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まさかの再プレス!
SCRIBENDUM
スヴェトラーノフ録音集成
(20CD)\10000→\8990

 

 この20年間最大級のヒットをたてつづけに連発したSCRIBENDUM スヴェトラーノフ・シリーズ。その集成的ボックス。
 再生産されてまたもや大爆発ベストセラーとなったのが2年前。それもまた完売してしまった。
 しかしここでまたもや再生産!!!
 正直、これはSCRIBENDUMとしては異例中の異例!ただ「これでしばらくは在庫あるだろう」と思っていると気づいたらなくなっていたりするので要注意。


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(以下、ボックス発売当時のコメント)

 ああ、何か懐かしい。
 スヴェトラーノフの死後、まるで津波のようにやってきた怒涛のスヴェトラーノフ・ブーム。
 それまで眠っていたスヴェトラーノフの音源が復活すると、それらはすべて、すべて、大ベストセラーを記録した。

 メジャー・レーベルの優等生的演奏の時代が終焉を迎え、スヴェトラーノフのような異端の爆裂指揮者にようやくスポットが浴びせられ始めたのである。
 思えばあれを端緒に、クラシックCDの売り上げ地図は大きく変わっていった。

 さて、そんなわけでさまざまなレーベルからスヴェトラーノフの音源がリリースされたが、そのなかで最もファンの心を揺り動かしたのがSCRIBENDUMの音源。
 日本のファンの声を聞いて復刻内容を決めるという良心的な制作方針により、そのすべてが強烈なベストセラーとなった。
 手前味噌ながらアリアCDもその復刻の一翼を担い、クラシックCD史上に残る壮絶なアルバムを残す手伝いができた。

 しかしその後さまざまな確執があり、SCRIBENDUMは開店休業状態に。
 新譜も出なくなり、旧譜もほんのときおり再プレスされるに留まっていた。

 が、ここへきて、まさかまさかのスヴェトラーノフ音源の集大成ボックスがリリースされることに。
 すでにその大半が廃盤・入手不能となっていただけに、それらを探していた人にとっては多少手元のアルバムと重複するにしても今回のセットの登場は感涙ものだろう。

 下記コメントは、それぞれのアルバム発売当時のもの。
 読んでて何か懐かしくなった。
 随分昔のような気もする。
 あれから音楽業界も随分変遷した・・・。

 しかしこれらの壮絶な音楽のインパクトはまったく変わらない。
 限定生産となるので、できればお早めに。



SCRIBENDUM
SC 501
(20CD)\10000→\8990
SCRIBENDUM
 スヴェトラーノフ録音集成


 

ブルックナー:交響曲第8番 エフゲニー・スヴェトラーノフ指揮
ロシア国立交響楽団 1981年
旧:SC 020

 日本スヴェトラーノフ教の教祖的存在であるはやしひろし氏が「 ブルックナーの8番の最高演奏は、誰が何と言おうと、汚泥をひっかけられようと、この演奏と断言する。」と、そのホームページの中で言い切り、恐れ多くも最高水準の4つ星を献上したブル8。思想性皆無、哲学性皆無。パワーとエネルギーで作品をねじ伏せることのできた唯一の演奏。地中に眠るブルックナーの遺体を掘り起こして祭壇の上に掲げて国民総出のお祭り騒ぎをしているかのよう。当然ブルックナーを神聖化し、その崇高な世界を愛する人にははてしなく嫌悪されそうな演奏。しかし「ここで盛り上げてくれ!」というところでこれほどまでたしなみも世間体も忘れて盛り上げてくれた演奏はほかにはない。深遠なる宇宙の神秘ではなく、今ここにある力の存在証明。ここまで現世的なら逆に神がかり的に思えてくる。覚悟を決めてその力の前にひれ伏そう。
レスピーギ:ローマ三部作 「松」「祭」「噴水」 エフゲニー・スヴェトラーノフ指揮
ロシア国立交響楽団 1980年
旧:SC 021

 その年のクラシックCD界の最大の話題はケーゲルの「アルルの女」復活と、この録音の復活である。
 かつてスヴェトラーノフのカリンニコフの1番を入手したとき、一体どれだけの人から「次はローマ三部作をお願いします」と言われたことか。店主もそれを十分承知して多くの時間を費やしたがだめだった。それがこういう形でひょっこり実現してしまうのだからこの業界は面白い。
 さて。ヤフー・オークションで数万円の値をつけたというこの演奏とは一体どのようなものなのか・・・。 

 10年前に入ってきたとき店主が店頭に貼り付けたキャプション・・・
 「ローマ三部作を初めて聴く人はこのCDを買ってはいけません。またこの作品を愛し、これまで多くの演奏家で聴いてきた人もこのCDは買わないほうがいいでしょう。でも日常に飽き足りない人、何か強力な刺激を求めている人、そういう方にはこのCDは最適です。今すぐ手にとってレジに並びましょう。そしてともにアッピア街道を踊り狂いながらわたっていきましょう。 」

 ・・・カリスマ批評家許光俊氏のコメントから。
 「うなる低弦、どろどろしたブラスの咆哮、スピーカーの前がお祭り状態になるのは間違いない。」、「 作曲家の発想のバカバカしさをここまで露わにした演奏はほかにない 。これではなんでも誉めるので有名な諸石幸生センセもどう書くか困るんじゃないかというほどだし、志鳥栄八郎センセにいたっては「私はこういう演奏を好まない」と書くこと、間違いなしである。」、「世紀の珍盤だ。」、「謎の邪教徒秘密儀式といった雰囲気と、爆弾が次々に炸裂するような迫力」、「「祭」は北極グマ血だるま大戦争」「猟奇ファンは必聴」・・・。

 もう何も言わなくてもわかると思います。
 良くも悪くもスヴェトラーノフの強烈な体臭が最大限に発揮された、脳髄絨毯爆撃演奏。
ベートーヴェン:交響曲第3番
              第5番
エフゲニ・スヴェトラーノフ指揮
ソヴィエト国立交響楽団 1981年
旧:SC 022(2CD)

 「運命」もすごいらしいが店主は未聴。だがエロイカに関して言えば、史上最大の重量級演奏と断言できる。フルトヴェングラーなどの演奏とは本質的に何かが違う。どっしりずっしり、肉厚で骨太。かつて許光俊氏が「ローマの祭」を「北極グマ血だるま大戦争」と呼んだが、それは思いっきりこの「エロイカ」にもあてはまる。すべての音が大地の奥深くからドドドドっと湧き上がってきた感じ
 。・・・おそるべきパワーだが、第1楽章を聴いただけでかなりのカロリーを費やすので、体力のあるときに聴いたほうがいいと思う。(ましてや「運命」まで一気に聴き倒そうなどと夢にも思いませんように。)
ブラームス:交響曲全集 エフゲニ・スヴェトラーノフ指揮
ソヴィエト国立交響楽団 1981年
旧:SC 023(3CD)

 「 ブラームス全集はそんな彼の力が百パーセント発揮された名演奏で、肉のかたまりのように分厚く重たい和音、納豆のように延びる強烈なカンタービレ、巨大なたいまつのように熱いリズム、というぐあいにその表現力はすさまじく、現代の他の指揮者は誰も比肩できまい。」と、評論家許光俊氏が絶賛していたブラームス。今回エロイカとガーシュィンについでリリース希望が多かった録音である。
チャイコフスキー:
 交響曲全集/
 「ロメオとジュリエット」、
 「エフゲニ・オネーギン」よりポロネーズ・ワルツ、
 スラヴ行進曲、イタリア奇想曲、
 弦楽セレナード、序曲「1812年」、ほか
エフゲニ・スヴェトラーノフ指揮
ソヴィエト国立交響楽団 1967、70年
旧:SC 024(6CD)

 スヴェトラーノフ最初のチャイコフスキー交響曲全集。
 BMGからも繰り返し発売になっていたので新鮮味という点では劣るが、若きスヴェトラーノフの突進力は一聴に値する。とくに後期シンフォニーの破壊力は、キャニオンの爆裂演奏とはまた違った感動を呼ぶ。また「デンマーク・・」以下の小品は、「シンフォニー全集だけでは訴求力が弱い」というショップ側の要請をレーベルが素直に受け容れて組み入れてくれたもの。
 こうしたまとまったかたちで出してくれるとリリースの意義が一気に深まる。
 マンフレッドで一部音の欠落あり。
ショスタコーヴィチ:交響曲第7番
 1968年スタジオ
スヴェトラーノフ指揮
ソビエト国立交響楽団
旧:SC 025

 「スヴェトラーノフ/ショスタコーヴィチ:交響曲第7番/1978年2月28日ライヴ」がリリースされるとお伝えしたが、なんとそれと同時に1968年のスタジオ録音がリリースされることが急遽決まった。・・・というか、本当はSCRIBENDUM社が1978年2月28日ライヴと間違えてその1968年のスタジオ録音のライセンスを買ってしまったらしい(もちろん1978年2月28日ライヴ音源もその後急いで買ってます)。
 で、そのスタジオ録音。最終編集前のデモをきかせてもらったが、すごかった!
 以前、「スヴェトラーノフのショスタコーヴィチの7番は60年代後半のソビエト国立SOと、’90年代のスウェーデン放送交響楽団 、ハーグ・レジデンティ管弦楽団との演奏があるが、はやしひろし氏のホームページを見ると、前2つの演奏はなかなかすごいらしい。」と書いたがまさしくそのとおり。威圧感あふれる慟哭の第1楽章、残酷な抒情で塗り込められた第3楽章、猛烈炸裂の第4楽章、とはやし氏が「スヴェトラーノフのショスタコーヴィッチに多くの人が期待しているすべてがここにある。」と書いているそのとおりの演奏だった。’78年ライヴももちろん楽しみだが、まずはこれだけでもたっぷり楽しみたい。
ショスタコーヴィチ:交響曲第7番
 1978年2月28日ライヴ
スヴェトラーノフ指揮
ソビエト国立交響楽団
旧:SC 027

 絶好調のSCRIBENDUM、今度は膨大なメロディア音源のリストの中から初出の音源を引っ張り出してきた。
 スヴェトラーノフのショスタコーヴィチの7番は60年代後半のソビエト国立SOと、’90年代の スウェーデン放送交響楽団 、ハーグ・レジデンティ管弦楽団との演奏があるが、唯一聴いたことがあったハーグ・レジデンティ管との演奏はちょっと生ぬるい演奏だった。ただ、はやしひろし氏のホームページを見ると、前2つの演奏はなかなかすごいらしい。・・・ということはその中間の’78年のこの演奏はもっとすごい!いずれにしても全開バリバリ、情け容赦ないオケの咆哮を期待したい。
フレンニコフ:交響曲第1,2,3番 エフゲニ・スヴェトラーノフ指揮
ソビエト国立響
旧:SC029

 録音年代は不明。70年代か?リマスタリングはもちろんイアン・ジョーンズ。モビール・フィデリティより一気に明快に、グイグイ前に出てくる音になっていた。
 一連のスヴェトラーノフ復刻リクエストの中で、ガーシュウィンとともに最も要望の多かったフレンニコフのシンフォニー1,2,3番、ついにリリース。
 この、ソビエト連邦が生み出した”偉大なる作曲家”は、まだ生きているのだろうか?
 同胞のスヴィリドフは先年死んだが、フレンニコフは連邦崩壊後もロシアの地でソビエト音楽の功労者として半引退生活を送っていた。(かつてCD化されていた「ナポレオン・ボナパルト」は1995年に作曲されているからひょっとすると今でも音楽活動は続けているのかもしれない)もし生きていたとしたら今年90歳である。
 ティーホン・ニコラエヴィチ・フレンニコフ、1913年生まれ。ブリテンやルトスワフスキと同い年。ソ連ではショスタコーヴィチの7つ年下、ハチャトゥリアンの10年下ということになる。ソビエト連邦作曲家同盟書記長を35年間務め、’74年にはソ連最高会議副議長になったのだから、その天分は音楽の方にあったのか政治の方にあったのか微妙である。ただいずれにしてもソビエト連邦の音楽界に君臨し、その歴史をまとめていったのは彼である。社会主義労働者の英雄であるが、同時にその強圧的な規制は常に多くの批判にさらされてきた。が、そういわれながら結局書記長選のたびに再選を重ねたのは、あながちその強引な政治力のせいだけではあるまい。実際、抑圧された側のデニソフはスヴィリドフやシチェドリンに比べればフレンニコフはまとめ役としては優れた能力を持っていたと言っている(ロシア音楽に与えた損害は甚大だとも言っているが)。
 ’32年モスクワ音楽院でシェバーリンに師事、’36年に優等で卒業後、’39年初演したオペラ「嵐の中で」が話題となり、丁度「社会主義文化の表現法としてのオペラ」論争が盛んだったということもあって、スターリンに見出され、熱烈な支持を受けることになる。以後このオペラ「嵐の中で」は、ソビエトのオペラの規範とされ(プロコフィエフの「セミョン・サトコ」はこれと比べられ駄作とされた)、フレンニコフはそれ以降社会主義リアリズムの音楽表現を目指す作曲家の代表となる。
 そして’42年、’46年と国家賞を受賞、さらに有名な音楽的粛清「ジダーノフ批判」において、突如圧倒的に優位な地位を獲得する。(この粛清は、多くのかたがご存知のように、7度の不協和音を用いただけで当局の役人から作曲家本人、弟子、同僚まで尋問を受けるといった徹底した文化統制であった)
 師のシェバーリンや、ショスタコーヴィチ、プロコフィエフ、ハチャトゥリアンらが次々と非難されて行く中、フレンニコフはジダーノフの後押しを受け、ソビエト連邦作曲家同盟の指導者となり、中央政府の方針をソ連の全音楽家に強制していく。そしてロシアや海外の作品を辛らつに批判して行くことで、ソビエト連邦おかかえ音楽家の最高の地位を確保して行ったのである。
 しかし時は流れる。ペレストロイカ、ソ連の崩壊により、ソビエト政府に圧力をかけられていた有能な作曲家が次々と姿を現すにつれ、フレンニコフら旧体制の人間の作品は忘れられて行く。公の業務に忙しく作品があまり多くないフレンニコフではあったが、現在まともに彼の作品が聴けるアルバムはほとんど皆無である。6曲の代表的オペラを始めとして、交響曲3曲、ピアノ協奏曲3曲、ヴァイオリン協奏曲、チェロ協奏曲2曲と、ぜひ聴いていただきたい作品がたくさんあるが、残念ながらCDはすべて廃盤か、入りづらい。ロシア音楽ファンはご存知のように、この時期、この体制の元に書かれた音楽というのはどれも国威発揚のために、単純素朴、ロマンティックで元気でエネルギッシュ。当然その中心にあったフレンニコフの作品であるから、それがさらに爆発したような音楽と思っていい。聴いたら軽いカゼなど吹っ飛ぶようなそんな音楽である。
 しかし、芸術はつねに進歩的であらねばならないと錯覚しているのか、残念ながら今更ソビエトの旧体制を代表するフレンニコフの音楽を録音してくれるような奇特なレーベルはなかなかない。
 そんな中、スヴェトラーノフの最高傑作のひとつである交響曲全集がSCRIBENDUMから復活した。リリースされるだけでありがたいフレンニコフの交響曲の録音をスヴェトラーノフノ演奏で聴ける喜び!あっけにとられるような爆裂進撃音楽だが、スヴェトラーノフはもちろんまったく臆することなく完全無欠に爆裂進撃する。大音量で聴けば途中何度も何度も何かに向けて「バンザイ!」と叫びたくなる。各曲をことさら解説する必要もないと思う。スピーカーの前でフレンニコフとスヴェトラーノフとあなたが狂喜乱舞している姿が目に浮かぶ。
 ・・・そう思えばフレンニコフは天才だったといわざるを得ない。
スヴェトラーノフ/新世界
 ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」
 ストラヴィンスキー:春の祭典
 モソロフ:鉄工場
スヴェトラーノフ指揮
ソヴィエト国立交響楽団
旧:SC 030
1981年、1966年、1975年ステレオ録音

 なんなんだ、このカップリングは!よりによってこの3曲をひとつのアルバムに入れるとは!
 スヴェトラーノフ・ファンならご存知のとおり、3つとも壮絶極まりないスヴェトラ・ワールドが展開される超有名演奏。いずれもCD化希望の最も強かった演奏である。
 「新世界」は音楽的モラルや哀愁の美学などすべて置き去りにした、轟音・爆音で彩られた激演。あまたある「新世界」演奏の中でも、特異特別な存在。
 「春の祭典」もまたバレエ音楽であることを忘れ、いかに人の心を逆なでするかを追及したかのような炸裂演奏。洒落た感性や美的感覚などはもちろん皆無。作品の初演に立ち会った人々の衝撃を今の世に蘇らせたとでも言うべき衝撃的演奏。
 そして「鉄工場」はただただひたすら続く強烈な重量サウンド。アリアCD店主が「うるさい系音楽」を表現するときに「鉄工場並みの」とか「鉄工場に勝るとも劣らない」とよく使わせてもらう、まさに爆裂音楽の典型であり、代表。わずか3分の曲ながらそのパワー、そしてエネルギーは1時間分のシンフォニーに匹敵する。
 つまりそれぞれがある意味スヴェトラーノフの「極悪系」録音の代表である。
 ・・・その3つをいっしょにしてしまった。
 普通ならもう少し穏当な録音と組み合わせたり、なんらかの音楽史的つながりを持つ作品を組み合わせることで全体のバランスを取ろうとするものだろう。
 それをこともあろうに全部一緒にしてしまった。
 聴くものの体力や精神状態など一切考えない、また、ばらばらにすればそれぞれがかなり売れていただろうから、そういう意味ではビジネス的なことも一切考えないなんとも破廉恥・お下劣・極悪の企画。
こんなカップリングを提案したやつは出て来い!
 ・・・すみません、私です・・・。
 担当者と話しててつい盛り上がってしまって。やるならとことんやってやろう、と・・・。
 やりすぎ・・・?

 聴いた。「春の祭典」が終わったところでもうへとへとで、そこでやめておけばいいのについ「鉄工場」まで聴いてしまった。自分で作ってもらっておいてこんなことを言うのは何だが、これはやっぱりやりすぎた。もっと体調のいいときに聴けばよかったんだが、そのあと熱が出た。 
スヴェトラーノフ/
 エルガー:
  海の絵(全曲)/
  交響曲第2番
   アンコール: 海の絵~「さんご礁のある所」
スヴェトラーノフ指揮
ソヴィエト国立交響楽団
ラリッサ・アフデーエワ(Ms)
旧:SC 032

 まだ聴いたことのない録音なのだけれど、どうしても聴きたくてSCRIBENDUMにお願いしたもの。もともとエドワード7世に捧げられた、威厳と気品に満ちた美しい作品なのだけれど、スヴェトラーノフはこの作品にまでその魔の手を伸ばした。通常の演奏より5分近くも早いという高速第1楽章、葬送音楽なのにティンパニが炸裂するという第2楽章、そして最速テンポのスケルツォ、そして平和的なはずの終楽章もただでは終わらないという。数人の人にCD化を依頼されたほか、はやしひろし氏の有名なスヴェトラーノフのホームページでのコメントをみてどうしてもどうしても聴きたくなった。
 「 ラスト、音楽が真っ赤な夕映えの中に溶け込んでゆく頃、始めに感じた戸惑いが、「この曲がこんなにも真摯なまでにスリリングでパワフルな表現が可能だったのか!」という感激に変わっている(はやしひろし氏)」という一文にしびれた。
 ちなみに「海の絵」は世界初出となる美しいオーケストラ伴奏付き歌曲集。これはきっと学識・良識ある方がカップリングを考えられたんだと思います。
ラフマニノフ:交響曲第2番
チャイコフスキー:フランチェスカ・ダ・リミニ
エフゲニ・スヴェトラ-ノフ指揮
ソヴィエト国立SO
旧:SC 033

 ライヴ。1985年1月25日。「フランチェスカ・ダ・リミニ」の録音年は不明。
 メロディアの復刻可能音源リストの中から、スヴェトラーノフ・ホームページで有名なはやしひろし氏が見出したラフマニノフの2番の初出となるライヴ音源。もちろんこれまでにメロディアやキャニオンから優れた演奏の録音が出ているが、ライヴとなるとまた話しが違う。情報によると1985年1月25日。どてどてずっしりのコテコテ・ロマンが堪能できる。
(1)サン=サーンス:交響曲第3番「オルガン付き」
(2)フランク:交響曲ニ短調
エフゲニー・スヴェトラーノフ指揮
ソビエト国立交響楽団
旧:SC035
(1)1982年6月9日、ステレオ録音
(2)1981年3月17日、ステレオ録音(ライヴ)

 スヴェトラーノフ録音の中でもそのすさまじさから伝説と化している有名なサン=サーンスの3番。鍛え上げられた肉体美を誇示するキリストのようなマッチョなフランク。崇高さと卑俗さがドロドロに交じり合う2作品。眼前にそびえる大聖堂は果たしてホンモノかハリボテか。この神々しいシンフォニーをも地上に引き摺り下ろし、自らの芸術観でイチから築き上げるスヴェトラーノフの強引さ・・・。しかし聴き始めるとこれまでの多くの衝撃的録音同様、「すみません、神はあなたでした」とひれ伏してしまう。
 なにせリクエストの多かった2作品。スヴェトラーノフ・ホームページで知られるはやしひろし氏が四つ星を献上したサン=サーンス、そしてマニアからの要望がとくに多かったフランク、いずれもシンフォニー・ファンにとっては聴き逃せない激烈演奏。
 「新世界」、「春の祭典」、「鉄工場」のカップリングでは品性のなさを吐露してしまった店主だが、今回のカップリングはまずまず?

    




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