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≪第74号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その5 1/21(火)〜


マイナー・レーベル新譜
歴史的録音・旧録音
メジャー・レーベル

国内盤
映像





1/24(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

ALIA VOX



AVSA 9902
(3SACD HYBRID)
\5400→\4990
『バル・カン 蜂蜜&血〜記憶の歌声〜』 ジョルディ・サヴァール(指揮)
エスペリオンXXI ほか
 [CD1]
 〜創造:宇宙、出会い、願望〜
  1. Tzigan nota(ツィガーヌ風即興曲)
  2.「アレフ、メム、シン」(トルコのセファルディムの伝承歌)
  3. オスマントルコの行進曲(カンテミール209)
  4.「エミーナ」(ボスニアの伝承歌)
  5. Doina Olteniasca - Hora Lautareasca( ルーマニア)
  6.「Kadona sedi v bachona」( ブルガリアの伝承歌)
 〜春:誕生、夢、祝賀〜
  8. 寄せ集めEgy veleg(ブタペストのツィガーヌ風歌曲&舞曲集)
  9.「Hajda lilibe」(ルーマニア・モルドヴァの子守歌)−「柔らかな風を吹き飛ばす」
   (プスタ平原地域の伝承曲)−「眠れ、眠れ、愛しい人よ」(イディッシュの子守歌)
  10. Taksim & Gulubovska Ruchenica(トラキア地方の舞曲)
  11.「Milo mou kai mandarini」(ギリシャの伝承歌)
  12. タンブーリー・ムスタファ・チャヴシュ:「 Kucuksu’da Gordum seni」(オスマントルコ)
  13.「Moma e moma rodila」(ブルガリアの伝承歌)
  14. ドゥージシ編:Vrcavo Kolo(セルビア中央部の舞曲)
  15.「Dui dui, demonori」(ルーマニア地方のロマの歌曲)
 [CD2]
 〜夏:出会い、愛、結婚〜
  1.「Zapjevata sojka ptika - Ramizem Bosnie & Turquie」(ボスニア、トルコの伝承歌)
  2. Doana Olteniasca(ルーマニア地方のロマの伝承曲)
  3. 結婚式の歌:「Doana Olteniasca」(ハンガリー地方のロマの歌曲)
  4. クラリネットによる即興:「Selfo」(アルベニア、ギリシャ)
  5.「Godini ludi mladi」(マケドニアの伝承歌)
  6.「Gidem dedim aman」(ルーマニアの伝承歌)
  7.「Hermoza muchachica」(イェルサレムのセファルディムの伝承歌)
  8.「Koniali」(ギリシャ&トルコの伝承歌)
 〜秋:記憶、成熟、旅〜
  9.「Elment a ket lany」(ハンガリーの伝承歌)
  10. チャヴシュ:「Dok Zulfunu meyoana gel」
  11. 前奏&Slivensko Paidushko Horo(トラキア地方の伝承曲)
  12.「Yasemi mou」(キプロス島の伝承歌)
  13. ドゥージシ:ディジョンを思い出しながら(セルビア)
  14.「De man daei moi te peau」(ルーマニア地方のロマの歌曲)
  15. A csitari hegyek alat(t ロマの伝承曲)
  16.「Ah! sto cemo」(ボスニアの伝承歌)
 [CD3]
 〜冬:求道、犠牲、亡命、死〜
  1.「Et Sharey Ratzon」(アラブ地方のセファルディムの伝承歌)
  2. D.ネドヴィチ(ドゥージシ編):「止まれ、止まれ、イバル川よ」(セルビア)
  3. トルコの詩人フズリの詩「タクシムとガゼル」にあてた即興歌
  4.「Zaplakala e vdovitsa」(ブルガリアの伝承歌)
  5. Hung-Rom Tzig-Tzigan nota
  6.「Sarhos」−「Ime Tze」(キプロス島の伝承歌)
  7. ドゥージシ&サヴァール編:Pastirska Elegija(セルビアのエレジー)
  8. ドゥージシ編:都会の踊り(セルビアの伝承曲)
  9.「Kradem ti se u veceri」(ボスニアの伝承歌)
  10. アコーディオンによる即興:タクシム(セルビア)
  11.「Ben bir gocmen Kizi」(トルコの伝承歌)
  12. ドゥージシ:真夜中のエレジー(セルビア)
  13.「葬送の哀歌」(ハンガリーのアカペラ曲)
  14. ヨセフ・イブン・スレイ:「Shuvi nav shi」
  15. ドゥドゥクによる即興:亡命の嘆き(アルメニアの伝承曲)
 〜和解〜
  16.「トーラ」(ヘブライ語の伝承歌)
  17.「Apo xeno meros」(ギリシャの伝承歌)
  18.「Uskudar」(トルコの伝承歌)
  19.「ルセ・コセ」(セルビア中央部の伝承歌)
  20.「Durme hermosa donzella」(セファラディムの伝承歌)
  21. ツィガーヌ
  22. トゥッティ(合奏)
 サヴァール、歴史譚シリーズ最新盤!舞台は再び、「文化のるつぼ」バルカン半島、人生の旅路になぞらえて描く、壮大な民俗音楽絵巻!

 【録音】[CD1]14、15 [CD2]7、8、10 [CD3]3、4、7、8、15、22:2013 年6 月20 日、シテ・ド・ラ・ムジーク(パリ) [CD1]2:2006 年 [CD3]20:2005年 [その他]2013 年1 月7-11 日、9 月2-3&7-8 日(カルドナ修道院、カタルーニャ)

 2013 年に再来日を果たし、更なる注目を集めているジョルディ・サヴァールの「歴史譚シリーズ」に待望の最新盤が登場します!様々な地域の歴史を、その地域に根付く民俗音楽と共に語ってきたサヴァールが今回選んだのは、「蜂蜜(バル)と血(カン)」という名を持つ歴史厚き土地、バルカン半島。セルビア、ルーマニア、ブルガリア、ギリシャ、(オスマン)トルコといった国々に伝わる民俗音楽に焦点を当てています。2013 年にリリースされ、好評を博した「バルカン・スピリット」(AVSA 9898)で取り上げられたことも記憶に新しいですが、今回はさらに壮大かつ独創的なプログラムで魅せてくれます。
 「バル・カン 蜂蜜& 血」と題された今回のプログラムの最大の特徴は、プログラム全体が創造、春、夏、秋、冬、和解という6 つの章に分けられ、誕生から死にいたる人生の旅路を語るように組み上げられていること。SACD Hybrid 盤3 枚にわたる、圧巻の音楽絵巻を作り上げています。今は亡きサヴァールの伴侶モンセラート・フィゲーラスが演奏会のために考案し、2009 年〜 2011 年の間に公演されていたものを、サヴァールがCD 化に合わせて編み直しました。曲目の詳細を一見すると難解なイメージを持ってしまいがちですが、バルカン半島に根付く様々な伝承曲や伝承歌を集めた内容となっているため、全体を通して非常に親しみやすい作品が詰まったアルバムに仕上がっています。子守歌や愛の歌、エレジーからツィガーヌまで、各地方に土着した作品だけでなく、ロマやセファルディム(スペイン系ユダヤ人)といった移民たちの作品も収録。3000 年以上の長きにわたり複雑に編み上げられてきた「文化のるつぼ」の魅力をたっぷりと堪能できる内容になっております。
 「歴史譚シリーズ」といえば、ふんだんに用いられる伝統楽器の音色も注目どころでしょう。今回のプログラムを録音するにあたっては、カヴァル(ブルガリア伝承の笛)、ナーイ(トルコ伝承の笛)、サントゥール(ツィンバロンに似たイランの打弦楽器)、ドゥドゥクといった地域ならではの楽器が用いられています。特に、オーボエに似たアルメニア伝承の木管楽器、ドゥドゥクの音色は必聴の美しさ。聴く人の心を鷲掴みにする切なくも美しい響きに深く心を揺さぶられます。これらの響きを深く愛した亡きフィゲーラスの歌声も2 曲収録。アルバムのラストは20 人以上からなるトゥッティ(合奏)で締めくくられており、バルカン半島の平和と結束を願うサヴァールの希求も感じられます。シリーズおなじみ、約600 ページからなる豪華ブックレット付き。






CKD 449
(SACD HYBRID)
\2500→\2290
ダンディン・コンソートの"モーツァルト"!
 "レクイエム"の初演版を復元!!

  モーツァルト:
   レクイエム
    (デイヴィッド・ブラック校訂1793年初演復元版)
   ミゼリコルディアス・ドミニ ニ短調K.222
    《オッフェルトリウム・デ・テンポーレ》
ダンディン・コンソート
ジョン・バット(指揮)
ジョアン・ラン(ソプラノ)
ローワン・ヘリアー(アルト)
トーマス・ホッブス(テノール)
マシュー・ブルック(バス)
 

 典礼において演奏された受難曲の再現である「ヨハネ受難曲」、1742年頃の最終演奏版「マタイ受難曲」、リフキン校訂ブライトコップ版「ミサ曲ロ短調、などJ.S.バッハの諸作品、そしてヘンデルの「メサイア」のダブリン初演版と、様々な異稿を発掘、復元し、現代に紹介してきたジョン・バットとダンディン・コンソート(ダニーディン・コンソート)。
 ついに登場するモーツァルトは、未完となり弟子のジュスマイヤーによって補完された大作「レクイエム(死者のためのミサ曲)」。ジュスマイヤー版のほかレヴィン版、バイヤー版、ランドン版など様々な補作・校訂譜の存在するレクイエムだが、ジョン・バット&ダンディン・コンソートが今回挑むのは、ジュスマイヤー版を基にした、モーツァルト研究家デイヴィッド・ブラックによるペータース版2013。
 ハーバード大学でモーツァルトの宗教音楽に関する論文で博士号を取得したデイヴィッド・ブラックは、ケンブリッジ大学やオーストラリア国立大学などで合唱・音楽学を指導する傍ら、世界の音楽学会で論文を発表しており、その最新の音楽研究の粋が込められたのが、この「初演復元版(Reconstruction of first performance)のレクイエム」ということになる。
 音楽学的な価値はもちろん、その精緻な演奏と歌、そしてOVPPを際立たせる超高音質録音が最大級の賛辞を得てきたジョン・バット&ダンディン・コンソート。2013年はバッハの「ヨハネ受難曲」と「ブランデンブルク協奏曲」の2つの大曲で大きく飛躍した年だったが、2014年はこのモーツァルトによって、新たなる境地に踏み入ることとなるだろう。



 


CKD 442
(SACD HYBRID)
\2500→\2290

Linn Records ピノック第2弾!
 ペイン編曲による、小編成ブルックナー!

  ブルックナー:交響曲第2番
   (アンソニー・ペイン編曲/室内アンサンブル版/世界発録音)
  ヨハン・シュトラウス2世:ワルツ 《酒、女、歌》
   (アルバン・ベルク編曲)

トレヴァー・ピノック(指揮)
ロイヤル・アカデミー・オヴ・
 ミュージック・ソロイスツ・アンサンブル
 イングリッシュ・コンサートの創設者、世界有数の古楽系鍵盤奏者であり、ピリオド奏法のパイオニア的存在、トレヴァー・ピノック。世界的な反響を呼んだ「マーラーの交響曲第4番(室内アンサンブル版)」に続くLinn Records第2作目は、なんとブルックナー!
 未完成だったエルガーの交響曲第3番と威風堂々第6番を補筆完成し世に送り出したことで一躍名を馳せたアンソニー・ペインの編曲によるこのブルックナーは、2013年3月に初演された新ヴァージョン。古楽演奏で培ったピノックの統率力、この規模の録音には特に定評のあるLinn Recordsの高品質録音で、弦楽器と管打楽器あわせて総勢20名の優れたアンサンブルを聴かせてくれる。




MD+G


902 18296
(SACD Hybrid)
\3000
メルキオル・フランク(1579-1639):
 福音書によるモテット集(1623)より(29曲収録)
マリア・ユルゲンセン(指揮) 
北ドイツ室内合唱団
美しきポリフォニーによるモテットの世界
【録音】2013年8月, ベルニット、ドルフ教会(デジタル:セッション)
 後期ルネサンスから初期バロックへの過渡期に活躍したドイツの作曲家メルキオル・フランク。多作なプロテスタント教会音楽の作曲家として有名で、ヴェネツィア楽派の作曲様式をドイツへと北上させました。しかもモテットの作品は600にも及んでいます。
 1623年に作曲された福音書からとられたモテットは、ドイツ語で作曲されており、ラッスス流の後期ルネサンス音楽の音楽語法、慎重に操作される不協和音、よどみなく流れるポリフォニーなどが特徴とされています。
 北ドイツ室内合唱団は、様々なドイツの合唱団の経験を積んだメンバーで結成された16人の合唱団。ルネッサンスからロマン派までの合唱作品で、高い評価を得ています。
  


308 18112
\2300→\2090
14人のベルリンのフルート奏者たち〜昼下がりの笛
 R=コルサコフ&ヴェルナー・タスト:It’s Hummeltime,/
 ドビュッシー&ヴェルナー・タスト:午後(14声のための),/
 ドビュッシー(ヴェルナー・タスト編):ロマンティックなワルツ,/
 R=シュトラウス(ヴェルナー・タスト編):セレナーデ,/
 ドヴォルザーク:(クリスティーネ・フプカ編):セレナーデOp.44,/
 ドビュッシー(ヴェルナー・タスト編):月の光,/
 レズニチェク:歌劇「ドンナ・ディアナ」序曲,/
 ドビュッシー(J.シュマイサー編):小組曲
14人のベルリンのフルート奏者たち
[Andreas Blau(ベルリン・フィル),
Thomas Beyer(シュターツカペレ・ベルリン),
Kornelia Brandkamp(ベルリン・ドイツ響),
Wolfgang Dasbach(ベルリン・ドイツ・オペラ),
Rudolf D?bler(ベルリン放送響),
Wolfgang D?nschede(ベルリン・フィル),
Egor Egorkin(ベルリン・フィル),
Jochen Hoffmann(ベルリン・ドイツ・オペラ),
Christiane Hupka(シュターツカペレ・ベルリン),
Hiko Iizuka(ベルリン在住フリー),
Frauke Leopold(ベルリン・ドイツ響),
Robert Lerch(ベルリン・ドイツ・オペラ),
Beate-Gabriela Schmitt(ベルリン在住フリー),
Ulf-Dieter Schaaff(ベルリン放送響),
Linda Zanetti(ゲスト参加: シュターツカペレ・ベルリン)
ベルリンのオーケストラや在住フルート奏者たちによるオーケストラ!
【録音】2013年1月, ベルリン放送録音大ホール(デジタル:セッション)
 ベルリンのオーケストラ、ベルリン在住のフルート奏者たちが、ベルリン・フィルのフルート首席アンドレアス・ブラウの呼びかけで集まったオーケストラ。様々なサイズのフルートによるオーケストラの美しさはこれまでにない感覚です。
 トップ奏者集団による素晴らしいテクニックで聴くこれらの曲は、新たなる別の曲を聴いているかの錯覚を聴き手に届けます。フルート・ファンには垂涎の1枚といってよいでしょう。
 

903 18356
(SACD Hybrid)
\3000
テレマンの独特で創造的な作曲法によるソナタ集
 テレマン:ヴァイオリン・ソナタ集(フランクフルト1715 Op.1)
  ソナタ第1番ト短調TWV.41:g1, ソナタ第2番ニ長調TWV.41:D1,
  ソナタ第3番ホ短調TWV.41:h1, ソナタ第4番ト長調TWV.41:G1,
  ソナタ第5番イ短調TWV.41:a1, ソナタ第6番イ長調TWV.41:A4,
  序曲(組曲)ト短調TWV.41:g4
シュテファン・シャルト(バロックVn),
エリザーベト・ヴァント(バロックVc),
ソニア・ケムニツァー(Cemb)"
【録音】2013年5月, マリエンミュンスター修道院(デジタル:セッション)
 近年テレマンの作品が録音される機会が増えていますが、この作品は何故かほとんど録音されていません。テレマンがハンブルクで「作品1」として発表した比較的初期のもの故なのかどうかはわかりませんが、決して安易に書かれたものではないことは聴けばすぐわかるでしょう。
 テレマンは、当時最も斬新とされたスタイルを用いてこのソナタ集を書き上げました。ここで演奏しているヴァイオリニスト、シュテファン・シャルトは、モダン楽器だけでなくバロック・ヴァイオリンの名手としても知られ、1995〜1999年にザクセン州立劇場コンサートマスター、2000年からはムジカ・アンティクァ・ケルンのコンサートマスターを務めています。ここではピリオド楽器の演奏で、テレマンの語法を見事に再現しています。
 

316 18362
\2300
イギリス・オルガン作品集Vol.1
 アルフレッド・ホリンズ(1865-1942):演奏会用序曲ハ短調,
 ジョージ・タルベン=バル(1896-1987):エレジー,
 チャールズ・ヴィリアーズ・スタンフォード(1852-1924):
  幻想曲とトッカータOp.57
 パーシー・ウィットロック(1903-1946):ディヴェルティメント ロ短調
 ウィリアム・トーマス・ベスト(1826-1897):スケルツォ イ短調,
 エドウィン・ヘンリー・ルメア(1865-1934):ロンド・カプリッチョOp.64,
 エドワード・エルガー(1844-1925):ニムロッド,
 エドワード・エルガー(1844-1925):オルガン・ソナタ ト長調Op.28
ベン・ヴァン・オーステン
(1877年ヘンリー・ウィリス製オルガン)
ヴィクトリア朝時代のオルガンで演奏したその時代の作品
【録音】2013年8月, イギリス、ソールズベリー大聖堂(デジタル:セッション)
 イギリスのオルガン製作は、複雑に入り組んだ歴史の中で急激な発展と衰退が繰り返されました。ヨーロッパ大陸のオルガンに似通っていた時代もあば、ヨーロッパのどこにも見られない独自の様式をもっていた時代もありました。1851年英国での万国博覧会で、パイプオルガンは華々しい注目を集めた、といわれています。
 ドイツから出品されたオルガンは、それまでのイギリスにはなかったサウンドでイギリス人につ強烈な衝撃を与えます。以降イギリスでは新しいオルガンが製作されるようになり、ヴィクトリア朝(1860-1900)には世界有数のオルガン建造国となりました。この録音で演奏されているオルガンの製作者であったヘンリー・ウィリスは、この時代の最高のイギリスのオルガン製作者であり、そのオルガンのために英国の作曲家、オルガニストたちは、その素晴らしい音色を生かした作品を作曲したのでした。 この時代に生まれた作品を、ヘンリー・ウィリス製オルガンで演奏したアルバムです。
  


912 18306
(SACD Hybrid)
\3000→\2590
弦楽合奏版によるショスタコの「24の前奏曲」
 ショスタコーヴィチ:
  24の前奏曲Op.34(G・コルフマーによる弦楽合奏版(1990))
  弦楽四重奏曲第8番Op.110(弦楽合奏版)
ミハイル・グレヴィチ(リーダー)
ドグマ室内管弦楽団
【録音】2013年, ブレーメン放送(デジタル:セッション)
 なんと弦楽合奏版によるショスタコの「24の前奏曲」
 厳格なスタイルによる「24の前奏曲とフーガ」とは異なり、自由な性格の小品が集められているショスタコーヴィチの「24の前奏曲」。「この弦楽合奏用の編曲版を理解することを通して、ショスタコーヴィチの創造的な個性に会うことができます。
 ショスタコーヴィチの創造力は我々のオーケストラの仕事に影響し、常に我々に驚異的な個人と音楽の瞬間を提供します。我々と共に彼らを経験してください」と、このオーケストラのリーダー、ミハイル・グレヴィチは語っています。弦の美しさが際立った演奏で、一見すると音楽に余計な肉付がされていると思われるかもしれませんが、ショスタコーヴィチの音楽が持つ本質はいささかも揺らいでいない事を感じられるはずです。




TELARC



TEL 34412
\2300→\2090
ズイル・ベイリー(Vc)
 チェロ・ソナタの伴奏はナターシャ・パレムスキ

  ブリテン:
   ① チェロと管弦楽のための交響曲Op.68
   ② チェロ・ソナタ ハ長調Op.65
ズイル・ベイリー(Vc)
グラント・ルウェリン(指揮)
ノースカロライナ交響楽団(①)
ナターシャ・パレムスキ(P:②)
緊張感にあふれ、情感ゆたかなズイル・ベイリーのブリテン
 感性あふれる演奏で比類無い才能を放っているチェリスト、ズイル・ベイリー。2013年のブリテン生誕100年を記念して行われた一連のコンサートからのライヴ録音。
 ロストロポーヴィチのために書かれブリテンらしい和音進行が印象的な交響曲、そしてソナタをカップリングしています。卓越したベイリーの表現力が作品の真価を引き出し、聴き手に新鮮な感動を届けます。 【録音】2012年 (デジタル:ライヴ)


ここへきて人気急上昇!
チェリスト、ズイル・ベイリー
旧譜

DE 3378
\2300→¥2090
ズイル・ベイリー・イン・コンサート
 サン=サーンス:
  チェロ協奏曲第1番 イ短調作品33
  チェロ協奏曲第2番 ニ短調作品119
  白鳥〜《動物の謝肉祭》より
 マスネ:《タイス》の瞑想曲
ズイル・ベイリー(vc)
ラオノーク交響楽団
デイヴィッド・ワイリー指揮
ズイル・ベイリーはアメリカのチェリスト。ピーボディ音楽院とジュリアード音楽学校を卒業し、現在はソリストの他に、エル・パソ=ムジカ室内楽音楽祭の音楽監督や、エル・パソ=テキサス大学でチェロ科の教授も務める。デロス・レーベルにはこれまでに、バッハ、ベートーヴェン、メンデルスゾーン、ショパン、フランクール、ヴュータンを集めたデビュー・アルバム(DE 3326)や、『シュタルケル・セレブレイション」(DE 3344)のタイトルでのシューベルトとボッケリーニの弦楽五重奏曲、ベートーヴェンのチェロ・ソナタ集(DE 3368)などを録音している。今回は、2005年10月のライヴ録音であるサン=サーンスのチェロ協奏曲集。シューマンのように3つの楽章が途切れなく演奏される第1番と、その30年後に書かれ、作曲者自身も自信作ながら「やや難しいので流行らないだろう」と感じたという第2番を1度のコンサートで演奏した記録である。共演は、生まれ故郷ヴァージニアのオーケストラであるロアノーク交響楽団。指揮は1996年から同響の音楽監督兼指揮者であるデイヴィッド・ワイリー。1993年にアスペンで賞を受け、翌94年からアスペン音楽祭でアシスタントを務めた今後が期待される指揮者である。楽器は以前ブダペスト四重奏団のミシャ・シュナイダーが使用していた1693年製のマッテオ・ゴッフリラー。
録音:2005年10月17日、ライヴ



旧譜
実はひっそりベストセラーだったりすパレムスキのアルバム

BELAIR
BAM 2030
\1800
ルービンシュタイン:
 ピアノ協奏曲第4番
ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲
ナターシャ・パレムスキ(P)
ドミトリ・ヤブロンスキー指揮
モスクワ・フィル
ルビンシテインのピアノ協奏曲第4番はロシア・コンチェルト史上に残る傑作だと思うのだが、一般的知名度はなぜかかなり低い。録音にはポンティの名演があるが、ここで弾いているパレムスキは写真で見ると明らかにまだ若い。こんな若い女の子にこの曲のニュアンスが伝わるかと思っていたが、そのプロフィールを見て唖然・・・16歳。・・・おいおい・・・。ワイルドやヤブロンスカヤに学んだアメリカ期待の少女ピアニストなのだそうだ。少年少女向けコンクールでは当然華々しい賞歴をあげており、現在は地方のオケと地道な演奏活動を繰り広げているという。若手には弾いてほしくないとはいえ、16歳の天才美少女ピアニストとなるとまた話しは別。ポンティの演奏と比べるなんていう野暮はしないで、その天性の純粋な才能をたっぷり楽しめばいいかな、と。
一方、店主思うところの史上最高の名曲「パガニーニの主題による狂詩曲」も、十分すぎるほど才気あふれる素敵な演奏。リズム感が鮮烈。

 ちょっと入荷までに時間がかかります。







GENUIN

GEN 13288
\2200
〜ドイツ音楽コンクール2012優勝者〜
 「小山莉絵〜ファゴット協奏曲集」

  ヴィヴァルディ:ファゴット協奏曲へ長調RV491
  モーツァルト:ファゴット協奏曲変ロ長調K.191
  ジョリヴェ:ファゴット、弦楽、ハープとピアノのための協奏曲
  ポール=アグリコール・ジュナン(1832-1903):
   ヴェニスの謝肉祭(原曲:フルートとピアノのための)
小山莉絵(ファゴット)
ゼバスチャン・テヴィンケル(指揮)
プフォルツハイム南西ドイツ室内管弦楽団
 2012年ドイツ音楽コンクール優勝者!日本のホープ、小山莉絵ファーストCD!

 録音:2013年5月16-18日マタイ教会,プフォルツハイム、TT54:47

 小山莉絵は1991 年生まれで2012 年に第37 回ドイツ音楽コンクールに優勝、他にも2013 年にMuri Competition 第1 位など多くのコンクールに優勝し現在ソリストとしてヨーロッパの多くのオーケストラと共演している。幅広い音域に無理のない音色と豊かな音楽性を感じさせ、特に高音域の柔らかな音は見事で今後の活躍が期待される。バロックから古典派、現代音楽までファゴットの可能性と魅力を詰め込んだ快心のデビュー・アルバム。
 
GEN 14296
\2200→\1990
「シュヌアー、オジコンド(Otjikondo)のために弾く」
 モーツァルト:
  幻想曲ニ短調K.397、アダージョ ロ短調K.540、デュポール変奏曲K.573
 ベートーヴェン:エリーゼのために、ロンドOp.51-1
 シューベルト:即興曲Op.142-2
 メンデルスゾーン:無言歌Op.67より第1、4番
 J.S.バッハ(M.ヘス編):「主よ人の望みの喜びよ」
フリードリヒ・ヴィルヘルム・シュヌアー(Pf)
 大ベテラン、シュヌアー84歳、アフリカの子供達のために弾く!

 録音:2013年3月16-17日、デトモルト・コンツェルトハウス、59:50

 シュヌアーは1929 年生まれのドイツの重鎮的ピアニストでウィルヘルム・ケンプに師事し、質実剛健、その堅実な音楽作りは今日の現役ピアニストの中で際立っており、84 歳とは思えぬしっかりとしたタッチと澄んだ音色には驚かされる。なおこのCDはナミビアにあるオジコンド(Otjikondo)スクール援助のための企画で収益金CD 一枚あたり5 ユーロが同学校に寄付される。


シュヌアーの名盤から
Piano Sonata, 16, 17, 18, : Schnurr
マイスター・ミュージック
MM-2147
\2957
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集
 第16番 ト長調 Op.31-1
 第17番 ニ短調 Op.31-.2「テンペスト」
 第18番 変ホ長調 Op.31-.3
フリードリッヒ・ヴィルヘルム・シュヌアー(P)
 1929年、ドイツのゲッティンゲン生まれ。
 国立デトモルト音楽大学ではハンス・リヒター=ハーザーの下で学び、その後コルトー、ケンプのマスター・クラスで研鑚を積んだ。
 1959年ミュンヘン国際音楽コンクール第1位。
 母校国立デトモルト音楽大学で教鞭を取り学長も勤め、日本のピアノ教育界にも大きな影響を持つ。
 演奏家としてはそれほど知名度はなかったが、90年代にマイスター・ミュージックから一連の録音をリリース。往年のドイツの巨匠が蘇ったという強い印象をファンに与えた。
 まさにドイツ・ピアニズムの直系と言える巨匠、シュヌアー。重量級のいぶし銀という感じではなく、けれんみのない、クリアで率直な演奏。
 そのシュヌアーの初期の名盤の中から今回、特に人気が高かったものをリマスタリング再発売。


 


GEN 13283
(2CD 1枚価格)
\2200→\1990
名門ベンダ・ファミリー出身の重鎮、エドウィン・フィッシャーの弟子
 「セバスティアン・ベンダ〜メモリーズ」

  (1)ベートーヴェン:創作主題による32の変奏曲ハ短調
  (2)シューベルト:ピアノ・ソナタ 変ロ長調Op.Posth
  (3)シューマン:幻想小曲集Op.12
  (4)リスト:ペトラルカによるソネット第104番
  (5)ヴィラ=ロボス:ピアノ小品集
   (ブラジルの魂、内なる祭り、メスティーソの伝説、
    セレステイラスの印象、白人インディアンの踊り)
  (6)マルタン:8つの前奏曲
  (7)ムソルグスキー:展覧会の絵
セバスティアン・ベンダ(Pf)
 名匠セバスティアン・ベンダの没後10年記念リリース

 録音:(1)1979年、(2)(3)1961年、(4)1979年、(5)1981年、(6)1994年

 セバスティアン・ベンダ(1926-2003)は名門音楽一家ベンダ・ファミリーの血筋で、ヴァイオリニストの父とピアニストの母という音楽一家にスイスに生まれ、幼い頃よりピアノの才能を発揮し、後にエドウィン・フィッシャーに師事、18−19 世紀の独墺系音楽の演奏スタイルを今に引き継ぐピアニストとしてイェルク・デムスらと並んで音楽界の重鎮として活動してきた。その一方で20 世紀の音楽にも積極的に取り組み、その堅実な演奏スタイルは作曲者からも絶大な支持を得た。このセットでは得意のベートーヴェンからロシア物の展覧会の絵、20 世紀のマルタン、ヴィラ=ロボスまであらゆる時代と様式の作品が選ばれ、ベンダの多彩な側面を知ることができる。
 
GEN 13290
\2200

「グリーン」
 〜シューマン&クルタークの弦楽四重奏曲

  シューマン:弦楽四重奏曲第1番イ短調Op.41-1
  ジェルジ・クルターク(b.1926):
   アンドレー・セルヴァンスキを追悼する小聖務日課
    (オフィチウム・ブレーヴェ)Op. 28
  シューマン:弦楽四重奏曲第3番イ長調Op.41-3

アマリリス四重奏団:
 【グスタフ・フリーリングハウス(Vn)、
  レナ・ヴィルト(Vn)、
  レナ・エッケルス(Va)、
  イヴ・サンドゥ(Vc)】
 録音:2013年3-6月

 GENUIN では4 枚目となるこのアルバムで、これまでもベートーヴェンとベルク、ハイドンとウェーベルンという異色の組み合わせでアルバムを出してきたアマリリス四重奏団だが、今回もシューマンとクルタークという意表をつくカップリングだが、ある種の狂気じみた内容に意外な共通点が見出せる。クルターク作品は14 の小品からなり、厳しい表現主義ありウェーベルン風の極小主義ありと西洋前衛音楽を俯瞰するような内容。シューマンと聴き、クルタークを聴き、再びシューマンを聴くと聴き手の耳は奇妙な錯覚、異化作用を起こしヨーロッパの歴史の裏に横たわる暗黒の精神史に勢い、思いをさせることになる。
 
GEN 13544
\2200→\1990
「インテルメッツォ」〜ヴァイオリン小品集
 シャミナード(クライスラー編):スペインのセレナーデ
 ファリャ(クライスラー編):スペイン舞曲
 コルンゴルト:歌劇「死の都」より「ピエロの歌」
 R.コルサコフ:(ハイフェッツ編):熊ん蜂の飛行
 ラフマニノフ(ハイフェッツ編):ここは素晴らしき所
 モシュコフスキ(サラサーテ,ハイフェッツ編)ギターラ
 プロフォスト:間奏曲「ウィーンの思い出」
 ブラームス(クレンゲル,ギンゴールド編):ハンガリー舞曲第2番
 シューマン(ハイフェッツ編):予言の鳥
 ドヴォルザーク(クライスラー編):わが母の教え給いし歌
 C-テデスコ(ハイフェッツ編):海のささやき
 ブラームス(ヨアヒム,ハイフェッツ編):ハンガリー舞曲第7番
 サン=サーンス(パラージ編):白鳥
 ディニク(ハイフェッツ編):ホラ・スタッカート
 マスネ(ギャレ編):タイスの瞑想曲
 ブラームス(ヨアヒム編):ハンガリー舞曲第5番
 ハロルド・アーレン:虹の彼に(オーヴァー・ザ・レインボー)
 グルック(ハイフェッツ編):メロディ(精霊の踊り)
 ゴドフスキー(ハイフェッツ編):古きウィーン
 サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン
デュオ・インテルメッツォ:
 【ラルフ・マティアス・カスパース(Vn),
  タマキ・タケダ(竹田環)=カスパース(Pf)】
 録音:2012年12月ハーフォード北西ドイツ・フィルハーモニー・スタジオ,68:34

 デュオ・インテルメッツォは夫婦のコンビで、ヴァイオリンのアンコール・ピースに相応しい小品ばかりを集めた楽しいアンソロジー。クライスラー、ハイフェッツ編のおなじみの編曲の他、コルンゴルトの歌劇「死の都」からの一曲など普段あまり聴くことのない作品も収録。これ一枚でヴァイオリンの有名なアンコール・ピースがほぼ聴ける。
 

GEN 14297
\2200
メレル四重奏団
 モーツァルト:
  弦楽四重奏曲第14番「春」ト長調K.387
  弦楽四重奏曲第15番ニ短調K.421
メレル四重奏団:
 【ユリア・シュレーダー(Vn)、
  メアリー・エレン・ウッドサイド(Vn)、
  イルヴァリ・シリアクス(Va)、
  ラファエル・ローセンフェルト(Vc)】
 録音:2013年2月、58:28

 いわゆるハイドン・セットと呼ばれる弦楽四重奏曲の最初の2曲を収録。メレル四重奏団は2002 年に結成されたチューリヒを中心に活動する若いアンサンブルで、既にザルツブルク音楽祭、ルツェルン音楽祭などに出演しキャリアを積んでいる。古典派の他に現代音楽なども度々取り上げている。当CD は若木のような清新さを感じさせる瑞々しいモーツァルト。
 
GEN 14304
\2200
〜2012年ドイツ音楽コンクール優勝者〜
 「フリー・フォール」〜チェロとピアノのための作品集

  メンデルスゾーン:チェロ・ソナタ第2番Op.58
  ショスタコーヴィチ:チェロ・ソナタOp.40
  ヴァシリー・ゲラシメッツ(b.1970):
   チェロ・ブルース(2007)〜無伴奏チェロのための
  ファジル・サイ(b.1970):
   パガニーニ変奏曲(1995)〜ピアノ独奏のための
  ヴァシリー・ゲラシメッツ:トランジション(2009)
ヴァシリー・ゲラシメッツ(Vc)
ニコライ・ゲラシメッツ(Pf)
 録音:2013年3月23-25ベルリン,78'37

 ワシリー&ニコライ・ゲラシメッツ兄弟はドイツ・エッセンの音楽家一家に生まれ、これがCD デビューとなる。チェロのヴァシリーはジャズ・テイストあふれる作曲もし、ファジル・サイのパガニーニ変奏曲と共に若々しいパワーが弾ける。メンデルスゾーンとショスタコーヴィチのソナタでもその力は変わることなく、クラシックに荒々しくも新鮮な風を吹き込ませている。
 
GEN 14543
\2200→\1990
「ボレロ」〜エイプソス・サクソフォン四重奏団
 ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ、クープランの墓
 ピエルネ:序奏とポピュラーなロンドによる変奏曲
 ティエリー・エスケシュ(b.1965):湾、タンゴ・ヴィルトゥオーゾ
 フランセ:サキソフォンのための小さな四重奏曲
 ラヴェル:ボレロ
エリプソス四重奏団(サックス四重奏)
 録音:2013年4-5月

 エリプソス四重奏団は2004 年にデビューしたフランス人を中心としたアンサンブル。フランセ以外は編曲物だが、ラヴェルを始め洒落た雰囲気が味わえる。ティエリー・エスケシュは現代フランスのオルガニストで作曲家。ジャズ、タンゴのテイストを持つ楽しい小品。終わりのボレロではサックス4 本がいかにボレロのダイナミズムを表現するかお楽しみ。




NEOS

NEOS 11101
\2300
「ペーター・ルジツカ(b.1948):管弦楽曲集Vol.2」
 (1)「凶星について」(2011)
 (2)「トランス」(2009)〜室内アンサンブルのための
 (3)管弦楽のための記憶「マーラー/画像」(2010)
ペーター・ルジツカ(指揮)
ベルリン・ドイツ交響楽団
 ドイツの重鎮作曲家ペーター・ルジツカ、管弦楽作品集第2集がようやく発売!

 録音:2012年3月

 ドイツの重鎮的作曲家でザルツブルグ音楽祭の監督も勤めたルジツカ。NEOS への管弦楽作品は2年ぶりの第2集です。最近(2009〜11 年)の管弦楽曲を収録。
 ルジツカはヘンツェとハンス・オッテに作曲を師事したせいか、彼の管弦楽作品は後期ロマン派から表現主義までドイツの堅固な様式に基づいた演奏効果の高いダイナミズム持ってためリッカルド・シャイー、アシュケナージ、ティーレマン、エッッシェンバッハなど世界の名高い指揮者が好んで取り上げている。いずれも典型的な現代音楽の書法を採りながらオーケストラの圧倒的な迫力を楽しめる。「マーラー/画像」ではマーラーの交響曲第1 番と第9 番の一部が素材として使われている。
 
NEOS 21302
\2300
「コンチェルティII」
 (1)リスト:2台のピアノと管弦楽のための「悲愴」協奏曲(1865)
  (シュテファン・ホイツケによる編曲と新しいカデンツァ版,2008)
 (2)バッハ:2台のピアノのための協奏曲ハ長調 BWV1061
 (3)ストラヴィンスキー:2台のピアノ協奏曲(1935)
グラウシューマッハー・ピアノ・デュオ:
 【アンドレアス・グラウ&
  ゲッツ・シューマッハー(Pf)】
(1)(2)マーティン・ブラビンズ(指揮)
ベルリン・ドイツ交響楽団
 これはユニーク!現代版編曲のリスト:悲愴協奏曲

 録音:2011年11-12月

 グラウシューマッハー・デュオの久々の協奏曲集第2弾。(第1集はバルトーくのカデンツァを使用したモーツァルト、2台ピアノ版のリスト:悲愴協奏曲、バルトーク;NEOS 20901)
 リストの「悲愴」協奏曲は元々2 台ピアノのための作品(それも元は独奏曲であったものからの編曲)を21 世紀になって管弦楽の伴奏を付加して新たに蘇らせた珍曲。リストでは考えられない管弦楽法もさることながらリストの様式を踏まえつつクラスターを含む現代的な新た書き加えられたカデンツァも聴き所。ストラヴィンスキーの協奏曲は新古典主義時代の作品で今日聴くとポスト・ミニマルを思わせる大変ポップでお洒落な佳品。これまで作曲者の自作自演かラベック姉妹くらいしかなかった録音に今回、決定盤が現れた。
 
NEOS 11110
\2300
ロベルト・ジェラール(1896-1970):
 (1)レオ(1969)〜器楽アンサンブルのための
 (2)ジェミニ(1966)〜ヴァイオリンとピアノのためのデュオ・コンチェルタンテ
 (3)リブラ(1968)〜
  フルート、クラリネット、打楽器、ギター、ピアノとヴァイオリンのための
 (4)8人のための協奏曲(1962)
ペーター・ヒルシュ(指揮)
コレギウム・ノヴム・チューリヒ
(2)ラヘル・クンツ(Vn)
 クリストフ・ケラー(Pf)
 録音:2011年2月

 ロベルト・ジェラール(ジェラード、ヘラルドとも)はカタロニア出身で当初エンリケ・グラナドスに師事、カタロニア民謡に興味を示し、そうした様式の作品を書いていたが、やがて12 音技法に興味を持ち、スペイン人で初めてシェーンベルクの弟子となった。スペイン内戦で彼は迫害を逃れパリに移住、後にイギリスに居を定め、作曲とカタロニア文化の研究に没頭した。ここに収められた作品は一部、旋法的な書法が見られるもののほとんどが12 音技法による点描的な厳しい作風で時折り現れるギターやカスタネットの響きに抽象的に純化されたスペイン音楽のイディオムを聴き取ることができる。ルイス・デ・パブロと並ぶスペイン現代音楽の父の初めてのまとまった形での作品集。
 
NEOS 11309
\2300
ルネ・ヴォールハウザー(b.1954):
 (1)ピアノ四重奏曲(1979/83-84/rev.1987)〜
  フルート、クラリネット、チェロとピアノのための
 (2)デュオメトリー(1985-86)〜フルートとバス・クラリネットのための
 (3)アイデアの飛翔(1995)〜チェロとピアノのための
 (4)定量電流(1996/97)〜フルート、チェロとピアノのための版
 (5)空間における時間の分解(2000-01/11)〜
  クラリネット(バスを含む)、チェロとピアノのための版
 (6)結論と過程のための習作(2007)〜フルートとピアノのための
 (7)《リ・ゲ・ティン》(Ly-Gue-Tin) (2008)〜
  声とピアノ、作曲者による音響詩のための
ルネ・ヴォールハウザー
 (指揮、ピアノ、バリトン)
アンサンブル・ポリソノ
 (ソプラノ、Fl、Cl、Vc)
 録音:2007-2012年

 ルネ・ヴォールハウザーはスイス出身でロック、ジャズの経験を持ち、インプロヴァイザーとしても活動している。バーゼルアカデミーで学んだ後、セロツキ、カーゲル、ホリガーらに師事。ダルムシュタット音楽祭その他の主要なフェスティバルで作品は盛んに取り上げられている。点描的な音形と炸裂するクラスターの音塊など70〜80 年代の前衛音楽シーンのイディオムが詰め込まれている。《リ・ゲ・ティン》では自作の音響詩を自ら歌う極めてユニークな作品。
 
NEOS 11310
\2300
「ザ・ラインズ」〜 デニス・シュラー(b.1970):
 独奏・二重奏作品シリーズ

  (1)《永続する感覚と退出》(2011)〜2人のソプラノ
  (2)《春》(2012)〜バス・フルート
  (3)《青い月》(2013)〜ヴィオラ
  (4)《折り目の中で》(2011)〜フルート、打楽器
  (5)《メロディ》(2010)〜オーボエ
  (6)《止められた7秒》(2010)〜打楽器
  (7)《タン・カ》(2012)〜フルート、ピッコロ
  (8)《ロイサイダ》(2012)〜チェンバロ
(1)クリスティーナ・プレスッティ&
 ジスレーヌ・ヴェルクリ(Sop)
(2)(4)パオロ・ヴィナローリ((1)バスFl(4)Fl)
(3)アナ・シュピーナ(Va)
(4)(6)アレクサンドル・バベル(Perc)
(5)ベアトリーチェ・ザヴォドニク(Ob)
(7)タニヤ・ミュラー(バスFl)&
 エリアーネ・ヴィリナー(ピッコロ)
(8)タマル・アルペリン(Cemb)
 録音:2013年4-5月

 デニス・シュラーはイタリア、ジェノヴァ出身でドラムと打楽器を学んだ後、ミヒャエル・ジャレル、エマヌエル・ヌネスらに師事、フライブルクの国際宗教音楽作曲コンクールに優勝後、ヨーロッパの数々のコンクール、音楽祭で作品が評価されている。このアルバムにはソロ、デュオばかりが選ばれ、楽器とアンサンブルの様々な可能性が探求されている。特に2 人のソプラノが織り成す幻想的な《永続する感覚と退出》、こどもがふと思いついて楽器と戯れているような無邪気な《折り目の中で》のピュアな抒情性など、作曲者の繊細なアイデアと透明なロマンティシズムが美しい。




NMC

NMC D190
\2200
「ブリテン・トゥ・アメリカ」
 〜ブリテン:放送と劇場のための音楽集

  (1)劇付随音楽「F6登攀」(32:50)
  (2)「イギリスのアメリカ人」〜BBC/CBSラジオ・シリーズより(17:30)
  (3)「ロマン・ウォール・ブルース」〜「ハドリアンの壁」より(2:19)
  (4)劇付随音楽「新天地にて」(23:20)
  (5)「我々はどこから来たのか?」〜
   BBC,NBCラジオ「ブリテン・トゥ・アメリカ」より(2:06)
(2)マーク・エルダー(指揮)
(5)ハリー・オッグ(指揮)
(2)(5)ハレ管弦楽団
(1)ジーン・リグビー(MS)
アンドリュー・ケネディ(T)
(1)(4)サミュエル・ウェスト(語り
(3)(5)メアリー・ケアウィ(MS)
(1)(4)マーヴィン・クック&L.ウォーカー(Pf)
 ジェフリー・スキッドモア(指揮)
 Exカテドラ
 ベンジャミン・ブリテンの珍しい放送のための音楽と劇音楽集!

 録音:2013年9-10月

 多作家のブリテンが折にふれて書いたラジオや演劇のための音楽を収録。ブリテンは1930年代に生計を立てるために映画会社に入社し、そのころ知り合った詩人のW.H.オーデンと共に多くの仕事を残しているが、こうした機会音楽もそのひとつ。ピアノ伴奏と打楽器の伴奏に独唱、合唱による編成はさながら室内オペラという趣きだが、こうした一見地味な仕事の集積が後の戦争レクイエムや数々の歌劇の成功となって実を結ぶこととなる。




BERLIN CLASSICS



BC 0300550
\2200→\1990
ミドリ・ザイラー(Vln)
 ハイドン:ヴァイオリン協奏曲集
  ヴァイオリン協奏曲イ長調、ト長調、ハ長調/
 ヨハン・ペーター・ザーロモン:ロマンス
ミドリ・ザイラー(Vln)
コンチェルト・ケルン
 ハイドンとザロモンという因縁の二人の作品を、「もうひとりの’ミドリ’」天才ザイラーが弾く。

ミドリ・ザイラー
旧譜から
BC1672
\2200→¥1990
J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンパルティータ
 BWV.1002、BWV.1004、BWV.1006
ミドリ・ザイラー(Vn)
 若手女流ヴァイオリニストの中でも実力派として知られるミドリ・ザイラー。
 ただ、ソロの録音もなくはないが、アニマ・エテルナやベルリン古楽アカデミーのコンサート・ミストレスとしての認知度のほうが高い。個性的だが、オケの中、あるいはコンチェルトの中でその才能は開くのだろう、というような認識があった。
 そのザイラーがBERLIN CLASSICSでバッハの無伴奏を録音。いよいよソリストとしての活躍が本格化してきた。
ZIGZAG
ZZT 050502
¥2500→¥2290
リムスキー=コルサコフ:
 (1)交響組曲「シェエラザード」Op35
 (2)序曲「ロシアの復活祭」Op36
ボロディン:
 (3)交響詩「中央アジアの草原にて」
 (4)歌劇「イーゴリ公」より、だったん人の踊り
ジョス・ファン・インマゼール指揮
アニマ・エテルナ
ミドリ・ザイラー(Vnソロ)(1)
 ザイラーのヴァイオリンは水のようになめらか、妖精のように可憐。インマゼールとアニマ・エテルナもすごいです。管うますぎ。


BC 0300567
\2200→\1990
カテリーナ・マヌーキアン(Vln)
 ブラームス:
  ヴァイオリンソナタ全曲
  F.A.E.ソナタよりスケルツォ ハ短調WoO.2
カテリーナ・マヌーキアン(Vln)
グニッラ・シュスマン(pf)

 世界一の美人の国と言われるアルメニア。さまざまな人種が入り混じることで、史上最高且つ世界最高の美人大国になったという。
 そのアルメニアの血と日本の血が入り混じったら、さあ、果たしてどこまで超絶的な美人が生まれるか。
 いやいや、違う。ここはそんな話をする場ではない。
 ヴァイオリニスト、カテリーナ・マヌーキアン。彼女は1981年、カナダ/トロントの生まれ。両親(アルメニア人の父、日本人の母)ともにヴァイオリニストという恵まれた環境で子供の頃から才能を発揮し、今日では国際的な活動を繰り広げている。しかし彼女は音楽学校では学んでおらず、普通高校を経てトロント大学を卒業後、同大学の大学院博士課程で哲学を専攻したという異色の経歴を持つ。おそらくほんものの天才なのだろう。


カテリーナ・マヌーキアン(Vn)
旧譜

MARQUIS
MAR 81385
\2200→¥1990
R.シュトラウス:ヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調 Op.18
フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調
カテリーナ・マヌーキアン(Vn)
シャイン・ワン(Pf)
録音:2008年7月9-11日、ニューヨーク、DDD

MARQUIS
MAR 81281
\2200→¥1990
リリシズム
1. Tchaikovsky Melodie de “Souvenir d'un lieu cher”, Op. 42
2. Elgar Salut d'amour
3. Babajanian Prelude
4. Sayat Nova Folk Song
5. Vieuxtemps Romance Op.7 No. 2
6. Rachmaninoff Vocalise Op.34 No.14
7. Massenet Meditation de “Thais”
8. Elgar Sursum Corda (arr. F. L. Schnieder)
9. Tchaikovsky Meditation de “Souvenir d'un lieu cher”, Op. 42
10. Khatchaturian Waltz (Ayashe's Dance trans. by J. Heifetz)
11. Khatchaturian Sabre Dance from “Gayane” (trans. by J. Heifetz)
12. Tartini Le Trillo du diable (arr. F. Kreisler)
カテリーナ・マヌーキアン(Vn)
Piano: Satoshi Sando

MARQUIS
MAR 81215
\2200→¥1990
エレジー&ラプソディ
 イザイ:悲劇的な詩op.12
 ドヴォルザーク/クライスラー編:スラヴ舞曲第1番、同第2番
 チャイコフスキー:憂うつなセレナードop.26
 ブラームス/ヨアヒム編:ハンガリー舞曲第2番
 ショパン/ミルシテイン編:ノクターン第20番嬰ハ短調
 ヴィエニャフスキ:華麗なるポロネーズ第1番op.4
 グラナドス/クライスラー編:スペイン舞曲〜アンダルーサ
 ヴァインツヴァイク:ダンス・オブ・マサダ
 コミタス:鶴
 パパジャニャン:エレジー (ハチャトリアンに捧ぐ)
 パゴダザリアン:ラプソディ
カテリーナ・マヌーキアン(Vn)
江口玲(P)

MARQUIS
MAR 81339
\2200→¥1990
ハチャトゥリアン:ヴァイオリン協奏曲
ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲第1番
エドゥアルド・トプチャン指揮
アルメニア・フィル
カテリーナ・マヌーキアン(Vn)

BERLIN CLASSICS
BC0300429
\2200→\1990
カテリーナ・マヌーキアン(Vln)
エルガー:
 ヴァイオリン協奏曲Op.61 
 愛の挨拶、オッフェルトリム
カテリーナ・マヌーキアン(Vln)
ステファン・ショーヨム指揮、
ワイマール・シュターツカペレ

 これまで何枚かCDが出ていたがこれまであまり話題となることはなかったが、BERLINCLASSICSが本格的に彼女の録音をリリースし始めたので徐々にその状況も変わってくるだろう。





PIANO CLASSICS



PCL0059
\1300
チレア:ピアノ曲集&チェロ・ソナタ
 子守歌Op.20、C'est toi que j'aime Op.10、
 2つの小品、
 メロディ、Chanson du rouet Op.4、
 3つの小品Op.43、
 Canto del mattino Op.5、
 チェロソナタOp.38
サンドロ・デ・パルマ(pf)
(チェロ:フェルディナンド・カルカヴィエルロ)
 『アルルの女』や『アドリアナ・ルクヴルール』によって、レオンカヴァッロやマスカーニらと並ぶヴェリズモ・オペラの旗手となっ
たチレアの珍しいピアノ&チェロ作品集。
 

PCL0062
\1300
初期のピアノフォルテによるJ.S.バッハ作品集
 平均律クラヴィーア曲集第1巻より前奏曲第1番、
 トッカータBWV.911、
 無伴奏チェロ組曲第4番BWV.1010より前奏曲、
 前奏曲 フーガとアレグロBWV.998より前奏曲、
 前奏曲BWV.999、
 リュート組曲BWV.997よりパルティータ、
 無伴奏ヴァイオリンソナタ第2番BWV.1003、
 組曲BWV.995よりサラバンド
ルカ・グリエルミ(fp)
使用楽器 クリストフォリ・ピアノ(1926年製)、ジルバーマン・ピアノ(1749年製)、フーベルト・クラヴィコード(1784年製)


<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


GRAND SLAM



GS 2107
¥2400→\2190
フルトヴェングラーのメロディアLP 復刻シリーズ
 (1)ベートーヴェン:「コリオラン」序曲 Op.62
 ブラームス:
  (2)ハイドンの主題による変奏曲 Op.56a
  (3)交響曲第4番 ホ短調、Op.98
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 フルトヴェングラーのメロディアLP 復刻シリーズ最も強烈な演奏を1 枚に凝縮!43年のコリオラン、ハイドン・バリエーション、ブラ4

 録音:(1)1943 年6 月27-30 日、旧フィルハーモニー、ライヴ (2)(3)1943 年12 月12-15 日、旧フィルハーモニー、ライヴ
 使用音源: (1)(3)Melodiya (U.S.S.R.) D-09867/8(Pink label)  (2)Melodiya (U.S.S.R.) D-010851/4(Yellow label)/モノラル

 ■制作者より
 フルトヴェングラー/ベルリン・フィルの戦時中のライヴ録音の中でも、最も濃厚、強烈と言われる演奏を1 枚に収めました。2002 年、同内容のCDR(Serenade SEDR-2003) を発売しましたが、今回のGS-2107 ではその原盤を流用せず、全く新規に作り直したものです。CDR はたまたま集まったLP から復刻しましたが、今回のマスタリングでは複数のLP を比較試聴し、最上の結果が得られたものを選びました。コレクターの間では、とにかく古いプレスこそが最高の音質のように言われますが、それは決して正しいとは言えません。その理由につては、解説でも触れています。メロディアLP の復刻など今さらと思う人も多いかもしれませんが、制作者としてはなかなか良い音に仕上がったと自負しています。(平林直哉)




MELODIYA



MELCD 1002108
\2100→\1890
若き日のアシュケナージのショパン・エチュード!
 ショパン:練習曲集 Op.10&Op.25
  12の練習曲 Op.10
  12の練習曲 Op.25
ウラディーミル・アシュケナージ(ピアノ)
  20代前半の若かりし日の ウラディーミル・アシュケナージが、エリザベート王妃国際音楽コンクール優勝後の1959年と1960年にレコーディングを行ったショパンの「練習曲集」。
 モスクワ音楽院在学中にピアニストとしての名声を確立したアシュケナージのロシア時代のショパン。アシュケナージが弾くショパンの中でも屈指の名演、名盤との誉れ高い1959年&1960年の「練習曲集」がメロディアから堂々の復活です!

 1959年&1960年の録音。
 


MELCD 1002119
(2CD)
\4200→\3390
ムラヴィンスキーのサルマノフ全集が復刻リリース!
サルマノフ:交響曲全集

 交響曲第1番ニ短調(1957年3月30日録音)
 交響曲第2番ト長調(1960年9月30日録音)
 交響曲第3番イ短調(1964年5月24日)
 交響曲第4番ロ短調(1977年1月28日録音)
エフゲニー・ムラヴィンスキー(指揮)
レニングラード・フィルハーモニー交響楽団
 
 ムラヴィンスキー&レニングラード・フィルによる旧ソ連の作品の代表的録音の1つ、ワディム・サルマノフ(1912−1978)の交響曲全集!
 主にレニングラードで活躍したサルマノフの4つの交響曲は、全てムラヴィンスキーによって初演が行われており、このメロディア盤に収録れている演奏も、第1番を除く3曲が初演時のライヴ録音。
 ちなみに第1番はムラヴィンスキーに、第4番は初演者(ムラヴィンスキー&レニングラード・フィル)に献呈されている。
 
MELCD 1002098
\2100
ヴィヴァルディ:ファゴット協奏曲集
 協奏曲ト短調 RV.496/協奏曲ハ長調 RV.475/
 協奏曲イ短調 RV.500/協奏曲ヘ長調 RV.486/
 協奏曲ホ短調 RV.484
ワレーリー・ポポフ(ファゴット)
ワレーリー・ポリャンスキー(指揮)
ミンスク室内管弦楽団
 ロシア・ファゴットのレジェンド、ポポフのヴィヴァルディ!

 1962年から1988年までの22年間にわたりロシア国立交響楽団で活躍し、数多くの作曲家たちから作品の献呈を受けてきた旧ソ連、ロシアにおけるダブルリードのレジェンド、ワレーリー・ポポフ。
 ヴィヴァルディの5つの協奏曲集は、1989年にベラルーシ、ポラツクで行われた音楽祭でのミンスク室内管との共演による録音。旧ソ連、ロシアのダブルリード界の先駆者として一時代を築いた名手の妙技を存分に。

 1989年3月6日の録音、聖ソフィア大聖堂(デジタル)。
 


MELCD 1002099
\2100→\1890
木管楽器のためのロシアの室内楽作品集Vol.1
 ルビンシテイン:ピアノ五重奏曲ヘ長調 Op.55
 リムスキー=コルサコフ:ピアノ五重奏曲変ロ長調*
ワレンチン・ズヴェレフ(フルート)
ウラディーミル・ソコロフ(クラリネット)
アナトーリ・デミン(ホルン)
セルゲイ・クラサヴィン(ファゴット)
アレクセイ・ナセトキン(ピアノ)
アレクサンドル・コルネイエフ(フルート)*
ウラディーミル・ズヴェレフ(クラリネット)*
ボリス・アファナシエフ(ホルン)*
ウラディーミル・ヴラセンコ(ファゴット)*
アレクサンドル・バフチエフ(ピアノ)*
 圧巻!ロシアを代表する管楽器の猛者たちの共演!

 メロディアから"木管楽器"のためのロシアの室内楽作品集がスタート。第1集は、ルビンシテインとリムスキー=コルサコフの「ピアノ五重奏曲集」!
 19世紀ロシアの「ピアノ五重奏曲」の傑作2作品では、プラハの春国際音楽コンクールの覇者ワレンチン・ズヴェレフや、ソヴィエト国立響の首席を務めたウラディーミル・ソコロフ、アナトーリ・デミン(デョーミン)、モスクワ放送響の元首席ホルンのボリス・アファナシエフなど、旧ソ連時代を代表する管楽器の猛者たちがひしめき合う!旧ソ連、ロシアの管楽器の醍醐味ここにあり。

 1977年&1965年*の録音。
 


MELCD 1002102
(2CD)
\4200→\3390
ルビンシテイン:歌劇《悪魔》 アレクサンドル・ポリャコフ(バス・バリトン)
ニーナ・レベデワ(ソプラノ)
エフゲニー・ウラジミロフ(バス)
アレクセイ・ウスマノフ(テノール)
ニーナ・グリゴリエワ(アルト)
ニーナ・デルビナ(メゾ・ソプラノ)
ユーリー・エルニコフ(テノール)
ボリス・モロゾフ(バス)
ボリス・ハイキン(指揮)
モスクワ放送交響楽団&合唱団
 サンクトペテルブルク音楽院の創設者であり、ロシアン・ピアノ・スクールの始祖、アントン・ルビンシテイン(1829−1894)の歌劇「悪魔(デーモン)」。
 ミハイル・レールモントフの叙事詩を題材として1871年に完成したルビンシテインのオペラの貴重な録音。ハイキンの指揮、ボリショイのソリストたちが起用された1974年の録音は今回が初CD化。

 1974年の録音。
 


MELCD 1002120
(3CD/特別価格)
\4500→\3990
プロコフィエフ:歌劇《セミョーン・カトコ》 Op.81 ニコライ・グレス(テノール)
タマーラ・ヤンコ(メゾ・ソプラノ)
タマーラ・アンティポーワ(メゾ・ソプラノ)
ニコライ・パンチェヒン(バス)
アントニーナ・クレシュチョワ(メゾ・ソプラノ)
リュドミラ・ゲロワニ(ソプラノ)
ミハイル・ジューコフ(指揮)
ソヴィエト全人民ラジオ・オペラ交響楽団&合唱団、他
 ヴァレンティン・カターエフの「私は勤労人民の息子」を原作とするプロコフィエフのオペラ「セミョーン・カトコ」。1940年6月23日の初演を振ったミハイル・ジューコフの指揮による貴重な録音としても有名。
 2003年にシャンドス・ヒストリカルから復刻された際には大きな反響を呼んだ。

 1960年の録音。




St-Laurent Studio(サン=ローラン・ストゥディオ)

 カナダのSt-Laurent Studioは、2010年に創設されたレーベルで主催者はYves St-Laurent氏で高名なデザイナーと同姓同名です。
 既に多数の優れたアイテムをリリースしておりますがいずれもCDRによる出版でした。
 この度その膨大なバック・カタログから、重要なものを厳選しライセンス契約でCDリリースすることとなりました(日本プレス、トゥリー・ポッター氏筆ライナーノート、英文、日本語解説付)。
 第1弾は何と全世界初出となるプロコフィエフが1937年の1月にニューヨークで行ったコンサート・ライヴ。しかもプロコフィエフが英語で解説を付けるという驚天動地の大発見アセテート・ディスクからの復刻、1938年にモスクワ国立フィル(ロシア国立響)を自ら指揮した「ロメ・ジュリ」第2組曲を含む「プロコフィエフ自作自演集(2枚組)」です。
 St-Laurent Studioのポリシーは、細心の注意を払い、SPを正確な回転数での再生し、一切のフィルタリングをせず、生々しい音色を蘇らせるもので既に世界中で高い評価を得ておりますが、日本では一部アリアCDで紹介されていましたが、一般的には初紹介となります。
 第2弾はバーンスタイン若き日の自作自演などを予定しております。詳しくはSt-Laurent StudioのWEBをご覧ください。http://78experience.com/welcome.php?mod=comment_commander(以上 代理店)


YS782401-2
(2CD)
\4400→\3990
全世界初出!
 プロコフィエフ、1937年1月、ニューヨーク・コンサート・ライヴ

プロコフィエフ(ピアノ、指揮)
 CD1
  束の間の幻影より(第9,3,17,18、11,10,16,6,5番)、
  田園風ソナチネ、御婆さんの話、
  古典交響曲のガヴォット
   以上1935年2月12日パリ、ディスク・グラモフォン録音
  練習曲作品52−3、風景作品59−2、悪魔的暗示作品4−4、
  御婆さんの話作品31−2
   以上1935年2月26日パリ、ディスク・グラモフォン録音
 ピアノ・ソナタ第4番アンダンテ、ガヴォット作品32−3
  以上、1935年3月3日パリ、ディスク・グラモフォン録音
 ピアノ協奏曲第3番
  (ピエロ・コッポラ指揮ロンドンフィル、1932年6月ロンドン、HMV録音)
CD2
 ピアノ・ソナタ第4番「アンダンテ」、
 束の間の幻影より(第3,5,6,7,11,10,18,9番)、

 プロコフィエフ、子供の音楽作品65を語る、
 子供の音楽より(第10,11,12番)、
 練習曲作品52−3、悪魔的暗示
  以上、1937年1月16日ニューヨーク、コロンビアコンサートホールライヴ放送録音
 ロメオとジュリエット
  「ロメオとジュリエット」第2組曲
  以上:1938年


<メジャー・レーベル>

DECCA

《Decca 3Classics Albums》
3枚のアルバムをセット化した、今だけの限定盤!



478 6705
(3CD)
\2700→\2490
クラウディオ・アラウ〜Three Classic Albums
【CD1】
 ベートーヴェン:ディアベッリの主題による33の変奏曲ハ長調 Op.120,
【CD2】
 ショパン:ワルツ集 第1〜14番
【CD3】
 リスト:
  ピアノ協奏曲第1番変ホ長調S.124,
  ピアノ協奏曲第2番イ長調 S.125,
  3つの演奏会用練習曲 S.144
クラウディオ・アラウ(P),
コリン・デイヴィス(指揮)
ロンドン交響楽団(CD3)
アラウの至高のひとときが味わえるセット
【録音】1985年(CD1), 1979年(CD2), 1979年(CD3:協奏曲),
1974&1976年(CD3:練習曲)"
 巨匠アラウが、1985年に録音したまさに崇高な「ディアベッリ変奏曲」。曖昧さのない明晰なタッチで、堂々としたショパンのワルツ。遅めのテンポで、堂々としたスケールの大きなリストの協奏曲。アラウの至高のひとときが味わえる、3枚のアルバムをひとつにまとめた、お買い得な3枚組です。
  


478 6709
(3CD)
\2700→\2490
アルフレート・ブレンデル〜Three Classic Albums
【CD1】
 ベートーヴェン:
  ピアノ協奏曲第5番変ホ長調Op.73「皇帝」
  ピアノ・ソナタ第23番へ短調Op.57「熱情」
【CD2】
 シューマン:ピアノ協奏曲イ短調Op.54
 ウェーバー:コンツェルト・シュトゥック ヘ短調Op.79
【CD3】
 シューベルト:ピアノ五重奏曲イ長調D.667「ます」
アルフレート・ブレンデル(P)/
サイモン・ラトル(指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(CD1)/
クラウディオ・アバド(指揮)
ロンドン交響楽団(CD2)/
クリーヴランド弦楽四重奏団員,
ジェイムズ・ヴァン・デマーク(Cb)(CD3)
ブレンデルらしい隅々まで考え抜かれた名演奏
【録音】1998,1994年(CD1), 1979年(CD2), 1977年(CD3)
 ラトル&ウィーン・フィルの見事なサポートを得、自由闊達なベートーヴェン像を作り上げたベートーヴェンの「皇帝」。透明感に溢れ、熱のあるシューマン。シューベルトの清々しいロマンティシズムを余すことなく表出した「ます」の名演。
 ブレンデルらしい隅々まで考え抜かれた名演奏3枚のアルバムをひとつにまとめた、お買い得な3枚組です。
 


478 6713
(3CD)
\2700→\2490
ヴィクトリア・ムローヴァ〜Three Classic Albums
【CD1】
 チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.35
 シベリウス:ヴァイオリン協奏曲ニ短調Op.47
【CD2】
 ブラームス:ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.77
【CD3】
 ストラヴィンスキー:ヴァイオリン協奏曲ニ長調
 バルトーク:ヴァイオリン協奏曲第2番Sz.112
ヴィクトリア・ムローヴァ(Vn)/
小澤征爾(指揮)
ボストン交響楽団 (CD1)/
クラウディオ・アバド(指揮)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(CD2)/
エサ=ペッカ・サロネン&(指揮)
ロサンゼルス・フィルハーモニー管弦楽団(CD3)
強靭な音、精緻な技巧、知性に溢れたヴァイオリン協奏曲の名演
【録音】1985年(CD1), 1992年(CD2), 1997年(CD3)
 ムローヴァによる5つのヴァイオリン協奏曲。
 ムローヴァは1982年のチャイコフスキー国際コンクールで優勝、このチャイコフスキーの録音は約3年後に小澤征爾&ボストン交響楽団との共演で行なわれました。
 ムローヴァは、シベリウス国際ヴァイオリン・コンクールでも優勝しており、優勝豊麗で強靭な音、精緻な技巧で溌剌と謳いあげたシベリウス。「情熱と知性に溢れ、力強さと完璧な技巧だけでなく、心も魂もそなえている」と高い評価を得たムローヴァの名演奏3枚のアルバムをひとつにまとめた、お買い得な3枚組です。
 


478 6717
(3CD)
\2700→\2490
ジェシー・ノーマン〜Three Classic Albums
【CD1】
 R・シュトラウス:
  4つの最後の歌, ツェツィーリエOp.27-2,
  明日の朝 Op.27-4, 子守歌 Op.41-1,
  憩え、我が魂 Op.27-1,
  我が子に Op.37-3, 献呈 Op.10-1,
【CD2】
 ワーグナー:トリスタンとイゾルデ〜
  前奏曲と愛の死, ヴェーゼンドンクの歌,
【CD3】ベルリオーズ:夏の夜Op.7, ラヴェル:シェエラザーデ
ジェシー・ノーマン(Sp)
クルト・マズア(指揮)
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団(CD1)
コリン・デイヴィス(指揮)
ロンドン交響楽団(CD2&3)
ドラマティック、豊かな表現力、ジェシー・ノーマンの代表的名唱
【録音】1982年(CD1), 1975年(CD2), 1979年(CD3)
 「4つの最後の歌」の切々とした説得力のある名唱。甘美でスケールの大きいワーグナー。「夏の夜」の代表的な名盤など、ジェシー・ノーマンの名演3枚のアルバムをひとつにまとめた、お買い得な3枚組です。
 


478 6877
(3CD)
\2700→\2490
ボザール・トリオ〜Three Classic Albums
【CD1】
 ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第5番『幽霊』、第7番『大公』
【CD2】
 ドヴォルザーク:ピアノ三重奏曲『ドゥムキー』
 メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲第1番
【CD3】
 ラヴェル:ピアノ三重奏曲 イ短調
 ショーソン:ピアノ三重奏曲 ト短調
ボザール・トリオ
ボザール・トリオによる心温まる至福のアンサンブル!
【録音】1979年&1981年(CD1), 1985年(CD2)、1983年(CD3)
 滋味あふれる至芸を披露するピアニスト、メナヘム・プレスラーを中心に結成されたボザール・トリオがフィリップス・レーベルに遺したピアノ・トリオの名作を3枚にカップリング。
 心温まるアンサンブルはいつの時代にも聴き手の心に鮮やかな感動を届けます。




韓国ユニバーサル



DN 0030
(3CD)
\3600→\3290
ミシェル・オークレール〜フリップス・レコーディングス
CD1
 メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 op.64
 チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.35
  Recording: February 1963, Innsbruck
ミシェル・オークレール(ヴァイオリン)
インスブルック交響楽団
ロベルト・ワーグナー(指揮)
CD2
 モーツァルト: ヴァイオリン協奏曲 第4番 ニ長調 K.218
 モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲 第5番 イ長調 K.219 >トルコ風<
  Recording: December 1961, Stuttgart
ミシェル・オークレール(ヴァイオリン)
シュトゥットガルト・フィルハーモニー管弦楽団(CD2)
マルセル・クーロー(指揮) (CD2)
CD3
ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.77
 Recording: September 1958, Wien
ミシェル・オークレール(ヴァイオリン)
ウィーン交響楽団 (CD3)
ウィレム・ファン・オッテルロー(指揮)(CD3)
ブックレット(英語表記)を封入。


 ヴァイオリニストの中でこんなにも美しくもたおやかな演奏をする人はほかにいないだろう。ミシェル・オークレール。
 ブーシュリ、ティボー、メニューインにその傑出した才能を愛されながら腕を痛めて早くして引退してしまった美貌の天才ヴァイオリニスト。技巧はあるが線が細いだけ、とかいうのとは全然違う。このもって生まれた才能。・・・いや、資質というべきか。誰かが「処女の恥じらい」と呼んでいたがそんな気恥ずかしい呼び方もしたくなる、この清楚であえかで瑞々しい演奏。朝露にさえ折れてしまいそうなのに、必死で花を咲かせるスミレのような。
 ・・・今回のPHILIPSの復刻の中で何がうれしかったといってこれが最高に嬉しかった。(昔のコメントから)



ARDMORE
1950年代のオークレール/チャイコフスキー

ASS036
\1700
Michele Auclair / ミシェル・オークレール (ヴァイオリン)
 チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.35
 12inch Remington R199-20 / 1950年代初期MONO録音
ミシェル・オークレール (ヴァイオリン)
クルト・ヴェス指揮
ウィーン響
 このレーベルの社長、本当に性格の曲がったイヤなおじさんなんだが、今回、アーティスト名を伏せてサンプル盤を送ってきた。
 またいつもの調子で「絶対すごいから聴いてみ、絶対コメント書きたくて仕方なくなるで。でも誰の演奏かは教えまへん」と謎の中国人みたいな感じで送ってきたのである。
 社長の性格は別として、今はもうArdmoreからリリースされるものはほとんど99%すごいとわかっているから、その言葉を信じて無条件でそのサンプルを聴いてみた。
 チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲だった。
 しばらくしてヴァイオリンが始まった。
 いきなりすごい。
 熱い。激しい。しかし輪郭はくっきりとして絶対に崩れない。でもグギグギグギとかなり個性的に強引に強烈に迫ってくる。そう、本当に迫ってくる。こちらの精神状態や身体状況に関係なく、いやおうなしに迫ってくる。
 男か女か・・・この獰猛な気質はおそらく女。ヌヴーとかムターとかそういう異様なエネルギーの高まりを感じる。ヴァイオリンの音色だけで部屋の室温を2度ほど上げる、そういう演奏。
 第1楽章のカデンツァではもう震えが止まらなくなった。普通じゃない。背中に悪寒が走るのだ。
 誰なんだ、この人、頼むから教えてくれ・・・。
 ARDMOREの社長に頭を下げるなんて絶対にイヤだが、背に腹は変えられない。電話する。
 「どうか教えてほしい、誰なんですか、この人は」、「知りたいんでしょう?知りたくてたまらないでしょう?コメント書きたくてたまらなくなったでしょう?」「う、ううう」「教えてあげましょうか」「た、たのむ」「これは・・・ですね・・・誰でしょうね」「じらすのはやめてくれ、頼むから教えてくれ」「くっくっく・・・じゃあ、教えてあげましょう、これは・・・オークレールですよ」
 ポカン。
 え?いや、それはないだろう。
 オークレールのチャイコフスキーなら何回も聴いた。カップリングになっていたメンデルスゾーンは本でも紹介した名演だ。そしてチャイコフスキーも可憐な花のような演奏だった・・・が、それとこの演奏は全然違う。
 「あ、いや、それは違う・・・オークレールじゃない」
 「何言うてんの、オークレールですわ」
 「いや・・・しかし、こんなに激しくなかった。オークレールのチャイコフスキーはもっと、こうやさしくてエレガントで」
 「それは60年代のPHILIPSの録音でっしゃろ、これは50年代のRemingtonの録音」
 「そんなのがあったか・・・」
 「何言うてまんの、15年前にこの演奏がすごいといったのはあんたさんですやろ」
 「へ?」
 「池袋のWAVEで、音のわるーい復刻CDを絶賛してましたやないですか」
 「そ、そうだったか・・・全然覚えてない・・・」
 「今回のうちのリマスタリングはいいですぜ〜、最高でっしゃろ?これなら誰にでも胸張って薦められますやろ?」
 「あ、ああ・・・確かに悪くない・・・だんだん思い出してきた・・・あの演奏か・・・」
 「ほんなら、しっかり今度のホームページで紹介してくんなはれ」
 「ううう・・・口車に乗るのはいやだが・・・しかし、やっぱりすごいものはすごいということか・・・」

 ということでこのオークレールのチャイコフスキー・・・、すごいです。どうかお気をつけて。

 「「レミントン再版盤を使用した驚愕のリマスタリング!?」
 初版盤の材質と異なるからか、全体に貧弱な音がするとされている再版盤。
 レミントン初版盤(シュラック盤)の音は凄いことで有名だが、実は盤質はあまり良くない。
 そのため今回発売のCD-R盤は、あえて再版盤を使用。しかし誰も知らない再版盤に秘められた音を再認識することができるはず。
 通常、再版盤をモノ針再生して、こんな音を聴くことはできない・・・。」(ARDMORE)





韓国ワーナー



WKC2D 0051
(2CD)
\3600→\3290
シューベルト:ヴァイオリンとピアノのための作品集
CD 1
 1 幻想曲 ハ長調 D934 (Op.159) (20:25)
 2 ロンド ロ短調 D895 (Op.70) (12:49)
 3-6 ヴァイオリン・ソナチネ第3番 ト短調 D408 (Op.137-3) (13:46)
  (I. Allegro giusto_4.38 / II. Andante_3.24 /
   III. Menuetto (Allegro-vivace)_1.58 / IV. Allegro moderato_3.35)
CD 2
 1-4 ヴァイオリン・ソナチネ 第2番 イ短調 D385 (Op.137-2) (18:28)
  (I. Allegro moderato_6.17 / II. Andante_5.52 /
  III. Menuetto (Allegro)_1.56 / IV. Allegro_4.12)
 5-8 ヴァイオリン・ソナタ イ長調 D574 ‘二重奏’ (Op.162) (18:30)
 (I. Allegro moderate_5.39 / II. Scherzo (Presto)_3.54 /
  III. Andantino_4.08 / IV. Allegro vivace_4.38)
 9-11 ヴァイオリン・ソナチネ 第1番 ニ長調 D384 (Op.137-1) (11:56)
  (I. Allegro molto_4.06 / II. Andante_4.17 / III. Allegro vivace_3.25)
   Recorded: X.1962 (CD 2); XI.1962 (CD 1), Studio Hoche, Paris
ミシェル・オークレール(ヴァイオリン)
ジュヌヴィエーヴ・ジョワ(ピアノ)
オリジナル・ジャケット仕様、ブックレット(英語表記)を封入。


<国内盤>


PASSACAILLE


PSC921
(国内盤)
\2800+税
ハイニヒェン ドレスデン楽長の優雅な宮廷音楽
 〜さまざまな楽器と合奏曲〜

 ヨハン・ダーフィト・ハイニヒェン(1683〜1729):
  1.七声の協奏曲 ト長調 S214 (2ob,2vn,2va,bc)
  2.オーボエ協奏曲 ト短調 S 237 (ob,str,bc)
  3.序曲(組曲)ト長調 S206 (str,bc)
  4.オーボエ・ダモーレ協奏曲 イ長調 S228
   (ob-d'amore, str, bc)
  5.ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 S224(vn, str, bc)
  6.序曲(組曲)ト長調 S205 (2ob, fg, str, bc)
パウル・ドンブレヒト(ob/ob-d'amore)指揮
Ens.イル・フォンダメント(古楽器使用)
 テレマンやゼレンカだけじゃないぱ「バッハ同時代系」でもとくに注目すべき協奏曲作家、かのドレスデン宮廷楽団の指揮者をしていたヴァイオリンの名手、その多芸なセンス!
 各楽器の鳴らし方を心得た名匠の至芸を、古楽大国ベルギーの俊才集団が、鮮やかに。
 昨年から弊社取扱となったPassacaille は、古楽大国ベルギー屈指のフラウト・トラヴェルソ奏者ヤン・ド・ヴィンヌが主宰しているだけのことはあり、この国の古楽器合奏の最先端をとらえた痛快なリリースを、決してコマーシャリズム的な派手さに埋没することなく提案しつづけている好感度大のレーベル。日本の古楽ファンは概して、レオンハルトやクイケン兄弟など、この地域の古楽ムーヴメントを支えてきた巨匠たち、あるいはその門下生たちの演奏に親近感を感じる方が多いようで、このレーベルに録音しているアンサンブルや古楽奏者たちの滋味ゆたかな演奏解釈は、店頭演奏などできっと強くアピールするのでは、とあらためて思う次第であります。
 比較的コンサヴァティヴに、特定の作曲家(それも、誰もが名前を少しだけ知っていて何となく関心を持っていそうな人たち)に焦点を当てたアルバム作りを折々してくれるのも、このレーベルの嬉しいところ。
 おかげで私たちは、音楽史で名前ばかり聞きかじった「昔日の巨匠」がそれぞれどういう人だったのか、じっくり聴き確かめられるという次第——本盤もまさにそうしたPassacaille レーベルの美点が凝縮されたような1枚なのです。そうぱ主人公はヨハン・ダーフィト・ハイニヒェン...ライプツィヒの聖歌隊監督職にうんざりしはじめたバッハが「隣の芝生は...」的に憧れまくっていた、欧州随一の名手が居並ぶドレスデンの精鋭宮廷楽団で楽長をしていたのが、まさにこのハイニヒェンなのです。
 しかも彼はバッハが『ブランデンブルク協奏曲集』を書いたケーテンの宮廷で、バッハの先任者として楽長をしていたこともある...そうしうたことからか、音楽史家たちは早くからその作品に注目、すでに20 世紀初頭には現代楽譜もまとめられていたほか、手稿譜もかなり閲覧可能。しかし古楽器演奏でないと味わいが出にくいのか、はたまたナチュラルホルン向けのパートなど現代楽器でも極度に演奏がむずかしい箇所が散見されるのか、古楽器演奏主体の時代になるまで、この痛快なバロック・オーケストラ・サウンドを堪能できる機会はめったにありませんでした。
 音盤面でも恵まれているとはいいがたく、めぼしいところでは20 年も前にリリースされたムジカ・アンティクヮ・ケルンの2枚組があるくらい(昨年抜粋盤が再発売)...
 そこへ、レオンハルトやブリュッヘンら巨匠世代の名盤群でも活躍しているバロック・オーボエの巨匠パウル・ドンブレヒトが主宰するベルギーの俊英集団、イル・フォンダメントが的確な1枚ものでPassacaille レーベルに録音している本盤は、演奏内容の確かさ(なにしろ、ラ・プティット・バンドやコレギウム・ヴォカーレ・ヘント、レザグレマンなどベルギー随一の古楽集団のメンバーが多数参加しているグループぱ)でも選曲の良さでも出色の出来で、店頭演奏していたら「最上のテレマン?ヘンデル初期の名品?」とバロック・ファンの心をそそること間違いなし!
 組曲、協奏曲、弦、管、はてはオーボエ・ダモーレのような「気になる楽器」もソロで聴こえるなど、古楽器演奏ファンの心をそそる仕掛けが多々。解説も的確にまとめられており、バッハ時代のドレスデン最大の大家のひとりを知るにはうってつけの1枚!




ZIG ZAG TERRITOIRES



ZZT336
(国内盤・2枚組)
\3700+税
ユーリ・マルティノフ(歴史的ピアノ)
 ベートーヴェン/リスト編:

  1. 交響曲第3番 変ホ長調「英雄」(1840/1865 編曲)
  2. 交響曲第8番 ヘ長調(1863〜65 編曲)
ユーリ・マルティノフ(歴史的ピアノ)
使用楽器:ライプツィヒのブリュトナー社
 1867年頃製作オリジナル
 『レコード芸術』特選の連続。アレクセイ・リュビモフの後を追い、独自の境地をひた走る——
 ロシア・ピアニズムと古楽演奏。作曲者の真意を見きわめるため、確かな解釈を重ねる名手マルティノフの充実シリーズ、ついに「英雄」と「あの小傑作」の宇宙を解き明かす...!
 冷戦終結以来、旧東側の音楽シーンは大きな変化をとげつつあり、とくにポーランドやチェコに欧州随一の古楽拠点ができるなど(仏・独・蘭などの一流古楽バンドほか、バッハ・コレギウム・ジャパンのメンバーをはじめ日本の俊才古楽奏者たちも続々フェスティヴァル出演を果たしています)、古楽器演奏への関心の高まりはきわめて大きな成果をあげつつあるようです。
 なにしろ、冷戦時代から基本的な耳の鍛えられ方が一味違う、クオリティの高い音楽シーンで揉まれてきた俊才がごろごろしているわけですから、彼らが古楽のノウハウを知るや否や、それこそ18世紀にボヘミアの名手たちが欧州中のオーケストラを席巻した頃のように、ひとつ頭ぬきんでた古楽奏者たちが続々東から押し寄せても不思議はなかったわけです。
 とくに見過ごせないのが、ロシア出身のフォルテピアノ奏者ユーリ・マルティノフ——冷戦終結直後から西側に渡りさかんにレコーディングをくりかえしてきたネイガウス門下の異才・アレクセイ・リュビモフを彷彿させるかのごとく、モスクワ音楽院でレフ・オボーリンの系譜に連なる名匠ヴォスクレセンスキーに師事したのち、フランスで徹底的にフォルテピアノ奏法を身につけ、今やリュビモフの頼もしい連弾パートナーとしても活躍している俊才!
 近年はZig-Zag Territoires レーベルで、リスト編曲によるベートーヴェンの交響曲を19 世紀のピアノで録音しつづけており、既存2タイトルはいずれも『レコード芸術』誌特選・準特選と痛快な好成績もマーク——それもそのはず、古楽器の特性を肌で覚えているかのような対応力で、現代ピアノと同じように弾いたのでは全く持ち味が出ない19 世紀のヴィンテージ・ピアノを絶妙のサウンドで鳴らし切り、リストが思い描いてたであろう「ベートーヴェンの傑作を、どうしたら“いま(=当時)”のピアノで再現できるか」を見据えた興奮満点の演奏解釈で、かの超絶技巧の編曲群の存在意義をあらためて印象づけてくれる名演を続けているのですから、どうして傾聴せずにおれましょう?
 前2作はリストが若い頃にあたる1837 年のエラール・ピアノが使われていましたが、今回の最新録音では彼がドイツに来て以降、ヴァイマール宮廷楽団でのオーケストラ指揮者体験をへて完成された一連の編曲によりふさわしい、楽譜出版年代とほぼ変わらない1867 年頃のライプツィヒ・ブリュートナー社製オリジナルを弾いているのですから、注目度はさらに高いと言わなくてはなりません。
 あの長大な「英雄」からして興奮の連続、「なるほど、こうか!」という発見の喜びも随所にあるだけでなく、とにかく興奮必至の演奏内容はじっくり聴き深めるに足る充実度...音量のはげしいコントラスト、細やかなピアニシモに宿る歴史的ピアノ特有の繊細さ、超絶技巧をそれと感じさせぬほどの技量、どこをとっても申し分ありません。
 例によって解説でも時代と編曲内容をよく掘り下げてあり、読み応え十分(全訳付)。ベートーヴェン受容を知るうえで外せない新譜なのです!




キング・インターナショナル(国内仕様盤)


KKC 5349
(SACD HYBRID)
¥2857+税
※輸入盤発売済
J.S.バッハ:カンタータ全集Vol.52
「ライプツィヒ時代1730〜40年のカンタータ(1)」

  第140番「目覚めよと、我らに呼ばわる声」BWV 140
  第112番「主はわが頼もしき羊飼い」BWV 112
  第29番「我らは感謝せん、神よ、あなたに感謝せん」BWV 29
ハナ・ブラシコヴァ(ソプラノ)
ロビン・ブレイズ(カウンターテナー)
ゲルト・テュルク(テノール)
ペーター・コーイ(バス)
鈴木雅明(指揮)
バッハ・コレギウム・ジャパン(合唱・管弦楽)
 満を持して第140 番を収録!BCJ のJ.S. バッハ:カンタータ全集 Vol.52

 収録:2011 年9 月20-23 日/神戸松蔭女子学院大学チャペル/63’38”、[BIS] BIS SA 1981、輸入盤・日本語解説&対訳付

 BCJ のJ.S. バッハカンタータ全集シリーズ、最新SACD ハイブリッド盤。シリーズ開始時からリリースについて問合わせの多かった人気作、第140 番『目覚めよと、我らに呼ばわる声』が収録されています。また、『無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番』の前奏曲がオーケストレーションされ、『シンフォニア』として流用されている第29 番も注目どころ。3 本のトランペット、ティンパニ、2 本のオーボエ、弦楽器と通奏低音という祝祭的な編成のオーケストラに伴奏されるオルガン・ソロは聴きものです。
 本アルバムの録音は2011 年9月に神戸で行われましたが、その半年前の東日本大震災への痛恨と祈りの気持ちで臨んだという渾身の演奏は非常に感動的。いつも以上に深く熱い情念が感じられ、厳粛な心持にさせられます。BCJ のカンタータ・シリーズ中でも特別の1枚です。

<映像>


DECCA(映像)



74 3812
(Blu-ray)
\4400→\3990
ヤニック・ネゼ=セガン(指揮)
 メトロポリタン歌劇場
  グノー:歌劇『ファウスト』
ヨナス・カウフマン(T:ファウスト),
ルネ・パーペ(Bs:メフィストフェレス),
マリーナ・ポプラフスカヤ(Sp:マルグリット), 他
ヤニック・ネゼ=セガン(指揮)
メトロポリタン歌劇場管弦楽団&合唱団
【演出】デス・マッカナフ

74 3811
(DVD)
\3700→\3390
カウフマン&パーペの見事な役ぶりと、セガンの充実度の高い音楽
 【収録】2011年12月 (メトロポリタン歌劇場でのライヴ)
  「ビッグ・リバー」「ザ・フーズ・トミー」で二度、トニー賞(演出部門)に輝いたデス・マッカナフによる新演出によるメトロポリタン歌劇場でのライヴ。
 舞台を20世紀に移したこの演出は、イングリッシュ・ナショナル・オペラでも絶賛されたものです。ゲーテの同名の戯曲をベースに、20世紀半ばの科学者ファウストが悲惨な実績から20世紀の初めにフラッシュバックする設定という興味深いものです。
 正統な音楽に即し中身の詰まった音楽を作り出したネゼ=セガンの指揮。メフィストフェレス役のルネ・パーペの抜群な存在感。カウフマンの惚れ惚れするような美声など、話題のライヴの映像です。
  

74 3826
(Blu-ray)
\4400
カウフマン/パリ国立オペラ座
 指揮:ミシェル・プラッソン
   マスネ:歌劇『ウェルテル』
ヨナス・カウフマン(テノール:ウェルテル)
ソフィー・コッシュ(メゾ・ソプラノ:シャルロット)
リュドヴィク・テジエ(バリトン:アルベール)
アンヌ=カトリーヌ・ジレ(ソプラノ:ソフィー)
アラン・ヴェルヌ(バス:法務官)
アンドレアス・ジャッジ(テノール:シュミット)
クリスチャン・トレギエ(バリトン:ヨハン)
アレクサンドル・デュアメル(バリトン:ブリュールマン)
オリヴィア・ドレ(ソプラノ:ケートヒェン)
パリ国立オペラ座管弦楽団&少年合唱団
オー・ド・セーヌ児童合唱団
磐石のキャストで贈る《ウェルテル》の決定盤
収録:2010年1月 パリ、 バスティーユ
 2010年にDVDをリリースして絶賛を博したカウフマンの《ウェルテル》がブルーレイで登場。
 2010年1月にパリで行われた初日は、ル・モンド紙をはじめ、フランス各紙から諸手で大絶賛を浴びました。知的かつ精妙にコントロールされた多彩な歌声のパレットは、まさにこのオペラのはまり役と言えるでしょう。
 共演のコッシュや、指揮の巨匠プラッソンなど、名キャストでお贈りする《ウェルテル》の決定盤です!




EURO ARTS(映像)


20 59704
(Blu-ray)
¥4700
コンテンポラリー・ダンス(ドキュメンタリー&舞台)
 ウェイン・マクレガー/Going Somewhere ・ A Moment in Time

 【抜粋】
  「エンティティ」音楽:ジョビー・タルボット
  「ダイアド1909」音楽:オーラヴル・アルナルズ
  「クオリア」音楽:スキャナー
  「リーメン」音楽:カイヤ・サーリアホ
ダンサー:ランダム・ダンス
 [ネイル・フレミング・ブラウン、
  カタリナ・カルヴァーリョ、
  アグネス・ロペス・リオ、
  パオロ・マンジョーラ、
  アンナ・ノヴァク、
  マキシム・トーマス、
  アントニエ・ヴェレーケン、
  ジェシカ・ライト]
ロイヤル・バレエ団
 [マラ・ガレアッジ、
  ポール・ケイ、
  エドワード・ワトソン]
20 59708
(DVD)
¥2900
 身体を使った現代アート、気鋭の振付師ウェイン・マクレガーの実像に迫る映像集

 台本・監督:カトリーヌ・ マキシモフ 振付:ウェイン・マクレガー 衣装:モーリッツ・ユンゲ
 (Blu-ray) 画面:1080i Full HD 16:9、音声:PCM ステレオ、リージョン:0、字幕:英、独、仏、80mm(ドキュメンタリー)、30mm(舞台)
 (DVD) 画面:NTSC 16:9、音声:PCM ステレオ、リージョン:0、字幕:英、独、仏、80mm(ドキュメンタリー)、30mm(舞台)

 イギリスの名門ロイヤル・バレエの専任振付師で、気鋭のダンス・カンパニー、ランダム・ダンスの主宰者でもあるウェイン・マクレガー。英国舞台批評家賞を受賞するなど、優れた才能をもつ振付師として英国バレエ界注目の人物。
 彼の振りつけは身体の動きを徹底的に追及し、人間の体の美しさを表現するのが特徴。身体能力と柔軟性に優れたダンサーを起用し、シンプルな衣装を着たダンサーたちのシャープな動きと鍛え上げられた肉体美を堪能することができます。
 著名な映像監督カトリーヌ・ マキシモフによるドキュメンタリー「Going Somewhere」は、ウェイン・マクレガーがイギリスの小さな町の高校で行ったワークショップの模様が収められており、生徒たちと身体の動きが感情に作用するかどうか議論しています。そして、「A Moment in Time」と題された映像集では、ウェイン・マクレガーの振付作品「エンティティ」「ダイアド1909」「クオリア」「リーメン」をランダム・ダンスとロイヤル・バレエのメンバーによるパフォーマンスで収録しています。
 人間の身体を使った現代美術である、コンテンポラリー・ダンスの真髄を伝える、貴重な内容となっております。







OPUS ARTE(映像)

OA1089D
(DVD)
\5000
リムスキー=コルサコフ:
 歌劇《見えざる町キーテジと聖女フェヴローニヤの物語》

  ネーデルラント・オペラ2012
ユーリ公:ウラディーミル・ヴァネーエフ/
王子フセヴォロド(ユーリ公の子):マクシム・アクセノフ
フェヴローニヤ:スヴェトラーナ・イグナトヴィッチ/
グリーシカ・クテリマ:ジョン・ダスザック
フョードル・ポヤーロク:アレクセイ・マルコフ
小姓:マイラム・ソコロヴァ/
二人の高貴な男たち:モルシ・フランツ、ペーター・アリンク
グースリ奏者:ゲンナジー・ベズズベンコフ/
熊使い:ヒューバート・フランシス
物乞いの歌い手:イウリ・サモイロフ ほか
指揮:マルク・アルブレヒト/
ネーデルラント・フィルハーモニー管弦楽団
ネーデルラント・オペラ合唱団
演出・装置:ディミトリ・チェルニアコフ、
衣裳:ディミトリ・チェルニアコフ、エレーナ・ザイツェヴァ

OABD7109D
(Blu-ray)
\6000
ロシアの“パルジファル”と呼ばれる神秘的なほどに美しい作品の貴重な上演記録
 湖の底深くに沈んだとされるロシアの伝説上の町キーテジ。タタール人に攻め込まれた際に神の力によって隠され、その湖の底には神聖なる人々が住み続ける…。
 リムスキー=コルサコフは「見えざる町キーテジ」の伝承と別な伝承「ピョートルとフェヴローニヤの物語」を組み合わせ、メルヘンという以上に神秘的なストーリーを作り上げています。
 そしてリムスキー=コルサコフの色彩的なオーケストレーションが民族的な旋律を響かせながら、神々しいようなこのオペラのストーリーを音楽によって具現化しているようです。
 ネーデルラント・オペラでのこの上演では、モスクワ出身のチェルニアコフによる演出が、プリミティヴな自然の力とロシアの信仰が渾然一体となったような説得力ある舞台を生み出しています。

【あらすじ】
 小キーテジの森に住む乙女フェヴローニヤは、狩で傷を負い、従者とはぐれた王子フセヴォロドに出会います。聡明なフェヴローニヤの言葉に心を動かされた王子はフェヴローニヤに求婚、まもなく二人の婚礼が行なわれることになります。しかし大キーテジへと向かうフェヴローニヤの婚礼の行列はタタール人の来襲をうけ、フェヴローニヤはタタール人に捕らえられます。
 一方のんべいのグリーシカはタタール人に脅され、大キーテジへの道を案内することに。フェヴローニヤは大キーテジを見えなくしてくれるよう、神に祈ります。タタール人による襲撃の報を受けた大キーテジでは王子が戦場へと駆け、40の傷を負って戦死。その後、タタール人の手から逃れたフェヴローニヤとグリーシカは森の中をさまようものの、自分の罪を恐れるグリーシカは王妃の前から消える。フェヴローニヤはそのうち王子の霊に出会い、湖の底に消えたキーテジの町で再びふたりの婚礼が祝われます。そして森に残ったグリーシカには、人々が信仰に守られたキーテジで生きていることを手紙で告げるのです。
 2012年2月年 ネーデルラント・オペラ−アムステルダム音楽劇場におけるライヴ収録

DVD製品仕様:収録時間   全プログラム205分(本編186分) 字幕   英・仏・独・蘭・日・韓(特典は英語のみ) ヴィデオ仕様 16:9 カラー 音声仕様   ①リニアPCM ステレオ ②DTS5.1chサラウンド ディスク仕様 片面2層(2枚組) 
Blu-ray製品仕様:収録時間   全プログラム205分(本編186分)  字幕  英・仏・独・蘭・日・韓(特典は英語のみ) ヴィデオ仕様 16:9 1080i  High Definitionカラー 音声仕様   ①リニアPCM ステレオ ②DTS-HD Master Audio 5.1chサラウンド ディスク仕様  BD50
 
OA1125D
(DVD)
\5000
ジョージ・ベンジャミン:歌劇《リトゥン・オン・スキン》
 英国ロイヤル・オペラ2013
保護者:クリストファー・パーヴス
アニエス:バーバラ・ハンニガン
第1の天使/少年:ベジュン・メータ
第2の天使/マリー:ヴィクトリア・シモンズ
第3の天使/ジョン:アラン・クレイトン ほか
指揮:ジョージ・ベンジャミン/
ロイヤル・オペラハウス管弦楽団
演出:ケイティ・ミッチェル/
デザイン:ヴィッキー・モーティマー/
映像:マーガレット・ウィリアムズ

OABD7136D
(Blu-ray)
\6000
2012年エクサン・プロヴァンス音楽祭にて初演、衝撃とともにヨーロッパ中の評判となったオペラが、ついに映像で登場
 イギリスの重要な劇作家マーティン・クリンプの台本、ジョージ・ベンジャミンの音楽による《リトゥン・オン・スキン》は2012年のエクサン・プロヴァンス音楽祭で初演、大成功をおさめると、その後、ヨーロッパ各地の劇場で上演を重ねる人気作品となっている。
 暴力的な保護者は、人間の一生や天使たちの偉業、地獄の業火に焼かれる罪人や天国の家族たちを描いた啓蒙に満ちた本を描くようにと少年に命じ、その謎めいた少年は保護者の家で暮らすようになる。少年の出現によって、保護者に支配されている若い妻アニエスの目覚めを促し、衝撃的で悲劇的なエンディングへと導いていく。
 イギリス演劇界で高い評価を受けるケイティ・ミッチェルの演出は、この暗く張り詰めた台本を独創的なプロダクションの中に生き生きと描き出し、オペラの中に存在している過去と現在の要素を見事に絡み合わせる。
ベンジャミン自身が指揮を行なっている。
 エクサン・プロヴァンス音楽祭、ネーデルラント・オペラ、トゥールーズ・キャピトル劇場との共同制作。
 2013年3月 英国ロイヤル・オペラハウス(ロンドン)におけるライヴ収録

DVD製品仕様:収録時間   全プログラム96分(本編89分) 字幕      英・仏・独・日(特典は字幕なし) ヴィデオ仕様 16:9 カラー 音声仕様   ①リニアPCM ステレオ ②DTS5.1chサラウンド ディスク仕様 片面2層 
Blu-ray製品仕様:収録時間   全プログラム96分(本編89分) 字幕      英・仏・独・日(特典は字幕なし) ヴィデオ仕様 16:9 1080i  High Definitionカラー 音声仕様   ①リニアPCM ステレオ ②DTS-HD Master Audio 5.1chサラウンド ディスク仕様  BD50















1/23(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

NAIVE

Vivaldi - Concerti per archi II
OP 30554
\2500→\2290
アレッサンドリーニ&コンチェルト・イタリアーノ
 ヴィヴァルディ:弦楽のための協奏曲集Vol.2(全11曲)

  (1)ト長調RV.150 (2)ホ短調RV.134 (3)ト長調「田園風」RV.151
  (4)ハ短調RV.119 (5)ハ長調RV.110 (6)イ長調RV.160
  (7)ニ短調RV.128 (8)変ロ長調RV.164 (9)ニ短調RV.127
  (10)変ロ長調RV.166 (11)ト短調RV.175
リナルド・アレッサンドリーニ(Cemb&指揮)
コンチェルト・イタリアーノ
 ヴィヴァルディ・エディション最新盤!アレッサンドリーニ& コンチェルト・イタリアーノによる才気あふれる「弦楽のための協奏曲集Vol.2」

 録音:2013 年、ローマ

 naive レーベルの看板シリーズ、「ヴィヴァルディ・エディション」最新盤は、アレッサンドリーニ& コンチェルト・イタリアーノによる「弦楽のための協奏曲集 Vol.2」!2004 年にリリースされたVol.1(OP30377)に引き続き、今回も活気あふれる溌剌とした音運びで、ヴィヴァルディの魅力を最大限に聴かせてくれます。
 ヴァイオリン協奏曲、オーボエ協奏曲、ファゴット協奏曲など、多くのソロ・コンチェルト作品が今なお人気を集めるヴィヴァルディですが、「弦楽のための協奏曲」はこれらの協奏曲とは少し趣を違えた、弦楽合奏のための作品。いずれも短い3 つの楽章からなり、オペラの序曲として演奏された「シンフォニア」も思わせます。「調和の霊感」や「四季」に比べるとやや知名度に劣りますが、ヴィヴァルディらしい明暗と緩急のコントラスト鮮やかな名作が多く含まれており、聴き応えも十分。長調作品では春風薫る爽やかな旋律が愉しく、短調作品では情緒あふれる哀切な響きに聴き入ります。本アルバムでは、ヴァイオリンが2 人、ヴィオラ、チェロ、コントラバス、テオルボ、チェンバロが各1 人という小編成で演奏。ソロ楽器が朗々と技巧を見せびらかすのではなく、繊細かつ密度の濃い音楽が展開されていくのは「弦楽のための協奏曲」ならではの魅力です!
 

The Contraltos
V 5359
\1800→\1690
コントラルトたち
 ミンガルド、シュトゥッツマン、ルミュー……naiveレーベルが誇るコントラルト歌手たちの歌声がひとつに!
 (1)ヴィヴァルディ:グローリア ニ長調RV 589より「アニュス・デイ」 【原盤:OP 30485】
 (2)ペルゴレージ:「スターバト・マーテル」より
    「聖母は悲しみ、苦しんでいた」 【原盤:OP 30441】
   サラ・ミンガルド(コントラルト)、
   リナルド・アレッサンドリーニ(指)、コンチェルト・イタリアーノ
 (3)トマ:『ミニョン』(1866 年)より ミニョンのアリア「君よ知るや南の国」 【原盤:V 5201】
   マリー=ニコル・ルミュー(コントラルト)、
   ファビアン・ギャベル(指)、フランス国立管弦楽団 【録音:2010 年7月】
 (4)シューマン:「くるみの木」Op.25-3 【原盤:V 5159】
   マリー=ニコル・ルミュー、ダニエル・ブルメンタール(P) 【録音:2008 年11 月,ケベック】
 (5)J.S. バッハ:ミサ曲 ロ短調 BWV 232(10人の独唱者版)より「アニュス・デイ」 【原盤:V 5145】
   ナタリー・シュトゥッツマン(コントラルト)、
   マルク・ミンコフスキ(指)、レ・ミュジシャン・デュ・ルーヴル
    【録音:2008 年7月,スペイン、サンティアゴ・デ・コンポステーラ、サン・ドミンゴス・デ・ボナバル教会】
 (6)ハイドン:聖セシリアの祝日のための頌歌より
    「世の罪を除きたもう主よ」 【原盤:V 5183】
   ナタリー・シュトゥッツマン、
   マルク・ミンコフスキ(指)、
   レ・ミュジシャン・デュ・ルーヴル 【録音:2009 年1 月,グルノーブル】
 (7)ヴィヴァルディ:『離宮のオットーネ』RV 729より
    オットーネのアリア「波のように」 【原盤:OP 30493】
     ソニア・プリナ(コントラルト)、
     ジョヴァンニ・アントニーニ(指)、イル・ジャルディーノ・アルモニコ
   【録音:2010 年5,6 月,バリャドリッド】
 (8)ビゼー:『カルメン』より カルメンのアリア「恋は野の鳥」 【原盤:V 5201】
   マリー=ニコル・ルミュー、ファビアン・ギャベル(指)、
   パリ少年少女合唱団、フランス国立管弦楽団 【録音:2010 年7月】
 (9)アーン:「恍惚のとき」 【原盤:V 5022】
   マリー=ニコル・ルミュー、ダニエル・ブルメンタール(P)
 (10)カリッシミ:カンタータ「ああ、思い出よ」 【原盤:OP 30395】
   サラ・ミンガルド、リナルド・アレッサンドリーニ(指)、コンチェルト・イタリアーノ
 (11)シューマン:リーダークライスより「異郷にて」 Op.39-8 【原盤:V 5159】
   マリー=ニコル・ルミュー、ダニエル・ブルメンタール(P) 【録音:2008 年11 月,ケベック】
 (12)ヴィヴァルディ:歌劇『テウッツォーネ』より ゼリンダのアリア「あなたを感じて」 【原盤:OP 30513】
   デルフィーヌ・ガルー(コントラルト)、ジョルディ・サヴァール(指)、ル・コンセール・デ・ナシォン
   【録音:2011 年6 月、ヴェルサイユ宮殿内オペラパレス】
 (13)ヴィヴァルディ:『怒れるオルランド』(1714 年版)RV 819より
    メドーロのアリア「lo sembro appunto quell'augelletto」
    【原盤:OP 30540】
     デルフィーヌ・ガルー、フェデリーコ・マリア・サルデッリ(指)、
     モード・アンティクォ 【録音:2012 年7月、フィレンツェ】
 (14)バッハ(グノー編):アヴェ・マリア  【原盤:V 5216】
   ナタリー・シュトゥッツマン、ローレンス・エキルベイ(指)、コンチェルト・ケルン
 (15)アーン:「クローリスへ」 【原盤:V 5022】
   マリー=ニコル・ルミュー、ダニエル・ブルメンタール(P) 【録音:2008 年11 月,ケベック】
 
 ひとつの声域の歌手たちの名録を集めた注目のシリーズ、「ソプラノたち」(V 5351)、「カウンターテナーたち」(V 5328)に引き続き、ついに今回「コントラルトたち」が発売される運びとなりました!オペラ界の第一線で活動し、naive レーベルの看板歌手としても活躍する5 人のコントラルト(アルト)歌手——サラ・ミンガルド、マリー=ニコル・ルミュー、ナタリー・シュトゥッツマン、デルフィーヌ・ガルー、ソニア・プリナ——の珠玉の歌声がひとつに収録されています。バックの演奏陣も豪華。アレッサンドリーニ& コンチェルト・イタリアーノ、サヴァール& レ・コンセール・ナシォン、ミンコフスキ& ルーブル宮音楽隊など、万全の布陣が組まれています。宗教曲、世俗歌曲、オペラなどジャンルも様々で、バッハからシューマン、ビゼーまで幅広い時代の作品が収録されているのも魅力です。




GUILD



GMCD 7400
\2400→\2190
フォルクマール・アンドレーエ:管弦楽作品集Vol.3
 交響曲へ長調
 《李太白》 〜 テノールとオーケストラのための8つの中国歌曲
 オーボエとオーケストラのためのコンチェルティーノ Op.42
マルク・アンドレーエ(指揮)
ボーンマス交響楽団
ベンジャミン・ヒューレット(テノール)
ジョン・アンダーソン(オーボエ)
 フォルクマール・アンドレーエの管弦楽作品集!第3集は若き日の秀作"交響曲ヘ長調"を収録!

 チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団の首席指揮者、ウィーン・フィルの終身客演指揮者を務め、チューリッヒ音楽院院長、チューリッヒ大学音楽学部長、スイス音楽家協会会長などの要職を歴任した20世紀スイスの巨匠フォルクマール・アンドレーエ(1879−1962)。
 20世紀スイスの"ブルックナー・コンダクター"として有名なアンドレーエの"作曲家"としての功績に光をあてる「管弦楽作品集」の第3集も全曲世界初録音!
 「ピアノ協奏曲」と同じくケルン音楽院でフランツ・ヴュルナーに師事していた1898年に作曲を始め、1899年7月に初演、1900年1月16日にはベルンで作曲家自身の指揮で再演が行われた「交響曲ヘ長調」。
 チューバやハープ、ティンパニ以外の打楽器を用いず、コントラファゴットを採用したブラームス的な楽器編成の特徴や、ワーグナーの「ラインの黄金」「ワルキューレ」の初演を振った師ヴュルナーからの影響が見られる「交響曲ヘ長調」は、後期ロマン派の流れを汲みながらも、新しい時代の到来に目を向けていた若き日のアンドレーエが完成させた秀作である。
 ハンブルク州立歌劇場のメンバーとしても活躍したテノール、ベンジャミン・ヒューレットが歌う「李太白」(1931)、ロイヤル・フィル、イギリス室内管の首席オーボエ奏者を務めるジョン・アンダーソンが吹く「コンチェルティーノ」(1941)では、円熟味を増した作曲家アンドレーエの手法を聴くことが出来る。
 指揮は第1集&第2集と同じく作曲者の孫であり指揮者のマルク・アンドレーエとボーンマス交響楽団のコンビ。
 前2作も近代スイスの知られざる管弦楽作品の再発見として高く評価を受けただけに、「交響曲ヘ長調」をメインとする第3集にも要注目!

 ※録音:2012年7月4日−5日、ライトハウス(ドーセット)



  


GMCD 7405/06
(2CD/特別価格)
\2400→\2190
ソナ・シャボヤン(ピアノ)
 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第17番ニ短調 Op.31-2《テンペスト》
 シュニーダー・フォン・ヴァルテンゼー:ピアノ・ソナタ ハ長調
 リステ:グランド・ソナタ イ長調
ソナ・シャボヤン(ピアノ)
 アルメニアの女流ピアニスト、ソナ・シャボヤンが奏でるのは、チューリッヒの出版社、学者のハンス・ゲオルク・ネーゲリによって出版が行われたという共通点を持つ3つのピアノ・ソナタ。
 ベートーヴェンの「テンペスト」を中心として交錯する、2人の同世代の作曲家、スイスのフランツ・クサヴァー・シュニーダー・フォン・ヴァルテンゼー(1786−1868)と、ドイツのアントン・リステ(1772−1832)の音楽。
 演奏時間に約55分を要するアントン・リステの「グランド・ソナタ」など、知られざる19世紀初期のピアノ・ソナタが、ベートーヴェンの「テンペスト」と共に陽の目を見る——。

 2013年5月3日−5日の録音。


<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


GUILD HISTORICAL



GHCD 2406/07
(2CD)
\3200→\2890
アドルフ・ブッシュ 〜 ベルリン・レコーディングス1921−1929
 ブラームス(ヨアヒム編):
  ハンガリー舞曲第2番ニ短調(1921年6月録音)*
  ハンガリー舞曲第20番ニ短調(1921年6月録音)*
 コレッリ(ブッシュ編):ソナタ ト短調 Op.5より No.5: Adagio(1921年6月録音)*
 ドヴォルザーク(プレス編):スラヴ舞曲変イ長調 Op.46-3, B78(1921年6月録音)*
 J.S.バッハ:
  パルティータ第3番ホ長調 BWV.1006より Preludio(1922年録音)
  パルティータ第3番ホ長調 BWV.1006より Gavotte en Rondeau(1921年6月録音)
 タルティーニ(コルティ編):ソナタ ト長調 op.2より No.12: Adagio(1922年録音)*
 ドヴォルザーク:4つのロマンティックな小品 Op.75より No.4: Larghetto(1922年録音)*
 ゴセック(ブルメスター編):ガヴォット(1922年録音)*
 クライスラー:ディッタースドルフの様式によるスケルツォ(1922年録音)*
 シューマン(フールヴェク編):子供の情景 Op.15より トロイメライ(1922年録音)*
 ポルポラ(コルティ編):アリア ホ長調(1922年録音)*
 ドヴォルザーク(プレス編):
  スラヴ舞曲ト短調 Op.46-8, B78(1922年録音)*
  スラヴ舞曲ト短調 Op.46-8, B78(1922年6月録音)*
 クライスラー:タルティーニの様式のコレルリの主題による変奏曲(1922年録音)*
 ドヴォルザーク(ヴィルヘルミ編):ユモレスク変ト長調 Op.101-7, B187(1922年録音)*
 クライスラー:プニャーニの様式による前奏曲とアレグロ(1922年録音)*
 ブラームス(ヨアヒム編):ハンガリー舞曲第5番ト短調(1922年録音)*
 ホフシュテッター:弦楽四重奏曲ヘ長調 Op.3-5(1922年録音)**
 モーツァルト:弦楽四重奏曲第21番ニ長調 K.575《プロシャ王第1番》より
  Andante, Menuetto(1922年録音)**
 ヴェルディ:弦楽四重奏曲ホ短調より Prestissimo(1922年録音)**
 シューベルト:弦楽四重奏曲第15番ト長調 D.887より Scherzo: Allegro vivace(1922年録音)**
 J.S.バッハ:
  パルティータ第2番ニ短調BWV.1004より Sarabanda(1928年4月23日録音)
  パルティータ第2番ニ短調BWV.1004より Giga(1929年6月11日録音)
 J.S.バッハ(ブッシュ、ブルーメ編):ソナタ ト長調 BWV.1021(1929年10月24日録音)+
 J.S.バッハ:パルティータ第2番ニ短調BWV.1004(1929年11月8日&11日録音)

アドルフ・ブッシュ(ヴァイオリン)
ブルーノ・ザイドラー=ヴィンクラー(ピアノ)*
ルドルフ・ゼルキン(ピアノ)+
ブッシュ弦楽四重奏団**

 アドルフ・ブッシュ1929年代の名演集!ベルリンでの録音がGuild Historicalから復刻!

 20世紀前半のドイツを代表する大ヴァイオリニスト、アドルフ・ブッシュが1921年から1929年にかけて、ドイツ・グラモフォン・スタジオなど"ベルリン"で収録を行った演奏が、ギルド・ヒストリカル(Guild Historical)から復刻!
 「Adolf Busch The Life of an Honest Musician」の著者としても有名なタリー・ポッターのコレクションである78回転のアナログ盤から直接復刻が行われたアドルフ・ブッシュの録音。
 78回転のアナログ盤でのみリリースされていた音源や、未発表の2つのテイクを含む「ベルリン・レコーディングス」は、亡命前の1920年代、ドイツでのアドルフ・ブッシュの至芸を集めた貴重なリリースです。
 リマスタリングはお馴染みの名エンジニア、ピーター・レイノルズ&レイノルズ・マスタリング。復刻、音質面の仕上りにも期待したいところ。


GUILD LIGHT MUSIC

GLCD 5213
\1800
軽音楽の黄金時代 〜 ライトとラテン
 レクオーナ:マラゲーニャ/バローゾ:バイーア/
 マクヒュー:キューバン・ラヴ・ソング/
 アブレウ:ティコ・ティコ/サイモン:ポインシアナ/
 プラード:子守歌/レクオーナ:ハイ・イン・シエラ/
 バローゾ:ブラジル/アルベニス:コルドバ/
 シャブリエ:スペイン/他
ザビア・クガート&ヒズ・オーケストラ
ティト・プエンテ&ヒズ・オーケストラ
マリオ・ルイス・アルメンゴル&ヒズ・オーケストラ
パーシー・フェイス&ヒズ・オーケストラ、他
 ライト・ミュージックの全盛期を回顧するロングセラー・シリーズ、「ギルド・ライト・ミュージック(Guild Light Music)」の第113集。
 バローゾの「ブラジル」やアブレウの「ティコ・ティコ」、アルベニスの「コルドバ」、シャブリエの「スペイン」などが並ぶラテン・プログラムは、「シネマ・クラシックス」(GLCD 5202)と並ぶシリーズの代表作となりそうだ!
 
GLCD 5214
\1800
軽音楽の黄金時代 〜 コンポーザー・コンダクツVol.3
 フェイス:ムーチョ・グスト/フリムル:サムデイ/
 アンダーソン:クラリネット・キャンディ/
 ムーニー:アリーズ/ハイマン:エル・カバジェロ/
 ローズ:ニューヨークのフランス人/
 ウィルソン:ボーイ・ミーツ・ガール/
 コーツ:サウンド・アンド・ヴィジョン/他
ルロイ・アンダーソン&ヒズ・オーケストラ
ルドルフ・フリムル(指揮)
101ストリングス
パーシー・フェイス&ヒズ・オーケストラ
ロン・グッドウィン&ヒズ・オーケストラ、他
シリーズ第114集では、ライト・ミュージックの黄金時代を築いた名コンダクターたちの"コンポーザー"としての一面をクローズアップ。パーシー・フェイスやルロイ・アンダーソン、デイヴィッド・ローズ、ロジャー・ロジャー、シドニー・トーチなど、大物指揮者たちがズラリと並ぶ。


<メジャー・レーベル>

RCA



8888379055-2
(11CD)
\5500→\4990
【リヒャルト・シュトラウス生誕150年記念リリース】
 フリッツ・ライナー・コンダクツ・R・シュトラウス〜コンプリートRCA & コロンビア・レコーディングス

[Disc1]
 『交響詩「ドン・ファン」Op.20』〜
  ピッツバーグ交響楽団(録音:1941年1月9日)/
 『交響詩「ドン・キホーテ」Op.35』〜
  グレゴール・ピアティゴルスキー(Vc), ピッツバーグ交響楽団(録音:1941年11月15日)/
 『楽劇「サロメ」よりフィナーレ「ああ!私にキスさせてくれなかったわね」』〜
  リューバ・ヴェリッチュ(Sp), メトロポリタン歌劇場管弦楽団(録音:1949年3月14日),
[Disc2]
 『交響詩「英雄の生涯」Op.40』〜
  ピッツバーグ交響楽団(録音:1947年11月10日)/
 『組曲「町人貴族」Op.60』〜ピッツバーグ交響楽団(録音:1946年2月4日),
[Disc3]
 『交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」Op.28』〜
  RCAビクター交響楽団(録音:1950年9月20日)/
 『交響詩「死と変容」Op.24』〜RCAビクター交響楽団(録音:1950年9月27日)/
 『歌劇「ばらの騎士」より 第2幕〜
  銀のばらの献呈「気高くも美しき花嫁に」第3幕〜フィナーレ「夢なのでしょう・・・本当ではないのでしょうか」』〜
   リーゼ・スティーヴンス(Ms/オクタヴィアン),
   エルナ・ベルガー(Sp/ゾフィー) RCAビクター交響楽団(録音:1951年),
[Disc4]
 『交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」Op.30』〜
  シカゴ交響楽団(録音:1954年3月8日)/
 『楽劇「サロメ」より「7枚のヴェールの踊り」』〜
  インゲ・ボルク(Sp), シカゴ交響楽団(録音:1954年3月6日&1955年12月10日),
[Disc5]
 『「英雄の生涯」Op.40』〜シカゴ交響楽団(録音:1954年3月6日)/
 『交響詩「ドン・ファン」Op.20』〜シカゴ交響楽団(録音:1954年12月6日),
[Disc6]
 『楽劇「エレクトラ」より 
  エレクトラのモノローグ「ひとりだ!たったひとりだ!」、
  エレクトラとオレストの再会「何をお望みなの、見知らぬ人よ」、
  フィナーレ「エレクトラ!ねえさん!」』〜
   インゲ・ボルク(Sp/エレクトラ), パウル・シェフラー(Br/オレスト),
   フランセス・イーンド(Sp/クリソテミス) 〜シカゴ交響楽団(録音:1956年4月16日),
[Disc7]
 『組曲「町人貴族」Op.60』〜シカゴ交響楽団(録音:1956年4月17日)/
 『楽劇「サロメ」よりフィナーレ「ああ!私にキスさせてくれなかったわね」』〜
  インゲ・ボルク(Sp/サロメ), シカゴ交響楽団(録音:1955年12月10日)/
 『楽劇「ばらの騎士」より「ワルツ」』(ライナー編)〜
  シカゴ交響楽団(録音:1957年4月15日),
[Disc8]
 『交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」Op.28』〜
  ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(録音:1956年9月)/
 『交響詩「死と変容」Op.24』〜
  ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(録音:1956年9月),
[Disc9]
 『家庭交響曲 Op.53』〜シカゴ交響楽団(録音:1956年11月5日)/
 『ブルレスケ』〜バイロン・ジャニス(P), 〜シカゴ交響楽団(録音:1957年3月4日),
[Disc10]
 『交響詩「ドン・キホーテ」Op.35』〜
  アントニオ・ヤニグロ(Vc), ミルトン・プレーヴス(Va),
  ジョン・ウェイチャー(Vn), シカゴ交響楽団(録音:1959年4月11日),
[Disc11]
 『交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」Op.30』〜
  シカゴ交響楽団(録音:1962年4月30日〜5月1日)/
 『交響詩「ドン・ファン」Op.20』〜
  シカゴ交響楽団(録音:1960年2月6日)
 巨匠フリッツ・ライナーが残したR・シュトラウスの全録音を史上初めて一つのパッケージにまとめた11枚組のボックスセットが登場します。
 R.シュトラウスとフリッツ・ライナーの結びつきは深く、個人的な親交はライナーがドレスデン宮廷歌劇場の指揮者を務めていた時期(1914年〜21年)にまでさかのぼります。この時期には「影のない女」のドイツ初演をはじめ、「エレクトラ」「サロメ」「ばらの騎士」といったシュトラウスの主要オペラを積極的に取り上げているのである。また1949年からのメトロポリタン歌劇場時代の幕開けを飾ったのが「サロメ」であり、このセンセーションナルな上演と成功こそが、アメリカにおけるライナーの名声を確固たるものにし、1953年からのシカゴ交響楽団の音楽監督への道を作ったのです。
 録音史上におけるライナーとR.シュトラウスの結びつきも「グールドとバッハ」」「ルービンシュタインとショパン」「バーンスタインとマーラー」と並び、定番中の定番ともいえるものでしょう。ライナーはピッツバーグ交響楽団音楽監督時代にすでに大曲「ドン・キホーテ」「英雄の生涯」を含む4つのオーケストラ作品をSP録音しているし、シカゴ交響楽団の音楽監督に就任し、RCAへの最初の録音(1954年3月)に選んだのも「英雄の生涯」と「ツァラトゥストラはかく語りき」でした。
 この2曲はRCAにとっても最初期のステレオ録音に当たりますが、その空間性の再現は見事で、録音から半世紀以上を経た現在でも歴史的な名録音として高く評価されています。当ボックスは、コロンビアに録音されたピッツバーグ交響楽団とのSP録音とRCAへのステレオ録音によるシュトラウス録音を網羅し、かつメトロポリタン歌劇場管やRCAビクター響と録音したオペラの抜粋3曲、そして1956年のウィーン・フィルとのデッカ録音による2曲の交響詩を収録。ライナーによるR.シュトラウス作品の全貌を最良の形で味わうことができる名演ぞろいです。

【DISC1〜2】ピッツバーグ交響楽団とのコロンビアへのシュトラウス録音4曲に加え、1949年3月のリューバ・ヴェリッチュを主役に据えた伝説的なメト・デビューの「サロメ」の直後にセッション録音された「サロメ」のフィナーレを収録。ピッツバーグ響との録音は、原盤を保有するソニークラシカルからは初CD化。メタル原盤からの復刻によって、これまで味わうことのできなかった音質の輝かしさがよみがえっています。

【DISC3】1950年〜51年にかけてニューヨークで録音されたRCAビクター交響楽団とのモノラル録音。「死と変容」以外は、原盤を保有するソニークラシカルからの初CD化となります。

【DISC4〜7、9〜11】言わずと知れたシカゴ交響楽団との伝説的なステレオ録音の数々です。1954年録音の3曲は、第1・第2ヴァイオリンを左右に分けた対向配置によっているのも聴きものです(1956年以降はいわゆる「ストコフスキー・シフト」による通常配置となります)。
 リチャード・モアおよびジョン・ファイファーという1950年代〜70年代のRCAを牽引した名プロデューサーのもと、名手ルイス・レイトンがエンジニアリングを手掛けたこれらの録音は全てシカゴ響の本拠地オーケストラ・ホールのステージで収録され、当時最先端のステレオおよび3チャンネルによる高精細な収録技術によって、黄金時代を迎えていたシカゴ交響楽団の濃密で輝かしい響き、パワフルなヴィルトゥオーゾぶりを堪能することができます。2013年に発売された63枚組のライナー全録音ボックスのリマスターを使用しています。

【DISC8】ライナーがウィーン・フィルとデッカに残したLP4枚分の録音から、1956年9月録音の交響詩2曲を収録。専属契約の制約が厳しかった当時デッカとRCAが提携関係にあったからこそ実現した夢のプロジェクトで、ジョン・カルショウ(プロデューサー)、ゴードン・パリー(エンジニア)というショルティの「ニーベルングの指環」を手掛けたコンビが携わっています。録音会場も「指環」と同じウィーンのゾフィエンザール。

【パッケージ仕様】個々のディスクは紙ジャケットに封入。オリジナルLPジャケット・デザインとオリジナルLPレーベル・デザイン使用。外箱はクラムシェル・ボックス使用。録音年月日・マトリックス番号などの詳細なディスコグラフィ情報を含む別冊解説書付き。




<国内盤>


ALM/コジマ録音



ALCD-1143
 \2940
世界初録音
■A. ステッファーニ:2声のための室内カンタータ集

アゴスティーノ・ステッファーニ Agostino Steffani (1654-1728):
 [1] 私は嘲笑う Io mi rido (ソプラノ&アルト)
 [2] 私のことを惜しみ嘆くだろう M’hai da piangere (ソプラノ&アルト)
 [3] 貴女はとても風変わり Siete il piu bizzarro umore (ソプラノ&バス)
 [4] 草原から持ち去るこの花は Questo fior ch’involo al prato (ソプラノ&テノール)
 [5] 望まない、望まない、恋するのなら No, no, no, non voglio se devo amare (アルト&テノール)
 [6] 嵐のような旋風が Turbini tempestosi (ソプラノ&アルト)
 [7] 愛神に呪いあれ! Sia maledetto Amor! (アルト&バス)
 [8] 私は去ります Io mi parto (ソプラノ&テノール)
 [9] ああ、あなたの言うことは正しい Oh, che voi direste bene (ソプラノ&バス)
 [10] 甘い唇、愛すべき口は Dolce labbro, amabil bocca (ソプラノ&アルト)
阿部早希子(ソプラノ)
古楽アンサンブル ファンタジアス
(ロベルト・バルコーニ[カウンターテノール]
福島康晴[テノール]
レナート・ドルチーニ[バリトン]
ジャンジャコモ・ピナルディ[テオルボ]
懸田貴嗣[バロック・チェロ]
渡邊孝[チェンバロ])
 作曲家、歌手。そして聖職者、外交官。イタリアでオペラ歌手として活動を始め、後にはドイツで宮廷楽長を務めながらオペラ作曲家としての名声を得る一方、北ドイツにおける教皇代理に任命されるほどの政治的重責も担ったアゴスティーノ・ステッファーニ(1654-1728)。その特異な経歴から、彼の音楽には肌で吸収したイタリアの最先端の潮流、ドイツの伝統、そしてパリで接したフランス様式が同居し、マッテゾンはバロック期の最重要音楽理論書「完全なる楽長」の中でステッファーニを二重唱における最も傑出した作曲家と呼び、ヘンデルは2声のカンタータを書く際の模範とした。そのステッファーニの真骨頂であり、殆どの曲が世界初録音となる2声の室内カンタータに取り組むのは、ソプラノ阿部早希子をはじめとする日伊の古楽最前線で活躍する猛者たち。バロック中期の知られざる佳品に光があたる!
〈録音〉ポンテ・イン・ヴァルテッリーナ 聖イグナチオ教会 2013年7月3-5日

阿部早希子(ソプラノ)
 東京藝術大学音楽学部声楽科卒業後イタリア政府給費奨学生及びL. アルヴィーニ奨学金、F. セメンツァ奨学金など数々の奨学金を得て渡伊。ミラノ市立音楽院歌曲科並びに古楽バロック唱法科、ピアチェンツァ国立音楽院歌曲科修士課程をそれぞれ満点、首席にて卒業。声楽を小宮順子、木浩子、後藤寿子、B. M. カゾーニ、R. バルコーニの各氏に師事。第75回日本音楽コンクール入選並びに岩谷賞、V. ブッキ国際現代音楽コンクール第2位(伊・ローマ)、コネリアーノ国際歌曲コンクール第3位 並びにベスト・デュオ賞受賞(伊・ヴェネト)、パルマ・ドーロ国際音楽コンクール第3位並びに1900年代音楽賞(伊・リグーリア)など数々の賞を受賞。ミラノを中心にイタリア及びヨーロッパ各地にて数々の音楽祭に招聘され、イタリア、フランス近代歌曲及びイタリア・バロックの作品によるソロリサイタルを行う他、宗教曲のソリスト出演など多数。フランス・モンペリエ・オペラ座でのカヴァッリ:オペラ《アルテミジア》(ラ・ヴェネシアーナ公演)をはじめ、ヘンデル《アリオダンテ》、パーセル《ディドとエネアス》、ペルゴレージ《奥様女中》などオペラ出演多数。レパートリーは幅広く中世から現代に及ぶ。

古楽アンサンブル ファンタジアス
 声楽と器楽による古楽アンサンブル・ファンタジアスは2000年にロベルト・バルコーニによって創設された。古楽に精通したスペシャリストをメンバーに据え、中世・ルネサンスやバロック音楽の傑作、まだ知られていない音楽に光を当て、イタリア的な躍動感と価値観でこれらのレパートリーに向かい合うことを目指している。これまでに、バッハのモテット、スカルラッティやペルゴレージの《スターバト・マーテル》等の宗教曲の他、パーセルの《ディドとエネアス》、ペルゴレージの《奥様女中》、ヘンデルの《アリオダンテ》等バロック・オペラの演奏、またヘンデルの二重唱曲集やモンテヴェルディやディンディアのマドリガーレ等の小編成アンサンブルでの演奏も精力的に行っている。
 

ALCD-7182
 \2940
■Descending Dragon/ヴィルタス・クヮルテット
[1] 平野義久:Descending Dragon(2012)初録音
[2] 武満徹:ア・ウェイ・ア・ローン(1980)
幸松肇:弦楽四重奏のための日本民謡組曲第3番(2011)初録音
 [3] 箱根八里(滝廉太郎)
 [4] 佐渡おけさ(新潟県民謡)
 [5] 最上川舟唄(山形県民謡)
 [6] 鹿児島おはら節(鹿児島県民謡)
ヴィルタス・クヮルテット
[三上亮、
水谷晃(ヴァイオリン)
馬渕昌子(ヴィオラ)
丸山泰雄(チェロ)]
〈録音〉和光市民文化センター サンアゼリア 2013年7月17-19日

主要オケのコンサートマスター経験者を含めた室内楽の経験も豊富な実力派たちが集い、2008年に結成されたヴィルタス・クヮルテットが満を持して世に問う、日本の弦楽四重奏の現在進行形。
アニメ「HUNTER×HUNTER」や「DEATH NOTE」、ドラマ「ぴんとこな」などの音楽を担当しアニメ、ゲーム界でもカリスマ的人気を誇る作曲家・平野義久渾身のシリアス作品や、弦楽四重奏のスペシャリスト幸松肇のライフワークである日本民謡組曲の最新作第3番(初録音)、そして武満徹の詩的魅力に溢れたア・ウェイ・アローンを収録。21世紀の弦楽四重奏界を担うエネルギッシュな4人のアプローチが冴えわたる。

ヴィルタス・クァルテット
 2008年、チェロ奏者の丸山泰雄と福島県いわき市に開館したいわき芸術文化交流館アリオスとの共同プロデュースにより、同館を拠点として活動を開始。地域との音楽を通じた交流を大切に、毎年2回いわき市内各所での数日間にわたる公開リハーサルや弦楽アンサンブル・ワークショップ、小・中学校や病院、高齢者福祉施設などへの訪問演奏と、アリオスでの定期演奏会を組み合わせた活動を行う。2010年からは東京、仙台でも公演を行う。
 2011年3月5日にいわきアリオスで行った定期演奏会の6日後に、東日本大震災が発生。4月に予定されていた仙台公演が中止となる。その後、被災7ヶ月を経て11月に東京・小金井および仙台での演奏会を実現。2012年3月11日には、いわきアリオスにおいて震災一年の特別な意味を持つ定期演奏会を行った。
 2013年4月、いわき市で市民有志とともに「いわき室内楽協会」を立ち上げ、年に数回の室内楽公演を開催している。
 

ALCD-3099
 \2940
■ウェーバー:クラリネット協奏曲全集
カール・マリア・フォン・ウェーバー(1786-1826):
 [1] クラリネット小協奏曲 変ホ長調 作品26
 [2]-[4] クラリネット協奏曲第1番 ヘ短調 作品73
 [5]-[7] クラリネット協奏曲第2番 変ホ長調 作品74
小倉清澄(クラリネット)
佐藤博(指揮)
幕張総合高等学校シンフォニックオーケストラ部
〈録音〉幕張総合高等学校 2013年7月23-24日

 ロマン派の源流として様々な形式と語法を開拓し、後の作曲家たちにも大きな影響を与えたウェーバー。幅広い分野に残された彼の作品のなかでもクラリネットのための作品はひときわ重要な位置を占め、クラリネットのための小協奏曲と2つの協奏曲は今日のクラリネット奏者たちにとって欠かせないレパートリーとなっている。その重要レパートリーに熱き想いを託すのは、ソリストとして、また東京佼成ウインドオ—ケストラの団員として日本のクラリネット界を牽引する実力派・小倉清澄。そして小倉がパートナーとして信頼し、共演を望んだのは千葉県立幕張総合高等学校シンフォニックオーケストラ部。「春の祭典」までをも演奏し2013年度の文部科学大臣賞を受賞した超高校生級のオーケストラが、小倉との息もつかせぬアンサンブルを展開する。


小倉清澄(クラリネット)
 中学入学と同時に吹奏楽部でクラリネットをはじめる。1984年東京藝術大学音楽学部器楽科卒業。第2回ヤマハ新人演奏会に出演。1985年1月より東京佼成ウインドオ—ケストラの団員となる。これまでに故フレデリック・フェネル氏をはじめ、内外の指揮者と同オーケストラで多くのソロ曲を共演。
 ソロ活動では全国各地でリサイタルを行い、東京駅コンサート、NHK-FMにも出演。ソロCD「オフィーリア」、「三つの伝説」、「クラリネット・パラフレーズ」(レコード芸術準特選)、「クラリネットのためのカラオケCD」を発売。また東京クラリネット・アンサンブルのメンバーとしても11枚のCDをリリースしている。委嘱作品として磯崎敦博氏作曲、吹奏楽とソロクラリネットのための「予祝歌」、長生淳氏作曲、クラリネットとピアノのための「オフィーリア」、「萬情の鳥」がある。
吹奏楽の分野では全国各地においてクラリネットクリニック、合奏指導を行い小学生から社会人まで吹奏楽愛好者の指導にも熱心である。各地の中学校、高校、大学、一般の吹奏楽部の演奏会にゲストとして招かれソロ演奏を行っている。
 楽器開発の協力プレイヤーとしてクラリネットをヤマハ株式会社に、リガチャーをリコ社(アメリカ)にアドバイスしている。
 現在、上記オーケストラ クラリネット奏者、くらしき作陽大学非常勤講師。クラリネットを藤井一男、故大橋幸夫、故三島勝輔の各氏に師事。大分県出身。

佐藤博(指揮)
 銚子市立銚子高等学校吹奏楽部、千葉県立幕張総合高等学校シンフォニックオーケストラ部の顧問及び指揮者として勤務する中、市民吹奏楽団光ウィンドオーケストラの音楽監督としても吹奏楽の指導に携わる。全日本吹奏楽コンクール4回出場。全国学校合奏コンクール6回出場。日本学校合奏コンクール全国大会出場。日本管楽合奏コンテスト全国大会8回出場。全日本高等学校吹奏楽大会全国大会5回出場。全日本アンサンブルコンテスト全国大会5回出場。
 またフランス、ドイツ、オーストリアにて音楽院と交流しスクールバンドの長所を生かした数々の演奏会を行う。特にウィーン楽友協会グローサーザールでは、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のメンバーも絶賛するステージを展開。さらに、フランス・ドイツより指揮者として招聘され、記念演奏会を行った。CISM国際音楽協会より金メダルを授与される。
 千葉県出身。武蔵野音楽大学音楽学部作曲学科卒業。故渡部和雄氏に師事。



<映像>


SONY(映像)


8884300572-9
(DVD)
\4500→\4090
ニコラウス・アーノンクール/
 モーツァルト:歌劇『魔笛』(全曲)

  [2012年ザルツブルク音楽祭ライヴ]
ベルンハルト・リヒター(T:タミーノ),
ユリア・クライター(Sp:パミーナ),
ゲオルク・ツェッペンフェルト(Bs:ザラストロ),
マンディ・フレドリヒ(Sp:夜の女王),
マルクス・ヴェルバ(Br:パパゲーノ),
エリーザベト・シュヴァルツ(Sp:パパゲーナ),
ルドルフ・シャシンク(T:モノスタトス),
サンドラ・トラットニヒ(Sp:第1の侍女),
アニヤ・シュロッサー(Ms:第2の侍女),
ヴィープケ・レーンクール(A:第3の侍女),
マルティン・ガントナー(Bs:弁者),
ルシアン・クラズネッツ(T:第1の戦士&第1の祭司),
アンドレアス・ヘルル(Bs:第2の戦士),
テルツ少年合唱団員(3人の童子),
ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス,
ウィーン国立歌劇場合唱団,
ニコラウス・アーノンクール(指揮)
【演出】ヤンス=ダニエル・ヘルツォーク,
【舞台装置&衣装】]マティス・ナイトハールト,
【照明】シュテファン・ボリガー,
【振付】ラムセス・ジーグル,
【映像監督】フェリックス・ブライザッハ


8884300573-9
(Blu-ray)
\5200→\4690
 大注目!2012年のザルツブルク音楽祭でセンセーションを巻き起こしたアーノンクールの「魔笛」がDVDとブルーレイディスクで登場。2012年のザルツブルク音楽祭でJ.D.ヘルツォークの新演出で上演された「魔笛」は、アーノンクールにとっては1980年代のチューリヒ歌劇場とウィーン国立歌劇場でのプロダクション以来、四半世紀ぶりの「魔笛」上演となったものです。
 手兵ウィーン・コンツェントゥス・ムジクスをピットに入れ(ザルツブルク音楽祭史上、ピリオド楽器のオーケストラが「魔笛」のピットに入るのは初めて)、クライター、ツェッペンフェルト、リヒターなど歌手たちも新進気鋭を揃えています。
 今や押しも押されぬ巨匠となったアーノンクールですが、「魔笛」については、「いつもやり足りていない思いにかられていました。私はだまだこの作品を理解する途上にいると思いますが、今回のザルツブルクの上演が、少しでも前に進んでいることを願うばかりです」と謙虚に語っています。
 ヘルツォークの演出は、最近の流行に沿った「読み替え」タイプ。もちろん賛否両論があるだろうし、冒頭の上からつるされる蛇のチープさに眉をひそめる人も多いかもしれません。しかし、全編を通して観てみると、ヘルツォークの思慮深さと小道具の使い方のうまさには納得せざるを得ないはず。「そもそも魔笛のお話って、夜の女王とザラストロのどちらが悪い人なの?」という素朴な疑問にも、納得のいく答えが用意されているのも楽しい。しかしテルツ少年合唱団の可愛い少年たちの扮装など、様々な場面で特徴的な衣装も見ものです。
 とにかくアーノンクールの指揮による音楽の解釈もいっそう深くなり、徹底したリハーサルによって、斬新で新鮮さいっぱいのモーツァルトが現代に甦ります。

【収録】2012年7月, ザルツブルク、フェルゼンライトシューレ(ザルツブルク音楽祭でのライヴ)
【字幕】イタリア語、英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、韓国語、中国語













第74号
1/22(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


RFP(ロイヤル・フランダース・フィル自主制作盤)

=ロイヤル・フランダース・フィルの自主レーベル=
著名な指揮者たちの演奏でクラシック音楽の傑作をお届けする「A-List」、ベルギーの作曲家たちの秘宝に光をあてる「Belgian Boutique」、
クラシックの現代音楽の注目作を記録する「Cutting Edge」という、3 つのラインナップからなるシリーズ。


RFP 005
\2400→\2190
エド・デ・ワールトのドヴォルザークの8番!
 (1)ドヴォルザーク:交響曲第8番ト長調op.88
 (2)ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲第12番ヘ長調op.96「アメリカ」
  (デイヴィッド・ワルター編曲による木管五重奏版)
(1)ロイヤル・フランダース・フィル
 エド・デ・ワールト(指揮)
(2)ロイヤル・フランダース・フィルハーモニー木管五重奏団
 デ・ワールト&ロイヤル・フランダース・フィル、ドヴォルザークの第8 番、カップリングはオケのトップメンバーによる木管五重奏編曲版「アメリカ」

 (1)収録:2011 年11 月5− 11 日/ベルギー、ブリュッセル、フラジェ(セッション)、37’18 (2)収録:2012 年11 月26 & 27日/ベルギー、メヘレン、モートルミュジーク・ストゥディオ(セッション)、23’45/DDD、ステレオ62’27”

 オランダが生んだ名指揮者エド・デ・ワールトが手兵ロイヤル・フランダース・フィルを指揮して、ドヴォルザークの交響曲第8 番をレコーディング。2011 年の同楽団首席指揮者就任後の11 月にセッションを組んで録音されたもので、屈指のオーケストラ・ビルダーであるワールトの手堅い音楽づくりと、実力あるフレッシュなメンバーの意気込みとが巧い具合にブレンドされて、前作のマーラーに迫る聴きごたえのする演奏内容が期待されるところです。
 カップリングは、オケのセレクト・メンバーから編成された木管五重奏団による「アメリカ」四重奏曲。オーボエの世界的名手で、モラーゲス木管五重奏団の設立メンバーとして、アンサンブルを知り尽くしたデイヴィッド・ワルターの絶妙なアレンジにより、オリジナルの親密な雰囲気はそのままに、色彩感あふれる仕上がりがじつに新鮮です。
 
RFP 006
\2400→\2190
マーティン・ブラビンズ(指揮)
 ジョンゲンとサミュエルのオーケストラ曲

  アドルフ・サミュエル:交響曲第6番ニ短調op.44
   [34’25]
  ジョゼフ・ジョンゲン:3つの交響的楽章op.137
   [23’29]
ロイヤル・フランダース・
 フィルハーモニー管弦楽団
マーティン・ブラビンズ(指揮)
 首席客演指揮者ブラビンズが振るベルギーを代表する作曲家、ジョンゲンとサミュエルのオーケストラ曲

 収録:2012 年2 月29 日-3 月3 日/ベルギー、アントワープ、Kristus Koningkerk(セッション)/DDD、ステレオ、57’59”

 首席客演指揮者ブラビンズがロイヤル・フランダース・フィルを指揮して、ベルギーの作曲家たちの代表的なオーケストラ・レパートリーに光をあてる「ベルジアン・ブティーク」シリーズの最新作。
 ベルギー南部リエージュに生まれたジョゼフ・ジョンゲン(1873-1953)は、濃厚な味わいの和声を基調とする作風が、同じくオルガニストでもあった同郷のフランクや、どこかドビュッシーやラヴェルあたりの印象主義もおもわせたりと、器楽、室内楽作品を中心に近年日本でも人気の作曲家。1951 年作の「3 つの交響的楽章」はジョンゲン最後の作品。全曲は、ノクチュルヌ、舞曲集、トッカータの3 部から成り、ジョンゲンが辿り着いた境地ともいうべき、びっくりするほど現代的なひびきが顔をのぞかせているのも注目です。
 ジョンゲンと同じくリエージュ出身のアドルフ=アブラハム・サミュエル(1824-1898)は、メンデルスゾーンとマイアベーアに師事した作曲家であると同時に、指揮者、評論家、教育者としても活躍した人物。
 ユダヤ教徒であったサミュエルはのちにカトリックに改宗していますが、交響曲第6 番は「天地創造」の物語を題材にしたもので、4 つの楽章は順に、「創世記」「エデン」「カイン」「光を照らし給え!−賛美と歓喜」と題されています。全部で7 曲を数える交響曲は、いずれもサミュエルと親交のあったベルリオーズのはっきりとした影響が認められると云われ、ここでも管弦楽法を駆使した壮大な内容を聴くことが出来そうです。




CENTAUR


CRC 3267
\2300
テレマン:室内楽作品集
 オーボエ、ヴァイオリン、通奏低音のためのトリオ・ソナタ ト短調
 フラウト・トルヴェルソ、ヴァイオリン、通奏低音のためのトリオ・ソナタ ホ長調
 ヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のためのトリオ・ソナタ ロ短調
 ヴィオラ・ダ・ガンバ、弦楽と通奏低音のための組曲 ニ長調TWV55:D6
 フラウト・トルヴェルソ、ヴィオラ・ダ・ガンバ、ファゴットと
  通奏低音のための協奏曲ロ短調TWV43:h3
 フラウト・トルヴェルソ、ヴァイオリン、ファゴットと
  通奏低音のための四重奏曲ト長調TWV43:G11
アポロ・アンサンブル
ダヴィド・ラビノヴィチ
 (第1ヴァイオリン&音楽監督)
 オランダ発!アポロ・アンサンブルのテレマン!

 アポロ・アンサンブルは、ザハール・ブロンの弟子でアムステルダム・バロック管、OAE、キングズ・コンソートのヴァイオリニストを務めてきたダヴィド・ラビノヴィチが率いる1992年創設のピリオド・アンサンブル。今作では後期バロック音楽を代表するゲオルク・フィリップ・テレマン(1681−1767)。トラヴェルソの豊かな音色、ラビノヴィチのリードが冴えわたる好演。

 2011年12月の録音。
 

CRC 3303
\2300
アルマン=ルイ・クープラン:クラヴサン作品集
 勝利/アルマンド/クロワシーのクーラント/おしゃべり/
 軽快なグレゴワール/ロンドー:勇ましい人/
 第1メヌエット&第2メヌエット/ロンドー:道化またはアダム/
 ブランシェ/ド・ボワジルー/フォウケ/セミラントまたはジョリー/
 ターピン/第1ガヴォット&第2ガヴォット/
 第1メヌエット&第2メヌエット/雑木林/ケロン/悲しむ人/
 楽しみ/柔らかな感傷/優雅なロンドー
シャルロット・マッタ・ムーシェ(チェンバロ)
 フランソワ・クープランの孫にあたるアルマン=ルイ・クープランは18世紀パリで活躍した作曲家。アルマン=ルイ・クープランのまとまった作品集はそれ程多く存在していない。ブルージュやパリの国際コンクールでの受賞実績を持つ女流チェンバロ奏者マッタ・ムーシェの演奏で大クープランの孫の音楽を知ることのできるレアな演奏。

 2011年11月21日−22日の録音。
 
CRC 3285
\2300
カンデラ
 マルティン:
  ロウソク、中世の市場、孤独、憧れ、ラ・バーベナ、私の夕方のアンダルシア
 アルベニス(マルティン編):
  組曲 《イベリア》 より港、マジョルカ、カスティーリャ
 ファリャ(マルティン編):
  4つのスペイン風小品より 《クバーナ》、《アンダルーサ》
エレーナ・マルティン(ピアノ)
ホセ・メリトン(ピアノ)
 スペインのコンポーザー=ピアニストのエレーナ・マルティンの自作自演&トランスクリプション作品集。同じくスペイン出身のアルベニスとファリャの作品をマルティンが編曲。ラテンの魅力をマルティン&メリトンのデュオが奏でる。

 2012年−2013年の録音。
 

CRC 3296
\2300
私の記憶
 ラーセン:私のアントニア
 チプロ:ロング・アイランドの歌
 ライトマン:リンゴ園、写真に…
 トーマス:遠く
ケリー・ジェニングス(テノール)
アマンダ・アスプルンド・ホップソン(ピアノ)
 オペラなどの舞台で活躍をしているケリー・ジェニングス。メトロポリタン・オペラ・ナショナル・カウンシル・オーディョンのファイナリストであるジェニングスがテノールの美しい歌声でアメリカの歌曲集を歌う。

 2012年7月−8月の録音。
 

CRC 3310
\2300
道化師
 ワイリー:地球と炎の儀式
 エル=ダブ:スウィート・アンド・プリックリー・ペア
 ヤンソン:ヴァイオリン・ラプチャー、道化師
 フェリット:インテルセッツィオーネ Op.14
ジェイムソン・クーパー(ヴァイオリン)
ヤコブ・マーフィー(ヴァイオリン)
ハリム・エル=ダブ(ダラブッカ)
フランク・ワイリー(指揮)
ドナ・リー(ピアノ)
カートマン・アンサンブル
 2010年に亡くなった作曲家ジョン・フェリットに捧げられたこのアルバムは、アメリカの作曲家4人のモダン・ヴァイオリン作品集。電子音楽のパイオニアでもあるハリム・エル=ダブが、自身の曲で民族楽器のダラブッカ(タブラ)で参加もしている。

 2000年−2002年の録音。
 

CRC 3317
\2300
庭からの手紙
 ウォーカー:モーニング・イノセント、秋に、ウィル・ビーアース
 ハーゲン:田畑と草原の歌
 ドリング:ラヴ・アンド・タイム
 ベティニス:クラン・オブ・ザ・ライケンス
 ウォーカー:ソウ・ラヴ・ビー・ア・デイ
リアン・フリーマン=ミラー(ソプラノ)
ミシェル・ハヴリック=ジェルゲン(ピアノ)
 現在ドレーク大学で後進の指導を行っているソプラノ歌手、リアン・フリーマン=ミラーが歌うモダン歌曲集。ピアノはフリーマン=ミラーと20年以上共演のあるミシェル・ハヴリック=ジェルゲン。二人の息がぴったりと合った演奏を聴かせてくれる。

 2011年3月16日−17日の録音。




NEW WORLD RECORDS


80744-2
\2000
Daniel Goode(1936-)/ Annbling
 ピアノとクラリネットのミニマル音楽

 管弦楽のミニマル音楽
 クラリネットのミニマル音楽
 1.Annbling
 2.Circular Thoughts
 3.Sonata for Clarinet and Piano: I
 4.Sonata for Clarinet and Piano: II.
 5.Sonata for Clarinet and Piano: III.
 6.Landler Land


<国内盤>


ナクソス・ジャパン



NYCC-27274
\1429+税
ピエタリ・インキネン&日本フィル
 シベリウス:交響曲第2番 ニ長調 Op.47
ピエタリ・インキネン指揮
日本フィル
 インキネン+日本フィルによる新時代のシベリウスついに登場!!
 シベリウスの聖地、 フィンランドが生んだ若き精鋭ピエタリ・インキネンは2008年にニュージーランド交響楽団の音楽監督に就任以来、ナクソス・レーベルへのレコーディングにより人気が急上昇しました。
 その後ヨーロッパの一流オーケストラに客演し脚光を浴び、 2009 年9月からは日本フィルの首席客演指揮者に就任。清廉で瑞々しい音楽性と端正なマスクが女性ファンの心をつかんでいます。
 2013 年3月から4月にかけて開催されたシベリウス・チクルスの演奏から、 4月19日にサントリーホールで行われた演奏会のライブ録音を初CD化、交響曲全集に先がけてのリースとなります!
 2013年4月19日、サントリーホール




ALPHA



Alpha952
(国内盤・訳詞付)
\2940
リュリとシャルパンティエの『テ・デウム』
 〜フランス盛期バロック「偉大なる世紀」の偉容〜

マルク=アントワーヌ・シャルパンティエ(1643〜1704):
 1.テ・デウム H.146〜合唱と器楽合奏のための
ジャン=バティスト・リュリ(1632〜1687):
 2.テ・デウム LWV55〜合唱と器楽合奏のための
ヴァンサン・デュメストル(指揮)
ル・ポエム・アルモニーク(古楽器使用)
カペラ・クラコヴィエンシス(合唱)
アメル・ブラヒム=ジェロウル、
オロール・ビュシェール(S)
レイナウト・ファン・メヘレン(オートコントル=高音テナー)
ジェフリー・トムスン(T)
ブノワ・アルヌー(B)
ジャン=フランソワ・マドゥーフ、
ジョエル・ラエンス(指孔なしナチュラルトランペット)
 痛快、痛快!
 BCJでも大活躍のマドゥーフ、ニケの楽団で活躍するラエンスら“喇叭手”をゲストに迎え、新年を寿ぐ「だけじゃない」あの傑作と、作者シャルパンティエの仇敵にして意外に録音が出ないリュリの名品を——Alpha看板アーティストならではの勢い、必聴です!

 21 世紀に入って以来、並居るメジャーレーベルの新譜を押しのけ話題盤を続出、しかもその大半が古楽ものという、クラシックCD セールスの常識を覆す攻勢をみせ「小規模資本レーベルの革命」とうたわれた、フランスのAlpha レーベル——その創設時からの看板グループたる古楽集団、ヴァンサン・デュメストル率いるル・ポエム・アルモニークが、2年以上の沈黙を破り、ついに待望の新譜をリリースしてくれました。しかも、これまでの小編成&発掘系古楽から一転、ティンパニや金管・管弦楽まで動員したうえ大合唱が加わり、フランス・バロックを代表する巨匠リュリとシャルパンティエという、ビッグネーム推しのゴージャスな録音にぱ曲は「テ・デウム」、新年のお祝いなど晴れがましい場面で歌われてきた合唱曲をふたつ。

 太陽王ルイ14 世の王室音楽総監督だったリュリと、そのリュリに疎まれ生前は活躍の場が著しく制限されていたものの、20 世紀に入ってから再発見が進み、その桁外れの才能で人々を魅了してきたシャルパンティエの作例——とくにシャルパンティエの「テ・デウム」は、冒頭で鳴り響くトランペットの行進曲がたいへん有名で、ウィーン・フィルのニューイヤーコンサートの放送番組でも使われ続けてきたほどですが、やはり周到な作品研究を旨とするル・ポエム・アルモニークだけに、演奏解釈はひとくせもふたくせもある内容。
 まず何より、トランペットには指孔なしの本格派ナチュラル楽器を吹きこなす世界的名手、バッハ・コレギウム・ジャパンなどでも大活躍のJ-F.マドゥーフがトップがゲストにぱ第2喇叭もエルヴェ・ニケの楽団で華々しく妙技をみせてきたラエンスが迎えられ、アクセントの効いた古楽ティンパニの上、見事な音程感覚のもと鋭く響きわたるファンファーレは実に壮麗。デュメストルはリュリ作品でもシャルパンティエ作品でも「当時の教会音楽におけるテンポ感覚」を徹底して考え抜き、あえて緩急をあまりつけない一貫したテンポで演奏を続けており、これが大編成古楽バンドの響きとあいまって、実に痛快な演奏効果を生み出しています。
 例によって音楽学者や指揮者による充実解説も全訳&訳詞付。見逃せない傑作古楽盤です!




PAN CLASSICS



PC10293
(国内盤・訳詞付)
\2940
南から北へ 17世紀ドイツ・バロックの歌と幻想
 〜独唱カンタータ、幻想様式、ソナタ...〜

 ◆ヨハン・ショップ(1590 頃〜1667):
  ①全地よ、主に向かって喜びの叫びをあげよ(S, vn, bc)
 ◆ヨハン・フィリップ・フェルチュ(1652〜1732):
  ②深い淵の底から(S, vn, vg, bc)
 ◆ヨハン・パッヘルベル(1653 頃〜1706):
  ③オルガン独奏のためのチャコーナ ヘ短調(org)
  ④わたしの身は確かな肉(S, vn, vg, bc)
 ◆ヨハン・フィリップ・クリーガー(1649〜1725):⑤第7ソナタ(vn, vg, bc)
 ◆ハインリヒ・イグナーツ・フランツ・ビーバー(1644〜1704)作と推定:
  ⑥おお、やさしきイエス(S, vn, bc)
 ◆ザムエル・カプリコルヌス(1628〜1665):
  ⑦イエスさま、わたしたちの贖(あがな)い主(S, vg, bc)
 ◆ザムエル・エーバルト(1655〜1684):
  ⑧憐れんでください、救世主であらせられるかた(S, vn,vg, bc)
 ◆ディートリヒ・ブクステフーデ(1637〜1707):
  ⑨天に向かって、わが父のほうへ
    (S, vn,vg, bc)S: ソプラノ vn:ヴァイオリン
     vg:ヴィオラ・ダ・ガンバcmb:チェンバロ org:オルガン bc:通奏低音
ハナ・ブラジコヴァー(S)
Ens.コルダルテ(古楽器使用)
ダニエル・ドイター(vn)
ハイケ・ヨハンナ・リントナー(vg)
マルクス・メルクル(cmb,org)
 近年バッハ・コレギウム・ジャパンやコレギウム・ヴォカーレ・ヘントなどでも大活躍の超・気鋭歌手、ようやくソロの傑作盤でドイツ古楽をたっぷり聴かせてくれることに——
 コジェナーだけじゃないチェコ出身の古楽歌手の攻勢をしみじみ実感できる古楽超優良盤、じっくりお愉しみを...!

 欧州古楽界の世代交代は近年めざましいものがあり、つい少し前まで気鋭の若手と言われていた人たちがもう巨匠の域に達していたり、あろうことか引退してしまったり——聞きなれない名のプレイヤーが実はすでに大御所だった、などということも日本ではししばでしょうが、幸い古楽ファンの皆様に対する印象がかなりマメにアップデートされているジャンルがあるとすれば、それは声楽の世界、なかんずくオランダやドイツの古楽界で活躍している歌手たちかもしれません。なぜなら、日本にはバッハ・コレギウム・ジャパンがあるから——欧州でも躍進めざましい鈴木雅明率いるこの楽団、バッハの本場ドイツでさえ認知度はすさまじく高く、そのバッハ教会カンタータ全曲録音シリーズを同ジャンル録音の筆頭にあげる人も多いほど。

 そのバッハ・コレギウム・ジャパンが数ヵ月おきに日本でも定期公演を行い、そこに欧州屈指の、オランダやドイツで活躍中の名歌手がしばしばゲスト出演しているおかげで、私たちは「誰をまっさきに追うべきか」を意識できるというものです。バスのペーター・コーイやソプラノのカロライン・サンプソン、カウンターテナーのロビン・ブレイズやダミアン・ギヨン...彼らの名がいかに大きな意味を持っているか私たちが強く認識しているのも、バッハ・コレギウム・ジャパンの活動が欧州と日本の古楽界をひそかに繋いでいればこそ、なのかもしれません。そうしたなか、近年にわかに存在感を強めている歌い手がいるとすれば、それはまさしく本盤の主人公ハナ・ブラジコヴァー(BCJ 表記は「ブラシコヴァ」)ではないでしょうか。その並外れた技量は、すでにRAMEE レーベルからリリースされているペーター・コーイ指揮のバッハ・モテット集(RAM0904)、あるいは一連のフィリップ・ヘレヴェッヘとの録音(ビクトリア「レクイエム」LPH005、バッハのカンタータ集LPH006 など)でも常々リスナーの皆様を魅了していますが、ここでは堂々アルバムのメインアーティストとして、バッハ以前の、まだ様式が定まりきらないなか独特の魅力を放ってやまないドイツ・バロック名品群を、あの妙なる声をあざやかに操って聴かせ続けてくれます。
 ドイツ語圏の17 世紀は、合唱一辺倒を脱し、南国イタリアからもたらされた独唱の至芸が追求されるなか、幻想様式やソナタなどの器楽スタイルも発展した時代——ドイツ屈指の古楽拠点ケルンで揉まれた俊才が集うEns.コルダルテとともに、ヴァイオリンやガンバとの阿吽の呼吸も絶妙、極少編成ならではの古楽の魅力をたっぷりと!




PASSACAILLE



PSC922
(国内盤)
\2940
Ens.イル・フォンダメント
 ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル(1685〜1759):

  1. 二つの合奏体のための協奏曲 第2番 ヘ長調 HWV333
  2. 王宮の花火のための音楽 HWV351
   (管弦楽版)
  3. 二つの合奏体のための協奏曲 第3番 ヘ長調 HWV334
パウル・ドンブレヒト(ob)指揮
Ens.イル・フォンダメント(古楽器使用)
 「わざわざ出す」には、わけがある——俊才集団イル・フォンダメントの名演、ここにあり!
 意外に新録音が出ないヘンデル屈指の大曲3編、スタイリッシュかつ勇壮に決めてくれる俊才集団は、古楽大国ベルギーならではの超越的クオリティ!見過ごしがたい逸品です。
 昨年から突如、日本語解説付の国内流通が始まったベルギーの秀逸レーベル、Passacaille(パサカーユ)。
 すでに創設から10 年近く、欧州ではもはや安定したリリースが期待の的となっているレーベルのひとつではありますが、その最大の特徴は、主宰者自らもベルギー古楽界、いや世界の古楽界に冠たるフラウト・トラヴェルソ奏者=楽団指揮者であるということ。
 その名はヤン・ド・ヴィンヌ、すでにACCENT やRicercar などといったベルギーの名門古楽レーベルでも数々の名演を刻んできた俊才!数々のアンサンブルや古楽奏者たちとの現場での関わりが、このPassacaille での新名盤群につながっているのはもちろんですが(その意味では、やはりベルギー古楽界で腕を磨いてきたバロック・ヴァイオリン奏者ライナー・アルントが主宰するRAMEE レーベルと少し似ていますね)、とくに肝心なのは、看板アンサンブルのひとつとして、かつてグスタフ・レオンハルトやフランス・ブリュッヘンらの世代の伝説的巨匠たちと対等にわたりあってきたバロック・オーボエ奏者パウル・ドンブレヒトが率いる俊才集団、イル・フォンダメントを擁しているところかもしれません。Fuga Libera にも名演の多いこの団体、1990 年代からゼレンカ、ハイニヒェン(近日ご案内!)、テレマン、バッハ...と幾多の重要なバロック作曲家たちをとりあげ、それぞれの傑作を的確なプログラム構成でじっくり聴かせる名録音を多数制作しており、それらの大半がPassacaille によって世界に発信されてきているなら、どうして日本語解説付ヴァージョンでその偉業を紹介せずにおれようか...!というわけです。
 改めての国内流通版第1弾には、やはりこの名盤を——ヘンデルが王室の祝典のために書いた『王宮の花火の音楽』は、エルヴェ・ニケやロバート・キングの瞠目名盤で知られる初演時の巨大編成管楽合奏版ではなく、作曲家自身が「ぜひとも弦楽器を加えて演奏すべき」と語っていたことをふまえ、初演数ヵ月後にロンドン捨子養育院で演奏されたときのような、弦楽を交えた演奏会ヴァージョンでの演奏。古楽器演奏でこのヴァージョンをきっちり弾くと、現代楽器の巨大オーケストラで聴くのとは打って変わって、スマートかつ鮮烈な作品美が否応なしにきわだつ印象!
 その前後に配されているのは、大昔のクリストファー・ホグウッド指揮AAM 盤以来ほとんど新録音に恵まれていない「二つの合奏体のための協奏曲」…これも「花火」同様にヘンデル晩年の充実作で、既存作品の転用も含みつつ、オーボエ・ホルン・ファゴットからなる独奏楽隊ふたつが弦楽合奏の上で歌い交わす壮麗な曲作りは「なぜ新録音が出ない?」とやきもきするほど...しかし、このイル・フォンダメントによる馥郁たる古楽器演奏の録音さえあれば、まず不足感もないわけです。
 的確な解説も全訳付、「わざわざ出す」に足る充実度、ぜひご体感くださいませ!

<映像>


SONY(映像)


8884300576-9
(DVD)
\4500→\3990
アントニオ・パッパーノ&ウィーン・フィル
  ヨナス・カウフマン/
  ヴェルディ:歌劇『ドン・カルロ』(5幕版全曲)

   [2013年ザルツブルク音楽祭ライヴ]
ヨナス・カウフマン(T:ドン・カルロ),
マッティ・ザルミネン(Bs:フィリッポ2世),
アニヤ・ハルテロス(Sp: エリザベッタ),
トーマス・ハンプソン(Br:ロドリーゴ侯爵),
エリック・ハルフヴァーソン(Bs:宗教裁判長),
ロバート・ロイド(Bs: 修道僧&カルロス5世),
エカテリーナ・セメンチュク(Ms:エボリ公女),他,
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団,
ウィーン国立歌劇場合唱団,
アントニオ・パッパーノ(指揮)
【演出】ペーター・シュタイン,
【舞台装置】フェルディナント・ヴェガーバウアー,
【衣装】アンナマリア・ハインリヒ,
【照明】ヨアヒム・バルト,
【振付】リア・ツォラキ

8884300577-9
(Blu-ray)
\5200→\4590
 ヴェルディの生誕200年を記念して上演され2013年のザルツブルク音楽祭のハイライトとなったオールスター・キャストによる「ドン・カルロ」。ドイツの大御所ペーター・シュタインによるオーソドックスな演出、舞台装置、衣装、照明は、どれをとっても不自然さは皆無。ヨナス・カウフマン、アニヤ・ハルテロス、トーマス・ハンプソンを始めとする歌手陣は言うまでもなく最高の顔ぶれ。イタリア語による5幕版と言うのも嬉しいところ。「やはりこの作品には(4幕版ではカットされた)フォンテンブローの森の場面が必要」と指揮者パッパーノも力説しています(パッパーノにとっては、コヴェント・ガーデンでの上演の映像以来2種類目の「ドン・カルロ」となります)。
 もちろん、カウフマンのカリスマ性はこの舞台でも遺憾なく発揮されており、彼が舞台に現れるだけで全体がぴりりと引き締まるのが素晴らしい。例えば、このオペラの見せ場の一つであるドン・カルロとロドリーゴの二重唱「われらの胸に友情を」では、最初、跪いたハンプソンとカウフマンがやがて立ち上がり、手を取り、向かい合い、思いの丈をこれでもかと歌い上げていく。この緊張感と高揚感、そして少しばかりの妖しい雰囲気はこの2人でないと出せないでしょう。パッパーノの流麗な音楽作り、そしてウィーン・フィルの濃密な響きは、凡庸な指揮者の手にかかると単調になりがちなヴェルディの音楽を存分に楽しませてくれます。
 ,【収録】2013年8月, ザルツブルク祝祭大劇場(ザルツブルク音楽祭でのライヴ)【字幕】イタリア語、英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、韓国語、中国語
 

8884300574-9
(DVD)
\4500→\3990
ダニエル・ハーディング&ウィーン・フィル
 ヨナス・カウフマン/
  R・シュトラウス:歌劇『ナクソス島のアリアドネ』(初稿版)

   [2012年ザルツブルク音楽祭ライヴ]
    第1部:喜劇『町人貴族』(モリエール原作,ホフマンスタール脚色)
    第2部:R・シュトラウス:歌劇『ナクソス島のアリアドネ』(初稿版)
エミリー・マギー(アリアドネ),
エレナ・モシュク(ツェルビネッタ),
ヨナス・カウフマン(バッカス),
エヴァ・リーバウ(水の精, 羊飼いの女),
マリ・クロード・シャピュイ(木の精, 羊飼いの男),
エレオノーラ・ブラット(やまびこ&歌手),
ガブリエル・ベルムデス(ハルレキン),
ミヒャエル・ローレンツ(スカラムッチョ),
トビアス・ケーラー(トルファルディーノ),
マルティン・ミッタールツナー(ブリゲルラ),
ペーター・マティッチ(執事長),
コルネリウス・オボーニャ(ジュールダン),
ミヒャエル・ロチョフ(音楽教師),
トマス・フランク(作曲家),
ステファニー・ドボルザーク(ニコリーヌ), 他,
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団,
ダニエル・ハーディング(指揮)
【演出】スヴェン・エリック・ベヒトルフ,
【舞台装置】ロルフ・グリッテンベルク,
【衣装】マリアンネ・グリッテンベルク,
【照明】ユルゲン・ホフマン,
【振付】ハインツ・シュペルリ,
【上演構成】ロニー・ディートリヒ,

8884300575-9
(Blu-ray)
\5200→\4590
 鬼才ベヒトルフがホフマンスタールとシュトラウスのオリジナル・アイデアをさらに追及。2012年のザルツブルク音楽祭での「ナクソス島のアリアドネ」初稿版上演の貴重な記録。本来、歌劇「町人貴族」として構想されたこの作品。
 初演時にあまりの長さが敬遠され(もともとホフマンスタールとリヒャルト・シュトラウスの間に考え方の相違があった)結局は大幅に書き直され、現在の「ナクソス島のアリアドネ」になりました。そのため、シュトラウスの作品目録にもOp.60には「町人貴族」と「ナクソス島のアリアドネ」が混在しているのです。
 初稿版の録音は、これまでにもケント・ナガノ/リヨン管のCDがあり、一部の愛好家が現行版との違いを楽しんでいましたが、今回、もっと「ぶっ飛んだ」形で上演されたのがこのザルツブルク音楽祭でのベヒトルフ演出の舞台。これは話題にならない方が不思議で、ケント・ナガノ盤では序曲を演奏したに過ぎない前半の「町人貴族」も、ザルツブルク音楽祭での上演ではきちんと役者を立てモリエールの演劇が行われています。またバレエも挿入され登場人物までが躍り始めるほど。その代り、いつも見慣れているズボン役の作曲家は登場していません。
 エレナ・モシュクが演じるツェルビネッタの「例のアリア」も超難しくなっているのも特徴。そして我らがカウフマンがバッカス役でフィナーレを飾ります。とにかく長い。しかし楽しい。リヒャルト・シュトラウス生誕150年記念にふさわしい、永遠の保存版です。
 【収録】2012年7〜8月, ザルツブルク、モーツァルトのための劇場(旧ザルツブルク祝祭小劇場)(ザルツブルク音楽祭でのライヴ)【字幕】イタリア語、英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、韓国語、中国語
 

8888372558-9
(DVD)
\4500→\3990
ダニエレ・ガッティ&メトロポリタン歌劇場
 ヨナス・カウフマン/

  ワーグナー:舞台神聖祝典劇『パルジファル』

   (2013年メトロポリタン歌劇場ライヴ)
カタリーナ・ダライマン(クンドリ),
ヨナス・カウフマン(パルジファル),
ペーター・マッテイ(アンフォルタス),
エフゲニー・ニキーチン(クリングゾル),
ルネ・パーぺ(グルネマンツ),
ルーニ・ブラッタベルグ(ティトゥレル), 他,
メトロポリタン歌劇場管弦楽団と合唱団,
ダニエレ・ガッティ(指揮)
【演出】フランソワ・ジラール
【舞台装置】マイケル・レヴァイン
【衣装】ティヴォ・ファン・クレーネンブロック
【照明】デイヴィッド・フィン


8888372572-9
(Blu-ray)
\5200→\4590
 ワーグナー生誕200年を記念して、2013年2月、メトロポリタン歌劇場でのオールスター・キャストを揃えた新演出上演の「パルジファル」。
 演出は「レッド・ヴァイオリン」などで知られる映画監督のフランソワ・ジラール。ジラールの演出は光と闇を見事に使い分け、またキリスト教の思想が強いと思われるパルジファルの物語に仏教的な思想を溶かし込むことで、独自性を持たせることに成功しています。まさにメトならではの正統派の舞台です。
 第1幕と第2幕では血が重要なファクターとなり、暗い場面に強烈な彩りを与えます。花の乙女たちは白い衣装に黒い髪。全体的に静かな動きであり一切のムダは無し。登場人物たちの役割もはっきりしており、観る者が混乱するような要素は全くありません。バイロイト音楽祭でも大きな話題を呼んだガッティの指揮は遅めのテンポで思索的であり、この難しい作品から荘重で美しい響きを紡ぎ出しています。とりわけ第3幕での「聖金曜日の音楽」以降の天上的な美しさは特筆もの。カウフマン、ダライマン、パペ、ニキーチンなど、メトならではのスター歌手をずらり揃えた歌手陣も見事。特にカウフマンは完璧な男前ぶり、全幕通して歌唱も抜群なカッコ良さです。
【収録】2013年2月, メトロポリタン歌劇場でのライヴ【字幕】イタリア語、英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語




C‐MAJOR(映像)


71 5304
(Blu-ray)
\5400
ドキュメンタリー:カルロス・クライバー
 「アイ・アム・ロスト・トゥ・ザ・ワールド」〜私はこの世に忘れ去られて
 カルロス・クライバーの実像に迫るドキュメンタリー映像がBlu-ray 化!

 監督:ゲオルク・ヴューブボルト
 画面:16:9 カラー/BW、音声:PCM ステレオ、字幕:仏, 西, 日本語, 韓、原語:独、英、60mm

 2004 年に逝去した伝説のカリスマ指揮者、カルロス・クライバーのドキュメンタリー映像がBlu-ray で遂に発売。
 取り上げるレパートリーを極端に絞り込み、少ない演奏会、決して多くはない録音ではありましたが、ひとたび舞台に上がると聴く者すべてを魅了する演奏をした、生きながらにして伝説の指揮者でありました。
 タイトルの「Ich bin der Welt abhanden gekommen」はマーラーの「リュッケルトの詩による5 つの歌曲集」の“私はこの世に忘れられて” からとられています。
 この映像は、関係者、楽団員らの興味深い証言とバイロイトの「トリスタンとイゾルデ」のオーケストラピットでの映像など、クライバーのカリスマ性、音楽性を垣間見ることのできる貴重な内容となっています。また有名なウィーン・フィルとのベートーヴェン交響曲第4 番の第2 楽章のリハーサル中に起きた「テレーズ事件」の音声や、リッカルド・ムーティ、有名なオペラ演出家のオットー・シェンクらのインタビュー、父エーリッヒへの尊敬と葛藤についての話など、完璧主義であったそれゆえに苦悩した天才カルロス・クライバーの実像が克明に描かれています。(DVD 商品番号:705608)




EUROARTS(映像)


30 79654
(Blu-ray)
\4700
パリ室内管弦楽団&ジョン・ネルソン(指)
 J.S.バッハ:マタイ受難曲 BWV.244


ドキュメンタリー:
 ジョン・ネルソンのマタイ受難曲
  (リハーサル&インタビュー)
ヴェルナー・ギューラ(T:福音史家)
スティーヴン・モーシェック(B・バリトン:イエス)
ルーシー・クロウ(S)
クリスティーネ・ライス(Ms)
ニコラス・ファン(T)
マシュー・ブルック(B)
ベルトラン・グリューネヴァルド(B)
クリストフ・コワン(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
パリ合唱団(合唱指揮:パトリック・マルコ)
オックスフォード・スコラ・カントルム
 (合唱指揮:ジェームズ・バートン)
パリ室内管弦楽団 ジョン・ネルソン(指)
 ジョン・ネルソン渾身のマタイ受難曲がBlu-ray 化!

 映像監督:ルイーズ・ナルボニー
 収録:2011 年7 月パリ、サン=ドニ大聖堂(ライヴ)
 画面:1080i Full-HD 16:9、音声:PCM ステレオ、DTS HD Master Audio5.0、リオージョン:All、原語:英語、字幕:独, 仏, 英,日本語, 韓、177mm+52mm( ボーナス)

 2011 年7 月にフランス、パリで開催されたサン=ドニ・フェスティヴァルで演奏されたバッハのマタイ受難曲の映像です。指揮は1941 年生まれの巨匠ジョン・ネルソン。幅広いレパートリーと、生き生きとした音楽作りで定評のある指揮者です。サン=ドニ大聖堂はゴシック建築の発祥と言われる教会で、12 世紀半ばに建てられた傑作の一つです。監督ルイーズ・ナルボニーが7 台のHDTV カメラによって見事に映像化しています。商品仕様はソリスト、指揮者へのインタビューと演奏会のリハーサルが収録されたドキュメンタリーを含むBlu-ray で登場。
 ジョン・ネルソンは、バッハの作品の中で最高峰とされている「マタイ受難曲」を、壮大、堅密に、さらに高い精神性を兼ね備えた深みのある熟練の演奏を聴かせてくれています。また、堅実で端正なテノール、ヴェルナー・ギューラ、清廉で華のある歌声のルーシー・クロウ、安定した豊かな響きが魅力のバス・バリトンのステファン・モーシェクなど歌手陣の実力派揃い。(DVD 商品番号:3079658)












1/21(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


SDG



SDG 719
\2400→\2190
ガーディナー(指)&モンテヴェルディ合唱団 復活祭オラトリオ
 ソプラノはハンナ・モリソンだった・・・

  J.S.バッハ:
   ・哀悼行事のカンタータ第106番「神の時こそいと良き時」BWV106
   ・復活祭オラトリオBWV249
ハンナ・モリソン(S)
メグ・ブレイグル(A)
ニコラス・ムルロイ(T)
ペーター・ハーヴェイ(B)
ジョン・エリオット・ガーディナー(指)
モンテヴェルディ合唱団
イングリッシュ・バロック・ソロイスツ
 ガーディナーの「復活祭オラトリオ」遂に発売!

 録音:2013 年6 月ロンドン/60’15

 ガーディナーが遂に「復活祭オラトリオ」を録音しました!2013 年ガーディナーはこの作品をライプツィヒ・バッハ音楽祭、BBC プロムスと度々演奏しており、いずれも高い評価を得ています。ガーディナーの手兵、現代世界最高の合唱団の一つモンテヴェルディ合唱団は2014 年に結成50 年を迎えます。
 キリストの復活を祝う明るく美しいバッハの傑作を、透明感溢れる美しいハーモニーと卓越した歌唱により存分に聴かせてくれます。カップリングには、華やかで喜びに満ちた「復活祭オラトリオ」と対比させるように、哀悼行事のためのカンタータ第106 番をアルバム冒頭に収録しています。
 ガーディナーは、特有の軽快なテンポとスッキリとした端正な響きで、求心力・推進力溢れる演奏を披露しています。そしてソリスト陣、オケ、そして合唱を見事に統率し感動的な祈りの世界を表現しています。
 「このCD の演奏は、非の打ち所のない完璧な演奏と音楽への強い熱意が合わさった珍しい例である。」サンフランシスコ・クラシカル・ヴォイス紙
 「期待通りの、透明感溢れ、美しく緻密な演奏である」クラシックFM
 「冒頭の華やかなシンフォニアは特に壮大で、イングリッシュ・バロック・ソロイスツの壮麗なトランペットが鳴り響き、モンテヴェルディ合唱団が織りなす気品漂う至福の歌唱が嬉々とした音楽を作り出している。」インデペンデント紙



 店主が前々からしつこくプッシュしているハンナ・モリソン・・・ガーディナーと共演しているとは聞いていたが、早くもCDで登場。
 こちらの案内は完売と同時にリンクが切れます。お早めに・・・





SUPRAPHON



SU 4145
\2200→\1990
スメタナ・トリオ
 (1)ショスタコーヴィチ:ピアノ三重奏曲第1番ハ短調Op.8
 (2)同:ピアノ三重奏曲第2番ホ短調Op.67
 (3)ラヴェル:ピアノ三重奏曲イ短調
スメタナ・トリオ
 【イトカ・チェホヴァー(Pf)、
  イジー・ヴォディチカ(Vn)、
  ヤン・パーレニーチェク(Vc)】
 「新時代のスメタナ・トリオ」による切れ味抜群のショスタコーヴィチ

 録音:2013 年9 月19-22 日、12 月11-14 日/マルティーネク・スタジオ(プラハ)/68’ 11”

 スメタナ・トリオといえば往年の名人団体を思い出しますが、そのピアニストで創立者ヨゼフ・パーレニーチェクの息子のチェリスト、ヤン・パーレニーチェクが世襲して二代目スメタナ・トリオとして活動しています。「ボザール・トリオ、スーク・トリオを凌ぐ」とも激賞される彼らの演奏は切れ味抜群で颯爽としています。まさに「新時代のスメタナ・トリオ」と申せましょう。ピアノのチェホヴァーは難曲ばかりのスメタナのピアノ曲全集を刊行中の技巧派。ここでも主導権を握り、大きな演奏を聴かせてくれます。
 

SU 4170
\2200
ヴォナーシコヴァー=ノヴァーコヴァー(Vn)
 (1)ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第1番ト長調Op.78「雨の歌」
 (2)同:ヴァイオリン・ソナタ第3番ニ短調Op.108
 (3)ディートリヒ&シューマン&ブラームス:F.A.E. のソナタ
ヤナ・ヴォナーシコヴァー=ノヴァーコヴァー(Vn)
イリーナ・コンドラチェンコ(Pf)
 チェコの若手ヴォナーシコヴァー=ノヴァーコヴァー、大歓迎の「F.A.E. のソナタ」全曲盤。

 録音:2013 年9 月、10 月/マルティーネク・スタジオ(プラハ)/74’ 41”

 ディートリヒ、シューマン、ブラームスの3 名がヨアヒムのために合作した「F.A.E. のソナタ」は、ブラームスの作ったスケルツォ楽章のみ愛好され、他はあまり聴く機会が多くありません。チェコの若手ヴォナーシコヴァー=ノヴァーコヴァーによる最新録音で、全曲を聴くことのできる大歓迎アルバムの登場です。シューマン作のフィナーレのピアノ・パートが非常な難曲ですが、ラトヴィア出身、チェコで活躍するイリーナ・コンドラチェンコが見事な演奏を繰り広げます。ブラームスのソナタ2 篇もヴォナーシコヴァー=ノヴァーコヴァーのたっぷりとした音で、ヴァイオリンの魅力を堪能できます。
 

SU 4160
\2200
18世紀プラハの作品集
 (1)トゥーマ:スターバト・マーテル
 (2)オルシュラー:2つのヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ヘ長調
 (3)ゼレンカ:われらの御身の保護のもとに ト短調ZWV157/1
 (4)同:サンクトゥスとアニュス・デイ ニ短調ZWV36
 (5)同:われらの御身の保護のもとに ハ短調ZWV157/2
 (6)同:4声のサンクトゥスとアニュス・デイ ト短調ZWV34
 (7)同:われらの御身の保護のもとに ニ短調ZWV157/3
ヴァーツラフ・ルクス(指)
コレギウム1704
コレギウム・ヴォカーレ1704
 チェコ風味あふれるバロック作品集

 録音:2013 年11 月8-10 日、12 月3 日/ドモヴィナ・スタジオ(プラハ)/56’ 01”

 美しい作風で人気の高いヤン・ディスマス・ゼレンカ(1679-1745) はチェコ人。その音楽にも明瞭に故郷の要素が盛り込まれています。ここでは彼より一世代後のトゥーマ(1704-1774)、その同時代でほとんど知られていないヨハン・ゲオルク・オルシュラーの「ボヘミア・バロック」作品を集めています。
 トゥーマの「スターバト・マーテル」は17 分程の作品ですが、純な美しさに満ちて感動的。チェコの古楽アンサンブルコレギウム1704 とコレギウム・ヴォカーレ1704 が驚くべき高水準の演奏を繰り広げます。





CORO



COR 16120
\2400→\2190
ザ・シックスティーン
 J.S.バッハ:ルター派ミサ曲集Vol.2

  ミサ曲ト長調 BWV.236
  カンタータ第79番《主なる神は日なり、盾なり》 BWV.79
  ミサ曲イ長調 BWV.234
ザ・シックスティーン
ハリー・クリストファーズ(指揮)
 ザ・シックスティーンが歌う至上のバッハ。J.S.バッハの"ルター派ミサ曲集"Vol.2!

 ザ・シックスティーンにとって、1990年代前半にシャンドス(Chandos)、ハイペリオン(Hyperion)、コリンズ(Collins)で行われたプロジェクトから約20年振りとなるJ.S.バッハのレコーディング。
 ザ・シックスティーンの自主レーベル「コーロ(CORO)」から、J.S.バッハの「ルター派ミサ曲集」の第2集が早くも登場!
 「ミサ・ブレヴィス(小ミサ曲)」とも呼ばれ、当時のルター派の主流であった「キリエ」と「グローリア」のみで構成された4曲の「ルター派ミサ曲」。
 自身の教会カンタータを題材とした"音楽の再創造"から生まれた「ルター派ミサ曲」は、1730年代後半頃、作曲活動の後期を生きていたJ.S.バッハだからこそ成し得た唯一無二のパロディである。
 グレース・デイヴィッドソンやロビン・ブレイズ、イーモン・ドゥーガンなど豪華メンバーの歌声と、洗練された器楽の調和が絶賛された「第1集(COR 16115)」。
 続編&完結盤となる「第2集」でも、優美で高貴なるハーモニーが、J.S.バッハの「ルター派ミサ曲」の神髄を伝えてくれる。







GIMELL



GIMSE 404
(新装移行再発売)
\1600→\1490
名作"光のイコン"が復活!
 タヴナー:光のイコン*
  埋葬式のイコス、子羊#、
  四旬節第五週木曜日のカノン
   (クリトの聖アンドレイの大カノン)§
タリス・スコラーズ
ピーター・フィリップス(指揮)
ジョン・タヴナー(指揮)#
チリンギリアン弦楽四重奏団のメンバー*
ジェレミー・ホワイト(バス)§
 タリス・スコラーズの貴重な録音タヴナーの"光のイコン"が復活!
 ☆「子羊」は2013年来日公演曲目!&タヴナー自身による指揮!

 前衛音楽の衰退と共に表舞台へと現れた21世紀の神秘主義者ジョン・タヴナー(1944−2013)。ルネサンス時代のプログラムが中心のタリス・スコラーズにとって現代のタヴナーは意外かもしれないが、Gimell(ギメル)創立の初期にジョン・タヴナーを録音しており、長らく廃盤となっていた貴重な録音がついに復活。タリス・スコラーズは2013年の来日公演でもウィテカー、ペルトともにタヴナーの「子羊」を歌っており、現代の宗教音楽においてもその完璧なハーモニーが存分に発揮されている。
 更にこの録音では、「子羊」はジョン・タヴナー本人による指揮、そしてボーナス・トラックとして、同じく廃盤となっている「ロシアン・ポリフォニー 〜 東方正教会聖歌集」に含まれていた、タヴナーの「四旬節第五週木曜日のカノン(クリトの聖アンドレイの大カノン)」を収録。20世紀後半に「癒し系」作曲家の第一人者として欧米で広汎な人気を得るきっかけとなったこの録音。2013年に惜しまれながらも亡くなったジョン・タヴナーの、偉大なる芸術を改めて認識させてくれるディスクとなるだろう。

 ※録音:1984年1月10日ー11日、マートン・カレッジ・チャペル(オックスフォード/イギリス)/1982年1月4日−5日、チャーター・ハウス・チャペル(ゴダルマイニング/イギリス)§
 ※CDGIM 005/CDGIM 002§からの新装移行再発売。





NONCLASSICAL

新規取扱いレーベル!「ノンクラシカル(Nonclassical)」!
 ロンドンから発信される、新たな音楽シーン。作曲家、プロデューサー、DJとして活動する、ガブリエル・プロコフィエフ(セルゲイ・プロコフィエフの孫!)がプロデュースするNONCLASSICALがついに日本上陸!
 クラシック、クラブ・ミュージック、ロック、エレクトロニクス、コンテンポラリー、etc... クラシックをルーツに数多の音楽イディオムを内包するNONCLASSICALが、新世紀を切り拓く!

NONCLSS 005
\2400
ガブリエル・プロコフィエフ真骨頂!
G.プロコフィエフ:

 ターンテーブルと管弦楽のための協奏曲
 Remixes

DJ ヨーダ
ヘリテージ・オーケストラ
ジュールス・バックリー(指揮)

 

 ガブリエル・プロコフィエフ真骨頂!クラシックとヒップホップの遙かなる融合!

 祖父にロシアの偉大な作曲家セルゲイ・プロコフィエフを持つガブリエル・プロコフィエフは、クラシック音楽をルーツに、クラブ、ヒップホップ、エレクトロニクスを取り入れた独自の音楽を創りあげており、この「ターンテーブルと管弦楽のための協奏曲」は、クラシックとヒップホップの遥かなる融合を果たした、ガブリエルの代表作。2011年には、世界最大のクラシック・フェスティヴァル「BBCプロムス」でも実演されている。ターンテーブルを操るのは、なんと世界でも指折りのディスクジョッキー、DJヨーダ!



 

NONCLSS 015
\2400
ゴヴス:トーキング・マイクロトーナル・ブルース
 シニュー/ライティング/
 リヴィニアーナ & ヴァーミリオン・ボーダー/
 ポピー/ディーフ・ジョンズ・ダーク・ハウス/
 トーキング・マイクロトーナル・ブルース/
 スケイン(2)/Remixes
ハウス・オヴ・ベドラム
 〔カール・レイヴン(cl, sax)、
  ラリー・ゴヴス(electronic sound)、
  オリヴァー・コーツ(vc)、
  マーク・ノーマン(perc)、
  マシュー・ウェルトン(spoken word)、
  トム・マッキニー(g, banjo)〕
 英国現代音楽シーンの最先端、ラリー・ゴヴスが描く脅威の「微分音ブルース」!

 2007年に結成された「ベドラムの家(The House of Bedlam)」は、詩を伴うエレクトロニクスと器楽のためのアンサンブル。ラリー・ゴヴスが作曲し、マシュー・ウェルトンが作詞&朗読。サクソフォン、チェロ、ギター、パーカッションとエレクトロニクスで、刺激的なハーモニー、美しさと底知れぬ恐怖、独創的な音世界が描かれる。ちなみに、「ベドラム」とはイギリス最古の精神病院の名であり、「恐怖」や「混乱」などの意味を持つ。
 
NONCLSS 001
\2400
G.プロコフィエフ:
 弦楽四重奏曲第1番
 Remixes
エリシアン・クヮルテット
 Nonclassicalレーベル第1弾!

 現代音楽シーンで活躍するエリシアン・クヮルテットのG.プロコフィエフの弦楽四重奏曲第1番。独特のメロディーはG.プロコフィエフならでは。リミックスではエレクトロニクスの要素が入り更なる進化を遂げる!
 

NONCLSS 003
\2400
G.プロコフィエフ:
 弦楽四重奏曲第2番
 Remixes
エリシアン・クヮルテット
 エリシアン・クヮルテットのG.プロコフィエフの弦楽四重奏曲第2番。ミニマル要素をふんだんに盛り込んだ四重奏曲は、不協和音でのビートの暗さとユニゾンでのメロディーの明るさのコントラストがクセになる。第1番と第2番の2曲を比べることでG.プロコフィエフの世界観の変化が如実に現れ、面白さも増すこと間違い無し。
 

NONCLSS 014
\2400
G.プロコフィエフ:チェロ・マルチトラックス 〜
 9つのチェロのための組曲
  アウタ・パルサー/ジャーク・ドライヴァー/
  フロート・ダンス/タフ・ストラム/Remixes
ピーター・グレッグソン(チェロ)
 9人分を一人で演奏、多重録音によるチェロ九重奏! チェリストのピーター・グレッグソンは、クラシックに新たな流れを提示し続けている現代音楽のパイオニア的存在。G.プロコフィエフの感性をグレッグソンの技術で見事に表現している。
 

NONCLSS 007
 (CD + Bonus DVD/
PAL/特別価格)
\2400

G・プロコフィエフ:グローバル・ジャンクのための組曲
 ヴォヤージュI 〜 VII/エピローグ/Remixes

ジョビィ・バーゲス(パーカッション)
 イギリスのコンテンポラリー・アンサンブル、パワープラントのメンバー、ジョビィ・バーゲスによるG.プロコフィエフの「グローバル・ジャンクのための組曲」。ビンやドラム缶、ビニール廃材などを用いた衝撃の組曲。特典DVDには、バーゲスの演奏風景に写真家キャシー・ヒンデによる工場やゴミ廃棄場、油田、繁華街などの風景を重ね合わせた映像が収録されており、現代の大量消費社会に疑問を投げかけている。

 ※特典DVDはPAL方式のため、PAL方式対応プレーヤーでのみ再生可能です。予めご了承ください。
 

NONCLSS 006
\2400
G.プロコフィエフ:ピアノ・ブック第1巻
 スケッチ/ロッカバイ/グラス・スウィング/
 タフ・ムーヴ/コールド・ウッデン・ウィンドウ/
 キー・パルス/サイド・ダンス/エントランス/
 クロック・ワット/ブラック・ソース/Fky ハウス
ジェニア(p)
 19世紀と20世紀のピアノの伝統にインスパイアされて作曲された「ピアノ・ブック第1番」。世界最古の日刊新聞の英タイムズに「傑出したミュージシャン」、英グラモフォン誌に「カリスマ・ピアニスト」と称されたジェニア(GeNIA)とG.プロコフィエフのコラボレーションの第1弾として生まれたピアノ・ブック。
 

NONCLSS 002
\2400
ジョン・リチャーズ:ピアノとエレクトロニクスのための組曲
 プレリュード/第2番/アーリーマン・リミックス/
 マックス・デ・ワードナー・リミックス/
 クレッパ‘フィード・オブ・フィード’リミックス/
 G.プロコフィエフ 〜 ダーティー・オルガン・リミックス/
 ディレーラー・リミックス/
 トレヴァー・グッドチャイルド・リミックス/
 ジャーム・リウォーク/ヴェックス’ド・リミックス/
 プレリュード ソロ・ピアノ・リプライズ
ジェニア(p)
 アコースティック・ピアノに電子音楽を融合させたジョン・リチャーズの「ピアノとエレクトロニクスのための組曲」。アコースティックとエレクトロニクスの対比が、瞑想的な世界へと誘う。





TACTUS



TC 692005
\2400→\2190
タルティーニと諸国民の学校
 タルティーニ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ ニ短調
 メネギーニ:合奏協奏曲第5番ニ短調(原曲:タルティーニ)
 ルドヴィコ・ジルメン:ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ イ長調
 ロンバルディーニ:2本のヴァイオリンのための二重奏曲第6番ハ長調
 ナウマン:ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ ト長調
 パジャン:ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ニ長調 Op.1-1
 グラウン:
  ヴァイオリン、弦楽と通奏低音のための協奏曲ト短調 GraunWV A:XIII:9
 ナルディーニ:ヴァイオリン、弦楽と通奏低音のための協奏曲ヘ長調
ジョヴァンニ・グリエルモ(ヴァイオリン)
エンリコ・ザノヴェッロ
 (チェンバロ&オルガン)
オルケストラ・バロッカ・
 アンドレーア・パッラーディオ
 重鎮グリエルモが奏でるタルティーニと弟子たちの音楽。

 イタリア・バロックの巨匠ジュゼッペ・タルティーニと、1727年頃にタルティーニが創設したヴァイオリン・スクール「諸国民の学校(La Scuola delle Nazioni)」での弟子たちのヴァイオリン作品集。
 グラウンやナルディーニ、ナウマン、パジャンなど、タルティーニから教えを受けたヴァイオリニスト、作曲家たち。イタリア・バロック、タルティーニを起源とした師弟の作品共演は、イタリアのレーベル、タクトゥス(Tactus)ならではの好企画。
 演奏は、イタリア合奏団、新イタリア合奏団で活躍し、サンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団ではコンサートマスターを務めたイタリア・ヴァイオリン界の名匠ジョヴァンニ・グリエルモが率いるオルケストラ・バロッカ・アンドレーア・パッラーディオ。
 タルティーニとその弟子たちの作品集では、1712年製のカルカニウスのヴァイオリンを奏でるグリエルモの音色と解釈が味わい深い。

 ※録音:2012年9月、キエーザ・デッレ・モナケ・イスティトゥート・トレント(ヴィチェンツァ、イタリア)


ジョヴァンニ・グリエルモとえいば、やはりこれ
Tartini - The Violin Concertos Volume 13
DYNAMIC
CDS 485
(2CD)
\4200→\3790
タルティーニ:ヴァイオリン協奏曲集 第13巻
 協奏曲 ト長調D 84、協奏曲 イ長調D 105、
 協奏曲 ホ長調D 50、協奏曲 イ長調D 101、
 協奏曲 ニ長調D 26、協奏曲 イ長調D 99、
 協奏曲 ヘ長調D 67、協奏曲 ニ長調D 39
ラルテ・デッラルコ
ジョヴァンニ・グリエルモ(ソロ・ヴァイオリン)
フェデリーコ・グリエルモ(ソロ・ヴァイオリン)
カルロ・ラザーリ(ソロ・ヴァイオリン)


 悪魔に魂を売った男、タルティーニのヴァイオリン協奏曲全集。第13巻である。
 よほどの好事家でもないかぎり、ここまで集めてる人は多くないと思われる。店主も2,3タイトルしか持ってない。しかしそれでも結構売れているのだから世の中広い。すごい。でもどれかのアルバムにすっごく名曲が集まっている、ということでもないので、全部買わない限り中途半端になってしまう。
 でもこの第13巻を聴いて、困った。

 とっても・・・いい曲があったのである。
 膨大な数のバロック・コンチェルトの中でも抜群。タルティーニのなかにあっても、「悪魔のトリル」に並ぶ名曲といっていいかもしれない。
 何の気なしに聴き始めたのに、かかった瞬間に体が硬直して思考がストップしてしまう。久々にそういう曲に出会った。
 ・・・CD1の3曲目に入っている「ホ長調 D50」である。
 他愛ない、罪のない、当たり障りのないイタリア・バロックの器楽作品が流れるように現れては消えていくと思っていたのに、こんな曲が突如出てくるとは。
 とくにその第2楽章、アダージョ。薄幸の美少女がアドリア海の断崖絶壁の上で海鳥と戯れながら名器を弾いている。そんな勝手な想像もしたくなる美しくはかない曲。しかもわずか2分ちょっとしかないのである。もっと聴きたいというこちらの願いを、その少女はうっすらと微笑を浮かべながらさりげなく制して姿を消してしまう。
 参った。タルティーニ、こんな感性も持ち合わせていたのだ。あの「悪魔のトリル」も偶然の産物ではなかったのである。

 しかし・・・ということはこれまで聴いていない10数枚のアルバムの中にひょっとしたらこれと並ぶような名曲があるかもしれないということ・・・?
 そ・・・それは・・・全部買えって言うことか?ううう。困った。
 ちなみにこの「ホ長調 D50」、NAXOSからも出てる。指揮はミュラー=ブリュールだから悪いわけがない。¥4200が高いという人はこっちの盤でもいいかもしれない・・・・と、言おうと思ったが念のため聴いてみたら、・・・残念ながら、確かにいい演奏ではあるのだが、第2楽章の断崖絶壁の上で海鳥と戯れながら名器を弾いているような刹那的感性は、残念ながらNAXOS盤にはなかった(悪い演奏ではないんだけれど)。
 ということはこの類い希な美しい音楽は、曲を残したタルティーニと、この名演を残したラルテ・デッラルコの両者の存在があって初めて生まれたということか。・・・しかしこのラルテ・デッラルコの中に恐るべき天才がいることは間違いないだろう。

 

TC 531302
\2400
ルカ・マレンツィオとその時代
 マレンツィオ:わたしの太陽は今頃何をしているだろう/
 カローソ:カナリオ/
 マレンツィオ:あなたの最初のまなざしに/
 作曲者不詳:コントラプント1/
 マレンツィオ:我が心よ/
 作曲者不詳:ラ・ロッカ・エ・イル・フーソ/
 マレンツィオ:甘くすがすがしい瞳/
 ゴルザニス:パドアーナ/
 マレンツィオ:苦しき殉難/デル・リュート:前奏曲/
 ディ・ラッソ:4声のファンタジア/
 マレンツォ:わたしは傷ついた/
 ガリレイ:リチェルカーレ/
 マレンツィオ:愛から逃れよう/
 カローソ:新しいスパニョレッタ/
 マレンツィオ:両の目の甘い光が/
 ガリレイ:デュオ・トゥット・ディ・ファンタジア/
 マレンツィオ:もしもあなたの瞳の光が/
 デル・リュート:ファンタジア/
 マレンツィオ:ティルシは死にたいと思った/
 ネグリ:白い花/
 マレンツィオ:花のような額と/
 ガリレイ:コントラプント13/
 ディ・ラッソ:ファンタジア第6番/
 マレンツィオ:彼女は緑の若草で
アンジェラ・アレスキ(ソプラノ)
ドメニコ・チェラサーニ(リュート)
マッシモ・ロナルディ(リュート)
 16世紀後半のイタリアで輝きを放ったマドリガーレの大作曲家ルカ・マレンツィオ(1553−1599)と、同時代の作曲家たちによるマドリガーレ、ヴィラネッラ、舞曲とファンタジア集。
 マレンツィオのマドリガーレではシンプルな3声のスタイルがアンジェラ・アレスキの歌声を際立たせ、リュート作品ではホプキンソン・スミスから学んだマッシモ・ロナルディの奏でるリュートが物悲しくも美しく響く。

 2013年10月の録音。
 

TC 920701
\2400
ガスリーニ:フルート作品集
 アリア・コン・フィギュア/コーラス/
 ル・カリヨン・フー/トライエットリー/
 ロガール/フルート協奏曲
ロベルト・ファブリチアーニ(フルート)
マッシミリアーノ・ダメリーニ(ピアノ)
エツィオ・モンティ(指揮)
オルケストラ・フィラルモニカ・ディ・ローマ
 1929年ミラノ出身でジャズ、映画音楽の作曲家としても有名なジョルジオ・ガスリーニが、1955年から2011年にかけて作曲した6つのフルート作品。
 中でも2011年作曲の「フルート協奏曲」は、打楽器の使い方が印象的であり、映画音楽的なイメージを抱かせてくれる力作。
 ガスリーニから作品の献呈を受けたイタリアの超絶技巧フルーティスト、ロベルト・ファブリチアーニのテクニック、表現力、近現代作品の解釈はここでも健在。

 2012年8月−9月の録音。
 

TC 961901
\2400
スパッツォーリ:迷宮の西
 ラ・ヴィジタ
 エクソドス組曲
 ...e ora agli elementi!
パオロ・キアヴァッチ(ヴァイオリン&ヴィオラ)
ユーリ・チッカレーゼ(フルート)
マリーナ・マロンチェッリ(ソプラノ)
フィリッポ・パンティエリ(ピアノ&チェンバロ)
マルゲリータ・ピエリ(ソプラノ)
 チェゼーナ音楽院で作曲、ボローニャ音楽院ではフルートを学んだイタリアの音楽家アレッサンドロ・スパッツォーリ(1964−)。
 同じくイタリアのコレオグラファー、アンドレア・パンツァヴォルタ(1971−)の舞台作品のための室内楽作品集。

 2013年7月の録音。





<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


GRAND SLAM



GS 2106
\2400→¥2190
ホロヴィッツのオープンリール・テープ復刻登場
 (1)ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番「皇帝」
 (2)チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番
ヴラディーミル・ホロヴィッツ(ピアノ)
(1)フリッツ・ライナー指揮
 RCA 交響楽団
(2)アルトゥーロ・トスカニーニ指揮
 NBC 交響楽団
 Grand Slam レーベル初のピアノはホロヴィッツ、ホロヴィッツのオープンリール・テープ復刻登場
 ホロヴィッツ唯一の「皇帝」とトスカニーニとの白熱チャイフスキー!

 録音:(1)1952 年4 月26 日、(2)1943 年4 月25 日、いずれもカーネギーホール/モノラル
 使用音源:(1)RCA (U.S.A.) TC 4 (2トラック、19 センチ、オープンリール・テープ)  (2)RCA (U.S.A.) TR3-5027 (4トラック、9.5 センチ、オープンリール・テープ)

 Grand Slam レーベルのピアノものはヴラディーミル・ホロヴィッツです。彼の唯一の「皇帝」、そしてトスカニーニとのライヴによるチャイコフスキーがオープンリール・テープ復刻により、たいへんに生々しく再生されます。「皇帝」のオープンリールは中古市場でも非常に珍しい貴重な音源です。
 資料としてヤン・ホルツマンによるインタビュー「ホロヴィッツ・アット・ホーム」(訳:田中成和)が掲載されております。






OPUS蔵

OPK 2108
\2400→\2190
モントゥー最初の「幻想交響曲」
 唯一のフランス・オーケストラとのセッション録音

(1)ベルリオーズ:幻想交響曲 Op.15
(2)ベルリオーズ:序曲「ローマの謝肉祭」Op.9
(1)ピエール・モントゥー(指揮)
パリ交響楽団
(2)ガブリエル・ピエルネ(指揮)
コンセール・コロンヌ管弦楽団
 「今50 数年ぶりに耳にするパリ交響楽団との「幻想」。まずおどろくのは音の鮮明さだ。」宇野功芳
 
 (1)録音:1930 年 (2)原盤:SP、録音1930 年頃

 幻想交響曲といえばモントゥーが愛した曲であり、正規の録音も5 種類残されています(下記)。ところがフランスのオーケストラとの録音は最初のもの、1930 年のSP 録音だけです。ユダヤ人であり、兄弟の一人をナチに殺されたこともあって、ヨーロッパから逃れ、アメリカの市民権を得たモントゥーとしてはフランスに対しわだかまりがあったのかも知れません。その意味でもモントゥーが組織したパリ交響楽団との録音は貴重なものです。

 (1)パリ交響楽団(1930年)
 (2)サンフランシスコ交響楽団(1945年)
 (3)サンフランシスコ交響楽団(1950年)
 (4)ウィーン・フィル(1959年)
 (5)北ドイツ放送交響楽団(1964年)

 (ブックレットより)−録音の番号は上と共通−
 (1)(2)(3)はいずれもモントゥーの本領を発揮したものである。①のパリ交響楽団はコンセール・ベルリオーズに次いで彼が組織したオーケストラで、29年に創立、38年まで活動した。ただ技術的にはサンフランシスコに劣る。モントゥーは36年から52年まで、第2 次大戦をまたいでサンフランシスコ響の常任をつとめたが、45 年に「幻想」をSP 録音、LP が発明されるや、早速50 年に再録音している。この50 年盤は67 年にミュンシュ/パリ管弦楽団のステレオ盤が登場するまで長く王座を占め、ミュンシュ盤発売以後も格調の高いモントゥー盤を第1 位に推す人も多かった。
 今50 数年ぶりに耳にするパリ交響楽団との「幻想」。まずおどろくのは音の鮮明さだ。もちろんオーパス蔵の復刻技術の高さゆえであるが、さすがのオーパス蔵も29 年のワルターの「40 番」には限界を感じさせる。ということは、この「幻想」はもともと音が良かったのであろう。30 年頃の他のSP を思い出すと奇跡に近いが、そうとしか思えないのである。
 第1 楽章の出の木管はこれこそパリの音、それに対してヴァイオリンは愁いに満ち、これだけの情感が古い録音から聴こえてくるのだ。かなりのオン・マイクで録っているようであり、分離が良い。第1、第2 両ヴァイオリンの高音でのからみの美しいこと。すべての音型が生きて歌う。とくにモントゥーが重視しているのはピッチカートとアクセントで、全楽章を通じて強く、意味を感じさせる。
 ピエルネの「ローマの謝肉祭」は貴重である。モントゥー盤同様、オケの音がパリッと華やかなのにびっくりする。意味深いところ、歌の美しいところもたくさんあるが、ヴィオラのテーマより木管の伴奏の方が強かったり、オーケストラのアンサンブルがパリ交響楽団より、さらに弱かったり、当時はイギリスのオケでもずいぶん乱れているので、フランスではこのくらいが普通だったのかも知れない。コロンヌやラムルーはつい最近まで個人プレイに走るのが常であり、むしろそこに魅力があったのである。 (宇野功芳)

















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