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第43号お奨め国内盤新譜



ALPHA

Alpha125
(国内盤)
\2940
リュシアン・デュロゾワール(1878〜1955):
 1. 弦楽四重奏曲 第1番(1920)
 2. 弦楽四重奏曲 第2番(1922)
 3. 弦楽四重奏曲 第3番(1934)
ディオティマ四重奏団
フランス人さえ知らなかった——Alpha が発掘、日本でも大きな話題となったフランス近代の知られざる天才デュロゾワール、またもや作品集が登場(すでに仏各誌は大絶賛)!
ひたすらに美しく、ユニークな音響世界はなお健在。ノン・ヴィブラートめの極上演奏で!
2006 年末、作曲家の親族の執筆で刊行されたリュシアン・デュロゾワールの評伝は、フランス往年の大チェリストM.マレシャルとふたり軍服姿で写ったポートレート写真を表紙に掲げ、ヴァイオリニストから作曲に転じて以来、かたくなに自作品の公表を拒んできた「幻の作曲家」のいたことを世に知らせてくれました。その直後にAlpha からリリースされたデュロゾワールのヴァイオリン作品集は、ラヴェルやカプレ、イベールらと同時代を生きたこの知られざる作曲家が、基本的に誰にも似ていない、しかしいかにもフランス近代らしい「繊細な美しさ」のあふれかえるような作風で、忘れがたい傑作ばかりを残していたことを、まざまざと印象づけてくれたものです。日本でも発売されるや意外なほど動き、『レコ芸』特選などきわめて高く評価されたこの傑作盤(Alpha105)につづき、Alpha はまたもやデュロゾワールの知られざる名品を発掘してくれました——三つの弦楽四重奏曲、もちろん世界初録音。デュロゾワールは19世紀最後の数年間にパリで頭角をあらわし、R.シュトラウスやブラームス、ゲーゼらの協奏曲をパリ初演するなどドイツ音楽の紹介につとめ、逆にフォーレのソナタのウィーン初演を果たすなどフランス音楽の普及にも寄与しました。しかし第1次大戦で独・墺が敵国となると、こうした活動ぶりが逆に災いし、戦後は諸々の妨害の末、演奏活動停止に追い込まれてしまいます。そこで彼は人知れず作曲家となり、無理解な世間には、作品をいっさい公表しない——そんな余生を送りました。作曲家としての最初期から最盛期にあたる充実した時代にうみだされた3作の四重奏曲は、大オルガニストのトゥルヌミルに対位法を師事し、戦友カプレ(ご存知、ドビュッシーの秘書だった作曲家)に作曲のノウハウを学んだデュロゾワールの作風を端的にしめし、旋法や非・調性など20世紀初頭のフランスらしい語法を彼なりに咀嚼したユニークな音楽は、あまりのうつくしさに息を呑むばかり!あるいは「第3番」など、息をもつかせぬリズムと休符の交錯が否応なしに聴き手をひきつけずにはおかぬほど——こうした作品美に逐一気づかされるのも、近年急速に名をあげつつあるフランスの気鋭、ディオティマSQのクールな演奏あればこそ!ノン・ヴィブラートめの精妙な弦はえもいわれぬ美をたたえ、音楽の求心力は決して冷酷非情に堕さない、絶妙の“さじかげん”が、Alpha の自然派録音とあいまって音楽を幾倍にも美しくしているのです。フランス批評誌のみならず、日本でもデュロゾワール人気再燃の期待大!
Alpha129
(2CD)
(国内盤)
\4515
シューマン:ノヴェレッテ集、ソナタ第2番 他
 ノヴェレッテ集 作品21
 四つの行進曲 作品76
 ピアノ・ソナタ 第2番 作品22
 夜の小品集 作品23
 三つの幻想小品 作品111
 暁の歌 作品133
エリック・ル・サージュ(p/スタインウェイ)
大好評シリーズ、本年はやくも第5弾へ——前作が「交響的練習曲」、「ソナタ第1番」、「フモレスケ」、「色とりどりの小品」と大規模な重要作がドーンと四つ居並ぶ編成だったのに対し、今回は大作がふたつ(「ノヴェレッテ集」と「ソナタ第2番」)に比較的小規模な小品集が4つという組み合わせ、作曲年代も初期〜中期〜晩年、とバランスよく取り集めていて、この2枚組アルバムひとつでシューマンのピアニズムの変遷を概観できるつくりなのが嬉しいところ。で、なんといってもありがたいのは『ノヴェレッテ集』作品21 を収めている点でしょうか——この充実作、なぜかあまり新録音が出ないので(ケンプにイヴ・ナット(!)にリヒテル…と大昔の名盤やデームス大先生の全集のほか、5年ほど前にぽつりとシフ盤が出たくらい?) ル・サージュの解釈はシリーズを追うごとに凄味というか、求心力のようなものが増しているようで、大作でも掌編でも、ひきつけられずにはおれません。ドイツ勢が思い入れたっぷり深みにはまってゆきそうな「夜の小品集」(1839)などでは、ル・サージュ特有の“絶妙な距離感での客観性”がぴたりと決まり、曲の美質をきれいなプロポーションであざやかに描き出してみたり。ひとつひとつの小品の解釈を珠玉のごとく磨き上げながら、「ノヴェレッテ集」では八つの、作品111の「幻想小曲集」では三つの、というように、収録曲数を見すえて組曲としての構成感をうまく打ち出してゆく手腕も、こうした適度な客観性なくしては体現できない、ル・サージュの全曲録音の意義はまさにこの点にあると言っても過言ではないでしょう。そしてアルバムの白眉はもちろん、名盤あまたの「ソナタ 第2番」——これまでのソナタ同様、大作特有の迫力とスケール感が精緻な作品把握とまったく矛盾しない、完璧にして圧倒的な技巧を武器に、伸縮自在の細やかな音楽を歌いつぐ…すぐそこにある実在感、シューマン演奏史の“いま”が紡がれてゆく興奮が、ここに詰まっている。
Alpha130
(国内盤)
\2940
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685〜1750)
 1. モテット「正義は萎え衰えて」
  (クーナウ作曲/バッハ編)
 2. ミサ・ブレヴィス ト短調 BWV235
 3. ミサ・ブレヴィス イ長調 BWV234
アンサンブル・ピグマリオン(古楽器使用)
カルト的レパートリー? いやいや、れっきとしたバッハ・オリジナルの名品です!古楽プレイヤー層がどんどん厚くなるフランス発、ヴェルサイユ系の若き猛者たちによる意外な秘曲の素晴しすぎる堂々解釈——近年競合盤なし、の現状を打ち破る名演奏!「キリエ」と「グローリア」だけからなるバッハの小ミサ曲4曲(BWV233〜236)は、晩年のバッハがライプツィヒ当局との軋轢に嫌気を感じながら、カトリック優勢のドレスデン宮廷に取り入ろうとしていた時期に書かれたものと推察されています。それまでに作曲していたカンタータ群からの転用楽曲ということで、昔シュヴァイツァー大先生がけちょんけちょんに非難したため評価が遅れていたレパートリーなのですが、そもそも『ロ短調』にしてもカンタータ群にしても、転用はバッハお得意の手法——ましてや原曲のカンタータ群がそれほど知られていないなら、これをまったく新鮮なバッハ楽曲として鑑賞できない理由など、どこにもありません。合唱の4パートをオーケストラの一部のように扱って、大規模合奏曲のように展開させてゆくバッハの音楽づくりは見事なもの——そう、器楽メインで聴いておられる音楽ファンの方にも安心しておすすめできるわけです。古楽器サウンドも逐一上質、堂々たる鮮烈解釈は上述のとおり、知らずに聴いたら若手アンサンブルとはまず思わないでしょう。(ちなみに、主宰者ピションは1984 年生まれ!)録音はAlpha きっての名技師タッグ、ユーグ・デショー&アリーヌ・ブロンディオ!こまやかな美音も、熱気と振動でゆらぐ“場の空気”もきれいに収められています。

CONCERTO

CNT2020
(国内盤)
\2940
18 世紀、ナポリ楽派の管弦楽曲
〜シンフォニアからシンフォニーへ
 ニッコロ・ヨンメッリ(1714〜74):
  1) 歌劇『テミストークレ』〜シンフォニア(1757)
 ペルゴレージ(1710〜36):
  2) 幕間劇『恋に落ちた修道士』〜シンフォニア
 ニコラ・フィオレンツァ(?〜1761):
  3) シンフォニア ニ短調(1728頃)
 アントニオ・サッキーニ(1730〜86):
  4) シンフォニア ニ長調
 ニコラ・ピッチンニ(1728〜1800):
  5) シンフォニア ニ長調
 パスクヮーレ・アンフォッシ(1727〜97):
  6) シンフォニア「ヴェネツィア」(1775)
 ピエトロ・グリエルミ(1728〜1804):
  7) シンフォニア ト長調
 ニッコロ・ヨンメッリ(1714〜74):
  8) 荘厳ミサ曲 ニ長調〜シンフォニア
  ※2)以外すべて世界初録音
ナポリ室内管弦楽団
ほんのり懐かしい響きの現代楽器集団が弾く「シンフォニア」は、序曲か、交響曲か?ヨンメッリからサッキーニまで、様々な世代の名匠たちの歌心に、しっとり心を落ち着けたいこのアルバムが発売される頃、まだ関東以西ではガンガン蝉も鳴いているでしょうが、アパレル関連はもうすっかり秋物のシーズン——そんな「夏の終わり」にのんびり聴きたい、南国ナポリからの好感度アルバムが伊Concertoからリリースされます。ガツガツせずに、まあのんびりと…と余裕綽々に構えたナポリの実力派現代楽器集団(もちろん、サン・カルロ座のピットの「やる気のない」時とは段違いのクオリティ!)が、どの曲も弾き進めるにつれてどんどん調子が上がってゆき、緩徐楽章ではうっとりするほどの叙情をあたりいちめんに漂わせる…いかにもイタリア人、というかこういう“美”の作り方は、オペラの本場たるこの国特有の“うたごころ”あってこそ!一昔前の美質が、今もちゃんと息づいているんですね。演目はバロック〜古典派時代、ナポリに四つの音楽院があって、時代を代表する音楽家たちが次々と世に出た頃の、偉大な歌劇作曲家たちの 「シンフォニア」さまざま…って、「シンフォニア」っていいかげんな言葉ですよね。オペラなら「序曲」、バロック時代は「シンフォニア」、古典派になると「交響曲」…本盤でも規模はさまざま、3分程度の「序奏」から10 分を越える比較的充実した曲まで、時代もバロック末期から古典派まで様々ですが、マンハイム楽派の傑作群やモーツァルトの『交響曲第32 番』を“交響曲”と呼べるのなら、これらも立派に「交響曲」といえそうな充実作ばかり! ギャラント様式全盛期に世界的人気を誇った天才たちだけに(シュトゥットガルトで活躍したヨンメッリ、パリでグルックと人気を二分したピッチンニ、モーツァルトも舌を巻いたアンフォッシ…)メロディのセンスは抜群!上品なBGM にするも良し、シンフォニアが「バロック序曲」から「交響曲」へ変容してゆく過程をじっくり聴き究めるもよし。ナポリ楽派の古典派とロマン派を繋ぐ名匠グリエルミなど、滅多に録音が出ない人の曲にも注目!

FUGA LIBERA

MFUG538
(国内盤)
\2940
モーツァルト:ピアノ・ソナタ集
 1. ピアノ・ソナタ 第10 番ハ長調 KV330(300h)
 2. ピアノ・ソナタ 第17 番変ロ長調 KV570
 3. ピアノ・ソナタ 第18 番ニ長調 KV576
 4. アダージョ ロ短調 KV540
ボヤン・ヴォデニチャロフ(fp/ヴァルター)
寺神戸 亮のパートナーたる異色フォルテピアノ奏者のソロ、ついに現る!この泰然自若、さりげない弾き方でこそ、モーツァルト晩年の“枯淡の境地”は甦るもの——強烈一辺倒のソナタ解釈に物申す、ヴァルター・ピアノを最高に美しく鳴らした名演!!21 世紀に入ってからのモーツァルトのピアノ・ソナタ録音ときたら、ご存知シュタイアーを筆頭に、ファジル・サイ、ブリュノ・フォンテーヌ、はてはジークベルト・ランペまで...もう強烈にユニークな解釈ばかりが目立つところ。往年のバックハウスやケンプを懐かしむつもりではないですが、いったい“枯淡のモーツァルト”はどこへ行ってしまったのでしょう——鍵盤奏者たったひとりで語るピアノ・ソナタこそ、声高に自己主張せず静々と、音楽と楽器とをおのずから語らせてゆくような、自然体の弾き方が似合うのではないでしょうか? 特に「楽器におのずから語らせる」ことがとりわけ強く要求される、18 世紀当時の扱いにくいフォルテピアノをあえて弾くような場合には...。寺神戸亮がモーツァルトのヴァイオリン・ソナタを録音するにあたってパートナーに選んだブルガリア系ベルギー人のフォルテピアノ奏者、ボヤン・ヴォデニチャロフがFuga Libera に録音してくれたモーツァルト独奏ソナタ集こそは、そうした渇を癒して余りある、ほんとうに美しく滋味深い解釈になっています。使用楽器モデルは、晩年のモーツァルトが愛奏していたことで知られるウィーンのヴァルター。弾き方ひとつで、現代ピアノのように粒の揃った音も、古いフォルテピアノらしい音域ごとニュアンスの違う音も奏でられるこの楽器をあざやかに操るヴォデニチャロフのタッチは、まさに魔術のよう——作曲家・ジャズ奏者としての顔も持つ人だけに、あえて立ちもどってきたモーツァルトの音世界に対する、いつくしむような敬意が隅々まで行きわたっているようで。現代ピアノ奏者がフォルテピアノを弾くときにありがちな、カツカツ鳴らしすぎるような弾き方とはまるで無縁、本職専門のフォルテピアノ奏者でも、ここまで自然体の響きをヴァルターから引き出すことは難しいのではないでしょうか。(KV570 の第1 楽章、第2主題が静々と入ってくるところの、なんてうつくしいこと!)ピリオド派も現代楽器派も、ビギナーも玄人も、この音楽性にぜひ触れてみていただきたいもの。特筆に価する、末長く愛聴したいモーツァルトです!
MFUG540
(国内盤)
\2940
オリヴィエ・メシアン(1908〜92)
 1.『世の終わりのための四重奏曲』(1942)
  〜クラリネット、ヴァイオリン、
  チェロとピアノのためのチョン・ケーヨン(1971〜)
 2. 殺されたガジュマルの老木への追悼
  〜フルートおよび各種笛、タムタム、クラリネット、
   ヴァイオリン、チェロとピアノのための
ヘット・コレクティーフ
(ベンヤミン・ディールチェンス(cl)
ヴィベルト・アールツ(vn)
マルテイン・フィンク(vc)
トーマス・ディールチェンス(p)
トーン・フレット(fl))
メシアン生誕100 周年。精妙というほかはない絶妙アンサンブルで、この至高の名曲をじっくり堪能! とにかく全員、べらぼうに音がきれい、1基のオルガンのように揃っていて…雰囲気満点、トリオ・ヴァンダラー&モラゲスの新譜の向こうを張るユニーク解釈に、脱帽!今年は何しろメシアン生誕100 周年ですから、昨年末から全集もの、自作自演などの復刻音源、メジャー廉価落ち名盤などに混じって、注目すべき新録音も少しずつ出揃ってまいりました——唯一にして比類なき室内楽作品『世の終わりのための四重奏曲』(戦時下の捕虜生活のなかで1941 年、音楽家仲間たちとの演奏のために書きあげられた名品)も、つい先頃トリオ・ヴァンダラーと名手モラゲスのクラリネットで素晴しい新録音が出たばかり…と思いきや! 我らがベルギーのスローライフ秀逸レーベルFuga Libera からも、さらりとこんな新譜が登場いたしました。しかも、並居る既存名盤群(この曲の駄盤というのをあまり知りませんが…)にまったく遜色ないどころか、きわめて個性的なサウンド作りにしているのが驚きでもあり、嬉しくもあり——トリオ・ヴァンダラーのそれと「かぶってない」内容ですので、記念コーナーで並べて試聴機展開すれば、相乗効果で隠れ市場を掘り起こせること間違いなし!です。ヘット・コレクティーフは、音楽都市ブリュッセルきっての現代音楽集団。なにしろメンバー5人が各人とんでもないスーパープレイヤー、そのうえ信じがたいほど精妙に揃ったアンサンブルが、強烈なユニークさを打ち出してやみません。静々とした面持ちでありながら強烈なインパクトをもって展開してゆくメシアンならではの終末的光景は、聴き進めるほどに圧巻、まさに言葉を失うとはこのことです——こんなに素晴しい室内楽の瞬間が、ありえるのでしょうか? 末尾に配された現代マレーシアの作曲家ケーヨンの『殺されたガジュマルの老木への追悼』は、プーランクのヴァイオリン・ソナタにも通じる強烈に表現主義的な(つまり、生々しい)音楽ですが、テーマ設定(=タイトル)がわかりやすいせいか、現代物特有の表現に知らず知らず知らず体がついていってしまう——これもメンバー全員のソリスト級な腕前のなせるわざでしょう。すごい求心力の瞬間と、しっとりオーガニックな静謐の瞬間の交錯を味わいながら、つい聴き込んでしまうこと必至。メシアン作品とともに「曲の美質」が引き立つ名演——見逃す手は、ありません!
MFUG601
(国内盤)
\2940
J.S.バッハ:『音楽の捧げ物』BWV1079(全曲) ヘット・コレクティーフ
(トーン・フレット(fl, b-fl, a-fl, picc)
ベンヤミン・ディールチェンス(cl, b-cl)
ヴィベルト・アールツ (vn)
マルテイン・フィンク (vc)
トーマス・ディールチェンス(p, cmb, org, key))
もうとにかく “気持ちいい音” でいっぱい。ぼーっと穏やかに鳴るバスクラリネット、均一に吹くフルート、響きのいいピアノの低音、かそけき高温弦...何から何まで「絶美」!『フーガの技法』と並ぶ、あのバッハ最晩年の実験音楽——は、軽やかに時代を越える!これ、絶対イケますよ! とにかく全編、はっとするほどキレイ&意外な美まみれ! 試聴盤をお届けしますので、何はともあれ、理屈抜きでゼヒゼヒ店頭演奏してみてください! ジャズ棚が近ければなお良し?かも——曲を知っているユーザーさま(少数派ではありますまい)も、必ず引っかかるハズ!…って、すみません。盤の紹介もそこそこに大興奮です。ヘット・コレクティーフの新譜(MFUG540・前頁参照)が出ると情報が入った時「ああやっとこれを出すタイミングが出来た」と思ったものです。老境のバッハが、次男カール・フィリップ・エマヌエルの勤め先であるフリードリヒ大王の宮廷を訪ねたとき、その場で大王がてきとうに鍵盤を叩いてメロディのかけらみたいなのを作って「これを主題にして即興でフーガを弾けるかね」とバッハにたずねたところ、縦横無尽、さらりさらりとどこまでもフーガを弾き連ねてしまう。それで大王もがぜん興奮、「いっそ6声にまで拡大できる?」と無茶(そりゃあ無茶です)を承知で聞いてみると、バッハは「さすがに今すぐには無理ですが、すべからく作曲して、後日楽譜をお届けいたします」と応じた…こうして、結局2声から6声まで多種多様なフーガを満載した『音楽の捧げ物』という曲集が出来上がった、というのは有名な話。ご存知の通り、この曲集は後半の「トリオ・ソナタ」部分以外は使用楽器の指定がありませんから、鍵盤だけなり、1パート1 人の編成なり、古楽解釈ならではの「現場的解決」によって名演を生んできた古楽器アンサンブルも多いのですが、逆に言えば、現代楽器で思いどおりの編成を組んで演奏してしまってもよいわけで。そんなわけで、ベルギーきっての現代音楽プロ集団であるヘット・コレクティーフは「フルート、(バス)クラリネット、ヴァイオリン、チェロ、鍵盤」の5人がかり、静々と精妙にこの曲を弾いてゆくわけで。申しておきますが、現代音楽的キツさは皆無です(クールな特殊奏法(カッコイイ!)はアリますが)。その響きの、各楽音の何と美しいこと!! バス・クラもフルートもヴィブラートなしできれーいに音を伸ばしたり、バフバフっと小気味良いアタック効かせたり。弦もすぅっと美音路線で、ほんとうに肝心なところでだけ絶妙のコブシを聴かす。鍵盤は3種混合でピアノ主体、その知的にして快いタッチの、絶妙の「ぴったりかげん」——余計なことは一切なし、なのに1 音1音磨き抜かれ奥深く…こうして出来上がる音響空間は、すばらしくムーディ&グルーミーなジャズのようでもあり。しかして彼ら、バッハの音楽にいっさい手を加えてません。ピアノでバッハ・の路線を拡大解釈したような、絶美の世界をぜひお試しあれ…この曲が苦手だった方にも、大推薦です!

PAN CLASSICS

PC10197
(国内盤)
\2940
ベートーヴェン:
 1. ピアノ協奏曲 第1番 ハ長調 op.15
リスト:
 2. 『巡礼の年 第三年』より3編
  (エステ荘の糸杉/エステ荘の噴水/
   哀れならずや〜ハンガリー風に)
 3. ダンテを読んで 〜ソナタ風幻想曲
  (『巡礼の年 第二年:イタリア』より)
ジル・ヴォンサッテル(ピアノ)
ユライ・ヴァルチュハ指揮
ジュネーヴ室内管弦楽団
ベートーヴェン終楽章のカデンツァは、グレン・グールド版を使用!侮りがたい謎の新人はローザンヌ生まれ、ボストン育ち——魅惑のタッチと絶妙の“間”で聴き手をふりまわす。オケはびっくりするほど「自然体でピリオド派」。語り合うようなベートーヴェンは、絶品!Intrada のスヴィエルチやデルフィーヌ・リゼ、Caro Mitis のチェトゥーエフ、Fuga Libera のポポヴィチにプラメナ・マンゴヴァ…弊社扱レーベルからデビューした新世代のピアニストたちは昨今、非常な高確率デビュー盤や第2弾録音くらいの段階から批評誌で高評価を得ていますが、本盤がデビュー作となるジル・ヴォンサッテルもまさに、そんな期待度満点の名手。2006 年のジュネーヴ国際コンクールで首位(1 位なし2位)に輝いた彼はスイスのローザンヌ生まれ、米国ボストン育ちの気鋭ピアニストで、すでにクリーヴランド管やらユタ響やらボストン・ポップス(!)やらにソリストとして招かれ、現代アメリカの重鎮ネッド・ローレムの新作を初演するなど、さっそく広範なレパートリーで快進撃を続けています。Youtube にラヴェル「スカルボ」のクールで精緻な演奏が上がってますが(VONSATTEL で探せば出てくる筈)、ベートーヴェンとリストだけに絞り込んだこのデビュー盤のプログラムは、その芸風を端的に示すにはぴったり——ひたすら美しいピアニシモから、壮大さに満ちた、しかしまったく押し付けがましくないフォルテシモまで自由自在、しなやかに伸縮するサウンドの妙、しずかに染みわたる音楽性は、リスト中期の中篇にも、ベートーヴェンの第1 協奏曲を自然体で愉しませるにも、好適そのものです!ところで本盤の主役はあくまで独奏者ヴォンサテルなのですが、協奏曲ではちょっと意外にも、オーケストラがびっくりするくらい頼もしく。これまでポール・グッドウィンやヴェルナー・エーアハルトら古楽畑出身の指揮者と幾度も共演してきたせいか、コンクールの伴奏オケと侮れません…小編成のきりりと引き締まったアンサンブルで、ピリオド奏法を随所で意識しながらも(ここぞ!という瞬間でクールに音を割る絶妙のホルン、伸びやか&しなやかな木管…)ふわりと自然なフレーズ感がなんとも心地よく。各員の自発性とスマートな一体感がこれほど両立するのも、モンペリエ歌劇場で注目企画を連発してきたスロヴァキア人指揮者J.ヴァルチュハが思わぬ実力派なせいもあるかも。ソリストと語り合い、一緒に音楽をつくってゆくスタイルで、心地よいテンポで愉悦たっぷり「第1番」の面白さを堪能させてくれます!

RAMEE

RAM0804
(2CD)
(国内盤)
\4515
J.S.バッハ:クラヴィーア練習曲集第1 巻 全6曲
 (=パルティータ(組曲) BWV825〜830)
パスカル・デュブリュイユ(チェンバロ)
※使用楽器:ティテュス・クレイネン製作
(リュッケルス2世1624 年モデルによる)
ケネス・ギルバートの秘蔵っ子がつむぎ出す、ひたすらに格調高いバッハ解釈!ルネサンス音楽修辞学の研究書もあるくらいの知性派だけに、音符ひとつひとつがなんと意味深長に響くこと…同曲待望のチェンバロ新録音は、こんなにも素晴しかった!バッハの鍵盤楽曲でもとりわけ重要な『フランス組曲』『イギリス組曲』『六つのパルティータ』の3シリーズは、古い名盤こそ数あれど、21 世紀以降の新録音がなぜか殆ど出ていません(せいぜいファン・ベルデルとルセ、ボブ・ファン・アスペレンの新録音と…あとはピアノのペライアとヒューイットくらい?)。ただ三つのなかでも趣きがちょっと違うのがこの『パルティータ』で、どうしたものかピアノでの録音はちょこちょこと出るようです(フェルツマン、ペライア新録音、全集ではありませんがフレディ・ケンプ、アンデルシェフスキ、ティベルギアン…注目盤めじろおしですね)。だがチェンバロ録音となると話は別。そんな渇を癒すようにして、並居る新世代注目奏者たちを尻目にいきなり現れたのが本盤!フランス気鋭の若手パスカル・デュブリュイユはケネス・ギルバートとヤンニク・ル・ガイヤールの門下から出てきた注目の若手で、すでにRAMEE では『A.ダール ブルゴーニュから来たバソンの名人』(RAM0702)であざやかな伴奏を聴かせてくれている人ですが、もちろんソロ録音はこれが最初——しかし、これがすばらしく風格のある、一点のくもりもない解釈となっているのです! テンポをすこし遅めにとり、へんにフランス風に弾き崩したりはせず、じっくりと弾いてゆく感じですが(第6番などアルマンド1曲だけで10 分以上!)なにぶん曲がバッハ晩年の充実作だけあって、こうした弾き方がすごくハマっていて、一音一音、すごく含蓄深く響いてくる…チェンバロの音であることさえ忘れるほど、バッハの音楽にのめり込んで聴いてしまうこと請けあい! 溌剌鋭角系の古楽演奏が次から次へとリリースされるなか、若い頃のレオンハルトか、はたまた古楽器を覚えたヴァルヒャか…といったような格調高さを早くから打ち出してくるとは、なかなか先が楽しみな逸材のようでございます。プロフィールをよく見てみると、なんでも1606 年刊行の重要文献、ブルマイスターの『詩的音楽』の仏訳を担当していたり、音楽院では音楽修辞学のクラスを受け持っていたりと、バッハに限らず古楽のイロハを周到に身につけた筋金入りの知性派だったと知り、なるほどと納得。だまされたと思って試してみてください——バッハ好きほど、ハマるはず!

RICERCAR

MRIC274
(国内盤)
\2940
中世ヨーロッパ、超絶技巧の楽師たち
 〜古楽器を弾く人、舞曲さまざま〜
 喜びは他にもさまざま(ベルナール・ド・ヴァンタドルン)
 カンティガ第358番:
  サンタ・マリア・ド・ポルトの棟梁(アルフォンソ10 世)
 トロット(作者不詳)
 王のエスタンピ 第4番(作者不詳、『王の写本』より)
 ノータ・セビッサ(吟遊詩人マルカブリュ)
 人魚のエスタンピータ(騎士ド・カドネ)
 美徳の原則(作者不詳)
 マンフレディーナとロッタ(作者不詳)
 サルタレッロ(作者不詳)
 王のエスタンピ 第7番(作者不詳)
 英国の踊り(作者不詳)
 第8のサルタレッロ(作者不詳・バティスト・ロマン編)
 ノータ・マンタ(楽師ペロルの歌より)
 トリスターノの嘆きとロッタ(作者不詳)
 カンティガ第77番:ルーゴの女、癒される(アルフォンソ10世)
 サルタレッロ「ささいなこと」
  (作者不詳、ドメニコ・ダ・ピアチェンツァの写本より)
 愛する人が、わたしの心を動かして
  (ブラバント公アンリ3世)による即興
 ラメント「豊かな谷で」(リシャール・ド・フルニヴァル)
 ガエタ(作者不詳)
アンサンブル・ミレナリウム(古楽器使用)
『モンセラートの朱い本』で大ヒットを飛ばしたスーパー中世音楽グループが、宿願の研究成果をついに公表。ニュアンス豊かな超絶技巧でおくる「器楽だけの中世音楽」超エキサイティング!ひたすら玄妙!オルガネットもハープもフィドルも、圧倒的なウマさ!中世音楽の伝説的名団体「アンサンブル・マラ=プニカ」に圧巻そのもののオルガン演奏で華を添えていたクリストフ・デリーニュが、1999 年に独立して結成したスーパー中世音楽集団が「アンサンブル・ミレナリウム」。ひたすら簡素な中世の楽器から、演奏者の呼吸と素材感がダイレクトに伝わってくるスーパープレイヤーたちの音作りもさることながら、聴いているうちに「ここではないどこか」へと連れ去られてしまう絶妙のプログラム作りでもセンスを発揮、さきごろ日本発売された『モンセラートの朱い本』(MRIC260)はおかげさまで並み居る競合盤をさしおいて、日本でも大好評となった。その彼らの新たなマイルストーンとなってくれそうな傑作盤が到着したので、興奮もそこそこにご案内! 少し前までは中世音楽の通説で「理論書のある芸術音楽は声楽曲ばかり」「器楽は資料がない=楽器は声楽の下僕にすぎなかった、器楽曲は真面目に取り組むに足るほど発達していなかった」などと言われたものだが、近年ではまんざらそうでもなかったらしいことが逆に常識となりつつある。周到な研究を身上とするミレナリウムの面々も、長年の経験で「中世にも、巧みな楽器演奏をほめそやす文化はちゃんとあった!」とひしひしと感じてきたそうで、そうした宿願の結実として、ここでは歌声いっさいなし、ヴィエル(中世フィドル)、オルガネット(手持ち式オルガン)、中世ハープ、シトール(小さな撥弦楽器)、リュート、各種打楽器、横笛という組み合わせで、中世器楽の本分たる舞曲を中心に、「口伝えで伝えられてきた奥義」、楽器だけの中世音楽を思うがまま追求してゆくのだが、そこは何しろ全員がスーパープレイヤー。なんとも自然体なのに超絶技巧のほどは圧倒的!オーガニックなサウンドで丁々発止エキサイティングに、あるいは精妙至極なカンティレーナを紡いでゆく!
MRIC235
(国内盤)
\2940
コレッリの協奏曲とソナタを、リコーダーで
アルカンジェロ・コレッリ(1653〜1713)
 1. 協奏曲 ハ長調 作品6-10(ソプラノリコーダー)
 2. ソナタ ニ短調 作品5-7(ヴォイスフルート)
 3. 協奏曲 ニ長調 作品6-4(ヴォイスフルート)
 4. ソナタ ヘ長調 作品5-4(以降アルトリコーダー)
 5. 協奏曲 ト短調 作品6-8「クリスマス」
 6. ラ・フォリア ニ短調 作品5−12
  4,5,6 はリコーダーと通奏低音、
  1,2,3 はリコーダー2本、ファゴットと弦楽合奏
フレデリク・ド・ロース(リコーダー、総指揮)、
ナタリー・ウトマン(各種リコーダー)
アラン・ド・レイケル(Fg)
アンサンブル・ラ・パストレッラ (古楽器使用)
そこまでしてコレッリが吹きたかった? 18 世紀のイギリスではリコーダー大人気、そのうえコレッリも大人気。そこに目をつけた楽譜屋の差し金「リコーダー版コレッリ」は実は合奏協奏曲まであったり...こんなに見事に演奏されたら、仕掛け人たちもビックリ !?Ricercar に名盤あまた、おかげさまで国内仕様盤リリース済みの2作(『リコーダーさまざま』MRIC220・『ヴィヴァルディ:協奏曲集』MRIC248)は圧巻のテクニックと緩急自在の音楽性、ふわり息づくアンサンブルの妙...といった魅力が理解され売れ行き絶好調!古楽大国ベルギーの「いま」を代表する超絶リコーダー奏者フレデリク・ド・ロース率いるアンサンブル・ラ・パストレッラは、ベルギー古楽ならではの「呼吸感」と「味わい」を重視したアンサンブルづくりが魅力の団体だが、彼らはRicercar でもう1 枚、とほうもなく面白いバロックものを世に問うたのだった——アルバム原題は「ロンドンのコレッリ」。18 世紀のロンドンでは、合奏協奏曲やトリオ・ソナタの大成者であるローマの名匠コレッリの傑作群が根強い人気を博し、かのヘンデルもコレッリ流儀の合奏協奏曲op.6 で金銭難をしのいだというのは有名な話。同時に18 世紀初頭のロンドンといえば、リコーダーが大人気を保っていたことでも有名——手っ取り早く大儲けをたくらんだ楽譜販売業者たちは、このコレッリ人気とリコーダー人気の世情を読み取り、周到にも「原曲のテイストを損ねぬよう、調性はそのままで」(つまりオーケストラ部分は原作の楽譜を丸ごと使いまわして)コレッリの合奏協奏曲のソロをリコーダー用に編み替えたヴァージョンを世に問うたり、あるいは超絶技巧の要求されるソロ・ソナタ集「作品5」を、リコーダーでも吹ける楽譜で発売して一山当てたのでした。商業主義先進国ならではの商魂のたくましさだが、そんな商売人たちも本盤の強烈にウマすぎる演奏を聴いたら、自分たちはこんなに素敵な楽譜を売っていたのか?と驚きあきれるに違いない——ド・ロース&ウトマンのデュオはソプラノ、アルト、ヴォイスフルート(中低音リコーダー)と3種の楽器を使い分け、丁々発止、まるでアメ細工をすーっと伸ばしたり細かく飾り文字にしたり、といった自由自在の歌い口をからませ、対する少数精鋭の弦楽陣はガット弦ならではの濃やかさ、阿吽の呼吸で温かく、しかし引き締まった室内楽的サウンドを織りあげてゆく...バロック・ファンやヴァイオリン学習者なら必ず知っている名作群の作品像をくつがえし、かつ最高にして多彩なリコーダー・サウンドで酔わせてくれる傑作アルバム!
MRIC224
(国内盤)
\2940
テレマン(1681〜1767):
 1. カンタータ「しかし汝ダニエルよ」
  〜四つの独唱、リコーダー、オーボエ、
   ヴァイオリン、ガンバ2、通奏低音
ボクスベルク(1670〜1729):
 2. カンタータ「家を整えておきなさい」
  〜四つの独唱、リコーダー2、オーボエ、通奏低音
ゲオルク・リーデル(1676〜1738):
 3. カンタータ「敬虔な魂の和する喜び」
  〜四つの独唱、リコーダー2、オーボエ2、ヴァイオリン2、
   ヴィオラ・ダモーレ2、ガンバ2、通奏低音
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685〜1750):
 4.カンタータ第106 番「神の時は最上の時」
グレタ・ド・レジェル( S )
ジェイムズ・ボウマン( C-T)
ギ・ド・メ( T)
マックス・ファン・エフモント( B )
リチェルカール・コンソート(古楽器使用)
フランソワ・フェルナンデス(vn),
フィリップ・ピエルロ&
ソフィー・ワティヨン(vg),
フレデリク・ド・ロース(bfl),
マルク・ミンコフスキ(fg),
ルール・ディールチェンス(vc)
演奏陣の豪華さには、目をみはるばかり——RICERCAR の歴史に残る、あの長大な「ドイツ・バロックのカンタータ」シリーズからの精選傑作集、ここに登場!古楽器ならではの多彩な表現語法もさることながら、なんと感興豊かな歌があることか…!Ricercar 創設当初、このレーベルの名を特につよく印象づけたのが、当時の古楽界最高の精鋭陣を集めて連綿と録音されていった「ドイツ・バロックのカンタータ」シリーズ——古くは17世紀初頭のドイツ三大S(シャイト、シャイン、シュッツ)から、ドイツ北方のトゥンダーやブクステフーデ、ドイツ中部のアーレにクリーガー...と、大バッハの傑作カンタータ群を生み出す背景となった、それまで殆ど誰も知らなかった古い音楽世界の魅力をまざまざと古楽ファンに印象づけた傑作シリーズでした。21世紀になった今、それらの音源は折々、新たなコンセプトのもとに抽出されてCD リリースされています。ここにご案内するのは「哀しみのカンタータ」と呼ばれる種類の音楽で、かなり後代の18世紀前半、バッハ直前の頃に書かれた作品ばかり——『マタイ受難曲』のソロよろしくヴィオラ・ダモーレがすすり泣き、弦のピチカートが涙の滴りを表現するなど、古楽器特有の表現が音楽語法とぴったりマッチし、バッハに流れ込む伝統をわかりやすく示してくれるのが、知的好奇心旺盛な古楽ファンには嬉しいところ。時代が時代だけに、バッハに近い音楽表現になっているのも市場的にはツボなポイント(すんなり世界に入りやすい=聴きやすい、つまりは試聴器展開向き)。そして何より重要なのが、少数精鋭の演奏陣が、ことごとく現在ソリストや指揮者として大活躍しているヨーロッパきっての名手ばかりな点!歌い手はもちろんのこと、ピエルロ&ワティヨンのガンバは艶やかにして清らか、リコーダーはRicercar でばんばん名盤続出のドゥネッケルとド・ロース、おまけにミンコフスキがさりげなくファゴット吹いていたりして…各人の、アンサンブルの、ニュアンスの豊かさは「古楽大国」ベルギーならでは。見逃せない1 枚でございます!

SAPHIR

 輸入盤では以前発売になっております。
LVC1068
(国内盤)
\2940
プーランク:木管とピアノのための作品集
フランシス・プーランク(1899〜1951)
 1. 六重奏曲 〜ピアノと木管五重奏のための
 2. 三重奏曲
  〜オーボエ、バソンとピアノのための
 3. オバード(暁の歌)*
 4. フランス式組曲 *
  * 大滝雄久による、ピアノと木管五重奏のための編曲版
エマニュエル・シュトロッセ(ピアノ)
モラゲス木管五重奏団
フランスが「管の国」として名を馳せてきたのは、ベル・エポック華やかなりし頃、ミヨーやプーランクら「六人組」をはじめとするフランス近代音楽の巨匠たちが、現役で大活躍していた時代からの伝統。21世紀の最初の10 年が過ぎようとしている昨今、フランス屈指の名門オーケストラで首席奏者をつとめる新世代名手たちが、あらためて「管の国」の伝統をまざまざと印象づけるような新録音を続々世に問いはじめています——フランスの“粋”ともいえる名手が居並ぶSAPHIR からも、同国屈指の首席奏者やソリストばかりで構成されたモラゲス木管五重奏団による、精彩あざやか、むせかえるようなエスプリあふれるプーランクの新録音が登場! 1980 年結成、一部の方にはスヴャトスラフ・リヒテルとの共演者としても知られておりましょう。オーボエのダヴィド・ヴァルテールはフレンチ・オーボエ協会の大立者で編曲の天才、かたやパトリック・ヴィレールが吹くのはもちろん、ファゴットではなくフランス式バソン! ホルンの勢いと闊達さ(信じがたいレヴェル!)、フルートやクラリネットのニュアンス豊かな薫り高さなども “においたつ”という言葉がまさにぴったり! ここに絡むのが、昨今「フォル・ジュルネ」の常連として来日経験とファンを増やしつつあるアルザス地方出身の気鋭ピアニストE.シュトロッセ——彼もまたペヌティエ&イヴァルディというパリ音楽院きっての名教師のもとから出てきた生粋のフランス・ピアニズムの担い手!あるときはフランス歌曲の伴奏者、あるときは稀代の現代音楽奏者、そしてもちろん古典にも強い...という多角的な経験はまさに、プーランクの変幻自在の音楽世界を描き出すにはうってつけ!ということを如実に思い知らされる、濃やかそのもののピアニズムを展開してくれています。オーボエとバソンとの三重奏曲(…「こんなにも笑える」あのクラシックまんがにも出てきました)では三者一体で「フランスならでは」の響きを聴かせ、名作『六重奏曲』(新スタンダードとなる予感!)はじめ他の傑作群では、ぴりりと機知の飛びかう当意即妙・コントラスト豊かな音作りで聴き手をぐいぐい引っぱりまわす——よその国の人々にはまず不可能なこの境地、深まる秋とともにゆっくり身をまかせたいものです!
LVC1051
(国内盤)
\2940
メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲(全2 曲)
 ピアノ三重奏曲 第1 番 ニ短調 作品49
 ピアノ三重奏曲 第2 番 ハ短調 作品66
ジェラール・プーレ(vn)
クリストフ・ヘンケル(vc)
ピエール・レアク(p)
仏Diapason 誌 5ポイント(満点) 仏Le Monde dela Musique 誌 4 ポイント プーレの奏でるフランスの薫り高きヴァイオリン、シュタルケルの弟子ヘンケルの弾く骨太さと柔軟さを兼ね備えたチェロ、そこに艶やかに絡むピアノの美しさ...!充実したキャリアを歩んできた名手3人ならではの、ふかく豊かな「室内楽の時」がここに。先週初めてお知らせいたしました新規取扱SAPHIR レーベルからのさらなる注目アイテム——とにかく、起用しているアーティストの豪華さはどこを見ても目を見張るばかりなのですが、「フランスもの」の枠内に収まりきらない、そしてヨーロッパ随一のクオリティを誇る室内楽の面白さを端的に味あわせてくれるのが、この1枚! ごらんのとおりヴァイオリンは「商材性の高い」玄人垂涎、出せば名盤・の名手ジェラール・プーレ(フランチェスカッティとシェリングの愛弟子!——って、あらためて紹介するまでもありませんね)、ピアノはやはりパリ音楽院系、リスト編曲版ベルリオーズやピアノによる『ゴールトベルク変奏曲』で名をあげてきたピエール・レアク!(担当も個人的に彼の『ゴールトベルク』のファンでございます) そしてチェロのクリストフ・ヘンケルはフランス人でなくドイツ人、師匠シュタルケルゆずりの「骨太でしなやか」な歌い口を武器に、室内楽奏者としては往年のズスケ・トリオでの活躍をはじめ、アッカルド(vn)、トゥーネマン(fg)、マガロフやぺルルミュテール(!!)、プルーデルマッハー...と本当に幅広い面子と共演をくりひろげてきた実力派!考えてみればいずれも来日経験豊富な面子ですから、上質室内楽の作り手としての顔はコンサートゴウアー方面にもすっかりおなじみでしょう。その実力を端的に味わうのに、メンデルスゾーンの若々しくしなやかな「第1番」と精妙・玄妙な「第2番」の2曲のトリオほど的確なプログラムがあるでしょうか?! カンタービレのパッセージで匂い立つ美音を響かせるプーレの弦、片時たりとも崩れないアンサンブルの骨子を支えるヘンケルの低音(ここで引き締まるんですね、トリオって)、そして細かな音符のパッセージも、滔々たるロマンティックなフレーズも味わいたっぷり弾きこなすレアクのピアニズムの、なんとクリスピーなこと…!聴きあいながらも丁々発止と戦いあい、戦いあっているのにアンサンブルはきりりと引き締まっていて、これぞ最上級の室内楽・というほかはありません。点の辛いフランスの批評雑誌がこぞって良い点をつけるのも、まったく当然のことでしょう。店頭演奏でも注目をあびるに違いない、おのずと耳をそばだててしまう充実の音楽がここに詰まっています!

オクタヴィア・レコード

EXTON

ダイレクト・カッティング・シリーズ
OVXL 00032
(4SACD Hyrbid)
¥60000   
ラフマニノフ:
Disc1
 交響曲 第1番 ニ短調 作品13
 カプリッチョ・ボヘミアン 作品12  
Disc2
 交響曲 第2番 ホ短調 作品27
 ユース・シンフォニー
Disc3
 交響曲 第3番 イ短調 作品44、交響詩「死の島」、
 スケルツォ ニ短調
Disc4
 交響的舞曲 作品45、幻想曲「岩」 作品7、
 交響詩「ロスティスラフ公」
エド・デ・ワールト(指揮)
オランダ放送フィルハーモニー管
20年近い長きにわたる蜜月を通じて歴史を築いてきたデ・ワールト&オランダ放送フィル。今やベストセラーとも言える、ラフマニノフの全集が、ついにダイレクト・カット盤となって登場。芳醇で艶やかな弦楽器群の響き、名手ぞろいの管楽器群の絶妙なバランスに、オーケストラの醍醐味を味わえる全集。オーディオ評も抜群だった逸品、90セットの限定プレス!録音:2001年11月27日-12月1日、02年6月4-8日、03年2月12-15日、5月8-9日 ヒルヴェルサム、MCOスタジオDSD レコーディング
OVXL 00033
(SACD Hyrbid)
\20000
ワーグナー:
 楽劇「ワルキューレ」よりワルキューレの騎行
 歌劇「妖精」序曲
 ファウスト序曲
 歌劇「リエンツィ」序曲
 楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第3幕への前奏曲
 ジークフリート牧歌
エド・デ・ワールト(指揮)
オランダ放送フィルハーモニー管
ワーグナー指揮者としても大きな実績のあるデ・ワールトによる渾身のアルバム。RFO前・音楽監督デ・ワールト(現・桂冠指揮者)の一時代のまさに集大成ともいえるアルバムで、オーケストラが生き物のようにワーグナーを語り、歌い、その深い精神性と音楽性とが頂点に達する煌きを本録音は鮮烈にとらえている。必聴のダイレクト・カット盤!!録音:2007年10月11-12日@プラハ、「芸術家の家」ドヴォルザークホールDSD レコーディング  
OVXL 00029
(SACD Hyrbid)
¥20000
ベルリオーズ:
 幻想交響曲 作品14
 序曲「宗教裁判官」 作品3
小林研一郎(指揮)
アーネム・フィル
売り切れ必須!!!アーネム・フィルがコバケン・ワールドを更に深化させた名盤!オランダで100年以上の歴史を誇るアーネム・フィル。オランダにおいても熱狂的人気を誇る小林研一郎を常任指揮者に迎え、奏でた渾身の「幻想交響曲」です。小林の十八番中の十八番といって過言ではない「幻想」とカップリングするのは、若きベルリオーズが大規模な編成で実現させた序曲「宗教裁判官」。多彩なオーケストラサウンドの粋とパワーに満ちたベルリオーズ作品の至極の演奏です。ダイレクト・カットSACDでぜひお楽しみ下さい。録音:2006年11月21-23日@ナイメーヘン、コンセルトヘボウ・デ・フェレエーニヒング DSD レコーディング 
OVXL 00030
(2SACD Hyrbid)
¥35000
マーラー:交響曲 第9番 ニ長調 ズデニェク・マーツァル(指揮)
チェコ・フィル
売り切れ必須!!!チェコの声で鮮明に語るマーラーの言葉!大好評のマーツァル&チェコ・フィルのマーラー・シリーズ。最新録音がダイレクト・カット盤で登場。チェコ色に溢れた和声の陰影感と歌心…美しい終楽章では、全ての楽器が旋律の奥底に秘める情熱でマーラー演奏の極致へと進んでいきます。マーツァルが導き、豊潤のチェコ・フィルが発信する極上のマーラー最期の交響曲の世界。極上のサウンドでお楽しみ下さい!録音:2007年10月11-12日@プラハ、「芸術家の家」ドヴォルザークホールDSD レコーディング
OVXL 00028
¥20000
チャイコフスキー:交響曲 第6番 ロ短調 作品74「悲愴」 ズデニェク・マーツァル(指揮)
チェコ・フィル
録音:2004年10月14-15日 @プラハ、「芸術家の家」ドヴォルザークホール
OVXL 00026
¥20000
ムソルグスキー:
 展覧会の絵(ラヴェル編)
 禿山の一夜
ボロディン:ダッタン人の踊り
交響詩「中央アジアの草原」
小林 研一郎(指揮)
アーネム・フィル
録音: 2007年12月3-6日@アーネム、ムシス・サクルム、コンサート・ホールにて収録
OVXL 00027
¥20000
ショスタコーヴィチ:
 祝典序曲 作品96
 交響曲 第5番 ニ短調 作品47
アシュケナージ(指揮)
フィルハーモニア管
録音:2001年7月27日@東京 サントリーホールにて収録

初回限定 ゴールドCDシリーズ
OVCL 00337
¥3000
ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」 小林 研一郎(指揮)
チェコ・フィル
初回限定 ゴールドCDシリーズ ドヴォルザークの薫陶を受け継ぐチェコ・フィルが、これまで作って来た「新世界より」のアルバムは、そのほとんどが音楽監督とのレコーディングによるものでした。チェコ・フィルの伝統と格式の下にあるレパートリーのこの曲は、同オケの言わばメイン・レパートリーである極めて重要なタイトル。「新世界より」を、日本人である小林研一郎が、ルドルフィヌム、ドヴォルザーク・ホールにてセッション録音により作り込むというのは歴史的快挙であり、それはすべて、チェコ・フィルとの絶対的な信頼関係があったからこそ実現できたといえます。“炎のコバケン”ならではの熱い血潮をたっぷりと感じさせながらも、随所にコバケンの類希な手腕を感じさせます。チェコ・フィルとの揺るぎない信頼に裏打ちされた当盤。ルドルフィヌムに包容される歴史的な一枚の登場。録音: 2008年2月3-6日@プラハ「芸術家の家」ドヴォルザーク・ホールにて収録 DSD レコーディング 
EXCL 00018
(5CD)
¥10000
ラフマニノフ:
Disc1
 交響曲 第1番 ニ短調 作品13、ユース・シンフォニー  
Disc2
 交響曲 第2番 ホ短調 作品27
 カプリッチョ・ボヘミアン 作品12
Disc3
 交響曲 第3番 イ短調 作品44、交響詩「死の島」、
 ヴォカリーズ作品34-14
Disc4
 交響的舞曲 作品45、幻想曲「岩」 作品7、
 交響詩「ロスティスラフ公」
Disc5
 歌劇「アレコ」より
  −序奏、女たちの踊り、男たちの踊り、間奏曲
 5つの「音の絵」(レスピーギ管弦楽編)
  −海とかもめ、祭り、葬送行進曲、赤ずきんちゃんと狼、行進曲
 スケルツォ ニ短調
アシュケナージ(指揮)
シドニー響
ラフマニノフを筆頭にロシア・ロマン派の作品を最も得意とするアシュケナージ。ピアノ協奏曲・ピアノ作品を中心とした膨大なディスコグラフィとともにすでに交響曲全集を残していますが、新たに音楽監督就任が決定したシドニー響とともに最新のラフマニノフ交響曲・管弦楽曲全集に取り組みました。今回は歌劇「アレコ」からの管弦楽曲ほか、レスピーギ編による「音の絵」などの秘曲も収録。70歳を超えたアシュケナージが最高の円熟で聴かせる壮大なラフマニノフの世界です。アシュケナージのタクトは絶妙のテンポ、抑制のとれた叙情、そしてなによりロシアの情熱を存分に表現したラフマニノフを引き出します。シドニーのシンボル、オペラハウスを拠点とするシドニー響はすでに75年の歴史を誇り、常にシドニーの文化を牽引してきました。これまでオッテルロー、マッケラス、デ・ワールト、ジェルメッティなどが歴代首席指揮者をつとめ、またドラティ、ビーチャム、クレンペラーなどの名指揮者も愛した伝統のオーケストラです。アシュケナージとはソリストとして、指揮者として数十年に及ぶ親交があり、特に近年は2006-2007年に及ぶラフマニノフ・プロジェクトを始め、2008年(エルガー)、2009年(プロコフィエフ)、2010-2011年(マーラー)のように一人の作曲家に集中した大きなプロジェクトを中心に展開していく予定。大注目の新コンビによる、ラフマニノフ全集豪華BOX、初回限定ゴールド・ディスクです!録音: 2007年10月31日ー11月22日@シドニー・オペラハウス、コンサート・ホールにて収録(Session & Live)
EXCL 00016
¥3000
ムソルグスキー:
 展覧会の絵(ラヴェル編)
 禿山の一夜
ボロディン:ダッタン人の踊り
小林 研一郎(指揮)
アーネム・フィル
2007年12月に行われたムシス・サクルムでの録音。ムソルグスキー、ボロディンの名曲集を小林研一郎がアーネム・フィルと共に作り込みました。これまで「ベルリオーズ:幻想交響曲、他」(EXCL-00002)や日本フィルとの合同演奏「チャイコフスキー:交響曲第5番」(OVCL-00295)等々のディスクにおいて大規模で刺激的な演奏を繰り広げてきた両者。当ディスクでもまた、密接な信頼関係でしか成し得ない、魂から湧き上がるような熱のこもった演奏を見せています。聴くものの耳に深く訴えかける、薫り立つようなロシア民族の郷愁と歌を展開しています。録音:2007年12月3-6日

SHM-CDシリーズ
OVCL 00326
\3000
ハイドン:
 交響曲第92番「オックスフォード」
 同第94番「驚愕」/同 第97番
ヤープ・ヴァン・ズヴェーデン(指揮)
オランダ放送室内フィルハーモニー
アルバムの特徴SHM-CDにてリリース!!(初出音源!!) ズヴェーデン&オランダ放送室内フィル ハイドン・シリーズVol.1 純然たる響き、柔らかなる気品、完璧なバランスを見事に実現したハイドン「春の祭典、他」(OVCL-00312)や、ブルックナー交響曲シリーズにおいて一貫した厳格性と完璧主義なる手の内を見せた鬼才ズヴェーデンが、新たな手兵オランダ放送室内フィルとともにハイドンの交響曲集を奏でます。緊張感に満ちた響きの中から生まれる柔らかな気品。純然たる曲の姿を保ちながら、ひたすらにズヴェーデンの正確な設計図の下で、完璧なるバランスを持って滔々(とうとう)と進めてられてゆきます。高品位録音から作り込まれた音の響きをSHM-CDにてお楽しみ下さい。録音:2007年6月20−23日@MCOヒルヴェルサム、MCOスタジオにて収録
OVCL 00346
¥3000
シベリウス:
 交響曲 第2番 ニ長調 作品43
 交響詩「フィンランディア」、組曲「カレリア」作品11
アシュケナージ(指揮)
ロイヤル・ストックホルム・フィル
録音: 2006年4月25-29日、11月11日 @ストックホルム・コンサートホールにて収録
OVCL 00347
¥3000
チャイコフスキー:
 交響曲 第5番 ホ短調 作品64
 スラヴ行進曲 作品31
小林研一郎(指揮)
チェコ・フィル
録音: 1999年2月25、26日 @プラハ「芸術家の家」ドヴォルザーク・ホールにて収録
OVCL 00348
¥3000
プログレッシブ・デュオ
 ルカーシュ:ロンド、
 ポッケリーニ:チェロとコントラバスのためのソナタ ハ長調 他、
 ハイドン:バリトン二重奏曲 Hob.Ⅶ:1、
 プレイエル:主題と変奏 ト長調、
 クープラン:「趣味の融合」第13番、
 フェッシュ:ソナタ イ短調作品13−6、
 シュナイダー:プレスト、
 ヴィオッティ:スケルツァンド ニ長調
デュオ・ディ・バッソ
フランティシェク・ホスト(チェロ)、
イルジー・フデッツ(コントラバス)
録音: 2002年7月4-6日 @プラハ、聖ミヒャエル教会にて収録
OVCL 00339
¥3000
R.シュトラウス:
 交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」作品30
 交響詩「ドン・ファン」作品20、「ばらの騎士」組曲
エド・デ・ワールト(指揮)
オランダ放送フィルハーモニー管
ロナルド・ホーヘヴィーン(ソロ・ヴァイオリン)
録音: 2005年3月11-15日 @ヒルヴェルサム、MCOスタジオにて収録
OVCL 00340
¥3000
ストラヴィンスキー:
 バレエ音楽「春の祭典」(1947年版)
 バレエ音楽「ミューズの神を率いるアポロ」(1947年版)
ヤープ・ヴァン・ズヴェーデン(指揮)
オランダ放送フィルハーモニー管
録音: 2006年8月21-25日 @ヒルヴェルサム、MCOスタジオにて収録
OVCL 00351
(2CD)\5000
ラヴェル:
 管弦楽作品集「ラ・ヴァルス」「鏡」「ツィガーヌ」*
 「クープランの墓」「ボレロ」
アシュケナージ(指揮)
NHK交響楽団
木嶋真優(ヴァイオリン)*
録音: 2003年6月20-21日 東京・すみだトリフォニーホールにて収録
OVCL 00342
\3000
スーク:組曲「おとぎ話」作品16
ドヴォルザーク:チェコ組曲 ニ長調 作品39
ズデニェク・マーツァル(指揮)
チェコ・フィル
録音:2006年4月27日、5月7日@プラハ「芸術家の家」ドヴォルザーク・ホールにて収録
OVCL 00344
(2CD)
¥5000
マーラー:交響曲 第3番 ニ短調 ズデニェク・マーツァル(指揮)
チェコ・フィル
ビルギット・レメルト(アルト)、
プラハ・フィルハーモニー合唱団(女声)
プラハ・フィルハーモニー児童合唱団、
ミロスラフ・ケイマル(ポストホルン)
録音: 2005年5月5、6日@プラハ「芸術家の家」ドヴォルザーク・ホールにて収録
OVCL 00349
¥3000
ドヴォルザーク:交響曲 第9番「新世界より」作品95
ノヴァーク:スロヴァキア組曲
ズデニェク・マーツァル(指揮)
チェコ・フィル
録音: 2003年10月9、10日,2004年1月16、17日@プラハ「芸術家の家」ドヴォルザーク・ホールにて収録

通常シリーズ
OVCL 00338
(SACD Hyrbid)
¥3000
R.シュトラウス:
 交響詩「英雄の生涯」作品40
フレッチャー:
 クラリネット協奏曲(世界初演)*
ヴェルディ:
 歌劇「運命の力」序曲
マンフレッド・ホーネック(指揮)
ピッツバーグ交響楽団
マイケル・ルジニック(クラリネット)*
2008年ピッツバーグ響の新音楽監督に就任したウィーンの俊英、マンフレッド・ホーネック。煌きに満ちた新コンビによる初録音「英雄の生涯」の登場。音楽の都ウィーンが培ったホーネックの美学に、北米トップクラスの名手集団ピッツバーグ響が万全に応え、見事にコントロールされた深いサウンドとアメリカのオーケストラならではの機能美が渾然一体となった極上の音楽を轟かせる。研ぎ澄まされたコンサートマスターの高い技量、まさにセクション・サウンドと呼ぶべき艶やかな弦楽器群、「完璧」「パワー」「芸術」を体現した管楽器群。随所にこだわりが満ち、すべての音符・楽器に神経が行き届いたホーネックの見事な音楽作り−新時代の「英雄の生涯」をご堪能下さい。また、今回オーケストラによる委嘱作品で、世界初演・世界初録音となるA.フレッチャーによるクラリネット協奏曲。ソリストのマイケル・ルジニックはピッツバーグ響の首席奏者であり、故・ロストロポーヴィチに惚れ込まれ、またフィラデルフィア管、ロイヤル・コンセルトヘボウ管などの首席奏者を歴任している逸材。本協奏曲でも完璧な演奏を聴かせる。そして、オペラも重要なキャリアのひとつであるホーネックによるヴェルディの序曲。ヨーロッパの香りが漂い、オーケストラの力量を存分に聴かせる見事な演奏。まさに充実の初録音。録音:2008年5月9-11日@ピッツバーグ、ハインツ・ホールにて収録 (Session&Live) DSD レコーディング 
OVCL 00341
(SACD Hyrbid)
¥3000
チャイコフスキー:交響曲 第4番 ズデニェク・マーツァル(指揮)
チェコ・フィル
2005年5月に発売された第6番「悲愴」を皮切りにスタートしたマーツァル&チェコ・フィルによるチャイコフスキー・シリーズも遂に当盤で第5弾!6月下旬にルドルフィヌムで収録した、最新録音。冒頭から圧倒的なまとまりを見せる金管の咆哮。チェコ・フィルならではのふくよかな弦楽器の歌い方。それらに絡み合うように丸い線を描き出してゆく木管の音色。それらチェコ・フィルの燦然たる音の群を、マーツァルはダイナミックなエネルギーを保持しながらも細部まできめ細かくまとめ上げてゆく。美しく深い叙情の旋律がルドルフィヌムに響き渡る当演奏、これまでのシリーズを更なる高みへと導く一枚。録音: 2008年6月21日、22日@プラハ「芸術家の家」ドヴォルザーク・ホール DSD レコーディング  2ch+5ch マルチHybrid盤
OVCL 00343
(SACD Hyrbid)
¥3000
ブラームス:
 ヴァイオリン・ソナタ
 第 1番 ト長調 作品78 「雨の歌」
 第 2番 イ長調 作品100
 第 3番 ニ短調 作品108
 ヴァイオリン・ソナタ 「F.A.E」 よりスケルツォ
久保田巧(ヴァイオリン)
パウル・グルダ(ピアノ)
パウル・グルダを向かえ久保田巧の奏でるブラームスは数あるこの曲の演奏のなかでも今までの演奏とは違う,全く新たな魅力を全編に聞かせてくれる。ブラームス後期の作品に漂う。静かなロマンティシズムと奥深い精神性を、現代ウィーンを代表するピアニスト、パウル・グルダの背景に、時には熱く、そして時には静かに深くブラームスの譜面に隠された内面の歌を紡いでゆく。ブラームスが活躍した町ウィーン、現代まで脈々と続く芸術の源である精神性、「伝統と革新」 この演奏は、その狭間から生まれた、新たなブラームス様式といっても過言ではないだろう。録音:2008年2月20-23日 神奈川・相模湖交流センター にて収録 DSD Recording  2ch
OVCL 00328
¥3000
クラシカル・オマージュ
 カルッリ:「きらきら星」の主題による変奏曲
 ジュリアーニ:大序曲/モーツァルトの「魔笛」の主題による変奏曲
 ソル:モーツァルトの「魔笛」の主題による変奏曲/練習曲
 モーツァルト:アンダンテ・カンタービレ/ロンド
 カルッリ:モーツァルトの四重奏曲
 モーツァルト:
  すみれ/おいで、愛しのツィターよ/
  ラウラに寄せる夕べの思い/春への憧れ
 カルッリ:ハイドンの交響曲よりアダージョ/ハイドンの交響曲よりフィナーレ
 ベートーヴェン:アダージョ・カンタービレ/アンダンテ
尾尻雅弘(ギター)
荒木優子(ヴァイオリン)
白岩貢(バリトン)
幅広いギターのレパートリーで、楽器の更なる可能性を追求し、演奏への高い意欲に定評のある尾尻雅弘の最新録音の登場。19世紀ギターを駆使した「きらきら星」の主題による変奏曲をはじめ、モーツァルトの「魔笛」の主題をモチーフにした3人の作曲家によるレパートリー、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ「悲愴」等、珠玉の名曲集。美しい古典の旋律を鮮やかに描き出し、情緒豊かに歌い込んでいます。特にジュリアーニの「魔笛」は、演奏されることが大変珍しい曲です。またバロック・ヴァイオリンとのデュオ、バリトンとの美しきモーツァルトの歌曲も華として添えられているこのアルバム。尾尻雅弘の多彩で秀逸なセンスが光る一枚。録音:2008年3月26、28日@埼玉・秩父ミューズパーク にて収録
OVCL 00361
(SACD Hyrbid)
\2000
EXTON SACD Hybrid Sampler
 ムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」より
  “プロムナード” ズデニェク・マーツァル(指揮) チェコ・フィル
 ヴェルディ:歌劇「運命の力」序曲
  マンフレッド・ホーネック(指揮) ピッツバーグ交響楽団 ※初出音源!!
 モーツァルト:弦楽四重奏曲第17番「狩」より第1楽章
  チェコ・フィルハーモニー弦楽四重奏団
 シベリウス:交響曲第5番より第3楽章
  アシュケナージ(指揮) ロイヤル・ストックホルム・フィル
 エルガー:エニグマ変奏曲より“B.G.N.”
  ミシェル・ベッケ et オクトボーン
 ムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」より
  “キエフの大門” ズデニェク・マーツァル(指揮) チェコ・フィル
 ブルックナー:交響曲第5番より第3楽章
  ヤープ・ヴァン・ズヴェーデン(指揮) オランダ放送フィル
 マーラー:交響曲第10番より第2楽章
  マルティン・ジークハルト(指揮) アーネム・フィル
 ヤナーチェク:グラゴル・ミサより“後奏曲”
  アレシュ・バールタ(オルガン)
 ドビュッシー:ベルガマスク組曲より“月の光”
  児玉桃(ピアノ)
2005年の発売以来ご好評を頂いている【EXTON HYBRID BEST】シリーズの第4弾。『Extraordinary Tone ? 並外れた良い音』というEXTONのレーベルポリシーの基に創り上げられた珠玉の演奏の数々。そのエッセンスを特別価格\2,000(税込)でお届け致します!!演奏はアシュケーナージ、ズヴェーデン、マーツァルやチェコ・フィルを始め、トロンボーンの名手ミシェル・ベッケ等豪華アーティスト陣。交響曲、管弦楽曲は勿論、オルガン、室内楽、ピアノ曲とオーディオ的な側面からも聴き比べが楽しめる1枚です!! 中でも2008年9月26日にレギュラー盤と共に同時発売されるヴェルディ:歌劇「運命の力」序曲はマンフレッド・ホーネック、ピッツバーグ交響楽団共にEXTON初登場となる注目の1曲。全曲フェードイン・フェードアウトを一切使わず、各曲の良さを余す所無くお聴きいただけます。また、ブックレットには2007年9月から2008年8月までに発売されたSACD-HYBRID(Multi-ch)の全カタログを収録しており、既に発売されている同シリーズ3タイトル(OVCL-00211,00261,00311)のものと併せて、オクタヴィア・レコードからリリースされている全てのハイブリッド盤タイトルをご覧頂けます。今回は昨年から開始された【High Quality SACD】シリーズの集大成【HQ-SACD Sampler】(OVCL-00362)との同時発売となります。
OVCL 00362
(SACD Hyrbid)
¥2000
EXTON HIGH QUALITY Super Audio CD Sampler
 モーツァルト:交響曲第41番「ジュピター」    
  武藤英明(指揮)、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
 J.S.バッハ:<無伴奏チェロ組曲に基づく>組曲    
  第 4番 〜 6 Gigue ラデク・バボラーク (ホルン)
 シベリウス:交響曲 第 2番〜 1 Allegretto 
  大友 直人 (指揮)、東京交響楽団
 スーク:組曲「おとぎ話」 作品16 〜 2 白鳥と孔雀の戯れ
 チャイコフスキー:交響曲 第 5番 〜 3 Valse. Allegro moderato
  小林 研一郎 (指揮)、アーネム・フィルハーモニー管弦楽団、
  日本フィルハーモニー交響楽団
 モーツァルト:ピアノ協奏曲 第23番〜 3 Allegro assai 
  清水 和音 (ピアノ)、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団、
  ズデニェク・マーツァル (指揮)
 テレマン:ファゴットと通奏低音のためのソナタ ヘ短調 〜 4 Vivace
  水谷 上総 (ファゴット)、小倉 貴久子 (チェンバロ)
 マーラー:交響曲 第 7番「夜の歌」 〜 4 Nachtmusik. Andante amoroso
  ズデニェク・マーツァル (指揮)、チェコ・フィル
 J.S.バッハ:3声のインヴェンション (シンフォニア) 〜 第11番
  清水 和音 (ピアノ)
 ドヴォルザーク:交響曲 第 9番「新世界より」〜 4 Allegro
  飯森 範親 (指揮)、東京交響楽団
 ドビュッシー / マハラ編:ロマンス 
  ラデク・バボラーク (ホルン)、吉野 直子 (ハープ)
2007年8月からエクストン・レーベルが提案する「HQ-SACD(High Quality SACD)」は、よりマスターに近い音を収める為、2chSACDの「非圧縮SACDハイブリッド・ディスク」を採用しています。従来のSACD層の音声信号は、2chと5chという膨大な情報量を1枚のディスクに収めるため、DST(ダイレクト・ストリーム・トランスファー:SACD用に開発されたロスレス音声圧縮方式)によって圧縮、再生時にプレイーヤーによって解凍されてお客様の耳に届けられてきました。本ディスクは圧縮解凍作業を省略することで再生時でのプレイヤーへの負担を削減し、SACDが持つキャパシティを存分に引き出す事に成功しております。収録曲目はこの1年間に発売されたタイトルの内、重低音、空間の奥行きを存分にお楽しみいただける交響曲から【モーツァルト:交響曲 第41番「ジュピター」、シベリウス:交響曲 第 2番、チャイコフスキー:交響曲 第 5番、マーラー:交響曲 第 7番「夜の歌」、ドヴォルザーク:交響曲 第 9番「新世界より」】名曲を集めました。演奏者の空気感、息づかいまでも鮮明にお伝えする器楽、管弦楽からは、チェコ・フィルが奏でるスーク、世界最高峰ベルリン・フィルの首席ホルン奏者ラデク・バボラークのバッハの無伴奏組曲とドビュッシー、N響首席ファゴット奏者の水谷上総によるテレマンのファゴットソナタや清水和音によるモーツァルトのピアノ協奏曲とバッハのインベンションと親しみやすくも濃密な演奏を選出!演奏、録音ともにレコード、ステレオ誌で高い評価を得ているトラックの数々をご堪能下さい!


TRITON


ダイレクト・カッティング・シリーズ
OVXL 00031
(SACD Hyrbid)
¥20000
モーツァルト:
 ピアノ協奏曲 第17番 ト長調 K.453
 ピアノ協奏曲 第20番 ニ短調 K.466
アシュケナージ(ピアノ&指揮)
パドヴァ管弦楽団
アシュケナージの貴重な弾き振りによるモーツァルト録音、ダイレクト・カット盤での登場。黄金の指から紡ぎ出される珠玉の音の粒が印象的に耳に残ります。モーツァルト演奏のあらゆるニュアンスを堪能できる、巨匠ならではの名演です。まさにモーツァルト理想のサウンドの洪水。極上の音質でお楽しみ下さい。収録:2003年10月23、24日@ウィーン、コンツェルトハウスにてライヴ収録 DSD レコーディング

通常シリーズ
EXCL 00017
(SACD Hyrbid)
¥3000
シベリウス:
 悲しきワルツ 作品44-1
 即興曲 ロ短調 作品5-5
 10の小品 作品58
 5つの小品(花の組曲) 作品85
 5つのロマンティックな小品 作品101
 5つのスケッチ 作品114
 悲しきワルツ 作品44-1*
アシュケナージ(ピアノ)
2007年シベリウス・イヤーに、北欧の名オーケストラにしてシベリウスとの縁も深いロイヤル・ストックホルム・フィルとのシベリウス交響曲全集を完成させたアシュケナージ。北欧の自然と自らの故郷ロシアとの共通点を見出し、とりわけシベリウスの音楽に深い共感を寄せる巨匠は、シリーズ完結にあたり、自らピアノ・ソロで録音に取り組みました。今回はシベリウスのお膝元であるヤルヴェンパー・ホールでのセッション録音を基本に、アシュケナージの強いこだわりから、「悲しきワルツ」をアイノラ・シベリウスの家において作曲家のピアノを使用して録音。ヤルヴェンパー・ホールでも録音をし、悲しきワルツで始まり、同作品でアルバムを締めくくる…という思い入れに溢れた一枚です。円熟の極みにあるアシュケナージが奏でる一音一音からファンタジーとイマジネーションが溢れ、天上的に広がり、無限に深化する「サウンド」の美しさは唯一無二、アシュケナージだけが奏でられる絶妙のものです。すでに公開でのピアノ演奏は引退を宣言し、録音の場においてのみ聴ける巨匠、アシュケナージ最新のピアノ・ソロ・アルバム。録音:2007年12月9-11日 @フィンランド、ヤルヴェンパー・ホール 12月11日 @アイノラ、シベリウスの家(*印)


CRYSTON

OVCC 00062
¥3000
ライヒャ:ホルン五重奏曲 ホ長調 作品106
ハイドン:三重奏のためのディヴェルティメント
モーツァルト:音楽の冗談 ヘ長調 K.522
ベートーヴェン:ロンディーノ 変ホ長調 WoO.25
ラデク・バボラーク・アンサンブル
ラデク・バボラーク(ホルン)
ヤン・ヴォボジル(第2ホルン)
ローレンツ・ナストゥリカ=ヘルシュコヴィッチ(第1ヴァイオリン)
ロマン・パトチカ(第2ヴァイオリン)
イルジー・ジグムント(ヴィオラ)
ハナ・バボラーコヴァ(チェロ)
シュテパン・クラトチヴィル(コントラバス)
世界的ホルン奏者バボラークと彼のアンサンブル仲間によるバボラーク・アンサンブルの最新録音。バボラークと仲間たちによる初の来日公演の記念盤としてリリースします。これまで「バボラークwithフレンズ」「クアトロ・スタジオーニ」等のディスクで、秀逸な演奏を存分に見せてきたバボラーク・アンサンブルが、ライヒャ、モーツァルト等の王道の古典アンサンブル・レパートリーを収録。信頼する仲間との絶妙な呼吸から生まれる、昂揚する鮮やかなリズム感、エネルギッシュに美しく弧を描く旋律美・・・バボラークという世紀の達人を中心に繰り広げる演奏の無限の可能性をお楽しみください。録音:2008年1月5、6日@プラハ、ドモヴィナ・スタジオにて収録 [CD&SACD]5ch マルチ Hybrid盤

フォンテック

FOCD 9358
¥2100
嶺 貞子/H. ピュイグ=ロジェ/A. スカルラッティ アリア集
 1.貴女が私の死の栄光を  2.菫
 3.心の乱れを  4.貴方は黙っているのですね
 5.胸の中で心の輝くのが感じられます
 6.やめなさい、稲妻よ  7.愛しい人の奥津城よ  
 8.あの瞳は、ああ神様  9.行って、悩んで…
 10.貴方を愛するのが罪ならば  
 11.いとしい絆よ  12.フロリンドが誠実なら
ソプラノ:嶺 貞子(S)
チェンバロ/ピアノ:
 アンリエット・ピュイグ=ロジェ
「透明なそのお声は高く低く、ピアニシモさえ、大音楽堂の隅々まで届くふしぎさ〜中略〜小さな催しで一曲歌われるときでも、御自分が納得されるまで、修練をつみかさねられるとか。それでいて、いったん舞台に立たれたときは、その修練の跡もとどめず、ただ楽しく、美しく、私たちの魂の底に伝わってくるのです。これこそ、最高に昇華された芸術の境地というべきでしょうか。」(永井路子 ブックレットより)
イタリア歌曲の第一人者、嶺貞子によるアレッサンドロ・スカルラッティのアリア集です。現在、アリアがオペラから独立してリサイタルの演目として演奏されるようになったのは、その可能性を探求し続けたA.スカルラッティを含む、ナポリ派の音楽家達の功績が大きいと言われています。イタリア・オペラの一時代を築いた名曲の数々です。
また嶺貞子の素晴らしい演奏に加え、ピアノとチェンバロはアンリエット・ピュイグ=ロジェによるものです。かつてメシアンから「前奏曲」を進呈され、政府からレジオン・ドヌール勲章を受章するなど、フランスを代表するともいえる鍵盤楽器奏者のまさに優雅な名演です。
「このお二人のくりひろげるスカルラッティの世界は、まさに21世紀の奇蹟の花束として後世に記憶されるべきものです。」(永井路子 ブックレットより)1987年1月22日 石橋メモリアルホールでのライヴ録音
EFCD 4138
¥2520
東京混声合唱団 これが俺達の音楽だ
 平成20年度 全日本合唱コンクール課題曲
  混声合唱とピアノのための≪鎮魂の賦≫
   曲:上田真樹 / 詩:林 望
   「時の逝く」 「家居(いえい)に」 「鎮魂の呪(じゅ)」
   「死は安らかである」 「春の日」
 混声合唱組曲「これが俺達の音楽だ」(2008年委嘱初演)曲:森山智宏
  これが俺達の音楽だ ラヴ・ポエム .空っぽの空間
 「Opus」による5つの断章 (2008年委嘱初演)曲:篠田昌伸 / 詩:朝吹亮二
  (くちうつしで・・) (たいけいと・・) (ふれることの・・)
  (ココは不思議な・・) (ああ、みどりの・・)
山田和樹 指揮
東京混声合唱団
東京混声合唱団のシリーズ5作目は新進気鋭の若手作曲家3名の作品を収録。上田真樹の「鎮魂の賦」は第18回朝日作曲賞(合唱組曲)を受賞し、なかでも「家居に」は今年の全日本合唱コンクールの課題曲にも選ばれるなど注目の作品。また森山智宏と篠田昌伸の2曲は東京混声合唱団による初演のライヴ。2008年2月22日 東京文化会館小ホールでのライヴ録音 「鎮魂の賦」のみ2008年5月24日 下田市市民文化会館での収録
FOCD 20069
¥3000
シマノフスキ:メトープ 作品29
スクリャービン:ソナタ第4番嬰ヘ長調作品30
ドビュッシー:12の練習曲
金子一朗(P)
金子一朗は早稲田大学理工学部数学科を卒業し、早稲田中・高等学校数学科教諭を勤める現役の数学教師でありながら2005年ピティナピアノコンペティション特級でグランプリを受賞するという異色の経歴の持ち主。また「題名のない音楽会」にも出演。昨年よりドビュッシーのピアノ作品全曲チクルスを進めるなど、注目を集めている金子一朗のデビュー盤。2008年4月1日-3日 キラリふじみでの収録)
FOCD 9373
¥2800
ベートーヴェン:
 ヴァイオリン・ソナタ 第9番 イ長調 Op.47「クロイツェル」
フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調
ヴァイオリン:岡崎慶輔
ピアノ:伊藤 恵
2008年3月19-21日 神戸新聞松方ホール 若くして、その稀有な才能に瞠目を集めてきたヴァイオリニスト岡崎慶輔。2005年ミュンヘン国際コンクールでの優勝は、その名声を決定付けた。輝かしい美音と構成感あふれる音楽性は、かつてない感動を聴衆に呼び起こしている。やはりミュンヘン・コンクール優勝者である伊藤 恵との演奏は、共通の音楽語法をもつ奏者のみに可能な幸福な邂逅となった。
FOCD 20070
¥2520
天上のギフト/Serene Baroque pieces for the end of your day
 J.S.バッハ:アダージョ/「フランス組曲」/シチリアーノ
 グルック:精霊の踊り
 ヘンデル:涙のながれるままに
 ブラヴェ:ジーグ風ロンド
 フィオッコ:アダージョ/アレグロ/アンダンテ(「クラヴサン曲集」より)
 イギリス古謡:グリーンスリーヴス
 クープラン:恋のうぐいす/勝ちほこるうぐいす
 ヴィヴァルディ:「調和の霊感」より ラルゴ
 ゴセック:タンブーラン
フルート・ピッコロ/東條茂子
チェンバロ/中野振一郎
2008年4月15-17日 三鷹市芸術文化センター  「美しくも起伏に富んだ20年の重みとともに、東條、中野が奏でる癒しのハーモニー」 フルートの東條茂子、チェンバロの中野振一郎は1980年代の前半、桐朋学園大学音楽学部で知り合った。片やモダン(現代仕様の)楽器、片やピリオド(作曲当時の仕様の)楽器という違いはあるにせよ、マンモス総合大学にはない小じんまりした雰囲気の仙川キャンパスの空間を共有し、自然と友情を育むに至った。バロック音楽における中野の解釈、演奏様式の確かさはすでに定評あるもので、今回の録音でも揺るぎなく、輝かしい音の土台を築いている。対する東條のフルートは均質に練り上げられた音自体、バロック時代のピリオド楽器とは異質のものだが、中野との長い交流、共演の経験を生かし、チェンバロと見事な会話を繰り広げる。20余年の美しくもあり、それぞれに起伏もあった時間の重みを得た今、東條のフルート、中野のチェンバロが醸し出すハーモニーには柔らかく、優しい味わいが備わっている。「安眠保証」と言ってもいい、癒しの雰囲気が好ましい。(いけだ・たくお=ジャーナリスト)ライナーノートより
FOCD 2565
¥2548
伊左治 直作品集「熱風サウダージ劇場」
 綱渡りの娘、紫の花 (高関健 指揮 アール・レスピラン)
 機械の島の旅 (clavichord大井浩明)
 橋を架ける者−ブリッジ1− (organ 大井浩明)
 フィネガン前夜祭 (田中信昭 指揮 東京混声合唱団)
 墜落舞踏綺想曲 (fl織田なおみ vc北口大輔 pf中川賢一)
 ゆっくり蛇の足−ブリッジ2−
  (tuba藤田英大various instruments伊左治直)
 テューバ小僧 (高橋勇太 指揮 アンサンブル・ロカTuba藤田英大)
 THE−エピローグ−
 (didgeridoo & Tuba&voice藤田英大 various instruments伊左治直)
伊左治直は作曲を西村朗氏に、中世西洋音楽史を金澤正剛氏に師事し、これまで日本音楽コンクール第1位、日本現代音楽協会作曲新人賞、芥川作曲賞、出光音楽賞を受賞しています。様々な音楽祭やパフォーマンスに参加しながら2001年よりブラジル音楽を中心としたライブ活動も定期的に行っています。
 このCDは近年の代表作を中心に、ブリッジ的な役割を果たす新作を加えて、ひとつの組曲のような構成になっています。初作品集であると共に伊左治の世界を色濃く反映した代表作です。

カメラータ・トウキョウ

CMCD 28162
\2940
吉松 隆:アトム・ハーツ・クラブ/河村泰子
吉松 隆:
 アトム・ハーツ・クラブ・トリオ 第1番 op.70d(1997/2005)★
   (1) I. Allegro/(2) II. Andante/
   (3) III. Scherzo/(4) IV. Finale
 アトム・ハーツ・クラブ・トリオ 第2番 op.79b(1999/2007)★
   (5) I. Pizzicato Steps/(6) II. Aggressive Rocks
   (7) III. Brothers Blues/(8) IV. Rag Super Light
   (9) V. Mr. G Returns/(10) VI. Atomic Boogie
 (11) レグルス回路 op.7(1979)
 デジタルバード組曲 op.15(1982)
   (12) I. 鳥恐怖症/(13) II. 夕暮れの鳥/
   (14) III. さえずり機械
   (15) IV. 真昼の鳥/(16) V. 鳥回路
 ピアノ四重奏曲「アルリシャ」 op.30(1987)★
   (17) I. 北の魚と西の魚/(18) II. 傾いた星座
   (19) III. ダイヤモンドの狂気/(20) IV. 融けてゆく夢
   (21) V. 鳥たちの乾いた舞曲/(22) VI. 虹の対位法〜attacca
   (23) VII. 天使たちのコーダ
 (24) ピアノ・フォリオ…消えたプレイアードに寄せて(1997)
 ★=初録音
河村泰子(ピアノ)
中務晴之(フルート)
友永健二(ヴァイオリン)
黒田育世(チェロ)
アトム・ハーツ・クラブ(原子心倶楽部)の正式名は「ドクター・タルカスズ・アトム・ハーツ・クラブ(Dr.Tarkus's Atom Hearts Club)」。これは、ロックの名盤であるビートルズの「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」とピンク・フロイドの「アトム・ハート・マザー(原子心母)」およびエマーソン・レイク&パーマーの「タルカス」を足して「鉄腕アトム」の10万馬力でシェイクした音楽を目指す…というコンセプトによる音楽倶楽部です。人類の音楽史における現代の正統な継承者は「(クラシック音楽系の)現代音楽」などではなく「ロック」である! という視点による秘密同好会です。[吉松 隆/ブックレット・テキストより]録音:2008年4月/兵庫
CMCD 28154
\2940
ワーグナー&リスト:ピアノのためのアルバムの綴り/モレッティ
ワーグナー:
 (1) アルバムの綴り(無言歌)──
   エルンスト・ベネディクト・キーツ夫人のために
 (2) ポルカ──マティルデ・ヴェーゼンドンク夫人のために
 (3) マティルデ・ヴェーゼンドンク夫人のアルバムのためのソナタ
 (4) ワルツ「チューリヒの恋人」──
   マリー・ルッケンマイヤー夫人のために
 (5) アルバムの綴り──
   パウリーネ・メッテルニヒ侯爵夫人のアルバムのために
 (6) 黒鳥館に到着して──
   アンナ・フォン・プルタレ伯爵夫人のために
 (7) アルバムの綴り──ベティー・ショット夫人のために
リスト:
 (8) オーベルマンの谷(『巡礼の年』第1年 スイス より)
 (9) 暗い雲
 (10) 悲しみのゴンドラ I
  4つの小品──オルガ・フォン・マイエンドルフ男爵夫人のために
 (11) 第1番 ゼーア・ラングザム/(12) 第2番 モデラート
 (13) 第3番 ゼーア・ラングザム/(14) 第4番 アンダンティーノ
マウリツィオ・モレッティ(ピアノ)
イタリア出身のピアニスト、マウリツィオ・モレッティ。パワフルなフォルティッシモと非常に繊細なピアニッシモ、そして聴衆を惹きつける音楽性をあわせ持ち、巨匠チッコリーニから「最も才能豊かなイタリアン・ピアニズムの解釈者のひとりである」と評価されるモレッティは、今、イタリアで注目を集めるピアニスト。彼が選んだ曲目は、ワーグナーとリスト。特に、ワーグナーのピアノ作品は、何人かの女性へ捧げられたもので、いずれも旋律が非常に美しい作品ばかりが収められています。そして、イタリアの名器ファツィオーリが、モレッティの魅力と作品の美しさを引き立てる。録音:2006年12月/イタリア
CMCD 28089
〔直輸入盤・日本語解説つき〕
\2940
BASS INSTINCT/ベース・インスティンクト
(ウィーン発・スーパー・ベーシスト集団)
 (1) ネージュ・グラーヴ(ペーター・ヘルベルト)
 (2) タクァッシム 3(マルセル・カリフ/編曲:ペーター・ヘルベルト)
 (3) ヴィー・グート・ヴァース(ペーター・ヘルベルト)
 (4) クルツ=ロング(ペーター・ヘルベルト)
 (5) メディテイションズ
   (チャールズ・ミンガス/編曲:ミヒャエル・ラダノヴィクス)
 フィルムレクイエム(ペーター・ヘルベルト)
   (7) パート1 〜 (13) パート8
 (14) ウント・イ・トゥア・ヌア・フォルン・ライトゥン(トラディショナル)
 (15) イッツ・(ショー)・クワイエット・アラウンド・ザ・レイク
   (トラディショナル/編曲:ヴォルフガング・プシング)
 (16) ファンキー・フリーダム(ラファエル・ヴァイセンシュタイナー/
   編曲:エルンスト・ヴァイセンシュタイナー)
 (17) クージョー(エルンスト・ヴァイセンシュタイナー)
ベース・インスティンクト
(ウィーン発・スーパー・ベーシスト集団)
ゲルハルト・ムートシュピール
ヘルベルト・マイヤー
ゲオルグ・ブラインシュミット
エルンスト・ヴァイセンシュタイナー
ペーター・ヘルベルト
トマソ・フーバー
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団とウィーン交響楽団のコントラバス奏者を中心に6人で結成された、ウィーン発のベース・グループ。ベースの魅力を知り尽くしたメンバーが、ありとあらゆる奏法で、コンテンポラリーからジャズ、クラシックそしてオリジナル作品などジャンルに縛られることなく演奏します。もちろんその腕前は一級品。今回は彼らの最初のアルバムとなる記念的な1枚。ヨーロッパでは既にリリースされ、発売記念ライヴは大成功。今、注目のグループです。録音:2005年2月 ほか/ウィーン

ALM/コジマ録音

ALCD 1100
\2940
モーツァルト フォルテピアノデュオⅡ
 2台のピアノのためのラルゲットと
  アレグロ 変ホ長調 KV6deest(ロバート・レヴィンの補筆に基づく)
 2台のピアノのためのアダージョとフーガ ハ短調 KV546/426
 ロンド イ短調 KV511[ソロ]
 四手連弾のためのソナタ ハ長調 KV521
 自動オルガンのためのアダージョとアレグロ ヘ短調 KV594 [2台ピアノ版]
 自動オルガンのための
  アンダンテ ヘ長調 KV616 [四手連弾版]
 自動オルガンのためのアレグロと
  アンダンテ(幻想曲)ヘ短調 KV608 [2台ピアノ版]
渡邊順生・
崎川晶子(フォルテピアノ)使用楽器:
ヨハン・アンドレアス・シュタイン(1788年、アウクスブルク)
アントン・ヴァルター(1789-96年の間、おそらく1790年、ウィーン)
独ニュルンベルク・ゲルマン国立博物館との共同制作による画期的なプロジェクト。博物館所蔵のシュタイン(1788年)とヴァルター(1790年頃)のオリジナル楽器を使用。モーツァルトの時代の最も重要な製作家による2台の競演は、極めて稀で資料的価値も高い。レコード・アカデミー賞を受賞した前作「フォルテピアノデュオ」の第2弾となる本作には、オリジナルのデュオ作品に加え、自動オルガンのための作品も収められている。録音:2007年9月24-27日 ニュルンベルク ゲルマン国立博物館
ALCD 7125
¥2940
ヴォーン・ウィリアムズ歌曲集 〜牧場にそって〜
レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ:2つのイギリス民謡
 1. 子羊さがしに  2. 弁護士
旅のうた詩:ロバート・ルイス・スティーヴンソン
 1. 放浪者
 2. 美しき人を目覚めさせよ
 3. 路傍の火
 4. 青春と愛
 5. 夢の中で
 6. 果てしなく輝く天空を
 7. 私はどこへ流離うのか?
 8. 心に響く言葉の輝き
 9. 上り坂も下り坂も踏みしめ
牧場(まきば)にそって
 詩:A. E. ハウスマン(詩集「シュロプシャーの若者」「最後の詩」より)
 1. もうあの森へゆくことはない
 2. 牧場にそって
 3. 半月が西の空に傾き
 4. 朝に
 5. 溜息が草原を波立たせる
 6. さよなら
 7. 幻の鐘
 8. 私の心は悲しみに沈んでいる
生命の家 詩:ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ
 1. 愛のまなざし
 2. 沈黙の真昼
 3. 愛の吟遊詩人たち
 4. 心の港
 5. 愛の死
 6. 愛の最後の贈物
辻 裕久(テノール)
海和伸子(ヴァイオリン)
なかにしあかね(ピアノ)
録音:2008年3月31、4月1-2日 秩父ミューズパーク音楽堂 英国歌曲のスペシャリストが伸びやかな歌声で綴るイギリスの情景《英国歌曲展》シリーズをはじめ、ますます充実した活動を展開する辻裕久が、ヴォーン・ウィリアムズ没後50年を記念して贈る意欲作。ヴァイオリン一本の伴奏で歌う素朴さとウィットに富んだ『2つのイギリス民謡』『牧場にそって』、代表作『旅のうた』、最も有名な歌曲「沈黙の真昼」を含む『生命の家』を収録。
ALCD-7126
¥2940
パリの香り〜ドビュッシー ピアノ作品全集IV〜
 子供の領分
  グラドゥス・アド・パルナッスム博士
  象の子守歌
  人形へのセレナード
  雪は踊っている
  小さな羊飼い
  ゴリウォーグのケークウォーク
 前奏曲集 第2巻
   霧/枯葉/ヴィーノの門/妖精たちはよい踊り子/
   ヒースの茂る荒地/風変わりなラヴィーヌ将軍
   月の光の降りそそぐ謁見のテラス/
   オンディーヌ/ピクウィック卿をたたえて/
   カノープ/交代する三度/花火
 スケッチ帳より/コンクールの小品
 小さな黒人/ ハイドン讃
 レントより遅く(ワルツ)/英雄的な子守歌
 慈善団体「傷病兵の衣」のために/エレジー
中井正子(ピアノ)
ドビュッシーの音楽は、19世紀末から20世紀初頭にかけてのパリの文化と不可分の関係にある。子供の世界を愛情にみちた眼差しで描く《子供の領分》、独創的な想像力と語法の革新性に満ちた《前奏曲集第2巻》、円熟期の小品の数々は、パリの多彩な芸術思潮のみならず、豊穣な音楽文化の香りに満ちている。録音:2008年3月26-28日 彩の国さいたま芸術劇場
ALCD 1101
\2940
マラン・マレの横顔 V 〜メリトン氏を偲んで
 組曲 ニ短調/組曲 ト長調/
 メリトン氏を偲んで
平尾雅子、
頼田麗(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
金子浩(テオルボ)
芝崎久美子(Cemb)
録音:2007年6月18日-20日、山梨市花かげホール 若き日のマレによる、2台のヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音による作品集。
ALCD 1103
\2940
Drei Orgeln〜軽井沢の3つのオルガン
 ・軽井沢追分教会
  ブクステフーデ:プレルディウム ニ短調BuxWV140
  スウェーリンク:ファンタジア ニ調
 ・ヴィラ・セシリア
  カヴァッツォーニ:リチェルカーレ第4番/
  アヴェ・マリス・ステッラ
  フレスコバルディ:
   聖体奉挙のためのトッカータ第3番〜
    トッカータ集第2巻より
 ・軽井沢コルネ
  ティトゥルーズ:アヴェ・マリス・ステッラ
  J.S.バッハ:
   幻想曲 ハ短調 BWV562/
   幻想曲 ト長調 BWV572
 ・軽井沢追分教会
  J.S.バッハ:
   コラール「最愛なるイエスよ、我らはここに」/
   パッサカリア ハ短調 BWV582
和田純子(オルガン)
録音:2008年5月14日、15日、19日 教会が点在する避暑の町・軽井沢で、個性あふれる3台の名器を聴く。ウィーンに学び、ソロ、アンサンブルの多方面で活躍を続ける実力派のオルガニスト和田純子のファーストアルバム
ALCD 75
\2940
クロマ/石田秀実(1950-):作品集
 クロマ(2004-2006)/ファエンツァ(2002)/
 ピアノのための5つの断片(2002)
  誄/Lei(2001)、蠅(2002)、
   風を養う/re'ut ruah(2001)、
   水(2001)、断片(1970)
高橋アキ、
高橋悠治(P)
録音:2008年2月28日、伊勢原市民文化会館 哲学者にして作曲家・石田秀実のピアノ曲集。

マイスター・ミュージック

MM 2021
¥3060
シヤコンヌ〜無伴奏チェロ作品集〜
 J.S.バッハ:シャコンヌ
 G.カサド:無伴奏チェロ組曲
 コダーイ:無伴奏チェロ・ソナタ 作品8
 黛 敏郎:BUNRAKU(文楽)
堤 剛(チェロ)
バッハが書いた各変奏、これはもう絶対音楽として完璧です。途中で長調に変わって安らぎの気分になり、しかしまた短調に戻る…。そこに秘められたものを全てバッハは音符で書いてくれた。楽譜をジッと見ていると…もちろん見ているだけでは駄目で、いろいろな勉強は必要ですが、楽譜が訴えてくるようになるんですね。それがわかればわかるほど良い演奏ができる。今回の「シャコンヌ」も、「こういう音で弾いてほしいんじゃないか、この和声はこう時間をとってほしいんじゃないか」というように、楽譜がくれるメッセージをチェロの音に託すというイメージで臨みました。(ライナーノーツ 『堤剛が語るバッハ、カサド、コダーイそして黛』より)
MM 2022
¥3060
カルメン幻想曲 〜パリのサロン音楽〜
 サラサーテ:カルメン幻想曲 作品25 世界初録音
 ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ
 ドビッシー:月の光
 ドビッシー:小さな羊飼い
 ドビッシー:ゴリヴォッグのケークウォーク
 A.バッジーニ:妖精の踊り 作品25
 A.A.アリャービエフ:鶯
 フォーレ:コンクールのための小品
 P.ゴベール:ノクターンとアレグロ・スケルツァンド
 G.ブリッチャルディ:マクベス幻想曲 作品47 世界初録音
 メンデルスゾーン:ロンド・カプリチォーゾ 作品14
工藤 重典(フルート)
カール=アンドレアス・コリー ピアノ
軽やかで、清々しく、時に深い、それでいて柔らかに響く。これほどまでに曲の個性に応じて、変化に富んだ音色を作り出せるものかと驚かされる…工藤重典による『パリのサロン音楽』集。「カルメン」「パヴァーヌ」「妖精の踊り」など、名曲にしてフルートの重要レパートリーが、フランス音楽の最高の吹き手によって一枚のアルバムに収められた。
MM 2023
\3060
「15(フィフティーン)シーンズ」
 A.カラス:
  第三の男/
  カフェ・モーツァルト・ワルツ(第三の男より)
 L.バカロフ:イル・ポスティーノ
 L.ボンファ:黒いオルフェ
 M.ルグラン:シェルブールの雨傘
 E.モリコーネ:
  シネマ・パラディーゾ/
  チャイルドフッド・マンフッド
   (シネマ・パラディーゾより)
 H.マンシーニ:ひまわり/ムーン・リバー
 坂本龍一:シェルタリング・スカイ
 S.メイヤー:ディア・ハンター
 N.ロータ:
  ゴッドファーザー/ゴッドファーザー・ワルツ
 J.ウィリアムズ:シンドラーのリスト
 R.ロジャーズ:サウンド・オブ・ミュージック・メドレー
ラ・クァルティーナ
(藤森亮一(Vc)、
藤村俊介(Vc)、
銅銀久弥(Vc)、
桑田 歩(Vc))
某ビールのCMで、いろんなジャンルのアーティストが演奏していたあのキャッチーなフレーズ、「第三の男」のテーマを筆頭に、ニーノ・ロータやモリコーネなど、巨匠達の作品が並ぶ。いずれも弦楽器と相性の良い作品ばかり。チェロ4本ならではの、柔らかく、深い響きを堪能できる。
MM 2019
¥3060
ブートリー:5つの小品
ジャパン・エックスオー・トロンボーン・クァルテット
 R.ブートリー:5つの小品
 F.J.ハイドン:大いなる御技が成し遂げられた- オラトリオ『天地創造』より
 G.ライヒェ:ソナチネ 第3番
 J.S.バッハ:パッサカリア ハ短調 BWV582
 A.マシス:組曲
 J.ノレ:カトル・ア・カトル
 H.カーマイケル:ジョージア・オン・マイ・マインド
 T.モンク:ラウンド・ミッドナイト
 N.チェレプニン:夜
栗田 雅勝 トロンボーン
若狭 和良 トロンボーン
棚田 和彦 トロンボーン
黒金 寛行 バス・トロンボーン
柔らかく、輝かしく、そして重厚な響き!NHK交響楽団首席として活躍し、我が国屈指のトロンボーン奏者と評価が高い、栗田雅勝を中心とした、ジャパン・エックスオー・トロンボーン・クァルテット、待望の1stアルバム。高度なテクニックが要求され、録音も希少なブートリー、マシス、ノレといったオリジナル作品に加え、トロンボーンの柔らかく、重厚な響きが楽しめる作品が並ぶ、楽しめる1枚。
MM 2020
¥3060
モーツァルト:クラリネット五重奏曲〜クラリネット室内楽作品集〜
 モーツァルト:クラリネット五重奏曲 イ長調 K.581
 F.A.ホフマイスター:クラリネット四重奏曲 変ロ長調
 ツェムリンスキー:
  クラリネット、チェロとピアノのための三重奏曲 作品3
磯部 周平(クラリネット)
白井 篤 ヴァイオリン
小林 玉紀 ヴァイオリン
小野 富士 ヴィオラ
桑田 歩 チェロ
岡崎 悦子 ピアノ
モーツァルトのクラリネット五重奏曲は、間違いなく人間の残した「音楽」の最高のものの一つでしょう。あらゆる種類の解釈や演奏を受け入れてくれる寛容さを持つ作品であると同時に、あらゆる虚飾や誇張を否定する完璧な作品でもあります。(磯部 周平)

東武レコーディングズ

TBRCD0001-2
(2CD)
\4200
(1)グラズノフ:交響曲第8番
(2)チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」
(3)リャードフ:8つのロシア民謡より「愁いの歌」
朝比奈隆指揮
新星日本交響楽団
この度、弊社は東武レコーディングズ(Tobu Recordings)レーベルを立ち上げました。内外の名演をご紹介すべくこれからも果敢に挑戦して参ります。第1弾は、生誕100年を迎える巨匠朝比奈隆と新星日本交響楽団の最後の共演となったコンサート・ライヴです。グラズノフは、コンサート自体も非常な名演として絶賛を博しました。かつて新星日響自主制作盤として発売され、市場に出回ったものの、その数は少なく、すぐに廃盤となったこともあり、正に幻の名盤としてファンは血眼になって探しているものです。演奏は朝比奈ならではのスケール雄大なもので、品格ある響きには感動を禁じ得ません。当日のメインプログラムは、十八番の「悲愴」でした。こちらは26日の演奏が採用されております。極限まで遅いテンポで、綿密に描写されるチャイコフスキーの悲劇的なメロディには最初から最後まで身を委ねるしかありません。その凄絶な演奏ゆえに第3楽章が終わると拍手が起きています。つくづくこんな大曲を2曲も熱演する朝比奈の情熱とパワーには驚かされます。90年代後半から没年までの枯れた味わいとは異なる「プレ晩年期」とも言える92年の名演は、壮年期の魅力に満ちております。嬉しいことにアンコールとして愛奏したリャードフの「愁いの歌」が含まれており、ロマンチスト朝比奈の面目躍如の美演です。いずれも新星日響の熱演には特筆すべきものがあり、技術的にも申し分なく艶やかな音色や迫力ある轟音など素晴らしい出来と申せましょう。(東武トレーディング)
録音:(1)1992年1月18日サントリーホールライヴ、(2)1992年1月26日東京芸術劇場ライヴ 原盤:東京フィルハーモニー交響楽団、プロデューサー&エンジニア:山崎達朗

アクースティカ・レーベル

PPCA 609
¥2800
「2007年ロン・ティボー国際音楽コンクール・ピアノ部門優勝記念CD」
 モーツァルト:ピアノ・ソナタ第8番K.310
 フォーレ:主題と変奏Op.73
 ブラームス:ピアノ・ソナタ第3番 ヘ短調Op.5
田村 響(ピアノ)
録音:2008年4月17日〜18日,三重県総合文化会館大ホール 2007年のロン・ティボー・コンクールで優勝し、一躍時の人となった田村 響の待望の新録音。田村は1986年愛知県安城市生まれ。愛知県立明和高校音楽科を卒業後、ザルツブルグ音楽大学に留学。1993年より数々のコンクールに入賞を果たし、2002年ピティナ・ピアノ・コンペティションで特級グランプリ、やはり2002年の園田高広賞ピアノ・コンクールで歴代最年少で園田高広賞第1位を受賞した。現在国内外でリサイタルやオーケストラとの共演などで活躍している。
PPCA 605
\2800
「杉目奈央子 リサイタル・ライヴ」
 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第14番「月光」Op.27-2
 シューマン:謝肉祭Op.9
 リスト:「詩的で宗教的な調べ」より第7曲「葬送」
 リスト:愛の夢第3番
杉目奈央子(ピアノ)
録音:2005年9月19日大分市iichiko音の泉ホール、ライヴ 杉目奈央子は1969年生まれ、1986年園田高広賞ピアノ・コンクールに於いて園田高広賞及び園田高広賞奨励賞受賞。1992年桐朋学園大学卒業。玉置義巳、園田高広氏に師事、同大研究科へ進む。1994年〜96年、ミュンヘン国立音楽大学マスタークラスでミヒャエル・シェーファー氏のもとで研鑽を積み、マイスターディプロマを取得して卒業。1996年、第48回ブゾーニ国際ピアノ・コンクール第6位入賞。留学帰国後、地元大分においてソロ、室内楽、オーケストラとの協演など活躍中。
PPCA 606
¥2800
トッパン・ホール・シリーズPianists「大橋雅子リサイタル・ライヴ」
 フランク:前奏曲、フーガと変奏曲(H.バウアー編)/
 シューマン:謝肉祭Op.9/
 グラナドス:組曲「ゴイェスカス」より
  「嘆き、または美女とうぐいす」/
 ラヴェル:「鏡」より
  「悲しい鳥たち」「洋上の小船」
  「道化師の朝の歌」/
 バッハ:ガヴォット(ラフマニノフ編)/
 ガーシュイン:前奏曲第1番
大橋雅子(ピアノ)
録音:2005年4月シリーズ「ピアニスツ」第1回ライヴ(トッパン・ホール) 大橋雅子は東京に生まれ、3歳からピアノを始める。第8回園田高広賞ピアノ・コンクールに於いて第2位、大分県知事賞を受賞。フェリス女学院大学音楽学部首席卒業。ドイツ国立デトモルト音楽大学大学院修了。在学中、DAAD(ドイツ学術交流会)コンクール第2位。その後、スイス国立チューリヒ音楽大学大学院修了。現在、チューリヒ音楽大学講師。
PPCA 608
¥2800
トッパン・ホール・シリーズPianists「三木香代のショパン」
 ショパン:
  バラード第1番〜第4番、ピアノ・ソナタ第3番
三木香代(ピアノ)
録音:2005年11月19日,シリーズ「ピアニスツ」(トッパン・ホール)三木香代は兵庫県龍野市生まれ、京都市立芸術大学音楽学部音楽学科ピアノ専修卒業。1982年第51回日本音楽コンクール・ピアノ部門入選。1985年には第11回ショパン国際ピアノ・コンクールにて最優秀演奏賞を受賞。その後も国際コンクールで数々の賞を受賞。現在、国立音楽大学准教授。
PPCA 610
¥2800
江尻南美が奏でる色とりどりの小品集「Bunte Blatter」
 R.シュトラウス:
  「5つの情緒溢れる風景」Op.9より第1曲・第二曲/
 シューマン:「色とりどりの商品」Op.99より
  「5つのアルバムの綴り」/
 ショパン:夜想曲第20番嬰ハ短調(遺作)/
 ゴイェスカス:「ゴイェスカス」より
  「嘆き。またはマハと夜鳴きうぐいす」/
 ダ・モッタ:「ポルトガルの風景」Op.9より
  第3番「ワルツ・カプリチョーザ」/
 スメタナ:バガテルと即興曲集第6番「おとぎ話」/
 リスト:巡礼の年第1年「スイス」より
  第9番「ジュネーヴの鐘〜ノクターン」/
 ブラームス:4つのバラードOp.10より第4曲
江尻南美(ピアノ)
録音:2007年12月26-28日,三重県総合文化会館大ホール江尻南美は東京生まれ、桐朋学園大学研究科とフランクフルト音楽大学を卒業。ドイツ在住。
PANU 7002
¥2800
シューベルト:ピアノ・ソナタ集
 ピアノ・ソナタ イ長調D.664、Op.120
 ピアノ・ソナタ イ短調D.784、Op.143
 遺作のソナタ 変ロ長調D.960
辛島輝治(ピアノ)
録音:2005年7月29-31日
PANU 7003
¥2800
シューベルト:ピアノ・ソナタ集Ⅱ
 ピアノ・ソナタ ト長調D.894、Op.78
 ピアノ・ソナタ イ短調D.845、Op.42
辛島輝治(ピアノ)
録音:2006年6月6-8日※辛島輝治は1959年に東京藝術大学を卒業。東京藝術大学名誉教授。

ミッテンヴァルト

MTWD99035
\3000
「日本のギター作品 第1集」
 (1)原田 甫(1930-1993):ソナタ第1楽章/
 (2)田中 修一(1966-):バラード、タンブラン・ネプタ/
 (3)眞鍋 理一郎(1924-):ファンタジア/
 (4)三木 稔(1930-):芽生え/
 (5)有間 礼子:「花鳥風月」より「大和路」「花野」/
 (6)堀井 友徳(1973-):ギターのためのモノローグ/
 (7)伊福部 昭(1914-2006):古代旋法による踏歌
哘崎考宏(ギター)
使用楽器:(1)-(6)ホセ・オリベ(1979)、
(7)ラウテ(伊福部 昭氏 愛蔵品)
2枚の伊福部昭ギター・アルバムが好評を得ている哘崎考宏(さそざきこうひろ)の新録音。伊福部とその門下の作曲家達の作品を集めたという意欲作。(3)は哘崎が初演、(6)は哘崎が委嘱した作品。また(7)では伊福部の遺品のラウテ(リュートのようなボディを持ち番外絃を除く絃の数や指板がほぼギターという楽器)を弾いている。録音:2007年10月1日、11月29日、かなっくホール,横浜市神奈川区民文化センター
哘崎 考宏(ギター)は新堀ギターアンサンブルの一員として、またソリストとして国内外の数多くのステージで演奏。新堀寛己氏、松本俊夫氏、坂本巧氏の師事。1999年から伊福部昭氏に師事。

風樂

MOOM 7001
\2800
三輪 郁/バルトーク:ピアノ作品集
 スロヴァキア舞曲 1925年
 ルーマニア民俗舞曲 Sz56 1915年
 Andante 1916年  
 組曲 Op.14 Sz62 1916年
 ≪3つのピアノ曲≫Op.21 Sz6 DD53より
  第1番、第2番 1898年 ★
 スケルツォ(またはファンタジー)ロ長調 Op.18 DD50 1897年
 ≪3つのピアノ曲≫Op.13 DD45より
  第1番 1897年 ★
 アレグロ・バルバロSz49 1911年
 ソナチネSz55 1915年
 小品 1905-07?年 ★
 豚飼いの踊り Sz42 1908-1909年
 舞踊組曲 Sz77 1925年
三輪 郁(Pf)
国内でミクロコスモスを除いて、ここ数年新譜が出ることのなかった、バルトークのピアノ作品集。世界初録音(曲目一覧★印参照)が、特に注目される。バルトークと言えば、「ルーマニア民俗舞曲」など馴染みの作品もあるものの、現代的な響きが先入観としてあって、必ずしも親しまれてはいない。しかし、今回収録されたバルトーク16歳-17歳の時に作曲した「初期作品」は、驚くほどロマンチックで美しく、バルトクークに詳しい人もさぞ驚くことであろう。また、「豚飼いの踊り」は子供のために書かれた小曲で、コミカルなリズムが楽しい。こうした選曲のもと、子供から大人まで、バルトークに詳しい人から聴いたことのない人まで、広く多くの人たちに聴いて欲しいとの目的で、このアルバムは制作された。ピアニスト・三輪郁はウィーン古典派の旗手として大変に評価の高い評価を得ている。特にウィーン時代のモーツァルト作品に焦点を当てた「4254日の奇蹟〜ウィーンのモーツァルト」を、2003年から2006年モーツァルト・イヤーまでに5回公演を行ない、ウィーン仕込みの音楽性と独自のプログラミングが高い評価を得た。 また室内楽の分野では、ウィーン・フィルの首席奏者をメンバーとする「ウィーン・ゾリステン・トリオ」、ライナー・ホーネック(ウィーン・フィル/コンサートマスター)、フォルクハルト・シュトイデ(ウィーン・フィル/コンサートマスター)、ラデク・バボラク(バンベルク響首席ホルン奏者)等の日本公演のピアニストも務める。2006年にテレビ放映されたドラマ「のだめカンタービレ」(フジテレビ)ほか、「のだめ」関連のピアノの音楽監修に携わっている。これまで、豊嶋泰嗣(ヴァイオリン)、山本浩一郎(トロンボーン)、広田智之(オーボエ)らの名奏者とのCD録音をおこなっているものの、三輪郁単独でのCDの発売はなかった。今後、「三輪郁レーベル」として、三輪の得意とするモーツアルト、シューベルトなどの曲目を継続して録音する予定である。

若林工房

WAKA 4128
\2400
シューマン:
 花の曲 作品19/
 ピアノ・ソナタ 第3番 ヘ短調 作品14
ラフマニノフ:
 練習曲 《音の絵》 作品33より 第7番、第2番、第1番
 前奏曲 作品32の11
 前奏曲 作品32の5
 練習曲 《音の絵》 作品39より 第8番、第9番
ミハイル・リツキー(ピアノ)
ロシアの若き巨匠ミハイル・リツキーの最新録音は、シューマンとラフマニノフという興味深いカップリング。ドイツとロシア、それぞれのロマン派音楽の濃厚なエッセンスを凝縮したアルバムに仕上がった。シューマンのソナタ第3番は、別名「管弦楽のない協奏曲」と呼ばれるように、巨大な構成と華麗なる技巧性を有した難曲。リツキーは独特の超絶技巧を駆使して淡々と弾き進んで行く。透徹で玲瓏たる美音。あくまで自然な息遣いに包まれたフレージング。凛とした気品。精緻このうえないペダリングは移ろい行く色彩を見事に表出し、激情、目眩めく官能、揺れる情念が渾然一体と調和する絶妙のシューマンを織り上げている。そして圧巻はラフマニノフ。ロシアの民族的感傷や滴り落ちるようなロマンティシズムを感興豊かに歌い上げた見事な演奏。強靭な打鍵、明晰な輪郭、決して混濁しない和声推移、吟味された音色、そして甘美な叙情と熱い共感、それらすべてが破格のスケールをもって悠揚胸に迫ってくる、まさにラフマニノフが意図した真の響きが再現されたといえるだろう。録音: 2007年10月11〜12日、新川文化ホール(富山県魚津市)

DELTA CLASSICS

DCCA 0052
\2415
チャイコフスキー:交響曲第4番
 (Jan,Feb,1951 rec/英EMI ALP-1025)
チャイコフスキー:弦楽セレナーデ〜ワルツ
 (2,Feb,1950 rec/伊EMI QALP-10250)
チャイコフスキー:弦楽セレナーデ〜終曲
 (2,Feb,1950 rec/伊EMI QALP-10250)
フルトヴェングラー指揮
ウィーン・フィル
フルトヴェングラーが残したチャイコフスキーの録音は少なく、交響曲第4番と第5番(DCCA-0047)が1種類、交響曲第6番「悲愴」が2種類、そして今回カップリングに用いた弦楽セレナーデよりワルツと終曲が1種類と極めて少ないのが残念です。今回収録した交響曲第4番は、EMIがスタジオ録音(録音場所はムジークフェライン)として取り組んだもので、収録日が複数日採られている事から、この録音に対する完璧な姿勢がうかがえます。それだけに演奏には無駄がなく、演奏そのものにもフルトヴェングラーの意思が大きく反映されていると思われ、テンポを自由に動かしセッションと言えどもライヴに近い感覚の非常にスケールが大きく仕上がっています。また、当時のウィーン・フィルの力量は素晴らしくやはりフルトヴェングラーとの相性が良かった事が演奏から伝わってきます。交響曲4番も素晴らしい出来ですが、弦楽セレナーデも素晴らしいで出来です。弦楽器のみという、非常に制限された編成の中でチャコフスキー特有のリズム、旋律を活かすのは演奏者からしてみれば、非常に難しく指揮者のスコアリーディングもさることながら、演奏者一人一人が同じイメージを共有しなければ真の名演は生まれる事はないでしょう。それらの制限がある中でも、ウィーン・フィルが聞かせる弦の美しさは、正に名演を生み出す為の音色と言えるでしょう。それはウィーン・フィルにしか出せない音色です。録音日は一般的に知られている日を明記しております。ご了承下さい。(デルタ・クラシック)

EDITION HST

HST 058
¥2500
ヴァンハル(1739-1813);後期弦楽四重奏曲集
 ハ短調Weinmann Va: c1 ( ca.1780 )
 ハ長調op.33-1Weinmann Va: C7 ( ca.1785 )
ハイドン・シンフォ二エッタ トウキョウ:
【上保 朋子、
秀川 みずえ(Vn)、
福本 牧(Va)、高橋 義人(VC)】
録音:2008年 8月20日ライヴ録音 1771年イタリア留学後30才代になって、本格的の弦楽四重奏曲の作曲を開始したヴァンハル。この曲集op.4は、1779年独フンメル社より出版された。 ヴァンハルの九番目の出版された弦楽四重奏集となる、一つの曲集が6曲セットであるから、49 - 54番となる。(当時の作品番号op.は出版社が勝手に付けた整理番号であり、強いて言えばフンメル社のヴァンハル作品第四番を意味する。)ヴァンハル自身100曲の弦楽四重奏曲を作曲したと伝記作家へ伝えている中で、このハ短調四重奏曲はその作風から、1780年前後の作と推定される、 ハ長調はアルタリア社から1785年出版された最後の弦楽四重奏曲の第一番にあたる。
HST 036
\2500
ヴァンハル(1739-1813):弦楽四重奏曲集op.4 (1779)
 第2番ハ長調Weinmann Va: C6
 第3番変ロ長調Weinmann Va: B10
 第5番イ長調Weinmann Va: A3
ハイドン・シンフォ二エッタ・トウキョウ
【福本牧(Vn)、
加藤世理有(Vn)、
中村紀代子(Va)、
小原圭太郎(VC)】
1771年イタリア留学後30才代になって、本格的の弦楽四重奏曲の作曲を開始したヴァンハル。この曲集op.4は、1779年独フンメル社より出版された。 ヴァンハルの九番目の出版された弦楽四重奏集となる、一つの曲集が6曲セットであるから、49 ? 54番となる。(当時の作品番号op.は出版社が勝手に付けた整理番号であり、強いて言えばフンメル社のヴァンハル作品第四番を意味する。)ヴァンハル自身100曲の弦楽四重奏曲を作曲したと伝記作家へ伝えている事から、op.4は中期の傑作集と位置づけられる。録音:2006年 6月ライヴ録音
HST 037
¥2500 
フローリアン・レオポルド・ガスマン(1729-1774);弦楽四重奏曲集
 ニ短調 Hill455 (1774)
 ヘ長調Hill435 (ca.1770)
 ハ長調Hill461 (ca.1770)
ハイドン・シンフォ二エッタ・トウキョウ
録音:2007年10月ライヴ録音 先ごろ発売になった交響曲集(品番:HST050)に続くガスマン作品集。悲運の作曲家、フローリアン・レオポルド・ガスマン。ボヘミア・ブリュックス生まれ。父親の反対を無視し音楽修行のため家出し、モーツアルトの師でもあるイタリア・マルティーニに弟子入り。1763年にはグルックの後継者としてヴィーン宮廷バレエ作曲家に、1772年3月からは宮廷歌劇場監督に就任するも、1774年新作オペライタリア公演準備の移動中、馬車から転落死去した。最晩年のフーガを多用したニ短調四重奏曲を含む三曲。
HST-056
\2500
ヴァンハル(1739-1813):疾風怒濤交響曲集第七巻
 イ長調 Bryan A5 (ca.1763-65)
 イ長調 Bryan A3 (ca.1772-73)
リーダー:遠藤 雄一(ヴァイオリン)
ハイドン・シンフォ二エッタ トウキョウ
交響曲イ長調 Bryan A5:写譜の一つがエステルハージ家に所蔵(現ブタペスト博物館)されていたことから、当時ヨゼフ・ハイドンがヴィーンに発注し、自身が演奏したと伝えられる。このような形で、エステルハージ家に16曲のヴァンハルの交響曲が現存していることから、ハイドンは必死でヴィーン有名作曲家の情報を得ようとしていた事が伺える。
交響曲イ長調 Bryan A3:ヴィーンでは20世紀初頭までヨゼフ・ハイドン作Hob.I:267として伝承された。録音:2008年5月、東京ルーテル市ヶ谷センター・ホールでのライヴ録音

HOMA DREAM

KCCW 4003
\2500
メロディア・センチメンタル
 1.ラミレス:アルフォンシーナと海*
 2.オヴァーレ:アズラオ(青い鳥)*
 3.ファリャ:ナナ(子守歌*)
 4.ファリャ:カンシオン*
 5.M=トローバ:トリーハ* [ギターソロ]
 6.ピアソラ:チキリン・デ・バチン*
 7.ヴィラ=ロボス:メロディア・センチメンタル*
 8.ペルナンブーコ:鐘の音* [ギターソロ]
 9.沖縄民謡:花ぬ風車* [ギターソロ]
 10.熊本民謡:五木の子守歌*
 11.小椋 桂:木戸をあけて*
 12.ギャニオン:めぐり逢い**
 13.リヴグレン:ダスト・イン・ザ・ウインド*、**、***
Akemi(Vo)
[共演]
*竹内永和(ギター)、
**大島久美江(ピアノ)、
***石井有子(ヴァイオリン)
オペラ歌手として、また様々なジャンルのレコーディング歌手として、数多くの経験を積んだAkemiのファーストアルバムは、ヴィラ=ロボスやオヴァーレ、ラミレスらの南米歌曲やファリャのスペイン民謡、さらには五木の子守歌までをも含んだ、バラエティー豊かなものとなった。今までのソプラノ歌手の常識を覆すような軽やかで味わいの深い歌の数々、このアルバムを通じて、Akemiの作り出す新しい歌曲の世界を存分に味わっていただきたい。

xrcd SHM-CDエディション 限定生産発売開始

高音質CDとして評価の高いXRCDと、CD素材として脚光を浴びるSHM-CDとが融合!史上最高・究極の高音質CDがここに誕生!!
1999年の第1回発売以来、その徹底した音質管理による「究極のリマスタリングCD」として日本国内のみならず海外でも高く評価されている、ビクタークリエイティブメディア・プロデュースによるRCAレッド・シールXRCDシリーズ。ミュンシュ、ライナー、ハイフェッツ、ルービンシュタインをはじめとする20世紀にその名を残すRCAアーティストによる歴史的な名盤を続々と発売してきているが、2009年に発売10周年をむかえるにあたり、「究極の高音質CD素材」として熱い注目を浴びているSHM-CD仕様にて、厳選された20タイトルを発売する。
■20タイトルのセレクションは、第1回発売以来、XRCDシリーズ・プロデューサーとして、RCA音源のXRCD化の原動力となっている、ビクタークリエイティブメディア・エンジニアの杉本一家氏によるもの。アナログLPのカッティング・エンジニア、そして今ではクラシックをはじめとする幅広いジャンルのマスタリング・エンジニアおよびレコーディング・エンジニアとしての豊富な経験と感受性の鋭いその耳によって選びぬかれた20タイトルがここにある。
■8月29日発売の3タイトルを皮切りに、毎月2〜3タイトル発売予定。
■初回のみの限定生産盤。
■豪華デジパック仕様+透明プラスティックケース封入による、永久保存パッケージ。
■ジャケットには初出LP盤のジャケット・デザインを使用。
■各税込み3,800円(税抜き3,619円)
■xrcdの特徴
1. xrcdはマスタリングからマニファクチャリングの工程までを、初めてハイビットで通して作成しました。
2. 全てのデバイスをカスタマイズして、電源、ケーブルなども厳選しています。
3. xrcdは人間がすべての工程を一貫したクオリティ・コントロールにより実現した高品位CDです。
xrcdホームページ http://www.xrcd.com
■SHM-CD(Super High Material CD)とは?
通常のCDとは別種の液晶パネル用ポリカーボネイト樹脂を使用することにより素材の透明性をアップ、マスター・クオリティに限りなく近づいた高音質CDです。
JMCXR0001S
\3800
ベルリオーズ:幻想交響曲[1962年録音] シャルル・ミュンシュ(指揮)/
ボストン交響楽団 
ミュンシュ=ボストン響による2度目にして、決定的名演となった「幻想」。繊細な弦のつぶやきから、圧倒的なクライマックスまで、オリジナル・マスターの音を完璧に再現。1999年、記念すべきRCA レッド・シールXRCDの第1弾となったミュンシュの「幻想」。このベルリオーズの代表作を最も得意のレパートリーとしていたミュンシュにとっては、3度目のセッション録音となったもの。ミュンシュのボストン響音楽監督としての最後の録音の一つで、1949年以来10年以上にわたる緊密なパートナーシップがまさに融通無碍の名演に結実。今のボストン響からは失われて久しいフランス風の華麗な響きを保ちつつ、壮絶に高揚していくドラマは、他では聴くことができない。
■杉本一家による選定コメント: ミュンシュがボストン響とRCAに録音した「幻想」は2種類ありますが、これは後の方の録音です。どちらがいい演奏か、というのはLP時代から議論がありますが、録音に関していえば、ステレオ録音試運転期の奇跡的な名録音である1954年盤、ロバート・レイトンに代表されるRCAのエンジニアが試行錯誤を重ねてたどりついた3チャンネル録音の完成形である1962年盤、いずれも聴き応え十分と思っています。SHM−CD化によって、低域の輪郭がはっきりとし、各パートの分離がさらによくなりました。全曲にわたって活躍する金管の華やかさ・伸びやかさ、弦の高域のシルキーな質感や歪感のない美しさなど、オリジナル録音の長所がより明解になりました。第4楽章、第5楽章のドラマティックな部分はもちろんですが、第3楽章や第1楽章序奏部の静かな部分での雰囲気感が聴きものです。[録音]1962年4月9日、ボストン、シンフォニー・ホール [マスター]オリジナル3チャンネル・マスター使用 [オリジナル・プロデューサー]リチャード・モア [オリジナル・レコーディング・エンジニア]ルイス・レイトン [リマスタリング・エンジニア]瀧口博達 [LP初出] LSC-2608[August 1962] [国内LP初出] SHP-2164[December 1962]仕様:JVC K2 20 BIT REMASTERING/STEREO
JMCXR0002S
\3800
サン=サーンス:交響曲第3番「オルガン」 ベルイ・ザムコヒアン(オルガン)
バーナード・ジゲラ、
レオ・リトウィン(ピアノ)
シャルル・ミュンシュ(指揮)
ボストン交響楽団
XRCDシリーズ永遠のベストセラー。ボストン・シンフォニー・ホールにうずまく音の熱狂をこれほどまでに捉えた名録音があっただろうか?ベルリオーズ「幻想」とともに、RCAレッド・シールXRCDの第1弾となった記念碑的リマスター盤。このXRCD復刻に際して発見された、オリジナルの真性3トラック・マスターからのリマスタリングによって、録音以来封印されていた演奏の輝きが現代によみがえっただけでなく、「リマスター」という仕事の重要性を再認識させ、その意味を再定義させたほど重要な意味を持つ復刻盤となった。作品の構成を完璧に把握した上で、静謐なオープニングから、オルガンを加えた怒涛のクライマックスまで、一瞬一瞬の響きに命が込められた、ミュンシュ渾身の名演である。
■杉本一家による選定コメント: これは、XRCDの新譜が出るたびに売り上げが伸びるロングセラーです。1959年時点で、パイプ・オルガンや2台のピアノを含む大編成のオーケストラを録音する場所としては、ボストン・シンフォニー・ホールは理想的な空間だったと思います。録音に際しては平土間の客席を取り払い、そこにオーケストラを座らせたようですが、過度になり過ぎない美しい残響感が見事です。SHM−CD化によって、オルガンの重低音(特にトラック[4]で顕著ですが、[2]冒頭の静かなパッセージでの存在感も素晴らしい)の輪郭や分離が明快になりました。[3]の中間部で活躍する2台のピアノの粒立ちも美しいし、[4]のクライマックスで響き渡る金管も歪感が少なく、よりストレートに聴こえるようになりました。[録音]1959年4月5日&6日、ボストン、シンフォニー・ホール [マスター]オリジナル3チャンネル・マスター使用 [オリジナル・プロデューサー]リチャード・モア [オリジナル・レコーディング・エンジニア]ルイス・レイトン [リマスタリング・エンジニア]瀧口博達 [LP初出] LSC-2262[March 1960] [国内LP初出] SHP-2117[June 1962]仕様: JVC K2 20 BIT REMASTERING/STEREO
JMCXR0006S
\3800
ベートーヴェン:交響曲第7番&「フィデリオ」序曲 フリッツ・ライナー(指揮)/
シカゴ交響楽団
剛直でしかも繊細。細部まで緻密に配慮された巨匠ならではのベートーヴェン。ライナー=シカゴ響初期の充実を音として刻み込んだ名録音。ライナーがシカゴ響と残した6曲のベートーヴェン交響曲録音は、いずれも個性的な解釈が随所に光る名演ぞろい。1955年に録音されたこの第7番は、シュタルケルがチェロ首席として在籍していたころのライナー=シカゴ響の充実ぶりを物語るLP初期の名演盤。細部まで緻密にバランスが整えられた響きによる思い入れを排した剛直な解釈は、20世紀中葉のベートーヴェン演奏の模範といえるもの。実演よりも録音向きだった1950年代のシカゴ・オーケストラ・ホールの美しい響きも聴きものである。なおオーケストラは、コントラバスを舞台下手側(左チャンネル)に置き、左から第1・第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラと並べた変則的な配置によっている。
■杉本一家による選定コメント: シカゴのオーケストラ・ホールは、ボストン・シンフォニー・ホールよりも録音に向いていたようで、このホールで収録された1950年代・1960年代のライナー=シカゴ響の録音はいずれも高いクオリティに仕上がっており、オーケストラのトゥッティの響きと各パートのバランスの明晰さが両立した名録音が多いです。この1955年の録音の2曲は、ステレオで収録されたライナー初のベートーヴェン作品となったものですが、SHM−CD化によってホールの残響感が増し、低域を支えるコントラバス・パートの輪郭がさらにはっきりしました。交響曲第7番第1楽章コーダ部分の低域のオスティナートが、左チャンネルのコントラバスと右チャンネルのチェロとスピーカーの両方から強力に聴こえてくる録音は、このライナー盤以外にはあまりないと思います。[録音]1955年10月24日(1)、12月12日(2)、シカゴ、オーケストラ・ホール [マスター]オリジナル2チャンネル・マスター使用 [オリジナル・プロデューサー]リチャード・モア [オリジナル・レコーディング・エンジニア]ルイス・レイトン [リマスタリング・エンジニア]瀧口博達 [LP初出] LSC-1991[September 1956]仕様: JVC K2 20 BIT REMASTERING/STEREO
JMCXR0012S
\3800
バルトーク:
 1.弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽Sz.106
 2.5つのハンガリー・スケッチSz.97
フリッツ・ライナー(指揮)
シカゴ響
恩師バルトークに寄せる熱い共感が生み出した「弦・チェレ」の歴史的名盤。ライナー&シカゴ響絶頂期の響きを記録した、圧倒的な名録音。ライナーがシカゴ響と残した数多くの録音のうち、R.シュトラウスのオーケストラ作品と並んで、最重要の名盤に挙げるべき1枚で、同じコンビによる「管弦楽のための協奏曲」と同じく、初出以来カタログから消えたことがない。ライナーがシカゴ響に着任してから5シーズンが過ぎた1958年秋、全米横断演奏旅行を大成功のうちに終えたライナーが、70歳の誕生日(12月19日)を迎えた直後に録音されたバルトーク畢生の名作2編が収められている。若き日にブダペストのリスト音楽院でバルトークの薫陶を得て以来、二人は強い絆で結ばれ、ライナーがアメリカに活動の本拠を移した後も、積極的にバルトークの作品を取り上げ続けた。ライナーによるバルトークへのそうした献身が結実したのがこの「弦・チェレ」「5つのハンガリー・スケッチ」で、音符の一つ一つにまで血の通った有機的な演奏が熱い感動を呼ぶ。 解説:諸石幸生、ロジャー・デットマー
■杉本一家による選定コメント:
RCAが本格的にステレオ録音を開始してから4年が過ぎた1958年の収録なので、もともと非常に安定感のある充実した音に仕上がっています。ライナーがシカゴ響から引き出す派手さのない重厚でしかも繊細な音色が見事に再現された名録音といえるでしょう。SHM-CD化によりさらに1ランク上の音質に変化しました。「弦・チェレ」では、弦楽パートが2組に分かれて左右に配置されていますが、その分離感がよりはっきりと認識できるし、ピアノの粒立ち感やティンパニの輪郭などで明瞭度が更に増しています。また静けさが支配する第3楽章ではいくつもの打楽器が登場しますが、それぞれの個性的な響きが雰囲気感を持って再現されているのもSHM-CD化の成功点といえるでしょう。弦のピッチカートもよりリアルになり、まるでオーケストラが眼前で演奏しているかのように思えます。
[録音]1958年12月28日&29日、シカゴ、オーケストラ・ホール [マスター]オリジナル3チャンネル・マスター使用 [オリジナル・プロデューサー]リチャード・モア [オリジナル・レコーディング・エンジニア]ルイス・レイトン [リマスタリング・エンジニア]瀧口博達 [LP初出] LSC-2374[March 1960]
JMCXR0013S
\3800
ドヴォルザーク:交響曲第9番ホ短調Op.95「新世界より」 フリッツ・ライナー(指揮)
シカゴ響
シカゴ響の金管のパワフルな咆哮と、木管の繊細でチャーミングな響き。ライナーのストイックな解釈による、あくまでも純音楽的な「新世界」。LP時代に「新世界」最高の名盤とされた1枚。シカゴ響は、クーベリック(マーキュリー)、レヴァイン(RCA)、ショルティ(デッカ)、それに当ライナー盤と、代々の音楽監督とこの交響曲を録音しているが、その中でも最もストイックで純音楽美に溢れたのが当盤。速めのテンポでストレートに進行し、大仰な身振りを避けながらも、自然な感興がつくのはライナーの音楽性の賜物であろう。見事なアクセントを付けるティンパニ、立体的に響くホルンやトロンボーン、チャーミングな木管の味わいなど、細部の彫琢は見事。解説:諸石幸生
■杉本一家による選定コメント:
1958年録音のバルトークに比べると、1年前のこのドヴォルザーク「新世界」は、シカゴ・オーケストラ・ホールの残響感をより多く取り入れた音作りですが、これは2管編成のベーシックなオーケストラや作品の性格も考慮してのことかもしれません。従来のXRCDに比べると若干スリムですが、全体の輪郭や残響感が良好でスピード感が増しています。金管や弦の強奏でもにごり感が非常に少なく、SHM−CD化の効果が十二分に出ています。第3楽章で加わるトライアングルや第4楽章で一瞬登場するシンバルなども目立ちすぎないものの存在感が明確で、音色の変化がよく捉えられています。[録音]1957年11月9日、シカゴ、オーケストラ・ホール
[マスター]オリジナル3チャンネル・マスター使用 [オリジナル・プロデューサー]リチャード・モア [オリジナル・レコーディング・エンジニア]ルイス・レイトン [リマスタリング・エンジニア]瀧口博達  [LP初出] LSC-2214[September 1958]
JMCXR0019S
\3800
ベートーヴェン:交響曲第3番変ホ長調Op.55「英雄」 ミュンシュ(指揮)
ボストン響
ミュンシュはボストン響音楽監督時代にベートーヴェンの交響曲を7曲録音している。ドイツとの国境が近いストラスブールに生まれ、若いころワルターやフルトヴェングラーのもとでゲヴァントハウス管のコンサートマスターをつとめるなど、ミュンシュはフランス人でありながらもドイツの文化や音楽を血肉のものとしてきた。この1957年録音の「エロイカ」でも、フランス風の趣をたたえ、「オーケストラの貴族」と称されたボストン響の豊麗な響きを生かし、活力に満ちたベートーヴェン像を描いている。第1楽章コーダでトランペット・パートを補充してテーマを吹かせるのはこの世代の指揮者の常套だが、その直前で低弦のテーマにホルンを重ねたり、第3楽章トリオを繰り返さないのはミュンシュならではの処理である。 ■解説:小石忠男
■杉本一家による選定コメント: RCAによるシカゴ交響楽団とボストン交響楽団の録音は、それぞれのオーケストラが通常演奏会を行なっている馴染みのホールで録音が行われているため、オーケストラの音色とホールのアコースティックとに密接な関わり合いがあることが非常にはっきりと聞き取れます。ボストン交響楽団のノーブルで気品のある音色はボストン・シンフォニー・ホールの深みのある空間によって熟成されたもので、このミュンシュの「英雄」もそれを強く感じさせる音作りがされています。従来のXRCDに比べると、SHM-CDは若干スリムではありますが、それがかえって効果的に作用して一つ一つの楽器の粒立ち、輪郭が見事に良好になり歪感も極めて少なくなっています。ホールの残響感も増し、音楽のスケールが一回り大きくなったかのようです。第1楽章冒頭の2つの和音は、SHM−CDの効果を体感できる絶好のポイントです。[録音]1957年12月2日、ボストン、シンフォニー・ホール
[マスター]オリジナル3チャンネル・マスター使用 [オリジナル・プロデューサー]リチャード・モア [オリジナル・レコーディング・エンジニア]ルイス・レイトン [リマスタリング・エンジニア]瀧口博達 [LP初出] LSC-2233[September 1958] 

国内BMG

BVCC 31106
\2854
発売中止
ラローチャ/ラスト・コンサート(2003年サントリー・ホール)
 ショパン:
  夜想曲第9番 Op.32-1
  舟歌 嬰ヘ長調 Op.60
  子守歌変ニ長調 Op.57
  ポロネーズ第7番「幻想ポロネーズ」
 アルベニス:組曲「イベリア」より
  エボカシオン、港、アルメリア
 ファリャ:アンダルシア幻想曲
 グラナドス:アンダルーサ
 モンポウ:秘密
 グラナドス:ホタ
アリシア・デ・ラローチャ(ピアノ)
録音:2003年5月12日 東京サントリー・ホール ライヴ録音

国内ユニバーサル

UCCG-1428/9
(2CD)
\4200
日本先行発売予定〕
マリア・ジョアン・ピリス/後期ショパン作品集
 ショパン:
  ピアノ・ソナタ 第3番 ロ短調 作品58、
  チェロ・ソナタ ト短調 作品65、他
マリア・ジョアン・ピリス(ピアノ)、
パヴェル・ゴムツィアコフ(チェロ)
ピリスが遂にレコーディング・スタジオに帰ってきた! ショパン後期作品を収めた2枚組。ピアノ・ソナタ第3番とチェロ・ソナタをメインとして、この2曲を軸に後期のエチュードやポロネーズなどの小品を加えた2枚組。録音:2008年1月、7月
UCCD 9707
\3500
〔SHM-CD仕様・生産限定盤〕
村治佳織/KAORI MURAJI PLAYS BACH
 J.S.バッハ:
  チェンバロ協奏曲 BWV1056(ギターとオーケストラの為の編曲版)、
  チェンバロ協奏曲 BWV1053(ギターとオーケストラの為の編曲版)、
  G線上のアリア(ギターとオーケストラの為の編曲版)、
  パルティータ第2番 BWV1004(ギター・ソロ)、
  主よ、人の望みの喜びよ
〈国内盤のみのボーナス・トラック〉
 メヌエット
村治佳織(ギター)
ゲヴァントハウス・バッハ・オーケストラ、
ヴァイオリン・指揮:クリスチャン・フンケ
UCCD 1223
\3000
〔通常盤〕
アーティストにとって最高峰の作曲家であるバッハに、村治が取り組みました。 しかも、チェンバロ協奏曲をギターにアレンジした2つの協奏曲と、名曲中の名曲《G線上のアリア》をオーケストラとともに演奏しています。ソロ作品も、《パルティータ》や《主よ、人の望みの喜びよ》といった作品が収録された、充実した内容となっている。録音:2008年8月 ライプツィヒ 2009年村治佳織豪華カラー・カレンダー付

国内・コロムビア

COGQ 27
(SACD Hyrbid)
¥3150
シューマン:謝肉祭他/浜離宮朝日ホールライヴ 
 謝肉祭 作品9
 アラベスク 作品18
 パピヨン 作品2
田部京子(ピアノ)
録音:2007年12月5日 浜離宮朝日ホール(ライヴ)  シューマンのロマンと独創が閃く瞬間を、鮮やかな切れ味で描く、渾身のライヴ!奥深い精神世界を垣間見せ聴きての魂を揺さぶる、田部京子の新境地!

国内コロムビア/オペラ名盤選

戦後クラシック界がもっとも豊かだった時代に贅を尽くして録音されたオペラ全曲盤の数々をこの価格で!
COCQ 84499-500
(2CD)
¥2940
オペラ名盤選-1
 プッチーニ:歌劇「蝶々夫人」(全曲)
マリア・キアーラ(S)、
ジェームズ・キング(T)、
トゥルデリーゼ・シュミット(Ms)、
ヘルマン・プライ(Br)、
フェリー・グルーバー(T)ほか
ジュゼッペ・パターネ指揮、
ミュンヘン放送管弦楽団、
バイエルン放送合唱団
[録音:1972年11−12月、ミュンヘン]オイロディスク原盤 すべて歌詞対訳PDFファイル(パソコン用データ)付
COCQ 84501-2
(2CD)
¥2940
オペラ名盤選-2
 ヴェルディ:歌劇「リゴレット」(全曲)
ベルント・ヴァイクル(Br)、
ルチア・ポップ(S)、
ジャコモ・アラガル(T)、
ヤン=ヘンドリック・ローテリング(Bs)、
クララ・タカーチ(Ms)ほか
ランベルト・ガルデッリ指揮、
ミュンヘン放送管弦楽団、
バイエルン放送合唱団
[録音:1984年5月、ミュンヘン]オイロディスク原盤 歌詞対訳PDFファイル(パソコン用データ)付
COCQ 84503-4
(2CD)
¥2940
オペラ名盤選-3
 ドニゼッティ:歌劇「愛の妙薬」(全曲)
ルチア・ポップ(S)、
ペテル・ドヴォルスキー(T)、
ベルント・ヴァイクル(Br)、
エフゲニー・ネステレンコ(Bs)、
エルフィー・ホバート(S)
ハインツ・ワルベルク指揮、
ミュンヘン放送管弦楽団、
バイエルン放送合唱団
[録音:1981年3月31日−4月6日、ミュンヘン]オイロディスク原盤 歌詞対訳PDFファイル(パソコン用データ)付
COCQ 84505-6
(2CD)
¥2940
オペラ名盤選-4
 ドニゼッティ:歌劇「ドン・パスクァーレ」(全曲)
エフゲニー・ネステレンコ(Bs)、
ルチア・ポップ(S)、
ベルント・ヴァイクル(Br)、
フランシスコ・アライサ(T)、
ペーター・リカ(Bs)
ハインツ・ワルベルク指揮、
ミュンヘン放送管弦楽団、
バイエルン放送合唱団
[録音:1979年5月、ミュンヘン]オイロディスク原盤 歌詞対訳PDFファイル(パソコン用データ)付
COCQ 84507-9
(2CD)
¥2940
オペラ名盤選-5
 フロトー:歌劇「マルタ」(全曲)
ルチア・ポップ(S)、
ジークフリート・イェルザレム(T)、
ドリス・ゾッフェル(Ms)、
ジークムント・ニムスゲルン(Bs)、
カール・リッダーブッシュ(Bs)ほか
ハインツ・ワルベルク指揮、
ミュンヘン放送管弦楽団、
バイエルン放送合唱団
[録音:1977年10月1−9日、ミュンヘン]オイロディスク原盤 すべて歌詞対訳PDFファイル(パソコン用データ)付
COCQ 84509-10
(2CD)
¥2940
オペラ名盤選-6
 マスカーニ:歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」(全曲) 
[付:
 歌劇「友人フリッツ」間奏曲、
 歌劇「グリエルモ・ラートクリフ」間奏曲(ラトクリフの夢)、
 歌劇「イリス」序奏と太陽の讃歌、歌劇「仮面」序曲]
マーティナ・アーロヨ(S)、
フランコ・ボニゾッリ(T)、
ベルント・ヴァイクル(Br)、
ユリアナ・ファルク(A)、
リヴィア・ブダイ(Ms)
ランベルト・ガルデッリ指揮、
ミュンヘン放送管弦楽団、
バイエルン放送合唱団
[録音:1981年2月、ミュンヘン]オイロディスク原盤 すべて歌詞対訳PDFファイル(パソコン用データ)付
COCQ 84511-2
(2CD)
¥2940
オペラ名盤選-7
 サン=サーンス:歌劇「サムソンとデリラ」(全曲)
クリスタ・ルートヴィヒ(Ms)、
ジェームズ・キング(T)、
ベルント・ヴァイクル(Br)、
アレクサンダー・マルタ(Bs)、
リヒャルト・コーゲル(Bs)ほか
ジュゼッペ・パターネ指揮、
ミュンヘン放送管弦楽団、
バイエルン放送合唱団
[録音:1973年6月、ミュンヘン]オイロディスク原盤 すべて歌詞対訳PDFファイル(パソコン用データ)付
COCQ 84513-5
(3CD)
¥3990
オペラ名盤選-8
 ドヴォルザーク:歌劇「ルサルカ」(全曲) 
ガブリエラ・ベニャチコヴァー(S)、
ヴィエスワフ・オフマン(T)、
リハルト・ノヴァーク(Bs)、
ドラホミーラ・ドロブコヴァー(Ms)、
ヴィエラ・ソウクポヴァー(A)ほか
ヴァーツラフ・ノイマン指揮、
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団、
プラハ・フィルハーモニー合唱団
[録音1982年8月−1983年8月、プラハ]スプラフォン原盤 すべて歌詞対訳PDFファイル(パソコン用データ)付
COCQ 84516-8
(3CD)
¥3990
オペラ名盤選-9
 スメタナ:歌劇「売られた花嫁」(全曲) 
ガブリエラ・ベニャチコヴァー(S)、
ペテル・ドヴォルスキー(T)、
リハルト・ノヴァーク(Bs)、
ミロスラフ・コプ(T)、
ヤロスラフ・ホラーチェク(Bs)、
マリエ・ムラゾヴァー(Ms)、
ヤナ・ヨナーショヴァー(S)ほか
ズデニェク・コシュラー指揮、
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団&合唱団
[録音:1980年12月1−1981年2月、プラハ]スプラフォン原盤 すべて歌詞対訳PDFファイル(パソコン用データ)付
COCQ 84519-20
(2CD)
¥2940
オペラ名盤選-10
 ヤナーチェク:歌劇「利口な女狐の物語」(全曲)
マグダレーナ・ハヨーショヴァー(S)、
リハルト・ノヴァーク(Bs)、
ガブリエラ・ベニャチコヴァー(S)、
マリエ・ムラゾヴァー(A)ほか
ヴァーツラフ・ノイマン指揮、
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団&合唱団、
キューン児童合唱団
[録音:1979年12月−1980年6月、プラハ]スプラフォン原盤 すべて歌詞対訳PDFファイル(パソコン用データ)付



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