秋のゆうベに」/
 7.J.S.バッハ:フーガの技法 BWV1080よりコントラプンクトゥス14/
 8.クルターク:エンドレ・セルヴァンスキを追悼してOp.28よりArioso Interrotto/
 9.ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第13番変ロ長調Op.130より第5楽章Cavatina/
 10 .クルターク:Flowers We Areよりミヤコへ/
 11.クルターク:バッハへのオマージュ/
 12.クルターク:リガトゥーラY/
 13.クルターク:リガトゥーラ - フランセス=マリーへのメッセージ/
 14.ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第16番へ長調Op.135より第3楽章 Lento assai
ケラー四重奏団、
アレクセイ・リュビーモフ(ピアノ:5)
 バッハからクルタークへ至る時間とケラー四重奏団の歴史を辿って
 ブダペスト祝祭管弦楽団のコンサートマスターを務めていたアンドラーシュ・ケラーを中心に、リスト音楽院のメンバーたちによって1987年に結成され、古典派から現代曲に至る幅広いレパートリーでみずみずしい演奏を繰り広げるケラー四重奏団。
 ECMからもバッハからリゲティ、クルターク、シュニトケ他、数々の名盤をリリースし、高い評価を得ています。
 このアルバムではECMの創設者マンフレート・アイヒャーが彼らと共にカルテットの20年の歴史をたどりつつ、現代と過去の作曲家と作品を対比・検証しています。バッハからクルターク、そしてその間に横たわる時間に生まれた作品の緩徐楽章を素材に、過去の録音と最新録音を織り交ぜ、一つの作品として編み上げていきます。
 アルバム・タイトルの「Cantante e tranquillo」はベートーヴェンの弦楽四重奏曲第16番、第3楽章に付されたもの。「歌うように、そして静かに」という意味で、彼らの音楽性にぴったり寄り添った言葉と言えるでしょう。
 【録音】2012年11月…1.4.9-14/2011年10月…2/1997年5月…3.7/2000年6月…5/2000年10月…6/1995年11月…8


94811555
\2800→\1990
時代を超えたリュート歌曲集
 《Amores Pasados》

 1-3) ジョン・ポール・ジョーンズ:
  Amores Pasados(3つのスペイン語による詩),
 4) ピーター・ウォーロック:Sleep,
 5) トマス・キャンピオン:Follow thy fair sun,
 6) トマス・キャンピオン:Oft have I sighed,
 7) ピックフォース:In nomine 1,
 8) トマス・キャンピオン:The cypress curtain of the night,
 9) トマス・キャンピオン(トニー・バンクス編):Follow thy fair sun,
 10) アーネスト・ジョン・モーラン:Oh Fair enough are sky and plain,
 11) トマス・キャンピオン(トニー・バンクス編):The cypress curtain of the night,
 12) ピックフォース:In nomine 2,
 13) スティング:Bury me deep in the greenwood
ジョン・ポッター(歌),
アンナ・マリア・フリーマン(歌, ハルダンゲル・フィドル),
アリエル・アブラオヴィチ(リュート),
ヤコブ・ヘリングマン(リュート),

 新旧のジャンルを超えた作曲家による新リュート歌曲集
 ヒリヤード・アンサンブルのメンバー、ジョン・ポッターによる、新感覚のアルバム。
 17世紀のキャンピオンのオリジナル作品、20世紀初頭のイギリス作曲家ウォーロックやモーランの作品のトランスクリプション。そしてロック・ミュージシャンの曲をリュート歌曲として演奏しています。
 レッド・ツェッペリンのベーシスト、ジョン・ポール・ジョーンズによる3つスペイン語による詩「Amores Pasados」、ジェネシスのキーボーディスト、トニー・バンクスはキャンピオンの歌を編曲。スティングもこのアルバムのために曲を提供しています。
 それらの曲を2台のリュートを伴奏に編み上げ、ECMレーベルらしいニュー・サウンドが堪能できるフレッシュな一枚です。

  【録音】2014年11月, オスロ、レインボウ・スタジオ(デジタル:セッション)


9481 0894
\2800→\1990
デュオ・ガッツァーナ/シュニトケ、プーランク、ウォルトン、他
 ①シュニトケ:古風な組曲(1972)
 ②プーランク:ヴァイオリンとチェロのためのソナタ
 ③シルヴェストロフ:J.S.Bに捧ぐ(2009)
 ④ウォルトン:ヴァイオリンとチェロのためのトッカータ
 ⑤ダッラピッコラ:ヴァイオリンと
    ピアノのためのタルティニアーナ第2
デュオ・ガッツァーナ
[ナターシャ・ガッツァーナ(Vn),
ラファエラ・ガッツァーナ(P)]

近現代音楽の表現形式を対比した演奏

 【録音】2013年6月, ルガノ、RSIオーディトリウム

  ローマ近郊生まれの姉妹ナターシャ&ラファエラ・ガッツァーナは、それぞれP・アモイヤル、B・カニーノに学びました。
 ロマン派の音楽も演奏していますが、彼女らは近現代音楽を深いヒューマニズムに満ちた独特な解釈で演奏し、高い評価を得ています。
 彼女らのECM録音2枚目となる当盤でも、近現代の作品が選ばれ、各作品から20世紀から21世紀へと受け継がれる音楽の時代や地理的な違いによる類似点と相違点を探り出していきます。




9481 1788
\2800→\1990
まだまだ天才がいる
 ミランダ・クックソン
《バルトーク, シュニトケ, ルトスワフスキ:ピアノとヴァイオリンのための作品集》

 1) バルトーク:ヴァイオリンソナタ第2番Sz.76,
 2) シュニトケ:ヴァイオリンソナタ第2番「ソナタ風」,
 3) ルトスワフスキ:ヴァイオリンとピアノのためのパルティータ
ミランダ・クックソン(ヴァイオリン),
ブレア・マクミラン(ピアノ),

 横溢する独特なトーンと暗く深いハーモニーを描き出した新解釈
 ニューヨーク・タイムズ紙で「紛れもない音楽性」、グラモフォン誌では「侮れないアーティスト」と絶賛されたヴァイオリニスト、ミランダ・クックソンは、オーストラリアで生まれアメリカで学び、現在はソリスト、室内楽の双方で優れたパフォーマンスを行う若手。

 これまでにも何枚かのアルバムをリリースしていますが、ルイジ・ノーノやクセナキス、またエレクトロニクスを多用した20世紀の作品がほとんどで、その研ぎ澄まされた感性は他に類をみないほどの独特なものであることも知られています。

 このECMへのデビュー盤もやはり20世紀の作品集で、彼女はアルバムを制作する際、アイヒャー(ECMレコードの創設者)と議論を交わし、彼女が「強く惹かれた」というスラブとロシア作品を選び、ここに横溢する独特なトーンと暗く深いハーモニーを描き出すことに成功しています。

 ピアニストのマクミランも中世、ルネサンスから現代までの幅広いレパートリーを持ち、室内楽奏者としても広く活動している俊英。息詰まるアンサンブルが展開されています。

 【録音】2015年1月, スイス, ルガーノ、Auditorio Stelio Molo, RSI(デジタル:セッション)

 


バッハの無伴奏、聴いてみましょう。
https://youtu.be/Chs6LxlOU78

素人撮影ですがすごさは伝わってきます。なんか骨格が違う。


クセナキスもいってみましょう。
https://youtu.be/6Sb_pP1qToc



9476 3629
\2800→\1990
ピーター=アンソニー・トーニ:預言者エレミアの哀歌
(バス・クラリネットと合唱のための協奏曲:2007)

 I Quomodo Sedet Sola Civitas
 How doth the city sit solitary
 II Quomodo Dominus Filiam Sion Obtexit
 How hath the lord covered with obscurity the daughter of zion
 III Silentio
 Silence
 IV Quomodo Obscuratum Est Aurum
 How is the gold become dim
 V Recordare, Domine
 Remember, o Lord
ジェフ・ライリー(バス・クラリネット) 
エルマー・イーゼラー・シンガーズ
指揮:リディア・アダムス

 旧約聖書『エレミアの哀歌』は、予言者エレミアがBC586年の新バビロニアによるエルサレム炎上と、それに続くイスラエル人のバビロニア俘囚を悲しんで綴った歌として、その名が冠されています。古今の作曲家が多くの音楽を捧げてきたこの歌ですが、当盤に収録してあるのは、カナダの気鋭の作曲家ピーター=アンソニー・トーニが書いたバス・クラリネットと合唱のための協奏曲。豊かな即興、壮大な合唱、そしてジャズや現代音楽の要素もふんだんに織り込んだ作品は、炎のようにエネルギッシュなクラリネットと合唱の掛け合いによって、高らかに天へと舞い上がります。

録音:2008年10月27 - 28日 ハリファックス、カナダ <デジタル録音> 新録音

 9476 3827
\2800→\1990
ツェートマイヤー&キリウス/マント・アンド・マドリガルズ
 1.ライナー・キリウス:オ・ミン・フラスカン・フリオラ
 2.ジャチント・シェルシ:マント
 3.ハインツ・ホリガー:3つのスケッチ
 4.バルトーク:2台のヴァイオリンのための二重奏曲
 5.スカルコッタス:ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲
 6.ピーター・マックスウェル・デイヴィス:ミッドハウス・エア
 7.マルティヌー:3つのマドリガル
 8.ヨハンネス・ニード:ツガベ
トーマス・ツェートマイヤー(ヴァイオリン) 
ルース・キリウス(ヴィオラ)

天才夫妻デュオによる多彩な現代音楽旅行アルバム

録音:2009年6月29 - 30日 DRSラジオスタジオ、チューリヒ

 公私共にパートナーであるツェートマイヤーとキリウスの天才夫妻デュオによる多彩な現代音楽旅行アルバム。マンハイムで行われたECM40周年記念フェスティヴァルにおいて、彼らが披露した多彩なレパートリーの中核を選りすぐったラインナップで、評論筋からも高い評価を得た折り紙つきの1枚です。シェルシの神秘的な《マント》、バルトークの初期傑作の一つとして名高い《2台のヴァイオリンのための二重奏曲》、シェーンベルクの弟子であるギリシア人作曲家スカルコッタス、マルティヌーの遊び心に満ちた《3つのマドリガル》、そしてハインツ・ホリガーがツェートマイヤーとキリウスに捧げた《3つのスケッチ》など、現代音楽ファン必聴の聴きどころが満載です!


9476 4426
\2800→\1990
現代人の心をえぐり出し、安らぎを求めることを表現した新音楽
 ロザムンデ弦楽四重奏団&ヒリヤード・アンサンブル

  ボリス・ヨッフェ:《Songs of Songs》
ロザムンデ弦楽四重奏団
ヒリヤード・アンサンブル

 ボリス・ヨッフェは1968年サンクトペテルブルグ生れの作曲家。彼はドイツ音楽、ロシア文学、極東哲学を融合した美しい音楽を作曲し、ヴォルフガング・リームも絶賛する作曲家です。この作品は聖書の言葉を描写したもので、マショー、パレストリーナ、ラッソス、ショスタコーヴィチ、そして2つのクァルテットどうしの融合を調和させたものです。それは現代人の心の悩みを鋭くえぐったような痛さを感じますが、その後安らぎを感じてくることでしょう。

録音:2009年11月26 - 28日、聖ゲロルド司教座教会、オーストリア(デジタル:セッション)


9476 4585
\2800→\1990
ヴァーリョン/ベルク、ヤナーチェク&リスト
 ベルク:『ピアノ・ソナタOp.1』
 ヤナーチェク:『4つの小品「霧の中で」』
 リスト:『ピアノ・ソナタ ロ短調』
デーネシュ・ヴァーリョン(P)

 リストの作品がもつ斬新なアイデアの拡張子が繋ぐ3作品
録音:2011年4月27 - 28日、ルガーノ・スイス・イタリア語放送 [デジタル:セッション]

 ベルクの作品は、シェーンベルク下で修業時代の末期を飾るにふさわしく、2つの主題がテンポの違いによって対照化され、からみあってクライマックスをなしており、濃厚な後期ロマン派的表情を醸し出しています。ヤナーチェクの作品は、60歳を目の前にプラハの音楽界に認められず、ブルノで不安にさいなまれていた時代のもので、全曲を通して表題のように暗い色調で、当時の作曲者の精神状態を反映したものといわれています。ハンガリーのピアニスト、デーネシュ・ヴァーリョンは「私はリストの音楽からのエコーをベルクとヤナーチェクの作品の中に感じますが、リストの作品が持つ斬新さを、さらに後の作曲家たちの作品にも見出すことができます」と語っているように、ベルクとヤナーチェクとカプリングする事によって、リスト作品の中に潜む斬新性を抉り出しています。


9476 6948
\2800→\1990
アンブローズ・フィールド:
 ギヨーム・デュファイ の声楽作品の断片に基づく作品集

  私の気高くも美しい人よ/私は嘆く/
  ビーイング・デュファイ/お願いです/
  プルエスク・ケルク・ショーズ/
  サンクトゥス/ラ・ドルチェ・ヴィスタ
ジョン・ポッター(テノール)
アンブローズ・フィールド(シンセサイザー)

 ルネサンスと現代の音楽を結ぶ新プロジェクトの始まりを告げる1枚。現代を代表するデジタル音楽作曲家&演奏家であるA.フィールドが、ルネサンス期の巨匠デュファイの声楽作品の断片に、電子音で多彩なアレンジを施した伴奏に乗せて、ヒリヤード・アンサンブルの元テノール・J.ポッターが、持ち前の伸びやかな美声で、繊細かつ豊かに歌い上げます。古楽ファンにとどまらず、幅広い音楽ファンを魅了するアルバムです。

録音:2007年 イギリス、ビショップソープ

9476 6994
\2800→\1990
シュニトケ:交響曲第9番 (1997/2006)
  (アレクサンデル・ラスカトフによる手稿の再編)
ラスカトフ:ヌンク・ディミティス
   - アルフレート・シュニトケの追憶に
エレナ・ヴァシリエヴァ(メゾ・ソプラノ)
ヒリヤード・アンサンブル 
ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:デニス・ラッセル・デイヴィス

 シュニトケ未完の遺作となった《交響曲第9番》の待望の世界初録音。
逆境に置かれた人間精神の勝利を描いた作品で、全身的な感動と美に溢れています。作曲当時、寝たきりだった彼の精神は依然として冴え渡っていました。そして彼の死後、夫人の依頼でラスカトフが53枚の遺稿に補筆したのが本作です。また、当盤には補筆者の《ヌンク・ディミティス - アルフレート・シュニトケの追憶に》がエピローグ的に収録されています。

録音:2008年1月7 - 9日 ドレスデン ルーカス教会

9476 3225
\2800→\1990
1.クララ・シューマン:
  3つのロマンスOp.22(チェロとピアノのための)
2.ハインツ・ホリガー:ロマンセンドレス
3.同 :暁の歌(R・シューマンのOp.133とF・ヘルダーリンに基づく)
クリストフ・リヒター(チェロ)
デーネシュ・ヴァールヨン(ピアノ) 
シュトゥットガルト放送声楽アンサンブル
シュトゥットガルト放送交響楽団 
指揮&ピアノ:ハインツ・ホリガー他

 スイス生まれのハインツ・ホリガーは、世界的オーボエ奏者としての活躍があまりにも有名ですが、指揮活動も積極的に行っており、作曲家としても、師のヴェレシュやブーレーズの影響下で、優れた作品を数多く書いています。ホリガーの自作自演集にあたる当盤には、そんな彼の作曲や指揮の才能が詰まっています。ホリガーの作品に大きな影響を与えたフリードリヒ・ヘルダリンとローベルト・ヴァルザーはローベルト・シューマンとは精神的に兄弟のような存在で、このアルバムにR.シューマン自身の作品は収録されていませんが、シューマンこそがこのアルバム・コンセプトの核となっています。冒頭には、シューマンの妻クララが書いたデュオを収め、ホリガーによるロマンス、そして3曲目にはシューマンとヘルダーリンの曲に基づいてホリガーが作曲した「暁の歌」を収録。ロマン派の作品と思索を刺激する現代作品を並置して、2つの時代の作品に新たな光を当てる魅力的なアルバム。

録音:2007年7月17 - 18日 ジンデルフィンゲン シュタットハレ(3) 2008年2月2 - 3日 ルガーノ RTSIスタジオ(1&2) 

9476 6188
\2800→\1990
ハイドン:
 交響曲第39番&45番「告別」
ユン・イサン:
 室内交響曲Ⅰ
ミュンヘン室内管弦楽団 
指揮:アレクサンダー・リープライヒ


 1950年に設立され、ほぼ30年間、H・シュタードルマイヤーが率いてきたこの楽団は、常に革新的なプログラミングと斬新なコンサートで聴衆を魅了してきました。1996年に名ヴァイオリニスト、クリストフ・ポッペンが引き継いだが、このリープライヒが2006/07年もシーズンから首席指揮者・芸術監督に就任した。1968年レーゲンスブルクで生まれた彼は、96年からエト・デ・ワールトの助手を務め、その翌年彼の代役としてアムステルダム・コンセルトヘボウを振り大絶賛されました。アバドやギーレンからも芸術的な薫陶を受け、自らも合唱団を設立し指揮をするなど目覚しい活動を行なっている現在最も注目を浴びている若手指揮者の一人。このアルバムはECMレーベルへのミュンヘン室内管弦楽団の8枚目の作品となる。いままでに、ハルトマン、グバイドゥーリナ、バッハ/ウェーベルン(リチェルカーレ)、マンスーリアン、ガイ、シェルシ、シルヴェストロフと録音してきた彼らですが、今回は「さようなら」と題されたハイドンとユン・イサンの交響曲集です。ハイドンの初期の作品の中でもとりわけ魅力的な「告別」と、リープライヒが自ら北朝鮮を訪れた際に作曲家とその家族に会ったという思い入れのあるユン・イサンの交響曲を並べることで、若き指揮者の意欲が見えてはこないでしょうか?

録音:2007年5月 ミュンヘン




94764633
\2,800→\1990
現代的な解釈による中世預言者の音楽
 ヒルデガルト・フォン・ビンゲン

典礼劇『オルド・ヴィルトゥトゥム』~諸徳目の秩序(Ordo virtutum)
 1.Patriarchae Et Prophetae,
 2.Patriarchae Et Prophetae,
 3.Querela Animarum In Carne Positarum,
 4.Felix Anima, 5.Felix Anima,
 6.Sed Gravata Anima Conqueritur,
 7.Anima Illa, 8.Scientia Dei Ad Animam Illam,
 9.Infelix Anima, 10.Scientia Dei, 11.Anima Illa.
 12.Strepitus Diabolo Ad Animam Illam,
 13.Diabolus, 14.Humilitas, 15.Humilitas, 16.Humilitas,
 17.Caritas, 18.Timor Dei, 19.Diabolus, 20.Obedientia,
 21.Fides, 22.Spes, 23.Castitas, 24.Innocentia,
 25.Contemptus Mundi, 26.Amor Caelestis, 27.Disciplina,
 28.Verecundia, 29.Misericordia, 30.Victoria, 31.Discretio,
 32.Patientia, 33.Humilitas,
 34.Querela Animarum Paenitentis,
 35.Anima Illa, 36.Anima Illa, 37.Paenitens Anima Ad Virtutes,
 38.Anima Illa, 39.Humilitas, 40.Humilitas, 41.Diabolus,
 42.Paenitens Anima, 43.Anima Illa, 44.Humilitas Ad Victoriam,
 45.Victoria Ad Virtutes, 46.Humilitas, 47.Victoria,
 48.Castitas, 49.Diabolus, 50.Castitas, 51.Epilog
アンサンブル・ベルカント
[Andrea Baader(Sp),
Martina Scharstein(Sp),
Selina Drews(Sp),
Edith Murasov(Ms),
Dietburg Spohr(Ms) ],
Benjamin Cromme &
Lilith Reid(シュプレッヒシュティンメ)
【録音】2010年10月20~22日、フランクフルト、フェステブルク教会(デジタル:セッション)




9476 4641
\2,800→\1990
ホロウェイ/カステッロ&フォンタナ~ソナタ集
 ダリオ・カステッロ(~~1630~)
  『現代的なソナタ・コンチェルターテ第1巻』より
   「ソナタ第7番」「ソナタ第8番」
  『現代的なソナタ・コンチェルターテ第2巻』より
   「ソナタ第1番」「ソナタ第7番」「ソナタ第2番」「ソナタ第8番」
 ジョヴァンニ・バッティスタ・フォンタナ(1589~1630~)
   「ソナタ第2番」「ソナタ第9番」「ソナタ第3番」「ソナタ第10番」
   「ソナタ第5番」「ソナタ第12番」「ソナタ第6番」
ジョン・ホロウェイ(バロック・ヴァイオリン)
ジェーン・ガウアー(ドゥルシアン)
ラース・ウルリク・モルテンセン(チェンバロ)

 見事な呼吸によるアンサンブルによる極上の響き
 ヴェネツィアで管楽器奏者として活躍したこと以外ほとんど知られていない作曲家カステッロ。1621年と1629年にそれぞれ出版された「現代的なソナタ・コンチェルターテ」は、初期のソナタの実態を知る上で重要な作品です。これらは通奏低音付の1~4声のための曲集で、ここに収録されたソナタはそのうち1~2声のもの。
 ホロウェイの限りなく美しいバロック・ヴァイオリン。バロック・ファゴットの前身であるドゥルシアンで、これらの重要な作品の美しい主旋律をまるでバリトン歌手のように歌うジェーン・ガウアー。コンチェルト・コペンハーゲンの音楽監督としても活躍するモンテルセンの通奏低音は、感情的というよりは主旋律楽器に寄り添うように、繊細な和音を効果的に付け足すことで、美しい響きの空間を作り出すことに成功しています。

 [録音] 2008年6月15~17日, ザンクト・ゲロルト修道院、オーストリア (デジタル:セッション)

9476 4501
\2,800→\1990
ガース・ノックス/『サルタレッロ』
 1:『Black Brittany(ヴィオラ・ダモーレとチェロのための)』
  (原曲:民謡/「Black is the Colour」&Johnny Cunningham/「Leaving Brittany」)
 2:『パーセル:束の間の音楽』
  (ヴィオラ・ダモーレとチェロのための編曲版)
 3:『ヴィヴァルディ:ヴィオラ・ダモーレ協奏曲ニ短調RV.393』
  (ヴィオラ・ダモーレとチェロのための編曲版)
 4:『ガース・ノックス:Fuga libre(ヴィオラ・ソロのための)』
 5:『Ave, generosa ~Complainte ‘Tels rit au main au soir pleure’
  (フィドルとパーッカションのための)』
  (原曲:ヒルデガルト:フォン・ビンゲンとギョーム・ド・マショーの作品より)
 6:『カイヤ・サーリアホ:Vent Nocturne
  (ヴィオラとエレクトロニクスのための)』
 7:『3つの舞曲(フィドルとパーッカションのための)』
  (原曲:14世紀の作者不詳の作品による)
 8:『Pipe, harp and fiddle(フィドルとパーッカションのための)』
  (原曲:民謡「Port na bP~cai」
   「Chanter’s Song」「Star of the County Down」による)
ガース・ノックス (ヴィオラ, ヴィオラ・ダモーレ, 中世フィドル, 編曲)
アニエス・ヴェスターマン (チェロ)
シルヴァン・ルメートル (パーカッション)

 現代的斬新なるオリジナリティあふれるプログラム
 アルディッティ弦楽四重奏団のヴィオラ奏者として活躍し、ブーレーズ率いる現代音楽集団アンサンブル・アンテルコンタンポランにも参加していたガース・ノックス。このアルバムは、彼がひく18世紀初頭に活躍したヴィオラ・ダモーレとヴィオラ、中世フィドルの弦楽器ソロと、チェロまたはパーカッションのための作品を収録。
 今回は、民謡や中世の舞曲や歌曲、バロック音楽や伝統的なケルトの作品を、彼独自の現代的編曲。そしてサーリアホがガース・ノックスのために献呈した、グリッサンドの多用と呼吸によってエレクトロニック表現された作品も収録され、オリジナリティあふれる斬新なプログラムで驚かせます。
 『私の楽器のそれぞれ~中世のフィドル、ヴィオラ~ダモーレとヴィオラ~のための独自の視点と音の世界をもたらし、それに対応するパートナー(フィドル&パーカッション、ヴィオラ~ダモーレ&チェロと、ヴィオラ&エレクトロニクス)によって現代においてすべてを共有することです。現在までのこれらの作品をこのように現代に蘇らせることで、その固有の性質を破壊することなく、今ここでそれらを探索することなのです』と、ガース・ノックスは語っています。

 [録音] 2009年12月5&6日, ルガーノ・スイス・イタリア語放送オーディトリアム (デジタル:セッション)




94764729
\2,800→\1990
カシュカシャン/
 クルターグ&リゲティ:無伴奏ヴィオラのための作品集

 ① クルターグ(1926-):『サイン、ゲームとメッセージ』より
   (「イン・ノミネ」「ラースロー・ドブサイのための静かな線」
    「ヴェラ・リゲティへの手紙」「緑の森の」「打ったり叩いたり」
    「アンネリーゼ・ニッセン・ジグモンディの想い出に」
    「タマシュ・ブルムの思い出」「ジェルジ・アクセルの思い出」
    「J.H.の歌」「打ったり叩いたり(リプレイ)」
    「カレンツァの舞曲」「ジェルジ・クローの思い出」
    「ジョン・ケージの思い出」「悲しみ」「無窮動」「サイン1」「サイン2」
    「サーリ・ゲルローツィの展覧会に」「半音階の論争」)
 ② リゲティ(1923-2006):『無伴奏ヴィオラのためのソナタ』
キム・カシュカシャン(Va)

 名手カシュカシャンによる、2人の現代音楽のロジックを解析
 クルターグの「サイン、ゲームとメッセージ」は、ほぼ50年前から構想され、彼が現在においても追加し続けている非常に個人的な細密画のようなコレクションといえるでしょう。この曲集は様々な人に触発されて書かれたもので、思慮深く、楽しく、陽気に、穏やかなに、悲しく、生意気で、そしてメランコリックに奏でられていきます。ユーモアや民族的な要素も取り入れられ、人間的な音楽に感じられるでしょう。
 リゲティの「無伴奏ヴィオラのためのソナタ」は、バッハの作品をもとにしながらも、突然の音楽の終結など、強い強度によるシーケンス処理は数学的で実験的。クルターグとリゲティはほぼ同年代のハンガリーの現代作曲家であり、お互いに友人でありライバル的存在でもあったようです。ヴィオラの名手キム・カシュカシャンはこの2人の作品を解析し、特殊奏法や緊迫した表現によって、内面的な部分までをも見事に対比していきます。

 録音:2011年5月, オーストリア、ザンクト・ゲロルト修道院


94764850
\2,800→\1990
ステファノ・スコダニッビオ:《Reinventions》
 ① 『Contrapunctus I (2007)』
  (J.S.バッハ:「フーガの技法」による)
 ② 『Quattro Pezzi Spagnoli (2009)』
  (タレガ, リョベート, アグアド, ソルのギター作品による)
 ③ 『Contrapunctus V (2009)』
   (J.S.バッハ:「フーガの技法」による)
 ④ 『Canzoniere Messicano (2004-2009)』
  (ヒメネス, アラベス, ビルバオ, ベラスケスの作品による)
 ⑤ 『Contrapunctus IV (2008-2009)』
   (J.S.バッハ:「フーガの技法」による)
プロメテオ弦楽四重奏団
[Giulio Rovighi(Vn) ,
Aldo Campagnari(Vn),
Massimo Piva(Va),
Francesco Dillon(Vc)]

 弦楽器の特殊奏法を用いた抽象画
 ステファノ・スコダニッビオ(1956-2012)は、イタリアを代表する作曲家のひとりでもあり、卓越したコントラバス奏者でもありました。
 ノーノ、クセナキス、ケージ、テリー・ライリーなどから影響を受け、楽器の拡張技術を発展させた作曲法で知られています。
 ここには彼の晩年の弦楽四重奏のための作品が収録されています。バッハやラテン系ギター作品などの伝統的音楽を、弦楽特有のレガート、ピチカート、フレーズ、倍音などを用いた特殊奏法によって、様々な色彩とフォルムに刻々と形を変えながら、抽象画的な世界を描いていきます。
 演奏している「プロメテオ弦楽四重奏団」は、プラハの春国際音楽コンクール、ミュンヘンARDコンクールなどで優勝歴をもつ四重奏団で、「圧倒的集中力と安定したテクニックと音楽性」と高い評価を得ています。

【録音】2011年1月, ポッレンツァ、ジュゼッペ・ヴェルディ劇場 [デジタル:セッション]


9476 3098
\2,800→\1990
フリードリッヒ・ツェルハ(1926~):
 チェロ協奏曲 (1989/1996)
フランツ・シュレーカー (1878-1934):
 1楽章の室内交響曲
ハインリヒ・シフ(vc.)
オランダ放送室内管弦楽団 
指揮:ペーター・エトヴェシュ
 
名手ハインリヒ・シフによるツェルハのチェロ協奏曲と、近年ますます評価が高まるシュレーカーの室内交響曲という、いかにもECMらしい選曲が光る1枚。ツェルハと言えば、あのベルクの“ルル”を補筆した作曲家として知られている。1926年生まれの彼はシェーンベルクの12音技法に影響を受けつつも、1958年に「Die Raihe」というアンサンブルを結成し、独自の作風の音楽を作り上げた。彼のチェロ協奏曲は、ベルリン芸術祭の委嘱作品で、ソプラノ・サックスやボンゴなどの打楽器も駆使した極めてエネルギッシュな音楽。もちろんチェロ・パートも極めて機能的に書かれた見事なもの。シュレーカーの室内交響曲は、1916年に作曲された彼唯一の交響曲で、7つの管楽器、11の弦楽器、ティンパニ、ハープ、チェレスタ、ハーモニウムという編成からなる魅惑的な音色を持った音楽。指揮者のエトヴェシュは、改めて語るまでもなく現在、現代音楽の指揮者として最も有名な人の一人。IRCAMやアンサンブル・アンテルコンテンポランとも素晴らしい業績を残している。ECMレーベルにも数多くの録音があり、それはカシュカシアンとの共演であったり、彼自身の作品の録音であったりと、そのどれもが高い評価を受けている。

録音:2003年9月 ヒルヴァーシュム、オランダ


9476 5838
\2,800→\1990
ハイナー・ゲッペルス(1952~):
 シアター・ピース“遠い親戚が暮らす土地”
  ~独唱、合唱、そしてアンサンブルのための
ドイツ室内合唱団
アンサンブル・モデルン
デヴィッド・ベネット(語り)
ゲオルク・ニグル(バリトン)
指揮:フランク・オルー

 1952年生まれのハイナー・ゲッベルスは、70年代に活動をはじめアルフレート・23・ハルトとのデュオや、クリストフ・アンダースらとのバンド『カシーバー』でオルタナティヴ・ミュージックの重要なキー・パーソンとして知られる一方、作曲家として 多くの劇場音楽、映画音楽等を発表している。また、80年代より 「ミュージック・シアター」の制作を手掛け、ハイナー・ミュラー作品の演出で高い評価を得ている。このアルバムは、シアター・ピース“遠い親戚が暮らす土地”のサウンド・トラック・アルバム。「ある期間の全ての場面を描いたオペラ」という副題を持ち、多くの詩人による錯綜したテキストが、語り手、バリトン歌手のソロ、16名の歌手と19人の奏者によるアンサンブルで演奏される。古楽器を使用したルネッサンス様式の音楽から軍楽隊のドラムの攻撃的なサウンドまで幅広い音楽で構成され、終始一貫、聴き手の心をつかみ続けることだろう。

録音:2004年10月 パリ(ライヴ)


9476 5968
\2,800→\1990
ジョン・ポッター/《Night Sessions》~ジョン・ダウランドの世界
 『First descent』『Menino Jesus ~ Lappa』
 『Recercar (Joan Ambrosio Dalza)』『Can vei la lauzeta mover』
 『First triage (Bernart de Ventadorn)』『Man in the moon』
 『Corpus Christi』『Whistling in the dark』『Swart mekerd smethes』
 『Fumeux fume (Solage)』『Hortus ignotus』『Mystery play』
 『I sing of a maiden』『Theoleptus 22』『Second descent』
 『Second triage』『Prelude (Pierre Attaignant)』
ジョン・ポッター(T),
スティーヴン・スタッブス(Lute, G),
ジョン・サーマン(Sax, Cl, Perc),
マヤ・ホンバーガー(Vn),
バリー・ガイ(Cb),
ミロシュ・ヴァレント(Vn, Va)

 古楽とジャズ・サックスとの出会いを実現したダウランドの世界
 古楽とジャズ・サックスとの出会いを実現したダウランドの世界。長年ヒリヤード・アンサンブルのメンバーでもあったジョン・ポッターによる16世紀の作曲家ダウランドの作品を、ECMのジャズ系プレイヤーらと共演したその第2弾となるこのアルバム。作曲者への深い畏敬の念、アカデミックな歴史的考察と開かれた自由な音楽感が見事に息づいています。再生芸術の一つの規範ともいえる演奏といえましょう。

【録音】2001 & 2006年, オーストリア、プロプステイ聖ゲロルト教会(デジタル:セッション)

9476 6180
\2,800→\1990
「沈黙へ向かって~」
 1.沈黙、そして沈黙
 2.J・S・バッハ:
  「ゴルトベルク変奏曲」よりアリア
 3.4つのチェンバロ
 4.全体の半分
 5.J・S・バッハ:
  ソナタ BWV 1018よりヴィヴァーチェ
 6.ドーリアの地平線
 7.J・S・バッハソナタ BWV 1018よりアレグロ
 8.垂直に
 9.最初のグリッサンド
 10.J・S・バッハ:
  ソナタ BWV 1018より前奏曲、アダージョ
 11.鐘
 12.ボンベイ II
 13.J・S・バッハ:ソナタ BWV 1018よりラルゴ
パウル・ギーガー(va.、ヴィオリーノ・ダ・モーレ)
マリー=ルイーズ・デーラー(chmb.)

 録音:2006年10月

 ヴァイオリニスト、作曲家、そして即興演奏の達人であるパウル・ギーガーとハープシコードのマリー=ルイーズ・デーラーによる作品集。もちろんECMレーベルらしく、彼らの作品の中にバッハの作品を挟みこみ、一つの完成されたアルバムを作り出している。この魅力的な作品集は、ギーガーのECMレーベルへの6枚目の録音で、自由な音の広がりを持つ自作と、端正なバッハの作品を配置することにより音楽の多様性を探るもの。ギーガーはスイス生まれのヴァイオリニスト。ベルンで音楽を学ぶ以前は、大道芸人として、音楽を奏しながらアジアを旅していたという変り種。バロック音楽から多様な民族音楽、現代作品、即興、ジャズと広範囲に亘る音楽をレパートリーにしている。ハープシコードのマリー=ルイーズ・デーラーは、今作がECMへの初録音となる。彼女は5歳でハープシコードの勉強を始めた時からギーガーと室内楽を演奏。まさに「ぴったり息のあった」演奏を聴かせる。バロック・ファンにもジャズ好きにもオススメのアルバム


9481 0988
\2,800→\1990
ノスタルジックな響きを持つ不可思議さを体感
 コンスタンティア・グルズィ:
  ピアノと弦楽四重奏のための作品集

 コンスタンティア・グルズィ:
  ① Eine kleine Geschichte
   (2005:独奏ピアノのためのOp.25)/
  ② P-ILION, neun fragmente einer ewigkeit
   (2007: 弦楽四重奏曲第2番Op.33-2)/
  ③ Aiolos Wind
   (2010: 6つのピアノのための小品Op.41)/
  ④ Israel (2004: 弦楽四重奏曲第1番Op.19)/
  ⑤ noch f~rcht’ ich
   (1993: 独奏ピアノのための7つの小品Op.8)/
  ⑥ Vibrato 1
   (2008/2009: ピアノと弦楽四重奏のためのOp.38)/
  ⑦ Klavierst~cke I-V
   (2004: 独奏ピアノのための5つの小品Op.24)/
  ⑧ Vibrato 2
   (2010: ピアノと弦楽四重奏のためのOp.38)
ロレンダ・ラモウ(P),
アンサンブル・コリオリス

 1962年アテネで生まれた女性作曲家コンスタンティア・グルズィのECMデビュー・アルバム。
 初期のピアノ曲1曲以外は全て最近の作品で、ギリシャの民俗音楽と現代音楽との融合を図る彼女の作風の熟成を味わうことができるものです。
 2005年に書かれた独奏ピアノのための「小さな物語」は彼女が南フランスで過ごした休暇中に生まれた作品。自然な呼吸とともに音が飛翔します。
 弦楽四重奏曲第2番は自然がもたらすミニマリズムを捉えた作品。遠いギリシャの森の中で鳴くコオロギの声を想像してみてください。
 「イスラエル」と題された弦楽四重奏曲第1番は人間の顔から触発された音楽であり、友人の誕生日のために書かれた短いピアノ曲をはさんだ、2つのピアノ五重奏曲は、ノスタルジックな響きを持つ不可思議な音楽。4/5拍子をベースにする旋律やミニマル、そして古典的なフレーズが奇妙に入り混じり、独特な世界を作り上げています。民俗楽器を多用することで知られるグルズイですが、ここではオーソドックスな楽器のみで、自らの真価を問うているようです。

 【録音】2012年7月, ミュンヘン、昇天教会
 


94810972
\2,800→\1990
《グスタボ“クチ”レギサモン:El Cuchi Bien Temperado》
グスタボ“クチ”レギサモン(1917-2000):
 『El Cuchi Bien Temperado』(パブロ・マルケスによるギター編)
  1)Coplas des Tata Dios (vidala-baguala),
  2)Zamba del carnaval (zamba),
  3)La cantora de Yala (zamba)
  4)Chacarera del expediente (chacarera),
  5)Chaya de la albahaca (vidala chayera),
  6)Zamba de Lozano (zamba). 7)El silbador (zamba),
  8)De solo estar (bailecito),
  9)Chacarera del holgado (chacarera trunca),
  10)Carnavalito del Duende (carnavalito),
 11)Zamba para la Viuda (zamba), 12)Zamba soltera (zamba),
 13)Corazonando (chacarera trunca),
 14)Zamba del panuelo (zamba),
 15)Chilena del solteron (cueca),
 16)Maturana (zamba),
 17)Cancion del que no hace nada (vidala)
パブロ・マルケス(ギター) 

 アルゼンチンを代表する斬新な作品
 アルゼンチン音楽の発展に貢献し、今でも多くのアルゼンチン・ミュージシャンたちに尊敬されているサルタ生まれの作詞、作曲家グスタボ“クチ”レギサモンの音楽を、1967年生まれのギタリスト、パブロ・マルケスがギターのためにアレンジしたという興味深い1枚。
 伝統の舞曲に新たな試みとアイデアを取り入れ、曲によってはシェーンベルクに触発されたという12音技法を使うなど、斬新なデギサモンの音楽。これらをマルケスがアレンジする際には、偉大なるバッハの平均律クラヴィーア曲集を参考にし、全ての曲に違った調性を施すことで、ギター奏法にも新たなる道を開くことを心がけたというユニークなものでもあります。

【録音】 2012年5月23-25日、ルガーノ Auditorio Radiotelevisione svizzera
 

9476 6767
\2,800→\1990
アレクサンドル・クナイフェル:Blazhenstva
 ラメント (1967 rev. 1987/for cello solo)
 Blazhenstva(1996/for soloists,orchestra and choir)
イヴァン・モニゲッティ(Pf Vc Cod)
タチアナ・メレンティエワ(S)
ピョートル・ミグノフ(B)
レゲ・アルティス合唱団 
エルミタージュ美術館オーケストラ
指揮:サウリュス・ゾンデツキス

 クナイフェルは旧ソ連反体制作曲家の大物のひとり。ケージやフェルドマンなどの影響から、ゆっくりで静かな長めの音楽を数多く残しています。当盤には、ソロ・チェロのために書かれた《ラメント》と、ソプラノ、バス、オーケストラ、合唱によって演奏される《Blazhenstva》を収録。祈りのような静かな調べに心を委ねて、癒しのひとときをお過ごしください。

録音:2006年3月 聖キャサリン・ルセラン教会 <デジタル録音> 

9476 6389
\2,800→\1990
ヘレナ・トゥルヴェ:Lijnen NYYDアンサンブル/
指揮:オラリ・エルツ
アリアンネ・サヴァール(Voice)
ストックホルム・サクソフォン四重奏団
エマニュエル・オルフィー・ゴーベール、ミケル・ピースク(Fl)
シレジアン弦楽四重奏団

 エストニアの異色作曲家トゥルヴェがECM初登場!ヘレナ・トゥルヴェ(1972~)は、エストニア出身の若い作曲家。エストニア音楽アカデミーでエリケ=スヴェン・トゥールに学んだ後、パリ高等音楽院でJ.シャルパンティエの作曲クラスで研鑽を積んでいる。トゥルヴェは、実験的な要素の強い作品や幻想的な作品を作曲しており、世界各地の現代音楽祭で大きな注目を浴びている。今回の作品集がECMに初登場となる。

録音:1997年11月、2001年8月、2004年4月、2006年3月、5月、6月



9481 1160
\2,800→\1990
トリオ・メディイーヴァル アクイロニス
 1) Vespers reponsory(14世紀アイスランド),
 2) Ama(アンダーシュ・ヤーミン),
 3) Ave rex angelorum(15世紀イギリスのキャロル),
 4) Ecce quod natura mutat sua jura(15世紀イギリスのキャロル),
 5) Ave maris stella(アンドリュー・スミス),
 6) Vespers antiphon and psalm I,II,III(14世紀アイスランド),
 7) Ioseph fili David(アンドリュー・スミス),
 8) Ave regina caelorum (アンドリュー・スミス),
 9) Alleluia: A new~ work(15世紀イギリスのキャロル),
 10) Morgonljos(アンナ・マリア・フリーマン&リン・アンドレア・フールセット),
 11) Vespers antiphon and psalm IV, V(14世紀アイスランド),
 12) Fammi cantar l’amor(12世紀イタリアのラウダ),
 13) Gud unde oss her at leve s~(Ola Vanberg),
 14) Benedicti e llaudati(12世紀イタリアのラウダ),
 15) Klokkeljom(トリオ・メディイーヴァル),
 16) Special antiphon(14世紀アイスランド),
 17) Ingen vinner frem til den evige ro(トラディショナル),
 18) Fryd dig, du Kristi brud(トラディショナル),
 19) I hamrinum(Berit Opheim),
 20) Vale, dulcis amice(ウィリアム・ブルックス)
トリオ・メディイーヴァル
[Anna Maria Friman,
Linn Andrea Fuglseth,
Berit Opheim]

 ピーター・フィリップスらが絶賛する北欧の聖女たち
 ノルウェーの女声ア・カペラ・グループ「トリオ・メディイーヴァル」は、ビルボード・トップ10入り、グラミー賞にノミネートされるなど、全世界で話題を振りまき、現代から中世まで幅広い時代のポリフォニーによるアルバムは、「慰めの美しき音」とすでに高評価を受けています。
 当盤では時代を超越した北欧の民俗的なメロディを集め、イタリアの聖歌と15世紀の英語のキャロル、現代ジャズ・ベーシストのひとりアンダーシュ・ヤーミンなどの作品もプラスさています。
 ヒリヤード・アンサンブルのメンバー、ジョン・ポッターは「歴史と地理がシームレスにブレンドされ、音と情緒の見事な融合」と絶賛しています。
 今回の録音はECMのすばらしい録音を生み出してきたザンクト・ ゲロルト修道院で行われました。

 【録音】2014年6月, オーストリア、ザンクト・ ゲロルト修道院




9481 0430
\2,800→\1990
ジョン・ホロウェイ(Vn,Va),
 《ダウランドとその時代のパヴァーヌとファンタジー》

 ジョン・ダウランド:ラクリメ(7つ涙),
 ヘンリー・パーセル:1音に基づくファンタジー,
 ウィリアム・ロウズ:
  4声の2つのエア, 5声のファンタジー ハ長調,
 ジョン・ジェンキンス:ファンタジー第12番,
 トーマス・モーリー:2声の哀歌,
 マシュー・ロック:2つのトレブルとバスのためのファンタジー
ジョン・ホロウェイ(Vn,Va),
モニカ・ベーア(Vn, Va),
レナーテ・シュタインマン(Va),
スザンナ・ヘフィティ(Va),
マルティン・ツェラー(バス・ヴァイオリン)

内部に秘められた情熱的作品

【録音】2013年3月, チューリヒ放送スタジオ(デジタル:セッション)

 有名な「涙のパヴァーヌ」とも呼ばれるダウランドの『ラクリメ』は、彼らしい憂いを帯びた美しい7つの小品から成り立っています。当時から有名だった「流れよ、我が涙」は一世を風靡した歌曲で、他の作曲家やダウランド自身もこの歌曲を主題とした器楽のためのコンソート「ラクリメ」を書き上げました。この曲集は通常ヴィオール・コンソートで演奏されますが、ここでは最も美しいバロック・ヴァイオリンの音色を奏でる事で有名なジョン・ホロウェイらによるヴァイオリン属のコンソートで演奏されています。
 ダウランドのラクリメについてホロウェイ自身「言葉で表せない感情が秘められた作品」と語り、見事な美音を響かせています。

9476 5878
\2800→\1990
ルイス・エ・ナルバエス:デルフィン楽曲集 パブロ・マルケス(g)


 アルゼンチンのギタリスト、パブロ・マルケスのECMレーベルへのデビュー盤は、彼が20年以上も研究を重ねたルネッサンス期のレパートリー、ルイス・エ・ナルバエスの作品集。ルイス・エ・ナルバエスは、およそ1500年頃にスペインで生まれ、フェリーペ皇太子(後のフェリーペ2世)の宮廷音楽家として活躍した。一種の変奏曲形式であるディフェレンシアを初めてスペイン音楽にもたらした人とされる。1538年「ビウエラ演奏のためのデルフィンの六部の譜本」を刊行、この曲集には14曲のファンタジアと、8曲のシャンソンの編曲、多くのディフェンレシア、そして歌曲としての2つのロマンスなどを含むもので、今回のアルバムにはこの中から17曲が選ばれている。これらの曲は、今までにギタリストの主要レパートリーとして選ばれたことはほとんどないが、これらの音楽の持つ自然な流れと明確な対位法、そして自由な装飾は当時の楽器であるビウエラを使用せずとも、現代のギターで表現することが可能なはずだとマルケスは語っている。とは言え、ナルバエス自身、大変な即興演奏の才能の持ち主で、「書かれた譜面を見ながらその場で4つの声部を付け加えることができた」とも言われる。そのため、対位法がより複雑になって演奏も困難さを極め、その書法はしばしば同時代のジョスカン・デ・プレを思い起こさせる。

 パブロ・マルケス・・・1967年アルゼンチン北部で生まれ、ホルヘ・マルティネスらと共にギターを学ぶ。ヨーロッパでいくつかのコンクールに入賞、独奏者として活躍を始める。様々な人々と共演を重ねる内に自国の音楽の重要性を再発見し、また一方では現代の作曲家、ルチアーノ・ベリオやマウリツィオ・カーゲルらの作品の初演を行うなど幅広く活躍中。ストラスブール在住。録音:2006年4月 ゲツィス、アムバッハ文化劇場

9476 5778
\2800→\1990
エリッキ=スヴェン・トゥール(1959 - )
オキシモロン
 男声合唱とアンサンブルのためのサルヴェ・レジーナ(2005)
 Ardor マリンバとオーケストラのための協奏曲(2001/2002)
 ヴァイオリンとピアノのためのディディケーション(1990)
 大アンサンブルのためのオキシモロン(2003年)
ペドロ・カルネイロ(mb)、
レホ・カリン(vc)、
マリット・ゲレッツ・トラクスマン(pf)
エストニア国立響
オラリ・エルツ指揮

 1959年、エストニア生まれの作曲家トゥール。アカデミックな作曲技法と同時に、自分がグループを結成し培ったロックの語法を合わせ持つミニマル、コラージュ、復古主義的旋法、様々な要素が入り乱れた洗練された作風が特徴。彼の最新作は日本語では「撞着(どうちゃく)話法」と訳されるオキシモロン。(「矛盾語法」と呼ばれることもある) テューレ自身の作曲ノートにも「私の知的エネルギーと情緒は、しばしば蓄積されて拡散されて、また再度蓄積される。作品は膨張して縮小される音のドラマである。リズムの面でも反復的なリズム対不規則なリズム、爆発的な力と瞑想。全てにおいて相反する“諸物併置(juxtapositions)”に興味を抱いている」と書かれている。その他、彼の様々な作風の作品がぎっしり詰まった1枚である。

録音:2006年6月(Ardorのみ2003年3月)




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