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≪第123号アリアCD新譜紹介コーナー≫

その9 2024/5/7~




5/10(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
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APARTE



AP 352
(2CD)
\3600→\3290
トマ・ジャリ(ピアノ)
 ピアノによる無伴奏チェロ組曲

 J.S.バッハ(トマ・ジャリ編):無伴奏チェロ組曲
  Disc1
   (1)第1番ト長調BWV1007
   (2)第2番ニ短調BWV1008
   (3)第3番ハ長調BWV1009
  Disc2
   (1)第4番変ホ長調BWV1010
   (2)第5番ハ短調BWV1011
   (3)第6番ニ長調BWV1012
トマ・ジャリ(ピアノ)

 何と立体的! ピアノ独奏によるバッハの無伴奏チェロ組曲全曲

 録音:2023年8月29日-9月2日/アルカード劇場(ビュク)/ディジパック仕様、24bit/96kHz、51'00"、67'00"

 フランスのピアニスト、トマ・ジャリがバッハの名作「無伴奏チェロ組曲」を自ら編曲して披露します。
 もともと単声作品なのをカノンや対位法を駆使して革新的なものに再構築しています。音楽が立体的になり新しい発見の連続。

 ヴェルサイユ音楽院所蔵の1953年製ガヴォー・コンサート・ピアノを用いているのも興味津々。深い音色をたっぷり味わえます。
 



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BIS



BIS SA 2486
(2SACD HYBRID)
\5200→\4790
ヴァンスカ&ミネソタ管のマーラー
 第3交響曲録音、遂に完結!

  マーラー:交響曲第3番 ニ短調(1895-96)
ジェニファー・ジョンストン(メゾ・ソプラノ)
ミネソタ合唱団(女声)
 (音楽監督:キャシー・サルツマン・ロメイ)
ミネソタ少年合唱団
 (音楽監督:マーク・S・ジョンソン)
ミネソタ管弦楽団
オスモ・ヴァンスカ(指揮)
KKC 6868/9
(2SACD HYBRID)
(国内仕様盤・日本語解説付)
\5500

 ヴァンスカ&ミネソタ管のマーラー交響曲録音、遂に完結!ジェニファー・ジョンストンをソリストに迎えた第3交響曲。

 セッション録音:2022年11月14-18日/オーケストラ・ホール(ミネアポリス)
 DSD、5.0 Surround sound、マルチチャンネル、BIS ecopak
 プロデューサー:ロバート・サフ

 SACD ハイブリッド盤。
 オスモ・ヴァンスカ指揮、ミネソタ管弦楽団のマーラー交響曲全曲録音(第1 ~ 10番) が遂に完結。当アルバムは第3 番を収録 しております!

 2003年にミネソタ管弦楽団の音楽監督に就任したヴァンスカは、ベートーヴェンの交響曲全曲録音(BIS SA-1825) などで評価を高めました。
 しかし、 当団は経営悪化に伴う労使対立が激しさを増し、2012年10月に経営側はロックアウトを決行。
 同年2012/13年のシーズンは全てキャンセルとなり当団の 存続そのものも危ぶまれる状況となりました。
 その後、ヴァンスカは労使の合意が成立した2014年1月に首席指揮者に復帰。
 以後、団結力の増したミネソタ 管弦楽団の演奏は一層密度の濃いものとなっており、マーラーの交響曲全曲演奏・録音は当団の威信にかけた大企画となりました。

 交響曲第3番はワーグナーを思わせる豪華な木管と金管に、多数の打楽器、アルト独唱、女声合唱、少年合唱も登場する大規模かつ並外れた傑作。
 2部構 成全6楽章、演奏時間は100分以上の大曲で終始情感に満ちています。
 ことに終楽章の深く吸い込まれるような音楽は、これまでに書かれた音楽の中で最も 美しい旋律といえます。

 2022年11月の演奏会後に行われた当セッションは、2016年に始まったこの全曲録音の集大成にふさわしい感動的な演奏となっております。

 
 




EVIDENCE



EVCD 106
\2800
ペーテル・ヤブロンスキー(ピアノ)
 月との帰宅

 クリスティアン・シッテンヘルム:
  (1)薄紫の子守歌/(2)ナイーヴなワルツ/
  (3)単にイエス/(4)どうでもよいワルツ/
  (5)月との帰宅/(6)デュオ/(7)屋根と空/
  (8)ひとり/(9)悪い電子が最高なのかも/
  (10)わが亡きあとに嵐来たれ/
  (11)ゼブラ・ピアノ/(12)ステラ/
  (13)アルゴットのワルツ/(14)直角位相/
  (15)野ウサギの印象/(16)無駄な詩/(17)空中浮遊
ペーテル・ヤブロンスキー(ピアノ)

 ヤブロンスキー新境地、BGMにも最高!

 録音:2020年6月4日、2022年1月13日/パラディウム・コンサート・ホール(マルメ)/ディジパック仕様、24bit/44.1kHz、62'00"

 ルーヴル美術館の支援で作った「ダ・ヴィンチの翼」をはじめ「マッチ売りの少女」「人魚姫」などのミュージカルで人気となったフランスの作曲家クリスティアン・シッテンヘルム。
 作風は現代的でなく、ヒーリング系のポップな感覚あふれるピアノ曲でBGMとしても極上。

 今回は何とペーテル・ヤブロンスキー登場。全曲が彼のために書き下ろされました。ヤブロンスキーの軽やかさと奥深い感受性を意識し、ロマン派とジャズを絶妙なバランスで描いています。
 




LA MUSICA

LMU 033
\2900
ドニ・パスカル(ピアノ)
 シューベルトVol.3

 
 シューベルト:
  (1)ピアノ・ソナタ第21番ハ短調D958
  (2)3つのピアノ曲D946
ドニ・パスカル(ピアノ)

 シックで深い楷書的シューベルト

 録音:2020年10月1日(1)、2016年9月26日(2)/ボンスクール・ルテニア教会(パリ)/ディジパック仕様、60'52"

 1961年生まれのフランスのベテラン・ピアニスト、ドニ・パスカルはピエール・サンカン、ジャック・ルヴィエ、レオン・フライシャー門下で、2010年からはリヨン音楽院、2011年からはパリ音楽院で教鞭をとっています。
 清潔かつエスプリあふれる演奏で、フランス・ピアニズムを堪能させてくれます。

 パスカルが近年傾倒するシューベルト第2弾。最晩年の傑作2篇に深い音楽性込めた演奏を楽しめます。
 




MIRARE



MIR 736
\2900
フィリップ・ピエルロ(指揮)&リチェルカール・コンソート
 主よ平和を与えたまえ

 (1)シャイン:5 声のイントラーダ(「ヴィーナスの花冠」より)
 (2)シュッツ:主よ平和を与えたまえSWV465(ラテン語版)
 (3)同:わが魂よ、なぜうなだれるのかSWV353
 (4)同:涙とともに種播く人はSWV378
 (5)同:主よ、今こそあなたはあなたのしもべをSWV352a
 (6)同:死の国へ行けば、誰もあなたを覚えているものはなくSWV85
 (7)シャイン:5声のカノン
 (8)シュッツ:われを憐みたまえ、おお主なる神よSWV447
 (9)同:かくてわれはイエス・キリストの御許へ行くSWV379
 (10)同:見よ、何と麗しいことかSWV48
 (11)同:ドイツは苦しい戦いを耐えSWV338
 (12)同:主よ平和を与えたまえSWV372(ドイツ語版)
 (13)同:主よ。われらの主よSWV449
ハンナ・バヨディ=ヒルト、
 イェツァベル・アリアス(ソプラノ)
オリヴィエ・コワフェ、
 ユゴー・イマ(テノール)
マティアス・ヴィエヴェグ(バス)
フィリップ・ピエルロ(指揮)
リチェルカール・コンソート

 400年前に平和の祈ったシュッツ作品をリチェルカール・コンソートが再現

 録音:2023年10月8-12日/ラ・ルツェルン修道院/ディジパック仕様、57'00"

 ベルギー古楽隆盛の基を築いたピエルロとリチェルカール・コンソートの最新盤。

 30年戦争は1618年から1648年にかけて主にドイツを舞台として戦われた宗教戦争。プロテスタントとカトリックとの対立が主な理由ですが、この恐怖と危 険の時代にシュッツはさまざまなモテットを残しました。
 彼の音楽は公平で希望に満ち、アルバム・タイトル「主よ平和を与えたまえ」はドイツ語(プロテスタント) とラテン語(カトリック)両バージョンを作っていて、美しい音楽に浸りながら、いろいろ考えさせられます。
 



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NOMADMUSIC



NMM 119
\2800→\2590
スパーク・ライト
 フランスの女性作曲家マリー・ジャエルのピアノ協奏曲

 (1)マリー・ジャエル:ピアノ協奏曲第1番ニ短調
 (2)リスト:メフィスト・ワルツ第3番
 (3)同:ピアノ協奏曲第1番変ホ長調
セリア・オヌト・ベンサイド(ピアノ)
デボラ・ワルドマン(指揮)
アヴィニョン=プロヴァンス管弦楽団

 再評価著しいマリー・ジャエルとリスト、サン=サーンスの関係

 録音:2023年/アヴィニョン/ディジパック仕様、62'13"

 マリー・ジャエル(1846-1925) は近年再評価著しいフランスの女性作曲家。
 1866年に名ピアニスト、アルフレッド・ジャエルと結婚し、リスト、ブラームス、サン=サーンスらの知己を得ました。
 その所産を集めたユニークなアルバム。

 ジャエルはピアニストとしてリストのピアノ協奏曲第1 番をおはことしていました。リス トの「メフィスト・ワルツ第3番」はジャエルに捧げられています。
 彼女のピアノ協奏曲第1番は1877年頃の作で、フランスの女性が作曲家による最も古いもの とされます。サン=サーンスに献呈されました。

 ベンサイドはパリ音楽院でヌーブルジェほかに師事。
 高度な技巧に加え華があるうえ、独特な美学によるコンセプトが興味深く、今後目が離せません。
 



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CAVI MUSIC



8553530
\2700→\2490
ワーグナー作品を珍しい室内楽編成で
ザ・ワーグナー・プロジェクト

 ワーグナー:
  楽劇《トリスタンとイゾルデ》への前奏曲
   (フンパーディンクによる室内楽編曲とフィナーレ追加版)WWV90
  ヴェーゼンドンク歌曲集
   (シモーネ・フォンタネッリによる声楽とアンサンブル編曲版)WWV91
  ジークフリート牧歌 WWV103
  フランス語歌曲集
   〔ミニョン、眠れ, わが子、メアリー・ステュアートの別れ〕
    (シモーネ・フォンタネッリによる声楽とアンサンブル編曲版)
カトリン・ズコフスキ(ソプラノ)
カンマームジークケルン

 フンパーディンク編曲の珍しいヴァージョン等、ワーグナー作品をソプラノ&室内楽編成で!

 ☆フンパーディンクが編曲&フィナーレを書き加えた「《トリスタンとイゾルデ》への前奏曲」ほか、ワーグナー作品を珍しい室内楽編成で!
 ☆シモーネ・フォンタネッリによる歌曲の室内楽アレンジは世界初録音!

 ドイツの室内アンサンブル、カンマームジークケルンの「10+1」アニヴァーサリー・コンサートで披露された、ワーグナー作品を室内楽アレンジで演奏するプロジェクトを収めたライヴ録音盤。
 フンパーディンクの編曲によるあまり知られていない室内楽版の「《トリスタンとイゾルデ》への前奏曲」では、フンパーディンクの手によって新たなフィナーレが追加されています。
 「ヴェーゼンドンク歌曲集」とフランス語による3つの歌曲はイタリアの音楽家、シモーネ・フォンタネッリによるアレンジで、いずれも世界初録音。元々室内楽編成で書かれている「ジークフリート牧歌」も収録されています。

 ドイツのパーダーボルンで生まれ育ったソプラノ歌手のカトリン・ズコフスキは、デトモルト音楽大学で声楽やオペラを学び、ケルン・オペラの若手アーディストによるアンサンブルの一員として活動。
 その後ケルン歌劇場のソリストに選ばれ、2021年には永久契約を結びました。最近ではウィーン・トーンキュンストラー管弦楽団のニューイヤーコンサートにもソリストとして出演するなど目覚ましい活躍を見せており、今後ますますの飛躍が期待されています。

 カンマームジークケルンはケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団やWDR交響楽団のメンバー、著名なソリスト、音楽大学教授、フリーの室内楽奏者で構成されたきわめてハイレベルなアンサンブル。
 2011年の設立ながら、すでにドイツ音楽の中心地であるケルンとボンにおける文化機関としての地位を確立しており、室内楽のために書かれた偉大な作品からこのアルバムに収録されているような編曲物にいたるまで、幅広いレパートリーに積極的に取り組んでいます。

 ※録音:2023年3月(ボン、ドイツ)
 
 


8553537
\2700
ドイツの名手たちによるクルシェネクの世界初録音「セレナーデ」!
 クラリネットと弦楽のためのセレナーデ

 エルンスト・クルシェネク:
  クラリネット、ヴァイオリン、ヴィオラと
   チェロのためのセレナーデ Op.4(世界初録音)
 ハンス・ガル:
  クラリネット、ヴィオラとチェロのためのセレナーデ Op.93
 クシシュトフ・ペンデレツキ:
  クラリネット、ヴァイオリン、
   ヴィオラとチェロのための四重奏曲
キリアン・ヘロルド(クラリネット)
フローリアン・ドンダラー(ヴァイオリン)
バルバラ・バントロック(ヴィオラ)
ターニャ・テツラフ(チェロ)

 
 ☆オーストリアの作曲家、エルンスト・クルシェネクの世界初録音となるセレナーデ!

 本アルバムに収められた世界初録音となるオーストリアの作曲家、エルンスト・クルシェネクの初期のセレナーデは、1921年7月31日、「現代音楽芸術を擁護するドナウエッシンゲン室内楽祭」で初演されました。
 この音楽祭は、やがてドナウエッシンゲン音楽祭として知られるようになり、現在では世界最古の専門音楽祭のひとつとなっていいます。
 クルシェネクの作品は、多種多彩であり、初期の作品は、師であるフランツ・シュレーカーのスタイルである後期ロマン主義音楽の伝統にのっとっており、その後、バルトークや新ウィーン楽派に影響され、無調による作曲、パリを訪れストラヴィンスキーやフランス六人組と親交を結んだことから、新古典主義音楽やジャズの音楽様式にも影響されています。
 カップリングには、ブラームスの孫弟子として後期ロマン主義の伝統的な作曲技法と旋律美を貫いた作曲家ハンス・ガル、現代のポーランド楽壇を代表する巨匠クシシュトフ・ペンデレツキの作品が組み合わされています。

 23歳の若さでブレーメン・ドイツ・カンマーフィルの首席クラリネット奏者に就任し、ウィーン・フィルやベルリン・フィルへの客演も多い名クラリネット奏者、キリアン・ヘロルドを筆頭に多くの共演を重ねてきた4人の名手達が、これら新古典主義時代に書かれた作品の真髄に迫ります。

 ※録音:2021年9月-10月、ハンス・ロスバウト・スタジオ(ドイツ)
 




CHRISTOPHORUS


CHR77478
\2700
私たちの海
 ラファエル・カタラ(b.1960):Mediterraneo
 フランチェスコ・ゲラウ(1649-1722):
  Trece Diferencias de Gallarda
 サンティアゴ・デ・ムルシア(1673-1739):Fandango
 アレッサンドロ・ピッチニーニ(1566-1638):
  トッカータ第6番/
 ジョヴァンニ・ジローラモ・カプスペルガー(1580-1651):
  Canario
 ムルシア:Villanos/La Jota、Folias Gallegas
 ガスパール・サンス(1640-1710):
  Preludio、Marizapalos、Jacaras、Zarabanda、Canarios
 ディエゴ・オルティス(1510/25-1570):
  Recercada alla Rumba
ラファエル・カタラ(ギター)
ムラット・コスクン(パーカッション)
ヤン・クリゴフスキー(ヴィオローネ)
マルコ・アンブロジーニ(ニッケルハルパ)

 スペイン音楽に東洋音楽の融合!ラファエル・カタラ!

 ☆スペイン音楽を専門とするギター奏者ラファエル・カタラ!
 ☆西洋と東洋が混在する独自の音楽!

 スペインのギター奏者兼作曲家であるラファエル・カタラとそのアンサンブルのアルバム。ラファエル・カタラは故郷であるスペインの作品を専門としています。
 彼は文化のるつぼであるスペインで東洋と西洋の音楽の影響を受けています。
 フラメンコやファンダンゴといったスペインの伝統音楽に、東洋の要素を含んだ即興音楽を加えて色彩感あふれる音楽を展開します。

 ※録音:2023年5月13日-14日
 




DUX


DUX2023
\2700
ポーランドの印象
 マテウシュ・スモチンスキ(b.1984):ポーランド組曲
  (フルート、ヴァイオリン、バリトン・ヴァイオリンと弦楽オーケストラのための)(2022)
 スワヴォミル・チャルネツキ(b.1949):
  ヴェネツィア協奏曲
   (クラリネットと弦楽オーケストラのための)(2022)
 ミコワイ・マイクシアク(b.1983):リズム・ゲームズ
  (チェロ、アコーディオン、弦楽とパーカッションのための)(2014)
ヤドヴィガ・コトノフスカ(フルート)
マテウシュ・スモチンスキ
 (ヴァイオリン、
  バリトン・ヴァイオリン)
アルトゥル・パフレフスキ(クラリネット)
カロリナ・ヤロシェフスカ(チェロ)
クラウディウシュ・バラン(アコーディオン)
ヴィトルト・ルトスワフスキ・
 ウォムジャ室内フィルハーモニック
ヤン・ミウォシュ・ザジツキ(指揮)

 ザジツキ&ウォムジャ室内フィルがポーランドの新しい管弦楽作品を披露!

 ポーランド北東部の都市ウォムジャに拠点を置くヴィトルト・ルトスワフスキ・ウォムジャ室内フィルハーモニックの最新アルバムは、優れた3人のポーランド人作曲家による新しい作品集。
 マテウシュ・スモチンスキ(b.1984)の「ポーランド組曲」はポーランド国立音楽・舞踊研究所の委嘱作品で、2022年12月の初演時には聴衆から熱狂的な歓迎を受けました。
 ワルシャワ生まれのクラリネット奏者アルトゥル・パフレフスキが独奏を務めるスワヴォミル・チャルネツキ(b.1949)の「ヴェネツィア協奏曲」はこのオーケストラのために作曲された1曲。
 2020年のフレデリク・フェスティヴァルで最優秀若手作曲家に贈られるZAiKS賞を受賞したミコワイ・マイクシアク(b.1983)の「リズム・ゲームズ」は、アコーディオンとチェロによる二重協奏曲スタイルの作品です。

 ※録音:2022年11月29日-30日&2023年9月6日-7日、ヴィトルト・ルトスワフスキ・ウォムジャ室内フィルハーモニック・コンサート・ホール(ポーランド)
 
 

DUX2021
\2700

ムジカ・ヴァルミエンシス Vol.3
 イスフリート・カイザー(1712-1771):
  御身が庇護の下に Op.6
 作曲者不詳(18世紀):聖マリアの連願
 ヤン・ネポムク・ヴァーツラフ・ヴォツェト
  (1777-1843):
   ミサ曲ニ長調 ※全曲世界初録音

イングリダ・ガーポヴァー(ソプラノ)
ピオトル・オレフ(カウンターテナー)
アレクサンデル・レヴィンスキ(テノール)
ピオトル・ピエロン(バス)
カペラ・ヴァルミエンシス・レスティテュータ
 (編成:ヴァイオリン×2、
  チェロ、コントラバス、
  ポジティフ・オルガン、
  トランペット×2、ホルン×2)

 ポーランド北東部ヴァルミアに存在する教会バンドによって奏でられた、18世紀後半~19世紀前半の神聖な音楽を発掘するプロジェクトの第3弾。
 このレコーディング・プロジェクトの基となった資料は、オルシュティンにあるヴァルミア・メトロポリス「ホシアナム」の高等神学校の図書館のコレクションで、トマシュ・ガルボリンスキ神父によって発見されました。
 800以上の豊富なコレクションの中で最も古いものは16世紀にまで遡ることができ、これらは主に、アリア、晩課、連祷、供物、昇階、大衆を含む神聖な声楽と器楽の作品ですが、交響曲や世俗的な作品も含まれています。

 ※録音:2023年8月20日-22日、フロムボルク大聖堂(ポーランド)
 
 

DUX2019
\2700
ライフ&ビヨンド
 ルトスワフスキ:スビト(ヴァイオリンとピアノのための)
 ジョージ・クラム:4つの夜想曲(夜の音楽II)
  (ヴァイオリンとピアノのための)
 バルトーク:ヴァイオリン・ソナタ第1番 Sz.75
 メシアン:世の終わりのための四重奏曲
マウゴジャタ・ヴァシウチオネク=ポテラ(ヴァイオリン)
アンジェイ・カラウォフ(ピアノ)

 ショパン音楽大学を優秀な成績で卒業した2人によるヴァイオリン&ピアノのデュオ・アルバム。ルトスワフスキ、クラム、バルトーク、メシアンの作品を収録。
 ヴァイオリニストのマウゴジャタ・ヴァシウチオネク=ポテラは小澤征爾スイス国際アカデミーで小澤征爾本人に認められ、小澤の80歳を祝う記念の年でもあった2015年のセイジ・オザワ松本フェスティバルにも参加しています。

 ※録音:2022年12月3日-4日、ポーランド放送ヴィトルト・ルトスワフスキ・コンサート・スタジオ(ワルシャワ)
 
 
DUX2016
\2700
ノヴィツキ・デュオのための作品集
 タデウシュ・ヴィエレツキ(b.1954):
  ヴァリア(パーカッションとピアノのための)
 アルトゥル・クロシェル(b.1973):
  炎(パーカッションとピアノのための)
 マチェイ・ヤブウォンスキ(b.1974):夜蝶の軌跡IV
  (ヴィブラフォン、アルオフォンとピアノのための)
 ピオトル・ペシャト(b.1990):
  マイ・インストゥルメント・ワズ・ア・ポール
   (ヴィブラフォン、ピアノと
    オーディオ・プレイバックのための)
 マグダレナ・ゴルヴァ(b.1993):インフェルシオ
  (プリペアド・ピアノとヴィブラフォンのための)
 ピオトル・イェンジェイチク(b.1993):PEH
  (ハイ・ハット、ピアノとエレクトロニクスのための)
 アンジェイ・ジャデク(b.1957):ア・ドゥエ
  (ヴィブラフォンとピアノのための)
ノヴィツキ・デュオ
 〔ピオトル・ノヴィツキ(ピアノ)、
  パヴェウ・ノヴィツキ
   (パーカッション、ヴィブラフォン、アルオフォン、ハイ・ハット)〕

 ピアノとパーカッションの兄弟デュオ、ノヴィツキ・デュオのアルバム。彼らのために書かれた現代作品が集められています。
 90年代からデュオとして活動する彼らは打楽器とピアノのために書かれた20世紀の古典的な作品から電子メディアを活用した最新の作品まで幅広いレパートリーを持ち、この編成が持つサウンドの可能性を拡張し続けています。
 マチェイ・ヤブウォンスキの作品ではアルミニウムのチューブを使用したアルオフォンという珍しい楽器が使用されています。

 ※録音:2023年、スタニスワフ・モニューシュコ音楽アカデミー・コンサート・ホール(グダニスク、ポーランド)
 
 

DUX2013
\2700
アダム・ヴェソウォフスキ:エンジェルズ
 アダム・ヴェソウォフスキ(b.1980):
  天体の踊り(シンフォニック・オーケストラのための)
  天使たちの歌(弦楽オーケストラのための)
  2本のフルートとシンフォニック・
   オーケストラのための協奏曲《大天使》*
  天使たちと悪魔たち
   (シンフォニック・オーケストラのための)
シレジア・フィルハーモニー管弦楽団
ヤロスラフ・シェメト(指揮)
アガタ・キエラル=ドゥウゴシュ(フルート)*
ウカシュ・ドゥウゴシュ(フルート)*

 このレコーディングに参加しているシレジア・フィルハーモニー管弦楽団のディレクターも務めるポーランドの音楽家、アダム・ヴェソウォフスキの管弦楽作品集。
 「天使」という共通のテーマを持った作品がまとめられています。
 ヴェソウォフスキは作曲家としてチェコのドヴォルザーク国際作曲コンクールで第1位を獲得、さらにアダム・ディドゥル記念全ポーランド・コンクールでは2度の優勝に輝くなど輝かしい実績を誇り、彼が作曲した50以上の作品はポーランド国内外のコンサートや音楽祭で演奏されています。

 ※録音:2023年8月29日-9月2日、シレジア・フィルハーモニック(ポーランド)
 
 

DUX2004
\2700
アンジェイ・ミクルスキの「ミサ曲変ホ短調」
 アンジェイ・ミクルスキ:ミサ曲変ホ短調
アンジェイ・ミクルスキ(オルガン)
ツェザリ・コンラット(パーカッション)
グニエヴォミル・トムチク(パーカッション)
エヴァ・ミクルスカ(コントラルト)
Art'n'ヴォイシズ

 1988年生まれのポーランド人音楽家、アンジェイ・ミクルスキの「ミサ曲変ホ短調」は、古典的なミサ曲の形式に則りつつ、ジャズやドラムンベース、ダブステップ、ヒップホップなどを参照し、パフォーマンスに即興の余地を与えるなど自由度の高さを持たせた現代のミサ曲。
 オルガンとパーカッション、コントラルトと8人の声で形作られるその音楽は、リスナーに内なるスピリチュアルな体験を提供する革新的な宗教音楽です。

 ※録音:2023年6月13日-15日&9月23日(ポーランド)
 



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FINELINE

FL72420
\2600→\2390
ダリア・スピリドノヴァ(ヴァイオリン)
 五大陸を巡る音楽の旅
  ソングズ・フロム・ゼア   
ダリア・スピリドノヴァ(ヴァイオリン)
 Jean de Nivelles(フランス)/Latod, edesanyam(ハンガリー)/Es fuhrt über den Main(ドイツ)/
 Austant(リトアニア)/Sowa na gaju siada(ポーランド)/Seranta mila(ギリシア)/
 Oscar's ghost(スコットランド)/Dance about steppe's dreams(ブッシュマン)/
 Gyallu(チベット)/Intro 1/Trece-un nouras pe sus(ルーマニア)/
 Shumyat verby(ベラルーシ)/The Rights of Man(アイルランド)/
 Jodi Tor Daak Shune Keu(インド)/Apipa(タタルスタン)/Jameh narenji(アフガニスタン)/
 Naninanasao(ジョージア)/Guggisberglied(スイス)/La Mare de Deu(カタルーニャ)/
 Bayu bayushki bayu(ロシア)/Hatid fer ad hondum ein(アイスランド)/
 Vigstamoin(ノルウェー)/Intro 2/Bang Chhun-hong(台湾)/Lullaby(エチオピア)/
 Elisa gomara saia(モザンビーク)/Nana(セファルディム)/The poor little dog(イヌイット)/
 Karu, Karu(マオリ)/Dimingu(カーボベルデ)/

 Bonus: Kumushki

 ヴァイオリン1本で奏でる世界各地の民謡!五大陸を巡る音楽の旅へ出発!

 ☆世界各地の民謡30曲を独奏ヴァイオリン用にアレンジした、ユニークなプロジェクト!
 ☆ダリア・スピリドノヴァがいざなう、五大陸を巡る音楽の旅!

 ロシアのカザン生まれのヴァイオリニスト、ダリア・スピリドノヴァがいざなう、五大陸を巡る音楽の旅。
 世界各地の民謡30曲を独奏ヴァイオリン用にアレンジしたユニークなプロジェクトで、各トラックには世界各地で演奏活動を行ってきた彼女の経験をはじめ、人との繋がりや人生の紆余曲折など、個人的な物語が反映されています。
 民謡がかつてそれを歌った人々の生活の一部であったように、このアルバムがこれからの人生の一部であると語る彼女と共に、素敵な音楽の旅へ出かけましょう。

 ※録音:2023年3月、インマヌエル教会(ヴッパータール、ドイツ)&2024年1月、アート・ラウンジ・カメレオ(フランクフルト・アム・マイン、ドイツ)
 




GLOSSA



GCD923541
\2700
エドゥアルド・エグエス(リュート)
 ああ、幸福な私の目よ ~ イタリア・ルネサンスのリュート音楽

 フランチェスコ・カノーヴァ(1497-1543):Ricercar2
 ジャック・アルカデルト(1507-1568)&
  ペリーノ・フィオレンティーノ(1523-1552):
   O felicl pcchi miei、Madrigal O felicl pcchi miei*
 カノーヴァ:
  ファンタジア第21番、ファンタジア第38番、ファンタジア第28番
 アルベルト・ダ・リーパ(c.1500-1551):
  パヴァーヌ・ラ・ロマネスク、
  Gaillarde L'Amirale、Fantasie sixiesme
 ヴィンチェンツォ・ルッフォ(c.1508-1587)&
  ジョヴァンニ・パオロ・ パラディーノ(?-c.1565):
   Alcun non puo saper、Madrigal Alcun non puo saper*
 パラディーノ:パヴァーヌ、パヴァーヌ、Gaillarde、ファンタジア
 ピエトロ・パオロ・ボッローノ(c.1494-after 1563):
  Pavana detta La Lacrimosa、Saltarello primo
 ロジェ・パティエ(c.1510-after 1564)&リーパ:
  D'amour me plains、Madrigal D'amour me plains*
エドゥアルド・エグエス(リュート)
ラ・コンパーニャ・デル・マドリガーレ*

 イタリア・ルネサンス期の、リュート作品集!

 ☆エドゥアルド・エグエス、待望のソロ作品集!
 ☆イタリアのルネサンス期を代表する作曲家たちの作品を収録!

 長年「Glossaレーベル」に出演しているエドゥアルド・エグエスによる初のソロ・アルバムが登場です。
 ルネサンス期を代表するイタリアのリュート奏者であり、作曲家でもあったフランチェスコ・カノーヴァ、アルベルト・ダ・リーパ、ピエトロ・パオロ・ボッローノ、ジョヴァンニ・パオロ・パラディーノ、そしてペリーノ・フィオレンティーノなどの作品を取り上げたリュート作品集です。
 彼らはイタリア戦争という激動の時代を生き抜いた作曲家たちで、その経験がどのように影響を与えたかも感じることが出来る一枚となっています。
 またラ・コンパーニャ・デル・マドリガーレが参加した声楽入りの作品も収録されています。

 ※録音:2023年6月(イタリア)
 
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XGCD924703
(国内仕様盤・日本語解説付)
\3300
またただでは終わるまい
 リナ・トゥール・ボネ
  SE4SONS ~ ヴィヴァルディ&ピアソラ:四季

 1-12. ヴィヴァルディ:四季 Op.8 Nos.1-4
 13-16. ピアソラ:ブエノスアイレスの四季
リナ・トゥール・ボネ
 (バロック・ヴァイオリン、指揮)
ムジカ・アルケミカ(tr.1-12)
クアルテート・アルケミコ(tr.13-16)
GCD924703
\2700→\2490

 スペインの名手、ボネ!新たな挑戦は2つの「四季」!

 ☆スペインのバロック・ヴァイオリニスト、リナ・トゥール・ボネGLOSSA第3弾!
 ☆ヴィヴァルディとピアソラ、それぞれの「四季」を対比させた注目盤!

 同世代でもっともエキサイティングなヴァイオリニストの一人と評されるスペインのバロック・ヴァイオリニスト、リナ・トゥール・ボネと、彼女が結成したバロック・アンサンブル「ムジカ・アルケミカ」!

 スペインの古楽レーベルGlossaからリリースされる第3弾は、ヴィヴァルディ、ピアソラによる「四季」をカップリングした注目盤。
 ビーバーの大作「ロザリオのソナタ集」の全曲録音でも批評家や聴衆から高い評価を得、2018年の来日公演を含むヨーロッパ各地でも全曲演奏を行ってきたスペシャリストであるリナ・トゥール・ボネ。

 本アルバムでは、ヴィヴァルディの 《四季》 とピアソラの 《四季》を見事に対比させています。
 ヴィヴァルディの名作 《四季》 では、その感情豊かな解釈で新たな側面を引き出し、ピアソラの 《四季》 では、独自の四重奏編成(ヴァイオリン、バンドネオン、コントラバス、ピアノ)で、アルゼンチン・タンゴの名手たちと共に甘美でいて悲しく、そして、リズミカルでいて自由なタンゴを奏でています。これまでに多くのヴァイオリニストたちが取り上げてきたこれら名作の新たな解釈にご注目ください。

 ※録音:2023年11月27日ー29日、ヴィラセカ音楽院(スペイン)

 



      


リナ・トゥール・ボネ、そのすべてのアルバムが衝撃的
とくに素敵な2タイトルを


PAN CLASSICS
PC10329
(2CD)
\4800→\4390
リナ・トゥール・ボネ
  ビーバー:ロザリオのソナタ集(全)

  『ロザリオのソナタ集』変則調弦によるヴァイオリンと
   通奏低音による15のソナタ、および無伴奏パッサカーリャ
リナ・トゥール・ボネ(バロックvn)
Ens.ムジカ・アルケミカ(古楽器使用)
アンネ・マーリエ・ドラゴシッツ(cmb)
パッチ・モンテーロ(vg, cb, リローネ、ヴィオローネ)
ラインヒルト・ヴァルデーク(バロックhrp)
トーマス・ボイゼン(テオルボ)

 ここで第10番が聴けます。
 うまいのは当たり前として、かなり情熱的・・・これがスペインの「ロザリオ」か。
 ・・・いいじゃないですか。
https://www.youtube.com/watch-feature=player_detailpage&v=SPFOi5b2hgE


PAN CLASSICS
PC10314
\2700→\2490
リナ・トゥール・ボネ
 ヴィヴァルディ 協奏曲、あるいはソナタ
  -新発見・新校訂作品さまざま-

 ◆アントニオ・ヴィヴァルディ(1678-1741):
  ①ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 RV 218(世界初録音)
  ②ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ
   (グラーツ・ソナタ第4番)ハ短調 RV7
  ③ヴァイオリン協奏曲 イ長調 RV346(世界初録音)
  ④ヴァイオリン協奏曲 ハ短調 RV771
   (オリヴィエ・フレ補筆完成版)
  ⑤ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ
   (グラーツ・ソナタ第3番)ニ長調 RV11
  ⑥ラルゴ ヘ短調-ヴァイオリン協奏曲 ハ短調 RV202 より
   (ゲオルク・ピゼンデルによる装飾音が施された版、
    ドレスデンの手稿譜より)
リナ・トゥール・ボネ(バロック・ヴァイオリン)
Ens.ムジカ・アルケミカ(古楽器使用)

 ここでRV.218が少し聴けます。これを聴いてボネのことが好きになりました。
 切ないです。
https://www.youtube.com/watch-v=JXxaChldY8E&feature=player_embedded


 




SIGNUM



SIGCD774
\2700
ロビン・トリッチュラー(テノール)
 ピーター・ピアーズのための歌曲集

 レノックス・バークリー:5つのハウスマンの歌 Op.14-3
 レノックス・バークリー:薄明かりの歌 Op.65*
 ベンジャミン・ブリテン:ミケランジェロの7つのソネット Op.22
 アーサー・オールダム:5つの中国の詩
 リチャード・ロドニー・ベネット:トム・オブドラムの歌**
 ジェフリー・ブッシュ:十二星座の歌
ロビン・トリッチュラー(テノール)
マルコム・マルティノー(ピアノ)
ショーン・シベ(ギター)*
フィリップ・ハイアム(チェロ)**

 ロビン・トリッチュラーが歌うピーター・ピアーズ歌曲集!

 ☆アイルランドの名テノール、ロビン・トリッチュラー!
 ☆20世紀のもっとも偉大なクラシック歌手、ピーター・ピアーズのために創られた珠玉の歌曲集!
 ☆ショーン・シベ、フィリップ・ハイアムがゲスト参加!

 その優れた才能とベンジャミン・ブリテンとの深いつながりによって、20世紀の一時期におそらく世界でもっとも有名なクラシック歌手であったピーター・ピアーズ(1910-1986)。
 並外れた歌声に加えて、探求心、芸術や歴史、文学、詩の豊かな知識を備えた魅力的なアーティストであったピアーズは、ブリテンに限らず当時の多くの作曲家たちに大きなインスピレーションを与え、多数の偉大な芸術作品が生み出されてきました。
 アイルランドの名テノール、ロビン・トリッチュラーは、レノックス・バークリー、ベンジャミン・ブリテン、アーサー・オールダム、リチャード・ロドニー・ベネット、ジェフリー・ブッシュらがピーター・ピアーズのために書いた歌曲集をセレクトし、珠玉のアルバムにまとめ上げました。
 BBCニュー・ジェネレーション・アーティストとしてはトリッチュラーと同じ2012-2014に選ばれて活動している若き天才ギタリスト、ショーン・シベ、ブリテンの無伴奏チェロ組曲でレコーディング・デビューし、英グラモフォン誌のエディターズ・チョイスに選ばれた新世代チェリスト、フィリップ・ハイアムといった豪華ゲスト・アーティストの参加もポイントです。

 ロビン・トリッチュラーはアイルランド出身、アイルランド王立音楽アカデミーとロンドン王立音楽アカデミーを卒業し、2012年~2014年のBBCニュー・ジェネレーション・アーティストの一員として活躍したテノール歌手。
 ロイヤル・オペラ・ハウスなどオペラ分野での活動はもちろん、優れたリート歌手としてSignum、Hyperion、Vivat、Delphian、Onyx、Champs Hill Records、Wigmore Hall Liveなど多くのレーベルの歌曲録音プロジェクトに参加してきた実力者です。

 ※録音:2021年9月-10月、イギリス
 



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AAM RECORDS



AAM 45
\2800→\2590
計30余年をかけて、類を見ない全集がついに完結
 ロバート・レヴィンとアカデミー・オブ・エンシェント・ミュージック(AAM) 
モーツァルト:ピアノ協奏曲第25番&第27番 他

 ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791)
  1-3. ピアノ協奏曲第25番 ハ長調 K. 503
   1. I. Allegro maestoso/
   2. II. Andante/3. III. Allegretto
  4. コンサートアリア
   「どうしてあなたを忘れられよう...
    心配しないで、愛する人よ」K. 505
  5-7. ピアノ協奏曲第27番 変ロ長調 K. 595
   7. I. Allegro/8. II. Larghetto/9. III. Allegro
 
 ※K. 503とK. 595のカデンツァはロバート・レヴィンの即興による
ルイーズ・オルダー(ソプラノ)...4

ロバート・レヴィン(フォルテピアノ)
リチャード・エガー(指揮)
アカデミー・オヴ・エンシェント・ミュージック
NYCX 10475
(国内仕様盤・日本語解説付)
\3300

 使用楽器フォルテピアノ:ウィーンのアントン・ヴァルター1795年製作をモデルとする ベルギーのクリス・マーネの再現楽器。2018年製作
 録音:2022年1月4-8日 St John's Smith Square(UK)
 総収録時間:66分

 【計30余年をかけて、類を見ない全集がついに完結】
 アカデミー・オヴ・エンシェント・ミュージックとピアニスト、ロバート・レヴィンによるモーツァルトのピアノ協奏曲の全集企画が、昨年約20年ぶりに再開してから1 年余り。まもなく完結の日が訪れる。
 この30年の間にも多くのモーツァルトのピアノ協奏曲の録音が世に出てきたが、当該全集は他に類を見ない特別な企 画である。
 博識多才なピアニスト、レヴィンに加え、モーツァルト研究の第一人者クリフ・アイゼンが学術的アドバイザーを務める当企画は、ピアノ協奏曲とい うジャンルを従来の分類を超えて広く捉え、18世紀後半のピアノ文化の実態を物語る。
 
 詳細な時代考証から、録音にはチェンバロ、タンジェント・ピアノ、異なる時代、異なる制作者のフォルテピアノ、さらにはオルガンまでもが登場してきた。
 レヴィンは30年の時を経ても微塵の衰えも知らず、常に安定していながら 即興性に富んだ演奏を繰り広げる。モーツァルトのピアノ協奏曲の新たな受容史がここに生まれる。--大津 聡(2024年5月)

 モーツァルトの演奏史に革命を起こしたクリストファー・ホグウッドとアカデミー・オブ・エンシェント・ミュージックが、モーツァルト研究家でピアニストのロバート・レ ヴィンを迎えて1993年に開始したピアノ協奏曲全集の録音。
 8枚をリリースして2001年を最後に途絶えていたプロジェクトが2023年に再開、当リリースを もって遂に完結します。
 収録曲は、モーツァルト後期作品の中でも壮麗な規模と楽想を持つ第25番K.503と当ジャンル最後の作品第27番K.595。間に 挟まれたコンサート・アリアK.505は、作曲年代が近くピアノが活躍するという点に加えて、その歌詞「どうしてあなたを忘れられよう...心配しないで、愛する人 よ」に、当プロジェクトに携わってきたすべての音楽家の気持ちを込めた採用と思われます。
 ピアノ協奏曲のカデンツァはここでもレヴィンの即興によるもの。全 体的に即興や装飾など「楽譜に書かれていない」音符の多さに注意が行きがちですが、それらがモーツァルトのスタイルに見事にフィットしているところが特徴 です。
 既存の録音との差別化を意図したものではなく、モーツァルトのスタイルを徹底的に尊重し、その細部にまで注意を払った結果生まれる「モーツァルトら しさ」の再発見にあると言えるでしょう。調律にはキルンベルガーから派生した調律法Prinzが使われています。
 ※国内仕様盤には大津聡氏による日本語解説が付属します。

 【ロバート・レヴィンとアカデミー・オブ・エンシェント・ミュージック(AAM)のモーツァルト:ピアノ協奏曲録音について】
  1980年代半ばから1990年代を通して古楽器による演奏が大きなブームとなりました。バッハの生誕300年(1985年)とモーツァルトの没後200年(1991年)にデジタル録音とCDの急速な普及が重なり、主要レーベルがこれらの作曲家の主要作品をデジタル録音による古楽器演奏で一新しようとしたのです。
  中でもオワゾリール・レーベルによるモーツァルトの交響曲全集は、序曲や断章をも含める最新の音楽的な知見と、クリストファー・ホグウッドとヤープ・シュレー ダーがリードするAAM(当時の呼称はエンシェント室内管弦楽団)のスタイリッシュな演奏によって、モーツァルトの演奏史に極めて大きなインパクトを与えまし た。
  その交響曲全集に続いて彼らが1993年に始めた企画がモーツァルトのピアノ協奏曲全集です。ソリストには、気鋭のモーツァルト研究家にして即興演 奏も巧みな歴史的ピアノの名手ロバート・レヴィンを起用。
  オリジナルのカデンツァや即興的な装飾表現を多用して大きな注目を集めましたが、17曲を録音 したところで途絶えてしまいました。
  未完に終わったと思われていたそのプロジェクトが2023年に再起動。
  コロナ禍で演奏会が途絶えたAAMが活動の場を求めてセッション録音を企画し、かね てからこのプロジェクトを「自分のアイデンティティの一部」と感じていたロバート・レヴィンが賛同。
  AAM創設50周年にあたる2023/24シーズンの終わりに完 結を迎えます。

 【デッカ・サウンドを引き継ぐ好録音】
  録音セッションは数多くの名録音を生み出したセント・ジョンズ・スミス・スクエアで行われ、最終巻ではデッカで数多くの録音を制作したフィリップ・サイニーと ニール・ハッチンソンが担当。
  オーケストラの量感と透明感を両立させ、ソロ楽器の質感と存在感をさりげなく引き立てる絶妙なバランスで仕上がりました。

 【ジャケットについて】
  AAMレーベルの5作ではジャケットにパウル・クレーの絵を使用。AAM総裁のジョン・マクマンによればホグウッドはクレーの作品を愛好し、オワゾリール・レーベ ルから出したピアノ協奏曲の最初の4枚にはクレーの絵が使われていました。その後「商売上の理由で変えられた」そうですが、シリーズ完結へ向けて原点に 回帰しました。

 【充実した解説書】
  当巻の原盤解説書は英語のみで60ページあり、下記の内容が掲載された充実したものとなっています。
  ・AAM代表ジョン・マクマンによる当プロジェクト再開の経緯
  ・モーツァルト研究の第一人者クリフ・アイゼンによる作品解説
  ・AAMのチェロ奏者イモージェン・セス=スミスへのインタビュー
  ・使用されたフォルテピアノ楽器の写真と解説
  ・調律者のコメントと回想
  ・演奏者のプロフィール
  ・収録曲ごとのオーケストラ全員の名前、及び各メンバーの使用楽器の詳細
  ・近代絵画の研究者Hajo Duchting氏によるパウル・クレーの絵と音楽の関りに関するコメント
  ・制作スタッフ、サポーターの一覧
  ・オワゾリール及びデッカ・レーベルでの8枚とAAMレーベルでの5枚の計13枚のジャケット写真

 
 



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ALPHA CLASSICS



ALPHA1043
\3100→\2890
カフェ・ツィマーマン、名手メルニコフを迎え
 大家C.P.E.バッハと躍進期のモーツァルト

 カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ(1714-1788):
  1-3. 交響曲 ニ長調 Wq 183-1/H 663
  4-6. チェンバロとフォルテピアノ〔と管弦楽〕のための
   協奏曲 変ホ長調 Wq 47/H 479
 ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791):
  7-9. ディヴェルティメント ヘ長調 K. 138
   (ザルツブルク交響曲 第3番)
  10-12. ピアノ協奏曲 第17番 ト長調 K. 453
アレクサンドル・メルニコフ(フォルテピアノ)...4-6、10-12
セリーヌ・フリッシュ(チェンバロ...4-6、フォルテピアノ...1-3、7-9)
カフェ・ツィマーマン(古楽器使用)
パブロ・バレッティ(ヴァイオリン&指揮)
NYCX 10476
(国内仕様盤・日本語解説付)
\3300

 《使用楽器》
  フォルテピアノ: ウィーンのアントン・ヴァルター1795年製作モデルに基づくシュタウフェン・イン・ブレイスガウ(ドイツ)のクリストフ・ケルン2007年製作の再現楽器
  チェンバロ: ベルリンのミヒャエル・ミートケ1710年製作モデルに基づくシュタウフェン・イン・ブレイスガウのクリストフ・ケルン2013年製作の再現楽器

 録音: 2023年1月 ベギン女子修道会教会、 シント・トライデン(ベルギー東部リンブルフ州)
 収録時間: 71分
 ※国内仕様盤解説日本語訳...白沢達生

 【ALPHAの看板楽団カフェ・ツィマーマン、名手メルニコフを迎えついに古典派へ!】
 ALPHAレーベル創設直後から数々の名盤を世に送り出してきた古楽器楽団カフェ・ツィマーマン。高い評価を博した大バッハの協奏曲&管弦楽組曲シリーズに象徴される通りバロック作品の録音が目立つ彼らが今回、ついに18世紀後半の古典派時代に充実編成で臨みました。
 同団創設以来の中心メンバーで独奏者としても活躍するセリーヌ・フリッシュがチェンバロ独奏を務め(通奏低音ではフォルテピアノも使用)、ゲストはなんと来日公演でもおなじみの俊才アレクサンドル・メルニコフ!

 1770~80年代には既に国際的な名声を誇る巨匠となったハンブルク市の音楽監督C. P. E. バッハ(大バッハの次男)、かたやザルツブルクとウィーンで続々名曲を生みつつあった躍進期のモーツァルト、同時期とは思えないほど対照的な作風の両者それぞれ2作品ずつ収録。
 C. P. E. バッハが最晩年に手がけた協奏曲はオーケストラの傍ら二つの鍵盤楽器を対置させた異色作で、両独奏者それぞれに異なる才気煥発なソロが音色の違いと共に十全に味わえる一方、モーツァルトのピアノ協奏曲では総奏部分からメルニコフがフォルテピアノで通奏低音も演奏。充実の管楽器セクションにはオーボエのボジローやファゴットのル・シュナーデクらバッハ録音でも活躍をみせた名手たちも参加、どの曲でも各パートの自発性と楽団の一体感が不思議な共存をみせながら、じっくり曲を聴かせる解釈の深みはまさにカフェ・ツィマーマンならでは。
 名技師アリーヌ・ブロンディオの丁寧な仕事やバーゼル出身の作曲家テュリング・ブレムによる洞察に富んだ解説(国内仕様では全訳付)まで、示唆と音楽性に富んだ演奏を十全に堪能できる1枚です。

 
 




CPO



555484
(3SACD HYBRID)
\8600
フェリックス・メンデルスゾーン:オルガン作品集 クリスティアン・シュミット(オルガン)
 【SACD1】
  1-4. ソナタ第1番 ヘ短調 Op. 65 No. 1/5. 前奏曲 ニ短調/
  6-7. 前奏曲とフーガ第3番 Op. 37/8. アンダンテ・コン・モート ト短調/
  9. アンダンテ・ソステヌート ヘ短調/10. フーガ・プロ・オルガノ・プレノ ニ短調/
  11. アンダンテ ニ長調/12. 後奏曲 ニ長調/13. フゲッタ ニ長調/
  14. アンダンテ・レチタティーヴォ ヘ短調/15-17. ソナタ第2番 ハ短調 Op. 65 No. 2
 【SACD2】
  1-2. ソナタ第3番 イ長調 Op. 65 No. 3/3. アンダンテ ニ長調/4. フーガ ハ長調/
  5. フーガ ヘ短調/6. アレグロ・コン・ブリオ 変ロ長調/7. 前奏曲 ハ短調/
  8-9. 前奏曲とフーガ第2番 ト長調 Op. 37/10. アンダンテ ヘ長調/
  11-14. ソナタ第4番 変ロ長調 Op. 65 No. 4
 【SACD3】
  1-3. ソナタ第5番 ニ長調 Op. 65 No. 5/4. フーガ ト短調/5. フーガ ホ短調/
  6-7. 前奏曲とフーガ第1番 ハ短調 Op. 37/8. パッサカリア ハ短調/
  9. アレグレット ニ短調/10. アレグロ ニ短調/11. アンダンテ・レチタティーヴォ ヘ短調/
  12. アレグロ 変ロ長調/13. フーガ 変ロ長調/14-17. ソナタ第6番 ニ短調 Op. 65 No. 6

 オルガン...E. F. ヴァルッカー製:1844年製 Op. 46...SACD1、2/1846年製 Op. 62...SACD3
 録音:ドイツ2021年6月9-11日 Kirche Sankt Maria in Schramberg...SACD1、2/2021年8月10-12日 Evangelischen Kirche Hoffenheim...SACD3
 SACD層: Stereo, Multi-Channel 5.0
 総収録時間:177分

 【メンデルスゾーンのオルガン作品を当時のオルガンで弾いたセット】
 幼い頃から神童と称えられたメンデルスゾーンは優れたオルガニストでもあり、11歳から亡くなるまでに60作以上のオルガン曲を書き上げています。
 それらは 伝統的な形式の中に自由なアイデアを採り入れたロマン派オルガン曲の宝庫で、晩年の作品「6つのソナタ」やバッハを思わせる「前奏曲とフーガ」、多彩な 小品も聴きどころです。
 このセットではそれらの作品をメンデルスゾーン在世中にエバーハルト・フリードリヒ・ヴァルッカー(1794–1872)が制作した2台のオル ガンで演奏しているのも魅力。
 シュランベルクのオルガンは35のストップとフランス風の音色を持つ楽器。1844年に作られた後に数度の再建を経ています。
 クレッシェンド機能を備えているのが特徴です。ホッフェンハイムの楽器は1846年製で、27のストップを持つ若干小ぶりの楽器。
 マルチ・チャンネル対応の SACDで美しい響きが雰囲気豊かに捉えられており、楽器の音色の違いもお楽しみいただけます。

 演奏は1976年生まれのクリスティアン・シュミット。ザール 音楽大学でオルガン演奏を学び2001年のドイツ音楽コンクールに入賞。
 以降、ヨーロッパ各地のコンサートホールで演奏し、2012年にはマグダレナ・コジェ ナーとの共演でザルツブルク音楽祭にデビューしました。

 
 
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555568
(2CD)
\5300→\4890
マルティヌーと愛し合い、ミュッシャの息子と結婚し、
 25歳でこの世を去った天才女流作曲家
  ヴィーチェスラヴァ・カプラーロヴァー:管弦楽作品全集

 【CD1】
  1-4. 小品による組曲 Op. 1
  5. 軍隊風シンフォニエッタ Op. 11
  6-8. Suita rustica 田園組曲 Op. 19
  9. 別れとハンカチ Op. 14
  10. ノエルの前奏曲
  11. ファンファーレ
 【CD2】
  1-3. ピアノと弦楽のためのパルティータ Op. 20
  4-6. ピアノ協奏曲 ニ短調 Op. 7
  7-10. ピアノのための組曲 Op. 1(オリジナル版)
ヴェロニカ・ロヴナー(ソプラノ)...CD1:9
トマーシュ・ヴラーナ(ピアノ)...CD2
ヤナーチェク・フィルハーモニー管弦楽団
アレナ・フロン(指揮)

 録音:2022年5-6月 Ostrava House of Culture(チェコ)
 総収録時間:103分

 【再評価が目覚ましいカプラーロヴァーの管弦楽作品群を母国の演奏家たちが力強く奏でる】
 チェコ生まれの女性作曲家ヴィーチェスラヴァ・カプラーロヴァーは、音楽学校の校長を務める父と歌の教師であった母のもと、幼い頃から才能を発揮し、15歳でブルノ音楽院に入学。
 5年後の1935年に卒業作品として初のオーケストラ作品《ピアノ協奏曲ニ短調》を作曲しました。
 同じ時期にピアノのための「組曲」をオーケストレーションしたものが実質的に2番目の管弦楽作品(このアルバムにはオリジナルのピアノ曲も収録)。その後プラハ音楽院でヴィーチェスラフ・ノヴァークとヴァーツラフ・ターリヒに師事し、1937年には代表作のひとつ「軍隊風シンフォニエッタ」が完成。
 彼女自身の指揮するチェコ・フィルハーモニー管弦楽団が初演し、国際的な評価を得ました。同年、フランスから奨学金を得てパリのエコールノルマル音楽院に留学。この頃に歌曲「別れとハンカチ」が作曲されています。
 パリではシャルル・ミュンシュとナディア・ブーランジェのクラスで学び、ボフスラフ・マルティヌーからも指導を受けています。
 その後、1940年4月に結婚しましたが、2か月も経たないうちに病を得て25歳の若さでこの世を去りました。
 短い生涯に残した作品は、21世紀になって国際的に再評価が進んでいます。
 レーベルによればこのアルバムは彼女が完成させた管弦楽作品をすべて収録しており、後期ロマン派風の疾風怒濤を思わせる冒頭が印象的なピアノ協奏曲からモダニズムの影響が明らかなパルティータまで、時代の空気を移した作風の変遷が見て取れます。


 
 


555429
(2CD)
\5300
ディッタースドルフ:オウィディウスの『変身物語』による交響曲集
 【CD1】
  1-4. 交響曲第1番 ハ長調「四つの時代」
  5-8. 交響曲第2番 ニ長調「ファエトンの墜落」
  9-12. 交響曲第3番 ト長調「鹿に変えられたアクタエオン」
 【CD2】
  1-4. 交響曲第4番 ヘ長調
   「ペルセウスによって救われたアンドロメダ」
  5-8. 交響曲第5番 イ長調「蛙に変えられたリュキアの農夫たち」
  9-12. 交響曲第6番 ニ長調「石にされたフィネウスと仲間たち」
ハイルブロン・ヴュルテンベルク室内管弦楽団
ケース・スカリオーン(指揮)

 録音:2020年10月21-23日、11月19-21日 Theodor-Heuss-Saal, Harmonie concert and congresscenter, Heilbronn(ドイツ)
 総収録時間:119分

 LP時代から人気のあったディッタースドルフの「変身物語」に基づく交響曲集に新録音が登場。
 1781年、ディッタースドルフは古代ローマの詩人オウィディウスの『変身物語』に基づく交響曲シリーズの作曲を計画します。
 この物語は古代神話の登場人物たちが動物や植物、鉱物、果ては神にまで変身していくエピソードを集めた叙事詩で、後世数多くの演劇作品やオペラなどの題材になっています。
 ディッタースドルフは15曲の交響曲を5曲ずつ3つのセットにし、そのセットのために造られた彫刻を合わせて出版することを計画。
 これは18世紀後半における「最も野心的なプロジェクト」の一つとして評判になりましたが途中で頓挫。完成したのはここに収められた6曲の交響曲だけでした。
 ハイドンを思わせる端正な音楽に現れる「変身」の場面は今も魅力的に響きます。
 
 


555392
\3100
ヨハン・クリフトフ・ペツ:ドゥープレクス・ゲーニウス
 ヨハン・クリフトフ・ペツ(1664-1716):
  ドゥープレクス・ゲーニウス Op. 1-
   2つのヴァイオリンとアーチヴィオラと通奏低音のための
    1. ソナタ第1番 変ロ長調/
    2. ソナタ第2番 ト長調/3. ソナタ第3番 ニ長調/
    4. ソナタ第4番 イ短調/5. ソナタ第5番 ハ短調/
    6. ソナタ第6番 イ長調/7. ソナタ第7番 ニ短調/
    8. ソナタ第8番 ト短調/9. ソナタ第9番 ヘ長調/
    10. ソナタ第10番 ハ長調/
    11. ソナタ第11番 ロ短調/12. ソナタ第12番 イ短調

ラルパ・フェスタンテ
 (古楽器アンサンブル)
クリストフ・ヘッセ(第1ヴァイオリン)
アンゲリカ・バルツァー(第2ヴァイオリン)
アニャ・エンダーレ(チェロ)
ハラルト・マルテンス(ヴィオローネ)
ラルフ・ヴァルトナー(ポジティフ・オルガン/チェンバロ)
ヨハネス・フォークト(テオルボ/ギター)


 録音:2018年2月19-22日 Evangelische Kirche, Niedereggenen(ドイツ)
 総収録時間:79分

 バッハより約20歳年長のヨハン・クリストフ・ペツによるソナタ集の貴重な録音が登場。幼い頃に聖歌隊で歌いながら音楽の素養を身につけたペツは、24歳でバイエルン選帝侯の宮廷楽師となり、留学先のローマでアルカンジェロ・コレッリに師事してイタリア音楽の様式を身につけます。
 帰国後はボンやミュンヘンの礼拝堂の楽団で働き、1706年から亡くなるまでヴュルテンベルク公エーバーハルト・ルートヴィヒのカペルマイスターとして楽団のレベル向上に尽力しました。

 ここに収められた「ドゥープレクス・ゲーニウス」はローマから帰国した後の1690年代前半に作曲されたと推定されており、バイエルン選帝侯に捧げられました。
 1696年にアウクスブルクで出版されると人気を博し、ロンドンやアムステルダムでも出版されています。各曲は旋律楽器である2つのヴァイオリンと通奏低音によるトリオ・ソナタの形式を採り、コレッリの作品5の系譜に連なるもの。
 各ソナタは4から9の楽章から成り、緩急の対照や楽想の使い分けにより多彩な表情を見せています。
 ペツは初版楽譜のタイトルで「ヴィオラ・ダ・ガンバやチェロと同等の技術で演奏可能なアーチ・ヴィオラ」なる楽器を追加していますが、これが何を指すのかは不明で、ここではチェロを充てています。

 
 
 


555480
\2600
レオポルト・アントン・コジェルフ(1747-1818):
 ピアノ三重奏曲集 第4集

  1-3. ピアノ三重奏曲 ニ長調 P.IX:17
  4-8. ピアノ三重奏曲 ヘ長調 P.IX:43
  9-11. ピアノ三重奏曲 変ホ長調 P.IX:9
トリオ1790
 アネッテ・ヴェーネルト(ヴァイオリン)
  (Workshop of family Lambert, 18世紀後期)
 イモラ・ゴンボス(チェロ)
  (Johann Georg Leeb, Vienna, 1800年頃)
 ハラルド・ヘーレン(フォルテピアノ)
  (Derek Adlam after Matthäus Heilmann,
   18世紀後期)

 録音:2021年4月13-16日 Deutschlandfunk Kammermusiksaal(ドイツ)
 総収録時間:64分

 プラハで生まれ、ウィーンで活躍したレオポルト・アントン(アントニーンとも)・コジェルフ。数多くの作品を残し、なかでもピアノ三重奏曲は60曲以上が目録に掲載されています。
 この第4集には、1789年に発表されたニ長調と、1798年のヘ長調、初期の作品とされる変ホ長調の3曲の三重奏曲を収録。
 ヘ長調の三重奏曲では、この頃コジェルフが関心を抱いていたスコットランドやアイルランドの民謡旋律も用いられるなど親しみやすい旋律に満たされています。
 およそ20年にわたりコジェルフ作品を演奏し続けるトリオ1790が、古典派盛期の響きを生かした流麗な演奏を聴かせます。

 
 
 


555495
(2CD)
\5300
師レーガーを驚愕させるほどの才能
 ヨハンナ・ゼンフター(1879-1961):室内楽作品集
エルゼ・アンサンブル
 【CD1】
  1-4. 四重奏曲 Op. 11- ピアノ、ヴァイオリン、ヴィオラとヴィオラ・ダ・ガンバ(チェロ)のために
  5-8. ソナタ Op. 37 - クラリネット、ヴィオラ、ホルンとピアノのために
  9-11. 三重奏曲 Op. 103 - クラリネット、ホルンとピアノのために
 【CD2】
  1-3. 五重奏曲 Op. 119 – クラリネットと弦楽四重奏のために
  4-6. ソナタ Op. 57 – クラリネットとピアノのために
  7-9. やさしい小三重奏曲 Op. 134 - ヴァイオリン、チェロとピアノのために

 録音:2023年4月3-5日 Hans-Rosbaud Studio,Baden-Baden(ドイツ)...CD1/2021年5月10-12日 Sendesaal,Hessischer Rundfunk(ドイツ)...CD2
 総収録時間:129分

 ドイツの裕福な上流家庭に生まれたヨハンナ・ゼンフター。幼い頃から音楽に興味を持ち、フランクフルト音楽大学で作曲、ピアノ、ヴァイオリンを学びます。その後はライプツィヒでマックス・レーガーに師事、師を驚愕させるほどの才能を発揮しました。
 彼女は大規模な交響曲から室内楽曲まで100作以上の作品を遺しており、初期の作品はショパンやシューマンの影響を受けたサロン風の雰囲気を備え ていますが、レーガーに師事してからは複雑な対位法を駆使した半音階的な旋律と、大胆な和声を用いつつも、節度ある禁欲的な美しさが感じられる作 風へと移行しました。
 この2枚組には初期から晩年まで幅広い作曲年代の作品を収録。作風の変遷を辿るとともに、どの曲からも作曲家としての彼女の強 い主張が感じられます。

 
 




NAXOS

8.574630
\2100
マルコ・トプチィ ギター・リサイタル(2024) マルコ・トプチィ(ギター)
 1. アルベール・ルーセル(1869-1937):セゴビア Op. 29(1925)
 2. アウグスティン・バリオス(1885-1944):森に夢みる(1918以前)
 3. フランシス・プーランク(1899-1963):サラバンド FP 179(1960)
 4-6. アンジェロ・ジラルディーノ(1941-2022):超絶技巧練習曲(1981-88)より
  4. No. 18. El Rosario/5. No. 32. Embarquement pour Cythere/6. No. 19. Jondo
 7. アルノー・デュモン(1950-):
  5つのフランスのオマージュ - 第5番 ラヴェルへのオマージュのように(1998)
 8. ジョン・ダウランド(1563頃-1626):ファンタジア ト短調 P. 71
 9. フレデリック・ハンド(1947-):アンダーカレンツ(2023)
 10-13. コンスタンティン・ブリオフ(1976-):
  ギター・ソナタ第6番「ハルキウ」 Op. 48(2021)...世界初録音
 14. グレアム・クーネ(1956-):A Closed World of Fine Feelings and Grand Design(1997)

 録音:2024年1月19、20日 St Paul's Anglican Church, Newmarket, オンタリオ(カナダ)
 総収録時間:70分

 1991年、ウクライナ生まれのギタリスト、マルコ・トプチィ。4歳からギターをはじめたトプチィはこれまでに国際的なギター・コンクールで55回もの優勝歴を誇ります。
 2013年の東京国際ギターコンクールに優勝したことで2014年には日本ツアーを行い、以来、日本国内でも数多くのファンの心を掴んでいます。
 このアルバムは2023年のGFA(Guitar Foundation of America=アメリカ・ギター財団)国際ギター・コンクールの優勝記念として製作されたもので、ルネサンス期のダウランドから、トレモロ奏法が素晴らしい効果をあげるバリオスの「森に夢見る」など20世紀初頭のロマンティックな作品、そして現代の前衛的、実験的な作品まで、彼の幅広いレパートリーと技巧に裏打ちされた豊かな音楽性を楽しめます。
 
 ルーセルとプーランクの唯一のギター作品を収めているのも貴重。
 ギター・ソナタ第6番「ハルキウ」の作曲家コンスタンティン・ブリオフはウクライナ生まれで、現在東京を拠点に活躍しています。
 新型コロナウイルス感染症のパンデミックの際はウクライナで2年間を過ごし、日本に戻ってすぐに祖国で戦争が勃発するという状況の中、ブリオフは自身の生地をタイトルにしたこの曲に特別な思いを託したと語ります。
 ト調を基調にしながらも12音をくまなく使うことで不安な感情が描かれたこの曲でもトプチィは共感溢れる演奏を聴かせます。
 トプチィは2024年4月の来日公演でもこの曲を演奏しました。
 
 

8.574309
\2100
フェルナンド・ロペス=グラサ(1906-1994):
 ポルトガル語による合唱曲集

  1-2. Dos romances viejos 2つの古いロマンス(1956)
  3-5. Tres cancoes regionais portuguesas
   ポルトガル地方の3つの歌(1970/77)
  6-13. Oito cancoes da primeira cantata do Natal
   最初のクリスマス・カンタータから8つの歌(1945/50)
  14-16. Tres liricas castelhanas de Camoes
   カモンイスの詩による3つのカスティーリャの歌(1954/55)
  17-19. Tres cancoes regionais portuguesas
   ポルトガル地方の3つの歌(1957/65/70)
  20-22. Tres cancoes corais 3つの合唱曲(1946)
コーロ・カーサ・ダ・ムジカ
 (声楽アンサンブル)
ポール・ヒリアー(指揮)

 録音:2020年2月2-5日 Casa da Musica, Porto(ポルトガル)
 総収録時間:47分

 20世紀のポルトガル音楽界において重要な位置を占める作曲家フェルナンド・ロペス=グラサ。彼のポルトガル民謡や伝統音楽の研究と知識は、バルトークのハンガリー民謡研究に匹敵する業績と言えるでしょう。
 古典的な形式に民俗音楽の旋律やリズムを落とし込んだ作品を数多く遺しており、このアルバムに収録された無伴奏合唱曲はまさに創作の頂点をなすもの。
 民謡風の旋律がストレートに歌われる作品や、複雑な和声が用いられ、時には無調とも思えるほどの大胆な響きを駆使した実験的な作品、民謡の旋律を用いながらも、まるでルネサンス時代の合唱曲を思わせるような見事な対位法を駆使した作品など様々な歌を聴くことができます。
 「最初のクリスマス・カンタータから8つの歌」(とりわけ第1曲が聴きもの)での敬虔な旋律が民謡風に変貌する様子も聴きどころ。
 2009年に設立され、2019年までポール・ヒリアーが首席指揮者を務めたポルトガルの声楽アンサンブル「コーロ・カーサ・ダ・ムジカ」の真摯かつ清冽な声を存分にお楽しみください。
 
 


8.574580
\2100
マリオ・カステルヌオーヴォ=テデスコ(1895-1968):
 弦楽四重奏曲全集

  1-3. 弦楽四重奏曲第1番 ト長調 Op. 58(1929)...世界初録音
   1. I. Arioso e sereno
   2. II. Strimpellata: Mosso e spensierato
   3. III. Introduzione: Molto moderato
  4-6.弦楽四重奏曲第2番 ヘ短調 Op. 139(1948)...世界初録音
   4. I. Moderato (ma non troppo lento)/
   5. II. Andante mesto/6. III. Molto vivo e ben ritmato
  7-10. 弦楽四重奏曲第3番 ヘ長調
   「カーザ・アル・ドーノ」 Op. 203(1964)
    7. I. Ritorno a Vallombrosa/8. II. L'Abbazia/
    9. III. Il Trenino/10. IV. Discussione e tramonto
アドルノ四重奏団
 Edoardo Zosi(第1ヴァイオリン)
 Liu Pelliciari(第2ヴァイオリン)
 Benedetta Bucci(ヴィオラ)
 Stefano Cerrato(チェロ)

 録音:2023年6月26-27日 Castello di Bianello, Quattro Castella(イタリア)
 総収録時間:71分

 優れたギター作曲家として知られるマリオ・カステルヌオーヴォ=テデスコの弦楽四重奏曲集。
 ピツェッティに師事しカゼッラに認められたカステルヌオーヴォ=テデスコは、1920年代のイタリアにおける前途有望な新進作曲家の一人として活躍しました。
 この時期に書かれた第1番は田園地帯の風景を描写したかのような素朴な味わいを持つ若々しく美しい作品です。
 その後彼はムッソリーニのファシスト政権の圧迫によりイタリアを離れアメリカに亡命、映画音楽の作曲家として活躍しますが、終戦後に訪れたイタリアでその変わってしまった姿を目の当たりにします。
 その時に抱いた複雑な感情が第2番の四重奏曲にも反映されたようで、この曲には不協和音と落ち着きのない旋律が至るところに現れます。
 1964年の第3番は「カーザ・アル・ドーノ」の副題を持ち、4つの楽章にはそれぞれ「ヴァッロンブローザへの帰還」「修道院」「小さな列車」「議論と日没」のタイトルが付されており、これらは故郷と友情への思い出からインスピレーションを得て明るさを取り戻したかのような描写的な作品です。
 
 
8.559933
\2100
「独特の魅惑的なハーモニーの世界に棲んでいる」
マーガレット・ブラウワー(1940-):
 管弦楽作品集 -交響曲第1番/狂詩曲 他

  1. The Art of Sailing at Dawn(2020)
  2-4. 狂詩曲、管弦楽のための協奏曲(2009/2021改訂)
   2. I. Regrets/3. II. Airs and Rhapsodies/4. III. Dance
  5. 交響曲第1番「Lake Voices 湖の声」(1997)
  6. Path at Sunrise, Masses of Flowers(2010)
  7. Pluto プルート(1997)(管弦楽版)
ウィーン放送交響楽団
マリン・オルソップ(指揮)

 録音:Grosser Sendesaal, ORF Funkhaus, AustrianBroadcasting Corporation, ウィーン(オーストリア) 2023年13-14日...2-5、72023年3月24日...1、6
 総収録時間:59分

 ニューヨーク・タイムズ紙で「独特の魅惑的なハーモニーの世界に棲んでいる」と称賛されたアメリカの作曲家マーガレット・ブラウワー。
 1996年から2008年までクリーヴランド音楽院作曲科の主任教授を務め、数々の名誉ある賞を受賞、オーケストラや演奏家からも数多くの委嘱を受けています。
 このアルバムには5つの作品を収録。交響曲第1番には、彼女が幼い頃に過ごしたオランダ系アメリカ人のコミュニティで耳にしていたオランダの賛美歌が繰り返し現れます。
 「狂詩曲、管弦楽のための協奏曲」では様々な楽器が色彩豊かに用いられており、まばゆいばかりの響きです。
 1996年、ホルストの「惑星」の続編として作曲された「プルート=冥王星」は冥府を司る神をモティーフに破壊と再生が描かれた作品。
 「海王星」のラストを受けて初演版では女声合唱が入りますが、この作曲家自身による編曲では、声の代わりにフルートとオーボエが太陽の温かさを描き出します。
 
 他には、早朝の静けさの中に咲く花々を描いた「Path at Sunrise, Masses ofFlowers」、夜明けの航海の様子を描いた「The Art of Sailing at Dawn」を収録。
 マリン・オルソップがウィーン放送響とともに常に自然に寄り添うブラウワー作品の抒情的な魅力を丁寧な仕事で隅々まで伝えます。
 
 


8.660556
(2CD)
\2900
ジョアキーノ・ロッシーニ(1792-1868):
 歌劇《エルミオーネ》全2幕

  台本:アンドレア・レオーネ・トットーラ
  【CD1】
    1. シンフォニア
    2-19. 第1幕
  【CD2】
    1-16. 第2幕
エルミオーネ...
 セレーナ・ファルノッキア(ソプラノ)
アンドロマカ...
 アウローラ・ファッジョーリ(アルト)
ピッロ...モイセス・マリン(テノール)
オレステ...パトリック・カボンゴ(テノール)
ピラーデ...ワン・チュアン(テノール)
フェニーチョ...ガブリエル・パク・ジュソン(バス)
クレオーネ...マリアーナ・ポルトラク(ソプラノ)
チェフィーザ...カタジナ・グラン(ソプラノ)
アッターロ...バルトシュ・ヤンコフスキ(テノール)
クラクフ・フィルハーモニー
 合唱団&管弦楽団
アントニーノ・フォリアーニ(指揮)

 録音:2022年7月16-23日 「ヴィルトバートのロッシーニ」音楽祭 Trinkhalle, Bad Wildbad(ドイツ)
 総収録時間:133分

 晩年のロッシーニが滞在したことにちなんで毎年夏に開催される 「ヴィルトバートのロッシーニ」音楽祭から歌劇《エルミオーネ》が登場。2022年のライヴです。
 ギリシア悲劇を基にトットーラが台本を作成、名歌手イザベラ・コルブランのために書かれたこの歌劇は、コルブランをはじめとした名歌手を揃えて初演に臨んだにもかかわらず不評に終わり、結局5回のみ上演されて以降は忘れられてしまいました。
 とはいえロッシーニ自身はこの作品を気に入っており、生涯楽譜を保存していたといいます。
 やがて、1977年にシエナで蘇演が行われてから人気が盛り返し、現在ではしばしば世界各地で上演されています。
 
 この2022年の上演ではエルミオーネ役をセレーナ・ファルノッキア、その婚約者で彼女を裏切るピッロ役をモイセス・マリンが歌い、圧倒的な存在感と輝かしい声で聴衆を魅了しました。
 脇を固めるカボンゴとファッジョーリらの素晴らしい歌声も聴きどころ。2004年から音楽祭に出演しているアントニーノ・フォリアーニもオーケストラと合唱団から最高の響きを紡ぎ出しています。
 
 


8.574497
\2100
ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲初演者
フランツ・クレメント(1780-1842):無伴奏ヴァイオリン作品集

 1-3. 12のカプリース - 第2番、第3番、第10番
 4-10. メユールの歌劇《ジョゼフ》のロマンスによる変奏曲
 11-13. 12のカプリース - 第4番 - 第6番
 14-20. パントマイム『Die 3 Sclaven』の主題による変奏曲
 21-23. 12のカプリース - 第7番 - 第9番
 24-30. J. ヴァイグルの歌劇《スイスの家族》のアリア
  「Wer horte wohl iemals mich klagen」による変奏曲
 31-33. 12のカプリース - 第1番、第11番、第12番
 34-42. サリエリの歌劇《黒人》の行進曲による8つの変奏曲
 全て世界初録音
リン・ハオリ(ヴァイオリン)

 録音:2023年6月25-28日、7月2-4日 Meilan Music Studio, Guangzhou Opera House(中国)
 総収録時間:71分

 【ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲初演者クレメントの魅力的な作品集!】
 オーストリア生まれのヴァイオリニスト、作曲家フランツ・クレメント。幼い頃から神童ぶりを発揮、14歳の時にはその演奏を聴いて感激したベートーヴェンと親交を結び、後に彼のヴァイオリン協奏曲を初演しています。
 クレメント自身も多数のピアノ、または管弦楽伴奏のヴァイオリン曲や無伴奏ヴァイオリン曲を作曲、なかでも「12のカプリース」は、パガニーニを思わせるヴィルトゥオジティを持つとともに、美しい旋律と抒情性を備えています。
 また当時人気のあった歌劇やバレエの旋律を用いた変奏曲も、技巧を要する装飾的な旋律が展開します。
 
 演奏は2008年の中国国際ヴァイオリン・コンクールで最年少優勝を果たし、中国をはじめ、東南アジア、アメリカで活躍するリン・ハオリ。
 1732年製ニコロ・ガリアーノの美音を生かし、超絶技巧を聴かせます。

 
 
 
8.559950
\2100
ブルース・ブロートン(1945-) :管弦楽作品集
 1-3. And on the Sixth Day そして6日目には
  1. Prologue: In the Beginning/2. Evening/3. Morning
 4-6. String Theory 弦の理論
  4. Prelude, Theme and Variations I–VII/
  5. Variations VIII–XIII/6. Variations XIV–XVII, Finale
 7-9. ホルン協奏曲
  7. With energy/8. Slow and expressive/9. Energetically
オリヴィエ・スタンキエヴィチ(オーボエ)...1-3
ウィリアム・フェルミューレン(ホルン)...7-9
ロンドン交響楽団
ジョナサン・ブロックスハム(指揮)

 録音:202年7月16、18、19日 Henry Wood Hall, London(UK)
 総収録時間:72分

 エミー賞10回受賞、映画『ヤング・シャーロック/ピラミッドの謎』の作曲家ブルース・ブロートンの作品集。
 創世記の第1章をモティーフにした「そして6日目には」は3楽章からなるオーボエ協奏曲。混沌とした世界の始まりから日没、翌朝へと変化してゆく情景を通じて人間世界の始まりを描きます。
 この曲を初演したロンドン響首席奏者のスタンキエヴィチによる演奏です。「弦の理論」は前奏に続き17の変奏で構成された変奏曲。
 各々の変奏で様々な技法が披露されていき、フィナーレでこれらを組み合わせて輝かしい結末を導きます。

 「ホルン協奏曲」は急緩急の古典的な形式で、モーツァルトやリヒャルト・シュトラウスの流れを汲んだと思われるロマンティックでメロディアスな楽想も魅力。
 初演者でヒューストン響首席フェルミューレンの演奏です。ブロートンはオーケストラを良く鳴らし、各楽器のサウンドを活かした書法で効果を上げています。
 
 
8.559946
\2100
リチャード・ダニエルプール(1956-):3つの言語による歌曲集
 1-5. 愛と喪失の歌(2020)
  1. No. 1. Exuberant/2. No. 2. Misterioso/
  3. No. 3. Triste/4. No. 4. Andante(Simply flowing)/
  5. No. 5. Lively
 6-17. 自然の歌(2021)
  6. No. 1. Estate(Summer):Moderato e cantabile
  7. No. 2. Estate(Summer):Maestoso
  8. No. 3. Autumno(Autumn):Grazioso
  9. No. 4. Autumno(Autumn):Larghetto (languid)
  10. No. 5. Autumno(Autumn):Lively, leggiero ben misurato
  11. No. 6. Inverno(Winter):Molto moderato
  12. No. 7. Inverno(Winter):Adagio con rubato
  13. No. 8. Inverno(Winter):Con moto
  14. No. 9. Cambio di Stagione
   (Change of Season) (Intermezzo):
    Molto adagio teneremente
  15. No. 10. Primavera(Spring):Con moto
  16. No. 11. Primavera(Spring):Largo
  17. No. 12. Primavera(Spring):
   Finale (Country Dance): Scherzando
 18-20. 我が父の歌(2021)
  18. No. 1. Grazioso e cantabile
  19. No. 2. Floating, as if in a dream
  20. No. 3. Molto moderato
ヒラ・プリットマン(ソプラノ...1-13、15-20/タンブーラン...1、5)
デイヴィッド・ウォルター(ヴィオラ)...18-20
アントニオ・リジー(チェロ)...6-17
インナ・ファリクス(ピアノ)...6-17
マルシア・ディックスタイン(ハープ)...18-20
イランシャー管弦楽団...1-5
シャハブ・パーラニ(指揮)...1-5

 録音:2023年4月27-30日 Recording Studio, Evelyn & Mo OstinMusic Center, UCLA Herb AlpertSchool of Music, Los Angeles(USA)
 総収録時間:59分

 アメリカの作曲家リチャード・ダニエルプール。これまでに管弦楽作品から室内楽曲、声楽曲まで幅広く数多くの作品を発表し、確かな筆致による描写的な音楽は広く愛されています。
 このアルバムには2020年代の3つの作品を収録。彼は2010年から現代曲を得意とするソプラノ歌手ヒラ・プリットマンとコラボレーションを行っており、ここでも2つの作品が彼女のために書かれました。
 収録作品はアルバム・タイトル通り3つの言語で書かれており「愛と喪失の歌」はダニエルプールのルーツでもあるペルシア語、「自然の歌」は彼が長らく住んでいて流暢に話せるというイタリア語、「我が父の歌」は彼の父サイードが書いた英語の詩が用いられています。
 各々の歌曲集の伴奏には異なる楽器編成が用いられており、その繊細かつ洗練された書法も彼ならではのもの。
 全曲を通じてプリットマンが強い共感を持って歌い上げています。
 



メジャー・レーベル>
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DG



4865744
\2600→\2390
フィンランドの若き逸材、堂々のDGデビュー
 タルモ・ペルトコスキ~
  モーツァルト:交響曲第35番『ハフナー』・第36番『リンツ』・第40番

  モーツァルト:
   1)-4) 交響曲 第35番 ニ長調 K.385『ハフナー』、
   5)-8) 交響曲 第40番 ト短調 K.550、
   9)-12) 交響曲 第36番 ハ長調 K.425『リンツ』
タルモ・ペルトコスキ(指揮)
ドイツ・カンマ―フィルハーモニー・ブレーメン

 絶賛を浴びるフィンランドの若き逸材、モーツァルトを振って堂々のDGデビュー。

 ●絶賛を浴びているフィンランドの若き逸材、タルモ・ペルトコスキがドイツ・グラモフォン専属アーティストとしてモーツァルトの3曲の傑作を指揮してデビューします。

 ●2000年生まれ、フィンランド出身の指揮者タルモ・ペルトコスキは、2022年1月、ドイツ・カンマ―フィルハーモニー・ブレーメンの首席客演指揮者に任命されました。
  2022年5月にはラトビア国立交響楽団の音楽・芸術監督に、その後ロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団の首席客演指揮者にも就任。
  22歳にしてエウラヨキ・ベルカント音楽祭で初のワーグナー『ニーベルングの指環』を完結。
  2022年12月には、2024年9月からトゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団の音楽監督に就任することが発表されました。

 ●サロネン、オラモ、サラステ、ヴァンスカら、一流の指揮者を育てたヨルマ・パヌラ名誉教授に14歳で師事し、シベリウス・アカデミーではサカリ・オラモに師事しました。
  また、ハンヌ・リントゥ、ユッカ=ペッカ・サラステ、エサ=ペッカ・サロネンらの指導も受けています。
  また、ピアニストとしても高く評価され、多くのコンクールで受賞しており、ソリストとしてフィンランドの主要オーケストラと共演しています。

 ●「ドイツ・カンマ―フィルハーモニー・ブレーメンとモーツァルトを演奏するのは贅沢なことですし、これら3曲の交響曲を録音するのは夢のようです」―ペルトコスキ

 ●「見たまえ - 天才の登場だ!」 ―ディアパソン誌

 ●「ペルトコスキは世紀の才能だ。彼の解釈の妙技は難なくこなせるように見え、指揮は全く自然に身に付いているようだ」 ―ベルリン・ターゲシュピーゲル紙

 【録音】2023年2月、ブレーメン
 



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DECCA



4854973
(12CD)
\13000→\11990

生誕100周年記念、デッカ伝説のプロデューサー
 ジョン・カルショー/The Art of the Producer (Early Years 1948-1955)


《CD 1》[The First Year, 1948-49]
 1) グレース・ウィリアムズ:ウェールズの子守歌による幻想曲*、
 2-8) イギリス民謡
  (俺の仲間/船漕ぎ/吹け、南風よ/ふくらむ白百合の蕾のように/柳の歌/ダウン・バイ・ザ・サリー・ガーデンズ/私は呪う)、
 9-12) コープランド:4つのピアノ・ブルース(1. Freely Poetic/2. Soft and Languid/3. Muted and Sensuous/4. With Bounce)*、
 13) ロッシーニ:踊り*、14) ショパン:夜想曲第20番嬰ハ短調*、
 15) ヴェルディ:歌劇『運命の力』序曲、
 16) ショパン:幻想曲ヘ短調Op.49、
 17-19) ブロッホ:ユダヤ人の生活から(第1曲:祈り/第2曲:哀願/第3曲:ユダヤの歌)、
 20) バーバー:弦楽のためのアダージョOp.11*
  【演奏】
   キャスリーン・フェリアー(コントラルト)(2-8)、エルナ・サック(ソプラノ)(13)、
   フィリス・スパー(2-8)、アーロン・コープランド(9-12)、
   クリフォード・カーゾン(14)、ジュリアス・カッチェン(16)、
   エルネスト・ブロッホ(17-19)(ピアノ)、ザラ・ネルソヴァ(チェロ)(17-19)、
   マンセル・トーマス(指揮)ロンドン交響楽団(1)、
   ロイヤルトン・キッシュ(指揮)ロンドン新交響楽団(13)、
   ゲオルグ・ショルティ(指揮)ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団(15)、
   ボイド・ニール(指揮)ボイド・ニール弦楽合奏団(20)
    【録音】1948年10月(1)、1949年2月(2-8)、5月(9-13)、8月(15)、10月(16-19)、1951年12月(14)、1950年1月(20)、ロンドン/

《CD 2》[Birth of the LP, 1950]
 1) スメタナ:歌劇『売られた花嫁』序曲*、
 2-6)ドン・ギリス: フロンティアの町の肖像
 (1. Chamber of Commerce/2. Where the West Begins/
   3. Ranch House Party/4. Prairie Sunset/5. Main Street Saturday Night)*、
 7-15) 黒人霊歌
 (I Stood on de Ribber ob. Jordan/Plenty Good Room/Were You There?/Oh, What a Beautiful City/
 Nobody Knows de Trouble I’ve Seen/Good News/On My Journey/I’m a Travelling to the Grave/
 My Soul’s Been Anchored in the Lord)*、
 16-23) シューマン:幻想小曲集Op.12
  (第1曲:夕べに/第2曲:飛翔/第3曲:なぜに/第4曲:気まぐれ/
   第5曲:夜に/第6曲:寓話/第7曲:夢のもつれ/第8曲:歌の終わり)*
  【演奏】
   エラベル・デイヴィス(ソプラノ)(7-15)、ヒューバート・グリーンスレイド(11-15)、ジャクリーヌ・ブランカール(16-23)(ピアノ)、
   ロイヤルトン・キッシュ(指揮)ロンドン交響楽団(1)、
   ドン・ギリス(指揮)ロンドン新交響楽団(2-6)、ヴィクター・オロフ(指揮)オーケストラ(7-10)
    【録音】1950年1月(1-6)、2月(7-15)、4月(16-23)、ロンドン/

《CD 3》[Barber conducts Barber, 1950]
バーバー:
 1-3) チェロ協奏曲Op.22、
 4-10) バレエ組曲『メデア』Op.23
  (1. Parodos/2. Choros. Medea and Jason/3. The Young Princess. Jason/4. Choros/5. Medea/6. Kantikos Agonias/7. Exodos)*、
 11-13) 交響曲第2番Op.19*
  【演奏】ザラ・ネルソヴァ(チェロ)(1-3)、サミュエル・バーバー(指揮)ロンドン新交響楽団
   【録音】1950年12月、ロンドン/

《CD 4》[Bayreuth, 1951 & 1953]
 ワーグナー:
  歌劇『ローエングリン』
  1-2) 第1幕より(前奏曲/悲しみに打ち沈んだ日々)*、
  3-6) 第3幕より(前奏曲/遥かなる大地へ/大地が揺れる! 何という闇!/愛する白鳥よ!)*、
 舞台神聖祝典劇『パルジファル』7-8) 第1幕より
  (王が浴みより帰って来る―場面転換の音楽/最後の晩餐にあずかるために)、
  9-10) 第2幕より(パルジファル! とどまりなさい!/私はあの子が母の胸にすがるのを見た)、
 11-12) 第3幕より
  (これは我々に約束されたこと―聖金曜日の音楽/真昼時:いよいよその時刻となった―場面転換の音楽)
  【演奏】
   エレノア・スティーバー(2, 5, 6)、アストリッド・ヴァルナイ(6)、マルタ・メートル(9, 10)、ローレ・ヴィスマン(9)、
   エリカ・ツィマーマン(9)、ハンナ・ルートヴィヒ(9)、パウラ・ブリフカルネ(9)、Maria Lacon(9)、エルフリーデ・ヴィルト(9)(ソプラノ)、
   ヨーゼフ・グラインドル(2, 4-6)、ルートヴィヒ・ヴェーバー(7, 11, 12)(バス)、ヴォルフガング・ヴィントガッセン(テノール)(4, 5-7, 9, 11)、
   バイロイト祝祭合唱団(4-6, 8)、ヨーゼフ・カイベルト(1-6)&ハンス・クナッパーツブッシュ(7-12)(指揮)バイロイト祝祭管弦楽団
    【録音】1953年8月(1-6)、1951年8月(7-12)、バイロイト/

《CD 5》[Amsterdam, 1951 & Hamburg, 1953]
 1-4) ブラームス:交響曲第3番ヘ長調Op.90、
 5-8) ドヴォルザーク:交響曲第7番ニ短調Op.70*
  【演奏】
   ジョージ・セル(指揮)ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団(1-4)、
   ハンス・シュミット=イッセルシュテット(指揮)北ドイツ放送交響楽団(5-8)
    【録音】1951年9月、アムステルダム(1-4)、1953年3月、ロンドン(5-8)/

《CD 6》[Copenhagen, 1952 & 1953]
 ハイドン:
  1-4) 交響曲第48番ハ長調Hob.I:48『マリア・テレジア』*、
  5-8) 交響曲第44番ホ短調Hob.I:44『悲しみ』*、
 9-12) ニールセン:交響曲第1番ト短調Op.7*
  【演奏】モーゲンス・ヴェルディケ(1-8)&トーマス・イェンセン(9-12)(指揮)デンマーク国立放送交響楽団
   【録音】1953年5月(1-8)、1952年6月(9-12)、コペンハーゲン/

《CD 7》[Paris, 1952 & 1953]
 リュリ:
  1) 歌劇『アルセスト』より「Il faut passer」*、
  2) 歌劇『カドミュスとエルミオーヌ』より「Belle Hermione」*、
 3) グルック:歌劇『予期せぬ邂逅』より「C’est un torrent impetueux」*、
 4) ラモー:歌劇『カストールとポリュックス』より「Nature, amour」*、
 5) ドニゼッティ:歌劇『ランメルモールのルチア』より「狂乱の場」*、
 6) トマ:歌劇『ハムレット』より「狂乱の場」*、
 ビゼー:歌劇『真珠採り』より
  7) 聖なる神殿の奥深く(第1幕)、8) いつかのような暗い夜に(第2幕)、9) 私は震える、私はよろめく(第3幕)、
 10) リムスキー=コルサコフ:歌劇『サトコ』より「ヴァリャーグ商人の歌」、
 ムソルグスキー:歌劇『ボリス・ゴドゥノフ』より11) モノローグ(第2幕)、12) ヴァルラームの歌(第1幕)、
 13-17) ハチャトゥリアン:組曲『仮面舞踏会』
  (第1曲:ワルツ/第2曲:ノクターン/第3曲:マズルカ/第4曲:ロマンス/第5曲:ギャロップ)
  【演奏】
   ジェラール・スゼー(1-4)、ジャン・ボルテール(7, 9)(バリトン)、マド・ロバン(5, 6)、ジャニーヌ・ミショー(8, 9)(ソプラノ)、
   リベロ・デ・ルカ(テノール)(7)、ラファエル・アリエ(バス)(10-12)、ロバート・コーマン(1-4)、
   リシャール・ブラロー(5, 6, 13-17)&アルベルト・エレーデ(7-12)(指揮)パリ音楽院管弦楽団
   【録音】1952年7月(1-4)、6月(5, 6)、1953年10月(7-9)、6月&10月(10-17)、パリ/

《CD 8》[Coronation Year, 1953]
 1) ウォルトン:行進曲『宝玉と勺杖』、
 2) バックス:戴冠式行進曲、
 エルガー:
  3) 行進曲『威風堂々』第1番ニ長調Op.39 No.1、4) 帝国行進曲Op.32、5) 行進曲『威風堂々』第4番ト長調Op.39 No.4、
 6) 作者不詳:ライ・スティル・マイ・ディア*、
 パーセル:7) ニンフと羊飼い*、8) 美しき島*、
 9) モーリー:時は花祭りの5月*、
 10) 作者不詳:恋人に林檎をあげよう*、
 アーン:11) 蜜蜂の吸う蜜を*、12) オ・ラヴィシング・ディライト*、
 13) 作者不詳:ボビー・シャフトー*、
 14-24) ブリテン:フランク・ブリッジの主題による変奏曲Op.10
  (1. Introduction and Theme/2. Adagio/3. March/4. Romance/5. Aria Italiana/6. Bouree Classique/7. Wiener Waltzer/
  8. Moto Perpetuo/9. Funeral March/10. Chant/11. Fugue & Finale)*、
 25-30) ウォーロック:カプリオール組曲
  (1. Basse-Danse/2. Pavane/3. Tordion/4. Bransles/5. Pieds-en-l’air/6. Mattachins [danse de l’epee])*
   【演奏】
    ジェニファー・ヴィヴィアン(ソプラノ)(6-13)、アーネスト・ラッシュ(ピアノ)(6-13)、
    サー・マルコム・サージェント(指揮)ロンドン交響楽団(1-5)、
    ボイド・ニール(指揮)ボイド・ニール弦楽合奏団(14-30)
     【録音】1953年4月(1-5, 14-30)、5月(6-13)、ロンドン/

《CD 9》[Britten & Aldeburgh , 1953]「オールドバラ音楽祭オープニング・コンサート、1953年6月」
 1-7) オールドハム/ティペット/バークリー/ブリテン/サール/ウォルトン:エリザベス王朝の主題による変奏曲
 (ウィリアム・ バードの『セリンジャーのラウンド』の主題による)*、
 アーン:8) ルール・ブリタニア*、9) 仮面劇『妖精の王子』より「Now All the Air Shall Ring」*、
 10) パーセル:アンセム「おお主よ、われらが王に長き命を」*、
 ブリテン:
  11-14)シンプル・シンフォニーOp.4*、
  15-22) セレナードOp.31(プロローグ/パストラル/ノクターン/エレジー/挽歌/聖歌/ソネット/エピローグ)*
   【演奏】
    アーダ・マンディキアン(9)、グラディス・ウィッタード(9)(ソプラノ)、ピーター・ピアーズ(テノール)(8, 10, 15-22)、
    アルフレッド・デラー(カウンターテノール)(10)、ノーマン・ラムスデン(バス)(10)、
    デニス・ブレイン(ホルン)(15-22)、オールドバラ祝祭合唱団(8-10)、
    ベンジャミン・ブリテン(1-7)&イモージェン・ホルスト(8-10)(指揮)オールドバラ祝祭管弦楽団、
    ユージン・グーセンス(指揮)ロンドン新交響楽団(11-22)
     【録音】1953年6月、オールドバラ(1-10)、1953年11月、ロンドン(11-22)/

《CD 10》[Ein deutsches Requiem, 1954]
 1-7) ブラームス:ドイツ・レクイエムOp.45*
   【演奏】
    ローレ・ヴィスマン(ソプラノ)、テオ・アダム(バリトン)、
    ゲオルグ・ショルティ(指揮)フランクフルト歌劇場管弦楽団・合唱団
     【録音】1954年11月、フランクフルト/

《CD 11》[Return to Decca, 1955]
 1-6) J.S.バッハ:パルティータ第3番ホ長調BWV1006*、
 モーツァルト:
  7-9) ピアノ協奏曲第13番ハ長調K.415、10-12) ピアノ協奏曲第20番ニ短調K.466
    【演奏】
     エミル・テルマーニー(ヴァイオリン)(1-6)、ジュリアス・カッチェン(ピアノ)(7-12)、
     ペーター・マーク(指揮)ロンドン新交響楽団(7-12)
      【録音】1953年9月(1-6)、1955年8月(7-12)、ロンドン/

《CD 12》[Culshaw in his own words 1960 & 1980]
 1-11)「オペラの誕生」
  ゲオルグ・ショルティによるワーグナー:楽劇『トリスタンとイゾルデ』のリハーサル・シーン(ジョン・カルショーによるナレーション)、
 12) ジョン・カルショー、ワーグナーの楽劇『神々の黄昏』を語る*
   【演奏】
    ジョン・カルショー(ナレーション)、ビルギット・ニルソン(ソプラノ)(1-11)、レジーナ・レズニック(メッゾ・ソプラノ)(1-11)、
    フリッツ・ウール(テノール)(1-11)、トム・クラウゼ(バス・バリトン)(1-11)、ウィーン楽友協会合唱団(1-11)、
    ゲオルグ・ショルティ(指揮)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(1-11)
     【録音】1960年9月、ウィーン(1-11)、1980年1月、ロンドン(12)

 *DECCAによる世界初CD化

 プロデューサー:ジョン・カルショー

 生誕100周年記念。デッカの伝説のプロデューサーにフォーカスしたユニークな企画


 ●20世紀に最も影響力のあったデッカの録音プロデューサー、ジョン・カルショーが5月に生誕100周年を迎えるのを記念して、CD12枚組のボックス・セットが発売されます。
  プロデューサーをアーティストとして称えるユニークな企画です。カルショーはショルティの『指環』やブリテンの『戦争レクイエム』を企画した人物で、iTunesやSpotifyが登場する数十年前に音楽ストリーミングを予測してもいました。

 ●セットはカルショーがデッカのプロデューサーとしてキャリアをスタートさせた1948年の初期から始まります。
  長い間失われていたアーティストやオリジナルLP以来のCD化、再発がされていなかった多くの録音が含まれています。
  コープランドの自作自演、バーバーの『弦楽のためのアダージョ』の初スタジオ録音、1951年と1953年のバイロイト音楽祭の録音、クリフォード・カーゾンの失われたテープからのもの、カルショーがキャピタル・レコードのために録音したゲオルグ・ショルティによる1954年のブラームス『ドイツ・レクイエム』の世界初発売など、大変貴重な録音が含まれています。
 カルショーのナレーションによるショルティの『トリスタンとイゾルデ』のリハーサル・シーンとカルショーが『神々の黄昏』について語っている録音もあります。すべてオリジナル音源から24bit/192kHzで新たにマスタリングされています。

 ●52ページのブックレットには、このセットの選曲、編集を行った、デッカ・クラシックスのレーベル・ディレクターでグラミー賞受賞プロデューサーのドミニク・ファイフによるエッセーの他、未発表の写真、録音資料も多数掲載されているコレクター必携のアイテムです。
 

















5/9(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

ACCENT



ACC 24404
\2700
やさしきテノール ~カール・ハインリヒ・グラウン(1704-1759):
 イタリア語カンタータ集

  カンタータ『ある日、傲慢にも薔薇は』Superba un di la rosa
  カンタータ『わが魂を奮いたたせ』A gitata alma mia
  カンタータ『あのやすらぎの谷で』In quel amena valle
アコ・ビスチェヴィチ(オートコントル)
ミヒャエル・ホフシュテッター(指揮)
ゴータ=アイゼハナ・チューリンゲン・フィルハーモニー管弦楽団

 自らが歌うために作られたグラウンのカンタータ集

 録音:2023年3月14-17日/ドイツ、クルトゥーアハウス・ゴータ/56:10

 カール・ハインリヒ・グラウンはフリードリヒ大王のもとで宮廷楽長を務めた作曲家として知られていますが、歌手としても名声を得ていたことはあまり知られていません。
 しかしグラウンが亡くなったとき、王が彼への追悼文の中で「あんな歌声は二度と聴けないだろう」と記すほどの声の持ち主でありました。
 グラウンの声 は軽やかなハイ・テノールであり、またテンポの緩やかな曲になると非常に優しく、感動的に歌ったと伝えられています。

 このCD に収められた3曲のカンタータはいずれも作曲家自身が歌うために書かれたもの。
 スロヴェニア生まれのビスチェヴィチがグラウンの声の芸術を現代に蘇らせんと歌いあげます。
 




COVIELLO CLASSICS


COV 92404
\2800
モーツァルト:ピアノ・ソナタ集 第2集
 ピアノ・ソナタ第13番 変ロ長調 K.333
 ピアノ・ソナタ第14番 ハ短調 K.457
 ピアノ・ソナタ第6番 ニ長調 K.284
エイミー・リン(ピアノ)

 デモーニッシュなハ短調を含む第2集

 録音:2020年/70:09

 エイミー・リンは台湾出身のピアニスト。
 5歳からピアノを始め10代で家族とアメリカに移住、ピーボディ音楽院に入学でレオン・フライシャーに10年間師事し、 その後ミュンヘン音楽大学でゲルハルト・オピッツに師事しました。
 ウィーンの伝統的なレパートリーを軸に演奏活動を展開、またストラスブール音楽院で後進の育 成にも力を注いでいます。

 第2集はデモーニッシュなハ短調の第14番を流麗な第13番と溌溂とした第6番で挟んだ構成。第1集はCOV-92109です。
 
 


COV 92405
(2CD)
\3700
J.S.バッハ:無伴奏ソナタ&パルティータ BWV1001-1006
 [CD1]
  ソナタ第1番 ト短調 BWV1001
  パルティータ第1番 ロ短調 BWV1002
  ソナタ第2番 イ短調 BWV1003
 [CD2]
  パルティータ第2番 ニ短調 BWV1004
  ソナタ第3番 ハ長調 BWV1005
  パルティータ第3番 ホ長調 BWV1006
クリストフ・ティンペ(ヴァイオリン)

 ゲーベルに師事したヴァイオリニスト、無伴奏に挑む

 録音:2019-2020年/126:10

 クリストフ・ティンペはフライブルク生まれでラインハルト・ゲーベルに師事したヴァイオリニスト。
 アカデミア・モンティス・レガリス、モード・アンティコのコンサー トマスターを務めた後、コンチェルト・ケルン、イル・フォンダメント、レ・ミュジシャン・デュ・ルーヴル、カペラ・コロニエンシスなどと共演。
 1995年にローマで「ア カデミア・ペル・ムジカ」を創設し、知られざるイタリアのヴァイオリン音楽のレパートリーを探求しました。
 このアンサンブルは2013年に活動を終了しており、以降の活動があまり知られていませんでしたが、なんとバッハの無伴奏全曲録音が登場。
 ゲーベル譲りの語り口にご注目ください。
 



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FIRST HAND RECORDS



FHR 153
\2200→\1990
初CD化、テレサ・ベルガンサ(メゾソプラノ)
 リスボン・ライヴ1993


 アントン・ガルシア・アブリル(1933-2021):
  『聖ヤコブ歌曲集』より 第1・3・7・6・11・9番
 マヌエル・デ・ファリャ(1876-1946)/
  エルネスト・アルフテル(1905-1959)編:
   7 つのスペイン民謡
 ジョルジュ・ビゼー(1838-1875):
  『カルメン』第1幕より セギディーリャ
 ジョアキーノ・ロッシーニ(1792-1868):
  『アルジェのイタリア女』第1幕より
   ひどい運命よ!暴君の愛よ!
 カール・マリア・フォン・ウェーバー(1786-1826):
  『オベロン』序曲
テレサ・ベルガンサ(メゾソプラノ)
アルヴァロ・カッスート(指揮)
ポルトガル交響楽団

 初商品化!ベルガンサの93年リスボン・リサイタル、得意レパートリーを散りばめた熱気充分のライヴ

 録音:1993年10月12日(序曲のみ)、10月26日(その他)/リスボン、ベレン文化センター(ライヴ)

 スペインの名メゾソプラノ、テレサ・ベルガンサ(1933-2022)の93年ライヴ録音が初CD化。
 中世から20世紀までのガリシアにまつわるイメージを歌にし た『聖ヤコブ歌曲集』は1993年5月8日にベルガンサが初演し、以降もしばしば取り上げた作品。ほかにも得意レパートリーだったビゼーやロッシーニなどを収録。
 特有のくすみがかった声と熱気ある歌いぶりが実に魅力的です。
 知的で技術に長け、それでいて真に音楽的な歌唱をとくとご堪能あれ。
 



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MYRIOS



MYR 905
(2CD)
\13500→\12990
キリル・ゲルシュタイン(ピアノ)
 壮絶なジャケット・・・豪華ハードカバー
  「MUSIC IN TIME OF WAR – DEBUSSY, KOMITAS」
   戦時下の音楽―ドビュッシー、コミタス
キリル・ゲルシュタイン(ピアノ)
  [CD1]
   ・ドビュッシー:12の練習曲(全曲)
   ・コミタス・ヴァルダペット(1869-1935):アルメニア舞曲集(全7曲)
  [CD2]
   ドビュッシー:
    ・ビリティスの歌(全3曲)〔ソプラノ:ルーザン・マンタシアン〕
    ・6つの古代墓碑銘〔ピアノ:キリル・ゲルシュタイン、カティア・スカナヴィ〕
    ・家なき子らのクリスマス〔ソプラノ:ルーザン・マンタシアン〕
    ・アルバムのページ(負傷者の服のための小品)(1915)
    ・ドビュッシー : 英雄の子守歌-
     ベルギー国王アルベール1世陛下とその兵士たちをたたえて(1914)
    ・新たに発見された練習曲(1915)
    ・エレジー(1915)
    ・ 燃える炭火に照らされた夕べ(1917)
    ・白と黒で(1915)〔ピアノ:キリル・ゲルシュタイン、トーマス・アデス〕
   コミタス:アルメニア歌曲集
    [Tsirani tsar、Chinar es、Garoun a、Le le Yaman、Qeler Tsoler、Antouni]
     〔ソプラノ:ルーザン・マンタシアン〕

 現代最高峰の知性派ヴィルトゥオーゾ、 キリル・ゲルシュタインによる 超絶技巧のドビュッシーの12の練習曲全曲ほか 豪華ハードカバーの情報満載のブックレットを伴う充実の2枚組! トーマス・アデスら豪華共演者陣にも注目

 録音:2021年、ウィーン・コンツェルトハウス/172 ページハードカバーブックレット(サイズ:約28cmx28cm)、DXD 録音

 キリル・ペトレンコ指揮、ベルリン・フィルとのラフマニノフでも素晴らしい演奏を披露したピアニスト、キリル・ゲルシュタイン。
 『Music in Time of War』と 題した2枚組CD をリリースします。1915年に作曲されたドビュッシーの12 の練習曲(全曲)および晩年の作品と、2台ピアノおよび連弾作品、さらにアルメニ アのコミタスの作品を収録しています。

 コミタスは、民族音楽学の先駆者であり、アルメニア国民楽派の創始者でもあります。そのコミタスの音楽を深く敬愛したドビュッシーの音楽と並べています。
 
 コ ミタスはアルメニア人大虐殺、ドビュッシーは第一次世界大戦という、それぞれの壮絶な出来事に大きな影響を受けました。音楽が物語や時代を反映する力に魅了 されたゲルシュタインが生み出したプロジェクトです。

 1915年に作曲されたドビュッシーの《12の練習曲》は、美しくも難曲ぞろいの作品ですが、ゲルシュタインはパンデミックの間、いつもこの作品を演奏していたそう。
 カップリングを考えていたおり、20年以上前に知人から教えられたコミタスのアルメニア舞曲こそふさわしいと考え付いたそう。
 これはコミタスの最晩年の作品で、この作品を書いた直後、アルメニアで大虐殺がおこり、心を痛めたコミタスは以降ずっと精神病院で過ごしました。
 ほか、戦争の資金集めのために作曲 された後期のピアノ曲、さらに、反戦の表明ともいえる「白と黒」や、ドビュッシーが手術を受けた翌週に書かれたエレジーや、戦時中の冬に暖房の燃料を供給して くれた石炭商に贈った「燃える炭火に照らされた夕べ」など、どれもひとつひとつ深いストーリーのある作品がプログラムされています。

 ブックレットには、歴史家のアネット・ベッカーによる、戦時中のフランスでドビュッシーが果たした芸術家としての役割についての文章、そしてハチグ・ムーラディ アンによるアルメニアの歴史、そして音楽学者のアルトゥール・アヴァネソフによるコミタスについてのエッセイ、そしてゲルシュタインとハインツ・ホリガーによる対 談が掲載されております。(日本語訳はついておりません)。
 さらに、ソプラノのマンタシアンの曾祖父のいとこが、コミタスがベルリンで勉強する際にピアノを買い 与えるなどして経済的に支えていたことが後からわかるなど、思わぬ発見もあったそうです。

 ドビュッシーの練習曲が収録されているだけでも聴く価値は大いにありますが、キリル・ゲルシュタインの、創造的かつ知的なまなざしに裏付けられた音楽センス と、プロジェクトを学術的な面からも実現させる洞察力の両方の結晶であるこのプロダクトは、時代、平和、戦争、そして音楽、様々なことへのメッセージが込めら れています。

 
 



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NAIVE

NAIVEは新譜でも早めに完売してしまいます。おはやめに。
OP 7192
\2800→\2590
時代がようやくストラデッラに追いつきつつある
 リナルド・アレッサンドリーニ&コンチェルト・イタリアーノ
  アレッサンドロ・ストラデッラ(1643-1682):5つのモテット
   (リナルド・アレッサンドリーニによる校訂)

  (1)-(5) シンフォニア ニ長調~
   2つのヴァイオリンと通奏低音のための
  (6)-(12) 苦難の中で、苦悩の中で
   (器楽を伴う5 声のモテット)※ 
  (13)-(15) 神に向かいて喜び歌え、敬虔な者たちよ
   (器楽を伴うバス独唱のためのモテット)
  (16)-(19) 生まれたまえ、もっとも力強き乙女よ
   (3 声のモテット)※
  (20)-(27) 星々よ、止まれ 天よ、動きを止めよ
   (器楽を伴うソプラノ独唱のためのモテット)※
  (28) シンフォニア ホ長調より第1 楽章「グラーヴェ」~
   2 つのヴァイオリンと通奏低音のための
  (29)-(38) 我が命により、集い、集まれ、地獄の霊魂たちよ
   (器楽を伴う6 声のモテット)※
 ※世界初録音
モニカ・ピッチニーニ、ソニア・テドラ、
 フランチェスカ・カッシナーリ(ソプラノ)
アンドレス・モンティッラ(アルト)
ルーカ・チェルヴォーニ(テノール)
ガブリエーレ・ロンバルディ(バス)
アンドレア・ロニョーニ、
 ベアトリーチェ・スカルディーニ(ヴァイオリン)
ルーカ・ペヴェリーニ(チェロ)
マーラ・ガラッシ(ハープ)
フランチェスコ・ロマーノ(テオルボ)
サルヴァトーレ・カルキオーロ、
 リナルド・アレッサンドリーニ(オルガン)
コンチェルト・イタリアーノ、
 リナルド・アレッサンドリーニ(指揮)

 ストラデッラはこんなにすごい!アレッサンドリーニが描き出す天才作曲家の魅惑の世界!

 録音:2021年5月3~6日/アウディトリウム・パルコ・デッラ・ムジカ(ローマ)/DDD、ディジパック仕様、75'00

 リナルド・アレッサンドリーニとコンチェルト・イタリアーノによる新譜はアレッサンドロ・ストラデッラ(1643-1682)!

 幾人もの高貴な夫人たちと浮名を流し、そのために最後は殺されるという波瀾万丈の人生を送ったことで有名なストラデッラは、17世紀イタリアを代表する作 曲家です。
 音楽のパトロンとして名高いスウェーデンのクリスティーナ女王に、弱冠二十歳で作曲依頼されるなど、早くからその才能を発揮し、ローマを中心に多く のパトロンに恵まれました。
 あまりにも破天荒な私生活ゆえに、その波瀾万丈の人生に焦点が当てられがちですが、コンチェルト・グロッソというバロック時代を代 表する音楽様式を実質的に創始し、オペラやオラトリオにおけるレチタティーヴォに器楽合奏を導入したという音楽史的に重要な役割も果たしています。
 天才的な ひらめきに満ちたその音楽は、今聴いても新鮮で魅力的とあって、劇作品を中心にいくつもの作品が現代に蘇り、復権を果たしています。
 日本でも2023年11月に、代表作である「洗礼者聖ヨハネ」が上演され、ストラデッラにも注目が集まっています。

 今回、アレッサンドリーニが取り上げたのは、聖母マリアに関する祝日に歌われる5つのモテット。
 モデナのエステンセ図書館に所蔵されているストラデッラの楽 譜からアレッサンドリーニ自身が校訂譜を起こし、この録音に使用しており、5曲のうち4曲は世界初録音となるとのこと。
 内容は独唱あり、重唱あり、合唱あり、 器楽合奏ありと、バラエティに富んでいます。
 歌唱部分の技巧性や歌に寄り添うヴァイオリンの活躍など、ストラデッラの天才的発想が随所に聴かれる充実した作 品群です。
 特に、悪魔ルチフェロ(ルシファー)と地獄に落ちた霊魂たちが歌うモテット(トラック29-38)の、まるでオラトリオのような劇的書法には目を見張る ものがあります。
 器楽合奏であるシンフォニアを序曲のように冒頭に配置し、複数声部のモテットと独唱モテットを交互に聴かせ、最後は劇的なモテットで締めくく るという構成となっているため、まるでアルバム1 枚が一つのオラトリオを成すかのようです。
 こうした完成度の高いプログラム構成はアレッサンドリーニの手腕に よるものでしょう。

 アレッサンドリーニと気心知れた歌手・器楽奏者たちによる演奏は、ストラデッラの音楽を生き生きと現代に蘇らせています。
 アレッサンドリーニと長く共演する ソプラノ、モニカ・ピッチニーニの美しいバロック歌唱も印象的ですが、ルチフェロを歌うバスのガブリエーレ・ロンバルディの表現力豊かな歌唱も圧巻です。
 ヒスト リカル・ハープの第一人者マーラ・ガラッシやアレッサンドリーニ自身による通奏低音、歌心あふれるヴァイオリンなど器楽陣も超充実。
 再評価著しい天才作曲家ス トラデッラの名をさらに現代に刻み付ける、すばらしい1枚の登場です!
 
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V 7957
\2800→\2590
ティエンチ・ドゥ(ピアノ)
 バッハ:4つの鍵盤協奏曲


 ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685-1750):
  鍵盤協奏曲第1番 ニ短調 BWV1052
  鍵盤協奏曲第4番 イ長調 BWV1055
  鍵盤協奏曲第3番 ニ長調 BWV1054
  鍵盤協奏曲第5番 ヘ短調 BWV1056
ティエンチ・ドゥ(ピアノ)
ジョナサン・ブロックスハム(指揮)
アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ
  (アカデミー室内管弦楽団)
 
 エモーショナルなバッハ演奏!注目のピアニスト、ティエンチ・ドゥによる渾身のバッハのピアノ協奏曲集!

 録音:2023年4月28-30日/LSO・セントルークス、イズリントン(ロンドン)/DDD、ディジパック仕様、66'00

 「グレン・グールドを思わせる」などと世界中で絶賛され、レコード芸術2023年6月号でも特選を獲得した『ゴルトベルク変奏曲』の録音(KKC-6619 / V-7566)でCDデビューし、2023年の来日公演も話題を呼んだ新進気鋭の中国のピアニスト、ティエンチ・ドゥのCD第2弾はバッハの鍵盤協奏曲集!

 『ゴルトベルク変奏曲』の次の録音として鍵盤協奏曲を選んだ理由は、「芸術家としての直観」だと語るティエンチ・ドゥ。
 子供の時にBWV1052の第1楽章に 深い感銘を受け、一音一音が頭に刻まれるほど聴き込み、また数年前にもBWV1054 の第2楽章に涙するほど深く感動したという、個人的な体験が今回の録音 の選曲に繋がったそうです。
 また彼は、カフェ・ツィンンマーマンでのコンサートのレパートリーとして、ライプツィヒの音楽好きの聴衆のために演奏されたバッハの 鍵盤協奏曲の数々には、〈ゴルトベルク変奏曲〉や〈フーガの技法〉など晩年の傑作群とはまた異なる、「生き生きとした一人の人間としてのバッハの本質」が感じられ、イタリア音楽の様式が活かされた鍵盤協奏曲では、「劇的で豊かな感情」が表現されていると捉えています。

 こうした姿勢は、学究的な側面よりもひらめきを重視していると思われるこの演奏に示されています。
 特に緩やかなテンポの第2楽章での、思い入れたっぷりの 詩的で情感あふれる表現は、現代では珍しいほどロマンティック!
 一方、右手と左手のバランスやフレージング、即興的装飾などでは歴史的奏法を取り入れている 点も聴かれ、その異なる様式の融合具合がティエンチ・ドゥの演奏の大きな魅力となっています。

 共演は、イギリスの新鋭ジョナサン・ブロックスハムが指揮する、巨匠ネヴィル・マリナーが創設した名室内管弦楽団アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ ザ・フィールズ(日本ではアカデミー室内管弦楽団の名で有名)。
 ブロックスハムは指揮をパーヴォ・ヤルヴィに学び、バーミンガム市交響楽団ではミルガ・グラジ ニーテ=ティーラのアシスタントも務めた、今注目の俊英指揮者で、2023/24 シーズンからルツェルン劇場の音楽監督に就任するなど活躍の場を広げています。
 ここではアカデミーのすばらしい演奏家とともに、ティエンチ・ドゥとの豊かな?音楽的対話"を聴かせてくれています。

 たくさんの思いを込めて、現代の聴衆に訴える、ティエンチ・ドゥのエモーショナルなバッハ演奏をお楽しみください!



 ティエンチ・ドゥ

  5歳でピアノを始め、10歳で初のリサイタルを開催。その後、ユンディ・リやサー・チェンを育てた名教師ダン・シャオイーに師事し、ヴィースバーデン・ユース・ ピアノ・コンクール(ドイツ)、サンノゼ国際ユース・ピアノ・コンクール(アメリカ)など国内外の数々のコンクールで入賞を果たす。
  2016年からアメリカのニュー イングランド音楽院でマンチェ・リュウに師事し、さらなる研鑽を積んでいる。
  2022年、naiveよりデビュー・アルバムとなる「バッハ:ゴルトベルク変奏曲」をリ リースし、世界的に高く評価された。
  同アルバムは、日本でもレコード芸術誌特選(2023年6月号)を獲得し、2023年6月には大阪、名古屋、東京で来日公演 を行い、好評を博している。



旧譜
そのゴルトベルク変奏曲



 V 7566
(2CD)
\3100
ティエンチ・ドゥ、瞑想のようなゴルトベルク変奏曲
 J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV 988
ティエンチ・ドゥ(ピアノ)
 KKC 6619
(2CD)
(国内仕様盤・日本語解説付)
\4000

 注目度急上昇のピアニスト、ティエンチ・ドゥ、瞑想のようなゴルトベルク変奏曲

 録音:2018年12月16-19日、シャルルヴォワ、サンティレネ、ケベック(カナダ)/87'46

 中国の注目度急上昇中のピアニスト、ティエンチのゴルトベルク変奏曲の登場。
 ドゥは、ユンディ・リやサー・チェンも師事したダン・シャオイー(ザオイ) に師事し、数々のコンクールで入賞を果たした人気・注目度急上昇中のピアニスト。
 彼が奏でるバッハは、創造性にあふれ、美しい音色やレガート、完璧にコントロールされたデュナーミクなど、ピアノという楽器のもつ可能性をすべて引き出した演奏となっています。
 ドゥのリサイタルに接したダン・シャオイー教授は「これまで演奏会で眠れなくなるまでの感動や興奮を味わってきたが、涙しながら演奏を聴き、終演後楽屋で演奏家の腕の中で号泣したのはこれが初めてだ」と激賞しました。

 




PAN CLASSICS



PC 10460
(3CD)
【移行再発売】
\3700
全曲初演者トーマス・ザンデルリンンクによる決定盤、再発売
 ヴァインベルク最後のオペラ『白痴』

 ヴァインベルク:『白痴』~
  4幕10場のロシア語歌唱による歌劇
   台本:アレクサンドル・メドヴェージェフ
   原作:ドストエフスキーの小説『白痴』
ユハン・トララ
シュテーヴェン・シェシャレク
リュドミラ・スレプニェヴァ
ラース・メラー
ブライアン・ボイス
バルトシュ・ウルバノヴィチ
エルジビェータ・アルダム
アン=テレサ・メラー
タマラ・バニェシェヴィチ、他
トーマス・ザンデルリンク(指揮)
マンハイム国立歌劇場管弦楽団

 ヴァインベルク最後のオペラ『白痴』、全曲初演者トーマス・ザンデルリンンクによる評価の高い決定盤、待望の再発売!

 録音:2014年1月12&31日、ドイツ・マンハイム国立歌劇場におけるライヴ収録/78:23、66:21、63:45

 PC-10328(廃盤)からの移行再発売。

 ポーランド系ユダヤ人の作曲家ミェチスワフ・ヴァインベルク(1919-1996)は、家族を失いロシアに逃れ、その後スターリン主義の迫害を受けるなど、苦難の人 生を辿ったことでも知られています。
 多くの作品を残しており、近年ではショスタコーヴィチやプロコフィエフと並ぶソ連の重要作曲家として評価を高めています。

 ドストエフスキーの同名小説に基づく『白痴』は1980年代半ばに作曲されたヴァインベルクの最後のオペラ。
 1991年に部分初演されたものの全曲がお披露 目されることはなく、2013年3月にトーマス・ザンデルリンンクの指揮でマンハイム歌劇場が全曲の世界初演を行いました。
 大きな反響を受けて翌年に再演され たライヴが当盤に収められています。
 




PENTATONE



PTC 5186739
(SACD HYBRID)
\3000
サスペンスに満ちたユニークなオペラ!
 ツェムリンスキーの『フィレンツェの悲劇』

  アレクサンダー・ツェムリンスキー(1871-1942):
   オペラ『フィレンツェの悲劇』(全1幕)
グィード・バルディ(若いフィレンツェ貴族):
 ニコライ・シューコフ(テノール)
シモーネ(壮年の商人):
 ヨン・ルンドグレン(バリトン)
ビアンカ(シモーネの若妻):
 アウシュリネ・ストゥンディーテ(ソプラノ)
オランダ・フィルハーモニー管弦楽団
 (ネーデルラント・フィルハーモニー管弦楽団)
マルク・アルブレヒト(指揮)
 
 サスペンスに満ちたユニークなオペラ!ツェムリンスキーの『フィレンツェの悲劇』をM・アルブレヒト率いるオランダ・フィルが熱演!

 録音:2017年11月14、16、24、28日/ネーデルラント歌劇場、アムステルダム、コンセルトヘボウ/マルチチャンネル、PCM HI-RES、54'27、輸入盤・日本語帯付

 SACD ハイブリッド盤。
 管弦楽のための幻想曲『人魚姫』(PTC-5186740)に次ぐ、マルク・アルブレヒト指揮、オランダ・フィルハーモニー管弦楽団(ネー デルラント・フィルハーモニー管弦楽団)によるツェムリンスキー第2 弾は、オペラ『フィレンツェの悲劇』!ソリストにソプラノのアウシュリネ・ストゥンディーテ(ビ アンカ)、テノールのニコライ・シューコフ(グィード・バルディ)、バリトンのヨン・ルンドグレン(シモーネ)を迎えての演奏です。

 原作はオスカー・ワイルドの同名の戯曲で、マックス・マイヤーフェルトのよるドイツ語訳をツェムリンスキー自身が自由に翻案して台本を編み出した1 幕のオペ ラ。
 管弦楽法と大編成のオーケストラはリヒャルト・シュトラウスの影響があらわれており、そのゴージャスな響きは1時間弱の短い作品ながら実に印象深い作品です。
 
 オペラ史上最も独創的で謎めいたこの作品をアルブレヒトの徹底的なスコア・リーディングのもと、ワーグナーや後期ロマン派のレパートリーで高い評価を得て いる世界最高の3人のオペラ歌手をソリストに迎えての演奏。
 期待の高まるリリースです!

 
 




BR KLASSIK



900017
\2700
ヤンソンスが亡くなる10カ月前のライヴ録音
アントン・ブルックナー:ミサ曲第3番 ヘ短調
 アントン・ブルックナー(1824-1896):
  ミサ曲第3番 ヘ短調
   1. Kyrie/2. Gloria/3. Credo/
   4. Sanctus/5. Benedictus/
   6. Agnus Dei
サリー・マシューズ(ソプラノ)
カレン・カーギル(メゾ・ソプラノ)
イルケル・アルジャユレク(テノール)
スタニスラフ・トロフィモフ(バス)
バイエルン放送合唱団
 (合唱指揮...ミヒャエル・グレーザー)
バイエルン放送交響楽団
マリス・ヤンソンス(指揮)

 録音:2019年1月21-25日 ミュンヘン、ヘルクレス・ザール(ライヴ)
 総収録時間:58分

 ヤンソンスが亡くなる10カ月前のライヴ録音。ブルックナーが創作の軸足を教会音楽から交響曲へと移し始めた時期の作品で、厚みのある管弦楽は随所で交響曲を先取りしているかのように響き、合唱と相俟って音響的にも音楽表現的にも極めてダイナミックな世界を築き上げています。
 大規模な編成の作品を隅々まで研究し、圧倒的な求心力と統率力を見せていたヤンソンスだけに、ここでの演奏は衰えなど感じさせない見事なもの。
 とりわけCredoでの畳みかけるようなフーガの処理や、悠然と歌われるBenedictusの美しさはヤンソンスらしい表現と言えるでしょう。

 ※『マリス・ヤンソンス・エディション』BOX ... 900200からの分売

 
 




ONDINE


ODE 1442
\2800
ガブリエル・エルコレカ:チェロ協奏曲/ピアノ協奏曲 他
 1-3. チェロ協奏曲「Ekaitza 嵐」(2012)
 4-8. 3つのミケランジェロのソネット(2009)
  4. I. Sonetto XVIII ソネット第18番
  5. II. Interludio primo 間奏曲第1番
  6. III. Sonetto XI ソネット第11番
  7. IV. Interludio secondo 間奏曲第2番
  8. V. Sonetto XXVII ソネット第27番
 9-11. ピアノ協奏曲「Piscis 魚」(2021-22)
アシエル・ポロ(チェロ)...1-3
カルロス・メナ(カウンターテナー)...4、6、8
フランソワ・カーディ(コルネット)...4-8
ヌリア・サンロマ(コルネット)...4-8
アルフォンソ・ゴメス(ピアノ)...9-11

バスク国立管弦楽団
ファンホ・メナ(指揮)

 録音:2023年9月4-8日 Miramon, Donostia–San Sebastian(スペイン)
 総収録時間:71分

 1969年、スペインのバスク地方ビルバオで生まれたガブリエル・エルコレカは、地元で作曲を学んだ後ロンドンに留学し、王立音楽院でマイケル・フィニッシーに師事しました。
 彼の作品はスペインをはじめ、ヨーロッパ、アメリカ、ロシア、北京、日本で演奏され好評を博すとともに、数多くの賞も受賞しています。
 このアルバムに収録された3つの作品は、不穏で荒々しい音響がもたらす緊張感が特徴。
 チェロ協奏曲「Ekaitza」はバスク国立管弦楽団の創立30周年記念の作品で、チェロの不気味な下降音型が際立つ、まさに嵐(バスク語でEkaitza)のような音楽。第3楽章では民俗舞曲的な旋律も聴こえてきます。
 ピアノ協奏曲のタイトル「Piscis」はバスク語で魚。エルコレカ自身が魚座であることにちなみ、海を流れる水をイメージして書かれたといいますが、第1楽章冒頭から混沌としたオーケストラの響きと沸き立つような激しいピアノが強烈な印象を与えます。
 「3つのミケランジェロのソネット」は2つのコルネット(金管楽器ではなく古楽器)が独特の効果をあげています。
 古楽分野で特に名高いカウンターテナーのカルロス・メナがソリストを務めています。
 
 ファンホ・メナはマドリードで学んだ後ミュンヘンでチェリビダッケに指揮を学びました。
 これまでにビルバオ交響楽団、カルロ・フェリーチェ劇場、ベルゲン・フィル、スペイン国立管弦楽団、BBCフィルなどで指揮者のポストを持ち、近年は日本も定期的に訪れています。

 
 




SEATTLE SYMPHONY MEDIA



SSM 1028
(2CD-R)
\4000
ルドヴィク・モルロー(指揮)&シアトル交響楽団
オリヴィエ・メシアン(1908-1992):
 峡谷から星たちへ...

  【CD1】
   1-5. 第1部/6-7. 第2部
  【CD3】
   1-5. 第3部
スティーヴン・オズボーン(ピアノ)
ジェフ・フェアー(ホルン)
マシュー・デッカー(グロッケンシュピール)
マイケル・A・ワーナー(シロフォン)
シアトル交響楽団
ルドヴィク・モルロー(指揮)

 録音:2022年1月2,4日(ライヴ) S. Mark Taper Foundation Auditorium, Benaroya Hall,Seattle, Washington(USA)
 総収録時間:90分

 2011年から2019年までシアトル交響楽団の音楽監督を務め、退任後にも良好な関係を築いているルドヴィク・モルローが指揮したメシアンの大作「峡谷から星たちへ...」のライヴ録音。
 在職中には「稀少なレパートリーを積極的に紹介すること」を心がけ、現代作品から知られざる作品まで幅広いプログラムを演奏していたというモルローならではの選曲で、この演奏ではメシアン弾きとして名高いピアニスト、スティーヴン・オズボーンをソリストに迎え、作曲家特有のカラフルなオーケストラの響きと"鳥の声"を再現することに成功しています。
 ベナロヤ・ホールの素晴らしい音響も見事に捉えられた録音も聴きどころ。

 ※ CD-Rメディアでの発売です。
 
 

SSM 1027
(CD-R)
\2600
ウォーカー:弦楽のための抒情詩、ライラック
 ドーソン:ニグロ・フォーク・シンフォニー 他

  ジョージ・ウォーカー(1922-2018):
   1. 弦楽のための抒情詩(1946)
  2-5. 管弦楽のための民謡集(1990)
   2. I. Going to lay down my sword and shield
   3. II. And they crucified my Lord
   4. III. My Lord, what a morning
   5. IV. O Peter, go ring dem bells
  6-9. ライラック - 声とオーケストラのために(1996)
   6. I. When lilacs last in the dooryard bloom'd
   7. II. O powerful western fallen star!
   8. III. In the dooryard fronting an old farm-house
   9. IV. Sing on, sing on you gray-brown bird
  ウィリアム・リーヴァイ・ドーソン(1899-1990):
   10-12. ニグロ・フォーク・シンフォニー(1934)
    10. I. The Bond of Africa
    11. II. Hope in the Night
    12. III. O, le' me shine, shine like a Morning Star!
ニコール・カベル(ソプラノ)...6-9
シアトル交響楽団
アッシャー・フィッシュ(指揮)...1-9
ロデリック・コックス(指揮)...10-12

 録音:S. Mark Taper Foundation Auditorium,Benaroya Hall, Seattle, Washington(USA) 2022年2月10、12-13日...1-5 2022年2月11日...6-9 2022年4月21、23-24日...10-12
 総収録時間:59分

 20世紀に活躍した2人のアフリカ系アメリカ人作曲家の作品集。
 ジョージ・ウォーカーはカーティス音楽院で作曲とピアノを学び、1945年に同音楽院初の黒人卒業生となりました。
 このアルバムに収録された「ライラック」で1996年にピューリッツァー賞を受賞した他、ジャズや民謡、黒人霊歌のイディオムを用いた数多くの管弦楽曲や室内楽曲を書きました。
 初期の作品「弦楽のための抒情詩」と黒人霊歌を印象的に用いた「管弦楽のための民謡」も収録。
 ウォーカーの一つ上の世代にあたるウィリアム・リーヴァイ・ドーソンの「ニグロ・フォーク・シンフォニー」も黒人霊歌の要素を用いた作品。
 レオポルド・ストコフス キーが指揮するフィラデルフィア管弦楽団によって初演され大好評を博しました。
 オペラとコンサート両面で幅広く活躍するアッシャー・フィッシュがウォーカー作品を、2018年、サー・ゲオルグ・ショルティ指揮者賞を受賞した俊英指揮者ロデリック・コックスがドーソンの作品を指揮。
 どちらもオーケストラの機動性を生かした豊かな表現を披露しています。

 ※ CD-Rメディアでの発売です。

 
 



<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

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ERMITAGE



ERM 2225
(5CD)
\6000→\4790

これでこの人は神になるか
  ユーリ・アーロノヴィチ・ライヴ・コレクション



CD1
1. リムスキー=コルサコフ:スペイン奇想曲 Op.34  15:56

 バイエルン放送交響楽団 録音:1987年10月12日(ステレオ)

チャイコフスキー:交響曲第5番 ホ短調 Op.64
 2. I. アンダンテ、アレグロ・コン・アニマ 15:58
 3.II. アンダンテ・カンタービレ 14:48
 4. III. ヴァルス. アレグロ・モデラート 05:55
 5. IV. フィナーレ アンダンテ・マエストーゾ 12:06

 バイエルン放送交響楽団 録音:1981年1月22日(ステレオ)

ユーリ・アーロノヴィチ(指揮)
CD2
ショスタコーヴィチ:交響曲第1番 ヘ短調 Op.10
 1. I. アレグレット. アレグロ・ノン・トロッポ 08:49
 2. Il. アレグロ. メノ・モッソ 04:32
 3. III. レント. ラルゴ. 08:35
 4.IV. レント. アレグロ・モルト. メノ・モッソ 10:40

 南西ドイツ放送交響楽団 録音:1989年1月14日(ステレオ)

カリンニコフ:交響曲第1番 ト短調
 5. I. アレグロ・モデラート 14:15
 6. II. アンダンテ・コンモダメンテ 06:34
 7. III. スケルツォ. アレグロ・ノン・トロッポ 08:04
 8. IV. フィナーレ. アレグロ・モデラート. アレグロ・リゾルート 09:31

 南西ドイツ放送交響楽団 録音:1992年5月28,29日(ステレオ)
CD3
1. ベルリオーズ:序曲「ローマの謝肉祭」 Op.9  09:31

 ウィーン交響楽団 録音:1980年8月7日(ステレオ)

ベルリオーズ:幻想交響曲 ハ長調 Op.14
 2. I. 夢、情熱 - ラルゴ. アレグロ・アジタート 15:46
 3. lI. 舞踏会 - アレグロ・ノン・トロッポ 06:42
 4. IlI. 野の風景 - アダージョ 16:26
 5. IV. 断頭台への行進 - アレグロ・ノン・トロッポ 05:16
 6. V. 魔女の夜宴の夢 - ラルゲット. アレグロ 10:31

 デンマーク国立交響楽団 録音:1982年3月4日(ステレオ)
CD4
シューベルト:交響曲第5番 変ロ調 D. 485
 1. I. アレグロ 06:31
 2. II. アンダンテ・コン・モート 09:55
 3. III. メヌエット(アレグロ・モルト) 04:54
 4. IV. アレグロ・ヴィヴァーチェ 05:57

 スイス・イタリア語放送管弦楽団
 録音:1976年7月25日

ウェーバー:ピアノ協奏曲第2番 変ホ長調 J.155 Op.32
 5. I. アレグロ・マエストーゾ 10:42
 6. II. アダージョ 05:16
 7. III. ロンド プレスト 07:24

 ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団 マルコム・フレージャー(ピアノ)
 録音:1979年9月8,9日(ステレオ)

CD5
1. リスト:交響詩第2番「タッソー、悲劇と勝利」 S.96  20:47

 エルサレム交響楽団
 録音:1984年5月13日(ステレオ)

ドヴォルザーク:交響曲第6番 ニ長調 Op.60
 2. I. アレグロ・ノン・タント 12:39
 3. II. アダージョ 12:39
 4. III. スケルツォ(フリアント). プレスト 08:02
 5. IV. フィナーレ. アレグロ・コン・スピーリト 09:00

 エルサレム交響楽団 録音:1984年5月13日(ステレオ)

 これだけのすさまじい指揮者がこれまで世間に知られないできた。
 ユーリ・アーロノヴィチ。
 今回登場するのは、その埋もれていた貴重なライヴ音源。5枚組。

 これでこの人は神になるか。



 ユーリ・アーロノヴィチは1932年生まれ、ソ連出身のイスラエルの指揮者。
 レニングラードに生まれ、4歳でヴァイオリンの学習を始め、1954年にレニングラード音楽院指揮科を修了。
 ナタン・ラフリンとクルト・ザンデルリングに師事、その後はロシアの主要なオーケストラに招かれて、レニングラード・フィルハーモニー交響楽団やボリショイ劇場管弦楽団などを指揮した。

 1964年に第2のモスクワ放送交響楽団の首席指揮者に任命されるが、1972年にイスラエルに亡命。ソ連脱出後、イスラエル人女性と結婚、その後直ちに指揮者として各地に客演し、イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団やロンドン交響楽団、ウィーン交響楽団、読売日本交響楽団、ミラノ・スカラ座管弦楽団などと共演した。

 1975年より1986年までケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団の、1982年から1987年までストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者に就任。
 ロンドン交響楽団、ウィーン交響楽団、ストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団とは、数々の初録音も残している。
 同時にオペラ指揮者としても活躍し、ロンドン・コヴェントガーデン歌劇場やシカゴ・リリック・オペラ、ストックホルム王立歌劇場、ケルン歌劇場、バイエルン州立歌劇場で指揮を執った。

 1984年よりスウェーデン王立音楽院の教員に加わり、1987年にはスウェーデン国王より受勲する。
 1988年にはイェルサレムにおいてエッティンガー芸術賞を授与され、イタリアではトリノ大学とラ・スタンパ紙より「1991年度金輪賞(“Arca d'Oro 1991”)」を受賞。
 2002年10月にパリ管弦楽団に客演。これが生涯最後の公演となった



 隠れた巨匠としてひそかに熱愛されてきたアーロノヴィチ。緩急自在の劇的なクライマックス構築と濃厚な情感表出。
 「ERMITAGE」レーベルから濃厚爆演のチャイコフスキー5番ほかライヴ録音集が登場。

 

 師匠のラフリン譲りのダイナミックで即興性の強い音楽づくり。憂愁で且つ重厚な悠然たるスケール感。
 近年ライヴ音源が相次いでリリースされるようになりようやくそのすごさが認識されつつある。


 なぜかYouTubeに音源があったチャイコフスキー5番。
 ライヴCD-Rでは出ていたのだが・・・確かに・・・これはすごいかも。ちょっとびっくり。
https://youtu.be/Na5Ia-wCfR4?si=fGM_W50voTrwC_dh


 これは「リエンツィ」序曲の動画、もしよかったらどうぞ。(下記PROFILとは違う演奏)
https://youtu.be/rDOfnHbcnC4?si=LoaYF3F6p61hqX6y



 そしてこれはショスタコーヴィチの交響曲第7番のラスト。最後アーロノヴィチは絶叫してるがこっちも叫びたい。こんなすさまじい演奏はちょっとない。聴いた後、半泣きになると思う。
 オケはストックホルム・フィルなので下記PROFIL盤とは別演奏。
https://youtu.be/gETcf6K4i_o?si=ZbPRSEZDetlU-2eF


 DGから出ていた「マンフレッド」もすごかったが廃盤。
 BISから出ていたストックホルム・フィルとの「革命」も入手困難。

 以下のPROFILの貴重音源ボックスも廃盤。ただこれだけはほんの少しだけ海外に在庫があるらしい(2024.5.7時点)


PROFIL 旧譜
すでに廃盤ですが、海外在庫がうまくすれば手に入るかも
完売の際はご容赦を



 PH 12042
(8CD - BOX)
\10000
すでに廃盤
海外在庫限り

「ユーリ・アーロノヴィチ・ライヴBOX」
 [CD 1] (PH08011)61’10
  ・フランク:交響曲ニ短調
  ・レスピーギ:交響詩「ローマの松」 ※
    ウィーン交響楽団 ※ルドルフ・ショルツ(Org)
    収録:1985 年3 月20 日/ウィーン、ムジークフェライン大ホール(ライヴ)

 [CD 2] (PH10067)70’02
  ・リスト:ダンテ交響曲S. 109
    フランクフルト・フィグラルコール女声合唱、ユルゲン・ブルーメ(合唱指揮)
    hr交響楽団(フランクフルト放送交響楽団)
    収録:1983 年12 月1 & 2日/フランクフルト・アルテ・オーパー(ライヴ)
  ・ワーグナー:「リエンツィ」序曲
    hr交響楽団(フランクフルト放送交響楽団)
    収録:1983 年12 月1 & 2日/フランクフルト・アルテ・オーパー(ライヴ)
  ・スクリャービン:交響曲第4 番op.54「法悦の詩」
    フランクフルト・フィグラルコール、アロイス・イックシュタット(合唱指揮)
    フランクフルト・ジングアカデミー、カール・ラリクス(合唱指揮)
    フランクフルト歌劇場管弦楽団
    収録:1989年4 月9日/フランクフルト・アルテ・オーパー(ライヴ)

 [CD 3] (PH07009)72’31
  ・ショスタコーヴィチ:交響曲第7 番ハ長調op. 60「レニングラード」
    SWRシュトゥットガルト放送交響楽団
    収録:1993年4 月20& 21 日/シュトゥットガルト、リーダーハレ・ヘーゲルザール(ライヴ)

 [CD 4] (PH11026)65’58
  ・ドヴォルザーク:交響曲第8 番ト長調op. 88
  ・リスト:交響詩「理想」S.106
    ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団
    収録:1979年1 月8、9日/ケルン、ギュルツェニヒ大ホール(ライヴ)(ケルン・ドイチュラントフンク収録)

 [CD 5] (PH09043)67’25
  ・ブルックナー:交響曲第7 番ホ長調
    ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団
    収録:1979年9月6 日/ケルン、ドイチュラント放送(ライヴ)

 [CD 6] (PH08040)66’47
  ・フランク:交響詩「プシシェ」より 
    プシシェの眠り/西風にさらわれるプシシェ/
    エロスの園/プシシェとエロス
  ・シベリウス:交響曲第2 番ニ長調op. 43
    ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団
    収録:1978 年2 月22 日/ケルン、ドイチュラント放送(ライヴ)

 [CD 7] 初発売 50’11
  ・グラズノフ:交響曲第5 番変ロ長調op. 55 34’23
  ・グラズノフ:交響詩「ステンカ・ラージン」op. 13 15’39
    バイエルン放送交響楽団
    収録:1997年4 月/バイエルン放送ゼンデ・ザール(放送用セッション)

 [CD 8] 初発売 46’51
  ・チャイコフスキー:組曲第3 番ト長調op. 55 41’06
    バイエルン放送交響楽団
    収録:1997年4 月3、4日/ガスタイク(ライヴ)
  ・グリンカ:「ルスランとリュドミラ」序曲 5’39
    バイエルン放送交響楽団
    収録:1981 年1 月22 日/ヘルクレス・ザール(ライヴ)

 アーロノヴィチ、ライヴ集成、セット化 初発売のグラズノフ、チャイコフスキー&グリンカが驚きの超名演!

 ステレオ

 2012 年は、ロシア出身の名指揮者ユーリ・アーロノヴィチ(1932 -2002)の生誕80 年と歿後10 年のアニヴァーサリーにあたりました。
 それを記念してProfil レーベルの音源をまとめたお買い得セットの登場です。アーロノヴィチは生前さほど騒がれなかったものの、残された「爆演」録音が昨今評判となり、熱心な追っかけが激増中。
 ラフリンとザンデルリンクに師事した典型的ソ連指揮者で、精力的なアレグロやオーケストラの全合奏でのエネルギッシュさが持ち味ですが、同時にゆっくりした楽曲での緊張感の持続と求心力の凄さなど、生きていれば間違いなく巨匠指揮者として人気が出たはず。

 当セット全8 枚中6 枚は既発で、いずれもアーロノヴィチ節全開の快演。特筆すべきは初出となるCD7 とCD8 の2 枚。注目はバイエルン放響とのグラズノフの交響曲第5 番。これまでアーロノヴィチのグラズノフ録音はひとつもありませんでしたが、驚愕の名演。活気と充実感に満ちながらも決して爆演ではなく、グラズノフの夢あふれる世界が柔らかく描かれます。重心の低さはロシア的ですが、ムラヴィンスキーやロジェストヴェンスキー盤に優るとも劣らぬ充実度。セッション録音で、音の良さも光ります。

 チャイコフスキーの組曲第3 番は、総演奏時間40 分の大曲で壮年期の作ながら、ポピュラーとは言えません。しかしこのバイエルン放響との演奏で聴くと、何と魅力的な作品かと認識を新たにしてくれます。チャイコフスキー独特の色彩感、ロシア的な空気感まで見事に再現され、盛り上げ方の巧さもアーロノヴィチの真骨頂。こちらはライヴ録音で、聴衆の熱い興奮が伝わります。最後に置かれたグリンカの「ルスランとリュドミラ」序曲は期待通りのスピード感あふれるアーロノヴィチ節。それでありながら均整を崩さぬ統率力は驚き。

 昨今のロシア系指揮者がかすんでしまうオーラに満ちた宝箱、超オススメです。




旧譜/すでに入手困難状態
そんなアーロノヴィチの「白鳥の湖」

Haenssler
93 234
\2800
「ディアギレフとロシア・バレエ団の音楽Vol.4」
 アーロノヴィチの「白鳥の湖」

 ①チャイコフスキー:
  バレエ「白鳥の湖」Op.20(ハイライト)
 ②同 / ストラヴィンスキー編:
  バレエ「眠りの森の美女」Op.66より3つの小品
  リラの精のヴァリアシオン /
  交響的間奏曲 / 青い鳥のパ・ド・ドゥ
 ③ストラヴィンスキー:交響詩「うぐいすの歌」
SWR南西ドイツ放送交響楽団

①ユーリ・アーロノヴィチ(指)
②若杉 弘(指)
 クリスチャン・オステルターグ(Vn)
③エルネスト・ブール(指)

 名興行師ディアギレフ率いるロシア・バレエ団ゆかりの傑作シリーズ第4弾。そのなかにひっそりアーロノヴィチの「白鳥の湖」が入っている。
 しかしこれがすごい。
 アーロノヴィチは「白鳥の湖」をみてショックを受けて指揮者になることを決意したというから、その演奏がただで終わるはずがない。まるで一大シンフォニーのように華麗に美しく、そして重厚に聴くものに迫ってくる。めまぐるしくテンポが変わり息つく暇もないのはいつものこと。しかし「白鳥の湖」でこんなに興奮させてくれることはあまりない。
 ハイライトとはいえ40分を超える収録なので、まるで全曲を聴いたかのような充実感。

 ただ・・・残念ながらこのアルバムもすでに入手困難状態。海外にまだ少し在庫が残っているようなのでご希望の方はお早めに。完売の際はご容赦を。


録音:①1996年6月バーデン=バーデン、クアハウス・ベーナツェト・ザール
 ②1999年2月フライブルク、コンツェルトハウス
 ③1972年1月バーデン=バーデン、ハンス・ロスバウト・スタジオ

 



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LE PALAIS DES DEGUSTATEURS



PDD 036
(2CD)
\3700→\3390
狂気の指揮者
 カルロス・パイタ、まさかの初出音源
  ショスタコ8番
   カップリングはブル8!


  (1)ショスタコーヴィチ:交響曲第8番 ハ短調 Op.65
  (2)ブルックナー:交響曲第8番 ハ短調 WAB.108(ハース版)
カルロス・パイタ(指揮)
フィルハーモニック交響楽団


 フルトヴェングラーに身も心も捧げた大富豪カルロス・パイタが、自らの音楽を世に知らしめるために興したLODIAレーベル。
 数十年前に国内盤が発売され、一般音楽ファンからは熱烈な支持(と不支持)を得、そして批評家たちからは完璧なまでに無視された。
 奥深い思想とは無縁の、感性とノリによってドライヴされるその音楽は皮肉にもフルトヴェングラーとは正反対だが、同じアルゼンチンの熱き音楽の薫陶を受けたカルロス・クライバーと似ていなくもない。
 すでにレーベル自体は存在せず、パイタ自身も2015年に死んだが、彼の荒れ狂った、あたりをはばからない傍若無人な指揮は、優等生的なおとなしい演奏に飽き足りない人たちにはぜひ聴いてほしい。

 それにしてもまさかここで未発表録音が出てくるとは。
 しかも、良質な室内楽音源を発売していた「LE PALAIS DES DEGUSTATEURS」から出てくるとは・・・。



 熱狂的ファンをもつカルロス・パイタ。
 まさかの1981年未発表ライヴ、ショスタコ8番が登場!!
 カップリングはパイタの大名盤ブル8!

 録音:(1)1981年/収録場所不明(未発表ライヴ録音)、(2)1982年5月/キングスウェイホール(ロンドン)/ディジパック仕様、CD1: 56'31、CD2: 73'35

 20世紀アルゼンチンを代表する指揮者カルロス・パイタ(1932-2015)。
 1980年代に自身が創設したフィルハーモニック交響楽団と、R.シュトラウスの「英 雄の生涯」、ベートーヴェンの交響曲第7番、ドヴォルザークの交響曲第7番、ブルックナーの交響曲第4番「ロマンティック」などを自主レーベル「Lodia」からリリー スし、クラシック・ファンを楽しませてきました。

 1932年ブエノスアイレス生まれのパイタは裕福な家庭に育ち、幼少時からレコードやコンサートを通じクラシックに親しんできました。
 その後、テアトロ・コロンでフルトヴェングラーのリハーサルに接する機会を得て、以来フルトヴェングラーの演奏に傾倒し指揮者になることを決意しました。

 「自身が思い描く音楽をやりたいようにやる」というパイタの音楽は爆発そのもの。演奏が破綻しようもパイタの情熱的な音楽は聴衆を魅了し、今もなおその演奏は色あせることなく輝き続けています。

 パイタ・ファン狂喜の未発表音源は、1981年にライヴ収録されたショスタコーヴィチの交響曲第8番です。ロシア作品が大得意だったパイタ。
 破壊的ともいえる 熱量で演奏するかと思いきや、極めて冷ややかで現実的。この作品がもつ痛々しさを表現しております。
 もちろんライヴならではの一期一会の音色はパイタの音楽 そのものです。

 カップリングはパイタの代表的名盤、ブルックナーの交響曲第8番です。
 同音源は過去に「Lodia」レーベルからのライセンスで、ビクター音楽産業株式会社が国 内盤としてリリースしており、このリリースによって日本でも多くの熱狂的ファンを獲得しました。
 このブルックナー演奏は高揚感があり、宗教的でありながらも決し て神秘的ではない、爆演パイタたる所以がこの演奏にあらわれております。

 カルロス・パイタの演奏はいつも賛否両論を呼びます。
 当アルバムでも「ショスタコーヴィチやブルックナーの音楽とはそういうものなのだろうか?」と考えさせ るものですが、この2つの作品の解釈について新たな展望を切り開いてくれることは間違いありません。
 聴衆の先入観、さらには既成概念を壊すような演奏をす る、唯一無二の指揮者パイタの至芸をお楽しみください!

 




カルロス・パイタ LODIA 最終在庫


 大富豪カルロス・パイタが、自らの音楽を世に知らしめるために興したLODIAレーベル。
 すでにメーカーは消滅。これは貴重な残り在庫。各2本のみ。



LO-CD 772/3
(2CD)
\5600
ヴェルディ:レクイエム ロイヤルPO.
ロンドンPO合唱団
1975年。

パイタは母国アルゼンチンでこの「ヴェルディのレクイエム」を振って大成功を収め、そしてこの曲を持ってヨーロッパに乗り込んできた。
まさに彼にとって十八番中の十八番。ただ、ライヴで聴けばさぞかし熱中させてくれるであろう彼の至芸も、記録芸術として鑑賞されると多くのキズを持ち、批評家からはそこを突つかれてケチョンケチョンに言われた。
実際聴いてみて「怒りの日」のとんでもない乱痴気騒ぎには絶句。ここがやりたかったんだろうなあ。
もともとのオリジナルはデッカのフェイズ4録音。


LO-CD 775
\2800
ロッシーニ:オペラ序曲集
 「セミラーミデ」、「ウィリアム・テル」、「アルジェのイタリア女」
 「セヴィリアの理髪師」、「シンデレラ」、「どろぼうかささぎ」
ロイヤルPO.
1976年。

南米のパイタが持ち前の明るさと情熱を持って指揮したロッシーニ。
ただワグナー(CD770)は評判よかったが、これは「ドイツ的鈍重さ」が逆に批判された。確かにパイタならもっとぐちゃぐちゃにやってもよかったかも。オリジナルはデッカのフェイズ4録音。




 



<メジャー・レーベル>
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DECCA



4854624
(CD)
\2600→\2390

なかなか充実の1枚
 ニコラ・ベネデッティ/シェク・カネー=メイソン/ベンジャミン・グローヴナー

 ロウヴァリ(指揮)&フィルハーモニア管
  ベートーヴェン:三重協奏曲


 ジェラルド・フィンリー(バス・バリトン)
  ベートーヴェン:民謡集

 
(1)ベートーヴェン:
   三重協奏曲ハ長調Op.56
サントゥ=マティアス・ロウヴァリ(指揮)
フィルハーモニア管弦楽団
ニコラ・ベネデッティ(ヴァイオリン)、
シェク・カネー=メイソン(チェロ)、
ベンジャミン・グローヴナー(ピアノ)
(2)ベートーヴェン:
   『25のスコットランドの歌』Op.108より
     第2曲:日没、第20曲:忠実なジョニー、
   『26のウェールズの歌』Op.155より
     第8曲:さようなら、喧噪の町、
     第25曲:別れのキス、第18曲:やさしいリチャード、
   『20のアイルランドの歌』WoO153より第11曲:故郷を遠く離れて、
   『12の各国の歌』WoO157より第8曲:シャノン川のほとり、
ジェラルド・フィンリー(バス・バリトン)
(3)ベートーヴェン:
   『22のスコットランドの歌』WoO156より 第1曲:タイトルなし
 ロンドンデリーの歌『ククレンとの別れ』
   (F.クライスラーによるヴァイオリン、チェロとピアノ編)


4870110
(2LP)
\4700

《ニコラ・ベネデッティ/シェク・カネー=メイソン/ベンジャミン・グローヴナー~ベートーヴェン:三重協奏曲》

 ベートーヴェン:
 《LP 1》
  三重協奏曲ハ長調Op.56
  [Side A]
   1) 第1楽章:Allegro /
  [Side B]
  1) 第2楽章:Largo、2) 第3楽章:Rondo alla polacca
 《LP 2》
  [Side A]
   『25のスコットランドの歌』Op.108より
    1) 第2曲:日没、2) 第20曲:忠実なジョニー、
  『26のウェールズの歌』Op.155より
   3) 第8曲:さようなら、喧噪の町、4) 第25曲:別れのキス、5) 第18曲:やさしいリチャード /
 [Side B]
  1)『20のアイルランドの歌』WoO153より第11曲:故郷を遠く離れて、
  2)『12の各国の歌』WoO157より第8曲:シャノン川のほとり、
  3)『22のスコットランドの歌』WoO156より
   第1曲:タイトルなし、
  4) ロンドンデリーの歌『ククレンとの別れ』(F.クライスラーによるヴァイオリン、チェロとピアノ編)
    【録音】2023年6月9日(LP 1)、12月21日(LP 2)、ロンドン、ヘンリー・ウッド・ホール
ジェラルド・フィンリー(バス・バリトン)(LP 2: Side A, Side B 1-2)、
ニコラ・ベネデッティ(ヴァイオリン)、
シェク・カネー=メイソン(チェロ)、
ベンジャミン・グローヴナー(ピアノ)、
サントゥ=マティアス・ロウヴァリ(指揮)
フィルハーモニア管弦楽団(LP 1)

【録音】2023年6月9日(1)、12月21日(2/3)、ロンドン、ヘンリー・ウッド・ホール

 パッと見は何のアルバムかよくわからなかったが、整理してみると、ニコラ・ベネデッティ/シェク・カネー=メイソン/ベンジャミン・グローヴナー3人が総出演したCDで、ロウヴァリ指揮&フィルハーモニア管と組んだベートーヴェンの三重協奏曲、そしてそのあとジェラルド・フィンリーと組んだベートーヴェンの民謡集、そしてそのあと3人による室内楽2曲で締めるという内容だった。

 ニコラ・ベネデッティはスコットランド出身。
 シェク・カネー=メイソンはイギリスのノッティンガムの出身。
 ベンジャミン・グローヴナーはロンドンから東に64kmほどのテムズ河口地帯に位置するサウスエンド・オン・シー出身。

 つまりこれは、そんな自分たちの出自を、ベートーヴェンのなかに見出そうというパーソナルな1枚ということになる。


******************************


 クラシックの世界的スター演奏家3人がそれぞれの力を結集し、ベートーヴェンの三重協奏曲を録音したアルバムです。
  3人ともBBCヤング・ミュージシャン・コンクールの出身で親友でもあり、国際的なツアーを定期的に行っていますが、一緒にレコーディングをしたのはこれが初めてです。
  このデッカ・クラシックスへの録音は、ニコラ、シェクとベンジャミンが2023年にイギリス全土をツアーした後に、フィルハーモニア管弦楽団とその首席指揮者であるサントゥ=マティアス・ロウヴァリとともに行われました。

  その録音に続いて行われたのが、演奏される機会の少ないベートーヴェンの民謡集からの選曲で、バリトン歌手のジェラルド・フィンリーと共演しています。
  これらのスコットランド、ウェールズ、アイルランド、イングランドの民謡は、演奏家たちのルーツを反映しています。
  そしてアルバムは3人の演奏による、「ダニー・ボーイ」としても知られるフリッツ・クライスラー編曲の『ロンドンデリーの歌』で締めくくられます。

 「3人のソリストたちがそれぞれ自分たちの個性を失うことなく、調和して演奏していることがよくわかった。チェリストのシェク・カネー=メイソンは抒情的な空想家、ヴァイオリニストのニコラ・ベネデッティは快活でエネルギーを与える人、ピアニストのベンジャミン・グローヴナーはその二人の間で移り気な仲介者のようにふるまっていた。彼らの演奏は卓越した技量で観客の心を惹きつけ、個性があふれていた」――『タイムズ』紙
 




<国内盤>


ACCENTUS MUSIC(国内仕様盤)



KKC 6861/6
(6CD)
(国内仕様盤・日本語解説付)
\14000
国内盤登場
 ダネル弦楽四重奏団

  ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲全集
 CD1
  ・弦楽四重奏曲 第1番 ハ長調 Op.49
  ・弦楽四重奏曲 第2番 イ長調 Op.68
  ・弦楽四重奏曲 第3番 ヘ長調 Op.73
 CD2
  ・弦楽四重奏曲 第4番 ニ長調 Op.83
  ・弦楽四重奏曲 第5番 変ロ長調 Op.92
  ・弦楽四重奏曲 第6番 ト長調 Op.101
 CD3
  ・弦楽四重奏曲 第7番 嬰ヘ短調 Op.108
  ・弦楽四重奏曲 第8番 ハ短調 Op.110
  ・弦楽四重奏曲第9番変ホ長調 Op.117
 CD4
  ・弦楽四重奏曲 第10番 変イ長調 Op.118
  ・弦楽四重奏曲 第11番 ヘ短調 Op.122
  ・弦楽四重奏曲 第12番 変ニ長調 Op.133
 CD5
  ・弦楽四重奏曲 第13番 変ロ短調 Op.138
  ・弦楽四重奏曲 第14番 嬰ヘ長調 Op.142
 CD6
  ・弦楽四重奏曲 第15番 変ホ短調 Op.144
  ・エレジー(アダージョ)弦楽四重奏のための
   (歌劇《ムツェンスク郡のマクベス夫人》Op.29
    第1幕第3場のカテリーナのアリア)
  ・ポルカ(アレグレット)弦楽四重奏のための
   ( バレエ《黄金時代》からのポルカ)
  ・未完成の弦楽四重奏曲
ダネル弦楽四重奏団
 マルク・ダネル(第1ヴァイオリン)
 ジル・ミレ(第2ヴァイオリン)
 ヴラッド・ボグダナス(ヴィオラ)
 ヨヴァン・マルコヴィッチ(チェロ)

 全曲演奏回数34回のダネル四重奏団による二度目の「ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲全集」録音!!

 ライヴ録音:2022年2月6-10日、5月1-5日、メンデルスゾーンザール、ゲヴァントハウス小ホール、ライプツィヒ/380'11、[ACCENTUS MUSIC]ACC.80585CD、輸入盤・日本語帯・解説付

 2022年にライプツィヒのメンデルスゾーン・ザールでライヴ録音されたダネル弦楽四重奏団によるショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲全集。
 1991年ベルギーのブリュッセルで結成されたダネル弦楽四重奏団。アマデウス弦楽四重奏団、ボロディン弦楽四重奏団、ベートーヴェン弦楽四重奏団などのもとで学び、1993年にはショスタコーヴィチ国際弦楽四重奏コンクールで第一位を獲得、以来世界中で演奏活動を行っています。
 レパートリーは幅広く、これまでにハ イドン、ベートーヴェン、シューベルト、ショスタコーヴィチ、ヴァインベルクの弦楽四重奏曲のツィクルス、そしてリーム、ラッヘンマン、グバイドゥーリナ、デュサパン、 ヴィットマン、マントヴァーニといった主要な現代作曲家とのコラボレーションを行っています。日本にも2005年の初来日以降度々来日し、いずれも好評を博して います。

 ダネル弦楽四重奏団は、2001年から2005年にかけてショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲全曲の一度目の録音を行っています。
 その録音は、作曲家の人生を掘 り下げた深い音楽的理解と、室内楽演奏の比類なき高みに達した演奏として高く評価されています。
 今回再録音したことに関してリーダーのマルク・ダネル氏はこ のように述べています。「私たちは、ショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲全曲を30回以上演奏してきています。
 しかし作品はまるで生きている身体のように変化し 続けていて、我々の解釈も常に同じではありません。
 
 かつてベートーヴェンの弦楽四重奏曲の全曲録音を3回行ったアマデウス弦楽四重奏団のメンバーが次のよう に語ってくれました。
 
 "録音はコンサートにインスピレーションを与え、コンサートは録音にインスピレーションを与える"それはまさに核心であり、音楽を探求し実験 することに終わりはないのです。そして我々の解釈は17年前と大きく異なります。それはもちろん、ヴィオラのヴラッド・ボグダナとチェロのヨヴァン・マルコヴィッ チが新たに加わったことも大きく関係します。」
 
 2023年からロンドンのウィグモア・ホールのレジデンス・カルテットとして活動、さらに2024年6月には来日公演ツアーも予定されており、結成33年を迎えてもなおさらなる進化を続けるダネル弦楽四重奏団の演奏に注目です。

 
 














5/7(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
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PENTATONE



PTC 5187077
\2800→\2590
コジェナー&ラトル率いるチェコ・フィル
 チェコの歌曲集

 ●ボフスラフ・マルティヌー(1890-1959):
  ニッポナリ「日本の和歌による7つの歌」H.68
   第1曲「青い時間」/第2曲「老いた時」/
   第3曲「回想」/第4曲「夢を見ながら生きていく」/
   第5曲「雪の上の足跡」/
   第6曲「振り返ってみると」/第7曲「聖なる湖」

 ●マルティヌー:1ページの歌曲集 H.294*
  第1曲「露」/第2曲「言葉で鍵を開け」/
  第3曲「最愛の馬に乗って」/第4曲「歩く道」/
  第5曲「母と家に」/第6曲「乙女の夢」/
  第7曲「ローズマリー」

 ●アントニーン・ドヴォルザーク(1841-1904):
  夕べの歌 Op.3より
   第7曲「私が空を見たら」**
   第5曲「木の葉のざわめきも静まり」**
   第2曲「君の死んだ夢をみた」
   第3曲「私はおとぎ話の騎士だ」
   第4曲「神が愛に満ちた心になれば」**
 
 ●ドヴォルザーク:歌曲集 Op.2より**
  第2曲「ああ、それは金色に輝く素敵な夢だった」
  第6曲「私の心はしばしば苦しみに沈む」
 
 ●ハンス・クラーサ(1899-1944):
  声楽と管弦楽のための4つの歌曲 Op.1
   第1曲「ヤギとアシナシトカゲ」/
   第2曲「いやだ!」/第3曲「ため息」/
   第4曲「絞首同盟員が処刑人の女中ゾフィーに贈った歌」
 
 ●ギデオン・クライン(1919-1944):子守歌**
 
 編曲= *イジー・テムル、**イジー・ゲムロト
マグダレーナ・コジェナー
 (メゾ・ソプラノ)
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトル(指揮)

 コジェナー、PENTATONEレーベル第5弾は、ラトル率いるチェコ・フィルとの共演でチェコの歌曲を録音!!

 録音:2022年11月(ドヴォルザーク、クラーサ、クライン)、2023年2月(マルティヌー)/ドヴォルザーク・ホール、ルドルフィヌム(プラハ)
 DDD、ディジパック仕様、61'20、輸入盤・日本語帯付
 エグゼクティヴ・プロデューサー:ロベルト・ハンチ(チェコ・フィルハーモニー管弦楽団)&ルノー・ロランジェ(PENTATONE)
 レコーディング・プロデューサー:マルケータ・トムコヴァー・ヤナーチコヴァー

 世界最高の名歌手マグダレーナ・コジェナー、PENTATONEレーベル第5弾は、主君サー・サイモン・ラトル率いるチェコ・フィルハーモニー管弦楽団との共演でチェコの歌曲集!

 チェコの作品といえば自然の情景や農民の日常など、のどかで温和なイメージがありますが、当アルバムでは和歌の独語訳からチェコ語訳されたマルティヌーの 「ニッポナリ」、ナチスの脅威から逃れたアメリカで書き上げたマルティヌーの「1 ページの歌曲集」、マルティヌーと同時代を生きるも強制収容所で亡くなったハン ス・クラーサ(1899-1944)とギデオン・クライン(1919-1944)の作品を収録。
 母国チェコスロバキアを愛するコジェナーが今、この時代だからこそ世に訴 えかけたい、メッセージ性の強いアルバムです。

 マルティヌーの「ニッポナリ」は、額田王や小野小町など日本の古代の詩からインスピレーションを得て創作した歌曲集。
 クラーサの「声楽と管弦楽のための4つ の歌曲」(ドイツ語)は1920 年代初頭の典型的な前衛音楽で、ナンセンス詩人クリスティアン・モルゲンシュテルン(1871-1914)の詩を見事な歌曲に仕上げ た作品。そして、クラインの子守歌は、ユダヤの民謡を基にしたフランスの音楽様式を取り入れた美しい歌曲です。

 チェコの歌曲といえばドヴォルザーク。歌曲の多くはピアノ伴奏でよく知られ、コジェナーも幾度となく歌ってきましたが、今回の管弦楽伴奏ではあらゆる色彩を見事に表現しており、現在のコジェナーの充実ぶりを示したものとなっております。
 母国への愛の詰まった充実のアルバム、ご期待ください!

 コジェナーがPENTATONEレーベルからリリースしているタイトルはどれも高い評価を得ており、バロック・レパートリーを歌った「ため息の庭」(KKC-6107 / PTC-5186725)、ラトルがピアノ伴奏で共演した「ソワレ」(PTC-5186671)、ブロンフマンと共演した「郷愁」(PTC-5186777)、そしてラトル指揮チェ コ・フィルとの「民謡集」~バルトーク、ベリオ、ラヴェル、モンサルバーチェ(PTC-5187075)をリリースしております。

 
 




ARCANA

A564
\3100
それはあなたが不誠実だから ~
 A.スカルラッティ: 室内カンタータ集

  アレッサンドロ・スカルラッティ(1660-1725):
   1-8. Prima d'esservi infedele
    カンタータ「それはあなたが不誠実だから」 H 578
     (1702年以前作)
   9-21. Nella stagione appunto
    カンタータ「まさにその季節」 H 458 (1689-92年頃作)
   22-29. Mentre un Zeffiro arguto
    カンタータ「それは西風が活気づいて」 H 421 (1693年作)
   30-37. Nella tomba di Gnido
    カンタータ「クニドスにある墓に」 H 459 (1689-92年頃作)
ヴァレリア・ラ・グロッタ(ソプラノ)

ヴァンヴィテッリ四重奏団(古楽器使用)
ジャン・アンドレア・グェルラ(ヴァイオリン1)
ニコラ・ブロヴェッリ(チェロ)
マウロ・ピンチアローリ(アーチリュート)
ルイージ・アッカルド(チェンバロ、オルガン)
横山令奈(ヴァイオリン2)

 A=415 Hz 1/6コンマ・ミーントーン
 録音: 2022年2月25日-3月1日 サラ・マッフェイ、クレモナ商業会宮殿(Palazzo della camera di Comercio)
 収録時間: 61分

 【イタリア後期バロックの大家、その原点を示す室内カンタータの初期作品を中心に】
 アレッサンドロ・スカルラッティは、555曲の鍵盤ソナタで有名なドメニコ・スカルラッティの父で、ナポリとローマを中心に活躍し大きな影響力を誇りました。
 その作品群の中でもオペラや教会音楽と並んで重要な位置を占める室内カンタータ群から、比較的初期の作品を中心に長めの4曲を厳選(いずれも楽譜は未出版)、イタリア最前線の古楽プレイヤーたちの細やかな演奏でその秘技を味わえるアルバムです。
 若くしてナポリ王の宮廷楽長に抜擢された後、欧州中の要人が集まるローマで注目を集めてゆく過程では、見識の高い貴族や高位聖職者たちのプライベートな楽しみを彩った小編成の室内カンタータが大きな意味を持ちました。
 この分野の作品は大半が理想郷で牧歌的に暮らす羊飼いやニンフたちの恋物語を扱っており、同時期の詩人たちも関心を寄せ議論を交わしていた作詩技法が反映されています。
 スカルラッティの室内カンタータは数百曲に及び、そのどれもが詩句一つ一つの味わいをよく活かすユニークな趣向の連続になっていて、現代の聴き手にとっても興趣が尽きません。
 器楽勢ではイタリア17~18世紀の知られざる作品の発掘紹介に情熱を注ぐヴァンヴィテッリ四重奏団に、現代楽器奏者としても幅広く活躍する横山令奈も参加。
 欧州古楽シーンの注目を集めるイタリア人歌手ヴァレリア・ラ・グロッタの繊細な解釈で、若い頃のA.スカルラッティが見せた才気充分の至芸を心行くまでお楽しみください。

 
 



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ENPHASES



ENP018
(3CD)
\5500→\5190
レ・キュリオシテ・エステティーク(古楽器使用)
 ヨーゼフ・ハイドン:フルート三重奏曲全集

 ヨーゼフ・ハイドン(1732-1809):
  【CD 1】
   1-18. フルート、ヴァイオリンとチェロのための
    ディヴェルティメント(三重奏曲) Op. 38
     1-3. 三重奏曲 第1番 ニ長調 Hob. IV:6
     4-6. 三重奏曲 第2番 ト長調 Hob. IV:7
     7-9. 三重奏曲 第3番 ハ長調 Hob. IV:8
     10-12. 三重奏曲 第4番 ト長調 Hob. IV:9
     13-15. 三重奏曲 第5番 イ長調 Hob. IV:10
     16-18. 三重奏曲 第6番 ニ長調 Hob. IV:11
   19-21. フルート、チェロとピアノのための
    三重奏曲 ト長調 Hob. XV:15(ピアノ三重奏曲Op. 67-1 )
  【CD 2】
   1-3. フルート、チェロとピアノのための
    三重奏曲 ニ長調 Hob. XV:16(ピアノ三重奏曲Op. 67-2)
   4-5. フルート、チェロとピアノのための
    三重奏曲 ヘ長調 Hob. XV:17(ピアノ三重奏曲Op. 73)
   6-15. 2つのフルートとチェロのための三重奏曲
    (ロンドン三重奏曲集)Hob. IV:1-4
     6-9. 三重奏曲 ハ長調 Hob.IV:1
     10-11. 三重奏曲 ト長調 Hob.IV:2
     12-14. 三重奏曲 ト長調 Hob.IV:3
     15. 三重奏曲 ニ長調 Hob.IV:4
  【CD 3】
   バリトン三重奏曲に基づくフルート、
    ヴァイオリンとチェロのための編曲
     1-3. 三重奏曲 ニ長調(原調: ハ長調) Hob.XI:109
     4-6. 三重奏曲 ト長調(原調: ニ長調) Hob.XI:118
     7-9. 三重奏曲 ト長調(原調: ヘ長調) Hob.XI:100
     10-12. 三重奏曲 ニ長調(原調: ハ長調) Hob.XI:82
     13-15. 三重奏曲 ハ長調(原調: イ長調) Hob.XI:103
     16-18. 三重奏曲 ニ長調(原調: ハ長調) Hob.XI:110
レ・キュリオシテ・エステティーク(古楽器使用)
ジャン=ピエール・ピネ(フラウト・トラヴェルソ)
ヴァレリー・バルサ(フラウト・トラヴェルソ)...CD2/6-15
シリエル・エベラール(ヴァイオリン)
 ...CD1/1-18、CD3
セシル・ヴェロル(チェロ)...CD1/1-18、CD3
エティエンヌ・マンゴ(チェロ)
 ...CD1/19-21、CD2
アリーヌ・ジルベライシュ(フォルテピアノ)
 ...CD1/19-21、CD2/1-15

 録音: 2014年、2021-22年 アルスナル、シテ・ミュジカル・メス(フランス東部ロレーヌ地方)
 総収録時間: 203分

 【「弦楽四重奏曲の父」の尽きせぬ創意とフルートとの出会い】
 「交響曲の父」の綽名に加え、弦楽四重奏曲の地位向上と発展にもいち早く寄与し「弦楽四重奏曲の父」とも呼ばれてきたハイドン。
 管楽器はあまり室内楽で活用しなかったものの、当時特にフルートはヴァイオリン属と並んでアマチュア演奏家に人気だったため、多くの作品がフルートを用いた三重奏編成のために編曲されてきました。
 また後年ロンドンに渡ってからは、この楽器を愛好するパトロンたちのためにハイドン自らフルート三重奏曲を作曲、4曲が「ロンドン・トリオ」の名で広く知られています。
 ここではフランス語圏の第一線で活躍する名手たちが、18世紀当時の編曲を含むそれらハイドンのフルート向け三重奏曲をCD3枚にわたり全曲録音。
 作曲家の主君エステルハージ侯ニコラウスが弾くバリトン(共鳴弦を多数備えたヴィオラ・ダ・ガンバの一種)のパートを伴う無数の三重奏曲からの編曲群、またピアノ三重奏曲のヴァイオリン・パートをフルートで演奏できるようにした3曲、作曲家自身の渡航前からロンドンで出回っていたディヴェルティメント群など、さまざまな活躍期にわたり個々に特徴的な音楽を書いたハイドンならではの音使いの魅力を十全に楽しめるようになっています。
 使用楽器も作曲年代と作風を踏まえて選ばれており、特にフルートはキーが1つだけのモデルと8つのモデルを使い分け、この管楽器の転換期ならではの味わいも楽しめるようになっています。
 




INCISES



INC006
\3100
バッハ:室内楽編成による鍵盤楽曲・独奏曲集
 ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685-1750):
  1. プレリュードとフーガ ト短調 BWV 885
   (『平均律クラヴィーア曲集 第2巻』より)
  2. 今ぞ来たれ、異教徒の救い主 BWV 659
   (『ライプツィヒ・コラール集』より)
  3. 我らの主キリスト、ヨルダンに来たり BWV 684
   (『鍵盤練習曲集 第3巻』より)
  4. ファンタジアとフーガ イ短調 BWV 904
  5. シャコンヌ ニ短調
   (無伴奏ヴァイオリン・パルティータ
    第2番 ニ短調 BWV 1004より)
  6. 我いずこに逃れ行かん BWV 646
   (『シュープラー・コラール集』より)
  7. 足鍵盤のための練習曲 ト短調 BWV 598
  8. 装いせよ、おお我が魂よ BWV 759
  9. 我らキリスト者、今ぞ喜びに溢れ BWV 710
  10. いと高きところにいます神にのみ栄光あれ BWV 676
   (『鍵盤練習曲集 第3巻』より)
  11. パッサカリアとフーガ ハ短調 BWV 582
ディソナンティ(古楽器使用)
セバスティアン・マルク
 (リコーダー)...1,3-6,8-10,11
アントワーヌ・トリュンチク
 (オーボエ...1,2,4,5,11、
  オーボエ・ダモーレ...6,8-10、
  オーボエ・ダ・カッチャ...3)
タミ・トロマン(ヴァイオリン)...1-6,11
ハビエル・サフラ(ファゴット)...1-5,7-11
シモン・トリュンチク(コントラバス)...1-5,11
郭曉萍〔クオ・チャオピン〕
 (チェンバロ)...1,3-5,8,10,11
アルメル・マルク(ソプラノ)...6,8-10

 録音: 2023年8月 ノートルダム・ド・ラ・メルシ教会、 トレメル(フランス北西部ブルターニュ地方)
 収録時間: 55分

 【経験豊かな古楽器ソリスト続々!ポリフォニーの綾を明瞭に聴かせる音色の違い】
 複数のメロディを同時進行させる多声書法に秀でていたバッハが、自身も巧みに弾いたチェンバロやオルガンのために書いた作品を中心に、曲を組み上げている声部毎に異なる楽器を割り当てる室内楽編成に移し替え、各曲の構造的魅力をわかりやすく味わわせてくれるアルバム。
 演奏はカフェ・ツィマーマンやリチェルカール・コンソートなどの名盤群でも活躍してきた経験豊かなソリストたち。
 それぞれ複数の管楽器とヴァイオリンが通奏低音上で合奏する編成で臨んでおり、原曲の中声部をソプラノ音域に移し、トリオ・ソナタや四重奏ソナタのように各パートの音色対比を活かした解釈にしたり、バッハがオルガン独奏向けにアレンジしたルター派賛美歌(コラール)では元歌に該当するパートを歌手に歌わせるなど、過度の原曲尊重に陥ることなく18世紀音楽の流儀をよく踏まえたアプローチになっているのが頼もしい限りです。
 各声部の動きが明瞭になるのはもちろん、冒頭トラックのように鍵盤向けの原曲に潜んでいたオペラ序曲風の音作りを浮き彫りにするなど、原作で前提になっていた楽器の制約を離れたからこそ可能になる解釈も続々。
 原曲ではヴァイオリン一つで何重ものポリフォニーを響かせる無伴奏シャコンヌさえ、この編成に移して全く過剰ではない豊かな音楽として再現され、改めてバッハ世界の深さも実感できることでしょう。
 




 LINN RECORDS



CKD746
\3100
中南米20世紀と欧州17世紀、二つの黄金時代の音楽
 1. ビクトル・ハラ(1932-1973):
  Te recuerdo Amanda アマンダの思い出
 2. トマス・メンデス(1927-1995):
  Cucurrucucu paloma ククルクク、鳩よ
 3. ヘンリー・パーセル(1659-1695):
  O ! Fair Cedaria おお美しきセダリア Z 402
 4. クラウディオ・モンテヴェルディ(1567-1643):
  Tempro la cetra 竪琴の弦を調え
 5. シルビオ・ロドリゲス(1946-):
  Hoy mi deber 今日は母国のために歌わねば
 6. アリエル・ラミレス(1921~2010):
  Alfonsina y el mar アルフォンシーナと海
 7. ニコ・ロハス(1921~2008):
  Retrato de un medico violinista
   あるヴァイオリン弾き医者の肖像
    (あるメディア人ヴァイオリン弾きの描写)
 8. ラファエル・エルナンデス・マリン (1892~1965):
  Silencio 静寂
 9. パーセル: In the black dismal dungeon of despair
  絶望を誘う、暗く陰鬱な地下牢 Z 190
 10. ロドリゲス: Oleo de mujer con sombrero
  帽子の女性を描いた油彩画
 11. パーセル: Prelude / If love's a sweet passion / Gigue
  プレリュード~もし恋が甘美な心情であるなら~
   ジグ(《妖精の女王》Z 629より)
 12. ロドリゲス: Ojara オハラ(願い)
 13. パーセル: The sparrow and the gentle dove
  雀と優しいキジ鳩 (《戦争の荒々しさと危うさ》Z 325より)
 14. パーセル: Fantasia in G major ファンタジア ト長調 Z 742
 15. パーセル: By beateous softness 美しき優しさに
  (《今こそ栄光の陽が昇り》Z 332より)
 16. パーセル: An Evening Hymn 夕べの祈り Z 193
 17. ロドリゲス: La Gaviota カモメ
ニコラス・マルロイ(テノール)
エリザベス・ケニー
 (アーチリュート、
  バロックギター、テオルボ)
トビー・カー(ギター、テオルボ)
ミュージック・フォー・ア・ホワイル
 (古楽器使用)
マーガレット・フォールトレス、
 レイチェル・ストラウド(ヴァイオリン)
アンナ・カーゾン、
 フランチェスカ・ギルバート(ヴィオラ)
アンドルー・スキッドモア(チェロ)

 録音: 2023年1月7-8日 オールド・メリルボーン通りセント・マーク教会、ロンドン
 収録時間: 72分

 【ラテン・ポップから垣間見える20世紀の動乱と、妥協なきバロック解釈の静かなる共存】
 ジョン・エリオット・ガーディナー、ジョン・バット、ロバート・キング、ジョルディ・サヴァールなど世界の古楽器ムーヴメントを牽引する名指揮者たちに招かれソリストとして活躍してきた英国のテノール歌手ニコラス・マルロイのソロ・アルバム。
 しかし演目は古楽レパートリーに絞らず、キューバ、メキシコ、チリなどのポピュラー・シーンを活気づけてきた20世紀中南米のシンガーやソングライターたちの名曲を17世紀音楽と巧みに対置させる構成になっています。
 マルロイの伸びやかで温もりある美声によって優美に歌い上げられることでラテンアメリカ音楽が驚くほど新鮮に響く一方、その佇まいと全く違和感なくバロック作品の妥協ない古楽解釈が共存するプログラム進行はきわめて印象的。
 現代ギター含め多様な撥弦楽器を弾きこなす2人の古楽器奏者、エリザベス・ケニーとトビー・カーの柔軟な対応力にも驚かされます。
 キューバのシルビオ・ロドリゲスやニコ・ロハス、プエルトリコのラファエル・エルナンデス、チリのビクトル・ハラなど、母国の情勢に抗い命がけの活動を続けた音楽家たちの曲と相俟って、パーセルやモンテヴェルディの書法に潜む時代に先駆けた斬新さにも改めて気づかされることでしょう。
 穏やかでありつつ豊かな語りに満ちた歌を通じ、20世紀を通じてカウンターカルチャー的に発展してきた古楽と、時代の激動から生まれたラテンポップとの思わぬ相性も実感できる1枚です。

 
 




<メジャー・レーベル>
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DG



4875917
\2600→\2390
《カミーユ・トマ~Azunavouriana》
 ブシャルル・アズナヴール:
  1) 帰り来ぬ青春(Hier encore)、2) ラ・ボエーム(La boh?me)、
  3) 世界の果てに(Emmenez-moi)、4) 忘れじのおもかげ(She)、5) 青春という宝(Sa jeunesse)、
  6) アヴェ・マリア(Ave Maria)、7) 彼らが言うように(Comme ils disent)、
  8) エスペランサ(Esperanza)、9) ラ・マンマ(お母さん)(La mamma)、
  10) 去りし人々(Ils sont tomb?s)、11) 永遠の愛(Une vie d’amour)、
  12) 恋は一日のように(L’amour c’est comme un jour)、
  13) 昔かたぎの恋(Les plaisirs d?med?s)、
  14) 愛のために死す(Mourir d’aimer)、15) コメディアン(Les com?diens)

 (マチュー・ヘルツォーク[1-3, 7, 9, 15]、
  Martin Ulikhanyan[4, 6, 8, 10-14]、
  Antoine Rychlik[5]によるチェロと管弦楽編)
カミーユ・トマ(チェロ)、
カーラ・ブルーニ(ヴォーカル)(5)、
カモ・セイラニャン(ドゥドゥク)(10)、
セルゲイ・スムバチャン(指揮)
アルメニア国立交響楽団

 生誕100周年を迎えるシャンソン界のレジェンドへ、チェロで捧げるトリビュート

 ●フランスのシャンソン界のレジェンド、シンガー・ソングライター&俳優のシャルル・アズナヴールが5月22日に生誕100周年を迎えるのを記念し、パリのチェリスト、カミーユ・トマが彼に捧げる初のクロスオーヴァー・アルバム『Azunavouriana』をリリースします。
 フレンチ・ポップに永遠の足跡を残す偉大な詩人、アズナヴールの作品への愛の表明です。
 多作なアーティストであったアズナヴールはフランス語で51枚、外国語で42枚のアルバムを制作し、世界中のステージで歌いました。

 ●カミーユ・トマはパリ生まれ。4歳の時からチェロを始め、たちまち才能を発揮して、名教師マルセル・バルドンに本格的な指導を受けた後、ベルリンのハンス・アイスラー音楽大学、ヴァイマルのフランツ・リスト音楽大学で学びました。
 2014年にヨーロッパ放送連合主催のコンクールで優勝、フランスのヴィクトワール・ド・ラ・ミュジーク・クラシックの最優秀新人賞を獲得しました。
 カリスマ性あふれる演奏で人々に生きることへの情熱とクラシック音楽の素晴らしさと感動を届けています。
 共演しているのはアルメニア出身の若手指揮者セルゲイ・スムバチャンとアルメニア国立交響楽団です。

 ●アルバムの収益の一部はアズナヴール財団を通してナゴルノ・カラバフの難民に寄付されます。
 
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4861288
\2600→\2390
《アンドレ・シュエン~シューベルト:歌曲集『冬の旅』》
 シューベルト:歌曲集『冬の旅』Op.89 D911
  1) 第1曲:おやすみ、2) 第2曲:風見、3) 第3曲:凍った涙、4) 第4曲:氷結、
  5) 第5曲:菩提樹、6) 第6曲:雪どけの水流、7) 第7曲:川の上で、
  8) 第8曲:かえりみ、9) 第9曲:鬼火、10) 第10曲:休息、11) 第11曲:春の夢、
  12) 第12曲:孤独、13) 第13曲:郵便馬車、14) 第14曲:白い頭、15) 第15曲:鴉、
  16) 第16曲:最後の希望、17) 第17曲:村にて、18) 第18曲:嵐の朝、19) 第19曲:幻、
  20) 第20曲:道しるべ、21) 第21曲:宿屋、22) 第22曲:勇気を!、
  23) 第23曲:幻日、24) 第24曲:ライアー回し
アンドレ・シュエン(バリトン)、
ダニエル・ハイデ(ピアノ)

 大好評を博した『美しき水車小屋の娘』『白鳥の歌』に続くシューベルト三大歌曲集の完結盤

 【録音】2019年12月6-9日、オーストリア、ホーエンエムス、マルクス・ジッティクス・ザール

 ●ドイツ・リートを得意とするイタリア生まれのバリトン歌手、アンドレ・シュエンは2021年のドイツ・グラモフォンへのデビュー・アルバム、シューベルトの『美しき水車小屋の娘』で大好評を博し、その後2022年にシューベルトの最後の歌曲集となった『白鳥の歌』をリリースしました。
 今回はその第3弾のアルバム『冬の旅』。
 作曲家の内省的な24曲からなるこの歌曲集を思慮深く感動的な演奏で仕上げ、シューベルトの三大歌曲集を完結させました。
 ピアノ伴奏は前作と同じくドイツのダニエル・ハイデです。
 シュエンにとって中でも『冬の旅』は特別な意味を持っています。「ドイツ・リートについて話す時、私が最初に思い浮かぶ作品がそれだと言うと、きっとほとんどの人が同意するでしょう。
 この作品の始まりにいつも感じる感覚は最後まで消えることがないのです。
 私は一瞬のうちにこの歌曲集を体験し、旅で起こりうる驚くことや予期しないことのすべてに準備をしています」(アンドレ・シュエン)。

 ●アルバム『白鳥の歌』は2023年のドイツのクラシック音楽界で最も権威のある賞の一つ「オーパス・クラシック」賞のソロ・ヴォーカル部門で受賞しました。

 ●アンドレ・シュエンとダニエル・ハイデの演奏は近く公開予定の画期的なアニメ映画『A Winter’s Journey』のサウンドトラックにもなります。

 ●「これはこの若い二人のアーティストから得られる何という共感だろう」――『BBCミュージック・マガジン』誌(歌曲集『白鳥の歌』について)
 




DECCA


5878771
\3100
《アランデル、聖クララ会のシスターたち~My Peace I Give You》
 ポーチン、モーガン:1) My Peace I Give You、2) My Love For You、
 3) 伝承曲(聖歌)(ポーチン、モーガン編):Rorate Coeli、
 ポーチン、モーガン:
  4) I Will Heal You、5) Canticle of Creation、6) Brother Sun (splendid and glorious)、
  7) Sister Moon and Stars (clear and beautiful)、8) Brother Wind (every kind of weather)、
  9) Sister Water (precious and pure)、10) Mother Earth (sustains and governs)、
  11) Forgiveness and Peace、12) Love One Another、
 13) 伝承曲(聖歌)(ポーチン、モーガン編):Salve Regina、
 14) Elizabeth Ballatti(ポーチン、モーガン編):God So Loved The World、
 15) ポーチン、モーガン:The Path of Happiness
アランデル、聖クララ会のシスターたち

 大ヒットのデビュー作に続く「聖クララ会のシスターたち」からの“平和を届ける”最新作

 【録音】2023年1月-9月、イギリス、ウェスト・サセックス州、Poor Clares Covent

 ●2020年のデビュー・アルバム『世界の灯』が大ヒットを記録した「アランデル、聖クララ会のシスターたち」によるセカンド・アルバム『My Peace I Give You』がリリースされます。
 『世界の灯』は8万ユニットと6000万のストリーム数を獲得、イギリスのアルバム・チャートでトップ5に入り、AppleとAmazonでも国際的にトップ入りし、イギリスのスペシャリスト・クラシック・アルバム・チャートで19週連続1位を獲得しました。そしてアメリカ、カナダ、ドイツ、オランダ、スペイン、スウェーデン、オーストリアのテレビ、ラジオや新聞、雑誌などに取り上げられました。
 数百通にのぼる手紙を受け取った彼女たちが今回のアルバムにつけたタイトルは「私の平和をあなたに届けます(My Peace I Give You)」。
 彼女たちの音楽は中世の単旋律聖歌と1224年の聖フランチェスコのテキストに、ちょうど800年後となる21世紀のくつろぎの創作を加えたものです。
 前作『世界の灯』はパンデミックの中で人々が慰めを求めているちょうどその時に届けられましたが、今回のアルバムは難問が突きつけられているこの時期に、聴衆に幸福と調和を受け入れるよう促すものでこれ以上のタイミングはないでしょう。
 聖クララの真の友であるアッシジの聖フランチェスコによって書かれた『太陽の賛歌(Canticle of The Sun)』はこのアルバムの核であり、私たちがこの地球で見つけることのできる動物から植物、太陽から水、すべての美しさに感謝する手紙です。特に地球温暖化のこの時代に密接に関わっています。

 ●「アランデル、聖クララ会のシスターたち」はイギリス、ウェスト・サセックス州の片田舎にある質素な修道院で暮らす女性たちです。

 ●聖歌に音楽を創作したのはウェールズのメッゾ・ソプラノ歌手で作曲家、編曲家、レコード・プロデューサーのジュリエット・ポーチンと、夫で同じくレコード・プロデューサーのジェイムズ・モーガンです。2曲の伝承曲とElizabeth Ballatti作の曲は二人が編曲を行っています。

 ●「私の願いは私たちの音楽が人々の心に触れることです、とずっとそう答えてきました。多くの人々が、“私は神を信じていないけれども、以前に行ったことのないどこかに連れて行ってくれるあなたたちの音楽には何かがあります”と言ってくれます。それがすべてです」――Sister Graca

 ●「私たちは、私たちの世界と地球を救い、癒すためのたゆみない闘いの中であなたたちとつながっています。すべての人々にこのアルバムを捧げます」――アランデル、聖クララ会のシスターたち
 
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4870009
(23CD)
\23500→\21990

《キリ・テ・カナワ~A Celebrationーデッカ&フィリップス・リサイタル録音全集》


《CD 1》
モーツァルト:
1) どこかへ消えておしまいK.272、2) 私は行きます、でもどこへK.583、
3) おお、無分別なアルバ―チェよK.79、4) わからないわ、あの人の悩みはK.582、
5) もう言わないで、すっかりわかりましたK.490、
6) 美しい恋人よ、さようならK.528、7) 私の感謝をお受けください、慈善の方々よK.383
 【演奏】
  ライナー・キュッヒル(ヴァイオリン)(5)、
  ジェルジ・フィッシャー(指揮)ウィーン室内管弦楽団
   【録音】1980年12月、ウィーン/

《CD 2》
モーツァルト:
1) やすらかにお休み、私のいとしい命よ(歌劇『ツァイーデ』K.344より)、
2) ああ、涙に濡れ(歌劇『偽りの女庭師』K.196より)、
3) 涙でのみ彼を助けようとしたなら(歌劇『皇帝ティートの慈悲』K.621より)、
4) あの方が行ってしまう…お願いです…愛しいあなた、許してください
  (歌劇『コジ・ファン・トゥッテ』K.588より)、
5) 彼女を愛そう、生涯変わらずに(歌劇『羊飼いの王様』K.208より)、
6) いとしい瞳よ(歌劇『ルーチョ・シッラ』K.135より)、
7) もし父を失うならば(歌劇『イドメネオ』K.366より)、8) 愛の喜びは露と消え(歌劇『魔笛』K.620より)
 【演奏】サー・コリン・デイヴィス(指揮)ロンドン交響楽団
  【録音】1982年10月、ロンドン/

《CD 3》
モーツァルト:
1) なんという変化が…悲しみが私の運命になってしまった
  (歌劇『後宮からの誘拐』K.384より)、
2) あなたから遠く離れて(歌劇『ポンテの王ミトリダーテ』K.87より)、
3) オッターヴィオ…私死にそう…いまこそわかったでしょう(歌劇『ドン・ジョヴァンニ』K.527より)、
4) どうしてあなたを忘れられよう…恐れないで愛しい人よK.505、
5) 落ち着いていとしい人…もう言わないで(歌劇『ドン・ジョヴァンニ』K.527より)、
6) 哀れな私よ、ここはどこなの?…ああ、語っているのは私ではないのK.369、
7) どんな拷問が待っていようと(歌劇『後宮からの誘拐』K.384より)
 【演奏】
  ピーター・ブロンダー(テノール)(3, 5)、
  フランク・ロイド(ホルン)(2)、内田光子(ピアノ)(4)、
  ホセ・ルイス・ガルシア(ヴァイオリン)(7)、チャールズ・タネル(チェロ)(7)、
  ウィリアム・ベネット(フルート)(7)、ニール・ブラック(オーボエ)(7)、
  ジェフリー・テイト(指揮)イギリス室内管弦楽団
   【録音】1987年6月、ロンドン/

《CD 4》
モーツァルト:
1-6) 証聖者の荘厳晩課K.339、7) キリエ ニ短調K.341、
8) アヴェ・ヴェルム・コルプスK.618、9) エクスルターテ・ユビラーテK.165
 【演奏】
  エリザベス・ベインブリッジ(メッゾ・ソプラノ)(1-6)、ライランド・デイヴィス(テノール)(1-6)、
  グウィン・ハウエル(バス)(1-6)、ジョン・コンスタブル(オルガン)、ロンドン交響合唱団(1-8)、
  サー・コリン・デイヴィス(指揮)ロンドン交響楽団
   【録音】1971年4月、ロンドン/

《CD 5》
1-2) ジョン・ゲイ:『乞食オペラ』より
  (Virgins are like the fair flow’r in its lustre/Cease your funning)、
モーツァルト:
3) 若いあなた(歌劇『劇場支配人』K.486より)、
4-8) 歌劇『コジ・ファン・トゥッテ』K.588より
 (風は穏やかに/岩のように動かずに/ああ、何て一瞬のうちに/
 あの方が行ってしまう…お願いです/愛しいあなた、許してください)、
9-11) 歌劇『フィガロの結婚』K.492より
 (愛の神よ/スザンナはまだ来ない…楽しい思い出はどこへ/優しいそよ風が)、
12-14) 歌劇『ドン・ジョヴァンニ』K.527より
(お手をどうぞ/ああ、立ち去れ、裏切り者よ/何というひどいことを)、
15) あの恩知らずが私を裏切ったK.540c、
16-18) 歌劇『魔笛』K.620より
(恋を知る男たちは/足は速く、心は勇気/ああ、私にはわかる)、
19) J.シュトラウス2世:チャールダーシュ「故郷の調べ」(喜歌劇『こうもり』より)
 【演奏】
 アン・マレー(メッゾ・ソプラノ)(4, 6)、フェルッチョ・フルラネット(バス)(4)、ルチア・ポップ(11)、
 ミレッラ・フレーニ(12)(ソプラノ)、イングヴァル・ヴィクセル(12)、オラフ・ベーア(16, 17)(バリトン)、
 アルド・バルディン(テノール)(17)、アンブロジアン・オペラ・コーラス(17)、
 リチャード・ボニング(指揮)ナショナル・フィルハーモニー管弦楽団(1-2)、サー・ジョン・プリッチャード(3)、
 ジェイムズ・レヴァイン(4-8)、
 アンドレ・プレヴィン(19)(指揮)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、
 サー・ゲオルグ・ショルティ(指揮)ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団(9-11)、
 サー・コリン・デイヴィス(指揮)コヴェント・ガーデン・ロイヤル・オペラ・ハウス管弦楽団(12-15)、
 サー・ネヴィル・マリナー(指揮)アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ(16-18)
  【録音】
   1981年3月(1, 2)、6月(9-11)、1973年5月(12-15)、1989年7月(16-18)、ロンドン、
   1989年3月(3)、1988年6月(4-8)、1990年11月(19)、ウィーン/

《CD 6》
ヘンデル:
1-2) 歌劇『リナルド』より(序曲/涙の流れるままに)、
3) 歌劇『アルチーナ』序曲、
4) 歌劇『ジュリアス・シーザー』より「わが輝ける星よ」、
5) 歌劇『ガウラのアマディージ』より「シンフォニア」、
6) 歌劇『ジュリアス・シーザー』より「私は愛するやさしい瞳を」、
7) 歌劇『アリオダンテ』より「バッロ」-「ミュゼット」、
8) 歌劇『アグリッピーナ』より「まことの安らぎ」、
9) 歌劇『アドメート』より「シンフォニア」、
10) 歌劇『ガウラのアマディージ』より「愛しい人が侮った」-「真っ暗な地獄から」、
11) 歌劇『アルチーナ』より「ああ、むごいルッジェロ」-「青ざめた亡霊たちよ」、
12) 歌劇『ジュスティーノ』よりアダージョ、
13-14) 歌劇『ジュリアス・シーザー』より(絶望しないで/わが運命を嘆き)、
15) 歌劇『アルチーナ』よりメヌエット
 【演奏】クリストファー・ホグウッド(指揮)エンシェント室内管弦楽団
  【録音】1992年7月、オランダ、ヒルフェルスム/

《CD 7》1-4) マーラー:交響曲第4番ト長調
 【演奏】サー・ゲオルグ・ショルティ(指揮)シカゴ交響楽団
  【録音】1983年4月、シカゴ/
《CD 8》1-4) マーラー:交響曲第4番ト長調
 【演奏】小澤征爾(指揮)ボストン交響楽団
  【録音】1987年11月、ボストン/

《CD 9》
R.シュトラウス:
1-4) 4つの最後の歌
 (第1曲:春/第2曲:9月/第3曲:眠りにつくとき/第4曲:夕映えの中で)、
5) あおい、6) 言われたことは―それでおしまいではない(『4つの歌』Op.36より第3曲)、
7) 母親の自慢話(『3つの古いドイツの詩』Op.43より第2曲)、
8) マドリガル(『5つの歌』Op.15より第1曲)、
9) セレナード(『6つの歌』Op.17より第2曲)、
10) 悪天候(『5つの小さな歌』Op.69より第5曲)、
11-12)『「最後の花びら」からの8つの歌』Op.10より(第8曲:万霊節/第3曲:夜)、
13) ツェツィーリエ(『4つの歌』Op.27より第2曲)、
14) 私の思いの全て(『5つの素朴な歌』Op.21より第1曲)、
15) めぐり合いWoO72、16) 明日の朝(『4つの歌』Op.27より第4曲)、
17) 献呈(『「最後の花びら」からの8つの歌』Op.10より第1曲)
 【演奏】
  サー・ゲオルグ・ショルティ(ピアノ)(5-17)、
  サー・ゲオルグ・ショルティ(指揮)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(1-4)
   【録音】1990年6月、ウィーン(1-4)、ロンドン(5-17)/

《CD 10》
1) ビゼー:何も怖がるものはないと、自分に言い聞かせる(歌劇『カルメン』より)、
2) ドリーブ:花の二重唱(歌劇『ラクメ』より)、
3-4) グノー:歌劇『ファウスト』より(宝石の歌「なんと美しい絵姿」/あの人は戻ってこない)、
R.シュトラウス:5-10) 歌劇『アラベラ』Op.79より
(Er ist der Richtige nicht f?r mich!/
Aber der Richtige, wenn’s einen gibt f?r mich/Und jetzt sag ich Adieu/
O Arabella, gibt es was Sch?neres/Das war sehr gut, Mandryka/
Dann aber, wie ich Sie gesp?rt hab hier im Finstern)、
11-14) 歌劇『カプリッチョ』Op.85より
(月光の音楽/Wo ist mein Bruder?/
Kein andres, das mir im Herzen so loht/Du spiegelbild)
 【演奏】
 キャサリン・ジェンキンス(メッゾ・ソプラノ)(2)、ガブリエレ・フォンタナ(ソプラノ)(6)、
 アレクサンドル・イオニータ(テノール)(7)、
  ジル・カシュマイユ(バス・バリトン)(7)、クルト・リドル(8)、
 ゴットフリート・ホーニック(12, 14)(バス)、フランツ・グルントヘーバー(バリトン)(10)、
 サー・ゲオルグ・ショルティ(指揮)ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団(1)、
 アンソニー・イングリス(指揮)フィルハーモニア管弦楽団(2)
 サー・コリン・デイヴィス(指揮)バイエルン放送交響楽団(3, 4)、
 ジェフリー・テイト(指揮)コヴェント・ガーデン・ロイヤル・オペラ・ハウス管弦楽団(5-10)、
 ウルフ・シルマー(指揮)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(11-14)
 【録音】
  1975年7月(1)、1986年7月(5-10)、ロンドン(1)、2006年、イギリス(2)、
  1986年2月、ミュンヘン(3, 4)、1993年12月、ウィーン(11-14)/

《CD 11》
プッチーニ:
 1) 歌に生き、恋に生き(歌劇『トスカ』より)、
 2) この柔らかなレースの中で(歌劇『マノン・レスコー』より)、
 3) 一人寂しく捨てられて(歌劇『マノン・レスコー』より)、
ヴェルディ:
 4) 暁に星と海は微笑み(歌劇『シモン・ボッカネグラ』より)、
 5-10) 歌劇『椿姫』より
  (乾杯の歌/ある日、幸せにも/どうかしているわ/美しくて清純なお嬢さんにお伝え下さい/
 あなたは約束を守ってくれた…さようなら、過ぎ去った日よ/パリを離れて)、
 11-15) 歌劇『オテロ』より
  (暗い夜の中に/落ち着かれましたか?/
  私の母は一人の気の毒な女中を使っていたの/寂しい荒野に歌いながら泣く/アヴェ・マリア)
 【演奏】
 シルヴィア・マッツォーニ(メッゾ・ソプラノ)(5)、Elzbieta Ardam(コントラルト)(12, 14)、
 アルフレード・クラウス(5-7, 10)、バリー・バンクス(5)、
 ルチアーノ・パヴァロッティ(11)(テノール)、ロベルト・スカルトリーティ(5)、
 ドミトリー・ホロストフスキー(8)(バリトン)、ジョルジョ・ガッティ(5)、
 ドナート・ディ・ステファノ(5)(バス)、
 サー・ゲオルグ・ショルティ(指揮)
 ナショナル・フィルハーモニー管弦楽団(1)&ミラノ・スカラ座管弦楽団(4)、
 リッカルド・シャイー(指揮)ボローニャ市立歌劇場管弦楽団(2, 3)、
 ズービン・メータ(指揮)フィレンツェ五月音楽祭管弦楽団(5-10)、
 サー・ゲオルグ・ショルティ(指揮)シカゴ交響楽団(11-15)
  【録音】
   1984年5月、ロンドン(1)、1987年6月、ボローニャ(2, 3)、
   1988年12月、ミラノ(4)、1992年12月、フィレンツェ(5-10) 、
   1991年4月、ニューヨーク(ライヴ)(11-15)/

《CD 12》
カントルーブ:歌曲集『オーヴェルニュの歌』1-3) 第1集
 (第1曲:野原の羊飼いのおとめ/第2曲:バイレロ/第3曲:3つのブーレ)、
4-8) 第2集
 (第1曲:羊飼いのおとめ/第2曲:アントゥエノ/
第3曲:羊飼いのおとめと若旦那/第4曲:捨てられた女/第5曲:2つのブーレ)、
9-13) 第3集
 (第1曲:紡ぎ女/第2曲:牧場を通っておいで/
第3曲:背中の曲がった男/第4曲:こもり唄/第5曲:女房持ちはかわいそう)
 【演奏】ジェフリー・テイト(指揮)イギリス室内管弦楽団
   【録音】1982年8月、ロンドン/


《CD 13》
カントルーブ:歌曲集『オーヴェルニュの歌』1-6) 第4集
 (第1曲:ミラベル橋のほとりで/第2曲:オイ、アヤイ!/
  第3曲:子供をあやす歌/第4曲:チュ・チュ/第5曲:牧歌/第6曲:カッコウ)、
  7-14) 第5集
  (第1曲:むこうの谷間に/
   第2曲:わたしが小さかった頃/第3曲:むこう、岩山の上で/
 第4曲:おお、ロバにまぐさをおやり/
 第5曲:羊飼い娘よ、もしお前が愛してくれたら/第6曲:お行き、犬よ/
 第7曲:ひとりのきれいな羊飼い娘/第8曲:みんながよく言ったもの)、
15-16) ヴィラ=ロボス:ブラジル風バッハ第5番(アリア:カンティレーナ/踊り:マルテロ)、
17-22) ベルリオーズ:夏の夜Op.7
 (第1曲:ヴィラネル/第2曲:ばらの精/第3曲:入り江のほとり/
  第4曲:君なくて/第5曲:墓地で[月の光]/第6曲:未知の島)
 【演奏】
  リン・ハレル(チェロ)(15-16)、
  ジェフリー・テイト(指揮)イギリス室内管弦楽団(1-14)、
  Instrumental Ensemble(15-16)、
  ダニエル・バレンボイム(指揮)パリ管弦楽団(17-22)
   【録音】1983年9月(1-14)、1984年6月(15-16)、ロンドン、1981年4月、パリ(17-22)/

《CD 14》
1) パーセル/ブリテン編:聖処女マリアの諭し、
リスト:
2) ローレライS.273、3) どうやって、と男たちはたずねたS.276、4) 夢にきませS.282、
5) 平和はみつからず、さりとて戦う気にもならず(『ペトラルカの3つのソネット』S.270より第1曲)、
6-10) ラヴェル:5つのギリシャ民謡、
11) ラフマニノフ:ヴォカリーズOp.34 No.1、
12) グラナドス:マハと夜うぐいす、
13-17) オブラドルス:スペイン古典歌曲集より
(第2曲:恋人に/第3曲:心よ、お前はなぜ/第5曲:母さま、わたしは恋を抱いて/
第6曲:いちばん細くきれいな髪で/第7曲:花嫁はおちびさん)
【演奏】ロジャー・ヴィニョールズ(ピアノ)
【録音】1989年5月、イギリス、モーデン/

《CD 15》
1) グノー:悔悟、
2) モーツァルト:『証聖者の荘厳な晩課』K.338より「ラウダーテ・ドミヌム」、
3) シュテッツェル:御身は我がかたわらにBWV508、
4) J.S.バッハ:主よ、人の望みの喜びよ
 (カンタータ第147番『心と口と行いと生活で』BWV147より)、
5) グノー:『聖チェチーリア祝日のためのミサ・ソレムニス』より「サンクトゥス」、
6) メンデルスゾーン:歌の翼にOp.34 No.2、
7) フランク:天使の糧、
8) モーツァルト:アヴェ・ヴェルム・コルプスK.618、
9) シューベルト:アヴェ・マリアD839、
10) パーセル:トランペット・チューン、
11-12) ヘンデル:オラトリオ『サムソン』HWV57より
 (輝ける大天使たちを/その天界の合奏を)
 【演奏】
  クリストファー・バウワーズ=ブロードベント(オルガン)(3)、
  オルガ・ヘゲドゥシュ(チェロ)(3)、ニール・ブラック(オーボエ)(4)、
  テルマ・オーウェン(ハープ)(9)、クリスピアン・スティール=パーキンス(トランペット)(10, 11)、
  セント・ポール大聖堂聖歌隊(2, 4-6, 8, 9, 12)、
  バリー・ローズ(指揮)イギリス室内管弦楽団(1, 2, 4-12)
   【録音】1984年6月、ロンドン/

《CD 16》
1) J.シュトラウス2世:尼僧たちの合唱(喜歌劇『カサノヴァ』より)、
2) グノー:悔悟、
3) ヴェルディ:行け、わが想いよ、黄金の翼に乗って(歌劇『ナブッコ』より)、
4) メンデルスゾーン:わが祈りを聞きたまえ、
5) ベートーヴェン:ハレルヤ(オラトリオ『オリーヴ山上のキリスト』より)、
6) グノー:アヴェ・マリア、7) マスカーニ:祈りの歌(歌劇『カヴァレリア・ルスティカーナ』より)、
8) フランク:詩篇第150番、
9) メンデルスゾーン::歌の翼にOp.34 No.2、10) 作者不詳:おそれず来たれ、聖徒、
11) ロジャース:ユール・ネヴァー・ウォーク・アローン(ミュージカル『回転木馬』より)、
12) ビショップ:ホーム・スウィート・ホーム(埴生の宿)、
13) ロジャース:すべての山に登れ(ミュージカル『サウンド・オブ・ミュージック』より)
 【演奏】モルモン・タバナクル合唱団(1, 3-5, 7, 8, 10, 11, 13)、ユリウス・ルーデル(指揮)ユタ交響楽団
  【録音】1989年2月、ソルトレイク/

《CD 17》
1) フォーレ:ああ、イエスよ(『レクイエム』Op.48より)、
2-6) ヘンデル:オラトリオ『メサイア』HWVより
(シオンの娘よ、大いに喜べ/主は羊飼いのようにその群れを養い/ああ麗しいかな/
わたしは知る、わたしをあがなう者は生きておられる/もし、神がわたしたちの味方であるなら)、
7-10) J.S.バッハ:マタイ受難曲BWV244より
 (血を流せ、わが心よ/われは汝に心を捧げん/
  こうしてイエスは今や捕らえられてしまった/愛ゆえにイエスは死のうと)、
11-12) モーツァルト:ミサ曲ハ短調K.427より(第1曲:キリエ/第10曲:クレド:聖霊によりて)、
13) ブラームス:『ドイツ・レクイエム』Op.45、
14) ジェンキンス:イン・パラディスム(『レクイエム』より第13曲)
 【演奏】
 アンヌ・イェヴァング(3)、アンネ・ソフィー・フォン・オッター(9)(コントラルト)、
 パメラ・トービー(リコーダー)(14)、シカゴ交響合唱団(9, 13)、アカデミー合唱団(11, 12)、
 シャルル・デュトワ(指揮)モントリオール交響楽団(1)、
 サー・ゲオルグ・ショルティ(指揮)シカゴ交響楽団(2-10, 13)、
 サー・ネヴィル・マリナー(指揮)アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ(11, 12)、
 カール・ジェンキンス(指揮)ロンドン交響楽団(14)
  【録音】
   1987年10月、モントリオール(1)、1984年10月(2-6)、
   1987年3月(7-10)、1978年5月(13)、シカゴ、
   1993年3月、ロ ンドン(11, 12)、2006年7月、ロンドン(14)/

《CD 18》
1) G.シャルパンティエ:その日から(歌劇『ルイーズ』より)、
2) コルンゴルト:マリエッタの歌「私に残された幸せ」(歌劇『死の都』より)、
3) モーツァルト:愛の神よ(歌劇『フィガロの結婚』K.492より)、
4) R.シュトラウス:解き放たれてOp.39 No.4、
5-6) プッチーニ:歌劇『ラ・ボエーム』より(私の名はミミ/愛らしい乙女よ)、
7) ロジャース:ユール・ネヴァー・ウォーク・アローン(ミュージカル『回転木馬』より)、
8) ヴァイル:決してあなたじゃない(ミュージカル『ニッカーボッカー・ホリデイ』より)、
9) ジョー・マッコイ:ホワイ・ドント・ユー・ドゥ・ライト、
10) プリンセス・テ・ランギ・パイ:ヒネ・エ・ヒネ(子守歌)、
11) 作者不詳:Tahi nei taru kino-Action song、
12) ロジャース:すべての山に登れ(ミュージカル『サウンド・オブ・ミュージック』より)、
13) ロイド・ウェバー:ウィズ・ワン・ルック(ミュージカル『サンセット大通り』より)、
14) ハーマン:サランボ―のアリア(映画『市民ケーン』より)、
15) プッチーニ:私のお父さん(歌劇『ジャンニ・スキッキ』より)、
16) バーンスタイン:サムウェア(ミュージカル『ウェスト・サイド・ストーリー』より)、
17) ハーバート:アート・イズ・コーリング・フォー・ミー(ミュージカル『魅惑の女』より)、
18) スカーベック:世界はひとつ、
19) ヒル:ハッピー・バースデー・トゥー・ユー
 【演奏】
  デニス・オニール(テノール)(6)、
  ロンドン交響合唱団(7, 12, 18, 19)、アンドレ・プレヴィン・トリオ(8, 9)、
  Waihiree Maori Group, Gisborne N.Z(10, 11)、
  スティーヴン・バーロウ(1, 2, 5-7, 12-19)、
  アンドレ・プレヴィン(3, 4)(指揮)ロンドン交響楽団
   【録音】1994年3月、ロンドン/

《CD 19》
バーンスタイン:
 ミュージカル『ウェスト・サイド・ストーリー』
 1) プロローグ、2) ジェット・ソング、3) サムシング・カミング、
 4-9) ダンス・アット・ザ・ジム、10) マリア、
 11) トゥナイト―バルコニー・シーン、12) アメリカ、
 13) クール、14) ワン・ハンド、ワン・ハート、15) トゥナイト、
 16) ランブル、17) アイ・フィール・プリティ、
 18-22) バレエの場、23) クラプキー巡査、
 24) ボーイ・ライク・ザット、25) 恋する私、26) 嘲りのシーン、27) フィナーレ
  【演奏】
  アンジェリーナ・レオー(ソプラノ)、タティアナ・トロヤノス、マリリン・ホーン(メッゾ・ソプラノ)、
  ホセ・カレーラス(テノール)、カート・オルマン(バリトン)、
  レナード・バーンスタイン(指揮)オーケストラ&コーラス、
   【録音】1984年9月、ニューヨーク/

《CD 20》
フレデリック・ロウ:
ミュージカル『マイ・フェア・レディ』
1) 序曲…なぜ英語ができんのか、2) ステキじゃない、
3) ちょっとばかし運がよけりゃ、4) 私はふつうの男、
5) いまに見てな、6) スペインの雨、7) 踊りあかそう、8) アスコット・ガヴォット、9) 君住む街角、
10) 大使館のワルツ、11) でかしたぞ、12) 証拠を見せて、13) 時間どおりに教会へ、
14) 男たちへの讃歌、15) あなたなしでも、16) 彼女のことで頭がいっぱい
 【演奏】
 ジェレミー・アイアンズ、ウォーレン・ミッチェル(ヴォーカル)、Meriel Dickinson(コントラルト)、
 ヨーゼフ・コーンウォール、ジェリー・ハドリー(テノール)、David Beavan(バス)、
 ロンドン・ヴォイセズ、ジョン・モーセリ(指揮)ロンドン交響楽団
  【録音】1987年5月、ロンドン/

《CD 21》
1) アーヴィング・バーリン:ブルー・スカイ、
2) ヴァイル:スピーク・ロウ、
3) ロジャース:春の如く、
4) ジミー・ヴァン・ヒューゼン:Here’s That Rainy Day、
5) ロジャース:I Didn’t Know What Time It Was、
6) ジェローム・カーン:イエスタデイズ、
7) コール・ポーター:ソー・イン・ラヴ(ミュージカル『キス・ミー・ケイト』より)、
8) モーガン・ルイス:ハウ・ハイ・ザ・ムーン、
9) コール・ポーター:トゥルー・ラヴ、
10) アリー・ヴルーベル:風と共に去りぬ、
11) シグマンド・ロンバーグ:夢見る頃を過ぎても(映画『The Night is Young』より)、
12) ジェローム・カーン:丘の上に住む人々
 【演奏】ネルソン・リドル・オーケストラ
 【録音】1985年4月、ロンドン/

《CD 22》
1) スリーピング・ビー、2) ハニーサックル・ローズ、
3) キュート、4) イット・クッド・ハップン・トゥ・ユー、
5) ライク・サムワン・イン・ラヴ(恋の気持ちで)、
6) 枯葉、7) イット・ネヴァー・ワズ・ユー、8) いそしぎ、
9) トゥー・マーヴェラス・フォー・ワーズ、10) エンジェル・アイズ、
11) ホワイ・ドンチュー・ドゥ・ライト(どうしてそんなに)、
12) セカンド・タイム・アラウンド、13) ティーチ・ミー・トゥナイト、1
4) ポルカドッツ・アンド・ムーンビームズ、15) イージー・トゥ・リメンバー
 【演奏】アンドレ・プレヴィン(ピアノ)、マンデル・ロウ(ギター)、レイ・ブラウン(コントラバス)
  【録音】1991年5月、ニューヨーク/

《CD 23》
1) ホワイト・クリスマス、2) ウィンター・ワンダーランド、
3) ハヴ・ユアセルフ・ア・メリー・リトル・クリスマス、
4) シルバー・ベル、5) リトル・ドラマー・ボーイ、
6) The most wonderful birthday of all、7) マリア様の男の子、
8) 栄光の王国からの天使、
9) The Virgin Washes The Swaddling、10) きよしこの夜、
11) オー・ホーリー・ナイト、12) クリスマスの12日間
 【演奏】
  ロンドン・ヴォイセズ(1, 2, 4-7, 10-12)、
  カール・デイヴィス(指揮)フィルハーモニア管弦楽団
   【録音】1985年3月、ロンドン

 祝80歳。清らかな美声で世界を魅了した名ソプラノ歌手のリサイタル録音を集大成 CD23枚組ボックス・セット

 ●ニュージーランド出身のソプラノ歌手、キリ・テ・カナワが2024年3月6日に80歳を迎えたのを記念して、デッカとフィリップスに行われたリサイタル録音をすべてまとめて発売します。
  さらにこれらのレーベルやドイツ・グラモフォンに行った宗教音楽やオペラの全曲録音からの抜粋も収録。CD23枚組ボックス・セット。限定盤。

 ●モーツァルトとリヒャルト・シュトラウスを得意とするキリ・テ・カナワ。そのオペラのレパートリーの範囲は広く、プッチーニやヴェルディのヴェリズモ、R.シュトラウスとヨハン・シュトラウス2世の主要なオペラに加えて、スターがそろったジョン・ゲイの『乞食オペラ』の録音なども収められています。
 2枚の『オーヴェルニュの歌』ではジェフリー・テイトの指揮で、キリ・テ・カナワの温かく豊かな歌唱がカントルーブの民謡の真髄を美しく伝え、それはまるで彼女のために書かれた歌のようです。
 パーセルからオブラドルスまでの音楽のリサイタルではピアニストのロジャー・ヴィニョールズと共演しています。宗教音楽を集めた3つのアルバムはセント・ポール大聖堂聖歌隊とモルモン・タバナクル合唱団と共演したものと、キリ・テ・カナワがそのキャリアを通じて行った宗教音楽(『マタイ受難曲』、『メサイア』、フォーレとブラームスの『レクイエム』)からの抜粋、さらにネルソン・リドルやアンドレ・プレヴィンなどとのやや軽い雰囲気のものまでそのレパートリーは広がり、最後はクリスマスで締めくくられます。

 ●オリジナル・ジャケット仕様。

 ●「私のエネルギーはまだ衰えていません。いつか誰かに“引退したのですか”と言われた時、“まだ、引退していないことを証明しようとしているところです”と答えました。まだやることがたくさんあるのです」――キリ・テ・カナワ

 ●「非常に温かく清らかな声、特に高音域で美しく、抒情的な音楽と華麗な音楽の両方で稀に見る確かな技術を持っていることは明らかだ。『証聖者の荘厳な晩課』の「ラウダーテ・ドミヌム」と『エクスルターテ・ユビラーテ』の中間楽章のアンダンテのアリアでの彼女はただただ素晴らしい」――『グラモフォン』誌

 ※録音全集と謳っている商品でも、稀に音源が漏れていることがございます。予めご了承ください。
 





<国内盤> 


オクタヴィア・レコード



OVCL 00833
(HQ HYBRID)
\3850
MSJによるモーツァルト・オペラ・シリーズ第5作
 モーツァルト:
  歌劇「ツァイーデ」K.344(336b)
   【全曲歌詞対訳付】
ツァイーデ: 針生美智子
ゴーマッツ: 望月哲也
アラーツィム: 宮本益光
皇帝ゾーリマン: 村上公太
オスミーン: 加藤宏隆
音頭取りの奴隷: 澤原行正
三人の奴隷: 栗田宰早、菅沢雄星、盛合匠
ピアノ: 髙田恵子

 名作「後宮からの誘拐」への扉を開く、未完のジングシュピール。待望の新録音!

 「コジ・ファン・トゥッテ」「ドン・ジョヴァンニ」「バスティアンとバスティエンヌ」「フィガロの結婚」に続くMSJによるモーツァルト・オペラ・シリーズ第5作。
 この「ツァイーデ」には、未完ながら耳をそばだてるようなアリアの数々があり、自筆譜を発見した妻コンスタンツェをして「宝石の発見」と言わしめた魅惑的作品でもあります。
 新たなモーツァルトへの道に誘ってくれるMSJの歌の世界へ、ようこそ!
 




<映像>

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C MAJOR(映像)



76 6104
(Blu-ray)
\5500→\5090
カウフマン&ダムラウ、夢のデュオ
 シューマン、ブラームス~愛の歌


 シューマン:
  歌曲集「ミルテの花」Op.25より
   第1曲「献呈」□、第4曲「まだ見ぬ人」〇
  スペインの歌芝居Op.74より第7曲「告白」□
  歌曲集「ミルテの花」Op.25より第3曲「くるみの木」〇
  3つの歌Op.83より第1曲「諦念」□
  リートと歌Op.51より第5曲「愛の歌」〇
  12の詩Op.35より第10曲「ひそかな涙」□
 ブラームス:
  5つの歌Op.72より第4曲「落胆」〇
  6つの歌曲Op.85より第6曲「森の静寂の中で」□
  6つの歌曲Op.97より第1曲「夜うぐいす」〇
  ダウマーによる歌曲と歌Op.57より
   第4曲「ああ、この眼差しをそらして」□、
   第3曲「私は夢を見た」〇
  4つの歌曲Op.96より第4曲「航海」□
  6つの歌Op.7より第3曲「余韻」〇
 シューマン:
  スペインの歌芝居Op.74より第4曲「夜に」☆
  ロマンスとバラード第4集より悲劇Op.64-3 □〇☆
  乙女の歌Op.103より第4曲「夕べの星に寄せて」☆
 ブラームス:
  ロマンスと歌Op.84より第4 曲「甲斐なきセレナード」☆
  4つの歌Op.70より第3曲「セレナード」□
  低声のための6つの歌曲Op.86より第1曲「テレーゼ」〇
  リートと歌Op.58より第4曲「おお来たれ、やさしい夏の夜よ」□
  5つの歌Op.71より第3曲「ひめごと」〇
  4つの歌曲Op.96より第2曲「私たちはさまよい歩き」□
 シューマン:
  4つの二重唱Op.78より第2曲「彼と彼女」☆
  ミンネの歌Op.101より第4曲「ぼくの美しい星」□
  歌曲集「ミルテの花」Op.25より第9曲「ズライカの歌」〇
  リートト歌 第4集Op.96より第3曲「あのひとの声」□
  ミンネの歌Op.101より第2曲「わたしはあなたの樹」〇
  4つの歌Op.142より第2曲「きみの頬を寄せたまえ」□
  5つのリートOp.40より第5曲「露見した恋」□
 ブラームス:
  3つの二重唱曲Op.20より第2曲「愛の道」☆
  リートと歌Op.63より第4曲「はとに寄せて」□
  5つの歌曲Op.47より第4曲「恋する女の手紙」〇
  5つの歌Op.49より第3曲「あこがれ」□
  リートと歌Op.63より第5曲「僕の恋は新緑だ」〇
  低声のための6つの歌曲Op.86より第5曲「思いに沈んで」□
  4つの歌Op.43より第1曲「永遠の愛について」〇
  4つの二重唱Op.61より第4曲「愛の使い」☆
 シューマン:
  4つの二重唱Op.34より第4曲「窓の下で」☆
  子供のための歌のアルバムOp.79より第16曲「幸福」☆
 ブラームス:
  12のドイツ民謡集WoO.35より第5曲「あの下の谷の底では」☆
ディアナ・ダムラウ(ソプラノ)
ヨナス・カウフマン(テノール)
ヘルムート・ドイチェ(ピアノ)


カウフマン□/ダムラウ〇/二重唱☆
KKC 9870
(Blu-ray)
(国内仕様盤・日本語解説付)
\6700


76 6008
(DVD)
\4500→\4190
KKC 9871
(DVD)
(国内仕様盤・日本語解説付)
\5000

 カウフマン&ダムラウ、夢のデュオが黄金のホールに登場!『シューマン、ブラームスの愛の歌』

 収録:2022年4月13日、ウィーン楽友協会大ホール(ライヴ)

 オペラ界スター、ディアナ・ダムラウとヨナス・カウフマンがウィーン楽友協会大ホールに登場。
 シューマンとブラームスによる愛の歌を歌います。
 ピアノは名手ヘ ルムート・ドイッチュ。シューマンがクララに捧げた歌曲集「ミルテの花」の第1曲「献呈」に始まり、後半のブラームスの二重唱「永遠の愛」に至るまで、ひとつの ストーリーのように構成された内容で聴くものをひき込みます。
 また、それぞれのソロの素晴らしさもさることながら、オペラ界屈指の実力を誇る二人ならではの 極上のデュエットは必聴です。
 そしてまるで三人目の歌手のような豊かな表情、美しい音、高い芸術性をもつヘルムート・ドイッチュのピアノにも圧倒されます。
 















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