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≪第109号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その10 2020/12/8〜



12/11(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
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ALIA VOX



AVSA 9940
(2SACD HYBRID)
¥5200→\4790
サヴァールが『クリスマス・オラトリオ』を初録音!
 J.S.バッハ:クリスマス・オラトリオ BWV248

 [disc1]
  第1部〜第3部
 [disc2]
  第4部〜第6部
カーチャ・ステューバー(ソプラノ)
ラファエレ・ペ(カウンターテナー)
マルティン・プラッツ(テノール)
トーマス・スティンメル(バス)

ジョルディ・サヴァール(指揮)
ラ・カペラ・レイアル・デ・カタルーニャ
ル・コンセール・デ・ナシオン

 注目のサヴァール初録音!2日間かけて演奏した『クリスマス・オラトリオ』ライヴ盤!

 ライヴ録音:[disc1]2019年12月17日、[disc2]2019年12月18日/マルチチャンネル、ステレオ、[disc1]75'41''、[disc2]68'10''

 古楽界の巨匠が放つ大注目新譜!サヴァールが『クリスマス・オラトリオ』を初録音!広範なレパートリーを持ちながら、これまでも折に触れて様々なバッハ作品を録音し名盤を残してきたサヴァール。誰もが納得の音楽的深まり、『クリスマス・オラトリオ』の祝典的な醍醐味を輝かしく解き放つ名盤の誕生です!

 全体が6つのカンタータからなる『クリスマス・オラトリオ』は、12月25日から1月6日までのクリスマスシーズンにカンタータを日に1曲ずつ教会で演奏するために書かれたイベント性のある作品です。
 サヴァールは2019年の12月に全6部を前半3部と後半3部に分けて2日間かけて演奏。そのライヴ録音が収録されているのが当盤です。
 SACDハイブリッド盤でマルチチャンネル収録。



 



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HORTUS

HORTUS 196
¥2500→\2290
フランスの巨匠トランペッット奏者
 トゥーヴロンがオルガンとのデュオで『展覧会の絵』

 (1)ムソルグスキー:『展覧会の絵』
 (2)シューマン:ペダル・フリューゲルのためのスケッチ Op.58
 (3)シューマン:ペダル・フリューゲルのための練習曲(カノン形式の作品6曲)Op.56
 

 ※すべてトランペットとオルガン編
ギィ・トゥーヴロン(トランペット)
ヴァンサン・グラッピー(オルガン)

 なんとゴージャスな響き!フランスの巨匠トランペッット奏者トゥーヴロンがオルガンとのデュオで『展覧会の絵』を録音!

 録音:2019年/ブロワ大聖堂/DDD、ディジパック仕様、69'41

 ムソルグスキーの「展覧会の絵」はラヴェルの管弦楽版をはじめ様々な編曲版でも知られる名作。そこにトランペットとオルガン版が新たに加わります。
 ラヴェル編でも印象深いプロムナードのモティーフをはじめ、卵の殻をつけた雛の踊りの機敏なパッセージ、キエフの大門の荘厳な響きなど、驚くほどトランペットは相性良く、オルガンとの共演によりまるでオーケストラを思わせる雄大な響きが特徴的です。
 カップリングはペダル・ピアノのために書かれたシューマンの2篇。こちらも実に聴きものです。

 演奏は数多くの録音でも知られるトランペット界の巨匠ギィ・トゥーヴロンです。ミュンヘン、ジュネーヴ、プラハなど権威ある国際コンクールでの受賞歴を誇るトゥーヴロンは、これまでにユーディ・メニューイン、ジャン=クロード・カサドシュなど世界的な演奏家との共演を誇りフランス国内外の音楽祭に出演しております。

 オルガンのヴァンサン・グラッピーはオルレアンでフランソワ= アンリ・ウバール、パリでマリー=クレール・アラン、リヨンでルイ・ロビヤールに師事しました。
 パリ市主催国際コンクール(2002年)とシャルトル国際オルガン・コンクール(2004年)で優勝している実力派。
 現在ブロワ大聖堂の専属オルガニストを務めております。2人の実力派による演奏、大注目です。
 
 
HORTUS 165
(2CD)
¥2900
J.S.バッハ:フーガの技法
 CD1
  コントラプンクトゥス I/コントラプンクトゥス II/
  コントラプンクトゥス II/コントラプンクトゥス IV/
  8声の/コントラプンクトゥス V/
  コントラプンクトゥス VI(フランス様式)/
  コントラプンクトゥス VII(拡大と縮小による反行フーガ)/
  3声のカノン/コントラプンクトゥス VIII/
  コントラプンクトゥス IX(2重フーガ)/
  コントラプンクトゥス X(2重フーガ)/
  コントラプンクトゥス XI/2声のカノン
 CD2
  コントラプンクトゥス XII/コントラプンクトゥス XII/
  コントラプンクトゥス XIII/コントラプンクトゥス XIII/
  拡大と縮小によるカノン/コントラプンクトゥス XIV
ヴァンサン・グラッピー(オルガン)

 フランスを代表するオルガニスト、ヴァンサン・グラッピーが『フーガの技法』を録音!

 録音:2008年/フルーリー修道院(ロワレ)/DDD、ディジパック仕様、CD 1 67'52、CD 2 25'18

 バッハの『フーガの技法』は対位法芸術の最高峰であり、バッハ書法の究極とも言うべき作品です。
 この名作にフランスが誇るオルガンの名手ヴァンサン・グラッピーが挑みました!
 グラッピーはオルレアンでフランソワ= アンリ・ウバール、パリでマリー=クレール・アラン、リヨンでルイ・ロビヤールに師事しました。
 パリ市主催国際コンクール(2002年)とシャルトル国際オルガン・コンクール(2004年)で優勝している実力派。現在ブロワ大聖堂の専属オルガニストを務めております。
 




KLARTHE



KLA 102
¥2800
ショーソンと文学
 ショーソン:
  (1)終りなき歌Op.37
  (2)劇付随音楽「テンペスト」Op.18(全5曲)(根本雄伯復元)
  (3)ヴァイオリン、ピアノ、弦楽四重奏のための協奏曲Op.21
エレオノール・パンクラジ(メゾソプラノ)
ルイーズ・パンジュ(ソプラノ)
パブロ・シャツマン(ヴァイオリン)
ジャン=ミシェル・ダイエ(ピアノ、チェレスタ)
根本雄伯(指揮)、ムジカ・ニジェラ

 ショーソンの夢幻的音世界が再現された「テンペスト」

 録音:2019 年5月23-26日/シャルトレーズ・ド・ヌーヴィル=ス=モントルイユ(パ=ド=カレー)(24日のみライヴ)/ディジパック仕様

 ショーソンは1888年にシェイクスピアの「テンペスト」のために付随音楽を作りました。もとは独唱を含むオーケストラ曲でしたが、ショーソン自身がそこから5曲を独唱、フルート、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、ハープ、チェレスタのために編曲したとされます。
 ムジカ・ニジェラの指揮者、根本雄伯は楽譜を捜したものの発見できず、オーケストラ・スコアとショーソン自身によるピアノ・リダクションに基づいて復元を試みました。

 これが驚きの世界。チェレスタとハープが織りなす夢幻的な音響とフランス語の美しい歌唱で非現実的な世界へ誘ってくれます。

 ムジカ・ニジェラはパ=ド=カレーの音楽家たちで2019年に結成された新しいアンサンブル。
 ミンコフスキのルーヴル宮音楽隊の首席ホルン奏者・根本雄伯が音楽監督を務め、急速に知名度をあげています。
 フランスならではのオシャレな音色が魅力。
 
 


KLA 091
¥2800
ブルターニュ
 (1)ロパルツ:ヴァイオリン・ソナタ第3番イ長調
 (2)ジャン・クラ:ピアノ三重奏曲
 (3)ブノワ・メニュ:碑銘
 (4)ロパルツ(メニュ編):海
アンサンブル・ギュスターヴ
 【スリマン・アルトマイヤー(ヴァイオリン)、
  マイユール・ジラール(ヴィオラ)、
  トリスタン・コルニュ(チェロ)、
  アントワーヌ・ド・グロレ(ピアノ)】

 ブルターニュ伝統の魅力を湛えた室内楽

 録音:2018年9月10-13日/カーン講堂/ディジパック仕様

 フランス北西部ブルターニュ地方はケルト文化圏で、フランスの他の地方とはひと味異なる伝承芸術で知られています。
 音楽も独特で、この地出身のロパルツ、クラらが民俗音楽を源泉とする作品を残しています。ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、ピアノの4名によるアンサンブル・ギュスターヴがロパルツ、クラに加え、1977年生まれのブノワ・メニュの作も含め、ブルターニュ精神あふれる音楽を聴かせてくれます。
 
 

KLA 098
¥2800

 (1)ラロ:ピアノ三重奏曲第1番Op.7
 (2)ガブリエル・フィリポ:鏡
 (3)ヴュータン:ヴィオラ・ソナタOp.36
 (4)デザンクロ:古典様式による小組曲
ジャン・ドーフレンヌ(サクソルン)
マティルド・ヌエン(ピアノ)
アレクサンドル・コラール(ホルン)(1)

 サクソルンの新しい名手登場

 ディジパック仕様

 サクソルンはサクソソンと同じアドルフ・サックスが1845 年に考案した金管楽器。
 チューバと似ていますが、ソプラニーノからバスまで7種あり、ブラス・バンドでは重要な役割を演じています。

 ジャン・ドーフレンヌはノルマンディ出身。パリ音楽院でフィリップ・フリッチュ、ジャン=リュック・プティプレに師事。新楽器の開発や即興演奏など、サクソルン界を担う若手です。
 室内楽に熱心で、弦楽器のために書かれたものをサクソルンで見事に演奏。抜群のテクニックに加え、歌心にも満ちています。
 
 


KLA 106
¥2800
熱狂のバロック
 30歳を過ぎるまでポップス歌手だった/マチュー・サラマ

 (1)ヴィヴァルディ:
  「お願いだ、もうやめてくれ」RV684〜ああ、いつもどんなに不幸か
 (2)同:「ファルナーチェ」RV711〜全身の血管が凍りついたように
 (3)同:「狂乱を装ったオルランド」RV728〜この深き闇の世界で
 (4)ヘンデル:「ジュリオ・チェザーレ」〜この胸に息のある限り
 (5)モンテヴェルディ:「ポッペアの戴冠」〜ただあなたを見つめ
 (6)フレスコバルディ:アリア集第1 巻〜そよ風吹けば
 (7)ヴィヴァルディ:「ユスティヌス」〜胸で感じる涙の雨
 (8)ヘンデル:「セルセ」〜いいえ、彼女は私のもの
 (9)パーセル:「メアリー女王の誕生日の頌歌」〜ラッパを吹き鳴らせ
 (10)ヘンデル:「エジプト王トロメーオ」〜静かなる祈り
 (11)パーセル:「メアリー女王の誕生日の頌歌」〜リュートをつま弾け
 (12)ヘンデル:「ラダミスト」〜かかって来い!
マチュー・サラマ(カウンターテナー)
ジャンヌ・パリ(メゾソプラノ)
ベンジャミン・ロチャー(カウンターテナー)
ステファノ・イントリエリ(指揮)
ラ・レジュイサンス

 ポップな感覚にもあふれた新カウンターテナー

 録音:2020年2月/ボン・スクール教会/ディジパック仕様

 マチュー・サラマは1980年生まれのフランスのカウンターテナー。なんと30歳を過ぎるまでポップス歌手として活動していましたが、ヴェネツィアでクラシックに開眼し、ニコール・ファリエンに師事してカウンターテナー歌手の修業を積みました。
 現在ではさまざまな古楽団体やバロック・オペラにひっぱりだこの人気者となりました。

 このアルバムでは喜び、憂鬱、情熱、苦悩、狂乱を表すアリアと二重唱から成り、それぞれがこのバロック音楽への旅を織り成しています。
 名チェンバロ奏者ステファノ・イントリエリ率いる古楽団体ラ・レジュイサンスがフレッシュに支えています。
 
 

KLA 107
¥2800
レ・シエクルの首席フルート奏者〜ジョナータ・ズガンバロ
光は古風に流れ

 ドビュッシー:
  (1)シランクス/(2)美しき夕べ/(3)巷に雨の降るごとく/
  (4)ビリティス(6つの古代碑銘)(レンスキー編)/
  (5)そぞろなる悩める心/(6)グリーン/
  (7)ヴァイオリン・ソナタ/(8)星月夜/
  (9)木々の影は/
  (10)牧神の午後への前奏曲
ジョナータ・ズガンバロ(フルート、編曲)
フレデリック・ヴァイセ=クニッテル(ピアノ)

 レ・シエクルの首席フルート奏者が描くドビュッシー絶美の世界

 録音:2016年9月12、13日/サン・ジャングー・ル・ナシオナル(ブルゴーニュ)/ディジパック仕様

 ジョナータ・ズガンバロはロト率いるレ・シエクルの首席フルート奏者を務める俊英。アントニオ・カラーロやジャン=ミシェル・ダマーズに師事し、演奏のみならず編曲の才も示しています。
 ドビュッシーのフルート曲は「シランクス」しかありませんが、ここでは美しい歌曲を編曲。さらにフルートが活躍する「牧神の午後への前奏曲」もフルートとピアノで演奏。
 意外なのがヴァイオリン・ソナタ。フルートで奏されると落着いた典雅さに満ち、聴き惚れてしまいます。
 
 

KLA 094
¥2800
両性具有
 シューマン:
  (1)暁の歌Op.133
  (2)クライスレリアーナOp.16
  (3)献呈〜「ミルテの花」(リスト編)
  (4)ロラン・バルトの「自明の意味と鈍い意味」〜
   速く/シューマンへの愛/ロマンティックな歌(朗読)
ロリアンヌ・コルネイユ(ピアノ、朗読)
 Yamaha CFX使用

 朗読も絶妙、才気煥発ピアニストが語るシューマン

 録音:2019年2月26-28日/ラ・セーヌ・ミュジカル/ディジパック仕様

 ロリアンヌ・コルネイユはブリュッセル音楽院でエフゲニー・モギレフスキーに師事したピアニスト。ピアニストのみならず、文筆家、音楽学者としてCDライナーの執筆も行なっています。

 このアルバムはシューマンの存在を問う内容で、晩年、精神錯乱する直前の奇妙な作品「暁の歌」と若き日の狂気に満ちた「クライスレリアーナ」、婚礼の前日に新妻に捧げた「献呈」をリストが編曲したものまで意味深なプログラムが続きます。
 最後にロラン・バルトの「自明の意味と鈍い意味」から3章をコルネイユがフランス語で朗読。女優としての才能も示しています。
 
 

KLA 099
¥2800
シラス・バッサ:自作自演集
 (1)ワンダー/(2)ゴーイング・ウイズ・ザ・グロウ/
 (3)暴走するカーチャ/(4)母の愛/(5)コール/
 (6)私自身への手紙/(7)マグマ/(8)信頼/
 (9)猫と金魚/(10)ローザ・ボヌール
シラス・バッサ(ピアノ)

 ニューエイジ風のオシャレな世界

 2019年11月/ムードン/ディジパック仕様

 シラス・バッサはアルゼンチン出身、ゲルバーに師事したコンポザー・ピアニスト。彼のピアノ曲はニューエイジ風のオシャレなもので、BGM としても最適です。
 ここに収められた10篇もかっこいいの一言に尽きる曲ばかり。

 CD には解説等ブックレットが付いておりません。
 



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LSO LIVE



LSO 0828
(SACD HYBRID)
¥2600→\2390
ノセダ&LSOによるショスタコーヴィチ第4弾
 ショスタコーヴィチ:
  交響曲第9番変ホ長調Op.70
  交響曲第10番ホ短調Op.93
ジャナンドレア・ノセダ(指揮)
ロンドン交響楽団
KKC 6319
(SACD HYBRID)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥3300(税込)

 ノセダ&LSOによるショスタコーヴィチ第4弾、20世紀の時代の証言ともいえる第9&10番を収録!

 録音:2018年6月24日(第10番)、2020年1月30日、2月9日(第9番)、バービカン・ホール、ロンドン(ライヴ)/STEREO,Multi-ch,DSD、79'05
 プロデューサー&編集:ニコラス・パーカー

 ロンドン交響楽団と、2016/17年シーズンから首席客演指揮者を務めているジャナンドレア・ノセダは、継続的にショスタコーヴィチの交響曲を取り上げてきました。
 このうち、2016年9月の第5番、2018年4月の第8 番、11月の第4番、2019年3月の第1番までの録音がLSO Live レーベルでリリースされています。
 今回は2018年6月の第9番と現在のロックダウン前の2020 年1、2月に収録された第9 番を含んだ第4 弾リリースです。

 ノセダは、1997年から10年間、サンクトペテルブルクのマリインスキー劇場で、ワレリー・ゲルギエフのもと、首席客演指揮者を務め、その時にショスタコーヴィチの生まれ育ったこの町で、毎年3ヶ月間を過ごしました。
 ノセダがロシア音楽、特にショスタコーヴィチに強い思い入れを持つようになったのは、このときの経験がきっかけとなっています。

 交響曲第9番は、第二次世界大戦の勝利を祝うために手掛けられた作品で、終戦の前年1944年の暮れから書きはじめられ、1945年11月3日ムラヴィンスキー指揮レニングラード・フィルで初演されました。
 ベートーヴェンの「第9」をモデルとした祝祭的な大規模な作品を政府からも期待されていましたが、軽妙で人を小馬鹿にしたような異なる作品を完成させ、ショスタコーヴィチは強い非難を受けることとなりました。
 このような経緯があったためか、初演者ムラヴィンスキーは、その後演奏しなかったため録音が残っていません。
 ノセダの録音は、ショスタコーヴィチの屈折した思いをメリハリの利いた表現で聴かせてくれます。
 
 交響曲第10番は、スターリンが死去した1953年に書かれた作品で、「スターリン政権の雪解け」を象徴すると言われています。
 ノセダは、ショスタコーヴィチの厳しく深淵な世界を覗くような説得力のある指揮をみせています。

 
 



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PROFIL



PH 20052
(2CD)
¥5400→\4990
ティーレマンが「グレの歌」に初挑戦
エディション・シュターツカペレ・ドレスデンVol.50
 シェーンベルク:グレの歌
ヴァルデマール王:ステファン・グールド(テノール)、
トーヴェ:カミッラ・ニールンド(ソプラノ)、
山鳩:クリスタ・マイヤー(メゾソプラノ)、
農夫:ユン・クヮンチェル(バス)、
道化師クラウス:ヴォルフガング・アプリンガー=シュペルハッケ(テノール)、
語り手:フランツ・グルントヘーバー(バリトン)、
MDR放送合唱団、
ドレスデン歌劇場合唱団、
シュターツカペレ・ドレスデン
グスタフ・マーラー・ユーゲント管弦楽団のメンバー
指揮:クリスティアン・ティーレマン  

 ティーレマンが「グレの歌」に初挑戦。歌手陣も熱演。歴史に残る2020年3月の記録

 録音:2020年3月10日/ゼンパーオーパー(ライヴ)/50'43、50'49

 シュターツカペレ・エディション第50弾は、ティーレマンがシェーンベルクの超大作「グレの歌」に初挑戦。
 2020年3月にゼンパーオーパーで行なわれたコンサートのライヴで、この直後に新型コロナウィルスのロックダウンですべての劇場が閉鎖されたため、奇跡的な歴史の証言となりました。
 実際、ティーレマンはザルツブルクのイースター音楽祭でもこの作品を上演予定でしたが、そちらは中止となりました。

 「グレの歌」はシェーンベルク初期1900-11年の作で、まだ無調や十二音技法などを採り入れる前のワーグナー風、後期ロマン派的作風によります。マーラーの交響曲第9番と同時期の作でもあり、まさにティーレマン向きの曲と申せましょう。
 5人の独唱と語り手、男声合唱と混声8部合唱、各種打楽器、4台のハープを含む大編成の音楽家が舞台で一堂に会した最後の機会のひとつだけに、熱気はひとしおに感じられます。

 ライヴながら各楽器のバランスと統率力の巧さはティーレマンならでは。さらに濃密な情感とフィナーレへ向かうエネルギーに興奮させられます。
 5人の独唱者も魅力。ヴァルデマール王役のステファン・グールド、トーヴェ役のカミッラ・ニールンド、山鳩役のクリスタ・マイヤーはいずれも新国立劇場の「指環」や「サロメ」での好演が記憶に新しい実力派。
 驚くべき芸達者ぶりで、不倫から殺人に至るおどろおどろしい話を息もつかせぬ緊張感で演じています。
 




ALBION RECORDS


ALBCD040
¥2600
ジョン・サイクス:歌曲&ピアノ作品集
 ジョン・サイクス(1909-1962):無垢と経験の歌
 ポロネーズ(ピアノ・デュオ)
 ジョン・ダウランドへのオマージュ
 トッカータ、ピーアン、舟を漕げ(ピアノ・ソロ)
 
 ボーナス・トラック(デジタル・ダウンロード):
  経験の歌より ロンドン
 
 (全曲世界初録音)
ローワン・ピアース(ソプラノ)
ギャレス・ブリンモア・ジョン(バリトン)
イアン・ファリントン&
 ウィリアム・ヴァン(ピアノ)

 王立音楽大学でヴォーン・ウィリアムズ、ゴードン・ジェイコブに師事した、インド出身のピアニスト、作曲家、教師ジョン・サイクスの知られざる作品集。
 録音には、イギリスを代表する古楽アンサンブル&合唱団、ガブリエリ・コンソート&プレーヤーズのメンバーとしても活躍する女声古楽歌手ローワン・ピアースが参加。

 ※録音:2019年9月4日-6日、ウェスト・ロード・コンサート・ホール(イギリス)
 




CHAMPS HILL RECORDS

CHRCD161
¥2600
盗難から35年後に返却されたストラディヴァリウスを使用
 「ロマン・トーテンベルクへ寄せて」

 J.S.バッハ:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第3番ホ長調 BWV.1016
 フランク:ヴァイオリン・ソナタイ長調
 シマノフスキ:神話「3つの詩」 Op.30
 バルトーク:ラプソディ第1番 Sz.86
 ヴィエニャフスキ:演奏会用ポロネーズ 二長調 Op.4
ネイサン・メルツァー(ヴァイオリン)
ロハン・デ・シルヴァ(ピアノ)

 盗難から35年後に返却された銘器を使用!ストラディヴァリウス1734 "Ames, Totenberg"

 ☆アメリカの有望ヴァイオリニスト、ネイサン・メルツァーがデビュー!
 ☆盗難から35年後に返却されたエピソードで知られる銘器、ストラディヴァリウス1734 "Ames, Totenberg"を使用!

 将来有望な若手アーティストを続々と発掘・紹介するイギリスの「Champs Hill Records」から、アメリカの有望ヴァイオリニスト、ネイサン・メルツァーのデビュー・レコーディングが登場!
 ネイサン・メルツァーはアメリカ生まれ、4歳でウィーンに渡り、8歳でヴァイオリンを始め、10歳でアメリカに戻り名門ジュリアード音楽院でイツァーク・パールマンとリ・リンに師事。2017年にはイギリス最高峰の弦楽器コンクール、ウィンザー祝祭国際弦楽コンクールで史上最年少の優勝を果たし、2020年には服部百音らと共に、若手音楽家支援団体「Salon de Virtuosi」のキャリア・グラントに選ばれているライジング・スターです。

 また使用楽器にも注目です。ポーランド出身、アメリカでヴァイオリニスト&教師として大きな功績を残したロマン・トーテンベルクが所有していた銘器ストラディヴァリウス1734 "Ames"。
 1980年に盗難に遭い、35年後の2015年に奇跡的に返却されながらも、持ち主のトーテンベルクは3年前に亡くなっていたという劇的なエピソードで知られるアントニオ・ストラディヴァリ後期の傑作の1つです。
 2018年に、アメリカのRare Violins In Consortiumからこのストラディヴァリウス1734 "Ames, Totenberg"を長期貸与されたメルツァーは、2019年11月15日に、マサチューセッツ州ケンブリッジのロンギー音楽院のホールでリサイタルを敢行。
 ここは39年前にこのヴァイオリンが盗難にあったオフィスがある場所であり、トーテンベルク自身も1980年に同じホールで演奏していたそうです。
 このCDは、そのリサイタルから数日後にイギリスで録音。
 プログラムは、トーテンベルクが1936年にホワイトハウスでルーズベルト大統領の前で演奏したというヴィエニャフスキの「演奏会用ポロネーズ」やシマノフスキの「神話」など、教授のお気に入りのレパートリー、そしてバッハやフランクのヴァイオリン・ソナタなど、不朽の名作で構成。
 ネイサン・メルツァーは、"Ames, Totenberg"の艶のある音色を存分に活かし、うっとりするような優美なヴィブラートを効果的に用いてこれらの名曲を聴かせています。

 ※録音:2019年11月19日−21日、チャンプス・ヒル・ミュージック・ルーム(イギリス)
 ※使用楽器:ストラディヴァリウス1734 "Ames, Totenberg"

 
 
 
CHRCD155
¥2600

変容 〜 R.シュトラウス:室内楽作品集
 カプリッチョへの前奏曲 Op.85
 弦楽四重奏楽章変ホ長調 TRV 85
 弦楽四重奏曲イ長調
 セレナード
 ピアノと弦楽四重奏のための祝典行進曲 AV178
 ピアノと弦楽四重奏のための2つの小品 AV182
 変容(メタモルフォーゼン)
  (ルドルフ・レオポルド編曲/弦楽七重奏版)

アキュライ・アンサンブル
 〔シャーロット・スコット(ヴァイオリン)、
  エマ・パーカー(ヴァイオリン)、
  ジョン・ソーン(ヴィオラ)、
  サイモン・タンドリー(ヴィオラ)、
  ナサニエル・ボイド(チェロ)、
  パウ・コディーナ(チェロ)、
  ステイシー・ワットン(コントラバス)、
  ジェームズ・ベイリュー(ピアノ)〕

 スコットランド室内管弦楽団の首席クラリネット奏者マキシミリアーノ・マルティンとの共演でブラームス&モーツァルトのクラリネット五重奏曲集(CHRCD076)を録音したUKの気鋭アンサンブル、バドク弦楽四重奏団(バドケ弦楽四重奏団)を母体とし、より大きく柔軟なアンサンブルを目指して結成されたアキュライ・アンサンブル(Oculi Ensemble)のデビュー・アルバムとなる、リヒャルト・シュトラウスの室内楽作品集。
 タムシン・ウェーリー=コーエンが第1ヴァイオリンを務めるアルビオン弦楽四重奏団の現メンバーであるエマ・パーカーやナサニエル・ボイドをはじめ、元ピアッティ弦楽四重奏団のシャーロット・スコット、元ドーリック弦楽四重奏団のサイモン・タンドリーなどの名室内楽奏者たちが、シュトラウスを象徴する作品「変容(メタモルフォーゼン)」から、初期の弦楽四重奏曲断章を含むあまり知られていない室内楽作品集に取り組みます。

 ※録音2019年2月4日ー7日、チャンプス・ヒル・ミュージック・ルーム(イギリス)
 
 


CHRCD160
¥2600
BBCウェールズ・ナショナル管首席奏者
 ロバート・プレーン(クラリネット)
リアウェイクンド 〜
 ハミルトン、ギップス、ウォルシュー、アイアランド:クラリネット協奏曲集

  イアン・ハミルトン(1922−2000):クラリネット協奏曲 Op.7(1950)
  リチャード・ヘンリー・ウォルシュー(1872−1951):
   クラリネット協奏曲(1902)(オーケストレーション:アルフィー・ピュー)
  ルース・ギップス(1921−1999):クラリネット協奏曲 ト短調 Op.9(1940)
  ジョン・アイランド(1879−1962):
   幻想的ソナタ(1943)(オーケストレーション:グレアム・パーレット)
 
 (全曲世界初録音)
ロバート・プレーン(クラリネット)
マーティン・ブラビンズ(指揮)
BBCスコティッシュ交響楽団

 BBC NOWの首席クラリネット、ロバート・プレーン!20世紀英国のクラリネット協奏曲集!

 ☆BBC NOWの首席クラリネット、ロバート・プレーン!
 ☆ロバート・プレーンが新たに発掘する英国のクラリネット協奏曲集!
 ☆全曲世界初録音!

 バーミンガム市交響楽団、ロイヤル・ノーザン・シンフォニアの首席クラリネット奏者を歴任し、現在BBCウェールズ・ナショナル管弦楽団(BBC NOW)の首席奏者を務める英国の名手、ロバート・プレーン。
 ソリスト、室内楽奏者としての活動も多彩で、25年間に及ぶレコーディング・キャリアの中では、バックス、ホルブルック、ミルフォードなどの作品を含む、驚くべき新しい発見を行い、英国クラリネット音楽へのとめどなき情熱を昇華してきました。
 そんなロバート・プレーンが更なる高みに達するのが、新たに発見された、20世紀英国のクラリネット協奏曲集。
 長らく忘れ去られていたイアン・ハミルトン、リチャード・H.ウォルシュー、ルース・ギップスのクラリネット協奏曲に、クラリネットとピアノのための作品からオーケストレーションが施されたアイアランドの幻想的ソナタが全曲世界初録音となります。
 同じく英国音楽の名手でもある名匠マーティン・ブラビンズとBBCスコティッシュ交響楽団という充実したバックも頼もしい限りです。

 ※録音:2019年6月11日−13日、シティ・ホール(グラスゴー、イギリス)

 
 
 
CHRCD151
¥2600
ジョン・F.ラーチェット:歌曲全集&エア集
 1. 愛の哲学 [2]/2. イン・スウィート・ヒューミリティ [1]/3. 愛の疑問 [2]/4. 愛と庭 [1]/
 5. パドレイク・ザ・フィドラー [2, 3]/6. アードグラス・ボート・ソング [1]/
 7-12. ヴァイオリンとピアノのためのアイリッシュ・エア(第1セット) [3]/13. A STOIRIN BAN [1]/
 4. アーマーの吟遊詩人 [2]/15. 妖精の子の歌 [1]/16. ディアミッドの嘆き [2, 4]/17. 世界のシーフ [2]/
 18-23. ヴァイオリンとピアノのためのアイリッシュ・エア(第2セット) [3]/24. ザ・ストレンジャー [1]/
 25. ベッドの小さな男の子 [1] /26. 鵜 [2]/27.ウィー・ヒューイ [1]/28. 小さな黒いバラ [2]/
 ボーナス・トラック 〜 29. パドレイク・ザ・フィドラー(ヴォイスとピアノ版) [1]
ラファエラ・マンガン(メゾ・ソプラノ)[1] 、
ギャヴァン・リング(バリトン)[2]、
ミア・クーパー(ヴァイオリン)[3]、
ヴェリティー・シモンズ(チェロ)[4]、
ニール・キンセラ(ピアノ)  

 アイルランドのピアニスト、ニール・キンセラが紹介するアイルランドの作曲家、ジョン・フランシス・ラーチェット(1884−1967)の歌曲集。
 ラーチェットはアイルランド国立劇場として知られるアビー劇場の音楽監督を務め、アイルランド王立音楽アカデミーとダブリン大学での教師としてアイルランド音楽への大きな貢献を果たしました。
 大学時代にラーチェットの音楽と出会い、更なる作品を求めたニール・キンセラが、ラーチェット家の助けも借りて作品を集めて実現した歌曲全集(その多くは世界初録音)と、ヴァイオリンとピアノによるアイリッシュ・エア(アイルランド民謡)集です。

 ※録音2018年6月18日ー20日&2019年5月29日、チャンプス・ヒル・ミュージック・ルーム(イギリス)
 




EM RECORDS


EMRCD065
¥2600
ゾーズ・ブルー・リメンバード・ヒルズ 〜
 アイヴァー・ガーニー&ハーバート・ハウエルズ:作品集

  アイヴァー・ガーニー:
   西方の遊び場 〜 起床のドラム、一番いとおしい花、
   懐かしい友たち、週に二回、アスペンの木、
   馬どもは耕しているだろうか、遥か遠い国、三月/
  ハーバート・ハウエルズ:乙女がいた、女性の歌、ダヴィデ王、強盗の歌/
  アイヴァー・ガーニー:エドワード, エドワード、弦楽四重奏曲ニ短調、棺の側で
ロデリック・ウィリアムズ(バリトン)
マイケル・ドゥシェク(ピアノ)
ブリッジ弦楽四重奏団

 近代イギリスの知られざる作品や新作を続々と送り出しているthe English Music Festivalの自主レーベル「EM Records」。

 2016年ロイヤル・フィルハーモニック協会賞を受賞、リーズ・リーダー音楽祭2016の芸術監督も務め、日本ではバッハ・コレギウム・ジャパンとの定期的な共演でも知られるイギリスの名バリトン、ロデリック・ウィリアムズが、2018年のEnglish Music Festivalで初演し、世界初録音となるガーニーズの連作歌曲「西方の遊び場」などを収録。

 ※録音:2018年6月4日ᬢ5日、ポットン・ホール(サフォーク、イギリス)
 
 

EMRCD061
¥2600
ガーディアン・オヴ・ヘヴン 〜 グレアム・キーチ:合唱作品集
 グレアム・キーチ(b.1955):
  Nunc laudare debemus/
  O glorious Prince St.Michael/Eternal rest/
  Evening Canticles, University of Exeter Service/
  Missa cantoribus viatoribus, Canterbury Mass/
  Latin Canticles, Canterbury Service(全曲世界初録音)
カンタータ
ゾルターン・パッド(指揮)

 現代イギリスの作曲家、グレアム・キーチの世界初録音となる合唱作品集。1996年にゾルターン・コダーイ・ハンガリー合唱学校の学生により結成された混声合唱団カンタータは、2000年にリンツで開催された世界合唱オリンピックでの大賞を含め、数々の国際的な賞を受賞している。

 ※録音:2017年9月3日&25日、2018年2月18日、4月10日、6月7日、ハンガリー放送スタジオ22(ブダペスト、ハンガリー)
 
 

EMRCD057
¥2600
白い馬のバラッド 〜 ジョン・ガードナー:作品集
 ジョン・ガードナー(1917ᬢ2011):白い馬のバラッド
 イングリッシュ・バラッド(全曲世界初録音)
ヒラリー・デイヴァン・ウェットン(指揮)
アシュリー・リッチーズ(バリトン)
BBCコンサート・オーケストラ
シティ・オヴ・ロンドン合唱団
パウリナ・ヴォイセズ

 ジョン・バルビローリが「交響曲第1番」を高く評価したことでも知られる、マンチェスター出身の作曲家、ジョン・ガードナーの作品集。
 アルバム・タイトルにもなっている、チェスタートンの叙事詩に基づき作曲された壮大な合唱作品「白い馬のバラッド」を収録。

 ※録音:2017年11月10日&11日、エア・スタジオ(ロンドン、イギリス)
 




PRIMA FACIE


PFCD120
(1CD-R)
¥2600
ジェフ・カミングス=ナイト:ピアノ作品集
 ジェフ・カミングス=ナイト(b.1947):
  ピアノ・ソナタ第1番嬰ハ長調/
  ロシアン・タブロー/3つの前奏曲/バラード
ダンカン・ハニーボーン(ピアノ)

 20世紀イギリス&アイルランドのピアノ音楽のスペシャリスト、ダンカン・ハニーボーンが奏でる、知られざるイギリスの現代作曲家、ジェフ・カミングス=ナイトの作品集。
 当アルバムには、1970年に作曲され、1984年にBBCラジオ3でヨークシャー出身の伝説的ピアニスト、フィリップ・チャリスが演奏した、ロシアン・タブローや、ダンカン・ハニーボーンによって初演された壮大なソナタを収録。

 ※録音:2019年8月5日、グランズデン・ホール(イギリス)
 ※当タイトルはレーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。
 
 

PFCD108
(1CD-R)
¥2600
リチャード・フランシス:独奏ピアノ作品集
 リチャード・フランシス(b.1946):
  ピアノ・ソナタ第2番《アイルランドの思い出》
  グレヴィル・クックの主題による大変奏曲
  ピアノのためのより性格的小品
ダンカン・ハニーボーン(ピアノ)

 2001年にグレジノグ国際作曲賞を受賞したリチャード・フランシスが、2006年から2015年にかけて作曲した独奏ピアノのための作品集。
 全曲、20世紀イギリス&アイルランドのピアノ音楽のスペシャリスト、ダンカン・ハニーボーンのために作曲された作品で構成。

 ※当タイトルはレーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。
 



<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

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NAR CLASSICAL


 1980年代に設立されたイタリア、ミラノのレコード製作、出版会社である「NARインターナショナル」のクラシック部門「NAR Classical」。
 今回新たな代理店から案内が来たので改めてご紹介します。

 「NAR Classical」のタイトルは、かつてAgoraやArkadiaでプロデューサーを務めたニコラオス・ヴェリシオティスから音源の提供を受けて製作されており、ディノ・チアーニやマリオ・ブルネロ、ニキタ・マガロフなどの貴重な録音が含まれています。(代理店)


 タイトルを見るとなんか懐かしい・・・いまはなきイタリアAGORAの音源らしい。
 AGORAは1990年代末は結構元気に活動していたイタリア中堅レーベル。200〜300タイトルは出ていたと思う。
 アーティストもジェフリー・スワン、リベッタ、ペトルシャンスキー、ルケシーニ、リッチャレッリ、アライモ、アレッサンドロ・カルボナーレ、ブルネッロ、ソッリマ、ジェルメッティ、などなどイタリアの新鋭、実力派を擁してそこそこ高い人気を博していた。
  


NAR134182
(2CD/特別価格)
¥3600
以前紹介済み
マリオ・ブルネロ(チェロ)
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲 BWV.1007-1012

 組曲第1番ト長調 BWV.1007/組曲第2番ニ短調 BWV.1008/
 組曲第6番ニ長調 BWV.1012/組曲第3番ハ長調 BWV.1009/
 組曲第4番変ホ長調 BWV.1010/組曲第5番ハ短調 BWV.1011
マリオ・ブルネロ(チェロ)

 イタリアが誇るチェロ界の巨匠。ブルネロ1回目のバッハ無伴奏!

 1960年イタリア生まれ。1986年の第8回チャイコフスキー国際コンクールで優勝し、一躍世界最高峰のチェリストとしてその名を轟かせたイタリアの巨匠マリオ・ブルネロ。
 ブルネロは2009年にペルージャでセッション録音でバッハの無伴奏チェロ組曲全曲を再録音しており、このNAR Classicalから復刻となる1993年の演奏は、自身1度目のまさに記念碑的録音。
 トリノでのライヴ・レコーディングである1回目のバッハ無伴奏は、ブルネロの代表的録音の1つとして高い評価を受け続けてきたものです。

 ※録音(ライヴ録音):1993年1月−4月、トリノ音楽院(イタリア)
 
 


NAR126182
(2CD/特別価格)
¥3600
ヴィヴァルディ:ソプラノのためのカンタータ集
 天に紅の光立ち RV.667/見つめた時に RV.650/
 生まれついたる厳しさで RV.658/蝶々は舞う RV.660/
 愛よ、お前は勝った RV.651/涙の泉よ RV.656/
 かわいいナイチンゲール RV.796/憧れの瞳よ RV.666/
 お前の心はよく分かる RV.668/小枝に戯れ RV.663/
 春風が草を渡り RV.669/疑惑の影に RV.678
ロベルタ・インヴェルニッツィ(ソプラノ)
コンセルト・ヴァーゴ

 イタリア古楽界を代表する情熱の歌姫でありヴィヴァルディのスペシャリスト、ロベルタ・インヴェルニッツィがグロッサ(Glossa)にオペラ・アリア集を録音する約15年前、イタリアにレーベルに録音していた「ソプラノのためのカンタータ集」。
 インヴェルニッツィの歌声はもちろんのこと、リュートのマッシモ・ロナルディやチェロのマルコ・ヴィターリが名を連ねる共演のコンセルト・ヴァーゴの演奏も古楽ファンは聞き逃せません。

 ※録音:1996年10月24日−26日&1997年9月25日−27日、ミラノ(イタリア)
 
 


NAR129182
¥2600

セルゲイ・クリロフ(ヴァイオリン)
フンメル、ハイドン&ヴィオッティ:二重協奏曲集

 フンメル:ピアノとヴァイオリンのための協奏曲ト長調 Op.17
 ハイドン:ヴァイオリンとピアんのための協奏曲ヘ長調 Hob.XVIII:6
 ヴィオッティ:ピアノとヴァイオリンのための協奏曲イ長調 G.51

セルゲイ・クリロフ(ヴァイオリン)
ステファニア・モルモーネ(ピアノ)
ヴラディスラフ・チャルネツキ(指揮)
プフォルツハイム南西ドイツ室内管弦楽団

 レオニード・コーガンやサルヴァトーレ・アッカルドに師事し、ユーリ・バシュメットやアンヌ・ガスティネルなどの名手たちとの共演を重ねてきた1970年モスクワ生まれのヴァイオリニスト、セルゲイ・クリコフと、アルド・チッコリーニやニキタ・マガロフからの教えも受け、ウート・ウーギやスタニスラフ・ブーニンとの共演、特にブーニンとは1989年にモーツァルトとの2台ピアノのための協奏曲でも共演したステファニア・モルモーネの2人が活躍する「二重協奏曲集」。
 古典派を代表する3人の作曲家たち、ハイドン、フンメル、そしてヴィオッティの協奏曲で、クリロフとモルモーネが妙技が光ります。

 ※録音:1999年、ニーフェルン=エーシェルブロン(ドイツ)
 
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NAR135182
(2CD/特別価格)
¥3600
以前紹介済み
ディノ・チアーニ(ピアノ)
ショパン:夜想曲集(第1番〜第18番)*

 舟歌嬰ヘ長調 Op.60/幻想ポロネーズ変イ長調 Op.61/
 2つの夜想曲 Op.62/マズルカ ヘ短調 Op.63-2/
 マズルカ嬰ハ短調 Op.63-3/ワルツ変ニ長調 Op.64-1《子犬》/
 ワルツ嬰ハ短調 Op.64-2/ワルツ変イ長調 Op.64-3/
 マズルカ ト短調 Op.67-2/マズルカ イ短調 Op.67-4
ディノ・チアーニ(ピアノ)

 夭折の天才ピアニスト、ディノ・チアーニ。その晩年に録音されたショパンの夜想曲集!

 現在はクロアチアのリエカでかつてはイタリアのフューメにて生を受け、晩年のアルフレッド・コルトーから不世出の天才と絶大な評価を受けその将来が大きく期待されたものの、不慮の事故により32歳という若さで他界してしまったイタリアの伝説的ピアニスト、ディノ・チアーニ(1941−1974)。
 ショパンの18曲の「夜想曲」はまさにその死の前年となる1973年、カップリングの数々の小品は1971に録音された演奏。母国イタリアで、その生涯の晩年に収録されたチアーニのショパンが、ディノ・チアーニ協会の協力を得て蘇ります。

 ※デジタル・リマスタリング:アントニオ・スカヴッツォ
 ※録音:1973年10月、トリノ*&1971年12月10日、ローマ
 
 


NAR133182
¥2600
モーツァルト:フルートとピアノのための6つのソナタ
 ソナタ変ロ長調 K.10/ソナタ ト長調 K.11/
 ソナタ イ長調 K.12/ソナタ ヘ長調 K.13/
 ソナタ ハ長調 K.14/ソナタ変ロ長調 K.15
アンドレア・グリミネッリ(フルート)
ステファニー・フォンタナローザ(ピアノ)

 留学先のパリ音楽院でジャン=ピエール・ランパルに師事し、1983年と84年にパリ賞を受賞。その成功によってルチアーノ・パヴァロッティからその実力を認められ数多くのツアーやレコーディングに同行しその名声を高めたイタリアの世界的フルーティスト、アンドレア・グリミネッリが、ネマニャ・ラドゥロヴィチとの共演でも知られる女流ピアニスト、ステファニー・フォンタナローザとのデュオで録音したモーツァルトの「6つのソナタ」。
 天才モーツァルトの秀作を、イタリアの天才フルーティストが華麗に奏でた名演です。

 ※録音:録音年月日不詳(2001年頃?)
 
 


NAR132182
¥2600
ヴィヴァルディ:弦楽器のための協奏曲とシンフォニア集 Vol.3
 協奏曲ハ長調 RV.117《フランス風》/協奏曲ヘ長調 RV.136/
 協奏曲変ロ長調 RV.163《コンカ》/シンフォニア ホ長調 RV.131/
 協奏曲イ短調 RV.161/協奏曲ニ長調 RV.121/協奏曲ト短調 RV.153/
 協奏曲ハ長調 RV.109/協奏曲ヘ長調 RV.142/協奏曲変ロ長調 RV.164/
 協奏曲ニ短調 RV.127/協奏曲ハ長調 RV.110/協奏曲変ロ長調RV.166
ニコラオス・ヴェリシオティス(指揮)
モスクワ=モンペリエ・ソリステ管弦楽団

 1986年にフランスのモンペリエを拠点としてロシアの弦楽器奏者たちによって結成されたモスクワ=モンペリエ・ソリステ管弦楽団のヴィヴァルディ・シリーズの第3集。
 ユーリ・バシュメットのモスクワ・ソロイスツの第1コンサートマスターを務め、ウィーン国立音楽大やザグレブ音楽アカデミーの教授を務めるロシアの重鎮、レオニード・ソロコフがここでもコンサートマスターとしてオーケストラを牽引しています。

 ※録音:1993年9月14日−16日、サル・アレグリア・ドゥ・ベラカーサ(モンペリエ、フランス)
 
 


NAR124182
¥2600
ブラームス:チェロ・ソナタ集
 チェロ・ソナタ第1番ホ短調 Op.38
 チェロ・ソナタ第2番ヘ長調 Op.99
エンリコ・ディンド(チェロ)
アンドレア・ディンド(ピアノ)

 エンリコ&アンドレア・ディンド!1996年のブラームスのチェロ・ソナタ集!

 ミラノ・スカラ座管弦楽団の首席奏者を11年間務め、1997年にパリで開催されたロストロポーヴィチ国際チェロ・コンクールで優勝するなど、輝かしい経歴と実績を持つイタリアの名チェリスト、エンリコ・ディンド。
 従兄弟でピアノ、指揮者として活躍するアンドレア・ディンドとのデュオによるブラームスのソナタ2曲は、エンリコ・ディンドの30代初頭の頃の名演の1つ。イタリア人らしくよく歌いこまれたロマンティシズムにあふれるブラームスです。

 ※録音:1996年6月25日−27日、ムーン・スタジオ(ミラノ、イタリア)
 
 


NAR120182
¥2600
以前紹介済み
ジェフリー・スワン(ピアノ)
マルトゥッチ:ピアノ協奏曲集

 ピアノ協奏曲第1番ニ短調
 ピアノ協奏曲第2番変ロ短調 Op.66
ジェフリー・スワン(ピアノ)
マッシモ・デ・ベルナール(指揮)
モンペリエ・フィルハーモニー管弦楽団

 ディノ・チアーニ国際ピアノ・コンクール第1位、エリザベート王妃国際音楽コンクール金メダルという輝かしい実績を持ちながら、1970年の第8回ショパン国際ピアノ・コンクールでまさかの予選落ちとなり聴衆の暴動に発展するなどセンセーションを巻き起こしたアメリカのピアニスト、ジェフリー・スワン(1951—)。
 奇しくも第8回ショパン・コンクールの優勝者であるギャリック・オールソンと同じくアメリカにおける現代有数のショパン弾きの1人として知られているスワンだが、そのレパートリーの広さは膨大。
 決して録音に恵まれているとは言えないためその実力に相応しい評価を受けているとは言い難いスワンだが、このマルトゥッチの協奏曲集でも、幅広いダイナミクスレンジ、多彩な音色と表情の変化が見事。嬉しい復刻です。

 ※録音:1991年、サル・ベルリオーズ(モンペリエ、フランス)
 
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NAR122182
¥2600
以前紹介済み
ジェフリー・スワン(ピアノ)
ベートーヴェン:後期三大ピアノ・ソナタ集

 ピアノ・ソナタ第30番ホ長調 Op.109
 ピアノ・ソナタ第31番変イ長調 Op.110
 ピアノ・ソナタ第32番ハ短調 Op.111
 ピアノ・ソナタ第25番ト長調 Op.79
ジェフリー・スワン(ピアノ)

 ジュリアード音楽院で博士号を取得し、1975年にカーネギー・ホールへデビュー。オールソンと並び立つアメリカにおける当代屈指のショパン弾きであるジェフリー・スワンが、その幅広いレパートリーを証明するかのように1998年に取り組んだ楽聖ベートーヴェンの「後期三大ソナタ集」。
 コンクールでの華々しい受賞歴、ショパン・コンクールでのエピソードも納得の説得力ある演奏を、このベートーヴェンの「後期三大」でも披露してくれています。もっとその名を知られるべきピアニストの1人と言えるでしょう。

 ※録音:1998年9月20日−23日、ボルツァーノ(イタリア)


 ジェフリー・スワンはジュリアード音楽院で博士号を取得、ヤング・アーチスト・オーディション、ディノ・チアーニ国際ピアノコンクール、ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール、エリザベート王妃国際音楽コンクール、ヴィアンナ・ダ・モッタ国際ピアノコンクール、モントリオール国際音楽コンクールで高い成績を出しながら、ショパン国際ピアノコンクールで予選落ちをしたことで聴衆が暴動を起こし、一躍時の人となる。
 1975年にカーネギー・ホールでデビュー。21世紀にはスカラ座でもデビューを果たし、ドナトーニの『フランソワーズ変奏曲』を全曲演奏した。
 以後、近現代のピアノ曲の演奏に力を入れる傍ら、フレデリック・ショパンのスペシャリストとして名高い。ショパン生誕100年記念プロジェクトにも招聘され、ショパンのピアノ協奏曲第1番をポーランドで演奏して絶賛を博した。
 教育者としても種々の国際マスタークラスの常連である。

若いときのスワン。今はすっかり貫禄ついてる。
 
 


NAR121182
¥2600
セルゲイ・クリロフと、ステファニア・モルモーネによる
 「二重協奏曲」シリーズ。

  メンデルスゾーン:
   ヴァイオリンとピアノのための二重協奏曲ニ短調
   ヴァイオリン協奏曲ニ短調
セルゲイ・クリロフ(ヴァイオリン)
ステファニア・モルモーネ(ピアノ)
ヴラディスラフ・チャルネツキ(指揮)
プフォルツハイム南西ドイツ室内管弦楽団

 コーガンやアッカルドの門下生であるモスクワ出身のヴァイオリニスト、セルゲイ・クリロフと、チッコリーニとマガロフ門下でナポリ出身の女流ピアニスト、ステファニア・モルモーネのコンビによる「二重協奏曲」シリーズ。
 ハイドン、フンメル、ヴィオッティの「古典派時代」から歴史の針が進み、クリロフとモルモーネが取り組んだのは「ロマン派時代」のメンデルスゾーン。
 2人の見事なコンビネーションが「ヴァイオリン協奏曲ホ短調」以外のメンデルスゾーンによるヴァイオリンを伴う協奏曲の魅力を伝えてくれています。

 ※録音:1996年5月20日−24日、ニーフェルン=エーシェルブロン(ドイツ)
 
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NAR123182
(2CD/特別価格)
¥3600
以前紹介済み
ブルネロ&ルケシーニ
ベートーヴェン:チェロ・ソナタ全集

 チェロ・ソナタ第1番ヘ長調Op.5-1
 チェロ・ソナタ第2番ト短調 Op.5-2
 《魔笛》の主題による12の変奏曲ヘ長調 Op.66
 《マカベウスのユダ》の主題による12の変奏曲ト長調 WoO.45
 チェロ・ソナタ第3番イ長調 Op.69
 チェロ・ソナタ第4番ハ長調 Op.102-1
 チェロ・ソナタ第5番ニ長調 Op.102-2
 《魔笛》の主題による7つの変奏曲変ホ長調 WoO.46
マリオ・ブルネロ(チェロ)
アンドレア・ルケシーニ(ピアノ)

 ブルネロ&ルケシーニ!黄金コンビによるベートーヴェン全集!

 現代イタリアのトップ・チェリストの1人であるマリオ・ブルネロと、ミケランジェリやポリーニの系譜に連なる同じくイタリアの名手アンドレア・ルケシーニのゴールデンコンビによるベートーヴェンのチェロ・ソナタ全集。
 ブルネロとルケシーニのコンビは2014年にこのベートーヴェンのソナタ全集をここ日本でも披露し大絶賛を浴びるなど、長きに渡り重要なレパートリーとして演奏し続けてきています。
 近年は古楽系レパートリーへの取り組みも多いブルネロですが、王道中の王道、ベートーヴェンの演奏もやはり絶品です。

 ※録音:1996年5月21日−24日、パラッツォ・ジュスティ(パドヴァ、イタリア)

 そんな録音があったのか、と思われる方も多いと思う。
 AGORAからひっそり出ていたブルネッロ&ルケシーニの黄金コンビによるベートーヴェン全集。
 当時は分売発売されていた。
 
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NAR116182
¥2600
ジェルメッティがトスカーナ管弦楽団を振ってのロッシーニの「スターバト・マーテル」
 ロッシーニ:スターバト・マーテル
カルメラ・レミージョ(ソプラノ)、
ダニエラ・バルチェッローナ(メゾソプラノ)、
フアン・ディエゴ・フローレス(テノール)、
イルデブランド・ダルカンジェロ(バス)、
ジャンルイジ・ジェルメッティ(指揮)、
トスカーナ管弦楽団、
プラハ室内合唱団  

 ジェルメッティがフィレンツェでトスカーナ管弦楽団を振ってのロッシーニの「スターバト・マーテル」は何と言ってもソリスト陣が超豪華!
 ペルーが生んだ世界的テノールのフアン・ディエゴ・フローレスと、イルデブランド・ダルカンジェロ、カルメラ・レミージョ、ダニエラ・バルチェッローナのイタリア勢で構成されるソリストたちはまさにロッシーニの演奏に最適と言える布陣。
 そして指揮は「ロッシーニ指揮者」として高名なジェルメッティ。充実、豪華な「スターバト・マーテル」の復活です!

 ※録音:1997年7月14日−15日、ヴェルディ劇場(フィレンツェ、イタリア)
 
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NAR118182
¥2600
以前紹介済み
ジェフリー・スワン(ピアノ)
ショパン:ワルツ集
ジェフリー・スワン(ピアノ)
 ワルツ第1番変ホ長調 Op.18《華麗なる大円舞曲》/ワルツ第2番変イ長調 Op.34-1《華麗なる円舞曲》/
 ワルツ第3番イ短調 Op.34-2《華麗なる円舞曲》/ワルツ第4番ヘ長調 Op.34-3《華麗なる円舞曲》/
 ワルツ第5番変イ長調 Op.42《大円舞曲》/ワルツ第6番変ニ長調 Op.64-1《小犬》/
 ワルツ第7番嬰ハ短調 Op.64-2/ワルツ第8番変イ長調 Op.64-3/ワルツ第9番変イ長調 Op.69-1《別れ》/
 ワルツ第10番ロ短調 Op.69-2/ワルツ第11番変ト長調 Op.70-1/ワルツ第12番ヘ短調 Op.70-2/
 ワルツ第13番変ニ長調 Op.70-3/ワルツ第14番ホ短調/ワルツ第15番ホ長調/ワルツ第16番変イ長調/
 ワルツ第18番変ホ長調/ワルツ第17番変ホ長調/ワルツ第19番イ短調/
 夜想曲第5番嬰ヘ長調 Op.15-2/夜想曲第16番変ホ長調 Op.55-2

 ギャリック・オールソンと並ぶアメリカ屈指のショパン弾き、ジェフリー・スワンがショパンの19曲のワルツと2曲のノクターンをカップリング。
 残念ながら今もその実力、実績に評価が追い付いていないジェフリー・スワン。そのショパン弾きとしての実力の片鱗を刻印した貴重な録音です。

 ※録音:1995年7月14日−16日、ジャングル・スタジオ(ミラノ、イタリア)
 
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NAR117182
¥2600
以前紹介済み
ジェフリー・スワン(ピアノ)
リスト:ピアノ協奏曲集

 ピアノ協奏曲第1番変ホ長調
 ピアノ協奏曲第2番イ長調
 ピアノ協奏曲第3番変ホ長調
 死の舞踏
ジェフリー・スワン(ピアノ)
カール・マルティン(指揮)
ボルツァーノ・トレント・ハイドン管弦楽団

 アメリカ有数のショパン弾きであると同時に膨大なレパートリーを誇り、マルトゥッチの協奏曲集などもリリースしているジェフリー・スワン。
 ボルツァーノ・トレント・ハイドン管弦楽団との共演では、ロマン派時代のヴィルトゥオージックなピアノ協奏曲の代表格であるリストの「3曲+死の舞踏」を披露。
 スワンのヴィルトゥオーゾとしての一面にスポットライトをあてたライヴ録音です。

 ※録音(ライヴ):2000年2月15日−20日、パラッツォ・パッラヴィチーノ(クレモナ、イタリア)
 



 第3番は1989年にシカゴ大学の博士大学院生だったジェイ・ローゼンブラット(Jay Rosenblatt)が、多くの楽譜を整理して同定するまでほとんど忘れられていた。楽譜の断片はヴァイマル、ニュルンベルク、レニングラードなどに散り散りになっており、全く知られていない状態だった。最近ようやく再演されるようになってきた。

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NAR119182
¥2600
ニキタ・マガロフ・プレイズ・ロベルト・シューマン
 シューマン:謝肉祭 Op.9
 ウィーンの謝肉祭の道化 Op.26
 アラベスク ハ長調
ニキタ・マガロフ(ピアノ)

 ニキタ・マガロフの遺産。ロベルト・シューマンの3作品を収録!

 グルジア貴族の家系に生まれ、ロシアを離れた後はフランスとスイスを主な活躍の場として世界的な名声を誇った20世紀の巨匠ピアニストの1人、ニキタ・マガロフ(1912−1992)。
 20世紀有数のショパン弾きとしても高名だったマガロフは同時にシューマンを得意としていたことでも知られ、中でも「謝肉祭」は数種類の録音が遺された十八番でもあります。
 師であるイシドール・フィリップ、友人でもあったモーリス・ラヴェルが認め、絶賛したマガロフのピアニズム。1982年にミラノで奏でられたシューマンの3作品の記録がここに復活です。

 ※録音:1982年5月20日−21日、ミラノ(イタリア)

 


NAR125182
¥2600
ニキタ・マガロフが伴奏を担当したショパンの「ポーランド歌曲集」
 ショパン:17のポーランドの歌 Op.74
 ショパン(リスト編):6つのポーランド歌
レイラ・ジェンチェル(ソプラノ)
ニキタ・マガロフ(ピアノ)

 20世紀有数のショパン弾きであるニキタ・マガロフが伴奏を担当したショパンの「ポーランド歌曲集」を歌うのは、20世紀のトルコを代表するソプラノ、レイラ・ジェンチェル。
 主にイタリアを活躍の場とし、ガヴァッツェーニとのコンビでドニゼッティの作品の蘇演に数多く携わったジェンチェルが歌う、ポーランドの心。その歌声に寄り添うマガロフのピアノも絶品です。
 また、リスト編曲のピアノ版「ポーランド歌曲集(6曲)」のカップリングもマガロフ・ファンにとっては嬉しいポイント。

 ※録音:録音年月日不詳
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NAR115182
¥2600
以前紹介済み
ジェフリー・スワン(ピアノ)
ショパン:ピアノ協奏曲集

 ピアノ協奏曲第1番ホ短調 Op.11
 ピアノ協奏曲第2番ヘ短調 Op.21
ジェフリー・スワン(ピアノ)
クリストフ・エーベルレ(指揮)
ボルツァーノ・トレント・ハイドン管弦楽団

 ギャリック・オールソンが優勝した1970年の第8回ショパン国際ピアノ・コンクールでまさかの予選落ちとなり大騒動勃発するなど、アメリカを代表するショパン弾きとして高い評価を受けていたジェフリー・スワン。
 録音の機会に恵まれなかったこともあり正当な評価を受けているとは言い難いスワンが、得意とするショパン、しかも2曲のピアノ協奏曲を弾いた貴重な記録。不遇のショパン弾きの実力が発揮されています。

 ※録音:2000年12月3日−6日、オーディトリアム・ヨーゼフ・ハイドン(ボルツァーノ、イタリア)
 


NAR10219
(2CD)
¥4800
ヴィットーリオ・ニェッキ(1876−1954)の代表作、歌劇「カッサンドラ」
 ニェッキ:歌劇《カッサンドラ》
ニコラ・ミハイロヴィチ(バリトン)、
アルベルト・クーピド(テノール)、
デニア・マッツォーラ=ガヴァッツェーニ(ソプラノ)、
テア・デムリシュヴィリ(メゾ・ソプラノ)、
アルノルド・コカリャン(バリトン)、
ピエール・ルボン(テノール)、
アンジェラ・キルセ(ソプラノ)、
ジャン=マルク・イヴァルディ(バリトン)、
エンリケ・ディーメッケ(指揮)、
モンペリエ国立歌劇場管弦楽団、
ラトビア放送合唱団  

 歌劇「カッサンドラ」は19世紀後半〜20世紀前半のイタリアの作曲家、ヴィットーリオ・ニェッキ(1876−1954)の代表作であり、リヒャルト・シュトラウスの「エレクトラ」との因縁深いエピソードで知られる作品。
 ニェッキが「カッサンドラ」のスコアをリヒャルト・シュトラウスに送り意見を求めた後、上演された「エレクトラ」に「カッサンドラ」との類似点が数多く見受けられたことから盗作疑惑、転用問題に発展。
 「カッサンドラ」と「エレクトラ」の冒頭が非常に良く似ているなど、盗作疑惑は別としても「エレクトラ」に大きな影響を与えたことは間違いない、と伝わるイタリア・オペラです。

 ※録音:2000年7月13日、オペラ・ベルリオーズ=ル・コルム(モンペリエ、フランス)


<メジャー・レーベル>
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WARNER CLASSICS



9029511875
\2600→\2390
ピョートル・アンデルシェフスキ(ピアノ)
 あえて全曲ではなく
J.Sバッハ:平均律クラヴィーア曲集第2巻より

 プレリュードとフーガ第1番ハ長調 BWV.870
 プレリュードとフーガ第7番変ホ長調 BWV.876
 プレリュードとフーガ第8番嬰ニ短調 BWV.877
 プレリュードとフーガ第9番ホ長調 BWV.878
 プレリュードとフーガ第11番ヘ長調 BWV.880
 プレリュードとフーガ第12番ヘ短調 BWV.881
 プレリュードとフーガ第16番ト短調 BWV.885
 プレリュードとフーガ第17番変イ長調 BWV.886
 プレリュードとフーガ第18番嬰ト短調 BWV.887
 プレリュードとフーガ第22番変ロ短調 BWV.891
 プレリュードとフーガ第23番ロ長調 BWV.892
 プレリュードとフーガ第24番ロ短調 BWV.893
ピョートル・アンデルシェフスキ(ピアノ)
 録音:2020年8月8-10日、ベルリン、テルデックス・スタジオ

 ピョートル・アンデルシェフスキのバッハの平均律クラヴィーア曲集。ここで彼は前奏曲とフーガの全48曲をすべて記録するのではなく、第2巻から12曲をえり抜いています。

「私は、時には重要な関係に基づいて、時にはコントラストに基づいて、自分の主観的な選択で作品をまとめてみました。この特定の順序の背後にはドラマ的感覚を作り出す意図があります。ここでは12のキャラクターが互いに会話し、互いに反映していくのです」 と、アンデルシェフスキは語っています。

 アンデルジェフスキは、モダン・ピアノの機能を最大限に利用することによって、各曲の性格を積極的に描き分けていきます。
 神秘的なベールを纏ったような柔らかい音は例えようもなく美しく、劇的な迫力のテンポは音楽の緊張感を高めます。
 曲全体の流れを感じる選曲・曲順によって音楽は大きなフレーズで歌われ、ロマンチックで多様な情感に満ち溢れた新たなバッハがここに誕生します。


















12/10(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

BIS

BIS SA 2204
(SACD HYBRID)
¥2800
『ヘレーナ・ムンクテルの音楽』
 ヘレーナ・ムンクテル(1852-1919):
  (1)ヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調 Op.21(1905)
  (2)10 の歌曲(Dix Melodies)(声とピアノのための)
   【セレナード(Serenade)/森の奥深く(Dans le lointain des bois)/
    五月の夜、聞こえてくるもの(Ce qu'entendent les nuits)/ゆりかごから(D'un berceau)/
    カンティレーナ(Cantilene)/魅惑(Fascination)/最後の子守歌(La derniere berceuse)/
    愛の流浪者(Exil d'amour)/あなたが望むなら(Si tu levoulais)/誠実な心(Fidelite)】
  (3)小三重奏曲(Kleines Trio)(ピアノ、ヴァイオリンとチェロのための)
  (4)ヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調 Op.21 − スケルツォ・ブルスコ(Scherzo Brusco)(初稿)
トビアス・リングボリ(ヴァイオリン)、
ソフィ・アスプルンド(ソプラノ)、
クリスティーナ・ヴィニアルスキ(チェロ)、
ペーテル・フリース・ユーハンソン(ピアノ)

 スウェーデンの女流作曲家ヘレーナ・ムンクテルの作品集!代表作、《10の歌曲》、ヴァイオリン・ソナタなどを録音。

 [楽器: Violin: Niccolo Gagliano/Cello: Italian, Anon., probably mid-18th Century/Piano: Fazioli F278 concert grand]
 セッション録音:(1)(3)(4)2019年9月、(2)2019年11月/イレスタ教会(オールスンツブルー、スウェーデン)
 DSD、5.0 Surround sound、マルチチャンネル、BIS ecopak、73'37
 制作・録音:インゴ・ペトリ

 SACDハイブリッド盤。
 ヘレーナ・ムンクテル Helena Munktell(1852–1919)は、スウェーデンのダーラナ地方、グリュークスブーに生まれました。
 ストックホルム音楽院(現、王立ストックホルム音楽大学)で、ライプツィヒ音楽院に留学したルードヴィーグ・ノルマンたちに学び、ウィーンのユリウス・エプシュタイン、パリのバンジャマン・ゴダールとヴァンサン・ダンディに師事。
 1885年にスウェーデンで作曲家としてデビューしました。交響的絵画《砕ける波》や《ダーラナ組曲》などの管弦楽曲、室内楽曲、歌曲、オペラを中心に作品を発表。
 ダンディが委員長を務めていたパリの国民音楽協会(SNM)と、王立スウェーデン音楽アカデミーの会員に選ばれ、1918年には女性作曲家としてただひとり、スウェーデン作曲家協会の共同創設者に名を連ねました。

 BIS レーベルが初めて制作するムンクテルの作品集。彼女の代表作とされている《10の歌曲》と2つの室内楽曲が収録されています。
 
 《ヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調》は、循環形式と和声の書法などから、セザール・フランクのイ長調のソナタからインスピレーションを得て書かれたとされる4楽章の作品です。
 1905年の秋にストックホルムでフランクのソナタと同じコンサートで初演された後、第2楽章〈スケルツォ・ブルスコ〉の58 小節が作曲者の手で削除され、フランスで出版されました。
 このアルバムの最後に追加収録された〈スケルツォ・ブルスコ〉は、初演時の初稿による演奏です。《小三重奏曲》は、作曲年の記載がなく、ドイツ語の曲名がつけられたことから、パリ留学の前、ストックホルムで作曲されたと考えられている作品です。

 《10の歌曲》は、なかば私的な集まりや公のコンサートで歌われて好評を博した歌をパリの著名な出版者、アルフォンス・ルデュックが曲集として1900年に出版した作品です。
 ムンクテルの友人サークルの詩人、アメデ=ランデリ・エティシュ Amedee-Landely Hettich(1856–1937)が、ダニエル・ファルストレムやエマ・スパッレたちのスウェーデン語の詩をフランス語に訳してテクストにした7曲、エティシュ自身の詩による《ゆりかごから》と《あなたが望むなら》。
 ムンクテルの作曲したコミックオペラ《フィレンツェにて(I Firenze)》の〈カンティレーナ〉は、アルマン・シルヴェストル Armand Silvestre(1837–1901)によるフランス語訳がテクストに使われています。

 BIS は、このアルバムの録音にスウェーデンのベテランと若手の優れた音楽家を起用しました。ヴァイオリニスト、コンサートとオペラの指揮者として活動、ムンクテルの管弦楽作品集(Sterling)を含む約20枚のディスクを録音しているトビアス・リングボリ Tobias Ringborg。
 2019年のバーバラ・ハンニガン率いる《放蕩児の遍歴》のツアーでアン・トルーラブ役を歌い、12月のノーベル賞授賞式コンサートに出演したソプラノのソフィ・アスプルンド SophieAsplund。
 ザグレブ音楽アカデミーのヴァルター・デシュパリとスウェーデンのトゥールレイフ・テデーンに学び、室内楽のチェリストとして活動するクリスティーナ・ヴィニアルスキ Kristina Winiarski。
 アンデシュ・シールストレム、マッツ・ヴィードルンド、イタリアのコンスタンティン・ボジーノに学び、スウェーデン放送 P2 のアーティスト・イン・レジデンスを務めるピアニスト、ペーテル・フリース・ユーハンソン Peter Friis Johansson。彼が音楽財団の監督を務めているイレスタ教会でのセッション録音。
 「スウェーデン・ロマンティシズム」の香るアルバムです。
 
 

BIS SA 2503
(SACD HYBRID)
¥2800
『Amavi(私は愛した)− マイケル・イースト ヴィオールと声のための音楽 』
 マイケル・イースト(1580-1648):
  Desperavi(私は絶望した)
  アンセム「ダビデは、アブサロムが殺されたと聞き(When David heard)」(『サムエル記下』)*/**
  Peccavi(私は罪を犯しました)
  わたしの罪に御顔を向けず(Turn thy face)(『詩編51番』)*/**
  御救いの喜びを再びわたしに味わわせ(O give me the comfort of thy help again)(『詩編51番』)*/**
  Vidi(私は見た)
  マドリガル「Hence stars too dim of light(星の光が弱すぎて)」(作者不詳の詩)*
  Penitet (私は飲んだ)
  マドリガル「Farewell sweet woods(さようなら優しい森)」(作者不詳の詩)*
  Credidi(私は信じた)
  O Lord of whom I do depend(おお主よ、あなたを信頼しています)(ジョン・マーカントの詩)*
  Vixi(私は生きた)
  Life tell me(人生よ教えてくれ)(イタリアの詩の作者不詳訳)*
  Triumphavi(私は勝利した)
  すべての民よ、手を打ち鳴らせ(O clap your hands)(『詩編47番』)*
  神は歓呼の中を上られる(God is gone up)(『詩編47番』)*
  Amavi(私は愛した)
  マドリガル「When I lamen(t わたしが嘆くと)」(作者不詳の詩)*
 ジル・ジャーマン(1959–):
  Now are my thoughts at peace(心穏やかに思うこと)(サー・ヘンリー・ウォットンの詩)*
 フィエリ・コンソート *
  ハナ・イーリー ルシンダ・コックス ヘレン・チャールストン ナンシー・コール
  ジョッシュ・クーター トム・ケリー ベン・マッキー
 チェリス・ヴィオール・コンソート
  イブラヒム・アジズ(トレブル・ヴィオール)
  アリソン・キンダー(トレブル・ヴィオール、テナー・ヴィオール)
  ケイト・コンウェイ(テナー・ヴィオール)
  サム・スタドレン(テナー・ヴィオール、バス・ヴィオール)
  ジェニファー・ブロック(バス・ヴィオール)
  エミリ・アシュトン(テナー・ヴィオールB)**

 ヴィオール・ファン必聴!チェリス・ヴィオール・コンソートが奏でるマイケル・イーストのヴィオールと声のための音楽集

 [楽器:Treble viol: Kazuya Sato, Japan 2006/Treble viol: Robert Eyland, England 1988/Tenor viol: Michael Metcalfe,England 1984/Tenor viol: Kazuya Sato, Japan 2007/Tenor viol: Joe Lotito, England 2012/Bass viol: Jane Julier,England 2017/Bass viol: Renate Fink, Germany 2007]
 セッション録音:2018年8月/ガートン・カレッジ・チャペル(ケンブリッジ、イングランド)/DSD、5.0 Surround sound、マルチチャンネル、BIS ecopak、71'14
 制作:マシュー・ベネット/録音:デイヴ・ラウル(ローウェル)

 SACD ハイブリッド盤。
 16世紀と17世紀初頭のイギリスでは、ヴィオールのコンソートがもてはやされ、作曲を手がけるイギリスの音楽家たちはこのレパートリーのための音楽を最優先に作曲していったと言われます。
 マイケル・イースト Michael East(c.1580–1648)も、そのひとりです。ケンブリッジ大学の音楽学士号を取得、イーリー大聖堂とスタフォードシャーのリッチフィールド大聖堂で作曲家、オルガニスト、聖歌隊指揮者として働きました。
 彼の作曲したヴィオールと声楽のための音楽は7巻の曲集として出版され、当時もっとも多く作品が出版された作曲家のひとりでした。
 
 代表作とされる『5声のファンタジー(ファンシー)』にアンセムとマドリガルをちりばめた構成によるイーストの作品集『Amavi(私は愛した) 』。
 プログラムの中心、〈Desperavi(私は絶望した)〉〈Peccavi(私は罪を犯しました)〉などラテン語の曲名がつけられた8曲の《5つのヴィオールのためのファンタジア(ファンシー)》は、この録音のちょうど400年前、1618年に出版された『第4巻』に収録され、極めて高い評価を受けました。
 声楽のためのアンセムとマドリガルは、同じ曲集と1610年のコレクションの曲が選ばれた他、トマス・モーリーが1601年に編纂した『オリアーナの勝利』に収録されたマドリガル「Hence stars too dim of light(星の光が弱すぎて)」が加えられています。

 「フィエリ・コンソート(Fieri Consort)」は、2012年の創設されたイギリスのヴォーカルグループです。16世紀と17世紀のイタリア音楽を主なレパートリーとし、アカペラ作品と古楽器をともなう作品を指揮者を置かずに歌います。
 2017年のヨーク・アーリーミュージック・フェスティヴァルで「ケンブリッジ賞」を受賞しました。
 
 「チェリス・ヴィオール・コンソート(Chelys Consort of Viols)」(チェリス・コンソート・オブ・ヴァイオルズ)は、イギリスを代表するプレーヤーを集めて結成されたアンサンブルです。
 BBC Radio 3に出演。クリストファー・シンプソンのエアとディヴィジョンを演奏した『Ayres & Graces』(BIS-2153)ダウランドと彼の時代の作曲家の作品を集めた『心地よき憂鬱(A Pleasing Melancholy)』(BIS SA-2283)を BIS レーベルに録音しています。

  チェリスは、2019年、『心地よき憂鬱』で共演した「デーム・エマ・カークビー」の70歳誕生日を祝って開催されたウィグモア・ホールのコンサートにフィエリ・コンソートとともに出演しました。

 このアルバムの最後、イギリスの作曲家でジャズ・ピアニストのジル・ジャーマン Jill Jarman(1959–)が、マイケル・イーストと同時代の詩人サー・ヘンリー・ウォットン Sir Henry Wotton(1568–1639)をテクストに作曲した新作《Now are my thoughts at peace(心穏やかに思うこと)》が演奏されます。
 
 


BIS SA 2543
(SACD HYBRID)
¥2800
『隠れた宝物(Hidden Treasure)』〜ハンス・ガル:未出版の歌曲集 クリスティアン・イムラー(バス・バリトン)
ヘルムート・ドイチュ(ピアノ)
 ハンス・ガル(1890–1987):
  レディ・ローザ(Lady Rosa)(1910) 夜(Nacht)(1911)
  夜の船室にて(その1)(Nachts in der Kajute I)(1912)
  夜の船室にて(その2)(Nachts in der Kajute II)(1912)
  夜の船室にて(その3)(Nachts in der Kajute III)(1912)
  星の対話(Sternenzwiesprach)(1911)
  このことを考えてみよ、おお魂よ(Denk' es, o Seele)(1911)
  五月の月(Maimond)(1912) 愛の歌(Minnelied)(1913)
  朝の祈り(Morgengebet)(1913) 黄昏時(Dammerstunde)(1913)
  信じてくれ(Glaube nur!)(1913) 愛に倦んで(Liebesmude)(1911)
  まったく新しい悪党の歌(Eine gantz neu Schelmweys)(1915)
  森の喜び(Waldseligkeit)(1915) 雲の木(Der Wolkenbaum)(1917)
  十一月の日(Novembertag) なんという静けさ(Welch ein Schweigen)(1917)
  夜の嵐(Nachtsturme)(1918) 花の歌(Blumenlied)(1921)
  羊飼いの歌(Schaferlied)(1921) 夕べの歌(Abendlied)(1921)
  邪悪な日(der bose Tag)(1914) 訊くな!(Frag' nicht)(1914)
  撤回した言葉(Rucknahme)(1914) 夜の会話(Abendgesprach)(1914)
  5つの歌(Funf Melodien) Op.33(1917–21)
   はかない(Vergangliches) 牧場の小川(Der Wiesenbach) 小鳥の憂鬱(Voglein Schwermut)
   三人の王女(Drei Prinzessinen) 川の夕べ(Abemd auf dem Fluss)

 これはすごい!BCJ の客演でもおなじみの名唱イムラーがハンス・ガルの未出版の歌曲を歌う!!

 セッション録音:2016年4月/ドイツ放送室内楽ホール(ケルン、ドイツ)/DSD、5.0 Surround sound、マルチチャンネル、BIS ecopak、72'25
 制作:サイモン・フォックス=ガル/録音:クリストフ・リーゼベルク

 SACD ハイブリッド盤。
 オーストリア=スコットランドの作曲家ハンス・ガル Hans Gal は、1890年、ウィーンに近いブルン・アム・ゲビルゲの東欧系ユダヤ人の家に生まれました。
 ブラームスと親しかった音楽学者でもあるオイゼビウス・マンディチェフスキに対位法と形式を学び、1920年代、2作目のオペラ《Die heilge Ente(神聖なアヒル)》をはじめとする作品で作曲家として成功を収めました。
 1929年にマインツの音楽学校の校長に就任したものの、1933年、ナチスの台頭にともない解任。ウィーンに戻り、1938年、ナチス・ドイツによるオーストリア併合の後、イギリスに移住しました。
 1945年、ドナルド・トーヴィに招かれたエディンバラで大学の講師の職に就き、指揮者、ピアニスト、音楽学者としても活動し、1987年にエディンバラで没しました。歌劇、4つの交響曲を含む管弦楽曲と協奏曲、大規模なカンタータ、室内楽曲、ピアノ曲、声楽曲を作り、約140の作品が出版されています。

 ガルの作曲したソロ歌曲は、67の作品が現存するといわれます。その多くは、「見習いの年」と彼が呼んだ、マンディチェフスキの下で私的に学んだ2年につづく1910年ごろから1916年の間の作品です。
 ガルは、その後も折にふれて歌曲を作りながらも出版せず、1929年、要請を重ねてきたシムロック出版から、1917年から1921年にかけて作曲した5曲を《5つの歌》として出版しました。

 BIS レーベルのこのアルバムには、この《5つの歌》と、1910年から1921年に作曲された未出版の26曲が収録されています。
 テクストは、ヘルマン・ヘッセ、カール・ブッセ、ハインリヒ・ハイネ、エドゥアルト・メーリケ、マックス・ダウテンダイ、ヴァルター・フォン・デア・フォーゲルヴァイデ、フリードリヒ・アドラー、オットー・ユーリウス・ビーアバウム、リヒャルト・デーメル、クリスティアン・モルゲンシュテルン、ラビンドラナート・タゴール、C. H. フォン・ホーフマンスヴァルダウの詩と、ハンス・ベートゲがドイツ語に訳した中国の詩。テーマとスタイルの多様な詩が、彼の作品のインスピレーションとなっています。
 シューベルト、シューマン、ブラームス、ヴォルフ、あるいはマーラー、リヒャルト・シュトラウスといった作曲家たちの歌曲の伝統に沿った旋律と和声。
 ピアノ・パートの書法については、シューマンやブラームスたち、さらにはグリーグの曲から学んだと思われる跡のあることも指摘されています。

 ドイツのバス・バリトン歌手、クリスティアン・イムラー Christian Immler は、テルツ少年合唱団のボーイ・アルトのソリストとしてコンサートとオペラを経験、ロンドンのギルドホール音楽学校でルドルフ・ピエルネに学びました。
 パリの国際ナディア=リディア・ブーランジェ国際コンペティションで優勝してキャリアをスタートさせ、アーノンクール、ルネ・ヤーコプス、鈴木雅明、ウィリアム・クリスティをはじめとする指揮者の下で歌い、グラミー賞にもノミネートされたディスクを含む、50を超す数のアルバムを録音しています。
 共演のピアニストは、ミュンヘンの音楽演劇大学で教授として28年間、歌曲解釈を教えたヘルムート・ドイチュ Helmut Deutsch。『隠れた宝物』のタイトルに示されるとおりのアルバムです。
 




CLAVES



50 3011
¥2800
生誕250周年ライヒャの2つのシンフォニア・コンチェルタンテ!
 アントン・ライヒャ(1770-1836):
  (1)シンフォニア・コンチェルタンテ〜
     フルート、ヴァイオリンとオーケストラのための
  (2)シンフォニア・コンチェルタンテ〜
     2つのチェロとオーケストラのための
(1)アレクシス・コセンコ(フルート)
 シュシャヌ・シラノシアン(ヴァイオリン)
(2)クリストフ・コワン(チェロ)
 ダヴィト・メルコニヤン(チェロ)
ステファン・マクラウド(指揮)
リ・アンジェリ・ジュネーヴ

 名手シラノシアン、コセンコ、コワン、メルコニヤンがソリストをつとめた注目盤。生誕250周年ライヒャの2つのシンフォニア・コンチェルタンテ!

 セッション録音:2020年3月6&7日、6月13&14日/エルネスト・アンセルメ・スタジオ(ジュネーヴ)/DDD、ディジパック仕様、71'14

 ベートーヴェンと同年生まれのアントン・ライヒャ(アントニーン・レイハ)。2020年は生誕250周年となります!
 その記念すべき年にステファン・マクラウド率いるリ・アンジェリ・ジュネーヴが2つのシンフォニア・コンチェルタンテを収録しました!

 ライヒャはプラハで生まれ、ボン、ハンブルグ、ウィーン、パリなどで活動し最後はフランスに帰化しています。15歳の頃ボンでベートーヴェンと出会い、その後も親交があったといいます。
 また、パリ音楽院の作曲法教授として、リスト、ベルリオーズ、グノー、フランクなどを教え、論家、教育者としての大きな功績を残しています。

 1800年頃にボンとウィーンで作曲された2つのシンフォニア・コンチェルタンテは壮大で実に情熱的な旋律と斬新な作曲法によって、シンフォニア・コンチェスタンテという形式の革命をもたらした傑作で、ライヒャのヴィルトゥオシティと芸術性の高さを証明しています。

 当演奏ではソリストにも注目。フルートのアレクシス・コセンコ、ヴァイオリンのシュシャヌ・シラノシアン、チェロのクリストフ・コワンとダヴィト・メルコニヤンが務めております。
 アニバーサリー・イヤーにふさわしい注目盤の登場です!

 
 




HAENSSLER



HC 20062
¥2700
ベルニウスが、カンナビヒの「エレクトラ」をライヴ録音!
 クリスティアン・カンナビヒ(1731-1798):
  メロドラマ「エレクトラ」
   (台詞:ヴォルフガング・ヘリベルト・
    フォン・ダールベルク男爵)
イザベル・レッドファーン(エレクトラ)
ベルント・シュミット(オレスト)
ジグルン・ボルントラーガー( ソルダート)
イゾルデ・アッセンハイマー(カイロン)、ほか
シュトゥットガルト室内合唱団
シュトゥットガルト・ホープカペレ
フリーダー・ベルニウス(指揮)

 知られざる名作に光を当てる巨匠ベルニウスが、カンナビヒの「エレクトラ」をライヴ録音!

 ライヴ録音:2019年2月24日/シュトゥットガルト/DDD、53'01

 1770年代にフランスに生まれ、その後ドイツ語圏でも成功しさらに19世紀にはアメリカでも流行した音楽劇の一形態「メロドラマ」。恋愛物語を題材とした感情の起伏を誇張した感傷的な劇がその特徴です。

 作曲家、ヴァイオリニストのクリスティアン・カンナビヒ(1731-1798)はマルティン・フリードリヒ・カンナビヒ(1675-1759)の息子で、マンハイム楽派最大の作曲家の一人。
 生涯200曲に上る作品を残し、マンハイム宮廷楽団の最盛期にその指導に当たった人物です。
 今回ベルニウスは1781年に作曲されたマンハイムの言葉を用いたメロドラマ「エレクトラ」(台詞はマンハイム国民劇場総監督を歴任したヴォルフガング・ヘリベルト・フォン・ダールベルク男爵作)を演奏。知られざる名作に光を当てるベルニウス渾身のライヴです。

 ドイツ合唱界を代表する名指揮者フリーダー・ベルニウスは1968年にシュトゥットガルト室内合唱団を設立しその後多くの合唱曲を演奏。
 またシュトゥットガルト放送交響楽団、北ドイツ放送交響楽団などを指導し、ドイツの重鎮として確固たる地位を得ております。
 2006年に創設したシュトゥットガルト・ホープカペレは19初頭までの作品を中心レパートリーとする団体。質の高い演奏が魅力です。
 
 


HC 20071
(4CD)
¥4200
「テ・デウム」〜ブラウンフェルス、ベルリオーズ、ドヴォルザーク、ブルックナー、ナウマン、ヘンデル、ビゼー
 CD 1(55'24)
  ブラウンフェルス:テ・デウム Op.32
    レオニー・リザネク(ソプラノ)、ヘルムート・メルヒェルト(テノール)、ヘルマン・ヴェルナー(オルガン)
    ケルン・ギュルツェニヒ合唱団、ケルン放送交響楽団、ギュンター・ヴァント(指揮)
    ライヴ録音:1952年
 CD 2(51'19)
  ベルリオーズ:テ・デウム Op.22
    ニール・スチュアート(テノール)、ハンス・ディーター・シェーネ(オルガン)、ドレスデン国立歌劇場合唱団、
    ドレスデン・シンフォニー合唱団、ドレスデン・ジングアカデミー、ドレスデン・フィルハーモニック児童合唱団、
    ドレスデン国立歌劇場児童合唱団、サー・コリン・デイヴィス(指揮)、ドレスデン・シュターツカペレ
    ライヴ録音:1998年10月3&4日/聖十字架教会(ドレスデン)
 CD 3(60'29)
  ドヴォルザーク:テ・デウム Op.103
    ミカエラ・カウネ(ソプラノ)、ペーテル・ミクラーシュ(バス)
    シュトゥットガルト・カントライ、シュトゥットガルト・バッハ・コレギウム、ヘルムート・リリング(指揮)
    録音:1997年/リーダーハレ(シュトゥットガルト)
  ブルックナー:テ・デウム WAB.45
    パメラ・コバーン(ソプラノ)、インゲボルク・ダンツ(アルト)、
    クリスティアン・エルスナー(テノール)、フランツ・ヨゼフ・ゼーリヒ(バス)、
    シュトゥットガルト・カントライ 、シュトゥットガルト・バッハ・コレギウム、ヘルムート・リリング(指揮)
    録音: 1996年/リーダーハレ(シュトゥットガルト)&シュタットハレ、ジンデルフィンゲン
  ナウマン:テ・デウム
    ドレスデン国立歌劇場合唱団、シュターツカペレ・ドレスデン、ヘルベルト・ブロムシュテット(指揮)
 CD 4(57'00)
  ヘンデル:テ・デウム ニ長調「 デッティンゲン・テ・デウム」 HWV 283
    ドロテー・フリース(ソプラノ)、チェチーリエ・フース(ソプラノ)、マティアス・レクスロート(アルト)、
    トーマス・クーリー(テノール)、ライムント・ノルテ(バス)
    シーゲン・バッハ合唱団、フリーデマン・インマー・トランペット・コンソート、
    ハノーファー宮廷管弦楽団、ウルリヒ・シュテルツェル(指揮)
    録音:2000年
  ビゼー:テ・デウム
   アンジェラ・マリア・ブラージ(ソプラノ)、クリスティアン・エルスナー(テノール)、
   ディートリヒ・ヘンシェル(バリトン)
   ミュンヘン・モテット合唱団、ミュンヘン交響楽団、ハンス・ルドルフ・ツェベレイ(指揮) 

 ヴァント、デイヴィス、リリング、ブロムシュテットなどの名演が揃った「テ・デウム」の作品を集めた4枚組の登場!

 録音:1996 年/ミュンヘン/CD 1: 55'24、CD 2: 51'19、CD 3: 60'29、CD 4: 57'00

 独ヘンスラー・レーベルからのお買い得セットのシリーズ。
 今回は「テ・デウム」の作品を集めた4 枚組でブラウンフェルス、ベルリオーズ、ドヴォルザーク、ブルックナー、ナウマン、ヘンデル、ビゼーの作品をおさめております。

 テ・デウムとは「Te Deum laudamus(われ、汝を神とほめまつる)」にはじまる賛歌で、すべてのラテン賛歌の中で最も普遍的に用いられております。そのため、多くの作曲家がこの作品を残しており、その名作は今日も多く演奏されております。

 巨匠ギュンター・ヴァントが1952年に行ったブラウンフェルスの「テ・デウム」のライヴ録音は作曲者のヴァルター・ブラウンフェルス(1882-1954)が70歳を迎える年に行われた記念すべき演奏会を収録したもの。
 第一次世界大戦で辛苦を経験した後に才能を開花させたブラウンフェルスは、後期ロマン派への傾きを強く感じさせる独特の作風で一躍注目を集めた音楽家です。
 ブラウンフェルスの音楽性を高く評価し、戦後は彼の作品の演奏に積極的であったヴァント。中でも「テ・デウム」は、「ブラウンフェルスのテ・デウムはものすごい作品」と絶賛していたことでも知られる大作で、ワーグナーやブルックナーの響きも思わせる壮大なハーモニーに圧倒されます。

 ベルリオーズのテ・デウムは空間の効果と壮大な規模による圧倒的な音響という点で「レクイエム」と双璧を成すもの。
 キリスト教への信仰をもたなかったベルリオーズにとっては宗教色以上に、セレモニアルな巨大で特殊な編成による演奏効果にその特徴があるといえます。
 オルガン、オーケストラ、3声部をもつ2群の合唱、さらには600人の児童合唱という途方もない編成とその配置に、異常ともいえる独特の空間の感覚が冴え渡っています。
 オルガンはオケと対峙し、児童合唱も2群の合唱とは分離され、オケはオケ、オルガンはオルガンとして独立して用いられています。
 冒頭のオケの全奏と、これに続くオルガンの重低音から洪水のように押し寄せる大音響です。
 




TYXART


TXA 19128
¥2700
夢のかたち ヨゼファ・シュミット(ピアノ)
 ドビュッシー:『忘れられた映像』より第3曲 嫌な天気だから「もう森へは行かない」の諸相
 ジョージ・クラム:『マクロコスモスI』より 夢のかたち(愛と死の音楽—双子座)
 ラヴェル:『鏡』より 第1曲 蛾
 スクリャービン:5つの前奏曲 Op.16より 第3曲 アンダンテ・カンタービレ
 ラヴェル:『鏡』より 第3曲 海原の小舟
 スクリャービン:5つの前奏曲 Op.16より 第4曲 レント
 スクリャービン:5つの前奏曲 Op.16より 第5曲 アレグレット
 ヴェラ・シュミット:覆い隠された洞窟
 ドビュッシー:『忘れられた映像』より第1曲 レント
 ラヴェル:『鏡』より 第4曲 道化師の朝の歌
 ラヴェル:『鏡』より 第2曲 悲しい鳥たち
 ドビュッシー:『忘れられた映像』より第2曲 ルーヴルの思い出
 スクリャービン:5つの前奏曲 Op.16より 第1曲 アンダンテ
 スクリャービン:5つの前奏曲 Op.16より 第2曲 アレグロ
 ラヴェル:『鏡』より 第5曲 鐘の谷

 夢と幻想を音楽で描いたピアノ曲集

 録音:2019年1月/60'48''

 1998年ドイツ、シュトゥットガルト生まれのヨゼファ・シュミットによる「夢」をテーマとしたアルバム。
 彼女は2018年からハノーファーの音楽学校でローランド・クリューガー氏に師事していて、数々のコンクールに入選しいている逸材です。
 
 

TXA 19132
¥2700
有言歌と無言歌 シェバ・テホヴァル(ソプラノ)
ゲオルク・ミヒャエル・グラウ(ピアノ)
 <レーガー編曲ピアノ独奏版 R.シュトラウスの歌曲>
  Breit' uber mein Haupt dein schwarzes Haar, op.19-2/Morgen!, op.27-4/
  Traum durch die Dammerung, op.29-1/Ich trage meine Minne, op.32-1/
  Gluckes genug, op.37-4/Meinem Kinde, op.37-3/Allerseelen, op.10-8/
  All' mein Gedanken, op.21-1/Du meines Herzens Kronelein, op.21-2/
  Cacilie, op.27-2/Heimliche Aufforderung, op.27-3/Nachtgang, op.29-3
 < R.シュトラウスの歌曲>
  Die erwachte Rose Av66/Hat gesagt - Bleibt's nicht dabei, op.36-3/
  Die Nacht, op.10-3/Die Georgine, op.10-4/Die Verschwiegenen, op.10-6/
  Gluckes genug, op.37-4/Meinem Kinde, op.37-3/Schlagende Herzen, op.29-2/
  Schlechtes Wetter, op.69-5/Du meines Herzens Kronelein, op.21-2/
  Ach Lieb, ich muss nun scheiden, op.21-3/
  Ich schwebe, op.48-2/Waldeinsamkeit, op.76-3

 R.シュトラウスの歌曲をレーガーがピアノ独奏用に編曲

 録音:2018年11月/66'23''

 R.シュトラウスの歌曲集に、レーガーがピアノ独奏用に編曲したR.シュトラウスの歌曲をカップリング。
 言葉のある歌と、言葉の無い歌を一緒に聴くという珍しいアルバムです。
 同じピアニストがソロと伴奏を弾き分けているので一貫した演奏になっていて興味深いものがあります。
 
 

TXA 19144
¥2700
聖オズワルド教会のシュペート・オルガン ルーマン・エミリウス(オルガン)
 ハインリヒ・シャイデマン(ca.1596–1663):トッカータ ト調
 J.S.バッハ(1685–1750):Nun komm, der Heiden Heiland BWV 659
 ゲオルク・ベーム(1661–1733):Freu dich sehr, o meine Seele Choralpartita
 ヨハン・ヤーコプ・ヌフヴィル(1684–1712):シャコンヌ ロ短調
 J.S.バッハ:幻想曲 イ短調 BWV 561
 モーツァルト(1756–1791):グラスハーモニカのためのアダージョ ハ長調 KV 356
 ベルナルド・パスクィーニ(1637–1710):スケルツォ付きトッカータ
 ヨハン・ルートヴィヒ・クレープス(1713–1780):
  幻想曲 ヘ調 Krebs-WV 419/
  イタリア風幻想曲 Krebs-WV 422/幻想曲 ヘ調 Krebs-WV 420-1

 貴重な歴史的オルガンを使用

 録音:2020年2月/64'32''

 バイエルン、レーゲンスブルクにある聖オズワルド教会のオルガンを使用。
 このオルガンは1750年に作られたもので、2020年に制作270年を記念して録音されました。今も現役で十分に演奏することが出来る貴重な歴史的楽器です。
 製作者はフランツ・ヤーコプ・シュペート(1714-1786)。彼はオルガンのみならず当時最先端のピアノ製作者としても有名な人物で、タンジェント・ピアノの発明者でもあります。
 
 

TXA 20147
¥2700
ラフマニノフを極めたピアニスト注目の第2ソナタ1913年版!
 ラフマニノフ:
  ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調 Op.36(1913年版)
  10の前奏曲 Op.23
エムレ・ヤヴズ(ピアノ;ベーゼンドルファー)
 録音:2019年12月/69'50''

 ウィーン在住のエムレ・ヤヴズは1990年トルコのイズミル生まれのピアニスト。幼少から英才教育を受け若くしてオーケストラと共演し、数々のコンクールで入賞。ウィーン音楽院卒業時の最終試験は満点の成績。
 2018年にラフマニノフに特化したツアーを行い、ソロから室内楽、協奏曲まで弾きこなしました。
 このアルバムはその経験が生かされたもので、第2ソナタは初版の1913年版を用いている所にこだわりが感じられます。
 




DANACORD


DACOCD842
¥2700
ドビュッシー室内楽作品集
 ドビュッシー:
  ベルガマスク組曲〔前奏曲、メヌエット、月の光、パスピエ〕
  クラリネットのための第1ラプソディ
  牧神の午後への前奏曲
   (ウスタリン、ヒュルディ編曲/
    ヴァイオリン、チェロ、クラリネットとピアノ版)
  チェロソナタ ニ短調
  ヴァイオリン・ソナタ ト短調
コペンハーゲン・メシアン四重奏団
 〔マーリン・ヴィリアム=オールソン(ヴァイオリン)、
  カール=オスカ・ウスタリン(チェロ)、
  クリストファー・ヒュルディ(ピアノ)、
  ヴィクト・ヴェネス(クラリネット)〕

 室内楽版!「牧神の午後への前奏曲」!

 室内楽奏者、ソリスト、オーケストラ奏者として活動する4人の音楽家が2018年1月に結成したコペンハーゲン・メシアン四重奏団のデビュー・アルバムがリリース。
 グループ名にとったメシアンの「時の終わりのための四重奏曲」と同じ楽器編成のアンサンブル。
 マルメ交響楽団の第2ヴァイオリン・セクションリーダーを務め、現代音楽のグループ「ストックホルム・シンドローム・アンサンブル(「天使たちの声(BIS SA 2344)」)」で演奏するマーリン・ヴィリアム=オールソンのヴァイオリン、ブラームス(DACOCD875)とシュニトケ(DACOCD878)のアルバムをリリースしたチェリストのカール=オスカ・ウスタリン。
 ピアノのクリストファー・ヒュルディとクラリネットのヴィクト・ヴェネスは、メシアンの音楽を録音(DACOCD756)した「アンサンブル・ノーアリュス」にも参加しています。
 コペンハーゲン・メシアン四重奏団は、結成以来、デンマーク放送(DR)の番組やデンマークとスウェーデンの音楽祭に出演。スウェーデンの「Musik i Syd」が企画した2020年1月のスウェーデン・ツアーも高い評価を獲得しました。

 ドビュッシーの作品によるプログラム。「月の光」で知られる《ベルガマスク組曲》はピアノソロ、「クラリネットのための第1ラプソディ」、「チェロソナタ」、「ヴァイオリン・ソナタ」はそれぞれの楽器がピアノと共演するオリジナルの演奏。
 「牧神の午後への前奏曲」は、メンバーのウスタリンとヒュルディが、ドビュッシーとマラルメのエロティシズムとアルカディアの気分にプレーヤーたちの個性と音楽を反映させて編曲した「ヴァイオリン、チェロ、クラリネットとピアノの四重奏」版で演奏されます。

 録音:2018年5月23日−27日、(コペンハーゲン、デンマーク)
 
 
DACOCD878
¥2700
シュニトケ:チェロとピアノのための音楽
 チェロ・ソナタ 第1番/古い様式による組曲/
 チェロ・ソナタ第1番/ノスタルジックな音楽
カール=オスカ・ウスタリン(チェロ)
エミール・グリューステン(ピアノ)

 モーテン・ソイテン、トゥールレイフ・テデーン、ラルフ・カーシュバウム、フランス・ヘルメションたちに学んだチェリスト、カール=オスカ・ウスタリン。デンマークとヘルシンキでアネ・ウーラン、ニクラス・シヴェレーヴ、エーリク・タヴァッシェルナ、エーロ・ヘイニネンに教わったピアニスト、エミール・グリューステン。

 ブラームスの「チェロとピアノのためのソナタ(DACOCD875)」を録音したデンマークの音楽家2人が再び共演。シュニトケのチェロとピアノの作品を4曲録音しました。
 「ショスタコーヴィチの影」をうかがわせる2つの「ラルゴ」の楽章が、破壊的な「プレスト」をはさむ、ヴィルトゥオーゾ的な「チェロソナタ第1番」。
 ロストロポーヴィチを念頭に置いて書かれたという、5楽章の「チェロソナタ第2番」。
 「古い様式による組曲」は、シュニトケが映画のための書いた音楽を素材にして作られました。
 「歯医者の冒険」を描いた映画の音楽による〈パストラーレ〉と〈バレエ〉、スポーツとスポーツマンの映画音楽による〈フーガ〉が、子供向けのアニメーション映画の音楽からとった〈メヌエット〉と〈パントマイム〉の間に挟まれます。
 「ノスタルジックな音楽」は、この組曲の〈メヌエット〉に技巧的なパッセージを加え、異なる表情の音楽にした作品です。
 




MUSICAPHON


M56982
(1SACD HYBRID)
¥2600
クリストフ・フェルスター:カンタータと協奏曲集(世界初録音) コンサート・ロイヤル・ケルン
 3本のトランペット、ティンパニ/2本のオーボエと弦楽合奏/
 通奏低音のための協奏曲 ニ長調/
 オーボエと通奏低音のためのソナタ ハ短調/オルガンのための協奏曲 ト長調/
 大天使ミカエルの祝日のためのカンタータ/
 オーボエ、オブリガート・チェンバロと通奏低音のための協奏曲 ハ長調/
 オーボエと弦楽合奏、通奏低音のための協奏曲 変ロ長調/
 2本のホルン、2本のフルート、2本のオーボエ、2本のファゴットと弦楽合奏、通奏低音のための協奏曲 ニ長調

 18世紀ドイツ クリストフ・フェルスター、全曲世界初録音の「カンタータと協奏曲集」!

 クリストフ・フェルスター(1693-1745)はテューリンゲンのバート・ビブラ出身のドイツの作曲家。1710年からヴァイセンフェルスでヨハン・ダーフィト・ハイニヒェンに、その後メルゼブルクでゲオルク・フリードリヒ・カウフマンに師事し、宮廷オーケストラのコンサートマスターを務めました。
 1723年にはボヘミアで行われる戴冠式のためにプラハを訪れ、ヨハン・ヨーゼフ・フックス、アントニオ・カルダーラ、フランチェスコ・バルトロメオ・コンティなどの重要な音楽家たちと出会っています。
 フェルスターは教会カンタータ、詩篇、聖歌、ミサ曲、序曲や交響曲などの管弦楽作品、協奏曲、小編成のアンサンブルのための室内楽など、幅広いジャンルの作品を数多く作曲しており、特に器楽曲においては、バロックの後期から古典派の初期にかけて流行したギャラント様式や多感様式の特徴が早くも表れています。
 全曲世界初録音。

 ※録音:2018年11月
 
 

M56984
¥2600
ヨハン・セバスティアン・バッハの先駆者
 トーマス・バルツァー(ca.1630-1663):前奏曲 ト長調
 ヨハン・パウル・フォン・ヴェストホフ(1656-1705):組曲 イ長調
 ハインリヒ・イグナーツ・フランツ・フォン・ビーバー(1644-1704):
  パッサカリア ト短調
 J.S.バッハ:パルティータ第2番 ニ短調 BWV.1004
アネグレット・ジーデル
 (バロック・ヴァイオリン/
  1670年頃ヤコブ・シュタイナー製作)

 ヴァイオリン独奏のために書かれた作品の中で最も圧倒的な作品であるバッハのシャコンヌ(パルティータ第2番)と、バッハの先駆者たちによる作品を並べ、ヴァイオリンにおけるポリフォニックな演奏の歴史、展開について考察を行った1枚。
 何よりも旋律楽器として扱われているヴァイオリンが、4本の弦だけでどれだけ豊かな音楽を生み出すことができるのか・・・アネグレット・ジーデルのテクニックと音楽性の素晴らしさも特筆されます。
 ジーデルはこの時代に理想とされた、高貴で明るく色彩豊かな音を持つヴァイオリンとして、1670年頃に製作されたヤコブ・シュタイナー(ca.1617-1683)の楽器を使用しており、音楽が作られた当時の本物の音を味わうことができます。(バッハもシュタイナーのヴァイオリンを所有していたという記録が残っています。)

 ※録音:2019年7月、聖ラウレンティ教会(ドイツ、イツェホー)
 
 

M56981
¥2600
ジミン・オウ=ハヴェニートによる癒しの《ゴルトベルク変奏曲》!
 J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV.988
ジミン・オウ=ハヴェニート(ピアノ)

 韓国の名ピアニスト、ジミン・オウ=ハヴェニートによる癒しの《ゴルトベルク変奏曲》!
 この作品は不眠症に悩む伯爵のために演奏されたという逸話がありますが、彼女自身不眠症に悩まされていた10年間に、ゴルトベルク変奏曲の演奏を通して大きな喜びと癒し得て、作品に対する理解を深めたといいます。
 一音一音を大切に演奏した、深みのあるゴルトベルクです。

 「不眠症とは、身体的、神経的な苦悩であると同時に、自分自身との一体感を感じられないこと、世界との平和を感じられないことの表出でもあるのです。
 ゴルトベルク変奏曲は、これらの身体的、感情的、精神的なレベルのすべてに癒しをもたらすために、人生を肯定する音楽として作られました。
 この作品は、ただ聴くだけでなく、生きていける、生きていこうと思える作品です。」(ジミン・オウ=ハヴェニートによる「ゴルトベルク、バッハと私」より)

 ※録音:2018年4月、イエス・キリスト教会(ドイツ、ダーレム)
 
 

M56983
¥2600
バリオス:ギター作品集
 サルヘント・カブラル/マシーシェ/郷愁のショーロ/
 糸紡ぎ娘の歌/オラシオン・ポル・タドス/
 ワルツ Op.8-3/グアラニの伝説/ワルツ Op.8-4/
 神様のお慈悲に免じてお恵みを(最後のトレモロ)/
 サンバ風に/人形の夢/フリア・フロリダ/
 パラグアイの流行歌/パラグアイ舞曲
マクシミリアン・マンゴルト
 (ギター/
  1985年製ダニエル・フリードリッヒ)

 自身を「パラグアイのジャングルから来たギターのパガニーニ」と宣伝していたパラグアイのギタリスト、作曲家アグスティン・バリオス(1885-1944)の作品集。
 バリオスの作品は、ロマンティシズムと南アメリカの民族音楽から影響、そしてメロディックな独創性と魅力的なハーモニーが"ギターのための音楽として"組み合わされているのが特徴です。
 演奏はすでに20枚を超えるCDをリリースし、批評家から熱狂的に絶賛され、参考録音としても賞賛されているドイツのギタリスト、マクシミリアン・マンゴルト。
 彼はバリオスの叙情的で詩的な作品を好んで演奏しています。

 ※録音:2018年9月
 
 

M36985
(1CD-R)
¥2600
私のソナタ・アルバム〜18世紀のオーボエ・ソナタ集
 クリストフ・フェルスター(1693-1745):ソナタ ハ短調
 ウィリアム・バベル(ca.1690-1723):ソナタ 第11番 ト短調、ソナタ 第12番 ハ短調
 シニョール・バッハ(ヨハン・ヤコブ・バッハ?):ソナタ ハ短調
 ヨハン・ゲオルク・リニケ(ca.1680-1762):ソナタ ヘ長調
 ヨハン・ジギスムント・ヴァイス(ca.1690-1737):ソナタ 変ロ長調
 ヘンデル:ソナタ ヘ長調 HWV.363a
 ゴットフリート・アウグスト・ホミリウス(1714-1785):
  オーボエ・ソロと通奏低音のためのソナタ HoWV XI.1
カルラ・シュレーター(バロック・オーボエ)
コンサート・ロイヤル・ケルン

 コンサート・ロイヤル・ケルンの創設者でもあるバロック・オーボエの名手、カルラ・シュレーターが演奏する18世紀のオーボエ・ソナタを集めたコンピレーション・アルバム。
 登場する作曲家の多くはドイツとイギリスで活動していましたが、彼らは当時、多かれ少なかれ互いに密接な関係を持っていました。
 ここに収録されているソナタのうち3曲(フェルスター、ヴァイス、ヘンデル)は、ブリュッセルの有名な写本「15.115」に収録されています。(出典の詳細はブックレットに記載)。
 様式の面では、リニケ、ヴァイス、ホミリウスのソナタは、バロックから初期古典派への移行の初期段階を明確に示しており、部分的または完全に、多感様式と見做すことができます。
 クリストフ・フェルスターもまた、作品の多くに初期古典派のはっきりとした特徴が表れている作曲家です。各作品はシュレーターの過去の録音(MusicaphonまたはCantateレーベル)から集められています。

 ※録音:2006年ー2018年
 
 ※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。
 
 

M35725
(1CD-R)
¥2600

ルッツ=ヴェルナー・ヘッセ 〜 ポートレート
 オルガンのための《トッカータ・ヴィジョナリア》 Op.71(2013)
 独奏チェロのための《エレジー》Op.55(2007)
 バリトンとピアノのための《月の歌》Op.49(2004/06)
 3つのイースターの歌 Op.69*(2013)
 フルートとピアノのための《エピグラム》Op.48₁i2006)
 合唱と大オーケストラのための《雲に覆われた塔》Op.76(2015)

ヴォルフガング・アーベントロート(オルガン)
スザンネ・ミュラー=ホルンバッハ(チェロ)
ティロ・ダールマン(バリトン)
マティアス・ヴィーリヒ(ピアノ)
クリア・ヴォイシズ*、ディルク・ペッペル(フルート)
ジヨン・フィリップス(ピアノ) 
ヴッパータール歌劇場合唱団
ヴッパータール交響楽団
アレクサンドル・マルコヴィチ(指揮)

 ドイツのボン出身で、「ヴッパータール・コンサート協会」の会長を務める現代の作曲家、ルッツ・ヴェルナー・ヘッセ(1955-)のポートレート・アルバム。
 彼はケルン音楽院でギュンター・フォルクとユルク・バウアーに音楽学と作曲を師事し、現在はケルンのヴッパータールにあるケルン音楽舞踊大学の教授兼マネージングディレクターを務めています。
 ヘッセの作曲活動は室内楽と管弦楽を中心に行われており、ドイツ国内の様々なオーケストラからの委嘱を受け、数々の名作を生み出しています。

 ルッツ=ヴェルナー・ヘッセは現代の作曲家としては保守的な作風で知られていますが、彼自身は次のように述べています。
  「作曲は私にとって必要不可欠なものであり、自分自身を表現する方法でもあります。作曲は私の生活の一部であり、創造的なプロセスの中で思いもよらない空間を開いてくれます。私の目標は、これらの空間を聴衆がアクセスしやすく、理解しやすいものにすることです。私にとって重要なのは、聴いてもらえるものだけを書くことです。ですから、抽象的で(あまりにも)複雑な構造には興味がなく、理解可能な有機的なプロセスを示すことに非常に興味を感じています。
 私にとっては知的に理解することよりも、注意深く(感情的に)追体験することのほうが重要なのです。そうして初めて、音楽はその非常に特別な力にふさわしい効果を発揮することができるのです。」

 ※録音:2016年2月-10月、ヴッパータール市庁舎(ドイツ)
 ※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。
 




PASCHEN RECORDS

PR200070
(2CD)
¥4800
エルメートの宇宙
 ILZA NOVA/MENTALIZANDO A CRUZ/CELSO/
 QUEBRAR TUDO/RAINHA DA PEDRA AZUL/
 REBULICO/MUSICA DAS NUVENS E DO CHAO/
 MENTE CLARA/ILHA DAS GAIVOTAS/
 E NEM DA PRA DIZER/UINA/
 A GUARIBADA DA NOITE/TUDO QUEBREU/
 O FAROL QUE NOS GUIA/MALACUNGUE/
 RISADA DE FELICIDADE
ノルウェー管楽アンサンブル
シュテフェン・ショルン、
 ロジャー・ヘンシェル(サックス)
エルメート・パスコアール
 (メロディカ、プリペアド・ピアノ、
  バス・フルートなど)
マルシオ・バイーア(パーカッション)

 ノルウェー管楽アンサンブルがカラフルに描く、パスコアールのラテン・ブラス!

 ☆ブラス・ファン注目!
 ☆ノルウェー管楽アンサンブルがカラフルに描く、パスコアールのラテン・ブラス!

 マイルス・デイヴィスに「地球上でもっとも重要なミュージシャンのひとり」と評されたブラジル音楽界の最重要人物、エルメート・パスコアール(1936-)の魔法のような音楽を、ノルウェー最古のオーケストラであるノルウェー管楽アンサンブル(1734年設立)と、パスコアール自身、そしてサックスと即興演奏の世界的名手であるロジャー・ヘンシェル、シュテフェン・ショルンらが最高に楽しいアレンジで聞かせる1枚!
 エキゾチックなリズムのジャングル、豊かでカラフルなハーモニー、パスコアールの音楽の魅力は海のように広く、深く、尽きることがありません。

 ※録音:2018年、2019年
 



<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


CANTATE


C37631
(1CD-R)
¥2600
ジークフリート・レダ・シュピールト
 エルンスト・ペッピング(1901-1981):
  トッカータとフーガ 《我ら人生のただ中にあって》(1941)
 ヨハン・ネポムク・ダーフィト(1895-1977):
  パルティータ 《主イエスは十字架にかかりたもう》(1952)
 ジークフリート・レダ(1916-1968):聖母子像(1951)、7つのモノローグ(1953)
 ヒンデミット:オルガン・ソナタ 第1番 (1937)
ジークフリート・レダ(オルガン)

 エルンスト・ペッピングやフーゴー・ディストラーに師事したドイツのオルガニスト、作曲家のジークフリート・レダ(1916-1968)が自作や同時代のオルガン作品を演奏した1枚。
 1930年代から60年代にかけての歴史的録音です。

 ※録音:1942年(ペッピング)、1955年&1964年(レダ)、1952年(ダーフィト)、1937年(ヒンデミット)
 ※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。
 



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DANACORD

DACOCD897898
(2CD-R)
¥5100→\4790
デンマークの偉大なピアニスト、フランス・エレゴー フランス・エレゴー(ピアノ)
 [Disc 1]
  セリム・パルムグレン(1878−1951)
   ・ピアノ協奏曲第2番 Op.33 《川》
     フィンランド放送交響楽団 ニルス=エーリク・フォウグステット(指揮)
     [録音:1955年9月9日、ヘルシンキ]
   ・ピアノ協奏曲第4番 Op.85《四月(Huhtikuu/April)》
     フィンランド放送交響楽団 パーヴォ・ベリルンド(ベルグルンド)(指揮)
     [録音:1966年、ヘルシンキ]
   ・ピアノソナタ ニ短調 Op.11 [録音:1964年、ヘルシンキ]
   ・組曲「青春(Youth)」 Op.28より第2曲「影の島」 [録音:1964年、ヘルシンキ]
   ・2台のピアノのための仮面舞踏会 Op.36(即興詩人、踊り子、黒のドミノ、ユモレスク)
     ティモ・ミッキラ(第2ピアノ)[録音:1957年3月16日、シベリウス・アカデミー(ヘルシンキ)]
  カール・フローディン(1858−1925)
   ・4つのピアノの小品《夏》より第2曲「エクローグ(牧歌)」 [録音:1964年、ヘルシンキ]
 [Disc 2]
  W.A.モーツァルト(1756−1791)(カデンツァ:フランス・エレゴー)
   ・ピアノ協奏曲第20番 ニ短調 K.466
     フィンランド放送交響楽団、ニルス=エーリク・フォウグステット(指揮)[録音:1954年、ヘルシンキ]
  トマス・ビューストレム(1773−1839)
   ・鍵盤楽器とヴァイオリンのためのソナタ ト短調 Op.1 No.2
     アニヤ・イグナティウス(ヴァイオリン)[録音:1966年、ヘルシンキ]
  タネリ・クーシスト(1905−1988)
   ・ヴァイオリンとピアノのためのソナタ ロ短調 Op.36
     アニヤ・イグナティウス(ヴァイオリン)[録音:1966年、ヘルシンキ]
  カール・フローディン(1858−1925)
   ・かわいい組曲 [録音:1964年、ヘルシンキ]

 フランス・エレゴーは、パリ出身のデンマーク人で、パリ音楽院で学びました。1927年にコペンハーゲンでコンサート・デビューし、スカンディナヴィアとヨーロッパの都市でプロピアニストとして活動しました。
 1943年、ドイツ軍に占領されたデンマークからスウェーデンに政治亡命。1949年にフィンランドの画家ビリエル・カールステットと結婚してフィンランドの市民権を獲得しました。
 ソリストや室内楽の奏者として活躍し、1969年から1975年までヘルシンキのシベリウス・アカデミーで教えました。

 「デンマークの偉大なピアニスト」のシリーズでリリースされる新しいアルバムには、「3人の偉大なデンマーク女性ピアニスト(DACOCD442-443)」と「3人の偉大なデンマーク女性ピアニスト 第2集(DACOCD481-482)」には未収録の1950年代と1960年代にフィンランド国営放送(YLE)がラジオ放送したフィンランドの作品を中心とするレパートリーが初めて紹介されます。

 「後期ロマンティシズムの印象主義者」セリム・パルムグレン(1878−1951)は、コンサート・ピアニストとして名を馳せ、ピアノのための作品を多く手がけました。
 「人生の流れ」を重ねる《川》の副題がつけられた単一楽章の《ピアノ協奏曲第2番》。《四月》の副題をもち、彼の5曲のピアノ協奏曲のうち印象主義の色彩がもっとも濃い単一楽章の《ピアノ協奏曲第5番》。
 リストやラフマニノフの身振りの大きなスタイルを思わせる《ピアノソナタ ニ短調》。
 ドビュッシーの作品に倣い小節線を省いて書かれた〈影の島〉。
 《仮面舞踏会》は、パルムグレンが2台のピアノのために作曲した唯一の曲です。

 抒情的、ロマンティックな作風の作曲家、カール・フローディン(1858−1925)は、批評家としても活動、シベリウスの《レンミンカイネン》を酷評したことで知られます。
 シューマンやグリーグのロマンティックなスタイルに倣った4つのピアノの小品《夏》から、カール・ニルセンを思わせる手法も使われた第2曲〈エクローグ(牧歌)〉。《かわいい組曲》は、5曲のロマンティックな作品集です。

 このアルバムの演奏はすべて、ステレオ録音です。フィンランド放送のスタッフが「実験的」にステレオで録音した1950年代の音源は、クラウス・ビューリトがオリジナル録音のチャンネル・バランスなどを調整、1960年代の録音と同様、慎重なデジタル・リマスタリングを施して収録されています。
 広いダイナミック・レンジ、洞察と抒情で知られたエレゴーの全盛期を捉えたといわれる録音。フィンランド放送の正式ライセンスによるリリースです。

 ※復刻/デジタルマスタリング:クラウス・ビューリト
 ※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。
 


<メジャー・レーベル>
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DG



4839887
(2CD)
\3400→\3090
新バージョン!
 コンサート全曲と全MCを収録した「完全収録盤」
『ジョン・ウィリアムズ〜ライヴ・イン・ウィーン』

【CD1】
 1.拍手
 2.ネヴァーランドへの飛行(『フック』から)
 3.『未知との遭遇』から抜粋
 4.MC1
 5.ヘドウィグのテーマ(『ハリー・ポッターと賢者の石』から)
 6.『サブリナ』のテーマ
 7.ドニーブルーク・フェア(『遥かなる大地へ』から)
 8.悪魔のダンス(『イーストウィックの魔女たち』から)
 9.MC2
 10.地上の冒険(『E.T.』から)
【CD2】
 1.『ジュラシック・パーク』のテーマ
 2.ダートムア、1912年(『戦火の馬』から)
 3.鮫狩り - 檻の用意!(『ジョーズ』から)
 4.マリオンのテーマ(『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』から)
 5.MC3
 6.レベリオン・イズ・リボーン(『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』から)
 7.ルークとレイア(『スター・ウォーズ/ジェダイの帰還』から)
 8.メイン・タイトル(『スター・ウォーズ/新たなる希望』から)
 9.MC4
 10.すてきな貴方(『シンデレラ・リバティー/かぎりなき愛』から)
 11.MC5
 12.決闘(『タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密』から)
 13.追憶(『シンドラーのリスト』から)
 14.レイダース・マーチ(『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』から)
 15.帝国のマーチ(『スター・ウォーズ/帝国の逆襲』から)
ジョン・ウィリアムズ指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、
アンネ=ゾフィー・ムター(ヴァイオリン)
 大ヒット『ジョン・ウィリアムズ〜ライヴ・イン・ウィーン』に新バージョンが登場!
 コンサート全曲と全MCを収録した「完全収録盤」CDと限定デラックス盤からのBlu-Ray単体の2形態。

 ■ハリウッド映画音楽のトップランナーとして君臨するレジェンド、ジョン・ウィリアムズが世界最高のオーケストラ、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団を指揮した奇跡の公演を収録した『ジョン・ウィリアムズ ライヴ・イン・ウィーン』は、13曲を収録したLP、CDと、Blu-Ray(ビデオ&オーディオ)が追加された限定デラックス盤が8月14日に発売され、非常に幅広い層から支持されています。

 ■既発売のCDには13曲が収録されていましたが、今回追加発売とCDはライヴで演奏された全19曲と、ジョン・ウィリアムズによるMCも全て収録した2枚組となります。
 さらに、既発売の限定デラックス盤からBlu-rayのみが同日分売に。
 こちらも公演全曲の映像が収録されている他、13曲のハイレゾ音源、さらにジョン・ウィリアムズとアンネ=ゾフィー・ムターの対談のボーナス映像も収録されています。
 
 ■このアルバムは12月1日に発表された『レコード芸術』誌が主催する日本で最も権威のあるクラシック音楽賞、「2020年度第58回レコード・アカデミー賞」においても、特別部門 企画・制作賞を受賞するなど、既に高い評価を得ています。フル・オーケストラによる映画音楽の演奏が、クラシックのメインストリームでも熱狂的に支持されるという音楽史上でも事件といえる状況といえましょう。
 
 ■グラミー賞受賞25回、アカデミー賞受賞5回、エミー賞5回、ゴールデン・グローブ賞受賞4回……。50年以上にわたりハリウッド映画音楽のトップランナーとして君臨するレジェンド、ジョン・ウィリアムズ。現代で最も支持を集める“映画音楽の神様”のヒット作品、『スター・ウォーズ』『レイダース』『ジュラシック・パーク』『E.T.』『ジョーズ』などなど、全ての世代に愛される作品のあの音楽を、最高の演奏と最新の録音&録画技術で収録。
 
 ■ジョン・ウィリアムズが自身の代表作を振ったウィーン・フィルへの指揮デビュー公演(2020年1月18&19日)、白熱のライヴ録音!
 
 ■歴史的事件! 大衆娯楽の王様である映画を彩る音楽が、音楽の都ウィーンのラシックの殿堂、あのニューイヤー・コンサートの会場ムジークフェラインの黄金のホールに朗々と響く。しかも演奏はクラシック音楽の伝統と精神を脈々と受け継ぐ世界最高のオーケストラ、クラシックのスーパー・エリート、ウィーン・フィル。現代の大衆娯楽と伝統的な芸術の幸福な出会いという意味でも歴史的な公演。
 演奏前からスタンディング・オベーションで熱狂する聴衆と、演奏者たちの気合のこもった白熱の演奏が全てを物語っています。
 
 録音:2020年1月 ウィーン〈ライヴ・レコーディング〉
 




<国内盤>


BRINRINRI

【山下和仁&山下紅弓ギターデュオの新たなる名盤2タイトル】



KYBR-2002
¥2700+税
カランダール王子の物語 ◎ 山下和仁+山下紅弓 ギターデュオ II 山下和仁(ギター)
 山下紅弓(ギター)
 1. セイシャス/山下和仁編: ソナタNo.37/2. セイシャス/山下和仁編: ソナタNo.8/
 3. ヘンデル/山下和仁編: エアHWV604/4. ヘンデル/山下和仁編: メヌエット HWV602/
 5. ヘンデル/山下和仁編: メヌエット HWV603/6. ルイ=クロード・ダカン/リヨベー編: かっこう /
 7. ハイドン/フォルテア編: セレナータ/8. テレマン/山下和仁編: カノン/
 9. テレマン/山下和仁編: グラーヴェ/10. ベートーヴェン/山下和仁編: ソナチネ ハ長調WoO 44a/
 11. チマローザ/山下和仁編: ソナタNo.25/12. チマローザ/山下和仁編: ソナタNo.33/
 13. チマローザ/山下和仁編: ソナタNo.79/
 14. バッハ/山下和仁編: ガボット〜イギリス組曲No.3/
 15 スカルラッティ/山下和仁編: ソナタ K-9, L413/
 16. リムスキー=コルサコフ/山下和仁編: シェヘラザードより「カランダール王子の物語」/
 17. リムスキー=コルサコフ/山下和仁編: シェヘラザードより「若い王子と王女」 

 ロシア公演を興奮の坩堝としたシェヘラザード2曲+バロック・古典新編曲、全17曲!

 録音:2019年12月11-13日
 
 


KYBR-2003
¥2700+税
スライドワルツ 〜 山下和仁+山下紅弓ギターデュオⅢ
 1. 作者不詳/エリス伝: スライドワルツ
 2. レオンハルト・フォン・カル: ロンドOp.39
 3. ソル: 6つのワルツ Op.39: ワルツ1 de Mohor 
 4. ソル: 6つのワルツ Op.39: ワルツ2 de Sor 
 5. ソル: 6つのワルツ Op.39: ワルツ3 de Mohor 
 6. ソル: 6つのワルツ Op.39: ワルツ4 de Steibelt 
 7. ソル: 6つのワルツ Op.39: ワルツ5 de Mozart 
 8. ソル: 6つのワルツ Op.39: ワルツ6 de Mohor
 9. バッハ/山下和仁編: ガボット〜イギリス組曲第6番より
 10. バッハ/山下和仁編: 蟹のカノン〜Danzas espanolas Op.37より
 11. グラナドス/山下和仁編: オリエンタル〜Danzas espanolas Op.37より
 12. ルクレール/山下和仁編:ガボット〜 Sonata for 2 Violins Op. 3 No. 5 – IIより
 13. ソル: ロシアの思い出 Op.63
山下和仁(ギター)
山下紅弓(ギター)

 ソルの傑作≪ロシアの思い出≫、人気曲≪スライドワルツ≫を含む、驚異のデュオの新たな地平

 録音:2020年2月17-19日

 2003年、東京・浜離宮朝日ホールにてデビューした山下和仁&山下紅弓ギターデュオ、翌2004年にローマ国際ギターフェスティバルに出演して以来、国内外で多数の演奏を行い好評を博している。
 2017年にCDアルバム『ランクラージュマン』を発表、ソルによる表題作を始め、カル、グラナドス、ヴィラ=ロボスらの作品を収めた同作は本格派ギターデュオの始動を告げる意欲作として各所で高い評価を受けた。それから3年後の2020年、同デュオのさらなる飛躍を示す2枚のアルバムが同時発売されることとなった。
 1枚が本盤『カランダール王子の物語〜山下和仁+山下紅弓ギターデュオⅡ』(KYBR-2002)であり、もう1枚が『スライドワルツ〜山下和仁+山下紅弓ギターデュオⅢ』(KYBR-2003)である。
 詳細についてはぜひそれぞれのアルバムを実際にお聴き願いたいが、両盤とも選曲・演奏・録音に極めて秀でた作品であることは断言できよう。好事家のみならず、万人が楽しめると同時に、このギターデュオの並々ならぬ実力を実感し得る2枚の新たなる名盤の登場を心から喜びたい。
(月刊「現代ギター」編集長 渡邊弘文)

 山下和仁:
  1961年長崎市に生まれ。8歳より、父・山下亨にギターを学ぶ。また作曲家の小船幸次郎に師事。15歳で全国コンクール(現:東京国際ギターコンクール)優勝のあと、1977年、16歳でラミレス、アレッサンドリア国際、パリの世界三大国際ギターコンクールに、いずれも史上最年少優勝という快挙を成し遂げた。
 LP.,CD合わせてこれまでに89枚のアルバムを発表。自身の編曲による〈展覧会の絵〉が大反響を得たほか、〈火の鳥〉〈シェヘラザート〉〈新世界より〉などオーケストラ用大曲をギター用に次々アレンジ、さらに「バッハ:無伴奏ヴァイオリン、チェロ、フルート、リュート組曲BWV995-1013(5CDs)」を全て編曲。かたわら「F.ソル:ギター曲全集(16CDs)」「M.カステルヌオーヴォ=テデスコ:ゴヤによる24のカプリチョス」「プラテーロとわたし」など、ギター本来のレパートリーも名演の誉れ高く、広大なレパートリーを有する。
 ウィーン・ムジークフェライン大ホール、ロシア・サンクトペテルブルグ・フィルハーモニー大ホール、カペラ劇場、モスクワ・ザリャジエ大コンサートホール、イタリア・テアトロオリンピコ、テアトロ・レッジョ、ニューヨーク・リンカーンセンター、シカゴ・シンフォニーセンターオーケストラホール、など世界各地でソロリサイタル。世界のトップアーチストたちとも数々共演。『黎明期の日本ギター曲集』で平成11年度文化庁芸術祭大賞を受賞。

 山下紅弓:
  山下紅弓は山下和仁の長女。2003年 東京・浜離宮朝日ホールでの山下和仁リサイタルでデュオとして出演(当時小学4年生)、以後デュオとして、翌2004年にローマ国際ギターフェスティバル、長崎、大阪、ソウルアートセンター大ホール(2005)、イタリア・アレッサンドリア国際ギターフェスティバル、名古屋・しらかわホール、ヴェトナム・フエ・ロイヤル劇場(2006)、東京・トッパンホール、ポルトガル・サントティルソ国際ギターフェスティバル、スペイン・コルドバ国際ギターフェスティバル、アメリカ・サンフランシスコ (2007)、トリノ、シンガポール (2010)などに出演。同2010年に名古屋にてソロデビューも果たす。
 2011年、再びコルドバ 国際ギターフェスティバルに招かれ、以後、チェコ、ハンガリー、イタリア各地、兵庫県立芸術文化センター、韓国・ソウル芸術の殿堂 IBKホール、福岡でも演奏。2016年にはトリノ音楽祭で「フェルナンド・ソルの夕」を開催。2017年には、デュオCDアルバム「ランクラージュマン」を発表。奈良・春日大社第六十次式年造替での特別演奏のほか、東京・紀尾井ホールにも出演。2019年には浜離宮朝日ホールでの「フェルナンド・ソルの夕」でも「ロシアの思い出」ほか数々の名曲を披露したほか、熊本県立劇場でも演奏した。
 2020年3月にはロシア・カザン国際ギターフェスティバルにも特別招待され、和仁、紅弓それぞれがオーケストラと共演したほか、ギターデュオでリムスキー・コルサコフ作曲のシェヘラザードより「カランダール王子の物語」および「若い王子と王女」を演奏した。熊本大学理学部、九州大学大学院理学府修了。
 




ソール・ブルー



SBCD-101
\2500+税
F.リスト:巡礼の年第1年 スイス S.160
 1.ウィリアム・テルの聖堂/
 2.ヴァレンシュタットの湖で/
 3.パストラール/4.泉のほとりで/
 5.嵐/6.オーベルマンの谷/
 7.牧歌/8.郷愁/9.ジュネーヴの鐘
青柳 晋(ピアノ)

 青柳進が自主レーベルを立ち上げ久しぶりの新譜発売! リスト:巡礼の年 第1年スイス S.160(全曲)

 青柳晋の久しぶりの新譜としてリストの「巡礼の年 第1年スイス」を発売します。
 彼は2006年より、リスト作品をメインに据えた自主企画リサイタルシリーズ「リストのいる部屋」をスタートさせ、自身の1年間の演奏活動を締めくくるコンサートを開催しています。
 今年のコロナ禍で多くの演奏会が中止になった中、彼は改めてピアノとリストの音楽に向き合い、これらの作品に磨きをかけてきました。その成果がこのアルバムに結実しています。
 
 第1曲の「ウィリアム・テルの聖堂」はその大伽藍を思わせるスケールの大きさと磨き抜かれた音色に魅了されます。
 第4曲「泉のほとりで」では水のきらめきを表現する繊細な技巧と詩的表現が見事に両立されています。
 第5曲「嵐」の壮絶なテクニックで表現される緊張感。14分近いバラード、第6曲「オーベルマンの谷」での主人公の心の苦悩と葛藤を表現する音楽的表現の深さは驚嘆に値します。

 このアルバムを通して青柳晋は自ら「新しいリスト弾き」の誕生を表明しています。
 更にこのアルバムの発売にあたって自らのニューレーベル「Saules Bleus(ソール・ブルー=青い山羊)」を立ち上げ、今後の制作拠点にすることも明らかにしています。
 今回のリストアルバムだけでなく今後に続く作品についても是非ご注目下さい。

 青柳 晋(あおやぎ すすむ):
  ニカラグア生まれ、米国で5歳よりピアノを始める。 日本に帰国後、全日本学生音楽コンクール全国大会で1位受賞。 桐朋学園大学在学中に西日本音楽賞を受賞し、ベルリン芸術大学に留学。ロン・ティボー国際コンクールに入賞後、パリ日本大使館、ラジオ・フランス、旧西・東ドイツからアメリカに至るまで各地で演奏活動を展開。ハエン、カゼッラ、ボリーノの各国際ピアノコンクールで1位受賞。1997年頃より日本でも演奏活動を開始し、 2000年には青山音楽賞を受賞。第28回日本ショパン協会賞受賞。これまでに8枚のソロアルバムと2枚の室内楽アルバムをリリースし、いずれも高い評価を受けている。2006年よりリスト作品をメインに据えた自主企画リサイタルシリーズ「リストのいる部屋」をスタートさせ、以来年末の演奏活動の締めくくりとしている。国内外のオーケストラとも数多く共演し、著名アーティストからの信頼も厚い。近年は室内楽奏者としても活躍の場を広げている。
 2012年3月カーネギーホール・ワイルリサイタルホールでデビュー公演、現地メディアで絶讃を博す。コンクール審査員としても経験を重ね、日本音楽コンクール、東京音楽コンクール、ハエン国際コンクール審査員などを歴任し、高松国際ピアノコンクールでは第1回目から審査 に参加、現在副審査委員長として同コンクールのプロデュースに携わっている。宇賀田克子、藤村佑子、山田富士子、山田康子、ジョー・ボートライト、リリー・クラウス、クラウス・ヘルヴィヒ、パスカル・ドゥワイヨンに師事。 東京芸術大学教授、洗足学園大学客員教授、札幌大谷大学客員教授、長崎おぢか国際音楽祭音楽監督を務めながら幅広く演奏活動を継続中。
 




<映像>

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DG(映像)



73 5891
(Blu-ray)
\3400→\3090
新バージョン!
 コンサート全曲と全MCを収録した「完全収録盤」
《ジョン・ウィリアムズ ライヴ・イン・ウィーン》

【Blu-rayビデオ】
 1.ネヴァーランドへの飛行(『フック』から)
 2.『未知との遭遇』から抜粋
 3.ヘドウィグのテーマ(『ハリー・ポッターと賢者の石』から)
 4.『サブリナ』のテーマ
 5.ドニーブルーク・フェア(『遥かなる大地へ』から)
 6.悪魔のダンス(『イーストウィックの魔女たち』から)
 7.地上の冒険(『E.T.』から)
 8.『ジュラシック・パーク』のテーマ
 9.ダートムア、1912年(『戦火の馬』から) 
 10.鮫狩り - 檻の用意!(『ジョーズ』から)
 11.マリオンのテーマ(『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』から)
 12.レベリオン・イズ・リボーン(『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』から)
 13.ルークとレイア(『スター・ウォーズ/ジェダイの帰還』から)
 14.メイン・タイトル(『スター・ウォーズ/新たなる希望』から)
 15.すてきな貴方(『シンデレラ・リバティー/かぎりなき愛』から)
 16.決闘(『タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密』から)
 17.追憶(『シンドラーのリスト』から)
 18.レイダース・マーチ(『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』から)
 19.帝国のマーチ(『スター・ウォーズ/帝国の逆襲』から)
     録音:2020年1月 ウィーン〈ライヴ・レコーディング〉

20.アンネ=ゾフィー・ムターとジョン・ウィリアムズの会話(インタビュー) 
アンネ=ゾフィー・ムター(ヴァイオリン 3-6, 15-18)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:ジョン・ウィリアムズ
【Blu-rayオーディオ(ハイレゾ音声のみ)】
 ※Blu-rayビデオと同一ディスクに
  ハイレゾ音声データが収録されています。
 1.ネヴァーランドへの飛行(『フック』から)
 2.『未知との遭遇』から抜粋
 3.悪魔のダンス(『イーストウィックの魔女たち』から)
 4.地上の冒険(『E.T.』から)
 5.『ジュラシック・パーク』のテーマ
 6.ダートムア、1912年(『戦火の馬』から)
 7.鮫狩り - 檻の用意!(『ジョーズ』から)
 8.マリオンのテーマ
  (『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』から)
 9.メイン・タイトル(『スター・ウォーズ/新たなる希望』から)
 10.レベリオン・イズ・リボーン
  (『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』から)
 11.ルークとレイア(『スター・ウォーズ/ジェダイの帰還』から)
 12.帝国のマーチ(『スター・ウォーズ/帝国の逆襲』から)
 13.レイダース・マーチ(『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』から)
 録音:2020年1月 ウィーン〈ライヴ・レコーディング〉
アンネ=ゾフィー・ムター(ヴァイオリン 3, 13)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:ジョン・ウィリアムズ

 大ヒット『ジョン・ウィリアムズ〜ライヴ・イン・ウィーン』に新バージョンが登場!
 
 ■ハリウッド映画音楽のトップランナーとして君臨するレジェンド、ジョン・ウィリアムズが世界最高のオーケストラ、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団を指揮した奇跡の公演を収録した『ジョン・ウィリアムズ ライヴ・イン・ウィーン』は、13曲を収録したLP、CDと、Blu-Ray(ビデオ&オーディオ)が追加された限定デラックス盤が8月14日に発売され、非常に幅広い層から支持されています。

 既発売の限定デラックス盤からBlu-rayのみが分売に。
 公演全曲の映像が収録されている他、13曲のハイレゾ音源、さらにジョン・ウィリアムズとアンネ=ゾフィー・ムターの対談のボーナス映像も収録されています。
 
 ■このアルバムは12月1日に発表された『レコード芸術』誌が主催する日本で最も権威のあるクラシック音楽賞、「2020年度第58回レコード・アカデミー賞」においても、特別部門 企画・制作賞を受賞するなど、既に高い評価を得ています。フル・オーケストラによる映画音楽の演奏が、クラシックのメインストリームでも熱狂的に支持されるという音楽史上でも事件といえる状況といえましょう。
 
 ■グラミー賞受賞25回、アカデミー賞受賞5回、エミー賞5回、ゴールデン・グローブ賞受賞4回……。50年以上にわたりハリウッド映画音楽のトップランナーとして君臨するレジェンド、ジョン・ウィリアムズ。現代で最も支持を集める“映画音楽の神様”のヒット作品、『スター・ウォーズ』『レイダース』『ジュラシック・パーク』『E.T.』『ジョーズ』などなど、全ての世代に愛される作品のあの音楽を、最高の演奏と最新の録音&録画技術で収録。
 
 ■ジョン・ウィリアムズが自身の代表作を振ったウィーン・フィルへの指揮デビュー公演(2020年1月18&19日)、白熱のライヴ録音!
 
 ■歴史的事件! 大衆娯楽の王様である映画を彩る音楽が、音楽の都ウィーンのラシックの殿堂、あのニューイヤー・コンサートの会場ムジークフェラインの黄金のホールに朗々と響く。しかも演奏はクラシック音楽の伝統と精神を脈々と受け継ぐ世界最高のオーケストラ、クラシックのスーパー・エリート、ウィーン・フィル。現代の大衆娯楽と伝統的な芸術の幸福な出会いという意味でも歴史的な公演。演奏前からスタンディング・オベーションで熱狂する聴衆と、演奏者たちの気合のこもった白熱の演奏が全てを物語っています。
 【音声仕様】
  音声: DOLBY ATMOS /
  DTS-HD MASTER AUDIO 2.0ch (24bit/96kHz) /
  DTS-HD MASTER AUDIO 5.1ch (24bit/48kHz)
 
 ※映像・ハイレゾ音声共に上記3種類から選択可能です。
  















12/9(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


URTEXT


JBCC306
(2CD)
特別価格 ¥3600
アレクシス・アランダ:協奏曲集
 フルート協奏曲 《アクア》(コンシエルト・アクア)
 フルート、ギターと管弦楽のための協奏曲
 ピアノ協奏曲
マリサ・カナレス(フルート)
ハイメ・マルケス(ギター)
アレクシス・アランダ(ピアノ)
ラモン・シャデ(指揮)
カメラータ・コアウイラ

 現代メキシコの協奏曲集!フルートはUrtextの創設者マリサ・カナレス!

 ☆マリサ・カナレスが吹く、アレクシス・アランダのフルート協奏曲!

 2004年に最年少でメキシコ国立交響楽団のレジデント・コンポーザーに任命され、世界中の30以上のオーケストラによって作品が演奏されているというメキシコの若き作曲家&ピアニスト、アレクシス・アランダ(b.1974)の3つの協奏曲。
 フルート協奏曲 《アクア》と、フルート&ギター協奏曲でソロを吹くのは、ラテン・グラミー賞にノミネートした音楽プロデューサーとして、メキシコを代表するクラシック・レーベル「Urtext(ウアテクスト)」の芸術監督&プロデューサーも務めるメキシコのフルート奏者、マリサ・カナレス。ピアノ協奏曲は作曲者自身の演奏で収録。

 ※録音:2018年12月&2019年3月、コアウイラ(メキシコ)
 
 

JBCC305
¥2600
イマヘネス 〜 メキシコのピアノ四重奏曲集
 エンリケ・ゴンサレス=メディナ:コンシエルト・バロッコ(バロック協奏曲)
 ヘラルド・メーサ:イマヘネス
 フランシスコ・ラドロン・デ・ゲバラ:
  ピアノ、ヴァイオリン、ヴィオラとチェロのためのソナタ
アウローラ四重奏団

 メキシコの女流奏者たちによって2004年に結成されたピアノ四重奏団、アウローラ四重奏団(Cuarteto Aurora)のセカンド・アルバム。
 エンリケ・ゴンサレス・メディナ(b.1954)のバロック協奏曲や、ヘラルド・メーサ(b.1960)のイマヘネス(イメージ)など、現代メキシコの作曲家がアウローラ四重奏団のために書いたピアノ四重奏曲集。

 ※録音:2017年4月
 
 

JBCC302
¥2600
シャドウ・ブルース
 リュック・フェラーリ&フランソワ・ドーダン・クラヴォー:寺院/
 タオ・ユ:垂れ下がる梅の花/
 フェラーリ&クラヴォー:ハロン湾/
 クラヴォー:シャドウ・ブルース/
 フェラーリ&クラヴォー:自転車と電車/
 トラン・ティ・キムゴック:若い女性の昼寝/
 フェラーリ&クラヴォー:金属街道/クラヴォー:鏡/
 フェラーリ&クラヴォー:食堂入店/
 ティエリー・ペク:プリンセス・イワ(磐之媛命)/
 民謡集(上海音楽院民謡オーケストラのリハーサル〔1995年〕)
トリオ・ダルジャン
 〔フランソワ・ドーダン・クラヴォー(フルート)、
 ザビエ・サン=ボネ(フルート)、
 ミシェル・ボワゾ(フルート)〕

ガブリエラ・ヒメネス(パーカッション)  

 1984年から活動するフランスのフルート三重奏団、トリオ・ダルジャン(直訳すると「銀の三重奏団」)による日本、中国、ベトナム、韓国などアジアをテーマにした作品集。
 トリオ・ダルジャンのメンバーであるフランソワ・ドーダン・クラヴォーが作曲した「シャドウ・ブルース」を中心に、ベトナムのトラン・ティ・キムゴック、中国のタオ・ユ、フランスのティエリー・ペクらのオリエンタルな作品を収録。

 ※録音:2017年
 
 

JBCC308
¥2600
ボルメネス 〜 アレハンドロ・エスケールの音楽
 アレハンドロ・エスケール:
  Spectrum articulae(2018)/Animus aeris(2017)/
  ATL(2014)/KAZE Ⅱ(2019)/Magnus aeris
オニックス・アンサンブル

 メキシコの学者、作曲家、フルート奏者、そして様々な楽器のパフォーマーとして活動し、アルバム『Flying』では、インディペンデント・ミュージック・アウォード2014でコンテンポラリー・クラシカル・ミュージック部門ベスト・アルバムに輝いたアレハンドロ・エスケールのエレクトロ・アコースティック作品。
 



 

BR KLASSIK



900927
(4CD)
¥3200
初発売のブロムシュテットの「グレート」も!
 『愛は彷徨う』
  シューベルトの生涯〜語りと様々な音源による伝記

  【DISC 1-3】
   『愛は彷徨う』 シューベルトの生涯〜
    語りと様々な音源による伝記 (ドイツ語)
     イェルク・ハントシュタイン 作
  【DISC 4】
   シューベルト: 交響曲第8(9)番 ハ長調 D 944「グレート」
【DISC 1-3】
 Udo Wachtveitl (ナレーター)
 Robert Stadlober (シューベルト)ほか
 アバド、ボザール・トリオ、ブレンデル、
  フィッシャー=ディースカウ
   などの音源を抜粋で使用
【DISC 4】
 ヘルベルト・ブロムシュテット(指揮)
 バイエルン放送交響楽団

 録音: 2010年5月20、21日 ヘルクレスザール(ライヴ)..DISC 4

 【音で綴るシューベルトの生涯と、初発売のブロムシュテットの「グレート」!】
 BR-KLASSIKの人気シリーズ、音で綴る作曲家の生涯シリーズに、シューベルトが登場。ドイツのラジオなどで人気のナレーターとシューベルト役の俳優が、その短い生涯での叶わぬ恋、身体を蝕む病、そして死をCD3枚にわたって描きます。
 全編ドイツ語。またそのバックには、有名演奏家による名曲の数々が部分的に使用されています。
 そしてDISC4には、ブロムシュテット指揮バイエルン放送交響楽団による「グレート」を全曲収録。2010年のライヴ音源で、発売は今回が初めて。
 細やかにコントロールされながらも軽やかさを失わない歌心、そして全体としてはスケールの大きさが際立つ素晴らしい演奏です。
 
 

900522
¥2600
『バイエルンの高地からの情景』
 エルガー: パートソング集

 1-6. バイエルンの高地からの情景 Op. 27 - 6声部混成合唱とピアノのための (1895)
  1. I. 踊り/2. II. 不実の恋/3. III. 子守歌/
  4. IV. 切なる願い/5. V. アルプスの牧場で/6. VI. 名射手

 7-8. 2つのパートソング Op. 26 - 女声合唱、2つのヴァイオリンとピアノのための (1894)
   7. I. 雪/8. II. 飛べ、鳴く鳥よ

 9-13. ギリシャ名詩選からの5つのパートソング Op. 45 - 男声合唱のための (1902)
  9. I. そう、高みから私を見下ろして/10. II. あなたを見つけたとしても/
  11. III. ほこりだらけの長い道を歩いた後で/
  12. IV. そうだ、荒々しい風となって/13. V. 饗宴を見つめて

 14. 行け、私の歌よ Op. 57 - 混声合唱のための (1909)
 15. 夏の激流のように 〜 『オラフ王の伝説からの情景』 Op.30 より - 女声合唱とピアノのための編曲版 (1896)
 16. スペインのセレナード Op. 23 - 女声合唱、2つのヴァイオリンとピアノのための (1891)
 17. 起床ラッパ Op. 54 - 男声合唱とピアノのための (1907)
 18. 彼ら安息の地に - 混声合唱のための悲歌 (1909)
 19. うんざりする西風 - 女声合唱とピアノのための (1902 / 1930)
 20. 眠る王子 - 混声合唱のための (1925)
ラドスラフ・シュルツ、
ユリタ・スモレン (ヴァイオリン)
マックス・ハンフト (ピアノ)、
バイエルン放送合唱団、
ハワード・アーマン (指揮)  

 録音: 2019年10月26日 ヘルクレスザール(ライヴ)

 【時代錯誤的な美しさ!エルガーのパートソングを集めて】
 伝承歌のような愛らしさ、ルネサンス期の声楽作品を思わせるような美しさに、英国近代音楽らしいモダンな和声を加味したエルガーのパートソング集。その響きはとにかく心地よく、重なり合う人の声の醍醐味を味わうことが出来ます。
 歴代指揮者に鍛え上げられたバイエルン放送合唱団の高い技術と表現力、英国出身の現在の音楽監督ハワード・アーマンによる、隅々まで気持ちの通った解釈で楽しむ一枚。
 



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NAXOS



8.574218
¥1200
エヴリン・グレニー(パーカッション)
マレット楽器のための協奏曲集

 アレクシス・オルリッチ(1955-):マリンバ協奏曲(2004)..世界初録音
  1. I. Con moto/2. II. Lento/3. III. Energico
 カール・ジェンキンス(1944-): 4. ラ・フォリア(2004)
 ネッド・ローレム(1923-):マレット協奏曲(2003)..世界初録音
  5. I. A Beginning/6. II. Another Minotaur/
  7. III. Back and Forth/8. IV. A Xylo-Waltz/
  9. V. Let Me In/10. VI. Tag/11. VII. An Ending
エヴリン・グレニー(パーカッション)
 グロッケンシュピール..6,10
 マリンバ..1-4,7,9
 ヴィブラフォン..5,11
 シロフォン..8
ジャン・トレル(指揮)
香港市室内管弦楽団

 録音 ショー・スタジオ、香港 2013年5月29日,6月1日..5-11 2013年5月31日,6月1日..1-3 2013年6月1日..4

 イギリスのパーカッション奏者エヴリン・グレニー。12歳でほとんど聴覚を失うというハンディキャップを背負いながら、1989年にグラミー賞を受賞するするなど、世界でも有数のソロ・パーカッショニストとして活躍しています。このアルバムでは彼女のために作曲された3つの作品が収録されており、体中で音楽を感じるというグレニーの素晴らしさを体感できます。
 まず、冒頭のミニマリズムとエスニックの影響を受けているというオルリッチの協奏曲では5オクターブのマリンバを使用、煌めくような技巧が披露されます。
 次の「ラ・フォリア」はアディエマスで有名なカール・ジェンキンスの作品。15世紀に大流行した旋律が変幻自在な変奏を伴いドラマティックに現代に蘇りました。
 最後のローレムの「マレット協奏曲」は4種の楽器を縦横無尽に操ることで、多彩かつ洗練された響きを持つ音楽が紡ぎ出されます。
 ジャン・トレルが指揮する香港市室内管弦楽団もグレニーの演奏を存分に引き立てています。
 
 プロモーション動画: https://youtu.be/wH8snDFDPSs
 
 

8.559854
¥1200
ジョン・アダムズ(1947-):
 父はチャールズ・アイヴズを知っていた/ハルモニーレーレ(和声学)

  父はチャールズ・アイヴズを知っていた(2003)
   1. I. Concord コンコード/2. II. The Lake 湖/
   3. III. The Mountain 山
  ハルモニーレーレ(和声学) (1985)
   4. I.-5. II. The Anfortas Wound アンフォルタスの傷/
   6. III. Meister Eckhardt and Quackie
    マイスター・エックハルトとクエッキー
ジャンカルロ・ゲレーロ(指揮)
ナッシュヴィル交響楽団

 録音 Laura Turner Concert Hall, Nashville, TN, USA 2018年10月5-7日..4-6 2019年10月25-27日..1-3

 現代アメリカ音楽界を代表する作曲家の一人ジョン・アダムズ。初期には"ミニマル・ミュージック"の提唱者として名を馳せていましたが、21世紀を迎えてからは大編成による色彩的なオーケストレーションと人間味あふれる表現に重きを置くようになり、歌劇《ドクター・アトミック》や「シティ・ノワール」などの話題作を発表しています。
 このアルバムには2003年の「父はチャールズ・アイヴズを知っていた」と1985年の「ハルモニーレーレ(和声学)」の2作品を収録。
 「父はチャールズ・アイヴズを知っていた」はモートン・フェルドマンが提起したタイトルであり、実際にアダムズの父がアイヴズを知っていたかはわかっておらず、あくまでも彼が多大な影響を受けたというチャールズ・アイヴズへのオマージュ作品です。
 ハルモニーレーレは1980年代の成功作。タイトルはシェーンベルクの著書から採られています。ミニマリズムを残しつつ、後期ロマン派的な大編成オーケストラ・サウンドが壮麗な効果をあげており、欧米ではコンサートのレパートリーとして定着している曲。近年は読響、N響で演奏されるなど、日本でも脚光を浴びています。
 
 
8.573935
¥1200
LE TOMBEAU DE CLAUDE DEBUSS 『ドビュッシーのトンボー』と関連作品
 「La Revue musicale」誌『ドビュッシーのトンボー』特集(1920)より
  1. デュカス: 牧神のはるかな嘆き
  2. ファリャ: ドビュッシーの墓碑銘のための賛歌(ピアノ版)
  3. フローラン・シュミット: ドビュッシーの思い出 そして牧神は月光を浴びた麦畑のなかに横たわる(幻影 Op.70 第1番)
  4. サティ: ドビュッシーの思い出 30年にわたる賞賛と甘い友情を記念して: 私は一体どうしたら良いのか
  5. マリピエロ: ドビュッシーの思い出: レント
  6. ストラヴィンスキー: 管楽器のための交響曲の断章 - ドビュッシーの思い出に
  7. グーセンス: ドビュッシーの思い出 Op.28
  8. バルトーク: ソステヌート・ルバート (ハンガリー農民歌にもとづく即興曲 Op.20 BB83より第7番)
  9. ルーセル: ミューズたちのもてなし 「ドビュッシーの思い出に」
 10-13. ラヴェル: ヴァイオリンとチェロのためのソナタ(1922)
 14. ストラヴィンスキー: 管楽器のための交響曲(1920/1947)
 15. ファリャ: ドビュッシーの墓碑銘のための賛歌(ギター版)
  トマー・レフ(ピアノ)..1-9、ヤンナ・ガンデルマン(ヴァイオリン)..10-13、
  ドミトリ・ヤブロンスキー(チェロ)..10-13、ルーベン・セルッシ(ギター)..15、
  シャロン・ロストルフ=ザミール(ソプラノ)..4
  テルアヴィヴ大学ブフマン=メータ交響楽団..14、
  ゼーヴ・ドルマン(指揮)..14

 1918年に55歳でこの世を去ったドビュッシー。その早すぎる死から2年を経た1920年12月、パリで同年創刊されたばかりの音楽雑誌「La Revue musicale」がドビュッシーの思い出に捧げる特集号を発行しました。
 ドビュッシーから影響を受けた9人の作曲家がそれぞれ作品を寄稿、これらはドビュッシーの美学を反映させながらも、各々のスタイルが強く打ち出されており、当時のパリの音楽界を象徴する作品集となったのです。
 このアルバムは「ドビュッシーのトンボー」編纂100年を記念し録音されたもの。これまで断片的に知られていた作品を完全に網羅し、またそこには含まれていない「ドビュッシーの思い出」に捧げられた3つの作品も添えて、100年前のパリを想起させます。
 
 


8.573884
¥1200
シューベルト(1797-1828):
 アルペジョーネ・ソナタ/ピアノ三重奏曲第2番

  1-3. アルペジョーネ・ソナタ イ短調 D. 82
  14-7. ピアノ三重奏曲第2番 変ホ長調 Op. 100, D. 929
アレクサンドル・ルーディン
 (アルペジョーネ..1-3),(チェロ..4-7)
アーポ・ハッキネン
 (フォルテピアノ..
  コンラート・グラーフ 1827年製)
エーリヒ・ヘーバルト(ヴァイオリン)..4-7

 録音 2019年9月26-28日Schauman Hall, Jakobstad, Finland

 現在チェロで演奏されることが多いシューベルトの「アルペジョーネ・ソナタ」ですが、もともとは1823年頃にウィーンの楽器製造者ヨハン・ゲオルク・シュタウファーが発明した6弦の弦楽器「アルペジョーネ」のために書かれた曲。
 しかし作品が出版された1871年には楽器自体が廃れてしまい、代替えの楽器で演奏されることが当たり前になってしまいました。
 20世紀半ば頃からこの楽器の復刻が進み、実際にアルペジョーネでの演奏を聴く機会も増えてきました。このアルバムではダニール・シャフランに師事したチェリスト、アレクサンドル・ルーディンがアルペジョーネを巧みに扱い、独特のニュアンスを持つ音色を紡ぎ出しました。
 ピアノ三重奏曲では楽器をチェロに持ち替え、ヴァイオリンのヘーバルト(モザイク四重奏団メンバーで、ウィーン・コンツェントゥス・ムジクスのコンサートマスター)、フォルテピアノのハッキネンと共にシューベルト晩年の大作を堂々と演奏しています。
 
 

8.551430
¥1200
ドッペルバウアー(1918-1989):
 チェロとピアノのための作品集
マルティン・メルカー(チェロ)..1-3,6-10,17-21
アンナ・アダミーク(ピアノ)..1-16,22
  1-3. チェロ・ソナタ第1番 WV570(1952)/4-5. 前奏曲とフーガ WV511- ピアノのために(1955)
  5つの小品 WV572- チェロとピアノのために(1984)
   6. No.1. Moderato/7. No.2. Allegretto scherzando/
   8. No.3. Andante sostenuto,quasi Sarabanda/9. No.4. Presto giocoso/
   10. No.5. Quasi Recitativo,Tranquillo,etwas frei
  小組曲第2番WV513- ピアノのために(1956)
   11. I. Praludium 前奏曲/12. II. Menuett メヌエット/13. III. Pastorale - Menuett da capo 牧歌-メヌエット/
   14. IV. Elegie 哀歌/15. V. Capriccio カプリッチョ/16. VI. Toccata トッカータ
  17-21. 無伴奏チェロのためのソナタ第1番 WV559,1(1978)/22. インヴェンション - ピアノのために WV518
 
 世界初録音

 録音 2019年4月18-20日 Vorarlberger Landeskonservatorium, Feldkirch オーストリア

 1918年、オーストリアのオーバーエスターライヒ州、ヴェルスで生まれたドッペルバウアー。
 彼はグラーツで作曲とチェロ、オルガンを学び、1940年から1946年までユーゴスラビアで従軍した後にヴェルスに戻り、教区教会のオルガニスト、聖歌隊長に就任します。
 その後はザルツブルクのモーツァルテウム音楽院で更に作曲の研鑽を積み、リンツのブルックナー音楽院で音楽理論と作曲の講師を務め、後に教授に昇進するとともに、モーツァルテウム音楽院の副学長も務めています。
 作曲家としては、ほぼ全てのジャンルにわたって600曲を超える作品を作曲、とりわけオルガン曲と合唱作品は国際的なレパートリーとして広く演奏されています。
 このアルバムには世界初録音となる彼のチェロとピアノのための作品を収録。複雑な対位法を駆使した音楽です。
 
 

8.574061
¥1200
ドメニコーニ(1947-):マンドリンとギターのための作品集
 Durandarte ドゥランダルテ(2015)
  1. I. Durandarte ドゥランダルテ2/. II. En camino 路上にて/
  3. III. Tiempo pasado 過去の時/
  4. IV. Caballero enamorado 騎士の愛/
  5. V. Por que me has olvidado? なぜ私を忘れてしまったの?/
  6. VI. Palabras son lisonjeras 歯の浮く言葉/
  7. VII. Vos lo habeis todo あなたは全てを持っている/
  8. VIII. Desterrado 異邦人/9. IX. La muerte 死
 
 10. Le citta e gli occhi – Zemrude 都市と目 - ゼムルード(2013/2018年改訂)
 
 Tempelmusik 神殿の音楽(2018)
  11. I. quarter note = 80/12. II. quarter note = 100/13. III. quarter note = 60/
  14. IV. dotted quarter note = 120/15. V. quarter note = 50
 
 16. Palastmusik 宮殿の音楽(2018)
 17. Tarantula precox あまりにも早く成長したタランチュラ(2013)
マーレ・デュオ
 【メンバー】
  アニカ・ヒンシェ(マンドリン)、
  ファビアン・ヒンシェ(ギター)

 録音 2019年5月7-9日 Ermita de Sant Blai, Mallorca, Spain

 「地中海協奏曲」(8.573977)をはじめ、数々のギター作品が高く評価されるイタリアの作曲家、カルロ・ドメニコーニ。今作では珍しいギターとマンドリンのデュオのための作品を聴くことができます。
 彼の西洋音楽と東洋音楽の融合が感じられる作風は、この作品集でも至るところに感じられ、とりわけ「神殿の音楽」と「宮殿の音楽」は特徴が顕著に表れたオリエンタルな旋律が聴こえてきます。
 中世の騎士の遍歴を描いた「ドゥランダルテ」では心に訴える愛の歌や哀歌などが切々と歌われ、また「あまりにも早く成長したタランチュラ」では狂乱の舞曲をお楽しみいただけます。
 演奏は2004年から共演を重ねるマーレ・デュオ。このアルバムでは「都市と目」を除いた全ての曲が2人のために書かれています。
 
 

8.551440
¥1200
Carmina Predulcia 15世紀、シェーデル歌集からの音楽 アンサンブル・アルマーラ(古楽器使用)
 1. 作曲者不詳: In hoffenung thu ich leben 私は希望を持って生きていく(シェーデル歌集、15世紀)
 2. デュファイ(1397-1474): もしも顔が青いなら
 3. 作曲者不詳: Ach scheyden bitter ああ、別れは苦い(シェーデル歌集、15世紀)
 4. 作曲者不詳: In suser wonne guthe 甘い至福の優しさで(シェーデル歌集、15世紀)
 5. 作曲者不詳: O lib wie sus dein anfanck ist
  おお愛よ、あなたの始まりはどれほど甘いのか(シェーデル歌集、15世紀)(パフォーマンス1)
 6. 作曲者不詳: Le serviteur infortune 不幸な僕(シェーデル歌集、15世紀)
 7. 作曲者不詳:O lib wie sus dein anfanck ist
  おお愛よ、あなたの始まりはどれほど甘いのか(シェーデル歌集、15世紀)(パフォーマンス2)
 8. パウマン(1410-1473): Wiplich figur 女性らしい姿
 9. デュファイ: alheureulx cueur, que vieulx tu faire? (アンサンブル編)
 10. 作曲者不詳: Aus far ich hin 私が決めた私の最愛の人(シェーデル歌集、15世紀)

 録音 2019年1月、8月 Quintenquanten Studio, Germany

 ニュルンベルク出身のドイツ・ルネサンス期の歴史家、ハルトマン・シェーデル(1440-1514)。この時代におけるもっとも重要な博学者であり、また医師、人道主義者でもあった彼は、印刷機を使用した最初の地図製作者の一人としても名を遺しています。
 彼は書籍や美術、音楽のコレクターでもあり、これらを編集したおよそ600冊の本は、人々の知識向上のために大いに役立つものとなりました。
 この「Carmina Predulcia」はシェーデルが編纂した歌集の一つ。ほとんどは作曲者不詳の歌ですが、中にはデュファイなどの名前も含まれており、この時代にどのような曲が流行していたのかを知ることができます。
 バーゼル・スコラ・カントルムで学んだエリザベート・パヴェルケが主宰する古楽アンサンブル「アルマーラ」の演奏で。
 
 
8.579063
¥1200
オルランド・ディ・ラッソ(1532-1594):バイエルンの結婚式 エリック・ライス(指揮)、
アンサンブル・オリゴ
 オルランド・ディ・ラッソ:
  1. Te Deum laudamus われら神であるあなたを讃えん(6声)/2. Gratia sola Dei 神の恵みのみ(6声)/
  3. Allala pia calia アッラーラ・ピア・カリア(4声)/4. Canta, Georgia, canta 歌え、ジョルジアよ歌え(6声)/
  5. Hai, Lucia, bona cosa ハイ、ルチアいい奴(4声)/
  6. Lucia, celu, hai biscania ルチア、チェル、ハイ・ビスカニア(4声)/
  7. O Lucia, miau オ・ルチア・ミャウ(3声)/8. Cathalina, apra finestra カタリーナよ、窓を開け(6声)/
  9. Chi chilichi キ・キリキ(6声)/10. Matona, mia cara 私のいとしい人、マトナよ(4声)/
  11. Se si alto pon gir mie stanche rime もし気力の失せた私の詩が(5声)
 フィリッポ・アッツァイオロ(1530-1540頃生まれ、1570年以降没、1557年-1569年活躍):
  12. Chi passa per'sta strada この道を歩む者
 オルランド・ディ・ラッソ:
  13. Mi me chiamere ミ・メ・キアメーレ(5声)/14. Par ch'hai lasciato あなたは去ったよう(4声)/
  15. Zanni! Piasi, Patro? ザンニ!はい、ご主人(8声)

 録音 2016年8月24-28日Futura Productions, Roslindale,Massachusetts, USA

 バイエルン公ヴィルヘルム5世(1548-1626)は、幼少期からイエズス会の教育を受け、信仰深き王として反宗教改革を推進した人として知られます。
 1568年2月にミュンヘンで行われた大公ヴィルヘルム5世と公爵令嬢レナータ・フォン・ロートリンゲンの成婚の儀には、5600人を超える騎士たちや数多くの関係者が参加し、市民を交え豪勢かつ華やかな祝祭が行われました。
 人々は着飾った騎士たちによる馬上試合や、イエズス会の演劇を楽しみ、また1556年から宮廷楽長を務めていたオルランド・ディ・ラッソ(ラッスス)も華やかな演奏会を開催しました。
 このアンサンブル・オリゴによるアルバムは、当時の記録に基づき、その時の演奏会の模様を自由に再現したもの。
 ラッソのテ・デウムを中心に即興のコメディなどを交え、16世紀に演奏されていた音楽に光を当てています。
  
 
8.573657
¥1200
チェレプニン(1873-1945):バレエ音楽『アルミードの館』 ヘンリー・シェク(指揮)、
モスクワ交響楽団
 1. Introduction et Scene premiere 序奏と第1場/2. Courante. Danse des heures クーラント、時の踊り/
 3. Scene d'animation du Gobelin ゴブランのタペストリーが生き返る/
 4. La Plainte d'Armide アルミードの嘆き/5. Scene. Grand pas d'action (Adagio)情景、グラン・パ・ダクション/
 6. Grande Valse noble 高貴なグランド・ワルツ/
 7. Variation – Allegro – Moderato tranquillo – Vivace – Grave. Maestoso e molto sostenuto/
 8. Danse des gamins (de petits esclaves ethiopiens) 少年たちの踊り(小さなエチオピアの奴隷)/
 9. Danse des confidentes アルミードの侍女たちの踊り/10. Bacchus et les bacchantes バッカスとバッカンテス/
 11. Entree des magiciens et Danse des ombres 手品師たちの入場と影の踊り/
 12. Danse des bouffons 道化師の踊り/13. Pas d'echarpe スカーフの踊り/
 14. Pas de deux パ・ド・ドゥ/15. Grande Valse finale グランド・ワルツのフィナーレ

 録音 1994年11月 モスフィルム・スタジオ、モスクワ、ロシア
 MARCO POLO 8.223779より移行盤

 サンクトペテルブルク出身の作曲家ニコライ・チェレプニン。リムスキー=コルサコフに師事、指揮者として活動しながら作曲をはじめます。
 彼は1909年から1914年にかけてセルゲイ・ディアギレフのロシア・バレエ団に指揮者として参加し、最初のパリ公演でも指揮者を務めており、数々のバレエを手掛けた他、1911年のシーズンにはフォーキンの振付で自作の『アルミードの館』を初演。フランスの古城で起きる神秘的な物語を生き生きと描いたこのバレエは大好評を博しました。
 チャイコフスキーを思わせる息の長い旋律と、フランスの印象派の影響を融合させた美しい響きが魅力的な作品です。
 



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NAXOS IDIL BIRET ARCHIVE



8.571408
¥1200
ビレット・コンチェルト・エディション 第10集
 モーツァルト(1756-1791):ピアノ協奏曲 第21番&第22番

  1-3. ピアノ協奏曲 第21番 ハ長調 K417
  4-6. ピアノ協奏曲 第22番 変ホ長調 K482
イディル・ビレット(ピアノ)
エンデル・サクプナル(指揮)
ブルサ地域国家交響楽団

 録音 2019年11月28日 Osmangazi Hall of the Ataturk Congress and CulturalCentre in Bursa, Turkey

 1941年トルコ生まれのイディル・ビレット。彼女は未だ楽譜を読むことができない4歳の頃からバッハとモーツァルトを愛し、ラジオで聴いたり自身でも奏でていたといいます。
 1949年にはパリでヴィルヘルム・ケンプに会い、将来一緒にコンサートでモーツァルトを弾くことを約束。4年後の1953年に2人は約束を実現させ「2台のピアノのための協奏曲」を演奏し、パリのシャンゼリゼ劇場で2400人の聴衆を熱狂させました。
 このようにモーツァルト作品が体の一部になっているビレット、この2019年のトルコにおける演奏会でも、木訥なタッチで愛情あふれるモーツァルトを披露しています。
 





<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


ARCANA

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ARCANA COLLECTION
Arcanaの上質な廉価再発シリーズ

 
 1993年創業の古楽レーベルArcanaの上質な廉価再発シリーズがスタート。
 オリジナル・リリース時のジャケットをセンス良くアレンジし、長く入手困難に陥っていた名盤群が新たな聴き手と出会う機会を美しく演出します。
 復活を臨む声が日本でも長く寄せられていたエンリコ・ガッティのタルティーニ作品集や、レツボールのビーバー『ロザリオのソナタ集』最初の全曲録音など、古楽ファン待望といってよいタイトルも惜しみなく投入され発見の喜びは尽きません。
 30年近くにわたるレーベルの歴史を通じて培われてきたアーティストたちとのつながりから、別レーベルでリリースされていた旧譜もいくつか同シリーズでお求めやすくカタログ復活します。
 今後のセレクションにも期待が高まる企画、第1回発売分の10タイトルを一挙紹介いたします。
 


A901
¥1900
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827):管楽合奏のための作品集
 1-4. パルティア(管楽八重奏曲 Op. 103)変ホ長調(1792-93)
  - 2本のオーボエ、2本のクラリネット、2本のホルン、2本のファゴットのための
 5. モーツァルト《ドン・ジョヴァンニ》の「お手をどうぞ」による変奏曲 ハ長調 WoO 28
  -2本のオーボエとコーラングレのための(1796-97)
 6. 管楽合奏のための帰営行進曲 ハ長調 WoO 20(1809-10)
 7-9. オーボエ、3本のホルンとファゴットのための五重奏曲(未完)変ホ長調 Hess 19(1796)
 10-13. 2本のオーボエとコーラングレのためのテルツェット(三重奏曲)ハ長調 Op. 87(1794)
 14. 管楽合奏のためのエコセーズとトリオ ニ長調 WoO 22(1810)
 15. 管楽合奏のためのポロネーズ ニ長調 WoO 21(1810)
 16. 管楽八重奏のためのロンド(ロンディーノ)変ホ長調 WoO 25(1792)
  - 2本のオーボエ、2本のクラリネット、2本のホルン、2本のファゴットのための
ゼフィーロ(古楽器使用)
アルフレード・ベルナルディーニ
 (オーボエ[1-4,16]、コーラングレ[5,10-13]、指揮[6,14,15]) 

 a=430 Hz
 録音: 2005年2月12-15日 パウロ・パガーノ劇場、カンネット・スッロリオ(イタリア北部マントヴァ県)
 初出: Deutsche HarmoniaMundi 88697126112

 【ウィーンの流行と楽聖の作曲センスの結びつき、イタリア最高峰の古楽器アンサンブルの演奏で】
 イタリア古楽器シーンの老舗団体ゼフィーロによるベートーヴェンの秘曲集。かの楽聖が活躍した時代は皇帝ヨーゼフ2世が管楽八重奏(オーボエ、クラリネット、ホルン、ファゴットを各2本ずつ揃えたアンサンブル)を好んだことから、この編成のためのパルティアないしハルモニームジークと呼ばれる管楽合奏曲が屋外や街の盛り場を彩り流行をみせました。
 ベートーヴェンもそうした流行にならい、若い頃にはいくつかの充実した八重奏曲を書いているほか、時にはピッコロや打楽器まで動員した大規模な管楽合奏曲も残しており、そうした作曲経験がのちの交響曲群にも生かされていると考えられます。
 本人が生きた時代のなかで本来の文脈にあわせ大作曲家を知ろうとするうえで、名手揃いのゼフィーロによるこの音源の復活は大いに歓迎すべきことと言ってよいでしょう。
 
 


A902
(2CD)
¥1900
レツボール最初の「ロザリオのソナタ」
ハインリヒ・イグナーツ・フランツ・ビーバー(1644-1704):『ロザリオのソナタ集』

 『ロザリオのソナタ集』
  -変則調弦を伴う、ヴァイオリンのための15のソナタと無伴奏ヴァイオリンのためのパッサカリア
 グナール・レツボール(バロック・ヴァイオリン) 
  使用楽器1: ミッテンヴァルトのセバスティアン・クロッツ製作(18世紀)、オリジナル楽器
  使用楽器2: ザルツブルクのマルツェル・ピヒラー製作モデル(17世紀末?)に基づきフリドリン・ルッシュ1981年製作
 アルス・アンティクヮ・アウストリア(古楽器使用)
  ローレンツ・ドゥフトシュミット、ミヒャエル・オーマン(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、
  ウーリ・フッセネッガー(コントラバス)、ヴォルフガング・ツェラー(ポジティフ・オルガン)、
  ヴォルフガング・グリュクザム(チェンバロ)、アクセル・ヴォルフ(リュート、アーチリュート)

 録音:1996年9月22-30日 ハルシュタット教区聖母被昇天教会(オーストリア)
 初出: ARCANA A901

 【同曲集最高の録音とも目されてきた名盤、レツボール最初の「ロザリオのソナタ」】
 オーストリア17世紀を代表する作曲家のひとりであり凄腕ヴァイオリン奏者であったビーバーが、長く仕えたザルツブルク大司教のために書いた『ロザリオのソナタ集』は、15の通奏低音付ソナタで聖母マリアの生涯のエピソードを表現したもので、14通りの変則調弦を通じて当時のヴァイオリンの作曲技法が縦横無尽に披露され、末尾には無伴奏の長大なパッサカリアが添えられています。
 同じオーストリア出身の名手レツボールが1997年にリリースしたこの録音は、多彩な通奏低音パートの考え抜かれた解釈といい、レツボール自身の圧巻というほかない超絶技巧といい、隅々まで美しさがきわだつ鮮烈な録音として高い評価を博してきました。
 プレス切れ期間も長く復活を望む声がとくに多かったタイトルですが、このたび廉価シリーズの第一弾リリースに編入され、お求めやすく再登場することに。
 PAN Classicsから登場したレツボールの同曲新録音(2020年レコード・アカデミー賞音楽史部門受賞)との聴き比べは、古楽ファンならぜひ楽しみたいところです。
 
 


A908
(2CD)
¥1900
アンサンブル・アウローラ
ジュゼッペ・タルティーニ(1692-1770):ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ集

 【DISC 1】『タルティーニ氏によるヴァイオリン独奏と低音部のためのソナタ集 作品1』(1734年アムステルダム刊)より
  1-3. ソナタ 第12番 ヘ長調 B. F4/4-6. パストラーレ〔ソナタ第13番〕イ長調 B. A16/7-9. ソナタ 第4番 ト長調 B.G17/
  10-12. ソナタ 第10番 ト短調「見捨てられたディドーネ」B. g10/13-15. ソナタ 第3番 ハ長調 B. C11
 【DISC 2】『ジュゼッペ・タルティーニによるヴァイオリンと低音部のためのソナタ集 作品2』(1745年ローマ刊&1747年パリ刊)より
  1-4. ソナタ 第1番 ニ長調 B. D13/5-7. ソナタ 第4番 ロ短調 B. h6/9-10. ソナタ 第5番 イ短調 B. a10/11-13. ソナタ 第11番 B. e8
 アンサンブル・アウローラ(古楽器使用)
  エンリコ・ガッティ(バロック・ヴァイオリン)、ガエターノ・ナジッロ(バロック・チェロ)、
  グイード・モリーニ(チェンバロ)

 録音:2000年9月18-21日‛&DISC 1 2001年5月17-20日‛&DISC 2 サン=ジャン=ド=コール教会、ドルドーニュ(フランス)
 初出: ARCANA A420

 【タルティーニ芸術の至宝を示すガッティの傑作録音、待望すぎる復活!】
 バロック・ヴァイオリンの名手エンリコ・ガッティの名盤のなかでも長く入手困難が続いたのがこのタルティーニの2枚組アルバム。
 師のキアラ・バンキーニによる無伴奏アルバムと同時期にリリースされ、同作曲家の新録音の双璧をなす名盤との呼び名が高かったにもかかわらず、10年以上プレス僅少のままでした。
 アッコルドーネのチェンバロ奏者としても知られるモリーニや、ソロ奏者としての活躍も見られるナジッロの競演を得て、バロック後期に独自の音響感覚で思わぬ傑作を数々送り出していたタルティーニの至芸が「古楽器ならでは」の克明な彫琢とともに甦ります。
 この機を逃さず入手しておきたい新定盤のひとつです。
 
 


A903
(2CD)
¥1900
アントニオ・カルダーラ(1670/71-1736):
 『チェロ独奏のためのソナタ集、通奏低音つき』(1735)より

  1-4. 第8ソナタ 変ホ長調/5-8. 第11ソナタ ト短調/
  9-12. 第16ソナタ ト長調/13-15. 第4ソナタ ニ短調/
  16-19. 第14ソナタ イ短調/20-23. 第15ソナタ イ長調/
  24-27. 第12ソナタ ニ短調/28-31. 第9ソナタ ト長調
ガエターノ・ナジッロ(バロック・チェロ)
サラ・ベンニーチ(バロック・チェロ/通奏低音)
ルカ・グリエルミ(チェンバロ、フォルテピアノ)

 録音: 2009年4月20-24日 ギッファ至聖三位一体教会 ヴェルバニア(イタリア北西部マッジョーレ湖畔)
 初出: ARCANA A356

 【バロック・チェロ最前線の名手ナジッロ、イタリア盛期バロックの粋を凝縮】
 音楽学的研究精神と地に足のついた演奏技巧で高い評価を博しているガエターノ・ナジッロ。アンサンブル415やアンサンブル・アウローラの低音を支えてきた彼は、ソロではチェロという比較的「新しい」弦楽器の歴史をたどる注目企画を連発しています。
 ARCANAレーベルで初めてリリースしたソロ・アルバムは、ウィーン皇室で楽長フックスを支えながら絶大な名声を博したカルダーラが、晩年故郷イタリアに戻って個人的な愉しみのなか綴ったチェロのためのソナタを集めた充実企画です。
 同時期のヴィヴァルディやジェミニアーニともまた違う、初期ロココの気配も漂う抒情性あふれる作風を、積年のパートナー二人の頼れるサポートを得てあざやかな解釈で聴かせます。
 一部に初期のフォルテピアノが使われる点も魅力。
 
 


A904
¥1900
ファビオ・ボニッツォーニ
クラウディオ・メールロ(1533-1604):鍵盤のための作品集

 1-6. 『オルガンのためのトッカータ集 第2巻』(1604年ローマ刊)より
  1. 第7旋法による第5トッカータ*/2. 第9旋法による第9トッカータ*/3. 第8旋法による第7トッカータ*/
  4. 第12旋法(通称"6の旋法")による第4トッカータ**/5. 第11旋法(通称"5の旋法")による第2トッカータ**/
  6. 第11旋法(通称"5の旋法")による第1トッカータ**
 7-9.『オルガンのためのカンツォン集 第2巻』(1606年ヴェネツィア刊)
  7. ラ・パッツァ(狂乱)**/8. ラ・イロニカ(皮肉)**/9. ラ・ヨレッテ*
 10-11.『オルガンのためのトッカータ集 第1巻』(1598年ローマ刊)より
  10. 第1旋法による第2トッカータ*/11. 第4旋法による第9トッカータ**
 12. 『オルガンのためのリチェルカーレ集 第1巻』(1567年ヴェネツィア刊行)より 第1旋法によるリチェルカーレ**
 13-14.『オルガンのためのカンツォン集 第1巻』(1592年ヴェネツィア刊)
  13. ラ・コルテーゼ(慇懃)**/14. ラ・ザンベッカラ*
 15. カステラルクヮートの写本より 戦いのパヴァーナ
  ファビオ・ボニッツォーニ(チェンバロ*、オルガン**)
   チェンバロ:アーラ鍵盤楽器博物館所蔵の16世紀末〜17世紀初頭頃ヴェネツィア製オリジナル楽器
   オルガン:マドンナ・ディ・カンパーニャ教会、ポンテ・ディ・ヴァルテッリーナ(イタリア北部ロンバルディア州)
    マルコ・アントニオ・ビツァルリ1519年建造オリジナル楽器

 録音: 1997年4月9-11日 ユトレヒト聖母小教会 1997年5月15-16日 ポンテ・ディ・ヴァルテッリーナ〈イタリア北部ロンバルディア州〉
 初出: ARCANA A30

 【イタリア最初期の鍵盤芸術の粋を、チェンバロとオルガンを使い分けて示した名録音】
 教会音楽のかたわら、トッカータやリチェルカーレといった曲種でバロックの先駆ともいうべき作品を書いたのが、ラッススと1歳違いの才人メールロ。ヴェネツィアのサン・マルコ教会でツァルリーノに師事し、新時代へと向かう独奏曲を数多く作曲しました。
 イタリアの名手ボニッツォーニは、当地では現存最古の部類に属する1519年建造のオルガンと、1600年前後製のこちらも貴重なチェンバロを使い分け、金字塔的と言えるメールロ作品集を残しました。
 長くプレスが切れていた、この機にぜひ広く聴かれてほしい1枚です。
 
 


A905
¥1900
ジョヴァンニ・パオロ・パラディーノ(または ジャン=ポール・パラダン 1540-60頃活躍):リュートのための作品集
 1. ファンタジア 第2番*/2. セルミジの「あなたは時間を無駄にしている」*/3. パヴァーヌ 第1番*/
 4. ガリアルド 第4番*/5. ファンタジア 第3番**/6. デ・ローレの「この別れにさいして、なお」*/
 7. ガリアルダ 第8番*/8. マドリガーレ「わたしには何もわからない」**/
 9. 同じマドリガーレに基づくファンタジア*/10. ノレの「この無知なる魂」*/
 11. ジャヌカンの「ごきげんよう、いとも聖なる女性」*/12. セルミジの「さあおいで、愛しい人」**/
 13. 同じ歌に基づくファンタジア**/14. ファンタジア 第4番**/
 15. ミラノ風と呼びならわされたるパヴァーナ(パヴァーナ第6番)**/
 16. 同じパヴァーナに基づくガリアルダ(ガリアルダ第7番)**/17. アルカデルトの「わたしが犠牲になろうと思うとき」**/
 18. 同じマドリガーレに基づくファンタジア**/19. ガリアルダ 第11番**/
 20. 高音部の調べのないファンタジア(ファンタジア第8番)**/
 21. パラディーノ風と呼びならわされたるパヴァーナ(パヴァーナ 第9番)**/
 22. 同じパヴァーナに基づくガリアルダ(ガリアルダ第10番)*
  ウジェーヌ・フェレ(6コースのルネサンス・リュート)
   * ポール・トムソン製作楽器使用、**スティーヴン・バーバー製作楽器使用

 録音: 1993年4月30日-5月4日 クリソン聖母教会(フランス)
 初出:ARCANA A1

 【ARCANAレーベルの「作品1」は、南フランスに花開いたルネサンスのリュート芸術】
 Astreeを立ち上げた伝説的プロデューサーのミシェル・ベルンステンが、そのNAIVEへの発展的解消にさいし再独立、1993年に立ち上げたArcana。記念すべきリリース番号1を冠されているのが、この味わい深いリュート録音です。
 ミラノ出身のリュート奏者パラディーノは16世紀中盤、その頃イタリア人が多く暮らしていたフランス南部リヨンで活躍しました。
 当地で刊行された2編の作品集は、イタリアの器楽作法がフランスへもたらされた貴重な例です。
 ジャヌカンらの多声シャンソン全盛期と同時代であることを示す編曲例も興味深い一方、ファンタジアや舞曲の数々にはフランチェスコ・ダ・ミラノらに通じる深みもあります。名手フェレの確かな解釈は、その魅力を存分に伝えています。
 
 


A906
¥1900
ダヴィデ・ペレス(1711-1778):死者のための朝の祈り
 1-3. 第1のノットゥルノ
 4-6. 第2のノットゥルノ
 7-9. 第3のノットゥルノ
ロベルタ・インヴェルニッツィ(ソプラノ)[1,2,3,5,6,9]
サルヴォ・ヴィターレ(バス)[1,2,3,4,5,7,8,9]
ギスリエリ合唱団
ギスリエリ・コンソート(古楽器使用)
ジュリオ・プランディ(指揮)

 a=415 Hz
 録音:2013年9月9-12日 ギスリエリ学院大講堂、パヴィア(イタリア北部ロンバルディア州)
 初出: Deutsche Harmonia Mundi 88843051022

 【ナポリ楽派屈指の俊才ならではの隠れた傑作、インヴェルニッツィの美声とともに】
 ナポリのダヴィデ・ペレスはエマヌエル・バッハやグルックより3歳年上で、オペラの大家として生前絶大な人気を誇り、遠くウィーンにまで名声を轟かせました。
 後半生はリスボンで王室作曲家として活躍しますが、1754年のリスボン大地震を境にオペラはほぼ継続不能になり一転、宗教曲にその才能の発露をもとめ、ここに聴くようなナポリ楽派のオペラにも通じる傑作教会音楽が世に残りました。
 ギスリエリ・コンソートによって日の目をみた『死者のための朝の祈り』は、今でいうハロウィンに演奏されていた重要な祈りの音楽。ホルンやファゴットまで動員した豪華な管弦楽が充実した古楽器演奏で響きわたるなか、合唱と独唱を行き来する声楽パートでは名歌手ロベルタ・インヴェルニッツィがあざやかな歌唱を披露。
 のちにArcanaで同じアンサンブルがリリースすることになるペルゴレージやヨンメッリの録音にも通じる、発見の喜びに満ちた古楽器アルバムとなっています。
 
 


A907
¥1900
フェシュテティーチ四重奏団
フランツ・シューベルト(1797-1828):弦楽四重奏曲 第4番、第13番「ロザムンデ」

 1-4. 弦楽四重奏曲 第4番 ハ長調 D 46
 5-8. 弦楽四重奏曲 第13番 イ短調 Op.29-1/D 804「ロザムンデ」
  フェシュテティーチ四重奏団(古楽器使用) a=432 Hz
   イシュトヴァーン・ケルテース(ヴァイオリン/ミラノ18世紀、製作者不詳)
   エリカ・ペテーフィ(ヴァイオリン/ウィーンのマティアス・ティーア1770年製)
   ペーテル・リゲティ(ヴィオラ/ボルツァーノのマティアス・アルバヌス1651年製)
   レジェー・ペルトリニ(チェロ/フランス17世紀、製作者不詳)

 録音:1995年7月21-23日 オーディトリアム2000、ナント(フランス)
 初出: ARCANA A48

【古楽器による弦楽四重奏のパイオニアが刻んだ幻の名演、復活!】
 冷戦終結前後から、旧東側諸国でいちはやく古楽器演奏への関心が飛躍的に高まったハンガリーで活動を始めたフェシュテティーチ四重奏団は、古楽器専門の弦楽四重奏団のパイオニア的存在。
 Arcanaレーベル発足当初から進めてきたハイドンの弦楽四重奏曲全曲録音のさなか立ちあがった、シューベルトの四重奏曲全曲録音プロジェクトの一環としてリリースされたのがこのアルバム。
 残念ながら全曲録音にはならなかったものの、単独で登場したこの1枚が長く入手困難なまま存在さえ知られていなかったのは惜しまれるところでした。
 使用楽器は全て18世紀以前のオリジナル。ハンガリーの地元伝統にも根ざした独特の味わい深い演奏は、この復活を期に改めて広く知られる意義を強く感じさせてやみません。
 
 


A909
¥1900
『テレマンとヴィオラ・ダ・ガンバ』 ゲオルク・フィリップ・テレマン(1681-1767):協奏曲と室内楽曲
 1-4. 協奏曲 イ短調 TWV52: a1〜リコーダー、ヴィオラ・ダ・ガンバ、弦楽合奏と通奏低音のための
 5-8. ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のためのソナタ ホ短調 TWV41: e5(『音楽のたしなみ Essercizi Musici』より)
 9-12. 第1ソナタ イ長調 TWV43: A1(『ハンブルク四重奏曲集』より)〜
  フルート、ヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のための
 13-16. ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のためのソナタ イ短調 TWV41: a6(『音楽のたしなみ Essercizi Musici』より)
 17-20. 無伴奏ヴィオラ・ダ・ガンバのためのソナタ ニ長調 TWV40: 1(『忠実なる音楽の師』より)
 21-24. 協奏曲 ト短調 TWV43: g2〜オーボエ、ヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のための
  ローレンツ・ドゥフトシュミット(ヴィオラ・ダ・ガンバ独奏、総指揮)
  アルモニコ・トリブート・アウストリア(古楽器使用)
   マルク・アンタイ(フラウト・トラヴェルソ)、ミヒャエル・オーマン(リコーダー)、
   アルフレード・ベルナルディーニ(オーボエ)、グナール・レツボール、ブリギッテ・トイプル(ヴァイオリン)、
   ペーター・アイクナー(ヴィオラ)、クラウディア・パセット(ヴィオラ・ダ・ガンバ/通奏低音)、
   ヴァルター・ルーマー(ヴィオローネ)、エドゥアルド・エグエス(バロックギター、テオルボ)、
   グイード・モリーニ(チェンバロ、ポジティフ・オルガン)、ノルベルト・ツァイルベルガー(ポジティフ・オルガン)

 録音: 1996年5月21-26日C ウィーン市福音教会
 初出: ARCANA A42

 【あらゆる楽器の魅力を活かしたテレマン、ガンバでの活躍を大御所続々のアンサンブルで】
 あらゆる楽器の味わいを生かした作品を書いたテレマンの真価は、当時の古楽器で演奏してこそ伝わるといってよいでしょう。
 そのうえ演奏者が、それぞれの楽器の世界的名手たちだったら‛&そんな理想が結実したのが、Arcana屈指の人気アルバムのひとつであるこの作品集。
 当時すでに廃れかかっていたこの楽器のために無伴奏曲を書くなど偏愛をみせたテレマン随一の、協奏曲でも室内楽曲でもガンバならではの味わいが映える名品の数々が集められています。
 中心となるのはサヴァール門下のオーストリアの実力派ドゥフトシュミット。さらに他の演奏陣もベルナルディーニ、M.アンタイ、モリーニ・・と驚くほど豪華な面々が揃い、これらの作品を味わう上で申し分のないスリリングかつ濃淡豊かな演奏の連続となっています。廉価での再登場が喜ばしい逸品と言えるでしょう。
 
 


A910
¥1900
アントニオ・ヴィヴァルディ(1678-1741): リコーダーを伴う協奏曲集
 1-3. 協奏曲 ニ長調「ラ・パストレッラ(羊飼いの娘)」 RV 95 演奏編成:bfl, vn, vn, vc, bc (cmb, g, vr)
 4-6. 協奏曲 ト長調 RV 101(フルート協奏曲 作品10-6異版) 演奏編成:bfl, vn, vn, vc, bc (cb, cmb, al)
 7-9. 協奏曲 イ短調 RV 108 演奏編成:bfl, vn, vn, bc (vc, cmb, al)
 10-12. 協奏曲 ハ長調 RV 444 演奏編成:bfl, vn, vn, va, bc (vc, cb, cmb, al)
 13-15. 協奏曲 ト長調 RV 443 演奏編成:bfl, vn, vn, va, bc (vc, cb, cmb, al)
 16-19. 協奏曲 ヘ長調 RV 442(フルート協奏曲 作品10-5異版) 演奏編成:bfl, vn, vn, va, bc (vc, cb, org, al)
 20-22. 協奏曲 変ロ長調「コンカ」 RV 163 演奏編成:vn, vn, va, bc (vc, cb, cmb, al) + bfl
  ドロテー・オーバーリンガー(各種リコーダーbf)
  ソナトーリ・デ・ラ・ジョイオーサ・マルカ(古楽器使用)
   ジョヴァンニ・ファーヴァ、ジョヴァンニ・デッラ・ヴェッキア(ヴァイオリンvn)、
   ユディト・フェルデシュ(ヴィオラva)、ヴァルテル・ヴェスティデッロ(チェロvc)、
   ジャンカルロ・パヴァン(ヴィオローネcb)、エリザベッタ・デ・ミルコヴィチ(ハーディガーディvr)、
   ジャンカルロ・ラード(バロックギターg、アーチリュートal)、
   ジャンピエトロ・ロザート(チェンバロcmb、ポジティフ・オルガンorg)
  (bc‛&通奏低音)

 a=440 Hz
 録音: 2004年9月24-26日 サン・ヴィジリオ教会、コル・サン・マルティーノ(イタリア北部ヴェネト地方トレヴィゾ近郊)
 初出: ARCANA A330

 【イタリア古楽界の俊才集団+名手オーバーリンガー!夢の共演が装い新たに】
 イタリア・バロック最大の作曲家のひとりヴィヴァルディが残したさまざまな楽器のための協奏曲のうち、「フラウト」つまり「笛」の扱いは長年の議論の種でありつづけてきました。
 作品番号10を冠して楽譜出版したフルート協奏曲集は明確に横笛を想定しているにもかかわらず、そこに集められた協奏曲のいくつかの初期稿には縦笛、つまりリコーダーが念頭に置かれている作例も少なくないからです。
 さらにフラウティーノ(ソプラノ・リコーダー)独奏のための協奏曲にも傑作があり、このアルバムはそうしたアンビバレントな「ヴィヴァルディの笛」をリコーダー目線から捉えた名盤のひとつとして見過ごせません。
 なにしろソロ奏者は現代最高のプレイヤーのひとりドロテー・オーバーリンガー、オーケストラはイタリアの俊才集団。民俗音楽とのつながりが垣間見える作品では、当時もしばしば用いられていたハーディガーディも使いながら、抑揚に富んだヴィヴァルディ芸術の味わいを歌心豊かに伝えてくれる傑作アルバムに仕上がっています。
 



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DOREMI



DHR 8128
(2CD)
¥4400→\3990
アイザック・スターンLIVE 第2集
 (1)モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ イ長調 K.305
 (2)ヴィヴァルディ:
  4つのヴァイオリンのための協奏曲 ロ短調『調和の霊感』Op.3-10 RV580
 (3)バルトーク:ヴァイオリン協奏曲第2番 Sz.112
 (4)ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第2番 イ長調 Op.12-2
  バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番 ト短調 BWV1001
  パガニーニ(クライスラー編):ラ・カンパネッラ
  プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ第1番 ヘ短調 Op.80
  ヴュータン:ヴァイオリン協奏曲第4番 ニ長調 Op.31
  ハイドン:ヴァイオリン協奏曲第1番 ハ長調 Hob:VIIa-1〜第2楽章
  スーク:ブルレスケ Op.17-4
  クライスラー:フランクールの様式によるシチリアーノとリゴードン
アイザック・スターン(ヴァイオリン)
(1)レナード・バーンスタイン(ピアノ)
(2)ミリアム・フリード、
 ピンカス・ズーカーマン、
  セルジウ・ルカ(ヴァイオリン)
  アレクサンダー・シュナイダー(指揮)
 マールボロ祝祭管弦楽団
(3)ベルナルド・ハイティンク(指揮)
 ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
(4)アレクサンダー・ザーキン(ピアノ)

 名手スターンの知られざるライヴ音源集、第2集!

 録音:(1)(2)1966 年1月16日/カーネギーホール (3)1968年10月3日 (4)1953年2月13日/パリ、サル・ガヴォー

 バーンスタインやハイティンクとの共演や、古楽器でバッハの無伴奏を世界初録音したセルジウ・ルカが参加しているヴィヴァルディの4 重協奏曲など貴重な音源がたくさん。
 
 


DHR 8131
(2CD)
¥4400→\3990
アイザック・スターンLIVE 第3集
 (1)シューベルト:ピアノ三重奏曲第1番 変ロ長調 Op.99
 (2)ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.77
  メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 Op.64
 (3)ドヴォルザーク:ヴァイオリン協奏曲 イ短調 Op.53
 (4)ハイドン:ヴァイオリン協奏曲第1番 ハ長調 Hob.VIIa-1
アイザック・スターン(ヴァイオリン)
(1)ポール・トルトゥリエ(チェロ)
 アルトゥール・ルービンシュタイン(ピアノ)
(2)エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮)
 ロシア国立交響楽団
(3)ドミトリ・ミトロプーロス(指揮)
 ニューヨーク・フィルハーモニック
(4)レオポルド・ストコフスキ(指揮)
 ニューヨーク・フィルハーモニック

 名手スターンの知られざるライヴ音源集、第3集!

 録音:(1)1967年/イスラエル・サマー・フェスティバル (2)1960年5月26日/モスクワ (3)1951年3月4日/カーネギーホール (4)1949年12月4日/カーネギーホール

 トルトゥリエ、ルービンシュタインとのシューベルトのピアノ・トリオに、協奏曲4 曲を収録。
 指揮者陣も豪華な貴重音源!
 
 


DHR 8133
(2CD)
¥4400→\3990
アイザック・スターンLIVE 第4集
 (1)ヴィオッティ:ヴァイオリン協奏曲第22番 イ短調
  バルトーク:狂詩曲第1番 Sz.26
 (2)ドヴォルザーク:ヴァイオリン協奏曲 イ短調 Op.53
 (3)ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.77
 (4)チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.35
アイザック・スターン(ヴァイオリン)
(1)(3)ピエール・モントゥー(指揮)
 ボストン交響楽団
(2)エーリヒ・ラインスドルフ(指揮)
 ボストン交響楽団
(4)ロリン・マゼール(指揮)
 ルツェルン祝祭管弦楽団

 名手スターンの知られざるライヴ音源集、第4集!

 録音:(1)1961年7月23日 (2)1965年 (3)1959年7月24日 (4)1958年8月23日

 モントゥー、ラインスドルフ、マゼールとの共演、スターンの至芸炸裂の協奏曲集!
 



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HARMONIAMUNDI



HMM 931544
(2CD)
¥3600→\3290
ヤーコプスによるバッハの名盤再発売
J.S.バッハ:世俗カンタータ集
 第201番 フェブスとパンの争い「早く、早く、渦巻く風よ」BWV201
 第205番 満足するエオルス「墓を裂け、破け、打ち砕け」BWV205
 第213番 岐路のヘラクレス「われにまかせて見張りをさせよ」BWV213

マリア・クリスティーナ・キール(ソプラノ)
アンドレアス・ショル(カウンターテナー)
クリストフ・プレガルディエン、
 クルト・アゼスベルガー、
 ジェイムス・テイラー(テノール)
ローマン・トレーケル(バリトン)
ペーター・リカ(バス)
ルネ・ヤーコプス(指揮)
ベルリン古楽アカデミー、RIAS 室内合奏団

KKC 6317/8
(2CD)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥4400(税込)

 ヤーコプスによるバッハの名盤、ベルリン古楽アカデミーの管弦楽が冴える!

 ハルモニアムンディの名盤ヤーコプスのJ.S.バッハ「世俗カンタータ」が再発売されます。
 ヤーコプスによるバッハの世俗カンタータ集。ソリスト陣もショルや若き日のトレーケルをはじめ、最高の布陣。さすがはオペラも多く手掛けているヤーコプス、ここに収録された劇的要素の強い作品群も極上のたのしさ。
 ベルリン古楽アカデミーの管弦楽パート、通奏低音パートも冴えわたっています。
 
 ライプツィヒにおけるJ.S.バッハの後半生は、名作の宝庫です。不滅の受難曲が2曲、ミサ曲ロ短調、そして夥しい教会カンタータの傑作の数々、一方世俗音楽も、平均律クラヴィーア曲集第2巻やパルティータに代表される鍵盤楽器の独奏作品、種々のコンチェルト、そして晩年を飾る《音楽の捧げもの》と《フーガの技法》等々と、手がけられたジャンルの多彩さも比類ないものです。
 そうした、名作たちに混じって書かれた世俗カンタータ。ライプツィヒ時代の世俗カンタータの多くは、当時バッハが関わりを持った「コレギウム・ムジクム」という、ライプツィヒ大学の音楽愛好学生たちを中心とした人々によって演奏されていました。
 彼らは、主にツィマーマンのコーヒーハウスを定期会場として演奏を行い、このアルバムに収められた3曲も、そこで演奏されていました。

  (旧盤:HMC901544/HMG501544廃盤)
 



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SUPRAPHON

SU 4287
(3CD)
¥3600→\3290

カレル・ブリアン録音全集(1906-1913)
カレル・ブリアン(テノール)
 CD 1
  ●ワーグナー:
   「あなたのために讃歌よ響け!:タンホイザー」〜タンホイザーより
     【録音:1911年/プラハ】
   「あなたは私と一緒に甘い香りを吸っているではないか:ローエングリン」〜ローエングリンより
     【録音:1911年/プラハ】
   「あなたは私と一緒に甘い香りを吸っているではないか:ローエングリン」〜ローエングリンより
     【録音:1911年/プラハ】(別テイク)
   「Hochstes Vertrau'n:ローエングリン」〜ローエングリンより 【録音:1906年/ドレスデン、ベルリン】
   「はるかな国に:ローエングリン」〜ローエングリンより 【録音:1906年/ドレスデン、ベルリン】
   「ああ、エルザ、一年だけでもお前のそばに:ローエングリン」〜ローエングリンより 【録音:1911年/プラハ】
   「冬の嵐は、歓びの月の前に消え去った:ジークムント」〜ワルキューレより 【録音:1911年/プラハ】
   「冬の嵐は、歓びの月の前に消え去った:ジークムント」〜ワルキューレより 【録音:1912年/ウィーン】
   「冬の嵐は、歓びの月の前に消え去った:ジークムント」〜ワルキューレより 【録音:1912&1913年/ウィーン】
   「花咲く生命の活気に満てる血潮を:ジークフリート、ギュンター」〜神々の黄昏より(ベルドジハ・プラシュキ(バリトン))
     【録音:1907年/ドレスデン、ベルリン】
   「ミーメという名の気難しいこびとがいた:ジークフリート」〜神々の黄昏より 【録音:1911年/プラハ】
   「さて、寂しさに耐えかねて、梢の方へ聞き耳立てると:ジークフリート」〜神々の黄昏より 【録音:1911年/プラハ】
   「トリスタンの行くところ:トリスタン」〜トリスタンとイゾルデより【録音:1911年/プラハ】
   「始めよ!:シュトルツィング」〜ニュルンベルクのマイスタージンガーより 【録音:1911年/プラハ】
  ●スメタナ:
   「Nichts werd´ ich laugnen:ダリボル」〜ダリボルより 【録音:1907年/ベルリン】
   「Zapirat nechci + Kdyz Zdenek muj:ダリボル」〜ダリボルより 【録音:1907年/ベルリン】
   「Zapirat nechci + Kdyz Zdenek muj:ダリボル」〜ダリボルより 【録音:1911年/プラハ】
   「Nezapru toho + Kdyz Zdenek muj:ダリボル」〜ダリボルより 【録音:1912年/ウィーン】
   「Zapirat nechci + Kdyz Zdenek muj:ダリボル」〜ダリボルより 【録音:1911年/プラハ】
   「Muj Zdenku:ダリボル」〜ダリボルより 【録音:1912年/ウィーン】
   「O Zdenku:ダリボル」〜ダリボルより 【録音:1911年/プラハ】
  ●コヴァジョヴィツ:「Tez i ve mne tuzba pomsty vzplala:コジナ」〜犬の頭より 【録音:1911年/プラハ】
  ●ノヴォトニー:「Zaluskal si prstem」【録音:1908年/ドレスデン】
 CD 2
  ●ウェーバー:
   「この苦しみには耐えられない+森を通り:マックス」〜魔弾の射手より 【録音:1911年/プラハ】
   「Hat denn der Himmel mich verlassen? + Jetzt ist wohl ihr Fenster offen:マックス」〜魔弾の射手より
     【録音:1911年/プラハ】
   「この苦しみは希望を奪い+森を通り、野を越えて:マックス」〜魔弾の射手より 【録音:1911年/プラハ】
   「Jetzt is wohl ihr Fenster offen:マックス」〜魔弾の射手より 【録音:1911年/プラハ】
   「森を過ぎ野を越えて:マックス」〜魔弾の射手より 【録音:1912年/ウィーン】
  ●オベール:
   「岩にもたれた:フラ・ディアヴォロ」〜フラ・ディアヴォロより(エリカ・ヴェーデキント(ソプラノ):ゼルリナ)
     【録音:1908年/ドレスデン】
   「岩にもたれた:フラ・ディアヴォロ」〜フラ・ディアヴォロより 【録音:1911年/プラハ】
   「むしろ死を選ばん:マサニエッロ」〜ポルティチの唖娘より(ベルドジハ・プラシュキ(バリトン):ピエトロ)
     【録音:1907年/ドレスデン、ベルリン】
  ●ヴェルディ:「最期の願い:アルバーロ」(ベルドジハ・プラシュキ(バリトン):カルロ)
     【録音:1907年/ドレスデン、ベルリン】
  ●チャイコフスキー:「レンスキーのアリア:レンスキー」 【録音:1911年/プラハ】
  ●ドヴォルザーク:「Bud zehnan, slavy nasi pamatniku:ディミートリー」 【録音:1911年/プラハ】
  ●キーンツル:「Selig sind, die Verfolgung leiden:マタイ」〜エバンジェリストより 【録音:1911年/プラハ】
  ●マスネ:
   「Ty vis, o Boze:ウェルテル」〜ウェルテルより 【録音:1911年/プラハ】
   「Du weisst Gott:ウェルテル」〜ウェルテルより 【録音:1906年/ドレスデン、ベルリン】
   「Was bin ich aufgewacht:ウェルテル」〜ウェルテルより 【録音:1906年/ドレスデン、ベルリン】
   「Was bin ich aufgewacht:ウェルテル」〜ウェルテルより 【録音:1912年/ウィーン】
  ●プッチーニ:
   「愛らしい乙女よ:ロドルフォ」〜ラ・ボエームより(ミニー・ナスト(ソプラノ):ミミ) 【録音:1908年/ドレスデン】
   「ああミミ、君はもう戻ってこない:ロドルフォ」〜ラ・ボエームより(ベルドジハ・プラシュキ(バリトン):マルチェッロ)
     【録音:1907年/ドレスデン、ベルリン】
   「みんな行ってしまったのね」〜ラ・ボエームより(ミニー・ナスト(ソプラノ):ミミ) 【録音:1908年/ドレスデン】
  ●レオンカヴァレッロ:
   「こんなふざけ方は、みなさん:カニオ」〜道化師より 【録音:1911年/プラハ】
   「芝居だと!:カニオ」〜道化師より 【録音:1911年/プラハ】
   「衣裳を付けて、顔におしろいを塗れ:カニオ」〜道化師より 【録音:1912年/ウィーン】
 CD 3
  ●チェコ民謡集
   「Nestastnej safaruv dvorecek」 【録音:1906年/ドレスデン、ベルリン】
   「Taku som si frajorecku」 【録音:1906年/ドレスデン、ベルリン】
   「Zdalo se mi, moje mila」 【録音:1908年/ドレスデン】
   「Proc jsi k nam neprisel」 【録音:1908年/ドレスデン】
   「O rebicku zahradnicky」 【録音:1910年/プラハ】
   「Nad luzenci jalovecek」 【録音:1910年/プラハ】
  ●ネドバル:「Ozenil se dudak + Hodonickou cestou」 【録音:1908年/ドレスデン】
  ● ALOIS LADISLAV VYMETAL(1865–1918):「Na policku psenka chuda」 【録音:1910年/プラハ】
  ● FRANTISEK PICKA(1873–1918):
   「K Bechyni je cesta vysoka」 【録音:1911年/プラハ】
   「Oj, nase rovina」 【録音:1910年/プラハ】
   「Pojdte, znecky svezu vas」 【録音:1910年/プラハ】
   「Nad pesinou kvete mak + Konec vsemu, nechci nic」 【録音:1910年/プラハ】
  ●マラート:「Ty, kterou mel jsem tolik rad」 【録音:1908年/ドレスデン】
  ● EDUARD TREGLER(1868–1932):
   「Je tomu davno, davno jiz」 【録音:1908年/ドレスデン】
   「Po masopustnim utery se streda skaredi」 【録音:1910年/プラハ】
   「Ticha noc se nad ves sklani」 【録音:1910年/プラハ】
  ● JINDRICH JINDRICH(1876–1967):
   「Jen kdybych vedel」 【録音:1910年/プラハ】
   「To vedel bych rad」 【録音:1910年/プラハ】
  ●フィビフ:「O pojd, my prchnem v dal」【 録音:1911年/プラハ】
  ●フランティシェク・ノイマン(1874–1929):
   「Tys jak kajici ratolest (Vzpominky I) + Tys bleda stala prede mnou」 【録音:1911年/プラハ】
   「Du gleichst dem jungen Lindenzweig (Erinnerungen I) + Ich kam, das duso blau (Erinnerungen II) 」 【録音:1911年/プラハ】
  ● R.シュトラウス:
   「そうだとも、あなたは知っているでしょう、いとしい人よ」〜献呈より 【録音:1906年/ドレスデン、ベルリン】
   「そうだとも、あなたは知っているでしょう、いとしい人よ」〜献呈より 【録音:1910年/プラハ】
  ●ガス・エドワーズ:「Ten muj koleg'Carus'」 【 録音:1910年/プラハ】

 70以上の録音が初CD化!チェコのテノール、カレル・ブリアンの1906 年から1913年の貴重音源がついに日の目を見た!

 AAD、モノラル、3h27'27

 エミー・デスティンの全録音を収録した12枚組のボックス・セットのリリースから30年。スプラフォン・レーベルからテノールのカレル・ブリアン(1870-1924)が1906年から1913年にかけて収録した貴重音源72 曲を収めた録音全集3枚組をリリースします。
 ブリアンはチェコを代表するテノール歌手であり、メトロポリタン・オペラのスターでもありました。
 ここに収録されている音源はドレスデン、ベルリン、プラハ、ウィーンなどの場所で録音されたもの。
 ワーグナーのトリスタン、パルジファル、ジークフリートなどの役の模範的な解釈の持ち主でありながらもイタリア、フランス、ロシアのオペラでも高い評価を得ています。
 この全盛期の歌唱を存分に味わうことのできる注目セットの登場です。
 

<LP>


BR KLASSIK(LP)


900193
(LP)
¥4800
『ラスト・コンサート』
 ブラームス:
  交響曲第4番 ホ短調 Op. 98、ハンガリー舞曲第5番 ト短調(パーロウ版)

   【SIDE A】
    ブラームス: 交響曲第4番 ホ短調 Op. 98
     1. 第1楽章/2. 第2楽章
   【SIDE B】
    1. 第3楽章/2. 第4楽章
    3. ブラームス: ハンガリー舞曲第5番 ト短調(パーロウ版)
     -アンコール-
マリス・ヤンソンス(指揮)
バイエルン放送交響楽団

 録音:2019年11月8日 ニューヨーク、カーネギーホール(ライヴ)/180g重量盤

 【巨匠の誕生日に発売! 「ヤンソンス・ラスト・コンサート」より、ブラームスがアナログ化】
 2019年に亡くなったマリス・ヤンソンス(1943-2019)最後の演奏会となった、盟友バイエルン放送交響楽団とのカーネギーホールでのコンサート。2020年11月に発売となり大きな反響を頂いているこのアルバムから、巨匠とオーケストラとの絆が結実した美演として感動を呼んだブラームスが、アナログ盤として発売されることとなりました。
 震えるような第一楽章の入りから心奪われますが、終楽章でのたたみかけるような響きの交差のなかから立ち昇るフルート・ソロの澄み切った音色、トロンボーンから始まるコラールの繊細さなど、すべてがオーケストラと巨匠との深い絆と信頼が成せる業と言えるでしょう。
 ヤンソンス辞世の句、そう思わせる特別な一夜の記録に、アナログならではの温かい響きで浸ることが出来ます。また、大きなジャケットも大切な記念となるでしょう。巨匠の誕生日に発売となります。限定プレス。

  プロモーション動画: https://youtu.be/A8Ee8iHpzzk

 
 
















12/8(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

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PASSACAILLE RECORDS


PAS 1086
¥2600→\2390
リナ・トゥール=ボネがクロイツェルを!
狂気のソナタ

 ベートーヴェン:
  ヴァイオリン・ソナタ第9番 イ長調『クロイツェル』Op.47
  ヴァイオリン・ソナタ第10番 ト長調『暁』Op.96
リナ・トゥール・ボネ(ヴァイオリン)
アウレリア・ヴィソヴァン(フォルテピアノ)

 炎のヴァイオリン、ボネの情熱ほとばしるベートーヴェンのソナタ集!

 録音:2020年8月/63'57''

 圧倒的に華麗な演奏で人気の古楽ヴァイオリン奏者、リナ・トゥール・ボネがベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタを録音しました!
 取り上げたのは技巧的でエネルギッシュな難曲第9番と、その約10年後に書かれた内省的で美しい名品第10番。
 「燃えるようなヴィルトゥオーゾ」「魂のヴァイオリニスト」「悪魔のヴァイオリニスト」などと形容される彼女の表現が冴え渡る注目盤です。
 共演は2019年にブルージュの古楽コンクールで優勝したフォルテピアノ奏者、アウレリア・ヴィソヴァン。




 
    


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覚えておきましょう
出すアルバム、全てが「快挙」
バロック・ヴァイオリンの新星
リナ・トゥール=ボネ


 新旧世代の交代といえば、バロック・ヴァイオリンの世界もまさにその渦中。
 とくにバーゼル。
 スコラ・カントルム周辺をはじめ、スイス、ドイツ、フランスなどの古楽系教育機関の主任教諭が変わるなか、若い世代が続々と存在感をあらわしはじめている。

 そんな中、現代楽器で確かな研鑽を積んだのち、ウィーンや故郷で華々しく活躍しているスペイン出身のリナ・トゥール・ボネも要注目のひとり。
 出すCD出すCDすべて快挙と言っていい新星。
 先日の来日公演も、音楽業界のプロフェッショナルを感嘆させる壮絶なものだったらしい。

 メジャーかどうかに関係なく、ものすごい人というのは存在するのである。

 リナ・トゥール・ボネ、覚えておきましょう。




最近のアルバムから



 PAN CLASSICS
PC 10408
\2600→\2390
バロック・ヴァイオリン・ファンは逃げられない
 リナ・トゥール・ボネ、また新たな伝説を打ち立てそう
「美」〜17世紀ヴァイオリンの芸術
 ニコラ・マッテイス(1650-1714):アリア・ファンタジア
 ロマヌス・ヴァイヒライン(1652-1706):パルティータ第3番
 ビアジョ・マリーニ(1594-1663):ソナタ『ラ・モニカ』
 ヨハン・ハインリヒ・シュメルツァー(c1623-1680):ソナタ第4番
 アンドレア・ファルコニエーリ(c 1585-1656):フォリア
 ハインリヒ・ビーバー(1644-1704):パルティータ第5番
 アントニオ・ベルターリ(1605-1669):チャッコーナ
 ヨハン・パウル・ヴェストホフ(1656-1705):リュートを模して
 ディートリヒ・ブクステフーデ(1637-1707):2 声のソナタ BuxWV272
 マルコ・ウッチェリーニ(1603-1680):アリア『ラ・ベルガマスカ』
 パオロ・チーマ(c1575-1622):ソナタ第2番
リナ・トゥール・ボネ
 (ヴァイオリン、
  ヴィオラ・ダモーレ、指揮)
ムジカ・アルケミカ

 リナ・トゥール・ボネが鮮やかに紡ぐ、17世紀に巻き起こった「美」のパラダイムシフト

 録音:2019年12月12-14日/ローマ、聖エリギウス教会/68'17''
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  APARTE
AP 219
\2700→\2490
リナ・トゥール・ボネ(ヴァイオリン)
バッハとヘンデル、架空の出会い

 J.S.バッハ:ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ第4番 ハ短調 BWV1017
 ヘンデル:ヴァイオリン・ソナタ ニ長調 HWV371
 J.S.バッハ:ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ第5番 ヘ短調 BWV1018
 ヘンデル:ヴァイオリン・ソナタ ニ短調 HWV359a
 J.S.バッハ:ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ第6番 ト長調 BWV1019
リナ・トゥール・ボネ(ヴァイオリン)
ダニ・エスパーサ(チェンバロ)

 人気奏者ボネがバッハとヘンデルを交互に演奏、ふたりの作曲家の芸術が鋭い対比となって輝く

 録音:2019年4月29日〜5月1日/スペイン/73'47''
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PAN CLASSICS
PC10380
\2700

ジャケ・ド・ラ・ゲル:
 ヴァイオリン独奏のためのソナタ集(1707)
  〜フランス・バロック宮廷音楽、18世紀へ

 『ヴァイオリンとクラヴサン(=通奏低音) のためのソナタ集』(1707年刊)
   ①第1ソナタ ニ短調
   ②第2ソナタ ニ長調
   ③第3ソナタ ヘ長調
   ④第4ソナタ ト長調 
   ⑤第5ソナタ イ短調
   ⑥第6ソナタ イ長調
リナ・トゥール・ボネ
      (バロック・ヴァイオリン)
パッツィ・モンテーロ(バス・ガンバ)
ケネス・ワイス(チェンバロ)

 フランスにソナタ文化を持ち込んだ象徴的女性作曲家のソナタ集…
 艶やかな美質をたたえながら変幻自在のユニークな作風を誇るジャケ・ド・ラ・ゲル世界、通奏低音に「もはや大御所」K・ワイスが加わっているあたり、彼女の存在感の大きさは推して知れましょう!



以下、まだ入るといいのですが!


リナ・トゥール・ボネ、そのすべてのアルバムが衝撃的


PAN CLASSICS
PC10329
(2CD)
\4400
リナ・トゥール・ボネ
  ビーバー:ロザリオのソナタ集(全)

  『ロザリオのソナタ集』変則調弦によるヴァイオリンと
   通奏低音による15のソナタ、および無伴奏パッサカーリャ
リナ・トゥール・ボネ(バロックvn)
Ens.ムジカ・アルケミカ(古楽器使用)
アンネ・マーリエ・ドラゴシッツ(cmb)
パッチ・モンテーロ(vg, cb, リローネ、ヴィオローネ)
ラインヒルト・ヴァルデーク(バロックhrp)
トーマス・ボイゼン(テオルボ)

 ここで第10番が聴けます。
 うまいのは当たり前として、かなり情熱的・・・これがスペインの「ロザリオ」か。
 ・・・いいじゃないですか。
https://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=SPFOi5b2hgE


リナ・トゥール・ボネ
衝撃的ジャケットのヴィヴァルディ


PAN CLASSICS
PC10314
\2700
リナ・トゥール・ボネ
 ヴィヴァルディ 協奏曲、あるいはソナタ
  〜新発見・新校訂作品さまざま〜

 ◆アントニオ・ヴィヴァルディ(1678〜1741):
  ①ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 RV 218(世界初録音)
  ②ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ
   (グラーツ・ソナタ第4番)ハ短調 RV7
  ③ヴァイオリン協奏曲 イ長調 RV346(世界初録音)
  ④ヴァイオリン協奏曲 ハ短調 RV771
   (オリヴィエ・フレ補筆完成版)
  ⑤ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ
   (グラーツ・ソナタ第3番)ニ長調 RV11
  ⑥ラルゴ ヘ短調〜ヴァイオリン協奏曲 ハ短調 RV202 より
   (ゲオルク・ピゼンデルによる装飾音が施された版、
    ドレスデンの手稿譜より)
リナ・トゥール・ボネ(バロック・ヴァイオリン)
Ens.ムジカ・アルケミカ(古楽器使用)
 このジャケットがボネ自身かどうかは不明。でもありうる。
 ここでRV.218が少し聴けます。切ないです。
https://www.youtube.com/watch?v=JXxaChldY8E&feature=player_embedded

そして充実のコレッリ


PAN CLASSICS
PC10375
(2CD)
\4400
コレッリ:
 ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ集 作品5(全12曲)
 ヴァイオリン、低音弦楽器と鍵盤のための12のソナタ(1700年ローマにて刊行)
リナ・トゥール・ボネ(バロックvn)
Ens.ムジカ・アルケミカ(古楽器使用)
ダニ・エスパサ(cmb,org)
マルコ・テストーリ(vc)
ジュゼプ・マリア・マルティ
       (テオルボ、バロックギター)
マヌエル・ミンギリョン
        (アーチリュート、テオルボ)
サラ・アゲダ(バロックハープ)
ギリェルモ・トゥリーナ(vc)
アンドルー・アッカーマン(ヴィオローネ)
 なんと豪奢な通奏低音!
 欧州最前線の俊才ふたたび今度は、意外に出ないコレッリ傑作曲集の全曲録音!


 PC 10395
\2500→\2290
天才vs天才
 リナ・トゥール・ボネmeetsヤコブ・ラッティンガー
   マレmeetsコレッリ


 ヒューム:兵士のガリアルド(ヴィオール)
 フォルクレ:シャコンヌ「La Buisson」(ヴィオール)
 マレ:組曲ニ長調(ヴィオール)
 コレッリ:ヴァイオリン・ソナタ 第5番 ト短調(ヴァイオリン)
 マラン・マレ:シャコンヌとロンドー(ヴィオール)
 ビーバー:ヴァイオリン・ソナタ 第5番 ホ短調(ヴァイオリン)
 マレ:聖ジュヌヴィエーヴ・デュ・モン教会の鐘の音
  (ヴィオールmeetsヴァイオリン)
 ジャック・モレル:シャコンヌ(ヴィオールmeetsヴァイオリン)
 ヒューム:Hark, hark(ヴィオール)
 マレ、コレッリ、即興:フォリア(ヴィオールmeetsヴァイオリン)
<アンサンブル・ムジカ・ナランス>
 リナ・トゥール・ボネ(ヴァイオリン)
 ヤコブ・ラッティンガー
  (ヴィオラ・ダ・ガンバ、指揮)
 ハンス・ブリューデル(バロックギター)
 アクセル・ヴォルフ(テオルボ)
 ラルフ・ヴァルトナー(チェンバロ)
 録音:2015 年10 月14-16 日/ドイツ、シュロベンハウゼン/64'56''

 熱狂的な演奏が人々を虜にしYouTube で65万回以上再生されている、リナ・トゥール・ボネとヤコブ・ラッティンガーによる『フォリア』。
 ということでいつかも紹介して大反響となった映像、どうぞ。

 これは魔術か。
https://youtu.be/C4m1KHjp03M





以上、ボネのプチ特集でした。


 
 
PAS 1093
¥2600
ウィーン1905-1910
 ウェーベルン:弦楽四重奏のための緩徐楽章
 シェーンベルク:弦楽四重奏曲第2番 Op.10 *
 ベルク:弦楽四重奏曲第3番
リヒター・アンサンブル
マリエレ・レベル(*メゾソプラノ)

 ガット弦でニュアンス豊かに奏でられる新ウィーン楽派の作品集

 録音:2019年/59'51''

 ヴァイオリニストのルドルフォ・リヒター率いるリヒター・アンサンブルはガット弦で17〜20世紀の音楽を奏でるアンサンブル。
 新ウィーン楽派の作品を集めたこのアルバムは、現代楽器による演奏では見落とされがちなロマンティックな側面、伝統的な語り口がニュアンス豊かに表現されています。
 
 

PAS 1083
¥2600
イザイ:6つの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ Op.27
 第1番 ト短調『ヨーゼフ・シゲティ』
 第2番 イ短調『ジャック・ティボー』
 第3番 ニ短調『ジョルジェ・エネスク』
 第4番 ホ短調『フリッツ・クライスラー』
 第5番 ト長調『マチュー・クリックボーム』
 第6番 ホ長調『マヌエル・キロガ』
マルティン・ライマン(ヴァイオリン)

 ガット弦でイザイの無伴奏を録音

 録音:2019年6月/68'51''

 1923 年に作曲されたイザイの独奏ヴァイオリン・ソナタ。
 この時代はまだガット弦が一般的であり広く普及していたことがミッシャ・エルマン、ジャック・ティボーなどの同時代のヴァイオリニストによる証言からも明らかです。
 しかし彼らの録音がないため本来意図されていたであろう響きは想像するほかありません。
 マルティン・ライマンはこの作品をガット弦で演奏しており、当時の響きに思いをはせることが出来ます。
 
 

PAS 1095
¥2600
ブリテン:パーセルの歌曲編曲とカンティクル集
 パーセル(ブリテン編):A Morning Hymn
 パーセル(ブリテン編):If Music Be the Food of Love( 第1バージョン)
 パーセル(ブリテン編):How Blest Are Shepherds
 ブリテン:カンティクル第1番『愛する人は私のもの』 Op.40
 パーセル(ブリテン編):Music For a While
 ブリテン:カンティクル第2番『アブラハムとイサク』 Op.51 *
 パーセル(ブリテン編):Alleluia
 ブリテン:カンティクル第3番『なおも雨は降る』 Op.55 **
 パーセル(ブリテン編):Job's Curse
 パーセル(ブリテン編):If Music Be the Food Of Love( 第3バージョン)
 パーセル(ブリテン編):Evening Hymn
デイビット・マンダーロー(テノール)
エドワード・ラシュトン(ピアノ)
アレックス・ポッター(*カウンターテナー)
オリヴァー・ピコン(**ホルン)

 ブリテンの魅力あふれる歌曲作品

 3'18''

 ベンジャミン・ブリテン(1913-76)は20世紀イギリス音楽のあらゆるジャンルに忘れがたい印象を残しましたが、小さな編成での声楽曲は特に魅力的です。
 名作『カンティクル』からの3曲と、ブリテンの天才性があふれるパーセル歌曲の見事な編曲を組み合わせたプログラムです。
 



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CHANNEL CLASSIS

PCCS43221
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥2857+税
天才ニン・フェン
パガニーニ:24のカプリース+1

 24のカプリース Op.1(1802-1817)
 別れのカプリース(1833)
ニン・フェン(ヴァイオリン)
CCS43221
¥2600→\2390

 パガニーニ・コンクールで優勝したニン・フェンがついに「24のカプリース」を録音!

 ☆パガニーニ・コンクールを制した中国のヴィルトゥオーゾ、ニン・フェン!
 ☆ついに大本命、パガニーニの「24のカプリース」を録音!
 ☆日本語解説付きの国内仕様盤も同時発売予定!

 中国出身で現在はベルリンを拠点に国際的に活動するニン・フェン(寧峰)は、ハノーファー国際ヴァイオリン・コンクール、ユーディ・メニューイン国際コンクール、エリザベート王妃国際音楽コンクールなどの権威あるコンクールで入賞し、2005年にマイケル・ヒル国際ヴァイオリン・コンクールで第1位を受賞。2006年にはパガニーニの故郷ジェノヴァで行われている歴史と権威あるヴァイオリン・コンクール、パガニーニ国際コンクールで第1位に輝いた、中国最高峰のヴィルトゥオーゾ・ヴァイオリニスト。

 2007年にパガニーニ・トリビュート・アルバム「ハロー・ミスター・パガニーニ(CCSSA80807)」でレコーディング・デビューを飾り、2019年にはパガニーニとヴュータンのヴァイオリン協奏曲集(CCS40719)をリリースし好評を得たニン・フェンが、ついにパガニーニの大本命となる「24のカプリース」を録音。
 ヴァイオリン超絶技巧作品のバイブルであるこの「24のカプリース」に、25番目のカプリースとも呼ばれる「別れのカプリース(Caprice d'adieu)」を組み合わせ、ニン・フェンの豊かな叙情性と音楽性、そして見事なまでの超絶テクニックを披露します。
 また、これまではストラディヴァリウスでの録音が多かったニン・フェンですが、今回の録音ではアイザック・スターンやヨーヨー・マが愛したという現代の名工、サミュエル・ジグムントヴィッチが2017年に製作した新しいヴァイオリンを使用しています。

 ※録音:2020年1月、レモンストラント教会(レンスワウデ、オランダ)
 ※使用楽器:サミュエル・ジグムントヴィッチ2017

 



 ニン・フェンのパガニーニ。憎らしいほどうまい。
https://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=GPfmtMvBKqI


 そして下記チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲の一部が見られるPV。これまたふてぶてしいくらいうまい。
https://www.youtube.com/watch?v=WvAzSmxSBUA&feature=player_detailpage



旧譜
ニン・フェン
「スペイン交響曲」&ツィゴイネルワイゼン

 CCS 37916
\2500
天才ニン・フェン/「スペイン交響曲」&ツィゴイネルワイゼン

 〜アパッシオナード

  サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン Op.20
  ラロ:スペイン交響曲ニ短調 Op.21
  サラサーテ:アンダルシアのロマンス Op.22
  ラヴェル:ツィガーヌ
  ビゼー/ワックスマン:カルメン幻想曲
ニン・フェン(ヴァイオリン)
ロッセン・ミラノフ(指揮)
アストゥリアス交響楽団
 ニン・フェンの情熱がほとばしる!サラサーテ、ラロ、ラヴェルの名作集!

 中国出身で現在はベルリンを拠点に国際的に活動する天才ヴァイオリニスト、ニン・フェン。パガニーニ国際コンクールを制し、Channel Classicsから「ハロー・ミスター・パガニーニ(CCSSA 80807)」でデビューし、ピアノ伴奏付きのソロから、ヴァイオリン・デュオ、無伴奏作品、コンチェルトと名盤を送りだしたニン・フェンのChannel Classics第6弾は、ロッセン・ミラノフ&アストゥリアス交響楽団と贈る名作集!
 サラサーテの「ツィゴイネルワイゼン」、ラロの「スペイン交響曲」、ラヴェルの「ツィガーヌ」、そしてワックスマンの「カルメン幻想曲」といったスペインとフランスのロマンと民族的情熱が香り立つ濃厚なプログラム。スペインの熱きオーケストラをバックに、ニン・フェンの超絶技巧がほとばしる!

 使用楽器:ストラディヴァリウス1721 "MacMillan"


ニン・フェン
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲

CHANNEL CLASSICS
CCSSA 34913
(SACD HYBRID)
\2800
ニン・フェン〜チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲
 ブルッフ:
  ヴァイオリンと管弦楽のためのスコットランド幻想曲Op.46
 チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.35
ニン・フェン(ヴァイオリン)
ヤン・ヤン(指揮)
ベルリン・ドイツ交響楽団
 ニン・フェン 本格コンチェルト・アルバム!DSOとのブルッフ&チャイコフスキー!!

 パガニーニ国際コンクールを制した中国の天才ヴァイオリニスト、ニン・フェン。ついにコンチェルトに挑む!
 伝説の巨匠パブロ・デ・サラサーテのために書かれたマックス・ブルッフの「スコットランド幻想曲」。
 そして名曲中の名曲、チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲という大曲で、持ち前の超絶技巧が遺憾なく発揮される。四川音楽院と英国王立音楽院でヴァイオリンを学び、現在はベルリンを拠点に世界を舞台に活躍する中国を代表するヴァイオリニスト、ニン・フェン。ミトロプーロス国際指揮者コンクールで優勝したヤン・ヤンも、欧米で活躍の場を広げている中国の有望若手指揮者。録音はベルリンの名門、Teldex Studioを使用し、高音質録音面にも期待がかかる。

 録音:2012年11月22日−24日、ベルリン・テルデックス・スタジオ


 




GLOSSA



GCD923903
(3CD)
特別価格 ¥4800
主役はマッズーリ&ガッリ!
ルイージ・ロッシのオペラ「オルフェオ」新録音!
 ルイージ・ロッシ:歌劇 《オルフェオ》
アッラバストリナ、
エレーナ・サルトーリ(指揮)、
フランチェスカ・ロンバルディ・マッズーリ(オルフェオ)、
エマヌエラ・ガッリ(エウリディーチェ)、
パオラ・ヴァレンティーナ・モリナーリ(アリステオ)、
マウロ・ボルジョーニ(サティーロ)、
アレッシオ・トージ(エンディミオーネ、アポロ)、
ラッファエーレ・ジョルダーニ(ジョーヴェ)、
サラ・ビーノ(アモーレ)、
ミケーレ・ロ・ビアンコ(カロンテ、バッコ)、
アレッサンドロ・ジャングランデ(モーモ)、
アリアンナ・ストルネッロ(ヴェネーレ、プロセルピーナ)、
ガブリエッラ・マルテッラッチ(ジェロジーア)、
クラリッサ・レアーリ(メルクリオ)、
ロッコ・リア(アウグーレ、プルトーネ)、
マルティーナ・ザッカリン(ソスペット)、
マイラ・フリニャーティ(ヴィットーリア)  

 主役はマッズーリ&ガッリ!ルイージ・ロッシのオペラ「オルフェオ」新録音!

 ☆イタリア古楽界の才女エレーナ・サルトーリのGlossa第2弾。
 ☆パレ・ロワイヤルを熱狂させたルイージ・ロッシのオペラ「オルフェオ」!
 ☆タイトル・ロールは、フランチェスカ・ロンバルディ・マッズーリとエマヌエラ・ガッリ!

 ジュリオ・カッチーニの長女フランチェスカ・カッチーニのオペラ「アルチーナ島からのルッジェーロの救出」(GCD923902)の録音で話題を呼んだイタリアの女流鍵盤奏者、指揮者であるエレーナ・サルトーリと、サルトーリが率いる古楽アンサンブル&合唱団のアッラバストリナ(アッラバストリーナ)。
 Glossaレコーディング第2弾は、モンテヴェルディの「オルフェオ」から40年後に初演されたルイージ・ロッシ(1597?ー1653)の歌劇「オルフェオ」。

 ルイージ・ロッシはフィレンツェとローマの貴族(ボルゲーゼ家とバルベリーニ家)で音楽家を務め、1646年からはフランスに渡り、マゼラン枢機卿の宮廷ではもっとも尊敬される作曲家として活動。
 フランチェスコ・ブティの台本による3幕の悲喜劇「オルフェオ」は、1647年3月2日にパリのパレ・ロワイヤル劇場で初演。フランスで上演された最初期のオペラの1つであり、パリの聴衆にイタリア・オペラを紹介したこの公演は約6時間続き、大成功したと言われています。

 ウィリアム・クリスティ&レザール・フロリサンによる最初の録音から20年、エレーナ・サルトーリとアッラバストリナが送り出すロッシの「オルフェオ」の2つ目の録音(他に、ラファエル・ピションによる映像作品もあります)。
 総演奏時間は、ワーグナー並みの約4時間。主役のオルフェオとエウリディーチェは、Glossaのオペラ録音でもお馴染みのバロック・ヴォーカルのスペシャリスト、フランチェスカ・ロンバルディ・マッズーリとエマヌエラ・ガッリです!

 ※録音:2019年8月22日ー28日、12月28日ー29日、ボルツァーノ(イタリア)

 
 



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MUSICAPHON



M56986
¥2600→\2290
1912年製のオールド・スタインウェイで聴く
 2台ピアノ版「トリスタン」
ワーグナー:楽劇《トリスタンとイゾルデ》

 (ヘルマン・ベーンによる2台ピアノ版、抜粋)
クリスティアーネ・ベーン、
コード・ガーベン(ピアノ/1912年製スタインウェイ)


 マーラーの親しい友人であったヘルマン・ベーン(1859-1927)は、ブルックナーとラインベルガーに作曲を師事したドイツの音楽家。
 マーラー自身によって称賛された交響曲第2番《復活》のピアノ2台用編曲(M56915に収録)や、《リヒャルト・ワーグナーの楽劇からの50の交響的楽章》など、優れた編曲作品を残しています。
 ワーグナー作品の編曲では、和音を拡大し、弾くのが困難なほどに広い左手のフィンガリングを巧みに利用するなど、マーラー作品の編曲とは異なるアプローチをとっており、演奏者のコード・ガーベンは「その要求は家庭用音楽の域をはるかに超えている」と述べています。
 ベーンの編曲はハープのパートをピアノに組み込んでいるのも特徴で、奏者はペダルを十分に使用することで、ワーグナーのシンフォニックな音楽にふさわしい、豊かなサウンドを生み出すことができます。

 ヘルマン・ベーンの子孫であるクリスティアン・ベーンと、古書店で《50の交響的楽章》の楽譜を発見したコード・ガーベンの両名は、この演奏不可能とさえ思えるような難しい楽譜から、ベーンが想定していたであろう見事な音楽を作り上げています。
 使用楽器もベーンに所縁のあるもので、ヘルマンのいとこ、ラファエル・ベーンが所有していた2台の1912年製スタインウェイ・ピアノを用いています。
 《トリスタンとイゾルデ》の魅惑的な響きを、オールド・スタインウェイの柔らかく味わい深い音色で存分にお楽しみください。

 ※録音:2019年4月、ハンブルク(ドイツ)




PASCHEN RECORDS

PR200066
¥2600
LIEBESLIED(愛の歌)
 ブラームス:
  ワルツ集 《愛の歌》 Op.52より
   第1番、第2番、第4番、第5番、第6番、第11番(管弦楽版)、
  ワルツ集 《新・愛の歌》 Op.65より 第9番(管弦楽版)
 ドリー・パートン:
  オールウェイズ・ラヴ・ユー(マルテ・シラーによる管弦楽版)
 イェルン=ウーヴェ・ファーレンクローク=ぺーターゼン&カルロ・カルゲス:
  Irgendwie, irgendwo, irgendwann
 チャールズ・フォックス:やさしく歌って
 ベートーヴェン:交響曲第8番 ヘ長調 Op.93
トーマス・クルーク(指揮)
アンサンブル・リフレクター

 クラシックに馴染みの薄い現代の聴衆を魅了することを目的に若手音楽家たちによって設立された「アンサンブル・リフレクター」、2020年録音のセカンド・アルバム!ベートーヴェンの《交響曲第5番》を中心に、暴力性と絡み合う感情的な世界を描いたデビュー・アルバム『GEWALTAKT(暴力)』(PR190050)に続く、本作のテーマは"愛"!

 アルバムの構成は、全体にブラームスの《愛の歌》(管弦楽版)を散りばめつつ、間にホイットニー・ヒューストンの《オールウェイズ・ラヴ・ユー》やロバータ・フラック の《やさしく歌って》、ネーナの《Irgendwie, irgendwo, irgendwann》(邦題:未来へのスパークル)など、20世紀ポピュラー・ソングの名曲を挟んだユニークなプログラミングで、最後はベートーヴェンの《交響曲第8番》で締めくくられます。
 この「時代を超越した名曲で愛の宣言をおこなう」というコンセプトは、ベートーヴェンが1812年に「不滅の恋人」に宛てて書いた有名な手紙(特に「悲しいことに、言葉は結局のところ何の意味もないと思う瞬間がある」という言葉)にインスピレーションを受けたもので、彼らはベートーヴェンが言葉では表現しきれなかったすべてのことが《交響曲第8番》(「不滅の恋人」の手紙と同時期の作品)に込められているのではないかと考えました。
 ブレーメン・ドイツ・カンマーフィルハーモニー管弦楽団の元コンサートマスター、トーマス・クルークがメンターと指揮者を務める同団体の、みずみずしく溌溂とした音楽が素晴らしい、注目の1枚です。

 ※録音:2020年3月、ブレーメン放送ホール(ドイツ)

 ☆YouTubeにてご試聴いただけます!  
  https://www.youtube.com/watch?v=zy1KX0KoH3M

 ☆アンサンブル・リフレクター公式サイト
  https://www.ensemble-reflektor.de/
 



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CPO



555357
¥2200
デュボワ(1837-1924):ピアノ五重奏曲とピアノ四重奏曲
 1-4. ピアノ五重奏曲 ヘ長調(1905)
     ピアノ、ヴァイオリン、オーボエ、ヴィオラとチェロのために
 5-8. ピアノ四重奏曲 イ短調(1907)
     ピアノ、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロのために
オリヴァー・トリンドル(ピアノ)
ニーナ・カーモン(ヴァイオリン)
シュテファン・シーリ(オーボエ)
アンヤ・クレイナッケ(ヴィオラ)
ヤコブ・シュパーン(チェロ)

 録音 2020年2月14-16日 Deutschlandfunk Kammermusiksaal、Germany

 1837年、シャンパーニュ地方で生まれたテオドール・デュボワの作品集。
 ランス大聖堂の教会楽長ルイ・ファナールから教えを受け、その後はパリ音楽院でアンブロワーズ・トマに師事、1861年にローマ大賞を受賞します。
 以降、マドレーヌ寺院やサント=クロチルド教会の楽長を務めますが、1896年、トマの死に伴い、パリ音楽院院長に就任しました。
 しかし1905年のローマ賞でラヴェルが参加資格を失った一件から引責辞任しています。このアルバムにはその頃に書かれた2曲の室内楽曲を収録。古典的な形式に則って書かれたピアノ四重奏曲、第2ヴァイオリンをオーボエに変更し独自の響きを模索したピアノ五重奏曲。
 どちらもピアノの響きをベースに各々の楽器が繊細な旋律を重ねて行きます。
 オリヴァー・トリンドル、シュテファン・シーリら名手たちの演奏でお楽しみください。




極悪人のように言われているが多分違う
テオドール・デュボワ
CPOのヴァイオリン協奏曲
旧譜

CPO
777932
\2800→\2590
そんな悪そうな人には見えない
 しかもヴァイオリンはトゥルバン!
  テオドール・デュボワ(1837-1924):ヴァイオリン協奏曲と作品集

 1-3.ヴァイオリン協奏曲 ニ短調
 4-6.ヴァイオリン・ソナタ
 7.ヴァイオリンとピアノのためのバラード

インゴルフ・トゥルバン(ヴァイオリン)
ルーカス・マリア・クーン(ピアノ)…4-7

ラオウル・グリュナイス(指揮)…1-3
ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団ザールブリュッケン・カイザースラウテルン…1-3

 1837年、シャンパーニュ地方で生まれたデュボワの作品集。
 ランス大聖堂の教会楽長ファナールから教えを受け、その後はパリ音楽院でトマに師事、ローマ大賞を受賞します。以降、マドレーヌ寺院やサント=クロチルド教会の楽長を務めますが、トマの死に伴い、パリ音楽院院長に就任しました。
 しかし1905年のローマ賞でラヴェルが参加資格を失った一件から引責辞任、その後は作曲家として多くの作品を残しています。
 一時期は歌劇作曲家を夢見ていたとも言われますが、このアルバムに収録されているヴァイオリン作品もなかなか聞きごたえがあり、これらは音楽理論家としても影響力があったデュボワならではの堅固たる作品と言えるでしょう。
 アンリ・マルトーに献呈されたヴァイオリン協奏曲、イザイに献呈されたソナタはどちらもロマンティックな味わいに満ちています。

  録音 :2014年7月2-4日 SWR-Studio Kaiserslautern…1-3 2016年9月7日 Hans Rosbaud-Studio Baden-Baden (SWR)…4-7


そんな悪そうな人には見えないのだが。


 テオドール・デュボワ。
 アンブロワーズ・トマに学び、1861年にはローマ大賞を受賞した。1871年からパリ音楽院で教え、門下にはポール・デュカやフローラン・シュミットがいる。 その後院長も務めた御仁。

 でもこの人の名を後世まで伝えているのはある事件。

 ラヴェルがローマ大賞を受賞できなかったときに、そこに不正があるんじゃないかと突っ込まれてフォーレやロマン・ローランまで抗議。結局パリ音楽院院長が辞職に追い込まれる。
 そのときの院長が・・・テオドール・デュボワその人である。
 これが「ラヴェル事件」と呼ばれる一大スキャンダル。

 でもおせっかいな店主が調べたところでは、この事件があってもなくてもデュボワはすでにそのとき退任することが決まっていた。
 なのでラヴェル事件もこの人がとくに首謀者ということではないのではないかという気がする。おそらくは次期院長と言われていたルネピュブの仕業?

 さて、そんなデュボワ、音楽史上では悪人扱いされているせいかCDは極端に少ない。日本では、和声学の著作でも知られているのだが、残念ながらその作品に触れる機会はほとんどない。
 そんな中この2つの大曲のリリースはうれしい。
 どちらもフランスの高雅で気品あふれる香り豊かな作品。

 彼が不正に関与したかどうかは知る由もないが、少なくともこの作品は知っていてもいいと思う。


 秀逸なジャケが嬉しい。


 
 


777771
¥2800→\2590
ベートーヴェン(1770-1827):劇場のための音楽集 第2集
 1-15. 付随音楽『シュテファン王』Op.1171
 6. レオノーレ序曲 第2番 Op.72a1
 7. レオノーレ序曲 第3番 Op.72b1
 8. レオノーレ序曲 第1番 Op.1381
 9. フィデリオ序曲 Op.72
ベルント・タウバー(朗読)

ブルノ・チェコ・フィルハーモニー合唱団
カペッラ・アクイレイア
マルクス・ボッシュ(指揮)

 録音 2019年7月8,9日 Festspielhaus Congress Centrum Heidenheim、Germany

 マルクス・ボッシュとカペッラ・アクイレイラによるベートーヴェン「劇場のための音楽集」。
 前作ではあまり演奏されることのない『アテネの廃墟』全曲とカンタータ『静かな海と楽しい航海』を取り上げたボッシュ、今作では更に珍しい『シュテファン王』に取り組みました。
 1811年に作曲されたこの『シュテファン王』は前述の『アテネの廃墟』と同様、オーストリア皇帝フランツ1世がハンガリーに建築した"ドイツ劇場"のこけら落としのための作品。
 主人公は西暦1000年にハンガリー王国を建国したイシュトヴァーン1世で、副題には「ハンガリーで最初の善政者」と書かれています。
 テキストは『アテネの廃墟』と同じくアウグスト・フォン・コツェブーによるものですが、このアルバムでは前作と同じくカイ・ヴェスラーがカイ・ヴェスラーが現代的な言葉に置き換え、21世紀に通じる内容に作り替えています。
 他には歌劇《フィデリオ》にまつわる4曲の序曲を収録。





旧譜

 777634
\2800→\2590
マルクス・ボッシュとカペッラ・アキレイアによる新シリーズ
 ベートーヴェン(1770-1827):劇場のための音楽集 第1集

 1-3. 劇音楽『アテネの廃墟』 Op.113
   -カイ・ヴェスラーによる新テキストを使用
 4. 静かな海と楽しい航海 Op.112
 5. 奉献歌 Op.121b
ヴァルダ・ウィルソン(ソプラノ)
サイモン・ベイリー(バス)
シドニー・フォン・クロージック(朗読)
マルクス・ボッシュ(指揮)
チェコ・フィルハーモニー合唱団
ブルノカペッラ・アキレイア

 録音 2018年7月8日、7月9日 Festspielhaus Congress Centrum Heidenheim

 ベートーヴェン生誕250年記念リリース。
 マルクス・ボッシュとカペッラ・アキレイアによる新シリーズ『劇場のための音楽集』第1集はハンガリーのペスト市(現ブダペスト)に新設されたドイツ劇場のこけら落としのために作曲され、1812年に初演された『アテネの廃墟』を中心にした選曲。
 「トルコ行進曲」で知られる『アテネの廃墟』は、現在音楽のみが演奏されることが多いのですが、実際にはテキスト部分に政治的な比喩などの重要な説明が含まれています。
 そこで、ドレスデンで活躍する脚本家カイ・ヴェスラーは、オリジナルのコツェブーの戯曲にシラーの詩を併せた新しいテキストを用意し、ベートーヴェンの時代から解き放たれた21世紀に通じる普遍的な物語を創り上げています。同時収録は、あまり耳にする機会のない「静かな海と楽しい航海」と「奉献歌」の2曲。
 

 
 


555400
(2CD)
¥4500
メロディー・ツァオ(ピアノ)
ハイドン(1732-1809):ピアノ協奏曲全集

 【CD1】
  1. ピアノ(チェンバロ)協奏曲 ヘ長調 Hob.XVIII:3
  2. ピアノ(チェンバロ)協奏曲 ト長調 Hob.XVIII:4
  3. ピアノ協奏曲 ニ長調 Hob.XVIII:11
  4. コンチェルティーノ ハ長調 Hob.XVIII:10
 【CD2】
  1. ピアノ(オルガン)協奏曲 ハ長調 Hob.XVIII:5
  2. ピアノ(オルガン)協奏曲 ハ長調 Hob.XVIII:8
  3. ピアノ(オルガン)協奏曲 ハ長調 Hob.XVIII:1
  4. ピアノ(オルガン)協奏曲 ニ長調 Hob.XVIII:2
  5. ヴァイオリンとピアノ(チェンバロ)のための協奏曲ヘ長調 Hob.XVIII-6
メロディー・ツァオ(ピアノ)
ダヴィッド・ネーベル(ヴァイオリン)‛&CD2:5

カメラータ・シュヴァイツ
ハワード・グリフィス(指揮)

 録音 Kirche auf der Egg (Kunst Klang Kirche),Zurich, Switzerland,2020年7月6-8日‛&CD1:1-3 2020年8月24-28日‛&CD1:4,CD2

 スイス出身の中国系ピアニスト、メロディー・ツァオが弾くハイドンの鍵盤のための協奏曲全集。
 ハイドンはチェンバロまたはピアノのための協奏曲を、よく知られる第11番 Hob. XVIII:11 を含め3曲しか書いていませんが、この曲集でツァオは、チェンバロ、フォルテピアノ、オルガンのための協奏曲を含めた9曲(偽作とされる作品を除く)全てをモダン・ピアノで演奏。
 ロココ趣味の初期作品から、モーツァルトのピアノ協奏曲に比肩する大規模な作品までを華麗に演奏しています。
 また、オルガン協奏曲は2020年に発表された新エディションによる楽譜が用いられており、この譜面による録音は初のものとなります。




メロディ・チャオ(ツァオ)
CLAVESのいきなりのベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集で度肝を抜いた
旧譜
 50 1304/13
(10CD BOX)
特別価格
\9200
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集 メロディ・チャオ[趙梅笛] (ピアノ)
 恐るべし才能!ヨーロッパで大絶賛の若手ピアニスト、メロディ・チャオ10 代にしてベートーヴェンのピアノ・ソナタ全32曲を録音!

 録音場所:エルンスト・アンセルメ・スタジオ、ジュネーヴ
 録音:2012 年7 月(第1 〜5、7 〜9 番)/ 2012 年12 月(第6、10、14、19、20、23 番)/2013 年1 月(第11、15、17、18、21 番)/ 2013 年4 月(第12、13、16、22、24 〜27、30 番)/2013 年12 月(第28、29、31、32 番)/DDD
 使用楽器:Bosendorfer (2012 年7 月録音)、Steinway & Sons(2012 年12 月、2013 年録音)

 1994 年生まれの中国系スイス人女性ピアニスト、メロディ・チャオ(趙梅笛)。幼いころから逸材として注目され、なんと、10 歳でバッハ、モーツァルト、シューベルトなどを収録したアルバムでCD デビュー。その後13 歳のときにはショパンの練習曲全27 曲を収めたセカンド・アルバムをリリースし、一躍スイス内外で話題となりました。Claves レーベルのデビュー盤となったリストの12 の超絶技巧練習曲集(50 1110)では、類いまれな才能をおしげもなく披露し、その圧倒的なテクニックと情感豊かな表現で聴き手を虜にしました。
 現在ヨーロッパを中心に人気が急上昇しているチャオ注目の最新アルバムはベートーヴェンのピアノ・ソナタ全32 曲です!
 当録音は2012 年7 月から2013 年12 月にかけて行われたもので、その音源は当初配信のみでリリースされておりましたが、全32 曲が録音されたことにより10 枚組BOX としてディスク化されました。これまでの偉業でもわかるように、技術的にはもちろんのこと、この若さにして音楽的に深みを感じられる演奏は信じられません。この大偉業を成し遂げてしまう実力、恐るべき才能です。
 今年2014年に20歳を迎えたチャオ。今後の活躍が一層楽しみな若手ピアニストの一人と言えましょう。




 
 


777052
¥2800
ロンベルク(1767-1821):交響曲第1番&第3番
 1. 序曲 Op.54「スキピオの寛大さ」
 2. 交響曲 第1番 変ホ長調 Op.6
 3. 交響曲 第3番 ハ長調 Op.33
ケヴィン・グリフィス(指揮)
フィオン
 (ヘルダーラント&オーファーアイセル管弦楽団)

 録音 2018年6月26-29日 Muziekcentrum Enschede、Netherland

 ドイツの作曲家アンドレアス・ロンベルク。幼少期よりヴァイオリニストとして演奏活動を行い、パリ、ウィーン、プラハからイタリア各都市でのツアーで名声を高めました。
 1790年からはボンの宮廷オーケストラに参加し、若きベートーヴェンと出会ったことでも知られています。
 現代では主としてヴァイオリン作品の作曲家と見做されていますが、交響曲も10曲ほど書き上げています。
 これらは1817年、ドイツの有名な音楽新聞"アルゲマイネ・ムジカリッシェ・ツァイトゥング"でハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンと同格扱いされたほどに高い人気を誇っていましたが、次第に忘れられてしまい、彼の存命中に印刷されたのは4曲のみ。そして現在譜面が現存しているのは6曲のみです。
 今作ではその中から、ケヴィン・グリフィスの指揮により第1番と第3番、序曲「スキピオの偉大さ」が演奏されています。古典派とロマン派を繋ぐ音楽です。



ロンベルク:交響曲 第4番「トルコ風交響曲」
その名のとおり楽しいトルコ風!
旧譜

555175
\2700→\2490
「トルコ風に」〜「シェエラザード」を思わせるアラビアの香り
18世紀のトルコ風音楽集

 1.アンドレアス・ロンベルク(1767-1821):交響曲 第4番「トルコ風交響曲」Op.51
 2.モーツァルト(1756-1791):ヴァイオリン協奏曲 第5番「トルコ風」K219
 3.ハイドン(1732-1809):歌劇《突然の出会い(意外なめぐり合い)》-序曲
ユリア・シュレーダー(ヴァイオリン)
ケヴィン・グリフィス(指揮)
バーゼル・コレギウム・ムジクム
 16世紀から18世紀にかけて西ヨーロッパでは“テュルクリ”と呼ばれるトルコ趣味が街を席捲しました。当時の超大国オスマン帝国への恐れと憧れから発生したこの流行は音楽にも影響を及ぼし、オスマン帝国の軍楽隊の音楽を模した「トルコ行進曲」やトルコを題材にした歌劇など、数多くの異国情緒溢れる作品が生まれました。
 このアルバムには3曲のトルコ風の作品が収録されています。メインとなるのはドイツの作曲家ロンベルクの作品で、この「トルコ」と題された交響曲第4番には、まるでリムスキー=コルサコフの「シェエラザード」を思わせるかのようなアラビアの色が濃厚に表れた聴きどころの多い曲です。
 他にはモーツァルトのヴァイオリン協奏曲第5番(終楽章にトルコ風のメロディがある)と、やはりトルコ風のハイドンの歌劇《突然の出会い》を収録。モーツァルトでは若手ヴァイオリニストのシュレーダーが活躍する、全体に楽しさが漲る1枚です。

  録音 2017年1月22-24日 Casino Basel

 
 


555330
(2CD)
¥3700
ゲルンスハイム(1839-1916):ヴァイオリンとピアノのための作品全集
 【CD1】
  1-3. ヴァイオリン・ソナタ 第1番 ハ短調 Op.4
  4-7. ヴァイオリン・ソナタ ホ短調
  8-11. ヴァイオリン・ソナタ 第3番 ヘ長調 Op.64
 【CD2】
  1-3. ヴァイオリン・ソナタ 第4番 ト長調 Op.85
  4-5. 序奏とアレグロ・アパッショナート Op.38
  6. アンダンテ ヘ長調
  7-9. ヴァイオリン・ソナタ 第2番 ハ長調 Op.50
クリストフ・シッケダンツ(ヴァイオリン)
エルンスト・ブライデンバッハ(ピアノ)

 録音 Kammermusiksaal Deutschlandfunk、Germany 2019年5月20-24日‛&CD1:1-7,CD2:1-3,6 2019年10月20-23日‛&CD1:8-11,CD2:4-5,7-9

 ドイツの作曲家フリードリヒ・ゲルンスハイム。7歳から音楽を学び、13歳の時にライプツィヒ音楽院に最年少で入学、やがてピアノをモシェレスに師事し1855年から1860年まではパリに留学、リスト、ロッシーニ、ラロ、サン=サーンスらと親交を持ちました。
 その後はザールブリュッケンの音楽監督をはじめ、様々なオーケストラを指揮、友人であったブラームスや同時代の作品も演奏しています。
 このアルバムには14歳の時の習作「ヴァイオリン・ソナタ ホ短調」を含む、ゲルンスハイムの初期から後期に至るヴァイオリンとピアノのための全作品が収録されており、ゲルンスハイムの作風の変遷を知ることができます。
 とりわけ名ヴァイオリニスト、アンリ・マルトーに捧げられたヴァイオリン・ソナタ第4番はゲルンスハイムの作曲技法の頂点を成す作品とされ、美しい楽想が巧みに構成された見事な音楽です。




フリードリヒ・ゲルンスハイム旧譜

旧譜

777758
\2800→\2590
フリードリヒ・ゲルンスハイム:交響曲集
 1.交響曲 第1番 ト短調 Op.32/
 2.交響曲 第3番 ハ短調「ミリアム」 Op.54
マインツ州立フィルハーモニー管弦楽団/
ヘルマン・ボイマー(指揮)

 ドイツの作曲家、ピアニスト、指揮者ゲルンスハイム(1839-1916)。医師の父親を持ち7歳で音楽を学び始めます。
 13歳の時にライプツィヒ音楽院の最年少の学生となり、やがて18歳からピアノをモシェレスに師事、1855年から1860年まではパリに留学、リスト、ロッシーニ、ラロ、サン=サーンスらと親交を持ったことで知られます。その後はザールブリュッケンの音楽監督をはじめ、様々なオーケストラを指揮、友人であったブラームスや同時代の作曲家の作品も演奏しています。そんなゲルンスハイムの作品、やはりブラームスの影響は強く、若干暗めで渋い第1番、ヘンデルの作品からインスピレーションを得て、女性預言者の名を副題に持つ第3番。
旧譜

777848 
\2800→¥2590
フリードリヒ・ゲルンスハイム:交響曲集 第2集
 1.交響曲 第2番 ホ長調 Op.46/
 2.交響曲 第4番 変ロ長調 Op.62
マインツ州立フィルハーモニー管弦楽団/
ヘルマン・バウマー(指揮)
 第1集(777758)に続くヘルマン・バウマーとマインツ州立フィルによるドイツの作曲家ゲルンスハイム(1839-1916)の交響曲集。今作は第2番と第4番のカップリングとなります。
 1882年3月16日に作曲家自身によってロッテルダムで初演された「交響曲第2番」は、特徴的なホルンの音色がブラームスの交響曲第2番を彷彿させます。
 また1895年にベルリンで初演された彼の最後の交響曲である「第4番」は強烈な個性というよりも、当時の音楽の風景(ブラームスやブルックナー、ワーグナーの影響など)を如実に表した音楽で、特に終楽章での歓喜の爆発には、卓越した作曲技法を感じさせます。
 ドイツ・ロマン派の潮流を汲む知られざる作品です。
旧譜

777861
\2800→¥2590
フリードリヒ・ゲルンスハイム(1839-1916):ヴァイオリン協奏曲集 他
 1.ヴァイオリン協奏曲 第1番 ニ短調 Op.42/
 2.ヴァイオリンと管弦楽のための幻想的小品集 Op.33/
 3.ヴァイオリン協奏曲 第2番 ヘ長調 Op.86
ライナス・ロート(ヴァイオリン)/
ハンブルク交響楽団/
ヨハネス・ズール(指揮)

 最近、復興が進むドイツの作曲家ゲルンスハイム(1839-1916)の作品は、cpoレーベルを筆頭に少しずつ録音も増えています。
 今回は名手ライナス・ロートをソリストに迎えての2曲のヴァイオリン協奏曲と幻想曲集の登場です。これらはずっと忘れ去られていた作品ですが、今回の新発見とも言えるリリースは嬉しい限りです。
 ゲルンスハイムはライプツィヒとパリで多くの音楽家たちと親交を結び、多くのものを吸収し、また影響を受けたことで知られています。
 このヴァイオリン協奏曲にも、メンデルスゾーンやシューマン、そしてブルッフ、ブラームス風の雰囲気が感じられ、メロディの美しさにはチャイコフスキーの面影もあります。音楽を美しいものとして味わいたい人には、ゲルンスハイムの作品はうってつけと言えるのではないでしょうか?


 
 


777869
¥2800
ゴセック(1734-1829):レクイエム&クリスマス・オラトリオ
 1-8. La Nativite キリスト降誕(クリスマス・オラトリオ)
 9-10. Christe Redemptor 全ての救い主であるキリストよ(2声のモテット)
 11-27. Messe des Morts 死者のためのミサ曲(レクイエム)
  ヘンドリッキェ・ファン・ケルクホーヴェ(ソプラノ)1-8
  フィリップ・ガーニェ(テノール)1-10、
  ロッベルト・ミューゼ(バス・バリトン)1-10、
  エリザベート・ショル(ソプラノ)11-27、
  パスカル・ベルタン(オート=コントル)11-27、
  ロバート・ゲッチェル(テノール)11-27、
  ディルク・スネリングス(バス)11-27、
  エクス・テンポーレ(合唱)1-8,11-27、レ・ザグレマン(合唱)11-27、
  マンハイム・ホーフカペレ(ピリオド楽器使用)1-10、
  フロリアン・ヘイエリック(指揮)

 録音 2016年3月 Classic Audio, Gijzegem ベルギー 1-10 2009年12月 Studio Steurbaut, Gent ベルギー 11-27

 現代では愛らしいヴァイオリンの小品「ガヴォット」のみで知られる作曲家フランソワ=ジョセフ・ゴセック。
 しかし彼は30曲近くの交響曲や管弦楽作品、室内楽曲、声楽曲、歌劇まであらゆるジャンルの作品を遺しており「フランス交響曲の父」としても讃えられています。
 このアルバムで聴ける彼の宗教作品は、当時としては画期的な作風で知られ、中でも1774年に初演されたクリスマス・オラトリオ「キリスト降誕」は、緻密なオーケストラ・パート、聖歌隊が歌う羊飼いや天使の生き生きとした描写が聴衆や批評家たちに絶賛され、コンセール・スピリチュエルで9回以上も再演された記録が残っています。
 1760年作曲の「死者のためのミサ曲」は荘厳な序奏で始まる堂々たる作品。初演時には教会の外に管楽アンサンブルを置くなどして話題となりました。




有名なわりに名演奏に恵まれなかったゴセック
このロトの演奏で少しは再認識されるか?
旧譜

仏HM
HMM 902423
\2800→\2490
ロト&レ・レ・シエクルの「運命」!!
 (1)ベートーヴェン:交響曲第5番ハ短調Op.67「運命」
 (2)ゴセック:17声の交響曲ヘ長調RH64
フランソワ=グザヴィエ・ロト(指揮)
レ・シエクル

 ロトとレ・シエクルも「運命」で応戦!全く新しいベートーヴェンの交響曲像を発信!!

 録音:2017年3月/フィルハーモニー・ド・パリ(ベートーヴェン)、2020年2月/ブローニュ=ビヤンクール、ラ・セーヌ(ゴセック)

 ベートーヴェン・イヤー最注目の新譜がリリースされます。
 今年前半はクルレンツィスとムジカエテルナの衝撃的な「運命」が話題をさらいましたが、後半はロトとシエクルが同じ曲で応戦。ロト(1971年11月生まれ) とクルレンツィス(1972年2月生まれ) は日本風にいえば同学年ながら、ライヴァル心を燃やすようなことはなく、まったく異なる価値観でこの名曲に挑戦しました。

 ロトとレ・シエクルは、ベートーヴェンとフランスの特別な関係にテーマの中心を置いています。当初ナポレオンを崇拝し、本質的に革命家的感性を持つベートーヴェンはパリの空気を愛し、居住さえ考えたといわれます。ロトは交響曲第5番「運命」にフランス革命や革命歌の影響が感じられるとしています。

 今回の録音は2019年のベーレンライター版楽譜を使用、管楽器はレプリカながら1800 年代初頭のドイツ製楽器を用いているのも興味津々。各楽章のタイムは 第1楽章:6' 56"  第2楽章:9' 02"  第3楽章:5' 12"  第4楽章:10' 33"
 フィナーレが長めなのは繰り返しを行なっているためで、基本的にロトらしい推進力に満ちた早目のテンポによります。歯切れの良いリズム、聴いたことのないような弦のフレージング、明るく輝かしい音色などドイツ系演奏とは一線を画し、まさにロトとレ・シエクルにしかできない演奏を繰り広げ充実感の極み。

 カップリングにフランソワ=ジョゼフ・ゴセック(1734-1829) が1809年に発表した「17声の交響曲」を収録。ゴセックといえば「ガヴォット」で有名ですが、ラモーやシュターミッツと面識があり、ベートーヴェンやシューベルトよりも後まで生きた歴史の証人でもありました。ゴセックはシンフォニストとして非常な人気を誇り、また当時フランスの管楽器奏者の水準が高くそれを作品に反映させているため、ベートーヴェンは多くのことを学び作品に応用したとされます。

 「17声の交響曲」はもともと1780年代に作った3部分の序曲を拡大改作したもので、「サ・イラ」など革命歌が引用されています。また改作直前に発表・出版されたベートーヴェンの「運命」からの影響があるとも考えられています。これまで用いられてきた楽譜とは大きく装いを異にする2018年出版のクリティカル版楽譜を使用。ロトとレ・シエクルの力演で名作に聞えます。
 
 

 




HITASURA PRODUCTIONS


 古楽大国ベルギーで活躍してきたフランス人チェンバロ奏者フレデリク・ハースが、2016年に立ち上げたプライベート・レーベルHITASURA(ひたすら)。
 ル・ポエム・アルモニークの弦楽リーダーとしても知られるバロック・ヴァイオリン奏者、ミラ・グロデアヌと共同主催する古楽器アンサンブル「オーゾニア」や、ハース自身のソロを中心とした演奏陣による丁寧な音盤作りが魅力。
 Alphaレーベル初期のユニークな精妙エンジニアリングで一躍有名になった名技師ユーグ・デショーが、ハース自身の所有する1751年製オリジナルのチェンバロをはじめとする素晴しい古楽器の音色を見事に彩ってゆきます。
 


HSP005
¥2700
アントニオ・ヴァレンテ(1520頃-1580以降):『鍵盤譜表集』(1576年ナポリ刊)〜
 イタリア最初期のチェンバロ曲集〜パオラ・エルダス

  1. 「クラロス伯爵」の調べによる五つの変奏 (ルイス・ベネガス・デ・エネストローサ作曲)/
  2. 「クラロス伯爵」を12通りに (アロンソ・ムダーラ作曲)/
  3. ナポリのガリアルダに多数の変奏を添えて/
  4. 第8旋法によるレセルカータ/
  5. ナポリ風の低音定旋律と六つの変奏/
  6. 第1旋法によるレセルカータ/
  7. パス・エ・メソ(パッサメッツォ)の定旋律に六つの変奏を添えて/
  8. 第7旋法によるレセルカータ/
  9. 西風の歌の定旋律に12の変奏を添えて/
  10. 松林の歌と変奏/11. ラ・ロマネスカの調べに五つの変奏を添えて/
  12. 第1旋法によるファンタジア/
  13. 捻りの舞踏曲に七つの変奏を添えて/14. 「誰が彼女に言うのか」の調べと変奏/
  15. 第3旋法によるレセルカータ/
  16. バシア・フラミニア(バッサ・フィアミンガ)/
  17. フィリプス・デ・モンテの
     「運命はもはやわたしを」の調べに アントニオ・ヴァレンテ流儀の装飾を施して/
  18. ロンバルディアの舞踏曲/
  19. 第4パヴァーナ〜ロンバルディアのガリアルダ〜
     ロンバルディアのガリアルダにパオラ・エルダス流儀の装飾を施して
   (ルイス・ミラン、アントニオ・ヴァランテ、パオラ・エルダス 作曲)/
  20. ヴェノーサの君子ドン・カルロ・ジェズアルドによるフランス風カンツォン
       (カルロ・ジェズアルド作曲)
パオラ・エルダス(チェンバロ、ヴァージナル)
ヴァージナル:
 フィレンツェのルチェッライ家の楽器(16世紀製オリジナル)
チェンバロ:
 サンセヴェロ侯の楽器(16世紀製オリジナル)  
楽器修復・調律:
 アントニオ・ボンツァ、トーマス・シュタイナー

 録音:2019年3月19-21日 コルセル(スイス)

 【ナポリとスペインのつながりを示す注目曲集、16世紀の貴重なオリジナル楽器で!】
 イタリア鍵盤音楽の巨匠フレスコバルディは、ルネサンス末期に花開いたナポリの鍵盤芸術に大きく影響を受けていたのですが、ここに録音されたのはそのなかでもとくに古い、1576年にまとめられたアントニオ・ヴァレンテの曲集。
 まだパレストリーナやラッスス、ビクトリアといったルネサンスの大家たちが存命中に綴られたこれらの作品には、ナポリ王国がスペイン支配下にあった時代の賜物として、ルネサンス期のスペイン音楽の流れをくむ変奏芸術の精華が示されており興趣がつきません。
 ARCANAその他のレーベルで注目すべき録音をリリースしてきたイタリア・サルデーニャのチェンバロ奏者パオラ・エルダスは、現存例がきわめて珍しい16世紀製オリジナルのチェンバロとヴァージナル(長方形スピネット)を使用。1音1音を大切にした精妙さに息を呑むような解釈でありながら淀みない演奏で、変奏ひとつひとつの造形美を適切に伝えてくれます。
 鋭角的な音にもかかわらず温もりが宿る歴史的楽器の美音、両楽器の対比も味わい深いHITASURAレーベル面目躍如の新録音です。
 
  プロモーション動画: https://youtu.be/3G0HVxX8OVY
  
 


HSP004
【未案内旧譜】
¥2700
『Passion』 ビーバー、ローゼンミュラー、フローベルガー
 受難にまつわる17世紀ドイツ語圏の音楽 〜「ロザリオのソナタ集」を中心に〜オーゾニア

  1. ロザリオのソナタ 第6番「オリーヴ山の庭園で」:哀歌
    (ハインリヒ・イグナーツ・フランツ・フォン・ビーバー(1644-1704))
  2. 聖週間の第3の朝課:聖金曜日(ヨハン・ローゼンミュラー(1619-1684))
  3. 皇帝フェルディナント3世のいとも悲痛なる死に寄せる哀歌(フローベルガー)
  4. ロザリオのソナタ 第7番「イエスの鞭打ち」(ビーバー)
  5. 聖週間の第3の朝課:聖木曜日[I](ローゼンミュラー)
  6. ロザリオのソナタ 第8番「いばらの冠」(ビーバー)
  7. トッカータ ホ短調(マティアス・ヴェックマン(1616-1674))
  8. 聖週間の第3の朝課:聖木曜日[II](ローゼンミュラー)
  9. ロザリオのソナタ 第9番「十字架を背負うイエス」(ビーバー)
  10. ロンドンにて、憂鬱を払うために書いた嘆きの調べ
    (ヨハン・ヤーコプ・フローベルガー(1616-1667))
  11. 宗教的ソネット「十字架にすがるマグダラのマリア」
    (ジローラモ・フレスコバルディ(1583-1643))
  12 . ロザリオのソナタ 第10番「磔刑」(ビーバー)
オーゾニア(古楽器使用)、
 マイリス・ド・ヴィルトレ(ソプラノ)、
 ミラ・グロデアヌ(ヴァイオリン)、
 ジェイムズ・マンロー(ヴィオローネ、ヴィオラ・ダ・ガンバ)、
 フレデリク・ハース(チェンバロ、オルガン) 

 録音:2017年 サン=ミシェル大修道院、ティエラルシュ(フランス)

 【3種の古楽器を通じて自在にくりひろげられる、生々しいバロック的受難の光景】
 ビーバーの『ロザリオのソナタ集』がこのプログラムの中軸にありますが、全曲録音にこだわりすぎて本質を見失わないようにしたいと語るアンサンブル主宰者ハースは、この傑作曲集からの作品にいくつか、同時代のドイツ語圏の声楽曲や独奏曲を織り交ぜ、受難物語を追体験しながら音楽の味わいを確かめてゆくような独特の曲順を構想しました。
 独奏曲では自らよどみないタッチでオルガンやチェンバロを奏でる一方、通奏低音パートはあえて豪華にせず、バロック期の受難節における礼拝音楽がしばしばそうであったように、最低限の編成で演奏してみせています。
 器楽曲の数々のあいだでふいに湧き上がる、ドイツ・バロックに名演の多いマイリス・ド・ヴィルトレの美声も魅力的。変則調弦が時に独特な味わいを醸し出す、ガット弦の生々しい響きを適切に捉えたユーグ・デショーのエンジニアリングも絶妙な、HITASURAレーベルならではのアルバムに仕上がっています。

  プロモーション動画:  https://youtu.be/49OoMH0aYqc
  
 

HSP001
¥2700
〔旧譜〕
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685-1750):
 二つのヴァイオリン協奏曲と二つのチェンバロ協奏曲
  オーゾニア

   1-3. チェンバロ協奏曲 第1番 ニ短調 BWV1052
   4-6. ヴァイオリン協奏曲 第2番 ホ長調 BWV1042
   7-9. チェンバロ協奏曲 第2番 ホ長調 BWV1053
   10-12. ヴァイオリン協奏曲 第1番 イ短調 BWV1041
オーゾニア(古楽器使用)
 ミラ・グロデアヌ(ヴァイオリン独奏)
 フレデリク・ハース(チェンバロ・総指揮)

タミ・トロマン、ベネディクト・ペルネ(ヴァイオリン)
バンジャマン・レスコア(ヴィオラ)
ジュヌヴィエーヴ・クルフェル(チェロ)
ジェイムズ・マンロー(コントラバス)

 録音:2015年10月16-18日 サン=ミシェル修道院、ティエラシュ(フランス北東部アルデンヌ地方)

 【弦楽器はほぼ全てオリジナルの現存古楽器使用!聴き深めがいのある、極小編成のバッハ】
 2016年、ベルギーから突如リリースされるや日本でも高い評価を得たバッハ。
 通奏低音以外はすべて1パート1人ずつ(通奏低音もチェロ・コントラバス・チェンバロそれぞれ1人)の、経験ゆたかな古楽器の名手たちによる極小編成。
 じっくり確かめるように綴られる音のひとつひとつが味わい深く響くのは、独奏者グロデアヌの弾く1604年ポーランド製のユニークなヴァイオリンをはじめ、使われている弦楽器の大半が18世紀以前のオリジナルであることと、古楽器の録音に通暁した技師ユーグ・デショーによる、空気感まで的確に収めた誠実なエンジニアリングによるところも見すごません。
 チェンバロはパリのエムシュ・モデルによる再現古楽器ですが、豊富な古楽器コレクションを持つハースがあえてオリジナル現存楽器にこだわらなかったのは、「弦楽器の響きがくぐもってしまう低めのピッチはバッハの合奏曲に適切ではない」との認識から。昨今の鋭角的なピリオド演奏への違和感から、徹底して独自の音作りを探ってきた彼らならではの、妥協のない解釈の結晶とも言うべき名演です。
 《レコード芸術2016年10月号特選盤》

  プロモーション動画: https://youtu.be/takH4203uSA
  
 

HSP002
(3CD)
¥4500
〔旧譜〕
ドメニコ・スカルラッティ(1685-1757):鍵盤独奏のためのソナタ
 -ヴェネツィアの二つの写本(1742年/1749年)から
  アントニオ・ソレール(1729-1783):ファンダンゴ / フレデリク・ハース
フレデリク・ハース(チェンバロ)
 ドメニコ・スカルラッティ(1685-1757):
  鍵盤独奏のためのソナタ -ヴェネツィアの二つの写本(1742年/1749年)から
  【DISC 1】
    1. ソナタ ハ長調 K.170/2. ソナタ ハ短調 K.56/3. ソナタ ハ短調 K.126/4. ソナタ ハ長調 K.49/
    5. ソナタ ヘ長調 K.150/6. ソナタ ヘ長調 K.151/7. ソナタ 変ロ長調 K.172/
    8. ソナタ ニ短調K.176/9. ソナタ ニ長調 K.33/10. ソナタ ニ長調 K.53/
    11. ソナタ ト短調 K.121/12. ソナタ ト長調 K.144/13. ソナタ ト短調 K.108
   【DISC 2】
    1. ソナタ イ長調 K.113/2. ソナタ イ短調 K.109/3. ソナタ イ短調 K.110/4. ソナタ イ短調 K.175/
    5. ソナタ ハ長調 K.132/6. ソナタ ハ長調 K.133/7. ソナタ ト長調 K.105/
    8. ソナタ ト短調 K.111/9. ソナタ ロ短調 K.173/10. ソナタ ロ長調 K.87
   【DISC 3】
    1. ソナタ ハ長調 K.115/2. ソナタ ハ短調 K.116/3. ソナタ イ長調 K.114/
    4. ソナタ イ短調 K.148/5. ソナタ イ短調 K.149/6. ソナタ イ短調 K.54/
    7. ソナタ イ長調 K.62/8. ソナタ ホ長調 K.162/9. ソナタ ホ長調 K.136/
    10. ソナタ ニ長調 K.119/11. ソナタ ニ長調 K.140/12. ソナタ ニ短調 K.120
    
  ソレール:13. ファンダンゴ

 使用楽器:パリのエムシュ工房1751年製作によるオリジナル楽器
 録音:2014年10月7-9日 ト・ハイス・テ・ポールト旧カトリック教会 スヒーダム(オランダ中西部ザイトホラント 【厳選、スカルラッティ芸術の結晶】
 3枚組でのスカルラッティ作品集。徹底してこの作曲家に入れ込みながらも体系的録音はせず・・・というパターンは、ハースが以前Alphaレーベルにフランソワ・クープランの4つのクラヴサン曲集からの作品を録音したときと同じ。
 つまり心から向き合える作品だけを選んでいるのですが、そこで彼はスカルラッティ存命中の1740年代に作成された、現在ヴェネツィアにある写本二つだけを選曲元に絞り込みました。
 使用楽器は1751年パリ製、これも作曲家が生きていた頃のチェンバロ。
 さきのバッハ録音(HSP001)と同じくいたずらな鋭角性やビート感を周到に避けながらも、実にメリハリの効いた演奏が続き、名技師ユーグ・デショーがそのタッチの機微と余韻を適切にすくいあげています。
 折に触れて再訪したくなる録音です。
  《レコード芸術2017年5月号特選盤》 

  プロモーション動画:  https://youtu.be/ZxI3ZmyWItg
  
 

HSP003
(2CD)
¥4200
〔旧譜〕
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685-1750):『平均律クラヴィーア曲集 第2巻』
 フレデリク・ハース
フレデリク・ハース(チェンバロ)
  【DISC 1】
   1. 前奏曲 ハ長調 BWV 870/2. フーガ ハ長調 BWV 870/3. 前奏曲 イ長調 BWV 888/
   4. フーガ イ長調 BWV 888/5. 前奏曲 イ短調 BWV 889/6. フーガ イ短調 BWV 889/
   7. 前奏曲 嬰ハ長調 BWV 872/8. フーガ 嬰ハ長調 BWV 872/9. 前奏曲 変イ長調 BWV 886/
   10. フーガ 変イ長調 BWV 886/11. 前奏曲 ホ短調 BWV 879/12. フーガ ホ短調 BWV 879/
   13. 前奏曲 嬰ト短調 BWV 887/14. フーガ 嬰ト短調 BWV 887/15. 前奏曲 ニ長調 BWV 874/
   16. フーガ ニ長調 BWV 874/17. 前奏曲 ヘ短調 BWV 881/18. フーガ ヘ短調 BWV 881/
   19. 前奏曲 変ロ短調 BWV 891/20. フーガ 変ロ短調 BWV 891/21. 前奏曲 ロ短調 BWV 893/
   22. フーガ ロ短調 BWV 893/23. 前奏曲 ホ長調 BWV 878/24. フーガ ホ長調 BWV 878
  【DISC 2】
   1. 前奏曲 嬰ハ短調 BWV 873/2. フーガ 嬰ハ短調 BWV 873/3. 前奏曲 嬰ヘ短調 BWV 883/
   4. フーガ 嬰ヘ短調 BWV 883/5. 前奏曲 ヘ長調 BWV 880/6. フーガ ヘ長調 BWV 880/
   7. 前奏曲 ニ短調 BWV 875/8. フーガ ニ短調 BWV 875/9. 前奏曲 ト短調 BWV 885/
   10. フーガ ト短調 BWV 885/11. 前奏曲 変ホ長調 BWV 876/12. フーガ 変ホ長調 BWV 876/
   13. 前奏曲 変ロ長調 BWV 890/14. フーガ 変ロ長調 BWV 890/15. 前奏曲 ト長調 BWV 884/
   16. フーガ ト長調 BWV 884/17. 前奏曲 ハ短調 BWV 871/18. フーガ ハ短調 BWV 871/
   19. 前奏曲 嬰ヘ長調 BWV 882/20. フーガ 嬰ヘ長調 BWV 882/21. 前奏曲 嬰ニ短調 BWV 877/
   22. フーガ 嬰ニ短調 BWV 877/23. 前奏曲 ロ長調 BWV 892/24. フーガ ロ長調 BWV 892

 使用楽器:パリのエムシュ工房1751年製作によるオリジナル楽器
 録音:2016年4月1-3日、フラジェー第1スタジオ、ブリュッセル

 【バッハの傑作を独自の配列で。その真意に迫る静かな興奮が伝わる】
 多くの傑作と向き合いながら、全曲録音のようなアルバム作りには必ずしも興味がないというフレデリク・ハース。
 バッハの『平均律』も第1巻の録音ありきではなく、ただ第2巻だけを選び録音したのは、散発的にできた作品を集めた第1巻とは違い「バッハが最初から曲集としての総体を意識してまとめたものだから」とのこと。
 しかも彼は、調性順に並んでいるオリジナルの曲順は「あくまで当時の編纂習慣にあわせただけ」と考え、調性理論に敏感だったバッハの真意に迫る脱構築的手段として、独自に並べ替えて収録しています。
 そのため通しで聴いたときに新鮮な印象を受ける人も多いはず。バッハが記した以上には装飾音を盛り込まないというスタイルも、この作曲家が「装飾音を必要とするときには細かく書き込む」という傾向を尊重してのこと。
 「いかに無批判な"崇めるべき聖典"というレッテルから自由になるか」を徹底して考え抜いた演奏には、静謐な響きの味わいを越えた静かな興奮が息づいています。

  プロモーション動画: https://youtu.be/Iks_SlUG2sc
  






<映像>


C MAJOR(映像)



75 6604
(Blu-ray)
¥5400
キット・アームストロング・プレイズ・ワーグナー、リスト&モーツァルト
 ワーグナー:M.W夫人のアルバムのためのソナタ 変イ長調 WWV 85
 リスト:
  巡礼の年 第1年:スイス〜「泉のほとりで」
  ペトラルカのソネット第123番
  巡礼の年 第3 年〜「エステ荘の糸杉に寄せて」
  巡礼の年 第3年〜「 エステ荘の噴水」
  ピアノ・ソナタ ロ短調
 モーツァルト(リスト編):アヴェ・ヴェルム・コルプス
 モーツァルト:
  幻想曲 ハ短調 K475
  組曲 ハ長調 K399
キット・アームストロング(ピアノ)
KKC 9633
(Blu-ray)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥6619(税込)
75 6508
(DVD)
¥3800
KKC 9634
(DVD)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥4620(税込)

 世界遺産バイロイト辺境伯歌劇場で聴くキット・アームストロングの華麗かつ知的な演奏

 収録:2019年7月、バイロイト辺境伯歌劇場(ライヴ)
 (Blu-ray)画面:16:9 1080i HD、音声:PCM ステレオ、 DTS-HD MA5.0、BD50、95分
 (DVD)画面:NTSC,16:9、音声:PCM ステレオ、 DTS5.0、リージョン:All、DVD9、95分
 映像監督:ベルンハルト・フライシャー

 アルフレート・ブレンデルも「私が出会ったなかで最高に美しい演奏だ。私は彼のために時間を作らなくてはならないと思った。」と称賛を惜しまない新鋭ピアニスト、キット・アームストロング。
 2016年秋にはブロンフマンの代役を務め、ティーレマン&ドレスデン・シュターツカペレとベートーヴェンのピアノ協奏曲を演奏し日本でも注目を集めました。
 1992年ロサンゼルス生まれの彼は、2013年にフランスの教会を購入し、地域の人々と交流しながら演奏や作曲活動を行い、さらには数学や物理学、生物学の分野でも才能を発揮する多才な人物。
 この映像は、世界遺産にも登録されているバイロイトの辺境伯歌劇場で行われたライヴを収録しています。
 ここは、ドイツの有名劇場建築家ジュゼッペ・ガリ・ビビエーナとその息子カルロによって1746年から1750年にかけて建造され、18世紀の完璧な傑作と言われているバロック劇場建築です。
 金をふんだんに使った眩しいばかりの豊かな内装は、この映像でも圧倒されるような豪華絢爛な内部を楽しむことができます。
 演目はこの地にゆかりのあるワーグナー、リスト、そしてモーツァルトの作品が選ばれています。キット・アームストロングの華麗なテクニックと知的で卓越した演奏に圧倒されるライヴ映像です。

 
 

<LP>

 

CPO(LP)


555391
(LP)
¥2800
ベートーヴェン(1770-1827):ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.61/ロマンス 第2番
 【SideA】 ベートーヴェン: ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.61
  1. 第1楽章 Allegro ma non troppo
 【SideB】 ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.61(続き)
  1. 第2楽章 Larghetto/2. 第3楽章 Rondo: Allegro/
  3. ロマンス第2番 ヘ長調 Op.50
レーナ・ノイダウアー(ヴァイオリン)
カペッラ・アクイレイア
マルクス・ボッシュ(指揮)


 録音 2018年5月11-13日Congress Centrum Heidenheim、Germany/(180g)

 cpoレーベルの『2020年ベートーヴェン生誕250年記念アルバム』としてリリースされたレーナ・ノイダウアーが演奏するヴァイオリン協奏曲(777559)がLP盤として登場。
 2006年、15歳の時にアウグスブルクで開催された『レオポルト・モーツァルト国際コンクール』で第1位を受賞した後、ソリスト、室内楽奏者として活躍するノイダウアーと、マルクス・ボッシュが指揮する、名手たちのアンサンブル「カペッラ・アクイレイア」による伸びやかな演奏をお楽しみください。
 (収録時間の関係で、ロマンスは第2番のみの収録となります)
 

















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