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いま店主が最も注目していたりする・・・
気づいたらすばらしいレーベルに成長していた
ベルギー MUSO 特価セール!
1CD\2,800→\1690
~6/18(火)午前9時



 ベルギーのレーベル、MUSO 。
 ALIAVOX でジョルディ・サヴァールのCD も手がけたオリヴィエ・ヴァニュによって2011 年に設立された新しいレーベル。
 
 エリザベート王妃国際コンクール関係の録音が多かったのだが、気づいたら室内楽を中心に洗練されたすばらしいアルバムをいくつも輩出、毎回の新譜リリースが見逃せない優秀レーベルに成長していた!
 自然で豊かな音質、エリザベート・コンクール入賞者を中心とした豊富な演奏陣、オリヴィエ・ヴァニュによる魅力的な企画力。1枚1枚に作り手側の愛情と情熱を強く感じるのだ。


 実はいま店主が最も注目しているレーベルのひとつだったりする。

 そのMUSOの特価セール。
 どうかじっくりそのカタログをご覧ください。







 MU 005
(5CD)
\5600→\2990

エリザベート王妃国際コンクール75周年記念*ピアノ部門
 エリザベート王妃国際コンクール、ピアノ部門歴代優勝者たちの白熱の協奏曲!
  アシュケナージ、アファナシエフ、ニコルスキー、フライシャー、ブラレイも!

 [CD1]
  (1)1972年第1位/ヴァレリー・アファナシエフ
   チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調 op.23
  (2)1956 年第1位/ウラディーミル・アシュケナージ
   リスト:ピアノ協奏曲第1番 変ホ長調
  (3)1983年第1位/ピエール=アラン・ヴォロンダ
   リスト:ピアノ協奏曲第2番 イ短調
 [CD2]
  (1)1983年第1位/ヴォルフガング・マンツ
   ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番 op.18
  (2)1987年第1位/アンドレイ・ニコルスキー
   ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番 ニ短調
 [CD3]
  (1)1991年第1位/フランク・ブラレイ
   ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番 ト長調 op.58
  (2)1952年第1位/レオン・フライシャー
   ブラームス:ピアノ協奏曲第1番 ニ短調 op.15
 [CD4]
  (1)2010年第1位/デニス・コジュヒン
   ブラームス:ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 op.83
  (2)2007年第1位/アンナ・ヴィニツカヤ
   プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第2 ト短調 op.16
 [CD5]
  (1)1960年第1位/マルコム・フレージャー
   プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第1番 変ニ長調 op.10
  (2)1972年第1位/ジェフリー・スワン
   ショパン:ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 op.11
  (3)1956年第1位/セシル・ウーセ
   ショパン:ピアノ協奏曲第2番 へ短調 op.21
[CD1]-(1), [CD5]-(2)
 ルネ・ドゥフォッセ(指揮)
 ベルギー国立管弦楽団
[CD1]-(2), [CD3]-(2), [CD5]-(1)(3)
 フランツ・アンドレ(指揮)
 ベルギー国立管弦楽団
[CD1]-(3), [CD2]-(1)(2)
 ジョルジュ・オクトルス(指揮)
 ベルギー国立管弦楽団
[CD3]-(1)
 ロナルド・ゾルマン(指揮)
 ベルギー国立管弦楽団
[CD4]-(1)
 エド・デ・ワールト(指揮)
 ロイヤル・フランダース・フィル
[CD4]-(2)
 ジルベール・ヴァルガ(指揮)
 ベルギー国立管弦楽団
 
 世界の三大コンクールのひとつとも言われるエリザベート王妃国際音楽コンクールの50 年にわたる貴重な記録。
 エリザベート王妃国際コンクールは、ベルギーが生んだ偉大なヴァイオリニスト、イザイの名を冠したウジェーヌ・イザイコンクール(1937 年に第1 回が開催) の後身として、1951 年に記念すべき第1 回(ヴァイオリン部門)が開催されました。これを皮切りに、ピアノ(1952 年? )、作曲(1953 年? ) 部門が設立、1988 年からは声楽部門も設立されました。1 年につき1 部門、各部門は4 年毎に開催されています。昨年2012 年が75 周年記念だったことを受け、歴代のピアノ部門上位入賞者たちの協奏曲の演奏をまとめた5 枚組セットが発売されます。現在一線で活躍する演奏者たちの若き日のコンクールでの貴重な演奏を、コンクール独特の緊張感と熱気を感じながら堪能できるセットです。ブックレットにはアファナシエフやブラレイ、アシュケナージらの優勝当時の若き日の写真や、何人かの演奏者のメッセージも掲載されていて、興味深い内容となっています。
 1972 年のアファナシエフのバリバリのチャイコフスキーは圧巻。1956 年優勝のアシュケナージのリストも、派手に弾きたおすのではなく、ひとつひとつのパッセージをいつくしむように演奏しているのが印象的。1987 年優勝のニコルスキーは、ネイガウス、ナウモフ、レイグラフなどに師事した期待の星でしたが、1995 年に30 台半ばで交通事故で亡くなってしまったピアニスト。今も存命していたらいかに素晴しい演奏家になっていただろうか、と思わせるような厚い音色、繊細極まりないデュナーミク、溢れる詩情に満ちたラフマニノフを展開しています。





 MU 012
\2800→\1690
16 歳で優勝!
 1964年エリザベート王妃国際コンクール(ピアノ)優勝者

  ジャン=グロード・ファンデン・エイデン
   1. シューマン:交響的練習曲op.13
   2. リスト:ピアノ協奏曲 変ホ長調 S.124
   3. ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番 ハ長調 op.15
ジャン=クロード・ファンデン・エイデン
 (ピアノ)
ベルギー王立管弦楽団
フランツ・アンドレ(指揮/2)
フリッツ・セリス(指揮/3)
 ベルギー出身のファンデン・エイデンの記録

 録音:1.1964年5月25日、ファイナル 2.1964年、デッカ(LP:173.427) 3.1964年6月8日、優勝記念コンサート

 16 歳で優勝したジャン=クロード・ファンデン・エイデンは、歴代の優勝者の中では珍しいベルギー出身のピアニスト。
 なお、1964 年の記録録音ということで、アーカイヴが万全ではなく、交響練習曲(若干の古さを感じるものの、演奏の凄さは伝わる音質)以外は、コンクール直後に録音されたデッカ、および優勝記念コンサートの記録となっております。


 MU 018
\2800→\1690
ギドン・クレーメル/
 1967年エリザベート王妃国際音楽コンクールヴァイオリン部門第3位入賞
ギドン・クレーメル
 (ヴァイオリン)
  ・シューマン:幻想曲 ハ長調 op.131
    1967年5月25日(ファイナル・ライヴ)/
     マリナ・ボンダレンコ(ピアノ)
  ・ショーソン:詩曲 op.25
    1967年6月5日(受賞者コンサート・ライヴ)/
     RTBグランド交響楽団、ダニエル・シュテルンフェルド(指揮)
  ・エルガー:ヴァイオリン協奏曲 ロ短調 op.61
    1967年5月25日(ファイナル・ライヴ)/
     ベルギー国立管弦楽団、ルネ・デュフォッセ(指揮)
 伝説の年、1967年 クレーメルの貴重な記録

 1947 年生まれのクレーメル、20 歳の時のコンクールの貴重なライヴ音源の登場。
 前年にコンクール出場が決まったときからファイナルで演奏しようと決めたほど、思い入れのあったエルガーのヴァイオリン協奏曲は「当時20 歳だった自分にとって特別に重要だったあらゆる感情と失望に根ざした私自身のロマン的なスピリットをすべて注ぎ込んだ」と語る完璧にして迫真の出来栄え。にも拘わらず第3 位という結果に終わったことは大きな「失望」であり、「私の一番表現したいことが理解されなかった、受け入れられなかった、と感じた」と述べています(ライナーノートより/邦訳なし)。
 オイストラフ、メニューイン、フランチェスカッティ、シゲティ、グリュミオー、ギンゴールドといった錚々たる巨匠達が審査員に名を連ねた1967 年の優勝者はフィリップ・ヒルシュホーンでした。
 この演奏で第3 位とは、とあらためてこの年のレヴェルの高さに思いを馳せる、色々な意味で貴重な1 枚です。コンクールの結果が出た後に行われた受賞者コンサートでのショーソンの「詩曲」は神がかったような演奏です。
 


 MU 019
\2800→\1690
エディト・フォルケルト/
 1971年エリザベート王妃国際音楽コンクールヴァイオリン部門第5位
エディト・フォルケルト
 (ヴァイオリン)
  ・ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲第1番 イ短調 op.77
    1971年5月22日(ファイナル・ライヴ)/
     RTBグランド交響楽団、ルネ・デュフォッセ(指揮)
  ・バルトーク:ヴァイオリン協奏曲第2 番 Sz.112
    1971年6月2日(受賞者コンサート・ライヴ)/
     ベルギー国立管弦楽団、ミヒャエル・ギーレン(指揮)
 ベルギー出身の女性ヴァイオリン奏者フォルケルトの貴重な記録

 ベルギーの女性ヴァイオリン奏者、エディト・フォルケルト(1949-1992)21 歳の時のコンクールの記録。
 この年の第1 位はミリアム・フリードで、20 回目となるコンクール史上初の女性優勝者でした。第3 位には藤原浜雄、さらに第12 位にザハール・ブロンが名を連ねています。
 フォルケルトは、ショスタコーヴィチのヴァイオリン協奏曲第1 番を、初演したオイストラフが審査員にいる前で、しかもオーケストラとの時間も十分ではない2 度のみのリハーサルの後に弾くという難しい状況の中素晴らしい演奏をし、見事第5 位をかちとりました。
 受賞者コンサートでは、この数か月前に録音をしたバルトークの作品をギーレンの明晰かつ詩的な指揮で見事に演奏しています。
 フォルケルトは1980 年半ばから病に苦しみ、1992 年7 月2 日に亡くなりました。素晴らしいベルギー出身の奏者のコンクールの貴重な記録の登場となりました。


 





 MU042
\2,800→\1690
『オランダの断片を集めて』中世ネーデルラント北部のポリフォニー音楽
 1. 名誉と賛美が好機をもたらしますように(マルティヌス・ファブリ(生年不詳-1400頃))/
 2. 別れの挨拶を申し上げなくてはなりません(作者不詳)/
 3. 欲望と希望は仲がわるい〔オルガン独奏〕(ファエンツァ写本(15世紀初頭に編纂))/
 4. これはちょっと前の話なんだが(マルティヌス・ファブリ)*/
 5. ごきげんよう、慈愛の母なる皇后よ〔サルヴェ・レジーナ〕(単旋律聖歌)/
 6. もしそうなら、わたしの苦しみたるや(作者不詳)/7. よう相棒、面白いことになってるらしいな(作者不詳)*/
 8. わしらが歩き始めてすぐ、骸骨がいて/9. 主よ、憐れみたまえ〔キリエ/オルガンと歌〕(ファエンツァ写本)/
 10. 栄光あれ、高き天の神に〔グローリア〕*(作者不詳)/
 11. 大勢が歌う、新たな歌を(フベルトゥス・デ・サリニス(1378/84-1403/09以降))/
 12. 栄光と歓喜を神に*(フベルトゥス・デ・サリニス)/13. 行け、ミサは終わりだ(単旋律聖歌)/
 14. おお、栄光の十字架よ〔オルガン独奏〕(単旋律聖歌による即興)/
 15. 地元の言葉でも、ラテン語でも、フランス語でも(作者不詳)/16. またしても、心浮き立つ五月が(作者不詳)/
 17. 恋に囚われて〔オルガン独奏〕(フローニンゲン鍵盤曲集(15世紀に編纂))*/
 18. 楽しくやろう、歌い跳ねよう(オスヴァルト・フォン・ヴォルケンシュタイン(1376-1445))、
  嬉し楽しでいる理由がないとでも?(マルティヌス・ファブリ)/
 19. 希望もて〔オルガン独奏〕(フローニンゲン鍵盤曲集)/20. ホー、ホー、ホー(作曲者不詳)
 * エリアーネ・ファンクハウザー、ニールス・ベーレントセン、ジャック・メーゲンスによる復元
  オスカル・フェルハール、アンドルー・ハロック(カウンターテナー)、
  ベンヤミン・ヤーホ・ラルハム、ニールス・ベーレントセン(テノール)、
  ジャック・メーゲンス(オルガン)、総指揮:ニールス・ベーレントセン

 録音:2017年5月、デン・ハーグ旧カトリック教会  2017年11月、オルヘルパルク音楽堂、アムステルダム

 【きわめて珍しいオランダ中世音楽! 音楽学者と古楽プレイヤーの幸福なコラボレーション】
17世紀初頭、ハプスブルク領ネーデルラント諸州から北部7州が独立して出来た国、オランダ。その国土となった地域では、すでに中世から知識人たちの豊かな文化が育まれていました。南部ネーデルラントのルネサンス期にフランドル楽派が栄光の時代を迎えたため影に隠れがちだった「オランダの中世」を丹念に研究してきた音楽学者エリアーネ・ファンクハウザーの研究成果が今、古楽先進地であるオランダやベルギー、およびフランスで研鑚を積んできたミレニアル世代の俊才古楽歌手たちによって1枚のアルバムに結晶しました。14世紀、つまりアルス・ノーヴァの作曲家たちがフランスやイタリアで活動していた頃、この北部の文化拠点でいかに清廉かつ精巧なポリフォニーが紡がれていたか、男声4人による美しい歌唱でじっくり味わうことができます。
 歌われる詩句はラテン語もあれば中世オランダ語、中世フランス語の一種など俗語によるものもあり、のちのフランドル楽派にも通じる、百年戦争期の文化的広がりを感じさせる独特な言葉の響きも魅力。マショーやランディーニといった同時代の巨匠たちに負けない音世界は、一度聴いたら虜になること必至です。古楽鍵盤奏者として豊富なキャリアをもつアンドレア・フリッジが録音技師をつとめ、古い時代の音楽のツボを押さえたエンジニアリングでその魅力を的確に収めているのもポイント。また一部オルガンが使われる部分では、現存最古のオルガンとも言われる1479年建造のユトレヒトの楽器を精巧に再現したレプリカを使用。シンプルかつ古雅なその音色で、知られざる音楽の面白さをいっそう味わい豊かなものにしています。



 MU044
\2,800→\1690
『セントヘレナ ナポレオンの伝説』 ナポレオンにまつわる歌曲、ファンファーレ、行進曲など
 1. ジョゼフ=ダヴィド・ビュール(1781-1860): ファンファーレ「旗の下に」〔1805〕/
 2. ジョゼフ・ドゥニ・ドシュ(1766-1825)/エミール・ドブロー(1796-1831)編: 覚えているか?〔1817〕/
 3. ビュール: ソヌリ「火を消すために」〔1805〕/
 4. オルタンス・ド・ボアルネー(1783-1837): 母から息子へ 別れの言葉〔1809/13〕/
 5. 作者不詳: じゃがいも/6. ポワリエの無名歌手: ボナパルト将軍に従うフランス国民〔1799?〕/
 7. 王党派の無名歌手: ボナパルトの功績〔1815〕/8. 作者不詳: 仕掛け爆弾の哀歌〔1801?〕/
 9. ジョヴァンニ・パイジエッロ(1740-1816): 第一統領行進曲〔1802/03〕/
 10. ジャン=ジョゼフ・ヴァデ(1720-1757): ナポレオンの戴冠(編曲者不詳)〔1805〕/
 11. ビュール: アダージョとポロネーズ〔1804〕/12. ロイザ・ピュジェ(1810-1889): 見習士官隊〔1843〕/
 13. アンドレ・エルネスト・モデスト・グレトリー(1741-1813): 勝利は我らのもの(編曲者不詳)〔1812〕/
 14. 作者不詳: たまねぎの歌〔1800〕/15. 作者不詳: 徴集兵〔1810?〕/
 16. ピエール=ジャン・ド・ベランジェ(1780-1857): イヴトーの王〔1813〕/
 17. 作者不詳: ロシア遠征18. ルイージ・ケルビーニ(1760-1842): パ・ルドゥブレ 第4番〔1814〕/
 19. アントワーヌ・ロマニェージ(1781-1850): ジョゼフィーヌの墓〔1814?〕/
 20. マルク=アントワーヌ・デゾジエ(1772-1827): ワーテルローの戦い〔1815〕/
 21. ケルビーニ: 行進曲 第2番〔1814〕/22. ベランジェ: 人民の追憶〔1828〕/23. ベランジェ: セントヘレナ
  レ・リュネジアン
   サビーヌ・ドゥヴィエル(ソプラノ)、ダヴィド・ギラルディ(テノール)、イゴール・ブアン(バリトン)、
   ジョフロワ・ビュフィエール(バス) ダニエル・イゾワール(フォルテピアノ)、
   パトリック・ヴィバール(セルパン) ローラン・マドゥーフ(手廻しオルガン)
  ロマンティーク金管合奏団
   ジャン=フランソワ・マドゥーフ、ジャン=ダニエル・スション(ナチュラルトランペット、キイ式ビューグル)
   フローリアン・レアール、ローラン・ジャンティル(ナチュラルトランペット)
   ピエール=イヴ・マドゥーフ、シリル・グルノ、リオネル・ルヌー(ナチュラルホルン)
   ローラン・マドゥーフ(ビュサン=トロンボーン、オフィクレイド)
  マリー=アンジュ・プティ(各種打楽器)

 アルノー・マルゾラーティ(バリトン、音楽監督) ※古楽器使用
 録音:2020年12月1-4日 フィラルモニー・ド・パリ

 【ドゥヴィエルほか豪華演奏陣が、時代を駆け抜けた問題児への憧れと追憶を鮮やかに甦らせる!】
 徹底した当時の流儀で一切の妥協無しに19世紀以前のレパートリーと向き合うため、近年は独自の楽団も立ち上げた古楽器金管奏者ジャン=フランソワ・マドゥーフ。
 彼らが、ル・ポエム・アルモニークで長く中心的役割を果たしてきた個性派古楽歌手アルノー・マルゾラーティのグループと、西洋史屈指の異端児ナポレオンについてのユニークなアルバムを録音!
 フランス大革命が生んだ異端児ナポレオン・ボナパルトは、その破天荒な活躍ゆえ熱狂的支持と風刺や嫌悪とをどちらも巻き起こしましたが、ここには彼が活躍した時代から太平洋のセントヘレナ島へ追放された後まで、さまざまな時期に書かれた歌が集められています。
 演奏陣はまさに精鋭ぞろいで、ERATOレーベルで素晴らしい歌声を聴かせている美貌のソプラノ歌手ドゥヴィエルや、レ・シエクルのオフィクレイド&セルパン奏者ヴィバールの参入も頼もしいところ。
 ナチュラル楽器から最初期のピストン付にいたるピリオド金管の響きの玄妙さがアクセントを添える中、時代感の演出に終わらない細やかなフォルテピアノ演奏で歌を支えるダニエル・イゾワールの好演も聴きどころ。
 変幻自在の表情豊かな歌声を交錯させる歌手陣の巧みな解釈は、作曲者さえ不明なものも多いこれらの作品を驚くべき生々しさで現代に甦らせてゆきます。
 街角で人々の耳目を弾いた手回しオルガンの再現まで試みられている点も驚き......徹底した古楽的解釈姿勢あればこそ辿り着き得た、聴くほどに惹かれる異色の19世紀音楽アルバムです。
 


 MU045
\2,800→\1690
『追いつかない心』 ヘンデル「ラ・ルクレツィア」とオペラ・アリア集
 ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル(1685-1759):
  1. ポッペアのアリア「美しく喜ばしく」歌劇《アグリッピーナ》 HWV 6
  2. アリア「思慮は平安の敵」オラトリオ『時と真実の勝利』 HWV 46a
  3. デジャニラのアリア「昼の支配者よ、昇るのを止めよ」歌劇《ヘラクレス》 HWV 60
  4. オルフェオのアリア「わたしはいとしい人を喪った」セレナータ『祝宴に沸くパルナッソ』 HWV 73
  5. アルチーナのアリア「ああ、わたしの心!」歌劇《アルチーナ》 HWV 34
  6. ダルダノのアリア「容赦ない痛みが」歌劇《ガウラのアマディージ》 HWV 11
  7-15. カンタータ『ラ・ルクレツィア』 HWV 145
  16. アリオダンテのレチタティーヴォ「わたしはまだ生きているのか?」
   アリア「ふざけた不実な女よ」歌劇《アリオダンテ》 HWV 33
  17. メデアのアリア「わたしは死すとも復讐を果たそう」歌劇《テーゼオ》 HWV 9
 エロイーズ・マス(メゾ・ソプラノ)
 ロンドン・ヘンデル・オーケストラ(古楽器使用)、
 ローレンス・カミングス(チェンバロ・指揮)

 録音:2020年8月22-25日、ブラックハート・ホールズ、ロンドン

 【独特の厚みと深み期待感あふれる新たな「声」あればこそのヘンデル!】
 2018年のエリザベート王妃国際コンクール声楽部門で、結果は5位だったものの強い存在感を示して注目を浴びたフランスの新世代歌手エロイーズ・マス。
 独特のコクを感じさせるメゾの歌声は実に味わい深く、ワーグナーやR.シュトラウスなどでの重要な役柄とも絶妙の相性をみせながら、ロッシーニやドニゼッティでも鮮やかな解釈を紡ぎ出します。
 そしてそのような劇的表情の濃やかさあればこそ、ヘンデルの劇中で特に込み入った立場に置かれた役柄が歌うアリアでは、ことのほか耳をとらえて離さない歌を聴かせられる......その素晴しい成果が音盤になったのがこのアルバム。
 経験豊富な英国バロック・オペラ界のヴェテランL.カミングス率いる古楽器オーケストラとともに、抑揚の激しいスリリングなアリアからしっとりメロウなナンバーまで多彩な表情をみせるマスの解釈は、偽らざる心の動きと劇的現実のギャップへの戸惑いを描き上げたヘンデル随一の歌の数々をきわめて高い完成度で味あわせてくれます。
 初期から後期まで、秘曲も有名大作も押さえた選曲も絶妙。




天才バラーノフに着目したのもMUSOレーベルだった


 MU 011
\2,800→\1690
天才バラーノフ率いる
 ダヴィド・オイストラフ弦楽四重奏団CDデビュー

 (1)チャイコフスキー:弦楽四重奏曲第2番ヘ長調Op.22
 (2)ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲第8番ハ短調Op.110
 (3)同:2つの小品
ダヴィド・オイストラフ弦楽四重奏団
 【アンドレイ・バラーノフ、
   ロディオン・ペトロフ(ヴァイオリン)、
  ヒョードル・ベルギン(ヴィオラ)、
  アレクセイ・ジーリン(チェロ)】
 バラーノフ率いる新進団体ダヴィド・オイストラフ弦楽四重奏団、CD デビュー

 録音:2015年7月28-30日/スタジオ4(ブリュッセル)/65’ 21”

 チャイコフスキーとショスタコーヴィチは、秘密の感情を音楽に秘める共通点がありますが、前者の第2 番と後者の第8 番はそれぞれの特別な作品とされています。
 ことにショスタコーヴィチの第8 番は、「ファシズムと戦争の犠牲者に」と捧げながら、実は遺書として書かれたとも言われています。2012 年エリザベート王妃国際コンクールで優勝して注目されたヴァイオリニスト、アンドレイ・バラーノフが同年に結成したダヴィド・オイストラフ弦楽四重奏団は、若手の集団ながら驚くほどの成熟と高い音楽性で要注目。


///////



 5年ほど前、春日井でアンドレイ・バラーノフのサロン・コンサートを開いた。
 上記ジャケットの右側の熊みたいな人。
 年齢とは無関係にすでに大家の風格さえ漂わせる「ふてぶてしい」若者だった。
 もちろん演奏のほうも「大家」。
 「すばらしいコンサートをありがとう」と言うと、「私のコンサートはいつもすばらしい」とニコリともせず言い切った。


 その後バラーノフ自身もアルゲリッチのルガーノ・フェスティヴァルに顔を出すようになり、次第に頭角を現しつつある。
 まずは今回のアルバムでその天才ぶりをじっくり味わいたい。



ベートーヴェンの4番1楽章、これを聴けば誰でもそのすごさを納得してもらえると思う。
https://youtu.be/_ZGv6fiaJAE



 ちなみに彼らのサイトがあったはずだが・・・消えていた。




 MU 021
\2,800→\1690
バラーノフ率いる新進団体、
 ダヴィド・オイストラフ弦楽四重奏団、第2弾!

  (1)グリーグ:弦楽四重奏曲第1番ト短調Op.27
  (2)メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲第2番イ短調Op.13
  (3)パガニーニ(ベルギン編):カプリス第20番 ニ長調
ダヴィド・オイストラフ弦楽四重奏団
 【アンドレイ・バラーノフ、
  ロディオン・ペトロフ(ヴァイオリン)、
  フョードル・ベルギン(ヴィオラ)、
  アレクセイ・ジーリン(チェロ)】
 録音:2015年7月24-27日/スタジオ4(ブリュッセル)/64’ 37”

 2012年エリザベート王妃国際コンクールで優勝して注目されたヴァイオリニスト、アンドレイ・バラーノフが同年に結成したダヴィド・オイストラフ弦楽四重奏団は、若い集団ながら驚くほどの成熟と高い音楽性で要注目。
 彼らの第2弾はグリーグとメンデルスゾーンと、弦楽四重奏が思い浮かばない二大巨匠の力作。何とチャイコフスキーとショスタコーヴィチに挑戦した前作(MU 011)と同時に録音していたというから驚きです。
 どちらも作曲者の若い時の作品だけに彼らのフレッシュな感性が光り輝きます。ヴィオラのベルギンの編曲によるパガニーニのカプリスの弦楽四重奏版も聴きものです。




 アンドレイ・バラーノフ・・・。
 日本の誇る仙台国際音楽コンクールで第2位、そして昨年のエリザベート王妃国際音楽コンクールで優勝した、若き天才ヴァイオリニスト。
 YouTubeのエリザベート・コンクールでのライヴ演奏を聴けば、誰でもこの演奏家がただものでないと思うはず。

http://www.youtube.com/watchv=0dGMUb6456g

 コンクールなのに終演後、観客総立ち。



 さて最近ちょっと有名になってきたクルレンツィスという指揮者がいる。
 このひと、自分のオケを引っ張るコンサート・マスターを、「ゲスト・コンサート・マスター」という形で外部から招聘することにした。
 そのオーケストラを世界に誇りうる輝かしい楽団に仕立てるために。

 おそらく勘のよい方はお分かりかと思う・・・
 カリスマ指揮者クルレンツィスがその「ゲスト・コンサート・マスター」に指名したのが・・・・アンドレイ・バラーノフだったのである。
 それはバラーノフがエリザベートで優勝するよりもずっと前。
 つまり彼はエリザベートで優勝して有名になったのではない。その随分前から、ヨーロッパでは知る人ぞ知る名手だったのである。





 ということで久々にクルレンツィスの「復活」の映像を観たら・・・やはりコンマスはバラーノフ。
https://youtu.be/MRoPGplsR0ot=85



 3番もバラーノフがコンマス。
 隣にいるのはあのひとですね。
https://youtu.be/sJ36pfKeuy8t=510




 MU 023
\2,800→\1690
オイストラフの再来、バラーノフ待望の小品集
 (1)タルティーニ(クライスラー編):
  ヴァイオリン・ソナタ ト短調「悪魔のトリル」
 (2)パガニーニ:
  ヴァイオリン協奏曲第2番~第3楽章「ラ・カンパネラ」
 (3)チャイコフスキー:ゆううつなセレナードOp.26
 (4)同:ワルツ=スケルツォOp.34
 (5)同:なつかしい土地の思い出Op.42(全3曲)
 (6)ラフマニノフ:ヴォカリーズOp.34の14
 (7)ラヴェル:ツィガーヌ
 (8)ドビュッシー:月の光
アンドレイ・バラーノフ(ヴァイオリン)
マリヤ・バラーノワ(ピアノ)
 録音:2017年7月20-22日/スタジオ4(ブリュッセル)/71’ 20”

 2012年エリザベート王妃国際コンクールで優勝して注目されたヴァイオリニスト、アンドレイ・バラーノフ。彼は15年来ダヴィド・オイストラフ所蔵の楽器(1716年ストラディヴァリウスのコピー)を弾いていますが、その縁と偉大な巨匠へのオマージュとして当アルバムを制作しました。
 オイストラフが得意とした小品を、オイストラフ自身が購入し、その手で愛奏した楽器で演奏。バラーノフの表現も一段と大きくなり、タルティーニやパガニーニでの技巧の冴え、チャイコフスキーの「メロディ」やラフマニノフの「ヴォカリーズ」の歌い回しも絶品。オイストラフの楽器に込められた念もこもり、まさにオイストラフが降臨したような瞬間を感じさせてくれます。


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 バラーノフ、ソロ・アルバムを出していないのでなかなかそのすごさを分かってもらえなかったのだが、今回ようやく、ようやく登場。

←ちょっとおしゃれになったバラーノフ




 MU039
\2,800→\1690
天才アンドレイ・バラノフ (ヴァイオリン)、久々のアルバム
 『SOLO』 無伴奏ヴァイオリン作品集 -バッハ、イザイ、パガニーニ

 ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685-1750):
  1-8. 無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ 第1番 ロ短調 BWV 1002
 ウジェーヌ・イザイ(1858-1931):
  9. 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第3番 ニ短調 Op. 27
    「バラード」 - ジョルジュ・エネスクに
 ニコロ・パガニーニ(1782-1840):
  無伴奏ヴァイオリンのためのカプリース Op. 1 より
   10. 第1番 ホ長調/11. 第2番 ロ短調/12. 第9番 ホ長調/
   13. 第14番 変ホ長調/14. 第17番 変ホ長調/
   15. 第20番 ニ長調/16. 第24番 イ短調
アンドレイ・バラノフ (ヴァイオリン)

 録音: 2019年7月24-27日 フラジェ/スタジオ4、ブリュッセル

 2012年のエリザベート王妃国際音楽コンクールを制したアンドレイ・バラノフ。マルタ・アルゲリッチの信頼も篤く、ルガーノ・フェスティバルにも度々参加していた名手による初のソロ・アルバムが登場です。
 全て無伴奏にして有名曲という、意欲的かつ挑戦的なプログラム。その実力の高さは聴けば聴くほど驚かされるもので、テクニックはもちろん、滑らかで瑞々しい表情が実に素晴らしく、彼が新時代のヴィルトゥオーゾであることをまざまざと見せつけています。







MU027
\2,800→\1690
「夕暮れ」
子守歌(だけではないけど…)を集めて

 1.フォーレ (1845-1924):夕暮れ ~「2つのメロディ」 Op83 より 第2曲
 2.ハビエル・モンサルバーチェ (1912-2002):
  黒人の子供を眠りへといざなう子守歌 ~「5つの黒人の歌」より
 3.ブラームス (1833-1897):子守歌(ブラームスの子守歌) ~「5つの歌曲」 Op.49 より 第4曲
 4.シューベルト (1797-1828):子守歌(シューベルトの子守歌) D.498 ~「3つの歌」 Op.98 より 第2曲
 5.グノー (1818-1893):静かな夜(カンタレーナ) ~歌劇「サンク=マルス」 より
 6.プーランク (1899-1963):お前には夕べの火が見えるだろう ~歌曲集「燃える鏡」FP.98 より第1曲
 7.アーン (1874-1947):恍惚の時 ~歌曲集「灰色の歌」 より 第5曲
 8.ファリャ (1876-1946):ナナ ~「7つのスペイン民謡」より 第5曲
 9.プーランク:眠り ~歌曲集「くじ」FP.178 より 第1曲
 10.カントルーブ (1879-1957):子守歌 ~「オーヴェルニュの歌」第3集より 第4曲
 11.ショーソン (1855-1899):慰め ~「4つの歌」Op.13 より 第1曲
 12.ビゼー (1838-1875):子守歌 (古い歌) ~「20の歌」Op.21 より 第11曲
 13.ベルンハルト・フリース (c.1770):子守歌 (モーツァルトの子守歌)
 14.ブリテン (1913-1976):乳母の歌 ~歌曲集「子守歌の御守り」Op.41 より 第5曲
 15.ゴダール (1849-1895):ジョスランの子守歌 ~歌劇「ジョスラン」より
 16.リヒャルト・シュトラウス (1864-1949):子守歌 ~「5つの歌」 Op.41 より 第1曲
 17.セヴラック (1872-1921):愛しい子よ
 18.日本民謡:中国地方の子守唄
 19.フォーレ:白い月 ~歌曲集「優しい歌」 Op.61 より 第3曲
ウジェニー・ワルニエ (ソプラノ)
マリーヌ・トロー・ラ・サル (ピアノ)
レ・ウール・デュ・ジュール弦楽四重奏団2、5、10、13、19
(声楽、ピアノと弦楽四重奏への編曲:エマヌエル・イオー)

 世界中のオペラのステージに立つほか、クリストフ・ルセに見出されて古楽方面でも活躍し、ル・ポエム・アルモニークなどとも共演するソプラノ、ワルニエによる子守歌アルバム。
 ブラームス、シューベルト、モーツァルト(実際はフリース)など日本でも有名な子守歌を網羅しているほか、中国地方の子守唄まで(もちろん日本語で!)収録しているのは何とも嬉しいところ。
 また作品によっては弦楽四重奏(アカデミア・ビザンティナやレ・バッス・レユニ、アマリリスなどでも活躍する実力派バロック・チェロ奏者エマヌエル・ジャックはじめ、フランス古楽界の名手4人からなるカルテット)も加わっています。
 世界中の子供たちとその母親へのプレゼントのつもりで制作されたというだけあり、ワーニエの柔らかな歌声と優しい伴奏が、静かに心に響きます。
  録音:2016年6月27-30日 パリ、ノートルダム・ド・ボンスクール教会



 MU034
\2,800→\1690
Concerti a quattro 4人で協奏曲を
 コレッリ、モレル、ヘンデル、テレマン、ムーレ、ヴィヴァルディ

  1-6.アルカンジェロ・コレッリ(1653-1713)/ヨハン・クリスティアン・シックハルト(1682-1762)編曲:
   合奏協奏曲 第18番 ト短調 Op6-8 「クリスマス協奏曲」
  7.ジャック・モレル(1641-1715)/アンサンブル・ブラダマンテ編曲:
    三重奏によるシャコンヌ
  8-11.ヘンデル(1685-1759)/伝テレマン:
    四声の協奏曲 ニ短調
  12-19.ジャン=ジョセフ・ムーレ(1682-1738)/アンサンブル・ブラダマンテ編曲:二声と三声のための室内協奏曲
  20-22.ヴィヴァルディ(1678-1741):
       リコーダー、オーボエと通奏低音のための協奏曲 ト短調 RV103
  アンサンブル・ブラダマンテ
   レイチェル・ヘイマンス(リコーダー、バロック・オーボエ)、
   アンヌ=カトリーヌ・ゴスレ(リコーダー)、
   レオノール・パラッツォ(五弦チェロ)、
   ポール・ヴァン・デン・ドリーシュ(チェンバロ)

 録音:2018年2月13-16日ボルニヴァル教会、ベルギー

 【後期バロックに流行した、小編成の室内協奏曲を集めて】
 バロック後期にヨーロッパ各地で流行した合奏協奏曲。その形態に倣いつつも、より小さな編成で気軽に演奏することが出来ることで広まった室内協奏曲と、その編成へと編曲された作品を集めています。
 2つのリコーダー、あるいはリコーダーとオーボエを中心に、通奏低音を加えた三声、チェロを独立させた四声の作品を収録。
 このジャンルで多くの作品を残したヴィヴァルディはもちろん、有名なコレッリの「クリスマス協奏曲」の編曲が収められているのも嬉しいところで、様々な地域で作曲された作品を聴き比べ出来るのもアルバムの特色といえます。
 
 2006年にベルギーで開催されたアクシオン・クラシック・コンクールをきっかけに結成されたアンサンブル・ブラダマンテは、古楽や古典にとどまらず、ロマン派、現代音楽、そしてヨーロッパ各地の民族音楽までをレパートリーとする、ボーダーレスな活躍をみせるアーティストで構成されています。
 特に長年その習得に励んできたというパラッツォの担当する五弦チェロの活躍は、このアンサンブルを特徴づけているといえるでしょう。





 MU035
\2,800→\1690
シューベルト生前の作法による四重奏版の古楽器演奏
フランツ・シューベルト(1797-1828)/ジローヌ・ゴベール編曲

 連作歌曲『冬の旅』-バリトン独唱と弦楽四重奏による演奏


  1. おやすみ/2. 風見の旗/3. 凍った涙/4. 氷結/
  5. 菩提樹/6. 溢れる涙/7. 川の上で/8. 回想/
  9. 鬼火/10. 休息/11. 春の夢/12. 孤独/
  13. 郵便馬車/14. 霜おく頭/15. 烏/16. 最後の希望/
  17. 村にて/18. 嵐の朝/19. まぼろし/20. 道しるべ/
  21. 宿屋/22. 勇気/23. 三つの太陽/24. 辻音楽師
アラン・ビュエ(バリトン)
レズール・デュ・ジュール四重奏団
 (古楽器使用)
ジローヌ・ゴベール、
 デイヴィッド・チャイヴァーズ
  (ヴァイオリン)
ソフィー・セール(ヴィオラ)
エマニュエル・ジャック(チェロ)

 録音:2018年9月10-14日ポール・ロワイヤル・デ・シャン修道院、マニ・レ・アモー(パリ郊外イヴリーヌ県)/【国内盤】解説・歌詞日本語訳:白沢達生

 【シューベルト生前の作法による四重奏版の古楽器演奏で、理想の作品像へ!】
 フランス古楽界では今や大御所、経験豊かなステージ・パフォーマーにして筋金入りの古楽系劇音楽人のアラン・ビュエが、満を持して『冬の旅』の全曲録音をリリースするにあたり、選んだパートナーはなんと弦楽四重奏団。しかも通り一遍のグループではなく、4人とも古楽器の名手として名を馳せてきた腕利きが集うレズール・デュ・ジュール四重奏団がクレジットされています。一流の古楽プレイヤーでありながら、なぜ彼はシューベルト自身が弾き知っていた19世紀初頭型のフォルテピアノではなく、また現代型の四重奏団でもなく、わざわざ19世紀当時の楽器と奏法を重んじるグループを共演者に選んだのでしょう?
 本盤の解説書によれば、シューベルトの時代の音楽を演奏再現するにあたっては楽譜をよく読み込み、適切な演奏編成を再構成するのが決して珍しいことではなかった--とのこと。いわば楽譜という「素材」をどう料理するか?の一環として楽器編成の再構築も含まれるのなら、本盤の古楽器四重奏団との共演も頷けます。変幻自在の情感表現で作品愛を絶妙の解釈へと昇華させてゆくビュエとともに、経験豊富な古楽器使いたちが繰り出す繊細なニュアンスの連続。シューベルトも首肯するのではと思える迫真の音作り、たんなる編曲版とは明らかに違う古楽流儀の「冬の旅」なのです。




 MU036
\2,800→\1690
ラフマニノフ(1873-1943):『絵画的練習曲』
 1-8.8つの絵画的練習曲 Op.33 (1911)
 9-17.9つの絵画的練習曲 Op.39 (1916-1917)
アルベルト・フェッロ(ピアノ)

 録音:2019年3月5-7日 ファツィオーリ・コンサートホール、サチーレ、イタリア

 2016年のエリザベート王妃国際音楽コンクールで注目を浴びた、当時弱冠19歳のイタリアの青年アルベルト・フェッロ。この大会での結果は6位、しかし翌年のボン・テレコム・ベートーヴェン国際コンクールでは、第1位と聴衆賞を受賞しています。
 その彼が2016年のエリーザベト王妃コンクールでファイナルに選んだのは、ラフマニノフのピアノ協奏曲第1番でした(QEC2016に収録)。
 このデビューアルバムも、強い思い入れのあるラフマニノフで勝負。強靭な打弦力と溢れんばかりの歌心で、ラフマニノフのもつ美しさをたっぷりと聴かせてくれます。
 


 MU038
\2,800→\1690
『ル・コード・デ・ラ・ルート』 ボリス・ヴィアン(1920-1959)へのオマージュ
 1. Je chante des chansons (3'06) 歌詞 : Boris Vian (1920-1959) / 作曲 : Arnaud Marzorati
 2. Les Poetes elegiaques (1'38) 歌詞 : Boris Vian / 作曲 : Arnaud Marzorati
 3. Rock des petits cailloux (3'06) 歌詞 : Boris Vian / 作曲 : Alain Goraguer (1931ー)
 4. Les Petits paves (3'36) 歌詞 : Maurice Vaucaire (1863-1918) / 作曲 : Paul Delmet (1862-1904)
 5. Les Mauvais champignons (2'57) 歌詞 & 作曲 : Maurice Rollinat (1846-1903)
 6. Envole-toi (4'17) 歌詞 : Boris Vian / 作曲 : Jimmy Walter (1930-2012)
 7. Le Hareng saur (2'50) 歌詞 : Charles Cros (1842-1888) / 作曲 : Arnaud Marzorati
 8. Cantate des boites (4'25) Publiee dans le n° 25 du decervelage des Cahiers du College de Pataphysique
  歌詞 : Boris Vian / 作曲 : Alain Goraguer
 9. Les Villes tentaculaires (2'42) 歌詞 : Boris Vian / 作曲 : sur des extraits de Je bois - Alain Goraguer
 10. Chanson du decervelage (5'39)
  歌詞 : Alfred Jarry (1873-1907) / 作曲 : Valse des Pruneaux - Charles Pourny (1839-1905)
 11. Monsieur Victor (2'53) 歌詞 : Boris Vian / 作曲 : sur des extraits de la Complainte du progres - Alain Goraguer
 12. Le Clysopompe (4'10) 歌詞 : Maurice Mac-Nab (1856-1889) / 作曲 : anonyme
 13. Le Petit Lauriston (1'57) Berceuse pataphysique a Recapitulation 歌詞 & 作曲 : Boris Vian
 14. Trois mille six cents fois (1'53)
  Extrait du poeme L'Horloge (Les Fleurs du mal) - Charles Baudelaire (1821-1867) 作曲 : Arnaud Marzorati
 15. Le Ver solitaire (5'56) 歌詞 : Vincent Hyspa (1865-1938) / 作曲 : Arnaud Marzorati
 16. L'Ange et l'enfant (2'17) 歌詞 & 作曲 : Maurice Mac-Nab
 17. A Poil (1'30) 歌詞 : Boris Vian / 作曲 : air de La Femme a barbe - Theresa (1837-1913)
 18. Le Code de la route (8'18) 歌詞 : Boris Vian / 作曲 : Airs traditionnels
  レ・リュネジアン、アルノー・マルゾラティ(バリトン、音楽監督)、
  アガーテ・ペイラ(ソプラノ、ウクレレ)、ファビエン・ノルベール(トランペット)、
  ピエール・カサック(アコーディオン、バンドネオン、編曲)、ラファエル・シュワブ(ダブルベース)

 録音: 2019年5月2-5日 シテ・デ・ラ・ヴォワ ヴェズレー、フランス

 【作家・ミュージシャンとして多大な功績を残したボリス・ヴィアンへのオマージュ。レ・シエクルのトランペット、ノルベール参加!】
  難解な前衛小説を残し、没後にコクトーやボーヴォワールらに再評価された作家でありながら、生前は大衆的なハードボイルドを偽名で書いて生活の糧を稼ぎ、ミヨーのオペラ《フィエスタ》の脚本を書き、ジャズ・トランぺッターとしてクラブのステージに立ち、シャンソンの歌詞も書くという、39年の生涯の中で多彩な活躍を見せたヴィアン。その作品や、関連作品を集めたアルバムが登場します。
  制作の中心はシャンソンに造詣が深いフランスのバリトン歌手マルゾラティ。ヴィアンも演奏したトランペットを担当するのは、ロトとの共演でお馴染みのオーケストラ"レ・シエクル"で活躍する名手、ノルベール。彼らが再現する20世紀中盤のパリの空気がたまらない一枚です。
 



 MU040
\2,800→\1690
『めまい』
 ジュゼッペ・タルティーニ(1692-1770):
  後期ヴァイオリン・ソナタ集
   ヴァイオリンとチェロのデュオによる


 1-5. ソナタ イ短調 Brainard a8
 6-9. ソナタ イ長調 Brainard A4
 10-13. ソナタ ニ長調 Brainard D19
 14-18. ソナタ ニ短調 Brainard d5
 19-23. ソナタ ニ長調 Brainard D9
デュオ・タルティーニ (古楽器使用)
 ダヴィッド・プランティエ
  (ヴァイオリン/
   ジョヴァンニ・バッティスタ・グァダニーニ、
    1766年制作)
 アンナベル・リュイ
  (チェロ/
   ニコラ・オーギュスタン・シャピュイ、
    1777年製作)

 録音: 2019年9月8-11日 サン・レミ教会、フラン=ワレ、ベルギー

 前作"Continuo, Addio!"(MU031)ではバロック後期に生まれたヴァイオリンと通奏低音のための作品を中心に、チェロとのデュオという古典派へ繋がる演奏スタイルで聴かせてくれたデュオ・タルティーニ。
 今回はこの過渡期を代表し、2020年に没後250年となったタルティーニに焦点を当てています。
 収録しているのは、1796年にナポレオンの軍隊によりイタリアからフランスに持ち帰られ、現在その国立図書館に保管されている写本からの5つの未出版のソナタ。
 彼らが最も力を入れる作曲家だけに生き生きとした音楽性はさすがで、アンサンブル415やカフェ・ツィマーマンをはじめ多くの古楽アンサンブルで活躍してきたブランティエならではの即興も交えつつ、和声楽器を伴わないからこそ生きる声部の織り成す綾が実に魅力的です。

 MU041
\2,800→\1690
モーツァルト(1756-1791):ヴァイオリン・ソナタ集
 第24番 K.376 / 第27番 K.379 / 第35番 K.526

  1-3. ヴァイオリン・ソナタ 第24番 ヘ長調 K.376
  4-5. ヴァイオリン・ソナタ 第27番 ト長調 K.379
  6-8. ヴァイオリン・ソナタ 第35番 イ長調 K.526
ヴィネタ・サレイカ(ヴァイオリン)
アマンディーヌ・サヴァリ(ピアノ)

 ヴァイオリン/アントニオ・ストラディヴァリ 1683年製
 ピアノ/スタインウェイ D No. 602003
 録音: 2019年7月28-31日 フラジェ スタジオ1、ブリュッセル

 大阪室内楽コンクールの覇者となって10年以上、すでに欧州最前線をゆくピアノ三重奏団のひとつとして注目を集め続けるトリオ・ダリのメンバーとしても活躍する、サレイカとサヴァリのデュオによるアルバム第2弾。
 グリーグのソナタ3曲を収めた前回に続き、ここではモーツァルトがウィーンで書いた3つのソナタを収録しています。
 1781年に書かれ充実した内容のK. 376、同じ年の作で変奏曲を盛り込んだK. 379と、1787年に、より深い筆致で書き上げられたK. 526。ストラディヴァリの名器とスタインウェイによるアンサンブルは、軽やかさを基本としながらも奥行きがあり、作品の性格を絶妙に描き分けた表現が大きな魅力です。



 MU 001
\2,800→\1690
新進気鋭の若手演奏家が挑む、フォルクレのヴィオール曲集
 アントワーヌ・フォルクレ(1671-1745):
  ヴィオール曲集(組曲第1、2、5 番)
ミュジカル・ユモール
 【ジュリアン・レオナール(Gamb)、
  トマス・ダンフォール(Theorbo)、
  フランソワ・ゲリエ(Harpsichord)】
録音:2010 年5 月

 MUSO からの最初のCD は、アントワーヌ・フォルクレのヴィオール曲集。

 アントワーヌ・フォルクレは、17 世紀後半から18 世紀のフランス音楽界においてヴィオラ・ダ・ガンバの名手として高い評価を受けた音楽家。イタリア音楽に影響を受けたフォルクレは、穏やかで柔らかい曲調の目立つそれまでのヴィオラ・ダ・ガンバの音楽に新風を吹き込みました。その音楽性は17 世紀最大のヴィオラ・ダ・ガンバ奏者マラン・マレと比較され、『天使のようなマレ、悪魔のようなフォルクレ』とも評されました。

 新レーベル最初のCD にふさわしいといえるフォルクレのヴィオール曲集を演奏するのは、ジュリアン・レオナールらフランスの若手音楽家たちによって2005 年に結成されたMUSICALL HUMORS(ミュジカル・ユモール)。17 世紀から18 世紀初頭のヴィオラ・ダ・ガンバの曲を演奏するグループで、2010 年よりMUSO での活動を開始しました。このヴィオール曲集はすでにサヴァール、パンドルフォ、クイケンらによる録音がありますが、今回はその録音とは異なり、2nd ガンバの代わりにテオルボを充てた編成で収録されています。この試みについて、ヴィオラ・ダ・ガンバを担当しているジュリアン・レオナールは「サウンドをより豊かにし、アンサンブルをさらに明確にするために今回の編成にチャレンジした」とコメントしています。
 このCD ではヴィオール曲集第1 巻より組曲第1、2、5 番を収録。ヴィオラ・ダ・ガンバの柔らかくもふくよかな音の響きと、美しいアンサンブルを堪能できる1 枚です。



 MU 003
\2,800→\1690
イギリス・ルネサンスのコンソート歌曲&器楽曲集
 1.ホルボーン:コンソート「地獄」
 2.歌曲「ダフネが美しきアポロから逃がれた時」(作者不詳)
 3.歌曲「さらば喜びよ」(作者不詳)
 ホルボーン:4. パヴァーヌ「善き希望」 5. コンソート「ミューズの涙」
 6. 歌曲「聖母マリアが歌いし歌は愛情にあふれていた」(作者不詳)
 7.パーソンズ:コンソート「ド・ラ・クール」
 ダウランド:8.歌曲「さぁもう一度、愛が呼んでいる」
 9.コンソート「サー・ヘンリー・アンプソンの葬送」
 10.歌曲「私の嘆きで人の心を動かせるものなら」
 11.コンソート「ディゴリー・パイパー大佐のガリアルド」
 12.コンソート「エセックス伯のガリアルド」
 13.歌曲「この喜ばしく心地良い春に」(作者不詳)
 14. 歌曲「5 月が訪れたばかりの頃は」
 ダウランド:15. コンソート「ジョージ・ホワイトヘッド氏のアルマンド」
 ホルボーン:16.クラント「妖精のラウンド」 17.パヴァーヌ
 18.ダウランド:歌曲「おお、今こそ別れねばならぬ」
 ホルボーン:19.ララバイ 20.アルマンド「夜警」
 21.コンソート「憂鬱の影像」 22.歌曲「楽園で」(作者不詳)
ユジェニー・ワルニエ(S)
ミュジカル・ユモール
 イギリス・ルネサンスの素朴で柔らかな響きにうっとり、ダウランド、ホルボーン他:コンソート歌曲&器楽曲集

 録音:2010 年10 月27-30 日、ノートルダム・ド・ボンスクール教会(パリ)

 フランス若手世代注目の古楽団体「ミュジカル・ユモール」が、muso レーベルより2nd アルバムとなる最新盤をリリース!デビュー・アルバムでは、得意のA. フォルクレのヴィオラ・ダ・ガンバ曲集(MU 001)で爽やかなアンサンブルを聴かせてくれたミュジカル・ユモールですが、今回は時代をさかのぼり、イギリス・ルネサンスの歌曲と器楽曲を中心としたプログラムで魅せてくれます。“コンソート” とは、主にイギリス・ルネサンス期に流行した小編成の器楽合奏曲を指す言葉。本アルバムでは特にエリザベス1 世の時代に焦点を当て、このジャンルを語るに欠かせないJ. ダウランド、A. ホルボーンといった大家たちの作品が多く収録されています。素朴で柔らかなソプラノの歌声と古楽器の“コンソート”・ハーモニーは絶品。哀愁漂う曲あり、春の到来を喜ぶ朗らかな曲あり、夜にしっとりと聴き入りたくなる曲あり……繊細かつ温もりあふれるイギリス・ルネサンスならではの響きに酔いしれるアルバムに仕上がっています。
 ソプラノを担当するのは、ユジェニー・ワルニエ。2000 年より本格的に活動を開始した若手歌手ではありますが、巨匠C. ルセから注目され、早くもル・パルルマン・ド・ミュジークやポエム・アルモニークといったフランス屈指の古楽団体らと共演を重ねる実力派です。ミュジカル・ユモールはジュリアン・レオナールらフランスの若手音楽家たちによって2005 年に結成されたアンサンブル。今回はヴィオラ・ダ・ガンバだけでなく、リュートやヴァージナル、オルガンといった楽器を含めた多彩なハーモニーを披露してくれます。
 


 MU 004
\2,800→\1690
ステファニー・ポーレ率いるアリクァンド
 ルイ=ガブリエル・ギユマン:アミュズマン集

 (1)グラティオーゾ「ミュゼット」、アレグレット、ミニュエット、
  アルトロ、アレグロ「狩」、「フュルスタンベール」
   (独奏ヴァイオリンのためのアミュズマンop.18より)
 (2)ソナタニ短調(独奏ヴァイオリン・ソナタ集第3 巻op.11より)
 (3)流行のアミュズマン第1番op.8
  (2台のヴァイオリンあるいはフルートと通奏低音のための)
 (4)ソナタ第1番より「ラルゴ」(ソナタ集第1巻op.1 より)
 (5)ソナタト短調
  (ヴァイオリン伴奏つきのクラヴサン・ソナタ曲集op.13 より)
 (6)トリオ・ディヴェルティスマン第2番
  (ポンパドゥール侯爵夫人のためのディヴェルティスマン集op.15より)
アリクァンド
 ステファニー・ポーレ(Solo&1stVn)、
  ベランジェール・マイヤール(2nd Vn)、
  ルシル・ブランジェ(バス・ド・ヴィオル)、
  フランソワ・ラザレヴィチ(Fl、ミュゼット)、
  クレール・グラットン(Vc)、
  モード・グラットン(クラヴサン)
 フランス若手実力派団体「アリクァンド」古楽ファン注目必至のデビュー・アルバム!ギユマン:独奏Vn ソナタほか、室内楽作品集

 世界的ヴァイオリニスト、ステファニー・ポーレを中心とするアンサンブル団体「アリクァンド」が、muso レーベルよりデビュー・アルバムをリリースしました!
 何よりも注目されるのは、18 世紀のフランスに活躍した音楽家ルイ=ガブリエル・ギユマン(1705-1770)の作品のみを収録したという超希少な収録内容!ギユマンの作品は名手G. コリャールによるいくつかの録音で知られるものの、まだまだ演奏・収録される機会に恵まれないだけに、ファン注目必至のアルバムです。
 何よりの聴きどころはS. ポーレの洗練されたヴァイオリン・ソロ!
 ルイ15 世の宮廷ヴァイオリニストとして名を馳せたギユマンの作品には、ソリストの妙技を見せつける技巧的な旋律が随所に散りばめられています。 当時のフランスでは無伴奏のソナタは珍しく、本アルバムに収録されているソナタの多くもチェンバロなどの通奏低音付ソナタとなっています。典雅な装飾や美しいアルペジオなどはもちろんのこと、内面の葛藤を喚起するような深い短調の響きは絶品!高音までも伸びやかなポーレの透明感あふれるソロの音色に酔いしれます。
 また、本アルバムには多くのアンサンブル曲も収録。ミュゼットやバクパイプといった牧歌的な楽器の響きも愉しめるほか、ロココ芸術を思わせるギャラントな旋律は聴き応え十分です。「娯楽Amusement」という言葉の意味に違わぬ、開放的で明るい曲調にあふれたアルバムといえましょう!


 MU 006
\2,800→\1690
ユーリ・ファヴォリン(ピアノ)
 フランツ・リスト(1811-1886):詩的で宗教的な調べ(全10曲)

  (1)祈り (2)アヴェ・マリア (3)孤独のなかの神の祝福
  (4)死者の追憶 (5)パーテル・ノステル
  (6)眠りから覚めた御子への賛歌 (7)葬送、1849 年10 月 
  (8)パレストリーナによるミゼレーレ
  (9)アンダンテ・ラクリモーソ (10)愛の賛歌
ユーリ・ファヴォリン(ピアノ)
 録音:2012 年3 月2-4 日/スタジオ1(ブリュッセル)

 1986 年モスクワ出身の俊英ピアニスト、ユーリ・ファヴォリンによるリストの登場。2010 のエリザベート王妃国際音楽コンクールで第4 位に入賞、その演奏は聴衆の心に深く残り、様々な舞台で演奏を披露、ラ・ロック・ダンテロン音楽祭でチッコリーニの代役をつとめるなど、注目株です。ファヴォリンの魅力はそのふくよかな表情と、色彩感・情景感豊かな音色。「孤独のなかの神の祝福」でのたっぷりとした歌ごころと、怒涛のように押し寄せる音の洪水は圧倒的です。

 ユーリ・ファヴォリン
 1986 年12 月12 日モスクワ生まれ。幼い頃から音楽的才能を発揮。2004 年チャイコフスキー音楽院に入学、ミハイル・ヴォスクレセンスキーに師事。
2003 年ジョルジ・シフラ・ファンデーションの第1 位、2010 年エリザベート王妃国際音楽コンクール第4 位、2007 年オリヴィエ・メシアン・コンクール第4 位など輝かしい入賞歴がある。


 MU 007
\2,800→\1690
J.S.バッハ:トッカータ全曲集
 (1)トッカータ ハ短調 BWV 911
 (2)トッカータ ト長調 BWV 916
 (3)トッカータ ト短調 BWV 915
 (4)トッカータ 嬰へ短調 BWV 910
 (5)トッカータ ホ短調 BWV 914
 (6)トッカータ ニ短調 BWV 913
 (7)トッカータ ニ長調 BWV 912
アマンディーヌ・サヴァリー(ピアノ)
 バッハのトッカータ全7 曲、フランスのピアニスト、アマンディーヌ・サヴァリーの直球勝負

 録音:2013 年4 月2-4 日

 バッハのトッカータ全7 曲を集めた1 枚。バッハのトッカータはいずれもバッハの若い頃から青年期にかけて書かれたもの。成立はブクステフーデを聴いて衝撃を受けた頃で、走句やアルペジオなど即興的な要素に満ちており、表現への欲求・衝動に満ちた力作ばかりです。
 アマンディーヌ・サヴァリーの、自由な音楽性と安定したテクニックはトッカータにぴったり。1 曲1 曲熱く集中した世界が広がっています。
 アマンディーヌ・サヴァリーは、1985 年生まれのフランスのピアニスト。ダリ・ピアノトリオのピアニストとしても活躍しており、室内楽ではアルテミス弦楽四重奏団やメナヘム・プレスラーの薫陶を受けています。大阪国際室内楽コンクールでグランプリを獲得するなど、広く評価されています。





 MU 008
\2,800→\1690
衝撃の美音。
ウィーンの修道院に伝わる写本に収められたヴァイオリン作品集
 MINORITEN KONVENT ~ミノリーテン修道院写本

 (1)ハインリヒ・イグナツ・フランツ・ビーバー(1644-1704):
  ソナタ第84番 ホ長調~作曲者不詳:ソナタ第77番 イ長調
 (2)作曲者不詳:ソナタ第87番 ヘ短調
 (3)作曲者不詳:ソナタ第4番 ニ長調
 (4)ヴィヴィアーニ:ソナタ第90番 イ短調(1638-1693)
 (5)作曲者不詳:ソナタ第75番 ハ短調
 (6)ヴォイタ:ソナタ第70番 ロ短調(1660頃―1725頃)【調弦:H-Fis-H-E】
 (7)ニコラウス・ファーバー(1673没):ソナタ第2番 ホ長調【調弦:H-E-H-E】
 (8)ビーバー:ソナタ第11番 ホ短調
 (9)ヨハン・カスパール・トイブナー(1661 前-1697):
  トッカータ第94番イ短調、ソナタ第88番ニ短調
ステファニー・ポーレ(ヴァイオリン)
エリザベス・ガイガー(オルガン)
 
 ウィーンの修道院に伝わる写本に収められたヴァイオリン作品集

 録音:2014 年7 月31 日-8 月3 日/72’32

 ウィーンのミノリーテン修道院に伝わる写本集XIV 726 は、17 世紀後半のヴァイオリンの重要作品が詰まった写本。ソナタの形式をとりながら、ヴァイオリンの通常の調弦(G-D-A-E)とは異なる調弦が指定されたスコルダトゥーラを用いる作品など、様々にヴァイオリンの技巧を凝らした作品が並びます。即興のように聴こえる導入部分やパッセージまで、すべて楽譜に書きこまれているのも特徴。ビーバーをはじめ、様々な作曲家の作品が掲載されています。

 このCD には、スコルダトゥーラの作品は2 つ収録されています。ファーバーの作品では舞曲要素がより強くなり、ヴォイタの作品では、やや抑えられた響きが、ヴェールのかかったような少し暗めの世界を生み出すなどの効果をあげています。

 17 世紀後半のヴァイオリンの最前線の作品が詰まった写本を、ポーレが非常にみずみずしくゾクっとするような美音で奏でます。




 MU 009
\2,800→\1690
アリアンとオルフェ:フランス・バロックのカンタータ集
 ・ジャン= フィリップ・ラモー:
  カンタータ「オルフェ」~声楽と器楽合奏のための
 ・ミシェル・ランベール(1610-1696):
  宮廷のアリア「愛する人の影」(リュート伴奏つき宮廷歌曲)
 ・エリザベト・ジャケ=ド=ラ=ゲール(1665-1729):
  ヴァイオリンとヴィオラ・ダ・ガンバ、
  通奏低音のためのソナタ1番 ニ短調
 ・フィリップ・クルボワ(1705-1730):カンタータ「アリアン」
 ・マラン・マレ(1656-1728):シャコンヌ
ハスナー・ベンナーニ(ソプラノ)
アンサンブル・ストラヴァガンツァ
 〔ドミティユ・ギロン(ヴァイオリン&指揮)、
  ファビアン・ルセル(Vn)、
  アンア・ベッソン(フラウト・トラヴェルソ)、
  ゴルジュ・バルテル(フラウト・トラヴェルソ)、
  ロバン・ファロ(バス・ヴィオール)、
  ロナルド・マルタン・アロンソ(バス・ヴィオール)、
  ヴァンサン・フリュッキガー(テオルボ、バロック・ギター)、
  トーマス・ソルターニ(チェンバロ&指揮)〕
 フランス・バロックの華麗な調べで語られる、ギリシャ神話の名場面

 録音:2015 年4 月27 日-28 日、6 月9 日-10 日/60’26

 ギリシャ神話の有名な場面「オルフェウスの冥府下り」と「アリアドネの置き去り」に焦点を当てた、フランス・バロック・カンタータの世界が凝縮されたCD です。
 18 世紀フランスは、器楽伴奏付き声楽曲「カンタータ」の黄金時代でした。音楽に豊かな感情表現を求める作曲家たちにとって、ギリシャ神話はまさに格好の題材。人間らしい神々の普遍的な感情を、ラモーとクルボワがどのように汲み取り、音楽に昇華させたのかが聴きどころです。
 2 つのカンタータに挟まれている「愛する人の影」「ヴァイオリンとヴィオラ・ダ・ガンバ、通奏低音のためのソナタ」「シャコンヌ」もフランス・バロックの作曲家の作品です。ランベールの「愛する人の影」はオルフェウスの悲痛な歌に通じる悲哀を持つのに対し、マレーの「シャコンヌ」の快活さは幸せを取り戻したアリアドネのよう。ルイ14 世の寵臣でもあった当時は珍しい女性作曲家ジャケ= ド= ラ= ゲールの「ヴァイオリンとヴィオラ・ダ・ガンバ、通奏低音のためのソナタ」も、当時の宮廷の面影を忍ばせます。
フランスの古楽界で今やひっぱりだこの若手、モロッコ出身のソプラノ、ハスナー・ベンナーニのみずみずしくも劇的な歌唱が光ります。アンサンブル・ストラヴァガンツァが織りなす香り立つような端正な響きも魅力的です。




 MU 010
\2,800→\1690
モーツァルト:ピアノ四重奏曲集
 ・ピアノ四重奏曲第1番 ト短調 KV478(1785)
 ・ピアノ四重奏曲第2番 変ホ長調 KV493(1786)
ラ・プティット・サンフォニー
 〔ダニエル・イゾワール(フォルテピアノ)、
  ステファニー・ポーレ(Vn)、
  ディアーヌ・シュメラ(Vla)、
  マトゥリン・マタレル(Vc)
 まるでピアノ協奏曲のようなピアノ四重奏曲

 録音:2015年9月1-3日

 ラ・プティット・サンフォニーは、結成10 年を迎えるアンサンブルで、交響曲の演奏習慣と、室内楽の親密な雰囲気を融合させることをめざしています。
 ここに収録されたピアノ四重奏曲も、4 名のみで奏でられているのに、ピアノ協奏曲のようなスケールの大きな世界が広がります。


 MU 015
\2,800→\1690
シューベルト:即興曲集
 ・4つの即興曲 D899(op.90)
 ・4つの即興曲 D935(op.142)
アマンディーヌ・サヴァリー(ピアノ)
 ブレンデルの薫陶を受けたシューベルト

 録音:2016年6月12-14日

 前作のJ.S. バッハ:トッカータ集(MU 007)が好評だったアマンディーヌ・サヴァリー第2 弾。今回彼女が取り上げたのはシューベルトの即興曲。
 サヴァリーは、1985 年生まれのフランスのピアニスト。ダリ・ピアノトリオのピアニストとしても活躍しており、室内楽ではアルテミス弦楽四重奏団やメナヘム・プレスラーの薫陶を受けています。そしてなによりブレンデルの教えを受けることが許された数少ないピアニストの一人。高潔かつ純度の高いシューベルトが展開されています。
 


 MU 016
\2,800→\1690
SINCE IN VAIN- UNDERGOUND(S) カロリーヌ・ヒュン・ファン・シュアン(チェンバロ)
ポーリン・ビュンドゲン(カウンターテナー)*
 アンソニー・ヤング(1683-1747):グラウンド
 作曲者不詳:アルマンド/Since in Vain…
 Mr.ウッド:ソング・ナンバー1/ソング・ナンバー2/ソング・ナンバー3
 イェレミア・クラーク(1674-1707):エール、ホーンパイプ
 ジョン・エックレス(c.1668-1735):グラウンド
 フィリップ・ハート(1674-1749):アルマンド
 ヘンリー:パーセル:With him he brings the partner、Here the Deities approve*
 ジョン・ウェルドン(1676-1736):グラウンド
 ウィリアム・クロフト(1678-1727):エア、プレリュード、エア
 ジョン・バーレット(c.1674-c.1735):グラウンド
 ジョヴァンニ・バッティスタ・ドラーギ(1640-1708):プレリュード
 ロバート・キング(c.1660-1726):アルマンド
 ヴォーン・リチャードソン・オブ・ウィントン(c.1670-1729):アルマンド
 フランシス・フォーサー(c.1649-1705):シャコンヌ
 ジョン・ブロウ(1649-1708):グラウンド
 ラファエル・コートヴィル(1735没):3/4
 フランチェスコ・ジェミニアーニ(1687-1762):アッフェットゥオーゾ
 ウィリアム・リチャードソン(1731or1732没):グラウンド
 ヘンデル(1685-1759):アリアと変奏
 スティング/カロリーヌ・ヒュン・ファン・シュアン編:Ground on Moon over Bourbon Street
 17世紀末のイギリスの音楽

 録音:2015年7月

 17 世紀末のイギリス、つまりエリザベス朝の1 世紀後の音楽を集めた1 枚。グラウンド(バスの定型が繰り返される)を中心にプログラムされており、作曲者はヘンデル、パーセルから知られざる作曲家まで様々。
 1 トラックのみですが、カウンターテナーの歌手も参加してアルバムを彩っています。
 ディスクの掉美を飾るのは、現代イギリスを代表するシンガーソングライター、スティングの「Moon Over Bourbon Street」を編曲してチェンバロで演奏したもの。不思議と17 世紀末の音楽の世界と美しく調和しています。
 


 MU 017
\2,800→\1690
フォーレ:歌曲集
 蝶と花 op.1-1、オランピオの悲しみ、君なくてop.5-3、
 悲しみop.6-2、川のほとりでop.8-1、夜想曲 変イ長調 op.33、
 夢のあとにop.7-1、ネルop.18-1、さらばop.21-3、
 ゆりかごop.23-1、秘めごとop.23-3、
 イスパハーンのばらop.39-4、捨てられた花op.39-2、
 舟歌 変ロ長調op.44、月の光op.46-2、墓地にてop.51-2、
 マンドリンop.58-1、牢獄op.83-1、夕べop.83-2
ティボー・レナエルツ(テノール)
フィリップ・リガ
 (ピアノ/エラール1873年)
 エラールのピアノで聴くフォーレ歌曲集

 録音:2012-2016年

 ベルギー出身のテノール、ティボー・レナエルツが歌うフォーレの歌曲集。エラールのピアノの音色もまた楽しめます。ピアノ・ソロ曲も収録されています。


 MU 022
\2,800→\1690
恐るべきテクニックをファヴォーリンが披露。
 凄すぎるアルカン

  アルカン:
   (1)バビロン川のほとりで~
    詩篇137番のパラフレーズOp.52
   (2)ピアノのための交響曲~
    短調によるエチュードOp.47より
   (3)大ソナタ「4つの時代」Op.33
ユーリ・ファヴォーリン(ピアノ)
 録音:2017年1月12、24、28日/モスクワ/67’ 01”

 日本でもフォルジュルネ音楽祭などでおなじみのファヴォーリン。1886年生まれ、ヴォスクレセンスキー門下のロシアの新進。彼は旧ソ連の先達の正統的後継者で、どんなに難しい曲も涼しい顔でこなす凄腕ピアニスト。
 リスト作品集(MU 006)に続く第2弾はさらに無慈悲なテクニックを要するアルカンを集めています。
 超難曲「ピアノのための交響曲」はかのアムランをしのぐ指さばき。新たなヴィルトゥオーゾの誕生です。


 MU 024
\2,800→\1690
アルテミス・カルテットで第1 ヴァイオリンを務めるヴィネタ・サレイカ
 グリーグ:ヴァイオリン・ソナタ集
 ・ヴァイオリン・ソナタ第2番 ト長調 op.13
 ・ヴァイオリン・ソナタ第1番 ヘ長調 op.8
 ・ヴァイオリン・ソナタ第3番 ハ短調 op.45
ヴィネタ・サレイカ
 (ヴァイオリン/
  ストラディヴァリウス
   (1863年製))
アマンディーヌ・サヴァリ(ピアノ)
 新生アルテミス・カルテットの第1ヴァイオリン奏者、ヴィネタ・サレイカによるグリーグ!
 昔の第1ヴァイオリンのナタリア・プリシェペンコじゃないです。

 録音:2017 年8 月14-17 日、ブリュッセル/65’47

 ラトヴィア出身のヴァイオリン奏者、ヴィネタ・サレイカによるグリーグのヴァイオリン・ソナタ集。アルテミス・カルテットで第1 ヴァイオリンを務めています。サレイカはパリ国立高等音楽院でジェラール・プーレに師事しているほか、デュメイらにも師事しています。2009 年のエリザベート国際コンクールで入賞したのち、様々なオーケストラと共演。ロイヤル・フランダース・フィルハーモニー(現アントワープ交響楽団)で首席コンサートミストレスを務め、ほかにもトリオ・ダリで演奏活動を展開しています。2006 年以降、フランスのピアニスト、アマンディーヌ・サヴァリと共演を重ねています。アマンディーヌ・サヴァリもトリオ・ダリで室内楽奏者として活躍する傍ら、オーケストラとも共演、また、来日もしています。
 グリーグのヴァイオリン・ソナタは彼の生涯を色濃く反映しています。第1 番は1865 年にデンマークで書かれており、旋律のピュアな美しさが魅力。歌に溢れています。第2 番は2 年後、ちょうど彼がノルウェーに戻って結婚した時に書かれており、愛と踊りの気分に満ちた幸せな作品となっております。第3 番はそれから20 年を経て書かれていますが、民族色よりも和声などに新たな可能性の模索が見られる作品となっており、2 作とは一線を画すものとなっています。





 プリシェペンコに代わってアルテミス四重奏団の第1ヴァイオリンを務めることになり、アリアCDの店主にひどい暴言を吐かれたヴィネタ・サレイカ。
 そのヴィネタ・サレイカのソロ・アルバム。
 そんなひどい人なのか?

https://youtu.be/4WztBNzTKZc

 サンーサーンスの演奏がちょっと聴けます。



MU025
\2,800→\1690
夕べの音楽
 1.ヨハン・タイレ(1646-1724):三声の二重ソナタ
 2-4.ディートリヒ・ブクステフーデ(1637-1707):ソナタ ハ長調 BuxWV266
 5-11.フィリップ・ハインリヒ・エルレバッハ (1657-1714):
   ソナタ第5番 変ロ長調 ヴァイオリンとヴィオラ・ダ・ガンバ、通奏低音のための
 12-16.ディートリヒ・ブクステフーデ:ソナタ ト長調 BuxWV271
 17-21.ヨハン・アダム・ラインケン(1637-1722):
   「音楽の園」組曲第4番 ニ短調
ドミティユ・ジロン(ヴァイオリン、指揮)
トマ・ソルタニ(チェンバロ、指揮)
アンサンブル・ストラヴァガンツァ(古楽器使用)
 ルイ・クレアック(ヴァイオリン)
 ロバン・ファロ(バス・ガンバ)
 ヴァンサン・モーリス(テオルボ)
 クロエ・セヴェール(ポジティヴ・オルガン)
 
 フランスの若き奏者たちによる「アンサンブル・ストラヴァガンツァ」はCDデビュー前の2011年から相次いでコンクール入賞を果たし、古楽界の話題をさらった俊才集団。
 前作はソプラノをゲストに迎えたカンタータ集でしたが、この4枚目のアルバムでは彼らが得意とする小編成の合奏作品へと回帰、Alphaレーベルでの活躍もめざましい四重奏団ネヴァーマインド(異才チェンバロ奏者ジャン・ロンドーが加わるグループ)でも際立った活躍をみせるルイ・クレアックとロバン・ファロの存在感もきわだちます。
 鍵盤2台をフィーチャーした編成も魅力。タイトルにある「夕べの音楽」とはオルガンの大家ブクステフーデが前任者トゥンダーから受け継いだリューベックの定期演奏会のこと。17世紀北ドイツの華やかな作品の数々が瑞々しいアンサンブルで甦ります。
 録音:2017年10月17-20日 パリ、ボンスクール聖母教会

MU026
\2,800→\1690
ムッシュ・ブラッサンスのバラード~
 古楽器の伴奏による、ジョルジュ・ブラッサンス(1921-1981)が歌ったバラード
 1.年月 Le Temps
 2.半羊神 Saturne
 3.お手軽な愛 L’amour facile
 4.おお、哀れな私たち Las que nous somm es miserables
 5.おいで愛しい人よ、共に暮らそう Viens ma mie, viens ma vie
 6.死 La Mort
 7.彼の魂に a son ame
 8.修道女 La religieuse
 9.失恋、俺は捨てられた(アンリ3世の歌) Depite, j’ai quitte Chanson dite d’Henri III
 10.ちょっとした口ずさみやすい歌 Ce petit air badin
 11.三つの音のロマンス Air des 3 notes
 12.四つの歌に続く道 La route aux quatre chansons
 13.言わなきゃいけないことがないのなら Si vous n’avez rien a me dire
 14.息苦しい小さな顔 Minois dont l’aspect suffoque
 15.牡蠣の殻 La coquille d’huitre
 16.酔っ払いとその妻 L’Ivrogne et sa femme
 17.清らかな泉のほとりで Dans l’eau de la claire fontaine
 18.泉から戻ってみると Revenant de la Fontaine
 19.感謝のバラード Ballade de merci
 20.中世気取り Le Moyenageux
レ・リュネジアン
【メンバー】
アルノー・マルゾラティ(歌、芸術監督)
メラニー・フラオー
 (ドゥルツィアン[=ルネサンス・ファゴット]、
 ボンバルド[=ルネサンス・オーボエ]、
 各種リコーダー、19世紀フラジオレット[横笛])
エティエンヌ・マンゴ
 (5弦チェロ、高音ヴィオール、バス・ヴィオール)
エリック・ベロック(アーチリュート、シターン)
 
 シャンソンの世界ではフェレやトレネ、ブレルらと並ぶ大戦後の社会派詩人歌手ジョルジュ・ブラッサンス(1921-1981)は、この世代のフランス人歌手たちがしばしばそうであったように、ロンサールやデポルト、ピロン、ルソー、ユーゴーなどフランス文学史上に名高い文学者たちの作品や伝統歌に強い関心を寄せ、自分の歌でも歌詞としてとりあげていました。
 Alphaレーベルでは19世紀の詩人歌手ベランジェをとりあげるなど、音楽史上の周縁領域を探究してきた古楽歌手アルノー・マルゾラティは、そうした詩の数々が本来的に持っているルネサンス~バロック期の楽器との相性を活かし、長く多芸派カウンターテナーのドミニク・ヴィスと共演してきたリュート奏者エリック・ベロックらと「古楽アプローチによるブラッサンス・アルバム」を制作。
 15世紀から19世紀にかけての詩人たちの世界を、ブラッサンスの歌と、各詩人たちの生きた時代の楽器を活かしたサウンドで聴かせます。明らかにシャンソン的な歌もあれば古楽然とした佇まいがきわだつ曲もあり、ラルペッジャータの新録音群やAlphaレーベルの白ジャケット・シリーズなど、21世紀型の越境古楽にときめくリスナーにぜひおすすめしたい1枚になっています。
 

 MU029
\2,800→\1690
シューベルト(1797-1828):
 ヴァイオリンとピアノのためのソナタ集 Op.137 (1816)

  ヴァイオリンとピアノのためのソナタ ニ長調 D384
   1.I Allegro molto/2.II Andante/3.III Allegro vivace
  ヴァイオリンとピアノのためのソナタ イ短調 D385
   4.I Allegro moderato/5.II Andante/
   6.III Menuetto: Allegro/7.IV Allegro
  8.アンセルム・ヒュッテンブレンナーの主題による13の変奏曲 イ短調 D576
  ヴァイオリンとピアノのためのソナタ ト短調 D408
   9.I Allegro giusto/10.II Andante/
   11.III Menuetto/12.IV Allegro moderato
ステファニー・ポーレ(ヴァイオリン)
ダニエル・イゾワール(フォルテピアノ)

 録音:2017年5月22-25日 シテ・ド・ラ・ミュジーク・ソワソン(フランス北部ピカルディ地方)
 ヴァイオリン/ダヴィッド・テクラー 1737年製、 弓/レオナルド・トゥールテ1800年頃製
 フォルテピアノ/ショット社 1835年製

 【若きシューベルトの傑作を当時の楽器で】
  ヴァイオリニスト、ステファニー・ポーレとピアニスト、ダニエル・イゾワール(大オルガニスト、アンドレの息子)。
  いずれもモダン、ピリオドどちらの演奏スタイルでも活躍する2人によるシューベルト。弓から楽器まで全てシューベルトの時代に近いオリジナルを使用しているというのも嬉しいところ。
  長年室内楽での共演を重ね、特にピリオド楽器でのシューベルトの解釈では先駆者と呼べる二人が、19歳の頃のシューベルトがモーツァルトの影響を色濃く受けながらも、新時代の迸るようなロマンティシズムを込めた作品を瑞々しい表現で描きます。
  


MU030
\2,800→\1690
アレッサンドロでもなくドメニコでもなく・・・
 フランチェスコ・スカルラッティ
  「英国へ渡った合奏協奏曲」

 フランチェスコ・スカルラッティ(1666-1741以降)
 アレッサンドロ・スカルラッティ(1660-1725)チャールズ・エイヴスン(1709-1770)
 フランチェスコ・ジェミニアーニ(1687-1762)アルカンジェロ・コレッリ(1653-1713)
 1-4) F.スカルラッティ:合奏協奏曲 第2番 ハ短調
 5-8) F.スカルラッティ監修(原作:A.スカルラッティ):合奏協奏曲 第8番 ヘ長調
 9-12) F.スカルラッティ:合奏協奏曲 第3番 イ短調
 13-16) F.スカルラッティ:合奏協奏曲 第9番 ニ長調
 17-20) エイヴスン編(原作:ジェミニアーニ):合奏協奏曲 ト長調
   (ジェミニアーニのヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ 作品1-1による)
 21-24) ジェミニアーニ編(原曲:コレッリ):合奏協奏曲 ハ長調
   (コレッリのヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ 作品5-3による)
 25-28) F.スカルラッティ:合奏協奏曲 第1番 ホ長調
 29-32) F.スカルラッティ:合奏協奏曲 第4番 ホ短調
オルキェストラ・ヒストリチナ(古楽器使用)
マルティナ・パストゥシカ(指揮、ソロ・ヴァイオリン)

 【バロック期英国で人気を博した、イタリア直送の合奏協奏曲】
 かつてのオランダやベルギー、英国などをよそに、フランスやスペインに次いで確実にヨーロッパ最大の古楽拠点になりつつあるポーランド。
 そんなポーランド古楽界の充実度が如実にあらわれているオルキェストラ・ヒストリチナは南部カトーヴィツェ(ポーランド国立放送交響楽団の本拠)に拠点をおく古楽器集団。その技量に注目したベルギーMUSOレーベルからの新録音のテーマは、ヘンデル時代の英国を賑わせたイタリア人作曲家たち!

 コレッリが絶大な人気を博した当時、大家アレッサンドロ・スカルラッティの6歳年下の弟フランチェスコ・スカルラッティもかの地で活躍をみせ、ロンドンとダブリンで注目を集めていました。
 時おりしも英国では合奏協奏曲が大ブーム。編曲作品や他の作曲家の類例も含め、イタリア直送の芸術で英国人たちを夢中にさせたフランチェスコ・スカルラッティのセンスを、俊英古楽奏者たちが秀逸なセンスで現代に甦らせます。

 Alpha初期の伝説的エンジニア、ユーグ・デショーとアリーヌ・ブロンディオによる自然派録音も魅力。


MU-031
\2,800→\1690
『Continuo, Addio!~通奏低音にさよならを』
 ~ヴァイオリンとチェロ イタリア18世紀の新しい低音パートから古典派二重奏へ

 1-3.ジュゼッペ・タルティーニ(1692-1770):
  ヴァイオリンと低音部(通奏低音)のためのソナタ ト長調 B.G7
 4.フランチェスコ・アントニオ・ボンポルティ(1672-1749):
  半音階的アリアと変奏 イ短調
 5.ジュゼッペ・ダッラーバコ(1710-1805):
  無伴奏チェロのためのカプリッチョ ホ短調 第6番
 6-9.ジョヴァンニ・ベネデット・プラッティ(1697-1763):
  リチェルカータ 第6番 ト長調
 10.ピエトロ・ナルディーニ(1722-1793):
  無伴奏ヴァイオリンのためのカプリッチョ ハ短調
 11-13.同:ヴァイオリンとチェロのためのソナタ ハ短調 Op.5-6
 14-15.ヨハン・ゲオルク・アルブレヒツベルガー(1736-1809):
  二重奏曲 第3番 イ短調
 16-18.ピエール・ラウセー(1735-1818):
     ヴァイオリンと低音部のためのソナタ ト短調 Op.1-4
 19-20.アンドレアス・ロンベルク(1767-1821)&
    ベルンハルト・ロンベルク(1767-1841):
     ヴァイオリンとチェロのための協奏的二重奏曲 ホ短調 第1番
      (1801年頃の作)

デュオ・タルティーニ(古楽器使用)
 ダヴィッド・プランティエ(ヴァイオリン/ジョヴァンニ・バッティスタ・グァダニーニ 1766)
 アンナベル・リュイ(チェロ/ニコラ・オーギュスタン・シャピュイ 1777)

 音楽のバロック時代は別名「通奏低音の時代」とも言われ、編成の規模に寄らず、低音楽器と和音楽器の組み合わせによる通奏低音が音楽を特徴づけており、これを伴わないのは一部の無伴奏器楽作品などに限られていました。
 やがて古典派の時代に移行するにつれ、音楽の嗜好や演奏形態の変化、楽器の性能や奏者の技術の向上に伴い、低音に和音楽器を使わない演奏スタイルが徐々に広まりはじめます。
 このアルバムはそんな過渡期に生まれた音楽を、当時のイタリアにおける新しい演奏習慣に従い和音楽器を伴わないヴァイオリンとチェロだけのデュオで演奏、さらに後年の二重奏曲やどちらかの無伴奏作品も盛り込んだアルバム。
 二つの楽器だけのミニマムな編成による音楽表現を追求する形、あるいは合奏体を象徴する極小表現としてのヴァイオリンと、同様に通奏低音の象徴としてのチェロとの対峙で伝統的な通奏低音を含む音楽を体現してゆく手法など、当時ならではの工夫と思想が込められた音楽表現を楽しむことが出来ます。
 ほとんどがイタリアの作曲家のものですが、フランスのラウセー、ドイツのロンベルク(同じ音楽教育を受けてきた従兄弟同士で、それぞれヴァイオリンとチェロの名手だった)の作品も収録。

 カフェ・ツィマーマンやアンサンブル415、コンチェルト・ヴォカーレなどでも活躍してきたヴァイオリニスト ダヴィド・プランティエが、Agogiqueレーベルからリリースしたタルティーニの作品集に続き、チェリスト アンナベル・リュイと共に送る極小編成音楽の楽しみです。

 録音:2018年9月4-7日、サン・レミ教会、フラン=ワレ、ベルギー


MU032
(2CD)
\4600→\2590
ポーランドで初めて国際的に認知された女性作曲家
グラジナ・バツェヴィチ(1909-1969):ヴァイオリン・ソナタ全集
【CD1】
 1-3.ヴァイオリンとピアノのためのソナタ 第5番(1951)
 4-7.ヴァイオリンとピアノのためのソナタ 第3番(1947)
 8-12.ヴァイオリンとピアノのためのソナタ 第1番「室内ソナタ」(1945)
 13-15.無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ 第2番(1958)
【CD2】
 1-4.ヴァイオリンとピアノのためのパルティータ(1955)
 5-8.ヴァイオリンとピアノのためのソナタ 第2番(1946)
 9-12.無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ 第1番(1941)
 13-16.ヴァイオリンとピアノのためのソナタ 第4番(1949)
アナベル・バルトロメ=レノルス(ヴァイオリン)
イヴァン・ドンチェフ(ピアノ)

 ポーランド、ウッジの音楽一家に生まれたグラジナ・バツェヴィチ。ポーランドで初めて国際的に認知された女性作曲家です。
 若い頃にパリに留学し、ナディア・ブーランジェの指導を受けたため、作風にはフランス印象派と新古典派双方の影響が感じられますが、その中にも弦楽器の技巧的な効果を活かしていることに特徴があります。
 前衛的でありながらも独自の感性に支えられた表情豊かな音楽は、名手クリスチャン・ツィメルマンが喧伝したことで広く知られるようになりました。
 優れたヴァイオリニストでもあった彼女の作品の多くはヴァイオリンのために書かれており、このアルバムにはバツェヴィチの音楽を心から愛するというアナベル・バルトロメ=レノルスの演奏で、ヴァイオリンのためのソナタが全曲…ピアノ伴奏のあるものと、無伴奏のものを全て収録しています。
 ヴァイオリンの生き生きとしたメロディ・ライン、伴奏つきの曲での精緻なピアノ・パートが魅力的です。

  録音 2018年7月17-20日,11月26-30日、クシシュトフ・ペンデレツキ欧州音楽センター、ルスワヴィツェ,ポーランド
  
 MU033
\2,800→\1690
RENOUVEAU 新しい時フランスの「歌曲集」-声とギターのための
 ガブリエル・フォーレ(1845-1924):
  1.われらの愛 Op.23-2(1879)/2.祈りながら(1890)/
  3.秘密 Op.23-3(1881)/4.夢のあとに Op.7-1(1877)
 デオダ・ド・セヴラック(1872-1921):
  5.新しい時(1898)/6.12の歌曲-第2番 雪模様(1903)/
  7.12の歌曲-第3番 夢(1901)/8.哀しき風景(1901)
 ルイ・ヴィエルヌ(1870-1937): 9.子守歌 イ長調 Op.31-9(1914)-ギター独奏のための
 レイナルド・アーン(1874-1947):
  10.歌曲集「灰色の雲」-第5番 恍惚の時(1892)/
  11.20の歌曲集 第1集-第5番 恋される人(1892)/
  12.20の歌曲集 第2集-第14番 クロリスに(1916)/
  13.20の歌曲集 第1集-第11番 艶なる宴(1891)
 クロード・ドビュッシー(1862-1918):
  14.美しき夕暮れ(1891)/15.移り気で 悩める魂(ロマンス)(1891)/16.感傷的な風景(1883)/
  17.角笛の音は森へ向かって悲しげに響く(1891)/18.お告げの鐘(1891)
 19.マヌエル・ド・ファリャ(1876-1946):ドビュッシーへのオマージュ(1920)-ギター独奏のための/
 20.セヴラック:サン=クルーの女船頭たちのヴォードヴィル(1905)/
 21.エリック・サティ(1866-1925):エンパイア劇場のプリマドンナ(1904)
  マテュー・ヴァルヌランによる歌とギターのための編曲&1-13,21,21
  ティルマン・ホップストックによる歌とギターのための編曲&14-19
  デュオ・ヴァルヌランステファニー・ヴァルヌラン(ソプラノ)
  マチュー・ヴァルヌラン(ギター&ジャスパー・センダー:2018年製/弦:サバレス)

 録音 2019年2月21-24日 クロード・ジョゼフ・ボネ礼拝堂跡、ジュジュリュ、フランス

 もともとは"ピアノと歌"のために書かれたフランス近代のさまざまな「la melodie=歌曲」を"ギターと歌"に置き換えたアルバム。
 洗練された表情を持つ作品が、ギターの繊細なタッチを得ることで更に魅力的な表情を加え、詩と音楽の融合が一層深まるかのようです。フォーレやアーン、ドビュッシーなどの有名曲や、あまり知られていないセヴラックの歌曲に、ヴィエルヌとファリャのギター独奏曲を加え、最後はサティの「エンパイア劇場のプリマドンナ」で締めくくるという洒落た選曲は、長年に渡ってこれらのレパートリーを追求するデュオ・ヴァルヌランならではのプログラム。
 姉と弟による親密な演奏は、これらの歌に魅力的な輝きを与えています。
 





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