歴史的録音復刻レーベル
RLCレーベル 第20~28弾
(1CD-R)\2100→\1890
「RLCレーベル」
毎回ご好評をいただいていた歴史的録音復刻レーベルREAL
LP-CD。
オーナーの後藤氏が、心機一転、レーベルを刷新したいと言ってきた。それが「RLCレーベル」。
オーナー&エンジニアの後藤氏のコメント
「RLCレーベルのコンセプトはREAL LP-CDと変わらない。レコード発売当時の再生機器とレコードの音を忠実に再現する。昔聴いていたレコードの感動がCDでは得られないというユーザーを満足させることが目的。
リマスタリングは例によってすべて手作業。
全体のバランスや音の雰囲気がLPに限りなく近くなるまで、何度も何度も機材を入れ替えて試行錯誤を繰り返し、そしてひとつひとつのパチパチノイズをパソコン見ながら手で消していく。
そしてすべての商品は製作者の後藤氏が第1マスターデータから直接コピーして作っている。1枚1枚である。
そんなことをしている人がいるのである。
そのため入荷にはご注文いただいてから1,2ヶ月ほどかかるが、それは待つ甲斐があると思う。
CD-Rは外装・ブックレットなどは一切なし。盤面印刷のみ。
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RLC-521、522のシステムについて、、、REAL-LPCD時代からの集大成
アーム出力 LC-OFC class1(音像の明確化、日立オリジナル、復刻版は音が違います)
トランス出力 Mogami 2330(ローノイズ1芯シールドスタジオ用線材)
イコライザー出力 Gotham gac-1 (華麗な響きをプラス)
リード線出力 リッツ線を中心に自作、バランス上太くならない事が必須条件
Marantz#7のEQ、reissue(今まで使用してきた中で最も癖のないストレートな音質)
ヴィンテージトランス Dukane3A55(デジタル化の刺激を抑え音楽のエッセンスを抽出)
DenonDL-103S (60khzまで出力可能な4ch用。CDやLPには不要帯域と考えられるが、何故かバイオリンの倍音など綺麗に聴こえ、しかも高解像度となる)
Audio Craft AC-3000MC(1点支持により左右上下押さえつけるところがなく余韻が自然)
SP-25 フォノモータ(電源トランスを取り出しモーターから離して設置、SN比を稼ぐため)
総電源タップ、プラグ Chikuma CPS-220 +
Leviton 5362 8215etc.
パワーケーブルは演奏内容に応じて種々の線材で自作
Xeon E3-1245V6プロセッサー3.7GHz (各種CPU試用中だが、パーツ構成によりアナログ復刻には新しく高性能な部品が最上とは限らない難しさがある)
今回3㎝のアルミベースに設置した単独電源によるHDDにダイレクト記録。SSDよりアナログを感ずるのはプレイヤーと同じく回転系だからか?振動対策はやり過ぎると音が死んでしまうので調整が難しい。
その他毎回使用機器、パーツの変更を行っておりますが都度記載するよう努めております。
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(23/24の復刻にあたって両盤についてエンジニア後藤氏のコメント)
【どちらも同一システム】
今回はオールドトランスではなくMark Levinson
JC-1DCを採用。
最初期のMCヘッドアンプだけあってトランスを意識した厚めの低域、そしてとても広帯域で素直なバランス。
イコライザーは真空管Marantz#7、カートリッジはOrtofon MC20
Ortofon MC20
Audio Craft AC-3000
SP-25
Mark Levinson JC-1DC
Marantz#7(リイシュー)
【収録ホールの違いが如実に出た今回の2枚】
カラヤン盤はウィーン・ゾフィエンザールの録音で、こちらはシューボックスタイプのようです。
長方形による凝縮された力強い響きが特徴でウィーンフィルの艶やかな演奏と相まって空間よりも各楽器の音色を正面で捉えたような迫力を感じる。名門DECCAの特徴がよく現れた録音。
ボールト盤は今は無き Kingsway Hall, London。
このホールは写真で見ると変則的なアリーナタイプで多目的ホールのようだ。
客席にオケを配置するとヴィンヤードタイプのように自然で伸びやかな空間を感じることが出来る。
実際にはオケがどの様な位置で収録されたのか判らないが数々の優秀録音が存在する。この様な特殊なホールをスタジオ利用したEMI1971年クレンペラーの‘Cosi
Fan Tutte’の詳しいデータが見れるので参考までにご覧いただきたい。
https://postfadeclassical.co.uk/1971-klemperers-emi-recording-of-cosi-fan-tutte-in-the-kingsway-hall/
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モノラル考、、、
以前にも書いたがモノラル録音を2つのスピーカーで鑑賞する問題について。
微妙な左右のズレで特定帯域が被り、線が太くなったり、逆に聴こえ難くなったりする。位相ズレを利用したノイズキャンセリング理論をご存じの方は中央位置においてのモノラル再生は避けて通りたいところだろう。
モノラル録音は2つのスピーカーで聴くと音が大きくなる以外何のメリットもない。想定された1つのスピーカーで聴いた方が自然で奥行きも出る。
しかし忙しい現代に至って2つのスピーカーの真ん中で聴く人はどれ程居るだろう。左右異なった音源のステレオ録音はレンジこそ広いが視聴位置によって不利になる可能性がある。モノラルの微妙なズレやダブリが返って迫力を感じる場合もある。
そこで考えられたのが2つのスピーカーの真ん中でモノラルを楽しむ疑似ステレオだ。しかし評判は今一つ。理由は圧迫感は低減されるが線が細くなり音源が遠くなるからだ。
一方デジタル時代のモノラル音源はもっと自由に思い通りの処理を行うことが可能だ。デジタルエフェクターはありとあらゆる方向から音源を操作出来るので1chを2chに出力する方法は多種多様にある。しかしどんな手法をとっても各パートが正確に前後左右に並ぶ訳では無いので疑似ステレオなる表現は消滅した。ステレオ録音は人間の耳が2つあるように大革命なのである。
そうは言ってもモノラル音源しかない歴史的演奏も沢山ある。元来1Chしかない音源をどの様に扱うかはユーザーの現代事情を考えると前述した理由からとても悩ましい状況になっている。
一方メーカーのCDは同一信号をリマスターでミキシング対策している可能性を感じる時がある。しかしRLCではLPをそのまま復刻する命題があるので通常はマスタリングを施していない。
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RLC-528T
(CD-R)
\2100→\1890 |
Remaster Soundsシリーズ 第28弾
ヴァン・クライバーン(ピアノ)
1. ベートーヴェン: ピアノ協奏曲 第5番
変ホ長調 「皇帝」
2. シューマン: ピアノ協奏曲 イ短調 Op.54 |
ヴァン・クライバーン(ピアノ)
シカゴ交響楽団
フリッツ・ライナー(指揮) |
録音:1)1961年5月4,12日 シカゴ,オーケストラ・ホール
2)1960年4月16日
原盤:Victor Japan SRA-2087 1965年盤
原盤のジャケット
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1958年、23歳で第1回チャイコフスキー国際コンクールで優勝してしまったヴァン・クライバーン。
冷戦の最中にソ連の文化的優位を示すために始まったコンクールでまさかのアメリカ人優勝。
そんななかニューヨークに帰国したクライバーンは、まるで戦勝将軍や人気ロックスターのように
ティッカーテープ・パレード(紙吹雪パレード)で迎えられた。ニューヨークでティッカーテープ・パレードを行うのは、チャールズ・リンドバーグ(大西洋単独無着陸飛行成功)など歴史的英雄級人物だけ。クラシックのピアニストとしては史上初だった。当時の大統領アイゼンハワーもわざわざ空港まで出迎え、ホワイトハウスに招いて祝賀パーティを行ったと言われている。
一夜にして「国民的英雄」になったクライバーンだが、さらに彼の名を高めたのがそのあとの凱旋公演。コンクール本選で指揮を担当したソ連の巨匠キリル・コンドラシンをアメリカに招き、カーネギーホールで記念コンサートを開く。そしてその後発売された『チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番』(コンドラシン指揮RCA交響楽団)(1958年)は全世界で100万枚以上を売り上げ、ビルボードのポップアルバムチャートで1位(7週連続)を獲得した唯一のクラシック作品となった。そして続いて発売された『ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番』(コンドラシン指揮シンフォニー・オブ・ジ・エア
)もビルボードのポップアルバムチャートで最高10位を獲得。クラシックのアルバムがポップチャートに並ぶなんて当時の常識では考えられないことで、クライバーンは「クラシックのエルヴィス」とまで呼ばれた。
今回のベートーヴェンとシューマンはそのあとじっくりと収録された、下記の表で言うと「3」と「5」の録音。
ジャケットを見ると「皇帝」のほうが大きくクレジットされていて、その正攻法の演奏はいまも評価されてもいるが、抜群に面白いのはシューマン。1958年のチャイコフスキー・コンクール優勝の奇跡的な輝きがまだ残っているのである。盤質もよいせいか「皇帝」よりも華やかでエネルギッシュに聴こえる。「皇帝」では少し迷いが見えるようなところもあるのだが、このシューマンでは「チャイコフスキー」「ラフマニノフ」同様、若さと勢いと才能で突っ走って何物も顧みない潔さがある。
RLCの後藤氏もこの系統の盤の復刻が大好きなのだろう、クライバーンのピアノを平板にならないよう深みを持たせつつ、明るくくっきり蘇らせてくれる。
| 1 |
Rachmaninoff: Piano Concerto No. 3 in D minor,
Op. 30
Symphony of the Air / Kirill Kondrashin,
conductor |
19-May-1958 |
LSC-2355 |
RCA Victor |
| 2 |
Tchaikovsky: Piano Concerto No. 1 in B-flat
minor, Op. 23
RCA Victor Symphony Orchestra / Kirill
Kondrashin, conductor |
30-May-1958 |
LSC-2252 |
RCA Victor |
| 3 |
Schumann: Piano Concerto in A minor, Op.
54
Chicago Symphony Orchestra / Fritz Reiner,
conductor |
16-Apr-1960 |
LSC-2455 |
RCA Victor |
| 4 |
Prokofiev: Piano Concerto No. 3 in C major,
Op. 26
MacDowell: Piano Concerto No. 2 in D minor,
Op. 23
Chicago Symphony Orchestra / Walter Hendl,
conductor |
October, 1960 |
LSC-2507 |
RCA Victor |
| 5 |
Beethoven: Piano Concerto No. 5 in E-flat
major, Op. 73
Chicago Symphony Orchestra / Fritz Reiner,
conductor | |
May, 1961 |
LSC-2562 |
RCA Victor |
| 6 |
My Favorite Chopin |
May, 1961 |
LSC-2576 |
RCA Victor |
| 7 |
Brahms: Piano Concerto No. 2 in B-flat major,
Op. 83
Chicago Symphony Orchestra / Fritz Reiner,
conductor |
May, 1961 |
LSC-2581 |
RCA Victor |
| 8 |
Rachmaninoff: Piano Concerto No. 2 in C minor,
Op. 18
Chicago Symphony Orchestra / Fritz Reiner,
conductor |
March-April, 1962 |
LSC-2601 |
RCA Victor |
| 9 |
Beethoven: Piano Concerto No. 4 in G major,
Op. 58
Chicago Symphony Orchestra / Fritz Reiner,
conductor |
April, 1963 |
LSC-2680 |
RCA Victor |
| 10 |
Brahms: Piano Concerto No. 1 in D minor,
Op. 15
Boston Symphony Orchestra, / Erich Leinsdorf,
conductor |
March, 1964 |
LSC-2724 |
RCA Victor |
RLCの前身レーベル「REAL LP-CD」から発売されて、当時「レーベル最高の復刻」と言われたのは「10」のブラームス。これも素晴らしい演奏・復刻になっているのでよろしければぜひ。
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(後藤氏のコメント)
SME 3009 S2 improved Shure V15III
VCTOR TT81 リイシューされたMarantz#7EQ
この時期のクライバーンは若さゆえのドライブ感が爽快でライナー/シカゴもドラマチックにサポートする。
ロシアを打ち負かしたテキサス男と言われ、東西冷戦時代にアメリカ全土が熱狂の嵐となったことを考えると当時ロシアは音楽の面でも手強い相手だったことが窺われる。
今回SME 3009 S2 improved と Shure V15IIIで復刻したがデジタル録音に慣れた耳には低重心でふくよかな響きが印象的。
この定番の組み合わせは軽針圧アナログ時代のスタンダードと評価されており盤と共に一時代の懐かしい思い出となった。
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関連旧譜
REAL LP-CD 第16弾
クライバーン&ライナー/シカゴ響
ブラームス:ピアノ協奏曲第2番
RLC 0016 1CD-R\2100→\1890
これはすごい。ひょっとしてこれまでの最高傑作ではないのか。REAL
LP-CD。
かなり前からこの盤の復刻を告げられていたのだが、クライバーンはあまり売れないのでちょっと及び腰になっていた。それがREAL
LP-CDの製作所で原盤を聴いてそのすばらしさに納得。
・・・しかし今回まさかここまで忠実に復刻できているとは思わなかった。 今回のアルバムは「RCA
VICTOR」LIVING STEREOシリーズ。その名録音のすごさを余すことなく味わうことができる。
オケはすみずみまで精妙、且つ豊穣。
そしてピアノは今回苦労しただけあって、クライバーンらしい硬質さと、今までになかったような「太さ」を聴かせる。
しじまを切り裂くようなピアノの向こうからオーケストラが湧き上がってくるときのカタルシス!
通常のCDだとどこか適当なところで音量を調節しようとしてしまうのに、このREAL
LP-CDだとどこまでもどこまでも音量を上げてしまいたくなる。たとえそうしてもまわりに迷惑になると思えない。
この圧倒的な存在感、この無限の許容量、この天国的な安心感。
いままでREAL LP-CDに、そしてクライバーンに及び腰だった人にも聞いてほしい1枚。
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