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≪第106号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その8 2020/4/14〜




4/17(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
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PRINTEMPS DES ARTS DEMONACO

PRI 028
(2CD)
¥2900→\2690
フランスの名手フィリップ・ビアンコーニ
 ブラームス:ピアノ協奏曲第1&2

 CD 1
  (1)ピアノ協奏曲第1番 ニ短調 Op.15
 CD 2
  (2)ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 Op.83
フィリップ・ビアンコーニ(ピアノ)
ミハウ・ネステロヴィチ(指揮)
モンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団

 実に堂々たる演奏。フランスの名手ビアンコーニが満を持してブラームスのピアノ協奏曲を録音!

 セッション録音:2019年3月27-30日/ヤコフ・クライツベルク・ホール(モナコ)/DDD、CD1 : 46'35"、CD2 : 47'02"

 ショパンのバラード集(LDV 14)、シューマンの謝肉祭、ダヴィッド同盟舞曲集(LDV 28)(いずもレコード芸術特選盤)など、数々の名録音でも知られるフランスの名手フィリップ・ビアンコーニが満を持してブラームスのピアノ協奏曲を録音しました。

 ビアンコーニは1960年ニース生まれ。ギャビー・カサドシュ、シモーヌ・デルベール=フェリヴェ(マルグリット・ロンとロベール・カサドシュの弟子)に師事し、第7回ヴァン・クライバーン国際コンクールで銀メダルを受賞している実力派。
 1980年代には20代の若さで絶頂期のヘルマン・プライとも多数共演し名声を博し、その後、ピエール・ランパル、ヤーノシュ・シュタルケル、ゲイリー・ホフマン、ガルネリ弦楽四重奏団、ターリヒ四重奏団などとの共演でも知られるピアニストです。

 ビアンコーニの長いキャリアの中でも数少ないピアノ協奏曲の録音。還暦を目前とするビアンコーニが成熟したピアニズムを感じさせる充実の演奏を展開。室内楽を得意とするビアンコーニらしくネステロヴィチ率いるモンテカルロ・フィルとともにきめ細やかなアンサンブルとともにビアンコーニらしい堂々たる演奏を披露しております。
 
 
PRI 029
¥2500
ブルーノ・マントヴァーニの新作2篇。
 『交響曲第1番』、『アブストラクト』!

  ブルーノ・マントヴァーニ(1974‐):
   (1)交響曲第1番『l'idee fixe』(2015)
   (2)『アブストラクト』〜独奏チェロとオーケストラのための(2017)
パスカル・ロフェ(指揮)
モンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団
(2)マルク・コッペイ(チェロ)

 フランス現代作曲家ブルーノ・マントヴァーニの新作2篇。幻想交響曲をなぞらえた『交響曲第1番』と、コッペイを独奏に迎えた『アブストラクト』!

 録音:(1)2019年5月7&8日/ヤコフ・クライツベルク・ホール(モナコ)(セッション)、(2)2018年4月26日/グリマルディ・フォーラム(モナコ)【モンテカルロ・バレエ団の初演ライヴ】/DDD、75'00"

 現代作曲家の作品も積極的に演奏しているフランスの指揮者パスカル・ロフェがモンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団を振ってフランスの作曲家ブルーノ・マントヴァーニの新作2篇を録音しました。

 マントヴァーニは1974年、オー=ド=セーヌ県シャティヨン生まれ。ペルピニャン音楽院でピアノ、パーカッション、そしてジャズを学んだのちにパリ国立高等音楽・舞踊学校にてガイ・ラベルから作曲を、ロラン・キュニオから電子音響音楽を学びました。
 2010年、36歳という若さで母校のパリ国立高等音楽・舞踊学校院長に就任しております。現在、フランス政府などから作品の委嘱を受けている期待の作曲家のひとりです。

 マントヴァーニははじめての交響曲を作曲するまで20曲以上の管弦楽曲を作曲しており、大規模で壮大な交響曲というジャンルに挑む前から多くの表現の可能性を探っていました。2015年に作曲した交響曲第1番『l'idée fixe』はベルリオーズの幻想交響曲を形式をなぞらえながら、マントヴァーニ独自の世界観で作り上げました。

 一方、2017年に作曲された独奏チェロとオーケストラのための『アブストラクト』は、モンテカルロ・バレエ団の芸術監督をつとめるジャン=クリストフ・マイヨーが振付したバレエのために書かれた作品で、バレエ、チェロそしてオーケストラが融合する可能性をエレガントに探った作品で、チェロが旋律を担いながらオーケストラとの対話を楽しむ意欲作です。当録音は2018年4月26日の初演ライヴを収めました。

 チェロの独奏をつとめたマルク・コッペイはストラスブール生まれ。パリ国立高等音楽院で学んだ後、18歳でJ.S.バッハ国際コンクールにおいて優勝し一躍世界から注目を集め、その後ソリストとしてはインバル、クリヴィヌ、ギルバート、佐渡裕などの指揮者と共演。
 室内楽奏者としてのキャリアも充実しており、ピリス、ベロフ、デュメイ、ムローヴァ、パユなどから厚い信頼を得ております。またイザイ弦楽四重奏団(1995年から2000年)のメンバーとして数多くの録音を残しております。
 現在はパリの国立高等音楽院で教鞭を執るほか、ザグレブ・ソロイスツ合奏団の芸術監督として活躍の幅をさらに広げており、手兵と共演したハイドン&C.P.Eバッハのチェロ協奏曲集(AU 97716)では高い評価を得ました。
 この他、カラビツ指揮、ベルリン・ドイツ交響楽団とのドヴォルザークのチェロ協奏曲(AU 97734)、そして名手ペーター・ラウルとのベートーヴェンのチェロとピアノのための作品全集(KKC5889/90 / AU 23440)などをリリースしております。
 




DUX


DUX 1581
¥2500
ギター・エヴォリューション Vol.3
 ペンデレツキ:ヴィオラとオーケストラのための協奏曲
  (ピオトル・プシェボラ編曲によるギター版/2018年)
 メイエル:ギター、ティンパニと弦楽のための協奏曲 Op.115
 ミコワイ・グレツキ:ギター協奏曲《アリオーソとフリオーソ》
ピオトル・プシェボラ(ギター)
クシシュトフ・ペンデレツキ(指揮)
マチェイ・トヴォレク(指揮)
ダヴィット・ルンツ(指揮)
ポーランド・シンフォニア・ユヴェントス管弦楽団

 ペンデレツキの"ギター協奏曲"を収録!ポーランドの俊英と巨匠ペンデレツキの共演!

 先日、惜しくも他界した現代ポーランドの巨匠、クシシュトフ・ペンデレツキ(1933−2020)の作品を含む、現代のポーランドの作曲家たちによるギター協奏曲集のシリーズ第3弾。
 ペンデレツキの「ギター協奏曲」は、1983年に作曲された「ヴィオラ協奏曲」のソロ・パートを、今回の録音のソリストでもあるポーランドの俊英ギタリスト、ピオトル・プシェボラが2018年にギター版に編曲を行ったもの。
 プシェボラのギター・アレンジは、ペンデレツキのお墨付きを得た言わばオフィシャル・ヴァージョン!ペンデレツキのオーケストレーションと、ギターのソロ・パートのブレンド具合も特筆ものです。

 ソリストのピオトル・プシェボラは、ワルシャワのショパン音楽大学でマルチン・ザレヴスキにギターを指示した同国の俊英。ポーランドを中心とした20を超えるギター・コンクールでの入賞歴を誇り、19回の第1位、3回のグランプリ獲得という実績を持っています。

 ※録音:2018年12月22日−2019年5月20日、ポーランド放送ヴィトルト・ルトスワフスキ・コンサート・スタジオ(ワルシャワ、ポーランド)
 
 

DUX 1547
¥2500
クープラン一族の鍵盤作品集
 ルイ・クープラン:ボーアン手稿譜(ca.1658)からのクラヴサン曲集
 フランソワ・クープラン:
  クラヴサン曲集第2巻(1717)より クラヴサン第6組曲変ロ長調、
  クラヴサン曲集第3巻(1722)より ティク・トク・ショク、
   またはオリーブしぼり機(クラヴサン第18組曲より)
 アルマン=ルイ・クープラン:クラヴサン曲集 Op.1(1751)
ドロタ・サイブルスカ=アムスラー(クラヴサン)

 クープラン一族の芸術の歴史。ヌーシャルテルの3台の銘器の饗宴!

 17世紀から19世紀に至る200年の間にフランスで隆盛を誇った「クープラン一族」。その鍵盤音楽の至芸の変遷を、ポーランドの名女流の演奏、そして3台の歴史的楽器と共にたどる古楽ファン要注目の好企画。
 ルイ、フランソワ、アルマン=ルイの3人のクープランの作品を奏でるドロタ・サイブルスカ=アムスラーは、ワルシャワのショパン音楽アカデミーで研鑽を積んだ後、ユゲット・ドレフュスとケネス・ギルバートに師事し、ジュネーヴ音楽院ではクリスティアーヌ・ジャコテのクラスを一等賞で卒業した経歴の持ち主。
 ここでは、スイス、ヌーシャテルの芸術歴史博物館に所蔵されている3台の銘器、ルイ・ドゥニ製作(1658年)、ルッカース製作(1632/1740年)、クリスティアン・クロル(1770年)のクラヴサン(ハープシコード/チェンバロ)を弾き分けており、それぞれの楽器の音色と3人のクープランたちの音楽との饗宴を愉しむことができる贅沢なアルバムに仕上がっています。

 ※録音:2010年6月7日−9日、芸術歴史博物館(ヌーシャテル、スイス)

 
 
 

DUX 1586
¥2500
メッセージズ 〜 ポーランドの弦楽四重奏曲集
 アンジェイ・パヌフニク:弦楽四重奏曲第2番《メッセージ》
 モニューシュコ:弦楽四重奏曲第1番ニ短調
 ペンデレツキ:弦楽四重奏曲第3番《書かれなかった日記のページ》
メッセージズ・クヮルテット

 アンジェイ・パヌフニク(1914−1991)の夫人であるカミラ・パヌフニクが「パーフェクト!」との称賛を寄せた、ポーランドの女流弦楽器奏者たちによるクヮルテットが奏でる3世紀にまたがる同国の弦楽四重奏曲集。
 19世紀は「ポーランド・オペラの父」と称されたモニューシュコ、20世紀はイギリスへと移住しバーミンガム市交響楽団の音楽監督としても活躍したパヌフニク、そして21世紀はペンデレツキの作品を選曲。19世紀から21世紀の3世紀の間に変化を遂げたポーランドの「弦楽四重奏」の歴史を紐解いています。
 メッセージズ・クヮルテットは2014年に結成されたポーランドの弦楽四重奏団。2015年にブルガリアのプロヴディフで開催された第2回国際室内楽コンクールで第2位とショスタコーヴィチ賞を受賞するなど、今後の飛躍が期待されています。

 ※録音:2019年4月14日−15日&7月12日−14日、カロル・シマノフスキ音楽アカデミー・コンサート・ホール(カトヴィツェ、ポーランド)
 
 

DUX 1584
¥2500
カラウォフ:スルー
 ヴァイオリンとピアノのためのソナタ/
 ヴァイオリン、バス・クラリネット、打楽器とピアノのための《スルー》/
 ヴァイオリン、チェロとピアノのための《ピアノ三重奏曲》/
 チェロ、打楽器とピアノのための《インプローデッド・アグロメーション》
アンジェイ・カラウォフ(ピアノ)
マウゴジャタ・ヴァシュショネク(ヴァイオリン)
ロクサナ・クヴァシニコフスカヤ(ヴァイオリン)
ヤツェク・ドジョジャク(バス・クラリネット、打楽器)
アガタ・ラザルチク(ヴァイオリン)
マリアンナ・シコルスカ(チェロ)
アガタ・バク(チェロ)
ウカシュ・ピオトロフスキ(打楽器)

 ポーランドの新世代の音楽家であるアンジェイ・カラウォフは1991年生まれのピアニスト、作曲家、インプロヴァイザー。
 ワルシャワのショパン音楽アカデミーを卒業後、ポーランドの2つの作曲賞で入賞を果たし、2018/2019シーズンにはロンドン・フィルハーモニー管弦楽団のLPOヤング・コンポーザーズ・メンタリング・プログラムに参加し、同オーケストラとの共演を果たしています。

 ※録音:2014年、2016年、2017年、イザベリンAスタジオ
 




HYPERION

PCDA 68287
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥2857+税
音楽?マハン・エスファハニ
 ハープシコードのための現代作品とエレクトロ・アクースティック作品

 武満 徹(1930−1996):夢みる雨(1986)
 ヘンリー・カウエル(1897−1965):4つのセット(1960年)
  〔ロンド、オスティナート、コラール、フーガ - レジュメ〕
 カイヤ・サーリアホ(b.1952):秘密の花園 II(1986)
 ギャヴィン・ブライヤーズ(b.1943):ヘンデルの「夕べの祈り」によって(1995)
 アナヒタ・アッバシ(b.1985):絡み合った距離(2018)
 リュック・フェラーリ(1929−2005):
  プログラム・コマン(共通のプログラム)「社会主義の音楽?」(1972)
  マハン・エスファハニ(ハープシコード)
CDA 68287
¥2500

 マハン・エスファハニ本領発揮!ハープシコードによる現代作品集!

 ☆世界から注目を浴びるトップ・チェンバリスト、マハン・エスファハニ!
 ☆ハープシコード×エレクトロニクス!?
 ☆エスファハニの真価が発揮される現代作品集!

 マハン・エスファハニは、1984年テヘラン生まれのイラン系アメリカ人ハープシコード奏者。
 ハープシコード奏者として初めてBBCラジオ3の「ニュー・ジェネレーション・アーティスト」に選ばれた他、ボルレッティ=ブイトーニ財団賞受賞、2014年ロイヤル・フィルハーモニック協会賞の「インストゥルメンタリスト・オヴ・ジ・イヤー」と2014年グラモフォン賞の「アーティスト・オヴ・ジ・イヤー」にノミネートするという栄誉を、それぞれハープシコード奏者として初めて達成。
 2015年にはBBCミュージック・マガジンの「ニューカマー・オヴ・ジ・イヤー」に選ばれ、2015年と2017年にもグラモフォン賞の「アーティスト・オヴ・ジ・イヤー」にノミネートしています。

 16世紀〜17世紀イギリスのヴァージナリストたちの音楽という非常に硬派なプログラムから、王道のJ.S.バッハ、そしてミニマル・ミュージックまでの驚異的な広さのレパートリーを誇り、世界中に衝撃を与えてきたエスファハニがその真価を証明するプログラム。
 武満徹から、ヘンリー・カウエル、カイヤ・サーリアホ、ギャヴィン・ブライヤーズ、リュック・フェラーリら現代を代表する作曲家たち、そしてエスファハニと同郷のイラン出身であり友人でもあるという若き作曲家、アナヒタ・アッバシがエスファハニのために書いた作品まで、マハン・エスファハニの精密な指使いで(時には拳で)表現される現代のハープシコード(+エレクトロニクス)の作品集です。タイトルの「音楽?(Musique? )」は、フェラーリの作品「社会主義の音楽?(Musique socialiste ? )」より。

 ※録音:2019年7月1日−4日、セント・ジョン・ザ・バプティスト教会(ラフトン、エセックス)

 
 
 


CDA 68297
¥2500→\2290
ロマンティック・ピアノ・コンチェルト・シリーズ Vol.81 〜
 ラッブラ&ブリス:ピアノ協奏曲集
  
エドマンド・ラッブラ(1901−1986):
   ピアノ協奏曲ト長調 Op.85
  アーノルド・バックス(1883−1953):
   朝の歌 《サセックスの5月》
  アーサー・ブリス(1891−1975):ピアノ協奏曲変ロ長調
ピアーズ・レーン(ピアノ)
レオン・ボットスタイン(指揮)
ジ・オーケストラ・ナウ

 ロマンティック・ピアノ・コンチェルト第81巻!20世紀イギリス、ラッブラとブリスのピアノ協奏曲!

 ☆Hyperionの人気シリーズ「ロマンティック・ピアノ・コンチェルト」の第81巻!
 ☆20世紀イギリス、ラッブラとブリスのピアノ協奏曲!

 ロマン派の知られざるピアノ協奏曲の発掘・蘇演を行うハイペリオンの人気シリーズ、「ロマンティック・ピアノ・コンチェルト・シリーズ(RPCS)」。
 貫禄の第81巻は、ホルストやヴォーン・ウィリアムズに師事、あるいは影響を受けた20世紀イギリスの作曲家、エドマンド・ラッブラとアーサー・ブリスのピアノ協奏曲。
 1939年のニューヨーク万博でソロモンが初演したブリスのヴィルトゥオージックなピアノ協奏曲と、1955年にBBCの委嘱により作られ、英国の牧歌的な伝統が反映されたラッブラの優美なピアノ協奏曲。作曲年代は20世紀の中頃でありながらも、ロマンティック・ピアノ・コンチェルト・シリーズの精神に忠実な、ロマンの香り高き作品です。

 1946年のエリザベス王女の誕生日に向けてアーノルド・バックスが作曲した、ピアノと管弦楽のための爽やかな小品「サセックスの5月」のカップリングもこのアルバムの魅力に花を添えます。
 演奏は、フェルディナント・リースのピアノ協奏曲集(CDA 68217)でも充実のコンビネーションを魅せてくれた、オーストラリアの知性派ピアニスト、ピアーズ・レーンと、レオン・ボットスタインが音楽監督を務めるアメリカの若手オーケストラ、「ジ・オーケストラ・ナウ(TON)」です。

 ※録音:2019年1月16日−20日、リチャード・B.フィッシャー・センター(アメリカ)

 
 
 

CDA 68241
¥2500
ヨハネス・デ・クレーヴェ:ミサ曲 《バビロンの王》
 ヨハネス・デ・クレーヴェ(1528/9−1582):
  皇帝からの名前, カール/
  ミサ曲 《バビロンの王》(ミサ・レクス・バビロニス)/
  主を褒め称えよ/主を畏れよ/我が救い主を信ず/
  豊かな平和からの名前, カール/
 ヤコブス・ファート(c.1529−1567):バビロンの王
チンクエチェント

 ルネサンス系男声ヴォーカル・アンサンブルの最高峰ヨハネス・デ・クレーヴェのミサ曲!

 ☆ルネサンス系男声ヴォーカル・アンサンブルの最高峰、チンクエチェント!
 ☆ハプスブルク家の宮廷で活躍したヨハネス・デ・クレーヴェのミサ曲!

 ヨーロッパ各国(オーストリア、ベルギー、イギリス、ドイツ、スイス)のプロフェッショナルな歌手が集ったルネサンス系男声ヴォーカル・アンサンブルの最高峰、「チンクエチェント」。
 これまで、ジャン・リシャフォールやフィリップ・シェーンドルフ、フィリップ・デ・モンテ、ヤコブ・ルニャールなど、フランドル楽派を中心とするルネサンスの知られざるプログラムでアルバムを彩ってきたチンクエチェントが、今度はオーストリアのハプスブルク家の宮廷で活躍した作曲家、ヨハネス・デ・クレーヴェのミサ曲を録音。
 オーストリアのハプスブルク家の始祖となった神聖ローマ皇帝フェルディナント1世のもとウィーンの礼拝堂で歌手を務め、フェルディナントの息子カール2世が新しく設立したグラーツの礼拝堂では最初のカペルマイスターになるなど、16世紀後半のハプスブルク宮廷で活躍したクレーヴェの知られざるミサ曲を、チンクエチェントの緻密なポリフォニーで再興します。

 ※録音:2019年7月8日−10日、ペルネック修道院(ヴァルトフィアテル、オーストリア)

 
 



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ALPHA



ALPHA594
(3CD)
¥4200→\3890
インマゼール、ついにベートーヴェンのピアノ・ソナタ!

 ベートーヴェン(1770-1827): ピアノ・ソナタ集
  〜1800年前後の作品を中心に、「悲愴」「月光」「田園」ほか〜

  【CD I】
   1-3. ピアノ・ソナタ 第5番 ハ短調 Op. 10-1(1798)
   4-7. ピアノ・ソナタ 第7番 ニ長調 Op. 10-3(1798)
   8. ロンド・ア・カプリッチョ ト長調「失くした小銭への怒り」Op. 129(1798?)
   9-11. ピアノ・ソナタ 第8番 ハ短調 Op. 13「悲愴」(1799)
  【CD II】
   1-3. ピアノ・ソナタ 第9番 ホ長調 Op. 14-1(1799)
   4-6. ピアノ・ソナタ 第10番 ト長調 Op. 14-2(1799)
   7. 葬送行進曲 〜ピアノ・ソナタ第12番 変イ長調 Op. 26(1801)より
   8-10. ピアノ・ソナタ 第14番 嬰ハ短調 Op. 27-2「月光」(1802)
  【CD III】
   1-4. ピアノ・ソナタ 第15番 ニ長調 Op. 28「田園」(1801)
   5. ロンド ト長調 Op. 51-2(1802)
   6-9. ピアノ・ソナタ 第18番 変ホ長調 Op. 31-3(1802)
   10. アンダンテ・ファヴォリ 変ホ長調 WoO 57(1804)
  ヨス・ファン・インマゼール(フォルテピアノ)
NYCX-10149
(3CD)
(国内仕様盤・日本語解説付)
\4000+税

 使用楽器:ウィーンのアントン・ヴァルター1800年頃製作モデルに基づく クリュニー(フランス)のクリストファー・クラーク1988年製作の再現古楽器
 録音:2019年7月22日〜8月1日 シント・トライデン修道院会堂(ベルギー)
 解説: ヨス・ファン・インマゼール  ※ 国内盤には日本語訳付

 【交響曲全曲録音から12年。インマゼール満を持しての、鍵盤作品体系的録音3枚組】
 インマゼール率いる古楽器集団アニマ・エテルナが、あの痛快というほかないベートーヴェン交響曲全曲録音をBOXで一挙リリースしたのが2008年。
 それから12年の年月が過ぎ、インマゼールは今や同楽団の名誉音楽監督的立場となり、その指揮を若き才人たちにも任せながら、フォルテピアノ奏者としての自身のキャリアを新境地へと向かわせはじめました。
 作曲者生誕250周年、満を持してベートーヴェンのピアノ・ソナタに正面から向き合った3枚組アルバムを新録音。当時の楽器(フォルテピアノ)で作曲家の真意に迫る、新たなスタンダードの予感に満ちたリリースとなります。

 チェンバロ奏者として古楽への造詣を深めながら、半世紀近く前から歴史的なモデルのピアノの奏法と向き合ってきたインマゼールが、彼と同じく生前は卓越した奏者として活躍、この楽器の発展に大きく寄与したベートーヴェンの独奏曲群へ向かう日が来たというのは、いわば必然かつこのうえない運命と言えましょう。
 18世紀末以降ウィーンで絶大な人気を誇った鍵盤製作家ヴァルターのモデルにもとづき、現代最高のフォルテピアノ職人のひとりクリストファー・クラークが入念に再現製作した銘器を通じ、ここでは1800年前後の最も充実したソナタ群の世界が探求されています。
 「悲愴」「月光」「田園」といった名前で知られる名曲をはじめ、楽器の特徴をよくふまえた奏者でなくては辿りつけない境地へ・・・
 ロンド・ア・カプリッチョ「失くした小銭への怒り」など、小品も織り交ぜ作曲家の音楽世界をくまなく探求してゆくプログラム構成は、今後さらなる録音の登場にも高い期待を掻き立てずにおきません。





ちょうどセールやってます!
おとなしいだけで終わる腑抜けた「知性派」演奏ではない
インマゼール&アニマ・エテルナ
ベートーヴェン:交響曲全集&序曲集

(6CD)\5500→3290
〜4/26(日)

 
 なんというまっさらのベートーヴェン。
 2008年、最初に発売された時には多くの聴き手が衝撃を受けたインマゼールのベートーヴェン交響曲全集。誰かが「垢をきれいに落としたすっぴんのベートーヴェン」というようなことを言っていましたが、ほんとにそんな感じです。

 なのでピリオド楽器による演奏ですが、解釈はあくまでも正統派。
 ピッチやテンポについてもベートーヴェンが記載したメトロノーム表示を忠実に守り(たとえ、その機械が狂っていたとしても)ベートーヴェンが活躍していた当時の最新研究結果を踏まえ、ベートーヴェンの理想を丁寧に描き出しています。

 とはいえそんななかでもやはりインマゼール、「運命」や第7番の終楽章での突進ぶりは目を見張るものがあり、決しておとなしいだけで終わる腑抜けた「知性派」演奏ではありません。

 今回のALPHAレーベルのなかでも一番の目玉と言っていいでしょう。





ALPHA380
(6CD)
\5500→3290
〜4/26(日)
インマゼール(指揮)&アニマ・エテルナ
 ベートーヴェン:交響曲全集&序曲集

【CD1】
 1.バレエ音楽「プロメテウスの創造物」 Op.43 
 2-5.交響曲 第1番 ハ長調 Op.21
 6-9.交響曲 第2番 ニ長調 Op.36
【CD2】
 1-4.交響曲 第3番 変ホ長調 Op.55
 5.「コリオラン」序曲 ハ短調 Op.62
 6.劇音楽「エグモント」Op.84-序曲
 7.劇音楽「アテネの廃墟」Op.113-序曲
 8.劇音楽「アテネの廃墟」Op.113-トルコ行進曲
【CD3】
 1-4.交響曲 第5番 ハ短調 Op.67
 5-8.交響曲 第4番 変ロ長調 Op.60
【CD4】
 1-5.交響曲 第6番 ヘ長調「田園」Op.68
 6-9.交響曲 第8番 ヘ長調 Op.93
【CD5】
 1-4.交響曲 第7番 イ長調 Op.92
 5.献堂式序曲 Op.124
【CD6】
 1-7.交響曲 第9番 ニ短調「合唱」Op.125
アンナ=クリスティーナ・カーポラ(ソプラノ)…CD6
マリアンネ・ベアーテ・シェラン(メゾ・ソプラノ)…CD6
マルクス・シェーファー(テンール)…CD6
トーマス・バウアー(バリトン)…CD6

ジョス・ファン・インマゼール(指揮)

アニマ・エテルナ合唱団…CD6
アニマ・エテルナ

録音 CONCERTGEBOUW BRUGGE 

2005年12月10-12日…交響曲 第4番&第8番,プロメテウスの創造物 
2006年5月1-4日…交響曲 第2番&第3番,エグモント、アテネの廃墟 
2006年11月13-16日…交響曲 第6番&第7番 コリオラン 
2007年4月20-21日…交響曲 第1番 
2007年4月17-20日…交響曲 第9番 
2007年12月20-21日…交響曲 第5番,献堂式序曲





 
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ALPHA415
¥2700→\2490
ミシェル・ポルタル VS ポール・メイエ
 《DOUBLE》- 2つのクラリネットのための協奏曲集

 カール・シュターミッツ(1745-1801):
  1-3. 協奏曲 第4番 変ロ長調-2本のクラリネットと管弦楽のための
 テレマン(1681-1767):
  4-7. 2本のシャリュモー、弦楽と通奏低音のための協奏曲 ニ短調 TWV52:d1
  8-11. ソナタ ホ短調 TWV40:102
 チャイコフスキー(1840-1893)/武満徹(1930-1996)編曲:
  12. 秋の歌 -クラリネットと弦楽四重奏による(独奏: ポール・メイエ)
 メンデルスゾーン(1809-1847):
  13-15. 2本のクラリネットと管弦楽のための小協奏曲 第1番 ヘ短調 Op. 113
  16-18. 2本のクラリネットと管弦楽のための小協奏曲 第2番 ニ短調 Op. 114
 カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ(1714-1788):
  19-20. 2本のクラリネットのための二重奏曲 ハ長調 H.636
   ミシェル・ポルタル(クラリネット)、ポール・メイエ(クラリネット/指揮)、
   ベルギー王立ワロニー室内管弦楽団
   弦楽編成:6/4/3/3/1
   首席ヴァイオリン:ジャン=フランソワ・シャンベルラン
NYCX-10150
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2700+税

 録音:2018年1月 モンス(ベルギー南部エノー地方)、アルソニック音楽堂 ※ 国内盤には日本語解説付

 【夢のような顔合わせ!いずれ劣らぬクラリネットの大御所がAlphaで「古典」と向き合う】
 Alphaレーベルではシュポアの協奏曲全曲録音やエリック・ル・サージュとのフォーレやシューマンの室内楽録音で名演を聴かせたフランス随一のクラリネット奏者ポール・メイエ。
 確かな歴史を持つベルギー屈指の室内管弦楽団とともに彼が新たに録音した新譜はなんと、ジャズや現代音楽にも通じながら古典的レパートリーでも抜群の解釈を聴かせつづける同業の異才ミシェル・ポルタルをゲストに迎えてのヴァラエティ豊かな協奏曲集!
 両者の共演はもちろんこれが初めてではなく、すでに10年以上前にEMIで無伴奏二重奏のアルバムも制作しているほどではありますが、互いのキャリアがなお深まった今、丁寧な音盤作りで知られてきたAlphaというカリスマレーベルでこの二人が相まみえ、このように多彩なプログラムを提案してくれるのは実に嬉しい驚きです。

 ワロニー室内管弦楽団は、古楽大国ベルギーにあって現代楽器でのみずみずしい演奏を続けてきた知る人ぞ知る実力派集団。
 今回はクラリネット黎明の時代にあたるバロック期のテレマン(中低音を活かした両ソリストの音作りが絶妙)、古典派のC.シュターミッツなどのほかメンデルスゾーンの隠れ名作2曲、チャイコフスキー作品の武満編曲版・・・と、緩急自在のプログラムが心を捉え続けます。
 作品の美しさを隅々まで引き出す、圧倒的なブレスコントロールの妙と、積年の解釈の深み。Alphaならではの素晴らしい録音です。
 




CYPRES



CYP1682
¥2700
知られざるフランス=フランドル楽派の俊才
 シモーヌ・ド・ボヌフォン:レクイエム


 シモーヌ・ド・ボヌフォン(1500頃〜歿年不詳):
  1-7. 死者のための5声のミサ曲(レクィエム/1556)
 アルノルト・フォン・ブルック(1500〜1554):
  8. ドイツ語によるモテトゥス「生きていながら、わたしたちは死の只中にある」
 ヤコブス・デ・ケルレ(1531〜1591):
  9. ラテン語によるモテトゥス「生きていながら、わたしたちは死の只中にある」
 オルランドゥス・ラッスス(1532〜1594):
  10. ラテン語によるモテトゥス「生きていながら、わたしたちは死の只中にある」
 ニコラ・ゴンベール(1495〜1560):
  11. ラテン語によるモテトゥス「生きていながら、わたしたちは死の只中にある」
 ウェルガス・アンサンブル
  アクセル・ベルナージュ、ローズマリー・ゴールトン、ヘレン・カッサーノ、
   ザビーネ・リュッツェンベルガー(ソプラノ)
  アヒム・シュルツ、ポール・ベントリー=エンジェル、オザン・カライェズ、
   アドリアーン・デ・コステル、トム・フィリップス、マシュー・ヴァイン(テノール)
  ロマン・ボクレール、ギヨーム・オルリー(バス)

 音楽監督:パウル・ファン・ネーヴェル
 録音:2018年4月28日 ルーフェン(ベルギー)、パルク修道院(ライヴ収録)

 【美麗!知られざるフランス=フランドル楽派の俊才、フランス中南部の古都に残した傑作】
 数百年前の音楽世界には、まだまだ知られざる名匠が埋もれていると実感させられるアルバムを、毎年のようにじっくり録音し続けてきたベルギー屈指の古楽声楽集団ウェルガス・アンサンブル。
 今回のアルバムの中軸を占める作曲家シモーヌ・ド・ボヌフォンの名前に聴き覚えがなくても無理はありません、彼等ですらその発見に驚いているくらいですから。

 16世紀半ば、フランス中南部オーヴェルニュ地方の中心都市クレルモン(現在のクレルモン=フェランの一部)の大聖堂の聖歌隊が歌っていた「死者のためのミサ曲(レクィエム)」は5パートからなる構成で、高音部をあまり動かさず、極端な高音域が全くと言ってよいほど出てこない峻厳な曲構成が特徴。
 内省の細やかな動きは、百戦錬磨のポリフォニー猛者ともいえる音楽監督パウル・ファン・ネーヴェルをして「ゴンベールやクレメンス・ノン・パパと並べても全く遜色ない」と感嘆せしめるほど。
 教皇庁やスペイン王らに仕えた巨匠たちによる同一歌詞のモテトゥスが後半に並び、その作風の絶好の比較対象になっているアルバム構成もさすがです。
 全盛期の多声音楽の粋をじっくり聴くにふさわしい最新録音です。
 


<映像>

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C MAJOR(映像)



75 4704
(Blu-ray)
¥5400→\4990
2019年アレーナ・ディ・ヴェローナ
ネトレプコとエイヴァゾフの夫婦共演で話題になったゼ
 フィレッリの名プロダクション≪イル・トロヴァトーレ≫

  ヴェルディ:歌劇≪イル・トロヴァトーレ≫
アンナ・ネトレプコ(レオノーラ/ソプラノ)
ユシフ・エイヴァゾフ(マンリーコ/テノール)
ルカ・サルシ( ルーナ伯爵/バリトン)
ドローラ・ザジック(アズチェーナ/メゾ・ソプラノ)
リッカルド・ファッシ(フェルランド/バス)
エリザベッタ・ツィッツォ(イネス/ソプラノ)
カルロ・ボージ(ルイス/テノール)
ダリオ・ジョルジェーレ( 老ロマ/バス)
アントネッロ・セロン( 使者/テノール)
ピエル・ジョルジョ・モランディ(指揮)
アレーナ・ディ・ヴェローナ管弦楽団、
 同合唱団、同バレエ団
KKC 9559
(Blu-ray)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥6018+税
75 4608
(2DVD)
¥5200→\4790
KKC 9560/1
(2DVD)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥5556+税

 2019年アレーナ・ディ・ヴェローナでのライヴ!ネトレプコとエイヴァゾフの夫婦共演で話題になったゼフィレッリの名プロダクション≪イル・トロヴァトーレ≫

 ヴィート・ロンバルディ(合唱指揮)/演出& 舞台:フランコ・ゼッフィレッリ/衣装:ライモンダ・ガエターニ/
 振付:エル・カンボリオ(ルチア・レアルによる復元)/殺陣:レンツォ・ムズメーチ・グレコ/映像監督:ティツィアーノ・マンチーニ
 収録:2019年7月4日、7日アレーナ・ディ・ヴェローナ(ライヴ)
 (Blu-ray)画面:16:9、1080i、音声:PCM ステレオ、DTS-HD MA5.1、原語:イタリア語、字幕:独英仏西韓日、リージョン:All、157分
 (2DVD)画面:16:9、NTSC、音声:PCM ステレオ、DTS5.1、原語:イタリア語、字幕:独英仏西韓日、リージョン:All、157分

 古代ローマ時代に造られた屋外闘技場の跡地「アレーナ・ディ・ヴェローナ」を会場とした野外オペラ・フェスティバルは毎年夏、10 週間に渡って行われます。
 街の中心にある「アレーナ」の収容人数は16,000 人。世界最大の野外オペラ劇場として、マリア・カラスをはじめ、オペラ界のスターでこの舞台に立っています。
 本作は、2019年7月に上演されたヴェルディ中期の傑作≪イル・トロヴァトーレ≫。アンナ・ネトレプコとユシフ・エイヴァゾフの夫婦共演、そしてイタリアが誇る演出家フランコ・ゼッフィレッリの名プロダクションということで大きな話題となりました。
 ゼフィレッリはオリヴィア・ハッセー主演の映画『ロミオとジュリエット』の監督としても知られ、その『ロミオとジュリエット』の舞台でもあるヴェローナでの上演です。しかしゼフィレッリは音楽祭開幕直前の2019年6月15日に逝去。96歳でした。
 レオノーラを歌うネトレプコ。彼女のドラマティックな声質、技巧的なフレーズもなんなく歌いこなし最高に美しく響く声は、まさに理想的。そして豊かな声量、舞台上での抜きんでた存在感のエイヴァゾフが歌うマンリーコ。
 さらにゼフィレッリのずば抜けたスケールの舞台演出は壮大なヴェローナの野外劇場を大きな感動で包み込みます。
 また、野外劇場ながら、歌手の歌声をマイクなしで楽しめるアレーナ・ディ・ヴェローナの音響の良さも必聴。イタリアオペラの真髄である旋律と声の饗宴を最高の布陣で味わうことができます。

 ≪イル・トロヴァトーレ≫の舞台は15世紀スペイン。吟遊詩人( トロヴァトーレ) のマンリーコは、宮廷女官レオノーラと愛し合っています。しかし、ルーナ伯爵もレオノーラを愛しており、それを知った伯爵は激高しマンリーコを捕え、処刑してしまいます。しかし、マンリーコは離れ離れになった兄弟だったと判明。伯爵家に恨みを抱いていたアズチェーナは、復讐を果たし伯爵は恐怖と失意の中幕を閉じます。

 
  
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80 2704
(Blu-ray)
¥5400→\4990
ザルツブルク音楽祭2019
ゲルギエフ指揮による≪シモン・ボッカネグラ≫

 ヴェルディ:歌劇≪シモン・ボッカネグラ≫

ルカ・サルシ(シモン・ボッカネグラ/バリトン)
マリーナ・レベカ(アメーリア/ソプラノ)
ルネ・パーペ(フィエスコ/バス)
チャールズ・カストロノヴォ(ガブリエーレ/テノール)
アンドレ・エイボエール(パオロ/バリトン)
アントニオ・ディ・マッテオ(ピエトロ/バス)
ロン・ロン(騎兵隊長/テノール)
ワレリー・ゲルギエフ(指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ウィーン国立歌劇場合唱団

KKC 9562
(Blu-ray)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥6018+税
80 2608
(2DVD)
¥3700→\3390
KKC 9563/4
(2DVD)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥4200+税

 ザルツブルク音楽祭2019、ゲルギエフ指揮による≪シモン・ボッカネグラ≫、鬼才クリーゲンブルクによる演出

 演出:アンドレアス・クリーゲンブルク/装置:ハラルド・B・トーア/衣装:ターニャ・ホフマン/
 照明:アンドレアス・グリューター/映像:ペイター・ヴェイノス/ドラマトゥルク:ジュリア・ヴァインライヒ
 収録:2019年8月、ザルツブルク祝祭大劇場
 (Blu-ray)画面:16:9、1080i、音声:PCM ステレオ、DTS-HD MA5.1、原語:イタリア語、字幕:独英仏西韓日、リージョン:All、142分
 (2DVD)画面:16:9、1080i、音声:PCM ステレオ、DTS5.1、原語:イタリア語、字幕:独英仏西韓日、リージョン:All、142分

 ゲルギエフが久々にザルツブルク音楽祭でオペラを振ったことでも話題となったヴェルディの≪シモン・ボッカネグラ≫の映像。演出は、斬新な方法で人々を驚かすドイツ演劇界の鬼才クリーゲンブルが手掛けました。
 ≪シモン・ボッカネグラ≫は、ヴェルディが43歳のときに書いた20番目のオペラ。14世紀のジェノヴァに実在したシモン・ボッカネグラを主人公とし、政治的な背景や人間関係が複雑に入り組んだ人間ドラマ。さらには、男声低音3人とテノールとソプラノの5人の実力者の歌手を揃えなければならないことから、難易度の高い作品と知られ、ザルツブルク音楽祭でも、20世紀を代表するイタリアのバリトン歌手ティト・ゴッビがタイトルロールを歌った1961年以来の上演となります。

 今回その重要なシモン・ボッカネグラを歌うのは人気イタリア人バリトン歌手のルカ・サルシ。海賊の豪快さと政治家としての器の大きさ、そして娘に注ぐ父親の慈愛という3つの個性を要求される難しい役。演技、歌唱で見事その多面的な役柄を演じて見せます。
 演出は、登場人物はスーツを着て、携帯電話をもちSNS を操るという現代的背景を用い、一方では父娘の再会のシーンでは普遍的な親子の愛情を巧みに描いています。娘アメーリアを演じたラトヴィア出身のソプラノ、マリーナ・レベカの歌唱も必聴。指揮者のゲルギエフは、全編を通じて3人のバリトン及びバス歌手の低音の魅力を聴かせる作品らしく、低弦部の配置を真ん中にし、圧巻の低音を作り出しています。
 実はこの夏のゲルギエフのスケジュールは大変過密で、バイロイトでは≪タンホイザー≫、ザルツブルクでは≪シモン・ボッカネグラ≫、ヴェルビエ音楽祭、PMF と掛け持ちしていた。しかしバイロイト当日、母危篤の知らせを受け初日を降板(代役はティーレマン)、郷里へ戻り母を看取り葬儀に参列したのち、ザルツブルクに戻るという強行軍でした。
 ゲルギエフの溢れんばかりのパワー、そして鬼才クリーゲンブルの刺激的な現代演出、重厚な歌手陣と見逃せない上演となりました。

 
 

<LP>


PENTATONE(LP)



KKC 1163/6
(4LP)
【限定プレス】
¥8200
「ハチャトゥリアン、プロコフィエフ、グラズノフ:ヴァイオリン協奏曲集」
 [LP 1]
  (1)ハチャトゥリアン:ヴァイオリン協奏曲 ニ短調(A面:第1楽章、B面:第2・3楽章)
 [LP 2]
  (2)プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲第1 番 ニ長調 Op.19(A 面)
  (3)グラズノフ:ヴァイオリン協奏曲 イ短調 Op.82(B 面)
    ユリア・フィッシャー(ヴァイオリン)
    ヤコフ・クライツベルク(指揮)、ロシア・ナショナル管弦楽団
    セッション録音:2004 年5 月12 & 13 日/ DZZ 第5 スタジオ(モスクワ)
    エグゼクティヴ・プロデューサー:ヨブ・マールセ
    レコーディング・プロデューサー:ヨブ・マールセ
    バランス・エンジニア:エルド・グルート
    レコーディング・エンジニア:カール・シュールビエルズ
    エディター:カール・シュールビエルズ、セバスティアン・シュタイン、ヨブ・マールセ

 「チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲、憂鬱なセレナード、ワルツ=スケルツォ、なつかしい土地の思い出」
  チャイコフスキー:
   [LP 3]
    (4)ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.35(A面:第1楽章、B面:第2・3楽章)
   [LP 4]
    (5)憂鬱なセレナード Op.26(A面)
    (6)ワルツ=スケルツォ Op.34(A面)
    (7)なつかしい土地の思い出 Op.42(B面)
      ユリア・フィッシャー(ヴァイオリン)
      ヤコフ・クライツベルク((4)-(6)指揮、(7)ピアノ)、(4)-(6)ロシア・ナショナル管弦楽団
      セッション録音:2006年4月/
      (4)-(6)DZZ 第5スタジオ(モスクワ)、(7)MCO1 スタジオ5(ヒルフェルスム)
      エグゼクティヴ・プロデューサー:ヨブ・マールセ
      レコーディング・プロデューサー:(4)-(6)ヨブ・マールセ、(7)セバスティアン・シュタイン
      バランス・エンジニア:(4)-(6)エルド・グルート、(7)ジャン=マリー・ヘイセン
      レコーディング・エンジニア&エディター:セバスティアン・シュタイン

 ユリア・フィッシャーのLP2 タイトルを限定セット販売!誉れ高き名盤ハチャトゥリアン、プロコフィエフ、グラズノフ、チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲集

 LP 1&2:68'25"、LP 3&4:79'24"、輸入盤・日本語帯付 ※日本語解説書はつきません

 ハイエンド、マルチチャンネル・サラウンド・レコーディングで高い評価を集めるクラシック専門レーベルPENTATONE が誇る名盤、ユリア・フィッシャーのハチャトゥリアン、プロコフィエフ、グラズノフのヴァイオリン協奏曲集とチャイコフスキー・アルバムのLP2 タイトルを限定でセット販売いたします!(単売されている2 タイトルを袋詰めした状態での出荷となります)。

 ミュンヘン生まれのユリア・フィッシャーは、3歳でヴァイオリンを、その後ピアノも習いはじめすぐにその才能を開花させ、ヴァイオリン、ピアノそれぞれで国際的なコンクールに複数回優勝している逸材です。
 確かな技術と情熱的な語り口が魅力のフィッシャーはPENTATONE レーベルからディスク・デビューを飾り、瞬く間に世界のひのき舞台に上りつめ、現在はドイツを代表する世界的ヴァイオリニストとして活躍しております。

 衝撃のデビュー盤となったハチャトゥリアン、プロコフィエフ(第1番)、グラズノフのヴァイオリン協奏曲集は録音当時21歳でしたが、既にフィッシャー独自のスタイルが確立されており、彼女の最大の魅力と言える情熱的で表情豊かな演奏で大絶賛されました。
 冒頭のハチャトゥリアンは、一度聴いたらその旋律が耳に残る第1楽章の提示部から凄まじい存在感を示し、圧倒的なテクニックで雄大に演奏します。
 第2楽章の歌謡的で抒情的な主題ではフィッシャーの美音が冴えわたり、聴き手の心を鷲掴みにします。そして、民族舞踏を想わせる無窮動の終楽章は超ド級の名演で、終結部の強烈な同音連続によって豪快に終わります。
 
 次に収録されたプロコフィエフのヴァイオリン協奏曲第1 番では、「夢みるような」と作曲者自身が述べた第1主題を絶妙な歌い回しで弾きはじめ、緩- 急- 緩と配列された全3楽章構成の中で、非常に豊かな表現力を披露しております。
 そしてグラズノフは、終始フィッシャーの美音が冴えわたります。ヴァイオリンの様々な奏法を用い、高度な技術が要求されるグラズノフのヴァイオリン協奏曲ですが、余裕すら感じさせる演奏には脱帽です。

 一方、チャイコフスキー・アルバムでも彼女の才能が光ります。協奏曲では、雄大にそして官能的に歌い上げる第1楽章、泣きの第2楽章、攻めの第3楽章と、溌剌とした演奏の中にも豊かなニュアンスで表現しております。
 また、なつかしい土地の思い出では故ヤコフ・クライツベルクと息の合ったアンサンブルを披露しております。情熱に満ちた美音でチャイコフスキーの作品を歌い上げます。

 ドイツ、パラス社プレスの180g 重量盤。完全限定セット。
 なお、このセットには日本語解説書は付きません。
 















4/16(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


2L



2L 159SABD
(Blu-ray disc audio
+SACD HYBRID)
¥4000

オーレ・ブル − 人生の諸段階
 オーレ・ブル(1810-1880):
  ラルゴ・ポザート・エ・ロンド・カプリッチョーソ
   (1841)(ヴァイオリンと管弦楽のための)
  ノルウェーの山々(ヴァイオリンと管弦楽のための)(ヴォルフガング・プラッゲ(1960–)
  『リリー・デール』による幻想曲(1872)(ヴァイオリンとピアノのための)
  リオのヴィルスペル(1842 rev.1860)(ヴァイオリンと管弦楽のための)
  最後のロマンス(1872)(ヴァイオリンとピアノのための)
アンナル・フォレソー(ヴァイオリン)
ノルウェー放送管弦楽団
キム・ウンサン(指揮)
ヴォルフガング・プラッゲ(ピアノ)

 グラミー賞受賞した高音質レーベル2L最新録音!北欧のパガニーニ、オーレ・ブルの秘曲を収録

 [使用楽器:Violin: Enrico Rocca, 1870s/Piano: C. Bechstein Concert C234]
 録音:2018年6月 ヤール教会(バールム、ノルウェー)/制作・バランスエンジニアリング:モッテン・リンドベルグ/制作補:ヴォルフガング・プラッゲ
 [DXD(24bit/352.8kHz)録音]
 [Blu-ray: 5.1 DTS-HD MA(24bit/192kHz), 7.1.4. Auro-3D(96kHz), 7.1.4. Dolby Atmos(48kHz), 2.0 LPCM (24bit/192kHz),mShuttle: MQA + FLAC + MP3 Region ABC]
 [SACD hybrid(5.1 surround DSD/2.0 stereo DSD), MQA CD]
 5.1 surround/stereo、57分28秒

 ノルウェーのレーベル 2L で制作と録音を担当するモッテン・リンドベルグは、2020年、アルバム『LUX』(2L150SABD)で第62回グラミー賞「最優秀イマーシブオーディオ・アルバム」を受賞しました。
 「クラシカル部門最優秀プロデューサー」をはじめとする部門に2006年から36回ノミネートされた末の受賞です。

 受賞後の初めてのアルバムは、ヴァイオリン・ヴィルトゥオーゾとして国際的にも人気の高かったオーレ・ブル(1810-1880)の作品集。
 ノルウェーのヴァイオリニスト、アンナル・フォレソー(1972-)がブルの生誕200年にあたる2010年にリリースした『ヴァイオリンと管弦楽のための作品集』(2L067SABD)につづくアルバムとして制作され、ブルがキャリアのさまざまな時代に作曲した、彼しか演奏したことのない5 曲によるプログラムが組まれています。

 《ラルゴ・ポザート・エ・ロンド・カプリッチョーソ》は、ニ短調の暗い和音に始まりユモレスクに終わる、「豊かな宗教心のある音楽」と作曲家のハルフダン・シェルルフが評した作品です。
 作曲者のオリジナルに基づきニコライ・リーセがオーケストレーションを施した、不完全な個所のある手稿譜による演奏。欠落したヴァイオリンのパッセージとカデンツァをフォレソーが作曲して演奏しています。

 《ノルウェーの山々》は、ノルウェーの舞曲とメロディによる「ポプリ」。完全なスコアが残されていないため、ヴォルフガング・プラッゲが「ポルスカ」や民謡を加え、ベルゲンのアンセム《ベルゲンシアーナ》で閉じるよう、補筆完成しています。
 ノルウェーの自然を音で描写したもうひとつの作品《リオのヴィルスペル》は、フォーク・ミュージシャンが楽譜を見ずに想像や記憶を頼りに演奏する言葉「ヴィルスペル」を曲名に使っています。
 ブルの演奏をクリスチャニア(現、オスロ)で聴いたシェルルフは、この曲を「山々の春の歌」と呼びました。共演のピアニスト、作曲家ヴォルフガング・プラッゲが再構築した版による演奏です。

 《『リリー・デール』による幻想曲》は、アメリカの H.S. トンプソンが作詞、作曲したバラードを素材に作曲されました。「穏やかな、静かな夜だった 月の青白い光が 丘と谷を柔らかく照らし - - 」。ノルウェーでは《神の愛(Kjærligheten fra Gud)》の曲名で親しまれ、結婚式の賛歌としてしばしば使われています。《最後のロマンス》は、ブルがビョルンスチェーネ・ビョルンソンに献呈した「合唱(コラール)編曲」の手稿譜を基にプラッゲがヴァイオリンとピアノの曲にアレンジした作品です。
 ノルウェー放送管弦楽団の共演。ソウルの延世大学とシュトゥットガルト音楽演劇芸術大学で学び、2021 年–2022 年のシーズンからサンフランシスコ・オペラの音楽監督に就任するキム・ウンサン(1980–)指揮。オスロに近いバールムのヤール教会でセッション録音され、アルバム・タイトルになったドイツ・ロマンティシズムの画家フリードリヒの『人生の諸段階』がアートワークに使われました。

 [Blu-ray disc audioと SACD ハイブリッドディスクをセットにしたアルバムです。
  Blu-ray disc audioにはインデックスを除き映像は収録されていません。
  SACD ハイブリッドディスクはSACD ブレーヤーとCD プレーヤーで再生できますが、Blu-ray disc audio ディスクはCD やDVD のプレーヤーでは再生できないので、Blu-ray プレーヤーもしくは Blu-ray 対応のPC をお使いください]

 
 




BERLIN CLASSICS



BC 0301304
(4CD)
¥5700
※通常CD盤
ベートーヴェン:
 ピアノ協奏曲全集(第0〜5番)
児玉麻里(ピアノ)
ケント・ナガノ(指揮)
ベルリン・ドイツ交響楽団
  CD 1
   ピアノ協奏曲 第0番 変ホ長調 WoO4
   ピアノと管弦楽のためのロンド 変ロ長調 WoO6
   創作主題による15の変奏曲とフーガ 変ホ長調(《エロイカ変奏曲》) Op.35
     録音:2019年5月9,10日、ベルリン、イエス・キリスト教会
  CD2
   ピアノ協奏曲 第1番 ハ長調 Op.15
   ピアノ協奏曲 第2番 変ロ長調 Op.19
     録音:2006年6月23-24日、テルデックス・スタジオ・ベルリン
  CD3
   ピアノ協奏曲 第3番 ハ短調 Op.37
   ピアノ、ヴァイオリン、チェロと管弦楽のための三重協奏曲 ハ長調 Op56
     コーリャ・ブラッハー(ヴァイオリン)ヨハネス・モーザー(チェロ)
     録音:2006 年11月9,10日、ベルリン、シーメンスヴィラ
  CD4
   ピアノ協奏曲 第4番 ト長調 Op.58
   ピアノ協奏曲 第5番 変ホ長調Op.73『皇帝』
     録音:2013年3月5,6日(第4番)、2013年3月8,9日(第5番)、ベルリン、イエス・キリスト教会

 ベートーヴェン・イヤー2020、児玉麻里とケント・ナガノによるベートーヴェン:ピアノ協奏曲全集、2019年録音の≪第0番≫も収録!通常CD盤

 クラムシェルBOX仕様(+紙ジャケット)、53'10"、輸入盤・日本語帯・解説付

 児玉麻里、ケント・ナガノによるベートーヴェンのピアノ協奏曲全集。
 当録音は、2006年から2019年にかけて録音された力作。正統的で緻密な解釈のなかにも豊かな表情を示す児玉麻里は、ベートーヴェンのスペシャリスト。すでに録音されているピアノ・ソナタ全集も各国で高い評価を得ており、当盤でもその研ぎ澄まされた音色でフレーズのすみずみまで磨きあげられた世界が広がります。
 ベルリン・ドイツ交響楽団の奏でる親密な室内楽的なサウンドと、ケント・ナガノの丁寧な仕事ぶりも光るベートーヴェンです。
 また本セットには、≪ピアノ協奏曲第0 番≫と≪ピアノと管弦楽のためのロンド≫も収録されており、若きベートーヴェンの挑戦と充実した音楽性が示されています。
 児玉とナガノは、ベルリン州立図書館に所蔵されていた0 番の自筆譜にもあたり、緻密なリサーチを経て、両者で丁寧に解釈を深めていった演奏は、新たなベートーヴェン像を浮かび上がらせてくるものです。
  BCSA-0001/4 とは異なり、当セットは直輸入盤通常CDに帯解説が付属しています。
 




DUX



DUX 1576
¥2500
クァトロコルノ Vol.2 〜 1本のホルンによる四重奏集 アレクサンデル・シェベスチク(ホルン)
 フランセ:ホルン四重奏のための《ノットゥルノとディヴェルティメント》
 ブルックナー(ミヒャエル・ヘルツェル編):アンダンテ変二長調
 チャイコフスキー(ローウェル・E・ショー編):ピッツィカート・オスティナート
 J.S.バッハ(アレクサンデル・シェベスチク編):今やすべてがあなたの足下に(昇天祭オラトリオ BWV.11より)
 J.S.バッハ(ラルフ・ロックウッド編):フーガ イ短調 BWV.947
 ケルビーニ(アレクサンデル・シェベスチク編):ソナタ第1番
 フランツ・シュトラウス(アレクサンデル・シェベスチク編):前奏曲、主題と変奏 Op.13
 リヒャルト・シュトラウス(アレクサンデル・シェベスチク編):我が心は固く武装して(歌劇《ばらの騎士》より)
 ケルビーニ(アレクサンデル・シェベスチク編):ソナタ第2番
 シマノフスキ(アレクサンデル・シェベスチク編):レント・テーマ(交響曲第2番 Op.19より)

 圧巻のホルン1人四重奏!ワルシャワ国立フィルの名手が縦横無尽に躍動!

 「ワン・フォー・フォー(One for Four)」をテーマに掲げ、多重録音を駆使して1本のホルンによる四重奏という離れ業を成し遂げたのは、ポーランドの名門オーケストラ、ワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団で活躍するアレクサンデル・シェベスチク!
 バッハやブルックナー、ケルビーニ、2人のシュトラウス、チャイコフスキー、フランセ、そしてポーランドのシマノフスキなど、バラエティに富んだプログラムを1人4役で吹き切ってしまうシェベスチク。

 多重録音の利点は、同一人物の演奏であるため音色やフレージング、解釈の統一感が抜群に良いところ。録音技術面での困難を乗り越えて仕上がった「クァトロコルノ Vol.2」の完成度はお見事の一言に尽きます!
 シェベスチクは録音環境にもこだわっており、2本のビンテージ・マイク、「Telefunken ELA M 302/2」と「Melodium 42b」を今回のレコーディングで使用しています。

 ※録音:2019年、スタジオ・アンジェイ・レワク(ワルシャワ、ポーランド)

 
 




CANTALOUPE MUSIC


CA21153
¥2600
メレディス・モンク(1942-): Memory Game
 サイレンス・フィクション・オペラ《The Games》(1983-84)より
  1. Spaceship(1983)(M.ゴードンによるヴォーカル・アンサンブル編)
  2. Gamemaster's Song(1983) (M.モンクによるヴォーカル・アンサンブル編) - ソロ:セオ・ブレックマン
  3. Migration(1983)(M.モンクによるヴォーカル・アンサンブル編)
  4. Memory Song(1983)(J.ウルフによるヴォーカル・アンサンブル編)
  5. Downfall(1983)(K.トムソンによるヴォーカル・アンサンブル編)
 6. The Politics of Quiet(1996)より Waltz in 5s
  (M.モンク&A.スニフィンによるヴォーカル・アンサンブル編) -
   ソロ:ケイティ・ガイシンガー
 7. Turtle Dreams Cabaret(1983)より
   Tokyo Cha-Cha (A.スニフィンによるヴォーカル・アンサンブル編)
 8. impermanence (2006)より
   Totentanz(D.ラングによるヴォーカル・アンサンブル編)
 9. Under and Above(1983)よりDouble Fiesta
   (D.ラングによるヴォーカル・アンサンブル編) - ソロ:メレディス・モンク
  ヴォーカル:メレディス・モンク、セオ・ブレックマン、ケイティ・ガイシンガー、
   アリソン・スニフィン、マイケル・セルヴェリス - 3のみ
  バング・オン・ア・カン・オールスターズ(アンサンブル)

 録音2016年12月 Rob Friedman at Water Music, Hoboken, NJ 2017年11月、2018年3月 David Cossin's Studio

 アメリカ現代における「総合芸術」の第一人者メレディス・モンク。1960年代から斬新なヴォイス・パフォーマンスを行い、数多くのアーティストに多大な影響を与え続けている彼女ですが、このアルバムでは過去作品に新たなアレンジを加えながら、自身のキャリアを振り返るという、まさにアルバム・タイトル「Memory Game」そのままの世界を披露しています。
 長らく彼女と活動を共にしているブレックマン、スニフィン、ガイシンガーが演奏に参加、オリジナルのスタイルを継承しながらも、どこまでも斬新な表現を追求するモンクの意欲に圧倒される1枚です。
 
 

CA21154
¥2600
マイケル・ゴードン(1956-):Anonymous Man アノニマス・マン
 1. I. A Tale/2. II. I Moved/3. III. On Desbrosses Street/
 4. IV. It's Julie Passing Through Town/
 5. V. I First Noticed Robinson/
 6. VI. On That Terrible Beautiful Morning/
 7. VII. One Day I Saw/
 8. VIII. Abraham Lincoln's Journey Down Desbrosses Street/
 9. IX. I Sleep At Home
ドナルド・ナリー(指揮)
クロシング(ヴォーカル・アンサンブル)

 録音 2018年3月20,21,22日 The Curtis R. Priem Experimental Media and Performing Arts Center (EMPAC) at RensselaerPolytechnic Institute, Troy, NY

 マイケル・ゴードンの「アノニマス・マン」は24人のメンバーによる無伴奏の合唱作品。
 物語の舞台はかつてゴードンが住んでいた地区。移ってきた当初はホームレス以外、ほとんど人通りのなかった倉庫地区が、時を経て住宅地になるまでのゴードン自身の回想に、妻となる女性と出会ったことや、彼の家の向かいに家を建てる2人の男性との会話を交え、物語は進行します。
 演奏は2005年に結成、フィラデルフィアを拠点として現代合唱音楽の普及に力を尽くす合唱団「クロシング」。小さなグループから生まれるヴォーカル・サウンドが互いに重なり合い、催眠的な効果が生まれています。
 




<メジャー・レーベル>
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SONY

 

19439737032
(6CD)
\5400→\4990
「Oehms」の第1番、第2番を含めて全集ボックス化
 アントニーニ(指揮)&バーゼル室内管弦楽団
  ベートーヴェン:交響曲全集


CD1
 1. 交響曲第1番ハ長調 Op.21
 2. 交響曲第2番ニ長調 Op.36
CD2
 3. 交響曲第3番変ホ長調 Op.55「英雄」
CD3
 4. 交響曲第4番変ロ長調 Op.60
CD4
 5. 交響曲第5番ハ短調 Op.67「運命」
 6. 交響曲第6番ヘ長調 Op.68「田園」
CD5
 7. 交響曲第7番イ長調 Op.92
 8. 交響曲第8番ヘ長調 Op.93
CD6
 9. 交響曲第9番ニ短調 Op.125「合唱」
ジョヴァンニ・アントニーニ(指揮)
バーゼル室内管弦楽団

第9番:
 レグラ・ミューレマン(ソプラノ)
 マリー・クロード・シャピュイ(メゾ・ソプラノ)
 マクシミリアン・シュミット(テノール)
 トーマス・E・バウアー(バリトン)
 ヴロツワフ・フィルハーモニー合唱団

 録音:
  2004年11月29,30日(1)、2005年6月20,21日(2)、2006年5月9-12日(3)、2007年9月21-24日(4)、2008年7月8,9日(5)、2009年7月3-5日(6)、2010年7月5-7日(7)、2012年7月4-6日(8)、2016年9月5-7日(9)
  ルツェルン、クルトゥーア・ウント・コングレス・ツェントルム(1,2,3,5,6,7,8)
  バーゼル、シュタットカジノ、ムジークザール(4)
  ポーランド、ヴロツワフ、国立音楽フォーラム、大ホール(9)


 ジョヴァンニ・アントニーニとバーゼル室内管弦楽団が、2つのレーベルを跨いで作曲年代順に12年をかけてじっくりと進めてきたベートーヴェンの交響曲全曲録音の待望のボックス・セット化が実現します。

 リコーダー奏者で、イタリアの古楽オーケストラ「イル・ジャルディーノ・アルモニコ」の創設者でもあるアントニーニは、バロック音楽を中心に斬新な演奏を続けてきましたが、2000年代に入ってからは指揮者としての活動にも重点を置き、レパートリーをバロック以後の古典派にも拡大。
 2015/16年シーズンから客演指揮者の任にあるバーゼル室内管とのベートーヴェン交響曲全曲録音は、2004年11月録音の第1番でスタートし、翌年録音された第2番とのカップリングによる第1弾がドイツの「Oehms Classics」で発売され、目を見張るように鮮やかでドラマティックな起伏に溢れた解釈によって日本ではベスト・セラーになりました。
 2006年録音の第3番『英雄』以降はソニー・クラシカルにレーベルを変え、ほぼ1年に1曲セッション録音するというスローペースでじっくりと進められ、2012年録音の第8番から4年を置いて2016年に収録された第9番『合唱』で堂々たる完結をむかえました。


 アントニーニはバーゼル室内管とのベートーヴェン録音について、こう語っています。

「12年をかけて、ベートーヴェンと一緒に成長できたようなものです。彼が創作に費やした時間の重みからすれば、それでもまだ短いかもしれないけれど。(・・・)ひとつひとつ足場を固めては、私が古くから携わってきたバロック音楽などのレパートリーに舞い戻る時期を挟んで、再びベートーヴェンに向き合う・・・。そこでまた新たな視座が開けることの意味は大きい。自分にとって急ぐ必然性は何もなかったのです。(・・・)ベートーヴェンの作品には多くのシンボリックな要素が認められるし、ドイツ的な思考回路の何たるかもそこに感じ取れます。形而上学的な問題や、当時の社会情勢などを背景とするイデオロギーや政治的メッセージが託されたものとして読み解くことも、もちろん不可能ではありません。しかし私はまず楽譜に立脚しながら、音楽それ自体から放たれる人間的なエネルギーを重視したいと思う。」
 (2018年、読売日本交響楽団客演時に行われた木幡一誠氏によるインタビューより)

 アントニーニはベルリン・フィルやシカゴ交響楽団とのデビューにもベートーヴェンの交響曲第2番を選び、2018年10月の読売日本交響楽団へのデビュー(約20年ぶりの来日)に際しても同曲を取り上げるなど、彼にとっての「勝負曲」となっています。またアントニーニ+バーゼル室内管のコンビは、2032年のハイドン・イヤーを見据えハイドンの交響曲全曲録音(アルファ)に乗り出し、バーゼル室内管の方は巨匠ハインツ・ホリガーとシューベルトの交響曲全曲録音(ソニー・クラシカル)を開始するなど、21世紀のHIP演奏に大きな話題を提供しつつあります。

 バーゼル室内管はモダン楽器、ピリオド楽器の両方を操る室内オーケストラですが、このベートーヴェンの演奏にあたっては、ナチュラル・トランペット、ナチュラル・ホルン、ケトル・ドラムを採用、弦楽器にはガット弦とクラシカル・ボウ(弓)を使用し対抗配置にしています。木管楽器はモダン楽器を使用しながらも、HIP様式を大胆に取り入れているのが特徴です。控えめなヴィブラートによるガット弦の音色の「輝き」と「粋」の極み。そして、金管楽器とティンパニの軍楽的で粗野的な荒々しさ。木管の美しい歌い回し、弦楽の切り込みなど、新発見の魅力が多数見出されます。緻密な仕掛けによって生まれる立体的でダイナミックなベートーヴェン像の再現に成功し、どのアルバムも非常に高い評価を得てきました。

 第9番の声楽陣も、ソプラノのレグラ・ミューレマンを始めとする旬のソリスト、ここ数年名匠ポール・マクリーシュの指揮でベルリオーズやブリテンのレクィエムに参加して、その均整の取れた見事な歌唱で評価が高まってきているヴロツワフ・フィルハーモニー合唱団という万全の布陣。アントニーニとバーゼル室内管とがこだわりぬいた解釈をじっくりお聴きいただけます。

 ベートーヴェン生誕250周年の今年、「Oehms Classics」から発売されていた第1番、第2番を含めての交響曲全集として、待望のボックス化が実現します

  




<映像>


BELAIR CLASSIQUES(映像)



BAC170
(DVD)
¥3900
プッチーニ: 歌劇《トゥーランドット》
 ルイゾッティ、マドリード王立歌劇場
  トゥーランドット - イレーネ・テオリン (ソプラノ)、皇帝アルトゥーム - ラウール・ヒメネス (テノール)、
  ティムール - アンドレア・マストローニ (バス)、リュー - ヨランダ・アウヤネット (ソプラノ)、
  カラフ - グレゴリー・クンデ (テノール)、ピン - ジョアン・マルティン=ロヨ (バリトン)、
  パン - ビセンス・エステーベ (テノール)、ポン - フアン・アントニオ・サナブリア (テノール)、
  官吏 - ヘラルド・ブルヨン (バリトン)
  マドリード王立歌劇場管弦楽団・合唱団、ホルカム児童合唱団、
  ニコラ・ルイゾッティ (指揮)
BAC570
(Blu-ray)
¥3900

 原作 - カルロ・ゴッツィ/台本 - ジュゼッペ・アダーミ、レナート・シモーニ
 演出・照明 - ロバート・ウィルソン/衣装 - ジャック・レイノー/ヘアスタイル・メイキャップ - マヌエラ・ハリガン

 収録: 2018年12月 マドリード王立歌劇場/総収録時間:122分、歌唱: イタリア語字幕: 日、仏、英、伊、西、独、韓
 映像:カラー 16:9、NTSC、Region All、片面二層ディスク、Full HD (Blu-ray)
 音声:PCM 2.0 & Dolby Digital 5.1 (DVD)、PCM 2.0 & DTS HD Master audio 5.1

 【ロバート・ウィルソンの演出が映える、超幻想的《トゥーランドット》!】
 マドリード王立歌劇場が、鬼才ロバート・ウィルソンを招きパリ、トロント、ヒューストン、そしてリトアニア、世界各地の歌劇場と連携した一大プロダクション 《トゥーランドット》。
 登場人物の白塗りメイク、ごくわずかな動作、幻想的な照明を駆使したウィルソンならではのユニークな演出が、異境的、残忍かつコミカルなこのオペラに新しい光を当て、見る者を幽玄の世界へと誘います。
 トゥーランドットを演じるのは、これを当たり役として世界中で歌うイレーネ・テオリン、リューにアルフレード・クラウスに認められたカナリア諸島出身の演技派ヨランダ・アウヤネット、カラフは幅広いレパートリーを誇るアメリカの実力派グレゴリー・クンデという万全の布陣。コミカルな演技歌唱のピン・パン・ポンが静的なステージにスパイスを効かせ、歌手たちの優れた歌唱とルイゾッティに率いられたオーケストラ、合唱がしっかりとかみ合って、見応えのある舞台を作り上げています。

 
 
 

BAC180
(DVD)
¥3500
プロコフィエフ: ロメオとジュリエット
 ウラル・バレエ
ジュリエット - エカテリーナ・サパゴーワ
ロメオ - アレクサンドル・メルクシェフ
マーキュシオ - イーゴリ・ブリツィン
ベンヴォーリオ - グレブ・サガエフ
タイボルト - ヴァデイム・エレミン
ウラル国立歌劇場バレエ団(エカテリンブルグ)
ウラル国立歌劇場バレエ・シアター管弦楽団
パヴェル・クリニチェフ (指揮)
BAC580
(Blu-ray)
¥3900

 原作 - W.シェイクスピア/台本 - L.ラフロフスキー、A.ピオトロフスキー、S.ラドロフ、作曲者/
 振付 - ヴャチェスラフ・サモドゥロフ/美術 - アンソニー・マキルウェイン/衣装 - イリーナ・ベロウソワ/照明 - サイモン・ベニソン

 収録:2019年4月 ウラル国立歌劇場/収録時間:117分
 映像: カラー 16:9、NTSC、Region All、片面二層ディスク、Full HD (Blu-ray)/音声: PCM 2.0

 【2017年ゴールデンマスク賞最優秀バレエ・パフォーマンス賞ほか2冠達成のプロダクション!】
 ロイヤル・バレエの元プリンシパル、ヴャチェスラフ・サモドゥロフの振付による《ロメオとジュリエット》。
 若きダンサー、エカテリーナ・サパゴーワの主役抜擢により、型にはまらない自然で可憐なジュリエット像が描かれ、多くの観衆の共感を呼びました。
 このプロダクションは2017年、ロシアの優れた舞台芸術に与えられる『ゴールデンマスク賞』の「最優秀バレエ・パフォーマンス賞」を得たばかりでなく、マーキュシオを演じたイーゴリ・ブリツィンが「最優秀男性ダンサー賞」を獲得しています。
 優雅で美しいコール・ド・バレエと、柔和で自然な主人公2人の動きの対比と調和が大きな魅力。クラシック・バレエの名作に新たな息吹を吹き込む素晴らしい舞台をお楽し
みください。

 
 



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C MAJOR(映像)



75 4504
(Blu-ray)
¥5400→\4990
ヨーヨー・マ
 2019年6月アテネ野外音楽堂でのライヴ

J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲(全曲)

 第1番ト長調 BWV1007
 第2番ニ短調 BWV1008
 第3番ハ長調 BWV1009
 第4番変ホ長調 BWV1010
 第5番ハ短調 BWV1011
 第6番ニ長調 BWV1012
 
ボーナス:
 ヨーヨー・マのインタビュー〜
  バッハの無伴奏チェロ組曲について
ヨーヨー・マ(チェロ)
KKC 9556
(Blu-ray)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥6018+税
75 4408
(2DVD)
¥5200→\4790
KKC 9557/8
(2DVD)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥5556+税

 アクロポリスの麓の神聖な場所で行われたヨーヨー・マによる「バッハ・プロジェクト」一晩で無伴奏チェロ組曲全曲を演奏!

 使用楽器:ストラディヴァリウス「ダヴィドフ」1712年製
 収録:2019年6月30日、ギリシャ、アテネ、ヘロディス・アッティコス音楽堂(ライヴ)
 (Blu-ray)画面:16:9,1080i、音声:PCM ステレオ、DTS-HD MA5.1、言語:英語、字幕:韓日、リージョン:All、161分(本編140分、ボーナス21分)
 (2DVD)画面:16:9,NTSC、音声:PCM ステレオ、DTS5.1、言語:英語、字幕:韓、日本語、リージョン:All、161分、(本編140分、ボーナス21分)

 現代最高峰のチェロ奏者、ヨーヨー・マが2019年6月にギリシャ、アテネの野外音楽堂で行った「バッハの無伴奏チェロ組曲」のライヴ映像。

 4歳のときに指揮者で作曲家でもあった父から手ほどきを受けて以来、特別な作品という「バッハの無伴奏チェロ組曲」。2017年には3度目の録音をリリース。その後2018年8月のデンバー公演を皮切りに世界36 か所で演奏するという「バッハ・プロジェクト」を展開中です。
 アメリカ・テキサス州のメキシコとの国境に架かる橋の前で演奏したりと、世界各地の象徴的な場所を選んで行われる公演で、日本での唯一の公演は沖縄。
 しかし予定されていた首里城は、2019年10月31日に火災により焼失。そして2020年3月末には首里城再建へのメッセージを込め沖縄コンベンションセンターで開催予定でしたが、こちらも世界的情勢を鑑み延期となっています。

 本作が収録されたのは、コンサートやギリシャ悲劇の公演会場として使用されている屋外円形音楽堂。
 古代ローマの統治機関である元老院の議員ヘロディス・アッティコスが建設。160年に亡くなった妻アスパシア・アニア・レギラを偲ぶ記念碑としての想いが込められています。
 激動の時代を経て1950年に再建。アクロポリスの麓の神聖な場所で忘れられない芸術鑑賞ができる建築です。
 チェリストにとって「旧約聖書」とも言われるこの名曲を一晩で演奏するヨーヨー・マの手腕にも脱帽ですが、それを見届ける五千人の聴衆が熱狂的に迎え、そして耳を傾ける光景は圧巻です。

 
 



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NAXOS(映像)



2.110660
(DVD)
¥3100→\2890
世界最高峰の歌劇場、バイエルン国立歌劇場の全てを映像に!

THE STATE OPERA バイエルン国立歌劇場
 トニ・シュミットによるドキュメンタリー・フィルム


  主な登場人物
   ヨナス・カウフマン (テノール歌手)、アニヤ・ハルテロス (ソプラノ歌手)、
   キリル・ペトレンコ(バイエルン国立歌劇場音楽監督)、アイヴォー・ボルトン (指揮者)、
   ズービン・メータ (指揮者)、ニコラウス・バッハラー(バイエルン国立歌劇場総監督)、
   サー・ピーター・ジョナス (前バイエルン国立歌劇場総監督)
NBD0110V
(Blu-ray)
¥3500→\3190
NYDX-50084
(Blu-ray)
(国内仕様盤・日本語解説付)
\4000+税

 トニ・シュミット(映像監督)/カルメン・キルヒヴェーガー (編集)/ローランド・ワーグナー&H.P.フィッシャー(カメラ)/ダニエル・ベールシュナイダー(音声)/
 ダグマール・デンペ&ハンス=ユルゲン・シュトッケルル(ナレーション)/フランツ・ヒルナー(制作進行)/モーリッツ・ブンドシュー(プロデューサー)、キック・フィルム制作
 総収録時間: 89分原語: ドイツ語字幕: 日・英・仏・独・韓・中
 映像:16/9 NTSC All Region 片面2層(DVD、Blu-ray)、1080i High Definition(Blu-ray)
 音声:LPCM 2.0 & DTS Digital Surround 5.0(DVD)、LPCM 2.0 & DTS Master Audio 5.0 (Blu-ray)

 世界最高峰の歌劇場、バイエルン国立歌劇場の全てを映像に!

 17世紀、バイエルン選帝侯国の侯妃ヘンリエッテ・アーデルハイトが設立した宮廷劇場を起源とするバイエルン国立歌劇場。長い歴史を誇るこの歌劇場の姿を内側から描くユニークな映像ドキュメンタリーの登場です。
 本映像は《ニュルンベルクのマイスタージンガー》《優雅なインドの国々》《仮面舞踏会》の3つのオペラを上演するまでの模様を中心に、2013年に音楽監督に就任したキリル・ペトレンコ、この歌劇場でスターダムに上るきっかけをつかんだヨナス・カウフマンやアニヤ・ハルテロスらに加えて、オーケストラの団員、合唱団、バレエ団、衣装や舞台装置の制作部門、歌劇場を運営する総監督からスタッフに至るまで、歌劇場に関わる人々にくまなく光を当てています。
 そして伝統あるバイエルン国立歌劇場の優れたドキュメントであるということにとどまらず、『歌劇場』とはどんなところか、という問いに答える本作はオペラ・ファン、劇場ファン必見の映像となることでしょう。

 

 
 
 


2.110657
(DVD)
¥3500
ツェムリンスキー(1871-1942):歌劇《こびと》Op.17(1921) 1幕
 ゲオルク・C・クラーレン:台本/オスカー・ワイルド「王女様の誕生日」:原作
 
  「映画の一場面のための伴奏音楽」
   アルマ・シントラー・・アデーレ・エスリンジャー=ラニクルズ(ピアノ)
   アレクサンダー・ツェムリンスキー・・エフゲニー・ニキフォロフ(ピアノ)
 
 《こびと》
   ドンナ・クララ:スペインの王女・・エレーナ・ツァラゴワ(ソプラノ)、
   ギータ:侍女・・エミリー・マギー(ソプラノ)、
   こびと・・デイヴィッド・バット・フィリップ(テノール)、
   ミック・モリス・メーネルト(俳優)、
   ドン・エストバン(侍従長)・・フィリップ・イェカル(バリトン)、
   小間使い1・・フルリナ・ストゥキ(ソプラノ)、
   小間使い2・・アンバー・ファスクヴェレ(メゾ・ソプラノ)、
   小間使い3・・マーユ・ヴァーフトロート 他
   ドナルド・ラニクルズ(指揮)、
   ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団、
   ベルリン・ドイツ・オペラ合唱団(合唱指揮:ジェレミー・バインズ)
NBD0108V
(Blu-ray)
¥3500
NYDX-50086
(Blu-ray)
(国内仕様盤・日本語解説付)
\4000+税

 トビアス・クラッツァー(演出)ライナー・セルマイアー(装置&衣装)シュテファン・ヴォインケ(照明)ジョシュア・ヒガソン(ビデオ)
 ゲッツ・フィレニウス(ビデオ・ディレクター)

 2019年3月27、30日 収録 ベルリン・ドイツ・オペラ/総収録時間:95分歌唱: ドイツ語字幕: 日・英・仏・独・韓
 映像:16/9 NTSC All Region 片面2層(DVD、Blu-ray)、1080i High Definition(Blu-ray)
 音声:LPCM 2.0 & DTS Digital Surround 5.1 (DVD)、LPCM 2.0 & DTS Master Audio 5.1 (Blu-ray)

 自らの思いを投影したツェムリンスキーの歌劇《こびと》
 王女ドンナ・クララの誕生日に、トルコから届けられたのは「奇怪な風体の小さな男」。鏡を見たことのないこの小男は自分の本当の姿を知らず、一目で王女に恋をしてしまいます。
 自分を見た人々が笑うさまを見て「私は誰もを幸せにできる」と考えた男は、ついに王女に愛を告白。王女は彼に惹かれたフリをしながら、最後に彼に鏡を見せ残酷な事実を突きつけます・・・本映像ではオペラのプロローグとしてシェーンベルクの「映画の一場面のための伴奏音楽」がピアノに向かう2人の男女のストーリーへと翻案されています。男はツェムリンスキー、もう一人は彼にとっての王女「アルマ・シントラー(後のマーラー夫人)」になぞらえられオペラ本編へのプロローグとして素晴らしい効果を上げています。

 本映像は斬新なプロダクションで話題をあつめるベルリン・ドイツ・オペラより、女王クララに伸びやかな美声のエレーナ・ツァラゴワ、こびとに端正な歌唱で聞かせる英国のテノール、デイヴィッド・バット・フィリップ、この2人を中心に実力派の歌手を配し、世界中の歌劇場で活躍するドナルド・ラニクルズ率いる合唱、オーケストラがツェムリンスキーの音楽をくまどり豊かに表現します。
 さらに2019年のバイロイト音楽祭《タンホイサー》でも物議をかもしたトビアス・クラッツァー演出のこびとを俳優と歌手が2人1役で演じるというユニークな意匠、白色を基調としたシンプルな舞台が、音楽と相俟ってこの奇怪で残酷な物語を印象深く描き出します。

  
 

<LP>

 

CANTALOUPE MUSIC(LP)


CA21149
(1LP)
¥4000
※収録時間にご注意ください
ミーラ・オライリー:2つの声のためのホケット
 【sideA】  
  1. I. -(0:59)
  2. II. -(1:43)
  3. III. -(1:36)
 【sideB】
  4. IV. -(1:30)
  5. V. -(1:33)
  6. VI. - 1:26)
  7. VII. -(1:22)
ミーラ・オライリー(ヴォーカル)

 ホケット(ホケトゥス=語源の意味は「しゃっくり」)とは、中世ヨーロッパで使用された、複数の演奏者がお互いに他が音を出さない時に言葉で音を出し、補完的に一つのリズムまたはメロディーラインを編み出す奏法。
 このアルバムでは、この方式に興味を持ったオライリーが、聴覚シーン分析に関する研究者アルバート・ブレグマンの研究と、聴覚と知覚に関する彼女自身の実験を通じて、まずコンピューターで作品を書き上げ、自身で2つのパートを実際に歌うという試みを行っています。現在はこの録音のみが存在しますが、実際には、2人のパフォーマーで歌ったり、エレクトロニクスとのコラボで演奏することを意図して書かれた作品です。
  














4/15(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

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ALBA



ABCD453
¥2400→\2190
この1曲を聴くためだけにも・・・
 ひとりの歌手がヴァイオリンを弾きながら歌うことを想定して作曲されたホルストの《声とヴァイオリンのための4 つの歌》
   多重録音ではなく、ライサネンがヴァイオリンを弾きながら歌うスタイルで録音

『Trasparente(透明)』

 イルマリ・マエンパー(1971–):透明
 ベヴァリー・ジュリー・ラント(1963-)(ナンド・ルッソ作詞):ソフィア − ホクマ(声、ヴァイオリンと打楽器のための)
 ジャン・ファン・フュフト(1958-):3つのウィリアム・ブレイクの歌【喜びという名の幼な子/私のかわいいバラ/蝿】
 ウルヤス・プルッキス(1975–)(ブラム・ファン・サムベーク作詞): なぞ(声、ヴァイオリンとファゴットのための)
 J.S.バッハ(1685–1750)(ヴィルピ・ライサネン 編曲):
  前奏曲(《前奏曲とフーガ へ短調》BWV.857)(声とヴァイオリンのための)

 グスターヴ・ホルスト(1874–1934):声とヴァイオリンのための4つの歌Op.35
  【やさしきイエスよ/わが魂は火と氷に過ぎぬ/聖処女のことを歌おう/わが愛するお方は、まことのお方】


 伝承曲(リスト・アイナリ(1948–)編曲):ダーラナの古い賛美歌
 ハッリ・オステルマン(1964–):
  サロティエにて(声、ヴァイオリンとチェロのための)
  だが、おまえと私に触れるものはすべて(声、ヴァイオリンとチェロのための)
  ジョン・ジェイコブ・ナイルズ(1892–1980)(ジャン・ファン・フュフト 編曲):
   なぜイエスは(ハープ、声とヴァイオリンのための)
  ベヴァリー・ジュリー・ラント(ナンド・ルッソ作詞):わが家(声、ヴァイオリンと打楽器のための)
   ヴィルピ・ライサネン(メゾソプラノ、ヴァイオリン)、ナンド・ルッソ(打楽器)、
   ハッリ・オステルマン(チェロ)、ブラム・ファン・サムベーク(ファゴット)、ニック・スホルテン(ハープ)

 多彩な音楽家ヴィルピ・ライサネンによるヴァイオリン弾き歌いによるアルバム


 録音:2010年、2017年 レンスヴァウデ教会(レンスヴァウデ、ユトレヒト、オランダ)/51'49

 フィンランドのメゾソプラノ歌手ヴィルピ・ライサネンは、ユトレヒトとアムステルダムの音楽院で声楽を学びました。
 2009年、ザルツブルク音楽祭のルイジ・ノーノの《Al gran sole carico d' amore(愛にあふれる偉大な太陽に向かって)》で国際デビュー。
 ヴォルフガング・リームやウルヤス・プルッキスのオペラの初演、フィンランド国立歌劇場が上演した細川俊夫のモノドラマ《大鴉》をはじめ、現代の音楽を中心とするレパートリーでオペラハウスとコンサートで活躍しています。




 新しいアルバム『Trasparente(透明)』は、ヴァイオリニストとしてのキャリアをもつ彼女の魅力をいっぱいに示すため、ライサネンのために作曲または編曲された「ヴァイオリンと歌」のための作品で構成されました。
 モデルになったのは、ひとりの歌手がヴァイオリンを弾きながら歌うことを想定して作曲されたホルストの《声とヴァイオリンのための4 つの歌》です。
 アルバムの曲はすべて、多重録音ではなく、ライサネンがヴァイオリンを弾きながら歌うスタイルで録音されました。

 
 




HARMONIAMUNDI



HMX 2908980
(2CD)
特別価格 ¥2800
ピカソと音楽
 [CD1]
  ・Guitares Gitanes:ファンダンゴ、エル・マラゲーニョ
  ・ロドリーゴ:アランフェス協奏曲より第2楽章 アダージョ、ある貴紳のための幻想曲
   〔マルコ・ソシアス(ギター)、リウレ劇場室内管弦楽団、ジョゼプ・ポンス指揮〕
  ・ファリャ:
   カンシオン、アンダルシアのセレナータ〔ハビエル・ペリアネス(ピアノ)〕
    バレエ音楽「恋は魔術師」より悩ましい愛の歌、火祭りの踊り、きつね火の踊り
    〔マリーナ・エレディア(カンタオーラ)、マーラー・チェンバー・オーケストラ パブロ・エラス=カサド(指揮)〕
  ・サラサーテ:カルメン幻想曲〔グラフ・ムルハ(ヴァイオリン)、ナタリア・グース(ピアノ)〕
  ・ストラヴィンスキー:小管弦楽のための組曲第1番〔リウレ劇場室内管弦楽団、ジョゼプ・ポンス指揮〕
  ・グラナドス:ゴイェスカス〜ファンダンゴのフィナーレ〔BBC 交響楽団&シンガーズ、ポンス指揮〕
  ・ストラヴィンスキー:「プルチネッラ」よりタランテッラ〔リウレ劇場室内管弦楽団、ジョゼプ・ポンス指揮〕
  ・ミヨー:スカラムーシュよりVif〔スペンドンク(クラリネット)、アレクサンドル・タロー(ピアノ)〕
  ・ドビュッシー:仮面〔アラン・プラネス〕
  ・サティ:操り人形は踊っている
 [CD2]
  ・ストラヴィンスキー:
   兵士の物語〔ジャン=クリストフ・ガイヨ(指揮)〕
   クラリネット・ソロのための3つの小品〔ワルター・ブイケンス(クラリネット)〕
   「プルチネッラ」よりセレナータ〔リウレ劇場室内管弦楽団、ジョゼプ・ポンス(指揮)〕
  ・オネゲル:クラリネットとピアノのためのソナチネ〔スペンドンク(クラリネット)、タロー(ピアノ)〕
  ・ドビュッシー:
   マンドリン〔ゾフィー・カルトホイザー(ソプラノ)、ユージン・アスティ(ピアノ)〕
   シランクス〔フィリップ・ベルノー(フルート)〕
   牧神の午後への前奏曲〔レ・シエクル、フランソワ=グザヴィエ・ロト(指揮)〕
   6つの古代墓碑銘〔アラン・プラネス(ピアノ)〕
  ・サティ:最後から2番目の思想より朝の歌〔アレクサンドル・タロー(ピアノ)〕
  ・ラヴェル:
   「鏡」より道化師の朝の歌〔パリ管弦楽団、ジョゼプ・ポンス(指揮)〕
   ダフニスとクロエより第3部〔アンサンブル・エデス、レ・シエクル、フランソワ=グザヴィエ・ロト(指揮)〕
  ・ファリャ:バレエ音楽「三角帽子」〔マーラー・チェンバー・オーケストラ、パブロ・エラス=カサド(指揮)〕

 「音楽」という視点から天才ピカソを俯瞰する"Les musiques de Picasso"ピカソと音楽

 2020年4月から8月までパリのフィルハーモニーで行われるピカソ展に合わせて制作された企画盤。ピカソは毎日音楽を聴いていたわけでもなく、また、自身は楽器を演奏しませんでしたが、音楽は彼の創造性をかきたてるものでした。
 音楽は、ピカソにとって、主題(題材・・・音楽家やダンサー、楽器、楽譜を描いた一連のイメージに見られるように)であり、メタファー(著作や演劇プロジェクトにみられる歌の断片や音楽的な暗示)でした。また、バレエなど舞台作品の美術を依頼されてもいましたし、同時代の数え切れない音楽家、作曲家、歌手とも交流がありました。

 この2枚組では、ピカソが幼い頃に聴いていたジプシーの子守歌や、カフェ「クアトロ・ガッツ」で出会ったアルベニスらの音楽、また、マンドリンの楽器が描かれた作品(ドビュッシーの「マンドリン」)、パリで親しんだ「六人組」の作品、ピカソが美術を手がけたバレエ作品の音楽など、「音楽」という視点から見たピカソの芸術を俯瞰することができます。
 すべての道は驚異の天才ピカソへとつながる、そんな気さえするくらいに、ピカソという人物のもとに、当時の最先端の人間と優れた音楽が寄り添っていたことに感じ入る内容となっております。
 



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MDG



MDG 94321626
(SACD HYBRID)
¥2500→\2290
レジス・パスキエをゲストに迎えたフォーレのピアノ五重奏曲
 フォーレ:
  ピアノ五重奏曲第1番ニ短調作品89
  ピアノ五重奏曲第2番ハ短調作品115
モーツァルト・ピアノ四重奏団
マルク・ゴトーニ(ヴァイオリン)
ハルトムート・ローデ(ヴィオラ)
ペーター・ヘール(チェロ)
パウル・リフィニウス(ピアノ)
レジス・パスキエ(ヴァイオリン: 第1番)
瀬川 祥子(ヴァイオリン:第2番)

 2.0,5,1,2+2+2

 フォーレの室内楽作品を語る上で欠くことのできない「ピアノ五重奏曲」。フォーレは2曲を残していますが、どちらもフォーレ独特の響きをもつ美しい作品です。
 1909年に作曲された第1番は、フォーレの人生の充実期であり音楽にも懐深く温かさを感じます。また最晩年に書かれた第2番は、聴覚異常との戦いもあり内省的であり悲壮感が強く出ています。
 第2番はフォーレの室内楽作品の最高峰とも言われ、フォーレらしい各声部の洗練された絡み合いは聴きどころ。
 演奏は、今年結成20周年のモーツァルト・ピアノ四重奏団。そして20世紀初頭のパリで大活躍したパスキエ・トリオのヴィオラ奏者ピエール・パスキエの息子で、フランス音楽の香りを直接継承するレジス・パスキエと、パリを中心に活躍する日本人ヴァイオリニスト瀬川 祥子の2人を迎え、これ以上ない布陣です。
 
 


MDG 90321716
(SACD HYBRID)
¥2500
大バッハの孫弟子、ベートーヴェンと同い年
 クリスティアン・ハインリッヒ・リンク(1770-1846):
  室内楽作品集Vol.1

  ヴァイオリン、チェロ、ピアノのためのソナタ ニ長調〜アレグロ
  ピアノ三重奏曲第1番ヘ長調Op32-1
  ピアノ三重奏曲第2番ト長調Op32-2
  ピアノ三重奏曲第3番イ長調Op32-3
  ヴァイオリンとピアノのためのとてもやさしいソナタ 変ロ長調
  ピアノ三重奏曲変ホ長調
トリオ・パルナッスス
 【ユリア・ガリッチ(ヴァイオリン)
  ミヒャエル・グロス(チェロ)
  ヨハン・ブランシャール(ピアノ)】

 生誕250周年、忘れられた作曲家リンクのピアノ・トリオ

 2.0,5,1,2+2+2/56'09

 2020年はベートーヴェンだけではありません!
 ドイツで活躍したオルガニスト兼作曲家で、大バッハの孫弟子にあたるクリスティアン・ハインリッヒ・リンクは生誕250周年を迎えます。トリオ・パルナッススが今日では忘れられてしまったこの作曲家に光りをあてます。
 3つの作品32のピアノ三重奏曲は二楽章構成です。その中で失われたチェロ・パートを演出家でもあるウーリッヒ・ラッシュがピアノ・パートを手掛かりに復元しました。
 一方、変ホ長調のピアノ三重奏曲は、三楽章構成であり古典派の形式を感じさせます。表情豊かな和声をもつこの作品はベートーヴェンの音楽言語に通ずる部分もあり、この記念の年に新しい音楽世界を広げることができます。
 
 


MDG 90321696
(SACD HYBRID)
¥2500
「シュタルンベルク音楽の日」〜祝祭
 ・ドヴォルザーク:アメリカ組曲Op.98b イ長調
   〜クラリネット、ホルン、ファゴット、ヴァイオリン2、ヴィオラ、チェロ、コントラバス
   (ウルフ=グイド・シェーファー編)
 ・シュポア:九重奏曲Op.31
   〜フルート、オーボエ、クラリネット、ホルン、ファゴット、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス
 ・ウォルフ・ケルシェック(1969-):祝祭狂詩曲
   〜フルート、オーボエ、クラリネット、ホルン、ファゴット、トランペット、
    ヴァイオリン(ソロ)、ヴァイオリン、ヴィオラ
 ルーデンス・トゥルク祝祭アンサンブル
  シュテファニー・ヴィンカー(フルート)、カイ・フレンブゲン(オーボエ)、ヨハネス・グマインダー(クラリネット)、
  マルテ・レファルト(ファゴット)、ジビュレ・マーニ(ホルン)、マティアス・ヘフス(トランペット)、
  ルーデンス・トゥルク(ヴァイオリン)、クリスティーナ・アルトゥンヤン(ヴァイオリン)、
  ローランド・グラッスル(ヴィオラ)、タイア・リシ(ヴィオラ)、ウェン=シン・ヤン(チェロ)、
  エッケハルト・ベーリンガー(コントラバス)、ヨナス・クラウス(ティンパニ、パーカッション)
 
「シュタルンベルク音楽の日」20周年記念の意欲的なアルバム

 2.0,5,1,2+2+2/61'05

 ヴァイオリニスト、ルーデンス・トゥルクが学生時代に創設した「シュタルンベルク音楽の日」。コンサートと充実したマスタークラスが開催されるこの音楽祭は20周年を迎え、錚々たる講師陣、演奏家を集め室内楽の意欲的なプロジェクトを立ち上げました。
 クラリネット奏者でもあり卓越した編曲者であるウルフ=グイド・シェーファーの編曲による「ドヴォルザーク:アメリカ組曲」。
 そして滅多に演奏されることのない「シュポア:九重奏曲」。この音楽祭のために書かれた「ケルシェック:祝祭狂詩曲」。
 名奏者でしか成し得ない難曲を卓越した演奏、そして各楽器の特徴をよくとらえた名録音で聴くことのできる貴重なアルバムです。
 
 


MDG 61221752
(2CD)
【再発売】
¥3600
フリードリヒ・キール(1821-1885):
 チェロとピアノのための作品全集

  CD1(66'46)
   ソナタWoO ニ長調
   小組曲Op.77 イ長調
   ソナタOp.67 ト短調
  CD2(75'47)
   ソナタOp.52 イ短調
   3つの小品Op.12
   旅の景色Op.11
ハンス・ツェントグラーフ(チェロ)
クリストフ・ウーリッヒ(ピアノ)

 フリードリヒ・キールのチェロ作品全集

 2.0,5,1,2+2+2/75'47

 19世紀ドイツで活躍した作曲家フリードリヒ・キール。多くの室内楽作品を残したことで知られています。独学で音楽を学び、14歳の時ヴィトゲンシュタイン家の宮廷で披露したヴァイオリンでその才能を見出され、わずか2年後宮廷オーケストラのヴァイオリン奏者として雇われ、その音楽的才能は一気に開花しました。
 ここにはチェロとピアノのための作品がすべて収められています。中でもユニークなのが、旅の印象をもとに作曲した「旅の景色」。"アルプスにて"や"滝のほとりで"といったタイトルは、聴くものに情景を思い起こさせます。
 チェロのハンス・ツェントグラーフは、そうしたキールの色彩豊かな音楽を理想的に引き出しています。1997年、2002年からの再発売。
 



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PENTATONE



PTC 5186771
(SACD HYBRID)
¥2800→\2590
グスターボ・ヒメノ、
 ルクセンブルク・フィルとの第7弾はフランク!

  セザール・フランク(1822-1890):
   (1)交響曲 ニ短調(1877/1888)
   (2)交響的変奏曲〜ピアノとオーケストラのための(1885)
グスターボ・ヒメノ(指揮)
ルクセンブルク・フィルハーモニー管弦楽団
(2)デニス・コジュヒン(ピアノ)

 アバド、ヤンソンスが認めた逸材。世界が注目する指揮者グスターボ・ヒメノ。ルクセンブルク・フィルとの第7弾はフランク!コジュヒンを迎えた交響的変奏曲にも注目。

 セッション録音:(1)2019年7月、(2)2019年11月/フィルハーモニー・ルクセンブルク
 DSD、5.0 Surround sound、マルチチャンネル、ディジパック仕様、54'01"、輸入盤・日本語帯付

 SACDハイブリッド盤。
 今世界が注目する指揮者グスターボ・ヒメノ率いるルクセンブルク・フィルとのPENTATONE レーベル第7弾は、フランクの交響曲そして俊英ピアニスト、デニス・コジュヒンを迎えて交響的変奏曲を録音しました。

 ヒメノは2001年にロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の首席打楽器奏者に就任。その後、音楽家としてさらなる研鑽として指揮を学び、その才能が開花した若手筆頭格の音楽家です。
 2012-13年、2013-14年のシーズンには、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団でマリス・ヤンソンスの副指揮者を務め、2014年1月にヤンソンスの代役としてコンセルトヘボウのデビューし、一躍世界から注目される指揮者となりました。
 指揮者としての日本デビュー公演は2013年9月の仙台フィルとの共演で、その後2015年には2度来日。そのうち同年11月のロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団との来日公演で大成功をおさめ、日本の音楽界にもその名が知られるところとなりました。このフランクの演奏でも見通しのよいすっきりとした演奏を聴かせてくれます。

 PENTATONE レーベルからリリースされているヒメノ&ルクセンブルク・フィルのアルバムはこれまでにショスタコーヴィチ(PTC 5186622)、ブルックナー(PTC 5186613)、ラヴェル(PTC 5186652)、マーラー(PTC 5186651)、ストラヴィンスキー(PTC 5186650)、ドビュッシー(PTC5186627)をリリースし好評を得ております。

 強靭なテクニックと豊かな表現力を兼ね備えた鬼才デニス・コジュヒンはマドリッドのソフィア王妃高等音楽院に留学し、ドミトリ・バシキロフとクラウディオ・メーネルに師事し研鑽を積みました。
 2010年に開かれたエリザベート王妃国際音楽コンクールで優勝し一躍世界から注目されたコジュヒンは、翌2011年2月に初来日を果たし、その演奏会はNHK「クラシック倶楽部」で放映され日本のクラシック・ファンにも広く知られることとなりました。以後たびたび来日し、2017年9月にはパーヴォ・ヤルヴィ指揮、NHK 交響楽団と共演し、ラフマニノフのピアノ協奏曲第4番(1941年版)の雄大な演奏は大きな話題を集めました。
 ヴェルビエ音楽祭、ルール・ピアノ音楽祭、ラインガウ音楽祭など、数々の著名音楽祭にも出演している現在ヨーロッパで最も人気のある実力派ピアニストのひとりです。

 PENTATONE レーベルからリリースしているチャイコフスキーとグリーグの協奏曲(PTC 5186566)、ブラームスのピアノ作品集(PTC5186568 / KKC 5892)、ラヴェルとガーシュウィンのピアノ協奏曲(PTC 5186620 / KKC 5893)、メンデルスゾーンの無言歌集とグリーグの叙情小曲集(PTC 5186734 / KKC 6033)をリリースしており高い評価を集めております。



グスターボ・ヒメノ、PENTATONE レーベルの7タイトル。
毎回カップリングが奇抜で秀逸。


PTC 5186613
(SACD HYBRID)
\2800→\2590
グスターボ・ヒメノ&ルクセンブルク・フィル
 ブルックナー(1824-1896):
  (1)-(4)交響曲第1番 ハ短調 WAB.101
(1890/1891年ウィーン稿)
  (5)行進曲 ニ短調 WAB.96
  (6)-(8)3つの小品 WAB.97
グスターボ・ヒメノ(指揮)
ルクセンブルク・
 フィルハーモニー管弦楽団
セッション録音:2016年6月/フィルハーモニー・ルクセンブルク/DSD、5.0 Surround sound、マルチチャンネル、63’06”
(1)-(4)I.12’03”+II.12’07”+III.9’08”+IV.16’57”=50’15”、(5)4’44”、(6)-(8)I.変ホ長調 2’15”+II.ホ短調 3’03”+III.ヘ長調 2’37”=7’55”
 


PTC 5186622
(SACD HYBRID)
\2800→\2590
グスターボ・ヒメノ&ルクセンブルク・フィル
  ショスタコーヴィチ(1906-1975):
   (1)-(4)交響曲第1番 ヘ短調 Op.10

   (5)スケルツォ 嬰ヘ短調 Op.1
   (6)主題と変奏 Op.3
   (7)スケルツォ 変ホ長調Op.7
   (8)5つの断章Op.42
グスターボ・ヒメノ(指揮)
ルクセンブルク・
 フィルハーモニー管弦楽団
セッション録音:2016年6月/フィルハーモニー・ルクセンブルク/DSD、5.0 Surround sound、マルチチャンネル、68’33”
 (1)-(4)I.8’47”+II.4’55”+III.9’27”+IV.9’43”=32’52”、(5)5’13”、(6)15’25”、(7)3’56”、(8)11’00”


PTC 5186652
(SACD HYBRID)
\2800→\2590
グスターボ・ヒメノ、ルクセンブルク・フィル
 第3弾は色彩感豊かなラヴェル!!

  ラヴェル(1875-1937):
   (1)-(14)バレエ音楽「ダフニスとクロエ」(56’59”)

   (15)「海原の小舟」(8’36”)
   (16)「亡き王女のためのパヴァーヌ」(7’09”)
グスターボ・ヒメノ(指揮)
ルクセンブルク・フィルハーモニー管
セッション録音:2017年3月/フィルハーモニー・ルクセンブルク/DSD、5.0 Surround sound、マルチチャンネル、72’35”
 SACD ハイブリッド盤。


PTC 5186651
(SACD HYBRID)
\2800→\2590
今回もやはりカップリングが意外&秀逸!
 グスターボ・ヒメノ&ルクセンブルク・フィル 第4弾
  マーラー交響曲第4番とピアノ四重奏曲!

  グスタフ・マーラー(1860-1911):
   (1)交響曲第4番 ト長調
   (2)ピアノ四重奏曲 イ短調 断章(速すぎないように)
    【コリン・マシューズ編曲】(12’55”)
(1)ミア・パーション(ソプラノ)
グスターボ・ヒメノ(指揮)
ルクセンブルク・
 フィルハーモニー管弦楽団
 セッション録音:(1)2017 年2 月、(2)2017 年6 月/フィルハーモニー・ルクセンブルク/DSD、5.0 Surround sound、マルチチャンネル、輸入盤・日本語帯付、67’12”
 SACD ハイブリッド盤。
 第4 楽章にソプラノ独唱による『子供の魔法の角笛』の「天上の生活—私たちは天上の歓喜をうける」を用いたマーラーの交響曲第4 番。明るく楽しく端正であるこの作品をヒメノは非常に見通しのよい解釈でスッキリとした演奏をしております。ミア・パーションの透き通るような歌声にも注目です。
 毎回意外なカップリングで楽しませてくれる彼ら、今回のカップリングはマーラー10 代の作品、ピアノ四重奏曲 イ短調 断章(コリン・マシューズによる管弦楽編曲版)です。当作品はマーラーの初期の習作ながら陰鬱で頽廃的な印象を強く与え、まぎれもなくマーラーの世界であることを実感させてくれる作品です。


PTC 5186650
(2SACD HYBRID)
\4200→\3890
グスターボ・ヒメノ、ルクセンブルク・フィル第5弾、
 ストラヴィンスキー・アルバム!
グスターボ・ヒメノ(指揮)
ルクセンブルク・フィルハーモニー管弦楽団
  イーゴリ・ストラヴィンスキー(1882-1971):
   Disc 1
    1.-13.バレエ音楽『春の祭典』(1913)(34'00")
    14.『葬送の歌』 Op.5(1909)(12'35")
   Disc 2
    1.-3.『カルタ遊び』(24'10")
    4.-6. 管弦楽のための協奏曲 ニ調『バーゼル協奏曲』(12'00")
    7.-20.バレエ音楽『アゴン』(1957)(21'55")
 セッション録音:2017年1月&6月、2018年6月&7月/フィルハーモニー・ルクセンブルク/DSD、マルチチャンネル、クラムシェル・ボックス仕様、Disc 1 46' 35"、Disc 2 58' 05"、輸入盤・日本語帯付
 SACD ハイブリッド盤。
 期待のストラヴィンスキー。冒頭の『春の祭典』から強烈なリズムと刺激的な不協和音で驚くほど高密度かつ、緊張感に満ちた演奏を聴かせてくれます。
 この他、失われたとみられていた幻の作品『葬送の歌』(2016 年12 月2 日にゲルギエフ指揮、マリインスキー劇場管弦楽団により蘇演)、3 回勝負のトランプに見立て、踊り手をトランプ・カードとして扱うアメリカ・バレエ団の委嘱作品『カルタ遊び』、バーゼル室内管弦楽団の主宰者パウル・ザッハーの委嘱作品『バーゼル協奏曲』、そして、17 世紀に出版されたフランスの舞曲集の旋律を用いた12 人の舞踊手のために書かれた抽象的バレエ『アゴン』が収録されました。
 ヒメノによる躍動感に満ちたストラヴィンスキーをお楽しみください。


PTC 5186627
(SACD HYBRID)
\2800→\2590
グスターボ・ヒメノ。
 ルクセンブルク・フィルとの第6弾はドビュッシー・アルバム!
グスターボ・ヒメノ(指揮)
ルクセンブルク・フィルハーモニー管弦楽団
  クロード・ドビュッシー(1862-1918):
   1.-3. 『海』−3つの交響的スケッチ(1903-1905)
    【I.海の夜明けから真昼まで(8'46")+
     II.波の戯れ(6'49")+III.風と海との対話(8'15")=23'50"】
   4.-6. 管弦楽のための映像より第2 集『イベリア』(1905-1908)
    【I.街の道や抜け道を通って(7'17")+
     II.夜の香り(7'44")+III.祭の日の朝(4'56")= 19'57"】
   7.-9. 『映像』第1集(コリン・マシューズ編曲)(1901-1905/2018)
    【I.水に映る影(6'12")+
     II.ラモーをたたえて(8'01")+III.運動(4'17")=18'30"】
   10.-15. 『6つの古代のエピグラフ』(ルドルフ・エッシャー編曲)(1914/1978)
     【I.夏の風の神、パンに祈るために(2'16")+
      II.無名の墓のために(3'41")+
      III.夜が幸いであるために(2'06")+
      IV.カスタネットを持つ舞姫のために(2'32")+
      V.エジプト女のために(2'58")+
      VI. 朝の雨に感謝するために(2'14")=15'47"】
 セッション録音:2016年9月、2018年7月/フィルハーモニー・ルクセンブルク/DSD、5.0 Surround sound、マルチチャンネル、78'22"、輸入盤・日本語帯付
 SACD ハイブリッド盤。
 今世界が最も注目する若手指揮者グスターボ・ヒメノ率いるルクセンブルク・フィルとのPENTATONE レーベル第6 弾は2018 年に没後100 年を迎えたドビュッシー・アルバムです。


PTC 5186797
(SACD HYBRID)
\2800→\2590
指揮者グスターボ・ヒメノ、ルクセンブルク・フィルとの第7弾は
 ロッシーニ晩年の最高傑作小ミサ・ソレムニス!

  ジョアキーノ・ロッシーニ(1863-1867):
   小ミサ・ソレムニス
エレオノーラ・ブラット(ソプラノ)
サラ・ミンガルト(アルト)
ケネス・ターヴァー(テノール)
ルカ・ピサローニ(バス)
ウィーン・ジングアカデミー
トビアス・ベルント(オルガン)
グスターボ・ヒメノ(指揮)
ルクセンブルク・フィルハーモニー管弦楽団
 セッション録音:2018年3月/フィルハーモニー・ルクセンブルク
 DSD、マルチチャンネル、81'52"、ディジパック仕様、輸入盤・日本語帯付
 SACDハイブリッド盤。
 今世界が最も注目する若手指揮者グスターボ・ヒメノ率いるルクセンブルク・フィルとのPENTATONEレーベル第7弾はロッシーニ・アルバムで晩年の最高傑作のひとつといわれる小ミサ・ソレムニスです。

 新譜が第7弾なので、これは番外編か?

 
 


PTC 5186774
¥2500
レーナース率いるベルリン放送合唱団、
 ブルックナーとストラヴィンスキーのミサ曲

  (1)ブルックナー:
   ミサ曲第2番 ホ短調 WAB 27〜
    混声合唱と管楽オーケストラのための
     (1882年稿、1885年/1896年改訂)
  (2)ストラヴィンスキー:
   ミサ曲(1948)〜混声合唱と管楽オーケストラのための
ベルリン放送合唱団
ベルリン放送交響楽団の管楽メンバー
ヘイス・レーナース(指揮)

 名録音技師クリストフ・フランケによる録音!レーナース率いるベルリン放送合唱団が伝統と革新から生まれたブルックナーとストラヴィンスキーのミサ曲を録音!

 セッション録音:2019年6月/RBBハウス・デス・ルンドフンクス、マスーレンアレー(ベルリン)/ディジパック仕様、53'10"、輸入盤・日本語帯付

 PENTONE レーベルからリリースされている数々の録音でも知られるベルリン放送合唱団がブルックナーとストラヴィンスキーのミサ曲を録音しました。
 ここに収録された両曲は混声合唱と管楽オーケストラ(小編成の吹奏楽)という珍しい編成をとります。大作曲家が遺した伝統と革新から生まれたミサ曲、注目の録音です!

 交響曲のイメージが強いブルックナーですが、ザンクト・フローリアンのオルガニストを務めていたこともあり、かなりの数に上る宗教声楽曲を作曲しており、その代表格がミサ曲です。
 ミサ曲第2番ホ短調はリンツの新しい大聖堂の建造を祝うため、1866年に8月に着手、同年11月に書き上げるも大聖堂の完成が遅れために初演は1869年となりました。その後1882年、1885年、1896年と改訂されております。交響曲の緩徐楽章を思わせる美しい旋律が印象的です。

 一方、ストラヴィンスキーのミサ曲は新古典的かつ反ロマン的な作品。ブーランジェがこの作品に対する熱い思いをストラヴィンスキーへの手紙に書き送ったことでも知られます。
 礼拝に楽器を用いることができないロシア正教会の正教徒だったストラヴィンスキーは礼拝にミサ曲を使われることを望んでいたとも言われ、ミサ曲に対する強い思いから自らの意思で作曲しました。曲はミサ通常文に従い、キリエ、グロリア、クレド、サンクトゥス、アニュス・デイからなり、初演は1948年10月、ミラノにてアンセルメ指揮、ミカラ座管弦楽団および同合唱団により行われました。

 首席指揮者ヘイス・レーナースとともにベルリン放送合唱団がスタイルの違う両作曲家のミサ曲をこの上ない美しさで歌います。
 またレコーディング・プロデューサーはベルリン・フィルの録音でも知られるクリストフ・フランケが担当。質の高い録音であることも注目です。
 



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NAXOS



8.573955
¥1200
フランク(1822-1890):プシュケ/呪われた狩人/アイオロスの人々
 1. 交響詩「呪われた狩人」 M.44(1882)
 交響詩「プシュケ」(合唱と管弦楽版)(1887)
  2. 第1部 プシュケの眠り
  3. 第1部 西風に運ばれたプシュケ
  4. 第2部 エロスの花園
  5. 第2部 愛よ、生命の源よ
  6. 第2部 プシュケとエロス
  7. 第3部 愛よ、彼女は汝の名を知り
  8. 第3部 プシュケの悩みと嘆き
  9. 第3部 エロスは赦せり
 10. 交響詩「アイオロスの人々」 M.43(1875)
スコットランド王立音楽院合唱団 5,7,9
ジャン=リュック・タンゴー(指揮)
ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団

 録音 2018年1月16-18日、2019年8月28日 RSNO Centre, Glasgow, Scotland, UK

 ベルギーに生まれ、幼い頃から楽才を発揮するも、教会オルガニストとして、また教師として生涯慎ましい生活を送ったフランク。
 作曲家としては長い間評価されることがなく、その作品はほとんど出版されることすらありませんでした。ようやく1882年に発表した「呪われた狩人」の初演で幾分かの成功を収め、彼の人気は少しだけ高まりましたが、大成功と言えるほどではありませんでした。しかし、以降のフランクは次々に優れた作品を書き上げ、独自の世界を創り上げていきます。

 このアルバムには、安息日に禁を破って狩に出かけた伯爵が永劫の罪によって呪われるまでを描いた描写的な「呪われた狩人」、ギリシャ神話のエピソードを全編ゆったりとした音楽で描いた「プシュケ」、そしてフランクが人気を獲得するより前の作品「アイオロスの人々」の3曲を収録。
 とりわけ通常合唱なしで演奏される「プシュケ」を合唱付きのフルヴァージョンで聴けるのがポイントで、濃厚な雰囲気を湛えた合唱とオーケストラの色彩的な響きは、一般的には固いイメージのフランクへの認識を根本的に覆すほどに官能的です。
 
 


8.573871
¥1200
ノルウェー生まれ
 エイヴィン・グローヴェン(1901-1977):交響曲第1番、第2番

 交響曲第1番 「山脈に向かって」 Op. 26(1937/1950改訂)
  1. I. Andante quasi cantabile/2. II. Allegro/
  3. III. Largo/4. IV. Allegro ma non troppo
 交響曲第2番 「真夜中の時」 Op. 34(1938-1943)
  5. I. Allegro moderato/
  6. II. Andante/7. III. Allegro
ペーテル・シルヴァイ(指揮)
クリスチャンサン交響楽団

 録音 2017年6月27-30日 Kilden Teater og konserthus, Kristiansand, Norway

 ノルウェー南西の都市テレマルク出身の作曲家グローヴェン(1901-1977)。この地域は20世紀初頭に工業地帯として栄えるとともに、民族音楽の宝庫としても知られ、グローヴェンも15歳になる前に、200を超える民謡舞曲を作曲し、ハルダンゲルヴァイオリンで演奏したことが知られています。民謡の魅力に取りつかれたグローヴェンは、オスロに定住し、正式な音楽教育を受けたあとも、いかにして人々に民謡の素晴らしさを伝えるかに注力、ラジオ番組や記事で積極的に紹介するだけではなく、2000曲ほどのノルウェー民謡を収集し、時にはアラスカまで出掛けエスキモーに伝わる旋律も集めています。
 このアルバムに収録されている2つの交響曲は、どちらも独特な舞曲のリズムと響きに満たされており、聴き手に斬新な印象を与えます。
 ノルウェーの中堅指揮者で、ヤンソンスの助手を務めた経験を持つシルヴァイの情熱的な演奏が作品の魅力を引き立てています。
 
 
8.573894
¥1200
フランス・ピアノ秘曲集 ラルフ・ファン・ラート(ピアノ)
 1. ドビュッシー(1862-1918): 新発見の練習曲(1915)/
 2. ドビュッシー: 燃える炭火に照らされた夕べ(1917)/3. メシアン(1908-1992): 初見視奏曲(1934)
 
 メシアン: 峡谷から星たちへ (1974)(抜粋)
  4. 第4曲 マミジロオニヒタキ/5. 第9曲 マネシツグミ
 6. メシアン: La Fauvette Passerinette シラヒゲムシクイ(1961)

 7-9. ブーレーズ(1925-2016):前奏曲、トッカータとスケルツォ(1944) 世界初録音
 ブーレーズ: 12のノタシオン(1945)
  10. 第1番 気まぐれな - 中庸の速さで/11. 第2番 とても活発に/12. 第3番 きわめて遅く/
  13. 第4番 リズミカルに/14. 第5番 優しく、そして即興的に/15. 第6番 急速に/
  16. 第7番 厳かに/17. 第8番 中庸の速さから、とても活発な速さまで/18. 第9番 遠くで、穏やかに/
  19. 第10番 機械的に、そして乾いたように/20. 第11番 きらめくように/21. 第12番 遅く - 力強くそして荒々しく
 22. ブーレーズ: 天体暦の1ページ(2005)

 23. ラヴェル(1875-1937):メヌエット 嬰ハ短調(1904)

 録音 2018年8月27-29日 Muziekgebouw, Amsterdam,Netherlands

 近現代のピアノ作品を得意とするピアニスト、ラルフ・ファン・ラートが弾くフランス現代の秘曲集。
 ドビュッシーの最後のピアノ曲「燃える炭火に照らされた夕べ」、ドビュッシーから大きな影響を受けたメシアンの「峡谷から星たちへ」の中から"2つの鳥の歌"、2012年に発見された「シラヒゲムシクイ」、そしてそのメシアンから教えを受け、独自の音楽語法を確立させたブーレーズの最初期の作品『12のノタシオン』と世界初録音となる「前奏曲、トッカータとスケルツォ」などを収録。
 ブーレースの最後のピアノ曲である「天体暦の1ページ」には初期の作風の残滓がはっきり残っており、これらはフランス現代音楽の軌跡をたどるとともに、各々の作曲家の作風を知る良い例ともなります。ラヴェルがノートに書きつけた短いメヌエットにも、その伝統がはっきり認められることでしょう。
 
 


8.574174
¥1200
ベートーヴェン(1770-1827):民謡編曲集
 1. アイルランド歌曲集 第2集 WoO 153 - 第44曲 日の光 Hess 178
 2. 26のウェールズ歌曲集 WoO 155 - 第19曲 クルーイドの谷 (第1稿 Hess 191)
 3. アイルランド歌曲集 第2集 WoO 153 - 第30曲 私は花のしとねに寝ている夢を見た(第2稿)
 4. アイルランド歌曲集 第2集 WoO 153 - 第41曲 私は聖者をたたえよう(第2稿 Hess 196)
 5. アイルランド歌曲集 第2集 WoO 153 - 第49曲 むだなことだ(第2稿)
 6. アイルランド歌曲集 第2集 WoO 153 - 第48曲 おお、私があのやさしいベニヒワだったら(第1稿 Hess 198)
 7. 25のスコットランド歌曲集 Op. 108 - 第4曲 アイラのおとめ(第2稿 Hess 200)
 8. 25のスコットランド歌曲集 Op. 108 - 第4曲 アイラのおとめ(第1稿 Hess 200)
 9. 25のスコットランド歌曲集 Op. 108 - 第7曲 すこやかな若者、
  ハイランドの若者(第2稿、改訂版ヴァイオリン・パート付き Hess 201)
   (第1稿、オリジナル・ヴァイオリン・パート付き Hess 201)
 11. 25のスコットランド歌曲集 Op.108 - 第20曲 忠実なジョニー(第1稿 Hess 203)
 12. 26のウェールズ歌曲集 WoO 155 - 第7曲 おお夜よ、私の恥じらいを隠せ (破棄された第2稿 Hess204)(1810)
 13. 26のウェールズ歌曲集 WoO 155 - 第14曲 夢 (第1稿 Hess 205)
 14. 26のウェールズ歌曲集 WoO 155 - 第20曲 つぐみに寄す (第1稿 Hess 206)
 15. 25のスコットランド歌曲集 Op.108 - 第11曲 おお、お前は心の若者 (第1稿 Hess 202)(1815)
 16. アイルランド歌曲集 第3集 WoO 154 - 第60曲 オーエン・ロー・オニールへの哀歌
 17. アイルランド歌曲集 第3集 WoO 154 - 第62曲 オニール城
 18. アイルランド歌曲集 第3集 WoO 154 - 第19曲 グレンコーの虐殺
 19. さまざまな国の29の歌曲集 WoO158 - 第19曲 1羽の白い鳩 (第1稿 Gardi 25)
 20. アイルランド歌曲集 第2集 WoO 153 - 第40曲 故郷を遠く離れて (異稿版 Hess 195)
  パウラ・ゾフィー・ボーネット(ソプラノ) 1-6,11,12,13,15,18、
  ダニエル・ヨハンセン(テノール) 1,6,13,14,19,20、ゲオルク・クリムバッハー(バリトン) 3,7-10、
  ヨーゼフ・ヘルツァー(ヴァイオリン) 1,3-20、ベルティン・クリステルバウアー(チェロ) 1,3-20、
  ベルナデッテ・バルトス(ピアノ)

 録音 2019年2月25,28日、3月1日 4tune audio productions, Vienna, Austria

 スコットランド音楽のプロモーターとして活躍した出版業者ジョージ・トムソン(1757-1851)。
 彼が活躍した当時は、イギリスやスコットランドで民謡への関心が高まり、器楽や声楽作品への編曲が求められていました。
 トムソンはアマチュアの演奏家に喜ばれる作品を想定し、ハイドンやコジェルフ、プレイエルなど多数の作曲家に編曲を依頼しました。
 ベートーヴェンも編曲を依頼された一人でしたが、トムソンが求める「単純な編曲」には飽き足らず、弦楽とピアノを伴う凝ったアンサンブルによる作品を書き上げるとともに、トムソンに新しいテキストも要求。その結果、2人の共同作業は1803年から1819年まで続き、100曲を超える作品が完成しました。
 これらはあまり耳にすることがありませんが、どの曲からもベートーヴェンが楽しんで作曲した様子が伝わってきます。
 
 


8.574089
¥1200
スコリク(1938-): ヴァイオリン協奏曲全集 第2集
 1. ヴァイオリン協奏曲 第5番(2004) Moderato
 2. ヴァイオリン協奏曲 第6番(2009) Moderato
 3. ヴァイオリン協奏曲 第7番(2011) Allegro,Moderato
 4. ヴァイオリン協奏曲 第8番「ショパンへの暗示」 (2011) Andante
 5. ヴァイオリン協奏曲 第9番(2014) Moderato
 世界初録音
アンドレイ・ビエロウ(ヴァイオリン)
ヴォロディミール・シレンコ(指揮)
ウクライナ国立交響楽団

 録音 ウクライナ国立ラジオ・カンパニー、大コンサート・スタジオ、キエフ 2015年2月11日2/2月12日3/2月13日5/2015年6月22日4/2015年10月23日1

 ミロスラフ・スコリク(1938-) はリヴィヴ音楽院を経て、モスクワ音楽院の大学院でカバレフスキーに師事、ウクライナを代表する作曲家および教師の1人として活躍しています。
 彼の9曲あるヴァイオリン協奏曲は45年間に渡って書かれたもので、第1集(8.574088)に続くこの第2集には2004年から2014年に書かれた5曲を収録。
 ジャズの要素が強い第5C番、瞑想的なテーマで始まり、次第に狂騒的になる第6番、第6番の荒々しさを発展させた第7番、ショパン生誕200年を記念して、ショパン作品から様々な引用が聴かれる第8番、抒情的な主題が劇的に展開する感動的な第9番、どれも単一楽章によるスコリクの作風が端的に示された興味深い作品群です。
 ヴァイオリニスト、ビエロウは第6番と第9番の初演者であり、スコリク作品の優れた理解者として知られています。



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何度でも紹介します
人によっては最初の5秒で泣くと思う
店主にとって人生最高の名曲のひとつ
ミロスラフ・スコリク「メロディ」

 

 最初の5秒で泣くと思う。
 
 ウクライナの作曲家ミロスラフ・スコリクの「メロディ」。

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 スコリクは1938年、ウクライナのリヴィウ生まれ。
 第二次世界大戦の後、家族とともに追放されたシベリアで当地の「政治犯」から音楽を学んだという。
 その後故郷に生還してからはカバレフスキーに師事、音楽家として大成し、現在もウクライナで生きている。

 先鋭的で現代的なクールさ、悲惨な少年時代から来る鬱屈したエネルギー、そしてウクライナの民俗的な叙情性・・・それらが破綻すれすれに融合。多重人格者のように曲ごとに姿かたちを変えて現れる。
 ちょっと難解で近寄りがたかったり、情熱的でパワフルだったり、妙にポップだったりメロディアスだったり。

 そんなスコリクの作品の中で、極限的にメロディアスな作品が・・・この「メロディ」
 映画『高き峠』のための音楽だが、後にヴァイオリン編曲されたらしい。

 これが本当に危ない。
 クラシック史上でも類を見ない甘く美しく感傷的な音楽。
 始まった瞬間に理性や知性を吹き飛ばされる。


 人によっては最初の5秒で泣くと思う。



Myroslav Skoryk: Music for Violin and Piano
TOCCATA
TOCC0137
\2600
ミロスラフ・スコリク:ヴァイオリンとピアノのための作品集
 1.映画「高き峠(ハイ・パス)」よりメロディ(1981)/

 2-4.ヴァイオリン・ソナタ第1番(1963)/
 5-6.フツーリシュチナ三部作より「アレグレットと舞曲」(1964)/
 7.独奏ヴァイオリンのための奇想曲(1978)/
 8.カルパチア狂詩曲(2004)/
 9.詩曲(2006)/
 10-12.ヴァイオリン・ソナタ第2番(1990)/
 13.スペイン舞曲(1978)
ソロミア・ソロカ(ヴァイオリン)/
アルトゥール・グリーン(ピアノ)
 録音 2010年4月5-7日インディアナ ゴセン・カレッジ,スーダー・コンサート・ホール

スコリクは1964年、アルメニアの映画監督パラジャーノフの「忘れられた祖先の影」で音楽を担当。革新的な手法で描かれた映像は高い評価を受けたが、ソ連では批判を受けてしまいパラジャーノフはソ連から排斥されてしまった。スコリクは完成した曲から2作をヴァイオリンとピアノのために編曲した。(フツーリシュチナ三部作より「アレグレットと舞曲」)

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8.559876
¥1200
ロベルト・シエッラ(1959-): カンタレス
 カンタレス(2015)  世界初録音
  1. I. Hanacpachap cussicuinin
  2. II. Canto Lucumi
  3. III. Interludio
  4. IV. Suerte lamentosa
  5. ロイサ(2014-2015)
 チェロとピアノのための三重協奏曲(2015)
  6. I. Energico
  7. II. Tiempo de bolero
  8. III. Veloz, con aire de merengue
トリオ・アルボス・・・6-8
【メンバー】
 セシリア・ベルコヴィチ(ヴァイオリン)
 ホセ・ミゲル・ゴメス(チェロ)
 フアン・カルロス・ガルバーヨ(ピアノ)
コーネル大学合唱団&グリークラブ 1,2,4
ロバート・アイザックス(音楽監督) 1,2,4
ランフランコ・マルセレッティ(指揮)
ハラパ交響楽団

 録音 Tlaqna Hall, University of Veracruz, Xalapa, Mexico 2016年1月23日1-4/2018年5月19日5-8

 コーネル大学グリークラブとコーネル大学合唱団の創立100年記念曲「カンタレス」の作曲を依頼されたプエルトリコ出身の作曲家、ロベルト・シエッラ(1959-)は"失われた声"を呼び起こす音楽を書こうと決意したといいます。
 まず彼は、17世紀の祈りの本からケチュア語(インカ帝国の祖となった民族の言葉)のテキスト「Hanacpachap cussicuinin」を探し出し、4声のポリフォニーによるモダンな音楽を付けました。
 第2曲はアフロキューバンの儀式音楽とスペイン語の呪文の融合。独特なリズムと浮遊感は謎めいた雰囲気を盛り上げます。
 オーケストラによる第3曲「Interludio 間奏曲」は瞑想的でありながら、やはりユニークなリズムで彩られています。
 最後の曲は16世紀のスペインの作家ベルナル・ディアス・デル・カスティリョが書いたアステカ帝国征服の悲劇的な物語。侵略するもの、されるもの、双方の視点が錯綜する激しい戦いの音楽です。
 カリブ海の雰囲気を映し出した「三重協奏曲」と「ロイサ」も民族色豊かな楽しい作品です。
 
 
8.574159
¥1200
エミール・ソーレ(1852-1920):
 24のエチュード・カプリース 第4集 第20番-第24番

  1. エチュード・カプリース 第20番 嬰ヘ短調
  2. エチュード・カプリース 第21番 ニ長調
  3. エチュード・カプリース 第22番 ロ短調
  4. エチュード・カプリース 第23番 ト長調
  5. エチュード・カプリース 第24番 ホ短調世界初録音
ナツリン・ラシドヴァ(ヴァイオリン)

 録音 Holy Trinity Church, Weston, Hertfordshire, UK 2018年12月16日 1/12月17日 4/2019年2月20日 3/2月22日 2/4月22日 5

 フランス出身のヴァイオリニスト、エミール・ソーレ(1852-1920)の「24のエチュード・カプリース」の最終集。
 ソーレは12年間に渡り英国王立音楽アカデミーで教鞭を執り、彼が指導した150人の学生たちは、その後の英国音楽界に大きな影響を与えたことで知られています。
 またヴィオラ奏者のライオネル・ターティスは、ソーレが率いる弦楽アンサンブルで演奏した際「ソーレは素晴らしい左手の技術を備えており、また弓の扱いもうまかった」と回顧録に記しました。
 ソーレは自身の素晴らしいテクニックを伝えるためにいくつかの練習曲を作曲、その中で最も難易度が高く、かつ芸術的に優れているとされるのが「24のエチュード・カプリース」です。10分近くの長さを誇る各々の曲は、単なる"練習曲"の域を完全に超えており、それぞれが独立したコンサート・ピースとしても成立するほどの高い完成度を誇っています。
 シリーズを通して、ナツリン・ラシドヴァが作曲者「ソーレ」の名を冠した1685年製のストラディヴァリを演奏。ヴァイオリンの演奏技法全てを駆使した難曲を見事に弾ききりました。
 
 
8.574136
¥1200
期待の新進演奏家シリーズ
 ドミトロー・チョニ: ピアノ・リサイタル
ドミトロー・チョニ(ピアノ)
  ドビュッシー(1862-1918):映像 第1集(1901-1905)
   1. 第1曲 水の反映/2. 第2曲 ラモーを讃えて/3. 第3曲 運動
   ヒナステラ(1916-1983):ピアノ・ソナタ第1番 Op. 22(1952)
   4. I. Allegro marcato/5. II. Presto misterioso/
   6. III. Adagio molto appassionato/7. IV. Ruvido ed ostinato
  8. リゲティ(1923-2006): 練習曲集 第1巻 - 第5番 虹(1985)
  プロコフィエフ(1891-1953): ピアノ・ソナタ第6番 イ長調 Op. 82
   9. I. Allegro moderato/10. II. Allegretto/11. III. Tempo di valzer lentissimo/12. IV. Vivace

 録音 2019年4月15-17日 Auditorio Sony, Madrid, Spain

 2018年に開催された"パロマ・オシェア・サンタンデール国際ピアノコンクール"の優勝者、ドミトロー・チョニのリサイタル・アルバム。
 このコンクールは、アルベニス財団やソフィア王妃高等音楽院の創設者として名高いパロマ・オシェアが、1972年に創設した歴史あるピアノコンクールです。
 1993年、ウクライナ出身のチョニはすでに国際的に活躍の場を広げており、将来が期待されるピアニストの一人です。全てが20世紀の作品で占められたこのアルバムでは、彼のユニークな個性が如何なく発揮されており、とりわけ抒情的なドビュッシーと力強くリズミカルなプロコフィエフでの鮮やかな対比が見事です。
 技巧的なヒナステラ作品や、ドビュッシー作品へのオマージュであるリゲティの練習曲での美しい音色も聴きどころです。
 




ONDINE



ODE-1345
¥2500
マグヌス・リンドベルイ(1958-):Accused 告発/2つのエピソード
 Accused 告発(2014)ーソプラノと管弦楽のための3つの尋問
  1. Part 1/2. Part 2/3. Part 3
 2つのエピソード(2016)
  4. エピソード 1/5. エピソード 2
アヌ・コムシ(ソプラノ) 1-3
ハンヌ・リントゥ(指揮)
フィンランド放送交響楽団

 録音 ヘルシンキ・ミュージック・センター フィンランド 2017年6月 1-3/2019年8月 4-5

 ハンヌ・リントゥが指揮する、現代フィンランドを代表する作曲家の一人、マグヌス・リンドベルイの2つの作品。
 「2つのエピソード」は2016年、ロンドンのプロムスでベートーヴェンの『第九』の前奏曲として初演された作品。
 楽器編成や曲の構成は『第九』に倣っており、ベートーヴェンを思わせる旋律が至るところに織り込まれたカラフルな音響がユニーク。ベートーヴェンとは切り離して、独立して演奏することもできるとリンドベルイは語っています。
 
 『告発』はこれまで声楽作品をあまり手掛けてこなかったリンドベルイにとって初の本格的な「声とオーケストラ」のための作品。
 フランス革命、旧東独、現代アメリカで実際に起きた裁判での尋問場面をテキストに用い、アヌ・コムシのソプラノ独唱により緊迫したやりとりを聴かせます。時代を超えての"普遍的な人間の価値観"が反映された意欲作です。

 
 
 


ODE-1352
¥2500
チャイコフスキー(1840-1893):徹夜祷 Op. 52 他
 1-14. 徹夜祷 Op. 52(1881)
 15. 聖キリルと聖メソディオス尊崇の賛歌(1885)
 16. 伝説 Op. 54 No. 5(1883)
 17. 法律学生の歌(1885)
 18. 天使は叫べり(1887)
シグヴァルズ・クラーヴァ(指揮)
ラトヴィア放送合唱団

 録音 2020年1月8-13日 聖ジョン教会、リガ、ラトヴィア

 『聖ヨハネ・クリュソストムスの典礼』(ODE-1336)に続くラトヴィア放送合唱団とクラーヴァによるチャイコフスキーの宗教作品集。第2作目となる今作は、あまり耳にすることのない「徹夜祷」を中心としたプログラムです。
 1870年代から1880年代にかけて、伝統あるロシア正教会の音楽を研究したいと考えたチャイコフスキーが、集中的に作曲した一連の宗教曲の中の1曲「徹夜祷」は、それぞれ短い聖歌の旋律に考え抜かれた和声を付けたもの。
 しかし、あまりにも美しい仕上がりであったためか「教会で演奏するにはふさわしくない」とされ、初演は教会で行われることなく、全ロシア産業芸術展のコンサートホールでサハロフが指揮するチュドフスキー合唱団によって行われました。ラフマニノフの同名作とは違った繊細な旋律が魅力的です。
 また、このアルバムには他に同時期に書かれた4曲の宗教曲を収録。ラトヴィア放送合唱団による清冽な歌唱が見事です。

 
 
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ODE-1359
(3CD)
¥3100→\2890
再発売!ムストネンの弾き振り
 ベートーヴェン(1770-1827): ピアノ協奏曲全集

 【CD1】
  1-3. ピアノ協奏曲 第1番 ハ長調 Op.15
  4-6. ピアノ協奏曲 第2番 変ロ長調 Op.19
 【CD2】
  1-3. ピアノ協奏曲 第3番 ハ短調 Op.37
  4-6. ピアノ協奏曲 ニ長調 Op.61a
 【CD3】
  1-3. ピアノ協奏曲 第4番 ト長調 Op.58
  4-6. ピアノ協奏曲 第5番 変ホ長調 Op.73
オッリ・ムストネン(ピアノ&指揮)
タピオラ・シンフォニエッタ
 (コンサートマスター メリ・エングルンド)

 録音 Espoo, Tapiola Hall 2006年11月 協奏曲 第1番、2006年12月 協奏曲 第2番、2007年10月 協奏曲 第3番、2007年11月 協奏曲 ニ長調、2009年3月 協奏曲 第5番、2009年6月 協奏曲 第4番

 『ベートーヴェン生誕250周年』記念アルバム。
 2007年から2009年にかけて録音されたムストネンとタピオラ・シンフォニエッタによるピアノ協奏曲全集は、発売当時からサンデー・タイムズなど多くのメディアで絶賛された演奏。
 ムストネンは、卓越したピアニズムに加え、オーケストラを自由自在に操り、斬新なアプローチでベートーヴェンの音楽に迫ります。
 また、ピアノ協奏曲第1番ではムストネン自身のカデンツァを用いるなど創意工夫も怠りません。ピアノ協奏曲ニ長調(ヴァイオリン協奏曲の編曲)は、2009年に来日しNHK交響楽団と共演した際にも弾き振りを披露、大きな話題となったのも記憶に新しいところです。
 3枚別々に発売されたアルバムをボックスにまとめ、お求めやすい価格にて再リリースいたします。
 




PHASMA MUSIC(Willowhayne Records)


PHASMA017
¥2600
ミハイル・トラヴロス:カラーズ / メタモルフォーゼズ
 COLOURS0
  1. Blue/02. Green/03. Yellow/
  04. Orange/05. Red/06. Indigo/07. Violet
 METAMORPHOSES 0
  8. Introduction/09. Art Museum/10. Emergence/
  11. Fading Memories/12. The Swamp/
  13. Ice Age/14. Fluido/15. The Journey
ミハイル・トラヴロス (作曲)
イウォナ・グリンカ (フルート)
スピロス・コントス (イングリッシュホーン)
スピロス・トラヴロス (ヴァイオリン)
ディミトリス・トラヴロス (チェロ)

 録音: 不明(2019年?)

 【音響的視覚的な色彩感覚にあふれるエレクトロニクス作品】
 エレクトロニクスと4つのアコースティック楽器、様々なサウンド・エフェクトで構成される「COLOURS」と、実在のイメージが変容していくヴィデオ・アートのために作られた「METAMORPHOSES」を収録。
 いずれも強烈な音響的色彩感覚が、視覚をも大いに刺激するように響く、幻惑的な作品です。
 
 

PHASMA018
¥2600
PEACE IS WHEN
 クリストス・サマラス:女声合唱のための作品集
サミリアデス女声ヴォーカル・アンサンブル
マリア・パパゲオルギュー (指揮)
アニタ・タニ=マノーシス (ピアノ)
  1-3. 女声三部合唱のための3つの歌 (2014)
   1. Peace Is When/2. The Child with the Trumpet/3. The Flowers Pray for the Children
  4. The Child 女声三部合唱のための (1986)
  5-9. 女声二部合唱とピアノのための5つの歌 (2012)
   5. The Mad Ship/6. The Sparkler/7. The Pledged One/
   8. Everything Was Taken by the Summer/9. The Grievance
  10-13. 女声三部合唱のための4つの歌 (2015)
   10. If Only I Were a Stable's Straw/11. Christmas Night/
  12. I Saw in My Dream Yesterday/13. Christmas
  14-17. 女声三部合唱のためのフォーク・ソング
   14. Macedonian Carol (2008)/15. Young Apple Tree (1999)/
   16. Sleep, Who Is Taking the Children (Lullaby) (1999)/17. The East Shone (2008)

 録音: 不明(2019年?)

 【ギリシャ発、美しき女声合唱の響き】
 ギリシャの作曲家クリストス・サマラスが、ハルキディキ州ポリギロスの女声合唱団、サミリアデスのために書いた作品を集めたアルバム。
 使用されている詩の多くがギリシャの詩人たちによるもので、音楽も伝統音楽を思わせる美しいものに、時折現代的な半音進行などが、独特のスパイスを加えています。
 




PHILHARMONIA BAROQUE ORCHESTRA



PBP12
¥2700
キャロライン・ショウ(1982-)作品集 Is a Rose / The Listeners
 Is a Rose
  1. No.1 The Edge/2. No.2 And So/
  3. No.3 Red, Red Rose
 The Listeners
  4. No.1 Prologue/5. No.2 Let Your Soul Stand Cool/
  6. No.3 Greeting/7. No.4 In World's Vast Frame/
  8. No.5 Of a Million Million/9. No.6 That's Us/
  10. No.7 Maps/11. No.8 Sail Through This to That/
  12. No.9 Pulsar/13. No.10 Epilogue
アンネ・ゾフィー・フォン・オッター(メゾ・ソプラノ) 1-3
エイブリー・アムロウ(コントラルト) 4、7、10、13
ダション・バートン(バス・バリトン) 5、8、10
ニコラス・マギーガン (指揮)
フィルハーモニア・バロック管弦楽団・合唱団

 録音: 2019年3月9-10日、10月19-20日 第一会衆派教会、バークレー、カルフォルニア (ライヴ)

 【若くしてピュリッツァー賞とグラミー賞を受賞した、今最も注目されるアメリカの女流作曲家!】
 1982年に生まれ、ニューヨークを拠点としてヴォーカル、ヴァイオリン、作曲、プロデュースで活躍するキャロライン・ショウ。
 2013年作曲の「8声のためのパルティータ」でピュリッツァー賞を最年少で受賞、2020年のグラミー賞ではアルバム「オレンジ」が最優秀室内楽・小編成アンサンブル・パフォーマンス賞を受賞し、今アメリカで最も話題となっている若手作曲家の一人です。
 18世紀スコットランドの詩人ロバート・バーンズ、現代イギリスの詩人ジェイコブ・ポーリー、そしてショウ自身の詩による「Is a Rose」は、コラール風の弦合奏、アイリッシュ風のハープなどと、名花オッターの奥行きのある歌声が絡む美しい作品。
 続く「The Listeners」は、ショウにとって初めての大作で、天文学者カール・セーガンが中心となって製作され、1977年ボイジャー探査機に搭載された"ゴールデン・レコード"へのオマージュとなっています。
 セーガンのスピーチやレコードに収録されている各国の挨拶などが引用され、ソリスト、合唱と古楽器の管弦楽団が壮大な響きを作り上げる、規模の大きなオラトリオです。
 
 


PBP13
¥2700
ヘンデル(1685-1759) : オペラ・アリア集 エイブリー・アムロウ (コントラルト)
ニコラス・マギーガン (指揮)
フィルハーモニア・バロック管弦楽団
 カンタータ《アチス、ガラテアとポリフェーモ》 HWV 72 より
  1. Benche tuoni e l'etra avvampi/
 歌劇《アグリッピーナ》 HWV 6 より
  2. Otton, qual portentoso fulmine e questi/3. Voi che udite il mio lamento/
 歌劇《リナルド》 HWV 7a より
  4. Cara sposa, amante cara/5. Venti, turbini/6. Or la tromba in son festante/
 歌劇《シッラ》 HWV 10 より
  7. Senti, bell'idol mio/8. Con tromba guerriera/
 歌劇《ゴールのアマディージ》 HWV 11 より
  9. E si dolce il mio contento/10. O rendetemi il mio bene/11. Sussurrate, onde vezzose/
 歌劇《アルチェステ》 HWV 12a より
  12. Gia  che morir non posso/
 歌劇《エジプトのジューリオ・チェーザレ》 HWV 17 より
  13. Priva son d'ogni conforto/14. Dall'ondoso periglio... Aure deh per pieta/
 歌劇《アルチーナ》 HWV 34 より
  15. Verdi prati

 録音: 2019年

 【話題のヘンデル歌手、エイブリー・アムロウのデビュー・アルバム】
 グラインドボーン音楽祭でエメリャニチェフが振った《リナルド》、リール劇場でアイムが振った《ロデリンダ》などに立て続けに出演し、ヘンデル歌いとしての知名度を大きく上げているコントラルト、エイブリー・アムロウのソロ・デビュー・アルバム。
 お得意のヘンデルをずらっと並べたプログラムで、その深みと温かみを併せ持った歌声をと素晴らしい技巧を堪能することが出来ます。



  




RECART(Willowhayne Records)


RA0036
¥2600
スパニッシュ・ギター・アンコール ミカル・スタニコフスキ (ギター)
 1.Joaquin Malats (1872-1912):Serenata espanola/2.Joaquin Turina (1882-1949): Rafaga op. 53/
 3.Francisco Tarrega (1852-1909): Adelita – Mazurka/4.Francisco Tarrega (1852-1909): Sueno – Mazurka/
 5.Fernando Sor (1778-1839):"Les folies d'Espagne", Variees et un menuet Op 15A/
 6.Fernando Sor (1778-1839): 6 Piezas breves Op. 5: No.5, Andante largo/
 7.Fernando Sor (1778-1839): 12 Estudios Op. 29: No.24, E minor/
 8.Gaspar Sanz (ca.1640-1710): Canarios/9.Gaspar Sanz (ca.1640-1710): Villanos/
 10.Domenico Scarlatti (1685-1757): Sonata K.32 / L.432, D minor/
 11.Luys de Narvaez (ca 1500-1552) – Fantasia III del tercer tono/
 12.Manuel de Falla (1876-1946): Homenaje, "Le Tombeau de Claude Debussy"

 ポーランド出身で現在はドイツを中心に活躍、若手ギタリストの中でも際立った個性で注目されるミカル・スタルニコフスキによる、スペインのギター小品集。
 情熱とメランコリー、スパニッシュ・ギターの魅力をたっぷりと。
 
 


RA0037
¥2600
パデレフスキ(1860-1941):
 ヴァイオリンとピアノのための作品全集

  1. Song for Violin & Piano in F major
  2. Romance for Violin & Piano in A major
  3. The Cracovienne, Op.9 No.5
  4. Melodie in G flat major, Op.16 No.2
  5. Birke und Magdelein, Op.7 No.3
  6. Allegro de Concert in G minor
  7.-9. Sonata in A minor, Op.13
スワヴォミール・トマシーク (ヴァイオリン)
ロベルト・モラフスキ (ピアノ)

 録音: 不明(2019年?)

 ポーランド出身の2人、ヴァイオリニストのトマシークとピアニストのモラフスキによる、故国が誇る偉人パデレフスキによる作品集。
 唯一のヴァイオリン・ソナタのほか、可憐なピアノ小品「ミセラネア Op. 16 - 第2曲メロディ」をヴァイオリンとピアノに編曲したものなどが収められています。
 




WILLOWHAYNE RECORDS


WHR063
¥2600
アーノルド・クック:
 オーボエとハープシコードもしくはピアノのためのソナタ、
  オーボエとピアノのためのソナタ

   1-3. アーノルド・クック(1906-2005):
    オーボエとハープシコードもしくはピアノのためのソナタ (1962)
   4-6. アーノルド・クック:オーボエとピアノのためのソナタ (1957)
   7-9. リチャード・エルフィン・ジョーンズ(1944-):
    オーボエとピアノのためのソナタ 「ヴィヴァ・アルテア!」 *
   10. キャサリン・タナー=ウィリアムズ(1973-):Luminous *
   11. キャサリン・タナー=ウィリアムズ:Darkness Falling with Birdsong *
  *=世界初録音
キャサリン・タナー=ウィリアムズ(オーボエ)
クリストファー・ウィリアムズ(ピアノ)

 録音: 2019年11月14、15日 ワイアストーン・コンサートホール UK

 【現代イギリスのオーボエ作品集】
 イギリスのコーンウォール出身のオーボエ奏者キャサリン・タナー=ウィリアムズと、その夫でもあるピアニストのクリストファー・ウィリアムズによる、Willowhayneレーベルへの2枚目のアルバム。
 知られざる素晴らしい作品の発掘に秀でた彼女たちらしく、ここには世界初録音を含むイギリスの作品を収めています。
 タナー=ウィリアムズの和声と対位法の教師でもあるリチャード・エルフィン・ジョーンズによる最新のオーボエ・ソナタ(初演は2019年3月にこのCDと同じ組み合わせで行われました)と、ジョーンズと親交のあったアーノルド・クックによる2つのオーボエ・ソナタ、そして最後にタナー=ウィリアムズによる自作を収録。
 どの作品もオーボエが持つエキゾチックな魅力が引き出されたもので、二人は高い技術と息の合った演奏でその素晴らしさを堪能させてくれます。
 
















4/14(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

ATMA CLASSIQUE



ACD2 2816
¥2200
モントリオール国際音楽コンクール覇者によるシューマン
 シューマン:
  森の情景 Op.82
  4つの夜曲 Op.23
  フモレスケ Op.20
ゾルタン・フェイエルヴァーリ(ピアノ)

 録音:2018年9月3-5日/ケベック、ドメーヌ・フォルジェ

 2017年のモントリオール国際音楽コンクール覇者、ゾルタン・フェイエルヴァーリのATMAレーベル・デビュー盤。
 ハンガリー出身の新世代の名手としてアメリカ、ヨーロッパの各地でリサイタルを開催し活躍しているピアニストが奏でる注目のシューマンです。
 
 

ACD2 2804
¥2200
再発見された12世紀の聖歌
 〈聖母受胎祭〉
  1. Salve virginale/2. Alme virginis/3. Priusquam in utero/
  4. Egredietur virga/5. Iesse virga/6. Beatus venter
 〈聖パルドゥルフス〉
  7. Premiere lecture de la Vie de saint Pardoux/8. Regem humilium/
  9. Regem humiliumによるオルガン即興/10. Pardulphus largus/
  11. Ut quoque te miris/12. Cossessas ut opes/
  13. Deuxieme lecture de la Vie de saint Pardoux/
  14. Arnulphus sprevit/15. Arnulphus sprevitによるオルガン即興/
  16. In fide recta/17. Catolica religione/18. Traditui a parentibus/
  19. Traditui aparentibusによるオルガン即興
レベッカ・ベイン&
 パスカル・デュアメル(指揮)
アンサンブル・スコラスティカ

 女声アンサンブルが歌う12 世紀の聖歌

 録音:2019年8月/ケベック、聖アウグスティヌス教会

 2008年に結成されたアンサンブル・スコラスティカは9世紀から14世紀にかけての中世の聖歌とポリフォニーを専門とする、カナダで唯一の女声アンサンブル。
 フランス、クルーゼ地方の知られざる中世音楽を探求しています。
 




CALLIOPE



CAL 2069
(2CD)
¥3600
トマジ:ピアノ独奏のための作品全集
 景色(1930)/あやつり人形(1931)/メヌエット(1924)/
 タランテラ(1936)/小品集第1組曲(1929)/
 小品集第2組曲(1929)/ドガの踊り子(1964)/
 クロディーヌの曲がり角(1948)/
 ベルとラ・ベット(美女と野獣)の子守歌(1929)/
 シルノスの詩(1918)
エミリ・カプレ(ピアノ/スタインウェイ)

 20世紀フランスの管楽器作品の大家。アンリ・トマジのピアノ独奏作品全集!

 1927年のローマ賞で作曲部門第2位、指揮部門の第1位に輝き、「トロンボーン協奏曲」や「ホルン協奏曲」、「トランペット協奏曲」、そして「サクソフォン協奏曲」など、特に管楽器の分野で数多くの傑作を遺した20世紀フランスの大作曲家、アンリ・トマジ(1901−1971)の世界初となるピアノ独奏のための作品全集が登場!
 管楽器のための作品にも見られる豊かな色彩、ドラマティックな展開、美しい抒情性はピアノ作品でも健在。「心から生まれない音楽は音楽ではない」(アンリ・トマジ言)という名言を遺したトマジのユーモアと妙技、情熱、優しさの万華鏡とも例えることの出来る優れた作品群です。
 トマジのピアノ作品を奏でるエミリ・カプレはウェスト・ロンドン大学の音楽学部でクラシックの演奏法の責任者を務める女流ピアニスト。コールドストリームガーズ・バンドやティペット弦楽四重奏団、イギリス室内楽団などと共演を重ねています。

 ※録音:2017年7月26日−28日&2018年12月10日、ウェストン・ホール(ロンドン、イギリス)
 
 

CAL 1972
¥2600
魔法 〜 ムソルグスキー&チャイコフスキー
 チャイコフスキー(プレトニョフ編):
  バレエ音楽《くるみ割り人形》
 ルフランソワ:組曲《面影》
 ムソルグスキー:組曲《展覧会の絵》
シリル・ギヨタン(ピアノ)

 1980年フランス出身で、名門パリ高等音楽院を一等賞で卒業する際にはイヴォンヌ・ロリオからも称賛を受けたというフランスのピアニスト、シリル・ギヨタンのロシアン・プログラム。
 仙台国際音楽コンクールへの出場歴も持つギヨタンは、2013年からナルボンヌ音楽院のピアノ科、室内楽科の教授を務めるなど、演奏、教育の両面で活躍中。33歳の時に録音されたチャイコフスキーとムソルグスキーは、作品それぞれの持ち味を巧みに引き出した秀演です。

 ※録音:2013年4月29日−5月3日、クセナキス・オーディトリアム(エヴリー、フランス)
 
 

CAL 2074
¥2600
太陽の反射
 ベルリオーズ:囚われの女/
 マスネ:噂!、悲歌/
 ボナル:悲しみに満ちた湖のほとり/
 ショーソン:終わりなき歌 Op.37/
 ボナル:小さな詩 Op.19/
 シャミナード:メヌエット/
 マスネ:閉じた眼/
 ボナル:即興曲 Op.23/
 ショーソン:蜂雀(ハチドリ)/
 グノー:遠くのひと/
 ボナル:ボスフォール/
 バシュレ:愛しい夜/
 グノー:たそがれ
ロズリーヌ・マルテル=ボナル(ソプラノ)
ギヨーム・ラトゥール(ヴァイオリン)
ジュリアナ・ラスカ(チェロ)
フロール・メルラン(ピアノ)

 フランスのコンポーザー=ピアニストであり哲学者、数学者でもあるカロル・ベッファいわく「ハーモニーの保証、誠実さ、クールな一面、テクスチュアの多様性。
 フランス語に起因することが多いこれらの資質がさらに美化されたプログラム」というフランス歌曲の数々を歌うのは、20世紀前半のフランスを代表するコンポーザー=オルガニスト、ジョゼフ・エルマン・ボナルの孫娘であるソプラノ、ロズリーヌ・マルテル=ボナル。
 ベルリオーズやマスネ、ショーソン、シャミナード、グノーなど近代フランスの大作曲家たちの歌曲に、祖父であるエルマン・ボナルの作品を加えたフランス、ボナル家の双方への愛情に満ちたプログラムです。

 ※録音:2018年10月20日−21日&12月19日&2019年1月10日、スタジオ・ド・ムードン(フランス)
 
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CAL 2076
¥2600→\2390
セルビアの名女流チェリスト、ヤンコヴィチ!
 最新作はプロコフィエフとハチャトゥリアン!

 プロコフィエフ:交響的協奏曲ホ短調 Op.125
 ハチャトゥリアン:チェロ協奏曲ホ短調
クセニア・ヤンコヴィッチ(チェロ)
クリスティアン・エーヴァルト(指揮)
デヤン・サヴィッチ(指揮)
RTS放送交響楽団

 セルビアの名女流チェリスト、ヤンコヴィチ!最新作はプロコフィエフとハチャトゥリアン!

 1958年、セルビア(旧ユーゴスラヴィア)のニシュで生まれ、9歳でベオグラード・フィルと共演を果たし天才少女としてその名をヨーロッパ各地に広めたクセニア・ヤンコヴィチ。
 その後ロシアへと渡り、モスクワ音楽院でステファン・キリアノフ、ムスティスラフ・ロストロポーヴィチに師事した後、ピエール・フルニエ、アンドレ・ナヴァラの下で研鑽を積んだ経歴を持っています。
 ガスパール・カサド国際チェロ・コンクールでの優勝後、近年ではモダン楽器とピリオド楽器の両方を弾きこなす名ピアニスト、パオロ・ジャコメッティ、アムステルダム・シンフォニエッタの音楽監督を務めるカンディダ・トンプソンと共にハムレット・ピアノ・トリオのメンバーとして活躍するなど、ソリスト、室内楽奏者として幅広い活動を繰り広げています。
 前作のベートーヴェンのチェロ・ソナタ全集(CAL 1858)に続くのは、ロシアの2つのチェロ協奏曲、プロコフィエフとハチャトゥリアンのカップリングであり、スターリン時代の最後の数年間の間に作曲されたこの2つの傑作の聴き比べは非常に興味深いところ。
 プロコフィエフとハチャトゥリアンの異なる作曲言語によって作曲されながらも、2人の作曲家の作品が備える特有の演劇的側面という共通点が相乗効果となり、2つの協奏曲の魅力を高めあっています。

 ※録音:録音年月日不詳、ベオグラード・コララツ・ホール(セルビア)



ヤンコヴィチ(チェロ)
 ベートーヴェン:チェロ・ソナタ全集


CAL 1858
(2CD/特別価格)
\3800→\3590
クセニア・ヤンコヴィチ(チェロ)
 ベートーヴェン:チェロ・ソナタ全集
クセニア・ヤンコヴィチ(チェロ)
ネナド・レチッチ(ピアノ)
 チェロ・ソナタ第1番ヘ長調 Op.5-1/チェロ・ソナタ第2番ト短調 Op.5-2/
 チェロ・ソナタ第3番イ長調 Op.69/チェロ・ソナタ第4番ハ長調 Op.102-1/
 チェロ・ソナタ第5番ニ長調 Op.102-2/
 ヘンデルのオラトリオ《ユダス・マカウベス》の主題による12の変奏曲ト長調 WoO.45/
 モーツァルトの《魔笛》の「恋を知る男たちは」の主題による7つの変奏曲変ホ長調 WoO.46/
 モーツァルトの歌劇《魔笛》の「恋人か女房か」の主題による12の変奏曲ヘ長調 Op.66

 名女流、ヤンコヴィチのベートーヴェン&スティリアニのバッハ!

 モダン楽器とピリオド楽器の両方を弾きこなすイタリア生まれの名ピアニスト、パオロ・ジャコメッティ、アムステルダム・シンフォニエッタの音楽監督を務めるイギリスのヴァイオリニスト、カンディダ・トンプソンと共にハムレット・ピアノ・トリオのメンバーとして活躍するセルビア系ロシア人チェリスト、クセニア・ヤンコヴィチ。
 ガスパール・カサド国際チェロ・コンクールで優勝した実績を持ち、世界中でソリストや室内楽奏者として活躍する名女流が、楽聖ベートーヴェンのチェロ・ソナタ全曲をレコーディング!

 ハムレット・ピアノ・トリオでの優れた演奏も印象的なヤンコヴィチが、「5つのソナタ」と「3つの変奏曲」でベートーヴェンの3つの創作期を網羅。チェロとピアノのデュオで、作曲家ベートーヴェンのハイライトを描いています。もちろん、演奏も抜群の完成度です!

 ※録音:2017年、デトモルト(ドイツ)


 
 

CAL 2077
¥2600
メンデルスゾーン:ピアノ作品集 クリスチャン・シャモレル(ピアノ)
 ロンド・カプリチオーソ ホ長調 Op.14/無言歌第1番ホ長調 Op.19b-1《甘い思い出》/
 無言歌第5番嬰ヘ短調 Op.19b-5《不安》/前奏曲とフーガ第5番ヘ短調 Op.35-5/
 無言歌第7番変ホ長調 Op.30-1《瞑想》/練習曲変ロ短調 Op.104b-1/
 練習曲ヘ長調 Op.104b-2/練習曲イ短調 Op.104b-3/
 前奏曲とフーガ第1番ホ短調 Op.35-1/無言歌第10番ロ短調 Op.30-4《さすらい人》/
 幻想曲嬰ヘ短調 Op.28《スコットランド風ソナタ》/無言歌第40番ニ長調 Op.85-4《エレジー》/
 前奏曲とフーガ第3番ロ短調 Op.35-3/無言歌第12番嬰ヘ短調 Op.30-6《ヴェネツィアの舟歌》

 ヴィオッティ国際音楽コンクール(ヴェルチェリ、イタリア)、ベートーヴェン国際ピアノ・コンクール(ウィーン、オーストリア)などでの入賞歴を持ち、同郷の女流ヴァイオリニスト、レイチェル・コリー・ダルバとの名コンビによる好演が記憶に新しいスイス、ローザンヌ出身の国際派ピアニスト、クリスチャン・シャモレル。
 アンデサンス(Indesens)とカリオペ(Calliope)からリリースされた2枚のアルバムが、ICMA賞(国際クラシック音楽賞)の年間最優秀録音賞にノミネートされた実績を持つなど、ヨーロッパ、特にフランス語圏では絶大な評価を得ています。

 前作の美しい「モーツァルト:ピアノ作品集」(CAL 1851)に続く新作は、ドイツ・ロマン派、メンデルスゾーンのピアノ作品集。シャモレルの持ち味である透明感あふれる音色、丁寧かつ軽やかなタッチ、大胆で巧みなダイナミクスのコントロールが、今回のメンデルスゾーンでも作品の魅力をさらに引き立ててくれることでしょう。スイス、ラ・ショー・ド・フォンの響きも要注目です。

 ※録音:2019年10月、ラ・ショー・ド・フォン音楽ホール(スイス)
 
 

CAL 2078
¥2600
詩的なヴィジョン
 リスト:
  ペトラルカの3つのソネット(第104番、第123番、第47番)、
  忘れられたロマンス、孤独な中の神の祝福
 リリ・ブーランジェ:
  古い庭から、明るい庭から、嬰ヘ短調の小品、
  夜想曲、ある春の日の朝、哀しみの夜に
アンサンブル・ルフレ
 〔マガリ・レジェ(ソプラノ)、
  マリー・ロール・ブーランジェ(ピアノ)、
  フランソワーズ・ドゥーシェ(ヴィオラ)、
  ティエリー・デュラン(フルート)〕

 19世紀最高のコンポーザー=ピアニストであるフランツ・リストと、カンタータ「ファウストとエレーヌ」でローマ大賞を受賞した20世紀フランスの天才女流作曲家リリ・ブーランジェの「詩的」な作品のコントラストを描いたユニークなプログラム。
 ボローニャ市立歌劇場の「マスネ:ウェルテル」への参加や、ミンコフスキとの共演、さらには「古楽唱法にも精通するフランスの名花マガリ・レジェの歌声に注目が集まります。

 ※録音:2010年&2019年
 




C’AVI−MUSIC


8553479
¥2600
コンポージング・ベートーヴェン 〜 クラリネット三重奏曲集
 ベートーヴェン:
  クラリネット、チェロとピアノのための三重奏曲
   (ピアノ三重奏曲第4番)変ロ長調 Op.11《街の歌》
  バガテル集 Op.119
   (ヨハネス・シェールホルン〔b.1962〕によるクラリネット、
    チェロとピアノのための編曲版)
  ピアノ、クラリネットとチェロのための三重奏曲変ホ長調 Op.38
   (ベートーヴェン自身による七重奏曲 Op.20からの編曲)
キリアン・ヘロルド(クラリネット)
ペーター=フィリップ・ステムラー(チェロ)
ハンスヤコプ・ステムラー(ピアノ)

 オリジナルとアレンジを組み合わせたベートーヴェンのクラリネット三重奏曲集!

 ☆ドイツ・カンマーフィル、SWR放送響の首席クラリネット奏者を務めたキリアン・ヘロルド!
 ☆オリジナル、作曲家自身による編曲、現代作曲家による編曲の3段構えによるベートーヴェンのクラリネット三重奏曲集!

 ドイツのカヴィ(C'avi)によるこだわりのベートーヴェン・アニヴァーサリー・アルバムはまだまだ続きます。
 今度はクラリネット、チェロ、ピアノの編成によるクラリネット三重奏のための作品集で、この編成のためのベートーヴェンのオリジナル作品(ヨーゼフ・ヴァイグルの喜歌劇から旋律が使われた『街の歌』)、ベートーヴェン自身が七重奏曲から三重奏曲へと編曲した作品、そして現代ドイツの作曲家ヨハネス・シェールホルン(b.1962)によってピアノのためのバガテル集から編曲された作品と、三重に組み立てられたプログラム。

 クラリネットは、23歳の若さでブレーメン・ドイツ・カンマーフィルの首席クラリネット奏者に就任し、2011年からはバーデン=バーデン・フライブルクSWR交響楽団の首席奏者も務めた名手、キリアン・ヘロルド。そして、hr交響楽団(フランクフルト放送響)のソロ・チェリストやアルミーダ四重奏団のメンバーを務めるペーター=フィリップ・ステムラーと弟のハンスヤコプ・ステムラーの兄弟デュオとの共演です。

 ※録音:2019年9月&10月、ハンス・ロスバウト・スタジオ(バーデン=バーデン、ドイツ)
 
 

8553105
(2CD)
特別価格¥3600
ライヴ・イン・ベルリン
 ハイドン:ピアノ三重奏曲第44番ホ長調 Hob.XV:28
 ベルント・アロイス・ツィンマーマン:
  ピアノ三重奏とスピーカーのためのバレエ音楽《プレザンス》
 シューベルト:ピアノ三重奏曲変ホ長調 Op.100, D.929
トリオ・ガスパール

 ドイツ、ギリシャ、イギリス出身の奏者により2010年に結成され、柔軟で斬新な独自の取り組みが評価されてきたピアノ三重奏団、トリオ・ガスパール。
 ハイドンとシューベルトのお馴染みのレパートリーに、B.A.ツィンマーマン(1918−1970)のレア・レパートリーを組み合わせた意欲作。
 ツィンマーマンの生誕100年となる2018年にベルリンで行われたライヴで、曲ごとの拍手や歓声も独立したトラックに収録されています。

 ※録音(ライヴ):2018年5月、ピエール・ブーレーズ・ザール(ベルリン)
 
 

8553477
¥2600
エネスク、ラヴェル、ブリテン:ピアノ三重奏曲集
 エネスク:ピアノ三重奏曲第1番ト短調
 ラヴェル:ピアノ三重奏曲イ短調
 ブリテン:ピアノ三重奏のための序奏とアレグロ
アマティス・トリオ

 アマティス・トリオ(アマティス三重奏団)は、ドイツのヴァイオリニスト レア・ハウスマン、イギリスのチェリスト サミュエル・シェパード、オランダ/中国のピアニスト メンジー・ハンによって2014年にアムステルダムで結成。2016-2018のBBCの新世代アーティスト、2018/2019のECHO(ヨーロッパ・コンサート・ホール機構)のライジング・アーティストに選ばれ、2019年夏にはBBCプロムス・デビューも果たしたアマティス・トリオのデビュー・アルバム。
 最初のアルバムからあまり知られていない作品を録音するというアイディアで取り組み、ラヴェルのピアノ三重奏曲と、ラヴェルの音楽からインスピレーションを得たエネスクとブリテンの初期の作品をプログラムしています。

 ※録音:2018年3月、バイエルン放送スタジオ2(ミュンヘン)
 




CHRISTOPHORUS

CHR 77444
¥2700
ロシアのおとぎ話 〜
 トランペットのためのヴィルトゥオーゾ・サロン・ミュージック
ヨアヒム・K・シェーファー(コルネット&トランペット)
ドレスデン・バッハ=ゾリステン
 ジュール・レヴィ:ロシア民謡による大幻想曲/
 ユリウス・ナーゲル:幻想曲 《ロシアのおとぎ話》/
 オスカー・ベーメ:ロシアの舞曲 Op.32/
 ヴァシリー・ブラント:子守歌 Op.14、演奏会用ポルカ Op.13、演奏会用小品第1番 Op.11/
 オスカー・ベーメ:愛の歌 Op.22-2、サンクトペテルブルクの夜 Op.23、サンクトペテルブルクの思い出/
 ヴァシリー・ブラント:演奏会用小品 Op.12/
 アレンスキー:演奏会用ワルツ/
 チャイコフスキー:バレエ 《白鳥の湖》より ナポリの踊り

 ヨアヒム・K・シェーファー!トランペットで堪能するロシアン・メロディー

 ☆ロシアの美メロを輝かしきトランペットの音色で!

 「トランペット・アンサンブル・ヨアヒム・シェーファー」など、数々のアンサンブルを創設しリーダーを務めてきたドレスデンのトランペットの名手、ヨアヒム・(カール・)シェーファー。
 自身が創設したアンサンブル、ドレスデン・バッハ=ゾリステン(ドレスデン・バッハ・ソロイスツ)を率いて、ロシアの民謡や旋律を輝かしきトランペットの音色で披露。
 トランペット(orコルネット)、ピアノ、コントラバスという編成で、当時の最高のトランペット奏者の一人であったジュール・レヴィ(1838−1903)、オスカー・ベーメ(1870−1938)、ヴァシリー・ブラント(1869−1923)らによる、美しい旋律とヴィルトゥオーゾ性を兼ね備えた作品を優雅に聴かせます。
 そして、チャイコフスキーの名曲「ナポリの踊り」(白鳥の湖より)の収録も嬉しいポイントです。

 ※録音:2019年3月15日−17日、ドイツ
 
 
CHR 77443
¥2700
ポンセ:パリ時代のギター作品集
 南のソナティナ/主題・変奏と終曲/
 8つの前奏曲/ソナタ第3番/
 「スペインのラ・フォリア」による変奏曲とフーガ
ティルマン・ホップシュトック(ギター)

 ギターとチェロをダルムシュタットとケルンで学び、現在ではドイツを代表するギタリストとして、世界中で活躍するティルマン・ホップシュトック。
 「メキシコ国民楽派の開祖」や「近代メキシコ国民楽派の父」とも呼ばれるマヌエル・マリア・ポンセ(1882−1948)が、パリ音楽院でデュカスに作曲を学び、セゴビアと親交を深めたパリ時代(1926年〜1932年)のギター作品集が、ドイツのChristophorusから復刻。「南のソナティナ」と「主題・変奏と終曲」はオリジナル・マニュスクリプトによる演奏です。

 ※録音:1998年、1999年、2000年
 
 

CHR 77442
¥2700
老年の叡智 〜
 ミンネザングの中のアルス・モリエンディ
アウグスブルク古楽アンサンブル

 これまでもChristophorusレーベルから多数のミンネザング(中世ドイツ語圏の恋愛歌曲や抒情詩)のアルバムを録音してきたアウグスブルク古楽アンサンブル(ensemblefur frhe musikaugsburg)による、新たなミンネザング・アルバム。
 15世紀の黒死病(ペスト)の流行に際して、死を目前にしての心構えなどを説いた「アルス・モリエンディ(死亡術、あるいは往生術とも)」をテーマにした、様々なミンネジンガーたち(ナイトハルト・フォン・ロイエンタール、オスヴァルト・フォン・ヴォルケンシュタイン等)の作品を収録。
 
 

CHE 0221-2
【再発売】
¥1700
ローゼンミュラー:ドイツ語の宗教コンチェルト集
 神の御業を見よ/
 主よ、御身の怒りでわれを罰することなかれ/
 父よ、われは罪を犯した/
 ヴァイオリンとファゴットのためのソナタ/
 おお優しきイエス、御身を思う者は/
 驚け、自然よ/あなたはなぜそこに立っているのか?/
 われは知る、わが救世主の生けるを/ここに神の愛の証あり
アルノ・パドゥフ(指揮)
ヨハン・ローゼンミュラー・アンサンブル

 ライプツィヒで将来を約束されながらも同性愛疑惑により同地を追われ、ハンブルク、ヴェネツィアで活躍の場を得た音楽家ヨハン・ローゼンミュラー(1619−1684)。
 初リリース時にも高い評価を受けた実績を持つ、ヨハン・ローゼンミュラーの名を受け継いだドイツのアンサンブルによる宗教コンチェルト集が再度復刻。

 ※録音:2000年11月1日−3日。
 ※CHR 77227、CHR 77319からの移行再発売。
 
 

CHE 0220-2
【再発売】
¥1700
ロシア・ドン・コサック合唱団が歌う「クリスマスの夕べの祈り」
 ロシアのクリスマス 〜
  ロシア正教会のクリスマスの夕べの祈り
ロシア・ドン・コサック合唱団
マルセル・ニコラエヴィチ・ヴェルホフ(指揮)

 1992年に設立、1999年には「Army choir of the great Don Army」の称号を与えられ、2000年にはモスクワの"ホワイトハウス"でも演奏したロシア・ドン・コサック合唱団が歌う「クリスマスの夕べの祈り」。オランダ人の指揮者ヴェルホフとドン・コサック合唱団の重厚で力強い歌声は、広大なロシアの大地を思い起こさせる。
 西欧の合唱団とは全く別物の存在感、迫力は圧倒的。

 ※録音:2008年10月22日−26日
 ※CHR 7736からの移行再発売。
  




DUX


DUX 1659
¥2500
ヴェソウォフスキ:インダストゥリーアリィ 〜 協奏曲集
 ユーフォニアムと弦楽オーケストラのための
  《ユーフォリィ・コンチェルト》*
 ハープシコード、弦楽オーケストラとマルチメディアのための
  《シルヴァー・コンチェルト》#
 フルートと弦楽オーケストラのための《アンコール・コンチェルト》+
 弦楽オーケストラとマルチメディアのための
  《インダストリアル・コンチェルト》**
スティーヴン・ミード(ユーフォニアム)*
ウカシュ・ドゥゴシュ(フルート)+
アレクサンドラ・ガジェカ・アントシェヴィチ(ハープシコード)#
ロベルト・カバラ(指揮)、
シレジアン室内管弦楽団、
マレク・モシュ(指揮)**
ティヒ市室内管弦楽団《AUKSO》**

 スティーヴン・ミード登場!ヴェソウォフスキのユーフォリィ・コンチェルト!

 ポーランドのカトヴィツェのカロル・シマノフスキ音楽院で作曲をエドヴァルト・ボグスワフスキとアレクサンデル・ラソニに、ピアノをヴォイチェフ・シヴィタワに師事し、今後の活躍を大いに期待されているポーランドの作曲家アダム・ヴェソウォフスキ(1980−)の協奏曲集に、なんと世界的ユーフォニアム奏者、スティーヴン・ミードが登場!!
 スティーヴン・ミードからの委嘱により作曲された「ユーフォリィ・コンチェルト」は2019年6月に完成したばかりの新作。
 ユーフォニアムの柔らかなサウンドを最大限に引き出すカンティレーナ形式で書かれた第1楽章で幕が上がるこのコンチェルトは異なる3つのキャラクターの楽章で構成された注目作です。
 
 フルートのための「アンコール・コンチェルト」は、ソリストの技術的、表現的な要素に左右されるというユニークな作品。5楽章形式ではあるものの、厳密に演奏順は決められておらず、決定はソリストに委ねられています。ポーランド、シロンスク県のホジュフ市の150周年を記念して作曲されました。
 大物スティーヴン・ミードの参加はもちろんのこと、伝統的な作曲技法とデジタルの両方を駆使するポーランド作曲界の寵児の実力も要注目です。

 ※録音:2019年11月15日−23日、ヘンリク・ミコワイ・グレツキ・シレジアン・フィルハーモニー(ポーランド)

 
 
 

DUX 1591
¥2500
ルジツキの作品集、
 「ピアノ協奏曲第1番」をメインとしたオーケストラのための3つの作品

  ルジツキ:
   交響的スケルツォ《スタンチク》Op.1
   スタニスワフ・ヴィスピャンスキの詩に基づく
    交響詩《ボレスワフ2世》Op.8
   ピアノ協奏曲第1番ト短調 Op.43
オルガ・ザド(ピアノ)
シモン・マコウスキ(指揮)
低シレジア・フィルハーモニー交響楽団

 ジョナサン・プロウライトがソリストを務めたピアノ協奏曲やピアノ五重奏曲(いずれもHyperion)によって、ここ日本でも知名度が飛躍的に向上したポーランドの作曲家ルドミル・ルジツキ(1883−1953)。
 ポーランドのドゥクス(Dux)レーベルが送り出すルジツキの作品集は、「ピアノ協奏曲第1番」をメインとしたオーケストラのための3つの作品。大胆王、冷酷王とも呼ばれた11世紀のポーランド王ボレスワフ2世を題材とした交響詩など、後期ロマン派のポーランドの香りを存分に楽しめるプログラムです。ご当地であるポーランド勢の演奏、解釈も楽しみなポイント。

 ※録音:2019年11月&12月、シュテファン・シュトラール・コンサート・ホール(イェレニャ・グーラ、ポーランド)
 
 

DUX 1059
¥2500
組曲「ファースト・コマンド」
 ポレブスキ:
  エレクトロアコースティック組曲《ファースト・コマンド》
ハッシュタグ・アンサンブル

 組曲「ファースト・コマンド」は、イギリスの小説家ジョゼフ・コンラッド(1857−1924)の作品「陰影線(シャドウ・ライン)を題材とし、電子音とアコースティック楽器(ここでは弦楽器と管楽器のアンサンブル)の融合を試みた野心的な作品。
 アンサンブル名の"ハッシュタグ"というネーミングからも現代的センスとユーモアを感じさせてくれます。

 ※録音:2019年3月、オトレンブシ(ポーランド)
 
 

DUX 1622-1623
(2CD)
特別価格¥3600
舞台はインド!モニューシュコのオペラ「パリア」!
 モニューシュコ:歌劇《パリア》(イタリア語版)
カタジナ・ホーリシュ(ソプラノ)
ロベルト・ジェジエルスキ(バス)
ユーリ・ゴロデツキ(テノール)
シモン・コマサ(バリトン)
トマシュ・ヴァルミヤク(テノール)
ウカシュ・ボロヴィチ(指揮)
ポズナン・フィルハーモニー管弦楽団
ワルシャワ・フィルハーモニー合唱団

 「幽霊屋敷」や「ハルカ」などの国民的オペラを作曲し、ポーランド・オペラの父と称さ、2019年には生誕200周年を迎えた19世紀ポーランドの大作曲家スタニスワフ・モニューシュコ(1819−1872)。
 同じ19世紀を生きたショパンが手を付けなかった「オペラ」をポーランドで発展させた功績は今もなお非常に高く評価されています。
 1869年に完成した3幕のオペラ「パリア」は、インドのカースト制度を舞台とした内容でありながら、音楽は純ポーランド的というユニークな作品。
 同年12月12日の世界初演では残念ながら厳しい評価を受けてしまったものの、20世紀初頭に再評価され、現在はモニューシュコの代表作の1つに数えられています。
 2019年の第23回ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン・イースター音楽祭でのライヴ録音で、指揮者はポーランド指揮界のエース、ウカシュ・ボロヴィチという万全の布陣です!

 ※録音(ライヴ):2019年4月7日−12日、ポズナン・フィルハーモニー(ポーランド)

 
 
 

DUX 1648
¥2500
モニューシュコ:宗教作品集
 ミサ曲イ短調/声をはり上げよ/
 我が眼を照らしたまえ/主を褒めたたえよ/
 ミサ曲ホ短調/クリスマス・キャロル
ジョアンナ・ウカシェフスカ(ソプラノ)
イウォナ・パンタ(ソプラノ)
ウカシュ・ファルチンキエヴィチ(オルガン)
パヴェウ・ウカシェフスキ(指揮)
ワルシャワ・プラガ大聖堂聖歌隊《ムジカ・サクラ》

 ロマン派時代のポーランドにおける「オペラの父」、スタニスワフ・モニューシュコの宗教音楽の作曲家としての一面を教えてくれる貴重なプログラム。
 1855年と翌56年に作曲されたイ短調とホ短調の2つのミサ曲を中心とするここに収録された宗教作品は全て50〜60年代に作曲されており、キャリアの中期にいたモニューシュコの充実ぶりを物語っています。
 指揮はポーランドの合唱界の顔とも言うべき人気作曲家であるパヴェウ・ウカシェフスキ。合唱のスペシャリストの指揮、解釈が、ポーランド・オペラの父の宗教作品の魅力をしっかりと伝えてくれます。

 ※録音:2019年6月21日−22日、ワルシャワ・プラガ教会(ポーランド)
 
 

DUX 1518
¥2500
マドラフスキ:迷宮
 アコーディオンのための
  《オンライン・ラビリンス・ミュージック》
 アコーディオンのための《バラード》
 2台のアコーディオン、弦楽オーケストラとピアノのための
  《ディアローグ》
 2台のアコーディオンのための《ディプティク》
 アコーディオン、弦楽オーケストラとティンパニのための協奏曲
バルトシュ・グウォヴァツキ(アコーディオン)
マチェイ・フラキエヴィチ(アコーディオン)
バルトシュ・コウスト(アコーディオン)
エルスビエタ・プリスタシュ(指揮)
ポトカルパチェ室内管弦楽団

 ワルシャワのショパン音楽アカデミーで作曲を学び、2017年にポーランドのサノクで開催された国際作曲コンクールでの受賞歴を持つイェルジー・マドラフスキのアコーディオンのための作品集。
 アコーディオンのための作品を続々と書き上げており、そのいずれの作品もポーランドの名手たちによって演奏されるなど高評価を受けています。
 今回の録音に参加している2人のアコーディオン奏者、フラキエヴィチ、グウォヴァツキもポーランドを代表する若き名手です。

 ※録音:2019年7月15日−17日、アルトゥール・マラフスキ・ポトカルパチェ・フィルハーモニー(ジェシュフ、ポーランド)
 
 


DUX 1632/1633
(2CD)
特別価格¥3600
ヴァインベルク:室内交響曲集
 弦楽オーケストラとティンパニのための
  《室内交響曲第2番》Op.147
 弦楽オーケストラ、クラリネットと
  トライアングルのための《室内交響曲第4番》Op.153
 弦楽オーケストラとティンパニのための
  《シンフォニエッタ第2番》Op.74
 フルートと弦楽オーケストラのための
  《協奏曲第2番》Op.148bis
ポーランド放送アマデウス室内管弦楽団
アンナ・ドゥチマル=ムロツ(指揮)
コルネル・ヴォラク(クラリネット)
ルカシュ・ドゥゴシュ(フルート)
ベアタ・スレミアン(トライアングル)
ピオトル・ショルツ(ティンパニ)

 DUXのヴァインベルク・プロジェクト!アマデウス室内管の演奏で一挙2タイトルが登場!

 2019年12月で生誕100周年を迎えた20世紀のポーランド、旧ソ連/ロシアを代表する作曲家の1人、ミェチスワフ・ヴァインベルク(1919−1996)。
 旧ソ連時代には義父が反ユダヤ主義運動により殺害され、自身もジダーノフ批判でいくつかの作品の演奏が禁止され、さらには1953年に逮捕されるという激動と苦難の人生を歩んだヴァインベルク。
 スターリンの死後、その名誉は回復されたものの、その数多くの優れた作品に対して録音が追いついておらず、再評価の途中という状態が続くヴァインベルクの芸術に光をあてる「ポーランド放送アマデウス室内管弦楽団」によるプロジェクトの続編が登場!
 今回の収録曲は、弦楽オーケストラと共に「ティンパニ」に重要な役割を持たせた「Op.147」と「Op.74」、死の4年前の最晩年の作品の1つであるクラリネットが活躍する「Op.153」、弦楽オーケストラ伴奏版の「Op.148bis」の4作品。
 ヴァインベルクの生まれ故郷であるポーランドの演奏家たちによって、ヴァインベルクの芸術が着実に明らかにされていくことでしょう。

 ※録音:2015年4月15日−2019年5月13日、ポズナン・フィルハーモニー・コンサート・ホール(ポーランド)

 
 
 

DUX 1631
¥2500
ポーランド放送アマデウス室内管弦楽団による
 ヴァインベルク・プロジェクト

  ヴァインベルク:
   弦楽オーケストラのための《交響曲第2番》Op.30
   弦楽オーケストラとハープシコードのための《交響曲第7番》Op.81
ポーランド放送アマデウス室内管弦楽団
アンナ・ドゥチマル=ムロツ(指揮)
オスカル・クラヴィエツキ(コントラバス)
ドロタ・フラッコヴィアク=カパラ(ハープシコード)

 1968年にポーランドを代表する名女流指揮者、アグニェシュカ・ドゥチマルによって創設されたポーランド放送アマデウス室内管弦楽団によるヴァインベルク・プロジェクト。
 ここでは、ショスタコーヴィチ的な雰囲気を連想させる初期の秀作である「交響曲第2番」(1946年)と、ハープシコードが場面転換の重要な役割を担い、アダージョ・ソステヌートで始まり、アダージョ・ソステヌートで終わる「交響曲第7番」(1964)の2作品をカップリング。
 ドゥクス(DUX)とアマデウス室内管のヴァインベルク・プロジェクトで指揮を振るうのは、2009年から同オーケストラの副指揮者を務めているアグニェシュカの娘であるアンナ・ドゥチマル=ムロツ。母親譲りの音楽性と統率力に期待がかかります。

 ※録音:2019年6月10日−12日、ポズナン・フィルハーモニー・コンサート・ホール(ポーランド)
 




FINETONE



FTM 8049
¥2600
アルメニアン・クラシックス
 ハチャトゥリアン:クラリネット、ヴァイオリンとピアノのための三重奏曲
 ガギク・オヴンツ:デュオ・ソナタ Op.13〔チェロ、ヴァイオリン〕
 アルノ・ババジャニアン:ヴァイオリン、チェロとピアノのための三重奏曲
ヴォルフガング・マイヤー(クラリネット)
ソントラウト・シュパイデル(ピアノ)
ルベン・メリクセティアン(ピアノ)
ミッシャ・マイヤー(チェロ)
アニ・アガベキャン(ヴァイオリン)

 ドイツのサクソフォン奏者、作編曲家、教育者として活躍するペーター・レーヘルが設立した高品質レーベル、ファイントーン(Finetone)。

 ジャズ、クラシックの両面で活躍し、カールスルーエ音楽大学の教授、学長を務め、ペーター・レーヘルとの共演も多いドイツ・クラリネット界の重鎮、ヴォルフガング・マイヤーが参加するアルメニアン・アルバム。
 アルメニア音楽の父、アラム・ハチャトゥリアンのクラリネット三重奏曲に始まり、アニ・アガベキャンのデビュー・アルバム(FTM 8040)にも作品を収録していたガギク・オヴンツ(1930−2019)、そしてアルノ・ババジャニアンの室内楽作品を組み合わせています。

 ※録音:2018年11月&2019年3月
 




FRA BERNARDO


FB 2003534
¥2600
FRANCISCI MAGNVS AMOR 〜
 初期鍵盤楽器のコレクターと愛好家の偉大な愛を探る

  アンドレア・ガブリエリ、ジョヴァンニ・ガブリエリ、
  ジョヴァンニ・パオロ・チーマ、アンニーバレ・パドヴァーノ、
  アンドレア・アンティコ、ジローラモ・カヴァッツォーニ、
  マルコ・アントニオ・カヴァッツォーニ、
  ピーター・フィリップス、ジョヴァンニ・ピッキ、
  アントニオ・ヴァレンテ、ルッジェーロ・トロフェオ、
  フランチェスコ・ビアンカルディ等の作品
ペーター・ヴァルトナー
 (ヴァージナル、
  ハープシコード)

 歴史的鍵盤楽器の愛好家注目!

 ☆ヒストリカル・キーボードのマニア向けアルバム!

 オルガン、ハープシコード、フォルテピアノなどの歴史的鍵盤楽器の名手でありヒストリカル演奏と楽器の知識にも富んだ音楽学者、ペーター・ヴァルトナーが、歴史的鍵盤楽器のコレクターと愛好家に贈るアルバム。
 細心の注意をはらって復元された、16世紀フィレンツェのヴァージナルと、16世紀ナポリのハープシコードを演奏しています。

 ※録音:2019年2月1日−2日、スイス
 



<国内盤> 


NKB



NKB-107
(2SACD HYBRID)
¥4000+税

ベートーヴェン:交響曲第9番・『レオノーレ』序曲第3番
 (NKB設立10周年記念コンサート・ウィーンムジークフェライン ライヴ)
  DISC1
   [1] (拍手)
   [2] ベートーヴェン:『レオノーレ』序曲第3番 作品72
   [3] (拍手)
   [4]-[5] ベートーヴェン:交響曲第9番ニ短調作品125 第1〜2楽章
  DISC2
   [1]-[2] ベートーヴェン:交響曲第9番ニ短調作品125 第3〜4楽章

北村憲昭(指揮)
スロヴァキア国立交響楽団、合唱団
エヴァ・ホルニャーコヴァー(ソプラノ)
エレナ・シャトキナ(メッツォソプラノ)
パヴォル・オラヴェツ(テノール)
ペテル・ミクラーシュ(バス)
ヨゼフ・ハブロニ(合唱指揮)

 NKB設立10周年記念コンサート in ウィーンムジークフェライン、北村憲昭(指揮)スロヴァキア国立交響楽団、ベートーヴェン 交響曲第9番 / 『レオノーレ』序曲第3番

 録音:2019年10月20日ウィーン・ムジークフェライン・ザール
 フォーマット:SACD Hybrid (CD STEREO / SACD STEREO / SACD 5.0 Surround)

 北村憲昭指揮によるオーケストラ作品の録音事業を行っている NKB/HR レーベルはベートーヴェンの交響曲やドビュッシー・ストラヴィンスキーなどの近代音楽の録音を進行してきました。
 2019年、NKB はその設立 10周年にあたりウィーン楽友協会大ホールで記念コンサートを開催、この模様を収録したアルバムをリリースします。
 「黄金のホール」とも呼ばれるウィーン楽友協会大ホールは、日本でもウィーンフィルのニューイヤーコンサート会場として知られ、その無二の音響の美しさで多くの音楽家・聴衆を魅了してきました。
 2019年10月20日に開催された NKB 設立10周年記念コンサートではベートーヴェン累世の大作・交響曲第 9 番が北村憲昭指揮のもとスロヴァキア国立交響楽団・合唱団および中欧で活躍中のソリストにより演奏され、演奏後のホールは聴衆の歓呼に包まれました。
 このコンサートの模様を丸ごと収録し、ホールに満ちる豊饒な響きを余すところなく伝えるアルバムがここに完成しました。微妙なニュアンスを伝える精細さと聴き手を包み込むスケール感を併せ持つ音楽音響の結実をぜひご体験ください。
 





オクタヴィア


OVCL00726
(SACD Hybrid) \3520
「観客のいない音楽会」
 1. ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲 L.86
 2. ラヴェル:ピアノ協奏曲ト長調
 3. サン=サーンス:交響曲第3番ハ短調 Op.78『オルガン付き』
黒沼香恋(ピアノ:2)
大木麻理(オルガン:3)
東京交響楽団
大友直人(指揮)

 当盤は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、無観客で開催された「ミューザ川崎シンフォニーホール&東京交響楽団 名曲全集第155回」の録音です。
 「観客のいない音楽会」と題し、「ニコニコ生放送」にて生中継で配信された映像は、視聴者数10万人超を記録し、大きな話題となりました。
 リハーサルから録音に入り、充実したマイキングによるレコーディングで、オルガンの深みのある壮大な響きや、繊細なピアノの音色など、会場の臨場感が鮮やかに再現されています。
 ぜひ、配信ライヴの高揚をもう一度、高音質ディスクでお楽しみください。


2020年3月6,8日神奈川県、ミューザ川崎シンフォニーホール ステレオ/無観客ライヴ
..


OVCL00720
(SACD Hybrid)\3520
コバケン傘寿記念ディスク!
 ドヴォルザーク:交響曲第8番ト長調 Op.88
 ブラームス:ハンガリー舞曲第5番嬰へ短調
小林研一郎(指揮)
ハンガリー放送交響楽団

 1940年4月9日生まれの指揮者、小林研一郎の生誕80歳を記念して行われたコンサート「マエストロ小林研一郎 80th祝祭演奏会Vol.1」のライヴ録音盤を、めでたく誕生月に発売。
 小林のキャリアの中でも重要なドヴォルザークの8番、ディスクとしては15年ぶりとなります。また、ブダペスト国際指揮者コンクールでの優勝以来、熱狂的な歓迎を受けてきた小林が、幾度となく指揮してきたハンガリー放送響との共演となり、非常にメモリアルなアルバムとなりました。
 今もなお、聴衆を惹きつけて止まない「深化する音楽家」、コバケンによる最新録音を、どうぞお楽しみください。
 
 2019年9月1日&9月3日東京、サントリーホール&愛知県芸術劇場コンサートホール ステレオ/ライヴ
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OVCL00725
(SACD Hybrid)\3520
再発売!
 ヴィヴァルディ:
  協奏曲集『四季』 Op.8
  ヴァイオリン協奏曲イ短調 Op.3-6, RV.356
徳永二男(ヴァイオリン)
N響室内合奏団

 EXTONリマスタリングで再発売!
 円熟期のヴィルトゥオーゾによる甘美な音色と若々しい歌心。

 当盤は、作曲家すぎやまこういちプロデュースのレーベル「ハーモニーCDクラシックス」(アポロンレコード)でリリースされていたアルバムで、この度EXTONスタジオにてリマスタリングし、SACDハイブリッド盤で再発売となります。
 現在、ヴァイオリン界の巨匠として知られる徳永二男が、まだN響のコンサートマスターを務めていた1991年の録音。NHK室内合奏団との絶妙なアンサンブルからも、すでに彼が円熟期に到達していたことを感じさせ、その音楽の豊かさは特筆すべきものがある秀演です。
 日本から生まれた『四季』の名盤をぜひお聴きください。

1991年4月1日東京、バリオホール ステレオ


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APPLAUDIR



APPLAUDIR
APLCD007
\2600+税
長谷川 美沙&ルッツ・レスコヴィッツ
 「星の夜 〜 Nuit d'Etoiles イェルク・デームス/作品集」

 1. 6つの想い出
 2. 変奏曲「ひまわり」
 3. ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第2番「森のソナタ」
 4. 夜想曲「星の夜」
 5. さよなら(ピアノ・ソナチナop.26より)
長谷川 美沙 : ピアノ
ルッツ・レスコヴィッツ : ヴァイオリン


2020年2月18日 大阪・堺 フェニーチェSACAY 小ホール

 「ウィーン三羽烏(がらす)」の一人として、フリードリヒ・グルダ、パウル・バドゥラ=スコダとともに活躍したイェルク・デームス(1928-2019)は、ピアニストとして数々の名演を繰り広げ、また作曲家として多くの優れた作品を創作した。
 当アルバムは、自然への強い愛を感じ取れる、デームスの芸術論が凝縮された珠玉の作品集。愛弟子の長谷川美沙、そして長きにわたりデュオを組んだ盟友ルッツ・レスコヴィッツという、デームスにとって特別な存在である2人による演奏。





長谷川 美沙の2枚のアルバム


APPLAUDIR
APLCD 005
\2600+税
長谷川 美沙(pf)
シューマン:ピアノ作品集

 ピアノ協奏曲〜第1楽章Allegro affettuoso(シューマン編曲ピアノ独奏版)
 ピアノ・ソナタ第2番
 主題と変奏
 交響曲第4番(アウグスト・ホルン編曲ピアノ独奏版)
 歌曲集「ミルテの花」〜睡蓮の花(ピアノ独奏版)
長谷川 美沙(pf)
レコーディング : 2018年4月17日 大阪・豊中市立文化芸術センター 小ホール)


<解説より>
 シューマンのピアノ作品集は種々出ているが、当盤はオリジナルのピアノ作品に加えて、交響曲や協奏曲などのトランスクリプションが含まれており、従来の作品集とは一線を画す内容となっている。
 ピアノ作品においては天才的ながらも、管弦楽作品では「オーケストレーションに問題あり」「交響曲はピアノ的発想」などと言われてきたシューマンだが、ピアノ演奏で再構築してみると色んな側面が見えて来て実に面白い。
 ピアノ・ソロによるシューマンの管弦楽作品がどのように耳に届くのか、様々な点で興味は尽きない。



 「ルッツ・レスコヴィッツ」のアルバムで、重鎮レスコヴィッツのヴァイオリンをふわっと包み込むようなピアノでときにリードした逸材、長谷川 美沙。

 その長谷川 美沙がソロ・アルバムを出してきた。
 シューマンのピアノ曲集。
 しかしさすが才女、ただのアルバムでは終わらない。
 なんとピアノ協奏曲第1楽章と交響曲第4番のピアノ独奏版なのである。
 オーケストレーションに問題ある、と言われたシューマンの管弦楽作品をあえてピアノ独奏用編曲版で聴くことで、今まで見えてこなかった部分が見えてくるのではないか・・・そういう発想である。

 ピアノ協奏曲の編曲はシューマン自身の手によるものだが、音楽出版社のアルフレート・デルフェルの手も加わっているらしい。
 もともとこの作品の第1楽章は独立して「幻想曲」として作曲されたので、今回はその第1楽章のみを再現。
 正直もっとオーケストラは活躍していると思ったのに、長谷川美沙のピアノ独奏で聴くと「これで全然いいじゃない」という気になってしまった。オーケストラ部分をむりやりピアノ用に直した陳腐さはまったくなく、もともとピアノ用に作ったものを(むりやり)オーケストラ用に編曲していたのかも、そんなふうに感じるほど。
 自然で、ダイナミックで、華やか。
 なぜこれまでこの編曲版がもっと聴かれて来なかったのか、不思議なほどである。


 続いて激しくも狂おしいソナタ第2番が来るのだが、その次の曲が「主題と変奏」。シューマンが作曲した事実上最後の作品。

 シューマンは1854年2月17日の夜、天使たちの合唱という幻聴を聴き、それを楽譜に書き留めた。そしてそのメロディーからピアノ変奏曲を作ろうとする。
 数日後、シューマンはその変奏曲を完成させるが、そのあと家を飛び出し、ライン川に身を投じた。

 「主題と変奏」はその曲。

 しかしクララはこの曲を出版しなかった。この曲が出版されたのは、シューマンが亡くなった80年後の1939年。
 クララという人は非常に聡明な人で、人間的にも立派な人・・しかし、シューマンの死の事になると、そしてシューマンの作品のことになると、どうもクララはおかしな行動を取る。
 この曲にはたしかに狂気はある・・・でもそれは聞く人を地獄に連れ込む、陰のあるどす黒い狂気ではなく、清らかで天上を思わせるような狂気。
 生きながらにしてすでに天国にいるかのような、そんな静かで清らかな光すら見える。

 
 そして続いて登場するのが交響曲第4番ピアノ独奏版。
 1825年生まれ、ライプツィヒ音楽院で学んだアウグスト・ホルンによる編曲。編曲作品を多く手がけ、ハイドン、モーツァルト、さらにはワーグナーまで編曲しているらしい。
 今回はシューマンの交響曲の中でもとくにロマンティックで華やかで動的な第4番、たしかに編曲し甲斐のある作品。しかしさすがにこの曲を過不足なくピアノひとつで聴かせるというのは至難の業。実際第1楽章、第2楽章の編曲については若干もっさりしているというか、作曲者自身の霊感を汲み取れていない印象を受けた。
 しかし、やはりこの曲の醍醐味は第3楽章から第4楽章にいたるエクスタシー。ここでどこまで爆発させられるか。そこは長谷川 も合点承知のようで、そこにすべてのピークをもっていき、「お、やるね」と思わせてくれる。
 第4番については、ピアノ編曲版のほうが原曲よりもいいとまでは言わないが、終楽章でのがんばりは要注目。かなり満腹にさせてくれると思う。


APPLAUDIR
APLCD 006
\2600+税
長谷川 美沙(pf)
 モーツァルト/ピアノ作品集


  1. サリエリの「わが愛しのアドーネ」による6つの変奏曲
  2. 幻想曲ハ短調
  3. セレナード第9番ニ長調「ポストホルン」〜ロンド (ピアノ独奏版)
  4. ピアノ協奏曲第20番 ニ短調 (ピアノ独奏版)
長谷川 美沙(pf)

 レコーディング : 2019年6月21日


 この人のピアノには高貴な香りがある。
 長谷川 美沙。
 
 人は、その特異なレパートリーに注目するかもしれない。あるいは重鎮ルッツ・レスコヴィッツとの共演に注目するかもしれない。
 しかし、まず注目すべきは、その気高いまでの気品、落ち着いた佇まい。
 話はそこからである。


 さて、そんな長谷川 美沙のソロ・アルバム新譜が出た。
 モーツァルト。
 その時点でもう成功は約束されたようなものだが、さすが長谷川 美沙、選曲がやはり普通じゃない。
 冒頭からして「サリエリ「わが愛しのアドーネ」の変奏曲 」で始まり、幻想曲ハ短調 が来てほっとしたら、次はセレナード「ポストホルン」ロンドのピアノ独奏バージョン・・・そして最後がピアノ協奏曲第20番のピアノ独奏バージョンである。

 ただ、この曲目だけ見たら、なんと珍しい選曲、なんとマニアックな選曲・・・そう思うかもしれない。
 でも長谷川 美沙の意図は、人が弾かない変わった曲を選ぶことにあるのではない。
 それは、先日バス待ちの間に書いたという以下のさらりとしたメールを読めば分かる。


 選曲は、はじめに幻想曲だけが決まっていて、他に協奏曲を何か弾こう、ということで、自分自身が一番好きな協奏曲を演奏することにしました。ただ、おそらく一番ピアノで演奏しづらい曲だったと、後になり分かりました。
 アルカン編曲なのですが、そもそもあまりアルカン好きでない私はカデンツァをどう弾くかで悩みました。
 普通に弾けば、超絶技巧、迫力あるアルカンでしかなくなり、モーツァルトにかけ離れてしまう。
 そんな中、ザルツブルク音楽祭の関係者に、「違う編曲で何か良いカデンツァはないだろうか、どうしたものか」とご相談したところ、一言「アルカンは、誰よりメロディティックであるべきだよ」とだけ返答頂き、その意味を考えました。
 ショパンの生きたあの時代、ピアノもあの頃のピアノ(幸いデームスの自宅でたくさん古楽器を演奏させて頂いていたので)の感触、そして何よりアルカンはモーツァルトを尊敬していた・・・そこにヒントを得ました。
 今のように指のサーカスでは決してなかったはずなので。

 そしてそれに対して、モーツァルトより前の時代のサリエリをモーツァルトは、どう表現したのかを探りたく、サリエリのアリアの変奏曲を選択しました。(サリエリの「わが愛しのアドーネ」による6つの変奏曲 )

 (セレナード第9番ニ長調「ポストホルン」の)ロンドは、全くピアノ感がないものを表現する難しさ、かつあの当時の社交界のロンドというものを表現したくて選びました。
 全ては、古き良き伝統の文化・音楽を感じて頂きたいなと思っての選曲でした。

 私自身、ザルツブルクで一年のうちの半分ほどを過ごすようになり、その独特の時間の流れを体験し、また幸いにルッツやデームという、どちらかといえばオールドな世代と共に過ごすことでしか感じることのできない、世界観を見せて頂いて。。。きっとモーツァルトやアルカンの時代には、これ以上の世界観、時間の流れ、社交の場があったのだろうと、そういうものを含めて、選曲共々、皆さんに楽しんで頂けたらなと、思っております。


 
 店主からはもう何も言うことはない。
 ここに彼女の考えがすべて込められている。

 そんなふうに選ばれた作品が、長谷川 美沙という類いまれなるピアニズムを持った芸術家によって演奏されているのである・・・。
 馥郁たる70分を過ごさせてもらえると思う。






長谷川 美沙 (ピアノ)


 大阪府出身。3歳よりクラシックピアノを始める。4歳でイェルク・デームスのレッスンを受講し、その後、来日毎にレッスンを受講。堺音楽コンクール、神戸国際音楽コンクール、史上最年少での全日本ソリストコンテスト入賞、アジア国際音楽コンサートにて銀賞受賞(金賞該当者なし)など数々のオーディションに合格し、コンサート出演やオーケストラとの協演を果たす。15歳より毎年米国にてピアノコンサートを開催し、全米各地で注目を集め、米国ユタ州立大学音楽部ピアノ演奏学科より特待入学許可を得る。
 2013年にはデームス氏の薦めでルッツ・レスコヴィッツ氏と初共演し、翌年にデュオ・コンサートを開催。2015年にはザルツブルグ名門コンサートシリーズのマイスターコンサートのピアニストをつとめ、同年にはドイツ・クリスマスコンサートなどに招聘された。2017年のレリンゲン音楽祭(ドイツ)では、ジェレミー・メニューインの代役をつとめ、好評を博した。2018年にはハルツブルグ音楽祭(ドイツ)などヨーロッパの各地の音楽祭から招聘を受ける。
 現在はレスコヴィッツ氏が最も信頼するピアニストとしてデュオを組み、日本のみならず、ドイツ、オーストリアなどで活躍中。共演者には、レスコヴィッツ他、ダヴィド・ゲリンガス、ウラディミール・メンデルスゾーン、アイリン・プリッチン、ソレン・ペダシー、インレマー・ブランテリド、フェドール・グリゴリエフ、ウーヴァ・ヘルシュミット、小林美恵、林裕、松実健太など。
 また、レスコヴィッツ氏監修のもと、ザルツブルガー・シュロスコンツェルト・イン・ジャパンの運営を行っている。これまでにピアノをイェルク・デームス、ハリーナ・C・ステファンスカ、スーザン・ダルマイヤー、池田明子、和田克、山本瑛子、加藤崇子の各氏に師事。
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ルッツ・レスコヴィッツ (ヴァイオリン)

 6歳よりヴァイオリンを始める。13歳でウィーン音楽アカデミーに入学し、ヴァーシャ・プシーホダ、リカルド・オドノポゾフに師事。
 その後、モーツアルテウム音楽大学にてヴィオラをエルンスト・ウォールフィッシュに師事。
 卒業後、世代で最も優れたヴァイオリニストとしてユーディ・メニューインに招かれ、ロンドンのメニューイン音楽院にて教鞭をとる。
 20歳でロンドンのエリザベスホール、ウイグモアホール、ニューヨークのカーネギーホール、ウィーン楽友教会にてコンサートを行い、その後世界各地で演奏活動を行っている。また1970年にドイツで室内楽音楽祭、ハルツブルガー音楽祭を立ち上げ、その後オーストリアとドイツに合わせて7つの音楽祭を設立した。1979年に自らが主宰する室内楽団、ザルツブルガー・ゾリステンを設立。この楽団のデビューは、ザルツブルグ音楽祭にてのメニューイン氏との協演で、現在は世界中で定期公演を行っている。
 また、ルッツ氏は、1991年からは、ミラベル宮殿におけるシュロスコンサートのオーナー兼音楽総監督として精力的に活動している。

 共演者にはパウル・バドゥラ=スコダ、ウイルヘルム・ケンプ、イングリッド・ヘブラー、イェルク・デームス、ユーディ・メニューイン、イゴール・オイストラッハ、ノルベルト・ブライニン、デビッド・ゲリンガス、ハインリヒ・シフ、ムスティラフ・ロストロポーヴィッチ、ヘルマン・バウマン、カール・リヒター、ミカラ・ペトリ、シャロン・ベザリー、ホーカン・ハーデンベルガー、エリー・アメリンク、バルトーク四重奏団、ラーク四重奏団、ヴォーチェス四重奏団等数多くの名演奏家が名を連ねている。
 イェルク・デームスとは来年DUOを組んで50年目となる。

 演奏には1707年に製造されたストラディヴァリウスの Ex-Prihodaが使用されている。





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カメラータ・トウキョウ


CMCD-28369
2800円+税
ハインリヒ・ブルックナー(トランペット)
 ラッパは鳴り響き

ヘンデル:アリア「輝かしいセラフィムに」
   ソプラノ独唱、トランペット、弦楽器、通奏低音のための〜オラトリオ『サムソン』より
トレッリ:5声のソナタ 第1番
    トランペット、弦楽合奏、通奏低音のための
トレッリ:協奏曲 ニ長調
     トランペット、弦楽合奏、通奏低音のための
テレマン:『ターフェルムジーク 第2巻』TWV 55:D1
L.モーツァルト:協奏曲 ニ長調
     トランペットと管弦楽のための
J.W.プフィスター:「天の女王」
   ソプラノ独唱、トランペット、弦楽合奏、通奏低音のための
トレッリ:5声のソナタ 第7番
     トランペット、弦楽合奏、通奏低音のための
ヘンデル:アリア「ラッパは鳴り響き」
    バリトン独唱、トランペット、弦楽器、通奏低音のための 〜オラトリオ『メサイア』より
ハインリヒ・ブルックナー(トランペット)

コルネリア・ホラーク(ソプラノ)
ヴォルフガング・ツィンメルル(オーボエ)
クレメンス・ザンダー(バリトン)
ウィーン交響楽団バロック・アンサンブル
クリスティアン・ビルンバウム(指揮)
ィーン・コンツェルト・フェライン
ユン・スン・チャン(指揮)

ウィーンの名手が紡ぎだすトランペットの多様な響き

 長年に渡り、ウィーン交響楽団の首席トランペット奏者などのオーケストラ・プレイヤーとして、また金管合奏団のメンバーやソリストとして活躍、近年はピリオド楽器にも取り組むウィーンの名手ハインリヒ・ブルックナーが、2002年から17年にかけてウィーン・コンツェルトフェラインやウィーン交響楽団のメンバーから成るバロックアンサンブルと共演した録音を集大成。その演奏は、輝かしい独奏楽器として、また声楽、オーボエと弦楽器などの繊細な共演楽器として、トランペットの響きの多様性を見事に映し出している。


<ハインリヒ・ブルックナー(トランペット)>

 1965年ウィーン生まれ。オズヴァルト・シュヴァルツの下でトランペットの個人レッスンを受けた、7年よりウィーン市立音楽院でリヒャルト・シュヴァムアイス教授とカール・ブルッガー教授に師事。1985年、演奏専攻の学位を首席で獲得。85年から87年までウィーン国立音楽大学にて、ヨゼフ・ポンベルガー教授の下で研鑽を積む。2015年から19年にかけてダニエル・ネーシッヒの下、ジャム・ミュージック・ラボにてジャズトランペットを学ぶ。ユーゲント・ムジツィエルトで受賞多数。1981年にはヘルムート・ヴォビッシュ記念コンクールで、最年少の参加ながら第3位を獲得。
 1982年、オーストリア連邦劇場舞台管弦楽団と初めて契約。1986年から2005年までウィーン交響楽団の首席トランペット奏者、以降は同楽団に3人いる副首席トランペット奏者の1人として活躍。1984年以来アート・オブ・ブラス・ウィーンのメンバーとなり、編曲も担当。94年からツィンクやバロック・トランペットなどのピリオド楽器にも取り組み、99年にはアンサンブル・トーヌスのメンバーとして演奏するようになる。
 ウィーン交響楽団、ニーダーエステライヒ・トーンキュンストラー管弦楽団、ウィーン室内管弦楽団、オーストリア室内交響楽団、ウィーン・カンマーフィルハーモニー、ウィーン・コンツェルトフェライン、バロックオーケストラ・ヨハン・ヨゼフ・フックス、ウィーン交響楽団バロックアンサンブルといった様々なオーケストラをはじめ、著名なオルガン奏者、ピアノ奏者とも共演。また、ウィーン交響楽団ジャズ・プロジェクト、フリップ・フィリップ・エド・パルティカ・オクテット、プロ・ブラス、バッハ・コンソート・ウィーン、コンツェントゥス・ムジクス、ディー・ライエ、アンサンブル・コントラプンクテ、ヴィーナー・ヴィルトゥオーゼン、クラングフォールム・ウィーン、ウィーン・インストゥルメンタルゾリステンといったアンサンブル、ウィーン交響楽団の室内楽シリーズでも、各種共演をおこなっている。
国内外でマスタークラスを開催。1995年から2005年まで、ウィーン国立音楽大学の金管楽器室内楽専攻で教鞭をとった。


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マイスター・ミュージック



MM-4078
\3000+税
(仮デザインのジャケット)
世界最難関ミュンヘン国際音楽コンクール第1位
 葵トリオ、マイスターから2枚目のアルバム

  ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲 第1番 変ホ長調作品1-1
  メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲 第2番 ハ短調作品 66
葵トリオ
 小川 響子 ヴァイオリン
 伊東 裕 チェロ
 秋元 孝介 ピアノ


 第1位が滅多に出ない世界最難関のミュンヘン国際音楽コンクールにおいて、見事に第1位を獲得し、一躍、時の人となった「葵トリオ」。先にリリースされた、その凱旋記念アルバムは多方面で高い評価を受けました。

 待望の新録音は、生誕250周年にあたるベートーヴェン作品と、葵トリオが『各楽器の扱いが室内楽的であり、作品の構造も大変見事です。我々はこの作品を何度も演奏しましたが、その度にこの作品に心からの感動を覚えます。』と語るメンデルスゾーンの第2番との組み合わせ。

 日本やドイツの各地でコンサートを行い、また、更なる研鑽を積んだ彼らの、より洗練されたエネルギッシュな演奏は、世界が期待する若きアンサンブルの今を伝えます。





 演奏家のコンクール受賞歴を聞いてもそう簡単に驚かない店主だが、「ミュンヘン国際コンクール優勝」と聞くと、「え!」と身を乗り出す習性が付いている。

 ミュンヘン国際コンクールは、

・1952年に創設され、声楽、ヴァイオリン、ピアノ、チェロといった花形からリコーダーやトロンボーン、さらに室内楽部門まで網羅するという幅広い演奏陣を審査する世界でも珍しいコンクール。
・なかなか第1位を出さないコンクールとして知られ、この難関を突破したアーティストにはその後世界的に活躍する人が多い。
・日本ではそれほど知られていないが、妙なコマーシャリズムに乗せられない地道で堅実なコンクールとしてドイツではとても有名。

 というコンクールだが、とにかく「第1位」をなかなか出さない難物のコンクールとして有名なのである。
 なので、前述のように、ここで優勝すればまず間違いなくその時点で世界トップレベルへの道を約束されたようなもの。


 さて、そんな「ミュンヘン国際コンクール」2018年 ピアノ・トリオ部門で日本の葵トリオが第1位を受賞した。

 葵トリオは、ヴァイオリン:小川響子、チェロ:伊東裕、ピアノ:秋元孝介という東京芸大出身の若者で組織されている堅実に実力をつけてきた若手トリオ。
 その葵トリオが第1位を受賞したわけである。

 先ほどもお話したとおり、このコンクールは第1位をなかなか出さない。そんななかこの葵トリオは第1位。しかもそのときのピアノ・トリオ部門、第2位がいないのだ・・・
 つまり葵トリオは第2位ナシの第1位。
 まさにダントツの優勝だったわけである。
 競合はプロとして活動し始めている団体や他のコンクールで優勝しているようなツワモノ揃いだったと聞く。そのなかでの1位である。

 日本人としては2005年のヴァイオリン部門の岡崎慶輔以来。
 室内楽関係では1970年の弦楽四重奏部門の’世界の’「東京クヮルテット」以来。

 ご存知のように内田光子も堤剛も澤和樹もみな「1位ナシの2位」。
 日本のホープ河村尚子も第2位。

 そうしたさまざまな状況を見ても、この葵トリオの第1位がいかにすごいかというのはお分かりいただけると思う。

 葵トリオ、そんなわけでこんなすさまじい成果を挙げて凱旋帰国したが、・・・・・空港に300人のファンが殺到するわけでもなく、新聞のトップで扱われることもなく、バラエティ番組にゲスト出演するでもなく、NHKや情熱大陸が特集してくれるわけでもなく、意外なほどひっそりとした帰国となった。
 CD大メーカーが競ってオファーに来るでもなく、全国縦断ドームツアーが開催されるわけでもない。

 哀しいかなそれが日本の音楽シーンの現実。
 国内の優秀メーカー、マイスター・ミュージックが新譜リリースに手を上げてくれたのはまだよかった。

 これがマイスターがそのとき急遽発売したアルバムである。


MM-4055
¥3000+税
葵トリオ
 ハイドン:ピアノ三重奏曲 第27番 ハ長調Hob. XV:27
 シューベルト:ピアノ三重奏曲 第2番 変ホ長調D. 929

 一部ライヴ音源使用
葵トリオ
 小川 響子 ヴァイオリン
 伊東 裕 チェロ
 秋元 孝介 ピアノ

 本アルバムは凱旋記念公演と並行して行われたレコーディング。
 1次予選課題曲のハイドン、そしてファイナルで彼らを優勝へと導いたシューベルトを収録した注目のプログラム。 

 最難関、ミュンヘン国際音楽コンクール 第1位獲得 記念盤
 作品に対して演奏者各人が抱き、そして発するべき言葉が深い次元で音として共有されているからこそ達成できる、若さゆえの華やぎと、若さに似合わぬ落ち着きと洞察性の備わったアンサンブル。
 3人それぞれがソロイストとしても優れた能力を有しながら、その「室内楽的に卓越したアプローチ」を審査員に評価されて、数多のコンクールでも最難関とうたわれるミュンヘンの覇者となったのも納得のいく話だ。(木幡 一誠 )

















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