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OEHMS在庫限定特価セール
その2 ~56タイトル
最近のアイテム多し!
1CD\2700→\1890(一部\1990

~4/30(火)午前9時


 創設当時はBMGの販売網で販売され廉価盤レーベルとして名を馳せていたが、そのBMGがSONYと合併してしまったため一時期凋落。しかしその後NAXOSが販売元となり新録音レーベルとして再生、きちんとした在庫管理と流通が施される中、気づいたら世界有数の優良大型レーベルに成長したOEHMS。
 ここ数年のバブリーなリリースは目を見張るものがある。

 ということで今回はそんなOEHMSの膨大なリストから比較的最近の新譜を選んでの超特価セール。
 特に今回は比較的最近のアイテムが多いのでどうぞごゆっくり。



 海外在庫限りのセールなので完売の際はご容赦を。





OC885
\2700→\1890
2台のヴァイオリンで時代を駆け巡る
 時の反射 -シュシャヌ・シラノシアン(ヴァイオリン)

 1-5.フリードリヒ・ヴィルヘルム・ルスト(1739-1796):
     独奏ヴァイオリンのためのソナタ 第2番 ロ長調/
 6.ビシャーラ・エル=コーリー(1957-):アルミニア Op.90(2012)/
 7.エル=コーリー:ペルペトゥエル Op.83(2010)/
 8-10.ジャン=マリー・ルクレール(1697-1764):
     2台のヴァイオリンのためのソナタ ホ短調 Op.3-5/
 11-14.ヨハン・シュターミッツ(1717-1757):
     2台のヴァイオリンのためのディヴェルティメント ニ長調/
 15-17.エリック・タンギー(1968-):
     2台のヴァイオリンのためのソナタ(2011)/
《ボーナス・トラック》
 18.グリゴー・ナレカッツィ(950-1003):Havun-Havun
  (アルメニア民謡-ヴァイオリンとドゥドゥク編)
シュシャヌ・シラノシアン(ヴァイオリン)/
リュディガー・ロッター(バロック・ヴァイオリン…8-10)/
ジャン=マルク・フィリップス=ヴァルジャベディアン(ヴァイオリン…15-17)/
レヴォン・チャティキャン(ドゥドゥク…18)
録音 2013年4月15-16日 ポール・ロワイヤル修道院, 2013年6月25-28日 聖マルティン=ホスタン教会

 フランス=アルメニアの女性ヴァイオリニスト、シュシャヌ・シラノシアンによる興味深い1枚。
 バロックの作品と現代の作品が絶妙なバランスを持って並ぶという構成、そして美しい音色。
 彼女は2台のヴァイオリン…ジュゼッペ&アントニオ・ガリアーニ(こちらはガット弦、バロックスケール)と、ジュゼッペ・グァルネリ(こちらはモダン)を使い分け、様々な時代を自由に行き来して、時代の制約をさっぱりと取り払い、ひたすら「音楽」を追求しています。
 ルクレールのソナタ以外は、全て初録音となります。斬新な才能に拍手!


 






OC436
\2700→\1990
ボルトン(指揮)&ザルツブルク・モーツァルテウム管
 ブルックナー:交響曲 第1番 ハ短調 WAB101
  (リンツ版 1865/66)
ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団/
アイヴォー・ボルトン(指揮)
録音 2013年10月11-13日 ザルツブルク祝祭大劇場 ライブ収録 Recording Producer & Balance Engineer: Holger Urbach

 清潔な響きと堅実な解釈で定評のあるボルトン&ザルツブルク・モーツァルテウム管とのブルックナー(1824-1896)。
 今回は第1番の“リンツ稿”をお届けします。若きブルックナーによる意欲満々のこの交響曲、スダーンはいつものように決して重苦しい響きを要求することなく、清々しく、丁寧に仕上げています。第2楽章の中間部の決め細やかな動きや、第3楽章のスケルツォの特徴的な音形の造形など、まるでモーツァルトの音楽のような品の良い美しさを保っています。

   
OC438
\2700→\1990
ボルトン(指揮)&ザルツブルク・モーツァルテウム管
 ルイ・シュポア:オラトリオ「最後の審判」

 1.序曲/
《第1部》
 2.栄光と名誉を彼に/
 3.来たれ/4.聖なれ、聖なれ/
 5.傷ついた子羊を見よ/6.いけにえの子羊/
 7.そして全ての生き物よ/8.大群衆を見よ/
 9.栄光あれ、慈悲深き救い主よ/10.シンフォニア/
《第2部》
 11.主はこう言われる/
 12.あなたは急ぎのときも慌ててはいけない/
 13.心から私を求めよ/14.審判の時/
 15.バビロン崩壊/16.祝福の死/
 17.見よ、新しき天を/
 18.そして見よ、私はすぐに来たる/
 19.素晴らしき創造物はあなたの作品です
サリー・マシューズ(ソプラノ)/
カタリーネ・ゲルトナー(メゾ・ソプラノ)/
ジェレミー・オヴェンデン(テノール)/
アンドリュー・フォスター=ウィリアムズ(バス)/
ザルツブルク・バッハ合唱団(アロイス・グラスナー…合唱指揮)/
ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団/
アイヴァー・ボルトン(指揮)
録音 2013年6月6日 ザルツブルク祝祭大劇場 ライブ収録

 2014年に生誕260年を迎えた作曲家ルイ・シュポア(1784-1859)のオラトリオ「最後の審判」は、彼の活動の絶頂期である1825年から26年に書かれました。彼はヴァイオリニストとして高名でしたが、指揮者としても有能で1805年から12年まではゴータの宮廷楽長を務めた後、アン・デア・ウィーン劇場、フランクフルト歌劇場の指揮者、監督を務め、1822年から亡くなるまではカッセルの宮廷楽長を務めるほど、歌劇などにも精通していたのです。
 この作品はカッセル時代に書かれたもので、当時の「貧困層の利益のために」と催された、ルター派マルタン教会の聖金曜日のミサで初演されたものです。
 200人以上の演奏家と2000人以上の聴衆がこの記念碑的な演奏会を経験したといわれています。テキストはタイトルの通り、ヨハネの黙示録の“最後の審判”を元にしており、正義、責任と償還など人間の根本的な問題を扱っています。初演時の興奮が2013年に再度降臨した奇跡的な名演です。
  
OC443
\2700→\1890
炎の写真-ヤーノシュ・タマシュ:室内楽作品集
 1.クラリネット、ホルンとピアノのための三重奏曲(1992)/
 2.クラリネット、ホルンとチェロのための幻想的三重奏曲(1983)/
 3.クラリネット、ヴィオラとピアノのための「炎の写真」(1986)/
 4.チェロとピアノのための「夢の泉」(1979)/
 5.クラリネットとピアノのための「ザーネンの庭で」(1984)/
 6.ホルンとピアノのための「詩」(1952/1961改作)/
 7.チェロとピアノのための「詩」(初稿版…1952)
トーマス・ドラトヴァ(ピアノ)/
ファビオ・ディ・チャソーラ(クラリネット)/
ミシャ・グロイル(ホルン)/
ディースター・ヒルペルト(チェロ)/
アレクサンダー・ベーサ(ヴィオラ)
録音 2013年4月27-30日 チューリヒ,ラジオスタジオ

 ハンガリーに生まれ、ブダペストで学んだ作曲家ヤーノシュ・タマシュ(1936-1995)。彼は1956年に勃発したハンガリー動乱を避けてスイスに亡命、チューリヒで音楽の勉強を続けました。
 1960年から音楽家として活動し、各地の劇場の指揮者をはじめ、教育者としても知られるようになります。1969年にはスイスの市民権を獲得し、1971年からは教師として活躍しました。
 作品は120作ほどありますが、それらは皆バーゼルのポール・ザッハー財団によって管理されています。
 このアルバムに収録されている室内楽は、彼の活動のほぼ全ての期間に渡って書かれたものであり、ある時は新古典派風、またある時は抽象的な音列を用いた様々な音楽を聴くことができます。
 OEHMSからは、他にもピアノ協奏曲などの作品集(OC750)もリリースされています。未知の作曲家に出会う楽しみがあります。
  
OC691
(SACD-Hybrid)
\2700→\1990
ヒエロニムス&ヤコプ・プレトリウス:オルガン作品集
 ヒエロニムス・プレトリウス(1560-1629)
  1-4.賛歌:キリストの光/
  5-6.賛歌:一日の終わり/
  7.われらの主キリストはヨルダン川に来たり/
  8-9.賛歌:あなたは光/10-12.第5旋法によるマニフィカト
ヤーコプ・プレトリウス(1586-1651) 13.前奏曲 ニ短調/14-17.いかなる辛苦はわれらを襲えども/18-20.全ての人々から離れて/21-24.第3旋法によるマニフィカト
ヨーゼフ・ケレメン(オルガン…1624年製シェーラーオルガン)
録音 2013年8月5-7日 タンガーミュンデ,聖シュテファン教会 Producer & Editing: Michael Kempff

 16世紀に活躍した何人かの「プレトリウス」たちの中で最も有名なのは、ミヒャエル・プレトリウスでしょう。しかしこのアルバムに登場するのは他のプレトリウス。ヒエロニムス(父)とヤコプ(息子)の親子です。
 ヒエルニムスはハンブルクに生まれ、父からオルガンの訓練を受けます。その後エアフルトでオルガニストになりますが、すぐにハンブルクに戻り、その地のオルガニストとして活躍します。オルガン曲だけでなく、ミサ曲などの宗教曲で知られ、合唱音楽にも素晴らしい成果を残しています。
 一方、息子ヤコプはスウェーリンクに学び、J.S.バッハの前時代において、最も尊敬されたオルガニストとして名を残しています。マティアス・ヴェックマンが彼に師事し、ドイツのオルガン音楽の系譜を継承したことでも知られています。親子の作品のスタイルの違いは、そのまま当時のオルガン音楽の変化を表すものであり、対位法や様式などにも興味深い相違点を見ることができるはずです。ヴェテラン、ケレメンは彼らが活躍した時代のオルガンを用い、当時の音をそのまま再現しています。
  


OC889
\2700→\1890
ヴァイグレ&フランクフルト歌劇場管
 リヒャルト・シュトラウス:交響詩集 第2集

  1.ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら Op.28/
  2-6.家庭交響曲 Op.53
フランクフルト歌劇場管
(フランクフルト・ムゼウム管)/
セバスティアン・ヴァイグレ(指揮)
録音 2012年1月15-16日…2-6, 2013年5月26-17日…1 フランクフルト歌劇場 ライブ収録
 「英雄の生涯」「マクベス」(OC888)に続く、ヴァイグレ&フランクフルト交響楽団によるリヒャルト・シュトラウス(1864-1949)作品集の第2集です。
 今回はなかなか表現の難しい(気恥ずかしい)「家庭交響曲」と彼の交響詩中、最も人気の高い「ティル」のカップリング。ともすれば散漫になってしまいがちな「家庭交響曲」での集中力、「ティル」での活発で飄々とした表現。
 ヴァイグレの手腕をとことん堪能できる素晴らしい1枚となっています。
 
OC1811
\2700→\1890
ローマン・トレーケル(バリトン)
 Heimkehr-帰郷


リヒャルト・シュトラウス(1864-1949):
 1.ひそやかな誘い Op.27-3/2.私の頭上であなたの黒髪を Op.19-2/
 3.まちわびて Op.10-5/4.女たちは時にはつつましく Op.21-5/
 5.明日の朝 Op.27-4/6.懐かしき面影 Op.48-1/
 7.たそがれの夢 Op.29-1/8.夜 Op.10-3/9.献呈 Op.10-1/
 10.帰郷 Op.15-5/11.解き放たれて Op.39-4/12.憩え、わが魂 Op.27-1/
 13-16. 4つの最後の歌<春/9月/眠りにつく時/夕映えの中で>/
 17-21.リヒャルト・ワーグナー(1813-1883):ヴェーゼンドンク歌曲集
  <天使/とまれ/温室にて/悩み/夢>
ローマン・トレーケル(バリトン)/
オリヴァー・ポール(ピアノ)
録音 2011年7月25-31日 ベルリン OPS

 OEHMSレーベルにおける名バリトン、ローマン・トレーケルの6枚目のアルバムは、リヒャルト・シュトラウスとワーグナーの歌曲集。とはいっても、その半分を占めるのは、基本的に「女声用」とされる「4つの最後の歌」と「ヴェーゼンドンク歌曲集」という幾分挑戦的なアルバムです。
 もちろんこれまでにも何人もの男性歌手がこの“花園”を探索し、薫り高い花束を創り上げてきましたが、今回のトレーケルは、クールな響きの中に暖かみのある表現を込めて、またとない美しい歌唱でこれらの歌を歌い上げています。
 シュトラウスの12の歌は、彼の愛唱曲であり、良く知られる「献呈」や「明日の朝」をはじめ、アルバムタイトルでもある「帰郷」などを真っ直ぐに、そして優しくデリケートに歌っています。



OC1814
\2700→\1890
モーツァルト:カストラートのためのアリア集
 1-2.歌劇「偽の女庭師」 K196より
  <ラミロのアリア「小鳥があるとき逃げ出したら」/
   ラミロのアリア「ああ嬉しい希望、わが忠実な恋人」>/
 3-5.歌劇「ルーチョ・シッラ」K135より
  <序曲/チェチ-リオのアリア「いとしい瞳よ」/
   チェチーリオのアリア「甘い喜びの一瞬を」>/
 6.歌劇「皇帝ティートの慈悲」K621 セストのアリア「この今のときだけでも」/
 7.歌劇「クレタの王イドメネオ」K366 イダマンテのアリア「自分に罪はない」/
 8.歌劇「フィガロの結婚」K492 ケルビーノのアリア「恋とはどんなものかしら」
ヴェラール・サバドゥス(カウンターテナー)/
グラーツ大管弦楽団「レクリエーション」/
ミヒャエル・ホフステッター(指揮)
録音 2013年12月2-3日 オーストリア グラーツ,シュテファニーエンザール ライブ収録

 モーツァルト(1756-1791)の時代は多くの「カストラート」が活躍していました。16世紀のヨーロッパでは女性が教会で歌うことが許されず、その代わりにボーイ・ソプラノが重用されていましたが、彼らは変声期を迎えると声の質が変わってしまいます。そこで「男性を去勢してその美しい声を残すこと」が流行しました。
 彼らは、声は女性に近いものの、体つきは男性に近くなるため、独特のトーンと持続力のある声を持つことができたといわれています。もちろん現在では消滅した存在で、女声のメゾ・ソプラノがその代わりを担うことが多いのですが、発声法こそ違うものの、カウンターテナー(裏声を用いる)も女声とはまた違った魅力を持っています。
 このアルバムの収録曲もカストラートのためのものですが、名カウンターテナー、サバドゥスは当時のスタイルを慮りつつ、また新たな表現の幅を広げています。力強く美しく妖しい魅力を秘めた声をお楽しみください。


OC1816
\2700→\1890
シューマン:ハインリヒ・ハイネの詩による歌曲集
 1-9.リーダークライス Op.24
 <私が朝起きると/私はやるせない思いで/私は木陰をさまよい/
  いとしい恋人、君の手を/私の悲しみの美しいゆりかご/
  待て、たくましい船乗りよ/山々と城が見下ろしている/
  はじめから私はほとんど生きる気をなくして/ミルテとばらの花を持って>/
 10-11. 5 つのリートと歌 Op.127 より
  <第3 番:私の恋は輝く/第2 番:あなたの顔は>/
 12-13. 4 つの歌 Op.142 より
  <第2 番:君の頬を寄せて/第4 番:私の馬車はゆっくりと>/
 14.ベルシャザル Op.57/
 15-30.詩人の恋 Op.48
  <美しい五月に/私の涙から/ばらよ、ゆりよ、鳩よ/
  私がおまえの瞳を見つめるとき/私の心をゆりの杯にひたそう/
  聖なるラインの流れに/私は恨むまい/花がわかってくれるなら/
  それはフルートとヴァイオリンの響き/あの歌の響きを聞くと/
  若者はおとめを愛した/明るい夏の朝に/私は夢の中で泣いた/
  夜ごとの夢に君をみる/昔のおとぎ話より/昔のいまわしい歌>
セバスティアン・ノアック(バリトン)/
マヌエル・ランゲ(ピアノ)
 録音 2012 年10 月17-19 日 ベルリン=ダーレム イエス・キリスト教会

 1840 年にシューマン(1810-1856)が「詩人の恋」を作曲してから、それこそ数え切れないほどの歌い手たちがこの歌を歌って来ました。男声歌手、時には女声歌手も歌うこの歌曲集には汲めども尽きぬ魅力があることは間違いありません。
 このアルバムでは同じ年に書かれた「リーダークライス Op.24」と、同じハイネの詩に付けられた4 つの歌曲を集めています。
 シューマンがこれらの詩にどれほどまでに寄り添って、美しいメロディをつけたかを味わっていただけることでしょう。ハイネの詩自体は、批評精神に裏打ちされているものも多く、ドビュッシーを始めとした後世の人々は「シューマンはハイネを理解していない」と批判したとも言われますが、少なくともシューマンは、詩から崇高なエッセンスを抜き出すことで言葉に永遠の命を与えたのではないでしょうか。
 ここで艶やかな歌を聞かせるのはベルリン生まれのノアックです。彼はフィッシャー=ディースカウやアリベルト・ライマンに学び、数々のオペラに出演する実力派です。現在はベルリンのハンス・アイスラー音楽アカデミーの客員教授を務めています。
 

OC764
\2700→\1890
thoughts-思考 アルブレヒト・メンツェル(ヴァイオリン):デビュー!
 1-3.ロベルト・シューマン(1810-1856):
  ヴァイオリン・ソナタ 第1番 イ短調 Op.105/
 4-7.シューマン:ヴァイオリン・ソナタ 第2番 ニ短調 Op.121/
 8.シューマン:幻想曲 ハ長調 Op.131(フリッツ・クライスラー編)/
 9.ハインリヒ・ヴィルヘルム・エルンスト(1814-1865):
  独奏ヴァイオリンのための狂詩曲集 Op.26-「魔王」/
 10.エルンスト:独奏ヴァイオリンのための練習曲 第6番「夏の名残のばら」
アルブレヒト・メンツェル(ヴァイオリン)/
アミール・カッツ(ピアノ)…1-8
録音 2014年6月10-12日 RBB放送 第3スタジオ

 1992年生まれのヴァイオリニスト、アルブレヒト・メンツェルのデビュー盤です。彼は4歳でヴァイオリンを始め、13歳でドレスデンの音楽祭にソロ・デビュー。その後ウィーン音楽院でジュリアン・ラクリンとボリス・クシュニールに師事します。多くの国際コンクールに入賞を果たし、2011年のメンデルスゾーン音楽祭ではクルト・マズアの指揮でライプツィヒ交響楽団とともにヴァイオリン協奏曲を演奏、聴衆を魅了しました。
 このデビュー盤では、シューマンの晩年に書かれた2つのヴァイオリン・ソナタと、パガニーニを凌ぐ名手であったエルンストの2つの作品を演奏。
 シューマンでは抑制された表情の中に潜む情熱を描き出し、またエルンストでは華麗な技巧と溢れる歌心を表出。確かに「すごい才能だ」と思わせるだけの迫力を備えた若手の出現に胸躍ります。伴奏はこちらも名手アミール・カッツ。“熟考”の言葉がふさわしい1枚です。
 
OC1817
\2700→\1990
パーテル・ノステル
 1.ヤコプス・ガルス(1550-1591):Pater noster-わが父よ/
 2.ハインリヒ・シュッツ(1585-1672):Vater unser-わが主よ/
 3.フランシス・プーランク(1899-1963):Salve Regina-元后あわれみの母/
 4.ジュゼッペ・ヴェルディ(183-1901):O Padre nostro-われらが父よ/
 5.ヴェルディ:Laudi alla Vergine Maria-聖母マリアへの讃歌/
 6.フランツ・リスト(1811-1886):Pater noster II-わが父よ Ⅱ/
 7.アントン・ブルックナー(1824-1896):Ave Maria-アヴェ・マリア/
 8.アルフレッド・シュニトケ(1934-1998):Otche Nash-われらの父よ/
 9.エドヴァルト・グリーグ(1843-1907):Ave, maris stella-めでたし、海の星/
 10.ヴォルフラム・ヴァグナー(1962-):Pater noster-わが父よ/
 11.モーリス・デュリュフレ(1902-1986):Notre Pere-われらが父よ/
 12.グスタフ・ホルスト(1874-1934):Ave Maria-めでたし、マリア/
 13.ヘルヴィック・ライター(1941-):Vater unser-わが主よ/
 14.ベンジャミン・ブリテン(1913-1976):A Hymn to the Virgin-聖母讃歌/
 15.民謡/伝承曲:Ybbstaler Vaterunser-われらが父よ
ザルツブルク・バッハ合唱団/
アロイス・グラスナー(指揮)
録音 2014年5月29-31日 ザルツブルク 聖コンラッド教会

 キリスト教は、神への祈りを捧げる時に唱える様々な定型文(祈祷文)を持っていますが、どの文が正統な祈祷文と認めるかは教派によって異なります(プロテスタントの一部では定型文すら持たない教派もあります)。その中で「主の祈り」だけは唯一、キリストが弟子たちに与えた祈祷文として、ほぼ全ての教派で唱えられているというものです。この普遍的な言葉は、様々な作曲家たちの手によって音楽になり、現代に歌い継がれています。
 このザルツブルク・バッハ合唱団の演奏は教会で収録されたものですが、歌の背後にしばしば柔らかい鳥の声が聞こえてきます。これをカットせず、「鳥の声は天の歌手の歌である」という理由で残したというのは、何ともステキなエピソードではありませんか!



OC962
(2CD)
\3800→\2690
グラーツ歌劇場 ライヴ
 ヤナーチェク:歌劇「イェヌーファ」3 幕
イェヌーファ…ガル・ジェイムズ(ソプラノ)/
ブリヤ家のおばあさん…ドゥニャ・ヴェイソヴィチ(アルト)/
ラツァ・クレメニュ…アレシュ・ブリスツェイン(テノール)/
シュテヴァ・ブリヤ…タイラン・ラインハルト(テノール)/
コステルニチカ・ブリヤ…イリス・フェルミリオン(ソプラノ)/
製粉所の親方…ディヴィッド・マクシェーン(バリトン)/
村長…コンスタンティン・シフィリス(バリトン)/
村長夫人…ステファニー・ヒールマイアー(メゾ・ソプラノ)/
カロルカ…タチアナ・ミユス(メゾ・ソプラノ)/
羊飼い…フラン・ルバーン(メゾ・ソプラノ)/
バレナ…シュ・シャオイ(ソプラノ)/
ヤノ…ナザニン・エザジ(ソプラノ) 他/
ヴァイオリン・ソロ…岩城風佑(ふゆ)/
グラーツ・フィルハーモニー管弦楽団/
グラーツ歌劇場少年少女合唱団/
ディルク・カフタン(指揮)

録音 2014 年5 月7.17.21.22 日 グラーツ歌劇場 ライヴ収録
 OEHMS レーベルと、オーストリア第二の規模の都市グラーツにある「グラーツ歌劇場」との初の共同制作となったのが、このヤナーチェク(1854-1928)の「イェヌーファ」です。
 彼の3 作目となるこの「イェヌーファ」は、チェコの小さな村で起こる物語で、複雑な人間関係が引き起こす悲劇です。いとこ同士で愛し合い、子どもを身篭ったイェヌーファ。その身を案じる継母コステルニチカは、イェヌーファのためを思い、彼女が産んだ子どもを川に捨ててしまいます。
 この物語にヤナーチェクがつけた音楽は、民謡調の親しみ易いメロディであり、また時として登場人物の心理を的確に表すものであり、と聞き応えたっぷりのものです。
 ここではタイトルロールにイスラエル出身の期待の若手、ガル・ジェイムズ、またキーパーソンとなるコステルニチカにはヴェテラン、イリス・フェルミリオンを起用し、迫真の物語を創り上げています。
 また第2 幕でのイェヌーファのモノローグの場面で、素晴らしいヴァイオリン・ソロを聞かせるのは日本のヴァイオリニスト、岩城風佑(ふゆ)。彼女は現在グラーツ・フィルハーモニーのコンミスを務めており、この上演の際は舞台上でイェヌーファと直接絡んでいたりと大活躍を果たしています。
 

OC1821
\2700→\1890
ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル:
 オルガンと管弦楽のための新しい協奏曲集

  (ハンスイェルク・アルブレヒト編曲)
 1.シバの女王の到着-オラトリオ「ソロモン」HWV67より/
 2-4.オルガンと管弦楽のための協奏曲 ハ長調-オラトリオ「サウル」HWV53より/
 5-9.独奏オルガンのためのコンチェルト ニ長調-
   組曲「王宮の花火の音楽」HWV351/
 オルガンと管弦楽のための「イスラエルの王、サウル」-
  オラトリオ「サウル」HWV53より3つの組曲
 10-15.第1組曲「ハレルヤ」/
 16-22.第2組曲「鐘」/23-29.第3組曲「復活」>
マルティン・シュメディング
 (オルガン=ミュンヘン,ゼンデリンク 昇天教会 1994年)…2-4.10-29/
ハンスイェルク・アルブレヒト
 (オルガン=ハレ/ザーレ マルクト教会
  「Unser lieben Frauen 1984/2007年)…1.5-9/
ミュンヘン・バッハ管弦楽団/
ハンスイェルク・アルブレヒト(指揮)…2-4.10-29
録音 2014年9月4.5日 ハレ/ザーレ マルクト教会…1.5-9, 2014年1月8-10日 ミュンヘン ゼンデリンク 昇天教会…2-4.10-29

 常にオルガンのための斬新なレパートリーを模索していることで知られる、オルガニスト&指揮者ハンスイェルク・アルブレヒトの最新作は、ヘンデル(1685-1759)の諸作品を「オルガン・ソロもしくはオルガンと管弦楽のための協奏曲」へと編曲したという神をも畏れぬ大胆なものです。
 壮麗なオルガンで高らかに演奏される「シバの女王の到着」の音楽から、普段耳にする同曲とは随分表情が異なりますが、それ以降も驚くばかりに見事な曲が続きます。
 圧巻は、最後に置かれたオラトリオ「サウル」の音楽を基に創り上げた組曲。遊び心と探究心が融合した聞き応えたっぷりのアレンジをお楽しみください。指揮者としてもオルガニストとしても、素晴らしい活躍をしているアルブレヒトにもぜひ拍手を!
 

OC1824
\2700→\1890
ウィリアム・ヨン:モーツァルトのソナタを弾く -
 W.A.モーツァルト:ピアノ・ソナタ集

  1-3.ピアノ・ソナタ 第2番 ヘ長調 K280/
  4-6.ピアノ・ソナタ 第9番 ニ長調 K311/
  7-9.ピアノ・ソナタ 第12番 ヘ長調 K332/
  10-12.ピアノ・ソナタ 第16番 ハ長調 K545
ウィリアム・ヨン(ピアノ)
録音 2014年10月28-30日 ベルリン クルトゥルスタール,ブリッツ城

 2014年にリリースされた第1集(OC880)に続く、韓国のピアニスト、ウィリアム・ヨンのモーツァルト・ソナタ第2集。ここでも伸びやかな歌心と確かなテクニックで、モーツァルト(1756-1791)の典雅な音楽を丁寧に、そして美しく奏でています。
 溌剌とした第2番のヘ長調ソナタでの闊達さ、第9番での優雅な語らい、疾走する第12番の終楽章、そしてピアノ学習者なら必ず手がける第16番ハ長調の奥深さ…など、新しい発見がたくさんあることでしょう。
 

OC1833
\2700→\1890
MORGEN! ミヒャエラ・シュースター:ロマン派歌曲を歌う
 1.ヨハネス・ブラームス(1833-1897):下の谷底には Wo033-6/
 2.ブラームス:昔の恋 Op.72-1/
 3.ブラームス:セレナード Op.106-1/
 4.ブラームス:失望 Op.72-4/
 5.ブラームス:もうおまえのところには行かない Op.32-2/
 6.ブラームス:5月の夜 Op.43-2/
 7.ブラームス:子守歌 Op.49-4/
 8.ローベルト・シューマン(1810-1856):献呈 Op.25-1/
 9.シューマン:東方のばらより Op.25-25/
 10.シューマン:松雪草 Op.79-27/
 11.シューマン:民謡 Op.51-2/
 12.シューマン:ことづて Op.77-5/
 13.シューマン:重苦しい夕べ Op.90-6/
 14.シューマン:レクイエム Op.90-7/
 15.マックス・レーガー(1873-1916):森の孤独 Op.76-3/
 16.レーガー:静かな園は眠り Op.98-4/
 17.レーガー:死の言葉 Op.62-12/
 18.レーガー:愛の歌 第7番「子守歌」/
 19.レーガー:謙虚な羊飼い Op.97-4/
 20.リヒャルト・シュトラウス(1864-1949):ダリヤ Op.10-4/
 21. R.シュトラウス:単調さ Op.69-3/
 22. R.シュトラウス:物言わぬ花 Op.10-6/
 23. R.シュトラウス:憩え、わが心 Op.27-1/
 24. R.シュトラウス:サフラン Op.10-7/
 25. R.シュトラウス:解き放たれて Op.39-4/
 26. R.シュトラウス:明日の朝 Op.27-4
ミヒャエラ・シュースター(メゾ・ソプラノ)/
マルクス・シュレンマー(ピアノ)
録音 2012年7月12日 エッパン,リートの夏音楽祭 クンストザール

 マーラー、ワーグナーなどの後期ロマン派作品を得意とするメゾ・ソプラノ歌手ミヒャエラ・シュースター。あの名歌手ブリギッテ・ファスベンダーも彼女に最大の賛辞を贈るほどに、素晴らしい歌手として知られています。
 そんな彼女の魅力を最大に引き出したこの歌曲集は、本当にロマンティックであり、また言葉と音楽の融合から生まれる美をしみじみと味わわせてくれるものです。
 選曲も良く練られており、ブラームスのドイツ民謡歌曲の1曲でひっそりと始まり、シューマン、レーガーで少しずつ人生の深淵を伺わせながら、最後はリヒャルト・シュトラウスの「明日の朝」で希望の光を見せてくれるという、1枚を聴きとおすと何となく嬉しくなるというものです。
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OEHMS
OC898
\2700→\1890
エストラーダ&ウィーン・トーンキュンストラー管
 メンデルスゾーン・チクルス

 メンデルスゾーン:交響曲 第1番&第3番

 1-4.交響曲 第1番 ハ短調 Op.11/
 5-8.交響曲 第3番 イ短調「スコットランド」Op.56
ウィーン・トンキュンストラー管弦楽団/
アンドレス・オロスコ=エストラーダ(指揮)
録音 2011年10月2.5日…1-4, 2013年2月17.20日…5-8 ウィーン ムジクフェライン、Goldener Saal ライヴ収録 Recording Producer & Editing: Florian Rosensteiner

 1977年コロンビア生まれの指揮者アンドレス・オロスコ=エストラーダ。2010年からクリスチャン・ヤルヴィの後任としてウィーン・トンキュンストラー管弦楽団を纏め上げ、その類い稀なる才能が話題となっています。前作のエベルリオーズのフレッシュな解釈や、オーケストラの自主制作盤であるマーラーの第1番での奔放な演奏で、じわじわと人気を集めている彼、2014/2015年のシーズンからhr交響楽団(フランクフルト放送交響楽団)の首席指揮者として、また2015年の9月からはロンドン・フィルハーモニー管弦楽団の首席客演指揮者として、一層の活躍が期待されています。
 そんなエストラーダの新作はメンデルスゾーン(1809-1847)の第1番と第3番の交響曲集。はじける若々しさと野心的な演奏は、確かに聴き手の心をくすぐるものです。



OC1831
\2700→\1890
ヨーゼフ=モーリス・ヴェーダー(ピアノ)
 ショパン:ピアノ協奏曲 第1番&第2番(ピアノ六重奏版)

 1-3.ピアノ協奏曲 第1番 ホ短調 Op.11/
 4-6.ピアノ協奏曲 第2番 ヘ短調 Op.21
ヨーゼフ=モーリス・ヴェーダー(ピアノ)/
ベルリン・カメラータ
<メンバー:オルガ・パーク(第1ヴァイオリン)/
アレクセイ・ナウメンコ(第2ヴァイオリン)/
ジーン・ドメイエル(ヴィオラ)/
ヤン・メルケル(チェロ)/
パウル・クレバー(コントラバス)>
 録音 2015年8月3-6日 ベルリン ダーレム,イエス・キリスト教会

 1988年生まれの若手ピアニスト、モーリス=ヴェーダーによる2つのショパンの協奏曲です。
 彼は12歳の時にバーゼルの高等音楽院に入学、エイドリアン・エーティカー教授の下で11年間研鑽を積み、その後は更にフィリッポ・ガンバに師事しながら幾多のマスタークラスを受講。
 2013年にはウィグモア・ホールでデビュー・リサイタルを行っています。
 そんな彼がOEHMSへのデビューとして選んだショパン(1810-1849)の協奏曲は、通常のオーケストラ伴奏ではなく、より親密な響きが紡ぎだされるピアノ六重奏版によるもので、指摘されがちな「オーケストラ・パートの貧弱さ」を感じることのない緊密な音楽を聴くことができます。
 この理由は本来ならピアノの出番がない前奏から積極的にアンサンブルに関わるなど、一つの室内楽作品として成立していることにもあるのかもしれません。
 ナイーブさと力強さを兼ね備えたヴェーダーのピアノ、そして寄り添いながらも必要に応じて強く主張する弦の響き。素晴らしいハーモニーが展開されます。


OC1836
\2700→\1890
何と快く輝くこの日 -マクシミリアン・シュミット:アリア集
 1.フロトー(1812-1883):歌劇「マルタ」-ああ、かくも素直で愛らしい/
 2.フロトー:歌劇「アレクサンドロ・ストラデッラ」-何と快く輝くこの日/
 3.ロルツィング(1801-1851):歌劇「ロシア皇帝と船大工」-さようなら、私の浮気な娘よ/
 4.マルシュナー(1795-1861):歌劇「吸血鬼」-美しい春の朝のような/
 5.ニコライ(1810-1849):
  歌劇「ウィンザーの陽気な女房たち」-聞け、ひばりは森に歌う/
 6.シューベルト(1797-1828):歌劇「フィエラブラス」‐どのような苦しみがあなたを/
 7.ワーグナー(1813-1883):歌劇「さまよえるオランダ人」‐雷と嵐と/
 8.ワーグナー:歌劇「タンホイザー」-ヴォルフラムが示した泉の姿は/
 9.ウェーバー(1786-1826):歌劇「魔弾の射手」‐
   嫌だ、こんな苦しみにはもう耐えられない/
 10.ウェーバー:歌劇「オイリュアンテ」‐アーモンドの花の下で/
 11.ワーグナー:歌劇「リエンツィ」‐全能の父よ
マクシミリアン・シュミット(テノール)/
ケルンWDR交響楽団/
パトリック・ランゲ(指揮)
録音 2015年1月5-10日 ケルン フィルハーモニー

 レーゲンスブルク少年合唱団で少年時代を過ごし、1999年にベルリン芸術大学に入学、その後はバイエルン国立歌劇場のメンバーになり、同時に古楽歌手としても期待されているテノール、マクシミリアン・シュミット。
 OEHMSレーベルには「詩人の恋」(OC819)、「水車屋の娘」(OC882)に続く3枚目の録音となります。
 今回は歌曲ではなく、更に劇的な表現が求められるオペラのアリア集です。もともとタミーノなどをはじめとするモーツァルトのアリアでは高く評価されていましたが、ここでの彼は愛が溢れる見事な表現力と、輝かしい高音を披露、彼のレパートリーが幅広いものであることを確信させてくれることは間違いありません。
 ランゲの指揮によるケルンWDR交響楽団が万全のサポートで、彼の歌唱を引き立てています。
 

OC1839
\2700→\1890
ゲーテの詩による歌曲集 -ゲーテとギター
 1.フーゴー・ヴォルフ(1860-1903):
  ズライカ:私がユーフラテスで舟遊びをしたおり/
 2.ヴォルフ:コフタの歌 I/
 3.ヴォルフ:コフタの歌 II/
 4.ヴォルフ:羊飼い/
 5.ヴォルフ:Erschaffen und Beleben/
 6.ヴォルフ:気がかり/
 7.ヴォルフ:お似合いどうし/
 8.ヴォルフ:花のあいさつ/
 9.ヴォルフ:エピファニアス/
 10.フェリックス・メンデルスゾーン(1809-1847):恋する女の手紙/
 11.メンデルスゾーン:友人の歌/
 12.メンデルスゾーン:ズライカ:このそよぎは何を告げようとしているの/
 13.メンデルスゾーン:ズライカ:ああ、お前の湿りを帯びた翼/
 14.メンデルスゾーン:最初の喪失/
 15.ヨゼフィーネ・カロリン・ラング(1815-1880):幸せな旅/
 16.ラング:恋人への手紙/
 17.ラング:愛しい子/
 18.ファニー・ヘンゼル(1805-1847):たそがれが上方から降りてきて/
 19.ヨハンナ・キンケル(1810-1858):月に寄せて/
 20.ローベルト・シューマン(1810-1856):ズライカ:どんなにか心満ち足りて/
 21.シューマン:きままな思い/
 22.シューマン:悲しい響きで歌ったりしないで/
 23.シューマン:愛の歌/
 24.シューマン:さすらい人の夜の歌
  ※11.12.13.20…マリアンネ・フォン・ヴィレマー詩
カタリーナ・マギエラ(アルト)/
クリストファー・ブラント(ギター)
録音 2015年5月 ケーニヒスタイン タウヌス

 若手アルト歌手カタリーナ・マギエラは、フランクフルト歌劇場のメンバーとして、これまでもこの歌劇場のオペラ録音のいくつかに参加し、その将来を嘱望されています。
 もともとピアノと音楽教育学を学んでいた彼女ですが、声楽に転向してからは、2009年のメンデルスゾーン国際コンクールに入賞、以降宗教曲を中心に数多くの指揮者と共演、その才能を認められています。
 今回、彼女の初のソロアルバムとしてリリースされたのは、ゲーテの詩による歌曲集。これはフランクフルトのゲーテハウスの協力の下、企画されたコンサートです。
 ピアノではなくギターの伴奏で奏されるこれらの歌は、実に素朴で暖かい感触を持つもので、彼女のしっとりとした歌声にぴったりマッチしています。



OC1842
\2700→\1890
エフゲニー・グンスト&クロード・ドビュッシー:ヴァイオリンとピアノのための作品集
 1-7.エフゲニー・グンスト(1877-1950):
  ヴァイオリンとピアノのための7つの小品 Op.27(1936)
  <雑談/子守歌/古き良き時代/良き旅を/屋外の風景/
   夜の静寂の中で/謝肉祭の騒ぎ>/
 8.グンスト:幻想交響曲 Op.18(ピアノのための)(1921)/
 9-10.グンスト:2つの小品(1937)<夢/詩>/
 11-12.ピアノのための2つの情景 Op.5(1922年9月1日,未知の起源)
  <パテティコ/アンダンテ・インティーモ>/
 13-15.クロード・ドビュッシー(1862-1918):
  ヴァイオリンとピアノのためのソナタ(1916-1917)
  <第1楽章:Allegro vivo/第2楽章:間奏曲 Fantasque et leger/
   第3楽章:終曲 Tres anime>/
 16-19.ベルガマスク組曲(1890)
   <前奏曲/メヌエット/月の光/パスピエ>
スザンヌ・ラング(ピアノ)/
エレーナ・デニソーヴァ(ヴァイオリン)
録音 2015年8月,2016年2月 ザントハウゼン クララ=ヴィーク=アウディトリウム

 ロシアの知られざる作曲家、エフゲニー・グンスト。2010年にバーゼル大学のセミナー室の地下から発見されたスコアによるピアノ作品集(OC899)では、スクリャービンとも似た独特の個性を伺い知ることができると、大きな話題になった人です。
 今作は、彼の数少ないヴァイオリン作品も含んだ作品集で、彼が生涯の最後に到達したパリの雰囲気も備えた興味深い曲が詰まっています。
 同時に収録されたドビュッシーの有名曲と聞き比べるのも面白いでしょう。演奏は前作と同じくスザンヌ・ラングがピアノを担当、この作曲家にかける思いを綴っています。
 ヴァイオリンはオレグ・カガンとヴァレリー・キモフ(オイストラフの弟子)に師事したヴェテラン、デニソーヴァです。


OC1850
\2700→\1890
ブラームス:ピアノのための作品集
 1-5.ピアノ・ソナタ 第3番 ヘ短調 Op.5
 6.ロベルト・シューマンの主題による変奏曲 Op.9/
 7.スケルツォ 変ホ短調 Op.4
ガブリエーレ・カルカーノ(ピアノ)
録音 2016年1月21-24日 ミュンヘン バイエルン放送 第2スタジオ

 新進ピアニストの登竜門として知られる「ボルレッティ=ブイトーニ財団アワード」2010年の受賞者で、イタリアのピアニスト、ガブリエーレ・カルカーノのOEHMSデビュー・アルバムは、彼が最も得意としているというブラームス(1833-1897)の作品集。
 1985年、トリノに生まれ7歳でピアノを初め、17歳でジュゼッペ・ヴェルディ音楽院で最高位を獲得、卒業。その後はパリでアルド・チッコリーニに師事し、リチャード・グード、ロバート・マクドナルド、そして内田光子からも薫陶を受けています。
 とりわけ内田光子は彼の才能を高く評価し、2010年、2012年、2013年のマルボロ音楽祭に招待、ここで演奏したことは彼にとって大きな励みとなったようです。以降は世界中のコンサート・ホールでオーケストラと共演するとともに、室内楽も盛んに演奏、ますます評価を高めています。


OC1843
\2700→\1890
MISSA! 宗教合唱曲とオルガン作品集
 1.ハスラー(1564-1612):トッカータ ト短調/
 2.オルランド・ディ・ラッソ(1532-1594):
   ミサ「かの人の口で私に口づけせしめよ」より「キリエ」/
 3.ディ・ラッソ:ミサ「かの人の口で私に口づけせしめよ」より「グローリア」/
 4.フレスコバルディ(1583-1643):「マドンナのミサ」より
   「Canzon dopo la Pistola」/
 5.ヴィタウタス・ミシュキニス(1954-):神の使い/
 6.ジョン・クック(1918-1984):ファンファーレ/
 7.エリック・ウィテカー(1970-):アレルヤ/
 8.フレスコバルディ:「マドンナのミサ」より「Ricercar dopo il Credo」/
 9.松下 耕(1962-):ウビ・カリタス/
 10.ディ・ラッソ:ミサ「かの人の口で私に口づけせしめよ」より「サンクトゥス」/
 11.ディ・ラッソ:ミサ「かの人の口で私に口づけせしめよ」より「ベネディクトゥス」/
 12.フレスコバルディ:「マドンナのミサ」より「Toccata per l’Elevatione」/
 13.クリスティアン・エールバッハ(1570-1635):第4旋法による4声のカンツォン/
 14.松下 耕:パーテル・ノステル/
 15.ディ・ラッソ:ミサ「かの人の口で私に口づけせしめよ」より「アニュス・デイ」/
 16.松下 耕:オ・サルタリス・ホスティア/
 17.ハラルド・フェラー(1951-):テ・デウム
カール・オルフ合唱団/
シュテファン・ヴォリツ(指揮)/
ペーター・バデル(オルガン)…1.4.6.8.12.13.17
録音 2015年6月6-7日…1.4.6.8.12.13.17, 2015年7月3-5日…5.7.9.14.16, 2015年7月24.25日…2.3.10.11.15 バート・グレーネンバッハ カート 聖フィリップス&ヤコプス シュティフト教会(合唱) アウグスブルク 聖ウルリヒ&アフラ大聖堂(オルガン)

 400年以上の長きに渡って教会で演奏されてきたミサ曲は、キリスト教の教義を伝えるための大切な役割を担っていて、多くの作曲家たちが「キリストの死と復活の物語」を根底に置いた素晴らしい作品を書いています。
 またその様式は時代によって変化し、合唱のみであったり、オルガンが用いられたり、また楽器が使われたりと様々な形があります。
 今回、オルガンと合唱をバランスよく適切に用い、またルネサンスから現代の作品までを取り入れて、一つの「祝祭ミサ」を構成してみるという実験的な試みを実行したのが、指揮者のシュテファン・ヴォリツ。彼の目論見通り、ディ・ラッソから松下耕まで、時代を超えた音楽が渾然一体となり、見事に一つの作品としてまとまっています。
 演奏は、カール・オルフによって創立され、発展を遂げてきた「カール・オルフ合唱団」の優れた合唱と、ニュルンベルク=アウストブルク音楽大学で教会音楽を学んだオルガニスト、ペーター・バデルのオルガンです。
 


OC1845
(2CD)
\4600→\2690
レーガー:クラリネットを伴う室内楽曲全集
<CD1>
 1-4.クラリネットとピアノのためのソナタ 変ロ長調 Op.107(1908/1909)
 5-8.クラリネットとピアノのためのソナタ 変イ長調 Op.49-1(1901)
 9.タランテッラ WoOII/12(1902)
 10.アルバムのページ WoOII/13(1902)
<CD2>
 1-4.クラリネット五重奏曲 イ長調 Op.146(1915/1916)
 5-8.クラリネットとピアノのためのソナタ 嬰へ短調 Op.49-2
シュテファン・ジーゲンターラー(クラリネット)
コーリャ・レッシング(ピアノ)
ライプツィヒ弦楽四重奏団
<メンバー>
コンラート・ムック(第1ヴァイオリン)
ティルマン・ビューニング(第2ヴァイオリン)
イーヴォ・バウアー(ヴィオラ)
マティアス・ムースドルフ(チェロ)
 録音 2015年7月29日,9月9-10日,10月27日 スタジオ・ベルリン=ブリッツ

 2016年に没後100年を迎えるレーガー(1873-1916)は、管弦楽曲やオルガン曲を数多く遺していますが、その中でも一連のクラリネット作品、とりわけ五重奏曲はモーツァルトやブラームスの作品にも比肩する充実した内容を持っています。
 また3曲あるクラリネット・ソナタも、最初の2曲はブラームス作品に触発されて書かれた曲で、若干複雑とは言え、クラリネットの音色が滑らかに響く穏やかで美しい雰囲気を持っています。
 2つの小品「タランテッラ」と「アルバムのページ」はしばしばヴァイオリンでも奏される親しみやすい曲です。
 演奏しているのは、ベルンとジュネーヴの高等音楽院で、ドイツの名手、クルト・ウェーバーとトーマス・フリードリに師事した後、デトモルト音楽大学でハンス・クラウスとジョスト・ミヒャエルズに学んだクラリネット奏者シュテファン・ジーゲンターラーと、ヴァイオリン奏者、古楽研究家としても知られるコーリャ・レッシング。
 また、五重奏曲では名門ライプツィヒ弦楽四重奏団が絶妙なアンサンブルで曲をひきたてています。
 


OC1863
\2700→\1890
クリストファー・パーク:シューマン/ストラヴィンスキー/ノイヴィルトを弾く
 1-3.シューマン(1810-1856):幻想曲 ハ長調 Op.17/
 4-6.ストラヴィンスキー(1882-1971):ペトルーシュカより3つの楽章/
 7.オルガ・ノイヴィルト(1868-):Maesyas‐牧羊神
クリストファー・パーク(ピアノ)
録音 2016年3月17-19日 フランクフルト・アム・マイン フェステブルク教会 Recording Producer, Editing and Mastering: Stephan Flock

 「The European Concert Hall Organisation=ヨーロッパ・コンサート・ホール機関(ECHO) 」が選出した2016/2017年のシーズンにおけるライジング・スターの一人、1987年バンベルク生まれのパークはドイツと韓国の血を引くピアニスト。
 この「ECHO」とはヨーロッパ全土のコンサート・ホールが一致団結して若いアーティストを育てるという賞であり、これに選定されるとウィーン楽友協会コンサート・ホール、バーデンバーデン・フェスティヴァル・ホール、ロンドンのバービカンホール、アムステルダム・コンセルトヘボウと言った名ホールでの演奏機会が与えられるという名誉あるものです。
 すでに2014年のシュレスヴィヒ・ホルシュタイン音楽祭でも高い評価を受けているパークですが、どちらかというと室内楽に注力しており、DG KOREAからリリースしたアルバムもリチャード・オニールやスミ・ジョーの伴奏で、本格的なソロ・アルバムは2011年のリスト作品集以来のもの。今後の活躍が楽しみなピアニストです。




驚異的な「熊蜂の飛行 bumble-bee」。テクニックのすごさより打鍵のパワーにのけぞる。
https://youtu.be/vtQ_NXjhQIs





OC447
\2700→\1890
アイヴォー・ボルトン指揮&ザルツブルク・モーツァルテウム管
 ブルックナー:交響曲 第2番 ハ短調 WAB102(1872年版)
アイヴォー・ボルトン(指揮)
ザルツブルク・モーツァルテウム管

 ブルックナーの交響曲第2番には、少なくとも4つのヴァージョンがあることが知られています。
 最後の改訂は1982年になされていますが、現在演奏される機会が多いのは1872年の第1稿(2005年、ウィリアム・キャラガンによる校訂版)であり、これは第2楽章にスケルツォが置かれ、第3楽章にアダージョが置かれるという順番となっています。アダージョ楽章はもともとベートーヴェンの第9の第3楽章の形式に由来するものであり、この順序で演奏することで更にベートーヴェンを想起させることになります。
 またこの楽章のコーダに登場する跳躍の多いホルン・ソロは当時の奏者たちの能力ではしばしば演奏が困難であったとも言われます。
 ボルトンは他の曲と同じく、素朴さを前面に出したアプローチで、この曲の魅力を引き出しています。
  

OC1856
\2700→\1890
モーツァルト ピアノ・ソナタ集 第4集
 ピアノ・ソナタ 第3番 変ロ長調 K281
 ピアノ・ソナタ 第5番 ト長調 K283
 ピアノ・ソナタ 第13番 変ロ長調 K333
 ピアノ・ソナタ 第18番 ニ長調 K576
ウィリアム・ヨン(ピアノ)

 ミュンヘンを拠点に活躍する韓国のピアニスト、ウィリアム・ヨンのモーツァルト・ソナタ集。
 この第4集には19歳の作品である第3番と第5番、中期に書かれた第13番、そして晩年の作品である第18番を収録、モーツァルトの短い生涯における凝縮された14年間の変遷を知ることができるカップリングとなっています。
 とりわけ第18番は、見事な対位法が駆使された堂々たる作品で、演奏にも高い技術が必要とされます。優れたハープシコード奏者としても活躍しているヨンは、マンハイムで開催されたモーツァルト・フェスティバルでもフォルテピアノで得意のモーツァルトを演奏、こちらも高く評価されたということで、このアルバムでも随所に自由な装飾を加えながら、変幻自在の演奏を聴かせています。

 録音 2016年4月30日-5月2日Studio 2, Bayerischer Rundfunk, Munich
 

OC1864
\2700→\1890
《時よとどまれ》
フリーデリケ・シュレク:ハープシコード

 1.バード(1543-1623):前奏曲 MB 55/3
 2.作者不詳:ガリアルド(1545頃-1570編纂:マリナー・ブックより)
 3.バード:私のネヴェル夫人のグラウンド MB 28/57
 4.ダウランド(1563-1626):涙のパヴァーヌ(バード編) MB 28/54
 5.ジョンソン(1580?-1633):アルマン(フィッツウィリアム・ヴァージナル・ブックより)
 6.ファーナビー(1563?-1640):ポールの埠頭 MB 24/46
 パーセル(1659-1695):組曲 ト短調 Z661
  7.前奏曲8.アルマンド
  9.クーラント10.サラバンド
 11.パーセル:エア Z641
 12.パーセル:新しいアイルランドの音 Z646
 13.パーセル:行進曲 Z648
 14.パーセル:リゴードン Z653
 パーセル:組曲 イ短調 Z663
  15.前奏曲16.アルマンド17.クーラント18.ジーグ
 19.パーセル:新しいグラウンド
 20.パーセル:ホーンパイプ Z607/4
 21.バード:ラヴォルタ MB28/91
 22.トムキンズ(1752-1656):グラウンド MB5/39
 23.ジョンソン:パヴァン(ファーナビー編) MB24/14
 24.ダウランド:歌とエア:第3番目と最後の曲集より「時はとどまりて 」(フリーデリケ・シュレク編)
フリーデリケ・シュレク(ハープシコード)

 ドイツ、シュタルンベルクで生まれたフリーデリケ・シュレクは7歳でピアノとリコーダーを始め、地元の中学を出たあと、ミュンヘンでハープシコード奏者ミヒャエル・エベルトに師事、本格的に古楽奏者の道に進むことを決意しました。
 2000年にはスコラ・カントルム・バジリエンシスでハープシコードと通奏低音をイェスパー・クリステンセン、即興演奏をルドルフ・ルッツから学んでいます。
 現在の彼女は、ドイツを始め、世界中のコンサートホールで演奏を行い、古楽フェスティヴァルにも頻繁に招かれています。このアルバムは英国バロック期の音楽を集めたもので、ドイツ、フランス、イタリアなどに比べ、大作曲家が少なかったとされるこの時代の英国にも、これほど多彩で素晴らしい作品があったということを認識させてくれる1枚です。
 ここで取り上げられている「マリナー・ブック」は1547年頃から1570年の間に、トマス・マリナー(経歴不祥)によって編纂された、市井の人々の愛奏曲集です。
 121曲の鍵盤曲のうち、半分以上はカトリックの典礼歌、他、タリスやタヴァナーなどのパートソング、そして20曲ほどが作者不詳です。9曲はシターン(弦楽器)のための曲で、この楽器のための最も初期の作品として重要視されています。

 録音 2015年9月19-20日Alte Kirche Fautenbach, Achern


OC1857
\2700→\1890
ウィリアム・ヨン/モーツァルト ピアノ・ソナタ集 第5集
 モーツァルト(1756-1791):
  ピアノ・ソナタ 第6番 ニ長調 K284
  ピアノ・ソナタ 第7番 ハ長調 K309
  幻想曲 ハ短調 K475
  ピアノ・ソナタ 第14番 ハ短調 K457
ウィリアム・ヨン(ピアノ)

 若き韓国のピアニスト、ウィリアム・ヨンによるモーツァルト:ピアノ・ソナタ集完結編となる第5集。
 インタビューで「多くの人にとってモーツァルトはしばしば同じように聞こえるかもしれませんが、私はそう思いません。私はモーツァルトが音楽の中で感情や色彩をどのように表現したのかを示したいと思います。」と語ったヨンの言葉通り、5枚のアルバムの中にはヨンが表現したかったものが全て詰まっています。
 なかでもツィクルスの最後に置かれたハ短調の「幻想曲」と「ソナタ」の劇的な演奏は、多くの人が抱くモーツァルトのイメージを覆すほどに衝撃的です。

  録音 2016年12月8-10日 Studio 2, Bayerischer Rundfunk, Munich


OC968
(2CD)
\3800→\2690
レハール(1870-1948):喜歌劇《ルクセンブルク伯爵》 ルネ・ルクセンブルク伯爵/若い放蕩貴族…ダニエル・ベーレ(バリトン)
アンジェール・ディディエ/オペラ歌手…カミラ・ニュールンド(ソプラノ)
バジル・バジロヴィッチ侯爵/ロシアの老貴族…セバスティアン・ガイヤー(テノール)
シュターザ・ココゾフ伯爵夫人/未亡人…マルギット・ノイバウアー(アルト)
アルマン・ブリサール/画家…サイモン・ボーデ(テノール)
ジュリエット・ヴェルモン/モデル…ルイーズ・オルダー(ソプラノ)
ペレグラン/公証人・役所の戸籍係…グルゲン・バーヴェヤン(バリトン)
セルゲイ・メンチコフ/公証人・侯爵の秘書…ルートヴィヒ・ミッテルハンマー(テノール)
パーヴェル・フォン・パヴロヴィッチ/公証人・侯爵の秘書…ホワン・インギュ(バス)
キム・ウンソン(指揮)
フランクフルト歌劇場管弦楽団&合唱団

 レハールの喜歌劇《ルクセンブルク伯爵》は、1909年、テアター・アン・デア・ウィーンで名指揮者ロベルト・シュトルツによって世界初演され、すぐさま大成功を収め、同劇場で300回も再演されました。
 この記録は現代におけるミュージカルにも匹敵するもの。親しみやすいメロディと、貴族や芸術家たちの生活がちりばめられた楽しい内容、そしてなんといっても幸せなハッピーエンドがやってくることでしょう。
 現代でもしばしば上演されますが、この録音では注目のテノール、ダニエル・ベーレとベテラン、カミラ・ニュールンドの軽妙なやりとりが素晴らしく、韓国出身の女性指揮者キム・ウンソンの演奏も聴きどころです。

  録音 2015/2016 ライヴ録音 Frankfurter Erstauffuhrung, Oper Frankfurt Recording System Recording Producer: Margit Baruschka,Teresa Kunz
 



OC1882
\2700→\1890
Leuchtende Liebe-光溢れる愛
 エリザベト・シュトリッド(ソプラノ):アリア集

 1.ベートーヴェン(1770-1827):歌劇《フィデリオ》-
  人間の屑! 何をしているつもり-
  かかってきなさい、希望は捨てないわ、最後には星が出る
 ワーグナー(1813-1883):
  2.歌劇《妖精》- なんと切ないことなの
  3.歌劇《さまよえるオランダ人》- ゼンダのバラード
  4.歌劇《タンホイザー》- 愛する殿堂よ
  5.歌劇《タンホイザー》- 全能の聖処女よ
  6.歌劇《ローエングリン》- ひとり寂しく悲しみの日を(エルザの夢)
  7.楽劇《トリスタンとイゾルデ》- おだやかに、静かに(イゾルデの愛の死)
  8.楽劇《ヴァルキューレ》-Schlafst du, Gast- … Der Manner Sippe
  お客様、寝ておいでですか?-私の言うことをきいてください
  9.楽劇《ヴァルキューレ》- あなたこそ春
  10.楽劇《ジークフリート》- 私はずっと永遠の中に
エリザベト・シュトリッド(ソプラノ)
イヴァン・アンゲロフ(指揮)
ブルガリア国立放送交響楽団
ブルガリア国立放送合唱団-女声合唱…3
ブルガリア国立放送合唱団-男声合唱…5

 スウェーデン、マルメ出身のオペラ歌手エリザベト・シュトリッドのアリア集。
 2006年にノールランド歌劇場で《ルサルカ》のタイトル・ロールを歌い雑誌「Opera」で絶賛され、以降、世界中の歌劇場で歌ってきましたが、彼女の名前を一躍有名にしたのが、2010年にノルウェー国立歌劇場の《タンホイザー》におけるエリザベート役。
 その素晴らしい歌唱が大絶賛され、一躍世界の檜舞台に躍り出た彼女、2013年にはバイロイト音楽祭でフライア役を歌うなど、ワーグナー・ソプラノとしての地位を確実なものにしています。2017年にはフランスのリール歌劇場で《さまよえるオランダ人》のゼンタを歌い、ライプツィヒ歌劇場ではリヒャルト・シュトラウスの《サロメ》を歌っています。今後はヘルシンキ国立歌劇場でコルンゴルトの《死の都》のマリエッタを歌う予定です。
 このアルバムでは彼女が最も得意としているアリアの数々を聴くことができます。

 録音 2016年5月16-20日 Bulgarian National Radio, Studio1, Sofia




「ジークフリート」から。
https://youtu.be/a1WVdIIvU6o




OC1707
\2700→\1890
ウィーンへのオマージュ
19世紀初頭、ウィーンで作曲されたピアノ曲集

 クララ・シューマン(1819-1896):
  1.スケルツォ Op.10
  2-4.3つのロマンス Op.11

 シューベルト(1797-1828):
  5.ハンガリーの旋律 ロ短調 D817
  6.即興曲 変ロ長調 Op.142-3

 ディアベリの主題による変奏曲
 7.主題
 8.第26変奏:モシェレス(1794-1870)
 9.第16変奏:フンメル(1778-1837)
 10.第18変奏:カルクブレンナー(1785-1849)
 11.第28変奏:フランツ・クサヴァー・モーツァルト(1791-1844)
 12.第24変奏:リスト(1811-1886)
 13.第38変奏:シューベルト
 14.第44変奏:ウムラウフ(1781-1842)

 ベートーヴェン(1770-1827):15.ポロネーズ ハ長調 Op.89
 シューマン(1810-1856):16-20.ウィーンの謝肉祭の道化 Op.26
エレナ・ガポネンコ(ピアノ…ベヒシュタイン D282)

 ピアノ、チェロの2つの楽器を弾きこなすエレナ・ガポレンコ。ロシア生まれの彼女の目を通して描かれる1815年から1840年頃のウィーンの音楽集は、ウィーンという都市が音楽の首都であり、世界中の音楽家の憧れの街であることを教えてくれます。
 アルバムはクララ・シューマンの夢見るようなスケルツォとロマンスで始まり、ウィーンを象徴するシューベルトの作品から、出版業者ディアベリがとりまとめた「当時、ウィーンで活躍していた音楽家たち」の作品を経て、ベートーヴェンの珍しいポロネーズをはさみ、最後はシューマンの「ウィーンの謝肉祭の道化」で幕を閉じるというストーリー性豊かな選曲になっています。
 録音 2018年10月22-24日 イエス=キリスト教会 ベルリン
 




OC1713
\2700→\1990
Kaleidoscope
フランツ・リスト(1811-1886):ピアノ作品集

 1.愛の夢 第3番 変イ長調 S.541

 パガニーニ大練習曲 S.141
  2.第1番:ト短調
  3.第2番:変ホ長調
  4.第3番:嬰ト短調「ラ・カンパネッラ」
  5.第4番:ホ長調
  6.第5番:ホ長調「狩り」
  7.第6番:イ短調「主題と変奏」

 8.コンソレーション 第3番 変ニ長調 S.172

 9.巡礼の年 第2番「イタリア」S167/7 ダンテを読んで-ソナタ風幻想曲
 10.献呈 変イ長調 S.566
 11.スペイン風狂詩曲 S.254
カン・シンハエ(ピアノ)

 韓国出身、ドイツで活躍する若手ピアニスト、カン・シンハエのリスト作品集。3歳からピアノを始め、リューベック音楽アカデミーに入学し首席で卒業、2001年からはハノーファー音楽演劇大学で研鑽を積んだ彼女。5歳で初めてコンサートに出演、9歳でオーケストラと初共演するなど神童ぶりを発揮してきました。またヨーロッパからアジアまで幅広く演奏活動を行い、各地の音楽祭にも出演しています。
 ピアノだけではなく、新体操の全国チャンピオンという意外な一面も持っているという彼女、このリストでは天賦の才能と身体能力を存分に活かした、目の覚めるような演奏を披露しています。
  録音 2019年3月、Hamburg-Harburg, Friedrich-Ebert-Halle 
 
 プロモーション動画
  https://youtu.be/-7TePF7wX_s
  https://youtu.be/ztYfu6Pt5uU
   
 


OC986
(2CD)
\3800→\3490
ペーテル・エトヴェシュ(1944-):歌劇《三人姉妹》
【CD1】
 1.プロローグ
 2-12.Sequence 1
【CD2】
 1-9.Sequence 2
 10-14.Sequence 3
イリーナ…レイ・チェネス(カウンターテナー)
マーシャ…デイヴィッド・DQ・リー(カウンターテナー)
オルガ…ドミートリー・エゴロフ(カウンターテナー)
アンドレイ…ミコワイ・トラブカ(バリトン)
ナターシャ…エリック・ジュレナス(カウンターテナー)
医師…マーク・ミルホファー(テノール)
トゥーゼンバフ…クレシミール・ストラジャナツ(バス・バリトン)
ソリョーヌイ…バーナビー・レア(バス)
クルイギン…トーマス・フォークナー(バス・バリトン)
ヴェルシーニン…アイアン・マクニール(バリトン) 他
ニコライ・ペテルセン(指揮)
デニス・ラッセル・デイヴィス(指揮)
フランクフルト歌劇場管弦楽団

 ロシアの文豪チェーホフの同名戯曲に基づくエトヴェシュの歌劇《三人姉妹》。田舎町に赴任した軍人一家の三姉妹を主人公に、ロシア革命を目前にした帝政ロシア末期の知識階級の閉塞感を描いた物語をオペラ化する際に、エトヴェシュは主人公の三人姉妹を全てカウンターテナーが演じるという思い切った配役を敢行、極めて倒錯的な世界を創り上げました。
 この上演では、アメリカのチェネス、カナダのデイヴィッド・DQ、ロシアのエゴロフ、この3人の世界的に成功した歌手を起用し、アコーディオンを効果的に用いたプロローグから濃厚な世界を表出。
 同じカウンターテナーであるものの、3人の声は声質が違うため姉妹の性格の描き分けに成功しています。
 また、個性的な演奏で知られる指揮者デニス・ラッセル・デイヴィスと、歌劇場のカペル・マイスターを務めるニコライ・ペテルセンの2人が指揮を担当する複雑なオーケストラの響きも聴きどころです。
 録音 2018年9月,10月 ライヴ収録、フランクフルト歌劇場
  
  プロモーション動画 https://youtu.be/H1z-af5T6io
 
 

OC985
(2CD)
\3800→\3490
デトレフ・グラナート(1960-):歌劇《オケアーネ》
 【CD1】第1幕
  1.第1景
  2-7.第2景
  8.間奏曲
  9-11.第3景
 【CD2】第2幕
  1-6.第4景
  7-10.第5景
  11.第6景

世界初録音
オケアーネ・フォン・パルシファル…マリア・ベングトソン(ソプラノ)
マルティン・フォン・ディルクセン…ニコライ・ジューコフ(テノール)
アルベルト・フェルゲントロイ博士…クリストフ・ポール(バリトン)
クリスティーナ…ニコル・ハスレット(ソプラノ)
ストル・バルツァー…アルベルト・ペーゼンドルファー(バス)
ルイーズ夫人…ドリス・ゾッフェル(アルト)
ゲオルク…スティーヴン・ブロンク(バス・バリトン)
ドナルド・ラニクルズ(指揮)
ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団、
同合唱団

 “七つの大罪”の詩を効果的に用いた「ヒエロニムス・ボスのためのレクイエム」で知られる現代ドイツの作曲家デトレフ・グラナートの最新作《オケアーネ》。
 2019年4月28日に初演され、ベルリンの新聞紙上で「近年最もエキサイティングなオペラのひとつ」と高く評価された作品です。
 ドイツの詩人テオドール・フォンターネの詩からインスピレーションを受けたハンス=ウルリッヒ・トライヒェルの台本は、“海に棲む神秘的な女性”オケアーネが感情を捉える能力と愛を求めて地上に訪れるという『人魚姫』を思わせる筋書き。
 断片的でありながらも人間の本質を描き出した問題作です。マリア・ベングトソンは美しく優雅な声で人智を超えた存在を歌い上げるとともに、テノールのジューコフは、オケアーネに関心を寄せるも、存在そのものを理解できない悲しい男性を見事に表出。
 グラナートが物語につけた幻想的な音楽は、ラニクルズによって感動的に演奏されています。
 
  プロモーション動画 https://youtu.be/Bu1a8ctiX84
   



OC1878
\2700→\1990
ポーリーヌ・ヴィアルド(1821-1910):ドイツ語による歌曲集
 メーリケの詩による歌曲集
  1.私の小川
  2.庭師
  3.時は春
  4.水の精ビンゼフース
  5.朝早く
  6.捨てられた女中
  7.兵士の花嫁
  8.アグネス
 9.朝の歌(詩:ミュラー)
 10.4月に(詩:ガイベル)
 11.2つのばら(詩:フェット)
 12.囚人(詩:プーシキン)
 13.ばらには(アナクレオン律)
 14.しじゅうから(詩:ツルゲーネフ)
 15.グルシネンスの丘の上に(詩:プーシキン)
 16.おお、美しい人よ、歌ってください(詩:プーシキン)
 17.メルヒェン(詩:ポール)
 18.希求(詩:レルシュタープ)
 19.夜(詩:プーシキン)
 20.教会(詩:ウーラント)
 21.嘆き(詩:ヘレナ)
 22.謎(詩:ポール)
 23.小さな花(詩:プーシキン)
 24.小鳥(詩:プーシキン)
 25.ただ一人(詩:ポール)
 26.星(詩:フェット)
 27.まじない(詩:プーシキン)
ミリアム・アレクサンドラ(ソプラノ)
エリック・シュナイダー(ピアノ)

 スペインの音楽一家に生まれたポーリーヌ・ヴィアルド。彼女の年の離れた姉マリア・マリブランは、19世紀初頭当時のフランスにおける最も素晴らしい歌手でしたが、ヴィアルドも優れた音楽の才能を持ち、晩年のショパンを始め、サン=サーンスやマイアベーアなど数多くの音楽家や文筆家と交流したことで知られています。
 作曲家としてのヴィアルドの作品は、とりわけショパンのマズルカに歌詞をつけたものが良く知られていますが、このアルバムではオリジナル作品が歌われています。メーリケやガイベルといったドイツ語の詩の曲だけでなく、プーシキンやツルゲーネフなどロシアの詩人の詩も用いられており語学にも堪能だったという彼女の才能の豊かさを知ることができます。
 ドイツとギリシャの血をひくソプラノ、ミリアム・アレクサンドラの魅惑的な歌唱を、エリック・シュナイダーの伴奏が彩ります。

  録音 2016年8月22.24.26日.9月15日 Studio, ehemaliger Sender Britz, Berlin



OC892
\2700→\1890
セバスティアン・ヴァイグレ(指揮)
 リヒャルト・シュトラウス(1864-1949):交響詩集

 1.交響詩「死と変容」Op.24
 交響詩「イタリアから」Op.16
  2.第1楽章:カンパーニャにて
  3.第2楽章:ローマの遺跡にて
  4.第3楽章:ソレントの海岸にて
  5.第4楽章:ナポリ人の生活
セバスティアン・ヴァイグレ(指揮)
フランクフルト歌劇場管弦楽団

 ヴァイグレとフランクフルト歌劇場管弦楽団によるリヒャルト・シュトラウスの管弦楽作品集第5集は、20代の若きシュトラウスによる2曲の交響詩を収録。
 「死と変容」は曲を先に書いてから、彼の友人であるアレクサンダー・リッターに曲にふさわしい詩を書くように依頼し、スコアの冒頭に掲げたという曲。当時の彼自身の死生観が凝縮された名作です。
 もう1曲の「イタリアから」は明るく伸びやかな曲。旅行先で見たイタリアの風光明媚な景色が曲に反映されており、シュトラウスにおける標題音楽の始まりをなす作品とも言われています。
 リヒャルト・シュトラウス作品を得意とするヴァイグレは絶妙なオーケストレーションを余すことなく伝えるニュアンスに富んだ演奏を聴かせます。

  録音 the Alte Oper Frankfurt ライヴ録音 2015年3月8日,9日…1 2017年6月25日,26日…2-5
 

OC969
(2CD)
\3800→\3490
アンドレア・ロレンツォ・スカルタッツィーニ(1971-):
 歌劇《エドワード2世》
エドワード2世…ミヒャエル・ナジ(バス・バリトン)
イザベラ…アイヒェンホルツ(メゾ・ソプラノ)
ピアーズ・ドゥ・ギャヴィストン…ラディスワフ・エルグル(テノール)
ロジャー・モーティマー…アンドリュー・ハリス(バス)
ウォルター・ラントン:コヴェントリーの司教…ブルクハルト・ウルリヒ(テノール)
ライトボーン…ジェイムズ・クリシャク(テノール)
天使…ジャレット・オット(バリトン)
エドワード王子…マティアス・ヴァン・ハッセルト(ボーイソプラノ) 他
トマス・セナゴー(指揮)
ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団&合唱団

 バーゼル大学でドイツ語とイタリア語を学びばながら、ヴォルフガンク・リームに作曲を師事したというスイスの作曲家スカルタッツィーニ。1999年にはイギリスに留学し、ロンドン王立音楽学校で研鑽を積みました。
 作曲家としてデビューしてからは、ザルツブルク復活音楽祭やダルムシュタット夏期現代音楽講習会などで自作が演奏されるなど、活躍が世界的に注目されています。
 オペラ《エドワード2世》は14世紀に実在した人物が主人公。幼い頃から遊び相手であった側近ギャヴィストンとの同性愛関係を軸に、彼を巡る人間関係が描かれています。
 同性同士の愛が描かれているのはこの歌劇が初めてではありませんが、この《エドワード2世》は社会の成熟の兆候と、多様性などの様々な要素を孕む問題作として話題になりました。
 主人公エドワード2世を歌うのは名バス・バリトン、ミヒャエル・ナジ。来日回数も多く日本でも人気があります。

  録音 2017年3月1.4日 ベルリン・ドイツ・オペラ ライヴ録音
 

OC1879
\2700→\1890
Stille und Nacht
ラファエル・フィンガーロス:バリトン・リサイタル

 1.ロベルト・フュルステンタール(1920-2016):
  シュペトレーゼ III-第4番
  Das war der Tag der weisen Chrysanthemen
  それは白い菊の日でした
 2.リヒャルト・シュトラウス(1864-1949):
  あなたの黒髪を私の頭上に広げてください Op.19-2
 3.クララ・シューマン(1819-1896):彼女の絵姿 Op.13-1
 4.ロベルト・シューマン(1810-1856):嵐の夜のきらめき Op.35-1
 5.フュルステンタール:シュペトレーゼ III-第5番 Notturno ノットゥルノ
 6.ロベルト.シューマン:リーダークライス Op.39-4 静けさ
 7.ブラームス(1833-1897):あなたの青い瞳 Op.59-8
 8.リヒャルト・シュトラウス:ひそやかな誘い Op.27-4
 9.カール・ベーム(1894-1981):
  夜のごとく静かに Op.326-27(歌とピアノ編)
 10.リヒャルト・シュトラウス:万霊節 Op.10-8
 11.シューベルト(1797-1828):夕映えの中に D799
 12.シューベルト:さすらい人が月に寄せて D870
 13.ブラームス:愛する人のもとへ Op.48-1
 14.ブラームス:49のドイツ民謡集 第1集 WoO33 第6曲 谷の底では
 15.シューベルト:月に寄せて D259
 16.シューベルト:音楽に寄せて D547
 17.フュルステンタール:シュペトレーゼ III-第8曲 Liebeslied 愛の悲しみ
 18.ブラームス:私は悲しみ、黙ってあちこち忍び歩く Op.32-3
 19.ブラームス:もうおまえのところには行かない Op.32-2
 20.ブラームス:49のドイツ民謡集 第1集 WoO33 第42曲 きよしこの夜
 21.ポルステラー(1879-1945):Die Zeit steht still 時は静かに過ぎ去り
 22-24.ペーター・コルネリウス(1824-1874):
  9つの宗教的な歌「天におられるわたしたちの父よ」Op.2-第1番-第3番
 25.ペーター・コルネリウス:クリスマスの歌 Op.8 第3曲 王様
 26.グルーバー(1787-1863):きよしこの夜
ラファエル・フィンガーロス(バリトン)
サシャ・エル・ムイジ(ピアノ)
ベルンハルト・ベルヒトルト(テノール)…26
ダヴィド・バーダー(ギター)…26

 2018年は誰もが知っているクリスマス・ソング「きよしこの夜」が初演されてから200年目にあたる年です。この歌のドイツ語のタイトルは「Stille Nacht」であり、ピアニスト、ムイジはこの言葉「Stille=静かな」と「Nacht=夜」をモティーフにしたアルバムを想起、バリトン歌手であるフィンガーロスとともに、ユニークなアルバムを作り上げました。
 これは単なるクリスマス・アルバムではなく「夜」の新しい形の表現であり、愛に満ちた美しい作品を散りばめられた感動的な1枚です。もちろん最後には「きよしこの夜」でアルバムが締めくくられています。

  録音 2017年9月3日 Basilika Mondsee, Austria
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OC1884
(2CD)
\4200→\1990
天才エレナ・ガポネンコ(ピアノ&チェロ)
 CD1はピアノ、CD2はチェロの演奏
  「
OPUS8」
 【CD1】ロシアの詩情(ピアノ)
  1-2.リャードフ(1855-1914):2つの間奏曲 Op.8(1883)
  3-4.メトネル(1879-1951):2つのおとぎ話 Op.8(1904/05)
  5.リャプノフ(1857-1918):夜想曲 Op.8(1898)
  6-17.スクリャービン(1872-1915):12の練習曲 Op.8
 【CD2】 フィンランドとハンガリーの狂詩曲(チェロ)
  1.シベリウス(1865-1957):独奏チェロのための主題と変奏曲(1887)
  2-3.リゲティ(1923-2006):無伴奏チェロのためのソナタ(1948/1953)
  4-6.コダーイ(1882-1967):無伴奏チェロのためのソナタ Op.8(1915)
エレナ・ガポネンコ(ピアノ&チェロ)

 ロシア生まれのエレナ・ガポネンコは4歳ですでに「チェロとピアノの神童」として知られていました。すぐさま最高の訓練を受け、9歳でオーケストラと共演を果たし、モスクワ音楽院の中央音楽学校を経て、ドイツとオランダに留学。ピアノとチェロの両方で賞を獲得し、2014年にはGENUINレーベルに2つの楽器を操った演奏を録音。こちらも驚きを持って迎えられています。今回のアルバムは2枚組の構成となっており、CD1はピアノ、CD2はチェロの演奏で、基本的に作曲家の「作品番号8」が選ばれているという凝った選曲。様々な要素が盛り込まれた興味深い2枚組です。

 録音 2017年8月8-9日 Blaibach, Konzerthaus…CD1 2017年6月15-16日 Kapelle Klostergut Holthausen…CD2


 
OC-640
(SACD Hybrid)
\2700→\1890
ベートーヴェン:
 『交響曲第7番イ長調Op.92』
 『交響曲第8番ヘ長調Op.93』
ベルトラン・ド・ビリー(指揮)
ウィーン放送交響楽団

 世界が注目する指揮者の最右翼、ベルトラン・ド・ビリー、ベートーヴェン/交響曲チクルス第3弾!

 『交響曲第3番(OC621)』『交響曲第5&6番(OC630)』で期待に違わぬ素晴らしい演奏を披露し、高い評価を得た「進化中の理想のコンビ」、ド・ビリー&ウィーン放送SO。
 彼の解釈は慎重に楽譜を細かく読み取り、毎回ますます彼独自の主張が強くなってきています。それは決して最近のセンセーショナル的ににぎわす演奏に惑わされずに、練り込まれたベートーヴェンの楽譜どおりに演奏することだからでしょう。

 今回は高揚感絶頂感満載の第7&8番。ウィーンの伝統を踏まえながら、引き締まったアンサンブル、磨き上げたディテールと音の透明性が見事な出来映えで、ウィーンの音楽シーンに新風を吹き込んでいるド・ビリーのフレッシュで感動に満ちた気迫溢れる名演に仕上がっています。

(PCM5.0ch: セッション)ハイブリッドSACD仕様(SACD Stereo / SACD 5.0ch / CD Stereo)


OC651
(2SACD-Hybrid)
\3800→\2690
マーラー:交響曲 第6番 イ短調
<CD1>
 1.第1楽章:Allegro energico, ma non troppo.Heftig, aber markig/
 2.第2楽章:Andante moderato/
<CD2>
 3.第3楽章:Scherzo: Wuchtig/
 4.第4楽章:Finale: Allegro moderato
ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団/
マルクス・シュテンツ(指揮)
録音 2013年11月10-12日 ケルン・フィルハーモニー Recording Engineer: Christian Feldgen, SACD Authoring: Ingo Schmidt-Lucas,Cybele AV Studios

 丁寧で精緻な演奏を聴かせるマルクス・シュテンツの“マーラー・ツィクルス”もあとは第9番を残すのみとなりました。
 この第6番も、極めてオーソドックスで美しい演奏です。最近では、スコアを読み込み過ぎてか(!)若干過激に走りがちな第6番の演奏をよく耳にしますが、このシュテンツの演奏は、聴いていてとても安心できるもの。
 全ての楽器とパッセージはあるべきところに収まっているかのような安定したマーラー(1860-1911)です(楽章の順序は最近の傾向に従い、第2楽章にアンダンテが来ています)。
 

Jolivet: Chamber music for oboe and cor anglais
OC875
\2700→\1990
アンドレ・ジョリヴェ:オーボエとコーラングレのための室内楽作品集
 1-4.セレナード-オーボエとピアノのための/
 5-7.ソナティネ-オーボエとファゴットのための/
 8.コントラヴァルシア-オーボエとハープのための/
 9.オリノコ川の丸木舟を操る人の歌-オーボエとピアノのための/
 10-17.典礼組曲-声,コーラングレ(オーボエ持ち替え),チェロ、ハープのための
ステファン・シッリ(コーラングレ/オーボエ)…1-17/
クリスティアーネ・カルク(ソプラノ)…10-17/
クリスティーナ・ビアンキ(ハープ)…8.10-17/
マルコ・ポスティングゲル(ファゴット)…5-7.10-17/
セバスティアン・クリンガー(チェロ)…10-17/
オリヴァー・トリエンドル(ピアノ)…1-4.9-17
録音 2012年3月20-22日…1-9, 2012年9月22日…10-17 ミュンヘン バイエルン放送 第2スタジオ Recording Producer & Editing: Michael Kempff/Balance Engineer: Winfried Messmer

 フランスの現代作曲家アンドレ・ジョリヴェ(1905-1974)。彼のファンはとても多いのですが、それは彼の作品があまりにも独創的であり一度聴いたら忘れられないほどに印象深いものだからでしょう。このアルバムにはそんなジョリヴェの室内楽作品がたっぷり収録されています。
 どれもエキゾチックなメロディに充たされいますが、中でも耳に残るのが「典礼組曲」でしょうか。
 ここでオーボエを吹いているのはバイエルン放送響の首席奏者シッリ。彼はオーボエとコーラングレを持ち替えて、このヘブライ風のメロディを見事に演奏しています。
 そよぐ風をイメージさせる涼やかなハープ、はるか彼方から届く祈りの声。各楽器の音がせめぎあい心地良く体に纏わりつく様は、確かに他の作曲家の作品では味わえない快感です。ソプラノのカルクを始めとした素晴らしい奏者たちの奏でる音楽も極上です。



OC1885
\2700→\1890
イスカンダル・ヴィジャヤ(ヴァイオリン)
 エッシェンバッハのピアノと指揮
シューマン(1810-1856):ヴァイオリン作品集

 ヴァイオリン・ソナタ 第2番 ニ短調 Op.121
  1.Ziemlich langsam Lebhaft
  2.Sehr lebhaft
  3.Leise, einfach
  4.Bewegt
 5.オーケストラ伴奏によるヴァイオリンのための幻想曲 ハ長調 Op.131
 6.拍手
イスカンダル・ヴィジャヤ(ヴァイオリン)
ベルリン・ドイツ交響楽団
クリストフ・エッシェンバッハ(ピアノ&指揮)
 数多くあるシューマンの作品の中では、残念なことにヴァイオリン作品はあまり注目されません。
 しかし3曲あるヴァイオリン・ソナタは、どれも内省的な雰囲気の中に苦悩が溢れるような独特の暗さを持ち、シューマン作品の特徴をよく表しています。ソナタ第2番はシューマン41歳の作品で、その前に書いた第1番の出来映えに不満を持ったシューマンによって、作品全体が念入りに構築されています。
 43歳の作品である「幻想曲」は冒頭こそ悲痛ですが、曲が展開していくに従ってヴァイオリンが自由に歌う作品。
 演奏しているヴィジャヤはベルリン生まれ。4歳でヴァイオリンを始め、ベルリン芸術大学で学んだ気鋭の若手奏者です。当アルバムでは、エッシェンバッハのピアノと指揮のもと、伸びやかな演奏を聞かせています。

  録音:2015年4月22-23日 Studio Britz, Berlin…1-4 2016年5月29日 Philharmonie Berlin…5-6

Schumann - String Quartet & Piano Quintet
OC 711
\2700→\1890
シューマン:
 弦楽四重奏曲第1番イ短調 Op41-1
 ピアノ五重奏曲変ホ長調Op.44*
デリアン・クァルテット
イゴール・カメンツ(p)*
2007年1月結成されたデリアン・クァルテットは、デビュー・コンサートで「斬新かつユニークで、最も理想的で情熱的な演奏」と絶賛され、瞬く間にヨーロッパ中に評判が広がった。彼らは、ドイツ、フランス、ルーマニア出身で、彼らのモットーは、弦楽四重奏曲による「文学」と「愛」を表現すること。すでにシュレスヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭に出演し、総立ちの喝采を浴びた。五重奏に参加しているカメンツは、すでにエームスレーベルでおなじみのピアニストです。ロシアで生まれ、指揮もピアノもこなす才人。超絶技巧を駆使した曲を得意としていますが、最近はベートーヴェンなどの造形美溢れる堅固な曲にもその才能を遺憾なく発揮している。このシューマンは、堅実ながらも奥底に熱い情熱を秘めた曲の特性を存分に活かした演奏で、詩的な雰囲気も感じられる聴き応えのある素晴らしいもの。

【録音】2007年3月5-8日 シュトゥットガルト、南西ドイツ放送カンマームジーク・スタジオ


Solo Sonatas and Trios by Leopold Mozart
OC860
(2CD)
\3800→\2690
クリスティーネ・ショルンスハイム
レオポルド・モーツァルト:ハンマーフリューゲルのためのソナタ集

《CD1.ソロ・ソナタ集》
 1-3.ソナタ第1番ヘ長調/
 4-6.ソナタ第2番ロ長調/
 7-9.ソナタ第3番ハ長調/
《CD2.ハンマーフリューゲルとチェロ、ヴァイオリンのためのトリオ・ソナタ集》
 1-4.ソナタ第1番ヘ長調/
 5-6.ソナタ第2番ハ長調/
 7-9.ソナタ第3番イ長調
クリスティーネ・ショルンスハイム
 (ハンマーフリューゲル…1785年ヨハン・アンドレアス・シュタイン製,モーツァルト・ハウス所蔵)/
ルディガー・ロッター(バロック・ヴァイオリン)/
ゼバスティアン・ヘス(バロック・チェロ)
録音 2011年10月31日-11月2日アウスブウルクツォイグハウス,ムジクザール…CD1, 2012年3月6-7日ミュンヘンゼントリッヒ,昇天教会…CD2

 優れた鍵盤楽器奏者、研究者であるショルンスハイム。バッハやハイドンの幾多の名演を挙げるまでもなく、現代最高のバロック音楽の担い手の一人として素晴しい活動をしています。
 このアルバムではレオポルド・モーツァルト(1719-1787)のソロ・ソナタとトリオ・ソナタを演奏しています。
 トリオ・ソナタでは、“リリアルテ”のメンバーとして、ビーバーの「ロザリオのソナタ」(OC514)などで考え抜かれた演奏を繰り広げていたヴァイオリニストのロッターと、同じくバロック・チェロの名手ヘスとともに、見事なアンサンブルを聴かせます。父モーツァルトの作品は、現代ではほとんど忘れ去られてしまっていますが、改めて聴いてみると、バロックから古典派へと移り変わる時代を見事に表出していることに気が付くのではないでしょうか?


OC879
\2700→\1890
アレクセイ・ゴルラッチ:ベートーヴェン・リサイタル
 ルートヴィヒ・ファン・ベートーヴェン(1770-1827):
  1-3.ピアノ・ソナタ 第8番 ハ短調「悲愴」Op.8/
  4-6.ピアノ・ソナタ 第14番 嬰ハ短調「月光」Op.27-2/
  7-9.ピアノ・ソナタ 第17番 ニ短調 「テンペスト」Op.31-2
アレクセイ・ゴルラッチ(ピアノ)
録音 2013年7月4-6日 ミュンヘン バイエルン放送 第2スタジオ

 若き逸材アレクセイ・ゴルラッチ。彼は1988年ウクライナに生まれ、12歳の時にベルリン芸術大学にてM.ヒュッヘに師事。19歳の時にはカーネギー・ホールで演奏し高い評価を受けています。様々なコンクールで上位入賞し、最近では2011年のミュンヘン国際コンクールで優勝。一躍注目を浴びています。
 それ以前に日本では2006年の浜松国際ピアノコンクールで優勝を飾っており、世界に先駆けて日本での人気を勝ち得ている人としても知られています。このアルバムは彼が最も得意としているベートーヴェン。収録されているのは「悲愴」を始めとする超人気曲3曲ですが、どれもがまるで初めてこの世に生まれてきたかのような瑞々しさと、厳粛さを纏った素晴らしい演奏で、例えば「悲愴」の第2楽章の天国的な美しさなどは、この若きピアニストの類い稀なる資質にほれぼれする他ありません。

Bach, J S: Goldberg Variations, BWV988
OC 636
(SACD-Hybrid)
\2700→\1990
J.S.バッハ:
 ゴルトベルク変奏曲 BWV.988(オルガン編曲版)
グンター・ロスト(オルガン、編曲)

 エームス・クラシックスで2枚目の「オルガン版ゴルトベルク」発売。好評のハンス=イェルク・アルブレヒトによる「オルガン版ゴルトベルク」(OC625)は、オルガンの特質を最大限に生かした編曲と演奏でしたが、このグンター・ロストももちろんその考えは同じですが、彼は作品の構造や複素数象徴性(Bach=2+1+3+8=14、J.S.Bach=9+18+41=41(14の逆)、Johann Sebastian Bach=58+86+14=158=14など、バッハ自身14という数に拘っていた。作品にもそれが大いに反映しているのでは?)に注目し、このゴルトベルク変奏曲を解き明かしていきます(詳細はロスト自身がライナーノーツを執筆、残念ながら日本語訳は付いておりません)。
 グンター・ロストは1974年にヴュルツブルクに生まれ、パリでマリ=クレール・アランにオルガンを学びました。ロストはライプツィヒ・バッハ・コンクールや、ダラス、ニュールンベルク、ハンガリーなどで10以上のコンクールで賞を与えられました。2002年までツィルヒャー音楽院とヴュルツブルク音楽大学でオルガンについて講義を持ち、バイエルン芸術賞を受賞。その後グラーツ音楽大学教授とチャイコフスキー音楽院のマスタークラスを受け持っています。 
 使用楽器:パリ、サン・ルイ・アン・リル教会、ベルナール・オーベルタン2005年作製大オルガン
 録音:2007年8月27-31日、パリ、サン・ルイ・アン・リル教会

OC 905
(2CD)
\3800→\3490
ハイドン:オラトリオ四季(全曲) ミア・ペールソン(S)
ジョン・マーク・エインズリー(T)
デイヴィッド・ウィルソン=ジョンソン(Bs)
アイヴォー・ボルトン指揮
ザルツブルク・モーツァルテウム管
ザルツブルク・バッハ合唱団

 アイヴォー・ボルトンのエームズ・クラシックス3枚目のアルバムは、ハイドン「四季」。斬新解釈による圧倒的な演奏で、現地評論家も絶賛!この演奏では、最近アーノンクールやノリントン、ジンマンが演奏しているように、トランペットとティンパニには古楽器を使用し、曲に応じてホルンもナチュラル・ホルンを使用して、四季の表現を効果的に表していく。更に機敏で表現力豊かなザルツブルク・バッハ合唱団は絶品。ソリストにも古楽リリック系ソリストを起用して、「理論的でかつ、強烈斬新な解釈!」と賛辞の評価を得ている。

2004年9月30日、ザルツブルク・モーツァルテウム大ホールでのライヴ録音

Wagner: Die Walkure
OC 926
(4CD)
\5000→\3990
ワーグナー:楽劇「ワルキューレ」全曲 ハンブルク州立歌劇場管弦楽団(ハンブルク・フィル)
シモーネ・ヤング(指揮)
ファルク・シュトゥルックマン(ヴォータン)
デボラ・ポラスキ(ブリュンヒルデ)
スチュアート・スケルトン(ジークムント)
イヴォンヌ・ネフ(ジークリンデ)
ミハイル・ペトレンコ(フンディング)
ジャンヌ・ピランド(フリッカ)
ヘレン・クォン(ゲルヒルデ)、他 

 ドイツの音楽雑誌『Opernwelt(オーパーンヴェルト、オペラの世界)』で、2006年度の年間最優秀指揮者賞を受賞したシモーネ・ヤングは、ウィーン・フィルを指揮した初の女性指揮者であり、ハンブルク州立歌劇場のインテンダントとフィルハーモニーの音楽監督を務め、ハンブルク歌劇場は今や非常にレベルの高い演目を続ける歌劇場として、目が離せない存在となっています。このシリーズの序夜の「ラインの黄金」でも『最近映像付の指輪が発売される中、CD(音)だけで完璧に表現しきった唯一のアルバム。全てのキャストが高いレベルのワーグナーだ」と、高い評価を得ています。この「ワルキューレ」は、ハンブルク歌劇場でのクラウス・グース演出による3年にわたる『指輪』全曲上演の2つ目にあたり、今回もシモーネ・ヤングはすみずみまで神経が行き届いた練り上げられた演奏を聴かせており、現代的でグラフィカルな演出との相性も抜群。歌手陣では何といっても、近年、ヨーロッパで大人気のファルク・シュトルックマンのヴォータンや、デボラ・ポラスキだけでなく、他のキャストにも穴がなく、目の詰んだドラマの構築は魅力十分。豊富なステージ・カラー写真入りの128ページの解説&リブレット(ドイツ語&英語のみ)付き。

録音時期:2008年3月12-19日 録音場所:ハンブルク州立歌劇場でのライヴ


OC-927
(4CD)
\5000→\3990
シモーネ・ヤング&ハンブルク・フィル
ワーグナー:楽劇「ニーベルングの指環」第2夜ジークフリート

《CD1》
 1.第1幕序曲/2-9.第1幕第1場/10-13.第1幕第2場/
 14.第1幕第3場/
《CD2》
 1-5.第1幕第3場(続き)/6.第2幕序曲/
 7-11.第2幕第1場/12-13.第2幕第2場/
《CD3》
 1-5.第2幕第2場(続き)/6-9.第2幕第3場/
 10.第3幕序曲/11-12.第3幕第1場/
《CD4》
 1.第3幕第1場(続き)/2-5.第3幕第2場/6-11.第3幕第3場
ジークフリート…クリスティアン・フランツ(T)/
ミーメ…ペーター・ガイヤール(T)/
さすらい人…ファルク・シュトルックマン(Br)/
アルベリヒ…ヴォルフガンク・コッホ/
ファフナー…ディオゲネス・ランデス(B-Br)/
エルダ…デボラ・ハンブル(Ms)/
ブリュンヒルデ…キャサリン・フォスター(S)/
森の小鳥…ハ・ヤン・リー(S)/
ハンブルク・フィルハーモニー/
シモーネ・ヤング(指揮)
これまでの、ハンブルクでの「指環」ツィクルスでこの「ジークフリート」が最も多くの拍手を受けました。満場の聴衆は、指揮者のシモーネ・ヤングとオーケストラ、そして歌手だけに惜しみない拍手を送るのではなく、このオペラのプロダクションにも高い評価を与えたようです(映像で見れないのが本当に残念です)。完璧なオーケストラのアンサンブルはもちろんのこと、主役を歌うクリスチャン・フランツの素晴らしさ。まさに現代によみがえったジークフリートです。脇を固めるシュトルックマンやコッホ。まさに第一級のワーグナー(1813-1883)です。完結編の「神々の黄昏」は秋に収録予定です。

録音 2010年10月18-22日 ハンブルク・シュターツオーパー Recording Producer & Editing: Dirk Ludemann



OC945
(2CD)
\3800→\2690
フランクフルト歌劇場
 プッチーニ:歌劇「西部の娘」
ミニー…エファ=マリア・ヴェストブルック(ソプラノ)/
ディック・ジョンソン/
盗賊ラメレス…カルロ・ヴェントレ(テノール)
ジャック・ランス…アシュリー・ホランド(バリトン)/
ニック…ピーター・マーシュ(テノール)/
アシュビーアルフレード・ライトナー…(バス)/
フランクフルト歌劇場管弦楽団&合唱団/
セバスティアン・ヴァイグレ(指揮)
録音 2013 年5/6 月 フランクフルト歌劇場 ライヴ収録

 2013 年、フランクフルト歌劇場に於いて上演された、クリストフ・ロイによる新演出の「西部の娘」。1907 年にメトロポリタン歌劇場の招きでニューヨークに渡ったプッチーニ(1858-1924)が、この歌劇場のために書き上げた作品です。途中、プライヴェートでのいざこざを抱えながらも1909 年に完成。その翌年に初演され、当時は高い人気を誇ったことでも知られています。しかし、プッチーニ作品の中では、少し異色な雰囲気を湛えているせいか、後世までその人気を保持することはできず、現在でもあまり上演される機会がありません。
 そんな作品ですが、この上演は丁寧にブロットを読み解き、シンプルながら説得力のある装置、衣装を用いて、作品の隠れた素晴らしさを存分に味わわせてくれたことが高く評価されたものです。主役を歌うエファ=マリア・ウェストブルックはオランダのソプラノ。容姿も歌唱も素晴らしく、この作品に新しい光を与えることに成功しています。ヴァイグレはいつものように、オーケストラからまるでワーグナーのような重厚な響きを紡ぎ出しています。


OEHMS
OC949
(2CD)
\3800→\2690
レック、名盤中の名盤
ベルク:歌劇「ルル」(2幕オリジナル版)
ルル:アナート・エフラティ(Sp)
ゲシュヴィッツ伯爵令嬢:ドリス・ゾッフェル(Ms)
劇場の衣装係、ギムナジウムの学生:モニカ・ミナレッリ(A)
医事顧問官:アダルベルト・ヴァラー(Br)
画家:クラウデ・ピア(T)
シェーン博士:イェルゲン・リン(Br)
アルヴァ:イアン・ストレイ(Br)
猛獣使い、ロドリーゴ:リデリック・ケネディ(Bs)
シゴルヒ:テオ・アダム(Bs)
公爵、従僕:エツィオ・ディ・チェザーレ(T)
劇場支配人:ボード・シュヴァンベック(Bs)
シュテファン・アントン・レック(指揮)
パレルモ・マッシモ歌劇場管弦楽団

その昔「知られざる極名演」としてその名を轟かせた、あのルル。最初、OEHMSの前身であったARTENOVAから発売され、その凄まじい演奏に驚愕。クチコミでその噂が広まり、ベストセラーになったという逸品。
マッシモ劇場のライヴ演奏で、ベルクのオリジナルである2幕版を採用、慣例となっている,第2幕上演後に、ルル組曲から第4曲「変奏曲」と第5曲「アダージョ」をコーダ風に奏して終了しています。(2004年の新国立のシーズンでは、レックが来日して、ツァルハ補筆による3幕版を上演するということで期待が寄せられたのですが、実際には上演困難ということで、2幕版になってしまった。)この10年で、日本における「ルル事情」も大きく変わったことでしょう。もう一度、この衝撃的な演奏に耳を澄ましてみるのもよいでしょう。

【録音】2001年1月、パレルモ・マッシモ歌劇場(デジタル:ライヴ)



OC984
(2CD)
\3800→\3490
ウェーバー(1786-1826):歌劇《オベロン、または妖精王の誓い》3幕
ジェームズ・ロビンソン・ブランチェ:台本
【CD1】
 1-6.第1幕
 7-10.第2幕
【CD2】
 1-4.第2幕(続き)
 5-10.第3幕
オベロン…クレメンス・ケルシュバウマー(テノール)
ボルドーの騎士ヒュオン…ミルコ・ロシュコウスキ(テノール)
レーツィア…ドロテア・マリア・マルクス(アルト)
シェラスミン…エルガ・ペロシュ(バリトン)
ファティメ…マリー・ザイドラー(メゾ・ソプラノ)
パック…ドミトリー・エゴロフ(カウンターテナー)
語り…ローマン・クルツ

ミヒャエル・ホフシュテッター(指揮)
ギーセン・フィルハーモニー管弦楽団
ギーセン州立歌劇場合唱団
  (合唱指揮…ヤン・ホフマン)

 13世紀フランスの叙事詩に登場する人物ユオン・ド・ボルドー。彼は罪を犯して逃亡中に妖精王オーベロンに出会い「魔法の笛」と「魔法のカップ」を与えられたとされています。
 この伝説を基にした「オベロン」にシェークスピアの2つの名作「夏の夜の夢」と「テンペスト」の内容を付け加えたものが、ここでの「オベロン」です。
 しかし内容があまりにも交錯しているためか、演奏機会はあまり多くありません。
 ホフシュテッターは、この上演のためにモダン・オーケストラであるギーセン・フィルハーモニー管弦楽団の管楽器セクションをナチュラル・ホルン、ナチュラル・トランペットを始めとしたピリオド楽器に替え、19世紀の響きに近づける試みを行い、作品の本来の姿を洗い出すことに成功しています。
 歌手たちはいずれも粒揃いの実力派。なかでもパックを歌うエゴロフのユニークな声が物語に刺激的な味を加えています。
  録音 2016年12月、2017年1月 ギーセン州立歌劇場 ライヴ
  



 OC987
(2CD)
\3800→\3490
女性指揮者オクサーナ・リニフ

 マスカーニ(1863-1945):歌劇《カヴァレリア・ルスティカーナ》
 レオンカヴァッロ(1857-1919):歌劇《道化師》
オクサーナ・リニフ(指揮)
グラーツ・フィルハーモニー管弦楽団
 【CD1】 1-16.歌劇《カヴァレリア・ルスティカーナ》
   サントゥッツァ-&エズギ・クトゥル(メゾ・ソプラノ)、トゥリッドゥ-&アルド・ディ・トロ(テノール)、
   ルチア-&シェリル・ステューダー(ソプラノ)、アルフィオ-&アウドゥン・イヴェルセン(バリトン)、
   ローラ-&マレイケ・ヤンコフスキ(メゾ・ソプラノ)
 【CD2】 1-23.歌劇《道化師》
   カニオ-&アルド・ディ・トロ(テノール)、ネッダ-&アウレリア・フローリアン(ソプラノ)、
   トニオ-&アウドゥン・イヴェルセン(バリトン)、ベッポ-&マルタン・フルニエ(テノール)、
   シルヴィオ-&ネヴェン・クルニッツ 他

 録音 ライヴ 2018年10月7日,10月19日,11月21日,2019年6月7日 グラーツ歌劇場

 1890年代から20世紀初頭にかけてのイタリア・オペラにおける"新しい潮流"となったヴェリズモ・オペラを代表する2つの作品。
 マスカーニの《カヴァレリア・ルスティカーナ》、レオンカヴァッロの《道化師》。どちらも楽譜出版社ソンゾーニョ社主催の1幕物オペラ・コンクールの応募作品で、《カヴァレリア・ルスティカーナ》は優勝作として初演、《道化師》は2幕物だったため規定から外れていたものの、作品のすばらしさが社長の目に留まり、結局トスカニーニの指揮にて初演。どちらも大好評を博し、その人気は現在も衰えることがありません。

 ここでグラーツ・フィルハーモニーを指揮し、迫真の演奏を披露するのは2020年までオーケストラの首席指揮者を務める女性指揮者オクサーナ・リニフ。ウクライナの音楽一家に生まれ、16歳から指揮を志し、2004年4月にバンベルク交響楽団により開催された第1回グスタフ・マーラー指揮者コンクールに3位入賞。2013年から2014年にはバイエルン国立歌劇場でキリル・ペトレンコのアシスタントを務めるなど才能を発揮、グラーツ歌劇場をはじめとした世界的な舞台で活躍する俊才です。
 ここではオーストラリア出身のテノール歌手、アルド・ディ・トロを中心とした多彩な歌手たちをまとめるとともに、オーケストラから重厚な響きを紡ぎだしています。

 




 OC988
(2CD)
\3800→\3490
ウェーバー(1786-1826):歌劇《魔弾の射手》3幕
 【CD1】
  1.序曲/2-10.第1幕/11-17.第2幕
 【CD2】
  1.第2幕(続き)/2-10.第3幕
  オットカール侯爵:ボヘミアの領主-&マーティン・コルネット(バリトン)
  クーノー:森林保護官,アガーテの父-&カレル・マルティン・ルドヴィク(バス・バリトン)
  アガーテ-&ジェシカ・ミュアヘッド(ソプラノ)、エンヒェン:アガーテの従姉妹-&タマーラ・バンジェセヴィチ(ソプラノ)、
  カスパール:若い猟師-&ヘイコ・トリンジンガー(バリトン)、マックス-&マクシミリアン・シュミット(テノール)、
  隠者-&ティール・ファヴェイツ(バス)、キリアン-&アルブレヒト・クルーツツヴァイト(テノール)、
  二人の花嫁介添人-&ウタ・シュヴァルツコップフ/ヘルガ・ヴァハター、
  トマーシュ・ネトピル(指揮)、
  アールト劇場合唱団(合唱指揮-&イェンス・ビンゲルト)
  エッセン・フィルハーモニー管弦楽団

 録音 ライヴ 2018年12月12日,27日 2019年1月17日 Aalto-Musiktheater Essen

 ドイツ・ロマン派オペラの礎を作ったとも言えるウェーバーの《魔弾の射手》。ドイツの民話を元に、封建時代の人々の迷信深い生活と、権力争いを描いた作品は当時のドイツ国民たちから多大なる人気を勝ち得ました。
 チェコ出身の注目の指揮者トマーシュ・ネトピルによるこの演奏は、もともとの物語の舞台が"ボヘミアの深い森の中"であることを意識させる重厚な音作りが魅力的。
 ネトピルは若き恋人たちを巡るメルヘン的なお話をテンポ良く進めるとともに、随所に登場する合唱や角笛の音色を効果的に配し、美しくも緊張感ある作品に仕上げています。
 2018年の上演が人気を博したため、2019年にも再演され、更に2020年4月にも新たな上演が予定されているエッセン歌劇場の人気演目です。

OC 810
\2700→\1890
シューベルト:歌曲集「冬の旅」(全曲) ロマン・トレーケル(Br)
オリヴァー・ポール(p)

 最近、どうしてもゲルハーエルの活躍に目が行ってしまう人も多いことだろう。彼の表現力豊かな歌と柔らかな美声には、すべての人が魅了されているはず。それに比べると、トレーケルの渋い魅力を語るためには、少し聴きこむことが必要なのかも知れない。彼の歌には「華やかさ」よりも「際立つ安定性」と「客観性」があり、決して歌に埋没することなく、歌の姿から精神性までをも浮き彫りにするのである。例えば「冬の旅」第1曲目にしても、降りしきる雪の冷たさを言葉で表現するのではなく、足元できしむ雪の感触を体感させてくれるような身に迫る歌と言えるだろうか。感情表現を抑制しながらも心の振幅を劇的に描き出している。真髄に迫る卓越した演奏。詩の行間に漂う情緒を見事に掬い出したポールのピアノも絶品。聴き手をすっぽり包み込むのがゲルハーエルなら、聴き手の心に何かをねじ込むのがトレーケル。

【録音】 2007年6月4-7日  ベルリン、イエス・キリスト教会







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