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第72号
マイナー・レーベル新譜(1)
2013.8.20〜2013.10.18


2L

2L 098SACD
(SACD HYBRID)
\2500
印象の軌跡
 ドビュッシー/ ハイフェッツ編: 美しき夕べ
 ラヴェル:
  ヴァイオリンソナタ ト長調、
  ヴォカリーズ - ハバネラ形式のエチュード、ソナタ(遺作)
 ドビュッシー/ アーサー・ハートマン編: 亜麻色の髪の乙女
 ドビュッシー: ヴァイオリンソナタ
 ラヴェル/ シェルベリ・ニルソン、ビェラン編:
  亡き王女のためのパヴァーヌ
アンデシュ・シェルベリ・ニルソン(Vn)
スヴァイヌング・ビェラン(P)
 19 世紀の空気を鮮やかに描き出す1枚

 録音:2011年12 月、2012 年1 月 ソフィエンベルグ教会 (オスロ、ノルウェー)[DXD (24bit/352.8kHz) 録音][5.0 surround/stereo] 56’53

 詩人ポール・ブールジェは若き日のドビュッシーがインスピレーションを受けたひとりだと言われます。ドビュッシーがブールジェの『美しき夕べ』をテクストに歌曲を書いたのは1883 年でした。数回の万国博覧会を通じフランスがヨーロッパ文化の中心として栄えようとしていた時代。新しい世紀に向け、音楽の分野では、いわゆる「印象主義」が芽吹こうとしていた時代です。
 アルバム『印象の軌跡』は、その時代をリードしたふたり、ドビュッシーとラヴェルの音楽をノルウェーの音楽家が「今」の感覚と思考で見つめたアルバムです。
 アンデシュ・シェルベリ・ニルソン (1983-) はオスロ生まれ。オスロ、ベルリン、ストックホルムで学び、2008 年からハルダンゲル音楽祭の芸術監督に就任。スヴァイヌング・ビェラン (1970-) はスタヴァンゲル生まれ。ザルツブルクとベルリンでハンス・レイグラーフに学び、1999 年にノルウェー・コンサート協会の最優秀若手ソロ奏者に選ばれた後、ノルウェーの音楽シーンを中心に活動を続けています。
 ドビュッシーの《美しき夕べ》はハイフェッツ、同じく《亜麻色の髪の乙女》はドビュッシーの友人アーサー・ハートマンの編曲、ラヴェルの《亡き王女のためのパヴァーヌ》はシェルベリ・ニルソンとビェランの編曲による編曲で演奏されます。印象主義の美しい残像。作曲家のヴォルフガング・プラッゲ (1960-) が制作を担当し、オスロのソフィエンベルグ教会で録音セッションが行われました。
 

2L 097SACD
(SACD HYBRID)
\2500
ファゴットの抒情
 サン=サーンス: ファゴットソナタ Op.168
 ヒンデミット: ファゴットソナタ
 デュティユー: サラバンドとコルテージュ
 エルガー: ロマンスOp.62
 タンスマン: ソナティナ
 ケクラン: ファゴットソナタ Op.71
 クヴァンダール: 伝説曲Op.61b
ペール・ハンニスダール(Fg)
ヴェービョルン・アンヴィーク(P)
 ファゴットの至芸を堪能

 録音:2012 年4 月30 日-5 月3 日 ヤール教会 (ベールム、ノルウェー)[DXD (24bit/352.8kHz) 録音][5.0 surround/stereo] 52’45

 ファゴットとピアノのための作品を集めたアルバム『ファゴットの抒情』。木管楽器のための室内楽曲に興趣にあふれた作品の多いサン=サーンスのソナタに始まるプログラム。木管楽器のための室内楽作品に実り多かった20 世紀前半の作品が中心です。この時代、試験の課題曲としてパリ音楽院の委嘱により書かれた作品も多数あり、その代表的な作品、デュティユーの《サラバンドとコルテージュ》とタンスマンの《ソナティナ》がこのアルバムでも演奏されています。オスロ・フィルハーモニックの首席ファゴット奏者、ペール・ハンニスダール (1958-) とグリーグ三重奏団のピアニスト、ヴェービョルン・アンヴィーク (1962-)。ノルウェーを代表する優れた音楽家ふたりの共演です。ノルウェーのクヴァンダールが作曲した《伝説曲》のノスタルジックなページでプログラムを閉じます。

ACCENT



ACC 25317
(SACD HYBRID)
\2700→\2490
シギスヴァルト・クイケンとラ・プティット・バンドによる
 OVPP 方式(各声部1人)によるカンタータ集シリーズの第12 巻。

J.S.バッハ:カンタータ集 Vol.17
 カンタータ第186番「魂よ、つまずくなかれ」BWV186
 カンタータ第168番「務めの報告をいだせ!と轟く雷の言葉」BWV168
 カンタータ第134番「イエス生きたもうと知る心は」BWV134
 カンタータ第54番「罪に手むかうべし」BWV54
シリ・トルンヒル(S)
エリザベス・ハーマンス(S)
ソ・イェリ(S)
ペトラ・ノスカイオヴァ(A)
クリストフ・ゲンツ(T)
ヤン・ファン・デル・グラッベン(Br)
シギスヴァルト・クイケン(指)
ラ・プティット・バンド
 個々の演奏者の実力の高さを遺憾なく発揮した1枚カンタータの真髄を極めた演奏

 録音:2005-2012 年

 三位一体節後第7 日曜日のためのカンタータ第186 番。2 つの大きな部分からなり、第1 部はこの世の貧しさを、第2 部はイエスの豊かさを対比させています。第168 番のカンタータは三位一体節後第9 日曜日用。第3 年巻最初の作品で、厳しい神の言葉(バス独唱)と魂のおののき(テノール独唱)が対比される。復活節第3 日のためのカンタータ第134 番は、新年用の世俗カンタータBWV134a のパロディ。第4 曲の二重唱はヴァイオリンが華麗に奏でるトリプル・コンチェルト風で、カンータの中でも長大な聴きごたえのある曲です。アルト独唱用のカンタータ第54 番(復活節前第3 日曜日用)は、2 つのアリアがレチタティーヴォを挟むだけの小規模な構成ですが、第3 曲のアリアはアルトとヴァイオリン、ヴィオラと通奏低音という4 声のフーガ形式で、技術的にも高度な器楽とアルト独唱のやり取りが聴きどころです。
 このアルバムに収録されているカンタータはソリストの力量が試される楽曲が多く、S. クイケンからの信頼が厚い面々が安定した歌唱で、じっくりと聴かせてくれます。
 


ACC 24286
\2500→\2290
カントゥス・ケルン&コンチェルト・パラティーノ
ハインリヒ・イグナツ・フランツ・ビーバー:
 聖母マリアの夕べの祈り
ヨハン・カスパール・ケルル:
 ウィーン包囲の嘆きを慰めるミサ曲
カントゥス・ケルン
コンラート・ユングヘーネル(指)
コンチェルト・パラティーノ
 ビーバーの晩課とケルルのミサ、カントゥス・ケルンとコンチェルト・パラティーノによる妙技!

 録音:2012 年/73’38

 当時随一のヴァイオリニストであったボヘミア出身の作曲家ハインリヒ・イグナツ・フランツ・ビーバー。代表作「ロザリオ・ソナタ」などで用いたスコルダトゥーラ(変則調弦)で独自の響きを生み出しました。器楽曲とならんでビーバーの需要なのが宗教作品。壮麗で大規模な曲が多い中、ここに収録されている「聖母マリアの夕べの祈り」は、ビーバー独特の華やかさを保ちつつも、宗教的静謐さ漂う美しい作品です。
 カントゥス・ケルンの主宰であるコンラート・ユングヘーネルは、そこから5 つの詩篇とマニフィカトを選び、それにケルルの聖歌集(Op.1)を組み合わせ、多彩な表現に満ちた演奏となっています。
 ビーバーと同時代の作曲家でドイツ・バロック最盛期に活躍するも、現在はほとんど演奏される機会のないヨハン・カスパール・ケルルのミサ曲を収録。
 この作品は、トルコによるウィーン包囲戦によってもたらされた飢餓や疫病のための哀歌として作曲されました。ケルルは高度な作曲技法を持っており、バッハ、ヘンデル、パッヘルベルなどにもその影響を与えており、このミサ曲でも、斬新な半音階進行と転調などその非凡な才能を示しています。
 8 声部のカントゥス・ケルンとツィンク(コルネット)とバロック・トロンボーンによるアンサンブル、コンチェルト・パラティーノの神技を堪能することができます。
 

ACC 24282
\2500
オルトレモンターノ
ジョヴァンニ・ガブリエリ(c1554/1557-1612):
 サクレ・シンフォニーエ
オルトレモンターノ
ジェズアルド・コンソート・アムステルダム
ヴィム・ベキュ
 古楽トロンボーンの名手ヴィム=ベキによるガブリエリの「サクレ・シンフォニーエ」

 録音:2012 年、ケルン/61’32

 ジョヴァンニ・ガブリエリは、ヴェネツィア楽派のポリフォニー音楽を語る上で最重要の作曲家の一人。ガブリエリの「サクレ・シンフォニーエ」は、当時のヴェネツィアの権力と評価を表した記念碑的な作品です。
 「サクレ・シンフォニーエ」は、第1 巻は1597 年、第2 巻はガブリエリの死後1615 年に出版された声楽曲と器楽曲を合わせた作品集。アンサンブル・オルトレモンターノの音楽監督ヴィム・ベキュは、この作品集から録音のために16 曲を選び収録しています。バロック・トロンボーン(サックバット)とコルネット(ツィンク)、弦楽器、そしてオルガンによる器楽アンサンブルと声楽パートは、ジェズアルド・コンソート・アムステルダムが務めています。
 ガブリエリは、この「サクレ・シンフォニーエ」の声楽曲でも器楽曲でも高度な技法を用いて作曲しています。ヴェネツィアのサン・マルコ大聖堂の左右対称の構造空間を利用して、極めて高度な複合唱形式を発展させました。「エコー・カンツォーナ」では、独創的な手法を用いて音響効果をあげています。また強弱記号の使用も斬新で「弱と強のソナタ」は強弱記号を用いた最初の作品と言われています。
 アルバムの最後に収録された18 声の「Hic estfilius Dei」は、美しいアンティフォナ(交唱)が圧巻の素晴らしい演奏となっています。

ACCENTUS MUSIC



ACC 30296CD
\2300→\2090
炸裂ムソルグスキー!
 ルツェルン祝祭管弦楽団ブラス・アンサンブル

  ムソルグスキー:
   展覧会の絵(エルガー・ハワース編)
   禿山の一夜(アンドレアス・N・タルクマン編)
   死の歌と踊り(スティーヴン・ヴェルハルト編)
ルツェルン祝祭管弦楽団ブラス・アンサンブル
ルーツ・ケーラー(指揮)
ラインホルト・フリードリヒ(Piccolo Tp)
ラウラ・ヴコブラトヴィッチ(Piccolo Tp)
マルティン・バエサ・ルビオ(Tp) 、
イエンス・ベッヒャー(Tp)
スティーヴン・ヴェルハルト(Tp)
ヴィム・ファン・ハッセルト(コルネット)
アマンダ・クラインバルト(Hrn)、
クロード・トレムス(Hrn)
フィリップ・シュメルツレ(Hrn)、
クリスティーナ・クロフト(Hrn)
ヨルゲン・ファン・ライエン(Tb)、
フレデリック・ベッリ(Tb)
アレクサンダー・ファーベーク(Eu/Tb)
マルティン・スキッパース(Bass Tb)、
ディルク・ヒルテ(Tub)
トーマス・ケラー(Tub)、
レイモンド・カーフス(Timp)
マティアス・フリース=ハウセン(Prc)
アクテア・ジメネツ(Pec)、
ミルコ・プレアトーニ(Pec)
 ルツェルンの名手たちが繰り広げる華麗なムソルグスキー、超絶技巧が炸裂した圧巻のブラス・アンサンブル

 録音:2013 年5 月3 & 4 日フェストハレ・ヘルクスハイム/66’02

 名手揃いのルツェルン祝祭管のブラス・セクションで創設した「ルツェルン祝祭管弦楽団ブラス・アンサンブル」による、ムソルグスキーの代表作で難曲である、「展覧会の絵」「禿山の一夜」「死の歌と踊り」に挑んだアルバムです。
 「展覧会の絵」は、ブラス界の重鎮エルガー・ハワース。「禿山の一夜」は、ブラス・アンサンブルの編曲に定評のあるアンドレアス・N・タルクマン。
 そして、「死の歌と踊り」は、トランペット奏者であり編曲者でもあるスティーヴン・ヴェルハルトが新たにブラス用に編曲した版を使っています。20 人編成のそれほど大きくないアンサンブルですが、超一流奏者たちによる圧巻の超絶技巧と多彩なサウンド、そして金管楽器の能力を極限まで駆使した力演で、ブラス愛好家も感嘆する演奏を聴かせてくれます。
 ルツェルン祝祭管弦楽団ブラス・アンサンブルは、2013 年にクラウディオ・アバドとミヒャエル・ヘフリガーによって創設されました。またアンサンブルの精神的支柱はトランペット奏者のラインハルト・フリードリヒであり、彼が組む意欲的なプログラムはこのアンサンブルの魅力の一つとなっています。




AD VITAM


AV 130715
\2500
ギター四重奏
 ロッシーニ(ブランコ編):歌劇「コリントの包囲」序曲
 モレーノ=トローバ:版画(8曲)
 J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲第4番BWV1049
 コシュキン:警護兵交代(1994)
 プホール:陰と陽
エクリッセ四重奏団
 【ガブリエル・ビアンコ、
  アルカイツ・シャンボネ、
  ピエール・ルリエヴル、
  バンジャマン・ヴァレット(Guit)】
 実力も最高、イケメン4 名による最強ギター四重奏団

 録音:2013 年3 月4-7 日/サン=タヴィ=ド=タルド(フランス)/DDD、58’52”

 2012 年にパリ音楽院の学生たちにより創設されたエクリッセ四重奏団。4 本のギターといえばロメロ・ファミリーを思い出しますが、そのレパートリーを基本に、同時代作曲家に新作を委嘱したり、編曲を行なうなどの活動を行なっています。イケメン揃いでもあり、人気がでそうな注目株です。彼らのデビュー・アルバムとなる当盤は、その魅力が凝縮されています。リーダーのブランコ編曲によるロッシーニの歌劇「コリントの包囲」序曲が聴きもの。ロッシーニのラテン性がギターの音と意外なまでにしっくり合っているうえ、非常な盛り上がりを見せます。さらに4 本のギターのための貴重なオリジナル作品であるモレーノ=トローバの「版画」はまるでフュージョンのようなカッコ良さ。オシャレなBGM としても最高です。ロシアの作曲家ニキータ・コシュキンの「警護兵交代」はモスクワの赤の広場レーニン廟の兵隊を描いていますが、ちょうどソ連崩壊後、ソ連からロシアへ交代するという意味も込められた作品。ロシアに興味のある方必聴です。

ALBA



ABCD 356
(SACD HYBRID)
\2200→\1990
ヤンネ・メルタネン(ピアノ)新作コンチェルト!
 グリーグ: ピアノ協奏曲 イ短調 Op.16
 シューマン: ピアノ協奏曲 イ短調 Op.54
ヤンネ・メルタネン(ピアノ)
イェヴレ交響楽団 
ハンヌ・コイヴラ(指揮)
 フィンランドのピアニスト、メルタネンによるピアノ協奏曲屈指の名作グリーグとシューマン豊かな感性と溢れる詩情で描き出す!

 5.1 multichannel/stereo、61’10

 Alba Records の数々の録音で瑞々しい抒情の「ショパン」を聴かせ、着実にファンを獲得してきたピアニスト、フィンランドのヤンネ・メルタネン(1967-)がグリーグとシューマンの協奏曲を録音しました。「あらゆる部分に今を生き呼吸するロマンティックな推進力がもたらされ、慎重なあまり萎縮したりスタジオという限定された空間を感じさせたりといったことのない、絶対的に“ライヴ“な演奏。躍動する名人の技を見せたかと思うと、突然、秘密の世界に入り込む。彼がグリーグとシューマンの音楽に見出したコントラストは実に鮮やかだ。よく知っているはずのページの数々が、スリリングなくらい“未知”の音楽に響く」と、「グラモフォン」をはじめとする雑誌や新聞に寄稿してきたイギリスのブライス・モリソンが、この演奏について述べています。イェヴレ交響楽団は、2012 年に創設100 年を迎えたスウェーデン最古のオーケストラのひとつ。ショパンの協奏曲 (ABCD247) など、さまざまな機会にメルタネンと共演を重ねるハンヌ・コイヴラが指揮しています。

 来日予定
  2014年2月22日(土)14:30 東京芸術劇場
   演目:グリーグ:ピアノ協奏曲
   共演:東京ニューシティー管弦楽団 内藤彰(指揮)



旧譜
ヤンネ・メルタネン(P)
ショパン:ノクターン集

 全然知りませんでした。ヤンネ・メルタネン。フィンランドの若手ピアニストで、ALBAから3枚もショパンを出していて、結構人気なんですって。
 顔を見たら、長髪に無精ひげ、吸い込まれそうな美しい瞳に、きりりとした眉、の超イケメン。ベルマンとバシキロフの門下で、ショパン弾きとして母国では有名だとか。
 で、実際にABCD 160を聴いてみた。
 うわ。
 その鋭利で清冽な演奏。まるで氷の鍵盤を弾いているかのような!ハチャメチャな個性的演奏ではないが、ポゴレリッチとかに通じる狂気的な冷たさを感じる。
 とにかく触ると切れそうなクールな演奏。ときおりおそろしく繊細で神経質で、目の前で壊れそうな瞬間がある。
 ものすごい才能。


ABCD 160
\2200→¥1990
ショパン:ノクターン集
 3つのノクターンOp.9&Op.15/
 2つのノクターンOp.27&Op.32 
メルタネン(P)
フィンランドの若手メルタネンのショパン。

ABCD 190
\2200→¥1990
ショパン:ノクターン集
 ト短調 Op.37の1/ト長調 Op.37の2/
 ハ短調 Op48の1/嬰ヘ短調 Op48の2/
 ヘ短調 Op55の1/変ホ長調 Op55の2/
 ロ長調 Op62の1/ホ長調 Op62の2/
 ホ短調(遺作)/嬰ハ短調(遺作)/ハ短調(遺作)
ヤンネ・メルタネン(Pf)
1967年生まれのフィンランドのピアニスト、メルタネンによるショパンの第2弾。甘口のショパンにお嘆きの方々にオススメの超辛口演奏。ショパンのノクターンの怖さがよくわかる。録音:2003年8月4-7日 ミッケリ、ミカエリ・コンサート&コングレス・ホール/マルッティ・タルヴェラ・ホール



 

ABCD 355
(SACD HYBRID)
\2200
ユハ・カンガス&オストロボスニア室内管
 顕現

 ユッカ・ティエンスー(1948-):溝(2011)
 エルッキ・サルメンハーラ(1941-2002):カンツォネッタ(1971)
 ヘレナ・トゥルヴェ(1972-):
  あなたのうしろの影 (2011) (3つのヴィオールと弦楽オーケストラのための)
 ペーテリス・ヴァスクス(1946-):顕現(2010)
 ウスコ・メリライネン(1930-2004):夏の協奏曲《夏の夜の夢》(1994)
オストロボスニア室内管弦楽団
ユハ・カンガス(指揮)
 ユハ・カンガス率いるオストロボスニア室内管によるフィンランド・モダニズムの第一人者ティエンスーほか現代フィンランド作曲家たちの作品集

 5.1 multichannel/stereo、67’30

 オストロボスニア室内管弦楽団とユハ・カンガス(1945-) の新しいアルバム『顕現』は、初録音の4 曲を含む「同時代」の作品集。ティエンスーの《溝》はオストロボスニア室内管弦楽団のために作曲された作品です。「鼓舞し、歓喜に酔う音楽。きわめて清澄な音色のため理解しやすいかもしれないが、決して、先が読めるとか、わかりきったことといった作品ではない」(ティエンスー)。サルメンハーラの《カンツォネッタ》は、2 部からなるオルガンのための《カンツォーナ》の後半を作曲者みずから弦楽オーケストラのために編曲した作品。ヘレナ・トゥルヴェ Helena Tulve は現代エストニアの中間世代を代表する作曲家のひとり。「ソロ」楽器の性格をもつ3 つのヴィオールと弦楽オーケストラのための《あなたのうしろの影》は、タリン室内管弦楽団の委嘱により作曲され、2012 年1 月、カンガスの指揮によりタリンで初演されました。ラトビアのヴァスクスが「わが友ユハ・カンガス」に献呈した《顕現》は、1 月6 日の公現祭(顕現祭)とは関係なく、夏の夕べにバルト海のほとりを散歩していて主題のアイデアが湧いたといいます。《夏の夜の夢》の副題をもつメリライネンの《夏の協奏曲》はオストロボスニア室内管弦楽団の委嘱作。はかない気分の〈レント〉を生命力にみちた2 つの〈ヴィーヴォ〉が挟む構成をとった作品は、地の精やノームもイメージしながら、サーミ人の住むラップランドで完成されました。
 


ABCD 360
(SACD HYBRID)
\2200→\1990
ヴェネツィアを歌え〜「もっとも高貴な共和国」がもっとも美しかった時代
モンテヴェルディ:
 主よ、われは心より汝に感謝せん(第1)《4声のミサ曲と詩編曲》
ダリオ・カステッロ:
 2つのヴァイオリンとファゴットのためのソナタ第11番
  《現代様式のソナタ・コンチェルターテ 第2巻》
アレッサンドロ・グランディ:
 優しきわがイエスよ《シンフォニアつきの1声と2声のモテット集 第2巻》
ビアージョ・マリーニ:ラ・フォスカリーナ《アフェッティ・ムジカーリ》
モンテヴェルディ: 主をほめ讃えよ《倫理的・宗教的な森》
ジョヴァンニ・ピッキ:パス・エ・メッツォ《チェンバロのための舞曲集》
アレッサンドロ・グランディ:
 O quam speciosa《1声、2声と4声のモテット集》
ダリオ・カステッロ:
 ソプラノ・ソロのためのソナタ第1番
  《現代様式のソナタ・コンチェルターテ 第2巻》
タルキニオ・メールラ: すべての者よ、主に向かいて喜ばん)
ビアージョ・マリーニ:
 ヴァイオリン、コルネットと通奏低音のためのソナタ
  《教会ソナタと室内ソナタ》
ナターレ・モンフェラート:
 救い主を育てた母(救い主のうるわしき母)
クラウディオ・メールロ:
 ラ・コルテーゼ《オルガン・タブラチュアのカンツォーネ集 第1巻》
ジョヴァンニ・バッティスタ・リッチ:
 天の元后(めでたし天の后)《神聖賛歌 第3巻》
アルゴ
 【カイサ・ダールベク(S)
  トゥオモ・スニ(Vn)
  ドラ・アステシュタード(Vn)
  ヘイディ・ペルトニエミ(Vc)
  ヤニ・スンナルボリ(ドゥルシアン)
  アンナ=マーリア・オラモ(チェンバロ)】
 5.0 multichannel/stereo)、65’58

 北イタリア、アドリア海に面した港湾都市ヴェネツィア共和国は、7 世紀の終わりから1797 年まで、1000 年を超えて栄え、かつては「もっとも高貴なヴェネツィア共和国」とも「もっとも高貴な共和国」と呼ばれました。
 ヴェネツィアはイタリアとヨーロッパの文化の拠点でもあり、多くの音楽家を擁したサン・マルコ大聖堂(サン・マルコ寺院)はヴェネツィア文化の中心のひとつとして、とりわけ16 世紀と17 世紀には音楽の改革に大きな役割を果たしました。
 Alba Records のアルバム『ヴェネツィアを歌え』は、「もっとも高貴な共和国」がもっとも美しかった時代を偲び企画されました。
 マントヴァ公国に仕え、1613 年にヴェネツィアに移りサン・マルコ大聖堂の楽長を務めたモンテヴェルディ、宗教声楽音楽の大家とされるアレッサンドロ・グランディ、サン・マルコのヴァイオリニスト、ビアージョ・マリーニ、管楽器アンサンブルを率いたダリオ・カステッロ。ヴェネツィアの守護聖人、聖母マリアを讃える曲も選ばれています。
 フィンランドのバロック・アンサンブル、アルゴは、ヨーロッパ各地のバロック・オーケストラとアンサンブルで演奏するピリオド楽器のプレーヤーと歌手が集まり2008 年に結成されました。プログラムによってメンバーが替わり、このアルバムではトゥオモ・スニとドラ・アステシュタードがヴァイオリン、ヘイディ・ペルトニエミがチェロ、アンナ=マーリア・オラモがチェンバロ、現代のファゴットの原型、ドゥルシアンをヤニ・スンナルボリが演奏しています。声楽曲のソロを歌うソプラノのカイサ・ダールベクは、2005 年にシベリウス・アカデミーの教会音楽科を卒業、2005 年から2006 年にかけてヨーテボリのオペラ大学で学んだ後、トム・クラウセ、イルモ・ランタをはじめとする教師に室内楽の歌唱と歌曲、デーム・エマ・カークビーの下でバロック歌唱を学んでいます。

ALIA VOX

AVSA 9900
(SACD HYBRID)
\2800→\2590
サヴァール渾身の歴史譚シリーズ
 最新盤は「東洋—西洋」第2 弾!

「東洋—西洋2〜シリアへのオマージュ」
 (1)伝承歌「Ahla Zahra」
 (2)伝承曲「Samai maqam Bayati」(シリア)
 (3)「Creire m’en fach」〜フレステル(中世のパン・フルート)による独奏
 (4)伝承歌「夜明け」(シリア)
 (5)伝承曲「Shaouia」(シリア)〜ナーイと打楽器による演奏
 (6)オードによる即興
 (7)伝承歌「アラブにて」
 (8)イスタンピッタ(中世の舞曲)「イザベラ」
 (9)伝承歌「Ce Brun Hal asmar」(シリア)
 (10)トロット
 (11)伝承歌「Ya Mariam el bekr」(シリア)
 (12)ガザル(抒情詩)
 (13)伝承歌「Angoisse Qalaq」(シリア)
 (14)アルフォンソ10世編纂:
  『聖母マリアのカンティガ集』より 第41番「聖母マリア、我らが主の母」
 (15)伝承歌「Hija mia」—伝承舞曲「 Et dodim kala」(イスラエル)
 (16)ウナ・パストーラ(スペインのセファルディー)
 (17)伝承曲「ダマスカスにて」(シリア)
 (18)ナーイによる即興「出発」
ワエド・ブハッソン(オード& 歌)
リオール・エルマレ(歌)
ハマム・カイリ(歌、リック、ソナーハ)
ウーメイマ・カリル(歌)
ジョルディ・サヴァール(ヴィオール& ルバブ)
エスペリオンXXI
 {モスレム・ラハル(ナーイ)、
  ピエール・アモン、
   (フルート、ナーイ、パン・フルート)、
  ドリス・エル・マロウミ(ウード)、
  イエール・ダラール(ウード)、
  ワハブ・バダルヌ(カーヌーン)、
  ハカン・グンゴール(カーヌーン)、
  ディミトリス・プソニス
   (ウード、サントゥール、サズ)、
  ミカエル・グレビル(シターン)、
  ペドロ・エステヴァン、
   (デフ、ダルブカ、リック)}
 世界で最も歴史深き土地シリアに根付く、中東の響き厚き伝承曲集

 録音:2013 年2 月18 日、5 月6、8&9 日、カルドナ修道院(カタルーニャ)

 サヴァール渾身の歴史譚シリーズ最新盤!西はイベリア半島から東はアフガニスタンまで、地中海(西洋)と中近東(東洋)世界の音楽を広く集めたアルバム「東洋—西洋」(AVSA 9848)の発売から7 年の月日を隔て、待望の第2 弾が発売される運びとなりました!第1 弾はサヴァールの盤歴を代表する名盤となっているだけに、今回も注目必至です。
 東と西との異文化交流をテーマとした前回のプログラムを踏襲しつつ、今回は、特に中東の国「シリア」の音楽に特に焦点を当てた内容となっています。
 世界で最も古い歴史を持つ土地とも呼ばれるシリアは、肥沃な土地のおかげで古代から大きく栄えた半面、ギリシャ、ローマやオスマン帝国、ヨーロッパといった他国からの支配に相次いで晒され、激動の歴史を経験してきました。本アルバムでは、様々な文化入り混じるシリアの地に根付く、民俗色あふれる歌曲や器楽曲、舞曲を多く収録。前回と同様、中世時代の東方と西方の結びつきを窺わせる『聖母マリアのカンティガ集』からも選曲がなされています。
 ナーイやウード、カーヌーンといった中東の古典音楽を代表する楽器が多く登場し、中東の響き厚き演奏をたっぷりと堪能出来る1 枚となっています!
 編成の大きさは第1 弾の時よりも大きく、器楽団体エスペリオンXXI のメンバーに加え、シリア、ギリシャ、レバノン、イスラエル、トルコと言った中東地域を代表する多くの名手たちがゲストとして録音に参加。「東洋—西洋」のタイトルにふさわしく、西洋の音楽家と東洋の音楽家が一堂に介する布陣で収録がなされています。約400 ページにわたるブックレットの中には、5000 年に及ぶシリアの年譜も掲載。音楽と共に、この国の歴史と文化の深さを知るアルバムとなっています。シリアの人々、ひいてはその国土に脈々と受け継がれている文化を愛し、この土地の平和を強く願う、サヴァール渾身の最新盤です!




AMBROISIE



AM 210
\2600→\2390
ルガンスキー、グリーグとプロコフィエフ
 ケント・ナガノ&ベルリン・ドイツ響
  (1)グリーグ:ピアノ協奏曲イ短調 Op.16
  (2)プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第3番ハ長調 Op.26
ニコライ・ルガンスキー(Pf)
ケント・ナガノ(指)
ベルリン・ドイツ交響楽団
 完璧。さすがルガンスキー、グリーグとプロコフィエフの新しい決定盤登場!ケント・ナガノの伴奏も充実の極み。秋の夜、最高に贅沢な音楽。

 録音:2013 年2 月/イエス・キリスト教会(ベルリン)/DDD、59’19”

 ニコラーエワ秘蔵の天才少年として世に出たルガンスキーも40 歳を超え、超絶のテクニックはそのままに、ますます自在な妙技を繰り広げる存在となっています。待望の新録音は久々の協奏曲。これまでラフマニノフやチャイコフスキーの協奏曲は高い評価を受けましたが、今回は彼にとって初のグリーグとプロコフィエフの第3 番。共演はケント・ナガノ指揮ベルリン・ドイツ響で、今年2 月にベルリンのイエス・キリスト教会にてセッション録音されました。
 グリーグは落着いたテンポで辛口の叙情を歌いあげ、どこかリヒテルの名演を彷彿させます。どんな強音でも透明さを失わない打鍵、第3 楽章の若々しい推進力で、この名作を限りなく新鮮なものにしています。ケント・ナガノのバックアップも絶妙で、終始充実したオーケストラの響きを聴かせてくれます。
 ルガンスキー初の録音となるプロコフィエフのピアノ協奏曲第3 番は、2011 年12 月来日時のデュトワ指揮NHK 交響楽団との共演が語り草となっていますが、約1 年後の当演奏もそれを凌ぐ凄さです。ルガンスキーは轟き渡る音ながら透明な所がまさにプロコフィエフ向き。ゾッとするような難技巧を呆れる程の正確さで涼しげにこなし、テンポはアルゲリッチの超名盤ばりの速さで、ケント・ナガノの指揮ともどもボルテージの高い胸のすく快演となっています。ことに第3 楽章に現れる二度重音のグリッサンドのすさまじい効果は鳥肌ものです。やはりプロコフィエフの3 番はこのような演奏でこそ輝く理想像で、アルゲリッチ盤に優るとも劣らぬ出来のうえ、録音の新しさと鮮明さでは明らかに優っていると申せましょう。
 両曲ともにスタインウエイですが、ルガンスキーならではの奏法でとても明るく軽やかな音がするのも聴きものです。暗く重いと思いこまれているロシア・ピアニズムの先入感を一新してくれます。
<店主より>
 先日のベレゾフスキーといい今回のルガンスキーといい、次代の巨匠となるべき逸材が重量級の新譜をリリースしてその存在感を見せ付けてくれる。これは嬉しい。
 しかも今回は指揮とオケにケント・ナガノ指揮ベルリン・ドイツ響という強力なバックを得てまさに万全の体制。

 ここではAMBROISIEレーベルの力の入れようが伺える、ちょっとした映画並みのプロモーション映像が楽しめる。

http://www.youtube.com/watch?v=XYzGLyNrYU4

AMBRONAY



AMY 039
\2600→\2390
日本でも人気出ること間違いなし!
 ヨーロッパで話題の異端オリジナル楽器アンサンブル
  レス・エスプリ・アニモ

変身
 (1)ヨハン・クリストフ・ペツ:パッサカリア〜パストラール協奏曲ヘ長調より
 (2)J.S.バッハ:コントラプンクトゥス14〜フーガの技法より
 (3)同(ルピアニェス編):
  14のカノンBWV1087〜ゴルトベルク変奏曲、アリアの8 音のバスに基づく
 (4)伝承曲「コーデンノウのエニシダ」
 (5)同「ボニー・クリスティ」
 (6)ジェミニアーニ:
  ソナタ第1番「コーデンノウのエニシダ、ボニー・クリスティ」
 (7)伝承曲「トランケールの茂みで」
 (8)ジェミニアーニ:ソナタ第2番「トランケールの茂みで」
 (9)伝承曲「この前に沼越えてやって来た時」
 (10)ジェミニアーニ:ソナタ第3番「この前に沼越えてやって来た時」
 (11)ポンティエル:セント・マーティン・レーン
 (12)コレット:コミック協奏曲第25 番「未開人」
 (13)マリーニ:4 声のパッサカリア
 (14)メルーラ:チャコーナ
 (15)ジュゼッピーノ・デル・ビアボ:逃れよ
 (16)マリーニ:「逃れよ、悲しい心よ」によるソナタ
 (17)伝承曲:ジョン、今キスしに来て
レス・エスプリ・アニモ
  録音:2013 年8 月/ジュジュリュー礼拝堂/DDD、71’55”

 オランダを拠点に活動し、今ヨーロッパで最も期待・注目されている若手バロック・アンサンブル「レス・エスプリ・アニモ」。
 日本人ヴァイオリニスト、バディアロヴァ朋絵を含む7 名で構成され、昨2012 年に日本初公演を行ない話題となりました。
 ストーリー性のあるプログラムと躍動感あふれる演奏に定評のある彼ら、2 枚目のアルバムとなる当ディスクも非常に凝った作りを見せてくれます。

 テーマはずばり「変身」。

 流行歌や名作が第三者の手を経て新たな作品となったものを、その素材と結果の両者を披露してくれます。
 ミシェル・コレットのコミック協奏曲第25 番「未開人」も「変身」の典型例。第1 楽章はラモーのオペラ「優雅なインドの国々」のアリアによる技巧的変奏、第2 楽章は思想家ジャン=ジャック・ルソーの作曲したオペラ「村の占い師」のアリアの編曲、終楽章はイギリス起源の有名なフランス民謡が用いられていて、その原型ポンティエルの「セント・マーティン・レーン」も収録されるという周到さ。
 また、当時のイギリスの流行歌を採り入れたジェミニアーニのソナタや、現在のイスラエル国歌の一節にもなっているジュゼッピーノ・デル・ビアボの「逃れよ」も興味津々。

 レス・エスプリ・アニモのフレッシュな演奏、ご存知ない向きはぜひぜひお試し下さい。驚きます!



(店主より)
 考えてみればこれだけ古楽器演奏が一般化して人気ジャンルとして確立しているわけだから、新世代の天才集団が登場してもおかしくない。このレス・エスプリ・アニモは、その最右翼の集団として必ずやそう遠くない日メジャーな人気を勝ち取ることになると思う。
 これは彼らのホームページ。サンプル試聴や生々しいライヴ映像など、どうぞお楽しみください。「レス・エスプリ・アニモ」、覚えておきましょう。

http://www.lesespritsanimaux.com/japanese#!media/ck0q

 

Les Esprits Animaux play Telemann
AMY 302
\2600→¥2390
レゼスプリ・アニモ〜「音楽と小説の邂逅」
テレマン:
 (1)組曲ト長調「ドン・キホーテのブルレスカ」全曲 TWV 55G:10 
 (2)リコーダーとフルートのための協奏曲ホ短調 TWV 55G:e1 
 (3)組曲イ長調「ガリバー組曲」 TWV 40:108 
 (4)2つのフルートのための協奏曲イ短調 TWV 52:a2 
 (5)「忠実な音楽の師」よりトリオ・ソナタハ長調 TWV 42:C1 
 (6)ターフェルムジーク(食卓の音楽)第1集より第6曲 終曲ホ短調 TWV 50:10
レス・エスプリ・アニモ
「音楽と小説の邂逅」をテーマに、テレマンの小説を題材とする作品を中心に収録。器楽でのみ表現される見事な情景描写が魅力の名盤

録音:2011 年4 月23 日-24 日、フランス

 バロックを代表する音楽家の1 人、テレマン。小説と音楽の融合をテーマにした本CDでは、テレマンが残した数多の作品の中から「ドン・キホーテのブルレスカ」や「ガリバー組曲」など、小説を題材にした作品が収録されています。ドン・キホーテを題材とした作品はヨーロッパではお馴染みですが、器楽曲としてこの題材に取り組んだのはテレマンが最初であるといえましょう。ブルレスカ(滑稽物)らしく時に陽気に、時に情熱的にドン・キホーテのキャラクターを描写しています。「ガリバー組曲」は、巨人ガリバーと小人たちという対照的なキャラクターの見事な描写分けが最大の魅力。テレマンは小人の動きを描写するために24/1 拍子や32/3 拍子といった驚くべき拍子を用いており、CDのリブレットに載せられた楽譜を見ながら聴くとまた違った楽しみが味わえます。テレマンらしい軽快かつ優雅な響きに満ちた1 枚です。
 レゼスプリ・アニモは2009 年にオランダで結成された新進気鋭の演奏団体。若手実力派達の活気にあふれた演奏によって、テレマンが作り出す魅力的な世界が生き生きと表現されています!



「ドン・キホーテ」でのあっけに取られるような超絶技巧演奏が楽しめる。

http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=4ugw1K6exeY


 


AMY 303
\2600→\2390
ルベル父から息子へ
 (1)ジャン=フェリ・ルベル:舞踊の地方色/リュリ氏のトンボー
 (2)フランソワ・ルベル&フランソワ・フランクール:「平和のバレ」〜
  何とまばゆい光が天を/パリ裁判への前奏/
  ヴィーナスのためのエール/パリのためのミュゼット/
  ジュノンのためのサラバンド/楽しみのためのエール/
  平和の子供歌/メヌエット/光輝讃頌/
  レシタテイフと二重唱「優しい愛」/アマトゥス人のためのエール/
  タンブーラン/彼は鎖に繋がれ呻く/シャコンヌ/
  イスメーヌはすべて弱すぎる、ああ/二重唱「とても優しい風が
 (3)同:「スカンデルベルク」〜狂乱、愛
ジュリエット・ペレ(Sop)
エティテンヌ・バゾラ(Br)
アンサンブル・レ・シュルプリーズ
 ヴェルサイユ宮殿の優雅さにあふれたルベル親子の作品集

 録音:2013 年3 月/ジュジュリュー礼拝堂/DDD、72’32”

 時代を先んじた不協和音で始まるバレエ音楽「四大元素」で知られるジャン=フェリ・ルベル(1666-1747)。彼の息子フランソワ(1701-1775) も作曲家で、フランソワ・フランクールと組んで数篇のオペラを作曲しましたが、今日忘れられています。
 当アルバムがデビュー盤となるアンサンブル・レ・シュルプリーズは2010 年結成のフレッシュな古楽器合奏団。グループ名はラモーのオペラ「愛の驚き Les surprise de l’ Amour」に由来するそう。団員たちはニケ、クリスティ、ルセから鍛えられていて、まさに驚くべき水準を示しています。2012 年にアントワープで行われた国際若手演奏家プレゼンテーションで入賞し、各界から注目を集めています。



(店主より)
 これがデビュー盤らしい「アンサンブル・レ・シュルプリーズ」。ラモーのオペラ「愛の驚き Les surprise de l’ Amour」から名前を取ったということで、「サプライズ・アンサンブル!」という感じか。
 で、彼らの映像を探したら、なかなか面白いのが見つかった。
 演奏シーンは観られないのだが、彼らの名前の発祥であるラモーの音楽が聴ける。なかなかの才人たちと見た。今回のルベルもデビュー・アルバムだけに絶対気合が入っているはず。期待できそう。

http://www.dailymotion.com/video/xsqgqi_orage-rameau_music

ANIMA RECORDS



ANM1 30500001
\2500→\2290
フルート奏者、井原和子ファースト・アルバム
(1)J.スペンサー:平和への声〜
 フルートとマリンバ、ヴァイヴ、打楽器のための
(2)J.M.ダマーズ:演奏会用ソナタ〜フルートとピアノのための
(3)ハイドン:ピアノ・ソナタ第23 番 ヘ長調Hob.XVI:23
 (井原和子によるフルート2 本のための編曲版)
(4)J.スペンサー:トゥリー・ソング〜フルートとマリンバのための
(5)R.シャンカール/田中紫織:
 魅惑の夜明け(ラーガ《TODI》に基づく)〜
  フルート、マリンバと打楽器のための
(6)伝承曲:アメイジング・グレイス
 (岩崎敏信によるフルート・ソロのための編曲版)
井原和子(Fl)
(3)ミヒャエル・ハーゼル(Fl)
(1)(5)田中紫織(マリンバ、Perc.)
(2)保都玲子(Pf)
 世界を股に掛けるフルート奏者、井原和子ファースト・アルバム

 録音:(2)(3)ラ・ショー=ド=フォン(スイス)、(1)(4)(5)(6)熱田文化小劇場(名古屋)

 2006 年にシュトックハウゼン・コンクールコンサートにて優勝を飾り一躍注目を集めたフルート奏者、井原和子がANIMA RECORDS よりファースト・アルバムをリリースいたします!
 ベルリン・フィルの中核を担うフルート奏者であり、井原の師でもある名手ミヒャエル・ハーゼルほか、田中紫織、保都玲子らを共演者に迎え、様々な編成のフルート作品を織り交ぜたプログラムとなっています。現代作曲家たちの作品を多く含んでおりますが、いずれ作品も親しみやすい旋律で、フルート・ソロの優美な音色と伴奏楽器の特色を活かしたアンサンブルが魅力的。アルバムタイトルにもなっている、15 人のノーベル平和賞女性受賞者に捧げられたスペンサーの「平和への声」では、マリンバやその他打楽器との掛け合いに聴き入ります。
 ハイドンの「ピアノ・ソナタ第23 番」は、井原がハーゼルと共演すべく、このアルバムのために編曲したもの。原曲の魅力を活かしつつ、フルート2 本ならではの清廉な響きを活かした編曲に仕上がっています。最後に収録されたアメイジング・グレイスはフルート・ソロのための編成版による演奏。ジャズ・トロンボーン奏者の岩崎による編曲とあって、ところどころに特殊奏法やジャズの要素が盛り込まれている興味深い作品です。
 【井原和子】
 武蔵野音楽大学卒業後、ケルン国立音楽大学院、および同大学現代音楽科を修了。フルートを高久進,西田直孝、H・M ミュラー、K・パスフェアらに師事すると共に、現代音楽を P・エトヴシュに師事。電子音楽の発展に貢献したケルン楽派の先駆者であるK. シュトックハウゼンとの造詣も深い。
 2006 年にシュトックハウゼン・コンクールコンサートにて優勝。
 近年ではシュトックハウゼンの音楽から、さらに舞台芸術発展させるべく欧州の多くの作曲家と電子音楽、劇場音楽を始めとしダンサーとのコラボレーション等にも参加し、新しいパフォーマンスを展開している。2009 年に帰国して以降、日本を拠点に国内外での演奏活動を続けている。






田中紫織(マリンバ)のアルバム・・・

STUDIO FLOHRA
B 2811
\2500
Song of Romi〜ろみの歌
 J.スペンサー:ピンク・イライサ・スプリング?ろみコロ ミックス
 田中紫織:犬の組曲
 グリーンスリーヴス
 A.ヨーク:フェアー
 A.ヨーク:サンデーモーニングオーヴァーキャスト
 ガンダーラバリエーション(タケカワユキヒデ/田中紫織)
 アルヴェーン:森の眠り
 ジュリアーニ:ロッシニアーナV
田中紫織(マリンバ)
田中宏史(トロンボーン)
コロ助(歌)
犬の組曲は、犬をなでているようなホコホコしたかわいらしい作品。ゴダイゴの大ヒット曲、「ガンダーラ」をさまざまにアレンジした作品も収められており、たのしめる1枚。田中紫織は武蔵野音楽大学卒業後、アメリカの大学に学んだ。安倍圭子、N.ゼルツマンの各氏に師事している。なお、ジャケットの愛らしい絵は山下達郎氏のお嬢様によるもの。



APARTE



AP 068
\2500→\2290
レ・ミュジシャン・デュ・ルーヴル・グルノーブルのコンサートマスター
 ティボー・ノアリ(Vn)〜ヴァイオリン・ソロ

 ヴィルスマイヤー:パルティータ第5番ト短調
 テレマン:幻想曲ニ長調 TWV40:23
 ヴェストホーフ:組曲第5番ニ長調
 テレマン:幻想曲イ短調 TWV40:25
 バルツァー:前奏曲ハ短調/アルマンド ト短調
 テレマン:幻想曲ト長調 TWV40:15
 J.S.バッハ:パルティータ第2番ニ短調BWV1004
 テレマン:幻想曲ニ長調 TWV40:17
 ビーバー:パッサカリア
ティボー・ノアリ(Vn)
 レ・ミュジシャン・デュ・ルーヴル・グルノーブルのコンサートマスター、ティボー・ノアリがソロ・デビュー

 録音:2013 年6 月/サン・レミ教会(ベルギー)/DDD、79’19”

 2006 年以来ミンコフスキのレ・ミュジシャン・デュ・ルーヴル・グルノーブルのコンサートマスターを務めるティボー・ノアリ。ロンドンの王立音楽アカデミーでリディア・モルドコヴィチに師事、その後リモージュ・バロック・アンサンブルやコンチェルト・ケルンの奏者として研鑽を積みました。
 彼のソロ・デビュー盤は、バルツァー(1631 頃生まれ) からJ.S. バッハ(1685 年生まれ) までの無伴奏ヴァイオリン曲を集めた意欲作。ミンコフスキゆずりの斬新な解釈で一気に聴かせてしまいます。愛器1719 年製ジェンナロ・ヴィナッチャの美しい音も魅力。マンゼやオノフリの後世代で最も期待できるバロック・ヴァイオリンの若手と申せましょう。バッハの有名な「シャコンヌ」が聴きものです。
 

Corelli: Sonatas
AP 073
\2500→\2290
アンサンブル・ストラヴァガンツァ
(1)G.B.レアリ:カプリッチョ・プリモ
コレッリ:トリオ・ソナタ 
 (2)ハ長調op.3-8 (3)イ長調op.4-3
 (4)ホ短調op.2-4 (5)ト長調op.4-10
 (6)ニ長調op.3-2 (7)ト短調op.4-2 (8)ニ短調op.3-5 
(9)レアリ:フォリアop.1
アンサンブル・ストラヴァガンツァ
 古楽界注目の若手実力派アンサンブル・ストラヴァガンツァ2ndアルバム、後期イタリア・バロックの大家コレッリのソナタ集

 録音:2012 年4 月、フランス

 古楽界に燦然と現れた新進気鋭の若手実力派団体、「アンサンブル・ストラヴァガンツァ」がAPARTE レーベルより2nd アルバムをリリースいたします!17 世紀のハプスブルク宮廷で愛された室内楽曲を収録したデビューアルバム(AP041)も好評の当団が、次なるアルバムの舞台に選んだのは後期イタリア・バロック!この時代を語るに欠かせない大家、アルカンジェロ・コレッリ(1653-1713)を中心に焦点を当てたプログラムとなっております。当時名うてのヴァイオリニストとしても知られていたコレッリは、トリオ・ソナタやグロッソ・コンチェルトなどのジャンルで、数多くの重要な室内楽曲を残しました。本アルバムでは、彼が残したトリオ・ソナタ集から珠玉の作品が収録されており、イタリア後期バロックの華麗かつ典雅な響きを堪能することが出来ます!
 本アルバムのもう一つの聴き所は、アルバムの最初と最後にジョバンニ・バッティスタ・レアリ(1681-1751)の作品が収録されていること!レアリは18 世紀初頭にヴェネツィアを中心に活躍し、その後歴史の陰に埋もれてしまった不遇の作曲家。コレッリの作風に影響され、多くのソナタ作品を残しました。アルバム最後に収録された「フォリア」は、特にコレッリへのオマージュを強く感じさせる作品。フォリアの音型が次々と変奏されていく中に、ヴィルトゥオジテあふれる華やかな旋律が随所に施された美しい楽曲です。全体的に清廉な響きを持ったアンサンブル・ストラヴァガンツァのハーモニーは、イタリア・バロックの軽妙洒脱な作風にぴったり!古楽器が織りなす柔らかくも典雅なアンサンブルに聴き入る1 枚です。


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http://ensemble-stravaganza.com/medias?cat=videos 下記アルバムのプロモーション・ビデオ。下記「ビーバー/ロザリオ第4番」の映像といっしょに観たら好きになってしまうと思います。
http://www.youtube.com/watch?v=MZgmDFu0XfY


アンサンブル・ストラヴァガンツァ第1弾
Concert at the Habsburg Court
AP 041
\2500→\2290
アンサンブル・ストラヴァガンツァ
 ハプスブルク宮のコンサート〜室内楽曲集

 (1)ビーバー:ヴァイオリン・ソナタ第5番
 (2)J.H.シュメルツァー:
  独奏ヴァイオリンのためのソナタ・テルティア
 (3)ビーバー:ロザリオのソナタ第10番「磔刑」
 (4)フローベルガー:
  皇帝フェルディナント3世陛下の悲しい詩に寄せる哀悼歌
 (5)ビーバー:ヴァイオリオン・ソナタ 第3番
 (6)J.J.ヴァルター:組曲第8番 ホ長調
 (7)N.マッテイス:ギターのための3つの小品
アンサンブル・ストラヴァガンツァ
 注目の若手古楽アンサンブル。アンサンブル・ストラヴァガンツァ、デビューアルバム!17 世紀ハプスブルク宮に響く室内楽曲集

 録音:2011 年4 月、2012 年4 月、オート・ド・サン・ミッシェル教会

 ヨーロッパの若手実力派たちが立ち上げた新進気鋭の古楽団体「アンサンブル・ストラヴァガンツァ」が、APARTE レーベルよりデビューアルバムをリリース!
 「ハプスブルク宮のコンサート」というアルバムのタイトル通り、ヨーロッパの音楽発展に高い貢献を果たすほど精華な音楽活動が行われていた17 世紀ハプスブルク宮廷で愛された室内楽曲に焦点をあてたプログラムとなっています。一世を風靡するイタリア人音楽家に負けじと活躍した、現オーストリア・ドイツ圏出身の音楽家たちの作品を中心に収録されているのも本アルバムの特徴。深く内省的な響きが美しいビーバーの作品や、初期トンボー作品の傑作であるフローベルガーの哀悼歌、「バロック期のパガニーニ」とも称されるJ.J. ヴァルターの組曲をはじめ、宮廷音楽の典雅な響きを十分に含む珠玉の作品が収録されています。ドミティーユ・ジロンの軽妙洒脱なヴァイオリン・ソロも聴き所です!
 アンサンブル・ストラヴァガンツァは、ヨーロッパを中心に活躍する若手演奏家たちによって結成された古楽アンサンブル。G. レオンハルトやJ. サヴァールといった巨匠たちから助言を受け、近年メキメキと実力を付けている若手団体です。2011 年にはイタリアのボンポルティ国際古楽コンクール(アンサンブル部門)、アムステルダム国際古楽アンサンブルコンクールで相次いで入賞を果たしたほか、フランスの文芸科学アカデミーからも銅メダルを授与されるなど、世界各国で早くも高い評価を受けているアンサンブル・ストラヴァガンツァ。今後の活躍にも期待必至です!


ARTE DELL’ARCO JAPAN



ADJ 037
\2600→\2390
オーケストラ・リベラ・クラシカ(OLC)第30回公演
 カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ(1714-1788):
  (1)クラヴィーア協奏曲ホ短調Wq.15
  (2)弦楽シンフォニアト長調Wq.182-1
  (3)弦楽シンフォニアロ短調Wq.182-5
  (4)チェロ協奏曲イ長調Wq.172
  (5)弦楽シンフォニアイ長調Wq.182-4
鈴木秀美(指揮、(4)チェロ)
(1)上尾直毅(タンゲンテンフリューゲル)
オーケストラ・リベラ・クラシカ
 日本に一台しかない貴重なタンゲンテンフリューゲルを使用して蘇るオリジナル・クラヴィーアの響き!

 ライヴ収録:2012 年10 月20 日、上野学園、石橋メモリアルホール/DDD、ライヴ録音

 オーケストラ・リベラ・クラシカ(OLC) 第30 回公演ライヴ録音。当ライヴはカール・フィリップ・エマヌエル・バッハの作品で構成されました。1 曲目は上野学園所蔵のタンゲンテンフリューゲルを使用してのクラヴィーア協奏曲ホ短調です。タンゲンテンフリューゲルはチェンバロの固い輝かしさとは似ても似つかない独特の響きで、クラヴィコードの透明な響きとフォルテピアノの響きをあわせもった楽器で日本にはこの一台しかありません。おそらく日本初演の貴重なライヴ録音、この上なく美しい響きをご堪能ください。この他、難曲として知られる弦楽シンフォニアとチェロ協奏曲が収録されております。奇想天外なアイディアと抒情性が併存するC.P.E バッハの世界を、上尾直毅と鈴木秀美& OLC が大胆かつ雄弁に表現します。
 上尾直毅(タンゲンテンフリューゲル)
 東京藝術大学音楽学部器楽科ピアノ専攻を卒業後、オランダに渡りチェンバロ、フォルテピアノを学び、それぞれソリストディプロマを得て卒業。チェンバロを鈴木雅明、渡邊順生、レオンハルト、アウテンボッシュの各紙、フォルテピアノをホッホランド氏に師事。現在桐朋学園大学音楽学部講師。

 演奏会情報
 オーケストラ・リベラ・クラシカ(OLC)第32回定期演奏会
  2013年10月19日(土) 15:00開演 上野学園石橋メモリアルホール
   モーツァルト: ヴァイオリン協奏曲第1 番変ロ長調K.207
   ハイドン: 交響曲第67 番へ長調Hob.I-67
   ベートーヴェン: 交響曲第4 番変ロ長調作品60
   鈴木秀美(指揮)、佐藤俊介(ヴァイオリン)、オーケストラ・リベラ・クラシカ




ATMA CLASSIQUE

ACD2 2678
(3CD)
\5100
ヘンデル:歌劇「オルランド」(全曲)HWV31 オーウェン・ウィレッツ(CT オルランド)
カリーナ・ゴーヴァン(S アンジェリカ)
アリソン・マクハーディ(Ms メドーロ)
アマンダ・フォーサイス(S ドリンダ)
ネイサン・ベルグ(Bs ゾロアストロ)
パシフィック・バロック・オーケストラ
アレクサンダー・ワイマン(cond)
 カナダの華、カリーナ・ゴーヴァン出演!ヘンデルのオルランド全曲

 録音:2012 年バンクーバー古楽フェスティヴァル

 ヘンデルの最も成功したオペラの一つ「オルランド」の全曲CD。「オルランド」は、恋に狂った英雄オルランドの物語で、当時流行した話でヴィヴァルディなどにも同じ題材のオペラを作曲しています。
 あらすじは、カタイ(架空の国)の女王アンジェリカは騎士オルランドと結婚の約束をするが、アフリカの王子メドーロを愛してしまいます。その事を知ったオルランドは怒り狂い2 人を殺してしまうも、魔法使いゾロアストロに諭され正気を取り戻す。ゾロアストロの魔法によりアンジェリカとメドーロは生き返り、平静を取り戻したオルランドは2 人を祝福し静かに暮らす。という激しい恋の話です。
 正気を失ったオルランドには、今注目のイギリスのカウンターテナー、オーウェン・ウィレッツ。プリマドンナのアンジェリカには、カナダのソプラノ、カリーナ・ゴーヴァンが、潤いある美声を披露しています。不穏な雰囲気を見事に歌い上げているゾロアストロ役のネイサン・ベルグなど、評判の歌声を聴かせてくれます。
 パシフィック・バロック・オーケストラは、西トロントを拠点とするピリオド楽器のオーケストラで鍵盤奏者としても活躍するアレクサンダー・ワイマンが音楽監督を務めています。
 

ACD2 2637
\2000
パッサージュ〜リコーダー曲集
 カステッロ:ソナタ第2番
 メアッリ:ソナタ作品3-4「城」、ソナタ作品4-1「ベルナベア」
 シュメルツァー:ソナタ第2番
 ロニョーノ:
  再びわかれて(チプリアーノ・デ・ローレのマドリガーレ) によるディミニューション
 ベラルディ:カンツォーナ作品7-6
 ノターリ:カンツォーナ・パッサジェータ
 フレスコバルディ:パッサカリアによる100のパルティータ第1&2 巻より
 バッサーノ:「ある日のスザンヌ」(ラッスス)によるディミニューション
ヴァンサン・ロジェ(Rec)
マーク・エドワーズ(Org)
 若きリコーダー奏者の華麗なる技巧を堪能

 録音:2012 年

 カナダで名だたる賞を獲得している注目リコーダー奏者ヴァンサン・ロジェによるアルバム。ルネサンス、バロック期の装飾法ディミニューションを用いたロニョーノとバッサーノの作品。ヴァイオリン作品を多く残したパンドルフィ・メアッリのソナタ。フレスコバルディの全2 巻からなる大規模な作品集「パッサカリアによる100 のパルティータ」。など16-17 世紀のイタリアの作曲家たちのリコーダー作品を収録しています。
 生き生きとした音色と華麗な技巧で聴かせる1 枚です。
 


ACD2 2587
\2000→\1890
マニュエル・ロザンタール(1904-2003):ピアノ作品全集
 8つのバガテル(1924)、6つのカプリース(1926)、
 セレナーデ(1927)、釣り人たちのワルツ(1929)、
 ちょっとした職人衆(1933-34)
ステファン・ルムラン(P)
 ロザンタールがピアノで描いた20 世紀初頭のパリ

 録音:2007 年10 月

 20 世紀フランスの音楽家、マニュエル・ロザンタール。ラヴェル最後の直弟子としても知られ、ラヴェルの伝記も執筆しています。指揮者、作曲者としても活躍し、師匠ラヴェルの管弦楽曲の録音やオッフェンバックの「パリの喜び」の編曲が有名です。作曲はオペレッタから室内楽曲まであらゆるジャンルを手掛けていました。彼の音楽は、明快で歯切れが良い曲調が特徴で、ジャズやポップス、そしてフランス6 人組の新古典主義音楽にも影響されています。
 このアルバムは、ロザンタール没後10 年を記念して発売された、ロザンタールのピアノ曲全集。ロザンタールがピアノ曲を作曲したのは、1924 年から1934 年の10 年間となり、20 世紀初頭のフランス近代音楽特有の様式を反映しています。生粋のパリジャンであったロザンタールのフランス的な洒脱さが溢れた曲。「8 つのバガテル」はフランス6 人組の影響が色濃く感じ取られる作品で、第1 曲目の「パストラーレ」は、ミヨーのような色彩感覚豊かな曲です。バガテルの2年後に作曲された「6つのカプリース」。第5曲目の「ドビュッシーへのオマージュ」は、詩的で繊細な味わい。そして10曲からなる「ちょっとした職人衆」は、「蹄鉄工」「理髪師」「研ぎ師」「子守」「無線通信士」など専門職の人々を題材としており、当時のパリの雰囲気が表れた作品です。
 

ACD2 2681
\2000
シューベルト:ピアノ・ソナタ集
 ピアノ・ソナタ第13番イ長調D.664
 ピアノ・ソナタ第18番ト長調D.894
ヤニーナ・フィアルコフスカ(P)
 フィアルコフスカの可憐なシューベルト

 カナダを代表する女流ピアニスト、ヤニーナ・フィアルコフスカのシューベルト、ピアノ・ソナタ。フィアルコフスカはモントリオール大学とジュリアード音楽院で学び、1974 年にアルトゥール・ルービンシュタイン国際ピアノ・コンクールで3 位に入賞、その後世界的なオーケストラ、指揮者と共演を重ねるカナダを代表するピアニストです。一時左腕の腫瘍のため両手での演奏活動を中断していましたが見事に克服し、2004 年1 月のドイツで行われた復帰リサイタルで両手での演奏活動を再開しています。また1994 年にはピアノ・シックスを創設しカナダのピアノ教育へ大きな影響を与えています。
 イギリスの「BBC Muisc Magazine」で2012 年に発売された「ショパン・リサイタルⅡ」(ACD2 2666) が、ベスト・インターナショナル・レコーディングに選ばれるなど、近年益々評価を高めています。
 本アルバムではシューベルトを取り上げており、第13 番のソナタは愛らしい旋律が魅力的な作品、フィアルコフスカの可憐なピアノが咲き誇っています。
 第18 番のソナタは副題で「幻想」と呼ばれるシューベルト特有の歌心に溢れた曲でシューマンが絶賛した傑作ソナタで、美しく力強く聴かせてくれます。
 
ACD2 2525
\2000→\1790
デニス・ジョキッチ(Vc)
ラフマニノフ:
 チェロ・ソナタ ト短調 作品19
 ヴォカリーズ作品34-14
ショパン:チェロ・ソナタ ト短調 作品65
デニス・ジョキッチ(Vc)
デイヴィット・ジャルベール(P)
 カナダで最もパワフルな女流奏者デニス・ジョキッチ

 ブリテンの無伴奏(ACD2 2524) も好評、カナダの新星チェロ奏者デニス ジョキッチ。
 ラフマニノフのチェロ・ソナタは、あのピアノ協奏曲第2 番とほぼ同時期に作曲された作品。ロマンティックで絢爛豪華なラフマニノフの世界を感性のおもむくままに描き出す秀逸な演奏です。
 一方ショパンは、チェロの深みのある音を生かした内省的な作品を、内に秘めた情熱が渦巻く独白のような演奏で聴かせます。



旧譜
デニス・ジョキッチ(Vc)のアルバム
Djokic/Jalbert-Folklore
ENDEAVOUR 1013
¥2200→¥1890
フォルクローレ
 ヴォーン・ウィリアムズ:イギリスの民謡による6つの練習曲
 ストラヴィンスキー:イタリア組曲
 シューマン:民謡風の5つの小品集
 ヤナーチェク:おとぎ話
 カサド:無伴奏チェロ組曲
デニス・ジョキッチ(Vc)
ダヴィッド・ジャルベール(P)
2005年2月録音。
 カナダの女流チェロ奏者デニス・ジョキッチ。
 1997年国際ヨハンセンコンクール、1998年アーヴィング・M・クライン国際弦楽コンクールで優勝。カナダの人気アート系番組「BRAVO!」で彼女のリサイタル・ツアーを追った特集番組が放送され人気沸騰、さらにその美貌から「マクレーン」、「エル」といった雑誌でも取り上げられ、今カナダで最もパワフルな女性として選出されるなど、急成長中の女流チェリスト。
 ただ、CDは3年ほど前にATMAからリリースされたブリテン1枚のみで、その存在が日本に知られることはなかった。
 そんなジョキッチが2005年に小さな会社からリリースしていた「フォルクローレ」というアルバム。本格的なデビュー・アルバムでもあり、彼女の魅力を前面に押し出す形になっていて、選曲も「フォルクローレ」というだけあってとても耳になじみやすいものばかり。
 一般には入手しづらいものだが直輸入で確保。
Britten - Three Suites for Solo Cello
ATMA
ACD2 2524
\2000→\1790
ブリテン:無伴奏チェロ組曲【第1、2&3番】 デニス・ジョキッチ(Vc)
 その後ATMAから発売されたブリテンの無伴奏。
 ブリテンが巨匠ロストロポーヴィチのために作曲した無伴奏組曲3曲を収録。ジョキッチは豊かな音、抜群の感性で難曲に挑んでいます。録音:2008年2月17-19日





AUDITE



AU 97699
\2400→\2190
カルステン・ヴィーブッシュ(オルガン)
 オルガンによるドビュッシー

 ドビュッシー(カルステン・ヴィーブッシュによるオルガン編曲):
 (1)-(12)前奏曲集 第2集
  [ I.霧 II.枯れ葉 III.ビーノの門 IV.妖精たちはあでやかな舞姫
   V.ヒースの草むら VI.ラヴィーヌ将軍、風変りな
   VII.月の光がそそぐテラス VIII.オンディーヌ
   IX.ピックウィック氏をたたえて X.エジプトの壺
   XI.交代する3度 XII.花火 ]
 (13)前奏曲集 第1集より[ X.沈める寺 ]
 (14)-(17)ベルガマスク組曲
  [ I.前奏曲 II.メヌエット III.月の光 IV.パスピエ ]
カルステン・ヴィーブッシュ
 (オルガン;クライス社制作オルガン
  (1850年製1966/2010修復))
 「月の光」も収録、名手ヴィーブッシュがドビュッシーのピアノ作品をパイプオルガンで演奏、色彩豊かで荘厳な響きに感動!

 録音:2013 年3 月13-15 日、カールスルーエ教会/DDD、76’55”、ディジパック仕様

 オルガンの優秀録音でも定評のあるドイツaudite レーベルよりまたも興味深いアルバムが登場。それはベルガマスク組曲や月の光などドビュッシーのピアノ作品をパイプオルガンで演奏したアルバムです。ドビュッシーの傑作であるばかりでなく、ピアノの名曲としても名高い前奏曲集とベルガマスク組曲。
 これらをオルガンの様々なストップを駆使することでドビュッシーの独特で豊かな色彩感を見事に表現しております。
 演奏のカルステン・ヴィーブッシュはオルガンの魔術師の呼び声高い名手で、audite レーベルより発売されている前作「バッハのオルガン作品傑作集」(AU92663)ではシャコンヌを含む大曲をオルガンならではの重厚感を生かした圧倒的な演奏で披露しました。今回の録音でもカールスルーエ教会のクライス・オルガンを使用しており、当楽器を知り尽くした絶妙なレジストレーションです。
 


AU 97677
\2400→\2190
ホリガー&ケルンWDR 響
 シューマン交響曲管弦楽曲全録音第1弾!


ロベルト・シューマン(1810-56):
 (1)交響曲第1番変ロ長調 Op.38「春」[31’29]
 (2)序曲、スケルツォとフィナーレ[16’46]
 (3)交響曲4番ニ短調 Op.120(1841年原典版)[23’33]
ハインツ・ホリガー(指揮)
ケルンWDR 交響楽団
 ケルンWDR 交響楽団シューマン交響曲管弦楽曲全録音開始、第1弾は、交響曲第1番、第4 番[1841年原典版]指揮はハインツ・ホリガー!

 録音:(1)2012 年1 月23-27 日、(2)(3)2012 年3 月19-23 日、ケルン・フィルハーモニー、ドイツ/ディジパック仕様、72’09

 audite レーベルから発売されているケルンWDR 交響楽団の新シリーズはシューマンの交響曲管弦楽曲全曲集です。
 指揮は世界的オーボエ奏者のハインツ・ホリガーです。新しく至難なオーボエ奏法を開拓し、バロックから現代の作品まで数々のメインを披露してきましたが、1980 年代に指揮活動に進出後指揮活動がメインとなり、現在では指揮者としてレパートリーを問わず演奏しております。
 ドイツのケルンに本拠を置く放送局所属のオーケストラである名門ケルンWDR 交響楽団と巨匠ホリガーが誠実なシューマンの演奏を聴かせてくれます。
 交響曲ニ短調(1841 年原典版)は初め「交響的幻想曲」という標題をもち、交響曲としては2 番目の作品でしたが、評判が芳しくなかったために10 年後に金管部分を改訂し、交響曲第4 番 Op.120 として出版されました。当シリーズで高水準の演奏で原典版をaudite レーベルが誇る優秀録音で聴けるのも嬉しい限りです。



ロマン派指揮者ホリガー
旧譜のメンデルスゾーン

901 16636
(SACD Hybrid)

\3,300→\2290
ホリガーのメンデスルゾーン交響曲録音!!
 メンデルスゾーン:交響曲第3&4番
  1.交響曲第3番イ短調Op.56《スコットランド》
  2.交響曲第4番イ長調Op.90《イタリア》〔第2稿〕
ヴィンタートゥール・ムジークコレギウム
指揮:ハインツ・ホリガー

30年以上に渡って蜜月関係を築いてきたホリガーとヴィンタートゥール・ムジークコレギウムの最新盤。メンデルスゾーンの交響曲の中で特に人気が高い2曲のカップリング。全部で第3稿まで残っている《イタリア》は、。 現在最も演奏される機会が多い第2稿によるものです。豊麗なホルンや、ティンパニが透明かつ鮮明かつに浮かび上がるSACDの高音質でお楽しみください。
録音:2010年4月6〜9日 ヴィンタートゥール




 
AU 92681
(SACD HYBRID)
\2500→\2290
クレモナ四重奏団
 ベートーヴェン:弦楽四重奏曲全集 Vol.2

  (1)弦楽四重奏曲第8番ホ短調Op.59-「2 ラズモフスキー第2番」
  (2)弦楽四重奏曲第12番変ホ長調Op.127
クレモナ四重奏団
 [クリスティアーノ・グアルコ(1st Vn)、
  パオロ・アンドレオーニ(2nd Vn)、
  シモーネ・グラマーリャ(Va)、
  ジョヴァンニ・スカリオーネ(Vc)]
 イタリア屈指の実力派、クレモナ四重奏団、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲全集第2 弾はラズモフスキー第2 番と第12 番!

 録音:2012 年9 月3-5 日、イタリア/ディジパック仕様、69’42

 SACD ハイブリッド盤。名だたる弦楽四重奏団が存在するイタリア。その中でもイタリアの次代を担う実力派として活躍するクレモナ四重奏団が満を持してお届けするベートーヴェン弦楽四重奏曲全集の第2 弾が早くも登場しました。収録曲は弦楽四重奏曲第8 番ホ短調Op.59-2「ラズモフスキー第2 番」と弦楽四重奏曲第12 番変ホ長調Op.127 です。弦楽四重奏曲第8 番はラズモフスキー伯爵の依頼によって弦楽四重奏曲の依頼を受け1806 年に作曲されました。一方、弦楽四重奏曲第12 番はベートーヴェンが1825 年10 月に完成させた後期の名作の一つに数えられております。
 イタリア四重奏団のファルーリ、アルバン・ベルク四重奏団のバイエルレ両氏に師事した2000 年結成のクレモナ四重奏団は、イタリアの伝統受け継ぐ実力派で、天鵞絨のような上品で柔らかい音色を魅力としています。2013-2014 年シーズンには、イタリアにてベートーヴェンの弦楽四重奏曲全曲演奏チクルスも予定しており、今後、ますます注目と言えましょう。当シリーズ第1 集[ 第6 番、第11 番「セリオーソ」、第16 番(AU 92680)] と合わせてお楽しみください。
 
AU 92658
(SACD HYBRID)
\2500→\2290
マンデルリング四重奏団
 メンデルスゾーン:弦楽のための室内楽曲全集 Vol.3

 (1)弦楽四重奏曲第5 番 変ホ長調 Op.44-3
 (2)弦楽四重奏のための4つの小品Op.81より
  [第1曲:アンダンテホ長調、第2曲:スケルォ]
 (3)弦楽八重奏曲 変ホ長調 Op.20
マンデルリング四重奏団
 [ゼバスティアン・シュミット(1st Vn)、
  ナネッテ・シュミット(2nd Vn)、
  ローラント・グラッスル(Va)、
  ベルンハルト・シュミット(Vc)]
(3)クレモナ四重奏団
 [クリスティアーノ・グアルコ(1st Vn)、
  パオロ・アンドレオーニ(2nd Vn)、
  シモーネ・グラマーリャ(Va)、
  ジョヴァンニ・スカリオーネ(Vc)]
 ドイツの精鋭、マンデルリング四重奏団のメンデルスゾーンの弦楽室内楽曲全集第3 弾八重奏曲ではクレモナ四重奏団と共演!!

 録音:(3)2011 年11 月21 日、(1)(2)2012 年4 月25-26 日、クリンゲンミュンスター/ディジパック仕様、74’00

 SACD ハイブリッド盤。ドイツ屈指のマンデルリング四重奏団は2013 年に結成30 周年を迎えました。近年録音されたショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲全集は非常に高い評価を得ており、豊富なレパートリーとともに勢力的に活動しております。2011 年より新たに取り組み始めたのが、母国ドイツの作曲家メンデルスゾーンが作曲した弦楽のための室内楽曲全集録音で、当アルバムはその第3 集となります。収録曲は弦楽四重奏曲第5 番、弦楽四重奏のための4 つの小品より第1&2 曲、そして、弦楽八重奏曲です!
 なんといっても注目はイタリアの次代を担う実力派として活躍するクレモナ四重奏団と共演した弦楽八重奏曲です。audite レーベルが誇る2 大弦楽四重奏団の共演は聴き逃せません。激情の中にも決して冷静さを欠かないマンデルリング四重奏団とイタリアの陽光のごとく煌びやかな音色のクレモナ四重奏団が化学反応のごとく不思議と融合し、天下一品のメンデルスゾーンを聴かせてくれます。当シリーズ第1 集[ 第1 番、第2 番、弦楽四重奏曲変ホ長調(1823)(AU 92656)、第2 集[[ 第3 番、第4 番、第6 番(AU 92657)] と合わせてお楽しみください。

AURORA

ACD 5069
\2500
ヨン・オイヴィン・ネス(1968-):獰猛なケンタッキーの運命の母たち
 ・ピアノ協奏曲《強烈な日の光(サンバースト)》 (2005-07)
 ・増幅したギターと管弦楽のための協奏曲
  《私の心をカトノサに埋めてくれ》(2005)
 ・2つのトロンボーンと2つのアンサンブルのための協奏曲
  《獰猛なケンタッキーの運命の母たち》(ロングバージョン)(2006)
マグヌス・ロドガール(P)
トマス・ヒェクスタ(G)
スヴェッレ・リス(Tb)
マリウス・ヘスビ(Tb)
ノルウェー放送管弦楽団
トマス・リームル(指)
 現代ノルウェーの鬼才ネス、野蛮な印象主義を具体化したブラックコメディ的アルバム

 録音:2011 年3 月10 日、14 日-15 日、21 日-23 日 ノルウェー放送 (NRK) 大スタジオ(オスロ)
 制作: ジェフ・マイルズ 録音: テリエ・ヘッレム/64’48

 ヨン・オイヴィン・ネスは、今日のノルウェー音楽シーンでもっともユニークな音楽家のひとり。イギリスやアメリカのポピュラーミュージックとポップカルチャーに関心をもち、独自の着想による作品を発表してきました。オスロを本拠とする現代音楽のイオリン協奏曲《マッド・キャップ・トゥートリング》とチェロ協奏曲《ウェット・ブラバー・スープ》(Simax PSC1278)、ノルウェー軍西部音楽隊(ベルゲン)によるクラリネット協奏曲《砂漠から届いた悪い知らせ》(Aurora ACD5053) とチェロ協奏曲《軌道に乗ったズヴェズドフカ》(ACD5063) にグループ、アンサンブル・エルンストを共同創設した指揮者トマス・リームルとノルウェー放送管弦楽団の新しいアルバム『獰猛なケンタッキーの運命の母たち』。オスロ・フィルハーモニックが録音したヴァつづき、ネスの協奏曲が3 曲紹介されます。
 2007 年に完成したピアノ協奏曲は、ピアニストのロドガールとクリスチャンサン交響楽団の委嘱による作品です。メシアンを連想させる「にぎやかな」音楽でソロピアノが登場し、3 台の木琴やピッコロも絡み、雲間から突然現れる「強烈な日の光」のタイトルを映すように、明るく輝かしい響きの音楽が展開します。
 マグヌス・ロドガール (1979-) は、ノルウェー音楽アカデミーでシーグル・スロッテブレックにピアノ、オーレ・クリスチャン・ルードに指揮を学びました。ベルリンの芸術大学のルッツ・ケーラーにも指揮を教わり、現在、トロンハイムに近い故郷のメルフースの「フョスフェスティヴァル」の監督をはじめ、多彩な活動をしています。
 《私の心をカトノサに埋めてくれ》は、電気的に音を増幅したギターと管弦楽のために作曲されました。アメリカ先住民と白人の戦争の象徴とされる「ウーンデッド・ニーの虐殺」に題材を採ったディー・ブラウンの著作『わが心をウーンデッド・ニーに埋めてくれ』(わが魂を聖地に埋めよ)とバフィ・セント=マリーの同名の歌に、オスロの北にある森を中心とする自然保護区のカトノサ湖の名を重ね、曲名としています。
 ギタリストのトマス・ヒェクスタ (1971-) は、オスロのアカデミーで学び、ラーシュ=エーリク・エル・ユングのヴァイオリンとのデュオ「ツイッター・マシン」としての活動で知られます。この作品は、ヒェクスタとノルウェー放送管弦楽団の委嘱により作曲されました。
 2 つのトロンボーンと2 つのアンサンブルのための協奏曲はエンディングの異なるショートバージョンとロングバージョンの2 つの版が作られています。ショートバージョンが《獰猛なケンタッキーの母たち》、ロングバージョンが《獰猛なケンタッキーの運命の母たち》と、曲名も少し違っています。
 このアルバムのロングバージョンは、クエンティン・タランティーノが脚本を書いたバンパイア・ホラー『フロム・ダスク・ティル・ドーン』、ギターとバンジョーが掛け合うブルーグラス《デュエリング・バンジョー》の場面で知られるジョン・ブアマン監督の『脱出』、そして、SF/ ホラー・ビデオゲーム『DOOM3(ドゥーム 3)』に影響を受けたと作曲者のネスは語っています。
 トロンボーンのスヴェッレ・リセはノルウェー放送管弦楽団、マリウス・ヘスビは王立ノルウェー海軍音楽隊のメンバー。2008 年の初演のソリストです。
 
ACD 5074
\2500
ラーシュ・ペッテル・ハーゲン(1975-):管弦楽作品集
 ・ノルウェー・アーカイヴ
  (室内オーケストラとエレクトロニクスのための)
 ・古代遺跡の偉容を前にした芸術家の絶望(管弦楽のための)
 ・トヴェイト断片(弦楽オーケストラのための)
 ・エドヴァルド・グリーグに基づく葬送行進曲
  (室内アンサンブルとステージ外の管弦楽のための)
 ・ツァイトブロムに(ハリングフェレと管弦楽のための協奏曲)*
オスロ・フィルハーモニック管弦楽団
ロルフ・グプタ(指揮)
イェルムン・ラーシェン(ハリングフェレ)
ラーシュ・ペッテル・ハーゲン(スピーチ)*
ヴィーラント・ホーバン(スピーチ)*
 実験的作品を意欲的に発信するノルウェーの作曲家ハーゲン

  録音:2011年8 月22 日-24 日、2013 年5 月13 日 オスロ・コンサートホール/64’55
 ライヴ・エレクトロニクス(ノルウェー・アーカイヴ)/EXPERIMENTALSTUDIO des SWR(フライブルク、ドイツ)/ライヴ・エレクトロニクス:ラインホルト・ブライク/プログラミング:ミヒャエル・アッカー

 南ドイツの町ドナウエッシンゲンで毎年開催される音楽祭は、「同時代の音楽」のもっとも重要な音楽祭のひとつとして国際的に知られています。初めて行われた1921 年にはヒンデミットの弦楽四重奏曲第2 番、1925 年にはストラヴィンスキーのピアノソナタ、1954 年にはブーレーズの《ポリフォニーX》、1960 年にはメシアンの《クロノクロミー》と、「新しい音楽」の作曲家たちの作品が初演されてきました。このフェスティヴァルを主催する南西ドイツ放送 (SWR) がノルウェーのラーシュ・ペッテル・ハーゲンに新作を委嘱したのは、最初が2005 年、2 度目が2011 年です。ノルウェー作曲家協会のレーベル、Aurora の新しいアルバムには、この2つの委嘱作を含む、ハーゲンの管弦楽のための全作品(2013 年5 月現在)がオスロ・フィルハーモニックによる新録音で収録されました。彼は、ブックレットに掲載された作曲家のアイヴィン・ビューエネとの対話の中でこう語っています。「今のオーケストラはマーラーとシュトラウスのころから変わっておらず、好むと好まざるとにかかわらず、そのこととうまく折り合わねばならない。オーケストラの編成と響きがマーラーの時代と同じなら、マーラーより優れたオーケストラ曲を書くという不可能を受け入れることが、私にとって前提条件となる。マーラーの後、オーケストラの歴史は廃墟となった」。
 ドナウエッシンゲンで2005 年に初演された《ノルウェー・アーカイヴ》は、室内オーケストラとエレクトロニクスのための作品です。〈自然として見るノルウェー性〉〈6 つの賛美歌〉〈メランコリーの劇〉〈聖トマス調律〉〈葬送行進曲〉の5 曲が続けて演奏されます。ライヴ・エレクトロニクスは、SWR のEXPERIMENTALSTUDIO(実験スタジオ)の担当です。つづく3つの作品、《古代遺跡の偉容を前にした芸術家の絶望》《トヴェイト断片》《エドヴァルド・グリーグに基づく葬送行進曲》はそれぞれ、オスロ・フィルハーモニック、ノルウェー室内管弦楽団、ベルゲン・フィルハーモニックがノルウェー文化評議会の支援を得て、ハーゲンに委嘱しました。「聴き手」の受ける印象を第一に考えるからか、ハーゲンは作品について明確に語ることを避けています。《ノルウェー・アーカイヴ》と同様にこの3 作も、《トヴェイト断片》が火災に遭ったトヴェイト農場の焼け跡から見つかった手稿譜の「断片」を素材としたことに触れた以外、作品の「ヒント」は示されません。
 2011 年の音楽祭で演奏された《ツァイトブロムに》は、ノルウェーの民俗楽器、ハリングフェレ(ハルダンゲルフィドル)とオーケストラのための協奏曲として作曲されました。この作品は途中にハーゲンの英語のスピーチとヴィーラント・ホーバンによるドイツ語の通訳が挟まれます。その中でハーゲンは、共鳴弦をもち、独特の「音」を響かせるハリングフェレを使ったことに言及しました。「ハリングフェレはノルウェー民俗音楽の中心にあり、グリーグの《抒情小曲集》の出発点となりました。私がハリングフェレの音楽を使うことを私が選んだのは、グリーグと同じ理由です。音楽的な個性と異国趣味の感じを出すためです。前回参加したフェスティヴァルでこの戦略が成功を収めたようなので、ふたたびその成功に預かれればと思いました」と、聴衆の笑いを誘っています。
 オスロ・フィルハーモニックを指揮するロルフ・グプタ (1967-) は、作曲家としても活動しています。ハリングフェレのソロを弾くイェルムン・ラーシェン (1981-) は、2011 年10 月16 日、フランソワ=クザヴィエ・ロトが指揮した初演のソリストです。オーレ・ブル・アカデミーと国立音楽アカデミーに学び、フィドルアンサンブルのマヨルシュトゥーエン(2L11)のメンバーとして活躍。イェルムン・ラーシェン・トリオとして録音したアルバムや子供のためのアルバムがスペルマン賞(ノルウェー・グラミー賞)にノミネートされ、ジャンルを超えた活動で今日のノルウェーの音楽シーンをリードするひとりとみなされています。

AVANTI CLASSIC



5414706 10402
(SACD HYBRID)
¥2700→\2390
ヴィルトゥオーゾ、フィリップ・クイント最新盤!
 オペラ・ブレーヴェ

 (1)ファリャ(クライスラー編):
   スペイン舞曲(はかなき人生より)
 (2)チャイコフスキー(アウアー編):
   レンスキーのアリア(エフゲニー・オネーギンより)
 (3)ドニゼッティ(クイント編):人知れぬ涙(愛の妙薬より)
 (4)グルック(クライスラー編):精霊の踊り(オルフェオとエウリディーチェより)
 (5)ロッシーニ(テデスコ編):
   わたしは町のなんでも屋に基づくパラフレーズ(セヴィリアの理髪師より)
 (6)R.シュトラウス(M. マイスキー編):明日!
 (7)ガーシュウィン(ハイフェッツ編):
  ポーギーとベス組曲〜
  Summertime, My Man’s Gone Now, Bess You Is My Woman Now,
  It Ain’t Necessarily So
 (8)サン=サーンス:カンタービレ(サムソンとデリラより)
 (9)フンパーディンク(クイント編):夕べの祈り(ヘンゼルとグレーテルより)
 (10)ヨーゼフ・ヨアヒム・ラフ:カヴァティーナop.85-3
フィリップ・クイント(ヴァイオリン)
リリー・マイスキー(ピアノ)
 濃厚!聴きどころ満載のオペラ編曲集、ピアノのリリー・マイスキーにも注目!

 近年ますます注目を集めているヴィルトゥオーゾ、フィリップ・クイント。ブルッフ&メンデルスゾーンの協奏曲集も話題になりましたが、待望の新譜は、リリー・マイスキーとのデュオによる、オペラ編曲集!クイントの歌心が堪能できるプログラムというだけでも期待大、さらにリリー・マイスキーのピアノということで注目度大の新譜の登場です。スペイン舞曲でのテンションの高さから、人知れぬ涙などでひときわ輝きを放つヴァイオリンの美しい音色、そしてロッシーニで魅せる華麗にして息をのむようなヴィルトゥオジティなど、聴きどころ満載。さらに、ガーシュウィンはジャズも得意とするリリー・マイスキーのピアノもひときわ冴えています。
 フィリップ・クイントは1974 年生まれのロシア出身のヴァイオリニスト。モスクワ音楽院でアンドレイ・コルサコフに学び、9 歳にしてコルサコフのオーケストラでソロ・ヴァイリニストとしてデビュー。その後ジュリアード音楽院へ進学。ドロシー・ディレイ、チョーリャン・リン、川崎雅夫に師事した他、I. パールマンやA. スタインハートにも師事。2001 年に発売したデビューCD がグラミー賞にノミネートされ、一躍注目を集めます。2010 年よりストラディヴァリウス協会より貸与された“ルビー” を使用。現在はアメリカを中心に世界的活動の幅を広げています。近年はシカゴ響、ベルリン・フィルなど著名なオーケストラと数々共演し、今後ますます期待される若手注目のヴィルトゥオーゾです。
 リリー・マイスキーは1987 年パリに生まれ、その後まもなくブリュッセルに移りました。4 歳の時にリル・ティエンポの下でピアノを弾きはじめ、ハギット・ケルベル、オルガ・モギレフスキー、イラナ・デイヴィス、アラン・ヴァイスらにも学んでいます。2001 年から2004 年までパーセル音楽学校の生徒でもあり、ジャズ・ピアノも学んだ。マルタ・アルゲリッチ、ディミトリ・バシキロフといった著名なアーティストのマスタークラスを受講。1997 年、リリーはカーネギーホールで行われた熱帯雨林財団のチャリティ・ガラ・コンサートで、はじめて公開の場で演奏を披露、そのライヴはCD 化されました。父であるミッシャ・マイスキーや、アルゲリッチらとの室内楽録音にも参加し、アンサンブル能力の高さと自在な演奏で話題となっています。音楽祭出演多数。12 月にはミッシャ・マイスキーとのデュオで来日が予定されています。

BIS



BIS 1977
\2500→\2290
シベリウス(ヤーッコ・クーシスト編曲):フリーメイソンの儀式音楽Op.113
(1)シベリウス:
 フリーメイソンの儀式音楽Op.113
  (テノール、男声合唱とオルガンのための)
(2)シベリウス(ヤーッコ・クーシスト編曲):
 フリーメイソンの儀式音楽Op.113
  (テノール、管弦楽とオルガンのための)
(1)ハンヌ・ユルム(テノール)
 ヘルシンキ大学男声合唱団(YL)
 マッティ・ヒュオッキ(指揮)
 ハッリ・ヴィータネン(オルガン)
  [ヘルシンキ大聖堂のマークセン・オルガン]
(2)ミカ・ポホヨネン(テノール)
 パウリ・ピエティライネン(オルガン)
 ラハティ交響楽団
 ヤーッコ・クーシスト(指揮)
 クーシスト編の管弦楽とオルガンのための版の「フリーメイソンの儀式音楽」も新たに収録!

 (1)録音:2010 年4 月、ヘルシンキ大聖堂 (2)録音:2008 年5 月、シベリウスホール、ラハティ、フィンランド/DDD

 このアルバムには、BIS レーベルより発売しているシベリウス作品全集第13 集(BIS 1936/38) に収録されているテノール、男声合唱とオルガンのためのフリーメイソンの儀式音楽に加えて、シベリウスホールで行われる祝賀コンサートのためフリーメイソンがヤーッコ・クーシストに編曲を依頼したテノール独唱、管弦楽とオルガン版の新録音が合わせて収録されています。
 18 世紀の中期、スウェーデン経由でフィンランドに伝わった友愛団体フリーメイソンは、ロシア支配の時代には禁止され、独立後の1922 年初頭、「フィンランド・ロッジ」が新たに設置されることになりました。シベリウスは最初のメンバー27 人のひとり。ロッジの設立当初はオルガニストも務め、モーツァルト、ベートーヴェン、ヘンデルの曲や即興を演奏していました。シベリウスがフィンランド・フリーメイソンの委嘱を受けて作曲した儀式音楽は、交響詩《タピオラ》(1926)の翌年の作品です。
 〈冒頭の讃歌〉〈思考はわれらが励み〉〈行列と讃歌「若葉は緑なれど」〉〈行列と讃歌「パンに涙を流したことのなきもの」〉〈なんと美しき大地〉〈サレム「進め、兄弟よ〉〈憧れ熱き魂はみな〉〈葬送行進曲〉が1927 年1 月12 日に初演され、1946 年、彼の最後の創作とされる〈友愛の讃歌「ともにする兄弟のすばらしさよ」〉と〈讃歌「御名を讃える声よ響け」〉の2 曲が追加されました。《フリーメイソンの儀式音楽》は、ハルモニウムの伴奏する歌を中心に書かれ、その後、男声合唱のための版を含む改訂も行われました。手稿譜と出版譜によって曲と曲順が異なり、ハンヌ・ユルム、ハッリ・ヴィータネン、マッティ・ヒュオッキ指揮のヘルシンキ男声合唱団は、別の機会に作曲された〈頌歌「高きところの主よ」〉と、初演のソロを歌い作品を献呈されたヴァイノ・ソラの詩による〈フィンランディア讃歌〉を加えた「12 曲」をダールストレムのシベリウス作品目録の順序で演奏しています。



 


BIS SA 1999
(SACD HYBRID)
\2600→\2390
まさか!メナヘム・プレスラー2012年、89歳時の最新録音!
 (1)ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第31番 変イ長調Op.110[20’15]
 (2)シューベルト:ピアノ・ソナタ第21番 変ロ長調D.960[45’07]
 (3)ショパン:夜想曲第20番嬰 ハ短調 遺作[4’06]
メナヘム・プレスラー(ピアノ)
 注目盤。これはすごい。室内楽界の至宝、メナヘム・プレスラー2012年、89歳時の最新録音!祈りに満ちたベートーヴェン、シューベルト、ショパン

 録音:2012 年2 月、3 月/サフォーク州、ポットンホール、イギリス/5.0 Surround sound、70’33

 SACD ハイブリッド盤。1923 年生まれのプレスラーが2012 年に録音した最新アルバムが登場。収録時は89 歳となり、曲はプレスラーが長年弾き続けてきたベートーヴェンのピアノ・ソナタ第31 番、シューベルトのピアノ・ソナタ第21 番、そしてショパンの夜想曲第20 番遺作です。
 プレスラーは1955年より解散までの53年間、ボザール・トリオの創設メンバーとして活躍、1996年には当時72歳にしてカーネギーホールでリサイタル・デビューしたピアニストです。2008 年9 月6 日ルツェルン音楽祭でのコンサートをもってトリオは解散し、その後、現在に至るまでソリストとして世界各地でリサイタルを行っております。言わば「大器晩成」のピアニストですが、演奏は年を重ねるごとに成熟し、聴き手に音楽の本質をダイレクトに伝えてくれます。音色は明るく、また性格が滲み出ているような穏やかタッチは心を打たれます。
 この収録曲を含むプログラムは、2011 年3 月23 日パリ、シテ・ド・ラ・ミュジーク(30 79668(DVD)/30 79664(Blu-ray))におけるライヴ映像が発売されており、静かなる情熱が伝わってきます。また、この公演後2011 年6 月に来日し、その時の公演は非常に話題となりました。2014 年4 月には庄司紗矢香とのデュオ・リサイタルで来日公演も予定しており、今なお進化し続ける室内楽界の至宝の音楽を間近で聴くことができそうです。
 


BIS SA 2031
(SACD HYBRID)
\2600→\2390
バッハ・コレギウム・ジャパンによるバッハのカンタータ全曲集完結
 バッハ(1685-1750):カンタータ全曲集 Vol.55
 (ライプツィヒ時代1730-40 年代のカンタータ Vol.4)
  カンタータ第69番「主よ讃えよ、わが魂よ」BWV69
  カンタータ第30番「喜べ、贖われた者たちの群れよ」BWV30
  カンタータ第191番「いと高きところには神に栄光あれ」BWV191
ハナ・ブラシコヴァ(Sp)
ロビン・ブレイズ(C-T)
ゲルト・テュルク(T)
ペーター・コーイ(B)
鈴木雅明(指揮)&
 バッハ・コレギウム・ジャパン
三宮正満(オーボエ/オーボエ・ダモーレ)
菅きよみ(フラウト・トラヴェルソ)
寺神戸亮(コンサートマスター)
 カンタータ全曲集遂に完結!!BCJによるバッハ、カンタータ第55集は唯一のラテン語カンタータ第191 番を含むライプツィヒ時代1730-40年代のカンタータ第4 弾

 録音:2013 年2 月/神戸松蔭女子学院大学チャペル/5.0 Surround sound、68’40

 SACD ハイブリッド盤。バッハ・コレギウム・ジャパンによるバッハのカンタータ全曲集の完結となる第55 集がいよいよ発売です!
 1995 年より始まった教会カンタータの全曲演奏と並行して進めてきたレコーディングについて、鈴木雅明氏は「この17 年間は、波乱万丈、手に汗を握りしめるような年月でした。」と語り、BIS レーベルの社主ロベルト・フォン・バール氏と議論し、時には戦い作り上げてきた苦労の結晶で、その結果が今や世界に誇れるバッハのカンタータ全曲集を完成させたことになります。たくさんの思いがつまった最後のカンタータ第55 集はライプツィヒ時代1730-40 年代の作品です。
 当録音にてカンタータ集は一巡したことになりますが、あらためてBCJ が全曲録音を成し遂げたことを祝したくなる記念すべき1 枚です。
 カンタータ第69 番「主よ讃えよ、わが魂よ」BWV69、初演は1748 年8 月とされ1723 年に作曲された同名BWV69a の改作で、市参事会員交代式用に書きなおされた作品です。主要な変更点は、旧作の福音書章句と関わる2 つのレチタティーヴォが削除され、代わりに、行政に言及した新たなレチタティーヴォが加えられたことと、終曲のコラールが、ローディガストのものから「人の業」「国の栄え」に言い及ぶルターのものに変更されたことです。ティンパニ付きの華麗な7 声に編曲された箇所は、祝賀の気分を増し非常に喜ばしい賛美を表現しています。
 カンタータ第30 番「喜べ、贖われた者たちの群れよ」BWV30は1737 年秋に書かれた世俗カンタータ「楽しきヴィーダーアウよ」BWV30aのパロディで、用途は洗礼者ヨハネの祝日用で、テキストはピカンダーによるものと思われます。全12 曲構成で終曲の合唱では輝かしい喜びを謳歌しつつ全曲を閉じます。
 全曲録音最後に収録されたのは、唯一のラテン語作品である第191 番「いと高きところには神に栄光あれ」BWV191 です。「グローリア」の冒頭に、小栄唱の三位一体賛美を続けるという構成も非常に珍しく、合唱−二重唱(ソプラノとテノール)−合唱の全3 曲から構成されるこの曲はそれぞれにドラマがあり、特に第3 曲は輝かしいホモフォニー部分の間に著しいフーガが2 度に渡って展開され、緊張感とともに高らかな終止はカンタータ集の締めくくりに相応しい威厳に満ちています。
 

BIS SA 2029
(SACD HYBRID)
\2600
オスロ・ソリスト合唱団
 バラ—クリスマスの歌

  (1)ミヒャエル・プレトーリウス(1571-1621):一輪のバラが咲いた
  (2)伝承曲(ロルフ・リスレヴァン編曲):
   古いマリアの歌(ヴァイオリンとリュートのための)
  (3)ヴェスト・アグデル民謡(スコットランド伝承曲由来)
   (ヨー・アスゲイル・リ、グレーテ・ペーデシェン編曲):
     神の天使たちがやってくる
  (4)ディエゴ・オルティスのリチェルカータ第2番による即興
   (ヴァイオリン、リュートとベース)
  グレーテ・ペーデシェン(1960 −):クリスマス組曲《バラ》
   (5)おお永遠の力よ(ヒルデガルト・フォン・ビンゲン(1098-1179))
   (6)おお、青々とした小枝よ(ビンゲン)(グレーテ・ペーデシェン編曲)
   (7)ベツレヘムに御子が生まれた(伝承曲)(トリスパン、オルヤン・マトレ編曲)
   (8)めでたし、気高き方(ビンゲン)
   (9)愛らしいこのクリスマスの時に
    (オーラ・O・ファーゲルハイム)(オルヤン・マトレ 編曲)
   (10)もっとも清らかなバラ(伝承曲)(ロルフ・リスレヴァン編曲)
   (11)マリアは無垢の娘
   (伝承曲、ヘルゲ・ディラン、オスカル・フォルデン)(ロルフ・リスレヴァン 編曲)
    (ヴァイオリン、リュートとベースのための)
   (12)つねに待ち望む心を(ヴォス民謡)(オルヤン・マトレ編曲)
   (13)おお永遠の力よ(ビンゲン)(グレーテ・ペーデシェン編曲)
  (14)ペーア・ネアゴー(1932−):クリスマスの喜び
  (15)イタリア・バロックの旋律:
   タランテラ(ロルフ・リスレヴァン編曲)(ヴァイオリン、リュートとベースのための)
  (16)ノールモーレとヴォスの民謡(ロルフ・リスレヴァン、オルヤン・マトレ編曲):
   クリスマスの詩「それは愛らしい幼子が」
  (17)グスタフ・ヌードクヴィスト(1886−1949):クリスマス、輝くクリスマス
ノルウェー・ソリスト合唱団
グレーテ・ペーデシェン(指揮)
(9)(10)(12)(16)
 ベーリト・オプハイム(ヴォーカル)
(2)-(5)(7)(11)(13)(15)(16)
 イェルムン・ラーシェン(ヴァイオリン)
(2)(3)(4)(6)(7)(9)(10)(11)(15)(16)
 ロルフ・リスレヴァン(リュート)
(3)(4)(5)(7)(11)(13)(15)(16)
 ビョルン・シェッレミュル(ベース)
 天から降り注ぐような美しい旋律スカンディナヴィア屈指のアンサンブル、オスロ・ソリスト合唱団によるクリスマス・アルバム

 録音:2013 年4 月/リス教会(オスロ、ノルウェー)

 SACD ハイブリッド盤。このディスクは「ノルウェーの大地と空気」の感じられる音楽で知られる、スカンディナヴィア屈指のアンサンブル、オスロ・ソリスト合唱団のクリスマス・アルバムです。題名にもなっている《バラ》ですが、バラの花は、キリスト教の教義では「秘跡」と密接なつながりがあります。もっとも大きな秘跡はイエス・キリストの生誕。「エッサイの根から一輪のバラが咲いた」…プレトーリウスの単旋聖歌ではキリストはバラにイメージされ、バラはまた、三位一体につながる聖母マリアの象徴とされます。
 ヒルデガルト・フォン・ビンゲンや伝承曲など9 つの曲を指揮者のペーデシェン(1960 −)が編纂し、古北欧語の「バラ (Ros)」をタイトルとする組曲《バラ》をプログラムの中心に、多様な曲がアカペラ合唱と器楽をともなう合唱で歌われ、あるいは、器楽のアンサンブルで演奏されます。録音セッションはオスロのリス教会で行われました。ノルウェーでもっとも名高い女性フォークシンガーのひとり、ソグネフィヨルドのヴォス生まれのベーリト・オプハイム(1967 −)と、オスロの国立音楽アカデミーに学びジャンルを越えて活躍する、ノルウェーの音楽シーンを代表するフィドル奏者、イェルム・ラーシェン(1981 −)のふたりが、前作『白夜—ノルウェー民俗音楽の印象』(BISSA 1871)に次いで参加。テリエ・リプダール、ヨン・バルケ、シェティル・ビョルンスタとコラボレーションを行い、ジョー・ヘンダソン、チェット・ベイカー、パット・メセニーと共演したジャズ・ベーシストのビョルン・シェッレミュルと、ノルウェー国立音楽アカデミーとバーゼルのスコラ・カントールムに学び、ジョルディ・サヴァールのグループで長年演奏したリュート奏者のロルフ・リスレヴァンも加わり、独自のカラーをもったペーデシェンとオスロ・ソリスト合唱団の音楽に新たな色彩を添えます。「クリスマス、輝くクリスマス、白い森の上にきらきらと、天の冠は光り輝き、神の家の窓にはみな、あかあかと灯がともる」。スウェーデンのキャロルでプログラムを閉じます。
 それぞれに趣向を凝らした北欧のクリスマス・アルバムが多い中でももっともユニークな一枚に挙げられるでしょう。
 

BIS SA 2060
(SACD HYBRID)
\2600
ブリテンの弦楽合奏曲集
 ブリテン(1913-76):
 (1)フランク・ブリッジの主題による変奏曲 Op.10(1937)
 (2)シンプル・シンフォニーOp.4
  [I.騒がしいブレー、II.陽気なピッツィカート、
   III.感傷的なサラバンド、IV.浮かれた終曲] (1934)
 (3)ラクリメ—ダウランドの歌曲と投影— Op.48a[ヴィオラと小編成弦楽版]
 (4)2つの肖像【1.D.Layton 2.E.B.B】(1930)
 (5)弦楽のためのエレジー(1928) 世界初録音
テリエ・トンネセン(指揮)
カメラータ・ノルディカ
(3)&(4)-2 キャサリン・ブロック(ヴィオラ)
 世界初録音の「エレジー〜弦楽のための」も収録、ブリテンの弦楽合奏曲集

 録音:(1)2010 年10 月、(2)2011 年1 月、(3)(4)2012 年10 月、(5)2013 年1 月/スウェーデン/5.0 Surround sound、81’04

 SACD ハイブリッド盤。ブリテンの作品を意欲的に録音しているBIS レーベル。このアルバムは弦楽合奏曲集でシンプル・シンフォニーOp.4、フランク・ブリッジの主題による変奏曲を中心にその他、ヴィオラのキャサリン・ブロックをソリストにむかえた、ラクリメと2 つの肖像が収録されています。また、弦楽のためのエレジーは世界初録音ということです。
 シンプル・シンフォニーは1923-26 年に書かれた初期の習作的ピアノ曲からの改編で、近年ブリテンの作品の中でも演奏機会に恵まれる曲となりました。ブリテンならではの独特の雰囲気を味わえる1 枚です。
 


BIS 2043
\2500→\2290
ミクロシュ・シュパーニ(チェンバロ)
 C.P.E.バッハ(1714-88):鍵盤独奏曲全集 Vol.27

 6つのソナタ続編Wq51 より
  [(1)第4番 ニ短調 Wq51/4(H 128)
  (2)第5番 ヘ長調 Wq51/5(H 141)
  (3)第6番 ト短調 Wq51/6(H 62)
  (4)第4番 ニ短調 Wq51/4 より第2楽章[装飾版]
  (5)第5番 ヘ長調 Wq51/5 より第2楽章[装飾版]
  (6)第6番 ト短調 Wq51/6より第2楽章[装飾版]]
 (7)ソナタ ハ長調 Wq65/36(H 157)[6つのソナタ第1 番 Wq51/1の改編]
 (8)6つのソナタ 第3番 イ短調 Wq50/3より第3楽章[ 装飾版]
ミクロシュ・シュパーニ(チェンバロ)
 洗練されたタッチ!ミクロシュ・シュパーニによるC.P.E. バッハ最新盤は6 つのソナタの続編!!

 録音:2012 年7 月/キーゼル・ホール(シント・トロイデン、ベルギー)/DDD、73’42

 ミクロシュ・シュパーニによる「鍵盤独奏曲全集 Vol.27」は前作の第26 集(BIS 2040)に続き6 つのソナタWq51 の後半第4 〜 6 番が収録されております。「感覚派」として知られるC.P.E. バッハはハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンも高く評価し、和声の色彩感を独自の手法で用いた作曲家として研ぎ澄まされたセンスで数々の名曲を残しました。ミクロシュ・シュパーニの非常に清潔な解釈により曲のもつ素晴らしさをダイレクトに伝える演奏です!
 
BIS SA 1893
(SACD HYBRID)
¥2600→\2390

超豪華メンバー共演の強力盤!
 フレスト、アンスネス、ヤンセン

 モーツァルト:
  (1)クラリネット協奏曲イ長調 K.622(1791)(26’52)
  (2)ピアノ、クラリネットとヴィオラのための三重奏曲 変ホ長調 K.498
   『ケーゲルシュタット・トリオ』(18’41)
  (3)アレグロ 変ロ長調K.Anh.91(516c)〜
   クラリネットと弦楽四重奏のための(7’10)

マルティン・フレスト
 ((1)バセット・クラリネット&指揮、
  (2)(3)クラリネット)
(1)ブレーメン・ドイツ室内フィルハーモニー管弦楽団
(2)レイフ・オヴェ・アンスネス(ピアノ)
 アントワーヌ・タムスティ(ヴィオラ)
(3)ジャニーヌ・ヤンセン(ヴァイオリン)
 ボリス・ブロフツィン(ヴァイオリン)
マクシム・リサノフ[マキシム・リザノフ](ヴィオラ)
トルレイフ・テデーン(チェロ)
 天才クラリネット奏者、マルティン・フレストによるオール・モーツァルト・プログラム!2 度目の録音となるクラリネット協奏曲にアンスネス&タムスティとの『ケーゲルシュタット・トリオ』、そして、J. ヤンセンも参加のアレグロ 変ロ長調!!

 録音:(1)2010 年7 月、ブレーメン、ドイツ/(2)2012 年7 月、ヤール教会、ヤール、ノルウェー/(3)2013 年2 月、ストックホルム・コンサートホール、スウェーデン/53’43

 SACD ハイブリッド盤。BIS レーベルより数多くの録音をリリースしてきた天才クラリネット奏者マルティン・フレストの最新アルバムはオール・モーツァルト・プログラム!フレストにとって2 度目の録音となるクラリネット協奏曲を主軸にケーゲルシュタット・トリオ、そして、アレグロ変ロ長調が収録された充実のアルバムです。
 クラリネット協奏曲はフレストにとって非常に思い入れ深い作品で、ペーテル・ウンジャン指揮、アムステルダム・シンフォニエッタとの共演盤(BIS SA1263)に次ぐ2 度目の録音です。今回はドイツ・ブレーメンに本拠を置く室内オーケストラ、ブレーメン・ドイツ室内フィルハーモニー管弦楽団との共演で指揮振りに挑戦。この新録音ではフレストらしい抜群のテクニックと輝かしい音色に加え音楽表現の幅が拡がり、ひと際音楽性の高い演奏となっております。また名門室内オケとの共演ということで、フレストの演奏に親和するような美しい演奏を披露しております。さらに指揮振りということにより、クラリネットとオーケストラが寄り添うような演奏を聴かせてくれます。なお、この協奏曲で使用しているバセット・クラリネットは、A 管クラリネットの低音域をバセットホルンの最低音である記音ハ(C3)まで拡張した楽器で、モーツァルト没後200 周年を記念して1991 年に復元されたものです。
 『ケーゲルシュタット・トリオ』はピアノ、クラリネットとヴィオラのための三重奏曲で1786 年8 月5 日にウィーンで作曲されました。一風変わったこの編成は、友人のクラリネット奏者アントン・シュタットラーら仲間うちで演奏するために作曲したと言われています。当演奏の共演陣に注目!世界的ピアニストの一人レイフ・オヴェ・アンスネスがピアノを、俊英ヴィオラ奏者アントワーヌ・タムスティをそれぞれ担当しています。アンスネスは非常に幅広いレパートリーの持ち主で、多くのピアノ・ソロ、協奏曲を得意とするほか、室内楽の演奏にも非常に定評があります。BIS レーベルにはニールセンの室内楽作品を集めたアルバム(BIS 428)にも録音があります。
 アレグロ 変ロ長調K.Anh.91(516c)はソナタ形式の作品で、クラリネットと弦楽四重奏のために書かれました。クラリネットのメロディに弦楽四重奏が寄り添うに全体を包み込みます。この曲もすごい共演陣!今や大人気のヴァイオリニスト、ジャニーヌ・ヤンセンを筆頭にヤンセンとの室内楽録音でも度々共演している、ヴァイオリンのボリス・ブロフツィン、チェロのトルレイフ・テデーン、そしてBIS レーベルでもおなじみのヴィオラ奏者マクシム・リサノフと、この上ないメンバーが揃いました。期待をはるかに超える、当曲の決定盤になること間違いなしの演奏であり、BIS が誇る優秀録音です。



 


BIS SA 2014
(SACD HYBRID)
\2600→\2390
ブラウティハムによるモーツァルトピアノ協奏曲全曲シリーズ第5集
 モーツァルト:
  (1)ピアノ協奏曲第20番ニ短調K.466(カデンツァ:ブラウティハム)
  (2)ピアノ協奏曲第27番変ロ長調K.595(カデンツァ:モーツァルト)
ロナルド・ブラウティハム(フォルテピアノ)
ミヒャエル・アレクサンダー・ヴィレンズ (指揮)
ケルン・アカデミー
 2013年来日公演でも絶賛のブラウティハム!モーツァルトのピアノ協奏曲全集第5 弾ブラウティハムによるカデンツァを披露した第20 番と繊細なニュアンス美しい第27 番!

 録音:2012 年7 月/ドイッチュラントフンク・カンマームジークザール、ケルン、ドイツ/5.0 Surround sound、DDD、53’34

 SACD ハイブリッド盤。ブラウティハムのモーツァルト最新盤が登場。2013 年5 月にはミヒャエル・アレクサンダー・ヴィレンズ率いるケルン・アカデミーと来日し、モーツァルトのピアノ協奏曲を演奏し、各公演ともにアンサンブルの密度の高い熱演を聴かせてくれました。全体的に快活で歯切れのよい演奏はモーツァルトのピアノ協奏曲の新たな一面をのぞかせてくれます。
 今回は傑作第20 番ニ短調K.466 と第27 番変ロ長調K.595 が収録されております。第20 番は同曲のイメージを一新するような全体的に早めのテンポで設定されています。モーツァルトの短調の作品が持つ独特の雰囲気を壊すことなく、オーケストラの強弱やフォルテピアノのタッチを絶妙に変化させることで、聴き手にとって心地さを与えてくれます。またブラウティハムによるカデンツァは彼の演奏イメージ通り、煌びやかさと明るさを持った演奏でブラウティハムでしか表現できない素晴らしいカデンツァを披露しています。一方、第27 番はブラウティハムのうっとりしてしまうほど美しいタッチとケルン・アカデミーと繊細にニュアンス美しく演奏を展開しています。こちらはモーツァルトのカデンツァを使用しています。
 ブラウティハム& ケルン・アカデミーによるモーツァルトのピアノ協奏曲シリーズは当アルバムが第5 集にあたり、これまでに発売されている、第1 集[第9 番「ジュノーム」& 第12 番、ロンド イ長調K. 386 (BIS SA 1794 / KKC 5258)]、第2 集[第24 番& 第25 番(BIS SA 1894 / KKC5259)]、第3 集[第17 番& 第26 番「戴冠式」( レコード芸術特選盤 BIS SA 1944 / KKC 5260)]、第4 集[第19 番& 第23 番(BIS SA1964)]の各タイトルはいずれも好評を博しております。
 楽器はアントン・ワルター(1752-1826)製作のレプリカで2011 年ポール・マクナルティ製作によるフォルテピアノを使用しております。マクナルティ製作の楽器を使用して演奏・録音していることについてブラウティハムは「マクナルティは古い楽器を研究して、それを新しく作り出してくれるという点だけでなく、彼の製作したレプリカを演奏していると、演奏解釈の面でもなんか新しいインスピレーションを得ることができる」と語っており、ブラウティハムがイメージする最善の状態の楽器を使用することで、ごく自然な雰囲気を作り出していることがわかります。今後の録音にも注目です!



 


BIS SA 2009
(SACD HYBRID)
\2600→\2390
ヴィルヘルム・ステンハンマル(1871-1927):
 弦楽四重奏曲集第2集

  (1)弦楽四重奏曲第5番ハ長調Op.29「セレナード」(1910)
  (2)弦楽四重奏曲へ短調(1897) 世界初録音
  (3)弦楽四重奏曲第6番ニ短調Op.35(1916)
ステンハンマル弦楽四重奏団
 [ペータ・オロフソン(1st vn)、
  ペール・エマン(2nd vn)、
  トニー・バウアー(va)、
  マッツ・オロフソン(vc)]
 非常に美しい旋律!スウェーデンの作曲家ステンハンマルの世界初録音も含む弦楽四重奏曲集第2 集がはやくも登場

 録音:(2)2011 年10 月 (1)(3)2012 年12 月/スウェーデン/5.0 Surround sound、DDD、65’20

 SACD ハイブリッド盤。スウェーデンを代表する作曲家、ヴィルヘルム・ステンハンマルが残した名作、弦楽四重奏曲集第2 集が登場!第1 集[弦楽四重奏曲第3、4 番、組曲『ロドレッシの歌』よりエレジーと間奏曲(BIS SA 1659)]に続き、演奏はステンハンマル弦楽四重奏団です。ステンハンマルはオペラ、交響曲、協奏曲、声楽曲など、様々な音楽形態の作品を残しておりますが、ここに収録された弦楽四重奏はステンハンマルの芸術を知る上で最も優れた作品群です。
 世界初録音の弦楽四重奏曲へ短調は1897 年に作曲され、ステンハンマルの記念すべき作品1 であるピアノ協奏曲第1 番変ロ長調(1893)や作品番号が付番されている弦楽四重奏曲第1 番(1894)、第2 番(1896)と同時代の作品です。若かりし勢いや情熱が伝わる作品ですが、既に自身のスタイルが確立されていると言えるほど構成・内容ともに充実しております。この度ステンハンマル弦楽四重奏団により世界初録音となったことはステンハンマル・ファンならずとも非常に喜ばしいと言えましょう。
 2002 年に結成されたステンハンマル弦楽四重奏団はその名の通りステンハンマルの作品を中心に演奏しており、スウェーデン国内外で高い評価を得ております。近年、現代音楽にも力を入れアメリカ、イギリスなどの作曲家から多くの委嘱作品を依頼されております。2011 年にはステンハンマルの40ほどの作品をスウェーデン放送へ録音し、スウェーデンを中心に演奏活動を行っております。当クァルテットは圧倒的な技術と的確な解釈を披露しており、今後期待されるクァルテットと言えましょう。




旧譜/第1集

BIS SA 1659
(SACD HYBRID)
\2600→\2390
ヴィルヘルム・ステンハンマル(1871-1927):弦楽四重奏曲集第1集
 (1)弦楽四重奏曲第4番イ短調Op.25
 (2)組曲『ロドレッシの歌』よりエレジーと間奏曲 Op.39
 (3)弦楽四重奏曲第3番ヘ長調Op.18
ステンハンマル弦楽四重奏団
 [ペータ・オロフソン(1st vn)、
  ペール・エマン(2nd vn)、
  トニー・バウアー(va)、
  マッツ・オロフソン(vc)]
 隠れた名曲! スウェーデンの作曲家ステンハンマルの弦楽四重奏曲集の第1弾が登場!

 録音:(1)2011年4月、10月 (2)(3)2012年6月/スウェーデン/73’47

 SACD ハイブリッド盤。スウェーデンを代表する作曲家、ヴィルヘルム・ステンハンマルが残した名作、弦楽四重奏曲の録音が始動!ステンハンマルはといえばピアニストとして成功した作曲者として知られていますが、オペラ、交響曲、協奏曲、声楽曲など、様々な音楽形態の作品を残したことも見逃せません。ここに収録された弦楽四重奏はステンハンマルの芸術を知る上で最も優れた作品群です。
 弦楽四重奏曲第3 番ヘ長調op.18 は1897 年に書き始めましたが、オペラ「ティルフィング」の制作があったことから手掛けてから3 年ほどの1900年頃に完成されています。豊かなユニゾンと各声部に際立つメロディをもつ美しい作品です。
 弦楽四重奏曲第4 番イ短調は1904-09 年に作曲されました。サン=サーンスの弦楽四重奏第1 番を思わせる第1 ヴァイオリンの優美さとアンサンブルの緻密さを感じられます。
 組曲『ロドレッシの歌』よりエレジーと間奏曲は1919 年に作曲されました。すすり泣くようなヴァイオリンのメロディと温かなヴィオラ、チェロの低音部が絶妙に絡み合う作品です。
 2002 年に結成されたステンハンマル弦楽四重奏団はその名の通りステンハンマルの作品を中心に演奏しており、スウェーデン国内外で高い評価を得ております。近年、現代音楽にも力を入れアメリカ、イギリスなどの作曲家から多くの委嘱作品を依頼されております。圧倒的な技術と解釈でこのシリーズにおいても今後期待されるクァルテットです。



 

BIS SA 2016
(SACD HYBRID)
\2600
ブレット・ディーン(1961-):
 (1)ヴァイオリン協奏曲「The Lost Art of Letter Writing」
  [I. ハンブルク1854/II. ザ・ハーグ1882/
  III. ウィーン1886/IV. ジェリルデリー1879]
   (2006/2007改変)
 (2)「遺書」〜12人のヴィオラのための(2002)
 (3)「無念と愛情」〜
  4声合唱、児童合唱、オーケストラ、エレクトのための(2005)
(1)フランク・ペーター・ツィンマーマン(ヴァイオリン)、
 ジョナサン・ノット(指揮)、
 シドニー交響楽団
(2)BBC 交響楽団の12 人のヴィオラ奏者
(3)デイヴィッド・ロバートソン(指揮)、
 BBC 交響楽団、同合唱団、
 ゴンドワナ合唱団
 オーストラリア出身の作曲家ブレット・ディーンによる多彩な作品集、F.P. ツィンマーマンも参加のヴァイオリン協奏曲も収録!

 (1)のみ5.0 Surround sound、DDD、86’22

 SACD ハイブリッド盤。オーストラリア出身の作曲家ブレット・ディーン(1961-) 作品集の最新盤はヴァイオリン協奏曲「The Lost Art of LetterWriting」、12 人のヴィオラのための「遺書」、そして合唱とオーケストラのための「無念と愛情」です。
 ブレッド・ディーンはヴィオラの名手としても知られ、ベルリン・フィルの団員を14 年も務めました。BIS レーベルにはこれまでに自作自演のヴィオラ協奏曲(2005)、十二人の怒れる男たち(1996)、親密な決定〜無伴奏ヴィオラのための(1996)、コマロフの墜落(2006)をおさめたアルバム(BIS1696) が発売されています。
 当アルバムに収録されたヴァイオリン協奏曲「The Lost Art of Letter Writing」のヴァイオリン独奏はドイツ正統派ヴァイオリニスト、フランク・ペーター・ツィンマーマンです。既に40 代後半で今や巨匠の名にふさわしい風格を醸し出しているツィンマーマンですが、近年はBIS レーベルより勢力的にレコーディングをしています。安定したテクニックと美音が魅力のツィンマーマンですが、レパートリーの広さでも有名で現代曲も得意としています。全4楽章のこのヴァイオリン協奏曲は、第1 楽章:ハンブルク1854、第2 楽章:ザ・ハーグ1882、第3 楽章:ウィーン1886、第4 楽章:ジェリルデリー1879 と副題がついております。随所に技巧が散りばめられた作品で非常に新鮮な響きが楽しめます。
 「遺書」はベートーヴェンが甥であるカールと弟のヨハン宛に書いたあの有名な「ハイリゲンシュタットの遺書」よりインスピレーションを得て作曲された作品で、ディーンがかつて所属していたベルリン・フィルのヴィオラ奏者のために書かれたものです。非常に立体感のある旋律はオーディオ的にも楽しめる作品です。



 


BIS 9045
(3CD→2CD 価格)
\5000→\4490
マウロ・ジュリアーニ(1781-1829):フルートとギターのための作品全集
 [Disc 1]
  (1)二重奏WoO(1810-11)/(2)協奏的大二重奏曲Op.52/
  (3)協奏的大二重奏曲Op.85/(4)12 のザムト・コーダ・レントラーOp.75/
  (5)やさしいデュエッティーOp.77
 [Disc 2]
  (1)大混成曲Op.53/②優しい小品Op.74/
  (2)歌劇「タンクレーディ」によるポプリOp.76/
  (3)変奏曲Op.81/⑤大混成曲Op.126
 [Disc 3]
  (1)大セレナーデOp.82/(2)変奏曲Op.84/
  (3)18 のディヴェルティメンティ・ノットゥルニOp.86/
  (4)セレナーデOp.127
ミカエル・ヘラスヴォ(フルート)
ユッカ・サヴィヨキ(ギター)
 お買い得セットで登場!ギターの名演奏家であったジュリアーニ作曲のフルートとギターのための作品全集

 録音:1988 年7 月、フィンストロム教会、フィンランド/3h40’25

 ギターの名演奏家、作曲家であったマウロ・ジュリアーニが作曲したフルートとギターのための作品全集がお買い得セットで登場。ジュリアーニは1781 年イタリア生まれ。チェロと対位法を学んだのちに6 弦ギターを主要な楽器とするようになりました。しかし、当時大衆がオペラ以外の音楽にほとんど関心がなかったために生計をたてるために1806 年にはウィーンに落ち着きました。当時の最高のギター奏者として、また優れた作曲家としてたちまち有名になりましたが、やがて、1813 年12 月8 日にジュリアーニはフンメルやマイゼーダーやシュポーアを含むウィーンで最も有名な演奏家たちとともに、ベートーヴェンの交響曲第7 番の初演でチェロを弾き、その後もたびたび公演したと言われています。その後ナポリに落ち着き、晩年はリラ・ギターの演奏で有名になっています。
 フルートとギターのための作品は、イタリアらしいメロディアスな美しい旋律で非常に心地のよい音楽です。また、教会に優しく響くBIS レーベル初期の独特の録音で、改めて優秀なレコーディング・エンジニアにより録音されていることがわかります。




BONGIOVANNI

GB 2461
\2400
ドニゼッティの愉快な1 幕オペラ
 ドニゼッティ:「リタ」
ステファニア・ドンゼッリ(S リタ)
アレハンドロ・エスコバル(T ペッペ)
カルロ・トリアーニ(Br ガスパーロ)
フランチェスコ・レッダ(指)
ミラノ室内オペラ管弦楽団
 ドニゼッティの愉快な1 幕オペラ、「リタ」オリジナルのフランス語版での初CD!

 DDD、58' 49"

 「リタ」は、ドニゼッティが1841 年夏に作曲した短い喜劇オペラ。ドニゼッティはまったくの趣味でこの作品を書いたと言われています。登場人物は僅か3 人、時間も1 時間弱という手頃さから、実は人気の高い作品です。宿屋の女将リタは気弱な夫ペッペを引っぱたくほど気の強い美人。ある時死んだと思われていた彼女の昔の恋人ガスパーロが宿に現れ、二人の男はリタを譲り合い、くじ引きでガスパーロが引き取ることになって、ペッペは大喜び、けれど結局ガスパーロが上手いことペッペにリタを押し付けてしまう、というお話。パリで作曲されたフランス語のオペラですが、イタリア語の方が広まっていたため、これまで発売されたCD はすべてイタリア語版でした。今回が初のフランス語版CD です。
 リタのステファニア・ドンゼッリは、バロックから19 世紀前半までのイタリアオペラで娘役を得意とするソプラノ。ペッペのアレハンドロ・エスコバルは、コロンビア、ビリャビセンシオ生まれのテノール。美声の持ち主で、19 世紀前半のイタリアオペラを得意としています。ガスパーロのカルロ・トリアーニは、ミラノ生まれのバリトン。ブッフォもシリアスな役も幅広く手掛ける達者な人です。指揮のフランチェスコ・レッダは、スイスのベルンで生まれ、シチリアで学んだまだ若い世代の指揮者。

C−AVI MUSIC



4260085532964
¥2600→\2390
ラルス・フォークト(P)
 フランクフルト放送響&パーヴォ・ヤルヴィ(指)

  モーツァルト:
  ピアノ協奏曲第21番ハ長調K467
  ピアノ協奏曲第27番変ロ長調K595
ラルス・フォークト(P)
フランクフルト放送交響楽団
パーヴォ・ヤルヴィ(指)
 フォークトとヤルヴィによるモーツァルトのピアノ協奏曲、フォークトの独特のタッチが生み出す、多彩なニュアンス!

 録音:2007 年10 月(第27 番)2008 年10 月(21 番)アルテ・オーパー フランクフルト/57’52

 ドイツの中堅ピアニスト、ラルス・フォークトと今最も勢いのある指揮者パーヴォ・ヤルヴィ率いるフランクフルト放響とのモーツァルトのピアノ協奏曲。フォークトは歴史的背景を踏まえた新鮮な解釈と堅固なテクニックで高い評価を受けています。
 第21 番は、モーツァルトのピアノ協奏曲の中でも人気の高い作品で、第20 番が完成したわずか一カ月後に、自らが演奏するコンサートのためにこの曲を仕上げました。ハ長調の清廉な雰囲気で、得も言われぬ美しい旋律が印象的。短期間で仕上げたと思えぬほどの完成度の高さが見事なまでに表出されています。モーツァルトは21 番の自作のカデンツァを書いておらず、ソリストの個性が出るのも聴きどころ。ここではフォークト自身によるカデンツァで演奏されています。フォークトはこのカデンツァについて「モーツァルトの傑作と比較すると、私の作曲はあきらかに劣ってしまうので、なるべく主観的にならないように注意しました」と言っていますが、主張しすぎない程度に細やかに感情の起伏を盛り込んだフォークトらしい自由自在なカデンツァを披露しています。
 第27 番は、モーツァルトが亡くなる年に書かれた最後のピアノ協奏曲。天国的な美しさと、自らの死期を悟ったかのような、穏やかで哀しいメロディーの傑作です。フォークトは、もの悲しさを内に秘め、明るく振舞うようなモーツァルトの「泣き笑い」の真髄を見せるような、心を震わす演奏を聴かせてくれます。また第3 楽章の主題は歌曲「春への憧れ」に用いており、音楽学者アインシュタインは「最後の春を自覚したモーツァルトの締念の明朗さ」と評しています。
 フォークトは、この音楽史上の2 つの傑作に込められた情熱は、直接心に訴えかけるものであり、モーツァルトの音楽と対峙することによって、自身の音楽性をより深めることが出来たと語っています。

 来日予定
  2013年10月25日(金)NHKホール
  ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3 番(ロジャー・ノリントン指揮)

CHRISTOPHORUS


CHR 77375
\2500
オリエンタル・タッチ 〜
 アーリー・ミュージック・ミーツ・オリエンタル・ジャズ
  トレス・モリアス/ガエッタ/ベン・ポージ・サンタ・マリア/
  ケン・ボア・ドナ・ケルラ/B´Tayhi-M´Saddar/
  コモ・ポデン・ペル・サス・カルパス/
  マイエ:オスティナート1/パサカリ・デラ・ビタ/
  モンテヴェルディ:苦しみは かくも甘き/
  ジョスクン:ジャミラ/アイ・リンダ・アミーゴ/
  ポル・ケ・ロラクス・ブランカ・ニーニャ/
  カンド・エル・レイ・ニムロデ
シュピーレイト
フィス・フズ
 古楽とオリエンタル・ジャズの甘美なる出会い

 ドイツのフライブルクを拠点とするスイスの中世アンサンブル「シュピーレイト(Spielleyt)」は、フライブルク大学とバーゼル・スコラ・カントルムの学生から選ばれたメンバーで、これまでChristophorusレーベルでも美麗な演奏を聴かせてくれている。
 オリエンタル・ジャズ・アンサンブルの「フィス・フズ(FisFuz)」はクラリネット、パーカッション、ウードのトリオ。トルコ、東洋の旋律とジャズを融合させたエキゾチックなサウンドで人気を誇っている。
 これまでも、モーツァルトやリムスキー=コルサコフ、ロッシーニの音楽を即興で演奏するなど、クラシック音楽とのコラボ実績も十分なフィス・フズ。更に時代を遡った中世の音楽は、フィス・フズが掲げる「オリエンタル・ジャズ」とも相性は抜群。曲目は、モンテヴェルディの人気曲、フィス・フズのメンバー、ムラート・ジョスクンとアネッテ・マイエの作品が1曲ずつに、作曲者不詳、13世紀〜16世紀頃のスペイン、イタリアの音楽たち。
 東と西、異なる文化の出会い。今と昔、千年前を隔てた音楽の出会い。アーリー・ミュージックとオリエンタル・ジャズの甘美なる出会いが実現する。

 ※録音(ライヴ):2013年3月13日−14日(ドイツ)



 
CHR 77378
\2500
ドイツ・バロックのソロモンの雅歌 〜
 バッハ、ブクステフーデ、ローゼンミュラー
モヴィメント
 J.S.バッハを始め、ヨハン・クリストフ・バッハ、ハンマーシュミット、ブクステフーデ、ローゼンミュラー、カプスベルガー、シュッツなど、ドイツ・バロックの偉大な作曲家たちによる雅歌を、ドイツの古楽アンサンブル「モヴィメント」が歌う。ジェズアルド・コンソート・アムステルダムのディレクター、ハリー・ファン・デル・カンプ(バス)や、オランダ・バロック協会のユディート・ステーンブリンク(ヴァイオリン)など優れた古楽アーティストたちの気品ある響きで、聖書に描かれた美しくも官能的な男女の愛が綴られる。

 ※録音:2009年1月26日−27日(ドイツ)

COVIELLO


COV 41213
(SACD HYBRID)
\2500
R.シュトラウス:無伴奏合唱作品集
 ドイツ・モテット作品62、
 3つの男声合唱曲 作品123
  【戸口で/ 夢の光/ うるわしい5 月】、
 孤独を通り過ぎて 作品124(男声合唱)、
 ダフネの木に寄せて 作品82、
 ふたつの歌 作日34【讃歌/ 夕べ】
イワナ・ソボトカ(S)
クリスタ・メイヤー(A)
ドミニク・ヴォルティヒ(T)
コンラート・ヤルノット(B)
ベルリン放送合唱団
国立ベルリン大聖堂合唱団
ミヒャエル・グレーザー(指揮)
 刺激的で鮮やかなR.シュトラウスの無伴奏合唱

 77’25

 鮮やかなオーケストレーションと濃密で美しい歌曲の数々を作曲したR. シュトラウスの、豊かなハーモニーが繰り広げられる無伴奏合唱曲集。
 4 人のソリストと16 声部の混声合唱による大作「ドイツ・モテット」は、リュッケルトの詩「天地創造はなしとげられた」による作品で、混沌とした響きの中から差し込む光のような天国的な音楽で、各声部のソリストと合唱が織りなす美しく絡み合うハーモニーは神秘的で、宗教曲のようです。「ダフネの木に寄せて」はシュトラウス自身のオペラ「ダフネ」のモチーフを使った9 つのパートと混声合唱による作品。「ダフネ」は、シュトラウスが傾倒していたギリシア神話に基づくオペラで、曇りのない澄み切った響きが地中海的な雰囲気を醸し出す名演です。

ELOQUENTIA


EL 1342
\2500
マショー:ヴィルレー、バラード、ロンドー集
 (1)ヴィルレー「いとしい人に会って帰るとき」
 (2)ヴィルレー「どんなに遠くにいても」
 (3)ロンドー「優しき友よ、君に忘れられてから」
 (4)バラード「私は思い悩んだ」
 (5)バラード「泣いてください、佳き人よ、あなたのしもべのために」 
 (6)ヴィルレー「私を長くさいなむ病気のために」
 (7)ヴィルレー「10、7、5、13、14、15」
 (8)ヴィルレー「愛する人よ、あなたのやさしい姿」
 (9)バラード「不思議な蛇、ピュトン」
 (10)バラード「恋がわたしを焦がれさせ」(朗唱、リュートによる演奏)
 (11)バラード「恋がわたしを焦がれさせ」
  (ヴォーカル、ヴィエール、フルート・ドゥブルによる演奏)
 (12)ヴィルレー「もし愛しい人が僕から離れてしまったら」
 (13)「Loyaute weil tous jours」
 (14)プロローグ「そして音楽とは技芸だ」
 (15)ヴィルレー「Liement me deport」
 (16)ヴィルレー「J’aim sans penser laidure」
マルク・モイヨン(歌)
ヴィヴァビアンカルーナ・ビッフィ(歌、ビウエラ)
アンジェリク・モイヨン(歌、ゴシック・ハープ)
ミカエル・グレビル(リュート、カテリナ)
カタリナ・ヴィサン(オルガネット)
カルロ・リッツォ(タンブーラン)
ピエール・アモン(中世フルート、指揮)
 14 世紀の大家マショーの世俗歌曲集、ヴィルレー、バラード、ロンドー…美しき中世フランスの響きに酔いしれる1 枚

 録音:2012 年7 月、ラ・ボリ・アン・リムーザン(フランス)

 ジョルディ・サヴァールからの信頼も厚き、中世フルートの名手ピエール・アモンが、マルク・モイヨンら古楽界の精鋭を引き連れ、待望の最新盤をリリースいたしました!前回のアルバム「運命の妙薬」(EL0918)に引き続き、今回も14 世紀の大家ギヨーム・ド・マショーの作品を取り上げたプログラムです。
 詩が重んじられていた中世という時代において、音楽家としてだけでなく偉大な詩人としても大きな存在感を放っていたマショー。宗教ジャンルではモテットの大家としても有名ですが、それと同時に、数多くの重要な世俗歌曲を残した作曲家でもあります。本アルバムは、中世フランスの三大定型詩と呼ばれる、代表的な3 つの詩曲ジャンル「ヴィルレー」「バラード」「ロンドー」に焦点をあて、プログラムが組み上げられています。マショーが残した中世フランス語の美しい言の葉の響きと、素朴でありながらどこか深い魅力を湛えた旋律の響きは絶品。
 バロック・オペラ界に活躍し、W. クリスティとも多くの共演を重ねるマルク・モイヨンの歌声は、聴く人を包み込むような温もりにあふれた見事なもので、ヴィヴラートを控えめに抑え、素の歌声の魅力を存分に活かした優しい歌い口に魅了されます。リュートやゴシック・ハープ、中世フルートといった古の楽器が織りなす伴奏の響きも聴き所。前回のアルバムから引き続き、ヴィヴァビアンカルーナ・ビッフィとアンジェリク・モイヨンが参加しています。歌詞対訳付き(英語)。

GLYNDEBOURNE



GFOCD 020
(2CD)
\4200→\3790
ガルシア=マルケス原作、エトヴェシュの新作オペラ
 ユロフスキの指揮によるグラインドボーンでの初演の録音!
エトヴェシュ:「愛その他の悪霊について」
アリソン・ベル(S シエルヴァ・マリア)
ネイサン・ガン(Br カイエターノ・デラウラ神父)
マッツ・アルムグレン(Bs ドン・トルビオ)
ホセファ・ミランダ(Ms フェリシティ・パーマー)
ジーン・リグビー(Ms マルティナ・ラボルデ)
マリエッタ・シンプソン(Ms ドミンガ・デ・アドヴィエント)
ロバート・ブルベイカー(T ドン・イグナシオ)
ジョン・グレアム=ホール(T アブレヌンシオ)
ウラディーミル・ユロフスキ(指)
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団,
グランドボーン合唱団
 エトヴェシュの新作、ガルシア=マルケス原作のオペラ「愛その他の悪霊について」グラインドボーンでの初演の録音!!ユロフスキだ!

 録音:2008 年8 月、グラインドボーン/113 分15 秒

 ペーテル・エトヴェシュのオペラ「愛その他の悪霊」は、2008 年8 月10 日、グラインドボーン音楽祭で初演され、大きな話題を巻き起こしました。原作は、コロンビアの人気作家でノーベル文学賞受賞者、ガブリエル・ガルシア=マルケス(1928 −)の1994 年の作「愛その他の悪霊について」。原作の訳本も出ていますし、映画化もされたので話の内容をご存知の方も多いでしょう。18 世紀、スペインによる植民地支配されているコロンビアが舞台。シエルヴァ・マリアという美しい娘がある時市場で犬に噛まれてしまう。彼女の父の侯爵ドン・イグナシオは、娘は悪魔に取り憑かれたと思い修道院へ入れてしまう。彼女の救済に送られたデラウラ神父は、シエルヴァを愛するようになってしまう。デラウラ神父は修道院長のホセファに退けられ、修道女たちがシエルヴァの悪魔祓いを始める。やがてシエルヴァは鳩の声を聞いたと歌い息絶える。狂気と愛と幻想が植民地の異国情緒豊かな世界で巻き起こります。
 シエルヴァのアリソン・ベルは、タスマニア島生まれのソプラノ。コロラトゥーラソプラノとして活躍しており、バロックオペラからモーツァルト、またJ.シュトラウスの「こうもり」のアデーレ、オッフェンバックの「ホフマン物語」のオランピアなど、様々な役を手掛けています。高音が頻出するシエルヴァの役を見事にこなしています。デラウラ神父のネイサン・ガンは、1970 年、米国、インディアナ州のサウスベンドの生まれ。中堅の実力派バリトンとして今たくさんの役を歌いこなす人気歌手です。一方、重要な役であるミランダには、大ベテランのフェリシティ・パーマーが配されており、エトヴェシュの音楽を守り立てています。もちろんウラディーミル・ユロフスキの指揮するロンドン・フィルの演奏は完璧です。
 新たな感動が生まれて熱気を巻き起こす瞬間を体験したいなら、興味深い世界初演の録音でしょう。

 


GFOCD 019
(3CD)
\6000→\5390
カンペ、ケルル、ユロフスキ!!!
 新鮮で美しいグラインドボーンの「トリスタン」!!
  ワーグナー:「トリスタンとイゾルデ」
トルステン・ケルル(T トリスタン)
アニャ・カンペ(S イゾルデ)
サラ・コノリー(Ms ブランゲーネ)
アンジェイ・ドッベル(Br クルヴェナール)
ゲオルク・ツェッペンフェルト(Bs マルケ王)
トレヴァー・シューネマン(Br メロート)
アンドルー・ケネディ(T 羊飼い)
ペーテル・ハイスベルトセン(T 若い水夫)
リチャード・モスリー=エヴァンス(Br 舵手)
ウラディーミル・ユロフスキ(指)
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
  録音:2009 年8 月、グラインドボーン/228'00

 GLYNDEBOURNE レーベルの新譜は、2009 年のワーグナー「トリスタンとイゾルデ」です。2007 年新制作のプロダクションの再演ですが、出演者は一新されています。超ドラマティックな歌手が受け持つことの多いトリスタンとイゾルデですが、座席数1200 の中劇場であるグラインドボーン劇場ではやや小ぶりな声でも可能、そこでトルステン・ケルルとアニャ・カンペという美声のトリスタンとイゾルデが実現。これはたいへん魅力的で、迫力で勝負の歌手では決して味わえない透明感と繊細さのある美しい歌によって、「トリスタン」を初めて聞くような新鮮さが味わえます。ユロフスキの指揮も速いテンポで進みながら細かい絡みにまで目を行き届かせ、鈍重なワーグナーとはまったく異なった鮮烈さを浮かび上がらせています。共演者も充実。英国の名メッゾソプラノ、サラ・コノリーのブランゲーネ、ポーランドのベテランのバリトン、アンジェイ・ドッベルのクルヴェナール、ドレスデンを中心にバロックから近代オペラまで幅広く活躍するバス、ゲオルク・ツェッペンフェルト、いずれも申し分ない出来栄え。多数の録音がある「トリスタンとイゾルデ」ですが、新たに一組加える価値は十分あります。なお第2 幕には慣習的なカットが入っています。

HAENSSLER



98 014
\2300→\2090
トーマス・ファイ&ハイデルベルク交響楽団/ハイドン全集の第21弾
ハイドン:
 (1)序曲「突然の出会い」ニ長調 Hob.XXVIII:6
 (2)交響曲第99番変ホ長調Hob.I:99
 (3)交響曲第100番「軍隊」ト長調Hob.I:100
トーマス・ファイ(指揮)
ハイデルベルク交響楽団
 ファイによるハイドン交響曲集第21弾は交響曲99 番と100番「軍隊」!

 録音:2013 年3 月5-8 日、パラティン、ヴィースロッホ/DDD、ステレオ、57’58

 トーマス・ファイ&ハイデルベルク交響楽団によるハイドン全集の第21 弾がはやくも登場。収録曲は「突然の出会い」序曲、交響曲第99 番そして第100 番「軍隊」です。冒頭の「突然の出会い」は、全3 幕からなるオペラでその序曲が収録されています。ハイドンの魅力が凝縮されたと言える序曲で、ファイ率いるハイデルベルク響の快活ですっきりとした解釈は爽快そのものです。
 メインとなる、第99 番そして第100 番「軍隊」も同様、明快なオーケストレーションはファイならでの妙技と言えましょう。当シリーズの中でも後期の名曲を収録した当盤はファイによるハイドンの解釈を知る上で必要不可欠な1 枚となりましょう。
 
98 013
\2300
フローリアン・ウーリヒ(ピアノ)
 シューマン:ピアノ独奏曲全集Vol.6

 子どものためのアルバム Op.68
  [第1部]小さい子供のために
   1. メロディ/2. 兵士の行進/3. 口ずさむ歌/4. コラール/5. 小曲/
   6. 哀れな孤児/7. 狩人の歌/8. 乱暴な騎手/9. 民謡/10. 楽しき農夫/
   11. シチリアーナ/12. サンタクロース/13.5月、愛する5 月/14. 小さな練習曲/
   15. 春の歌/16. 最初の喪失/17. 小さな朝の散歩/18.草刈の歌
  [第2部]成長した子らに
   19. 小さなロマンス/20. 田舎風の歌/21(. 題名なし)/22. 輪唱歌/
   23. 騎手の曲/24. 収穫の歌/25. 劇場からの余韻/26.(題名なし)/
   27. カノン風の歌/28. 思い出/29. 異国の人/30.(題名なし)/
   31. 戦いの歌/32. シェヘラザード/33. ぶどう狩の時—喜びの時/
   34. テーマ/35. ミニョン/36. イタリア人の船乗りの歌/37. 水夫の歌/
   38. 冬の時 その1/39. 冬の時 その2/40. 小さなフーガ/
   41.北欧の歌「ガーデへの挨拶」/42. 装飾的コラール/43.大みそかの歌
フローリアン・ウーリヒ(ピアノ)
 名手ウーリヒによるシューマン独奏曲、第6 弾は子どものためのアルバム

 録音:2013 年4 月16-18 日、メニューイン・ホール(イギリス)/DDD、ステレオ、78’29

 ドイツの俊英ピアニスト、フローリアン・ウーリヒがシューマン生誕200 周年である2010 年より開始しているピアノ独奏曲全集第6 弾は「子どものためのアルバム」Op.68 です。シューマンのピアノ作品のほとんどは1839 年までのライプツィヒ時代までに作曲されていますが、2 部構成全43 曲からなるこの作品集はドレスデン時代の1848 年頃に書かれています。ピアノ・ソナタ、クライスレリアーナ、謝肉祭などの大作が芸術作品として構想されているのに対し、この作品集は、もとは長女マリーの誕生日の贈り物として用意した数曲に次々と書き加え、「クリスマスのアルバム」と名付けられました。以後、後世までも子どものための指導的作品の重要なレパートリーとなりました。素朴な旋律のなかにもシューマンの抒情性が垣間見られる同作品集を若かりしシューマンの名手、ウーリヒが芸術的価値をも高める素晴らしい演奏を披露しています。
 


98 021
(2CD)
\4000→\3690
世界初録音を含むジョルジュ・エネスコのチェロ作品全集
ジョルジュ・エネスコ(1881-1955):
 Disc 1
  (1)アレグロ ヘ長調(ソナタ単一楽章 1897) 世界初録音
  (2)チェロ・ソナタ第1番 Op.26-1(1898)
 Disc 2
  (3)チェロ・ソナタ第2番 Op.26-2(1935)
  (4)夜想曲とサルタレロ(1897)
ファレンティン・ラドゥティウ(Vc)
ペル・ルンドベルク(Pf)
 ドイツが誇る屈指の若手チェリスト、ラドゥティウの最新盤は世界初録音を含むジョルジュ・エネスコのチェロ作品全集

 録音:2013 年4 月15-17 日、レバークーゼン、ドイツ/CD 1[46’35]、CD 2[41’28]

 ドイツの俊英チェリスト、ファレンティン・ラドゥティウの新譜はヴァイオリニスト、ジョルジュ・エネスコ[ ジョルジェ・エネスク](1881-1955)が作曲したチェロとピアノのための作品全集です。エネスコはルーマニアを代表する世界的ヴァイオリニストでしたが、その名を知られるようになったのは作曲家エネスコとしてで、交響曲から室内楽作品、歌劇、歌曲など印象的な作品を残しました。ルーマニア音楽の発展に尽力を注ぎ、また、ジョルジュ・エネスコ交響楽協会を創設したという功績は非常に大きいです。
 ここに収録されたチェロ・ソナタ第1 番、世界初録音となる単一楽章のソナタ ヘ長調、そして夜想曲とサルタレロは、エネスコが16 〜 17 歳の時の作品ですが早熟の天才であったことを伺わせる密度の濃い内容で、チェロの美しいメロディとそれに寄り添うようなピアノ・パートが印象的な作品です。一方、チェロ・ソナタ第2 番はエネスコ54 歳の時の作品で、この時には既にエネスコの世界が確立されており、エキゾチックで独特な世界が広がります。微分音もあらわれ、エネスコの作品の特徴と言えましょう。この度ラドゥティウの素晴らしい演奏でエネスコのチェロ作品がまとめて録音されたのは嬉しい限りです。
 ファレンティン・ラドゥティウは1986 年ミュンヘン生まれの若手チェリスト。6 歳よりチェロを始め、これまでにC. ハーゲン、H. シフ、D. ゲリンガスら名手に師事。2008 年にはカール・ダヴィドフ国際コンクールで第1 位と特別賞を同時受賞したほか、国内外問わず数々のコンクールで輝かしい受賞歴を誇り、名実ともにドイツ屈指の若手実力派として注目を集めています。一方、ピアニストのペル・ルンドベルクとはデビュー時より共演。室内楽演奏のパートナーとして演奏活動を共にし、ラドゥティウと息の合ったアンサンブルを生み出しています。ヘンスラー・レーベルより発売した前作、19 世紀フランスのチェロ・ソナタ集(98 654)も好評価を得ています。
 

= SWR MUSIC =

93 305
\2400→\2190
小澤征爾も認める実力派指揮者、ドゥネーヴ
 ラヴェル:
 (1)ラ・ヴァルス(1919/20)
 (2)クープランの墓
  [1. 前奏曲 2. フォルラーヌ 3. メヌエット 4.リゴードン]
   (1914-1917/1919)
 (3)道化師の朝の歌
 (4)スペイン狂詩曲
  [1. 夜への前奏曲 2. マラゲーニャ 3. ハバネラ 4.祭り](1907)
 (5)ボレロ
ステファヌ・ドゥネーヴ(指揮)
SWR シュトゥットガルト放送交響楽団
 ドゥネーヴ率いるシュトゥットガルト放送響によるラヴェル管弦楽曲全集録音始動!第1弾はラ・ヴァルス、クープランの墓、道化師の朝の歌、スペイン狂詩曲そしてボレロ!

 録音:(1)(2)2012 年10 月25&26 日 (3)-(5)2012 年12 月13&14 日、シュトゥットガルト・リーダーハレ/ ベートーヴェンザール/DDD、ステレオ、69’34

 注目の指揮者ステファヌ・ドゥネーヴの新録音登場。前作、プーランク没後50 周年記念して発売されたアルバム(93 297) はSWR シュトゥットガルト放送響とのデビュー盤ということで話題となりました。新アルバムはラヴェルの管弦楽曲全曲集の第1 弾(ラ・ヴァルス、クープランの墓、道化師の朝の歌、スペイン狂詩曲、ボレロ)です。
 ステファヌ・ドゥネーヴ率いるSWR シュトゥットガルト放送交響楽団は2013 年4 月に来日し話題となりました。また今年のサイトウ・キネン・フェスティバルで小澤征爾と一緒にオペラを振ることになっています。ドゥネーヴは2011/12 年シーズンよりシュトゥットガルト放送響の首席指揮者を務めるようになり、以後勢力的に演奏活動を行っております。
 フランス人指揮者であるドュネーヴがドイツのオケを、自分が描き出したいラヴェルの世界観を見事に表現しております。今後の活躍にも注目です。




ステファヌ・ドゥネーヴ、旧譜

NAXOS
8.504017
(4CD)
\3300→¥2990
ルーセル:交響曲全集
《8.570323》
 交響曲第 1 番「森の詩」Op.7/
 交響的前奏曲「復活」 Op.4/
 劇音楽「眠りの精」 Op.13
   (録音 2008年10 月、2009 年4 月)/
《8.570529》
 交響曲第 2 番 Op.23/
 春の祭りに寄せて Op.22/
 組曲ヘ長調 Op.33
   (録音2007 年5 月、2006 年5 月)/
《8.570245》
 交響曲第 3 番ト短調 Op.42/
 バッカスとアリアーヌ Op.43 組曲 第1番、第2番
   (録音 2006 年5 月、2006 年10 月)/
《8.572135》
 交響曲第 4 番イ長調 Op.53/
 交響詩「フランドル狂詩曲」 Op.56/
 小組曲 Op.39/
 小管弦楽のためのコンセール Op.34/
 シフォニエッタ Op.52
   (録音2006 年10 月、2007 年5 月、6 月、2008 年8 月)
ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団
ステファン・ドゥヌーヴ(指揮)
 NAXOSの誇るステファン・ドゥヌーヴ&ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団の全集セット。
 ステファン・ドヌーヴは店主もよく知らない人なのだが1971年生まれのフランスの指揮者でショルティやプレートルのアシスタントを務め、日本では松本で小澤の助手も務めたらしい。2011年までロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団の音楽監督だったみたいで、このルーセルはそのときの全集録音らしい。
 で、これが悪くないのである。
 最初は「まあまあいけてるジャン」という程度だったのだが、聴き進むにつれて結構はまってしまい「十分」どころかこれが一番いい」、とまで思うようになってきた。往年の大指揮者のような破天荒さはないものの、シャープでキビキビしていて、隅々までセンスあふれるいい演奏なのである。この人、そうとう勉強してきたな、という感じ。初めての大きなシリーズ・レコーディングで張り切ったのか。
 カップリングもメジャーなものからかなりマイナーなものまできっちり揃えてくれていて、さらに「蜘蛛の饗宴」のバレエ全曲盤も最近補完的にリリースしてくれた。至れり尽くせりの新世紀を代表する全集。

 で、ちょっと興味があったのでもう少しステファン・ドゥヌーヴについて調べていたら、「最も才能のあるフランスの若手指揮者として注目されている」という。そうかもしれない。
 さらにもう少し調べていたら、この人の生地が書いてあった。
 「Tourcoing」。
 トールコイン?違う・・・えっと・・・トゥールコワン・・・。
 ぎゃ!ルーセルと同郷だった、この人!

 

93 309
\2400
グンター・トイフェル(ヴィオラ・ダモーレ)
・ビーバー(ヒンデミット編):技巧的で楽しい合奏(7曲の3声のパルティータ)
  アンネッテ・シェーファー(ヴィオラ・ダモーレ)、ヨーク・ハルベック(チェンバロ)、
  クリスティアン・ジンケ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
・カール・シュターミッツ(ヒンデミット編):ヴィオラ・ダモーレ・ソナタ
  ヨーク・ ハルベック(チェンバロ)、
  クリスティアン・ジンケ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
・ヒンデミット:ヴィオラ・ダモーレ小ソナタ
  アンソニー・シピリ(ピアノ)
・ヒンデミット:室内音楽第6 番 Op.46-1〜ヴィオラ・ダモーレと室内管弦楽のための
  ギャビー・パス・ファン・リエット(フルート)、
  フィリップ・トンドレ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、
  ルドルフ・ケーニッヒ(バス・クラリネット)、
  ハンノ・デネヴェーク(ファゴット)、ヨルグ・ベッカー(トランペット)、
  ウォルフガング・ウィプフラー(ホルン)、アンドレアス・クラフト(トロンボーン)、
  マーティン・スメスノイ(チェロ)、
  ヘンドリック・ゼン・バーグ(チェロ)、幣隆太朗(コントラバス)
グンター・トイフェル
 (ヴィオラ・ダモーレ)
 ヒンデミット歿後50 年ヴィオラ奏者であったヒンデミットが作曲したヴィオラ・ダモーレ作品集、演奏は名手グンター・トイフェル!

 録音:(1)-(3)2012 年11 月5,6 日、(4)2013 年3 月21 日、SWR スタジオ、シュトゥットガルト/DDD、58’59

 2013 年、ヒンデミットの歿後50 年記念にふさわしいアルバムがまた1 枚登場。それはヒンデミットのヴィオラ・ダモーレの作品集です。ヴィオラ奏者であったヒンデミットは、ヴィオラの独奏曲を多く残し、さらには当アルバムでおさめられたヴィオラ・ダモーレを用いた作品も作曲しました。ヴィオラ・ダモーレは主に17 世紀後半のバロック時代に用いられた、6 または7 弦の演奏弦と同数の共鳴弦を持つ楽器で、ヒンデミットは20 世紀の作品では登場することのほとんど無くなってしまったこの楽器に日の目をあてました。
 当アルバムにはヒンデミット作曲のヴィオラ・ダモーレ小ソナタと室内音楽第6 番をメインとし、ヒンデミットが通奏低音を補筆したビーバー作曲の「技巧的で楽しい合奏」、そしてシュターミッツのヴィオラ・ダモーレ・ソナタが収録されております。楽器の特性を知り尽くしたヒンデミットだからこその編曲となっております。
 演奏はグンター・トイフェルです。トイフェルは1982 年より長きわたりシュトゥットガルト放送交響楽団の首席ヴィオラ奏者をつとめ、また2000 年よりシュトゥットガルト音楽演劇大学の教授として、後進の育成に励んでおります。当アルバムでは共演陣も充実しておりシュトゥットガルト放送交響楽団の首席ファゴット奏者、ハンノ・デネヴェークなど堂々たるメンバーが揃いました。
 

98 015
\2300
トリオ・アタナソフ
 (1)スメタナ:ピアノ三重奏曲 ト短調 Op.15[26’41]
 (2)ドヴォルザーク:ピアノ三重奏曲第3番 へ短調 Op.65[38’45]
トリオ・アタナソフ
 [パーシヴァル・ジャイルス(ヴァイオリン)、
  サラ・スルタン(チェロ)、
  ピエール=カロヤン・アタナソフ(ピアノ)]
 数々のコンクールを総なめ!新進気鋭のトリオ・アタナソフのデビュー盤はスメタナ、ドヴォルザーク(第3 番)の三重奏曲!

 録音:2012 年12 月12-14 日、フェステブルク教会、フランクフルト/DDD、65’35

 数々のコンクールにて優秀な成績をおさめ、現在ヨーロッパで注目されている新進気鋭のピアノ・トリオ、トリオ・アタナソフによるデビュー盤は、スメタナ:ピアノ三重奏曲 ト短調 Op.15 そして、ドヴォルザーク:ピアノ三重奏曲第3 番 へ短調 Op.65 です。
 トリオ・アタナソフはピアノのピエール=カロヤン・アタナソフの名をとり、ヴァイオリンのパーシヴァル・ジャイルス、そしてチェロのサラ・スルタンからなるピアノ・トリオで2007 年に結成され、パリを拠点として活動しています。2010 年9 月、ドイツのコメルツ銀行主催の室内楽コンクールにて見事優勝し、その後ヨゼフ・ハイドン国際コンクール、トロンハイム・ピアノ・トリオ・コンクールなど様々なコンクールにて優秀な成績を集め、現在若手ピアノ・トリオをとして注目を集めております。レパートリーはハイドンから21 世紀の作品まで幅広く、ここに収録されたスメタナ、ドヴォルザークは特に得意としている作品です。実力はもちろんのこと、若々しい力強さと情熱が伝わる熱演です。
 

98 020
(20CD BOX)
\7500
J.S.バッハ(1685-1750):オルガン作品全曲集 カイ・ヨハンセン、アンドレア・マルコン、ヴォルフガング・ツェラー、
 マルティン・リュッカー、ピーテル・ファン・ディーク、
 ビーネ=カトリーネ・ブリンドルフ(オルガン)
 Disc 1 「ノイマイスター・コラール集他より その1」
  1.「かくも喜びに満てるこの日」BWV719/2.「われらイエスのともがら」BWV1090/3.「古き年は過ぎ去り」BWV1091/
  4.「主なる神よ、いざ天のとびらを開きたまえ」BWV1092/5.「心より愛するイエスよ、たとえ罪を犯したもうとも」BWV1093/
  6.「おおイエスよ、いかに汝の姿は」BWV1094/7.「おお、穢れなき神の子羊」 BWV1095/
  8.「苦しみを受けたもうキリストに栄光あれ」BWV1097/9.「われらみな唯一なる神を信ず」BWV1098/
  10.「深き苦しみの淵より、われ汝に呼ばわる」BWV1099/11.「ただ汝にのみ、主イエス・キリストよ」BWV1100/
  12.「ああ主なる神よ」BWV714/13.「ああ主よ、哀れなる罪人なるわれを」BWV742/
  14.「アダムの堕落によりてすべては朽ちぬ」BWV1101/15.「汝平和の君、主イエス・キリスト」BWV1102/
  16.「主よ、われらに汝の言葉を守らせたまえ」BWV1103/17.「よし災いの襲いかかろうとも」BWV1104/
  18.「イエス、わが喜び」BWV1105
    カイ・ヨハンセン(オルガン;テューリンゲン州ヴァルターハウゼン、州福音教会トロスト・オルガン[1724-1730 年] 使用)
    録音:1999 年5月/テューリンゲン州ヴァルターハウゼン、州福音教会

 Disc 2 「ノイマイスター・コラール集他より その2」
  1.「神はわが救い、助けにして慰め」BWV1106/2.「 エスよ、わが命の命」BWV1107/
  3.「イエス・キリスト夜に入りし時」BWV1108/4.「ああ神よ、憐れみたまえ」BWV1109/
  5.「おお主なる神よ、汝の神なる御言葉」BWV1100/6.「今ぞわれらを体の憩いに入らせたまえ」BWV1111/
  7.「わが命なるキリスト」BWV1112/8.「わがことは神に委ねん」BWV1113/
  9.「主イエス・キリスト、汝こよなき宝」BWV1114/10.「心よりわれ汝を愛す、おお主よ」BWV1115/
  11.「神のみわざは善きかな」BWV1116/12.「人はみな死すべきもの」BWV1117/
  13.「神よ汝の善行にわれをむかわしめよ」BWV957/14.「目覚めよ、わが心よ」BWV1118/
  15.「水の深きを求めるごとく」BWV1119/16.「真実の光なるキリストよ」BWV1120
    カイ・ヨハンセン(オルガン;テューリンゲン州ヴァルターハウゼン、州福音教会トロスト・オルガン[1724-1730 年] 使用)
    録音:1999 年5月/テューリンゲン州ヴァルターハウゼン、州福音教会

 Disc 3 「オールドルフ、リューネブルク、アルンシュタット その1」
  1.前奏曲イ短調 BWV569/2.「おお、穢れなき神の子羊」BWV deest/3.「おお、穢れなき神の子羊」BWV1085/
  4. 幻想曲 ハ短調 BWV1121/5.「アダムの罪によりすべては失われぬ」BWV705/
  6.「我らを幸せにするキリストよ」BWV747/7.-8. 前奏曲とフーガ ハ短調 BWV549/
  9.「いと高きところにいます神にのみ栄光あれ」BWV716/10.「神の御子は来たれり」BWV724/
  11.「おお父、全能なる神よ」BWV758/12. カンツォーナBWV588/
  13.「われらみな唯一なる神を信ず」BWV765/14. アラ・ブレーヴェ ニ長調BWV589
    アンドレア・マルコン(オルガン;スイス、アールガウ州ムーリ、修道院所属教会のオルガン[1619-1630年] 使用)
    録音:1999年6月/スイス、アールガウ州ムーリ、修道院所属教会

 Disc 4 「オールドルフ、リューネブルク、アルンシュタット その2」
  1. 前奏曲とフーガ ト短調 BWV535a/2.「主イエス・キリストよ、われらを顧みたまえ」BWV749/
  3.「イエスはつねにわが慰めならん」BWV702/4.「ああ神よ、天より見そなわし」/
  5.-6.「わが愛しき神に」BWV744/7. 幻想曲 ハ長調 BWV570/8.「ああ、主なる神」BWV757/
  9.「わがことは神に委ねん」BWV707/10.「わがことは神に委ねん」BWV708/
  11.「主イエス・キリスト、わが命の光」BWV750/12.-13. 前奏曲とフーガ ト短調 BWV535/
  14.「高き天よりわれは来れり」BWV700/15.「暁の星のいと美しきかな」BWV764( 断片)/
  16.「今すべての森、静かなり」BWV756/17.-18. 前奏曲とフーガ ハ長調 BWV531
    アンドレア・マルコン(オルガン;スイス、アールガウ州ムーリ、修道院所属教会のオルガン[1619-1630年] 使用)
    録音:1999年6月/スイス、アールガウ州ムーリ、修道院所属教会

 Disc 5「ベームとブクステフーデの影響」
  1.前奏曲とフーガ イ短調 BWV551/2.-8.「汝明るき日なるキリスト」によるパルティータ BWV766/
  9.「最愛のイエスよ、われらここに集いて」BWV754/
  10.-18.「おお、汝正しくして善なる神よ」によるパルティータ BWV767/
  19. フーガ ハ短調 BWV575/20.「天にいますわれらの父よ」BWV762/
  21.「ああ、我らの人生とは」BWV743/
  22.-23. 前奏曲とフーガ ホ短調 BWV533/
  24.-33.「ああ、罪人なるわれ、何をなすべきか」によるパルティータ BWV770/
  34. 前奏曲とフーガ ホ長調 BWV566
    ヴォルフガング・ツェラー(オルガン;オランダ、レーンス、聖ペテロ教会ヒンツ・オルガン[1733 年] 使用)
    録音:1999 年9月/オランダ、レーンス、聖ペテロ教会

 Disc 6「若きバッハ〜ヴィルトゥオーゾ」
  1.-2. 前奏曲とフーガ ト長調 BWV550/3.「いと高きところにいます神にのみ栄光あれ」BWV715/
  4.「主イエス・キリストよ、われらを顧みたまえ」BWV726/5. ファンタジーと模倣曲 ロ短調 BWV563/
  6.「われらが神は堅き砦」BWV720/7.「暁の星のいと美しきかな」BWV739/
  8.「キリストは死の絆につかせたまえり」BWV718/9. 小フーガ ト短調 BWV578/
  10.-11「. ただ愛する神の摂理にまかす者」BWV690(コラール)/
  12「. われを憐れみたまえ、おお主なる神よ」BWV721/13.「天にいますわれらの父よ」BWV737/
  14. 前奏曲 ト長調 BWV568/15.「イエス・キリストよ、賛美をうけたまえ」BWV722/
  16.「高き天より、われは来たり」BWV738/17.「甘き喜びのうちに」BWV729/
  18.「汝らキリスト者よ、こぞりて主をたたえよ」BWV732/19. フーガ ト長調 BWV577/
  20.「 主なる神よ、われらはみな汝をたたえん」BWV725/
  21-22.トッカータとフーガ ニ短調 BWV565
    カイ・ヨハンセン(オルガン;ヴルスト地方カッペル、ルター派教会アルプ・シュニットガー・オルガン[1679/80 年] 使用)
    録音:1999 年3月/ヴルスト地方カッペル、ルター派教会

 Disc 7 「ヴァイマール時代の新しい着想」
  1.-2. 前奏曲とフーガ イ短調 BWV543/3.「最愛のイエスよ、われらここに集いて」BWV754/
  4.「われいずこに逃れ行かん」BWV694/5.-7. 幻想曲ト長調BWV571/8.「バビロンの流れのほとりにて」BWV653b/
  9.「わが魂は主をあがめ」BWV733/10.-11. 前奏曲とフーガ イ長調 BWV536/
  12.-13.「われ汝に別れを告げん」BWV736/14. 幻想曲 ト長調 BWV572
    アンドレア・マルコン(オルガン;スイス、アールガウ州ムーリ、修道院所属教会のオルガン[1619-1630年] 使用)
    録音:1999年6月/スイス、アールガウ州ムーリ、修道院所属教会

 Disc 8 「ヴァイマール時代の音階」
  8つの小前奏曲とフーガ(偽作)
   [1.-2. 第1曲 ハ長調 BWV553/3.-4. 第2曲ニ短調BWV554/
    5.-6. 第3曲 ホ短調 BWV555/7.-8. 第4曲 ヘ長調 BWV556/
    9.-10.第5曲 ト長調 BWV557/11.-12. 第6曲 ト短調 BWV558/13.-14. 第7曲 イ短調 BWV559/
    15.-16.第8曲 変ロ長調 BWV560]/
  17.フーガ ロ短調 BWV579/18.-20トッカータ、アダージョとフーガ ハ長調BWV564
    マルティン・リュッカー(オルガン;フランクフルト・アム・マイン、聖カタリーナ教会のオルガン[1990 年] 使用)
    録音:1998 年9月/フランクフルト・アム・マイン、聖カタリーナ教会

 Disc 9 「ヴァイマール時代の最盛期」
  1. パッサカリアとフーガ ハ短調 BWV582/2.「主イエス・キリストよ、われらを顧みたまえ」BWV709/
  3.「最愛なるイエスよ、われらここに集い」BWV730/4.-5. 前奏曲とフーガ ハ長調BWV545/
  6.-7.「キリストは死の絆につきたまえり」によるファンタジアBWV695(コラール)/
  8.「いと高きところでは、神にのみ栄光あれ」BWV711/
  9-10. 前奏曲とフーガ ト長調 BWV541/
  11.トリオ ハ長調 BWV1027-1(オルガンのための)/
  12.-13. 前奏曲とフーガ ニ短調「ドーリア調」 BWV538
    アンドレア・マルコン(オルガン;スイス、アールガウ州ムーリ、修道院所属教会のオルガン[1619-1630年] 使用)
    録音:2000年4月/スイス、アールガウ州ムーリ、修道院所属教会

 Disc 10 「ヴァイマール時代の傑作」
  1.-2. 幻想曲とフーガ ト短調(大フーガ)BWV542/3「. われは心より求めん」BWV727/
  4.-5.「最愛なるイエスよ,われらここに集い」BWV706/6.-7. 前奏曲とフーガ ヘ短調 BWV534/
  8-.19.「喜び迎えん,慈しみ深きイエスよ」によるコラール・パルティータ BWV768/
  20.カルカント(オルガンの補助ストップ・レバー:レバーを引くとベルが鳴り,ふいご係への合図になった)/
  21.-22. 前奏曲とフーガ ニ長調BWV532
    カイ・ヨハンセン(オルガン;ニーダーザクセン州ゴスラル、グラウホーフ参事会教会のオルガン[1734-1737 年] 使用)
    録音:1998 年5月/ニーダーザクセン州ゴスラル、グラウホーフ参事会教会

 Disc 11 「オルガン小曲集」
  1.-45.オルゲル・ビュヒライン BWV599-633,BWV635-644
    ヴォルフガング・ツェラー(オルガン;オランダ、グローニンゲン、聖マルティノ教会のオルガン[1691-92年] 使用)
    録音:1999 年3月/オランダ、グローニンゲン、聖マルティノ教会

 Disc 12 「編曲集」
  1.-5.オルガン協奏曲第5番 ニ短調 BWV596(ヴィヴァルディ作曲)/6.トリオ ト長調 BWV586(テレマン作曲)/
  7.オルガン協奏曲第4番 ハ長調 BWV595(ザクセン=ヴァイマール公ヨハン・エルンスト作曲)/
  8.-10.オルガン協奏曲第1番 ト長調 BWV592(ザクセン=ヴァイマール公ヨハン・エルンスト作曲)/
  11.-12.トリオ ハ短調 BWV585(ファッシュ作曲)/
  13.-15. オルガン協奏曲第3 番 ハ長調BWV594(ヴィヴァルディ作曲)/
  16.アリア ヘ長調 BWV587(F.クープラン作曲)/
  17.-19.オルガン協奏曲第2番 イ短調 BWV593(ヴィヴァルディ作曲)
    ピーテル・ファン・ディーク(オルガン;オランダ、アルクマール、聖ラウテンティウス教会のオルガン[1646 年] 使用)
    録音:1999年10月/オランダ、アルクマール、聖ラウテンティウス教会

 Disc 13 「ヴァイマール、ケーテン、ライプツィヒ」
  1.-2. 前奏曲とフーガ ハ短調 BWV537/
  3.-6. パストラーレ ヘ長調 BWV590/7.「われらキリストをたたえまつる」/
  8.「イエス・キリストよ、賛美をうけたまえ」BWV697/9.「神のひとり子なる主キリスト」BWV698/
  10.「いざ来たれ、異教徒の救い主よ」BWV699/11.「高き天よりわれは来れり」BWV701/
  12.「神の子は来れり」BWV703/13.「全能の神をたたえん」BWV704/14.-15. 前奏曲とフーガ ニ短調 BWV539/
  16.「ただ愛する神の摂理にまかす者」BWV691/17.「イエスはわが喜び」BWV753(断片)/
  18.「イエス、わが信頼」BWV728/19. 幻想曲ハ長調BWV573(断片)/20.「われ汝に別れを告げん」BWV735/
  21.-22. 前奏曲とフーガ ハ長調 BWV547
    ビーネ=カトリーネ・ブリンドルフ
     (オルガン;デンマーク、フレズレクスボー州ヘルシングエーア、聖マリア教会のオルガン[1634-1640 年]使用)
    録音:1999 年6月/デンマーク、フレズレクスボー州ヘルシングエーア、聖マリア教会
 Disc 14 「17のライプツィヒ・コラール集 その1」
  1.「来ませ, 聖霊, 主なる神」に基づくファンタジーBWV651/
  2.「来ませ, 聖霊, 主なる神」BWV652/
  3.「バビロンの流れのほとりに」BWV653/4.「装いせよ, おおわが魂よ」BWV654/
  5.「主イエス・キリストよ, われらを顧みて」によるトリオBWV655/
  6.「おお, 神の小羊, 罪なくして」BWV656 /
  7.「いざやもろ人神に感謝せよ」BWV657/8.「われは御神より離れずBWV658」
    ビーネ=カトリーネ・ブリンドルフ
     (オルガン;ノルウェー、トロンヘイム(旧ニダロス)、ニダロス大聖堂、ヴァーグナー・オルガン[1738-39 年] 使用)
    録音:1999年10月/ノルウェー、トロンヘイム(旧ニダロス)、ニダロス大聖堂

 Disc 15 「17のライプツィヒ・コラール集 その2」
  1.「いざ来ませ, 異邦人の救い主」BWV659/2.「いざ来ませ, 異邦人の救い主」に基づくトリオBWV660/
  3.「いざ来ませ, 異邦人の救い主」BWV661/4.「いと高きところには神にのみ栄光あれ」BWV662/
  5.「いと高きところには神にのみ栄光あれ」BWV663/
  6.「いと高きところには神にのみ栄光あれ」に基づくトリオBWV664/
  7.「われらの救い主なるイエス・キリストは」BWV665/8.「われらの救い主なるイエス・キリストは」BWV666/
  9.「来ませ, 造り主なる聖霊の神よ」BWV667
    ビーネ=カトリーネ・ブリンドルフ
     (オルガン;ノルウェー、トロンヘイム(旧ニダロス)、ニダロス大聖堂、ヴァーグナー・オルガン[1738-39 年] 使用)
    録音:1999年10月/ノルウェー、トロンヘイム(旧ニダロス)、ニダロス大聖堂

 Disc 16 「カンタータ、協奏曲と室内楽作品の影響」
  1.-2. 前奏曲とフーガ ハ短調 BWV546/
  3.「最愛のイエスよ、我らここに集いて」BWV731/4.トリオ ニ短調 BWV583/
  5.「主よ、汝のうちにのみわれ望みをもつ」BWV712/6.-7.「イエスわが喜び」BWV713/
  8.「いと高きところには神にのみ栄光あれ」BWV717/
  9.-10.「 今ぞ喜べ、愛するキリストのともがらよ」BWV734(コラール)/11.「小さな和声の迷宮」BWV591/
  12.-17. シュープラー・コラール集
   [第1曲「目覚めよと呼びわたる物見の声」BWV645/第2曲「われいずこに逃れ行かん」BWV646/
    第3曲「ただ尊き御神のままに」BWV647/第4曲「わが魂は主をあがめ」BWV648/
    第5曲「われらとともに留まりたまえ」BWV649/第6曲「主を頌めまつれ」BWV650]/
  18.-19. 前奏曲とフーガ ヘ長調 BWV540
    ビーネ=カトリーネ・ブリンドルフ(オルガン;デンマーク、コペンハーゲン、軍営教会のオルガン[1724 年] 使用)
    録音:1999年1月/デンマーク、コペンハーゲン、軍営教会

 Disc 17 「6つのトリオ・ソナタ」
  1.-3.トリオ・ソナタ第1 番 変ホ長調 BWV525/4.-6.トリオ・ソナタ第2 番 ハ短調 BWV526/
  7.-9.トリオ・ソナタ第3 番 ニ短調 BWV527/10.-12.トリオ・ソナタ第4番 ホ短調 BWV528/
  13-15.トリオ・ソナタ第5 番 ハ長調 BWV529/16.-18.トリオ・ソナタ第6 番 ト長調 BWV530
    カイ・ヨハンセン(オルガン;シュタイン・アム・ライン、州教会のメッツラー・オルガン[1992 年] 使用)
    録音:1997年3月/シュタイン・アム・ライン、州教会

 Disc 18 「ライプツィヒ時代の晩年の作品集」
  1.-2. 前奏曲とフーガ ロ短調 BWV544/3.-4. 幻想曲とフーガ ハ短調 BWV562/
  5.-6. 前奏曲とフーガ ホ短調 BWV548/7.「音楽の捧げ物」より6声のリチェルカーレBWV1079-5/
  8.-12.「高き天より、われは来らん」による5つのカノン風変奏曲 BWV769/
  13.「汝の御座の前に今やわれは進み出て」BWV668
    マルティン・リュッカー(オルガン;フランクフルト・アム・マイン、聖カタリーナ教会のオルガン[1990 年] 使用)
    録音:1998 年9月/フランクフルト・アム・マイン、聖カタリーナ教会

 Disc 19 「クラヴィーア練習曲集第3部 その1」
  1. 前奏曲 変ホ長調 BWV552-1/
  2.-13.クラヴィーア練習曲集[ドイツ・ミサ曲 BWV 669-677/教理問答コラール BWV669-680]
    カイ・ヨハンセン(オルガン;ニーダーザクセン州シュターデ、聖ヴィルハディ教会のオルガン[1731-36円] 使用)
    録音:1998年10月/ニーダーザクセン州シュターデ、聖ヴィルハディ教会

 Disc 20 「クラヴィーア練習曲集第3部 その2」
  1.-9.クラヴィーア練習曲集[ 教理問答コラール BWV681-680]/10.-13.4つのデュエット BWV 802-805/
  14.フーガ 変ホ長調 BWV552-2
    カイ・ヨハンセン(オルガン;ニーダーザクセン州シュターデ、聖ヴィルハディ教会のオルガン[1731-36円] 使用)
    録音:1998年10月/ニーダーザクセン州シュターデ、聖ヴィルハディ教会
 これぞバッハ、オルガン作品全集の決定盤マルコン、ブリンドルフ、ヨハンセンなど名手が弾く歴史的オルガンも使用した正真正銘、本物の解釈!

 録音:1997-2000 年

 バッハ没後250 周年を記念してドイツ、ヘンスラー社より発売されたバッハ大全集よりオルガン作品全集が20 枚組BOX で登場しました。
 当セットは作曲された時代や形式などでそれぞれまとまっており、バッハのオルガン作品の歴史を辿るような構成になっております。
 また演奏は世界的オルガニストのアンドレア・マルコン、カイ・ヨハンセン、ビーネ=カトリーネ・ブリンドルフなど、目からうろこのオルガニストが揃っております。
 時代ごとの解釈を研究し、使用楽器の選定や的確なレジストレーション、そして過度な装飾をおさえた演奏で、これ以上に充実した内容の全曲集は他にはないと思われます。バッハのオルガン全曲集の決定盤と申せましょう。




HMF

HMC 902134
\2600
マティアス・ゲルネ最新盤
 ハンス・アイスラー(1898-1962):
 (1)厳粛な歌〜Brと器楽アンサンブルのための
 (2)ホテルの部屋1942号/脱出/卓上ラジオに/早朝に/春/
  食糧貯蔵庫1942/帰郷/亡命の風景/そして暗い時は今も続く/
  自殺について/失恋/復活祭の日曜日/庭園の撒水/
  サクランボ泥棒/お金の活力の歌/水車のバラード/連帯の歌
 (3)ピアノ・ソナタOp.1
(1)(2)マティアス・ゲルネ(Br)
(2)(3)トーマス・ラルヒャー(Pf)
(1)アンサンブル・レゾナンツ
 アメリカで花開いたワイマール文化、アイスラーのブレヒト・ソングにゲルネが挑戦

 録音:2012 年9 月、2013 年2,3 月/テルデックス・スタジオ・ベルリン/54’ 05”

 シューベルトの歌曲で孤高の境地を示すマティアス・ゲルネですが、アイスラーも得意としていて、1998 年にはユニバーサル・レーベルから「ハリウッド・ソングブック」をリリースしています。それから15 年を経て第2 弾に挑戦。重複している曲も多いものの、ゲルネの成長ぶりが如実に現れていてむしろ大歓迎と申せましょう。誰にも真似できない見事さで、アイスラー芸術の理想像を作りあげています。
 アイスラーは当初シェーンベルクに師事し、初期には新ウィーン楽派的な作風を示しました。しかし疑念を憶え、師と決別後はブレヒトと組み、左翼的な作品を発表して才を現しました。しかしナチスの台頭で活動を禁じられ1938 年に亡命、その地でも共産主義者ということで1948 年に国外追放となっています。戦後は東独に戻り、同国国歌の作曲者としても知られています。
 当アルバムはアイスラー最初期1922-3 年の「ピアノ・ソナタ」、創作の絶頂期のブレヒト・ソング、1962 年、死の数週間前の絶筆「厳粛な歌」まで彼の全創作期を俯瞰できます。アイスラー音楽の魅力はポピュラー・ソングばりのキャッチーなメロディと、軍歌のようなカッコよさで、ゲルネにぴったり。
 ハイネの詩による「失恋」での叙情詩人ぶり、アイスラー作品でも特に有名な「連帯の歌」(ブレヒト詩)の颯爽とした姿はまるでポップ歌手のようです。ゲルネの新しい魅力を発見できます。
 さらにトーマス・ラルヒャーのピアノも透明な味わいが独特。これまで聴く機会の少なかった力作「ピアノ・ソナタ」の素晴らしさを発見させてくれます。



 
HMU 907529
(2CD)
\4200→\3790
クリスティアン・ベザイデンホウト
 モーツァルト:鍵盤楽器のための作品集VOL.5-6

 [CD1]
  (1)ソナタ 第11番 イ長調「 トルコ行進曲つき」 K.331
  (2)パイジェッロの歌劇「哲学者気取り」6つの変奏曲 へ長調 K.398
  (3)ロマンス 変イ長調 K.Anh.205
  (4)アレグレットによる12の変奏曲 変ロ長調 K.500
  (5)ソナタ ハ長調 K.309
 [CD2]
  (1)フランスの歌「ああ、お母さん聞いて」による
    12の変奏曲ハ長調(キラキラ星変奏曲) K.265
  (2)ソナタ 第4番 変ホ長調 K.282
  (3)アダージョ ヘ長調 K.Anh. 206a
  (4)ソナタ 第3番 変ロ長調 K.281
  (5)フランスの歌「美しいフランソワーズ」による12の変奏曲 変ホ長調 K.353
クリスティアン・ベザイデンホウト
 (フォルテピアノ/
  ポール・マクナルティ製(2009 年)
  アントン・ヴァルター&ゾーン、ヴィーン、
  1805年製のコピー/
  アレクサンダー・スキーピング・コレクション)
 天才ベザイデンホウト、世界が絶賛しているモーツァルトの鍵盤楽器のための作品集待望の最新巻は第5、6 巻が一挙に2 枚組で登場!トルコ行進曲に「きらきら星変奏曲」も収録!

 録音:[CD1]2012 年11 月1-4 日エア・スタジオ(ロンドン) [CD2]2013 年1 月21-24 日エア・スタジオ(ロンドン)/CD1 69’07、CD2 72’39

 フォルテピアノの申し子、ベザイデンホウト。リリース毎に天才のひらめきに満ちたモーツァルトを聴かせてくれている鍵盤楽器のための作品集シリーズ、最新盤は「キラキラ星変奏曲」に「トルコ行進曲つき」ソナタなども含まれた、魅力的なプログラムとなりました。モーツァルトの再来、とまでいわれることもあるベザイデンホウト。「キラキラ星変奏曲」で、その天衣無縫な歌い回しがどのように開花するかは注目に値するところです。トルコ行進曲つきのソナタ、トルコ行進曲も注目ですが、第1 楽章(主題と変奏)でも、極上の歌を聴かせてくれることでしょう。変奏曲「美しいフランソワーズ」は優美なテーマに様々な装飾を施していくような変奏曲。センス抜群の絶妙な装飾でも魅せるベザイデンホウトが、どのようにこの作品を響かせるか注目です!10 月に来日を控え、日本先行発売となります。

 ベザイデンホウト 2013年10月公演日程
  10月19日(土) 名古屋 宗次ホール
  10月21日(月) 厚木市文化会館小ホール
  10月22日(火) 京都コンサートホール
  10月23日(水) 王子ホール
  10月24日(木) 津田ホール
 
HMC 802156
(2SACD HYBRID
+1DVD)
特別価格
\5100→\4590
ルネ・ヤーコプス、マタイ受難曲を録音!
 J.S.バッハ:マタイ受難曲

   DVD(NTSC、リージョン・オール)付き!
ヴェルナー・ギューラ(福音書家/ T)
ヨハネス・ヴァイサー(キリスト/ Bs)
ソプラノ/イム・スンヘ[12,13,27a,48,49]
クリスティーナ・ローテルベルク[8,30]
アルト/ベルナルダ・フィンク[5,6,27a,38,39,59,60]
マリー=クロード・シャピュイ[51,52]
テノール/トピ・レーティプー[19,20]
ファビオ・トゥリュンピ[34,35]
バス=バリトン/コンスタンティン・ヴォルフ[56,57]
バス/アルットゥ・カタヤ[22,23,30,42]
ルネ・ヤーコプス(指揮)
RIAS 室内合唱団
Staats- und Domchor Berlin(ベルリン大聖堂合唱団)
ベルリン古楽アカデミー
 ヤーコプスのマタイ満を持してついに登場!合唱の配置方法など注目点満載の注目盤!

 録音:2012 年9 月/テルデックス・スタジオ・ベルリン

 ヤーコプスが遂にマタイ受難曲を録音しました!幼い頃、ボーイ・ソプラノとして演奏に参加したことをはじめ、ヘレヴェッヘ(1984)、そしてレオンハルト(1990) のレコーディングにもアルトとして参加、そして何度もこの作品を指揮してきたヤーコプス。まさに、満を持して世に送り出す、記念碑的録音といえるでしょう。
 「マタイ受難曲」は、2 つの合唱と管弦楽のグループを持つ大規模な作品。この初演はトーマス教会で行われましたが、教会の構造や記録等を見ても、その時は、ひとつのグループは正面の祭壇のところに、そしてもう片方のグループは、礼拝参列者の後ろの、バルコニーのようなところで演奏されたと考えられます(しかもそれぞれの位置は24 メートルほども離れていました)。ヤーコプスは、このレコーディングに際し、合唱を、ソリストも含む24 人のPrincipal 合唱団と12 人のRemote 合唱団に分け、配置をこれまでのように左右に置くのではなく、前後に配置しています。このことにより、音楽面、音響(録音)面の両方で、素晴しい効果を生んでいます。Principal 合唱にはエヴァンゲリストやイエス役のソリストも含まれ、受難の物語にダイレクトに関わり、生々しい描写をしていきます。Remote の方は、たとえば冒頭の合唱曲では「いずこへ?」などのパートを担当、さまよえるような雰囲気を醸成しています。管弦楽も同様の割合で分け、これまでにない音世界。ただ、これは当時の演奏を再現しようとするためのものではなく、あくまでもバッハのアイディアを具現化させようという検討と試行錯誤の結果です。
 冒頭合唱が入るまでのオーケストラの前奏から、通奏低音が刻むひたひたとしたリズムに、管・弦楽器が美しく絡む極美の世界。合唱も非常に柔らか。それぞれのアリアも、歌手が歌う言葉ひとつひとつはもちろん、器楽パートにもすみずみまで血が流れているのを感じます。通奏低音も、アルパーマンのオルガン、野入志津子のリュートなど、場面場面に非常に寄り添った音楽。ギューラのエヴァンゲリストも、出過ぎることはありませんが、物語の起伏に寄り添った語り部ぶりで見事。SACD HYBRID でオーディオ的にも魅力なのも注目です!

 DVDは、トータル46分、録音風景や、ヤーコプスらへのマタイ受難曲についてのインタビュー(日本語字幕はありません)など、情報満載。
 今回のレコーディングは、演奏陣の配置も注目点なだけに、録音風景を映像で確認できるのはうれしいところです。





 
HMC 902168
\2600→\2390
アルカント・カルテット
 モーツァルト:
  (1)クラリネット五重奏曲 イ長調 K581
  (2)弦楽四重奏曲第15番 ニ短調 K421
アルカント・カルテット
 【アンティエ・ヴァイトハース(1Vn)、
  ダニエル・ゼペック(2Vn)、
  タベア・ツィンマーマン(Vla)、
  ジャン=ギアン・ケラス(Vc)】
イェルク・ヴィトマン(クラリネット)
 アルカント・カルテット 最新盤。注目のクラリネット奏者、ヴィトマンを迎えてのこの上なく高貴なクラリネット五重奏曲&ただならぬ弦楽四重奏第15 番

 録音:2013 年1 月/テルデックス・スタジオ(ベルリン)/ジャケット絵画/フラゴナール:馬乗り遊び(Le cheval fondu)[1870 年頃]

 スター奏者を揃え、2 年連続でアカデミー賞を受賞、演奏会シーンでも活躍と、常に注目の存在のアルカント・カルテット、待望の新譜はモーツァルト。
 ゲストに、注目のクラリネット奏者イェルク・ヴィトマンを迎えたクラリネット五重奏曲と、弦楽四重奏曲第15 番という魅惑のプログラム。
 クラリネット五重奏曲の冒頭の和音のスーッとした入りから、鳥肌もの。つづいてヴィトマン奏でるクラリネットの上行和音から立ち上る香気で一気に別世界に引き込まれます。全体に甘さを抑えた表現なのが却って作品本来の素晴しさと高貴さを引き立てているようです。弦楽四重奏曲第15 番ニ短調は、ハイドン・セットの中の唯一の短調の曲で、この作品のもつ暗さが、アルカント・カルテットの無駄を一切排除した表現で浮き彫りになっています。第1楽章冒頭の神秘的な仄暗さ、第3 楽章のトリオの長調部分のむなしい明るさ、終楽章の変奏曲の、高貴なる悲しさなど、常に美しさは湛えながらも、壮絶なペシミスティック感漂う演奏で、ただならぬモーツァルトとなっています。
 2002 年に結成された、スター揃いのアルカント・カルテット。これまでのリリースは4 枚(バルトーク[ 廃盤]、ブラームス[ 廃盤]、ドビュッシー&ラヴェル&デュティユー[HMC 902067/ KKC 5108]、シューベルト[HMC 902106/ KKC 5235]、および日本限定でSACD ボックスも発売中[HMSA0006 / 4 枚組(廃盤のものも含む)])ですが、尋常でない緊張感に満ちた演奏で、常に音楽シーンで注目の的となっています。待望の新譜に注目です!
 イェルク・ヴィトマン(b.1973) は、作曲家・クラリネット奏者として注目の存在。ミュンヘンに生まれ、クラリネットを、ミュンヘン音楽大学でゲルト・シュタルケに、その後ジュリアードでチャールズ・ナイディッチに師事。作曲を、リーム、ヘンツェらに師事、彼らをはじめ様々な作曲家からクラリネット協奏曲を献呈され、初演を行っています。世界の名だたるオーケストラと共演、また作曲家としても活躍している異能の存在。フライブルク音楽大学ではクラリネットと作曲の両方で教授を務めています。



 若手(ではなくもう中堅か・・・)実力派チェリスト、ケラスが率いるアルカント四重奏団。まあ、気の合う若手を呼んで気軽にやってるんだろうな、と思ったら、メンバーがすごかった。

 第1ヴァイオリンがベルリン国立音楽大学教授のアンティエ・ヴァイトハース。派手な音楽活動はしていないが、渋い本格派アルバムを、気が向いているときに出してきている凄腕女流ヴァイオリニスト。
 第2ヴァイオリンがドイツ・カンマーフィルハーモニー管弦楽団のコンサートマスターを務めるカリスマ音楽家ダニエル・セペック。たまたま先日紹介した「若手指揮者特集」でも登場してもらった若き鬼才。
 そしてヴィオラはおそれおおくもタベア・ツィンマーマン。世界最高のヴィオラ奏者の一人といって異を唱える人はいないだろう。ちなみにこの人もベルリン国立音楽大学教授。
 チェロが、ケラス。この人はもう説明の必要はないと思う。まさに今絶頂を迎えるチェリストの最高峰。もうすぐ日本にも来る。

 言われてみればみんな同世代。
 アルカント四重奏団、こんな猛者が集まっての凄まじい顔ぶれの四重奏団だった。
 しかしこんな連中が集まってまともな演奏ができるのか。4番バッターばかりを揃えても優勝はできんぞ、という危惧の中、バルトークのアルバムは2009 年度のレコード芸術レコード・アカデミー賞をあっさり受賞。そのすさまじさを世間にアピールした(廃盤!)。
 それぞれが超一流・超一級のスターだけにスケジュールを調整するのは大変だと思う。しかしおそらく彼ら自身その活動が楽しみでたまらないのだろう、途絶えることなく今まで続いている。刺激的で挑発的なまま。


アルカント四重奏団、旧譜
 心に突き刺さるシューベルト、ただならぬ凄味
  シューベルト:弦楽五重奏曲 ハ長調 D956

HMC 902106
\2600→\2390
  シューベルト:弦楽五重奏曲 ハ長調 D956 アルカント四重奏団
 【アンティエ・ヴァイトハース(1Vn)、
  ダニエル・ゼペック(2Vn)、
  タベア・ツィンマーマン(Vla)、
  ジャン=ギアン・ケラス(Vc)】
オリヴィエ・マロン(第2 チェロ)

録音:2010 年12 月13-16 日/52’41”

 ケラス率いる豪華メンバーによるアルカント・カルテット、待望の新譜はシューベルトの最高傑作、弦楽五重奏曲。ケラスの高弟オリヴィエ・マロンを第2 チェロに迎え、心に刺さる冴えまくった名演を展開しています。
 第1 楽章冒頭、心に突き刺さるような、研ぎ澄まされたハーモニーから、この演奏のただならぬ凄味を感じます。シューベルト独特の、うつろいゆく気分、哀しみと喜びが共存するような表情をもらさずとらえており、圧巻。続く第2 楽章では極限の集中と柔和な表情のバランスに、彼らの冴えたセンスが光ります。第3 楽章スケルツォの一気呵成に聴かせる絶妙に軽快なテンポ設定はさすがです。5 人の音色が風のように駆け抜けます。終楽章は聴きもの。
 執拗に繰り返されるシンコペーションのリズムが浮き彫りにするシューベルトの心の闇、そして終幕の駆け上がるパッセージと最後の和音は何とも悲痛な叫びのように、聴き手の心に刺さってきます。この作品の意外性を存分に聴かせると共に、シューベルトの心の闇にもくまなく光を当てた、注目の演奏といえるでしょう。第2 チェロを担当するオリヴィエ・マロンも、エッジの効いた音色で本質にズバっと切り込むアルカント・カルテットの面々の音色に見事に融け込んで、時に甘く時に悲痛に、美しい低音を響かせています。レコード・アカデミー賞(銅賞)を二年連続で受賞するなど、日本で、そして世界中でもますます高い評価を得ているカルテットの、危険といってしまえるかもしれないくらいに鋭く心に刺さる演奏に、心して向き合いたい一枚です。


 
HMU 807566
(SACD HYBRID)
\2600
マーク・パドモア
 ヴォーン=ウィリアムズ(1872-1958):
  (1)ウェンロックの断崖で(1907)
  (2)ブレイクの詩による10の歌(1957)
 (3)ジョナサン・ドーヴ(b.1959):ジ・エンド
 (4)ピーター・ウォーロック(1894-1930):シャクシギ
マーク・パドモア(テノール)
ブリテン・シンフォニアのメンバー
ジャクリーヌ・シェーヴ(指揮)
ニコラス・ダニエル
 ((2)オーボエ/
  (3)(4)イングリッシュ・ホルン)
ヒュー・ワトキンス((1)ピアノ)
エマー・マクドノー((3)(4)フルート)
 マーク・パドモア、イギリスの歌曲を歌う、パドモアの明晰な歌唱が光る!

 録音:2012 年/72' 35

 イギリスの名テノール、マーク・パドモアによるイギリス歌曲集の登場。
 ヴォーン=ウィリアムズは交響曲作曲家として名を残していますが、彼が作曲家として生前の名声を確実なものにしたのは歌曲でした。「ウェンロックの断崖」は、英国で愛されていた詩人ハウスマンの抒情詩集『シロップシャーの若者』に基づくもので、この作品によって彼は世に広く知られることとなります。この詩に作曲したのはヴォーン=ウィリアムズだけではありませんが、優しくも繊細な、それでいてときおり不安な叫びも垣間見られる音楽が魅力です。「ブレイク・ソング」は、オーボエとテノールという珍しい編成の作品。ウィリアム・ブレイクの詩に基づいています。英国の伝統民謡への傾倒が顕著にみられる作風で、オーボエとテノールが奏でるメロディが心に沁みます。
 ジョナサン・ドーヴの「ジ・エンド」は、ブリテン・シンフォニアとウィグモア・ホールの委嘱で書かれた作品。世界初録音です。詩人はマーク・ストランド。
 弦楽四重奏と、フルート、イングリッシュ・ホルンという珍しい編成で、詩の持つ、死を連想させる静謐で神秘的な世界を巧みに表現しています。
 ウォーロックは評論家としても活躍した人物。ディーリアスの音楽に衝撃を受け、音楽に強い興味をもつようになりました。ジャコビアン時代(17 世紀前半)やそれより前のエリザベス朝の時代(16 世紀後半から17 世紀初頭)の作曲家たちによるリュート・ソングを編曲するなどして、独自のスタイルを築き上げました。短い生涯の間にのこした作品はほぼすべて声とピアノのためのもの。ここに収録された「シャクシギ」は、イェイツの詩に基づくもので、ウォーロックの傑作といわれる作品。7 年近くもかけて完成されました。編成は、ウォーロックのものにしては珍しく、テノール、イングリッシュ・ホルン、フルートと弦楽四重奏となっています。1915 年に書き始められ第1 曲が完成したのち、7 年かけて改訂・加筆およびいくつかの曲を削除するなどして、1922年に全5 曲の歌曲集(うち1 曲は器楽の間奏曲)として完成されました。バルトーク、シェーンベルク、またパーセルなど様々な作曲家たちの影響をみせるこの作品は、あまりに早くに亡くなってしまった、個性的な作曲家ウォーロックのモニュメント的な作品となっています。
 パドモアの明晰にして無駄なもの一切ない歌唱がこのうえなく活きるプログラム。語り手として、作曲者と詩人が織り成す世界を見事に提示しています。
 
HMU 907580
\2600
ケヴィン・プッツ(b.1972):作品集
 (1)もし私が白鳥だったら
 (2)トゥ・タッチ・ザ・スカイ
 (3)交響曲第4番
(1)(2)コンスピラーレ
 (クレイグ・ヘッラ・ジョンソン)
(3)マリン・オルソップ(指揮)
 ボルティモア交響楽団
 2012年ピュリッツァー賞受賞の注目作曲家、ケヴィン・プッツ作品集!澄んだ世界の無伴奏合唱、アメリカ先住民の音楽に着想を得た交響曲を収録、交響曲の指揮はオルソップ

 録音:2012 年/60' 02

 歌劇「サイレント・ナイト」で2012 年のピュリッツァー賞を受賞したケヴィン・プッツの作品集。プッツは、同世代作曲家の中でも注目株で、世界の名だたる音楽家たちから作品を委嘱されています。2005 年にはジンマンの70 歳の誕生日に委嘱依頼を受け、ヨーヨー・マのソロとアスペン音楽祭オーケストラの演奏で「Vision」が初演されました。
 このディスクでは、コンスピラーレとテルマ・ハンター・ファンドの委嘱作である無伴奏合唱作品の「もし私が白鳥だったら」と「トゥ・タッチ・ザ・スカイ」を収録。「もし私が〜」はプッツのおばにあたる詩人、フレダ・ブラウンの詩に基づくもので、羽のように軽やかな讃美歌のような作品。「トゥ・タッチ・ザ・スカイ」は、冒頭の歌詞はマニフィカトとなっており、聖母マリアをはじめとする聖女について歌ったもの。クレイグ・ヘッラ・ジョンソンが織り成す清澄な歌声が胸に沁みます。
 交響曲であるミッション・サン・ファン・バウティスタは、18 世紀、スペインのカトリック教会の宣教のためにカリフォルニア州に建てられた教会のひとつ。
 18 世紀、カリフォルニアにはいくつかのこうしたミッションが建設され、ヨーロッパから人や作物・動物などが移動しました。これに伴って発生した疫病などで、アメリカの先住民は少なからず影響を受けました。このサン・ファン・バウティスタは、約21 現存する同種の建物の中で最大規模の建物。ミッションの音楽らしく、第1 楽章冒頭は聖歌的な導入に始まり、アメリカ先住民の音楽の要素が至るところに聴かれます。指揮をオルソップが務めているという点でも興味深いディスクの登場です。
 


第14 回ヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクール

今年5 月下旬から6 月初旬にかけて、アメリカ、テキサス州フォートワースで行われた第14 回ヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクール。これまでルプー、コブリン、辻井伸行など大スターを輩出しているだけに、今回の上位入賞者3名も非常に期待が持てます。コンクールの熱気あふれるライヴ、当日の聴衆たちとともに手に汗握るひとときをお楽しみ下さい。
HMU 907605
\2600
第14回ヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクール・ライヴ
 金賞:ヴァディム・ホロデンコ
  (1)ストラヴィンスキー:ペトルーシュカからの三章
  (2)リスト:超絶技巧練習曲集(全12曲)
ヴァディム・ホロデンコ(Pf)
 驚くべき技巧とスピード感。優勝のホロデンコによる奇跡の演奏

 録音:2013 年5 月28 日(1)、6 月3 日(2)/バス・パフォーマンス・ホール(フォートワース、テキサス)(ライヴ)/DDD、75’41”

 14 回ヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクール・ライヴ第1 位は、1986 年生まれのウクライナのピアニスト、ヴァディム・ホロデンコ。併せて室内楽賞と新曲課題曲も受賞。2010 年に行なわれた第4 回仙台国際コンクール、ピアノ部門でも優勝した注目株です。
 モスクワ音楽院でゴルノスタエヴァに師事したホロデンコは、正統派ロシア・ピアニズムを継承する大型ヴィルトゥオーゾですが、音色は明るく、分厚い和音でさえ重くならない爽やかさが特徴。ここに収められた2 篇は、ストラヴィンスキーが5 月28 日の1 次予選、リストが6 月3 日のセミ・ファイナルのライヴ。いずれもピアノ音楽中の最難曲ながら、ホロデンコは鮮やかなテクニックとボルテージの高さを披露して、聴衆を興奮の渦に巻き込んでいます。全体にテンポは速く、恐るべき難所でも難しそうに聴こえないのが凄いところです。
 
HMU 907606
\2600
第14回ヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクール・ライヴ
 銀賞&聴衆賞:ベアトリーチェ・ラナ
  (1)シューマン:交響的練習曲Op.13
  (2)ラヴェル:夜のガスパール
  (3)バルトーク:野外にて
ベアトリーチェ・ラナ(Pf)
 明るい音色と歌心にあふれる知的演奏。イタリア注目の新人ラナ。

 録音:2013 年5 月27 日/バス・パフォーマンス・ホール(フォートワース、テキサス)(ライヴ)/DDD、62’13”

 14 回ヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクール・ライヴ第2 位は1993 年生まれ、弱冠20 歳のイタリア美人ベアトリーチェ・ラナ。2011 年にモントリオール国際コンクール優勝、2012 年には浜松国際ピアノアカデミー・コンクールで牛田智大とともに1 位を分け合うなど、輝かしい経歴を誇っています。
 ここに収められた演奏は、5月27 日の1次予選のものですが、非常に知的な音楽性を感じさせるのと同時に、イタリア人ならではの歌心と明るい音色が魅力。またバルトーク作品でみせるノリの良さにも注目。人気者になりそうな逸材です。
 
HMU 907607
\2600
第14回ヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクール・ライヴ
 クリスタル賞:ショーン・チェン
  (1)ブラームス:自作主題による変奏曲Op.21の1
  (2)ベートーヴェン:
   ピアノ・ソナタ第29番変ロ長調Op.106「ハンマークラヴィア」
  (3)バルトーク:3つの練習曲Op.18
ショーン・チェン(Pf)
 不思議なオーラに満ちた演奏

 録音:2013 年5 月29 日(2)、6 月1 日(2)(3)/バス・パフォーマンス・ホール(フォートワース、テキサス)(ライヴ)/、70’17”

 14 回ヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクール・ライヴ第3 位は1988 年フロリダ生まれの中国系ピアニスト、ショーン・チェン。ジュリアードでジェローム・ローエンタール、マッティ・ラエカッリョに師事。非常な技巧派で、ベートーヴェンの「ハンマークラヴィア・ソナタ」やバルトークの「3 つの練習曲」などの超難曲を楷書風に堂々と披露していますが、聴き手の心をつかむ独特のきらめきがあります。 
 バルトークの「3 つの練習曲」は、彼の作品の中でもとりわけ技巧的に難しく、また内容も現代的で過激。チェンの正確無比な演奏で聴くと、非常な傑作に思え興奮させられます。
 
HMU 907488
\2600
昔日の歌〜エストニアの民謡聖歌とルーン歌曲
 (1)わが心目覚め、歌えよ/(2)異教徒の救い主/(3)来たれ創造主よ/
 (4)主よ、私はここにいます/(5)おおアダム、何と罪な/
 (6)逃げられたガチョウ/(7)奇跡の家/(8)創造物/
 (9)おおイエス、あなたの苦しみ/
 (10)イエスよ、わたしはあなたを見捨てません/
 (11)主よ、お守り頂き感謝します/(12)お前はあのように死ぬか/
 (13)子らを来させよ/(14)来なさい、と神の息子は言い/
 (15)今や休息が夜のとばりに
マルゴ・コラル(指)
ヘイナヴァンケル
 ペルトの音楽を思わすピュアな美しさ。古いエストニア聖歌が蘇った

 録音:2007 年10 月/主の変容教会(タリン)、2013 年1 月/エストニア音楽演劇アカデミー/DDD、66’23”

 作曲家でもある指揮者のマルゴ・コラルが1996 年に創設した声楽アンサンブル「ヘイナヴァンケル」。エストニアの古い聖歌や伝承音楽を、現代の想像力を通した見たユニークな活動で注目されています。これまでalba レーベルに録音していましたが、ハルモニア・ムンディ初登場となります。もともとエストニア人はプロテスタント信者が多く、西欧の聖歌を独自に変容させたり、民謡を聖歌化する伝統がありました。また古代北欧歌曲が残っているのも貴重。しかしソ連に併合されていた半世紀間は宗教が認められていなかったため、崩壊後の20 世紀末にようやく伝統が復活しました。
 非常にシンプルで、あくまで静かに淡々と進みますが、真摯な敬虔さが感動的。同じエストニアということもあり、アルヴォ・ペルトの音楽と共通する響きと情感に満ちていて、非常に魅力的です。
 
HMX 2908537
(2CD)
\2600→\2390
バロック・オペラ・アリア集
 [CD1]
  モンテヴェルディ:『オルフェオ』より (1)トッカータ 
  (2)リトルネッロ〜音楽のアリア「Dal mio Permesso amat」
    エフラート・ベン=ヌン(S) 【録音:1995 年1 月】
  (3)『ウリッセの帰還』より ペネーロペのアリア「Illustratevi, o Cieli」 
    ベルナルダ・フィンク(Ms) 【録音:1992 年6 月】
  (4)『ポッペアの戴冠』より ポッペアとネローネ(ローマ皇帝)の二重唱「ただあなたを見つめ」(陛下を見つめ)
    ダニエル・ボルス(S)、ギユメット・ロランス(Ms) 【録音:1990 年2 月】
  (5)カヴァッリ:『カリスト』より カリストのアリア「Piante ombrose & In ricovro piu ombroso」
    マリア・バーヨ(S) 【録音:1994 年8 月】
   以上すべてルネ・ヤーコプス(指)、コンチェルト・ヴォカーレ
  リュリ:『アルミード』より 
   (6)序曲 (7)アルミードのアリア「ついに彼はわが手中におちた」 (8)ルノーのアリア「この場所をよく見れば見るほど」
    (7)ジルメット・ローラン(S)、(8)ハワード・クルック(T)、フィリップ・ヘレヴェッヘ(指)、シャペル・ロワイヤル
  (9)シャルパンティエ:『メデ』より メデのアリア「Quel prix de mon amour, quel fruit de mes forfaits」
    ジル・フェルドマン(S) 【録音:1984年4 月ヴェルサイユ宮劇場】
  (10)ラモー:『優雅なインドの国々』より 平和の大キセルの踊り、ジーマとアダリオの二重唱と合唱「穏やかな森」
    クロラン・マクファーデン(S)、ニコラス・リヴェンク(Br) 【録音:1991 年1 月】
  (11)『カストールとポリュクス』より テライールのアリア「悲しい支度、青白いたいまつ」
    アニェス・メロン(S)
   以上、いずれもウィリアム・クリスティ(指)、レザール・フロリサン
  パーセル:『ディドーとエネアス(ダイドーとイニーアス)』より ディドーのアリア 
   (12)「おまえの手をかしておくれ、ベリンダ」 (13)「私が土の下に横たわるとき」
    リン・ドーソン(S)、ルネ・ヤーコプス(指)、エイジ・オブ・エンライトゥンメントO. 【録音:1998 年10 月】
  (14)『アーサー王』より 冷たい賢者ジーニアスのアリア「What Power art thou」
    モーリス・ベヴァン(Br)、アルフレッド・デラー(指)、ザ・キングズ・ミュージック
  ヘンデル:(15)『アグリッピーナ』より
   ポッペアのアリア「Col Peso del tuo amor」とネローネのアリア「Quando invita la donna l’amante」
    スンヘ・イム(S)、ジェニファー・リヴェラ(Ms)、ルネ・ヤーコプス(指)、ベルリン古楽アカデミー
    【録音:2010 年7月、テルデックス・スタジオ・ベルリン】
  『リナルド』より (16)アルミーダのアリア「荒れ狂う怒りよ」 (17)アルミレーナのアリア「私を泣かせてください」
     (16)インガ・カルナ(S)、(17)ミア・パーション(S)
     ルネ・ヤーコプス(指)、フライブルク・バロック・オーケストラ 【録音:2002 年】
  (18)『セルセ』より アリア「オンブラ・マイ・フ」
    アンドレアス・ショル(C-T)、ルネ・ヤーコプス( 指)、ベルリン古楽アカデミー

 [CD2]
  ブロスキ:
   (1)『イダスペ』より アリア「戦場に立つ戦士のように」 (2)『メロペ』より アリア「恋するナイチンゲール」
    ヴィヴィカ・ジュノー(Ms)、ルネ・ヤーコプス(指)、ベルリン古楽アカデミー
  (3)ヘンデル:『エジプト王トロメーオ』より アリア「Stille amare」 
    ベジュン・メータ(C-T)、ルネ・ヤーコプス(指)、フライブルク・バロック・オーケストラ
  (4)『忠実な羊飼い』より アマリッリのアリア「No! Non basta a un infedele」
    ルーシー・クロウ(S)、デイヴィッド・ベイツ(指)、ラ・ヌォヴァ・ムジカ
  (5)『ソザルメ』より デュエット「苦難の門をくぐり抜け」
    ベジュン・メータ(C-T)、ルネ・ヤーコプス(指)、フライブルク・バロック・オーケストラ
  テレマン:『オルフェウス』より
   (6)レシタチーヴォ〜オラジアのアリア 「Su mio core a la vendetta」
   (7)オルフェウスのアリア「Tra speranza,e tra timore」とオラジアのアリア「So hat die Rache denn gesiege」
    (7)ロマン・トレケル(Br)
    ドロテア・レッシュマン(S)、ルネ・ヤーコプス(指)、ベルリン古楽アカデミー 【録音:1996 年10 月】
  (8)グラウン:『シーザーとクレオパトラ』より クレオパトラのアリア「Tra le procelle assorto」
    ジャネット・ウィリアムズ(S)、ルネ・ヤーコプス(指)、コンチェルト・ケルン 【録音:1995 年】
  (9)カイザー:『クロイソス』より エルミーラのアリア「Liebe, sag’, was fangst du an?」
    ドロテア・レシュマン(S)、ルネ・ヤーコプス(指)、ベルリン古楽アカデミー 【録音:2000 年3 月】
  (10)ドーヴェルニュ:『とりかえ結婚』より ルバンのアリア「くそ、マルゴは喜びすぎだ」
    ニコラ・リヴェンク(Br)、ウィリアム・クリスティ(指)、カペラ・コロニエンシス
  (11)グルック:『オルフェオとエウリディーチェ』より オルフェオのアリア「エウリディーチェを失って」
    ベルナルダ・フィンク(Ms)、ルネ・ヤーコプス(指)、フライブルク・バロック・オーケストラ
 イタリア、フランス、ドイツ、イギリス……珠玉のアリアの数々が誘う、バロック・オペラの旅路!

 ウィリアム・クリスティ& レザール・フロリサン、ルネ・ヤーコプス& ベルリン古楽アカデミー、アルフレッド・デラー& ザ・キングズ・ミュージック……これまでに古楽界の大御所達の名録音を数多く発信してきた「harmonia mundi」レーベルが、著名なバロック・オペラのアリアを一挙に堪能出来るアルバムをリリースいたします!イタリア、フランス、イギリス、そしてドイツという4 つの国を中心に、モンテヴェルディ、リュリ、ラモー、ブロスキ、ヘンデルといった大家達の代表作のアリアが、2 枚組にわたってたっぷりと収録されています。何よりも光るのが豪華絢爛と言わざるを得ない演奏家たちの布陣。ベルナルダ・フィンク、クロラン・マクファーデン、ニコラス・リヴェンクといったお馴染みの名手たちから、ルーシー・クロウやスンヘ・イムといった近年めきめきと活躍を広げている実力派たちまで、古楽界の第一線で活躍する名手達が勢揃いしています!器楽伴奏陣も、前述のオーケストラに加え、フライブルク・バロック・オーケストラ、コンチェルト・ヴォカーレ、シャペル・ロワイヤルといった大御所ばかり。いずれもリリース当時に話題となった録音とあって、聴き所満載の内容となっております。
 なお、本アルバムは同レーベルから9 月にリリースされ、好評を博している「バロック・オペラ・ボックス」(HMX 2908658)に収録されているものと一部重複した内容になります。「バロック・オペラ・ボックス」はバロック・オペラにおいて特に重要な17 の作品を、CD39 枚+ DVD3 枚にわたって収録した豪華BOX。このアルバムで気に入った演奏が見つけられましたら、是非ともこちらもご注目頂きたいと思います。



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