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≪第75号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その7 4/1〜


マイナー・レーベル新譜
歴史的録音・旧録音
メジャー・レーベル

国内盤
映像





4/4(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

ACCENT


ACC 26401
(3CD)
\5100
ゲッティンゲン・ヘンデル音楽祭ライヴ!
 ヘンデル:歌劇「ペルシャ王、シロエ」(全曲)
ローレンス・カミングズ(指揮)
ゲッティンゲン祝祭管弦楽団
ヨゼメ・アジェイ(CT)
アンナ・デニス(S)
アレクサンドラ・ザモイスカ(S)
アントニオ・ジョヴァンニーニ(CT)
リサンドロ・アバディエ(B)
ロス・ラムゴビン(B)
 新音楽監督ローレンス・カミングズによるゲッティンゲン・ヘンデル音楽祭ライヴ!ペルシャ宮廷を舞台としたヘンデルの「シロエ」全曲

 録音:2013 年5 月20 日ゲッティンゲン・ヘンデル音楽祭(ライヴ)/184’00

 このアルバムは、2013 年5 月にゲッティンゲン・ヘンデル音楽祭でのライヴ収録で、音楽祭の新しい音楽監督であるローレンス・カミングズ指揮とゲッティンゲン祝祭管弦楽団による演奏で行われました。
 歌劇「ペルシャ王、シロエ」は1728 年に初演された、ピエトロ・メタスタージオの台本によるヘンデル24 作目のオペラ。ヘンデルが王立音楽アカデミーのために作曲した最後の作品群の一つで、初演から18 夜連続で上演されましたが、ロンドンでのイタリア語のオペラの流行にも陰りが見えていた頃で、その後はヘンデル存命中に一度も上演されることはありませんでした。
 ストーリーは、ペルシャ宮廷を舞台に裏切り、復讐、跡目相続争い、そして禁断の恋などわかりやすくドラマティックな内容と充実した音楽、美しいアリアで見応え聴きごたえのある作品です。
 
ACC 24291
\2500→\2290
ブクステフーデ:コルネットを用いたソナタ集
 ソナタ変ロ長調op.1-4,BuxWV255
 プレリューディウム ト短調BuxWV163(オルガンの手鍵盤のための)
 ソナタ ハ短調op.3-4 BuxWV262
 コラール・プレリュード「今ぞわが魂よ、主を讃えよ」BuxWV213
  (オルガンのためのトリオ、上声部における定旋律)
 コラール・プレリュード「今ぞわが魂よ、主を讃えよ」BuxWV214
  (オルガンのためのフーガ)
 ソナタ ヘ長調op.2-1 BuxWV252
 コラール・ファンタジー「今ぞわが魂よ、主を讃えよ」BuxWV212
  (オルガンのための)
 フーガ ハ長調BuxWV174(オルガンのための)
 ソナタ イ短調
ル・コンセール・ブリセ
ピエール=アラン・クレール(Org)
ステファン・ルゲ(サックバット)
ウィリアム・ドンゴワ(コルネット)
 コルネットの名手ドンゴワ率いるル・コンセール・ブリセによるブクステフーデ

 録音:2005 年8 月聖ポール教会、ローザンヌ、スイス/63’18

 コルネットの名手にして、ブルース・ディッキーの「コンチェルト・パラティーノ」のメンバーとして活躍したウィリアム・ドンゴワが率いる古楽器団体ル・コンセール・ブリセによるブクステフーデ。前作「カンタータとソナタ(ACC 24240)」でもブクステフーデの作品を取り上げており、サックバット、ドゥルシアンなどバロック管楽器を駆使した典雅な響きを聴かせてくれました。
 本作でも、オルガニストとしてブクステフーデに光を当てるのではなく、元々ヴァイオリン、ガンバ、通奏低音のために書かれた作品を、コルネット、サックバット、オルガンに置き換え演奏しています。歴史的には検証できない組み合わせでの演奏ですが、それがドンゴワの卓越した技巧により、楽曲に説得力を感じさせる響きに仕上がっています。




APARTE


Ravel: Piano Works
AP 062
\2500→\2290
美貌のピアニスト、ヴァネッサ・ワーグナー
 ラヴェル:
  ラ・メール・ロワ
  高雅にして感傷的なワルツ
  夜のガスパール
  亡き王女のためのパヴァーヌ
ヴァネッサ・ワーグナー
 (ピアノ/Yamaha CFX n° 6.272.700)
 美貌のピアニスト、ヴァネッサ・ワーグナー、繊細にして鮮烈なラヴェル

 録音:2013 年10 月1,2,3 日

 1973 年フランスの古都レンヌに生まれた美貌のピアニスト、ヴァネッサ・ワーグナー。彼女の新譜はラヴェル。鋭い感性とセンス、そして確かなタッチが持ち味の彼女にぴったりの選曲といえるでしょう。夜のガスパールのオンディーヌの繊細な表現、高雅にして感傷的なワルツでの各曲のキャラクターの描き分けも、シニカルなものから夢のようなものまで、実に鮮やか。2014 年ラ・フォル・ジュルネ音楽祭でも来日が予定されております。



ヴァネッサ・ワーグナー、旧譜
Vanessa Wagner - Variations
AMBROISIE
AM 134
\2600→¥2390
「変奏曲」集
 (1)ハイドン(1732-1809):変奏曲ヘ短調Hob.XVII: 6
 (2)ラフマニノフ(1873 -1943):コレッリの主題による変奏曲op.42
 (3)ベリオ(1925-2003):5つの変奏曲
 (4)ラモー(1683-1764):ガヴォットと6つの変奏
 (5)ブラームス(1833-1897):シューマンの主題による変奏曲op.9
ヴァネッサ・ワーグナー(ピアノ)
 1973年フランスの古都レンヌに生まれた美貌のピアニスト、ヴァネッサ・ワーグナー。
 一つ一つの曲に込められた様々なエッセンスを浮きあがらせる鋭い感性、そして確かなタッチで、様々な時代の音楽を自分の言葉で表現できる彼女は、ヨーロッパを中心に、ラ・ロック・ダンテロン音楽祭などで活躍している。
 今回のテーマは「変奏曲」。様々な時代の作曲家による作品も、「変奏曲」というくくりで見れば、演奏者の創造性やオリジナリティが問われるのはすべて同じ。彼女は、作曲者の創造性を借りながら、自らをも変幻自在に姿を変え、ミステリアスに私たちを魅了する。
 最後のブラームスは、ブラームス、シューマン、そしてクララ・シューマンの3人のそれぞれの思いがひしひしと感じられる、思わず涙の名演!!

APARTE
AP 008
\2500→¥2290
シューベルト:ピアノ作品集
 即興曲 D 899 op.90〔ハ短調、変ロ長調、変ト長調、変イ長調〕
 ピアノ・ソナタ第 13 番 イ長調 D664
 ピアノ・ソナタ第 14 番 イ短調 D784
ヴァネッサ・ワーグナー(ピアノ)
ワーグナーのシューベルトに対する真摯な思いに満ちた 1 枚
録音:2010 年 6 月
 1973年フランスの古都レンヌに生まれた美貌のピアニスト、ヴァネッサ・ワーグナー。
 一つ一つの曲に込められた様々なエッセンスを浮きあがらせる鋭い感性、そして確かなタッチで、様々な時代の音楽を自分の言葉で表現できる彼女は、ヨーロッパを中心に、ラ・ロック・ダンテロン音楽祭などで活躍している。
 今回はAPARTEレーベルからのシューベルト。個人的な思いに満ちた、シューベルトに宛てたヴァネッサ・ワーグナーの恋文のような 1 枚。即興曲での一音一音、一つ一つのフレーズを抱きしめているような演奏に心が打たれます。








HMF

HMC 902163
\2600→\2390
バルトーク:ピアノ作品集
 (1)舞踊組曲 Sz 77
 (2)15のハンガリー農民歌 Sz 71より「4つの古い悲歌」
 (3)ピアノ・ソナタSz 80
 (4)ルーマニア民族舞曲Sz 56
 (5)14のバガテル op.6 Sz 38
アラン・プラネス(ピアノ)
 精確なリズム、抜群の和声感覚、民謡のあたたかみを感じさせる音色、作曲者への敬愛に満ちた名手プラネスによるバルトーク!

 録音:2012 年11 月、テルデックス・スタジオ(ベルリン)

 アンサンブル・アンテルコンタンポランで腕をならしたフランスきってのベテラン、アラン・プラネス。久々の新譜は、彼の表情豊かな音色と精確なリズム感覚、ハーモニーのセンスが光るオール・バルトーク・プログラムです。舞踊組曲はもともとは管弦楽曲ですが1925 年にバルトーク自身がピアノ版に編曲したもの。ブダ市とペスト市の合併50 年記念式典のために委嘱されたもので、バルトークのほかに、コダーイ、ドホナーニも同じ機会のために作曲しています。1908 年作曲の14 のバガテルは、ハンガリーの民謡とドビュッシーの影響を感じさせる作風の14 の小品集。リストやブラームスを思わせる厚い音の曲から、打楽器的な曲、そして不協和音など、バルトークの初期作品ながらバルトークのその後の要素の粋が詰まった意欲作で、プラネスの技巧とハーモニーの把握センスが冴えています。ルーマニア民族舞曲も、エネルギーだけで推し進めるのではなく、鋭く抜群のリズム感覚とハーモニー感覚で、目からうろこの名演奏を聴かせてくれます。
 「4 つの古い悲歌」は、15 のハンガリー農民歌の冒頭の4 曲。オリジナルの民謡の語りかけるような性格をそのまま保っている作品で、プラネスが表情豊かな節回しで聴かせます。ちなみにジャケットのイラストはプラネス自身による自画像。彼の多才ぶりもまた興味深い1 枚です。
 アラン・プラネスは、1948 年リヨン生まれ。ジャック・フェヴリエのもとで学んだあと、アメリカに渡り、メナヘム・プレスラー、フランコ・グッリ、ウィリアム・プリムローズらに師事。チェロのシュタルケルのピアニストとしても活躍しました。アンサンブル・アンテルコンタンポランでも卓越した音色を聴かせ、ブーレーズ、ベリオ、リゲティ、シュトックハウゼンの作品などで比類なき解釈で現代もののスペシャリストとして世界中から認められる一方、ハイドンから現代もの、見事な色あいのドビュッシーや、フォルテピアノを演奏してのショパンなど変幻自在の才で魅せてきたフランスの名手。



旧譜
アラン・プラネス/ショパン


HMC 902052
\2600→¥2390

アラン・プラネス
 プレイエルの家にて

 ショパン:
  1.アンダンテ・スピアナートop.22ト長調 2.バラード第3番 op.47 変イ長調
  3.ノクターンop.48-1 4.ノクターンop.48-2 5.前奏曲op.28-13
  6.前奏曲op.28-11 7.前奏曲op.28-4 8.前奏曲op.28-9 
  9.練習曲op.25-1 10.練習曲op.25-2 11.練習曲op.25-12 
  12.ノクターンop.9-2 13.ノクターンop.27-2 14.前奏曲op.45
  15.前奏曲op.28-15 16.マズルカKK IIb-5 17.マズルカop.41-2
  18.マズルカop.41-3 19.即興曲op.51 20.ワルツop.42

アラン・プラネス(ピアノ/プレイエル社製1836年)

録音:2009年3月
 どちらかというとこれまで「〜全集」というような感じでカタログ的に作品をリリースしてきたプラネス。それがなんとなく教科書的な演奏家という誤解を生んでいたが、そのプラネス、自由に羽ばたき始めたか、今回は、ある特定の日に行われたのではないかというショパン自身のコンサートを再現するアルバム。悪くない。

 ショパンが1842年2月21日、パリのプレイエル邸で行ったリサイタルを再現したアルバム。
 ショパンも演奏したかもしれない、1836年プレイエル社製のピアノを用いて、名人プラネスが美しくショパンの世界を奏でます。
 バラード第3番も、このピアノで聴くと、現代のピアノで聴くのとはかなり印象が違います。ショパンが人前で演奏するのをあまり好まなかった、という話が残っていますが、これは、ショパンの性格もあるかもしれませんが、ピアノの演奏効果にもあったのかもしれない、などと想像しながら聴いてみるのも興味深いかもしれません。







OBSIDIAN

Handel: Peace & Celebration
OBSCD 711
\2400
ヘンデル:平和と祝祭
 戴冠アンセム、合奏協奏曲Op.3-2、アン王女の誕生日のためのオード
 司祭ザドク HWV.258/汝の御手は強くあれHWV259/
 合奏協奏曲Op.3-2,HWV313/わが心は麗しい言葉にあふれHWV261/
 アン王女の誕生日のためのオードHWV74/
 主よ、王はあなたの力によって喜びHWV260
ラルス・ウルリク・モルテンセン(指揮)
ヨーロッパ連合バロック管弦楽団
ケンブリッジ・クレア・カレッジ合唱団
 ジョージ1世即位300周年記念コンサート・ライヴ

 69’34

 このアルバムは、ロンドンの聖ジョン・スミス・スクエアで行われた1714 年にハノーヴァーのゲオルグ・ルートヴィヒがジョージ1 世としてイギリス国王に即位してから300 周年を祝うコンサートのライヴ録音。
 ヘンデルは1710 年にハノーファー選帝侯により宮廷楽長に任命されましたが、その職を放棄し1712 年イギリスのロンドンに渡ります。ロンドンではオペラを中心に順調に成功をおさめており、宮廷からの祝祭用の音楽、また1713 年には気に入られていたアン王女の誕生日のための音楽などを作曲していました。しかし1714 年アン王女が崩御すると、ヘンデルが職を辞したハノーファー選帝侯がジョージ1 世としてイギリスに迎えられました。そこで「水上の音楽」を機嫌取りのために作曲したという逸話などがありますが、その真意は定かではありません。いずれにしてもヘンデルは王の交代後も宮廷のために作品を多く書き、さらにジョージ2 世の戴冠式のために作曲した「司祭ザドク」HWV258、「汝の御手は強くあれ」HWV259、「主よ、王はあなたの力に喜びたり」HWV260、「わが心は麗しい言葉にあふれ」HWV261 の4 つの合唱曲からなる戴冠式アンセムを作曲しています。このアンセムは現在でもイギリス国王の戴冠式で演奏される曲で、ヘンデルらしい力強く華やかで優雅な雰囲気が漂う作品です。




CHANDOS



CHSA 5137
(SACD HYBRID)
\2700→\2490

ネーメ・ヤルヴィ・コンダクツ・マスネ 〜 マスネ:管弦楽作品集
 歌劇 《ル・シッド》 より バレエ組曲/
 オラトリオ 《聖処女》 より 聖処女の最後の眠り*/
 歌劇 《ラオールの王》への序曲/チェロと管弦楽のための幻想曲*/
 序曲 《フェードル》/劇音楽 《復讐の三女神》 より 宗教的な場面*/
 歌劇 《バザンのドン・セザール》 より セビリャーナ/絵のような風景

トルルス・モルク(チェロ)*
ネーメ・ヤルヴィ(指揮)
スイス・ロマンド管弦楽団
 ヤルヴィの新たなるフレンチ・プログラムジュール・マスネの管弦楽作品!

 スイス・ロマンド管弦楽団、ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団、ヨーテボリ交響楽団、ベルゲン・フィルハーモニー管弦楽団を振り、世界でも類を見ない驚異的なペースで新録音を世に送り出しているエストニアの巨人ネーメ・ヤルヴィ。サン=サーンス(CHSA 5104)、シャブリエ(CHSA 5122)と続く「フレンチ・レパートリー」シリーズの最新作は、19世紀フランスのオペラ作家、ジュール・マスネ(1842−1912)の管弦楽作品集!
 「タイスの瞑想曲」で知られる歌劇「タイス」や「マノン」、「ウェルテル」など、数多くのオペラを作曲したことで知られるマスネは、オペラ以外にも管弦楽曲、歌曲など、多くの作品を残している。
 オペラ以外にスポットの当たることの少ないマスネの知られざる管弦楽作品を、ネーメ・ヤルヴィの鋭いタクトで紹介する。ヤルヴィが2012年に音楽監督に就任したスイスの名門、スイス・ロマンド管弦楽団、スヴェンセンのチェロ協奏曲で好演を聴かせてくれたノルウェーの名チェリスト、トルルス・モルクの組み合わせにも期待。

 ※録音:2013年7月11日−12日、ヴィクトリア・ホール(ジュネーヴ、スイス)



 
CHSA 5136
(SACD HYBRID)
\2700→\2490
ガードナーとリトル、強力コンビによるウォルトン!
 ウォルトン:
  交響曲第1番
  ヴァイオリン協奏曲(1943年改訂版)*
タスミン・リトル(ヴァイオリン)*
エドワード・ガードナー(指揮)
BBC交響楽団
 エドワード・ガードナーとタスミン・リトル。強力コンビによるウォルトン!

 Chandosの専属アーティストとして、BBC交響楽団やBBCフィルハーモニック、バーミンガム市交響楽団、メルボルン交響楽団、イングリッシュ・ナショナル・オペラを振り精力的に新録音を発表するエドワード・ガードナー。ムジカ・ポルスカ・シリーズの成功により不動のものとなったガードナーとBBC響の黄金コンビによる、ウォルトンの二大傑作、交響曲第1番とヴァイオリン協奏曲! コンチェルトのソロは、イギリス音楽のスペシャリスト、タスミン・リトル。リトルとガードナーのコンビといえば、ブリテン・イヤーに発売されたベンジャミン・ブリテンのヴァイオリン協奏曲の佳演も記憶に新しい。
 ブリテン、ヴォーン・ウィリアムズと並び20世紀イギリスを代表する作曲家、サー・ウィリアム・ウォルトン(1902−1983)。イギリス音楽におけるウォルトンの名誉ある地位を確立させた代表作、交響曲第1番。ヤッシャ・ハイフェッツの委嘱により作曲され、超絶技巧だけではなく、甘美で叙情的な表現力が活かされるヴァイオリン協奏曲。
 エルガー、ブリテン、ディーリアス、モーラン、etc... 数々のイギリスのヴァイオリン協奏曲の名録音を残すタスミン・リトルによるウォルトン。イギリス音楽ファン、ヴァイオリン協奏曲ファン、要チェックです!
 そしてChandosと言えば、かつて全23枚組にも及ぶ「ウォルトン全集」を発売するなど、世界屈指のウォルトン・レーベルでもある。ブライデン・トムソン以来となる交響曲第1番、リディア・モルドコヴィチ以来となるヴァイオリン協奏曲。いずれも20数年ぶりとなるChandosのウォルトン新録音には、ますます期待がかかる!

 ※録音:2013年9月18日、ワトフォード・コロッセウム&2014年2月3日−4日、フライアーフィールド・ホール




タスミン・リトル
イギリスのヴァイオリン作品集
CHAN 10796
\2300→\2090
タスミン・リトル 〜 20世紀イギリスのヴァイオリン作品集!
 モーラン:ヴァイオリン協奏曲
 ディーリアス:伝説(ビーチャム校訂)
 ホルスト:夜の歌 Op.19-1, H.74
 エルガー:
  夜の歌 Op.15-1(ロジャー・ターナー編曲版世界初録音)
  愛の挨拶 Op.12(ロジャー・ターナー編曲版世界初録音)
  朝の歌 Op.15-2(ロジャー・ターナー編曲版世界初録音)
 ヴォーン・ウィリアムズ:揚げひばり
タスミン・リトル(ヴァイオリン)
アンドルー・デイヴィス(指揮)
BBCフィルハーモニック
 タスミン・リトルが弾く"揚げひばり"。20世紀イギリスのヴァイオリン作品集!

 英国が誇る知られざる作品の探究者であり、イギリス音楽のスペシャリスト、タスミン・リトル。
 エルガーやディーリアスでの素晴らしい演奏が印象深いアンドルー・デイヴィスとの共演による新録音のアルバム・タイトルは、その名も「揚げひばり」。
 ヴォーン・ウィリアムズ、ディーリアス、エルガー、ホルスト、そしてモーラン。20世紀イギリスのヴァイオリンとオーケストラのための作品集!
 アイルランド、ケリー州の風景を連想させるモーランの代表作「ヴァイオリン協奏曲」、そして20世紀前半の英国で生まれた美しきロマンス、ヴォーン・ウィリアムズの「揚げひばり」。
 タスミン・リトルが大切に奏でてきた名作たちが、最高の伝承者たちを得て、その輝きと美しさを増す——。
 エルガーの3作品は、2013年にロジャー・ターナーによって「ヴァイオリンとオーケストラ版」にアレンジされた新編曲。
 タスミン・リトルが弾く世界初録音となるエルガーの新編曲にも、大きな注目が集まることだろう。


 こちらのページのサンプルでモーラン:ヴァイオリン協奏曲の第2楽章から2分ほど。

http://www.chandos.net/details06.asp?CNumber=CHAN 10796

 ※録音:2013年5月23日&26日、メディアシティUK(サルフォード)


 


CHAN 10818
\2300→\2090
イギリスのチェロ作品集Vol.3
 ラッブラ:チェロ・ソナタ ト短調 Op.60
 ロースソーン:チェロ・ソナタ ハ長調
 モーラン:チェロ・ソナタ イ短調
ポール・ワトキンス(チェロ)
ヒュー・ワトキンス(ピアノ)
 ワトキンス兄弟のブリティッシュ・ワークス第3弾は、モーラン、ラッブラ、ロースソーン!

 ナッシュ・アンサンブルのチェリスト、指揮者としても活躍するポール・ワトキンスと、ピアニストのヒュー・ワトキンスの兄弟が贈る、近代イギリスのチェロ音楽のアンソロジー第3集。
 第3集では、第二次世界大戦終戦直後の短い期間、1945年〜48年の間に書かれた3曲のソナタを取り上げる。16世紀のポリフォニーに影響を受けているエドマンド・ラッブラ(1901−1986)のチェロ・ソナタ。アーネスト・ジョン・モーラン(1894−1950)の最高傑作の一つであるチェロ・ソナタは、快活な舞曲と美しいリリシズム、 ノーフォークとアイルランドの民族音楽が聴こえてくる。アラン・ロースソーン(1905−1971)の知的な作風とは対照的に、シリアスで内省的な音楽をもたらすチェロ・ソナタ。歴史に埋もれたイギリスのチェロ・レパートリーを、ワトキンス兄弟の巧みな演奏で掘り起こす。

 ※録音:2013年10月31日−11月1日−12日、ポットン・ホール(サフォーク、イギリス)
 

CHAN 10816
\2300
ラフマニノフ:ピアノ・ソナタ第1番&第2番
 ピアノ・ソナタ第1番ニ短調 Op.28
 前奏曲ニ長調Op.23-4
 前奏曲ト短調Op.23-5
 前奏曲変ホ長調Op.23-6
 ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調 Op.36
シャイン・ワン(ピアノ)
 シャイン・ワン専属第4弾! ラフマニノフのソナタ!

 「アール・ワイルへのトリビュート」(CHAN 10626)で華麗なシャンドス・デビューを飾り、「アメリカのピアノ協奏曲集(CHSA 5128)」は日本でも多くのファンを作った女流ピアニスト、シャイン・ワン。英グラモフォン誌の「Gramophone Choice」やMusic Web-Internationalの「Recording of the Month」に選ばれた「楽興の時&音の絵」(CHAN 10724)に続くラフマニノフの続編では、2つのピアノ・ソナタを披露。
 中国に生まれアメリカで活躍する若き才媛、シャイン・ワンの躍進は止まらない。

 ※録音:2013年9月18日−19日、2014年1月18日−19日、アメリカ芸術文化アカデミー(ニューヨーク)
 

CHAN 0802
\2300
〔CHACONNE〕
J.S.バッハ:イタリア協奏曲/フランス風序曲
 半音階的幻想曲とフーガ ニ短調 BWV.903
 イタリア風アリアと変奏イ短調 BWV.989
 幻想曲ハ短調 BWV.906
 イタリア協奏曲ヘ長調 BWV.971
 フランス風序曲ロ短調 BWV.831
スティーヴン・ディヴァイン(チェンバロ)
 OAEのチェンバリスト、スティーヴン・ディヴァインのバッハ第2弾!

 イギリスの名門ピリオド・オーケストラ、エイジ・オヴ・インライトゥメント管弦楽団の準首席チェンバロ奏者としてピリオド奏法の最前線で活躍するチェンバリスト、スティーヴイン・ディヴァイン。「ゴルトベルク変奏曲(CHAN 0780)」に続くバッハのソロ・アルバム第2弾は、「イタリア協奏曲」と「フランス風序曲」。『クラヴィーア練習曲集』の第2巻として出版された2つの名作をイギリスの実力派鍵盤奏者が技巧的に彩る。楽器は前作同様、英国の名工、コリン・ブースが2000年に製作したフライシャー1710年製のレプリカ・モデル。

 ※録音:2013年9月23日−25日、ポットン・ホール(サフォーク、イギリス)




PENTATONE



RPTC 5186 518
(SACD HYBRID)
〔国内仕様盤〕
\3238+税
山田和樹&スイス・ロマンド管弦楽団
 バレエ、劇場、舞踏のための音楽 Vol.2 〜 ドイツの管弦楽作品集

 R・シュトラウス:楽劇《サロメ》 Op.54より 7つのヴェールの踊り
 リスト:メフィスト・ワルツ第1番
 コルンゴルト:シュトラウシアーナ
 ブゾーニ:踊りのワルツ
 シュレーカー:舞踏劇《ロココ》
 R・シュトラウス:歌劇《ばらの騎士》より ワルツ第1番
山田和樹(指揮)
スイス・ロマンド管弦楽団

PTC 5186 518
(SACD HYBRID)
\2700→\2490
 山田和樹&スイス・ロマンド管弦楽団!第2弾は唯一無二のドイツ・プログラム!

 世界を舞台に躍進を続ける日本の若きマエストロ、山田和樹と、世界有数の名門オーケストラ、スイス・ロマンド管弦楽団(OSR)。
 2010年6月のセンセーショナルなデビュー以降、強い信頼関係で結ばれてきた両者が、オランダの高音質レーベル、ペンタトーン・クラシックス(PentaTone Classics)で創り上げた「バレエ、劇場、舞踏のための音楽」のプロジェクト第2弾は、ドイツ語圏の国々で活躍した作曲家たちの音楽を取り上げた「ドイツ・プログラム」!
 前作「フランス」に続く「バレエ、劇場、舞踏のための音楽」の第2弾「ドイツ」で山田和樹&OSRが取り上げる5人の作曲家は、リヒャルト・シュトラウス、リスト、コルンゴルト、ブゾーニ、そしてシュレーカー。
 オペラやバレエのためにジュネーヴ大劇場のオーケストラ・ピットに入ることの多いOSRにとって、「バレエ、劇場、舞踏」のための音楽は特別。
 また、ワルツ王ヨハン・シュトラウスにまつわるコルンゴルト、ブゾーニの作品を組み合わせ、"2人のシュトラウス"の存在を表現するなど、この唯一無二のプログラムは、まさに山田和樹が切り拓いたOSR新時代の象徴と言っても過言ではないだろう。
 さらなる成熟を遂げた山田和樹とOSR。大反響必至!

 ※録音:2013年7月、ヴィクトリア・ホール(ジュネーヴ、スイス)

 山田和樹&スイス・ロマンド管弦楽団2014来日情報!
 来る7月、首席客演指揮者の山田和樹とスイス・ロマンド管弦楽団が来日いたします!スイス・ロマンド管弦楽団は、15年振りの日本公演!ご期待下さい!
  7月 4 日 (金) 福井 ハーモニーホールふくい
  7月 5 日 (土) 愛知 愛知県芸術劇場コンサートホール
  7月 6 日 (日) 神奈川 横浜みなとみらいホール
  7月 8 日 (火) 東京 サントリーホール
  7月 9 日 (水) 東京 東京芸術劇場コンサートホール
  7月10日 (木) 東京 東京芸術劇場コンサートホール
  7月11日 (金) 岡山 倉敷市民会館
  7月12日 (土) 熊本 熊本県立劇場コンサートホール




旧譜
山田和樹&スイス・ロマンド管弦楽団、CDデビュー!!
 フランスの管弦楽作品集

PTC 5186 358
(SACD HYBRID)
\2700→\2490
山田和樹&スイス・ロマンド管弦楽団、CDデビュー!!
 フランスの管弦楽作品集

  ビゼー:《アルルの女》第1組曲、《アルルの女》第2番
  グノー:《ファウスト》からのバレエ音楽
  フォーレ:マスクとベルガマスク
山田和樹(指揮)
スイス・ロマンド管弦楽団
 山田和樹&スイス・ロマンド管弦楽団!大反響必至!"フランスの管弦楽作品集"!

 "新ヤマカズ"、"ニュー・ヤマカズ"、"21世紀のヤマカズ"、"ヤマカズ21"。
 ブザンソン国際指揮者コンクールで優勝を果たし、世界を舞台に躍進する日本の若きマエストロ、山田和樹。
 2012年より首席客演指揮者を務めるスイスの名門、スイス・ロマンド管弦楽団とのレコーディング・プロジェクトが"ペンタートン(PentaTone)"で遂にスタート!
 来る2014年7月にはスイス・ロマンド管弦楽団との来日公演が予定されるなど、さらに注目が集まる山田和樹。
 そのスイス・ロマンド管弦楽団とのレコーディング第1弾は、得意とするフレンチ・プログラムというのだから期待せずにはいられない!
 ビゼーの「アルルの女」、グノーの「ファウスト」からのバレエ音楽、そしてフォーレの「マスクとベルガマスク」。
 ファビオ・ルイージ、マレク・ヤノフスキが立て直し、新たな充実期に入ったスイス・ロマンド管弦楽団と共に山田和樹が創り上げたフランスの管弦楽名曲集。大反響必至!ご期待下さい!




<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


APR



APR 7401
(4CD/特別価格)
\4800→\4390
アルテュール・デ・グレーフ 〜 ソロ&コンチェルト・レコーディングス
 CD1 〜
  グレトリ/グレーフ:村人の踊り第3番、村人の踊り第5番(1923年10月30日)
  シューマン:アラベスク ハ長調 Op.18(1917年12月27日)
  ウィーンの謝肉祭の道化 Op.26より 終曲(1917年12月27日)
  ショパン:夜想曲第5番嬰ヘ長調 Op.15-2(1922年9月26日)
  リスト:ハンガリー狂詩曲第12番嬰ハ短調S.244-12(1922年9月26日)
  ルビンシテイン:メロディ ヘ長調 Op.3-1(1917年12月27日)
  グリーグ:アルバムの綴り イ長調 Op.28-3(1917年12月27日)
  スケルツォ Op.54-5(1920年4月21日)
  メヌエットのテンポで Op.6-2(1922年9月26日)
  小さな妖精 Op.71-3(1922年9月26日)
  モシュコフスキ:セレナータ Op.15-1(1922年9月26日)
  エチュード ト長調 Op.18-3(1922年9月26日)
  アルベニス:セギディーリャ Op.232-5(1923年10月30日)
  ロナルド:ポン・ムジカーレ(1917年12月27日)
  フランク:交響的変奏曲
   〔ランドン・ロナルド(指揮)、
    ロイヤル・アルバート・ホール管弦楽団(1922年5月15日&9月13日)〕

 CD2 〜
  リスト:ピアノ協奏曲第1番変ホ長調 S.124
   〔ランドン・ロナルド(指揮)、
    ロイヤル・アルバート・ホール管弦楽団
     (1922年9月11日、11月7日&21日、1923年9月21日)〕
  ピアノ協奏曲第2番イ長調 S.125
   〔ランドン・ロナルド(指揮)、ロンドン交響楽団(1930年12月9日&10日)〕
  ハンガリー幻想曲 S.123
   〔ランドン・ロナルド(指揮)、
    ロイヤル・アルバート・ホール管弦楽団(1927年1月18日&23日)〕
  ポロネーズ ホ長調 S.223/2(1927年11月7日)
  ハンガリー狂詩曲第12番嬰ハ短調 S.244-12(1926年3月24日&1925年11月17日)


 CD3 〜
  シューベルト/リスト:ウィーンの夜会 イ短調 S.427/6(1927年11月10日)
  ショパン:ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調 Op.35
   (1925年11月16日&27日、1926年3月24日)
  夜想曲第5番嬰ヘ長調Op.15-2(1925年11月27日)
  ワルツ第1番変ホ長調 Op.18(1926年3月24日)
  ワルツ第5番変イ長調 Op.42(1927年11月10日)
  ワルツ第11番変ト長調 Op.70-1(1927年11月10日)
  ワルツ第6番変ニ長調 Op.64-1(1927年11月10日)
  ラフ:糸を紡ぐ女(1931年3月27日)
  モシュコフスキ:セレナータ Op.15-1(1925年11月25日)
  エチュード ト長調 Op.18-3(1925年11月25日)
  ワルツ Op.34-1(1929年12月10日)


 CD4 〜
  サン=サーンス:ピアノ協奏曲第2番ト短調 Op.22
   〔ランドン・ロナルド(指揮)、
    ニュー・シンフォニー・オーケストラ(1928年6月26日)〕
  グリーグ:ピアノ協奏曲イ短調 Op.16
   〔ランドン・ロナルド(指揮)、
    ロイヤル・アルバート・ホール管弦楽団(1927年1月18日〕
  アリエッタ Op.12-1(1929年12月10日)
  春に寄す Op.43-6(1929年12月10日)
  アルバムの綴り イ長調 Op.28-3(1929年12月10日)
  蝶々 Op.43-1(1929年12月10日)
  ノルウェーの婚礼の行列 Op.19-2(1927年11月7日)
  トロルドハウゲンの婚礼の日 Op.65-6(1927年11月10日)
  プロコフィエフ:ガヴォット(1931年3月27日)
  グレトリ/グレーフ:村人の踊り第3番(1931年3月27日)

アルテュール・デ・グレーフ(ピアノ)
ランドン・ロナルド(指揮)
ロイヤル・アルバート・ホール管弦楽団
ロンドン交響楽団
ニュー・シンフォニー・オーケストラ

 アルテュール・デ・グレーフの名演の数々。マーク・オーバート=ソーンによる復刻!

 イグナーツ・モシュレスの高弟ルイ・ブラッサンに師事し、ワイマールではフランツ・リストからもピアノを学んだ19世紀後半〜20世紀前半のベルギーを代表する名ピアニスト、アルテュール・デ・グレーフ(1862−1940)。
 「APR」からリリースとなるアルテュール・デ・グレーフの演奏は、キャリアの後半となる1917年から1931年にかけて収録されたHMV録音からの名演集!
 師であるリスト、親交を結んだグリーグの作品、ピアニストとしてのデ・グレーフを高く評価したサン=サーンスの「ピアノ協奏曲第2番」など、ベルギーの名ピアニストの名演が、良質な復刻で定評のある「APR」から蘇る。
 リマスタリングはマーク・オーバート=ソーンが担当。改善された音質の仕上がり具合も楽しみなところ。

 ※録音:1917年−1931年




PROFIL


Gunter Wand & NDR Sinfonieorchester
PH 12044
(7CD)
特別価格\8000→\7190
「ギュンター・ヴァント/
 ハンブルク北ドイツ放送交響楽団ライヴ集成第2集」

  BMG とは一切重複なしの未発売!
ギュンター・ヴァント(指揮)
ハンブルク北ドイツ放送交響楽団(現NDR 交響楽団)
 [CD 1] 53’59”
  ・ブルックナー:交響曲第3番ニ短調WAB. 103(1889年、ノヴァーク第3稿)
    録音:1985年12 月23 日/ハンブルク、ムジークハレ[現ライスハレ](ライヴ・デジタル)/収録:NDR
    プロデューサー:ロルフ・ベック、NDR/ディレクター:フリードリヒ・カール・ヴァーグナー/
    エンジニア:カール=オットー・ブレーメル/リマスタリング&サウンドデザイン:マルティン・ハンゼン

 [CD 2] 63’31”
  ・ブルックナー:交響曲第7番ホ長調WAB. 107(1885年、ハース原典版)
    録音:1999 年4月18 − 21 日/ハンブルク、ムジークハレ[現ライスハレ](ライヴ・デジタル)/収録:NDR
    プロデューサー:ロルフ・ベック、NDR/ディレクター:ゲラルト・ゲッツェ/
    エンジニア:カール=オットー・ブレーメル/リマスタリング&サウンドデザイン:マルティン・ハンゼン

 [CD 3] 33’39”
 [CD 4] 55’49”
  ・ブルックナー:交響曲第8番ハ短調WAB.108(1884-90年,ハース版)
    録音:2000 年4 月30 日−5 月3 日/ハンブルク、ムジークハレ[現ライスハレ](ライヴ・デジタル)/収録:NDR
    プロデューサー:ロルフ・ベック、NDR/ディレクター:ゲラルト・ゲッツェ/
    エンジニア:カール=オットー・ブレーメル/リマスタリング&サウンドデザイン:マルティン・ハンゼン

 [CD 5] 65’54”
  ・ブルックナー:交響曲第9番ニ短調WAB.109(原典版)
    録音:1998 年4 月5 − 7日/ハンブルク、ムジークハレ[現ライスハレ](ライヴ・デジタル)/収録:NDR
    プロデューサー:ロルフ・ベック、NDR/ディレクター:ゲラルト・ゲッツェ/
    エンジニア:カール=オットー・ブレーメル/リマスタリング&サウンドデザイン:マルティン・ハンゼン

 [CD 6] 62’40”
  ・モーツァルト:モーツァルト:セレナード第9番ニ長調KV320「ポストホルン」
    録音:1989 年4 月3 日/ハンブルク、ムジークハレ[現ライスハレ](ライヴ・デジタル)
  ・ハイドン:オーボエ協奏曲ハ長調Hob. XII G:C1
    パウルス・ヴァン・デル・メルヴェ(オーボエ)
    録音:1992 年1 月12− 14 日/ハンブルク、ムジークハレ[現ライスハレ](ライヴ・デジタル)/収録:NDR
    プロデューサー:ロルフ・ベック、NDR/ディレクター:ゲラルト・ゲッツェ/
    エンジニア:カール=オットー・ブレーメル/リマスタリング&サウンドデザイン:マルティン・ハンゼン

 [CD 7] 59’07”
  ・シューマン:ピアノ協奏曲イ短調op. 54
    ゲルハルト・オピッツ(ピアノ)
    録音:1983年3 月3 日/ハンブルク、ムジークハレ[現ライスハレ](ライヴ・デジタル)
  ・モーツァルト:交響曲第40番ト短調KV550
    録音:2000 年1 月29日/ハンブルク、ムジークハレ[現ライスハレ](ライヴ・デジタル)/収録:NDR
    プロデューサー:ロルフ・ベック、NDR/ディレクター:ゲラルト・ゲッツェ/
    エンジニア:フリードリヒ・カール・ヴァーグナー、カール=オットー・ブレーメル/
    リマスタリング&サウンドデザイン:マルティン・ハンゼン
 ハンブルク北ドイツ放送交響楽団ライヴ・ボックス第2 弾、目玉はブルックナーの第3 番、第7 番、第8 番、第9 番!

 DDD、ステレオ

 巨匠ギュンター・ヴァントが手兵ハンブルク北ドイツ放送交響楽団を指揮したコンサートの模様をライヴ収録したセットの第2 弾。
 ここではヴァントの代名詞ともいうべきブルックナーの交響曲が、CD 全7 枚のうち5 枚分、1985 年の第3 番、1999 年の第7 番、2000 年の第8 番、1998年の第9番の4曲も収められており、ヴァントがもっとも信頼を寄せていた楽団との顔合わせでたっぷりと楽しめるのはなによりの魅力といえるでしょう。
 このたびももちろん、ブルックナーを含む収録曲すべてが、BMG リリースとは一切重複なしの未発売の内容で、ハンブルク北ドイツ放送響と合唱団のインテンダントで、NDR の音楽部長も務める「ヴァントの杖」こと、ロルフ・ベックが監修にあたっており、NDR 提供のオリジナルマスターによりCD 化されているため、音質面も万全の仕上がりとなっています。
 なお、モーツァルトの交響曲第40 番と、オピッツ独奏のシューマンの協奏曲は、先行単発リリース済みのもの(PH13030)と同一の内容になります。


旧譜/第1弾

PH 12043
(5CD)
特別価格
\6500→\5990
ヴァント生誕100 年記念超大型企画!
 「ギュンター・ヴァント /
  ハンブルク北ドイツ放送交響楽団ライヴ集成」
ハンブルク北ドイツ放送交響楽団
 (現NDR 交響楽団)
ギュンター・ヴァント(指揮)
 「ヴァント&ハンブルク北ドイツ放送交響楽団ライヴ・ボックス」正規初出音源を多数収録!
 90 年代ヴァント絶頂期のブラームスの交響曲全集、楽団創立50周年記念演奏会のブルックナー第5 番、ブルックナー歿後100周年記念演奏会のブルックナー「ロマンティック」!!

 [CD 1] 69’41”
  ・ブルックナー:交響曲第4番変ホ長調「ロマンティック」WAB 104 (1878/80年稿)
   ★ブルックナー歿後100 周年記念演奏会

    録音:1996 年10月11 − 13日ハンブルク、ムジークハレ[現ライスハレ]  (ライヴ・デジタル) 収録:NDR
    ディレクター:ゲラルト・ゲッツェ / エンジニア:ギュンター・ベックマン

 [CD 2] 73’41”
  ・ブルックナー:交響曲第5番変ロ長調WAB 105 (原典版)
   ★ NDR響創設50 周年記念コンサート

    録音:1995 年10月8 − 10日ハンブルク、ムジークハレ[ 現ライスハレ]  (ライヴ・デジタル) 収録:NDR
    ディレクター:ゲラルト・ゲッツェ / エンジニア:カール=オットー・ブレメル

 [CD 3] 78’32”
  ・ブラームス:交響曲第1番ハ短調Op.68 45’43
    録音:1990 年2月14日ケルン、フィルハーモニー(ライヴ・デジタル) 収録:NDR
  ・ムソルグスキー=ラヴェル編:組曲「展覧会の絵」 32’50
    録音:1982年9月20日ハンブルク、ムジークハレ[現ライスハレ](ライヴ・デジタル) 収録:NDR
    ディレクター:ゲラルト・ゲッツェ(ムソルグスキー)、ヴォラーシャイム(ブラームス) /
    エンジニア:ヨハネス・クッツナー(ムソルグスキー)、不明(ブラームス)

 [CD 4] 79’21”
  ・ブラームス:交響曲第2番ニ長調Op.73 47’52
    録音:1992 年11月29、30日&12月1日ハンブルク、ムジークハレ[現ライスハレ](ライヴ・デジタル) 収録:NDR
  ・チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番変ロ短調Op.23 36’04
    ホルヘ・ボレット(ピアノ)
    録音:1985年1月14日ハンブルク、ムジークハレ[現ライスハレ](ライヴ・デジタル) 収録:NDR
    ディレクター:ゲラルト・ゲッツェ /
    エンジニア:ギュンター・ベックマン(ブラームス)、ヨハネス・クッツナー(ムソルグスキー)

 [CD 5] 79’25”
  ・ブラームス:交響曲第3番ヘ長調Op.90 37’34
    録音:1990 年2月14日ケルン、フィルハーモニー(ライヴ・デジタル) 収録:NDR
  ・ブラームス:交響曲第4番ホ短調Op.98 41’47
    録音:1990 年12月17日ハンブルク、ムジークハレ[現ライスハレ](ライヴ・デジタル) 収録:NDR
    ディレクター:ヴォラーシャイム(ブラームス3)、ゲラルト・ゲッツェ(ブラームス4) /
    エンジニア:不明(ブラームス3)、カール=オットー・ブレメル(ブラームス4)

 DDD、ステレオ

 ベルリン・ドイツ響ライヴ集成第2 集につづく、キングインターナショナルの提案によるヴァント生誕100 年&歿後10 年のダブル・アニヴァーサリー企画第2 弾。
 NDR 交響楽団との録音はすべてBMG リリースとは一切重複なしの未発売の内容。音質もNDR 提供のオリジナルマスターによりCD 化されています。
 BMG 録音とは傾向が異なり、すっきりとクリアな音質に特徴があります。
 このボックスに収められた1980 年代半ばから1996 年までは、多くのヴァント好きのあいだで絶頂期と評される時期であり、わけてもブラームスの交響曲全集(DISC3-5) は、同オケとの1 度目のセッション録音から、最晩年のライヴ録音のちょうど中間に位置するもので、ヴァントの体力、気力の充実ぶりといった要素が音楽にも表れ、さらには急上昇する人気にも後押しされ、たいへん迫力ある内容となっています。この白熱ぶりは尋常ではありません。
 NDR 創立50 周年のブルックナーの第5 番における雄大なスケール、さらに注目されるのが「ロマンティック」で、この直後ヴァントは病に倒れ、1997 年には脳卒中の発作に襲われ、復帰後、その音楽は最晩年の様式へと入ってゆきます。
 ムソルグスキーの「展覧会の絵」と、ボレット独奏のチャイコフスキーの協奏曲は、先行単発リリース済みのもの(PH09029) と同一の内容になります。


<LP>


CHANDOS(LP)


ABRD 9902
(LP/180g重量盤/
特別価格)
\4500
ヒコックスの歴史的名盤
 ヴォーン・ウィリアムズ:ロンドン交響曲(交響曲第2番)
  1913年原典版(世界初録音)
 バターワース:青柳の堤
リチャード・ヒコックス(指揮)
ロンドン交響楽団
 1913年原典版ロンドン交響曲がLPで登場!

 Chandosのアナログ盤リリース第2弾は、30数年に及ぶChandosの録音史の中でも最大級に偉大な録音となるであろう、故リチャード・ヒコックスとロンドン交響楽団による「ロンドン交響曲」の「1913年原典版」!
 発売当初から大きな話題を呼び、「レコード芸術特選」、「グラモフォン大賞(Record of the Year)」、「ディアパソン・ドール」など各レコード賞に輝き、今なお名演、名盤として語りつがれる録音である。秘められた20分、原典版で明らかになるロンドン交響曲の真の姿を、180gの重量盤LPで体感する。

 ※録音:2000年12月18日−19日、オール・セインツ教会(ロンドン)


<メジャー・レーベル>

WARNER



2564631220
(3CD)
\3000→\2790

マルタ・アルゲリッチ&フレンズ
 ライヴ・フロム・ザ・ルガノ・フェスティヴァル2013
Disc1
 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番ハ長調Op.15
  マルタ・アルゲリッチ(P)
  スイス・イタリア語放送管弦楽団
  ユベール・スダーン(指揮)
 ベートーヴェン:チェロ・ソナタ第2番ト短調Op.5-2
  ミッシャ・マイスキー(Vc)
  マルタ・アルゲリッチ(P)
Disc2
 レスピーギ:ヴァイオリン・ソナタ ロ短調
  ルノー・カプソン(Vn)
  フランチェスコ・ピエモンテージ(P)
 リスト:悲しみのゴンドラS200/2
  アリッサ・マルグリス(Vn)
  ユラ・マルグリス(P)
 ショスタコーヴィチ:チェロ・ソナタ ニ短調Op.40
  ゴーティエ・カプソン(Vc)
  ガブリエラ・モンテーロ(P)
Disc3
 ラヴェル:ヴァイオリン・ソナタ[1897]
  アンドレイ・バラーノフ(Vn)
  ユラ・マルグリス(P)
 ドビュッシー:小組曲
  マルタ・アルゲリッチ(P)
  クリスティーナ・マルトン(P)
 オッフェンバック:パリの喜び
  (ロザンタール編:カルロ・マリア・グリグオーリ編曲)
  ジョルジア・トマッシ(P)
  カルロ・マリア・グリグオーリ(P)
  アレッサンドロ・ステッラ(P)
 サン=サーンス:動物の謝肉祭
  リーリャ・ジルベルシュテイン(P)
  アンドレイ・バラーノフ(Vn)
  ミヒャエル・グートマン(Vn)
  リダ・チェン(Va)
  アレクサンドル・ドブリュ(Vc)
  エンリコ・ファゴーネ(Cb)
  アルフレッド・ルッツ(Fl)
  クッラード・ジュフレーディ(Cl)
  グレゴリオ・ディ・トラパニ(Perc)
  マルタ・アルゲリッチ(P) 他
2013年、ルガーノでのライヴ録音

 いまや世界で5本の指に入る有名音楽祭になったかもしれない。
 アルゲリッチと、彼女が信頼する音楽家たちによる、毎年夏にルガノで行われる音楽フェスティヴァル。
 10年前といえばまだカプソン兄弟もまだそれほど有名ではなく、アルゲリッチも若手と楽しそうにやっている、くらいの印象しかなかったのに、あれよあれよといううちに世界最高のフェスティヴァルのひとつに登りつめた。カプソンもそうだが、ほかにもこのフェスティヴァルに参加した若者たち、ニコラ・アンゲリッシュ、ガブリエラ・モンテーロ、カーティア・ブニアティシヴィリたちがその後次々と台頭。改めてアルゲリッチの慧眼を思い知る形となった。
 若手だけでなくジルベルシュタイン、ヴェンゲロフ、ブロンフマン、アンデルジェフスキ、ナカリャコフ、マイスキー、ティエンポ、コヴァセヴィチ、プレトニョフ、セルゲイ・エーデルマン・・・と、それぞれのアルバムに入っているベテランを探すのも楽しい。
 そしてもちろんアルゲリッチ。めったにソロで録音をしなくなってしまったアルゲリッチの貴重な演奏を楽しめるのもこのシリーズの最大の魅力のひとつ。
 しかし、やはり姉御アルゲリッチの元に集う腕利きたちの競演というのが、やはり最高の楽しみか。その溌剌としたプレイ、そして才能と才能がぶつかる緊張感。ほんもののフェスティヴァルを目の前にしたようなスリリングな時間をすごすことができる。

 ただ、ひょっとすると、あまりにも収録内容が雑多で、またあまりにも演奏家にまとまりがないためについつい手が出なかった方もいらっしゃるかもしれない。しかしこのシリーズ、本当にその贅沢な「雑多さ」を心行くまで楽しむアルバムなのである。あまり深く考えずにとにかく繰り出されるそのすさまじい音楽に浸ってほしい。必ず1セットのうちに3つか4つ、興奮のあまり手に汗握る演奏に出会えるはず。1回や2回聴いて「はい終わり」というような軽いアルバムではないのである。



昨年リリース、2012年ライヴ

CMSW-7211192
(3CD)
\2000→\1790
アルゲリッチ、ピリス、カピュソン、マイスキー、アンゲリッシュ、ジルベルシュテイン、グリンゴルツ、ほか
 ライヴ・フロム・ザ・ルガーノ・フェスティヴァル ライヴ2012
  アルゲリッチとピリスのモーツァルト K.381 が聴ける!
CD1
 1-3 モーツアルト:4手のためのピアノ・ソナタニ長調K381
  マリア・ジョアン・ピリス、マルタ・アルゲリッチ(ピアノ)


 4−8  シューマン:民謡風の5つの小品作品102 
  ゴーティエ・カピュソン(チェロ)、マルタ・アルゲリッチ(ピアノ)

 9  マーラー:ピアノ四重奏曲イ短調
  リリー・マイスキー(ピアノ)、
  サーシャ・マイスキー(ヴァイオリン)
  リダ・チェン(ヴィオラ)、ミッシャ・マイスキー(チェロ)

 10−12 モーツァルト:ピアノ協奏曲第25番ハ長調K503 
  マルタ・アルゲリッチ(ピアノ)、
  ヤチェク・カスプシク指揮/スイス・イタリア管
CD2
 1 ブラームス:ハイドンの主題による変奏曲作品56b
  マルタ・アルゲリッチ(ピアノ)、ニコラ・アンゲリッシュ(ピアノ)

 2−5  ドヴォルザーク:ピアノ四重奏曲変イ長調作品87
  ポリーナ・レスチェンコ(ピアノ)、イリア・グリンゴルツ(ヴァイオリン)
  ナタン・ブロード(ピアノ)、トルレイフ・テデーン(チェロ)

 6 マルトゥッチ:ピアノのための主題と変奏作品58
    ネルソン・ゲルナー、ルスダンAlavidze(ピアノ)

 7 スメタナ:2台ピアノ8手のためのソナタホ短調
 8 スメタナ:2台ピアノ8手のためのロンドハ長調
  マルタ・アルゲリッチ、リーリャ・ジルベルシュテイン
  アントン&ダニエル・ハーツェンバーグ(ピアノ)
CD3
 1−4 プロコフィエフ:ヴァオリン・ソナタ第2番ニ長調作品94bis
  ルノー・カピュソン(ヴァイオリン)、
  マルタ・アルゲリッチ(ピアノ)

 5−7 ドビュッシー:海 (3台のピアノのための)
  ジョルジア・トマッシ、
  カルロ・マリア・リグオーリ、アレッサンドロ・ステッラ(ピアノ)

 8−10 メトネル:ピアノ五重奏曲ハ長調Op.Posth
  リーリャ・ジルベルシュタイン(ピアノ)、
  ドーラ・シュヴァルツベルク(ヴァイオリン)
  ルシア・ホール(チェロ)、
  ノーラ・ロマノフ=シュヴァルツベルク(ヴィオラ)
  チョウ・チン(チェロ)

 11 モレス:軍靴の響き
  マルタ・アルゲリッチ、アレ・ペトラッソ(ピアノ)
 毎年恒例のルガーノ・フェスティヴァルのライヴ。いつもすごいが今回はとくにすごい。
 アルゲリッチのモーツァルト:ピアノ協奏曲第25番や、マイスキー一族のマーラー、「そんなものがあるのか」という3台のピアノのための「ドビュッシー『海』」、そしてアルゲリッチとアンゲリッシュのブラームス、アルゲリッチとジルベルシュテインのスメタナ、・・・そして・・・ピリスとアルゲリッチのモーツァルト K.381!
 水と油、淑女と猛女、静と動、そんな二人が最近共演していたという話は聞いていたが、レーベルの違いからCDで聴くことはできないと思っていたが、EMIという会社が良くも悪くもフワフワしているせいか(ではないと思うが)、今回まさかの音源登場。
 ああ!久しぶりのドキドキリリース。

 録音:2012年 Recorded at the 2012 Lugano Festival.
 クラムシェル・ボックス、20ページ前後のブックレット(予定)







SONY


8884302635-2
(2CD)
\3200→\2890
アーノンクール/モーツァルト:後期三大交響曲
 モーツァルト:
  DISC 1
   1.交響曲第39番変ホ長調K.543
   2.交響曲第40番ト短調K.550
  DISC 2
   3.交響曲第41番ハ長調K.551「ジュピター」
ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス
指揮:ニコラウス・アーノンクール
 これぞ巨匠の箴言。アーノンクール、四半世紀ぶりに、モーツァルト後期三大交響曲に回帰。

 ■「ポストホルン&ハフナー交響曲」に続く、アーノンクールのモーツァルト最新録音は、何と後期三大交響曲。モーツァルト最晩年に書かれたそれぞれに個性が際立つ3曲の交響曲を、1991年12月7日、ウィーンにおけるモーツァルトの生誕200年記念演奏会でのヨーロッパ室内管とのテルデックへのライヴ録音以来、ほぼ四半世紀ぶりに録音として世に問います。録音としては、それ以前のコンセルトヘボウ管とのセッション録音(テルデック)以来3度目となりますが、オリジナル楽器を使用した手兵ウィーン・コンツェントゥス・ムジクスとの録音は初めてとなります。

■アーノンクールはこの3曲を三副対と捉えており、モーツァルトの交響曲における総決算的作品として3曲を一晩で演奏することが多いようです(2006年のウィーン・フィルとの来日公演でも実践されました)。またモーツァルト作品に「ドラマの対立」を読み取るアーノンクールらしく、細部のコントラスト付けは見事で、耳慣れたこの3曲からこれまでにないような響きやアクセント、アーティキュレーションが聴こえてきます。例えば第39番では第1楽章の序奏部を通常よりも急速なテンポに設定してフランス風序曲の特徴である付点リズムを強調し、後ろ髪引かれるような主部との対比を明確にする点、超特急のようなメヌエットのテンポ、第40番では第1楽章の最初のフォルテを裏打ちするホルンの強奏、やはり通常よりもずいぶんと速いメヌエットとそれとコントラスをなすようなゆっくりとしたフィナーレのテンポ設定の妙。そして同じく第40番のフィナーレでは、アーノンクール演奏のトレードマークとでもいうべき展開部冒頭の大胆なまでのアゴーギクが耳に残ります。「ジュピター」では、第1楽章第1主題のフォルテとピアノの明確な対比、その後のトランペットとティンパニを強奏させつつ大きくクレッシェンドしていくさまからしてアーノンクールの術中に巻き込まれていき、文字通り壮麗な音の大伽藍が築き上げられていく豪壮なフーガが全曲を締めくくるまで、まさに手に汗握る演奏が繰り広げられています。指定されたすべての反復を実施することで、作品のスケールの大きさが際立つことになり、あたかも三本の巨木がそれぞれに個性豊かな葉を茂らせて立っている趣があります。

■アーノンクールが同じ作品を再演・再録音する際の常ですが、自筆譜を含む作曲者直伝の資料を改めて深く研究することでその解釈は常に進化を遂げています。今回の三大交響曲も例外ではなく、基本的な解釈やテンポ配分は最初のコンセルトヘボウ管との録音以来不動でありつつも、演奏の密度の濃さ、ドラマティックな所作の振り幅の大胆さは、きわめて大きな深化を遂げています。

■アーノンクールの意図を100%汲みつくして現実の音にしていくウィーン・コンツェントゥス・ムジクスの献身的かつ練達のアンサンブル、両翼配置のヴァイオリン・パートを含む弦楽パートや木管パートのオリジナル楽器ならではの軋むようなノイズを孕んだ濃密な音色、トランペットやティンパニの鋭いアクセントの衝撃的効果も聴きものです。オリジナル楽器による演奏のパイオニアとして、2013年に創立60年を迎えた老舗アンサンブルならではの、熟成と革新を両立させた類まれなモーツァルト。モーツァルトの演奏史に新たな一歩を記す名盤の登場であるとともに、アーノンクールのモーツァルト演奏の一つの頂点ともいうべき衝撃の三大交響曲です。

■アーノンクールの3つの録音のタイム
交響曲第39番
1980年 コンセルトヘボウ  I=11:16 II=7:32 III=3:21 IV=8:02 TOTAL=30:10
1991年 ヨーロッパ室内管  I=10:45 II=8:35 III=4:05 IV=7:59 TOTAL=31:23
2013年 コンツェントゥス・ムジクス  I=10:43 II=7:37 III=3:52 IV=8:22  TOTAL=30:31

交響曲第40番
1983年  コンセルトヘボウ  I=6:44 II=12:56 III=3:49 IV=10:02 TOTAL=32:58
1991年  ヨーロッパ室内管  I=7:43 II=13:14 III=4:38 IV=10:46 TOTAL=36:19
2012年 コンツェントゥス・ムジクス  I=7:28 II=12:09 III=4:20 IV=10:37 TOTAL=34:32

交響曲第41番「ジュピター」
1982年 コンセルトヘボウ  I=13:24 II=11:38 III=5:18 IV=11:16 TOTAL=41:34
1991年  ヨーロッパ室内管  I=12:40 II=11:20 III=5:48 IV=11:02 TOTAL=40:50
2013年 コンツェントゥス・ムジクス  I=13:01 II=9:31 III=5:15 IV=11:39 TOTAL=39:24

【録音】
2012年12月1日&2日(K.550)、2013年10月12日&13日(K.543&K.551) ウィーン、ムジークフェラインザールでのライヴ・レコーディング
[K.550=ポストホルン・セレナードと同日の演奏会、K.543&K.551=コンツェントゥス・ムジクスの2013/14年シーズンの第1回定期演奏会で収録]





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\2500→\2290
アーノンクール/ハフナー&ポストホルン
 モーツァルト:
  1.行進曲ニ長調K.335-1(K.320a-1)
  2.セレナード第9番ニ長調K.320「ポストホルン」
  3.交響曲第35番ニ長調K.385「ハフナー」
ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス
指揮:ニコラウス・アーノンクール
 2010年、日本でのフェアウェル・コンサートで指揮した曲目をそのままウィーンでライヴ・レコーディング。さらなる深化を遂げつつある現在進行形の音楽家、アーノンクールの「いま」を刻印した充実のアルバム。
 ヘンデル〜モーツァルト/モーゼル編「アレクザンダーの饗宴」(「ティモテウス、または音楽の力」K.591)に続く、アーノンクールの強力な新録音が登場します。アーノンクールお得意のモーツァルトを3曲集めた当アルバムは、2012年12月、つまり「アレクザンダーの饗宴」のわずか数日後に同じウィーンのムジークフェラインザールで行われた演奏会でライヴ収録されたものです。この3作品を集めたこのプログラムは、アーノンクールとコンツェントゥス・ムジクスが2010年11月に、彼らの最後の日本ツアーの最後の演目であり、「惜別の曲」(アーノンクール自身の言葉)として東京オペラシティで演奏したものと同一です。
 選ばれた3曲はいずれもニ長調という輝かしい調性で書かれた作品で、日本公演で聴かれたアーノンクールの演奏はそのドラマティックで祝祭的な性格を思い切り強調するものでした。それから2年、自筆譜を含む作曲者直伝の資料を隅々までさらに深く研究することによってさらに進化を遂げているはずのアーノンクールのモーツァルト。2013年前半の大きな聴きものです。耳慣れた作品からこれまでにないような響きやアーティキュレーションを引き出そうとするアーノンクールの意図を、100%汲みつくして現実の音にしていくコンツェントゥス・ムジクスの練達のアンサンブルも聴きものです。
 アーノンクールにとっては、「ハフナー」交響曲は、1980年にコンセルトヘボウ管弦楽団とのモーツァルト・プロジェクトの第1弾として録音され、そのドラマティックな解釈がモーツァルト演奏史を塗り替えることになった衝撃のテルデック盤以来、32年を経ての再録音となります。また、行進曲と「ポストホルン」についてはシュターツカペレ・ドレスデンとの初録音となったテルデック盤(1984年)以28年ぶりの再録音となります。
 アーノンクールの信頼する元テルデック・チーム(マーティン・ザウアー/ミヒャエル・ブラマン)がレコーディングを担当しています。

  【録音】2012年12月1日&2日、 ウィーン、ムジークフェラインザールでのライヴ・レコーディング


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\2500→\2290
カティア・ブニアティシヴィリ/マザーランド
 1:J・S・バッハ(エゴン・ペトリ編):『カンタータ第208番』〜
  アリア「羊は憩いて草を食み」/
 2:チャイコフスキー:『四季』Op.37b〜「10月」/
 3:メンデルスゾーン:『無言歌 嬰ヘ短調Op.67-2「失われた幻影」』/
 4:ドビュッシー:『月の光』/
 5:カンチェリ:『When Almonds Blossomed,』/
 6:リゲティ:『ムジカ・リチェルカータ』〜第7番/
 7:ブラームス:『3つの間奏曲』Op.117〜第2番 変ロ短調/
 8:リスト:『子守歌』S.198/
 9:ドヴォルザーク:『スラブ舞曲集Op.72』〜第2番 ホ短調/
 10:ラヴェル:『亡き王女のためのパヴァーヌ』/
 11:ショパン:『練習曲集』〜嬰ハ短調Op.25-7/
 12:スクリャービン:『練習曲集』〜嬰ハ短調Op.2-1/
 13:D・スカルラッティ:『ソナタ ホ長調K.380』/
 14:グリーグ:『抒情小曲集Op.57』〜第6番「郷愁」/
 15:トラディショナル(ブニアテシヴィリ編):『Vagiorko mai / Don't You Love Me?』/
 16:ヘンデル(W・ケンプ編):『組曲ト短調HWV.439』〜メヌエット/
 17:ペルト:『アリーナのために』
カティア・ブニアティシヴィリ(P),
グヴァンツァ・ブニアティシヴィリ(トラック9ピアノ連弾),
 1987年グルジア生まれのカティア・ブニアティシヴィリのソニー・クラシカルへの3枚目のソロ・アルバムは、「マザーランド」=「故国」と題された待望の小品集です。
 とはいってもこだわりのカティアらしく、これまでの小品集やアンコール・アルバムとは一線を画し、生まれ育った故国への強い思い、そして生と死の永遠の輪廻をテーマにコンパイルされています。
 バッハからペルトまで、またブラームスからカンチェリまで、子守歌、郷愁を誘う曲、民謡、追悼の曲・・・など作風も時代もさまざまながら、いずれもカティア・ブニアティシヴィリという一人のアーティストにとって重要な意味合いを持つ17の小品が選ばれているのがポイント。
 陽気で幸福な気分に満たされたドヴォルザークのスラヴ舞曲第2番と憂愁に閉ざされたグリーグの「郷愁」、優美なメンデルスゾーンの「失われた幻影」と内省的なリストの「子守歌」、といったコントラストの妙や、ショパンの練習曲やブラームスの間奏曲とペルトやリゲティの作品が同居していることの不思議さなど、カティアのパーソナルな心情の吐露とも思える1曲1曲を多層的に味わうことのできるアルバムとなっています。

 【録音】2013年4月, ベルリン、イエス=キリスト教会


カティア・ブニアティシヴィリ
SONY第1弾&第2弾

8869776604-2
\2500→\2290
リスト:
 1.愛の夢第3番変イ長調S.541-3
 2.ピアノ・ソナタロ短調S.178
 3.メフィスト・ワルツ第1番「村の居酒屋での踊りJS.514
 4.悲しみのゴンドラ第2稿S.200/2
 5.前奏曲とフーガイ短調BWV.543(J.S.バッハ曲/リスト纏曲S.462/1)
カティア・ブニアティシヴィリ(ピアノ)
 ジャケットの右下でうずくまっているのは白鳥なのである。しかもそれでも何の違和感もない。華麗なる姫君。おそるべき美貌と才能を持ち合わせたピアニスト、ブニアティシヴィリ。クレーメルとアルゲリッチとパーヴォに愛され、SONYからいよいよソロ・デビュー。

 アルゲリツチの再来と言われる才能、華麗にソロ・デビュー!!
 数多くのすぐれた音楽家を輩出してきた国グルジアから、また新たな「ライジング・スター」が登場する。カティア・ブニアティシヴィリ。まだ23歳という若さながら、マルタ・アルゲリッチやギドン・クレーメル、パーヴォ・ヤルヴィといった偉大なアーティストから惜しみない賞賛を送られ、ウィーン楽友協会からは2011/2012のシーズンにおける「ライジング・スター」にノミネートされたカティアが、ソニー・クラシカルと専属契約を結んだ。デビュー作に選ばれたのは、今年生誕200年を祝うフランツ・リストの作品集。超絶技巧とロマンティックな抒情が同居したリストの作品集は、まさにこのライジング・スターにふさわしいアルバムと言えるだろう。 1987年グルジアのトビリシ生まれ。トビリシ中央音楽学校を卒業後、トビリシ国立音楽院に入学。6歳よりリサイタルやオーケストラとの共演を行っている。 12歳から本格的に演奏活動を行っており、ルガーノ、ジュネーヴ、ヴェルビエ、サンクトペテルブルグ等の音楽祭にも招かれているのをはじめとして、多くのヨーロッパの主要なホールで演奏会を行っている。'03年ホロヴィッツ国際コンクールでは、特別賞受賞。同年エリザベート・レォンスカヤ奨学金を付与され、同じ年、パリのフランソワ=ルネ・デュシャーブルのマスター・クラスに招待された。 ‘08年にはショパン、ピアノ協奏曲第2番でカーネギーホールにデビュー。同年アルチュール・ルービンシュタイン国際ピアノコンクール3位並びに最優秀ショパン演奏賞、オーディエンス・フェイバリット賞受賞。ヴァイオリンのギドン・クレーメルのほか、指揮者パーヴォ・ヤルヴィとの信頼関係も深く、いよいよソニー・クラシカルの専属アーティストとなった。録音:2010年10月10日〜14日マイスターザール、ペルリン



8869197129-2
\2500→\2290
カティア&パーヴォ/ショパン:ピアノ協奏曲第2番
ショパン:
 1.ワルツ第7番嬰ハ短調 作品64-2
 2.ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調 作品35「葬送」
 3.バラード第4番ヘ短調 作品52
 4.ピアノ協奏曲第2番ヘ短調 作品21
 5.マズルカ第13番イ短調 作品17-4
※エクストラ映像
 ショートフィルム(約5分 CDエクストラ)
カティア・ブニアティシヴィリ(ピアノ)
パーヴォ・ヤルヴィ指揮
パリ管弦楽団(4)
 アルゲリッチも認めた才能美貌のピアニスト、カティア・ブニアティシヴィリソニー・クラシカルからの注目の第二弾は待望のショパン 。しかもパーヴォとのコンチェルト!
 数多くのすぐれた音楽家を輩出してきた国、グルジアから彗星のように登場したカティア・ブニアティシヴィリ。まだ20代前半という若さながら、マルタ・アルゲリッチやギドン・クレーメル、パーヴォ・ヤルヴィといった偉大なアーティストから惜しみない賞賛を送られたカティアは、2011年にソニー・クラシカルと専属契約を結び、同年春に生誕200年を祝うフランツ・リストの作品集で華麗にデビューした逸材。
 セカンド・アルバムは、オール・ショパン・プログラムによる、日本人好みの1枚となっている。ワルツやバラード、有名な葬送ソナタ、そして気鋭の指揮者パーヴォ・ヤルヴィ指揮パリ管との共演によるピアノ協奏曲第2番などが収録されており、彼女の叙情性やテクニックを味わうにかっこうの1枚といえよう。
 エクストラ映像として、ショートフィルム(約5分)がCDエクストラで収録されています。

 

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\2500→\2290
ヴィットリオ・グリゴーロ/ロマンティック・ヒーロー
 マスネ:歌劇『ウェルテル』より
  「春風よ、何故私を目覚めさせるのか」/
 グノー:歌劇『ロメオとジュリエット』より
  「ああ、太陽よ、昇れ」/
 ビゼー:歌劇『カルメン』より「花の歌」/
 グノー:歌劇『ファウスト』より「この清らかなすまい」/
 マスネ:歌劇『マノン』より「目を閉じれば」*/
 マスネ:歌劇『マノン』より「一人になった・・・消え去れ、やさしい面影よ」/
 マイアベーア:歌劇『アフリカの女』より「素晴らしい国、おお、バラダイス」/
 アレヴィ:歌劇『ユダヤの女』より「ラシェルよ、主のめぐみにより」/
 オッフェンバック:歌劇『ホフマン物語』より「おお、神よ、何という陶酔でしょう」**/
 グノー:歌劇『ロメオとジュリエット』より「さ!私はあなたをお許し致しました・・・結婚の夜!」*/
 マスネ:歌劇『ル・シッド』より「ああ、全ては終わった」/
 グノー:歌劇『ロメオとジュリエット』より「ここか・・・ようこそ墓よ」 
ヴィットリオ・グリゴーロ(T),
エヴェリーノ・ピド(指揮).
RAI国立交響楽団,*
ソーニャ・ヨンチェヴァ(S)、
**アレッサンドラ・マルティネス(朗読)

  日本でも人気急上昇中!現在イタリアのみならず、世界中で高い人気を誇るテノール、ヴィットリオ・グリゴーロ。
 3月にはメトで「ボエーム」でも成功をおさめ、メトでは人気ある歌手だけに許されるソロ・リサイタルも開催するなどノリにのっているグリゴーロですが、それに合わせてリリースされるのが、ソニー・クラシカルへのソロ・アルバム第4弾は、「ロマンティック・ヒーロー」と題し、フランスのロマン派オペラの名アリア集のオンパレードです。
 グリゴーロが世界的に注目されたのは、2010年にネトレプコと共演したコヴェント・ガーデンにおける「ウェルテル」の成功でした。この時「スターの誕生」(「イヴニング・スタンダード」紙)、「ここ数年で最もセンセーショナルなコヴェント・ガーデン・デビュー」(「ファイナンシャル・タイムズ」紙)と絶賛を受け、さらに翌年同じコヴェント・ガーデンで歌った「ファウスト」、スカラ座での「ロメオとジュリエット」、チューリヒ歌劇場での「ホフマン物語」などによって、世界を代表するテノール歌手としての名声を確たるものとしたのでした。
 今回の「ロマンティック・ヒーロー」は、グリゴーロのこれまでの成功と強く結び付いているフランス・オペラのアリアをたっぷり収録したもので、因縁の深い「ウェルテル」のドラマティックな「春風よ、何故私を目覚めさせるのか」を冒頭に置き、「ロメオとジュリエット」で締めくくる12曲で構成されています。
 幼少のグリゴーロはシスティーナ礼拝堂で歌い始める前にローマのフランス語学校に通っており、フランス語やフランスの文化は自分の血脈になっています。「このアルバムでは、真のロマンティック・ヒーローのポートレイトを描きたいと思いました。舞台でこうしたヒーローを演じると、自分が生き生きとしてくるのが判ります。私はイタリアのベル・カントでスタートしましたが、今ではこれらフランス・オペラで何を表現するべきかが体得できました。そしてそれはありのままの私の姿でもあるのです」と語るグリゴーロ。
 これまでにリリースした3枚のソロ・アルバムでは、どちらかというとイタリア寄りのレパートリーで、明るい声を存分に生かした表情付けが魅力でしたが、今回はぐっと深化したグリゴーロ芸術の神髄を聴かせてくれます。グノー、マスネらの作品における抒情性、アレヴィやマイアベーアでの突き抜けた清涼感など、彼の魅力が満載です。
 「マノン」「ロメオとジュリエット」で二重唱を歌っているのが、ソーニャ・ヨンチェヴァというのも聴きどころのひとつです。昨年6月にウィーン国立歌劇場の「ロメオとジュリエット」で急病のマチャイゼに代わってデビューを果たして大絶賛され、ソニー・クラシカルが専属契約を結んだブルガリア出身のソプラノです。
 また「ホフマン物語」で、朗読しているのは女優アレッサンドラ・マルティネス(マルティンヌ)です。

 【録音】2013年6〜7月, トリノ、RAI 、アルトゥーロ・トスカニーニ・オーディトリアム [デジタル:セッション]


ヴィットリオ・グリゴーロ
ソニー・クラシカル第3弾


8872545683-2
\2500→\2290
ヴィットリオ・グリゴーロ/アヴェ・マリア(limited deluxeversion)
 ① カテーナ:『アヴェ・マリア』,
 ② カテーナ:『Fermarono i cieli』(古いナポリのクリスマス歌曲による),
 ③ カンペッティ:『Maria, che dolce nome(マリア、その甘い名前)』,
 ④ フランク:『「3声のミサ曲 イ長調Op.12」より「パニス・アンジェリクス」,
 ⑤ カポッチ:『Dolce cuor del mio Gesu』,
 ⑥ バルトルッチ:『アヴェ・マリア』,
 ⑦ ヴェルディ:『「レクイエム」より「私は嘆く」,
 ⑧ カッチーニ:『アヴェ・マリア』,
 ⑨ カテーナ:『O celeste Verginella』,
 ⑩ モーツァルト:『アヴェ・ヴェルム・コルプスK.618』,
 ⑪ ニーダーマイヤー:『Pieta, Signore!』,
 ⑫ シューベルト:『アヴェ・マリア』,
 ⑬ 伝承曲:『Voglio ChiamarMaria』,
 ⑭ ペロージ:『O bella mia speranza』,
 ⑮ ペロージ:『Exaudi Domine』,
 ⑯ シューベルト:『セレナーデ』,
 ⑰ カポッチ:『サルヴェ・レジナ』,
※ボーナス・トラック
 ⑱ シューベルト:『アヴェ・マリア』(Long Version)
ヴィットリオ・グリゴーロ(T),
システィーナ礼拝堂合唱団
ファビオ・チェローニ(指揮)
ローマ・シンフォニエッタ管弦楽団
 「パヴァロッティの再来」「ヴィラゾンの後継者」などと考えられる限り最大の賛辞を贈られ、その甘いマスクがオペラ・ファンの心をとらえて離さないヴィットリオ・グリゴーロ。ソニー・クラシカルへの3枚目は、ヴァティカンのシスティーナ礼拝堂の合唱団で歌い始めたというグリゴーロの音楽のルーツともいえる美しい宗教曲のアリアを収めた充実のアルバムです。 シューベルト「アヴェ・マリア」、フランク「天使のパン」、モーツァルト「アヴェ・ヴェルム・コルプス」など、グリゴーロがシスティーナ時代に繰り返し歌い、自分の心に最も近いところにある名曲を核に、クリスマスの時期にふさわしい静謐でスピリチュアルな歌を収録。輝かしい美声だけでなく、敬虔な祈りさえ感じられる、さらにヴィットリオの魅力を堪能できるアルバムに仕上がっています。共演は、自らが所属していたシスティーナ礼拝堂合唱団とローマ・シンフォニエッタ管弦楽団。指揮のチェローニは、グリゴーロが合唱団に所属していた時の同僚で、現在はバイエルン国立歌劇場の副指揮者をつとめています。
 【録音】2012年5月, ローマ、フォーラム・ミュージック・ヴィレッジ[デジタル:セッション]

 

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\2500→\2290
クリスティアン・ゲルハーヘル/さすらい人〜シューベルト:歌曲集
 シューベルト:
  『秋の夜の月に寄す D.614』『希望 D.295』
  『1817年1月に D. 876』『別れ D.475』『秋 D.945』
  『ヴィルデマンの丘をこえて D.884』『さすらい人 D.649』
  『さすらい人が月に寄せて D.870』『こびと D.771』
  『夕星 D.806』『捕らわれし狩人の歌 D.843』『雷雨のあと D.561』
  『舟人 D.694』『夜鶯にD.196』『墓掘り人の歌 D.869』
  『春の想い D.686』『夜咲きすみれ D.752』
  『遥かな人に寄せる夕べの歌 D.856』『悲しみ D.772』
  『川 D.565』『羊飼いD.490』『双子座に寄せる舟人の歌 D.360』
  『夜の歌 D.314』『岩のそばの歌手 D.482』
クリスティアン・ゲルハーヘル(Br),
ゲロルト・フーバー(P)
 2006年にリリースされた「夕暮れの情景」以来となる。ゲルハーヘルひさびさのシューベルト・アルバムの登場です。今シーズンのベルリン・フィルの「アーティスト・イン・レジデンス」をつとめ、ラトル指揮セラーズ演出の「ヨハネ受難曲」のイエス役でも成功を収めるなど、脂の乗り切った活躍を続けているゲルハーヘル。
 今年1月の王子ホールでの二夜にわたるオール・シューマン・プログラムの感動も冷めやらぬ中で、8年ぶりにシューベルトの歌曲の録音に挑戦しています。今回のアルバムでは、「夜、月、さすらい」と言った孤独で厳しい歌曲と、「希望、春、花」などの暖かい歌曲を絶妙に組み合わせ、彼独特の世界を構築しています。
 生粋のドイツ人ならではのドイツ語の素晴らしいディクション(発音)、豊かな声質と綿密な歌唱が最大の美点であると同時に、偉大なディートリヒ・フィッシャー=ディースカウに連なるドイツ伝統のリート唱法を引き継ぎながら、ドイツ・リート新時代を告げる新たな息吹を感じさせるものです。
 ゲルハーヘルとは幼なじみで、現代屈指のリード伴奏者であるゲロルト・フーバーとの共演も ぴったり息が合い、シューベルトの作品に込められた深遠さを明らかにしてくれる充実のアルバムです。【録音】2012年7月, バイエルン放送第2スタジオ[デジタル:セッション]


8年前となるシューベルト前作

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\2500→\2290
夕暮れの情景〜シューベルト歌曲集
 あなたと2 人きりでいるとD.866-2
  (ザイドルの詩による
   「4 曲のリフレイン歌」D.866,Op.95)【ザイドル詩】
 夕べの情景D.650【ザイドル詩】
 天の花火D.651【ザイドル詩】
 彼女がここにいたとはD.775, Op.59-2【リュッケルト詩】
 はるかな人への憧れD.770, Op.71【フォン・ライトナー詩】
 窓辺にてD.878,Op.105-3【ザイドル詩】
 ブルックにてD.853,Op.93-2【シュルツェ詩】
 漁師の恋の幸福D.933【フォン・ライトナー詩】
 冬の夕べD.938【フォン・ライトナー詩】
 弔いの鐘D.871,Op.80-2【ザイドル詩】
 アリンデD.904【ロホリッツ詩】
 漁師の歌(通称:漁師のくらし)
  D.881,Op.96-4【フォン・シュレヒタ詩】
 夕映えのなかでD.799【ラッペ詩】
 ミューズの子D.764,Op.92-1【ゲーテ詩】
 君こそは憩いD.776,Op.59-3【リュッケルト詩】
 老人の歌D.778, Op.60-1【リュッケルト詩】
 逢う瀬と別れD.767,Op.56-1【ゲーテ詩】
クリスティアン・ゲルハーヘル(Br)
ゲロルト・フーバー(P)
世界が注目するドイツのバリトン歌手クリスティアン・ゲルハーヘル(1968 年生まれ)の、2003 年度レコード・アカデミー賞を受賞した「冬の旅」を含むシューベルト3 大歌曲集、ロマン派歌曲集の最高傑作「詩人の恋」を経て、待望のニュー・リリースとなるアルバムは様々な詩によるシューベルトの歌曲集!ドイツ・リートの優れたディスクを立て続けに発売し日本での評価と人気も揺ぎないものとしたゲルハーヘルだが、日本でのリーダーアーベント(ドイツリートリサイタル)のツアーがまた実現していない渇望を満たすディスクの登場。今までのCD で素晴らしいサポートで高い評価を得たフーバーのピアノと一体となって繊細かつ優美な世界を創り出し、シューベルトの歌の世界を見事に表出。ドイツ・リート以外でもオーケストラとの共演(ラトル指揮ベルリン・フィルのジルヴェスター・コンサートでの「カルミナ・ブラーナ」やブロムシュテット指揮ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管との「エリア」など)で絶賛を博するゲルハーヘルの評価をさらに引き上げるレコーディング。2008 年来日予定。[録音] :2005 年9 月18 日−21 日、ミュンヘン、ホッホシューレ・フュア・ムジーク・ウント・テアター大ホール

  


8884304708-2
\2500→\2290
アンドレアス・マルティン・ホフマイアー/
  チューバのための協奏曲集
(あの映画音楽のジョン・ウィリアムズの作品あり!)
    バックはマンゼ&ミュンヘン・フィル!?
   イェルク・ドゥーダ:
     『チューバ協奏曲第1番Op.67-1』
     『Matkalla(On the Way) Op.82-1』/
   ジョン・ウィリアムズ:『チューバ協奏曲』/
   ローランド・セントパーリ『Very Good Morning』
アンドレアス・マルティン・ホフマイアー(チューバ),
アンドルー・マンゼ(指揮)
ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
現代最高のチューバ奏者、アンドレアス・マルティン・ホフマイアー。2013年のエコー・クラシック賞を受賞したことで、世界中の注目を浴びています。このアルバムは、あの映画音楽の巨匠ジョン・ウィリアムズのチューバ協奏曲と、1968年ミュンヘン生まれの作曲家イェルク・ドゥーダの2つの協奏的作品、1977年ハンガリー生まれのローランド・セントパーリの清々しい作品を収録しています。古楽作品の解釈者として知られるアンドルー・マンゼが指揮する、ミュンヘン・フィルハーモニーの闊達なバックも聴きどころ。チューバという楽器の持つ可能性をとことんまで楽しめる1枚です。【録音】2013年


GENUINリリースのマルティン・ホフマイアー

GENUIN
GEN 12231
\2200→\1990
「ドイツ音楽コンクール2005優勝者〜
 アンドレアス・マルティン・ホフマイアー(チューバ)」

  (1)ドゥーダ(b.1968):チューバ協奏曲第1番 Op.67-1
  (2)ネトヘル(b.1948):二重奏曲 Op.120
  (3)ドゥーダ:幻想曲第2番 Op.29-2
  (4)ドゥーダ:ファンキー・ナイトメア Op.55d-1
  (5)ロイケアー(1901-99):
   チューバと管弦楽のためのカプリッチョ
  (6)ドゥーダ:
   チューバ、ハープ、ピアノのための
    ブルレスク・オン・ミニアチュア
アンドレアス・マルティン・ホフマイアー
 (チューバ)
(1)フィルハーモニー・ザルツブルク
(2)(3)(6)アンドレアス・ミルドナー(Hrp)
(4)ミヒャエル・マルティン・コフラー(Fl)
(4)アルベルト・オステルハンマー(バスCl)
(5)ノイブランデンブルガー・フィルハーモニー
(6)ハインリヒ・アルペルス(ピアノ)
録音:(1)2011年11月6日ライヴ,(5)2007年2月24日ライヴ、(6)2007年3月1日ライヴ,52'55

チューバ絡みの作品を集めており、いずれも初録音である。イエルク・ドゥーダは1968年、ミュンヘン生まれの作曲家。キエル・ロイケル(1901-1999)はデンマーク生まれの作曲家で、30年以上に渡ってデンマーク国立歌劇場のファゴット奏者を務めた人物。 メインとなるチューバを演奏するアンドレアス・マルティン・ホフマイアーは、1978年、ミュンヘンの生まれ。ベルリンのハンス・アイスラー音楽大学で学ぶ。2004年から2008年まで、リンツのブルックナー管弦楽団の首席チューバ奏者を務めた。2005年、ベルリンでのドイツ音楽賞を受賞。

 


8884304403-2
\2500→\2290
ホアキン・アチューカロ/グラナドス:ゴイェスカス
 グラナドス:ピアノ組曲『ゴイェスカス』
  (「わら人形」「愛の言葉」「窓辺の語らい」「燈し火のファンダンゴ」
   「嘆き、またはマハと夜鳴きうぐいす」「愛と死」「終曲(幽霊のセレナード)」)/
 アルベニス:『タンゴ Op.165-2』『ナバーラ』/
 ファリャ:『粉屋の踊り』『火祭りの踊り』
ホアキン・アチューカロ(P)
 1932年生まれのビルバオ生まれのピアニスト、ホアキン・アチューカロがRCAに録音していたアナログ時代の名盤「ゴイェスカス」、待望の復活です。
 アチューカロは13歳でデビューしたにも拘らず、すぐには活動せずにじっくり研鑽を積み、27歳の時リヴァプール国際コンクールで優勝し、ズービン・メータに絶賛されたのを機会に、ようやくキャリアを始めたというピアニスト。
 デビューしてからの彼の活動は目覚ましく、カーネギー・ホール、ウィーン楽友協会、スカラ座、サル・プレイエル、サントリー・ホールなどを始めとした59か国でコンサートを開催し、数多くのオーケストラとも共演を重ねています。1992年と1996年にはスペイン政府から賞を贈られ「スペイン最高のピアニスト」として賞賛されています。
 最近では2010年のラトル/ベルリン・フィルのヨーロッパ・コンサートで演奏したファリャの「スペインの庭の夜」や、ロンドン響デビュー50周年を記念してC.デイヴィス/ロンド響と共演したブラームスのピアノ協奏曲第2番などの映像作品でその衰えぬヴァイタリティと見事な音楽性を披露しています。
 アチューカロはアナログLP時代にRCAに数枚のスペイン音楽のアルバムを録音していますが、当アルバムはその中から、アナログ時代にラローチャのそれと双璧とされた「ゴイェカス」の名演を中心に、アルベニス、ファリャの作品をカップリング。これ以上ないと言われる強い説得力と、軽妙洒脱な音楽性、そして激しいリズムの応酬など、最近の彼の演奏よりも、更に「スペインの情熱」を見事に表現した熱い演奏です。
 【録音】1972 & 1978年(ステレオ)


旧譜
アチューカロ、まさかの映像2タイトル

OPUS ARTE
OA1022D
(DVD)
\4000→¥3690
ホアキン・アチューカロ
 ブラームス:ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 作品83

    収録:2009年5月
        ロンドン、セント・ルークス、ジャーウッド・ホール(ライヴ)
[特典映像]
 ●ホアキン・アチューカロの50年:
  プラシド・ドミンゴ、サイモン・ラトル、ズビン・メータ等のインタヴューによるドキュメンタリー
 ●アチューカロ、プラド美術館にて
  ブラームス:《3つの間奏曲》作品117
  ショパン:《24の前奏曲》より、第15番、第16番
  スクリャービン:《左手のための二つの小品》作品9
  アルベニス:《イベリア》作品47より、第1集第2曲「港」
ピアノ:ホアキン・アチューカロ
指揮:サー・コリン・ディヴィス
ロンドン交響楽団
OABD7054D
(Blu-ray)
\5000→¥4590
 高い人気を誇りながらほとんどCDがなく、一部の人たちの間だけでひっそりと語り継がれてきたスペインの名手アチューカロ。
 そのアチューカロのまさかの最新ライヴが映像で登場。しかも曲はブラームス:ピアノ協奏曲第2番。指揮はデイヴィス!
 そしてさらにドミンゴ、ラトル、メータのインタヴュー、プラド美術館での小品集もボーナスとして付いてくるという。

 ホアキン・アチューカロが、ブラームスの《ピアノ協奏曲第2番》でロンドン交響楽団(指揮:サー・コリン・ディヴィス)と共演しました。一つ一つの音を慈しむように、大切に弾くその演奏からは、偉大な人物が持つオーラが漂います。国際デビューから50年間を振り返るドキュメンタリーではメータ、ドミンゴ、ラトルなど、アチューカロと親交の深いアーティストも出演します。(解説:広瀬大介) 

DVD製品仕様:収録時間   全プログラム131分(本編53分) 字幕
      仏・西・伊・独 ヴィデオ仕様 16:9 カラー 音声仕様   ①リニアPCM ステレオ ②DTS5.1chサラウンド ディスク仕様 片面2層 品番  [日本語解説書付]
Blu-ray製品仕様:収録時間   全プログラム131分(本編53分) 字幕 
     仏・独・西・伊 ヴィデオ仕様 16:9 1080i  High Definitionカラー 音声仕様   ①PCM 2.0 ②PCM 5.1 ディスク仕様  BD50 [日本語解説書付]
EURO ARTS
20 58808
(DVD)
\2900→¥2590
ホアキン・アチューカロ&サイモン・ラトル/ベルリン・フィル
 ファリャ : 交響的印象「スペインの庭の夜」
  収録:2010年9 月7 日ベルリン・フィルハーモニー
 アルベニス:ナヴァーラ
 ドビュッシー:前奏曲集第2 集より「ヴィーノの門」
 グラナドス:
  組曲「ゴイェスカス」より「嘆き、またはマハと夜鳴きうぐいす」
 ラヴェル:
  夜のガスパールより「絞首台」、「スカルボ」、
  高雅で感傷的なワルツ
 ドビュッシー:版画
 ファリャ:「オマージュ(ドビュッシーの墓に捧げる賛歌)」
   収録:2010年10 月7 日テアトロ・レアル、マドリード
ホアキン・アチューカロ(P)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サイモン・ラトル(指揮)
Falla: Noches en los jardines de Espana
EURO ARTS
20 58884
(Blu-Ray)
\4700→¥4290

 今が旬のラトル&ベルリン・フィルが、アチューカロとファリャを録音。CDがほとんどないので幻の巨匠という言いかたをされているアチューカロ、先日ブラームスのピアノ協奏曲第2番の映像が出るという快挙があったが、今度はルリン・フィル。このスペインの誇る、生ける伝説の人の今の演奏が、最高のバック聴ける。これは正直すごいと思う。

 現代スペイン、ピアノ界を代表するホアキン・アチューカロ、ファリャの美しき傑作「スペインの庭の夜」をラトル&ベルリン・フィルと共に色彩豊かに描き出す!


(Blu-Ray) 画面:1080i Full HD 16:9、音声:PCM ステレオ、DTS-HD Master Audio Surround、リージョン:0、27mm(ベルリン)、75mm( マドリッド)
(DVD) 画面:NTSC 16:9、音声:PCM ステレオ、DD5.1、DTS5.1、リージョン:0、27mm(ベルリン)、75mm(マドリッド)

 スペインの巨匠ピアニスト、ホアキン・アチューカロとラトル&ベルリン・フィルによるファリャの「スペインの庭の夜」。3 楽章からなるピアノと管弦楽のための作品で、洗練された表現とスペイン的色彩が香り立つ音楽です。アチューカロの変幻自在の豊かな色彩感、ラトル&ベルリン・フィルの憎らしいほど小粋なニュアンスが合わさり、エキゾチックで神秘的な響きが交錯する魅力的な演奏を聴かせてくれます。
 またマドリードでのアチューカロのピアノ・リサイタルの映像も収録されており、得意のアルベニス、グラナドスや鮮烈な音楽センスを発揮するドビュッシー、ラヴェルを演奏。スペインの情緒と風土を感じさせつつ、洒脱で伸縮自在な音楽性で、作品の魅力を存分に堪能させてくれます。

 「私はルービンシュタイン以来の素晴らしいサウンドを聴きました」 by ズービン・メータ
 「アチューカロとの間には特別な感覚が生まれます。彼は独自のサウンドをピアノから生み出すことができます」 by サイモン・ラトル





RCA



8884304506-2
\2500→\2290
ジョセフ・ブルヴァ/ベートーヴェン, ショパン,シマノフスキ
 ベートーヴェン:
  ピアノ・ソナタ第23番ヘ短調Op.57「熱情」/
 ショパン:ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調Op.35/
 シマノフスキ:「仮面劇」Op.34
ジョセフ・ブルヴァ(P)
 1943年ブルノ生まれのピアニスト、ジョセフ・ブルヴァ。生地であるナパイェドラの音楽学校で学びました。そこで最初に師事したヴァーツラフ・ランカは彼の才能を見抜き、これを大切に育て上げました。
 ブルヴァは13歳でデビューを飾り、その才能はチェコ内外で認められました。しかし、1971年に事故に逢い、1年間の活動を余儀なくされたことが元で、自らの芸術への思いを見直し、その翌年にルクセンブルクに亡命します。数多くの録音を行い、世界中で認められ始めた頃、彼を再度の悲劇が襲います。1996年3月、凍った道で滑って転んだ彼は左手を負傷し、一度は引退を決意しますが、音楽への思いは絶ち難く、手術とリハビリを繰り返し2009年に復帰。特製のスタインウェイを用いて(ペダルが工夫されている)、驚異の音楽を奏でています。
 今回の新録音は、ベートーヴェンの「熱情」、ショパンの「葬送」という二大ソナタに、シマノフスキの難曲「仮面劇」をカップリングした大曲3曲を収録。もともと彼の得意曲であったベートーヴェンの「熱情」が、幾多の経験を経て、どのように練り上げられているかを実際に聴いてみてください。ショパン、シマノフスキの幻想的な音楽も、現在の彼の表現にぴったり合うものです。
 【録音】2013年1月&11月, アウグスブルク、グット・バンナッカー[デジタル]





なぜか日本の代理店では扱いのないブルヴァのベートーヴェン・アルバム


88697780672
\2500→\2290
ジョセフ・ブルヴァ/ベートーヴェンを弾く
 
ベートーヴェン:
  ピアノ・ソナタ第13番、第14番「月光」、第21番「ワルトシュタイン」
  ロンド・ア・カプリッチョ「失くした小銭への怒り」Op.129
ジョセフ・ブルヴァ(P)


 ・・・では久しぶりにこのセットもご紹介してみましょうか・・・完売の際はご容赦を・・・


4年ぶりの紹介
これは奇跡か?
ヨゼフ・ブルヴァの芸術
7CD豪華セット \45000→¥39990

 世の中にはこんなCDが・・・あるのだ。こんな演奏があるのだ。こんな演奏家がいるのだ。

 お客様から教えていただいたセット。
 あるピアニストの、とてつもない集大成ボックス・セットである。

 注文しておいたはいいが、いきなり縦50センチ横30センチ厚さ4センチの巨大な芸術品が届いたときは、さすがに面食らった。絶対にこんなものは注文していない。絶対に何かの間違いと思った。
 荷物を開けてさらに驚いた。自分が注文したのはCDで、こんな美術品ではない。総ページ200頁に及ぼうかという総天然色の美術図鑑。図書館で通常の書架に収まりきらなくて、特別な場所に集めて保管されている、ああした類いの大図鑑。あるいはヨーロッパの博物館で見るようなルネッサンス時代の美しい写本のよう。
 ページを開けて、さらに驚いた。ベートーヴェン、モーツァルト、ショパン、リストたちが何ページにもわたって美しい絵画で彩られながら解説されているのである。
 しかし、よく見てみれば、確かに最初と最後の見開き部分に7枚のCDが収納されている。やはりCDセットなのだ。

 断言するが、ここまで豪華極まりないCDセットは見たことがない。
 PHILIPSのモーツァルト大全集、ピアニスト大全集、BMGのルービンシュタイン大全集など、でっかいセットは今までもあった。また小さくてもゲヴァントハウス弦楽四重奏団のベートーヴェン・ボックスやリプキンのバッハ無伴奏など美しく個性的なセットは多々あった。しかし・・・今回のセットほど豪華なアルバムを見たことはない。価格だけをみれば高いと思うかもしれないが、これでは採算は取れないだろう。完全にボランティアである。いずれにせよこの大図鑑CDセットがすっぽりはまる書架をお持ちの方はよほど裕福であろう。たいていはカミさんにブウブウ言われながら特別などこかに所蔵するしかなくなると思う。それくらい、一般家庭には似つかわしくない貴族的なセットなのである。

 だが・・・それは、逆に今からCDを聴こうという店主の心を萎えさせた。
 ここまで豪華絢爛なことをやって・・・もし演奏が貧弱だったら・・・本当に哀れである・・・。
 なので、なんというか、聴く前から失望させられてしまっていた。勝負する前からすでに投げているような状態で・・・とりあえず聴き易そうなチャイコフスキーのピアノ協奏曲をかけた。

 演奏を聴いて驚いた。
 こんな、男がいたのか。いままで何をしていたのか?なぜ突然出てきたのだ?
 むさぼるように聴いた。
 そのチャイコフスキーに始まり、プロコフィエフ、リスト、ショパンもベートーヴェンも、ラフマニノフも、・・・そしてモーツァルトまで、この男はまるですべての作品をわが子のように完全に手のひらで転がしていた。しかも飛びっきりの愛情でもって。だからこれまで一度も耳にしたことがないような不思議な解釈が次々と出てくるのだが、それが聴いているこっちにはなんともいとおしい。妙な解釈を楽しんでる風ではなく、愛するが故のそうした演奏であることが自然と伝わってくるのである。明らかな奇才的演奏が次々と飛び出してくるが、その鮮烈な感性を体全身で受け止めてしまう。嘘だと思うかもしれないが、ショパンを聴いていて、ベートーヴェンを聴いていて、チャイコフスキーを聴いていて、モーツァルトを聴いていて、ふと、「これは一体誰の曲だったろう」と思う瞬間が何度も訪れる。そして現実に戻って、ほっとすると同時にニヤリとするのである。

 このセットが事務所に来てからというものの、毎日が楽しくて仕方がなかった。一人の人間が収めたセットをこんなにもわくわくと聴きとおしたのはいつ以来だろう。
 保障する。すごい。


 現地完売の際はご容赦ください。


JOSEF BULVA
(7CD)
\45000→¥39990
ブルヴァの芸術
 ベートーヴェン:「皇帝」/ジョルダン指揮、スイス・ロマンド管
          「月光」、「熱情」
 モーツァルト:ピアノ・ソナタ No. 17
 リスト:ピアノ・ソナタ
 ショパン:バラード No. 1、スケルツォ No. 2 、ポロネーズ No. 5
 リスト:超絶技巧練習曲 No. 8、 No. 9 、No. 5 、 No. 11、メフィスト・ワルツ
 ブラームス:ピアノ協奏曲第2番/レズチャ指揮、ブラティスラヴァ放送響
 マルティヌー:ピアノ・ソナタ No. 1
 チャイコフスキー:ピアノ協奏曲 No. 1/ジョルダン指揮、スイス・ロマンド管
 プロコフィエフ:「ロメオとジュリエット」より4つの小品
 スクリャービン:ピアノ・ソナタ No. 3
 ラフマニノフ:パガニーニ変奏曲/レズチャ指揮、ブラティスラヴァ放送響
 リスト:ピアノ協奏曲 No. 1、2/ナザレス指揮、ルクセンブルグ放送響
 アンコール集
  リスト(ブルヴァ編曲):ハンガリー狂詩曲No. 2
  ベルガー:トッカータ
  ショパン:軍隊ポロネーズ
  シマノフスキー:ドン・ファン・セレナーデ
  メンデルスゾーン:ロンド・カプリチョーソ
  リスト:ラ・カンパネッラ、スペイン狂詩曲
  ウェーバー:舞踏への勧誘
  ワーグナー/リスト編/ブルヴァ編:「タンホイザー」序曲
ヨーゼフ・ブルヴァ(P)
ヨーゼフ・ブルヴァは1943年に、ブルノ(チェコ共和国)で生まれた。神童として育てられ、9歳のときには大ピアニストになると自ら宣言していた。政府は国家的ピアニストとしてブルヴァを管理し教育した。しかし1971年、ブルヴァは西ドイツに亡命、その後ルクセンブルグに定住、西欧で音楽活動を続ける。冷戦終了後は祖国にも財団を設けるなど活動の場を広げる。
だが1996年のときに左手に重症を負い再起不能といわれる。2009年12月、13年間の療養の後、奇跡的に復帰。アウクスブルク、ミュンヘン、チューリッヒとシュツットガルトでコンサートを開き、音楽活動を再開した。










DHM


8884302244-2
\2400→\2190
ウエルガス・アンサンブル/
 クロード・ル・ジュヌの宝物(クロード・ル・ジュヌ作品集)

  クロード・ル・ジュヌ:
   『Emendemus in melius(より良き生活のうちに)』
   『Quell'eau, quel air, quel feu』『Sta costante cor mio』
   『Tu ne l'enten pas(君には分からない)』
   『Philomena praevia』『Mille affani』『Debat la noste trill』
   『Viv' in dolor』『Arreste un peu mon Coeur(しばし待て、我が心よ)』
   『Ergo nossupplicantes tibi』『Quando lo gallo』『Povre coeur entourne』
パウル・ファン・ネーヴェル(指揮)
ウエルガス・アンサンブル
 2012年の「イートン・クワイアブックからの音楽」以来、2年ぶりとなる、パウル・ファ・ネーヴェルとウエルガス・アンサンブルのソニー・クラシカルへの新録音は、クロード・ル・ジェヌの作品集。クロード・ル・ジュヌ(1528 or 1530〜1600)は、フランドル楽派の作曲家。プロテスタントの家庭で生まれ育ち、その音楽的才能によりアンリ4世の宮廷音楽家となりました。16世紀後半にフランスで世俗音楽の最も有名な作曲家であり、主としてミサ曲・モテトゥス・プサルムス等の多声楽曲を手がけ、特にマニフィカトやシャンソンは、イタリアとフランドルの音楽の作風や伝統だけでなく、古代ギリシャ音楽理論をも融合させた試みとされています。また後期には風刺の意図と、斬新なスタイルを彷彿とさせる対位法が使用されています。
 フランドル・ポリフォニーの権威としても有名な音楽学者でもあるネーヴェルの徹底した研究の上に再現されたもので、この時代の音楽の専門声楽グループ、ウエルガス・アンサンブルによって、心洗われるような美しいハーモニーの魅力を今に伝えています。
 【録音】2013年7月, フランス、エコユー教会[デジタル:セッション]



<国内盤>


日本コロムビア


COGQ-69
(SACD Hybrid)
\2800+税
バッティストーニ&東京フィル/
 マーラー:交響曲第1番ニ長調「巨人」
東京フィル
アンドレア・バッティストーニ指揮
2014年1月31日、サントリーホールでのライヴ録音
アンドレア・バッティストーニ:
 1987年ヴェローナ生まれ。7歳よりチェロを学び、後に作曲・指揮を学んだ。
 キャリアの初期よりバーゼル歌劇場、トリエステ・ヴェルディ歌劇場、ナポリ・サンカルロ歌劇場、ヴェローナ・フィラルモニコ劇場、ヴェネツィア・フェニーチェ歌劇場、カリアリ歌劇場、パレルモ・マッシモ歌劇場、パルマ歌劇場、ミラノ・アルチンボルディ劇場などで指揮をしている。
 同時に優れたオーケストラを指揮しており、サンクト・ペテルブルク交響楽団、フィレンツェ五月祭管弦楽団、RAI国立管弦楽団、ヴェネト・パドヴァ管弦楽団、マントヴァ室内管弦楽団、ミラノ・ポメリーギ・ムジカーリ管弦楽団、マンチェスター・王立カレッジ管弦楽団、ヴェローナ・ディ・アレーナ管弦楽団、イタリア・ジョヴァンニーレ管弦楽団、トレント・ハイドン・ヴォルツァーノ管弦楽団などがある。他にブレシアとベルガモの“ミケランジェリ”音楽祭、ペーザロ・ロッシーニ音楽祭、パルマ・ヴェルディ音楽祭などにも既に登場しており、著名ソリスト—ポゴレリッチ、ディンゴ、ブルネロらと共演した。
 すでに『ラ・ボエーム』『ランスへの旅』『秘密の結婚』『アッティラ』『ラ・トラヴィアータ』『セビリャの理髪師』、『リゴレット』を指揮しており、昨年はパルマ歌劇場、アレーナ・ディ・ヴェローナ、ヴェネツィア・フェニーチェ歌劇場『セビリャの理髪師』、マチェラータ音楽祭『リゴレット』、パルマ・ヴェルディ音楽祭『ファルスタッフ』のほか、ヴェローナ、カリアリでコンサートを指揮。
 昨年1月よりパルマ歌劇場首席客演指揮者に就任。今年は東京二期会『ナブッコ』に初登場の後は、ミラノ・スカラ座に『フィガロの結婚』でデビュー、ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団との『イル・トロヴァトーレ』演奏会形式の指揮につづき、来年はベルリン・ドイツ・オペラ『ナブッコ』のニュープロダクションを指揮する予定。現代最も注目される駿英である。(東京フィル・ホームページより)



すごいすごいと言われていたが、本当にすごかった・・・
現時点で今年最高のアルバム

バッティストーニ指揮&東京フィル「ローマ三部作」


COGQ-68
(SACD Hybrid)
\2800+税
すごいらしい・・・
 バッティストーニ指揮&東京フィルのローマ三部作

  レスピーギ:
   交響詩「ローマの祭」
   交響詩「ローマの噴水」
   交響詩「ローマの松」
アンドレア・バッティストーニ指揮
東京フィル
 なんだか大変な騒ぎになっているらしい。この演奏。いろんな人が絶賛しているのを聞く。自分も早く聴いてみます。
 聞きました。すごいです。聞いておいたほうがいいです。

ライヴ録音(96kHz / 24bit):
録音:2013年5月31日、サントリーホール


 弱冠20代半ばというイタリアの若き天才指揮者、アンドレア・バッティストーニが東京フィルと初協演し、聴衆を圧倒した凄絶な公演のライヴ録音です。レスピーギの交響詩『ローマ三部作』は、シンフォニー・オーケストラの絢爛たるサウンドが最大限に発揮される、20世紀の管弦楽作品の華の一つ。
 バッティストーニは2012年の二期会公演『ナブッコ』で一躍日本でも脚光を浴び、今回のこの東京フィル定演への招聘につながりました。すでにミラノ・スカラ座をはじめとするイタリア各地の主要オペラハウスでキャリアを積んでおり、この6月よりはジェノヴァ・カルロ・フェリーチェ歌劇場の首席客演指揮者に就任。今後世界へ活動の場を急拡大していくことは間違いありません。
 ライヴ録音であることを演奏後の拍手まで意識させることのない完璧な演奏、そして優秀録音による、同曲の最高の名盤の誕生です。指揮者の年齢、日本のオケ、ライヴ録音、それらがハンディとなっているや否や、是非ご自身の耳でお確かめください。







AEON



MAECD1335
(国内盤・3 枚組)
\4800+税
ファーニホウ:弦楽四重奏曲全集
 〜英国の才人、あまりにも精緻な技巧の真価〜

ブライアン・ファーニホウ(1943〜):
 ①弦楽四重奏のためのソナタ
  (または弦楽四重奏曲 第1番/1967)
 ②弦楽四重奏曲 第2番(1980)
 ③アダージッシモ
 ④弦楽四重奏曲 第3番(1987)
 ⑤弦楽四重奏曲 第4番 〜
  弦楽四重奏とソプラノのための*(1990)
 ⑥弦楽三重奏曲(1994)
 ⑦弦楽三重奏曲(1995)
 ⑧弦楽四重奏曲 第5番(2006)
 ⑨時の過ぎゆくあいだ I〜IV(2006)
 ⑩エクソルディウム(2008)
 ⑪弦楽四重奏曲 第6番*クレアロン・マクファーデン(ソプラノ)
アルディッティ四重奏団
 20世紀以来、英国楽壇のみならず世界で静かに物議を醸してきた「新・複雑性派」の大御所、ファーニホウの至芸を全曲録音で伝えられるのは、世界随一の前衛集団アルディッティSQだけ。おそるべき超絶技巧もお手のもの、入念な解釈がうみだす至芸の深み、浸りきりたい充実盤!

 20 世紀の現代音楽とは、今や再検証されるべき「近い過去」でもあり、同時に「いま」に続く道をつくってきた場所でもあり——激しく好みが分かれる現代作曲家のひとりでもあったブライアン・ファーニハウがすでに齢70 を超えたいま、その芸術性の早くからの理解者であり、「それが可能な」数少ない協力者でありつづけてきたアルディッティ四重奏団による全曲録音プロジェクトが形になったことは、前衛芸術史のうえでも画期的なできごとのひとつと言えるのではないでしょうか?
 こうした硬派な3枚組をじっくり作ってみせるあたりに、21 世紀の現代音楽シーンを音盤面から支えつづけているフランスaeon レーベルの本気度をひしひしと感じずにはおれません(名門アルディッティ四重奏団がこの数年間、この筋の通ったレーベルを彼らの信頼できるパートナーとして選び続けているのも、よくわかる気がします)。
 ハーヴィ、ラター、ブライヤーズ、ナイマン...さまざまな潮流の担い手を生んできた多彩な「英国現代音楽」のくくりのなかでも、B.ブリテンの友人たる正統派の大家L.バークリーの門下で学び、早くからバーゼルやドナウエッシンゲンなど大陸側での評価を高めてきたハーニフォウは事実上かなりの「王道現代音楽の人」であるはずなのですが、なにしろ彼のつくる音楽は極度に複雑なリズムや曲構造が根底にあるうえ、演奏者の超絶技巧がいたるところで大前提として必要になってくるところから「演奏不可能」「鑑賞者が認識しきれるはずがない」などの批判にもさらされ、静々と物議を醸さずにはいない濃い個性の作風(その一端はTwitter アカウント(!)にも反映されているような...)を誇る、きわめてユニークな存在として異彩を放ってきたのは間違いありません。
 しかしその極度に演奏困難な作品群をかなり早くから熱心にとりあげつづけ、その真価の普及に寄与してきた演奏家・演奏団体がいたというのは、彼の音楽がなによりもまず、あらがいがたい強いカリスマ的魅力をもつものであることの決定的な証左といえるのではないでしょうか?その数少ない猛者の代表格が、英国楽壇随一のカルテット、アルディッティ四重奏団なのです。
 最初の作品(すでに半世紀近く前、1967 年の作!)である、全24 楽章からなる演奏時間全40 分以上(!)の大作「ソナタ」はもちろん、共演する声楽家にもおどろくべき超絶技巧(コロラトゥーラなんてもんじゃないです、全ニュアンスを考慮しての...)を突きつける第4四重奏曲、あるいは2010 年の最新作である第6四重奏曲、トリオ、あるいはヴェーベルンをそこはかとなく想起させるごく短い象徴的作品「アダージッシモ」にいたるまで、ファーニホウが弦楽器数挺程度という限定された手段のなかでどれほど多元的な宇宙を織り上げてきたか、じっくり聴き究めるに足る全曲録音プロジェクトをアルディッティSQ が刻んでくれたという、このかけがえのない事実——いや、どこを聴いてもドキドキする完成度です!
 もちろん解説日本語訳付。




ALPHA



Alpha820
(国内盤・3 枚組)
\4800+税
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲全集
 〜弦楽合奏7人&完全二管によるロプコヴィツ邸試演時編成で〜

ベートーヴェン:
 ①ピアノ協奏曲 第1番 ハ長調 op.15
 ②ピアノ協奏曲 第2番 変ロ長調 op.19
 ③ピアノ協奏曲 第3番 ハ短調 op.37
 ④ピアノ協奏曲 第6番 ニ長調 op.61a
 ⑤ピアノ協奏曲 第4番 ト長調 op.58
 ⑥ピアノ協奏曲 第5番 変ホ長調 op.73
アルテュール・スホーンデルヴルト(fp)
アンサンブル・クリストフォリ(古楽器使用)
 ついにBOX化! 稀代のフォルテピアノ奏者スホーンデルヴルトの名を不動のものにした、あの鮮烈な「完全2管だが、弦は7人」のロプコヴィツ邸編成によるベートーヴェン、つに全てがワンセットで。もちろん全解説日本語訳付、Accentのモーツァルト好況にさらなる攻勢を…!
 Alpha レーベルのBOX 化シリーズが始まって以来、いつ出てくれるか...と誰もが思っていたであろう「あの」痛烈な傑作録音が、ついにこの春セット化いたします!
 その驚くべき企画の周到さ、その鮮烈な演奏結果によって幅広いリスナーの度肝を抜いてきた、古楽のメッカ・オランダきってのフォルテピアノ奏者スホーンデルヴルトによるベートーヴェンのピアノ協奏曲全曲録音...第1弾初出からかなりの年数を経ているにもかかわらず、また最初の「皇帝+第4番」が久しくプレス切れになってもバックオーダー引きも切らず...といった状態だったところ、全巻そろってのBOX で登場は嬉しい限りでございます。
 この企画が何より驚きなのは、その演奏編成...ベートーヴェン生前の演奏環境を徹底調査、使用するフォルテピアノが個々にこだわりありなのはもちろんのことですが、ここではなんと、ベートーヴェンの創意が最初に音として実をむすんだ場所、つまり公開初演前にパトロンのロプコヴィツ侯爵邸で行われていた試演会のときの演奏編成を徹底検証のうえ再現、その編成で全曲を演奏しているのです!ロプコヴィツ邸の大広間の大きさや想定される椅子の位置などから、ベートーヴェンの着想どおりの全パートの楽器を動員することはできるものの、弦楽器はほぼ各パートひとりずつ、ヴィオラとチェロのみ二人という異例の(室内楽編成というにはあまりに大きすぎる!)
 オーケストラがフォルテピアノと競い合っていたとのこと。当時のピアノはそもそも大劇場のようなところで響かせるような楽器としては作られておらず(この件に関してはベートーヴェンの門弟ツェルニーの証言もあります)、協奏曲もあくまで室内楽にできるだけ近い形で演奏するのが理想だったとのことで、この一見異例に見える演奏編成は非常に理にかなっていた——そのことを、スホーンデルヴルトと欧州古楽界の猛者たちが実地で、桁外れにすぐれた演奏で立証してくれたのが、この全曲録音だったのです!
 クレメンティの依頼でピアノ協奏曲に編み替えられたヴァイオリン協奏曲原曲の「第6番」やト長調の第4番では、室内楽的な曲作りがきれいに浮き上がるかたちに…そして第1ヴァイオリンの「独奏」の健闘ぶりに舌を巻く「皇帝」や第1番の強烈さは、まさにこれを知っていると知らないとでは「ほんとうのベートーヴェン」観が大きく変わってしまうのでは...といったインパクト!クラリネットのホープリッチ、18 世紀オーケストラのティンパニ奏者ファン・デル・ファルクやトラヴェルソのヒュンテラーなど、驚きのソリストが演奏陣を占めているのにも注目。





分売!
 いまだ売れ続ける超・問題作、「スホーンデルヴルト&Ens.クリストフォリのベートーヴェン協奏曲シリーズ」!
 ベートーヴェン時代のピアノ(フォルテピアノ)は音量が小さく、そのことは当初から作曲家たちも気づいていた。ベートーヴェンの弟子チェルニーも、ピアノ協奏曲は大きなホールで弾くべきではない、と考えていたくらいで、実際『皇帝』をはじめとするベートーヴェンのピアノ協奏曲でさえ、パトロンであるロプコヴィツ侯爵の私邸でプライヴェートな初演が行われたさいには、弦楽編成をぐっと絞り込んだオーケストラで聴かれていた…という前提のもと、当のロプコヴィツ侯邸の大広間を徹底検証、客席とのバランスや残響なども考慮したうえで「フル2管編成に対して、弦楽器は1・1・2・2・1程度」という驚愕の演奏編成を割り出したのが、2002 年に刊行されたS.ヴァインツィールの研究書『ベートーヴェンの協奏曲空間』。
 しかし学説というものは、それを納得させる具体例(この場合は「立派な演奏」)なくしては、ただの酒席の話題程度にしかならないもの——ヴァインツィールにとって何より幸いだったのは、オランダ出身の現代最高のフォルテピアノ奏者が、気の置けない演奏仲間である精鋭古楽奏者を集めてのEns.クリストフォリとともに、これをあざやかに例証する名演奏を打ち出してくれたことでした。
 番号の大きい協奏曲(つまり「皇帝&第4番」)から始め、「皇帝」の第一主題の勇壮さを第1ヴァイオリンたった1挺で描き出すという痛烈な演奏効果、作品そのものの室内楽的な美質をこれ以上ないくらいありありと示してみせた「第4番」で圧倒的な話題をさらったのが第1 集(Alpha079)。劇的な悲愴さを濃やかに表現しおおせた「第3番」や、現代ピアノでは物足りなさしか感じられなかった「第6番」(ヴァイオリン協奏曲のピアノ編曲)の本質的な美をはじめて教えてくれた名演が第2集(Alpha122)。そして喇叭とティンパニのない「第2番」や、壮大なスケール感で迫る「第1番」!
 ピアノはウィーン古典派の魂、モーツァルトも愛したヴァルター・モデル。

Alpha155
(国内盤、日本語解説付き)
\2940
踊れベートーヴェン!
 ベートーヴェン:
  1. ピアノ協奏曲第1番 ハ長調 op.15
  2. ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 op.19
アルテュール・スホーンデルヴルト
Ens.クリストフォリ(古楽器使用)
 (fp/ヴァルター・モデル)
Alpha155
(輸入盤/日本語解説なし)
\2300→\1990
 第1番のラルゴで猫がワルツを踊りだす。びっくりした。この体験はしておいたほうがいい。

Alpha122
(国内盤、日本語解説付き)
\2940
ベートーヴェン:
 ピアノ協奏曲 第3番 ハ短調 作品57
 ピアノ協奏曲 第6番 ニ長調 作品61a
  (ヴァイオリン協奏曲のピアノ協奏曲版)
アルテュール・スホーンデルヴルト(Fp)
Ens.クリストフォリ(古楽器使用)
ヴァルター1800年&フリッツ1810年頃)
Alpha122
(輸入盤/日本語解説なし)
\2300→\1990
 

Alpha079
(国内盤、日本語解説付き
¥2940
ベートーヴェン:
  ピアノ協奏曲第4番・第5番「皇帝」
アルテュール・スホーンデルヴルト
(フォルテピアノ〜J.フリッツ製作、1810年頃)
アンサンブル・クリストフォリ(古楽器使用)
(コルラード・ボルシ(第1ヴァイオリン)、
ヴィルベルト・ハーゼルゼット(トラヴェルソ)、
ペーター・フランケンベルク(オーボエ)、
エリック・ホープリチ(クラリネット)、
マールテン・ファンデル・ケルク(ティンパニ) 他)
Alpha079
(輸入盤/日本語解説なし)
\2300→\1990







ARS MUSICI


AMCD232-340
(国内盤)
\2800+税
リスト:ロ短調ソナタ、およびさまざまな超絶技巧編曲作品
フランツ・リスト(1811〜1886)
 ①メフィスト・ワルツ第1番 S.514
 ②ピアノ・ソナタ ロ短調 S.178
 ③シューマンの歌曲「献呈」S.566b
 ④イゾルデの愛の死 S.447 〜
   ワーグナー『トリスタンとイゾルデ』より
 ⑤シューベルトの歌曲「アヴェ・マリア」S.558-12
 ⑥メンデルスゾーンの歌曲「歌の翼に」S.547-1
 ⑦ショパンの歌曲「乙女の願い」S.480-1
 ⑧シューベルトの歌曲「魔王」S.558-4
イーゴリ・カメンツ(ピアノ)
 かつての「コンクール猛者」は、録音シーンに慎重にやってきた——ロシア・ピアニズムの潮流を受けつつ、ドイツ楽壇に確たる立ち位置を得たカメンツの超絶技巧には、確かな深みがある。リストというフィルタを通じて厳選された傑作群、そしてロ短調ソナタ...埋もれてはならない名盤!
 ピアノ・コンクールというものが今にもまして話題になる時代だった1980 年代、スタニスラフ・ブーニンとともに世界各地の著名なコンクールを騒がせつづけた異才のひとりが、本盤の主人公イーゴリ・カメンツであるのは確かなのですが、しかしそもそもコンクールというのはあくまで若手の登竜門。その後の人生を通じてピアニストが芸術家としての深みを増してゆくのだとしたら、私たちはあくまで「その後」に目をむけるべきなのでしょう(そう...ムターやアルゲリチを語るのに、いまさらコンクールの話題にこだわりすぎる人がおそらくそういないであろうことと同じです)。
 そして音楽家の演奏活動というものが、そもそもレコーディングを中心に動いていることはめったにない…ということも、レコード&CD 蒐集を中心に音楽を鑑賞しているとつい忘れがちになってしまう事実。この世の中には、録音物をあまり作ってはいなくとも、本国でとてつもなく充実した演奏活動を続けている凄腕の名手がたくさんいるのです(日本に来日するアーティストたちのなかにも、音源をほとんど持っていない人が何人か思い浮かぶのは...あとは国内の名手たちでも、活発な演奏活動と音源リリースのペースが決してむすびついていない人は多々いるではありませんか)。カメンツの録音の歩みはきわめて慎重で、コンクール時代の勢いで名刺代わりの録音を残すようなこともせず、Ars Musici から最初のアルバムがリリースされたのは実に1999 年、コンクール時代から10 年にもおよぶ準備期間をへてのこと。
 名匠マルグリス門下にロシア・ピアニズムの基礎を叩き込まれたのちロシアを去り、ドイツ楽壇で確かな立ち位置を築いてきた彼はその後、Oehms Classics にも3枚のアルバム(ベートーヴェン、チャイコフスキーの独奏曲集ひとつずつ、シューマンのピアノ五重奏曲)を残していますが、超絶技巧をものともせず、そのなかで思索を続けられる深遠な芸術性を誇る、そんなカメンツの本分が最も端的に現れているのはやはり、Oehms 移籍前、Ars Musici で制作されたこの完璧なリスト・アルバムではないでしょうか?リストのピアニズムの中軸を占めるロ短調ソナタでは、かつてセルジウ・チェリビダッケにも指揮を師事した彼ならではの徹底した洞察が隅々まで行き渡り、そのあとに録音されている一連の編曲作品でも、リストという才人の心と指を通じ、シューマンやシューベルト、あるいはワーグナーの至芸をおのずと語らしめる、ふと気がつけば常人離れした超絶技巧が駆使されていることも忘れていた...というような、あまりの自然な語り口に、息をのむほかありません。
 稀有のピアノ芸術を味わえる「録音」という媒体ならではの魅力が、シックなDigipack ジャケに凝縮されている1枚なのです。




PAN



PC10309
(国内盤・2枚組)
\4000+税
F.シュミット 〜ヴィトゲンシュタインの左手に捧ぐ
 ピアノ協奏曲、五重奏曲 他
 1.左手のためのピアノ協奏曲 変ホ長調
 2.管弦楽のためのシャコンヌ
 3.ベートーヴェンの主題による変奏曲
  〜ピアニストの左手と管弦楽のための
 4.ピアニストの左手と弦楽四重奏のための五重奏曲
カール=アンドレアス・コリー(p)
ヘルベルト・ベック指揮
ウィーン・ジュネス管弦楽団
ヴェルナー・トーマス・アルベルト指揮
ヴィンタートゥーア・ムジークコレギウム管弦楽団*
ザラストロ弦楽四重奏団
 ラヴェルだけじゃないです、むしろラヴェルは「遅れてきた」人——ヴィトゲンシュタインの左手は最初の大戦後、この大作曲家とともに魅力的な傑作を生み続けてきた...俊才コリーの最も重要なディスコグラフィのひとつ、歴史に一石を投じた注目の録音が静かにいま、セットで復活...!

 ご存知の通り、『ボレロ』の大家ラヴェルは後年オーケストラ音楽の分野で注目すべき成果をあげながら、あの「左手のためのピアノ協奏曲」という異例の大作でも充実したオーケストレーションを聴かせてくれています。
 このラヴェルの傑作が、第一次大戦で右手を喪い、左手だけで弾くレパートリーの発見・拡充につとめてきたウィーン出身の名手、パウル・ヴィトゲンシュタイン(1887〜1961)に捧げられていることは有名。しかし、考えてもみてください——ヴィトゲンシュタインが左手ひとつで活動するようになったのは、第一次大戦の惨禍のあとのこと。1920 年代という音楽史の上でもきわめて豊穣なひとときを、このような意識の高い才人がむだに過ごしていたはずがありません。そう、ラヴェルの協奏曲は実のところ、ヴィトゲンシュタインのすばらしき左手に捧げられた作品としてはかなり後のものに属するのであって、そのみごとな復活を早くから支えてきた作曲家が他に幾人もいたことは、つねに注目されるべき事実ではないでしょうか?
 なにしろ彼はウィーン出身、両大戦間にきわめて豊かな活動歴を残したコルンゴールトやハンス・ガールなど、ウィーン生粋の作曲家たちが彼に捧げた作品もいくつかあるところ、とくに多くの曲を残したのが、スロヴァキア生まれのオーストリア人フランツ・シュミット(1874〜1939)!老年期に親ナチズムに傾いたことで盲目的な拒否にもさらされてきたこの大家に限らず、1920 年代に黄金時代を迎えた名匠たちや当時の傑作群を、なぜか必ず第二次大戦の惨禍とむすびつけて語りたがる人は後を絶ちませんが、それよりもまず、私たちは音楽そのものに耳を傾けてみたいもの——晩期ロマン派の馥郁たる香りをたたえた作風は、ラフマニノフやR.シュトラウス、マーラーなどにも通じる充実度、オーケストラ・ファンをうならせる大家がヴィトゲンシュタインの左手のために残した早い時期の作品である「変奏曲」は、今まさに聴きたいベートーヴェン「春のソナタ」からの引用がじっくり展開されてゆく、芳香と退廃のロマンティシズムが美しい傑作!充実した管弦楽作品「シャコンヌ」の併録も嬉しいところですが、最後には晩年のシュミットの創作活動が思想的偏向などに曇らされていなかったことの証左とも言える傑作、左手ピアノと弦楽四重奏のための五重奏曲が収められているのがまた嬉しいところ!
 演奏も上々、とくにカール・エンゲル門下の俊才コリーが全編にわたって周到・玄妙な超絶技巧を味あわせてくれるのが魅力です。幻の2名盤がセットで入手しやすくなったうえ、ジャケットにもウィーン世紀末のクリムトの傑作をあしらい、洗練されたパッケージに。見逃せない逸品です!




PASSACAILLE



PSC9524
(国内盤)
\2800+税
ゼレンカ さまざまな合奏曲
 〜協奏曲、組曲、シンフォニア、ヒポコンドリー 1723年、プラハでは...〜


ヤン・ディスマス・ゼレンカ(1679〜1745):
 1. 協奏曲 ニ長調 ZWV186
 2. ヒポコンドリー(フランス序曲)ZWV187
 3. 序曲(組曲)ト長調 ZWV188
 4. シンフォニア イ短調 ZWV189
パウル・ドンブレヒト(バロック・オーボエ)指揮
Ens.イル・フォンダメント(古楽器使用)
 バッハもテレマンも一目置いた——明敏な古楽ファンも、その音楽のユニークさは先刻承知。
 宗教音楽ではバッハにさえ追い迫る傑作を無数に残したドレスデンの巨匠、思いがけず故郷チェコともゆかりの深い協奏曲、シンフォニア...絶妙の古楽器演奏でじっくり味わうべき!
 20 世紀初頭までに有名になっていたのが、真の大作曲家というわけではありません——歴史とは残酷なもの、後世人とは無情なもの。真価を見極めず、ただ名前が無名であるというだけで、見過ごされてきた「心を揺るがし得た傑作」、年月がたつうち幾多の偶然から忘れられてしまった知られざる巨匠は、歴史上数知れずいるものだ...多くの人がそういったことに気づきはじめたのが20 世紀中後半だったとすれば、音楽史研究というものの母国でもあるドイツで誕生したArchiv やDeutsche Harmonia Mundi といったレコードレーベルが、かなり早い段階からその魅力を世界に知らしめようと奮戦してきた過去の作曲家たちのなかには、幸い数十年の時をへて徐々に有識者たちのあいだで重視されるようになってきた名匠も何人かいます。
 テレマンやヴィヴァルディはいわずもがな、シュッツやモンテヴェルディ、シャルパンティエ、ビーバーなど17 世紀の大家たち、あるいはファッシュ、クヴァンツ、バッハの息子たち...といった18 世紀の巨匠たち...そうしたなか、バッハも憧れた最強の宮廷楽団を擁していたドレスデンのザクセン選帝侯家で、宮廷作曲家として数々の教会音楽を作曲してきたゼレンカの偉業は、レコード会社の尽力により確実に知名度を高めてきた大家のひとりとして、ディスコグラフィにも比較的恵まれている一人といえます。
 近年では彼の故郷チェコの古楽界が充実してきたおかげで、教会音楽のすぐれた名品もかなり多く発掘されるようになってきましたが(Zig-Zag Territoires レーベルからの『請願のミサ』(ZZT080801)が大いに注目され、2011 年には『サライ』誌の年間大賞にも輝きました)、20 世紀の半ばからハインツ・ホリガーやバリー・タックウェルら、現代楽器畑の超・大御所たちの確かな演奏によって全世界にアピールを強め続けてきたのが、このゼレンカの室内楽や合奏作品など、器楽系の傑作群。ドレスデン宮廷の精鋭楽団がいなくては演奏できなかったであろう、極度に演奏のむずかしいそれらのユニークな名品(技巧的というだけでなく、楽章構成や音楽展開などトリッキーなところも多いのです)はしかし、当時流儀の古楽器演奏でこそ映えるというもの。
 古楽器演奏の拠点ともいうべきベルギーで、多忙な演奏活動を続ける名手が居並ぶイル・フォンダメントによる小規模編成のこの録音こそ、その真価を活き活きと伝えてくれる絶妙のヴァージョンと言えます。
 「ヒポコンドリー(沈鬱病)」と題された謎の単独楽章(折々に短調の和声が影さす印象的な傑作)での精妙なニュアンスも、多楽章のトリッキーなシンフォニアも、少数精鋭の名手集団だからこそ映える緊密なアンサンブルと細やかなアクセントの味わいがたまりませんぱ「なぜ、プラハ1723 年なのか」も含め解説も端的・充実(全訳付)。ジャケも美しい秀逸盤です!



何度でも紹介します。
すごいです、ゼレンカ

独HM
88697 52684- 2
\2500→\2290
ゼレンカ:ミゼレーレ ハ短調
J・S・バッハ:カンタータ第12番「泣き、嘆き、憂い、怯え」BWV.12
アントニオ・ロッティ:3部合唱のためのミサ曲
トーマス・ヘンゲルブロック(指揮)
バルタザール=ノイマン合唱団と管弦楽団

 プラハ城のほとりにロレッタ教会という聖母マリアにちなんだ教会がある。かつてモーツァルトもそこを訪れ、オルガンを弾いたという。
 そのロレッタ教会から歩いてすぐのところに、客が3,4人も入ればいっぱいになりそうな小さなクラシックCD専門ショップがある。
 そこで珍しいCDがないかいろいろ物色していた。

 そのとき、今回のチェコ旅行最大の衝撃が店主を襲った。
 いや、店主の長いような短いような35年のクラシック視聴人生の中でも10本の指に入る恐るべき体験。

 突然、これまでまったく聴いたことのない宗教曲が始まったのである。
 それがすごい曲だった。
 魂の底を干渉するかのような地獄的な通奏低音に、漏れそうな吐息をそのまま肺に戻させるような迫力の合唱。しかもその展開は背筋が戦慄するほどに刺激的で天才的。

 誰だ?こんな曲を作ったのは!?
 この劇的なまでの痛切さ!これに匹敵できるのは、ただモーツァルトのK.626のレクイエムだけか・・・?
 とにかく常人ではない。
 見たいような見たくないような、おそるおそる、試奏中のアルバムに手をやる。
 ・・・誰だ?

 ・・・ジャン・ディスマス・ゼレンカ。

 ゼレンカ?
 あのゼレンカ?
 初心者の頃バロック音楽の代表的な作曲家の勉強をしていると、イタリア人でもドイツ人でもフランス人でもイギリス人でもなく、突然「ボヘミア人」という肩書きでポツンと、完全に浮いた形で登場する後期バロックの作曲家がいた。それがゼレンカ。・・・当時、どう分類していいのかわからず、理解の妨げになるので、いなかったものとしてノートから消したりした。その後ARCHIVなどから出た代表的作品のアルバムを聴いてみたが、かつて「いないものとして」存在をムリヤリ封じ込めたその作曲家の作品は、どう聴いても魅力的に思えなかった。
 最近になっても、ときおりバロック宗教作品アルバムの中に1曲が入っていたりすることはあったが、とくに店主の印象を変えてくれるようなことはなかった。
 そんな、店主にとってはどうでもいい、いるのかいないのかどっちでもいいような、あのゼレンカ・・・?
 まさか。
 しかし何回CDのジャケットを見ても、それはまちがいなくゼレンカの作品だった。まさに今自分が足を踏み入れているここボヘミア出身の。
 このプラハまで来たのなら、これまでの非礼を許して、この地方出身の作曲家の最高の音楽を堪能させて上げよう。・・・まるで神様がそう言っているかのようにその音楽は店主の耳に鳴り響いた。

 怒涛の合唱が終わり、ようやく曲名をみた。
 ミゼレーレ。
 ゼレンカのミゼレーレ。・・・あったか?全然知らない。
 曲はわずか15分ほど。あっという間に終わる。前半の激しいMISERERE部分と中間の穏やかなGLORIA PATRI、そしてラストにもう一度MISEREREが戻ってくる。
 曲としては中間部がやや天才的な魅力に欠けるきらいもある。とはいえ両端部のMISEREREの突出した異様なまでの存在感を浮き立たせるにはかえって好都合。ラストにMISEREREがもう一度始まったときは全身に鳥肌が立った。
 そして曲が終わった。
 心が落ち着くまでには少し時間が必要だった。胸の高鳴りを押さえ、店頭に飾ってある1枚を買って帰った。

 しかし旅先で恋に落ちることがよくあるように、これもちょっとした気の迷いかもしれない。帰国してから数日して、ようやく再びそのアルバムをかけた。
 気の迷い?とんでもない!
 スピーカーから響いてきたその曲は、あのプラハで聴いたときよりなお一層の迫力と衝撃で眼前に鳴り響いた。信じられない。
 先ほども言ったが、これほどの音楽はモーツァルトのK.626だけじゃないのか・・・。

 そう思った瞬間・・・ふと考えた。
 モーツァルトはこの曲を聴かなかったか?
 ボヘミア生まれのゼレンカ。ひょっとして晩年何度もプラハを訪れたモーツァルトが、彼の地でこの曲を聴いた可能性はないのか?いや、待て。ゼレンカなら活躍したのはドレスデンか。ドレスデン・・・モーツァルトは・・・行ってる。そう、最晩年のベルリン旅行のときドレスデンに寄った。1789年の4月中旬。ドレスデンの滞在は確か1週間ほど。始めの2,3日こそ忙しくしていたようだが、後半の2,3日は何もすることがなくブラブラしていた。しかもドレスデンでミゼレーレが演奏されるのは復活祭の前の四旬節とされる。この年の復活祭がいつだったかはわからないが、4月の中旬が多いことを考えれば、モーツァルトが滞在した4月中旬のドレスデンでゼレンカのミゼレーレが演奏されていた可能性はあるのではないか?そしてブラブラしていたモーツァルトがたまたまその場に居合わせることは??
 もちろん死後50年近くたっているゼレンカの作品が当時演奏されるものなのか、わからない。すべてが店主の想像である。・・・しかしあのK.626に強い影響を与えたんじゃないかと思いたくなるほど・・・この曲のインパクトは大きい。
 こんな曲があるのだ。
 数多くの名盤を抜き去り、今年最高のアルバムはプラハで出会った。

 蛇足ながら、数少ない同曲の別演奏も聴いてみた。全然違う。ものすごく生ぬるい演奏もあった。
 それを思うとこの録音は、ドイツの俊英ヘンゲルブロックが再発見し、作品を洗いなおし、改めて世に問うた、きわめて貴重なものだったのかもしれない。





パウ・レーベル



PAU-8001
\2593+税
「風ぐるま」
  1. 高橋悠治/岡真史:眠れない夜(03.36)
  2. パーセル:ひとときの音楽(04.14)
  3. ハジダキス:好きなの(02.43)
  4. 高橋悠治/永瀬清子:古い狐のうた(06.21)
  5. 高橋悠治/永瀬清子:小さな水車のように(04.17)
  6. 高橋悠治/永瀬清子:あけがたにくる人よ(09.35)
  7. クープラン:Pompe Funebre 葬式(03.47)
  8. クープラン:La Chemise blanche 白いシャツ(03.12)
  9. 高橋悠治/辻征夫:鳥籠(03.46)
  10. 高橋悠治/辻征夫:突然の別れの日に(02.22)
  11. 高橋悠治/辻征夫:六番の御掟について(05.05)
  12. バッハ:Erbarme dich(マタイ受難曲より)(06.19)
  13. 高橋悠治:網膜裂孔(06.29)
  14. M.マレイ:膀胱結石手術図(05.23)
風ぐるま:
 【高橋悠治(ピアノ、作曲)
  波多野睦美(声)
  栃尾克樹(バリトンサックス)】
 高橋悠治が波多野睦美、栃尾克樹と共にバロック・新作を演奏するための異色のトリオ結成!

 高橋悠治を中心に彼との協演が多い二人のアーティストがトリオを結成。単なるピアノ伴奏による歌曲集とは違う大きな表現力を手に入れています。バリトンサックスは佼成ウインドオーケストラで活躍中の栃尾克樹が担当。パーセルではコンティヌオ、バッハではオブリガード・ヴァイオリン。そしてマラン・マレイやクープランではソロ楽器と大活躍。この楽器の新しい可能性を聞かせてくれます。
 メゾソプラノの波多野睦美も英語、ギリシャ語、ドイツ語とそれぞれの国の香を巧みに伝えてくれます。特に高橋悠治作品においては日本語に対して深い感情表現をしめし、詩の深いニュアンスを見事に伝えています。これからも随時演奏活動を続けるこのグループの真髄をお聞きください。

 【解説】 高橋悠治(CD ブックレットより転載)
 「風ぐるま」は2012 年結成。波多野睦美(声)、栃尾克樹(バリトン・サックス)、高橋悠治(ピアノ・作曲)。バロックとそのために作曲・編曲した新作を演奏する。これが最初のCD。
『眠れない夜』は在日朝鮮人と日本人の両親をもち、12 歳で自殺した少年の詩に作曲した歌。パーセルの『ひとときの音楽』の英語の次には現代ギリシャ語でマノス・ハジダキス(1925-1994)の『大いなる愛』(1972)からの歌。ハジダキスは『日曜はダメよ』などの映画音楽で知られている。
 永瀬清子(1906-1995)による3曲は老いについてのうた。『葬列』と「白いシャツ』は ヴィオルのための組曲から。
辻征夫(1939-2000)の詩は、人魂の入った鳥籠を抱えて荒野にいる少女、突然人生と別れる少年、16 世紀の吉利支丹宣教師の告解入門にあるサムライの不倫告白見本に縁取られた男女の対話について。
 『網膜裂孔』は栃尾克樹の体験を語り、続く「膀胱結石手術図」はマラン・マレ(1656-1728)自身の麻酔なしの当時の手術を描く。













4/3(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

ALIA VOX



AVDVD 9904
(1SACD HYBRID
+2DVD(PAL))
\2500→\2290
天上の歌声、モンセラート・フィゲーラス追悼盤第2 弾
 「感動の声II」〜LA VOIX DE L’EMOTION II

 作曲者不詳(ポルトガル):
  揺りかごの歌「ヨゼフは赤ん坊を揺りかごであやし」(「子守唄」より)
 バルトロメウ・カルセレス:
  ビリャンシーコ「私はここにひとりぼっち」(「女性の光(900− 1600)」より)
 作曲者不詳(ポルトガル):ビリャンシーコ「私は青ざめた」
 ヒネス・デ・モラータ:マドリガル「まさにここで、彼は私に考えを語った」
 作曲者不詳(アビラの聖女テレサ詩):
  王宮の歌曲集より「霊魂よ、私の内にあなたを探しなさい」
 ボヴィチェリ:シャンソン「アンコール・ケ・コル・パルティーレ」 
 セファルティの歌:ヘブライ語のかなしみの歌
 カッチーニ:東の港で
 モンテヴェルデイ:恋文
 メールラ:恋のリラにのせて
 ホセ・マリン:いとしき人よ、あなたはなんと気まぐれなことか
 フェルナンド・ソル:アリア「あなたが誓ったことを思い出して下さい」
 レーガー:子守歌
 作曲者不詳(カタルーニャ):「鳥の歌」、「王の息子」
 [DVD]
  ドキュメンタリー「A new portrait of Monserrat Figueras」
   (55’)/カルロタ・カサス監督
モンセラート・フィゲーラス(ソプラノ)
ジョルディ・サヴァール
 〜極上のシルクのようになめらかで、繊細でありながら強さもあわせもつ〜(The Independent 誌)
 天上の歌声、モンセラート・フィゲーラス追悼盤第2 弾

 字幕:[DVD1(PAL)] 仏英西、[DVD2(PAL)] カタルーニャ・独伊 (CD:72’’/ DVD: 55’’)  DVD は2枚とも同内容。字幕だけが異なります

 2011 年11 月23 日、世界中の古楽ファンに惜しまれながら亡くなったソプラノ歌手モンセラート・フィゲーラス。2012 年2 月に発売された追悼盤「感動の声」(AVSA 9889)につづき、アリア・ヴォックスから追悼盤第2 弾が発売されます。CD は90 年代からこれまでに彼女が残した数々の録音の抜粋で構成されています。そして今回はPAL 仕様のみとなりますが、貴重なドキュメンタリーの映像がつくのもファンにとっては感激ひとしおといえるでしょう。ヨーロッパの古楽界をサヴァールと共に牽引し続けたフィゲーラスの軌跡をあらためてじっくりと追うことができる内容となっています。フィゲーラスの透明でやわからな歌声を満喫できるSACD ハイブリッドでの発売です。


モンセラート・フィゲーラス追悼盤第1弾
「感動の声」

AVSA 9889
(2SACD HYBRID)
限定特別価格
\2800→¥2490
モンセラート・フィゲーラス追悼盤
CD1:
 (1)セネカ(1世紀)作:悲劇「メデア」(第2幕)より「祈り」
 (2)「アマジグの子守歌」(ベルベル伝承曲、モロッコ)
 (3)「美しく聖なるパレスティナ」(セファルディ伝承曲、サラエヴォ)
 (4)「エルチェの神秘劇」よりプラクトゥス「栄光ある聖き御身体」
 (5)ミラン:ロマンス「Triste estaba muy quexosa」
 (6)ムダーラ:ヴィリャンシーコ「イザベルや、帯を失くしたね」
 (7)ボヴィチェリ:シャンソン「アンコール・ケ・コル・パルティーレ」
 (8)ベガ/作曲者不詳:ロマンセ「櫂の音がなんて響き渡り」
 (9)ビクトリア:8 声の「サルヴェ・レジーナ」
 (10)モンテヴェルディ:「ニンフの嘆き」
 (11)カッチーニ:「輝く麗しの瞳もて」
 (12)メールラ:「さあ眠りなさい」(子守歌による宗教的カンツォネッタ)
 (13)アン・イダルゴ:世俗曲「ああ、私は何と愛をあざけり」
 (14)ドゥローン:「sosieguen descansen」
 (15)ライヒャルト:「我が子よ、眠れ」
 (16)ソル:アリア「あなたが誓ったことを思い出して下さい」
 (17)ソル:セギディーリャ「女とギターの弦は」
 (18)ムソルグスキー:「お人形を持って」(「子供部屋」より)
 (19)ペルト:「クリスマスの子守歌」
CD2:
 (1)ロマンス「何故泣くの、清らかな少女よ」(サラエヴォ)
 (2)シビラ(巫女)の歌
 (3)ベルトリッツ・デ・ディア:カンソ「嫌なことでも歌わなければ」
 (4)ゲレーロ:ヴィリャンシーコ「夜は暗うて」
 (5)作曲者不詳:ヴィリャンシーコ「ニーナとヴィーナ」
 (6)ナルバエス/作曲者不詳:「顔は何で洗いましょう?」
 (7)作曲者不詳(コロン文庫の歌曲集):ヴィリャンシーコ「私は小麦色した娘」
 (8)ビクトリア:モテット「マリアよ、恐れるな」
 (9)ルッツァスキ:マドリガーレ「オーラ・ソアーヴェ」
 (10)モンテヴェルディ:カンツォネッタ「苦しみが甘美なものなら」
 (11)メールラ:「カンツォネッタを聴け」
 (12)マリン:「メンギッリャ、もう考えないで」
 (13)イダルゴ:世俗曲「trompicabalas amor」
 (14)作曲者不詳:カンソ「王の息子」(カタルーニャ)
 (15)セレロールス:モテット「ああ、悲しや」(死者のためのミサ曲より)
 (16)ファリャ:子守歌「眠れ、我が子よ、眠れ」
モンセラート・フィゲーラス(声)
ジョルディ・サヴァール
エスペリオンXXI
スコラ・グレゴリエンヌ
ラ・カペッリャ・レイアル・デ・カタルーニャ
パドヴァ古楽センター合唱団
 モンセラート・フィゲーラス追悼盤。
 古楽界屈指の名ソプラノ歌手、フィゲーラスの美しく澄んだ歌声を高音質SACDで堪能する珠玉の名演の数々!ファン必聴のおすすめ盤を、お得な限定特別価格でリリース!

 2011 年11 月23 日、世界中の古楽ファンに惜しまれながら亡くなったソプラノ歌手モンセラート・フィゲーラス。
 夫のジョルディ・サヴァールと共に、その透明感あふれる歌声で20 世紀の古楽界を牽引してきた彼女を追悼し、90 年代からこれまでに彼女が残した数々の録音を抜粋し、集めたアルバムがアリア・ヴォックスからリリースされます。
 「The Emotion Voice」というアルバムのタイトルは90 年代に発売されたCD タイトルと全く同じもの。他ならぬサヴァールの意向により、その名が踏襲されています。
 フィゲーラスの透明感のある柔らかな歌声をSACD の美しい音質で堪能することができるのは何よりの魅力。夫サヴァールとの情感溢れる見事なアンサンブルや、彼が率いるエスペリオンXXI やラ・カペッリャ・レイアル・デ・カタルーニャとのハーモニーも堪能でき、古楽界に一時代を築いた名手の軌跡を感じることができるアルバムに仕上がっています。
 かねてよりALIA VOX レーベルは「ヘリテージ・シリーズ」と称してフィゲーラスの名演を含む過去の録音のSACD ハイブリッド化を進めておりましたが、今回のアルバムは主にこれらヘリテージ・シリーズから珠玉の演奏を抜粋し、まとめたものとなっています。宗教曲、世俗曲、そしてフィゲーラスの代名詞ともいえるカタルーニャの民俗音楽…フィゲーラスの多彩な魅力が2 枚組、35 トラックに渡ってぎゅっと凝縮されています。今なお輝き続けるフィゲーラスの歌声に想いを馳せるにふさわしい名盤といえましょう。






APARTE



AP 080
\2500→\2290
熱き疾風怒濤の協奏曲!
 C.P.E.バッハ(1714-1788):
  (1)チェロ協奏曲 イ短調 Wq.170(H.432)
  (2)シンフォニア第5番 ロ短調 Wq.182(H.661)
  (3)チェロ協奏曲 イ長調 Wq.172(H.439)
  (4)トリオ・ソナタ「多血質と憂鬱質(Sanguineus& Melancholicus)」
   (2つのヴァイオリンと通奏低音のための)ハ短調 Wq.161(H.579)
オフェリー・ガイヤール
 (チェロ[使用楽器:
  フランチェスコ・ゴフリラー(1737)]、
   指揮、通奏低音)
フランチェスコ・コルティ(フォルテピアノ)
 [使用楽器:(1)-(3)Johann Andreas Stein(1785)/
  (4)Franz Baumbach(Vienne,1790)]
(4)ティボー・ノアリ(ヴァイオリン)
プルチネッラ・オーケストラ
 C.P.E.バッハ生誕300年—「彼は父であり、我々はその子供である。」(W.A.モーツァルト)—
 ガイヤールの魅惑の音色で聴くかくも熱き疾風怒濤の協奏曲!

 録音:2013 年9 月17-19 日、12 月19 日/パリ、ボン・セクール教会/72’

 潤いを湛えたセンシティヴな音色と、親しい告白のような風合いが人気の女性チェロ奏者、オフェリー・ガイヤール。待望の新譜は生誕300 周年アニヴァーサリーの作曲家、C.P.E. バッハです。イ短調の協奏曲では、C.P.E. バッハ特有の起伏に富んだ旋律と疾風怒濤の強弱の変化が爆発しており、それでいてセンシティヴな音色と独白のような、思わずはっとさせられる表情はそのまま。オーケストラとの熱を帯びた、しかし非常に緊密な対話も聴きものの出来栄えです。第1 楽章のカデンツァの迫力と熱さはロマン派の名協奏曲をもしのぐかもしれません!他に収録されているシンフォニアの快活なリズムと通奏低音の刻みは愉悦の極み。チェロ協奏曲の明るい雰囲気も楽しく、最後のトリオ・ソナタはミンコフスキのオーケストラでコンサート・マスターを務めるティボー・ノアリがヴァイオリンを担当。ガイヤールの通低とともにセンスの光る演奏です。聴き手の耳と心の襞にピタッと吸いつくような音色の録音も見事です。







BIS



BIS SA 1892
(SACD HYBRID)
\2600→\2390
エリーゼのために(1822 年版)
 ベートーヴェン:ピアノ独奏曲全集Vol.13

 ロンド ハ長調 WoO.48/ロンド イ長調 WoO.49/
 ロンド 変ロ長調 Kinsky-Halm Anh.6/ロンド ハ長調 Op.51-1/
 ロンド ト長調 Op.51-2/
 ロンド・ア・カプリッチョ「失くした小銭への怒り」Op.129/
 エコセーズ 変ホ長調 WoO.86/6つのエコセーズ WoO.83/
 アンダンテ「アンダンテ・ファヴォリ」 ヘ長調 WoO.57/
 幻想曲 Op.77/ポロネーズ ハ長調 Op.89/
 エリーゼのために(1822 年版)/
 最後の楽想 ハ長調(アンダンテ・マエストーソ)(1826)
ロナルド・ブラウティハム
 (フォルテピアノ)
 天才フォルテピアノ奏者ブラウティハムによるベートーヴェンのピアノ独奏曲全集の第13 弾はあの「エリーゼのために」「失くした小銭への怒り」も収録!

 録音:2013 年8 月、エステローケル教会、スウェーデン/5.0 Surround Sound、DDD、68’28”

 SACD ハイブリッド盤。ブラウティハムによるフォルテピアノのベートーヴェンのピアノ独奏曲全集の第13 弾はロンド集とあの「エリーゼのために」「失くした小銭への怒り」を含む充実の小品集です。フォルテピアノならではの温かみのある音とブラウティハムの研ぎ澄まされたタッチがこの名曲に新たな光を与えます。このほか、最後の楽想 ハ長調(原曲は弦楽五重奏のための冒頭のスケッチ)やアンダンテ・ファヴォリ ヘ長調 WoO.57 など、演奏機会に恵まれない、しかし素晴らしい作品を名手によりその魅力を最大限に引き出してくれます。
 楽器は1800 年代制のレプリカで2011 年ポール・マクナルティ製作によるフォルテピアノを使用しております。マクナルティ製作の楽器を使用して演奏・録音していることについてブラウティハムは「マクナルティは古い楽器を研究して、それを新しく作り出してくれるという点だけでなく、彼の製作したレプリカを演奏していると、演奏解釈の面でもなんか新しいインスピレーションを得ることができる」と語っており、ブラウティハムがイメージする新しくも最善の状態の楽器を使用することで、ごく自然な雰囲気を作り出していることがわかります。
 

BIS SA 1966
(SACD HYBRID)
\2600

オルガンのための作品集第2弾!
 カレヴィ・アホ:
  (1)幻想曲風に(2011) (2)エピローグ(1998)
  (3)コントラプンクトゥスXIV(J.S. バッハ〜カレヴィ・アホ編/2011)
  (4)結婚行進曲1(1973) (5)結婚行進曲2(1976)
  (6)婚礼の音楽(1999) (7)ルドゥス・ソレムニス(1978)
  (8)イン・メモリアム(1980) (9)地上の歌(2002)

ヤン・レヘトラ(オルガン)
(1)ペトリ・コムラネン(ホルン)
(2)ユッシ・ヴオリネン(トロンボーン)
(9)カイヤ・ サーリケットゥ(ヴァイオリン)
 アンナ=カイサ・ピップリ(オーボエ)
 神秘的な世界、カレヴィ・アホのオルガンのための作品集第2弾!

 録音:(1)(2)(9)2013 年5 月、聖パウロ教会、ヘルシンキ、フィンランド (3)2013 年5 月、コトカ教会、フィンランド (4)-(8)2010 年10 月、聖ヨハネス教会、マルメ、スウェーデン/5.0 Surround Sound、DDD、62’08”

 SACD ハイブリッド盤。現代フィンランドを代表する作曲家、カレヴィ・アホはBIS 社が積極的に録音をしていることにより知られるようになったと言っても過言ではありません。そのアホの作品を収めた最新アルバムはオルガン交響曲『すべてうつろいゆくものは』 を含むオルガン作品集(BIS SA 1946)に続く第2 弾で、ホルンとの掛け合いが美しい「幻想曲風に」、アホの近親者のために作曲された結婚行進曲1&2、婚礼の音楽、オルガンの荘厳な世界が表現されたルドゥス・ソレムニス、アホの父にささげられた「地上の歌」、そして、アホ編曲によるバッハのフーガの技法より「コントラプンクトゥスXIV」など様々な作品が収録されました。
 演奏はフィンランドを代表する世界的オルガン奏者ヤン・レヘトラ。アホの前作はもちろんのことフィンランドのALBA レーベルからも多数リリースしております。抜群のテクニックと安定感を誇る演奏者ですが、ことに自国フィンランドの作品は定評があります。
 


BIS SA 2058
(SACD HYBRID)
\2600→\2390
ステンハンマルの壮大なオーケストラ作品
 ヴィルヘルム・ステンハンマル(1871-1927):
  (1)交響的序曲「天の高みに昇らん(Excelsior!)」Op.13
  (2)カンタータ「歌」より間奏曲
  (3)セレナード ヘ長調 Op.31
クリスチャン・リンドベルイ(指揮)
ロイヤル・フランダース・
 フィルハーモニー管弦楽団
 録音:2013 年3 月、アントワープ、ベルギー/5.0 Surround Sound、DDD、58’19”

 SACD ハイブリッド盤。このディスクはスウェーデンの最も重要な作曲家の一人であるステンハンマルのオーケストラ作品が収録されております。1896年に作曲された序曲「天の高みに昇らん(Excelsior!)」Op.13 は壮大な交響的作品で雄大なオーケストレーションが特徴的です。一方、カンタータ「歌」より間奏曲は祈りに満ちた心に染みわたる作品です。最後のセレナードは全5 楽章からなるオーケストラ作品で、ステンハンマルらしい弦楽器と金管楽器の掛け合いが絶妙な作品です。指揮のリンドベルイとの相性もぴったりの作風と言えましょう。
 


BIS SA 1745
(SACD HYBRID)
\2600→\2390
グラミー、オーケストラ部門受賞のヴァンスカ!
 シベリウス:
  (1)レンミンカイネン組曲 Op.22(現行版)
  (2)森の精 Op.15
オスモ・ヴァンスカ(指揮)
ラハティ交響楽団
 満を持してレンミンカイネン組曲、森の精を再録音、リマスターでさらなる輝きを放つ!

 録音:2006 年11 月、2007 年10 月、シベリウスホール、ラハティ、フィンランド/5.0 Surround Sound、DDD、69’37”

 SACD ハイブリッド盤。シベリウスの演奏で世界的に評価の高いオスモ・ヴァンスカ。第56 回グラミーのオーケストラ部門受賞で話題となっているミネソタ管とのシベリウスの交響曲第1 番&第4 番(BIS SA 1996 / KKC 5359)をはじめシベリウスの諸作品の演奏に定評があります。ヴァンスカは1999 年にレンミンカイネン組曲Op.22(現行版)、1996 年に森の精Op.15 をそれぞれラハティ交響楽団と録音をしておりますが、今回、満を持しての再録音が登場します!このうちレンミンカイネン組曲の「トゥオネラの白鳥 Op.22-2」「レンミンカイネンの帰郷 Op.22-4」そして森の精はサウンド・オブ・シベリウス(BIS SA 1645)でリリースされておりますが、今回のリリースにあたりリマスターを施し、さらなる輝かしい音を楽しむことができます。


すごいです
ヴァンスカの新シベリウス交響曲チクルス

BIS SA 1986
(SACD HYBRID)
\2600→¥2390
ヴァンスカの新シベリウス交響曲シリーズ第1 弾
 シベリウス:
  (1)交響曲第2番ニ長調Op.43
  (2)同第5番変ホ長調Op.82
オスモ・ヴァンスカ(指)
ミネソタ管弦楽団
[ 録音:2011 年6 月/オーケストラ・ホール(ミネアポリス)] 78’04”

SACD ハイブリッド盤。

 新天地で好発進したヴァンスカは、BISから次々と新録音をリリース。代表的なところではベートーヴェンの交響曲全集、さらにブルックナーの交響曲第4番(2004年に出版されたコーストヴェット版でした)。ちょっと美しく整えられすぎているところもなくはないが、いずれも非常に高く評価された。
 そして着々と地盤を固めていたヴァンスカが、ミネソタ管弦楽団と共に次に挑んだのが・・・まさかのシベリウス交響曲全集。2回目の。
 本当にいつもこの人には驚かされる。
 そして今回もその演奏を聴いてまた驚かされた。
 前回の精緻でさわやかな演奏とは正反対と言っていいような個性的な大巨匠演奏。終楽章でのティンパニなど、セーゲルスタムでもそこまでやらないぞ、というような荒々しい強打。これまでのヴァンスカでは考えられないようなダイナミックなスケールを感じさせてくれ、同時に人間的な味わいあふれる演奏になっていたのである。
 ひょっとしたらヴァンスカ、ようやくこの歴史ある名オーケストラを自由に操れるようになり、自分のやりたい音楽が表現できるようになったのかもしれない。
 三羽烏の中でちょっと出遅れていたが、ここへ来て一気にその差をつめてきた。魅力的なシベリウス・チクルスの開始を喜び、さらに今後の発展を心から祈りたい。

BIS SA 1996
(SACD HYBRID)
\2600→\2390
ヴァンスカの新シベリウス交響曲シリーズ第2 弾
 シベリウス:
  (1)交響曲第1番ホ短調Op.39
  (2)同第4番イ短調Op.63
オスモ・ヴァンスカ(指)
ミネソタ管
 ゴージャスな響きと痛快なスピード感。ヴァンスカの新シベリウス交響曲

 [ 録音:2012 年5・6 月/ミネアポリス・オーケストラ・ホール]/74’10”

 SACD ハイブリッド盤。第1 集(2 番&5 番 BISSA.1986)に続くヴァンスカの新シベリウス交響曲シリーズ第2 弾は、1 番&4 番。約20 年を経ての再録音ですが、SACD の高音質もあいまってヴァンスカの円熟ぶりに驚かされます。ミネソタ管の技術の高さとゴージャスな響きで、ラハティ響との旧録音とは別の作品のように聴こえます。ことに第1 番のスピード感と迫力はカッコ良く痛快の極み。21 世紀のシベリウス交響曲像の出現と申せましょう。


 


BIS 1973
\2500→\2290
アルベニス:ピアノ曲全集 Vol.8
 スペイン組曲第2集 T.90/6つのスペイン舞曲 T.78/
 即興練習曲 T.50/四季 T.100/サロン風マズルカ T.81/
 思い出(マズルカ)T.80/即興曲 T.115C/サロン風ワルツ T.83/
 秋(サロン風ワルツ)/子守歌 T.114 bis
ミゲル・バセルガ(ピアノ)
 名手、バセルガによるスペインの陽光のごとく輝かしいアルベニス作品集

 録音:2013 年3 月、サラゴサ会議宮、スペイン/DDD、67’07

 名手バセルガによるアルベニスのピアノ曲全集の最新盤が久々に登場。その第8 巻は、まるでスペインの陽光のごとくきらきらと輝くような小品ばかりが集められました。リズムの良さと独特の語り口が求められるアルベニスの作品ですが、ルクセンブルク出身のミゲル・バセルガはスペインの作品を長きにわたり研究しており、とりわけアルベニスの演奏には定評があります。超絶技巧を物ともせずに演奏できるバセルガでなければ表現できないアルベニスの世界をご堪能ください。


ミゲル・バセルガ
アルベニス:ピアノ曲全集チクルス

 ピアノのミゲル・バセルガ。ものすごくうまい。
 BISは名人ピアニストを探し出してくるのが昔からうまかったが、この人も相当うまい。
 ミゲル・バセルガは1966年ルクセンブルク生まれのスペイン・アラゴン系のピアニスト。BISのアルベニス以外ではスペイン系レーベルで1,2枚CDが出ているだけだが、そんなこと信じられないくらい非常にうまい。
 明晰でダイナミックな打鍵はアルベニスにぴったりで、その鮮やかなリズム感はなんとも「スペイン」!
 店主のようなスペインを知らない異国の人でも「これがスペインなんだなー」という気にさせられる。・・・雰囲気が軽くて粋なのである。きりっとしたさわやかな味わいとすっきりした余韻・・・そう、スペインの伝統的なスパークリング・ワイン「カヴァ」のような。
 とてもスピーディな演奏なので重さや深みに欠けるという人もいるかもしれないけれど、自分はこの人の演奏でアルベニスを愛するようになった。こういうアルベニスが好きな人だってきっといるはず。いや、多いはず。
 だから下記でバセルガのシリーズを紹介するけれど、決してカタログ紹介的な意味合いじゃない。本当にいいのである。

Albeniz - Complete Piano Music, Volume 1
BIS 923
¥2500→¥2090
アルベニス:ピアノ曲全集 1
イベリア第1集
12の性格的小品集
マジョルカ島(舟歌)
ミゲル・バセルガ (Pf)
Albeniz - Complete Piano Music, Volume 2
BIS 1043
¥2500→¥2090
アルベニス:ピアノ曲全集 2
イベリア第2集、
白鍵上の長調による7つの練習曲
サロン風マズルカ、スペイン、ラ・ベガ
Albeniz - Complete Piano Music, Volume 3
BIS 1143
¥2500→¥2090
アルベニス:ピアノ曲全集 3
イベリア第3集
グラナダのサンブラ(東洋舞曲)
小さな手のための非常に易しいパヴァーヌ Op83
スペイン(6 つのアルバム)Op165、
舟歌 Op23
キューバ狂詩曲 Op66 (ピアノ独奏版)、アングスチア(無言歌)
Albeniz - Complete Piano Music, Volume 4
BIS 1243
¥2500→¥2090
アルベニス:ピアノ曲全集 4
イベリア第4集
6つの小ワルツ、ピアノソナタ第3番
古風な組曲第1番、アラブのセレナード
Albeniz - Complete Piano Music, Volume 5
BIS 1443
¥2500→¥2090
アルベニス:ピアノ曲全集 5
スペイン組曲
ピアノソナタ第4番、古風な組曲第2番 
ソルチーコ、パバーナ・カプリッチョ
Albeniz - Complete Piano Music, Volume 6
BIS 1743
¥2500→¥2090
アルベニス:ピアノ曲集 Vol.6
 (1)スペイン狂詩曲(作曲者自身のオリジナル・オーケストラ版)/
 (2)ピアノ協奏曲第1番「幻想協奏曲」/
 (3)ナバーラ(ピラール・バヨーナ補筆完成版)/
 (4)古典組曲第3番/
 (5)アスレホス(グラナドス補筆完成版)/
 (6)ピアノソナタ第5番
ミゲル・バセルガ (Pf)、
リュー・ジア(指)
テネーリフェ響①②

 スペインのピアニスト、バセルガによるアルベニス全曲集は現在継続中だが、その第6巻は珍品揃い。これが結構面白い。アルベニスのオーケストラ作品などを中心とした、マニア向けアルバムといえばそうなのだが、エネスコやハルフテルによるオーケストレーションで知られるスペイン狂詩曲が作曲者自身のオリジナル・オーケストレーションで聴けるし(もちろん世界初録音)、アルベニスが未完のまま残した2篇のうちのひとつ「ナバーラ」は通常のセヴラック版でもアムランが録音しているボルコム版でもない、スペインの大ピアニスト、ピラール・バヨーナによる補筆完成版。そして下でチッコリーニ盤も紹介しているピアノ協奏曲も、味わい深い名品。「珍品アルバム」では片付けられない素敵な1枚だったりする。


BIS 1953
\2500→¥2090
アルベニス:ピアノ曲全集Vol.7
 (1)スペインの歌Op.232
 (2)6つのサロン風マズルカ
 (3)演奏会用練習曲「願い」
 (4)ワルツ「秋」
 (5)軍隊行進曲
 (6)即興演奏 (1903)
 (7)イヴォンヌの訪問
ミゲル・バセルガ(Pf)
[ 録音:2010 年12 月/サラゴサ会議宮(スペイン)] DDD、71’09”

アルベニスのピアノ曲全集刊行中のバセルガ、第7巻にあたる今回も凝った選曲が光ります。アルベニス9歳の作「軍隊行進曲」に驚愕。その完成度の高さと、人好きのするメロディの才は恐るべきものがあります。また、名作「コルドバ」や「セギディーリャ」を含む「スペインの歌」も独特のリズムの良さと語り口に惹き込まれます。興味深々なのは1903 年にアルベニスが録音した即興演奏を2009 年に採譜、出版された作品の演奏も含まれていること。自作自演の録音が古く、良く聴きとれなかった同曲を最新録音とバセルガの名演で、アルベニス未知の小品として蘇えらせました。







HAENSSLER

93 316
(2CD)
\4000→\3690

ノイダウアー満を持してモーツァルトの協奏曲
 指揮はヴァイル!

 モーツァルト:
  [CD1]
   ヴァイオリン協奏曲第1番 変ロ長調 KV.207
   ヴァイオリン協奏曲第2番ニ長調 KV.211
   ヴァイオリン協奏曲第5番 イ長調 KV.219「トルコ風」
  [CD2]
   ヴァイオリン協奏曲第3番 ト長調 KV.216
   ヴァイオリン協奏曲第4番 ニ長調 KV.218
   アダージョ ホ長調 KV.261
   ロンド ロ長調 KV.269
   ロンド ハ長調 KV.373

レナ・ノイダウアー(ヴァイオリン)
ブルーノ・ヴァイル(指揮)
ザールブリュッケン=カイザースラウテルン・
 ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団
 レオポルト・モーツァルト国際コンクールの覇者、麗しきヴァイオリニスト、ノイダウアー満を持してモーツァルトの協奏曲をリリース!

 録音:CD-1:2013 年7 月24-28 日、CD-2:2013 年10 月14-18 日、SWR スタジオ、カイザースラウテルン(セッション)/DDD、2h 11’03”

 麗しき女流ヴァイオリニスト、レナ・ノイダウアーが満を持してモーツァルトの協奏曲をリリース致します!デビュー盤となったシューマンのヴァイオリンと管弦楽のための作品全集(93 258)でもその実力と独特の濃厚な歌い回しで一躍人気ヴァイオリニストとなりましたが、今回のリリースは自身が長年あたためてきたモーツァルトです。というのもノイダウアーは2006 年にアウグスブルクのレオポルト・モーツァルト国際コンクールで第1 位を受賞しており、その演奏は言わずもがなの名演です(当コンクールの優勝者にはイザベル・ファウスト(1987 年)、ベンジャミン・シュミット(1991 年)など著名なヴァイオリニストを輩出しています)。ブルーノ・ヴァイルの好サポートのもと、瑞々しいこの上なく美しいモーツァルトを聴かせてくれます。名教師チュマチェンコの秘蔵っ子としてドイツをはじめヨーロッパ各地で活躍しているノイダウアーの決定的名盤の登場と言えましょう。

 レナ・ノイダウアー(ヴァイオリン)
 1984 年ミュンヘン生まれのヴァイオリニスト。3 歳でヴァイオリンを弾き始め、10 歳でオーケストラと初共演を果たす。ユリア・フィッシャーやアラベラ・美歩・シュタインバッハーと同世代のヴァイオリニストで、名教師アナ・チュマチェンコに師事。2006 年にアウグスブルクのレオポルト・モーツァルト国際コンクールで第1 位を獲得すると同時に、モーツァルト賞、R.シュトラウスのヴァイオリン協奏曲のベスト・パフォーマンスによりR. シュトラウス賞と聴衆賞も獲得。以降、クリストフ・ポッペンのほか、マリス・ヤンソンス、デニス・ラッセル・デイヴィスといった指揮者のもと、MDR 響、ミュンヘン室内管、ノイス・ドイツ・カンマーアカデミー、ベルギー国立管といったオーケストラと共演を果たす。出演コンサートの模様はドイツ国内外で幾度も放送される。近年、ノイダウアーはまた現代作品の演奏にも専念しており、アンサンブル・アンテルコンタンポランや、ピエール・ブーレーズ、新しい音楽のためのオーストリアのアンサンブル(OENM) などとも共演。ソロ活動とともに室内楽での活動も重要な位置を占めており、ザルツブルクのモーツァルト週間、メックレンブルク=フォアポンメルン、シュレースヴィヒ=ホルシュタイン、ブラウンシュヴァイク・クラシックス、ホーエンシュタウフェン室内楽、トゥン・ガイア室内楽などの数々の音楽祭にも出演。使用楽器は1743 年製ロレンツォ・グァダニーニ。


レナ・ノイダウアー、第1弾&第2弾

93 258
\2400→¥2190
シューマン:ヴァイオリンと管弦楽のための作品全集
 ・ヴァイオリンと管弦楽のための幻想曲 ハ長調Op.131
 ・ヴァイオリン協奏曲ニ短調
 ・ヴァイオリン協奏曲イ短調Op.129
   (作曲者自身によるチェロ協奏曲のヴァイオリン版)
 ・子供のための12の連弾曲Op.85よりヴァイオリンと管弦楽用編曲
   第3番「お庭のメロディ」(エルンスト・ルドルフ編曲)
   第9番「噴水のほとりで」(エルンスト・ルドルフ編曲)*
   第12番「夕べの歌」(ヨーゼフ・ヨアヒム編曲)*
レナ・ノイダウアー(Vn)
パブロ・ゴンザレス(指)
ザールブリュッケン=カイザースラウテルン・
 ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団
*世界初録音
録音:2010年1月25-29日ザールブリュッケン、ハルベルク・フンクハウス(セッション)。DDD、ステレオ、79’15”

 1984 年ミュンヘン生まれ、幼少より注目を集めてきたヴァイオリニストのノイダウアーが、アニヴァーサリーの 2010 年 1 月に収録されたばかりのシューマンで、アルバム・デビュー。
 小澤征爾、今井信子、五嶋みどりらとも親交があり、助言を得ているというノイダウアー。大ヴァイオリニスト、ヨアヒムの演奏に感銘を受けて作曲されたと云われる幻想曲、ニ短調の協奏曲をはじめ、シューマンによるヴァイオリンと管弦楽のための作品を網羅した内容は、ノイダウアーの濃厚な歌い回しで綿綿と紡がれるファンタジーに思わず引き込まれます。

98 002
\2400→¥2190
麗しきドイツの新星ノイダウアー、第2 弾はラヴェル!
 ラヴェル:ヴァイオリンとピアノのための作品全集

 (1)ヴァイオリン・ソナタ(遺作)
 (2)ハバネラ(クライスラーによるヴァイオリンとピアノ編曲版)
 (3)フォーレの名による子守歌
 (4)ヴァイオリンとチェロのためのソナタ
 (5)カディッシュ (6)ツィガーヌ (7)ヴァイオリン・ソナタ
レナ・ノイダウアー(Vn)
ユリアン・シュテッケル(Vc)
パウル・リヴィニウス(Pf)
 ソナタ2 曲、ヴァイオリンとチェロのためのソナタを含む全7曲チェロには屈指の若手実力派シュテッケルが登場!

 録音:2012 年5 月1 日、ザールラント放送、グローサー・ゼンデザール(ドイツ)

 2006 年にアウグスブルクのレオポルト・モーツァルト国際コンクールで第1 位を獲得し、一躍注目を集めたドイツの新星レナ・ノイダウアーが待望のセカンド・アルバムを発売しました!大いに注目を集めた意欲的なデビュー盤「シューマンのヴァイオリンと管弦楽のための作品全集(93 258)」に引き続き、今回彼女が収録したのはラヴェルのヴァイオリンとピアノのための作品全集。ラヴェルの室内楽ジャンルでの全集は、管弦楽やピアノ作品と比べてなかなかリリースされる機会に恵まれないだけに、今回も注目必至の新譜といえましょう!収録されているのは、3 つのソナタと4 曲の小品。「ハバネラ」は、ピアノ2 台のために書かれた原曲をクライスラーがヴァイオリンとピアノのために編曲したものになります。「ハバネラ」「ツィガーヌ」といった、バスク人を母に持つラヴェルの民族色あふれる曲調が楽しめる小品がある一方、ソナタでは古典的な響きと印象派の多彩な色調を織り交ぜたラヴェルの魅力をたっぷりと堪能できます。真摯な音運びと難曲を物ともしない安定感抜群の演奏ぶりは今回も健在。全く異なる曲調を含んだプログラムを見事に表現しわけています。共演者の顔ぶれも素晴らしく、2010 年ミュンヘン国際コンクール優勝のチェロ奏者ユリアン・シュテッケル、そのシュテッケルとの共演も多い名手パウル・リヴィニウスという錚々たる面々がノイダウアーと抜群のアンサンブルを練り上げています。
 レナ・ノイダウアーは1984 年、ミュンヘン生まれのヴァイオリニスト。3 歳でヴァイオリンを弾き始め、10 歳でオーケストラと初共演を果たした早熟の名手です。H. ツェートマイヤー、T. ツェートマイヤーのもとで手ほどきを受けたのち、C. ポッペンに師事。他にもF. アンドリエフスキー、A. チュマチェンコ、五嶋みどり、今井信子、小澤征爾らにも師事し、次代を担う若手実力派として早くも世界的活躍を果たしています。今回も使用楽器は1743 年製ロレンツォ・ガダニーニ。









HMF

HMU 807524
(SACD HYBRID)
\2600→\2390
アノニマス4新譜!
 「マリーとマリオン」〜13世紀フランスのモテットとシャンソン
 Marie
  「母なる神」「おお、母なる神よ」「私たちの暗闇を照らす光」
  「聖母の被昇天」「喜びに満ちた不死鳥」「光の光よ!」
 The Song
  「喜びの歌を歌いたい」「愛の歌を歌ってほしいかい?」
  「苦しみのない愛を」「神よ、私は何をすべきでしょうか?」
 Marion
  「悲しみに頭をたれ」「朝に私はでかけた」
  「すみれ、ばら、グラジオラスが咲くと」
  「プライドもうらやみもなく」「海岸の3 人の姉妹が」
  「愛が私に言う」「5月に」
 The Sorrow
  「小さな女の子」「万能の神」「私が彼女を愛するように」
 Marie-Marion
  「わたしはひどい心を持っている」
  「4月のある朝」「今私がなすべきは」「花より美しい」
アノニマス4
 〔ルツ・カニングハム、
  マーシャ・ジェネンスキ、
  スーザン・ヘラウアー、
  ジャクリーヌ・ホーナー=クウィアテク〕
 神秘の女声アンサンブル、アノニマス4久々の新録音!13 世紀フランスのモテットとシャンソン、ストレートな力に満ちた不思議な美の世界

 録音:2013 年5, 8 月

 モンプリエ写本のモテットやシャンソンから、当時の重要な2 つのテーマ、地上の愛(マリオン)と、聖処女や天への愛(マリー)を軸に編まれたアルバム。
 アノニマス4 のストレートで神秘的な魔力に満ちた歌声のアンサンブルは健在。古の世界の人々が歌い思い、祈ったことばが鮮やかによみがえります。
 アノニマス4 は4 人の女性から成る声楽アンサンブル。1986 年に結成され、この世ならざる不思議な美しさに満ちた歌声で世界を魅了。世界中をツアーでまわり、これまでに19 のディスクがリリースされています。そのレパートリーは非常に広く、西暦1000 年頃の作品から、ヒルデガルト・フォン・ビンゲンに代表されるような中世の神秘的な詩の作品、13 世紀イングランドのポリフォニー、アメリカの古のフォークソング、そしてデイヴィッド・ラングらの現代作曲家による作品から委嘱作品まで、多岐に渡ります。しばらく育児などあり、2006 年発売の「グローリーランド」(HMU 907400)以降新録音はありませんでしたが、このたび久々の新録音登場となります。







NAIVE


Handel: Tamerlano
V 5373
(3CD)
\6000→\5490
リッカルド・ミナージ(指)&イル・ポモ・ドーロ
 古楽名歌手がずらり並んだヘンデルの傑作

  ヘンデル:「タメルラーノ」
シャヴィエ・サバータ(CT タメルラーノ)
ジョン・マーク・エインズリー(T バヤゼット)
マックス・エマヌエル・ツェンチッチ(CT アンドローニコ)
カリーナ・ゴヴァン(S アステリア)
ルクサンドラ・ドノーセ(Ms イレーネ)
パヴェル・クディノフ(Bs レオーネ)
リッカルド・ミナージ(指)
イル・ポモ・ドーロ
 サバータ、エインズリー、ツェンチッチ、ゴヴァン、ドノーセ!古楽名歌手がずらり並んだヘンデルの傑作「タメルラーノ」ミナージ渾身の新録音!

 録音:2013 年4 月、ロニゴ/3 時間13 分

 ヘンデルの全オペラの中でも近年特に人気が高いのが「タメルラーノ」。あの傑作「ジューリオ・チェーザレ」と同じ1724 年に初演された作品で、ヘンデルが最も充実していた時期のオペラ、しかも非常に劇的な意欲作です。タメルラーノとは、14 世紀後半から15 世紀初頭にかけて西アジアを広く支配した伝説的支配者ティムールのこと。1402 年、オスマン帝国との戦いに勝利し、スルタンのバヤジット1 世を捕らえています。この史実に基づき、タメルラーノが捕えたバヤゼット(バヤジット)の娘アステーリアを強引に后にしようとし、父がそれに苦悩し、ついにバヤゼットが気高く壮絶に自害する、という物語。事実上の主役バヤゼットに、当時脇役が普通だったテノールを当て、悲劇的な色彩を際立たせています。かのプラシド・ドミンゴがテノールとして最後にレパートリーに入れた役がこのバヤゼットで、それだけやり甲斐のある役、作品なのでしょう。
 今回の新録音は非常に強力です。バヤゼットは、英国の美声古楽テノール、ジョン・マーク・エインズリー。この録音の少し前に50 歳を迎えたエインズリーは、持ち前の柔らかい美声に深みと表現力を加え、敗北した支配者として、娘を奪われそうになる父として、苦悩するバヤゼットを見事に歌っています。
 対するタメルラーノは、ヘンデルの悪役アリア集(AP 048)が大評判だったスペイン、カタルーニャ州バルセロナ生まれのカウンターテノール、シャヴィエ・サバータ。タメルラーノは悪役とは言っても威厳と気品の求められる役で、ここでのサバータはまさに万全。バヤゼットの娘アステーリアは、カナダ出身の古楽プリマドンナ、カリーナ・ゴヴァン。彼女がヘンデルのイタリア・オペラの録音に参加するのは実に9 種目で、まさに現代を代表するヘンデル・ソプラノです。アステーリアと恋仲のギリシャの王子アンドローニコは、今まさに飛ぶ鳥を落とす勢いで活躍する大人気カウンターテノールのマックス・エマヌエル・ツェンチッチ。さらにタメルラーノの婚約者であるイレーネには、モーツァルトやロッシーニのメッゾ役で活躍するルーマニアのメッゾソプラノ、ルクサンドラ・ドノーセと、たいへんに贅沢に優れた歌手を投入しています。
 リッカルド・ミナージは、バロック・ヴァイオリニストとして名を馳せた後、近年は指揮者として精力的に活躍しています。彼が2012 年に創設したイル・ポモ・ドーロを率いて、ヘンデルの気迫に満ちた音楽をしっかり引き出しています。ちなみに彼は母親が日本人の日伊ハーフです。
 この録音は1731 年の再演時の楽譜に基づいています。ただし初演時との主な相違2 点、多くのレチタティーヴォの短縮と第3 幕のレオーネのアリアの追加は、今日の上演ではむしろ採用される方が一般的で、また1731 年再演では削除された第2 幕のアステーリア、タメルラーノ、バヤゼットの三重唱はこの録音では残されているので、結果的に今日の標準的な「タメルラーノ」になっています。
 17 世紀後半に建てられたヴィチェンツァのヴィッラ・サン・フェルモでの収録です。

 naiveのサイトで少し試聴できます。http://www.naive.fr/en/artist/il-pomo-d-oro




BOTTEGA DISCANTICA



DISCANTICA 277
\2400→\2190
ファビオ・チオフィーニ(指揮)&アッカデーミア・ヘルマンス
 ハイドン(1732-1809):
  スターバト・マーテル Hob.XXbis(*)
  リベラ・メ・ドミネ Hob.XXIIb:1
マルタ・マテウ(ソプラノ(*))
グローリア・バンディテッリ(メゾソプラノ(*))
ミルコ・グアダニーニ(テノール(*))
セルジョ・フォレスティ(バス(*))
カンティクム・ノーヴム合唱団
アッカデーミア・ヘルマンス
ロセッラ・クローチェ(リーダー)
ファビオ・チオフィーニ(指揮)

録音:データ記載なし(2013年?)

 モーツァルトの「レクイエム」(DISCANTICA 236)で名演を聴かせた演奏陣がハイドンの教会音楽の隠れた名作「スターバト・マーテル」を世に問う注目盤。
 マルタ・マテウはスペイン・カタルーニャのタラゴナ生まれのソプラノ。当録音でのアッカデーミア・ヘルマンスのリーダーはエンリーコ・ガッティに師事しアンサンブル・アウローラのメンバーでもあるロセッラ・クローチェが務めています。
 「リベラ・メ・ドミネ」は「スターバト・マーテル」への追加曲として書かれたと推測される楽曲です。


旧譜
コンサートマスターはエンリコ・ガッティ
アッカデーミア・ヘルマンス
モーツァルト:レクイエム
BOTTEGA DISCANTICA 236 1CD\2400→\2190

 2000年にファビオ・チオフィーニによって創設されたアッカデーミア・ヘルマンス。
 2006年、チオフィーニと意気投合したエンリコ・ガッティ(!)がファースト・ヴァイオリニスト(ソリスト兼コンサートマスター)に就任、一気に注目されるピリオド楽器オーケストラとなりました。
 そんなアッカデーミア・ヘルマンスが新しく取り組んだのはモーツァルト・・・しかもレクイエム。


DISCANTICA 236
¥2190
モーツァルト(1756-1791):
  レクイエム K.626(ジュスマイヤー版)(*)
  アヴェ・ヴェルム・コルプス K.618
マリネッラ・ペンニッキ(ソプラノ(*))
グロリア・バンディテッリ(メゾソプラノ(*))
ミルコ・グァダニーニ(テノール(*))
セルジョ・フォレスティ(バス(*))
コーロ・カンティクム・ノーヴム・ディ・ソロメオ(合唱)
アッカデーミア・ヘルマンス(管弦楽)
ファビオ・チョフィーニ(指揮)

録音:2010年7月6-8日、ソロメオ(イタリア、ペルージャ県)、聖バルトロメオ教会



 

DISCANTICA 279
\2400
アンブロジオ聖歌
 アンブロジオ聖歌:Aeterne rerum conditor
 ジョヴァンニ・パオロ・チーマ(1570頃-1630頃):リチェルカーレVI(+)
 アンブロジオ聖歌/ジョン・ブライズマン(1525-1591):
  Aeterne rerum conditor(アルテルナティム)(*)
 ジョヴァンニ・パオロ・チーマ:リチェルカーレII(+)
 アンブロジオ聖歌:Spendor paternae gloriae
 ジョヴァンニ・パオロ・チーマ:リチェルカーレI(+)
 アンブロジオ聖歌:Iam surgit hora tertia
 アンブロジオ聖歌:Deus creator omnium
 ジョヴァンニ・パオロ・チーマ:カプリッチョIII(+)
 アンブロジオ聖歌/ヒエロニムス・プレトリウス(1560-1629):
  Deus creator omnium(アルテルナティム(III-IV))(*)
 アンブロジオ聖歌:Intende qui Regis Israel
 ジョヴァンニ・パオロ・チーマ:カンツォーナII(+)
 アンブロジオ聖歌/ヨハン・シュテッフェンス(1560-1616):
  Veni Redemptor gentium(アルテルナティム)(*)
 ジョヴァンニ・パオロ・チーマ:カンツォーナX(+)
 アンブロジオ聖歌:Illuminans Altissimus
 アンブロジオ聖歌:Ex more docti mystico
 トマス・タリス(1505頃-1585):Ex more docti mystico(+)
 ジョヴァンニ・パオロ・チーマ:カンツォーナXIII(+)
 アンブロジオ聖歌/ジョヴァンニ・バッティスタ・ファゾーロ:
  Hic est Dies verus Dei(アルテルナティム)(*)
 ジョヴァンニ・パオロ・チーマ:リチェルカーレVII(+)
 アンブロジオ聖歌:Victor, Nabor, Felix Pii
 ジョヴァンニ・パオロ・チーマ:カンツォーナXV(+)
 アンブロジオ聖歌:Agnes Beatae Virginis
 ジョヴァンニ・パオロ・チーマ:カンツォーナI(+)
 アンブロジオ聖歌:Apostolorum Passio
エドアルド・ベロッティ(オルガン(*/+))
コンツェントゥス・モノディクス(斉唱(*/無印))
リッカルド・ゾーヤ(指揮(*/無印))

録音:時期の記載なし(2014年?)、聖バルバラ・バジリカ聖堂、マントヴァ、イタリア
使用楽器:1565年、グラツィアディオ・アンテニャーティ製
        (1995-2006年、ジョルジョ・カルリ・ディ・ペスカンティーナ修復)

 アンブロジオ聖歌はミラノ大司教アウレリウス・アンブロジウス(339/340-397)に由来するとされる単旋律聖歌。
 アルテルナティムは単旋律聖歌と多声のオルガン曲が交互に演奏する礼拝音楽の一形式。コンツェントゥス・モノディクスは女性5人から成る声楽グループ。

 

DISCANTICA 280
\2400
地は震えた マントヴァ、聖バルバラ・バジリカ聖堂のアンテニャーティ製オルガン
 ヨハン・シュテファニ(1559/1560-1616):ファンタジア イ短調(1581)(+)
 グレゴリオ聖歌:Christus factus est(グラドゥアーレ)
 フランシスコ・コレア・デ・アラウホ(1584-1654):ティエント第4旋法(1626)(+)
 グレゴリオ聖歌:Resurrexi(イントロイトゥス)
 クラウディオ・メールロ(1533-1604):トッカータ第12番第6旋法(1604)(*)
 グレゴリオ聖歌:Haec Dies(グラドゥアーレ)
 クリスティアン・エールバッハ(1568頃-1635):
  Victimae paschali laudes(アルテルナティム)(#/+)
 ジョヴァンニ・ガブリエーリ(1557-1612):
  Buccinate in neomenia(詩篇81から;1617)(*/+)
 グレゴリオ聖歌:Terra tremuit(オフェルトリウム)
 ジローラモ・フレスコバルディ(1583-1643):
  エレヴァツィオーネのためのトッカータ(1635)(*)
 グレゴリオ聖歌:Pascha nostrum(コムニオ)
 オルランドゥス・ラッスス(1532-1594):Surrexit pastor bonus(1600頃)(*)
 グレゴリオ聖歌:Regina coeli(アンティフォナ)
 ピーテル・コルネット(1570頃-1633):Regina coeli(*)
 ジョヴァンニ・ガブリエーリ:Jubilate Deo(8声)(*/+)
豊田まりも(オルガン(*))
エドアルド・ベロッティ(オルガン(+))
コンツェントゥス・モノディクス(#/無印)
ラウラ・ラッツァーリ、
アンジェラマリア・ペロッタ、
エリザベッタ・ピアッツァ、
ステファニア・ラリーチ、
ティーナ・トロッタ(歌)
リッカルド・ゾーヤ(指揮(#/無印))

録音:時期の記載なし(2014年?)、聖バルバラ・バジリカ聖堂、マントヴァ、イタリア
使用楽器:1565年、グラツィアディオ・アンテニャーティ製
        (1995-2006年、ジョルジョ・カルリ・ディ・ペスカンティーナ修復)

 豊田まりもは恵泉女学園大学卒業後、東京芸術大学オルガン科および大学院修了。2001年から2003年までドイツのフライブルグ音楽大学でオルガンをジグモンド・サットマリーに、チェンバロをミヒャエル・ベーリンガーに師事。
 古楽レパートリーに興味を持ち、2007年から2009年までドイツのトロッシンゲン音楽大学の歴史的オルガン・クラスでエドアルド・ベロッティに師事。2014年現在ミラノを本拠に活動しています。




 

GRIFFIN



GCCD 4082
\1500→\1390
著名な大聖堂聖歌隊で聴く詩篇20選
 ウーズリー:詩篇12
 パラット:詩篇13
 アームストロング:詩篇14
  オックスフォード・クライスト・チャーチ聖歌隊 スティーヴン・ダーリントン(指揮)
 ウォルフォード・デイヴィス:詩篇23
  リッチフィールド大聖堂聖歌隊 ジョナサン・リーズ=ウィリアムズ(指揮)
 バーンビー:詩篇24
  セント・フィン・バレズ大聖堂聖歌隊(コーク) アンドルー・パドモア(指揮)
 タートル:詩篇32
 ハウエルズ/フィンジ:詩篇33
 ラッセル/デイ:詩篇34
  ソールズベリー大聖堂聖歌隊 サイモン・ロール(指揮)
 クック:詩篇45
  セント・マチャーズ大聖堂聖歌隊(アバディーン) アンドルー・モリソン(指揮)
  ダンディー大聖堂聖歌隊 リチャード・ライトバンド(指揮)
  インヴァネス大聖堂聖歌隊 ラッセル・グラント(指揮)
 ベックウィズ:詩篇47
  エリー大聖堂聖歌隊 アーサー・ウィルズ(指揮)
  王室礼拝堂ジェントルメン リチャード・ポプルウェル(指揮)
 ベアストー:詩篇67
  ウェストミンスター寺院聖歌隊 マーティン・ニアリー(指揮)
 オークリー/ウォルムズリー:詩篇78
  ウェルズ大聖堂聖歌隊 アントニー・クロスランド(指揮)
 パリー:詩篇84
  エクセター大聖堂聖歌隊 ルシアン・ネスシンガ(指揮)
 リンカン・ミンスター聖歌集 から:詩篇101
  リンカン大聖堂聖歌隊 フィリップ・マーシャル(指揮)
 ウォルフォード・デイヴィス:詩篇121
 ハリス:詩篇122
  リッチフィールド大聖堂聖歌隊 ジョナサン・リーズ=ウィリアムズ(指揮)
 ウォルフォード・デイヴィス:詩篇137
  ケンブリッジ・コーパス・クリスティ・カレッジ聖歌隊 マーク・リー(指揮)
 オルコック:詩篇138
  コヴェントリー大聖堂聖歌隊 ポール・ライト(指揮)
 タートル:詩篇149
 スタンフォード:詩篇150
  ウェルズ大聖堂聖歌隊 マルコム・アーチャー(指揮)
録音:時期、場所の記載なし(場所はおそらく各聖堂)、初出音源、ADD/DDD



 

URLICHT



UAV 5989
\2000→\1890
カーター、セッションズ、エッカート:ヴァイオリン作品集
 エリオット・カーター(1908-2012):ヴァイオリンとピアノのための二重奏曲(1973)
 ロジャー・セッションズ(1896-1985):無伴奏ヴァイオリン・ソナタ(1953)
 ジェイソン・エッカート(1981-):
  ストレムカール(水の精) [Stromkarl] (ヴァイオリンとピアノのための;2012)
ミランダ・クックソン(ヴァイオリン)
ブレア・マクミレン(ピアノ)

録音:2013-2014年、ニューヨーク・シティ、アメリカ合衆国

 前作であるルイジ・ノーノの「未来のユートピア的ノスタルジー的遠方」(UAV 5992)で好評を博したアメリカ合衆国のヴァイオリン奏者ミランダ・クックストン。ジェイソン・エッカートはニュージャージー州プリンストンに生まれたアメリカ合衆国の作曲家。ヘヴィーメタル・バンドとジャズ・バンドのギタリストとして音楽活動を開始し、バークリー音楽大学でギターを学んでいましたが、ウェーベルンの音楽との出会いをきっかけにクラシカル音楽の作曲に転向、コロンビア大学でジョナサン・クレイマー(1942-2004)に師事しました。
 「ストレムカール」は当盤に収録するために委嘱され、2013年5月8日にニューヨーク・シティのイタリアン・アカデミーで当盤の演奏者により初演されたスウェーデンの民話に基づく作品で、もちろんこれが世界初録音。


ミランダ・クックソン、前作

UAV 5992
(CD + Blu-ray Audio)
\2200→\1890
ルイジ・ノーノ(1924-1990):
  未来のユートピア的ノスタルジー的遠方
   (ヴァイオリンと8トラックの録音テープのための;1988-1989)
ミランダ・クックソン(ヴァイオリン)
クリストファー・バーンズ(エレクトロニクス)
ノーノの晩年を代表する実験的作品。ブルーレイ・オーディオ・ディスクではクリストファー・バーンズによる 5.1サラウンド・サウンドを楽しめます。ミランダ・クックソンはジュリアード音楽院で学んだアメリカ合衆国のヴァイオリン奏者。現代音楽に意欲的に取り組んでいます。




<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


ALTUS



ALT 294
\2600→\2390
チェリビダッケとフルニエ夢の共演!
 シューベルト:『ロザムンデ』序曲 D.797
 ドヴォルザーク:チェロ協奏曲 ロ短調 Op.104*
 デュティユー:メタボール
ピエール・フルニエ(Vc)*
セルジュ・チェリビダッケ(指揮)
フランス国立放送管弦楽団
 チェリビダッケ&フランス国立管 第2弾3タイトル

 かつてレーザーディスクで発売された名演がCDで復活!『冒頭からただならぬ壮大さである。フルニエはどんなに熱っぽく弾いても明快さと品を失わない。』許光俊

 フランス国立視聴覚研究所音源提供 録音:1974 年10 月2日、シャンゼリゼ劇場、ライヴ/ステレオ、32bit Digitally、Remastered

 音質大変良好。この録音では、チェリビダッケならではの純粋なハーモニー感覚がよく聴きとれるのがありがたい。(許光俊)
 


ALT 292
\2600→\2390
「ペトルーシュカ」スローテンポにびっくり!
 ベートーヴェン:交響曲第6番 ヘ長調「田園」
 ストラヴィンスキー:
  バレエ音楽「ペトルーシュカ」より抜粋
   [ロシアの踊り/乳母の踊り/熊を連れた農夫の踊り/
   行商人と二人のジプシー娘/御者と馬丁たちの踊り]
セルジュ・チェリビダッケ(指揮)
フランス国立放送管弦楽団
 ストラヴィンスキー「ペトルーシュカ」は、クレンペラー級のスローテンポにびっくり!大変な聴きもの。

 フランス国立視聴覚研究所音源提供 録音:1974 年2 月6日、シャンゼリゼ劇場、ライヴ/ステレオ、32bit Digitally、Remastered

 音質大変良好。『私たちが「田園」という言葉や作品への先入観から想像する穏やかさ、ゆるやかさはこの演奏には無縁である。ペトルーシュカは色彩がはじけ飛ぶよう、それだけに暗転したときの闇がいっそう生きてくる。』(許光俊)
 


ALT 293
\2600→\2390
誉れ高い「ローマの松」ついに正規盤化!
 ブラームス:交響曲第3番 ヘ長調 Op.90
 ミヨー:ブラジルの哀愁 Op.67b
 レスピーギ:交響詩『ローマの松』P.141
セルジュ・チェリビダッケ(指揮)
フランス国立放送管弦楽団
 名演中の名演の誉れ高い「ローマの松」ついに正規盤化!クライマックスでチェリも絶叫!すさまじい高揚感に聴衆も雄叫び!

 フランス国立視聴覚研究所音源提供 録音:1974 年2 月15日、シャンゼリゼ劇場、ライヴ/ステレオ、32bit Digitally、Remastered

 音質大変良好。『ブラームスは、ラテン的な音色が冴えに冴え透明感と生気に満ちたすばらしい演奏である。「ローマの松」は希有の中の希有な演奏だ』(許光俊)



<LP>


SILKROAD MUSIC(LP)

HDL 015
(LP)
\3900
ダヴィド・オイストラフ 1957年中国ライヴ Vol.2
 Side A
  (1)ヴラディゲロフ:ブルガリア民族舞曲による幻想曲
  (2)チャイコフスキー:瞑想曲 Op.42-1
  (3)プロコフィエフ:ロメオとジュリエットより
   「仮面」「百合の花を持った娘たちの踊り」
   「モンタギュー家と キャピュレット家」 
 Side B
  (4)プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ第2番ニ長調 Op.94a
  (5)スーク:愛の歌Op7-1
ダヴィド・オイストラフ(ヴァイオリン)
ヴラディーミル・ヤンポリスキー(ピアノ)
 ドイツ・パラス社プレスによるアナログ盤、オイストラフ、1957年中国ライヴLP化第2弾!初演者、オイストラフによる圧巻のプロコフィエフのソナタ第2番!

 録音:(1)(3)1957年10 月6 日、北京人民劇場、北京 (2)1957 年10月15 日、上海グランドシネマ (4)1957 年10月6 日、北京人民劇場、北京 (5)1957 年10 月、中国/33 1/3 回転、モノラル、ライヴ録音

 巨匠、ダヴィド・オイストラフが1957 年10 月に中国で行ったライヴ公演のLP 化第2 弾が登場。この録音は既に発売されている豪華CD4 枚組ボックス(HCD 0955)からの抜粋でプロコフィエフのヴァイオリン・ソナタ第2 番を主軸にチャイコフスキー、スーク、ヴラディゲロフの小品が収録されました。
 これらのライヴ録音は1957 年10 月に旧ソ連から文化使節として中国(北京と上海)を訪れた際の演奏会を収録したもので、これらの録音は「当時8 枚組の(M-091-098)が制作されましたが、これらは関係者のみに配布されたものでした。
 LP の第2 弾に収録されたプロコフィエフのヴァイオリン・ソナタ第2 番は、1942 年に作曲されたフルート・ソナタが原曲で、この初演を聴いたオイストラフがプロコフィエフにヴァイオリン・ソナタへの改作を熱心に勧めたことにより1944 年に誕生しました。
初演は1944 年6 月17 日、オイストラフのヴァイオリン、オボーリンのピアノで行われ、この改作版は原曲以上に好評を博し、プロコフィエフの代表作品の一つとなりました。初演者であるオイストラフはこの作品を熱心に取り上げ、この中国でのライヴでもオイストラフらしい雄弁な語り口で聴衆を魅了しました。
 今回のLP もドイツ・パラス社プレスによる180g 重量盤です。LP により弦の柔らかさが際立ちます。ダヴィド・オイストラフ 1957 年中国ライヴVol.1(KKC 1029)とともにお楽しみください。


<メジャー・レーベル>

WARNER


2564631482
(9CD)
\4000
アーノンクール/モンテヴェルディ・ボックス
Disc1-2
 歌劇「オルフェオ」(全曲)
  1968年
ロートラウト・ハンスマン(Sp)
キャシー・バーベリアン(Sp)
片野坂栄子(Sp)
ナイジェル・ロジャーズ(T)
クルト・エクウィルツ(T)
ラヨシュ・コズマ(T)
マックス・ファン・エグモント(Br), 他
カペラ・アンティクヮ・ミュンヘン
アーノンクール指揮
ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス
Disc3-5
 歌劇「ウリッセの帰郷」(全曲)
 1970年
スヴェン・オーロフ・エリアッソン(T)
マーガレット・ベイカー=ゲノヴェージ(Sp)
ロートラウト・ハンスマン(Sp)
ラディスラウス・アンデルコ(Bs)
クルト・エクウィルツ(T)
ポール・エスウッド(C-T)
ナイジェル・ロジャーズ(T)、他
ユンゲ・カントライ
アーノンクール指揮
ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス
Disc6-8
 歌劇「ポッペアの戴冠」(全曲)
 1973〜1974年
ジェーン・ガートナー(Sp)
ロートラウト・ハンスマン(Sp)
ヘレン・ドナート(Sp)
エリーザベト・ゼーダーシュトレーム(Sp)
キャシー・バーベリアン(Ms)
ポール・エスウッド(C-T)
フィリップ・ラングリッジ(T)、他
アーノンクール指揮
ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス
Disc9
キャシー・バーベリアン・シングズ・モンテヴェルディ
 「愛の手紙」
 「なんと愛らしい」
 「アリアンナの嘆き」
 「オルフェオ」〜「見よ、オルフェオ…花咲ける野で」
 「ポッペアの戴冠」〜「みじめな王妃」
 「ポッペアの戴冠」〜「そなたは私の祖先の…王妃の願い」
 「ポッペアの戴冠」〜「さようなら、ローマよ」
 1968,1974年
キャシー・バーベリアン(Ms)
アーノンクール指揮
ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス
 

2564633737
(CD+DVD)
\3000
3大テナー・イン・コンサート1994
CD:
 マスネ:おお、いと高き裁き主にして父なる神よ(ル・シッド)
 トローバ:恋人よ、我が命よ(マラビーリャ)
 マスネ:春風よ、なぜ私を目覚めさせるのか(ウェルテル)
 ロジャーズ:我が心に歌えば
 ララ:グラナダ
 デ・クルティス:忘れな草
 ラロ・シフリン編曲:ハリウッド・メドレー〜
  マイ・ウェイ〜ムーン・リヴァー〜ビコーズ〜雨に歌えば
 デ・クルティス:泣かないお前
 レオンカヴァッロ:衣装をつけろ(道化師)
 プッチーニ:だれも寝てはならぬ
 シフリン編曲:世界周航メドレー〜
   アメリカ〜オール・アイ・アスク・オブ・ユー〜
   フニクリ・フニクラ〜パリの橋の下〜
   ブラジル〜ビー・マイ・ラヴ〜マレキアーレ〜
   唇は黙っていても〜はるかなるサンタ・ルチア〜
   悲しき天使〜テ・キエロ・ディヒステ〜帰れソレントへ
 ヴェルディ:女心の歌「風の中の羽のように」(リゴレット)
 ヴェルディ:乾杯の歌「友よ、さあ飲み明かそう」(椿姫)
  1994年7月16日、ロサンジェルス、ドジャー・スタジアム
ホセ・カレーラス(テノール)
プラシド・ドミンゴ(テノール)
ルチアーノ・パヴァロッティ(テノール)
ロサンジェルス・フィルハーモニー管弦楽団、他
ズービン・メータ(指揮)
DVD:
 アメリカ国歌(星条旗)
 バーンスタイン:「キャンディード」序曲
 マスネ:おお、いと高き裁き主にして父なる神よ(ル・シッド)
 ヴェルディ:静かな夜に(ルイーザ・ミラー)
 マスネ:春風よ、なぜ私を目覚めさせるのか(ウェルテル)
 ロジャーズ:我が心に歌えば
 ララ:グラナダ
 デ・クルティス:忘れな草
 ラロ・シフリン編曲:ハリウッド・メドレー〜
  マイ・ウェイ〜ムーン・リヴァー〜ビコーズ〜雨に歌えば
 ベルリオーズ:ハンガリー行進曲
 デ・クルティス:泣かないお前
 トローバ:恋人よ、我が命よ(マラビーリャ)
 シューベルト/シフリン編曲:アヴェ・マリア
 プッチーニ:星は光りぬ(トスカ)
 レオンカヴァッロ:衣装をつけろ(道化師)
 プッチーニ:誰も寝てはならぬ(トゥーランドット)
 シフリン編曲:世界周航メドレー〜
  アメリカ〜オール・アイ・アスク・オブ・ユー〜
  フニクリ・フニクラ〜パリの橋の下〜ブラジル〜
  ビー・マイ・ラヴ〜マレキアーレ〜唇は黙っていても〜
  はるかなるサンタ・ルチア〜悲しき天使〜
  テ・キエロ・ディヒステ〜帰れソレントへ
アンコール:
 ヴェルディ:女心の歌「風の中の羽のように」(リゴレット)
 ヴェルディ:乾杯の歌「友よ、さあ飲み明かそう」(椿姫)
 プッチーニ:だれも寝てはならぬ
「メイキング・オブ・イン・コンサート1944」
 172分、NTSC、カラー、4:3、Dolby2.0 Stereo + Dolby 5.1 Surround



<国内盤>


日本伝統文化振興財団

SACG 30011/4
(4SACDシングルレイヤー)
\18000+税
村治佳織コレクション I 村治佳織(ギター)
 Disc 1(SACG 30011)
 「エスプレッシーヴォ」
  パガニーニ〜福田進一編:カプリスop.1-24
  ソル:第2 幻想曲op.7〜第1 楽章 ラルゴ・ノン・タント&第2グランド・ソナタop.25〜第4楽章 メヌエット
  ジュリアーニ:私の愛する花op.46-4〜ジャスミン〈3つのカプリス〉
  レニャーニ:36のカプリスop.20より第13 番 ニ短調、第27番 ト長調、第5番 ニ長調
  コスト:秋の木の葉op.41-3
  メルツ:ウェーバーの主題によるカプリスop.50
  ジュリアーニ:私の愛する花op.46-5〜ロスマリン〈3つのカプリス〉
  レニャーニ:36のカプリスop.20より第19番 ロ長調、第22番 ハ短調、第7番 イ長調
  ジュリアーニ:私の愛する花op.46-9〜ばら
  アグアド:序奏とロンドop.2-2
  メルツ:愛の歌
    録音:1993 年5月3 & 4日、秩父ミューズパーク音楽堂
 
「このギタリストが、これから先、疑いもなく築いていくであろう道程の豊かさ、輝かしさを思うとき、このデビューCDは、すでに歴史的な価値すらおびているのではなかろうか」(濱田滋郎)

 Disc 2(SACG 30012)
 「グリーンスリーヴス 〜シェークスピア時代の音楽」
  バッチュラー:ムッシュー・アルメイン
  キレゾッティ編:16 世紀の7 つのイタリア・リュート音楽
   【アリア I/マスケラーダ/イタリアーナ/アリア II/白い花(ネグリ)/アリア III/サルタレロ(ガリレイ)】
  ダウランド:サー・ジョン・スミスのアルメイン
  ダウランド:蛙のガリアード
  バード:ウイロビー卿のご帰館
  ダウランド:メランコリー・ガリアード
  4 つのスコットランドの古謡
  グリーンスリーヴス(カッティング編)
  ダウランド:ハンソン夫人のパフ
  3つの宮廷のダンス【パドゥアーナ/パッサメッゾ/ブランル・ゲイ】
  ノイジドラー:イタリア舞曲と後奏舞曲
  アテニャン:バスダンス『マグダレーナ』
  ダウランド:ファンタジー
  アテニャン〜濱田三彦編:花咲く命あるかぎり
  アテニャン:サルタレロ
  ダウランド:涙のパヴァン
  ダルツァ:スペイン風カラータ
  ダルツァ:サルタレロ
    録音:1994年5月、9月、秩父ミューズパーク音楽堂
 
「この若いギタリストの視野の広さのよろこび、いまこうしたヨーロッパの古楽に正面から向かう姿と洞察力に敬意を示したい。」(濱田三彦)

 Disc 3(SACG 30013)
 「シンフォニア」
  D.スカルラッティ〜バルエコ編:ソナタ K.380 / L.23
  D.スカルラッティ〜リマ編:ソナタK.391 / L.79
  D.スカルラッティ〜ブローウェル編:ソナタ K.146 / L.349
  J.S.バッハ〜村治佳織編:メヌエットBWV Anh.114
  J.S.バッハ〜村治佳織編:メヌエット BWV Anh.115
  J.S.バッハ〜村治佳織編:シンフォニア〜カンタータ第156番 BWV.156より
  D.スカルラッティ〜ブローウェル編:ソナタ K.1 / L.366
  D.スカルラッティ、プジョール編:ソナタ“田園"K.9 / L.413
  D.スカルラッティ〜セゴヴィア編:ソナタ K.11 / L.352
  D.スカルラッティ〜アンディア編:ソナタ K.262 / L.446
  ヘンデル〜福田進一編:ソナタ op.1-15
  C.P.E.バッハ〜村治佳織編:マーチ BWV Anh.122
  C.P.E.バッハ〜村治佳織編:ポロネーズ BWV Anh.125
  C.P.E.バッハ、村治佳織編:マーチ BWV Anh.124
  J.S.バッハ〜村治佳織編:ミュゼット ニ長調 BWV Anh.126
  ヘンデル〜村治佳織編:オンブラ・マイ・フ
    録音:1996年3月、秩父ミューズパーク音楽堂
 
 「“歌”を感じ取り、ひき表わす天性」(濱田滋郎)

 Disc 4(SACG 30014)
 「パストラル」
  ロドリーゴ:
   ヘネラリーフェのほとり/古風なティエント/ソナタ・ジョコーサ/小麦畑で/
   3つのスペイン風小品【ファンダンゴ/パッサカリア/サパテアード】/
   春の小鳥/はるかなるサラバンド/祈りと踊り/パストラル
    録音:1997 年7月、8月、秩父ミューズパーク音楽堂
 
ギターの超難曲、ロドリーゴの作品集!
 村治佳織ビクター全録音がSACDシングルレイヤーで発売!本SACDはすべて当時の録音プロデューサーが監修!SACDでさらなる臨場感を堪能!
 ディジパック豪華仕様でオリジナル・ジャケットデザイン採用

 「今まで実現できなかったことが、このSACDではじめて達成することが出来た」野島友雄(村治佳織ビクター全録音担当プロデューサー)

 録音:1993-1997年、秩父ミューズパーク音楽堂/DDD

 いまや人気・実力ともに日本を代表するギタリストの村治佳織。そのデビューからの軌跡とも言えるビクター録音全8 作品が、2 つのボックス(各4 枚組)に分かれ発売されることになりました。
 CD デビュー以前「これほどすぐれた音楽的能力を身につけた若いギタリストに、かつて会ったためしがない」と激賞したのは名手デーヴィッド・ラッセル。
 自身のマスタークラスで感嘆の面持ちを隠さずにこう述べたほどの才能は、すぐに開花し、日本ギター界をリードするギタリストに成長しました。
 日本伝統振興財団は前身がビクター伝統振興財団であったゆえの大企画です。今後ビクターエンターテインメントでの村治佳織のSACD は発売予定はないため、ビクター録音については当盤が唯一のSACD 盤となります。
 今回のSACD シングルレイヤー化に際し、彼女の才能をいち早く見出したビクターの野島友雄プロデューサーもマスタリングに参加し、「今まで実現できなかったことが、このSACD ではじめて達成することが出来た」と快心の出来に満足。ギターの紡ぎだす音がより柔らかく、ふくよかな響きを楽しむことができます。
 村治佳織コレクションⅡ【「カヴァティーナ」、「アランフェス協奏曲」、「レスプランドール」、「スペイン」】(SACG 30015/8)は6 月下旬発売予定です。
 ※ これらのディスクはSACD 対応プレーヤー専用ディスクです。通常のCD プレーヤーでは再生することができません。



 

キングインターナショナル(国内仕様盤)

KKC 5380
\2857+税
※輸入盤発売済
本格派ヴァイオリニスト、アンティエ・ヴァイトハース
 ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲ニ長調 op.61
 ベルク:ヴァイオリン協奏曲(ある天使の思い出に)
アンティエ・ヴァイトハース(ヴァイオリン)
スタヴァンゲル交響楽団
スティーヴン・スローン(指揮)
 ベートーヴェン&ベルクの協奏曲

 録音:2012年3月ノルウェー、スタヴァンゲル・コンサートホール/[CAvi] 4260085533053/輸入盤・日本語解説付

 今最も注目されているカルテットの一つ、アルカント・カルテットの第1 ヴァイオリンを務めるアンティエ・ヴァイトハースによる、ベートーヴェンとベルクのヴァイオリン協奏曲。彼女はこれまでに「CAiv music」に幾つか録音していますが、大がかりな協奏曲は初めてとなります。
 数々の名盤ひしめくベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲。なぜ今この作品なのかという問いにヴァイトハースは、「長年この作品と向き合ってきてようやく、自分自身の形を見つけられたから」と答えています。ヴァイオリニストのテクニックよりも、音色、表現力、そして音楽性が問われる、崇高さと高貴な美しさを持つ作品。満を持して挑んだヴァイトハースの録音も、ベートーヴェンの音楽の神髄を奏でる、メリハリと力強さを併せ持った堂々たる演奏を聴かせてくれます。またカップリングのベルクは、『ある天使の思い出に』と副題がつけられ、親交のあったアルマ・マーラの娘マノンの早すぎる死を悼み作曲されたベルク最後の曲。作品に込められた優しさと悲しみを、伸びやかなフレージングと端正な音楽作りで、押し寄せる様々な感情を浄化するような感動的な演奏です。
 
KKC 5381
\2857+税
※輸入盤発売済
ワルシャワ コンサートライヴ
 チャイコフスキー:
  1. ピアノ協奏曲第2番ト長調 Op.44(オリジナル版)
  2. 主題と変奏曲 Op.19-6
  3. 悲しき歌 Op.40-2
  4. マズルカ Op.40-5
  5. 無言歌 Op.40-6
  6. 村にて Op.40-7
  7. ワルツ Op.40-8
  8. 感傷的なワルツ Op.51(クバツキー編、チェロとピアノ版)
  9. アンダンテ・カンタービレ Op.11(ゲリンガス編、チェロとピアノ版)
ボリス・ベレゾフスキー(ピアノ)
アンリ・ドマルケット(チェロ:8,9)
シンフォニア・ヴァルソヴィア(1)
アレクサンドル・ヴェデルニコフ(指揮:1)
 録音:2012年9月(1) 2013年4月(2-9)ワルシャワ(1) パリ、サル・ガヴォー(2-9)(ライヴ:1 セッション:2-9)/[MIRARE] MIR.200/輸入盤・日本語解説付

 ピアノ協奏曲中もっとも有名なもののひとつ第1 番に比べて、人気・知名度ともに低いチャイコフスキーのピアノ協奏曲第2 番。近年、ロシア系ピアニストたちがコンサートで採り上げる機会も増えています。
 ピアノ協奏曲第2 番は第1 番の5 年後、1879 から80 年に作曲されました。交響曲第4 番や歌劇『エフゲニ・オネーギン』、ヴァイオリン協奏曲の直後という充実期の産物で、演奏時間40 分を超える大作。チャイコフスキーならではのボルテージの高さと恰幅の良さは魅力なものの、第1番のようなインパクトに欠け、長すぎることもあり、チャイコフスキーの弟子でラフマニノフの従兄だったアレクサンドル・ジロティによる短縮版で演奏されるのが常となっていました。しかしチャイコフスキー自身はこの編曲に立腹したとされます。
 当ディスクは2012 年9 月にワルシャワで行われたコンサートのライヴで、チャイコフスキー本人のオリジナル版によります。ただし第1 楽章のオーケストラのトゥッティと第2 楽章の途中に、チャイコフスキー自身も認めたカットがあります。非常に難技巧の要求される作品ですが、ベレゾフスキーは余裕でこなし、スピード感が爽快。指揮はボリショイ劇場の音楽監督だったアレクサンドル・ヴェデルニコフ。チャイコフスキーの音楽を知り尽した説得力に満ちています。この曲の第2楽章はヴァイオリンとチェロの独奏が長々と表れるのも特徴ですが、ここではチェリスト、アンリ・ドマルケットが参加して美しい演奏を聴かせてくれます。
 
KKC 5382
\2857+税
※輸入盤発売済
ミュラー=ショットのハイドン
 ハイドン:チェロ協奏曲第1番ハ長調,同第2番ニ長調
 ベートーヴェン/ミュラー=ショット編:
  ロマンス第1番ト長調Op.40,同第2番ヘ長調Op.50
ダニエル・ミュラー=ショット(Vc)
リチャード・トネッティ(指)
オーストリア室内楽団
 軽やかに、そして豊かな表現力で聴かせるミュラー=ショットのハイドン

 録音:2001年10月18-22日ノンマウスシャー、ニンバス・コンサートホール/[ORFEO] ORFEO.080031/輸入盤・日本語解説付

 ドイツ実力派チェリスト、ダニエル・ミュラー=ショット。ハイドンのチェロ協奏曲は全部で6 曲作曲されたと言われていますが、紛失、偽作疑惑などで、現在残っているのは第1 & 2 番となっています。第1 番は、溌剌とした若さ溢れる作品ですが、ミュラー=ショットは豊かな音色と優れた表現力で聴かせてくれます。また第2 番は、チェロの魅力が十分に引き出された優雅な雰囲気が秀逸な名作。ミュラー=ショットはハイドンの音楽世界を十分楽しんでいるかのような、余裕のある音作りで、伸びやかな流れを感じることができます。
 
KKC 5383
\2857+税
※輸入盤発売済
サラステ&名門ケルンWDR交響楽団とミュラー=ショット
 プロコフィエフ:交響的協奏曲ホ短調(チェロ協奏曲第2番)op.125
 ブリテン:チェロ交響曲 op.68
ダニエル・ミュラー=ショット
 (チェロ/1727年製ゴフリラー、ウィーン)
ケルンWDR交響楽団(ケルン放送交響楽団)
ユッカ=ペッカ・サラステ(指揮)
 サラステ&名門ケルンWDR交響楽団とミュラー=ショット織り成す圧巻の熱演!

 録音:2011年10月ケルン、フィルハーモニー/[ORFEO] ORFEO.847121/輸入盤・日本語解説付

 ドイツ屈指の実力派チェリスト、ダニエル・ミュラー=ショット。収録内容はプロコフィエフのチェロ協奏曲第2 番とブリテンのチェロ交響曲。いずれの作品もロストロポーヴィチに献呈された作品で、広音域を縦横無尽に走り回る超絶技巧的なパッセージと、大河の流れのように雄大な旋律に魅せられる名曲です。
力みのないしなやかなボーイングから生み出される伸びやかな響き、高音域でも痩せ細ることのない音色、弾けるようなアタックの鮮烈さ、ミュラー=ショットの持ち味が遺憾なく発揮された演奏にぐっと惹き込まれます。使用楽器は今回も名器ゴフリラー。低音厚き艶やかな響きがミュラー=ショットの演奏に更に深みを与えており、身体の奥底にずしりとくる重音の響きは絶品です。
 交響的作品とあって、チェロ・ソロだけでなく、それに負けず劣らず主張する雄大なオーケストラ・パートも大きな聴き所となる今回のプログラム。これまでにも数々の巨匠と共演しているミュラー=ショットですが、今回共演する運びとなったのは、フィンランドが誇る巨匠サラステ&ケルンWDR交響楽団・までにも数々の巨匠と共演しているミュラー=ショットですが、今回共演する運びとなったのは、フィンランドが誇る巨匠サラステ&ケルンWDR交響楽団・せてくれます。ブリテン第4 楽章のラストの盛り上がりは圧巻の迫力で、そして 甘美な余韻を感じさせてくれる熱演です。



<映像>


キングインターナショナル(国内仕様盤)(映像)

KKC 9079
(Blu-ray)
\5238+税
※輸入盤発売済
アーノンクールの荘厳ミサ
 ベートーヴェン:ミサ・ソレムニス ニ長調 Op.123
ニコラウス・アーノンクール(指揮)
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
マリス・ペーターゼン(ソプラノ)
エリーザベト・クールマン(コントラルト)
ヴェルナー・ギューラ(テノール)
ジェラルド・フィンリー(バリトン)
オランダ放送合唱団
KKC 9080
(DVD)
\3810+税
※輸入盤発売済
 優れた歌手陣を従え20年を経てのアーノンクールの荘厳ミサ

 収録:2012 年4 月19,20 日アムステルダム、コンセルトヘボウ(ライヴ)
 (Blu-ray) [C-major ] 71.2704、画面:16: 9、HD、音声:DTS-HD MA5.1 / PCM2.0、字幕:独英仏西中韓日、収録時間:99分、Region All、輸入盤・日本語解説書,字幕付
 (DVD) [C-major ] 71.2608、画面:16: 9、NTSC、音声:DTS5.1 / PCM2.0、字幕:独英仏西中韓日、収録時間:99分、Region All、輸入盤・日本語解説書,字幕付

 アーノンクールの「ミサソレ」は1992 年にヨーロッパ室内管弦楽団との録音、またコンセルトヘボウ管の「ミサソレ」といえば1978 年録音のバーンスタインとの名盤があります。 世界一と称えられた名門オケと、以前の先鋭的な演奏から角の折れた奥深い音楽へと変化しつつある巨匠指揮者の、両者それぞれの歴史を経て行われた注目の演奏会です。ヨーロッパで最も権威のあるオペラ誌「オーパンヴェルト」の選ぶ年間最高歌手に2 度選出されたソプラノ、マリス・ペーターゼンをはじめ、歌手陣も大変豪華。
 冒頭の「キリエ」は、美しく穏やかで壮大な祈りが展開され、「グローリア」ではアーノンクールらしい迫力満点で高揚感に満ちた演奏。また「ベネディクトゥス」のヴァイオリン・ソロは天上的な美しさで、さすがコンセルトヘボウ管と感服です。最後の「アニュスディ」は平安への祈りで感動的に締めくくられています。アーノンクールの高い精神性と独創的なダイナミックな音楽は、改めて作品の深淵なる偉大さを感じさせる充実した演奏となっています。
 
KKC 9081
(Blu-ray)
\5238+税
※輸入盤発売済
ティーレマン&ミュンヘン・フィル/ブルックナー
 ブルックナー:
   交響曲第4番変ホ長調 WAB.104『ロマンティック』
   交響曲第7番ホ長調 WAB.107
ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
クリスティアン・ティーレマン(指揮)
KKC 9082
(DVD)
\3810+税
※輸入盤発売済
 ティーレマン&ミュンヘン・フィル、ブルックナーの「ロマンティック」&第7交響曲

 収録:2008 年(第4 番)、2006 年(第7 番)/バーデン=バーデン、フェストシュピールハウス(ライヴ)
 (Blu-ray) [C-major ] 71.2304、画面:16:9、1080 HD、音声:PCMステレオ、dts-HD MA 5.1、収録時間:156分
Region All、輸入盤・日本語解説書付
 (DVD) [C-major ] 70.1908、画面:16: 9、NTSC、音声:PCMステレオ、dts-HD MA 5.1、収録時間:156分、Region All、輸入盤・日本語解説書付

 「ドイツの正当な伝統を継承する最右翼」と称され、欧米をはじめ日本でも熱狂的な支持を集めるカリスマ指揮者クリスティアン・ティーレマンが、ミュンヘン・フィルを指揮してブルックナーの交響曲第4 番『ロマンティック』と第7 番を演奏したライヴ映像。
 過去にケンペやチェリビダッケの薫陶を授かった名門ミュンヘン・フィルに息づくブルックナー演奏に最適のひびきを活かし切って、ティーレマンがじっくりと遅めのテンポ設定で形づくる巨大な音楽はみごとなものがあります。
 この2 曲の演奏時間は、どちらも70 分を超える長大なものですが、収録場所がバーデン=バーデンのフェストシュピールハウスということで、ガスタイクのような残響の短さという問題もなく、重厚なブルックナー・サウンドを堪能することができます。
 ブルックナー好きを大満足させ、ティーレマンの今日の躍進の足掛かりとなったライヴ演奏を、ブルーレイの鮮明な映像でご堪能ください。












4/2(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


NAXOS



8.573132
\1100
ペトレンコ(指揮)&ロイヤル・リヴァプール・フィル
 ショスタコーヴィチ:交響曲 第14番 Op.135(1969)
ガル・ジェームス(ソプラノ)/
アレクサンダー・ヴィノグラドフ(バリトン)/
ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団/
ヴァシリー・ペトレンコ(指揮)
録音 2013年5月4-5日 イングランド ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニック・ホール
 ますます注目を浴びているヴァシリー・ペトレンコによるショスタコーヴィチ(1906-1975)の交響曲全集。シリーズ10作目は1969年に完成した交響曲第14番です。作曲者自身が「不条理な死」をテーマに、オラトリオ形式を想定して紡いだ11の詩集。この作品が完成する3年前の1966年にショスタコーヴィチは「交響曲第14番」の作曲にとりかかっていますが、その初稿スケッチは後に「チェロ協奏曲第2番」として蘇ることとなり、ロストロポーヴィチの手によって初演されることとなりました。そのため1969年「ソプラノ、バス、弦楽器打楽器のためのオラトリオ」として作曲された本作が、結果的に「交響曲第14番」として世に出されることとなったのです。そのためこの作品はショスタコーヴィチの交響曲の中でも非常に稀な楽器編成で奏されるのです。
 2人の独唱者に拠って歌われる各楽章は、マーラーの大地の歌を思い起こさせますが、曲はもっともっと晦渋であり、更に「死の影」に捉われているものです。
 ペトレンコのショスタコーヴィチ解釈は、バルシャイをはじめとするこれまでの指揮者たちとは一線を画し、非常に「現代的」と評されるものの、一見淡白かつクールに思えるその音の奥から滲み出る強いパッションは、21世紀のショスタコーヴィチ演奏のスタンダードの形となるかもしれません。
 


8.573110
\1100
準・メルクル(指揮)&ライプツィヒMDR響
 ダルベール:管弦楽曲集

 1.「グリルパルツァーのエステル」序曲 Op.8/
 2.歌劇「死せる瞳」前奏曲-序/
 3.歌劇「ゲルノート」第2幕への前奏曲/
 4.歌劇「紅玉」序曲/5.歌劇「旅立ち」序曲/
 6-10.管弦楽組曲「シンデレラ」Op.38
 11.ソプラノとオーケストラのための「小さな人魚姫」Op.15
ヴィクトリア・カミンスカイテ(ソプラノ)…11/
ライプツィヒMDR交響楽団/
準・メルクル(指揮)
録音 2011年1月27-28日…6-10, 2011年1月28日…1, 2011年12月5日…2-3, 2011年12月11日…4-5, 2011年12月7日…11 ドイツ ライプツィヒ,アウグストゥスプラッツ,MDRスタジオ
 スコットランド、グラスゴーで音楽家の父の下に生まれたダルベール(1864-1932 父のピアノの才能はあのカルクブレンナーを驚かせたと言います)。彼は独学で音楽を習得し、名ピアニストとして演奏、録音を数多く残しました。彼はリストの弟子であり、師の曲やベートーヴェンを得意としていたと言われます。
 そんな彼、作曲家としても有能で、交響曲や弦楽四重奏曲、協奏曲、そしてオペラなど、多岐に渡るジャンルに素晴らしい作品を残しています。
 このアルバムでは、彼のいくつかの歌劇の序曲と、組曲「シンデレラ(灰かぶり姫)」をお聞きいただけます。リストから影響を受けただけあって、彼の作品はどれも色彩的で物語性を強く感じさせるものですが、後期ロマン派の時代に活躍しただけあって、そのオーケストレーションはマーラーやR.シュトラウスに近く、濃厚なオーケストラの音を聞きたい人も存分に満足していただけるものでしょう。「小さな人魚姫」は題材も含め、どちらかというとワーグナー風の音楽。この時代、いかにワーグナーの影響が大きかったのかを目の当りにできる音楽です。
 ダルベール:交響曲 ヘ長調 Op.4 他…8. 572805
 


8.573061
\1100
※Blu-rayオーディオ
同時発売
アントニ・ヴィト(指揮)&ワルシャワ・フィル
 ブラームス:ドイツ・レクイエム Op.45
クリスティアーネ・リボル(ソプラノ)/
トーマス.E.バウアー(バリトン)/
ワルシャワ・フィルハーモニー合唱団
 (ヘンリク・ビョナロフスキ)/
ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団/
アントニ・ヴィト(指揮)
録音 2012年8月27-29日 ポーランド,ワルシャワ・フィルハーモニー・コンサート・ホール
 コントラバス奏者を父とし、ハンブルクで生まれたブラームス(1833-1897)。彼は幼い頃からピアノの才能を示し、10歳の頃から家計を助けるためにレストランや居酒屋でピアノを演奏したと言います。そんな彼、若い頃から自身の作品については懐疑的であり、かなりの数を破棄してしまいました。
 この「ドイツ・レクイエム」も24歳の頃に構想されるも、なかなか完成することはなく、ずっと仕舞われていたのですが、1865年に彼の母が死去。これが引き金となり、ようやく全曲が完成したというものです。
 初演2年前の1867年、出来上がっていた3つの楽章のみが試演されましたが、聴衆の反応は最悪であり、毒舌批評家ハンスリックも皮肉めいた批評を書きました。しかし、ブラームスは諦めることなく作曲を続け、何度も試演を繰り返し、1869年にようやくライネッケ指揮、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団により全曲が初演され、この曲の真価が知られるようになったというものです。
 曲はご存知の通り、ドイツ語のテキストが用いられ、随所に高度な対位法が使われた壮大かつ深淵なもの。ここでは大曲を得意とするヴィトが絶妙のタクトで、全曲を纏め上げています。
 

8.559727
\1100
ジョン・ケージ:2種の鍵盤楽器のための作品集 第2集
 1. 2のための音楽(1984/1987)/
 2-4. 2台のプリペアド・ピアノのための「3つのダンス」(1945)
ペストヴァ/マイヤー・ピアノ・デュオ
<メンバー:
 クセニア・ペストヴァ…1-8/
 パスカル・マイヤー…1.2.8>
演奏: 録音 2012年12月18-19日 フィルハーモニー・ルクセンブルク,エスパス・デクーヴェルト
 ジョン・ケージ(1912-1992)の音楽、その多彩さと奇妙さは多くの音楽ファンに受けています。プリペアド・ピアノの音色はもちろんのこと、打楽器としての可能性など、それまでのピアノの概念を悉く塗り替えたかのような彼の音世界は、確かに聴くだけでも面白く、できることなら自分でも演奏してみたいと思う人が多いのもわかるような気がします。
 このアルバムに収録された2つの作品のうち、「2のための音楽」は便宜上このタイトルが付けられているだけであり、本当は2の部分は空白。「_のための音楽」と題されており、様々な楽器を任意で組み合わせて演奏するものです。組み合わされた楽器がそのままタイトルになるので、このピアノデュオ版は「2のための音楽」としてあります。「3つのダンス」はケージ作品の中でも最も野心的なもの。ピアニストの能力の限界に挑む曲として知られ、壮大なピアニズムと質感ある音色が魅力的かつ恍惚を呼ぶ曲です。
第1集…8. 559726
  

8.573091
\1100
ハツィス:フルート協奏曲集
 1-3.フルートと弦楽オーケストラのための「デパーチャーズ」(2011)
  <第1楽章:花咲き乱れる丘/第2楽章:静けさ/
   第3楽章:プログレス・ブルース>/
 4-6.フルートと室内オーケストラのための「オーヴァースクリプト」(1993/2012)
  (J.S.バッハ:フルートと弦楽、通奏低音のための協奏曲 ト短調 BWV105/Ⅰより)
   <第1楽章:左/第2楽章:右/第3楽章:両方で(右と左)>
     ※世界初録音
ディミトロワ・カルパキシディス(オーボエ)/
ジェルジオス・ポリティス(ファゴット)/
マリレナ・リアコプールー(ハープシコード)/
パトリック・ガロワ(フルート)/
テッサローニキ州立交響楽団/
アレクサンドル・ミラ(指揮)
録音 2012年9月6-15日 ギリシャ テッサロニキ,T.S.S.O.コンサート・ホール
 現代作曲家の中でも「最も重要な一人」として認識されているクリストス・ハツィス(1953-)。トロント大学にある彼のオフィスのドアを2000年に叩いたガロワは、単刀直入に「フルートのために何か作曲したことありますか?」と質問したのだそう。その質問は無視されたかに見えたのですが、1年後に素晴らしい作品が出来上がり、これはガロワとトロント大学の学生たちによって演奏されたと言います。
 2011年の「デパーチャーズ」は日本での大震災で失われた多くの命と、彼自身の友人たちへの思い出のために書かれた作品。様々な技巧を駆使しながら、日本の伝統音楽の要素も取り入れたユニークな曲です。「オーヴァースクリプト」はバッハの作品を元にしながらも、そのメロディは断片的に扱われ、時には引き伸ばされながら奇妙に形を変えていきます。熱に浮かされた時に見る幻影のような不定形の美しさを備えています。
 

8.559716
\1100
トッホ:ヴァイオリン・ソナタ 第1番,チェロ・ソナタ 他
 1-3.弦楽三重奏曲 Op.63(1936)/
 4.アダージョ・エレジアコ(1950)/
 5-7.チェロ・ソナタ Op.50(1929)/
 8-10.ディヴェルティメント Op.37 No.1(1925)/
 11-13.ヴァイオリン・ソナタ 第1番 Op.21(1913)
シュペクトラム・コンチェルト・ベルリン
<メンバー:/
アネッテ・フォン・ヘーン(ヴァオリン)…-3.8-10.11-13/
ハルトムート・ローデ(ヴィオラ)…1-3/
イェンス・ペーター・マインツ(チェロ)…1-3.5-7.8-10/
ラルス・ウォウテルス・ファン・デン・
 オウデンワイヤ(クラリネット)…4/
カーチャ・アペキシワ(ピアノ)…4.11-13/
ヤッシャ・ネムツォフ(ピアノ)…5-7/
フランク・S・ドッジ(芸術監督)>
録音 2012年6月25-29日 ドイツ ベルリン,ジーメンス・ヴィラ
 このアルバム、始まった途端に音がはじけるかのようです。オーストリアの作曲家エルンスト・トッホ(1887-1964)はウィーン大学で哲学を、ハイデルベルク大学で医学を学んだ人で、作曲はあくまでも独学でした。しかし1909年に彼の作品「室内交響曲ヘ長調」が初演され、これがモーツァルト賞を受賞したことで、彼は本格的に作曲家の道を歩むことになるのです。
 このアルバムでは彼の芸術的変遷のほぼ40年間を辿るものであり、最初期の作品であるヴァイオリン・ソナタはまるでブラームス。彼の友人はこの曲を「ブラームスの第4番」と呼んだほどでした。第1世界大戦ではイタリア前線に配属され帰還。そして1920年代は彼の最も充実した時代であり、次々に新しいスタイルの音楽を生み出しましたが、その後ナチスの迫害から逃れアメリカに亡命。ハリウッド映画音楽などにも手を染めつつ、戦後は7曲もの交響曲を書くなど精力的に活動を続けたのです。
 ここで演奏しているシュペクトラム・コンチェルト・ベルリンは、トッホの作品を精力的に演奏し、トッホが亡命した際、短くカットされた作品を復刻するなど、彼の作品の普及に力を注いでいます。
トッホ作品集 第1集…8.559282、第2集…8.559324
 

8.572859
\1100
コルネリウス:歌曲全集 第4集
 1-9. 9つの宗教的な歌 「天にいますわれらの父よ」Op.2
  <天にいますわれらの父よ/神聖なるお名前も/
   あなたの王国に来て/あなたの行い/
   今日私たちの毎日のパンを私たちに与える/
   われらの罪を赦し/だからわれらはわれらの債務者を赦すように/
   われらを誘惑せず/悪からわれらを守りたまえ>/
 10-12.マリアの歌 「処女マリア」
  <美しき処女/穢れなき処女/畏き処女>/13.アヴェ・マリア/
 14-21.クリスマスの歌 Op.8
  <クリスマスツリー/羊飼い(第1稿)/羊飼い(第2稿)/王(第1稿)/
   王/シメオン/キリストの子どもの友人/幼児キリスト>
クリスティーナ・ランツハーマー(ソプラノ)/
マルクス・シェーファー(テノール)/
ハンス・クリストフ・ベーゲマン(バリトン)/
マティアス・ハウスマン(バリトン)/
マティアス・ヴァイト(ピアノ)
録音 2010年1月15日.24日…1-9, 2012年1月20日…10-13, 2011年1月14日.24日.2月12日…14-21 ミュンヘン バイエルン放送 第2スタジオ
 マインツで生まれ、その地で生涯を終えたコルネリウス(1824-1874)。彼の歌曲は決して派手ではありませんが、隅々までに優しさと温かさが漲る感情豊かなものであり、一度聴けばその美しさに陶然となること間違いありません。
 そして、これまでにリリースされた3枚のアルバムに含まれたほとんどの作品は、彼自身の詩によるものであることも、小さな驚きでした。
 そんなコルネリウスの歌曲。このアルバムが最終巻となります。ここに収録された作品でわかるとおり、彼は極めて敬虔なクリスチャンであり、生涯を通じて教会音楽に強い関心を抱いていたのです。若い頃から宗教的な作品を書いていましたが、この「天にいますわれらの父よ」では、聖歌の定旋律を用いつつも、ロマン派特有の滴り落ちるような美しいメロディを併せることで、珠玉の世界を作り上げることに成功しています。「クリスマスの歌」も素朴な喜びを歌い上げています。
 

8.572991
\1100
トーニ:ピアノ作品全集 第2集
 1.カプリッチョ 第4番「オクターヴ」(1969)/
 2.カプリッチョ 第5番「ベッリーニへのオマージュ」(1987)/
 3.カプリッチョ 第6番 「シルヴァーノ・ブソッティの名による格言」(1991)/
 4-9.6つの前奏曲 Op.21(1944)/
 10-14.コラール・パルティータ集 第1巻 Op.29 (J.S.バッハによる)(1949)/
 15.セレナータ 第1番 Op.10(1940) ※世界初録音
アルド・オルヴィエート(ピアノ)
録音 2013年3月11-13日 イタリア ヴェニス.ファンダツィオーネ・ジョルジオ,サラ・デリ・アラッツ
 イタリアの作曲家カミロ・トーニ(1922-1993)。彼は教師としても優秀であり、次々と素晴らしい音楽家を世に送り出したことで知られています。18歳の時に初のピアノ曲「セレナータ 第1番」Op.10を作曲したトーニ。この作品が彼の芸術的発展に決定的な転換をもたらしたのです。無論この時代に生まれただけあって、初期の作品と言えども、シェーンベルクの12音の影響を受けた渋いものでした。彼がシェーンベルクの作品を初めて出会ったのは19歳の時。アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリが演奏する幾つかの作品でしたが、その中でOp.25の小品はトーニに強い印象を与えたと言います。「それは魅力的であるというよりも、恐怖に近いものだった」とまで語る彼。その後はこの12音システムを拡大し、自身のアイデアを付け加え、ここで聴けるようなユニークな音楽を創り上げたのです。
第1集…8.572990
 

8.572997
\1100
リチャードソン:チェンバロ作品全集
 1.パヴァーヌと変奏曲 ニ短調(フィツウィリアム・ヴァージナル・ブックより)/
 2.ガイヤルドと変奏曲 ニ短調(フィツウィリアム・ヴァージナル・ブックより)/
 3.パヴァーヌと変奏曲 ト長調-短調(フィツウィリアム・ヴァージナル・ブックより)/
 4.ガイヤルドと変奏曲 ト短調(フィツウィリアム・ヴァージナル・ブックより)/
 5.パヴァーヌ イ短調/6.ガイヤルド イ短調/7.アルマンド/
 8.リュートのためのパヴァーヌとガイヤルド ニ短調(F.リチャードソンによるハープシコード編)/
 9.アルフォンソ・フェッラボスコ1世(1543-1588):ファンタジア(ハープシコード編)/
 10.バード(1543-1623):「おやすみ、わたしの可愛いいとし子よ」(チェンバロ編)/
 11.ハーディング(1550-1626):ファンタジア(チェンバロ編)/
 12.ホルボルン(1545-1602):ガイヤルド 「女王の新年の贈り物」(チェンバロ編)/
 13.パラディソ(1570頃):ファンタジア(チェンバロ編)/
 14.トランペット/
 15.ウェイクフィールド・オン・ア・グリーン/
 16.ラ・ミ・レの上で/17.前奏曲(フィツウィリアム・ヴァージナル・ブックより)/
 18.ストロージャー(1560-1575頃):ファンタジア
グレン・ウィルソン(ハープシコード)
録音 2013年5月8-11日 ドイツ ルクハイム、シュッツバウ
 フェルディナンド・リチャードソン(1558-1618)は、イギリスの音楽の歴史の中で、とりわけ注目すべき人物の一人でした。
 1575年に「これまでイギリスで出版された宗教曲」の最初の重要なコレクションが登場し、これは大きなセールスを誇りました。“Cantiones Sacrae ”と題されたこの曲集は、トーマス・タリスやウィリアム・バードの作品が含まれており、美しい装丁も相俟って多大な人気を呼んだと言われています。
 この曲集の編纂に関わったのが若き貴族リチャードソンでした。彼はタリスの弟子であり、卓越した演奏家、作曲家でもありました。またエリザベス1世の宮廷でかなりの影響力を有しており、彼によって数多くの作曲家の作品が存続することになったのです。もちろんここで聴くことのできる自作もなかなか素晴らしいもので、自身の作品は、あの有名な「フィツウィリアム・ヴァージナル・ブック」にも収録されているほどでした。ここでは彼が編曲した同時代の作品も楽しむことができます。
 

8.573131
\1100
葉小鋼:マカオの花嫁-バレエ組曲 Op.34 他
 1-10.マカオの花嫁-バレエ組曲 Op.34(2001)
  <第1曲:海へ還る/第3曲:最初の出会い/
   第4曲:一見したところ/第5曲:バラドックス/
   第6曲:穏やかな時/第7曲:海のマリア/
   第8曲:曲がることなき忠誠心/
   第9曲:キャプテンの邸宅/第10曲:結婚式披露宴>/
 11-14.4つの嶺南の詩 Op.62(2011)
  <第1曲:五尾根の南、友人に別れを告げる/
   第2曲:恵州のもっとも素晴らしいもの/
   第3曲:梅州に別れを告げる/
   第4曲:重陽の日に鎮海楼を昇る> ※世界初録音
シー・イージェ(テノール)…11-14/
リウ・ミンヤン(メゾ・ソプラノ)…1-10/
マカオ・ユース合唱団…1-10/
マカオ管弦楽団/
リュー・ジア(指揮)
録音 2011年7月4-7日 中国 広東省 深.コンサート・ホール
 現代の中国において最高の作曲家の一人として知られる葉小鋼(1955- イェ・シャオガン)の作品集。彼は中央音楽院で学び、1987年からはニューヨークに留学もしています。彼の作品は極めてシンフォニックであり、どれもがまるで映画音楽のように鮮やかで、聞き映えのするものです。
 彼の名を一躍高めたのは2008年の北京オリンピック開会式で、この時は彼のピアノ協奏曲を名手ラン・ランが演奏。光の乱舞とダンスを伴うその演奏は、世界中の30億人の観衆を魅了したのでした。この「マカオの花嫁」は4幕からなるバレエ組曲で、中国の船乗りとポルトガル船の船長の娘の物語を描いたものです。迫りくる荒波を越えて2人は幸せな結婚式を挙げるというストーリーです。
 「4つの嶺南の詩」はやはりマカオの文化局から委嘱された作品で、テノールと管弦楽のために書かれており、使われた詩はそれぞれ、唐、宋、明、清王朝の時代に書かれたものです。今日の中国芸術家の情熱と願望を反映し、古代の傑作に新たな次元を融合させるという作曲家の意図が見事に反映されています。
 

8.573141
\1100
ペトラッシ/チレア/フーガ:チェロ作品集
 1-3.ペトラッシ(1904-2003):前奏曲、アリアと終曲(1933)/
 4-6.チレア(1866-1950):チェロ・ソナタ ニ長調 Op.38(1888)/
 7-9.フーガ(1904-1994):チェロ・ソナタ 第1番(1936)
   ※世界初録音…7-9
マッシモ・マクリ(チェロ)/
ジァコモ・フーガ(ピアノ)
録音 2013年2月22-23日 イタリア ポリテクニコ・オブ・トゥリン,アウラ・マーニャ・ジョヴァンニ・アネッリ
 この3つの作品は、それぞれの作曲家たちの初期の作品で、これまでほとんど録音されることのなかったものです。もちろんどれも作曲年代や曲想、スタイルは違っているものの、根底に流れる若々しい音楽性には共通するものが感じられます。
 ペトラッシは新古典主義でスタートし、その後は無調や十二音を追求、一切の妥協を許さない厳しい音楽を追求した人です。この作品には、アリアの部分などに抒情性を感じることができますが、全体的には規律正しい音の応酬が見られます。
 チレアはオペラ作曲家として知られている人で、ここでも美しいメロディが溢れており、聞き手の耳もここでほっと一息つくことができるのではないでしょうか。
 このソナタは、彼がオペラ作曲家として認められる以前のものです。サンドロ・フーガのソナタはペトラッシのものとさほど変わらない時期に作曲されていますが、こちらは驚くほどに情緒豊かであり、この2人の求めたものの違いをじっくり感じることができるのではないでしょうか。穏やかで美しい作品です。
 

8.573224
\1100
バルトーク:ピアノ作品集 第7集 14のバガテル/9つのピアノ小品
 1-14.14のバガテル Op.6 BB50 Sz.38/
 15-23. 9つのピアノ小品 BB90 Sz.82
  <第1集:4つのディアローグ 第1番/
   第1集:4つのディアローグ 第2番/
   第1集:4つのディアローグ 第3番/
   第1集:4つのディアローグ 第4番/
   第2集:第5番 メヌエット/第2集:第6番 歌/
   第2集:第7番 動物の行進/第2集:第8番 チェルゲーの踊り/
   第3集:第9番 ハンガリー風前奏曲>/
 24.ピアノ小品 BB8 第1番 ロ短調 D45/1/
 25-26. 3つのピアノ小品 BB14(抜粋)
  <第2番:アダージョ D53/2 /第1番:インテルメッツォ D53/1>/
 27.スケルツォ(幻想曲)ロ長調 BB11 D50/
 28.狂詩曲 第1番 BB36a(短縮版)
イェネ・ヤンドー(ピアノ)
録音 2012年8月25-26日…1-27, 2013年1月31日…28 ハンガリー ディオーシュド,フェニックス・ホール
 1907年、ブダペスト音楽院のピアノ教授となり、生活は安定していた27歳のバルトーク(1881-1945)ですが、親しくしていたヴァイオリニスト、シュテフィ・ゲイエルとの恋愛が失敗に終わり、彼の心の中は悲しみと不安が渦巻いていました。
 そんな時に書かれたこのバガテル(ちょっとした小品の意味)は、彼の気晴らしであるとともに、とても実験的な要素を備えたもので、新しい語法の模索も感じられる意欲的なものとなりました。これを聴いたフェルッチョ・ブゾーニが「最後の本当に新しい何かがある」とこの曲を大絶賛し、バルトークは作曲家としての足掛かりをつかむことが出来たと言います。
 対する「9つのピアノ小品」は1926年の作品で、バルトーク後期の特徴を備えた簡潔かつ独特の和声が感じられる興味深い音楽です。バルトークのスペシャリストとして知られるヤンドーの納得の演奏でお楽しみください。
 

8.573279
\1100
ドヴォルザーク:ピアノ三重奏曲集 第1集
 1-4.ピアノ三重奏曲 第3番 ヘ短調 Op.65, B.130/
 5-10.ピアノ三重奏曲 第4番 ホ短調「ドゥムキ」Op.90, B.166
テンペスト三重奏団
<メンバー:
イリヤ・カーラー(ヴァイオリン)/
アミット・ペレドゥ(チェロ)/
アーロン・ゴールドスタイン(ピアノ)>
録音 2013年5月26-29日 USA メリーランド, Spencerville Seventh-day Adventist Church
 ドヴォルザーク(1841-1904)の4つのピアノ三重奏曲は、どれも完成度が高く充実した書法を持っています。第3番は1883年の2月から3月にかけて作曲されたもので、彼の母の死後、悲しみに捉われたまま、その行き場のない感情が迸るかのような激しさを持ち、第1楽章での迸るようなエネルギーはそのまま第2楽章へ引き継がれ、心休まる時がありません。
 しかし第3楽章のアダージョでは一転、こらえきれなかった涙が溢れてくるような美しく落ち着いた世界へと変わります。この対比の鮮やかさはドヴォルザークならではのものでしょう。
 終楽章はどことなく民謡風の忙しない音楽に戻りますが、第4番は「ドゥムキ」という副題をもつもので、この言葉の語源はウクライナの民謡形式の名前、もしくはチェコ語の「回想」であるとの説があり、これは定かではありません。作曲されたのは1890年から1891年、彼がアメリカへと旅立つ時期の作品です。各楽章は統一された動機はなく、気まぐれな雰囲気を持ちますが、これがまた聴いていて楽しく、次から次へと現れる元気のよい音楽は、聞き手を力付けるかのようです。


NAXOS(Blu-rayオーディオ)


NB-39
(BD 映像なし)
\2300
※CD同時発売
アントニ・ヴィト(指揮)&ワルシャワ・フィル
 ブラームス:ドイツ・レクイエム Op.45
クリスティアーネ・リボル(ソプラノ)/
トーマス.E.バウアー(バリトン)/
ワルシャワ・フィルハーモニー合唱団(ヘンリク・ビョナロフスキ)/
ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団/
アントニ・ヴィト(指揮)
録音 2012年8月27-29日 ポーランド,ワルシャワ・フィルハーモニー・コンサート・ホール 8.573061と同内容
 コントラバス奏者を父とし、ハンブルクで生まれたブラームス(1833-1897)。彼は幼い頃からピアノの才能を示し、10歳の頃から家計を助けるためにレストランや居酒屋でピアノを演奏したと言います。そんな彼、若い頃から自身の作品については懐疑的であり、かなりの数を破棄してしまいました。
 この「ドイツ・レクイエム」も24歳の頃に構想されるも、なかなか完成することはなく、ずっと仕舞われていたのですが、1865年に彼の母が死去。これが引き金となり、ようやく全曲が完成したというものです。初演2年前の1867年、出来上がっていた3つの楽章のみが試演されましたが、聴衆の反応は最悪であり、毒舌批評家ハンスリックも皮肉めいた批評を書きました。しかし、ブラームスは諦めることなく作曲を続け、何度も試演を繰り返し、1869年にようやくライネッケ指揮、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団により全曲が初演され、この曲の真価が知られるようになったというものです。
 曲はご存知の通り、ドイツ語のテキストが用いられ、随所に高度な対位法が使われた壮大かつ深淵なもの。ここでは大曲を得意とするヴィトが絶妙のタクトで、全曲を纏め上げています。




<映像>

 

ARTHAUS(映像)


108110
(Blu-ray)
\1200
ダニエレ・ガッティ(指揮)&ウィーン・フィル
 R.シュトラウス:歌劇「エレクトラ」
エレクトラ…イレーネ・テオリン(ソプラノ)/
クリテムネストラ…ヴァルトラウト・マイヤー(メゾ・ソプラノ)/
クリソテミス…エファ=マリア・ウェストブローク(ソプラノ)/
エギスト…ロバート・ギャンビル(テノール)/
オレスト…ルネ・パーペ(バリトン) 他/
ダニエレ・ガッティ(指揮)/
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団/
ニコラウス・レーンホフ(演出)/
ライムンド・バウアー(舞台装置/
アンドレア・シュミット=フッテラー(衣装)
※101560と同内容 解説書は付随しておりません。
日本語字幕付き
 2010年 ザルツブルク音楽祭 大祝祭劇場 ライヴ収録/収録時間:109分+ARTHAUSの商品紹介150分以上/音声:独語歌唱 ステレオ2.0/dts-HD マスター・オーディオ 5.1(Blu-ray)/字幕:英・独・仏・西・伊・日・韓/画面:16:9/REGION All(Code:0)/Blu-ray…単層 25GB 1080i High Definition
 R.シュトラウス(1864-1949)の問題作「エレクトラ」2010年のプレミエ上演です。演出はレーンホフ。斬新な舞台装置と最良の歌手による緊張感溢れる舞台をお楽しみください。
 ユングが提唱した「エレクトラ・コンプレックス」(女児が父親に対し強い愛情を抱き、母親を敵対視すること)の由来となったギリシャ神話に登場する王女の葛藤の物語にシュトラウスは極めて暴力的で陶酔的な音楽を付けています。
 エレクトラは100分を越える全曲にほとんど出ずっぱり。息詰まるような歌を歌いながら体中から憎しみを発散させなくてはいけません。ここではテオリンが独特のメイクと眼力、そして蛇のような動きでこの難役を文句なく演じています。
 彼女に対峙する母親クリテムネストラは、それ以上に海千山千の女。名歌手マイヤーが持てる底力をとくと見せ付けてくれます。純情な妹クリソテミスもなかなかの食わせ者。ウェストブロークが良い味だしています。パーペを始めとした男声陣もなかなかです。
 レーンホフの演出は、あからさまで、動き一つ一つが台詞に沿っており、また、幕切れの場面は決して結末をぼかすことなく全てを白日の下に晒し出します。廉価盤
 


102181
(DVD)
\3900→\3590
リヒャルト・シュトラウスと彼のヒロインたち
 トーマス・フォン・シュタイネッカーによる映像/
《ボーナス映像》
 ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮
  「ティル・オイレンシュピーゲル」「わが音楽生活」抜粋
<出演>
ブリギッテ・ファスベンダー/
ルネ・フレミング/
グィネス・ジョーンズ/
クリスタ・ルートヴィヒ/
クリスティアン・シュトラウス/
フランツ・ウェルザー=メスト/
ルーファス・ウェインライト 他
日本語字幕付
 収録時間:52分+23分(ボーナス)/音声:ドイツ語/ ステレオ2.0/字幕:英・仏・韓・日/画面:16:9/REGION All(Code:0)/DVD…片面2層ディスク
 リヒャルト・シュトラウスの数々のオペラ作品における“女性”像の多彩さには、本当に驚かされるばかりです。強い女性の象徴でもある復讐に燃えるエレクトラ、妖艶で身勝手な美少女サロメ、溢れるばかりの美しさを手にしているのに、常にそれを失う恐れを抱いているマルシャリン、人生の機微に富み、男を軽くいなすツェルビネッタ、究極の選択に迷うマドレーヌ…他にも興味深い女性がたくさん描かれています。彼における最高の女性は、何といっても妻のパウリーネでした。史実では、しばしば「悪妻」と評されるパウリーネでしたが、優れたソプラノ歌手であり、また極めて現実的な女性であった彼女。シュトラウスの生涯の終わりまでの55年間を添い遂げ、彼にたくさんの作品を書かせ、また作品のモデルになり、初演を果たすなど大きな役割を担ったことは間違いありません。ただし、「夢を見ることよりもお金を稼ぐこと」これが至上命題であった、そんな女性と過ごした生活は、彼の女性観を幾分シニカルなものにしたのかもしれません。
 この映像では、彼の歌劇でヒロインを歌ったたくさんの名歌手たちの証言と、彼の孫であるクリスチャン(現存する最後の孫にあたる人)による「祖父母たちの生活」のレポートを通じて、リヒャルト・シュトラウスの女性観を探る貴重なドキュメンタリーが描き出されています。 
 

102183
(DVD)
\6300→\5890
2013年 ザルツブルク音楽祭
 ハンス・グラーフ(指揮)&カメラータ・ザルツブルク
  モーツァルト:歌劇「後宮からの誘拐」

 3幕 クリストフ・フリードリヒ・ブレッツナー原作
  「ベルモンテとコンスタンツェ、または後宮からの誘拐」、
  ゴットリープ・シュテファニー改作
コンスタンツェ:ベルモンテの婚約者
 …デジレ・ランカトーレ(S)/
太守セリム…トビアス・モレッティ(セリフ)/
ベルモンテ:スペインの貴族…ハビエル・カマレーナ(T)/
ブロンデ:コンスタンツェのイギリス人の召使
 …レベッカ・ニルセン(S)/
ベドリッロ:ベルモンテの召使
 …トーマス・エベンシュタイン(T)/
オスミン:太守の監督官…クルト・リドル(B)/
ザルツブルク・バッハ合唱団/
カメラータ・ザルツブルク/
ハンス・グラーフ(指揮)/
エイドリアン・マルトハーラー(ディレクター)/
フェリックス・ブレルザック(TVディレクター)/
レナ・ホシェック(衣装)/
アロルス・グラスナー(合唱指揮)


108102
(Blu-ray)
\6300→\5890
 日本語字幕付
 2013年 ザルツブルク音楽祭 ハンガー7 ライヴ収録/収録時間:125分+27分(メイキング)/音声:独語歌唱/
 <DVD>ステレオ2.0/DD 5.1, <BD>ステレオ2.0/dts-HDマスターオーディオ 5.1/字幕:英・仏・独・西・伊・韓・日,《メイキング》英・仏・韓・日/画面:16:9/REGION All(Code:0)/
 <DVD>片面2層ディスク/Blu-ray・・・ニ層 50GB 1080i High Definition
 トルコの後宮に捕らわれている恋人のコンスタンツェを救おうとやってきたベルモンテは、大酒飲みの番人オスミンに行く手を阻まれますが、一緒に捕えられていた従者のペドリッロと、その婚約者ブロンデと力を合わせて、脱出を試みます。ところが、酔っぱらって泥酔していたはずのオスミンに見つかってしまい、あえなく捕まってしまいます。しかし、太守セリムは寛大な心で4人を許して解放し、皆は太守の徳をたたえるのです。
 2013年のザルツブルク音楽祭でこのオペラが上演された時には、その舞台はトルコではなく、なんとザルツブルクのさるお金持ちが作った飛行場になっていました。そこに2つある格納庫のうちの一つ(ハンガー8)ではオーケストラが演奏、そしてもう一つの、ハンガー7で物語が進みます。そこは、ファッション・ショーのステージまでが揃っている華やかなオート・クチュールの会社、コンスタンツェはモデル、ブロンデはお針子として捕らわれていたのです。ところが、この「舞台」には、客席がありません。それは、このプロダクションがテレビで生中継されるためのものだったから。
 歌手たちはまるで野外フェスのようにハンズフリーのマイクとイヤモニターを装着、ステディ・カムを含めた無数のカメラが、彼らを追いかけ、それがテレビでヨーロッパ中にリアルタイムで流されたのです。なぜ飛行場?それは見てのお楽しみ。ここでしか実現不可能なサプライズな演出が、最後の最後に待ってますよ。
 

102184
(DVD)
\6300→\5890
コレギウム・ヴォカーレ1704
 グルック:歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」(映画版)

  3幕 ウィーン版(1762) ラニエーリ・カルツァビージ 台本
オルフェオ…ベジュン・メータ(C-T)/
エウリディーチェ…エヴァ・リーバウ(S)/
愛の神…レグラ・ミューレマン(S)/
コレギウム1704/
コレギウム・ヴォカーレ1704/
ヴァーツラフ・ルクス(指揮)/
オンドレイ・ハヴェルカ(演出)/
ズデニェク・フレミング(装置)/
アンドレア・ミルトネロヴァ(コレオグラフィ)


108103
(Blu-ray)
\6300→\5890
日本語字幕付
 チェスキー・クルムロフ城、バロック劇場/収録時間:75分/音声:イタリア語歌唱 <DVD>ステレオ2.0/DD 5.0 <BD>ステレオ2.0/dts-HDマスターオーディオ5.0/字幕:英・独・仏・西・韓・日/画面:16:9/REGION All(Code:0)/<DVD>片面2層ディスク <BD>単層 25GB 1080i High Definition
 チェコ、南ボヘミア州の小さな都市、チェスキー・クルムロフ。街は小さいのですが、ここにある城は(街並みにそぐわないほど)大きく壮麗で、1766年に完成したバロック様式の劇場が当時のまま保存されていることで知られています。機械仕掛けの舞台装置を備え、舞台が上演される時はロウソクの灯りのみ。まさにバロック・オペラを上演するにはうってつけの劇場なのです。
 今回の「オルフェオとエウリディーチェ」は、この劇場の良さをそのまま生かしたもので、見事な映画仕立ての映像は、曲の姿を余すことなく伝えることに成功しています。例えば、二重唱の場面。実際の2人は離れたところに立っていますが、壁に投影された2人の影は、手をしっかり繋ぎあうなど、計算された映像でなくては味わえない仕掛けが随所に凝らされています。演奏については、現在、恐らく世界で3本の指に入るであろう、カウンターテナーのベジュン・メータの表現豊かな歌唱、エウリディーチェを演ずるエヴァ・リーバウの清楚な姿、そしてこれまた最近、注目度急上昇中のチェコの新進ピリオド楽器アンサンブル、コレギウム1704と指揮のルクスによる瑞々しい演奏。まさにグルック(1714-1787)生誕400年を記念するにふさわしい名演の誕生です。
 グルックの代表作「オルフェオとエウリディーチェ」は、もともとはギリシア神話の「転身物語」を原作としたもので、夫婦の変わらぬ愛を丁寧に描いた感動の作品です。1762年のウィーン版というのは、このオペラの最初の形であり、主役のオルフェオはカウンターテナーが演じますが、1774年にパリのオペラ座で上演される際は、当時のパリでカウンターテナーが好まれなかったこともあり、アルトで歌うように改編され、また、誰もが知っている「精霊の踊り」もパリ版で追加されたため、ウィーン版であるこのアルバムでは演奏されることはありません。
 


108106
(Blu-ray)
\6300→\5890
2012年 ハンブルク州立歌劇場
 プッチーニ:歌劇「蝶々夫人」

  3幕 ジョン・ルーサー・ロング原作、
    ルイージ・イッリカ&ジュゼッペ・ジャコーザ 台本
蝶々さん(蝶々夫人)…アレクシア・ヴルガリドゥ(ソプラノ)/
スズキ…クリスティーナ・ダミアン(メゾソプラノ)/
ケイト・ピンカートン:ピンカートンのアメリカ本国での妻…イダ・アルドリアン(メゾソプラノ)/
ベンジャミン・フランクリン・ピンカートン…テオドール・イリンカイ(テノール)/
シャープレス:領事…ラウリ・ヴァサール(バリトン)/
ゴロー…ユルゲン・ザッハー(テノール)/
ヤマドリ公爵…ヴィクトール・ラド(バリトン)/
勅使…トーマス・フローリオ(バリトン) 他/
ハンブルク・フィルハーモニー管弦楽団/
ハンブルク州立歌劇場合唱団/
アレクサンダー・ジョエル(指揮)/
ヴィンセント・ブッサール(演出)/
クリスティアン・ギュンター(合唱指揮)/
ヴァンサン・ルメール(装置)/
クリスティアン・ラクロワ(衣装)/
グィド・レヴィ(照明)
日本語字幕なし
 2012年 ハンブルク州立歌劇 ライヴ収録/収録時間:137分/音声:イタリア語歌唱 ステレオ2.0/字幕:英・独・西・伊・韓/画面:16:9/REGION All(Code:0)/単層 25GB 1080i High Definition
 日本人なら一度は聴いておきたいプッチーニ(1858-1924)の「蝶々夫人」。
 “時代錯誤である”とか“正しい日本の姿を反映していない”とか、どんな演出でも何かしらの突っ込みどころのある作品ではありますが、ここで描かれている物語は普遍のストーリーを持つものであり、ひたすら愛しい人を待つ女性の心理を的確に描いた悲恋物語として永遠に語り継がれるものでしょう。
 この映像は2012年にハンブルクで行われた舞台を収録したものです。主役の蝶々さんは若手ソプラノ、アレクシア・ヴルガリドゥが演じ、この役にスタイリッシュで現代的な肉付けをしています。
 ピンカートン役はルーマニアのテノール、イリンカイが演じることで、本来冷徹な男であるはずのピンカートンに、苦悩の影が強く宿ったのでした。
 注目の演出家ブッサールの構築した世界観と、名デザイナー、クリスティアン・ラクロワが衣装を担当したことでも話題となったこの舞台、指揮者アレクサンダー・ジョエルの紡ぎ出す音楽も相俟って丁寧に纏められた美しい世界が広がっています。 
 


101675
(DVD)
\3900→\3590
フリードリヒ・グルダ
 1.チェロと吹奏楽のための協奏曲/
 2.自身のための協奏曲(ピアノと管弦楽のためのソナタ・コンチェルタンテ)…世界初演
ハインリヒ・シフ(チェロ)/
ミュンヘン・フィルハーモニカー/
ヤーノシュ・ダルヴァス(ヴィデオ・ディレクター)
1988年 ミュンヘン ピアノの夏 ライヴ収録/収録時間:76分/音声:ステレオ2.0/字幕:なし/画面:4:3/REGION All(Code:0)/片面2層ディスク
 天才ピアニスト、フリードリヒ・グルダ。彼の才能はクラシック作品の演奏だけに留まるものではなく、ジャズの分野でも非常に高く評価されていたのはご存知の通りです。また作曲にも力を入れ、ユニークな曲をいくつか書き上げたことでもしられています。
 この「チェロ協奏曲」はその最たるものであり、ここでも演奏しているチェリスト、ハインリヒ・シフの委嘱による1980年に作曲されました。録音年代だけを見て「現代音楽」にカテゴライズされていたこともありますが、実際にこの曲を聴いてみると、その魅力的な姿に感動せざるを得ないでしょう。
 「チェロと吹奏楽のため」と題されていますが、実際にはドラムセットやギターが加わった楽器編成であり、曲もコンテンポラリーとジャズ、民族音楽までがミックスされた破天荒なもの。途中に挿入された「凄すぎるカデンツァ」も聴きものですが、何といっても全体を覆う「ゆるい雰囲気」がたまりません。
 グルダ自身が指揮をしていますが、彼は大したことをするわけでもなく、生暖かく見守っていると言った感じでもあります。
 世界初演である「自身のための協奏曲」は彼が敬愛するモーツァルトを思わせる軽やかなメロディで幕を開け、時にはピアノの中の弦を直接はじき、ノリノリのジャズになり、とにかく盛り上がって終わります。グルダ好きにはたまらない映像であり、グルダを知らない人にもオススメしたい映像です。
 


102190
(DVD)
\3900→\3590
フリードリヒ・グルダ 〜ショパン、そしてその向こうに……
 Featuring:リンペ・フックス 映像ディレクター…ヤノシュ・ダルヴァス
 《フリードリヒ・グルダ・ソロ「Chopin Pour Ma Douce-
   私の優しい女性(ひと)のためのショパン」》
 フレデリック・ショパン(1810-1849):
  夜想曲 第17番 ロ長調 Op.62-1/
  舟歌 嬰ヘ長調 Op.60/
  24の前奏曲 Op.28より第3.4.7.9.10.13.15.21.24番/
  子守歌 変ニ長調 Op.57/
 《フリードリヒ・グルダ&リンペ・フックス
   「Consonanza Personale-個人的な協和の音」》
   Invocation and Visit of the Shadow-影の始まりと訪れ/
   Night Magic and Dance-夜の魔法と踊り/
   The Shadow Overcome-影の克服/
   Beyond-その向こうに/アンコール
フリードリヒ・グルダ
日本語字幕なし
 1986年 ミュンヘン・ピアノの夏 収録/収録時間:70分+36分(ヨアヒム・カイザーとのインタビュー:1986年)/音声:ステレオ2.0/字幕(インタビューのみ):独(オリジナル).英.仏/画面:4:3/REGION All(Code:0)/片面2層ディスク
 1980年に行われた2つのライブ。最初に置かれたのがショパンの作品集。この頃ショパンばかり弾いていた(付き合っていた女性の影響?)と言われるグルダらしい、強烈な思いが伝わってくるユニークな演奏です。「個人的な協和の音」で共演しているリンペ・フックスは、フリー・ジャズの分野で有名な女性。彼女の夫パウルもミュージシャンであり、一時期はグルダを交え、3人で演奏に興じていたのでしょう。
 しかし、ここでの2人の様子は単なる友人を越えた親密な関係に思えます。だって、ここまで即興演奏で息が合うなんて……。
 ボーナスとして収録されているインタビューもとても興味深いものです(残念ながら日本語対訳はありません)。
 

100391
(DVD)
\6300
プロコフィエフ:歌劇「炎の天使」
 5幕 ワレリー・ブリューソフ原作、作曲家による台本
レナータ…ガリーナ・ゴルチャコーワ(ソプラノ)/
ルプレヒト:騎士…セルゲイ・レイフェルクス(バリトン)/
宿屋の女主人…エフゲーニヤ・ペルラソーワ=ヴェルコヴィッチ(メゾ・ソプラノ)/
ポーター…ミハイール・キット(バス)/
女占い師…ラリッサ・ジャチコーワ(メゾ・ソプラノ)/
ヤコブ・グロック…エフゲーニ・ボイツォフ(テノール)/
ネッテスハイムのアグリッパ…ウラジーミル・ガルーシン(テノール)/
マティアス…ユーリイ・ラプチェフ(バリトン)/
医者…ヴァレリー・レーペジ(テノール)/
メフィストフェレス…コンスタンチン・プルージュニコフ(テノール)/
ファウスト…セルゲイ・アレクサーシキン(バス) /
客…エフゲニ・フェドートフ(バス) 他/
マリインスキー歌劇場管弦楽団&合唱団/
マリインスキー歌劇場アクロバティック・トゥループ/
ヴァレリー・ゲルギエフ指揮/
デヴィッド・フリーマン(演出)/
デヴィッド・ロージャー(舞台デザイン)/
ウラディーミル・ルカセヴィチ&スティーブ・ウィトソン(照明)
日本語字幕なし
 1993年 サンクトペテルブルク,マリインスキー劇場 ライヴ収録/収録時間:124分/音声:ロシア語歌唱 ステレオ2.0/字幕:英・仏・独・西/画面:4:3/REGION All(Code:0)/片面2層ディスク
 さすらいの旅を続けていた騎士ルプレヒト。久しぶりに祖国に帰り、宿屋に泊ると、隣の部屋から恐怖におののく叫び声が聞こえてきます。悲鳴を上げていたのは若い少女レナータ。彼女は「私には悪霊がついている」といい、それを振り払うために苦しんでいるのでした。ルプレヒトは彼女から魔物を祓い、正気に戻ったレナータは、自分と炎の天使マディエリとの不思議で妖しい関係を語り始めるのです。マディエリが姿を変えた(と彼女が信じる)伯爵に捨てられたレナータ。彼女が必死に伯爵を探す姿に感銘を受けたルプレヒト。そして宿屋から彼女を追い出したい宿屋の女主人。その周囲をさまよう白塗りの悪霊たち(これは彼女の目にしか見えていない設定)。物語の途中には、あの有名なファウストやメフィストフェレスたちも現れて、不気味な雰囲気は最終幕まで続き、最後は阿鼻叫喚の世界が展開します。
 一人の女性の神秘体験が、多数の女性たちに伝播し、周囲の男たちの運命までもくるわせてしまうというこの物語。このオペラはソヴィエト社会主義国家の圧政の元に書かれており、様々な解釈が可能です。しかし、この上演は、ストーリーをかなり忠実に映像化し、頽廃的で奇怪な世界を目の当りに見せてくれるものとして仕上がっています。
 レナータの心の中に潜む悪霊は、白塗りのダンサーたちによって視覚化され、つねに彼女の周囲をうろついています。全体に裸体が多く出現しますが、これも許容範囲内・・・と言えるものでしょう。
 現代ではもっと過激な演出がありますから。しかし、この映像が収録された1993年の時点では、非常にセンセーショナルなものであり、同年、この歌劇が日本で上演された時にも大きな話題になったものです。もちろんゲルギエフの指揮、歌手たちについては、全く申し分ありません。
 

100403
(DVD)
\6300
オッフェンバック:歌劇「地獄のオルフェ」
 2幕4場 エクトル・クレミュー 台本
オルフェオ…アレクサンドル・バディア(テノール)/
エウリディーチェ…エリザベート・ヴィダル(ソプラノ)/
ジュピター…デール・デュジング(バリトン)/
プルトン/アリステウス…レイナルド・マシアス(テノール)/
ジョン・スティクス…アンドレ・ユング(バリトン)/
世論…デジレ・マイザー(メゾ・ソプラノ)/
ユノ…ジャクリーヌ・ファン・クヴァイユ(メゾ・ソプラノ)/
愛の神…マリー=ノエル・ド・カラタイ(ソプラノ) 他/
モネ劇場交響楽団&合唱団/
パトリック・ダヴァン(指揮)/
ヘルベルト・ヴェルニケ(演出・装置・衣装・照明)/
アンドリュー・ジョージ&シルヴィア・プランタン(コレオグラフィ)/
クサヴィエル・ツーヴァー(ドラマトゥルギー)
日本語字幕なし
  100402(PAL)新装版/1997年 ブリュッセル,モネ劇場 ライヴ収録/収録時間:120分/音声:フランス語歌唱 ステレオ2.0/字幕:英・独・仏・西/画面:16:9/REGION All(Code:0)/片面2層ディスク
 オッフェンバック(1819-1880)の描く奇天烈な世界を、微細に研究し、演出、装置、衣装、照明に至るまで全ての効果を計算しつくした上で、舞台を作り上げた演出家ヘルベルト・ヴェルニケ。この映像では彼の造りだした見事な舞台を存分に楽しむことができるはずです。
 このお話の粗筋は、オペラ・ファンなら知らない人はいないでしょう。あのグルックのオルフェオとエウリディーチェと根本は同じ。誤って冥界へ行ってしまった妻エウリディーチェを求めて、後を追うオルフェウス。ようやく再会できた2人を待つのは、「決して振り向いてはいけない」という試練でした。
 グルックの作品では、強い愛によって結ばれていたこの夫婦、オッフェンバックの作品になると、それがどうにも怪しい雰囲気に・・・。何しろ、オルフェオにもエウリディーチェにも他に恋人がいたりするので、この機会にできることなら別れてしまいたいと思っているのです。しかし体面があるので、とりあえず妻を迎えに行くか。と重い腰をあげるオルフェオですから、その結果は推して知るべし。そんなアブナイ物語をヴェルニケは20世紀前半の世界に置き換え、ハチャメチャにしてしまいます。地獄はなんとビアホール。体面を取り繕う紳士淑女に交じって、お掃除しているのが「世論(本音)」なのですから。あまりにも風刺が効きすぎていて大笑いできないところがご愛嬌。そんなオペラ、あなたもいかがですか?
 

101690
(DVD)
\3900
「ダンスの歴史」オン・スクリーン
 ライナー.E.モーリッツによる映像
アルヴィン・エイリー/
ピナ・バウシュ/
モーリス・ベジャール/
マシュー・ボーン/
マーゴ・フォンテイン/
マーサ・グレアム/
ジョン・ノイマイヤー/
ルドルフ・ヌレエフ/
アンナ・パヴロワ/
ローラン・プティ/
サシャ・ヴァルツ 他
日本語字幕なし
 収録時間:90分/音声:ステレオ2.0/字幕:英(オリジナル)・独・仏/画面:16:9/REGION All(Code:0)/片面2層ディスク
 20世紀のダンス。その進化をつぶさに眺めるためのディレクターのライナー.E.モリッツによる映像です。彼は問います。「メディアはどのように20世紀のダンスに影響を与えたか、また、20世紀のダンスはどのようにメディアに影響を与えたか?」この時代は素晴らしいダンサーや、見事な振付をテレビや映画を通じてみることができました。またそのために、演出家たちは次々と新しい工夫を凝らし、ベストな方法で観客たちを楽しませたのです。そんな「ダンスの歴史」を、名ダンサーたちの実際の映像と振付家たちのインタビューを見ながら辿ります。
 

102182
(DVD)
\3900
サシャ・ヴァルツのポートレート
 ブリギッテ・クレーマーによる映像/
 <スペシャル・フューチャー>
   快楽の園-コレオグラファー サシャ・ヴァルツ ブリギッテ・クレーマーによる映像
イェルク・イェシェル&
クリスティアン・メーラー(シネマトグラフィー)/
スヴェン・ユンゲ(サウンド&ミックス)/
シュテファン・タルノー(エディティング)/
ハンス・ペーター・クーン(音楽)
日本語字幕なし
 1992年から2007年、サシャ・バルツの初期から現在の活動を追う/収録時間:72分+59分(快楽の園)+22分(リハーサル)/音声:独・英(快楽の園)・仏 ステレオ2.0/字幕:英・仏(ポートレート)・西・露・アラビア・中・韓/画面:16:9/REGION All(Code:0)/片面2層ディスク
 サシャ・ヴァルツは、現在。ヨーロッパで最も有名かつ最もエキサイティングなコレオグラファー(振付家)の一人です。彼女の振り付けは独特であり、主題をきちんと見据えた上で、的確な動きを指定します。無論彼女一人で動くことはなく、常にダンサーとともにその仕事を作り上げていきます。そこには対話がありますが、出来上がっていくその動きこそが、彼女の関心の全てを占めています。
 2005年に彼女が振付をした、パーセルのオペラ「ダイドとイーニアス」(ARTHAUS101311)は、彼女における最重要な作品となっており、ここで新境地を開いた彼女は更に新しい世界を切り開いています。
 最近ではフランスの現代作曲家デュサパンの「メデア」と「パッション」、そして日本が誇る作曲家、細川俊夫のオペラ「松風」の演出を担当しています。
 この「松風」は、世阿弥による能の名作をもとに気鋭の若手作家ハンナ・デュブゲンがドイツ語の台本を執筆し、2010年に作曲されたもので、彼女の演出もとても好評を得ています。
 このブリギッテ・クレイマーによる映像は、2005年から現在までの彼女の姿を克明に追ったもので、彼女が世界的なキャリアを積んでいく様子が手に取るようにわかるはずです。
 

102185
(DVD)
\6300
ボリス・ブラッハー:歌劇「200 000ターラー」
 3景とエピローグ ショーレム・アレイヘム原作
シャイメーレ・ゾロカー:床屋の主人…ギュンター・ライヒ(バリトン)
エティエ・メニエ:その妻…マルタ・メードル(ソプラノ)
バイルケ:娘…ドロテア・ヴァイス(ソプラノ)
モーテル:床屋の見習い…エルンスト・ヘフリガー(テノール)
コーペル:床屋の見習い…ゲルト・フェルトホフ(バリトン)
ペルル:隣の住人…ギッタ・マイクス(メゾ・ソプラノ)
ゾロモン…トミスラフ・ヴェラリク(バリトン)
コルトゥン…エルンスト・クルコウスキ(バリトン) 他
ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団
ハインリヒ・ホルライザー(指揮)
日本語字幕なし
 1970年 ベルリン・ドイツ・オペラ ライヴ収録 世界初収録/収録時間:96分/音声:独語歌唱 PCM モノラル/字幕:英・独/画面:4:3/REGION All(Code:0)/片面2層ディスク
 戦後ドイツで活躍した作曲家たちの中でも、最も重要な働きをしたのがこのボリス・ブラッハー(1903-1975)です。彼はベルリンで数学を建築を学んだ後、作曲家に転じたというキャリアの持ち主で、その作風はジャズを取り入れたものや、「可変拍子」と呼ばれる独特のリズムを用いたものなど、新古典派よりの要素を取り入れており、前衛的でありながら、聴衆の心をつかむ親密なメロディも含まれたりと、なかなか興味深いものばかりです。
 このオペラ「200 000ターラー」は1969年の作品で、当時人気のあったショーレム・アレイヘムの短編小説をもとにして書かれています。
 平凡な床屋の主人、そして彼の周囲の人たちが、ある日、宝くじで高額当選をしたことで巻き起こる事件。これをシリアスかつユーモアたっぷりに描き出したこのオペラ。今を生きる人への寓話としても楽しめるはずです。
 時にはユダヤの雰囲気を漂わせた音楽は、常に物語と共にあり、騒々しく、また人々の心にぴったり添うものとなっています。
 オペレッタの名指揮者であり、日本にも度々訪れたホルライザーが納得の演奏をしています。
 


102188
(DVD)
\3900→\3590
カルロ・マリア・ジュリーニ:リハーサルとコンサート
 ブルックナー:交響曲 第9番 ニ短調
シュトゥットガルト放送交響楽団/
カルロ・マリア・ジュリーニ/
アグネス・メス(ヴィデオ・ディレクター)
日本語字幕なし
 収録時間:123分/音声:独語 ステレオ2.0/字幕:英・仏・西/画面:4:3/REGION All(Code:0)/片面2層ディスク
 「いつも私の意図は、強要せずとも目的の人に到達しています。
結局のところ、音楽家は軍の将校ではありません。最も重要なのは人との接しかたでしょう。音楽を造るという偉大なる神秘に必要なのは、一緒に働く人々の真の友情です。全てのオーケストラのメンバーは、私の心の中に彼らと彼女らが存在していることを知っています」
…カルロ・マリア・ジュリーニ

 イタリア出身の偉大なる指揮者ジュリーニ(1914-2005)。彼はサンタ・チェチリア音楽院に学び、ヴィオラ奏者としてそのキャリアを始めました。その際、ワルターを始めとした大指揮者の指揮に直接触れ、強い影響を受けたのです。30歳を超えたあたりから指揮者として頭角を現し、1953年にはミラノ・スカラ座の音楽監督の地位に昇り詰めたのでした(ただし3年後に辞任)。その後は1969年にシカゴ交響楽団の首席客演指揮者、1973年にはウィーン交響楽団の首席指揮者を務めるなど、世界的評価を高めていきます。
 1978年にはロサンジェルス・フィルハーモニックの音楽監督に就任し、素晴らしい音楽を次々と生み出していきますが、1984年に夫人の病気を理由に辞任。以降は活動範囲をヨーロッパに限定してしまったため、晩年の来日はありませんでした。
 そんなジュリーニ。ベートーヴェンやブラームス、モーツァルト、そしてマーラーなどの演奏が高く評価されていますが、マーラーと双璧をなすブルックナーでも孤高の名演を残しています。
 このブルックナー(1824-1896)もそんな一つの貴重な記録であり、リハーサルも含め、90年代の彼の作り上げる音楽の方向性を指し示す、極めて充実した2時間の映像です。














4/1(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

キング・インターナショナル



KKC 036
\2600→\2390
ふたりのドメニコ/赤松林太郎
 ドメニコ・スカルラッティ:
  (1)ソナタ ホ長調K.531/(2)ハ長調K.159/(3)ニ長調K.178/
  (4)イ長調K.322/(5)ロ短調K.87/(6)ニ長調K.430/
  (7)ニ短調K.64「ガヴォット」/(8)変ロ長調K.440「メヌエット」/
  (9)ヘ短調K.466/(10)ト長調K.63「カプリッチョ」
 ドメニコ・チマローザ:
  (11)ソナタ 変ロ長調C.27/(12)変ホ長調C.37/(13)変ロ長調C.18/
  (14)イ長調C.45/(15)イ短調C.55「シチリアーナ」/(16)イ長調C.11/
  (17)ニ短調C.9/(18)ニ短調C.17/(19)ニ長調C.13/(20)ト長調C.51/
  (21)ト短調C.61/(22)ト長調C.82/(23)ハ短調C.66/(24)ハ長調C.14
赤松林太郎(ピアノ)
 「聡明かつ才能がある」(ヨアヒム・カイザー)強烈な個性とオーラあふれる音楽、天才・赤松林太郎デビュー!

 録音:2013 年12 月2-4 日/ベルフォーレ津山/DDD、60’ 02”

 新しい才能が続々と輩出される日本ピアノ界に、強烈な個性が出現しました。赤松林太郎。何より圧倒的な存在感と説得力あふれる解釈に驚かされます。ピアノの音もたっぷりと豊かで、超絶的な指さばきもふくめ、19 世紀的ピアニズムを感じさせます。演奏のみならず音楽学的研究にも熱心で、珍しい作品の発掘にも積極的。今日の日本では珍しいタイプのピアニストと申せましょう。
 演奏活動のかたわら、エッセイストとして新聞や雑誌にも連載を持ち、「美しいキモノ」ではモデルも務めるマルチ・タレントです。
 このアルバムはスカルラッティとチマローザというふたりのイタリア・バロック作曲家のソナタ集をピアノで挑戦。チェンバロを意識しないピアノならではの表現力と美感を最大限に追求し、あっという間に全曲を聴かせます。

 赤松 林太郎(あかまつ りんたろう)
 1978 年大分生まれ、2 歳よりピアノとヴァイオリンを、6 歳よりチェロを始める。幼少より活動を始め、5 歳の時に小曽根実氏や故・芥川也寸志氏の進行でテレビ出演。10 歳の時には自作カデンツァでモーツァルトの協奏曲を演奏。1990 年に第44 回全日本学生音楽コンクールで優勝して以来、国内の主要なコンクールで優勝を重ねる。1993 年には仙台市教育委員会より平成5 年度の教育功績者に表彰される。1996 年の第1 回浜松国際ピアノアカデミーに参加、最終日のアカデミーコンクールにてファイナリストに選抜される。
 神戸大学を卒業後、パリ・エコール・ノルマル音楽院にてピアノ・室内楽共に高等演奏家課程ディプロムを審査員満場一致で取得(室内楽は全審査員満点による)。ピアノを熊谷玲子、ミハイル・ヴォスクレセンスキー、フランス・クリダ、ジャン・ミコー、ジョルジュ・ナードル、ゾルターン・コチシュ、室内楽をニーナ・パタルチェツ、クリスチャン・イヴァルディ、音楽学を岡田暁生の各氏に師事。
 2000 年に第3 回クララ・シューマン国際ピアノコンクール(審査員にはマルタ・アルゲリッチやネルソン・フレイレなど)で第3 位を受賞した際、Dr. ヨアヒム・カイザーより「聡明かつ才能がある」と評された。国際コンクールでの受賞は10 以上に及ぶ。
 *このCDは弊社独自企画で、海外盤が存在しません。





 野獣。あるいは怪物。しかも魅力的な。
 赤松林太郎。
 今までその名を知らなかった。CDも何枚か出していたらしいが、一般にはほとんど流通していなかったので知らないのも無理はない。なんでも、CDショップに置かなくてもコンサート会場で勝手に売れるから、ショップに流通させる必要がなかったらしい。そうやって今までのCDはみなコンサート会場の即売で数ヶ月の間に完売してしまったのだという。いまどき100枚売るのが大変なクラシックCDの世界で、赤松はこれまでそうやってコンサート会場でそれぞれ500枚を瞬く間に完売させてきたのである。
 そんな赤松林太郎に会った。
 経歴・・・まったく陳腐だが、あえて経歴というものに触れとするならば、1990年に全日本学生音楽コンクールで優勝、2000年に第3回クララ・シューマン国際ピアノコンクールで日本人初の上位入賞、2001年神戸大学卒業後、パリ・エコール・ノルマル音楽院にてピアノと室内楽共に高等演奏家課程ディプロムを審査員満場一致で取得卒業。その後もフランス、イタリア、スペインなど十指を超える国際コンクールで優勝や上位入賞を続ける。
 ただ、そういう経歴のピアニストなら日本にも五万といるだろう。
 ただこの人の持つ、ただならぬ野性味、生きることにかけての臭覚・・・それは経歴には出て来ない。会った瞬間に、ただものでないと思わせる、まるで野獣の匂い・・・それは実際にその人にじかに会わないとわからない。今の日本にそんな野獣性・怪物性を感じさせるピアニストがどれだけいるか。いや世界にも。
 さっきの経歴はきれいに書きそろえているが、実際の生き様はもっと強烈。
 たとえば神戸大学卒業というエリートでありながらそんな肩書きにはまったく頓着せず、赤松は卒業後あっさりヨーロッパに武者修行に出てしまう。そしてドイツでピアニストとしての芽がでかかったところでひどい事件に遭い、ほぼ一文無しの状態でパリに流れ着く。そこでパリ・エコール・ノルマル音楽院にもぐりこみ、学費と生活費を得るためにヨーロッパのあらゆる音楽コンクールに出向き、そこで賞金を稼いで廻ったのである。はっきり言えば生きるために。食うために。実家からの仕送りでのほほんと音楽学生生活を送るお坊ちゃんじゃない。そしてそうした活動の中でアルゲリッチやフレイレに賞賛され知己となり、その後ハンガリー・ブダペストに赴きコチシュのところに出入りするようになってようやく落ち着いた。
 そして日本に凱旋。その後は知る人ぞ知るヴィルトゥオーゾとして活躍して廻っていたらしいが、先ほども言ったがCDを大々的に売るということもなく、大型コンサートも西本智実とのツアーくらいだったせいか、その知名度は一般的ではない。しかしその実力は推して知るべし。というか、会った瞬間に相手を惹きこまずにいられないその日本人離れしたキャラクター。会話も饒舌なら機転も利く。頭もすこぶる切れ、知識も学者並み。そしてワインを5杯も6杯も飲んでおきながら、リクエストに応えてリストの「ラ・カンパネッラ」を何の苦もなく、あっさり完奏してしまう。
 すべてが日本人離れした人物。

 そう、一つ言い忘れた。実は赤松が最も影響を受け、その根幹を築いたのは、パリで師事していたフランス・クリダらしい。
 知的で繊細で、フランスの美学を全身で表現するような女性ピアニスト。
 赤松が、たとえば自由奔放で精力的な師匠を持っていたら「ああ、そうなの」という感じだが、まるで正反対と言っていいようなクリダに最も影響を受けたと聞かされたとき、「この男の引き出しは一体どれほどあるのだろう」、と畏れ入った。(過去のコメントから)


HMF



HMC 902165
(2CD)
\3200→\2890
シューベルト:後期ピアノ・ソナタ集
 [CD1]
  ピアノ・ソナタ第14番 イ短調 D784/ op.posth.143
  ピアノ・ソナタ第19番 ハ短調 D958
 [CD2]
  ピアノ・ソナタ第20番 イ短調 D959
  ピアノ・ソナタ第21番 変ロ長調 D960
ポール・ルイス(ピアノ)
 ポール・ルイスが清冽な音色で描く壮絶なまでに研ぎ澄まされたシューベルトの世界

 録音:[CD1]2013 年3-4 月/ [CD2]2002 年9 月/テルデックス・スタジオ(ベルリン)

 ポール・ルイスのシューベルト・ソナタ集最新巻は後期ソナタ集。1823 年に作曲の第14 番、亡くなった1828 年の第19 番、そして旧録(HMC901800[ 廃盤] と同内容)の第20、21 番(いずれも1828 年)という組み合わせです。[CD1] の第14 番も第19 番も、清冽で健康的な音色、自然な音楽運びでありながら、聴き手の目の前に描かれていくのはシューベルトの心の世界。時に希望の光がさすものの、シューベルトの心の奥底の絶望感までもが浮き彫りにされているような壮絶さもあわせもつ演奏です。ポール・ルイスのシューベルト観がますます研ぎ澄まされていることを感じさせる録音といえるでしょう。
 [CD2] は[CD1] よりも10 年ほど前の録音で、あらためて聴いてみると、音色の清冽さは同じですが、平和で健康的な印象で、[CD1]の壮絶な世界の後に聴くと少しほっとするような2 枚組となっております。

 ポール・ルイス来日情報
  ダニエル・ハーディング指揮、新日本フィルとの共演
   6 月28日(土) 新日本フィル 多摩定期第87回
    ブラームス:ピアノ協奏曲第1番 ニ短調、交響曲第1番 ハ短調
   6 月29 日(日) サントリーホール・シリーズ527 <All Brahms VOL.3>
    ブラームス:ピアノ協奏曲第1番 ニ短調、交響曲第1 番 ハ短調
     ハルトムート・ヘンヒェン指揮、読売日本交響楽団との共演
   7 月20 日(日) 読響 第168回東京芸術劇場マチネーシリーズ
    ベートーヴェン: ピアノ協奏曲第3番
    シューベルト: 交響曲第8番「グレイト」 他



MUSIQUES SUISSES


MGBCD 6279
\2500
ズーター:弦楽四重奏曲集
 弦楽四重奏曲第1番ニ長調 Op.1
 弦楽四重奏曲第2番嬰ハ短調 Op.10
 弦楽四重奏曲第3番ト長調 Op.20《くろうたどりの歌》
ベートーヴェン弦楽四重奏団
  19世紀後期〜20世紀前半のスイスで活躍した作曲家、合唱指揮者のヘルマン・ズーター(1870−1926)の弦楽四重奏曲集。演奏はベートーヴェン生誕地のボンで2006年に結成されたベートーヴェン弦楽四重奏団。
 ベートーヴェンの名を冠するこの四重奏団は古典派、ロマン派に留まらずモダン作品にも精力的な研究を行っている。ベートーヴェン弦楽四重奏団の美しいサウンドがズーターの作品の魅力を際立たせている。

 2013年9月−10月の録音。




SIGNUM CLASSICS


SIGCD 380
\2300
ドリームスケープ 〜
 アンジェイ&ロクサンナ・パヌフニクの歌曲&三重奏曲集

  アンジェイ・パヌフニク:愛の歌
  ロクサンナ・パヌフニク:私の目、覚えている甘い愛
  アンジェイ&ロクサンナ・パヌフニク:祈り
  ロクサンナ・パヌフニク:その強き愛、美徳
  アンジェイ・パヌフニク:夢のような光景
  ロクサンナ・パヌフニク:アラウンド・スリー・コーナーズ
  アンジェイ・パヌフニク:ピアノ三重奏曲 Op.1
ヒーザー・シップ(メゾ・ソプラノ)
スビト・ピアノ・トリオ
 アンジェイとロクサンナ。パヌフニク父娘の芸術!

 母国での不当な扱いから逃れ、イギリスへと活躍の場を移し、近年その音楽への注目が高まっている20世紀ポーランドの大作曲家アンジェイ・パヌフニク(1914−1991)と、娘で父と同じく作曲家となったロクサンナ・パヌフニク(1968−)の歌曲とピアノ三重奏曲。
 コヴェント・ガーデン王立歌劇場などで活躍するソプラノ、ヒーザー・シップと、ポーランドのアンサンブル、スビト・ピアノ・トリオの演奏で、アンジェイとロクサンナ、パヌフニク父娘の芸術が交錯する。

 2013年8月27日−29日の録音。
 

SIGCD 374
\2300
ベルカントの宝石
 ドニゼッティ:歌劇《ドン・パスクヮーレ》より 騎士はあのまなざしを
 ヴェルディ:歌劇《海賊》より あの人はまだ帰って来ない
 ドニゼッティ:
  歌劇《連隊の娘》より 皆さんがご存知の、
  歌劇《ランメルモールのルチア》より あの方はまだね
 ロッシーニ:歌劇《婚約手形》より この喜びをお伝えしたいのです
 ベッリーニ:
  歌劇《カプレーティとモンテッキ》より こうして私は晴れの衣装を着せられ
 ロッシーニ:
  歌劇《オリー伯爵》より En proie a la Tristesse ... Celeste providence
 ベッリーニ:歌劇《夢遊病の娘》より おお、もう一度だけ会えたなら
 ドニゼッティ:歌劇《愛の妙薬》より 受けとって、私はあなたのために
 ロッシーニ:
  歌劇《シャブランのマティルダ》より Son tua per sempre... Ami alfine
エレナ・クサントウダキス(ソプラノ)
キャスリン・カービー(メゾ・ソプラノ)
リチャード・ボニング(指揮)
ロイヤル・ノーザン・シンフォニア
 オーストラリア、メルボルン大学のヴィクトリアン・カレッジ・オヴ・アーツから世界へと羽ばたいたソプラノ、エレナ・クサントウダキスが歌うベルカント・アリア集。
 コヴェント・ガーデン王立歌劇場には、マッケラスが指揮するヤナーチェクの「マクロプロス事件」のクリスタ役でデビュー。パッパーノ指揮の「ウィリアム・テル」のレコーディングにも参加し、イングリッシュ・ナショナル・オペラやMETなど、欧米の主要なオペラハウスで活躍する期待のソプラノである。名匠リチャード・ボニングの存在も頼もしい。

 2013年7月22日−23日&25日の録音。



<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


ALTUS



ALT 290
\2600→\2390
ヴィンテージ再生装置の専門家『喜代門 守』氏による復刻シリーズ!
 シューマン:交響曲第4番 ニ短調 Op.120
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 ヴィンテージ再生装置の専門家『喜代門 守』氏による復刻シリーズ

 フルトヴェングラーの名録音シューマン4 番最初期オリジナル盤からの復刻!

 録音:1953 年5 月14 日/32 bit Digitally、Remasterd、モノラル
 使用機材:Cartridge: Elac Mst-1 Diamond Stylus Turntable: Elac Miracord 10H/ Phonoequalizer: Emotion-1monoS (vintagejoin) Equalization Curve: FFRR

 ■制作ノート 金子学(ベーレンプラッテ)
 この名演が録音されたベルリンのイエス・キリスト教会ベルリンの市内交通の中心、ZOO(動物園)駅から地下鉄で15 分ほどのTHIELPATZ 駅を降りて徒歩で5 分ほどのところにある小さな教会がそれである。1944 年の空襲で、旧フィルハーモニーが跡形もなく破壊されてしまったベルリン市内では、ベルリンフィルのコンサートはもっぱらティタニア・パラスト(映画館)で行われていた。いかしながら、音響は映画館のそれであるので、録音には全く不向きであった。そこで、カイルホルツをはじめとする録音スタッフは、このダーレム地区にある近代的な教会に白羽の矢を立てた。事実、この教会でのオーケストラ録音を聴くと、癖がなく重厚なサウンドの中から音楽のディテールがよくわかる素晴らしい音響にいつも引き込まれてしまう。「新フィルハーモニー」が竣工してから10 年以上経っても、ここをメインの録音会場にしていたことや、放送やCD 録音用スタジオとしてもここが使われていることからもここのアコースティックがいかに優秀かうかがい知れる。さて、今回復刻に使用したレコードは、10 インチの「LP33」とレーベル面に印刷されている初期レコードである(この頃は、SP レコードと同時発売されたため、再生時注意を促す意味でLP33 の文字が金色で印刷されている)。今回私たちが復刻したCD から、フルトヴェングラー晩年の解釈、そして、廃墟から録音会場を見つけ出してまで彼の演奏を残そうとした録音スタッフの心意気を感じていただくことができれば、まことに幸いである。

 ■盤おこしに関して 喜代門 守 [きよと まもる](VINTAGE JOIN)
 DGG の初期の録音は、厳密には違うのですがFFRR、その後NAB が使われているようです。実際にFFRR、NAB での聴き比べをしてFFRR の方が木管が綺麗に出て響きも良く、フォルテッシモ時の音もホールの響きからすると自然なのでこちらを選択しております。カートリッジの調整としては、この盤の音にあったスタイラスを選別しております。ダイヤモンド針、サファイヤ針、そして天然ゴム、合成ゴムダンパーの組み合わせにて10 本以上のスタイラスよりセレクトしていきます。今回はダイヤモンド+合成ゴムダンパーの組み合わせとなりました。針圧は3~6g と少しずつ重くしていきながら、フォルテシモの音が潰れないようにあわせて行きます。盤も枚数より聴き比べて、音の輪郭が出ている盤をセレクトして使用しております。イエスキリスト教会の空気感が少しでも感じて貰えれば幸いです。録音は電圧も安定する深夜から朝にかけて行っております。
 


ALT 291
\2600→\2390
オーストリア盤のオリジナルから復刻!
 ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」Op.68
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 フルトヴェングラーの名録音を大変貴重なオーストリア盤のオリジナルからマニアのための驚きの復刻!

 録音:1952 年11 月24,25 日/32 bit Digitally、Remasterd、モノラル
 使用機材:Cartridge: Elac Mst-1 Diamond Stylus Turntable: Elac Miracord 10H/ Phonoequalizer: Emotion-1monoS (vintagejoin) Equalization Curve: FFRR

 ■制作ノート 金子学(ベーレンプラッテ)
 私は、このフルトヴェングラーとウィーン・フィルが演奏する「田園」の初期版を以前、ドイツ、フランス、イギリスそしてこのオーストリア盤とで聴き比べたことがあった。私個人の見解であるが、各国盤の音質をひとことであらわすと、ドイツ盤は重厚、イギリス盤は上品、フランス盤は華麗といったところであろうか。さて今回のオーストリア盤であるが、全体の印象は重めのサウンドはドイツ盤に近いが、音の艶っぽさという点ではこの盤がほかの国の盤を圧倒していると思った。しかしながら、かなりのマニアの方でも、このオーストリア盤を実際に聴いたことのある方は少ないのではないか? 幸い私のところには、していると思った。しかしながら、かなりのマニアの方でも、このオーストリア盤を実際に聴いたことのある方は少ないのではないか? 幸い私のところには、ライザーカーブは、FFRR を採用した。ほかのLP やCD でこの演奏を聴いたことがある方でも、このオーストリア盤を聴くことで、この演奏のもつ別の美しさにきっと気づくことであろう。それほど、アナログの世界は奥が深い。

 ■盤おこしに関して 喜代門 守 [きよと まもる](VINTAGE JOIN)
 希少なHMV オーストリア盤3 枚より音を聴いてセレクトしております。同じマトリックスの物ですが、出てくる音は盤によって全然違います。まずは何度も聴いて盤質の音の出方の違い、ノイズの入り方、そしてVPO の流れるような気持ち良いサウンドを意識して盤のセレクトをしていきます。機材のセレクトも同じです。ターンテーブルはElac のアイドラープレーヤーのElac Miracord 10H(1962 年)、カートリッジはElac のMST-1(mono1955 年)を使用しました。アイドラーの力強い音質、モノラルの音圧にも負けない太いアームが特徴です。MST-1 は出力が約22mV もあります。フォノアンプやプリアンプで増幅された音ではなく、カートリッジにて大きく発電する音の密度が感じられるカートリッジです。ピアニッシモ時の空気感も出せるようにスタイラスのチップはダイヤモンドかサファイヤか?ダンパーは天然ゴムか合成ゴムか?などの選抜をしてダイヤモンド+天然ゴムダンパーのスタイラスをセレクトしました。針圧も3g から徐々に重くしていき、この盤とのマッチングをとっております。イコライザーカーブはFFRR,NAB を聴き比べし、ベーレンプラッテの金子氏との打ち合わせにてFFRR を採用しております。カーブの選別をする際には、木管、金管の音が分かりやすいので、響き、音の余韻、消え方がいかにホールに馴染んでいるか、自然か?に重きを置いて判別しております。録音は電圧も安定する深夜から朝にかけて行っております。




OPUS蔵

OPK 7071
\2400→\2190
チェレプニンに指揮法を師事したニコライ・マルコ
 チャイコフスキー:交響曲第4番へ短調 Op.36
 チャイコフスキー:大序曲「1812年」Op.49 
 ウェーバー:「オベロン」序曲
ニコライ・マルコ(指揮)
フィルハーモニア管弦楽団
 初期フィルハーモニア管弦楽団を育てた指揮者達、第2 弾はリムスキー=コルサコフ、グラズノフに作曲をチェレプニンに指揮法を師事したニコライ・マルコ(1883-1961)!

 録音:1953 年/原盤:UK-HMV LP

 第一次大戦で多くの音楽家を失ったイギリスは、第二次大戦では優秀な若手演奏家を軍の音楽隊(オーケストラ)に隔離し守りました。戦後レッグが設立したフィルハーモニア管弦楽団の主要メンバーに彼らが加わったのは当然で、フィルハーモニアは最初から優秀なオーケストラでした。まだベルリン・フィルやウィーン・フィルが戦後の再建で苦しんでいる頃、1952 年の演奏旅行時には世界最高のオーケストラと称えられています。当初からEM(I Columbia,HMV)の看板オーケストラであり、モノラル時代も優秀録音が揃っています。そこでこれら録音をいくつか復刻することにしました。第2 弾は名指揮者ニコライ・マルコです。指揮の先生として有名なムーシンの先生でもあり、あのムラヴィンスキーの前任指揮者でもあります。なお、本CD のブックレットには彼の子息ジョージよりお気に入りの写真の提供があり使用しています。

 ウクライナのブライロフ生まれの指揮者、ニコライ・マルコ(1883-1961)は1902 年にロシアのサンクトペテルブルク音楽院に入学。 08 年より同市のマリインスキー劇場の指揮者をつとめているとき、ロシア革命に遭遇。25 年からレニングラードと名前をあらためた同市の音楽院の指揮科教授と歌劇場の芸術監督、そしてレニングラード交響楽団の指揮者を、29 年までつとめた。この間、26 と27 年にはソ連期待の新進作曲家、ショスタコーヴィチの交響曲第1 番と第2 番の世界初演を指揮している。しかし1929 年に出国、亡命。デンマーク放送交響楽団の常任客演指揮者となり、第2 次世界大戦中はアメリカに移住し、市民権を得ていた。戦後はヨーロッパに戻り、30 年代同様にデンマーク放響を中心に、各国のオーケストラに客演していた。そして、1945 年から録音と実演を開始したばかりの、フィルハーモニア管弦楽団のレコーディングに招かれたのである。当盤収録のチャイコフスキー交響曲第4番のレコーディングは、LP 時代に移った53 年1 月30 日と31 日、キングズウェイ・ホールにて。マルコにとっては48 年のボロディンの交響曲第2 番以来、ひさびさの交響曲の録音だった。《1812 年》は53 年2 月6 日にキングズウェイ・ホールでレコーディングされている。マルコの指揮を聴いていると、私はときにかれがスラヴ系の指揮者であることを忘れてしまう。カタカナで書くと、スラヴ系というよりもラテン系のような印象があるからかも知れないが、それ以上に、この人がサンクトペテルブルクの洗練された、貴族的な芸風をもっているからだろう。この交響曲第4 番にも、すっきりと品のいい響きが随所に登場して、その個性をよく感じることができる。同年5 月1 日にアビー・ロード・スタジオで録音された、ウェーバーの《オベロン》序曲にただよう幻想性と豊かな生命力にも、よく発揮されている。マルコはこの後もHMV に録音を続け、そのなかではレーベル初のステレオ録音といわれた、1955 年のプロコフィエフの交響曲第7 番が有名だ。なおマルコは59 年12 月に唯一の来日公演を行なっており、このときに東京交響楽団を指揮したプロコフィエフの交響曲第7 番の録音がCD 化されている。(山崎浩太郎)




PRAGA DIGITALS



PRDDSD 350078
(SACD HYBRID)
\2800→\2590
リヒテル自身が会心の出来と認めたリストのソナタ
 リスト:
  (1)ピアノソナタ ロ短調
  (2)超絶技巧練習曲〜
   前奏曲/イ短調/風景/鬼火/英雄/荒野の狩/ヘ短調/夕べの調べ
  (3)巡礼の年代3 年〜エステ荘の糸杉に
  (4)ハンガリー狂詩曲第17番ニ短調
  (5)忘れられたワルツ第3番
スヴャトスラフ・リヒテル(Pf)
 リヒテル自身が会心の出来と認めたリストのソナタ、SACDリマスタリングで登場!

 (1)1965年5月18 日/カーネギーホール(ライヴ) (2)1956 年6 月10 日/プラハ、1957年4 月8 日、5 月27 日/モスクワ(ライヴ) (3)1956 年2月2 日/モスクワ(ライヴ) (4)1958年2 月5日/モスクワ(ライヴ) (5)1958 年2月11日/ブダペスト(ライヴ)/MONO、BI-channel Stereo、79’29”

 SACD ハイブリッド盤。限定盤。リヒテルはソ連映画「グリンカ」で、俳優としてリスト役を演じたこともあるほど縁のある作曲家ですが、これら壮年期の演奏を聴くと、リストの自作自演が発見されたのかと思うほどの凄さです。いずれも生放送音源からSACD リマスタリングが施され、リヒテルの音を再現しました。「ピアノソナタ ロ短調」は1965 年5 月18 日カーネギーホールでのライヴで、リヒテル自身「本当にうまくいった演奏のひとつ。これはそうないことだ」と述べたとされる貴重な記録。あらゆるピアノ録音のなかでも屈指の名演で、30 分間金縛りにあったように動けなくなります。
 他の作品の録音も入手困難なものばかりで貴重。超絶的なテクニックはもちろんながら、すさまじい迫力とエネルギーは誰にも真似できぬ至芸。これほど興奮させられるピアノのアルバムは稀と申せましょう。


<国内盤>


風樂

NOOI 5011/13
(3CD)
\4167+税
伊福部昭 古稀記念交響コンサート1984
 CD1
  (1)SF交響ファンタジー第1番【指揮:石井眞木】
  (2)ギリヤーク族の古き吟誦歌
   第1曲「アイ アイ ゴムテイラ」(オーケストレイション:芥川也寸志)
   第2曲「苔桃の果拾う女の歌」(オーケストレイション:松村貞三)
   第3曲「彼方の河び」(オーケストレイション:黛敏郎)
   第4曲「熊祭に行く人を送る歌」(オーケストレイション:池野成)
    【成田絵智子(Sop)、指揮:芥川也寸志】
 CD2
  (1)シンフォニア・タプカーラ【指揮:芥川也寸志】
  (2)日本の太鼓(ジャコモコ ジャンコ)【指揮:石井眞木】
 CD3
  伊福部昭と弟子たちの座談:コンサート事前打ち合わせ
   (1984 年10月14日/伊福部邸)
CD1、2:新交響楽団
 伊福部昭と超大物弟子たちの肉声を含めた超貴重な記録

 1984年11月23 日/東京文化会館大ホール(ライヴ)/42’35”、71’37”、68’35”

 1984 年に伊福部昭の古稀を祝い、当時存命だった作曲家・芥川也寸志、石井眞木、松村禎三という錚々たる弟子たちが結集し、開催した伝説の演奏会のライヴ録音を完全収録。当日の演奏と、聴衆の熱狂が、ダイレクトに伝わってきます。
 芥川也寸志、石井眞木という日本音楽史上の大物が、指揮者として登場しているのも興味津々。また、「日本の太鼓」では、芥川也寸志、池野成、今井重幸、永富正之、原田甫、松村禎三、真鍋理一郎、三木稔が打楽器奏者として出演という超豪華さ。演奏の合間のトークも収録され、伝説の伊福部一家の雰囲気を味わえます。
 さらに興味深いのは、伊福部の歌曲集「ギリヤーク族の古き吟誦歌」のピアノ伴奏パートを、芥川也寸志、松村禎三、黛敏郎、池野成という功なり遂げた大作曲家たちが学生時代のように伊福部の指導のもとでオーケストレイションしていること。いずれも凝っていて、作曲者自身の手によるような響きに関心させられます。
 驚くべくは、演奏録音とは別に、演奏会準備のため伊福部昭と弟子たちが語り合う、座談の記録録音が残されていたこと。伊福部が自らの作曲姿勢と自作を語り、弟子たちと丁々発止、またオーケストレイションの極意を施す伊福部の貴重な生の声と素晴らしき弟子たちの座談を約70 分にわたり聴くことができます。伊福部研究のための特別な資料とも言え、伊福部昭に関心を持つ者にとって必携のCDと申せましょう。




<映像>


ACCENTUS MUSIC(映像)


ACC 10284BD
(Blu-ray)
\4700→\4290
マーラー:交響曲第5番嬰ハ短調
 特典:
  リッカルド・シャイーによるマーラー交響曲第5番の解釈
リッカルド・シャイー(指揮)
ゲヴァントハウス管弦楽団


ACC 20284DVD
(DVD)
\2900→\2690
 演奏の原点に立ち返った研究を重ねたシャイーのマラ5

 収録:2013 年2 月21、22 日ライプツィヒ、ゲヴァントハウス(ライヴ)
 (Blu-ray) 画面:16:9 Full-HD、音声:PCM ステレオ、DTS HD Master Audio、リージョン:0、本編:73’37、特典:27’32、字幕:英独韓、日本語
 (DVD) 画面:16:9 NTSC、音声:PCM ステレオ、DTS5.1、DD5.1、リージョン:0、本編:73’37、特典:27’32、字幕:英独韓、日本語

 2005 年にライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団のカペルマイスターに就任して以来、この世界最古のオーケストラと大きな成果を上げているリッカルド・シャイー。シャイーは1989 年から2004 年まで16 年かけて、当時音楽監督を務めていたロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団と、マーラーの交響曲全集録音を完成させています。
 今回の映像全集のスタートは、マーラー没後100 年を記念して2011 年5 月17 〜 29 日にゲヴァントハウスで開催された「ライプツィヒ国際マーラー音楽祭」。この音楽祭は、各楽団と指揮者がマーラーの交響曲を分担して演奏し、シャイーと ゲヴァントハウス管はホスト役としてオープニング・コンサートで第2番、クロージング・コンサートで第8 番を演奏し、そのライヴ映像が全集プロジェクトの第一弾となりました。その後、第4 番、第6 番と1 年に2 作品のペースで収録しており、この第5 番は2013 年2 月に収録されたもの。
 前述の通りシャイーはコンセルトヘボウ管とマーラーの交響曲の全曲録音を行っており、コンセルトヘボウ管とゲヴァントハウス管はもちろん異なる響きを持っているのでシャイー自身も前録音との違いを強く意識したとのことです。マーラーの演奏に熟達した歴史的指揮者ワルター、メンゲルベルクのスコアを熱心に研究し、スコアに忠実にテンポ設定をより明確にし、また休符の扱いについても非常に真剣に吟味し、「休符の長さは緊張感の温度を定義するものである」とも語っています。シャイーはマーラーと同様にブラームスの交響曲もゲヴァントハウス管と再録音をしており、ここでも同様のテンポ解釈を行っています。
 また映像商品としても魅力も高く、「ACCENTUS MUSIC」ならでは素晴らしい編集で、見応えのある映像に仕上がっています。ジャケット・デザインはシリーズ通して使われているライプツィヒ出身の現代アーティスト、ネオ・ラウフによるものです。







EURO ARTS(映像)


20 59824
(Blu-ray)
\4700
バレエ「チャップリン」/ 振付:マリオ・シュレーダー
 【音楽】
  ジョン・アダムズロラパルーザ
   レオンカヴァッロ:オペラ「道化師」より序曲
   シュニトケ:合奏協奏曲第1番より終楽章
   ヴァスクス:交響曲第1番「声」より沈黙の声
   チャップリン:「モダンタイムス」より序曲/ゴールドラッシュ・ワルツ
   ブラームス:ハンガリー舞曲第5番
   チャップリン:花売り娘/スマイル
   ヘンツェ:交響曲第2番より第2楽章
   アイヴズ:
    ストックブリッジのフーサトニック河/
    ニュー・イングランドの3つの場所
   ジョン・アダムズ:ザ・チェアマン・ダンス
   ワーグナー:ローエングリンより序曲
   ブリテン:「ピーター・グライムズ」より嵐
   バーバー:弦楽のためのアダージョOp.11
ライプツィヒ・バレエ団
マティアス・フォレムニー(指揮)
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
映像監督:ソニア・パラモ
チャップリン:テイラー・ガルスター
放浪者:アメリア・ウォーラー
母親:ウラニア・ロボ・ガルシア
父親:アレクサンダー・トイチャー
ミルドレッド:ヴァネッサ・シールド
ポーレット:イシス・カーリル・デ・アルブケルケ
ウーナ:ロミー・アーヴェマルク
独裁者:オリヴィエ・プライス

20 59828
(DVD)
\2900
 あの天才チャップリンの生涯がバレエに!ライプツィヒ・バレエ団の人気演目が映像化!

 (Blu-ray)画面:1080i Full HD 16:9、音声:PCM ステレオ、DTS HD Master Audio5.1、リージョン:All、字幕:英、独、仏、100mm
 (DVD)画面:NTSC 16:9、音声:PCM ステレオ、DTS 5.1、DD5.1、リージョン:All、字幕:英、独、仏、100mm

 ライプツィヒ・バレエ団の人気演目「チャップリン」が映像化されました。ライプツィヒ・バレエ団のダンサーとして活躍したのち、振付師に転向したマリオ・シュレーダーの作品。
2010 年10 月30 日のプレミエ以降4 シーズンも上演されてきたプログラムで、プレミエの際は、15 分間もスタンディング・オベーションが止まらず、観客は大興奮し、当日会場に招かれていたチャップリンの娘ジェラルディン・チャップリンも舞台にあがり、成功を祝福しました。
 チャップリンを題材にしたバレエといえば、巨匠振付師ローラン・プティがチャップリンの名作映画をルイジ・ボニーノのために振りつけた「ダンシング・チャップリン」がありますが、本作品はチャップリンの生涯を、両親、ミルドレッド、ポーレット、ウーナら妻たちなどチャップリンに関係のある人物を登場させ、チャップリンの本当の姿を描いています。そして舞台芸術も担当するポール・ゾラーが選曲した、ジョン・アダムズ、バーバー、ブリテン、そしてチャップリン自身の音楽を挿入し、現代最高峰の技術を持つライプツィヒ・バレエ団のダンサーたちのカラフルで華やかな踊りで繰り広げられます。
 またバレエ作品の名手である映像監督ソニア・パラモの個性的な映像も必見です。
 
20 59724
(Blu-ray)
\4700
ドリーブ:バレエ「コッペリア」/
 マドリード・ヴィクトル・ウリャテ・バレエ団
コッペリア:ゾフィー・カッセグレイン
コッペリウス博士:イエスター・ミュレンス
フランツ:クリスティアン・オリヴェーリ
スペクトラル・ディーヴァ:ジェンジャ・ユ
ベティ:レイレ・カストレサーナ
ロージ:アルビア・タピア
アンドレイナ:ザラ・カレロ
D.J.:ドリアン・アコスタ

20 59728
(DVD)
\2900
 アンドロイドのコッペリアが登場!スペインの奇才エドゥアルド・ラオによる近未来的コッペリア高い技術を持つカンパニー、マドリードのヴィクトル・ウリャテ

 音楽:レオ・ドリーブ/原作:E.T.A.ホフマン「砂男」/総監督:ヴィクトル・ウリャテ/振付&芸術監督:エドゥアルド・ラオ/映像監督:ソニア・パラモ
 収録:ヴェルサイユ王立オペラ歌劇場/(Blu-ray)画面:16:9、音声:PCM ステレオ、88mm、リージョンAll/(DVD)画面:NTSC 16:9、音声:PCM ステレオ、88mm、リージョンAll

 スペイン、マドリードにあるヴィクトル・ウリャテ・バレエ団。ヴィクトル・ウリャテは、ABT で活躍したアンヘル・コレーラやミュンヘン・バレエ団のルシア・ラッカラ、そして英国ロイヤル・バレエ団で活躍したタマラ・ロホらを輩出したカンパニーです。柔軟性や身体能力に優れたダンサーが多く在籍する技術レベルが高いバレエ団として定評があります。
この映像は、2006 年に初演されたヴィクトル・ウリャテ・バレエ団の芸術監督である、エドゥアルド・ラオが振付を担当した新作「コッペリア」です。
 「コッペリア」は、E.T.A. ホフマンの物語「砂男」を題材にドリーブが作曲したバレエの名作の一つ。人形作り職人の老人コッペリウス博士が作ったからくり人形の少女コッペリアの物語です。この古典的名作「コッペリア」をスペイン、アンダルシアの奇才エドゥアルド・ラオがネオ・クラシック・バレエを織り交ぜた現代版の作品を見事作り上げています。
 ストーリーは、人工頭脳を研究するコッペリウス博士が、人間のような振る舞いのできる女性アンドロイド“コッペリア”を創りあげようと取り組んでいました。コッペリウス博士の研究室で働いていた青年フランツは、このアンドロイドに恋をします。しかしコッペリアは人間の感情を持っていなかったので、スペクトラル・ディーヴァという聖霊の女神が“機械仕掛けの神” により彼女に人間の心を植え付け、青年フランツと一緒に暮らすことを望むようになります。しかし感情を持ったことにより、彼女に金銭的な利益を見出したコッペリウス博士とフランツの間でコッペリアの心は揺れ動くことになるが。。。といった展開で、オリジナルにあるスワニルダなどは出てきませんが、コッペリアがアンドロイドであったり、DJ が登場したりと現代的なユーモラスな配役を交え、近未来的なセットと衣装、そして人間と機械の動きの違いを鮮やかで巧みな踊りで魅せてくれます。






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