≪第116号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その5 2022/6/7~
6/16(木)・17(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
COVIELLO CLASSICS
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ハインリヒ・シュッツ(1585-1672):音楽による葬送
ニコラウス・ブラス(1949-):ヴォイセズシュッツ:
主よ、誓いのごとく、やすらかにこの世を去らせ給え
SWV432
ブラス:「アースダイバー」 ヴォイセズI
シュッツ:音楽による葬送 Op.7
[ドイツ埋葬ミサの形式によるコンチェルト
SWV279 /
主よ、我にそなたさえあれば SWV280 /
主よ、今こそ僕を逝かしめ給うなれ SWV281]
ブラス:「アースダイバー」 ヴォイセズII
シュッツ:祝福されたる死者 SWV391 |
コールヴェルク・ルール
ビョルン・コレール(テオルボ)
ギュンター・ホルツハウゼン(ヴィオローネ)
クリストフ・アンセルム・ノル(オルガン)
フローリアン・ヘルガート(指揮) |
シュッツの名作「音楽による葬送」その音楽の崇高さをより際立たせる構成
録音:2019年6月21・22日/ボーフム、キリスト教会/56'46''
初期ドイツ・バロック最大の作曲家、シュッツの『音楽による葬送』を中心にすえ、ニコラウス・ブラスの現代作品とシュッツのモテットを外側に配置、アーチ状の構成にしたアルバム。
コールヴェルク・ルールが巧みな歌唱を聴かせます。
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EURO ARTS(CD)
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20 69107
(CD)
¥3000
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ヴィーチェスラヴァ・カプラーロヴァー(1915-1940):ピアノ作品集
・3つのピアノ小品Op.9
・4月の前奏曲Op.13
・小さい歌
・5つのピアノ曲
・ピアノのための舞曲Op.23
・サンテティエンヌ・デュ・モン教会の鐘による変奏曲
Op.16
・ソナタ・アパッショナータOp.6
・2つの花束 |
レオニー・カラタシュ(ピアノ) |
チェコの夭折の女性作曲家、ヴィーチェスラヴァ・カプラーロヴァーのピアノ作品集、ベルリンの若手ピアニスト、レオニー・カタラシュ渾身の演奏
録音:2021年6月16-18日 Mount of Olives
Church (ベルリン)/70分
チェコの夭折の女性作曲家ヴィーチェスラヴァ・カプラーロヴァーのピアノ作品集。
カプラーロヴァーは、作曲家の父ヴァーツラフ・カプラール(1889-1947)と声楽家の母ヴィーチェスラヴァ・ウフリローヴァ(1890-1973)のもとに生まれ、幼少期から高い音楽的才能を発揮しました。
9歳で作曲をはじめ、15歳でブルノ音楽院で作曲と指揮を学び、18歳で「アパッショナータ」を作曲。22歳でプラハ音楽院を優秀な成績で卒業。そして指揮者として初舞台を踏んだのち、マルチヌーの勧めでパリに留学。
このパリ行きは、結果的にチェコスロヴァキアの占領とともに亡命となりました。パリでは指揮をシャルル・ミュンシュに、作曲をマルチヌーに学び才能を開花させ、1938年には「軍隊シンフォニエッタ」が第14回ISCM
国際現代音楽協会音楽祭のオープニング作品に選ばれるなど将来を期待されていました。
1940年4月に画家アルフォンス・ミュシャ(ムハ)の息子イジー・ムハと結婚。5月にナチスによってパリが占領されると南仏に疎開したものの、同年6月16日モンペリエにて死去。カプラーロヴァーはまだ25歳でした。
今回、若く才能にあふれていたカプラーロヴァーのピアノ作品に取り組んだのは、ベルリンの若手ピアニスト、レオニー・カタラシュ(旧姓レオニー・レッティングで20-61188に録音あり)。
カプラーロヴァーの楽曲は、豊かな経験を積んだ女性が人生を総括するような深みと成熟が感じられ、また若さゆえの輝きや情熱も兼ね備えた、複雑で色彩豊かな音楽性を持っているとレオニー・カタラシュは語っています。
カタラシュはこのカプラーロヴァーを皮切りに、女性作曲家の作品に取り組んでいくシリーズを計画しているとのことです。
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MAGGIO LIVE
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朗読と歌で作ぐ世界大戦の記憶
ピアーヴェ川はつぶやく ~
大戦最前線からの音楽と言葉
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レオナルド・デ・リージ(テノール)
レオナルド・プレヴィエーロ(ピアノ)
ピエーラ・ダビッツィ、
ローザ・サルティ(朗読)
音楽:
ヴィルジニア・ニッコリーニ、ダルフランキ、
エットーレ・ルカテッロ、コルンボ・アローナ、
ヴィットーリオ・グイ、
オラツィオ・ウゴリーニ、シルヴァノ・ルッフォ、
アントニオ・メネゲッティ、E・A・マリオ
テキスト:
コッラード・ゴヴォーニ、ピエトロ・ヤイエ、
クインティリオ・カンティーニ、
ジュゼッペ・ウンガレッティ、
アルデンゴ・ソフィチ、
クラウディオ・ジレッティ・バルベリス、
アントニオ・ベルガマス、
コッラード・アルヴァーロ、
レナート・ペルセーニ、カルロ・ドルクロワ |
朗読と歌で作ぐ世界大戦の記憶
録音:2015年9月24・29日、10月1・2日/フィレンツェ五月音楽祭劇場/66'30''
朗読と歌曲で構成された第一次世界大戦100周年記念作品。
上記参加者の他、ルイージ・カドルナ、アルマンド・ディアス両将軍の肉声トラックもあり。
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TYXART
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ダブルベースとピアノのための作品集
セロニアス・モンク:'Round Midnight
ジェネ・デ・ポ-ル:You don't know what
Love is
スティーブ・キューン:The Saga of Harrison
Crabfeathers
ジョー・ヘンダーソン:Recorda Me
ハロルド・アーレン:Somewhere over the
Rainbow
ヴィクター・ヤング:When I fall in Love
クロード・ドビュッシー:月の光
J.S.バッハ:カンタータ「神の時こそいと良き時」
BWV106
スティーヴィー・ワンダー:You are the Sunshine
of My Life
チャーリー・チャップリン:Smile
マリア・グレベール:What a Diff'rence a
Day made
ファン・ティゾール&デューク・エリントン:Caravan
ホーギー・カーマイケル:The Nearness of
You
ジョージ・ガーシュウィン:サマータイム
ジャン・レック:Ich und Du
アルヴォ・ペルト:鏡の中の鏡 |
ジャン・レック(ピアノ)
ヤコブ・ジェイガー(ダブルベース) |
ダブルベースのジャジーな歌
録音:2021年/80'29'
ジャズ畑で活動しているヤコブ・ジェイガーによるアルバム。
ピッチカートではじきだされる微妙な音程を駆使した歌心。
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アンコール~ホルンとピアノのための作品集
J.S.バッハ/グノー:アヴェ・マリア
クライスラー:愛の悲しみ 第2番
フォーレ:夢のあとに Op.7-1
菅野よう子:Our Little Sister(映画「海街diary」)
サン=サーンス:白鳥
ニールセン:霧は晴れて(Niels Bastrup編)
モリコーネ:死のテーマ(映画「アンタッチャブル」)
サン=サーンス:交響曲第3番より アダージョ(Herve
Joulain編)
ミシェル・コロンビエ:エマニュエル
グリエール:悲しきワルツ Op.35-7
ミシェル・ルグラン:これからの人生(映画「幸せの彼方に」)
シューマン:トロイメライ
ジョン・ウィリアムズ:ルークとレイア(映画「スター・ウォーズ」)
Luc Baiwir:アリオーソ Op.16
ビル・コンティ:ミッキーの死(映画「ロッキー・ザ・ファイナル」)
ラフマニノフ:ヴォカリーズ Op.34
ヨハン・シュトラウスII 世:甘い涙
スティーヴン・ソンドハイム:Not a Day goes
by
J.S.バッハ:G線上のアリア
Wolf Kerschek:It's still Our Dream
ジョン・ウィリアムズ:レイア姫のテーマ(映画「スター・ウォーズ」) |
エルヴェ・ジュラン(ホルン)
タチアーナ・チェルニチカ(ピアノ) |
ホルンで聴く名旋律の数々
録音:2021年/60'00'
映画音楽を含む美しい名曲の数々をホルンで吹いたアルバム。
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DANACORD
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お待たせしました!!!2年ぶりの開催
ピアノ・ヴィルトゥオーゾの大名行列、天才ピアニストたちの華麗なる狂演
2021年フーズム城音楽祭 |
・レイナルド・アーン:ほどけたリボン~12のワルツ集(2台ピアノのための)
より 第1番、第3番
・アレクサンドル・ツファスマン(1906ー1971):ジャズ組曲(2台ピアノのための)より
第3曲、第4曲
デュオ・ベルリンスカヤ&アンセル(2台ピアノ)
・セシル・シャミナード:6つの無言歌 Op.76
より 第6番「瞑想曲」、第2番「エレヴァシオン」
・ジョセフ・ホルブルック:8つの夜想曲 Op.121
より 第5番「ブライダル・バラード」
サイモン・キャラハン(ピアノ)
・パーシー・シャーウッド(1866ー1939):舟歌第2番
Op.24
竹ノ内博明(ピアノ)
・ヨゼフ・スーク:人生と夢 Op.30 より 第6曲、第9曲
フロリアン・ノアック(ピアノ)
・シューベルト:ハンガリー風のメロディ
D817
ニコラ・スタヴィ(ピアノ)
・リスト:忘れられたワルツ第2番
・ラフマニノフ:前奏曲ヘ長調、幻想的小品ト短調、東洋のスケッチ
ズラータ・チョチエヴァ(ピアノ)
・イサイ・ドブローウェン:青春ソナタ Op.5b
・ルーズ・ランゴー(1893ー1952):ギタンジャリ讃歌
BVN149 より VIII. Tavshedens Hav
ペーター・フロウンジャン(ピアノ) |
2年ぶりの開催!フーズム城音楽祭ライヴ2021!
ドイツ北部のかつてのデンマーク領、シュレースヴィヒ=ホルシュタイン(スレースヴィ=ホルステン)の港町フーズムで1987年に創設され、毎年8月に開催されていた「フーズム城音楽祭」(稀少ピアノ音楽祭)は2020年、COVID-19の影響により創設以来初の中止を余儀なくされてしまいましたが、2021年、2年ぶりに帰ってきました。
そのライヴ録音がDanacordから発売されます。
35年もの歴史を誇り、これまでもマルク=アンドレ・アムラン、スティーヴン・ハフ、シプリアン・カツァリス、スティーヴン・オズボーン、アレクセイ・リュビモフなどといった錚々たる顔ぶれが知られざるレア・レパートリーを繰り広げ、ピアノ・マニアから熱狂的な支持を得ているフーズム城音楽祭。
今回もさまざまな国から注目のピアニストたちが集結、この音楽祭の創設者でありアーティスティック・ディレクターでもあるペーター・フロウンジャンをはじめ、ブリュッセルからやってきた天才ピアニスト、フロリアン・ノアック、リュドミラ・ベルリンスカヤとアルトゥール・アンセルによる夫婦デュオなど聴きどころ満載。
また、フーズム城ではおなじみとなりつつある日本人ピアニスト、竹ノ内博明も参加。ドイツに生まれ、第一次世界大戦前のドレスデンで活躍した作曲家、パーシー・シャーウッドの舟歌を披露しています。
今回もピアノ愛好家にとっては聴き逃がせない、新たな発見に満ちた充実の内容となりました。
※録音(ライヴ):2021年8月13日ー21日、フーズム城(ドイツ)
2019、2018年のフーズム城音楽祭 |
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2019年フーズム城音楽祭 - 稀少ピアノ作品集
福間洸太朗、シプリアン・カツァリス、
ローランド・ペンティネン、マルクス・ベッカー、ほか
・ビゼー:演奏会用大ワルツ
・テオドール・W.アドルノ:アダージェット
- ビゼーへのオマージュ
福間洸太朗(ピアノ)
・ユリアン・フォンタナ:マズルカ Op.21-2
・ショパン/カロル・A.ペンソン:舞い落ちる木の葉
シプリアン・カツァリス(ピアノ)
・ドニゼッティ/タールベルク:歌劇「ルクレツィア・ボルジア」による幻想曲
マーク・ヴァイナー(ピアノ)
・リスト:アヴェ・マリア(アルカデルトのシャンソン)/クリスティアン・G.ナーゲル(ピアノ)
・アレンスキー:忘れられたリズムに寄せて
Op.28より 第1番「Logaedes」、第4番「Sari」
マルコ・ラペッティ(ピアノ)
・R.シュトラウス/ギーゼキング:帰郷/エリアス・プロジャーン(ピアノ)
・バリス・ドヴァリョーナス:アイス・スケート・リンクにて(冬のスケッチ)
オヌテ・グラジーニテ(ピアノ)
・バンジャマン・ゴダール:マズルカ第2番
Op.54/三浦謙司(ピアノ)
・ジューリオ・リコルディ:ロマンス・プードレ/ロベルト・ピアーナ(ピアノ)
・ヴィリアム・セイメル:夏のスケッチ Op.11より
第3番「太陽の目」-少女の肖像
・ギュスターヴ・サマズイユ:夜想曲
ローランド・ペンティネン(ピアノ)
・アナトーリー・アレクサンドロフ:ピアノ・ソナタ第4番より
第3楽章
クラリース・テオ(ピアノ)
・リチャード・ダニエルプール:バガテル第3番、私の部屋に幽霊が!(前奏曲集《魔法にかけられた庭》より)
シャイン・ワン(ピアノ)
・J.S.バッハ/レーガー:われ汝に呼ばわる,
主イエス・キリストよ BWV.639
マルクス・ベッカー(ピアノ) |
稀少ピアノ作品フェスティヴァル!フーズム城音楽祭ライヴ2019!
☆ピアノ・ファン注目! レア・ピアノ作品満載!
☆フーズム城音楽祭ライヴ2019!
☆シプリアン・カツァリスが弾くフォンタナのマズルカ!
かつてのデンマーク領、シュレースヴィヒ=ホルシュタイン(スレースヴィ=ホルステン)の港町フーズムで1987年に創設され、毎年8月に開催される「フーズム城音楽祭」(稀少ピアノ音楽祭)。
知られざるピアノ作品を幅広く紹介し、批評家から愛好家まで毎年大きな注目を集めているこの音楽祭の2019年ライヴは、シプリアン・カツァリスやマルクス・ベッカーらベテラン・ヴィルトゥオーゾ達とともに、福間洸太朗、三浦謙司、エリアス・プロジャーン(ドイツ)、クラリース・テオ(シンガポール)、オヌテ・グラジーニテ(リトアニア)などの若き才能も多数参加。
作品の多くは世界初録音で、ビゼーやフォンタナ、アレンスキーの秘曲、ショパンやR.シュトラウス、J.S.バッハのレア・トランスクリプション、バリス・ドヴァリョーナスやリチャード・ダニエルプールなど20世紀の作曲家の作品を収録しています。
※録音:2019年8月、フーズム城(フーズム、ドイツ)
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広瀬悦子降臨!
2018年フーズム城音楽祭 - 稀少ピアノ作品集
・ドビュッシー:バラード
ファビアン・ミュラー(ピアノ)
・ガブリエル・デュポン:ピアノ曲集 《砂丘の家》
より 第1曲 晴れた朝の砂丘で、第10曲 うねり
セヴェリン・フォン・エッカルトシュタイン(ピアノ)
・ルイ・ヴィエルヌ:12の前奏曲 Op.36より 第7曲
苦悩の日の喚起、第12曲 孤独-
ムーザ・ルバツキーテ(ピアノ)
・パンチョ・ヴラディゲロフ:12の印象 Op.9より
第8曲 情熱
・シャルル・ヴァランタン・アルカン:コオロギ
Op.60bis(夜想曲第4番)
広瀬悦子(ピアノ)
・レイナルド・アーン:思い惑うナイチンゲール
より 第31曲 カイークに乗り、第51曲 夕暮れ時のいとまごい
・ヴァレーリー・アルズマノフ(b.1944):ピアノのための27の小品
Op.74 より
より良き未来に寄す、忘れられ打ち捨てられ、マーラーに献呈、試験の前に
・レオニード・デシャトニコフ(b.1955):《ブコヴィナの歌》
から
ルーカス・ゲニューシャス(ピアノ)
・ジャン・ルイ・ニコデ:愛の人生Op.22 より
第6曲 悔恨、第8曲 記憶
サイモン・キャラハン(ピアノ)
・ロベルト・フックス:ソナタ第1番 変ト長調
Op.19 より 第4楽章 アレグロ・モルト-クワジ・プレスト
イングリート・マルソナー(ピアノ)
・アントン・アレンスキー:24の性格的小品
Op.36 より 第12曲 間奏曲
ジーナ・クローケ(ピアノ)
・ラフマニノフ/アントニオ・ポンパ=バルディ(b.1974):ヴォカリーズ
Op.34 no.14
・ロベルト・ピアーナ(b.1971):S・メルカダンテの『バラ』による即興
・ガブリエル・グロヴレーズ:7つのピアノ曲
《ファンシー》 より 第1曲 セレナード
・ピアソラ/ロベルト・ピアーナ(b.1971)/アントニオ・ポンパ=バルディ:リベルタンゴ
アントニオ・ポンパ=バルディ(ピアノ) |
かつてのデンマーク領、シュレースヴィヒ=ホルシュタイン(スレースヴィ=ホルステン)の港町フーズムで1987年に創設され、毎年8月に開催される「フーズム城音楽祭」(稀少ピアノ音楽祭)の第32回フェスティヴァルのライヴ録音。
2018年のこのフェスティヴァルにもさまざまな国から幅広い年齢のピアニストが参加しました。ドイツのファビアン・ミュラー、セヴェリン・フォン・エッカルトシュタインとジーナ・クローケ、日本の広瀬悦子、リトアニアのムーザ・ルバツキーテとリトアニア-ロシアのルーカス・ゲニューシャス、イギリスのサイモン・キャラハン、オーストリアのイングリート・マルソナー、そして、「ハイライト」のひとり、イタリアのアントニオ・ポンパ=バルディ。
Centaur レーベルにグリーグのピアノ作品を録音したポンパ=バルディは、ピアニストのロベルト・ピアーナが彼のために書いた作品をはじめ4曲の演奏が収録されてます。
※2018年8月、フーズム城(フーズム、ドイツ)
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MUSICAPHON
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代理店変更に伴い再掲載 |
M56956
【旧譜】
¥2600
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パウル・ユオン(1872-1940):ヴィオラを伴う室内楽作品集
ヴィオラ・ソナタ ニ長調 Op.15
ヴィオラ・ソナタ ニ長調 Op.82a
ロマンス Op.7
トリオ・ミニアチュール Op.18* |
ロスヴィータ・キリアン(ヴィオラ)
白神典子(ピアノ)
ルパート・ヴァヒター(クラリネット)* |
白神典子参加!パウル・ユオンのヴィオラを中心とした室内楽作品集!
白神典子参加!ドイツで活躍したスイス系ロシア人作曲家パウル・ユオン(1872-1940)のヴィオラを中心とした室内楽作品集!
ロシアでアレンスキーやタネーエフに学び、ドイツではクララ・シューマンの異父弟バルギールに師事したユオンは、室内楽を中心に交響曲から歌劇まで、ほぼすべてのジャンルに作品を残しています。
さらに理論家、教育者としても活躍し、フランスのフィリップ・ヤルナッハ、ギリシャのニコス・スカルコッタス、ブルガリアのパンチョ・ヴラディゲロフなどさまざまな国の若き才能を育てました。
スイス人でもロシア人でもドイツ人でもない、またロマンチシストではなく、モダニストでもなく、フォークロリストでもない、そんなユオンの複雑で一筋縄ではいかない作風をお楽しみください。
※録音:2012年9月
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M56949
【旧譜】
¥2600
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ピアソラ、カルボ、プホールほか:アルゼンチンのギター作品集
アストル・ピアソラ:
タンギッシモ、ブエノスアイレス午前零時、天使の死
ロベルト・カルボ:
チキータの歌、プロフンダ、ソンリサル、エンクエントロ
マキシモ・ディエゴ・プホール:冬の映像、ラプラタ川の3つの小品
ナルシソ・サウル:ハープとギターのための組曲より
第2曲《コモ・アクア》、サンホルヘ大通り
ワルター・ハインツ:
モレイラのミロンガ、デスプエス・デル・ティエンポ |
マクシミリアン・マンゴールド(ギター) |
「いま芸術的に最も興味深いドイツ人ギタリストのひとり」(フォノ・フォルム誌)と評されるマクシミリアン・マンゴールドによるアルゼンチンのギター・ソロ作品集。
マンゴールドはGFA(アメリカギター財団)国際ギター・コンクールをはじめ数々の受賞歴を持ち、古典から現代作品まで幅広いレパートリーを持つ注目のギタリストです。
※録音:2012年5月
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MUSICAPHON REFLECTIONS
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M36965
(1CD-R)
【旧譜】
¥2600
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ジャスト・ストリングス!~ ギターとハープのための現代作品集
ディッター・マック:コーコン(2011)
イェルグ=ペーター・ミットマン:ラウラ・セレーナ(2008)
ティモ・ヨウコ・ヘルマン:ソナチネ(2010)
レネ・メンゼ:ソナタ(2009)
ファイト・エルトマン=アベーレ:夜の響き(2012)
コルト・マイエリング:ノウル(2012) |
マクシミリアン・マンゴールド(ギター)
ミリアム・シュレーダー(ハープ) |
「いま芸術的に最も興味深いドイツ人ギタリストのひとり」(フォノ・フォルム誌)と評されるマクシミリアン・マンゴールドと、フランスの名手カトリーヌ・ミシェルに師事したドイツのハーピスト、ミリアム・シュレーダーによる、ギターとハープという珍しい編成のための現代作品集。
収録作品はすべてこの2人のために作曲されたものです。(M56965からの再発売)
※録音:2014年6月
※当タイトルは、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。
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NAXOS
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アントニオ・ソレール(1729-1783):ソナタ第96番
- 第98番
ソナタ第96番 変ホ長調 Op. 4 No. 6
1. I. Andante gracioso/2. II. Allegro
cantabile/
3. III. Minuetto I: Suo tempo - Minuetto
II: Allegro/
4. IV. Pastoral: Allegro non molto
ソナタ第97番 イ長調 Op. 8 No. 1
5. I. Allegretto/6. II. Minuetto I-II/
7. III. Rondo: Andantino con moto/
8. IV. Allegro ソナタ第98番 変ロ長調
Op. 8 No. 2/
9. I. [Allegretto]/10. II. Minuetto
I-II/
11. III. Rondo: Andantino/12. IV. Allegro |
ダウマンツ・リエピンシュ(ピアノ) |
録音: 2021年11月15-19日 Auditori de Girona,
Girona(スペイン)
スペインの作曲家アントニオ・ソレールの鍵盤楽器のためのソナタ集。NAXOSでは、コンクールで優勝した若手ピアニストたちが分担して録音を進めており、今回は2019年に開催されたマリア・カナルス国際ピアノ・コンクールで第1位を獲得したダウマンツ・リエピンシュの登場です。
ソレールは教会音楽家としての訓練を受け、王立サン・ロレンソ・デ・エル・エスコリアル修道院のオルガニストを務めたことで、フェリペ2世の宮廷で働いていたドメニコ・スカルラッティなどの音楽家と親交を結び、その影響を受けたソナタを数多く遺しました。
この巻に収録された3曲は当時流行していたウィーン前古典派の流れも意識しているとされ、牧歌的な雰囲気や洗練された繊細さ、そして卓越した技巧を要する華やかな仕上がりが特徴です。
演奏しているダウマンツ・リエピンシュはラトヴィア出身のピアニスト。
2017年にはラトヴィアの音楽賞「Liela muzikas
balva」のヤング・アーティスト賞を受賞し注目を浴び、また2020年には英国の"Pianist
Magazine"で「注目すべき4人のピアニスト」に選出されたほか、数多くのコンクールの入賞経験を誇ります。
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2つのチェロのための作品集
1. ベルンハルト・ハインリヒ・ロンベルク(1767-1841):
2つのチェロのためのコンチェルティーノ
イ長調 Op. 72(1841)
アントン・クラフト(1749-1820):
2つのチェロのための大二重奏曲 ト短調
Op. 5(1808出版)
2. I. Allegro risoluto - Andante -
Moderato
3. II. Adagio - Adagio cantabile -
4. III. Rondo: Allegro non troppo
アントン・クラフト:
2つのチェロのための二重奏曲 ニ長調 Op.
6(1808出版)
5. I. Allegro moderato/6. II. Adagio
sostenuto/
7. III. Finale: Tempo comodo
8. ニコラウス・クラフト(1778-1853):
2つのチェロのためのコンチェルティーノ
ハ長調
(作曲年不詳)...世界初録音 |
レクサンドル・ルーディン
(第1チェロ...1-4、8/
第2チェロ...5-7、指揮...1、8)
エミン・マルティロシアン
(第1チェロ...5-7/
第2チェロ...1-4、8)
ムジカ・ヴィーヴァ室内管弦楽団...1、8 |
録音:2020年7月23日 Moscow Tonstudio, Mosfilm,
Moscow, Russia...1、8 2020年11月13日 Moscow
Radio Studio, Moscow, Russia...2-4 2020年12月3日
Moscow Radio Studio, Moscow, Russia...5-7
19世紀に入ってチェロが独奏楽器として活躍するようになると、作曲家たちは複数のチェロをソリスティックに組み合わせた作品も書くようになりました。
ロンベルクはチェロ奏者として高く評価され、友人であったベートーヴェンと共に彼のチェロ・ソナタOp.5をウィーンで演奏したことでも知られています。
ここに収録された「2つのチェロのためのコンチェルティーノ」は晩年の作品で、成熟した作風がうかがえます。
アントン・クラフトもチェロの名手で、その名技に感銘を受けたハイドンは彼のために協奏曲を作曲しました。
その息子ニコラウスも優れたチェリストで、ここに収録されたアントンの「大二重奏曲」は、ニコラウスとともに演奏するために書かれたと考えられています。
アルバムで演奏する1960年生まれのチェリスト、アレクサンドル・ルーディンと1987年生まれのエミン・マルティロシアンはこれまでにも長らく共演を続けており、ここでも絶妙のハーモニーを聴かせます。
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EVOCATIONS 現代のオルガン作品集
1. バリー・ジョーダン(1957-):
Praise Song 賛美の歌(2018年版)...世界初録音
2. テーオ・ブラントミュラー(1948-2012):
Sternenklange 星空の音(2008)...世界初録音
3. アルヴォ・ペルト(1935-):
Annum per annum 来る日も来る日も(1980)
4. クリスティアン・フォン・ブローン(1963-):
Dialogue vers les etoiles 星との対話(2021)...世界初録音
5. ティエリー・エスケシュ(1965-):
Evocation II エヴォカシオン II(1996) |
クリスティアン・フォン・ブローン(オルガン)
マグデグルク大聖堂の大オルガン(ウェスト・オルガン) |
録音: 2021年5月16、18日 Magdeburg Cathedral,
Magdeburg(ドイツ)
20世紀終わりから21世紀にかけて作曲されたオルガン作品を収録した1枚。
南アフリカ生まれのジョーダンの「賛美の歌」は1999年の作品で、西洋とは異なる文化における祈りの歌として書かれました。
伝統的なアフリカの部族社会の儀式で歌われるという「賛美の歌」をモデルにしており、超絶技巧を要する激しいセクションは儀式を盛り上げるドラムをイメージしています。
この録音は2018年の改訂版によるもの。長年にわたりザール音楽大学作曲科の教授を務めたブラントミュラーの最後作品「星空の音」は、連作「Kosmogonia」の一部を独立させたもので、これが初録音。
「地球」と「宇宙」に分けられた音の層を使い、その対話を描いています。
ペルトの「来る日も来る日も」は1980年にシュパイヤー大聖堂の定礎950年を記念して書かれました。
大聖堂の建物を思わせる豪壮なサウンドが1分ほど続いたあと、ミサの典礼をイメージした進行の後に音楽は穏やかに消えてゆきます。
「星との対話」は当盤の演奏者で、パリのサン・テティエンヌ・デュ・モン教会のオルガニストを務めるクリスティアン・フォン・ブローンの作品。彼の師であり、今は亡きブラントミュラーとの音による対話をイメージしたものです。
エスケシュの「エヴォカシオン II」はアフリカのダンスのリズムに基づく低音の上で、グレゴリオ聖歌やポリフォニー音楽、バロック期の詩編曲など多彩な音楽の要素が万華鏡のように展開します。
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Where the Shadow Glides
ウィリアム・マクレラン(1950-):声楽と合唱作品集
1. Caedmon's Hymn カエドモンの賛歌(2018)
2. Autumnal 秋の(2005)
3. Autumn 1964 1964年の秋(1995)
4. Going ゴーイング(1993)
5. Poem Composed in Sleep 眠りの中で作曲された詩(1997)
6. Sea Rose シー・ローズ(2002)
7. Labrador ラブラドール(1990)
8. Storm 嵐(2011)
9. Hail Lovely and Pure ヘイル・ラヴリー・アンド・ピュア(2011)
Five for Piano ピアノのための5つの小品(2006)
10. No. 1. June-bug Serenade コガネムシのセレナード
11. No. 2. Shadow No More シャドウ・ノー・モア
12. No. 3. Demon Cloud デーモン・クラウド
13. No. 4. A Trace ア・トレース
14. No. 5. The Jolly Mortals ジョリー・モータルズ
15. The Fields of November 11月の野原(2013)
16. Insomnia インソムニア(1987)
17. Memory of Summer Facing West 西向きの夏の思い出(1975)
18. The Defective Record ディフェクティヴ・レコード(2005)
19. Snowstorm in the Midwest 中西部の吹雪(1989)
20. The Politician ポリティシャン(1998)
21. Garden Abstract ガーデン・アブストラクト(2008)
22. To One Who Revisited an Old Garden
古い庭を再訪した人へ(2005)
23. These Last Gifts 最後の贈り物(2015)世界初録音 |
クリスタ・リヴァー(メゾ・ソプラノ)
...2、5、6、16、17、21、22
トーマス・メリオランツァ(バリトン)
...3、4、7、8、15、18-20
アレックス・ゲレーロ(テノール)...23
ロバート・メイ/
マーガレット・ダッドリー/
トーマス・マッカーガー/
スザンネ・シュヴィンク(ナレーター)...1
ドナルド・バーマン(ピアノ)...2-8、15-22
ブレア・マクミレン(ピアノ)...10-14
デイヴィッド・エンロウ(オルガン)...1
ニューヨーク・ヴァーチュオーソ・シンガーズ
...1、9、23
ハロルド・ローゼンバウム(指揮)...1、9、23 |
録音: 2016年9月28日 American Academy of
Arts and Letters(USA)...9、23 2017年5月8日
Westchester Studios(USA)...10-14 2019年9月4日
Church of the Resurrection(USA)...1 2019年10月15-16日
Recital Hall, Performing Arts Center, Purchase
College, State University of New York, Purchase,
New York(USA)...2-8、15-22
デトロイト生まれの作曲家・ピアニスト、ウィリアム・マクレラン。特に合唱音楽の作曲家としてアメリカで人気があります。
冒頭の「カエドモンの賛歌」は7世紀のイギリスで書かれたテキストによるもので、4人の合唱団員による古代英語の朗読ではじまり、それに続く合唱とオルガンが世界の創造の物語を描きます。
「ヘイル・ラヴリー・アンド・ピュア」は15世紀に北イングランドで書かれた神秘劇「ウェイクフィールド・マスター」に作曲したもの。
「最後の贈り物」は、古代ローマの詩人ガイウス・ウァレリウス・カトゥルスが書いた、亡くなった兄弟を悼む哀悼詩。同じ経験を持つマクレランはこの詩に強い共感を抱き、素晴らしい作品を書き上げました。
「ピアノのための5つの小品」も詩からインスピレーションを得た作品で、初演者のブレア・マクミレンによる録音です。
歌曲には時に民謡風な味わいも感じられ、アルバムに彩りを添えています。
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Cypriana キプリアーナ
ケマル・ベレヴィ(1954-): ヴァイオリンとギターのための作品集
1. ギターのための5つのロマンティックな小品
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第4曲 キャッチ22(1985) (ヴァイオリンとギター版)
2. キプリアーナ(2007)(ヴァイオリンとギター版)*
3. Clouds クラウズ(2020)*
4. ワルツ イ長調(2020)*
5. ある夏の日 - 第10曲 月(1987)(ヴァイオリンとギター版)
6. エアーとダンス(2001)7. ワルツ第3番(2019)*
ヴァイオリンとギターのための4つのスケッチ(2020)*
8. Sketch No. 1/9. Sketch No. 2/
10. Sketch No. 3/11. Sketch No. 4
キプロス組曲(2001)(ヴァイオリンとギター版)
12. I. Lapta ラプタ/13. II. Elegie
エレジー/
14. III. Ciftetelli チフテテリ
*...世界初録音 |
シルヴィア・グラッソ(ヴァイオリン)
リヴィオ・グラッソ(ギター) |
録音: 2021年6月4-6日 Chiesa di S. Maria
Maddalena, Casalborgone, Turin(イタリア)
キプロス共和国の首都ニコシアに生まれたギタリスト=作曲家ケマル・ベレヴィの作品集。
11歳でギターを始め、当初は兄弟でバンドを組んでロックやポップスを演奏していましたが、ロンドンでクラシック・ギターを学び、近年は作曲家としても注目されています。
その作風はギリシャやトルコ、中東など地中海に面した諸国の伝統的な音楽が感じられる、エキゾチックで詩情あふれるもの。
2020年にリリースされた「ギター・デュオ作品集」(8.574081)も人気を博しました。
「キプリアーナ(キプロス風)」と題されたこのアルバムは、ギターとヴァイオリンのための作品を収録し、ヴァイオリンによる「歌う」要素がより前面に出ています。
タイトル曲の「キプリアーナ」や「4つのスケッチ」はキプロスの民謡を思わせる、美しく親しみやすい音楽。最後に置かれた「キプロス組曲」は演奏者であるシルヴィアとリヴィオ・グラッソのために特別に編曲されたものです。
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<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>
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ALTUS
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ゴロワノフの芸術 第8集
モーツァルト:レクイエム ニ短調 K.626
〈ピッチ修正版〉 |
ナタリア・シュピーレル(ソプラノ)
ワルワラ・ガガリーナ(アルト)
ピョートル・マリュチェンコ(テノール)
セルゲイ・クラソフスキー(バリトン)
ニコライ・ゴロワノフ(指揮)
モスクワ放送交響楽団、同合唱団 |
男ゴロワノフ・怪演中の怪演!!心ゆさぶる究極の演奏、異界へのいざない。限界を超えてすべてを音楽にぶつけた大モツレク、限界を超えてすべてを音楽にぶつけた大モツレク
モノラル録音:1951年/国内プレス、ピッチ修正版、日本語帯・解説付
これまでトラック毎に音の高さが変わるという不完全なピッチの音盤ばかり世に出ていたため、真の凄まじさが伝わり切らず今ひとつ人気の奮わなかったゴロワノフのモツレク。
おそらく初の〈ピッチ修正版〉としてこの究極演奏を世に問いなおさんとするのが当盤です。
本来のテンポ・音響バランスが蘇ることで逆にさらに明白になった異形さ、恐ろしいまでの音塊となって迫り来る声楽と管弦楽の大エネルギー。
聴く者を異界へといざなう空前の怪演をより強く深く危険な領域まで踏み込んで味わえること請け合いです。
音楽が表現しうる極北、その限界をいとも簡単に乗り越え、遥か彼方めがけて未踏の地を突き進むゴロワノフ。
合唱もソリストもオーケストラも、火の玉のように燃え上がり持っているすべてを音楽にぶつけ、驚異的な演奏を繰り広げていきます。
「Tuba mirum」の全開トロンボーン、「Lacrimosa」の異様な暗さ、「Sanctus」の目もくらむ輝き、どこをとっても他では絶対に聴けない、かつて誰も考えたことのないような音が鳴り響く、とんでもないモツレクです。
〈「涙の日」は、全曲の中でも最も印象的と言えるだろう。テンポは非常に遅い。ヴァイオリンがソロに変更されており、これがいかにももの悲しげに奏される。合唱は全員が涙ながらに歌っているようで、涙が床に落ちてビショビショに濡れているような雰囲気である。
最後の長いフェルマータもいかにもゴロワノフだ〉〈宗教的とは言えない、オペラ的にすぎる、モーツァルトらしくない、などいくらでもケチをつけられそうな演奏であることは確かだ〉〈ゴロワノフはきっと、自身の解釈が正しいかどうかは重要視していないと思う。彼が最も望んでいたのは、人の心をいかに揺さぶるかということである。それに全身全霊を傾けた、そうした姿勢が生々しいほど感じられる〉(平林直哉氏の解説より)
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ALTSA 501
(SACD シングルレイヤー)
¥8400
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INA 秘蔵音源・クリュイタンス&パリ音楽院ライヴ
ドビュッシー&ラヴェル管弦楽作品集
ドビュッシー:
(1)3つの夜想曲
(2)カンタータ《選ばれた乙女》
ラヴェル:
(3)道化師の朝の歌
(4)マ・メール・ロワ
(5)ラ・ヴァルス |
ジャニーヌ・ミショー
(選ばれた乙女;ソプラノ(2))
アニエス・ディスネ(語り手;メゾソプラノ(2))
マルセル・ブリクロ(合唱指揮(1)(2))
フランス放送合唱団(女声合唱(1)(2))
アンドレ・クリュイタンス(指揮)
パリ音楽院管弦楽団 |
★SACD 対応プレーヤー専用ディスクです。通常のCD
プレーヤーでは再生することができません。
秘蔵音源SACD化!ライヴの熱気がすばらしいクリュイタンス&パリ音楽院管の至芸、《選ばれた乙女》は注目の初音盤化レパートリー
ライヴ録音:1958年9月4日/ブザンソン音楽祭(モノラル)/国内プレス、初SACD
化、完全限定生産、日本語帯・解説・歌詞対訳付
INA(フランス国立視聴覚研究所)所有音源をライセンスしCD化して話題となったディスクのSACD化。限定数生産です。
クリュイタンスとパリ音楽院による1日のコンサートを収録。ドビュッシーの2曲はクリュイタンスにとって正規録音がなく、特に《選ばれた乙女》はレパートリーとしても初音盤化と思われる貴重音源!
ラヴェルの作品も既発演奏との聴き比べが興味津々です。楽器毎の色彩が濃厚でライヴならではの強烈な盛り上がりもあり、ミュンシュを彷彿とさせる瞬間も。モノラルながら丹念なマスタリングでこの時代の響きをたっぷりと楽しめる音質に仕上げました。
《選ばれた乙女》を歌うソプラノのジャニーヌ・ミショーはパリ音楽院で学んだフランス音楽のスペシャリスト。名作フランス・オペラのソプラノ役をほとんど歌いつくしコンサート活動も多かった彼女、《選ばれた乙女》は得意曲のひとつで、楽曲の勘所を見事に押さえた美しい歌唱が聴けます。
〈「ラ・ヴァルス」はいかにもライヴらしい、覇気の感じられる演奏だ。弦楽器、管楽器を問わず独特な音色も楽しいし、最後の激しい加速もいかにも一発勝負的である。
クリュイタンスは日本公演のベルリオーズの幻想交響曲でも、オーケストラが崩壊寸前になるまでオーケストラをあおっていたのを思い起こさせる。〉~平林直哉氏の解説より
通常CD版(ALT-501/2)はレコード芸術2022年3月号で特選盤に選ばれています。
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ALTSA 508
(SACD シングルレイヤー)
¥8400
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INA 秘蔵音源・バーンスタイン&フランス国立管ライヴ
シューマン2番&ショスタコーヴィチ5番
ベルリオーズ:《ローマの謝肉祭》序曲
作品9
シューマン:交響曲第2番 ハ長調 作品61
ショスタコーヴィチ:交響曲第5番 ニ短調
作品47 |
レナード・バーンスタイン(指揮)
フランス国立放送管弦楽団 |
★SACD 対応プレーヤー専用ディスクです。通常のCD
プレーヤーでは再生することができません。
秘蔵音源SACD化!バーンスタイン十八番レパートリー重厚プログラム、聴衆大喝采の圧倒的パリ・ライヴ、ステレオ録音!
ライヴ録音:1966年11月30日/パリ、シャンゼリゼ劇場(ステレオ)/国内プレス、初SACD
化、完全限定生産、日本語帯・解説付
INA(フランス国立視聴覚研究所)所有音源をライセンスしCD化して話題となったディスクのSACD化。限定数生産です。
シューマン2番にショスタコ5 番というバーンスタインの一番熱いところを凝集した名プログラムで完全初出、しかもステレオ録音というインパクト大のリリース。
オーケストラにとってはミュンシュ最後の来日公演からわずか1ヶ月後の演奏会。バーンスタインはニューヨーク・フィル音楽監督時代にして同年にウィーン国立歌オーケストラにとってはミュンシュ最後の来日公演からわずか1ヶ月後の演奏会。
バーンスタインはニューヨーク・フィル音楽監督時代にして同年にウィーン国立歌に白熱していて気合十分、強靭なドライヴ感で手に汗握る音楽が展開されます。聴衆の大喝采も頷ける大名演!
〈随所に彼が指揮台を踏み鳴らす音が収録されていて、ライブ録音のスリル満点。曲全体は圧倒的なスピード感をもって邁進していく〉〈オーケストラはバーンスタインに容赦なく統御されているらしく、メロディーラインを歌いながらオーケストラをドライブする様子がはっきりと記録されていて、白熱した演奏会の様子が手にとるようにわかる。〉~白柳龍一氏の解説より
通常CD版(ALT-508/9)はレコード芸術2022年3月号で特選盤に選ばれています。
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GRAND SLAM
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フルトヴェングラーの"ルツェルンの第9"、
最新リマスターで再登場!
ベートーヴェン:交響曲第9番 ニ短調 Op.125「合唱」 |
エリーザベト・シュワルツコップ(ソプラノ)
エルザ・カヴェルティ(アルト)
エルンスト・ヘフリガー(テノール)
オットー・エーデルマン(バス)
ルツェルン祝祭合唱団
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮)
フィルハーモニア管弦楽団 |
フルトヴェングラーの"ルツェルンの第9"、最新リマスターで再登場!2トラック、38センチ、オープンリール・テープ復刻シリーズ
録音:1954年8月22日/ルツェルン、クンストハウス
使用音源:Private archive (2トラック、38センチ、オープンリール・テープ)
録音方式:モノラル(ラジオ放送用録音)/日本語帯・解説付
■制作者より
あまりにも有名な"ルツェルンの第9"、当シリーズでも一度CD
化(GS-2157/2016年11月発売【廃盤】)しましたが、ほどなく完売してしまいました。
再プレスも検討しましたが、今回も思い残すことがないように全行程をプロ用の機器を使用してリマスタリングを施しました。
結果、従来盤よりも前後、左右、上下の空間的な広がりが増しただけでなく、神々しいまでの透明感も獲得出来ました。
この音で聴くと、フルトヴェングラーの第9のベスト・ワンは、このルツェルン盤ではないかと思うほどです。
むろん、再生装置や再生環境によって結果は異なるかもしれませんが、旧盤との差は明確に出ていることだけは確かです。
また、音だけではなく、解説書も大幅改訂をしました。(平林 直哉)
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<メジャー・レーベル>
<映像>
6/15(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
KLARTHE
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ヴァイオリンとアコーディオン、魅惑の二重奏
「黙示録」
(1)ヴィターリ(シャルリエ編):シャコンヌ
(2)ピアソラ:ヴィオレタンゴ
(3)ピアソラ:アヴェ・マリア
(4)ピアソラ:メディ・タンゴ
(5)ゾロタリョフ:ロンド・カプリチオーソ
(6)ヴラソフ:グラグ
(7)ヴォイテンコ:黙示録
(8)シャラーエフ:冬
※すべての編曲:
ジュリアン・ブークリエ&ディミトリ・ブークリエ |
ジュリアン・ブークリエ(ヴァイオリン)
ディミトリ・ブークリエ(アコーディオン) |
ヴィターリのシャコンヌをアコーディオン伴奏で演奏!ブークリエ兄弟デュオがお届けするヴァイオリンとアコーディオン、魅惑の二重奏。
録音:2015年12月22&23日/ペルヌ=レ=フォンテーヌ県(フランス)/DDD、ディジパック仕様
20世紀の名ヴァイオリニストがこぞって録音したヴィターリのシャコンヌ。オルガン伴奏で演奏されることはありますが、当アルバムではなんとアコーディオン伴奏版!演奏はヴァイオリンのジュリアン・ブークリエ、アコーディオン、ディミトリ・ブークリエの兄弟デュオでお届けします。
2005年、デュオとして本格的に活動を開始した彼らはラジオ・フランス音楽祭、リール・ピアノ・フェスティバル、ランス音楽祭などに出演。グラスゴー、カステルフィダルドなどの国際室内楽コンクールで上位入賞しています。
当アルバムは結成10周年を記念し、満を持して録音したデビュー盤。
ヴァイオリンの名曲からアルゼンチンタンゴの熱気、雄大なロシア音楽まで、ブークリエ兄弟の選曲は実に幅広く、このデュオの可能性を感じさせる内容となっています。
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モーツァルトが12歳の時に作曲した『孤児院ミサ』
モーツァルト:
ミサ曲 ハ短調『 孤児院ミサ』K.139(K.47A) |
グレゴワール・オーギュスタン(ソプラノ)
アレックス・ライアン(アルト)
ロバート・ゲッチェル(テノール)
アラン・ビュエ(バス)
カーン歌劇場少年合唱団
レ・ミュジシャン・デュ・パラディ
オリヴェエ・オプデビーク(指揮) |
天才モーツァルトが12歳の時に作曲した『孤児院ミサ』
録音:2012年5月26日/カーン歌劇場(フランス)/DDD、ディジパック仕様
天才モーツァルトが12歳の時に書き上げたとされるミサ曲
ハ短調。ウィーンの孤児院教会の献堂式のために『孤児院ミサ』と呼ばれています。
演奏はグレゴワール・オーギュスタンら4人の独唱、オリヴェエ・オプデビーク率いる古楽団体レ・ミュジシャン・デュ・パラディそしてカーン歌劇場少年合唱団です。
「このミサ曲は、私たちの合唱団と同年代の少年(モーツァルト)が書いたものですが驚くほどの完成度に仕上げており、モーツァルトの初の宗教曲にして傑作です。
モーツァルトはイタリアのミサ曲の形式で書いており、各楽章は合唱、四重唱、デュオ、ソロが交互に配置されています。
オーケストラは4本のトランペットとティンパニ、3本のトロンボーン、オーボエ、弦楽器という豪華な編成です。このような荘厳な作品ではよくある編成ですが、若きモーツァルトは楽器の使い方に工夫を凝らしており、トロンボーンはキリエの序奏で登場し、アニュス・デイの冒頭で再び登場します。」(オリヴェエ・オプデビーク)
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ヒバロ族の霊魂からインスピレーションを得た
「ヒバロの音楽」~火の鳥とその他編曲集
(1)シューマン:森の情景 Op.82より第7曲「予言の鳥」
(2)ラメゾン:ワカニ1
(3)グリーグ:ペール・ギュント組曲第1番
Op.46&第2番 Op.55より
「朝」「オーセの死」「アニトラの踊り」
「イングリッドの嘆き」
「ペール・ギュントの帰郷」「ソルヴェイグの歌」
(4)ラメゾン:ワカニ2
(5)ドビュッシー:夜想曲第2曲「祭」
(6)ラメゾン:ワカニ3
(7)ストラヴィンスキー:「火の鳥」
(8)ラメゾン:ワカニ4
(9)サティ:ジムノペディ第1番
(10)ベルリオーズ:
『ファウストの劫罰』のアリア「燃える恋の思いに」
※すべての編曲:エティエンヌ・ラメゾン |
アンサンブル・ゼリグ
【(2)(4)(6)
アンヌ=セシル・キュニオ(フルート)、
(4)(6)
エティエンヌ・ラメゾン(クラリネット)、
(4)(6)(8)
シルヴィア・レンツィ
(チェロ&ヴィオラ・ダ・ガンバ)、
イリス・トロシアン(ハープ)、
ジェラルディーヌ・ドゥトロンシー
(ピアノ)、
エリサ・ユマネス(パーカッション)、
(10)イヴァン・モラーヌ(テノール)】 |
ヒバロ族の霊魂「ワカニ」からインスピレーションを得て作曲したアンサンブル・ゼリグのアルバム!
録音:2015年9月1-5日/ヴァル=ド=マルヌ県(フランス)/DDD、ディジパック仕様
アマゾン川上流のマラニョン川に住む少数民族「ヒバロ族」。干し首の風習で知られ、かつてはワカニ、アルタム、ムシアクという3つの根本的な霊魂の存在を信じていました。
当アルバムはアンサンブル・ゼリグのクラリネット奏者で作曲家のエティエンヌ・ラメゾンが、「鳥」「祭」などヒバロ族の暮らしを想起させるクラシック編曲作品に加えて、ワカニ(死後も蒸気となって存続する、人間固有の霊)からインスピレーションを得て作曲した作品を収録しています。
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「ご招待」
【ブラジル】
(1)セザル・カマルゴ・マリアーノ:クリスタル
(2)アントニオ・カルロス・ジョビン:お馬鹿さん
(3)エルメート・パスコアル:ベベ
(4)ヴィラ=ロボス:ブラジル風バッハ第5番
【キューバ】
(5)イグナシオ・セルバンテス:いつも「はい」
(6)セルバンテス:3つの衝撃
(7)セルバンテス:ご招待
(8)セルバンテス:素敵な娘
(9)エルネスタ・レクオーナ:仮装行列
【メキシコ】
(10)ポンセ:何があっても
【アルゼンチン】
(11)サウル・コセンティーノ:カヤオとサンタ
(12)コセンティーノ:アストルの思い出に
(13)コセンティーノ:トッカータ・ポルテーニャ
(14)ピアソラ:タンゴの歴史より第2曲「カフェ
1930」
(15)ピアソラ:ビジュージャ
【ボーナストラック/バイノーラル3Dサウンド】
(16)マリアーノ:クリスタル
(17)ポンセ:何があっても
(18)レクオーナ:仮装行列
※すべての編曲:
セバスチャン・オートマユー&マリエル・ガール |
デュオ・インテルメッツォ
【セバスチャン・オートマユー(バンドネオン)&
マリエル・ガール(ピアノ)】 |
ピアノとバンドネオンのカッコ良いサウンド。「デュオ・インテルメッツォ」の演奏でラテンアメリカを旅するアルバム!
録音:2017年2月16-19日/ソネ(フランス)/DDD、ディジパック仕様
ピアノとバンドネオンのカッコ良いサウンド!
このアルバムに登場するラテンアメリカの作曲家たちは、自国の民謡を基に複雑かつ洗練された解釈で音楽を作り上げています。
当アルバムでは演奏の「デュオ・インテルメッツォ」がバンドネオンとピアノの二重奏版に編曲。
このアレンジを通じてラテン・アメリカ音楽の魅力的なサウンドを際立たせています。
ボーナストラックのバイノーラルの3Dサウンドで収録した3曲も聴き逃せません。
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LA DOLCE VOLTA
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天才ダヴィド・グリマル
イザイ(1858-1931):6つの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ
op.27
第1番 ト短調「 ヨーゼフ・シゲティに捧ぐ」[18'34]
第2番 イ短調「 ジャック・ティボーに捧ぐ」[13'18]
第3番 ニ短調「 ジョルジュ・エネスコに捧ぐ」ーバラード[7'46]
第4番 ホ短調「 フリッツ・クライスラーに捧ぐ」[11'40]
第5番 ト長調「 マチュー・クリックボームに捧ぐ」[10'44]
第6番 ホ長調「 マヌエル・キロガに捧ぐ」[7'50] |
ダヴィド・グリマル
(ヴァイオリン/
ストラディヴァリウス'ex-Roederer') |
グリマルがふくよかな音色で奏でるイザイ全曲!
録音:2019年7月8-10日、ボン=セクール教会(パリ)/69'53、輸入盤・日本語帯・解説付
フランスの名手グリマルによる、イザイのヴァイオリン・ソナタ全曲録音の登場。イザイ(1858-1931)は、19世紀から20世紀にかけてのヴァイオリン界を先導した人物でした。
教師、奏者、作曲者としても名を成したイザイの指導を受けた人物にはアイザック・スターンがおり、そのスターンの教えを受けた一人にレジス・パスキエがいます。
パスキエはグリマルの師でもあり、イザイのソナタを録音した初めてのヴァイオリン奏者でもあります。イザイの精神が現代の名手たちにも脈々と受け継がれていることを感じさせる演奏。
ふくよかさを感じさせる瞬間もあるグリマルのイザイ、注目です。
【イザイのヴァイオリン・ソナタ】
6曲から成るイザイの無伴奏ヴァイオリン・ソナタop.27は言わずとしれた難曲ぞろい。
自身優れたヴァイオリニストでもあったイザイが、バッハの無伴奏ソナタ
&パルティータを強く意識して書いたもの
(イザイの自筆譜にはバッハの各曲の調性のメモもあります)。
各曲が名ヴァイオリン奏者やイザイの高弟に捧げられているのも特徴。第1番はシゲティ、第2番はティボー、第3番はエネスコ、第4番はクライスラー、第5番はイザイの高弟でイザイ弦楽四重奏団の第2ヴァイオリン奏者を務めてもいたマシュー・クリックボーム、第6番はイザイの高弟、マヌエル・キロガに捧げられています。
バッハの引用があったり、グレゴリオ聖歌の引用があったり、また、バロック風、スペイン舞曲風、印象派絵画のような楽曲など、実に個性豊かで超絶技巧も随所に盛り込まれた楽曲ぞろいとなっています。
ダヴィド・グリマル(ヴァイオリン)
1973 年生まれ。5 歳でヴァイオリンを始める。パリ音楽院でレジス・パスキエに師事。
ソリストとしての活動のほか、2004 年に指揮者をおかないアンサンブル「レ・ディソナンス」を結成。また、アンサンブルのメンバーでトリオなどの室内楽の活動を行うなど、多方面にわたる音楽活動を展開している。
2008年“シュヴァリエ”受勲。
ザールブリュッケン音楽大学で指導するかたわら、マスタークラスも世界各地で開催している。
使用楽器は、1710 年製のストラディヴァリウス“ex-Roederer”。
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ダヴィド・グリマル&レ・ディソナンス
エルネスト・ショーソン(1855-1899):
ヴァイオリンと管弦楽のための詩曲 作品25
モーリス・ラヴェル(1875-1937):
ツィガーヌ-ヴァイオリンと管弦楽のための演奏会用狂詩曲
ジョルジェ・エネスク(1881-1955):
ヴァイオリンと管弦楽のためのルーマニア奇想曲 |
ダヴィド・グリマル(ヴァイオリン&芸術監督)
レ・ディソナンス |
グリマルとレ・ディソナンスが描くショーソン、ラヴェル、そしてエネスクへとつづく道
録音:2015年10月9日(エネスク/ライヴ、演奏終了後拍手あり
)、2021年4月12日(ショーソン、ラヴェル)/54'03、輸入盤・日本語帯・解説付
フランスの名手グリマル率いるレ・ディソナンスが、ヴァイオリン・ソロと管弦楽のための作品を録音しました。
指揮者なしでの演奏です。
詩曲とツィガーヌがはいっている、というだけでも非常に聴きたくなるプログラムですが、メインは、ルーマニアに生まれたエネスクの作品「ルーマニア奇想曲」であるといえます。
このルーマニア奇想曲は、エネスクが、1925年から1949まで長い年月をかけて書き進め、最終的には未完となった作品。1990年代に作曲家コルネル・タラヌによって補筆されました。
村の土埃や、道端で物語を歌い聞かせる老人の声などを思わせる音楽で、そうした土のにおいや空気を伝えるために、四分音なども出てきます。
さらに自身ヴァイオリンの名手だったエネスクらしく、超絶技巧も要求される作品です。エネスクは、その音楽のルーツを母国のさまざまな伝統音楽にもつ一方、20世紀初頭のフランス音楽の世界にも深く影響を受けています。
グリマルは若いころに、エネスクのヴァイオリン・ソナタの作曲者自身とリパッティによる演奏を聴いて以来、エネスクに魅せられてきました。
エネスクは、15歳という若さでパリ音楽院に在籍、ラヴェルと対位法の授業で一緒になり、ラヴェルはエネスクのことをもっとも優秀な生徒と語っていたそうです。
さらにエネスクはティボーと同じヴァイオリンのクラスにも在籍していました。マスネとフォーレに作曲を師事し、当時の最先端の音楽言語を見事に自分のものにしていました。
そんなエネスクの作品をメインに、エネスクがよく演奏していた「詩曲」と「ツィガーヌ」をプログラムすることにより、エネスクの魅力が非常にくっきりと浮かび上がってくるような1枚となっています。
ダヴィド・グリマル(ヴァイオリン)
1973年生まれ。5歳でヴァイオリンを始める。パリ音楽院でレジス・パスキエに師事。ソリストとしての活動のほか、2004年に指揮者をおかないアンサンブル「レ・ディソナンス」を結成。
また、アンサンブルのメンバーでトリオなどの室内楽の活動を行うなど、多方面にわたる音楽活動を展開している。
2008年"シュヴァリエ"受勲。
ザールブリュッケン音楽大学で指導するかたわら、マスタークラスも世界各地で開催している。使用楽器は、1710年製のストラディヴァリウス"ex-Roederer"。
レ・ディソナンス
2004年にグリマルによって結成された、世界のトップ・オーケストラで演奏経験をほこるソリストたち、著名な室内楽奏者たち、そして若き逸材たちからなるアンサンブル。
指揮者をおかず、指揮台には立たないグリマルをリーダーとして合議的に音楽づくりが進められる。
そして天才ダヴィド・グリマル
ダヴィド・グリマル。
フランスの第一線で活躍するヴァイオリン奏者。
天才。
パリ国立高等音楽院にて、レジス・パスキエに師事、さらにシュロモ・ミンツやアイザック・スターン、さらにフィリップ・ヒルシュホーンらからも薫陶をうけた。
ソロ・ヴァイオリン奏者として様々なオーケストラと共演するほか、様々な作曲家から作品を献呈されている(ダルバヴィー、エスケシュ、ジジェル、イヴァン・フェデーレ他)。
長年にわたり名ピアニスト、プルーデルマッハーとコンビを組み室内楽の活動も展開。指揮者なしで演奏するオーケストラ「レ・ディソナンス」を結成。ソロ、室内楽、さらにオーケストラ活動を展開している。
そのグリマル、これまでAPARTEなどで鮮烈な演奏を聴かせて来ていたが、ついに自分のレーベルを立ち上げた。おそらくレーベルにいろいろ無理難題を要求して敬遠されて、「だったら自分でやるわい」と言って立ち上げたのではないか(店主推測)。
しかしきっと性格に問題があるのか、それとも不測の事態でもあったのか・・・しばらくして立ち消え。新譜も出なくなり、旧譜も入ってこなくなった。
これだけの才能が埋もれてしまうのはなんとももったいない。
ということで現在すでに廃盤となっていて海外の在庫限りとなっている貴重なアルバムをご紹介しておきます。
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グリマルの5枚組セット
ベートーヴェン2,3,4,5,7,8番
なんとオンライン映像ボーナスはブラームスの交響曲全集 |
旧譜
LES DISSONANCES
LD 007
(5CD)
\10000
海外在庫限り
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ダヴィド・グリマル/5枚組セット
ベートーヴェン、モーツァルト、シューベルト |
ダヴィド・グリマル(ヴァイオリン&コンサートマスター)
レ・ディソナンス |
CD1
(1)ベートーヴェン:交響曲第2番 ニ長調Op.36
(2)ベートーヴェン:交響曲第8番 ヘ長調Op.93
録音:(1)2011 年10 月18 日(2)2013 年10
月26 日、ディジョン歌劇場(ライヴ)
CD2
(1)ベートーヴェン:交響曲第4番 変ロ長調Op.60
(2)ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調Op.61*
録音:(1)2013 年10 月26 日、(2)2010
年5 月12 日、ディジョン歌劇場(ライヴ)
CD3
(1)ベートーヴェン:交響曲第5番 ハ短調「運命」Op.67
(2)ベートーヴェン:交響曲第7番 イ長調Op.92
録音:(1)2010 年12 月9 日(2)2010 年5
月27 日、ディジョン歌劇場(ライヴ)
CD4
(1)ベートーヴェン:交響曲第3番 変ホ長調「英雄」Op.55
(2)シューベルト:交響曲第7番(旧第8番)ロ短調「未完成」D.759
録音:(1)2012 年12 月20 日、ディジョン歌劇場(ライヴ)
(2)2013 年12 月19 日、ミュージック・シティ、フィルハーモニー・ド・パリ(ライヴ)
CD5
(1)モーツァルト:オーボエ協奏曲 ハ長調K.314*
(2)モーツァルト:セレナード第10番 変ロ長調「大組曲」K.361
* アレクサンドル・ガテ(オーボエ)
録音:(1)2014 年2 月19 日(2)2015 年4
月2 日、ディジョン歌劇場(ライヴ)
ボーナス:(商品に表記されているURL から記載のパスワードを入力してご覧いただくオンライン映像)
ブラームス:交響曲全集(ライヴ録音) |
フランスの第一線で活躍するヴァイオリン奏者ダヴィド・グリマルのレーベル「レ・ディソナンス」
ダヴィド・グリマルにより結成された「レ・ディソナンス」によるベートーヴェン、モーツァルト、シューベルト演奏集。
ダヴィド・グリマルはフランスの第一線で活躍するヴァイオリン奏者。パリ国立高等音楽院にて、レジス・パスキエに師事、さらにシュロモ・ミンツやアイザック・スターン、さらにフィリップ・ヒルシュホーンらからも薫陶をうけました。
ソロ・ヴァイオリン奏者として様々なオーケストラと共演するほか、様々な作曲家から作品を献呈されています(ダルバヴィー、エスケシュ、ジジェル、イヴァン・フェデーレ他)。
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THE CHOIR OF KING’S COLLEGE
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Now the green blade riseth~イースターのための合唱作品集
1. ジョージ・マルコム:Ingrediente Domino
2. ウィンチェスター・ニュー聖歌集よりRide
on! ride on in majesty!
3. デュリュフレ:Ubi caritas et amor
4. ロッシーニ:O salutaris Hostia
5. サミュエル・セバスティアン・ウェスリー:Wash
me thoroughly
6. ウィリアム・バード:Civitas
7. ウィリアム・ホースリー:There is a green
hill far away
8. アントニオ・ロッティ:Crucifixus(6
声)
9. ジョン・アイルランド:Greater love hath
no man
10. ジョン・シュタイナー:God so loved
the world
11. エドワード・ミラー:When I survey the
wondrous cross
12. フランス伝承:Now the green blade riseth
13. サミュエル・セバスティアン・ウェスリー:
Blessed be the God and Father
14. T. フレデリック・H.キャンドリン:King
of Glory
15. リラ・ダヴィディカ:Jesus Christ is
risen today
16. エルガー:Light of the World
17. Christus vincit | Laudes Regiae (arr.
Martin Baker)
18. トゥルヌミエール作曲、デュリュフレによるトランスクリプション:
'Victimæ Paschali'にもとづくコラール即興曲 |
ダニエル・ハイド(指揮)
ケンブリッジ・キングズ・カレッジ合唱団
マシュー・マルタン&
ポール・グリーリー(オルガン) |
伝承曲から近代曲までケンブリッジ・キングズ・カレッジ合唱団によるイースターのための合唱作品集
録音:2021年6月28-29日、7月1-2日、キングス・カレッジ、ケンブリッジのチャペル
ケンブリッジ・キングズ・カレッジ合唱団による、イースターのための合唱曲集。
バード、ロッシーニ、そして20世紀半ばの合唱作品の傑作までが網羅されています。
最後に収録されているのは、デュリュフレによる師匠トゥルヌミエールの作品のトランスクリプション(オルガン作品)。
チャペルの壮麗なオルガンの音色が、KGSレーベルのこだわりの音質で聴けるのもうれしいところです。
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DUX
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喜びのための音楽 ~ フランセ:オーボエを伴う室内楽作品集
ジャン・フランセ:
オーボエ、クラリネットと
ファゴットのためのディヴェルティスマン
イングリッシュホルン、ヴァイオリン、
ヴィオラとチェロのための四重奏曲
フルート、オーボエ、クラリネット、バス・クラリネット、
ファゴットとホルンのための六重奏曲
オーボエ、ファゴットとピアノのための三重奏曲
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カロリナ・スタルマホフスカ
(オーボエ、イングリッシュホルン)
マウゴジャタ・ヴァシュチョネク(ヴァイオリン)
マリア・シェッティ(ヴィオラ)
コンラッド・バルギエウ(チェロ)
バルトシュ・パツァン(クラリネット)
トマシュ・ジムワ(バス・クラリネット)
クシシュトフ・フィエドゥキエヴィチ(ファゴット)
ダグマラ・ニェジェラ(ピアノ)
ルトスエアー五重奏団 |
ポーランド国立放送響首席オーボエ奏者が奏でるジャン・フランセの優美な世界!
フランスの新古典主義の作曲家、ピアニストや編曲家としても活躍したジャン・フランセのオーボエを伴う室内楽作品集。
本アルバムの主役といっても過言ではないカロリナ・スタルマホフスカは、ポーランドの古都カトヴィツェを本拠とし、ヨーロッパ全土で名演を繰り広げている東欧の名門、ポーランド国立放送交響楽団で首席&ソロ・オーボエ奏者を務める名手。
また、ポーランド国立放送交響楽団のソリストで構成されたルトスエアー五重奏団のメンバーとしても活躍しています。
彼女は、カロル・シマノフスキ音楽院でトマシュ・ミツカに師事し、2019年に博士号を取得。
これまでに、ワルシャワで開催された第7回木管アンサンブル全国大会のリード・トリオ部門で第2位、第3位、ウッチで開催されたオーボエ&ファゴット奏者のための国際アカデミック・コンクールで2つの特別賞を受賞し、ソリストとしては、ポーランド国立放送交響楽団、シンフォニア・ヴァルソヴィア、ジェロナ・グラ・フィルハーモニー管弦楽団と度々共演し、ポーランド国内外の音楽祭にも参加しています。
アルバムのタイトルでもある「喜びのための音楽」に相応しく、三重奏から六重奏まで、多様な編成でフランセの優美な世界を奏でていきます。
※録音:2017年4月14日、5月28日、2018年5月18日&2020年6月20日、ポーランド国立放送交響楽団室内ホール(ポーランド、カトヴィツェ)
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ムジカ・ヴァルミエンシス Vol.1
ヤン・クシュチテル・ヴァンハル(1739-1813):
Terzetto Quis nos separabit
作者不詳:3つの奉献
P.ホマン:
合唱と管弦楽のためのミサ曲ハ長調(世界初録音) |
イングリダ・ガーポヴァー(ソプラノ)
ピオトル・オレフ(カウンターテナー)
アレクサンデル・レヴィンスキ(テノール)
アンジェイ・ザヴィシャ(バス)
カペラ・ヴァルミエンシス・レスティテュータ
(編成:
ヴァイオリン×2、チェロ、
コントラバス、ポジティフ・オルガン
、トランペット×2) |
ポーランド北東部ヴァルミアに存在する教会バンドによって奏でられた、18世紀の神聖な音楽を発掘するプロジェクト第1弾。
このレコーディング・プロジェクトの基となった資料は、オルシュティンにあるヴァルミア・メトロポリス「ホシアナム」の高等神学校の図書館のコレクションで、トマシュ・ガルボリンスキ神父によって発見されました。
800以上の豊富なコレクションの中で最も古いものは、16世紀にまで遡ることができ、これらは主に、アリア、晩課、連祷、供物、昇階、大衆を含む神聖な声楽と器楽の作品ですが、世俗的な作品も含まれています。
※録音:2021年8月(ポーランド)
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21世紀の器楽アンサンブル作品集
マウリシオ・カーゲル:
ラグタイム・アウス・ヴェステン(ピアノとパーカッション版)
フランコ・ドナトーニ:アルページュ
パヴェウ・シマンスキ:A.W.のためのバガテル
ブリジッタ・ミュンテンドルフ:シヴァーズ・オン・スピード
ピオトル・ぺシャト:イエス・キリストの生涯と受難
リカルド・エイツィリク:
RE / WIND / RE / WRITE(FAST-BREAK VERSION) |
スプウジェルニア・ムジチナ・コンテンポラリー・アンサンブル
〔編成:
フルート、クラリネット、
サクソフォン、ファゴット、
トランペット、ヴァイオリン、
ヴィオラ、チェロ、
パーカッション、ピアノ〕 |
クラクフを拠点とする現代音楽アンサンブル、スプウジェルニア・ムジチナ・コンテンポラリー・アンサンブルは、国際現代音楽音楽祭「ワルシャワの秋」をはじめ、サクラムプロファナム、オーディオアート、ELEMENTI、AXes、ムジカ・モダニナ・イン・ウッチ、ネオアルテ・イン・グダニスクなど、国内で最も重要な音楽イベントでも繰り返し取り上げられています。
アンサンブルのレパートリーは、オリヴィエ・メシアン、ピエール・ブーレーズ、ルチアーノ・ベリオ、モートン・フェルドマン、フランコ・ドナトーニ、ジョージ・クラムなど、20世紀の最も偉大な人物の作品と、実験やマルチメディアを取り入れた若い世代の作品を組み合わせています。
※録音:2021年7月4日-7日(ポーランド)
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カンヴァセーションズ ~ 近現代のクラリネット作品集
ヴァインベルク:クラリネットとピアノのためのソナタ
Op.28
ペンデルツキ:クラリネットとピアノのための3つの小品
プロコフィエフ:
フルート(ヴァイオリン)とピアノのためのソナタ
ニ長調 Op.94
(クシシュトフ・グジボフスキによるクラリネット・トランスクリプション版)
ポール・パターソン(b.1947):
クラリネットとピアノのためのカンヴァセーションズ
Op.25 |
デュオ・カロス
〔クシシュトフ・グジボフスキ
(クラリネット)、
フィル・リオティス(ピアノ)〕 |
ポーランド出身の名手、クシシュトフ・グジボフスキが奏でる近現代アルバム。グジボフスキは、ドイツの伝説的クラリネット奏者、ザビーネ・マイヤーのマスター・スタディを優等で卒業し、ヴォルフガング・マイヤーとエドゥアルト・ブルンナーに室内楽を師事。
定期的にヨーロッパ中の著名な音楽祭にも招待され、ソリストとして、ロンドン・ガラ・オーケストラ、ポーランド国立放送交響楽団、ポーランド・シンフォニア・ユヴェントゥス管弦楽団などとの共演や、モーツァルト生誕225周年を記念して結成されたアマデウス・ウィンド・アンサンブル(メンバーは、ロンドン交響楽団の奏者や著名なポーランドの楽器奏者、ソリストなど)のメンバーとして室内楽奏者としても国際的に活躍しています。
※録音:2021年5月27日-30日(ポーランド)
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TACTUS
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『妖精の踊り』の一発屋作曲家じゃない
カタラーニ、マスカーニ、プッチーニの師匠
バッジーニ:弦楽四重奏曲集
アントニオ・バッジーニ(1818-1897):
弦楽四重奏曲第2番 ニ短調 Op.75
弦楽四重奏曲第4番 ト長調 Op.79
弦楽四重奏曲第5番 ハ短調 Op.80 |
バッジーニ弦楽四重奏団
〔ダニエラ・サンガッリ(ヴァイオリン)、
リーノ・メーニ(ヴァイオリン)、
マルタ・ピツィオ(ヴィオラ)、
ファウスト・ソルチ(チェロ)〕 |
プッチーニの師、バッジーニの弦楽四重奏曲集!
イタリアの作曲家兼ヴァイオリニストであったアントニオ・バッジーニ(1818-1897)の弦楽四重奏曲集。
前作(TC810202)から続く2巻目で今回で弦楽四重奏全曲が揃うことになります。
バッジーニは、パガニーニに認められ当時最高のヴァイオリニストの一人でした。また、シューマンやメンデルスゾーンからもその才能を認められていました。
作曲家としては特に室内楽の分野で成功し、ミラノ音楽院で教授となってからは、カタラーニやマスカーニ、そしてプッチーニを指導したことで知られています。
※録音:2019年7月(クレモナ、イタリア)
有名な『妖精の踊り』は、アントニオ・バッジーニが作曲したヴァイオリン曲。
このひと、『妖精の踊り』の一発屋作曲家のように思われているが、カタラーニ、マスカーニ、プッチーニの師匠だった、じつは偉い人。
ということで『妖精の踊り』、パールマンの演奏で聴いときますか。
https://youtu.be/pR8ABKpwm7w
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アーチリュート、ギターとハープシコードのための音楽
ガスパール・サンス(1640-1710):カナリア
ルイジ・ボッケリーニ(1743-1805):ファンダンゴ
ドメニコ・スカルラッティ(1685-1757):ソナタ
K 35 アリア
アレッサンドロ・スカルラッティ(1660-1725):トッカータ第9番
アルカンジェロ・ローリ(17世紀):アルカンジェロのトッカータ
ドメニコ・ペレグリーニ(17世紀):
Ciaccona in Parte variate alla vera Spagnuola
サンティアゴ・デ・ムルシア(1673-1739):コレッリのジーガ
ジョヴァンニ・ザンボーニ(1664-1721):サラバンダ
ドメニコ・スカルラッティ:ソナタ K 517
アレッサンドロ・ピッチニーニ(1566-1638):
2つのリュートのトッカータ
サンティアゴ・デ・ムルシア:ファンダンゴ
パオロ・リガーノ(1957):Corrispondenze |
パオロ・リガーノ
(アーチリュート、バロック・ギター)
シンツィア・グアリーノ(ハープシコード) |
パレルモの音楽院で音楽を学んだパオロ・リガーノはH.スミスなどにリュートを師事しました。
その後は国内外の主要なコンサートで活躍しており、ジョヴァンニ・ソッリマやエンリコ・オノフリなどと共演しています。
このアルバムでは、17世紀の作曲家たちの作品を中心に、シンツィア・グアリーノと豊かな音楽を聴かせてくれています。
グアリーノとはアリアンナ・アート・アンサンブルを共同設立しており、リガーノは芸術監督も務めています。
※録音:2021年2月
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<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>
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DOREMI
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DHR 8175
(2CD-R)
¥4400 →\3990
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マルタ・アルゲリッチLIVE第7集 貴重ライヴ音源
プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第3番 ハ長調
Op.26
シャルル・デュトワ(指揮)、SODRE交響楽団
ライヴ録音:1969年6月14日/モンテビデオ
シューマン:トッカータ ハ長調 Op.7、幻想曲
ハ長調 Op.17
ショパン:舟歌 嬰ヘ長調 Op.60、スケルツォ第3番
嬰ハ短調 Op.39
ライヴ録音:1966年9月6日/エディンバラ音楽祭
バッハ:イギリス組曲第2番 イ短調 BWV807
シューマン:ピアノ・ソナタ第2番 ト短調
Op.22
ラヴェル:水の戯れ
リスト:『詩的で宗教的な調べ』より 葬送
ショパン:
バラード第3番 変イ長調 Op.47、マズルカ第29番
変イ長調 Op.41-4、
マズルカ第40番 へ短調 Op.63-2、マズルカ第23番
ニ長調 Op.33-2、
スケルツォ第2番 変ロ短調 Op.3、マズルカ第15番
ハ長調 Op.24-2
ライヴ録音:1967年9月8日/エディンバラ音楽祭 |
マルタ・アルゲリッチ(ピアノ) |
おどろくべき音源がまたもや登場、アルゲリッチライヴ第7集
アルゲリッチの貴重ライヴ音源。あまり知られていない驚きの録音が満載。
69年にウルグアイ放送のオケと披露したプロコフィエフ3番は、同年に結婚したデュトワの指揮。デュトワとの共演盤は90年代が多く、この時期のものは稀少。
66・67年のエディンバラ音楽祭でのリサイタルもアルゲリッチならでは聴き応え抜群のプログラムとなっております。
当DOREMIレーベルの商品はCD-Rで入荷する可能性がございます。ご了承の上お求め頂きますようお願いいたします。
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<映像>
6/14(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
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LSO LIVE
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LSO 0875
(2SACD HYBRID)
¥3800→\3490 |
ラトル& LSOによるブルックナー第4番、グンナー=コールス版
CD1]ブルックナー:交響曲第4番(1878-81年版/Cohrs
A04B)
第1楽章:Bewegt, nicht zu schnell
(動いて、しかし速すぎずに)(作業段階B,
1881)
第2楽章:Andante quasi Allegretto(作業段階B,
1881)
第3楽章:Scherzo. Bewegt -
Trio. Nicht zu schnell, Keinesfells
schleppend-Scherzo da capo
( スケルツォ。動いて/
トリオ。速すぎず、遅くなりすぎず/
スケルツォ・ダ・カーポ)(作業段階B,
1881)
第4楽章:Finale. Bewegt, nicht zu schnell
(フィナーレ。動いて、しかし速すぎずに)
(作業段階C, 1881年, カットあり版)
[CD2]ブルックナー:交響曲第4番
(1)Discarded Scherzo. Sehr schnell –
Trio. Im gleichen Tempo – Scherzo
da capo
(1874/revised 1876;Cohrs A04B-1)
(取り外されたスケルツォ-非常に速く/
トリオ- 同様のテンポで/スケルツォ・ダ・カーポ)
(1874年/1876年改訂/Cohrs A04B-1)
(2)Discarded Finale ('Volksfest'). Allegro
moderato
取り外されたフィナーレ(民衆の踊り)
(1878; Cohrs A04B-2)
(3)Andante quasi Allegretto
(Work Phase A, 1878; extended initial
version/
1878年、作業段階A、第2楽章の当初の長いヴァージョン)
(4)Finale. Bewegt; doch nicht zu schnell
(Work Phase B, 1881; unabridged)
(作業段階B, 1881年, カットなし版) |
サー・サイモン・ラトル(指揮)
ロンドン交響楽団 |
KKC 6557
(2SACD HYBRID)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥4500
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来日記念盤。ラトル& LSOによるブルックナー第4番、2021年グンナー=コールス版による世界初録音!ブルックナーの作曲工房をたずねるような企画
録音:2021年10月、ジャーウッド・ホール、セント・ルークス、ロンドン/5.1
multi-channel
2022 年秋に来日するラトル&LSO が、ブルックナー交響曲第4
番を録音しました。2021 年に出版されたグンナー=コールス校訂版(アントン・ブルックナー原典版全集/Anton
Bruckner Urtext Gesamtausgabe/ABUGA・・・アーノンクールをパトロンとしてスタート、2015年より出版を開始。現在のパトロンはラトル)に基づく世界初録音という注目すべき内容です。2021年10月の録音(無観客収録)ですが、これに先立ち9月に演奏会で取り上げ絶賛されました。
オーケストラが非常によく鳴っていて、ラトルが信念をもって掲げる明確なヴィジョンに、オケが一丸となって応えているのがよく感じられる演奏となっています。
グンナー=コールスの版は、様々な作業段階によって異なる楽曲の姿を、コールスが一つの版としてまとめているのではなく、その異なる姿を、ossia
や、カットがある場合小節から小節へ飛ぶポイントを記すなどしてひとつの譜面上に提示しているのが特徴。最終的な取捨選択の判断は指揮者(演奏者)にゆだねられています。
Disc1 には全曲が通しで収録。第1-3 楽章は1881
年2 月のリヒターによる初演時時点に成立していた作業段階B、そしてフィナーレはブルックナーが提案したカットあり版=作業段階C(今回、演奏可能な版として初めて出版されたそう)を採用しています。
そしてDisc2 には、様々な段階での楽章が収録されています。
ブルックナーの作曲工房をおとずれ、作曲過程を追体験できるような、大変興味深い2枚組となっています。
(以下、グンナー=コールスのコメント抄訳)
=ブルックナーは、1878 年から1881 年にかけて交響曲第4番(1874
年にいったん完成)を改訂、新しいスケルツォの作曲を含め、まったく新しい自筆譜を書き下ろしました。また、ブルックナーは1880
年にフィナーレをあらたに作曲しています。さらに、1880-81
年の間に行われた演奏(ブルックナー自身の指揮のものも)のため、もしくはその演奏のあとに、大規模な修正が行われています。
その修正は、ブルックナー自身やコピストたちによって、自筆スコア、およびそのコピー、パート譜に書き入れられました。このように、様々な“work
phases(作業段階)”が存在しています(前半3楽章には2つ、フィナーレには3つ)。これらの改訂が、ウィーンのコピスト、ジョヴァンニ・ノルによって、ブルックナーの指示のもとに1881年の終わりに用意された、新しいスコアを形作っています。したがって、ロマンティックの「第2稿」についてあれこれ議論するのはもしかしたら適切ではないのかもしれません。
私が作成した交響曲第4 番の新版(ABUGA アントン・ブルックナー原典版全集
Anton Bruckner Urtext Gesamtausgabe 作品目録では「CohrsA04B」と表記)は、1878
年から1881 年の間の、交響曲の各楽章の異なる作業段階を、少なくとも資料から特定できる範囲内ですべて明確に示し、演奏可能にすることを目標としています。
ノルによる清書は、ブルックナー自身によって修正され、この清書をもって、ブルックナー自身、音楽出版2
社に出版を依頼していました(1885年および1886年)。このブルックナーの修正を受けたノルの清書も、新版の主要な資料となっています。
この版の世界初録音となる当盤では、1881
年末に完成した交響曲「ロマンティック」の第2
段階(作業段階B)を演奏、さらに、フィナーレでは、ブルックナー自身が提案したカットを初めて尊重しています。
Disc 2 には、①初期のスケルツォ(1874 年に作曲、1876
年に改訂。のちに取り外されたもの。1878 年に有名な「狩」のスケルツォに置き換えられた)、②
1878 年のフィナーレ「民衆の踊り」(これは取り外され、1880
年に新しいフィナーレに置き換えられた)、そして③1878年の第2楽章のより広範囲にわたる最初の作業段階、そして最後に、④カットされる前のフィナーレ(1881年)が収録されています。
=ブルックナー4 番の主な変遷
1874 年1月2 日作曲開始、11 月22 日総譜完成
1876 年秋口 演奏会の可能性にそなえて筆写楽譜を作成
1877 年10 月「改訂の必要性を感じる」と手紙に記す
1878 年9 月末頃まで 第1,2,4 楽章を新しく書き直し(4
楽章は616 小節から477 小節「民衆の踊り」)
へと縮小 作業段階A
1878 年12 月 新しいスケルツォ(「狩」)
完成
1880 年6 月まで 第4 楽章の2 度目の改訂(541
小節)
1880 年末~ 1881 年初め ヴィーン音楽院の学内オケにより第1-3
楽章演奏(指揮はヘルメスベルガー、およびブルックナー)
1881 年2 月20 日、ハンス・リヒターとウィーン・フィルにより初演
作業段階B
1881 年12 月 モットルの指揮で演奏(第4
楽章 507 小節 作業段階C )
1885 年および1886 年 音楽出版社2 社に出版を打診(この時出版社に持ち込まれたノルによる清書スコアにも、若干の修正あり。新版の主要資料。)
1886 年6 月第1,3 楽章のみ演奏
1881 年1 月 リヒターの指揮により演奏
1888 年4 月9 日 ザイドルの指揮により演奏
1889 年 初版出版
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AVIE
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ストレンジャー ~ ニコ・ミューリー:テノールのための作品集
ニコ・ミューリー(b.1981):
1-7. ストレンジャー
8. Lorne Ys My Likinge
9-10. インポッシブル・スィングス |
ニコラス・パーン(テノール)
ブルックリン・ライダー(1-7)
レジナルド・モーブリー(カウンターテナー、8)
リサ・カプラン(ピアノ、8)
コリン・ヤコブセン(ヴァイオリン、9-11)
エリック・ヤコブセン(指揮、9-11)
ザ・ナイツ(9-11) |
世界で最も注目に値する歌手の一人、ニコラス・パーンによるニコ・ミューリー作品集!
☆今最も人気のある現代作曲家ニコ・ミューリーの注目作《ストレンジャー》!
☆過去二度のグラミー賞「最優秀クラシック・ソロ・ボーカル・アルバム」ノミネートのニコラス・パーンが歌う!
「世界で最も注目に値する歌手の一人」(ボストン・グローブ紙)と評され、これまでにグラミー賞に二度ノミネートされているテノール歌手、ニコラス・パーン(ニコラス・パン)によるニコ・ミューリー作品集が登場です。
ニコ・ミューリーは、フィリップ・グラスやビョークなどの様々なジャンルのミュージシャンとコラボレーションしており、今最も人気のある現代作曲家の一人で、パーンとのこのアルバムは、ミューリーが2020年のフィラデルフィア室内楽協会のために企画したことから始まりました。
テノールと弦楽四重奏のための連作歌曲である《ストレンジャー》では移民をテーマとして、移民者へのインタヴューや手紙をテキストにしています。
カーネギーホール、ロンドンのヴィグモアホール、メトロポリタン美術館など世界の主要なホールに出演し、モンテヴェルディから現代作曲家の作品まで驚くほど広いレパートリーを誇る注目のテノール歌手ニコラス・パーン。
彼は、2010年にはシカゴで声楽の演奏と研究を行う機関、コラボレイティヴ・アーツ・インスティテュート・イン・シカゴ(CAIC)を共同設立し、芸術監督を務めています。
また2016年には、バッハ・コレギウム・ジャパンに初登場し、好評を博しました。2017年と2020年にはグラミー賞の「最優秀クラシック・ソロ・ボーカル・アルバム」にノミネートされています。
※録音:2021年5月28日、オクターヴェン・オーディオ(ニューヨーク、1-7)、2021年7月、ローガン・コンサートホール(シカゴ、8)、2021年10月16日、ザ・パワー・ステーション(ニューヨーク、9-10)
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DELPHIAN
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ODCD34294
(2CD)
(国内仕様盤・日本語解説付)
特別価格 ¥4400
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ボヤン・チチッチ&イリュリア・コンソート
J.J.ヴァルター:スケルツィ・ダ・ヴィオリーノ
ヨハン・ヤーコプ・ヴァルター(1650-1717):
第1番 組曲 イ長調*/第2番 ソナタ ハ長調/
第3番 ソナタ ニ長調*/第4番 ソナタ ト長調/
第5番 アリア ホ短調/第6番 ソナタ 変ロ長調/
第7番 ソナタ イ長調/第8番 ソナタ ハ長調/
第9番 ソナタ ニ長調/第10番 Imitatione
del Cuccu/
第11番 ソナタ 変ロ長調*/第12番 アリア
ホ短調*
(*=世界初録音) |
ボヤン・チチッチ(ヴァイオリン&ディレクター)
イリュリア・コンソート |
DCD34294
(2CD)
特別価格 ¥3600→\3290
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PDCD34294から変更
ボヤン・チチッチ&イリュリア・コンソート!ヴァルターのヴァイオリン作品集
2枚組!
☆知られざる古楽の深淵を切り拓く、ボヤン・チチッチ&イリュリア・コンソートの新録音!
☆大バッハ以前のドイツでもっとも重要なヴァイオリニストの一人、ヨハン・ヤーコプ・ヴァルターの世界初録音を含むヴァイオリン・ソナタ集!
レイチェル・ポッジャーのブレコン・バロックを筆頭に、フロリレジウムやアルカンジェロ、エンシェント室内管弦楽団、EUバロック管弦楽団のコンサートマスターや中心メンバーとして活躍する古楽界のライジング・スターであり、次世代のバロック・ヴァイオリニストの旗手の1人、ボヤン・チチッチ。
17~18世紀の知られざる音楽を探究するためにチチッチが結成したピリオド・アンサンブル、イリュリア・コンソート。
チチッチ&イリュリア・コンソートが切り拓く新たな古楽の深淵は、J.S.バッハ以前のドイツにおいて、ビーバーやヴェストホフと並んで最も重要なヴァイオリニストの一人とされている、ヨハン・ヤーコプ・ヴァルター(1650-1717)のヴァイオリン作品集。
フィレンツェのメディチ家コジモ3世の楽団のヴァイオリニストやドレスデン宮廷のコンサートマスターなどを務めたJ.J.ヴァルター。
1676年に出版された「スケルツィ・ダ・ヴィオリーノ(ヴァイオリン独奏と通奏低音のためのスケルツォ集)」は、ピッツィカートでハープを、弓でナイチンゲールの歌を模倣するなど、パガニーニの技法を先取りしたものもあり、ニ長調ソナタ(第3番)におけるポリフォニックな可能性、第4番終盤の遊び心、「Imitatione
del cuccu」の創意工夫、そしてボヤン・チチッチのお気に入りである最後のアリアの劇的なメランコリーなど、バラエティに富んだ作品が収められており、チチッチはバッハのポリフォニー作品をより深く理解するために彼の音楽を聴くことが不可欠であると信じています。
ボヤン・チチッチのカルボネッリ
程よい加減で愉しめる極上ワインのような音楽
聴いて後悔することは絶対にない |
DELPHIAN
DCD 34194
\2500 →\2290
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新世代バロック・ヴァイオリニストの旗手ボヤン・チチッチ
ヘンデルと同時代にロンドンで活躍し、後にワイン商へとに転身し大成功した
カルボネッリ:ヴァイオリンと通奏低音のための室内ソナタ集
ソナタ第1番
ソナタ第2番
ソナタ第3番(世界初録音)
ソナタ第4番(世界初録音)
ソナタ第5番(世界初録音)
ソナタ第6番
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ボヤン・チチッチ(バロック・ヴァイオリン)
イリュリア・コンソート
〔スザンヌ・ハインリヒ(7弦バス・ヴィオール)、
デイヴィッド・ミラー
(テオルボ、アーチリュート、
バロック・ギター)、
スティーヴン・ディヴァイン
(ハープシコード、オルガン)〕
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バロック・ヴァイオリン/フランチェスコ・ルジェリ1680年頃製作
※録音:2016年6月2日-26日、聖マーティン教会(ニューベリー、イギリス)
カルボネッリ:ヴァイオリンと通奏低音のための室内ソナタ第1番より。
https://youtu.be/ZdltPcrxZME
こちらは2分ほどのメイキング・ビデオ。
https://youtu.be/hRRoeXoF3wU
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DELPHIAN
DCD 34214
\2500→\2290
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ようやく・・・ようやく出た
実はいま店主が一番好きな作曲家だったりする
カルボネッリ:
ヴァイオリンと通奏低音のための室内ソナタ集
Vol.2
アントニオ・ヴィヴァルディ(1678-1741):
協奏曲変ロ長調 RV.366 《カルボネッリ》
ジョヴァンニ・ステーファノ・カルボネッリ(1694-1773):
ソナタ第7番、ソナタ第8番(世界初録音)、
ソナタ第9番(世界初録音)、ソナタ第10番、
ソナタ第11番(世界初録音)、ソナタ第12番
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ボヤン・チチッチ(バロック・ヴァイオリン)
イリュリア・コンソート |
もう出ないか、と思っていた。
Delphian、チチッチのカルボネッリの第2弾。
こんな素敵なバロック・ヴァイオリン音楽があるのに、第1弾だけしか出ていなくてなかなか紹介の機会がなかった。
alphaのシュミットのアルバムにいたっては廃盤となって手に入らない。
そのDelphianのカルボネッリの第2弾、ようやく登場。
カルボネッリのヴァイオリン・ソナタ。
約200年もの間、音楽史の陰に隠れていたカルボネッリのソナタは、ポスト・コレッリ世代の確かな足跡が刻まれた秀作で、中でも「ソナタ第6番」の「第3楽章
- アリア」の旋律美は絶品。
コレッリほど禁欲的でなく、ヘンデルほど浮世離れしてない。
程よい加減で愉しめる極上ワインのような音楽。
その端正で貴族趣味的な音楽は、ひょっとすると聴き手を選ぶかもしれない。ときに極上ワインが人を選ぶように。
しかしこの音楽の価値を見出すことができた人にとっては、生涯の出会いになって二度と手放せなくなると思う。
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DUX
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ショパンやシューマンに似てる
ボルトキエヴィチ:ピアノ作品集
幻想小曲集 Op.61(1942)
リリカ・ノーヴァ Op.59(1940)
7つの前奏曲 Op.40(1931)
ピアノ・ソナタ第2番 嬰ハ短調 Op.60 |
スワヴォミル・ヴィルク(ピアノ) |
セルゲイ・ボルトキエヴィチのピアノ作品集!
近年人気の高まっているロシアのロマンティックな作曲家、セルゲイ・ボルトキエヴィチ(1877-1952)の名作ピアノ・ソナタ第2番を含む、ピアノ作品集!
ボルトキエヴィチは、現ウクライナのハリコフ出身、ポーランド貴族の血を引くロシア人といった出自の複雑さと、革新的な作曲技法に対する懐疑的な態度、また作品の多くが失われていることなどの理由から長らく忘れられた存在でしたが、最近ではそのロマンティックな作風と、親しみやすい旋律を生み出す天賦の才によって、着実にファンを増やしています。
本アルバムの演奏者、スワヴォミル・ヴィルクもパンデミックのさなか偶然この作曲家のピアノ・ソナタに出会い、その美しさに魅了されたひとりでした。
ヴィルクが自身の知る限り、ボルトキエヴィチのピアノ作品中最も興味深い作品と述べる《ピアノ・ソナタ第2番》は、ショパンやラフマニノフの影響もみられるロマンティックな力作で、ウィーン楽友協会・ブラームスザールで行われた初演は大成功を収めたといいます。
このアルバムには、ソナタに加えボルトキエヴィチの作曲家としての才能が存分に発揮されたピアノ作品3曲が収録されており、自らをロマン派、メロディストと称した彼の成熟した作風を窺うことができます。
※録音:2021年7月(ポーランド、オトレンブシ)
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タンスマン:ピアノ・デュオ作品集
魔女の踊り
大都会
2台のピアノのためのソナタ
セレナード第3番
ヨハン・シュトラウスのワルツによる幻想曲 |
バーヨン・デュオ(ピアノ) |
ラヴェルやストラヴィンスキーの影響を受け、フランスやアメリカで活躍したポーランド出身の作曲家アレクサンデル・タンスマン(1897-1986)。
ポーランドの伝統的な音楽に根ざしつつも、オネゲルやミヨーから「フランス六人組」への参加を打診されるなど、フランス近代の新古典主義を中心とした多彩な作風が特徴で、近年その独創性に注目が集まっています。
タンスマンは交響曲からギター曲、舞台や映画のための音楽など、さまざまなジャンルに数多くの作品を残していますが、4手のためのピアノ曲の大部分は、妻のコレット・クラ(フランスの作曲家ジャン・クラの娘でラザール・レヴィに師事、ピアニストとして活躍)と一緒に演奏するために書かれています。
新古典主義の軽妙さと戦時の深刻さ、20世紀に活躍した他の著名な作曲家や、娯楽音楽からの影響など、さまざまな要素がミックスされたタンスマンのカラフルな世界をお楽しみください。
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ピアノ・ミニアチュール |
マレク・ミゼラ(ピアノ) |
ベートーヴェン:エリーゼのために/
ショパン:夜想曲 嬰ハ短調 遺作、ワルツ
イ短調 遺作、マズルカ ロ長調 Op.41-3/
チャイコフスキー:四季より《6月 舟歌》、《10月
秋の歌》/
アルベニス:スペインの歌より《椰子の木陰で》、スペイン組曲第1集より《グラナダ》/
イルマリ・ハンニカイネン:ワルツ 嬰へ短調
op.17-1/
シベリウス:樹の組曲より《もみの木》/
サティ:ジムノペディ第1番/
ガーシュイン:前奏曲第1番/
フリードリヒ・グルダ:プレイ・ピアノ・プレイより《エクササイズ第5番》/
ジョゼフ・コズマ:枯葉/モナ・レジーノ:ポートレート・イン・スタイルより《夜想曲》/
エドヴァルト・シェリツキ:ティル・オイレンシュピーゲルの秘められた生涯/
パヴェウ・ウコヴィエツ:パッシモフォン、フリオーソ/
マレク・ミゼラ:グランマ・モニカのワルツ |
ワルシャワのショパン音楽大学で学び、世界各国でリサイタルを重ねてきたポーランドのピアニスト、マレク・ミゼラ。
自作を含んだ19曲からなるピアノ小品集には、有名曲だけでなく、聴いたことの無いような作品も収録されています。
豊かな経験に裏打ちされたミゼラの音楽性と、時代も国もさまざまな、ひねりの効いたプログラムをご堪能ください。
※録音:2021年(ポーランド、ウッチ)
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DUX17421743
(2CD)
特別価格
¥3600
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ショパン&ミワドフスキ
~ 有名なロマン派&知られざるロマン派 |
ウカシュ・クヴィアトコフスキ(ピアノ) |
フロリアン・ミワドフスキ(1819-1889):
マズルカ第1番 ロ長調、マズルカ第2番 ハ短調、マズルカ第3番
変イ長調、
マズルカ第4番 イ短調、即興曲 ホ長調、無言歌
ロ短調《ノウトカ》、ポロネーズ 変ロ長調 Op.15
ショパン:
夜想曲 嬰ハ短調 Op.27-1、夜想曲 変イ長調
Op.27-2、マズルカ 嬰ハ短調 Op.63-3、
マズルカ イ短調 Op.68-2、スケルツォ ロ短調
Op.20、スケルツォ 変ロ短調 Op.31、
スケルツォ 嬰ハ短調 Op.39、スケルツォ
ホ長調 Op.54、
モーツァルトの歌劇《ドン・ジョヴァンニ》の「お手をどうぞ」の主題による変奏曲
変ロ長調 Op.2 |
スタニスワフ・モニューシュコ(1819-1872)の同時代人で彼と共に学び、活動した知られざるポーランドのロマン派、フロリアン・ミワドフスキ(1819-1889)と、誰もが知るショパンの名作を並べ、ポーランド音楽の豊饒さを示したDuxレーベルならではの好企画盤。
ミワドフスキはおそらくほとんど演奏されたことのない、とてもレアな作曲家ですが、ポーランドの香りに満ちた魅力的な作品ばかりで驚かされます。
ミワドフスキと対比されることで際立つ、ショパン作品での濃密な表現も聴きどころです。
※録音:2020年9月&11月、2021年8月(ポーランド、ウッチ)
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マルチン・スタンチク(1971-)初の映画音楽
『ダーク・オールモスト・ナイト』
マルチン・スタンチク:
オリジナル・モーション・ピクチャー・サウンドトラック
『ダーク・オールモスト・ナイト』(全15曲) |
シンフォニア・ヴァルソヴィア
シモン・ビヴァレツ(指揮)ほか |
ローマのサンタ・チェチーリア音楽院とパリのIRCAMで研鑽を積み、2013年には武満徹作曲賞で第1位を受賞した現代ポーランドにおける最も多才で独創的な作曲家、マルチン・スタンチク(1971-)初の映画音楽。
様々な引用を駆使した繊細かつドラマチックな音楽は、サウンドトラック単体でも十分に楽しむことができます。
※録音:2021年(ポーランド、ウッチ)
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ボワモルティエ:フルート・ソナタ集 Op.91
ジョゼフ・ボダン・ド・ボワモルティエ(1689-1755):
フルート・ソナタ
第1番 ニ長調/第2番 ト短調/
第3番 ト長調/第4番 ホ短調/
第5番 イ長調/第6番 ハ短調 |
マヤ・ミーロ(バロック・フルート)
マウゴジャタ・スコトニツカ(チェンバロ) |
マヤ・ミーロによるボワモルティエのフルート・ソナタ集!
バロック期のフランスの作曲家ジョゼフ・ボダン・ド・ボワモルティエによるフルート・ソナタ集。
器楽曲だけでなく幅広いジャンルを作曲し、多作なボワモルティエですが、特にフルートの楽曲は名曲として知られロココ調の影響が感じられる優美な音楽となっています。
フルート奏者のマヤ・ミーロは、クラクフとアムステルダムでバロック・フルートを学びました。
2005年以降演奏活動だけでなく、演奏会や音楽祭の企画も行い、バロック・フルートなどの古楽器とダンサー、彫刻家などの様々な分野の芸術家とを交流させ、共同制作を行っています。
また、ポーランド、ウクライナ、オランダの現代作曲家に古楽器のための曲を委嘱し、初演を行っています。
※録音:2021年、スルミン・ギャラリー(ポーランド)
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水彩
ルドミル・ルジツキ(1883-1953):
水彩 Op.16-6、《The cycle Orphan》より4つの歌
Op.12、
私の心の夜明けについてのおとぎ話 Op.16-3、
海にて Op.9-2、夜想曲 Op.9-8、おとぎ話
Op.51-1、
私が遠くに行くとき Op.9-1、あ...あ...二匹の猫、
オペレッタ《観覧車》より楽園の鳥、
リング,リトル・ベル,リング、
歌劇《カサノヴァ》よりCaton Song、
銀の涙が静かに流れている Op.9-3、あなたの唇
Op.51-2
グラジナ・バツェヴィチ(1909-1969):
薔薇、10世紀からの3つのアラビアの歌、話しかけて、
別れ、その夜、シャドウ・ライン、大きく澄んだ水の上、
ベル・アンド・スモール・ベルズ、頭痛、小さなかささぎ |
ヨアンナ・フレシェル(ソプラノ)
バルトゥオミェイ・コミネク(ピアノ) |
ポーランドを代表する作曲家ルドミル・ルジツキとグラジナ・バツェヴィチによる歌曲集。
ルジツキはワルシャワ音楽院の教授の息子として生まれ、作曲をフンパーディンクに師事しました。シマノフスキなどと新しい音楽を出版し広めるために「若きポーランド」といわれる組織を結成しました。
バツェヴィチは、ナディア・ブーランジェの薫陶を受け、ポーランド国内外に知られた最初の女性作曲家です。
ソプラノのヨアンナ・フレシェルはショパン音楽アカデミーでヤドヴィガ・ラッペに師事しました。彼女はシマノフスキ国際コンクールで3位を獲得するなど数々のコンクールで受賞しています。
このアルバムでも透き通るような美しい歌声を披露しています。
※録音:2021年9月22日-24日、10月31日-11月1日
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ロマンティック・デュエット
ヤン・カルウォヴィチ:心の涙、ニェメンの川に
ミェチスワフ・カルウォヴィチ:Uplywa dzien
ヴワディスワフ・ジェレンスキ:Tedy lecial
ptaszek、舟歌
ユゼフ・ヴィエニャフスキ:
さすらい人の夜の歌、五月の歌、Viel vogel
sind geflogen
メンデルスゾーン:夕べの歌
フォーレ:この世ではどんな魂も Op.10、タランテラ
ショーソン:夜 Op.11-1、目覚め Op.11-2
ロッシーニ:魚、ヴェネツィアの競艇
ポーリーヌ・ヴィアルド:ハバネラ |
ユスティナ・レチェニェディ(ソプラノ)
アンナ・ラジェイェフスカ(メゾ・ソプラノ)
クシシュトフ・トシャスコフスキ(ピアノ) |
ロマン派の作曲家たちの作品を中心にしたソプラノとメゾ・ソプラノによるデュエット集。
1800年から1900年にかけて音楽のみならず詩、演劇、絵画などあらゆる芸術文化が急速に発展しました。
音楽もそれらの影響を受けて急速な進化を遂げており、たくさんの名曲が誕生しています。
ソプラノのユスティナ・レチェニェディは、ワルシャワでヴァイオリンと声楽を学び、国内外の声楽コンクールで入賞しました。
現在はポーランド王立オペラのソリストとしても活躍しています。
メゾ・ソプラノのアンナ・ラジェイェフスカは、ワルシャワの音楽アカデミーで研鑽を積み、2012年にはザルツブルク音楽祭、2017年にはスカラ座に出演するなどヨーロッパを中心に活躍しています。
※録音:スタジオ52(ポーランド、ワルシャワ)
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パデレフスキ:歌曲集
イグナツィ・ヤン・パデレフスキ(1860-1941)
3つの歌 Op.7
3つの歌 Op.18
12の歌 Op.22 |
エヴァ・トラッチ(ソプラノ)
ヤクブ・ボルギエル(バリトン)
ヤクブ・シュミット(バス)
スタニスワフ・ナピエラワ(テノール)
グジェゴシュ・ビエガス(ピアノ)他 |
政治家としてそしてピアニストとして知られているイグナツィ・ヤン・パデレフスキによる歌曲集。
彼の作品は、ポーランドの首相を務めたり、ピアニストとして大成功したことを考えるとそれほど知られていません。
特にこのアルバムに収録されている歌曲は現在ではあまり演奏される機会がありませんが、当時のヨーロッパの音楽の変化が読み取れる貴重な録音となっています。
※録音:2021年10月26日-28日
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COL LEGNO
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MOMENTUM
1. Rain Song/2. Ringo/3. Earth/
4. Appassionata/5. Hymn/
6. Momentum/7. pARaMios/
8. Juno/9. Anfang |
マーティン・プターク&
マーティン・エーベルル |
録音: 不明
作曲家、ピアニスト、トロンボーン奏者、マルチな才能を持つマーティン・プタークとトランペット奏者マーティン・エーベルル。
2012年から様々な形でコラボレーションを行ってきた二人によるアルバムです。このプロジェクトのきっかけは2018年にウィーンの美術史美術館で行われた展覧会「Ganymed
Nature」であり、そこで展示されていたブリューゲルの「暗い日」をイメージしてまず「Twilight
Train」が作曲されたのち、観客からの高評価を受けこのアルバムが制作されました。
トラック4、5、6、8は2人の共同作品で、1、2、3はプタークの作品、7、9はエーベルルの手による曲です。
基本的に落ち着いたピアノの音色が用いられていますが、時にエレクトロニクスやパーカッションなどが音色に彩りを添えています。
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Winterreise 冬の旅
冬の旅(原曲 フランツ・シューベルト: 歌曲集『冬の旅』より)
1. Gute Nacht おやすみ/2. Gefrorne Tranen
凍った涙/
3. Erstarrung かじかみ/4. Wasserflut
溢れる涙/
5. Der Lindenbaum 菩提樹/6. Auf dem
Flusse 川の上で/
7. Ruckblick 回想 - Der sturmische Morgen
嵐の朝/
8. Irrlicht 鬼火/9. Rast 憩い/10. Einsamkeit
孤独/
11. Fruhlingstraum 春の夢/12. Der greise
Kopf 霜おく頭/
13. Die Krahe からす - Mut! 勇気/
14. Letzte Hoffnung 最後の希望 - Im Dorfe
村にて -
Der sturmischemorgen 嵐の朝/
15. Die Post 郵便馬車/16. Tauschung
幻覚/
17. Der Wegweiser 道しるべ/18. Das Wirtshaus
宿屋/
19. Die Nebensonnen 幻の太陽/20. Der
Leiermann 辻音楽師 |
オリヴァー・ヴェルター(ギター・歌)
クララ・フリューシュテュック(ピアノ・電子楽器) |
録音: 2021年6月
ウィーンとインスブルックを拠点とし、シンガーソングライター、作曲家として活躍してするオリヴァー・ヴェルターが歌う永遠の名作、シューベルトの『冬の旅』。
ヴェルターとピアニスト、フリューシュテュックは作品を各曲を自由に配置するなど、新たな解釈を施し、モダンなポップ・ソングとして表現しています。(なお、原曲の第2曲にあたる「風見の旗」は歌われておりません)
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VELVEZ I will never die
1. Hi/2. I am here/3. Pearls/
4. Ice falls down/5. Like a feather/
6. Extasis I/7. Remains of an illusion/
8. What comes next?/9. Extasis II/
10. Saudade/11. I will never die |
VELVEZ(トーマス・カスタニェダ)(ピアノ) |
録音: 2022年4月29日 TT:34:28
音楽グループ「Donauwellenreiter」の創設者として知られるピアニスト・作曲家トーマス・カスタニェダ。
2020年に訪れたコロンビアで、ソリストとして初のコンサートを行った際にVÉLVEZ名義を用いて以降、この呼び名がピアニストとしての彼の別名となりました。心を癒すような静かな音に満ちています。
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YARLUNG RECORDS
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アントニオ・リジー・アット・ザ・ブロード
1. アルベルト・ヒナステラ(1916-1983): パンペアーナ第2番
Op. 21
2. ホセ・ブラガート(1915-2017): グラシエラとブエノスアイレス
3. ヒナステラ: 5つのアルゼンチン民謡 Op.
10 - トリステ
4. ヒナステラ: 5つのアルゼンチン民謡 Op.
10 - サンバ
5. オスバルド・ゴリホフ(1960-): オマラモール
6. アストル・ピアソラ(1921-1992): オブリビオン
7. ヒナステラ:プネーニャ第2番「パウル・ザッハーへのオマージュ」Op.
45
8. ピアソラ: 天使のミロンガ(J. ブラガート編)
9. ピアソラ: ル・グラン・タンゴ
10. ラロ・シフリン: パンパス |
アントニオ・リジー(チェロ)
ブライアン・ペッツォーネ(ピアノ)
...1、3、4、6、8-10
パブロ・モッタ(コントラバス)...2、6、9
フィリップ・レヴィ(ヴァイオリン)...8
キャピトル・アンサンブル...2、6、9 |
録音: 2009年6月8-9日 The Broad Stage,
Santa Monica, California(USA)/YR-27517からの品番移行
ヒナステラ、ピアソラ、ゴリホフなど、名作曲家たちがアルゼンチンの民族音楽の伝統からインスピレーションを得たであろう作品を収録。
ソロ楽器としてのチェロを強調し、魅力的な音色を存分にいかしたこれらの「アルゼンチン・タンゴ」はどれも輝かしく躍動的なものばかりです。
はるか彼方に感じられるアメリカ・インディアンたちの音楽と、クレオール(中南米やカリブ海生まれのスペイン人)たちの心の声を描き出した情熱的な演奏として2011年の発売時に高く評価されたチェリスト、アントニオ・リジーのアルバムの再発売。
レーベル15周年を記念し、Sonorus SHI18の技術を用いて、Agfa
formula 468のアナログテープに記録された全ての位相情報とコンテンツを引き出し、リマスターを施すことで更に鮮やかで3次元的な音像が作り上げられています。
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NEOS
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「モザイク」~イランの音波の視点
セイエド・シナ・サデグポア(b.1977):
ソプラノと混合アンサンブルのための室内楽作品集
(1)《アヴァズI》(2015)~Sop, Hrp, Hr,
ワイン・ボトルのための
(2)《リラ》(2013)~Sop, バスClのための
(3)《ドゥルファラク》(2012)~プリペアド・ピアノのための
(4)《ファーシュ》(2017)~
2Hr, Trp, Trb, タール, ウード, トンバク,
Vc, 2Sopのための
(5)-(14)《ゼンダニエ・ヴァゼーハ》(2012)
~Sop, Trb, Vc, Pf, Percのための
(15)《チャハルガー》(2008)
~チェロとプリペアド・ピアノのための
(16)《アヴァズII》(2016)
~Hrp, Hr, Cl, 話し声, ワイン・ボトルのための
(17)《デラクテ・シブ》(2019)
~Hrp, Vc, サイド・ドラム, クロタル,
Sopのための |
ガラレー・バジリザデー(Sop)
サイエー・ソデイフィ(Sop)
アザデー・アミリ(タール)
ダナ・バラク(Cl)
ザビーネ・ブッフマン(Vc)
カルロ・アイゼンマン(Trb)
ヘンリケ・ゲニーザー(Trp)
ミヒャエル・ホフマン(Hr)
エヴェレット・ホプフナー(Pf)
サスキア・クリーマン(Perc)
チン=ティン・ルー(Hr)
マリヤム・モラ(トンバク)
マルティン・シュマルツ(Pf)
レア・ヴィルツ(Hrp)
レイラ・ザヒレディニ(ウード) |
イラン出身の作曲家サデグポアの室内楽作品集!
録音:2012年12月14日フランクフルト、2020年3月7日フランクフルト、2020年8月31日テヘラン [67:32]
セイエド・シナ・サデグポアはイラン出身の作曲家で現在、フランクフルトとテヘランで活動している。
当初、母国のテヘラン音楽院でクラリネットを学び、地元の放送交響楽団で奏者として活動していたが、作曲に転向、フランクフルト大学でセヴェン・ヴァン・デ・キップに作曲を学んだ。
彼の作風はイランの伝統音楽の要素とヨーロッパ前衛音楽を融合しようとするもので全体に調性的、旋法的な響きと、ゆったりした静かな旋律が支配するリリカルなもの。
イランの伝統楽器ウード(リュート属の撥弦楽器)、トンバク(皮製膜質打楽器)にプリペアド・ピアノ、さらにはワインの瓶そして西洋の楽器、声楽が加わり、ワールド・ミュージック系の実験音楽といった趣きの音楽が展開する。
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「OPOエディション1」
チェス・ショウ~ジョン・ケージの様々な記憶
CD1)
「チェス・ショウ」ライヴ・ヴァージョン(2017)
CD2)
「チェス・ショウ」4:34ヴァージョン(2021) |
オープニング・パフォーマンス・オーケストラ
(コンセプト&エレクトロニクス)
CD1)ラインホルト・フリードル
(ピアノ、トイ・ピアノ、Other devices)
CD2)ミロスラフ・バインハウアー(Piano) |
ジョン・ケージ・リミックス!
録音:(CD1)2017年8月25日、(CD2)2021年6月・8月、CD1[64:00]/CD2[64:00]
ジョン・ケージ生誕110年記念リリース。
このアルバムはジョン・ケージの様々な作品の音を素材にしてコンピュータでリミックス、リコンポーズした電子音響作品。
オープニング・パフォーマンス・オーケストラは7人からなるアンサンブルで20世紀の電子音楽から最近のノイズ・ミュージックを演奏している。
日本のノイズ・ミュージック・シーンとも関りが深く、秋田昌美とも共演している。
さて、このアルバムのコンセプトはケージのチェスに因んだパフォーマンスからヒントを得て、チェスの64個の盤面を時間に変換した各ディスク64分のパフォーマンスから構成されている。
コンピュータで変調されたメタリックなアンビエント・ミュージック風のサウンドがインスタレーションされている。
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ORF
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ウィーンの若手トリオによるベートーヴェン、ブラームス、ガル!
(1)ベートーヴェン(1770-1827):
ピアノ三重奏曲第1番変ホ長調Op.1/1
(2)ハンス・ガル(1890-1987):
古いウィーンのホイリゲの旋律による変奏曲Op.9
(3)ブラームス(1833-1897):ピアノ三重奏曲第1番ロ長調Op.8 |
トリオ・ヴィジョン:
【エカテリーナ・フロローヴァ(Vn)/
ペーター・ソモダーリ(Vc)/
ドロシー・カデム=ミサーク(Pf)】 |
録音:2020年7月31日、8月4日ウィーン、ORFラジオ文化ハウス大ホール
ドイツ、オーストリアの古典派からロマン派にかけてのピアノ三重奏曲を収録。ハンス・ガルはあまり知られていないが、ユダヤ系のオーストリアの作曲家で後半生はイギリスで活躍した。
ブラームスの弟子に作曲を師事し、シェーンベルクより15歳若いが、ウィーンの古典様式に沿った伝統的な作風で生涯、調性による作曲を続けた。
このディスクでは古いウィーン民謡の主題による作品を収録、古きよきウィーンの風情溢れる佳品。
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ゲスタ・ノイヴィルト(b.1937):作品集
(1)シンフォニエッタ(2007)~室内管弦楽とピアノのための
(2)《消滅》(1975)~声とテープのための
(3)《プランクトゥス》(2007)~室内管弦楽のための
(4)《交錯する道の庭》(1974/75)
~2台のピアノと2つのトロンボーンと任意のオルガンのための
(5)《ウンクライヒから中国へ》(1956/73)~声と2台ピアノのための
(6)《多様な信仰》(1992)~声と9楽器のための |
(1)(3)アンドレス・オロスコ=エストラーダ(指揮)
グラーツ大管弦楽団「レクリエーション」
(1)クララ・フリューシュトュック(Pf)
(2)(5)ヤーネ・ガルトナー(Sop)
(4)アロイス&アルフォンス・コンタルスキー(Pf)
ムジカ・アンティクァ・ウィーン
エマヌエル・アントマン(Org)
(5)イヴァン・エレード(Pf)
ハラルド・オスベルガー(Pf)
(6)ベッティーナ・シュプライツ=ルンドフェルト(A)
ゲルハルト・ミュラー=ゴルトボーム(指揮)
アンサンブル・ワークス・イン・
プログレス・ベルリン |
オロスコ=エストラーダやコンタルスキー兄弟も参加!ノイヴィルト(父)作品集
録音:(1)(3)2007年6月25日、(2)1975年10月12日、(4)1975年10月9日、(5)1976年10月18日、(6)1992年2月24日 [78:19]
ゲスタ・ノイヴィルトはウィーン出身の音楽学者、作曲家。ノイヴィルト家は元来、音楽家の家系で近年注目を集めている作曲家オルガ・ノイヴィルトは彼の娘である。
作曲の教師としてはベルナルト・ラング、イザベル・ムンドリー、フリードリヒ・ハースら錚々たる弟子を世に送り出している。
このディスクには彼自身のかなり広い年月に渡る多様な作品が収録されている。
シンフォニエッタはベルク風の表現主義の作品で声とテープのための「消滅」は実験的な音楽。
「交錯する道の庭」は激しいクラスターとポスト・ウェーベルン風の点描的なスタイルがタイトル通りに交錯する。
なお、この「交錯する道の庭」では名匠コンタルスキー兄弟が出演している。
ツェルハを並んでオーストリア現代音楽の指導的立場にあった作曲家の初の体系的な作品集。
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<LP>
YARLUNG RECORDS(LP)
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YR-84177
(LP)
¥5100
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ヨハン・ゼバスティアン・バッハ:
無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番
ニ短調 BWV 1004
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685-1750):
無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番
ニ短調 BWV 1004
【Side A】
1. アルマンド/2. クーラント/
3. サラバンド/4. ジーグ
【Side B】
1. シャコンヌ |
ペッテリ・イーヴォネン(ヴァイオリン) |
録音: 2008年6月9-16日 Alfred Newman Hall、Los
Angeles(USA)
グラミー賞やICMAにノミネートされたフィンランドのヴァイオリニスト、ペッテリ・イーヴォネンが弾くバッハのパルティータ第2番。
長らくアメリカで生活、ヨーロッパに戻り、ヘルシンキのフィンランド歌劇場管弦楽団のコンサートマスターを務めた後、パリ・オペラ座のコンサートマスターとしてパリに移り住んだというイーヴォネンは、様々なスタイルの音楽を誠実に演奏する能力と、天性の抒情性を持つヴァイオリニストとして、エサ・ペッカ・サロネンやグスターボ・ドゥダメルといった著名な指揮者と共演しています。
この演奏は南カリフォルニア大学アルフレッド・ニューマン・ホールでライヴ録音されたもの。
ヴァイオリンは1767年製のフェルディナンド・ガリアーノ。オリジナルのCK12管を装着したコンデンサー型のステレオマイクAKG
C-24を使ったワンポイント録音で、エリオット・ミルウッドが特別に制作した真空管のマイク・アンプからミキサーを経由せずにオープンリールのAgfa-formula
468テープにダイレクト録音しています。
電気経路を最短化することで生音の質感を極力損なわずに伝えようという、Yarlungらしいこだわりの一枚です。
180g 45RPM アナログ・レコード
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YR-84179
(LP)
¥5100
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エルネスト・ショーソン:愛と海の詩
エルネスト・ショーソン(1855-1899):愛と海の詩
Op. 19
【Side A】
1. 水の花
2. 間奏曲
【Side B】
1. 愛の死 |
サーシャ・クック(メゾ・ソプラノ)
コルバーン管弦楽団
イェフダ・ジラッド(指揮) |
録音: 2012年2月5-7日 Zipper Hall at The
Colburn School,Los Angeles(USA)
グラミー賞を2度受賞したアメリカのメゾ・ソプラノ歌手サーシャ・クック。
彼女のYarlung Recordsでのデビュー盤(YR-14148)から、ショーソンの「愛と海の詩」をアナログ・レコードにした1枚。
ニュージーランド・ヘラルド紙で「妖しく艶やかな声」と絶賛されたサーシャの声とイェフダ・ジラッドが指揮するコルバーン管弦楽団の美しい響きを捉えるために、この録音ではコンデンサーマイクの名品Neumann
U-47をメインとし、補助マイクにパーカッションと管楽器用にAKG
C-12を各1本使用。
エリオット・ミルウッドがYarlungのために特別に制作した真空管のマイク・アンプからミキサーを経由せずにオープンリールのAgfa-formula
468テープにダイレクト録音しています
180g 45RPM アナログ・レコード
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