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≪第73号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その5 11/19〜


マイナー・レーベル新譜
歴史的録音・旧録音
メジャー・レーベル

国内盤
映像


11/22(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


CHANDOS



CHSA 5131
(SACD HYBRID)
\2700→\2390
アンドルー・デイヴィス&ベルゲン・フィル
 ノルウェーのディーリアス

  ディーリアス:交響詩《おとぎ話》/ノルウェー組曲/
  交響詩 《頂にて》/交響詩/そり乗り(冬の夜)/
  ノルウェーの2つの歌*/ノルウェーの婚礼の行列(原曲:グリーグ)/
  小管弦楽のための2つの小品〜第1曲 《春初めてのかっこうを聞いて》
アンドルー・デイヴィス(指揮)
ベルゲン・フィルハーモニー管弦楽団
アン=ヘレン・メーン(ソプラノ)*
 現代最高のディーリアン、A・デイヴィス!"ノルウェー"にまつわるディーリアス作品集!
 グリーグから大きな影響を受けたディーリアス!

 シャンドスに専属アーティストとして加わって以来、「アパラチア」(CHAN 5088)、「ヴァイオリン協奏曲」(CHSA 5094)、「管弦楽作品集」(CHAN 10742)など、名演を次々と送り出してきた現代最高のディーリアン、アンドルー・デイヴィス。最新作は、エドヴァルド・グリーグと親交を持ち大きな影響を受けたディーリアスの、「ノルウェーにまつわる管弦楽作品」を集成したアンドルー・デイヴィスならではの特別プログラム。友人であり偉大な師匠でもあったグリーグの曲からは、「結婚行進曲」としても知られる「ノルウェーの婚礼の行列」(ペール・ギュント組曲より)のディーリアスによるアレンジも収録。
 これまでのディーリアス・アルバムではBBC響、RSNOなどイギリスのオーケストラを降ってきたデイヴィスだが、今回は「ベルリオーズ:序曲集」(CHSA 5118)で好演を聴かせてくれた、ノルウェーのベルゲンを本拠地に据えるベルゲン・フィルハーモニー管弦楽団に、ノルウェーのソプラノ、アン=ヘレン・メーンを迎えた万全の体制で臨んでいる。
 トーマス・ビーチャムによって世界へと広められたディーリアスの音楽は、現代の名匠アンドルー・デイヴィスの手によって更なる評価の確立へと向かっている。ディーリアスの心のふるさと「ノルウェー」をテーマとしたこのアルバムは、ディーリアスを語る上で欠かせないものとなるだろう。
 


CHAN 10801
\2300→\2090
ブロドスキー弦楽四重奏団
 新世界の弦楽四重奏曲集

  ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲第12番ヘ長調 Op.96 《アメリカ》
  バーバー:弦楽四重奏曲ロ短調 Op.11
  ガーシュウィン:子守歌
  コープランド:2つの小品
  ブルーベック:後悔
  コープランド:ホー・ダウン
ブロドスキー弦楽四重奏団
 〔ダニエル・ローランド(ヴァイオリン)、
  イアン・ベルトン(ヴァイオリン)、
  ポール・キャシディ(ヴィオラ)、
  ジャクリーン・トーマス(チェロ)〕
 ブロドスキー・クァルテット第4弾!新世界「アメリカ」がテーマ!

 結成40周年を超え、イギリスを代表する弦楽四重奏団として活躍を続ける、ブロドスキー・クヮルテット。前作「イン・ザ・サウス 〜 ラテンの弦楽四重奏曲集」(CHAN 10761)に続くChandos専属リリース第4弾は、舞台を南米から北米へと移し、「新世界の弦楽四重奏曲集(New World Quartets)」と題した、「アメリカ」作品集!
 「新世界」と言えばドヴォルザークだが、《新世界より》(交響曲第9番)と同年、ドヴォルザークがアメリカで書いた名作、弦楽四重奏曲第12番《アメリカ》を筆頭に、バーバー、ガーシュウィン、コープランドといったアメリカを代表する作曲家の弦楽四重奏のための作品を収録。コープランドの《ホー・ダウン》はバレエ音楽《ロデオ》からの曲で、クヮルテットのメンバーによるオリジナル・アレンジ。
 注目は、「テイク・ファイブ」の演奏で世界に名を知られるアメリカのジャズ・ピアニスト、デイヴ・ブルーベック。クラシックのトレーニングを受け、ダリウス・ミヨーに師事したブルーベックのジャズとクラシックの垣根を超えた作品も聴き物。
 1972年の結成以来、世界の室内楽、弦楽四重奏の最前線を駆け抜けてきたブロドスキー弦楽四重奏団。得意の磨きぬかれたコンセプト・アルバムで新世界アメリカを鮮やかに描き出す。



 


CHAN 10798
(3CD/特別価格)
\4800→\4390
ジャン=エフラム・バヴゼ(ピアノ)
 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集Vol.2

  ピアノ・ソナタ
   第11番変ロ長調Op.22/第12番変イ長調Op.26《葬送》/
   第13番変ホ長調Op.27-1/第14番嬰ハ短調Op.27-2《月光》/
   第15番ニ長調Op.28《田園》/第16番ト長調Op.31-1/
   第17番ニ短調Op.31-2《テンペスト》/第18番変ホ長調Op.31-3/
   第19番ト短調Op.49-1/第20番ト長調Op.49-2/
   第21番ハ長調Op.53《ワルトシュタイン》/
   アンダンテ・ファヴォリWoO.57
ジャン=エフラム・バヴゼ(ピアノ)
 バヴゼのベートーヴェン第2弾!「月光」「ワルトシュタイン」「テンペスト」!

 Chandosデビュー後にドビュッシーのピアノ作品全集で大ブレイクを果たしたフランスの名匠ジャン=エフラム・バヴゼ。現在進行中のプロジェクトも「ハイドンのピアノ・ソナタ集」と「ベートーヴェンのピアノ・ソナタ集」と大スケール!
 作品番号順(出版年代順)に3枚組のセットで進むこのベートーヴェン・プロジェクト。第2巻は第11番〜第21番、1800年から1805年にかけて出版された中期の作品群。「月光」や「ワルトシュタイン」、「テンペスト」を始め、「葬送行進曲」、「田園」など、過渡期を迎えた楽聖ベートーヴェンの人気ソナタを収録。付録の小品「アンダンテ・ファヴォリWoO.57」は「ワルトシュタイン」の第2楽章として作曲され、「長大すぎる」という理由からソナタからは外されはしたものの、単独で出版され、ベートーヴェン自身も好んで演奏したと伝わる作品。
 ラヴェルやドビュッシーなどフランス音楽の名手として名を馳せ、いまやハイドンやベートーヴェンと古典派の作品でも世界に名を轟かせるバヴゼ。偉大なる楽聖のソナタを携え、巨匠への道を華麗に歩んでゆく。
 

CHAN 10797
\2300
〔CHACONNE〕
ブリテン諸島からの序曲集
 F・オースティン:シー・ヴェンチャーズ
 コーウェン:バタフライズ・ボール
 ガーディナー:コメディへの序曲
 コールリッジ=テイラー:ハイアワサの歌
 バントック:蛙Op.102
 サリヴァン:マクベス
 マッケンジー:リトル・ミニスター
 スタンフォード:オイディプス王Op.29
ラモン・ガンバ(指揮)
BBCウェールズ・ナショナル管弦楽団
 ブリテン諸島から届く、知られざる序曲集!

 代名詞となっている「映画音楽集(Chandos Moveis)」のほか、ヴァンサン・ダンディやミクロス・ローザ、マルコム・ウィリアムソンなど知られざる管弦楽作品の紹介でもめざましい活躍を見せるマエストロ、ラモン・ガンバ。ガンバとウェールズが誇るオーケストラ、BBCウェールズ・ナショナル管弦楽団のコンビによる19世紀後半〜20世紀前半のイギリスとアイルランドの作曲家による知られざる序曲集が登場!
 1900年〜1940年までのプロムスで26回演奏されたというイギリスの人気曲、コーウェンの「バタフライズ・ボール」は、ウィリアム・ロスコーによる子どものための詩「Butterflys' ball(日本では『ちょうちょうの舞踏会』という邦題でも紹介されている)」に基づく音楽。他、ジョン・エリオット・ガーディナーの大叔父にあたるヘンリー・バルフォア・ガーディナーによるコメディのための序曲や、ロングフェローによるインディアンを讃える詩「ハイアワサの歌」に曲を付けたサミュエル・コールリッジ=テイラーによる序曲など、魅力的な序曲のコレクション。まさにラモン・ガンバ本領発揮!
 

CHAN 0800
\2300
〔CHACONNE〕
フンメル&シューベルト:ピアノ五重奏曲集
 フンメル:ピアノ五重奏曲変ホ短調 Op.57
 シューベルト:ピアノ五重奏曲イ長調D.667,Op.114 《ます》
ミュージック・コレクション
 Chandosフンメル新盤はピアノ五重奏! カップリングは《ます》!

 ハフの「ピアノ協奏曲」やシェリーの「ピアノ協奏曲」&「バレエ音楽」、ヒコックスの「ミサ曲」など、世界トップレベルのクォリティを誇るシャンドスのフンメル・シリーズ。ここに新たに加わるのはピリオド楽器アンサンブル、"ミュージック・コレクション"によるピアノ五重奏曲。
 ミュージック・コレクションは、名門ジュリアード音楽院出身の女流フォルテピアノ奏者スーザン・アレクサンダー=マックスが創設。メンバーには、Chandos Chaconneシリーズでもお馴染みのバロック・ヴァイオリニスト、サイモン・スタンデイジも名を連ねている。アレクサンダー=マックスは、Chandosではフォルテ・ピアノによるソナタ集(CHAN 0765)を、そしてASV Gaudeamusレーベルにも、フンメルのピアノ五重奏曲 Op.57を録音しており、フンメルに掛ける情熱も深い。
 カップリングには、言わずと知れたシューベルトの超名作「ます」を収録。フンメルとシューベルト、2つのピアノ五重奏曲に共通するのは、第2ヴァイオリンの代わりに配置されたコントラバス。すなわち、ピアノ、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス、の編成で、「ます」はフンメルのピアノ五重奏を演奏する団体のために書かれたとも言われている。関連の深いフンメルとシューベルトの名作ピアノ五重奏曲を、作曲当時の貴重な楽器で聴く。





NEOS

NEOS 10937
(SACD HYBRID)
\2300
「マデルナ(1920-73):管弦楽作品全集第5集」
 (1)ヴァイオリン協奏曲(1969)
 (2)ピアノ協奏曲(1959)
アルトゥール・タマヨ(指揮)
フランクフルトhr交響楽団
(1)トーマス・ツェートマイアー(Vn)
(2)マルクス・ベルハイム(Pf)
 ファン待望のマデルナ管弦楽作品全集第5弾!

 録音:2007年12月&2009年3月フランクフルト・ヘッセン放送ゼンデ・ザール

 SACD によるマデルナの管弦楽全集の第5弾。今回は二つの協奏曲を収録。ヴァイオリン協奏曲は、しめやかに歌うヴァイオリンに寂寥感を募らせつつも、ときには爆発する色彩的なオーケストラが点描的に絡み合う。ツェートマイアーのヴァイオリン独奏がとにかく美しい。その10 年前に書かれたピアノ協奏曲は、デヴィッド・チュードアに献呈され、彼が初演者だったことからもわかるように、前衛的な賑やかしさがまだわずかに残っている。「ピアノのフタを乱暴に閉める」という指示でも有名で(実際の演奏ではマーラーの交響曲におけるハンマーの縮小版のような効果)、内部奏法も多い。その中間部以降はマデルナらしい透明感、そして抒情性が前面に押し出されている。
 
NEOS 11124
\2300
「シャリーノ(b.1947):ピアノ作品集」
 ノットゥルノ第1番(1998)/ノットゥルノ第3番 (1998)/
 ソナタ第5番 (1994)/
 永遠に持続された水上都市 (1991)/ソナタ第1番(1976)
フロリアン・ヘルシャー(Pf)
 イタリア作曲界の重鎮シャリーノのピアノ作品集

 録音:2010年10月バイエルン放送スタジオ2

 イタリア作曲界の重鎮、サルヴァトーレ・シャリーノのピアノ曲は、伝統的といっていい華麗なピアノ書法を匂わせつつも、煌めくような高音への跳躍、アイロニカルに、ときには神秘的に執拗に反復される音形などが、この作曲家ならではの透明感あふれる響きのなかで実現されている。その多くは、ラヴェルやドビュッシーの作品から触発されているという(たとえば、ソナタ第1番は《夜のガスパール》のトリルを引用し、それを幾度も反復する)。ソナタ第5番は、その難曲ゆえに初演者であるポリーニがコーダの書き換えを求めたほどだ。ヘルシャーの緻密なピアノからは、シャリーノの持ち味である静謐感もよく伝わってくる。
 
NEOS 21305
\2300
「ブラームス〜シュルンプ〜ミュラー」
 (1)ブラームス(1833-97):クラリネット五重奏曲ロ短調op.115(1891)
 (2)マルティン・シュルンプ(b.1947):
  ファイブ・ポインツ(2012)〜クラリネットと弦楽四重奏のための
 (3)マティアス・ミュラー(b.1966):弦楽四重奏のための23部(2012)
ガラティア四重奏団
(1)(2)マティアス・ミュラー(Cl)
 坪井悠佳率いるガラテア四重奏団によるブラームス&新作

 録音:2013 年2 月ボスヴィル・アルテ教会

 ブラームス後期作品の傑作、クラリネット五重奏曲と組み合わされるのは、さすがNEOS レーベルらしく同編成で書かれたシュルンプの新作。作曲者によると、人種の坩堝の象徴であったニューヨークのファイブ・ポインツ地区、および作曲上のパラメーターがタイトルの由来だという。後半3楽章にはブラームス作品との共鳴する部分が用意されている。クラリネット奏者のミュラーの弦楽四重奏作品も収録。異なる長さの休符で23 部に分割され、ブラームスの形式観の自由さとベルクの卓抜な表現力へのオマージュだという。ガラテア四重奏団は、ヴァイオリニスト坪井悠佳が中心となって結成された、近年注目を浴びているスイスを拠点とする若いカルテットだ。ブラームスでは各声部が溶け合うような滑らかさが際立つ。
 
NEOS 11303-05
(3SACD HYBRID)
\6900
「ドナウエッシンゲン音楽祭2012」
 (SACD 1)
  (1)マルティン・スモルカ(b.1959):
   「My My Country〜我が父の思い出のために」(2012)
  (2)アルヌルフ・ヘルマン(b.1968):「燃え尽きた仕事」(2012)
  (3)ベルンハルト・ガンダー(b.1969):「フクル」(2012)
  (4)フランク・ペドロシアン(b.1971):それ自体(2012)
 (SACD 2)
  (5)ステファン・プランス (b.1979):「ジェネレーション・キル」(2012)
   〜打楽器、エレキ・ギター、ヴァイオリン、チェロ、
    4つのゲーム・コントローラーのための
  (6)ヨアフ・パソフスキー(b.1980):
   「ミンシャク」(2012)〜拡張されたアンサンブルのための
  (7)ヨハネス・クライドラー (b.1980):
   「絶望の道(ヘーゲル)はクロマティックである」(2012)〜
    9つの楽器、オーディオとビデオ・プレイバックのための
  (8)クラウス・シェドル (b.1966):
   「自殺執行人II〜脳内への壁を通って」〜アンサンブルのための
 (SACD 3)
  (9)クレメンス・ガーデンシュテッタ一(b.1966):
   「悲歌」〜サクソフォン、エレキ・ギター、打楽器とピアノのための
  (10)マーリン・ボング(b.1974):「コブシ・ブルイ(拳振い)」(2012)〜
   テナー・サキソフォン、打楽器、ピアノ、
    エレキ・ギターと4つのオブジェのための
  (11)ゲオルク・カッツァー(b.1935):
   「アフター・キャロル(ジャバウォック)」(2012)〜
    ソプラノとアンサンブルのための
  (12)ベアト・フラー(b.1954):
   「地平線」(2012)〜
    クラリネット、トランペット、トロンボーン、ヴァイオリン、
     チェロ、ピアノ、打楽器とエレキ・ギターのための
(1)(2)ルッペルト・フーバー(指揮)
(3)(4)フランソワ=クサヴィエ・ロト(指揮)
(1)-(4)SWRバーデンバーデン・フライブルク
 交響楽団
(5)-(8)ナダル・アンサンブル
(9)(10)アンサンブル・ニケル
(11)アンサンブル・アサミシマサ
(12)ヨハネス・カリツケ(指揮)
アンサンブル・アスコルタ
 現代音楽ファン待望のドナウエッシンゲン音楽祭2012!

 録音:2012年10月ドナウエッシンゲン音楽祭2012ライヴ

 おなじみ現代音楽の祭典ドナウエッシンゲンでのライヴ録音。スモルカとフラーという中堅からベテランの域に差し掛かった作曲家のあいだに若手作曲家が挟まれるという構成。ガンダーの「フクル」は、「超人ハルク」のアナグラムから生まれたタイトルで、放射能を浴び超人化したハルクが変身するときの感情を描いた作品らしく、いかにもアメコミらしいドタバタした音楽だ。ラジオやテレビ音声をふんだんに使ってコラージュ風に仕上げるクライドラーのB 級っぷりや、演劇的に盛り上がるシェドル作品、打楽器が活躍する躍動的な作品だが、なぜか途中で掃除機のカデンツァがある「コブシ・ブルイ」(これは日本語に因んだタイトル)など、若者パワー爆発のオモシロ系の現代曲がひしめく。ジャケット写真にある「ローテク/ハイテク」や「人間/機械」といった二項対立の狭間で右往左往する作曲家の思考がヴィヴィッドに伝わってくるようだ。スモルカやフラーによる落ち着いた成熟した作品と世代的な比較も興味深い。
 
NEOS 11049
\2300
「ロルフ・ハインド(b.1964):管弦楽と室内楽」
 (1)「マヤ=シェーシャ」(2007)〜ピアノと管弦楽のための
 (2)「火の目」(2004)〜プリペアド・ピアノと弦楽四重奏のための
 (3)「愛の都市」(2001-02)〜声、ヴァイオリンとピアノのための
ロルフ・ハインド(Pf)
(1)ジェームズ・クラッブ(アコーディオン)
 マーティン・ブラビンス(指揮)
 BBCスコティッシュ交響楽団
(2)デューク四重奏団
(3)サラ・レオナルド(Vo)
 ディヴィッド・アルバーマン(Vn)
 録音:(2)2007年7月ロンドン/(1)2008年8月グラスゴー/(3)2010年ラヴェンスブルク

 武満徹「アーク」を英国初演したピアニストであり、作曲家としては東洋思想に大きな影響を受けたロルフ・ハインド。このアルバムに収録された3曲も、インド文化に根差した作品ばかりだ。ヒンドゥー世界を描いた「マヤ-シェーシャ」は、瞑想的な穏やかな解決に至るオーケストラの色彩が美しい作品。「火の目」は、「山」「ライオン」「バッタ」など、それぞれのヨガのポーズにおける呼吸法をリズムとして取り入れた17 曲より構成される。17 世紀のヒンディー語詩人ビハリのテクストを用いた声楽曲「愛の都市」はなかなかドラマティックな構成。第2曲での狂乱の場が強烈だ。
 
NEOS 11307
\2300
「マーンコップ・エディション4」
 「マーンコップ:ジェルジュ・クルタークへのオマージュ」
  (1)「ジェルジ・クルタークへのオマージュ」(2000/2001)〜
   ギターと室内管弦楽のための
  (2)「クルターク二重奏」(2000)〜二つのギターのための
(1)ユルゲン・リュック(ギター)
 ヨハネス・カリツケ(指揮)
 oenm(オーストリア新音楽アンサンブル)
(2)エレナ・カーゾリ(ギター)
 ユルゲン・リュック(ギター)
 録音:2003年8月ザルツブルク

 NEOS レーベルが力を入れてリリースしているクラウス=シュテファン・マーンコップ(マーンコプフ)の作品集第4 弾。今回は現在87 歳の作曲家ジェルジ・クルタークへのオマージュ作品を二つ収録。ファーニホウに学び、新複雑系の旗手だったマーンコプフだが、近年は以前の色彩性を引き継ぎながらも、よりシンプルで柔軟な作風に変化しているようだ。ギター協奏曲のスタイルを持ち、1時間を超える大作「ジェルジ・クルタークへのオマージュ」も、間欠的に音楽が楚々と鳴る余韻の強い音楽になっている。ギター二重奏の「クルターク二重奏」も静謐で美しい音楽の流れのなかで、ときおりパーカッシヴなフレーズが出現する。
 
NEOS 11313
\2300
「ヘルマン・ケラー(b.1945):独奏・二重奏・三重奏のための即興作品集」
 (1)即興的な4つの主題と変奏曲(2007)/
 (2)クラキシロヴィアと沸き立った惑星のためのソロ(2001)/
 (3)通知1(1993)/(4)起動(1976)/
 (5)二つの翼を持ち、そして飛ぶことはできない(2010)/
 (6)小さなバラード(2011)/
 (7)モルト・セッコ(2008)/(8)33年後(2012)
ヘルマン・ケラー
 ((1)(3)-(8)Pf、(2)ピアキシルノ)
(3)(7)アンチュ・メッサーシュミット
 ((3)Vn,うなり板,鼻笛、(7)Vn&Va)
(4)マンフレッド・シュルツ(Sax)
(6)ユルゲン・クプケ(クラリネット)
(7)ディートリヒ・ペッツォルト(Va)
(8)ウーヴェ・クロピンスキ(ギター)
 録音:1974〜2012年

 ドイツ人作曲家ヘルマン・ケラーの即興演奏家としての本領が発揮されているのがこのアルバムだ。ジョン・ケージを思わせる余白の多い乾いた響きで弾かれる「即興的な4つの主題と変奏曲」に始まり、スイスの音響彫刻家マルティン・シュピューラーが作った打楽器とピアノを組み合わせた特殊なピアノ(ピアノ上部に金属状の覆いがあり、ピアノの一部のハンマーがそれを叩き、同時に演奏者が直接それを叩くことも可能)も登場。ジャズ・アーティストとしても舞台に立つケラーだが、それは「小さなバラード」や「33 年後」にその傾向が強く表れている。
 
NEOS 11315
\2300
「コンヴァージェンス」〜 ローリー・アルトマン(b.1944)の音楽
 (1)ピアノ・ソナタ第5番(2006)
 (2)南極の収束(2006)
 (3)独奏ピアノのための「ペドロの物語」 (2007)
 (4)ロメール・ベアデン=ア・ギャラリー・ツアー(2006)
 (5)デュークのための「3」(2006)
(1)(3)クリッパー・エリクソン(Pf)
(2)(4)アンドリュー・ラスバン(Sax)
(2)(4)(5)ローリー・アルトマン(Pf)
(4)スコット・リー(Cb)
(5)パトリス・マイケルズ(S)
(5)ヘレン・ラスバン(Fl)
 録音:2007年1月プリンストン・ブリストル教会/2011年11月ニューヨーク

 ローリー・アルトマンは、1944 年アメリカ生まれのジャズ・ピアニストで作曲家。ジャズとクラシックおよび現代曲が互いに行き交うような作風が特徴だ。ピアノ・ソナタ第5番は極めてクラシカルな形式を持った作品(とくに第4楽章「序奏とフーガ、コラール」は完全な擬古典として書かれている)。「南極の収束」はジャズ的な要素が強く、デュークのための「3」は、デューク・エリントンのナンバーをクラシカルな様式にアレンジした作品。また、アフリカ系アメリカ人画家をテーマにして書かれた「ロメール・ベアデン=ア・ギャラリー・ツアー」は、ニューヨーク・アート版「展覧会の絵」の趣きも。


 

NEOS(Blu-rayオーディオ)

NEOS 11319
(Blu-rayAudio)
\2300
「コンタクト・タンゴ」
 グスタボ・ベイテルマン(b.1945):ヴィオラとピアノのための5つの小品(1997)
 ルイス・ボルダ(b.1955):真実の風 (1996/2012)
 パブロ・アギーレ (b.1961):リベラシオン(2010)
 ミゲル・バルベーロ(b.1943):エントレラツァドス (2007)
 アストル・ピアソラ(1921-1992):ヴィオラとピアノのための2つの小品(1949)
  グラン・タンゴ (1982)/6つのタンゴ・エチュード(1987)
ユリア・レベッカ・アドラー(Va)
ホセ・ガジャルド(Pf)
 録音:2012年11月フランクフルト/2013年3月アイヒェナウ

 クラシック音楽の演奏家にとってピアソラは、ごく当たり前のレパートリーになっているが、このアルバムはそのピアソラを初め、彼の流れを汲む現在活躍中のタンゴ作曲家のヴィオラとピアノのための作品を収録している。ピアニストでもあるベイテルマン、ギタリストとして名高いボルダ、バンドネオン奏者のバルベーロなど、アルゼンチン・タンゴの現場を知る作曲家たち。彼らのタンゴ作品は、アドラーのノーブルなヴィオラとガジャルドの変幻自在なピアノによって、クラシカルなニュアンスも生かして演奏されている。ピアソラ作品以外はすべて世界初録音。Pure Audio Blu-ray ディスク。




 

NMC


NMC D187
\2200
アレクサンダー・ゲール(b.1932):作品集
 (1)真鍮以降、石以外・・・Op.80(2008)
 (2)・・・アラウンド・ストラヴィンスキーOp.72(2002)〜
  ヴァイオリンと木管四重奏のための
 (3)クラリネット五重奏曲Op.79(2007)
 (4)マネレOp.81(2008)〜クラリネットとヴァイオリンのための
 (5)ラルゴ・シチリアーノOp.91(2012)〜
  ホルン、ヴァイオリン、ピアノのための
(1)コリン・キュリー(Perc)
 パヴェル・ハース弦楽四重奏団
(2)-(5)ナッシュ・アンサンブル
 録音:(1)2010年5月1日ロンドンBBC、(2)(3)2012年5月28-29日ロンドン、(4)(5)2013年3月27-28日ケンブリッジ

 ベルリン生まれ、イギリスの作曲家アレクサンダー・ゲールの近作集。アレクサンダーは、その昔コンサート・ホール・ソサエティに録音を行っていた指揮者ワルター・ゲールの子息である。学生時代から現在に至るまでバートウィッスルやピーター・マックスウェル・デイヴィスらと共にイギリス現代音楽界に大きな影響を与え続けている。ここに収録された作品は何れも完全な無調の雰囲気ではなく、ポップで楽しげな「真鍮以降、石以外・・・」や「アラウンド・ストラヴィンスキー」ではストラヴィンスキーのパストラーレが引用されるなど分かりやすい雰囲気を醸し出している。
 

NMC D188
\2200
「ザ・ハウス・オヴ・ナイト」〜
 フィリップ・キャシアン(b.1963):作品集

  (1)絵画(2003)
  (2)チェロ協奏曲(2012)
  (3)夜の家(2002)
  (4)ダーク・フライト(2007)〜6本のチェロのための
  (5)ピアノ協奏曲(2006)
(1)トーマス・ツェートマイアー(指揮)
 ノーザン・シンフォニエッタ
(2)ダレット・アドキンズ(Vc)
 ティモシー・ワイス(指揮)
 オバーリン現代音楽アンサンブル
(3)クリストファー・レッドゲイト(Ob)
(3)(4)クリストファー・オースティン(指揮)
(3)セインズベリー・ロイヤル・アカデミー・ソロイスツ
(4)ロイヤル・アカデミー・オブ・
 ミュージック・チェロ・アンサンブル
(5)サラ・ニコルズ(Pf)
 ソルト・ナジ(指揮:第1・2楽章)
 クリストファー・オースティン(指揮:第3楽章)
 ロンドン・シンフォニエッタ
 録音:(1)2012年、(2)(3)(4)2013年、(5)2006・2013年

 フィリップ・キャシアンは1963 年マンチェスター生まれの作曲家。カーディフ大学とギルドホール音楽演劇学校でナッセンやベインブリッジに学んだ。またブリテン財団の援助を受けタングルウッドでルーカス・フォスにも学んだ。1991 年ブリテン賞受賞、1992 年メンデルスゾーン奨学金を得、1994 年にはPRS 作曲賞を受賞した。ミニマルの影響が濃く、無調で暗い色調ながら心地よいスピード感と、まったりとした空虚な静けさが対比される作品が多い。





O' New World Music


ONWCD 101
(SACD Hybrid)
\3600
ソン・ヨルム 〜 ピアノ
 1. チャイコフスキー(編曲:サムイル・フェインベルク):
  交響曲第6番「悲愴」〜スケルツォ (09:19)
 2.ロベルト・シューマン:フモレスケ Op.20 (27:35)
 3.リスト:スペイン狂詩曲 (13.54)
 4.ニコライ・カプースチン:変奏曲 Op.41 (07:42)
 5. ロディオン・シチェドリン:チャイコフスキー・エチュード (05:52)
ソン・ヨルム(pf)
ONWCD 102
(CD)
\2300





TONAR MUSIC


31015
\2300
マヌエル・バルエコ/MEDEA
Guitar Solos:
 1. ESPANA, Prelude I. Albeniz [1:46]
 2. RUMORES DE LA CALETA I. Albeniz [3:24]
 3. CORDOBA I. Albeniz [6:32]
 4. TORRE BERMEJA I. Albeniz [4:20]
 5. LA MAJA DE GOYA E. Granados [4:29]
 6. TANGO I. Albeniz [2:40]
 7. MALLORCA I. Albeniz [6:23]
Guitar and Orchestra:
MEDEA M. Sanlucar
 8. Obertura [2:29]
 9. Reencuentro y Desencuentro [6:29]
 10.11. Seduccion [6:23]
 12. Conjuro [4:47]
 13. La Venganza [1:36]
 14. Fiesta [3:51]
  (55分9秒)
マヌエル・バルエコ(ギター)
Victor Pablo Perez(指揮)
Tenerife Symphony Orchestra





<国内盤>


ミッテンヴァルト

MTWD 99053
\3000
「日本のピアノ変奏曲選」〜伊澤修二から大中 恩まで〜
 (1)平井康三郎(明治43年〜平成14年):
  「荒城の月」の主題による8つの変奏曲(昭和32年)
 (2)伊澤修二(嘉永4年〜大正6年)/L.W.メーソン(1818-1896):
  へとつ(明治16年頃)
 (3)信時潔(明治20年〜昭和40年):
  小学唱歌「月」の主題による10の変奏曲(大正9〜11年頃)
 (4)宮原禎次(明治32 年〜昭和51 年):
  ヴァリエーション—「雀々」を主題とせる(大正11年)*
 (5)鈴木次男(明治34年〜平成3年):
  蝶々蝶々を主題とする五つのバリエーション(昭和11年刊)*
 (6)林 良夫(明治39年〜平成6年):
  故郷の癈家に依る變奏曲(昭和13年刊)*
 (7)岡本敏明(明治40年〜昭和52年):ローレライ変奏曲(昭和14年刊)*
 (8)小山清茂(大正3年〜平成21年):雁雁わたれ変奏曲(昭和44年)
 (9)大仲 恩(大正13年〜):
  こどものうた「おなかのへるうた」による変奏曲(昭和55年頃)
 (10)〜ボーナス・トラック〜
  エルンスト・プッチェル:荒城の月變奏曲Op.52(昭和4年刊)
秦はるひ(ピアノ)
 平成25 年度文化庁芸術祭参加作品。「荒城の月」「ローレライ」「故郷の癈家」「蝶々蝶々」等、心に響くなつかしの歌!「日本のピアノ変奏曲選」〜秦はるひ

 録音:2013 年5 月16日・17 日、神奈川県二宮町生涯学習センターラディアンホール *印:世界初録音

 日本の洋楽受容期から今日までに数多く作曲されたピアノ曲の中から、多くの人の心に残り、懐かしさを感じる「歌」を主題とした變奏曲をまとめてみようと思ったのは5 年ほど前のことになる。(中略)前衛的な作品はなく、古典的な作曲技法による変奏曲集ではあるが、それぞれの作曲家の個性と、彼らが生きた時代背景が感じとれることは実に興味深い。耳に懐かしい曲を主題とした変奏曲集であり、日本のピアノ曲に初めて接する方にも、楽しく聴いていただけるアルバムになっていれば大変にうれしく思う。(齊藤保夫、プロデューサー・ノートより抜粋)




<映像>


NMC(映像)



NMC D193
(DVD)
\4300→\3890
「エリオット・カーター(1908-2012)103歳バースデイ・コンサート」
 (1)デュエッティーノ(2008)〜ヴァイオリンとチェロのための
 (2)フィグメントIV(2007)〜ヴィオラ独奏のための
 (3)ムネモシュネ(2011)※〜ヴァイオリンのための
 (4)弦楽三重奏曲(2011)※
 (5)長話(2011)※〜バス・クラリネットとチェロのための
 (6)バリオラージュ(1992)〜ハープのための
 (7)3人の音楽家(2011)*〜フルート、バス・クラリネットとハープのための
 (8)ダブル・トリオ(2011)〜アンサンブルのための
 (9)リトレーシング(2002)〜ファゴットのための
 (10)フィグメントV(2009)〜マリンバのための
 (11)ヒヨク(2001)〜2つのクラリネットのための
 (12)〜(17)陽光による建造物(2010)〜テノールとアンサンブルのための
 (18)ハッピー・バースデイ・エリオット
 (19)「オン・カーター:トリビュート・トゥ・エリオット・カーター」
  (ジョージ・ベンジャミン、ハリソン・バートウィッスル、
   アレクサンダー・ゲール、オリヴァー・ナッセン、
   コリン・マシューズによる語り)
 ※印:世界初演/*印:アメリカ初演
(1)(3)(4)(5)(8)ロルフ・シュルテ(Vn)
(1)(4)(8)フレッド・シェリー(Pf)
(2)(4)(12)-(17)リチャード・オニール(Va)
(5)(7)(12)-(17)ヴァージル・ブラックウェル(バスCl、Cl)
(6)(7)ブリジット・キッビー(Hrp)
(7)(12)-(17)メアリー・タークエット(Fl)
(8)(10)(12)-(17)マイク・トゥルースデル(Perc)
(8)(12)-(17)ジム・ピュー(Trb)
(8)ピーター・エヴァンス(Trp)
(8)(12)-(17)スティーヴン・ゴスリング(Pf)
(8)(12)-(17)ライアン・マックアダムス(指揮)
(8)(12)-(17)ピーター・コルカイ(Fg)
(11)(12)-(17)チャールズ・ナイディック(Cl)
(11)大島文子(Cl)
(12)-(17)ニコラス・ファン(T)
 スティーヴン・テイラー(Ob)
 ゴードン・ゴットリーブ(Perc)
 アーロン・ボイド(Vn)
 ミランダ・カクソン(Vn)
 タイ・マレイ(Vn)
 ケイティ・ヒュン(Vn)
 デヴィッド・フルマー(Vn)
 マイケル・ニコラス(Vc)
 ジェイ・キャンベル(Vc)
 ドナルド・パルマ(Cb)
 ジェレミー・マッコイ(Cb)
 エリオット・カーター103歳(!)バースデイ・コンサートのDVD!何と新作4曲が世界初演!

 録音:(1)-(18)2011年12月8日ニューヨーク(英語、ステレオ、リージョン制限なし、NTSC/16:9、83:26)

 アメリカを代表する現代作曲家エリオット・カーター(1908-2012)。100 歳を超えても現役を続けたことでも話題だったが、このDVD は何と103 歳の誕生日を祝うコンサートの模様です(カーターは12 月11 日生まれなので、正確には誕生日の3日前ですが)。更に驚きなのは新作が4曲も初演され、2011 年の最新作が5 曲も演奏された点でしょう。最後に現代を代表する5 人の作曲家がカーターに賛辞を送るコメントが12 分近く収録されています。










11/21(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


GLYNDEBOURNE


Wagner: Die Meistersinger von Nurnberg
GFOCD 021
(4CD)
\6300→\5790
グラインドボーン音楽祭2011
 ウラディーミル・ユロフスキ
  ワーグナー:「ニュルンベルクのマイスタージンガー」
ジェラルド・フィンリー(BsBr ハンス・ザックス)
マルコ・イェンチュ(T ヴァルター・フォン・シュトルツィング)
ヨハネス・マルティン・クレンツレ(Br ジクストゥス・ベックメッサー)
アンナ・ガブラー(S エーファ)
トピ・レティプー(T ダーヴィット)
ミヒャエラ・ゼリンガー(Ms マグダレーネ)
アラステア・マイルズ(Bs ファイト・ポーグナー)
ヘンリー・ワディントン(Bs フリッツ・コートナー)
コリン・ジャドソン(T クンツ・フォーゲルゲザンク)
アンドルー・スレイター(Bs-Br コンラート・ナハティガル)
ロバート・プルトン(Br ヘルマン・オルテル)
アラスデア・エリオット(T バルタザール・ツォルン)
ダニエル・ノーマン(T アウグスティン・モーザー)
エイドリアン・トムソン(T ウルリヒ・アイスリンガー)
グレイム・ブロードベント(Bs ハンス・フォルツ)
マキシム・ミハイロフ(Bs ハンス・シュヴァルツ)
マッツ・アルムグレン(Bs 夜番)
ウラディーミル・ユロフスキ(指)
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
グラインドボーン合唱団
 グラインドボーン音楽祭の「マイスタージンガー」ユロフスキの指揮と練りあがったアンサンブルに感嘆!!

 録音:2011 年5、6 月、グラインドボーン/4 時間37 分

 GLYNDEBOURNE レーベルの新譜は、2011 年のワーグナー「ニュルンベルクのマイスタージンガー」です。このところバイロイト音楽祭をはじめ、意欲的過ぎるくらいの上演が話題になる「マイスタージンガー」ですが、グラインドボーンではこの劇場ならではの堅実な持ち味と中劇場の強みを生かして、「マイスタージンガー」本来の魅力を引き出すことに成功しました。その魅力は音だけだとなおいっそう強く感じられます。
 ハンス・ザックスのジェラルド・フィンリーはカナダ出身のバスバリトン。モーツァルト・バリトンとして高名な歌手で、ここでも明るい美声を生かしたザックス。しばしば老年に作られすぎるザックスが、ここではエーファが魅力を感じるだけの壮年の親方になっています。そのエーファは、2013 年、東京・春・音楽祭と、さらに夏のザルツブルク音楽祭でもエーファを歌ったドイツ人ソプラノ、アンナ・ガブラー(ゲイブラーに非ず)。ここ数年で一気に活躍の場を広げた注目のソプラノです。ヴァルターのマルコ・イェンチュは、1974 年、ポツダム生まれのテノール。ドイツ各地の劇場で歌い、近年はワーグナーのテノール役を手がけるようになってきました。ヴァルターは2009 年にケルンで歌って以来、ベルリン・コーミシェオパーでも歌っています。 
 ベックメッサーのヨハネス・マルティン・クレンツレは1962 年、ドイツ、アウグスブルク生まれのバリトン。近年、ワーグナーの悪役として活躍しており、スカラ座の「指輪」でアルベリヒを歌って話題となりました。ダーヴィットのトピ・レティプーは、モーツァルトなどで人気の高いフィンランドのテノール。マグダレーネのミヒャエラ・ゼリンガーはオーストリア、オーバーエスターライヒ州生まれのメッゾソプラノ。2005 年から2010 年までウィーン国立歌劇場に所属して大活躍した後、近年はエッセンのアールト劇場のスター・メッゾソプラノとして活躍しています。ポーグナーは、現代英国を代表するバッソ・プロフォンド、アラステア・マイルズ。
 指揮は音楽監督ウラディーミル・ユロフスキ。中劇場の利を生かした、重くなり過ぎない軽さと明るさを湛えた音楽が「マイスタージンガー」にたいへん合っています。





GUILD


GMCD 7401
\2400
タンゴ・オルガンティーノ
 ショレ:
  グラン・ジュによるルンバ、DSCHによる
   グランド・オルガンのための3つの小品
    (第2楽章世界初録音)
 ラプリダ:フロリンダ
 ルー・ディーマー:フィエスタ(世界初録音)
 ブレ:天使のワルツ、妖精の踊り、鳩のワルツ(世界初録音)
 ガルドニー:モーツァルト・チェンジズ
 プライズマン:祈りの歌(オルガンのためのトッカータ)
 シュッツ:20のポップなオルガン小品集より(世界初録音)
 ラッター:トッカータ・イン・セヴン
 マティアス・ミヒェル:3つのジャズ・プレリュード
マルティン・ハイニ(オルガン)
 スイス、ルツェルン出身のオルガニスト、マルティン・ハイニ(1968−)が、スイス、ホルの聖カタリナ教会のオルガンで奏でる世界初録音を含む近現代作品集。
 ピエール・ショレのショスタコ—ヴィチをモチーフにした作品、合唱でお馴染みのジョン・ラッターのトッカータ、マティアス・ミヒェルのジャズ・プレリュードなど、現代の音楽シーンにおけるオルガンの新しい可能性を聴かせてくれる意欲的なプログラム。

 2013年6月27日−28日の録音。
 

GMCD 7402
\2400
リュッティ:ピアノとハープのための作品集
 イン・ザ・ベルフリー・ユアー・サイレンス
 アンダー・ザ・リンデン・ツリー
 フォー・エレメンツ
 ダンス・オヴ・オビディエンス
デュオ・プラセディス
 〔プラセディス・ジェネヴィエーヴ・ハグ(ピアノ)、
  プラセディス・ハグ=リュッティ(ハープ)〕
 現代スイスのコンポーザー=オルガニスト&ピアニスト、カール・リュッティ(1949−)の「ピアノとハープのための作品集」。
 近現代イギリスの合唱作品から影響を受けたリュッティの合唱作品は、ここ日本でも取り上げられるなど、現代スイスを代表する作曲家の1人として知名度を高めている。
 演奏のデュオ・プラセディスは、2011年にウィーンのムジークフェラインザールへのデビューを果たしたピアノとハープのデュオ。J.S.バッハから新作初演までをカバーする広いレパートリーと綿密なアンサンブルは高く評価されている。

 2012年4月&2013年5月の録音。





ACADEMIA DE MUSICA DE SANTA CECILIA DE LISBOA

 リスボン・サンタ・セシリア音楽アカデミー
リスボン・サンタ・セシリア音楽アカデミーが制作するCDの扱いを開始いたします。

AMSC 2007(仮)
\2400
南欧のブクステフーデ ファロ大聖堂のオルガン
 ディートリヒ・ブクステフーデ(1637-1707):
  わが愛する神に BuxWV179/前奏曲ト短調 BuxWV163
  カンツォネッタ ト長調 BuxWV172/トッカータ ト長調 BuxWV165
  天におられるわれらの神 BuxWV207/トッカータ ト長調 BuxWV164
  カンツォーナ ハ長調 BuxWV166/前奏曲ト長調 BuxWV162
  フーガ ロ長調 BuxWV176/イエス・キリスト、われらの救い主 BuxWV198
  フーガ ハ長調 BuxWV174/暁の星の何と美しいことか BuxWV223
  今こそ主をたたえよ、わが魂よ BuxWV212
  今こそ主をたたえよ、わが魂よ(1,2,3)BuxWV213
ルイ・パイヴァ(オルガン)

録音:2007年、ファロ大聖堂、ファロ、ポルトガル
使用楽器:1710-1720年、ハンス・ハインリヒ・クーレンカンプ製
        (2007年、ディナルテ・マシャド修復完了)

 ポルトガル南部の港湾都市ファロ。その大聖堂のオルガンの修復完了に合わせて制作されたCD。
 なぜ南欧ファロのオルガンでブクステフーデなのか?それは、オルガン製作者であるハンス・ハインリヒ・クーレンカンプが北ドイツの偉大なオルガン製作家アルプ・シュニトガー(1648-1719)の弟子であり、また、修復が完了した2007年が北ドイツのリューベックで活躍しシュニトガーのオルガンをたいへん気にっていたブクステフーデの没後200年に当たっていたからとのことです。
 ルイ・パイヴァ(1961年生まれ)はリスボン高等技術学校電気工学を修了、リスボン国立音楽院でジョアキム・シモンイス・ダ・オラにオルガンを、クレミルデ・ロザド・フェルナンデスに通奏低音を師事、さらにバルセロナ(スペイン)でモンセラト・トゥレンに、サラゴサ(スペイン)でホセ・ルイス・ゴンサレル・ウリオルの教えを受けたポルトガルのオルガンおよびチェンバロ奏者。2013年現在、リスボン国立音楽院教授およびリスボン・サンタ・セシリア音楽アカデミー学長を務めています。彼はポルトガルにおいてジョアン・ヴァスと並ぶ歴史的オルガン演奏のスペシャリストであり、数々のオルガン・プロジェクトにヴァスと共同で参加しています。





ALTHUM


ポルトガルの首都リスボンで文化関連の書籍出版、コンサートやイヴェントの企画・運営を行うアルトゥムが制作するCDの扱いを開始いたします。

ALTHUM 004
\2400
フェルナンド・デ・アルメイダ(1600頃-1660):
  聖木曜日のレスポンソリウム集
   オリーヴ山で/わが魂は悲しむ/そこでわれらは彼を見た/わが友が
   極悪の商人ユダは/弟子のうちの一人が/われは子羊のごとく
   民の長老らは
  平日のミサ
   キリエ/サンクトゥス/ベネディクトゥス/アニュス・デイ
カペラ・パトリアルカル
ジョアン・ヴァス(指揮)

録音:データ未詳

フェルナンド・デ・アルメイダはポルトガルの作曲家・キリスト騎士団修道士。ドゥアルテ・ロボ(1565頃-1646)に師事しトマルのキリスト教修道院楽長を務めました。最近までほとんど顧みられることがなかったものの、その厳格な対位法や修辞的表現法は彼がポルトガル音楽史において重要な人物の一人であったことを裏付けています。カペラ・パトリアルカルは16世紀から19世紀のポルトガル音楽を演奏するために2006年に創設された声楽アンサンブル。指揮者のジョアン・バスはポルトガルにおける歴史的オルガン演奏の第一人者です。





ARTEMAGICA


ポルトガルのレーベル、アルテマジカの扱いを開始いたします。

ARTEMAGICA 002
(3CD)
\5100
マヌエル・カルドーゾ(1566-1650):
  さまざまなモテット、聖週間聖務曲とその他の曲集(1648)

  [待降節と四旬節]
  われに注ぎたまえ/御身の力は
  待降節と四旬節の主日のミサ
   キリエ/クレド/サンクトゥス&ベネディクトゥス/アニュス・デイ
  待降節第1主日に/待降節第2主日に/待降節第2主日に
  待降節第4主日に/四旬節第7主日に/四旬節第6主日に
  四旬節第5主日に/灰の水曜日に/四旬節第1主日に
  四旬節第2主日に/四旬節第3主日に/そこにカナンの女が
  われが与える水/誰も汝に罪を定めず/四旬節第4主日に
  [受難]
  受難の主日に/枝の主日に/されどわれらは誇るべし
  市中で罪人となりし女/栄光、称賛/主よ、わが足を洗われるや
  かくも大いなる/天使の糧/聖木曜日のレスポンソリウム I
  聖木曜日のレクツィオ II/聖木曜日のレスポンソリウム II
  聖木曜日のレクツィオ III/聖木曜日のレスポンソリウム III
  聖木曜日のレクツィオ IV/われを憐れみたまえ、神よ
  聖金曜日のレスポンソリウム I/聖金曜日のレスポンソリウム II
  聖金曜日のレクツィオ III/聖金曜日のレスポンソリウム III
  聖金曜日のレクツィオ IV/聖土曜日のレシポンソリウム I
  聖土曜日のレクツィオ II
  [死者のための典礼]
  死者のための第1のレクツィオ/死者のための第7のレクツィオ
  死者のためのミサ
   イントロイトゥス/キリエ/グラドゥアーレ/レスポンソリウム
   オフェルトリウム/サンクトゥス&ベネディクトゥス/アニュス・デイ
   コムニオ
  主よ、覚えることなかれ/死者のためのレスポンソリウム
ヴォーカル・アンサンブル
 カタリナ・シルヴァ、
 イネス・ラメラ、
 イザベル・ノゲイラ、
 パトリシア・ソーザ(ソプラノ)
 ジョアナ・アラウジョ、
 サンドラ・ペルペトゥオ(アルト)
 ジョアン・カンポ(男性アルト)
 アントニオ・ドミンゲス、
 ティアゴ・オリヴェイラ、
 ヴァスコ・ネグレイロス(テノール)
 フィリペ・テイシェイラ、
 モイゼス・フィレイタス、
 パウロ・ネト(バス)
ヴァスコ・ネグレイロス(指揮)

録音:2005年頃、ヴィスタ・アレグレ礼拝堂、ポルトガル

マヌエル・カルドーゾは彼の友人で支援者でもあった国王ジョアン4世(1604-1656)、ドゥアルテ・ロボ(1565頃-1646)と並ぶ、ポルトガルにおけるポリフォニー音楽の黄金時代を代表する作曲家。ビクトリア(1548-1611)と様式上の共通点が多いなど保守的な作風で知られますが、それは進歩的な作品が1755年のリスボン大地震により焼失したからでもあろうと推測されています。「さまざまなモテット、聖週間聖務曲とその他の曲集」はカルドーゾが死の2年前に自己の作品を集成して出版した曲集で、ジョアン4世に献呈されました。
ヴァスコ・ネグレイロスはブラジルとドイツで学んだ合唱指揮者で、1988年に「ヴォーカル・アンサンブル」(これが団体名)を創設。この3枚組が彼らのデビューCDです。



<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


GUILD HISTORICAL



GHCD 2405
\1600→\1490
ストコフスキ 〜 モーツァルト1949-1969
 モーツァルト:歌劇《フィガロの結婚》序曲
  〔録音:1960年12月12日(Stereo)〕
 ピアノ協奏曲第20番ニ短調 K.466*
  〔録音:1969年8月31日(Stereo)〕
 そりすべり(ドイツ舞曲第3番 K.605)**
  〔録音:1949年3月2日〕
 ピアノ協奏曲第24番ハ短調 K.491+
  〔録音:1960年10月24日〕
 トルコ行進曲(ストコフスキ編曲)++
  〔録音:1955年2月9日〕
レオポルド・ストコフスキ(指揮)
フィラデルフィア管弦楽団
マリア・イザベラ・デ・カルリ(ピアノ)*
インターナショナル・フェスティヴァル・
ユース・オーケストラ*
ヒズ・シンフォニー・オーケストラ**
エズラ・ラクリン(ピアノ)+
ヒューストン交響楽団+
NBC交響楽団++
 音の魔術師ストコフスキが振るモーツァルト!5つのオーケストラとの共演が復刻!

 ピーター・レイノルズ&レイノルズ・マスタリングのリマスタリングでギルド・ヒストリカル(Guild Historical)から復刻となる"音の魔術師"レオポルド・ストコフスキの録音は、1949年から1969年にかけて収録された"モーツァルト"!
 モーツァルトの2つの"短調"のピアノ協奏曲、「第20番ニ短調」と「第24番ハ短調」を含むモーツァルト・プログラムには、NBC交響楽団、フィラデルフィア管弦楽団を含む5つのオーケストラとの共演を収録。
 今回の「モーツァルト」も、リムスキー=コルサコフの「シェエラザード」(GHCD 2403)、ブラームスの「交響曲第1番」(GHCD 2402)と同じく、ストコフスキ・ファンには有名なエンノ・リエケーナ氏のコレクションからの復刻。
 ストコフスキのモーツァルト、希少音源の復刻、リマスタリングの仕上りなど、ファン要注目のリリースです!

 ※リマスタリング:ピーター・レイノルズ&レイノルズ・マスタリング
 ※マスター・ソーズ:エンノ・リエケーナ・コレクション






GUILD LIGHT MUSIC

GLCD 5211
\1800
軽音楽の黄金時代 〜 労働時間の軽音楽Vol.5
 カナロ:アフター・ザ・レイン
 グングル:アモレッテン・タンゼ
 クラントック:コックニー・ケーパース
 オッフェンバック:舟歌
 ブカロッシ:ケアレス・クックース
 ラフ:カヴァティーナ
 コーツ:ロンドン・コーリング・マーチ
 ルビンシテイン:メロディ ヘ長調
 フィビヒ:詩曲/他
ハリー・フライヤー&ヒズ・オーケストラ
ウィンフォード・レイノルズ&ヒズ・オーケストラ
ハロルド・コリンズ&ヒズ・オーケストラ
リチャード・クリーン&ヒズ・オーケストラ
ロニー・マンロー&ヒズ・オーケストラ、他
 ライト・ミュージックの黄金時代を上質のリマスタリングで回顧するロングセラー・シリーズの第111集。
 第2次世界大戦中のBBCラジオのレギュラー・プログラムであり、1940年代にデッカからリリースが行われた「労働時間の軽音楽(While You WOrk)」の復刻第5弾となる。ジャケット・デザインは、グレース・ゴードン作の「Rail Terminus」。

1943年−1946年の録音。アラン・バンティングのリマスタリング。
 
GLCD 5212
\1800
軽音楽の黄金時代 〜 ブライト・ライツ
 スターリング:ブライト・ライツ
 リチャードソン:ビーチコーマー
 スティーヴンス:ハーリー=バーリー
 ミルナー:トライスティング・プレイス
 キャンベル:テンポ・フォー・ストリングス
 サースフィールド:メイン・イヴェント
 ハンマー:パストラーレ/他
シドニー・トーチ(指揮)
ニュー・センチュリー・オーケストラ
ロバート・ファーノン(指揮)
クイーンズ・ホール・ライト・オーケストラ
ウォルター・コリンズ(指揮)
ロンドン・プロムナード・オーケストラ、他
 シリーズ第112集は、シドニー・トーチやロバート・ファ—ノン、チャールズ・ウィリアムズをはじめ、ライト・ミュージックの黄金期を創った数々の作曲家たちへのトリビュート・プログラム。

 1947年−1962年の録音。アラン・バンティングのリマスタリング。


<国内盤>


マイスター・ミュージック

MM-2170
\2957
ファンタジー・コンチェルタンテ
 J.Ed.バラ:アンダンテとアレグロ
 J.カステレード:ファンタジー・コンチェルタンテ
 ヴィヴァルディ:協奏曲 変ロ長調RV503
 E.ボッカラーリ:協奏的幻想曲
 J.ホロヴィッツ:ユーフォニアム協奏曲
 G.フォーレ:夢のあとに
 J.S.バッハ:アリオーソ(カンタータ第156番より)
 同:アヴェ・マリア
岩黒綾乃(ユーフォニアム)
長崎麻里香
パリで学び、東京佼成ウィンド・オーケストラで活躍中の岩黒綾乃のデビュー・アルバム。











11/20(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


MD+G



940 18246
(SACD Hybrid)
\3000→\2690
ツァハリアス(指揮)&ローザンヌ室内管
 C.P.E.バッハ:ベルリン交響曲(シンフォニア)集
  ハ長調Wq.174, ヘ長調 Wq.175,
  ホ短調 Wq.178, 変ホ長調 Wq.179,
  ト長調 Wq.180, ヘ長調 Wq.181,
クリスティアン・ツァハリアス(指揮)
ローザンヌ室内管弦楽団
C.P.E.バッハ生誕300年記念をツァハリアスが斬る
 2014年に生誕300年をむかえるC.P.E.バッハ。大バッハの息子であり、フリードリヒ2世の伴奏者としてベルリン宮廷に入りました。ここに収録されたシンフォニアは、ベルリン宮廷楽団のために作曲された比較的初期の作品です。
 当地の保守的な趣味をふまえ、後の作品にみられる大胆さはないものの、独創的な雰囲気に満ちた作風で、後の古典派作曲家たちに影響を与えました。最近では指揮者としても高い評価を得ているツァハリアスが、繊細な弦の動きとホルンの掛け合いが融合されたC.P.E.バッハ独特の作風を見事に表現しています。
【録音】2013年4月6〜8日, ローザンヌ、メトロポール(デジタル:セッション) ハイブリッドSACD仕様(CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD SURROUND)
 


910 18256
(SACD Hybrid)
\3000→\2690
〜クラシカ・フランケーゼ(Classica Francese)
 ドビュッシー:フルートとハープのためのソナタ, 牧神の午後への前奏曲,
 ジャン・クラ:ハープ, フルート, ヴァイオリン, ヴィオラ, チェロのための五重奏曲,
 ジョリヴェ:リノスの歌,
 フランスのシャンソン集:
 アムステルダム, マクサンスの歌, ピギャール通いの女, 悲しみよこんにちは,
 ゲッティンゲン, 自転車乗り, 行かないで, パダムパダム, それらの人々
アネッテ・マイブルク(Fl)、
アレクサンドラ・クラヴェーロ(Vocal),
エマニュエル・セイソン(Hp),
カリーナ・ブッシンガー(Vn),
ウェン・シャオツェン(Va),
ギド・シーフェン(Vc),
マティアス・ハウス(ヴィヴラフォン, シロフォン),
フランスの伝統的気質によるパリの歌い口
 ドビュッシー, ジョリヴェなどのフランス近現代作品。そしてジャック・ブレル, イヴ・モンタンらのシャンソン。どちらにもフランス伝統の歌い口が込められています。幅広い室内楽というジャンルからみると、深い表現のシャンソンは、クラシック世界からさほど離れた存在ではないことに気づきます。フルート奏者のアネッテ・マイブルクを中心とした奏者達に、柔軟なヴォーカル、アレクサンドラ・クラヴェーロとエマニュエル・セイソンの清楚なハープ演奏も加わり、クラシック風アレンジが加わったシャンソンと、ドビュッシーやジョリヴェらの音楽の同一感&類似性をお楽しみいただけるアルバムです。
【録音】2013年6月, マリエンミュンスター修道院(デジタル:セッション) ハイブリッドSACD仕様(CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD SURROUND)
 


948 18266
(SACD Hybrid)
\3000→\2690
ヴァルデマール・フォン・バウスネルン:室内楽作品集Vol.1
 ① 八重奏曲 (ピアノ, 3つのヴァイオリン, フルート,
  クラリネット, チェロ, コントラバスのための)
 ② エレジー (ヴァイオリンとピアノのための)
 ③ セレナーデ (ヴァイオリン, クラリネット, ピアノのための)
ベロリーナ・アンサンブル
[Franziska Dallmann(Fl),
Friederike Roth(Cl),
David Gorol(Vn),
Magdalena Schnaithmann(Vn),
John Doig(Vn) ,
Martin Smith(Vc),
Rolf Jansen(Cb),
Viller Valbonesi,(P)]
19世紀末のベルリンの知られざる作曲家
 ヴァルデマール・フォン・バウスネルン(1866-1931)は、税務署職員の父親のもとにベルリンに生まれ。1882年から1888年までベルリン高等音楽学校においてフリードリヒ・キールとヴォルデマール・バルギールに師事。当初はドイツのさまざまな合唱団で指揮者を務め、1909年からはヴァイマル大公国音楽学校の校長に就任。1916年にはフランクフルト・ホーホ音楽院院長に、1923年からはベルリン芸術アカデミーの二等事務長に就任しました。交響曲、管弦楽曲を多く作りながらも、室内楽や声楽曲も作曲。作風は19世紀の伝統に基づきつつも、独特な手法によっており、半音階と結びついたポリフォニーを極限まで拡張されたものといわれています。ここに収録された「八重奏曲」もロマン派にはない独特な編成によっており、ジプシー音楽を連想させる激しい音型、拡張されたパッサカリア、伝統的ウィーンの音楽、リスト風の悲しみのレントラーなど、様々な要素が取り入れられています。そして終曲はブラームスを連想させる「セレナーデ」。この隠れた作曲家の室内楽作品を、ベロリーナ・アンサンブルが見事な演奏で聴かせてくれます。
【録音】2013年 (デジタル:セッション) ハイブリッドSACD仕様(CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD SURROUND)
 

903 18276
(SACD Hybrid)
\3000
プレヴィン、フランセ、プーランク:三重奏曲集
 アンドレ・プレヴィン:
   ピアノ, オーボエ, ファゴットのための三重奏曲(1996)
 ジャン・フランセ:
   ピアノ, オーボエ, ファゴットのための三重奏曲(1994)
 フランシス・プーランク:
   ピアノ, オーボエ, ファゴットのための三重奏曲Op.43
アンサンブル・ブルーミナ
[Kalev Kuljus(Ob),
Mathias Baier(Fg),
Elisaveta Blumina(P)]
ヨーロッパの伝統を具体化した純粋な魅力
 ハイドン、サン=サーンスの伝統的トリオやワーグナーと6人組の影響がうかがえるプーランク。機知に富んだ遊びと想像力豊かな形成が感じられるフランセの作品に加え、3人の巨匠技が拮抗するプレヴィンの作品という3曲を収録。名指揮者でもあるプレヴィンの三重奏曲は、作曲者と茂木大輔他によって日本初演が行われた作品です。同じ編成とはいえ、三人三様の個性が光る3曲をロシア、ドイツ、エストニアの3人によるアンサンブル・ブルーミナが魅力的な掛け合いをちりばめて演奏しています。
【録音】2013年6月, マリエンミュンスター修道院(デジタル:セッション) ハイブリッドSACD仕様(CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD SURROUND)
 


905 18286
(SACD Hybrid)
\3000→\2690
ハノーファーを本拠地としたハノーファー・ホフカペレによる「水上」
 ヘンデル:
  組曲「水上の音楽」HWV.348-350
  合奏協奏曲Op.6-11
アンネ・レーリヒ(Vn: リーダー)
ハノーファー・ホフカペレ(宮廷楽団) (ピリオド楽器オーケストラ)
ヘンデルの活躍したハノーファー宮廷、その名を冠したオーケストラによる演奏
 ハレに生まれ、イギリスに渡る前にハノーファー宮廷楽長を務めたヘンデル。そのハノーファーを本拠地としたハノーファー・ホフカペレ(宮廷楽団)による名曲「水上の音楽」。若手古楽器オーケストラらしい爽やかさと腰高なサウンドが強調されたリズムが印象的な、バランスよいナチュラルなサウンドが聴き手を魅了します。ムジカ・アルタ・リパのソリストなどを務めてきたバロック・ヴァイオリンの名手アンネ・レーリヒとバロク・トランペットの名手フリーデマン・インマーが参加しています。
【録音】2013年5月, マリエンミュンスター修道院(デジタル:セッション) ハイブリッドSACD仕様(CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD SURROUND)





MPMP

ポルトガルのクラシカル音楽のデータベース作成、楽譜出版、ソフト制作、演奏会企画、演奏団体(MPMPアンサンブル)の運営等を行うMPMP(Movimento Patrimonial pela Musica Portuguesa [ポルトガル音楽の継承活動])が擁するCDレーベルの扱いを開始いたします。CDシリーズは「Melographia Portugueza」と銘打たれています。

MPMP 1
\2400
カルロス・セイシャス(1704-1742):鍵盤音楽全集 Vol.1
  ソナタ ホ短調 K.37/ソナタ ホ短調 K.35/ソナタ イ短調 K.65
  ソナタ イ長調 K.60/ソナタ ニ短調 K.25/ソナタ ニ長調 K.21
  ソナタ ト短調 K.50/ソナタ ト長調 K.46/ソナタ ハ短調 K.15
  ソナタ ハ長調 K.1

ジョゼ・カルロス・アラウジョ(チェンバロ)

録音:データ未詳
使用楽器:1758年、ジョアキム・ジョゼ・アントゥネス(1731-1811)製、リスボン音楽博物館蔵

ジョゼ・カルロス・アラウジョはリスボン高等音楽学校、リスボン国立音楽院で学んだポルトガルのチェンバロおよびオルガン奏者。2004年、リスボン高等音楽学校主催カルロス・セイシャス・チェンバロ・コンクール第1位と聴衆特別賞を獲得。リスボン大学文学部で古典哲学を学び、古典ギリシャ語の辞書編纂にも携わるというユニークかつインテリジェンスあふれる人物です。

 

MPMP 2
\2400
カルロス・セイシャス(1704-1742):鍵盤音楽全集 Vol.2
  フーガ ハ短調 K.II/ソナタ ハ短調 K.17/ソナタ ト短調 K.49
  ソナタ II ト長調/ソナタ ニ短調 K.30/ソナタ ニ長調 K.20
  ソナタ イ短調 K.71/フーガ イ短調 K.XXII/ソナタ XII ハ長調
  ソナタ ハ長調 K.7/シンフォニア ヘ長調 K.41/ソナタ ニ短調 K.31
  ソナタ イ短調 K.74/ソナタ ハ長調 K.I
ジョゼ・カルロス・アラウジョ(オルガン)
録音:時期未詳、サン・ベント・ダ・ヴィトリア修道院、ポルト、ポルトガル
使用楽器:未詳
 

MPMP 3
\2400
カルロス・セイシャス(1704-1742):鍵盤音楽全集 Vol.3
  ソナタ ハ短調 K.III/ソナタ ハ短調 K.14/ソナタ ト短調 K.51
  ソナタ ニ長調 K.V/ソナタ ニ短調 K.20/ソナタ嬰ヘ短調 K.XIV
  ソナタ イ長調 K.XX/ソナタ イ短調 K.XXIII
ジョゼ・カルロス・アラウジョ(チェンバロ)
録音:データ未詳
使用楽器:1758年、ジョアキム・ジョゼ・アントゥネス(1731-1811)製、リスボン音楽博物館蔵
 

MPMP 5
\2400
カルロス・セイシャス(1704-1742):鍵盤音楽全集 Vol.4
 ポルトガル国立図書館所蔵写本5015番所収のソナタ集
  ソナタ ト短調 BNP Ms.5015 I/ソナタ ト長調 BNP Ms.5015 II
  ソナタ イ短調 BNP Ms.5015 III/ソナタ変ロ長調 BNP Ms.5015 IV
  ソナタ ハ短調 BNP Ms.5015 V/ソナタ ニ短調 BNP Ms.5015 VI
  ソナタ ホ短調 BNP Ms.5015 VII/ソナタ ヘ長調 BNP Ms.5015 VIII
  ソナタ ホ長調 BNP Ms.5015 IX/ソナタ ニ長調 BNP Ms.5015 X
  ソナタ イ長調 BNP Ms.5015 XI/ソナタ ハ長調 BNP Ms.5015 XII

ジョゼ・カルロス・アラウジョ(チェンバロ)

録音:データ未詳
使用楽器:1738年、クリスティアン・ファーター製/1693年、ジョヴァンニ・ジュスティ製
 

MPMP 4
\2400
ジョアン・ペドロ・オリヴェイラ(1959-):モザイク
  横断[Intersections](チェロ、打楽器とエレクトロニクスのための)
   デュオ・ピッティンガー・ロシャ
    エリーゼ・ピッティンガー(チェロ) フェルナンド・ロシャ(打楽器)
  モザイク[Mosaic](ピアノとトイ・ピアノのための)
   アナ・クラウディア(ピアノ、トイ・ピアノ)
  エンジェル・ロック[Angel Rock]
   (マリンバ、バスクラリネットとエレクトロニクスのための)
   ペドロ・カルネイロ(マリンバ) ヌノ・ピント(クラリネット)
  永遠の光輝に昇る深淵[Abyssus Ascendens ad Aeternum Splendorem]
   (ピアノ、管弦楽とエレクトロニクスのための)
   アナ・テレス(ピアノ) ベイラス・フィルハーモニー管弦楽団
   アントニオ・ローレンソ(指揮)
  私は命の声である[Vox Sum Vitae]
   (ヴィブラフォンとエレクトロニクスのための)
   ヌノ・アローゾ(ヴィブラフォン)
  虹[Iris]
   (クラリネット、ヴァイオリン、チェロ、ピアノとエレクトロニクスのための)
   エステル・ジェオルジェ(クラリネット) アニバル・リマ(ヴァイオリン)
   ヴァルジャン・バルティキアン(チェロ) ミシェル・ガル(ピアノ)

録音:データ未詳

主に電子音楽の分野で活躍リスボン生まれの作曲家ジョアン・ペドロ・オリヴェイラがアコースティック楽器を採り入れた作品を選んだアルバム。





BERLIN CLASSICS


BC0300564
\2200
高き天よりわれは来れり
 トッリ、J.S.バッハ、ヘンデル、クリューガー、プレトリウス、ヴィヴァルディ、
 サンマルティーニ、アルビノーニ、アルテンブルク、ラゼリウス、
 エッカールト、バルトリーノ、ヴルピウス、ブレイドの作品より
ルートヴィヒ・ギュトラー(Trp)
ギュトラー・ブラスアンサンブル
 

BC0300565
\1700
暁の星のいと美しきかな − クリスマスのコラール集
 J.S.バッハ、ブクステフーデ、ファッシュ、レーガー、
 カウフマン、ビーバー、ヴェイヴァノフスキー、ゼレンカの作品より
ルートヴィヒ・ギュトラー(Trp)
ザクセン・ヴィルトゥオーゾ、他



<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


MEMBRAN


●Membran DOCUMENTS Series



600127
(4CD)
\1600→\1490
第2幕に豪華キャストを迎えたガラ・パフォーマンス付き
 Die Gala der Superstars/
  J・シュトラウス:「こうもり」
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮、
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、他
ヒルデ・ギューデン(Sop)
エリカ・ケート(Sop)
ヴァルテマール・クメント(Ten)
ジュゼッペ・ザンピエリ(Ten)
ワルター・ベリー(Br)
レジーナ・レズニック(MSop)
エーベルハルト・ヴェヒター(Br)
Disc.2では「ガラ・パフォーマンス」と題して、オルロフスキー公爵の友人のフランツ・ヨーゼフ皇帝が宮廷オペラの歌手を貸出した設定で、有名なオペラ歌手たちがゲスト登場し、通常では歌わない歌を披露するという豪華な演出つき。
 演奏するゲスト
  レナータ・テバルディ、ビルギット・ニルソン、レオンタイン・プライス、ジョーン・サザーランド、
  リューバ・ヴェリッチェ(Sop)テレサ・ベルガンサ、ジュリエッタ・シミオナート(MSop)
  マリオ・デル・モナコ、ユッシ・ビョルリンク(Ten)
  エットレ・バスティアニーニ(Br)フェルナンド・コレナ(Bs)
   1960年録音"



<国内盤>


AEON



MAECD1332
(国内盤)
\2940
ジェルジ・リゲティ(1923〜2006):
 1. 弦楽四重奏曲 第1番「夜の変容」(1953-54/58)
 2. 弦楽四重奏曲第2番(1968)
 3. 無伴奏チェロ・ソナタ(1948-53)
ベーラ四重奏団
ジュリアン・デュードガール、フレデリク・オーリエ(vn)
ジュリアン・ブータン(va) リュク・ドゥドルイユ(vc)
 クラシック・ファン以外まで広く魅了する名前、リゲティ——確かに、この人の音楽は「伝わる」もの現代音楽の名盤あまたなAeonが満を持して放つリゲティ弦楽四重奏曲集は、とてつもない凄腕プレイヤー4人がスタイリッシュに、心にすっと伝わるクラシカルさとともに届ける新名盤!

 とっつきにくい音楽も多い現代音楽シーンにあって、ごく幾人か、この種の音楽が好きな方以外にも強く訴えるものを書いてきた作曲家がいます——深い癒しと抒情の響きをつくるペルトやグレツキ、たゆたうような無軌道的な音の流れに不思議な歌心が宿るベリオ、聴きにくい音も多いけれどつい深めたくなるクセナキス...それに、リゲティ!

 ハンガリー生まれのこの大家は、オーケストラ作品などでもかなり鋭角的な音作りをしているようでいて、実は故郷の大先達バルトークと民謡ルーツ系の音作りから多くを学んだ人でもあり、とっつきにくい先進性には非常に慎重だった人で。「大切なのは、自分以外の人には薄暗がりのむこうにあってよく見えない、そういう何かに、光をあてること。それまで存在すらしていなかった“構造”を、つくりだしてゆくこと」——リゲティは常々そう言っていたそうですが、事実、彼が残した管楽器のための作品などは、有名な木管五重奏曲などをはじめ、なぜかブラス系の非マニア系リスナーも「カッコイイ!」と熱心に絶賛するような曲もしばしば。
 亡くなってから7年、彼はますますフェティッシュな作曲家であり、これからもそうなのでしょう。そんなリゲティがどのくらい伝統的なクラシック語法とつながっていたか、そしてどのあたりが20 世紀的、先進的だったのか——そうしたことを解き明かす鍵はやはり、彼が1956 年のハンガリー動乱にさいして故郷を離れ、ウィーンに向かった頃...とその少し後に間隔を置いて書かれた弦楽四重奏曲2曲に、よくあらわれているようです。「現代音楽」に抵抗があるなら、本盤はその意味で絶妙のイントロダクションになるはず——
 なにしろ演奏団体のベーラ四重奏団は、リヨン音楽院とパリ音楽院の凄腕たちが、これらの作品の新解釈を打ち出そうと(リゲティも敬愛していた)ベーラ・バルトークのファーストネームを団体名に冠し、ようやく作曲家に監修してもらえる...というところでリゲティが亡くなってしまったという経緯があるくらい。
 しかも平時は人形使いや中近東の民俗系プレイヤーなどとも幅広い視野のパフォーマンスで広範な聴き手に興奮を伝えてきているグループだけに、上に掲げたリゲティの「他者には薄暗がりのむこう」にある音楽に光をあて、伝わるように...という言葉はなおのこと、いかにも彼らの活動を象徴するようでもあります。ハンガリー在住時代の、検閲下で書かれて結局演奏できなかった無伴奏チェロ・ソナタや、国を離れる前後に手をくわえながら仕上がった、前衛と伝統のちょうどあいだをゆく第1四重奏曲が、作風確立へ向かう第2四重奏曲をはさんで演奏されるとき、私たちはバルトークを経由してベートーヴェンから続く「クラシックなリゲティ」のありようをすんなり受け止めることになる——その企図も、ありえないくらい求心力の強い演奏解釈あればこそ。
 この種の音楽は、やはり作曲家たちの信望も厚いaeon ならではの充実度!





GRAMOLA



GRML98988
(国内盤)
\2940
ヴァンハル:クラリネットとフォルテピアノのためのソナタ5編
 〜ウィーン古典派の立役者、ロマン派前夜の晩期作品〜

 ヨハン・バプティスト・ヴァンハル(ヤン・クシチテル・ヴァニハル 1739〜1813):
  1.フォルテピアノとクラリネットのためのソナタ 変ホ長調(1800 頃)
  2.フォルテピアノとクラリネットのためのソナタ ト長調(1808 頃)*
  3.フォルテピアノとクラリネットのためのソナタ 変ロ長調(1801 頃)
  4.フォルテピアノとクラリネットのためのソナタ ハ長調(1803 頃)
  5.フォルテピアノとクラリネットのためのソナタ変ホ長調(1808 頃)*
   (*印はヴァイオリン・ソナタからの転用)
エルンスト・シュラーダー(クラリネット/古楽器使用)
ヴォルフガング・ブルンナー
(フォルテピアノ/1795年頃製オリジナル)
 「ウィーン古典派っぽさ」を作ったのは、どうやらこの人だったらしい...ハイドンもモーツァルトもあれこれ感化された、モーツァルトより前からフリーランスでやれていた天才器楽作曲家。
 まさか晩年の傑作がこんなに続々!古楽器でも珍しい楽器の顔ぶれ、じっくりとどうぞ。

 ウィーン古典派らしさ。大雑把に「モーツァルトっぽさ」ということかもしれませんが、ああいった歌いまわしそのものはモーツァルトだけのものでなかったことは、古典派の音楽をちょっと聴けば誰でもすぐにわかること(そのうえで、やっぱりモーツァルトは断然すごいんですが)。でも、「みんなこの人をまねして育った!」という、あのウィーン古典派っぽさのルーツは幾人かいることも事実です。
 J.C.バッハやマルティーニ神父などイタリアで活躍した名匠たちの「歌うアレグロ」、あるいはヴァーゲンザイルその他のウィーンの先達たち...そして、後年まで多くの作曲家たちが夢中になった人気作曲家、ヴァンハルも!この人の交響曲は、彼より7歳も年上のハイドンさえ必死に研究対象にしたと言われているほか、ウィーン周辺だけでなく遠くパリでもさかんに演奏会でとりあげられ、室内楽の楽譜はいたるところで飛ぶように売れていたのだとか。
 当時の著述家たちも軒並みヴァンハルの熟達したセンスを誉めていましたが、何はともあれ、モーツァルトも数年で頓挫した「フリーの音楽家として生きてゆく」という道を、ヴァンハルは半世紀にわたり続けていた...という一事だけでも、彼が当時どれほど人気だったかは推して知れようというものです。幸いLP 時代からヴァンハル作品の録音というのは(彼の故郷でもある)チェコの俊英楽団がずいぶん多く発掘してくれ、Naxos にも録音多数、日本でもシンフォニエッタ・トウキョウが充実したCD 録音を連発してくれていますが、彼の人気に拍車をかけたという室内楽曲はなぜか、ここ近年になるまであまり録音が出てきませんでした。しかしウィーンに拠点を持つGramola レーベルの新譜は、そのなかでもさらに未開拓な「ヴァンハル晩期」に光をあてた、非常に貴重な1枚!ベートーヴェンがヴァイオリンやチェロとピアノのための二重奏ソナタを続々書いていた頃、最晩期のヴァンハルがピアノとクラリネットの二重奏のために書いた協奏的二重奏ソナタ群——この二つの楽器の組み合わせで演奏される曲からして、実はヴェーバーやメンデルスゾーンの曲が出てくるまで滅多になかったところ、まさか18 世紀を席巻した老匠が、こんなにもエキサイティングでスタイリッシュなソナタを5曲も残していたとは…ウィーン古楽界きっての、録音多き名手ふたりが、オーガニックで玄妙なニュアンス変化に富んだ古楽器サウンドで、伸びやかな歌も軽微な技巧性も思いのまま、形式美と歌心あふれる作品の魅力をじっくり引き出します。初期ロマン派の趣きも、うっすら。もちろん解説充実全訳付。





カメラータ・トウキョウ


CMCD-28293
\2940
ショパン&シューマン:ピアノ協奏曲集〜
 6人のオルガン奏者による伴奏版/

  クラウディオ・ブリツィ、岡田博美、コスタンティーノ・カテーナ 他
 F.ショパン:ピアノ協奏曲 第2番 ヘ短調 作品21
 R.シューマン:ピアノ協奏曲 イ短調 作品54
   ※トランスクリプション:クラウディオ・ブリツィ
岡田博美/
コスタンティーノ・カテーナ(ピアノ)
クラウディオ・ブリツィ/
ヴォルフガング・アーベントロート/
ヨハネス・ゲッフェルト/
エリーデ・ダトリ/
カルメン・ペレグリーノ/
アレッサンドロ・マリア・トロヴァート(オルガン)
 イタリアのトラーパニにあるサン・ピエトロ教会には、3台のマニュアル(演奏台)を有するたいへん珍しいオルガンがあります。本作では、1台の演奏台にそれぞれ2人の奏者が配され、計6名のオルガニストが同時に演奏し、オーケストラ・パートを奏でます。
 ソリストは日本を代表する名手、岡田博美とイタリアを中心に活躍するコスタンティーノ・カテーナ。オルガンと同じ年につくられた1847年製エラールの優雅な音色を存分に聴かせます。 世にふたつとない必聴盤です。

●クラウディオ・ブリツィ(オルガン)
 ペルージャとボローニャの音楽学校で学ぶ。これまで2000回以上のコンサートを行い、著名な演奏家やオーケストラとも共演多数。得意とするレパートリーはルネサンスから現代作品までと幅広い。ブリツィ自身がデザインしたクラヴィオルガンは、世界的に有名な研究者たちから数多くの賞賛を受けている。
●岡田博美(ピアノ)
 富山県出身。安藤仁一郎、森安芳樹、マリア・クルチオの各氏に師事。桐朋学園大学を首席で卒業。第48回日本音楽コンクールで第1位、1982年マリア・カナルス国際コンクールで第1位、1983年日本国際音楽コンクールピアノ部門第1位、1984年プレトリア国際コンクールにて第1位と次々に優勝を果たす。1984年よりロンドン在住。翌年ロンドンでデビューリサイタル。日本でも意欲的なプログラムによるリサイタルを開催。1993年のショパン・エチュード全曲演奏で日本ショパン協会賞を受賞。カメラータから継続的にCDが発売されている。
●コスタンティーノ・カテーナ(ピアノ)
 イタリアのジョゼッペ・マルトゥッチ音楽院でルイジ・ダスコリに師事し優秀な成績で卒業。コスタンティン・ボギーノ、ブルーノ・メッツェーナ、ボリス・ベクテレフのもとで研鑽を積む。室内楽でも著名な演奏家と共演。多くの音楽学校、コセンツァのジャコマントニオ音楽院でピアノ科教授を務めている。サレルノ大学で哲学、ナポリ大学で心理学の学位をそれぞれ取得。音楽演奏における精神心理学に取り組む。
 
CMCD-28292
\2940
プーランク:ピアノのための作品集 Ⅲ/碇山典子
 F.プーランク:
  パストゥーレル(羊飼いの娘たち)〜バレエ『ジャンヌの扇』より FP.45
  フランセーズ〜クロード・ジェルヴェーズ(16世紀)による FP.103
  フランス組曲〜クロード・ジェルヴェーズ(16世紀)による FP.80
  Ⅰ. ブルゴーニュのブランル/ Ⅱ. パヴァーヌ/
  Ⅲ. 小軍隊行進曲/h Ⅳ. 嘆き(コンプラント)/
  Ⅴ. シャンパーニュのブランル/
  Ⅵ. シシリエンヌ/ Ⅶ. カリヨン(鐘)
 3つのパストラル FP.5  5つの即興曲 FP.21  ハ調の組曲 FP.19
 プロムナード
  第1曲 徒歩で/ 第2曲 自動車で/ 第3曲 馬で/
  第4曲 舟で/ 第5曲 飛行機で
  第6曲 バスで/ 第7曲 馬車で/ 第8曲 鉄道で/ 第9曲 自転車で
  第10曲 乗り合い馬車で
 アンテルメード ニ短調 〜『仮面舞踏会』 FP.60より
  『仮面舞踏会』の終曲によるカプリス
 アルベール・ルーセルの名による小品 FP.50
 バッハの名による即興的ワルツ FP.62
 アルバムの綴り FP.68
  アリエット/ 夢/ ジーグ
 バディナージュ(冗談) FP.73
 ユモレスク FP.72
 2つの間奏曲 FP.71
  間奏曲 第1番 ハ長調/ 間奏曲 第2番 変ニ長調
 間奏曲 変イ長調 FP.118
碇山典子(ピアノ)
 プーランク没後50年の記念年である2013年。その最後を飾るにふさわしい碇山典子による『プーランク:ピアノ・ソロ作品集』第3弾をリリース。
 完結盤となる本作でも、前作と同様に難曲の数々を、フランスで学んだ碇山ならではのエスプリ溢れる演奏で聴き手を魅了します。
 作品の魅力を再認識させる必聴のアルバムです。
●碇山典子(ピアノ)
 神戸女学院大学音楽学部ピアノ科卒業。同研究生修了後フランスへ留学。パリ・エコール・ノルマル音楽院ピアノ科、室内楽科を審査員満場一致で卒業。ジャック・ルヴィエ、マリアン・リビツキ、ジャン・ファッシナ、ミカエル・アンツ、ミカエル・ヴラドコフスキーの各氏に師事。フレンチ・スタイルの演奏流儀を身につけると共に、現代音楽奏法を学ぶ。在学中から学長推薦によりフランス各地のコンサートや音楽祭に出演。「フランス人以上にフランスらしい演奏をするピアニスト」と師匠たちが口を揃えて言うように、洗練された色彩感と華のある演奏でパリの聴衆を魅了した。フランス音楽のみならず、バロックから近現代まで幅広いレパートリーを誇る一方、現代音楽・新作においても、その深い洞察力に裏付けられた的確な楽曲理解と圧倒的な超絶技巧で絶賛されている。
 「いずみシンフォニエッタ大阪」には2000年の創設時から参加、以後数多くの新作初演に貢献している。アンサンブル・ソロの両面で活躍するピアニストとして、多方面の注目を集めている。第35回ブルーメール賞受賞。
 
CMCD-15135/6
(2CD)
\3150
J.S.バッハ:ライプツィヒ・コラール集 BWV651−668a/松居直美
 J.S.バッハ:
 「来ませ、聖霊、主なる神」に基づくファンタジア BWV 651
 来ませ、聖霊、主なる神 BWV 652
 バビロンの流れのほとりに BWV653
 装いせよ、おおわが魂よ BWV 654
 「主イエス・キリストよ、われらを顧みて」に基づくトリオ BWV 655
 おお、神の子羊、罪なくして BWV656
 いざや もろ人 神に感謝せよ BWV657
 われは神より離れず BWV 658
 いざ来ませ、異邦人の救い主 BWV 659
 「いざ来ませ、異邦人の救い主」に基づくトリオ BWV 660
 いざ来ませ、異邦人の救い主 BWV 661
 いと高きところには神にのみ栄光あれ BWV 662
 いと高きところには神にのみ栄光あれ BWV 663
 「いと高きところには神にのみ栄光あれ」に基づくトリオ BWV 664
 われらの救い主なるイエス・キリストは BWV 665
 われらの救い主なるイエス・キリストは BWV 666
 来ませ、造り主なる聖霊の神よ BWV667
 われら悩みの極みにありて BWV 668a
松居直美(オルガン)
バッハのオルガン作品に取り組むうえで欠くことのできない重要な作品『ライプツィヒ・コラール』。 収録を行なった北ドイツの古都ゴスラーの聖ゲオルク参事会教会にあるオルガンは、バッハとほぼ同年代であるクリストフ・トロイトマンが1737年に設置した、42のストップ、3つの手鍵盤とペダルを持つ大がかりなもので、バッハがこの時期ライプツィヒを中心に活動をしていたこともあり、本作を収録するのにふたつとない楽器であるといえます。

●松居直美(オルガン)
 国立音楽大学オルガン科、同大学院修了。西ドイツ国立フライブルク音楽大学の国家演奏家コースを卒業。在学中から国内外のコンクールで優勝。帰国以来、リサイタルおよび国内外の著名なオーケストラとの共演など、活動は多岐にわたる。また、日蘭通商400年記念事業(2000年)、イギリスにおけるジャパン・イヤー(2001年)など、アジアやヨーロッパでも活動の幅を広げている。
 2001年秋には文化庁海外特別派遣生としてオランダで研修。ソニー・レコードその他より多数のCDをリリース。2011年にカメラータからリリースした「ライプツィヒ時代のバッハ」は、レコード芸術の特選盤に選ばれた。 1993年より所沢市民文化センター・アドバイザー、2004年よりミューザ川崎シンフォニーホール・アドバイザーとして、オルガンの企画、啓蒙活動にも積極的に取り組む。日本キリスト教団小金井教会オルガニスト。日本オルガニスト協会、日本オルガン研究会会員。聖徳大学音楽学部教授。
 
CMCD-28290
\2940
いずみシンフォニエッタ大阪 プレイズ 西村 朗
沈黙の声【西村 朗 作品集 17】

 西村 朗:
  オーケストラのための〈耿こう〉(1970−2013)
  室内交響曲第4番〈沈黙の声〉(2013)
  室内交響曲第3番〈メタモルフォーシス[変容]〉(2005)
  ベートーヴェンの8つの交響曲による小交響曲(2007)
いずみシンフォニエッタ大阪
飯森範親(指揮)
 最初に収録されている〈耿〉は、私の処女作で16歳時(1970年)のもの。それに続く〈沈黙の声〉は2013年の最近作なので、両曲の作曲には43年の時間的な隔たりがある。その間には大きな変化があったように思っていたが、近親性は明らかなようにも感じられる。
 最後の収録曲〈小交響曲〉は、自分の作品群の中では特異なものと言える。全体がベートーヴェンの8番までの交響曲の全楽章からの引用とその変形で成っている。一種のディヴェルティメント。偉大な交響曲群をかように圧縮変造し恐縮のいたりだが、ベートーヴェンの深く大きな懐で遊ばせてもらうような、贅沢で楽しい体験となった。(西村 朗)
 

カメラータ・トウキョウ


CMCD-20204
\2100
待望の復刻!
 ジャンドロン=フォーレ/モーリス・ジャンドロン、岩崎 淑
 G.フォーレ:
  チェロ・ソナタ 第1番 ニ短調 作品109
  エレジー 作品24
  夢のあとに(P.カザルス編曲)
  夜想曲〜組曲「シャイロック」作品57より
  シシリエンヌ 作品78
   無言歌 作品17-3
  子守歌 作品16
  パストラーレ 作品112(L.フルニエ編)
 M.ラヴェル:
  ガブリエル・フォーレの名による子守唄
モーリス・ジャンドロン(チェロ)
岩崎 淑(ピアノ)
 最初の一音から全メロディーの最後の音までを一弓で弾いているかのように大きく歌い継がれている。その演奏は圧巻で、私は心を奪われて茫然自失、夢を見ているような思いで「まさに、これが音楽というものなのか!」と感嘆したのを憶えている。レコーディング・プロデューサー 井阪 紘(ブックレットより)
 巨匠ジャンドロンによるフランスの粋がつまった名盤が待望の復刻。“芸術”と呼ぶにふさわしいその唯一無二の音楽を堪能させる必聴のアルバム。
 
CMCD-28291
\2940
アイネム:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ作品11 他/カリーン&ドリス・アダム
 R.デュンザー:
  蒼き彼方より…
  ヴァイオリンとピアノのための「ふたつの響き」
  ファンタジー、インテルメッツォとナハトムジーク〜ヴァイオリンとピアノのための
   ファンタジー/ インテルメッツォ/ ナハトムジーク
 G.v.アイネム:
  無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 作品47
  ヴァイオリンとピアノのためのソナタ 作品11
カリーン・アダム(ヴァイオリン)
ドリス・アダム(ピアノ)
 オーストリアを代表する現代作曲家、ゴットフリート・フォン・アイネムと、同じくオーストリア出身で、シューベルト未完のオペラ『グライヒェンの伯爵』を補筆完成させるなど、いま最も注目をあつめる作曲家のひとり、リヒャルト・デュンザーのヴァイオリン作品集をリリース。
 演奏するのはデュンザー自身と深いかかわりをもち、その作品を献呈されたウィーンの名姉妹デュオ、カリーン&ドリス・アダム。ヨーロッパで人気を博すふたりの作品を、高度な演奏技術で聴かせる注目のアルバムです。





カメラータ・トウキョウ(Blu-rayオーディオ)

CMBD-80006
(Blu-rayオーディオ)
\3500
ベートーヴェン:
 ヴァイオリン・ソナタ 第5番 ヘ長調 作品24 「春」
 ヴァイオリン・ソナタ 第9番 イ長調 作品47 「クロイツェル」
  ※「クロイツェル」はCMCD-28259に収録されている音源の
    マスター・クオリティー音源です。
カリーン・アダム(ヴァイオリン)
ドリス・アダム(ピアノ)
ベートーヴェンの傑作ヴァイオリン・ソナタ「クロイツェル」と「春」の2曲がブルーレイディスク・オーディオで登場。
 演奏はヨーロッパを中心にデュオとして、また、数多くの有名指揮者やオーケストラとの共演など、第一線で活躍を続ける姉妹デュオ、カリーン&ドリス・アダム。
 音楽の本場ウィーンで培われた音楽性豊かな名演を極上のサウンドでご堪能ください。


●カリーン・アダム(ヴァイオリン)
 ウィーン生まれ。コンサート・ピアニストを母に持ち、ウィーン音楽院でフランツ・サモイル教授に師事。8歳にしてオーケストラ公演のデビューを果たした。2008年以降、カリーンとドリスの姉妹デュオは、オーストリアで一連の演奏会を開始し、独演や国際的な演奏家との共演を展開している。カリーン・アダムのレコーディングには、ブラームスのヴァイオリン協奏曲、ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲、メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲ホ短調、ヴァイオリンとピアノのための二重協奏曲、チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲、シベリウスのヴァイオリン協奏曲などがある。ドリス・アダムとのレコーディングでは、ブラームス、ベートーヴェン、フォーレ、フランク、グリーグ、シューベルト、シュトラウスによるヴァイオリンとピアノのためのソナタ、およびクライスラーの小品集を録音。また、2009年には、ハンス・ガルのピアノ・トリオをリリースした。

●ドリス・アダム(ピアノ)
 ウィーン生まれ。6歳で最初のピアノ教育をレナーテ・クラマー=プライゼンハマーから受けた。ウィーン音楽大学でハインツ・メジモレックに師事し、1992年に抜群の成績で演奏家資格を得て卒業。オーケストラとの初共演は8歳の時、ウィーンで行なった。1986年以来、ヴァイオリニストの姉カリーン・アダムとデュオを組む。
 CD録音はカメラータ・トウキョウに多数あり、ソロとしてはシューベルトの「即興曲集」と「楽興の時」、シューマンのピアノ・ソナタ 第1番と「ダヴィッド同盟舞曲集」等をリリース。またカリーン・アダムとの共演でブラームス、フランク、R.シュトラウス、ベートーヴェン、シューベルトのヴァイオリンとピアノのためのソナタ、クライスラーの小品集等を収録。さらにメンデルスゾーンのヴァイオリンとピアノのための二重協奏曲を、カリーン・アダム、ヴァルター・ヴェラー指揮/バーゼル交響楽団との協演で録音している。また、50人の作曲家によるディアベリ変奏曲では、2003年、オーストリア放送局(ORF)主催の“パスティッチョ賞”を受賞した。1999年9月よりウィーン音楽院で教鞭を執っている。










11/19(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

 

REFERENCE RECORDINGS(DVD−ROM)


RR 129HRX
(DVD-ROM)
\6700
ヴォーン・ウィリアムズ:すずめばち組曲
ヴォーン・ウィリアムズ:『グリーンスリーヴズ』による幻想曲
エルガー:エニグマ変奏曲 op.36
カンザスシティ交響楽団
マイケル・スターン(指揮)
 究極の2チャンネルサウンド、ハイレゾ・シリーズ『HRx』でも登場!

 録音:2012 年ミズーリ州インディペンデンス/176.4kHz/24bit




ARTE SONORA

イタリア、ヴェネツィア市メストレのジャズ系レコード会社カリゴラ[Caligola]傘下のレーベル。

ARTESONORA 4005
\2300
ジョゼフ・グリーン・レヴォリューション
 フルートとピアノによるヴェルディとイタリア・オペラ
 アレッサンドロ・ニーディ(1959-)編曲:
  ヴェルディの「椿姫」/ヴェルディの「ファルスタッフ」
  マスカーニの「カヴァレリア・ルスティカーナ」間奏曲
  ドニゼッティの「愛の妙薬」/ヴェルディの「オテロ」
  ロッシーニの「セビリャの理髪師」/プッチーニ・ミックス
  ヴェルディの「シモン・ボッカネグラ」/プッチーニの「トスカ」
  ヴェルディの「椿姫」の「私たちはジプシーの娘」
  プッチーニの「トゥーランドット」
  ヴェルディのベルサリエーラとグラン・バッロ「フリック・エ・フロック」(*)

クラウディオ・フェラリーニ(フルート)
アレッサンドロ・ニーディ(ピアノ)

録音:2012年、ライヴ、スロー・フルート・フェスティヴァル、 カーザ・バレッツィ、ブセット、パルマ県、イタリア

ヴェルディの生誕100年を記念して、彼の作品を中心にイタリア・オペラの聴きどころをフルートとピアノ用に編曲した新ヴァージョンを収録。「ジョゼフ・グリーン(Joseph Green)」は「ジュゼッペ・ヴェルディ(Guiseppe Verdi)」を英語に転化したものです。

 

ARTESONORA 4001
(2CD)
\3600
【旧譜 再入荷】

クラウディオ・フェラリーニ(フルート)

モーツァルト(1756-1791):
 フルートとピアノのための6つのソナタ(原曲:ヴァイオリンとピアノのための)
  ト長調 K.301/変ホ長調 K.302/ハ長調 K.303
  ホ短調 K.304/イ長調 K.305/イ長調 K.306

クラウディオ・フェラリーニ(フルート)
ロベルト・イッソーリオ(ピアノ)

録音:2011年2月5-6日、コモ、イタリア

クラウディオ・フェラリーニは1954年スイスのチューリヒに生まれ、マルセル・モイーズ、セヴェリーノ・ガッゼローニらに師事したイタリアの世界的フルート奏者。メジャーからマイナーまで様々なレーベルに多数の録音があります。ロベルト・イッソーリオはイタリア・モーツァルト協会トリノ支部長を務めるトリノ生まれのピアノ奏者。

 


ARTESONORA 4003
\2300→\2090
【旧譜 再入荷】
アマルコルド… ロータ フルートとハープによるニーノ・ロータの音楽
 ニーノ・ロータ(1911-1979):
  アマルコルド/ロミオとジュリエット/道/ロッコとその兄弟
  甘い生活/魂のジュリエッタ/8 1/2
  組曲「山猫」/組曲「ゴッドファーザー」/組曲「カサノバ」
  子供の5つの情景(1979)/フルートとピアノのためのソナタ(1939)
クラウディオ・フェラリーニ(フルート)
エマヌエーラ・バッティジェッリ(ハープ)

録音:2011年8月、アルテスオーノ・レコーディング・スタジオ、カヴァリッコ、ウーディネ県、イタリア

ニーノ・ロータの映画音楽とクラシカル作品。たいへんに聴き心地の良い音楽です。エマヌエーラ・バッティジェッリは1980年イタリアのジェモーナ・デル・フリウリに生まれ、ウーディネのヤコポ・トマディーニ音楽院でパトルツィア・タッシーニに師事、さらにイスラエル、テルアヴィヴのサムエル・ルービン音楽アカデミー(現ブーフマン・メータ音楽学校)で学んだハープ奏者。




 

IVM(バレンシア音楽学会)


バレンシア音楽学会(IVM)から発売されたアルモニア・デル・パルナスの旧譜が再入荷いたします。

PMV 008
\2300
【旧譜 再案内】
ホセ・プラダス・ガリェン(1689-1757):地は苦しみ叫ぶ 教会音楽集
  Dixit dominus Domino meo / Hoy a un galan embozado
  Convertimini ad me / In dedicatione templi
  La tierra llora afligida[地は苦しみ叫ぶ]
  Dilexi quoniam exaudiet / Miserere mei Deus(*)
  Memento Domine David / Regina caeli laetare
メルセデス・エルナンデス、
マルタ・インファンテ(ソプラノ)
ダビド・サガストゥメ(男性アルト)
ジョゼ・ピザロ[ホセ・ピサロ](テノール)
トマス・マシェ(バス)
アルモニア・デル・パルナス(管弦楽&合唱)
マリアン・ロサ・モンタグト(指揮)

録音:2007年10月22-25日、聖テレザ修道院礼拝堂、ラバル・ダ・ジェズス、トゥルトザ、タラゴナ県、スペイン

ホセ・プラダス・ガリェンはバレンシア大聖堂楽長を務め(1728-1757)、スペイン・バロック音楽の最も重要な作曲家の一人と見なされている人物。(*)以外は初録音と表示されています。





TEMPUS


スペインのバレンシアに創設された音楽研究・教育・普及のための機関「TEMPUS」が制作するレーベル。

TMP 1002
\2300
バルバロ エルナンデス・イリャナ、コッラディーニ:アリア集
 フランシスコ・エルナンデス・イリャナ(1700頃-1780):
  Barbaro / Ya gustosas albricias / Desde el concavo duro
  Fenomeno asombroso / Verso de segundillo
 フランチェスコ・コラディーニ(1700頃-1769):
  Icaro sel amor / Desde la carcel de Cupido(*)
 フランシスコ・エルナンデス・イリャナ:
  Reina prodigiosa / Pues a Clori amante
アルモニア・デル・パルナス
 マリビ・ブラスコ、
 ベアトリス・ラフォント(ソプラノ)
 ニコラス・ロビンソン(ヴァイオリン、コンサートマスター)
 エステル・ブエンディア、
 マリア・ゴミス、ホルヘ・ヒメネス、
 キャスリーン・レイディグ、
 ヌノ・メンデス(ヴァイオリン)
 ダビド・アンティク(リコーダー)
 ビセント・ナバロ、オビディ・カルペ(ホルン)
 ホセチュ・オブレゴン(チェロ)
 ベガ・モンテロ(ヴィオローネ、コントラバス)
 マヌエル・ビラス(ダブル・ハープ)
 エンリケ・ソリニス(バロックギター、テオルボ)
 マリアン・ロサ(オルガン)
 イグナシ・ホルダ(チェンバロ)
マリアン・ロサ・モンタグト(指揮)

録音:2012年3月20-22日、聖テレザ修道院、ラバル・ダ・ジェズス、トゥルトザ、 タラゴナ県、スペイン

(*)以外は全曲世界初録音と表示されています。

フランシスコ・エルナンデス・イリャナはアストルガ大聖堂楽長(1723頃-1728)、バレンシアの聖体修道院(パトリアルカ修道院)楽長(1728-1729)を経てブルゴス大聖堂楽長を50年以上(1729-1780)にわたって務めた作曲家。フランチェスコ・コラディーニはナポリに生まれ、スペインに渡りバレンシアのカンポフロリド公の宮廷楽長(1726頃-1730頃)を務めた後マドリードに移り数多くのスペイン語のオペラを書いた作曲家。エルナンデス・イリャナはバレンシアでコラディーニのナポリ流の音楽に出会い、その影響を受けたと推測されています。
アルモニア・デル・パルナスは2003年マリアン・ロサ・モンタグトにより創設され、バレンシアの音楽機関「TEMPUS」に所属するピリオド楽器アンサンブル。二人のソプラノの歌い分けが記されていませんが、両人とも生気あふれる意欲的な歌唱を聴かせてくれます。

 

TMP 1001
\2300
【旧譜 再案内】
サルヴェ・レジナ ラバッサ、フエンテス:教会音楽集
 ペレ(ペドロ)・ラバッサ(1683-1767):
  大いなるわが神[Inmenso Dios mio](聖体の秘蹟のカンタータ)
 不詳:ピストレトとカデナの踊り
 パスクアル・フエンテス(1721-1768):
  聖土曜日の第2哀歌 から 何ゆえ、黄金は光を失い
 ペドロ・ラバッサ:
  生きているキリストの墓を[Sepulchrum Christi](過越の生贄の賛歌)
  礼拝堂楽長(キリストの生誕のビリャンシコ)/ソナタ(Op.1)
  サルヴェ・レジナ
アルモニア・デル・パルナス
 マリビ・ブラスコ、カルメン・ボテリャ(ソプラノ)
 シルビア・モディノ、セルヒオ・ヒル(ヴァイオリン)
 ダビド・アンティク(リコーダー)
 オビディオ・ヒメネス(ファゴット)
 ホセチュ・オブレゴン(チェロ)
 マヌエル・ビラス(ダブルハープ)
 マリアン・ロサ(チェンバロ、オルガン)
マリアン・ロサ・モンタグト(指揮)

録音:2010年8月10-12日、聖テレザ修道院、ラバル・ダ・ジェズス、トゥルトザ、 タラゴナ県、スペイン

ラバッサはバルセロナに生まれ、フランセスク・バリュスに師事、ビク、バレンシア、セビリャの大聖堂楽長を務めた作曲家・音楽学者。パスクアル・フエンテスはバレンシアに生まれの作曲家・歌手。楽長職には就きませんでしたが、残された作品からそれに匹敵する才能の持ち主だったことがうかがえます。アルモニア・デル・パルナスはバレンシアに本拠を置く古楽アンサンブル。彼らはラバッサの「聖金曜日の第2の哀歌」と「死者のためのミサ(レクィエム)」も録音しています(La Ma de Guido, LMG 2076)。全曲世界初録音と表示されています。





MODE


MODE 260
\1600
ブルーノ・マデルナ Bruno Maderna (1920-73):
 Music in Two Dimensions: Works for Flute

1. Musica su due dimensioni? (1952)? 7:14
 for flute and tape
  Alvise Vidolin, sound direction
2-3. Divertimento in due tempi? (1953)? 7:40
 for flute and piano
  Andante scorrevole? 5:36
  Allegro? 2:04
4. Concerto per flauto e orchestra? (1954)? 8:25
 Orchestra Filarmonica “G. Monaco”
  Marcello Panni, conductor
5. Musica su due dimensioni? (1958)? 11:18
 for flute and tape
  Alvise Vidolin, sound direction
6. Honeyreves? (1961)? 4:35
 for flute and piano?
7. Cadenza da ‘Dimensioni III’? (1963)? 4:57
 for flute solo?
8. Serenata per un satellite? (1969)? 5:17
 arranged for flutes by R. Fabbriciani
 with Luisella Botteon, flutes
  FIRST RECORDING OF THIS ARRANGEMENT
9. Per Caterina? (1963)? 1:00
 for violin and piano, arr. flute and piano by R. Fabbriciani
  FIRST RECORDING OF THIS ARRANGEMENT
10. Serenata fur Claudia? (1968)? 1:10
 for violin and harpsichord, arr. flute and piano by R. Fabbriciani
 FIRST RECORDING OF THIS ARRANGEMENT  
Roberto Fabbriciani, flutes
Massimiliano Damerini, piano (2,3,6,9,10)
 

MODE 261
\1600
クセナキス
 Iannis XENAKIS: Ensemble Works 3 - Xenakis Edition 13

 Palimpsest (1979) for piano & ensemble? 12:11
  Cory Smythe, piano
 Echange (1989) for bass-clarinet & ensemble? 14:43
  Joshua Rubin, bass-clarinet
 Akanthos (1977) for soprano & ensemble? 10:39
  Tony Arnold, soprano
 Thallein (1984) for 16 instruments? 18:31
 O-Mega (1997) for percussion & ensemble? 3:52
  Steven Schick, percussion & conductor
 International Contemporary Ensemble (ICE)
  Steven Schick, conductor
 Zythos (1996) for trombone & 6 marimbas? 7:44
  Benny Sluchin, trombone
  red fish blue fish
   FIRST RECORDING




NEW WORLD



80756-2
\1800→\1690
高橋 アキ(p)
 Richard Teitelbaum/ Piano Plus: Works 1963-1998

 1. Intersections
 2. SEQ TRANSIT PARAMMERS
 3. ..dal niente.
 4. In the Accumulate Mode
 5. Interlude in Pelog
 6. Solo for Three Pianos
高橋 アキ(p)
Frederic Rzewski(p)
Ursula Oppens(p)
Richard Teitelbaum(computer,digital piano System)
1939年生まれのRichard Teitelbaumはイタリアでノーノ、ペトラッシに師事しアルヴィン・カラン、ジェフスキーらとMusica Electronica Vivaを結成。




OMM


OMM 0091
(2CD)
\2000
フィリップ・グラス:オペラ「ガリレオ・ガリレイ」
Disc: 1
 1. Scene 1: Opening Song
 2. Scene 2: Recantation
 3. Scene 3: Pears
 4. Scene 4: Trial
 5. Scene 5: Dialogue Concerning the Two Chief Systems of the World
Disc: 2
 1. Scene 6: Incline Plane
 2. Scene 7: A Walk in the Garden
 3. Scene 8: Lamps
 4. Scene 9: Presentation of the Telescope
 5. Scene 10: Opera within Opera
Anne Manson(con)
Portland Opera Orchestra
フイリップ・グラスのオペラ




PLANETWORKS(VGO)


PWVG1021
\1700
AGAVE BAROQUE - FRIENDS OF FERDINAND
(MUSIC FROM THE COURT OF THE HOLY ROMAN EMPEROR)
 1. Chiacona by Antonio Bertali (1605-1669)
 2. Sonata a due for violin, viola da gamba, and basso by Bertali
 3. Sonata Op.1, no. 10 by Marco Antonio Ferro (1600-1662)
 4. Sonata variatia a due by johann Henrich Schmelzer (ca.1620-1680)
 5. Sonata for violin and continuo in E major, C.108
  by Heinrich Ignaz Franz Biber (1644-1704)
 6. Sonata X from Prothimia Suavissima (Part 1)
  by Schmelzer / Bertali
 7. Lamento sopra la morte Ferdinandi III a tre by Schmelzer
 8. Sonata di Chittarra, e Violino, con il suo Basso Continuo
  by Giovanni Battista Granata (ca.1620-1687)
AGAVE BAROQUE

http://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=8WPZ_xVhDy8


<LP>


 REFERENCE RECORDINGS(LP)


RM 2508
(2LP)

\6000
A面 ヴォーン・ウィリアムズ:すずめばち組曲
B面 ヴォーン・ウィリアムズ:「グリーンスリーヴズ」による幻想曲
C面 エルガー:エニグマ変奏曲 op.36〜第1〜9変奏
D面 エルガー:エニグマ変奏曲
カンザスシティ交響楽団
マイケル・スターン(指揮)
 アイザック・スターンの愛息、マイケル・スターンによるイギリスの大作曲家の管弦楽曲集がLP 化!

 録音:2012 年ミズーリ州インディペンデンス/200g重量盤、45回転

 あのアイザック・スターンの愛息、マイケル・スターン指揮によるヴォーン・ウィリアムズとエルガーのオーケストラ作品集が200 グラム重量盤LP となって登場します。
 通常の半分のスピードでマスタリングとカッティテングをしたハーフ・スピード・マスター方式を採用。速度を落とすことによって、音質の劣化を防ぐことができ、結果として高い周波数やより良いステレオバランスを得ることができます。プレス工場は、アメリカのカンザス州のサライナにある工場「クオリティ・レコード・プレッシング(Q.R.P)」。
 付随音楽『すずめばち』はアリストファネスの劇に基づき、序曲と4曲からなる組曲に改編されました。別名『アリストファネス組曲』とも言われます。ヴォーン・ウィリアムズの初期の傑作で、題名であるハチの羽音が見事に表現された聴きごたえ満点の序曲から次々とユーモラスな音楽を聴かせてくれます。『グリーンスリーヴズ』による幻想曲は歌劇『恋するサー・ジョン』の第4 幕中の間奏曲を独立させたものです。
 『グリーンスリーヴズ』は、緑の袖の着物を着た浮気な女を歌った16 世紀末の民謡で、この幻想曲は1908 年に作曲されました。またエルガーの『エニグマ変奏曲』は言わずもがなの名曲ですが、スターン率いるカンザスシティ交響楽団が細部まで丁寧に組み上げた音楽を聴かせてくれます。


<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


COLUMNA MUSICA



1CM 0300
(2CD)
\3400→\3090
パウとビクトリア
 カザルス&デ・ロス・アンヘレス

[CD 1]
パブロ・カザルス&ビクトリア・デ・ロス・アンヘレス 歴史的録音集

ブラームス(1833-1897):
  乙女は語る/五月の夜/秘密/子守歌/甲斐なきセレナード

ビクトリア・デ・ロス・アンヘレス(ソプラノ)
パブロ・カザルス(ピアノ)
録音:1958年、プエルトリコ


モーツァルト(1756-1791):
  オペラ「イドメネオ」K.366 から アリア
  どうしてあなたを忘れられましょう(演奏会用アリア)K.505(*)

ビクトリア・デ・ロス・アンヘレス(ソプラノ)
ミェチスワフ・ホルショフスキ(ピアノ(*))
コレギウム・ムジクム・オブ・ロンドン
パブロ・カザルス(指揮)
録音:1959年、プラド、フランス


パブロ・カザルス(1876-1973):チェロ合奏のためのサルダナ

102人のチェリスト・アンサンブル
パブロ・カザルス(チェロ、指揮)
録音:1956年、ソルボンヌ大学、パリ、フランス


R・シュトラウス(1864-1949):ツェツィーリエ/セレナード
レスピーギ(1879-1936):ストルネッロを歌う女
モーツァルト:オペラ「フィガロの結婚」K.492 から 恋とはどんなものかしら
ラヴェル(1875-1937):カディッシュ

ビクトリア・デ・ロス・アンヘレス(ソプラノ)
ポルトガル国立交響楽団
ペドロ・デ・フレイタス・ブランコ(指揮)
録音:1957年、リスボン、ポルトガル


ファリャ(1876-1946):7つのスペイン民謡 から 子守歌(+)

ビクトリア・デ・ロス・アンヘレス(ソプラノ)
アリシア・デ・ラローチャ(ピアノ)


ファリャ(1876-1946):7つのスペイン民謡 から 子守歌(+)

パブロ・カザルス(チェロ)
ユージン・イストミン(ピアノ)


パブロ・カザルス:オラトリオ「飼葉桶」から 東方の三賢人(+)

102人のチェリスト・アンサンブル
パブロ・カザルス(チェロ、指揮)
録音:1956年、ソルボンヌ大学、パリ、フランス ADD(CD 1 全トラック)


[CD 2]
パブロ・カザルス(1876-1973):歌曲集
  De cara al mar
   ヌリア・ビニャルス(ソプラノ) マリア・マウリ(ピアノ)
  En sourdine
   クリスティーナ・コッホ(ソプラノ) マルク・セラ(ピアノ)
  Les jolies fleurs que vous aimez
   アイナ・マルティン(ソプラノ) ペドロ・ベリソ(ピアノ)
  Au cimetiere le jour des morts
   クリスティーナ・コッホ(ソプラノ) マルク・セラ(ピアノ)
  Son Image (Romanca III)
   アイナ・マルティン(ソプラノ) ペドロ・ベリソ(ピアノ)
  Lo blat es segat
   ジュゼプ・R・オリベル(バリトン) ペドロ・ベリソ(ピアノ)
  En el mirall canviant de la mar blava(カタルーニャの歌 第1番)
   シェイラ・グラドス(ソプラノ) フェラン・バリオス(ピアノ)
  Canco dels elefants
   アナベル・ペレス(ソプラノ) マリア・マウリ(ピアノ)
  A l'enterrament d'un nin(カタルーニャの歌 第2番)
   シェイラ・グラドス(ソプラノ) フェラン・バリオス(ピアノ)
  No t'ha trobat(カタルーニャの歌 第3番)
   マルタ・G・カデナ(ソプラノ) フェラン・バリオス(ピアノ)
  Que curtes, vida meva, son les hores(カタルーニャの歌 第4番)
   ジュリア・セゼ(ソプラノ)  フェラン・バリオス(ピアノ)
  Silenci
   ジュゼプ・R・オリベル(バリトン) ペドロ・ベリソ(ピアノ)

録音:データ未詳 DDD

(+)はボーナス・トラック扱いとなっております。




GRIFFIN



GCCD 4081
\1700→\1590
エマ・カークビー 未発売音源
 バロック・ヴォーカル・マスターピーシズ

 クラウディオ・モンテヴェルディ(1567-1643):主をたたえよ[Laudate Dominum]
 ジョヴァンニ・レグレンツィ(1626-1690):
  わが魂よ、なぜ引き留められるのか[Anima mea, cur detineris?]
 ジャコモ・カリッシミ(1605-1674):オラトリオ「イェフタ」[Jephte]
 ボニファツィオ・グラツィアーニ(1604/1605-1664):
  棕櫚(しゅろ)のように[Velut Palma](カンタータ)
 ジェレマイア・クラーク(1674-1707):
  祝福あれ、この甘美な地に[Blest be those Sweet Regions]
 ヘンリー・パーセル(1659-1695):
  夕べの賛歌[An Evening Hymn]
  主よ、わが敵のいかに多きことか[Jehovah, quam multi sunt hostes]
 J・S・バッハ(1685-1750):
  主をたたえよ、すべての異教徒よ[Lobet den Herrn](モテット)
エマ・カークビー(ソプラノ)
リチャード・カニンガム(男性アルト)
マーティン・ピッカリング(テノール)
デイヴィッド・ビーヴァン(バス)
聖アルバン室内合唱団
ロバート・ジョーンス(オルガン)
リチャード・スタングルーム(指揮)
録音:ライヴ、セント・ジョンズ・スミス・スクエア、ロンドン、イギリス
 

GCCD 4079
\1500
クリスマスタイム・キャロルズ
 クリスマスとアドヴェントのための24のキャロル

 メンデルスゾーン(1809-1847):Hark! The Herald Angels Sing
 バッハ:Invitatory
 ネイハム・テイト(1652-1715):While Shepherds Watched
 ボリス・オード(1897-1961):Adam Lay Ybounden
 デイヴィッド・ウィルコックス(1919-)編曲:Once in Royal David's City
 イングランド伝承曲:I Saw three Ships
 バスク伝承曲:Gabriel's Message
 イングランド伝承曲:God Rest You Merry, Gentlemen
 伝承曲:Sussex Carol
 ドイツ伝承曲:In Dulci Jubilo
 伝承曲:Away in a Manger / O Come All Ye Faithful
 ブラームス(1833-1897):Es ist ein' Ros' entsprungen(オルガン独奏)
 アンブロジウス聖歌/ジョン・メイソン・ニール(1818-1866)訳詞:
  Come Thou Redeemer
 伝承曲/チャールズ・ウッド(1866-1926)編曲:'Twas in the Year that King Uzziah
 ウィリアム・ヘンリー・モンク(1823-1889):Hark! A Thrilling Voice
 ハーバート・ハウエルズ(1892-1983):A Spotless Rose
 パトリック・ハドリー(1899-1973):I Sing of a Maiden
 トマス・レイヴンズクロフト(1582/1592-1635):Remember O Thou Man
 伝承曲/ウィリアム・ヘンリー・モンク編曲:On Jordan's Bank
 フィリップ・ニコライ(1556-1608)/
  ミヒャエル・プレトリウス(1571-1621)編曲(和声付け):Up! Awake!
 オランダ伝承曲:King Jesus Hath a Garden
 ヴォーン・ウィリアムズ(1872-1958):The Blessed Son of God
 フランス伝承曲/ジョン・メイソン・ニール訳詞:O Come, O Come Emmanuel
ケンブリッジ・キングズ・カレッジ聖歌隊
デイヴィッド・ウィルコックス(指揮)
録音:1958-1962年、ADD 原盤:Decca




OPERA ESPRESSO(NEW YORK)


LCD166
\2000
ホセ・カレラス(テノール)/ First American Recital
 1. Il Fervido Desiderio(Bellini)(2'34)
 2. Dolente imagine de Fille mia(Bellini)(3'26)
 3. Vaga Luna che inargente(Bellini)(2'37)
 4. Ecco la tomba..Deh tu, bel anima(Bellini)(4'27)
 5. Oh, come il fosco…Quel alme pupille(Rossini)(6'39)
 6. Je vals encore entendre ta voix(Verdi)(2'40)
 7. Apres un reve(Faure)(2'39)
 8. Lydia(de Falla)(2'53)
 9. Jota(de Falla)(3'06)
 10. Seguidilla murciana(de Falla)(1'33)
 11. La Partida(Alvarez)(5'17)
 12. Ideale(Tosti)(3'28)
 13. Malia(Tosti)(3'37)
 14. L'alba separa della luce lombra(Tosti)(2'50)
 15. Nessun dorma(Puccini)(3'28)
 16. Amor ti vieta(Puccini)(2'29)
ホセ・カレラス(テノール)
1975/10/14 Carnel, California Live Recording 録音 53分30秒
 

SRO 800
\2000
ルチアノ・パヴァロッティ(テノール)/イン・リサイタル
 Bononcini: Griselda
  1. Per la gloria d'adorarvi(3'35)
  2. Pergolesi: Tre giorni son che Nina(3'09)
 Scarlatti: L'honesta Neglia Amore
  3. Gia il sole dal gange(2'22)
 Bellini:Five Songs
  4. Dolente immagine di Fille mia(3'31)
  5. Malinconia, ninfa gentile(1'55)
  6. Vanne, o rosa fortunata(2'38)
  7. Bella nice, che d'amore(2'58)
  8. Ma rendi pur contento(2'18)
 Verdi: La Traviata
  9. Dei mici bollonti spiriti//O mio rimorso(6'17)
 Respighi: Three Songs
  10. Nevicata(2'28)
  11. Pioggia(2'22)
  12. Nebble(3'08)
 Verdi: I Lombardi
  13. La mia letizia infondere..Come poteva un angelo(5'46)
 Tosti: Four Songs
  14. La Serenata(3'29)
  15. Non I'amo piu(5'33)
  16. Luna d'estate(2'29)
  17. Malia(3'04)
 ENCORE
  18. Rossini: La danza(3'21)
  19. Tosti: Torna a Surriento(3'16)
  20. Verdi: Rigoletto - La donna e mobile(2'40)
  21. Puccini: La Fanciulla Del West - Ch'ella mi creda(2'11)
  22. Gioidano: Fedora - Amor ti vieta(1'44)
ルチアノ・パヴァロッティ(テノール)
1973/10/28 録音 25th Anniversary of hisNew York debut 70分14秒
 

LCD118
(2CD)
\4000
ヴェルディ:歌劇「運命の力」 Zinka Milanov(レオノーラ)
Mario Del Monaco(ドン・アルヴァ-ロ)
Leonard Warren(ドン・カルロ)
Williama Wilderman(グァルディアーノ神父)
Gerhard Pechner(メリトーネ)
Claramae Turner(プレツイオジッラ)
Norman Treigle(カラトラーヴァ侯爵)
ワルター・ヘルベルト)(指揮)
Chorus and Orchestra of the New Orleans Opera House
1953/3/12 ライブ録音
 

LCD190
(2CD)
\4000
ドニゼッティ: 歌劇「ポルトガルのドン・セバスティアン」 Klara Takaca
Lajos Miller
Sergej Koptchak
Eve Queler(con)
New York Opera Orchestra
1984/3/23 New York カーネギー・ホール


<国内盤>


ARCO DIVA



UP0053
(国内盤)
\2940
中欧の近代音楽、二重協奏曲さまざま
 ラースロー・ヴェイネル(1916〜1944):
  ①フルート、ヴィオラ、ピアノと弦楽のための協奏曲
 レオン・クレッペル(1900〜1991):
  ②フルート、ピアノと弦楽のための小協奏曲
 エルネスト・ブロッホ(1880〜1959):
  ③フルート、ヴィオラと弦楽のための小協奏曲
 エルヴィン・シュールホフ(1894〜1942):
  ④二重協奏曲 WV89 〜フルート、ピアノと室内管弦楽のための
エヴァ・アルチュニアン(p)
ミラン・ラディチ(va)
カスパー・ツェーンダー(fl)指揮
カペラ・イストロポリターナ(室内合奏団)
 20世紀は、中欧の作曲家たちが面白い! マルティヌーやバルトークだけじゃない、チェコ・ハンガリー・スイス・ルーマニア...と、民俗情緒あふれる音楽世界からやってきた精緻な芸術の作り手たちが、バロック的編成で追い求めた美のありようを、堅固な名演で。

 20 世紀前半〜中盤には、前衛芸術というのとは明らかに違う、ロマン派〜近代の流れの延長にありながら埋もれていて気づかれていない、興味津々の音楽世界が広がっている。
 時代的にはフランス六人組が大御所になりつつあった頃、ショスタコーヴィチ初期から中期、マルティヌーやバルトークやヒンデミットが続々傑作を書き、ブリテンやウォルトンが英国楽壇を賑わせ、R.シュトラウスが古典派様式へと回帰しつつあった、そんな1940〜60 年頃に活躍をみせた中欧出身の作曲家たちは、ある者はフランス近代音楽、ある者はルネサンス〜バロック、またある者は故郷の(クラシックの伝統とは無関係な)民謡の音作り...と、19 世紀までのクラシックとはやや違う領域にあった音楽からさまざまな感化を受けながらも、あくまでオーケストラありき、ピアノありき、あるいは室内楽・オペラ・歌曲...といった古典的なジャンル分類ありき、の音楽世界で、ゆたかな創意をはぐくんでいました。
 相次ぐ大戦がオーケストラ運営を困難にしたか、はたまたロマン主義の過度に肥大化した大管弦楽へのアンチテーゼか、時おりしも室内合奏団のための音楽が大いに流行りはじめていた時代(そういえば、ヴィヴァルディその他のバロック後期の作曲家たちが再発見されはじめたのも、まさにこの20 世紀中盤のことでした)——ユダヤ系で大戦間に非業の死をとげた作曲家たちも含め、弦楽合奏を中心とするそうした小規模編成に活路をみいだした名匠は多く、本盤はそうした作曲家たちのうち、中欧出身の「名前はよく聴くが曲はなかなか」なラインの作曲家たちが残した、そういったバッハ風・ヴィヴァルディ風の小編成による小さな協奏曲が4曲集められています。『シェロモ』だけが飛びぬけて有名なブロッホしかり、バルトークやコダーイの影でいまひとつ認知度が低いままのヴェイネルしかり、エネスク以外はまず作曲家の名が上がらないルーマニアのクレッベル...マルティヌーやブリテンらの弦楽合奏がらみの音楽が気になる方々なら、いずれ劣らぬこれらの作品の面白さには魅了されずにおれないはず——作曲家・作品解説も充実(全訳付)した資料価値も高い内容に加え、なによりチェコとスロヴァキアの名手たちによる演奏の素晴しさが、作品の魅力をどこまでも引き立ててくれるのです。
 ヴィオラのための名品が多いのも、この時代の音楽が好きな方にはポイントなはず(ヒンデミット『白鳥を焼く男』やバルトークの協奏曲と並ぶ近代名品群、というわけです)。そこへさらにフルートやピアノが加わる「近代のブランデンブルク協奏曲編成」ともいうべき合奏形態が、どのような音世界をつくりだすのか...




ZIG ZAG TERRITOIRES



ZZT328
(国内盤)
\2940
ハインツ・ホリガー指揮&ローザンヌ室内管弦楽団
アルノルト・シェーンベルク(1874〜1951):
 ①浄夜 作品4 〜弦楽合奏版
 ②室内交響曲 第2番 作品38
アントン・ヴェーベルン(1883〜1945):
 ③弦楽四重奏のための緩徐楽章
 (ラングザマー・ザッツ)〜弦楽合奏版
ハインツ・ホリガー指揮
ローザンヌ室内管弦楽団
 もはや、近代音楽の古典——えもいわれぬ玄妙な弦楽芸術、スタイリッシュな「大室内楽」。
 シェーンベルクとヴェーベルンの、あでやかなロマンティシズムの残り香ただよう初期の「恋の歌」を、いわずと知れた作曲家=オーボエの神=指揮者と、欧州精鋭集団の弦で。

 のちに十二音技法やらセリー理論やら「とっつきにくい現代音楽」の基礎となるような技法を生みだした新ウィーン楽派の導師シェーンベルク、その門弟のヴェーベルン...とはいえ、彼らが若き感性をはぐくんでいたのは、あくまで晩期ロマン派の1900 年前後のこと。マーラーやR.シュトラウスらの傑作をよそに、彼らは彼らで、音楽美というものを独自のやり方で追い求めていました。とくに、ヴェーベルンがシェーンベルク門下で学んでいた若い頃、後に妻となるヴィルヘルミーネとの恋のさなかで作曲された弦楽四重奏のための『ラングザマー・ザッツ(緩徐楽章)』、あるいはその数年前、男女の愛をテーマに若きシェーンベルクの傑作『浄夜』(弦楽六重奏のための音詩)が、いずれも弦楽合奏版に編曲された版でも広く演奏される定番名曲になったほど、つまり前衛芸術に興味のない聴き手からも深く愛されている...ということにも、そうした「美しき新ウィーン楽派初期」の魅力のありようはよく現れていると言えます。しかもそれらは、後年の彼らの音楽や、その影響下で生まれた20 世紀の前衛音楽に通じた演奏家たちにも愛されているという——そんな状況下、申し分ない演奏陣が、これら2曲の新たな決定的解釈ともいうべき名録音を世に送り出してきたのです!
 近代音楽揺籃の地たるスイスに集う、ソリスト多数の少数精鋭集団・ローザンヌ室内管弦楽団を指揮するのは、世界随一のオーボエ奏者として世界に知られているだけでなく、20 世紀を担う作曲家・指揮者としても名高い巨匠中の巨匠、ハインツ・ホリガー!!これら初期作品だけでなく、シェーンベルク後期の巨大室内楽ともいうべき「室内交響曲第2番」も収録し、シェーンベルクのなかで何が変わったのか、後期の作品にも何が変わらず生き続けているのか、あらためて思い至るようなプログラム構成になっているのも憎いところ。
 演奏の上質さ、静々とニュアンスを変えてゆく弦楽の響きの精緻な解釈設計は、静かに流し聴いても驚くほど心地よく、聴き深めれば深めるほど細かなところに気づかされる充実度——シェーンベルク作品の着想源となったデーメルの詩も含め、解説も充実しており(訳詩あわせ全訳付)、彼ら新ウィーン楽派とは、あるいは二人の作曲家はどういう存在だったのか、じっくり向き合えるアルバムなのです。




ALM/コジマ録音



ALCD-7180
\2940
エフゲニー・ザラフィアンツ(ピアノ)
 ロベルト・シューマン:

 [1]-[3] 幻想曲 ハ長調 op. 17
 [4]-[12] 森の情景 op. 82
エフゲニー・ザラフィアンツ(ピアノ)
 泰然自若とした佇まいから紡ぎ出される壮大なロマンティシズム。
 思索を重ねながらゆったりと歩みを進めるピアニストの抒情の世界。
 喧騒にまみれた現代にあってなお、19世紀生まれの巨匠たちがおのずと身につけていた天与のおおらかさとオーラに満ちたスケールの大きなピアノの世界を構築するピアニストが、シューマンの打ち立てた記念碑的作品にみずみずしい生命をあたえる。
 〈録音〉五反田文化センター 2012年11月5-7日

エフゲニー・ザラフィアンツ Evgeny Zarafiants:
 1959年ロシアのノヴォシビルスクに生まれる。音楽家の両親のもとで育ち、6歳からピアノを父に学び、8歳からはモスクワ音楽院付属中央音楽学校でエレナ・ホヴェンに師事、幼少より天才的な才能を発揮し、1975年にはグネーシン音楽学校に進む。しかし、青年の純粋さゆえに招いた不本意な出来事に遭い、南ウラルのオルスクへと移され、モスクワ音楽院への道が閉ざされるという悲劇を味わっている。1979年にはオルスク音楽院を首席で卒業するが、一切の演奏活動の機会は与えられなかった。1980年ゴーリキー市のグリンカ音楽院に再入学、首席卒業後、大学院でも研鑚を重ねている。ここではイリヤ・フリートマンに師事。この間、全ロシア・コンクール、ラフマニノフ・コンクール等で入賞し、ようやくロシア国内での演奏活動を行うようになったが、その素晴らしさが国外に伝えられることはなかった。
 ザラフィアンツの名前がようやく人々に知られるようになったのは、1993年ポゴレリッチ国際コンクール(米カリフォルニア州パサデナ)で第2位入賞を果たしてからのことである。以来住居はクロアチアに構え、ドイツや日本を中心に演奏活動を行っている。
 日本には1997年以来度々来日し、東京をはじめ全国各地でコンサートや公開講座を行っている。2004年にロシア・フィルハーモニー交響楽団と、2005年にザグレブ・フィルハーモニー管弦楽団と共演したほか、室内楽の分野でも力量を発揮し、2007年にはザグレブ弦楽四重奏団とのシューマン、ブラームスのピアノ五重奏でも絶賛を浴びた。
 2006年よりザグレブ国立音楽院講師に就任。レコーディングも活発に行っており、日本ではALM RECORDS(コジマ録音)より19枚のCDをリリース。『レコード芸術』誌で特選盤に選ばれるなど、高い評価を受けている。さらに、NAXOSからも3枚のCDをリリースし、特にスクリャービン「前奏曲第1集」は、イギリス『グラモフォン』誌の月間ベスト10に選ばれるなど、常に注目を浴びている。
 2005年『音楽の友』誌にて、世界の注目されるピアニスト100人に入るなど、ザラフィアンツの聴衆の魂を揺さぶる精神性の高い演奏は、毎回大きな感動を与え、熱烈なファンを増やし続けている。
http://www.zarafiants.com/
   

ALCD-1140
\2940
J・P・スヴェーリンク 鍵盤作品集
  ヤン・ピーテルスゾーン・スヴェーリンク:
  [1]半音階的ファンタジア SwWV 258
  [2] わが青春の日は既に過ぎたり SwWV 324
 [3] 作曲者不詳(16?17世紀):スパニョレッタ
  ヤン・ピーテルスゾーン・スヴェーリンク:
  [4]我ライン川に漕ぎ出し SwWV 322
  [5] イギリスの定め「もしも運命の女神に愛されるなら」 SwWV 320
  [6] 緑の菩提樹の下で SwWV 325
  [7] ポーランドのアルマンド「そうでなくては」 SwWV 330
  [8] 涙のパヴァーヌ(ジョン・ダウランド) SwWV 328
  [9] 第9旋法によるトッカータ SwWV 297
 [10] 作曲者不詳(1650年以降):暁の星はいと美しきかな
 [11] 作曲者不詳(スヴェーリンク周辺の作曲家):暁の星はいと美しきかな
 [12] ヤン・ピーテルスゾーン・スヴェーリンク:
    ウト・レ・ミ・ファ・ソ・ラによるファンタジア
     (ヘクサコード・ファンタジア) SwWV 263
渡邊孝(オルガン&ミュゼラー)
 ドイツ北部タンガーミュンデの聖シュテファン教会には、H・シェラーJr.の手になる1624年建造のオルガンが現存する(1994年修復・再建)。この名器で演奏されるのは、17世紀初頭、オランダの巨匠スヴェーリンクの作品。20世紀最高の製作家スコヴロネックのミュゼラー(フレミッシュ・ヴァージナル)による演奏も交え、ルネサンスからバロックへの転換期にあって、さまざまな鍵盤音楽の語法を開拓した作曲家スヴェーリンクの真価を余すところなく伝える。イタリアを中心にヨーロッパ各地でマルチな活躍を続ける奇才、渡邊孝の面目躍如たる1枚。
〈録音〉聖シュテファン教会(独:タンガーミュンデ) 2012年8月20日[5], [8]、 2012年8月23-24日 [1]-[4], [6]-[7], [9]-[12]
〈使用楽器〉オルガン:聖シュテファン教会(独:タンガーミュンデ)ハンス・シェラーJr.製作 ハンブルク 1623-1624年, 修復・再建:アレクサンダー・シューケ ポツダム 1994年 [1]-[3], [5]-[6], [8]-[10] ミュゼラー:マルティン・スコヴロネック製作 ブレーメン 2010年 [4], [7]

Pitch a1 = 392Hz

〈解説〉Pieter Dirksen(日本語訳付き)

渡邊孝(オルガン、ミュゼラー):
 東京音楽大学ピアノ専攻卒業。在学中にチェンバロを始め、渡邊順生氏に師事。桐朋学園大学研究科(チェンバロ専攻)修了。2002年より拠点をヨーロッパに移し、アムステルダム音楽院にてボブ・ファン・アスペレン氏に師事。2005年以降イタリアに在住し、ミラノ市立音楽院にてロレンツォ・ギエルミ氏にオルガンを師事し、2010年にディプロマを取得。日本では『ヘンデル・フェスティバル・ジャパン』の指揮者として参加したほか、ヨーロッパ各地でもソリスト、また通奏低音奏者としてラ・ヴェネシアーナ、イル・コンプレッソ・バロッコ、アンサンブル・ゼフィロ、アンサンブル・コルディアなどと演奏している。2006年バッハ・アーベル国際ヴィオラ・ダ・ガンバコンクール(ケーテン)にてチェンバロ特別賞を受賞。2010年イタリア、ファーノ・アドリアーノ国際オルガンコンクールにて第3位を受賞。2012年6月には、初ソロCDとなる J. S. バッハ 《ゴルトベルク変奏曲》 をリリースし、レコード芸術7月号において特選盤を獲得。イタリアのCd classico において5つ星を獲得するなど、高い評価を受けた。平成20年度、文化庁在外派遣研修員。2011年のプレミオ・ボンポルティ国際古楽コンクールにおいて審査員を務めた。2013年9月からはベルン音楽院に客員教授として招聘されている。

好評発売中 渡邊孝のCD
◯ 渡邊孝(チェンバロ):J. S. バッハ ゴルトベルク変奏曲(ALCD-1130)
◯ 懸田貴嗣(チェロ)、渡邊孝(チェンバロ)/ランゼッティ チェロ・ソナタ集(ALCD-1131)
◯ アンサンブル・リクレアツィオン・ダルカディア(渡邊孝参加)/ジャン=マリー・ルクレールの肖像
  

ALCD-9136/9137
(2CD)
¥3780
平尾貴四男作品集IV生誕100年記念演奏会ライヴ
 平尾貴四男(1907-1953):
 【DISC 1】
  [1]-[3] オーボエ・ソナタ (1951)
  [4] 子守唄 (1945)
   辻功(オーボエ)平尾はるな(ピアノ)
  [5]-[7] ヴァイオリン・ソナタ (1947)
  千々岩英一(ヴァイオリン)平尾はるな(ピアノ)
 【DISC 2】
  [1]-[3] 木管五重奏曲(1950)
   倉田優(フルート)辻功(オーボエ)板倉康明(クラリネット)
   有馬純晴(ホルン)井上俊次(ファゴット)
  [4]-[5] フルート・ソナチネ (1941)
   野口龍(フルート)平尾はるな(ピアノ)
  [6]-[9] フルート三重奏曲 (1949)
   野口龍(フルート)千々岩英一(ヴァイオリン)平尾はるな(ピアノ)
日本作曲界の草分けであり、作曲家として、また教育者として将来を嘱望されつつも46歳で早逝した平尾貴四男の生誕100年記念演奏会ライヴ。遺作となったオーボエ・ソナタ(1951)を冒頭に、没後に毎日音楽賞を受賞した木管五重奏曲(1950)、ヴァイオリン・ソナタ(1947)など、晩年の重要室内楽曲を収める。娘の平尾はるな、孫の辻功ら、平尾作品を最もよく知る最上の音楽家たちによる演奏は、当時最新の西洋音楽の潮流の只中にあって日本の音を追求し続けた円熟の作曲家の軌跡を蘇らせる。

〈録音〉東京文化会館 2007年7月22日、2008年4月6日

好評発売中 平尾貴四男のCD
◯ 平尾貴四男作品集1 (ALCD-9006)/宮本明恭、辻功、板倉康明、渡辺克、他
◯ 平尾貴四男作品集2 (ALCD-9009)/辻功、島根恵、平尾はるな
◯ 平尾貴四男作品集3「書かれなかったオペラ」(ALCD-9010)/足立さつき・澤畑恵美・大倉由紀枝、他


<LP>


TOKYO FM(LP)


TFMCLP 1001/10
(10LP)
\39900
ヘルベルト・フォン・カラヤン& ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 ベートーヴェンの交響曲全曲演奏会 1977年11月普門館ライヴ

  [LP1 A/B] 交響曲第1番 ハ長調 作品21
  [LP2 A/B] 交響曲第2番 ニ長調 作品36
  [LP3 A/B、LP4 A] 交響曲第3番「英雄」 変ホ長調 作品55
  [LP5 A/B] 交響曲第4番変ロ長調 作品60
  [LP6 A/B] 交響曲第5番「運命」ハ短調 作品67
  [LP7 A/B] 交響曲第6番「田園」ヘ長調 作品68
  [LP8 A/B] 交響曲第7番 イ長調 作品92
  [LP4 B] 交響曲第8番 ヘ長調 作品93
  [LP9A/B、LP10A/B] 交響曲第9番ニ短調 作品125
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
バーバラ・ヘンドリックス(ソプラノ)
ヘルイェ・アルゲルヴォ(アルト)
ヘルマン・ヴィンクラー(テノール)
ハンス・ゾーティン(バス)
プロ合唱団連盟
東京藝術大学合唱団[田中信昭(合唱総指揮)]
 カラヤン没後25 周年(2014 年)企画、1977年ベートーヴェン交響曲全曲東京ライヴが初LP化!300セット限定生産品。LP内袋には和紙の風合いの高級素材でホコリがつきにくく、通気性が抜群の為、カビが発生しにくい特製品を採用!

 ライヴ収録:1977 年11 月13 日[第1番、第3番]、11 月14 日[第2番]、11 月15 日[第4番、第7番]、11 月16 日[第5番、第6番]、11 月17 日[第8番]、11 月18 日[第9番]、東京 普門館/180g 重量盤、ステレオ録音

 カラヤン・ベルリンフィルの日本での大遺産、ライヴによる唯一のベートーヴェンツィクルスが初めてLP 化されます。来年のカラヤン没後25 周年に合わせた企画で300 セット完全限定生産品となります。やはりオリジナル録音がアナログ録音ですのでLP 化の効果はすこぶる高く、CD やSACD とは一味違う魅力にあらためて驚かされました、LP の魅力はどうやら底なしのようです。制作にあたっては妙なイコライジングは一切行わず日本プレスならではのクリアな力感にも心ひかれます。またLP 保管に重要な要素を占める内袋に関してはMAレコーディングスに特注し同社のLP 盤でも採用され好評であった保管に最適な高級素材を採用いたしました。


<映像>


C MAJOR(映像)


71 5204
(2Blu-ray)
\6300→\5690
ティーレマン指揮&シュターツカペレ・ドレスデン
 ブラームス:交響曲全集

  交響曲第1番ハ短調作品68、交響曲第2番ニ長調作品73
  交響曲第3番ヘ長調作品90、交響曲第4番ホ短調作品98
ドキュメンタリー:ディスカヴァリング・ブラームス
 〜クリスティアン・ティーレマンによるブラームス交響曲
ティーレマン指揮
シュターツカペレ・ドレスデン

71 5108
(3DVD)
\6300→\5690
 圧倒的名演!圧倒的名演!ティーレマン&シュターツカペレ・ドレスデン、ブラームス、交響曲全集

 収録:2012年10 月22 日NHK ホール、東京、ライヴ(第1&3番)、2013年1月24-27日ゼンパーオーパー、ドレスデン、ライヴ(第2番)、2013 年4 月7-9日ゼンパーオーパー、ドレスデン、ライヴ(第4番)
 (2Blu-ray) 画面:16:9 HD、音声:DTS-HD MA5.0/5.1、PCM ステレオ、本編:208mm、ボーナス:52mm、字幕:日本語, 英, 韓、原語:ドイツ語
 (3DVD) 画面:16:9、音声:DTS 5.0/5.1、PCM ステレオ、本編:208mm、ボーナス:52mm
字幕:日本語, 英, 韓、原語:ドイツ語、監督:クリストフ・エンゲル

 2013 年11 月名門ウィーン・フィルと共に来日し、大きな話題となっているクリスティアン・ティーレマン。大変評判の高かったベートーヴェンの交響曲全集(KKC9015/Blu-ray)に次ぐ新たな名演がリリースされることになりました。
 2012 年8 月よりシュターツカペレ・ドレスデンの首席指揮者に就任したクリスティアン・ティーレマンによるブラームス交響曲全集。ティーレマンは就任直後の2012 年10 月に、シュターツカペレ・ドレスデンを率いて来日。この映像は、その来日公演の際に収録されたNHK ホールでの交響曲第1 番と第3 番、そして2013 年に本拠地ゼンパーオーパーで収録された第2 番と第4 番が収められています。
 楽団からの期待を一身に背負った若きドイツ正統派の巨匠ティーレマン。シュターツカペレ・ドレスデンとは正式な就任前から共演を重ねており、その良好な関係から生み出される音楽は既に実証済み。ここに収録されている2012 年の来日公演も、オーケストラの響きとティーレマンの音楽作りが相乗して至上の演奏を披露し、日本の音楽ファンの記憶に残る公演となりました。
 緻密な演奏と独特の緊張感、ティーレマンらしいダイナミクスとテンポの変化が、音楽をより生き生きさせています。
 ボーナスとして、ブラームスの交響曲に関するティーレマンへのインタビュー映像が収められており、ティーレマンのブラームス観をより深く理解することができます。
 

71 3804
(Blu-ray)
\5400→\4990
パトリック・サマーズ(指)&ウィーン交響楽団
 モーツァルト:歌劇「魔笛」
アルフレート・ライター(Bs ザラストロ)
アナ・ドゥルロフスキ(S 夜の女王)
ノーマン・ラインハルト(T タミーノ)
ベルナルダ・ボブロ(S パミーナ)
ダニエル・シュムッツハルト(Br パパゲーノ)
デニーゼ・ベック(S パパゲーナ)
マグダレーナ・アンナ・ホフマン(第1の侍女)
フェレーナ・グンツ(Ms 第2の侍女)
カトリン・ヴントザム(Ms 第3の侍女)
ライラ・ザロメ・フィッシャー(S 第1の童子)
エファ・ドヴォルシャク(S 第2の童子)
ディムフナ・マイイツ(Ms 第3の童子)
マルティン・コッホ(T モノスタトス,第1の武装した者)
アイケ・ヴィルム・シュルテ(Br 弁者,第2の武装した者)
エレフテリオス・クラット(僧侶)
パトリック・サマーズ(指)
ウィーン交響楽団


71 3708
(DVD)
\3400→\3090
 ご存知ブレゲンツ音楽祭の湖上オペラ2013年の「魔笛」が早くも登場、大掛かりな舞台効果を鮮明映像で!

 デイヴィッド・パウントニー(演出)、ヨハン・エンゲルス(舞台装置)、マリ=ジャンヌ・レッカ(衣装,人形)、ラン・アーサー・ブラウン(スタント,アクション指導)、ブラインド・サミット・シアター[マーク・ダウン,ニック・バーンズ](人形操作)、ファブリス・ケブール(照明)
 収録:2013 年7月、ブレゲンツ音楽祭
 (Blu-ray) リージョン・コード:フリー、HD、16:9,DTS-HD MA 5.1 / PCM Stereo、字幕:独英仏西中韓
 (DVD) リージョン・コード:フリー、NTSC、16:9、DTS 5.1 / DD 2.0、字幕:独英仏西中韓

 大掛かりな装置で知られるオーストリアのブレゲンツ音楽祭、2013 年の公演が映像になりました。この夏の公演はモーツァルトの「魔笛」。お伽オペラなので、演出のデイヴィッド・パウントニーは様々な仕掛け駆使して大いに楽しませてくれます。湖上に舞台となる島があり、その周りは煙を吐く3 匹の怪獣。火や花火が随所で使われ、アクロバット隊が活躍、3 匹の怪獣の間には吊り橋もかかっている。もちろん歌手はつっ立って歌うなんてことはなく、夜の女王すら数メートルもの高さにまでリフトアップされてアリアを歌います。「魔笛」の娯楽趣味を、通常の劇場ではとても出来ないほど拡大した舞台はたいへん面白いものです。
 ザラストロのアルフレート・ライターは、アウグスブルク生まれのバス。フランクフルト歌劇場の主要バスとして大活躍しています。夜の女王のアナ・ドゥルロフスキは、1978 年、マケドニアの生まれ。2006 年に夜の女王でウィーン国立歌劇場に初出演。2006 年から2011 年までマインツ歌劇場で活躍した後、2011 年からシュトゥットガルト歌劇場に所属。将来が期待できるソプラノです。タミーノのノーマン・ラインハルトは米国出身のテノール。近年はライプツィヒ歌劇場でモーツァルト・テノールとして活躍しています。パミーナのベルナルダ・ボブロはスロヴェニアのソプラノ。モーツァルトから19 世紀前半のイタリアオペラまでのヒロインを得意とし、2012 年1 月、代役で英国ロイヤル・オペラでヴェルディ「椿姫」のヴィオレッタを歌っています。パパゲーノのダニエル・シュムッツハルトは、オーストリアのバリトン。2005 年から2011 年まで、ウィーン・フォルクスオパーの人気歌手で、その後は各地で活躍しています。ちなみにソプラノのアンネッテ・ダッシュの夫で、夫婦揃って2012 年6 月のフォルクスオパー来日公演でレハール「メリー・ウィドウ」に出演しました。多くの実力ある若手歌手たちを一気に楽しめるのも利点です。指揮のパトリック・サマーズは米国のオペラ指揮者。現在ヒューストン大オペラの音楽監督と、サンフランシスコ歌劇場の首席客演指揮者を務めています。
  


71 4004
(Blu-ray)
\5400→\4990
ガブリエーレ・フェッロ(指)&フェニーチェ劇場管
 ベッリーニ:歌劇「夢遊病の女」
ジェシカ・プラット(S アミーナ)
シャルヴァ・ムケリア(T エルヴィーノ)
ジョヴァンニ・バッティスタ・パローディ(Bs ロドルフォ伯爵)
ジュリー・メラー(Ms テレーザ)
アンナ・ヴィオラ(S リーザ)
ダリオ・チョトーリ(Br アレッシオ)
ラッファエーレ・パストーレ(T 公証人)
ガブリエーレ・フェッロ(指)
フェニーチェ劇場管弦楽団,合唱団

71 3908
(DVD)
\3400→\3090
 今人気急上昇のプリマドンナ、プラットの歌う「夢遊病の女」!ベテラン、フェッロの指揮するフェニーチェ劇場ライヴ!!

 ベピ・モラッシ(演出)、マッシモ・ケッケット(舞台)、カルロス・ティエッポ(衣装)、ヴィルモ・フリアン(照明)
 収録:2012 年4 月、ヴェネツィア
 (Blu-ray) リージョン・コード:フリー、HD、16:9、132分、DTS-HD MA 5.1 / PCM 2.0、字幕:独英仏西中韓
 (DVD) リージョン・コード:フリー、NTSC、16:9、132分、DTS 5.1 / PCM Stereo、字幕:独英仏西中韓

 2012 年4 月、ヴェネツィアのフェニーチェ劇場でのベッリーニ「夢遊病の女」の映像です。注目はヒロイン、アミーナを歌うジェシカ・プラット。1979 年、オーストラリア生まれの30 代前半のソプラノで、19 世紀前半のイタリアオペラのプリマドンナとして近年目覚しい台頭を見せているソプラノです。ロッシーニ・オペラ・フェスティヴァルでは2011、2012 年とプリマドンナを務めました。プラットがドニゼッティの《ルチア》と共に最も得意とするのがベッリーニの「夢遊病の女」。見事なコロラトゥーラはもちろん、しっとりした中音域での情感も見事なものです。なお公式サイトによると、2014 年6 月に東京でのリサイタルが予定されているようです。エルヴィーノのシャルヴァ・ムケリアはグルジア出身のテノール。2008 年10 月、新国立歌劇場でのヴェルディ「リゴレット」のマントヴァ公を歌い、見事な高音を決めて喝采を浴びていました。「夢遊病の女」のエルヴィーノは米国でビューでナタリー・デュセを相手に歌った得意の役。ロドルフォ伯爵のジョヴァンニ・バッティスタ・パローディは、1976 年、ジェノヴァ生まれのバス。スカラ座のアッカデミア出身で、ムーティに認められスカラ座にも何度も出演していました。若いとは思えない立派なバスの声の持ち主です。指揮は大ベテラン、ガブリエーレ・フェッロ。当時74歳、まさに巨匠の音楽というべき充実したベッリーニを聞かせてくれます。
 ベピ・モラッシの演出は、舞台をスイスの雄大なアルプスが見渡せるの山岳観光地にし、いくら富裕な人たちの恋愛ドラマ風に仕立て、素朴な「夢遊病の女」に現代的な豪華さをうまく加味しています。






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