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RLCエンジニア後藤氏録音
内匠慧(たくみけい)
ヨハン・バプティスト・シュトライヒャー1871年製ピアノを弾く
RLC/ARIA 1CD-R\2640


 RLCでおなじみの後藤エンジニアはレコード復刻だけでなく、ライヴの録音なども手掛けている。
 そんな後藤氏が、ちょっと変わった録音をやってきたと興奮して言ってきた。

 ピアノの内匠慧が、博物館所蔵の1871年製「シュトライヒャー」ピアノを演奏したときの録音だという。


 ピアノは1992年生まれの内匠慧。「たくみけい」と読む。
 全国有数の進学校愛知県立旭丘高校普通科を卒業後、半年間の東京藝術大学在学を経て、英国王立音楽院に全額奨学生として留学。
 同音楽院にてBMus、MA、DipRAMを取得。
 第8回浜松国際ピアノコンクールにおける最年少ファイナリスト、第6位、併せて、日本人委嘱作品最優秀演奏賞を受賞した。



 で、・・・実はこの人、まったくの偶然だが、アリアCDのある春日井市の広報大使だったりする。

春日井市PR動画

 地元では結構有名人で、市役所に行くと大きなポスターが貼ってある。春日井のピアノ関係者なら知らない人はいない。
 その演奏は繊細で知的。ど派手に自分の個性を外に向けて放つというよりは、内省的にしっとりじっくり自分の音楽性を醸造させて静かに下界に放つタイプ。
 ちょっとシャイな感じ。
 これまでSheva Collectionからリゲティのアルバムを出していたが、世間に大々的に知られてはいない逸材。
 その内匠慧が今回挑んだのはヨハン・バプティスト・シュトライヒャー1871年製のピアノ。



 ヨハン・バプティスト・シュトライヒャーは1796年生まれのウィーンのピアノ製作者。
 両親(父ヨハン・アンドレアス、母ナネッテ)からピアノ製作の技術を学び、やがて経営にも加わるが、その経営手腕の高さもあって「シュトライヒャー」は有名なピアノ製作会社へと一気に成長を遂げた。

 ブラームスも「シュトライヒャー」を愛好する所有者だったそうで、手紙に「ピアノといえばシュトライヒャーかベーゼンドルファー」と残したほど。そしてクララ・シューマンも好んで弾いたらしい。さらに、時代をさかのぼるとベートーヴェンも若い時に父アンドレアス、母ナネッテの製作した「シュトライヒャー」を使用していたいう。またベートーヴェンは二人のサロンにも顔を出していて(ゲーテもいたらしい)、甥カールのことでナネッテにいろいろ相談していたという逸話も残っている。

 考えてみればブラームスがウィーンに移り住んだのは1871年。ちょうど今回のピアノが作られた年。・・・と思って調べたらブラームスが弾いていたのは今回のピアノと同型のものだった。
 つまりこの音色をブラームスは聴いていたということになる。そう考えると、彼の交響曲第1番(1876年)やピアノ協奏曲第2番(1878-81年)の重さは、このピアノの音色から導かれたのではないかという気すらする。
 というのも、その音色は、最初聴いたらびっくりするほど、モコモコもわもわしているのだ。現代の鮮烈でクリアな強靭なピアノの音色になじんでいる我々にはまるで違う楽器のようにすら思える。
 じつはエンジニアの後藤氏も当初面食らったようで、「現代ピアノとはかけ離れた別の楽器」と語る。しかしだからこそ、この名器のリアルな「音」を残したかったのだろう。
 あとでエンジニア後藤氏に聴かせてもらった「1851年のプレイエル」や「1870年スタインウェイ」は、素朴ではあるが予想範囲の音色だった。しかしこのシュトライヒャーは想像を超えた「もこもこ」度。
 いろいろな意味でカルチャーショックを受けると思う。

 今回のCDはもともと販売用ではなく、記録用に作製されたものなのだが今回特別に販売の許可を得た。
 ぜひ一度体験してみてほしい。




 今回のアルバムはアリアCD会員でない方も購入できるようにします。
 一般の方は¥500の送料・手数料でお送りしますので(1枚だと\2640+\500)、 officeplanets@yahoo.co.jp 宛てに「お名前、郵便番号、住所、電話番号、注文数」をお知らせください。
 ご注文から1か月ほどで郵送させていただきます。お支払いは商品到着後でかまいません。




録音経緯(RLC後藤)

 クラシック史上数々の名曲が生まれた1800年代。でもその当時のピアノを知る人はあまりいません。
 ほとんどの人はチェンバロを想像したり、響きの多い宮廷での録音を思い出します。
 でも結論を言えばチェンバロとも、そして現代ピアノともかけ離れた別の楽器になっています。
 宮廷で華やかに奏される楽器でもなければ、大ホールでオーケストラと対抗するような派手な楽器でもありません。
 もっと家庭的で繊細で柔らかい。

 そういわれると1800年代のピアノで当時の名曲を聴いてみたくなると思いますが、残念ながらこの時代のピアノは、レプリカを除きあまり聴く機会はありません。
 もともと台数自体が少ないため高価であることに加え、頑強な現代ピアノと違って繊細な楽器であり、構造も複雑なうえ改良が繰り返されているため、演奏可能な状態に持って行くのは非常に困難。
 演奏されること自体がきわめて少ないわけです。

 そんな困難を承知でどうしても残しておきたかったのが、今回のオリジナルのシュトライヒャー・ピアノ。
 このピアノはレプリカではなくオリジナル。それがちゃんと楽器として機能しているということが、現在全国のピアニストたちの羨望の的になっているそうなのです。
 1年に渡る綿密な修復作業を経て演奏可能になった奇跡的なピアノというわけです。

 所蔵していたのは三重県菰野町のピアノ歴史館。
https://piano-museum.com/

 その奇跡的なピアノの録音を果たすことができました。
 ただ、もともと販売用というよりは、ヴィンテージピアノ固有の音を残すことを目的として録音・作製されたもの。(そのピアノ歴史館の2024年カレンダー掲載用動画音源収録の際、同時進行で製作された。)
 ですので調律師が聴くような音になっています。でもこれは同時に大作曲たちが作曲する時に聴いた音色ではないでしょうか。

 ピアノの内匠くんはピリオド楽器専門奏者ではありませんがロンドン滞在時より多くのピアノに理解を深め、慈しむような運指で当時の楽器を演奏しています。
 曲目はショパン、メンデルスゾーン、ブラームス、そして後半は最近急激に認知度が上がっているペヤチェヴィッチ。
 何れも現代ピアノとは一味違った繊細で優しさに満ち溢れた演奏が聴けます。


 録音は3種のステレオペアマイク、合計6本を立てました。
 しかし実際に6本全部をミックスする事は無く演奏者と相談の上、曲想によって2本又は4本でマスタリングを行っています。
 その為マイク位置、選択したマイクメーカーによって音色が若干違って聴こえるかもしれませんが、一切のデジタルエフェクターは使用せずヴィンテージピアノの多角的な響きお楽しみ頂けます。
 またコンプレッサーを放物線カーブで調整し、オンマイクに近い音になっています。大きなノイズは減衰しましたが、166年前、大作曲家たちが使用していたピアノと同じオリジナルモデルなのでアクションノイズなど機構的な音は残っています。一部の愛好家向けの録音であることをご理解ください。





KT-001
1CD-R\2640

Flowers' Life 内匠 慧


ショパン:「春」 6つのポーランドの歌より(リスト編曲)
      即興曲第1番 変イ長調 Op.29
      即興曲第2番 嬰ヘ長調 Op.36
      即興曲第3番 変ト長調 Op.51
      『幻想即興曲』嬰ハ短調 Op.66

メンデルスゾーン:「夏の名残のばら」による幻想曲

ブラームス :創作主題による変奏曲 ニ長調 Op. 21-1

ドラ・ペヤチェヴィッチ:花の一生-8つのピアノ小品集Op. 19
  第1曲 Op. 19-1:待雪草
  第2曲 Op. 19-2:すみれ
  第3曲 Op. 19-3:すずらん
  第4曲 Op. 19-4:忘れな草
  第5曲 Op. 19-5:ばら
  第6曲 Op. 19-6:赤いカーネーション
  第7曲 Op. 19-7:ゆり
  第8曲 Op. 19-8:菊
内匠 慧(PIANO)
2023年8月31日 菰野ピアノ歴史館にて収録
ピアノ:ヨハン・バプティスト・シュトライヒャー1871年製
調律:小菅慶之
録音:RLC GOTO

「内匠君は録音に丸2日間何度も何度も納得できるまで弾き直しをしていました(RLC GOTO)」

ピアノ歴史館では、以下の説明を十分理解したうえで試弾が可能になります。
 1871年(明治4年)製造のオリジナルモデル。一般の演奏手法は厳禁です。
 優しく弾いても連続3時間、強く叩くと直ぐに再調律が必要になるヴィンテージ品であるため、専門の調律師が常駐しております。

  

マイク位置は撮影用なので、録音時とは異なります。



 クロアチアの作曲家ドラ・ペヤチェヴィッチ

 幼い時から音楽的才能があり、ロマン派作曲家の影響を受けながら、ほぼ独学で作曲を続けました。後にドレスデンとミュンヘンに留学し、器楽演奏もふくめ本格的に学びます。
 ロマン派の伝統に根ざした音楽を目指し、後のフランスの印象派の影響も受けながら作曲家としてのキャリアを積み、クロアチアの音楽文化の主要なひとりとして高い評価を得ています。
 また、すべての女性音楽家・作曲家に対しても、輝かしい功績や音楽家としての道しるべを示すことができたと言えるでしょう。


 
 
38歳で亡くなったクロアチア出身の女流作曲家ドラ・ペヤチェヴィッチ。
 生まれはアルバン・ベルクと同じ1885年ですが、その音楽は50歳年上のブラームスの作品のように気品ある古風なロマンに包まれています。
 (店主の昔のコメントより)








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