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TESTAMENT、入るかもしれない
期間限定特価セール
その2 ~ 36アイテム

1CD/1CD-R\3200→\2690
~5/5(火)午前9時



 かつて世界を代表する歴史的録音レーベルとして、その名を轟かせたTESTAMENT。
 EMIをはじめとするメジャー音源を正式ライセンスで復刻し、さらに独自ルートから埋もれた貴重音源を掘り起こす――その徹底した姿勢は、TAHRAと並び、歴史的録音の黄金時代を築いた存在でした。
 その充実ぶりと刺激的なラインナップは、日本のコレクターたちをどれほど熱狂させたことでしょう。

 しかし――
 このTESTAMENT、なぜか日本では流通が安定しない。

 大手代理店がついても長続きせず、空白期間が何度も訪れる。今まで何回代理店が交代したことでしょう。
 アリアCDとしても直接コンタクトを試みましたが、状況はつかめず、次第に「もう入らないのでは」という空気すら漂い始めていました。

 そんな中、一昨年ようやく国内代理店が復活。
 昨年のセールを覚えていらっしゃる方も多いはずです。

 ――ところが。

 またしても、撤退。
 またしてもです。何度目ですか・

 いずれにしても現在、日本に正式な流通ルートはありません。

 ただ、新譜こそ出てませんが、活動が終わったわけではない。
 レーベルが消えたわけでもない。
 それでも「普通には手に入らない」――この不可解な状況。

 通常ルートでは入手不能。
 海外から取り寄せれば1枚5000円超えも珍しくない。

 そんな中、今回。
 新たな仕入れルートを確保しました。

 しかも価格は、昨年の代理店セールに近い水準。
 これは、正直言って“奇跡的”です。

 ただし――
 このルートも恒久的なものではありません。
 在庫は限定的、補充の保証もありません。

 つまり今回のセールは、
 「安いから買う」のではなく、
 「今ここでしか手に入らないから確保する」タイミングです。

 完売後の再入荷は未定。
 次がある保証もありません。

 気になるタイトルがある方は、どうかこの機会に。
 後から探しても、同じ条件ではまず出て来ないような気がします。



 ※現地完売の際はご容赦ください。
 ※一部タイトルはCD-R仕様となる場合がございますが、内容の価値に変わりはありません。





Sir John Barbirolli
SBT 1342
\3200→\2690
バルビローリの「悲劇的」

 マーラー:交響曲第6番「悲劇的」
サー・ジョン・バルビローリ指揮
ベルリン・フィル

 ものすごいテンション。狂ったようなパッション。しかもここまですさまじいことをやっても最終的に崇高なまとまりを見せるところがバルビローリ。
 見せ場はたくさんある。出だしは史上最高に遅い。まるで地獄から這い出してきたかのよう。さらにEMI盤同様2、3楽章を入れ替えてのアンダンテは風のように爽快に駆け抜け、代わりにスケルツォは重厚にのたうつ。そしてラストの極限状態での爆発・・・。
 「悲劇的」はEMIからニュー・フィルハーモニアとの演奏がリリースされているが、とにかくテンションが全然違う。BPOはときどき危なっかしいところも見せるがそれでもやはりうまい。厚い。なによりバルビローリに食いついて必死にやっている様が好感持てる。傷のない100点満点の演奏ではもちろんないが、これほどの高い集中力と激しい燃焼度を見せたマーラー演奏は少ない。まさにロマンティック・マーラーの極北といえる劇的で濃厚な演奏。


 録音:1966年1月13日、フィルハーモニー・ホール、ベルリン モノラル録音

Sir John Barbirolli
SBT2 1350
(2CD)
\6000→\4690
ジョン・バルビローリ

(1)マーラー:交響曲 第3番 ニ短調
(2)バルビローリ:エリザベス朝の組曲
ルクレツィア・ウェスト(Ms)(1)
聖ヘドヴィヒ大聖堂聖歌隊(1)
サー・ジョン・バルビローリ指揮
ベルリン・フィル

 バルビローリ&BPO、ステレオ・ライヴによる感動の「第3番」!
 正規盤では初CD化となる。死の前年の1969年に客演した際のライヴ録音。

 1963年の歴史的な第9番の成功以来、バルビローリはベルリンにおいて「マーラーの伝道師」と目されており、BPOとの最後のマーラー演奏となった3月8日と9日の「第3番」の演奏会も大きな感銘を残した。「第3番」といえば同年5月のハレ盤が出ているが、オケの実力、特にカラヤンによって究極といえるまでに磨き上げられた当時のベルリン・フィルの弦セクションとの比較において、その違いは歴然!それが遺憾なく発揮された第6楽章は聴き手をとてつもなく深い感銘へと誘う。エリザベス朝の組曲は、1941年にバルビローリが「フリッツ・ウィリアム・ヴァージナル・ブック」の中の舞曲をオーケストラ用に編曲したもの。こちらは1964年のライヴ録音。

 録音:1969年3月8日、ベルリン・フィルハーモニーにおけるライヴ((1)ステレオ) 1964年1月、ベルリンにおけるライヴ((2)モノラル)




Chopin - Piano Works
SBT 1335
\3200→\2690
ヴィルヘルム・バックハウス

ショパン:ピアノ作品集
 ピアノ・ソナタ 第2番 変ロ短調 作品35
 練習曲集 作品10 より第2、3、5、8、10番
 練習曲集 作品25 より第1-3、6-9、11番
 バラード 第1番 ト短調 作品23/
 マズルカ 第17番 変ロ短調 作品24-4
 同 第20番 変ニ長調 作品30-3
 同 第24番 ハ長調 作品33-3
 ワルツ 第2番 変イ長調 作品34-1 「華麗なる円舞曲」
ヴィルヘルム・バックハウス(P)

 バックハウスのショパン?と思う方も多いと思うが、若いころのバックハウスにとってはショパンはかなり重要な位置を占める作曲家だった。




SBT 1487
\3200→\2690

バックハウス(P)初出音源!

 モーツァルト:
  ピアノ・ソナタ第10番
  ピアノ・ソナタ第12番
 ベートーヴェン:
  ピアノ・ソナタ第26番「告別」
  ピアノ・ソナタ第14番「月光」
  ピアノ・ソナタ第32番
バックハウス(P)
1960年4月BBC放送用録音
1961年11月BBCリサイタル


 鍵盤の獅子王バックハウス(1884-1969)は、1950年代(MONO)、そして1958-1960年代(STEREO)と2度、ベートーヴェンのソナタ全曲の録音を残しています(2度目ではバックハウスの死により「ハンマークラヴィーア」のみ収録できませんでした)。それとは別のベートーヴェン・ソナタの音源の演奏です。モーツァルトの2作品も1960年代に録音しておりますが、こちらもまた別のもの。20世紀ドイツを代表するバックハウスの至芸にあらためて感じ入る1枚です。
Beethoven - Piano Concertos Nos. 2 & 3
SBT 1334
\3200→\2690
ヴィルヘルム・バックハウス

ベートーヴェン:
 (1)ピアノ協奏曲 第2番 変ロ長調 作品19
 (2)同 第3番 ハ短調 作品37
ヴィルヘルム・バックハウス(P)
ウィーン・フィル
クレメンス・クラウス指揮(1)
カール・ベーム指揮(2)

1952年、1950年、モノラル

 バックハウスのベートーヴェンといえば、後年のイッセルシュテットとの名録音が広く知られていますが、本盤はそれに先立つデッカ初期の記録。

 ここに聴かれるのは、後の円熟とは異なる、より剛直で骨太なバックハウスの姿。音楽はまだ完全に整えられる前の段階にあり、硬質で推進力のある表現が印象的です。

 第2番ではクラウスの引き締まった指揮のもと、古典的な均衡が際立ち、第3番ではベームの重厚な支えによって、後年のスタイルへとつながる構築性がすでに明確に示されています。

 いわば、完成された名盤へ至る“過程そのもの”を刻んだ記録。
 モノラルながら、その緊張感とエネルギーはむしろ生々しく、聴き手に強い印象を残します。




 20世紀を代表する名ピアニスト、ソロモン。その名を決定づけたベートーヴェンを中心に、モーツァルトからロマン派協奏曲、そしてソナタに至るまで、彼の芸術の核心に触れることのできるシリーズです。

 ソロモンの演奏には、過度な感情の誇張や技巧の誇示はありません。音は常に均整を保ち、自然な呼吸の中で音楽が形づくられていきます。その佇まいはどこか“貴族的”とさえ言える気品を帯び、聴き手に深い安心感を与えます。

 ベートーヴェンの協奏曲では、構築の確かさと抑制された情熱が見事に両立し、モーツァルトでは透明で優美な語り口が際立ちます。さらにチャイコフスキーやグリーグ、シューマンといったロマン派作品においても、感傷に流れることなく、音楽の本質をまっすぐに掬い上げます。

 そしてソナタにおいては、その簡潔で無駄のない表現が一層際立ち、音楽そのものの美しさが静かに浮かび上がります。

 絶頂期に突如として右手の麻痺により演奏活動から退いたことで、その芸術は“完成された理想像”として残されることになりました。
Solomon
SBT 1219
\3200→\2690
ソロモン/ベートーヴェン:ピアノ協奏曲全集第1巻
 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番
                  第2番
ソロモン(P)
フィルハーモニア管弦楽団
ハーバート・メンゲス指揮 (1/5)
アンドレ・クリュイタンス指揮 (2)
Solomon
SBT 1220
\3200→\2690
ソロモン/ベートーヴェン:ピアノ協奏曲全集第2巻
 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番
                  第4番
ソロモン(P)
フィルハーモニア管弦楽団
ハーバート・メンゲス指揮 (1/3/5)
アンドレ・クリュイタンス指揮 (2/4)
録音:1952年(4)、1955年(5)、1956年(3)。(3)ステレオ録音、(4)モノラル録音。

 1年前にベートーヴェンのソナタ集が出ておおいに市場を沸かせたソロモン、いよいよ協奏曲全集も登場。「最上級のベートーヴェンを聴きたければソロモンを聴くといい」と、誰かが言っていたが、その「貴族的」ですらある高尚で優美なベートーヴェン。この協奏曲を残したあと、まさに絶頂期にありながら右手に突然麻痺を起こし、演奏活動から退くことになる。

Mozart: Piano Concerto No. 15 in B flat major, K450, etc.
SBT 1222
\3200→\2690
ソロモン/モーツァルト:ピアノ協奏曲
 モーツァルト:
  ピアノ協奏曲 第15番/同第23番/同第24番
ソロモン(P)
フィルハーモニア管弦楽団
オットー・アッカーマン指揮(第15番)
ハーバート・メンゲス指揮(第23、24番)

「伝説の名ピアニスト」ソロモンによる、モーツァルトピアノ協奏曲集。ベートーヴェンのピアノ協奏曲全集に続いて、今月は「伝説の名ピアニスト」ソロモンのモーツァルトのピアノ協奏曲集をお届けする。ベートーヴェンと並んで彼が最も得意としたモーツァルトの名作協奏曲3曲を収録。

録音:1953年9月7日、8日(第15番)、1955年5月10日-12日(第23、24番)
モノラル録音

Scriabin: Piano Concerto in F sharp minor, Op. 20, etc.
SBT 1232
\3200→\2690
ソロモン

チャイコフスキー:ピアノ協奏曲 第1番
スクリャービン:ピアノ協奏曲 嬰ヘ短調 作品20
ソロモン(Pf)
イサイ・ドブロヴェーン指揮
フィルハーモニア管
モノラル録音 
 チャイコフスキーの名作第1番に、ラフマニノフ思わせるようなロシア的憂愁が横溢するスクリャービンの協奏曲をカップリングした1枚。


Grieg: Piano Concerto in A minor, Op. 16, etc.
SBT 1231
\3200→\2690
ソロモン

グリーグ:ピアノ協奏曲 イ短調 作品16
シューマン:ピアノ協奏曲 イ短調 作品54
リスト:ハンガリー幻想曲 S.123
ソロモン(Pf)
ヘルベルト・メンゲス指揮(グリーグ、シューマン)
ワルター・ジュスキント指揮(リスト)
フィルハーモニア管
ステレオ録音(グリーグ、シューマン) モノラル録音(リスト) 
ロマン的な情緒に溢れたシューマン、清冽な抒情が光るグリーグの協奏曲に、民族的色彩感が支配するリストの「ハンガリー幻想曲」をフィルアップした1枚。

SBT 1188
\3200→\2690
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第1、3、32番 ソロモン(P)
1951-1956年
モノラル

7番のみステレオ
SBT 1191
\3200→\2690
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第26、27、29番 ソロモン(P)
1951-1956年
モノラル

7番のみステレオ




 SBT 1115
\3200→\2690
ダヴィッド・オイストラフ(ヴァイオリン)
 ベートーヴェン:
  1. ヴァイオリン・ソナタ第9番 イ長調『クロイツェル』
  2. ヴァイオリン・ソナタ第3番 変ホ長調
 3.モーツァルト: ヴァイオリン・ソナタ第32番 変ロ長調
ダヴィッド・オイストラフ(ヴァイオリン)

1.レフ・オボーリン
2,3.ウラディーミル・ヤンポリスキー

1956年~1958年、モノラル


 オイストラフの真価が刻まれた、圧倒的スケールの名演

 ダヴィッド・オイストラフによるベートーヴェンの「クロイツェル」と第3番、さらにモーツァルトのソナタを収めた充実の一枚。ソ連を代表する巨匠ならではの、骨太で揺るぎない音楽が全編を貫きます。

 とりわけ「クロイツェル」は圧巻。重厚でありながら緊張感に満ちた構築、そして一音一音に宿る強い意志――スケールの大きさと精神性の高さにおいて、まさにこの作品の理想像の一つと言えるでしょう。オボーリンとの共演も見事で、両者ががっぷり四つに組んだ濃密な対話が展開されます。

 第3番やモーツァルトでも、単なる軽やかさに流れず、音楽の芯をしっかりと捉えた深みある表現が印象的。

 モノラル録音ながら、その芸術の重量は揺るぎません。

 SBT 1113
\3200→\2690
ダヴィッド・オイストラフ(ヴァイオリン)

プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ第2番、
シマノフスキ:ヴァイオリン・ソナタop.9、
ハチャトゥリャン:ヴァイオリン・ソナタop.1
ダヴィッド・オイストラフ(ヴァイオリン)、
ヴラディミール・ヤンポルスキ(ピアノ)
(モノラル) 1954、1955年

 協奏曲での雄大な演奏とは一線を画す、オイストラフのもうひとつの姿――室内楽における真価を伝える一枚です。

 プロコフィエフのヴァイオリン・ソナタ第2番では、緊張感と叙情が交錯する音楽を、深い歌心と確かな構築で描き出し、作品の内面に迫ります。

 さらにシマノフスキ、ハチャトゥリャンと続くプログラムは、東欧からロシアにかけての濃密な響きの世界。神秘的な色彩、民族的な躍動、そのいずれにもオイストラフは自然に溶け込みながら、音楽の核をしっかりと掴んでいます。

 ヤンポルスキーとの共演も見事で、両者の呼吸が一体となった対話は、単なる伴奏を超えた室内楽としての完成度を示しています。

 モノラル録音ながら、その表現の密度は極めて高く、聴き手を深い音楽の世界へと引き込みます。


 SBT 1116
\3200→\2690
ダヴィッド・オイストラフ(ヴァイオリン)

プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲第1番、

ラロ:スペイン交響曲(ヴァイオリン協奏曲第2番)

ドビュッシー:月の光
 (《ベルガマスク組曲》より/ローレンス編)
ファリャ:ホタ
 (《スペイン民謡集》より/コハンスキ編)
チャイコフスキー:ワルツ=スケルツォ 作品34
 (ベゼキルスキー編)
ザルツィツキ:マズルカ
ダヴィッド・オイストラフ(ヴァイオリン)、

マタチッチ(指揮)
ロンドン交響楽団

マルティノン(指揮)
フィルハーモニア管弦楽団、

ヴラディミール・ヤンポルスキ(ピアノ)、
コンチェルトはモノラル、小品集はステレオ

 ダヴィッド・オイストラフの魅力を多角的に捉えた充実の一枚。ラロ《スペイン交響曲》とプロコフィエフ第1協奏曲という王道レパートリーに加え、小品を収めた構成は、彼の芸術の幅広さを如実に示しています。

 マルティノン指揮による《スペイン交響曲》では、豊かな歌心と抒情性が際立ち、音楽は終始しなやかに流れます。マタチッチ指揮のプロコフィエフでは一転、幻想的な響きと内面的な深さが強く印象づけられ、同じ奏者とは思えないほどの表情の違いが現れます。

 さらに後半の小品では、より親密で自由な表現が展開され、オイストラフの音色の美しさと自然なフレージングが際立ちます。

 録音は異なる時期・環境の音源が組み合わされており、音質や響きの違いもまた、この盤ならではの魅力。
 ひとりの巨匠が持つ多彩な表情を、一枚で味わうことのできる貴重な記録です。



 SBT 1165
\3200→\2690
べニアミーノ・ジーリイタリア民謡集 1954-1955(全21曲) べニアミーノ・ジーリ(テノール)

 SBT 1162
\3200→\2690
べニアミーノ・ジーリ 歌唱集 1949-1952(全20曲)
 サンタ・ルチア他
べニアミーノ・ジーリ(テノール)

 SBT 1163
\3200→\2690
べニアミーノ・ジーリ 歌唱集 1952-1953(全21曲) べニアミーノ・ジーリ(テノール)

 20世紀前半を代表するイタリアの名テノール、ベニアミーノ・ジーリ。その声はしばしば「黄金の声」と称され、甘美さ、柔らかさ、そして人の心に直接触れるような温もりにおいて、いまなお比類なき存在です。

 本セットは1949年から1955年にかけての録音を収めた3タイトル。民謡から歌曲まで幅広いレパートリーを通して、ジーリの歌の本質に迫る内容となっています。

 技巧の誇示ではなく、ただひたすらに“美しく歌う”こと。その自然なレガート、言葉を包み込むような発声、そしてどこか郷愁を帯びた響き――聴いているだけで心がほどけていくような感覚に包まれます。

 イタリア民謡では親しみやすさと温かさが際立ち、歌曲では一音一音に込められた詩情がじんわりと広がる。どの録音にも共通するのは、「歌う喜び」そのものがそのまま音になっているという点でしょう。

 完璧さではなく、人間的な美しさ。
それこそがジーリの魅力であり、本盤の最大の価値です。



 SBT 1060
\3200→\2690

“制御された狂気”――
 マルケヴィッチ、音楽が燃え上がる瞬間
  イーゴリ・マルケヴィッチ(指揮)&フィルハーモニア管


 バルトーク:舞踊組曲/
 ラヴェル:ラ・ヴァルス/
 サティ:パラード/
 ブゾーニ:Tanzwalzer/
 リャードフ:キキモラop.63/
 シャブリエ:ポーランドの祭(いやいやながらの王様)/
 リスト:メフィスト・ワルツ
イーゴリ・マルケヴィッチ(指揮)
フィルハーモニア管弦楽団
録音:1950年代
(MONO)


 20世紀屈指の鬼才指揮者マルケヴィッチ。その本領が一気に噴き出した、凄まじい一枚です。

 バルトーク《舞踊組曲》では、鋭利なリズムと原始的なエネルギーが剥き出しとなり、音楽は一切の妥協なく突き進みます。続くラヴェル《ラ・ヴァルス》では、華やかな舞踏の裏に潜む崩壊と狂気を徹底的に描き出し、ただ美しいだけでは終わらない“破滅のワルツ”が現出します。

 さらにサティ《パラード》、リスト《メフィスト・ワルツ》といった異形の作品群では、マルケヴィッチの真骨頂とも言える鋭い感覚が炸裂。音は引き締まり、リズムは研ぎ澄まされ、音楽は常に極限の緊張を保ったまま進行します。

 フィルハーモニア管もこれに完璧に応え、精密さと爆発力を兼ね備えた演奏を展開。

 モノラル録音ながら、その迫力と緊張感は圧倒的。
Ernest Ansermet
SBT 1324
\3200→\2690
アンセルメ
 その核心に触れる1950年代前半の貴重録音集


ドビュッシー:
 舞踏詩「遊戯」/6つの古代碑銘(アンセルメ編曲)
デュカス:
 舞踏詩「ラ・ペリ」/交響詩「魔法使いの弟子
サン=サーンス:交響詩「死の舞踏」
アンセルメ指揮
スイスロマンド管
 (ドビュッシー、サン=サーンス)
パリ音楽院管
 (デュカス)

 フランス音楽の真髄を知り尽くした名匠アンセルメ――その核心に触れる1950年代前半の貴重録音集。

 ドビュッシー《遊戯》では、精緻でありながら決して曖昧に流れない構築力が際立ち、色彩とリズムが明晰に立ち上がる独特の透明感はまさにアンセルメならでは。さらに自編曲による《6つの古代碑銘》では、原曲の神秘性に管弦楽的な深みが加わり、独自の世界を築き上げています。

 デュカスでは《ラ・ペリ》がステレオで初登場という大きな聴きどころ。優雅さと官能が交錯するこの音楽を、過度に重くならず、洗練された響きで描き切る手腕は見事の一語です。《魔法使いの弟子》も機知と推進力に満ちた名演。

 さらにサン=サーンス《死の舞踏》は再録音のない貴重な一曲。
 一瞬の閃きと色彩感で聴かせる“アンセルメの真骨頂”がここにあります。

 後年のステレオ録音とはまた異なる、より直接的で引き締まった魅力――
 フランス音楽の“粋”を知るための決定的な一枚です。



 アンセルメの1950年代前半の録音。
 国内ではモノラルで発売されていた音源だが「ラ・ペリ」(1954年録音)のみステレオでの初リリースとなる。
 またこれらの作品をアンセルメはその後ステレオで録音しているが「死の舞踏」は再録音のない貴重な演奏。


 SBT 1101
\3200→\2690

若きロストロポーヴィチ、すでに“王者の風格”――
 ボールト&サージェントという英国の巨匠たちに支えられた、堂々たるドヴォルザーク


①ドヴォルジャーク:チェロ協奏曲 ロ短調 op.104
②サン=サーンス:チェロ協奏曲第1番 イ短調 op.33
③ポッパー:妖精の踊り op.39
④ドビュッシー:ミンストレル(前奏曲第1巻第12番)、月の光(ベルガマスク組曲第3番)
⑤スクリャービン:練習曲第11番 op.8より
⑥ラフマニノフ:ヴォカリーズ
ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(Vc)

①エイドリアン・ボールト(指揮)、
 ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
②サー・マルコム・サージェント(指揮)、
 フィルハーモニア管弦楽団
③④⑤⑥アレクサンドル・デデューヒン(Pf)

録音:
①1957年4月23,24日
②1956年3月6日
③④⑤⑥1957年4月27日

 1950年代半ば、西側で本格的に注目され始めたロストロポーヴィチが残したドヴォルザーク。これがもう、驚くほど完成されている。
 音の太さ、歌の深さ、そしてどこまでも伸びていくフレージング――後年の巨匠像をそのまま先取りしたかのような、圧倒的存在感です。

 ボールト指揮ロイヤル・フィルの端正で引き締まった伴奏も見事で、ロストロポーヴィチのスケールの大きな歌をしっかりと受け止め、作品の構築美を際立たせています。
 一方、サージェントとのサン=サーンスでは一転、軽やかで機知に富んだ表情も披露。若き日の彼の“多面性”がくっきりと浮かび上がります。

 さらに注目は小品集。ピアノ伴奏によるポッパーやラフマニノフでは、あの巨大なスケールの裏にある繊細な詩情がふっと顔を出し、聴き手の心を静かに掴んで離しません。

 協奏曲の名演としても、ロストロポーヴィチ入門としても、そしてTESTAMENTらしい価値ある復刻としても――
一枚で三度おいしい、非常に“使える”名盤です。

 SBT 1002
\3200→\2690
レジナルド・ケル(Cl)
 ウェーバー:クラリネット協奏曲/
 ブラームス:クラリネット、チェロとピアノのための三重奏曲
レジナルド・ケル(Cl)

 SBT 1006
\3200→\2690

甘美なる“ウィーンの声”、ロンドンで花開く――
 タウバーの魅力が凝縮された至福の歌曲集。

リヒャルト・タウバー/ロンドン録音集
 「生誕100年記念コレクション」


 ナイト・アンド・デイ(コール・ポーター)
 アイ・ラヴ・ザ・ムーン(ポール・A・ルーベンス)
 君はわが心の喜び(レハール)
 君の呼ぶ声が聞こえる(ハルフォード/マーシャル)
 ピカルディのばら(ウェザリー/ヘイドン・ウッド)
 どこかで声が呼んでいる(ニュートン/テイト)
 セレナーデ(ロンバーグ)
 道化師とともに(レオンカヴァッロ)
 カシミールの歌(フィンデン/エイミー・ウッドフォード)
 女たちは愛とキスのために作られた(レハール)
 美しきイタリア(レハール)
 誰もあなたほど愛せない(レハール)
 愛の古き甘き歌(ビンガム/モロイ)
 微笑みながら(アーサー・ペン)
 愛の一夜(カーン/シェルツィンガー)
 ああ、甘き愛の神秘(ヴィクター・ハーバート)
 木々(キルマー/ラスバック)
 シルヴィア(スピークス)
 若き日のあの日(ハマースタイン/J.シュトラウス)
 ウィーンに恋して(ハマースタイン/J.シュトラウス)
 心のワルツ(ノヴェロ)
 スウィートハーツ(ハーバート)

リヒャルト・タウバー(テノール)


 オペレッタ黄金時代を象徴する名テノール、リヒャルト・タウバー。レハール作品における比類なき存在として知られる彼ですが、本盤ではその魅力が最も自然なかたちで味わえる“ロンドン録音期”の珠玉の歌唱が集められています。

 「君はわが心の喜び」をはじめとするレハール作品では、あの独特のとろけるようなレガートと、言葉に寄り添う柔らかな表現が極上の輝きを放ちます。甘く、しかし決して甘ったるくならない――タウバーならではの気品がここにあります。

 一方で、「ナイト・アンド・デイ」など英語圏のポピュラー・ソングも収録。ウィーン的な情緒を保ちながら、より親しみやすく、洗練された歌い口を聴かせるあたりも実に興味深いところでしょう。

 さらにシュトラウス作品やウィーン情緒あふれる名旋律の数々――
本盤はまさに、“ウィーンの歌心”と“ロンドンの洗練”が幸福に出会った一枚。

 歴史的価値はもちろん、純粋に“いい声、いい歌”を味わう喜びに満ちた一枚として、強くおすすめしたい名盤です。

 SBT 1045
\3200→\2690

ザ・ヤング・アシュケナージ Vol.1


ショパン:
 ①ピアノ協奏曲第2番 ヘ短調 op.21
 ②練習曲〔ハ長調 op.10-1、ヘ長調 op.25-3〕
 ③舟歌 嬰へ長調 op.60
 ④スケルツォ 第4番 ホ長調 op.54
 ⑤ピアノ・ソナタ第3番 ロ短調 op.58
ヴラディーミル・アシュケナージ(Pf)
①ズジスワフ・ゴルジンスキ(指揮)
ワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団
録音:①④1955年3月、
第5回ショパン国際ピアノ・コンクール、ライヴ/
②③⑤1957年10月26日、31日、
グリューネヴァルト教会、ベルリン、
全てモノラル

 SBT 1078
\3200→\2690
“恐怖の時代”を鋭く刻む、異色のショスタコーヴィチ――
クルツが引き出す、切迫と緊張のリアリズム。

ショスタコーヴィチ
 交響曲第10番 ホ短調
 バレエ音楽『黄金時代』組曲
エフレム・クルツ(指揮)
フィルハーモニア管弦楽団

シドニー・サットクリフ(オーボエ)
アーサー・アクロイド(ピッコロ)
バーナード・ウォルトン(クラリネット)
デニス・ブレイン(ホルン)

録音:1956年、モノラル


 ショスタコーヴィチの交響曲第10番といえば、スターリン死後の解放と内面の葛藤を描いた20世紀交響曲の金字塔。
 本盤は1956年という比較的早い時期に録音された、エフレム・クルツ指揮による貴重な記録です。

 この演奏、まず驚かされるのはその“容赦のなさ”。
 後年の洗練された現代的名演とは一線を画し、荒削りとも言えるほどの鋭さと、神経をむき出しにしたような緊張感が全編を貫いています。とりわけ第2楽章の凄まじい推進力は圧巻で、暴力的とも言えるエネルギーが一気に噴出します。

 フィルハーモニア管の精鋭たちの存在も見逃せません。個々のソロがくっきりと浮かび上がり、音楽の構造とドラマを生々しく伝えてきます。
 とくに1957年に亡くなるデニス・ブレインの演奏が聴けるのもポイントです。

 併録の『黄金時代』組曲では一転して、皮肉とユーモアを帯びたショスタコーヴィチのもう一つの顔が楽しめるのも魅力。

 録音はモノラルながら、その分だけ音の芯が際立ち、演奏の本質にぐっと迫る――
 “時代の空気”まで刻み込んだような、緊迫感あふれる一枚です。


 SBT 1086
\3200→\2690

透明無比の声、その極致――
 グリュンマーが描く“リートとオペラの理想形”
  歌曲&アリア集


■フランツ・シューベルト(1797-1828)
  糸を紡ぐグレートヒェン(「糸紡ぎの歌」D.771)
  水の上で歌う(D.774)
  眠りへ(子守歌)D.867
  憩いなき愛 D.138
  私のゆりかごの前で D.927
  鱒 D.550
  漁師の乙女 D.881

■ヨハネス・ブラームス(1833-1897)
  子守歌 Op.49-4
  セレナード Op.93a-2(セルビア民謡風)
  秘密 Op.71-3
  乙女の歌 Op.107-5
 子守歌 Op.49-4(別テキスト系/民謡詩集)

■エドヴァルド・グリーグ(1843-1907)
  《ペール・ギュント》より
   ソルヴェイグの歌
   ソルヴェイグの子守歌

■ジュゼッペ・ヴェルディ(1813-1901)
  《オテロ》より
    静かな夜に(愛の二重唱)
    柳の歌
    アヴェ・マリア

エリーザベト・グリュンマー(ソプラノ)

1959,53,50年録音。モノラル

 ドイツ・リートの理想を体現したソプラノ、エリーザベト・グリュンマー。清冽で一点の曇りもない声、そして言葉に深く寄り添う気品あふれる表現は、いまなお比類なき存在として語り継がれています。

 本盤ではシューベルトの「糸紡ぎのグレートヒェン」や「鱒」をはじめ、ブラームス、グリーグといったリートの核心レパートリーを収録。どの曲でも、過度な感情表現に頼ることなく、旋律そのものの美しさをすくい上げる歌唱が見事です。

 さらに注目は終盤のヴェルディ《オテロ》。リートで培われた繊細なニュアンスをそのままに、静かな緊張感とドラマを湛えた歌は、グリュンマーならではの境地と言えるでしょう。

 “透明”“純粋”“気品”――そのすべてが高次元で結晶した一枚。
 リート愛好家はもちろん、声楽ファンすべてに強くおすすめしたい名盤です。

 SBT 1098
\3200→\2690

イタリア歌曲の美味しいところ全部盛り
  これぞ“イタリア歌手”――
   ディ・ステファノ、甘く燃える声の魅力全開。


フニクリ・フニクラ(トゥルコ=デンツァ)
新しい月(ルーナ・ノーヴァ)
マンマ・ミーア、何てことだ
帰れソレントへ
カルメラ
カプアの歌
ナポリのマンドリン
ナポリを想う
なぜ?(ペルケ?)
アネマ・エ・コーレ(心と魂)
太陽に酔って
ヴリア
ロリータ
理想(トスティ)
最後の歌(トスティ)
四月(トスティ)
夜の夢(トスティ)
セレナータ(トスティ)
マッティナータ(レオンカヴァッロ)
もう愛していない(トスティ)
マリア(トスティ)
別れの歌(トスティ)
ヴケッラ(ダヌンツィオ/トスティ)
禁じられた音楽(ガスタルドン)

ジュゼッペ・ディ・ステファノ(テノール)

1961年録音。ステレオ

 カラスの名パートナーとして知られる名テノール、ジュゼッペ・ディ・ステファノ。本盤はその彼の魅力を、これ以上ないほどストレートに味わえるナポリ歌曲集です。

 「帰れソレントへ」「フニクリ・フニクラ」といった親しみやすい名旋律から、「アネマ・エ・コーレ」「禁じられた音楽」など情熱的なカンツォーネ、さらにトスティの名歌曲まで――まさに“歌う喜び”に満ちたプログラム。

 ディ・ステファノの声は、完璧さよりも“人間的な熱”にあふれているのが魅力。少しの陰りや揺らぎさえもそのまま表現となり、聴き手の心にまっすぐ届いてきます。

 気取らず、飾らず、ただひたすらに美しい。
 イタリア歌唱の真髄を体感できる、極上の一枚です。


 SBT 1103
\3200→\2690

これぞ“バスの王道”――

 フルトヴェングラーが「ドイツで最も黒いバス」と評した声――
  その圧倒的存在感を刻んだ名録音。

■モーツァルト
《後宮からの逃走》より
 恋人を見つけた者は
《魔笛》より
 この神聖な殿堂では
《フィガロの結婚》より
 もう飛ぶまいぞ、この蝶々

■ロッシーニ
《セビリアの理髪師》より
 わしは町の何でも屋(バルトロのアリア)
《セビリアの理髪師》より
 中傷はそよ風のように

■アレヴィ
《ユダヤの女》より
 もしも復讐が燃えるなら

■スメタナ
《売られた花嫁》より
 わが可愛い娘よ

■クレッツァー
《グラナダの夜営》より
 我は番人

■ニコライ
《ウィンザーの陽気な女房たち》より
 楽しき時よ

■フロトー
《マルタ》より
 ああ、幼き日のように

■ロルツィング
《皇帝と大工》より
 おお聖なる正義よ

■コルネリウス
《バグダッドの理髪師》より
 老人を捕まえろ

■ワーグナー
《神々の黄昏》より
 ここに私は見張りに立つ
《神々の黄昏》より
 ホイホー!ホイホー!(ハーゲンの呼びかけ)

■プッチーニ
《ボエーム》より
 古い外套よ

ゴットロープ・フリック(バス)

録音:1953-1960年

 ゴットロープ・フリックの低音は、単に深いだけではない。
 重厚でありながら芯があり、どこまでも響き渡る“黒い声”。
 フルトヴェングラーが「ドイツで最も黒いバス」と評したのも頷ける、唯一無二の声です。

 その価値を決定づけるのがワーグナー。とりわけ《神々の黄昏》のハーゲンは彼の代名詞とも言える役で、1964年に企画された同作初のスタジオ録音に際し、プロデューサーのジョン・カルショーが
 「ニルソン、ウィンドガッセン、そしてフリック(ハーゲン)が揃わなければ意味がない」
と語った逸話はあまりにも有名です。

 それほどまでに“不可欠な声”。
 本盤は、そのフリックの真価を多面的に味わえる貴重な一枚です。



 20世紀ドイツを代表する名バス、ゴットロープ・フリック。その深く、揺るぎない低音は「理想的バス」として今なお語り継がれる存在です。

 本盤はモーツァルトからワーグナー、さらにはプッチーニに至るまで、バスの主要レパートリーを網羅した一枚。とりわけ《神々の黄昏》におけるハーゲンは圧巻で、重厚さと威圧感、そして言葉の明瞭さが見事に融合した名唱を聴かせます。

 一方でモーツァルトでは気品ある端正さ、ロッシーニでは軽妙な表情も見せ、単なる“重低音”にとどまらない幅広い表現力が際立ちます。

 深く、強く、そして美しい――これぞバス歌手の理想形。

 声楽ファン必携の一枚として、自信を持っておすすめしたい名盤です。

 SBT 1106
\3200→\2690

エルガーを知り尽くした男――
 ボールトが描く“英国音楽の理想形”。
  ボールト/エルガー管弦楽曲集


サー・エドワード・エルガー:

1-6. 交響的習作『ファルスタッフ(フォールスタッフ)』

組曲『子供部屋』
 7. オーバード(目覚め)~アレグレット
 8. 生真面目な人形~アンダンティーノ
 9. 大忙し ~アレグロ・モルト
 10. 悲しい人形 ~アンダンティーノ
 11. 荷馬車が行く ~アレグレット
 12. 陽気な人形 ~アレグロ・モルト
 13. 夢の中-使者 ~レント-コーダ

『夢の中の子供たち』から
 14. アンダンテ
 15. アレグレット・ピアチェヴォーレ

バッハ(エルガー編曲): 幻想曲とフーガ ハ短調 BWV537
 16. ファンタジア
 17. フーガ

18. 行進曲『威風堂々』第3番 ニ短調
サー・エイドリアン・ボールト(指揮)、
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団


【録音】
1949年、1950年、1953年、1955年
エルガー財団およびエルガー協会の協力のもとに発売された



 エルガー演奏の正統を体現した指揮者、サー・エイドリアン・ボールト。
 本盤はその彼がロンドン・フィルとともに残した、英国音楽の精髄とも言うべき録音を集めた一枚です。

 中心となるのは交響的習作『ファルスタッフ』。ユーモアと哀愁、そして老境の人間像を描き切ったエルガー屈指の傑作を、ボールトは過度な感情に流されることなく、見事な均衡感覚で描き出します。その語り口の自然さ、構築の確かさはまさに“本場の伝統”。

 一方で『子供部屋』や『夢の中の子供たち』では、繊細で親密なエルガーの一面が顔を出し、さらにバッハ作品のエルガー編曲では重厚な響きの美しさが際立ちます。

 そして最後の『威風堂々』第3番――華やかさよりも品格を重んじたその音楽は、英国音楽の精神そのものと言えるでしょう。

 伝統、品格、そして揺るぎない構築力。
 これぞボールト、これぞエルガー。


 SBT 1117
\3200→\2690
スメタナ四重奏団が刻む、凝縮されたモーツァルトの核心
 モーツァルト:弦楽四重奏曲第15,16,18番
スメタナ弦楽四重奏曲
 イルジー・ノヴァーク(第1ヴァイオリン)
 ルボミール・コステツキー(第2ヴァイオリン)
 ミラン・シュカンパ(ヴィオラ)
 アントニーン・コホウト(チェロ)

【録音】15、16番1956年、モノラル
     18番 1966年、ステレオ

 チェコを代表する名団体、スメタナ弦楽四重奏団によるモーツァルト後期四重奏曲集。
 第15番、第16番、そして「ハイドン・セット」の中核をなす第18番を収録した、充実のプログラムです。

 この団体ならではの引き締まったアンサンブルと、無駄を削ぎ落とした造形美は、モーツァルトの内面へと深く切り込むもの。過度に流麗に流さず、音楽の骨格をしっかりと描き出す演奏は、作品の構造と緊張感をくっきりと浮かび上がらせます。とりわけ第18番では、各声部の対話が明晰に響き、室内楽としての醍醐味が存分に味わえます。

 1950年代モノラルと60年代ステレオを含む録音ながら、演奏の充実度は圧倒的。

 SBT 1151
\3200→\2690

チャールズ・クレイグ(テノール)


プッチーニ:アリア集

 《マノン・レスコー》より
  「見たこともない美人だ(Donna non vidi mai)」
 《ラ・ボエーム》より
  「なんと冷たい手(Che gelida manina)」
 《トスカ》より
  「妙なる調和(Recondita armonia)」
 《西部の娘》より
  「やがて彼女もわかるだろう(Ch’ella mi creda)」
 《トゥーランドット》より
  「泣くな、リュー(Non piangere, Liu)」
  「誰も寝てはならぬ(Nessun dorma)」

フェイヴァリット・バラード(英語歌唱)

 Because(2:37)
 Believe me if all those endearing young charms(3:13)
 For you alone(2:11)
 Macushla(2:34)
 Song of Songs(3:25)
 Trees(2:22)
 I’ll walk beside you(2:31)、ほか
チャールズ・クレイグ(テノール)

 チャールズ・クレイグによるプッチーニ名アリア集に、親しみやすい英語バラードを組み合わせた好企画盤。
 《冷たい手を》《誰も寝てはならぬ》など定番をしっかり押さえつつ、後半では英国テノールらしい甘美な歌唱が光る。
 オペラとサロン歌曲、両面から楽しめる一枚。


チャールズ・クレイグ(1919-1997)

 ロンドン生まれのイギリス人テノール。15人兄弟の末っ子というなかなかの出自で、若くして両親を亡くし、戦時中は軍に入隊。インド駐留中に慰問部隊でオペラ・アリアを歌っていたところ、その才能を見出され、あのビーチャムに認められるというドラマのような経歴を持つ。

 戦後は本格的に歌手として活動を開始し、ロイヤル・オペラやイングリッシュ・ナショナル・オペラで長年主役テノールとして活躍。「最もイタリア的な英国テノールの一人」と評され、とりわけヴェルディ《オテロ》は当たり役。シカゴ、ウィーン、ベルリン、ザルツブルクなど世界各地で歌い、国際的な名声を確立した。

 叩き上げの人生と、舞台で花開いた情熱――英国オペラ界を支えた実力派テノール。


 SBT 1152
\3200→\2690
チャールズ・クレイグ(テノール)
 オペラ・アリア集


ヴェルディ
 《リゴレット》より
  「女は気まぐれ(La donna e mobile)」
  「この女かあの女か(Questa o quella)」
 《アイーダ》より
  「清きアイーダ(Celeste Aida)」
ドニゼッティ
 《愛の妙薬》より
  「人知れぬ涙(Una furtiva lagrima)」
グノー
 《ファウスト》より
  「清らなる住まいよ(Salut! demeure chaste et pure)」
フロトー
 《マルタ》より
  「夢のように(M’appari)」
レオンカヴァッロ
 《道化師》より
  「衣装をつけろ(Vesti la giubba)」
ジョルダーノ
 《フェドーラ》より
  「愛さずにはいられない(Amor ti vieta)」
チャールズ・クレイグ(テノール)

 ヴェルディからヴェリズモまで、テノールの定番アリアをずらり収録。
 「女は気まぐれ」「人知れぬ涙」「衣装をつけろ」など名曲が並び、王道の魅力をストレートに味わえる一枚。

 SBT 1153
\3200→\2690
ジョアン・ハーモンド&チャールズ・クレイグ
オペラ・アリア&二重唱

 《ボエーム》《蝶々夫人》《トスカ》
 《ファウスト》《トロヴァトーレ》《アイーダ》などから
ジョアン・ハーモンド&チャールズ・クレイグ

 デイム・ジョアン・ハモンドとチャールズ・クレイグによる、オペラ名アリア&デュエット集。
 プッチーニ、ヴェルディ、グノーなどの《ボエーム》《蝶々夫人》《トスカ》《ファウスト》《トロヴァトーレ》《アイーダ》の人気作品を収録。
 ロイヤル・フィルやフィルハーモニア管など当時の名門オーケストラが参加し、1950年代の英国オペラ録音の魅力を伝える内容。
 英語歌唱による親しみやすさも特徴です。


 

ジョアン・ハーモンド

 ニュージーランド生まれ、オーストラリアで育ったソプラノ。
 若き日はヴァイオリン奏者として活動する一方、ゴルフでも州大会を制するなど異色の経歴を持つ。(1929年にニューサウスウェールズ州の女子ジュニアゴルフ選手権で優勝、1932年、1934年、1935年にはニューサウスウェールズ州女子アマチュア選手権で優勝している)
 仲間の支援でウィーンに留学し、本格的に声楽へ転向。ロンドンでも研鑽を積み、プッチーニ作品で名声を確立した。戦後はロイヤル・オペラ・ハウス、スカラ座、ウィーン国立歌劇場など世界の主要歌劇場で活躍。録音でも成功を収め、「私のお父さん」や「月に寄せる歌」は大ヒットとなった。1965年、心臓発作により引退。


 SBT 1155
\3200→\2690
ジュリーニが描く“格調高き四季”
 ――気品と構築美のヴィヴァルディ

 ①ヴィヴァルディ:四季*
 ②ボッケリーニ:序曲 ニ長調 op.43
 ③ボッケリーニ:交響曲 ハ短調
 ④ヴィヴァルディ:「四季」より「秋」RV 293* 
マヌーグ・パリキアン(ヴァイオリン)*
カルロ・マリア・ジュリーニ(指揮)
フィルハーモニア管弦楽団
録音:
 ①1955年9月30日-10月1日
 ②1956年10月7日
 ③1956年10月5&8日
 ④1955年9月30日-10月1日
   ①②③MONO/ ④STEREO


 カルロ・マリア・ジュリーニがヴィヴァルディを振る――それだけで特別な意味を持つ一枚。

 マヌーグ・パリキアンを独奏に迎えた「四季」は、いわゆるヴィルトゥオーゾ的な華やかさとは一線を画し、全体の構築美と音楽の品格を重視したアプローチ。フィルハーモニア管のしなやかで密度の高い弦と相まって、作品が持つ“協奏曲としての均衡”がくっきりと浮かび上がります。ジュリーニらしい端正で格調高い造形は、後年の古楽器演奏とは異なる魅力を放ち、むしろこの時代ならではのヴィヴァルディ像を提示しています。

 パリキアンの独奏も見事で、過度に前へ出ることなく、あくまで音楽全体の中で歌う知的なスタイル。技巧の誇示ではなく、旋律の美しさとニュアンスで聴かせる“英国的気品”が光ります。

 併録のボッケリーニも見逃せません。軽やかさと優雅さの中に、どこか陰影を帯びた響き――ジュリーニの資質がこうした古典派にも見事に適合していることがよくわかります。

 録音はモノラル中心ながら、TESTAMENTの丁寧な復刻で響きは十分に瑞々しい。



マヌーグ・パリキアン(1920-1987)
 トルコ生まれのアルメニア系イギリス人ヴァイオリニスト。
 1947年にソロ・デビューを果たし、戦後イギリス楽壇で活躍。リヴァプール・フィルやロンドン・フィルなどで指揮者としても活動し、のちにマンチェスター・カメラータの音楽監督(1980-84)を務めた。王立音楽アカデミーでは長年にわたり後進の育成にも尽力。
 ヘイミッシュ・ミルンとのメトネル作品録音でも知られる、知的で気品ある演奏家。


 SBT 1157
\3200→\2690

1950年代初頭ロンドンの名手たち
①モーツァルト:協奏交響曲K.364 ①ハリー・ブレック(指揮) 
ロンドン・モーツァルト・プレーヤーズ
録音:①1953年1月19&20日 モノラル
②シューベルト:弦楽五重奏曲 ハ長調 D.956 ②アマデウス弦楽四重奏団
〔ノーバート・ブレイニン(ヴァイオリン)、
ジークムント・ニッセル(ヴァイオリン)、
ピーター・シドロフ(Vla)、
マーティン・ロヴェット(Vc)〕&
ウィリアム・プリース(Vc)
録音:②1952年4月16-18日、22-23日 モノラル

 TESTAMENTが誇る、1950年代初頭ロンドンの名手たちによる貴重な記録。

 モーツァルトの協奏交響曲K.364では、ロンドン・モーツァルト・プレーヤーズのしなやかで透明な響きが魅力。古楽的アプローチ以前の演奏ながら、過度なロマン性に寄らない端正な造形と、室内楽的な親密さが見事に調和しています。ハリー・ブレックの指揮も実に端正で、この時代ならではの“品の良さ”が際立ちます。

 一方のシューベルトの弦楽五重奏曲は、アマデウス弦楽四重奏団の真骨頂。濃密でありながら決して重くなりすぎない音楽運び、そしてウィリアム・プリースを加えた豊かな低弦が、作品の深い陰影を見事に描き出します。とりわけ第2楽章の静謐さは格別で、1950年代モノラル録音とは思えぬほどの集中力と精神性を湛えています。

 いずれも録音は古いものの、TESTAMENTならではの丁寧な復刻により


 SBT 1160
\3200→\2690

ジョアン・ハーモンド
 オペラ・アリア集


 ギュスターヴ・シャルパンティエ
  《ルイーズ》
 ジュール・マスネ
  《エロディアード》
  《ル・シッド》
 エーリヒ・ヴォルフガング・コルンゴルト
  《死の都》
 アミルカーレ・ポンキエッリ
  《ラ・ジョコンダ》
 ジュゼッペ・ヴェルディ
  《イル・トロヴァトーレ》
  《運命の力》
  《オテロ》
 フランチェスコ・チレア
  《アドリアーナ・ルクヴルール》
 ジャコモ・プッチーニ
  《マノン・レスコー》
  《修道女アンジェリカ》
  《トゥーランドット》、より

ジョアン・ハーモンド

 フランス・オペラからイタリア・ヴェリズモまで、名作の聴きどころを凝縮したソプラノ・アリア集。
 《ルイーズ》《死の都》《ジョコンダ》といった通好みのレパートリーに加え、《トロヴァトーレ》《運命の力》《トゥーランドット》など定番の名場面も収録。
 気品と表現力を兼ね備えた歌唱で、ドラマの核心を一気に聴かせる内容となっています。
 バランスの良さと選曲の妙が光る好企画盤。





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