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≪第115号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その5 2022/3/15~



3/18(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

APARTE



AP 267
(2CD)
¥3400
ドニゼッティの師
マイールによるフィデリオの物語を題材としたオペラ

 ジョヴァンニ・シモーネ・マイール(1763-1845):
  歌劇『夫婦の愛』(全曲)
デイヴィッド・スターン(指揮)
オペラ・フオーコ(カタリーナ・ヴォルフ/コンサートマスター)
シャンタル・サントン=ジェフリー(ソプラノ/ゼリスカ、マルヴィーノ)
アンドレス・アグデロ(テノール/アモルヴェーノ)
ナタリー・ペレス(メゾ・ソプラノ/フロレスカ)
バスティアン・リモンディ(テノール/アルデラオ)
オリヴァー・グルディ(バス・バリトン/ペテルス)
アドリアン・フルネソン(バス・バリトン/モロスキ)

 美しくもドラマティックな重唱の数々!ドニゼッティの師マイールによるフィデリオの物語を題材としたオペラ

 初演:1805年、ヌオーヴォ劇場(パドヴァ)
 台本:ガエターノ・ロッシ/ジャン・ニコラ・ブイイの≪レオノール、または夫婦の愛≫に基づく
 録音:2021年4月21-25日、オペラ・ド・マッシー、フランス

 マイールによるイタリア語のオペラ『夫婦の愛』全曲版の登場。
 マイールは1763年ドイツに生まれ、1787年からイタリアに留学し、ベルガモ大聖堂の終身教会楽長を務めました。ベートーヴェンの作品を紹介し、さらに、ベルカントに精通し、ベルガモの地でドニゼッティを指導したことでも知られています。オペラを70ほどのこしています。

 マイールの『夫婦の愛』の題材は、ベートーヴェン唯一のオペラ『フィデリオ』の元となったものとしても有名な、ジャン・ニコラ・ブイイの『レオノール、あるいは夫婦の愛』。勇敢な妻ゼリスカが、不当に拘束された夫アモルヴェーノを救い出すために、男装してマルヴィーノと名乗り刑務官として雇われるために乗り込む、というストーリーです。
 1805年にパドヴァで初演され大成功を収め、ヨーロッパ各地で何度も再演されました。
 モーツァルトとハイドンから受け継いだ管弦楽法と、イタリアの声楽の伝統を巧みに融合させ、魅力的な作品に仕上げています。
 独唱アリアはもちろん、登場人物たちによる重唱もどれも胸を打つものばかり。レチタティーヴォではチェンバロだけでなく、チェロとコントラバスも通奏低音を演奏しており、物語と音楽をより魅力的なものとしています。
 マイールは自身、ベル・カントに精通していると自認していますが、事実19世紀のオペラの発展を語る上で欠かせない存在です。
 デイヴィッド・スターン率いるオペラ・フオーコによる完全版のこの録音は、大歓迎すべきものといえるでしょう。

 デイヴィッド・スターン&オペラ・フオーコ・・・アメリカの指揮者デイヴィッド・スターンは、2003年、18世紀中ごろから現代までのオペラ作品に特化した、パリを拠点としたオペラ・カンパニーを立ち上げます。
 オーディションによって若手を積極的に起用して、マスタークラス、リサイタルから大規模な舞台つきのオペラまで、意欲的なプロジェクトを世界に発信しています。
 レパートリーによって自在に編成を変えるオーケストラ、オペラ・フオーコ・オーケストラも併設しています。
 




CHALLENGE CLASSICS



CC 72870
¥2700
ブラジルの薫りが炸裂
ラダメス・ニャターリ(1906-1988):ピアノ作品集

 連続する運動/ピンギーニャにバラの花を/ブラジル狂詩曲/
 昼下がりの詩*/ずる賢いショーロ/うぬぼれ/
 前奏曲『蝉』『風景』『柔らか』*/ピアノ・ソナタ第2番*/
 ショーロ練習曲*/ブラジルのリズムによる練習曲*/
 トアーダ『スミレフウキンチョウ』
 * 世界初録音
ルイス・ハベーロ(ピアノ)

 ピアノ・マニア必聴のアヴァンギャルド作品、ブラジルの薫りが炸裂するネオ・クラシック、ブラジルの薫りが炸裂するネオ・クラシック

 録音:2021年3月15-17日/メヘレン、MotorMusic/60'27''

 ラダメス・ニャターリ(ハダメス・ジナタリとも)はブラジルの作曲家。クラシック、民族音楽、ポピュラーを融合した独自の作風でマニアックな人気があります。
 どれもアヴァンギャルドな響きのカッコいい楽曲で、珍しいピアノ曲を聴きたい方にはぜひおすすめ。
 しっかりとしたクラシックの下地にボサノバ、サンバ、ショーロといったブラジルの強烈なキャラクターを付加。濃厚に歌う曲から、打鍵まばゆい技巧的作品まで、とことんユニークな作品群です。

 ルイス・ハベーロはブラジルのピアニストで、祖国の音楽とクラシックをどちらも学んだ、作曲家と同じ感覚の持ち主。モスクワのチャイコフスキー音楽院、オランダのロッテルダム音楽院で学び現在はオランダ在住。
 クラシカルなレパートリーを弾きこなしつつも、やはりとうぜんラダメス・ニャターリの音楽に深い共感を持っており、世界初演や録音に力を注ぎ、過去にはヴァイオリンとピアノの作品集(CC-72805)もリリースしています。
 
 


CC 72901
¥2700
民謡を題材としたピアノ・トリオ集
 起源


 フランク・マルタン:アイルランド民謡による三重奏曲
 ティグラン・マンスリアン(1939-):
  ヴァイオリン、チェロとピアノのための5 つのバガテル
 ドヴォルザーク:ピアノ三重奏曲第4番 ホ短調『ドゥムキー』Op.90,B.166
デルタ・ピアノ・トリオ
 [ジェラルド・スプロンク(ヴァイオリン)、
  アイリーン・エンズリン(チェロ)、
  ヴェラ・コーパー(ピアノ)]

 録音:2021年8月23-25日/ヒルフェルスム、MCO-1スタジオ/59'19''

 2013年にオランダの音楽家で結成されたデルタ・ピアノ・トリオのChallenge Classicsレーベル・デビュー盤。
 3つの異なる時代の三重奏曲が収められていますが、どれも民謡をベースにした楽曲という共通点があります。
 アルメニアの作曲家ティグラン・アンスリアンの『バガテル』を経て、ピアノ・トリオの名品『ドゥムキー』を聴くと何か世界がつながったような感覚に。
 
 

CC 72879
(SACD HYBRID)
¥2800
ヒエロニムス・ボスの合唱曲集 第3集
 ニコラス・シャンピオン(c.1475-1533):ミサ「聖マリア・マグダレナ」
  聖歌:
   Introitus Gaudeamus omnes / Sequentia Laus tibi Christe /
   Prefatio /Pater noster / Communio Diffusa est gratia /
   Invitatorium Deus in adiutorium /
   Antiphon Mundi fastum abdicavit Ps. 112 Laudate pueri /
   Antiphon Quando Martha satagebat Ps. 109 Dixit Dominus /
   Hymnus Sydus solare / Antiphon Fidelis sermo - Magnificat
カペッラ・プラテンシス

 ヒエロニムス・ボス没後500年記念盤、第3弾アルバムが登場

 録音:2021年11月6-9日/76'52''

 15~16世紀のポリフォニーを得意とするヴォーカル・アンサンブル「カペッラ・プラテンシス」が、オランダの画家ヒエロニムス・ボス(1450-1516) の没後500年記念として2016年に始めたシリーズの第3集。
 同時代のシャンピオンのミサ曲に、聖歌を絡めて構成されています。
 



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HARMONIAMUNDI



HMM 902684
(2CD)
¥4200→\3890
ブリュノ・フィリップ(チェロ)
 J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲全曲

 [CD1]
  第1番 ト長調 BWV 1007 [16:00]
  第2番 ニ短調 BWV 1008 [17:42]
  第3番 ハ長調 BWV 1009 [18:24]
 [CD2]
  第4番 変ホ長調 BWV 1010 [20:42]
  第5番 ハ短調 BWV 1011 [22:22]
  第6番 ニ長調 BWV 1012 [28:41]
ブリュノ・フィリップ(チェロ)
KKC 6530
(2CD)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥4400

 ブリュノ・フィリップ、作品の根源から見つめなおしたバッハ

 録音:2020年7月、2021年8月/ラ・クーロワ、アントレーグ=シュール=ラ=ソルグ(フランス)

 フランスの注目チェロ奏者、ブリュノ・フィリップ。30歳目前という、まだ若手に属する存在ですが、バッハの無伴奏チェロ組曲全曲録音に取り組みました。
 あらためて譜面の選択からやりなおし作品とじっくり向き合い、第1番ト長調は「誕生」、第2番ニ短調「経験」、第3番ハ長調「生命」、第4番変ホ長調「精神的なもの」、第5番ハ短調「死」、第6番ニ長調「復活」とそれぞれの作品の根源的なテーマをさだめ、録音する順番も熟慮の上決定していったそうです。
 トーマス・ダンフォードやジャン・ロンドーが所属するアンサンブル・ユピテルに通奏低音奏者としてガット弦を演奏して参加するうちに、ガット弦の魅力を深く知り、このたびの録音ではガット弦で演奏しております。
 らくらくとしたテクニックで、自由にはばたくような音楽を聴かせるブリュノ・フィリップの、ひとつの究極の到達点となっております。





 ブリュノ・フィリップ

  1993年生まれ。パリ国立高等音楽院でラファエル・ピドウらのもとで学ぶ。2014年ミュンヘン国際コンクールで第3位、および聴衆賞受賞。2014年フォイアマンコンクールおよび2015年チャイコフスキー国際コンクールで特別賞受賞。2018年ヴィクトワール・ド・ラ・ミュジークで「InstrumentarlRevelation(器楽部門の天啓的天才)」賞。
 フランスの名門ホールや音楽祭で活躍するほか、名門オーケストラとの共演多数。室内楽でも、タベア・ツィンマーマン、タメスティら世界的奏者たちと共演している。
 ジャン・ロンドーらが率いる古楽グループ、アンサンブル・ユピテルのメンバーでもある。
 ブラームス&シューマン作品集でCD ソロデビュー(EVCD 0012)以降、ハルモニアムンディからもミャスコフスキー&ラフマニノフ(HMM 902340)、プロコフェイフ:交響的協奏曲(エッシェンバッハ指揮)(HMM 902608)をはじめ、録音参加作品も多数。



趣深くヴィヴァルディを弾いてます。
https://youtu.be/8pcjCoPAhEo





旧譜
ブリュノ・フィリップのラフマニノフ


 HMM 902340
\2700→\2490
注目の若手ブリュノ・フィリップがラフマニノフに挑戦
 (1)ミャスコフスキー:チェロ・ソナタ第1番ニ長調Op.12
 (2)ラフマニノフ:2つの小品Op.2
 (3)同:前奏曲嬰ハ短調Op.3の2(ピアノ独奏)
 (4)同:チェロ・ソナタ ト短調Op.19
ブリュノ・フィリップ(チェロ)
ジェローム・デュクロ(ピアノ)

 録音:2018年6月/ラ・クロエ(アントレーグ=シュル=ラ=ソルグ)

 1993年生まれの若手チェロ奏者ブリュノ・フィリップ3枚目のディスク登場。今回はミャスコフスキーとラフマニノフによるロシアのチェロ・ソナタ2篇をメインに置いた選曲。

 ミャスコフスキーのチェロ・ソナタ第1番は1911年の作で、20年後に改訂しましたが20世紀の作品とは思えぬロマンティックなメロディとロシア的な熱気に満ちています。
 ラフマニノフのソナタとならび、深い歌心を必要としますが、その点ゲリンガスにも師事したフィリップはロストロポーヴィチ派のロシア・チェロ流儀も身につけていて、たっぷりと歌い込まれるメロディの美しさに酔わされます。

 どの曲もピアノが念入りに書かれていますが、ここではジェローム・デュクロが見事なサポートぶりを示しています。
 フィリップ・ジャルスキーやルノー・カピュソンらの名相方として注目されていますが、21世紀の名人伴奏者になること間違いなしのベテラン。なんとラフマニノフの「鐘」として名高い嬰ハ短調の前奏曲の独奏も挟みこんでいて聴きものです。

 




HORTUS



HORTUS 203
¥2500
マッテオ・フォッシがバルトークのピアノ独奏作品に挑む!
 バルトーク:
  (1)シク地方の3つの民謡 BB 45b
  (2)2つのルーマニア舞曲 Op.8a
  (3)2つのエレジー Op.8b
  (4)アレグロ・バルバロ BB 63
  (5)ルーマニア民族舞曲 BB 68
  (6)組曲 Op.14 BB 70
  (7)ブルガリアン・リズムによる6つの舞曲~
  ミクロコスモス第6巻 BB 105より
  (8)ハンガリー農民の歌による即興曲 Op.20 BB 83
マッテオ・フォッシ(ピアノ)

 名手マッテオ・フォッシがバルトークのピアノ独奏作品に挑む!

 セッション録音:2021年/ファツィオリ・コンサートホール、サチレ、ポルデノーネ(イタリア)/DDD、ディジパック仕様、63'08

 仏Hortusレーベルから積極的なリリースが続いているピアニスト、マッテオ・フォッシ。作曲家ごとに焦点を当てたアルバムを発表しておりますが今回はバルトークに挑みました。

 近代民族音楽学の開拓者であるバルトークは中央ヨーロッパの民族を精力的に研究しました。
 それは自身の好きな音楽を研究するだけでなく、作曲家として独自の音楽的語法を養い、生命力に富んだ作品を生み出すためでした。
 ここに収録したピアノ独奏曲はその成果が表れた意欲作。農民の歌の編曲作品(シク地方の3つの民謡、ルーマニア民族舞曲、ハンガリー農民の歌による即興曲)や、和声、リズム、旋律、そして音楽の構造までバルトークの作風に民族音楽がより深く浸透した「アレグロ・バルバロ」、「2つのエレジー」、そしてブルガリアの複雑なリズムが魅力の「ミクロコスモス第6巻」の最後の6曲を収録しております。バルトークの音楽ならではの人間らしくしユニークに富んだ作品が並びます。

 フォッシは1978年フィレンツェ生まれ。幼少期からフィエーゾレ音楽院でピアノと室内楽を学び、フェラーラ音楽院を最優秀の成績で卒業。
 その後、ミラノ・トリオ、ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ、マウリツィオ・ポリーニのマスタークラスを受講するなどして研鑽を積みました。現在ではイタリアの最も重要な演奏家の一人として活躍しております。

 
 




KLARTHE

KLA 069
¥2800
「英国など」
 (1) アーノルド:ディベルティメント Op.37(1952)~
   フルート、オーボエとクラリネットのための
 (2)ブリテン:幻想曲 Op.2(1932)~
   オーボエと弦楽三重奏のための
 (3)ヴォーン・ウィリアムズ:ピアノ五重奏曲 ハ短調(1903)
 (4)アーノルド:3 つのシャンティ Op.4(1943)~
   管楽五重奏のための
アンサンブル・テトラクティス
 【シュワ・ウー(ヴァイオリン)、
  アンナ・シメレー(ヴァイオリン)、
  ドミニク・ミトン(ヴィオラ)、
  ジョルジュ・ドゥノワ(チェロ)、
  バティスト・マソン(コントラバス)、
  アリス・ヴァンサン(フルート)、
  ファブリス・フェレ(オーボエ)、
  クリスチャン・ゲオルギー(クラリネット)、
  シルヴァン・ギヨン(ホルン)、
  ダミアン・ローズ(ファゴット)、
  シルヴィア・コーラー(ピアノ)】

 アーノルド、ヴォーン・ウィリアムズ、ブリテン!眩い20世紀前半のイギリス音楽!

 録音:2018年7月5-7日/ブザンソン地方音楽院、フランシュ=コンテ地域圏(フランス)/DDD、ディジパック仕様

 20世紀前半のイギリス音楽を集めた多彩で非常に機知に富んだ作品をアンサンブル・テトラクティスのメンバーが演奏。
 若きブリテンの眩い幻想曲、ヴォーン・ウィリアムズの牧歌的な叙情性あふれるピアノ五重奏曲、アーノルドの光り輝く映画音楽など、実に楽しいアルバムです!
 



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MDG



MDG 61322202
¥2500→\2290
世界最初の12音音楽「ノモス」を収録
ヨーゼフ・マティアス・ハウアー(1883-1959):初期ピアノ作品集

 1-7. ノモスOp.1(1912)
 8-14. 7つの小品Op.3(1913)
 15-19. 5 つの小品Op.15(1919)
 20-24. Nachklangstudien (レゾナンス)Op.16(1919)
 25-45 音楽-映画Op.51(ピアノのための性格的小品集)(1927)
シュテッフェン・シュライエルマッハー(ピアノ)

 世界最初の12音音楽「ノモス」を収録!シュライエルマッハーによるハウアー初期ピアノ作品集

 使用楽器:1901年製のスタインウェイ「Manfred Burki」/75'03、輸入盤・日本語帯付

 20世紀前半に活躍したオーストリア出身の作曲家ヨーゼフ・マティアス・ハウアー。十二音技法と呼ばれる新しい作曲技法を発展させるきっかけを作った人物です。
 彼は、独学で音楽を学び、音楽教師をしながら作曲を続け、「44のトローペの理論」を展開し、シェーンベルクとは異なる独自の12 音技法を開拓。このアルバムに収録されている「ノモス」(1919年)は、世界最初の12音音楽と言われてます。
 演奏は、すでにハウアーの作品を録音し、現代音楽を得意としてるシュライエルマッヒャー。計算された独特の12 音技法を、彼は見事な強弱和音を使い分けて、鮮烈な音を響かせていきます。
 またアルバムには、ハウアーがペンネームで書いたそれぞれにタイトルが付けられた21 の性格的小品からなる「音楽- 映画」Op.51が収録されています。
 シュライエルマッヒャーは、このような知られざる作品にも焦点を当てて、ハウアーの音楽に再び命を吹き込んでいます。
 
 


MDG 90122296
(SACD HYBRID)
¥2500
ジョージ・ペトロウ率いるアテネ国立管による
 ディミトリス・パパディミトリウ作品集

  ディミトリス・パパディミトリウ(1959-):
   ピアノ協奏曲第1番
   不完全性
   ポロック(Painting Soundtracksより抜粋)
   ミニチュア組曲
ティトス ・クベリス(ピアノ)

 ギリシャ出身の国際的指揮者ジョージ・ペトロウ率いるアテネ国立管によるディミトリス・パパディミトリウ作品集

 アテネ国立管弦楽団  ジョージ・ペトロウ(指揮)/Stereo/5.1/2+2+2、66'33、輸入盤・日本語帯付

 幅広いジャンルの音楽を手掛けるギリシャの作曲家ディミトリス・パパディミトリウ。今回、ギリシャ国内外で活躍する指揮者ジョージ・ペトロウ率いるアテネ国立管弦楽団による演奏で、パパディミトリウによるオーケストラのための作品を録音しました。
 パパディミトリウの音楽は、地中海一帯、古代ギリシャの音楽とヨーロッパの伝統が出会い、現代音楽として融合した、力強さと輝きに満ちた音楽です。
 また本盤のメイン・プログラムである「ピアノ協奏曲」は、本来独奏楽器とオーケストラによるアンサンブルの妙を楽しむものですが、この作品の第3楽章では、巨大なオーケストラの脅威が時折支配的にソリストを飲み込んでしまうような、圧巻のオケの響きがMDGの高音質録音によって鮮明に刻み込まれています。
 
 


MDG 90122396
(SACD HYBRID)
¥2500
エミーリエ・マイヤーのオーケストラ作品集
 エミーリエ・マイヤー(1812-1883)
  序曲第2番ニ長調
  大オーケストラのための「ファウスト」序曲
  序曲ニ短調
  序曲第3番ハ長調
  軍隊交響曲第3番ハ長調
メクレンブルク州立オーケストラ
マルク・ローデ(指揮)

 クララ、ファニーと並ぶ才能、19世紀半ばのドイツ・ロマン派の作曲家、エミーリエ・マイヤーのオーケストラ作品集

 Stereo/5.1/2+2+2、68'28、輸入盤・日本語帯付

 19世紀半ばのドイツ・ロマン派の作曲家エミーリエ・マイヤーのオーケストラ作品集。
 本格的に作曲を学んだのは遅くはありましたが、彼女の才能はすぐに評判となり、ファニー・メンデルスゾーンやクララ・シューマンと並ぶ当時の優れた女性作曲家として脚光を浴びました。
 当時は女性作曲家の活動は、サロン音楽などの限定的な活躍の場しか与えられていませんでしたが、室内楽や歌曲だけではなく、交響曲8曲、序曲15曲以上、など大規模な作品にも果敢に挑戦していました。
 しかし15曲以上の序曲を作曲した中で生前出版されたのは1曲このアルバムに収録されている「ファウスト」序曲のみでした。
 マルク・ローデ指揮によるメクレンブルク州立オーケストラによる演奏で、エミーリエ・マイヤーの隠れた魅力に気づかされる1枚となっています。
 
 

MDG 90322376
(SACD HYBRID)
¥2500
ノーマン・オニール:室内楽作品集
 ノーマン・オニール(1875-1934)
 ピアノ三重奏曲イ短調Op.7(1900)
 コントラバスとピアノのための「ソリロクィー」(1926)
 チェロとピアノのためのソナタ(1896)
 ヴァイオリンとピアノのための組曲変ロ短調
アンサンブル・カラー
フローリアン・シュトライヒ(チェロ)
サラ・ヒラー(ピアノ/
 使用楽器:1901年製のスタインウェイ
  「Manfred Burki」)
ゲスト:ファビアン・リーザー(ヴァイオリン)
ファティマ・アグエロ・バカス(コントラバス)

 ホッホ音楽院で学んだ「フランクフルト・グループ」の一員、アイルランド系のイギリス人作曲家ノーマン・オニールの室内楽作品集

 Stereo/5.1/2+2+2、60'32、輸入盤・日本語帯付

 アイルランド系のイギリス人作曲家ノーマン・オニール。フランクフルトのホッホ音楽院でイヴァン・クノルに師事。その後は同音楽院で作曲を学び英語を話す仲間で構成される「フランクフルト・グループ」に所属していました。
 今回録音に参加したアンサンブル・カラーのメンバーは、音楽院で教鞭を取り、その中で先人たちの痕跡を探っているうちに、この度ノーマン・オニールの作品群に出会い録音することとなりました。
 作品7のピアノ三重奏曲は、オニールがイギリス出身であることが顕著にわかる独創的な旋律が印象的。
 20世紀初頭の他の作曲家が行ったようにオニールの作品にも和声表現の実験的な試みを行った痕も見られますが、ホッホ音楽院で学んだ、中央ヨーロッパの古典的技法と、オニールの故郷のイディオムを組み合わせ、彼自身の調性言語を生み出しています。
 アンサンブル・カラーは今後も20世紀初頭の知られざる作品を発掘することに意欲を示しています。
 
 

MDG 90822336
(SACD HYBRID)
¥2500
ブラームス:二重唱曲集
 4つの二重唱
 谷の下で Op.33-6
 5つのロマンスとリート Op. 84
 死の客
 5つの二重唱Op.66
 王の子ふたり
 バラードとロマンスOp.75
 妹3
 3つの二重唱Op.20
 月が明るく輝こうとしないから
デュオ・エルプ
 フェリシタス・エルプ(アルト)
 ユディット・エルプ=カラミヌス(アルト)

ドリアナ・チャカロワ(ピアノ:
 使用楽器:1901年製のスタインウェイ
  「Manfred Burki」)
マグヌス・ディートリヒ(テノール)

 姉妹デュオによるブラームス二重唱曲集

 Stereo/5.1/2+2+2、67'17、輸入盤・日本語帯付

 ブラームスは生涯を通じて歌曲の作曲を行っていました。その中でも二人の歌手が美しいアンサンブルで聴かせる二重唱も充実した作品群が揃っています。
 歌うのはシュトゥットガルト生まれのソプラノ姉妹、フェリツィタス・エルプとユディト・エルプによる「デュオ・エルプ」。
 姉妹ならではの美しいハーモニと、1901年製のスタインウェイ「Manfred Burki」を用いたピアノ伴奏、そしてマグヌス・ディートリヒによる心地よいテノールの響きがアクセントとなり、ブラームスの重唱の魅力を堪能できる1枚となっています。
 



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PENTATONE



PTC 5186884
(2CD)
¥3200→\2990
ワイラースタイン&バルナタン
 ベートーヴェン:チェロ・ソナタ全集

  [CD1]
  ・チェロ・ソナタ第1番 ヘ長調 Op.5-1(1796)
  ・チェロ・ソナタ第2番 ト短調 Op.5-2(1796)
 [CD2]
  ・チェロ・ソナタ第3番 イ長調 Op.69(1807-08)
  ・チェロ・ソナタ第4番 ハ長調 Op.102-1(1815)
  ・チェロ・ソナタ第5番 ニ長調 Op.102-2(1815)
アリサ・ワイラースタイン(チェロ)
イノン・バルナタン(ピアノ)
KKC 6526/7
(2CD)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥4000

 チェロとピアノの対等で深遠な世界。ワイラースタインがバルナタンとベートーヴェンのチェロ・ソナタ全集を録音!

 セッション録音:2020年10月/コンラッド・プレビーズ舞台芸術センター(カリフォルニア)
 DDD、ディジパック仕様、CD1 46'41、CD2 63'51、輸入盤・日本語帯付

 チェロ界の女王ワイラースタインが厚い信頼を寄せるバルナタンとベートーヴェンのチェロ・ソナタを全曲録音しました!
 5つのチェロ・ソナタは、ベートーヴェンの作品のなかでも最も魅力的かつ叙情的な音楽であり、ベートーヴェンの芸術的成長をたどることができる作品です。

 ベートーヴェンの友人グライヒェンシュタイン男爵献呈された第3番は、音楽史上初めてチェロとピアノが完全に対等な関係で書かれたいわばチェロ・ソナタの分岐点といえる作品。以後のチェロ・ソナタにも大きな影響を与えた傑作です。
 現代最高峰の二人が奏でる注目の新録音です!

 「イノン・バルナタンとは2008年に初共演し、素晴らしい音楽的パートナーシップを築いてきました。以来、チェロとピアノのためのデュオ作品のほぼすべてのレパートリーを世界中で演奏していく中で、私たちは親しい友人にもなりました。
 2020年私たちはベートーヴェン・イヤーにチェロ・ソナタ全曲を録音することに決めました。
 コロナ禍の中、サンディエゴの美しいコンラッド・プレビーズ舞台芸術センターで、1週間にわたりベートーヴェンの音楽に没頭することができました。困難な時代に完成したこの録音ができたことに喜びを感じております。」(アリサ・ワイラースタイン)
 



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SUPRAPHON



SU 4306
¥2800→\2590
パヴェル・ハース四重奏団がブラームスの
 ピアノ五重奏曲と弦楽五重奏曲第2番を録音!

  ブラームス:
   (1)ピアノ五重奏曲 ヘ短調 Op.34(1864)
   (2)弦楽五重奏曲第2番 ト長調 Op.111(1890)
(1)ボリス・ギルトブルク(ピアノ)
(2)パヴェル・ニクル(ヴィオラ)
パヴェル・ハース四重奏団
 【ヴェロニカ・ヤルーシコヴァー(第1ヴァイオリン)、
  マレク・ツヴィーベル(第2ヴァイオリン)、
  ルオシャ・ファン(ヴィオラ)、
  ペテル・ヤルーシェク(チェロ)】
KKC 6528
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥3300

 名手ギルトブルクの華麗な演奏にも注目。現代屈指のクァルテット、パヴェル・ハース四重奏団がブラームスのピアノ五重奏曲と弦楽五重奏曲第2番を録音!

 セッション録音:(2)2021年11月6&7日、(1)2021年11月13&14日/ドモヴィナ・スタジオ(プラハ)/71'44

 世界が注目する実力派クァルテット、パヴェル・ハース四重奏団。スプラフォン・レーベル9枚目となる当ディスクはブラームス!ヴィオラ奏者ルオシャ・ファンを新メンバーとして迎えたはじめての録音です。

 当団は英グラモフォン・アワード2011ではドヴォルザークの「アメリカ」を収録したディスク(KKC-5170 / SU-4038)がレコード・オブ・ザ・イヤーを受賞。以後リリースしたスメタナの弦楽四重奏曲第1番「わが生涯より」&第2番(KKC-5668 / SU-4172)、ドヴォルザークのピアノ五重奏曲&弦楽五重奏曲第3番(KKC-6100 / SU-4195)、ショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲第2、7、8番(KKC-6101 / SU-4271)はレコード芸術誌「特選盤」をはじめ、英グラモフォン、仏ディアパソンなど、著名な雑誌の賞を総なめにしてきた現代屈指の弦楽四重奏団です。

 当団初録音となるブラームスはピアノ五重奏曲と弦楽五重奏曲第2番を選曲しました。ピアノ五重奏曲は当編成の最高傑作。巨大でありながら精緻な構成、若さみなぎる情熱などブラームス特有のやわらかさと諦観が流れています。
 2013年にエリザベート王妃国際音楽コンクールで第1位を獲得したピアニスト、ボリス・ギルトブルクと息の合った演奏を聴かせてくれます。

 カップリングの弦楽五重奏曲第2番では創設メンバーのひとりパヴェル・ニクルとの共演。この作品はもともと交響曲第5番で発想されたもので、晩年のブラームスとは思えないほど男性的な強さ、元気旺盛な情熱、そして新鮮な創意にあふれています。
 当団ならではの緊張感に満ちた丁々発止のやりとりが聴きものです!

 





イギリス・グラモフォン誌2011年レコーディング・オヴ・ザ・イヤーはだてじゃない
パヴェル・ハース四重奏団
ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲第13番&第12番


(10年前のコメントから)

 ドイツ在住の知り合いが「パヴェル・ハースって知ってる?」と言ってきた。てっきり作曲家のことかと思ったら、どうやらその名を冠した弦楽四重奏団のことらしい。そのパヴェル・ハース弦楽四重奏団がリリースしたドヴォルザークがすごい人気だというのだ。本当か嘘か聴いてみるとするか・・・。
 そうしたら・・・・、人気が出るのもうなずける、鮮烈でとても美しい演奏。
 現代的と言っていいのか、きわめてカッコいい。ノリノリなのである。なんだか大好きな機関車を追いかけて大草原を踊りながら走っているドヴォルザークが目に見えるようである。
 しかしリズムの取り方が個性的で、聴きなれた旋律でさえいつもとちょっと違う。いい意味でギクシャクとして素直に終わらない。一筋縄でいかない連中。

 そうしたら、気づいたらイギリス・グラモフォン誌の2011年最高アルバム賞(レコーディング・オヴ・ザ・イヤー)を受賞してしまった!
 2011年に聴いた最高の1枚と言っていいでしょう。



Dvorak: String Quartets Nos. 12 & 13
 SUPRAPHON
SU 4038
\2800→\2590
パヴェル・ハース四重奏団/ドヴォルザーク
 ドヴォルザーク:
  弦楽四重奏曲第 13 番ト長調 Op.106, B 192
  弦楽四重奏曲第 12 番ヘ長調 Op.96, B 179「アメリカ」
パヴェル・ハース四重奏団
当代の旗手パヴェル=ハース・クァルテット最新録音ド ヴ ォルザークの「アメリカ」&第13番

録音:2010年6月3、6、29 & 30日プラハ、ルドルフィヌム(デジタル・セッション)/DDD、ステレオ、63’14”

2004 年にフィレンツェでヴィットリオ・E・リムボッティ賞、翌年 5 月にはプラハの春の国際コンクールで優勝、さらにその翌月には世界三大弦楽四重奏コンクールのひとつパオロ・ボルチアーニ・コンクールでも優勝と、圧倒的な実力で次代を担うアンサンブルとしておおきな注目を集めるパヴェル=ハース・クァルテット。第 4 弾アルバムは 2010 年 6 月にセッション収録されたばかりの最新録音で、かれらのルーツ、ドヴォルザークを取り上げています。
「新世界交響曲「」チェロ協奏曲」と並ぶアメリカ時代の最良の成果で、親しみ易いメロディから当ジャンル屈指の人気曲「アメリカ」。そして、パヴェル=ハース・クァルテットが 2009 年秋のツアーを通じて完璧に仕上げてきた「第 13 番」は、ドヴォルザークのアメリカ帰還後に着手され、休養明けに完成させた最高傑作。いずれの演奏も、敬愛するドヴォルザークへの深い共感を背景に熱い意気込みを強く感じさせるもので、あらたな時代の到来を告げるにふさわしい内容といえるでしょう。


 




HARP&COMPANY



CD505047
(2CD)
特別価格
¥2600

ラシェル・タリトマン(ハープ)


コンコーネ・ルイージ(c.1800):
 ハープとバスーンのためのソナタ集

  ソナタ第1番/ソナタ第2番/ソナタ第3番/
  ソナタ第4番/ソナタ第5番/ソナタ第6番

ラシェル・タリトマン(ハープ)
マヴロウデス・トロウルス(バスーン)


 ラシェル・タリトマンによる貴重な録音、コンコーネ・ルイージの作品集!

 イスラエル、テルアビブ出身の世界的ハーピスト、ラシェル・タリトマンが設立した「ハープ音楽に特化」した世界でも珍しい自主レーベル、「ハープ・アンド・カンパニー(Harp & Company)」から、現在ではほとんど知られていないコンコーネ・ルイージのソナタ集が登場です。
 彼は19世紀前半にイタリアのトリノで生まれたと考えられています。
 彼はハープ奏者、作曲家そして教育者としてしられ、フランスのパリで活躍しました。この時代のハープやバスーンのオリジナルの楽譜はあまり残っていないため、貴重な作品といえるでしょう。
 




PRIMA FACIE


PFCD167168
(2CD)
特別価格
¥3600
ケネス・ハミルトン・プレイズ・リスト Vol.1 ケネス・ハミルトン(ピアノ)
 リスト:
  《詩的で宗教的な調べ》より「葬送曲」、《詩的で宗教的な調べ》より「孤独な中の神の祝福」、
  死のチャルダーシュ、《詩的で宗教的な調べ》より「死者の追憶」、暗い雲、
  ピアノ・ソナタ ロ短調、バラード第2番 ロ短調、夢に、別れ(ロシア民謡)、
  尼僧院の僧房、ペテーフィの追悼に、《詩的で宗教的な調べ》より「アヴェ・マリア」
 シューベルト(リスト編):即興曲 変ト長調
 リスト:
  前奏曲《泣き、悲しみ、悩み、おののき》、悲しみのゴンドラ、ロマンス、
  忘れられたロマンス、ローレライ、主イエス・キリストの変容の祝祭
 ワーグナー(リスト編):イゾルデの愛の死

 世界的ピアノ奏者ケネス・ハミルトンによるリスト作品集第1弾は、愛、死と変容、記憶と郷愁をテーマにした作品を集めています。
 ハミルトンがこれらの作品を録音するにあたり、スコアを集中的に研究したことは言うまでもありませんが、これまでの多くの録音でも無視されてきたような細かな指示も重く受け止め、あたかもリストの生徒のように、楽譜に印刷された指示を忠実に守り表現しています。

 ※録音:2020年1月25日-26日、8月22-23日、2021年1月30日-31日、5月15日-16日、カーディフ大学音楽学校
 
 

PFCD170
¥2600
ザ・ホーリー・ボーイ ティモシー・ディキンソン(バス・バリトン)
ダンカン・ハニーボーン(ピアノ)
 マイケル・ヘッド:ベツレヘムへの小径/アイヴァー・ガーニー:Carol of the Skiddaw Yowes/
 チャールズ・スタンフォード:ザ・モンキーズ・キャロル/
 ホルスト:クリスマス・デイ・イン・ザ・モーニング/
 ピーター・ウォーロック:The Bayly Berith The Bell Away、ベツレヘム・ダウン/
 アーノルド・バックス:
  ゴッド・イズ・ボーン、ララバイ・ディア・ジーザス、メリーリー・トゥ・ベツレヘム、
  ヴァリエーションズ・オン・ア・ノース・カントリー・クリスマス・キャロル/
 ヴォーン・ウィリアムズ:The Oxen/
 ウォーロック:Balulalow、Tyrley,Tyrlow、フロストバウンド・ウッド/
 ブリテン:コルプス・クリスティ・キャロル/
 グレインジャー:サセックスの仮装行列によるクリスマス・キャロル/
 マルコム・ウィリアムソン:クリスマス・キャロル/
 マーク・ハンキー:ルーシーズ・キャロル/
 ヘッド:The Carol of the Field Mice/
 H.バルフォア・ガーディナー:ノエル/
 ノーマン・フルトン:メイク・ウィー・メリー/
 ジョン・アイアランド:ザ・ホーリー・ボーイ

 このクリスマス・アルバムの構成は、何か月もキャンセルされた2020年12月のクリスマス・コンサートの後行われました。
 クリスマス・キャロルを多く残したことで知られるピーター・ウォーロックの作品でもあまり広く知られていない作品は少なくなく、他の作曲家の作品でも隠れた名曲がたくさん残っています。
 そういった作品も多数含まれている今アルバムでは、改めてクリスマス・キャロルの世界を楽しむことが出来ます。

 ※録音:2021年5月9日、ホーリー・トリニティ教会(ヘリフォード、イギリス)
 




QUARTZ



QTZ2141
¥2600
ブラジルの至宝、マルセロ・ブラトケ!
 ショパン:ピアノ作品集
マルセロ・ブラトケ(ピアノ)
 ショパン:
  前奏曲第1番 ハ長調 Op.28-1/前奏曲第2番 イ短調 Op.28-2/
  前奏曲第3番 ト短調 Op.28-3/前奏曲第4番 ホ短調 Op.28-4/
  前奏曲第5番 ニ長調 Op.28-5/前奏曲第6番 ロ短調 Op.28-6/
  前奏曲第7番 イ長調 Op.28-7/前奏曲第8番 嬰ヘ短調 Op.28-8/
  前奏曲第9番 ホ長調 Op.28-9/前奏曲第10番 嬰ハ短調 Op.28-10/
  前奏曲第11番 ロ長調 Op.28-11/前奏曲第12番 嬰ト短調 Op.28-12/
  前奏曲第13番 嬰ヘ長調 Op.28-13/前奏曲第14番 変ホ短調 Op.28-14/
  前奏曲第15番 変ニ長調 Op.28-15/前奏曲第16番 変ロ短調 Op.28-16/
  前奏曲第17番 変イ長調 Op.28-17/前奏曲第18番 ヘ短調 Op.28-18/
  前奏曲第19番 変ホ長調 Op.28-19/前奏曲第20番 ハ短調 Op.28-20/
  前奏曲第21番 変ロ長調 Op.28-21/前奏曲第22番 ト短調 Op.28-22/
  前奏曲第23番 ヘ長調 Op.28-23/前奏曲第24番 ニ短調 Op.28-24/
  前奏曲第25番 嬰ハ短調 Op.45/前奏曲第26番 変イ長調 B.86 Op.Posth./
  マズルカ第10番 変ロ長調 Op.17-1/マズルカ第11番 ホ短調 Op.17-2/
  マズルカ第12番 変イ長調 Op.17-3/マズルカ第13番 イ短調 Op.17-4/
  幻想即興曲 嬰ハ短調 Op.Posth.,No.66/子守歌 変ニ長調 Op.57

 
 ☆ブラジルで著名なピアニストのひとり、マルセロ・ブラトケ!
 ☆ショパンの前奏曲全曲録音に挑む!

 ブラジル生まれのピアニスト、マルセロ・ブラトケは、14歳の時にピアノの勉強を始めました。
 彼は重度の視覚障害を持っていたため、スコアを読むことが出来ず、聴覚記憶力に基づいた独自の音楽学習方法を開発しました。
 最初のピアノのレッスンから十か月後にはサンパウロ交響楽団にデビューし、サンパウロ批評家協会から表彰されました。またニューヨークのジュリアード音楽院で学び、イタリアのトラダーテ国際音楽コンクールでの最優秀賞、カルロス・ゴメス賞などを受賞しています。
 コンサート活動では、カーネギーホール、ザルツブルク音楽祭、クイーンエリザベスホール、サントリーホールなどの世界の主要なホールで演奏しています。

 ブラトケは音楽による社会貢献活動にも注力しており、2008年にブラジル社会の貧困地域の若いミュージシャンによって形成されたオーケストラであるカメラータ・ブラジルを設立し、ブラジル、アルゼンチン、日本、イギリス、セルビアなどで数百回にもおよぶコンサートを行っています。

 ※録音:2020年2月、ポットンホール
 




<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


GRAND SLAM



GS 2255
¥2700
メンデルスゾーン:
 劇音楽「真夏の夜の夢」(抜粋)

  (1)序曲 Op.21
  (2)スケルツォ Op.61-1
  (3)まだら模様のお蛇さん Op.61-3
  (4)間奏曲 Op.61-5
  (5)夜想曲 Op.61-7
  (6)結婚行進曲 Op.61-9
  (7)道化師たちの踊り Op.61-11
  (8)終曲 Op.61-12
 
 (9)交響曲第3番 イ短調 Op.56「スコットランド」
ペーター・マーク(指揮)
ロンドン交響楽団
(1)-(8)ジェニファー・ヴィヴィアン/
 マリオン・ロウ(ソプラノ)
コヴェント・ガーデン・ロイヤル・オペラ・ハウス女声合唱団
  (合唱指揮:ダグラス・ロビンソン)

 ペーター・マーク&ロンドン響の定番、メンデルスゾーンの「真夏の夜の夢」、「スコットランド」。2トラック、38センチ、オープンリール・テープ復刻

 録音:(1)-(8)1957年2月27&28日、(9)1960年4月21&22日/キンングズウェイ・ホール(ロンドン)/日本語帯・解説付

 ■制作者より
  日本でも根強い人気のあったペーター・マーク(1919-2001)。マークがステレオ初期にロンドン交響楽団とセッション録音を行ったメンデルスゾーンの「真夏の夜の夢」、交響曲第3番「スコットランド」は未だに色あせぬ名盤とされています。
  「真夏~」は英デッカの初期LP、SXL2060から復刻したGS-2041(2009年)が当シリーズにありましたが、「スコットランド」は初復刻となります。復刻に使用したのは2トラック、38センチのオープンリール・テープで、原音を素直にすくい上げた結果、まれにみる新鮮な音質で蘇りました。
  なお、当CDには歌詞対訳は付いておりません。ご了承下さい。(平林 直哉)
 



<国内盤> 

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MCLASSICS



MYCL00021
(2SACD HYBRID)
¥4400
戸田弥生(ヴァイオリン)
 J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ(全曲)
戸田弥生(ヴァイオリン)
 J.S.バッハ(1685-1750)
  Disc-1
   1-4. 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第1番 ト短調 BWV1001
   5-12. 無伴奏ヴァイオリン・パルティータ 第1番 ロ短調 BWV100213-1
   6. 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第2番 イ短調 BWV1003
  Disc-2
   1-5. 無伴奏ヴァイオリン・パルティータ 第2番 ニ短調 BWV1004
   6-9. 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第3番 ハ長調 BWV1005
   10-15. 無伴奏ヴァイオリン・パルティータ 第3番 ホ長調 BWV1006

 <収録>2021年5月7-8、26-27日、6月15-16日 神奈川県、相模湖交流センター ラックスマンホール《DXD352.8kHz録音》

 深心で共鳴するバッハの世界。戸田弥生が全身全霊で奏でる創造美。
 1993年エリーザベト王妃国際コンクール優勝以来、日本を代表するヴァイオリニストとして活躍する戸田弥生が、20年ぶりに「J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ」を再録音しました。
 圧倒的な高い集中力と情熱溢れる演奏で聴く者を魅了する戸田弥生の真骨頂が、このバッハ演奏です。戸田が奏でる名器「グァルネリ・デル・ジェス」(1728年製)は、バッハがこの曲を作曲した頃のもの。
 その楽器を使い、戸田は甘く美しい繊細な音色から血が出るかのようなほとばしるエナジーまで表現していきます。ヴァイオリンと戸田が一体化し、再現させるバッハの完全なる創造美。偉大なる作品に正面から向かい、敬虔に全身全霊で奏でる戸田弥生のバッハをお聴き下さい。





 戸田 弥生 Yayoi Toda


 1993年エリーザベト王妃国際音楽コンクール優勝以来、日本を代表するヴァイオリニストの一人として、圧倒的な集中力による情熱的な演奏で聴く者を魅了している。

 4歳からヴァイオリンを始める。1985年第54回日本音楽コンクール第1位。桐朋学園大学音楽学部を首席で卒業し、1992年アムステルダムのスウェーリンク音楽院に留学。
 これまでに、江藤俊哉、ヘルマン・クレバース、シャルル・アンドレ・リナール、ドロシー・ディレイの各氏ほかに師事。
 日本の数多くのオーケストラはもとより、ニューヨーク・チェンバー・オーケストラ、モスクワ・フィルハーモニー、プラハ・チェンバー・オーケストラ、ハーグ・レジデンティ管弦楽団、スウェーデン放送交響楽団、ボン・ベートーヴェン・ハレ管弦楽団、北オランダ・フィルハーモニー、セント・マーティン・アカデミー管弦楽団、ロンドン・フィルハーモニー、ベルガモ室内オーケストラ、ドイツ・カンマー・フィルハーモニーなどに出演し、また、小澤征爾、ユーリー・シモノフ、シュロモ・ミンツ、ジャン・ジャック・カントロフ、アレキサンダー・シュナイダー、スタニスラフ・ブーニン、ジャン・フルネ、ガリー・ベルティーニ、マルタ・アルゲリッチ、フランク・ブラレイ、アブデル・ラーマン・エル=バシャ、ジェラール・コセらとも共演している。

 1993年エリーザベト王妃国際音楽コンクールに優勝して一躍注目を集め、本格的な活動を開始する。

 '94年、第4回出光音楽賞を受賞。96年にはニューヨークのジュリアード音楽院から"ディレイ・スカラシップ"を受け、1年間在籍。97年にニューヨーク・デビューを果たし絶賛を博す。
 また、オランダの作曲家トリスタン・コイリス(1946~1996)から「ヴァイオリン協奏曲第2番」(1995)を献呈され、アムステルダム・コンセルトヘボウで初演した。99年にカーネギー・リサイタル・ホールで室内楽を中心としたリサイタル「Yayoi and friends」を開催した。
 2009年にはアジアにも活動の場を広げ、上海で室内楽や武漢交響楽団との共演、韓国でジェジュ音楽祭に出演した。2010年は4月にオランダとスペインでのヴァイオリン・マスタークラスを、11月にピアノのヴァレリー・アファナシェフとのデュオを東京および福井で行なった。
 デビュー20周年を迎えた2013年には、東京、大阪、神戸、福井にて、協奏曲、デュオ、無伴奏等多くの舞台で大好評を博した。
 2017年国際音楽祭NIPPONでは諏訪内晶子とともにコンサート、マスタークラスに参加、18年びわ湖クラシック音楽祭では沼尻竜典とのデュオが好評を博した。19年8月にはフェリス女学院大学名誉教授宮本とも子氏とボストン他郊外の主要な教会で名器C.B.Fisk オルガンとの共演を果たした。

 CDは「20世紀 無伴奏ヴァイオリン作品集」、珠玉の 小品集「子供の夢」、エル=バシャとの「フランク:ヴァイオリン・ソナタ、シューマン:ヴァイオリン・ソナタ第2番」などをリリースしている。
 国内外のコンクール審査員としても招かれ、2005年にはエリーザベト王妃国際音楽コンクールのヴァイオリン部門審査員を務めた。
 現在フェリス女学院大学音楽学部演奏学科教授、桐朋学園大学音楽学部非常勤講師。使用楽器はシャコンヌ (カノン)所有のグァルネリ・デル・ジェス(1728年製作)。

 
 


MYCL00023
¥3300
Remembrance
 山本直人(オーボエ)


 岩瀬貴浩:
  1. Calling You/2. 彩風/3. Shine/4. 追憶の日々/
  5. 大切なあなたへ/6. ホワイト・ロマンス/
  7. もう一度笑顔/8. 星空の下で/9. 眠れぬ夜は/
  10. 午前5時の目醒め/11. 君を迎え、送る春/
  12. Friends/13. 帰り道/14. 大丈夫
GARDEN WINDS
 山本直人(オーボエ)
 岩瀬貴浩(ピアノ)

 <収録>2021年9月15-16日 東京、稲城市iプラザ《DXD352.8kHz録音》

 風にそよぐメロディ。心地よく寄り添うオーボエの調べ。日々を彩るやわらかな音楽を贈る。
 元名古屋フィルの首席オーボエ奏者、現在ソリストで活躍する山本直人と、コンポーザーピアニストとして活躍する岩瀬貴浩のユニット「GARDENWINDS」のデビューアルバムです。全曲岩瀬によるオリジナル作品。情感豊かなメロディが風となり、人々に優しくそよいでいきます。人の感性に訴えかけるような美しいオーボエの音色。キラキラと星のように煌めくピアノの音粒。音楽が人に寄り添い、励まし、時に慰める。心の隙間を暖かく満たしてくれる珠玉の曲集です。




 山本 直人(オーボエ)Naoto Yamamoto

  '85年武蔵野音楽大学を首席で卒業。同大学卒業演奏会、第55回読売新人演奏会等に出演。陶山勝、吉成行蔵、北島章、インゴ・ゴリツキの各氏に師事。
  ’86年名古屋フィルハーモニー交響楽団に入団。'19年9月まで首席奏者を務める。’88年「CBCサロンコンサート」にてソロリサイタルを開催。’92年2月より一年間ベルリンに留学し、アンドレアス・ヴィットマン氏に師事。帰国後ソロリサイタルを開催。
  ’97年「第9回アフィニス夏の音楽祭」に参加し、ワシントン・バレーラ氏に師事。’99年「山本直人と仲間たち」と題した現代音楽のリサイタルを開催。’00年「ザ・コンサートホール・アンコール2000」にてソロリサイタルを開催。’02年NHK-FM「名曲リサイタル」に出演。また、’04年に開催したソロリサイタルにて、名古屋市民芸術祭2004審査員特別賞を受賞。’10年ソロリサイタルを開催。
  これまでに、名フィル、広島交響楽団、名古屋パストラーレ合奏団、ザ・ストリングス名古屋、クリンゲンフィルハーモニカ、室内管弦楽団「辯天」、北名古屋シティ管弦楽団、ディ・ムジカンテン室内管弦楽団とモーツァルト、チマローザ、マルチェロ、アルビノーニ、バッハ、尹伊桑、R.シュトラウスの協奏曲を共演。
  また、「名古屋ヴィルトゥオーゼン」「クーベル・オーボエ・カルテット」「トリオdeブランチ」等の主要メンバーとして室内楽活動も盛んに行う傍ら、名古屋音楽大学、大垣女子短期大学音楽総合科非常勤講師として後進の指導にもあたっている。

 岩瀬 貴浩(作曲/編曲/ピアノ) Takahiro Iwase

  長崎県長崎市出身。大阪芸術大学芸術学部音楽学科在学中よりミュージカルスタジオでの作曲やLigar Music社制作の「LigarMusic Library」への楽曲提供でキャリアをスタートさせる。
  2008年より(株)クラフトーンのアレンジャーとしてシンコーミュージック、デプロMP、マガジンランドなど出版楽譜の編曲、音源製作を手がけている。
  主な作曲作品にハウス食品ファミリーミュージカル「小公女セーラ」(イマジン)、ミュージカル「クリスマスドリーム~マリーとクララの物語~」(アエラス)などがある。
  ソロ活動ではオリジナル曲によるアルバムを4作リリース(2022年現在)し、東京と長崎を中心に自主コンサートを開催。特にピアノソロによる「PIANO Monologue」シリーズは癒やしのコンサートとして好評を博している。
  2021年にオーボエ奏者山本直人氏(元名古屋フィルハーモニー交響楽団首席奏者)と「GARDEN WINDS」、2020年にチェリスト宮崎真平氏と「EASTRINGS」を結成しそれぞれのユニットにて自身のオリジナル曲で活動中。
 














3/17(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
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HARMONIAMUNDI



HMM 902412
¥2800→\2590
クリスティアン・ベザイデンホウト
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲全集 vol.3

 ピアノ協奏曲第3番 ハ短調 op.37
  〔I. アレグロ・コン・ブリオ(16'39)
   【カデンツァ:ベザイデンホウト/ベートーヴェン】
   -II. ラルゴ(8'31)
   -III. ロンド、アレグロ(9'29)
    【ロンド主題への導入:ベザイデンホウト/
     ベートーヴェン】〕 
 ピアノ協奏曲第1番 ハ長調 op.15
  〔I. アレグロ・コン・ブリオ(14'34)
   【カデンツァ:ベザイデンホウト/ベートーヴェン】
   -II. ラルゴ(9'16)
   -III. ロンド.アレグロ・スケルツァンド(8'46)〕
クリスティアン・ベザイデンホウト
 (フォルテピアノ/
  1824年コンラート・グラーフのコピー、
  1989年ロドニー・レジエ製作
   (フリーポート、メイン州、アメリカ)、
  2002年エドウィン・ボインク&
   ホハン・ヴェンニクによる修復、
    エドウィン・ボインク・コレクション)
パブロ・エラス=カサド(指揮)
フライブルク・バロック・オーケストラ
KKC 6524
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥3300

 ベザイデンホウト、エラス=カサド&FBO、ベートーヴェンのピアノ協奏曲シリーズ完結編の登場!

 録音:2017年12月、アンサンブルハウス・フライブルク/67'20

 世界が注目するシリーズ、ベザイデンホウト、エラス=カサドとFBO によるベートーヴェンのピアノ協奏曲シリーズ、待望にして衝撃の完結編の登場です!
 作品の初演に立ち会っているような感覚になる、神々しくもスリリングな演奏です!

 今回はベートーヴェンのピアノ協奏曲唯一の短調の第3番と、第1番という組み合わせ。今回も、ベザイデンホウトのひらめきと才能にハっとさせられる衝撃の瞬間の連続!
 カデンツァはいずれもベートーヴェンのものに基づきながら、ベザイデンホウトによるパッセージも盛り込まれたもの。さらに、第3番の第3楽章では、ロンド形式の主題が回帰するときのリード・イン(つなぎ)を、ベザイデンホウトがベートーヴェンのものを参考にしながら独自のものにしたてて演奏。
 これがまた絶妙な即興を聴いているようで、この協奏曲の初演に立ち会っているようなスリリングさを生み出しています!
 エラス=カサド率いるFBOの管弦楽も、ひとつひとつの音符を、今生まれたかのうように鳴り響かせております。もちろんピアノと管弦楽のアンサンブルが素晴らしいことはいうまでもありません。
 一瞬一瞬が過ぎ去ってしまうのが惜しくなるような、かみしめたくなる演奏です。

 同じ顔合わせでのベートーヴェン:ピアノ協奏曲は、第2番&第5番[HMM-902411&KKC-6143]、第4番[HMM-902413&KKC-6264] は大絶賛されており、さらに第九&合唱幻想曲を収録した同じ顔合わせのディスク[HMM-902431&KKC-6234] が2020 年度アカデミー賞大賞を受賞しています。
 




PENTATONE



PTC 5187002
(SACD HYBRID)
¥2800
「ミンネ」
 (1)バスタルダ・トリオ:「喜べ」
   (ミサ典礼文「すべての者よ、主に向かいて喜ばん」)
 (2)ユディト・ステーンブリンク(1977-):
   「イントロダクション」~
   ハデヴィッヒの詩からインスピレーションを得て
 (3)ユディト・ステーンブリンク:
   「Orewoet」~ハデヴィッヒの詩からインスピレーションを得て
 (4)バスタルダ・トリオ:「ニグラ・スム」
   (ジョヴァンニ・ダ・パレストリーナ(1525-1594):
   ミサ曲「ニグラ・スム」)
 (5)ユディト・ステーンブリンク:「聖霊は生の源の火よ」
   (ヒルデガルト・フォン・ビンゲン(1098-1179):
   詩篇「聖霊は生の源の火よ」)
 (6)ハインリヒ・イザーク(1450 頃-1517)
  (ユディト・ステーンブリンク編曲):
   ミサ曲「天の軍団はこぞりて御身をたたえる」
 (7)グレゴリオ聖歌(ユディト・ステーンブリンク編曲):
   「われら生のただ中にありて」
 (8)メルヒオール・フランク(1579頃-1639)
   (ユディト・ステーンブリンク編曲):「Er kusse mich」
 (9)ユディト・ステーンブリンク:
   「ミンネ」~ハデヴィッヒの詩からインスピレーションを得て
オランダ・バロック
 【ユディト・ステーンブリンク、
  カタリーナ・アレクシッチ、
  イョールゴス・サモイリス、
  クロエ・プレンダーガスト、
  アンドレイ・カポル、
  エマ・ウィリアムズ、
  アンナ・ジェーン・レスター、
  ヨゼーフ・タン、
  キルスティ・アパヤラーティ
   (以上、ヴァイオリン)、
  ティネカ・ステーンブリンク
   (オルガン、アコーディオン、
    ハープ、ハルモニウム)、
  マリー・ファン・ラウジク(声)】
バスタルダ・トリオ
 【パヴェル・シャンブルスキー
   (クラリネット)、
  ミハウ・グルチンスキー
   (コントラバスクラリネット)、
  トマシュ・ポクジヴィンスキー(チェロ)】

 オランダ・バロックのPENTATONEレーベル第4弾はバスタルダ・トリオと共演!中世の詩人ハデヴィッヒによる愛の詩からインスピレーションを得て即興演奏!

 セッション録音:2022年1月11-13日/ティヴォリ・フレーデンブルフ(大ホール)、ユトレヒト(オランダ)/DSD、マルチチャンネル、ディジパック仕様、44'47、輸入盤・日本語帯付

 SACD ハイブリッド盤。
 バロックのレパートリーを様々なアーティストとのコラボレーションで新鮮かつ現代的なアプローチで演奏するバロック・オーケストラ「オランダ・バロック」。
 PENTATONEレーベル第4弾は13世紀ブラバントの女流詩人で神秘主義者ハデヴィッヒ(ハデウェイヒ)の愛の詩からインスピレーションを得て即興演奏した「ミンネ」です。

 中世の生活を独創的な視点で書き綴ったハデヴィッヒの詩は現在も多くの芸術家を刺激しており、当アルバムではクラリネット、チェロ、コントラバスクラリネットという実にユニークな組み合わせの「バスタルダ・トリオ」との共演で色彩豊かな即興演奏を展開。
 またオランダ・バロックは9人のヴァイオリン奏者、1人の鍵盤奏者(オルガン、アコーディオン、ハルモニウム)、そして1人の声を伴う編成で演奏しております。
 中世の詩からインスピレーションを受け、遊び心と情熱にあふれたアルバムが完成しました!


 




ARS PRODUKTION

代理店変更に伴い再掲載


ARS38824
【旧譜】
¥2600

プレイエル博物館の秘曲コンサート Vol.14~九重奏曲と交響曲集
 イグナツ・ヨーゼフ・プレイエル:
  セレナータ ト長調 九重奏曲 Ben 2622(Ben 285)
  交響曲 変ロ長調 Ben 135(1786)
  交響曲 ハ短調 Ben 142(1790)

カメラータ・プロ・ムジカ
クリスティアン・ビルンバウム(指揮)


 プレイエル・シリーズ第14弾!

 1995年に創設された国際イグナツ・ヨーゼフ・プレイエル協会(IPG)が主催するコンサートとの共同プロジェクトとなる「プレイエル博物館の秘曲コンサート」シリーズ、第14集のテーマは「九重奏曲と交響曲集」。
 ハイドンに師事し、後にピアノ製作会社を立ち上げその分野でも著名なプレイエルは、多作で知られています。48(諸説あり)もの交響曲とかなりの数の室内楽曲を残しています。
 このシリーズ常連のカメラータ・プロ・ムジカが、クリスティアン・ビルンバウムの下、卓越したアンサンブルで奏でています。

 ※録音:2013年6月2日(ライヴ)
 
 


ARS38823
【旧譜】
¥2600
プレイエル博物館の秘曲コンサート Vol.13~協奏曲と交響曲
 ヨハン・バプティスト・ヴァンハル:
   ピアノ協奏曲 ハ長調 C4 
 イグナツ・ヨーゼフ・プレイエル:
  ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Benton 103A(1788)‡
  大交響曲 ヘ長調 Benton 140(1789)
ディアンヌ・バール(ピアノ) 
ライムント・リシー(ヴァイオリン)‡
イグナツ・ヨーゼフ・プレイエル管弦楽団
ヨハネス・クルンプ(指揮)

 1995年に創設された国際イグナツ・ヨーゼフ・プレイエル協会(IPG)が主催するコンサートとの共同プロジェクトとなる「プレイエル博物館の秘曲コンサート」シリーズ、第13集のテーマは「協奏曲と交響曲」。
 同時期に活躍した作曲家ヴァンハルのピアノ協奏曲と共に、ヴァイオリン協奏曲と大交響曲を収録。ヴァイオリンは、ウィーン・フィルのライムント・リシーが務め、艶やかな音色を披露しています。

 ※録音:2013年1月
 
 

ARS38526
(2CD)
特別価格
¥3600
ロマンス
 ロベルト・シューマン:3つのロマンス Op.94
 クララ・シューマン:3つのロマンス Op.22
 ロベルト・シューマン:
  幻想小曲集 Op.73、ヴァイオリン・ソナタ イ短調 Op.105、
  おとぎの絵本 Op.113₁Aヴァイオリン・ソナタ ニ短調 Op.121、
  ヴァイオリン・ソナタ イ短調 WoO 2
ゲオルク・ハーマン(ヴァイオリン、ヴィオラ₁j
ベアータ・ベック(ピアノ)

 ゲオルク・ハーマンは1960年にウィーンで生まれました。ウィーン大学でアルバン・ベルク弦楽四重奏団のメンバーに師事し、マックス・ロスタルとウィリアム・プリムローズのマスタークラスにも参加しました。
 彼はハイドン・シンフォニエッタ・ウィーンとウィーン室内楽団の主要メンバーであり、現在はウィーンの音楽大学でヴァイオリンとヴィオラを指導しており、日本でもコンサートやマスタークラスを行っています。

 ※録音:2013年2月5日-7日、4月27日-28日
 
 

ARS38525
【旧譜】
¥2600
パーセル:セレナーデとグラウンド集
 パーセル:
  1. 下手な音楽家の歌を聞け/2. 優しき音と美しい調べ/
  3. 3声のソナタ第6番/4.「アーサー王」~こよなく美しい島/
  5. 新しいアイルランド風の調べ/
  6. ホーンパイプ/7. 全音階によるグラウンド/
  8. All people that on earth "The old hundredth" -
   Voluntary on the 100th psalm tune, Alternatim voice & organ/
  9. 何と楽しい花盛りの野と森よ/
  10. Three treble parts upon a ground/11. ア・ニュー・グラウンド/
  12.「エディプス王」~しばらくは音楽であなたの悩みを軽くしよう/
  13. No stars again shall hurt you
セリーヌ・シェーン(ソプラノ、1,2,9,12-13)
ハナ・ブラシコヴァ(ソプラノ、4,8)
ポーリン・ビュンドゲン(カウンターテナー)
ヤン・ファン・エルザッカー(テノール)
ステファン・マクラウド(バス)
アンサンブル・ラ・フェニーチェ
ジャン・テュベリ(指揮)

 イギリスの代表的な作曲家パーセルのセレナーデとグラウンド集。
 ジャン・テュベリが創設したアンサンブル・ラ・フェニーチェが、ハナ・ブラシコヴァなど実力派歌手との共演で美しく奏でます。

 ※録音:2009年5月(ライヴ)、2009年10月(ライヴ)、2010年7月(ライヴ)
 
 

ARS38524
【旧譜】
¥2600
シューベルト:歌曲&バラード集
 シューベルト:
  ミューズの子 D.764/さすらい人 D.493/
  さすらい人が月に寄せて D.870/月に寄せて D.259/
  夜の曲 D.672/魔王 D.328/野ばら D.257/
  死と乙女 D.531/小人 D.771/冥府への旅 D.526/
  ます D.550/漁師のくらし D.881/釣り人 D.225/
  舟乗り D.536/ブルックにて D.853/
  馭者クロノスに D.369/トゥーレの王 D.367/
  シルヴィアに D.891/音楽に寄せて D.547/
  逢瀬と別れ D.767
クレメンス・モルゲンターラー(バスバリトン)
ベルンハルド・レンツィコフスキ(ピアノ)

 クレメンス・モルゲンターラーはドイツで生まれ、フライブルク音楽大学、そしてバーゼル音楽院で教会音楽と声楽を学びました。
 彼のレパートリーは幅広く、バロックから現代までどの時代の音楽も歌うことが出来ます。
 そのレパートリーを活かしヨーロッパを中心にドイツ内外の有名なオーケストラや、指揮者との共演を果たしています。
 現在はトロッシンゲン州立音楽大学で声楽を教え、後進の指導も行っています。

 ※録音:2012年10月15日-17日
 
 
ARS38523
【旧譜】
¥2600
バス・アリアとシンフォニア集 クリスティアン・ヒルツ(バリトン)
カペラ・ヒラリア
 J.S.バッハ:
  カンタータ第36番《喜び勇み羽ばたき昇れ》BWV36より Willkommen, werter Schatz
  《クリスマス・オラトリオ》BWV248より Grosser Herr
  カンタータ第153番《見給え、おん神、いかにわが敵があるのを》BWV153より 「恐るるなかれ」
  カンタータ第21番《わがうちに憂いは満ちぬ》BWV248より シンフォニア
  カンタータ第73番《主よ、御心のままに、わが身の上になし給え》BWV73より Herr, so du willt
  《ヨハネ受難曲》BWV245より Betrachte, meine Seel
  カンタータ第159番《見よ、われらイェルサレムにのぼる》BWV159より 「すべては成就した」
  《マタイ受難曲》BWV244より Mache dich, mein Herze, rein
  カンタータ第42番《この同じ安息日の夕べ》BWV42より シンフォニア
  カンタータ第66番《喜べ、汝らの心》BWV66より Lasset dem Hochsten
  カンタータ第59番《人もしわれを愛さば、わが言葉を守るべし》BWV59より Die Welt mit allen Konigreichen
  カンタータ第8番《いと尊き御神よ、いつわれは死なん》BWV8より Doch weichet
  カンタータ第196番《主はわれらを御心にとめたまえり》BWV196より シンフォニア
  カンタータ第157番《われを祝福し給わずば、われ汝を離さじ》BWV157より Ja, ja, ich halte Jesum feste
  カンタータ《目覚めよ、祈れ》BWV70aより Seligster Erquickungstag
  カンタータ第43番《神は喜び叫ぶ声と共に昇り》BWV43より Er ist's, der ganz allein

 バリトン歌手のクリスティアン・ヒルツは、バロックから20世紀の音楽に至るまでの幅広いレパートリーを誇っており、ヨーロッパとアメリカで活躍してきました。
 共演者には、アンドルー・パロットやトン・コープマン、そしてクシシュトフ・ペンデレツキなどがおり、どの時代の音楽でも高い評価を受けていることがわかります。
 教育者としても活躍しており、ベルンの芸術大学やスイス・オペラ・スタジオで教鞭を執り、2015年にはオーストリアのバロック・アカデミーの芸術監督に就任しています。

 ※録音:2012年4月24日-26日
 




RAUMKLANG

RK4102
¥2700
天よ、露を滴らせよ ~ シャイン、シュッツ、ローゼンミュラー
 ヨハン・ヘルマン・シャイン:イントラーダ/
 ハインリヒ・シュッツ:われらのまなこが眠りに入る時/
 ヨハン・ローゼンミュラー:ソナタ第5番/
 シャイン:パドゥアーナ/
 アレッサンドロ・グランディ:我が神/
 ダリオ・カステッロ:ソナタ第2番/
 ローゼンミュラー:ソナタ第6番/
 シュッツ:Die Gottseligkeit ist zu allen Dingen/
 カステッロ:ソナタ第10番/
 シャイン:主は汝の声を聞き/
 シュッツ:私は臥して眠る/
 ジョヴァンニ・バッティスタ・リッチョ:ラ・ルビーナ/
 カステッロ:ソナタ第2番/
 シャイン:パドゥアーナ/
 シュッツ:おおイエス, 甘美な名/
 グランディ:ああ, あなたは何と美しい/
 シュッツ:天よ, 露を滴らせよ/
 ジョヴァンニ・ピッキ:カンツォン第2番/
 カステッロ:ソナタ第11番
ラ・ルビーナ
 〔ノーラ・ハンセン(ドゥルツィアン、リコーダー)、
  クライディオ・メンデ(ヴァイオリン、ヴィオラ)、
  ジータ・ミキヤンスカ(チェンバロ、オルガン)、
  フリーデリケ・オットー(ツィンク、ハックブレット、オルガン)、
  クリストフ・ゾマー(リュート)〕

 ライプツィヒの古楽アンサンブル「ラ・ルビーナ」デビュー!

 17世紀初頭の音楽に対する情熱と専門知識を結集したライプツィヒのアンサンブル「ラ・ルビーナ」のデビュー・アルバム。
 コルネット(ツィンク)、バロック・ヴァイオリン、ドゥルツィアン、テオルボ、チェンバロ、オルガンといった異なる音色が、小さな室内楽団のなかで絶妙に組み合わされており、シャイン、シュッツ、ローゼンミュラーを始めとする1600年以降の音楽の中心地であるヴェネツィアとライプツィヒの器楽作品と器楽版の声楽作品を精妙に奏でます。

 ※録音:2021年6月、ライプツィヒ(ドイツ)
 



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ALPHA CLASSICS



ALPHA797
¥2700→\2490
パトリツィア・コパチンスカヤ
『ジョージ・アンタイルの見た世界』~
 アンタイル、フェルドマン、ケージ、ベートーヴェン作品集

  モートン・フェルドマン(1926-1987): 小品 ~ヴァイオリンとピアノのための (1950)
  ベートーヴェン(1770-1827):ヴァイオリン・ソナタ 第7番 ハ短調 Op. 30-2 (1802)
  ジョン・ケージ(1912-1992): 夜想曲 ~ヴァイオリンとピアノのための (1947)
  ジョージ・アンタイル(1900-1959): ヴァイオリン・ソナタ 第1番 (1923)
  フェルドマン: エクステンション 1 ~ヴァイオリンとピアノのための (1951)
パトリツィア・コパチンスカヤ(ヴァイオリン)
ヨーナス・アホネン(ピアノ)
NYCX-10303
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥2970

 録音: 2020年12月 ラジオ・スタジオ・チューリヒ、スイス
 ※国内仕様盤 解説日本語訳...伊東信宏

 【コパチンスカヤが親密な共感で作り上げた、「音楽の悪童」へのトリビュート・アルバム】
 鬼才パトリツィア・コパチンスカヤがジョージ・アンタイルを取り巻く世界を描きあげたアルバム。
 「未来派ピアニスト」を自称していたアンタイルはベートーヴェンを崇拝しており、リサイタルの際自らの作品の前に好んでその曲を演奏していたということで、ここにはベートーヴェンの個性が色濃く出始めた時期のヴァイオリン・ソナタ第7番を収録。
 はじけるような個性的な解釈はコパチンスカヤならではです。アルバムの核となっているもう一つの作品は、アンタイル自身のヴァイオリン・ソナタ第1番。
 ヨーロッパに渡り、「狂乱の時代」のパリでピカソやストラヴィンスキーらと交流を持った彼は、詩人エズラ・パウンドに恋人でヴァイオリニストのオルガ・ラッジを紹介され、彼女のためにこの作品を書きました。
 
 当時のパリの雰囲気をよく反映した、サティやミヨーなどにも通じる洒脱で躍動感のある作品です。その後生まれ故郷のアメリカに戻って親交を深めたのがモートン・フェルドマンやジョン・ケージで、彼らによる実験性あふれる作品も収録しています。
 ここでコパチンスカヤと共演するのは、彼女が自分の「ドッペルゲンガー」と呼ぶフィンランドのピアニスト、ヨーナス・アホネン。
 二人の息の合った切れ味鋭い演奏が、それぞれの曲の魅力を引き立てています。
 




DACAPO



8.226187
¥2600
交響的歌曲集『BEINTA ベインタ』
 アンナ・カトリン・エッスルドッティル・エギルストレス(1981-)
  アラン・グラウゴー・メドセン(1984-)
   交響的歌曲集『BEINTA ベインタ』(2015-16)
    1. No. 1. a vibrant landscape - Intermezzo No. 1
    2. No. 2. a drop of time, a pinch of salt - Intermezzo No. 2
    3. No. 3. Tempted - Intermezzo No. 3 - Intermezzo No. 4
    4. No. 4. Moon
    5. No. 5. Oro - Intermezzo No. 5
    6. No. 6. Reflection
    7. No. 7. Departure
  世界初録音
アンナ・カトリン・エッスルドッティル・エギルストレス(歌)
オーフス交響楽団
アンドレアス・デルフス(指揮)

 録音: 2021年11月23日 Odense Koncerthus(デンマーク)2019年4月24-26日 Musikhuset Aarhus(デンマーク)

 フェロー諸島に実在した女性「ベインタ・ブローベリ(1667頃-1775)」。生涯に3回結婚するも、2人の夫を亡くし、3人目の夫は発狂、これらはすべて彼女に責任があるとされ、"魔女"の烙印を押されてしまいます。暗いオーラをまとった彼女の生涯は小説や映画にもなりました。
 このアルバムでは、「堕落した女」とされる彼女の様々なエピソードを、アンナ・カトリン・エッスルドッティル・エギルストレスとアラン・グラウゴー・メドセンがオーケストラ伴奏の連作歌曲に仕立て、アンナ自身の歌によって歌われたものが収録されています。
 電気的に変容された声で歌われる、民謡のように素朴な旋律と、神秘的なオーケストラの響きが織り成す、時間を超越した脆く儚げな風景が広がります。

 
 
 

6.200007
(3SACD HYBRID)
¥6400
クリスチャン・フレゼリク・エミール・ホーネマン(1840-1906):
 歌劇《アラジン》 Op. 4

  【SACD1】
   1. 序曲2-1/2. 第1幕
  【SACD2】
   1-11. 第2幕
  【SACD3】
   1-11. 第3幕/12-18. 第4幕
  世界初録音
ブルール・マグヌス・トーデネス(テノール)
デニース・ベック(ソプラノ)
ヨハン・ロイター(バス・バリトン)
ステフェン・ミリング(バス)
ヘニング・フォン・シュルマン(バス)
ハンネ・フィッシャー(メゾ・ソプラノ)
シュテフェン・ブルーン(バス)
エリザベート・ヤンソン(メゾ・ソプラノ)
フレデリーケ・カンプマン(ソプラノ) 他
デンマーク国立コンサート合唱団
デンマーク国立交響楽団
ミハエル・シェンヴァント(指揮)
6.220007から変更(2022/6/20)

 録音: 2019年4月30日 スタジオ録音(場所不明)

 【クーラウやゲーゼ、ニールセンも手掛けたアラジンの物語、C.F.E.ホーネマンのオペラ版初録音】
 『千夜一夜物語』の『アラジンと魔法のランプ』に基づくアラジンの物語。デンマークの劇作家アダム・エーレンシュレーアー(1779-1850)による同名戯曲は、クーラウやゲーゼが音楽を付け、劇付随音楽などとして上演されていた人気作です。
 このホーネマンの歌劇版は、1888年にベンヤミン・フェザスンの台本を用いて作曲されてもので、東洋的な雰囲気を融合させたロマンティックな音楽が付けらましたが、残念ながら初演は準備不足もあり大失敗。
 その際、序曲だけは、のちに同名の劇音楽をかいたニールセンも指揮するなど人気を博し、現在でもデンマークのコンサート・レパートリーとして生き残っています。
 ホーネマンは作品に改訂を加え、1902年の再演時には18回の公演が完売するなど圧倒的な成功を収めましたが、1903年以降のデンマーク王立歌劇場での上演はありませんでした。
 今回の世界初録音となる当盤では、名手シェンヴァントが指揮を執り、デンマークを中心に活躍する歌手たちを登用、アラジンとグルナーレ王女たちの冒険を色彩豊かに描き出しています。

 
 
 

6.220716
(SACD HYBRID)
¥2600
カスパー・ロフェルト(1982-):
 Dichotomy ダイコトミー 室内楽作品集

  1-2. Dichotomy ダイコトミー(2020) - アンサンブルのために
  3. Entourage II (2013) - ヴァイオリン、ホルンとピアノのために
  4. Forward! (2014/20改訂) -
   コントラバス、クラリネット、ハープ、ピアノ、
    ヴァイオリン、ヴィオラとチェロのために
  5. Around (2015) - チェロとピアノのために
  6. Stay (2012) -
   フルート、クラリネット、ヴァイオリンとチェロのために
  renade pour Ionesco イヨネスコのための物語(2009/19改訂)
   - アンサンブルのために
    7. I. Ouverture 序曲/8. II. Berceuse 子守歌/
    9. III. Intermezzo 間奏曲/
    10. IV. Conversation avec Louis et Gustav ルイとグスタフの会話/
    11. V. Intermezzo 間奏曲/
    12. VI. A Room With No Windows or Doors 窓もドアもない部屋
  13. Cantando カンタンド(2007/19改訂)
   - アンサンブルのために
 
世界初録音
デンマーク・チェンバー・プレイヤーズ
【メンバー】
 ステファン・トラン・ゴック(ヴァイオリン)
 クリスティアン・エレゴー(ヴァイオリン)
  ...4、6、7-13
 ピオトル・ゼラズニ(ヴィオラ)
 トビアス・ラウトゥルプ(チェロ)
 スヴェン・メルビー(フルート)
 ソム・ハウィー(クラリネット)
 グンナー・エクホフ(ファゴット)
 ヤコブ・ケイディング(ホルン)
 メッテ・フランク(ハープ)
 ヤコブ・ヴェスト(ピアノ)
 アンネ・マリー・グラナウ(指揮)...1、2
 イアン・ライアン(指揮)...4、6-13

 録音: KUMUS, Fuglsang Herregaard 2021年2月2-3、8-10日、9月24日

 デンマークの作曲家カスパー・ロフェルトの作品集。
 ベント・セアンセンやペア・ノアゴーに師事、学生時代から才能を嘱望されてきました。
 ロフェルトは過去作品やジャズ、タンゴなどさまざまな素材を自在に扱い、独自の音楽を作り上げることで知られており、これまでにもアコーディオン奏者のビャーケ・モーエンセンとコラボしたアルバム(8.226564)などで、その作品が高く評価されています。
 このアルバムでは彼の美学「Dichotomy=Dichotomy=二分法、両極端、矛盾などの意味」がタイトルに付されており、楽章ごとの対比や、対照的、相容れないものを素材に選んだ様々な作品が並んでいます。
 また不条理演劇作家として知られるルーマニアの劇作家、ウジェーヌ・イヨネスコからインスパイアされた「イヨネスコのための物語」も異彩を放つ作品です。
 デンマーク・チェンバー・プレイヤーズの妙技でお楽しみください。

 
 



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GRAND  PIANO



GP899X
(6CD)
¥5600→\5190
Grand Pianoレーベル10周年記念企画
 ピアニスト=コンポーザーの黄金時代
 【CD1】...GP661 アドルフ・フォン・ヘンゼルト(1814-1889): ピアノ作品集

  1. 子守歌 Op.45/2. 小さなロマンス...世界初録音/3. 10の小品 Op.13-2 練習曲「ラ・ゴンドラ」/
  4. 2つの夜想曲 Op.6-1「幸福の痛み」/5. 12の性格的練習曲 Op.2-6 嬰へ短調「もしも私が鳥だったら」/
  6. 12の性格的練習曲 Op.2-3 ロ短調「私の願いを聞いてください」/
  7. 12の性格的練習曲 Op.2-4 変ロ長調「愛の残り」/8. メランコリックなワルツ Op.36
  2つの小さなワルツ Op.28 9. 第1番 ヘ長調/10. 第2番 ハ長調...世界初録音
  11. ヨハン・シュトラウス1世: ワルツ(A.ヘンゼルトによるピアノ編)
  12. ダルゴムイシスキー: 6つのロシアのロマンス - 第6番 ニ短調(A.ヘンゼルト編)...世界初録音
  13. 12のサロン風練習曲 Op.5-3 イ短調「魔女の踊り」
  14. 12のサロン風練習曲 Op.5-9 イ長調
  15. 12の性格的練習曲 Op.2-2 変ニ長調 「私のことを少しでも想ってください、私はいつも貴方のことを想っています!」
  16. 12のサロン風練習曲 Op.5-6 変イ長調「嵐の後の感謝の歌」
  17. 回想と友情 Op.4-1「狂詩曲」
  18. ウェーバー: 舞踏への勧誘 Op.65 (A.ヘンゼルトによるピアノ編)...世界初録音
    セルジオ・ガッロ(ピアノ)
    録音: 2014年8月5-8日 Nilento Studio, Gothenburg(スウェーデン)

 【CD2】...GP711 イグナーツ・フリードマン(1882-1948): オリジナル・ピアノ作品集

  エドゥアルド・ゲルトナーのモティーフによる 6つのウィーン風舞曲(1916)
   1. 第1番: テンポ・ディ・ワルツレンテ/2. 第2番: 生き生きとゆるやかに/3. 第3番: アレグレット
   4. 第4番: ゆったりとしたワルツ/5. 第5番: モデラート/6. 第5番: エピローグ ... モデラート
   4つの小品 Op. 27(1908)
   7. 第1番: プロローグ ... アンダンテ、きわめて静かに
   8. 第2番: 告白 ... アンダンティーノ、きわめて表情豊かに
   9. 第3番: マズルカ ... 生き生きと、優雅に
   10. 第4番: 民謡風に ... モデラート、ポコ・マルシアーレ
   Strophes 詩 Op. 71(1917)
   11. 第1番: はなはだしくなく動いて/12. 第2番: 情熱的に、激しく/13. 第3番: アンダンティーノ/
   14. 第4番: アンダンテ、悲しげに/15. 第5番: クァジ・アレグロ、優雅に
  Stimmungen 気分 Op. 79(1918)
   16. 第1番: ポコ・モッソ/17. 第2番: ヴィヴァーチェ・エ・ヴォランテ/
   18. 第3番: モデラート、常に豊かに/19. 第4番: アンダンテ/20. 第5番: コモド、レントラーのテンポで/
   21. 第6番: アンダンテ、物思いにふけって/22. 第7番: 優雅に、そしてあまり速くなく/
   23. 第8番: 情熱的に/24. 第9番:アンダンテ・コン・トリステッツァ
  4つの前奏曲 Op. 61(1915)
   25. 第1番: 物思いにふけって/26. 第2番: ヴィーヴォ、そして軽やかに/
   27. 第3番: 感情のおもむくままに/28. 第4番: 非常に情熱的に、活発に
    世界初録音...7-15、16-23、25-28
    ヨーゼフ・バノヴェツ(ピアノ)
    録音: 2012年1月16-20日 Holy Trinity Lutheran Church in Buffalo, New York(USA)

 【CD3】...GP675 ヨーゼフ・ホフマン(1876-1957): ピアノ作品集

  性格的描写集 Op. 40(1908)
   1. 第1番: 情景/2. 第2番: 以前は/3. 第3番: どこにも/4. 第4番: 万華鏡
  5. 左手のための練習曲 ハ長調 Op. 32/6. 2つのマズルカ Op. 16 - 第1番 イ短調
  ピアノ・ソナタ ヘ長調 Op. 21
   7. I. Moderato/8. II. Scherzo/9. III. Andante (Recitativo. Tempo di marcia)/10. IV. Allegro moderato
  11. マズルカ ロ短調(1886)/12. マズルカ ニ短調(1886)/13. 主題と変奏、フーガ Op. 14(1892)
   世界初録音...6.11.12.13
   アルテム・ヤスシンスキイー(ピアノ)
   録音: 2014年3月1-3日 Witold Lutoslawski Concert Studio, Polish Radio, Warsaw(ポーランド)

 【CD4】...GP641 アルフレッド・コルトー(1877-1962): ピアノのための編曲集

  ガブリエル・フォーレ(1845-1924): 組曲「ドリー」Op. 56
   1. 子守歌/2. ミ・ア・ウー/3. ドリーの庭/4. キティ・ワルツ/5. かわいらしさ/6. スペイン風の踊り
  7. J.S.バッハ(1685-1750): トッカータとフーガ ニ短調 BWV565
  8. ヨハネス・ブラームス(1833-1897): 5つのリート Op49-4「子守歌」
  9. J.S.バッハ: ピアノ協奏曲 ヘ短調 BWV 1056 第2楽章 ラルゴ
  10. フレデリック・ショパン(1810-1849): チェロ・ソナタ ト短調 Op.65 第3楽章 ラルゴ
  11. フランツ・シューベルト(1797-1828): 野ばら D257
  セザール・フランク(1822-1890): ヴァイオリン・ソナタ イ長調
   12. I. Allegretto ben moderato/13. II. Allegro/
   14. III. Recitativo - Fantasia: Ben moderato - molto lento/15. IV. Allegretto poco mosso
    全てアルフレッド・コルトーによるピアノ独奏編曲版
    ユエ・ヘ (ピアノ)
    録音: 2012年10月27-28日 Music Hall, Gu Lang Yu Piano School, Central Music Conservatory, Xiamen City(中国)

 【CD5】...GP868 セリム・パルムグレン(1878-1951): ピアノ作品全集より第2集

  1. 演奏会用練習曲 ハ長調 SP142(1906)...世界初録音
  ピアノのための2つのコントラスト(1899) No.1 別れ/No.2 アルルカン
  4. 西フィンランド風ワルツ SP326...世界初録音/5. 春霞 SP136(1940年もしくはそれ以前) ...世界初録音
  3つのピアノ小品 Op. 32(1912年もしくはそれ以前) ...世界初録音
   6. No.1. ワルツのリズムで/7. No.2. 水の上で/8. No.3. ポルカのリズムで
  3つの前奏曲 Op. 84(1927-28)
   9. No.1. プレリュード...世界初録音/10. No.2. プレリュード=ノクターン/11. No.3. プレリュード=カプリース
  24の前奏曲 Op.17(1907)
   12. 第1番 ホ短調/13. 第2番 イ長調 民謡のスタイルで/14. 第3番 ホ長調/
   15. 第4番 嬰ハ短調 ワルツのテンポで/16. 第5番 ト長調/17. 第6番 ト短調 サラバンド/
   18. 第7番 ニ長調/19. 第8番 ロ短調/20. 第9番 嬰ト短調 子守歌/21. 第10番 変イ長調 民謡のスタイルで/
   22. 第11番 ハ長調 夢のイメージ/23. 第12番 イ短調 海/24. 第13番 ロ長調/25. 第14番 ニ短調/
   26. 第15番 変ロ長調 輪舞/27. 第16番 ヘ長調/28. 第17番 ヘ短調/29. 第18番 嬰ヘ短調 デュオ/
   30. 第19番 嬰ヘ長調 鳥の歌/31. 第20曲 変ホ短調 追悼曲/32. 第21曲 ハ短調/
   33. 第22曲 変ホ長調 民謡のスタイルで/34. 第23曲 変ロ短調 ヴェネツィア/35. 第24番 変ニ長調 戦争
    ヨウニ・ソメロ(ピアノ)
    録音: 2020年2月4-5日 Kuusaa Hall, Kuusankoski(フィンランド)

 【CD6】...GP617 ニコライ・メトネル(1880-1951): ピアノ・ソナタ全集より第1集

  ソナチネ ト短調 . I. Allegretto, ma non troppo/2. II. Scherzo: Allegro
  ピアノ・ソナタ ヘ短調 Op. 5
   3. I. Allegro/4. II. Intermezzo: Allegro -/5. III. Largo -/
   6. IV. Finale: Allegro risoluto/7. 忘れられた調べ 第1集 Op. 38 - 第1曲 回想ソナタ
    ポール・スチュワート(ピアノ)
    録音: 2011年12月20-23日 Chapelle historique du Bon-Pasteur、 Montreal、 Quebec(カナダ)

 【Grand Pianoレーベル10周年記念企画!】
 19世紀から20世紀前半にかけて"ピアニスト=作曲家の黄金時代"と言われます。ピアニストは個性を際立たせ、磨き上げた「名人芸」を競い合ったのです。
 「名人芸」といっても技巧的な華麗さだけではなく、語り口の妙、祖国へのこだわりなど、様々な"芸"で聴衆の心を掴みに行きました。そのための大切なツールが得意なピアノ奏法を活かした自作&自編曲でした。
 異様に広がる特異な手で弾くための可憐な難曲を書いたヘンゼルト、蕩けるように甘い和声で飾られた優雅な小品を量産したフリードマン(op.27-1は好例)、ピアノの美を知り尽くした繊細な書法が光るホフマン(特にop.40)、フランクのヴァイオリン・ソナタのピアノ・ソロ用編曲に代表されるコルトーの編曲魔術、冷涼なフィンランドの情緒を暖かな視線で300曲以上のピアノ作品で描いたパルムグレンなど、このBOXはそんな音楽のショーケースです。――吉池拓男(監修)

 
 



 

SOMM RECORDINGS


SOMMCD0649
¥2500
イアン・キング(1962-2020):グロスター大聖堂のための音楽集
 The Gloucester Service
  1. Magnificat/2. Nunc dimittis
 3. We beseech Thee, Almighty God 全能の神よ、我らは汝に乞う
  (Collect for the Fifth Sunday of Lent)
 4. O clap your hands ともに手を打ち鳴らせ
 5. O God, who by the leading of a star 神よ、星の導きによって
  (Collect for Epiphany)
 6. Jubilate ジュビラーテ
 The Gloucester Girls' Service
  7. Magnificat/8. Nunc dimittis
 9. Almighty and everliving God 全能で永遠に生きる神
  (Collect for Candlemas)
 10. The Christmas Truce クリスマス休戦
 11. God, who as at this time 神、この時のように
  (Collect for Whitsunday)
 The St. John Passion ヨハネ受難曲
  12. After Jesus had spoken these words イエスがこの言葉を話された後
  13. So the soldiers そこで兵士たちは
  14. Then they took Jesus それから、彼らはイエスを連れて行った
  15. Then Pilate took Jesus それから、ピラトはイエスを連れて行った
  16. So they took Jesus そこで彼らはイエスを連れて行った
  17. Meanwhile, standing near the cross 十字架の近くに立っていた
  18. Since it was the day of the Preparation
   その日は準備の日であったので
 19. Almighty God, give us grace
  全能の神よ、私たちに恵みをお与えください
   (Collect for the First Sunday in Advent)
 世界初録音
グロスター少女合唱団...7、8
ニア・リュウェリン・ジョーンズ(合唱指揮)...7、8
ジョナサン・ホープ(オルガン)...1-6、9-19
グロスター大聖堂聖歌隊
エイドリアン・パーティントン(指揮)

 録音: 2021年6月27-29日 グロスター大聖堂(UK)

 1962年、イギリスのヘレフォードに生まれた作曲家イアン・キング。少年時代にはヘレフォード大聖堂の聖歌隊員として理想的な音楽教育を受けるとともに、当時大聖堂の音楽監督であったロイ・マッセーのオルガン教育に通いました。
 その後、オックスフォード大学で音楽を学び、セント・ピーターズ・カレッジのオルガン奨学生になります。そして25年以上にわたりピアノ講師として活躍、また作曲家としては宗教合唱曲を中心に多彩な作品を遺しました。
 このアルバムには、キングによるグロスター大聖堂のための教会音楽を収録。2012年から2020年にかけて作曲した11の作品はどれもグロスター大聖堂の荘厳な雰囲気の中で初演されたものです。
 キングはこのセッションが行われる直前に死去しましたが、この録音が行われることを大変喜んでいました。
 2016年の「Three Choirs Festival」のためのマニフィカト、ヌンク・ディミティスや、キャロル・アン・ダフィーの詩に曲をつけた「The Christmas Truce」など心に染み入る素朴かつ美しい旋律が印象的です。
 
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SOMMCD0648
¥2500→\2290
ピーター・ドノホー(ピアノ)
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791):
 ピアノ・ソナタ集 第5集

  1-3. ピアノ・ソナタ第15番 ヘ長調 K 533+K 494
  4-6. ピアノ・ソナタ第3番 変ロ長調 K 281
  7-9. ピアノ・ソナタ第13番 変ロ長調 K 333
ピーター・ドノホー(ピアノ)

 録音 2018年3月5-6日 Royal Birmingham Conservatoire, Birmingham, England(UK)

 イギリスのピアニスト、ピーター・ドノホーによる全6巻からなるモーツァルトのピアノ・ソナタ全集。この第5集には異なる年代に書かれた3つのソナタが収録されています。
 第3番 変ロ長調 K281は1775年、18歳の作品。装飾音が多用され、軽快な雰囲気を持ち、終楽章ではドノホー自身がカデンツァを付け加えています。
 第13番 変ロ長調 K333は1783年の作品。かつてはパリで作曲されたとされていましたが、最新の研究ではリンツで完成されたと考えられています。モーツァルトが尊敬していたヨハン・クリスティアン・バッハ作品の影響が感じられる精緻で美しい作品です。
 第15番 ヘ長調 K533は1787年の作品。まず単独の作品として第1楽章と第2楽章が出来上がりましたが、ここに2年前に書かれたアレグロ K494を付け加え、1曲のピアノ・ソナタとして出版したものです。
 当時としては大胆な和声進行が用いられており、モーツァルトの創造性が遺憾なく発揮された名作に仕上がっています。
 




<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

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ATS

ATS944-2
¥2500→\2290
完全世界初出
セル+クリーヴランド、モーツァルト・ステレオ・ライヴ

 モーツァルト:
  交響曲第40番 [8:30][8:19][4:48][4:36]
   (1966年10月15日クリーヴランド・ライヴ)
  交響曲第41番「ジュピター」 [10:57][7:48][4:35][5:39]
   (1968年7月28日ブロッサム音楽祭ライヴ)
ジョージ・セル指揮
クリーヴランド管弦楽団

 完全世界初出。
 セル+クリーヴランド、モーツァルト・ステレオ・ライヴ セルのモーツァルトと言えば、1970年来日公演の第40番がつとに名高いものですが、こちらも本拠地クリーヴランドにおける凄演です。
 スタイリッシュでスマートな造形を実現しつつ、時に魂を注入するかのような激しい感情移入があり、ここが多くの冷徹指揮者と違うところ。どこまでもスピリチュアルなのです。
 そして天空を駈けるような「ジュピター」の迫力と現実を超越したかのような崇高さにも心打たれます。
 セルはガチガチの原典主義者ではなく、当時の巨匠らしく多くの改訂を楽譜に施しておりますが、この演奏はティンパニがとにかく雄弁です。何だか聴き手が鼓舞されているかのよう。
 いずれもステレオ録音であり、さらにはUHQCD化で鮮やかな音質で蘇りました。
 



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ICA CLASSICS



ICAC-5164
¥2400→\2190
ボールト(指揮)&BBC響
 レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ(1872-1958):
  交響曲第5番 ニ長調、交響曲第6番 ホ短調

  1-4. 交響曲 第5番 ニ長調 ※初CD化
   1. I. Preludio 2. II. Scherzo: Presto misterioso
   3. III. Romanza: Lento 4. IV. Passacaglia: Moderato
  5-8. 交響曲 第6番 ホ短調
   5. I. Allegro 6. II. Moderato
   7. III. Scherzo: Allegro vivace 8. IV. Epilogue: Moderato
  
 ※BBCに残るオリジナル・テープより新リマスタリング
BBC交響楽団
エイドリアン・ボールト(指揮)

 録音: 1975年8月4日...1-4、1972年8月16日...5-8 ロイヤル・アルバート・ホール、ロンドン (ステレオ/ライヴ)/リマスター: ポール・ベイリー

 【ヴォーン・ウィリアムズの権威ボールトによる、傑作交響曲2題のライヴ録音!】
 1950年代から60年代にかけて2度、ヴォーン・ウィリアムズの交響曲全集を録音し、多くの初演を任されるなど作曲家本人からも篤く信頼されていたエイドリアン・ボールトが、70年代にロイヤル・アルバート・ホールで行った交響曲第5番と第6番のライヴ録音。
 BBCのオリジナル・テープから、復刻音源のリマスターで世界中から信頼を得ているポール・ベイリーが丁寧に作業を行い、生々しいステレオで楽しむことができます。
 第5番は今回初めてCDとして登場するもので、全体に穏やかな中にも力強く形作られるクライマックス、その雄大な広がりなど、作品と作曲家を知り抜いたボールトならではのツボを得た表現が大きな魅力。
 初演と同じ指揮者、オーケストラ、そして会場での録音となる第6番は以前CDでリリースされたことがありました(BBC Classics/IMP)が、今回のリマスタリングで音の立ち上がりが抜群に良くなり、輪郭もくっきりとして、冒頭の崩れるようなフォルティシモから素晴らしい迫力を楽しめます。
 八十代とは思えないボールトの統率力と、深い作品解釈を堪能できるアルバムです。
 
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ICAC-5165
¥2400→\2190
アニー・フィッシャー(ピアノ)
 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第19、15、30、32番

 1-2. ピアノ・ソナタ 第19番 ト短調 Op. 49-1
 3-6. ピアノ・ソナタ 第15番 ニ長調 「田園」 Op. 28
 7-9. ピアノ・ソナタ 第30番 ホ長調 Op. 109
 10-11. ピアノ・ソナタ 第32番 ハ短調 Op. 111
 
 ※BBCに残るオリジナル・テープより新リマスタリング
アニー・フィッシャー(ピアノ)

 録音: 1971年2月24日...1-2、1977年10月19日...3-6、10-11 1987年11月11日...7-9 (ステレオ) BBCスタジオ、メイダ・ヴェール、ロンドン/リマスター: ポール・ベイリー

 【アニー・フィッシャーがBBCに残したベートーヴェン録音が新リマスターで登場!】
 ハンガリー出身の名手アニー・フィッシャーが、1970年代から80年代にかけてBBCにスタジオ録音したベートーヴェンが、世界中から信頼を得ているポール・ベイリーによるリマスタリングで再発売。
 明瞭なステレオで、新たなリマスタリングにより音の一つ一つがさらに粒立ち、そのタッチをダイレクトに感じることができます。
 オットー・クレンペラーやスヴャトスラフ・リヒテルらを魅了した彼女の解釈を存分に楽しめる一枚。
 




SOMM RECORDINGS



ARIADNE5015
(2CD)
¥3500
バルビローリ(指揮)&ニューヨーク・フィル
 『ゲロンティアスの夢』

 アメリカからのエルガー 第3集

 【CD1】
  1. 序奏とアレグロ Op. 47(1905) -
   弦楽四重奏と弦楽オーケストラのために
   「オラフ王の伝説」からの情景 Op. 30(1896)より...初CD化
   2. The Challenge of Thor 雷神の挑戦
   3. Epilogue: As Torrents in Summer 夏の激流のように
  オラトリオ『ゲロンティアスの夢』 Op. 38(1900)
   4-9. 第1部
 【CD2】
  オラトリオ『ゲロンティアスの夢』 Op. 38(1900) 続き
   1-10. 第2部
ジョン・コリリアーノ(ヴァイオリン)...CD1:1
レオポルト・リプ(ヴァイオリン)...CD1:1
ウィリアム・リンサー(ヴィオラ)...CD1:1
ラースロー・ヴァルガ(チェロ)...CD1:1
モルモンタバナクル合唱団...CD1:2-3
アレクサンダー・シュライナー(オルガン)...CD1:2-3
J.スペンサー・コーンウォール(指揮)...CD1:2-3
ゲロンティアス...リチャード・ルイス(テノール)
 ...CD1:4-9、CD2
天使...モーリーン・フォレスター(アルト)
 ...CD1:4-9、CD2
モーリー・メレディス(バリトン)...CD1:4-9、CD2
ウェストミンスター合唱団
 (合唱指揮...ウォーレン・マーティン)
  ...CD1:4-9、CD2
ニューヨーク・フィルハーモニック...CD1:1、4-9、CD2
ジョン・バルビローリ(指揮)...CD1:1、4-9、CD2

 録音: 1959年1月3日 Carnegie Hall, New York(USA)...CD1:1 1953年頃 Mormon Tabernacle, Salt Lake City(USA) 原盤: Columbia ML-5203...CD1:2 1956年4月1日 Mormon Tabernacle, Salt Lake City(USA)原盤: Columbia ML-5048...CD1:3 1959年1月25日(ライヴ) Carnegie Hall, NewYork(USA)...CD1:4-9、CD2

 歴史的公演の録音で好評を博した第1集(ARIADNE5005)、第2集(ARIADNE5008)に続く「アメリカからのエルガー」第3集。
 今作はジョン・バルビローリの指揮による「ゲロンティアスの夢」を中心に、同じくバルビローリの指揮による「序奏とアレグロ」、初CD化となるモルモンタバナクル合唱団の『「オラフ王の伝説」からの情景』(抜粋)、この3作品を収録。
 エルガーは、バルビローリを「私が尊敬するイギリス音楽界の新星」と賞賛するなど、長い間お互いに尊敬しあう関係を保ち続けており、この『ゲロンティアスの夢』でも作品に対する理解と強い共感が表現された素晴らしい演奏が繰り広げられています。
 今作でもオーディオのレストレーションで多数の受賞歴を誇るエンジニア、ラ二・スパーによるリマスタリングが、当時のパフォーマンスを鮮明によみがえらせています。
 前作と同じく、本作のライナーノーツ(英語のみ)もスパーが執筆、録音当時の情景を知ることができます。
 



<映像>


C MAJOR(映像)



75 9404
(Blu-ray)
¥5400
ワーグナー最後の大作《パルジファル》、
 故・グラハム・ヴィックの演出

  ワーグナー:
   舞台神聖祝典劇《パルジファル》
ジュリアン・ハバード(テノール/パルジファル:無知で無垢な若者)
ジョン・レリエ(バス・バリトン/グルネマンツ:老騎士)
トマス・トマソン(バリトン/アムフォルタス:聖杯の城の王)
キャサリン・フーノルト(ソプラノ/ クンドリ:聖杯の城の女使者)
トーマス・ガゼリ(バス・バリトン/クリングゾル:魔法使い)
アレクセイ・タノヴィツキ(バス/ティートゥレル:アムフォルタスの父)
オメール・メイア・ヴェルバー(指揮)
マッシモ劇場管弦楽団
マッシモ劇場合唱団(合唱指揮:シロ・ビスコ)
マッシモ劇場児童合唱団(合唱指揮:サルヴァトーレ・プントゥロ)
KKC 9736
(Blu-ray)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥6620


75 9308
(2DVD)
¥5200
KKC 9737/8
(2DVD)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥6112

 ゆかりの地パレルモで上演されたワーグナー最後の大作《パルジファル》、故・グラハム・ヴィックの演出

 演出:グラハム・ヴィック/舞台:ティモシー・オブライエン/衣装:マウロ・ティンティ
 照明:ジュゼッペ・ディ・イオリオ/動作指導:ロン・ハウエル/映像監督:ティツィアーノ・マンチーニ

 収録:2020年1月26日、マッシモ劇場、パレルモ(ライヴ)
 (Blu-ray)画面:1080i 16:9 FullHD、音声:PCM ステレオ,DTS-HD MA5.1、リージョン:All、BD50、原語:ドイツ語、字幕:独英韓日、225分
 (2DVD)画面: 16:9 NTSC、音声:PCM ステレオ,DTS5.1、リージョン:All、DVD9、原語:ドイツ語、字幕:独英韓日、225分

 ワーグナー最後の大作《パルジファル》。彼の死後30年間(1913年まで)バイロイト祝祭劇場に独占上演権が与えられていた作品ですが、以降世界中の劇場で上演されています。
 ワーグナー自ら「舞台神聖祝典劇」と銘打ったこの作品は、中世スペインのモンサルヴァート城を舞台に、磔刑に処せられた十字架上のイエス・キリストのわき腹を刺したとされる「聖槍」とキリストが最後の晩餐に使ったとされる「聖杯」を巡る、「救済」をテーマとした物語。

 今回リリースされるのは、イタリア、パレルモにあるマッシモ劇場で2020年1月に上演された際の映像。
 パレルモの地はこの《パルジファル》とゆかりがあり、ワーグナーがパレルモのホテル(グランド・ホテル・エ・デ・パルメ)に1881年~1882年にかけて長期滞在していた際に作品を完成させました。
 またパレルモに滞在中のワーグナーを訪ねてやってきた画家のルノワールがワーグナーの肖像画を描いたのも同ホテルとのこと。

 指揮は、イスラエル出身の指揮者オメール・メイア・ヴェルバー。2020/21シーズンよりマッシモ劇場の音楽監督を務めており、《パルジファル》という挑戦的な演目でデビューを飾りました。
 また2022/23シーズンからはウィーン、フォルクスオーパーの音楽監督に就任することも決まっている今最も注目される若手指揮者の一人です。
 そして演出は、世界中の歌劇場で活躍するイギリス人演出家のグラハム・ヴィック。日本では、1995年のサイトウキネンフェスティバル松本《放蕩者のなりゆき》、1996年のフィレンツェ歌劇場日本公演《ランメルモールのルチア》、2003年のミラノ・スカラ座日本公演《マクベス》《オテロ》、2013年新国立歌劇場《ナブッコ》などを手掛けたこともある名演出家。
 2016年にマッシモ劇場で《ニーベルングの指環》を演出しており、マッシモ劇場が近年積極的に取り組んでいるドイツ・オペラのレパートリーの拡充に一役買っています。
 しかし2021年7月17日、新型コロナウィルス感染症により67歳で逝去。数多くのプロダクションを手掛け、世界で最も活躍している現役演出家だっただけに、その死は大変惜しまれます。
 
 歌手陣は、タイトル・ロールにはドイツのテノール歌手ジュリアン・ハバード、クンドリには優れたワーグナー歌手として注目のフランスのソプラノ歌手キャサリン・フーノルト。アムフォルタスは、ドイツ・オペラを中心に大活躍のトマス・トマソンという実力派が揃っています。
 













3/16(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

2L


2L 167SACD
(SACD HYBRID/
MQA-CD)
¥2700
母親たちが戦ってきたことのすべて
 エヴァ・ホルム・フースネス(1983-):マララ*
 トーネ・オーセ(1965-):母親たちが戦ってきたことのすべて
  【女性参政権協会/正しい声/織物】
 トロン・H・F・クヴェルノ(1945-):スターバト・マーテル・ドロローサ
 マリアンネ・ライダシュダッテル・エーリクセン(1971-):雨が降ったあと**
 ビルギット・ユーペダール(1994-):忘れてはいけないことがありすぎる
 エレン・リンクウィスト(1970-):ドクトーラ
 エヴァ・ホルム・フースネス(1983-):黒い猿
室内合唱団アウルム
エヴァ・ホルム・フースネス(指揮)
ヴァレリア・ナイラ・リレビェルカ(ソロ)*
クリスチャン・スレッタ(ソロ)**
ハンネ・マーリト・モルダール・
 イーヴェシェン(ソロ)**

 トロンハイムの室内合唱団アウルムによる「強い女たち」をテーマにした新録音《母親たちが戦ってきたことのすべて》

 録音:2019年11月、2020年11月 セルビュ教会(セルビュ、ノルウェー)
 制作、バランスエンジニアリング、編集、ミクシング、マスタリング:モッテン・リンドベルグ
 [DXD(24bit/352.8kHz)録音]、SACD: 5.0 multichannel DSD/2.0 stereo DSD/RedBook、PCM: MQA CD

 2006年創設の「室内合唱団アウルム Kammerkoret Aurum」とエヴァ・ホルム・フースネス Eva Holm Foosnaes は、2016年にアルバム『UR』(2L129 SACD)をリリース。
 同じトロンハイムの音楽コミュニティの音楽家たちが「自然、人間、自然とともにある人間」をテーマにして書いた混声合唱曲を歌いました。新しいアルバム『母親たちが戦ってきたことのすべて』のテーマは「強い女たち」。ノルウェーで活動する作曲家たちの7つの作品を歌っています。

 指揮者のフースネスが、2014年にノーベル平和賞を受けたパキスタンの女性マララ・ユフスザイに寄せたスヴァンヒル・アムダール・テルネスの詩に作曲した《マララ》。ノルウェー工科自然科学大学(NTNU)で教えるエレン・リンクウィスト Ellen Lindquist がシリアの女性医師に寄せた《ドクトーラ》も、テルネスの詩による作品です。
 シンガーソングライターのトーネ・オーセ Tone Ase(1965-)は、ユーモリストで作家のマリアンネ・メーロイの詩『母親たちが戦ってきたことのすべて』に作曲。
 教皇インノケンティウス三世の作とも言われるラテン語詩による《スターバト・マーテル・ドロローサ》(悲しみの御母は立ちませり)を作曲したトロン・H・F・クヴェルノ Trond H. F. Kverno(1945-)は、《マタイ受難曲》(Aurora ACD 4994)など宗教的作品を多く手がけてきました。
 マリアンネ・ライダシュダッテル・エーリクセン Marianne Reidarsdatter Eriksen(1971-)は、合唱指揮者、ソプラノ歌手など多面的な活動で知られます。
 《雨が降ったあと》は、5つの部分に分かれ、彼女独特のダイナミックな音楽語法で書かれた作品です。「日常」に追いまくられる女性たちを冷ややかに描いたアイリル・ノース・ホイスタの詩によるビルギット・ユーペダール Birgit Djupedal(1994-)の《忘れてはいけないことがありすぎる》。
 フースネスの「劇的、劇場的」な《黒い猿》は、少女の反抗を語るキャサリン・マンスフィールド(1888-1923)の詩に作曲され、2019年の「ウプサラ大学合唱団&アンデシュ・ヴァール作曲コンペティション」の第1位と、ニューヨークの「ORTUS 第4回国際ニューミュージック・コンペティション」受賞作のひとつに選ばれた作品です。

 [MQA-CD は、すべての CD プレーヤーで再生できます。「MQA」再生には、MQA対応の CD プレーヤー、もしくは、専用のデコーダーが必要です]

 
 




APARTE



AP 288
¥2700
サラ・トローベル(ソプラノ)
 私の歌に

 (1)マーラー:リュッケルト歌曲集~
  私は快い香りを吸いこんだ/美しさをあなたが愛するなら/
  私の歌をのぞき見しないで/私はこの世に捨てられ
 (2)リスト:
  ローレライ/喜びに満ち、悲しみに満ち/
  汝天上にある者/愛し合うことは素晴らしいことだろう/
  おお、愛しうるかぎり愛せ
 (3)コルンゴルト:3つの歌曲Op.22/不滅なるものOp.27の5
 (4)リヒャルト・シュトラウス:4つの最後の歌
サラ・トローベル(ソプラノ)
ヘルムート・ドイチュ(ピアノ)

 ドイツ・リートの魅力たっぷりなトロベールの至芸

 録音:2021年8月31日-9月4日/マルクス・シティックス・ホール(ホーエネムス)/24 bit/96kHz、62'00"

 サラ・トローベルは「メトロポリタンの歌姫」と称されたヘレン・トローベルと大指揮者ギュンター・ヴァントの姪孫にあたるドイツのソプラノ。ヘルムート・ドイチュの伴奏とあいまってドイツ・リートの魅力を満喫できます。

 ここに収められた4名の大作曲家はいずれもメロディ・メーカーで、リヒャルト・シュトラウスを除くとドイツ人ではないものの、すべてドイツ語の詩に曲がつけられています。
 リスト作品のうち「ローレライ」と「汝天上にある者」は「歌の本」、「おお、愛しうるかぎり愛せ」は有名な「愛の夢第3番」の原曲なのも興味をひかれます。
 




EVIDENCE


EVCD 086
¥2800
ラヴェルへの感化
 (1)ラヴェル(エスプレ編):スペイン狂詩曲~祭り
 (2)同(エスプレ編):夜のガスパール
 (3)ラフマニノフ(クザン編):
  チェロ・ソナタOp.19~第2楽章アレグロ・スケルツァンド
 (4)ダニエル・アランゴ=プラダ:
  プリズム(2021)~3台のプリペアード・マリンバのための
 (5)ファリャ:はかなき人生~
  スペイン舞曲第1番(エスプレ編)/スペイン舞曲第2番(クザン編)
 (6)フォーレ(トリオSR9編):ゆりかごOp.23の1
トリオSR9
 【ポール・シャンガルニエ、
  ニコラ・クザン、
  アレクサンドル・エスプレ(マリンバ)】
カイリー・クリストマンソン(ヴォーカル)(6)
アストリグ・シラノシアン(チェロ)(3)
シャニ・ディルカ(ピアノ)(1)

 3台のマリンバによる凄まじい効果の「夜のガスパール」

 録音:2021年9月29日、10月27-31日/シテ・ド・ラ・ミュジーク/50'00"

 10年ほど前にリヨンで結成されたトリオSR9。これまでnaive レーベルからマリンバ・トリオによるバッハ集やバロック舞曲集をリリースしてきましたが、今回はevidenceレーベルからラヴェルを中心とした作品に挑戦。

 メインは3台のマリンバによる「夜のガスパール」。オリジナルはラヴェル作品中最難のピアノ曲ですが、無謀にもマリンバのみにしているのが聴きものです。

 ラヴェルはフランスの作曲家ですが、スペインとロシアの音楽から影響を受けているとされます。ここではラフマニノフのチェロ・ソナタのアブない感覚の第2 楽章とファリャのフラメンコ風なスペイン舞曲をマリンバで見事に表現しています。さらにラヴェルの恩師フォーレの優しい子守歌も収録。

 3台のマリンバのみならず、ラヴェルの「スペイン狂詩曲」の祭りにはフォルジュルネ音楽祭でお馴染みのスリランカ系の名手シャニ・ディルカ、ラフマニノフのソナタはアストリグ・シラノシアン、さらにフォーレではカナダのシンガーソングライター、カイリー・クリストマンソンという豪華ゲストが参加しているのも注目です。
 




INITIALE


INL 05
(2CD)
¥2900
オン=オフ~アコーディオンの新しいサウンド
 (1)ファニー・ヴィセンス&ジャン=エティエンヌ・ソッティ:玉遊び
 (2)フアン・アロヨ:中断
 (3)バスティアン・ダヴィド:オン=オフ
 (4)ジュリアン・マロセナ:携帯アトリエ
 (5)ビクトル・イバッラ:線画のお稽古
 (6)ダヴォール・ヴィンチェ:コピペ
 (7)レジス・カンポ:光を!~ジェラール・グリゼーを讃えて
 (8)ヴィセンス&ソッティ:ジューチューブ
デュオ・ザムプ
 【ファニー・ヴィセンス&
  ジャン=エティエンヌ・ソッティ
   (微分音アコーディオン)】

 コンピューター世代の作曲家によるアコーディオン・デュオの音響世界

 録音:2018年1月/Disc1:Transaural 3D audio、Disc2:Binaural 3D audio、52' 49"

 Paratyレーベルからアコーディオンによる「ゴルトベルク変奏曲」をリリースしたファニー・ヴィセンスがジャン=エティエンヌ・ソッティと組むデュオ・ザムプで興味深いアルバムに挑戦しました。

 いずれもコンピューター世代の若手作曲家たちが彼らのために書き下ろしたオリジナル作品で、微分音アコーディオン2台の音響効果を追求しています。
 作曲家たちの出自もインターナショナルで、フアン・アロヨはペルー、ビクトル・イバッラはメキシコ、ダヴォール・ヴィンチェがクロアチア出身でワールド・ミュージック的要素もあり聴き応え満点。

 当 INITIALE はパリ音楽院のレーベルで、録音も実験的なことに積極的。このアルバムは 2枚組ですが内容は全く同じ。
 Disc1はスピーカー対応のトランスオーラル3D、Disc2はヘッドホン対応のバイノーラル3D録音というこだわりぶり。
 オーディオ・ファン注目の髙音質です。
 
 

INL 11
¥2500
アイスラーを愛するマリーが歌うブレヒトの詩の世界
 ・ハンス・アイスラー(1898-1962):
  パルムシュトレム(1924)
  Uber den Selbstmord(自殺について)(1939)
  Anredean den Kran 'Karl'
   (クレーンを"カルル"と呼びかけることについて)(1929)
  Vier Wiegenlieder fur Arbeitermutter
   (働く母親のための4つの子守歌)
  Spruch(格言)
  Die Zuchthause Kantate(監獄カンタータ)
  Lied einer deutschen Mutter(ドイツの母の歌)
  Die Ballade von der 218(パラグラフ218 によるバラード)
  Ballade von der Judenhure MarieSanders
   (ユダヤの娼婦マリー・ザンデルスのバラード)
  Mutter Beimlein、Marie, weine nicht(マリーよ泣くな)
 ・グラシアーヌ・フィンジ(b.1945):
  Histoires de Monsieur Keuner(クーナー氏の物語)
マリー・スーベストル(ソプラノ)
フィオナ・モンベ(指揮)
マキシム・ジロー(フルート)
ジョセフィーヌ・ブザンソン(クラリネット、バス・クラリネット)
アントワーヌ・コンブルッツィ(クラリネット)
ロザルタ・ルカ(ヴァイオリン)
クレマン・バトレル=ジュナン(ヴィオラ)
ゴーティエ・ブルタン(チェロ)
ロマン・ルヴォー(ピアノ)
クレマン・ダルル(ピアノ)

 録音:2020年1月13-17日/43'47

 マリー・スーベストルはパリ音楽院で声楽を学んだ逸材。20世紀および21世紀の音楽を中心に演奏活動を行っています。
 とりわけアイスラーの作品には愛着が強く、研究しています。アイスラーはシェ-ンベルクのもとで学びましたが、師とは訣別。労働運動や共産主義に系統し、詩人にして劇作家のベルトルト・ブレヒト(1898-1956)と政治的にも芸術的に友情を結びます。
 1924年のパルムシュトレムは師に命じられて書き始めた「月につかれたピエロ」のような作品(パロディ)ですが、どこかにただようユーモアや気楽さは、すでに師とは違うことを示しています。
 続く作品も、詩のタイトルだけを見ていると不安になるようですが、その楽曲は映画音楽のような雰囲気のものあり、たいへん聴きやすいもので、アイスラーが師とは異なる道を歩んだことをあらためて感じる1枚です。
 さらに1作品、このディスクのために委嘱作曲された、現代フランス作曲家(やはりアイスラーを敬愛している)グラシアヌ・フィンジによる作品も収録。
 こちらもシュプレヒシュティンメ的要素もある作品ですが、独特の魅力を放ちます。アイスラーの魅力再発見の1枚です。
 




LA DOLCE VOLTA



LDV 85
¥2800
エルメス弦楽四重奏団
 シューベルト:弦楽四重奏曲集

 ・弦楽四重奏曲第13番 イ短調 D804《ロザムンデ》
 ・弦楽四重奏曲第14番 ニ短調 D810《死と乙女》
エルメス弦楽四重奏団
 オメール・ブシェーズ(第1ヴァイオリン)
 エリーゼ・リュウ(第2ヴァイオリン)
 ユン=シン・ロウ・チャン(ヴィオラ)
 ヤン・ルヴィオノワ(チェロ)

 フランスの俊英カルテット、エルメス弦楽四重奏団、鮮烈のきわみのシューベルト

 録音:2020年7月15-18日/72'32、輸入盤・日本語帯・解説付

 リヨン国立高等音楽院内で2008 年に結成されたエルメス弦楽四重奏団。ラヴェル四重奏団をはじめ、イザイ、アルテミスなどの指導で研鑽を積みました。さらに、アルフレッド・ブレンデルにも影響を受け、今日も定期的に氏のもとで学んでいます。
 そんな彼らは、シューベルト演奏はブレンデルに多大なる影響を受けている、と語ります。
 ジュネーヴ国際コンクール優勝をはじめ、世界で輝かしい成績を収めているカルテットの、現時点での深みと、今後のさらやなる飛躍に大きく期待させられる内容です。
 




COBRA RECORDS


COBRA0085
¥2700
ファンタジア! ダイアローグ・フォー・ワン ポリン・オーステンレイク(オーボエ、ピアノ)
 テレマン:
  ファンタジア ロ短調 TWV40:4(オーボエ)/ファンタジア ホ短調 TWV33:21(ピアノ)/
  ファンタジア イ短調 TWV40:3(オーボエ)/ファンタジア ハ長調 TWV33:14(ピアノ)/
  ファンタジア ハ長調 TWV40:6(オーボエ)/ファンタジア ニ短調 TWV33:2(ピアノ)/
  ファンタジア ニ短調 TWV40:7(オーボエ)/ファンタジア ト短調 TWV33:29よりSoave(ピアノ)/
  ファンタジア ロ短調 TWV33:33(ピアノ)/ファンタジア ホ短調 TWV40:9(オーボエ)/
  ファンタジア イ長調 TWV33:31(ピアノ)/Postludium after TWV 33:19/33:21/33:31(オーボエ)

 オーボエとピアノの二刀流!ポリン・オーステンレイク!

 ☆テレマンのファンタジアをオーボエとピアノの二種の楽器で一人で奏でる!
 ☆自身との「対話」で生まれる深まる音楽!

 1993年から2018年まで、名門ハーグ・レジデンティ管弦楽団の首席オーボエ奏者を務め、2018年からはフローニンゲンのプリンス・クラウス音楽院でオーボエを教えているオーボイスト&ピアニスト、ポリン・オーステンレイクが前作(COBRA0072)に続き、一人でオーボエとピアノを演奏して収録しました。
 このアルバムでは、テレマンの壮大なファンタジアの中から、比較的短く変化に富んだものが選曲されています。
 原曲はチェンバロのために作られたファンタジアをピアノで演奏し、左手と右手の「対話」を表しています。原曲がフルートのために作られたファンタジアはオーボエで演奏し、ピアノとオーボエという二つの楽器の「対話」、オーボエ奏者とピアニストとしてのオーステンレイク自身の「対話」という多層面の「対話」を表しています。
 「対話」によって複数の側面から深められた二種の楽器によるテレマンのファンタジアをお楽しみください。

 ※録音:2021年8月23日-25日、ヴェストフェスト教会(スキーダム、オランダ)
 




DANACORD


DACOCD906
¥2700
鳥がどこかで歌っている~トマス・クラウセン:歌曲集 ニーナ・スヴァイストロプ・クラウセン(ソプラノ)
トマス・クラウセン(ピアノ)
 トマス・クラウセン(b.1949):フルダ・リュトケンの詩
  私はワインは望まない/死にゆく者のように/朝/愛するひとがいない/
  枯れてしまった花に/民謡/それは今日だった/誰も知らなくていい/つなぐもの
  クラウス・リフベアの詩
   鳥のチャチャチャ/永遠
  トーヴェ・ディトレウセンの詩
   最後の客/夏の夜/献身/十二月のある日/衰えてゆく/心のありかた/愛の影
  オスカー・ワイルドの詩
   死者のための祈り/真の知識/航海の印象/無為な日々
 ヴィラ=ロボス:ブラジル風バッハ第5番 - アリア:カンティレーナ

 父娘の共演で歌う"作曲家"トマス・クラウセンの親愛なる歌曲!

 ☆デンマークの巨匠ジャズ・ピアニスト、トマス・クラウセンが作曲した歌曲集!
 ☆亡き妻を偲ぶ親密な歌を、娘のニーナ・クラウセンが歌う!

 トマス・クラウセン(トーマス・クラウセン)(b.1949)は、パレ・ミケルボー、デクスター・ゴードン、ベン・ウェブスターといった多くの国際的ジャズ・アーティストたちとセッションと録音を行い、デンマークの代表するジャズ・ピアニストのひとりとして活動をつづけています。
 作曲家としての彼は、自身のグループやスカンディナヴィアのビッグバンドのための曲のほか、オーケストラ曲、室内楽曲、ピアノ曲、合唱曲と幅広いジャンルの曲を手がけてきました。
 ミカラ・ペトリのために作曲した《リコーダーと弦楽のための小協奏曲》が、近年の代表的作品に挙げられています。
 『鳥がどこかで歌っている』と題したこのアルバムは、彼の亡くなった妻を追悼して作られ、彼の作曲した親愛の情のこもった22の歌曲を、娘のニーナ・スヴァイストロプ・クラウセンが父のピアノとの共演で歌っています。
 ヴィラ=ロボスの《ブラジル風バッハ第5番》からルツ・V・コレアの歌詞で書かれた〈アリア:カンティレーナ〉がアルバムの最後に歌われます。

 ※録音:2020年10月(デンマーク)
 



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ET’CETERA

KTC1762
¥2600→\2390
ヤン・フェルミューレン(ピアノ)
 J.S.バッハ:ピアノ作品集
ヤン・フェルミューレン(ピアノ)
 J.S.バッハ:
  小前奏曲集より
   〔ハ長調 BWV.933、ハ短調 BWV.934、ニ長調 BWV.935、ニ長調 BWV.936、
    ホ長調 BWV.937、ホ短調BWV.938、ハ長調 BWV.924、ニ短調 BWV.926、
    ヘ長調 BWV.927、ト短調 BWV.930、ヘ長調BWV.928、ニ長調 BWV.925、
    ハ長調 BWV.939、ニ短調BWV.940、、ホ短調 BWV.941、イ短調 BWV.942、
    ハ長調 BWV.943、ハ短調BWV.999、ト短調 BWV.929〕
  アンナ・マグダレーナ・バッハのための音楽帳より
   〔メヌエット ヘ長調 BWV Anh.113、メヌエット ト長調 BWV Anh.114、
    メヌエット ト短調 BWV Anh.115、メヌエット ト長調 BWV Anh.116、
    メヌエット 変ロ長調 BWV Anh.118、ポロネーズ ト短調 BWV Anh.119、
    ホ短調 BWV.512、メヌエット イ短調 BWV Anh.120、メヌエット ハ短調 BWV Anh.121、
    マーチ ニ長調 BWV Anh.122、ポロネーズ ト短調 BWV Anh.123、
    マーチ ト長調 BWV Anh.124、ポロネーズ ト短調 BWV Anh.125、
    アリア「私はしばしばパイプによいタバコを詰めて」BWV.515、ベーム氏のメヌエット ト長調、
    ミュゼット ニ長調 BWV Anh.126、変ホ長調 127、ニ長調 BWV. Anh.128、
    ポロネーズ ト長調 BWV Anh.130、平均律クラヴィーア曲集第1巻より 前奏曲ハ長調 BWV.846-1、
    ヘ長調 BWV Anh.131、メヌエット ニ短調 BWV Anh.132〕
   2声のインヴェンションより
    〔第1番ハ長調 BWV.772、第2番ハ短調 BWV.773、第3番ニ長調 BWV.774、
    第4番ニ短調 BWV.775、第6番ホ長調 BWV.777、第8番ヘ長調 BWV.779、
    第9番ヘ短調 BWV.780、第13番イ短調 BWV.784、第14番変ロ長調 BWV.785〕
  ミュゼット ニ長調 BWV Anh.126

 ヤン・フェルミューレンが弾くバッハの小品集!

 ヴィーラント・クイケンやパウル・ドンブレヒトなど世界的古楽奏者らと共演してきたベルギーの古楽系鍵盤奏者ヤン・フェルミューレン。
 12枚組におよぶ「シューベルトのピアノ独奏作品集」(KTC1336)や、ヴェールレ・ペーテルスとともに7枚組の「シューベルトの4手連弾作品全集」(KTC1511)などを完成させたフェルミューレンが、良いピアニストになるための道を歩む上で欠かせない存在というバッハの作品を録音。
 「小前奏曲集」と「アンナ・マグダレーナ・バッハのための音楽帳」から数曲を取り上げ、メロディー、ハーモニー、リズムを論理的で首尾一貫した物語に融合させるバッハの創意工夫に満ちた世界を描いています。
 

  

フェルミューレンの4手連弾全集BOX



 KTC 1511
(7CD/特別価格)
\7200\6590
フォルテピアノで弾く
 シューベルトの権威、フェルミューレンの4手連弾全集BOX!
  シューベルト:4手連弾のための作品全集
ヤン・フェルミューレン(フォルテピアノ)
ヴェールレ・ペーテルス(フォルテピアノ)
 CD1 -
  デュオ イ短調 D.947 《人生の嵐》/ハンガリー風ディヴェルティスマン ト短調 D.818/
  3つの軍隊行進曲 D.733/ドイツ舞曲と2つのレントラー D.618
 CD2 -
  フランスのモティーフによるディヴェルティメント ホ短調 D.823/ロンド イ長調 D.951/
  序奏、創作主題と変奏 変ロ長調 D.603(968A)/幻想曲ヘ短調 D.940
 CD3 -
  ソナタ ハ長調 《グランド・デュオ》 D.812/6つのポロネーズ D.824
 CD4 -
  8つの変奏曲変イ長調 D.813/2つの性格的な行進曲 D.886/
  4つのポロネーズ D.599/3つの英雄的行進曲 D.602
 CD5 -
  6つの大行進曲とトリオ D.819/ロンド ニ長調 D.608
 CD6 -
  エロルドの歌劇「マリー」の主題による変奏曲ハ長調 D.908/大ソナタ変ロ長調 D.617/
  英雄的大行進曲 D.885/フーガ ホ短調 D.952/
  大葬送行進曲ハ短調 D.859/アレグロ・モデラートとアンダンテ D.968
 CD7 -
  序曲ヘ長調 D.675/フランスの歌による8つの変奏曲ホ短調 D.624/4つのレントラー D.814/
  行進曲ト長調「子供の行進曲」 D.928/幻想曲ト長調 D.1/
  幻想曲ハ短調 D.9/幻想曲ハ短調 D.48/序曲ト短調 D.668


 ☆フォルテピアノで弾くシューベルトの権威的奏者、ヤン・フェルミューレン!
 ☆"4手"のシューベルト・シリーズ、全7巻に及ぶ全集BOX登場!

 ヴィーラント・クイケンやパウル・ドンブレヒトなど世界的古楽奏者らと共演してきたベルギーの古楽系鍵盤奏者ヤン・フェルミューレン。ナネッテ・シュトライヒャー製のフォルテピアノを使用し、2010年に全6巻CD12枚組で完成させたシューベルトのピアノ独奏作品集(KTC 1336/BOXのリリースは2014年)は、英インターナショナル・レコード・レヴュー、英アーリー・ミュージック・レヴュー、ベルギーのクレッシェンド誌などの各メディアで絶賛され、2010年のフランドル地域での「ミュージシャン・オヴ・ザ・イヤー」にも選ばれるなど、シューベルト演奏の権威として高い名声を得てきました。

 そんなフェルミューレンが、「独奏」の次にスタートした「4手連弾」によるシューベルト・プロジェクトも全7巻が揃い、7枚組の豪華全集BOXとして登場。
 1825年-1830年頃にJ.N.トレンドリンによって制作されたフォルテピアノを使用し、弟子でもあるピアニスト、ヴェールレ・ペーテルスと共にタッチ、タイミング、感情、解釈が理想的に統一された最高峰の連弾を披露。
 シューベルトの独奏ピアノ作品集BOX(KTC 1336)に並び立つ、「フォルテピアノによるシューベルト演奏」の代表的録音となる「4手連弾作品集」がここに完成します。

 ※使用楽器:J.N.Trondlin (ライプツィヒ1825-1830)/
 ※録音:2014年-2019年
 



ヤン・フェルミューレン、知られざる名盤
フォルテピアノで描くシューマン!
ライプツィヒ1830-1835 年製


 ACCENT
ACC 24238
(2CD)
\4200→\3890
シューマン:ピアノ作品集
 CD1:
  森の情景Op.82、子供の情景Op.15、
  パピヨンOp.2、アラベスクOp.18、花の曲Op.19
 CD2:
  交響的練習曲Op.13、5 つの変奏曲〔遺作〕、
  子供のためのアルバムOp.68
ヤン・フェルミューレン
 (フォルテピアノ/
 ヨハン・ネポムク・トレンドリン、
 ライプツィヒ1830-1835 年製)
フォルテピアノで忠実に描くシューマンの感性

録音:2010 年5 月-6 月/CD1:67’04、CD2:66’25

 フォルテピアノによるシューマンのピアノ作品集。
 ここで使用されているトレンドリン製の楽器は、1830-1835年頃ライプツィヒで作られたもので、ウィーンの伝統を持つ構造と響きを継承しています。シューマンは子供の心を描いくことに長けた作曲家で、「子供の情景」「子供のためのアルバム」など大人の視点からみた子供の世界を見事に表しています。また主題と12 の練習曲からなる「交響的練習曲」はシューマンのピアノ曲の傑作の一つであり、ベートーヴェンのディアベッリ変奏曲と同じく変奏曲のマイルストーン的な作品です。演奏者のヤン・フェルミューレンはこの録音に際して以下のように語っています。

 「シューマンのメトロノーム速度を最大限に守った演奏をしようと努めました。シューマンのメトロノーム速度が正確だったかどうかは、疑わしいとされていますが、それを忠実に再現することはシューマンの作曲意図に最も近づける手段であると確信しています。」

 シューマンの豊かなイマジネーションと感性を自然に捉えたアルバムに仕上がっています。


 

KTC1756
¥2600

シューマンが1838年の同じ月に作曲した2つのピアノ作品
 シューマン:
  8つのノヴェレッテ Op.21
  子供の情景 Op.15

マルコ・マントヴァーニ(ピアノ)

 シューマンが1838年の同じ月に作曲した2つのピアノ作品を収録。ノヴェレッテ第5番には元々子供の情景に使うことを想定して書かれたフレーズが一部含まれているなど、両作品は密接な関わりを持っています。
 1992年イタリア・マントヴァ生まれのピアニスト、マルコ・マントヴァーニは、地元マントヴァとフィレンツェで学び、ソリストやエグモント室内楽団の創設メンバーとして活躍。最も愛する作曲家と語るシューマンのアルバムでデビューします。
 
 

KTC1699
(2CD)
特別価格
¥2600
アンリ・プスール・センターの50年 アンリ・プスール(電子楽器)
ヘルメス・アンサンブル、他
 マルタン・マタロン(b.1958):ヴァイオリンとピアノ、電子楽器のための《La Rueda》
 ジャン=ピエール・ドゥルーズ(b.1954):ヴァイオリンと電子楽器のための《来る年のひびき》
 ガエル・イェルノー(b.1979):ギターと電子楽器のための《De Tenebrer #1》
 ダーン・ヤンセンス(b.1983):2台ピアノと電子楽器のための《(Paysage en attente‛&)》
 アンリ・プスール(1929-2009):Ex Dei in Machinam Memoria
 リュック・ブレウェイズ(1959-2015):Ni fleurs ni couronnes
 岸野末利加(b.1971):ヴィオラと電子楽器のための《RA》
 ジャン=リュック・ファフシャン(b.1960):Lettre Soufie:'Ain (Maintenant)

 ベルギーを代表する現代音楽作曲家、アンリ・プスールがピエール・バルトロムとともに1970年に立ち上げた、アンリ・プスール・センター(設立時の名称は音楽研究センター)の設立50周年を記念して制作された2枚組のアルバム。
 アンリ・プスール・センターは混合音楽(楽器演奏と電子機器、電子楽器などを組み合わせた現代音楽)の開発と演奏に完全に特化したベルギーで唯一の芸術機関であり、本アルバムは同センターにゆかりの深い作曲家たちが同センターのスタジオで制作した8つの混合音楽を収録しています。
 これは最新の混合音楽を紹介するだけでなく、創設者であるアンリ・プスールの音楽の独創性を思い起こさせるものでもあります。
 




KAIROS


0015119KAI
¥2600

サルヴァトーレ・シャリーノ:
 ダンテの《天獄篇》のための音楽 ~
  ソロとオーケストラのための付随音楽

ロレンツォ・ジェンティーリ=テデスキ(ヴァイオリン)
アンドレア・ビアジーニ(フルート)
ガース・ノックス(ヴァイオリン)
パドヴァ・ヴェネト管弦楽団
マルコ・アンギウス(指揮)

 イタリアの鬼才サルヴァトーレ・シャリーノ、生誕75周年記念!

 イタリアのパレルモ出身の現代作曲家サルヴァトーレ・シャリーノ(1947-)。12歳の時から独学で作曲を始め、フルートなどの楽器の新たな特殊奏法を続々と生み出し、世界を驚かせてきたシャリーノ。
 Kairosレーベル9枚目となる作品集は、彼の75歳の誕生日を祝って制作されました。シャリーノによって「オーケストラは話したい」と記された『ダンテの《天獄篇》のための音楽』は、楽器の性質上本当に話すことはできませんが、それでも暗唱しようする奏者たちの表現の限界への挑戦がみられます。
 指揮は2019年9月からパドヴァ・ヴェネト管弦楽団の音楽監督を務める現代音楽のスペシャリスト、マルコ・アンギウスです。

 ※録音:2021年7月2日-3日(イタリア)
 
 


0015091KAI
¥2600
ステファノ・スコダニビオ:弦楽四重奏曲集
 ステファノ・スコダニビオ(1956-2012):
  Visas(1985/1987)
  Lugares que pasan - a Adolfo Castanon(1999)
  Altri Visas (2000)
  Mas Lugares (su Madrigali di Monteverdi) -
   a Luciano Berio (2003)
アルディッティ弦楽四重奏団

 イタリア生まれの作曲家兼コントラバス奏者であるステファノ・スコダニビオによる弦楽四重奏曲集。コントラバス奏者としても優秀で数十の曲が彼のために作られるほどでしたが、その才能は作曲家としても活かされました。
 コントラバスに精通していた作曲家らしく、コントラバスの特色を最大限生かした作品を残しています。また弦楽器の作品も多数残しており、倍音を効果的に使い、新たな音楽を生み出しました。

 ※録音:2016年4月10日-14日、テアトロ・ラウロ・ロッシ(イタリア)
 
 

0015066KAI
¥2600
マールトン・イッレーシュ:水彩画とサイコグラム アンサンブル・ルシェルシェ
 マールトン・イッレーシュ(b.1975):
  クラリネットのための3枚の水彩画(2014)
  アコーディオン、ピアノと弦楽三重奏のための3枚の水彩画(2016/2020)
  サイコグラム I.ヴィオラのための"Jajgatos" (wailing) (2013/2016)
  クラリネット、ヴァイオリン、チェロとピアノのための3枚の水彩画(2017/2020)
  サイコグラム II.クラリネットのための"Rettegos" (fearful)(2015)
  小アンサンブルのための3枚の水彩画(2018/2020)
  サイコグラム III.チェロのための"Durcaskodos" (sulking)(2019/2021)

 マールトン・イッレーシュはハンガリー、ブダペスト生まれの作曲家兼ピアニストです。
 彼は1994年までハンガリーのジェールでピアノ、作曲そして打楽器を学んだ後、チューリッヒの音楽院と、バーゼル音楽院の研究所で学びました。2008年にはエルンスト・フォン・ジーメンス音楽賞の作曲家賞を受賞しています。

 アンサンブル・ルシェルシェは、1985年以降600以上の世界初演を行い特に現代音楽に注力してきました。今作でもピッチを固定することなく独自の方法で作曲されたイッレーシュの作品を、徹底的に鍛えられたその技術で具現化しています。

 ※録音:2020年11月23日-25日、2020年12月17日-18日、2021年7月23日(ドイツ)
 




のすたるぢあ



Nostalgia2101
¥2600
うたごころ ~
 ビウェラと6コースリュートによる16世紀の
  ファンタジアとシャンソン二重奏曲集

   クレメンス・ノン・パパ(1510/15-1555/56):元気はつらつ、おいらは若い(A)
   フランチェスコ・ダ・ミラノ(1497-1543):ファンタジア第7番(B)
   トマス・クレキオン(1490頃-1557頃):或る陽気な牧童(A)
   フランチェスコ・ダ・ミラノ:ファンタジア第5番(B)
   ハインリッヒ・イサーク(1450頃-1517):さらば恋人よ(A)
   フランチェスコ・ダ・ミラノ:ファンタジア第6番(A)
   クレマン・ジャヌカン(1485頃-1558):鳥の歌(B)
   ヴァレンティ・バクファルク(1507頃-1576):ファンタジア第Ⅶ番(B)
   クローダン・セルミジ(1490頃-1562):僕が死にそうだって言ったね(A)
   ヴァレンティ・バクファルク:ファンタジア第I番(A)
   ピエール・サンドラン(1490頃-1561以降):甘美なる回想(B)
   フランチェスコ・ダ・ミラノ:ファンタジア第4番(B)
   クレマン・ジャヌカン:さあ、おいで恋人よ(A)
   ヴァレンティ・バクファルク:ファンタジア第II番(A)
   クレメンス・ノン・パパ:敢えて選ぼう無情なる死を(B)
デュオA:
 佐藤豊彦(6コースリュート)
 高野美佐子(ビウェラ)
デュオB:
 櫻田 亨(ビウェラ)
 秋山幸生(6コースリュート)

 佐藤豊彦新録音!リュートとビウェラの二重奏曲集!

 ☆リュートの世界的巨匠、佐藤豊彦の新録音!
 ☆日本語解説付き!(解説:佐藤豊彦)
 ☆ポリフォニー音楽を模倣した器楽作品とシャンソンをビウェラとリュートのデュオで録音!

 リュート界の第一人者であり、日本が誇る世界的巨匠佐藤豊彦が、自主レーベル「のすたるぢあ(Nostalgia)」からリリースする新録音。
 16世紀にポリフォニー音楽・合唱音楽を模倣した器楽音楽は当時ファンタジアと呼ばれました。中でもイタリアのフランチェスコ・ダ・ミラノとハンガリーのヴァレンティ・バクファルクは大変優れた作品を残しており、彼らのリュート・ソロ曲を6コースリュートとビウェラという異なる音色の組み合わせの二重奏で録音。
 また世俗音楽では合唱でも即興的な装飾が行われていたはずであるという仮説を、リュートとビウェラの二重奏の形で証明。華麗な装飾を散りばめたデュオで、当時シャンソンがどのように歌われたのかを器楽で再現しています。
 演奏は、佐藤豊彦に学んだ櫻田 亨と、更に両氏学んだ高野美佐子、秋山幸生の4人を2つのデュオに分けて分担しています。

 ※録音:2021年10月19日-22日、炎の博記念堂(佐賀県有田町)
 ※使用楽器:マルティン・デ・ヴィッテ(オランダ) 6コースリュート(2006年作)、ビウェラ(2005年作)






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AVANTI CLASSIC



AVA10522
(2CD)
¥4200→\3890
ディートリヒ・ヘンシェル(バリトン)
『WUNDERHORN』~
 マーラー:『子供の不思議な角笛』による歌曲全集

  【DISC 1】
   1. 天上の生活 ~交響曲第4番 第4楽章/2. 無駄な骨折り/
   3. 私は緑の野辺を楽しく歩いた ~『若き日の歌』*/
   4. たくましい想像力 ~『若き日の歌』*/
   5. 外へ!外へ! ~『若き日の歌』*/6. 死んだ鼓手/
   7. 少年鼓手/8. ラインの伝説/
   9. うぬぼれ ~『若き日の歌』*/10. この歌を作ったのは誰?/
   11. 別離 ~『若き日の歌』*/12. 歩哨の夜の歌
  【DISC 2】
   1. この世の生活/
   2. いたずらっ子をしつけるために ~『若き日の歌』*/
   3. 魚に説教するパドヴァの聖アントニウス/
   4. 夏に小鳥はかわり ~『若き日の歌』*/
   5. 塔の中の囚人の歌/6. もう会えない ~『若き日の歌』*/
   7. 3人の天使が歌った ~交響曲第3番 第5楽章*/
   8. シュトラスブルクの砦に ~『若き日の歌』*/
   9. 不幸なときの慰め/
   10. 美しいトランペットが鳴り響くところ/
   11. 高い知性への賛美/12. 原光 ~交響曲第2番 第4楽章
  *=デトレフ・グラナートによるオーケストレーション
ディートリヒ・ヘンシェル(バリトン)
ボーフム交響楽団
スティーヴン・スローン

 録音: 2017年1月19-21日 アンネリーゼ・ブロスト・ムジークフォルム・ルール

 【名バリトン歌手ヘンシェルが歌う、『角笛』歌曲全24曲】
 2012年、ベレゾフスキーのピアノで『角笛』全曲を録音(Evil Penguinレーベル)したヘンシェル。今回のアルバムでは当時録音しなかった「天上の生活」を含む全24曲(『子供の不思議な角笛』全12曲、『若き日の歌』第2集全4曲、第3集全5曲、交響曲から3曲)を、管弦楽伴奏で収録しました。
 『若き日の歌』と「3人の天使」のオーケストレーションはドイツのオペラ作曲家グラナートによるもの。
 ヘンシェルが歌った『角笛』は、クララ・ポンス監督が第一次世界大戦中の悲恋を描いた映画『WUNDERHORN』中で全曲が使用され、この映画の上映に合わせて管弦楽伴奏で全24曲を歌うというフィルム・コンサートを、2014年からオランダやイギリスで行っていました。
 この成果が形を成したのがこのアルバム。通常ソプラノやアルトで聴き馴染んだ曲も含め、幅広い表現力で聴かせる技量は素晴らしいものです。
 





FUGA LIBERA



FUG795
(4CD)
¥5300→\4890
セザール・フランク(1822-1890):室内楽作品全集
 【DISC 1】
  1. ヴァイオリン、チェロとピアノのための大三重奏曲 ハ短調 (1834)
    エルネスト三重奏団  ナターシャ・ロケ・アルシーナ(ピアノ) 
    スタニスラス・ゴセ(ヴァイオリン)  クレメン・ダミ(チェロ)
  2-4. ピアノ、ヴァイオリンとチェロのための協奏的三重奏曲 第1番 嬰へ短調 Op. 1-1 (1843)
  5-8. ピアノ、ヴァイオリンとチェロのための協奏的三重奏曲 第2番 変ロ長調 Op. 1-2「サロンの三重奏曲」 (1843)
    フランク・ブラレイ(ピアノ) アンナ・アガフィア・エグホルム(ヴァイオリン) アリ・エヴァン(チェロ)
 【DISC 2】
  1-3. ピアノ、ヴァイオリンとチェロのための協奏的三重奏曲 第3番 ロ短調 Op. 1-3 (1843)
    フランク・ブラレイ(ピアノ) アンナ・アガフィア・エグホルム(ヴァイオリン) アリ・エヴァン(チェロ)
  4. ピアノ、ヴァイオリンとチェロのための協奏的三重奏曲 第4番 ロ短調 Op. 2 (1843)
    アレクサンドル・チェノルキアン(ピアノ) 岡田修一(ヴァイオリン) ゲーリー・ホフマン(チェロ)
  5. ヴァイオリンとピアノ伴奏のためのアンダンテ・クイェトーゾ Op. 6 (1844)
    レオン・ブレフ(ヴァイオリン) ジャン=クロード・ファンデン・エイデン(ピアノ)
  6. 弦楽五重奏の伴奏付きピアノ独奏曲 ホ長調 Op. 10 (1844頃)
    サリ・カン・ゲウレク(ピアノ) カルスキ四重奏団  カヤ・ノヴァク、ナタリア・コタルバ(ヴァイオリン)
    ディーデ・フェルプスト(ヴィオラ)  ジュリア・コタルバ(チェロ) フィリップ・コルマン(コントラバス)
 【DISC 3】
  1. ピアノとヴァイオリンのための協奏的二重奏曲 第1番 Op. 14 (1844)
    岡田修一(ヴァイオリン) ジャン=クロード・ファンデン・エイデン(ピアノ)
  2. 初見曲 (1877)
    アンナ・アガフィア・エグホルム(ヴァイオリン) ジャン=クロード・ファンデン・エイデン(ピアノ)
  3-5. ピアノ五重奏曲 ヘ短調 (1878)
    ジョナタン・フルネル(ピアノ) オーギュスタン・デュメイ、岡田修一(ヴァイオリン)
    ミゲル・ダ・シルヴァ(ヴィオラ) ゲーリー・ホフマン(チェロ)
  4. ヴァイオリン・ソナタ イ長調 (1886)
    ロレンツォ・ガット(ヴァイオリン) ジュリアン・リベール(ピアノ)
 【DISC 4】
  1. メランコリー(ソルフェージュからの編曲) (1885頃)
    アンナ・アガフィア・エグホルム(ヴァイオリン) ジャン=クロード・ファンデン・エイデン(ピアノ)
  2-5. チェロ・ソナタ イ長調(ジュール・デルサールによるヴァイオリン・ソナタからの編曲) (1888)
    ステファニー・ファン(チェロ) ジャン=クロード・ファンデン・エイデン(ピアノ)
  6-9. 弦楽四重奏曲 (1890)
    アドルノ四重奏団  エドアルド・ツォージ、リウ・ペッリチアリ(ヴァイオリン)
    ベネデッタ・ブッキ(ヴィオラ)  ステファノ・チェラート(チェロ)

 録音: 2019年4月-2022年1月 ベルギー

 【生誕200年記念、フランクの作風の変遷を辿る好企画!】
 ベルギーを代表する作曲家セザール・フランクの生誕200年を記念し、その室内楽作品を全て収めた4枚組のアルバムが作曲家の母国のレーベルFuga Liberaから登場。
 エリザベート王妃音楽院(Queen Elisabeth Music Chapel)、ロマン派フランス音楽センター(Palazetto Bru Zane)との企画によるもので、音楽院で教鞭を執るアーティストを中心とした、オーギュスタン・デュメイ、岡田修一、フランク・ブラレイ、ジョナタン・フルネルなどの豪華な演奏陣が顔を揃えています。
 フランクが12歳になる直前に書き上げた単楽章のピアノ三重奏曲に始まり、有名なヴァイオリン・ソナタ、ピアノ五重奏曲を経て最晩年の弦楽四重奏曲までを作曲年代順(チェロ・ソナタは編曲年)に収録。
 子供の頃から既にフランクらしさを垣間見せる早熟ぶりに驚かされつつ、オルガニストとして多忙だった時期の約30年の空白を経て、円熟期へ向かってより深みを増していく過程を堪能することができます。




先日案内した管弦楽作品全集


 FUG791
(4CD)
\5300→\4890
生誕200年!
 貴重な初録音曲を含むフランク管弦楽作品全集
ベルギー王立リエージュ・フィルハーモニー管
セザール・フランク(1822-1890):

 【DISC 1】
  1. 創作主題による華麗なる変奏曲 ~ピアノと管弦楽のための (1834)
  2. ダニエル=フランソワ=エスプリ・オベール作曲の歌劇《ギュスターヴ3世》のロンド・ファヴォリによる華麗なる変奏曲 ~ピアノと管弦楽のための (1834)
  3-5. ピアノ協奏曲 第2番 ロ短調 Op. 11 (1836)
     フローリアン・ノアック(ピアノ) 
     ピエール・ブルーズ(指揮) 録音: 2021年6月9-12日
  6. 交響詩「人、山上で聞きしこと」(1846) 
     クリスティアン・アルミンク(指揮) 録音: 2012年6月4-8日

 【DISC 2】
  1. 交響詩「贖罪」(管弦楽の断章) 第1版 (1872) ※ 世界初録音
    ゲルゲイ・マダラシュ(指揮) 録音: 2021年9月8-11日
  2. 交響詩「贖罪」(管弦楽の断章) 第2版 (1873)
    エルヴェ・ニケ(指揮) 録音: 2018年10月 (原盤: Musique en Wallonie)
  3. 交響詩「アイオリスの人々」 (1875)
    フランソワ=グザヴィエ・ロト(指揮) 録音: 2009年7月 (原盤: Cypres)
  4-8. バレエ・アルゴリーク ~歌劇《ユルダ》 より (1879)
    クリスティアン・アルミンク(指揮) 録音: 2012年6月4-8日
  9. 交響詩「呪われた狩人」 (1881)
    フランソワ=グザヴィエ・ロト(指揮) 録音: 2009年7月

 【DISC 3】
  1. 交響詩「ジン」 ~ピアノと管弦楽のための (1884)
  2. 交響的変奏曲 ~ピアノと管弦楽のための (1885)
    セドリック・ティベルギアン(ピアノ)
    フランソワ=グザヴィエ・ロト(指揮)
     録音: 2009年7月
  3-10. 交響詩「プシュケ」 ~管弦楽と合唱のための (1887)
    ゲルゲイ・マダラシュ(指揮) フランス放送合唱団(合唱指揮...リオネル・ソウ)
     録音: 2021年9月8-11日

 【DISC 4】
  1. 前奏曲、コラールとフーガ (1884)/ガブリエル・ピエルネによる管弦楽編曲(1915)
    ピエール・ブルーズ(指揮) 録音: 2021年6月9-12日
  2-4. 交響曲 ニ短調 (1887)
    クリスティアン・アルミンク(指揮) 録音: 2012年6月4-8日

 録音場所...サル・フィラルモニーク、リエージュ

 【生誕200年!貴重な初録音曲を含むフランク管弦楽作品全集】
 ベルギーを代表する作曲家セザール・フランクの生誕200年を記念し、その管弦楽作品を全て収めた4枚組のアルバムが作曲家の母国のレーベルFuga Liberaから登場。
 管弦楽は全曲でフランク生誕の地リエージュの王立フィルハーモニー管弦楽団が担当。
 アルミンク指揮による交響曲ほか収録のアルバム(FUG596)、ロトの指揮とティベルキアンのピアノによる管弦楽作品集(CYP7612)を中心に、ニケ指揮の交響詩「贖罪」全曲録音(MEW1994/NYCX-10106)から「管弦楽の断章」(間奏曲とも、この1曲で交響詩「贖罪」とも呼ばれる部分)、さらにブルーズとマダラシュによる多数の新録音を加えることで完成されています。
 既発アルバムの演奏はいずれも高い評価を得たものでこれだけでも聴き応え十分と言えますが、注目はフランス音楽研究家ジョエル=マリー・フォーケが、紛失したとされていた「贖罪」(管弦楽の断章)第1版を発見、今回行われた初録音です。
 特異な転調が繰り返されるため「贖罪」全曲初演時に演奏が拒否されて省かれ、翌年全く違う曲へと差し替えられたこの作品本来の姿を初めて聴くことができます。
 また12歳で作曲したピアノと管弦楽のための2つの変奏曲、14歳で書かれたピアノ協奏曲も新録音にて収録されており、作曲家の早熟ぶりも実感できます。
 
 ちなみにピアノ協奏曲「第1番」は紛失したとも、天才少年としての息子の評判を上げようとした父親のでっち上げとも言われ、この決着は現在もついていないということです。
 そして人気の高いピアノ曲にピエルネがオーケストレーションを施した「前奏曲、コラールとフーガ」も収録されているのが嬉しいところ。
 このピエルネの編曲作を除いて、全ての収録作品がきっちり作曲順に収録されるよう、アルバムのカップリングが組み替えられているのも凝ったところで、その作風の変転を追い、傑作「交響曲 ニ短調」が生まれるまでの過程を辿れることも、大きな聴きどころといえそうです。

 




 LINN RECORDS

CKD691
¥2800
『Lectures differentes 様々な物語』
 サクソフォン四重奏による作品集

  1-6. ストラヴィンスキー(1882-1971):
   組曲「プルチネッラ」(1920/1922)*
  7-10. ペーテル・エトヴェシュ(1944-):
   Lectures differentes 様々な物語 (2014)
  11-14. フランツ・ヨーゼフ・ハイドン(1732-1809):
   弦楽四重奏曲 第39番ハ長調 「鳥」 Op. 33-3 (1781)*
  15. ジョアン・ピレス=ヴィレガス(1994-)/
   フェデリコ・ガルシア・ロルカ(1898-1936):
    Solo el misterio ただ謎ばかり ~
     フェデリコ・ガルシア・ロルカの追悼に
      (2021)(ボーナストラック)
  16. レナード・コーエン(1934-2016):
   テイク・ディス・ワルツ (1986)*
  17. フランツ・シューベルト(1797-1828): アダージョ~
   弦楽四重奏曲 第10番 変ホ長調 D.87 より(1813)
 
 **=ケビヤール編曲
ケビヤール
 ペレ・メンデス・マーシャル
  (ソプラノ・サクソフォン)
 ヴィクトル・セラ・ノグエラ
  (アルト・サクソフォン)
 ロベルト・セアラ・モラ
  (テナー・サクソフォン)
 ダニエル・ミゲル・ゲレーロ
  (バリトン・サクソフォン)

 録音: 2019年6月-2021年11月 ホセ・カレーラス・オーディトリアム、ビラセカ、スペイン

 現代音楽とクラシカル作品を並べたプログラムで定評のある、スペインはバルセロナのサクソフォン四重奏団ケビヤール(・アンサンブレ)のLINNRECORDS第1弾。
 ストラヴィンスキーやハイドンの間にエトヴェシュなどの現代音楽を挟み、アンコールではレナード・コーエンまで聴かせています。
 サクソフォン・アンサンブルならではの音楽の化学反応が楽しめるアルバムです。
 




SOOND


SND22023
¥2800
クロード・エヴァンス・ジャンセンスが夢の世界を描いた作品
 FLASHES OF LIGHT IN A SLOW TEAR
Musicians:
 Claude Evence Janssens :
  flugelhorn, trumpet, alto clarinet,
   bass clarinet, electronics
 Margaret Hermant : violin
 Sigrid Vandenbogaerde : cello
 Hugues Kolp : guitar (mostly prepared guitar)
 Michel Hatzigeorgiu : bass guitar
 Pierre Quiriny : percussions

 Composed by Claude Evence Janssens with personal parts created by Hugues Kolp、Michel Hatzigeorgiu and Pierre Quiriny

 録音データ無し

 ベルギーのコンポーザー、マルチ・インストゥルメンタリスト、クロード・エヴァンス・ジャンセンスが夢の世界を描いた作品。
 バックインレイ等にもトラック名の表記はございません。
 



<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

 

DANACORD



DACOCD919
(2CD-R)
特別価格
¥2700
トマス・イェンセンの遺産 第9集
 [Disc 1]
  エミール・レーセン(1887-1964):
   歌劇《ある母親の物語》(1941) - 間奏曲
  フィン・フフディング(1899-1997):
   歌劇《裸の王様》(1926-27) - 行列
  ヘニング・ヴェレユス(1919-2002):
   H・C・アンデルセンの絵本から(1954)(管弦楽のための)
  クヌーズオーウ・リスエーヤ(1897-1974):
   バレエ《郵便馬車で来た十二人》 Op.37(1939)
    - 一月/五月/八月/十月
  フィニ・ヘンリケス(1867-1940):バレエ《人魚姫》(1920) -
   ポロネーズ/メヌエット/ゆったりしたワルツ/生の喜びの踊り
  クヌーズオーウ・リスエーヤ:《‛&の場合》(1934)* -
   黒い鉢の中で/パウルとにわとり/しっかりもののスズの兵隊
  フィン・フフディング:
   交響的幻想曲第2番《まったくほんとう!》(1944) 
  クヌーズオーウ・リスエーヤ:
   バレエ《乳と蜜の流れる土地》 組曲(1936)*
   2つの乞食学生の歌(1937)*
 [Disc 2]
  エベ・ハメリク(1898-1951):
   クワジ・パッサカリア・エ・フーガ(1932)
    (弦楽オーケストラのための)
   歌劇《マリー・グルッベ》(1939)組曲
  ヘアマン・サンビュー(1881-1965):
   演奏会序曲《ヘルゲランのヴァイキング》
   《森の気分》(1938) - 夏/秋
  J・P・E・ハートマン(1805-1900):
   バレエ《スリュムの伝説》 Op.67(1868) - 北欧神の勝利の行進
  ニルス・W・ゲーゼ(1817-1890):
   歌劇《マリオッタ》(1849) - 序曲
  ヘアマン・サンビュー:
   ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲(1958)**
  ラウニ・グランデール(18861960)(編曲):
   3つのデンマーク民謡
    〔マースク・スティーの娘の歌/
     こよなく楽しい夏/ランゲランの民謡〕
トマス・イェンセン(指揮)
デンマーク放送交響楽団
コペンハーゲン・フィルハーモニック管弦楽団*
ティヴォリ・コンサートホール管弦楽団 
レオ・ハンセン(ヴァイオリン)**
アルベルト・メディチ(チェロ)**

 ☆デンマークの伝説的指揮者、トマス・イェンセンの貴重な録音を復刻するシリーズ!
 ☆好調にリリースが続く「トマス・イェンセンの遺産」第9巻は、稀少なデンマークのレパートリー!

 トマス・イェンセン(1898-1963)の「遺産」シリーズ。オペラやバレエから採った管弦楽のための親しみやすい小品は、交響曲や協奏曲とともに、イェンセンの得意のレパートリーでした。
 ラジオ放送されたデンマーク放送交響楽団のコンサートの音源を中心にしたこの第9集は、H・C・アンデルセンのメモリアル・コンサートの録音が[Disc 1]に、エベ・ハメリクとヘアマン・サンビューのポートレート・コンサートの録音が[Disc 2]に収録されています。

 ※録音:1937-1961年
 ※復刻/デジタルマスタリング:クラウス・ビューリト
 ※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。
 




GLOBAL CULTURE AGENCY


GCAC 1044
(SACD シングルレイヤー)
¥7500
ベーム・ヨッフム・ケンプ/ライヴ・イン・パリ1969&1973
 (1)《ベーム・イン・パリ1973》
  モーツァルト:交響曲第29番 イ長調 K201
  R.シュトラウス:交響詩『ドン・ファン』 Op.20
  ブラームス:交響曲第2番 ニ長調 Op.73
 (2)《ヨッフム・ケンプ・イン・パリ1969》
  ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番 ト長調 Op.58
   (カデンツァ:ヴィルヘルム・ケンプ)
  ブルックナー:交響曲第5番 変ロ長調(原典版)
(1)カール・ベーム(指揮)
 フランス国立放送管弦楽団
(2)ヴィルヘルム・ケンプ(ピアノ)
 オイゲン・ヨッフム(指揮)
 フランス国立放送管弦楽団

 ※SACD対応プレーヤー専用ディスクです。通常のCDプレーヤーでは再生することができません。

 貴重な名演をSACD 化!ドイツ系の巨匠たちが得意曲で勝負に出た圧倒的なフランス公演の記録!

 ライヴ録音:(1)1973年5月25日/パリ、サル・プレイエル (2)1969年10月22日/パリ、シャンゼリゼ劇場
 2022年新リマスター、初SACD 化、国内製造品、198'44''、日本語帯・解説付

 Spectrum SoundからCDでリリースされたものの廃盤となっているタイトルを、Global Culture AgencyがライセンスしてSACD化。
 フランス国立視聴覚研究所(INA)所有のオリジナル音源(24bit/192kHz)から、国内で独自リマスターを施して商品化しています。

 2種のパリ・コンサートを贅沢にも合わせて収録。ベームのブラームス、ヨッフムのブルックナー、ケンプのベートーヴェン‛&どれもがまさに得意曲で大勝負といったドイツ・オーストリア系組合せの醍醐味にあふれています。ライヴならではの熱気と共に味わう至高の名演!

 《ベーム・イン・パリ1973》 Spectrum Sound/CDSMBA-001のSACD化
 「まず、モーツァルト。きりりと引き締まった構成と、細部にまで徹底して磨きをかけた美しさはベームならではである。「ドン・ファン」は言うならば作曲者直伝であろう。R.シュトラウスと直接の親交を持ったベームにとっては、まさにお家芸と言える。
 ブラームスも素晴らしい。たとえば、第2楽章の渋くほの暗い音色はまさにドイツのオーケストラのようだ。」(平林直哉氏の解説より)

 《ヨッフム・ケンプ・イン・パリ1969》 Spectrum Sound/CDSMBA-003のSACD化
 「(ベートーヴェン)ケンプのタッチが克明に捉えられていて、ファンにはたまらないものである。とにかく、この人肌のように柔らかい音色、聴き手を慰撫するようなやさしさはケンプならではである。なお、ケンプはこの演奏でも、いつものように自作のカデンツァを弾いている。
 ヨッフムの伴奏も素睛らしい。古典的な均整美に溢れ、 明るく朗らかな雰囲気に満ちており、理想的と言える。」「(ブルックナー)音質が非常に鮮明なためにとても聴きごたえがある。オーケストラの機敏な反応も手に取るようにわかる。音楽の勢いは無駄なくエネルギー化されている。
 この演奏は恐ろしく色彩が豊かであり、それこそ万華鏡のようだ。こうした手さばきが可能ゆえに、スペシャリストの名を冠せられるのだろう。」(平林直哉氏の解説より)
 
 

GCAC 1045
(SACD シングルレイヤー)
¥7500
スヴェトラーノフ・S.ネイガウス/ライヴ・イン・パリ1973
 スヴィリドフ:トリプティク
 ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番 ハ短調 作品18
 チャイコフスキー:交響曲第6番 ロ短調 作品74『悲愴』
スタニスラフ・ゲンリホヴィチ・ネイガウス(ピアノ)
エフゲニ・スヴェトラーノフ(指揮)
フランス国立放送管弦楽団

 ※SACD対応プレーヤー専用ディスクです。通常のCDプレーヤーでは再生することができません。

 貴重な名演をSACD 化!フランスの地で、ロシアの名匠がロシア作品をロシア流儀で激しく熱演!

 ライヴ録音:1973年2月7日/パリ、シャンゼリゼ劇場
 2022年新リマスター、初SACD 化、国内製造品、95'52''、日本語帯・解説付

 Spectrum SoundからCDでリリースされたものの廃盤となっているタイトルを、Global Culture AgencyがライセンスしてSACD化。フランス国立視聴覚研究所(INA)所有のオリジナル音源(24bit/192kHz)から、国内で独自リマスターを施して商品化しています。

 ロシアの巨匠がパリで繰り広げた貴重なライヴ録音。Spectrum Sound/CDSMBA-002のSACD化です。シンフォニーもコンチェルトも、ロシア流儀に貫かれた大演奏。フランスのオーケストラと聴衆を大いに刺激した公演だったことがうかがえる、熱気あふれる音楽の饗宴です。

 「(スヴィリドフ)日本ではめったに演奏されないが、過去にはロシアから来日したオーケストラが時々プログラムにかかげていた。明快で親しみやすく、変化に富んだ曲想を考えると、もっと頻繁に演奏されても良いと私は思う。スヴェトラーノフは実に見事にいきいきと描いている。」「(ラフマニノフ)ロシア音楽通にはたまらない組み合わせである。演奏はお涙ちょうだい式の、安っぽいメロドラマとは一線を画している。
 私が一番感動的だと感じたのは第2楽章だった。ソロもとびきりの美しさだが、伴奏がこれまた最高である。こんなに明るくしなやかで、しかも繊細さに満ち溢れたオーケストラは聴いたことがない。正直、スヴェトラーノフがこれほどのきめの細やかさを持っていたとは驚いた。」「(チャイコフスキー)いかにもスヴェトラーノフならではの名演である。オーケストラの音が完全にロシアの団体そっくりの響きを出していることに感心させられる。破滅を予告したような第3楽章が終わり、感動のフィナーレ。ここでスヴェトラーノフは、私淑していたムラヴィンスキーのような厳しく透徹した表現で締めくくっている。」(平林直哉氏の解説より)
 


<LP>


ANALOGPHONIC(LP)


DD 41020
(LP)
¥6000
アルゲリッチとマイスキーによるアルペジオーネ
 [A 面]
  シューベルト:アルペジオーネ・ソナタ イ短調
 [B 面]
  シューマン:幻想小曲集 op.73、民謡風の5つの小品 op.102
ミッシャ・マイスキー(チェロ)
マルタ・アルゲリッチ(ピアノ)

 旧譜が新たにプレスされることになりました!

 録音:1984年/180g 重量盤、限定生産、ステレオ

 エミール・ベルリナー・スタジオのマールテン・デ・ベール氏によるマスタリング。ドイツ・パラス社のプレスによる180グラム重量盤のオーディオマニア向けヴァージン・ヴァイナル。
 
 

LP 43027
(2LP)
¥9700
シューベルト・フォー・トゥー/
 ギル・ハシャム&イェラン・セルシェル

  [A 面]
   ・ヴァイオリン・ソナティナ第1番 ニ長調 D.384(全3楽章)
   ・楽興の時 第3番 ヘ短調 D.780
  [B 面]
   ・セレナード(白鳥の歌より)
   ・ワルツ第4番(≪高雅なワルツ集≫D.969より)
   ・レントラー第3番(≪12のドイツ舞曲≫D.790より)
   ・ワルツ(テントラー)第12番(≪20のワルツ集≫ D.146より)
   ・ワルツ第3番(≪高雅なワルツ集≫D.969より)
   ・ドイツ舞曲第10番(≪16のドイツ舞曲と2つのエコセーズ≫ D.783より)
   ・ワルツ第36番(≪36の独創的舞曲≫D.365より)
   ・ドイツ舞曲第2番(≪16のドイツ舞曲と2つのエコセーズ≫ D.783より)
   ・ワルツ第2番(≪36の独創的舞曲≫D.365より)
  [C 面]
   ・アルペジオーネ・ソナタ(全3楽章)
  [D 面]
   ・36の独創的舞曲集 D.365より~
    第1, 19, 20, 21, 6, 2(嘆きのワルツ),
     3, 4, 16, 23, 7, 11, 12, 9, 10番
   ・アヴェ・マリア(≪エレンの歌III≫D.839)
ギル・シャハム(ヴァイオリン)
イェラン・セルシェル(ギター)

 旧譜が新たにプレスされることになりました!
 きわだつシャハムの美音、繊細なセルシェルの音色、シューベルトのデュオ名盤

 録音:2002年2月/180g 重量盤、限定生産、ステレオ

 パウラー・アコースティクスでハンス=イェルク・マウクシュ氏によってダイレクト・メタル・マスタリングがなされ、ドイツのパラス社でプレスされた180グラム重量盤のオーディオマニア向けヴァージン・ヴァイナル。
 
 

DG 40038
(2LP)
¥9700
カルメン幻想曲
 [LP1]
  (A 面)
   サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン Op.20
   ヴィエニャフスキ:伝説曲 ト短調 Op.17
  (B面)
   タルティーニ:ソナタ ト短調『悪魔のトリル』(クライスラー編)
 [LP2] 
  (A 面)
   ラヴェル:ツィガーヌ
   マスネ:タイスの瞑想曲
  (B面)
   サラサーテ:カルメン幻想曲 Op.25
   フォーレ:子守歌 ニ長調 Op.16
アンネ=ゾフィー・ムター(ヴァイオリン)
ジェイムズ・レヴァイン(指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

 延期されてましたが遂に発売!
 官能と絶美。 これぞ女王ムターの名盤中の名盤!濃厚な味わいで聴かせる珠玉のヴァイオリン名曲集、レヴァイン率いるウィーン・フィルという超豪華バックも注目

 ステレオ録音:1992年11月/ウィーン、ムジークフェラインザール/180g 重量盤、限定生産、ステレオ

 女王ムターが1992年に録音した珠玉のヴァイオリン名曲集。ピアノ伴奏では数多の録音がある名曲集ながら、当盤はオーケストラとの共演、しかもレヴァイン率いるウィーン・フィルという超豪華な組み合わせであることが最大の魅力です。

 とにかく情熱的なサウンドに心躍らされます。ムターの歌いまわしは絶美の一言で、ツィゴイネルワイゼンの一音目からムター節炸裂の官能的な音色満開。
 タイスの瞑想曲は一度聴いたら忘れられない濃厚さ、まるでオペラ歌手と見まごう演奏に圧倒されてしまいます。ムターの凄味は技巧的なパッセージでも自分らしさを貫く表現に徹すること。
 ツィガーヌ、悪魔のトリル、カルメン幻想曲とやはり不朽の名曲ながらムターでしか描けない唯一無二の豊穣な世界が広がります。この演奏をLPで聴けるのは贅沢の極みといえましょう。

 エミール・ベルリナー・スタジオでMaarten de Boer氏が手がけたマスターを使用し、ドイツのパラス社でプレスされた180g重量盤のオーディオマニア向けヴァージン・ヴァイナル。
 
 
LP 43039
(LP)
¥6000
シューベルト:アルペジオーネ・ソナタ
 (A 面)
  シューベルト:アルペジオーネ・ソナタ イ短調 D.821
 (B 面)
  ブリッジ:チェロ・ソナタ
ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(チェロ)
ベンジャミン・ブリテン(ピアノ)

 延期されてましたが遂に発売!
 リアリズムサウンドの鬼の代表盤、デッカの名録音ロストロポーヴィチのアルペジオーネ、ブリッジとのオリジナルカップリングで聴けるのがまた貴重!

 ステレオ録音:1968年7月22-27日/スネイプ、モールディングス/180g 重量盤、限定生産、ステレオ

 ユニバーサル・ミュージックのオリジナル・アナログ・マスターを用い、エミール・ベルイリナー・スタジオでライナー・マイヤール氏がマスタリング、ドイツのパラス社でプレスされた180g重量盤のオーディオマニア向けヴァージン・ヴァイナル。オリジナル盤の品番はSXL-6426。
 
 

LP 43007
(LP)
¥6000
パガニーニ・フォー・トゥー
 (A 面)
  パガニーニ:
   ソナタ・コンチェルタータ イ長調 M.S.2
   6つのソナタ 作品3 M.S.27 から
    第1番イ長調、第4番イ短調、第6番ホ短調
   大ソナタ(グランド・ソナタ) イ長調 M.S.3 から
    「ロマンス」
 (B 面)
  パガニーニ:
   チェントーネ・ディ・ソナタ M.S.112~第2番ニ長調、第4番ニ長調
   カンタービレ ニ長調 M.S.109
   ソナタ・プレギエーラ(祈りのソナタ)へ短調 M.S.23
   常動曲ハ長調 作品 11 M.S.72
ギル・シャハム(ヴァイオリン)
イェラン・セルシェル(ギター)

 延期されてましたが遂に発売!
 カンタービレももちろん収録!ふくよかなシャハムの美音と繊細なセルシェルの調べ。パガニーニのヴァイオリンとギターのためのデュオ作品集

 ステレオ録音:1992年11月/イエス・キリスト教会(ベルリン)/180g 重量盤、限定生産、ステレオ

 1971年生まれのギル・シャハムが名ギタリスト、セルシェルと録音したパガニーニのヴァイオリンとギターのためのデュオ作品集。1992 年の録音でシャハムは当時31歳です。

 DG 時代にシャハムはヴァイオリンの主要レパートリーを録音し、そのどれもが高い評価を得てきました。その中でもこの「パガニーニ・フォー・トゥー」は同曲を収めたアルバムの頂点に位置する名盤です。
 若かりしシャハムの魅力といえば、非常にふくよかな美音と研ぎ澄まされた感性で奏でるヴァイオリニストとして人気を博しました。
 また、フィンガリングにもこだわりを持ち、その演奏は20世紀の巨匠を思わせる風格も携えておりました。

 パガニーニといえばヴァイオリン協奏曲第1番や24のカプリースが圧倒的に有名ですが、ギターとのデュオ作品も実に魅力的。優美な旋律をシャハムはまるで歌うように奏でます。また、名手セルシェルも繊細な演奏を披露しております。

 パウラー・アコースティクスでハンス=イェルク氏によってダイレクト・メタル・マスタリングがなされ、ドイツのパラス社でプレスされた180g重量盤のオーディオマニア向けヴァージン・ヴァイナル。

 レーベル完売のためしばらく入荷がありませんでしたが、このたび再生産されました。お早目の入手をお勧めします。
 














3/15(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


TRPTK



TTK0045
¥2600
古楽アンサンブル「ポストスクリプト」のデビュー盤!

イントロドゥクティオ ~
 テレマン、C.P.E.バッハ、ボワモルティエ

  テレマン:
   四重奏曲第2番ホ短調 TWV.43:e3、
   協奏曲ト短調 TWV.42:g2、
   無伴奏フルートのためのファンタジア第8番ホ短調 TWV.40:9
  C.P.E.バッハ:トリオ・ソナタ ホ長調 Wq.162
  テレマン:
   無伴奏ハープシコードのためのファンタジア
    第1番ニ長調 TWV366:1
   チェロ・ソナタ ニ長調 TWV.41:D6
  ボワモルティエ:ソナタ第2番ト短調 Op.28
  ヤコプ・フリードリヒ・クラインクネヒト:
   トリオ・ソナタ ニ長調 Op.2
ポストスクリプト
 〔アイシャ・ウィルズ(トラヴェルソ)、
  デイヴィッド・ウェストコーム(トラヴェルソ)、
  オクタヴィー・ベログロフ(ハープシコード)〕

 
 ☆オランダで結成された若き古楽アンサンブル「ポストスクリプト」のデビュー盤!
 ☆テレマン、CPEバッハなどギャラント様式の多様な作品を探求!

 カナダ、アメリカ、ラトヴィア、イギリス出身の若き音楽家たちによって2018年にアムステルダムで結成された古楽アンサンブル「ポストスクリプト」。
 2018年にドイツのグラウン兄弟コンクールで第1位に輝き、ドイツとオランダでコンサート・シリーズを開催。
 未知なるレパートリーを探求し、即興演奏を行い、歴史的音源を研究し、ミュージックビデオの製作などにも情熱的に取り組んでいます。
 
 ポストスクリプトのメンバーは、欧米やロシア、ウクライナ、日本でソロや室内楽の演奏を行っており、オルケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティック、エイジ・オヴ・インライトゥメント管弦楽団、ユトレヒト・ニュー・フィルハーモニー、オランダ・バッハ協会、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団、モントリオール交響楽団、コンチェルト・ケルンなどの一流オーケストラ&アンサンブルと多数共演しています。

 デビュー・アルバムとなる「イントロドゥクティオ」は、テレマンを中心に、C.P.E.バッハ、ボワモルティエ、クラインクネヒトなどギャラント様式のソナタ、四重奏、コンチェルト、無伴奏ファンタジアなど様々な器楽作品をプログラムしたライヴ。
 舞踏的な作品から抒情的な音楽まで、多様なギャラントの世界を探求します。

 ※録音(ライヴ):2019年8月27日、ハールレム・ルーテル教会(オランダ)

 ※使用楽器
  Traversi by Fridtjof Aurin-Schutt, Dusseldorf after Johann Heinrich Eichentopf, Leipzig c. 1730-1749
  Cello by Johan Melchior Albam, Graz c. 1700
  Harpsichord by Titus Crijnen after H. Ruckers, 1624, Grand Ravalement
 
 


TTK0071
(1SACD HYBRID)
¥2700
イン・モトゥ
 ニーノ・ロータ:九重奏曲
 マルティヌー:九重奏曲
 メンデルスゾーン:交響曲第4番 イ長調 Op.90 MWV N16(九重奏版)
インターコンチネンタル・アンサンブル

 メンデルスゾーン:交響曲第4番の九重奏版!

 インターコンチネンタル・アンサンブルは、4人の弦楽器奏者と5人の管楽器奏者からなるアンサンブルです。彼らは2012年にアムステルダムで結成され、メンバーは「Intercontinental(大陸間)」という名前の通り、メキシコ、スペイン、ポルトガル、チェコ、ルクセンブルグ、オランダと様々な国のアーティストが参加しており、九重奏のレパートリーを拡げるため、交響曲を九重奏に編曲して演奏する活動も行っています。
 今作ではメンデルスゾーンの交響曲第4番を取り上げており、通常のオーケストラで演奏する時とは違い、フレージングや個々のニュアンスがシビアに問われる九重奏版で、卓越したアンサンブル能力をみせています。
 その他のプログラムにはニーノ・ロータとマルティヌーの作品を選んでおり、コロナ禍の録音となりましたがあえて明るい曲調のものが収録されています。

 ※録音:2021年5月17日-19日、ヴェストフェスト教会(スキーダム、オランダ)
 
 

TTK0068
(1SACD HYBRID)
¥2700
オブスキュア・アトラス
 アート・ストルートマン:オブスキュア・アトラス CR-3
 ダニエル・ホール:マイクロスコープ
ヘレナ・バシロワ(ピアノ)
コンスタンティン・ナポロフ(パーカッション)
マヤ・フリードマン(チェロ、声)

 アート・ストルートマン(b.1987)は、ギター奏者兼作曲家です。
 フォンティス応用科学大学とザウト応用科学大学の音楽学部でクラシックギターと作曲を学び、その後ユトレヒト大学で音楽学の修士号を取得しました。
 2019年にオランダで最も重要な作曲賞であるマティス・バーミューレン賞を受賞しました。
 
 《オブスキュア・アトラス CR-3》は、ロシアのコラ半島で行われた超深度掘削坑が題材となっています。
 これは地中深く人工の穴を掘り、地球の地殻の深部を調べる研究でした。アート・ストルートマンも地球の内部に興味を持った一人でした。
 「そこには何があり、なにが聞こえるのか」その疑問から生まれたのが、ピアノ、パーカッション、チェロと声といった変則的な三重奏で構成された《オブスキュア・アトラス CR-3》です。

 ※録音:2020年7月23日
 
 

TTK0060
(1SACD HYBRID)
¥2700
時代の精神
 ストラヴィンスキー:《イタリア》組曲
 リリ・ブーランジェ:哀しみの夜に
 ナディア・ブーランジェ:チェロとピアノのための3つの小品
 ジョルジェ・エネスク:チェロ・ソナタ第2番 ハ長調 Op.26-2
アナスタシア・フェルレヴァ(チェロ)
フランク・ファン・デ・ラール(ピアノ)

 20世紀初めのパリ。ブーランジェ姉妹はその音楽の中心にいました。女性として初めてローマ大賞を受賞し、作曲家として認められたにも関わらず24歳の若さで亡くなってしまったリリ・ブーランジェ。
 その姉でコープランドやロイ・ハリスなどを育てた教育者として有名なナディア・ブーランジェ。
 このアルバムに収録されている《イタリア》組曲の原型となり、新古典主義音楽のはしりとなった《プルチネルラ》を作曲したストラヴィンスキー。
 そして彼らと同時期に活躍し、ルーマニアの民族音楽から影響を受けていたジョルジェ・エネスク。
 パリで活躍した新古典主義音楽の作曲家に取り組んだこのアルバムでアナスタシア・フェルレヴァたちは、特にエネスクの作品に対して「かなりの年月の間、私たちはこの作品に集中的に取り組み、コンサートで頻繁に演奏し、毎回何か新しいものを発見しました」と述べています。

 チェロのフェルレヴァは2018年ハンス・アイスラー音楽大学で修士号を取得しています。
 彼女の演奏は、確かな説得力があり、その情熱的で魅惑的な解釈と、最後の音まで有機的で鮮やかさと強さを持ったフレージングは高い評価を受けています。

 ※録音:2020年8月21日-24日、ヴェストフェスト教会(スキーダム、オランダ)
 
 

TTK0059
(1SACD HYBRID)
¥2700
テン・ソング・オヴ・チェンジ
 マリオン・フォン・ティルザー:
  テン・ソング・オヴ・チェンジ
マヤ・フリードマン(チェロ、ヴォーカル)
マリオン・フォン・ティルザー(ピアノ)

 オーストリア生まれの作曲家兼ピアノ奏者のマリオン・フォン・ティルザーは、独自の方法で創作を行っています。
 1989年にピアノを学ぶためにアムステルダム音楽院にやってきた彼女はそれ以降オランダを拠点に活動しています。
 10年間インド音楽を学んだティルザーは、定期的にインドを訪れ、インド音楽と西洋のクラシック音楽を組み合わせる活動を行ってきました。
 今作では、新たな試みとして中国の「易経」を題材にしています。
 中国の芸術と文化の黄金時代とみなされている唐と宋の時代から選ばれた詩と、ティルザーの音楽を組み合わせることによって独特な世界観を表現することに成功しています。

 ※録音:2020年7月21日-22日
 



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ALPHA CLASSICS



ALPHA798
¥2700→\2490
ヴォーチェ四重奏団
『POETIQUES DE L'INSTANT 瞬間の詩法』~
 ドビュッシー: 弦楽四重奏曲

  クロード・ドビュッシー(1862-1918):
   1-4. 弦楽四重奏曲 ト短調 Op. 10 L. 85
    1. I. ANIME ET TRES DECIDE
    2. II. ASSEZ VIF ET BIEN RYTHME
    3. III. ANDANTINO, DOUCEMENT EXPRESSIF
    4. IV. TRES MODERE
   5-7. フルート、ヴィオラとハープのためのソナタ L. 137
    5. I. パストラーレ LENTO, DOLCE RUBATO
    6. II. インターリュード TEMPO DI MINUETTO
    7. III. フィナーレ ALLEGRO MODERATO MA RISOLUTO
  イヴ・バルメール(1978-):
   8-10. FRAGMENTS SOULEVES PAR LE VENT 風に舞う断片
    8. I. VIF ET TRES FLUIDE 9. II. VOLATIL
    10. III. TRES CALME, SOBRE ET FRAGILE
  11-14. ドビュッシー/バルメール編曲: 抒情的散文 L. 84
   11. 夢 12. 砂浜 13. 花 14. 夕暮れ
ジュリエット・ユレル(フルート)...5-7
エマニュエル・セイソン(ハープ)...5-7
ジョディ・デヴォス(ソプラノ)...11-14

ヴォーチェ四重奏団
 サラ・ダヤン(ヴァイオリン/第1...1-4)
 セシル・ローバン(ヴァイオリン/第1...8-14)
 ギヨーム・ベッカー(ヴィオラ)
 リディア・シェリー(チェロ)

 録音: 2021年4月 ポワチエ・テアトル・オーディトリアム(TAP)、フランス

 【ヴォーチェ四重奏団が豪華ゲストと共に紡ぐ新プロジェクト第1弾!】
 ヴォーチェ四重奏団が新たに取り組むプロジェクト、「POETIQUES DE L'INSTANT 瞬間の詩」。
 ドビュッシーとラヴェルが弦楽四重奏のために書いた名作を他の作品や新作と併せて並べ、一対の絵画のように関連付けたプログラムを構成しようとする企画の第1弾。
 ドビュッシーの名作弦楽四重奏曲では心地よい緊張感を湛えながら美しい演奏を聴かせ、名手ユレルとセイソンがヴィオラのベッカーと共に奏でるソナタでは、その先進性をよく捉えた刺激的な音楽が楽しめます。
 パリ高等音楽院の教授を務めるイヴ・バルメールによる、ベルギーのワロン地方の詩人フィリップ・ジャコテの作品にインスパイアされた弦楽四重奏のための「風に舞う断片」は、ノイズを取り入れた激しい表現。
 これが一つの頂点となり、ドビュッシーが自身の散文に曲をつけた歌曲をバルメールが弦楽四重奏とソプラノのために編曲した「抒情的散文」では、活躍目覚ましいデヴォスが登場し、余韻が美しく後を引いて幕を閉じます。
 
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ALPHA826
¥2700→\2490
アカデミア・オットボーニ(古楽器使用)
ボノンチーニ兄弟:チェロと通奏低音のためのソナタ集

 ジョヴァンニ・ボノンチーニ(1670-1747):
  1-4. シンフォニア ト短調
 アントニオ・マリア・ボノンチーニ(1677-1726):
  5-8. ソナタ ト長調
 ジョヴァンニ・ボノンチーニ:
  9-11. ソナタ イ短調
  12-15. シンフォニア ニ長調
 アントニオ・マリア・ボノンチーニ:
  16-18. ソナタ・ダ・カメラ イ長調「ラ・コモディーナ」
  19-22. ソナタ 第4番
  23-25. シンフォニア・ペル・カメラ ハ短調
アカデミア・オットボーニ(古楽器使用)
 マルコ・チェッカート(チェロ)
 シモーネ・ヴァッレロトンダ(テオルボ)
 アンナ・フォンターナ(チェンバロ)
 レベカ・フェルリ(チェロ/通奏低音)

 録音: 2020年1月 聖フランチェスコ修道院、 コーリ(イタリア中部ラツィオ州ラティーナ県)

 【イタリア屈指の俊才が解き明かす「兄ジョヴァンニだけではない」ボノンチーニのチェロ芸術】
 近年ますます研究が進むとともに、抜群の腕前を誇る名手たちも続々登場、刺激が絶えることのないバロック・チェロの世界。
 現代でいう「チェロ」の標準形が定まる前の、イタリア17世紀~18世紀初頭における低音弦楽器向け独奏曲の研究はとりわけ熱い領域の一つで、ヴィヴァルディの有名なソナタ集以前にどれほど魅力的なチェロ音楽の世界があったかが徐々に明らかになりつつあります。
 ここではイタリア古楽界を低音域から支える多忙な俊才の一人マルコ・チェッカートが、リ・インコーニティの中心メンバーでもあるアンナ・フォンターナや異能撥弦集団イ・バッシフォンディの名手シモーネ・ヴァッレロトンダといった強力な共演陣を迎え、近年にわかに解き明かされつつあるボノンチーニ兄弟のチェロ音楽世界の面白さをじっくり紹介。
 兄ジョヴァンニ・ボノンチーニは後年ヘンデルの好敵手としてロンドンでも活躍しましたが、実は17世紀のうちからイタリアを席巻していた早熟の天才でした。
 弟アントニオ・マリアも兄に劣らぬ俊才ぶりで、早くに亡くなったもののウィーンの皇室でも抜擢された他、やはりロンドンでも曲集が刊行されるなど国際的名声を博しました。
 兄弟は弦楽芸術の一大拠点だったモデナ出身で、特に兄はチェロ奏者としても卓越した腕前を誇っていましたが、近年まで彼のチェロ作品とされるものは歿後出版されたイ短調のソナタ1曲しか知られておらず、本盤では近年発見された17世紀末作曲のシンフォニア2曲をチェッカートの名演で味わえる点も大きな魅力。
 弟は兄の作品のさらに上をゆく技巧性で奏者の腕前を際立たせる内容で、フックス楽長時代のウィーンの音楽世界の奥深さも垣間見えます。聴きどころの尽きないAlphaならではの古楽器アルバムです。

 
 




ARCANA



A527
¥2700
『女王のお気に入り』~
 1700年前後の英国王室におけるアン女王のオーボエ楽団

  1-7. ジェイムズ・ペイジブル(1656-1721): 組曲 ハ長調
   1. 序曲 2. エール 3. オーンパイプ〔=ホーンパイプ〕
   4. アントレ 5. ジグ 6. パスピエ 7. 喇叭の調べ
  8-19. トーマス・モーガン(生歿年不詳、1691-99年頃活躍):
   序曲〔組曲〕ト短調
    8. 序曲 9. ガヴォット 10. ホーンパイプ 11. 〔エール〕
    12. スコットランドの調べ 13. ロンド(I) 14. アルマンド
    15. ジグ 16. ロンド(II) 17. 〔アリア〕
    18. ホーンパイプ 19. シャコンヌ
  20-31. ヘンリー・パーセル(1659-1695)/編曲者不明:
   英国風組曲 20-25. 《妖精の女王》より
   20. 〔プレリュード〕 21. 〔歌の調べ〕 22. ホーンパイプ
   23. 〔序曲〕 24. 〔エール〕 25. ロンド
  26-28. 《ボンドゥカ》より
   26. エール 27. 〔ホーンパイプ〕 28. 〔エール〕
  29-31. 《アーサー王》より
   29. 喇叭の調べI/II/III 30. エール 31. ジグ
  32-36. ペイジブル: 第4プレリュード ト短調
   32. プレリュード 33. エール 34. ホーンパイプ
   35. ミニュエ〔=メヌエット〕 36. ジグ
  37. ペイジブル: 女王のお別れ
  38-46. ゴットフリート・フィンガー(1655頃-1730):
   序曲〔組曲〕 ヘ長調
    38. 〔序曲〕 39. 〔メヌエット〕 40. 〔リゴードン〕
    41. 〔エール〕 42. 〔喇叭の調べ〕
    43. 〔クラント/パスピエ〕 44. 〔イントラーダ〕
    45. 〔ブーレ〕 46. 〔パサカーユ〕
ラ・プティット・エキュリー(古楽器使用)
 ミリアム・ホルデ・オンパネラ(オーボエ)
 ファレリー・コレン(オーボエ)
 マルク・ボナストル・リュ(ターユ・ドーボワ〔中音域オーボエ〕)
 ジョヴァンニ・バッティスタ・グラツィアディオ(バスーン)
 フィリップ・ランプレヒト
  (各種打楽器、タンブレッリ)

 録音: 2021年7月21-24日 ルドルフスハイム・イベントセンター、ウィーン

 【英国に根づいてゆくフランス式オーボエ音楽の味わいをそのままに!】
 ヴィヴァルディやアルビノー二の協奏曲、バッハの教会カンタータなどで大々的な活躍の場があるため、比較的バロック音楽の世界でもなじみ深いオーボエ。
 しかしその歴史は弓奏弦楽器や鍵盤楽器ほど古くはなく、ショームやボンバルド属などに代わる本格的なオーボエがフランスで誕生したのはバロック後期、17世紀もかなり後になってからのこと。
 そして同国以外では英国が、1670年代からいち早くフランス風オーボエの導入が見られた地域でした。
 フランスに亡命中チャールズ2世が同地の洗練された文化を吸収した後、王政復古で英国に返り咲いたことも大きかったようですが、その姪で英国王室最後のステュアート家出身者となったアン女王(1665-1714、在位1707-)は、王位継承前からフランス流オーボエ楽団を雇っていたほどこの楽器を愛した君主。
 本盤でCDデビューを飾るラ・プティット・エキュリーは彼女の時代に光を当て、「パーセル以降、ヘンデル以前」の英国におけるオーボエ音楽の魅力に迫ります。
 彼らは当時のオーボエ楽団を構成した3種の管楽器と打楽器という編成で、フランス風組曲仕立てに書かれた英国の作曲家たちの室内楽を続々披露。コントラスト鮮やかな舞曲のリズムもさることながら、各楽器の伸びやかで味わい深い響きも聴きどころ。
 リコーダー作品で知られるペイジブルや近年密かに再評価が進むチェコ出身のフィンガーなどに交じり、歿後なお人気の衰えなかったパーセルの傑作選まで楽しめるのも嬉しい選曲です。

 
 




CAPELLA DE MINISTRERS


CDM2253
¥2700
『鳩の頸飾り』
 ~コルドバのイブン・ハズムと中世スペインのイスラム世界~

  ~不滅の愛の本質について~
   1. わたしは不滅の愛をもってあなたを愛する
   2. 憂鬱に陥り、憔悴して眠れない――
    恋する者は苦しみから逃れられない
   3. わたしは彼女の傍ら、ただ葡萄酒を友に
   4. 知りたくてたまらない――
    彼女は何者なのか、なぜ夜ごと思い出されるのか
  ~夢の中で恋する者について、目の力について~
   5. わたしの両目が過ちを犯し
   6. 真の愛は、短時間では生まれ得ない
   7. 一方的に傷つけられるだけか、と諦めまじりに嘆いて
  ~恋愛における思いがけない出来事の数々と、それらの利点および危険について~
   8. あなたの曖昧な態度は、さながら武器のごとく
   9. それは、死の矢でありながら命を得るもの
   10. 耳にすること全てを信じないほうがいい
  ~恋愛関係、忠実さと裏切り~
   11. あなたが歩くと、揺れる体躯からヒナギクの香りが
   12. わが心臓を切り裂いて、あなたをこの胸に閉じ込めたい
   13. 恋した相手を離れると言っても、決して憎しみからではない
   14. あなたがすぐ近くにくるたび、わが両目は思いを新たにする
   15. 花々でさえ俯いてしまう、あなたのみごとな顔立ちを前にすれば
  ~妥協、嫉妬、忘却、死~
   16. 愛する人に避けられ、近づけないでいる時は
   17. わたしは嫉妬に苦しむ、あなたが夜また来てくれるまで
   18. わたしたちは庭影を探して夜闇をさまよい
   19. 恋ゆえに死のうとも、愛に殉ずるなら構わない
   20. 好きにしていただきましょう、わたしはあなたを愛しているのですから
カペリャ・デ・ミニストレルス
 (古楽器使用)
  イマン・カンドウシ(歌)
  カルレス・マグラネル
   (レベックほか各種弓奏弦楽器)
  ロベルト・カセス
   (中世ハープ、ラバブ、リュート)
  アジズ・サンサウイ
   (カヌン、サズ、ウード)
  カヴェフ・サルヴァリアン
   (ネイ、トンバック)
  ミゲル・アンヘル・オレロ(各種打楽器)

 録音: 2022年1月7-9日 オリベ宮殿、コルドバ、スペイン

 【中世イスラム圏時代のスペイン。恋愛を理路整然と説いた名作を西洋古楽器&伝統楽器で】
 スペイン北東部バレンシア地方に拠点を置き、飽くなき探求心による古楽研究と比類ない音楽性での演奏実践を両立させてきた弓奏弦楽器奏者=音楽学者カルレス・マグラネル率いるカペリャ・デ・ミニストレルス。
 今回のアルバムは、2022年に成立1000周年を迎える中世スペインのアラビア語大著『鳩の頸飾り』がテーマ。
 紀元8世紀に成立して以降、数世紀にわたりイベリア半島に君臨したイスラム王朝(後ウマイヤ朝)の王都コルドバで活躍したイスラム法学者=詩人イブン・ハズムが韻文まじりで綴った『鳩の頸飾り』は、恋愛にまつわる多岐にわたるテーマを扱っており、中世イスラムの思想と風俗を知る重要文献でありながら、イベリア半島のキリスト教化と相次ぐ戦乱などで大半の写本が消失。
 奇蹟的に残った唯一の写本はオスマン帝国経由でヨーロッパにもたらされ、19世紀以降の西欧社会で注目を集めてきました。
 そこに収録されている詩句をもとに、マグラネルは中世楽器と伝統楽器を用い、アラブ=アンダルシアの伝統曲と即興演奏からなる全20曲のプログラムを構成。
 しなやかな響きを聴かせるレベックやレバブなどの弓奏弦楽器や管楽器ネイ、ウードや中世ハープ、カヌン、サズといった撥弦楽器から紡ぎ出される色とりどりの妙音に、トンバックをはじめ各種の打楽器が変幻自在のリズムを編み上げます。
 このレーベルならではの、程よい残響の中で直接音がくっきり浮かび上がる秀逸な録音も魅力の一つ。
 




NAXOS

8.574351
¥1800
ルクレール:ヴァイオリン・ソナタ集Op. 5 No. 5-8
 ヴァイオリン・ソナタ ロ短調 Op. 5, No. 5
  1. I. Allegro ma non troppo/
  2. II. Largo/3. III. Allegro – Prestissimo
 ヴァイオリン・ソナタ ハ短調 「トンボー」 Op. 5, No. 6
  4. I. Grave/5. II. Allegro ma non troppo/
  6. III. Gavotta gratioso: Andante/7. IV. Allegro
 ヴァイオリン・ソナタ イ短調 Op. 5 No. 7
  8. I. Largo/9. II. Allegro/
  10. III. Adagio/11. IV. Tempo Gavotta
 ヴァイオリン・ソナタ ニ長調 Op. 5, No. 8
  12. I. Allegro ma non troppo/13. II. Aria: Gratioso/
  14. III. Andante/15. IV. Allegro
エイドリアン・バターフィールド
 (バロック・ヴァイオリン)
サラ・マクマホン(バロック・チェロ)
サイラス・ウォルストン(チェンバロ)

 録音: St John's Church, Loughton, Essex(UK) 2020年12月11日...1-3、12-15 2021年3月11日...4-11

 生誕325周年、フランス18世紀前半を代表するヴァイオリン音楽の大家ルクレールの代表作であるヴァイオリン・ソナタ集第3巻全12曲の録音がスタート。
 第1集(8.574341)に続くこのアルバムは、第5番から第8番を収録しています。

 ルクレールが活躍した18世紀当時は、コレッリやヴィヴァルディなどのイタリアのヴァイオリン音楽が大流行しており、彼はこの華麗な様式をフランス伝統の舞曲形式に融合させることでその作風を発展させていきました。
 このアルバムに収録された4曲は、繊細な金細工を思わせる旋律への華麗な装飾や、重音奏法などさまざまな技巧が用いられながら、旋律はあくまでも美しく、時には、追悼作品として書かれた第6番「トンボー」のように、切なさを感じさせるほどに情感に満ちています。
 またニ長調のソナタは、後に書かれるヴァイオリン協奏曲集Op.7の予行演習ともいえる作品で、第1楽章の冒頭部分はオーケストラのトゥッティ(総奏)を思わせるとともに、全体的にヴァイオリンの独奏が引き立つように書かれており、ルクレールの飽くなき創作意欲が感じられます。
 このアルバムでも、前作と同じくバターフィールドを中心に、マクマホン、ウォルストンの3人が、巧みな技術を用いて見事なアンサンブルを披露しています。
 
 

8.551454
¥1800
EX AEQUO 同等に
 1-3. ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685-1750):
  ソナタ ト短調 BWV 1020
   (ティルマン・ホップシュトックによる
    フルートとギター編 イ短調で演奏)
 4-6. ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791):
  二重奏曲 ト長調 K 423(1783)
 7-9. フランツ・シューベルト(1797-1828):
  ソナタ ニ長調 D384 Op. 137-1(1816)
 10. ジョアキーノ・ロッシーニ(1792-1868)=
  フランツ・リスト(1811-1886):
   『ロッシーニの音楽の夜会』から「踊 -ナポリ風タランテッラ」
    (1873)(デュオ・ディヴァージタス編)
 ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー(1840-1893):『四季』より
   (アナスタシア・ヴェドヤコヴァ/デュオ・ディヴァージタス編)
   11. 4月 松雪草/12. 6月 舟歌
 13. フリッツ・クライスラー(1875-1962):
  美しきロスマリン(1905) (デュオ・ディヴァージタス編)
 14-16. ハンス・ハウク(1900-1967):
  カプリッチョ - フルートとギターのために
デュオ・ディヴァージタズ
【メンバー】
 マリサ・ミンダー(ギター)
 エフゲニヤ・スパリンガー(フルート)

 録音: 201年8月9-11日 Salle du Musique La Chaux-de-Fonds(スイス)

 ギターのマリサ・ミンダーとフルートのエフゲニヤ・スパリンガーによって2015年に設立されたデュオ・ディヴァージタスは、クロアチアとハンガリーの国際室内楽コンクールで1位を獲得し、国際的な活躍を始めました。
 このデビュー作となるラテン語の「EX AEQUO=同等に、一緒に」をタイトルに据えたアルバムには、バロック期の作品から古典派、ロマン派、有名曲の編曲、デュオのために書かれたハンス・ハウクの「カプリッチョ」まで多岐にわたる作品が収録されており、まさにアンサンブル名の「Diversitas=多様性」を表すものとなっています。
 二人の息のあった演奏は聴き手を魅了します。
 
 

8.551433
¥1800
テレマン:ファゴットとギターによる作品集
 1-4. ソナタ ヘ短調 - ファゴットと通奏低音のために TWV 41:f1
 5-8. ファンタジア第2番 ニ長調-
  ヴィオラ・ダ・ガンバのために TWV 40:27
   (ダニエル・ヴァレンティン・マルクスによる独奏ギター編)
 9-12. ソナチネ ハ短調 - ファゴットと通奏低音のために TWV 41:c2
 13-16. ソナチネ イ短調 - ファゴットと通奏低音のために TWV 41:a4
 17-19. ファンタジア第12番 変ホ長調 - 独奏ファゴットのために
  (ユリー・レオノヴィチ編)
 20-23. ソナタ 変ホ長調 - ファゴットと通奏低音のために TWV 41:Esa4
  (イムレ・ルーダス&ダニエル・ヴァレンティン・マルクス編)
  1-4、9-16...ダニエル・ヴァレンティン・マルクス編
ライナー・ザイデル(ファゴット)
ダニエル・ヴァレンティン・マルクス(ギター)

 録音: 2021年8月13-15日 Church of Heldenstein(ドイツ)

 後期バロック音楽を代表するドイツの作曲家テレマン。
 彼は管弦楽曲、歌劇、室内楽曲、宗教曲から器楽曲など、ほとんどのカテゴリーに属する音楽を書き18世紀ドイツ音楽の発展に寄与しました。
 ほぼ独学で音楽を学び、12歳の時に最初の歌劇を作曲、フルート、ヴァイオリン、トロンボーン、チェロなど数多くの楽器を演奏することができたといわれています。
 このアルバムは、テレマンがハンブルクで活躍していた時期に書いたさまざまな作品をファゴットとギターで演奏したもの。ザイデルとマルクスの見事な演奏もあり、あたかもテレマンがこれらの楽器のために書いた作品のように聴こえます。
 また、2曲のファンタジアは、1735/36に出版された「無伴奏ヴィオラ・ダ・ガンバのための12のファンタジア」が原曲で、ニ長調はマルクス自身が編曲しギターで演奏、変ホ長調のファンタジアはレオノヴィチがチェロ用に編曲したものを更にファゴットで演奏しています。
 
 
8.574353
¥1800
ゲオリオス・アクシオティス(1875-1924):管弦楽作品集
 1. Sunset 日没/2. 前奏曲とフーガ
 
 愛の三部作、交響的印象
  3. I. On the Mountain 山上にて/4. II. On the Plain 平原にて/
  5. III. At the Ball 舞踏会にて
 
 6. 舞踏会の思い出/7. 抒情的間奏曲/8. ゲームのように
 
 全てバイロン・フィデツィス(1945-)による復元版トラック
 2を除いて世界初録音
ソフィア・ニュー・フェスティバル・オペラ=シンフォニー管弦楽団
バイロン・フィデツィス(指揮)

 録音: 2003年5月1-2日 Auditorium of the Sofia National Academy of Music 'Prof. Pancho Vladigerov', Sofia, (ブルガリア)

 ギリシャの作曲家ゲオリオス・アクシオティスの作品集。
 1875年、ウクライナで貿易商を営む父の下に生まれ、1887年に父の帰国に伴い、家族とともにアテネに定住します。
 1892年頃、ロースクールに入学すると同時に音楽の勉強をはじめ、1895年頃にナポリへ留学。ナポリ・サン・ピエトロ・ア・マジェラ音楽院で3年間学び、イタリアのヴェリズモ主義に通じる感情表現方法を吸収し、優秀な成績を収め卒業、以降、友人で学友のゲオルク・ランベレットとともにギリシャに帰国します。
 当時ドイツ志向だったギリシアの音楽教育に反発して、音楽教育改革を目指した書物「Kritiki」を出版するなど教育改革運動を起こしますが、強い反対に遭って音楽活動から引くこととなりました。
 そうした経緯もあってか、彼の作品は出版も演奏も進みませんでした。
 このアルバムでは指揮者バイロン・フィデツィスによって校訂・復元された6つの作品を聴くことができます。
 楽器のバランスと音色に対する並外れた感性を持ってたアクシオティスの作品は、後期ロマン派に通じる抒情性と、巧みな自然描写により、まるで映画音楽を思わせる壮大な仕上がりが特徴です。
 
 
8.579110
¥1800
サンドロ・フーガ(1906-1994):ピアノ・ソナタ第1番 - 第3番
 ピアノ・ソナタ第1番(1957)
  1. I. Moderato - Tormentoso/2. II. Andante/
  3. III. Allegro moderato/4. IV. Moderato e calmo
 ピアノ・ソナタ第2番(1976)...世界初録音
  5. I. Moderato/6. II. Grave/7. III. Allegro vivo e preciso
 ピアノ・ソナタ第3番(1980)...世界初録音
  8. I. Moderatamente lento - Molto allegro/9. II. Lento a piacere/
  10. III. Lento, con raccoglimento/11. IV. Molto allegro
ジャコモ・フーガ(ピアノ)...1-4
カルロッタ・フーガ(ピアノ)...5-7
クラウディオ・ヴォゲーラ(ピアノ)...8-11

 録音: 2021年3月25-26日 Aula Magna del Politecnico, Turin(イタリア)

 20世紀半ばのトリノの音楽界を牽引する存在として活躍した作曲家サンドロ・フーガの3つのピアノ・ソナタ。高名な画家ルイジ・ノーノ(1850-1918)を祖父に持つヴェネツィアの名家に生まれ、芸術と音楽に対する情熱を受け継いだ彼は、1919年からトリノの「ジュゼッペ・ヴェルディ音楽院」でピアノ、オルガン、作曲を学び、卒業後は教師としてアルファーノやゲディーニを指導しています。
 また彼の作品は国際コンクールで数々の賞を受賞、作曲家としても高く評価されました。
 自らを「ロマン派の生き残り」と称し、音楽は感情の表出であると信じたフーガは、同世代の作曲家があまり手掛けることのなかった「ソナタ」の形式に目を向け、前衛的な要素を極力排した、3つの素晴らしいソナタを書き上げました。
 これらは彼のピアノ音楽の頂点をなすものといえるでしょう。フーガの2人の子供たちジャコモとカルロッタ兄妹と、フーガの直系の弟子であるトリノ出身のクラウディオ・ヴォゲーラによる演奏で。

 
 
 
8.574261
¥1800
ロベルト・シューマン:歌曲集 第11集 リート、歌と詩
 リートと歌 第2集 Op. 51(1840-49)
  1. No. 1. Sehnsucht 憧れ/2. No. 2. Volksliedchen 小さな民謡/
  3. No. 3. Ich wand're nicht 私は旅に出ない/
  4. No. 4. Auf dem Rhein ライン河で/5. No. 5. Liebeslied 愛の歌
 リートと歌 第2集 Op. 77(1840-50)
  6. No. 1. Der frohe Wandersmann 陽気な旅人/
  7. No. 2. Mein Garten わたしの庭/8. No. 3. Geisternahe 心の通いあい/
  9. No. 4. Stiller Vorwurf 無言の叱責/10. No. 5. Auftrage ことづて
 11. 兵士の歌 WoO 6(1844)
 3つの歌 Op. 83(1850)
  12. No. 1. Resignation あきらめ/
  13. No. 2. Die Blume der Ergebung 献身の花/14. No. 3. Der Einsiedler 世捨て人
 6つの詩 Op. 89(1850)
  15. No. 1. Es sturmet am Abendhimmel 夕暮れの空に突風が吹き荒れ/
  16. No. 2. Heimliches Verschwinden ひそやかなお別れ/
  17. No. 3. Herbst-Lied 秋の歌/18. No. 4. Abschied vom Walde 森のお別れ/
  19. No. 5. In's Freie 戸外にて/20. No. 6. Roselein, Roselein! ばらよ ばらよ
 リートと歌 第4集 Op. 96(1850)
  21. No. 1. Nachtlied 夜の歌/22. No. 2. Schneeglockchen 松雪草/
  23. No. 3. Ihre Stimme あなたの声/24. No. 4. Gesungen! うたわれて/
  25. No. 5. Himmel und Erde 天と地と
 3つの詩 Op. 119(1851)
  26. No. 1. Die Hutte 小屋/27. No. 2. Warnung 戒め/
  28. No. 3. Der Brautigam und die Birke 花婿と白樺
 5つの陽気な歌 Op. 125(1850-51)
  29. No. 1. Fruhlingslied 春の歌/30. No. 2. Fruhlingslust 春のよろこび/
  31. No. 3. Die Meerfee 海の妖精/32. No. 4. Jung Volkers Lied 若い国民の歌/
  33. No. 5. Husarenabzug 軽騎兵の退却
 11の若者の歌 Anhang M2(1827)より
  34. No. 1. Die Weinende 涙を流すひと/35. No. 5. Sehnsucht 憧れ/
  36. No. 10. Erinnerung 思い出/37. No. 6. Der Fischer 漁師/
  38. No. 9. Hirtenknabe 羊飼いの少年
カロリーネ・メルツァー(ソプラノ)...
 2,5,7,11,13,20,22,26-29,31
ジモン・ボーデ(テノール)...
 1,3,4,6,8-10,12,14,15-19,
  21,23-25,30,32-38
ウルリッヒ・アイゼンロール(ピアノ)

 録音: 2020年6月15-18日SWR Baden-Baden(ドイツ)

 NAXOSの好評シリーズ、シューマン歌曲集の最終巻となる第11集。
 今作もカロリーネ・メルツァーとジモン・ボーデの繊細な歌唱をアイゼンロールが素晴らしいピアノで支えています。
 読書好きの父の影響を受けたシューマンは幼いころからゲーテやバイロンなど数多くの書物を読み、そのエッセンスを自作に反映させていました。
 その嗜好は歌曲の詩の選択の際にも発揮され、多彩な詩人の詩を採り上げ、美しい歌曲へと昇華させています。
 このアルバムに収録されている3組の「リートと歌」は彼の最も表現力豊かな作品群に含まれるもので、自然への愛、季節の移り変わり、恋人との別れ、水の精の魅力などロマンテックな題材がふんだんに盛り込まれています。
 また1827年の「11の若者の歌」は彼が自分の将来を模索していた時期の作品。こののち、シューマンは一旦歌曲の創作から離れピアノ曲に没頭し、10年後にまた歌曲の世界へと戻ることになります。
 
 

8.579088
¥1800
イェ・シャオガン(1955-):臨安の7つのエピソード
 1. チベットの夕暮れ Op. 41 - テノール、ホルンと管弦楽のために(2002)
 臨安の7つのエピソード Op. 63 -
  ソプラノ、テノール、バリトンとオーケストラのために(2011)
   2. No. 1. Cherish the Memory of Jiangnan 江南の記憶を大切に思う
   3. No. 2. Drinking on Lake after Rain,
    Yachting on West Lake in the Evening
     雨上がりの湖での酒盛り、夕方の西湖でのヨットセーリング
   4. No. 3. Picking Mulberries 桑の実の摘み取り
   5. No. 4. Lin'an Spring Just Cleared, Girls Washing Silk
    臨安の晴れた春、少女は絹を洗う
   6. No. 5. Stepping on Zhang Pavilion and Watching the Tide
    張閣を踏んで潮目を見る
   7. No. 6. Leave the Jingci Temple in the Morning to See Lin Zifang Off
    朝、浄慈寺を出発、リン・ジファンを見送る
   8. No. 7. Pagoda of Six Harmonies 六和の塔
 天津組曲 Op. 75 - オーケストラのために(2015-16)
  9. I. The Sunlight in Mt. Panshan/10. II. Green Willows/
  11. III. The Twilight at Beitang/12. IV. The Wind from Dagu
 世界初録音
ソン・ユアンミン(ソプラノ)...4、5
シー・イージェ(テノール)...1-3、7
リウ・ソンフー(バリトン)...6、8
グー・ツォン(ホルン)...1
ラインランド=プファルツ州立フィルハーモニー管弦楽団
シュテファン・マルツェフ(指揮)...
 1、4、5、9-12
フランク・オルー(指揮)...2、3、6-8

 録音: Philharmonie, Ludwigshafen(ドイツ) 2014年10月27-31日...2、3、6-8 2016年12月19-23日...1、4、5、9-12

 1955年、上海で生まれたイェ・シャオガンは、中国を代表する現代作曲家の一人です。
 1978年から1983年まで中国中央音楽院の作曲科で学び、1987年からイーストマン音楽学校に留学。サミュエル・アドラーやルイ・アンドリーセンに師事。
 1994年に帰国後は中央音楽院の作曲部の教授を務める傍ら、中国を中心に様々な音楽祭の芸術監督を務め、音楽文化の発展に寄与してきました。
 2013年から、彼の「中国のさまざまな地域」をテーマにした作品をフィーチャーしたコンサート・シリーズが始まり、ニューヨークや北京など各地で演奏会が行われています。
 このアルバムに収録されているのはヒマラヤの風景を描いた「チベットの夕暮れ」、声楽を伴う「臨安の7つのエピソード」と、歴史ある都市、天津の多様性を描いた「天津組曲」の3作品。
 伝統と現代音楽のテクスチャーを組み合わせ、見事な作品に作り上げるイェ・シャオガンの手腕が発揮された聴き応えある作品です。
 




RICERCAR



RIC435
(4CD)
¥4500
アラウホ:
 『ティエント曲集、およびオルガンのための
  実践的・理論的講釈』(1626)より

   【CD 1】フランドル楽派の影響、スペインの音楽環境
    1. 第6旋法によるティエント第22番
    2. 第4旋法によるティエント第39番、主旋律は高音域に
    3. 第7旋法によるティエント第7番
    4. 第9旋法によるティエント第40番、主旋律は低音域に
    5. 第8旋法によるティエント第47番、主旋律は高音域に
    6. トマ・クレキヨン(1505-1557): 「あらゆる手段で」**
    7. 第5旋法によるティエント第5番
    8. 第4旋法によるティエント第19番*
    9. フィリップ・ヴェルドロ(1485-1552):
     「わたしの最後の溜息は」**
    10. 第1旋法によるティエント第35番、主旋律は低音域に
    11. 第10旋法によるティエント第36番、主旋律は高音域に
    12. 第6旋法によるティエント第21番
    13. 第4旋法によるティエント第17番
    14. 第1旋法によるティエント第34番、主旋律は低音域に
    15. 第2旋法によるティエント第59番、主旋律は高音域に
   【CD 2】ルネサンス様式からバロック様式へ
    1. クレキヨン: モテトゥス「偉大にして驚くべきは」**
    2. トマ・クレキヨンの歌「陽気な羊飼い」
    3. 第2旋法によるティエント第53番、主旋律は高音域に
    4. 第7旋法によるティエント第25番
    5. 第1旋法によるティエント第62番
    6. ニコラ・ゴンベール(1495-1556):
     モテトゥス「おお、栄えある救世主の母」****
    7. 第4旋法によるティエント第18番
    8. 第6旋法によるティエント第44番、主旋律は高音域に
    9. ゴンベール: 7声の「わたしの唯一の」**
    10. 第7旋法によるティエント第33番、主旋律は低音域に
    11. 第6旋法によるティエント第6番
    12. 第7旋法によるティエント第31番、主旋律は低音域に
    13. 第7旋法によるティエント第26番、主旋律は高音域に
    14. 第4旋法によるティエント第56番、主旋律は低音域に2部
    15. 第6旋法によるティエント第23番、モラレスの曲「戦い」による
  【CD 3】アラウホの教会音楽
    1. 我らが聖処女マリアの無原罪の御懐胎にまつわる聖歌***
    2. 第7旋法によるティエント第54番、主旋律は高音域に2部 **
    3. ジョスカン・デプレ(1450-1521): 讃歌「アヴェ・マリア」***
    4. アルフォンソ・ロボ(1555-1617):
     モテトゥス「おお、栄えある救世主の母」**
    5. 第4旋法によるティエント第4番
    6. ピエール・ド・ラ・リュー(1460-1518):
     「聖なるかな」(『ミサ・アヴェ・マリア』より)***
    7. 三つの変奏、我らが聖処女マリアの
     無原罪の御懐胎にまつわる聖歌による
    8. 第9旋法によるティエント第9番 **
    9. フランチェスコ・ロニョーニ(1570-1626):
     オルランド〔・ディ・ラッソ〕の「シュザンヌはある日」**
    10. 第10旋法によるティエント第51番
    11. フランシスコ・ゲレロ(1528-1599)/
     フアン・デ・ウレダ(1430-1482): 歌え、舌よ
      (パンジェ・リングァ)〔楽譜校訂: ブリシオ・ガウディ〕***
    12. 第2旋法によるティエント第53番、主旋律は高音域に2部 **
    13. 聖なる秘蹟にまつわる説法***
   【CD 4】
    1. 第2旋法によるティエントと「論議」第2番
    2. 第4旋法によるティエント 第38番 ~高音域で
    3. 第9旋法によるティエント第37番、主旋律は低音域に
    4. 第4旋法によるティエント第16番、カンツォーナ風に
    5. クレメンス・ノン・パパ(1510-1555): 重唱曲 **
    6. 第7旋法によるティエント第29番、主旋律は高音域に**
    7. 第4旋法によるティエント 第15番
    8. 第1旋法によるティエント 第14番**
    9. 第10旋法によるティエント 第42番**
    10. 第12旋法によるティエント 第49番、主旋律は低音域に
    11. ゴンベール/アントニオ・デ・カベソン(1510-1566)編:
     「恋をしたいと願う者が」**
    12. 第2旋法によるティエント 第60番、主旋律は低音域に
    13. 第1旋法によるティエント 第52番
 
 ※特記の無い作品はアラウホ作曲
 無印:オルガンによる演奏/*: ヴァージナルによる演奏/
 **: 器楽合奏/***: 重唱を交えての器楽合奏/****: ア・カペラ声楽
 
ベルナール・フォクルール(オルガン、ヴァージナル)
インアルト(古楽器&声楽アンサンブル)
 アリス・フォクルール(ソプラノ)
 ヴォイチェフ・セメラト(アルト)
 オリヴィエ・コワフェ、
 アドリアーン・デ・コステル、
 レイナウト・ファン・メヘレン(テノール)
 ギヨーム・オルリ(バス)
ランベール・コルソン(木管コルネット)
アドリアン・ルボワソン(ショーム、ボンバルド)
アナイス・ラマージュ、
メラニー・フラオー、ホセ・ゴメス
 (各種バホン〔=ルネサンス・ファゴット/
  アルト、テナー、バス〕)
ギィ・ハンセン、スザンナ・デフェンディ(テナー・サックバット)
バルト・フローメン(テナー・サックバット、バス・サックバット)

 録音:2019年10月 使徒聖ヤコブ教会、カスターニョ・デル・ロブレド(ウエルバ県、スペイン) 洗礼者聖ヨハネ教会、マルチェナ(セビーリャ県、スペイン)/2020年9月 ベギン修道会教会、シント・トライデン(ベルギー) フリンベルヘン修道院(ベルギー)/2021年6月 聖ペドロ同信会教会、レルマ(ブルゴス県、スペイン) 聖母マリア教会、トルデシリャス(バリャドリード県、スペイン)

 【スペイン黄金時代の末にひときわ強く輝いたオルガンの大家、その真髄を多角的に解き明かす】
 現代における金字塔的存在ともいうべきバッハ・オルガン作品全集で知られるとともに、ドイツ・バロックのオルガンの大家たちの傑作集を数多くRicercarレーベルに録音してきたベルギーの世界的オルガニスト、ベルナール・フォクルール。
 今回のアルバムは、1989年にも一部作品を録音していたスペインの大家コレア・デ・アラウホと正面から向き合った充実の4枚組。
 しかもフォクルールの独奏のみならず、近年よく共演を重ねているインアルトを交えて多様な編成による同時代作品も多く組み込まれています。
 イタリアのフレスコバルディや英国のギボンズ、ドイツのシャイトなどとほぼ同じ時代を生きたコレア・デ・アラウホは、周辺諸国に圧され落陽を迎えつつあった黄金時代末期のスペインで活躍。
 1626年に出版された大著『ティエント曲集、およびオルガンのための実践的・理論的講釈』で音楽史に名を残したものの、何度か裁判沙汰を起こしながらも大都市セビーリャでオルガニストとして長く活躍した後、ハエンとセゴビアの大聖堂でもポストを得たという他はあまり詳しいことが判っていません。
 しかし彼のオルガン作品は精巧な対位法とダイナミックな音楽展開で注目され、古楽復興の流れでも多くの名盤が制作されてきました。
 フォクルールの今回の録音はそれら並居る名盤群に勝るとも劣らぬ仕上がりで、1989年に収録した作品も改めて再録音。
 スペイン各地と彼の母国ベルギーに残る銘器を縦横無尽に駆使し、古雅な響きの魅力を最大限に引き出しています。
 欧州最前線を行く俊才たちが手にした、バロック以前のスペインで重用された管楽器バホン(ドゥルツィアン)のコンソートや金管合奏を交えたトラックも、充実した響きで在りし日のスペインへと誘ってくれます。
 




<国内盤> 


HARMONIAMUNDI(キング・インターナショナル)


日本独自企画・限定盤

HMSA 0044
(SACDシングルレイヤー)
¥4582
ファウストのメンデルスゾーンがSACDシングルレイヤーで登場!
 メンデルスゾーン(1809-1847):
  ・ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 op.64 
  ・序曲「フィンガルの洞窟」(ヘブリディーズ諸島)op.26 
  ・交響曲第5番 ニ短調 op.107「宗教改革」
   (2017年出版のブライトコプフ&
    ヘルテル社版を使用した世界初録音盤)
イザベル・ファウスト
 (ヴァイオリン/
  ストラディヴァリウス
   「スリーピング・ビューティ」
    1704年製)
パブロ・エラス=カサド(指揮)
フライブルク・バロック・オーケストラ

 ※SACD対応プレーヤー専用ディスクです。通常のCDプレーヤーでは再生することができません。

 ファウストのメンデルスゾーンがSACDシングルレイヤーで登場!日本独自企画・限定盤

 録音:2017年3月19-22日、バルセロナオーディトリウム第1ホール、Paul Casals/STEREO、リマスタリング技術監修:角田郁雄、日本語帯・解説付

 現代最高のヴァイオリン奏者の一人、イザベル・ファウストが演奏するメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲が、SACDシングルレイヤー(STEREO)で登場。
 ハルモニア・ムンディからハイレゾ・マスターの提供を受け、オーディオ評論家、角田郁雄氏の技術監修のもと、関口台スタジオでリマスタリングを施しました。このたびのSACD化により、ファウスト自身の存在がより近く感じられるようです。交響曲の演奏にもしびれます。日本独自企画・限定盤です。

 指揮は1977年スペイン生まれの躍進著しいエラス=カサド、管弦楽は「ピリオド・オーケストラのベルリン・フィル」とも称されるフライブルク・バロック・オーケストラという注目の布陣。
 ファウストの光のような音色と管弦楽の見事なアンサンブルにより、屈指の人気曲に、またひとつ新鮮な名演が生まれました。

 メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲は、1844年に完成、その後も磨きをかけ、翌45年、メンデルスゾーンの盟友にして本作にも多大なアドヴァイスをした、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団のコンサートマスター、フェルディナント・ダーフィトによってライプツィヒで初演されました。初演時から大成功をおさめた本作は、続くヨーロッパ各地の初演も名手が手がけています。
 1845年のドレスデン初演は当時15歳のヨーゼフ・ヨアヒム、1846年ベルリン初演はベルギーのユベール・レオナール(フランクのピアノ四重奏曲第1番を献呈された人物で、フォーレのヴァイオリン・ソナタ誕生時にも重要な役割を果たした)でした。
 彼らが演奏しておそらく書き込みもされていたであろう実際の譜面はもう残されていませんが、それでも様々な資料が出版されており、それらを検証していくと、19世紀と現代とでは演奏スタイルに異なる部分があると考えられます。
 たとえば開放弦の多用。ポルタメントの多用。ボウイングのスタイルも現代とは異なっていました。
 そして、ヴィブラートは、継続的にではなく、要所要所で装飾的に用いられていたと考えられます。
 ファウストももちろんこれらの資料につぶさにあたったうえでこの録音に臨んでいますが、ここに繰り広げられている演奏が呼び起こす実に新鮮な感動は、歴史的演奏や慣習、すべてを越えた域にあるといえるでしょう。 

 また、当盤が録音された2017年は、マルティン・ルターの宗教改革(1517)の500年記念にあたります。
 ここに収録された交響曲「宗教改革」は、ルターのアウクスブルクの信仰告白から300年にあたる1830年に完成されました。
 序奏で管楽器が奏でる「ドレスデン・アーメン」がなんとも痛切に響き、全体的に非常に引き締まった音づくり。
 管楽器が奏でるコラールも荘重になりすぎず、終楽章も鮮やかなデュナーミクで颯爽とかけぬけるような演奏となっています。
 同じく1830年に作曲された「フィンガルの洞窟」も、メンデルスゾーンがスコットランドに旅した時に感動した光景が鮮やかに眼の前に浮かぶよう。
 メンデルスゾーンの才能にあらためて感動し、エラス=カサドとフライブルク・バロック・オーケストラの力量にも圧倒される内容です。

 
 
 

HMSA 0045
(SACDシングルレイヤー)
¥4582
イザベル・ファウストによる
 シェーンベルクがSACDシングルレイヤーで登場

  シェーンベルク(1874-1951):
   ・ヴァイオリン協奏曲 op.36 [1936年]
   ・浄夜 op.4(弦楽六重奏曲版)[1899 年]
ヴァイオリン協奏曲:
 イザベル・ファウスト(ヴァイオリン)
 スウェーデン放送交響楽団
 ダニエル・ハーディング(指揮)
浄夜:
 イザベル・ファウスト(ヴァイオリン)
 アンネ・カタリーナ・シュライバー
  (ヴァイオリン)
 アントワン・タメスティ(ヴィオラ)
 ダヌーシャ・ヴァスキエヴィチ(ヴィオラ)
 クリスティアン・ポルテラ(チェロ)
 ジャン=ギアン・ケラス(チェロ)

 ※SACD対応プレーヤー専用ディスクです。通常のCDプレーヤーでは再生することができません。

 イザベル・ファウストによるシェーンベルクがSACDシングルレイヤーで登場、協奏曲で1ミリの狂いもない音色が引き出す旋律美、ケラス、タメウスティら超豪華メンバーによる「浄夜」!!

 録音:【ヴァイオリン協奏曲】2019年1月/ベルワルト・ホール(ストックホルム)、【浄夜】2018年9月/テルデックス・スタジオ(ベルリン)
 STEREO、リマスタリング技術監修:角田郁雄、日本語帯・解説付

 現代最高のヴァイオリン奏者、イザベル・ファウストの演奏するシェーンベルク(1874-1951)の作品集がSACDシングルレイヤーで登場。
 ハルモニア・ムンディからハイレゾ・マスターの提供を受け、オーディオ評論家角田郁雄氏の技術監修のもと、関口台スタジオでリマスタリングを施しました。
 このたびのSACD化により、ヴァイオリン協奏曲の精緻さがやわかに際立ち、「浄夜」の世界もよりなまめかしく響きます。日本独自企画・限定盤です。

 シェーンベルクの20代中頃の作品「浄夜」の弦楽六重奏版と、それから40年弱という時を隔てて書かれたヴァイオリン協奏曲という組み合わせです。
 「浄夜」はブラームスやワーグナーの影響が色濃く見られる欄熟のロマンティシズムが魅力の作品ですが、ここではファウストが心から信頼を寄せる奏者たちが集った最強のメンバーでの演奏で、注目です。
 ファウストのまっすぐな音色が中心となったアンサンブルが却って作品の欄熟した空気を際だたせており、ドロドロの世界が展開されております。
 そしてヴァイオリン協奏曲は12音技法を探求していた時期の作品ですが、ソナタ形式で書かれており、楽章構成も第1楽章―急(アレグロ)、第2楽章―緩(アンダンテ)、第3楽章―ロンド・フィナーレという形をとっています。
 
 シェーンベルクが12音技法の内に込めた様々な旋律を、ファウストが1ミリの狂いもない技術をもって奏でており、厳格かつ厳密な12音の世界の中にもシェーベルクが織り込んだ美しい旋律がこの上なく魅力的に引き出されています。
 それをサポートするハーディング率いるオーケストラとのアンサンブルも、ぴたりとあった見事なもの。
 欄熟のロマン、そして厳格な「古典」の書法の間にたって、ファウストと、彼女が心から信頼を寄せる音楽家たちが、20世紀の音楽史の中でも屈指の傑作であるこれらの作品を、これ以上なく生き生きと表現しています。 

 「浄夜」の共演者には信じがたいメンバーが顔をそろえています。ヴァイオリンのアンネ・カタリーナ・シュライバーは、フライブルク・バロック・オーケストラでリーダーも務める奏者。
 アントワン・タメスティは言わずとしれた世界的奏者(トリオ・ツィンマーマンのメンバー)。ダヌーシャ・ヴァスキエヴィチはアバド指揮モーツァルト管、カルミニョーラのモーツァルト全集で協奏交響曲のヴィオラを務めていました。
 クリスティアン・ポルテラはトリオ・ツィンマーマンのメンバー。ジャン=ギアン・ケラスも来日も多い世界的奏者です。どの奏者も広い時代の作品を手がけており、そうしたメンバーがこの「浄夜」を演奏する、というのはまた格別なものがあります。
 
 

HMSA 0046
(SACDシングルレイヤー)
¥4582
ドビュッシー:最後の3つのソナタ集
 1-3. ヴァイオリン・ソナタ ト短調(1917) 
 4. 英雄の子守歌-
  ベルギー国王アルベール1世陛下とその兵士たちをたたえて(1914) 
 5.アルバムのページ(負傷者の服のための小品)(1915) 
 6-8. フルート、ヴィオラとハープのためのソナタ ヘ長調(1915) 
 9. エレジー(1915) 
 10-12. チェロ・ソナタ ニ短調(1915) 
 13.「燃える炭火に照らされた夕べ」 (1917)
1-3.イザベル・ファウスト
 (ヴァイオリン/ストラディヴァリウス
   "スリーピング・ビューティ")
 アレクサンドル・メルニコフ(ピアノ)
4-5.タンギ・ド・ヴィリアンクール(ピアノ)
6-8.マガリ・モニエ
 (フルート/
  1880年、ルイ・ロット、製造番号2862/
  調整:ベルナール・デュプラ)
 アントワン・タメスティ
  (ヴィオラ/
   ストラディヴァリウス「マーラー」、
   1672年製)
 グザヴィエ・ド・メストレ
 (ハープ/エラール社製、
  19世紀末のルイ16世のスタイル/
  調整:レ・シエクル)
9.タンギ・ド・ヴィリアンクール(ピアノ)
10-12.ジャン=ギアン・ケラス(チェロ)
 ハヴィエル・ペリアネス(ピアノ)
13.タンギ・ド・ヴィリアンクール(ピアノ)

 ※SACD対応プレーヤー専用ディスクです。通常のCDプレーヤーでは再生することができません。

 2018年アカデミー賞銅賞・室内楽部門受賞の名盤、ドビュッシー:最後の3つのソナタがSACDシングルレイヤーで登場!超豪華メンバーによるドビュッシー!

 録音:1-5, 9-13:2016年12月、2017年12月、2018年1-2月、テルデックス・スタジオ・ベルリン 6-8:2017年6月、シテ・ド・ラ・ミュジーク、パリ
 STEREO、リマスタリング技術監修:角田郁雄、日本語帯・解説付

 現代最高のヴァイオリン奏者イザベル・ファウストが参加した、ハルモニア・ムンディ・レーベルのドビュッシー・イヤーの企画盤「最後の3つのソナタ集」(2018年度第56回レコード・アカデミー賞銅賞・室内楽曲部門受賞)がSACDシングルレイヤーで登場。
 オーディオ評論家・角田郁雄氏の技術監修のもと、関口台スタジオでリマスタリングを施した、日本独自企画・限定盤です。

 ドビュッシーは晩年様々な楽器のためのソナタを6つ作曲しようと考えていましたが、実際にはここに収録された3作を書き上げた翌年に亡くなってしまいます。
 文字通り最後の作品となったヴァイオリン・ソナタはファウストとメルニコフの演奏。他の晩年の作品も、綺羅星のごとく名を連ねた名手たちです。このたびのSACD化により、より一層豊かなサウンドでおたのしみいただけます。

 ディスクは、ドビュッシーの文字通り最後の作品となったヴァイオリン・ソナタから始まります。冒頭でメルニコフが奏でる繊細きわまりない和音から一気に世界に引き込まれます。
 ファウストの演奏は、独特のミステリアスでかわいたような空気を漂わせつつも、非常にきめこまやかな表情づけで、一音一音、休符までも聴きの逃してはならぬ、と思わせられる演奏です。
 フルート、ヴィオラとハープのためのソナタについてドビュッシーは友人にあてた手紙の中で「これは私が作曲の仕方を今よりは多少知っていた頃の作品だ。何年の前のドビュッシー、そう、『夜想曲』の頃のドビュッシーのようだ」と語っています。
 『ビリティスの歌』や『6つの古代墓碑銘』と、古のフランスのクラヴサン音楽の典雅さが融合したようで、独特の魅力にあふれた本作を、最高のメンバーで聴けます。
 マガリ・モニエは2003年よりフランス放送フィルハーモニー管弦楽団の首席フルート奏者を務め、2004年のミュンヘン国際音楽コンクールで優勝した名手。ハルモニア・ムンディでは初登場となります。
 彼女が演奏しているルイ・ロット(ルイ・ロット/1855年に工房を立ち上げ1951年まで存在していたオールド・フルートの代表格)のフルートは、ジョゼフ・ランパル[1895-1983]そしてその息子ジャン=ピエール・ランパル[1922-2002]らが演奏していたもの、また、ハープはレ・シエクルも用いている楽器で、まさにドビュッシーの頃の音色で楽しむことができるという意味でも貴重な演奏となっております。
 最後の3つのソナタの中では最初に完成したチェロ・ソナタ。ここではケラスと、スペインのペリアネスという顔合わせによる演奏でお聴き頂きます。
 作品の世界に一歩踏み込んだ、繊細な色彩の描き分けが見事。より細やかな表情づけがなされており、絶妙な間合いの中にも「あそび」が感じられる演奏となっております。
 なお、ケラスは2008年にアレクサンドル・タローとドビュッシーのチェロ・ソナタを録音しておりますが、そちらはシャープさが際だった演奏で、10年の時を経ての変化にも感じ入る演奏となっております。
 ピアノ独奏作品もすべて晩年のもの。奏でるのはタンギ・ド・ヴィリアンクール。フランスでは若くして名手としてソロに室内楽にバリバリと活躍、リストのような超絶技巧はもとより、古典から現代ものまで完璧に弾きこなすテクニックは圧巻です。
 ドビュッシーの晩年の作品世界の多様性に、名手たちのきめこまかな演奏によってあらためて感じ入る1枚となっております。
 
 
HMSA 0047
(SACDシングルレイヤー)
¥4582
ファウストによるヴェーバー、SACDシングルレイヤーで登場!
 カール・マリア・フォン・ヴェーバー(1786-1826):
  ヴァイオリンのオブリガートつきのピアノのための6つの段階的ソナタ
   (アマチュアのために作曲、捧げられた)op.10
    第1番 ヘ長調op.10-1
     〔I. アレグロ II. ロマンツェ―ラルゲット
      III. ロンド―アマービレ〕、
    第2番 ト長調op.10-2
     〔I. キャッラテーレ・エスパニョーロ―モデラート
      II. アダージョ III. エア・ポロネーズ―ロンド・アレグロ〕
    第3 番op.10-3 ト長調
     〔I. エア・リュス―アレグレット・モデラート
      II. ロンド―プレスト〕、
    第4番 変ホ長調op.10-4
     〔I. モデラート II. ロンド―ヴィヴァーチェ〕
    第5番 イ長調op.10-5
     〔I. テーマ・デ・オペラ・シルヴァーナ―
       アンダンテ・コン・モート
      II. フィナーレ―シチリアーノ―アレグレット〕
    第6 番 ハ長調op.10-6
     〔 I. アレグロ・コン・フォーコ II. ラルゴ III. ポラッカ〕
    四重奏曲
     (ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロとピアノのための)
      変ロ長調 op.8
       〔I. アレグロ・コン・フォーコ
        II.アダージョ・マ・ノン・トロッポ
        III. メヌエット:アレグロ IV. フィナーレ:プレスト〕
イザベル・ファウスト
 (ヴァイオリン/
  1704年製ストラディヴァリス
   「スリーピング・ビューティ」)
アレクサンドル・メルニコフ
 (フォルテピアノ'Lagrassa
  (' 1815年ca.,エドウィン・ボインクの
   コレクションより))
ボリス・ファウスト
 (ヴィオラ/ガエターノ・ポラストリ)
ヴォルフガング・エマニュエル・シュミット
 (チェロ/マッテオ・ゴフリラー)

 ※SACD対応プレーヤー専用ディスクです。通常のCDプレーヤーでは再生することができません。

 ファウストによるヴェーバー、SACDシングルレイヤーで登場!メルニコフの溌剌としたピアノにも注目!

 録音:2011年6月、テルデックス・スタジオ(ベルリン)/STEREO、日本語帯・解説付

 イザベル・ファウストによる、ドイツ・ロマン主義の重要な作曲家、ヴェーバーの作品集がSACDシングルレイヤーで登場。
 ハルモニア・ムンディ・レーベルよりハイレゾ・マスターの提供を受け、関口台スタジオでリマスタリングを施した、日本独自企画・限定盤です。

 ドイツにおけるロマン主義運動の重要な先駆者であり、多芸多才な楽長、明晰な批評家として、さらには華々しいピアニストとしても活躍したヴェーバー。
 『魔弾の射手』やピアノ曲が非常に有名ですが、室内楽はわずか9曲(完成されたもの)しかのこしていません。
 そのうち8曲は、ヴェーバー自身、かなりの名手であった楽器、ピアノを含む編成のものとなっています。
 イザベル・ファウストを中心とする豪華メンバーのこの録音では、ヴェーバーの才能の輝きに満ちた室内楽作品が、ファウストにしか奏でることのできないまばゆい音色に導かれ、いきいきと再現されています。
 メルニコフの溌剌とした気魄に満ちたフォルテピアノの音色も見事。なお、四重奏曲で共演しているヴィオラのボリス・ファウストは、イザベルの兄。そしてチェリストも来日経験もある中堅シュミットということで、注目盤の登場といえましょう。

 6つのヴァイオリン・ソナタは、1810年の夏の終り頃、出版社のヨハン・アントン・アンドレの依頼を受けて作曲されたもので、家庭内で、いわゆるアマチュアの人々が音楽演奏を楽しむための楽曲がならびます。
 ヴェーバーはあまりこの仕事に乗り気ではなかったことが手紙などにも残されていますが、その内容は実に多彩で、ヴェーバーの才気に満ちたもの。
 カスタネットが打ち鳴らされるようなボレロ(第2番第1楽章のキャッラテーレ・エスパニョーロ)や、バラライカの音色を思わせるエア・リュス(第3番第1楽章)など、多国籍の情緒が感じられ、また、魅力的なメロディー、そこかしこに、魔弾の射手のアリアを彷彿とさせる華やかなパッセージも盛り込まれていて、「アマチュアのための」とされてはいますが、非常に充実した内容となっています。
 アンサンブルをたのしむことにも主眼がおかれた作品だけあって、ファウストとメルニコフとの、丁々発止のやりとりにも注目です! 

 四重奏曲は、1809年9月、ヴェーバーが22歳のときに完成された作品。なんといっても聴きどころは第2楽章。
 弦楽器の半音的な動きをみせるハーモニーに始まる印象的な問いかけにピアノが応えたかと思うと突然の休止小節、そしてピチカートによるカデンツァが続く、というなんとも謎めいた出だしの楽章です。
 この楽章だけ、1806年に完成、残りの楽章は後になって書かれたことがわかっています。ピアノの短い導入に始まり、瑞々しいロマンティックなメロディーのきらめきが美しい第1楽章、弦楽器の美しい音色が冴えわたる充実した第2楽章、エスプリの効いた短い第3楽章、そして、終楽章では、弦楽器3者のフーガ風なやりとりの中、ピアノが縦横無尽に華麗にかけめぐります。 

 ファウストの、どこまでもまっすぐな音色で奏でられるヴェーバーの書いた旋律美、メルニコフの才気と知性が冴えるピアノ・パート、そしてアンサンブルの妙。すべてがとびきりのクオリティのヴェーバー作品集。珠玉の1枚の登場です。
 
 

HMSA 0048
(SACDシングルレイヤー)
¥4582

イザベル・ファウスト、
 シューベルトの八重奏曲がSACDシングルレイヤーで登場!

  フランツ・シューベルト(1797-1828):
   ・八重奏曲 ヘ長調 op.166, D803
   ・5つのメヌエットと5つのドイツ舞曲 D89 より
    〔原曲:弦楽四重奏曲/
     オスカー・ストランスノイによる八重奏編曲版〕
      第3番 メヌエット,第5 番 メヌエット

イザベル・ファウスト
 (ヴァイオリン/ストラディヴァリウス'
  スリーピング・ビューティ'(1704))
アンネ・カタリーナ・シュライバー
 (ヴァイオリン/
  製作者不明、オランダ、1700年頃)
ダヌシャ・ヴァスキエヴィチ
  (ヴィオラ/
   製作者不明、ボヘミア、1860年頃)
クリスティン・フォン・デア・ゴルツ
 (チェロ/
  製作者不明、ウィーン、1800年頃)
ジェームス・マンロ
 (コントラバス/
  G.パノルモ、ロンドン、1827)
ロレンツォ・コッポラ
 (クラリネット/
  11キー、B管、ウィーン、
   1820年頃モデル/
    6キー、C管、
     J.B.メルクライン・モデル/
     ともにアニエス・グエルー
      によるコピー(2010))
トゥーニス・ファン・デア・ズヴァールト
 (ホルン/
  Courtois neveu aine, Paris, 1802)
ハヴィエル・ザフラ
 (バスーン/W. Triebert, Paris, 1805)

 ※SACD対応プレーヤー専用ディスクです。通常のCDプレーヤーでは再生することができません。

 イザベル・ファウスト、豪華共演者とともに奏でるシューベルトの八重奏曲がSACDシングルレイヤーで登場!名手たちが魅せる絶美の第2楽章

  録音:2017年7月5-7&9日、テルデックス・スタジオ・ベルリン/STEREO、日本語帯・解説付

 世界的ヴァイオリン奏者、イザベル・ファウストが参加したシューベルトの八重奏曲がSACDシングルレイヤーで登場。
 ハルモニア・ムンディ・レーベルからハイレゾ・マスターの提供を受け、キング関口台スタジオでリマスタリングを施した、日本独自企画・限定盤です。SACD化により、まるで演奏の現場に居合わせたような、豊かな空間の広がりも感じるようです。

 クラリネット、ホルン、バスーン、弦楽四重奏、そしてコントラバス、という編成のシューベルトの八重奏曲。シューベルトの室内楽でもっとも編成が大きな作品で、これまでにも多くの巨匠たちが録音をしてきましたが、イザベル・ファウストが、豪華共演者陣と、ピリオド楽器で録音しました!シューベルトの、音楽に生きる喜びが込められているともいわれる「八重奏曲」。
 心打つ旋律、そしてシューベルトの楽器の采配の妙に感動する瞬間の連続のような作品です。
 そしてきわめつけは絶美の第2楽章。各奏者の旋律の受け渡しなど、シューベルトの音楽の素晴らしさ、そして素晴らしい演奏者たちが「アンサンブル」することによって生じる化学反応にあらためて感じ入るばかりです。
 シューベルトの音楽世界の旅において、これ以上の仲間はなかった、とファウストが語るメンバーによる八重奏曲。極上の70分となっています。

 弦楽奏者はすべてフライブルク・バロック・オーケストラやオーストラリア室内管のメンバー、そして管楽器もフライブルク・バロック・オーケストラでもおなじものコッポラ(クラリネット)とズヴァールト(ホルン)、ザフラ(バスーン)といった、ピリオド楽器の最前線で活躍する奏者たち。彼らの奏でるピリオド楽器の、親密な音色が、作品のもつ色彩感が鮮やかによみがえらせ、ひとつひとつのパッセージが活き活きと語り出しているようです。

 シューベルトの八重奏曲は、1824年3月に作曲された、シューベルトの室内楽でもっとも編成の大きな作品。クラリネットを愛したフェルディナント伯のリクエストで作曲されました。
 伯爵は当時弁護士の家で行われていた音楽の夕べでしばしば演奏し、そこにシューベルトも出入りしていました。
 伯爵は、モーツァルトやベートーヴェンの弦楽四重奏の優れた演奏者としても知られたヴァイオリン奏者、シュパンツィヒとも共演していました。
 ベートーヴェンの七重奏曲が当時大評判となっていたので、それと同様の作品を、とシューベルトに依頼したといいます。
 シューベルトの死後20年以上経過した1853年に第4,5楽章を除いたかたちで一度出版され、1875年に全曲出版されました。
 弦楽四重奏「ロザムンデ」や「死と乙女」と同じ時期に作曲され、直後には「美しき水車小屋の娘」も完成するなど、非常に充実した時期の作品となっています。
 当時の交響曲や弦楽四重奏曲などのスタンダードであった4楽章構成でなく、ベートーヴェンの七重奏曲と同じ6楽章の構成をとっており、これはディヴェルティメント、つまりはどちらかというと楽しみのためという色合いが強いものとなっています。天上の美しさの旋律に満ちた作品です。

 「5つのメヌエット」は演奏機会が少ない弦楽四重奏作品。この録音のために、2つのメヌエットを八重奏版に編曲して演奏しています。
 編曲をしたのはアルゼンチン系フランス人のオスカー・ストランスノイ、ファウストの友人でもあり、室内オペラやカンタータ、歌曲などの分野でも知られています。
 シューベルトが書いた宝石のようなパッセージのひとつひとつを見事に八重奏用に編みなおし、この作品の魅力を私たちに気づかせてくれます。
 このたびのSACD化により、すべての楽器の音色がよりなめらかに、より近く感じられるようです。
 




BIJIN CLASSICAL



BJN-1018-19
(2CD)
¥3960
イリーナ・メジューエワ(ピアノ)
「ブラームス:ピアノ・ソナタ第3番、二つのラプソディ、他」

 ブラームス(1833-1897):
  ●CD-1
   ピアノ・ソナタ 第3番 ヘ短調 作品5
    主題と変奏(弦楽六重奏曲 第1番 作品18第2楽章による)
  ●CD-2
   2つのラプソディ 作品79
   4つのバラード 作品10
   4つのピアノ曲 作品119
イリーナ・メジューエワ(ピアノ)
 (ピアノ
  1925年製のニューヨーク・
   スタインウェイ CD135)

 作曲家没後125周年記念リリース! ブラームスの傑作をあるがままに堪能できる稀有な名演。
 ブラームス:ピアノ・ソナタ第3番、二つのラプソディ、他/イリーナ・メジューエワ

 録音:2021年4月21日~23日(CD-2)&2021年12月2日~3日(CD-1) 新川文化ホール(富山県魚津市)
 STEREO / 96kHz+24Bit録音、発売元:日本ピアノサービス株式会社

 メジューエワ8年ぶりとなるブラームス作品集。初期の大作「ピアノ・ソナタ第3番」のほか、中期の傑作「二つのラプソディ(作品79)」、最後のピアノ作品「四つのピアノ曲(作品119)」などを収録。
 圧倒的なエネルギーと豊かな情感を伴ってブラームスのロマンを高らかに歌い上げた奇跡的な名演です。
 1925年製ヴィンテージ・スタインウェイ(CD135)の多彩な音色と、壮絶なffから霊妙繊細なppまで重層的なダイナミクスを明確に捉えた録音も魅力。
 

<映像>

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NAXOS(映像)



2.110726
(2DVD)
¥4000→\3690
ズービン・メータ
 2021年3月28日フィレンツェ五月音楽祭歌劇場

モーツァルト(1756-1791):
 歌劇《コジ・ファン・トゥッテ》

  2幕のオペラ・ブッファ K. 588(1790)
   台本: ロレンツォ・ダ・ポンテ

フィオルディリージ...ヴァレンティナ・ナフォルニツァ(ソプラノ)
ドラベッラ...ヴァシリサ・ベルジャンスカヤ(メゾ・ソプラノ)
グリエルモ...マッティア・オリヴィエーリ(バリトン)
フェルランド...マシュー・スウェンセン(テノール)
デスピーナ...ベネデッタ・トッレ(ソプラノ)
ドン・アルフォンソ...トーマス・ハンプソン(バリトン)
フィレンツェ五月音楽祭管弦楽団&合唱団
 (合唱指揮:ロレンツォ・フラティーニ)
指揮: ズービン・メータ


NBD0147V
(Blu-ray)
¥4000→\3690
NYDX-50216
(Blu-ray)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥5500

 演出: スヴェン・エリック・ベヒトルフ/美術: ジュリアン・クラウチ/衣装: ケヴィン・ポラード/照明: アレックス・ブローク/ビデオ・デザイン:ジョシュ・ヒガソン/映像監督: ティツィアーノ・マンチーニ
 収録: 2021年3月28日フィレンツェ五月音楽祭歌劇場(イタリア)
 収録時間: 188分/音声: イタリア語 PCMステレオ2.0/DTS Digital Surround 5.1(DVD) PCMステレオ2.0/DTS-HD Master Audio 5.1(Blu-ray)
 字幕: 日本語・イタリア語・英語・フランス語・ドイツ語・韓国語/画角:16/9 NTSC All Region DVD...片面二層ディスク×2 Blu-ray...片面二層ディスク 1080i High Definition

 【モーツァルトの傑作オペラの神髄に迫る、メータ&ベヒトルフ&ハンプソンの《コジ・ファン・トゥッテ》!】
 フィオルディリージとドラベッラ、この姉妹の貞節をめぐってドン・アルフォンソと賭けをしたそれぞれの恋人グリエルモとフェルランドは「戦場に赴く」と偽り、変装して互いの相手を口説きます。最初は拒んでいたものの、次第にグリエルモに惹かれてしまうドラベッラ、やがてフィオルディリージもフェルランドの誘惑に負けてしまい...

 モーツァルトの歌劇《コジ・ファン・トゥッテ》は、1790年の初演直後から「内容が不道徳である」と不評を買い、18世紀から19世紀にかけて上演機会も少なく、他のモーツァルト作品に比べ人気の低い歌劇でした。
 しかし20世紀になって、ダ・ポンテの台本の優れた心理描写にモーツァルトがアンサンブルを駆使して作曲した多彩で豊かな音楽が再評価され、現代ではオペラの人気演目の一つとして頻繁に上演されています。
 フィレンツェで行われたズービン・メータの指揮によるこの上演は、ゆったりとしたテンポとオーケストラの響きを存分に生かしたオーソドックスなもの。
 二組の恋人たちにはフレッシュで粒ぞろいの若手歌手を配し、ドン・アルフォンソ役のヴェテラン、トーマス・ハンプソンが自身の闊達な演技歌唱とともに、若者たちを見事にリード。
 スヴェン・エリック・ベヒトルフによる演出はユーモアとペーソスに溢れ、シックな舞台美術と衣装と相まってこのモーツァルトの傑作オペラに大輪の華を添えています。

 
 
 

2.110724
(DVD)
¥3500
バレエ『ラ・スルス(泉)』
 ジャン=ギヨーム・バール版
  2幕3場によるバレエ
   台本: シャルル・ニュイッテル&
    アルチュール・サン=レオン
ナイラ(泉の精)...リュドミラ・パリエロ
ジェミル...カール・パケット
ヌレッダ...イザベル・シアラヴォラ
ザエル...マチアス・エイマン
モズドック...クリストフ・デュケンヌ
ダジェ...ノルウェン・ダニエル
ル・カーン...アレクシス・ルノー
パリ・オペラ座 コール・ド・バレエ
パリ・オペラ座管弦楽団
指揮:コーエン・ケッセルス
NYDX-50217
(DVD)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥4400

NBD0145V
(Blu-ray)
¥3500
NYDX-50218
(Blu-ray)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥4400

 音楽: レオ・ドリーブ(1836-1891)/ルートヴィヒ・ミンクス(1826-1917)
 振付: ジャン=ギヨーム・バール/舞台装置: エリック・リュフ/衣装: クリスチャン・ラクロワ/照明: ドミニク・ブリュギエール/ドラマトゥルギー: クレマン・エルヴュ=レジェ / ジャン=ギヨーム・バール
 収録: 2011年10月29、30日&11月4日 パリ・オペラ座(ガルニエ宮)/映像監督: フランソワ・ルシヨン
 制作: パリ国立オペラ/フランソワ・ルシヨン・エ・アソシエ共同制作 フランス・テレヴィジョン制作参加/協力: フランス国立映画・映像センター/オランジュ財団
 収録時間: 120分/音声: 英語・フランス語 PCMステレオ2.0/DTS 5.1(DVD) PCMステレオ2.0/DTS-HD Master Audio 5.1(Blu-ray)
 字幕: なし/画角:16/9 NTSC All Region DVD...片面二層ディスク Blu-ray...片面二層ディスク 1080i High Definition

【鬼才バールの振付でパリ・オペラ座に蘇ったバレエ『ラ・スルス』 ― 待望の映像登場!】
 舞台は春たけなわのコーカサス地方。若い娘ヌレッダは、兄モズドック率いるキャラバンと共に領主ラ・カーンに嫁ぐため、彼の後宮へと向かっています。その道すがらヌレッダは岩山の高みに咲いている美しい花を見つけ、それを採るようキャラバンの男たちに頼みますが叶いません。
 その様子を物陰から窺っていた若い狩人ジェミルが花を摘み取ってヌレッダに渡し、彼女の顔を覆うベールを取ってその顔を見てしまいます。ヌレッダの兄モズドックはそれに怒り、ジェミルを打ち据え、気を失った彼を残してキャラバンは立ち去ります。
 ジェミルが横たわる傍らの泉にはジェミルを密かに慕う泉の精ナイラが棲んでいました。意識を取り戻したジェミルにナイラが姿を現し彼の望みを尋ねると、「美しい娘ヌレッダと再会すること、彼に危害を加えた者たちに復讐すること」と答えます...

 バレエ『ラ・スルス(泉)』は1866年にレオン・ミンクスとレオ・ドリーブの共作によるバレエ音楽により、当時ル・ペルティエ通りにあったパリ・オペラ座で初演されたものの1873年の同劇場の火災により台本や舞台図などの上演素材が焼失、その後140年近くパリ・オペラ座のレパートリーから外れていました。
 この作品をパリ・オペラ座で蘇演するのにあたり、演出家のクレマン・エルヴュ=レジェと振付家ジャン=ギヨーム・バールが台本を復刻、バールは新たに振付を行いました。
 漆黒の背景を基調としたエリック・リュフのセット・デザインに、クリスティアン・ラクロワの華麗な衣装が彩りを添え、バレエ音楽のスペシャリスト、コーエン・ケッセルスのタクトに導かれたミンクス&ドリーブ共作の優雅で躍動感溢れる音楽に合わせて踊るリュドミラ・パリエロ、イザベル・シアラヴォラ、カール・パケット、マチアス・エイマンらパリ・オペラ座バレエのエトワールによるクラシック・バレエの精華をお楽しみください。

 
 



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OPUS ARTE(映像)



OA1347D
(2DVD)
¥3600→\3290
指揮: ジョン・エリオット・ガーディナー
 2017年6月19日 フェニーチェ歌劇場

クラウディオ・モンテヴェルディ(1567-1643):
 歌劇《オルフェオ》

  プロローグと5幕のオペラ(1607)
   台本: アレッサンドロ・ストリッジョ
オルフェオ...クリスティアン・アダム(テノール)
ムジカ/エウリディーチェ...ハナ・ブラシコヴァ(ソプラノ)
使者...リュシール・リシャルド(コントラルト)
プロセルピーナ...フランチェスカ・ボンコンパーニ(ソプラノ)
カロンテ/プルトーネ...ジャンルカ・ブラット(バス)
スペランツァ...カンミン・ジャスティン・キム(ソプラノ)
アポロ...フリオ・ザナージ(バリトン)
羊飼いI...フランシスコ・フェルナンデス=ルエダ(テノール)
羊飼いII/地獄の霊I/木霊...ガレス・トレシダー(テノール)
羊飼いIV/地獄の霊III...ジョン・テイラー・ウォード(バス)
羊飼いIII...ミハウ・チェルニアフスキ(カウンターテナー)
地獄の霊II...ザカリー・ワイルダー(テノール)
ニンファ...アンナ・デニス(ソプラノ)
モンテヴェルディ合唱団&
 イングリッシュ・バロック・ソロイスツ
指揮: ジョン・エリオット・ガーディナー

OABD7298D
(Blu-ray)
¥4400→\3990
NYDX-50214
(Blu-ray)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥5500

 演出: ジョン・エリオット・ガーディナー&エルサ・ルーク/照明: リック・フィッシャー/映像監督: セバスティアン・グラ
 収録: 2017年6月19日 フェニーチェ歌劇場(ヴェネツィア)
 収録時間: 119分/音声: イタリア語 PCMステレオ2.0/DTS Digital Surround 5.1(DVD) PCMステレオ2.0/DTS-HD Master Audio Surround5.1(Blu-ray)
 字幕: 日本語・イタリア語・英語・フランス語・ドイツ語・韓国語/画角:16/9 NTSC All Region DVD...片面二層ディスク Blu-ray...片面二層ディスク 1080i High Definition

 【ガーディナー畢生の大プロジェクト - モンテヴェルディ歌劇3部作ツィクルスの世界巡業「Monteverdi450」の映像収録から第一弾《オルフェオ》登場!】
 婚礼のあと、蛇にかまれて死んだ妻のエウリディーチェを追って冥界に赴くオルフェオ。渡し守カロンテを音楽の力で魅了し、冥府の主プルトーネのところにたどり着き、妻を連れ帰る許しを請います。プルトーネは彼の妻プロセルピーナの口添えもあり、「黄泉の国を出るまでは決して振り返ってはいけない」という条件をつけて、オルフェオの願いを聞き入れますが...
 2017年、モンテヴェルディ生誕450年周年にあたり、ガーディナーは「Monteverdi450」と銘打った一大プロジェクトを立ち上げ、2017年4月から10月にかけて世界16都市を巡る演奏ツアーを行いました。
 その中でもブリストル、ヴェネツィア、ザルツブルク、エジンバラ、ルツェルン、ベルリン、パリ、シカゴ、ニューヨークの9都市ではモンテヴェルディの歌劇3部作のツィクルスを上演するという快挙を成し遂げました。
 この演奏ツアーを実現したガーディナーは、今でこそバッハやベートーヴェンの演奏で広く知られていますが、モンテヴェルディこそが彼の原点となる作曲家で、イングリッシュ・バロック・ソロイスツもその前身はモンテヴェルディ管弦楽団と名付けられています。
 本作《オルフェオ》は、そのツアーの一環としてモンテヴェルディゆかりの地ヴェネツィアのフェニーチェ歌劇場で上演された2回目の3部作ツィクルスからの収録です。
 ヘンデルやハイドンの作品を中心にバロック歌手として注目を集めるクリスティアン・アダム(オルフェオ役)、BCJへの客演で日本でもおなじみのハナ・ブラシコヴァ(エウリディーチェ役)の二人を筆頭に、実力派の歌手を揃えた声楽陣とイングリッシュ・バロック・ソロイスツによる素晴らしいステージがガーディナーの指揮のもとに繰り広げられます。

 ガーディナー:モンテヴェルディ歌劇3部作発売予定
 歌劇《オルフェオ》 2022年4月(今回発売)
 歌劇《ウリッセの帰還》 2022年5月
 歌劇《ポッペアの戴冠》 2022年7月

 
 



















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