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OEHMS期間限定特価セール
その5  44タイトル
1CD\2400→\1890/\1990
1SACD\2800→ \1990

~4/30(火)午前9時


 創設当時はBMGの販売網で販売され廉価盤レーベルとして名を馳せていたが、そのBMGがSONYと合併してしまったため一時期凋落。しかしその後NAXOSが販売元となり新録音レーベルとして再生、きちんとした在庫管理と流通が施される中、気づいたら世界有数の優良大型レーベルに成長したOEHMS。
 ここ数年のバブリーなリリースは目を見張るものがある。

 ということで今回はそんなOEHMSの超特価セール。

 今回はすでに廃盤になっているような、そうとう前のアイテムが多いようです。逆に貴重なものもあるかと。
 もちろんセールになったこともないと思うのでごゆっくりチェックしていただければ。

 海外在庫限りのセールなので完売の際はご容赦を。



Berlioz: Symphonie fantastique, Op. 14, etc.
OC 319
\2,400→ \1890
ベルリオーズ:
 幻想交響曲、ロメオとジュリエット第3部より愛の場面
スクロヴァチェフスキ指揮
ザールブリュッケン放送響

 OEHMSの誇る大名盤。これはさすがにセールになったことはあると思います。

 スクロヴァチェフスキは幻想交響曲をロンドン交響楽団と1989年に録音していたが(Chandos)、それから14年の歳月を経て再録音したのがこのアルバム。ベルリオーズの生誕200年をセレブレイトする内容ともなっている。卓越したオーケストラ・ビルダーとしての手腕を発揮し、ザールブリュッケン放送響をドイツ随一のオーケストラに育て上げたスクロヴァチェフスキにとっても会心の再録音。
 

OC 909
(2CD)
\4800→\2990
アントニオ・サリエリ:歌劇「ダナオスの娘たち」(全曲) ソフィー・マラン=ドゥゴール(S)、
ハンス・クリストフ・ベゲマン(Br)、
クリストフ・ゲンツ(T)、
 キルシュテン・ブライゼ(S)、他
ミヒャエル・ホフシュテッター(指揮)
ルートヴィヒスブルク城芸術祝祭管&合唱団

 バーデン=ヴュルテンベルク国際音楽祭の一環として行われる、ルートヴィヒスブルク城芸術祭の2006年ライヴ録音。モーツァルト・イヤーのおかげで、ライバルとされたサリエリのオペラにも光が当たったのだろうか。とにかく録音的にも、全曲盤としては今までに2種類ほどしかリリースされていない貴重なもの。この作品は、初演時はグルック作として発表された。しかし、これはグルックが当時34歳のサリエリをパリの楽壇に売り込むために仕組んだ作戦だったという。もちろんパリの聴衆はこのオペラに熱烈な賛辞を送り、そこでグルックが「この作品を書いたのは実はサリエリでした」と発表したところで、その評価が下がることはなかった。内容は、当時流行のギリシア神話を基にした悲劇で、若干荒唐無稽なあらすじだが、(ダナオスには娘が50人もいる!)音楽はなかなか重厚で、目立つアリアこそないが、聴き所はたっぷり。さすがベルリオーズも絶賛したと言われる作品。この演奏では、オリジナル楽器を使用している。

録音:2006年8月28-31日 ルートヴィヒスブルク城劇場でのライヴ
OC 914
\2,400→ \1890
J.S.バッハ:カンタータ第201番「急げ、渦巻く風ども」BWV.201 シモーネ・ノルト(Sp)
アンネッテ・マルケルト(Ms)
マルクス・シェーファー(T)
ヴェルナー・ギューラ(T)
コンラッド・ジャーノット(Br)
シュテファン・ゲンツ(Br)
ハンスイェルク・アルブレヒト(指揮)
ミュンヘン・バッハ合唱団
バッハ・コレギウム・ミュンヘン

 「バッハのゴルトベルク変奏曲」「ワーグナー:指輪」のオルガン編曲版で話題のハンスイェルク・アルブレヒト。彼は今シーズンより、あのカール・リヒターが設立したミュンヘン・バッハ合唱団の音楽監督に就任。彼の考えによると、このカンタータ201番には序曲があったに違いないと。彼は断片として残されている「復活祭カンタータ」からの音楽を新たに構成し、序曲として加えている。最近としては珍しくモダン楽器での演奏だが、そんなことは全く感じさせず、最近のオリジナル楽器奏法を取り入れ、軽快なバッハ像を表現している。ソリストたちも、古楽演奏の有名な歌手たちばかりを起用している。

録音:2007年7月3-6日 バイエルン放送第1スタジオ
OC 645
(SACD Hybrid)
\2800→ \1990
ブクスハイム・オルガン曲集
[01] Glockenlauten, Glocke
 St. Andreaskirche Ostonnen, gegossen am 24. Juni 1306
[02] Redeuntes in idem (231)
[03] Wolhin las vogelin sorgen (14)
[04] Portigaler (43)
[05] Vil lieber Zit uff diser Erde (51)
[06] Kyriel(eyson) Angelicum .
 Christeleyson . Ultimum Kyriel(eyson) (153.155)
[07] Praembulum Super C (232a)
[08] Praembulum Super Mi (233a)
[09] Redeuntes in mi (232d)
[10] Allegalea (185)
[11] Praembulum Super D (232c)
[12] Gaudeamus (omnes in Domino) (35)
[13] Ellend du hast umbfangen mich (48)
[14] Sequitur adhuc semel Ellend und Jamer (49)
[15] Redeuntes in idem (231)
[16] Ein frouwlin edel von natueren (19)
[17] Veni virgo (76)
[18] Salve Radix Josophanie (250)
[19] Se la phase pale (255)
[20] Redeuntes in d (232b)
[21] Descendi in ortum meum (161)
[22] Rorate celi desuper et nubes pl(uant iustum)
[23] Jeloy mors (18)
[24] Redeuntes in La (234)
[25] Anna vasanna (92)
[26] Kyrieleyson de S(ancta) Maria V(irgine) . Christeleyson . Kyrieleyson Ultimum (150)
[27] Ave Regina (258)
ヨーゼフ・ケレメン
(ゾースト=オステンネン・アンドレアス教会、1425年製オルガン)
(インスブルック宮廷教会、1558年製エーベルト製オルガン)

 1460年から1470年の間に編纂された250曲以上にも及ぶ、ブクスハイム修道院のタブラチュアのコレクション。ほとんどが3声のもので、ミュンヘンでの最後の数年に、パウマンの指導の下で書かれた可能性があるようです。トランスクリプションの技法は、右手のパートは自由に作られたか、シャンソンのカントゥスに基づいており、キリエなどの典礼の曲のメロディでさえ装飾や大きく変形され、極めて華麗な音形に感じられるでしょう。また、ドイツ、イギリス、ブルゴーニュ、イタリアの曲をも含み、このブクスハイム・オルガン曲集は、15世紀中期のヨーロッパ音楽の著しい記念碑です。このアルバムでは、現存する非常に古い1425年製と1558年製のオルガンを使用し、当時の作品を再現していきます。ケレメンは1957年生まれで、フランツ・リスト音楽院とバーゼル・スコラ・カントールムで学んだオルガニスト。カナダで哲学も学び、その後17世紀ドイツ・オルガン研究家としても有名です。この録音においても、これらの作品に適したオルガンを使用し、SACDのマルチチャンネルで十分の残響を取り入れ、教会を丸ごと楽器にしてしまったかのようです。


【録音】2008年11月、2009年4月 [デジタル:セッション] [SACD Hybrid(CD STEREO/SACD STEREO/SACD SURROUND 5.0)]
OC 776
\2,400→ \1890
中南米のピアノ三重奏曲集-
 V=ロボス:ピアノ三重奏曲第1番ハ短調
 A・ピアソラ:ブエノス・アイレスの四季
  (ヴィラ=ロボス・トリオ編曲版)
 ルチオ・ブルノ=ヴィデラ:ユンバ・トランスフォーメイション
ヴィラ=ロボス・トリオ
[Rosangela Antunes(P),
Florian Wilscher(Vn),
Katrin Schickedanz(Vc)]

 それぞれ、ブラジル、オーストリア、ドイツ出身のピアノ三重奏団。今やウィーンを中心に、様々な音楽祭にも客演し高い評価を得てきています。V=ロボスの作品は、若い頃のもので、ヴァイオリン、チェロ、ピアノがそれぞれ雄大でソリスティックなメロディが印象的。ピアソラではそれぞれの楽器が見事なコントラストを見せており、小さい編成ながら様々な弦楽器の奏法も駆使した色彩感あふれる演奏が繰り広げられていきます。

【録音】2009年11月、ウィーン [デジタル:セッション]
OC 919
(2CD)
\4800→\2990
ベートーヴェン:歌劇「フィデリオ」(1805年初演版全曲) カミラ・ニュールンド(Sp)
クルト・シュトライト(T)
ピーター・ローズ(Bs)
ゲルト・グロホウスキ(Bs-Br)
ブリギッテ・ゲラー(Sp)
ディートマール・ケルシュバウム(T)
ラルフ・ルーカス(Bs-Br)
トーマス・エーベンシュタイン(Bs)
マルクス・ラープ(Bs)
ベルトラン・ド・ビリー(指揮)
ウィーン放送交響楽団
アルノルト・シェーンベルク合唱団

 1805年に、アン・デア・ウィーン劇場で初演が行われた「フィデリオ」。その場所で初演200年を記念して行われたライブ録音です。1805年の初演時には、フランス軍がウィーンを占領下に置いたため、ウィーンの貴族たちは疎開していたため、客層はフランス軍人ばかりだったため、ドイツ語で書かれたこの作品は全く理解されず、失敗に終わったのでした。今回、このアン・デア・ウィーン劇場の専属オーケストラ&合唱団。絶好調のベルトラン・ド・ビリーがこの記念公演を担当し、濃厚なロマン性とウィーンの演奏伝統を踏まえながら、引き締まったアンサンブル、磨き上げたディテールと音の透明性で、この作品を見事に表現し物語を進めていきます。ウィーンの音楽シーンに新風を吹き込んでいるド・ビリーと若手歌手たちを中心とした、フレッシュで感動に満ちた名演に仕上がっています。なお初演時の序曲は「レオノーレ序曲第2番」が演奏され、この上演でもこの曲から始まります。

【録音】2005年8月 アン・デア・ウィーン劇場でのライブ
OC 759
\2,400→ \1890
ファレンティン・ラドゥティウ:チェロ・リサイタル
 1-5.シューマン(1810-1856):民謡風の5つの小品Op.102/
 6-9.フランク(1822-1890):ヴァイオリン・ソナタイ長調(チェロ版)/
 10.ペーター・ルジツカ(1948-):
  チェロとピアノのためのレチタティーヴォ(世界初録音)/
 11.サン=サーンス(1835-1921):
  序奏とロンド・カプリチオーソイ短調 Op.28
ファレンティン・ラドゥティウ(チェロ)/
ペル・ルンドベルク(ピアノ)

 1986年にミュンヘンに生まれたチェリスト、ラドゥティウ。彼は6歳の時に父親から最初のチェロのレッスンを受け、たちまちその才覚を表しました。2001年から2005年まで、ザルツブルクのモーツァルテウム大学でクレメンス・ハーゲンと学んだ後、ウィーンでハインリヒ・シフ(彼には今でも学んでいる)の下で学びます。その後2007年から2009年までは、ベルリンのハンス・アイスラー・アカデミー・オブ・ミュージックでD.ゲリンガスの最後の学生の一人となりました。もちろん内外のコンクールでも数多くの入賞歴を持っていて、中でも2008年にリガで開催された「カール・ダヴィドフ国際コンクール」での1位と、バッハの解釈に与えられた特別賞は、彼の経歴の中でもとりわけ輝くものとなっています。そんな、現在のドイツで最も将来有望視されている彼のデビュー・アルバムは、世界初録音となるルジツカの依嘱作品を含む、幅広いレパートリーからなるものです。今後の彼の活躍が容易に想像できそうな、柔軟な音楽性が魅力です。

録音 2010年3月6-8日ライプツィヒ MDRスタジオ
OC678
(SACD-Hybrid)
\2800→ \1990
愛と死
 1.ヴィドール(1844-1937):オルガン交響曲第5 番よりトッカータ/
 2.サン=サーンス(1835-1921):交響詩「死の舞踏」Op.40(E・ルメア編)/
 3-6.ビゼー(1838-1875):「アルルの女」第1 組曲(J・アビンク編)
  <前奏曲/メヌエット/アダージェット/カリヨン>/
 7-10.ビゼー:「アルルの女」第2 組曲(J・アビンク編)
  <パストラーレ/間奏曲/メヌエット/ファランドール>/
 11.サン=サーンス:英雄的行進曲変ホ長調 Op.34(A・ギルマン編)/
 12.フォーレ(1845-1924):パヴァーヌ Op.50(I・アプカルナ編)
イヴェタ・アプカルナ(オルガン)
エッセン・フィルハーモニー、
クーン・オルガンにて演奏

 1976 年生まれの若きオルガニスト、イヴェタ・アプカルナは、ラトヴィアの音楽アカデミーでピアノとオルガンを学び、1999 年に卒業。その後1 年間ロンドンでピアノの勉強を続け2003 年にはシュトゥットガルトでラドガー・ローマン教授による3 年間に渡るオルガン・ソロの長期授業を終え、また多くの国際コンクールに参加し、実績を残しています。彼女の演奏は、従来のオルガン奏法を踏襲しながらも、「新しさ」を常に追求するもので、多くの人がオルガンに抱く「ほこりまみれ」と言ったイメージを払拭するための尽力は素晴らしいものです。以前、PHOENIX レーベルから現代曲を、トランペット奏者ラインホルトと共演した作品をリリースし、オルガン・マニアの熱い視線を浴びていました彼女ですが、このアルバムでも、ヴィドール以外は全て、オーケストラ作品からの編曲もの。楽器の可能性を存分に発揮した素晴らしい音の建造物を目の当たりにすることが可能です。このアルバムにおいて権威あるECHO 賞を受賞しています。

録音 2007 年10 月、2009 年9 月
OC785
\2,400→ \1890
シネマ・コンチェルタンテ
 1.ハワード・ショア(1946-):イン・ドリームズ-ロード・オブ・ザ・リングより/
 2.エルマー・バーンスタイン(1922-2004):
  エイジ・オブ・イノセンス-汚れなき情事より/
 3.カブリエル・ヤレド(1949-):コンヴェント・ディ・サンタナ-
  イングリッシュ・ペイシェントより/
 4.エンニオ・モリコーネ(1928-):ニュー・シネマ・モリコーネ組曲
  (オクトパス/ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ/
  ミッション/サッコとヴァンゼッティ/プロフェッショナル)/
 5-6.ニーノ・ロータ(1911-1979):「ワルツ」「愛のテーマ」-
  ゴッドファーザーより/
 7.ヤン・ティルセン(1970-):アメリ-テーマ/
 8.エンヤ(1961-):メイ・イット・ビー-ロード・オブ・ザ・リングより/
 9.ニキ・ライザー(1958-):ビヨンド・サイレンス/
 10.ナイジェル・ヘス(1953-):ラヴェンダーの咲く庭で-テーマ/
 11.エンニオ・モリコーネ:レディ・カリフ-テーマ/
 12.ロン・ゴッドウィン(1925-2003):ミス・マープル-テーマ/
 13.ルイス・バカロフ(1933-):イル・ボスティーノ-テーマ/
 14.ヘンリー・マンシーニ(1924-1994):ピンクの豹-メイン・テーマ/
 15.マティアス・ケラー(1956-):Elise goes to Hollywood-テーマ
ウルリヒ・ヘルケンホフ(パン・フルート)/
マンハイム・プファルツ選帝候室内管弦楽団/
フランク・ツァッハー(指揮)

 パン・フルートの音色は、なぜか胸をくすぐるものがあります。そんな素朴で郷愁に満ちた楽器で奏される「映画音楽集」。これを聞いて涙せずにはいられる人がいるのでしょうか?ここで魅力ある演奏を聴かせるのは、ドイツで最も有名なパン・フルート奏者であるヘルケンホフです。ヨーロッパでは10 枚以上のソロ・アルバムをリリースし、多くのアーティストとのコラボレーションでも知られています。またモリコーネも彼を高く評価していて、自身のコンサートにも招いているほどです。今作は、最近の映画からの名曲を、名編曲家マティアス・ケラーが曲に最もふさわしい形に再創造したものです。ケラーのオリジナル作品である最終トラックの「Elise goes to Hollywood」は、ベートーヴェンの「エリーゼのために」が原曲。こちらは弦楽合奏曲です。ハリウッドを訪れたエリーゼがヤナーチェク風の衣装を纏い、ワルツを踊る。そんな曲です。

録音 2010 年9 月29 日-10 月1 日 マンハイム 聖ヨハネス教会
OC819
\2,400→ \1890
ロベルト&クララ・シューマン:歌曲集
 1-16.ロベルト・シューマン(1810-1856):
  詩人の恋 Op.48<うるわしくも美しい5月に/
  ぼくの涙はあふれ出て/ばらや、百合や、鳩/
  ぼくがきみの瞳を見つめると/ぼくの心をひそめてみたい/
  ラインの聖なる流れの/ぼくは恨みはしない/
  花が、小さな花がわかってくれるなら/
  あれはフルートとヴァイオリンのひびきだ/
  かつて愛する人のうたってくれた/
  ある若ものが娘に恋をした/まばゆく明るい夏の朝に/
  ぼくは夢のなかで泣きぬれた/
  夜ごとにぼくはきみを夢にみる/
  むかしむかしの童話のなかから/むかしの、よこしまな歌草を>/
 17.クララ・シューマン(1819-1896):彼らは愛し合っていた Op.13-2/
 18.クララ・シューマン:僕は暗い夢の中にいた Op.13-1/
 19.クララ・シューマン:ローレライ/
 20-28.ロベルト・シューマン:リーダークライスOp.24
  <朝起きると僕は尋ねる/そわそわと、落ち着けやしない!/
  僕は樹々の下をさまよった/いとしい恋人よ/
  僕の苦悩の美しいゆりかご/
  待ってくれ、たくましい船乗りよ/山と城が見下ろしている/
  はじめはがっくりと気を落として/ミルテとバラで>
マクシミリアン・シュミット(テノール)/
ゲロルト・フーバー(ピアノ)

 若きテノール、マクシミリアン・シュミットによる瑞々しいシューマン夫妻の歌曲集です。ドイツで人気急上昇中(特に古楽演奏ではひっぱりだこ)の彼は、レーゲンスブルクの少年合唱団で最初の音楽トレーニングをうけ、1999 年にはベルリン芸術大学でアンケ・エッガース教授の下で声楽を学びました。2005 年と2006 年にはバイエルンの国立オペラのマスタークラスでアン・マレーとロベルト・D・スミスに師事し、オペラにも出演するようになります。コンサート歌手としてもレパートリーを深め、ハーディングやマンゼを始めとした大指揮者と共演を果たしています。ここではシューマンの溢れるようなロマンティシズムを極めつけの美声で朗々と歌いこなし、新たな可能性を示唆します。伴奏はゲルハーエルとの共演で世界的名声を獲得したフーバーです。

録音 2010 年5 月4-7 日 フランクフルト フェストブルク教会
OC782
\2,400→ \1890
ハイドン:チェロ協奏曲集
 1-3.ハイドン(1732-1809):チェロ協奏曲 第1 番 ハ長調 Hob.VIIb-1/
 4-6.ハイドン:チェロ協奏曲 第2 番ニ長調 Hob.VIIb-2/
 7-9.ヴァイオリン協奏曲第4 番ト長調Hob.VIIa-4
  (ウェン=シン・ヤン編によるチェロ版)」
ウェン=シン・ヤン(チェロ)/
アカデミア・ダルキ・ボルツァーノ/
ゲオルク・エガー(コンサートマスター)

 このチェリスト、ウェン=シン・ヤンも古典から現代の幅広いレパートリーを持つ人です。彼はスイスのベルンに生まれた台湾系で、シューリヒとベルリンで学び、24 歳の時にバイエルン放送交響楽団の首席チェリストとなりました。1991 年のジュネーブ国際音楽コンクールで1位を受賞後、その後、ソリストとして世界中のオーケストラと共演し、多くの作品を演奏しています。このアルバムでは、彼が恐るべし超絶技巧を駆使して、指揮者なしのアンサンブル(コンサートマスターはゲオルグ・エガー)アカデミア・ダルキ・ボルツァーノと丁々発止の演奏を繰り広げます。彼自身の編曲による「ヴァイオリン協奏曲」も、ため息のでるような素晴らしさです。

録音 2010 年8 月9-13 日 レンクムース フェラインスハウス“ペーター・マイール”
OC783
\2,400→ \1890
J.S.バッハ(1685-1750):カンタータ集
 1-5.カンタータ第131 番「深き淵より、主よ、われ汝に呼ばわる」BWV.131/
 6-10.カンタータ第182 番「天の王よ、よくぞ来ませり」BWV.182
  (ワイマール初稿版)
レジーネ・ユルダ(メゾ・ソプラノ)/
マクシミリアン・キーナー(テノール)/
フランツ・シュレヒト(バス)/
ミュンヘン・アルチス=ヴォーカリステン/
アルパ・フェスタンテ・バロック管弦楽団(ピリオド楽器使用)/
トーマス・グロッパー(指揮)

 ミュンヘンの劇場・音楽アカデミーのおよそ50人の学生たちをメンバーとする「ミュンヘン・アルチス=ヴォーカリステン」はミュンヘンやバイエルンの声楽付き演奏会で大活躍中。このアルバムでもぞくぞくするばかりの歌声を披露しています。このアルバムにはバッハの2つの初期カンタータを収録。BWV131は恐らく最も早いカンタータと言われ、1707 年に作曲されました。用途は不明ですが、当時のバッハの任地であったミュールハウゼンは、その少し前に大火にあっていて、7 月に神を鎮めるための礼拝が行われ、そのために書かれたものという説もあります。聖書の詩篇130 番の全編ををテキストとして用い、途中に懺悔をテーマとするコラールを挟みこむなど、工夫の凝らされた曲となっています。BWV182 はワイマールの宮廷楽師長に就任したばかりの1714 年の作品です。月に1作、カンタータを演奏することを義務つけられたバッハの気合いの入った作品です。

録音 2010 年4 月30 日-5 月2 日 ミュンヘン ゼントリンク、ヒンメルファーツ教会
OC787
\2,400→ \1890
ブラームス(1833-1897):ドイツ・レクィエム Op.45
 1.幸いなるかな、悲しみを抱くものは/
 2.肉はみな、草のごとく/3.主よ、知らしめたまえ/
 4.いかに愛すべきかな、なんじのいますところは、万軍の主よ/
 5.汝らも今は憂いあり/6.われらここには、とこしえの地なくして/
 7.幸いなるかな、死人のうち、主にありて死ぬるものは
ルート・ツィーザク(ソプラノ)/
コンラッド・ジャーノット(バリトン)/
フリーデマン・ヴィンクルホーファー(オルガン)/
ミュンヘン・バッハ合唱団/
ミュンヘン放送管弦楽団/
ハンスイェルク・アルブレヒト(指揮)

 2010 年9 月25 日に、ドミニク・ブルンナー財団が主催したコンサートのライヴ録音です。その1年前にミュンヘンで起こった暴行事件の被害者ブルンナー氏(駅で強請られていた子どもたちを守ろうとし、2 人の犯人に殺害された)の勇敢な行為を記念して開催された演奏会。ここで選ばれたのはブラームスの「ドイツ・レクイエム」でした。普通のレクイエムのように死者だけを悼むのではなく、全ての人々の上に平等に訪れる死に対しての、尊厳と心の平安を聴き手に意識させるために、これ以上ふさわしい曲目はありません。この演奏では、スコア上「任意で追加してもよい」とされるオルガンも加わり、その響きに更なる深みを与えています。感動的な名演です。

録音 2010 年9 月25 日 ライヴ録音 ミュンヘン ガスタイク・ホール
OC781
(2CD)
\4800→\2990
J.S.バッハ(1685-1750):パルティータ集 BWV.825-830
《CD1》
 1-7.パルティータ 第1 番 変ロ長調 BWV.825 /
 8-14.パルティータ 第3 番 イ短調 BWV.827/
 15-21.パルティータ 第4 番 ニ長調 BWV.828/
《CD2》
 1-6.パルティータ 第2 番 ハ短調 BWV.826 /
 7-13.パルティータ 第5 番 ト長調 BWV.829 /
 14-20.パルティータ第6 番 ホ短調 BWV.830
イルマ・イサカーゼ(ピアノ)

 前作「ゴルトベルク変奏曲」(OC628)で「グールドの再来か?」と称されたグルジア生まれの若手ピアニスト、イルマ・イサカーゼのバッハ第2 弾です。若手ピアニストが出現してバッハを弾くと、どうしてもグールドと比較してしまいがちですが、彼女は自らの世界を構築することに熱心です。ここでも1 曲1 曲を磨き上げ、音に宝石のような輝きを載せて聴かせます。「パルティータ」とは、17 世紀にはほとんど「変奏曲」と同じ意味であったジャンルですが、18 世紀になると、舞曲と変奏曲の境が曖昧になり、「統一の主題と気分を持った組曲」という意味合いに変化したもので、このバッハの作品も大きな舞曲集に近いものと言えるでしょう。そんな曲集を彼女は丁寧に音にしていきます。ゆったりとした曲の叙情性がたまりません。

録音 2010 年3 月21-23 日、5 月3-5 日 バイエルン放送 第2 スタジオ
OC912
(2CD)
\4800→\2990
ヴェルナー・エック(1901-1983):歌劇「検察官」(全曲)
《CD1》
 1-5.第1 幕/6-11.第2 幕/12-20.第3 幕/
《CD2》
 1-11.第4 幕/12-15.第5 幕/
 16.エックへのインタビュー(1956 年9 月28 日収録…聴き手ハンス・カンマイヤー)/
 17.エックへのインタビュー(1976 年5 月19 日収録…聴き手クラウス・アダム)
フレスタコフ…ダグラス・ナスラーヴィ(テノール)/
オシップ…ニコライ・ガルキン(バス)/
町長…ミハエル・ドリーズ(バリトン)/
アンナ…ジャネット・ウォーカー(メゾ・ソプラノ)/
マリア…コーネリア・ツィンク(ソプラノ)/
ボブチンスキー…ニコラ・ダーヴィット(テノール)/
ドブチンスキー…フェリペ・ペイロ(テノール)/
ハンス・ノルベルト・ビールマイアー(指揮)/
アウグスブルク・フィルハーモニー管弦楽団

 OC222 (生産中止)からの、再発売となります。CD2 はエンハンスト仕様。エックのバイオグラフィなどが収録されています(以前ここに収録されていたインタヴューはCD2 に収録)。ニコライ・ゴーゴリの5 幕からなる喜劇「検察官」(査察官とも)によるヴェルナー・エックのオペラです。初演は1957 年。ロシア帝政時代の賄賂や悪行がはびこる小さな町に起こる騒動を描いた作品です。町長を含め、誰もが悪行に手を染めている町に密命を帯びた検察官がやってくるという噂がたったから、さあ大変。宿屋に泊っている「その人物らしき」フレスタコフを皆で徹底的にもてなし、口封じを図るのですが・・・。粗筋はおいておくとして、この付けられた音楽が実に愉快です。村人たちの姦計の場面、フレスタコフの悪ノリする場面、その他、めまぐるしく表情を変える音楽をお聴きください。もちろんロシア的な雰囲気もたっぷり。ショスタコーヴィチやストラヴィンスキーの好きな方なら、間違いなくつぼにはまる作品でしょう。

2001 年3 月8-10 日、アウグスブルク劇場
OC775
\2,400→ \1890
ヴァリエーション
 1-10.モーツァルト(1756-1791):
  デュポールのメヌエットによる9 つの変奏曲 ニ長調 K573/
 11.ベートーヴェン(1770-1827):創作主題による32 の変奏曲ハ短調 WoO.80/
 12.シューマン(1810-1856):アベッグ変奏曲 Op.1/
 13.シューベルト(1797-1828):即興曲 変ロ長調 D935-3/
 14.メンデルスゾーン(1809-1847):厳格な変奏曲 ニ短調 Op.54/
 15.ショパン(1810-1849):子守歌 変ニ長調 Op.57
アレハンドロ・ピコ=レオニス(ピアノ)

 変奏曲形式で書かれた作品を集めた1 枚です。モーツァルトからショパンまで、小さな作品がパッチワークのように大きな流れを形成していく様を眺めることができるでしょう。1789 年に書かれたモーツァルトの曲の整った形式、ベートーヴェンに新しい音楽への探求心、そしてシューマンが20 歳の時に書いた実験的な作品(音名を曲に執拗に織り込むこと)、メンデルスゾーンの「厳格」といいながらも溢れるロマンティックさ、シューベルトの「即興的」な変奏曲。そして最後に置かれたショパン(1843 年に作曲)では、左手の音形を変えずに右手のメロディだけを変化させるという手法。およそ50 年くらいの年代の違いでこれほどまでに時代は変遷していきました。これらを演奏するのは、スペイン、アリカンテ生まれのピアニスト、アレハンドロ・ピコ=レオニス。アリシア・デ・ラローチャに学び、その後ニューヨークへ渡り、2002 年にカーネギー・ホール・デビューを果たした逸材です。

録音 2009 年4 月22-23 日 ベルリン テルデック・スタジオ

OC 825
\2,400→ \1890
ドイツのクリスマス-ジンガー・プーア
 [01] In dulci jubilo  [02] Christnacht
 [03] Adventsruf  [04] Maria durch ein’ Dornwald ging
 [05] Es ist ein Ros entsprungen
 [06] Kommet, ihr Hirten  [07] Der Heiland ist geboren
 [08] Schlaf wohl, du Himmelsknabe du
 [09] Es wird scho glei dumpa  [10] Ein Kindlein in der Wiegen
 [11] Schlaf, mein Kindlein
 [12] Vom Himmel hoch, ihr Englein kommt
 [13] Still, still, still  [14] O Jesulein zart  
 [15] Ich lag in tiefer Todesnacht
 [16] Lieb Nachtigall, wach auf
 [17] Drei Schiffe sah ich segeln  
 [18] Wisst ihr noch, wie es geschehen-
 [19] Stille Nacht, heilige Nacht
 [20] Es wird scho glei dumpa (Dreigesang)
ジンガー・プーア

 ピュアな声で私たちの心を清らかにさせてくれる、ドイツのスーパー声楽グループ「ジンガー・プーア」の最新アルバム。 今回は、ドイツ人の奥底に埋もれている、賛美歌や民謡のクリスマスの音楽をよみがえさせてくれます。このアルバムには、日本人にとってなじみ深い曲はほとんどない。しいて言うなら第19曲「きよしこの夜」くらい。(かなり現代風な味付けがされています)それなのに、全編に渡って感じられるクリスマスらしい、くつろいだ雰囲気がすばらしいのです。彼らが本当に楽しんで、また自分たちのルーツとして、これらの歌を歌っているのが伝わってくる。静かな曲は静かに、そして楽しい曲は活発に。どんな時でも歌をくちずさむ・・・そんな彼らの心からのメッセージをお楽しみください。

【録音】 2008年1月19-23日  フォラルルベルク、聖ゲロルト教会、オーストリア
OC 925
(2CD)
\4800→\2990
ワーグナー:楽劇「ラインの黄金」(全曲) ファルク・シュトルックマン(ヴォータン) 
ヤン・ブッフヴァルト(ドンナー) 
ラディスワフ・エルグル(フロー)  
ペーター・ガイヤール(ローゲ)
ヴォルフガング・コッホ(アルベリヒ)  
ユルゲン・ザッヒャー(ミーメ)
ティグラン・マルティロシアン(ファーゾルト) 
アレクサンドル・ツィムバリュク(ファーフナー)
カーチャ・ピーヴェック(フリッカ)  
ヘレン・クォン(フライア)
デボラ・ハンブル(エルダ)  
ハ・ヤン・リー(ヴォークリンデ)
ガブリエーレ・ロスマニト(ヴェルグンデ)  
アン=ベス・ソルヴァング(フロースヒルデ)
シモーネ・ヤング(指揮) 
ハンブルク・フィル
 (ハンブルク歌劇場管弦楽団)

 満を持しての登場!シモーネ・ヤングのワーグナー「ラインの黄金」ハンブルク州立歌劇場のインテンダントとフィルハーモニーの音楽監督を務めるシモーネ・ヤングはオペラのほかコンサート・レパートリーにも強く、どんなレパートリーにおいても重厚なスタイルで聴きごたえある音楽をつくりあげることで知られている。CDとしても、今までにリリースされたブルックナー、ヒンデミットでの熱演ぶりを見れば彼女の振るワーグナーに期待せざるを得ないはず。ご存知、ニーベルングの指輪の序夜にあたる部分で、他の3部に比べれば規模は小さいものの、物語のすべてのキーワードが隠された重要な作品です。至るところに張り巡らされたライトモティーフも聞き逃せない。もちろんヤングは細部のすみずみまで神経が行き届いた「痒いところに手の届く演奏」を聴かせます。歌手陣には、飛び抜けて大物と呼べる名前はあまりなくそれが却ってバランスの良い舞台を作り上げていると言えるのではないでしょうか。そんな中で目立つのはヴォータン役のファルク・シュトルックマン。この名前は最近至るところで見かける。現代最高のヴォータンの一人と言っても差し支えないだろう。大きな体躯をフル活用した底力のある声が魅力。ヤングとは「画家マティス」で共演していて、気心が知れているのかもしれない。ARTE NOVAでおなじみのソプラノ、ヘレン・クォンの成長ぶりにも目を細めたくなるでしょう。「ヴァルキューレ」、「ジークフリート」、そして「神々の黄昏」。全曲が揃うのが楽しみ。

【豊富なステージカラー写真入り120ページの解説&リブレット付き】
【録音】 2008年3月 ハンブルク州立歌劇場でのライヴ
OC 723
\2,400→ \1890
ブリテン:弦楽のための作品集
 「シンプル・シンフォニー」
 「ブリッジの主題による変奏曲」「前奏曲とフーガ」
アヒム・フィードラー(指揮)
ルツェルン祝祭弦楽合奏団

 今や世界で最も人気の音楽祭となった、ルツェルン音楽祭の名を冠した名門オーケストラ。昨年設立50周年を迎えた、数々の名演に裏付けられた確固たる実力をもつルツェルン祝祭弦楽合奏団の最新録音は、ブリテンの作品。ブリテンが作曲家として生計を立てるためにはじめて作曲した「シンプル・シンフォニー」、彼の作曲の師であるフランク・ブリッジの弦楽四重奏の主題から作曲された変奏曲。18声の弦楽ための「前奏曲とフーガ」を収録。もちろん50年前の演奏様式は変化し、ややヴィブラートを押さえ、スマートで起伏の大きい現代的表現は、イギリスの作品の醍醐味。メンバー全員の揃った弦楽アンサンブルには、見事としかいいようがない。

【アヒム・フィードラー】 
シュトゥットガルト生まれ。ケルン音楽院、ロンドンのギルドホール音楽院で学んだ後、タングルウッドにおける小澤征爾主宰のマスタークラスに招かれ、ベルナルト・ハイティンクとカルロ・マリア・ジュリーニのアシスタントを務めました。1997年にカラヤン奨学金を獲得。1996年カダケス国際指揮コンクール(スペイン)にて第1位、他入賞多数。ドレスデン国立歌劇場管弦楽団、ベルリン交響楽団、ハノーヴァー北ドイツ放送フィルなど多くの著名オーケストラに客演。1998年よりルツェルン祝祭弦楽合奏団の芸術監督を務めています。

【録音】 2007年2月26日、2008年4月21日、ジュネーヴ・ヴィクトリア・ホールでのライブ
OC 719
\2,400→ \1890
ステラ・グリゴリアン-スパニッシュ歌曲集
 「モンサルバーチェ:5つの黒人歌曲」
 「カルロス・グァスタヴィーノ:ローザとサロー」
 「ホアキン・ニン=クルメル:グラナダ」
 「ファルドナンド・J・オブラドルス:ビート(アンダルシア地方の踊り)」
 「グリンカ:夜のそよ風; ボレロ; イネジリアよ、私はここに」
 「チャイコフスキー:ドン・ファンのセレナード」
 「ショスタコーヴィチ:さよならグラナダよ; 小さな星」
 「マルク・ミンコフ:景色」
 「チャールズ・ヴィラーズ・スタンフォード:
  “スペインのジプシー”より8つの歌」
 「ドリーブ:スペインの歌」
 「ビゼー:君の心を開いてくれ」
 「マスネ:スペインの夜」
 「ラヴェル:スペインの歌」
 「ロッシーニ:スペインのカンツォネッタ“絵の具にまみれて”」
 「ドニゼッティ:スペイン人の恋人」
 「ヴィンツェンツォ・ディ・シアラ:スペインの娘」
 「バーンスタイン:影響されやすいの」
ステラ・グリゴリアン(Ms)
ヘルムート・ドイチュ(p)

 1998年ウィーン音楽院で卒業後、すぐにウィーン国立歌劇場ソリストとなったグリゴリアン。既にウィーン国立歌劇場&フォルクスオーパでのロッシーニやモーツァルト歌いとして数多くのオペラに出演。小澤征爾やムーティ、ド・ビリーは彼女を多く起用し絶賛を浴びた。現在では、ウィーンだけでなくフランクフルト・オペラにも出演し、ヴェルディやカルメンなどの主役にも抜擢されている。このアルバムでは、彼女が高校時代より研究していたスペイン歌曲を収録。

【録音】 2008年5-6月 フランツ・リスト・ツェントラム・ライディング、オーストリア


OC928
(4CD)
\7200→\3990
ワーグナー:楽劇「ニーベルングの指環」第3夜神々の黄昏
〈CD1〉
 1-8.プロローグ/9-11.第1幕第1場/12-14.第1幕第2場/
〈CD2〉
 1-4.第1幕第2場(続き)/5-9.第1幕第3場/
〈CD3〉
 1.第2幕序曲/2.第2幕第1場/3-4.第2幕第2場/5.第2幕第3場/
 6-11.第2幕第4場/12-14.第2幕第5場/
〈CD4〉
 1.第3幕序曲/2-5.第3幕第1場/
 6-11.第3幕第2場/12-18.第3幕第3場
ジークフリート:クリスティアン・フランツ(テノール)/
グンター…ローベルト・ボルク(バス・バリトン)/
アルベリヒ…ヴォルフガンク・コッホ(バス・バリトン)/
ハーゲン…ジョン・トムリンソン(バス)/
ブリュンヒルデ…デボラ・ポラスキ(ソプラノ)/
グートルーネ…アンナ・ガブラー(ソプラノ)/
ヴァルトラウテ…ペトラ・ラング(メゾ・ソプラノ)/
第1のノルン…デボラ・ハンブル(アルト)/
第2のノルン…クリスティーナ・ダミアン(メゾ・ソプラノ)/
第3のノルン…カーチャ・ピーヴェク(ソプラノ)/
ヴォークリンデ…ユン・リー=ハ(ソプラノ)/
ヴェルグンデ…マリア・マルキーナ(ソプラノ)/
フロスヒルデ…アン=ベス・ソルヴァング(メゾ・ソプラノ)/
ハンブルク・フィルハーモニー/
シモーネ・ヤング(指揮)

 シモーネ・ヤングとハンブルク国立歌劇場の「リング・ツィクルス」もいよいよ大詰め。この「神々の黄昏」で幕を閉じます。
配役はジークフリートは変わらず、クリスティアン・フランツが張りのある声を生かし、この大役を歌い切りました。ブリュンヒルデはベテラン、デボラ・ポラスキが担当。有無を言わせぬ迫力で現代最高のワーグナー・ソプラノの威厳を見せ付けます。ハーゲン役には、こちらもベテラン、トムリンソン。奸計巡らす悪役を気持ちよいばかりに歌ってのけています。ヤングの指揮は、オーケストラの音色に波打つかのようなうねりを持たせ、かつ、厚みのあるハーモニーと、的確なライトモティーフを聴かせます。全て、この壮大なる叙事詩の締めくくりに相応しい素晴らしいものです。

録音 2010年10月12.14.17.21日ハンブルク国立歌劇場
Recording Producer & Editing: Dirk Ludemann / Balance Engineer: Dominik Blech / Recording Engineer: Katja Zeidler

OC403
\2,400→ \1890
フランツ・リスト:ヴァイオリンとピアノのための作品集
 1-4.ヴァイオリンとピアノのための二重奏曲(またはソナタ)-
  ショパンのマズルカ 嬰ハ短調 Op.6-2による/
 5.ラフォンのロマンス「船乗り」による協奏的大二重奏曲/
 6.ペトラルカのソネット 第104番(J.マルグリス編)/
 7.リスト=フバイ(1858-1937):ハンガリー狂詩曲-歌曲「3人のジプシー」による/
 8.レメーニの結婚式のための祝婚曲/
 9.忘れられたロマンス/10.悲しみのゴンドラ
ユラ・マルグリス(ピアノ)/
アリッサ・マルグリス(ヴァイオリン)

 2011年はリスト(1811-1886)の生誕200年ということで、本当に数多くのアルバムが各社からリリースされ、リスト好きの心を大いに満たしてくれたことは間違いありません。しかしながら、室内楽の分野は未だそれほど認知度が高いとは言えないのが本当のところです。このヴァイオリン作品集は、既にリリースされたチェロ作品集(OC415)と併せて、知られざるリストに光を当てるための貴重な録音の一つとして評価されることでしょう。ここでピアノを演奏しているユラ・マルグリスは、リストやブゾーニなどのトランスクリプション物を得意としているピアニストですが、華麗な技巧をひけらかすよりも、曲の構造をじっくりと探求し、複雑な音の絡みを具現化するタイプの奏者です。ここに収録されている「ペトラルカのソネット」も、彼自身が、原曲となるピアノ・ヴァージョンと、3つの異稿版が存在する歌曲全てを研究した上で、ヴァイオリンとピアノ版に編曲しているというのですから、やはり研究者肌の色合いが濃くなっているのも頷けるというものです。また、フバイによる「ハンガリー狂詩曲」も珍しい作品で、こちらも滅多に耳にする機会はありません。リスト自身は、ピアノ以外の楽器の独奏曲に関心がなかったようですが、できることなら、パガニーニを敵に回すほどの多数のヴァイオリン曲を書いてほしかったものです。

録音 2010年12月27.28日ベルリン、テルデック・スタジオ

OC414
\2,400→ \1890
ロート・アン・デル・ロートのホルツァイ・オルガン
《J.S.バッハ(1685-1750)》
 1.オルガンのための小品-幻想曲ト長調BWV572/
 2-5.パストラーレ ヘ長調 BWV590/
《フランソワ・クープラン(1668-1733)》
 6.教区のためのミサ曲より「キリエ-Plein chant en taille」/
 7.教区のためのミサ曲より「キリエ-Recit de chromhorne」/
 8.修道院のためのミサ曲より「ベネディクトゥス-Tierce en taille」/
 9.教区のためのミサ曲より「グラン・ジュのオッフェルトリウム」/
《ピストイアの作者不詳の曲》
 10.トッカータ/11.高めたまえ/12.ポスト・コムニオ/
《ベルガモのダヴィデ神父(1791-1863)》
 13.アレグロ/
《ルイ・ジェームズ・アルフレッド・ルフェビュール=ヴェリー(1817-1869)》
 14.パストラーレ ト長調/15.ソルティエ ト短調/
《ジョゼフ・ガブリエル・ラインベルガー(1839-1901)》
 16-18.オルガン・ソナタ第4番イ短調「第9旋法による」Op.98
フランツ・ラムル(オルガン)

 ドイツのロート・アン・デア・ロートにある聖ヴェレーナ教会は、その音響の良さでも知られ、いくつかの名録音が存在する「知る人ぞ知る」名所です。ここに設置されているオルガンは1793年にネポムーク・ホルツァイによって建立されたフランス・バロック式の仕様を持ち、柔らかい管楽器の響きと、人の声に近い音色を出せることが特色の一つです。バロックから初期ロマン派の作品を演奏するのに、これほど良い楽器はないでしょう。演奏者のフランツ・ラムルは、1964年ドイツ、シュトラウビング生まれ。トン・コープマンにオルガンとチェンバロを師事し、演奏家として、また教育者として精力的に活躍しています。このホルツァイ・オルガンによる録音もいくつかあり、楽器を知り尽くした完璧な演奏は他の追随を許しません。

録音 2011年7月ロート・アン・デル・ロート聖ヴェレーナ教会Recording Producer, Editing & Mastering: Bernd Hanke

OC769
\2,400→ \1890
エメリッヒ・カールマン(1882-1953)・チャールズ・カールマン(1929-)父子の作品集
 1.マルジョリー・ワルツ…C/2.ウィーンへ愛を込めて…E/
 3.ヴァラジュディンより来たる…E/4.ジプシーよ、来ておくれ…E/
 5.私の好きな踊り…E/6.それは何とすばらしい…E/
 7.夜は私を待っている…E/8.「陽気な軽騎兵」よりハンガリー舞曲組曲…E/
 9.2つのメルヒェンのような瞳…E/10.あなたは覚えていますか…E/
 11.ジプシーの歌…C/12.人生は長いキス…C/
 13.つまり、それは素晴らしい…C/14.私のところへ来て.…C/
 15.幸運の夢…C/16.あれはまだ?…C/
 17.王冠の歌…C ※E…エメリッヒ、C…チャールズ
ミヒャエル・ズットナー(テノール)/
ステファニー・C・ブラウン(ソプラノ)/
ミュンヘン交響楽団/
アンドレアス・コヴァレヴィツ(指揮)


 オペレッタ好き垂涎の1枚です。20世紀のオペレッタ作曲家カールマンは、その香り高い作品で、今も人気を博していますが、彼の息子であるチャールズ・カールマンも音楽家としての才能に満ち溢れています。ここではそんな父と子の作品を並べ、「オペレッタの伝統」を強く打ち出すことに成功しました。ミヒャエル・ズットナーの甘いテノールは、ちょっぴり涙を誘うカールマンの作品を歌うのにうってつけであり、随所に挟まれるデュエットでは、ソプラノ歌手ステファニー・C・ブラウンが見事な花を添えています。ちょっと何かを聴きたい時に手が伸びるような、親しみに満ちたアルバムと言えそうです。

録音2011年5月15-20日ミュンヘンバイエルンスタジオ RecordingProducer, Editing&Mastering: Bernd Hanke
OC 902
\2,400→ \1890
ヘンデル:歌劇「ロタリオ」(ハイライト) ポール・グッドウィン指揮 
バーゼル・バロック室内管弦楽団
Nuria Rial(Adelaide)
Lawrence Zazzo(Lotario)
Andreas Karasiak (Berengario)

 発売済みのDHMの「ロタリオ」全曲盤に続き、エームズ・クラシックからも発売。ただし、レチタティーヴォが多いため、曲部分だけを収録したハイライト盤となる。あのイギリスのバロック・オーボエ奏者であるP・グッドウィン(現在、エンシェント室内OのAssociate Conductor)が指揮をしている。

OC 904
\2,400→ \1890
ルネ・コロ/
 シューベルト:歌曲集冬の旅(全曲)
ルネ・コロ(T)
オリヴァー・ポール(P)

 今までのこの曲の概念をくつがえす、ルネ・コロ独自解釈の世界!このアルバムについて、ルネ・コロ自身が語っている。
私は、この曲について新しい観点からの解釈を皆様に提供します。私の考えは、この詩は送別とか死への切望ではありません。彼は階級格差の現実に悩まされ、そこから逃避しようとしているだけのことです。彼は謙遜で彼の運命に屈するより、むしろ大急ぎで逃れようとして、激怒を示しています。彼はこの詩の中で様々な自分の生き方について探っています。そして最後に彼と同様な旅をしてきたライアー廻しに出会い、彼と共に自分の歌を歌い上げます。その感情は非常に軽く、楽天主義的な傾向を感ずることができます。私は決して憂鬱な送別感として歌いません。基本的にテノールという声質は”悲しみ”ではありません。 私は、このCDの売上の一部が、ドイツの体の不自由な子供たちへの基金に当てられることに喜びを感じます。(私とピアノのオリバー・ポールは、チャリティーとしてこの録音に参加しています。) またリスナーの皆様に、私のこの”冬の旅”の解釈を聴き入れていただければ、私は更なる喜びを感じることができましょう。(ルネ・コロ談)

2004年2月 ブランデンブルク・ベルリン放送第4スタジオでの録音

OC 511
\2,400→ \1890
シューベルト:歌曲集
 「美しき水車小屋の娘」(全曲)
ローマン・トレーケル(Br)
オリヴァー・ポール(p)
べルリン州立歌劇場、バイロイト音楽祭で名ワーグナー歌手として存在感を示すトレーケルは、ヨーロッパではリート歌手としてもすでに幅広い名声を確立している。最新録音盤「シューベルト:美しき水車小屋の娘」も、そうした彼の最良の部分を聞き取ることが出来る見事なもの。天性の美声、惚れ惚れするばかりのドイツ語の美しさ、それに感情を極めて自然に歌い上げる類い希な表現力、そうした彼の歌の魅力がここに凝縮されている。
OC 532
\2,400→ \1890
ベートーヴェン:ディアベリ変奏曲、
ハイドン:アンダンテと変奏曲ヘ短調 Hob.XVII-6
ミヒャエル・コルスティック(P)

 ARS MUSICI から移籍のコルスティックの最新録音。1955年ケルン生まれ。ジュリアード音楽院でピアノを学んだが、拘った性格のため全くコンサートを行わず研究に没頭した。初のコンサートはなんと1993年(38歳)。特にベートーヴェンやシューベルトにこだわって演奏。その独特な解釈は絶賛され、2005年度エコー賞を受賞している。もともと現代音楽などを得意としていたが、たまたま彼の演奏したベートーヴェンが、かの名ピアニスト、クラウディオ・アラウの耳にとまり「これはすごい!」と大絶賛されたそうだ。

OC 512
\2,400→ \1890
カール・アマデウス・ハルトマン:
 「コンチェルト・フネーブル」「組曲第2番」
モーツァルト:
 ヴァイオリン協奏曲第4番、交響曲第8番
スーヨェン・キム(Vn),
ピエタリ・インキネン指揮
バイエルン室内管

 ヴァイオリンのスーヨェン・キムは、1987年ドイツ生まれ。1997年ミュンスター学生音楽コンクールで優勝し、同1997年と2000年にコペンハーゲンで行われた若い学生のための国際コンクールで優勝を果たしている。ハルトンマンはドイツの作曲家(1905-1963)。ナチス政権下で反ファシズムの姿勢を貫き、ドイツ国内での演奏を禁止されたまま表出力の強い作品を書き溜めて、戦後になって交響曲として発表。作品に満ちた悲哀と怒りの情念がやや過剰気味に聴き手に訴えてくる。彼の作品の中でも埋もれた作品である「コンチェルト・フネーブル」と、対照的なモーツァルトの協奏曲をカップリングし、2つの作品の対比をキムがどこまで演じるか、期待のかかる1枚。 

OC 527
\2,400→ \1890
ワーグナー:楽劇「トリスタンとイゾルデ」より ロバート・ディーン・スミス(T)
リンダ・ワトソン(S)
イヴァン・アンゲロフ指揮
スロヴァキア放送響

 今新聞などでも話題となっている、大植英次が今年のバイロイト音楽祭出演決定の話。彼が初日に指揮するのが「トリスタンとイゾルデ」。そこでトリスタン役を歌うのが、ロバート・ディーン・スミスなのだ。最近不足気味といわれる「ヘルデンテノール」も、ようやく有望な新人が登場しつつある。このスミスもそんな一人。すでに1997年からバイロイト音楽祭の常連となり、ARTE NOVAからヴァグナー・アルバムを出していたり、新国立での「トウキョウ・リング」でもおなじみで、これからの活躍も本当に楽しみなテノール。イゾルデ役のリンダ・ワトソンも1989年ウィーン国立歌劇場デビュー以来、ミュンヘン・オペラやバイロイト、ウィーンのワーグナー歌いとして常連。

OC 538
(2CD)
\3200→ \1990
モーツァルト:
 交響曲第36番「リンツ」&第41番「ジュピター」、
 クラリネット協奏曲K622
ペーター・シュミードル(Cl)
アイヴァー・ボルトン指揮
ザルツブルク・モーツァルテウム管
あのVPOのクラリネット奏者ペーター・シュミードルがモーツァルトを再録音!ボルトンによる、モーツァルト交響曲集の2枚目。モーツァルトの最後の3大交響曲から第41番「ジュピター」と、第36番「リンツ」とのカップリング。ボルトンはバロック演奏の経験を生かしてピリオド楽器演奏の成果を採り入れつつ、非常に清澄明晰な演奏で現代の最先端を行くモーツァルト像を打ち立てて聴くものを魅了する。このCDの価格には、旧ザルツブルク祝祭小劇場が、新たに2006年5月に「モーツァルト・ハウス」として改修されるための寄付金が含まれています。
OC 543
\2,400→ \1890
ドイツ・ロマン派・オルガン作品集
 ブラームス:前奏曲とフーガ ト短調
 シューマン:6つのカノン風小品Op.56 より
 ラインベルガー:
  オルガンソナタ第3 番 ト長調 Op.88「田園」、
 レーガー:
  ハレルヤ!ほむべき神はわが心の喜びOp.52-3
シュテファン・ヨハネス・ブライヒャー(Org)

 アルテ・ノヴァに、サン=サーンス、リスト、メンデルスゾーンのオルガン作品全集を残してきたブライヒャーの最新録音が、OEHMS から発売される。ブライヒャーは、世界各国の大聖堂のオルガンを弾きこなし、全ての時代と地域の作曲家に合わした演奏を行い、その演奏活動は絶賛を浴びており、30 枚以上の録音をしてきている。特にアーノンクールに古楽を学び、即興を取り入れた演奏にも定評がある。現在南ドイツ・オルガン・アカデミーのリーダーを務めている。彼が主席オルガニストを務める、スイス・チューリヒ近郊の芸術の街、ヴィンタートゥール教区教会大オルガンを使用し、ドイツのロマン派の美しいオルガン作品を収録した。

OC 550
\2,400→ \1890
シューベルト:ピアノ・ソナタ第20 番イ長調 D.959
シェーンベルク:ピアノのための組曲 Op.25
アルフレッド・パール(p)

 南米チリ出身、クラウディオ・アラウの系譜を継ぐ名手アルフレッド・パール。既にリリースされているCDでもお分かりの通り、リストの名演が知られているが、今回はシューベルトとシェーンベルクでその才能の真価を問う。シューべルトの第20番のピアノ・ソナタは、その深遠な内容と堂々たる曲想でベートーヴェン以降のピアノ・ソナタの最高傑作の一つとされる作品。かたやシェーンベルクの組曲は、彼が12音技法を確立した直後の作品で、古典の形式を踏襲しながらも、伝統的な調性には依存しない音列に拠って書かれているもの。2つの作品の間に横たわるほぼ100年の時間を、彼はどのように私たちに提示してくれるのか。

OC 555
\2,400→ \1890
ドヴォルザーク:
 交響曲第9 番「新世界より」Op95、
 「ボヘミア組曲」Op39
イヴァン・アンゲロフ指揮
スロヴァキア放送響

 大好評のアンゲロフの「ドヴォルザーク/交響曲全集」からのシングルカット。 特にこの9 番は海外でも「非常に哀愁を感じる名演の1 つ」と評価されている。
OC 608
(SACD Hybrid)
\2800→ \1990
ハインリヒ・カミンスキ:合唱作品集
 「Der 130, Psalm」「Alle Menschen mussen sterben」
 「Die Messe deutsch」「Die Erde - Zarathustra: Yasna29」
 「Triptychon」「Der Mensch」「Sechs Chorale」
 「Amen」「Geistliche Chore」
ゲルト・グクルヘール指揮
ミュンヘン・オルフェウス合唱団

 近代合唱作品に大きな影響を与えた最も重要な作曲家、ハインリヒ・カミンスキの合唱作品集。1886年に生まれたカミンスキは、ハイデルベルクにて化学を学んだが、1909年に音楽の世界に転向し、1914年にピアノ教師として働きはじめた。世界第一次大戦中彼は聖歌隊の指揮者をし、ベルリン、プロイセン大学の教授を務め、同僚にプフィッツナー、そして教え子にカール・オルフがおり、お互いに刺激合った。彼は政府より「半ユダヤ教徒」とされ、スイス、フランスを逃げ回ったが、1946年に亡くなった。彼の作曲法は、バッハとレーガーの厳格な対位法に従いながら、複雑な構造と自由なハーモニーによっている。彼の最高の作品とされる「Die Messe deutsch」は、調声と言語は絶えず展開し、絶望のドイツ政局に対するメッセージが宣言されている。

2005年7月15-18日、ミュンヘン・聖ウルスラ教会での録音
OC 549
\2,400→ \1990
モーツァルト:弦楽四重奏曲集
 第1 番K.80, 第15 番K421, 第19 番K465
ザルツブルク・モーツァルテウム弦楽四重奏団

 初代モーツァルテウム弦楽四重奏団は1930年に結成されたが、1955 年にはパウムガルトナーがイニシアチブをとり、モーツァルテウム管の主席奏者からなる弦楽四重奏団となっている。1998 年からはモーツァルテウム財団より任命された、コンサートマスターでもあるマルクス・トマジがリーダーとして演奏活動を行っており、ザルツブルク音楽祭だけでなく、ヨーロッパの音楽祭などの客演としての演奏活動。彼らの演奏はもちろんモーツァルトなどの古典的作品だけでなく、オーストリアの現代作曲家の作品を数多く初演も行っている。昨年よりこの弦楽四重奏団として単独コンサートを行うようになり、結成されて短い期間ながら絶賛を浴びている。このアルバムでは、スダーン&ボルトンによるシリーズ「ザルツブルクからのモーツァルト」の一環だが、スダーン&ボルトン的オリジナル楽器演奏要素も加えながら、古典的な演奏でホッとさせられる和やかな演奏が特徴。これこそ新・モーツァルト室内楽演奏。

OC 564
\2,400→ \1890
三代モーツァルトの歌曲集
 レオポルド・モーツァルト:
  低い境遇にある満足
  悠然たる落ち着き別れひそかなる愛、
 ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト:
  歓喜に寄す鳥たちよ、お前たちは毎年寂しく暗い森で
  静けさはほほえみつつ戒めすみれ
  クローエに寄す夕べの想い
  別れの歌夢に見る姿おお聖なる絆、
 フランツ・クサファー・モーツァルト:
  つれない美人たちにそれはだめ忘れな草にとまる蝶
  月への嘆き収穫の歌宵の明星に見つける
  思い出エマに、
 Julie von Baroni-Cavalcabo/「なぜに?」
コンラッド・ジャーノット(Br)
アレクサンダー・シュマルツ(P)

 ヴォルフガングの父レオポルドは、宮廷楽長、理論家、音楽教師として有名で、様々な作品を作曲してきたが、そのほとんどの作品は失われてしまった。ここに収録された作品は、一時的にヴォルフガングの作品とされていたものだが、間違うくらいに息子の最高の才能と同等またはそれ以上に素晴らしい作品となっている。フランツの作品は、彼がヴォルフガングの作品に関心があったにせよ、比較的この歌曲集は影響を受けていない作品といわれているが、その想像力は特にピアノ曲とこの歌曲に最も才能が見出される。1819年に始まった彼のコンサート・ツァーの後、ウィーンでJulie von Baroni-Cavalcabo(1813-1887)が彼の生徒としてつき、彼女にピアノと作曲法を教えた。実際には、彼は女性作曲家に対しての偏見を持っていたと言われていたが、彼は彼女のことを好意的に思っていたようだ。そのJulie von Baroni-Cavalcaboは、多くのすばらしい歌を作曲したが、その作品はほとんど残っていない。

録音:2005年12月20-22日 Worthsee
OC 563
\2,400→ \1990
モーツァルト:ピアノ・ソナタ選集
 ヘ長調K.280/ヘ長調K.332/
 ハ短調K.457/ハ長調K.545/ニ長調K.576    
ミヒャエル・エンドレス(P)

 今回のアルバムは、大好評を得ているソナタ全集【OC253】 よりの抜粋盤で、ここに収録された5曲は、エンドレス自身が「モーツァルトのソナタの中でも、とりわけモーツァルトらしいもの」に拘って選んだものだという。例えばK.280。昔はピアノを学ぶ上で「少し腕が上がったらトライする曲」とされていたもの。一見簡単そうに見える第1楽章・・・・実はすごく難しい。ゆっくり弾けば何とかなりそうな第2楽章・・・・実はすごく難しい。きらびやかなパッセージがかっこよすぎる第3楽章・・・思う通りに指が動けばどんなに素晴らしいだろう。有名なK.545もそんな曲。誰でも弾けそうなのに、実は奥深い。楽譜は単純なのに、ものすごく中身の濃い音楽。それがもしかしたらモーツァルトの特質なのかも。もちろんエンドレスの演奏は、あらゆる点で申し分のないもの。

録音:1998年9-10月 ケルン・ビスマルク・ザール
OC 577
\2,400→ \1990
シューマン:ピアノ・デュオのための作品集
  「東洋の絵」Op.66、 「アンダンテと変奏」Op.46、 
  「ピアノ五重奏曲変ホ長調Op.44
 (クララ・シューマン編曲による4手のためのピアノ編曲版:世界初録音)」
デュオ・ダコール(Shao-Yin Huang、 Sebastian Euler)

 ドイツ人と台湾人の若手、デュオ・ダコールによるシューマンの作品集。「東洋の絵」はシューマン38歳の作品で、アラビアの詩人ハリリの散文詩「マカーメン」から印象を得て作曲されたもの。西洋と東洋の美しき融合は、まさにこのデュオそのものと言えるだろう。世界初録音となる「ピアノ五重奏曲変ホ長調Op.44(クララ・シューマン編曲による4手のピアノ版)」も興味深い。シューマンの室内楽作品の中でも「最もシューマンらしい」と言われるこの曲を、ピアノの音色のみで表現することによって、何が見えてくるのだろうか? じっくりと味わいたい1枚。

録音:2006年1月16-18日, ミュンンヘン、バイエルン放送第2スタジオでの録音
OC 568
\2,400→ \1890
ブルックナー:交響曲第7番ホ長調 [ノーヴァク版] アイヴォー・ボルトン指揮
ザルツブルク・モーツァルテウム管

 モーツァルテウム管の新シェフ、アイヴォー・ボルトン、ブルックナー・チクルス第2 弾は傑作「第7番」!バロック演奏の経験(フライブルク・バロック・オーケストラなどにも客演指揮している)を生かしてピリオド楽器演奏の成果を採り入れ、非常に清澄明晰で引き締まった現代的な演奏で高く評価されているボルトンが、モーツァルテウム管の機能性と編成を生かし新しい視点で捉え解釈したブルックナー演奏とその成果である。

録音:2006 年2 月7 日:ザルツブルク祝祭劇場、大ホールでのライヴ
OC 570
\2,400→ \1990
レハール:喜歌劇「ルクセンブルク伯爵」(ハイライト) ルドルフ・ビーブル指揮
メルビッシュ祝祭管&合唱団
Rene Graf von Luxemburg : Michael Suttner,
Furst Basil Basilowitsch : Alfred Sramek,
Grafin Stasa Kokozow : Marika Lichter、 Armand Brissard : Marko Kathol、
Angele Didier : Ruth Ohlmann、
Juliette Vermont : Ana-Maria Labin、
Pelegrin : Johannes Beck
Sergej Mentschikoff : Stephan Paryla、
Pawel von Pawlowitsch :Franz Leitner、

 オペレッタ・ファンの皆様、毎年恒例の発売商品!BS などで毎年放送され話題となる、ウィーン近郊で行われる恒例「メルビッシュ湖上音楽祭」の今年の演目は、「レハール/ルクセンブルク伯爵」。毎年のように上演と同じメンバーによる最新録音。いつものとおり、ハイライトといってもしゃべり部分が多いのでその部分は省き、演奏部分はほとんど収録されているのが嬉しいところ。レハールのオペレッタの中では、「メリー・ウィドー」についで、人気の高い作品。

録音:2006 年3 月19-21 日:アイゼンシュタット、クルターツェントラム





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