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≪第115号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その3 2022/3/1~






3/4(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


ACCENT

ACC 24384
¥2700
ドメニコ・マッツォッキ:5声のマドリガーレ『まずは言葉』(1638)
 Uscite a mille, a mille / Passacaglie Dialogo a tre /
 Di marmo siete voi / Verginelle/ O tempeste /
 Aprite il seno / Lidia ti lasso, O Dio / Chiudesti i lumi /
 Hor che gliarmenti / Su da' monti / Pian piano /
 Hor che sepolto / Dolci Godete Aurette liete/ Oh se poteste mai
エティエンヌ・メイヤー(指揮)
レ・トラヴェルセ・バロック

 モンテヴェルディに続く作曲家、マッツォッキの巧妙なマドリガーレ

 録音:2021年9月28日-10月1日/52'48''

 ドメニコ・マッツォッキ(1592-1665)はモンテヴェルディに続くイタリアの重要作曲家。
 残された作品は声楽曲に特化しており、伝統的な手法からモンテヴェルディが開拓した新しい語法まで駆使したハイレベルなもの。
 5声で美しく絡み合う歌を中心としながらも、弦や管に加えバラエティ豊かな通奏低音がさり気なくセンス良く立ち回る、耳に楽しい演奏でお楽しみください。
 




ALBA


ABCD 511
¥2400
ハッリ・ヴェスマン(1949–):室内楽作品集
 ピアノ四重奏曲(1985)*
 前奏曲とシシリエンヌ(Preludi ja Sicilienne)(1984)(ピアノ三重奏のための)
 ピアノ三重奏曲第1番(1981)
 ピアノ三重奏曲第2番《修辞学(Retorinen)》(1992)
 ピアノ三重奏曲第3番(2000)
KAAAS三重奏団
 アンネマリー・オーストレム(ヴァイオリン)
 ウッラ・ランペラ(チェロ)
 ティーナ・カラコルピ(ピアノ)
ハンナ・パッカラ(ヴィオラ)*

 フィンランドのカーオス三重奏団創設以来の念願、現代フィンランドで独自の道を歩む作曲家、ハッリ・ヴェスマンの室内楽作品集

 録音:2021年5月31日–6月6日 スネルマンホール(コッコラ、フィンランド)/66'22
 制作、録音、編集、マスタリング:サイモン・フォックス=ガール

 KAAAS 三重奏団(カーオス三重奏団)は、2011年に創設されたアンサンブル。
 ヴェゲリウス・チェンバー・ストリングズ芸術監督のアンネマリー・オーストレム Annemarie Astrom のヴァイオリン、オストロボスニア室内管弦楽団メンバーのウッラ・ランペラ Ulla Lampela のチェロ、『もっと別のフィンランドのヴァイオリン作品集』(ABCD 507)を録音したティーナ・カラコルピ Tiina Karakorpi のピアノ。
 3人の苗字のアルファベットを並べ、フィンランド語の「混沌(カオス)」を意味するグループ名がつけられました。
 ヴェッスマンの室内楽曲は、彼女たちが創設以来ずっと考えていたプロジェクトのひとつでした。

 ハッリ・ヴェッスマン Harri Wessman(1949–)は、現代フィンランドで独自の道を歩む作曲家のひとり。
 「モダニストの語法に背を向け......ロマンティックな心情と内面的なリリシズムに支えられた作品......」(キンモ・コルホネン)を書いてきました。
 1987 年の《トランペット協奏曲》がもっともよく知られ、児童合唱のための《雪の下の流れは力なく(Vesi Vasyy Lumen Alle)》などの合唱曲も親しまれています。
 60を超す数の彼の室内楽の作品から、このアルバムでは、ピアノのついた5曲が演奏されます。

 《ピアノ四重奏曲》は、クフモ室内楽フェスティヴァルと「フィンランド・ピクチャー・マガジン」の委嘱により作曲されました。〈アパッショナート〉 〈ノスタルジコ〉 〈ラッセニャート(諦めの)〉 〈ブルレスコ〉の4楽章。オストロボスニア室内管弦楽団のソロ・ヴィオラ奏者ハンナ・パッカラ Hanna Pakkala がヴィオラを担当しています。
 《前奏曲とシシリエンヌは、若い演奏者のために書かれた作品。
 《ピアノ三重奏曲第2番》は、〈導入(Exordium)〉 〈陳述と脱線(Narratio cumdigressione)〉 〈命題(Propositio)〉 〈論述(Argumentatio)〉 〈結論(Peroratio)〉の5楽章で構成され《修辞学》の副題がつけられました。
 ジャズのハーモニーも部分的に感じられる《第1番》とエルッキ・メラルティン室内楽コンペティションの課題曲として委嘱された《第3番》の2つの《ピアノ三重奏曲》は、ともに1楽章の作品。
 シニッカ・フルスカイネンの『Kevatta ilmassa(春の気配)』が、ジャケットのカバーアートに使われました。

 
 



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BIS



BIS SA 2582
(2SACD HYBRID)
¥5500→\5090
ラヴェル:ローマ大賞を取れなかったカンタータ集
 Disc1
  (1)「アリッサ」(1903)
  (2)「アルシオーヌ」(1902)
  (3)「ミルラ」(1901)
 Disc2
  (4)「オーロラ」(1905)
  (5)「夜」(1902)
  (6)「踊り子たち」(1900)
  (7)「プロヴァンスの朝」(1903)
  (8)「全ては光明」(1901)
(1)ヴェロニク・ジャンス(ソプラノ)、
 ジュリアン・ベーア(テノール)、
 ジャック・インブライロ(バリトン)
(2)ソフィー・コシュ(ソプラノ)、
 ヤニナ・ベヒレ(メゾ・ソプラノ)、
 ジュリアン・ベーア(テノール)
(3)ヴァンニーナ・サントーニ(ソプラノ)、
 マイケル・スパイアーズ(テノール)、
 ジャック・インブライロ(バリトン)
(4)マティス・ラジエ(テノール独唱)
(5)-(8)
クラリス・ダレ(ソプラノ独唱)
フランス国立ロワール合唱団
ヴァレリー・ファイエ(合唱指揮)

フランス国立ロワール管弦楽団
パスカル・ロフェ(指揮)

 ラヴェルの「ローマ大賞」応募作品を集めたアルバムをロフェ率いるフランス国立ロワール管が録音!!

 録音:(1)-(3)2020年9月3-5、8、10&11日/シテ・デ・コングレ、ナント(フランス) (4)-(8)2021年9月10&11日/コンベンションセンター、アンジェ(フランス)
 DSD、5.0 Surround sound、マルチチャンネル、クラムシェル・ボックス仕様、Disc1 78'07、Disc2 24'04

 SACD ハイブリッド盤。
 ラヴェルが「ローマ大賞」に応募した作品をロフェ率いるフランス国立ロワール管が録音!
 「ローマ大賞」とは芸術を専攻する学生に対してフランス国家が授与した奨学金付留学制度。1663年にルイ14世によって創設され、1968年に廃止されるまで300年ほど続いた歴史ある賞です。

 創設当初は建築、絵画、彫刻、版画の各分野に与えられていましたが、音楽賞は1803年に追加。
 予選はフーガと合唱作品、本選は三人の独唱者と管弦楽による大規模なカンタータ作品で審査されます。
 ラヴェルは1901年に「ミルラ」で3位を受賞したもののグランプリを獲ることはできず、1904年には不参加、さらに1905年は本選に進めませんでした。
 しかし、五度も落選した結果とは反し、ラヴェルらしい色彩感豊かな作品の数々は流石の一言に尽きます。
 20代のラヴェルが「ローマ大賞」に向けて直向きな思いで取り組んだそれぞれの作品の充実度は天才ラヴェルだからこそと言えます。
 パスカル・ロフェはオーケストラの音色を色鮮やかに変化させる魔術師のよう。ラヴェルの煌めく世界をご堪能ください!

 
 
 
BIS SA 2627
(SACD HYBRID)
¥2800
「レッスンズ」~ジョン・ダウランド:リュート作品集 ユーナス・ヌードベリ(リュート)
 ジョン・ダウランド:
  (1)プレリュード P 98/(2)ファンシー P 73/(3)蛙のガリアード P 23a/(4)別れ(イン・ノミネ)P 4/
  (5)ファンシー P 6/(6)エリザベス女王のガリアードP 41/(7)失われし望みのファンシー P 2/
  (8)ダービー伯爵ファーディナンド閣下のガリアード P 44a/(9)去り行く定め P 69/
  (10)彼女は許してくれようか P 42 /(11)男ひとりに女ひとり P 10/
  (12)ジョン・スミス卿のアルメイン P 47/(13)オルランドは眠る P 61/
  (14)レディー・ハンズドンのパフ P 54/(15)いつもダウランド、いつも悲しくP 9/
  (16)デンマーク王のガリアード P 40/(17)ファンタジア P 1a/(18)艦長パイパーのパヴァン P 8/
  (19)ファンシー P 5/(20)ラクリメ P 15/(21)ラクリメによるガリアード P 46

 名手ユーナス・ヌードベリがジョン・ダウランドのリュート作品を録音!

 リュート(9コース バロックリュート。弦長65cm)  a'=392Hz
 セッション録音:2021年3月8-10日&15-17日/デヴボ教会(スウェーデン)/DSD、5.0 Surround sound、マルチチャンネル、BIS ecopak、72'14
 [楽器:built in 2015 by Lars Jonsson after an original by Magno Tieffenbrucker, strung in gut with mineral-loaded bass strings]

 SACD ハイブリッド盤。
 カプスペルガーのキタローネのためのタブラチュア曲集(BIS SA-2417)でも高く評価されたバロックギターの名手ユーナス・ヌードベリがついにジョン・ダウランドのリュート作品を録音しました!
 ヌードベリはザルツブルク・モーツァルテウム、ストックホルム音楽大学にて研鑽を積み、16世紀初頭から18世紀中ごろまでのテオルボ、リュート作品を中心に膨大なレパートリーを誇る名手で現在ヨーロッパを中心に活躍しています。

 ジョン・ダウランドの息子ロバートが1610年に出版した『さまざまなリュート練習曲集からの音楽』。この曲集にはジョンの「エリザベス女王のガリアードP41」「ダービー伯爵ファーディナンド閣下のガリアード P 44a」「ジョン・スミス卿のアルメイン P 47」「デンマーク王のガリアード P 40」「ファンタジア P 1a」が含まれています。
 「(練習曲集)レッスンズ」ながらいわゆる練習曲ではなく高い演奏技術を要します。ヌードベリの心温まる演奏でダウランドの世界をご堪能ください!
 
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BIS SA 2677
(5SACD HYBRID)
特別価格
¥7500→\6990
「回顧録」~トリオ・ツィンマーマン
 バッハ、モーツァルト、ベートーヴェン、
  シェーンベルク、ヒンデミット:弦楽三重奏曲集

   Disc1(BIS SA-2347)
    (1)J.S.バッハ(1685-1750):ゴルトベルク変奏曲 BWV988
     (トリオ・ツィンマーマン編曲による弦楽トリオ版)
   Disc2(BIS SA-1817)
    (2)モーツァルト:ディヴェルティメント 変ホ長調 K.563
    (3)シューベルト:弦楽三重奏曲第1番 変ロ長調 D.471
   Disc3(BIS SA-2087)
    ベートーヴェン:
     (4)弦楽三重奏曲第1番 変ホ長調 Op.3
     (5)セレナード ニ長調 Op.8
   Disc4(BIS SA-1857)
    ベートーヴェン:
     (6)弦楽三重奏曲第2番 ト長調 Op.9-1
     (7)弦楽三重奏曲第3番 ニ長調 Op.9-2
     (8)弦楽三重奏曲第4番 ハ短調 Op.9-3
   Disc5(BIS SA-2207)
    (9)ヒンデミット:弦楽三重奏曲第1番 Op.34
    (10)ヒンデミット:弦楽三重奏曲第2番
    (11)シェーンベルク:弦楽三重奏曲 Op.45
トリオ・ツィンマーマン
フランク・ペーター・ツィンマーマン
 (ヴァイオリン/
  (1)-(8)1711年製ストラディヴァリウス
   「レディ・インチクイン」、
  (9)(10)(11)1727年製ストラディヴァリウス
   「ピエール・デュポン-グリュミオー」
    &1712年製ストラディヴァリウス
    「ヴィオッティ-ex.ホッティンガー」)
アントワン・タメスティ
 (ヴィオラ/
  1672年製ストラディヴァリウス「マーラー」)
クリスチャン・ポルテラ
 (チェロ/
  (1)(4)(5)(9)(10)(11)1711年製
   ストラディヴァリウス「マラ」、
  (2)(3)(6)(7)(8)1675年製
   アンドレーア・グァルネリ)

 お買い得なセットで登場!!トリオ・ツィンマーマンが極上のアンサンブルで奏でる珠玉の弦楽三重奏曲集!

 セッション録音:(1)2017年8&9月、2018年6月/聖オスターグ教会、ノイシュタット(マンデルスロー)、 (2)2009年7月、(3)(6)(8)2010年7&8月、
  (4)(5)2013年6&7月/旧ストックホルム音楽アカデミー(ストックホルム)、(7)2011年8月/ポツダマー・マイスターザール(ベルリン)、
  (9)2016年1月、(11)2016年8月/SRFスタジオ(チューリッヒ)、(10)2015年8月/ライツターデル(ノイマルクト)
 DSD、5.0 Surround sound、マルチチャンネル、クラムシェル・ボックス仕様、Disc1 72'56、Disc2 59'25、Disc3 67'55、Disc4 73'50、Disc5 60'00

 SACD ハイブリッド盤。
 フランク・ペーター・ツィンマーマン、アントワン・タメスティ、クリスチャン・ポルテラによるトリオ・ツィンマーマン。これまでBISレーベルに録音してきた5枚のアルバムがお買い得なセットになって登場します!

 トリオ・ツィンマーマンは2007年に結成。「トリオは自分にとってベストなアンサンブル」と語るツィンマーマンは長年ベストなアンサンブルができる演奏者を探していましたが、若きヴィオラ奏者のアントワン・タメスティの演奏に感銘を受け、ツィンマーマンが直々にトリオ結成を懇願。
 その後タメスティが信頼を寄せるチェリスト、クリスチャン・ポルテラにオファーしたことによりトリオ・ツィンマーマンが結成しました。作品の真価を伝えてくれる彼らの演奏は結成当初から高く評価され、これまでJ.S.バッハ、モーツァルト、ベートーヴェン、シェーンベルク、ヒンデミットを録音しております。

 バッハのゴルトベルク変奏曲では「できる限り編曲やオクターヴ移動を施さず、基本的にバッハのスコアを詳らかにするような弦楽三重奏版を提案したい」と考え彼ら自身の編曲版で録音。弦楽器で奏することの意義が明確に伝わって来る快演を披露してくれました。

 モーツァルトのディヴェルティメントではレコード芸術誌の特集「新時代の名曲名盤500」で、ほぼすべての撰者が満点をつけた名録音。「緻密なアンサンブルで最高水準の成果を示した演奏史の馬鹿でも出色の出来」と評されています。

 ヒンデミットの弦楽三重奏曲第1番は1924年、第2番は1933年の産物。この年代の作品は新即物主義、新古典主義への移行とともに弦楽奏者ヒンデミットならではの各楽器の特性を熟知した非常に豊かな響きが魅力的です。
 単一楽章からなるシェーンベルクの弦楽三重奏曲は1946年の作品。生涯12音音楽の旗手として重きをなす存在であったシェーンベルク晩年の傑作です。

 F.P.ツィンマーマンが厚い信頼を寄せるタメスティ、ポルテラとともに極上の弦楽トリオの演奏をお楽しみください!

 ※ブックレットはオリジナルの5冊がクラムシェル・ボックスに封入されております。
 




COVIELLO CLASSICS


COV 92204
¥2800
フォルクレ&ウェーリング:ヴィオラ・ダ・ガンバ作品集 サラ・パール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ピーター・ウェーリング(チェンバロ)
 アントワーヌ・フォルクレ(1671–1745):「レジェンテ」 /「 マンドリン」
 ピーター・ウェーリング(1970-):無伴奏ヴィオラ・ダ・ガンバ組曲『白に白』第3番 第1曲
 アントワーヌ・フォルクレ:「デュブリュイユ」 /「 ルクレール」
 ピーター・ウェーリング:無伴奏ヴィオラ・ダ・ガンバ組曲『白に白』第3番 第2曲
 アントワーヌ・フォルクレ:シャコンヌ「ビュイソン」
 ピーター・ウェーリング:無伴奏ヴィオラ・ダ・ガンバ組曲『白に白』第3番 第3曲
 アントワーヌ・フォルクレ:「フォルクレ」
 ピーター・ウェーリング:チェンバロとヴィオラ・ダ・ガンバための小品第1番
 アントワーヌ・フォルクレ:「デュヴォセル」

 最高度のガンバ芸術、楽器の可能性を追求した1枚

 録音:2019年/56'31''

 フランス・バロックの巨匠アントワーヌ・フォルクレと現代の指揮者・鍵盤奏者ピーター・ウェーリングには、ヴィオラ・ダ・ガンバをこよなく愛するという共通点があります。
 二人の書いた作品は楽器の可能性を極限まで追求した、最高難度の技術を要求するもの。
 サラ・パールの巧みな演奏で引き出される、ガンバの無限の表現力に打たれる1枚です。
 



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LSO LIVE



LSO 5096
(2SACD HYBRID)
¥3800→\3490
ラトル、LSO音楽監督就任記念演奏会シリーズ、
 ストラヴィンスキー3大バレエ!

  ストラヴィンスキー:
   《火の鳥》
   《ペトルーシュカ》(1947 年改訂版 )
   《春の祭典》(1947年改訂版)
サー・サイモン・ラトル(指揮)
ロンドン交響楽団
KKC 6509
(2SACD HYBRID)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥4500

 大迫力!半端ない気合!完璧なリズム!!ラトル、LSO音楽監督就任記念演奏会シリーズのストラヴィンスキー3大バレエ!

 録音:2017年9月21&24日、バービカン・ホール、ロンドン(ラトルのLSO音楽監督就任記念演奏会シリーズ「This is Rattle」の演奏会の一環)
 multi-channel 5.1、[CD1]47'31"、[CD2]69'07"、TOTAL 116'38"

 LSO の新譜は、ストラヴィンスキー3大バレエ!
 ラトルがLSO 音楽監督に就任した際に大々的に行われた演奏会シリーズ「This is Rattle」での演奏会の記録。ひと晩で三作品を演奏するだけでも大変なことですが、名手ぞろいのLSO。その演奏の白熱ぶりと完璧さは尋常ではありません。超注目の内容です!

 《火の鳥》《ペトルーシュカ》《春の祭典》は1909年から1913年にかけて作曲され、いずれもバレエ・リュスが初演したものですが、管弦楽作品として、今なお群を抜いた人気を誇る作品であることは誰しもが認めるところ。
 それを腕利き集団のLSO がラトルの指揮で一晩で演奏した記録。
 しかも、その演奏会が、ラトルがいよいよ彼らの音楽監督に就任したことをロンドン中が祝い、世界が注目した一連の演奏会であるとなれば、その演奏の気合の入り度合いは半端ではないことが容易に想像できます。
 はたして、《火の鳥》の美しさ、《ペトルーシュカ》の鮮やかさ、そして激しくも一糸乱れぬリズムの《春の祭典》と、感動と興奮の連続です!

 ラトルの《春の祭典》は、イングリッシュ・ナショナル・ユース管(1977)、バーミンガム市響(1987)、ベルリン・フィル(2003、2009(映像)、2012年)、LSO(2015(映像))とこれまでに6回リリースされています。
 ラトルは『春の祭典』について次のように述べています。「私は19歳の時からこの作品を指揮しています。
 まったく新しいものがもたらす衝撃とはどのようなものかを思い起こさせ、今なお大きなチャレンジの作品で、演奏する時にもっともわくわくする作品のひとつ」と。そのほか、管弦楽の中でもとりわけ高い人気を誇る作品が一挙に収録された、またとないディスクとなっています。

 
 




NAIVE

V 7159
(3CD)
¥3700
デイオティマ弦楽四重奏団による、3人の作曲家の作品集
 [CD1] ステファノ・ジェルヴァゾーニ(b.1962):
  ・clamour-- 弦楽のための第3の四重奏曲
  ・闇への6つの手紙(2つのニュース)
   six lettres a l'obscurite (und zwei nachrichten)
  ・ストラーダ・ノン・プレサ strada non presa
 [CD2] ジェラール・ペソン(b.1958):
  ・吸ってー、とめて respirez ne respirez plus
   (弦楽四重奏曲第1番)
  ・bitume (弦楽四重奏曲第2番)
  ・サイドピース nebenstuck
  ・farrago (弦楽四重奏曲第3番)
 [CD3] エンノ・ポッペ(b.1969):
  ・buch
  ・zwolf(独奏チェロのための)
  ・tier(弦楽四重奏のための)
  ・freizeit(弦楽四重奏のための)
ディオティマ弦楽四重奏団
パスカル・モラゲス(クラリネット)

 デイオティマ弦楽四重奏団による、きわめつけの3人の作曲家の作品集

 録音:[CD1]2017年11月、2018年7月/[CD2]2016年2月/[CD3]2016年12月

 エッジノ効いた活動で注目を集めているディオティマ弦楽四重奏団。
 同じく現代に生き、その中でも最先端をいく、ジェルヴァゾーニ、ペソン、ポッペという三名の作曲家たちの作品を集めました。彼らはそれぞれ、弦楽四重奏という枠組みの中で、新しい書法を見事に打ち立てています。
 ジェルヴァゾーニ作品は熱狂と静寂の効果を探求、ペソンは作品内でブラームスを引用(クラリネットのモラゲスが演奏)しつつも静寂と音の間を漂うような作品を書いています。
 そしてポッペの作品は、永遠に変容し続ける細胞を念頭に置きながら、ユーモアにも満ちたものとなっております。

 ディオティマ弦楽四重奏団---1996年パリ国立高等音楽院の卒業生らによって結成。とりわけブーレーズやラッヘンマンと近しく仕事をしていた。トマス・アデス、細川俊夫、トリスタン・ミュライユや現代の多くの作曲家たちに新作を委嘱。
 現代の作品に活動の重きをおきつつも、ベートーヴェン、シューベルト、第二次ウィーン楽派の作品にも積極的に取り組んでいる。若き作曲家と弦楽四重奏団を招いてのディオティマ・アカデミーを開催するなど、その活動は多岐にわたっている。
 




PAN CLASSICS



PC 10433
¥2600
ベートーヴェン:歌曲集
 君を愛す WoO.123 / アデラーイデ Op.46 /
 女暴君(カンツォネッタ) WoO.125 / 祈り Op.48-1 /
 懺悔の歌 Op.48-6 / 5月の歌 Op.52-4 / 人生の幸せ Op.88 /
 ウズラの鳴き声 WoO.129 / 恋人が別れようとするとき WoO.132 /
 この暗い墓で WoO.133/ 追想 WoO.136 /
 遠くからの歌 WoO.137 / 新しい愛、新しい命 Op.75-2 /
 蚤の歌Op.75-3 / 満ち足りたもの Op.75-6 /
 愛しい人よ、愛するものを教えて Op.82-1 /
 私の心はあなたを知ってる Op.82-2 / 彩られたリボン Op.83-3 /
 希望に寄せて Op.94/ 遥かなる恋人に Op.98 /
 アリエッテ(口づけ) Op.128 / 愛されない男の溜息に応える愛 WoO.118
ダニエル・ベーレ(テノール)
ヤン・シュルツ
 (ピアノ;Carl Strobel, Wien
  1824/1825)

 ベートーヴェン時代のピアノ伴奏で聴く歌曲集

 録音:2020年8月31日-9月2日/80'40'

 フォルテピアノ伴奏によるベートーヴェンの歌曲集。
 シューベルトやシューマンの影に隠れていますが、ベートーヴェンは100曲近い歌曲を残している作曲家で、なかでも『遥かなる恋人に』(1815/1816)が有名です。

 歌手であり作曲家でもあるダニエル・ベーレは古楽から現代まで幅広いレパートリーを持ち方々で活躍、2020年に名誉あるOPUS Klassik の「シンガーズ・オブ・ジ・イヤー」を受賞しました。
 




PROSPERO CLASSICAL



PROSP 0037
¥2700
風の戯れ ~木管楽器のための編曲集 リーズ・イン・モーション
 フォーレ:3 つの無言歌 Op.17(変イ長調/イ短調/変イ長調)
 レイナルド・アーン:5つのメロデイ(クロリスに/極上の時/5月/ティンダリス/レナムール)
 ドビュッシー:子供の領分
  (グラドゥス・アド・パルナッスム博士/象の子守唄/人形へのセレナード/
   雪は踊る/小さな羊飼い/ゴリウォーグのケークウォーク)
 ラヴェル:古風なメヌエット
 サティ:冷たい小品より 3つの歪んだ踊り
 プーランク:村人たち(チロルのワルツ/スタッカート/田舎風/ポルカ/小さなロンド/コーダ)

 とろけるような和声と伸びやかな歌、リード楽器のみの新進気鋭クインテット!

 録音:2021年4月16-19日/チューリヒ、ZKO ハウス/51'26''

 オーボエ、サックス、クラリネット、バスクラリネット、ファゴットというちょっぴりめずらしい編成による木管五重奏団「リーズ・イン・モーション」。
 バーゼル音楽院で出会い2017年に結成された若いクインテットで、すべてリード楽器なため均質かつ自由な変化の利く音響が特徴です。
 メンバーはいずれもソリスト、室内楽奏者、オーケストラ奏者として活躍する名手であり、五重奏団としての活動も音楽祭への参加など多岐にわたっています。

 このアルバムはフランス音楽のアレンジ集となっており、潤いのある美しい旋律がこの編成にぴったり。とろけるような和声と伸びやかな歌に彩られたすてきなアルバムです。
 アーンの「クロリスに」はG線上のアリアを思わせる印象的なバスが涙を誘う逸品!

 
 
 

PROSP 0023
¥2700
心の問題 ある女性の愛と人生をめぐる旅
 ~R.シュトラウス、シューマン歌曲集
サラ・ブレイディ(ソプラノ)
スティーブン・ディレイニー(ピアノ)
  R.シュトラウス: 4つの歌曲 Op.27より 第1曲「憩え、わが魂」
  シューマン:
   幻想小曲集 Op.12より 第3曲「何故に」/
   女の愛と生涯 Op.42より 第1曲「彼に会って以来」、第2 曲「彼は誰よりも素晴らしい人」
  R.シュトラウス:
   6つの歌曲 Op.17より 第2曲「セレナーデ」/5 つの小さな歌 Op.69より 第3曲「モノトーン」
  シューマン:女の愛と生涯 Op.42より 第3曲「分からない、信じられない」、第4 曲「わたしの指の指輪よ」
  R.シュトラウス: 5つのピアノ小品 Op.3より 第4曲
  シューマン:女の愛と生涯 Op.42より 第5曲「手伝って、妹たち」
  R.シュトラウス:
   4つの歌曲 Op.27より 第2曲「ツェツィーリエ」/ 4つの最後の歌より 第3曲「眠りにつくとき」
  シューマン:
   女の愛と生涯 Op.42より 第6 曲「やさしい人、あなたは見つめる」、第7曲「わたしの心に、わたしの胸に」
  R.シュトラウス:
   5つの歌曲 Op.41より 第1曲「子守唄」/ 3つの歌曲 Op.43より 第2曲「母の自慢」/
   5つのピアノ小品 Op.3より 第1曲/5つの歌曲 Op.39より 第4曲「解き放たれて」
  シューマン:女の愛と生涯 Op.42より 第8曲「今、あなたは初めてわたしを」
  R.シュトラウス:4つの歌曲 Op.27より 第4曲「明日」

 繊細な心の機微に触れた歌の数々

 録音:2021年/64'55''

 アイルランド出身のソプラノ歌手、サラ・ブレイディによるアルバム。
 「Matters of the Heart」というアルバム・タイトルは2020年の春、コロナによる最初のロックダウンが起きた時に思いついたそう。
 かねてから採り上げたかったシューマンの『女の愛と生涯』をプログラムの中心とすることに決め、何をそこに加えるか模索した結果、R.シュトラウスの歌曲こそがシューマンの音楽の情緒的な部分を広げるのに最も適していると感じ、このような形に組み合わせたとのこと。
 シューマンとR.シュトラウスを行ったり来たりしながら紡がれる心のこもった歌をお聴きください。
 




TRPTK

 
 オーディオ・エンジニアのブレンドン・ハインストと音楽プロデューサーのルーク・マイセンによって2014年に創設されたオランダの高音質レーベル「TRPTK」(トリップティック)の取り扱いを開始します。
 ブレンドン・ハインストが開発した最新技術 Optimised Omnidirectional Array(OOA)によって真に正確な音場イメージを創り出すことを目的とし、細やかな息遣いや弓の動き、すべての動作が驚くほどクリアに感じられるようになります。
 また、微細なディテールを余すことなく保存するために、DXD(Digital eXtreme Definition) 352.8 kHz 32 bit にて録音され、大聖堂のオルガンの巨大なパイプからピッコロフルートの最高音まで、囁くような小さな音からオーケストラの大音響まで、オリジナル演奏のすべてを記録し、美しいコンサートホールや教会にいるような没入感をリスニングルームへお届けします。(代理店)
 

TTK0084
(1SACD HYBRID)
¥2700
南の色彩 ~ スペインとフランスのサクソフォン作品集 フェムケ・エイルストラ(サクソフォン)
セリア・ガルシア=ガルシア(ピアノ)
 アルベニス:組曲 《スペイン》 Op.165より タンゴ/
 ポール・モーリス:プロヴァンスの風景/
 アルベニス:《イベリア》第1巻より エボカシオン/
 ファリャ:7つのスペイン民謡より ムーア人の織物、アストゥリアス地方の歌、カンシオン、ナナ、ホタ、ポロ/
 ラヴェル:ハバネラ形式の小品/ヴィラ=ロボス:黒鳥の歌/
 フランセ:5つのエキゾチック・ダンス/
 ミヨー:《スカラムーシュ》 Op.165dより ブラジレイラ/
 クルト・ヴァイル:ユーカリ

 ☆オランダのトップ女流サクソフォン奏者、フェムケ・エイルストラ!
 ☆スペインとフランスのカラフルなサウンドを高音質で!

 フェムケ・エイルストラは、オランダの若手女流サクソフォン奏者で結成されたシレーネ・サクソフォン・クヮルテットの創設者であり、結成34年を誇るオランダの名門アンサンブル、アウレリア・サクソフォン・カルテットの2代目ソプラノ・サクソフォンを担当する、同世代でもっとも成功を収めたサクソフォン奏者の一人。
 ヨーロッパでもっとも若い女性教授の一人として、29歳の時からフローニンヘンのプリンス・クラウス音楽院で教鞭を執っており、2020年からはオランダのザルトボメルで開催されるエミー・ヴェルヘイ音楽祭の芸術監督に任命されています。

 フェムケ・エイルストラとスペインにルーツを持つピアニスト、セリア・ガルシア=ガルシアは、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団でショスタコーヴィチの「ジャズ組曲第2番」を演奏した際に出会い、すぐに「デュオ・エイルストラ・ガルシア」を結成。
 彼女たちによるファースト・アルバム「南の色彩(Colores del Sur)」は、スペインとフランスの(そしてブラジルへも楽しい寄り道をした)サクソフォン作品集。
 マルセル・ミュールへ捧げられたサクソフォンのための名作であるポール・モーリスの「プロヴァンスの風景」から、アルベニスやファリャの名曲からのアレンジ、南米や異国情緒をテーマにしたラヴェルやフランセの作品、パリへ留学したヴィラ=ロボスと、逆にブラジルに滞在し同地の音楽を吸収したミヨーの作品といった凝ったプログラミングが魅力。南ヨーロッパと南アメリカ、陽気さと哀愁が同居する独特のサウンドを、Trptkの高品質録音でお贈りします。

 ※録音:2021年6月24日-26日、ヴェストフェスト教会(スキーダム、オランダ)

 
 
 

TTK0080
(1SACD HYBRID)
¥2700
アーク
 ビアンカ・ボンゲルズ:八面体のコラージュ
 クララ・シューマン(エルンスト・スピッケレル編):
  3つのロマンス Op.21
 アレグナス・マルティロシアン:
  エモーショナル・ダイバーシティ
 サラ・ノイトケンス:セプテンバーⅠ
 ルイーズ・ファランク:九重奏曲 Op.38

インターコンチネンタル・アンサンブル


 気品あふれる艶やかな響き!インターコンチネンタル・アンサンブル!

 インターコンチネンタル・アンサンブルは、4人の弦楽器奏者と5人の管楽器奏者からなるアンサンブルです。
 彼らは2012年にアムステルダムで結成され、メンバーは「Intercontinental(大陸間)」という名前の通り、メキシコ、スペイン、ポルトガル、チェコ、ルクセンブルグ、オランダと様々な国のアーティストが参加しており、九重奏のレパートリーを拡げるため、交響曲を九重奏に編曲して演奏する活動も行っています。
 今作では交響曲はないものの、アンサンブルのヴァイオリニスト兼作編曲家であるエルンスト・スピッケレルによる編曲でクララ・シューマンの作品を収録しており、ロマン派から現代作曲家の女流作曲家に焦点を当てたものになっています。
 様々な様式と時代のこれらの作品を、卓越したアンサンブル能力を持つインターコンチネンタル・アンサンブルの演奏でお楽しみください。

 ※録音:2021年10月4日-10月7日、ウェストヴェスト教会(スキーダム、オランダ)
 
 

TTK0078
(1SACD HYBRID)
¥2700

ミハエル・ヴィルメリンクとダーン・ブルティーン、
 シューベルトの《冬の旅》

  シューベルト:冬の旅

ミハエル・ヴィルメリンク(バリトン)
ダーン・ブルティーン(ピアノ)

 シューベルトの《冬の旅》は、クラシックの連作歌曲の中でも最も愛されている作品といっても過言ではないかもしれません。
 それだけに数多くのディスクが存在しますが、このアルバムでミハエル・ヴィルメリンクとダーン・ブルティーンは、この曲の新たな一面を示してくれています。
 才能豊かなオペラ歌手としても知られているヴィルメリンクの歌声は、悲劇を基調としたこの音楽をより本物の感情に近いものへと変化させており、ブルティーンのピアノは強靭にその歌声を支えています。
 ミハエル・ヴィルメリンクは、「(曲の後半になると)主人公が戻らない道を選んだと感じます。彼はついに避けられない運命に身を任せます。
 それは、矛盾しているように聞こえるかもしれませんが、コロナ・パンデミックのこの時期に私たちを癒してくれた音楽です。」と語っています。

 ※録音:2021年9月13日-16日、ウェストヴェスト教会(スキーダム、オランダ)
 




ORCHID CLASSICS


ORC100193
¥2400
BALLADES バラード
 フレデリック・ショパン(1810-1849):
  1. バラード第1番 ト短調 Op. 23
  2. バラード第2番 ヘ長調 Op. 38
  3. バラード第3番 変イ長調 Op. 47
  4. バラード第4番 ヘ短調 Op. 52
  ピアノ・ソナタ第3番 ロ短調 Op. 58
   5. I. Allegro maestoso
   6. II. Scherzo: Molto vivace
   7. III. Largo
   8. IV. Presto non tanto
チョ・ジェヒョク(ピアノ)

 録音: 2019年10月21-23日 Leibniz Saal, Hannover(ドイツ)

 韓国出身のピアニスト、チョ・ジェヒョクが弾くショパン。ピアニストそしてオルガニストとして活躍する彼は、作品の持つニュアンスと情熱をあますことなく表現するとともに、華麗な技巧も存分に披露し、独自のショパン像を構築しています。
 ショパンが開拓した性格的な作品であるバラードでは、情熱的なエピソードで構成された第1番、劇的なコントラストを持つ第2番、流麗で優しい表情に満たされた第3番、長大な叙事詩とも言える第4番と、各曲の性格を丹念に描き分け素晴らしい演奏を繰り広げます。
 またショパン作品の中でも孤高の光を放つ「ピアノ・ソナタ第3番」でも瑞々しい魅力にあふれた演奏を聴かせます。
 チョ・ジェヒョクはソウル近郊の春川市生まれ。5歳からピアノをはじめましたが、当時のソウルではピアノを学ぶ男の子はとても珍しい存在だったといいます。
 国内のコンクールを多数制覇し、アメリカに留学。マンハッタン音楽院プレカレッジを経て、ジュリアード音楽院で学士、修士号を取り、マンハッタン音楽院で博士号を取得、1993年にプロピアノ・ニューヨーク・リサイタル・シリーズ・オーディションで優勝、カーネギーホールにデビューしました。
 同時にオルガンも学び、ニューヨークとニュージャージー地域のいくつかの教会で20年以上にわたりオルガニストと音楽監督を務めました。
 現在は韓国に居を構え、ラジオ番組やコンサートでの解説を積極的に行い、人々にクラシック音楽の魅力を伝えています。
 




TOCCATA CLASSICS



TOCC-626
¥2400
ミッシャ・スポリアンスキー(1898-1985):管弦楽作品集 リエパーヤ交響楽団
ポール・マン(指揮)
 1. わが夫と私: 序曲(1967)
 2. ブギー(1958)
 5楽章の交響曲(1941頃-69)
  3. I. And thus was man created: Monumentale こうして人間は創造された: モニュメンターレ
  4. II. Ode to Love: Animato 愛への頌歌: アニマート
  5. III. Humoresque: Of Laughter: Rubato ユーモレスク: 笑いの: ルバート
  6. IV. Of Weeping (Lament): Pesante 嘆きの(哀歌): ペザンテ
  7. V. And new life blooms from the ruins (Epilogue):Andante con passione
   そして廃墟から新しい生命が花開く(エピローグ):アンダンテ・コン・パッシオーネ
 
世界初録音

 録音: 2021年11月22-26日 Great Amber Concert Hall、リエパーヤ(ラトヴィア)

 父はオペラ歌手であり、妹はピアニスト、兄はチェリストという音楽一家に生まれたミッシャ・スポリアンスキー。
 幼い頃ロシアからワルシャワ、ウィーンへと移り、音楽教育は主にドレスデンで受けましたが、1914年に勃発した第一次世界大戦のためベルリンに移動。ここではピアニストとしてカフェで働きながら作曲を始めます。
 やがて1920年代のベルリンでキャバレー音楽の作曲家として人気を博し、またピアニストとして名テノール、リヒャルト・タウバーが歌う『冬の旅』を伴奏するなど八面六臂の活躍をしましたが、ユダヤ系であったため、1930年代にナチス政権の弾圧を逃れ、ロンドンへと移住します。
 ここで映画音楽家としてのキャリアを始めたスポリアンスキーはヒッチコックをはじめとした大物監督らに重用され、数々の作品で大成功を収めました。
 スポリアンスキーはオーケストラ作品も残していましたが、これらはほとんど演奏される機会がありませんでした。
 このアルバムには完成までに約30年を要し、スポリアンスキーのホロコーストへの思いが描かれた「交響曲」や、オーケストラ・ジャズ「ブギー」、モーツァルトを思わせる軽快な「わが夫と私」の序曲の3曲を収録。波乱万丈の人生を送ったスポリアンスキーの思いが音で描かれています。
 
 

TOCC-630
¥2400
マルカントニオ・インジェニェーリ(1536-1592):作品集第2集
 5声のミサ曲と二重合唱のためのモテット集

  1. Exultate Deo
  2. パオロ・アニムッチャ(1500-1569):
   Voce mea(伝:チプリアーノ・デ・ローレ)
   Missa Voce mea a5 ミサ「わが声を」 5声
  3. I. キリエ
  4. Domine exaudi
  5 . II. グローリア
  6. Beata viscera
  7. III. クレド
  8. Vidi montes
  9. O pretiosum
  10. IV. サンクトゥス- ベネディクトゥス
  11. O quam suavis
  12. V. アニュス・デイ
  13. Ave verum corpus
  14. Hodie assumpta est Maria
 
世界初録音
ケンブリッジ大学ガートン・カレッジ合唱団
 ...1-3、5-8、10、12-14
王立ウェールズ音楽大学ヒストリック・ブラス
 ...1、3-14
ジェレミー・ウェスト(リーダー)
ガレス・ウィルソン(指揮)

 録音: 2021年7月15-17日 St George's, Chesterton, Cambridge(UK)

 クレモナ出身のインジェニェーリはイタリア後期ルネサンス音楽の作曲家。現在ではその作品よりもモンテヴェルディの師として知られています。
 彼の生い立ちはほとんどわかっておりませんが、幼少期にヴェローナの教会合唱団で歌い、パルマのチプリアーノ・デ・ローレに師事、後にクレモナ大聖堂の楽長に就任したとされています。
 宗教曲と世俗曲を作曲しましたが、そのほとんどは残念ながら500年近くも顧みられることがありませんでした。
 インジェニェーリのミサ曲はどれも比較的短く、簡潔に書かれていますが、複合唱(polychoral)に複雑な対位法を駆使した音楽は、スリリングな高揚感をもたらしてくれます。
 
 

TOCC-642
¥2400
サミュエル・アドラー(1928-):室内オーケストラのための作品集
 Arcos Concerto アルコス協奏曲(2008)
  1. I. Slowly and very lyrically ゆっくりと、とても抒情的に
  2. II. Fast and fluid 速く、流れるように
  3. III. Slow and quiet ゆっくりと静かに
  4. IV Fast and vigorous 速く、勢いよく
 5. Elegy エレジー(1962)
 6. Beyond the Pale 常軌を逸した(2008)
 7. Come Let's Dance さあ踊りましょう(2020)
 8. Gedenkfeier 思い出への記念(2018)
 9. In the Spirit of Bach バッハの精神で(2013)
 10. チャールズ・アイヴズ(1874-1954): アメリカ変奏曲
  (S. アドラーによる弦楽オーケストラ編)
 11. グスターヴ・ホルスト(1874-1934): 組曲『惑星』 - 木星
  (S. アドラーによる弦楽オーケストラ編)
 
世界初録音
キム・スヨン(フルート)...1-4
ミシェル・ファラー(オーボエ)...1-4
キム・ユナ(クラリネット)...1-4
テイラー・スミス(ファゴット)...1-4
チャールズ・ナイデック(クラリネット)...6
ニューヨーク・クラシカル・プレイヤーズ
キム・ドンミン(コンサート・マスター&指揮)

 録音: 2021年9月10日 Oktaven Audio Studio,Mount Vernon、New York(USA)

 ユダヤ系ドイツの作曲家・指揮者サミュエル・アドラー。
 聖歌隊のカントルを務めていた父のもと、早くから音楽的な才能を示したアドラーですが、11歳の時に家族とともにアメリカに亡命。やがてヒンデミット、コープランド、トンプソンらに学ぶことで作曲家として活動することを決意、以降、アメリカの現代音楽にユダヤ音楽の伝統を加えた独特の音楽を数多く書いています。
 このアルバムにはバロック期のコンチェルト・グロッソ様式を採り入れた「アルコス協奏曲」を中心に、オリジナルの作品と、バッハへのオマージュ、そして伝統への敬意が感じられるアイヴズとホルストの作品を弦楽オーケストラ用に編曲した作品を収録。多彩な作風を味わえます。
 2010年に指揮者キム・ドンミンによって設立されたニューヨーク・クラシカル・プレイヤーズは「優れた音楽を聴くことは基本的人権の一つである」という信念のもと、ニューヨーク都市圏で開催するコンサートをすべて無料で提供するアンサンブル。
 その理念に共感した名手たちと共演することでも知られています。
 
 

TOCC-579
¥2400
フリーダ・スウェイン(1902-1985): ピアノ作品集 第1集 ティモン・アルウェッグ(ピアノ)
 ソナタ・サーガ ヘ短調(1925-30)
  1. I. Misterioso – 2. II. Lento tranquillo – 3. III. Con molto energia
 4. The Croon of the Sea 海のささやき(1920)
 ピアノ・ソナタ第1番 イ短調「スケリーズ」(1636-37/1945)
  5. I. Vigoroso/6. II. Non troppo lento, malinconio/
  7. III. Moderato misterioso, lontano – poco allegro e ritmico
 8. An English Idyll イギリス牧歌
 ピアノ・ソナタ第2番 嬰ヘ短調(1950)
  9. I. Toccata: Allegro vigoroso e ritmico/
  10. II. Canzona Pastorale: Poco andante e semplice/
  11. III. Interlude/12. IV. Pandean Rondo: Poco allegro, giojoso
 13. The Red Flower 赤い花
 
世界初録音

 録音: 2021年10月16-18日 Wyastone Concert Hall,Wyastone Leys, Monmouth,Wales(UK)

 イギリスの作曲家・ピアニスト、フリーダ・スウェインのピアノ作品集。王立音楽大学でスタンフォードに作曲を、アーサー・アレクサンダーにピアノを学び、1921年にサリヴァン賞を受賞。
 ピアニストとして活動する傍ら、1921年には師アレクサンダーと結婚、1924年から王立音楽大学で教鞭を執ります。
 1936年には「British Music Movement=英国音楽運動」を立ち上げ、若い作曲家や芸術家を支援しました。また夫アレクサンダーとは第二次世界大戦前に南アフリカとオーストラリアでコンサート・ツアーを開催し、リサイタルや講演を行っています。
 作曲家として歌劇をはじめとした膨大な作品を遺しましたが、これらは彼女が生きている当時からほとんど顧みられることがありませんでした。
 このアルバムで、スイスのピアニスト、ティモン・アルウェッグは3つの力強いピアノ・ソナタを中心に6つの作品を演奏。野性的なエネルギーに満ちたこれらの曲からは、ラフマニノフやバルトークを思わせるとともに、ケルトの風景やドビュッシー的な印象主義の影響が仄かに感じられるなど、知られざる作品を聴く喜びを味わうことができます。
 



<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

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DOREMI



DHR 8165
(3CD-R)
¥6600→\5990
ルドルフ・ゼルキンLIVE 第2集
 ベートーヴェン:
  ピアノ協奏曲第1番 ハ長調 Op.15
  ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 Op.19
  ピアノ協奏曲第3番 ハ短調 Op.37
  ピアノ協奏曲第4番 ト長調 Op.58
  ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調 Op.73
  合唱幻想曲 Op.80
  ピアノ・ソナタ第21番 ハ長調『ワルトシュタイン』 Op.53
マックス・ルドルフ(指揮)
ボストン交響楽団
ルドルフ・ゼルキン(ピアノ)

 べートーヴェンの協奏曲全曲が登場!70年の貴重ライヴ音源

 ライヴ録音:[協奏曲・合唱幻想曲]1970年4月8-10日/ボストン、シンフォニーホール(ベートーヴェン・フェスティバル) [ピアノ・ソナタ]1974年トロント、マッセイ・ホール

 ルドルフ・ゼルキン第2 集は得意としたベートーヴェンの超貴重ライヴ音源。
 なんとボストン響とのピアノ協奏曲全曲が登場、しっかりと合唱幻想曲つき!1970年ベートーヴェン・フェスティバルでの演奏とされており、ディスコグラフィ上にこれまで無かった音源と思われます。
 カップリングの74年の『ワルトシュタイン』も初出か。
 カナダの老舗マニアックレーベルDOREMIから驚きのリリースです!!
 




IDIS



IDIS 6745
¥2100
マスター・オブ・ギター Vol.4 スペイン録音集1926-1963
 コスト:アレグロ・モデラート
 リョベート:商人の娘
 ソル:練習曲 Op.35-22
 メンデルスゾーン:無言歌 Op.62-1
 グラナドス:スペイン舞曲第5番
 ゴメス:アンジェリータ
 ネヴィン:ロザリオ
 アルベニス:タンゴ
 タレガ:眠り
 伝承曲:Aires Regionales
 マラツ:スペインのセレナード
 伝承曲:Clavelitos
 アルカス/タレガ:グラン・ホタ
 伝承曲:El Albacin
 ソル:ソナタより メヌエット Op.25
 タレガ:アデリタ、マズルカ
 伝承曲:Romance de Amor
 ゴメス:カンシオン・トリステ
 伝承曲:Farruca
 タレガ:アルハンブラの思い出
 カノ:タレガを讃えて
 ヴィラ=ロボス:ショーロス第1番
 カノ:アラブの踊り
ミゲル・リョベート
マリア・ルイサ・アニード
ギレルモ・ゴメス
サインス・デ・ラ・マーサ
アンゲル・イグレシアス
ビセンテ・ゴメス
マヌエル・ディアス・カノ
(以上ギター)

 スペイン・ギター史をたどる百科事典的音源集

 録音:1926-1963年/69'20''

 IDISのMaster of Guitarシリーズ第4弾。
 スペイン流派の名奏者たちによる伝説的録音集。
 他では聴けない貴重な記録が詰まっています。
 













3/3(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


COVIELLO CLASSICS



COV 92117
¥2800
ロックダウン~打楽器アンサンブル作品集
 マーティン・ヘネケ:前奏曲第1番
 ネボイシャ・ヨハン・ジヴコヴィッチ:トリオ・フォー・ワン
 フランク・ザッパ:ブラック・ページ #1(ステイホームVer.)
 タン・ドゥン:祈りと祝福
 フランク・ザッパ:ブラック・ページ #1、#2(コンサートVer.)
 スコーピオンズ:ハリケーン( feat.ハーマン・ラレベル)
 マーティン・ヘネケ:L.A.
パーカッション・アンダー・コンストラクション

 ザッパもスコーピオンズもガンガン叩きまくる打楽器集団!

 62'44''

 ノンジャンルのパーカッション・アンサンブル集団「パーカッション・アンダー・コンストラクション」。彼らの記念すべき最初のレコーディングはコロナによるロックダウンで中断を余儀なくされました。
 しかし逆境を糧に創作は続けられ、エネルギーに満ちたアルバムが完成。アルバムの両端にはグループのメンバーであるマーティン・ヘネケの作品が置かれています。
 最後の「L.A.」はシンセも採り入れた楽曲で、現代社会の不安感をあおるサウンド。

 フランク・ザッパの「ブラック・ページ」は真っ黒になるほど音符が敷き詰められた楽譜からその名が来ているという作品。

 クラシックのアルバムではまずお目にかかれないスコーピオンズの「ハリケーン」(Rock You Like a Hurricane)では、本家ドラマーのハーマン・ラレベルがゲスト参加!マニア垂涎!
 




NAIVE

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naiveは新譜でも早々に入手できなくなることがあるのでどうかお早めに


V 7583
¥2700→\2490
1908~ヴァレンティーナ・リシッツァ
 (1)ラヴェル:夜のガスパール
 (2)ラフマニノフ:ピアノ・ソナタ第1番ニ短調Op.28
ヴァレンティーナ・リシッツァ(ピアノ)

 ラフマニノフの女王・リシッツァがnaive レーベル登場、超絶難曲2篇を鮮やかに披露

 録音:2017年6月28-29日/シャウビューネ・リンデンフェルス(ライプツィヒ)/60'06"

 ウクライナ、キエフ出身のヴァレンティーナ・リシッツァがnaive レーベル登場!
 彼女はDeccaレーベルからチャイコフスキーのピアノ曲全集やラフマニノフの協奏作品全集をはじめ、ヴィルトゥオーゾ作品を数多くリリースしてきましたが、naiveでも同じ路線でラフマニノフとラヴェルの超難曲に挑戦。

 どちらも極端に難しい技巧が要求されますが、ともに1908年の作で暗く怪奇的な要素を持っています。
 「夜のガスパール」がアロイジウス・ベルトランの詩によることは有名ですが、ラフマニノフ作品もゲーテの「ファウスト」に基づくとされます。
 ラフマニノフ作品のなかでも特に難しく、演奏時間35分に及ぶ交響曲のような世界のため、ポピュラーなピアノ・ソナタ第2番に比べ演奏頻度は非常に少ないものです。

 そうした作品だからこそ、「ラフマニノフの女王」の異名を持つリシッツァの演奏で聴きたいもの。悪魔的な超絶技巧とエネルギーで両曲とも楽々と再現、驚くべきボルテージの髙さを示します。
 
 


V 7700
¥2700→\2490
リシッツァ・プレイズ・ショパン
 ショパン:
  (1)スケルツォ第1番ロ短調Op.20
  (2)スケルツォ第2番変ロ短調Op.31
  (3)スケルツォ第3番嬰ハ短調Op.39
  (4)スケルツォ第4番ホ長調Op.54
  (5)幻想ポロネーズ変ロ長調Op.61
  (6)アンダンテ・スピアナートと華麗な大ポロネーズOp.22
  (7)幻想即興曲Op.66
ヴァレンティーナ・リシッツァ(ピアノ)

 リシッツァによる辛口ショパン

 録音:2021年12月9-10日/モスフィルム・スタジオ(モスクワ)/65'34"

 ヴァレンティーナ・リシッツァはDeccaレーベルよりショパンの24のエチュードをリリースしていましたが、今回naive レーベルで4曲のスケルツォをメインとするショパン・アルバムに挑戦しました。

 切れ味抜群なスケルツォをはじめ、「幻想ポロネーズ」と「アンダンテ・スピアナートと華麗な大ポロネーズ」という大作、さらに人気の「幻想即興曲」まで収めた嬉しい内容となっています。

 リシッツァのショパンは力強く骨太。病弱でセンチメンタルなショパン像とは異なる世界が新鮮です。
 



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NOMADMUSIC



NMM 001
¥2800→\2590
カントロフ父子共演の室内楽アルバム
「フランスのヴァイオリン・ソナタ集」

 (1)シュヴィヤール:ヴァイオリン・ソナタ ト短調 Op.8
 (2)フォーレ:ヴァイオリン・ソナタ第1番 イ長調 Op.13
 (3)ジェダルジュ:ヴァイオリン・ソナタ第1番 ト長調 Op.12
ジャン=ジャック・カントロフ(ヴァイオリン)
アレクサンドル・カントロフ(ピアノ/YAMAHA CFX)

 カントロフ父子共演の室内楽アルバム!19世紀後半に作曲されたフランスのヴァイオリン・ソナタ3篇!

 録音:2014年11月/フランス/69'45

 今話題のピアニスト、アレクサンドル・カントロフが17歳のときに父ジャン=ジャック・カントロフと共演した3人の仏作曲家のヴァイオリン・ソナタ集!

 ジャン=ジャック・カントロフは言わずと知れた名ヴァイオリニスト。数多の名録音がありますが、やはりフランスものは別格のすばらしさ。ここに収録したカミーユ・シュヴィヤール(1859-1923)、ガブリエル・フォーレ(1845-1924)、アンドレ・ジュダルジュ(1856-1926)という3人の作曲家が書いたソナタを格調高く演奏します。
 シュヴィヤールとジュダルジュは録音自体が少ないだけに彼らが録音してくれたことは喜ばしい限り。息の合った父子共演をご堪能ください!

 1997年生まれのアレクサンドルは父親譲りの音楽的才能の持ち主。16歳のときにはナントおよびワルシャワでのラ・フォルジュルネでシンフォニア・ヴァルソヴィアと共演し、ラフマニノフのパガニーニの主題による狂詩曲を披露。
 抜群のテクニックと情感豊かな演奏で聴衆を熱狂させました。そして、2019年に開催された16回チャイコフスキー国際コンクールでフランス人としてはじめて優勝。
 本選ではチャイコフスキーのピアノ協奏曲第2番を演奏し、有名な第1番を上回る高度なテクニックを要する難曲をコンクールの場で見事に披露したことでも話題となりました。
 BIS レーベルからリリースが続いており、すべてのディスクで高い評価を得ております。今後ますますの活躍が期待されております!
 




POOH’S HOOP



PCD 2010
¥2600
バッハ:ゴルトベルク変奏曲(メロディカ)
 塚谷水無子、ゴルトベルク解体新書第二弾!

  J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV988
塚谷水無子(メロディカ)

 鍵盤ハーモニカたちの大合唱はまるでオルガン・レジストレーション!バッハ:ゴルトベルク変奏曲(メロディカ) 塚谷水無子、トイピアノに続くゴルトベルク解体新書第二弾!2020年禍引き籠りだから生まれたケンハモ音楽万華鏡!

 使用楽器: Melodicas from the world / Hohner メロディカ、Suzuki メロディオン、Yamaha ピアニカほか
 録音:2020年6月12日-10月2日(多重録音)/Pooh's Hoop 八ヶ岳スタジオ(山梨県)/DDD、48'28、日本語帯・解説付
 エディット&マスタリング:生形三郎

 前回のトイピアノでのゴルトベルク変奏曲【赤盤/2018年録音(PCD-1812)】と同様に、今回はメロディカでバッハのゴルトベルク変奏曲全曲を収録。2020年から現在に至るまで世界中がコロナ禍で活動停止してしまいました。
 ミュージシャンらの音楽やコンサート活動も瀕死の状況に。こんな月日を音楽家はいったいどう過ごせばいいのだろう?どう過ごせというのか?であれば発想を切り替え引き籠ってじっくり時間をかけ何かを創造しよう、、、そこからスタートしたのがこの鍵盤ハーモニカ、ケンハモのゴルトベルク変奏曲です。

 塚谷は2020年初夏から八ヶ岳山麓のスタジオに延べ5ヶ月間籠り、ゴルトベルク変奏曲という大曲を76台のケンハモに置き換えるために解体し再構築するという作業をコツコツと進め、多重録音にて制作。そしてついに完成しました。エディット&マスタリングは生形三郎が手掛けています。
 ※鍵盤ハーモニカ(鍵ハモ・ケンハモ):Hohner 他欧米→メロディカ、SUZUKI→メロディオン、YAMAHA 他→ピアニカ、と商品名は様々です。

 オトノタノシイッテ ナニ?
 オンガクノタノシイッテ ナニ?
 バッハの原点に立ち返れ!と教えてくれた昭和の鍵ハモたち。どんな3拍子にするの?3連符はどう弾くの?フレーズの終わりを雑にせず丁寧に!...と。
 鍵ハモは、何か間違えると音のイビツさが目立つ、ちょっと繊細な楽器。
 ハノンのように均質に弾くとバッハらしさが色褪せてしまう。手強い。
 けれども...だからこそ、バッハはタノシイのです。(塚谷水無子)

 下記、当演奏のトラック・タイムです。
 アリア(1'52)+第1変奏(1'12)+第2変奏(1'07)+第3変奏(1'37)+第4変奏(0'41)+第5変奏(0'59)+第6変奏(0'58)+第7変奏(1'17)+第8変奏(1'23)+第9変奏(1'09)+第10変奏(1'01)+第11変奏(1'45)+第12変奏(1'35)+第13変奏(3'02)+第14変奏(1'20)+第15変奏(2'37)+第16変奏(1'49)+第17変奏(1'30)+第18変奏(0'53)+第19変奏(0'53)+第20変奏(1'27)+第21変奏(1'19)+第22変奏(0'54)+第23変奏(1'31)+第24変奏(1'45)+第25変奏(3'29)+第26変奏(1'42)+第27変奏(1'21)+第28変奏(1'27)+第29変奏(1'30)+第30変奏(1'10)+アリア(ダ・カーポ)(2'13)=48'28

 塚谷水無子
 東京藝大楽理科卒業後オランダへ。パイプオルガン・作曲・即興演奏をヨス・ファン・デア・コーイに、ピアノと室内楽をヴィム・レーシンクに、チェンバロをロベール・コーネンに師事。アムステルダム音楽院、デンハーグ王立音楽院修士課程を首席で卒業。17 年にわたりロイヤルコンセルトヘボウ、オランダ国立歌劇場はじめヨーロッパ各地のコンサートに出演、委嘱作品の世界初演も数多く手がける。Music Bird やOttava など番組出演はじめ、国内外の新聞雑誌インタビュー多数。古楽から現代音楽、ジブリまでレパートリーは多岐にわたる。バッハ《ゴルトベルク変奏曲》をライフワークとし、日本人初録音のパイプオルガン、演奏至難のポジティフオルガン、ブゾーニ編曲版を語り尽くしたピアノ、世界中の楽器でレジストレーションしたトイピアノ(Pooh's Hoop)の4つのアルバムは音楽各誌で絶賛。
 新感覚エッセイ「ゴルトベルク変奏曲を聴こう!」(音楽之友社)を出版。CD《涙のバガテル~シルヴェストロフ・ピアノ作品集》《ぬんこむ~Nun komm,der HeidenHeiland~》《オルゲルビュッヒライン》(Pooh's Hoop)、《バッハ・オルガン作品集》《バッハ・オルガン作品集II》《聖なるパイプオルガン》《愛と祈りのパイプオルガン》《癒しのパイプオルガン》(キングレコード)、 《Whispering Winds第1集&第2集》(キングインターナショナル)発売中。






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PROSPERO CLASSICAL



PROSP 0016
¥2700→\2490
1824年~チェロとギターのための作品集
 ロッシーニ(1792-1868):
  チェロとコントラバスのための二重奏曲 ニ長調
 フンメル(1778-1837):
  チェロとピアノのためのソナタ イ長調 Op.104
 ベルンハルト・ロンベルク(1767-1841) :
  三重奏曲第1番 ホ短調(チェロ、ヴィオラ、コントラバス)
 シューベルト(1797-1828):
  アルペジョーネ・ソナタ イ短調(チェロとギター版)
クリストフ・ダンゲル
 (チェロ;
  Bernardus Stoss製、
   ウィーン、1815年)
エルス・ビーセマンス(フォルテピアノ)
カティヤ・ポラン(ヴィオラ)
ステファン・プライヤー(コントラバス)
ステファン・シュミット(ギター)

 ある時代に思いを馳せながら、様々な編成の中心で歌う古楽器チェロ

 録音:2019-2020年/76'14''

 ベートーヴェンの交響曲第9番初演を始め、多くの出来事があった「1824年」という年に光を当て、チェロに特別な役割を与えた4人の作曲家の素晴らしい音楽を集めたアルバム。
 古楽器による質の高い演奏で当時の空気感がよみがえります。とても魅力的なギター伴奏版「アルペジョーネ」など、チェロを中心とした様々な編成が楽しめる1枚。

 クリストフ・ダンゲルは、バーゼル室内管弦楽団の首席奏者としてアントニーニ指揮のハイドン全集録音プロジェクトに参加しているほか、イル・ジャルディーノ・アルモニコ、アニマ・エテルナ、シャンゼリゼ管弦楽団などでも活躍する古楽器チェロの名手。
 Harmoniamundiレーベルから発売されているジャン= ギアン・ケラスが弾いたヴィヴァルディのチェロ・ソナタ集では通奏低音チェロを担当しています。

 
 




KAIROS

代理店変更に伴い再掲載

0015028KAI
【旧譜】
¥2600
フリードリヒ・チェルハの小さな歌の数々!
 フリードリヒ・チェルハ(b.1926):1つの芸術的な歌
H.K.グルーバー(シャンソニエ)
クルト・プリホダ(パーカッション)
ライナー・コイシュニヒ(ピアノ)
ヨーゼフ・ピツェク(コントラバス)

 オーストリアの現代音楽の発展に多大な貢献を果たしているフリードリヒ・チェルハ。
 チェルハが1950年代初頭に出入りしていたクラブで出会った、方言や訛りなどを取り入れた言葉遊びから生まれた膨大な歌の数々。
 3部構成からなり、ひとつひとつは15秒~2分程度のごく短い歌になっています。

 ※録音:1988年6月24日(ウィーン)
 
 

0015027KAI
【旧譜】
¥2600
ルチア・ロンケッティ:アクション・ミュージック作品集
 ルチア・ロンケッティ(b.1963):
  沈黙の宮殿/ヘリコプターと蝶々/
  左右どちらにも向かわずに/恐怖の湖/
  モニュメントからの騒音
アンサンブル・アンテルコンタンポラン
マティアス・ピンチャー(指揮)
クリスティアン・ディアシュタイン(パーカッション)
ミケーレ・マルコ・ロッシ(チェロ)
トスカーナ管弦楽団
ルカ・プファフ(指揮)

 イタリアの作曲家、ルチア・ロンケッティの作品集。
 ドビュッシーの未完のバレエ「沈黙の宮殿」やヘンデルのアリア「私を泣かせてください(涙の流れるままに)」、ドストエフスキーの小説「賭博者」など、様々な物語からインスピレーションを得て作られた作品が集められています。

 ※録音:2013年~2017年
 
 
0015026KAI
【旧譜】
¥2600
ステファン・ヴェングウォフスキ:現代のユダヤ音楽
 ステファン・ヴェングウォフスキ(b.1985):
  ビギニング/コヘレト/モデアニ/
  アンセム/アペンディクス
デイヴィッド・クラカウアー(クラリネット)
ツェザリー・コンラッド(パーカッション)
アダム・コシュミエヤ(ピアノ)
ミコワイ・トシャスカ(サクソフォン)
マチェイ・ヤロン(ヴァイオリン)、他

 ワルシャワ美術アカデミーのメディア・アート学部で教鞭を執っているポーランドの若手作曲家、ステファン・ヴェングウォフスキのアルバム。
 旧約聖書の詩文の一つ「コヘレトの言葉」のテキストを引用して作曲された5つの作品で、その内容は人間の存在の意味についての哲学的考察であり、そのはかなさを強調しているといいます。

 ※録音:2015年&2016年(ワルシャワ)
 
  

0015025KAI
【旧譜】
¥2600
サミュエル・アンドレーエフ:室内楽作品集
 サミュエル・アンドレーエフ(b.1981):
  検証/ストッピング/
  5つの小品/パッセージ/
  ミュージック・ウィズ・ノー・エッジズ/
  ストラスブール四重奏曲
オリヴィエ・モーレル(指揮、パーカッション)
大久保彩子(指揮、フルート)
ハナツミロワール

 パーカッショニストのオリヴィエ・モーレルとフルーティストの大久保彩子によって2010年に誕生したハナツミロワールは、主に室内楽を演奏するアンサンブルに加え、パフォーマー、クリエイターなども所属する芸術集団です。
 大久保彩子はストラスブール国立地方音楽院を最高位の成績で卒業した日本のフルート奏者で、このカナダの作曲家、サミュエル・アンドレーエフの録音には指揮とフルートの両方で参加しています。

 ※録音:2016年&2018年(ストラスブール)
 
 

0015024KAI
【旧譜】
¥2600
ウリ・フッセネッガー、「San Teodoro 8」
 ウリ・フッセネッガー(b.1966):San Teodoro 8
エルネスト・モリナーリ(コントラバス・クラリネット)
マイク・スヴォボダ(トロンボーン)
マルティン・ジーヴェルト
 (エレクトリック・ギター&デヴァイス)
ウリ・フッセネッガー(コントラバス、プレイバック)

 クラングフォルム・ウィーンの元団員で名コントラバス奏者でもあるウリ・フッセネッガーが、イタリアの作曲家ジャチント・シェルシが遺した素材を基に構成した長大な作品「San Teodoro 8」。
 シェルシは自身の作品を楽譜に書き留めるのではなくテープに録音するという形で遺しており、その素材は公開されているものだけでも合計600時間以上にも及ぶそうです。

 ※録音:2014年5月(ドイツ)
 
 

0015023KAI
【旧譜】
¥2600
サミール・オデー=タミミ:作品集
 サミール・オデー=タミミ(b.1970):
  Lamed/Uffukk/Li-Sabbra/Lamed II/Alif/
  Solo fur Violine/Lamed III/Li-Umm-Kamel
ザフラーン・アンサンブル
サロメ・カンマー(ヴォイス)
マニュエル・ナウリ(指揮)

 ベルリンを拠点に活動するパレスチナ系イスラエル人作曲家、サミール・オデー=タミミの様々な楽器の独奏やアンサンブルのための作品集。
 長年にわたり様々な著名なアンサンブルとアラブの伝統音楽を演奏してきた経験を持っており、作曲にもアラブの伝統音楽の手法が応用されています。

 ※録音:2017年5月(ベルリン)
 




CAPRICCIO



C5464
¥2600
アントニ・ヴィト(指揮)
 ラインラント=プファルツ州立フィル

ポーランドの音楽史の中でショパンとシマノフスキを繋ぐ重要な作曲家の一人
ジグムント・ストヨフスキ(1870-1946)

 交響曲 ニ短調 Op. 21(1898)
  1. I. Andante mesto - Allegro moderato/
  2. II. Andante/3. III. Scherzo. Molto vivace/
  4. IV. Finale. Allegro con fuoco ma non vivace
 組曲 変ホ長調 Op. 9 -
  管弦楽のために(ハンス・フォン・ビューローの思い出に) (1891)
   5. I. Theme varie (Andante)
   6. II. Intermede polonais (Tempo di mazurka, con anima)
   7. III. Reverie et Cracovienne (Lento - Allegro - Lento - Allegro)
ラインラント=プファルツ州立フィルハーモニー管弦楽団
アントニ・ヴィト(指揮)

 録音: 2021年5月25-28日 Ludwigshafen, Philharmonie(ドイツ)

 1870年、ポーランドのキェルツェ市近郊で生まれた作曲家ジグムント(ジギスモンド)・ストヨフスキ。母親から初期の音楽教育を受け、17歳の時に地元のオーケストラとともにベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番を演奏し、コンサート・ピアニストとしてデビュー。
 その翌年にパリへ移り、コンセルヴァトワールで学びました。その後、1898年にライプツィヒで開催された「パデレフスキー音楽コンクール」に提出した「交響曲ニ短調」が第1位を獲得。
 1901年11月5日には、この年に設立されたワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団の初コンサートで交響曲が演奏されるという栄誉にあずかるとともに、翌月にはリサイタルに出演、1902年1月にはソリストとしてサン=サーンスのピアノ協奏曲第4番を演奏、当時のポーランドにおける最高の音楽家の一人として音楽界に君臨しました。また、1901年に行われたインタビューに於いて、彼自身が最も影響を受けた音楽家は、ポーランドのヴァイオリニスト・作曲家ヴワディスワフ・グルスキと、ピアニスト・作曲家イグナツィ・ヤン・パデレフスキだと述べています。
 その後、1905年に渡米、ジュリアード音楽院で教鞭を執るなど、ニューヨークでも偉大な作曲家、ピアニスト、教育者として高く評価されましたが、彼の死後、急速に忘れられてしまい、後期ロマン派の作風を色濃く反映した作品はこれまであまり演奏されることがありませんでした。
 しかし、近年になり"ポーランドの音楽史の中でショパンとシマノフスキを繋ぐ重要な作曲家の一人"として近年注目を集めており、演奏機会も少しずつ増えています。
 このアルバムでは、彼の出世作「交響曲 ニ短調」と、初期の作品「組曲 変ホ長調」を収録。ポーランドを代表する指揮者アントニ・ヴィトが共感を込めて演奏しています。



 


C5438
¥2600
イェネー・タカーチ(1902-2005):作品集
 セレナード - 古いグラーツのコントルダンスより Op. 83b(1966) -
  弦楽のために
   1. I. Ouverture 序曲/2. II. Serenade セレナード/
   3. III. Kontratanz コントルダンス/4. IV. Polka ポルカ/
   5. V. Menuett メヌエット/6. VI. Dudelsack バグパイプ
 7. ラプソディ「ハンガリーの旋律」 Op. 49a(1941) -
  ヴァイオリンと弦楽オーケストラのために
 協奏曲 -
  ピアノと弦楽オーケストラ、パーカッションのために Op. 60
   (1947-2000)
    8. I. Andante - Allegro vivace./9. II. Fantasia/
    10. III. Finale. Allegro molto vivace (quasi Presto)
 11. パッサカリア Op. 73 - 弦楽オーケストラのために(1960)
 3つの小品 - 弦楽オーケストラのために(1993)
  12. No. 1. Keltische Pastorale ケルト風田園曲
  13. No. 2. Paprika Jancsi パプリカ・ヤンチ
  14. No. 3. American Rhapsody アメリカン・ラプソディ
ニナ・カルモン(ヴァイオリン)...7
オリヴァー・トリンドル(ピアノ)...8-10
インゴルシュタット・ジョージア室内管弦楽団
エヴァン・アレクシス・クリスト(指揮)

 録音: 2020年10月13-16日 Ingolstadt, Stadttheater(ドイツ)

 ハンガリー系オーストリアの作曲家イェネー・タカーチ(タカーチュ・イェネー)の作品集。ウィーン国立音楽大学でヨーゼフ・マルクスに作曲を学び、ウィーン大学ではハンス・ガルに対位法を、グイード・アードラーに音楽学を学んだ後、1920年からピアニストとしてドイツ、ハンガリー、ユーゴスラビアでコンサート・ツアーを開催、絶賛されました。1926年にバルトークと知り合ったことで、作品に自身のルーツであるハンガリーの要素を取り入れるとともに、彼が訪れたエジプト、アラブの音楽の影響も反映するなど、コスモポリタンな作風による作品を多数発表します。
 このアルバムには5つの作品を収録。耳なじみのよい旋律に終始する「セレナード」、ヴァイオリンが哀愁たっぷりの旋律を歌い上げるラプソディ「ハンガリーの旋律」、オーケストラとパーカッション、ピアノが競い合うように激しい演奏を繰り広げ、バルトークを思わせる「ピアノ協奏曲」、うなるような低弦の旋律が様々に変容していく前衛的な作風を持つ「パッサカリア」、それぞれケルト、ハンガリー、アメリカの民謡をもとにした「3つの小品」と、タカーチの広範囲な作風を楽しめます。



 


C8056
(3CD)
¥3100
パンチョ・ヴラディゲロフ(1899-1978):管弦楽作品集 第3集
 【CD1】
  「Ljulin リューリンの印象」- 大管弦楽のために Op. 63(1972)
   1. I. Der Ljulin Gebirgszug リューリンの山々/
   2. II. Elegie エレジー/3. III. Volksfest 田舎の祭り
  4. Judisches Poem ユダヤの詩 Op. 47(1951)
  Sechs symphonische Novelletten
   6つの交響的ノヴェレッテ Op. 59/60(1964/65)
   5. I.Invention インヴェンション/6. II.Marchen おとぎ話/
   7. III. Bauerntanz 農民の踊り/8. IV. Dramatische 劇的な/
   9. V. Der traurige Hirtenknabe 悲しい羊飼いの少年/
   10. VI. Perpetuum mobile 無窮動
  11. Dramatisches Poem 劇的な詩曲 op. 52(1956)
 【CD2】
  Sechs exotische Praludien
   6つのエキゾティックな前奏曲 Op. 17(1924/27)
    1. I. Notturno-Serenade im spanischen Stil スペイン風のセレナード
    2. II. Abendlied 夕べの歌
    3. III. Praludium im bulgarischen Stil ブルガリア様式の前奏曲
    4. IV. Elegie im slawischen Stil スラヴ様式のエレジー
    5. V. Praludium im spanisch-maurischen Stil
     スペイン=モーリシャス様式の前奏曲
    6. VI. Exotischer Tanz im spanischen Stil
     スペイン様式のエキゾテイック・ダンス
  3つの演奏会用小品 Op. 57(1959/60)
   7. I. Arioso アリオーソ/8. II. Caprice カプリース/
   9. III. Asiatischer Tanz アジア人の踊り
  10-11. インプロヴィゼーションとトッカータ Op. 36a -
   管弦楽のために(1941/42)
 【CD3】
  3つの印象 - 管弦楽のために Op. 9(1920)
   1. I. Sehnsucht あこがれ/2. II. Leidenschaft 情熱/
   3. III. Uberraschung 驚き
  4.「Einsamkeit 孤独」 前奏曲 Op. 10 No. 3(1920/56)
  3つの小品-弦楽オーケストラのために 作品番号なし
   5. I. Zartlichkeit 優しさ/6. II. Gestandnis 告白/
   7. III. Karnevalszug カーニバルの行列
  8. Symphonische Legende 交響的伝説 Op. 8(1919/41)
ブルガリア室内管弦楽団
  ...CD3:5-7
パンチョ・ヴラディゲロフ(指揮)
 ...CD3:5-7
ブルガリア国立放送交響楽団
 ...CD1,CD2,CD3:1-4
アレクサンドル・ヴラディゲロフ(指揮)
 ...CD1,CD2,CD3:1-4

 パンチョ・ヴラディゲロフはブルガリア20世紀を代表する作曲家の一人。
 1933年にはブルガリア現代音楽協会の創立メンバーに名を連ねるなど、ブルガリア音楽史に名を遺す重要な人物です。彼の管弦楽作品第3集となるこの2枚組には、彼の最後の管弦楽作品となった「リューリンの印象」をはじめとした、ブルガリアの民謡や周辺ヨーロッパの民謡をふんだんに採り入れた作品が収録されています。
 ブルガリアのソフィアにある丘陵地帯の印象を描いた「リューリンの印象」は活気に満ちた音楽であり、1973年にヴラディゲロフ自身の指揮で初演されました。
 また「ユダヤの詩」は彼の母方の出自であるユダヤの旋律が用いられ、第2次大戦中のブルガリアでユダヤ人たちが受けた迫害を表す陰鬱な雰囲気の中、彼らの反骨精神も描かれています。
 「劇的な詩曲」も政治的な意味合いが込められた作品で、別名「平和の歌」とも呼ばれています。以前作曲したピアノ曲をオーケストレーションした「6つのエキゾティックな前奏曲」は、民謡が取り入れられており、全体で交響組曲のようなまとまりを持った聴き応えのある作品です。
 同じくピアノ曲を原曲とする「3つの演奏会用小品」は、晩年近くに書かれたせいか実験的要素を持っており、曲も短く、タイトルも示唆に富んでいます。
 そのほか、ヴラディゲロフの多彩な作品を彼の息子アレクサンドル(1933-1993)が指揮し、偉大な父の音楽を未来に継承するために見事な演奏を披露しています。
 




GRAND  PIANO



GP855
¥2400
20世紀のフォックストロット集 第4集
 フランス&ベルギー編
ゴットリープ・ヴァリッシュ
 (ピアノ...STEINWAY MODEL D)
  1. サン=サーンス(1835-1921): ローラ Op. 116 - タンゴ (1900)
  2. エリック・サティ(1866-1925):
   エンパイア劇場のプリマドンナ(1904) - アメリカ風間奏曲(H.ウールディーヌによるピアノ編)
  3. サティ: ラグタイム・パラード(1917)(H. ウールディーヌによるピアノ編)
  4. ダリウス・ミヨー(1892-1974): やわらかいキャラメル Op. 68(1917)(ピアノ版)
  5-6. アンリ・クリケ=プレイエル(1894-1963): 2つのブルース(1922)(ピアノ版)...世界初録音
   No. 1. Come along 一緒に来て/No. 2. Far away 遠くへ
  7. アンドレ・メサジェ(1853-1929): 歌劇《仮面の恋人》(1923) -
   第1幕 タンゴ・シャンテ 「バレンタインは彼女の心をなくした」(タンゴとしてのピアノ編)...世界初録音
  8. ダニエル・エリクール(1903-1998): ラグの形式による小品(1924)...世界初録音
  9. マヌエル・ロザンタール(1904-2003): 8つのバガテル(1924) - 第6番 ラグ
  10. ガブリエル・ピエルネ(1863-1937): ミュージック・ホールの印象 Op. 47(1927) -
   少女たち(フランスのブルース)(ピアノ編)...世界初録音
  11. レイナルド・アーン(1874-1947): 音楽喜劇《愛すべき時間》(1926) - 第3幕 チャールストン(ピアノ編)...世界初録音
  12. アーン: 歌劇《ルヴュ》(1926)- 恋人たち、タンゴ=ハバネラ(ピアノ編)...世界初録音
  13. デジレ・エミール・アンゲルブレシュト(1880-1965): 歌劇《鐘楼の悪魔》(1926) -
   小さな黒人、フォックストロット(ピアノ編)...世界初録音
  14. モーリス・ラヴェル(1875-1937): 歌劇《子供と魔法》(1920-25) -
   「5時のフォックストロット」(H. ジル=マルシェックスによるとしてのピアノ編)
  15. ジャン・ ヴィエネル(1896-1985): ハーレム(1929)
  16. ヴィエネル: 喜歌劇《白い街》 (1926)- ホワイト・ヴィレッジ・ワンステップ(ピアノ版)...世界初録音
  17. ピエール=オクターヴ・フェルー(1900-1936): 13の舞曲(1929) - バッカス神の巫女、ブルース
  18. メル・ボニ(1858-1937): 5つの小品 Op. 119(1928) - 第3曲 ボストン・ワルツ、またはワルツ・レント
  19. ジャック・ブノワ=メシャン(1901-1983): エクアトゥール(1923-27) - 第5曲 ラグ=夜想曲(ピアノ版)...世界初録音
  20-21. ジョルジュ・オーリック(1899-1983):
   『自由を我等に』(1931) - 2つの小品(ピアノ編)マジック・パーク - フォックストロット/タンゴ=ノクターン
  22. ピエール・ヴェローヌ(1889-1962): ビアリッツの女王(1934) -
   ビアリッツ=フォックス、フォックストロット(ピアノ編)...世界初録音
  23. ジャック・イベール(1890-1962): マルタの家(1938) - ブルレスケ=フォックス(ピアノ編)...世界初録音
  24. アンリ・デュティユー(1916-2013): カドランのカフェ(1947) - フォックス(ピアノ編)...世界初録音
 【ベルギー】
  25. ユベール・ムートン(1872-1954): ジャンボの2ステップ(1911)(ピアノ編)...世界初録音
  26. ジャン・レンセン(1883-1943): シベリア、フォックス=トロット(ピアノ編)...世界初録音
  27. アウグスト・ルイス・バーイエンス(1895-1966): ジャズ幻想曲(1926)...世界初録音
  28. クレメンス・ドゥーセ(1895-1950): モンパルナス(1931)...世界初録音
  29. ドゥーセ:ウィーンの風(1931)...世界初録音
  30. エマヌエル・ドゥルレ(1893-1977): 悲劇的なタンゴ

 録音: 2021年2月25-27日 Klaus von Bismarck-Saal, WDR-Funkhaus, Cologne(ドイツ)

 「フォックストロット」とはアメリカで生まれたダンス音楽の一種で、ラグタイムから派生したと言われています。
 これらの音楽は2つの世界大戦の狭間である1920年代から1930年代のいわゆる「狂騒の20年代」のアメリカで、ジャズや、同じ系統であるシミー(音楽にあわせて肩を揺らすダンス)やチャールストンなどとともに大流行、ゲルマン的なワグネリズムから自由になろうとするヨーロッパの作曲家たちにも定着し、レコードや映画のヒットの波に乗って瞬く間に広まっていきました。
 さまざまなフォックストロットを追求するピアニスト、ゴットリープ・ヴァリッシュは、これまでに3枚の「フォックストロットと周辺の音楽」のアルバムを発表していますが、この第4集では聴き手を当時のパリとブリュッセルへといざないます。サン=サーンスやサティ、ミヨーらおなじみの作曲家をはじめ、あまり耳にすることのないベルギーの作曲家の知られざる作品をたっぷりお楽しみいただけます。

 
 
 


GP891
¥2400
フランス「六人組」唯一の女性メンバー
 ジェルメーヌ・タイユフェール(1892-1983):
  ピアノ作品集 第1集
ニコラス・ホルヴァート(ピアノ)
 (ピアノ...STEINWAY MODEL D)
  1. 和声の練習(Chant Donne par Florent Schmittフローラン・シュミットの歌による)...世界初録音/
  2. 即興曲 ホ長調/3. ロマンス イ長調/4. あまり速くなく/5. パストラール ニ長調/
  6. ピアノのためのファンダンゴ/7. ドビュッシーを讃えて/8. 非常に速く
  小さい序曲と古風なエア集(通奏低音のトランスクリプションと実際の演奏)...世界初録音
   9. ジャン=バティスト・リュリ(1632-1687):
    バレエ音楽『ヴィーナスの誕生』- 第2部 Grand Dieu des Enfers 冥界の偉大な神
   10. ジャン=バティスト・リュリ(1632-1687):
    歌劇《プルソニャック氏》- Repends, charmante nuit... 悔い改めよ、まどわしの夜よ
   11. リュリ:バレエ音楽『愛の勝利』 - Air pour la jeunesse 若者のためのエール
   12. フランチェスコ・マンチーニ(1672-1737): Son confusa pastorella 混乱した羊飼い
   13. ジョヴァンニ・バッティスタ・ペルゴレージ(1710-1736):
    歌劇《サルスティア》- 第3幕 Per queste amare lagrime この苦い涙のために
   14. ペルゴレージ:歌劇《サルスティア》- 第1幕 Soleva il traditore 裏切者はかつて
   15. ペルゴレージ:歌劇《サルスティア》- 第2幕 Il nocchier nella tempesta 嵐の中の操舵手
   16. レオナルド・レーオ(1694-1744):歌劇《デメトリオ》- 第2幕 So che per gioco 楽しむために知っていること
   17. レーオ: 歌劇《デメトリオ》 - 第1幕 Vorrei dai lacci
   18. ガエターノ・ラティッラ(1711-1788): La pena che m'affanna
   19. ヨハン・アドルフ・ハッセ(1699-1753): pero si ch'Amor
   20. クラウディオ・モンテヴェルディ(1567-1643):
    歌劇《ウリッセの帰還》 SV 325 - 第1幕 Duri, e penosi 残酷で苦しいもの
   21. ドメニコ・マッツォッキ(1592-1665): 歌劇《アドーネの鎖》- 第4幕 Lieti in grembo
   22. ミケランジェロ・ロッシ(1602-1656): Plainte d'Erminia エルミニアの嘆き
   23. シェル・ランベール(1610-1696):
    1-4声のアリア集 - リトルネッロ 「Il n'est point d'amour sans peine なやみがなければ恋はない」
   24. アレッサンドロ・スカルラッティ(1660–1725):歌劇《コモド・アントニーノ》- Son lo scherzo
   25. アレッサンドロ・スカルラッティ: 歌劇《コモド・アントニーノ》-
    Cara e dolce rimembranza いとしくて甘い思い出
   26. フラヴィオ・ランチアーニ(1661-1706): Gran pena amar lontane 遥かな愛への大きな苦しみ
   27. アンドレ・カルディナル・デトゥーシュ(1672-1749):
    バレエ音楽『四大元素』- プロローグ 混沌「Songez a faire usage」
   28. デトゥーシュ:バレエ音楽『四大元素』- 水「甘い愛」
   29. ルイ=ニコラ・クレランボー(1676-1749):
    フランス語カンタータ集 第3巻『アポロン』- Ce n'est point pour servir
   30. ミシェル・ピニョレ・ド・モンテクレール(1667-1737):
    独唱カンタータ集 第3巻 『コンスタンスの勝利』- Ne cedons point a l'inconstance
   31. ジャン=ジョゼフ・ムーレ(1682-1738): バレエ音楽『感覚の勝利』- 第4幕 Illustre et cher epoux
   32. フランソワ=アンドレ・ダニカン・フィリドール(1726-1795):
    オペラ・ブッファ《サンチョ・パンサ》- Il fallait le voir au village
  タイユフェール:
   33. アテネの城壁の下で(ピアノ版)...世界初録音/34. シシリエンヌ/
   35. パストラール 変イ長調/36. パストラール ハ長調
  フランスの花々
   37. 第1曲 プロヴァンスのジャスミン/38. 第2曲 ギュイエンヌのひなげし/
   39. 第3曲 アンジュのばら/40. 第4曲 ラングドックの向日葵/41. 第5曲 ルションのカモミール/
   42. 第6曲 プロヴァンス高地のラヴェンダー/43. 第7曲 ベアルンの昼顔/44. 第8曲 ピカルディの矢車菊
  45. インカのパストラール...世界初録音/46. アマゾンのパストラール...世界初録音/47. 子守歌 変ホ長調...世界初録音
  ルイ15世の様式による組曲...世界初録音
   48. 第1曲 アレグロ/49. 第2曲 アンダンテ/50. 第3曲 活き活きと/51. 第4曲 レント/52. 第5曲 アレグロ
  53. 葬送行進曲...世界初録音
  アルザスのパビリオンにて
   54. Moderato/55. Allegro

 録音: 2021年10月12日-11月5日 La Fabrique des RevesRecording Studio, Misy-sur-Yonne(フランス)

 フランスの作曲家グループ「六人組」唯一の女性メンバーとして活躍したジェルメーヌ・タイユフェール。新古典主義の様式とエスプリに富んだスタイリッシュな作品を数多く遺し、プーランクやミヨーに匹敵する才能と称えられました。
 しかし彼女の音楽はあまり演奏される機会がなく、忘れられてしまった作品がようやく近年再発見されつつあります。
 ニコラス・ホルヴァートによるこのアルバムは、3集からなるタイユフェールのピアノ曲全集の第1集となるもので、作曲家の孫娘が「タイユフェール自身がこれらの作品を演奏しているかのようだ」と評しています。
 アルバムには学生時代に書かれた魅惑的な「ロマンス」や「和声の練習」、イタリアとフランス18世紀の作曲家たちの作品を徹底的に研究した証しともいえる「小さい序曲と古風なエア集」など若い頃の作品から、1937年のパリ国際博覧会のために書かれたきらびやかな曲調を持つ「アルザスのパビリオン」まで、世界初録音を含む多彩な作品が収録されており、タイユフェールの魅力的な作品を堪能することができます。

 
 




CARUS



83520
¥2700
ベルニウス指揮
 ハイドン:十字架上のキリストの最後の7つの言葉

  ハイドン:
   「十字架上のキリストの最後の7つの言葉」Hob.XX:2
     (独唱、合唱と管弦楽の為のオラトリオ版)
アンナ=レーナ・エルバート(ソプラノ)
ソフィー・ハームセン(アルト)
フローリアン・ジーフェルス(テノール)
セバスティアン・ノアック(バス)
シュトゥットガルト室内合唱団
シュトゥットガルト・ホフカペレ
フリーダー・ベルニウス指揮

 2021年3月20,21日 ドイツ、ジンデルフィンゲン市民ホールでの録音

 ドイツ合唱界を代表する巨匠ベルニウスによるハイドン。
 ベルニウスには1980年代前半に行われた他レーベルへの録音がありますがこの度のアルバムでは、音楽への繊細なアプローチが増し比類なき美しさで私達に深い感動を与えてくれています。
 手兵シュトゥットガルト室内合唱団と素晴らしいソリスト達、絶妙にサポートするピリオド楽器楽団、シュトゥットガルト・ホフカペレの融合から生み出されたしなやかで美しいハイドンの音楽。
 名盤の登場です。
 




<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


SWR CLASSIC



SWR19531CD
(7CD)
¥3200
ノリントンのベルリオーズ7枚組のBOXセット
 ベルリオーズ録音集
 【CD1】
   序曲「宗教裁判官」Op.3 
  幻想交響曲 Op.14
シュトゥットガルト放送交響楽団、
ロジャー・ノリントン(指揮)
 録音: 2003年7月2-4日 ライヴBeethovensaal, Liederhalle Stuttgart(ドイツ)
 【CD2、3】 『キリストの幼時』 Op. 25 クリスティアーネ・エルツェ(ソプラノ)、マーク・パドモア(テノール)、
フランク・ボザート(テノール)、クリストファー・モルトマン(バリトン)、
ラルフ・ルーカス(バス・バリトン)、ミハイル・ニキフォロフ(バス)、
ベルンハルト・ハルトマン(バス)、
南西ドイツ放送ヴォーカル・アンサンブル
シュトゥットガルト放送交響楽団、
ロジャー・ノリントン(指揮)
  録音: 2002年9月26-27日 ライヴ Beethovensaal, Liederhalle, Stuttgart(ドイツ)
 【CD4、5】 歌劇《ベンヴェヌート・チェッリーニ》 Op. 23(ワイマール版) ブルース・フォード(テノール)、ローラ・クレイクム(ソプラノ)、
フランツ・ハヴラタ(バス)、モニカ・グロープ(メゾ・ソプラノ)、
クリストファー・モルトマン(バリトン)、ラルフ・ルーカス(バス)、
ヨハネス・クム(テノール)、ラインハルト・マイヤー(バス)、
エッケハルト・ワーグナー(テノール)、
エッケハルト・フォーグラー(バス)、マティアス・ホフマン(バリトン)、
ライプツィヒ放送合唱団、
シュトゥットガルト放送交響楽団、
ロジャー・ノリントン(指揮)
  録音: 2003年9月19日 ライヴ Konzerthaus, Berlin(ドイツ)
 【CD6、7】 死者のための大ミサ曲(レクイエム) Op. 5 トビー・スペンス(テノール)、
南西ドイツ放送ヴォーカル・アンサンブル
ライプツィヒ放送合唱団、
シュトゥットガルト放送交響楽団、
ロジャー・ノリントン(指揮)
   録音: 2003年5月9日 ライヴ Beethovensaal, Liederhalle, Stuttgart(ドイツ)
   

 【高く評価されてきたノリントンのベルリオーズが7枚組のBOXセットで登場!】
 1998年から2011年までの13年間にわたりシュトゥットガルト放送交響楽団の首席指揮者を務めたロジャー・ノリントン。
 このBOXセットには、その間に録音されたベルリオーズの5作品が収録されています。
 ノリントンは、作曲当時の演奏を再現するために、オーケストラのサイズや配置を調整し、弦楽器のノンヴィブラート演奏を基調とする「シュトゥットガルト・サウンド」と呼ばれる独自のスタイルを編み出し、透明感を保持した美しい響きによる演奏を行いましたが、これらベルリオーズでも、そのアプローチは変わることはありません。
 幻想交響曲や、オラトリオ『キリストの幼時』でのピュア・トーンはもちろんのこと、とりわけダイナミック・レンジが広いことで知られる「死者のための大ミサ曲(レクイエム)」でもこのアプローチは健在であり、3組の合唱団とバンダを含む規模の大きなオーケストラを率いて、神々しいまでの音楽を聴かせるところがノリントンの真骨頂といえるでしょう。
 またイタリアのルネサンス期に実在した彫刻家を主人公とした歌劇《ベンヴェヌート・チェッリーニ》は2幕構成のワイマール初演版での演奏。こちらも素晴らしい独唱者を迎え、美しい音楽が展開されていきます。

 
 


<メジャー・レーベル>
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WARNER CLASSICS



9029641463
(15CD)
\7200→\6400

ジャン=フランソワ・パイヤール(指揮)
 競演陣が神がかってます
  J.S.バッハ:管弦楽、協奏曲作品録音集


CD1
1. ピアノ協奏曲第1番ニ短調 BWV.1052
2. ピアノ協奏曲第2番ホ長調 BWV.1053

ジェルジ・シェベック(ピアノ)
ジャン=マリー・ルクレール器楽アンサンブル
ジャン=フランソワ・パイヤール(指揮)

録音:1958年5月(ステレオ)

CD2
1. 4台のピアノのための協奏曲イ短調 BWV.1065
2. 3台のピアノのための協奏曲ニ短調 BWV.1063
3. 3台のピアノのための協奏曲ハ長調 BWV.1064

ミシェル・ダルベルト(ピアノ)
パスカル・ドゥヴァイヨン(ピアノ)
アンヌ・ケフェレック(ピアノ:1,2)
ジャック・ゴーティエ(ピアノ:1,3)
パイヤール室内管弦楽団
ジャン=フランソワ・パイヤール(指揮)

録音:1981年1月(ステレオ)

CD3
1. チェンバロ協奏曲第1番ニ短調 BWV.1052
2. チェンバロ協奏曲第7番ト短調 BWV.1058
3. チェンバロ協奏曲第3番ニ長調 BWV.1054
4. チェンバロ協奏曲第4番イ長調 BWV.1055

ロベール・ヴェイロン=ラクロワ(チェンバロ)
パイヤール室内管弦楽団
ジャン=フランソワ・パイヤール(指揮)

録音:1968年4月、5月(ステレオ)

CD4
1. チェンバロ協奏曲第5番ヘ短調 BWV.1056
2. チェンバロ協奏曲第2番ホ長調 BWV.1053
3. 2台のチェンバロのための協奏曲第2番ハ長調 BWV.1061
4. 2台のチェンバロのための協奏曲第1番ハ短調 BWV.1060

ロベール・ヴェイロン=ラクロワ(チェンバロ)、
アンヌ=マリー・ベッケンシュタイナー(チェンバロ:3,4)
パイヤール室内管弦楽団
ジャン=フランソワ・パイヤール(指揮)

録音:1968年4月、5月(ステレオ)

CD5
1. 2台のチェンバロのための協奏曲第3番ハ短調 BWV.1062
2. 3台のチェンバロのための協奏曲第2番ハ長調 BWV.1064
3. 4台のチェンバロのための協奏曲イ短調 BWV.1065
4. 3台のチェンバロのための協奏曲第1番ニ短調 BWV.1063

ロベール・ヴェイロン=ラクロワ(チェンバロ)
アンヌ=マリー・ベッケンシュタイナー(チェンバロ)
ローランス・ブーレイ(チェンバロ:2,4)
ハンス・ゴヴェール(チェンバロ:3)
パイヤール室内管弦楽団
ジャン=フランソワ・パイヤール(指揮)

録音:1968年4月、5月(ステレオ)

CD6
1. ヴァイオリン協奏曲イ短調 BWV.1041
2. ヴァイオリン協奏曲ホ長調 BWV.1042
3. 2つのヴァイオリンのための協奏曲ニ短調 BWV.1043

ジェラール・ジャリ(ヴァイオリン)
ピエール・アモイヤル(ヴァイオリン:2)
パイヤール室内管弦楽団
ジャン=フランソワ・パイヤール(指揮)

録音:1978年4月(ステレオ)

CD7
1. 2つのヴァイオリンのための協奏曲ハ短調 BWV.1060R
2. 三重協奏曲イ短調 BWV.1044
3. チェンバロ協奏曲第6番ヘ長調 BWV.1057
4. 音楽のささげもの BWV.1079~6声のリチェルカーレ

クリスチャン・ラルデ(フルート)
ユゲット・フェルナンデス(ヴァイオリン)
アンヌ=マリー・ベッケンシュタイナー(チェンバロ)、他
ジャン=マリー・ルクレール器楽アンサンブル
ジャン=フランソワ・パイヤール(指揮)

録音:1958年6月、7月、12月(ステレオ)

CD8
1. ヴァイオリンとオーボエのための協奏曲ニ短調 BWV.1060R
2. オーボエ協奏曲ニ短調 BWV.1059
3. 3つのヴァイオリンのための協奏曲ニ長調 BWV.1064R

ジェラール・ジャリ(ヴァイオリン)
ジャック・シャンボン(オーボエ)、他
パイヤール室内管弦楽団
ジャン=フランソワ・パイヤール(指揮)

録音:1975年12月(ステレオ)

CD9
1. ブランデンブルク協奏曲第1番ヘ長調 BWV.1046
2. ブランデンブルク協奏曲第2番ヘ長調 BWV.1047
3. ブランデンブルク協奏曲第4番ト長調 BWV.1049

ジャン=ピエール・ランパル(フルート)
アラン・マリオン(フルート)、ピエール・ピエルロ(オーボエ)
ジャック・シャンボン(オーボエ)、ポール・オンニュ(バソン)
モーリス・アンドレ(トランペット、ホルン)、ジェラール・ジャリ(ヴァイオリン)、他
パイヤール室内管弦楽団
ジャン=フランソワ・パイヤール(指揮)

録音:1973年6月(ステレオ)

CD10
1. ブランデンブルク協奏曲第5番ニ長調 BWV.1050
2. ブランデンブルク協奏曲第3番ト長調 BWV.1048
3. ブランデンブルク協奏曲第6番変ロ長調 BWV.1051

ジャン=ピエール・ランパル(フルート)
ジェラール・ジャリ(ヴァイオリン)
アンヌ=マリー・ベッケンシュタイナー(チェンバロ)
パイヤール室内管弦楽団
ジャン=フランソワ・パイヤール(指揮)

録音:1973年6月(ステレオ)

CD11
1. 管弦楽組曲第1番ハ長調 BWV.1066
2. 管弦楽組曲第2番ロ短調 BWV.1067

マクサンス・ラリュー(フルート)
ピエール・ピエルロ(オーボエ)
ポール・オンニュ(バソン)、他
パイヤール室内管弦楽団
ジャン=フランソワ・パイヤール(指揮)

録音:1962年11月(ステレオ)
CD12
1. 管弦楽組曲第3番ニ長調 BWV.1068
2. 管弦楽組曲第4番ニ長調 BWV.1069
3. 管弦楽組曲第5番ト短調 BWV.1070(W.F.バッハ-)

モーリス・アンドレ(トランペット)
ピエール・ピエルロ(オーボエ)、ポール・オンニュ(バソン)、他
パイヤール室内管弦楽団
ジャン=フランソワ・パイヤール(指揮)

録音:1962年11月(ステレオ)

CD13
1. 管弦楽組曲第2番ロ短調 BWV.1067(トランペット版)
2. オーボエとヴァイオリンのための協奏曲ニ短調 BWV.1060R
   (トランペットとヴァイオリン版)
3. 目覚めよと呼ぶ声が聞こえ(BWV.1040より)
4. イエスよ、汝わが魂を(BWV.78より)
5. シチリアーノ(BWV.1031より)
6. 全地よ、神に向かいて歓呼せよ(BWV.1051より)
7. トッカータ、アダージョとフーガ ハ長調 BWV.564よりアダージョ
8. フルート協奏曲ホ短調 BWV.1059R

モーリス・アンドレ(トランペット:1-7)
ユゲット・フェルナンデス(ヴァイオリン:2)
ジャン=ピエール・ランパル(フルート:8)
パイヤール室内管弦楽団
ジャン=フランソワ・パイヤール(指揮)

録音:1968年12月、1971年9月(ステレオ)

CD14
1. カンタータ『神よ、われ汝に感謝す』 BWV.29よりシンフォニア
2. カンタータ『霊と心は驚き惑う』 BWV.35より第1曲:シンフォニア(コンチェルト)、
3. カンタータ『霊と心は驚き惑う』 BWV.35より第5曲:シンフォニア
4. カンタータ『われは生きて汝をこがれ求む』 BWV.49よりシンフォニア
5. カンタータ『われらあまたの苦難をへて』 BWV.146よりシンフォニアとアダージョ
6. カンタータ『わが堅き望み』 BWV.188よりシンフォニア
7. カンタータ『悲しみのいかなるかを知らず』 BWV.209よりシンフォニア
8. われを憐れみたまえ、おお主なる神よ BWV.721
9. 主よ、人の望みの喜びよ(カンタータ BWV.147より)
10. もろびとよ、神の愛を讃えまつれ(カンタータ BWV.167より)
11. カンタータ『乏しき者は食らいて』 BWV.75よりシンフォニア
12. カンタータ『われらと共に留まりたまえ』 BWV.6よりコラール

ギィ・トゥーヴロン(トランペット)
マリー=クレール・アラン(オルガン)、他
パイヤール室内管弦楽団
ジャン=フランソワ・パイヤール(指揮)

録音:1977年、1983年(ステレオ)

CD15
1. カンタータ『いざ、罪に抗すべし』 BWV.54
2. カンタータ『いざ、待ち望みたる時を告げよ』 BWV.53
3. カンタータ『神にのみ わが心を捧げん』 BWV.169

ビルギット・フィニレ(アルト)
パイヤール室内管弦楽団
ジャン=フランソワ・パイヤール(指揮)

録音:1979年(ステレオ)
 
 パイヤールによる、望み得ない豪華ソリスト陣も加わった、典雅極まるバッハ演奏集。

 エラート・レーベルはバッハをカタログの要のひとつとして位置づけ、ジャン=フランソワ・パイヤールがその録音を担当しました。
 パイヤールが1953年に設立した、「ジャン=マリー・ルクレール器楽アンサンブル」、後に「パイヤール室内管弦楽団」と改名した彼の室内管弦楽団は、より優れた解明さ、軽快さ、活気さを実現するために、15人ほどの演奏者で構成されました。歴史的な演奏に関する深い知識。正確さだけでなく、明るさと感度、知性と成熟度、鮮度や優雅さを失うことのないきらめく響き。彼らの録音には新しいリリースごとに最大の賛辞が贈られました。
 また、フランスの名器楽奏者、ジャン=ピエール・ランパル、マリー=クレール・アラン、ロベール・ヴェイロン=ラクロワ、モーリス・アンドレ、ピエール・ピエルロ…ら素晴らしい演奏家たちと、何年にもわたって多くのトップクラスの演奏が生まれました。このバッハ・アルバムでも、望み得ないほどの豪華ソリスト陣との典雅極まるバッハ演奏が繰り広げられています。

 すべて、オリジナル・マスターテープより2019年リマスター音源使用。

※輸入商品のため、入荷時点で、商品(ジャケット・外装ビニール・外装箱・ケース・封入物など含む)に、細かい傷・折れ・擦れ・凹み・破れ・汚れ・角潰れ・再生に影響のないディスク盤面の傷・汚れ・イメージ違い・個体差などが見られる場合がございます。

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9029648857
(9CD)
\6000→\5600

ヨハンナ・マルツィ/ワーナー録音全集


CD1
 ブラームス: ヴァイオリン協奏曲ニ長調 Op.77

  フィルハーモニア管弦楽団
  パウル・クレツキ(指揮)

録音:15-17.II.1954, Kingsway Hall London


CD2
J.S.バッハ:
 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第1番ト短調 BWV.1001
 無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第1番ロ短調 BWV.1002

録音:26-27.III.1955 (BWV.1001), 27-30.IV.1955 (BWV.1002), Abbey Road Studios, London

CD3
J.S.バッハ:
 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第2番イ短調 BWV.1003
 無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番ニ短調 BWV.1004

録音:27-31.III & 1-2.IV.1955 (BWV.1003), 24-26.VII.1954 (BWV.1004), Abbey Road Studios, London

CD4
J.S.バッハ:
 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第3番ハ長調 BWV.1005
 無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第3番ホ長調 BWV.1006

録音:1.V & 1-3.VI.1954 (BWV.1005), 15-18.V.1955 (BWV.1006), Abbey Road Studios, London


CD5
シューベルト:
 ヴァイオリン・ソナタ第1番ニ長調 D.384
 ヴァイオリン・ソナタ第2番イ短調 D.385

  ジャン・アントニエッティ(ピアノ)

録音:7-13.XI.1955, Electrola Studio, Berlin-Zehlendorf

CD6
シューベルト:
 華麗なるロンド ロ短調 D.895
 シューベルト:幻想曲 ハ長調 D.934

  ジャン・アントニエッティ(ピアノ)

録音:9-12.XI.1955, Electrola Studio, Berlin-Zehlendorf

CD7
シューベルト:
 ヴァイオリン・ソナタ第3番ト短調 D.408
 ヴァイオリン・ソナタ第4番イ長調 D.574

  ジャン・アントニエッティ(ピアノ)

録音:7-13.XI.1955 (No.3), 26.IX & 13.XI.1955 (D.574), Electrola Studio, Berlin-Zehlendorf


CD8
1. メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲ホ長調 Op.64
2. ベートーヴェン:ロマンス第1番ト長調 Op.40
3. ベートーヴェン:ロマンス第2番ヘ長調 Op.50

  フィルハーモニア管弦楽団
  パウル・クレツキ(指揮)

録音:20-21 (1), 22-23 (2,3) XII.1955, Kingsway Hall, London


CD9
1. モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第3番ト長調 K.216
2. メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲ホ短調 Op.64

  フィルハーモニア管弦楽団
  ヴォルフガング・サヴァリッシュ(指揮)

録音:9-10.VI.1954, Kingsway Hall, London

ヨハンナ・マルツィ(ヴァイオリン)
 録音方式:モノラル(セッション)
  All Tracks 2022 Newly remastered in 192kHz/24-bit from original tapes by Art & Son Studio, Annecy


 2024年に生誕100年を迎える名ヴァイオリニスト《ヨハンナ・マルツィ》のEMIへの全録音を、オリジナル・マスターテープから2022年新リマスターで収録した正規音源ボックス。

 名ヴァイオリニスト、ヨハンナ・マルツィ(1924-1979)は、ルーマニア西部トランシルヴァニア・ティミショアラ生まれのハンガリー人。
 6歳よりヴァイオリンを弾き始め、10歳でブダペストのフランツ・リスト音楽院に入学、イェネー・フバイに師事した。
 13歳でデビューし、1947年ジュネーヴ国際音楽コンクール入賞。53年に英、57年に米デビューを果たし、ソリストや室内楽アーティストとしての評価を獲得。
 1979年8月13日、癌によりスイス・グラールスにて亡くなった。54歳。

 ウォルター・レッグ/コロンビア・レコード(EMI)は彼女と録音契約を結びましたが、レッグがオイストラフとコーガンの契約を行った後、彼女の契約は更新されませんでした。
 そんなこともあって録音は数少ないためカルト的な人気を誇るマルツィ。
 バッハのソナタとパルティータの歴史的な録音と、シューベルト作品の録音は、協奏曲ディスクとともに、その希少性が価格を高騰させました。

 今回、オリジナル・マスターテープから、2022年Art & Son Studioによる24bit/192kHzリマスターを新たに行い、オリジナル・マスターを保管しているワーナークラシックスより特別価格で発売されます。


※輸入商品のため、入荷時点で、商品(ジャケット・外装ビニール・外装箱・ケース・封入物など含む)に、細かい傷・折れ・擦れ・凹み・破れ・汚れ・角潰れ・再生に影響のないディスク盤面の傷・汚れ・イメージ違い・個体差などが見られる場合がございます。これらを理由にした、商品の返品・交換はお受けいたしかねます。商品の状態・品質につきましてはあらかじめご了承の上、ご購入いただけますようお願い申し上げます。(メーカーより)




<国内盤>


ベルリン・フィル・自主制作盤
BERLINER PHILHARMONIKER RECORDINGS



BPHR 1001S
(38CD+15Blu-ray)
¥90000

ベルリン・フィル・レコーディングス 交響曲全集

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 ロベルト・シューマン:交響曲全集(第1~4番)
   サー・サイモン・ラトル(指揮)
   2CD+1Blu-ray (元品番:KKC9083)

 フランツ・シューベルト:交響曲全集(第1~8番)
  ミサ曲第5番 変イ長調/ミサ曲第6番 変ホ長調/
  歌劇「アルフォンソとエストレッラ」(全3幕)
   ニコラウス・アーノンクール(指揮)
   8CD + 1Blu-ray (元品番:KKC5445)

 ジャン・シベリウス:交響曲全集(第1~7番)
   サー・サイモン・ラトル(指揮)
   4CD + 2Blu-ray(元品番:KKC9137)

 ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン:交響曲全集(第1~9番)
   サー・サイモン・ラトル(指揮)
   5CD + 3Blu-ray (元品番:KKC9151)

 アントン・ブルックナー:交響曲全集(第1~9番)
   指揮:小澤征爾、パーヴォ・ヤルヴィ、ヘルベルト・ブロムシュテット、ベルナルド・ハイティンク、
   マリス・ヤンソンス 、クリスティアン・ティーレマン、ズービン・メータ サー・サイモン・ラトル
   9CD + 4Blu-ray (元品番:KKC9507)

 グスタフ・マーラー:交響曲全集(第1~10番)
   指揮:ダニエル・ハーディング アンドリス・ネルソンス 
   グスターボ・ドゥダメル、ヤニック・ネゼ=セガン、キリル・ペトレンコ、
   サー・サイモン・ラトル、ベルナルド・ハイティンク、クラウディオ・アバド
   10CD+4 Blu-ray (元品番:KKC9612)

 限定80セット。ベルリン・フィル・レコーディングスの中核となる交響曲全集、シューマン、シューベルト、シベリウス、ベートーヴェン、ブルックナー、マーラーの6タイトルを、本拠地フィルハーモニーホールの外観をイメージした特別デザインの豪華ボックスに収めた愛蔵版《The Complete Symphonies Collection》

 輸入盤・日本語帯・解説付
 =特典= ポストカード12枚セット+2022DCH プログラム冊子

 2014年にベルリン・フィルハーモニー管弦楽団が立ち上げた、自主レーベル「ベルリン・フィル・レコーディングス」。
 ベルリン・フィル・レコーディングスの中核となる交響曲のツィクルス。これまでに発売されたシューマン、シューベルト、シベリウス、ベートーヴェン、ブルックナー、マーラーの交響曲集6タイトルを、特別仕様ボックスに収納。
 80セット数量限定商品としてリリースされます。
 
 外装箱は、ベルリン・フィルの本拠地フィルハーモニーホールの外観をイメージしたデザイン。特典には12タイトルのジャケット写真をプリントしたポストカードセットに、2022年版のデジタル・コンサート・ホールのプログラムが付属。愛蔵版としてお届けします。

 【シューマン交響曲全集】
 この演奏は、2013年2月、11月にベルリン・フィルハーモニーでライヴ録音されました。また今回の全集では、交響曲第4 番は通常の改訂版ではなく、1841年の初稿により演奏されています。ラトルはこの版を特に評価し、「軽快さ、可憐さ、美しさに満ちている」と呼んでいます。彼はレーベルのスタートにあたり、「シューマンの交響曲は、ベストセラーではないかもしれません。しかし我々にとっては、非常に重要なレパートリーです。それゆえこれらの作品でレーベルをスタートすることは、とても素晴らしいアイディアだと思います。我々は、これらの作品に独自の考えを持っているのです」と述べています。
 パッケージ・デザインは、KPM(プロイセン王立陶器製作所)のオリジナル創作陶器花瓶。シューマンの交響曲にインスパイアされた花瓶をモチーフし、当エディションのために、KPMにより特別にデザインされたもの。花瓶の形状と柄は、シューマンが生きていた19 世紀前半のオリジナルにより、形状は、ユーリウス・ヴィルヘルム・マンテル(1820-1896)の「中国風花瓶」を土台にしています。

 【シューベルト・エディション】
 2003~2006年にかけてベルリン・フィルとニコラウス・アーノンクールが行ったシューベルト演奏集。このセットには、交響曲全曲に加えて、後期ミサ曲、オペラ「アルフォンソとエストレッラ」全曲が収録されています。
 さらにCD8枚にブルーレイ・ディスクが付属しており、それにはCD に収録されている全曲の、スタジオ・マスター・クオリティーの音声トラック(24bit/48kHz) と40分弱のアーノンクールのインタビュー(日本語字幕付)が収録されています。
 「モーツァルトやベートーヴェンと比較することには意味はなく、シューベルト独自の音楽世界を表現するべきだ」と言うアーノンクール。特に初期の交響曲に関しては、作品を歴史上の一過程と捉えるものではなく、完成された個々の作品として細部まで磨き上げられた音楽を聴かせています。
 アーノンクールにとってシューベルトの交響曲全曲録音はコンセルトヘボウ以来2度目。その他にも、ウィーン交響楽団やベルリン・フィルとも単曲で収録しているアーノンクールは、シューベルトの作品に対して「シューベルトは常に心の友であり、音楽の化身でした」と語っており、自身にとっても特別な演奏であることがうかがえます。
 ジャケット写真には、アメリカ人フォトグラファーのディヴィッド・ベンジャミン・シェリーの「MANORATHADAYAKS CALIFORNIA 2010」。自らが撮影した写真に、鮮やかで着色。鮮やかでサイケデリックな作品が特徴。
 またデジタルテクノロジーを使用せず、アナログ手法にこだわった制作方法でも知られています。(なお、KKC5445は当セットが最終在庫となり、以後廃盤となります。)

 【シベリウス交響曲全集】
 ラトルにとってバーミンガム市交響楽団との録音以来2度目のシベリウスの交響曲全集。
 ラトルは子供の頃からイギリス人としてシベリウスに愛着があり、リバプール・フィルで指揮者としてデビューした際も、シベリウスの交響曲第5番を振っており、ラトルにとってシベリウスは特に思い入れのある作曲家のひとりであることがわかります。
 今回のベルリン・フィルとのシベリウス・チクルスは、2002年の首席指揮者就任からの希望であり、2015年シベリウス・イヤーにちなんだリリースとなりました。
 ジャケット写真には、フィンランドの写真家ヨルマ・プラーネンの『ICY PROSPECTS』# 29がしようされています。木の板を高光沢の黒色アクリルで塗り、その表面に写り込む景色を長時間露光でカメラに収めたもので、北欧の素晴らしい風景が絵画的に写し出されています。

 【ベートーヴェン交響曲全集】
 2015年10月に本拠地ベルリンのフィルハーモニーで行われたベートーヴェン・ツィクルスのライヴ収録音源と映像。ラトルは2008年にベルリン・フィルとベートーヴェン交響曲全9曲を演奏しているので、同コンビでは今回が2回目。
 さらにラトルはウィーン・フィルとベートーヴェン全曲録音(2002年)を行っており、20世紀後半に発表されたベーレンライター社によるジョナサン・デル・マー校訂版を用い、そこにラトルらしい解釈を加えた新しいベートーヴェン像として当時話題になりました。
 本演奏でも同様の版を使っていますが、ラトルの鋭く攻め入るスタイルそして一音一音を大切にする緻密な指揮ぶり、それにベルリン・フィルの重量級の表現が反映され、ベルリン・フィルの持つ音楽的パワーを実感する推進力に満ちた演奏を繰り広げています。
 解説書には、校訂者ジョナサン・デル・マーがベーレンライターについて語った文章も挿入されており、ラトルとの興味深い会話なども書かれており、ベートーヴェンの音楽、ラトルの演奏をより理解することができます。
 カヴァー・アートには、ドイツを代表する彫刻家イザ・ゲンツケンによる『Fenster(窓)』を使用。建築素材のコンクリートを取り入れ、工業製品の形態を賛美しつつ、建築的構造体としての独自の存在感を放つ作品が特徴です。

 【ブルックナー交響曲全集】
 2009年から2019年にかけて、ベルリン・フィルで演奏されたブルックナーの交響曲9曲を、8人の巨匠指揮者によって演奏された全集が発売されます。
 ベルリン・フィルの演奏史に燦然と輝く作曲家ブルックナー。これまで数々の名録音が世に出ていますが、現代の8人のブルックナー指揮者たちがそれぞれの解釈を聴かせ、様々な指揮者で聴くことによって、全体に通底する「ベルリン・フィルらしさ」が浮き彫りになる内容となっています。

 【マーラー交響曲全集】
 マーラーの交響曲は、今や世界のオーケストラの最も重要なレパートリーの一つといえるでしょう。
 ベルリン・フィルにおけるマーラー演奏の伝統は、1895年にマーラー自身が交響曲第2番を初演した1890年代まで遡ります。その後、オットー・クレンペラー、ブルーノ・ワルター、サー・ジョン・バルビローリ、ラファエル・クーベリック、レナード・バーンスタイン、ベルナルド・ハイティンクと数々のマーラー指揮者が客演指揮者としてベルリン・フィルと演奏してきました。
 そして、ベルリン・フィルの主要レパートリーとしての定着までの軌跡は、歴代の首席指揮者をみれば一目瞭然です。アルトゥール・ニキシュは、早くからマーラーに関心を持っていましたし、ヴィルヘルム・フルトヴェングラーはかなり距離を置いていました。
 そして1970年代以降ヘルベルト・フォン・カラヤンはマーラーの作品に力を入れていきます。ニキシュ、フルトヴェングラー、カラヤンまでは、演奏されるのはマーラーの一部の作品に限定されていましたが、カラヤン以降、クラウディオ・アバド、サー・サイモン・ラトル、そしてキリル・ペトレンコは、交響曲全曲がレパートリーとして組み込まれていきます。
 当エディションには、完成した9つの交響曲と未完の第10番第1楽章を、過去10年間の演奏から選んでいます。
 現在の首席指揮者ペトレンコと前任者であるアバドとラトルの演奏、そして客演指揮者で構成されています。中でも、キリル・ペトレンコの6番は、2020年1月の演奏で、新型コロナウィルス感染拡大直前の演奏会であり、非常にアクチュアルな演奏会でありました。
 マーラーが描く細部、そしてそれを全体像として構築することは、指揮者としての試金石ともいえ、新首席指揮者としての期待が大きく膨らみます。ペトレンコは、高い視点と広い視野に基づいた独特の知性とエモーションで作品を築き上げています。
 

 カヴァー・アートには、アメリカ出身の画家、彫刻家、映画監督として活躍するロバート・ロンゴの『 Untitled(small earth)』を使用。写真を精巧に模写した、木炭やグラファイトを用いたドローイングによる絵画で注目されています。

 





キング・インターナショナル


KKC 087
¥3300
福井敬(テノール)
宮澤賢治歌曲全集「イーハトーヴ歌曲集」

 (1)月夜のでんしんばしら【宮澤賢治作曲】
 (2)イギリス海岸の歌【宮澤賢治作曲】
 (3)精神歌1【川村悟郎原曲】
 (4)精神歌2【川村悟郎原曲】
 (5)剣舞の歌【宮澤賢治作曲】
 (6)応援歌【原曲不明】
 (7)牧者の歌【J.E.スピルマン原曲】
 (8)ポランの広場【G.エヴァンズ原曲】
 (9)太陽マジックの歌【宮澤賢治作曲】
 (10)牧歌【宮澤賢治作曲】
 (11)星めぐりの歌【宮澤賢治作曲】
 (12)北ぞらのちぢれ羊から【宮澤賢治作曲】
 (13)大菩薩峠の歌【宮澤賢治作曲】
 (14)ポラーノの広場のうた【C.H.ガブリエル原曲】
 (15)角礫行進曲【グノー作曲】
 (16)牧馬地方の春の歌【イッポリトフ=イワーノフ作曲】
 (17)種山ヶ原【ドヴォルザーク作曲】
 (18)弓のごとく【ベートーヴェン作曲】
 (19)火の島の歌【ウェーバー作曲】
 (20)黎明行進曲【作曲者不明】
 (21)私は五連隊の古参の軍曹【チッペラリー原曲】
 (22)一時半なのにどうしたのだろう【スイミング・ワルツの旋律】
 (23)糧食はなし四月の寒さ【スイミング・ワルツの旋律】
 (24)饑餓陣営のたそがれの中【讃美歌原曲】
 (25)バナナン大将の行進曲A【教導団歌原曲】
 (26)バナナン大将の行進曲B【教導団歌原曲】
 (27)耕母黄昏【宮澤賢治讃美歌原曲】
 (28)風の又三郎【杉原泰蔵作曲】
 (全曲宮澤賢治作詩、中村節也編曲)
 ★ボーナス・トラック 雨ニモ負ケズ(岩手言葉による朗読)
福井敬(テノール)
谷池重紬子(ピアノ)
(3)(4)(15)-(26)和田央(バリトン)、
 大河原拓也(バリトン)、
 福井暖(テノール)

 史上初企画。音楽でも宮澤賢治は天才だった!故郷の偉大な先輩の全歌曲を福井敬が真似のできぬ至芸で謳いあげる!!

 録音:2021年8月26日、28日、11月7日 キング関口台第1スタジオ/71'00"、日本語帯・解説・歌詞付

 人気、知名度ともに日本最高のテノール福井敬の最新アルバムは宮澤賢治歌曲全集。岩手出身の福井にとり、郷土の生んだ偉人・宮澤賢治は別格な存在でした。これまでも「星めぐりの歌」は愛唱してきましたが、今回全作品に挑みました。音楽作品の観点から宮澤賢治を考察する初の試みとなります。

 宮澤賢治は音楽好きで、当時としては破格のレコード・コレクションや、チェロを弾いたことも伝えられています。音楽創作も試み、関わった歌曲が28篇残されています。

 全点賢治自身の詩により、うち8篇は作曲も手掛けています。「風の又三郎」以外の19曲も既存のメロディに詩作している点が貴重で、まぎれもない文芸創作と言えます。
 そのなかにはベートーヴェンの「田園」やドヴォルザークの「新世界」もあり、音楽のイメージからインスピレーションを得ているのも興味深い限りです。「新世界」第2楽章による「種山ケ原」は、堀内敬三による有名な「遠き山に日は落ちて」よりも四半世紀以上前に詩作されている先取性も驚きです。

 28篇すべての録音は史上初。メルヘン調、邦楽調、讃美歌調から浅草オペラ調までさまざまなスタイルで変化に富み、聴き手を飽きさせません。
 劇「饑餓陣営」の4曲では福井敬の大将に加え3人の若手でオペレッタ風にしていて抱腹絶倒。重唱曲も彼らが対旋律を受け持ち、楽譜を忠実に再現します。柔軟な感性、才気とエネルギー、人を楽しませる能力はさすが宮澤賢治と唸らされます。

 賢治の作曲はメロディが伝えられるのみのため、作曲家・中村節也(1928-)が長年の研究うえ、校訂。既存のメロディによる曲も含めピアノ伴奏を付けました。

 ボーナス・トラックとして賢治の代表作「雨ニモ負ケズ」を岩手言葉で朗読。聴衆を特別な世界へ引き込み感動させる逸品です。

 このアルバムはキングインターナショナル独自制作盤(旧たまゆらレーベル)です。輸入盤等は存在しません。

 
 




MUSIS


MUSIS03
¥2200
川口成彦(トイピアノ)
『DREAMING ~夢みる~』
川口成彦(トイピアノ)
 ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル(1685-1759):
  1-7. チャールズ・クレイ氏の音楽時計のための7つの小品
   1. ソナタ ハ長調 HWV 598/2. ジーグ ハ長調 HWV 599/
   3.「天使の飛行」のためのヴォランタリー ハ長調 HWV 600/
   4. エアー ハ長調 HWV 601/5. メヌエット イ短調 HWV 602/
   6. メヌエット イ短調 HWV 603/7. エアー イ短調 HWV 604
 ジョン・ケージ(1912-1992):
  8-12. トイピアノのための組曲
 フランツ・ヨーゼフ・ハイドン(1732-1809):
  13-16. 音楽時計
   13. ハ長調 Hob.XIX:10/14. ハ長調 Hob.XIX:19/
   15. ハ長調 Hob.XIX:20/16. ハ長調 Hob.XIX:11
 アントニオ・マルティン・イ・コル(1650-1734):
  17. 快活なエアー

 使用楽器...ミシェルソンヌ (30鍵)...1-7、 10、11、13-17 ミシェルソンヌ (20鍵)...8、9、17 ジェイマール (30鍵)...12
 録音: 2020年3-18日 日本 収録時間: 約21分

 【歴史的鍵盤楽器奏者、川口成彦がトイピアノの銘器を奏でる!】
  束の間の夢想に耽りたい時、わたしはトイピアノを弾きたくなります。小さな鍵盤に指をのせて音を出してみると、不思議と世界の何気ないものたちをいつもより愛おしく感じるのです。
 時を知らせる鐘の音のような響きに魅せられて、ふとわたしは夢の世界へと心の旅に出ます。
 歴史的鍵盤楽器との様々な出会いを重ねていく中で、トイピアノの銘器であるフランスのミシェルソンヌ(Michelsonne)の美しい音色に興味を持ち、20鍵と30鍵のミシェルソンヌを手に入れました。ミシェルソンヌは1939年から1970年にかけて楽器を製造したトイピアノ専門のメーカーで、当時は彼らの広告の中でも「ベルトーンピアノ(鐘の音を持つピアノ)」と称されました。
 この美しい音色と、数少ない鍵盤で私は何をしたいか...と色々考え、主に18世紀に栄えた「音楽時計」のための音楽をトイピアノで弾いてみたい!と思いつきました。ヘンデルやハイドン、W. F. バッハ、モーツァルト、ベートーヴェンなどが音楽時計のために作品を書いています。「音楽時計」というのは決まった時間に音楽を自動で奏でる機械仕掛けのオルガンで、偉大な作曲家たちが音楽時計のために特別に作った作品で時間を知ることが出来るなんて、当時の人たちはなんと優雅なのだろうか!と感じます。
 今回使用したトイピアノの鍵盤の数で演奏可能だったのはヘンデルとハイドンの作品でした。ヘンデルの作品は当時のロンドンの時計の名工であるチャールズ・クレイの音楽時計のために作られた7つの小品です。そしてハイドンは30曲以上残された音楽時計のための作品の中から4曲を選びました。

 今回やはりトイピアノのためのオリジナル作品も演奏してみたかったので、その代表作であるジョン・ケージの『トイピアノのための組曲』を収録しました。第1楽章と第2楽章を20鍵のミシェルソンヌ、第3楽章と第4楽章を30鍵のミシェルソンヌ、そして第5楽章にアメリカ製のジェイマール(Jaymar)を使用しました。フランスのミシェルソンヌとアメリカのジェイマールの音色の大きな違いは面白く、トイピアノもなかなか奥深いなと演奏者として感じました。そして鍵盤の数が違う2台のミシェルソンヌの音色も雰囲気が異なります。
 ケージのこの作品はトイピアノでは不可能なほどの強弱の指示が沢山書かれています。その実現困難な指示をケージはあえて書いたわけですが、どうにか実現してみたくて強弱が比較的付けやすかったミシェルソンヌを5曲中4曲で使用してみました。
 しかしながら「ベルトーン」の楽器たちの美音よりも、鍵盤のカタカタというノイズが味のあるアメリカ製の楽器の方がこの組曲との相性は良いのかもしれないと思う部分もあります。
 けれど全楽章アメリカ製の楽器で行われた録音は既に出回っているので、今回はミシェルソンヌの音色で奏でられるケージをお楽しみ頂けたらと思います(※5楽章はジェイマールです)。
 CDの最後に収録したのはスペインのバロック時代の作曲家マルティン・イ・コルの『快活なエアー』です。この曲では2台のミシェルソンヌを同時に演奏してみました。約20分の短いCDの小さな小さなエピローグです。 (川口成彦)
 












3/2(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


BIS



BIS SA 2575
(SACD HYBRID)
¥2800
『ヒューゴ・アルヴェーンの家で - 歌曲とピアノの小品』 イーリン・ロムブ(ソプラノ)
ペーテル・フリース・ユーハンソン(ピアノ)
 ヒューゴ・アルヴェーン(1872-1960):
  (1)夕べ(Aftonen) R.187(1942)(声とピアノのための)
  (2)エルンスト・ティールの7 つの詩(Sju dikter av Ernst Thiel) Op.28(1908)
   自由の身に生まれた者の胸深く(Djupt hos friborna manniskor)/
   わが心は、ただひとりの人に(Ett enda vart mitt hjarta givet)/
   青白き御手にくちづけを(Jag kysser din vita hand)/君は静けき憩い(Du är stilla ro)/
   君に想いこがれて(Jag langter dig)/森は眠る(Skogen sover)/
   ほら、楽しい君は大声で歌いながら(Se, du kom mid jubel och sang i hagen)
  (3)レークサンドの4つの歌(Fyra latar fran Leksand)(1914)(ピアノのための)
   山歩き歌(Ganglat)/ダンス(Dans)/酒宴歌(Skanklat)/踊りのゲーム(Danslek)
  (4)3つのオステルリングの歌(Tre Osterlingsanger) Op.22(1905)
   祈り(Bon)/ぼたんの花(Pioner)/追憶のために(Minnesskrift)
  (5)岩礁の描画(Skargardsbilder) Op.17(1901–02)(ピアノのための)
   太陽のきらめき(Solglitter)/夜(Natt)/波の歌(Boljesang)
  (6)2つの抒情的な気分(Tvenne lyriska stamningar) Op.8(1899)
   黒いばら(Svarta rosor)/夏の香り(Sommardofter)
  (7)わが心を汝(な)が御手に(Saa tag mit Hjerte) Op.54 R.203(1946)

 アルヴェーン生誕150年記念"アルヴェーンゴーデン"で収録した歌曲とピアノの小品!

 録音:2021年6月15-18日/アルヴェーンゴーデン(ティブレ、スウェーデン)/DSD、5.0 Surround sound、マルチチャンネル、BIS ecopak、67'18
 プロデューサー&サウンド・エンジニア:イェンス・ブラウン(Take5 Music Production)
 [楽器:Piano: Steinway Hamburg grand model A-188, c.1908, ebonized, originally shipped to Stockholm on 6th August 1910]

 SACDハイブリッド盤。
 ヒューゴ・アルヴェーンは、1945年から亡くなる年まで、「アルヴェーンゴーデン Alf-vengarden」と名づけたレークサンドの家に住んだ。
 ここを訪れる者は、足を踏みいれるなり、作曲家アルヴェーンがそこにいることを感じる。
 書斎とサロン、イタリア風の廊下......。アルヴェーンの生誕150年記念の年にリリースされるペーテル・フリース・ユーハンソンの『ヒューゴ・アルヴェーンの家で』は、彼のそうした体験から生まれたアルバムです。
 プログラムは、《夏至祭の夜明かし》をはじめとする3つの「スウェーデン・ラプソディ」や〈羊飼いの娘の踊り〉〈エレジー〉といった管弦楽曲や《海辺の夜明け》《ふたりだけの牧場で》などの合唱曲で世界的に親しまれているアルヴェーンの作品から、初期の作品を中心にした歌曲とピアノ曲。
 彼の数少ないピアノのソロ曲でもっとも知られる《岩礁の描画》。
 ヘルマン・セーテルベリの詩に作曲した合唱曲をアルヴェーン自身が編曲した《夕べ》。
 第6曲〈森は眠る〉がアルヴェーンの「名刺代わり」の《エルンスト・ティールの7つの詩》。ユッシ・ビョルリングの愛好曲のひとつ《わが心を汝(な)が御手に》。
 歌曲のパートナーには、『レウヴスタ・ブリュークの音楽秘宝 第3集』(BIS SA-2354)のスウェーデン王国宮廷歌手、イーリン・ロムブが選ばれました。
 ユーハンソンは、ストックホルム王立音楽大学のアンデシュ・シールストレムとマッツ・ヴィードルンド、イタリアのコンスタンティン・ボギーノに学び、ウィグモア・ホールやアムステルダム・コンセルトヘボウなどの演奏歴をもっています。イェーナ・フェスティヴァル・アカデミーを創設、芸術監督を務めています。
 アルヴェーンゴーデンの書斎にあるスタインウェイ・ピアノは、1908年ごろハンブルクで作られ、黒檀加工をしてスウェーデンに送られたという楽器です。
 



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CHALLENGE CLASSICS



CC 72820
¥2700→\2490
ニーノ・グヴェタッゼ(ピアノ)
「復活」 ~ベートーヴェン:ピアノ協奏曲集

 ピアノ協奏曲第4番 ト長調 Op.58
 ピアノ協奏曲 ニ長調 Op.61a(原曲:ヴァイオリン協奏曲)
ニーノ・グヴェタッゼ(ピアノ)
バンジャマン・レヴィ(指揮)
フィオン管弦楽団

 ベートーヴェンが同時期に書いた協奏曲を鮮やかなピアニズムで弾き切った1 枚

 録音:2021年6月15-18日/オランダ、エンスヘデ音楽センター/73'34''

 ニーノ・グヴェタッゼはトビリシ生まれでアムステルダムを拠点に活躍するピアニストです。
 これまでショパン(CC-72768)、シリル・スコット(CC-72819)、シューマン(CC-72855)と独奏曲をリリースしてきましたが、今作はベートーヴェンの協奏曲を収録。鮮やかな音色で華麗に弾き切っています。
 アルバムのテーマは復活、再生、再出発。

 ベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番とヴァイオリン協奏曲は同時期に筆が進められた作品です。
 これらの音楽はいちど世に忘れられてしまいますが、メンデルスゾーンの指揮によってピアノ協奏曲第4番が1836年に、ヴァイオリン協奏曲が1844年に演奏されて以来、名曲と見做されるようになりました。
 ヴァイオリン協奏曲は名手ヨアヒムの功績も有名です。

 ヴァイオリン協奏曲は初演を聴いたクレメンティの勧めで、ピアノ編曲版(Op.61a)が作られました。
 第1楽章のカデンツァにティンパニが入るなどピアノ版ならではの面白さがあります。




 ニーノ・グヴェタッゼ、随分大人になりました・・・
 旧譜から印象的だったものを。


ニーノ・グヴェタッゼの旧譜

ORCHID
ORC100017
\2600→\2390
献呈~ニーノ・グヴェタッゼ、リストを弾く
 1.ハンガリー狂詩曲第10番ホ長調「前奏曲」S244/R106 /
 2.バラード第2番ロ短調 S171/R16/
 3.シューマン=リスト編曲:ミルテの花より「献呈」/
 4.シューベルト=リスト編曲:糸を紡ぐグレートヒェン/
 5-8.ピアノ・ソナタロ短調 S178/R21
ニーノ・グヴェタッゼ(ピアノ)

 ニーノ・グヴェタッゼ。6歳からオーケストラと共演するなど、その才能は早くから知られていましたが、2008年にユトレヒトで開催されたフランツ・リスト国際コンクールで第2位を獲得、同時に聴衆賞と記者賞も得て、その名前は一気に国際的なものとなりました。世界中のコンサート・ホールで演奏を重ね、そのどれもが絶賛される彼女、来年には日本へも来日が予定されています。そんなグヴェタッゼのリスト・アルバムは、何とも言えないマニアックな選曲がツボです。まずは、技巧的なハンガリー狂詩曲で聴き手の心を惹きつけ、内省的なバラードで表現力を問い、歌曲の編曲で口直し、そしてメインのソナタで無口にさせる・・・と万全です。

 ニーノ・グヴェタッゼ。グルジア共和国生まれ。
 グルジア共和国・・・。なるほど・・・。古来より数多くの民族が行き交う交通の要衝。アゼルバイジャンやアルメニアなどと同じく、世界で最も民族の血が交じり合う場所であり、そしてその結果として世界で最もたくさん美しい女性が生まれるという場所。



CHALLENGE CLASSICSの旧譜からも1枚


 CC 72768
(SACD HYBRID)
\2700→\2490
グルジア生まれの美女、ニーノ・グヴェタッゼ(ピアノ)
 ショパン-「ゴースト」

  ショパン:
   24の前奏曲Op.28(全曲)
   練習曲 変ホ短調 Op.10-6
   ワルツ第9番 変イ長調 Op.69-1
   ワルツ第2番 イ短調 Op.34-2
   ワルツ第10番 ロ短調 Op.69-2
   スケルツォ第2番 変ロ短調 Op.31
ニーノ・グヴェタッゼ(ピアノ)
 ショパンの恐ろしげな部分をクローズアップしたユニークな1 枚

 録音:2017年6月12-14日/オランダ、フリッツ・フィリップス・ムジークヘボウ/DSD、Multi-ch / Stereo、66’53’’

 トビリシ生まれで現在アムステルダムを拠点に活躍するピアニスト、ニーノ・グヴェタッゼのCHALLENGE CLASSICSレーベル・デビュー盤。彼女は2010年にボルレッティ・ブイトーニ財団アワードを受賞しています。
 アルバムのメインとなるショパンの前奏曲集は、深みのある音とルバートを効かせたピアニズムが印象的。『雨だれ』ではたっぷりとテンポを揺らし、味わいのある「隙間」を作っています。
 アルバム後半、カップリングの練習曲やワルツになると一層幻想的で妖しげな世界が広がり、最後のスケルツォ2番では仄暗い暗い
 情熱が炸裂。アルバム・タイトルに掲げた「ゴースト」とこの構成、演奏、ジャケット・デザインなどからして、ショパンの霊魂を蘇らせたかのような、何やら恐ろしげな感覚にさせられる1枚です。




 
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CC 72908
¥2700→\2490
演奏陣がすごい!
 ガフィガン、デ・レーウ、ズヴェーデン指揮
  リトル、バンゼも!!
告げ口心臓 ~ヴィレム・イェツ(1959-):作品集

 (1)永遠の死 Mors aeterna
 (2)ヴァイオリン協奏曲第2番『二連板の肖像』 Diptych portrait
 (3)告げ口心臓 The Tell-Tale Heart
(1)ジェイムズ・ガフィガン(指揮)
(2)タスミン・リトル(ヴァイオリン)、
 ラインベルト・デ・レーウ(指揮)
(3)ユリアーネ・バンゼ(ソプラノ)、
 ヤープ・ヴァン・ズヴェーデン(指揮)
オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団

 美しくも激しく、はかない管弦楽作品

 録音:(1)2015年11月14日、(2)2010年5月22日、(3)2018年4月14日/63'06''

 1959年生まれのオランダの作曲家、ヴィレム・イェツによる管弦楽作品集。
 交響曲第1番(CC-72693)、オペラ『リトラット』(CC-72849)、『レクイエム』(CC-72874)に続く管弦楽物のリリースです。
 ロマン派の響きを思わせるきれいな和声と、オーケストラの効果的な鳴らしっぷりが魅力。タスミン・リトル、ユリア―ネ・バンゼの活躍にも注目です。

 『永遠の死』は暗がりのなかで静寂を探求し、時に激しく炸裂しながら、来世の予感をはらみつつ進行していく純器楽のためのレクイエム。

 ヴァイオリン協奏曲『二連板の肖像』では、ソリストとオーケストラが対話をするのでなく対立。
 これは引き裂かれた一人の人間の肖像であり、内面がばらばらに分裂した苦しみを描いています。最後に果たして救いはあるのか。

 エドガー・アラン・ポーの物語に基づく『告げ口心臓』は、バルトークの『青ひげ公の城』を補完する目的で書かれたもう1つの恐怖物語。
 死と安らぎ、内的な独白で綴られる劇音楽です。
 




KLARTHE



KLA 050
¥2800
「啓蒙時代」
 (1)ヴァーゲンザイル:トロンボーン協奏曲
   (カデンツァ:B.ガルツィア=ガプドヴィル)
 (2)ベゾッツィ:トロンボーン・ソナタ 変ロ長調
 (3)アルブレヒツベルガー:トロンボーン協奏曲 変ロ長調
   (カデンツァ:B.ガルツィア=ガプドヴィル)
 (4)ヘンデル:トロンボーン協奏曲 ヘ短調
 (5)エーベルリン:「イエス、流れよ、熱きトラネンバッハよ」
(5)ヴァンニーナ・サントーニ(ソプラノ)
アンリ=ミシェル・ガルツィア(トロンボーン)
アンサンブル・ネオフォニア
バンジャマン・ガルツィア(指揮)

 「啓蒙時代」の名作を集めたアルバム。トロンボーンの名手ガルツィアの華麗な演奏でお届け!

 録音:2016年10月13-16日/サン=ルイ (フランス)/DDD

 啓蒙思想が主流となっていた17世紀後半から18 世紀にかけての作品を集めたトロンボーン奏者アンリ=ミシェル・ガルツィアのアルバム「啓蒙時代」。
 ゲオルク・クリストフ・ヴァーゲンザイル(1715-1777)、アレッサンドロ・ベゾッツィ(1702-1793)、ヨハン・ゲオルク・アルブレヒツベルガー(1736-1809)、ヨハン・エルンスト・エーベルリン(1702-1762)、そしてヘンデルと同時代を生きた作曲家の華麗な音楽がこのアルバムに収められました。
 
 

KLA 013
¥2800
「光」
 (1)佐藤聰明:「光」
 (2)バリー・コッククロフト:メルボルン・ソナタ
 (3)ペルト:鏡の中の鏡
 (4)グレアム・フィトキン:ゲート
 (5)ロス・エドワーズ:ラフト・ソング・アット・サンライズ
 (6)バリンダー・セホン:グラデーション
 (7)メシアン:
  「イエスの永遠性への賛歌」~
   世の終わりのための四重奏曲より第5楽章
 
 ※すべてサクソフォンとピアノによる演奏
ジェローム・ララン(サクソフォン)
ミヒャエル・エルツシャイド(ピアノ)

 サクソフォンの新たな魅力をのぞかせる「世界各地への音楽の旅と出会い」をテーマにしたアルバム。

 録音:2015年7月5-7日/オルネー=スー=ボワ(フランス)/DDD

 このアルバムはジェローム・ラランがサクソフォンのレパートリーを豊かにしたいという思いから選曲されたもので、「世界各地への音楽の旅と出会い」をテーマに7曲が収録されております。

 佐藤聰明の「光」はミニマルでスピリチュアルな音楽が特徴。フィトキンの「ゲート」はサクソフォンとピアノの2つの楽器が完璧に調和した注目作。
 ペルトの「鏡の中の鏡」エドワーズの「ラフト・ソング・アット・サンライズ」は宇宙的な気配を感じさせるまるで間奏曲のよう。
 華麗なイメージのサクソフォンという楽器ですが、ラランの演奏でまた新しい顔をのぞかせいます。
 
 

KLA 071
¥2800
「旅日記 第1集」~ベートーヴェン&クラ
 (1)ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第3番 ニ長調 Op.18-3
 (2)ジャン・クラ:弦楽四重奏曲第1番「私のブルターニュへ」
ミディ=ミニュイ四重奏団
 【ファビエンヌ・タッコラ
   (ヴァイオリン((1)1st、(2)2nd))、
  ジャック・ボヴァレ
   (ヴァイオリン((2)1st、(1)2nd))、
  デルフィーヌ・アンヌ(ヴィオラ)、
  クリストフ・ウダン(チェロ)】

 ラヴェルやドビュッシーと同時代を生きた近代フランス音楽、この上なく美しい、ジャン・クラの弦楽四重奏曲「私のブルターニュへ」!

 録音:2018年11月1&2日/ラ・セーヌ・ミュジカル(フランス)/DDD

 ミディ=ミニュイ四重奏団がジャン・クラの作品を録音!
 クラはラヴェルやドビュッシーと同時代を生きた近代フランス音楽の作曲家のひとり。
 生前は海軍士官として活躍しながら作曲活動を続けたことでも知られます。アンリ・デュパルクに師事したクラの作風は、ラヴェルやドビュッシーら印象派の響きを持ちつつ、ロマン派の情緒を併せ持ったもの。
 流麗な旋律の中にほんのり香るメランコリックな響きが絶品です。
 弦楽四重奏曲第1番「私のブルターニュへ」は1909年クラがブレストで造船技師をしていた時代の作品。
 溌剌とした瑞々しさに満ちており、ショーソンの室内楽を思わせるこの上なく美しい旋律が魅力です。
 ベートーヴェンの弦楽四重奏曲第3番とともにミディ=ミニュイ四重奏団が美しく奏でます。
 
 


KLA 056
¥2800
「哀しみの地平線」
 (1)エスケシュ:「哀しみの地平線」(2001)
 (2)ハッセ:ミゼレーレ ニ短調
 (3)ヘンデル:主はわが主にいわれた HWV 232
ティエリー・エスケシュ(オルガン)
サヴィトリ・デ・ロシュフォール(指揮)
アンサンブル・ゾロアストル

 エスケシュの作品も収録!旧約聖書をもとにした教会音楽3 篇。

 録音:2017年5月26日/ル・ベック=エルルワン(フランス)/DDD

 旧約聖書に収められた詩篇をもとにした教会音楽3 篇をおさめたティエリー・エスケシュとアンサンブル・ゾロアストル演奏のアルバム。
 パリのサン=テティエンヌ・デュ・モン教会の専属オルガニストにして作曲家のエスケシュの「哀しみの地平線」は、教会音楽を熟知した彼ならではの美しい響きが魅力。
 ハッセはイタリア音楽の流行に乗ってオペラの世界で大いに活躍した作曲家で「ミゼレーレ」は彼の代表作。
 そして詩篇「109」をもとにしたヘンデルの「主はわが主にいわれた」で締めくくります。
 アンサンブル・ゾロアストルの質の高い演奏でお楽しみください。
 
 

KLA 039
¥2800
タイスの瞑想曲も演奏!
 ドワシーがフレンチ・アルバムをリリース!

  (1)カプレ:秋の印象
  (2)ダンディ:コラール変奏曲
  (3)ジョージズ・スポルク:伝説
  (4)マスネ:タイスの瞑想曲
  (5)ドビュッシー:狂詩曲
  (6)シュミット:伝説 Op.66
  (7)ミヨー:スカラムーシュ Op.165b
  (8)フォーレ:ゆりかご Op.23-1
アレクサンドル・ドワシー(サクソフォン)
クラウディーヌ・シモン(ピアノ)

 タイスの瞑想曲も演奏!サクソフォン奏者ドワシーがフレンチ・アルバムをリリース!

 録音:2015年10月/スタジオ・セクスタン(パリ)/DDD

 サクソフォン奏者アレクサンドル・ドワシーがフレンチ・アルバムをリリース!
 ドワジーはアドルフ・サックス国際サクソフォン・コンクール(1998年)に弱冠18歳で優勝、またミュンヘン国際音楽コンクール(2001年)のサクソフォン部門で第2位(最高位)を受賞している実力派。
 選曲は自身が最も大事にしてきたレパートリーで構成しております。
 フランスのエスプリ漂う作品はどれも魅力的。タイスの瞑想曲をサクソフォン版ではヴァイオリンとは一味違う新鮮な響きが生まれております。
 
 

KLA 082
¥2800
「パルス」
 ヴァンサン・ダヴィド:
  (1)ミラージュ
  (2)エクラ・デコー
  (3)シラージュ
  (4)ニュエ・アルダント
  (5)エクラ・デコー
  (6)イン・パルス
ヴァンサン・ダヴィド
 ((1)(3)(5)ソプラノ・サクソフォン、
  (2)(4)(6)アルト・サクソフォン)
(1)(6)セバスチャン・ヴィシャール(ピアノ)
(4)ジュリアン・ル・パープ(ピアノ)
(6)ニコラ・クロス(コントラバス)
(6)エリック・エシャンパル(ドラムス)

 現代を代表するサクソフォン奏者ヴァンサン・ダヴィドの自作自演集

 録音:(1)(2)(3)(5)(6)2017年7月10&11日、(4)2018年2月20日/フランス/DDD

 多彩なサクソフォン奏者ヴァンサン・ダヴィドの自作自演集。時にリリカルに、また時にリズミカルなサクソフォンの魅力と可能性を最大限引き出したこのアルバムでは、ソロからドラム、コントラバス、ピアノとの四重奏を含む、多彩なプログラムで構成されております。
 




ALPHA CLASSICS



ALPHA799
¥2700
『これは彼女の詩』~女性作曲家による歌曲集 ゴルダ・シュルツ(ソプラノ)
ジョナサン・ウェア(ピアノ)
 クララ・シューマン(1819-1896):
  1-2. Lieder フリードリヒ・リュッケルトによる3つの歌 Op. 12 より
   1. II. Liebst du um Schonheit 美しさゆえに愛するのなら
   2. III. Warum willst du and're fragen なぜほかの人たちに尋ねようとするの?
 3. Am Strande 海辺にて
 4. Lorelei ローレライ
 エミーリエ・マイヤー(1812-1883):
  5. Erlkonig 魔王
  6-7. Lieder 3つの歌曲 Op. 7 より
   6. I. Du bist wie eine Blume あなたは花のように
   7. III. Abendstern 宵の明星がバラになる時
 レベッカ・クラーク(1886-1979):
  8. Down by the Salley Gardens サリー・ガーデン~柳の庭/
  9. The Tiger 虎/10. Cradle Song 子守唄/11. The Seal Man シールマン
 ナディア・ブーランジェ(1887-1979):
  12. La mer est plus belle 海は美しい/
  13. Priere 祈り/14. Elegie エレジー/15. Cantique 歌
 キャサリーン・タッグ(1977-)/詩: リラ・パルマー(1986-):
  16-18. This Be Her Verse これは彼女の詩
   16. After Phillip Larkin フィリップ・ラーキンによる/
   17. Wedding 結婚式/18. Single Bed シングル・ベッド

 録音: 2021年4月 バイエルン放送 スタジオ 2、ミュンヘン

 【注目のソプラノ、ゴルダ・シュルツのソロ・デビュー盤、古今の女性作曲家たちによる歌曲集】
 ドイツ、オーストリアをはじめとするヨーロッパの歌劇場で活躍し、2017年の新国立劇場《ばらの騎士》ではゾフィー役で大きな評判となった南アフリカ出身のソプラノ、ゴルダ・シュルツ。
 オペラだけでなく歌曲のリサイタルにも積極的な彼女が、デビュー・アルバムのプログラムに選んだのは、ロマン派から現代までの女性作曲家たちによる歌曲集。
 リュッケルトの有名な詩にクララ・シューマンが作曲した作品に始まり、近年注目が集まるエミーリエ・マイヤーがシューベルトと同じゲーテの「魔王」に作曲した珍しい作品、英国のヴィオラ奏者だったレベッカ・クラークがイェーツの詩に美しい曲をつけたものなど、有名なものから知られざるものまで、独自の感性で選ばれた数々の歌曲を、深い共感を持って歌い上げています。
 ラストに収められたのは、シュルツと直接親交のある南アフリカのピアニスト、キャサリーン・タッグと、アメリカでオペラの脚本家として活躍するリラ・パルマーによる作品で、ピアノの内部奏法も駆使し、高い緊張感とポップスのように親密な美しさを併せ持っています。
 ピアノはシュルツとの共演歴の長いジョナサン・ウェア。
 




CHATEAU DE VERSAILLES SPECTACLES



CVS065
¥2700
アントニオ・ヴィヴァルディ(1678-1741):
 
弦楽と通奏低音のための12の協奏曲(「パリ協奏曲集」)
ステファン・プレフニャク(ヴァイオリン&指揮)
ヴェルサイユ王室歌劇場管弦楽団(古楽器使用)
  1-3. 協奏曲 第5番 ハ長調 RV 114/4-6. 協奏曲 第4番 ヘ長調 RV 136/
  7-9. 協奏曲 第11番 ト長調 RV 150/10-12. 協奏曲 第1番 ト短調 RV 157/
  13-15. 協奏曲 第12番 イ長調 RV 159/16-18. 協奏曲 第10番 二長調 RV 121/
  19-21. 協奏曲 第6番 ト短調 RV 154/22-24. 協奏曲 第7番 イ長調 RV 160/
  25-27. 協奏曲 第3番 ハ短調 RV 119/28-30. 協奏曲 第9番 変ロ長調 RV 164/
  31-33. 協奏曲 第8番 ニ短調 RV 127/34-36. 協奏曲 第2番 ホ短調 RV 133

 録音: 2020年12月2-6日、ヴェルサイユ宮殿「十字軍の広間」

 【「国際人ヴィヴァルディ」を象徴する隠れ傑作曲集、大本命のフランス古楽器陣による全曲録音】
 水の都ヴェネツィアを拠点に、イタリア後期バロックの栄華を支えたヴァイオリンの名手アントニオ・ヴィヴァルディ。
 その業績はイタリア半島に留まらず、遠くアルプス以南の諸外国にまで及びましたが、本拠ヴェネツィアは貿易経路の変化やオスマン帝国の脅威など困難続きで不安要素が絶えず、加えて音楽の本場ならではの流行の変化の速さは大作曲家にとっても悩みの種でした。
 ヴィヴァルディは齢50を過ぎた頃から楽譜出版より一点物の自筆譜をクローズドで高額販売する路線に変更、外国の顧客向けに「合奏(リピエーノ)のための協奏曲」を12曲まとめて浄書しており、これらは今日パリのフランス国立図書館に収蔵されていることから「パリ協奏曲集」と呼ばれています。
 バルトークの「弦楽のためのディヴェルティメント」の遠い源流とも言うべきこれらの作品は、ソロがないにもかかわらずヴィヴァルディならではの周到・精巧な音運びで極めて精彩に富み、聴けば聴くほどその魅力の虜になる名曲揃い!
 後に神聖ローマ皇帝にもなったロレーヌ公が買い上げたと言われるこの曲集を、ヴェルサイユに集う俊才古楽器奏者たちによる起伏鮮やかな最新録音で聴けるのは大きな喜びと言えましょう。
 弦楽編成は3/3/2/2/1とコンパクトながら、通奏低音にはハープやバロックギター、リュートなどの撥弦楽器も加わり、たった4パートで長調・短調とも変幻自在の音を紡ぎ出してゆくヴィヴァルディ随一のセンスに改めて唸らざるを得ません。
 最新研究を踏まえたライナーノート(仏・英・独語)も充実しています。
 
 


CVS064
¥2700
屋外演奏が常だったセレナータという
 劇音楽形式で書かれた《セーヌの祝典》

  アントニオ・ヴィヴァルディ(1678-1741):
   セレナータ《セーヌの祝典》(全2部)
黄金時代、合唱...グワンドリーヌ・ブロンデール(ソプラノ)
美徳、合唱...リュシル・リシャルド(メゾソプラノ)
セーヌ川、合唱...ルイージ・ディ・ドナート(バス)
合唱のみ...ニコラ・スコット(テノール)
ディエゴ・ファゾリス(指揮&チェンバロ)
ヴェルサイユ王室歌劇場管弦楽団(古楽器使用)
コンサートマスター: ルイーズ・エルトン(ヴァイオリン)

 録音: 2021年2月7-14日 ヴェルサイユ宮殿王室歌劇場

 【ヴェネツィア楽派とフランスの思わぬ深い関係。「あの傑作」も登場する異色作、新録音!】
 次々と新たな俊才指揮者が登場するヨーロッパのバロック・オペラの世界ですが、20世紀末から折に触れ飛び抜けた名盤を世に送り出してきた名匠ディエゴ・ファゾリスの音楽作りは、今や風格さえ感じさせるようになってきました。
 19世紀作品でも注目すべき成果を挙げている彼の起伏に富んだ音作りの面白さが、今度はヴェルサイユを舞台にフランスゆかりのヴィヴァルディ作品で堪能できるとは何という喜びでしょう!
 屋外演奏が常だったセレナータという劇音楽形式で書かれた《セーヌの祝典》は、凄腕ヴァイオリン奏者でありながらオペラの作曲でも人気だったヴィヴァルディが、ルイ15世の親政開始間もなくフランス大使からの依頼で作曲した1725年の重要作。
 ちょうどその頃『四季』を含む協奏曲集『和声と創意への試み』作品8で大成功を収めた彼は、フランスの首都を貫くセーヌ川を巡る寓意物語に巧みな自然描写の才覚を惜しみなく注ぎ込み、人気絶頂の「春」の一節を作中にさりげなく転用するなど聴きどころの多い大作に仕上げました。
 欧州歌劇界で実績を上げつつある旬の歌手グワンドリーヌ・ブロンデール、バロックとベル・カントを行き来しながらニケやアラルコンら最前線の指揮者たちとも共演しているルイージ・ディ・ドナートら頼もしい歌手陣の傍ら、ルイ15世の時代にオープンした王室歌劇場に集う古楽器演奏の実力派たちによるオーケストラが愉悦と躍動感に満ちた演奏で応え、ヴィヴァルディと美し国フランスの思わぬ繋がりを味わい豊かに浮き彫りにしてゆきます。
 



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FUGA LIBERA



FUG791
(4CD)
¥5300→\4890
生誕200年!
 貴重な初録音曲を含むフランク管弦楽作品全集
ベルギー王立リエージュ・フィルハーモニー管
セザール・フランク(1822-1890):

 【DISC 1】
  1. 創作主題による華麗なる変奏曲 ~ピアノと管弦楽のための (1834)
  2. ダニエル=フランソワ=エスプリ・オベール作曲の歌劇《ギュスターヴ3世》のロンド・ファヴォリによる華麗なる変奏曲 ~ピアノと管弦楽のための (1834)
  3-5. ピアノ協奏曲 第2番 ロ短調 Op. 11 (1836)
     フローリアン・ノアック(ピアノ) 
     ピエール・ブルーズ(指揮) 録音: 2021年6月9-12日
  6. 交響詩「人、山上で聞きしこと」(1846) 
     クリスティアン・アルミンク(指揮) 録音: 2012年6月4-8日

 【DISC 2】
  1. 交響詩「贖罪」(管弦楽の断章) 第1版 (1872) ※ 世界初録音
    ゲルゲイ・マダラシュ(指揮) 録音: 2021年9月8-11日
  2. 交響詩「贖罪」(管弦楽の断章) 第2版 (1873)
    エルヴェ・ニケ(指揮) 録音: 2018年10月 (原盤: Musique en Wallonie)
  3. 交響詩「アイオリスの人々」 (1875)
    フランソワ=グザヴィエ・ロト(指揮) 録音: 2009年7月 (原盤: Cypres)
  4-8. バレエ・アルゴリーク ~歌劇《ユルダ》 より (1879)
    クリスティアン・アルミンク(指揮) 録音: 2012年6月4-8日
  9. 交響詩「呪われた狩人」 (1881)
    フランソワ=グザヴィエ・ロト(指揮) 録音: 2009年7月

 【DISC 3】
  1. 交響詩「ジン」 ~ピアノと管弦楽のための (1884)
  2. 交響的変奏曲 ~ピアノと管弦楽のための (1885)
    セドリック・ティベルギアン(ピアノ)
    フランソワ=グザヴィエ・ロト(指揮)
     録音: 2009年7月
  3-10. 交響詩「プシュケ」 ~管弦楽と合唱のための (1887)
    ゲルゲイ・マダラシュ(指揮) フランス放送合唱団(合唱指揮...リオネル・ソウ)
     録音: 2021年9月8-11日

 【DISC 4】
  1. 前奏曲、コラールとフーガ (1884)/ガブリエル・ピエルネによる管弦楽編曲(1915)
    ピエール・ブルーズ(指揮) 録音: 2021年6月9-12日
  2-4. 交響曲 ニ短調 (1887)
    クリスティアン・アルミンク(指揮) 録音: 2012年6月4-8日

 録音場所...サル・フィラルモニーク、リエージュ

 【生誕200年!貴重な初録音曲を含むフランク管弦楽作品全集】
 ベルギーを代表する作曲家セザール・フランクの生誕200年を記念し、その管弦楽作品を全て収めた4枚組のアルバムが作曲家の母国のレーベルFuga Liberaから登場。
 管弦楽は全曲でフランク生誕の地リエージュの王立フィルハーモニー管弦楽団が担当。
 アルミンク指揮による交響曲ほか収録のアルバム(FUG596)、ロトの指揮とティベルキアンのピアノによる管弦楽作品集(CYP7612)を中心に、ニケ指揮の交響詩「贖罪」全曲録音(MEW1994/NYCX-10106)から「管弦楽の断章」(間奏曲とも、この1曲で交響詩「贖罪」とも呼ばれる部分)、さらにブルーズとマダラシュによる多数の新録音を加えることで完成されています。
 既発アルバムの演奏はいずれも高い評価を得たものでこれだけでも聴き応え十分と言えますが、注目はフランス音楽研究家ジョエル=マリー・フォーケが、紛失したとされていた「贖罪」(管弦楽の断章)第1版を発見、今回行われた初録音です。
 特異な転調が繰り返されるため「贖罪」全曲初演時に演奏が拒否されて省かれ、翌年全く違う曲へと差し替えられたこの作品本来の姿を初めて聴くことができます。
 また12歳で作曲したピアノと管弦楽のための2つの変奏曲、14歳で書かれたピアノ協奏曲も新録音にて収録されており、作曲家の早熟ぶりも実感できます。
 
 ちなみにピアノ協奏曲「第1番」は紛失したとも、天才少年としての息子の評判を上げようとした父親のでっち上げとも言われ、この決着は現在もついていないということです。
 そして人気の高いピアノ曲にピエルネがオーケストレーションを施した「前奏曲、コラールとフーガ」も収録されているのが嬉しいところ。
 このピエルネの編曲作を除いて、全ての収録作品がきっちり作曲順に収録されるよう、アルバムのカップリングが組み替えられているのも凝ったところで、その作風の変転を追い、傑作「交響曲 ニ短調」が生まれるまでの過程を辿れることも、大きな聴きどころといえそうです。
 



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GRAND PIANO



GP896X
(8CD)
¥5600→\5190

Grand Pianoレーベル10周年記念企画第2弾
 実験と創造が生み出した「もう一つのロシア音楽史」に迫る

ロシア・アヴァンギャルドの時代 『未来派と伝統派』


 【CD1】... GP766 アレクセイ・スタンチンスキー(1888-1914): ピアノ作品集
  1. ピアノ・ソナタ 変ホ短調(1906)/2-4. 無言歌(1904)/
  5. マズルカ 変ニ長調(Allegro)(1905)...世界初録音/6. ユモレスク(1906)...世界初録音/
  7. 涙(1906)...世界初録音/8. 前奏曲 嬰ハ短調(Lento)(1907)/9. 前奏曲 ハ短調(Andante)(1907)/
  10. 夜想曲 嬰ハ短調(1907)/11. 前奏曲 変イ長調/ヘ短調(Lento Espressivo)(1907)/
  12. 練習曲 ヘ短調/変イ長調(Animato Assai)(1907)...世界初録音/13. 前奏曲 ニ長調(Con Moto)(1907)/
  14. 前奏曲 変ホ短調(Adagio)(1907)/15. 練習曲 ト短調(Allegro Patetico)(1907)/
  16. リディア旋法による前奏曲(Andante)(1907)/
  17. マズルカ 嬰ト短調(Allegretto)(1907)...世界初録音/18. カノン ロ短調(1908)/
  19. 前奏曲 ホ長調「ミクソリディア旋法」(Non Troppo Vivo)(1908)/
  20. 練習曲 ロ長調(Lento Ma Non Troppo)(1909)...世界初録音/21. 前奏曲 変ロ短調(Presto)(1909)/
  22. 前奏曲 ロ短調(Animato)(1909) 前奏曲とフーガ(ト短調)(1909)/23. 前奏曲/24. フーガ(2声)
   
   オルガ・ソロヴィエヴァ(ピアノ)
     録音: 2017、2018年 Studio 1, Russian State TV & Radio Company KULTURA, Moscow(ロシア)

 【CD2&3】...GP743 ニコライ・アンドレイェヴィチ・ロスラヴェッツ(1881-1944): ピアノ作品全集
  【CD2】
   1. ピアノ・ソナタ 第1番(1914)/2-4. 3つのコンポジション(1914)/5. 前奏曲(1915)/
   6-7. 2つのコンポジション(1915)/8-9. 2つの詩曲(1920)/10. ピアノ・ソナタ 第2番(1916)
  【CD3】
   1-3. 3つのエチュード(1914)/4-8. 5つの前奏曲(1919-22)/9. 子守歌(1919)...世界初録音/
   10. 舞曲(1919)...世界初録音/11. ワルツ(1919/1988)...世界初録音/
   12. 前奏曲(M.ロバノヴァによる復元版) (1919/1921/1988)...世界初録音
   4つのコンポジション(1921)より 13. 前奏曲/14. 詩曲
   15. ピアノ・ソナタ 第5番(1923)
   
    オリガ・アンドリュシチェンコ(ピアノ)
      録音: 2016年3月-5月 モスクワ、CMSスタジオ(ロシア)

 【CD4】...GP618 ニコライ・メトネル(1880-1951): ピアノ・ソナタ集
  ソナタ 三部作 Op. 11(1904-1908)
   1. 第1番: 変イ長調/2. 第2番: ニ短調「ソナタ・エレジー」/3. 第3番: ハ長調
  ピアノ・ソナタ ハ短調「おとぎ話」Op. 25 No. 1(1910-1911)
   4. 第1楽章: Allegro abbandonamente/5. 第2楽章: Andantino con moto/6. 第3楽章: Allegro con spirito
  ピアノ・ソナタ ト長調「牧歌」Op. 56(1935-1937)
   7. 第1楽章: パストラーレ Allegretto cantabile/
   8. 第2楽章: Allegro moderato e cantabile (sempre al rigore di tempo)
    
    ポール・スチュワート(ピアノ)
      録音: 2015年3月、10月 カナダ ケベック州、モントリオール、 サル・クロード・シャンパーニュ

 【CD5】...GP737 アルトゥール・ルリエ(1892-1966): ピアノ作品全集 第1集
  5つの前奏曲断章 Op. 1(1908-1910)
   1. 前奏曲 No.1: Lento/2. 前奏曲 No.2: Calme, pas vite/
   3. 前奏曲 No.3: Tendre, pensif/4. 前奏曲 No.4: Affabile/5. 前奏曲 No.5: Modere
  2つの版画 Op.2(1910) 6. 牧神の夕暮れ/7. 香り、色と音の答え
  マズルカ Op.7(1911-1912) 8. No.1. Lent, languide/9. No.2. Essor
  4つの詩 Op.10(1912-1913) 10. 憂鬱/11. カプリース/12. 自画像/13. 皮肉
  14-16. 大気のかたち(パブロ・ピカソ)(1915)
  マスク(仮面)(1913)
   17. 雲/18. 隠匿/19. 脆弱/20. 深い謎、穏やかに/21. 奇妙/22. とても遅く、静かに(葬送行進曲)/23. 失神
  24. アップマン、たばこを吸う描写(1917)/
  25-28. ヘ長調の小組曲(1926)...世界初録音/29. 対話...世界初録音
   
   ジョルジオ・コウクル(ピアノ)
    録音: 2016年1月、3月 Conservatorio della SvizzeraItaliana, Lugano(スイス)

 【CD6】...GP750 アルトゥール・ルリエ(1892-1966): ピアノ作品全集 第2集
  2つの詩曲 Op. 8(1912) 1. No. 1. Essor/2. No. 2. Ivresse
  3. グルックによるメヌエット(1914)
  シンセシズ Op. 6(1914)
   4. No. 1. Lent/5. No. 2. Moderement anime/6. No. 3. Vite (aigu)/
   7. No. 4. Assez vite, mais toujours mesure/8. No. 5. Mesure
  昼間の日課(1915) 9. 学習/10. 散歩/11. 影/12. 魔法/13. いたずら
  子供部屋のピアノ (ロシアの子供時代の8つの情景)(1917)
   14. 陶器の羊飼いと羊の群れ/15. 小さなトレパーク/16. 良い少年/17. いたずらな少年/
   18. ブギーマン/19. 子守歌/20. 太陽とシャワー/21. 童謡:猫はフェンスに登った
  22. ピアノ・ソナチネ 第3番(1917)/23. トッカータ(1924)/24. ワルツ(1926)/
  25. ジーグ(1927)/26. 行進曲(1926)/27. 夜想曲(1928)/28. 間奏曲(1928)/
  29. 子ヤギの子守歌(1936)/30. フェニックス・パーク・ノクターン(1938)
   
   ジョルジオ・コウクル(ピアノ)
     録音: 2016年1月、3月 Conservatorio della Svizzera Italiana, Lugano(スイス)

 【CD7,8】...GP703 アレクサンドル・モソロフ(1900-1973): ピアノ作品全集
  【CD7】
   1. ピアノ・ソナタ 第1番 ハ短調 Op. 3(1924)/2-3. 2つの夜想曲 Op. 15(1925-1926)/
   4-6. 3つの小品 Op. 23a(1927)/7-8. 2つの舞曲 Op. 23b(1927)/
   9-11. ピアノ・ソナタ 第2番 ロ短調 Op. 4「古い手帳から」(1923-1924)
  【CD8】
   1. ピアノ・ソナタ 第4番 Op. 11(1925)/2-4. トルクメニスタンの夜 - ピアノのための幻想曲(1929)/
   5-8. ピアノ・ソナタ 第5番 ニ短調 Op. 12
    
   オルガ・アンドリュシチェンコ(ピアノ)
     録音: 2015年2月19-22日 ロシア モスクワ、CMSスタジオ
NYCX-10295
(8CD)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥6600

 【Grand Pianoレーベル10周年記念企画第2弾。実験と創造が生み出した「もう一つのロシア音楽史」に迫る】
 20世紀初頭、世界中の芸術家は斬新な表現を求めて"実験"を繰り返していました。
 ロシアで盛り上がったのはアヴァンギャルド(前衛)。「モダニズムの聖書」と讃えられたピアノ・ソナタを書いたモソロフ、ソ連革命政府に一時は重用された未来主義の旗手ルリエ、独自の音体系による無調世界を目指したロスラヴェッツらが代表格でしょう。
 一方で前衛に背を向け、古き良き伝統を大事にしながら創作を続けた作曲家達も同時期にいました。
 メトネルもその一人、まさにいぶし銀のロシア音楽が聴けます。伝統的なロシア音楽で始まったスタンチンスキ―は26歳で不慮の死を遂げなかったらどんな世界へと進んだのでしょう。その萌芽をここからぜひ聴き取ってみてください。 ――吉池拓男(監修)

 *国内仕様盤にはロシア/ソヴィエトにおける20世紀初頭の芸術音楽の研究家、 山本明尚氏による日本語解説が付属します。

 
 




 LINN RECORDS

CKD675
(2CD)
¥4200
ヘンデル若き日の傑作オラトリオ新録音!
 ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル(1685-1759):
  オラトリオ『復活』HWV 47(全2部)
マグダラのマリア...ソフィー・ベヴァン(ソプラノ)
天使...ルーシー・クロウ(ソプラノ)
クロパのマリア...イェスティン・デイヴィス(カウンターテナー)
福音史家ヨハネ...ヒューゴ・ハイマス(テノール)
悪魔ルチフェル...アシュリー・リッチズ(バス)
イングリッシュ・コンサート(古楽器使用)
ハリー・ビケット(指揮)

 録音: 2021年4月18-21日 セイジ・ゲーツヘッド、ニューカッスル、イングランド

 【英国の古楽器演奏シーン最前線から届いた、ヘンデル若き日の傑作オラトリオ新録音!】
 ロンドンに渡り破竹の勢いでオペラの世界を席巻する前、若い頃にはハンブルクの歌劇場を経てイタリアに渡り、本場の劇音楽を肌で体感して芸術性を養ったヘンデル。
 その青年期の大きな成功作の一つが、1708年にローマで初演されたオラトリオ『復活』でした。イエスの死を嘆く(聖母ではない)2人のマリアを中心に、イエスが復活したという話題を当人不在の中で歌い継ぎながらキリスト教信仰の核心へと迫る内容で、数々の金管奏者やヴィオラ・ダ・ガンバ独奏まで加わる当時としては異例の大編成オーケストラが起用され、初演時には名匠コレッリがヴァイオリンを弾きながら楽団をまとめました。
 起伏に富んだ音楽作りはストラデッラやアレッサンドロ・スカルラッティら17世紀イタリアの作曲家たちの先例に倣いつつも、既にヘンデルならではの雄弁な音使いが見られ、後年の作品に転用されてゆくナンバーも少なからず含まれています。
 既存盤にも意欲的な名演は少なくありませんが、21世紀の英国古楽界を担う多才な指揮者ビケット率いるイングリッシュ・コンサートの新しい録音は、最前線の瑞々しさと堅固な解釈設計のどちらにも秀でた魅力あふれる仕上がりで、この傑作に接する喜びを存分に味あわせてくれます。
 通奏低音にはテオルボと鍵盤2台が加わり、弦楽構成は6/6/3/3/2と18世紀初頭の作品にしては大規模な編成。
 全体として若いメンバーが目立つ中でもピノック時代からのトランペット奏者マーク・ベネットやトラヴェルソのリザ・ベズノシウク、ガンバのジョナサン・マンソンらヴェテランたちも絶妙な活躍をみせ、頼もしき名歌手ルーシー・クロウや英国カウンターテナー界を席巻するイェスティン・デイヴィスら独唱陣もそれぞれに確かな存在感で迫ります。
 昨年の《ロデリンダ》(CKD658)に次ぐビケットの快進撃、今後も楽しみでなりません。
 




OCORA

C561034
¥2800
1960年代カンボジアの宮廷音楽
 Mohori Royal Music
  1. Maha Rik Maha Chey (Rays of light crowned with glory)
  2. Sakrava Mohori
  3. Yum Yeam (Tears for the wake of the deceased) Pinpeat Royal Music
  4. Tonsay Prasoeur (The superb hare)
  5. Kramon Dos Chenchean (The young girl takes off her ring)
  6. Krao Nay Krao Nak Krao Nay Krao Nak
  7. Dance of the Apsaras
  8. Reamker (Ramayana: The Langka battle episode)

 録音: 1966-68年...1、2、4、5(mono) 1970年...3、6、7、8(stereo) カンボジア宮廷

 1970年以降激しさを増すカンボジアの混乱前に録音された、クメール王朝の伝統を残すカンボジア宮廷音楽の貴重な記録。
 複数の木琴にゴング、笛や二胡などに女性たちの歌も加わり、ガムランや中国南部の音楽にも通じる、のどかでありながら美しい響き。
 




RICERCAR



RIC439
¥2700
『大厩舎楽団の祝宴』
 ~17世紀フランス王室の吹奏楽団の世界~


  1. 伝フランス王アンリ3世(1551-1559)/
   アンドレ・ダニカン・フィリドール(1647-1730)編:
    大オーボエ楽団の合奏(1690)
  2. 作者不詳/フィリドール編:
   コルネットによるパヴァーヌ「奇襲戦」とガイヤルド(1601/1690)
  3. ロレンツォ・アッレーグリ(1573頃-1648):愛の夜の第1舞踏曲(1618)
  4. 作者不詳/フィリドール編:
   アンリ大王[=フランス王アンリ4世]の婚礼に捧ぐパヴァーヌ(1600/1690)
  5. ミヒャエル・プレトリウス(1571-1621):
   アヴィニョンのブーレ/ラ・ブーレ~『テルプシコーレ』(1612)より
  6. ウスタシュ・デュ・コロワ(1549-1609):
   「永遠の安らぎを」の聖歌旋律による4声の第2ファンタジア(1610)
  7. 作者不詳/フィリドール編:
   1610年10月17日、王の聖名祝日に捧ぐ
    オーボエ楽団のためのパヴァーヌ(1610/1690)
  8. 作者不詳/フィリドール編:
   王[=フランス王ルイ13世]の婚礼のパヴァーヌ(1615/1690)
  9. 作者不詳/フィリドール編:
   王の広場[=パリのヴォージュ広場]における
    馬術遊戯のための「騎馬の舞踏曲」(1690)
  10. ルイージ・ロッシ(1597頃-1653)/編曲者不詳:
   エウリディーチェを喪ったオルフェオの嘆き
    ~歌劇《オルフェオ》(1647)による組曲(17世紀)より
  11. ルイ・クープラン(1626-1661):
   オーボエ楽団による[5声の]ファンタジア(1654)
  12. デグリニス氏(詳細不明)/フィリドール編:
   ダルクール伯爵に捧ぐクロモルヌ合奏のための組曲(1690)
  13. フランソワ・ロベルデ(1624-1680): 第8カプリース(1660)
  14. フィリドール: 戦場の騒音(1685/87)
  15. フィリドール: リエージュ行進曲(1705)
  16. 楽長ルーフ(詳細不明)/フィリドール編:
   ブランデンブルク侯連隊行進曲/ドイツ行進曲(1705)
  17. 伝フィリドール: 退却(1705)
  18. ジャン=バティスト・リュリ(1632-1687)/フィリドール編:
   王太子の馬術遊戯(1686/1705)
  19. 伝フィリドール:
   ヴェルサイユ宮殿に設えられた王太子の馬術遊戯のための、
    ティンパニによる行進曲(1685/1705)
  20. リュリ/フィリドール編: スペインのフォリア(1672/1705)
  21. シャルル・デマジュール(1669-1736): 4声部の合奏曲(1702)
  22. 伝フィリドール: 王の行進曲(1705)
  23. リュリ/フィリドール編: 処刑人たちの行進曲(1705)
  24. フィリドール: 二対のトランペットと大型バソンのための小品(1700)
  25. リュリ/フィリドール編: 王の連隊の行進曲(1670/1705)
  26. フィリドール: 三つの高音部オーボエのための王の行進曲(1679)
  27. フィリドール:
   トランペット合奏によるムニュエ[=メヌエット](1685/87)
  28. フィリドール: 葬送のための大行進曲(1690)
  29. デマジュール: 4声部のシャコンヌ(1702)
シンタグマ・アミーチ&
 ジョウルディーナ(古楽器使用)
  ジェレミー・パパセルジオー
   (ドゥルツィアン、
    バロック・バスーン、
    大型バスーン、セルパン、
    バス・クロモルヌ、
    フラジョレット、指揮)
  エルザ・フランク
   (ルネサンス・オーボエ、バロック・オーボエ、リコーダー、
    クロモルヌ)
  ジャン=フランソワ・マドゥーフ(ナチュラル・トランペット)
  マリー=アンジュ・プティ(ティンパニ、打楽器) 
  ほか

 録音: 2021年6月 カーン音楽院(フランス北部ノルマンディ地方)

 【管楽器の王国フランスの源流!周到な検証を経てルイ14世以前の管楽合奏に迫る名手たち】
 フランスの宮廷文化を、ヨーロッパ中の君主たちが注目する境地へ押し上げ、音楽の世界でも大きな貢献を果たした「太陽王」ルイ14世。
 その王室楽団において、室内楽団(シャンブル)と礼拝堂楽団(シャペル)と共に重要な3部門のうちの一つを担ったのが、主に屋外演奏を受け持つ吹奏楽団「大厩舎楽団(グランテキュリー)」でした。
 オーボエ属のダブルリード楽器が欧州中の宮廷楽団に採用されていった源流はここにありますが、そのさらなるルーツを17世紀初頭まで遡り、オーボエと呼びうる楽器の発祥期から最初の栄華まで、周到な検証のもと再現製作された様々な古楽器で辿る充実企画盤がRicercarから登場。
 総勢18名の演奏家たちは、エルヴェ・ニケ指揮によるヘンデル『王宮の花火の音楽』で楽器再現に携わり注目を浴びたドゥルツィアン(ルネサンス・バスーン)の名手ジェレミー・パパセルジオーを中心に、金管陣にはマドゥーフ兄弟も加わった俊才揃い。
 誕生まもない頃の貴重なモデルのオーボエやバスーン、17世紀フランス特有のクロモルヌ(ダブルリード楽器の一種、クルムホルンとは別物)無弁のナチュラル・トランペットなどに加え、レザール・フロリサンやシャンゼリゼ管弦楽団の数々の名演を彩った打楽器奏者マリー=アンジュ・プティが壮麗かつ絶妙なアクセントを添えてゆく音響世界はたいへんユニークで、過去の同種の企画盤の更なる先を行く最前線のピリオド管楽器アルバムとして出色の仕上がりを見せています。
 王室の歴史に関わる使用楽譜の出典詳細や使用楽器に関するライナーノート(英・仏語)の充実度も素晴しく、フランス管楽芸術のさらなる源流を知る上で見逃せない1枚です。

 
 



<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

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DOREMI



DHR 8160
¥2500→\2290
モントゥー、ワルターとの共演
 レオン・フライシャーLIVE 第2集

  (1)ブラームス:ピアノ協奏曲第1番 ニ短調 Op.15
  (2)モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番 イ長調 K.488
(1)ピエール・モントゥー(指揮)、
 コンセルトヘボウ管弦楽団
(2)ブルーノ・ワルター(指揮)、
 ロサンゼルス・フィルハーモニー管弦楽団
レオン・フライシャー(ピアノ)

 フライシャーの貴重協奏曲録音

 ライヴ録音:(1)1962年5月14日/アムステルダム、(2)1949年6月12日/ロサンゼルス、ハリウッド・ボウル

 アメリカの名ピアニスト、レオン・フライシャー(1928-2020)の貴重ライヴ音源集。
 モントゥー、ワルターとの共演です。
 



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FORLANE


再プレスの案内!!まだ活動しているのか仏FORLANE。正直再プレスの体力があったとは驚き。
しかし絶対確実に売れそうなアイテムをチョイスしてきた。


FOR 516656
(5CD)
¥6600→\5990
幻の名盤!待望の復活!
ロンバール(指揮)&ボルドー=アキテーヌ国立管
 ベートーヴェン:交響曲全集

 CD1)交響曲第2番、第5番
 CD2)交響曲第4番、第7番
 CD3)交響曲第1番、第3番
 CD4)交響曲第6番、第8番
 CD5)交響曲第9番
アラン・ロンバール(指揮)
ボルドー=アキテーヌ国立管弦楽団

(CD5)
 ガブリエラ・ベニャチコヴァー(ソプラノ)
 ベアトリス・ユリア=モンゾン(メゾ・ソプラノ)
 ジェイムズ・マクレイ(テノール)
 フランツ・グルントヘーバー(バリトン)
 ブラティスラヴァ・スロヴァキア・フィルハーモニー合唱団
  (ヤン・ロゼフナル指揮)

 オークション等で高額取引される幻の名盤!待望の復活!ロンバールのベートーヴェン:交響曲全集!

 録音:1991年7月パン・ガラン文化センター、ボルドー

 オークション等で高値で取引される幻の名盤が待望の復活です。
 フランスの名指揮者アラン・ロンバール(1940-)はニューヨークでバーンスタインの助手を務めた後ストラスブール・フィルやボルドー・アキテーヌ国立管弦楽団の指揮者など務め、当FORLANEレーベルやEMIやERATOなどに数々の録音を残してきました。
 またドイツ物も得意としており、ベートーヴェン、ブラームス、シューベルトの交響曲全集やマーラーなども録音しています。
 このベートーヴェンも無駄にアタックを入れずレガートを多く取り入れた独特のエレガントな演奏になっています。
 かと言って迫力がないわけではなく、フォルテはちゃんと鳴っているし、いざとなればアタックもついています。
 フランスの指揮者・フランスのオケによるベートーヴェン交響曲全集も珍しく一聴の価値があります。
 
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人気の下記3タイトルも再プレス。
昨年の現地在庫発掘セールでもご紹介したもの。
ジャケットの装丁が変わっている可能性もあります


 FOR 16779
\2400→\2190
アラン・ロンバール(指揮)
 マーラー:交響曲第5番
アラン・ロンバール(指揮)
ボルドー=アキテーヌ国立管弦楽団
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 FOR 16717
\2400→\2190
マルク・スーストロ(指揮)
 
ストラヴィンスキー:
  春の祭典、
  サーカス・ポルカ、
  ダンバートン・オークス協奏曲
マルク・スーストロ(指揮)
ペイ・ド・ロワール・フィル

 マルク・スーストロ(Marc Soustrot, 1949年4月15日 - ) は、フランスの指揮者。
 リヨンに生まれ、20歳で地元の音楽院でトロンボーンとピアノを学んだあと、パリ音楽院でマニュエル・ロザンタルに指揮法を学んだ。
 1974年にロンドン交響楽団のアンドレ・プレヴィンのアシスタントを務め、1975年のブザンソン国際音楽祭の指揮者コンクールで優勝。1976年から1994年までロワール・フィルハーモニー管弦楽団、1995年から2003年までボン・ベートーヴェン管弦楽団、1996年から2006年までブラバント管弦楽団のそれぞれの首席指揮者を歴任。2011年からマルメ交響楽団の首席指揮者の任にある。
 最近ではNAXOSでサン=サーンスのシリーズを録音していた。


 


 FOR 616844
(6CD)
\6600→\5990
ジャン=クロード・カサドシュ(指揮)
 マーラー:
  交響曲第1、2、4、5番、子供の不思議な角笛、
  リュッケルト歌曲集、亡き子を偲ぶ歌
ジャン=クロード・カサドシュ(指揮)
リル国立管弦楽団
ジョゼ・ヴァン・ダム(Br)、エヴァ・ポドレス(A)、
テレサ・ツィリス=ガラ(S)
 (2021年のコメント)
 Forlane25周年限定ボックス。フランス・ティスク大賞受賞等の記念すべきアルバムを集めた6CD。すべて、デジタル録音。カサドシュによる金字塔。著名なピアニストであるロベール・カサドシュを祖父の甥にもつ、音楽一家の出。デルヴォー、ブーレーズに指揮を学び、パリオペラ座、ロワール・フィルの指揮者としてハルモニア・ムンディ等に数多くのにディスクがある。日本では、読売交響楽団をたびたび指揮している。今年も名フィルを指揮する予定だったがあえなく中止。
 今年85歳。もう一度その指揮姿を拝みたい。

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 カサドシュ、フランスの地方オケで人生を終わるつもりかもしれないが、この気品ある生粋のフランス人指揮者にふさわしいレコードがきちんと世に紹介されてしかるべきだと思っていたところに、FORLANEから25周年限定ボックスによるマーラー録音集成がリリースされた。
 FORLANEは長年日本に代理店がなかったために、このチクルスもあまり知られずにきていた。しかし本国ではフランス・ティスク大賞受賞等、多くの栄誉に輝いてきた名録音である。
 ドンガラガッチャンの大スケール・マーラーではないが、フランスの粋と洒脱さが作品の諧謔性とうまくマッチして、全体的に変わった趣を演出している。













3/1(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

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CHALLENGE CLASSICS


 
CC 72905
¥2700→\2490
アッカデミア・ストゥルメンターレ・イタリアーナ
 ラモー:『コンセールによるクラヴサン曲集』

  第1コンセール ハ短調〈 クリカン/リヴリ/ヴェジネ〉
  第2コンセール ト長調〈 ラボルド/ブコン/挑発/メヌエット〉
  第3コンセール イ長調〈 ラ・ポプリニエール/内気/タンブーラン〉
  第4コンセール 変ロ長調〈 パントマイム/おしゃべり/ラモー〉
  第5コンセール ニ短調〈 フォルクレ/キュピ/マレ〉
アッカデミア・ストゥルメンターレ・イタリアーナ
 [パトリツィア・マリサルディ(チェンバロ)、
  ロゼッラ・クローチェ(ヴァイオリン)、
  ルイージ・ルーポ(フルート)、
  アルベルト・ラージ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)]
KKC 6507
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥3300

 エレガンスにして知的な対話、ラモーの名品『コンセール』から引き出す自由で美しい合奏のかたち

 録音:2021年9月13-16日/イタリア、ヴェローナ、ナザレ教会/64'10''、輸入盤・日本語帯・解説付

 鍵盤独奏の名品『新しいクラヴサン曲集』(1726/27)から15年、ラモーは鍵盤楽器を含む室内楽の新たな可能性に挑みます。
 そして生まれたのが2 つの旋律楽器と鍵盤楽器のための『コンセールによるクラヴサン曲集』(1741)。
 J.S.バッハのオブリガート・チェンバロ付きソナタを思わせる、チェンバロに独立した役割が与えられた作品です。
 通奏低音の殻を破ったチェンバロが常に音楽をリードし、そこに綾なすように2 つの楽器が絡まり美しいアンサンブルが繰り広げられるという構図で、旋律楽器はヴァイオリンとヴィオラ・ダ・ガンバ。
 それぞれフルートと第2ヴァイオリンに置き換えても良いと指示されています。
 1つのコンセールの中で同主調の長調と短調を行ったり来たりする自由さや、各楽章に付された地名・性格・人名による不思議な標題も特徴的。
 ラモーの室内楽作品はとても珍しく、以降は『プラテー』(1745)をはじめ劇音楽を創作の要として、残りの人生を歩んでいきます。

 アルベルト・ラージ率いるアッカデミア・ストゥルメンターレ・イタリアーナは、ラモーの指示した楽器を自由に組み合わせて演奏しています。
 フルートとヴァイオリンをユニゾンで重ねたり、同じ楽章で旋律を分け合ったり、ヴィオールがパートを離れてチェンバロの左手のバスの補強に回ったり、様々な手を駆使して豊かな色彩効果を演出。
 全員がチェンバロと協奏的に対峙し、対話を繰り広げ、充実の響きを作り上げます。
 ここで流れているのはチェンバロの独壇場でも、バッハのように均質に構築されたトリオでもなく、さらなる自由を求めて形を変えながら飛翔する大合奏の音楽。
 サヴァール仕込みのラージのガンバも実に雄弁で引き込まれます。
 前作の『ベルリン自筆譜版・フーガの技法』(KKC-6275 / CC-72842)に続く、アルベルト・ラージ注目のアルバムです。




プロモーション動画、どうぞ。
https://youtu.be/NC7FO_QXOXM



アッカデミア・ストゥルメンターレ・イタリアーナ
旧譜



 CC 72842
¥2700→\2490
J.S.バッハ:フーガの技法 BWV1080(ベルリン自筆譜版)
 [1] コントラプンクトゥスI(基本形による単純フーガ)
 [2] コントラプンクトゥスIII(反行形による単純フーガ)
 [3] コントラプンクトゥスII(基本形による単純フーガ)
 [4] コントラプンクトゥスV(反行形を伴うフーガ)
 [5]コントラプンクトゥスIX(12度対位法による対主題と基本形によるフーガ)
 [6] コントラプンクトゥスX(10度対位法による2 つの対主題と反行形によるフーガ)
 [7] コントラプンクトゥスVI(反行、縮小を伴うフランス様式によるフーガ)
 [8] コントラプンクトゥスVII(反行、拡大と縮小を伴うフーガ)
 [9] 8度のカノン
 [10] コントラプンクトゥスVIII(3声の3つの主題によるフーガ)
 [11] コントラプンクトゥスXI(4声の4つの主題によるフーガ)
 [12] 反行と拡大によるカノン
 [13] コントラプンクトゥスXIIa(4声の鏡像フーガ・正立)
 [14] コントラプンクトゥスXIIb(4声の鏡像フーガ・倒立)
 [15] コントラプンクトゥスXIIIb(3声の反行形を伴う鏡像フーガ・正立)
 [16] コントラプンクトゥスXIIIa(3声の反行形を伴う鏡像フーガ・倒立)
 [17] 3つの主題によるフーガ(未完)
  アッカデミア・ストゥルメンターレ・イタリアーナ
   [ロゼッラ・クローチェ(ヴァイオリン)、アルベルト・ラージ(指揮、トレブル・ヴィオール)、ク
    ラウディア・パセット(テノール・ヴィオール)、パオロ・ビオルディ(バス・ヴィオール)、
    ミケーレ・ツェオーリ(ヴィオローネ)、ルカ・グリエルミ(オルガン)

 自筆譜版をもとに、『フーガの技法』を完成された作品として演奏!数の象徴がもたらす神秘的な美しさ、名手たちの至高のアンサンブル

 録音:2019年9月10-13日/イタリア、ヴェローナ、ナザレス教会/68'24''

 バッハの『フーガの技法』は対位法芸術の最高峰であり、バッハ書法の究極とも言うべき作品です。しかし演奏にあたっては、鍵盤楽器で弾けるように書かれていながら楽器指定がなく、また曲順をどうするか、未完フーガを含めるか否かという問題がつきまとう謎に満ちた作品でもあります。
 楽譜は出版譜の他にいわゆる「ベルリン自筆譜」(Mus. ms. Bach P 200)が残されていて、曲数や曲順、譜面の各所に違いがあります。このアルバムでは自筆譜を採用し、「完成した作品」として演奏することが試みられています。

 自筆譜の曲順と曲種を読み解くと、バッハがそこに「数の象徴」を盛り込んでいたことが分かりました。BACH をアルファベット順に数字に変換すると2-1-3-8となり、バッハはその合計数14を象徴的に作品に潜り込ませていたことが知られています。
 自筆譜の『フーガの技法』は基本となるフーガがまず2曲、次に半終止(ラ、A の音!)で終わるフーガが1曲、そして反行形や対主題を伴うフーガが3曲、最後に複雑さを極めていく8曲というように構成されています。8曲のセクションは2-1-2-1-2と細分化でき、拡大・縮小を伴うフーガ、カノン、多重フーガ、カノン、鏡像フーガ(正立+ 倒立で1 曲とする)と書法が発展していきます。

 バッハは曲集のタイトルを「Die Kunst der Fuga」としました。フーガの綴りだけイタリア語になっています。これは上記の方法で数字に直したとき158 になり、「Johann Sebastian Bach」もまた158 になる、という数遊び。1+5+8=14(BACH)、というのもバッハは気に入っていたようです。

 このアルバムではアンサンブルでの演奏が採用されています。スコアの音域に即した楽器が選択され、各種ヴィオールが美しく響き、机上の空論的な楽曲と思われがちな『フーガの技法』から驚くほど音楽的な対話が生まれています。
 オルガンは通奏低音として入ったり時にソロで弾いたりとアレンジも面白く考え抜かれていて、最後に未完フーガを添えているのも嬉しいところです。
 アッカデミア・ストゥルメンターレ・イタリアーナはこれまでStradivariusやDIVOX に録音があり、今作がChallenge Classics での初作品。リーダーのアルベルト・ラージはサヴァールに学んだヴィオール奏者です。

 




SUPRAPHON


SU 4311
¥2800
「シランクス」
 (1)バルトーク:民族舞曲 Sz.56 BB 68(1915)
 (2)ドビュッシー:「月の光」(1905)
 (3)ドビュッシー:「パスピエ」(1905)
 (4)オネゲル:牝山羊の踊り(1921)
 (5)カプレ:「夢」(1897)
 (6)カプレ:「小さなワルツ」(1897)
 (7)メシアン:「香りの天使」~『栄光の御体』(1939)より
 (8)メシアン:
  「栄光の御体の力と俊敏さ」~『栄光の御体』(1939)より
 (9)ポルムベスク(アルヴィンテ編):「ホラ・プラホヴァ」(1876)
 (10)ポルムベスク(アルヴィンテ編):
  「Hora detrunchiatilor」(1878)
 (11)ヴァレーズ:「密度21.5」(1936)
 (12)ドビュッシー:「夢想」(1890)
 (13)ドビュッシー:「シランクス」(1913)
リーゼロッテ・ロキータ(パンフルート)
エリシュカ・ノヴォトナー(ピアノ)

 これは面白い!オネゲル、カプレ、メシアンも演奏。パンフルート奏者ロキータが幅広いクラシック・レパートリーに挑戦!

 セッション録音:(13)2003年6月、(1)(3)(9)2020年11月、(4)(7)(8)(11)2020年12月、(2)(5)(6)(10)(12)2021年4月/チェコ放送第1スタジオ(オストラヴァ)/DDD57'13

 古代ギリシャの時代から存在が知られているパンフルート(パンパイプ)。その魅力を凝縮したアルバムの登場です!
 20世紀に入りルーマニアの民族音楽「ナイ」をもとに管の本数を増やすなどの改良がなされ、現在広く演奏されるパンフルートが誕生しました。
 これによりダミアン・ルカ、ラドゥ・シミオン、ニコライ・ピルヴ、ゲオルゲ・ザンフィル、シミオン・スタンチュらの名手が生まれ、この楽器の演奏を世界各地で行ってきました。

 リーゼロッテ・ロキータはこの"ビッグ・ファイブ"のうち4 人に師事し、ルーマニアを何度も訪れ、ナイ及びパンフルートの演奏技術を磨いてきた名手。
 このアルバムではパンフルートの可能性を広げる幅広いクラシック・レパートリーを演奏しており、オネゲル、カプレ、メシアンなど原曲がフルート・ピアノ・オルガンの作品も演奏しております。
 また「望郷のバラード」でも有名なルーマニアの作曲家ポルムベスクの民族舞踊ホラの作品も収録していることも注目です。
 ロキータほどの優れた音楽家がいれば、それぞれの作曲家は間違いなくパンフルートのための曲も書いただろうと思わせる名演を披露しております!
 
 

SU 4305
¥2800
シューマンの室内楽曲、
 ドヴォルザーク・ピアノ四重奏団が丁寧に描き出す!

  シューマン:
   (1)ピアノ四重奏曲 ハ短調 WoO 32(1829)
   (2)クラリネット、ヴィオラとピアノのための「おとぎ話」Op.132(1853)
   (3)ピアノ四重奏曲 変ホ長調 Op.47(1842)
ドヴォルザーク・ピアノ四重奏団
 【スラーヴカ・ヴェルネルロヴァー=ペホチョヴァー(ピアノ)、
  シュチェパーン・プラジャーク(ヴァイオリン)、
  ペトル・ヴェルネル(ヴィオラ)、
  ヤン・ジェダーンスキー(チェロ)】

 シューマンの室内楽曲における絶美と苦悩をドヴォルザーク・ピアノ四重奏団が丁寧に描き出す!

 セッション録音:(1)2021年10月2&3日、(2)2021年10月5日、(3)2021年12月19&23日/マルティヌー・ホール(プラハ)/DDD、76'45

 ドヴォルザークのピアノ四重奏曲の録音(SU-4257)でも知られるドヴォルザーク・ピアノ四重奏団がオール・シューマン・プログラムのアルバムを発表しました。

 天才ロベルト・シューマンが18歳の時に作曲したピアノ四重奏曲 ハ短調。ベートーヴェンやシューベルトを影響がみられるこの作品を当録音ではドラハイム補筆版で演奏。
 若書きながら繊細な旋律とともに力強さを併せ持った魅力的な作品です。
 一方、1842年に書かれたピアノ四重奏曲 変ホ長調 Op.47は、J.S.バッハやベートーヴェンの影響を受けながらもシューマンの語法で書かれた傑作。
 そして、1853年の「おとぎ話」はシューマン晩年の名作でライン川に投身自殺を図る前年に書かれたもの。
 10代から晩年まで様々な表情を見せる3篇をお楽しみいただけます。

 ヨゼフ・ヴラフ、イヴァン・モラヴェッツ、ラン・シュカンパなどから薫陶をえたチェコ出身のメンバーで結成されたドヴォルザーク・ピアノ四重奏団がシューマンの奥深い世界を描き出します!
 




ANALEKTA


AN29163
¥2600
初期イタリアのチェロ協奏曲集
 サンマルティーニ:チェロ協奏曲 ハ長調
 ヴィヴァルディ:チェロ協奏曲 ト長調 RV 414
 タルティーニ:ヴァイオリン・ソナタ第7番 イ短調 B.a1より
  アダージョ、チェロ協奏曲 イ長調 GT 1.A28
 レオナルド・レーオ:チェロ協奏曲第2番 ニ長調 L.10
 タルティーニ:ヴァイオリン・ソナタ第6番 ホ短調 B.e1より
  アンダンテ・カンタービレ
エリナー・フレイ(チェロ)
ローザ・バロッカ
クロード・ラパルメ(指揮)

 才女エリナー・フレイが描く、イタリアン・バロックの世界!

 ☆エリナー・フレイとローザ・バロッカによる豊かなハーモニー!
 ☆華やかで表現豊かなイタリアン・バロックの世界を満喫できる1枚!

 カナダ系アメリカ人のエリナー・フレイは、バロックとモダンのチェロ奏者であり、ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者でもあります。
 これまでに主にベルギーのPassacailleレーベルからCDをリリースしておりその録音は高い評価を得ています。
 今作は、研究者でもある彼女がバロック時代のイタリア人作曲家の作品を取り上げた意欲的なアルバムに仕上がっています。
 フレイはこの録音で2本のチェロを使い分けており、1つはKarl Dennis 2017年製(ストラディヴァリ1708年製モデル)の4弦チェロ、そしてもう1つはMatthaus Friedrich Scheinlein 1770年製の小型の4弦チェロ(現在ではピッコロ・チェロとも呼ばれるが、当時はこのサイズが標準のチェロで、後に「大型」のチェロが一般的となっていった)で2つの協奏曲とタルティーニのヴァイオリン・ソナタを演奏しています。

 フレイはここ近年、このCDに参加しているローザ・バロッカの他、パシフィック・バロック・オーケストラ、イル・ガルデリーノなどとソリストとして共演をしています。
 また、2012年のアーリー・ミュージック・アメリカ・バロック・パフォーマンス・コンクールでは最優秀賞を、2014年ユトレヒトで行われたファン・ヴァッセナール国際コンクールでは2位を獲得しました。
 現在は、マギル大学とモントリオール大学で教鞭を執っている彼女は、2019年から2022年までオックスフォード大学のレディ・マーガレット・ホールで音楽の客員研究員も務めています。

 ※録音:2021年9月4日-6日、ローザ・センター(カナダ)

 
 
 

AN29186
¥2600
シューベルト: ピアノ・ソナタ全集&主要ピアノ作品集 Vol.6
 シューベルト:
  ピアノ・ソナタ第13番 イ長調 D.664
  ドイツ舞曲とエコセーズ D.643
  ピアノ・ソナタ第15番 ハ長調 《レリーク》D.840
   〔パウル・バドゥラ=スコダ版(ヘンレ版)と
    マルティーノ・ティリモ版(ウィーン原典版)を参考に
     マテュー・ゴーデが補筆〕
マテュー・ゴーデ
 (ピアノ/スタインウェイ)

 ☆マテュー・ゴーデ、ピアノ・ソナタ全集&主要ピアノ作品集第6弾!

 2019年の5月にシューベルトのピアノ・ソナタ全曲演奏という偉大なリサイタル・シリーズを終えたカナダのピアニスト、マテュー・ゴーデ。
 リサイタルに続いてスタートした、シューベルトの全ピアノ・ソナタと主要ピアノ作品をレコーディングするという大型プロジェクト(全12巻予定)の第6巻は、《第15番》に焦点を当てています。
 未完となった作品でその詳細が謎に包まれているこの曲は、「レリーク(Reliquie)」と名付けられています。
 このアルバムでは、パウル・バドゥラ=スコダ版(ヘンレ版)とマルティーノ・ティリモ版(ウィーン原典版)を参考にマテュー・ゴーデが補筆ものを収録しています。

 本プロジェクトにおけるゴーデの演奏は、トロントのWholeNote誌によって「私たちの世界にはこのようなシューベルトがもっと必要だ」「彼はシューベルトの新しいディスクを作るたびに、さらに高みへと昇っていく」などと高く評価されています。

 ※録音:2021年11月29日-12月1日、ロール=ジョビン・ホール(カナダ)
 




C’AVI-MUSIC

代理店変更に伴い再掲載

8553269
【旧譜】
¥2600
ソフィー・パチーニの「ロ短調ソナタ」!
 シューマン:謝肉祭 Op.9、6つの間奏曲 Op.4
 リスト:ピアノ・ソナタ ロ短調 S178
ソフィー・パチーニ(ピアノ)

 1991年ミュンヘン生まれのピアニスト、ソフィー・パチーニ。その演奏を聴いたマルタ・アルゲリッチが「かつての自分を見ているようだ」とその若き才能に惚れ込み、自身が主宰するルガーノ音楽祭へ招待したというエピソードでも知られていますが、このアルバムにはそのきっかけとなったというリストのロ短調ソナタを収録。
 アルゲリッチも認めたその類稀なる実力を存分に味わえます。

 ※録音:2012年6月(ドイツ)
 
 

8553257
【旧譜】
¥2600
ドビュッシー、ジョン・ケージ、武満徹:ピアノ作品集
 ドビュッシー:
  映像 第1集、前奏曲集第1巻(抜粋)、前奏曲集第2巻(抜粋)
 ジョン・ケージ:ソナタとインターリュード(抜粋)
 武満徹:遮られない休息、ピアノ・ディスタンス
シェイラ・アーノルド(ピアノ)

 同じくC'Aviレーベルに録音した前作のシューベルト作品集(8553336)でも見事な演奏で聴く者を惹きつけた南インド出身ドイツ育ちのピアニスト、シェイラ・アーノルドが弾くドビュッシー、ジョン・ケージ、武満徹の独奏作品集。
 10年をかけて録音した3人の作曲家それぞれの作品が複雑に入り組んだプログラム構成ですが、一つのアルバムとして高い完成度に仕上がっています。

 ※録音:2008年~2018年(ドイツ)
 
 

8553264
【旧譜】
¥2600
ハイドン&ブラームス:弦楽四重奏曲
 ハイドン:
  弦楽四重奏曲第67番ニ長調 Op.64-5 Hob.Ⅲ:63《ひばり》
 ブラームス:弦楽四重奏曲第2番イ短調 Op.51-2
デンマーク弦楽四重奏団

 幼少期に出会い、当時も今もお互いを親友と語るデンマークの音楽家3人にノルウェー人チェリストを加えて結成されたデンマーク弦楽四重奏団は、ベートーヴェンやモーツァルトといった偉大な作品に触れながら、時には民族音楽も奏でるレパートリーの広さを持ち、ヨーロッパ各地で演奏活動を展開する勢いのある若手弦楽四重奏団です。
 第1楽章冒頭の主題がひばりの鳴き声を連想させることから名付けられたハイドンの《ひばり》と、叙情的なブラームスの作品を収録。

 ※録音:2012年3月(ミュンヘン)
 
 

8553271
【旧譜】
¥2600
イン・リズム
 ガーシュウィン:3つの前奏曲
 アレック・テンプルトン(1910-1963):
  ポケット・サイズ・ソナタ第1番
 コープランド:クラリネット協奏曲
 ライヒ:ニューヨーク・カウンターポイント
 バーンスタイン:クラリネット・ソナタ
 ヴィラ=ロボス:ショーロ第5番《ブラジルの魂》
 ピアソラ:レビラード
 ミヨー:スカラムーシュ
デュオ・リウル
 〔セバスティアン・マンツ(クラリネット)、
  マーティン・クレット(ピアノ)〕

 40年間第1位が出なかったARDミュンヘン国際音楽コンクールのクラリネット部門で2008年に見事第1位を獲得し一躍注目の的となったクラリネット奏者、セバスティアン・マンツが、マーティン・クレットとの"デュオ・リウル"で、南北アメリカの作曲家を中心としたアルバムを制作。
 ジャズやブルースの要素も含んだ多様な作品の数々を、共にドイツ音楽コンクールのクラリネットとピアノ部門で優勝を掴んだ抜群のパートナーと色彩豊かに描きます。

 ※録音:2012年7月&8月(ドイツ)
 




DA VINCI CLASSICS


C00546
¥2600
クラリネットとピアノのための19世紀の幻想小曲集
 シューマン:幻想小曲集 Op.73
 ゲーゼ:幻想小曲集 Op.43
 ライネッケ:幻想小曲集 Op.22
 ヴィンディング:3つの幻想小曲集 Op.19
 シューマン(ダル・サント&マラスカ編):幻想小曲集 Op.111
ルイージ・マラスカ
 (クラリネット/
  フリッツ・ヴーリッツァーC100)
ガブリエレ・ダル・サント(ピアノ/ボルガートL282)

 "幻想曲"にこだわり抜いた魅惑のクラリネット・アルバム!

 ロベルト・シューマンの傑作であり現在もクラリネットの主要レパートリーとして愛され続けている「幻想小曲集 Op.73」。
 この「19世紀の幻想曲集」では、シューマンの傑作を冒頭に据えつつ、デンマークのゲーゼとヴィンディング、ドイツのライネッケの「幻想小曲集」をカップリング。
 そしてプログラムのラストを飾るのは、ピアノのために書かれたシューマンの"もう1つ"の「幻想小曲集 Op.111」のクラリネット&ピアノ編曲版という、徹底的に「幻想小曲集」にこだわった意欲作です!

 ドイツ管のクラリネット、フリッツ・ヴーリッツァーC100を愛用するルイージ・マラスカは1993年にヴィチェンツァ音楽院を卒業したイタリアのプレーヤー。
 1992年から2014年までヴィチェンツァのオリンピコ劇場のクラリネット奏者を務め、2001年にはアンサンブル・ミューザゲートを創設するなど、オーケストラプレーヤー、室内楽奏者、そしてソリストとして活躍してきました。

 ※録音:2021年7月、モンテ・マグレ教会(ヴィチェンツァ、イタリア)
 
 

C00549
¥2600
オペラティック・ソワレ ~
 ヴェルディ、プッチーニとマスカーニ以降の
  クラリネットとピアノのためのファンタジア集

   ルイージ・バッシ(1833-1871):
    ヴェルディの歌劇《リゴレット》による演奏会用幻想曲
   ドナート・ロヴレッリョ(1841-1907):
    ヴェルディの歌劇《椿姫》のモチーフによる幻想曲 Op.45
   ジュゼッペ・レオネージ(1833-1901)
    ヴェルディの歌劇《運命の力》によるソロとロマンス
   カルロ・デッラ・ジャコマ(1858-1929):
    マスカーニの歌劇《カヴァレリア・ルスティカーナ》
     による幻想曲 Op.83
    プッチーニの歌劇《トスカ》による幻想曲 Op.171
エマヌエレ・サルヴァトーレ・アンザローネ(クラリネット)
パオラ・ガブリエッラ・ミラッツォ(ピアノ/スタインウェイ)

 ヴェルディやプッチーニ、マスカーニといった大作曲家たちが活躍し、オペラが隆盛を誇った19~20世紀前半のイタリア。
 このオペラが大ブームとなっていた時代において、これらの作曲家たちの作品を題材とした器楽、特にクラリネットのための「ファンタジア(幻想曲)」が誕生し、イタリアの器楽復興の一躍を担いました。

 ヴェルディ、プッチーニ、マスカーニの音楽をベースとした幻想曲などの演奏会用作品を奏でるのは、名匠アントニー・ペイの門弟であるエマヌエレ・サルヴァトーレ・アンザローネ。
 ローマのサンタ・チェチーリア国立アカデミーではアレッサンドロ・カルボナーレにも学んでおり、ソリストとしてだけでなく、オルケストラ・メディテラネア・ディ・クラリネッティの首席奏者としてレコーディングを行っています。

 ※録音:2021年10月-12月、スタジオ・ラ・ギ・ア・ラ・ムジカーレ(モディカ、イタリア)
 
 

C00550
¥2600
ピアノ小品、アルバムのページと様々なピアノ作品集
 ブラームス:ピアノ・ソナタ第1番ハ長調 Op.1
 シニガーリャ:
  練習曲第2番ニ長調(世界初録音)、即興曲(世界初録音)、
  4月の花(世界初録音)、エア・ド・バレ(世界初録音)、
  アルバムのページ Op.7、2つのピアノ小品 Op.24
エドアルド・トゥルビル
 (ピアノ/YAMAHA CFX)

 エドアルド・トゥルビルは、2021年に名門ジュリアード音楽院のヨヘヴェド・カプリンスキーのクラスを卒業し、「レオーネ・シニガーリャ ~ ブラームスのイタリアにおける使徒の再発見」という博士論文を発表して高い評価を受けたイタリアのピアニスト。
 今回のレコーディングは、まさに自身が研究してきたブラームスとシニガーリャの関係性を自らの演奏で発表するという学術的にも意義深いプロジェクト。
 今回のCDには世界初録音となる作品が含まれており、ウィーンで出会ったブラームスと親交を結び、その影響を受けたとされるシニガーリャの再評価の機運が高まる切っ掛けとなることでしょう。

 ※録音:2021年7月、ヴィラ・ボッシ(ボーディオ・ロムナーゴ、イタリア)
 
 

C00548
¥2600
ソロ・コンチェルタンテ ~
 20世紀イタリアの無伴奏クラリネット作品集
ピエトロ・ドメニコ・マグリ
 (クラリネット、バス・クラリネット)
  ジャチント・シェルシ(1905-1988):イクソール
  ヴァレンティノ・ブッキ(1916-1976):カルテ・フィオレンティーネ第2番
  ブルーノ・ベッティネッリ(1913-2004):演奏会用練習曲
  フラヴィオ・テスティ(1923-2014):ユビルスⅠ Op.30
  ルチアーノ・べリオ(1925-2003):セクエンツァIXa、歌
  フランコ・ドナトーニ(1927-2000):クレア、クレアII(世界初録音)
  ダヴィデ・アンザーギ(1936-):メロディ

 近代イタリアの巨星べリオを筆頭にドナトーニやシェルシなど20世紀を生きた同国の大作曲家たちが書いたクラリネットのための無伴奏作品集。
 ピエトロ・ドメニコ・マグリはミラノ市立クラウディオ・アバド音楽院などで学び、パリのIRCAMなどでも活躍したイタリアのクラリネット奏者。
 特に20世紀後半の無伴奏作品を得意としており、ストラヴィンスキーやシュトックハウゼン、ブーレーズ、デニゾフ、ペンデレツキ、アーノルド、カーターの作品を自身の重要なレパートリーと位置付けています。

 ※録音:2021年11月、ジェームズ・スタジオ(カラヴァッジョ、イタリア)
 




RUBICON


RCD1078
¥2600
ドップラー兄弟&クーラウ:ロマン派の技巧的なフルート作品集
 フランツ・ドップラー&カール・ドップラー:ハンガリーの主題による幻想曲
 フランツ・ドップラー:アンダンテとロンド Op.25
 フリードリヒ・クーラウ:2本のフルートとピアノのための三重奏曲 ト長調 Op.119
 フランツ・ドップラー:ハンガリー田園幻想曲 Op.26
 フランツ・ドップラー&カール・ドップラー:リゴレット幻想曲 Op.38
 フランツ・ドップラー : アメリカの主題による二重奏曲 Op.37
ノエーミ・ジェーリ(フルート)
ゲルゲイ・マダラシュ(フルート)
アレクサンダー・ウルマン(ピアノ)

 フランツ・ドップラーの生誕200年、ノエーミ・ジェーリによるフルート・アルバム!

 ☆名手ノエーリ・ジェーリとゲルゲイ・マダラシュによるドップラー兄弟の作品集!
 ☆ドップラー兄弟と同じく多数のプルート作品を残したクーラウの作品をカップリング!

 ゾルターン・コチシュにも称賛されたハンガリーを代表するフルート奏者ノエーミ・ジェーリ(1983-)と、同じくハンガリー出身、2019年からリエージュ・フィルの音楽監督を務めるなど、指揮者としての活躍中のゲルゲイ・マダラシュ(1984-)による、フランツ・ドップラーの生誕200年(2021年)を記念したフルート・アルバム!

 フルートのための名作を数多く残しつつ、オペラやバレエなどの舞台音楽や、リストの《ハンガリー狂詩曲》のオーケストレーションなど、より大規模な作品においても才能を発揮したハンガリーの作曲家・フルート奏者、フランツ・ドップラー(1821-1883)と、その弟でフルートのヴィルトゥオーソや指揮者、作曲家として活躍したカール・ドップラー(1825-1900)による、2本のフルートとピアノのための作品を中心に収録。
 加えて、ドップラー兄弟と同じくフルートのための名作を多数残しつつ、オペラや協奏曲、室内楽曲、ピアノ曲など多彩なジャンルで活躍したデンマークの作曲家フリードリヒ・クーラウ(1786-1832)の三重奏曲をカップリングしています。
 どちらも演奏効果に偏りがちなヴィルトゥオーゾの作品と異なり、楽器の特性を活かしつつ、音楽的にも充実しているのが特徴です。
 




<国内盤> 

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FONTEC



FOCD9865
(SACD HYBRID)
¥3080
四半世紀ぶりに甦る稀代の名演
矢部達哉(ヴァイオリン)&朝比奈隆 (指揮)
ブラームス ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品77

 ブラームス(1833-1897)
  ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品77
矢部達哉(ヴァイオリン)
朝比奈隆 (指揮)
新日本フィルハーモニー交響楽団

 1995年1月22日、朝比奈隆は14年ぶりにシューベルトの交響曲『グレイト』(FOCD9359)を演奏します。
 オーケストラは、コンサートマスター矢部達哉が率いる東京都交響楽団。朝比奈はこの5日前に神戸の自宅で大震災に遭遇するものの、予定通り20日からのリハーサルに臨みました。
 『未完成』との組み合わせによる公演への情熱は、87歳の巨匠を多くの聴衆が待つ東京へと向かわせたのです。
 リハーサル時から強烈なオーラを放つ朝比奈の指揮、それに呼応した矢部をはじめとする都響メンバーのひたむきな演奏は、奇跡的ともいえる演奏会を成功裡へ導きます。
 
 感無量の朝比奈は、公演後翌年の<ブラームス チクルス>のソリストに矢部を指名、その後計4回の共演を果たすのでした。
 記念すべき1996年の演奏---交響曲以上にシンフォニックな重厚感あふれる朝比奈/新日本フィルの響き、そしてこの上ない美音に彩られたロマン溢れる矢部の妙技は、この作品の演奏に堂々たる足跡を刻むものと申せましょう。
 歴史的名演の登場です。

 1996年5月3日 サントリーホール ライヴ収録(STEREO)
 
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FOCD6051
¥3080
バーメルト 指揮 札響交響楽団
The Waltz 夢幻~ワルツ
マティアス・バーメルト 指揮
札幌交響楽団
 グノー(1818-1893):《ファウスト》より "ワルツ"
 ベルリオーズ(1803-1869):幻想交響曲 より 第2楽章 "舞踏会"
 ワルトトイフェル(1837-1915):スケーターズ・ワルツ
 シベリウス(1865-1957):《クオレマ》より "悲しきワルツ"
 ドヴォルジャーク(1841-1904):プラハ・ワルツ
 チャイコフスキー(1840-1893):《くるみ割り人形》より "花のワルツ"
 J.シュトラウス II(1825-1899):ワルツ《美しく青きドナウ》
 R.シュトラウス(1864-1949):《ばらの騎士》より"ワルツ・シークエンス第2番
 ラヴェル(1875-1937):ラ・ヴァルス

 創立60周年を祝する バーメルト 指揮 札響交響楽団 夢幻のワルツ
 1961年の創立以来、北海道唯一のプロ・オーケストラとして「札響」の愛称で親しまれてきた札幌交響楽団。今や日本を代表するその実力は、尾高忠明とのベートーヴェン・シベリウス交響曲全集、マックス・ポンマー指揮によるドイツ音楽CD等で満天下に知られています。
 2018年から首席指揮者を務めるマティアス・バーメルトが札響との初録音に選んだのは「ワルツ」でした。フランスの3作品で賑々しく幕を開け、北・東欧の名作を経て《ウィンナ・ワルツとそのオマージ
ュ》で大団円を迎える魅惑のひととき。
 バーメルトの"知性あふれる熱狂"と札響の洗練されたモビリティは、夢幻の「回転する歌」を奏でま
す。

 2021年11月27日 札幌コンサートホールKitara ライヴ録音
 



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299MUSIC



NIKU-9043-44
(2CD)
¥3300

フランソワ・クープラン(1688-1733) クラヴサン曲全集2/中野振一郎
中野振一郎(チェンバロ)
 DISC-1
  (1) クラヴサン奏法/前奏曲第1番 ハ長調(1716) [01'11"]
  (2-14) クラヴサン曲集第1巻 第3オルドル ハ調 (1713)
   (2)暗闇/アルマンド [03'59"]/(3)第1クラント [01'36"]/(4)第2クラント [01'40"]/
   (5)悲痛/サラバンド [02'42"]/(6)ガヴォット [01'02"]/(7)メヌエット [00'49"]/
   (8)巡礼:行進(陽気に)-施し(優雅に)-感謝(軽やかに) [03'39"]/
   (9)ロランティーヌ(優美に) [05'14"]/(10)エスパニョレット(節度のある軽やかさで) [01'24"]/
   (11)後悔(物憂げに)[04'26"]/(12)プロヴァンスの水夫の踊り(陽気に)[02'42"]/
   (13)お気に入り/2拍子のシャコンヌ(壮重に,遅くなく) [04'42"]/
   (14)いたずら者(極めて生き生きと、はっきりと) [02'06"]/
  (15) クラヴサン奏法/前奏曲第6番 ロ短調(1716) [01'37"]
  (16-25) クラヴサン曲集第2巻 第8オルドル ロ短調(1717)
   (16)ラファエル [05'20"]/(17)オーゾニエーヌ/アルマンド(軽やかに、はっきりと) [01'57"]/
   (18)第1クラント [01'49"]/(19)第2クラント [02'09"]/
   (20)風変わり/サラバンド(壮重にー生き生きとー壮重に) [02'50"]/
   (21)ガヴォット(優雅に) [01'49"]/(22)ロンドー(陽気に) [01'35"]/(23)ジーグ [02'53"]/
   (24)パサカーユ [05'54"]/(25)モリネート(軽やかに、非常につなげて) [02'07"]
 DISC-2
  (1-5) クラヴサン曲集第3巻 第13オルドル ロ短調(1722)
   (1)花開く百合(節度をもって、むらなく) [03'33"]/(2)葦(優雅に、遅くなく) [03'50"]/
   (3)胸飾りのリボン(心地よく、遅くなく) [04'11"]
   (4)フランスのフォリア、またはドミノ: [07'59"]
    「純潔」透明のドミノの下に(優美に)/「恥じらい」薔薇色のドミノの下に(優雅に)/
    「情熱」肉色のドミノの下に(賑やかに)/「希望」緑色のドミノの下に(陽気に)/
    「貞節」青色のドミノの下に(情愛をこめて)/
    「忍耐」亜麻色のドミノの下に(優雅に、遅くなく)/「倦怠」紫色のドミノの下に(均等に)/
    「媚態」色とりどりのドミノの下に(陽気にー節度をもってー軽やかに)/
    「年老いた伊達男や時代遅れの宮廷人たち」緋色と枯草色のドミノの下に(壮重に)/
    「お人よしのカッコウたち」黄色のドミノの下に/
    「無言の嫉妬」ムーア風の濃い灰色のドミノの下に(ゆっくりと、拍子通りに)/
    「狂乱または絶望」黒色のドミノの下に(極めて速く)
   (5)煉獄の魂(物憂げに) [04'19"]
  (6-12) クラヴサン曲集第3巻 第19オルドル ニ調 (1722)
   (6)カロタンとカロティーヌ、あるいは縁日劇場の芝居(陽気に) [01'36"]/
   (7)カロティーヌ(極めて、軽やかに) [01'56"]/(8)生娘(素朴に) [03'48"]/
   (9)ボンネット(節度をもって) [04'41"]/(10)ドミニコ会修道士の転落(軽やかに、はっきりと) [02'31"]/
   (11)ミューズ・プランティーヌ [04'06"]/(12)つけぼくろ(極めて陽気にーもう少し優雅に) [02'26"]
  (13) クラヴサン奏法/前奏曲第2番 ニ短調(1716) [01'22"]
  (14-20) クラヴサン曲集第4巻 第22オルドル ニ調 (1730)
   (14)戦利品 [01'31"]/(15)戦利品に続くエール [02'22"]/
   (16)夜明け/アルマンド(節度のある軽やかさで) [02'56"]/(17)鰻(軽やかに) [03'06"]/
   (18)足掛け(陽気に) [01'59"]/(19)手を交差するメヌエット [02'24"]/(20)手品 [02'21"]

 第1集はレコード芸術特選など大絶賛!フランソワ・クープラン:クラヴサン曲全集2/中野振一郎

 録音:2020年9月8-9日、2021年4月19-21日 岐阜・サラマンカホール DXD 24bit/352.8kHz RECORDING、Disc1 [67'33"] Disc2 [63'18"]

 ※クラヴサン曲集:第3・8・13・19・22オルドル/クラヴサン奏法:前奏曲 第1・2・6番
 ※ロココの戯れ、フランス的甘さ、そして謎めいたムードなど、ユニークかつ多様な作品群の情緒あふれる世界を、その流麗で円熟味を増した表現と時折垣間見える遊び心で深みと新鮮さを与え展開する。
 長年にわたりチェンバロ界をリードし続ける中野振一郎が映し出す、フランソワ・クープランの成し遂げた偉業の真価。





 中野振一郎(チェンバロ) Shin'ichiro Nakano, clavecin

  1964年京都生まれ。
  1986年桐朋学園大学音楽学部演奏学科(古楽器専攻)卒業。
  1990年4夜連続独奏会『ヨーロッパ・チェンバロ音楽の旅』により「大阪文化祭金賞」受賞。
  1991年フランス『ヴェルサイユ古楽フェスティバル』のクープラン・サイクルに出演。欧米を代表する名手と肩を並べ「世界の9人のチェンバリスト」の一人に選ばれる。1992年『バークレー古楽フェスティバル』へ最年少の独奏家として招かれる。  その後も、イギリス(ウィグモア・ホール、BBCジャパン・シーズン)、ドイツ(ライプツィヒ・バッハ・フェスティバル)、チェコ等、欧州での招聘演奏旅行を続ける。「例外のチェンバリスト!」「耳の御馳走」等、各地で好評を博す。
  また、国内で長年続けていたバッハの〈ゴルトベルク変奏曲〉の演奏には今でも定評がある。
  
  「各変奏が持つ世界を可能な限り忠実に描出しようとする真摯な姿勢には心を打たれる」
  「先人たちの遺産を鑑み、大地をしっかり踏まえた中野の解釈の方が説得力が大きい」
  「この基本的な解釈にさらなる年輪が刻まれるのを見守っていきたい」と絶賛される。
  
  2000年CD《ゴルトベルク変奏曲》で「第38回レコード・アカデミー賞」受賞。2003年「第22回京都府文化賞」、2004年「文化庁芸術祭・大賞」、2009年《女王の祭壇 ~パーセル作品集》で第47回レコード・アカデミー賞受賞。
  2010年日本語による初のチェンバロ教則本『チェンバロをひこう~憧れの楽器をはじめるための名曲集』(音楽之友社)を出版。
  そして2020年7月からは、《フランソワ・クープラン全集》のCD収録(長期企画)を、岐阜県のサラマンカホールにて開始。
  幅広いレパートリーと楽しいトークによるレクチャー・リサイタルも日本各地で高い人気を呼んでいる。現在、京都市立芸術大学、名古屋音楽大学、大阪音楽大学等で後進の指導にも励んでいる。
  使用楽器:アトリエ フォン・ナーゲル社1988年製 フレンチ2段チェンバロ(ブランシェ 1730)

 



フランソワ・クープラン
クラヴサン曲全集1/中野振一郎


 NIKU-9032-33
(2CD)
\3300
フランソワ・クープラン(1688-1733)
 クラヴサン曲全集1/中野振一郎
中野振一郎(チェンバロ)
 DISC-1
  (1-4)クラヴサン曲集第1巻 第4オルドル ヘ調 (1713)
   (1)灰色服部隊の行進(重々しく、遅くなく) [02'45"]/
   (2)バッカス祭:バッカスの陽気な騒ぎ?バッカスの甘い言葉?バッカスの怒り [07'51"]/
   (3) パトリーヌ(優美に) [05'14"]/(4)目覚まし時計(軽やかに) [03'32"]/
  (5) クラヴサン奏法/前奏曲第7番 変ロ長調(1716) [02'19"]
  (6-13)クラヴサン曲集第2巻 第6オルドル 変ロ長調(1717)
   (6)刈り入れをする人々(陽気に) [02'20"]/(7)優しい恋煩い [04'12"]
   (8)さえずり(優美に、流れるように) [01' 50"]/(9)ベルサン(軽やかに) [02'40"]/
   (10)神秘のバリケード(生き生きと) [02'22"]/(11)田園詩/ロンドー(素朴に) [04'50"]/
   (12)おしゃべり(生き生きと) [02'00"]/(13)羽虫(軽やかに) [02'03"]
  (14)クラヴサン奏法/前奏曲第3番 ト短調(1716) [00'54"]
  (15-19)クラヴサン曲集第2巻 第7オルドル ト調(1717)
   (15)メヌトゥ(優美に、遅くなく) [03'31"]/
   (16)子供時代:ミューズの誕生?幼年期?思春期?悦楽 [10'16"]/(17)バスク風 [02'28"]/
   (18)シャゼ(極めてなだらかに、遅くなく)[04'36"]/(19)気晴らし(遅くなく) [04'07"]
 DISC-2
  (1-5)クラヴサン曲集第3巻 第17オルドル ホ短調 (1722)
   (1)高慢またはフォルクレ(威張って、遅くなく) [04'29"]/(2)小さな風車(極めて軽やかに) [01'58"]/
   (3)鐘 [03'33"]/(4)クラント [02'14"]/(5)バニョレの乳搾りの少女たち(軽やかに、流れるように) [02'02"]
  (6)クラヴサン奏法/前奏曲第4番 ヘ長調(1716) [01'31"]
  (7-13)クラヴサン曲集第3巻 第18オルドル ヘ調(1722)
   (7)ヴェルヌイユ/アルマンド [03'38"]/(8)ヴェルヌイエット(軽やかに、快く) [01'23"]/
   (9)修道女モニク(優雅に、遅くなく) [03'48"]/(10)騒々しさ(極めて速く) [01'45"]/
   (11)感動(痛ましく) [02'58"]/(12)ティク・トク・ショクあるいはマイヨタン(軽やかに、明確に) [02'27"]/
   (13)びっこのガイヤール(ふざけた風情で) [03'00"]
  (14)クラヴサン奏法/前奏曲第8番 ホ短調 (1716) [01'20"]
  (15-19)クラヴサン曲集第4巻 第21オルドル ホ短調(1730)
   (15)ハートの女王(ゆっくりと、極めて優雅に) [03'12"]/(16)鼓動(陽気に) [01'45"]/
   (17)クープラン(節度ある快活さで) [03'51"]/(18)喧嘩、ハープ風の曲 [03'26"]/
   (19)棘のある言葉(情愛をこめて、遅くなく) [02'23"]
  (20-24)クラヴサン曲集第4巻 第25オルドル 変ホ長調-ハ長調-ハ短調(1730)
   (20)妄想(荘重に、明確に/速く) [03'34"]/(21)神秘(節度をもって) [04'15"]/
   (22)モンフランベール(優雅に、遅くなく) [02'20"]/
   (23)勝ち誇るミューズ(大胆に) [02'35"]/(24)さまよう亡霊(物憂げに) [04'47"]

 楽壇生活35年を迎える中野振一郎が物語るフランソワ・クープランの成し遂げた偉業の真価。フランソワ・クープラン:クラヴサン曲全集1/中野振一郎

 録音:2020年7月13-16日、9月7-8日 岐阜・サラマンカホール DXD 24bit/352.8kHz RECORDING、[70'15"] [68'44"]

 クラヴサン曲集:第4・6・7・17・18・21・25オルドル/クラヴサン奏法:前奏曲 第3・4・7・8番
 ロココの戯れ、フランス的甘さ、そして謎めいたムードなど、ユニークかつ多様な作品群の情緒あふれる世界を、その流麗で円熟味をました表現と時折垣間見える遊び心で深みと新鮮さを与え展開する。楽壇生活35年を迎える中野振一郎が物語る、フランソワ・クープランの成し遂げた偉業の真価。

 使用楽器:アトリエ フォン・ナーゲル社1988年製 フレンチ2段チェンバロ(ブランシェ 1730)

 
















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