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OEHMS期間限定特価セール
その7  52タイトル

1CD\2400→\1890/\1990
1SACD\2800→\1890/\1990

~4/30(火)午前9時


 創設当時はBMGの販売網で販売され廉価盤レーベルとして名を馳せていたが、そのBMGがSONYと合併してしまったため一時期凋落。しかしその後NAXOSが販売元となり新録音レーベルとして再生、きちんとした在庫管理と流通が施される中、気づいたら世界有数の優良大型レーベルに成長したOEHMS。
 ここ数年のバブリーなリリースは目を見張るものがある。

 ということで今回はそんなOEHMSの超特価セール。

 今回はすでに廃盤になっているような、そうとう前のアイテムが多いようです。逆に貴重なものもあるかと。
 もちろんセールになったこともないと思うのでごゆっくりチェックしていただければ。






OC444
\2400→\1890
モーツァルトと宮廷付属教会オルガンの弾き比べを行った
 後期バロックの知られざる作曲家ヨハン・ヴィルヘルム・ヘスラーの作品集


ヘスラー:
1. グランド・ジグ ニ短調 Op.31
2. 幻想的ソナタ ハ長調 Op.4
3. 幻想曲 ハ短調
4. ソナタ ニ長調
5. ソナタ ト長調
6. ソナタ第6番イ短調~ポコ・アレグロ
アントニー・スピリ(ピアノ)

 W.F.バッハのピアノ作品集で好評を博しているピアニスト、アンソニー・シピリによる後期バロックの知られざる作曲家ヨハン・ヴィルヘルム・ヘスラーの作品集です。
 ドイツ、エアフルトに生まれたヘスラーは、オルガニストであった叔父J.C.キッテルから音楽の手ほどきを受け、1762年頃に地方のオルガニストの職に就きます。1769年に彼の父が死去したため、家業の毛皮商を継ぎながらもドイツ周辺のコンサート・ツアーを行うなど積極的に活動しました。中でも1789年4月15日にはドレスデンを旅行中のモーツァルトと宮廷付属教会オルガンの弾き比べを行ったという、記録も残るほどの事件だったのです。
 数多くの作曲家たちとも交友関係を持ち、1790年から1792年にはロンドンに行き、1794年にはサンクトペテルスブルクからモスクワに移動、この地で亡くなるまで作曲家、教師として功績を挙げたのです。
 ヘスラーは数多くの鍵盤作品をはじめ、歌劇、室内楽曲などを残していますが、それらのほとんどは現在耳にすることがありません。J.S.バッハからモーツァルト、メンデルスゾーンへと繋がる時代のこれらの音楽、じっくりとお聴きいただければ、当時の風景が鮮やかに目の前に浮かんでくるのではないでしょうか。

 録音:2004年12月21-23日(3-5)、2011年11月14-16日(1,2,6)



OC766
\2400→\1890

モーツァルト、シュニトケ:ヴァイオリンのための作品集
 1. モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ ニ長調 K.306
 2. シュニトケ:独奏ヴァイオリンのためのフーガ (1953)
 3. シュニトケ:ヴァイオリンと室内オーケストラのためのソナタ (1963/68)
 4. モーツァルト:アダージョ ホ長調 K.261
 5. モーツァルト:ロンド ハ長調 K.373
マイア・カベザ(ヴァイオリン)
ホセ・ガラルド(ピアノ)
コンチェルティーノ・アンサンブル
ディルク・カフタン(指揮)

 録音:2014年10月20-22日(2-5)、2015年10月23-25日(1)

 2013年にアウグスブルクで開催された「レオポルド・モーツァルト国際ヴァイオリン・コンクール」で第1位と「モーツァルト賞」を獲得した若きヴァイオリニスト、マイア・カベザのアルバムです。
 彼女は1992年日本で生まれ、3歳でカナダ、トロントに移住。10歳でソロ・デビューを飾った後、ミュンヘン放送管弦楽団、ウィーン室内管弦楽団など、ヨーロッパとアメリカのオーケストラと共演し、また幾多のホールでリサイタルを行っています。2014年には来日し、今井信子が主宰するゴルトベルク変奏曲の弦楽トリオ版の演奏会に出演、大喝采を浴びています。
 ここでの彼女はモーツァルトとシュニトケという2人の作曲家の作品を並べて演奏し、時代の変遷とクラシック音楽における語法の変化をまざまざと見せ付けています。切れの良い音色にもご注目ください。



OC806
\2400→\1890

スザンネ・ベルンハルト/ロマン派時代の宗教的歌曲集
 ・ドヴォルザーク:歌曲集『聖書の歌』Op.99
 ・ヴォルフ:『棕櫚の木のまわりに浮かぶものたちは』
 ・ヴォルフ:『私は罪を担い、御恵みを受け』
 ・ヴォルフ:『眠る幼な児イエス』
 ・ヴォルフ:『聖週間』
 ・ヴォルフ:『祈り』
 ・メンデルスゾーン:2つの宗教的な歌 Op.112
 ・レーガー:Ich sehe dich in tausend Bildern (2つの宗教的歌曲集Op.105-1)
 ・レーガー:2つのクリスマスの歌
スザンネ・ベルンハルト(ソプラノ)
マリア・グラーフ(ハープ)
ハラルト・フェラー(オルガン)

 古典派までの時代は、宗教曲と通常の歌曲とはまったく別な分野の作品でした。こうした宗教的な歌曲はベートーヴェンの作品が初めてであったと思われます。それまではコンサートホールで演奏される作品は娯楽の一つでありましたが、それ以降芸術と神聖なる場所に移行していきました。
 ここで演奏される作品は、通常ピアノの伴奏によるものですが、別の楽器を使用しても良いことになっていますので、ハープやオルガンによって演奏されました。カラヤン時代のベルリン・フィル、チェリビダッケ時代のミュンヘン・フィルのソロ・ハーピストであったマリア・グラーフが参加。アレンジとオルガンをハラルト・フェラーが担当して録音が行われました。
 スザンネ・ベルンハルトは、ミュンヘン生まれ。1995年にミュンヘン音楽アカデミーに入り、ヘルムート・ドイチュ、ハンス=マルティン・シュナイト、ヤン=ヘンドリック・ローターリンクに学びました。その後バイエルン劇場学校で学び、1997年に『フィガロの結婚』でデビュー。『椿姫』『ばらの騎士』『ボエーム』などの主役を飾りました。現在ではドイツを中心として、ビシュコフ、スクロヴァチェフスキ、グッテンベルク、カメラータ・ザルツブルクと共演し、絶賛を博しました。2008年末には大植英次指揮大阪フィルの第九で来日しました。

録音:2008年10月16-18日、オーバープファルツ、聖ミヒャエル教会


OC854
(4CD)
\4800→\2990


レーガー:オルガン作品全集 第4集

Disc1 4つの前奏曲とフーガ Op.85
組曲 ニ短調 Op.92
使用楽器:
 ベルリン、ハーゼルホルスト、ヴァイヒナハト教会のシュタインマイヤー・オルガン
録音:2015年9月3-5日
Disc2 創作主題による変奏曲とフーガ Op.73
序奏とパッサカリアとフーガ ホ短調 Op.127
使用楽器:ベルリン大聖堂のザウアー・オルガン
録音:2015年3月3-5日
Disc3 9つの小品 Op.129 使用楽器:ウルム、パウルス教会のリンク・オルガン
録音:2015年7月13-16日
30の小コラール前奏曲 Op.135a 使用楽器:ハウスハム、聖アントン教会のコウレン・オルガン
録音:2015年10月20-21日
Disc4 前奏曲とフーガ ニ短調 Op.135b
オルガンのための小品 Op.145
使用楽器:ウルム、パウルス教会、リンク・オルガン
録音:2015年7月13-16日
ベルンハルト・ブットマン(オルガン)

 1916年5月11日にこの世を去ったレーガーの没後100年を記念してシリーズ化されたこのOEHMSレーベルとバイエルン放送との共同制作によるこの『オルガン作品全集』もこれで完結です。
 今回は「30の小コラール前奏曲 Op.135a」と「創作主題による変奏曲とフーガ Op.73」が聴きものですが、他の小品も、レーガーらしい複雑な対位法を駆使した曲が多く、オルガンを愛好する人ならば一度は聴いていただきたい作品なのです。なかでも最晩年の作品である「7つの小品 Op.145」(とは言え1曲がどれも長い)に引用された『きよしこの夜』の旋律は本当に感動的です。今作もブットマンが演奏する、ドイツの様々な教会に設置されたオルガンの響きを楽しめます。



OC1838
\2400→\1890
ウェン=シン・ヤン (チェロ)
 カミーユ・サン=サーンス :チェロ協奏曲第1番 イ短調 Op. 33
 フランク・マルタン:チェロと小管弦楽のためのバラード
 エドゥアール・ラロ:チェロ協奏曲 ニ短調
ウェン=シン・ヤン (チェロ)
ギーセン州立劇場フィルハーモニー管弦楽団
ミハエル・ホフシュテッター (指揮)

 録音: 16 June 2015

 1965年スイス生まれのチェリスト、ウェン=シン・ヤンによるフランスの協奏的作品集3曲です。
 24歳のときにバイエルン放送交響楽団の首席チェリストに就任、注目を浴びた彼ですが、最近はますます円熟味が増した演奏と表現で多くの人々を魅了しています。サン=サーンスのチェロ協奏曲第1番は、切れ目なく演奏される3つの楽章が特徴で、第1部の主題が第3部でも使われるなど工夫が凝らされています。溢れる旋律美もあり人気の高い作品です。マルタンの「バラード」は、この形式をこよなく愛した彼が1949年に書いた作品。沈み込むような雰囲気で始まる印象的な曲です。ラロの「チェロ協奏曲」は、有名な「スペイン交響曲」にも似たスペイン風の雰囲気が漲る力作です。
 今回バックを務めているのはドイツ、ヘッセンの都市で活動するギーセン・フィルハーモニーと指揮者のミヒャエル・ホフシュテッター。バロック系の作品を得意とするホフシュテッターの意外な面を聞くことができます。




OC519
\2400→\1890

13, 14世紀ドイツ、騎士の愛の歌
 ハーダマル・フォン・ラーバー - Hadamar von Laber (1317-1354)
 ゲラルデッロ・ダ・フィレンツェ - Gherardello da Firenze, (1325-1363)
  などの音楽
クレメンチッチ・コンソート
レネー・クレメンチッチ(指揮)
録音: 27 June 2004

 クレメンチッチ・コンソート(Clemencic Consort)は、オーストリア・ウィーンを本拠地とする古楽アンサンブル。
 1957年にレネー・クレメンチッチにより結成され、現在までクレメンチッチが芸術監督を務めている。

 レパートリーは中世の吟遊詩人の歌、トルバドゥール音楽やカルミナ・ブラーナなどに収められている世俗的な歌などや、ルネッサンス音楽、ゴシック音楽、そして早期バロック時代の宮廷音楽ヨハン・ハインリヒ・シュメルツァー、ヨハン・ヨーゼフ・フックス、ハインリヒ・ビーバー、またギョーム・デュファイやジョン・ダンスタブルなどポリフォニー宗教音楽も含まれる。
 アンサンブルの構成はその演奏内容によって変化し、国際的に著名な器楽演奏者や歌手も多く参加する。その中にはバロック・バイオリン奏者ヒロ・クロサキやニッケルハルパ奏者のマルコ・アンブロジーニなどがいる。




OC742
\2400→\1890
アイヴォー・ボルトン(指揮)&ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団
モーツァルト:
 交響曲第36番「リンツ」、
      第41番「ジュピター」
ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団
アイヴォー・ボルトン(指揮)
録音: 23-25 May 2005, Grosser Saal, Mozarteum Salzburg, Austria

 アイヴァー・ボルトンは1958年生まれのイギリスの指揮者。
 ケンブリッジ大学クレア・カレッジ、王立音楽大学で学ぶ。オックスフォード・スコラ・カントルムの指揮者としてデビュー。1982年からグラインドボーン音楽祭の指揮者をつとめ、1984年に古楽器使用のセント・ジェイムズ・バロック・プレイヤーズを結成。指揮者とチェンバロ奏者を兼ねて活動した。

 現在はモーツァルテウム管弦楽団の首席指揮者をつとめる傍ら、アカデミー室内管弦楽団とのCD録音やバイエルン国立歌劇場でバロック・オペラの上演を行っている。
 また1995年にはコヴェントガーデン王立歌劇場でアレクサンダー・ゲールの「アリアンナ」を初演するなど現代音楽にも積極的に取り組んでいる。






Vivaldi: Six Concertos
OC-642
(SACD Hybrid)
\2800→\1990
ヴィヴァルディ(J.S.バッハ、G・ロスト編曲):6つの協奏曲
ヴィヴァルディ:
 2つのヴァイオリンのための協奏曲イ短調Op.3-8,RV.522
 (バッハ編:オルガン協奏曲イ短調BWV.593)
  ヴァイオリン協奏曲変ロ長調Op.4-1,RV.383a(ロストによるソロ・オルガン用編曲版)
  協奏曲ロ短調Op.3-10,RV.580
  (ロストによるソロ・オルガン用編曲版)
 ヴァイオリン協奏曲ト長調Op.3-3,RV.310(G・ロストによるソロ・オルガン用編曲版)
 協奏曲ニ短調Op.3-11,RV.565(バッハ編:オルガン協奏曲ハ短調BWV.596)
 ヴァイオリン協奏曲ニ長調「グロッソ・モグール」RV.208(バッハ編)
グンター・ロスト(オルガン)
使用楽器:ツァハリアス・ヒルデブラント製

 グンター・ロストは1974年にヴュルツブルクに生まれ、パリでマリ=クレール・アランにオルガンを学びました。ロストはライプツィヒ・バッハ・コンクールや、ダラス、ニュールンベルク、ハンガリーなどで10以上のコンクールで賞を与えられました。2002年までツィルヒャー音楽院とヴュルツブルク音楽大学でオルガンについて講義を持ち、バイエルン芸術賞を受賞。その後、グラーツ音楽大学教授とチャイコフスキー音楽院のマスタークラスを受け持っています。彼はあくまでも歴史的オルガンを使用し、当時のオルガン編曲であったらこうしたであろうということだけにこだわって演奏しています。その成功例がバッハ:ゴルトベルク変奏曲(OC636)でしょう。
 J.S.バッハは、イタリア風協奏曲の習作のために、ヴィヴァルディらの協奏曲をオルガン・ソロのために編曲を行っていました(BWV.592-597)。その中からバッハが編曲したものを3曲、そしてロスト自身がバッハと同じように編曲した版で3曲を収録。
今回使用されたオルガンは、ツァハリアス・ヒルデブラントが建造した豪華なバロック様式で、師匠のゴットフリート・ジルバーマンや、J.S.バッハによって試奏され、木管楽器のような、やさしく、やわらかい響きが印象的。また「a'=464Hz」の若干高めのピッチも独特。

録音:2009年8月30日-9月5日 ナウムブルク、聖ヴェンツェル教会  デジタル(セッション)   STEREO/ SACD 5.0 SURROUND

OC 754
(2CD)
\3200→\2090
「あこがれのワルツ(Sehnsuchtswalzer)」 -
 シューマン:
  あこがれのワルツの変奏曲
   「通俗的な主題による音楽の情景」(アンドレアス・ボイデ補完)
  蝶々 Op.2、6つの間奏曲 Op.4、謝肉祭 Op.9
 カール・ツェルニー:
  お気に入りの悲しいワルツによる変奏曲Op.12』
 シューベルト:
  ドイツ舞曲第15番(D.783より)
  レントラー第3,11番(D.790より)
  ワルツ第6,14,22番(D.365より)
  レントラー第14番(D.734より)
  ワルツ第13番(D.779より)
 ウェーバー:
  舞踏への勧誘(華麗なるロンド)変ニ長調Op.65,J.260
ヘルベルト・シュフ(P)

 音楽史を語る上で、シューマンとショパンの関係についてはよく取りざたされていますが、シューマンが先人シューベルトからいかに影響を受け、また、どれほどシューベルトを尊敬していたかということについては、ほとんど語られていないようです。しかし実は当時、彼は「シューベルト研究家」としてシューベルトの死後10年にシューベルトの兄フェルディナンドと交友をもち、数多くのシューベルトの作品を世に紹介しています。このシュフの新録音はそんな2人の大作曲家の関連を見事に浮き彫りにした好企画です。まず、CD1枚目を聴いてみてください。ほとんどの人は耳を疑うことでしょう。しかし、これはシューマンが「シューベルトのワルツ」を主題に書いた変奏曲への前口上なのです。シューマンはシューベルトの主題にいくつかの変奏を書こうと試みたのですが、出来上がりに満足することのなかった彼は、結局未完のまま作曲を中止、ここで聴かれるアンドレアス・ボイデが補筆した版は、原曲のワルツは曲の最後まで明かされることがありません。この曲から派生した「パピヨン」と「謝肉祭」は、いうまでもなくシューマンの創造力の鮮やかな飛翔の賜物です。シュフは同じテーマを用いたツェルニーの変奏曲と、シューベルトのいくつかのワルツ、レントラーをこのアルバムに加えることで、シューマンの特異な才能を更に見せつけてくれています。

【録音】 2009年、ドイツランド放送室内楽ザール [デジタル:セッション]
OC 773
\2400→\1990
J・S・バッハ:
 カンタータ第137番「力強き栄光の王なる主を讃えよ」BWV.137
マックス・レーガー:
 ヴァイオリンとオルガンのためのラルゴ(Op.93より)
 Ich sehe dich in tausend Bildern Op.105-1
 ヴァイオリンとオルガンのためのロマンス ト長調
 マリアの子守唄Op.76-52
 創作主題による変奏曲とフーガ 嬰へ短調 Op.73
ミヒャエル・ハルトマン(Org,指揮)
カーチャ・ステューバー(Sp)
ヴェラール・バルナ=サバドゥス(C-T)
ロベルト・ゼリアー(T)
ベンヤミン・アップル(Bs)
マルクス・ヴォルフ(Vc)
ミュンヘン・ビュルガーザール教会合唱団
ミュンヘン・オデオン・アンサンブル

 ミュンヘンのドイツ・マリア騎士団400年記念アルバム。ミュンヘンの市民によって設立されたドイツ・マリア騎士団は、今年400年を迎えます。この団体は、ミュンヘン・ビュルガーザール(市民のためのホール)に設立され、教会に改修され奉献されて300年を迎えました。それを記念して、これに関係した典礼文で書かれているバッハのカンタータ137番。そして1901-1907年ミュンヘンで仕事をしていたマックス・レーガーが書いたとされる古典的な作品を収録しました。

【録音】 2009年12月7-8日、2010年3月3日、ミュンヘン・ビュルガーザール教会 [デジタル:ライヴ]
OC-824
\2400→\1890
「Letztes Gluck(最後の幸福)」-
 ドイツ・ロマンティック歌曲集- ジンガー・プーア
  メンデルスゾーン:「森からの別れ」「6つの歌 Op.41」「秋の歌」
  ブラームス:
   「ダルスーラの葬送の歌」「最後の幸福」 
   「楽しく馬を走らせ」「静かな胸の音」
   「お前は眠っているか」「セレナード Op.42-1」
 シューマン:「野ばら」「露にぬれたバラ」
 ジルヒャー:「ローレライ」「不誠実」「天の御国で 星のように輝かせて」
 シューベルト:「夜」
 レーガー:「夜の歌」
 R・シュトラウス:「夢の光」
[Singer Pur]
Claudia Reinhard (Sp)、
Klaus Wenk (T)、
Markus Zapp (T)、
Manuel Warwitz (T)、
Reiner Schneider-Waterberg (Br)、
Marcus Schmidl (Bs)

 ピュアな声で私たちの心を清らかにさせてくれる、ドイツのスーパー声楽グループ、ジンガー・プーアの最新アルバム。今回は、ドイツ人にとって子供の頃から聴かされているクラシックの名曲を呼び起こさせてくれます。このアルバムには、日本人にとってなじみ深い曲はほとんどないのですが、それなのに全編に渡って感じられる懐かしい響きが、私たちの心の奥底から湧き上がってきます。感情的に歌うのではなく、くつろいだ雰囲気がすばらしいのです。彼らが本当に楽しんで、また自分たちのルーツとして、これらの歌を歌っているのが伝わってきます。静かな曲は静かに、そして楽しい曲は活発に。どんな時でも歌をくちずさむ・・・そんな彼らの心からのメッセージをお楽しみください。

録音:2009年9月29日-10月1日、レーゲンスブルク、聖ヴィート教会[デジタル:セッション]
Mendelssohn: Symphonies Nos. 1-5
OC 709
(3CD)
\6000→\3990
メンデルスゾーン:交響曲全集(第1-5番) クリストフ・ポッペン(指揮) 
ドイツ放送フィルハーモニー
(旧称ザールブリュッケン放送響)
シビラ・ルーベンス(Sp)
クラウディア・マーンケ(Ms)
クリストフ・プレガルディエン(T)
バイエルン放送合唱団
録音:2006年9月-2007年5月、 ザールブリュッケン放送ゼンデザール、ザールブリュッケン会議場大ホール(2番のみ)

 クリストフ・ポッペンのドイツ放送フィル音楽監督就任記念盤。
 ご存知のようにポッペンはケルビーニ弦楽四重奏団の創設者。ケルビーニ弦楽四重奏団といえば・・・90年代の初期、メンデルスゾーンの弦楽四重奏曲全集を完成させていた名四重奏団。清らかで鮮やかなアンサンブルが印象深い。
 そんなポッペンがいつしか指揮者となり、今度はシンフォニー全集を録音したわけである。
 おそらくポッペンのキャラからして、過激さは皆無、ストレートで純度の高い音楽を作り出してくれる。

【クリストフ・ポッペン】
 1956年、ドイツのミュンスター生まれのヴァイオリニスト、指揮者。ヴァイオリニストとして数多くの著名コンクールで入賞。1978年、ケルビーニ弦楽四重奏団を設立。1981年にはエヴィアン国際弦楽四重奏コンクールでグランプリを受賞。1988年、デトモルト室内オーケストラの音楽監督。1995年、ミュンヘン室内オーケストラの音楽監督に就任。1988-95年、デトモルト国立音楽大学の教授を務め、1996年からベルリン国立音楽大学の学長を務めている。バロック・ヴァイオリンも演奏し、ECMから発売されたヒリアード・アンサンブルとの「バッハ/モリムール」は世界的に話題となった。また、ザルツブルク音楽祭にも多く出演している。2007年シーズンより、ドイツ放送フィル(旧称ザールブリュッケン放送響)の音楽監督を務める。

OC 714
\2400→\1890
モーツァルトに影響を与えた、
 モーツァルトから影響を受けた作曲者の作品集
 カール・シュターミッツ:「チェロ協奏曲第1 番ト長調」
 フランツ・ダンツィ:
  「ドン・ジョヴァンニの主題によるチェロと管弦楽のための変奏曲」
 モーツァルト:ディヴェルティメント ニ長調K.136
 ヨハンナ・ドーデラー: 「Mon cher cousin」
サロマ・カンマー(S)
モニカ・レスコヴァール(Vc)
ウルフ・シルマー(指揮)
ミュンヘン放送交響楽団

 毎年アウグスブルクで行われる、アウグスブルク・モーツァルト・フェスティバル。そこで話題となった作品を収録したアルバム。カール・シュターミッツはマンハイム楽派で、モーツァルトに影響を与えました。ダンツィは、青年期にモーツァルトを知り敬意を抱いており、ここではモーツァルトのドン・ジョヴァンニの主題による作品。アウグスブルク音楽祭ということで、女流現代音楽作曲家J・ドーデラーは、この音楽祭のために、モーツァルトがこのアウグスブルクで知り合ったマリア・アンナ・テークラ・モーツァルト(モーツァルトのいとこ)に宛てた手紙の内容(この曲も収録しました。その手紙の内容は、かなり有名な内容ですが・・・)をもとにし、ソプラノと管弦楽のためのアリアを作曲し、大変話題となりました。

【録音】 2007 年12 月18-21 日、 バイエルン放送第1 スタジオ

OC 715
\2400→\1990
ラルフ・ベナツキー:喜歌劇「白馬亭にて」(ハイライト) ルドルフ・ビーブル(指揮)
メルビッシュ湖上音楽祭管

 毎年恒例のメルビッシュ音楽祭、2008 年の演目は「白馬亭にて」。
 この音楽祭も年を追う毎に認知度が高まり、最近はBS 放送で放映されたり、DVDも入手しやすくなったりと、着実に人気も高まっています。このアルバムはご存知の通り、音楽祭が開催される際に現地での即売用としてあらかじめ出演者たちにより録音されたもの。台詞などは省略してあるため、長いお話も1枚のCDに収まってしまうというすぐれものです。(こまかいやり取りは実演で!ということでしょうね)いつものことながら、今年も芸達者たちの饗宴!ちょっと淫靡なジャケット通り、お洒落で妖艶な舞台が想像できる1 枚。ベナツキー(1884-1957)は、最初ミュンヘンで作詞家および指揮者として始めた。一時ウィーンのキャバレーで監督として働き、歌曲の作詞・作曲をした。ベルリンでは、オペレッタ音楽作曲に専念し、舞台音楽のほかに多くの映画音楽も手掛け、5000 曲以上の歌曲を書いたと言われている。
 この「白馬亭にて」は1930 年作曲され、ベルリンでは5000 人収容の劇場で、7 年間ロングランで4000 回以上、ロンドンで600回、パリでは4 年間、ニューヨークでも大劇場で1 年間に昼夜2 回公演で300 万人の観客が訪れたという大ヒット作品! ザルツブルグ郊外の避暑地、『サウンド・オブ・ミュージック』のサルツカンマーグートロマンティックなリゾートホテル「白馬亭」を舞台に、その女主人ヨーゼファーとボーイ長レオポルトとの愛が、ベルリンからの避暑客の若者たちの2 組の恋が、そして避暑客と村人たちの交歓が織りなす、ロマンティックなオペレッタ。

【録音】 2008 年3 月3-6 日 アイゼンシュタット文化センター

Bruckner: Symphony No. 9 in D Minor
OC 717
\2400→\1890
ブルックナー:交響曲第9番ニ短調 [ノーヴァク版] アイヴォー・ボルトン(指揮)
ザルツブルク・モーツァルテウム管

 ボルトンによるブルックナー・ツィクルスの第3弾となるアルバムで、ブルックナーの第9!これは新首席指揮者に就任したボルトンが意欲的(野心的?)に定期公演で始めたツィクルスで、ザルツブルク祝祭大劇場でのライヴ・レコーディング。バロック演奏の経験(フライブルク・バロック・オーケストラなどにも客演指揮している)を生かしてピリオド楽器演奏の成果を採り入れ、非常に清澄明晰で引き締まった現代的な演奏で高く評価されているボルトンが、モーツァルテウム管の機能性と編成を生かし新しい視点で捉え解釈したブルックナー演奏とその成果である。 第9交響曲は未完ではあるが、内容的には高い完成度を示しており、人気の高い曲。ブルックナーは最期の日までフィナーレのスケッチに取り組んでいたが、完成できなかった場合には、「テ・デウム」を終楽章として用いることも考えていたという。

【録音】 2005年11月10日-11日、ザルツブルク、祝祭大劇場でのライヴ

Bruckner: Symphony No. 3 in D minor ‘Wagner Symphony'
OC 722
\2400→\1890
アイヴォー・ボルトン
 ブルックナー:交響曲第3番 ニ短調
  (ノヴァーク版1889)    
アイヴォー・ボルトン(指揮)
ザルツブルク・モーツァルト管

 アイヴォー・ボルトン&ザルツブルク・モーツァルテウムによるブルックナー。
 首席指揮者に就任したボルトンが意欲的(野心的)に定期公演で始めたツィクルスで、ザルツブルク祝祭大劇場でのライヴ・レコーディング。
 バロック演奏の経験(フライブルク・バロック・オーケストラなどにも客演指揮している)を生かしてピリオド楽器演奏の成果を採り入れ、非常に清澄明晰で引き締まった現代的な演奏で高く評価されているボルトンが、モーツァルテウム管の機能性と編成を生かし新しい視点で捉え解釈したブルックナー演奏とその成果。

録音:2007年10月25日 ザルツブルク祝祭劇場大ホールでのライヴ録音

OC 724
\2400→\1890
チャイコフスキー:18のピアノ小品集Op.72 イゴール・カメンツ(ピアノ)

 ロシア生まれのピアノの巨人、イゴール・カメンツのエームス・クラシックス第2弾アルバム!!イゴール・カメンツは1968年ロシア・ノボシビルスク生まれ。当地の音楽院で学んだ後、6歳から指揮の勉強を始め、翌年にはノボシビルスク・フィルを振ってなんと指揮者デビューを果たす。1977年、78年にはクレムリンで指揮をした。ザハール・ブロンにヴァイオリンを師事、ピアノも学び、ドイツに移住。セルジュ・チェリビダッケにも長い期間学び18歳で国際ピアノ・コンクールに入賞、ブゾーニ国際コンクールでは2度にわたり第2位となる。バッハからジョン・ケージまで幅広いピアノのレパートリーを誇り、「ピアノの巨人」とも評されている。カメンツのエームス・クラシックス第1弾は、ヴィルトゥオジティ全開のベートーヴェンのピアノ・ソナタだったが、今作は彼の出身地ロシアのチャイコフスキーが亡くなる年に作曲したピアノ小品集Op.72。シューマンやショパンを標題に持つ曲も含む全18曲をカメンツは詩的でヴィルトゥオジックなピアニズムで表現して見事である。


Benjamin Schmid plays Mendelssohn, Bruch & Schumann
OC 725
\2400→\1890
メンデルスゾーン:
 ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 Op.64
シューマン:
 ヴァイオリンと管弦楽のための幻想曲 ハ長調 Op.131
ブルッフ: ヴァイオリン協奏曲第1番 ト短調 Op.26
ベンヤミン・シュミット(Vn)
ダニエル・ライスキン(指揮)
ライン州立フィルハーモニー管

 今回の新譜は、メンデルスゾーンとブルッフがメイン。ヴァイオリン協奏曲の中では「王道」と言える2曲だが、え?、まだ録音してなかったの?と思ってしまうラインナップ。そこに、彼なりの入念なる準備と大いなる自信が隠されていることはもちろん言うまでもない。伸びやか過ぎるほど良く歌うメンデルスゾーンの第1楽章から耳は釘付け。この曲はもう飽きるほど聴いたはずの人でも新たな発見が目白押しだろう。彼のヴァイオリンの音色は、ひとつひとつの音がふくよかな張りがあり、瑞々しさに満ちています。第1主題から第2主題へと移る時の一瞬の間合いに秘められた美しさ。これだけでもこのアルバムを聴く価値があると言えそう。第2楽章の素晴らしさも言葉に尽くせません。冒頭から光の粒が転がるかのような見事な技巧と表現。渋さの中に情熱を隠したシューマンの「幻想曲」も作品自体の美しさに改めて気付かせてくれる誠実な演奏です。(最晩年のシューマンの鬱屈した思いは若干健康的な肉付けをされて、私たちに提供されます。) 白眉はブルッフ。彼とは何度も共演している気鋭の指揮者ライスキンがまた絶品のサポート。シュミットとはもちろん息がぴったりなのは言うまでもありませんが、オケのメンバーまでをも伸び伸び歌わせるためでしょう。彼らの思いは熱き奔流となり、それは終楽章で一気に噴出す。「燃えるような」とはまさにこの演奏にある言葉。

録音:2007年12月、2008年2月 コブレンツ、ライン・モーゼル・ハレ
Nachtstuck
OC 733
\2400→\1890
シューマン:「4つの夜曲 Op.23」
ハインツ・ホリガー:「エリス」
スクリャービン:「ピアノ・ソナタ第9番」
ラヴェル:「夜のガスパール」
モーツァルト:「アダージョ ロ短調K.540」
ヘルベルト・シュッフ(p)

 ヘルベルト・シュフのアルバムは、いつもその選曲の大胆さで聴き手に多大なる興奮を与えます。今回の「夜の小品」と銘打たれたアルバムもまた然り。ラヴェル、シューマンと言った彼が得意とする作曲家の作品をはじめ、スクリャービンのソナタ第9番「黒ミサ」やホリガーの作品など、まさに夜にぴったりの音楽が並んでいます。陰鬱なシューマンの夜曲、夜の不気味さを増幅する「夜のガスパール」。そして更に「あちらの世界」に通じるようなスクリャービン。これらは奇妙な統制感を抱きつつ、聴き手をあらぬ世界へと連れていくことでしょう。最後に置かれたモーツァルトが今まで聴いたこともないような音楽に聴こえたとしたら、もうあなたはシュフのとりこです。

【録音】 2008年9月 ドイツランド放送、室内楽ホール
OC-820
\2400→\1890
ルネッサンス、ラインラント地方の歌曲集
 Johannes de Cleve,Andreas Pevemage,
 Konrad Hagius,Martin Peudargent,
 0rlando di Lasso,Petit Jean de Latre,
 Johannes Man9on,Jean de Castro, Nicolaus Zangius
  の声楽作品
ジンガー・プーア(声楽アンサンブル)
Claudia Reinhard(Sp),
Klaus Wenk(T),
Markus Zapp(T),
Manuel Warwitz(T),
Reiner Schneider=Waterberg(Br),
Marcus Schmidl(Bs)

 16世紀のルネッサンスの音楽は、帝国の自由な都市であるアーヘン、デュッセルドルフ、ケルン等における国の儀式や神聖な席で発展していきました。それ以前の音楽は隣のフラマン人のフランドル系音楽に大きく影響され、イタリア・ルネッサンス音楽との比較を述べるときに、重要性を持っていると考えられています。 この録音では、「ルネサンス時代のドイツの音楽の起源はラインラントにある」と、ボン・ライン博物館の研究の結果選ばれた作品は、ラッススを除いてほとんど知られていない作曲家ばかりですが、ドイツで最もピュアな声楽アンサンブル「ジンガー・プーア」(2007年度エコー・クラシック受賞)が、更に彼らの解釈を加えここで演奏として証明するもので、各パート1人で美しく歌いあげています。

【録音】2010年4月レーゲンスブルク,聖ヴィート教会[デジタル:セッション]
OC-777
\2400→\1890
コダーイ:
 ヴァイオリンとチエロのための二重奏曲Op.7
ジョヴァンニ・バッティスタ・チッリ(1724-1808):
 二重奏曲ト長調Op.12
ヨハン・ハルヴォルセン:
 パッサカリア(ヘンデルの主題による)
グリエール:
 ヴァイオリンとチエロのための8つの小品Op.39
EIGHT STRINGS
 ヴェレリア・ナスシュキナ(vn)
 ミカエル・サムソノフ(vc)

 ヴァイオリン&チェロのデュエツトの至芸!!ヴァイオリンとチェロのデュエットによるグループというのは意外と少なく、こうした作品を演奏する場合は、ソリストニ人がそろった時にしか演奏されないのが実情のようです。こうした中でもプロ活動として行っているヨーロッパでも話題のグループEIGHT STRINGSのアルバムです。

 コダーイとハルヴォルセンについては良く知られた作品ですが、G・B・チッリはハイドンとほぼ同時代のチェリストで、数多くのチェロ作品を残していますが、現在では数曲が教本の一部に採用されている程度の知られざる作曲家の一人となってしまいましたが、この二重奏曲は世界初録音のものとなります。2つの楽器、たった8本の弦のみで奏されているとは信じ難いくらいシンフォニックで多彩な膜開を見せる彼らの演奏は、まさに圧巻です。

【録音】2010年6月ハイデルベルク、トンスタジオ・ヴァン・ゲースト/ザントハウゼン、クララ・ヴィーク・オーディトリアム[デジタル:セッション]
OC-774
\2400→\1890
サチコ・フルハタ=ケルスティング、デビュー!
 メンデルスソーン:厳格な変奏曲ニ短調Op.54
 シューマン:ウィーンの謝肉祭の道化Op.26
 リスト:コンソレーション第3番変ニ長調S.172-3
 同:ソナタ風幻想曲「ダンテを読んで」
サチコ・フルハタ=ケルスティング(P)

 サチコ・フルハタ=ケルスティングは、横浜で生まれ武蔵野音楽大学を卒業。その後、デトモルト音楽大学、デュッセルドルフ・口ベルト・シューマン音楽大学で口ベルト・シドン、種田直之らに学びました。その後、ヨーロッパを中心に演奏活動を続け、この数年で非常に高い評価を得てきているピアニストです。
 ここに収録された作品のように、高度なテクニックだけでなく、敏感で叙情的、熟慮された音バランス。「機知に富んだ研ぎ澄まされた洞察力に、拍手喝采」と絶賛されています。

【録音】2010年5月19-20日カイザースラウテルン、南西ドイツ放送スタジオ[デジタル:セッション]
OC-751
\2400→\1890
ブルックナー:交響曲第8番ハ短調(ノーヴァク1890年版)
 【演奏時間】17:22 / 14:46 / 25:19 / 22:47
アイヴォー・ボルトン(指揮)
ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団

 アイヴォー・ボルトン&ザルツブルク・モーツァルテウムによるブルックナー・チクルスの5枚目のアルバムとなります。これは新首席指揮者に就任したボルトンが意欲的、野心的に定期公演で始めたツィクルスで、ザルツブルク祝祭大劇場でのライヴ・レコーディングで、1年に1つの交響曲を演奏していきます。バロック演奏の経験(フライブルク・バロック・オーケストラなどにも客演指揮)を生かしてピリオド楽器演奏の成果を採り入れ、非常に清澄明晰で引き締まった現代的な演奏で高く評価されているボルトンが、モーツァルテウム管の機能性と編成を生かし新しい視点で捉え解釈したブルックナー演奏とその成果です。その音楽はブルックナーでも簡潔。ビブラートを抑えた清潔感のある弦楽器の表現と全奏のストレートな力強さが印象的です。

【録音】2009年4月15&16日 ザルツブルク祝祭大劇場でのライヴ(デジタル)
OC-755
\2400→\1890
メンデルスゾーン:
 『夏の夜の夢Op.61』
 『無言歌集第5集第25-30番Op.62』
 『無言歌第31番変ホ長調Op.67-1「瞑想」』
シルバー=ガーバーグ・ピアノ・デュオ

 メンデルスゾーンによるピアノ連弾版「夏の夜の夢」
 メンデルスゾーンが姉のファニーと楽しむためのピアノ連弾曲として書かれた「夏の夜の夢」序曲Op.21は、弱冠17歳の時に書かれた作品です。その後、序曲をオーケストラ用に編曲し、1843年に劇音楽「夏の夜の夢Op.61」として作曲され出版されました。実はその4年前にすでに連弾用として作曲され出版されていたのです。この時代中間層の家庭では、音楽を用いたコミュニケーションが最も通常のメディアでした。ただ、ほとんどの家庭ではピアノを2台所有できませんでしたので、連弾というジャンルは「ピアノ教師と生徒」「学生どうしの練習」「家庭や交流の場での娯楽」へと極めて用途が広がっていったのでした。更にメンデルスゾーンは、既に劇音楽オーケストラ版以前に連弾版を作曲し、ヨーロッパの劇場へのプロモーションを行ったのでした。さらにそれを完璧成功させるための劇場側の要求を取り入れ、最終的に管弦楽版完成と至ったのです。

 シルヴァー=ガーバーグ・ピアノ・デュオは、イスラエル生まれの2人。テルアビブで学んだ後ハノーヴァー音楽大学を最高位で卒業し、現在世界中で活躍しています。

【録音】 2009年11月6-8日 バイエルン放送第2スタジオ(セッション:デジタル)
OC- 952
\2400→\1890
『フランコ・レオーニ:歌劇「神託」(全曲)』 アシュレイ・ホランド(Br)
ピーター・シドム(Br)
フランツ・マイヤー(Bs)
カルロ・ヴェントレ(T)
アンナリサ・ラスパッリョージ(Sp)
カタリーナ・マギエラ(Ms)
シュテファン・ソルヨム(指揮)
フランクフルト・オペラ=ムゼウム管弦楽団と合唱団

 ミラノ出身の作曲家・フランコ・レオーニ(1864ー1942)はR・シュトラウスと同年に生まれ、1892年にロンドンに移住し、歌曲やオペラ作曲家として一部で高評価を得ていました。彼の4作目のオペラ「神託(L’Oracolo)」は彼の最も成功した仕事で、1905年にコヴェントガーデン王立歌劇場で名バリトン歌手アントニオ・スコッティによって上演されました。そののちもスコッティの当たり役となり、メトロポリタン歌劇場でも彼によって引退するまで55回も演じました。
 この作品は、サンフランシスコのチャイナタウンを舞台に展開する悲劇で、2009年11月にフランクフルト歌劇場で上演され話題となった公演のライヴ録音となります。豊富な上演場面カラー写真入り88ページブックレット仕様。

【録音】2009年11月6&7日 フランクフルト・オパー(デジタル:ライブ)
OC- 770
\2400→\1890
『レハール:喜歌劇「ロシアの皇太子」(抜粋)』 ヴォルフディーター・マウラー(指揮)
メルビッシュ湖上音楽祭管弦楽団と合唱団
Tiberius Simu,
Alexandra Reinprecht,
Harald Serafin,
Marko Kathol,
Sieglinde Feldhofer,
Ciro de Luca

 メルビッシュ湖上音楽祭は、毎年ウィーン近郊のブルゲンランド州ノイジィドラー湖で行われる毎年恒例の音楽祭で、約40日間毎日行われる何十万人の観客が押し寄せています。日本からもこの音楽祭のためのツァーもありますし、NHKで放映もされるくらい有名なものです。今年の演目は「ロシアの皇太子」で、今回初演目となります。そこで上演する歌手とオーケストラによるスタジオ録音です。抜粋とはなっておりますが、ほとんどのアリアなど音楽部分は収録されております。音楽祭に先駆けての録音と発売となり、予習用またはお土産用のCDとして、エームズ・クラシックスのベストセラーにもなっているシリーズです。

 【録音】2010年4月 (デジタル:セッション)
OC-734
\2400→\1890
《ヨーゼフ・メスナー:作品集》
 『ザルツグルク音楽祭ファンファーレ Op.55-1』
 『ザルツブルク組曲Op.51』『管弦楽のためのジオコーソ Op.54』
 『グレート・モーツァルト・ファンファーレ Op.55-4』
アイヴォー・ボルトン(指揮)
ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団

 ヨーゼフ・メスナー(1893-1969)は、ザルツブルクとインスブルックで音楽を学び1922年にザルツブルク大聖堂のオルガン奏者に就任。1936年にはオーストリア国家賞を授与され、その生涯で1000曲以上の作曲を行った20世紀オーストリアを代表する作曲家の1人です。自身がオルガン奏者だったということもあり、楽器の特性を掴んだオルガン作品はシンフォニックで非常に華やかですが、このアルバムでは、ザルツブルク音楽祭のために書かれた管弦楽作品ばを収録しました。もちろん曲と関係の深いモーツァルテウム管弦楽団とそのシェフ、I・ボルトンによる演奏です。モーツァルトのフレーズが次々と登場する「グレート・モーツァルト・ファンファーレ」など、ユニークな作品の数々にも注目してみてはいかがでしょうか。

【録音】2008年10月21&22日 ザルツブルク・モーツァルテウム大ホール((デジタル:セッション)

OC 740
(3CD)
\4800→\2990
メンデルスゾーン:弦楽のための交響曲集(全13曲) アヒム・フィードラー(指揮)
ルツェルン音楽祭弦楽合奏団

 バウムガルトナー設立した、今年2009年で53年目の伝統ある合奏団、ルツェルン音楽祭弦楽合奏団の最新録音は、今年のメンデルスゾーン・イヤーにふさわしい録音でしょう。この作品は、12-14歳の時期に作曲された「交響曲の習作」といわれるもので、メンデルスゾーン家の日曜コンサートのために書かれたものと言われています。しかし、バッハを研究していたメンデルスゾーンは、バッハ的な高度な対位法と和声、多彩な旋律を独自に取り入れて作曲されています。単純そうに見える楽譜からは、創造以上の複雑な弦楽器の絡み合いを聴くことができ、色彩豊かで熱い感情を感じることができます。バウムガルトナーの後、1998年よりルツェルン音楽祭弦楽合奏団の音楽監督を務めているアヒム・フィードラーは、艶やかでスマートな新感覚を適度に古楽器的表現を取り入れながら、モダン楽器の熱い熱情を組み込んで展開していきます。アヒム・フィードラーの録音は、「バッハ=オネゲル」「シューベルト=ウェーベルン」など、古典と現代との組み合わせの録音から始まり、最近では「チャイコフスキー&ドヴォルザーク:弦楽セレナード」「ブリテン:弦楽のための作品集」など、弦楽合奏の王道作品に戻って、新たなる弦楽合奏の表現を築きあげつつあります。今回のメンデルスゾーンもその中の一途であり、モダン楽器の新表現だけでなく、音色の美しさまでもが新たに新鮮に感じることができましょう。

【録音】 デジタル:セッション

OC 745
\2400→\1890
ドヴォルザーク:
 交響曲第9番ホ短調Op.95,B.178「新世界より」
ヨゼフ・スーク(1874-1935):組曲「おとぎ話」Op.16
ベルトラン・ド・ビリー(指揮)
ウィーン放送交響楽団

 大活躍のベルトラン・ド・ビリーと手兵ウィーン放送交響楽団との最新レコーディング。モーツァルト:ダ・ポンテ3大オペラに始まり、出身地フランスの近代音楽、オーケストラの本拠地ウィーンのシューベルト、声楽つき大作ベルリオーズ:レクイエム、ベートーヴェンの交響曲ツィクルス、フランスの名ピアニスト、パスカル・ロジェとのラヴェル&ガーシュウィン、デュカス「アリアーヌと青ひげ」やポラスキとのワーグナー「トリスタン」、R.シュトラウス管弦楽曲集など立て続けに注目すべき録音を行ってきた。チェコの国民音楽を大成した大作曲家ドヴォルザークの最高傑作「新世界」交響曲と、ドヴォルザークに学びその娘婿となった20世紀チェコを代表する作曲家スークの主情主義的で濃厚なロマン性を備えた「おとぎ話」を併録。ウィーンの演奏伝統を踏まえながら、引き締まったアンサンブル、磨き上げたディテールと音の透明性でこれらチェコの作品を見事に表現、ウィーンの音楽シーンに新風を吹き込んでいるド・ビリーのフレッシュで感動に満ちた名演。



OC-756
\2400→\1890
フリーデリケ・シュタルクロフ
 モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ集

 1-3.ソナタヘ長調 K377(374e)/
 4-6.ソナタ変ロ長調 K454/
 7-9.ソナタイ長調K526 /
 10.モーツァルト=クライスラー(1875-1962):
  ハフナー・セレナーデより「ロンド・アレグレット」
フリーデリケ・シュタルクロフ(ヴァイオリン)/
ホセ・ガラルド(ピアノ)

 1990年ケムニッツで生まれたシュタルクロフ、5歳からヴァイオリンを始め、プフリューガー財団から奨学金を得て、W.マルシュナーとA.マシューからヴァイオリンを学び、そのまま現在に至ります。1998年に「若き音楽家」のコンクールで1等賞を得たのを皮切りに、ソロ、室内楽を含めて数多くの賞を獲得。2005年にMiroslaw Lawrynowicz国際ヴァイオリン・コンクールや、第10回シュポア国際コンクールなど様々なコンクールで彼女の姿を見ることができます。彼女の演奏は、巧みなフレージングと美しい音色が特徴。もちろん、ぐいぐい押すところのパワーは底知れず・・・。変幻自在なモーツァルト(1756-1791)の音楽を軽くいなしているところは、まさに未来の大器です。

 録音 2011年2月18-20日アウグスブルク大学 コンチェルトザール Recording Producer, Editing & Mastering: Bernd Hanke, Audio-Video-Aktuell Klaviertechnik: Helmut Troendle



OC763
\2400→\1890
ポッペン(指揮)&ザールブリュッケン
 チャイコフスキー:交響曲 第5番 ホ短調 Op.64 他

  1-4.交響曲第5番 ホ短調 Op.64/
  5.スラヴ行進曲 変ロ短調 Op.31
ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団/
クリストフ・ポッペン(指揮)
ライヴ録音 2010年2月26-27日…1-4, 2010年12月10.12日…5, ザールブリュッケン コングレス・ホール

 チャイコフスキー(1840-1893)が1888年に作曲したこの第5番の交響曲は、彼の交響曲の中でも、第6番に並ぶ、とりわけ人気の高い作品として知られています。1877年に第4番を作曲した以降は、番号のない「マンフレッド交響曲」を書いたほかは交響曲に手を染めなかったチャイコフスキー。その原因は定かではありませんが、一時的にスランプに陥っていたのではないかと推測されています。しかし1886年にヨーロッパへ演奏旅行に出かけ、そこで当地の音楽家たち、マーラーやR.シュトラウス、グリーグらと交流を持ったことで、創作意欲が湧いてきたチャイコフスキーが一気に書き上げたのがこの第5番。初演当初はあまり芳しい評価を得られませんでしたが、その濃厚な歌謡性や愛らしいワルツ、そして「悲劇から勝利へ」のパターンが聴衆たちには好意を持って迎えられたことは間違いありません。
 演奏の際も、楽章ごとにいかにメリハリをつけるかが指揮者の腕のみせどころ。
 もちろんポッペンは巧妙かつ流麗に曲を盛り上げ、感動ノクライマックスへと導いてくれます。スラヴ行進曲も大盛り上がり。ライブならではの熱狂ぶりが楽しめます。
 

OC796
\2400→\1890
デリアン・クァルテット
 ベートーヴェン:弦楽四重奏・五重奏曲集

  1-4.弦楽四重奏曲 第1番 ヘ長調 Op.18-1/
  5.フーガ ニ長調 Op.137/
  6-9.弦楽五重奏曲 ハ長調 Op.29
デリアン・クァルテット
<メンバー:エイドリアン・ピンツァル(ヴァイオリン)/
アンドレアス・モショー(ヴァイオリン)/
アイーダ=カルメン・ソアネア(ヴィオラ)/
ロマン・ジルー(チェロ)>/
ジェラール・コセ(ヴィオラ)…5-9
録音 2010年6月11-13日…1-4, 2010年10月21-24日…5-9 ケルン ドイツ放送,室内楽ホール

 <デリアン::クァルテット>のデリアンとはデロス島のことで、ここにあの太陽神であり、音楽、芸術の守護神であるアポロが生まれ、また4年ごとの体育、音楽、詩歌の饗宴が行われた、という故事からこの名称がつけられたのです。メンバーはルーマニア、ドイツ、フランス人の混成チームで2007年1月に結成されて以来、広く活躍しているアンサンブルです。これまでにシューマン、ハイドンの作品をリリースし、その伸びやかで表現力豊かな音楽は、若さと円熟を併せ持つものとして高く評価されました。今回のベートーヴェン(1770-1827)は音楽的に一層の厳しさを備え、驚くばかりの高みに昇った演奏です。五重奏曲にはベテラン、コセを交え、高度なアンサンブルを聴かせています。アルバム名の::の意味を知りたいところです。
 

OC857
\2400→\1890
アーノルド・ベズイエン(テノール)
 シューマン:詩人の恋&ベルク:7つの初期の歌

  1-20.ロベルト・シューマン:詩人の恋 Op.48
   <美しい5月に/私の涙から/ばらよ、ゆりよ、鳩よ/
   私がおまえの瞳を見つめるとき/あなたの顔は気高く美しい/
   君の頬を寄せてくれ/私の心をゆりの杯にひたそう/
   聖なるラインの流れに/私は恨むまい/
   花がわかってくれるなら/それはフルートとヴァイオリンの響き/
   あの歌の響きを聞くと/若者はおとめを愛した/
   明るい夏の日に/私の恋は輝いている/
   僕の馬車はゆっくりと車輪を転がしてゆく/
   私は夢の中で泣いた/夜ごとの夢に君を見る/
   昔のおとぎ話より/昔のいまわしい歌
      ※5.6.15.16…印刷時に歌集より破棄された曲>/
  21-27.アルバン・ベルク:7つの初期の歌
       <夜/葦の歌/ナイチンゲール/夢にみた栄光/
       室内にて/愛の頌歌/夏の日々>
アーノルド・ベズイエン(テノール)/
ユラ・マルグリス(ピアノ)
録音 2011年12月18-21日 バイロイト シュタイングレーバー・ハウス 室内楽ホール

 通常は16曲のはずのシューマンの「詩人の恋」。ベズイエンはシューマンが作曲しながらも、組曲には入れずに破棄してしまった4曲を付け加えて“完全版”として歌い上げます。このロマンティックで感傷的な作品を、オランダのベテランテノール、ベズイエンがこの上ない共感を持って歌いあげます。カップリングはベルクの「7つの初期の歌」で、どちらかというと、繊細な女声で歌われることの多いこの作品に、ベズイエンは力強さと甘さをうまく付け加えています。ピアノのマルグリスが、また見事な表現で彼の歌をサポートしています。
 

OC864
\2400→\1890
パリス・ツェニコグルー(ピアノ)
 ドビュッシー&ショパン:作品集

 1-3.ドビュッシー(1862-1904):映像 第1集
   <水に映る影/ラモーをたたえて/運動>/
 4-6.ドビュッシー:映像 第2集
   <葉末を渡る鐘の音/
    そして月は荒れた寺院に落ちる/金色の魚>/
 7-30.ショパン(1810-1849):24の前奏曲 Op.28
パリス・ツェニコグルー(ピアノ)
録音 2012年7月14-16日 ミュンヘン バイエルン放送 第2スタジオ

 1989年、ギリシャのテッサロニキで生まれたツェニコグルー。ピアノを始めたのは8歳と若干遅めではありますが、その3年後にはすでにバッハのピアノ協奏曲ニ短調と、ゴルトベルク変奏曲を公式の場で演奏するなど、瞬く間に才能を発揮したのでした。教えていたジャニス・アダミディスは、15歳になった彼をミュンヘンの音楽演劇学校に留学させ、そこでフランツ・マッシンジャーに師事、2012年6月に卒業証書を得たのです。現在はザルツブルク・モーツァルテウム音楽院の修士課程で学び、マレイ・ペライアから指導を受けています。
 18歳の頃から何枚かのCDをリリースし、また演奏会のオファーも数多く、今後ますます注目を浴びる逸材であることは間違いありません。このアルバムではショパンの「前奏曲」とドビュッシーの「映像」という、極めて多感で繊細な作品が選ばれており、彼の資質を垣間見ることができる1枚となっています。
 


OC868
(2CD)
\4800→\2490
ゴットフリート・シュナイダー(ヴァイオリン)
 J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ集

 <CD1>
  1-4.ソナタ 第1番 ト短調 BWV1001/
  5-8.ソナタ 第2番 イ短調 BWV1003/
  9-12.ソナタ 第3番 ハ長調 BWV1005/
 <CD2>
  1-8.パルティータ 第1番 ロ短調 BWV1002/
  9-13.パルティータ 第2番 ト短調 BWV1004/
  14-19.パルティータ 第3番 ホ長調 BWV1006
ゴットフリート・シュナイダー(ヴァイオリン)
録音 2011年8月 ミュンヘン 音楽演劇学校 大ホール

 オーストリア、バードガシュタインの音楽家の家庭に生まれ、11歳でソリストとしてデビューした神童です。オットー・ヴュヒナー、マックス・ロスタル、イヴァン・ガラミアンに師事し、カール・フレッシュ国際ヴァイオリンコンクールやベオグラード国際青年音楽コンクールなどの数々の国際コンクールを制覇、マールボロ音楽祭ではルドルフ・ゼルキンに招待され演奏を披露し、ヴォルフガンク・サヴァリッシュとの共演が話題となり世界中で演奏会を行うようになります。教師としても素晴らしい才能を持ち、デュッセルドルフ国立音楽大学マスターコース主任を経て、1991年よりミュンヘン国立音楽大学ヴァイオリン科主任として活躍、ヴァイオリン及び室内楽を指導しています。また現代作曲家の作品を積極的に紹介し、不当に忘れられた作曲家の復興にも尽力しています。そんな彼が真っ向から取り組んだバッハの最高傑作です。これはただただ瞑目して聴くほかありません。



OC765
\2400→\1890
Le Corps des Cordesー弦の躯
 1-8.ディエゴ・オルティス(1510頃-1570頃):
  「ヴィオラ・ダ・ガンバ演奏の装飾論ならびに変奏論」から
   8つのリチェルカーレ
   <第1リチェルカーレ/第4リチェルカーレ/
    第3リチェルカーレ/第16リチェルカーレ/
    第5リチェルカーレ/第5パルス/
    第8リチェルカーレ/第2リチェルカーレ>/
 9.イザベル・ムンドリー(1963-):弦の躯/
 10-15. J.S.バッハ(1685-1750):
   無伴奏チェロ組曲第6番ニ長調BWV1012
   <前奏曲/アルマンド/クーラント/サラバンド/
    ガヴォット1&2/ジグ>/
 16-19.プーランク(1899-1963):チェロ・ソナタ
シャルル=アントワーヌ・デュフロ(vc&チェロ・ピッコロ)/
セバスチャン・キュフラー=ブレッシング(cemb)…1-8/
ウルリヒ・ヴェーデマイアー(lu)…1-8/
マティアス・ミュラー(ヴィオローネ)…1-8/
ムラート・コシュクン(per)…1-8/
マルティン・クレット(p)…16-19
録音 2014年6月2-4日 ハノーファー NDR クライナー・ゼントザール

 1986年生まれの若きチェリスト、シャルル=アントワーヌ・デュフロによる「弦」に拘ったアルバムです。
 弦楽器の歴史を紐解く時、人々は往々にして楽器本体に目を向けますが、使われる4本の弦にも多くのストーリーがあります。彼は曲ごとに、使用する弦を変え、その時代の音楽を丁寧に描き出すことを試みたのです。
 16世紀の音楽と、バッハの音楽の違い、そして現代の作曲家ムンドリーによる「弦」の強い主張、プーランクでは、チェロだけでなくピアノの弦も加わり、異なった響きを醸し出します。呼吸とともに、自然な弦の振動を味わうこと。これも弦楽器を聴くときの楽しみなのかもしれません。

OC-767
\2400→\1890
ベートーヴェン:劇音楽「エグモント」全曲Op.84 トビアス・モレッティ(語り)/
マリア・ベングトソン(ソプラノ)/
ウィーン放送交響楽団/
ベルトラン・ド・ビリー(指揮)

 交響曲第5番を完成させた直後のベートーヴェン(1770-1827)が、当時の宮廷劇場支配人ハルトルに依頼されて書いた作品「エグモント」です。ゲーテの戯曲を元に、伝説的英雄エグモント伯ラモラールの英雄的行為と自己犠牲について書かれた壮大な作品ですが、今では序曲のみが演奏されることがほとんどです。全曲として演奏するにも、どうしても曲の説明が若干必要になるため、このCDのように、曲間に台詞を入れて朗読する形が取られる場合が多いのです。この演奏も、トビアス・モレッティ自身がゲーテの戯曲から編纂したテキストを曲間に効果的に挿入、一つの叙事詩として完成された形として表現されています。

録音 2007年8月27日&28日ウィーン ORFフンクハウス

OC-823
\2400→\1890
ミヒャエル・ヴォレリーダーアーベント
 1.シューベルト(1797-1828):シラーによるバラード「海に潜る若者」D77/
 2-4.H.ロイター(1900-1985):
  ヘルダーリンによる3つの歌曲Op.56
  (運命に/人生の半分/夕べの幻想)/
 5-11.ヴォルフ(1860-1903):メーリケ歌曲集より
  (旅先にて/恋する男の歌/愛する人に/めぐり会い/
  ある婚礼にのぞんで/こうのとりの使い/いましめに)/
 12-14.R.シュトラウス(1864-1947):
  リュッケルトの詩による3つの歌曲Op.87
  (来たるべき時代のために/もはやこれ以上は/陽の光の中で)/
 15.ヴォルフ:メーリケ歌曲集より「別れ」/
 16.R.シュトラウス:あなたの黒髪を私の頭に広げてくださいOp.19-2/
 17.シューベルト:さすらい人の夜の歌D224
ミヒャエル・ヴォレ(バリトン)/
ヘルムート・ドイチュ(ピアノ)

 いつの時代にも、オペラの世界には、飛びぬけたスター性ではなく、いつの間にか大きな存在感でその名を知られている歌手がいます。このミヒャエル・ヴォレもそんな一人なのではないでしょうか?彼はJ.ミッテルニヒとR.ピエールナイに学び、マンハイム、ボン、デュッセルドルフ、ケルン、チューリヒのオペラハウスのメンバーとして活躍、とりわけワーグナーやR.シュトラウスの作品で素晴らしい歌声を聴かせています。2007年と2008年のバイロイトでもタンホイザーのヴォルフラムや、マイスタージンガーのベックメッサーでは高く評価され、多くの名指揮者たちと共演も果たしています。このリーダー・アーベント(歌曲の一夜)は、珍しいシューベルトの長大なバラード「海に潜る若者」で始まり、彼が得意とするドイツ後期ロマン派の色とりどりの歌曲を披露します。陶酔の歌声と確かなる言葉の響き。ドイツ・リート好き必携の1枚です。

録音 2010年9月7-10日グリュンヴァルト、アウグスト・エヴァーディング・ザールExecutive Producer: Dieter Oehms, Executive Producer BR: Pauline Heister, Recording Producer & Editing: Pauline Heister, Balance Engineer: Stefan Briegel, Piano Technician: Christian Fischer

OC790
\2400→\1890
デヴィッド・イアンニ:ピアノ作品集「夜に祈る人」-神秘的なピアノの夢
 1-3.こぼれ落ちる真珠<マジック・ミラー/涙のよる/別れ>/
 4.白いばらOp.40/
 5.バラード第1番Op.39/
 6.バラード第2番Op.64/7.バラード第3番Op.78/
 8.星の歌Op.41/
 9-11.夜に祈る人Op.79
  <Ⅰアヴェ・マリア/Ⅱサンクトゥム/Ⅲヌンク・ディミティス>/
 12-14.ラヴ・レターOp.62<あなた/切望/ラヴ・ソング>/
 15.ソナタ第1番Op.65
デヴィッド・イアンニ(ピアノ)

 1979年ルクセンブルク生まれのピアニスト&作曲家デヴィッド・イアンニによる、彼自身の選集アルバムです。ルクセンブルクとロンドンで作曲とピアノを学び、ウゴルスキやルプーにも師事、16歳でピアニストとしてデビューし1997年にはベートーヴェン、ラフマニノフなどを収録したCDもリリースしています。同時期に作曲も始めた彼、既に100以上もの作品を書き、その創作意欲は留まることを知りません。多数の合唱曲(オラトリオも含む)、子どもたちのためのオペラ、弦楽四重奏曲、室内楽などジャンルは広範囲に及びますが、なんと言っても彼の本領はピアノ曲。ここに収録された繊細で美しい作品は、彼の感性の豊かさを雄弁に物語るものです。

録音 2010年4月
OC784
\2400→\1890
グルジアン・ミニアチュアズ
 1.スルハン・ナシーゼ(1927-1996):室内交響曲第3番/
 2-4.ヨゼフ・バルダナシュヴィリ(1948-):
  ピアノと弦楽、チェレスタとハープシコードのための
  「協奏曲、ほとんど幻想曲のように」/
 5-15.スルハン・ツィンツァーゼ(1925-1991):
  室内管弦楽団のための「ミニアチュアズ」
グルジア室内管弦楽団インゴルシュタット/
アリエル・ズッカーマン(指揮)/
アレクサンダー・コルサンティア(ピアノ)…2-4

 グルジアのティフリス(トビリシ)で1964年に創設され、1990年にドイツへ移った「グルジア室内管弦楽団インゴルシュタット」の20世紀の音楽集です。彼らは既にドイツで確固たる地位を築いていて、様々なレパートリーを有し、現代作品も意欲的に紹介しています。このアルバムでは、現代グルジアの音楽を紹介。未知の作曲家の作品との出会いを楽しむことができます。「協奏曲、ほとんど幻想曲のように」でピアノを担当しているアレクサンダー・コルサンティアは、1988年にシドニー国際ピアノコンクールと、1995年にテル・アビブで開催されたルービンシュタイン国際コンクールで1位を獲得したグルジアのピアニストです。東洋と西洋の出会いから幾千年、良い具合に熟成された音楽をお楽しみください。

録音 2010年9月19-21日ノイマルクト ヒストリシャー・ライトシュタードル

OC 805
\2400→\1890
ルートヴィヒ・トゥイレ: 歌曲集
  歌曲集Op.4, Op.19, Op.24, Op.36,
レベッカ・ブローベルク(S)
フランク・ストローベル(P)

 テュイレと言えば、あのレ・ヴァン・フランセが来日時に取り上げた六重奏曲が良く知られている。もしくは、同じ時期に発売されたCDで交響曲を聴き、その「R・シュトラウスっぽさ」に圧倒された人も少なからずいるのではないか。ここで聴けるのは、歌曲作曲家としてのテュイレである。1886年から亡くなる前年の1907年までに書かれた曲が19曲。順を追って聴いてみると、はからずも当時の音楽の流行が手にとるようにわかるのではないだろうか。Op.4の5つの歌曲は、まさにシューマンそのもの。ためらいがちに現れるひそやかな感情も、満たされぬ思いを秘めた和音進行も、濃厚なロマン派の色合いを帯びている。その5年後のOp.19は少々マーラーを思わせる民謡的な味わい。半音階的な和声の進行も少し垣間見えるところが興味深い。そして1906年に書かれたOp.36はすっかり後期ロマン派の特有の音楽。最後まで調性から逸脱することはない。ここで歌っているレベッカ・ブロベルクはこの時代の歌を得意とするソプラノ。適度な甘さと深い表現力を備えた力強い声が魅力的だ。そしてフランク・ストローベルといえば、退廃音楽から現代音楽、その時代の映画音楽を最も得意としている指揮者として有名だが、ここではピアノを担当しており、見事にこの時代の音楽を表現している。

録音:2006年4月26日-28日 ドイツ国営放送第10スタジオ
Songs by Great Conductors
OC 808
\2400→\1990
偉大なる指揮者による歌曲集
 ハンス・フォン・ビューロー:「5つの歌 Op.5*」 「3つの歌 Op.30」
 ブルーノ・ワルター:
  「アイヒェンドルフの詩による3つの歌*」
  「ハイネの詩による3つの歌 Op.12 - 4-6*」
 クレメンス・クラウス:「リルケの詩による8つの歌」
ペトラ・ラング(Sp)
ミヒャエル・ヴォレ(Br)*
エイドリアン・バイナウ(p)
録音:2004年9月、2007年5月 バイエルン放送第2スタジオ

 指揮者が作曲した作品というのは確かに魅力的。
 フルトヴェングラーやワルター、デ・サバタやクレンペラー・・・、彼らの人気のある作品アルバムは確かにこれまでも多く存在した。
 さて、今回OEHMSがリリースしてきたのも、そうした企画のもの。ワルターの歌曲はほかにも出ていたらしいが、クレメンス・クラウスは珍しい。そして「大指揮者ハンス・フォン・ビューローこそが指揮者と作曲家の仕事を分けた」と言われている、そのビューローの作品というのも面白い。
Memento
OC 812
\2400→\1990
MEMENTO-ジンガー・プア
 オルランド・デ・ラッスス:モテット「わが魂よ、何ゆえに悲しみたるか」
 ジョルジュ・ドゥ・ラ・エル(1547-1586):
  ミサ「わが魂よ、何ゆえに悲しみたるか」
 ヴォルフガング・リーム:
  「わが眼は曇り果てたり」
  「我らが牧者は隠れ給いぬ」「私はその中に数えられる」、
 アルヴォ・ペルト: 「Memento(形見)」
ジンガー・プア

 ラッススの音楽の形見は、現代に引き継がれる!ドイツで絶大なる人気をもつ声楽グループ、ジンガー・プアの、エームス・クラシックスへの5枚目のアルバム。今までエームスから発売した4枚のうち、2枚がエコー・クラシック賞を受賞。それぞれがドイツで10000枚以上のセールスという、驚きのスーパー声楽アンサンブル。男声だけのヒリアード・アンサンブルとは違い、女性ソプラノを配置。1Sp, 3T, 1Br, 1Bsという編成にしたことにより、安定したアンサンブルが魅力的。今回のアルバムもジンガー・プアの魅力炸裂。思い切りの現代の音楽と、ルネサンス時代の音楽の融合・・・。それは聴き手に大いなる楽しみをもたらすこと間違いなし。アントワープ生まれのルネサンスの作曲家、ドゥ・ラ・エルの世界初録音のミサ曲を聴く喜び、そして現代の作曲家たちの深遠な世界に触れる喜び、ラッススの静謐な音楽に浸る喜び。これらが渾然一体となった心躍る1枚。聴き手の耳を刺激する材料にも事欠かないのである。このジンガー・プアの演奏を聞いてもわかる通り、調性を持つ前の音と、調性の概念が壊れた後の音は驚くほど似通っている。600年を超える音の旅を心行くまで楽しみたい。

【録音】2007年7月 レーゲンスブルク、聖ヴィート教会


OC833
\2400→\1890
ウルマン&ベートーヴェン:ピアノ協奏曲集
 1-4.ヴィクトル・ウルマン(1898-1944):ピアノ協奏曲Op.25/
 5-7.ベートーヴェン(1770-1827):ピアノ協奏曲第3番ハ短調 Op.37
ヘルベルト・シュフ(ピアノ)/
ケルンWDR交響楽団/
オラリー・エルツ(指揮)
録音 2011年3月21-24日ケルン・フィルハーモニー

 20世紀末から復興の兆しが見え始めた一連の“退廃音楽”。ナチス・ドイツによって「有害、退廃的」であるとレッテルを貼られた作曲家たちは、不当な扱いを受け、その音楽も上演が困難となり、多くの作品は散逸してしまったが実情です。このウルマンもそんな“退廃音楽”の作曲家の一人で、ユダヤの血を引いたがために悲しい最期を遂げることとなってしまったのです。
 このピアノ協奏曲は、まだ弾圧される前の1939年に書かれたもので、簡潔な書法による生き生きとした音楽を保っています。ウルマンはピアノ・ソナタを作曲する際、ベートーヴェンを強く意識していたと言われており、ここでシュフがベートーヴェンの協奏曲を併せたことにより、その印象が強く際立つのではないでしょうか。

OC-858
\2400→\1890
アレクサンダー・マリア・ワグナー/第1交響曲「クラフトヴェルク」
 1-3. A.M.ワグナー(1995-):
  第1交響曲「クラフトヴェルク」
   <第1楽章:動きをもって、そして容赦なく/
    第2楽章:主題と変奏/
    第3楽章:序奏、葬送行進曲とトッカータ>/
 4.J.S.バッハ(1685-1750)/A.M.ワグナー:
   半音階的幻想曲ニ短調/
 5-7.プロコフィエフ(1891-1953):ピアノ・ソナタ 第7番変ロ長調Op.83
アレクサンダー・マリア・ワグナー(ピアノ)…4-7/
ソフィア・フィルハーモニー管弦楽団…1-3/
アレクセイ・コルニエンコ(指揮)…1-3
録音 2010年1月ソフィア・フィルハーモニック…1-3, 2012年2月&4月シュトラウビンク、リッターザール…4-7 Recording Producer: Andreas Ziegler

 このアルバムの録音時「作曲家」であるA.M.ワグナーは、たった14歳であったにも拘わらず、すでに「偉大なる未来」を予言された存在でした。
 彼の言葉によると「第1交響曲」はストラヴィンスキーの春の祭典に見られるような“音の混沌”と、リゲティの音楽のような強烈なサウンドを持ち合わせており、ゆっくりとした楽章では、連綿と続く変奏で世界の変遷を見据え、自らの使命をも映し出しているというのです。
 まさに現代音楽界のスターであり奇跡でもある彼は、また屈指のピアニストでもあり、ここでは衝撃的なプロコフィエフと、彼自身が編曲を施したバッハの2作品を披露、この録音当時16歳。斬新な感性をこれでもかと見せつけています。


OC863
\2400→\1890
ヘルベルト・シュフ
 1-4.シューベルト(1797-1828):さすらい人幻想曲 ハ長調 D760 Op.15/
 5-6.ヤナーチェク(1854-1928)ピアノソナタ「1905年10月1日」(街頭より)/
 7-9.シューベルト:ピアノ・ソナタ イ長調 D664
ヘルベルト・シュフ(ピアノ)
録音 2012年8月1-4日 ミュンヘン バイエルン放送 第2スタジオ

 2013年にも来日し、その才能の片鱗をまざまざと見せつけたピアニスト、ヘルベルト・シュフ。このアルバムは彼が愛するシューベルトとヤナーチェクの作品集です。
 ここでの彼はただ2人の作曲家の作品を取り上げたのではなく、演奏するピアノも変えて、彼らの個性を描きだしています。
 彼にとってのシューベルトは放浪を繰り返す“自然主義的”な音楽であり、ヤナーチェクは禁欲的で重い“11月の空気”のような音楽なのだそうです。
 シューベルトの2つの作品も明らかに性格が違うと感じられたため、敢えてピアノを変え、その異なる音色を楽しめるように考えられています。華麗な「さすらい人」、悲痛な嘆きが範反映されたヤナーチェク、そして室内楽的な調和を保つ「ソナタ イ長調」。これらの違いをじっくり感じてみてください。

OC865
\2400→\1990
高き天よりわれは来たれり -クリスマスのオルガン作品集
 1-2. J.S.バッハ(1685-1750):前奏曲とフーガ ハ長調 BWV547/
 3. J.S.バッハ:J.S.バッハ:いざ来たれ、異教徒の救い主よ BWV599/
 4. J.S.バッハ:「いと高きにある神にのみ栄光あれ」によるフゲッタ BWV677/
 5-8. J.S.バッハ:パストラーレ ヘ長調 BWV590/
 9.ヨハネス・ブラームス(1833-1897):コラール前奏曲「一輪のばらは咲きて」Op.122-8/
 10.フェリックス・ノヴォヴィエジスキ(1877-1946):クラクフの旧セントメアリー教会のクリスマス Op.31-8/
 11.フロール・ペータース(1903-1986):目覚めよと、われらに呼ばわる物見らの声 Op.68-5/
 12.ペータース:高き天よりわれは来たれり Op.70-3/
 13.ペータース:光の創り主 Op.75-10/
 14-16.オットー・マリング(1848-1915):キリストの生誕 Op.48より
  <野の羊飼い/東方の三賢者/ベツレヘム>/
 17.アレクサンドル・グリマン(1834-1911):カンティレーナ・パストラーレ(思い出) Op.15/
 18.グリマン:ポーランドの古いノエルによる序奏と変奏 Op.60-2/
 19.グリマン:ノエル・ブラパンコン(ハイドン風) Op.60-3/
 20.アンドレ・フルーリー(1903-1995):ブルゴーニュ地方のノエルによる変奏曲/
 21.サミュエル・バーバー(1910-1981):「きよしこの夜」によるコラール前奏曲 Op.37
ミヒャエル・ハルトマン
(オルガン…ミュンヘン、聖ボニファツ教会
ミュライゼン・オルガン)
録音 2012年6月11.12日 ミュンヘン 聖ボニファツ教会

 クリスマスとオルガン…これ以上ふさわしい組み合わせはありません。
 本来クリスマスは「キリストの誕生を静かに祝う日」であり、この日のためのコラールを聴きながら喜びに打ち震える日なのです。
 ここに収録されている曲は、日本ではあまり馴染みのないもので、とても珍しい作品も含まれていますが、どれもが伝統のクリスマス・ソングに由来しているもので、美しく穏やかな雰囲気が満ち溢れています。
 オルガニストのハルトマンは1955年生まれの名手。高校時代からフランツ・レールンドルファーの弟子として腕を磨き、哲学と神学、舞台芸術も学び、グラーツではオペラ歌手のトレーナーをも務めたという多彩な才能を持つ人です。即興演奏も得意で、日本にも何度か来日しています。


OC878
\2400→\1890
ジンクフォニカー:チャットルーム -エンヨット・シュナイダー(1950-):作品集
 1-7.明けの明星-歌曲集
 <第1番:マイヤーさん/第2番:膝/第3番:あなたは誰?/
  第4番:小さな虫の告白/第5番:ナゾベーム/第6番:祈り/第7番:大きなラウラ>/
 8-11.愛の変奏曲
 <第1番:アレグロ・バルバロ/第2番:夜のカンティレーナ/
  第3番:短縮されたタンゴ/第4番:スケルツィッシモ>/
 12-16.チャット・ルーム
 <第1番:Hiiiii, welcome, bussiiiii, thx../
  第2番:暗い部屋、または:孤独な心のバール/
  第3番:LOL & HDGDL, -チャットの何でも屋/
  第4番:夜のマナーのバラード/
  第5番:ハイスピードのサイバー・デート>
ジンクフォニカー/
ドイツ・カンマームジークアカデミー・ノイス…1-7
録音 2012年5月30-31日,9月15-16日 ドイツ放送 室内楽ザール

 現代ドイツにおける映画音楽の第1人者であるエンヨット・シュナイダー。彼の作風はとても柔軟であり、ある時はマイケル・ナイマン風、ある時はニーノ・ロータ風の作品を易々書くかと思えば、新古典派の作品と見紛うばかりの激しいオルガン・トッカータを書くなど、本当に変幻自在な人と言えそうです。
 このアルバムに収録されている3つの作品も、当然の如くただものではありません。大真面目な風を装って書かれている「明けの明星」、なぜ愛なのか説明してほしい「愛の変奏曲」、そして少しだけ以前の世界を跋扈したインターネット・チャット(今ではLINEか?)。どれも真っ向から対峙しても理解するのは難しそうな曲たちです。
 しかし、これらをひたすら楽しく聴かせてくれるのが、ドイツで最も人気を博しているヴォーカル・グループ「ジンクフォニカー」の面々です。芸術とは何か、人生とは何か・・・うん。考えなくてもよいか。


OC880
\2400→\1890
ウィリアム・ヨン:モーツァルトを弾く
 ウォルフガンク・アマデウス・モーツァルト(1756-1791):
  1-3.ピアノ・ソナタ 変ホ長調 K282/
  4-6.ピアノ・ソナタ イ短調 K310/
  7-9.ピアノ・ソナタ ハ長調 K330/
  10-12.ピアノ・ソナタ 変ロ長調 K570
ウィリアム・ヨン(ピアノ)
録音 2013年3月1-3日 ミュンヘン バイエルン放送 第2スタジオ

 若き韓国のピアニスト、ウィリアム・ヨンのOEHMSデビュー・アルバムです。彼は他のレーベルからショパンのピアノ協奏曲やシューベルトの即興曲集、他、ロマン派のいくつかの作品をリリースしています。華麗なタッチはもちろんのこと、彼の特筆すべき点は、リリカルな音楽性と詩情溢れる解釈でしょうか。
 例えばショパンの2番の協奏曲での、美しい歌い回しは若干線の細さを感じさせるものの、穏やかで甘く、第2楽章の劇的な部分でも決して声を荒立てることのない上品さには驚くばかりでした。
 このモーツァルトでは、ロマン派の音楽のような甘さは影をひそめるものの、全体に漂う爽やかさと清冽さがたまりません。木立の中を駆け抜ける風のようなモーツァルト。いかがでしょうか?


OC1712
\2400→\1990
イェフダ・インバール:ピアノ・リサイタル
 1.シューベルト(1797-1828):ピアノ・ソナタ 断章 嬰ヘ短調 D571
 2-3.シューベルト:ピアノ・ソナタ ハ長調「レリーク」D840(未完)
 4-5.フィニッシー(1946-):シューベルト D840の補筆版…世界初録音
 6-11.イェルク・ヴィトマン(1973-):IDYLL UND ABGRUND 牧歌と深淵
イェフダ・インバール(ピアノ)

 1987年、イスラエルのハイファで生まれたピアニスト、イェフダ・インバール。エルサレム音楽大学で学士号を取得し、2014年からロンドンに拠点を移し、研鑽を積んでいます。
 このアルバムではシューベルトにまつわる様々な音楽を演奏。最初の2作品はいずれもシューベルト自身の「未完の作品」であり、その中でも2つの楽章のみが残された「レリーク」は未完とは言え、30分近くの大作であり、晩年のシューベルトらしい、揺れ動く調性と自由な展開を持つ作品です。
 イギリスの現代作曲家フィニッシーはこの曲に補筆を加えましたが、彼は曲の味わいを生かしながらも独特の曲調へと変化させています。
 人気作曲家ヴィトマンによる最後のソナタD960からのメロディを自由に展開するというユニークな作品は、彼による3作目の「シューベルトへのオマージュ」となります。
  録音 2018年10月24-27日 イェス=キリスト教会 ベルリン
 



OC1868
(2CD)
\3200→\1990

同じ素材で書かれた2曲が同じ日に演奏され、録音、リリースされることに
 ブラームス:2台ピアノのためのソナタとピアノ五重奏曲

CD1.
 2台ピアノのためのソナタ Op.34b
デュオ・ダコール
【メンバー】
 ルチア・ファン(ピアノ)
 ゼバスティアン・オイラー(ピアノ)
CD2.
 ピアノ五重奏曲 ヘ短調 Op.34
ハーバ弦楽四重奏団
【メンバー】
 シャ・カツオウリス(第1ヴァイオリン)
 ホヴァネス・モカツィアン(第2ヴァイオリン)
 ペーター・ツェリエンカ(ヴィオラ)
 アーノルド・イルグ(チェロ)
ルチア・ファン(ピアノ)

 1864年、ブラームスは1曲の弦楽五重奏曲を作曲しました。しかし試演しても全く評価されずに終わり、彼はこの曲を破棄、出版もしませんでした。
 しかしブラームスはこの曲を「2台ピアノのためのソナタ」として作り変え好評を得ます。そして周囲の人々の勧めもあり、もう一度「ピアノ五重奏」として編曲。この版を1865年に出版し(前述の「2台ピアノのためのソナタ」も1871年に出版)親交のあったヘッセン方伯家の公子妃マリア・アンナに献呈しています。
 このアルバムでは、マリア・アンナの曾孫にあたるライナー・フォン・ヘッセンがライナー・ノートを執筆。同じ素材で書かれた2曲が同じ日に演奏され、録音、リリースされる歓びについて語っています。既にOEHMSレーベルから多数のアルバムをリリースしているデュオ・ダコールとプラハ生まれの作曲家ハーバの名前を冠したハーバ弦楽四重奏団による密度の濃い演奏です。

  録音 2015年10月25日 ライヴ収録


OC658
\2400→\1990
レオ・ハスラー(1564-1612):オルガン作品集
 1.イントロイトゥス 4声
 2.カンツォン ハ長調
 3.これほどの歓びは 8声(ト短調より)
 オルガン・ミサ
  4.Kyrie Apostolorum 憐れみたまえ、使徒たちよ
  5.Kyrie Secondo 憐れみたまえ 第2
  6.Christe キリストよ
  7.Kyrie 憐れみたまえ
  8.Et in terra pax 地に平和を
  9.Domine Deus 神なる主
  10.Cum Sancto Spiritu ともに 聖霊
  11.Ach Gott von Himel sieh darein ああ神よ、天よりみそなわし
  12.Credo in unum Deum 我々は唯一の神を信ずる
 13.イントロイトゥス ニ短調
 14.リチェルカーレ ホ短調
 15.カンツォン ハ長調
 16.Ach weh der schweren pein 悲しいかな、重い苦悩
 17.Und weicht von mir gar ferr ただでさえ、私から離れると
 18.リチェルカーレ 2声
ヨーゼフ・ケレメン(オルガン)
ヨハネス・フロイント・オルガン(1642年製)・・・1-12
マルクス=ギュンツァー・オルガン(1609年製)・・・13-17

 ドイツ、ニュルンベルクに生まれ、若い頃にイタリア留学を果たし、16世紀当時最先端のイタリア音楽の様式をドイツに持ち帰った功績が讃えられる作曲家、オルガニスト、レオ・ハスラーのオルガン作品集。
 このアルバムでは名手ケレメンがオーストリアとドイツにある2ヶ所の教会のオルガンを駆使、各々の曲にふさわしい楽器を選び演奏しています。
 ヨハネス・フロイント・オルガンは1642年に建立された規模の大きな楽器で、何度も改築を繰り返しつつもその伝統ある音色を保持しています。
 また、マルクス・ギュンツァーのオルガンは規模は小さく、軽快な音色が特徴です。楽器の響きが存分に捉えられたSACDハイブリッド盤です。

  録音:2014年8月12-14日 Stiftskirche Klosterneuburg, Austria 2016年10月19-20日 St. Martin, Gabelbach, Germany





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