≪第104号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その8 2019/11/12〜
11/15(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
COVIELLO CLASSICS
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理論と感性の調和、ジェミニアーニ書法の粋
フランチェスコ・ジェミニアーニ(1687-1762):
「音楽芸術における良い趣味の理論」
前奏曲:Example II/
ソナタ第2番:The Bush aboon Traquair/
What shall I do? - パーセルの主題による変奏曲/
The Lass of Peaty's Mill - ソング第1番/
An English tune - 変奏曲/間奏曲:Example
I/
第5ソナタ/O Bessy Bell and Mary Grey
- ソング第4番
ヨハン・アドルフ・ハッセ(1699-1783):「ソルフェッジョ」
第3番 第1ソナタ、第1番 |
アポロズ・キャビネット |
理論と感性の調和、ジェミニアーニ書法の粋
録音:2018年/75'23''
ジェミニアーニの「音楽芸術における良い趣味の理論」は数字付き低音の演奏法や各種装飾、変奏の技法を学びつつ、実践的な演奏が出来るようになるための手引き。
理論書・教本の類ですが譜例が数多く掲載されアンサンブルや歌もあり、珠玉の名品集として堪能できる内容となっているのが特徴です。理論と感性の調和が生む美しい音楽をお楽しみください。
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ルイ=ニコラ・クレランボー(1676-1749):
ブロッサール・コレクションからの室内楽
ソナタ第7番 ホ短調「la Magnifique」/
シャコンヌ ニ長調/前奏曲 ハ短調/
ソナタ第6番 ニ短調「L'Impromptu」/
ソナタ第1番 ト長調「Anonima」/前奏曲
ハ長調/
ソナタ第3番 変ロ長調「'l'abondance」/
ソナタ第2番 ト長調「La Felicite」/シャコンヌ
イ長調 |
バッハ・プレイヤーズ |
流麗にして彫りの深い書法、新鮮な魅力
録音:2019年/58'49''
作曲家セバスティアン・ド・ブロッサールのコレクションに含まれる、知られざるクレランボーの作品を収録しています。
フーガやシャコンヌなど対位法の巧みさと流麗な音運びが特徴で、新鮮な魅力を持った室内楽曲集です。
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HMF
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ケラス&タローによるアンコール・ピース集
COMPLICES =相棒=
1. ハイドン(ピアティゴルスキー編):ディヴェルティメント
ニ長調 より'アレグロ・ディ・モルト'/
2. クライスラー:愛の悲しみ/
3. ブラームス:ハンガリー舞曲第2番/
4. ヴェチェイ:悲しきワルツ/
5. ポッパー:セレナーデ op.54-2(スペイン舞曲集より)/
6. ポッパー:妖精の踊り op.39/
7. チャイコフスキー:感傷的なワルツ op.51-6/
8. シチェドリン:アルベニス風に(ヴァルター・デスパリ編曲)/
9. ショパン:ノクターン op.9-2/
10. ポッパー:マズルカ op.11-3(3つの小品より)/
11. B.A.ツィンマーマン:短い練習曲より第4番/
12. クライスラー:愛の喜び/
13. ファリャ:ナナ(7つのスペイン民謡より)/
14. フォーレ:蝶々 op.77/
15. サン=サーンス:白鳥/
16. プーランク:愛の小径/
17. コルトレーン:アラバマ/バッハに基づく即興/
18. デュティユー:ザッハーの名による3つのストローフェより第1曲/
19. ハイドン:交響曲第13番よりアダージョ |
ジャン=ギアン・ケラス(チェロ/ジョフレド・カッパ、1696年)
アレクサンドル・タロー(ピアノ(1-10;
12-16))
ラファエル・アンベール(テナー・サックス17)
ラ・ディアーヌ・フランセーズ/ステファニー・マリー・ドゥガン(指揮)(19) |
来日記念盤。ケラス&タローによるアンコール・ピース集!
録音:2018年9月5-10日、アルセナル・ド・メス、サル・ド・レスプラナード(フランス)/64'10
ケラスの冴えたチェロの音色と、タローの魔術的なピアノの音色。黄金コンビの演奏がハルモニアムンディから登場します!
タイトルは" Complices"、日本語にすると、"相棒"、あるいは"道連れ"。このタイトルには演奏者二人自身のことはもちろん、聴き手も、その時空を演奏者と共有する仲間である、という意味が込められています。
実演での共演機会も多いふたりが選んだプログラムは、有名曲から知られざる傑作までがそろった、いわばアンコール・ピース集。演奏会の時、告知された本編プログラムの時はもちろん、それが終わった後のアンコールの時、少しリラックスした空気の中にもまた違った素晴らしい自由や相互のやりとりが生まれると語るケラス。このアルバムにもそうした、よりのびやかで自由な雰囲気が素晴らしいかたちでとらえられています。
トラック17では、人気サックス奏者ラファエル・アンベールが参加し、アルバムに華を添えています。ハイドンの交響曲第13番の第2楽章、独奏チェロが美しい旋律を歌う楽章でディスクが美しく閉じられます。
編曲は二人によるものも含みます。
ふたりのアンサンブルはこれまでにも増して特別な化学反応を見せており、鮮烈にして円熟の極み。叙情的にして超絶技巧の名曲の数々を、ふたりの最高のデュオでお楽しみいただけます!
ケラス&タロー来日日程
11/23(土・祝)東京芸術劇場(ネトピル指揮読響)[プーランク:ピアノ協奏曲]【タロー】
11/24(日)東京芸術劇場(ネトピル指揮読響)[プーランク:ピアノ協奏曲]【タロー】
11/26(火)名古屋/ 電文ザ・コンサートホール【ケラス&タローデュオ】[ドビュッシー:ソナタほか]
11/27(水)東京/ 王子ホール【ケラス&タローデュオ】[ドビュッシー:ソナタほか]
11/29(金)東京/ トッパンホール[クープランの作品ほか]【タロー】
11/29(金)東京/ サントリーホール(ネトピル指揮読響)[デュティユー:チェロ協奏曲]【ケラス】
11/30(土)静岡音楽館AOI[ラモー:新クラヴサン曲集よりほか]【タロー】
11/30(土)東京/ 王子ホール(ケラス、パユ、ル・サージュのトリオ)[メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲ほか]【ケラス】
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キング・インターナショナル(BERLIN CLASSICS)
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BCSA 0001/4
(4SACD HYBRID)
¥5400 →\4990
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児玉麻里とケント・ナガノによるベートーヴェン:ピアノ協奏曲全集
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827):
ピアノ協奏曲全集(第0〜5番) |
児玉麻里(ピアノ)
ケント・ナガノ(指揮)
ベルリン・ドイツ交響楽団 |
Disc 1
ピアノ協奏曲 第0番 変ホ長調 WoO4/
ピアノと管弦楽のためのロンド 変ロ長調
WoO6/
創作主題による15の変奏曲とフーガ 変ホ長調(《エロイカ変奏曲》)
Op.35
録音:2019年5月9,10日、ベルリン、イエス・キリスト教会
Disc 2
ピアノ協奏曲 第1番 ハ長調 Op.15/ピアノ協奏曲
第2番 変ロ長調 Op.19
録音:2006年6月23-24日、テルデックス・スタジオ・ベルリン
Disc 3
ピアノ協奏曲 第3番 ハ短調 Op.37
ピアノ、ヴァイオリン、チェロと管弦楽のための三重協奏曲
ハ長調 Op56
コーリャ・ブラッハー(ヴァイオリン)ヨハネス・モーザー(チェロ)
録音:2006年11月9,10日、ベルリン、シーメンスヴィラ
Disc 4
ピアノ協奏曲 第4番 ト長調 Op.58/
ピアノ協奏曲 第5番 変ホ長調Op.73『皇帝』
録音:2013年3月5,6日(第4番)、2013年3月8,9日(第5番)、ベルリン、イエス・キリスト教会 |
ベートーヴェン・イヤー2020。児玉麻里とケント・ナガノによるベートーヴェン:ピアノ協奏曲全集、2019年録音の≪第0番≫も収録!。
SACD ハイブリッド日本独自企画・限定盤
270'00、日本語帯・解説付
児玉麻里、ケント・ナガノによるベートーヴェンのピアノ協奏曲全集がSACD
ハイブリット盤で登場です。
ベルリン・クラシックスから提供のハイレゾ・マスターを用いて、キング関口台スタジオにて、SACD
マスタリングを施しました。2020年のベートーヴェン・イヤーに先駆けてリリースいたします。
限定生産、日本独自企画商品となります。
当録音は、2006年から2019年にかけて録音された力作。正統的で緻密な解釈のなかにも豊かな表情を示す児玉麻里は、ベートーヴェンのスペシャリスト。すでに録音されているピアノ・ソナタ全集も各国で高い評価を得ており、当盤でもその研ぎ澄まされた音色でフレーズのすみずみまで磨きあげられた世界が広がります。
ベルリン・ドイツ交響楽団の奏でる親密な室内楽的なサウンドと、ケント・ナガノの丁寧な仕事ぶりも光るベートーヴェンです。
また本セットには、≪ピアノ協奏曲第0番≫と≪ピアノと管弦楽のためのロンド≫も収録されており、若きベートーヴェンの挑戦と充実した音楽性が示されています。
児玉とナガノは、ベルリン州立図書館に所蔵されていた0番の自筆譜にもあたり、緻密なリサーチを経て、両者で丁寧に解釈を深めていった演奏は、新たなベートーヴェン像を浮かび上がらせてくるものです。
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ANALEKTA
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マテュー・ゴーデ(ピアノ)
シューベルト:ピアノ・ソナタ全集&主要ピアノ作品集
Vol.1 〜
ザ・ファースト・ロマンティック
ピアノ・ソナタ第8番英ヘ短調 D.571
(第2楽章 D.570、第3楽章 D.604、
第4楽章 D.570により補完)
ピアノ・ソナタ第17番ト長調 Op.78, D.894 |
マテュー・ゴーデ(ピアノ) |
カナダのピアニスト マテュー・ゴーデ!シューベルトの大型プロジェクトが始動!
☆シューベルトのピアノ・ソナタ全集リサイタルを成功させたマテュー・ゴーデ!
☆シューベルトの全ピアノ・ソナタと主要作品を録音するシリーズがスタート!
2019年の5月に全12回に及ぶシューベルトのピアノ・ソナタ全集という偉大なリサイタルを終えたカナダのピアニスト、マテュー・ゴーデ。
今度は録音でもシューベルトの全ピアノ・ソナタと主要作品をレコーディングするという大型プロジェクトがスタート。
記念すべき第1巻は「ザ・ファースト・ロマンティック」のタイトルで、未完のソナタD.571と「幻想」の愛称でも知られるD.894のソナタを収録。
この重要プロジェクトによって、マテュー・ゴーデが現代におけるシューベルトのもっとも優れた解釈者の一人であることを証明しています。
※録音:2019年6月、ケベック(カナダ)
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フォーカス 〜 ギター・デュオのための新作集
ハリー・スタフィラキス:フォーカス
アンドルー・スタニランド:
ショーロ「ヴィラ=ロボスのためのジョイフル・ラメント」
ホセ・エバンヘリスタ:レタソス
パトリック・ルー:影と光 |
アダム・チキリッティ(ギター)
スティーヴ・コーワン(ギター) |
モントリオール出身、現在北米で絶大な賞賛を浴びているカナダ期待の新世代ギタリスト、アダム・チキリッティと、チキリッティのデビュー・アルバム(AN
28781)でも共演していたカナダのギタリスト、スティーヴ・コーワンのギター・デュオ。すべて世界初録音となる新作集で、多様な音楽的アプローチ、多彩なギター・テクニックが満載。
※録音:2019年9月、トロント(カナダ)
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ARS PRODUKTION
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ARS 38246S
(SACD HYBRID)
¥2700
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マリオ・ヘリング
ドビュッシー 〜 前奏曲と映像
前奏曲集第1巻 L.117
映像第2集 L.111
組曲《子供の領分》L.113
夢想 L.68 |
マリオ・ヘリング
(ピアノ/ベヒシュタインD-282) |
リーズ国際ピアノ・コンクール準優勝!ドイツの若手注目株、マリオ・ヘリング!
☆リーズ国際ピアノ・コンクール準優勝!
☆巨匠バドゥラ・スコダが絶賛する若手注目ピアニスト、マリオ・ヘリング!
マリオ・ヘリングは、いずれもヴァイオリニストである日本人の母親とドイツ人の父親の下、1989年ドイツで生まれたピアニスト。スタインウェイ国際コンクールやドイツ青少年コンクール等で優勝し、2003年にはベルリン交響楽団とベルリン・フィルハーモニーへデビュー。
巨匠パウル・バドゥラ・スコダが絶賛するドイツ若手ピアニストの注目株として日本を含む著名な音楽祭へ出演。2018年には難関として知られるリーズ国際ピアノ・コンクールで準優勝及びヤルタ・メニューイン賞を受賞し、一躍若手ピアニストの筆頭へと躍り出ました。
「ドビュッシーの音楽は、子供の頃から私のそばにありました。」と語るマリオ・ヘリングによる、ドビュッシーのピアノ作品集。
ドビュッシーの洗練された色彩や、マリオ・ヘリング自身のルーツにも関わる、アジアの音楽を取り入れたサウンドを、ベヒシュタインの繊細な音色で表現しています。
※録音:2017年11月13日-15日、インマヌエル教会(ヴッパータール、ドイツ)
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ARS 38151S
(SACD HYBRID)
¥2700
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マリオ・ヘリング
ロシアン・モーメンツ
ラフマニノフ:楽興の時 Op.16
プロコフィエフ:
ピアノ・ソナタ第2番ニ短調 Op.14、
ピアノ・ソナタ第3番イ短調Op.28
カプースチン:8つの演奏会用練習曲 Op.40より
第1番「前奏曲」、第2番「夢」、
第3番「トッカッティーナ」、第5番「冗談」 |
マリオ・ヘリング
(ピアノ/スタインウェイ) |
マリオ・ヘリングのソロ・デビュー・レコーディングは、「ロシアにおける過去100年ほどのピアノ音楽の歴史を概観できるようなプログラム」。ラフマニノフの「楽興の時」、プロコフィエフのピアノ・ソナタといったロシアの重要ピアノ作品はもちろん、ジャズのリズムやスタイルが大胆に取り入れられたニコライ・カプースチンの「演奏会用練習曲」の冴え冴えとするようなテクニックにもご注目ください!
※録音:2014年5月26日-28日、インマヌエル教会(ヴッパータール、ドイツ)
『マリオ・ヘリングは偉大な才能である。彼の繊細で音楽的なピアノがわたしの心へ強い印象を残した』(パウル・バドゥラ・スコダ)
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RICERCAR
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RIC406
\2700 |
ジョヴァンニ・パオロ・コロンナ(1637-1695):
2声あるいは3声のためのモテット集 Op.3 (1681)
1.Salve Pretiosum
3声(WLH, LMA, NA)
2.Advolate fideles populi
2声(WLH, GB)
3.ソナタ 第8番
アーチリュート、テオルボ2
4.O splendida dies
2声(GDG, NA)
5.ソナタ 第16番 Elevazione sopra il Pange
lingua
オルガン、ディスカント・リュート、テオルボ2、バス・ヴァイオリン
6.Pulcra es
2声(WLH, GB)
7.ソナタ 第7番
オルガン
8.E Libano Cali
3声(GDG, LMA, NA)
9.Sinfonia sopra Ride tellus
バス・ヴァイオリン、オルガン、テオルボ
10.Esurientes
2声(WLH, NA)
11.Sinfonia sopra Iubilet Calum
ディスカント・リュート、テオルボ2、バス・ヴァイオリン、オルガン
12.Adeste superi
3声(GB, WLH, NA) |
スケルツィ・ムジカーリ
ニコラ・アクテン(バリトン、テオルボ、指揮)…NA
ウェイ=リアン・ファン(ソプラノ)…WLH
グェンドリーヌ・ブロンデール(ソプラノ)…GB
フリート・デ・ヘイテル(ソプラノ)…GDG
レアンドロ・マルツィオッテ(カウンターテナー)…LMA
マチュー・ヴァルフレ(オルガン)
ヴァランタン・バジュー(バス・ヴァイオリン)
ソルムン・ニュスタバック(アーチリュート、ディスカント・リュート)
フランソワ・ダンボワ(テオルボ) |
【17世紀ボローニャで活躍したコロンナによる、先鋭的小モテット集】
ジョヴァンニ・パオロ・コロンナは、その経歴のほとんどをボローニャのサン・ペトロニオ教会の聖歌隊楽長として過ごしました(その生涯の晩期は1653年生まれのコレッリがローマに向かう前、この古都で活躍していた頃と重なります)。
2つのオルガンを有し、素晴らしい響きを持つこの堂々とした聖堂の責任者になって以来、コロンナはたくさんの壮麗な声楽曲と器楽曲を書きましたが、それとはまた別に小さなモテットを集めた2つの曲集も出版しており、今回録音されたのはそのうち1681年に世に出たモテット集からの作品です。
これらは幅広い形式で書かれており、伝統的な手法と、後の世代に影響を与える革新的な側面を併せ持ち、小規模なモテットでありながら後代のコンチェルタンテ形式による音楽の先駆とも言えるような音楽になっています。
どの曲もソロのレチタティーヴォから、混声の二重唱、三重唱などの組み合わせと、多彩な手法でそれぞれに個性を与えられており、テキストの内容に自然に沿った構造で作られています。
テオルボやバロックハープ、チェンバロやオルガンなどを弾きこなす通奏低音奏者としても活躍しながら、同時にバリトン歌手として自ら歌い伴奏することもある、ニコラ・アクテン率いるベルギーの精鋭古楽集団スケルツィ・ムジカーリ。メンバーそれぞれの技巧や持ち味を十二分に生かしながら、17世紀ボローニャで生まれた作品の魅力を伝えてくれます。
録音:2018年11月、洗礼者聖ヨハネ教会、ボーファイ(ベルギー東部リエージュ地方)
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<メジャー・レーベル>
<国内盤>
299MUSIC
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ベルリン・フィル首席トロンボーン奏者20 年を迎えたオラフ・オット
シンフォニック・トロンボーン |
オラフ・オット(トロンボーン)
徳岡めぐみ(オルガン) |
(1) A.ギルマン(1837-1911):交響的断章op
.88 (1902) [7:33]
(2) E.v.コック(1910-2009):トロンボニア(1983)
[8:32]
(3) G.ハーン(1908-2001):十人の乙女のたとえ(1979)
[6:09]
(4-7) G.F.ヘンデル(1685-1759):協奏曲
へ短調HWV287 (1704-05)
I. Grave [2:42]/II. Allegro [2:05]/III.
Sarabande [1:54]/IV. Allegro [2:13]
(8-11) A.ヴィヴァルディ(1678-1741):ソナタ第1番
変ロ長調RV47 (1720)
I. Largo [2:22]/II. Allegro [2:28]/III.
Andante [1:54]/IV. Allegro [1:32]
(12-15) B.マルチェッロ:ソナタ第4 番
ト短調op.1- 4 (1732)
I. Adagio [1:14]/II. Allegro [2:59]/III.
Largo [1:43]/IV. Allegro [1:34]
(16) B.クロル(1920-2013):シンフォニア・サクラ《イエス、わが喜び》op.56(1973)
[7:57]
(17) A.ヴィヴァルディ:ラルゴ〜《協奏曲
ハ長調》RV443(1728-29)より〜[3:27] |
ベルリン・フィル首席トロンボーン奏者20
年を迎えたオラフ・オットが、満を持して放つ自信作!シンフォニック・トロンボーン/オラフ・オット(トロンボーン)
録音:2019年6月11-13日 府中の森芸術劇場
ウィーンホール、59'00" DXD Recoriding
進化する伝統 ジャーマン・トロンボーンの響きここにあり!
オーケストラの中でもひときわ大きなサウンドを誇るトロンボーンと、「管楽器の王様」オルガン。2
人の名手が共鳴し、綿密かつ大胆に作り出す響きは、まさにシンフォニック。数少ないこの編成のためのオリジナル作品から教会音楽、バロック音楽まで、ベルリン・フィル首席トロンボーン奏者20
年を迎えたオラフ・オットが、満を持して放つ自信作。 オラフ・オット(トロンボーン)
Olaf Ott, trombone
1963年ドルトムント生まれ。ヴェストファーレン・リッペ音楽大学ドルトムント校(現デトモルト音楽大学)にてハインツ・クリッケ教授に師事。1983年西ドイツ青少年音楽祭で優勝。1985年デュイスブルク交響楽団首席トロンボーン奏者(ライン・ドイツ・オペラ兼任)、1989-1994年ベルリン放送交響楽団(現ベルリン・ドイツ交響楽団)首席トロンボーン奏者を経て、1994年ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団に入団し、1999年以来、首席トロンボーン奏者を務める。
オーケストラやベルリン・フィルハーモニー・ブラス・アンサンブルとしての活動のかたわら、1982年に結成されたトリトン・トロンボーン四重奏団のメンバーとして、1986年ハンガリーのバラチで行われた国際金管室内楽コンクール第1位、1992年東京国際音楽コンクール室内楽第3部門第2位(ベスト・トロンボーン・クァルテット特別賞)受賞。2006
年の来日公演はNHK で放送される。現在、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団オーケストラ・アカデミーならびにハンス・アイスラー音楽大学で後進の指導にあたる他、ヨーロッパ、アジアなど世界各地でマスタークラスを開講している。
徳岡めぐみ(オルガン) Megumi Tokuoka,
organ
東京藝術大学音楽学部オルガン科卒業、同大学院音楽研究科修了。安宅賞受賞。ドイツ国立ハンブルク音楽大学卒業。オルガンを植田義子、廣野嗣雄、ヴォルフガング・ツェラーの各氏に師事。2001年オランダのアルクマールでのシュニットガー国際オルガンコンクールで優勝、併せて聴衆者賞も獲得する。同年、ハンブルク音楽大学でDAAD
賞を受賞し、受賞記念コンサートをハンブルクの聖ヤコビ教会で開催する。2002年北ドイツ放送(NDR)音楽賞国際オルガンコンクールで2位を受賞する。帰国後、各地のコンサートホールや教会などで演奏活動を行うほか、ヨーロッパでもコンサートを行う。
近年、能楽やプロジェクション・マッピングとのコラボレーションでコンサートを行うなど、オルガンの新たな可能性を模索している。現在、豊田市コンサートホール・オルガニスト、東京藝術大学非常勤講師、東京音楽大学非常勤講師、片倉キリストの教会オルガニスト、国際基督教大学オルガニスト。
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ヴァデメクム
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デガンをソリストに迎えた
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲!
チャイコフスキー:
(1)ヴァイオリン協奏曲ニ長調 作品35
(2)懐かしい土地の想い出 作品42 |
ステファニー=マリー・デガン(ヴァイオリン)
ヴァハン・マルディロシアン((1)指揮・(2)ピアノ)
(1)カーン管弦楽団 |
ヴァハン・マルディロシアンのCD第4弾は指揮者としてのヴァハンの演奏が堪能できるライヴ!
デガンをソリストに迎えたチャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲!
録音:(1)2012年6月21日カエン(ライヴ録音)
(2)2012年8月ジャン=ピエール・ドテール・オーディトリウム/54:31
ヴァハン・マルディロシアンのCD第4弾は、指揮者としてのヴァハンの演奏が堪能できるライヴ収録のCDです。
このCDでは2010年より音楽監督・首席指揮者を務めるノルマンディーのカーン管弦楽団を指揮してチャイコフスキーのヴァイオリンコンチェルトと、このコンチェルトのために最初に書かれたアンダンテが転用されたピアノとヴァイオリンのための「懐かしい土地の思い出」をピアニストして演奏しています。
自らのオーケストラを自在に操り、美音を引き出してチャイコフスキーの有名なコンチェルトに新たな音の世界を創造・展開しています。
ヴァイオリニストはノルマンディーのカーン出身のステファニー・マリー・デガン。彼女は2挺のヴァイオリンで古楽とロマン派以降の曲を自在に弾きわけ、同郷の作曲家エリック・タンギィからはソナタを献呈されるほどの優れた才能の持ち主です。
ステファニー=マリー・デガン(ヴァイオリン) Stephanie-Marie
Degand, Violin
フランス、ノルマンディー地方のカーンにてジャン・ワルター・オドリー、エマニュエル・ハイムにヴァイオリンを学ぶ。更にパトリック・ビスマスに紹介され、古楽の音の世界とレパートリーに魅了される。1990年にパリ国立高等音楽院に入学、ジャック・ゲステムに師事、更にウイリアム・クリスティのクラスで18世紀のバロック・カンタータを学ぶ。4つのプルミエ・プリを獲得し、ピアニストのフランソワ=フレデリック・ギィ、ニコラス・アンゲリッヒと出会いコンサート活動を始める。
また同郷のカーン出身の作曲家、エリック・タンギィと知己を得て、新たな音楽創造の世界に目覚め2000年には彼からSonata
Breveを献呈される。パトリック・ビスマス、クリストフ・ルセ、クリストフ・コワンのもとで古楽のレパートリーの更なる研鑽を積む。コンクール歴としてはthe
Adami Grand Prix(1995)、Ferras-Barbizet competition
第2位(1997)を初めとし多数の入賞歴を誇る。ヨーロッパ各地の主要なコンサートホール、音楽祭で演奏し、またヴァハン・マルディロシアン、ヴァネッサ・ワグナー、グザビェ・フィリップス、エマニュエル・ベルトラン等と共演。古楽ではThe
King's Consort、La Chambre Philharmonique、LesSiècles
等と共演を重ねる。
2001年にはエマニュエル・ハイムと共にル・コンセール・アストレ=Le
Concert Astree を設立しソリスト及び副音楽監督を務める。イザイ四重奏団とピアニストのジャンクロード・ペネティエと共にMusique
a Flaineで定期的に演奏する。パリ音楽院(2014〜)及びカーン音楽院(2007〜2014)にて教鞭を取る。
Giuseppe Catenari(1710年)とGennaro Gagliano(1756年)の二つのヴァイオリンを使用し、各々古楽とロマン派・現代曲を演奏している。多数のCDを録音し、主なものではモーツァルトのヴァイオリンヴィオラのためのデュオ(2001Ligia)、ロラン・マルタンとの共演でテオドール・デュボワ曲集(2009
Ligia)等がある。
ヴァハン・マルディロシアン(指揮・ピアノ)
Vahan Mardirossian, Conductor&Piano
アルメニア・エレヴァン生まれ。幼少より非凡な音楽の才能を示し、若干15歳にしてアルメニアユースオーケストラの音楽監督を務めた。パリ音楽院でジャック・ルヴィエに学ぶ。首席で卒業しヨーロッパ各国、アメリカ、カナダ、ロシア、日本等各国でリサイタル活動を行う。ギトリス、ロストロポーヴィチ、カプソン兄弟、ハンナ・チャン、オーギュスタン・デュメイ、諏訪内晶子等世界的な演奏家と共演を重ねてきた。
現代音楽にも造詣が深く、エリック・タンギーよりピアノ・ソナタ第2番の献呈を受け、パリでの初演に際してル・モンド紙が「驚くべきピアニスト!」の見出しで半ページを割いてマルディロシアンを称賛した。2006年にニューヨークの指揮者セミナーに招かれクルト・マズアに学んで以来、指揮者としても非凡な才能を発揮。フランス国立管弦楽団、プラハ放送交響楽団等ヨーロッパ各地の有名なオーケストラに客演を果たし好評を得た。2010年よりフランス、ノルマンディー地方のカーン市オーケストラの音楽監督・首席指揮者に就任し、当オーケストラで多彩な活動を展開している。また祖国アルメニアの国立室内楽団の音楽監督も務めている。
ピアノ・ソロリサイタルや室内楽の演奏以外の活動として、各地の音楽コンクールの審査員、マスタークラスの開催など多忙を極める。日本へもイヴリー・ギトリスとの共演のほか毎年のように来日し、指揮者としてもNHK交響楽団をはじめ多くのオーケストラと共演を重ねている。ここ数年は日本を代表するヴァイオリニスト、前橋汀子とピアニスト、指揮者としてサントリーホールを筆頭に各地で共演している。
2019年より香港室内交響楽団の首席指揮者に就任、更に2020年よりOrchestre
Royal de Chambre de Wallonie の音楽監督として更なる音楽活動の領域を広げて行く。現在までにリリースしたCDは10枚を超え、主なものは「シューベルト・ピアノ作品集」「ブラームス・ピアノ作品集」「ベートヴェン・ピアノ作品集」(ヴァデメクム)等。
カーン管弦楽団(オーケストラ・ドゥ・カーン) Caen
Orchestra
フランス、ノルマンディー地方の県庁所在地であるカーン市、そのカーン市オーケストラの名前で知られているこの団体は、1951年に当時の音楽院の学長であったジャンピェール・ドーテルによって設立された室内楽団が基になっている。
当時は市に属する管弦楽のメンバーが中心であったが、歴史は更に古い。正確には1827年まで遡ることができ、この年にカーン市にカルヴァドス音楽愛好協会が設立されてコンサート活動及び合唱とソルフェージュの指導にあたっていた。この団体が後に1835年にカーン市の音楽院となった。それ以来カーン市との強い協力関係の元に多くのプロの音楽家、教育者を輩出し多くの機関に送り出している。その後1983〜1986年にかけてバス=ノルマンディ地方とフランス政府との協力のもとにカーン市の音楽院は900名を収容するホールを併設する現在の姿となった。
この設計は建築家、フランソワ・デュピュイによるもにで、これによりコンサートのみならず様々な文化活動が可能になった。現在当オーケストラは48名の楽団員を擁し、バロックから現代曲までの広いレパートリーで聴衆を楽しませている。
現在はパスカル・ロデ、マルク・フォステル等の歴代の指揮者の後を継いでヴァハン・マルディロシアンが音楽監督・首席指揮者として2010年よりこのオーケストラを率いている。
2003年、当オーケストラとカーン音楽院はカーン・ラ・メール共同体に移管、統合された。これによりカーン市オーケストラの活動範囲は更に拡張している。
翌2004年にはオーケストラのメセナ団体である"アパッショナート"が設立されたことにより、特に若い世代、子供達を含む家族ぐるみの聴衆の育成、更にはカーン・ラ・メール共同体に所属する学校との連携をはかる新たなプロジェクトが発足した。
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11/14(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
ARS PRODUKTION
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ARS 38214
(SACD HYBRID)
¥2700
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フランスの木管五重奏曲集
ラヴェル:クープランの墓
フランセ:木管五重奏曲第1番
タファネル:木管五重奏曲ト短調
イベール:3つの小品 |
木管五重奏団《ファイツ・クインテット》
〔ソンヒョン・チョ(フルート)、
キョン・ハム(オーボエ)、
ハン・キム(クラリネット)、
リカルド・シルヴァ(ホルン)、
小山莉絵(ファゴット)〕 |
小山莉絵が参加!気鋭の木管五重奏団ファイツ・クインテット!
第62回ミュンヘン国際音楽コンクールのファゴット部門最高位受賞の実績を持つ、日本屈指のファゴット奏者、小山莉絵がメンバーとして参加している気鋭の木管アンサンブル、ファイツ・クインテットが奏でる優雅なるフレンチ・プログラム。
2012年に結成されベルリンを拠点に活動中のファイツ・クインテットは、2015年10月にデンマークのコペンハーゲンで開催されたカール・ニールセン国際室内楽コンクールにおいて第2位に輝くなど、その実力にはヨーロッパ各地から熱視線を送られています。
小山莉絵を筆頭に、アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団やハノーファー州立歌劇場管弦楽団を経て現在はフィンランド放送交響楽団の首席奏者を務めるオーボエのキョン・ハム、リスボン・メトロポリタン管弦楽団やハノーファー州立歌劇場管弦楽団のホルン奏者を歴任したリカルド・シルヴァなど、若き世界的名手たちの妙技にご注目下さい!
※録音:2016年4月7日、9日ᬢ10日、カンマー・フィルハーモニー(ブレーメン、ドイツ)
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ARS 38220
(SACD HYBRID)
¥2700
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「白鳥の湖」のパロディ
スワン・フェイク
エルガー(マウラー&デラッハ編):行進曲《威風堂々》第1番
J.S.バッハ(ケーニヒ編):異なる大きさの王たち
シベリウス&ペトロヴィチ(マウラー&デラッハ編):
シベリウスのヴァイオリン協奏曲
(原曲:シベリウスのヴァイオリン協奏曲
Op.47より 第1楽章)
マーラー(ケーニヒ編):アダージェット
チャイコフスキー(ケーニヒ編):白鳥の湖
ケーニッヒ:ルイス島
グリーグ(ケーニヒ編):Killing in The
Name Of The Bergkonig |
ウヴァガ!
〔クリストフ・ケーニヒ(ヴァイオリン&ヴィオラ)、
モーリス・マウラー(ヴァイオリン)、
ミロスラフ・ニシッチ(アコーディオン)、
マティアス・ハッカー(コントラバス)〕
ドルトムント・フィルハーモニー管弦楽団
フィリップ・アルムブルスター(指揮) |
クラシック、ジャズ、東欧の民族音楽、パンク、ロック、インプロなど、様々なジャンルのスタイルを採り入れたユニークなクロスオーヴァー・プログラムを繰り広げているドイツのアンサンブル(バンド)「ウヴァガ!」。
ドルトムント・フィルとの共演盤のプログラムのテーマは「スワン・フェイク」!「白鳥の湖」のパロディ的なタイトルに相応しい、ジャンルレスの興味深い演奏が繰り広げられています。
※録音:2016年6月6日、コンツェルトハウス(ドルトムント、ドイツ)
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ARS 38196
(SACD HYBRID)
¥2700
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リスト:バッハの主題による幻想曲とフーガ
S.529
J.S.バッハ:カプリッチョ《最愛の兄の旅立ちに寄せて》BWV.992
J.S.バッハ(ブゾーニ編):
コラール《主イエス・キリストよ、われ汝に呼ばわる》BWV.639、
コラール《来たれ、神にして創造主なる御霊よ》BWV.667、
コラール《アダムの堕落によってみな朽ちぬ》BWV.637、
トッカータとフーガ ニ短調 BWV.565
J.S.バッハ:《フーガの技法》より コントラプンクトゥス第14番 |
アウレリア・シムカス(ピアノ) |
1997年、ラトビアの首都リガ出身の女流ピアニスト、アウレリア・シムカスの「B-A-C-H」をテーマとしたプログラム。
11歳でラトビア独立90周年を記念するコンサートに出演しセンセーショナルなデビューを飾ったシムカス。
ラトビアのユルマラで開催されている国際音楽祭「サマータイム」では、ショパンの作品のマラソン・コンサートに、ダン・タイ・ソンやスタニスラフ・イゴリンスキー、ダヴィド・ガザロフらと共に出演するなど目覚ましい活躍を展開しているバルト三国の有望株です。
※録音:2015年8月31日ᬢ9月2日、インマヌエル教会(ヴッパータール、ドイツ)
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MELODIYA
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MEL1002595
\2800→\2590 |
ドミトリー・シトコヴェツキー(ヴァイオリン)
フリッツ・クライスラー&セルゲイ・ラフマニノフへのオマージュ
1-3.ベートーヴェン(1770-1827):
ヴァイオリン・ソナタ 第8番ト長調 Op.30-3
4-7.シューベルト(1798-1827):
ヴァイオリン・ソナタイ長調 Op.162 D574(二重奏曲)
8-10.グリーグ(1843-1907):
ヴァイオリン・ソナタ第3番ハ短調 Op.45
11.クライスラー(1875-1962):
愛の悲しみ(ラフマニノフ編)(1905)
12.クライスラー:美しきロスマリン(1905) |
ドミトリー・シトコヴェツキー(ヴァイオリン)
ルーカス・ゲニューシャス(ピアノ) |
偉大な作曲家で、演奏家でもあったクライスラーとラフマニノフ。この二人は親しい友人で度々共演しましたが、一緒に録音スタジオに入ったのはわずか3回のみ。
その時にはベートーヴェンやグリーグ、シューベルトなどを録音しています。それから長い時を経て21世紀となった今、二人の才能ある音楽家、1954年生まれのシトコヴェツキーと1990年生まれのゲニューシャスが、前世紀の巨匠たちへのオマージュとして全く同じソナタを演奏。
世代は離れているものの、ロシア音楽の伝統を継承する二人は固い友情で結ばれており、シトコヴェツキーの指揮でしばしば共演を重ねてきましたが、アンサンブルパートナーとしての録音はこのアルバムが初めてのこと。
見事に調和のとれたアンサンブルが聴きものです。オリジナルの「ラフマニノフ&クライスラー盤(NAXOS
8.110968)」との聴き比べも楽しいことでしょう。
録音 2018年
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MEL1002604
(2CD)
\3500→\3290 |
ロジェストヴェンスキー(指揮)
エディソン・デニソフ(1929-1996):アニヴァーサリー・エディション
1990年2月6日、モスクワ音楽院大ホール
CD1
エディソン・デニソフ:
1.序論 (デニソフのコメント)
2.絵画〜管弦楽のための(1970)
3.序論 (デニソフのコメント)
4-7.フルート協奏曲(1975)
CD2
エディソン・デニソフ:
1.序論 (デニソフのコメント)
2-5.交響曲第1番(1987)
6.ボーナス:リハーサルの一部
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ドミトリー・デニソフ(フルート)
ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー(指揮)
ソビエト国立文化省交響楽団 |
“ロシア音楽のエディソン”と称される作曲家エディソン・デニソフ。2019年にリリースされるこのアルバムは彼の生誕90周年を記念するもので、1990年2月6日、モスクワ音楽院大ホールで開催された公演の貴重な放送音源の初CD化です。
アメリカ人の偉大な発明家にあやかって風変わりな名前を付けられたデニソフは、もともと数学を専攻していましたが、ショスタコーヴィチに手紙を書いて教えを請うたことで才能を見出され、師の援助で音楽家へと転向しました。
その音楽は西側の前衛音楽路線に沿っており、当時のソビエト社会主義のイデオロギーに反する反体制派の「フレンニコフの7人」の一人と認定され、1979年には「革新的な音楽というよりもむしろ、的外れ、騒音、汚泥」とまで批判され、演奏の機会を失ってしまいます。
彼の作品が再びロシアで演奏されるようになったのは、60歳を過ぎてからのこと。とりわけこの1990年の公演は、作曲家だけでなく、ロシアの国にとってもペレストロイカによる新しい時代の幕開けを飾る記念碑的なものでした。
キャリアの初期からデニソフをレパートリーとしてきたロジェストヴェンスキーによって、新たな歴史の1ページが開かれたのです。
本盤には、そこで演奏されたデニソフの1970〜80年代の重要な作品の他、作品についての作曲家自身のコメントやロジェストヴェンスキーとの会話、公演前のリハーサルの一部が収録されています。
録音 1990年2月6日、モスクワ音楽院大ホール
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MEL1002602
\2700 |
J.S.バッハ(1685-1750)&ドメニコ・スカルラッティ(1685-1757):作品集
1.J.S.バッハ:コラール「来たれ、異教徒の救い主よ」BWV659(ヴィルヘルム・ケンプ編)
2.ドメニコ・スカルラッティ:鍵盤のためのソナタ ホ短調 K.98
3.J.S.バッハ:コラール「主よ、人の望みの喜びよ」
〜カンタータ「心と口と行いと生きざまもて」Op.147(ヴィルヘルム・ケンプ編)
4.ドメニコ・スカルラッティ:鍵盤のためのソナタ ロ短調 K.377
5-7.J.S.バッハ:イタリア協奏曲 ヘ長調 BWV971
8.ドメニコ・スカルラッティ:鍵盤のためのソナタ ロ短調 K.87
9.ドメニコ・スカルラッティ:鍵盤のためのソナタ ニ短調 K.32
10.J.S.バッハ:コラール「われ、汝に呼ばわる、主イエス・キリストよ」BWV639(ヴィルヘルム・ケンプ編)
11.ドメニコ・スカルラッティ:鍵盤のためのソナタ ニ短調 K.141
12.J.S.バッハ:コラール「目覚めよ、と呼ぶ声あり」BWV645(ヴィルヘルム・ケンプ編)
13.J.S.バッハ:シチリアーノ〜フルート・ソナタBWV1031より(ヴィルヘルム・ケンプ編)
14.J.S.バッハ:前奏曲 ロ短調 BWV855(アレクサンドル・ジロティ編)
15.J.S.バッハ:シシリエンヌ〜オルガン協奏曲より(アレクサンドル・タロー編)
16.J.S.バッハ:羊は安らかに草をはみ〜
カンタータ「楽しき狩こそ我が悦び」BWV208より(エゴン・ペトリ編) |
ポリーナ・オセチンスカヤ(ピアノ) |
ロシアの女性ピアニスト、オセチンスカヤが2019年2月に録音した最新盤は、彼女が得意とするバッハとスカルラッティを交互にプログラミングしたアルバム。
共に1685年生まれのバッハとスカルラッティは、各々が自国を代表するような音楽一家に育ち、チェンバロとオルガンの優れた奏者としても成功したという共通点がありますが、その音楽性はドイツとイタリアという国民性の違いと言えるほどに異なっています。しかしあらためて交互に聴くと、不思議な共通点も見いだせるようです。
オリジナルの作品に加え、ヴィルヘルム・ケンプ、アレクサンドル・ジロティ、アレクサンドル・タロー、そしてエゴン・ペトリによるバッハのコラールのピアノ編曲版が組み合わされたこのアルバムは、作曲家や作品に関して熟考を重ね、独創性の高いプログラミングを披露するオセチンスカヤならではの1枚です。
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MEL1002589
(2CD)
\3500 |
アントン・バタゴフ(1965-):声楽チクルス「16+」(2018)
【CD1】
1.ユー・フー・アー・ゼア(作詞:ハデヴィック
13世紀フランドル)
2.マリーナ(作詞:マリーナ・ツヴェターエワ
1892?1941 ロシア)
3.ザ・ウィンド(作詞:エミリー・ディキンソン
1830?1886 アメリカ)
4.ザ・ゴッデス(女神)(作詞:ジナイーダ・ギッピウス
1869?1945 ロシア)
5.ザッツ・ミー
(作詞:マヤ・アンジェロウ 1928?2014 アメリカの詩人・作家・公民権活動家)
6.ザ・シネマトグラフ(作詞:イェフドキア・ナグロヅカヤ
1866-1930 ロシア)
7.マイ・クイーン(作詞:エンヘドゥアンナ
紀元前23世紀 シュメールの女王)
8.フォール、リーヴズ(作詞:エミリー・ブロンテ 1818?1848 イギリス)
9.ザ・キス(作詞:ニーナ・イスレンコ 1951?1995 ロシア)
【CD2】
1.マイ・ジョイ(作詞:アン・ウォートン
1659?1685 イギリス)
2.ザ・ダーク・ワン(作詞:ミーラーバーイー 1498?1546,
インドの王女)
3.ア・リトル・ナイト・ロック(作詞:ヴェラ・ポロツコワ
b.1986 ロシア)
4.ザ・シークレット(作詞:アンナ・アフマートヴァ
1889?1966 ロシア)
5.ザ・フライト(作詞:サラ・ティースデール
1884?1933 アメリカ)
6.アン・アスキューが刑務所の中で作ったバラッド
(作詞:アン・アスキュー 1521?1546 イギリスの作家・詩人)
7.ベニース・ザ・ウェイヴス
(作詞:カッシア 810 ? 865, ビザンティン帝国の作曲家)
8.P.S.ユー・フー・アー・ゼア |
ナディーネ・クチャル(ソプラノ/パーカッション)
アントン・バタゴフ(ピアノ/パーカッション)
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1965年、モスクワ生まれの作曲家、ピアニストのアントン・バタゴフは、ユニークな活動で知られるロシアの現代音楽界のアイコニックな存在。
このアルバムは、違う時代に生きた女性たちによるそれぞれの詩の世界へのオマージュです。9作品が英語、7作品がロシア語で書かれており、その内訳は16世紀、17世紀と19世紀のイギリス人による詩と、アメリカの19〜21世紀の詩、そして紀元前23世紀のシュメール、9世紀ビザンティン帝国、13世紀フランドル、16世紀のインドの詩を英語に翻訳したものを採用。
アルバムの最後にはバタゴフによる女性たちへの思いを描いた曲が置かれています。詩人、作家、人民活動家から古代の女王まで、様々な立場の女性たちによる詩に共通して流れるテーマは「愛」。
ソプラノのクチャルが耽美的に、時には明るく強く丁寧に、各時代の女性たちの言葉を伝えます。
録音:2018年10月 Cinelab studios,
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MEL1002565
\3200 |
B” Like Britain ブリテンの「B」
アーノルド・バックス(1883-1953):
1.ハルダンゲル〜2台のピアノのための(1927)
2.毒を入れられた噴水(1928)
3.幸せな平野-アイルランドの交響詩(1916)
ベンジャミン・ブリテン(1913-1976):2つの作品Op.23
4.序奏とロンド・ア・ラ・ブルレスカ
5.マズルカ・エレジアカ
6-16.ヨーク・ボーエン(1884-1961):2台のピアノのための主題と変奏曲 Op.139
リチャード・ロドニー・ベネット(1936-2012):2台のピアノのためのディヴェルティメント(1974)
17.悲しみのサンバ:ジェントル&リズミック
18.カントリー・ブルース:スロー&レイジー
19.ラグタイム・ワルツ:穏やかなワルツの時間
20.フィナーレ:ハードロックのテンポで |
リュドミラ・ベルリンスカヤ(ピアノ)
アルトゥール・アンセル(ピアノ |
2011年以来、2台ピアノで数々の共演を果たしてきたベルリンスカヤとアンセルによる「2台ピアノのためのオリジナル作品」シリーズ。
3枚目となる最新作は、20世紀のイギリス音楽です。アルバム・タイトルの「B」は、ブリテン(英国)を表すだけでなく、ここに収録されている全ての作曲家のイニシャルがBであることに由来しています。
近代イギリス音楽のルネッサンスを開いた一人とされ、ケルトの要素を取り入れたロマンティックで神秘的な作風を持つバックスや、近年再評価が進む“イギリスのラフマニノフ”と称されるボーエン、イギリスの作曲家の中では高い知名度を誇り、自身も巧みな演奏家でもあったブリテン、そして映画音楽やジャズ演奏でも有名で3度オスカーにノミネートされたベネットまで「2台ピアノにおけるイギリス音楽史」というユニークな切り口で厳選された作品を美しくドラマティックな演奏で楽しむ魅力的な1枚です。
録音:2018年9月24-25日、12月23-25日 モスクワ音楽院大ホール
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MEL1002607
\3100 |
レオニード・デシャトニコフ(1955-):ブコビナの歌-ピアノのための24の前奏曲
1.Steppe Wind A-Blowin’ ステップに風が吹いている
2.The Bridesmaid Started Crying 花嫁介添人が泣き出した
3.Ian, Where d’you Come From? ? Beyond
the Danube
イアン、どこから来たのか?−ドナウの向こうから
4.Oh, Petrivochka, a Night so Short
おお、ペトリューシュカ、夜はなんと短いことか
5.The Wind Is Blowing, the Sun Is Warm 風が吹いている 太陽が暖かい
6.A Rocky Mountain ロッキー・マウンテン
7.Oh, I’ll Go to the Garden おお、私は庭に行くよ
8.Oh, My Sweet Vast Canada おお、私の愛する広大なカナダ
9.Oh, the Clock Chimed Midnight おお、時計が12時の鐘を鳴らした
10.A Swallow Has Flown In ツバメが飛んできた
11.Oh, a Cuckoo Cuckooed in the House on
the Corner
角の家にカッコウの闖入者が
12.If Only Mother Had Known 母が知ってさえいれば
13.Green Willow, Green Willow 青柳、青柳
14.Poplars Grew from One Field to Another
次から次へと原野にポプラが生えた
15.I Sew Six Seeds of Maize 私は6つのとうもろこしの種を縫う
16.Red Arrowwood Has Blossomed White
赤いアローウッドが白い花を咲かせた
17.Oh, Whose Wedding Is This? あら、これは誰の結婚式?
18.Red Arrowwood, Green Leaves 赤いアローウッド、緑の葉っぱ
19.A Pike in the Sea 海の中のパイク(鱒)
20.They Say I’ve Lost My Looks 彼らは私の外見が衰えたという
21.Oh, Dear Sheep of Mine おお、私の愛する羊
22.A Lady Had a Husband, She Loved Some
Peter Though
その女性には夫がいた。でも彼女が愛したのはピーター
23.Oh, You, Wretched Singer, What Are you
Looking For?
おお、哀れなよそ者よ、何を探しているのか?
24.A Pipe Made of Maplewood カエデ製のパイプ
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アレクセイ・ボリボル(ピアノ) |
ロシアの現代作曲家デシャトニコフは1955年ウクライナ生まれ。現代ロシアで最も頻繁にその作品が演奏される作曲家の一人で、ボリショイ劇場から委嘱された「ローゼンタールの子どもたち」で有名になり、ギドン・クレーメルとのコラボや、多数の映画音楽でも成功しています。
最も原典主義的な作曲家であるとされるデシャトニコフが、ここではショパンを模して“24の前奏曲”という形で作品を作ったのが興味深いところ。
タイトルの“ブコビナ”とは、北部がウクライナ、南部がルーマニアにまたがったカルパティア山脈の丘陵地帯の名前。現代的な作曲技法に西ウクライナの民族風味がスパイスとして加えられ、これがほどよいアクセントになっています。
ライナーノーツ(ロシア語、英語)は独特な感性をもつ現代ロシアの詩人、マリア・ステパノワによるもので、デシャトニコフの音楽と絶妙なコラボを発揮しています。
「ブゴビナの歌」はニューヨーク・タイムズ紙でも絶賛された、2017年10月のアメリカン・バレエ・シアターの振付家アレクセイ・ラトマンスキーの新作バレエで、この曲を献呈されたゴリボルの生演奏で世界初演されました。日本では2018年にゲニューシャスがリサイタルで初演を行っています。
録音 2019年3月 モスクワ音楽院大ホール
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11/13(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
2L
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2L 158SABD
(Blu-ray disc audio
+ SACD HYBRID)
¥4000
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『歓喜(Fryd)』
1.テレマルク民謡(アイヴィン・グローヴェン(1901-1977)による)
(ハンス・エードルフ・ブロアソン 詩、シェシュティ・ハウゲン、ユンニ・ブークサスプ
校訂)
(トリュグヴェ・ブロスケ(1973-)編曲):愛らしいこのクリスマスの時に(I
denne sode juletid)
2.ラーシュ・ソロース(1887-1976)(ヤコブ・サンデ
作詞)(ハンネ・ベーヴェルフィヨルド 編曲):
静かな村は光に輝き(Det lyser i stille
grender)
3.ヴク民謡(ペール・クヴェルンモーによる、ユンニ・ブークサスプ
改編)
(ドロテーア・エンゲルブレッツダッテル
作詞、ユンニ・ブークサスプ 改編)
(トリュグヴェ・ブロスケ(1973-)編曲):この地上に大いなる喜びを(Pa
jorden fryd og glede)
4.フランツ・グルーバー(1787-1863)(B・S・インゲマン
詩)(オッド・ヨハン・オーヴェロイ(1961-)編曲):
聖しこの夜(Glade jul)
5.フランク・ハーヴロイ(1969-)(ヘリゲ・スクリフテル
作詞):サンクタ・マリア(Sankta Maria)
6.フランク・ハーヴロイ(1969-)(伝承詩):おやすみ坊や(Sov,
sov liten gut)
7.トリュグヴェ・ブロスケ(1973-)(インゲル・ハーゲルプ
作詞、トリュグヴェ・ブロスケ 改編):
クリスマスの宵(Julekveld)
8. キム・アンドレ・アルネセン(1980-)(ヘリゲ・スクリフテル
作詞、『マリアのアンティフォナ』):
めでたし天の后(Ave ReginaCaelorum)
9.ヤコブ・ゲアハード・マイデル(1778-1857)(N・F・S・グルントヴィ詩):
なんと美しい青空(Dejlig er den himmel
bla)
10.スルナダール民謡(エリーアス・ブリクス
作詞)(トリュグヴェ・ブロスケ(1973-)編曲):
さあ鐘よ鳴れ(Kling no klokka)
11. ユンニ・ブークサスプ(1972-)(アストリ・クローグ・ハルセ
作詞、ユンニ・ブークサスプ 方言調整)
(トリュグヴェ・ブロスケ(1973-)編曲):さあ、すべての鐘よ鳴れ(No
kime' alle klokkun')
12. スウェーデン民謡(グスタヴァ・シェラン
作詞)(イードゥン・ヴィンスポル 編曲):
幸せを運ぶクリスマスよ(O jul med
dinglede)
13.オーラ・ヤイロ(1978-)(ヘリゲ・スクリフテル
作詞、『ソロモンの雅歌』) :北極光(Northern
Lights)
14.マックス・レーガー(1873-1916)(ユンニ・ブークサスプ
作詞)(トリュグヴェ・ブロスケ(1973-)編曲):
マリアの子守歌(Mariasvoggesong) |
カントゥス
トーヴェ・ラムロ=ユースタ(指揮) ユンニ・ブークサスプ(ヴォーカル、ツィター)
トリュグヴェ・ブロスケ(アップライト・ピアノ、オルガン、ハルモニウム)
ベンディク・ルンド・ホーンスフース(シターン、ギター) マグネ・ヴェストルム(ベース) |
来日目前!ディズニーの映画『アナと雪の女王』のオープニング曲《ヴェリィ》を歌った女声合唱団「カントゥス」による「ノルウェーのクリスマス」アルバムが登場!
録音:2018年1月、2019年1月、5月 ラーデモーエン教会(トロンハイム、ノルウェー)/5.1
surround/stereo
制作・バランスエンジニアリング:モッテン・リンドベルグ
[DXD(24bit/352.8kHz)録音]
[Blu-ray: 5.1 DTS-HD MA(24bit/192kHz),
7.1.4. Auro-3D(96kHz), 7.1.4. Dolby Atmos(48kHz),
2.0 LPCM (24bit/192kHz),mShuttle: MQA +
FLAC + MP3 Region ABC]
[SACD hybrid(5.1 surround DSD/2.0 stereo
DSD), MQA CD]
長く暗い夜のつづく冬、北の国が一日だけ光にあふれるクリスマス。子供たちが待ちわびるこの季節に向けてノルウェーの家々では母親が、いろんな準備に追われます。ディズニーの映画『アナと雪の女王』のオープニングの《ヴェリィ》を歌った女声合唱団「カントゥス」は、そうした「ノルウェーの母」とベツレヘムの馬小屋に生まれた「神の子の母」マリアに捧げるため「ノルウェーのクリスマス」アルバムを作りました。
歌われるのは、テレマルク、ヴェルダールのヴク、スルナダールの民謡、現代ノルウェーのフランク・ハーヴロイの《サンクタ・マリア》と《おやすみ坊や》、キム・アンドレ・アルネセンの《めでたし天の后》、オーラ・ヤイロの《北極光》。グルーバーの《聖しこの夜》はインゲマンの詩、スェーデン民謡の《幸せを運ぶクリスマスよ》とレーガーの《マリアの子守歌》はノルウェー語の歌詞で歌われます。
このプロジェクトには、フォークシンガーのユンニ・ブークサスプとトロンハイムの作曲家トリュグヴェ・ブロスケが参加。古くから伝わりながらあまり知られていない民謡に手を加えるとともに、カントゥスのための新しい曲を作りました。
1986年の創設時からカントゥスを指導してきたトーヴェ・ラムロ=ユースタの指揮。アカペラの曲の他、いくつかの曲ではブークサスプのヴォーカルとツィター、ブロスケのキーボード楽器、ベンディク・ルンド・ホーンスフースのシターンとギター、マグネ・ヴェストルムのベースが加わります。トロンハイムのラーデモーエン教会で録音が行われ、「イマーシブオーディオ」のパイオニアのひとり、モッテン・リンドベルグがプロデュースとエンジニアリングを担当しました。
[Pure Audio Blu-ray ディスクと SACD ハイブリッドディスクをセットにしたアルバムです。
Pure Au-dio Blu-ray ディスクにはインデックスを除き映像は収録されていません。
SACD ハイブリッドディスクはSACD ブレーヤーとCD
プレーヤーで再生できますが、Pure Audio Blu-ray
ディスクはCD やDVD のプレーヤーでは再生できないので、Blu-ray
プレーヤーもしくは Blu-ray 対応のPC をお使いください]
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AURORA
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『なにもかもうまくいくさ(Everything Is Gonna
Be All Right)』
ゲオルク・フリードリヒ・ハース(1953-):
Hertervig-Studien(ヘルテルヴィーグ習作)
ラッセ・トーレセン(1949-):
Land of Your Love(あなたの愛の国) Op.57(2018)
【The Impa-tient Bride/Riddle of theTwin
Revelation/
Stenen i Stefarens Pande】
マヤ・S・K・ラトシェ(1973-):
A Dismantled Ode to the Moral Value of
Art
(芸術の倫理的価値観への解体された頌歌) |
ノルディック・ヴォイセズ |
ノルウェーのアカペラ・グループ「ノルディック・ヴォイセズ」による最新盤
64'36
16世紀から21世紀の音楽をレパートリーに創意にみちたプログラムによる演奏活動をするノルウェーのアカペラ・グループ「ノルディック・ヴォイセズ」。
ギスレ・クヴェルンドクの作品集『時のフーガ』(ACD5077)とビョルン・ボルスタ・シェルブレードの《ミツバチのマドリガル》(ACD5088)につづく
Aurora レーベルの新作では「どう歌えばいいかを見つける手がかりがスコアにまったくない『音のビジョン』をもった作曲家」3人の作品を取りあげました。
ゲオルク・フリードリヒ・ハース(1953-)はオーストリアの作曲家。《Hertervig-Studien(ヘルテルヴィーグ習作》は、ノルウェーの劇作家ヨン・フォッセの台本による歌劇《Melancholia(メランコリア)》(2008)の「事前の習作」として書かれました。
ノルウェーの画家ラーシュ・ヘルテルヴィーグ(1830-1902)が残した絵画の「ノルウェー語タイトル」を「歌い、語り、囁く」スタイルの音楽です。
ノルディック・ヴォイセズは、ノルウェーのラッセ・トーレセン(1949-)と長い年月にわたって共同作業を行ってきました。
《Land of Your Love(あなたの愛の国)》は、世界全般、とりわけイランで制限されてきた女性の自由、表現、宗教の問題をテーマとする作品です。イランの詩人ファーテメ・バラガーニー(1817-1852)の詩による《TheImpatient
Bride(がまんのできない花嫁)》《Riddle of
the Twin Revelation》、ノルウェーのヘンリク・ヴェルゲラン(1808-1845)の詩による《Steneni
Stefarens Pande(石頭の義父)》をテクストに採り、イラン音楽の古い旋法の旋律をポリフォニックなスタイルで展開しています。
マヤ・ソールヴェイ・シェルストルプ・ラトシェ
(1973-)の《A Dismantled Ode to the Moral
Value of Art(芸術の倫理的価値観への解体された頌歌)》は、ノルディック・ヴォイセズと作曲者が一体となって作った、「音の花火」と表現される音楽です。
各地のコンサートで歌われ、ラトシェ独自の音とハーモニーの世界と「音のスペクトラム」が、聴く人を驚かせたと言います。
最後の部分でカナダのシンガーソングライター、ニール・ヤングの《Angry
World(怒れる世界)》の一節「Everything Is
Gonna Be All Right(なにもかもうまくいくさ)」が「ソロ・シンガー」により歌われます。
来日公演日程 2019年12月
[沖縄公演] 1日(日)15:00 南城市文化センター
シュガーホール
[神奈川公演]3日(火)14:00 茅ヶ崎市民文化会館
小ホール
[東京公演] 5日(木)19:00 渋谷区文化総合センター大和田
さくらホール
[京都公演] 7日(土)15:00 京都府立府民ホール"アルティ"
[新潟公演] 8日(日)16:30 りゅーとぴあ
新潟市民芸術文化会館 能楽堂
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『Just for You(あなただけのために)』
ヤン・エーリク・ミカルセン(1979-):
ヴァイオリン協奏曲(2017)
Just for You(2017)(ソロ・ピアノと管弦楽のための) |
インゲリーネ・ダール(ヴァイオリン)
エレン・ウゲルヴィーク(ピアノ)
スタヴァンゲル交響楽団
アイヴィン・グルベルグ・イェンセン(指揮) |
ノルウェー現代音楽の作曲家ミカルセンによるヴァイオリン協奏曲
録音:2018年8月13日-17日 スタヴァンゲル・コンサートホール(スタヴァンゲル、ノルウェー)/59'22
制作:アーリル・エーリクスタ/録音: アウドゥン・ストリーペ
ヤン・エーリク・ミカルセンは、豊かで大胆なテクスチュアの管弦楽作品で知られる、ノルウェー現代音楽シーンの作曲家です。
2017年にリリースされた「ポートレート」アルバム『サン(Saan)』(ACD5092)につづくアルバムでは、彼の新作の協奏曲が2曲、紹介されます。
《ヴァイオリン協奏曲》は、ほっそりした楽器ヴァイオリンの明るい音色と密度の高い管弦楽テクスチュアの交わりを主体に構築された作品です。第1楽章〈ロンターノ〉第2楽章〈カデンツァ〉第3楽章〈ロンターノ〉第4楽章〈テネブレ〉。終楽章の終わり近く、「現代ヨーロッパのヴァイオリン音楽のランドマーク」への敬意の印としてアルバン・ベルクのヴァイオリン協奏曲の開始部分が演奏されます。
《Just for You(あなただけのために)》は、「エンタテイナー」ピアニストとして一世を風靡したアメリカのリベラーチェをテーマに「ソロ・ピアノと管弦楽のための協奏曲」として作曲されました。
「アフェトゥオーゾ」(愛情をこめて)の第1楽章〈序奏〉(左手のための)。「ロンターノ」(遠くに)の第2楽章〈誕生〉(羊膜腔のもろく透明な膜の中に誕生。双子のひとりは死ぬ)。「ミステリオーソ」(神秘的に)の第3楽章〈リベラーチェとママ〉(露のしずくで真珠の首飾りを作ろう、あなただけのために、あなたのために。この世にあることならあなたのために何だってしよう、あなたのために)。
リベラーチェの「パートナー」名をタイトルにした「ラルガメンテ」(寛大に)の第4楽章〈スコット〉(じゃあまた、素敵な夏の日にはいつも。明るく陽気なことならなんでも。いつもそんな風にあなたのことを思っている)。リベラーチェが必ずといってよいほどショーで演奏した《For
You》《When Liberace Winksat Me》《I' ll
Be Seeing You》の3 つの曲を素材にした作品です。
ヴァイオリニストのインゲリーネ・ダール(1980-)は、故郷のスタヴァンゲル、コペンハーゲン、ローザンヌ、ザルツブルクの「モーツァルテウム」で学び、ノルウェー国立音楽大学で二つ目の修士号を取得、2018年、オスロ大学講堂でデビュー・コンサートを行いました。
楽器は、Dextra Musica から貸与されたJ・B・ヴィヨム(1848-1850
年)のヴァイオリンを弾いています。
エレン・ウゲルヴィーク(1971-)は、ドナウエッシンゲンやダルムシュタットなど各地の現代音楽シーンで活躍するピアニストです。
ノルウェーを中心に現代音楽アンサンブルに参加、ジョージ・クラムの《マクロコスモス》(SimaxPSC1263)やラッヘンマンたちの曲を演奏した『サリナーデ』(ACD5061)の録音があります。
指揮者のアイヴィン・グルベルグ・イェンセン(1972-)は、ノルウェー国立歌劇場の新演出による《ラ・ボエーム》などで注目され、2021年からベルゲン国際フェスティヴァルの芸術監督と総合監督を務めることが決まっています。
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BIS
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BIS SA 2167
(SACD HYBRID)
¥2800
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『シューマン、ブラームス ソナタと歌曲』 |
クリスチャン・ポルテラ(チェロ)
キャサリン・ストット(ピアノ) |
ロベルト・シューマン(1810-1856):
(1)ソナタ第2番 ニ短調 Op.121(原曲:ヴァイオリンとピアノのための)
(2)間奏曲〜《F・A・E ソナタ》第2楽章(原曲:ヴァイオリンとピアノのための)
ヨハネス・ブラームス(1833-1897):
(3)スケルツォ WoO.2〜《F・A・E ソナタ》第3楽章(原曲:ヴァイオリンとピアノのための)
(4)ソナタ第3番 ニ短調 Op.108(原曲:ヴァイオリンとピアノのための)
(5)旋律のように Op.105-1
(6)クララ・シューマン(1819-1896):ふたりは愛し合っていたOp.13-2 |
トリオ・ツィンマーマンのチェリスト、ポルテラが奏でるシューマン夫妻とブラームスのソナタと歌曲!
チェロ;Antonio Stradivarius' Mara',1711/ピアノ;Steinway
D
セッション録音:2018年8月/ライトシュダーデル(ノイマルクト・イン・デア・オーバープファッツ、ドイツ)/DSD、5.0
Surround sound、マルチチャンネル、BIS ecopak、65'17"
SACD ハイブリッド盤。「トリオ・ツィンマーマン」のメンバーとしても活動するクリスチャン・ポルテラの新しい「ソロ・リサイタル・アルバム」。シューマン夫妻とブラームスのヴァイオリンとピアノのための「ソナタ」と歌とピアノのための「歌曲」をチェロとピアノで演奏しています。
クリスチャン・ポルテラは、スイスのチューリヒ生まれ。ザルツブルクとウィーンでハインリヒ・シフに学びました。オーケストラにソリストとして客演、ギドン・クレーメル、ヘンニング・クラッゲルード、内田光子をはじめとする音楽家たちと共演する室内楽の演奏でも知られます。
シューマンが、1851年の秋に作曲、青年のころを回想した音楽とも解釈されているニ短調の《ヴァイオリン・ソナタ》。ブラームスが、1886年夏、シューマンの第2番ソナタと同じ調性で作曲、「カヴァティーナ」の第2楽章「アダージョ」と「タランテラ」を思わせる第4楽章「プレスト・アジタート」が印象的な第3番の《ヴァイオリン・ソナタ》。シューマンがアルベルト・ディートリヒとブラームスと1楽章ずつ作曲、ヨーゼフ・ヨアヒムに献呈した《F・A・E
ソナタ》の〈間奏曲〉と〈スケルツォ〉。《低声のための5つの歌曲》からクラウス・グロートの詩による第1曲。
「旋律のように そっと私の心を通り 春の花のように咲き 香りを漂わせる」。クララ・シューマンがハイネの詩に作曲した歌曲。「ふたりは愛し合っていた だが、ふたりとも、そのことを口にしたいと思わなかった‛-」。すべて、ヴァイオリンと歌のパートをポルテラがチェロ用に改作した版による演奏です。
ポルテラとキャサリン・ストットはたびたび共演。「抗えないほど美しい歌の流れに聴く人を誘い、その記憶は、何週間となく残りつづける」(BBC
Music Magazine)と評されたドヴォルザークの作品集『静かな森(Silent
Woods)』(BISSA 1947)のほか、バーバー(BIS
SA 1827)とオネゲルの《チェロ・ソナタ》(BIS
SA 1617)をBIS レーベルに録音しています。
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BIS SA 2462
(SACD HYBRID)
¥2800 →\2590
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ヤコブ・リンドベルイ(リュート)
『黄金の音符(Note d'oro)』 |
ヤコブ・リンドベルイ(リュート) |
ヤン・アントニーン・ロジー(c.1650-1721):
(1)組曲 イ短調
【前奏曲 アルマンド クラント/ドゥブル アリア ガヴォット カプリース】
(2)組曲 へ長調
【序曲 アルマンド クラント サラバンド メヌエット ジグ】
(3)組曲 ト長調
【アルマンド クラント/ドゥブル アリア メヌエット
I - II ジグ】
(4)組曲 ニ短調
【前奏曲 アルマンド クラント サラバンド ジグ ブレー メヌエット ジグ】
(5)組曲 ト短調
【ガヴォット クラント サラバンド メヌエット ロンドー】
(6)メヌエット ハ長調
(7)組曲 変ロ長調
【アルマンド クラント サラバンド ジグ】
(8)シャコンヌ へ長調 |
リュートの名手ヤコブ・リンドベルイが奏でるヤン・アントニーン・ロジーの作品集
リュート;Sixtus Rauwolf, Augsburg C.1590
セッション録音:2018年9月/レンナ教会(ノルテリエ、スウェーデン)/DSD、5.0
Surround sound、マルチチャンネル、BIS ecopak、82'15"
SACD ハイブリッド盤。
スウェーデンのリュート奏者、ヤコブ・リンドベルイは、ルネサンスとバロックを中心とするリュート音楽の分野で今日、もっとも幅広いレパートリーをもち、深い知性に支えられた情感豊かな音楽が高い評価を獲得、人気を集めてきました。
ブリテンの《ジョン・ダウランドによる夜の曲》をリュートで演奏した『夜の曲
− ダウランドからブリテンまで』(BIS SA 2082)につづくアルバム。「ロジー伯爵」として知られるヤン・アントニーン・ロジーの作品から4
つの組曲、《メヌエット》《シャコンヌ》が演奏されます。
「ロージンタール伯爵」ヤン・アントニーン・ロジー(c.1650-1721)(ヨハン・アントン・ロジー・フォン・ロージンタール)は、ボヘミアの貴族の家に生まれました。幼少のころアカツィウス・カジミル・ヒュルゼからリュートを教わり、興味が芽生えたと言われます。プラハのシャルル・フェルディナント大学で哲学を専攻。博士号を取得した後、ヨーロッパを旅して回りました。
ロジーは、フランスとイタリアのリュート音楽を研究、ボヘミアでもっとも優れたリュート奏者、作曲家として名を馳せました。彼はドイツのリュート奏者ヴァイスにも影響を与えたと言われます。
1721年にロジーがプラハで亡くなった後、ヴァイスは《ロジー伯爵の死を悼むトンボー》を書き、彼を追悼しています。リンドベリが『ヴァイス
− リュート音楽 第2集』(BIS 1534)で演奏した作品です。
ロジーは主に、舞曲による「組曲」を作曲。フランスの「自由奔放な様式(Style
brisé)」とイタリアの「カンタービレ」のスタイルを結合した、膨大で創造性の高い作品の手稿譜が、チェコをはじめとする各国のアーカイヴで保存されています。
2018年9月、ノルテリエのレンナ教会での録音。リンドベリは、バロック期ドイツとフランスの音楽を演奏した『シクストゥス・ラウヴォルフのリュート』(BIS
SA 2265)と同じ、1590年頃にアウグスブルクで製作された7
コースあるいは8コースの楽器を弾いています。
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BIS SA 2408
(SACD HYBRID)
¥2800
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『クリュタイムネストラ』 |
ルビー・ヒューズ(ソプラノ)
BBCウェールズ・ナショナル管弦楽団
ジャック・ヴァン・スティーン(指揮) |
(1)グスタフ・マーラー(1860-1911):歌曲集《リュッケルトによる5つの歌曲》(1901-02)
【私の歌をのぞき見しないでくれ/私はほのかな香りを吸った/
私はこの世に捨てられて/真夜中に/美しさゆえに愛するのなら】
(2)アルバン・ベルク(1885-1935):アルテンベルク歌曲集Op.4(1912)〜管弦楽共演による5つの歌曲
【魂よ、吹雪のあとのおまえはなんと美しく/
おまえは雷雨のあとの森を見たか/きみは宇宙の果てを瞑想し/
私の魂に訪れるものもなく/ここには安らぎがある】
(3)リーアン・サミュエル(1944-):クリュタイムネストラ(1994)〜ソプラノと管弦楽のための
【連なる炎/夫の不在を嘆き悲しみ/アガメムノンの帰還/
行動/告白/反抗/エピローグ:哀歌】 |
イギリスのソプラノ、ルビー・ヒューズ、世界初録音を含むオーケストラ共演による3篇!
セッション録音:2018年4月/ウェールズ・ミレニアム・センター「BBCホディノット・ホール」(カーディフ、ウェールズ)/DSD、5.0
Surround sound、マルチチャンネル、BIS ecopak、54'46"
SACD ハイブリッド盤。『ヴェネツィアのクリスマス』(BIS
SA 2089)と『愛と喪失のヒロインたち』(BIS
SA 2248)をリリースしたイギリスのソプラノ歌手、ルビー・ヒューズのBIS
レーベルのソロ・アルバム第3 作。
前作では、聖母マリア、カルタゴの女王ディドー、デズデモーナ、アン・ブリーンたち「悲しみのヒロイン」をテーマにした歌と17世紀イタリアの女性作曲家の曲を歌い、「ルビー・ヒューズのソプラノはさりげなく美しい。しなやかで、細やかな表情に富み、無理を感じさせない」(BBC
MusicMagazine)と評され、聴き手からも支持されました。新しいアルバムで彼女は、管弦楽共演による3つの曲集を取りあげています。
マーラーの《リュッケルトによる5 つの歌曲》、ペーター・アルテンベルクが集めていた絵葉書に綴った5つの詩にアルバン・ベルクが曲をつけた《アルテンベルク歌曲集》、そして、彼女が2011
年から2013年にかけて BBC の「ニュージェネレーション・アーティスト」として活動した時に出会い、「啓示」と考えたというリーアン・サミュエルの《クリュタイムネストラ》です。
リーアン・サミュエル(1944-)は、ウェールズのアバデア生まれ。イギリスのレディング大学とアメリカのセントルイス・ワシントン大学で学び、室内楽、声楽、合唱のための作品、BBC
の委嘱による《風景(Tirluniau/Landscapes)》に代表される管弦楽曲を手がけてきました。
《クリュタイムネストラ》は、トロイ戦争でギリシア軍を率いたミケーネ王アガメムノンの后を題材にとり、アイスキュロスの『オレステイア』三部作から彼女自身が集めた英語版をテクストとする6つの歌と管弦楽だけで演奏される〈行動〉から構成された作品です。
「1950年代ハリウッドの叙事詩映画の音楽も思い出してしまう、信じられないほど視覚的な作品‛-明るい太陽に照らされ、大きな線で描く絢爛豪華な感じ」(ルビー・ヒューズ)。BBC
ウェールズ・ナショナル管弦楽団の共演。2005
年から2013 年まで首席客演指揮者を務めたオランダのジャック・ヴァン・スティーン(ヤック・ファン・ステーン)(1956-)が指揮しています。
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C.P.E.バッハ(1714-88):鍵盤独奏曲全集 Vol.39
『クラヴィーアのためのさまざまな小品』 |
ミクローシュ・シュパーニ(チェンバロ) |
クラヴィーアのためのさまざまな小品(Clavierstucke
verschiedener Art ) Wq.112
【協奏曲 ハ長調 Wq.112/1(H190)/幻想曲
ニ長調 Wq.112/2(H144)/
メヌエット I - II ニ長調 Wq.112/3(H165)/ソルフェッジョ
ト長調 Wq.112/4(H145)/
アラポラッカ イ短調 Wq.112/5(H166)/ソナタ
ニ短調 Wq.112/7(H179)/
幻想曲 変ロ長調 Wq.112/8(H146)/メヌエット
I - II ニ長調 Wq.112/9(H167)/
ソルフェッジョ ハ長調 Wq.112/10(H147)/アラポラッカ
ト短調 Wq.112/11(H168)/
シンフォニア ト長調 Wq.112/13(H191)/幻想曲
へ長調 Wq.112/15(H148)/
メヌエット I - II イ長調 Wq.112/16(H169)/アラポラッカ
ニ長調 Wq.112/17(H170)/
ソルフェッジョ ト長調 Wq.112/18(H149)/フーガ
ト短調 Wq.112/19(H101.5)】 |
正統派シュパーニによる正真正銘の解釈によるC.P.E.バッハの鍵盤独奏曲全集の第39
弾はクラヴィーアのためのさまざまな小品!
[楽器 Double manual harpsichord built
in 2007 by Michael Walker, Neckargemunt,
Germany, after Johannes Daniel Dulcken, Antwerp
1745]
セッション録音:2018年7月、8月/キリスト・ザ・キング教会(ロージャドンブ、ブダペスト、ハンガリー)/BIS
ecopak、80'21"
ミクローシュ・シュパーニによるC.P.E.バッハの鍵盤独奏曲全集の第39集。
ベルリンのゲオルク・ルートヴィヒ・ウィンターが1765
年に出版した『クラヴィーアのためのさまざまな小品』の声と鍵盤楽器のための3つの〈頌歌〉(Wq.112/6,12,14)をのぞく全曲の演奏です。
この曲集には、演奏技術と音楽的洗練のレベルの異なる顧客の求めに応えるため、C.P.E.バッハの作品の中でもっとも多様な曲が収められ、そのことが「さまざまな」のタイトルに示されています。
それぞれ3楽章の〈協奏曲〉〈ソナタ〉〈シンフォニア〉、自由に演奏する〈幻想曲〉、知識の求められる〈フーガ〉の他、いろいろな難易度と興趣の小品が13曲。
シュパーニは、1765年の「第1刷」を使い、ヨハンネス・ダニエル・ドゥルケンが1745年に製作した二段鍵盤のチェンバロの「レプリカ」で演奏しています。
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HAENSSLER
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HC 19043
(4CD)
¥4200
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ミヒャエル・リシェ
C.P.E.バッハ:ピアノ協奏曲集
CD 1
(1)協奏曲 ニ短調Wq.23(1748)/
(2)協奏曲 ハ長調Wq.112-1〜ピアノ独奏のための(1765)/(3)協奏曲
ハ短調Wq.31(1753)
CD 2
(4)協奏曲 ニ短調Wq.17(1745)/(5)協奏曲
ハ短調Wq.43-4(1771)/(6)協奏曲 ホ長調Wq.14(1744)
CD 3
(7)協奏曲 ニ短調 Wq.22(第1楽章カデンツァ;ミヒャエル・リシェ)/(8)協奏曲
ト長調 Wq.43-5/
(9)2台の鍵盤楽器のための協奏曲 Wq.46-2ヘ長調(第2楽章カデンツァ;C.P.E.バッハ)
CD 4
(10)協奏曲 イ短調 Wq.26(1750)(第1&2楽章のカデンツァ;C.P.E.バッハ)
(11)協奏曲 ト長調 Wq.44(1778)(第2楽章のカデンツァ;ミヒャエル・リシェ)
(12)協奏曲 ハ長調 Wq.20(1746)(第2楽章のカデンツァ;C.P.E.バッハ) |
ミヒャエル・リシェ(ピアノ&(7)-(9)指揮)、(1)-(6)(10)-(12)ライプツィヒ室内管弦楽団、
(7)-(9)カンマーシンフォニー・ライプツィヒ、(9)ライナー・マリア・クラース(ピアノ)、
(1)-(6)(10)-(12)モッテン・シュルト=イェンセン(指揮) |
明晰で理知的な演奏!リシェによるC.P.E.バッハのピアノ協奏曲がセットになって登場!
セッション録音:(2)2010年6月16日、(1)2010年10月21日、(3)2010年10月22日、(7)2013年6月29日、(8)2013年6月30日、
(9)2013年10月22日、(11)2015 年3月6日、(10)2015年3月7日、(12)2015年6月2日/MDRライプツィヒ
(5)2012年4月28日、(4)(6)2012年7月9-10日/MDRスタジオ(シュトットガルト)
CD 1:61'49"、CD 2:56'41"、CD
3:58'47"、CD 4:56'08"
MDR と独ヘンスラー・レーベルが共同制作したミヒャエル・リシェによるC.P.E.バッハのピアノ協奏曲がセットになって登場です。
フリードリヒ大王の宮廷で活躍し、"ベルリンの大バッハ"
として当時絶大な人気を誇ったことで知られるC.P.E.バッハ。
強弱のコントラスト鮮やかな旋律美、目まぐるしく変転していく曲調、刺激的なリズム‛-J.S.バッハともハイドンとも似て非なる、C.P.E.バッハならではの刺激的な音楽世界をたっぷりと堪能できます。
リシェの明晰かつ理知的な演奏でC.P.E.バッハの鮮烈な音世界をセンセーショナルに聴かせてくれます。
リシェといえばモーツァルトのピアノ協奏曲第20番やベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番の様々なカデンツァを収録したアルバムをリリースするなど、カデンツァにもこだわりをもつピアニスト。当ピアノ協奏曲集でも作品によって自作のカデンツァを披露しております。
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HC 19047
(4CD)
¥4200
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『ヘルムート・リリング / J.S.バッハ:オラトリオ全集』
CD 1
J.S.バッハ:
(1)復活祭オラトリオ『来れ、急ぎ走りて』
BWV249
(2)昇天祭オラトリオ『その御国にて神をほめまつれ』
BWV11
CD 2-4
J.S.バッハ:クリスマス・オラトリオ BWV248 |
CD 1
アーリーン・オジェー(ソプラノ)、コスタンツァ・クッカロ(ソプラノ)、
メヒティルド・ゲオルク(アルト)、ユリア・ハマリ(アルト)、
アーダルベルト・クラウス(テノール)、フィリップ・フッテンロッハー(バス)、
アンドレアス・シュミット(バス)
シュトゥットガルト・ゲヒンガー・カントライ、シュトゥットガルト・バッハ・コレギウム、
ハイルブロン・ヴュルテンブルク室内管弦楽団、ヘルムート・リリング(指揮)
CD 2-4
アーリーン・オジェー(ソプラノ)、ユリア・ハマリ(アルト)、
ペーター・シュライヤー(テノール)、ヴォルフガング・シェーネ(バス)
シュトゥットガルト・ゲヒンガー・カントライ、シュトゥットガルト・バッハ・コレギウム、
ヘルムート・リリング(指揮) |
巨匠リリングの代表的録音!バッハのオラトリオ全集がセットになって登場!
CD 1:セッション録音:(1)1980年12月&1981年3月&5月、(2)1984年2月/シュトゥットガルト記念教会
CD 2-4:ライヴ録音:1999年12月-2000年1月/リーダーハレ・シュトゥットガルト、ベートーヴェンザール
CD 1:67'06"、CD 2:57'21"、CD
3:48'41"、CD 4:48'00"
バッハの権威リリングによるオラトリオ全曲(復活祭オラトリオ、昇天祭オラトリオ、クリスマス・オラトリオ)がリリースされます。
リリングといえば1970年代から2000年にかけて録音してきたバッハ作品の演奏に定評があり、なかでもここに収録されたオラトリオは誉れ高き録音として親しまれております。
ユリア・ハマリ、ペーター・シュライヤーなどの名唱に加えてシュトゥットガルト・ゲヒンガー・カントライ、シュトゥットガルト・バッハ・コレギウムとの共演でリリングでしか表現することのできないアンサンブルを聴くことができます。
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モーツァルト:ピアノ・ソナタ全集 Vol.2
(1)ピアノ・ソナタ第8番 ニ長調 K.311
(2)ピアノ・ソナタ第4番 変ホ長調 K.282
(3)ピアノ・ソナタ第1番 ハ長調 K.279
(4)ピアノ・ソナタ第6番 ニ長調 K.284 |
ジャン・ミュラー
(ピアノ;Steinway D-573968) |
ルクセンブルク生まれのジャン・ミュラーによるモーツァルトのピアノ・ソナタ全曲録音第2
弾!
セッション録音:2016年8月/ルクセンブルク国立音楽学校/68'28"
ルクセンブルク生まれのジャン・ミュラーによるモーツァルトのピアノ・ソナタ全曲録音第2
弾が登場しました。
ミュラーはヘンスラー・レーベルからリリースしたゴルトベルク変奏曲(HC
17059)では、高度な技術に裏付けされた圧倒的なテクニックを武器に変幻自在に各変奏、音色の変化をつけて演奏し好評価を得ました。
透き通るように美しいタッチで絶賛されるミュラーが満を持して臨んだモーツァルトのピアノ・ソナタ集です。なお、ミュラーは2016年7月よりルクセンブルク室内管弦楽団の芸術監督もつとめております。
ピアノ・ソナタ第3番 変ロ長調 K.281、第11番
イ長調 K.331「トルコ行進曲付き」、第12番
ヘ長調 K.332、16番 変ロ長調 K.570(HC18068)も好評発売中です。
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HMF
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RIAS室内合唱団、ハイドンの傑作ミサ曲
ヨーゼフ・ハイドン(1732-1809):マリアツェル・ミサ
(祝福された聖処女マリアの賛美)Hob.
XXII:5 |
ヨハンナ・ヴィンケル(ソプラノ)
ゾフィー・ハルムセン(アルト)
ベンヤミン・ブルンス(テノール)
ヴォルフ・マティアス・フリードリヒ(バス)
ジャスティン・ドイル(指揮)
RIAS 室内合唱団
ベルリン古楽アカデミー
(コンサート・マスター:ベルンハルト・フォルク) |
RIAS 室内合唱団の底力、ハイドンの傑作ミサ曲の登場!
録音:2018年6月、ベルリン・コンツェルトハウス(ライヴ)
ジャスティン・ドイル率いるRIAS室内合唱団の最新録音は、ハイドンのミサ曲。
1752年、ハイドンは、オーストリアのマリアツェルの地にある教会(所有するマリアの肖像画の秘蹟を求めて多くの人が巡礼に訪れる)で合唱指揮者の職を得るという目的もあり、その地を巡礼しました。
ハイドンの才能はマリアツェルの地の音楽監督にも認められましたが、ちょうどハイドンのためのポストはなく、ハイドンはウィーンに戻りました。
1761年、ハイドンはエステルハージ家の音楽家として職を得、1766年に、前任者が亡くなったことにより、ハイドンは正式にカペルマイスターとして就任し、家の礼拝の音楽もとりしきるようになります。
ちょうどこの昇進の時期に、この「祝福された聖処女マリアをたたえるマリアツェルのためのミサ(Mass
for Mariazell inhonour of the Blessed Virgin
Mary [Missa Cellensis in honorem Beatissimæ
Virginis Mariæ])」、通称「マリアツェル・ミサ」も成立したと考えられます(自筆譜が失われているので精確なところは不明)。
合唱曲、および「Laudamusu te」などいくつかの楽曲は独唱によっており、バッハのミサ曲ロ短調をも思わせます。どれも大変充実しておりますが、ドイルの指揮がすべてをやわらかな風合いにまとめており、RIAS
室内合唱団の底力と表現力にあらためて感じ入る、素晴らしい演奏となっています。
RIAS 室内合唱団・・・1948年設立。グロノスタイ(任期1972-86)、マルクス・クリード(1987-2001)、ダニエル・ロイス(2003-2006)、ラーデマン(2007-2015)、そして2017-18のシーズからは、ジャスティン・ドイルが音楽監督を務めています。
さらに、ラトル、ヤーコプス、ネゼ=セガンら世界的指揮者とも共演しています。2018年にはドイルが率いて来日もしており、その実力をあらためて見せつけました。
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ラヴェル:Jeux de Miroir(鏡遊び)〜管弦楽およびピアノ作品集
1. 道化師の朝の歌(管弦楽版)
2. クープランの墓(ピアノ独奏版)
3. ピアノ協奏曲 ト長調
4. クープランの墓(管弦楽版)
5. 道化師の朝の歌(ピアノ独奏版) |
ハヴィエル・ペリアネス(ピアノ 2,3,5)
ジョゼプ・ポンス(指揮 1,3,4)
パリ管弦楽団(1,3,4) |
ラヴェルの作品のピアノ版と管弦楽版を収録!ピアノはスペイン出身のペリアネス、管弦楽はポンス指揮パリ管、絶妙の顔合わせ!炸裂するスペインのリズムの血潮
録音:2017年3月(1,3,4) 2018年11月(2,5)
ラヴェルのピアノ曲と同曲のオーケストラ版を鏡のようにあわせて収録した注目盤の登場。管弦楽は、スペイン生まれのポンスとパリ管弦楽団という絶妙の顔合わせです。
ラヴェルを語る上で欠かせないのがスペイン趣味ですが、スペインの血が流れるポンスが、パリ管に一流のスペインらしさをもたらしており興味津津です。
「道化師の朝の歌」も「クープランの墓」もいずれもオリジナルはピアノ作品ですが、こちらもスペイン出身のハヴィエル・ペリアネスが演奏。「道化師の朝の歌」では持ち前の透明感と静謐な世界観の音楽性を保ちつつも、内側から否応なくあふれ出る熱きリズムが炸裂しております。
「クープランの墓」での硬質な響きは息をのむ美しさですが、「道化師の朝の歌」を聴いたあとの耳には、トッカータなどもスペイン音楽のような熱きリズムと色彩感を備えていることが感じられ、ラヴェル作品のさらなる魅力にふれるようです。
ピアノ協奏曲での管弦楽とピアノのしゃれた掛け合いも素晴らしい、極上のラヴェル・アルバムの登場です!
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HMX 2908984
(4CD)
特別価格¥3000
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バロック期の珠玉のクリスマス音楽集!
[CD1-2]
・J.S.バッハ:クリスマス・オラトリオBWV248(全曲)
ドロテア・レッシュマン(A) アンドレアス・ショル(C-T) ヴェルナー・ギューラ(T)
クラウス・ヘーガー(Bs)
ルネ・ヤーコプス(指揮)、RIAS室内合唱団、ベルリン古楽アカデミー/
録音:1997年1月
[CD3]
・シャルパンティエ:
(1)クリスマス牧歌劇 H.483/(2)待降節の聖歌集
H.36〜43/
(3)クリスマス牧歌劇(第2部・第2稿)
H.483a/
(4)クリスマス牧歌劇(第2部・第3稿)
H.483b
セバスティアン・ドセ(指揮、オルガン) アンサンブル・コレスポンダンス/
録音:2016年1月2〜6日
[CD4]
・コレッリ:合奏協奏曲 op.6-8 ト長調「クリスマス・コンチェルト」
キアラ・バンキーニ,
ジェスパー・クリステンセン(指揮)アンサンブル415(39人編成)/
録音:1991年10月
・ローゼンミュラー:「クリスマス物語」より"慄け、自然よ"
コンラート・ユングヘーネル(指揮)カントゥス・ケルン,コンチェルト・パラティーノ/
録音:2004年6月
・ブクステフーデ:
カンタータ第41番「主よ、われ汝を愛す」BuxWV
41、
カンタータ第10番「来たれと、天使に告げよ」BuxWV
10
コンラート・ユングヘーネル(Lute,指)カントゥス・ケルン
・シュッツ:今日こそ主なるキリストの生まれた日 SWV439
ルネ・ヤーコプス(指揮)、コンチェルト・ヴォカーレ/録音:1989年9月 |
バロック期の珠玉のクリスマス音楽集!特別価格で登場!
バロック期の作曲家たちによる、クリスマスの音楽集。
ヤーコプス指揮によるバッハのクリスマス・オラトリオは、祝祭感と厳かな空気に満ちた名演。
ドセ指揮のシャルパンティエのクリスマス・ミサは、小気味よく颯爽としたリズム感でありながら軽すぎず激しすぎず、のどかな美しさも存分に感じられる名演奏。柔らかな音色が絶品です。
[CD4] はバンキーニ、ユングヘーネルら名手たちによる珠玉のトラックが集められており、こちらもあらためてその鮮烈な演奏に驚かされる名演となっています。
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HMM 931714
(3CD)
¥4200 →\3790
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ミッドプライスで再発売
ドイツの隠れた偉人カイザーの集大成
ラインハルト・カイザー(1674-1739):歌劇「クロイソス」全曲 |
エルミーラ(メディアの女王):ドロテア・レッシュマン(ソプラノ)
アティス(クロイソスの息子):ヴェルナー・ギューラ(テノール)
クロイソス(リディアの王):ロマン・トレケル(バリトン)
オルサネス(リディアの貴族):クラウス・ヘーガー(バス)
ツィールス(ペルシャの王):ヨハネス・マンノフ(バリトン)
エリアテス(リディアの貴族):マルクス・シェーファー(テノール)
クレリダ(リディアの女王):サロメ・アレル(ソプラノ)
ソロン(ギリシャの哲人):ユン・クヮンチュル(バス)
ハリマクス(アティスの腹心):グラハム・バシー(カウンターテナー)
トリゲスタ(エルミーラの乳母):ブリギッテ・アイゼンフェルト(アルト)
エルツィウス(アティスの下僕):クルト・アツェスベイガー(テノール)
ネリルス(アティスの小姓):ヨハンナ・ストイコヴィチ(ソプラノ)
隊長:イェルク・ゴットシック(バリトン)
ルネ・ヤーコプス(指揮)、ベルリン古楽アカデミー、
RIAS室内合唱団、ハノーヴァー少年合唱団のメンバー |
鮮やかによみがえった幻のバロック・オペラ
録音:2000年3月/ベルリン、テルデックス・スタジオ
ヤーコプス2000年録音の名盤が復活です。演目は、ドイツ・バロック期の作曲家ラインハルト・カイザー(1674-1739)の「クロイソス」。
17、18世紀のオペラは、ドイツでもイタリア語で書かれるのが原則でしたが、1678年から1738年の間に栄えたハンブルク派のオペラは、ドイツ語による市民的な音楽劇といえる存在でした。
なかでもこの作品は、カイザーの最高傑作とされています。裕福なリディア王クロイソスがペルシャ王ツィールスに打ち負かされるまでを筋をしていますが、盛りだくさんのエピソードを含み、聴きごたえ満点。
ヤーコプスは1992年からベルリン国立歌劇場の芸術顧問を務めており、バロック・オペラの名作〜カヴァッリの『カリスト』、スカルラッティの『グリゼルダ』、テレマンの『オルフォイス』など〜を上演しました。これにより、ベルリンは古楽演奏の一大中心地となり、ヨーロッパ全域におけるバロック・オペラの再生に大きな影響を与えました。
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バロック時代、音楽の中心はイタリアだった。一方ドイツは、芸術的にも文化的にも商業的にも他のヨーロッパ諸国と比べて格段に差をつけられていた。
ところが港町ハンブルグだけは違っていた。もともと「ドイツ」というひとかたまりの国などなく、幾多もの自由国家やらなんやらで構成されていた当時の「ドイツ」地方。ハンブルグはそのなかで例外的に裕福で文化的にも進んだ都市だった。
さて、オペラは基本的に貴族の宮廷のために存在していたが、ようやくヴェネツィアで一般庶民も見られる劇場が生まれた。そしてドイツでもようやくハンブルグでそうした劇場が生まれ、イタリアにも負けないようなドイツ独自のオペラが人気を博した。ご当地オペラである。そのハンブルグで一世を風靡したのが、ラインハルト・カイザー。後のハンブルク市立歌劇場の首席作曲家を
勤め、ドイツの国民オペラを隆盛に導いた。年代的にはヴィヴァルディとほぼ同時代。年下のテレマンも彼を慕ってハンブルグに来たらしい。その後いろいろ確執はあったらしいが、カイザーが繁栄させた土壌の上に、ドイツ最大の人気作曲家テレマンが生まれたことは間違いない。実際若きヘンデルもカイザーが発掘したと言われる。
さて、そんなドイツの隠れた偉人カイザーの、集大成と言える作品歌劇「クロイソス」。実在のリュディア王を題材にした話に様々な枝葉の話が盛り込まれ、おいしさゴッチャ混ぜの楽しいもの。指揮のヤコープスはこの作品にぞっこんになって今回の録音となったという。
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PENTATONE
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PTC 5186814
(SACD HYBRID)
¥2800 →\2590
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マンゼ×NDRフィルによるベートーヴェンの
交響曲第5番「運命」と第7番!
ベートーヴェン(1770-1827):
1-.4. 交響曲第5番 ハ短調 Op.67「運命」
(I.7'34"+II.9'53"+III.5'07"+IV.11'16"=33'50")
5.-8. 交響曲第7番 イ長調 Op.92
(I.14'03"+II.8'41"+III.9'01"+IV.8'21"=40'06") |
アンドルー・マンゼ(指揮)
ハノーファー北ドイツ放送
フィルハーモニー管弦楽団 |
ベートーヴェン生誕250周年記念。なんと輝かしく溌剌とした演奏!鬼才マンゼ×NDRフィルによるベートーヴェンの交響曲第5番「運命」と第7番!
ライヴ録音:2019年1月21-23日(交響曲第5番)、2019年3月11-14日(交響曲第7番)/NDRハノーファー、放送局スタジオ大ホール/PCM
PCM HI-RES、ディジパック仕様、輸入盤・日本語帯付、74'12"
SACD ハイブリッド盤。
もともと高名なバロック・ヴァイオリンとして知られているアンドルー・マンゼ。近年は指揮者としての活躍も目覚ましく、2014年からはハノーファー北ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者を務めており、同団とはPENTATONE
レーベルよりメンデルスゾーンの交響曲全曲録音、またモーツァルトの交響曲第40&41番をリリースしております。
注目コンビによる期待の新譜は2020年のベートーヴェン・イヤーにふさわしい1
枚。交響曲第5番「運命」と第7番のカップリングでのリリースです!
マンゼの指揮はオーケストラ各パートの細やかな表情や絶妙なテンポ設定が魅力。決して過激な演出ではなくどこまでも清澄かつなめらかな響きと見通しのよさが好印象を受けます。
"マンゼ節" といえる爽やかさを保った新鮮なベートーヴェンを聴くことができます。メンデルゾーン、モーツァルトと名演を聴かせてきただけに非常に期待の高まるリリースといえましょう。
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アンナ・ルチア・リヒターによる
シューベルトの歌曲集CD |
アンナ・ルチア・リヒター(ソプラノ)
ゲロルト・フーバー(ピアノ)
(15)マティアス・ショルン(クラリネット) |
シューベルト:
(1)「月に寄せて」D.259(3'17")/(2)「小人」D.771(5'21")/(3)「わが心に」D.860(2'52")/
(4)ミニョンの歌「ただあこがれを知る者だけが」D.877/4(3'20")/
(5)ミニョンの歌 その1「私にいわせないで」D.877/2(4'12")/
(6)ミニョンの歌 その2「大人になるまでこのままに」D.877/3(3'18")/
(7)「郷愁」D.456(2'26")/(8)「墓堀人の郷愁」D.842(6'52")/
(9)「すみれ」D.786(12'57")/(10)「最初の喪失」D.226(2'12")/
(11)「エレンの歌」その1 D.837(8'44")/(12)「エレンの歌」その2
D.838(3'09")/
(13)「エレンの歌」その3(アヴェ・マリア)
D.839(5'56")/
(14)「この世からの別れ」D.829(2'35")/(15)「岩上の羊飼い」D.965(12'26") |
澄み渡った透明感のある歌声。麗しきソプラノ歌手アンナ・ルチア・リヒターによるシューベルトの歌曲集、CDフォーマットでの再発盤。
セッション録音:2018年5月1日/MCOスタジオ1、ヒルフェルムス(オランダ)/ディジパック仕様、輸入盤・日本語帯付、80'58"
ドイツの名唱、麗しきソプラノ歌手アンナ・ルチア・リヒターによるシューベルトの歌曲集の通常CD
フォーマットでの再発盤です。
アンナ・ルチア・リヒターは、9歳から母より声楽の手ほどきを受け、ケルン大聖堂少女聖歌隊の隊員となりました。その後バーゼルでクルト・ヴィトマー教授に師事、その後ケルンで研鑽をつみました。
主な受賞歴としては、2008年ベルリン全国声楽コンクール年少部門第2位、2011年キッシンゲンの夏音楽祭ルイトポルト賞、2012年ツヴィッカウで行われた国際ロベルト・シューマン・コンクール優勝などがあげられます。
2015年10月ベルナルト・ハイティンク指揮、ロンドン交響楽団の来日公演では、マーラーの交響曲第4番のソリストで登場し話題となりました。
非常に澄み渡った透明感のある歌声が魅力のリヒター。シューベルトの歌曲の神髄に迫る注目の録音です。
※ CD 再発売に伴い、SACD Hybrid 盤(PTC-5186722)は廃盤となります。
演奏会情報
NHK 交響楽団 第1926回定期Cプログラム
■ 2019年11月22日(金) 19:00 開演 NHK
ホール
■ 2019年11月23日(土) 15:00 開演 NHK
ホール
ヘルベルト・ブロムシュテット(指揮)、クリスティーナ・ランツハマー(ソプラノ)、
アンナ・ルチア・リヒター(ソプラノ)、ティルマン・リヒディ(テノール)、甲斐栄次郎(バリトン)、
新国立劇場合唱団
演目:モーツァルト:交響曲第36番 ハ長調「リンツ」
K.425 &ミサ曲 ハ短調 K.427
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<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>
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PROFIL
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PH 19019
(10CD)
¥5400 →\4990
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クーベリック・東欧音楽ボックス |
ラファエル・クーベリック(指揮) |
Disc 1 78' 22"
ドヴォルザーク:
(1)スラヴ狂詩曲第3番変イ長調Op.45 の3/
(2)スラヴ舞集曲第1巻Op.46/(3)スラヴ舞集曲第2巻Op.72
ロイヤル・フィル(1)、ウィーン・フィル(2)(3)/録音:1958年(ステレオ)(1)、55年(2)(3)
Disc 2 76' 47"
ドヴォルザーク:
(1)交響曲第9番ホ短調Op.95「新世界より」/(2)交響曲第7番ニ短調Op.70
ウィーン・フィル/録音:1956年
Disc 3 76' 45"
ドヴォルザーク:
(1)ピアノ協奏曲ト短調Op.33(改訂版)/(2)序曲「自然の中で」Op.91/
(3)序曲「謝肉祭」Op.92/(4)序曲「オテロ」Op.93
ルドルフ・フィルクシュニー(ピアノ)(1)、チェコ・フィル
録音:1944年(1)、46年3月1日(2)(3)(4)
Disc 4 77' 01"
(1)ドヴォルザーク:交響変奏曲Op.78/(2)同:チェロ協奏曲ロ短調Op.104/
(3)マルティヌー:フランチェスカのフレスコ
ピエール・フルニエ(チェロ)、フィルハーモニア管弦楽団(1)、ロイヤル・フィル(2)(3)
録音:1957年/エジンバラ音楽祭(1)、48年(2)、58年(ステレオ)(3)
Disc 5 74' 41"
スメタナ:わが祖国(全曲)
ウィーン・フィル/録音:1959年(ステレオ)
Disc 6 68' 21"
(1)スメタナ:歌劇「売られた花嫁」〜序曲/ポルカ/フリアント/道化師の踊り
(2)ドヴォルザーク:スケルツォ・カプリッチョーソOp.66
(3)バルトーク:管弦楽のための協奏曲
フィルハーモニア管弦楽団(1)、ロイヤル・フィル(2)(3)/録音:1951年(1)、58年(ステレオ)(2)(3)
Disc 7 73' 42"
(1)ヤナーチェク:シンフォニエッタ/(2)同:狂詩曲「タラス・ブーリバ」/
(3)マルティヌー:2群の弦楽、ピアノ、ティンパニのための二重協奏曲/(4)同:リディツェへの追悼
シドニー・クルック(ピアノ)(3)、ジェイムズ・ブラッドショウ(ティンパニ)(3)、
チェコ・フィル(1)(4)、ロイヤル・フィル(2)、フィルハーモニア管弦楽団(3)
録音:1946年(1)、58年(ステレオ)(2)、50年(3)、46年ライヴ(4)
Disc 8 75' 41"
(1)バルトーク:弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽/
(2)同:2つの肖像Op.5/(3)マルティヌー:交響曲第4番
シカゴ交響楽団(1)、ロイヤル・フィル(2)、チェコ・フィル(3)
録音:1951年(1)、58年(ステレオ)(2)、48年(3)
Disc 9 66' 55"
(1)ムソルグスキー(ラヴェル編):展覧会の絵/(2)ボロディン:交響曲第2番ロ短調
シカゴ交響楽団(1)、ウィーン・フィル(2)/録音:1950年(3)、60年(ステレオ)(2)
Disc 10 71' 22"
(1)ショスタコーヴィチ:交響曲第9番変ホ長調Op.70
(2)チャイコフスキー:交響曲第6番ロ短調Op.74「悲愴」
チェコ・フィル(1)、ウィーン・フィル(2)/録音:1945年12月13日(1)、60年(ステレオ)(2) |
お買い逃しなく!クーベリックの「新世界」「わが祖国」「スラヴ舞曲」からショスタコーヴィチの交響曲第9番まで含まれた最高Boxの登場。
STEREO、MONO
Profil レーベルが、現在入手困難な音源を主にBox
化するシリーズ、今回は人気の巨匠クーベリックで、主にEMI
とDecca の音源によります。
ラファエル・クーベリックのディスクは数多くリリースされていますが、やはりドヴォルザークやスメタナなど故国の大作曲家のものは、他の追随を許さぬ決定的名演となっています。
当Box はドヴォルザークの「新世界」「スラヴ舞曲集」、スメタナの「わが祖国」、ヤナーチェクの「シンフォニエッタ」をもらさず収録した優れモノとなっています。
さらにドヴォルザークのピアノ協奏曲はフィルクシュニー、チェロ協奏曲はフルニエを独奏者に迎えた豪華盤。ともに録音は古いものの、若き両巨匠の指さばきの見事さが魅力。
多くが古い録音ながら、後の録音では聴くことのできない若々しいクーベリックの熱気と迫力に満ちた演奏を堪能できます。
さらに嬉しいのがロシア作品。ムソルグスキーの「展覧会の絵」やチャイコフスキーの「悲愴」も貴重ですが、注目はショスタコーヴィチの交響曲第9番。1945年12月13日の録音で、ムラヴィンスキーがレニングラードで世界初演を行なってからわずか40日後というのが驚き。以前Supraphon
からCDリリースされていましたが、今日入手困難となっている幻の演奏。ショスタコーヴィチに関心のある方々必携の録音と申せましょう。
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<メジャー・レーベル>
<国内盤>
HMF(キング・インターナショナル)
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HMSA 0041
(SACD シングルレイヤー)
【限定盤】
¥4166+税
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ベルリオーズ:幻想交響曲Op.14、序曲「宗教裁判官」Op.3
LP1-A面
第1楽章:夢—情熱 第2楽章:舞踏会
LP1-B面
第3楽章:野の情景
LP2-A面
第4楽章:断頭台への行進 第5楽章:サバトの夜の夢
LP2-B面
宗教裁判官 |
フランソワ=グザヴィエ・ロト(指揮)
レ・シエクル |
KKC 1156
(2LP)
日本語帯・解説付
【限定盤】
¥14000+税
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ベルリオーズ・イヤーをしめくくるにふさわしい注目盤が早くもSACDとLP
で登場!
録音:2019年7月16、17日/アルフォールヴィル
ベルリオーズ没後150周年最大話題盤、ロトと手兵レ・シエクル最新録音による「幻想交響曲」が、早くもSACDシングルレイヤーとLPで登場します。
ハルモニアムンディから提供のハイレゾ・マスターを用いて、関口台スタジオにて、SACDシングルレイヤー、LPのためにマスタリングを施しました。
2019 年録音で、ベルリオーズならではの狂気じみた強奏も豊かに響く録音も極上のオリジナル音源を、それぞれのメディアの特性がさらに存分に発揮されたサウンドでお楽しみいただけます。どちらも限定生産、日本独自企画。
ベルリオーズの幻想交響曲は、1830年、ベートーヴェンの交響曲第9番の初演からわずか6年の作ながら、ハープや鐘をはじめ、オフィクレイドやセルパンといった特殊管楽器も駆使し、オーケストレーションに革命をもたらしました。
性能の向上した今日のオーケストラは、オフィクレイドやセルパンを他の管楽器で代用し、その他にもオリジナル同等の効果を再現できるように改変されています。
しかしロトは発表された当時の形へ戻すことで、ベルリオーズの頭の中で鳴っていた音響と効果を忠実に再現しようと試みました。彼はパリ国立図書館所蔵の幻想交響曲自筆譜やスケッチなどを丹念に調べ、できる限りの復元を行ないました。
レ・シエクルはもちろんピリオド楽器を用いています。2本のオフィクレイドは1837年製と1860年製、セルパンは19世紀ボドワンの複製を用いています。
またハープは現在主流の2台ではなく、4台それも20世紀初頭のエラール製を指揮台の両脇で奏し、終楽章で活躍する鐘はスコアに指示された通りのものを、2013年にベルリオーズ・フェスティバルで鋳造したので、それを借りています。
もうひとつ嬉しいのが、珍しい初期作品の序曲「宗教裁判官」をとりあげていること。もちろんピリオド演奏は初めての録音ですが、すでに大オーケストラを用い、幻想交響曲の萌芽が見られ興味津々です。
ロトの音楽作りはきわめて大きく、物凄いエネルギーが伝わってきます。ヴィブラート控え目で、エレガントな歌い回しなどではベルリオーズがフランスの作曲家だったことを再認識させてくれます。幻想交響曲の認識をくつがえす超注目盤です!
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OTTAVA RECORDS
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0TTAVA 10002
(SACD HYBRID)
¥3000+税
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「リスト・パラフレーズ / 近藤嘉宏」 |
近藤嘉宏(ピアノ) |
フランツ・リスト(1811-1886):
(1)歌劇「清教徒」の回想 S.390/R.129(ベッリーニ
/ リスト編)
(2)歌劇「ランメルモールのルチア」の回想
S.397/R.151(ガエターノ・ドニゼッティ/ リスト編)
(3)歌劇「ノルマ」の回想 S.394/R.133(ベッリーニ
/ リスト編)
(4)死の舞踏 S.555/R.240(サン=サーンス
/ リスト、ホロヴィッツ編)
(5)ラ・カンパネラ S.141/R.3b
(6)楽劇「トリスタンとイゾルデ」より「イゾルデの愛の死」S.447/R.280 (ワーグナー
/ リスト編)
(7)舞台神聖祝典劇「パルジファル」より「聖杯への厳かな行進」S.450/R.283(ワーグナー
/ リスト編) |
大曲・名曲揃いの大注目盤!!オペラを愛し、リストを愛する近藤嘉宏が放つ待望の新録音!SACDハイブリッド盤で登場!
セッション録音:2019年7月31日、8月1日、2日/浦安音楽ホール/71'55"、日本語帯・解説付【日本語解説:伊熊よし子】
プロデューサー:白柳龍一 ディレクター:国崎
裕 エンジニア:深田 晃
SACDハイブリッド盤。
超絶技巧と深い音楽性、その華麗なピアニズムで聴衆を惹きつけてきた近藤嘉宏が、いよいよフランツ・リストのオペラ・パラフレーズをレコーディングしました。
大のオペラ好きで知られる近藤は、過去の演奏会でもリストのオペラ・パラフレーズを演奏してきましたが、今回のようにまとめてレコーディングするのは初めてとなります。
プログラムはいずれも大曲揃い。リストのピアノ音楽を愛する方々をはじめ、オペラ・ファンの方々にも十分ご満足いただける選曲となっています。
録音は2019年7月31日から8月2日にかけて、音響の良さで知られる浦安音楽ホールで行われました。エンジニアは数々の名録音を世に出し続けている巨匠・深田晃が担当、近藤の華麗なテクニックに裏づけられた深い音楽性を余すところなく捉えています。
【伊熊よし子 ライナーノートより抜粋】
リストが8年間に渡り1000公演という驚異的なコンサートツアーを行い、ヨーロッパ中の聴衆を熱狂と興奮に巻き込み、最終年となる1847年1月23日にロシアのキエフで行った公演は、「伝説のピアノ・リサイタル」と称されている。近藤嘉宏は数年前、このリストのピアニストとしてのラストイヤーに当たるプログラムを再現するリサイタルを行った。そのときの様子を彼は述懐する。
「このときは19世紀の香りを遺す1925年のベヒシュタイン
を使用しました。パレフレーズ作品は、『ノルマの回想』『清教徒のポロネーズ』を演奏したのですが、リストの深遠さ、哲学的要素、内面な複雑な襞にすっかり魅了されてしまいました。以来、パラフレーズの録音をしてみたいと思ったのです」 その強い思いが結実したのが今回の録音である。近藤嘉宏のピアノには豊かな歌心が宿り、エレガントでノーブルな空気がただよい、聴き手の心奥に響く音色が特徴だが、このアルバムではそれらが全面開花。超絶技巧は自然にさりげなくこなし、リストの音楽の複雑、深遠かつ多彩さを前面に押し出している。
演奏会情報
近藤嘉宏 ピアノ< CD「リスト・パラフレーズ」発売記念>
2019年12月10日(火)19:00 開演 東京文化会館
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11/12(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
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CLAVES
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ルチェンコとフージイ
なんと美しい旋律〜イタリア人作曲家によるヴァイオリン作品集
「プロゲット・イタリアーノ」
(1)ジュゼッペ・マルトゥッチ:
ヴァイオリンとピアノのための3 つの小品
Op.67(1887)
(2)オットリーノ・レスピーギ:ヴァイオリン・ソナタ
ロ短調(1917-18)
(3)レスピーギ:ヴァイオリンとピアノのための6つの小品(1901-02)
(4)ニーノ・ロータ:ヴァイオリンとピアノのための即興曲
ニ短調(1947) |
ウラディスラヴァ・ルチェンコ(ヴァイオリン)
クリスティア・ユリヤ・フージイ(ピアノ) |
なんと美しい旋律!イタリア人作曲家マルトゥッチ、レスピーギ、ロータによるヴァイオリンとピアノのための作品集
セッション録音:2017年3月26-28日/ライプニツ・ザール(ハノーファー・コングレス・セントラム)/ディジパック仕様、72'54"
3人のイタリア人作曲家マルトゥッチ、レスピーギ、ロータが作曲したヴァイオリンとピアノのための作品をルチェンコとフージイが録音しました。
イタリアの作曲家らしくどの作品も優美な旋律が魅力です。
ジュゼッペ・マルトゥッチ(1856-1909)は指揮者、ピアニストとしても活躍した作曲家。19世紀のイタリアにおける器楽曲復興の大立役者であり、指揮者としてはワーグナーが作曲した楽劇のイタリア初演に尽力したことでも知られます。
近代イタリア復古主義の一翼を担ったオットリーノ・レスピーギ(1879-1936)は流麗で甘美な旋律を特徴とし、ここに収録されたヴァイオリン・ソナタ、6つの小品でもその特徴を表しております。
映画音楽「道」「ゴッドファザー」などでも知られる20世紀イタリアを代表する作曲家ニーノ・ロータ(1911-1979)。ストラヴィンスキーとも親交をもち、現代の様々な新しい技法をイタリア的感性と結合させた新鮮な作風を確立しました。
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「ナンネル・モーツァルト」
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791):
(1)4手のピアノ・ソナタ ニ長調 K.381/123a(1773-4)
(2)前奏曲 ハ長調 K.284a(1777)
(3)ヴァイオリン・ソナタ ハ長調 K.303/293c(1778)
(4)ピアノ・ソナタ第7番 ハ長調 K.309/284b(1777)
(5)ロンド ニ長調 K.382(1782) |
ヘルガ・ヴァラーディ
((1)(2)ハープシコード、
(3)-(5)フォルテピアノ)
(3)(5)プラメナ・ニキタソヴァ(ヴァイオリン)
(5)イルディコー・サゴー(ヴァイオリン)
(1)イェルク=アンドレアス・ベッティヒャー
(ハープシコード) |
モーツァルトの実姉マリア・アンナにまつわる作品集
セッション録音:(1)(2)2018年7月2-5日/ゲマインドハウス教会、ビニンゲン(スイス)、(3)-(5)2019年5月8-10日/カレル・ヴァルター・スタジオ、ヴァルデンブルク(スイス)/ディジパック仕様、61'28"
鍵盤奏者ヘルガ・ヴァラーディによる演奏でモーツァルトの実姉マリア・アンナにまつわる作品を収録したアルバム「ナンネル・モーツァルト」の登場です。
「ナンネル」とはマリア・アンナの愛称です。
ハープシコードやフォルテピアノの才能に傑出したナンネル。弟であるヴォルフガングの陰に隠れるかたちとなってしまいましたが、ヴォルフガングは姉の才能を尊敬していたとされます。
若き名手ヴァラーディが見事な演奏を披露しております。
共演のヴァイオリニスト、プラメナ・ニキタソヴァは古楽を中心とした活躍が目覚ましく、Claves
レーベルからリリースされている「モーツァルトとその同時代人群像」(50
1819)でも卓越した技術を披露しております。
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KING INTERNATIONAL
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フランス国立放送フィル首席奏者トーマ・プレヴォ初のソロCD
(1)シューベルト:『しぼめる花』の主題による序奏と変奏曲
D 802, Op.160
(2)シューマン:3つのロマンスOp.94
(3)リヒャルト・シュトラウス:フルート・ソナタ
変ホ長調Op.18
[原曲:ヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調Op.18] |
トーマ・プレヴォ(フルート)
ミロスラフ・セケラ(ピアノ) |
純フランス的フルートの魅力!フランス国立放送フィル首席奏者トーマ・プレヴォ初のソロCD
録音:2017年12月30, 31日、2018年1月1日 ボフスラフ・マルティヌー・ホール(プラハ)/DDD、44.1kHz
トーマ・プレヴォは1976年以来、フランス国立放送フィルの首席フルート奏者を務める名手。
オーケストラ奏者としてだけでなく、独奏者としてもリリー・ラスキーヌ晩年のお気に入りのフルーティストとして各地でモーツァルトの『フルートとハープのための協奏曲』を共演して絶賛されたほか、イベールやモーツァルトの協奏曲などをフランス各地のオーケストラと共演しています。
10歳からペパン、ランパル、マリオンに師事して徹底的に「フランスのフルート」を叩き込まれました。世間的な名誉や自身のプロモーションなどには全く恬淡としていたことから、実力に比して名前はそれほどポピュラーでないものの、初めてのソロ・アルバムとなる当ディスクでの、気品溢れる演奏に結実しています。
パリのエコール・ノルマル音楽院で後進を育てるかたわら、日本でも石見銀山国際音楽アカデミーの創設者の一人として多くの生徒を持っています。また文化庁長官も務めた、故河合隼雄氏と親交が深くたびたび共演したことでも知られています。
ピアノのミロスラフ・セケラは、チェコを中心にヨーロッパ、アメリカ、アジアでも年々、活躍の場を広げている実力派。
プラハ音楽院で学び、幼い頃ミロシュ・フォアマン監督により、映画「アマデウス」の少年時代のモーツァルト役に抜擢されるという異色の経歴も持っています。
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ARS PRODUKTION
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ARS 38297
(SACD HYBRID)
¥2700
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マクナルティによる1790年製のワルターと
1905年製のブリュートナー
W.F.バッハ:幻想曲イ短調 F.23*
C.P.E.バッハ:
アリオーソと9つの変奏曲ハ長調 Wq.118/10*、
幻想曲変ロ長調 Wq.61/3*
ベートーヴェン:10の変奏曲変ロ長調 WoO.73*
J.S.バッハ:
組曲ヘ短調 BWV.823+、
イタリア風アリアと変奏イ短調 BWV.989+
シェーンベルク:組曲 Op.25+ |
アーラシュ・ロクニ(ピアノ) |
ワルターとブリュートナーの響き。イラン出身の俊英が2台のピリオド・ピアノを弾き分ける!
当代屈指のピリオド・ピアノ製作の名工、ポール・マクナルティによる「1790年製のアントン・ワルター」のレプリカ・モデルと、1905年に製作されたオリジナルのブリュートナーのピアノを聴き比べることのできる贅沢なプログラム!
2人のバッハ(W.F&C.P.E)とベートーヴェンは「ワルターのレプリカ」、大バッハとシェーンベルクは「ブリュートナー」で弾かれており、それぞれの作品の作風と歴史的楽器の音色のブレンド具合も絶妙です。
オーフス国際ピアノ・コンクール、第21回ヨハン・ゼバスティアン・バッハ国際コンクール(ライプツィヒ)での入賞経歴を持つアーラシュ・ロクニはイランのテヘラン出身のピアニスト。
ドイツへと渡りライプツィヒとケルンでモダン・ピアノを学んだ後、フォルテピアノなど歴史的楽器の奏法をゲラルト・ハンビッツァー、ミヒャエル・ボルクシュテーデに師事するなど、モダンとピリオドのハイブリッドのプレイヤーとして活躍している注目株です。
ピアノ/ポール・マクナルティ製作アントン・ワルター1790年製モデルのレプリカ*&ブリュートナー1905年製+
※録音:2019年6月17日ᬢ20日、インマヌエル文化センター(ヴッパータール、ドイツ)
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ARS 38266
(SACD HYBRID)
¥2700
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ウヴァガ! 〜 人類はみな兄弟
ベートーヴェン(ケーニヒ編):
ピアノソナタ第14番《月光》、
エリーゼのために、交響曲第7番
ベートーヴェン(マウラー編):カヴァティーナ
ケーニヒ:人類はみな兄弟
ベートーヴェン(ケーニヒ編):歓喜の歌
ベートーヴェン(マウラー編):
パテティック・アレグロ、パテティック・アダージョ |
ウヴァガ!
〔クリストフ・ケーニヒ
(ヴァイオリン&ヴィオラ)、
モーリス・マウラー(ヴァイオリン)、
ミロスラフ・ニシッチ(アコーディオン)、
マティアス・ハッカー(コントラバス)〕
エッセン・フォルクヴァンク室内管弦楽団
ヨハネス・クルンプ(指揮) |
クラシック、ジャズ、東欧の民族音楽、パンク、ロック、インプロ・・・。ヴァイオリン(&ヴィオラ)、アコーディオン、コントラバスの四重奏で、ジャンルの壁を超越したクロスオーヴァ—・プログラムで常に聴衆を沸かせてくれるドイツのアンサンブル(バンド)「ウヴァガ!」の最新作のテーマは「ベートーヴェン」!
今回のクロスオーヴァ—・「ベートーヴェン」・プログラムでウヴァガ!は、エッセン・フォルクヴァンク室内管弦楽団と共演。様々なジャンルのスタイルとベートーヴェンの音楽を組み合わせ、楽聖の音楽に対する新しい視点を生み出してくれています。
ウヴァガ!のメンバーたちによって新たな生命を吹き込まれ、ユーモアと好奇心に満ちた姿へと進化したクロスオーヴァー・ベートーヴェン。ベートーヴェン・イヤーをさらに彩るユニークで、少し風変わりなアニヴァーサリー・リリースです!
※録音:2018年7月18日ᬢ20日、インマヌエル文化センター(ヴッパータール、ドイツ)
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ARS 38287
(SACD HYBRID)
¥2700
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サウダージ
グラナドス:嘆き, またはマハと夜鳴きうぐいす、オリエンタル/
ファリャ:カンシオン(歌)/
アルベニス:アストゥーリアス(伝説)/
ヒナステラ:優雅な乙女の踊り/
グアスタビーノ:ソナチナ/
ヴィラ=ロボス:ショーロ第5番/
フェルナンデス:モダ/
グァルニエリ:ポンテイオ第49番/
ナザレー:オデオン/
レクオーナ:La32、コルドバ、ラ・コンパルサ/
セルバンテス:さよならキューバよ/
ソブラル(メルクジオ編):二人の愛/
ノブレ:フレヴォ |
ロマン・ロスバウム
(ピアノ/スタインウェイ D-274) |
郷愁など様々なニュアンスを持つイベリア半島の単語「サウダージ(Saudades)」をテーマとし、スペイン語圏、ポルトガル語圏の作曲家たちの作品を集めた情熱と哀愁が同居する民族色豊かなラテン・ピアノ・プログラム!
情感豊かなラテン・プログラムを奏でているのは、スイス生まれでルクセンブルクとフランスでピアノを学んだロマン・ロスバウム。アレクサンダー・ミュレンバッハやペーター・エフラーなどにピアノを師事し、1998年から2008年までルクセンブルク音楽院で教鞭を執った経歴を持つピアニストです。
※録音:2019年4月、インマヌエル文化センター(ヴッパータール、ドイツ)
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ARS 38291
(SACD HYBRID)
¥2700
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ザネ・ザリスのモダン・オラトリオの代表作「アイ・ビリーヴ」
ザリス:人類のためのオラトリオ《アイ・ビリーヴ》 |
ケルシー・カウィー(ソプラノ)
ジャン=ピエール・ウエレ(テノール)
マルコ・ツァイラー(テノール)
シュテファン・ミュラー=リュペール(語り)
ソリチュード・クワイア・シュトゥットガルト
バイエル・フィルハーモニー管弦楽団
ベルンハルト・シュタイナー(指揮) |
カナダ、ウィニペグ出身の作曲家、詩人、教育者であるザネ・ザリスのモダン・オラトリオ「アイ・ビリーヴ」。
2009年にウィニペグ交響楽団、ソリスト、180人の合唱団によって初演が行われたザニスの代表作です。
※録音:2019年3月9日、ヒストリッシェ・シュタットハレ(ヴッパータール、ドイツ)
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FONDAMENTA
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FON 1901035
(CD+Bonus CD/
特別価格)
¥2600
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スカルラッティ:15のソナタ
ソナタ ニ長調 K.443/ソナタ ト長調 K.547/ソナタ
英ヘ短調 K.25/
ソナタ ヘ短調 K.466/ソナタ イ短調 K.188/ソナタ
ニ短調 K.32/
ソナタ ヘ長調 K.518/ソナタ ト短調 K.30/ソナタ
ト長調 K.125/
ソナタ ハ短調 K.126/ソナタ イ長調 K.24/ソナタ
ト短調 K.450/
ソナタ ホ長調 K.531/ソナタ ロ短調 K.87/ソナタ
ハ長調 K.95 |
フレデリック・ドリア=ニコラ(ピアノ) |
フランスの高音質レーベル「Fondamenta」!ドリア=ニコラが弾くスカルラッティ!
☆フランスの高音質レーベル、Fondamentaを主宰する名ピアニスト!
☆フレデリック・ドリア=ニコラが弾くきらびやかなスカルラッティ!
フレデリック・ドリア=ニコラは、モスクワのグネーシン音楽大学でダニール・トリフォノフ、コンスタンチン・リフシッツ、アレクセイ・ヴォロディン、アレクサンダー・コブリンといった多くの有力ピアニストを育ててきた名教師、タチアナ・ゼリクマンに師事し、優れたソリスト&室内楽奏者として世界24ヶ国で演奏を行ってきたピアニスト。2008年には自身のレーベル「Fondamenta」を創設し、芸術監督として多くの新録音の製作、また貴重な録音の高音質復刻を手掛けてきました。
フレデリック・ドリア=ニコラのFondamentaでの6度目のレコーディングは、ドメニコ・スカルラッティのソナタ集。全部で500曲以上のソナタを書いたスカルラッティの膨大な宝石のなかから選びぬいた15曲を、スタインウェイDのきらびやかな音色でお贈りします。
※録音:2018年10月14日ー17日、フランス
※このアルバムは、ハイファイ・オーディオ向けにマスタリングされた「Fidelity
CD」に加え、ボーナス・ディスクとして、コンピュータやカー・オーディオ向けにマスタリングされた「Mobility
CD」(収録内容は同一)の2枚のディスクが封入されています。
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DORON
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名手ルバツキーテのリトアニア・ライヴ最新盤!
(1)リスト:呪い ホ短調(ピアノと弦楽五重奏用編曲)
(2)シューベルト(リスト編):さすらい人幻想曲
ハ長調
(3)バルトーク:ピアノ協奏曲第3番 ホ長調 |
ムーザ・ルバツキーテ(Pf)
(1)メッティス弦楽四重奏団
ドナタス・バグルスカス(CB)
(2)レナート・バルサドンナ(指揮)
(3)ステファン・ラノ(指揮)
(2)(3)リトアニア国立交響楽団 |
録音:(1)2018年6月11日、(2)2017年11月11日、(3)2015年11月14日/何れもヴィリニュス DDD、61'42
リトアニアを代表する名ピアニスト、ムーザ・ルバツキーテ(ルバッキテ)のDORONへの6枚目のCD。
リストを得意とする彼女だけに、1曲がリストの曲、もう1曲がリストの編曲。オーケストラ伴奏の「呪い」をここでは弦楽五重奏伴奏として、室内楽仕立てにしているのが面白い。
彼女はベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番もこの編成で録音しており(DRC
3069)、この形態が好きなようだ。さすらい人幻想曲ともども、明晰かつ華やかだが柔らかな甘みのあるルバツキーテのピアノはたいへん魅力的だ。
バルトークのピアノ協奏曲第3番でも、あのとても印象的な出だしの一節が優美かつ物憂げでこれだけでグイッと引き付けられてしまう。
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STRADIVARIUS
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「愛の挨拶」
(1)ポンセ:前奏曲(1925)
(2)ポンセ:前奏曲(1926)〜ギターとクラヴサンのための
(3)ポンセ:ソナタ(1930)〜ギターとクラヴサンのための
(4)カステルヌオーヴォ=テデスコ:トナディーリャ
Op.170-5(1954)
(5)カステルヌオーヴォ=テデスコ:幻想曲Op.145(1950)
(6)ハンス・ハウク(1900-67):夜明けOp.170-5(1954)
(7)ハンス・ハウク:幻想曲Op.145(1957)〜ギターとピアノのための
(8)エルガー(グロンドーナ編):愛の挨拶Op.12 |
ステファノ・グロンドーナ(ギター)
(2)(3)(5)(7)アルド・チッコリーニ
((5)(7)ピアノ,(2)(3)クラヴサン) |
ピアノとギターの巨匠チッコリーニとグロンドーナの共演盤!
録音:(1)(2)2001年12月 ヴィチェンツァ、
(3)1999年8月 ヴィチェンツァ、(4)(6)(8)2015年2月
ヴィチェンツァ、(5)1999年8月 イタリア,モンテベッルーナ、(7)2000年10月
イタリア,カンポノガーラ、55'15
20世紀のギターの作品を集めているCDだが、伴奏がなんと巨匠アルド・チッコリーニ(1925-2015)、しかもポンセの2曲ではチッコリーニがクラヴサンを弾いているに驚かされる。これはたいへん貴重だ。
スイスの作曲家、ハンス・ハウク(1900-1967)の作品は珍しい。そしてエルガーの愛の挨拶はギター独奏にも良く合う。
ステファノ・グロンドーナは1958年、ジェノヴァ生まれのイタリアのギター奏者。
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「MICROCOSMI」
ショパン(アンサンブル・ミュサジェート編):ピアノ協奏曲第2番1(室内楽伴奏)
ワーグナー(A.プリングスハイム編):ジークフリート牧歌(ピアノと弦楽四重奏)
ドビュッシー(マラスカ編):夜想曲集(ピアノと木管アンサンブルによる演奏) |
アンサンブル・ミュサジェート:
【ガブリエーレ・ダル・サント(Pf)、ファビオ・プピッロ(Fl)、
レモ・ペロナート(Ob,コールアングレ)、ルイージ・マラスカ(Cl)、
エンリーコ・バルケッタ(Hr)、ラウラ・コスタ(Fg)、 ラウラ・ヴィニャート(第1Vn)、
マッシミリアーノ・ティエッポ(第1Vn)、ティツィアーノ・グワラート(第2Vn)、
ミケーレ・ズグオッティ(Va)、シモーネ・ティエッポ(Vc)、ミケーレ・ガッロ(Cb)】 |
室内楽版のショパン:ピアノ協奏曲第2番、ワーグナー:ジークフリート牧歌、ドビュッシー:夜想曲!
録音:2018年6月 ヴィチェンツァ、76'22
有名3作をピアノと室内アンサンブルで演奏している。最も注目すべきは、ワーグナーのジークフリート牧歌のアルフレード・プリングハイム(1850-1941)による編曲。
彼は、後半生を日本で過ごしたことで知られるクラウス・プリングスハイム(1883-1972)の父で、本業は数学者だが大の音楽好きで若い頃は熱心なワーグナーの信望者だった。
その父プリングスハイムがジークフリート牧歌をピアノと弦楽四重奏用に編曲した楽譜を演奏している。ジークフリート牧歌は元々室内楽編成だったこともあり、この編曲はとても素敵に仕上がっており、この曲が好きな人ならぜひ耳にしてほしいもの。
ショパンのピアノ協奏曲を室内楽伴奏で演奏することはショパンの生前から行われていて楽譜も出版されているが、ここではアンサンブル・ミュサジェート自身の編曲による。ドビュッシーの夜想曲集は、アンサンブルのクラリネット奏者、ルイージ・マラスカによるピアノと木管アンサンブル用編曲。
ドビュッシーのピアノ作品の光と影に、オーケストラ作品における木管楽器の色彩が加味されたような印象で、面白い。
アンサンブル・ミュサジェートは2001年結成のアンサンブル。ヴィチェンツァを拠点に活動している。ミュサジェート
musageteとはムーサ(ミューズ)たちを率いる者の意。
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「20世紀のユダヤ系作曲家によるオーボエ作品集」
ガル:オーボエとピアノのためのソナタOp.85
ハース:組曲 Op.17 オーボエとピアノのための
シニガリア:シューベルトの主題(野薔薇)による12の変奏曲
Op.19
ドラティ:オーボエとピアノのための協奏二重奏曲
フィンジ:オーボエとピアノのための間奏曲
Op.21 |
クリスティアン・シュミット(オーボエ)
アレッサンドラ・ジェンティーレ(ピアノ) |
録音:2018年10月31日,11月2日 ミュンヘン、65'08
20世紀のユダヤ系作曲家によるオーボエとピアノのための作品集。ハンス・ガル(1890-1987)、パヴェル・ハース(1899-1944)、ジェラルド・フィンジ(1901-1956)といった比較的知られている作曲家の作品に加え、指揮者アンタル・ドラティ(1906-1988)の晩年の作品が含まれているのが興味深い。レオーネ・シニガリアの作品はシューベルトの野薔薇に基づいたもの。
クリスティアン・シュミットは1965年生まれのオーボエ奏者。1992年から2012年までバーゼル交響楽団のオーボエ奏者を務めた。
現在はシュトゥットガルト州立音楽大学やシエナのキジアーナ音楽アカデミーで教鞭をとっている。
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「島と海」
〜ピアソラ&ブローウェル作品集
ピアソラ:リエージュに捧ぐ
ブローウェル:島と海
ピアソラ:タンゴの歴史 |
アンドレ・フィッシャー(ギター)
セバスチャン・サンジェ(チェロ)
カサル四重奏団
マルク=アントワーヌ・ボナノミ(コントラバス) |
録音:2018-2019年スイス,コルセル=コルモンドレシュ、スイス,ヌーシャテル、56'42
ピアソラの有名な2曲と、レオ・ブローウェルの最新作をギターと弦楽アンサンブルの演奏で収録。
「リエージュに捧ぐ」は、弦楽オーケストラでなく弦楽五重奏を用いての演奏で、より内省的な趣になっている。「タンゴの歴史」はチェロとギターでの演奏。レオ・buブルワは1939年生まれの作曲家。ギター曲で知られる。
アンドレ・フィッシャーはスイス、ヌーシャテル生まれのギタリスト。チェロ奏者のセバスチャン・サンジェと頻繁にデュオを組んでいる。
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<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>
GEGA NEW
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ブルガリアの名オペラ歌手シリーズ
「ディミタル・ウズノフ:アリア集」
(1)レオンカヴァッロ:「道化師」—衣装を着けろ/
(2)レオンカヴァッロ:「道化師」—いや、パリアッチョではない/
(3)ヴェルディ:「トロヴァトーレ」—ああそうだ、私のいとしい人よ/
(4)ヴェルディ:「アイーダ」—清きアイーダ/
(5)ヴェルディ:「オテッロ」—お前か? 下がれ!(第2幕のオテッロとイァーゴの二重唱)/
(6)ビゼー:「カルメン」—花の歌/
(7)チャイコフスキー:「スペードの女王」—人生とはなんだ?ゲームだ!/
(8)チャイコフスキー:「イオランタ」—イオランタとヴォーデモンの二重唱/
(9)ピプコフ:「モムチル」—モムチルのアリア/
(10)ハジェフ :グロズダノ・モメ |
ディミタル・ウズノフ(テノール)
(1)(4)(5)(9)アセン・ナイデノフ(指揮)ソフィア歌劇場管弦楽団/
(2)(7)(8)ヴァシル・ステファノフ(指揮)ブルガリア国立放送交響楽団/
(3)アセン・ナイデノフ(指揮)ブルガリア国立放送交響楽団/(5)ペタル・ペトロフ(バリトン
イァーゴ)
(6)ラドスヴェータ・ボヤディエヴァ(指揮)ソフィア歌劇場管弦楽団/
(8)カーチャ・ゲオルギエヴァ(ソプラノ
イオランタ)/(10)カリンカ・ラザロヴァ(ピアノ) |
ブルガリアの名オペラ歌手シリーズ!
録音:(1)〜(3)1955年、(4)1960年、(5)1958年6月16日、(6)1963年3月27日、(7)())1957年、(8)1955年、(10)1956年,56'16
ディミタル・ウズノフは1950、60年代に国際的に活躍したブルガリアのテノール。1922年、ブルガリア中央部の町スターラ・ザゴラの生まれ。首都ソフィアに出て正式に歌を学び始め、1947年にマスネの「ウェルテル」のタイトルロールでデビュー。その後、モスクワのボリショイ歌劇場、パリのオペラ座、ニューヨークのメトロポリタン歌劇場、ミラノのスカラ座、ザルツブルク音楽祭と、破竹の勢いで活躍。特にウィーン国立歌劇場では西側のスター歌手に伍して活躍、カラヤンが指揮したプッチーニ「トスカ」のライヴ録音が残されている。祖国のソフィア国立歌劇場の監督を務めた後に再びウィーン国立歌劇場に戻って脇役などを歌った。1985年に同地で亡くなっている。
このCDはブルガリアでのライヴ録音が中心となっている。ウィーンでも人気を博した彼の高い実力を聞いて取れる。
「道化師」、「アイーダ」はおそらくブルガリア語による歌唱。
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ブルガリアの名オペラ歌手シリーズ
「ユーリヤ・ヴィエネル・チェニシェヴァ アリア集」
(1)ヴェルディ:「アイーダ」—ああ祖国よ/
(2)ヴェルディ:「運命の力」—平安を、主よ/
(3)ヴェルディ:「トロヴァトーレ」—第4幕のレオノーラとルーナ伯爵の二重唱/
(4)ヴェルディ:「仮面舞踏会」—あの草を摘み取って/
(5)プッチーニ:「トゥーランドット」—この王宮で/
(6)チャイコフスキー:「スペードの女王」—悲しみにも疲れ果てた/
(7)ピプコフ:「モムチル」—エレナとサボの二重唱/
(8)ヴラディゲロフ:二人の若者たち/
(9)シューマン:素晴らしく美しい五月に,私の涙から生まれ出る/
(10)ドリーブ:カディスの娘 |
ユーリヤ・ヴィエネル・チェニシェヴァ(ソプラノ)
(1)(2)(5)(6)アセン・ナイデノフ(指揮)ソフィア歌劇場管弦楽団/(5)ソフィア歌劇場合唱団
(3)ペタル・ペトロフ(バリトン ルーナ伯爵)、ミハイル・アンゲロフ(指揮)ソフィア歌劇場管弦楽団/
(4)ルスラン・ライチェフ(指揮)ソフィア歌劇場管弦楽団/
(7)ストヤン・ポポフ(バリトン、イヴァン・マリノフ(指揮)ソフィア歌劇場管弦楽団/
(8)ヴァシル・ステファノフ(指揮)交響楽団/
(9)エレナ・ミンディツォヴァ(ピアノ)/(10)ゲオルギ・ステファノフ(ピアノ) |
録音:(1)(2)1967年、(3)1957年、(4)1965年12月29日、(5)1961年6月27日、(6)1961年、(7)1972年、(8)1960年、(9)(10)1957年、54'14
ユーリヤ・ヴィエネル・チェニシェヴァ(1929-2010)は、20世紀後半のブルガリアを代表するプリマドンナ。
1954年にソフィア歌劇場にヴェルディ「トロヴァトーレ」のレオノーラでデビューすると、この歌劇場の看板歌手として大活躍。また東ドイツのベルリン国立歌劇場でも大人気で、もちろんその他各都市の劇場にも多数出演した。
それでも祖国、故郷に強い愛着を持っていたヴィネル・チェニシェヴァは、あくまでソフィアでの活動を軸に据え続けたため、国際的な知名度を持つには至らなかったが、大変な実力のある歌手であることはこの録音を通しても分かる。
このCDはブルガリアでのライヴ録音が中心となっている。
「トロヴァトーレ」、「仮面舞踏会」、「トゥーランドット」はおそらくブルガリア語による歌唱。
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ブルガリアの名オペラ歌手シリーズ
「リュボミール・ボドゥロフ テノール・アリア集」
(1)ツェラー:「小鳥売り」—チロルでは薔薇が贈られる/
(2)ドニゼッティ:「ルチア」—私の先祖たちの墓/
(3)ヴェルディ:「仮面舞踏会」—だがもし君を失わなくてはならないならば/
(4)ヴェルディ:「ドン・カルロ」—あそこに王子が/
(5)ワーグナー;「ローエングリン」—遥かな国で/
(6)マスネ:「マノン」—ああ消え去れ、優しい面影よ/
(7)ビゼー:「カルメン」—お前の投げたこの花/
(8)スメタナ:「売られた花嫁」—イェニクとケツァルの二重唱,これから花嫁を/
(9)オッフェンバック:「美しいエレーヌ」—第1幕パリスのアリア/
(10)オッフェンバック:「美しいエレーヌ」—第2幕のエレーヌとパリスと二重唱/
(11)J.シュトラウス2世:「ジプシー男爵」—気ままな性格なので |
リュボミール・ボドゥロフ(テノール)
(1)ヴァシル・ステファノフ(指揮)ブルガリア国立放送交響楽団/
(2)(8)ルスラン・ライチェフ(指揮)ブルガリア国立放送交響楽団/
(3)(4)ルスラン・ライチェフ(指揮)ソフィア歌劇場管弦楽団/
(4)アセン・セリムスキ(バリトン)/(5)ボリス・ヒンチェク(指揮)ソフィア歌劇場管弦楽団
(6)ラドスヴェータ・ボヤディエヴァ(指揮)ソフィア歌劇場管弦楽団/
(7)アタナス・マルガリトフ(指揮)ソフィア歌劇場管弦楽団/
(8)ボリス・イグナトフ・フリストフ(バス)/(9)リリアーナ・コシュルコヴァ(ソプラノ)/
(9)(10)ステファン・マケドンスキ国立音楽劇場管弦楽団/
(11)ドラゴミール・ネノフ(指揮)ブルガリア国立放送交響楽団 |
録音:(1)1957年、(2)(4)1960年、(3)1965年12月29日、(5)1975年、(6)1960年1月22日、(7)1958年4月22日、(8)1962年、(9)(10)1957年6月13日、(11)1972年,59'41
リュボミール・ボドゥロフ(1925-1992)は1950、60年代に活躍したブルガリアのテノール。
たいへん優れたテノールだったが、専らソフィア歌劇場とモスクワのボリショイ歌劇場で活動したため、西側での知名度は著しく低く、これらの録音は貴重。
なおおそらくすべてがブルガリア語での歌唱と思われる。
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ブルガリアの名オペラ歌手シリーズ
「アセン・セリムスキ アリア集」
(1)ロッシーニ:「セビリアの理髪師」—町の何でも屋に道を空けろ
(2)ロッシーニ:「セビリアの理髪師」—それでは私なの?(第1幕のロジーナとフィガロの二重唱)
(3)ロッシーニ:「セビリアの理髪師」—ドン・バジーリオ!(第2幕の五重唱)
(4)モーツァルト:「フィガロの結婚」—酷い女だ!(第3幕のスザンナと伯爵の二重唱),裁判に勝っただと?
(5)ヴェルディ:「ドン・カルロ」—カルロ様、お聞きください(「時が来た」の後半)
(6)ヴェルディ:「仮面舞踏会」—立ちなさい...お前だったのか
(7)チャイコフスキー:「エフゲニ・オネーギン」—人生を家庭の枠だけに
(8)リムスキー=コルサコフ:「サトコ」—ヴェネツィア人の歌
(9)ハジエフ:「陽気な青年」—オスマン・ベイのアリア
(10)ジョルダーノ:「アンドレア・シェニエ」—祖国の敵
(11)レオンカヴァッロ:「道化師」—よろしいですな?
(12)ビゼー:「カルメン」—闘牛士の歌 |
アセン・セリムスキ(バリトン)
(1)(2)(3)(6)(7)(9)(10)(11)ルスラン・ライチェフ(指揮)ブルガリア国立放送交響楽団
(4)アセン・ナイデノフ(指揮)ソフィア歌劇場管弦楽団
(5)アタナス・マルガリトフ(指揮)ソフィア歌劇場管弦楽団
(8)アタナス・マルガリトフ(指揮)ブルガリア国立放送交響楽団
(12)ドラゴミール・ネノフ(指揮)ブルガリア国立放送交響楽団&ブルガリア国立放送混声合唱団 |
録音:(1)(6)(7)(9)(10)(11)1967年、(2)(8)1962年、(3)1965年、(4)1971年、(5)1963年、(12)1961年,59'43
ブルガリアのバリトン、アセン・セリムスキの様々な録音を集めたCD。アセン・セリムスキは1930年、ブルガリア北部のプレベンの生まれ。力強く輝かしいバリトンで、1960、70年代のソフィア歌劇場で大活躍、絶大な人気を博した。西ヨーロッパでも活躍しているが、知名度は低く、全盛期の歌唱を収めたこのCDは大変に貴重。
パラシュケフ・ハジエフ(1912-1992)はブルガリアの作曲家。「陽気な青年
Lud Gidia」は1959年に初演されたブルガリアの民俗オペラ。今日でもブルガリアでは人気のある作品。
歌唱言語は、町の何でも屋に,お前だったのか,祖国の敵,道化師の前口上は原語イタリア語。その他のイタリア語、フランス語の曲は(おそらく)ブルガリア語訳。「オネーギン」と「サトコ」はおそらく原語ロシア語。
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ブルガリアの名オペラ歌手シリーズ
「リリャナ・バレヴァ アリア集」
(1)モーツァルト:「フィガロの結婚」—恋というものを知るあなた方/
(2)モーツァルト:「フィガロの結婚」—ああ
遅れずにここに来て/
(3)ドニゼッティ:「リタ」—家も宿屋も上手く行っている/(4)ヴェルディ:「トラヴィアータ」—乾杯の歌/
(5)ヴェルディ:「トラヴィアータ」—さようなら、過ぎ去った日々よ/
(6)ビゼー:「カルメン」—何を恐れることがありましょうか/(7)プッチーニ:「ボエーム」—私はミミと呼ばれています/
(8)プッチーニ:「蝶々夫人」—ある日、私たちは見るでしょう/(9)ピプコフ:「ヤナの9人の兄弟」—ヤナのアリア/
(10)ストヤノフ:「知恵の利くペタル」—イジカとダミヤンの二重唱/
(11)モーツァルト:すみれ K.476/(12)ベートーヴェン:私は君を愛している/
(13)シューマン:胡桃の木 Op.25-3,静かに舟を漕ぎ
Op.25-17/(14)ブラームス:セレナード Op.106-1 |
リリャナ・バレヴァ(ソプラノ)
(1)(9)ヴァシル・ステファノフ(指揮)ブルガリア国立放送交響楽団/
(2)(6)(7)(8)ルスラン・ライチェフ(指揮)ブルガリア国立放送交響楽団/
(3)(5)ソフィア歌劇場管弦楽団/(4)イリヤ・ヨシフォフ(テノール)/
(4)ヴァシル・ステファノフ(指揮)ブルガリア国立放送交響楽団、ソフィア歌劇場合唱団/
(10)コンスタンティン・イリエフ(指揮)ブルガリア国立放送交響楽団/
(11)(12)(13)ペタル・シュタベコフ(ピアノ)/(14)エレナ・ミンディツォヴァ(ピアノ) |
録音:(1)(12)1958年、(2)(6)(7)(8)(9)1964年、(3)(13)1968年、(4)1957年、(5)1967年10月28日、(10)1959年、(11)(14)1978年,57'54
リリャナ・バレヴァ(1922-2007)は、第二次世界大戦後のブルガリアの偉大なプリマドンナ。
ヴェルディの「トラヴィアータ」のヴィオレッタが当り役で、ソフィア歌劇場だけで200回以上歌っているという。
実際、このCDに収録された様々な録音を聞くと、世界の主要歌劇場でプリマドンナを務められるだけの素晴らしいソプラノだということがすぐに理解できる。
ことに、幸いなことにイタリア語で歌われたプッチーニのミミのアリアは、スケールの大きさと初々しさが両立した名唱。また彼女は歌曲歌手でもあり、このCDで聞くことのできる5曲も実に見事。
ああ 遅れずにここに来て,私はミミと呼ばれています,ある日私たちは見るでしょう
は原語イタリア語歌唱。その他のオペラのアリア、およびブラームスのセレナードはおそらくブルガリア語。その他のドイツリートはすべてドイツ語歌唱。
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<映像>
<LP>
ALTUS(PROFIL)(LP)
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PHLP 037/8
(2LP)
¥14000+税
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カール・ベーム ドレスデン告別演奏会1979
[LP1] 交響曲第8番 ロ短調 D759『未完成』
(A面:第1楽章、B面:第2楽章)
[LP2] 交響曲第9番 ハ長調 D944『グレート』
(A面:第1・2楽章、B面:第3・4楽章) |
カール・ベーム(指揮)
シュターツカペレ・ドレスデン |
ベーム最晩年の超名演!新発見の『未完成』付きで初登場!
録音:1979年1月12日/ドレスデン文化宮殿祝祭ホール/国内プレス、完全限定生産盤、ステレオ、日本語帯・解説付
PROFIL レーベルからCD で発売された貴重音源をALTUS
がライセンスしてLP 化。LP 用にリマスターを施し、アナログのマスターテープを作った上でLP
化しております。
最晩年のベームが1979年1月12日にドレスデン文化宮殿祝祭ホールで行った告別演奏会の貴重な記録。
曲はシューベルトの『未完成』と『グレート』。これまで『グレート』のみがDG
から発売されていましたが、ついに同時に演奏された『未完成』を加えての発売となりました。
どこまでも神々しい2大交響曲。ベーム格別の思いがこもった、またとない名演です。
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