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新進気鋭の若手演奏家が挑む、フォルクレのヴィオール曲集
アントワーヌ・フォルクレ(1671-1745):
ヴィオール曲集(組曲第1、2、5 番) |
ミュジカル・ユモール
【ジュリアン・レオナール(Gamb)、
トマス・ダンフォール(Theorbo)、
フランソワ・ゲリエ(Harpsichord)】 |
録音:2010 年5 月
MUSO からの最初のCD は、アントワーヌ・フォルクレのヴィオール曲集。
アントワーヌ・フォルクレは、17 世紀後半から18
世紀のフランス音楽界においてヴィオラ・ダ・ガンバの名手として高い評価を受けた音楽家。イタリア音楽に影響を受けたフォルクレは、穏やかで柔らかい曲調の目立つそれまでのヴィオラ・ダ・ガンバの音楽に新風を吹き込みました。その音楽性は17
世紀最大のヴィオラ・ダ・ガンバ奏者マラン・マレと比較され、『天使のようなマレ、悪魔のようなフォルクレ』とも評されました。
新レーベル最初のCD にふさわしいといえるフォルクレのヴィオール曲集を演奏するのは、ジュリアン・レオナールらフランスの若手音楽家たちによって2005
年に結成されたMUSICALL HUMORS(ミュジカル・ユモール)。17
世紀から18 世紀初頭のヴィオラ・ダ・ガンバの曲を演奏するグループで、2010
年よりMUSO での活動を開始しました。このヴィオール曲集はすでにサヴァール、パンドルフォ、クイケンらによる録音がありますが、今回はその録音とは異なり、2nd
ガンバの代わりにテオルボを充てた編成で収録されています。この試みについて、ヴィオラ・ダ・ガンバを担当しているジュリアン・レオナールは「サウンドをより豊かにし、アンサンブルをさらに明確にするために今回の編成にチャレンジした」とコメントしています。
このCD ではヴィオール曲集第1 巻より組曲第1、2、5
番を収録。ヴィオラ・ダ・ガンバの柔らかくもふくよかな音の響きと、美しいアンサンブルを堪能できる1
枚です。
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イギリス・ルネサンスのコンソート歌曲&器楽曲集
1.ホルボーン:コンソート「地獄」
2.歌曲「ダフネが美しきアポロから逃がれた時」(作者不詳)
3.歌曲「さらば喜びよ」(作者不詳)
ホルボーン:4. パヴァーヌ「善き希望」 5.
コンソート「ミューズの涙」
6. 歌曲「聖母マリアが歌いし歌は愛情にあふれていた」(作者不詳)
7.パーソンズ:コンソート「ド・ラ・クール」
ダウランド:8.歌曲「さぁもう一度、愛が呼んでいる」
9.コンソート「サー・ヘンリー・アンプソンの葬送」
10.歌曲「私の嘆きで人の心を動かせるものなら」
11.コンソート「ディゴリー・パイパー大佐のガリアルド」
12.コンソート「エセックス伯のガリアルド」
13.歌曲「この喜ばしく心地良い春に」(作者不詳)
14. 歌曲「5 月が訪れたばかりの頃は」
ダウランド:15. コンソート「ジョージ・ホワイトヘッド氏のアルマンド」
ホルボーン:16.クラント「妖精のラウンド」 17.パヴァーヌ
18.ダウランド:歌曲「おお、今こそ別れねばならぬ」
ホルボーン:19.ララバイ 20.アルマンド「夜警」
21.コンソート「憂鬱の影像」 22.歌曲「楽園で」(作者不詳) |
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ユジェニー・ワルニエ(S)
ミュジカル・ユモール |
イギリス・ルネサンスの素朴で柔らかな響きにうっとり、ダウランド、ホルボーン他:コンソート歌曲&器楽曲集
録音:2010 年10 月27-30 日、ノートルダム・ド・ボンスクール教会(パリ)
フランス若手世代注目の古楽団体「ミュジカル・ユモール」が、muso
レーベルより2nd アルバムとなる最新盤をリリース!デビュー・アルバムでは、得意のA.
フォルクレのヴィオラ・ダ・ガンバ曲集(MU
001)で爽やかなアンサンブルを聴かせてくれたミュジカル・ユモールですが、今回は時代をさかのぼり、イギリス・ルネサンスの歌曲と器楽曲を中心としたプログラムで魅せてくれます。“コンソート”
とは、主にイギリス・ルネサンス期に流行した小編成の器楽合奏曲を指す言葉。本アルバムでは特にエリザベス1
世の時代に焦点を当て、このジャンルを語るに欠かせないJ.
ダウランド、A. ホルボーンといった大家たちの作品が多く収録されています。素朴で柔らかなソプラノの歌声と古楽器の“コンソート”・ハーモニーは絶品。哀愁漂う曲あり、春の到来を喜ぶ朗らかな曲あり、夜にしっとりと聴き入りたくなる曲あり……繊細かつ温もりあふれるイギリス・ルネサンスならではの響きに酔いしれるアルバムに仕上がっています。
ソプラノを担当するのは、ユジェニー・ワルニエ。2000
年より本格的に活動を開始した若手歌手ではありますが、巨匠C.
ルセから注目され、早くもル・パルルマン・ド・ミュジークやポエム・アルモニークといったフランス屈指の古楽団体らと共演を重ねる実力派です。ミュジカル・ユモールはジュリアン・レオナールらフランスの若手音楽家たちによって2005
年に結成されたアンサンブル。今回はヴィオラ・ダ・ガンバだけでなく、リュートやヴァージナル、オルガンといった楽器を含めた多彩なハーモニーを披露してくれます。
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ステファニー・ポーレ率いるアリクァンド
ルイ=ガブリエル・ギユマン:アミュズマン集
(1)グラティオーゾ「ミュゼット」、アレグレット、ミニュエット、
アルトロ、アレグロ「狩」、「フュルスタンベール」
(独奏ヴァイオリンのためのアミュズマンop.18より)
(2)ソナタニ短調(独奏ヴァイオリン・ソナタ集第3
巻op.11より)
(3)流行のアミュズマン第1番op.8
(2台のヴァイオリンあるいはフルートと通奏低音のための)
(4)ソナタ第1番より「ラルゴ」(ソナタ集第1巻op.1
より)
(5)ソナタト短調
(ヴァイオリン伴奏つきのクラヴサン・ソナタ曲集op.13
より)
(6)トリオ・ディヴェルティスマン第2番
(ポンパドゥール侯爵夫人のためのディヴェルティスマン集op.15より) |
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アリクァンド
ステファニー・ポーレ(Solo&1stVn)、
ベランジェール・マイヤール(2nd Vn)、
ルシル・ブランジェ(バス・ド・ヴィオル)、
フランソワ・ラザレヴィチ(Fl、ミュゼット)、
クレール・グラットン(Vc)、
モード・グラットン(クラヴサン) |
フランス若手実力派団体「アリクァンド」古楽ファン注目必至のデビュー・アルバム!ギユマン:独奏Vn
ソナタほか、室内楽作品集
世界的ヴァイオリニスト、ステファニー・ポーレを中心とするアンサンブル団体「アリクァンド」が、muso
レーベルよりデビュー・アルバムをリリースしました!
何よりも注目されるのは、18 世紀のフランスに活躍した音楽家ルイ=ガブリエル・ギユマン(1705-1770)の作品のみを収録したという超希少な収録内容!ギユマンの作品は名手G.
コリャールによるいくつかの録音で知られるものの、まだまだ演奏・収録される機会に恵まれないだけに、ファン注目必至のアルバムです。
何よりの聴きどころはS. ポーレの洗練されたヴァイオリン・ソロ!
ルイ15 世の宮廷ヴァイオリニストとして名を馳せたギユマンの作品には、ソリストの妙技を見せつける技巧的な旋律が随所に散りばめられています。 当時のフランスでは無伴奏のソナタは珍しく、本アルバムに収録されているソナタの多くもチェンバロなどの通奏低音付ソナタとなっています。典雅な装飾や美しいアルペジオなどはもちろんのこと、内面の葛藤を喚起するような深い短調の響きは絶品!高音までも伸びやかなポーレの透明感あふれるソロの音色に酔いしれます。
また、本アルバムには多くのアンサンブル曲も収録。ミュゼットやバクパイプといった牧歌的な楽器の響きも愉しめるほか、ロココ芸術を思わせるギャラントな旋律は聴き応え十分です。「娯楽Amusement」という言葉の意味に違わぬ、開放的で明るい曲調にあふれたアルバムといえましょう!
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ユーリ・ファヴォリン(ピアノ)
フランツ・リスト(1811-1886):詩的で宗教的な調べ(全10曲)
(1)祈り (2)アヴェ・マリア (3)孤独のなかの神の祝福
(4)死者の追憶 (5)パーテル・ノステル
(6)眠りから覚めた御子への賛歌 (7)葬送、1849
年10 月
(8)パレストリーナによるミゼレーレ
(9)アンダンテ・ラクリモーソ (10)愛の賛歌 |
ユーリ・ファヴォリン(ピアノ) |
録音:2012 年3 月2-4 日/スタジオ1(ブリュッセル)
1986 年モスクワ出身の俊英ピアニスト、ユーリ・ファヴォリンによるリストの登場。2010
のエリザベート王妃国際音楽コンクールで第4
位に入賞、その演奏は聴衆の心に深く残り、様々な舞台で演奏を披露、ラ・ロック・ダンテロン音楽祭でチッコリーニの代役をつとめるなど、注目株です。ファヴォリンの魅力はそのふくよかな表情と、色彩感・情景感豊かな音色。「孤独のなかの神の祝福」でのたっぷりとした歌ごころと、怒涛のように押し寄せる音の洪水は圧倒的です。
ユーリ・ファヴォリン
1986 年12 月12 日モスクワ生まれ。幼い頃から音楽的才能を発揮。2004
年チャイコフスキー音楽院に入学、ミハイル・ヴォスクレセンスキーに師事。
2003 年ジョルジ・シフラ・ファンデーションの第1
位、2010 年エリザベート王妃国際音楽コンクール第4
位、2007 年オリヴィエ・メシアン・コンクール第4
位など輝かしい入賞歴がある。 |
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J.S.バッハ:トッカータ全曲集
(1)トッカータ ハ短調 BWV 911
(2)トッカータ ト長調 BWV 916
(3)トッカータ ト短調 BWV 915
(4)トッカータ 嬰へ短調 BWV 910
(5)トッカータ ホ短調 BWV 914
(6)トッカータ ニ短調 BWV 913
(7)トッカータ ニ長調 BWV 912 |
アマンディーヌ・サヴァリー(ピアノ) |
バッハのトッカータ全7 曲、フランスのピアニスト、アマンディーヌ・サヴァリーの直球勝負
録音:2013 年4 月2-4 日
バッハのトッカータ全7 曲を集めた1 枚。バッハのトッカータはいずれもバッハの若い頃から青年期にかけて書かれたもの。成立はブクステフーデを聴いて衝撃を受けた頃で、走句やアルペジオなど即興的な要素に満ちており、表現への欲求・衝動に満ちた力作ばかりです。
アマンディーヌ・サヴァリーの、自由な音楽性と安定したテクニックはトッカータにぴったり。1
曲1 曲熱く集中した世界が広がっています。
アマンディーヌ・サヴァリーは、1985 年生まれのフランスのピアニスト。ダリ・ピアノトリオのピアニストとしても活躍しており、室内楽ではアルテミス弦楽四重奏団やメナヘム・プレスラーの薫陶を受けています。大阪国際室内楽コンクールでグランプリを獲得するなど、広く評価されています。
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衝撃の美音。
ウィーンの修道院に伝わる写本に収められたヴァイオリン作品集
MINORITEN KONVENT ~ミノリーテン修道院写本
(1)ハインリヒ・イグナツ・フランツ・ビーバー(1644-1704):
ソナタ第84番 ホ長調~作曲者不詳:ソナタ第77番
イ長調
(2)作曲者不詳:ソナタ第87番 ヘ短調
(3)作曲者不詳:ソナタ第4番 ニ長調
(4)ヴィヴィアーニ:ソナタ第90番 イ短調(1638-1693)
(5)作曲者不詳:ソナタ第75番 ハ短調
(6)ヴォイタ:ソナタ第70番 ロ短調(1660頃―1725頃)【調弦:H-Fis-H-E】
(7)ニコラウス・ファーバー(1673没):ソナタ第2番
ホ長調【調弦:H-E-H-E】
(8)ビーバー:ソナタ第11番 ホ短調
(9)ヨハン・カスパール・トイブナー(1661
前-1697):
トッカータ第94番イ短調、ソナタ第88番ニ短調 |
ステファニー・ポーレ(ヴァイオリン)
エリザベス・ガイガー(オルガン) |
ウィーンの修道院に伝わる写本に収められたヴァイオリン作品集
録音:2014 年7 月31 日-8 月3 日/72’32
ウィーンのミノリーテン修道院に伝わる写本集XIV
726 は、17 世紀後半のヴァイオリンの重要作品が詰まった写本。ソナタの形式をとりながら、ヴァイオリンの通常の調弦(G-D-A-E)とは異なる調弦が指定されたスコルダトゥーラを用いる作品など、様々にヴァイオリンの技巧を凝らした作品が並びます。即興のように聴こえる導入部分やパッセージまで、すべて楽譜に書きこまれているのも特徴。ビーバーをはじめ、様々な作曲家の作品が掲載されています。
このCD には、スコルダトゥーラの作品は2
つ収録されています。ファーバーの作品では舞曲要素がより強くなり、ヴォイタの作品では、やや抑えられた響きが、ヴェールのかかったような少し暗めの世界を生み出すなどの効果をあげています。
17 世紀後半のヴァイオリンの最前線の作品が詰まった写本を、ポーレが非常にみずみずしくゾクっとするような美音で奏でます。
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アリアンとオルフェ:フランス・バロックのカンタータ集
・ジャン= フィリップ・ラモー:
カンタータ「オルフェ」~声楽と器楽合奏のための
・ミシェル・ランベール(1610-1696):
宮廷のアリア「愛する人の影」(リュート伴奏つき宮廷歌曲)
・エリザベト・ジャケ=ド=ラ=ゲール(1665-1729):
ヴァイオリンとヴィオラ・ダ・ガンバ、
通奏低音のためのソナタ1番 ニ短調
・フィリップ・クルボワ(1705-1730):カンタータ「アリアン」
・マラン・マレ(1656-1728):シャコンヌ |
ハスナー・ベンナーニ(ソプラノ)
アンサンブル・ストラヴァガンツァ
〔ドミティユ・ギロン(ヴァイオリン&指揮)、
ファビアン・ルセル(Vn)、
アンア・ベッソン(フラウト・トラヴェルソ)、
ゴルジュ・バルテル(フラウト・トラヴェルソ)、
ロバン・ファロ(バス・ヴィオール)、
ロナルド・マルタン・アロンソ(バス・ヴィオール)、
ヴァンサン・フリュッキガー(テオルボ、バロック・ギター)、
トーマス・ソルターニ(チェンバロ&指揮)〕 |
フランス・バロックの華麗な調べで語られる、ギリシャ神話の名場面
録音:2015 年4 月27 日-28 日、6 月9 日-10
日/60’26
ギリシャ神話の有名な場面「オルフェウスの冥府下り」と「アリアドネの置き去り」に焦点を当てた、フランス・バロック・カンタータの世界が凝縮されたCD
です。
18 世紀フランスは、器楽伴奏付き声楽曲「カンタータ」の黄金時代でした。音楽に豊かな感情表現を求める作曲家たちにとって、ギリシャ神話はまさに格好の題材。人間らしい神々の普遍的な感情を、ラモーとクルボワがどのように汲み取り、音楽に昇華させたのかが聴きどころです。
2 つのカンタータに挟まれている「愛する人の影」「ヴァイオリンとヴィオラ・ダ・ガンバ、通奏低音のためのソナタ」「シャコンヌ」もフランス・バロックの作曲家の作品です。ランベールの「愛する人の影」はオルフェウスの悲痛な歌に通じる悲哀を持つのに対し、マレーの「シャコンヌ」の快活さは幸せを取り戻したアリアドネのよう。ルイ14
世の寵臣でもあった当時は珍しい女性作曲家ジャケ=
ド= ラ= ゲールの「ヴァイオリンとヴィオラ・ダ・ガンバ、通奏低音のためのソナタ」も、当時の宮廷の面影を忍ばせます。
フランスの古楽界で今やひっぱりだこの若手、モロッコ出身のソプラノ、ハスナー・ベンナーニのみずみずしくも劇的な歌唱が光ります。アンサンブル・ストラヴァガンツァが織りなす香り立つような端正な響きも魅力的です。
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モーツァルト:ピアノ四重奏曲集
・ピアノ四重奏曲第1番 ト短調 KV478(1785)
・ピアノ四重奏曲第2番 変ホ長調 KV493(1786) |
ラ・プティット・サンフォニー
〔ダニエル・イゾワール(フォルテピアノ)、
ステファニー・ポーレ(Vn)、
ディアーヌ・シュメラ(Vla)、
マトゥリン・マタレル(Vc) |
まるでピアノ協奏曲のようなピアノ四重奏曲
録音:2015年9月1-3日
ラ・プティット・サンフォニーは、結成10
年を迎えるアンサンブルで、交響曲の演奏習慣と、室内楽の親密な雰囲気を融合させることをめざしています。
ここに収録されたピアノ四重奏曲も、4 名のみで奏でられているのに、ピアノ協奏曲のようなスケールの大きな世界が広がります。
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シューベルト:即興曲集
・4つの即興曲 D899(op.90)
・4つの即興曲 D935(op.142) |
アマンディーヌ・サヴァリー(ピアノ) |
ブレンデルの薫陶を受けたシューベルト
録音:2016年6月12-14日
前作のJ.S. バッハ:トッカータ集(MU 007)が好評だったアマンディーヌ・サヴァリー第2
弾。今回彼女が取り上げたのはシューベルトの即興曲。
サヴァリーは、1985 年生まれのフランスのピアニスト。ダリ・ピアノトリオのピアニストとしても活躍しており、室内楽ではアルテミス弦楽四重奏団やメナヘム・プレスラーの薫陶を受けています。そしてなによりブレンデルの教えを受けることが許された数少ないピアニストの一人。高潔かつ純度の高いシューベルトが展開されています。
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SINCE IN VAIN- UNDERGOUND(S) |
カロリーヌ・ヒュン・ファン・シュアン(チェンバロ)
ポーリン・ビュンドゲン(カウンターテナー)* |
アンソニー・ヤング(1683-1747):グラウンド
作曲者不詳:アルマンド/Since in Vain…
Mr.ウッド:ソング・ナンバー1/ソング・ナンバー2/ソング・ナンバー3
イェレミア・クラーク(1674-1707):エール、ホーンパイプ
ジョン・エックレス(c.1668-1735):グラウンド
フィリップ・ハート(1674-1749):アルマンド
ヘンリー:パーセル:With him he brings
the partner、Here the Deities approve*
ジョン・ウェルドン(1676-1736):グラウンド
ウィリアム・クロフト(1678-1727):エア、プレリュード、エア
ジョン・バーレット(c.1674-c.1735):グラウンド
ジョヴァンニ・バッティスタ・ドラーギ(1640-1708):プレリュード
ロバート・キング(c.1660-1726):アルマンド
ヴォーン・リチャードソン・オブ・ウィントン(c.1670-1729):アルマンド
フランシス・フォーサー(c.1649-1705):シャコンヌ
ジョン・ブロウ(1649-1708):グラウンド
ラファエル・コートヴィル(1735没):3/4
フランチェスコ・ジェミニアーニ(1687-1762):アッフェットゥオーゾ
ウィリアム・リチャードソン(1731or1732没):グラウンド
ヘンデル(1685-1759):アリアと変奏
スティング/カロリーヌ・ヒュン・ファン・シュアン編:Ground
on Moon over Bourbon Street |
17世紀末のイギリスの音楽
録音:2015年7月
17 世紀末のイギリス、つまりエリザベス朝の1
世紀後の音楽を集めた1 枚。グラウンド(バスの定型が繰り返される)を中心にプログラムされており、作曲者はヘンデル、パーセルから知られざる作曲家まで様々。
1 トラックのみですが、カウンターテナーの歌手も参加してアルバムを彩っています。
ディスクの掉美を飾るのは、現代イギリスを代表するシンガーソングライター、スティングの「Moon
Over Bourbon Street」を編曲してチェンバロで演奏したもの。不思議と17
世紀末の音楽の世界と美しく調和しています。
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フォーレ:歌曲集
蝶と花 op.1-1、オランピオの悲しみ、君なくてop.5-3、
悲しみop.6-2、川のほとりでop.8-1、夜想曲
変イ長調 op.33、
夢のあとにop.7-1、ネルop.18-1、さらばop.21-3、
ゆりかごop.23-1、秘めごとop.23-3、
イスパハーンのばらop.39-4、捨てられた花op.39-2、
舟歌 変ロ長調op.44、月の光op.46-2、墓地にてop.51-2、
マンドリンop.58-1、牢獄op.83-1、夕べop.83-2 |
ティボー・レナエルツ(テノール)
フィリップ・リガ
(ピアノ/エラール1873年) |
エラールのピアノで聴くフォーレ歌曲集
録音:2012-2016年
ベルギー出身のテノール、ティボー・レナエルツが歌うフォーレの歌曲集。エラールのピアノの音色もまた楽しめます。ピアノ・ソロ曲も収録されています。
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恐るべきテクニックをファヴォーリンが披露。
凄すぎるアルカン
アルカン:
(1)バビロン川のほとりで~
詩篇137番のパラフレーズOp.52
(2)ピアノのための交響曲~
短調によるエチュードOp.47より
(3)大ソナタ「4つの時代」Op.33 |
ユーリ・ファヴォーリン(ピアノ) |
録音:2017年1月12、24、28日/モスクワ/67’
01”
日本でもフォルジュルネ音楽祭などでおなじみのファヴォーリン。1886年生まれ、ヴォスクレセンスキー門下のロシアの新進。彼は旧ソ連の先達の正統的後継者で、どんなに難しい曲も涼しい顔でこなす凄腕ピアニスト。
リスト作品集(MU 006)に続く第2弾はさらに無慈悲なテクニックを要するアルカンを集めています。
超難曲「ピアノのための交響曲」はかのアムランをしのぐ指さばき。新たなヴィルトゥオーゾの誕生です。
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アルテミス・カルテットで第1 ヴァイオリンを務めるヴィネタ・サレイカ
グリーグ:ヴァイオリン・ソナタ集
・ヴァイオリン・ソナタ第2番 ト長調 op.13
・ヴァイオリン・ソナタ第1番 ヘ長調 op.8
・ヴァイオリン・ソナタ第3番 ハ短調 op.45 |
ヴィネタ・サレイカ
(ヴァイオリン/
ストラディヴァリウス
(1863年製))
アマンディーヌ・サヴァリ(ピアノ) |
新生アルテミス・カルテットの第1ヴァイオリン奏者、ヴィネタ・サレイカによるグリーグ!
昔の第1ヴァイオリンのナタリア・プリシェペンコじゃないです。
録音:2017 年8 月14-17 日、ブリュッセル/65’47
ラトヴィア出身のヴァイオリン奏者、ヴィネタ・サレイカによるグリーグのヴァイオリン・ソナタ集。アルテミス・カルテットで第1
ヴァイオリンを務めています。サレイカはパリ国立高等音楽院でジェラール・プーレに師事しているほか、デュメイらにも師事しています。2009
年のエリザベート国際コンクールで入賞したのち、様々なオーケストラと共演。ロイヤル・フランダース・フィルハーモニー(現アントワープ交響楽団)で首席コンサートミストレスを務め、ほかにもトリオ・ダリで演奏活動を展開しています。2006
年以降、フランスのピアニスト、アマンディーヌ・サヴァリと共演を重ねています。アマンディーヌ・サヴァリもトリオ・ダリで室内楽奏者として活躍する傍ら、オーケストラとも共演、また、来日もしています。
グリーグのヴァイオリン・ソナタは彼の生涯を色濃く反映しています。第1
番は1865 年にデンマークで書かれており、旋律のピュアな美しさが魅力。歌に溢れています。第2
番は2 年後、ちょうど彼がノルウェーに戻って結婚した時に書かれており、愛と踊りの気分に満ちた幸せな作品となっております。第3
番はそれから20 年を経て書かれていますが、民族色よりも和声などに新たな可能性の模索が見られる作品となっており、2
作とは一線を画すものとなっています。
プリシェペンコに代わってアルテミス四重奏団の第1ヴァイオリンを務めることになり、アリアCDの店主にひどい暴言を吐かれたヴィネタ・サレイカ。
そのヴィネタ・サレイカのソロ・アルバム。
そんなひどい人なのか?
https://youtu.be/4WztBNzTKZc
サンーサーンスの演奏がちょっと聴けます。
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MU025
\2,800→\1690 |
夕べの音楽
1.ヨハン・タイレ(1646-1724):三声の二重ソナタ
2-4.ディートリヒ・ブクステフーデ(1637-1707):ソナタ
ハ長調 BuxWV266
5-11.フィリップ・ハインリヒ・エルレバッハ
(1657-1714):
ソナタ第5番 変ロ長調 ヴァイオリンとヴィオラ・ダ・ガンバ、通奏低音のための
12-16.ディートリヒ・ブクステフーデ:ソナタ
ト長調 BuxWV271
17-21.ヨハン・アダム・ラインケン(1637-1722):
「音楽の園」組曲第4番 ニ短調 |
ドミティユ・ジロン(ヴァイオリン、指揮)
トマ・ソルタニ(チェンバロ、指揮)
アンサンブル・ストラヴァガンツァ(古楽器使用)
ルイ・クレアック(ヴァイオリン)
ロバン・ファロ(バス・ガンバ)
ヴァンサン・モーリス(テオルボ)
クロエ・セヴェール(ポジティヴ・オルガン) |
フランスの若き奏者たちによる「アンサンブル・ストラヴァガンツァ」はCDデビュー前の2011年から相次いでコンクール入賞を果たし、古楽界の話題をさらった俊才集団。
前作はソプラノをゲストに迎えたカンタータ集でしたが、この4枚目のアルバムでは彼らが得意とする小編成の合奏作品へと回帰、Alphaレーベルでの活躍もめざましい四重奏団ネヴァーマインド(異才チェンバロ奏者ジャン・ロンドーが加わるグループ)でも際立った活躍をみせるルイ・クレアックとロバン・ファロの存在感もきわだちます。
鍵盤2台をフィーチャーした編成も魅力。タイトルにある「夕べの音楽」とはオルガンの大家ブクステフーデが前任者トゥンダーから受け継いだリューベックの定期演奏会のこと。17世紀北ドイツの華やかな作品の数々が瑞々しいアンサンブルで甦ります。
録音:2017年10月17-20日 パリ、ボンスクール聖母教会
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MU026
\2,800→\1690 |
ムッシュ・ブラッサンスのバラード~
古楽器の伴奏による、ジョルジュ・ブラッサンス(1921-1981)が歌ったバラード
1.年月 Le Temps
2.半羊神 Saturne
3.お手軽な愛 L’amour facile
4.おお、哀れな私たち Las que nous somm
es miserables
5.おいで愛しい人よ、共に暮らそう Viens
ma mie, viens ma vie
6.死 La Mort
7.彼の魂に a son ame
8.修道女 La religieuse
9.失恋、俺は捨てられた(アンリ3世の歌)
Depite, j’ai quitte Chanson dite d’Henri
III
10.ちょっとした口ずさみやすい歌 Ce petit
air badin
11.三つの音のロマンス Air des 3 notes
12.四つの歌に続く道 La route aux quatre
chansons
13.言わなきゃいけないことがないのなら Si
vous n’avez rien a me dire
14.息苦しい小さな顔 Minois dont l’aspect
suffoque
15.牡蠣の殻 La coquille d’huitre
16.酔っ払いとその妻 L’Ivrogne et sa femme
17.清らかな泉のほとりで Dans l’eau de
la claire fontaine
18.泉から戻ってみると Revenant de la Fontaine
19.感謝のバラード Ballade de merci
20.中世気取り Le Moyenageux |
レ・リュネジアン
【メンバー】
アルノー・マルゾラティ(歌、芸術監督)
メラニー・フラオー
(ドゥルツィアン[=ルネサンス・ファゴット]、
ボンバルド[=ルネサンス・オーボエ]、
各種リコーダー、19世紀フラジオレット[横笛])
エティエンヌ・マンゴ
(5弦チェロ、高音ヴィオール、バス・ヴィオール)
エリック・ベロック(アーチリュート、シターン) |
シャンソンの世界ではフェレやトレネ、ブレルらと並ぶ大戦後の社会派詩人歌手ジョルジュ・ブラッサンス(1921-1981)は、この世代のフランス人歌手たちがしばしばそうであったように、ロンサールやデポルト、ピロン、ルソー、ユーゴーなどフランス文学史上に名高い文学者たちの作品や伝統歌に強い関心を寄せ、自分の歌でも歌詞としてとりあげていました。
Alphaレーベルでは19世紀の詩人歌手ベランジェをとりあげるなど、音楽史上の周縁領域を探究してきた古楽歌手アルノー・マルゾラティは、そうした詩の数々が本来的に持っているルネサンス~バロック期の楽器との相性を活かし、長く多芸派カウンターテナーのドミニク・ヴィスと共演してきたリュート奏者エリック・ベロックらと「古楽アプローチによるブラッサンス・アルバム」を制作。
15世紀から19世紀にかけての詩人たちの世界を、ブラッサンスの歌と、各詩人たちの生きた時代の楽器を活かしたサウンドで聴かせます。明らかにシャンソン的な歌もあれば古楽然とした佇まいがきわだつ曲もあり、ラルペッジャータの新録音群やAlphaレーベルの白ジャケット・シリーズなど、21世紀型の越境古楽にときめくリスナーにぜひおすすめしたい1枚になっています。
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シューベルト(1797-1828):
ヴァイオリンとピアノのためのソナタ集 Op.137
(1816)
ヴァイオリンとピアノのためのソナタ ニ長調
D384
1.I Allegro molto/2.II Andante/3.III
Allegro vivace
ヴァイオリンとピアノのためのソナタ イ短調
D385
4.I Allegro moderato/5.II Andante/
6.III Menuetto: Allegro/7.IV Allegro
8.アンセルム・ヒュッテンブレンナーの主題による13の変奏曲
イ短調 D576
ヴァイオリンとピアノのためのソナタ ト短調
D408
9.I Allegro giusto/10.II Andante/
11.III Menuetto/12.IV Allegro moderato |
ステファニー・ポーレ(ヴァイオリン)
ダニエル・イゾワール(フォルテピアノ) |
録音:2017年5月22-25日 シテ・ド・ラ・ミュジーク・ソワソン(フランス北部ピカルディ地方)
ヴァイオリン/ダヴィッド・テクラー 1737年製、
弓/レオナルド・トゥールテ1800年頃製
フォルテピアノ/ショット社 1835年製
【若きシューベルトの傑作を当時の楽器で】
ヴァイオリニスト、ステファニー・ポーレとピアニスト、ダニエル・イゾワール(大オルガニスト、アンドレの息子)。
いずれもモダン、ピリオドどちらの演奏スタイルでも活躍する2人によるシューベルト。弓から楽器まで全てシューベルトの時代に近いオリジナルを使用しているというのも嬉しいところ。
長年室内楽での共演を重ね、特にピリオド楽器でのシューベルトの解釈では先駆者と呼べる二人が、19歳の頃のシューベルトがモーツァルトの影響を色濃く受けながらも、新時代の迸るようなロマンティシズムを込めた作品を瑞々しい表現で描きます。
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MU030
\2,800→\1690 |
アレッサンドロでもなくドメニコでもなく・・・
フランチェスコ・スカルラッティ
「英国へ渡った合奏協奏曲」
フランチェスコ・スカルラッティ(1666-1741以降)
アレッサンドロ・スカルラッティ(1660-1725)チャールズ・エイヴスン(1709-1770)
フランチェスコ・ジェミニアーニ(1687-1762)アルカンジェロ・コレッリ(1653-1713)
1-4) F.スカルラッティ:合奏協奏曲 第2番
ハ短調
5-8) F.スカルラッティ監修(原作:A.スカルラッティ):合奏協奏曲
第8番 ヘ長調
9-12) F.スカルラッティ:合奏協奏曲 第3番
イ短調
13-16) F.スカルラッティ:合奏協奏曲 第9番
ニ長調
17-20) エイヴスン編(原作:ジェミニアーニ):合奏協奏曲
ト長調
(ジェミニアーニのヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ
作品1-1による)
21-24) ジェミニアーニ編(原曲:コレッリ):合奏協奏曲
ハ長調
(コレッリのヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ
作品5-3による)
25-28) F.スカルラッティ:合奏協奏曲 第1番
ホ長調
29-32) F.スカルラッティ:合奏協奏曲 第4番
ホ短調 |
オルキェストラ・ヒストリチナ(古楽器使用)
マルティナ・パストゥシカ(指揮、ソロ・ヴァイオリン) |
【バロック期英国で人気を博した、イタリア直送の合奏協奏曲】
かつてのオランダやベルギー、英国などをよそに、フランスやスペインに次いで確実にヨーロッパ最大の古楽拠点になりつつあるポーランド。
そんなポーランド古楽界の充実度が如実にあらわれているオルキェストラ・ヒストリチナは南部カトーヴィツェ(ポーランド国立放送交響楽団の本拠)に拠点をおく古楽器集団。その技量に注目したベルギーMUSOレーベルからの新録音のテーマは、ヘンデル時代の英国を賑わせたイタリア人作曲家たち!
コレッリが絶大な人気を博した当時、大家アレッサンドロ・スカルラッティの6歳年下の弟フランチェスコ・スカルラッティもかの地で活躍をみせ、ロンドンとダブリンで注目を集めていました。
時おりしも英国では合奏協奏曲が大ブーム。編曲作品や他の作曲家の類例も含め、イタリア直送の芸術で英国人たちを夢中にさせたフランチェスコ・スカルラッティのセンスを、俊英古楽奏者たちが秀逸なセンスで現代に甦らせます。
Alpha初期の伝説的エンジニア、ユーグ・デショーとアリーヌ・ブロンディオによる自然派録音も魅力。
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MU-031
\2,800→\1690 |
『Continuo, Addio!~通奏低音にさよならを』
~ヴァイオリンとチェロ イタリア18世紀の新しい低音パートから古典派二重奏へ
1-3.ジュゼッペ・タルティーニ(1692-1770):
ヴァイオリンと低音部(通奏低音)のためのソナタ
ト長調 B.G7
4.フランチェスコ・アントニオ・ボンポルティ(1672-1749):
半音階的アリアと変奏 イ短調
5.ジュゼッペ・ダッラーバコ(1710-1805):
無伴奏チェロのためのカプリッチョ ホ短調
第6番
6-9.ジョヴァンニ・ベネデット・プラッティ(1697-1763):
リチェルカータ 第6番 ト長調
10.ピエトロ・ナルディーニ(1722-1793):
無伴奏ヴァイオリンのためのカプリッチョ
ハ短調
11-13.同:ヴァイオリンとチェロのためのソナタ
ハ短調 Op.5-6
14-15.ヨハン・ゲオルク・アルブレヒツベルガー(1736-1809):
二重奏曲 第3番 イ短調
16-18.ピエール・ラウセー(1735-1818):
ヴァイオリンと低音部のためのソナタ
ト短調 Op.1-4
19-20.アンドレアス・ロンベルク(1767-1821)&
ベルンハルト・ロンベルク(1767-1841):
ヴァイオリンとチェロのための協奏的二重奏曲
ホ短調 第1番
(1801年頃の作) |
デュオ・タルティーニ(古楽器使用)
ダヴィッド・プランティエ(ヴァイオリン/ジョヴァンニ・バッティスタ・グァダニーニ
1766)
アンナベル・リュイ(チェロ/ニコラ・オーギュスタン・シャピュイ
1777) |
音楽のバロック時代は別名「通奏低音の時代」とも言われ、編成の規模に寄らず、低音楽器と和音楽器の組み合わせによる通奏低音が音楽を特徴づけており、これを伴わないのは一部の無伴奏器楽作品などに限られていました。
やがて古典派の時代に移行するにつれ、音楽の嗜好や演奏形態の変化、楽器の性能や奏者の技術の向上に伴い、低音に和音楽器を使わない演奏スタイルが徐々に広まりはじめます。
このアルバムはそんな過渡期に生まれた音楽を、当時のイタリアにおける新しい演奏習慣に従い和音楽器を伴わないヴァイオリンとチェロだけのデュオで演奏、さらに後年の二重奏曲やどちらかの無伴奏作品も盛り込んだアルバム。
二つの楽器だけのミニマムな編成による音楽表現を追求する形、あるいは合奏体を象徴する極小表現としてのヴァイオリンと、同様に通奏低音の象徴としてのチェロとの対峙で伝統的な通奏低音を含む音楽を体現してゆく手法など、当時ならではの工夫と思想が込められた音楽表現を楽しむことが出来ます。
ほとんどがイタリアの作曲家のものですが、フランスのラウセー、ドイツのロンベルク(同じ音楽教育を受けてきた従兄弟同士で、それぞれヴァイオリンとチェロの名手だった)の作品も収録。
カフェ・ツィマーマンやアンサンブル415、コンチェルト・ヴォカーレなどでも活躍してきたヴァイオリニスト
ダヴィド・プランティエが、Agogiqueレーベルからリリースしたタルティーニの作品集に続き、チェリスト
アンナベル・リュイと共に送る極小編成音楽の楽しみです。
録音:2018年9月4-7日、サン・レミ教会、フラン=ワレ、ベルギー |
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MU032
(2CD)
\4600→\2590 |
ポーランドで初めて国際的に認知された女性作曲家
グラジナ・バツェヴィチ(1909-1969):ヴァイオリン・ソナタ全集
【CD1】
1-3.ヴァイオリンとピアノのためのソナタ
第5番(1951)
4-7.ヴァイオリンとピアノのためのソナタ
第3番(1947)
8-12.ヴァイオリンとピアノのためのソナタ
第1番「室内ソナタ」(1945)
13-15.無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ
第2番(1958)
【CD2】
1-4.ヴァイオリンとピアノのためのパルティータ(1955)
5-8.ヴァイオリンとピアノのためのソナタ
第2番(1946)
9-12.無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ 第1番(1941)
13-16.ヴァイオリンとピアノのためのソナタ
第4番(1949) |
アナベル・バルトロメ=レノルス(ヴァイオリン)
イヴァン・ドンチェフ(ピアノ) |
ポーランド、ウッジの音楽一家に生まれたグラジナ・バツェヴィチ。ポーランドで初めて国際的に認知された女性作曲家です。
若い頃にパリに留学し、ナディア・ブーランジェの指導を受けたため、作風にはフランス印象派と新古典派双方の影響が感じられますが、その中にも弦楽器の技巧的な効果を活かしていることに特徴があります。
前衛的でありながらも独自の感性に支えられた表情豊かな音楽は、名手クリスチャン・ツィメルマンが喧伝したことで広く知られるようになりました。
優れたヴァイオリニストでもあった彼女の作品の多くはヴァイオリンのために書かれており、このアルバムにはバツェヴィチの音楽を心から愛するというアナベル・バルトロメ=レノルスの演奏で、ヴァイオリンのためのソナタが全曲…ピアノ伴奏のあるものと、無伴奏のものを全て収録しています。
ヴァイオリンの生き生きとしたメロディ・ライン、伴奏つきの曲での精緻なピアノ・パートが魅力的です。
録音 2018年7月17-20日,11月26-30日、クシシュトフ・ペンデレツキ欧州音楽センター、ルスワヴィツェ,ポーランド
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RENOUVEAU 新しい時フランスの「歌曲集」-声とギターのための
ガブリエル・フォーレ(1845-1924):
1.われらの愛 Op.23-2(1879)/2.祈りながら(1890)/
3.秘密 Op.23-3(1881)/4.夢のあとに Op.7-1(1877)
デオダ・ド・セヴラック(1872-1921):
5.新しい時(1898)/6.12の歌曲-第2番 雪模様(1903)/
7.12の歌曲-第3番 夢(1901)/8.哀しき風景(1901)
ルイ・ヴィエルヌ(1870-1937): 9.子守歌
イ長調 Op.31-9(1914)-ギター独奏のための
レイナルド・アーン(1874-1947):
10.歌曲集「灰色の雲」-第5番 恍惚の時(1892)/
11.20の歌曲集 第1集-第5番 恋される人(1892)/
12.20の歌曲集 第2集-第14番 クロリスに(1916)/
13.20の歌曲集 第1集-第11番 艶なる宴(1891)
クロード・ドビュッシー(1862-1918):
14.美しき夕暮れ(1891)/15.移り気で 悩める魂(ロマンス)(1891)/16.感傷的な風景(1883)/
17.角笛の音は森へ向かって悲しげに響く(1891)/18.お告げの鐘(1891)
19.マヌエル・ド・ファリャ(1876-1946):ドビュッシーへのオマージュ(1920)-ギター独奏のための/
20.セヴラック:サン=クルーの女船頭たちのヴォードヴィル(1905)/
21.エリック・サティ(1866-1925):エンパイア劇場のプリマドンナ(1904) |
マテュー・ヴァルヌランによる歌とギターのための編曲&1-13,21,21
ティルマン・ホップストックによる歌とギターのための編曲&14-19
デュオ・ヴァルヌランステファニー・ヴァルヌラン(ソプラノ)
マチュー・ヴァルヌラン(ギター&ジャスパー・センダー:2018年製/弦:サバレス) |
録音 2019年2月21-24日 クロード・ジョゼフ・ボネ礼拝堂跡、ジュジュリュ、フランス
もともとは"ピアノと歌"のために書かれたフランス近代のさまざまな「la
melodie=歌曲」を"ギターと歌"に置き換えたアルバム。
洗練された表情を持つ作品が、ギターの繊細なタッチを得ることで更に魅力的な表情を加え、詩と音楽の融合が一層深まるかのようです。フォーレやアーン、ドビュッシーなどの有名曲や、あまり知られていないセヴラックの歌曲に、ヴィエルヌとファリャのギター独奏曲を加え、最後はサティの「エンパイア劇場のプリマドンナ」で締めくくるという洒落た選曲は、長年に渡ってこれらのレパートリーを追求するデュオ・ヴァルヌランならではのプログラム。
姉と弟による親密な演奏は、これらの歌に魅力的な輝きを与えています。
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