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第64号
マイナー・レーベル新録音新譜(2)


7/6までの紹介分


K617

K617 235
\2400
17 世紀までに作曲された珍しいオルガン作品集
フランシスコ・デ・ペニャローサ:ピエッツァ・インストルメンタル
ディエゴ・フェルナンデス:ピエッツァ・インストルメンタル
アロンソ・アヴィラ:ピエッツァ・インストルメンタル
ヨアン・ベルムンド:デル・モード・クワトロ
アントニオ・デ・キャベソン:ティエントIX
アロンソ・ムダーラ:ファンタジアIV、X、X VIII
ヘルナンド・フランコ:ヴェルソ・デIV
フランシスコ・ゲレーロ:キリエ
エスタチオ・ラチェルナ:テント・デVI
ジェロニモ・ペラッツァ:トーノI
クリストバル・デ・モラレス:ティエント
ベルナルド・デル・トーロ:カント・ラーノ
ホセ・デ・トレス・マルティネス・ブラーヴォ:オブラ・デI
ノルベルト・ブロギーニ(オルガン)
 華やかな装飾が魅力のジャン・フランソワ・デュポン制作オルガンを使用

録音:2011 年9 月18-20 日、アーセナル・ホール、メス( フランス)/DDD

 さまざまなオルガン作品の録音をリリースしているK617 レーベル。注目の新譜は17 世紀までに作曲された珍しい作品ばかりを収録。使用されたオルガンは非常に華やかな装飾が特徴で小オルガンながら実に素晴らしい音色です。とりわけフルートのストップは絶品で、オルガン音楽が栄えた時代の作品を演奏するには最適の楽器と言えましょう。演奏のノルベルト・ブロギーニは1965 年ブエノスアイレス生まれ。あらゆる鍵盤楽器を学び、とりわけ古楽を得意とし、コープマンやインマゼールにも認められるほどの実力です。豊かな表現力が、このアルバムの小曲を華やかな演奏に仕上げております。

LIGIA


LIDI 0104244
\2400
セヴラック:オルガン作品全集
 (1)組曲ホ短調(全4曲)/
 (2)オルガンのためのヴェルセ(全5曲)/
 (3)スコラ風小組曲(全5曲)/(4)四重奏の前奏曲/
 (5)英雄的悲歌/(6)かくも偉大な/(7)4つの賛歌(1913)/
 (8)サルヴェ・レジーナ (1917)/
 (9)まことのおからだ (1897)/(10)おお、聖なる宴よ
オリヴィエ・ヴェルネ(Org)
(6)-(10)アルレット・ステイエール(指)
コルマール少年聖歌隊
 セヴラックの全オルガン曲をモナコのオルガンのひなびた響きですべて網羅。心洗われる少年聖歌隊の清らかな合唱に涙・涙の宝物アルバム登場

録音:2011 年9 月/ドミニク・トマ大聖堂(モナコ)(1)-(5)、サン・ローラン教会(ソーシェイム)(6)-(10)/DDD、69’32”

 ドビュッシーが「よい香りのする音楽を書いた」と絶賛した作曲家デオダ・ド・セヴラック。彼の個性的なピアノ曲は近年録音に恵まれつつありますが、オルガン曲はまだ決定打に欠く感がありましたので、大歓迎のアルバム登場と申せましょう。
 ここではオルガン独奏の5篇のほか、合唱とオルガンのための5篇も収めら、セヴラックのオルガンを含む作品が網羅されています。セヴラックのオルガン曲は、大半が教会音楽としての制約ゆえか、ピアノ曲のような陽光あふれる明るさや絵画的な自由さはないものの、大作「組曲ホ短調」など並々ならぬ情念に満ち、ピアノ曲「リヴィアのキリスト像の前のラバ引きたち」などの世界がお好きなら、はまること間違いなしの感動作。さらに「スコラ風小組曲」中の「哀愁のカンティレーナ」や未完の弦楽四重奏からセヴラック自身が編み直した「四重奏の前奏曲」など、セヴラック節全開のものもあり痺れさせられます。Ligia レーベル代表でもあるオルガニスト、オリヴィエ・ヴェルネのリズム感あふれる明快な演奏も素晴らしく、録音もクリアで、モナコの教会のオルガンの響きを満喫できます。
 さらに嬉しいのが合唱作品。コルマール少年聖歌隊の澄んだ声質が、まさに天上の響き。あまりの美しさに涙がこぼれるような、心洗われるひとときを味わえます。

LIMEN


CDVD008 C008
(1CD+1DVD)
\3000
ダニロ・ロッシ(Va)〜ヴィオラ・ソナタ集
  (1)グリンカ:ヴィオラ・ソナタ ニ短調(未完)
  (2)シューベルト:アルペッジョーネ・ソナタ(ヴィオラ版)
  (3)シューマン:おとぎ話の挿絵 op.113(全曲)
ダニロ・ロッシ(Va)
ステファノ・ベッツィケリ(Pf)
イタリアが誇るヴィオラ奏者ダニロ・ロッシによるロマンティックなヴィオラ・ソナタ集、ピアノ伴奏はおなじみ、ベッツィケリ!

録音:2010 年、ミラノ/NTSC 4:3、リージョン・オール

 LIMEN レーベルよりヴィオラ・ソナタを続けてリリースしてきたダニロ・ロッシ& ステファノ・ベッツィケリの名コンビ、待望の新譜!
 ヒンデミットとショスタコーヴィチのソナタを収録したアルバム(CDE10 C011)から一転、今回はロマン派時代に焦点を当てたプログラムになっています。アンサンブルに欠かせない存在でありながら、独奏楽器として脚光を浴びたのは近現代以降と比較的遅かったヴィオラ。ヴィオラ独奏曲のレパートリー全体を見ても、ロマン派時代の楽曲は多くはありません。
 今回収録されているのは、そうした数少ないロマン派作品の中を代表する名作の数々。シューベルトのアルペッジョーネ・ソナタは現在チェロでの演奏が多く知られておりますが、バシュメットや今井信子といった名手達が演奏し、今やヴィオラ奏者にとっても重要なレパートリーの一つといえましょう。グリンカのソナタは2 楽章までの未完作品ではありますが、哀愁漂う民族的な旋律が親しみ深い作品。「おとぎ話の挿絵」も、シューマンの歌曲を思わせるロマンティックな小品集です。アルバムを通して、技巧的な近現代の作品で見られるのとはまた一味違う、ヴィオラの奥深い魅力を存分に堪能できる1 枚といえましょう。アルバムの全曲演奏の模様を収録したDVD も添付されており、耳だけでなく目でも楽しめるものに仕上がっています。
 ダニロ・ロッシは20 歳の若さでリッカルド・ムーティからミラノ・スカラ座管弦楽団のソリスト、第1ヴィオラ奏者に任命され、同オケの歴史上最も若い第1奏者となった注目の名手。1988 年よりステファノ・ベッツィケリとコンビを組み、ヨーロッパ各地でコンサートを開いています。間もなく結成25年を迎えようとする二人の息の合ったアンサンブルはもちろん、ロッシが奏でる艶やかなヴィオラの音も聴き所です!

LSO LIVE


LSO 0720
(SACD HYBRID)
\2400→\2190
西部劇「真昼の決闘」「アラモ」から、ヒッチコック作品まで
 史上最も偉大な映画音楽の作曲家たちのシリーズ第1 弾
  ディミトリ・ティオムキン:
 ・「シラノ・ド・ベルジュラック」(1951) −序曲
 ・組曲「アラモ」(1960)
 ・「老人と海」(1958) −メイン・テーマ、クバーナ&フィナーレ
 ・「4枚のポスター」(1952)−序曲
 ・組曲「ジャイアンツ」(1956)
 ・「ローマ帝国の滅亡」(1964) −
  愛の翳り[インストゥルメンタル・テーマ]
 ・「真昼の決闘」(1952)より
  主題歌「Do Not Forsake Me, Oh My Darlin'」※
 ・「ローハイド」(1959)−テーマ ※
 ・組曲「紅の翼」(1954)
 ・ヒッチコック組曲:
  「ダイヤルMを廻せ!」(1954)&「見知らぬ乗客」(1951)
 ・「野性の息吹」(1958) −主題歌 #
 ・「サンダウナーズ」(1960) −テーマ
 ・「サーカスの世界」(1964) −
  ジョン・“デューク”・ウェインのマーチ
 ・「ピラミッド」(1955)−主題歌&ファラオの行進 #
 ・「友情ある説得」(1956)−フェア
 ・「友情ある説得」−主題歌「Thee I Love」 ※#
ホイットニー・クレア・カウフマン(ボーカル) #
アンドルー・プレイフット(ボーカル) ※
ロンドン・ヴォイセズ
リチャード・カウフマン(指揮)
ロンドン交響楽団
超優秀録音。西部劇「真昼の決闘」「アラモ」から、ヒッチコック作品まで「フルオケによるサントラのパイオニア」LSO が誘うティオムキンの映画音楽の世界



録音:2011 年10 月27 日ロンドン、バービカンホール(ライヴ)/DSD5.0、マルチチャンネル、ステレオ、77’05”
プロデューサー:ジェイムズ・マリンソン / エンジニア:ジョナサン・ストークス& ニール・ハッチンソン

 LSO Live の最新アルバムは、ディミトリ・ティオムキンの映画音楽集。LSO Live があらたに随時お届けする、史上最も偉大な映画音楽の作曲家たちのシリーズ第1 弾となります。

【R= コルサコフの弟子グラズノフに学んだティオムキン】

 ロシアのサンクトペテルベルクに生まれたディミトリ・ティオムキン(1894 − 1979) は、もっとも高い評価を受けるハリウッド映画の作曲家のひとり。ペテルブルク音楽院で、R =コルサコフの弟子ブルメンフェリトとグラズノフに学び、ベルリンでエゴン・ペトリとブゾーニに師事しています。
 ロシア革命を経て、第1 次大戦後に、ティオムキンはベルリンでプロのコンサート・ピアニストとしてデビュー。1928 年にはパリ・オペラ座でガーシュウィンのピアノ協奏曲ヘ調のヨーロッパ初演を行ってもいます。

【西部劇からサスペンスまで、多彩な作風で人気を博したティオムキン】

 1925 年には初の訪米を果たしますが、今日、映画音楽に偉大な足跡を残すティオムキンに最大の転機が訪れるのは、1929 年に妻とともにハリウッドに移ってから。
 西部劇の音楽のスタイルを確立した「真昼の決闘」「アラモ」や、「紅の翼」「ローマ帝国の滅亡」のようなスペクタクル巨編、そして「サスペンスの神様」ヒッチコックの「ダイヤルM を廻せ!」「見知らぬ乗客」と、ジャンルを問わず、ティオムキンは、140 本ともいわれる数多くの映画音楽を手掛けました。
 さらに、クリント・イーストウッド出演で知られるテレビ・ドラマ・シリーズ「ローハイド」の主題歌もティオムキンの仕事で、天賦のソングライターでもあったティオムキンはまた、「野性の息吹」や、アカデミー賞で主題歌賞を獲得した「真昼の決闘」といったスタンダード・ナンバーを書いています。

【ノミネート22 回!4 度のオスカー受賞に輝いたティオムキン】

 多才な職人作曲家で、注文に合わせてほとんどどんなストーリーにも記憶に残るスコアを書くことが出来たティオムキンは、アカデミー賞にノミネートされること、信じ難いことに22 回、4 度のオスカー(「真昼の決闘」作曲賞& 主題歌賞、「紅の翼」作曲賞、「老人と海」作曲賞) に輝いています。
 1954 年に「紅の翼」アカデミー作曲賞受賞式でティオムキンは、ブラームス、R. シュトラウス、ワーグナー、ベートーヴェン、R= コルサコフの名を挙げて感謝の念を述べるという、ウィットの利いたスピーチで会場を沸かせたといいますが、存外、これは本音と真実を滲ませたものといえそうで、クラシック音楽の巨匠たちの流れを汲んでいるという強い自負の表れなのかもしれません。

【“フルオケによるオリジナル・サウンドトラックのパイオニア” LSO】

 最近では「ハリー・ポッター」シリーズをはじめ、ジョン・ウィリアムズ作曲の「スター・ウォーズ」シリーズ、「スーパーマン」や「レイダース−失われたアーク」といった大ヒット超大作のオリジナル・サウンドトラックを担当したことで有名なLSO。
 LSO と映画産業との関わりは、1936 年のアーサー・ブリス作曲「来るべき世界」の時代まで遡ることができ、オーケストラというものが映画のサウンドトラックをレコーディングした走りでした。

【ヴォーン・ウィリアムズ、ウォルトンにローザ。LSO と組んだ有名作曲家たち】

 20 世紀は「映像の世紀」ともいわれ、映画、テレビなど商業音楽の需要が飛躍的に拡大し、作曲家たちの多くが新たな領域に進出した時代でもあります。
 LSO はやはり自国の作曲家とのコラボが盛んで、1940 年代に入ると、ウィリアム・ウォルトンの「スピットファイア」「バーバラ少佐」、ヴォーン・ウィリアムズの「49 度線」、1940 年代半ばには、フルートの名手でLSO の首席奏者だったこともあるウィリアム・オルウィンの「邪魔者は殺せ」「ヘンリー5 世」といったサントラをレコーディングしています。
 ほかにも1940 年代にジョルジュ・オーリック、1960 年代にバーナード・ハーマンの映画音楽も録音していたLSO は、ティオムキン同様にハリウッドで活躍したミクロス・ローザ( ミクローシュ・ロージャとも) の映画音楽にも関わり、ローザが英国滞在時代の1939 年に「四枚の羽根」を、ハリウッド時代の1953 年に「円卓の騎士」を録音していました。

【映画音楽の第一人者リチャード・カウフマン】

 ロサンジェルス生まれで、MGM 映画の音楽部門に在籍していたキャリアを持つ、グラミー賞受賞指揮者のリチャード・カウフマンは、幾多のコンサート・ホールでの映画音楽、クラシック音楽の演奏活動だけでなく、映画音楽ならびにテレビ番組の音楽の指揮と監督に、その音楽人生の大半を捧げてきた第一人者。ダラス響の桂冠ポップス指揮者であるカウフマンは、やはり首席ポップス指揮者を務めるパシフィック・シンフォニーのほか、現在、「Friday Night at the Movies」というシリーズでシカゴ交響楽団に定期的に出演しています。
 カウフマンはまた、ジョン・デンバー、アンディ・ウィリアムズ、ダイアナ・クラール、クリス・ボッティ、ビーチ・ボーイズ、パティ・オースティン、アート・ガーファンクルといったアーティストのために指揮をしてきたことでも有名。
先だってもLSO とは、“飛行” にまつわる古今の映画音楽を集めた最新アルバム「紅の翼」を発表したばかりのカウフマンが、いままた「サントラの心得あるオーケストラ」LSO を指揮して、ティオムキンの作品を取り上げたアルバムは、映画ファンのみならず、クラシック音楽のファンにもあらためて、ティオムキンの魅力を気付かせてくれるものといえるでしょう。

NIGHTINGALE



NC 0000652
\2000→\1890
女王グルベローヴァの新録音。シューベルトのリート集!
シューベルト:歌曲集
 デルフィーネの歌/クレールヒェンの歌/エルラフ湖/
 糸を紡ぐグレートヒェン/憩いなき愛/流れ/
 「4 つのカンツォーネ」/草原の羊飼いの乙女/
 どんなに慕っていることか/ズライカI/ズライカII/
 ミニョンの歌(ただ憧れを知るものだけが)/蝶々/
 野ばら/流れのほとりにて/ます/
 ミニョンの歌(どうかこのままの姿でいさせてください)
エディタ・グルベローヴァ(S)
アレクサンダー・シュマルツ(P)
「野ばら」に「ます」女王グルベローヴァ、久々の新録音はシューベルトのリート集

録音:2011 年7 月7-10 日ウィーン( セッション・デジタル)/DDD、ステレオ、62’56”

 「ベルカントの女王」グルベローヴァ久々の新譜はシューベルトのリート集。2011 年にウィーンでセッション録音したもので全21 曲を歌っています。
 代名詞のドニゼッティ、ベッリーニのベルカント・オペラをはじめ、モーツァルトなどのオペラでは豊富なディスコグラフィを誇るグルベローヴァですが、リートの分野ではシュトラウスが比較的充実しているものの、シューベルトについてはこれまでまとまったものがなかったので、このたびのリリースは広く歓迎されるのではないでしょうか。
 収録曲のうち、ズライカⅠ、クレールヒェンの歌、憩いなき愛、エルラフ湖、流れのほとりにて、蝶々、デルフィーネの歌の7 曲は、グルベローヴァが1980 年のザルツブルク音楽祭に出演した際、モーツァルテウムでのリート・リサイタル(ORFEOR635041) でも取り上げていたので、とりわけお気に入りのナンバーとおもわれます。
 ほかにも「野ばら」「ます」といった人気曲も収められているのもうれしいところで、女王グルベローヴァが満を持して取り組んだシューベルト・アルバムはおおいに期待が高まるところです。


ORFEO


R. Strauss: Four Last Songs
ORFEO 858121
\2600→\2390
アンネ・シュヴァーネヴィルムス(S)〜4つの最後の歌
 R.シュトラウス:
  4つの最後の歌
  「アラベッラ」−
   ほんとに良かったわ、マンドリカ(第3幕幕切れの二重唱)
  「カプリッチョ」−明日の昼11時に
  「薔薇の騎士」−マリー・テレーズ!
アンネ・シュヴァーネヴィルムス(S)
レギーナ・リヒター(Ms)
ユッタ・ベーネルト(S)
マルクス・シュテンツ(指)
ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団
R.シュトラウス・ファンなら飛びつこう!待望のシュヴァーネヴィルムスのR.シュトラウス・アルバム!!

録音:2011 年2 月2-4 日、ケルン/(C 858 121 A)、DDD、52' 47

 今やドイツを代表するシュトラウス・ソプラノであるアンネ・シュヴァーネヴィルムスが、ついにR.シュトラウス・アルバムを発売。現在の彼女の公式サイトでは、レパートリーとして、ワーグナーはエルザとエリーザベト、モーツァルトでも「フィガロの結婚」の伯爵夫人と「イドメネオ」のエレットラしかないのに、R.シュトラウスだと、アラベラ、アリアドネ、クリソテミス、「影のない女」の皇后、ダナエ、そして日本でも歌った元帥夫人と、6 役もあります。
 それだけ彼女はシュトラウスで高く評価され、自信を持っているということです。今年で45 歳、まさに絶頂期のシュヴァーネヴィルムス、このCD も素晴らしい出来上がりです。透明感がありながら柔らかさと潤いのある声は非常に美しく、しかも気品ある憂いが浮かぶシュヴァーネヴィルムスの歌は、シュトラウスの豊潤かつ繊細な音楽との愛称は抜群、比類ない美しさを醸します。どれも素晴らしい中、注目は、17 分近くにおよぶ「カプリッチョ」の伯爵夫人のモノノーグ。シュトラウス風に濃密に歌われがちな悩める伯爵夫人の思いを、シュヴァーネヴィルムスはずっと細やかに知的に歌い描くことで、このシュトラウスの擬古典主義的オペラが、もはや後期ロマン派を抜け出た近代オペラであったことを示しています。
 マルクス・シュテンツの指揮もたいへんに素晴らしいものです。彼は2002 年からケルンのギュルツェニヒ管弦楽団の首席指揮者、及び同オーケストラがピットに入るケルン歌劇場の音楽総監督を務めています。両者の息の合ったコンビが、明晰で響きの美しい新時代のR.シュトラウスを聞かせてくれます。
 CD 発売がすっかり乏しくなってしまったR.シュトラウスのオペラ、新録音に飢えているなら、ぜひこれを!

PHIL HARMONIE


PHIL 06015
(2CD)
\3200
ピ=シェン・チェン(Pf)
 J.S.バッハ:6つのパルティータ (全曲)
 [CD1]
  (1)第2番 ハ短調 BWV.826
  (2)第3番 イ短調 BWV.827
  (3)第4番 ニ長調 BWV.828 
 [CD2]
  (1)第1番 変ロ長調 BWV.825
  (2)第5番 ト長調 BWV.829
  (3)第6番 ホ短調 BWV.830
ピ=シェン・チェン(Pf)
 台湾が誇るピアニスト、ピ=シェン・チェン。シンプルな演奏で魅せるJ.S. バッハ、6 つのパルティータ

録音:2011 年6 月7-8 日、アッテンバッハ(ベルクノイシュタット、ドイツ)/CD1:66’99”、CD2:66’02”

 H. レイグラフ、T. ニコラーエワ、W. ケンプら巨匠に師事し、世界的に活躍する台湾の女流ピアニスト、ピ=シェン・チェンによるJ.S. バッハの6 つのパルティータ。シェーンベルクやケージといった前衛音楽作品の演奏・録音にも積極的なピ=シェン・チェンですが、J.S. バッハもまた彼女の主たるレパートリーの一つといえましょう。ゴルドベルク変奏曲(PHIL 06006)でも好評を博した迷いのないシンプルな演奏は今回も健在。過度な装飾や情感を排した誠実な演奏が心に真っ直ぐ響きます。全体的に堅実なテンポを保っている印象がありますが、第6 番のサラバンドなどでは適度な情感を込めた演奏でじっくりと聴かせてくれます!


PHIL 06013
\2400→\2190
ダニエル・ゲーデ、ベルリン・フィル弦楽六重奏団が登場!
 コルンゴルト(1897-1957):ヴァイオリンとピアノのための作品

 ・組曲『から騒ぎ』op.11より
  (「花嫁の部屋の乙女」、「野生リンゴとリンボク酒」、
   「庭の風景」、「仮面舞踏会」)
 ・バレエ『雪人形』より「雪人形」
 ・ピアノ『おとぎ話の絵』op.3より「幻想的カプリス」
 ・オペラ『死の都』より
  「マリエッタの歌」、
   「ピエロの踊り歌」弦楽六重奏曲op.10(1914-15)
①ダニエル・ゲーデ(Vn)
 セッシュ・リュー(Pf)
②ベルリン・フィル弦楽六重奏団
 (ベルンハルト・ハルトーク(Vn)、
  リュディゲル・リーベルマン(Vn)、
  ヴォルフラム・クリスト(Va)、
  ヴァルター・キュッスナー(Va)、
  ゲオルク・ファウスト(Vc)、
  アンスガル・シュナイダー(Vc))
ロマン溢れるメロディ・メーカー若きコルンゴルトの作品集

録音:2011 年5 月21-22 日、スタジオ4(ベルリン)

 10 代から完成度の高い作品を多く輩出し、“ヴォルフガング” という共通の名を持つことから「モーツァルトの再来!」とも言われた早熟の天才音楽家、エーリヒ・ウォルフガング・コルンゴルト(1897-1957)。本アルバムではアメリカ亡命前、彼が神童と注目されていた10 代の頃の作品を中心に収録。
 メロディ・メーカーとしてのコルンゴルトの魅力満載のヴァイオリン作品は、様々な自曲からの編曲。甘い旋律が魅力の「雪人形」は、もともとはコルンゴルトが11歳で作曲したバレエ音楽「雪人形」の一部。甘い旋律が魅力で、後にハイフェッツも好んで演奏しました。他にも組曲「から騒ぎ」からの抜粋や、自身のヒット作「死の都」からのメロディなど、コルンゴルトの甘いメロディが魅力の作品が並びます。
 弦楽六重奏曲は17 歳の頃に作られた作品で、若者らしい瑞々しい旋律に満ち溢れたもの。軽やかかつ優雅なソロの掛け合いが美しく、洗練されたアンサンブルに聴き入ります。
 演奏陣の豪華さも本アルバムの注目されるところ。
 1994 〜2000 年にウィーン・フィルのコンサートマスターを務めていたダニエル・ゲーデの演奏は流石の一言。多彩な曲調を含む小品集を見事に弾きこなし、繊細かつ優雅な音色でしっとりと聴かせてくれます。
 弦楽六重奏曲を演奏するベルリン・フィル弦楽六重奏団はベルリン・フィルのメンバー、元メンバーからなるアンサンブル団体。ソリストとしても活躍する名手らによる極上のアンサンブルは見事です。

PREISER



PRCD 90782
\2300→\2090
もうひとつのピアノ〜領家 幸
 (1)J.S.バッハ:パルティータ第1番変ロ長調BWV825
 (2)ベートーヴェン:ピアノソナタ第30番ホ長調Op.109
 (3)ショパン:ピアノソナタ第3番ロ短調Op.58
領家 幸(Pf)
 ピアノファン注目。聴いたことのない音色で目から鱗の落ちるアルバム

録音:2009 年5 月12・13 日/ハンス・ロスバウト・ザール(バーデン・バーデン)/DDD

 王道作品を集めたアルバムながら、聴いたことのないようなピアノ演奏に驚愕の一枚。領家 幸(りょうけ・こう)は神戸出身、1974 年にデトモルト音楽大学に留学、フリードリヒ・シュヌアに師事、さらに78 年からはフライブルク音楽大学でマルグリスに師事した実力派。
 彼女は1976 年にフライブルクで古いスタインウェイのグランドピアノと出会ったことで、芸術観が一変します。抵抗なく底まで沈んでいく鍵盤、そこから生まれるニュアンスに満ちた弱音と響きの長さから音がつながり、歌うようなメロディラインになることに驚き、さらに古い奏法を研究することにより、いとも不思議な音色を習得するに至りました。
 彼女の演奏は、ホフマンやパデレフスキら20 世紀初頭の伝説的名手を彷彿させる曖昧さのない技術、ベテランならではの余裕もさることながら、不思議な催眠作用、神秘的なくつろぎ感に満ち、癒し効果絶大。いつまでも聴いていたくなる魅力にあふれています。

PROFIL


PH 12023
(2CD)
\4800
もうひとりのシェーンベルク
 ヤーコプ・シェーンベルク:

 (1)わが過去の地
 (2)6つのヘブライの歌/(3)ハシディック組曲〜Pfのための/
 (4)私の中の3つの花/(5)ヴァイオリンソナタ/
 (6)2つのヘブライの歌〜Sop, Fl, Vaのための/
 (7)イェフダ・アレヴィによる3つの恋歌/(8)ピアノ四重奏曲/
 (9)中国の詩による4つの歌曲〜Sop, Fl, Pfのための
テヒラ・ニニ・ゴルトスタイン(Sop)
フランク・ライネッケ(Vn)
シュテファン・フェーラント(Va)
シュテファン・フォルク(Vc)
エレノア・パメイエール(Fl)
ヤーシャ・ネムツィフ(Pf)
 歴史に翻弄されたもうひとりのシェーンベルク。完全に忘れ去られた作品が蘇った

録音:2010 年1 月/ドイツ放送(ケルン)/DDD、53’58”、46’44”

 シェーンベルクといえば、誰もが十二音技法を生み出したアルノルトを思い出しますが、ヤーコプ・シェーンベルクなる作曲家も存在しました。今日ほぼ忘れ去られ、その作品が演奏される機会もありませんでしたが、各ジャンルの作品をまじえた2枚組CD が待望の登場となります。
 ヤーコプ・シェーンベルクは1900 年に北バヴァリアで生まれ、ダルムシュタットとベルリンで学びました。1933 年頃までは映画や放送のための音楽の作曲と指揮で活躍、同時にドイツのシナゴーグ(ユダヤ教会)の音楽を調査し、さらにパレスチナのユダヤ音楽を初めて組織的に研究しました。自身の音楽も現代音楽にユダヤの要素を加味させた独特のものとして、ひとつのスタイルを確立するかに思われましたが、ナチスの隆盛とともに職を追われ、1939 年にはイギリスへ逃れ、1948 年にはアメリカに渡りニューヨークのトリニティ・スクールで教鞭をとり、1956 年にはニュージャージーのカーネギー音楽学校に招かれるものの、その直前に56 歳で脳腫瘍のため歿しました。
 彼は歴史に翻弄され、国を転々としたため今日忘れられましたが、ワイルやアイスラーに匹敵する魅力的な作品が眠っており、それがユダヤ系音楽発掘の旗頭ヤーシャ・ネムツォフの情熱で蘇りました。エキゾチックな要素と20 年代のワイマール文化の爛熟した香りが綯い交ぜになった作風が興味津々です。


PH 12034
(2CD)
\4800→\4390
女性指揮者ドリス・ハーゲル
 カペラ・ヴァイルブルゲンシス
  メンデルスゾーン:オラトリオ「エリヤ」(全曲)
クリスティーネ・ヴォルフ(S)
ブリッタ・シュヴァルツ(A)
マルクス・シェーファー(T)
クラウス・メルテンス(Bs)
ドリス・ハーゲル(指揮)
カペラ・ヴァイルブルゲンシス(オリジナル楽器使用)
ヴァイルブルク・シュロス教会合唱団
 メンデルスゾーン流の美しいメロディ連続、女性指揮者ハーゲルによる傑作オラトリオ、「エリヤ」全曲録音

録音:2011 年11 月/CD1:65’40”、CD2:64’57”
 
 これがドイツの伝統か・・・それが女性指揮者の手から生まれたと言うのは必然か。
 ドリス・ハーゲルは巨匠アーノンクールの下でピリオド奏法の実践を学び、すでに20年以上の古楽指揮者の実績があるベテラン。そんな彼女と、彼女が率いるカペラ・ヴァイルブルゲンシスが、メンデルスゾーンのオラトリオ「エリヤ」を全曲収録。
 メンデルスゾーン晩年の大作であり、「聖パウロ」と共に彼の「二大オラトリオ」とも称される傑作です。殉教の物語である「聖パウロ」に比べると、異国からもたらされた新興宗教との闘争と勝利を題材とする「エリヤ」の音楽は劇的で重厚な響きに満ち溢れたもの。合唱とオーケストラが織りなす猛々しく荘厳なハーモニーと、小編成のアンサンブルの上でソリストたちが歌いあげる室内楽的なハーモニーの対比が素晴らしく、メンデルスゾーンの多彩な表現力に魅せられる作品といえましょう。
 モーツァルト・アルバム(PH10036)で美声を披露した名手メルテンスは、「聖パウロ」に引き続き今回もバスを担当。ベルリン古楽アカデミーやムジカ・アンティクヮ・ケルンといった名門からの信頼も厚いヴォルフは、シュヴァルツと共に柔らかくも輝かしい歌声を聴かせてくれます。テノールは、ヤーコプス、クイケン、コープマンなど数々の巨匠と共演する名手シェーファー。
 ドイツ古楽界に活躍するソリスト達と、カペラ・ヴァイルブルゲンシス& 合唱団の明晰かつ鮮烈な演奏に聴き入る一枚です。
 「聖パウロ」(PH 09008)に引き続き、「エリヤ」の収録も終えたハーゲル&カペラ・ヴァイルブルゲンシス。これは、今後、オラトリオ三部作の最後を飾る「キリスト」(未完)の収録にも期待がかかりましょう!


前作「聖パウロ」

Mendelssohn: Paulus, Op. 36
PH 09008
(2CD)
\4800→\4390
メンデルスゾーン:オラトリオ「聖パウロ」Op.36 ザビーネ・ゲッツ(S)
ドロテー・ツィンマーマン(A)
マルクス・ブルーチャー(T)
クラウス・メルテンス(Bs)
ドリス・ハーゲル(指)
カペラ・ヴァイルブルゲンシス
ヴァイルブルク・シュロス教会合唱団
 音楽史上の偉業、J.S.バッハの「マタイ受難曲」復活蘇演でも知られるように、メンデルスゾーンが創作上の理想としたのはバッハやヘンデル、モーツァルトといった古典への回帰でした。1834年初めから1836年春にかけて作曲された第1作目のオラトリオ「聖パウロ」は、そのヘンデルを規範としたもので、続く「エリヤ」と並んで力強い合唱が生み出す劇的な緊張感が大きな魅力となっています。
 1992年結成のアンサンブルと、1986年以来カントリンを務めるヴァイルブルク・シュロス教会合唱団を率いるハーゲルはアーノンクールに学んだ逸材。
 録音:2008年9月18-22日ヴァイルブルク、シュロス教会 ステレオ



ひそかに人気の隠れ名盤
バセット・クラリネットによる復元演奏版〜クラリネット協奏曲
ソプラノ指揮者ドリス・ハーゲルの歌い振り

Mozart: Clarinet Concerto
PH 05025
\2400→\2190
モーツァルト:
 クラリネット協奏曲 イ長調K.622
 モテット「踊れ、喜べ、汝幸いなる魂よ」 K.165
 交響曲第29番 イ長調K.201
ジリ・リノット(バセット・クラリネット)
ドリス・ハーゲル(S、指)
カペラ・ヴァイルブルゲンシス
 お城の町として、そして城内で行われるコンサートで知られるドイツ・ヴァイルブルク。その城内教会を根拠として活動するカペラ・ヴァイルブルゲンシスが18世紀の響きでモーツァルトの典雅な世界を再現している。曲目の良さも特筆すべきで、さながらお城で行われた一夜のコンサートのよう!躍動感で一杯の演奏を、素晴らしい録音でお楽しみいただける。
 注目すべきはクラリネット協奏曲のバセット・クラリネットによる復元演奏
 モーツァルトのクラリネット協奏曲はもともとバセット・ホルンのための曲として書き始められていたが、今度はバセット・クラリネットのための曲に変更となった。しかし現行の楽譜は1801年にブライトコプフ・ウント・ヘルテルにより出版された際、通常のA管クラリネットで演奏できるよう何者かによって編曲された。このアルバムの録音は、そのバセット・クラリネットによる復元演奏なわけである。
 さらにソプラノでもある指揮者ハーゲルの「歌い振り」が「エクスルターテ・ユビラーテ」で聴ける。一体どうやって指揮をしているのか興味深い。ちなみにハーゲルの歌声はドイツの田舎のおばさん的な素朴で温かいもの。超絶技巧系ではない。ちょっと下手なのがいい。
 そして続く交響曲第29番も、ハーゲルの個性が乗り移ったような田舎的で素朴な演奏。これがまたなんとも心地よいのである。
 一部ファンの間では騒がれた隠れ名盤である。
録音:2004年10月


RADIOSERVIS


CR 0545
\2000
チェコの室内楽曲集
 (1)スメタナ:弦楽四重奏曲第2番ニ短調
 (2)マルティヌー:ピアノ五重奏曲H.35(世界初録音)
 (3)ノヴァーク:ピアノ五重奏曲イ短調Op.12
大滝美知子(Pf)
グラッフェSQ
 独特な不安感が魅力。チェコの室内楽曲集

65’ 03”

 グラッフェSQ は1997 年にブルノ音楽院のミロシュ・ヴァツェク教授(ヤナーチェクSQ のリーダー)の生徒たちにより結成された団体。各国のコンクールで入賞したほか、ヤナーチェクの弦楽四重奏曲の演奏によりヤナーチェク財団賞を2度も受賞した実力派。「チェコ・モダニズムの夜明け」と題された当アルバムはまだロマン派の香りを残しつつ20 世紀的な要素を感じさせる3篇が選ばれています。スメタナの「弦楽四重奏曲第2番」は1883 年の作ながら、精神に異常をきたしつつあったゆえか、不協和音の連続と難解さに満ち、現代音楽のはしりとみなされています。
 またマルティヌー作品はよく知られた2篇のピアノ五重奏ではなく、初期チェコ時代の習作。世界初録音です。

SIMAX


PSC 1302
\2500
北緯69度42分東経19度からの展望
 (1)ウェーベルン:弦楽オーケストラのための5楽章Op.5
 (2)ペルト:ベンジャミン・ブリテン追悼のカントゥス
 (3)クルターグ:遠方より III (弦楽四重奏のための)
 (4)フレードリク・ホーグベリ:
  ヒッティング・ザ・ファーストベース(2008)(コントラバス協奏曲)
 (5)ルトスワフスキ:葬送音楽
コールビョルン・ホルテ(指)
トロムソ室内管弦楽団
ダーン・ステュッフェ(Cb)
ひんやりと冷たい弦の響き。北極圏の弦楽オーケストラ

[ 録音:2011 年10 月17 日-19 日、2012 年1 月17 日-19 日/モールセルヴ教会 (ノルウェー)]/DDD、53’44”

 北緯69 度42 分東経19 度に位置するトロムソは、人口約6 万7 千、北極圏ノルウェー最大の町。この町のトロムソ室内管弦楽団は、ノルウェー唯一の常設のプロの室内管弦楽団としてコンサート活動を行っています。芸術監督は、2006 年8 月に指名された、ヴァイオリニストのコールビョルン・ホルテ(1973-)。スウェーデンの作曲家フレードリク・ホーグベリ(1971-) のコントラバス協奏曲《ヒッティング・ザ・ファーストベース》の曲名の「ヒット」にはベースボールの「ヒット」とポストモダンの爆発が聞き手の感覚を「打つ」の二つが重ねられました。〈トッピングをありったけ載っけたピザのように〉〈ブルース〉〈アニメ・レーシングカーのビデオゲームにつける音楽のように〉〈ワン・ノート・カデンツァ〉〈熟し切っていないカデンツァ〉〈ホームラン〉の6部分が続けて演奏されます。
 独奏のダーン・ステュッフェは、今日のノルウェー音楽を支え彩る音楽家のひとり。ゲーリー・カーのアシスタントとノルウェー・オペラ管弦楽団の首席を経てオスロ・フィルハーモニック管弦楽団の副首席奏者を務めながら、ソロと室内楽の活動を行っています。

SUPRAPHON


SU 4098
(2CD)
\3400
ボヘミア・バロック期の歌と踊り
 [CD1]
  (1)死の舞踏〜そんなに急いでどこへ行くつもり〜
   おおわが愛しの神
  (2)ヒルシュメンツェル:5つのバロック舞曲
  (3)ボンレポの死の舞踏 (1720)
  (4)ワラキア(1700頃)
  (5)ハナーの3つの舞曲 (1700頃)
  (6)オンジェイ・フルカ収集の
   ズラター・コルナ地方の歌と踊り(全22曲)
 [CD2]
  チェコの民謡と踊り最古コレクション(全34 曲)
ヤロスラフ・クルチュク(指)
ムジカ・ボヘミカ
 チェコの民俗音楽界の名門ムジカ・ボヘミカ、チェコ最古の民謡集ほか、過去の名盤をいいとこどり!

録音:1989、1995 年

 20 年程前にリリースされて話題となったチェコの民謡と踊りを集めた最古の曲集。民俗楽器も交えた団体ムジカ・ボヘミカの演奏によるカラフルな演奏が楽しめた全34 曲が再リリースされます。それもムジカ・ボヘミカによる録音のなかから魅力的なものを選りすぐって2枚組としたお買い得品です。中でも興味深いのが、チェコの民謡と踊りの最古の曲集を演奏したもの。1825 年に出版されたもので、国民楽派はもちろん、まだ古典派から抜け出していない時代のワールドミュージックの貴重な記録です。さらに18 世紀後半の辻音楽師フルカ収集の歌と踊り、宮廷舞曲としてはヒルシュメンツェルの「5つのバロック舞曲」までバラエティに富んでいます。いずれもクルチュク兄弟の編曲で、歌のほかハーディ・ガーディやバグパイプ、ツィンバロンまで含め、東欧ならではの情緒あふれる世界を創り出しています。

TALENT SILKROAD


SRM 025LP
(2LP)
\5200
フー・ツォン
 ショパン:
  ピアノ協奏曲第1番ホ短調
  ピアノ協奏曲第2番へ短調
フー・ツォン(Pf)
ムー・ハイ・タン(指)
シンフォニア・ヴァルソヴィア
SRM 025GCD
(24K Gold CD)
\3000
フー・ツォン ショパン ピアノ協奏曲集。MERIDIAN CDE84488 と同じもの。
CD は今どき珍しい24K ゴールドCD。LP はドイツプレスです。

TELOS


TLS 141
\2200
ヴォルフガング・マンツ(ピアノ)
 リスト:ピアノ作品集
 巡礼の年第1年 スイスより第6番 オーベルマンの谷
 超絶技巧練習曲集よりNo.8&No.9
 リゴレット・パラフレーズ
 巡礼の年 第3年~ 第4番 エステ荘の噴水
 コンソレーション第3番 変ニ長調
ヴォルフガング・マンツ(ピアノ)
 華麗なるテクニックを披露したヴォルフガング・マンツのリスト・アルバム

DDD

 2011 年のリスト・イヤーに合わせて録音したヴォルフガング・マンツのソロ・アルバム。1960 年生まれのマンツはリーズ(1981)、ブリュセル(1983)の各コンクールに入賞するなどの経歴を持つピアニストです。
 ピアノ・ソロはもちろんのこと室内楽のピアノ伴奏者としても多くの録音をリリースしております。このリストはついうっとりとしてしまう素晴らしい演奏です。

TLS 079
\2200
ヴォルフガング・マンツ(ピアノ)
 シューマン:謝肉祭op.9
 ドビュッシー:ベルガマスク組曲
 リスト:メフィストワルツ第1番
ヴォルフガング・マンツ(ピアノ)
 マンツが奏でる謝肉祭

DDD

 名手ヴォルフガング・マンツの優れた音楽性を知ることができるアルバム。謝肉祭では色彩豊かに様々な情景を表現し、またお得意のリストでは、圧倒的な技術を知ることのできる演奏です。

TLS 161
\2200
名手アンディ・マイルズ
アストル・ピアソラ:
 ブエノスアイレスのマリア より第2曲「フーガと神秘」、
 オブリビオン、タンゴの歴史より第3曲「1960年代 ナイトクラブ」
セロニアス・モンク:ラウンド・ミッドナイト
ロルフ・クーン:クラリネットと弦楽のコネクション
フーベルト・ヌス:
 リメンバリング・ザ・スタート・オブ・ア・
  ネヴァー・エンディング・ストーリー
エルロ・ガーナー:ミスティ
チャーリー・パーカー:
 トリビュート・トゥー・チャーリー・パーカー(ハーゲドルン編曲)
ベティン・グネス:瀕死の白鳥
アンディ・マイルズ(クラリネット)
アウリン四重奏団
 名手アンディ・マイルズがクラリネットの可能性を最大限発揮した渾身のアルバム

DDD

 クラリネットの名手、アンディ・マイルズが長年構想をねってきたアルバムが遂にリリース。クラリネットの可能性を最大限に生かしその魅力を伝えるに選曲したレパートリーは実に多彩。ピアソラの名曲「タンゴの歴史」からジャズ界の大御所、サックス奏者チャーリー・パーカーのトリビュート曲までとなっております。共演のアウリン四重奏団との息の合った演奏をお楽しみください。

TLS 091
\2200
モーリス・オアナ:ピアノ作品全集 Vol.2
 ピアノ演奏のための12の練習曲
プロドロモス・シメオニディス(ピアノ)
フリーデマン・ヴェルツラウ(パーカッション)
モロッコ出身の作曲家モーリス・オアナ(1914-1992)のピアノ作品全集第2弾!

録音:2011 年3 月、TELOS スタジオ/DDD

 モーリス・オアナのピアノ作品を全曲録音シリーズの第2 集が登場。オアナはモロッコ出身の作曲家。大戦中に英軍兵士として従軍しましたが、1947年以後はフランスに移住しました。建築学を学んでいたこともあり非常に緻密に構築された曲もあれば、ドビュッシーやバルトークに影響を受けたことから様々な要素をもった曲を作曲しています。
 演奏は第1 集(TLS 090) でソナチネ・モノディーク、3 つのカプリース、24 の前奏曲、ソー・タンゴを聴かせてくれたプロドロモス・シメオニディスです。注目は12 の練習曲の第11 曲にてパーカッションが登場するところではないしょうか。パーカッションが加わることで打楽器としてのピアノの魅力と旋律美を堪能できる作品です。

TLS 132
\2200
ルートヴィヒ・トゥイレ:ピアノ作品全集
 3つの小品 Op.3/3つの小品 Op.33/
 3つの小品 Op.34/2つの小品 Op.37
ウルリッヒ・ウルバン(ピアノ)
「ミュンヘン楽派」の一員に数えられたこともあるトゥイレのピアノ小品集

録音:2011 年、Telos スタジオ

 オーストリアの作曲家、ルートヴィヒ・トゥイレ。その名は多くは知られていませんが、「ミュンヘン楽派」の一員に数えられたこともあります。交響曲ヘ長調、ピアノ協奏曲、チェロ・ソナタなどは知られていますが、その他の作品はそう多くは知られていません。ここに収録されているのは、ピアノの作品全集です。
 いずれも小品集で初期の作品Op.3 と作品番号30 以降の晩年の作品から成ります。いずれもシンプルながらロマンティックなメロディが印象的です。演奏はドイツのウルリッヒ・ウルバン。バロックから現代までを弾き、多くのCD をリリースしており、誠実な演奏には定評があります。

TLS 1011
\2200
アルゼンチン、メキシコの民謡を取り入れた歌曲集
グァスタヴィーノ(1912-2000):4つのアルゼンチンの歌、シタ
ヒナステラ:5つのアルゼンチン民謡集 Op.10
レヴエルタス(1899-1940):子供のための5つの歌
ガリンド(1919-1993):
 2つの歌 より第1番 アルージョ、3つの歌より第1番 ヒカリータ島
民謡集:ラ・テンプラネーラ、鳩のあやまち、バラと柳
モレーノ(1916-1999):
 ナランホ・セコによる歌曲、馬にのって、アルバ
グレヴェール(1885-1951): デスペディーダ
ヴェラスケス(1916-2005):ベサメ・ムーチョ
ジェラルド・ガルシアサーノ(バリトン)
アレクサンドラ・ゴルビツカヤ(ピアノ)
ヨーロッパの伝統とアルゼンチン、メキシコの民謡を取り入れた歌曲集。アルゼンチン、メキシコの明るいメロディとヨーロッパの格調高いクラシック音楽の融合を聴くことができます。

TXA



TXA 12001
\2500→\2290
ヨヨ15歳・デビュー
 (1)ハイドン:ピアノソナタ ヘ長調Hob.X VI/23
 (2)モーツァルト:ピアノソナタ イ長調K331「トルコ行進曲付」
 (3)ベートーヴェン:ピアノソナタ第17番ニ短調Op.31の2「テンペスト」
 (4)ヨヨ:ピアノソナタ第1番「ツィッター・マシーン」
ヨヨ(Pf)
 ヨヨは若き日のグルダを思わす迫力と興奮を備えている(ドイツ・ワールド・サービス)

録音:2012 年/DDD

 youtube で話題になったドイツの天才少年ヨヨ、ついにCD デビューとなりました。まだ15 歳ながら驚くべき深みと熟達ぶりを示す演奏。自作のソナタまで披露する才能に脱帽せざるを得ない凄さです。

TXA 12003
\2500
アウト・オブ・ブルー
 (1)ガラパゴス/(2)小さな歌/(3)ジャングルの声/
 (4)アウト・オブ・ブルー/(5)子守歌/(6)幽霊トリオ/
 (7)サブマリン/(8)恋の痛み/(9)ネットの中で/
 (10)トンボの羽/(11)イエンナ/
 (12)ペトルーシュカの綱渡り/(13)陳列/
 (14)零下の墓碑/(15)ラクリモサ
トリオ・ゼロ
 【コリンヌ・シャペユ(Vn)、
  アレクサンダー・シュライマン(Vc)、
  フランツ・フンメル(pf)】
即興性の極み。何の打合せもなく始められる世界

録音:2012 年

 ヴァイオリン交響曲「福島」の作者にしてピアニストのフランツ・フンメル率いるトリオ・ゼロ。このアルバムの凄さは、すべて彼らの創作でありながら、事前の打ち合わせも一切ないまま「あんたから始める?」「いや、今回はあなたからお願いしたい」という風に進んだとのこと。まさに天才による即興の貴重な記録と申せましょう。

VDE GALLO


GALLO 1380
\2100
スイスの女性合唱団が歌うシャルパンティエ
シャルパンティエ(1643-1704):
 「聖母マリアのリタニア」H. 86、「めでたし 、女王」H.18、
 「クリスマスの歌」H.421
ピエール・ダニカン・フィリドール(1681-1731):
 6 つの組曲より
  「トレ ラントマン」「アルマンド」「サラバンド」「ジーグ」
エリック・ゴーディベール(1936-):
 フランソワ・デブリューの詩による合唱作品集
アンサンブル・ヴォーカル・
 フェミニン・ポリュヒュムニア
フォローレンス・ブーフ・アルベルト
 (フルート、ヴィオラ・ダ・ガンバ)
フランク・マルコン(オルガン)
DDD
 ギリシャ神話の讃歌をつかさどるミューズの一人“ポリュヒュムニア” の名をとった、スイスの女性合唱団、アンサンブル・ヴォーカル・フェミニン・ポリュヒュムニアが歌うシャルパンティエ、ピエール・ダニカン・フィリドール、そしてエリック・ゴーディベールの作品集。天から舞い降りた美しい女性ヴォーカルをお楽しみください。

WIGMORE HALL LIVE



WHLIVE 0052
\1400→\1290
ミア・パーション(Sop)/リサイタル
(1)シューベルト:
 ズライカI/ガニュメート/ミニヨンの歌/
 憩なき愛/君は安らぎ/水の上で歌う/
 糸を紡ぐグレートヒェン/岩の上の羊飼い*
(2)グリーグ:6つのドイツ語の歌Op.48
(3)シベリウス:
 春はいそぎ過ぎゆくOp13 の3/
 初めての口づけOp.37の1/それは夢かOp.37の4/
 そよげ葦Op.36の3/逢引から戻った娘Op.37の5
(4)グリーグ:君を愛すOp.5の3(デンマーク語歌唱)
ミア・パーション(Sop)
ロジャー・ヴィーニョルズ(Pf)
リチャード・ホスフォード(Cl)*
ピュアで優しい声に涙。スウェーデンの歌姫パーションのリサイタル

[2011 年2 月16 日/ウィグモア・ホール(ロンドン)ライヴ]/DDD、67’44”

 バッハ・コレギウム・ジャパンのカンタータ・シリーズでの独唱でもおなじみのミア・パーション。現在古今のオペラ両道でひっぱりだこの人気・実力ともにNo.1 のスター。そのパーションが2011 年2 月16 日にウィグモア・ホールで行ったリサイタルのライヴが登場します。
 魅力的なひと晩の演奏会を再現するかのようにシューベルト8曲をじっくり聴かせた後、グリーグのドイツ語歌曲でのやさしさと温かみにあふれる表現に酔わされ、さらにシベリウスのスウェーデン語歌曲で透きとおった叙情を堪能させてくれる極上のひとときを楽しめます。さすが母国語、発音の素晴らしさに加え、感情表出のレベルが違います。アンコールはグリーグのあの名曲「君を愛す」。デンマーク語歌唱で、涙がでるほどピュアで感動的です。


パーションの名唱が聴ける「復活」
Mahler: Symphony No.  2 in C minor 'Resurrection'
シカゴ響自主制作
CSOR 901916
(SACD-Hybrid)
DSDマルチチャンネルステレオ
\3600→¥2590
マーラー:交響曲第2番ハ短調「復活」

ミア・パーション(S)
クリスティアーネ・ストーティン(Ms)
シカゴ交響合唱団
デュアイン・ウルフ(合唱指揮)
シカゴ交響楽団
ベルナルド・ハイティンク(指)

CSOR 901914
通常CD/ステレオ
\3000→¥2390
録音:2008年11月20、21、22 & 25日シカゴ、シンフォニーセンター、オーケストラ・ホール(ライヴ) プロデューサー:ジェイムズ・マリンソン エンジニア:クリストファー・ウィリス


WHLIVE 0053
\1400
まるでロックバンドのようなとがり方!
 新時代の団体ジャック四重奏団

(1)リゲティ:弦楽四重奏曲第2番
(2)マティアス・ピンチャー:
 習作第4番「ヴェールについての考察」
(3)ケージ:4つのパートによる弦楽四重奏曲
(4)クセナキス:テトラス
ジャック四重奏団
[2010 年9 月12 日/ウィグモア・ホール(ロンドン)ライヴ]/DDD、72’40”

まるでロックのように現代音楽を演奏するジャック四重奏団。技術、アンサンブルともに完璧ながら、その尖った音楽性がまさに今風。クセナキスの音楽を得意とし、弦楽四重奏のための作品全集のDVD も評価が高いものでした。今回は2010 年9 月12 日にウィグモア・ホールで行われたコンサートのライヴ。コンサートでリゲティの猟奇的難曲をこの精密さで演奏できるとは驚愕のひとことに尽きます。今年11 月のサントリーホール公演ではラッヘンマンの弦楽四重奏が予定されているのも楽しみです。




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