店主新刊!前代未聞のクラシック入門書!
「面白いほどわかる!クラシック入門」
松本大輔著
青弓社 定価1600円+税
まずは交響曲! ナニがナンでも交響曲!
そして何はともあれ聴きたくなること!
自分の12 歳からの経験を語りながら、楽しく、おもしろく、クラシックの魅力に導く、「世界でいちばんやさしい!」14
歳から大人までの入門書」。
中学生だった松本大輔少年が、兄といっしょに、いかにしてクラシック音楽に目覚め、苦悶し、感動し、何かに導かれるようにその世界にはまっていったか。
その道程を描くことで読者を知らず知らずのうちにクラシック好きにしてしまいます。
学ぶというより、好きになってもらって、興味を持ってもらって、聴きたくなってもらう。
そのための本です。
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3月からの講演・講座がすべて中止になってしまったのでそのパワーをこの本にぶつけました。
ということで店主にとって8冊目となる実に5年ぶりとなる新刊は・・・みなさまのご希望にお応えして、ついに初の「クラシック入門書」。
出版社の方の話では最初に書き始めたのが2007年だったそうですから、なんと足掛け13年かかったことになります。
何度も何度も書きかけては中断、やりなおし。
5回くらい書き直したのですが、結局ダメ。
もうこの本を完成させるのはムリかとあきらめかけていたとき、宗次ホールのプロデューサーのN氏がユニークな企画を提案してきたんです。
「『そうだ、松本さんに聞いてみよう』という対談イベントやりませんか」、と。
ラジオの公開放送みたいなことをホールでやって、事前に集めた初心者の質問に僕が答えるという企画。
で、さっそくホールのほうでたくさんの質問を集めてくれて、そこにはさまざまな問い合わせがあったんですが、その中で圧倒的に多かったのが
「松本さんが好きな作曲家は誰ですか?」
「松本さんが絶対お薦めというのはどんな曲ですか?」
「松本さんが死ぬときに聴いていたい曲は何ですか?」
むむ?なんだ?「松本さん」?
なんで松本さんのことが知りたいのかな。
思わず宗次ホールのN氏に尋ねてしまいました。「僕のことなんか知って嬉しいですかね??もっと一般的な質問が来ると思っていたのに・・・」。
するとN氏はこう言いました。
「松本さんの話が参考というか、規範になるんじゃないですか」。
参考?規範?
そうか。なるほど・・・。
入門者の人にとっては、自分のような人間の経験や生の声が一番参考になるのか。
じゃあ、自分がどうやってクラシック音楽にはまって、その後どんな感動的なクラシック人生を送ってきたか、そんな話をしてみよう。
小難しい話よりも、案外そういう話がこれからクラシック音楽を聴こうとしている人や、クラシックの世界を歩み始めたばかりの人には役立つのかもしれない。
そしてこれは、今までにない、世界で一番読みやすいクラシック入門本になるかもしれない。
そんなことがあって、この前代未聞のクラシック入門書ができあがったわけです。
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はじめに
第1章 交響曲の旅路 その1——誰もが知っている作曲家たち
1 そもそもどうして交響曲?
2 『運命』にたたきのめされる
3 そして『未完成』から始まる
4 苦難のブラームス
5 200年後の日本の少年のことまで考えてくれていた『第9』
6 音楽で世界が変わる、ドヴォルザークの『交響曲第8番』
7 モーツァルト『ジュピター』、長い旅路の始まり
8 バッハの交響曲?
9 愛すべき交響曲2つ、シューマンとメンデルスゾーン
10 命を懸けたような音楽がある『悲愴』
11 宵闇のブラームス『交響曲第4番』
12 人生を回顧する豊かで深い音楽、ドヴォルザーク『交響曲第9番「新世界より」』
13 全編聴きどころ満載、チャイコフスキー『交響曲第5番』
14 ハイドンはまだ??
15 モーツァルトって、すごいです。なんというか、超越してるんです
16 人類の歴史の変化を芸術化した作品『英雄』
17 ベートーヴェン、残りの交響曲も一気に攻め込む
18 そして『運命』
第2章 交響曲を書かなかった作曲家たち
1 交響曲とは? そして交響曲を書かなかった作曲家
2 まだ交響曲がなかった
3 作ろうと思わなかった
4 書きたくなかった
5 時代遅れ
第3章 交響曲の旅路 その2——誰もが知っているわけではない作曲家たち
1 独りよがりの変態的な復讐心と浅はかな狂気——ベルリオーズ
2 世の中の苦しさを全部ひっくるめてドカーンと解き放つ一大花火——サン=サーンス
3 正座して襟を正して聴かなければいけない——フランク
4 ちょっと寄り道——三大管弦楽曲
5 全身で体感するしかない不可思議な世界——シベリウス
6 衝撃的でトラウマ的——ショスタコーヴィチ
7 過剰なまでのサービス精神——マーラー
8 壮大なる純粋さ——ブルックナー
そうして
あとがき |
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