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洗練された現代音楽レーベル
ECM Records 在庫特価セール
その2 34タイトル
1CD\2800→\1990
~5/28(火)午前9時

ロバート・レヴィン(ピアノ)、アレクセイ・リュビーモフ(ピアノ)
ヴァレリー・アファナシエフ(ピアノ)、児玉桃(ピアノ)
トマス・ツェートマイアー(Vn)、ジョン・ホロウェイ(Vn)
トマス・デメンガ(Vc)、ミクローシュ・ペレーニ(Vc)
ナイジェル・ノース(ルネサンス・リュート)、宮田まゆみ(笙)
ユリアーネ・バンゼ(S)、ヒリヤード・アンサンブル
ハインツ・ホリガー指揮&南西ドイツ放送響
クリストフ・ポッペン指揮&ミュンヘン室内管
アヌ・タリ指揮&ノルディック交響楽団
デニス・ラッセル・デイヴィス指揮&シュトゥットガルト室内管弦楽団
、ほか


 ECM Recordsは、1969年、ミュンヘンでマンフレート・アイヒャーによって設立されたレコード会社。
 Edition Of Contemporary Musicの頭文字から取られたECMは、「沈黙の次に美しい音楽」というキャッチコピーでもってつぎつぎと斬新なアルバムを発表。当初はジャズ専門だったが、スティ-ヴ・ライヒ、アルヴォ・ペルトの大ヒットを経て、クラシック現代音楽の、しかも最先端でおっしゃれなクラシック・レーベルとして名を馳せることになった。知性的で洗練された大人の現代音楽レーベル・・・。
 このレーベルの成功により、「現代音楽アルバムは売れない」という定説が覆されることになる。

 さてそんなECM、昨年海外在庫セールという特集を開催した。だがそれはあくまで海外在庫限定ということでアイテムがかなり限られていた。しかし今回のセールはメーカー主催のもの。なのでそうとうアイテムが広範囲。
 あまりセールを行わないレーベルだけに、ほとんどのアイテムが新譜のとき一度紹介しただけのものが多いと思う。


 期間は比較的長いが、万一現地完売すると期限内でも完売したらそこで終了となるのでできればお早めに。



9461 6482
\2800→\1990
ハイナー・ゲッベルス:アイスラーマテリアル ヨゼフ・ビールビヒラー(声)
アンサンブル・モデルン

ドイツの作曲家ゲッベルス(1952年生れ)のミュージックシアター作品。

9461 8332
\2800→\1990
クルターク:
 サインゲームとメッセージ
 ヘルダーリン歌曲集 作品35
 ベケットの詩「一歩一歩どこにもない」
クルト・ヴィドマー(B)
オルランド・トリオ
ミルチェア・アルデレアヌ(Perc)

 ジェルジクルタークのワークス・イン・プログレス、「サインゲームとメッセージと、ヘルダーリン、サミュエル・ベケットの詩に基づく作品をカプリングしたNEWアルバム。


ECM 94618622
(2CD)
\4600→\3590
16年の歳月を経て、デメンガのバッハ「無伴奏」完結

細川俊夫:
 (1)時の深みへ/(2)ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲
 (3)ウィンター・バード
J.S.バッハ:
 (4)無伴奏チェロ組曲 第5番 ハ短調 BWV1011
 (5)無伴奏チェロ組曲 第6番 ホ長調 BWV1012
尹 伊桑:
 (6)ガーサ/(7)空間Ⅰ/(8)印象
トマス・デメンガ(Vc)((3)(6)を除く)
テオドロ・アンゼロッティ(アコーディオン(1))
漆原朝子(Vn(2)(3))
オーレル・ニコレ(Fl(8))
ハインツ・ホリガー(Ob(8))
トマス・ラルヒャー(Pf(6)(7))
ハンスハインツ・シュネーベルガー(Vn(6)(8))

 16年の時を経て、遂に完成したデメンガのバッハ「無伴奏」全曲1986年に録音された第4番以来、実に16年の年月をかけて遂にデメンガのバッハ「無伴奏チェロ組曲」の全曲が完成。
 このシリーズはバッハと現代作曲家の作品とを同時収録することでこれまでの既成概念を破壊してきたが、最終作の本作では日本の細川俊夫と、その師でもある韓国のユン・イサンの作品をカップリング。300年前の作品がまるで現代音楽のように斬新に聴こえ、また逆に現代音楽が古典の作品のように素直に聴こえる。これは画期的なシリーズである。


9461 8972
\2800→\1990
クリストフ・ポッペン指揮&ミュンヘン室内管
 グバイドゥーリナ
  7つの言葉/10のプレリュード/De Profundis
エルスベス・モーザー(bayan)
ボリス・ペルガメンシコフ(Vc)
クリストフ・ポッペン指揮
ミュンヘン室内管

 「モリムール」の大ヒットで名前も聞きなじんだポッペン率いるミュンヘン室内管による、グバイドゥーリナの作品集。
 彼女と親交の厚い演奏家を揃え、作品に加筆も行う意欲作。


9465 1372
\2800→\1990
アレクセイ・リュビーモフ(Pf)
Messe Noire

 ストラヴィンスキー:セレナーデ イ調
 ショスタコーヴィチ:ピアノ・ソナタ 第2番 作品61
 プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ 第7番 作品7
 スクリャービン:ピアノ・ソナタ 第9番 作品68
アレクセイ・リュビーモフ(Pf)

 類まれなる美音の持ち主で、ピリオド楽器から現代音楽まで非常に深い洞察力を発揮しているリュビーモフによる、ロシア作曲家作品集。一曲しか含まれていないが、ラッセル・デイヴィス、カヴァコスの盤に続く、ECMのストラヴィンスキー・プロジェクトの一環でもある。


9472 6872
\2800→\1990
トーマス・ツェートマイアー(Vn)
イザイ:
 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ 作品27(全6曲)
トーマス・ツェートマイアー(Vn)

 オーストリア出身の名ヴァイオリニストツェートマイアーの演奏によるイザイの無伴奏ソナタの新録音第3番「バラード」のみはホリガーのヴァイオリン協奏曲のフィルアップとしてすでにリリースされているもの著名な音楽学者のポール・グリフィスが「ツェートマイアーは100年前のイザイと同様に情熱と精密さを併せ持つ演奏家としてまた個人的見解と問題意識を持つ音楽家としての自己を確立した」と絶賛しているようにツェートマイアーにとって大きなエポックメイキングとなる名演奏が刻まれたディスクになることは疑いない。

9476 1241
\2800→\1990
夜よ彼女らに告げよ
 オレー・ハルカヴィー:キリエ
 レオネル・パワー:グローリア
 ギャヴィン・ブライヤーズ:ラウダ・ノヴェラ
 ギャヴィン・ブライヤーズ:アヴェ・レジナ・グロリオーザ
 レオネル・パワー:クレド
 アンドルー・スミス:アヴェ・マリア
 アンドルー・スミス:レジナ・チェリ
 ギャヴィン・ブライヤーズ:アヴェ・ドンナ・センティッシマ
 レオネル・パワー:サンクトゥス
 アイヴァン・ムーディ:カッシアーニのトロパリオン
 ギャヴィン・ブライヤーズ:ヴェニテ・ア・ラウダーレ
 アイヴァン・ムーディ:獅子の眠り
 レオネル・パワー:アニュス・デイ
 グレゴリオ聖歌:めでたし救い主の聖母
トリオ・メディーヴァル

 USで大ブレイク!!ヒリヤードの妹分、ビルボード・チャート上昇中。大注目盤。2001年に「天使の言葉」(461 7822)でデビューして話題を呼んだ3人の北欧出身の女声歌手によるアンサンブル、トリオ・メディーヴァルの第2弾アルバム。中世からルネサンスへの移行期に活躍した英国の重要な作曲家レオネル・パワー(ca1370-1445)のミサ「めでたし救い主の聖母」を中心にブライヤーズ、ムーディら英国の現代作曲家の宗教的作品を散りばめた構成となっている。

録音:2003年4月、オーストリア


9476 1941
\2800→\1990
トーマス・ツェートマイアー(Vn)
(1)ホリガー:
  ヴァイオリン協奏曲「ルイ・ステー賛」
(2)イザイ:
  無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第3番 ニ短調 作品27-3
トーマス・ツェートマイアー(Vn)
ハインツ・ホリガー指揮(1)
南西ドイツ放送響(1)

 ホリガーが自国スイスの画家ルイ・ステー(1871-1942)を讃えて作曲したヴァイオリン協奏曲の世界初録音ステ-は建築家ル・コルビュジェの従兄弟で自らも建築や絵画を修めるとともにイザイ門下のヴァイオリニストでもありスイスロマンド管のヴァイオリン奏者も務めていたが30代になってから強度の心身症に罹病して情緒障害を起こし後半生のほとんどを保護施設の中で過ごすという波乱の生涯を送った。

9476 3021
\2800→\1990
トリオ・メディーヴァル
Stella Maris
 サングジ・ホン:ミサ・ルーメン・デ・ルミネ
 12世紀と13世紀の英国とフランスの音楽
トリオ・メディーヴァル

 ヒリヤードの妹分としてECMデビューを果たした、トリオ・メディーヴァルの3作目。前2作がいずれも世界中で大変高い評価を得ており、すでに妹分という説明なくしても立派にひとりだちできるヴォーカル・アンサンブルへと成長を遂げている。今作もまた新旧を融合させた興味深いレパートリー。13世紀頃のイギリス及びフランスで歌われたチャントを取り上げる傍ら、1973年韓国生まれの女流作曲家ホンの新作ミサ曲を併録。

9476 3099
\2800→\1990
ユリアーネ・バンゼ(S)
 クルターク:カフカ断章 作品24

  (ソプラノとヴァイオリンのための)
ユリアーネ・バンゼ(S)
アンドラーシュ・ケラー(Vn)

 シフとのドビュッシー&モーツァルト歌曲集(461 8992)でECMデビューを果たし、大絶賛を浴びたユリアーネ・バンゼ。少々時間が開いたが、二作目が届いた。今回は前作とは対極とも言えるクルターク作品。幻想的でいて不安と絶対的孤独感に満ちた作風で知られるカフカの詞に、音数が非常に少ないクルタークが音楽をつけたというだけで、大宇宙の真ん中にひとり浮遊しているような世界を思い起こさせる。これを、絶大な表現力とネイティヴであるドイツ語歌唱ができるバンゼがどう表現するか、大変楽しみなアルバム。もちろん、クルタークの直弟子として知られるケラーのヴァイオリンも必聴!
 


9476 3261
\2800→\1990
アルフレート・ツィンマーリン:室内楽作品集
(2つの弦楽四重奏曲&エウリディーチェは歌う)

 1.弦楽四重奏曲第2番
 2.エウリディーチェは歌う
 3.弦楽四重奏曲第1番
カルミナ四重奏団(1)
アンサンブル「Aequatuor」(2)
アリア四重奏団(3)

 スイスの異才、アルフレート・ツィンマーリンは1955年の生まれ。チューリヒ大学でフィッシャーとラーデに師事した後、ベナリーに音楽理論を、マテツとレーマンに作曲を師事しています。チェロを使った即興などを得意とする彼の作風は、記譜作品でさえも即興的な手触りが感じられるのが特長。当盤では、カルミナ四重奏団など気鋭の室内楽奏者たちが、編成からは想像しにくい、微視的な音色や断片的な構成感を聴かせてくれます。今年ECMニュー・シリーズは、スイスの作曲家に焦点をあて、リリースをしていきますが、このアルバムと上記のホリガーは、そうしたアルバムのひとつです。

録音:2006年8月28 - 29日 ラジオDRS(1&3) 2007年10月29 - 30日 アーラウ クルトゥール・コングレスハウス(2) 

9476 3653
\2800→\1990
アンリ・デュティユー:影と静寂(1台と2台のピアノのための作品集)
 Petit air a dormir debout
 Sonate (1948)
  from Au gr - des ondes (1946)
 I. Pr - lude en berceuse
 III. Improvisation
 Blackbird (1950)
 Tous les chemins … menent a Rome (1961)
 Resonances (1965)
 Figures de resonances (1970) *
  pour deux pianos
ロバート・レヴィン、
ヤ=フェイ・チャン(ピアノ)

 当レーベル初録音となるアンリ・デュティユーの作品集。2台のピアノのために書かれた《影と静寂》は、一切の無駄を排した簡潔な構成を細部まで磨き抜いた極上の室内楽作品です。近代フランス音楽の伝統を受け継ぎつつ、独自の色彩感と抒情性にあふれた彼の作風は、94歳を迎えた今なお健在であることを確認できることでしょう。古典作品のあらゆる時代の様式に通じているばかりでなく、現代音楽もレパートリーとし、時に即興演奏も披露する多彩な鍵盤奏者ロバート・レヴィンと、ヤ=フェイ・チャンの珠玉のデュオで、たっぷりお楽しみください。

録音:ルガーノ


9476 3799
\2800→\1990
アヌ・タリ/エリッキ=スヴェン・トゥール:《ストラタ》
 1.交響曲第6番《ストラタ》(2007)
 2.クラリネットとヴァイオリンのための協奏曲《ノエシス》(2005)
イェルク・ヴィトマン(2:クラリネット) 
ノルディック交響楽団
指揮:アヌ・タリ

 1959年生まれのエストニアの作曲家エリッキ=スヴェン・トゥールは、キング・クリムゾン、フランク・ザッパ、イエス、ジェネシスらプログレッシブ・ロックの影響を強く受けた作風で知られ、ミニマリズム、スペクトル分析、直線対位法、十二音技法、音響作曲法などを好むことでも知られています。同郷期待の若き女性指揮者アヌ・タリの指揮でお届けする当盤には、トゥールの最新動向を伝える2曲を収録。《ストラタ》は、彼女とノルディック響のために書かれた清冽に躍動する作品。カップリングの協奏曲《ノエシス》では、当レーベルでおなじみのドイツの若き俊英イェルク&カロリン・ヴィトマンが、精密かつ縦横無尽な掛け合いを聴かせてくれます。

録音:2007年5月、2009年6月 エストニア・コンサートホール <デジタル録音>


 9476 3848
\2800→\1990
バンセ/深夜‐ベルク&ハルトマン歌曲集
 1.ベルク:7つの初期の歌
 2. 同:若き日の歌
 3. 同:2つの歌曲
 4.ハルトマン:ラメント
ユリアーネ・バンセ(ソプラノ)
アレキサンダー・マッジャー(ピアノ)
20世紀歌曲の金字塔を才媛バンセの明晰かつ透明な歌声で

録音:2009年3月11 - 13日 ノイマルク <デジタル録音>

 ロマンティシズムにあふれたベルク傑作として知られる3つの歌曲を収録。中でも、ベルクがまだシェーンベルクの弟子だった1905 - 08年にかけて作曲した《7つの初期の歌》は、彼の83曲の中で生前に出版されたわずか2曲の一つにあたり、シェーンベルク以前のドイツ・リートの集大成と言われています。そしてカップリングは、20世紀ドイツ最大の交響曲作曲家として名高いハルトマンのカンタータ《ラメント》を収録。ブーレーズら多くの巨匠たちに愛される才媛バンセの明晰で透明な歌声でどうぞ!


9476 3938
\2800→\1990
宮田まゆみ、リープライヒ/細川俊夫:ランドスケープ
 1.ランドスケープV
 2.セレモニアル・ダンス 
 3.さくら - オットー・トーメック博士の80歳の誕生日に
 4.雲と光
宮田まゆみ(笙)
ミュンヘン室内管弦楽団
指揮:アレクサンダー・リプライヒ

 ECMの録音技術の粋が生み出す繊細なる和の調べ
 オペラ『松風』の成功で、ヨーロッパでも名を轟かせる作曲家、細川俊夫の作品を集めた1枚。

録音:2009年10月19-21日 ミュンヘン フラウエン教会



94763942
(2CD)
\4600→\3590
ツェートマイアー・カルテット
 ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第16番 ヘ長調
 ブルックナー:弦楽四重奏曲 ハ短調
 ハルトマン:弦楽四重奏曲第2番
 ホリガー:弦楽四重奏曲第2番
ツェートマイアー・カルテット
 トーマス・ツェートマイアー(Vn)/
 クーバ・ヤコヴィッツ(Vn)/
 ルース・キリウス(Va)/
 ウルスラ・スミス(Vc)

 ツェートマイアーのストイックなアプローチ!ハルトマンやホリガーのような作品でも楽譜を置かずに暗譜で演奏をする驚異のカルテット!
 演奏時にはお互いの息遣いを完璧に共有し合い、そのアンサンブルは比類のないアグレッシブな姿勢に満ちています。
 2007年のバルトークとヒンデミットの作品を収録したアルバム以来の待望の新録音は好評だったハルトマンの続編にベートーヴェン最晩年の作品も合わせて収録した意欲作です。
 ツェートマイアーによる現代の作品そして古典作品への新たなる検証が深く刻印された鮮烈なアプローチをご堪能ください。
 ベートーヴェンの前衛的な側面も浮き彫りにするストイックな音作りが、カップリングされたハルトマンやホリガーの作品と心地よい調和を醸し出します。

録音:2002年4月(ハルトマン)、2010年4月&5月 チューリヒ

9476 4107
(2CD)
\4600→\3590
リサ・スミルノワ
 ヘンデル:組曲集第1巻

  『組曲第2番ヘ長調HWV.427』『組曲第8番ヘ短調HWV.433』
  『組曲第4番ホ短調HWV.429』『組曲第5番ホ長調HWV.430』
  『組曲第3番ニ短調HWV.428』『組曲第6番嬰ヘ短調HWV.431』
  『組曲第1番イ長調HWV.426』『組曲第7番ト短調HWV.432』
リサ・スミルノワ(P)

 あえてモダン・ピアノで演奏した、バランスのとれた絶妙なヘンデル

 ヘンデルが鍵盤楽器の名手であり、キャロライン王女をはじめとして貴族の子女たちにチェンバロを教えていたことは広く知られています。したがって当時彼が書いた作品の多くは教育のためのものでした。ジョン・クリュアによって1720年に出版されたこの曲集は、それを反映した親しみやすい作品です。スミルノワは、もともとロマン派から現代音楽を得意としていましたが、2007年以降バロックから古典派の音楽をモダン楽器での演奏研究を始めました。そうした研究の成果が、バランスのとれた絶妙な解釈、繊細な表現力となって、ここに刻まれています。


[リサ・スミルノワ]
・・・1972年ロシア生まれ。A.カントル、K.H.カンメルリング、M.ツルツィオにモスクワ、ザルツブルグ、ロンドンの各都市で師事。在学中からイタリア、ドイツ、フランス、アメリカのコンクールで優勝。1992年20歳でカーネギーホールデビュー、同年日本にロシア・ユース室内オーケストラのソリストして来日し、好評を博しました。その後ヨーロッパ各地で盛んな演奏活動を繰り広げており、アムステルダム・コンセルトヘボウ、ロンドン、ウィーン・コンツェルトハウスや、ザルツブルグ音楽祭、モーツァルト週間、ギーナ・ピアノ・フェスティバル、ルツェルン国際音楽祭などに招待されています。1993年にはS・ホルシュタイン音楽祭にてブラームス賞を受賞。数多くのオーケストラとの共演経験を持ち、ベンヤミン シュミット、トーマス・ツェートマイアー、クレメンス・ハーゲン、ベルカント弦楽トリオらと精力的に室内楽にも取り組んでいます。オーストリア、ドイツ、オランダ、イギリス、フランスで放送録音を行う他、CD録音も数多く行っています。現在、ザルツブルグモーツァルテウム音楽大学の助教授として、ケマリング教授と共に教鞭を取り、音楽を通じて国境を越えた交流にも尽力。また毎年行われている「長崎おぢか国際音楽祭」の音楽監督と講師を務めています。

録音:2007年6月, 2008年5&6月, 2009年2月, ゴールデック城、オーストリア(デジタル:セッション)



9476 4166
\2800→\1990
ペレーニ
 無伴奏チェロ作品集
 ブリテン:『無伴奏チェロ組曲第3番Op.87』
 J・S・バッハ:『無伴奏チェロ組曲第6番ニ長調BWV.1012』
 リゲティ:『無伴奏チェロ・ソナタ』
ミクローシュ・ペレーニ(Vc)

 多くの音楽ファンが敬愛するチェリスト、ペレーニの最新録音!

録音:2009年8月6 - 8日、ルガーノ・スイス・イタリア語放送 [デジタル:セッション]

 ペレーニの最新録音がECMから登場します。
 卓越した音色とボウイングによって、これらの曲の進化を表現していきます。まず最初に、ロストロポーヴィチに献呈された「ブリテン:無伴奏チェロ組曲第3番」を雄弁な語り口で厳粛に歌いあげます。もともと5弦チェロ用の「バッハ:無伴奏チェロ組曲第6番」は、通常の4弦チェロでは高い技巧を要しますが、それを全く感じさせない自然体の演奏。単純な性格でない「リゲティ:無伴奏チェロ・ソナタ」ではペレーニの長年にわたるチェロ演奏の積み重ねが、滋味豊かな年輪を刻み、聴き手の心に深く突き刺さります。



9476 4193
\2800→\1990
ハイナー・ゲッペルス(1952 - ):
 ①『Stifters Dinge』
  (「霧」「塩」「水」「風」「木」「物体」「雨」
  「雷」「音」「嵐」「海辺」)
 ②『Exhibition of Objects』
ハイナー・ゲッペルス (作曲&ディレクター)
フーベルト・マハニック (プログラミング&コラボレーション)
ウィリ・ボップ (サウンド・デザイン)
クラウス・グリュンベルク (セット・デザイン&照明、映像)

 「俳優のいない舞台」と「音の出る彫刻」の幻想的世界
 ゲッペルスは、1952年生まれ。70年代の左翼的ブラスバンドでの活動を始め、アルフレート・23・ハルトとのデュオや、ハルト、 クリス・カトラー、クリストフ・アンダースらとのバンド「カシーバー」でオルタナティヴ・ミュージックの 重要なキー・パーソンとして知られる一方、作曲家として多くの劇場音楽、映画音楽等を発表。また、80年代より 「ミュージック・シアター」の制作を手掛け、ハイナー・ミュラー 作品の演出で高い評価を得ています。
 この「Stifters Dinge」は、オーストリアの作家・画家であったアダルベルト・シュティフター(1805-1868)に触発されて作曲。舞台に5台の自動ピアノが絵画のように飾られ、無人演奏でピアノが奏でられていきます。さらにバッハの作品、エキゾチックな民族音楽、ニューギニアの儀式、水の流し込みやチェーンソーの音などがコラボレーションされ、空想的な世界が繰り広げられます。「人間の魂の風景が、自然のパラレルワールドでミラー化されている音楽」とゲッペルスは語っています。

 《録音》2007年10月20 - 21日, ルクセンブルク市立大劇場 (デジタル:セッション) 《編集&ミックス》 2010年7月, by ハイナー・ゲッペルス&マックス・フェーダーホーファー(南西ドイツ放送)


 9476 4215
\2800→\1990
トリオ・メディーヴァル/ウースターの聖母ミサ
 1.サルヴェ・サンクタ・パーレンス/2.キリエ/3.グローリア/
 4.ムンダ・マリア/5.スポンサ・レクトリス・オムニウム/
 6.オ・スポンサ・デイ・エレクタ/7.オ・マリア・ヴィルゴ・ピア/
 8.べネディクタ/9.クレド/10.フェリックス・ナムク/
 11.サルヴェ・ローザ・フローラム/12.グラータ・ユヴェンクラ/
 13.インヴィオラータ・インテグラ・マター/
 14.デ・スーペルニス・セディバス/15.ダルシフラ・ツア・メモリア/
 16.サンクトゥス/17.アニュス・デイ/18.ベアータ・ヴィスセラ/
 19.アルマ・デイ・ゲニ トリックス/20.べネディカムス・ドミノ
トリオ・メディーヴァル
2010年12月の初来日公演の感動がふたたび!

録音:2010年2月3 - 5日 ザンクト・ゲロルト修道院、オーストリア

 1997年にオスロで結成された女声アカペラ・グループ、トリオ・メディイーヴァルは、その澄みきった幻想的なハーモニーで多くの人々を魅了し続けており。 古くからノルウェーに伝わるバラードから現代曲に至るまで、幅広いレパートリーを驚くべき歌唱力で歌い上げます。当盤には、昨年12月に行われた待望の来日公演でも好評を博した《ウースターの聖母ミサ》を収録。ノルマン・コンクエストによる教会再編を免れたイングランド・ウースターのベネディクト修道院に13世紀から伝わる聖母讃歌のほか、グレゴリオ聖歌やギャビン・ブライヤーズなども自由に織り交ぜた、精妙で美しい祈りの調べをお届けします。


9476 4307
\2800→\1990
メレディス・モンク/ソング・オブ・アセンション
 1.クラスターⅠ/2.スタンド/
 3.ウィンター・ヴァリエーション/4.クラウド・コード/
 5.シフト/6.マッピング/7.サマー・ヴァリエーション/
 8.ヴァウ/9.クラスターⅡ/10.フォーリング/
 11.バーン/12.スタンド/
 13.オータム・ヴァリエーション/15.レッジ・ダンス/
 16.トレーセス/17.レスパイト/
 18.マッピング・コンティニュード/19.クラスターⅢ/
 20.スプリング・ヴァリエーション/
 21.ファソム/22.アセント
メレディス・モンク&ヴォーカル・アンサンブル
トッド・レイノルズ・カルテット
ザ・M6 モントクレア州立大学シンガーズ(ヘザー・J.ブキャナン指揮)

アメリカの女流作曲家が満を持して贈る最新盤!
アメリカの女流作曲家メレディス・モンクが満を持して贈る最新盤!近年はオーケストラや弦楽四重奏に強い関心を示している彼女が当盤の編成に選んだのは、弦楽四重奏、打楽器、そして2つの合唱グループ。その2つが織り成す新しく瑞々しい化学反応の数々をお楽しみください!

録音:2009年11月16 - 18日 芸術文学アカデミー、ニューヨーク


9476 4428
\2800→\1990
姉妹《デュオ・ガッツァーナ》デビュー!
 武満徹, ヒンデミット, ヤナーチェク, シルヴェストロフ

  武満徹:妖精の距離
  ヒンデミット:ヴァイオリン・ソナタ ホ調
  ヤナーチェク:ヴァイオリン・ソナタ
  シルヴェストロフ:5つの小品(G・クレーメルのために・・)
デュオ・ガッツァーナ
[ナターシャ・ガッツァーナ(Vn),
ラファエラ・ガッツァーナ(P)]

ローマ近郊生まれの姉妹ナターシャ&ラファエラ・ガッツァーナは、それぞれP・アモイヤル、B・カニーノに学びました。ロマン派の音楽も演奏していますが、彼女らは近現代音楽を国際的な音楽性と深いヒューマニズムに満ちた独特な解釈で演奏し高い評価を得ています。
この初アルバムは、それぞれの国の独特な様式に書かれていますが、非常に異なった作曲家の音楽の間に創造的な親近感を見つけることができましょう。
ヴァイオリンとピアノのための作品集近現代音楽を得意とする姉妹《デュオ・ガッツァーナ》デビュー!

録音:2011年3月1 - 3日、スイス・イタリア語放送局、ルガーノ(デジタル:セッション)



9476 4500
\2800→\1990
ヘレナ・トゥルヴェ:作品集
 ① Reyah hadas 'ala (2005:声楽と古楽アンサンブルのための)
   シャルル・バルビエ(C-T), タニエル・キリカル(C-T),
   ヴォックス・クラマンティス,
   アンサンブル・ホルトゥス・ムジクス,
   ヤーン=エイク・トゥルヴェ(指揮)
 ② silences / larmes (2006:ソプラノ、オーボエ、パーカッションのための)
    アリアンナ・サヴァール(Sp), リーヴォ・カラスマー(Ob),
    ヘレナ・トゥルヴェ(風鈴)
 ③ L' - quinoxe de l' - me (2008:ソプラノ、ハープ、弦楽四重奏のための)
   アリアンナ・サヴァール(Sp&Hp),
   HYYD四重奏団,
   ヤーン=エイク・トゥルヴェ(指揮)
 ④ Arboles lloran por lluvia (2006:声楽とニッケルハルパのための)
   アリアンナ・サヴァール(Sp), タニエル・キリカル(C-T),
   ヴォックス・クラマンティス, ヤーン=エイク・トゥルヴェ(指揮)
 ⑤ Extinction des choses vues (2007:管弦楽のための)
    - エストニア国立交響楽団, オラリー・エルツ(指揮)
ヤーン=エイク・トゥルヴェ(指揮)
アリアンナ・サヴァール(Sp), 他

 古楽器などを配した、響きのスペクトルへの探究
 エストニアのタルトゥで生まれ、タリンの音楽高校でAlo Poldmaeの指導を受け、その後は1989年から1992年までエストニア音楽大学でエリッキ=スヴェン・トゥールに作曲を学んだというヘレナ・トゥルヴェ。その後はグレゴリオ聖歌の研究を行う傍ら、ジェルジ・リゲティとマルコ・ストロッパの講習に参加するなど、精力的にその才能を伸ばし続けています。
 彼女の作風は音と響きに重点を置くもので、リズム中心の新古典派の伝統とは一線を画しており、その音楽からは響きのスペクトルと、彼女が愛するグレゴリオ聖歌の敬虔なる雰囲気が漂います。
 今回のアルバムでは、新しい響きを求める彼女らしく、カウンター・テナーや古楽器などを配した曲がとりわけ目を引きます。
 ジョルディ・サヴァールの娘で歌手、古典ハープ奏者でもあるアリアンナ・サヴァールも参加して、幽玄で捉えどころのない響きに身を委ねる快感に満ちた1枚です。

【録音】2009 - 2010年



9476 4580
\2800→\1990
アファナシエフ/シューベルト:楽興の時&ソナタ第17番
 ①楽興の時D780(全6曲)
 ②ピアノ・ソナタ第17番ニ長調D850
ヴァレリー・アファナシエフ(ピアノ)

 鬼才ピアニスト、アファナシエフ最新録音がECMから登場!
 小説『海辺のカフカ』でも登場するピアノ・ソナタ第17番と、《楽興の時》をカップリング。
 きわめてゆっくりなテンポや長い間のとりかた、独特の音の響かせ方や解釈でファンからは「鬼才」と呼ばれることもあるアファナシエフが、彼にとって最重要作曲家のひとりであるシューベルト作品を久々に録音しました。《楽興の時》は2010年来日時のライヴ録音が他社からリリースされていますが、こちらはそれに先立つイタリアでのスタジオ録音。ピアノ・ソナタ第17番はおそらく彼にとって初録音となる作品です。
 ECMへの録音も1985年のロッケンハウス音楽祭ライヴ以来。アファナシエフがシューベルトと共にECMへ戻ってきました。

 録音:2010年9月23-25日 ルガーノ、RTSI放送局アウディトリオ



9476 4672
\2800→\1990
デニス・ラッセル・デイヴィス/バルトーク作品集
 ルトスワフスキ:①『葬送音楽』
 バルトーク:
   ②『ルーマニア民俗舞曲』(アルトゥール・ウィルナー編曲弦楽合奏版)
   ③『弦楽のためのディヴェルティメント』
   ④『2声または3声の合唱曲集(27のハンガリー民謡)』より7曲
デニス・ラッセル・デイヴィス(指揮)
シュトゥットガルト室内管弦楽団
ハンガリー放送少年少女合唱団(④)

 デニス・ラッセル・デイヴィスが究明する、バルトークの世界
 ルトスワフスキの「葬送音楽」は、バルトークを追悼して作曲されました。12音技法に基づいていますが、独自な音列を織り込み、独特のハーモニーを作り出しています。バルトークの②④は、彼の作曲技法である、ハンガリーの民謡語法と印象主義音楽以降の同時代の手法を取り入れたものです。②は、ウィルナーによる弦楽合奏版によるもので、ヴァイオリン・ソロも多くエキゾチックでシンプルな曲調から人気がある編曲版です。③は、パウル・ザッハー主催のバーゼル室内管弦楽団のために書かれ、バロックの合奏協奏曲の範をとり、簡潔で明快に響く佳作です。シュトゥットガルト室内管弦楽団の桂冠指揮者でもある鬼才D・R・デイヴィスが作品を分析し、これらの作品を明快に紐解いていきます。

 《録音》2010年2月18 - 20日, シュトゥットガルト、ジルヒャー・ザール (デジタル:セッション)



9476 6353
\2800→\1990
ヒリヤード・アンサンブル
AUDIVI VOCEM - 我は天の声を聞きぬ

 トマス・タリス:断食し泣きながら、光の消ゆる前に、我は天の声を聞きぬ
 クリストファー・タイ:手を打ちて、グロリア - 「名前のないミサ」より
 ジョン・シェパード:喜び給え、全ての人は幸いなり
 タイ:クレド - 「名前のないミサ」より
 タリス:世の救い主よ
 シェパード:主の御名を賛美せよ
 タイ:サンクトゥス - 「名前のないミサ」より
 シェパード:至高の永遠の王
 タイ:アニュス・デイ - 「名前のないミサ」より、平安のうちに,そのうちにこそ
ヒリヤード・アンサンブル
デイヴィッド・ジェイムズ(CT)
ロジャーズ・カヴィ=クランプ(T)
スティーヴン・ハロルド(T)
ゴードン・ジョーンズ(Br)
ロバート・マクドナルド(Bs)

「清澄を善というならば、彼らを聖者と呼ぼう」- Jacques Drillon, Nouvel Oberservateur 昨年発売されたJ.S.バッハ:モテット集(476 5776)に対してこんな最高の賛辞を得たヒリヤード・アンサンブル。今回のアルバムは、彼らのお国物でもあるイギリス・ルネサンス期の作曲家による作品集。もはや、タリスやシェパードの作品は「珍しいレパートリー」とは言えないだけに市民権を得ているが、この事実はまさにヒリヤード自身の活動に端を発しているとも言える。彼らがオール・タリス・プログラムの「エレミアの哀歌」(833 3082)をリリースしたのはなんと1987年。しかもこのアルバムは未だ現役盤で、新たなリスナーを獲得し続けている。2008年も精力的にツアーをこなすヒリヤード・アンサンブル。暗いニュースの多い世の中、もしかしたら徳の高い聖職者よりさらに、人々の心を澄ませていくのかも知れない。

録音:2005年3月、聖ゲーロルド修道院

9476 6369
\2800→\1990
D'Amore - ダモーレ
 Malor me bat (ノックス)
 Folies (マライス)
 Manners of Speaking (モサー)
 Pavan  (フーメ)
 Prime Lezione (アリオスティ)
 Celtic Dance (伝承音楽)
 I once loved a lass Jig (伝承音楽)
 …Plainte… (フーバー)
ガース・ノックス(ヴィオラ・ダモーレ)
アグネス・ヴェステルマン(Vc)

 1600年代から現代に至るヴィオラ・ダモーレ作品を集約した作品集。アルディッティ四重奏団の一員として知られたガース・ノックス(もちろん担当はヴィオラ)。彼のECMソロ・デビュー盤はヴィオラ・ダモーレをフィーチャーした一枚として仕上がってきた。17世紀初頭に活躍したトビアス・フーメの作品から、ノックス自身の作品、さらには、ケルトの伝統音楽をアレンジした作品など多彩で、「愛のヴィオラ」の名を持つ楽器の甘美な音色を堪能するにはもってこいなアルバム。

録音:2006年9月11-13日、オーストリア

9476 6394
\2800→\1990
カンチェーリ:リトル・インバー
 アマオ・オミ
  (混声合唱とサクソフォン四重奏のための。2005年作曲)
 リトル・インバー
  (小さなアンサンブル、歌手と児童&男声合唱のための。2003年作曲)
クラース・シュトク指揮、
オランダ室内合唱団、
ラシェル・サクソフォン四重奏団(アマオ・オミ)
ニカ・メマニシュヴィリ指揮&キーボード、
マムカ・ガガニージェ(ヴォーカル)、
ザザ・ミミノシュヴィリ(ギター)、
マトリクス・アンサンブル、
ルスタヴィ合唱団、
児童合唱団(リトル・インバー)

 甘美なメロディーが厳しく世界に現実を突きつける。世界を救う「美」を具現化したアルバム。1935年にグルジアに生まれたギヤ・カンチェーリは、アルヴォ・ペルトと共にECMの二枚看板といえる作曲家であり、ECMでの録音が広く国際的な認知を得るきっかけとなった。二人とも静謐さを大事に、「聴きやすく」しかし非常に真摯なテーマに基づき作曲している。このアルバムは、カンチェーリECMの10作目にあたるが、これまでのどの作品にもまして「聴きやすさ」「美しさ」が際立っている。深刻なテーマではあるが(それゆえに本当の)ニューエイジ・ミュージックとして受け入れられそうな予感。2003年に作曲された「リトル・インバー」は、イギリスの古都ソールズベリー郊外の小さな村の名前から採られている。(特定の地域・地名にちなんだ作品をカンチェーリが書くのは初めて。)

録音:2006年5月(アマオ・オミ)、2003年8月(リトル・インバー)


9476 6397
\2800→\1990
音楽の饗宴 - Music Banquet
 ロバート・ダウランド編纂によるルネサンス歌曲名曲集(1610年出版)


  作者不詳:アモールは弓を持たずに/
  ダウランド:私をそんなに嫌うなら/
  カッチーニ:それでは死ななければならないのか?/
  カッチー:わが麗しのアマリッリ/
  ゲドロン:もし言葉と沈黙が/
  ヘイルズ:おお、目よ泣くのをやめなさい/
  作者不詳:君の目には愛の何かがある/
  テシエ(ダウランド編曲):木陰の多い森の中で/
  ダウランド:リッチ夫人のガリヤード*/
  作者不詳:行きなさい、私の羊の群よ/
  作者不詳:おお、ダイアナの星たちよりも美しく/
  ホルボーン:沈む私の心は/
  バチェラー:ガリヤード*/
  バチェラー:私の信念を申し述べても/
  ゲドロン:いつまでも私の命を苦しめるこの思い/
  作者不詳:おお愛しい生命よ、いつのことだろう?/
  ダウランド:ロバート・シドニー卿のガリヤード*/
  マーティン:考えを変えなさい/
  ダウランド:トーマス・モンソン卿のパヴァンとガリヤード*/
  ゲドロン:幸せによって奴隷のみに落とされた者は/
  ダウランド:暗闇に私は住みたい/
  作者不詳:昨夜私は夢に見た/
  ダウランド:華やかな宮廷を遠く離れて
  *はリュート・ソロ
モニカ・マウフ(ソプラノ)
ナイジェル・ノース(ルネサンス・リュート)

 まさに「沈黙の次に美しい音」。ある意味、ECMのサウンド・ポリシーとルネサンス・リュートのコラボレーション。ECMのサウンド・ポリシーと、史上最もデリケートな楽器といえるリュート。相性抜群と感じた人も多いようで、エスペリオンXXIのロルフ・リスレヴァンド(NUOVE MUSICHE/476 3049)やトラジコメディアのスティーヴン・スタッブズ(テアトロ・リリコ/476 3101)なども好評ロングセラー中。そして今回はナイジェル・ノースが登場。前二者が自作を含む、少しクロス・オーヴァー・タッチの内容だったのに対し、今回はルネサンスの王道リュート歌曲。アルバム全部が400年以上前に書かれた音楽。

 「音楽の饗宴」は、ジョン・ダウランドの息子、ロバート・ダウランドが編纂して1610年に出版したもの。父のジョンをはじめ、地元イギリスはもとより、16世紀ヨーロッパで大ヒットしたイタリア(カッチーニ)やフランス(ゲドロン)の音楽も収めており、ヨーロッパのルネサンス音楽名曲集ともいえる内容。ソプラノとリュート、この究極的にシンプルな編成からは、近代オペラの大音響は生まれませんが、パーソナルでインティメイトな雰囲気、そしてメランコリックで気品を湛えた音楽の美しさはまさに心の洗濯に持って来い。

 共演は「モリムール」(461 8952)でヒリヤードEns.の一員としてECMデビューしたモニカ・マウフ。イタリア人の明るさとも、フランス人の柔らかさとも違う、ドイツらしい陰影とマジメさを感じさせる歌唱は、このレパートリーにはぴったり。最近では古楽でもノン・ヴィブラートにこだわらない歌手が増えつつあるようだが、マウフはかなり徹底したノン・ヴィブラート派で、声質こそ異なるがエマ・カークビーが出て来た時のようなフレッシュさを感じる。

 ECMの録音を長年手がけるシュトゥットガルトのサウンド・プロダクション、トリトヌスは、ソニークラシカルの古楽シリーズ・ヴィヴァルテの録音も一手に手がけていた。ECMサウンドと古楽の相性の良さにも、長い歴史がある。

録音:2005年5月


9476 7055
\2800→\1990
ジョン・ホロウェイ(Vn)
 ecm屈指の名盤


ヴェラチーニ:
 ソナタ 第1番 ト短調
  (ソロ・ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ 作品1より)
 ソナタ 第5番 ハ長調
  (ヴァイオリンかと通奏低音のためのソナタより)
 ソナタ 第1番 ニ長調
  (コレッリ作品に基づくディセルタツィオーニより)
 ソナタ 第6番 イ長調
  (アカデミック・ソナタ作品2 より) 
ジョン・ホロウェイ(Vn)
ジャープ・テル・リンデン(Vc)
ラルス・ウリク・モルテンセン(Cemb)

 タルティーニの演奏様式を受け継ぎ、自身もヴァイオリンの名演奏家だったヴェラチーニ。彼の時代には珍しく、宮廷音楽家となるよりはフリーランスの音楽家として存在することを選ぶという先進的な考えを持っており、後に渡ったロンドンではまさに’スター’だった。自らバロック音楽界のパイオニアでもあるジョン・ホロウェイはライナーノーツの中で、ヴェラチーニが後のヴァイオリニストでもあった作曲家に与えた影響にも言及している。ビーバーからイザイ。そしてもちろんバッハ作品にもその影響は見てとれる。




9481 1780
(3CD)
\4600→\3590
《スティーヴン・ソンドハイムのピアノ再創造》
 スティーヴン・ソンドハイム:
 【CD1】
  1) A Little Night Fughetta (Arr.: William Bolcom),
  2) Color and Light. (Arr.: Nico Muhly),
  3) Finishing the Hat (Arr.: Steve Reich, for 2 Pianos),
  4) The Ladies Who Lunch (Arr.: David Rakowski),
  5) Perpetual Happiness (Arr.: Eve Beglarian),
  6) Birds of Victorian England (Arr.: Jason Robert Brown),
  7) Johanna in Space (Arr.: Duncan Sheik),
  8) You Could Drive A Person Crazy (Arr.: Eric Rockwell),
  9) That Old Piano Roll (Arr.: Wynton Marsalis),
  10) Sorry-Grateful (Arr.: Derek Bermel),
  11) No One Is Alone (Arr.: Fred Hersch),
  12) A Bowler Hat (Arr.: Annie Gosfield),
  13) I'm Excited. No You're Not. (Arr.: Jake Heggie) /
【CD2】
 1) The Demon Barber (Arr.: Kenji Bunch),
 2) Send in the Clowns (Arr.: Ethan Iverson),
 3) The Worst [Empanadas] in London (Arr.: Ricardo Lorenz),
 4) I Think About You (Arr.: Paul Moravec),
 5) Very Put Together (Arr.: Mason Bates),
 6) I'm Still Here (Arr.: Frederic Rzewski),
 7) Love is in the Air (Arr.: David Shire),
 8) Epiphany (Arr.: John Musto),
 9) Pretty Women (Arr.: Mark-Anthony Turnage),
 10) Paraphrase [Someone in a Tree] (Arr.: Phil Kline),
 11) In and Out of Love (Arr.: Bernadette Speech),
 12) Another Hundred People (Arr.: Daniel Bernard Roumain) /
【CD3】
 1) Into the Woods (Arr.: Andy Akiho),
 2) Every Day A Little Death (Arr.: Ricky Ian Gordon),
 3) Merrily We Roll Along (Arr.: Nils Vigeland),
 4) Notes on "Beautiful" (Arr.: Rodney Sharman),
 5) Being Alive (Arr:Gabriel Kahane),
 6) Not While I'm Around (Arr.: Thomas Newman),
 7) The Ballad of Guiteau (Arr.: Jherek Bischoff),
 8) Now (Arr.: Mary Ellen Childs),
 9) A Child of Children and Art (Arr.: Peter Golub),
 10) going... gone (Arr.: Tania Leon),
 11) Everybody's Got The Right. (Arr.: Michael Daugherty),
 12) Sunday in the Park ~ Passages (encore) (Arr.: Anthony de Mare)
アンソニー・デ・マール(ピアノ)

 現代を代表する作曲家たちによるピアノ編曲版
 偉大なるミュージカル作家、スティーヴン・ソンドハイム。彼は作詞家として、また作曲家として数多くのブロードウェイ・ミュージカルを手掛け、大成功に導いています。
 その作品は多くの異なったジャンルの音楽家、芸術家たちにも影響を与え、これまでにもたくさんの演奏家たちが挙って彼の作品に興味を示し、様々な形でそのメロディを歌いあげてきました。
 今回の「Liaisons」と題されたアルバムは、スティーヴ・ライヒを筆頭に、現代を代表する作曲家たちがそれぞれソンドハイムのナンバーを36曲のピアノ曲に造り替え、それをピアニスト、アンソニー・デ・マーレが演奏したというもの。
 あまりにも壮大なプロジェクトのため、この録音に要した時間は2010年11月から2014年11月まで4年間にも渡ったというのですから、まさに英知を結集した3枚組と言えるでしょう。
 ブックレットにはこのアルバムが出来上がるまでの経緯が詳しく記されています(英語)。

《録音》2010 - 2014年、US, マンハッタン音楽院, グリーンフィールド・リサイタル・ホール & 米国芸術文学アカデミー


9481 2303
\2800→\1990
《トゥヌ・クルヴィッツ:ミラー》
 トゥヌ・クルヴィッツ(1969-):
  1) プレインランドからのリフレクションズ,
  2) 迷路I-VII, 3) プレインランドの歌,
  4) 7羽の鳥の7つの夢, 5) 最後の船, 6) 歌
カトリ・ヴォーラント(声),
アニア・レヒナー(チェロ),
トゥヌ・クルヴィッツ(カンテレ),
タリン室内管弦楽団,
エストニア・フィルハーモニー室内合唱団,
トヌ・カリユステ(指揮),

 現実とファンタジーの間の独特な息づかい
 これまでもECMではエストニアの作曲家、ペルトやエラー、トルミス、スヴェン・トゥールなどの作品をリリースしていますが、今回のクルヴィッツは現在最も精力的に活動している作曲家の一人です。
 8年前、初めてクルヴィッツに会ったというチェリスト、レヒナーはカリュステから見せてもらった「7羽の鳥の7つの夢」のスコアに非常に興味を持ちました。
 原曲はチェロと合唱のための曲でしたが、2012年にクルヴィッツはさらに弦楽合奏を加えて、実に創造的で詩情豊かな作品へと改編しています。
 民謡の要素を加えた「プレインランドからのリフレクションズ」に見られる古風な音楽の伝統もクルヴィッツの特徴のひとつ。どの作品も現実とファンタジーの間にある独特な息づかいを感じさせます。

 《録音》2013年2月, エストニア、タリン、メソジスト教会


94810426
\2800→\1990
パリを拠点に活躍する児玉桃、ECMデビュー盤!
 ラヴェル、武満、メシアン:ピアノ作品集

 ラヴェル:鏡
  第1曲:蛾、第2曲:悲しげな鳥たち、第3曲:海原の小舟、
  第4曲:道化師の朝の歌、第5曲:鐘の谷
 武満徹:雨の樹素描
 メシアン:ニワムシクイ
児玉桃(ピアノ)

 来日記念盤。パリを拠点に活躍するピアニスト、児玉桃がECMに初録音!
 ラヴェル作品に、武満徹とメシアンをカップリングし、ラヴェルから現代に至るピアノ曲の変遷を辿っています。9月下旬から10月上旬にかけ、ベトナム交響楽団との日本ツアーでの共演があり、12月にはリサイタルでの来日も予定さています。

録音:2012年9月 ノイマルクト、ライトシュターデル

■児玉桃 MOMO KODAMA

 1991年のミュンヘン国際コンクール・ピアノ部門において最年少最高位を受賞し、その後はパリを拠点に精力的な活動を続けているピアニスト児玉桃。フランス作品を得意としながらも、バッハからメシアンに至る現代曲まで、幅広いレパートリーを弾きこなす彼女は、日本はもとより、海外でも高い評価を得ています。
 クォリティに厳しいECMレーベルが彼女を起用したことは、その証ともいえるでしょう。
 今回のアルバムではラヴェルの《鏡》と、ラヴェルに強い影響を受けた二人の現代作曲家の作品をカップリング。小さな武満徹作品をはさみ、メシアン最高にして最大のピアノ作品といわれる《ニワムシクイ》が収録されています。
 メシアンは彼女にとって最重要レパートリーだけに、この録音にECMの大きな期待と、彼女の強い意気込みが感じれらます。



94814485
\2800→\1990
※朗読のCDです
《クリスチャン・レイナー - ヨシフ・ブロツキー:Grose Elegie an John Donne》
 詩:ヨシフ・ブロツキー
 1) In memoriam Fedja Dobrowolskij、
 2) Strophen II, XI, XXIV, XXVII、
 3) Grose Elegie fur John Donne、
 4) Aus Nirgendwo in LIEBE、
 5) DerPolaforscher、6) Wiegenlied、
 7) Wir sahen damals abends dieses Ross、
 8) Fur G.P.、9) Grose Elegie an John Donne
クリスチャン・レイナー(朗読)

 “声のアーティスト”、レイナーによるブロツキーのドイツ語詩の朗読CD
 クリスチャン・レイナーはオーストリアの“声のアーティスト”です。このアルバムではヨシフ・ブロツキーの詩をレイナーが朗読しています。
 ヨシフ・ブロツキー(1940-1996)はロシアの詩人で、1987年にノーベル文学賞を受賞しています。その詩のタイトルにあるJohn Donne(ジョン・ダン)(1572-1631)はイングランドの詩人、作家です。






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