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歴史的録音復刻レーベル
RLCレーベル 第20~28弾
 (1CD-R)\2100→\1890


 「RLCレーベル」

 毎回ご好評をいただいていた歴史的録音復刻レーベルREAL LP-CD。
 オーナーの後藤氏が、心機一転、レーベルを刷新したいと言ってきた。それが「RLCレーベル」。

 オーナー&エンジニアの後藤氏のコメント

 「RLCレーベルのコンセプトはREAL LP-CDと変わらない。レコード発売当時の再生機器とレコードの音を忠実に再現する。昔聴いていたレコードの感動がCDでは得られないというユーザーを満足させることが目的。



 リマスタリングは例によってすべて手作業。
 全体のバランスや音の雰囲気がLPに限りなく近くなるまで、何度も何度も機材を入れ替えて試行錯誤を繰り返し、そしてひとつひとつのパチパチノイズをパソコン見ながら手で消していく。
 そしてすべての商品は製作者の後藤氏が第1マスターデータから直接コピーして作っている。1枚1枚である。
 そんなことをしている人がいるのである。

 そのため入荷にはご注文いただいてから1,2ヶ月ほどかかるが、それは待つ甲斐があると思う。

 CD-Rは外装・ブックレットなどは一切なし。盤面印刷のみ。



Remaster Soundsシリーズ 第20弾 ユーディ・メニューイン
 パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲第1番ニ長調op.6
                     第2番 ロ短調op.7
.
Remaster Soundsシリーズ 第21弾 カラヤン&リヒテル
 チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番変ロ短調 Op.23
.
Remaster Soundsシリーズ 第22弾 バーンスタイン指揮&ニューヨーク・フィル
 ドヴォルザーク:交響曲第9番ホ短調 作品95『新世界より』
.
Remaster Soundsシリーズ 第23弾 ボールト&ニュー・フィルハーモニア管(1966)
ホルスト:組曲『惑星』 op.32
.
Remaster Soundsシリーズ 第24弾 カラヤン&ウィーン・フィル(1961年)
ホルスト:組曲『惑星』 op.32
.
Remaster Soundsシリーズ 第25弾 シューリヒトの最後の録音
 豪華共演陣 ハインツ・ホリガー/モーリス・アンドレ
  バッハ:ブランデンブルク協奏曲全曲
.
Remaster Soundsシリーズ 第26弾 いまだから聴いてほしい
 1959年、イ・ムジチの「四季」
  イ・ムジチ/フェリックス・アーヨ 
    ヴィヴァルディ:合奏協奏曲「四季」
.
Remaster Soundsシリーズ 第27弾 とんでもなくマニアックな幻の名盤を掘り起こしてきた
 モーツァルト:
  フルート、オーボエ、ホルン、ファゴットのための協奏交響曲
    変ホ長調 K.Anh. C 14.01(K.297B)
.
Remaster Soundsシリーズ 第28弾 ヴァン・クライバーン(ピアノ)
 1. ベートーヴェン: ピアノ協奏曲 第5番 変ホ長調 「皇帝」
 2. シューマン: ピアノ協奏曲 イ短調 Op.54


.


ARIA ARIA520T
(CD-R)
\2100→\1890
RLCレーベル
 Remaster Soundsシリーズ第20弾


ユーディ・メニューイン
 パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲第1番ニ長調op.6
                     第2番 ロ短調op.7
ユーディ・メニューイン(vn)
アルベルト・エレーデ指揮 
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団

原盤 His Master's VoiceASD 440 stereo
録音 1960/10/31,1960/11/2・4 キングズウェイ・ホール、ロンドン



カートリッジ   DL-103
オールドトランス UTC H-1
真空管 RCA12ax7
イコライザー Marantz#7(EQ) 同回路、同配置の復刻品
トーンアーム Audio Craft AC-3000
フォノモータ SP-25 電源トランス外部独立品

原盤のジャケット

(店主より)
 エンジニアの後藤氏はメニューインがお気に入りなのか、ARIA-511Tのエルガーに続いてのメニューインである。
 ただとりあげたのがパガニーニのヴァイオリン協奏曲。ご存じのようにメニューインはパガニーニ弾きではない。華やかな技巧でガリガリ難曲を聴かせるタイプではないので。
 だがこの60年代初頭のパガニーニは知る人ぞ知る名演なのである。

 神童時代に頂点を極めたメニューインは、その後技巧的にはそのころの自分を超えることができず、ときにその演奏の不安定さを指摘されることもあった。
 また戦犯呼ばわりされていたフルトヴェングラーと共演してアメリカのユダヤ社会から敵視され、その結果アメリカを出て1959年からロンドンに永住することにもなった。
 様々な活動からくる過労に悩まされ、坐禅やヨガ、菜食主義などを実践、哲学や精神世界に傾倒したりもしている。
 今回の録音はそんな身辺にいろいろあったあと、少し落ち着いた1960年の録音。
 そんなときにメニューインがパガニーニを再録音したのである。
 技巧的には1955年のフィストラーリとの演奏のほうがうまいという人もいるかもしれない。1番に関しては1934年の、目を見張るようなバリバリ神童時代のモントゥーとの録音もある。
 しかしここでメニューインは「今の自分はこんな感じなんですがいかがでしょう」となんとも謙虚に素直に、そのときのあるがままの自分を見せているのである。
 間違いなく世界で最も有名なヴァイオリニストがこんなにもひたむきに一生懸命パガニーニを弾いている。そのまじめでまっすぐな演奏が悪くない。技巧的にも実は全然悪くない。
 今回の録音はメニューインの人となりを感じさせてくれ、その温かな演奏を堪能できる知る人ぞ知る名演というわけである。

 もうひとつ、オペラの大指揮者エレーデの珍しい協奏曲録音というのも興味深い。ときおりドニゼッティやベッリーニを聴いているような気分にさせてくれて、メニューインがイタリアのパガニーニを弾くにあたってわざわざこの大巨匠に指揮をお願いしたのかなと想像してしまった。

 さてそんなメニューインのパガニーニの録音を、エンジニアの後藤氏は爽やかに屈託なく気持ちの良い復刻で聴かせてくれる。
 CDでは現在発売されてないこの名演をこういう形で多くの方にお届けできるというのは本当にありがたい。
 毎回いうことだが、CDショップやメーカーが思いもよらない埋もれた名演を掘り出してくれる後藤氏にはいつもはっとさせられる。


(製作者より)

 華やかで開放感のあるステレオ録音、メーカーCDの上品な音質とは随分違う。
 爽快なオケで始まり最後まで気持ちの良い演奏に聴こえるのは細部までしっかり分離して聴こえるからだろう。他の重々しいヴァイオリン協奏曲とは趣が違うのでこの曲を堪能するには絶好のLPと思う。
 作曲家や演奏家の個性も見逃せないが、60年代のレコードはCDには無い独特の音質があって面白い。
 真空管は独テレフンケンから米RCAに変更し一層ノリの良い雰囲気になった。



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RLC-521T
(CD-R)
\2100→\1890
Remaster Soundsシリーズ 第21弾
カラヤン&リヒテル
 チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番変ロ短調 Op.23
スヴャトスラフ・リヒテル(ピアノ)
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮
ウィーン交響楽団

1962年9月 ウィーン
DG独盤 138822 1962年

原盤のジャケット

(店主のコメント)

 今回エンジニアの後藤氏が選んだのは、この稀代の名盤。
 チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番。指揮はカラヤン、ピアノはリヒテル。
 多くの人ががこの曲を聴くにあたって最初に選んだであろう演奏。
 この顔ぶれでこの曲が聴ければそれはもう満足。

 リヒテルは1959年にワルシャワでドイツ・グラモフォン録音を行い(ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番/ヴィスロツキ指揮)、1960年からようやく西側での演奏が許され、ニューヨークのカーネギー・ホールでもソロ・コンサートを行った。
 そんななかついに1962年に、ウィーンでカラヤンと録音。それがこの演奏である。
 東西の二人の巨人が真っ向からぶつかった歴史的な演奏。1962年なのでリヒテル47歳、カラヤン54歳。まさに脂ののった二人によるレコード史上もっともゴージャスな録音の一つ。

 では歴史に残る大名演かというと、それはもう立派で立派で立派すぎる演奏なのだが、お互いの思惑や音楽性や立場などが複雑に絡み合った、異様な演奏という印象も受ける。
 緊張感はすごく、どちらも完ぺきな演奏を目指しているのだが、それがやや対立的な、ちょっと余所行きな雰囲気を生み出しているのである。
 リヒテルの爆発的な演奏が聴きたければ1950年のイヴァノフ盤のほうがすごいかもしれない。またのびのびリラックスして自由自在に弾いているリヒテルが聴きたければ1954年のアンチェル盤のほうがいい。
 いっぽうカラヤンと大オーケストラの演奏を楽しみたければ、1970年のワイセンベルク盤や1975年ベルマン盤のほうがよいかもしれない。
 カラヤンはこの録音でスピーディーなリヒテルにテンポを合わせた、とよく言われるが、実際のタイミングを見ると第1楽章などぜんぜん合わせてないし、第1楽章最後の部分でリヒテルはまるであてつけのように妙な弾き方をして反抗心丸出し。終楽章も本当はもっと早く弾きたかったはずである。
 どちらも全力でぶつかって100%の力を出し切っているとは思うのだが、どこかに両者の芸術性の齟齬を感じる。

 そういうリアルな雰囲気というのが、後藤氏の今回の復刻だとさらにいっそう生々しく伝わっていているような気がした。


当録音①22:07②6:55③7:09

カラヤン指揮(1908生)
 1970年ワイセンベルク(1929生)/パリO(①23’16②8’53③7’36)
 1975年ベルマン(1930生)/BPO(①21’55②7’57③7’18)
 1988年キーシン(1971生)/BPO(①23’49②8’34③7’35)

リヒテル独奏(1915生)
 1950年イヴァノフ(1907生)/ブルノ放送SO(①19.43②6’24③6.51 )
 1954年アンチェル(1908生)/チェコPO(①20’04②6’11③6’53)
 1959年ムラヴィンスキー(1903生)/レニングラードPO(①20’33②6’17③7’00)
 1968年コンドラシン(1914生)/モスクワ国立SO(①20’43②6’21③7’02)


(エンジニア後藤氏のコメント)

 定番とされているが諸々話題の多い歴史的セッション、渾身のリヒテル、カラヤンも対抗心露わで凄みのある演奏に驚く。
 無難な滑り出しだが最後はどちらが主導権を握っているか分からない危うさが緊張感を生んでいるようだ。
 この独初期盤はRIAAではなくデッカカーブではないかという話を耳にしたが、確かにトランジスターアンプでは甘いバランスを感じることがある。
 しかし真空管イコライザー#7とDukane3A55の組み合わせは ヨーロッパならではの芯のある味わい深い音を生み出すことに成功している。



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RLC-522T
(CD-R)
\2100→\1890
Remaster Soundsシリーズ 第22弾
バーンスタイン指揮&ニューヨーク・フィル
 ドヴォルザーク:交響曲第9番ホ短調 作品95『新世界より』
レナード・バーンスタイン指揮
ニューヨーク・フィルハーモニック

COLUMBIA/CBS Japan  OS-269 1963年盤 
録音:1962年4月マンハッタン・センター



原盤のジャケット


(店主のコメント)

 店主は若きバーンスタインが指揮したニューヨーク・フィル時代の演奏が好きで、これまでもアリア・レーベルで

第5弾
  (1)ハイドン:交響曲第104番「ロンドン」
  (2)メンデルスゾーン:交響曲第4番「イタリア」
(1)1958年1月27日、(2)1958年1月13日
第38弾
  (1)ベートーヴェン:交響曲第7番
  (2)      「レオノーレ」序曲第3番
(1)1958年10月6日 (2)1960年10月24日 ステレオ
第77弾 
 ベルリオーズ:幻想交響曲
 1963年5月27日
第107弾
 シューマン:交響曲全集、ほか
(1)1960年10月31日 、 1963年10月7日
(2)1960年10月10日 (3)1960年10月17日  1958年1月6日

と復刻してきたし、このRLCレーベルの2つのアルバムは、過去何度も熱く熱く宣伝してきた。

45回転リーズ第1弾
(REAL LP-CD)
バーンスタイン指揮&ニューヨーク・フィル
 シャブリエ&ファリャ

Remaster Soundsシリーズ
第13弾
バーンスタイン&ニューヨーク・フィル
 モーツァルト:交響曲第39番・第40番

 そうしたなか、今回店主の気持ちをくんでくれてエンジニアの後藤氏が復刻してくれたのが、この時代の代表的録音、1962年の「新世界交響曲」である。

 アメリカ時代のドヴォルザークの代表作でありニューヨークで初演された作品を、苦節数年ようやくニューヨーク・フィルの音楽監督となったバーンスタインが指揮した演奏。
 最初の数小節聴いただけで、バーンスタインがすでにこの時期完全に完成されていたことが分かる。若さに任せたエネルギッシュな演奏とかではないのだ。
 ずしりとした重厚なテンポと、貫禄と確信に満ちた冒頭。
 ラルゴも、こんなにノスタルジックで情感豊かだったかと感極まる。しかもそれがまったく軽薄でないのだ。
 そして第3楽章と終楽章の覇気に満ちた熱気。ちなみに終楽章ラスト部分、管楽器の音が14秒間伸びるが、おそらくこの演奏が最長の一つだと思う。

 RLCの復刻は例によって弦楽器のささやきにとくに威力を発揮するが、地響きを立ててお腹の底に伝わってくる打楽器の打撃、そして鋭くも耳に痛くない管楽器の咆哮もさすが。本家SONYのCDでは味わえないLP特有の音である。
 とくに第1楽章、始まって1分のティンパニにはちょっとのけぞると思う。


(エンジニア後藤氏のコメント)

 人生後半を過ぎ、バーンスタインに対する私自身の評価は大きく変わった。
 若い頃は「それほど・・・」と思った指揮者も、長年活動すれば大家になる訳で、特に彼の場合、達観した後期より60年代の演奏にスリルを感じるのは過ぎ去った青春への哀愁かも。
 初期盤のジャケットもマンハッタンと女性が映り当時クラシックアルバムとしては革新的。
 ご当地民族的演奏に比べ如何にもアメリカ的な開放感のある明快な演奏である。



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RLC-521、522のシステムについて、、、REAL-LPCD時代からの集大成



 アーム出力 LC-OFC class1(音像の明確化、日立オリジナル、復刻版は音が違います)
 トランス出力 Mogami 2330(ローノイズ1芯シールドスタジオ用線材)
 イコライザー出力 Gotham gac-1 (華麗な響きをプラス)
 リード線出力 リッツ線を中心に自作、バランス上太くならない事が必須条件
 Marantz#7のEQ、reissue(今まで使用してきた中で最も癖のないストレートな音質)
 ヴィンテージトランス Dukane3A55(デジタル化の刺激を抑え音楽のエッセンスを抽出)
 DenonDL-103S (60khzまで出力可能な4ch用。CDやLPには不要帯域と考えられるが、何故かバイオリンの倍音など綺麗に聴こえ、しかも高解像度となる)
 Audio Craft AC-3000MC(1点支持により左右上下押さえつけるところがなく余韻が自然)
 SP-25 フォノモータ(電源トランスを取り出しモーターから離して設置、SN比を稼ぐため)
 総電源タップ、プラグ Chikuma CPS-220 +  Leviton 5362  8215etc.
 パワーケーブルは演奏内容に応じて種々の線材で自作
 Xeon E3-1245V6プロセッサー3.7GHz (各種CPU試用中だが、パーツ構成によりアナログ復刻には新しく高性能な部品が最上とは限らない難しさがある)
 今回3㎝のアルミベースに設置した単独電源によるHDDにダイレクト記録。SSDよりアナログを感ずるのはプレイヤーと同じく回転系だからか?振動対策はやり過ぎると音が死んでしまうので調整が難しい。

その他毎回使用機器、パーツの変更を行っておりますが都度記載するよう努めております。



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RLC-523T
(CD-R)
\2100→\1890
Remaster Soundsシリーズ 第23弾
ボールト&ニュー・フィルハーモニア管(1966)
ホルスト:組曲『惑星』 op.32

 録音:1966年7月21,22日 ロンドン、キングズウェイ・ホール
 原盤:東芝(Japan) AA-8236 初日本盤(1968年)
サー・エードリアン・ボールト(指揮)
ニュー・フィルハーモニア管弦楽団
アンブロジアン・シンガーズ

原盤のジャケット

(店主のコメント)
 
 イギリス音楽界の大御所エイドリアン・ボールトの代名詞ともいうべきホルストの「惑星」。
 なにせホルスト自身の指名によりボールトが初演指揮を行い、ホルストは本作の写譜にボールトへの献辞を記している。なのでボールトにしてみれば「自分の曲」なのである。
 そんなこともあってボールトは「惑星」をじつに5回も録音している。

 1945年 BBC 響 SP録音(EMI)
 1953年 ロンドン・フィル モノラル録音(Nixa)
 1959 年 ウィーン国立歌劇場管 ステレオ録音(Westminster)
 1966年 ニュー・フィルハーモニア管(EMI)
 1978年 ロンドン・フィル(EMI)

 技術の進歩に合わせて何度も録音を残してきたわけで、それはまさにボールトの「自分の曲」への強い思い入れによるもの。
 とくに有名なのが最後の1978年の録音。ボールト89歳。前年すでに最後の公開コンサートを開催していたが、あえてその1年後にホルストの『惑星』の録音をもう一度執り行ったわけである。もちろん風格ある重厚なる演奏で、この曲を聴くときに真っ先に挙げられる決定的名盤となった。

 だが、4回目の1966年の録音も忘れてはいけない。このときボールト77歳。
 ボールトの大名演というと

  ★シューマン交響曲全集 1956年67歳
  ★マーラー交響曲第1番 1958年
  ★ブラームス交響曲全集 1970~72年

があげられる。なのでこのあたりがボールトの全盛期と言って反論する人はいないと思う。
 それを考えると、1978年、89歳の5回目の「惑星」ももちろん恐れ多いくらい素晴らしいのだが、元気でエネルギッシュでたくましく情熱的な「惑星」を聴くなら、この4回目の演奏がいい。またオーケストラも、「フィルハーモニア管弦楽団」が自主運営組織による「ニュー・フィルハーモニア管弦楽団」として再出発したころで、演奏に覇気がある。

 またロンドンのキングスウェイ・ホールで行われたレコーディングが秀逸。明晰でありながらスケール感豊かで、1960年代後半にすでに人類が史上最高の録音技術を手にしていたことを再認識させられる。

************************************************************************::

 「この作品の初演者ボールトによる全5回のレコーディング中、これは第4回目のもの。もちろんその後彼の晩年の老成したあの逸演も特筆すべきところだが、それと比肩して決してひけをとることのない当66年盤である。端正なたたずまいの中に実に豊かなリリシズムがこめられ、ニュアンスと色彩感の描出も見事。イギリス的な格調と格式を終始保ち、加えて初演者ならではの揺るがぬ自身と風格を感得させる名演といえるだろう。あらゆる《惑星》演奏のもっともスタンダードな規範として語りつがれてゆくべきディスクのひとつではないだろうか。その後のこの組曲へのすべての演奏アプローチの一つの原点となっているレコーディングとして重視したい」(ONTOMO MOOK クラシック名盤大全 管弦楽曲編)

 「〈土星〉の静穏でミステリアスな響かせ方を聴いていると、前後5 枚の録音のある《惑星》で、ボールトの表現が時代を追って少しづつロマン的傾向を増していくことがわかる。
 〈木星〉中間部の、有名なイギリス民謡風の主題も、祝典的威容の姿から懐旧の情をたたえた郷愁の雰囲気になっていく。とは言うものの、この組曲の随所にしみついていて、それが曲全体の情調を気高いものにする古き良き時代の大英帝国的イギリス上流階級好みのプライドの美しさ、管弦楽法の力感は、威厳に満ちて空想的であるボールトの独壇場だった」(レコード芸術別冊『不朽の名盤1000』)

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(エンジニア後藤氏のコメント)

 オリジナル盤に最も近接した東芝音工時代の初日本盤(1968年) 。
 初演者ボールト4回目の収録は評価の高いアナログLP優秀録音である。
 それまでの録音を何度も検証し、この曲の広大なダイナミズムを研究したEMIAngelの成果を発売当時のバランスで復刻する。
 作曲者英国の演奏を聴くというスタンダードなLP。




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RLC-524T
(CD-R)
\2100→\1890
Remaster Soundsシリーズ 第24弾
カラヤン&ウィーン・フィル(1961年)
ホルスト:組曲『惑星』 op.32

  録音:1961年9月 ウィーン・ゾフィエンザール
  原盤:キング(Japan) SLC1180(SXL2305) 初国内盤(1962年)
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ウィーン国立歌劇場合唱団

原盤のジャケット

(店主のコメント)

 名プロデューサー、ジョン・カルショウによって進められた黄金時代のデッカへの録音。
 アメリカでの大々的な発売を見据えて、ド派手な管弦楽曲が望まれていたので、カラヤンはこの曲を取り上げたのだろう。
 ウィーン国立歌劇場は「バレエ(!)」の演目としてこのあとカラヤンとこの曲を取り上げるが、ウィーン・フィルとしてこの曲を録音したのはこの1回きり。演奏会ですら、全曲を取り上げたことはない。ただウィーン国立歌劇場管弦楽団はボールトと1959 年にこの曲を録音しているので、まったくの初見ではなかったかもしれない。ただカラヤンはかなりこの曲に手を焼いたらしく何度も録り直しをしたらしい。
 いろいろな意味で異端の録音だったが、それが大ヒットとなる。作曲家の娘イモージェン・ホルストも「1961年のカラヤンのレコードが最高」と語った。
 カラヤンはのちにベルリン・フィルとも再録音するが、いまでも人気が高いのはこのウィーン・フィルのほう。
 ステレオ時代のデッカの常駐ホールだったウィーンのゾフィエンザールでの録音が、生々しくも、高貴な雰囲気を醸し出しているのもあると思う。どうこういいながらカラヤンのツボを得た、要所要所できちんと盛り上げて聴く者を楽しませるエンターテイナー性がいい意味で発揮された。誰もが言うことだが、ここでカラヤンがレコードを出してくれたから、この曲は世界的名声を得ることになった。この曲にとっても、ホルストにとっても歴史的な1枚である。


 「『惑星』がハイファイ録音向きの作品として大きな人気を得たのは、このカラヤンとウィーン・フィルによるステレオ・レコードが導火線となった。のちのカラヤンには見られない一種の熱気といったものがあり、当時まだあまり知られていなかったこの曲に対する意気込みが感じられる。録音もかなりすぐれたもので、そう古くはない歴史的名盤の1枚といって差し支えなかろう。」『クラッシック・レコード・ブック Vol.2 管弦楽曲編』

 「ステレオ初期にこの『惑星』のブームを作ったのはカラヤン。若さを反映してかテンポはかなり速いが、それぞれの曲の持ち味を十分に引き出している点は、ブームの火付け役としての面目躍如たるものがある。」『クラシック名盤大全・管弦楽曲編』


(エンジニア後藤氏のコメント)

 世界主要国で発売されたDECCA原盤と同年代の初国内盤(1962年)はアナログの魅力を発散する優秀プレスのうちの一つ。 
 このあと紹介するボールト盤より少し前の録音で、収録ホールの違いがあるがこちらも優秀録音。
 ウィーン・フィルの艶やかな弦と品位に満ちた演奏を楽しむことができる。





(23/24の復刻にあたって両盤についてエンジニア後藤氏のコメント)

【どちらも同一システム】


 今回はオールドトランスではなくMark Levinson JC-1DCを採用。
 最初期のMCヘッドアンプだけあってトランスを意識した厚めの低域、そしてとても広帯域で素直なバランス。
 イコライザーは真空管Marantz#7、カートリッジはOrtofon MC20

 Ortofon MC20
 Audio Craft AC-3000
 SP-25
 Mark Levinson JC-1DC
 Marantz#7(リイシュー)


【収録ホールの違いが如実に出た今回の2枚】


 カラヤン盤はウィーン・ゾフィエンザールの録音で、こちらはシューボックスタイプのようです。
 長方形による凝縮された力強い響きが特徴でウィーンフィルの艶やかな演奏と相まって空間よりも各楽器の音色を正面で捉えたような迫力を感じる。名門DECCAの特徴がよく現れた録音。


 ボールト盤は今は無き Kingsway Hall, London。
 このホールは写真で見ると変則的なアリーナタイプで多目的ホールのようだ。
 客席にオケを配置するとヴィンヤードタイプのように自然で伸びやかな空間を感じることが出来る。
 実際にはオケがどの様な位置で収録されたのか判らないが数々の優秀録音が存在する。この様な特殊なホールをスタジオ利用したEMI1971年クレンペラーの‘Cosi Fan Tutte’の詳しいデータが見れるので参考までにご覧いただきたい。
https://postfadeclassical.co.uk/1971-klemperers-emi-recording-of-cosi-fan-tutte-in-the-kingsway-hall/



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RLC-525T
(2CD-R)\3000→\2790
Remaster Soundsシリーズ 第25弾
シューリヒトの最後の録音
 豪華共演陣 ハインツ・ホリガー/モーリス・アンドレ
  バッハ:ブランデンブルク協奏曲全曲


J.S.バッハ:
1. ブランデンブルク協奏曲第1番 ヘ長調 BWV 1046
2. ブランデンブルク協奏曲第2番 ヘ長調 BWV 1047
3. ブランデンブルク協奏曲第3番 ト長調 BWV 1048
4. ブランデンブルク協奏曲第4番 ト長調 BWV 1049
5. ブランデンブルク協奏曲第5番 ニ長調 BWV 1050
6. ブランデンブルク協奏曲第6番 変ロ長調 BWV 1051
カール・シューリヒト指揮
チューリヒ・バロック・アンサンブル

(第1番)
ハインツ・ホリガー/アンドレ・ラウル/
ミッシェル・ピゲ(オーボエ)、
ウェルナー・シュペート/
ゲルハルト・シュルント(ホルン)、
ブレントン・ラングバイン(ヴァイオリン)、
マンフレート・ザックス(バスーン)

(第2番)
モーリス・アンドレ(トランペット)、
レイモンド・メイラン(フルート)、
ハインツ・ホリガー(オーボエ)、
ブレントン・ラングバイン(ヴァイオリン)

(第4番)
ミッシェル・ピゲ/
クリスティアン・ランゲ(リコーダー)、
ブレントン・ラングバイン(ヴァイオリン)

(第5番)
レイモンド・メイラン(フルート)、
ブレントン・ラングバイン(ヴァイオリン)、
クリスティアーヌ・ジャコテ(ハープシコード)

(第6番)
マックス・レシュエール/
ジャン=ミッシェル・アヨ(ヴィオラ)、
ハンネローレ・ミュラー/
ベッティーナ・ベンツィガー(ヴィオラ・ダ・ガンバ)



録音:1966年5月
原盤:CONCERT HALL  SMS 2378  Benelux盤  1967年発売 ステレオ

原盤のジャケット

(店主コメント)

 ご存知、シューリヒトの最後の録音。

 1966年5月にこのブランデンブルク協奏曲全集を録音したシューリヒトは、翌年の1月、スイスの病院で亡くなる。
 このバッハがシューリヒトの公式での最後の録音となった。

 ただ、1967年度のACCディスク大賞を受賞した名盤だが、コンサート・ホール音源ということもあって、単売ではなかなか発売にならない。

 この録音。
 店主は、CD業界に入りたての1990年ころにCD化されて大ヒットしたのを覚えている。
 交響曲指揮者だと思っていたシューリヒトのバッハが売れるのかとびっくりしていたら、上司に「これはシューリヒトの最後の録音なので別格なのだ」と教えられた。

 そう言われて聴いてみると、シンプルで颯爽としたスタイルの中に毅然とした音楽性が感じられ、さらにシューリヒトを慕って集まった名手たちが思う存分力量を発揮している姿が思い浮かんだ。

 さて、今回のエンジニア後藤氏の復刻の特徴は、内部リード線に銀線を採用したアームAT-1503III。
 以前後藤氏は、「柔らかく拡がる深みのある中低域、繊細で歪み感のない高域はやはり銀の世界の特性」と語っていたが、その特性が今回の独奏楽器の再生に大きく寄与したことは間違いない。繊細優美な中に凛とした瑞々しさがあるのである。

 シューリヒトの心地よい指揮ぶり、そしてそこに自然に合わせてくる名手たちの響きをぜひ堪能してみてほしい。


(後藤氏のコメント)
 
 初採用のアームAT-1503III(後述)、MC20、TT-81(内部電源)
 リイシューされたMarantz#7、Mark LevinsonJC1/DC を使用

 初採用のAT-1503III。放送局用トーンアーム。
 長らくデッドストックになっていたAudio Technica AT-1503IIIをようやく交換ボードに組み込んだ。放送局用に開発されただけあり40年以上経っても安定した動作で、1964年初代設計からのメカは見事なもの。
 IIIになって内部リード線に当時流行りの銀線を採用したことにより質感が大きく変化した。
 前にも詳しく書いたが銀を使い過ぎるとバランスを崩すのでその他のケーブルを注意深く組み合わせる必要がある。
 銀特有の丁寧で質感のある描写を上手く調整出来れば、通常再生とはまるで違う世界が展開することになる。


 空間に漂うような美しい音、バッハを慈しむような演奏は以前復刻したリヒターとは違い何処にも尖ったとこが無いオーソドックスなもの。
 それだけにソリストたちの個性が際立っている。
 弦楽器における銀特有の性格が表れた密度のある復刻となった。





モノラル考、、、

 以前にも書いたがモノラル録音を2つのスピーカーで鑑賞する問題について。

 微妙な左右のズレで特定帯域が被り、線が太くなったり、逆に聴こえ難くなったりする。位相ズレを利用したノイズキャンセリング理論をご存じの方は中央位置においてのモノラル再生は避けて通りたいところだろう。

 モノラル録音は2つのスピーカーで聴くと音が大きくなる以外何のメリットもない。想定された1つのスピーカーで聴いた方が自然で奥行きも出る。
 しかし忙しい現代に至って2つのスピーカーの真ん中で聴く人はどれ程居るだろう。左右異なった音源のステレオ録音はレンジこそ広いが視聴位置によって不利になる可能性がある。モノラルの微妙なズレやダブリが返って迫力を感じる場合もある。

 そこで考えられたのが2つのスピーカーの真ん中でモノラルを楽しむ疑似ステレオだ。しかし評判は今一つ。理由は圧迫感は低減されるが線が細くなり音源が遠くなるからだ。
 一方デジタル時代のモノラル音源はもっと自由に思い通りの処理を行うことが可能だ。デジタルエフェクターはありとあらゆる方向から音源を操作出来るので1chを2chに出力する方法は多種多様にある。しかしどんな手法をとっても各パートが正確に前後左右に並ぶ訳では無いので疑似ステレオなる表現は消滅した。ステレオ録音は人間の耳が2つあるように大革命なのである。

 そうは言ってもモノラル音源しかない歴史的演奏も沢山ある。元来1Chしかない音源をどの様に扱うかはユーザーの現代事情を考えると前述した理由からとても悩ましい状況になっている。
 一方メーカーのCDは同一信号をリマスターでミキシング対策している可能性を感じる時がある。しかしRLCではLPをそのまま復刻する命題があるので通常はマスタリングを施していない。



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RLC-526T
(CD-R)
\2100→\1890
Remaster Soundsシリーズ 第26弾
いまだから聴いてほしい
 1959年、イ・ムジチの「四季」
  イ・ムジチ/フェリックス・アーヨ 
    ヴィヴァルディ:合奏協奏曲「四季」
イ・ムジチ合奏団
フェリックス・アーヨ

録音:1959年4月,5月
原盤:VictorJapan ステレオ初期盤 PHILIPS SFL-7507

 原盤のジャケット

 1952年にローマの聖チェチーリア音楽院の卒業生12名が集まって結成したイ・ムジチ合奏団。
 ヴァイオリン6挺、ヴィオラ2挺、チェロ2挺、コントラバス1挺、チェンバロ1台の室内アンサンブル。

 トスカニーニは、イ・ムジチ合奏団デビュー直後のラジオ・リハーサルに遭遇、「素晴らしい!音楽はまだ死んでいなかった!」と絶賛。その言葉により、彼らの名は瞬く間に世界中に知られることになった。

 しかし彼らを本当に世界的メジャー・アーティストにしたのは1959年に録音された「四季」のアルバム。
 そのアルバムはステレオ・ブームとあいまって全世界で爆発的大ベストセラーとなり、日本ではステレオの置いてある家庭には必ず常備されているとまで言われた。

 恐れ知らずの後藤氏が今回復刻したのはその世界で最も有名な1959年、イ・ムジチの「四季」というわけである。

 後藤氏の復刻でこの演奏を何年ぶりかに聴いてみた。
 1990年代の過激な古楽器演奏に慣れ親しんだときにはまるで甘すぎるミルクティーのように思えたものだが、いま聴くと一周回ってなんとなく新鮮に感じた。
 この美しく溺れそうなロマンが、1960年代、戦後15年経って高度経済成長期を迎えた人々の心をつかんだわけである。
 たしかにただの「BGM風」の上っ面の音楽ではない。

 盤の最初は音質が粗いところもあるが、聴き進むにつれてどんどん美しく、みずみずしくなっていく。

 いまだからこそ聴いてほしい演奏である。



店主がアリア・レーベルから出したのはイ・ムジチ最初の「四季」
1955年のモノラル盤、ぜひご一緒にどうぞ

ARD 0095
1CD-R\1800
詳細はこちら
アリア・レーベル第95弾
  ヴィヴァルディ:四季
イ・ムジチ合奏団
フェリックス・アーヨ

録音:1955年7月/モノラル録音
原盤:EPIC LC3216
 
薄型ケースで、シンプルなデザインのジャケットと盤面印刷の仕様です。

引き締まったアンサンブルの向こうから感じられる覇気、若々しい情熱。なにしろコンマスのフェリックス・アーヨ、まだ22歳である。


(後藤氏のコメント)

 SME 3009 S2 improved
 FR-5E VICTOR TT81
 リイシューされたMarantz#7EQ

 クラシックファンだけでなく、誰もが聴いた事があると思われる音源なので、復刻にあたり各国のアナログ時代の名器SME(英)、FR(日)、Marantz(米)、Telefunken(独)などを組み合わせて調整。
 昇圧の影響を避けるためMMカートリッジを採用しアナログ波形をそのままデータ化した。
 音質は意外にも低域が良く響き、それに比してアーヨの弦は弱音部まで繊細。
 盤の往年劣化は止むを得ないが、このレコードを現役で楽しんできた人には懐かしい音質になるだろう。


SME 3009 S2 improvedについて


 REAL LP-CD最初期に「SME 3010R」使用のアームとの聴き比べ盤があるが、専用プレイヤーに固定されていたため比較試聴が困難だった。
 取付け位置と調整がクリティカルなアームだが今回3009 S2 improvedを取り上げデジタル化汎用システムに初搭載した。
 Rタイプとの大きな違いはパイプ素材で軽針圧用であることだが、基本構造は同じ。
 聴き比べるとSMEの個性がより出るのはimprovedの方で、じつに開放的に鳴る。
 同じナイフエッジ方式だがSAECのように上下ガッチリ固定せず音質をコントロールする技術は、さすが製作者のセンス。
 繊細かつ伸びやかな音質を奏で、あらゆる軽針圧のカートリッジの個性を上手く引き出す英国製アームの逸品である。


(アリアCDより/
 「SME 3009 S2 improved」とは、イギリスのSME(Scale Model Equipment Company Ltd.)が製造した高品質なアナログレコードプレーヤー用トーンアーム(アーム部品)の一種です。
 プロ用・家庭用両方で高い評価を受けており、「世界最高のピックアップアーム」とも称されています。)



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RLC-527T
(CD-R)
\2100→\1890
Remaster Soundsシリーズ 第27弾
とんでもなくマニアックな幻の名盤を掘り起こしてきた

 モーツァルト:
   2つのヴァイオリンのためのコンチェルトーネ ハ長調 K.190
  フルート、オーボエ、ホルン、ファゴットのための協奏交響曲 変ホ長調 K.Anh. C 14.01(K.297B)
指揮:カール・リステンパルト
管弦楽:ザール室内管弦楽団

録音:1962年
原盤:Nonesuch Records H-71068(原盤 Le Club Francais du Disque 292)

 原盤のジャケット

 「Le Club Francais du Disque」は、1950年代から1970年代にかけて活動していたフランスのクラシック音楽専門のレコードレーベルで、会員制頒布会方式を採用し、質の高い録音と独自の企画で数多くのファンを獲得していた。
 今回RLCのエンジニア後藤氏は、その「Le Club Francais du Disque」の原盤をアメリカの「Nonesuch Records」が復刻したものを取り上げた。
 「「Le Club Francais du Disque」の原盤より「Nonesuch Records」盤のほうが音がいい!」と後藤氏が興奮して言っていたのが半年前なので、そこからいろいろ試行錯誤し、苦心してこの新譜を作り上げたのだろう。
 リステンパルトのモーツァルトである。


 1曲目の「2つのヴァイオリンのためのコンチェルトーネ ハ長調 K.190」は比較的珍しい作品。
 1774年の5月31日にザルツブルクで作曲された、2つのヴァイオリンと管弦楽のための3楽章からなる作品(自筆譜のタイトルは単に「コンチェルトーネ」であり、独奏楽器の指定はない)。
 「コンチェルトーネ」とは、協奏交響曲とは別の、交響曲と協奏曲の中間に位置する楽曲。この作品にはオーボエやチェロの独奏部分もあり、協奏曲というよりは娯楽音楽的な色彩が強い。
 作曲の動機については不明であるが、モーツァルト自身第1・2楽章にカデンツァを書くなど、自信作だったことが伺える。
 10代後半モーツァルト、こわいものなし。あの地獄のパリ旅行を経験する前の美しい作品である。
 後藤氏の復刻は、ふくよかでやわらかく、弦楽器と管楽器のすばらしいアンサンブルを楽しめる。



 で、もう一つの曲なのだが、送ってもらったサンプル盤と収録情報をみながらインフォメーションを作っていたのだが

 ・・・何かおかしい。

 K.297Bの協奏交響曲なのだが・・・後藤氏から送ってもらった情報では「フルート、オーボエ、ホルン、ファゴットのための」となっている。
 でも、もともとこの曲はフルートではなく「オーボエ、クラリネット、ホルン、ファゴット」のための曲のはず。
 フルートではなくクラリネット。

 なんなんだろう・・・?
 でもたしかに送られた原盤ジャケットも「フルート」という表記になっている。

 

 で、実際に聴いたらフルートなのである。
 クラリネットではなく。

 ここで思い出したことがある。K.297Bの協奏交響曲についての逸話である。

 1778年、モーツァルトはパリで「フルート、オーボエ、ホルン、ファゴット」のための協奏交響曲という作品を作曲した。
 ところが!
 演奏は直前に中止となり、事故なのか故意なのか、楽譜はモーツァルトに返却されなかった。
 しかしモ-ツァルトはお父さんに手紙で、「ぼくの頭の中にはまだ生き生きと曲が入ってますから、家へ帰ったら、さっそくもう一度書き上げます!」と書いてることから、後に、そのなくなってしまった楽譜を復元した可能性がある。
 ・・・が、その楽譜は見つかってない。

 ところが!
 その後、19世紀後半に、モーツァルト伝記作家ヤーンの遺品から「オーボエ、クラリネット、ホルン、ファゴット」のソロによる写譜が見つかり、これが例の失われたモーツァルトの協奏交響曲とされ、「K.297b」というケッヘル番号もつけられる。
 
 ところが!
 その後風向きが変わる。
 ソロ楽器がフルートではなく、クラリネットになっている。それに楽譜もモーツァルトの自筆じゃない。
 そんなことから、その「K.297b」はモーツァルトがパリで書いたあの作品とは無関係の、というか、そもそもモーツァルトの作品でもないだろう、ということで「疑作、偽作」を示す「Anh.C14.01」という番号が与えられた。

 ところが!
 1974年、アメリカの音楽学者のロバート・レヴィンとダニエル・リースンは、この曲をコンピューターによって「統計的・構造的・方法学的」に解析、「K.297b(Anh.C14.01)」はやはり、モーツァルトがパリで作ったけれど失われてしまった協奏交響曲の改変版で、原曲はモーツァルトの真作だと主張。
 さらにレヴィンはクラリネットに変更になった部分を、もとのフルートで復元し、オリジナルに近い形の協奏交響曲を再現した。
 それはロバート・レヴィン版と呼ばれ、マリナー指揮ASMF盤などが録音に用いた。

というような話である。

 つまり今回後藤氏が復刻したのは、リステンパルトによるそのレヴィン版のフルート編曲版か・・・

 いや・・・ちょっと待って。
 レヴィンがフルート編曲版を作ったのは1974年・・・
 でも…今回のリステンパルトの演奏は・・・1962年!
 レヴィン版が生まれるより早いじゃないか・・・なんでだ??

 そうしたら原盤LPの裏にいろいろ解説が書かれていた。
 フルート奏者のジョセフ・ボップも、この「K.297b(Anh.C14.01)」はもともと1778年に書かれた行方不明の協奏交響曲を改訂したものと判断。
 その後長く研究を重ね、オーボエとクラリネットをフルートとオーボエに割り当て直し、さらにいくつかの詳細な変更を加えた(例えば 第1楽章のホルンの一節はフルートに与えられる)。

 要は1974年にロバート・レヴィンとダニエル・リースンが行ったことを、ジョセフ・ボップはその10年以上も前にやっていたわけである。

 まったく知らなかった。というかそんな話知っている人はいないだろう。
 いや、知らなくて聴いてもいいのである。
 フルートで奏でられる「K.297b」の新しいバージョン。なんとも爽やかで快活で美しい。


 しかしそれにしても面白いのは、エンジニアの後藤氏は、その改訂の楽しいエピソードのことは全く知らないで、ただただ「Le Club Francais du Disque」と「Nonesuch Records」の盤の音の良さだけでこの録音を選んだということ。
 まったくの偶然なんだろうが、今回後藤氏はとんでもなくマニアックな幻の名盤を掘り起こしてきたわけである。



(後藤氏のコメント)

 フランスの高品質希少レーベル「Le Club Francais du Disque」をアメリカの「Nonesuch Records」が再発したもの。
 アーム内部配線に銀を使用した効果なのかとても美しい音質となっている。
 演奏も現代に通じるような精錬されたモーツァルトで、古くささをまったく感じさせない。
 流通玉が少ないこともあり、状態の良い原盤はビックリするほどの高値がついているようだ。
 読書しながら聴くもよし、自分の時間を大切にする人に安らぎをもたらすだろう

 テクニカアームAT-1503III(別途説明)、
 MC20、TT-81
 リイシューされたMarantz#7EQ、Mark LevinsonJC1/DC を使用



Technica AT-1503IIIについて


 長らくデッドストックになっていたAudio Technica AT-1503IIIを交換ボードに組み込んだ。
 放送局用に開発されただけあり40年以上経っても安定した動作で、1964年初代設計によるメカは頑強そのもの。
 IIIになって内部リード線に当時流行りの銀線を採用したことにより質感が大きく変化した。
 前にも詳しく書いたが銀を使い過ぎるとバランスを崩すのでその他のケーブルを注意深く組み合わせる必要がある。
 幅広いカートリッジに対応し中庸で手堅い音質は標準機の風格である。



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RLC-528T
(CD-R)
\2100→\1890
Remaster Soundsシリーズ 第28弾
ヴァン・クライバーン(ピアノ)

 1. ベートーヴェン: ピアノ協奏曲 第5番 変ホ長調 「皇帝」
 2. シューマン: ピアノ協奏曲 イ短調 Op.54
ヴァン・クライバーン(ピアノ)
シカゴ交響楽団
フリッツ・ライナー(指揮)

録音:1)1961年5月4,12日 シカゴ,オーケストラ・ホール
   2)1960年4月16日 
原盤:Victor Japan SRA-2087 1965年盤

 原盤のジャケット


 1958年、23歳で第1回チャイコフスキー国際コンクールで優勝してしまったヴァン・クライバーン。
 冷戦の最中にソ連の文化的優位を示すために始まったコンクールでまさかのアメリカ人優勝。
 そんななかニューヨークに帰国したクライバーンは、まるで戦勝将軍や人気ロックスターのように ティッカーテープ・パレード(紙吹雪パレード)で迎えられた。ニューヨークでティッカーテープ・パレードを行うのは、チャールズ・リンドバーグ(大西洋単独無着陸飛行成功)など歴史的英雄級人物だけ。クラシックのピアニストとしては史上初だった。当時の大統領アイゼンハワーもわざわざ空港まで出迎え、ホワイトハウスに招いて祝賀パーティを行ったと言われている。
 一夜にして「国民的英雄」になったクライバーンだが、さらに彼の名を高めたのがそのあとの凱旋公演。コンクール本選で指揮を担当したソ連の巨匠キリル・コンドラシンをアメリカに招き、カーネギーホールで記念コンサートを開く。そしてその後発売された『チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番』(コンドラシン指揮RCA交響楽団)(1958年)は全世界で100万枚以上を売り上げ、ビルボードのポップアルバムチャートで1位(7週連続)を獲得した唯一のクラシック作品となった。そして続いて発売された『ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番』(コンドラシン指揮シンフォニー・オブ・ジ・エア )もビルボードのポップアルバムチャートで最高10位を獲得。クラシックのアルバムがポップチャートに並ぶなんて当時の常識では考えられないことで、クライバーンは「クラシックのエルヴィス」とまで呼ばれた。


 今回のベートーヴェンとシューマンはそのあとじっくりと収録された、下記の表で言うと「3」と「5」の録音。
 ジャケットを見ると「皇帝」のほうが大きくクレジットされていて、その正攻法の演奏はいまも評価されてもいるが、抜群に面白いのはシューマン。1958年のチャイコフスキー・コンクール優勝の奇跡的な輝きがまだ残っているのである。盤質もよいせいか「皇帝」よりも華やかでエネルギッシュに聴こえる。「皇帝」では少し迷いが見えるようなところもあるのだが、このシューマンでは「チャイコフスキー」「ラフマニノフ」同様、若さと勢いと才能で突っ走って何物も顧みない潔さがある。

 RLCの後藤氏もこの系統の盤の復刻が大好きなのだろう、クライバーンのピアノを平板にならないよう深みを持たせつつ、明るくくっきり蘇らせてくれる。

1 Rachmaninoff: Piano Concerto No. 3 in D minor, Op. 30
 Symphony of the Air / Kirill Kondrashin, conductor
19-May-1958 LSC-2355 RCA Victor
2 Tchaikovsky: Piano Concerto No. 1 in B-flat minor, Op. 23
 RCA Victor Symphony Orchestra / Kirill Kondrashin, conductor
30-May-1958 LSC-2252 RCA Victor
3 Schumann: Piano Concerto in A minor, Op. 54
 Chicago Symphony Orchestra / Fritz Reiner, conductor
16-Apr-1960 LSC-2455 RCA Victor
4 Prokofiev: Piano Concerto No. 3 in C major, Op. 26
MacDowell: Piano Concerto No. 2 in D minor, Op. 23
 Chicago Symphony Orchestra / Walter Hendl, conductor
October, 1960 LSC-2507 RCA Victor
5 Beethoven: Piano Concerto No. 5 in E-flat major, Op. 73
 
Chicago Symphony Orchestra / Fritz Reiner, conductor |
May, 1961 LSC-2562 RCA Victor
6 My Favorite Chopin May, 1961 LSC-2576 RCA Victor
7 Brahms: Piano Concerto No. 2 in B-flat major, Op. 83
 Chicago Symphony Orchestra / Fritz Reiner, conductor
May, 1961 LSC-2581 RCA Victor
8 Rachmaninoff: Piano Concerto No. 2 in C minor, Op. 18
 Chicago Symphony Orchestra / Fritz Reiner, conductor
March-April, 1962 LSC-2601 RCA Victor
9 Beethoven: Piano Concerto No. 4 in G major, Op. 58
 Chicago Symphony Orchestra / Fritz Reiner, conductor
April, 1963 LSC-2680 RCA Victor
10 Brahms: Piano Concerto No. 1 in D minor, Op. 15
 Boston Symphony Orchestra, / Erich Leinsdorf, conductor
March, 1964 LSC-2724 RCA Victor

 RLCの前身レーベル「REAL LP-CD」から発売されて、当時「レーベル最高の復刻」と言われたのは「10」のブラームス。これも素晴らしい演奏・復刻になっているのでよろしければぜひ。


(後藤氏のコメント)

SME 3009 S2 improved Shure V15III 
VCTOR TT81 リイシューされたMarantz#7EQ

この時期のクライバーンは若さゆえのドライブ感が爽快でライナー/シカゴもドラマチックにサポートする。
ロシアを打ち負かしたテキサス男と言われ、東西冷戦時代にアメリカ全土が熱狂の嵐となったことを考えると当時ロシアは音楽の面でも手強い相手だったことが窺われる。

今回SME 3009 S2 improved と Shure V15IIIで復刻したがデジタル録音に慣れた耳には低重心でふくよかな響きが印象的。
この定番の組み合わせは軽針圧アナログ時代のスタンダードと評価されており盤と共に一時代の懐かしい思い出となった。



関連旧譜
REAL LP-CD 第16弾
クライバーン&ライナー/シカゴ響
ブラームス:ピアノ協奏曲第2番
RLC 0016 1CD-R\2100→\1890


 これはすごい。ひょっとしてこれまでの最高傑作ではないのか。REAL LP-CD。
 
 かなり前からこの盤の復刻を告げられていたのだが、クライバーンはあまり売れないのでちょっと及び腰になっていた。それがREAL LP-CDの製作所で原盤を聴いてそのすばらしさに納得。
 ・・・しかし今回まさかここまで忠実に復刻できているとは思わなかった。 今回のアルバムは「RCA VICTOR」LIVING STEREOシリーズ。その名録音のすごさを余すことなく味わうことができる。

 オケはすみずみまで精妙、且つ豊穣。
 そしてピアノは今回苦労しただけあって、クライバーンらしい硬質さと、今までになかったような「太さ」を聴かせる。
 しじまを切り裂くようなピアノの向こうからオーケストラが湧き上がってくるときのカタルシス!
 通常のCDだとどこか適当なところで音量を調節しようとしてしまうのに、このREAL LP-CDだとどこまでもどこまでも音量を上げてしまいたくなる。たとえそうしてもまわりに迷惑になると思えない。
 この圧倒的な存在感、この無限の許容量、この天国的な安心感。

 いままでREAL LP-CDに、そしてクライバーンに及び腰だった人にも聞いてほしい1枚。


REAL LP-CD
RLC 016
(1CD-R)
\1890
★オーディオファン向け 
 DENON DL-103+ SAEC WE?317 
  ブラームス:ピアノ協奏曲第2番
ロ長調Op.8
ヴァン・クライバーン(P)
フリッツ・ライナー指揮
シカゴ交響楽団
原盤:RCA VICTOR RECORDS / LIVING STEREO
 LSC 2581 - United States 1961年録音 1962年盤

(製作者より)
 VICTOR影犬レーベルその2。
 クライバーンのピアノは溢れんばかりの情熱に満ちて鍵盤を強打するが、それ故硬質で小型スピーカーではシロフォンのように聴こえてしまう。
 アナログケーブル類一式をHITACHI LC-OFC Class1に変更し線の太い落ち着いた方向でバランスをとる。
 DL-103とWE-317 は輪郭を出しながらピアノを手前に引き寄せアナログならではの彫りの深い雰囲気を醸し出している。
 大きなポップノイズが多いLPだが、強力なフィルター処理を避け、重量感を伴ったキレのある響きが変化しないよう復刻を行った。

原盤ジャケット











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