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≪第77号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その7 7/29〜


マイナー・レーベル新譜
歴史的録音・旧録音
メジャー・レーベル

国内盤
映像




8/1(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

GLOSSA



GCD 921209
\2500→\2290
エンリコ・ガッティ、宿願成就!コレッリ新録音!
 幻の作品"アッシジのソナタ"の世界初録音!

 コレッリ:
  アッシジのソナタ
   (ヴァイオリンと通奏低音のための12のソナタ/世界初録音)/
  ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ Anh.33〜35
   〔ソナタ Anh.34 ニ長調/ソナタ Anh.33 イ長調/
    ソナタ Anh.36 ニ長調/ソナタ anh.35 イ短調〕
エンリコ・ガッティ
 (ヴァイオリン&ディレクター)
アンサンブル・アウローラ
 〔ガエターノ・ナジッロ(チェロ)、
  アンナ・フォンターナ(チェンバロ)〕
 

 昨年11月にガッティが名古屋に来たときにインタビューをさせてもらったのだけど、そのとき「指揮とヴァイオリンのどちらに今後重点を?」と聞いたら、

「私は何よりもまず、研究に重点を置きたい。この後すぐにイタリアでコレッリの未発表作品について音楽学会で音楽学者たちの前で発表し、情報を共有する。」

と言っていた・・・そのコレッリの未発表作品というのがこれ。

 さらにガッティはこう語った。

「今はファクシミリやインターネットで簡単にオリジナルの楽譜を見られるようになった。けれどもインターネットですべてが見つかるわけではない。
 そこから研究が始まる。何よりもまず研究なんです。

 ちなみに指揮については

 「残念ながら指揮は財政的な問題から今後はオーケストラとの仕事は難しいと思う。室内楽を中心にやる予定。」

とのことでした。

 最後に音楽の神聖な部分と世俗的な部分について、こんなことも言ってました。

「自分がもっとも大切にしていることは、その曲の性格とか以前に、自分がその曲を好きであること。それを規準に取り組む曲は選曲している。
 舞踏音楽のような娯楽のための音楽はもちろんある。けれど、バッハのアルマンドその他のような舞曲も舞踏のための音楽ではなくて、聴くための音楽。
 作品への自分のアプローチは作曲家、コンテクスト、文化への知識に基づいており、それらが自分の解釈の礎になっている。」

 「ただ楽しむため、ただ踊るための音楽」を追いかけるのではなく、自らの知的好奇心や向学心に火をつけてくれるような作品に出会いたい・・・そんなふうに言っているように聞こえました。
 それがまさに、今回のコレッリの未発表作品だったのでしょう。

 歴史的な1枚になりそうです。




 古楽の王道を歩み続けるイタリアの至宝であり、バロック・ヴァイオリンの神様、エンリコ・ガッティ。
 これまで数多くのコレッリの名盤、名演を創り上げてきたガッティの手により、340年の長きにわたって眠り続けてきたコレッリの幻の作品「アッシジのソナタ」がいま蘇る!
 16〜17歳の若き日のコレッリがボローニャで書いた「アッシジのソナタ」は、1963年にアッシジの聖フランチェスコ教会で手稿譜が発見された12曲からなるヴァイオリン・ソナタ集。
 発見から長い年月をかけて手稿譜の研究、分析、校訂を行い、遂に「アッシジのソナタ」を演奏可能にしたガッティ。
 作曲者の没後300周年となった2013年に世界初演、レコーディングが実現した「アッシジのソナタ」は、ボローニャ楽派のスタイルと、若きコレッリの才能を併せ持った"ダンス的"な秀作であり、音楽史の空白を埋める世紀の発見と言っても過言ではないだろう。
 エンリコ・ガッティが成し遂げた「アッシジのソナタ」の世界初録音。コレッリの演奏史に新たなページが加わる時が来た ——!

 ※録音:2013年12月、カステッロ・マラスティアーノ、ロンジャーノ(チェゼーナ、イタリア)



 


GCD 920929
(11CD+Bonus CD/
特別価格)
\8900→\7990

モンテヴェルディ:マドリガーレ全集

クラウディオ・カヴィーナ(指揮)、
ラ・ヴェネクシアーナ

 CD 1
 マドリガーレ集第1巻(1587)
  私が私の生命を愛しても、あなたの事を切実に思うと、なぜ愛しい人を、あの勝ち気な彼女の所へお行き、
  甘く優しい口づけよ、たとえあなたが許さなくとも、愛しいフィッリ、私の苦しみを吸い上げて、羊飼いの娘フーミア、
  もしあなたと別れることで、無数の炎と鎖の中で、さあニンフよ外へ行こう、この美しい手が罠を編んだ、
  美しい羊飼いの娘が、いとしい女よあなたの刃は、美しい人よあなたを見る時、私はこんなに燃えているがあなたを愛さない
 マドリガーレ集第9巻(1651)
  素敵な羊飼い、西風は帰り、誰の意見も聞くまい、常に変わらぬ喜び、お前の胸の中に、もう恋はしない、今日のそよ風は何とやさしく、
  踊りに、私を憎んでいたのなら、ええ, あなたを愛します、さあ素敵な羊飼いたちよ、おお恋人よ, おお私の命よ


 CD 2
 マドリガーレ集第2巻(1590)
  まだ陽は昇っていなかった/そして女は嘆息しながら言った/わがフィッリデは飲んでいた/最も甘い絆よ/
  ヒヤシンスでも水仙でもなく/ふたつの赤く愛らしい唇のまわりに/この岸辺には紅色の花々もなく/すべての愛らしい唇/
  女よ、私が帰ると私の思いは/私はあの影になりたい/もし愛の神が狩りに行ったら/恋人の燃える瞳をじっと見つめていた時に/
  見よ、波はささやき/私のクローリは優しくまどろんでいた/不実な恋人よ、もし私から去るならば/きびしい言葉をよく放つ唇/
  むごいことだ、なぜ私から逃げる?/私はあなたにこの鏡を贈り/私にとって死は大したことではない/
  愛の神よ、私はお前に翼を与え/かつて歌ったことがあった


 CD 3
 マドリガーレ集第3巻(1592)
  若々しい木は/ああ、苦痛は何と大きいことか/柔らかい草と白い花の上で/愛しい人よ/私の心を引き裂いて下さい/
  おお、夜うぐいす/激しい情熱が心を死に追いやるならば/去れ、むごき者/おお、春よ/何と不実な顔よ/
  もし私か愛さなくなったら/かつては私の命であった瞳よ/苦悩の日々を生きよう/美しき瞳よ/安心しておくれ


 CD 4
 マドリガーレ集第4巻(1603)
  ああ、つらい別れ/愛する人よ、あなたを見つめていると/わが心よ、お前は死なないのか/星に対して彼は打ち明けた/
  私の魂は/愛しい人よ、許して下さい/あなたは私の心の人ですから/澄みきった輝く瞳よ/この胸の痛手/
  お前もまた私から去っていくのか/美しい目の輝きに/そんなにも愛するなら/私は若い娘/恋する小鳥/
  もう戦いはやめてくれ/こうして死ねるものなら/悲しみの魂よ/わが心の魂よ/遠く離れて/彼女は泣き、ため息をついた


 CD 5
 マドリガーレ集第5巻(1606)
  つれないアマリッリ/おお、わが心のミルティッロ/私の魂は/さあシルヴィオ/私があなたを愛しているのを/
  これ以上何をあなたにあげられようか/もしアマリッリと共にいる苦しみが甘美なら/ああ、美しい太陽に向かうように/
  この暴虐なる愛の神は/愛の神よ、もしお前が公正ならば/あなたを愛しています、私の生命よ/
  このように少しずつ/このすばらしい合奏


 CD 6
 マドリガーレ集第6巻(1614)
  アリアンナの嘆き(オペラより)/西風が帰り、美しい季節を運ぶ/すべての内のただ一人の女/
  さようなら、美しいフロリダ/愛する女の墓で流す恋人の涙/ああ、美しいその顔/
  ティルシ、何を笑う/哀れなアルチェーオよ/エルガストの涙/静かな川のほとり


 CD 7-8
 マドリガーレ集第7巻(1619)
  シンフォニア/リラの調べを合わせて/ああ、恋人はどこに/ああ、もし誓いを破るのに同意しなければ/
  隠されたとげを持つ美しさ/我が憔悴したまなざしが/金色の髪で/さえぎられた希望/眠っているの?/
  ああ、美しい虎のような女よ/やさしい心と恋の炎/さあ私は口づけを待つばかり/甘い自由/あなたへの口づけ/
  いとしい人よ、あなたの心が/この楡の木陰で/どれほど快く/哀れな男よ、話したらいいのか/
  柳の間へどうして逃げるの/歌いさえずる小鳥よ/おお、あなたのやさしさで/たとえそれが天の望む運命でも/
  愛の神よ、どうしたらよいのか/星はもう見えない/私はとても可愛い羊飼いの娘/星の光に照らされて/
  帰ってきておくれ、口づけよ/おお燃えさかる炎/私の美しいリコリは言う/ティルシとクローリ


 CD 9-11
 マドリガーレ集第8巻《戦いと愛のマドリガーレ》(1638)
  シンフォニア/他の者は愛のために歌う/今や天も地も/油断のならない敵が/これほど見事な勝利を/
  すべての恋人は戦う/タンクレディとクロリンダの戦い/私は恋に燃えているが/心を武装して/バッロへの序奏/
  皇帝フェルディナンド3世のためのバッロ/他の者は軍神マルスのために歌う/やさしい鳥は歌う/
  かわいい天使がさまよう時/私は愛に燃えているが/いともやさしい夜うぐいすよ/幸せで楽しい心を持ちたい者は/
  海が穏やかであろうと/ニンフの嘆き/はだしのニンフよ/おお、フィリーデ、なぜ君は逃げるのか/
  行かないでくれ、浮気な人よ/さあ、さあ、愛らしい羊飼いたち/つれない女たちのバッロ


 Bonus CD
 ライヴ・イン・コルシカ
  こうして死ねるものなら(第4巻)/私は若い娘(第4巻)/ああ、あなたがそれほど好きなら(第7巻)/
  むごいアマリッリ(第5巻)/星空の輝きのもとに(第4巻)/ああ、美しいその顔(第6巻)/
  私は燃え、心を焦がし(第7巻)/アリアンナの嘆き/さらば、美しいフロリダ(第6巻)/
  女よ、私が帰ると私の思いは(第2巻)/恋人の燃える瞳をじっと見つめていた時に(第2巻)/素敵な羊飼い(第9巻)/
  今や天も地も(第8巻)/ニンファの嘆き(第8巻)/あなたを愛しています、私の生命よ(第5巻)

 ラ・ヴェネクシアーナの打ち立てた金字塔、モンテヴェルディのマドリガーレ全集BOX!

 鬼才クラウディオ・カヴィーナ率いる、ラテン系ヴォーカル・アンサンブルの最高峰ラ・ヴェネクシアーナ。1998年から2006年にかけて録音し完結させたモンテヴェルディのマドリガーレ全集。録音史に輝く最高傑作の1つとして絶賛されてきた11枚のディスク+ライヴ盤(ボーナス・ディスク)が、豪華BOXセットになってついに登場!
 メンバーには、ロベルタ・マメリやロッサーナ・ベルティーニ、ジュゼッペ・マレット、ファビオ・ボニッツォーニなどイタリア古楽界の豪華アーティストたちが参加。
 ボーナス・ディスクには、2002年9月に行われたコルシカ島ライヴを収録。更にボーナス・ディスクはエンハンスト仕様になっており、各巻のオリジナル・ブックレットがPDFデータですべて収録されている。BOXセットのブックレットには、このセットための新たに書き下ろされたライナーノーツも掲載。

 2014年10月に来日公演を控えたラ・ヴェネクシアーナの超大型新譜です!

 ☆ラ・ヴェネクシアーナ 2014年来日公演情報!
  モンテヴェルディ:歌劇「ポッペアの戴冠」
  2014.10.12(日) 福岡 / 2014.10.13(月・祝) 兵庫 / 2014.10.15(水) 東京







ONYX



ONYX 4118
\2500→\2290
ハイドン:ピアノ・ソナタ集
 ピアノ・ソナタ第38番ヘ長調Hob.XVI-23
 ピアノ・ソナタ第39番ニ長調Hob.XVI-24
 ピアノ・ソナタ第47番ロ短調Hob.XVI-32
 ピアノ・ソナタ第59番変ホ長調Hob.XVI-49
デニス・コジュヒン(ピアノ)
 デニス・コジュヒンONYX第2弾!来日公演でも話題を呼んだハイドンのソナタ集!

 2009年リーズ国際コンクール第3位、2010年エリザベート王妃国際音楽コンクールで優勝に輝いたロシアの次代を担う俊英ピアニスト、デニス・コジュヒン(1986−)。
 プロコフィエフの「戦争ソナタ集」という意欲作でオニックス(ONYX)デビューを果たしたコジュヒンの録音第2弾はハイドン!
 初来日となった2011年2月の浜離宮朝日ホールや2014年5月の紀尾井ホールの公演でも聞かせてくれたコジュヒンのハイドン。特に、2011年に演奏した変ホ長調のソナタHob.XVI-49は、BSプレミアム「クラシック倶楽部」の放映が大きな反響を呼び、過去3度にわたって再放送されている。若きベートーヴェンへ影響を与えたことがわかる作品も含む、ハイドンの偉大なソナタ集。これらを「不当に無視されており、もっと注目されるべき」と、コジュヒンが録音に臨む。




BR KLASSIK



900125
(2CD)
\3100→\2890
ハイティンク&バイエルン放送響
 ヨーゼフ・ハイドン:オラトリオ「天地創造」
カミラ・ティリング(ソプラノ)…ガブリエル,エヴァ/
マーク・パドモア(テノール)…ウリエル/
ハンノ・ミュラー=ブラッハマン(バスバリトン)…ラファエル,アダム/
バイエルン放送合唱団(ペーター・ダイクストラ…合唱指揮)/
バイエルン放送交響楽団/
ベルナルト・ハイティンク(指揮)
録音 2013年12月19-20日 ミュンヘン ヘルクレスザール ライブ収録

 1796年から1798年にかけて作曲されたこのオラトリオ「天地創造」。あの興行主ザロモンの依頼によって書かれた作品で、旧約聖書の「創世記」第1章とミルトンの「失楽園」を元にした台本にハイドンが魅力ある音楽をつけています。
 第1部は天地創造の第1日から第4日までが描かれ、混沌としたものの中から光が生まれ、天使たちが舞い、神の栄光が歌われます。第2部では第5日目と、第6日目。まず生き物たちが地と空を覆い、その後ようやく人間が造られます。そして第3部ではその造られた人間「アダムとエヴァ」が物語の主役となります。

 この演奏はハイティンクにとっては第3回目の録音となります。
 近作は、これまでの音楽的成果と経験を全て注ぎ込んだかのような熱演であり、この雄大な音楽つくりは、まさに「神の視点」というほかありません。
 84歳という年齢を感じさせないエネルギッシュな演奏となっていることにも注目です。
 3人のソリストも万全であり、最近注目のソプラノ、ティリングの涼やかで落ち着きのあるガブリエル、やわらかくふっくらとしたパドモアのウリエル、こちらも注目の若手バスバリトン、ミュラー=ブラッハマンの年齢を越えた深い声の響きなど聴くべきところの多いものです。
 エキサイティングな100分。天地が誕生する様子をぜひお楽しみください。
 

900905
(3CD)
\2400
リヒャルト・シュトラウス:時というのは不思議なもの〜
 アネッテ・アンガーによる
  「音で聴くリヒャルト・シュトラウスの伝記」

<CD1>
 1.第1章:芸術的な己れを求めて(1864-1894)/
 2.第2章:高き名声(1894-1924)/
 3.第3章:過去の理想を辿って(1925-1949)/
<CD2>
 1-20.シュトラウスが記した手紙と関係する音楽/
<CD3 900124の再収録>
 1-22.アルプス交響曲 Op.64/
 歌劇「インテルメッツォ」から4つの交響的間奏曲 Op.72/

  23.出発前の騒動とワルツの情景/
  24.暖炉の前の夢/
  25.カードゲームのテーブルで/
  26.更に元気な決断
《ドラマ部分(ドイツ語)》
<CD1>
ゲルト・ハイデンライヒ(朗読)/
アレクサンダー・ドゥーダ(リヒャルト・シュトラウス)/
マルティン・フォークト(フランツ・シュトラウス)/
フランク・マンホールド(国王ルートヴィヒ2世)/
フリードリヒ・シュロッファー
(ハンス・フォン・ビューロー,
シュテファン・ツヴァイク) /
カティア・シールト(パウリーネ・シュトラウス)他/
<CD2>
カーティア・ビュルクレ(手紙の朗読…ドイツ語)/
アレクサンダー・ドゥーダ(リヒャルト・シュトラウス)/
ファルク・ヘフナー(編集)/
<CD3>
バイエルン放送交響楽団/
フランツ・ヴェルザー=メスト(指揮)
録音 2010年4月29-30日…アルプス, 2013年2月12日…インテルメッツォ
 大好評、音と朗読による大作曲家シリーズ、近作は2014年に生誕150年を迎えたリヒャルト・シュトラウスの物語。
 ドイツ語の朗読とは言え、まだまだ真の姿が知られているとは言いがたい「この偉大なる俗物」作曲家の姿をとことん捉えた興味深い伝記です。
 毎回のお楽しみとなっている全曲収録は、なんと発売間もない、ヴェルザー=メストによる「アルプス交響曲」というのですから、こちらも太っ腹。美しいドイツ語の響きを聞くだけでもうれしい3枚組です。



 

CPO


777270
\2100→\1890
アッテルベリ/ラングストレム:弦楽四重奏曲集
 1-3.クット・アッテルベリ:弦楽四重奏曲 第2番 ロ短調 Op.11/
 4-7.アッテルベリ:弦楽四重奏曲 第3番 ニ長調 Op.39/
 8.トゥーレ・ラングストレム:弦楽四重奏曲
ステンハンメル弦楽四重奏団
録音 2009年11月9-14日 ストックホルム
 スウェーデンを代表する近代作曲家、アッテルベリ(1887-1974)とラングストレム(1884-1947)の弦楽四重奏曲集です。2人とも同じ世代に属しますが、その活動は全く違う様相を呈しています。
 アッテルベリは最初チェロを学ぶも、大学は王立工科大学に入学、電気技術者としての研鑽を積みながら、オーケストラに入団しチェロを弾いていました。決して音楽を職業にしていたわけではなく、本職はストックホルムの特許局の職員でしたが、それでも9曲の交響曲、5曲のオペラをはじめとした膨大な作品を書き上げたことで知られています。
 かたやラングストレムはストックホルムに生まれ、音楽を学ぶためにドイツに留学し、ハンス・プフィッツナーに師事しています。1922年から1935年まではエーテボリ交響楽団の首席指揮者も務めています。その後はスウェーデン作曲家協会を設立し、王立歌劇場の広報も努めていました。そんな2人の弦楽四重奏曲ですが、アッテルベリの2番は忙しないモティーフで始まり、夢幻的な第2楽章へと続きます。第3楽章は重々しいワルツです。第3番はニ長調という調性のせいか清々しさを感じさせます。終楽章はタランテラのような揺れるリズムが印象的。ラングストレムの曲は更にモダンです。 
   

777637
\2700→\2490
エミール・ニコラウス・フォン・レズニチェク:交響曲 第3番&第4番
 1-4.交響曲 第3番 ニ長調「古風な様式で」/
 5-8.交響曲 第4番 ヘ短調
ロベルト・シューマン・フィルハーモニー管弦楽団/
フランク・ベールマン(指揮)
録音 2010年9月6-10日 ケムニッツ
 cpoレーベルの隠れた人気シリーズ、レズニチェク(1860-1945)の交響曲全集もこれで完結となります。レズニチェクはもともとチェコの貴族の血を引く良家の出身で、法学と音楽を学び、指揮者として活動し、1886年から1894年まではプラハの楽長も務めたほどの才人です。第三帝国の時代には高い名声を得て、またヒトラーからも擁護され、その作品は数多くの楽団、指揮者によって演奏されました。
 個人的にはリヒャルト・シュトラウスとも友人関係を築いていましたが、作品的にはシュトラウスを超えることはなかったようで、新古典派、ロマン派、表現主義など、その時代のあらゆる流派を取り入れ、なおかつそこに皮肉っぽさを加えた彼の作品は、結局のところほとんどが忘れ去られて現在に至っています。
 第3番の交響曲は、その前の第2番の完成から14年を経て作曲されましたが、第3番の表題に見られるように、若干時代を遡った感もあり、却って魅力的な音楽となっているところが面白いものです。



CPO レズニチェク 旧譜!!ご注目!

777223-2
\2700→\2490
狂気と崩壊を孕んだ
 レズニチェク(1860-1945):
  交響曲 第1 番「悲劇的」〜祈りと贖罪の歌
マリナ・プルデンスカヤ(メゾ・ソプラノ)/
フランクフルト・ブランデンブルク州立オーケス
トラ/フランク・ベールマン(指揮)
 チェコ系オーストリアの作曲家、レズニチェクは歌劇指揮者としてドイツを中心にヨーロッパ各地で活躍した人です。多くの作品を残していますが、現在知られているのは、歌劇「ドンナ・ディアナ」の序曲くらい。他の作品は戦争中に散逸してしまい、ここに収録された交響曲第1 番も90 年間行方がわからなかったものです。
 この交響曲第1 番は、絶えず繰り返される強迫観念のようなメロディを持つ、声楽と大編成(タムタムも使用)のオーケストラのための作品です。「悲劇的」というタイトルがなくともこの音楽の本質を理解することは容易いでしょう。狂気と崩壊を孕んだウィーン世紀末の特色を備えた作品です。

777056-2
\2700→\2490
典型的なロマン派の作風
 レズニチェク(1860-1945):
  交響曲第2番「皮肉」/
  交響曲第5番「ダンス・シンフォニー」
フランク・ベールマン指揮
ベルン響
 1 9 0 5年に作曲された第2番は「皮肉」と名づけられながらも典型的なロマン派の作風。
 1925年に書かれた第5番は、古き佳き時代の舞踏会を思わせる作品。

777047-2
\2700→\2490
ボーナス・トラックは自作自演「ドンナ・ディアナ」序曲
 レズニチェク:
  喜劇的序曲
  シャミッソーの詩による主題と変奏曲/
  “コル・ニドライ”交響変奏曲
ボーナス・トラック
  レズニチェク自作自演:
    喜劇的序曲/
    歌劇“ドンナ・ディアナ”序曲
ミハイル・ユロフスキ(指揮)
ケルンWDR 交響楽団
 CPO レーベルで系統的にリリースされているレズニチェクの作品集。底抜けに明るい歌劇“ドンナ・ディアナ”序曲のみで、かろうじてその存在が知られていたため「保守的な作風」の作曲家として認知されているレズニチェクですが、ここに収録された作品を改めて聴いてみれば、その評価はもしかしたら間違いであったのではないか?と考えさせられるほどシニカルで多様な音楽を書いていた人だったことがわかるでしょう。
 名指揮者ユロフスキの見事な演奏も注目。
 ボーナス・トラックには作曲家自身の演奏も収録されている。



歌劇「ドンナ・ディアナ」 序曲を楽しみたいならこのアルバムも!


BERLIN CLASSICS
0185772BC
\1600→\1490

名オペラ序曲集
 歌劇「ドンナ・ディアナ」 序曲は・・・ケーゲル!

オットー・ニコライ:歌劇「ウィンザーの陽気な女房たち」序曲 シュターツカペレ・ベルリン
ベルンハルト・クレー (指揮)
ベドジフ・スメタナ:歌劇「売られた花嫁」序曲
エンゲルベルト・フンパーディンク:歌劇「ヘンゼルとクレーテル」 序曲
シュターツカペレ・ドレスデン
オトマール・スイトナー(指揮)
リヒャルト・ワーグナー:歌劇「さまよえるオランダ人」 序曲 シュターツカペレ・ベルリン
フランツ・コンヴィチュニー (指揮)
ジュゼッペ・ヴェルディ:歌劇「椿姫」 - 第3幕 前奏曲 シュターツカペレ・ドレスデン
ジュゼッペ・パターネ (指揮)
エミール・ニコラウス・フォン・レズニチェク:歌劇「ドンナ・ディアナ」 序曲 ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団
ヘルベルト・ケーゲル(指揮)
フランツ・フォン・スッペ:歌劇「詩人と農夫」 序曲
              喜歌劇「軽騎兵」 序曲
シュターツカペレ・ドレスデン
オトマール・スイトナー (指揮)
ヨハン・シュトラウスII世:歌劇「こうもり」 第1幕 序曲 バンベルク交響楽団
マンフレッド・ホーネック (指揮)
 これでもかとオペラの素敵な序曲や前奏曲を集めたアルバム。寄せ集めと言われたら寄せ集めなんだけど、こんな豪華な寄せ集めなら文句ない。
 冒頭のクレーの「ウィンザー」からもう幸福度100%全開。その後登場する指揮者もスイトナー、コンヴィチュニー、パターネ、ちょっと若いがホーネックと大家ぞろい。そして曲もごらんのとおりの娯楽度100%選曲。
 その中で唯一知名度が落ちるのがレズニチェクの歌劇「ドンナ・ディアナ」 序曲だが、これももちろん痛快極まりない名曲。そしてこの曲の指揮が・・・ケーゲルときたら、もうこれはグウの音も出ない。
 本気でお勧めします。



     
777815
(2CD)
\5400
カール・ミレッカー(1842-1899):喜歌劇「ガスパローネ」
 3幕 フリードリヒ・ツェル&リヒャルト・ジュネ 台本
ナゾーニ…ゲルハルト・エルンスト(ヴォーカル)/
市長の息子…ローマン・マルティン(ヴォーカル)/
カルロッタ…ミリアン・ポートマン(ソプラノ)/
エルミニオ…トーマス・ツィステラー(バリトン) 他/
ガードイシュル・レハール祝祭合唱団/
フランツ・レハール管弦楽団/
マリウス・ブルケルト(指揮)
録音 2013年8月19-21日 バートイシュル
 1920年代のシチリアのパレルモで繰り広げられる物語。お金持ちの未亡人カルロッタに目をつけたナゾーニ市長、自らの息子を彼女に紹介します。もちろんカルロッタには財産目当てであることなどお見通し。そこに現れた一人の異邦人。彼は「私は大盗賊ガスパローネ」として追われていると告白します。そこでカルロッタの財産は、そのガスパローネが盗んだことにしてしまおうと計画。一文無しになってしまった(ことになった)カルロッタ。当然ナゾーニ市長は結婚を取りやめますが、実はその異邦人は身分の高い伯爵であり「ガスパローネ」などという盗賊は存在しませんでした。カルロッタと伯爵は見事にゴールインするというお話です。
 よくある「未亡人の財産を狙う吝嗇家」ですが、よくこなれた上に、魅惑的なメロディが頻出する楽しく美しい作品です。姿すらみたことのない盗賊を巡って、人々の思いが交錯し、結局悪巧みが明るみに出るというこのストーリーには当時の聴衆も興奮したことでしょう。
 この演奏には軽妙さと楽しさに溢れたいかにもウィーン風の雰囲気が備わっています。
  

777821
\2700→\2490
ダーヴィト・ポッパー:チェロ協奏曲集
 1-3.チェロ協奏曲 第1番 ニ短調 Op.8/
 4-6.チェロ協奏曲 第2番 ホ短調 Op.24/
 7.チェロ協奏曲 第3番 ト長調 Op.59
ウェン=シン・ヤン(チェロ)/
ケルンWDR交響楽団/
ニクラス・ヴィレン(指揮)
録音 2011年11月19-22日 ケルン
 プラハで生まれたユダヤ系の作曲家ダーヴィト・ポッパー(1776-1822)は、現在いくつかのチェロの曲を作った人として知られています。最も有名なのは「ハンガリー狂詩曲」でしょうか?ハンガリーの民謡を取り入れた感動的な作品は、チェロの超絶技巧を楽しむとともに、いかにも「ハンガリー」らしい哀愁と情熱に満ち溢れたショーピースとして広く愛好されています。しかし、彼の本領とも言えるチェロ協奏曲は、第2番が比較的有名であるほかは、ほとんど耳にする機会がないものです。縦横無尽に技巧を凝らし、ユダヤ民謡に由来する親しみやすいメロディがたっぷりのこれらの作品は、チェロ好きならずとも一度は聴く価値のあるものです。ハンス・フォン・ビューローの時代、ウィーン宮廷歌劇場管弦楽団の首席チェロ奏者を務めていたポッパーの協奏曲を、名手ウェン=シン・ヤンの演奏でお楽しみください。
  
777859
\2700
ゲオルク・フォリップ・テレマン:様々な楽器のための大協奏曲集 第1集
 1-5.2台のトランペット、2本のオーボエと
   弦楽、通奏低音のための協奏曲 TWVdeest/
 6-9.2本のフルート、オーボエ、ヴァイオリンと
    弦楽、通奏低音のための協奏曲 TWV54:B1/
 10-12.チェロ、2本のオーボエダモーレと
    弦楽、通奏低音のための協奏曲 TWV 54:B1/
 13-16.リコーダー、オーボエダモーレ、ヴィオラダモーレと
    弦楽、通奏低音のための協奏曲 TWV 53:E1/
 17-20.2本のリコーダー、2本のオーボエ、2台のヴァイオリンと
    通奏低音のための協奏曲 Concerto TWV 44:42/
 21-23.リコーダー、ヴィオラダモーレ、管弦楽と
    通奏低音のための協奏曲 TWV 50:3
ラ・スタジオーネ・フランクフルト/
ミヒャエル・シュナイダー(指揮)
 既に定評のある、ラ・スタジオーネ・フランクフルトとミヒャエル・シュナイダーのテレマン(1681-1767)、8CDからなる「管楽のための協奏曲」に続き今作から新しいシリーズが始まります。
 4枚で完結予定の合奏協奏曲で、ドイツの堅固な形式に明るいイタリアの音色と、フランス風のエレガントさを加えた当時の流行の最先端を行くこれらの協奏曲は、後にバッハが「ブランデンブルク協奏曲」で描いた世界の前段階におけるものとして、当時広く愛されていたのです。
 さざめく18世紀の雰囲気を見事に描き出した渾身の名演です。
  

777879
(2CD)
\4200→\3790
ヘルマン・ゲッツ:ピアノ作品全集
<CD1>
 1-6.6つの風俗画 Op.13/7.森のメルヒェン/
 8-10.ソナチネ Op.8-1/11-13.ソナチネ Op.8-2/
 14.アルヴィーネン=ポルカ/15.それは神の平安によって決められる/
<CD2>
 1.幻想曲 ニ短調/2.スケルツォ ヘ長調/
 3.一羽の鳥が飛んできて/4.じゃじゃ馬ならし/5.ソナタ 断章/
 6.ピアノ小品集「綴じてないページ」Op.7
  ※全集として世界初録音
クリストフ・ケイマー(ピアノ)
録音 2011年2月1-3日 ハノーファー
 ドイツに生まれ、ベルリンに学び、後にスイスに移り音楽評論、指揮者、ピアニスト、作曲家として活躍したヘルマン・ゲッツ(1840-1876)、彼がピアノを本格的に学び始めたのは17歳になってからでしたが、師事したハンス・フォン・ビューローの指導が良かったのか、ベルリンのシュテルン音楽院を無事卒業することができたとされています。
 彼は36歳という若さでこの世を去ってしまいましたが、交響曲、ヴァイオリン協奏曲、2つのピアノ協奏曲をはじめ、このアルバムで聴くことのできるピアノ曲、そして室内楽曲も残しています。
 マーラーが彼の作品を愛奏していたことでも知られ、更なるこの作曲家の再評価も待たれるところです。彼のピアノ曲のほとんどは作品番号を持たず、最近印刷されるまでは、その存在もあまり知られていませでんした。しかしピアニスト、ケイマーはゲッツの作品を丹念に調査し、作品によっては編集も行い、今回のリリースを完了させたのです。
 ブラームスを思わせる渋い作品も含まれるこの曲集を聴きながら、彼がもっと長生きしたらどんな曲を書いたのかを想像するのも良いものです。


旧譜
ヘルマン・ゲッツ:ピアノ協奏曲

HYPERION
CDA 67791
\2500→¥2290
ロマンティック・ピアノ・コンチェルト・シリーズVol.52
 ヘルマン・ゲッツ:ピアノ協奏曲変ロ長調Op.18
 J・ヴィエニャフスキ:ピアノ協奏曲ト短調Op.20
ヘイミッシュ・ミルン(ピアノ)
ミハウ・ドヴォジンスキ(指揮)
BBCスコティッシュ交響楽団

 第52集はドイツの夭折の作曲家ヘルマン・ゲッツ(1840−1876)と、ヘンリクの弟ユゼフ・ヴィエニャフスキ(1837−1912)のピアノ協奏曲!

 ベルリンのシュテルン音楽院でシュテルンとビューローから指揮や作曲を学び、ヴィンタートゥールのオルガニスト、合唱監督を務めるなどスイスで活躍したゲッツ。
 身体を蝕み悪化する結核と闘いながら演奏活動を続けたゲッツ晩年の「ピアノ協奏曲Op.18」は、親交の厚かったブラームスと同じくウィーン古典派の影響を感じさせる夭折の天才の忘れ形見である。

 天才ヴァイオリニストとしてその名を轟かせた兄ヘンリクとは対照的に、パリ音楽院で学び作曲家、教育者としての優れた資質を開花させた弟ユゼフ・ヴィエニャフスキ。
 1860年にワルシャワで出版され、ベルギー国王レオポルド2世に献呈されたヴィエニャフスキの「ピアノ協奏曲Op.20」は、兄のヴァイオリンのように高度な技巧が要求されるソロパートや、ショパンやリストを彷彿とさせる作風やスタイルが特徴的。

※録音:2009年9月16日−17日、シティ・ホール(グラスゴー)

  

777938
(7SACD-Hybrid)
\10000→\9490
フェリックス・ヴァインガルトナー:交響曲全集&交響的作品集
<CD1…999981>
 1.交響詩「リア王」Op.20/2.交響曲 第1番 ト長調 op.23/
<CD2…777098>
 1.序曲「嵐」/2.組曲「嵐」/
 3.弦楽オーケストラのためのセレナーデ/
 4.交響曲 第4番 ヘ長調 Op.61/
<CD3…777099>
 1.交響詩「天国」Op.21/2.交響曲 第2番 変ホ長調 Op.29/
<CD4…777100>
 1.愉快な序曲 Op.53/2.交響曲 第3番 ホ長調 Op.49/
<CD5…777101>
 1.序曲「深刻な時より」Op.56/2.交響曲 第5番 ハ短調 Op.71 /
<CD6…777102>
 1.交響詩「春」Op.80/2.交響曲 第6番 ロ短調「悲劇的」 Op.74/
<CD7…77710>
 1.交響曲 第7番 ハ長調 Op.87
バーゼル交響楽団/
マルコ・レトーニャ(指揮)
 戦前を代表する名指揮者ヴァインガルトナー(1863-1942)は、フランツ・リストに弟子入りしたほどの大作曲家でもありました。
 作曲家として彼の功績は、いくつかのベートーヴェンの作品の改訂でも知られていますが、実は交響曲からオペラまで多方面に渡る多数のオリジナル作品も多数残されています。
 cpoレーベルは彼の作品を積極的に録音してきており、交響曲と管弦楽作品は、バーゼル交響楽団とマルコ・レトーニャの卓越した演奏で全集完成をなりました。
 全てがSACDハイブリッド盤という高音質も魅力的なこの全集、演奏の面でも価格の面でも、これはとにかくお手元に置いていただきたい偉業と言えるでしょう。




LPO



LPO-79
\2500→\2290
リヒャルト・シュトラウス:
 交響詩「ドン・ファン」Op.20/
 交響詩「英雄の生涯」Op.40
ロンドン・フィル
ベルナルト・ハイティンク(指揮)
録音 1992年12月3日 ロンドン サウスバンク・センター,ロイヤル・フェスティヴァル・ホール…1, 1986年8月29日 ロンドン BBC ロイヤル・アルバート・ホール

 リヒャルト・シュトラウスの面目躍如たる2つの交響詩。
 「ドン・ファン」は彼が23歳から24歳の頃の作品で、シンプルな作りとわかりやすいメロディで人気の高いもの。かたや「英雄の生涯」はそのほぼ10年後に書かれたもので、大規模なオーケストラを必要とし、曲の部分には思わせぶりなタイトルがつけられ、また数多くの自作、そのほかの作品からの引用も含まれる複雑な曲で、もちろん演奏も困難。タイトルの「英雄」というのはシュトラウス自身を指すのか、それとも他の人なのかも定かではないというものです。
 1967-1979年までロンドン・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者を勤めていたベルナルト・ハイティンク。数々の名演の記録がありますが、この2つのリヒャルト・シュトラウス作品は彼がその任を辞してから数年を経て、客演した際の演奏です。
 堂々たる出来栄えであり、この頃の日本で取り沙汰されていた「穏健な指揮者」というイメージとは、かなり乖離した熱演が繰り広げらているのには驚くばかりです。
 また“ドン・ファン”はホールの響きを存分に生かした推進力たっぷりの録音、演奏であり、「英雄の生涯」は曲の最初のあたりは、オーケストラが若干意気込み過ぎてしまったのか、アンサンブルが乱れる場面もあったりしますが、曲が進むにつれ、どんどん熱を帯びて大きな渦のようなものが出来てくるのを体感することができる情熱的な演奏です。
 聴けば聴くほどこの雄大な表現のとりこになることは間違いありません。




NAXOS



8.573283
\1100
ブロッホ:イスラエル交響曲・ヴィオラと管弦楽のための組曲
 1-3.イスラエル交響曲(1912-1916)
  <第1楽章:砂漠の祈り Lent et solennel/
   第2楽章:贖罪の日 Allegro agitato/
   第3楽章:仮庵の祝祭 Moderato (andante grazioso)>/
 4-7.ヴィオラと管弦楽のための組曲(1917-1919)
  <第1楽章:Lento-Allegro-Moderato/
   第2楽章;Allegro ironico/第3楽章:Lento/
   第4楽章:Molto vivo>
アドリアーナ・コウトコヴァ(ソプラノ)…3/
カタリナ・クラモリショーヴァ(ソプラノ)…3/
テレジア・バヤコヴァ(メゾ・ソプラノ)…3/
デニサ・ハマロヴァ(コントラルト)…3/
ミハル・マチュハ(バリトン)…3/
ユーリ・ガンデルスマン(ヴィオラ)…4-7/
スロヴァキア放送交響楽団…1-3/
アトラス・カメラータ管弦楽団…4-7/
ダリア・アトラス(指揮)
録音 2000年10月18-22日 スロヴァキア,ブラティスラヴァ,スロヴァキア放送コンサート・スタジオ…1-3, 2001年5月10-11日…イスラエル,ハイファ,チャーチル・アウディトリアム…4-7
 スイス出身のユダヤ人作曲家エルネスト・ブロッホ。彼の円熟期の中でもとりわけ重要な意味を持つのが、この「イスラエル交響曲」を始めとしたユダヤの民俗音楽、典礼音楽を元にした一連の作品です。
 他にはチェロと管弦楽のための「シェロモ」や、ヴァイオリン曲「バール・シェム」、声楽のための「聖なる典礼」など多数の作品がユダヤの精神に由来してますが、この「イスラエル交響曲」はとりわけ編成も大きく、壮大な形式を持っています。
 雄大な導入部を含む3楽章形式で書かれ、本来は「ユダヤの祝宴」というタイトルが付けられていましたが、ロマン・ロランの助言により現在のタイトルに改名されました。
 また当初はもっと巨大な形を想定したいたのですが、完成時には整理されすっきりしたものとなっています。「組曲」はユダヤではなく、エキゾチックに憧れた彼の思いが結集した作品で、こちらも色彩豊かな管弦楽をバックにヴィオラが悠然と歌うという名作です。
 


8.573273
\1100
ラ・ヴェッキア(指揮)&ローマ響/ブルーノ・カニーノ(ピアノ)
 クレメンティ:ピアノ協奏曲&2つの交響曲集 他

  1-3.ピアノ協奏曲 ハ長調 Op.33-3(1796)
  4.メヌエット・パストラーレ ニ長調 WoO 36/
  9-12.交響曲 ニ長調 Op.18-2(1787)
ブルーノ・カニーノ(ピアノ)/
ローマ交響楽団/
フランチェスコ・ラ・ヴェッキア(指揮)
録音 2012年10月28-29日 ローマ アウディトリウム・ディ・ヴィア・コンキリアツィオーネ…1-3, 2012年12月27-30日 ローマ OSRスタジオ
 交響曲第1番&第2番(8.573071),交響曲第3番&第4番(8.573112)に続く、クレメンティ(1752-1832)の初期管弦楽作品のシリーズです。1780年代にいくつかの交響曲を作曲したクレメンティですが、いざ出版しようとした頃にハイドン登場。音楽界の人気を全て持って行ってしまったため、その他の作曲家たちは自作を出版することが難しくなってしまったのでした。
 1796年に作曲されたピアノ協奏曲は、通常ソナタとして弾かれるOp.33-3の「原型」とされています。自筆譜はなく、1796年にヨハン・シェンクが書き写した譜面が残されていますが、本当のところ、ソナタが先で協奏曲が後なのかはわかっていません。
 クレメンティの伝記作家プランティンガは、オケ・パートはシェンクによるもので、クレメンティの手によるものではないとも主張しています。Op.18の2つの交響曲は極めて古典的な様式を持つ整った美しさに満ちた作品です。変ロ長調の第1番は若干控えめですが、ニ長調の第2番は野心的な和声を持つ快活な音楽。ハイドンへの対抗意識もあったでしょうが、これはこれで素晴らしい作品になっています。
 


8.571366
\1100
ボーエン:弦楽四重奏曲 第2番&第3番 他
 1-3.弦楽四重奏曲 第2番 ニ短調 Op.41(1918頃)/
 4-6.弦楽四重奏曲 第3番 ト長調 Op.46(b)(1919)/
 7.バス・クラリネットと弦楽四重奏のための幻想的五重奏曲 Op.93(1932)
ティモシー・ラインズ(バス・クラリネット)…7/
アルカェウス弦楽四重奏団
<メンバー:
アン・フーリー(第1ヴァイオリン)/
ブリジェット・デイヴィー(第2ヴァイオリン)/
エリザベス・ターンブル(ヴィオラ)/
マーティン・トーマス(チェロ)>
録音 2001年12月16.18.20日 UK.ケント,トンブリッジ・スクール,リサイタル・ホール
 ヨーク・ボーエン(ボウエン 1884-1961)はロンドン生まれの作曲家。若い頃はサン=サーンスに「イギリスの若き作曲家の中で最も注目すべき存在」と絶賛され、第1次世界大戦の前までは、ピアニスト、作曲家として素晴らしい活躍をしました。しかし、大戦後は彼のような「後期ロマン派」風の音楽を書く人は排除されてしまい、結局は忘れられてしまったのです。
 最近になって再評価が進み、とりわけ「24の前奏曲」などのピアノ曲や、ヴィオラ・ソナタ(8.572580)などは、その独特の香り高い雰囲気が静かに愛されています。
 このアルバムに収録された2つの弦楽四重奏曲は、どちらも比較的初期の作品で(第1番の四重奏は恐らく破棄されてしまったようです)古典的な形式に則って書かれています。第2番は「カーネギー・トラスト賞」を受賞した作品で、あのユージン・グーセンスに献呈されています。第3番も作曲時期はそれほど変わらないのですが、更に深化した表情を聴くことができます。
 幻想的五重奏曲は、更に味わいのある音楽であり、バス・クラリネットを用いた点でも珍しく、輝かしいイギリス音楽の系譜に付け加えられるべき名曲と言えそうです。
 

8.573314
\1100
金管七重奏のための音楽集
 1-4.メンデルスゾーン(1809-1847):
   オルガン・ソナタ ハ短調 Op.65-2(S.コックス編)/
 5-8.シューマン(1810-1856):4つの二重合唱曲 Op.141(S.コックス編)/
 9-13.ブラームス(1833-1897):5つのコラール前奏曲 Op.122より(S.コックス編)/
 14.宗教的歌曲 Op.30(M.ナイト編)/
 15-16.ブルックナー(1824-1896):2つのエクアーレ ハ短調/
 17.この場所は神が作り給う WAB23(M.ナイト編)/
 18.キリストはおのれを低くして WAB11(S.コックス編)/
 19.アヴェ・マリア WAB6(S.コックス編)/
 20.正しき者の唇は知恵を語る WAB30(S.ヒックス編)
セプトゥーラ
〈メンバー:
マシュー・ウィリアムス(B♭管トランペット)/
サイモン・コックス(B♭管トランペット)/
クリスティアン・バラクロウ(E♭管トランペット)/
ピーター・スミス(テューバ)/
マシュー・ギー(トロンボーン)/
マシュー・ナイト(トロンボーン)/
ダン・ウェスト(バス・トロンボーン)>
録音 2013年11月10-12日 ロンドン ニューサウスゲート、聖ポール教会
 バロック、もしくはそれ以前の時代には金管のためのアンサンブルは数多く存在していました。ガブリエリやモンテヴェルディ、バッハやヘンデル。彼らは神の声を楽器へと移し替える際に輝かしい金管楽器の音色を好んで用いたのです。しかし、ロマン派時代の作曲家たちは金管七重奏のための曲を書くことはほとんどありませんでした。
 そこでアンサンブル「セプトゥーラ」はブラームス、ブルックナー、メンデルスゾーン、シューマンの合唱曲とオルガン作品を金管アンサンブル用に編曲。あたかもオリジナル作品であるかのように、自然で素晴らしい作品へ造り替えているのです。
 「セプトゥーラ」のメンバーは、ロンドン交響楽団、フィルハーモニア、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団、BBC交響楽団、バーミンガム市交響楽団、スコットランド歌劇場、オーロラ・オーケストラで活躍する若手金管奏者たちによって構成されています。この見事なアンサンブルには感嘆するほかありません。
 

8.573293
\1100
アルベニス:ピアノ作品集 第5集
 1-7.本位音を主音とする長調による7つの練習曲 T.67(1886)
  <ハ長調/ト長調/ニ長調/イ長調/ホ長調/ロ長調/ヘ長調>/
 8-11.四季 T.100(1892)<春/夏/秋/冬>/
 12.キューバ風狂詩曲 T.46(1881)/
 13-14.古風な組曲 第1番 T.62(1885頃)<ガボット/メヌエット>/
 15.ピアノ・ソナタ 第1番-スケルツォ T.57(1884)/
 16-17. 2つのサロン風マズルカ T.87(1888)<アマリア/リコルダーティ>/
 18.秋-ワルツ T.96(1890)
ホアン・ホセ・ムダーラ・ガミス(ピアノ)
録音 2013年7月6-7日 スペイン マドリッド,リアル・コンセルヴァトリオ・スペリオール・デ・ムジカ
 スペインの大作曲家、アルベニス(1860-1909)。彼の生涯はどうも謎が多く「数多くの冒険譚」などのエピソードはどうも存在しなかった模様で、最近新しい研究による伝記が出版されたとか…なかなか人騒がせな人物であったようです。
 しかし、驚くべき神童であったことは間違いなく、4歳で最初のコンサートを行い、9歳で作品を発表するなど熟練と経験を幅広く積んでいたのです。
 彼はスペインの民俗音楽を好んではいましたが、若干「時代遅れ」と感じていたようで、1889年にはロンドンに移住し、4年間生活することでこの地の文化を吸収したのです。
 その後はフランスに移住。ここでもダンディやドビュッシーをはじめとした幅広い交友関係を築くことで、また新たな経験を積むことになります。このアルバムには、そんな若い時代のアルベニスの作品を聞くことができます。この頃の彼の作品の多くは、サロン風であり、印象派への憧れを含んだものであり、民俗音楽との融合はまだあまり感じさせないものばかりです。
 まずは「キューバ風狂詩曲」あたりから聴いてみてください。とても活発で、気軽な音楽が、この時代のアルベニスを彷彿させます。
 


8.559751
\1100
天才・・・カーター・パン
 パン:ピアノの12のサイド 他
 1-12.ピアノの12のサイド(2011/2012)
  <シルエット/置き物/伝説/水の上の白い月/ル・ブランル/
  クラシック・ロック/彼女は私を盗む/夕べの死の舞踏/
  オリオン/子守歌/大幻想的練習曲/アイルランドの調べ>/
 13-14.ビルズ
  <ウィリアム・オルブライト-コンサート・ラグ/
   ウィリアム・ボルコム-凝ったファンシー>/
 15.チーズおろし器-2段階/
 16.ユア・タッチ(ピアノ協奏曲 第1番のためのカデンツァ)
   ※世界初録音…1-15
ジョエル・ヘイスティング(ピアノ)
録音 2013年8月17-20日 USA タッラハッセ,フロリダ州立大学 ルディ・ダイアモンド・コンサート・ホール
 1972年生まれの若き作曲家、ピアニスト、カーター・パン(1972-)は既に数々の作品で国際的に高い評価を受けています。このピアノ曲集「12のサイド」は、彼の友人であるカナダのピアニスト、ジョエル・ヘイスティングとのコラボレーションから生まれた作品で、おのおのの曲にはタイトルと、彼に影響を与えた名ピアニストの名前が記されているという興味深いものです。
 全ての曲は違った表情を持ち、ある曲は沈静し、ある曲はまるで埃のように、空気中を音符が漂います。ジャズ風な曲や大胆不敵な妙技の炸裂、そして不気味さ。捉えどころのない不思議な音楽ですが、妙に耳に残る強い存在感も有しています。
 遊び心たっぷりの「ビルズ」、チーズおろし器でうっかり指を切ってしまったというアクシデントから生まれた作品、そしてピアノ協奏曲(8.559043)へのカデンツァとして書かれた「ユア・タッチ」は、アンニュイなジャズ。うーん、なかなか面白い作曲家なのです。


カーター・パン、お勧めの旧譜
「このNAXOSを聴け!」より

8.559043
\1100
時代の枠組みを超越した男 カーター・パン
 カーター・パン:
    ピアノ協奏曲
    2つの滞在地
    ダンス・パルティータ
    バルセロナの2つの肖像
ホセ・セレブリエール指揮
チェコ国立ブルノ・フィルハーモニー管
バリー・スナイダー(P)

 バッハは自分がドイツ・バロックの中心にいると思いながら作曲活動をしていただろうか、モーツァルトは自分が古典派を完成させることを考えながらオペラを作っていただろうか、ショパンはロマン派を推進させようと思いながらサロンでピアノを弾いていただろうか。
 まったく陳腐な質問だが、彼らはただひたすら自分たちの欲求(ときに義務)によって作品を書き続けたに過ぎない。一部の例外除いて、ほとんどの作曲家は、自分たちが西洋音楽の歴史の中でどういう位置づけを担うかなど、考えたこともなかったに違いない。西洋音楽史におけるカテゴライズというのは、当たり前の話だが後世の人が自分たちの理解に都合がいいように適当に枠組みを作ったに過ぎない。
 たとえば、このアルバムの作曲者カーター・パン。多くの賞を受賞し、さまざまな商業音楽を作曲している若手の作曲家。すでに現在の西洋音楽史では彼の存在を規定しうるカテゴリーというのは存在しない。前衛的要素を意識することもなく、しかし過去の形式への回帰をみせるわけでもない。極端な話、何でもありなのである。チェンバロが出てきてバロック的な素朴なメロディーを奏でたかと思うと、ジャズがかっこよく流れ、続いて大オーケストラでロマン派顔負けの過剰な抒情を演出して見せ、一転理解不能な超・前衛様式で聴くものを圧倒したかと思うと、その直後には民族色爆裂のお祭り騒ぎが始まる。さらにチャイコフスキー、ベートーヴェン、モーツァルト、サティ、ラヴェルなどの有名作品のパロディも随所で出てくるにいたっては、この人にとって作曲行為というのが真剣なのか冗談なのかわからなくなってくる。
 だから初めのうちはそのまぶしいほど鮮烈な才能に幻惑されると思う。ひょっとすると強烈な抵抗感を感じるかもしれない。今は彼を規定できる西洋音楽史的枠組みがないため、この音楽に不安や恐怖を感じるだろう。
 しかしこの作曲家を享受しようという覚悟が一旦できれば、過去のクラシック作品からは味わえなかった非常に多くのものを体験できる。案外過去の大作曲家も当初はそのように大衆に受け取られていたのかもしれない。
 カーター・パン、こういう時代の枠組みを超越した男が、その後の新しい流れを作っていくのかもしれない。

 


8.559753
\1100
ケネス・フックス:落ち行く男
 1-9.バリトンと管弦楽のための「落ち行く男」(2009-2010)
  <序奏/アリア1/間奏曲 1/アリア 2/間奏曲 2/アリア 3/
   間奏曲 3/アリア 4/コーダ(アリア 5)>/
 10-16.バリトンと室内アンサンブルのための「ムーヴィー・ハウス」(2007)
  <電柱/スプルースの森のカエデ/カモメ/短日/ムーヴィー・ハウス/
   モディリアニのデスマスク/夏:ウエスト・サイド>/
 17-20.バリトンと室内アンサンブルのための「無垢と経験の歌」(1977)
  <羊/聖火曜日/春/トラ> ※世界初録音
ロデリック・ウィリアムズ(バリトン)/
ロンドン交響楽団/
ジョアン・ファレッタ(指揮)
録音 2013年8月30日 UK アビー・ロード第1スタジオ…1-9/2013年8月31日 UK アビー・ロード第2スタジオ…10-16/2013年9月1日 UK アビー・ロード第2スタジオ…17-20
 ここに収録された「落ち行く男」は、フックス(1956-)における重要なテーマであり、以前リリースしたピアノ曲「落ち行くカノン」や「落ち行く三重奏曲」(8.559733に収録)と密接な関連があります。
 これらのテーマ、もともとは2007年に発表されたドン・デリーロの小説「Falling Man」であり、9/11の事件の際、破壊されたワールド・トレード・センターの瓦礫に躓き、恐怖と混沌の感情に襲われた男を描いたものですが、この作品に強い感銘を受けたフックスが、この物語からこの歌を創り上げ、それを様々な作品に転用。そのどれもが衝撃的な風景を思い思いに映し出すのです。この悲しみは永遠に消えることはないでしょう。
 「ムーヴィー・ハウス」はジョン・アップダイクの小説「金持ちになったウサギ」に触発された作品で、アメリカ人の完成と欲求を象徴的に描いたものです。「無垢と経験の歌」はボルコムの作品と同じく、ウィリアム・ブレイクの詩に基づいたもの。人間の存在の厳しさと牧歌的な無邪気さを併せ持つこの詩は、多くの芸術家に刺激を与えましたが、このフックス作品は独特の視点でこの詩を自らのものにしています。
 


8.559759
\1100
ジェフスキ:4つの小品 他
 1-4.4つの小品(1977)/
 5-7.ハード・カッツ(2011) 〜ラルフ・ファン・ラートとルナパルクのために
  <Ⅰ.-/Ⅱ.-/Ⅲ.ハチのように>/
 8.主婦の嘆き(1980)
ラルフ・ファン・ラート(ピアノ)/
ルナパルク(アンサンブル)…5-7/
アーノルド・マリニッセン(指揮)…5-7
録音 2011年8月10-11日 オランダ アムステルダム,スウェーリンクザール…1-4,8/2013年2月29日 オランダ ユトレヒト,ヴレデンブルク・リウエベルフ教会…5-7
 最近、人気急上昇中の「不屈の民」変奏曲で知られる作曲家フレデリック・ジェフスキ(1938-)のまたもや刺激的なピアノ曲集の登場です。
 「4つの小品」も、第1曲目では、難解で不気味なトレモロ音形の中に、時折親しみ易い「不屈の民」のテーマのようなメロディが埋め込まれています。もちろん気をつけていないとすぐにどこかに紛れてしまうほどの儚いものですが。
 第2曲目は両手のユニゾンで始まるリズム重視の曲。彼の友人であったスティーヴ・レイシー(セロニアス・モンクの弟子であった人)の影響を受けているといます。
 第3曲目はゆったりとしたアンデスの舞曲に由来するというメロディは、どことなくショスタコーヴィチの作品を想起させます。曲の終わり、破壊的な和音連打による盛り上がりの後には完全な沈黙が訪れます。
 第4曲目も不可解な曲で、幾つもの層となった音が平和な耳を襲ってきます。匿名の女性作曲家の日記から題材を得たという「主婦の嘆き」はベートーヴェンの強い影響があるというものです。この曲も最初のわかり易すぎるメロディにだまされてはいけません。
 そしてアンサンブルをともなう「ハード・カッツ」は抽象的な音の化合物。巧妙に仕組まれた音の乱舞が楽しくも狂おしい作品です。第3曲「Like bees」などは、寝ている時に耳元で鳴らされたら気が変になるかも。
 


8.571362
\1100
クック:弦楽のためのソナタ集
 1-3.ヴァイオリン・ソナタ 第2番(1951)/
 4-6.ヴィオラ・ソナタ(1936-1937)/
 7-10.チェロ・ソナタ 第2番(1980)
  ※世界初録音
スザンヌ・スタンツェライト(ヴァイオリン)…1-3/
モーガン・ゴフ(ヴィオラ)…4-6/
ラファエル・ウォルフィッシュ(チェロ)…7−10/
ラファエル・テッローニ(ピアノ)
録音 2005年10月2.9.16日 UK ロンドン,グィルドホール音楽演劇学校,音楽ホール
 2005年に98歳でその生涯を閉じた作曲家、アーノルド・クック(1906-2005)。彼はイギリスのゴマーサルに生まれ、ケンブリッジ大学で歴史を学ぶも、音楽の道を志し、1929年からベルリン音楽アカデミーでヒンデミットに師事、ピアノと作曲を学んだという人です。
 1930年代には、その作品が高く評価され、数多くの演奏会が催され、いくつかの賞も獲得しましたが、それらは主に管弦楽作品の評価であって、ここで聞けるような室内楽作品はあまり重要視されることはなく、ほとんど忘れられてしまったのでした。
 この3つのソナタもそのような作品群で、1940年に出版された「ヴィオラ・ソナタ」の初々しい機動力と、その40年後の作品である「チェロ・ソナタ」の憂愁に溢れた渋さの違いを楽しむだけでも、このアルバムを聴く価値があると言えるでしょう。現代作品とは言え、聴いていてふっと安心できる音楽に満たされているところが素晴らしいの一言です。
  


8.572773
\1100
エル=コーリー:3つの協奏曲集
 1-3.ヴァイオリン協奏曲 第1番「どこからともなく国境に」Op.62/
 4-6.ホルン協奏曲「暗い山」Op.74(2007-2008)/
 7-9.クラリネット協奏曲「秋の絵」Op.78(2009-2010)
サラ・ネムタヌ(ヴァイオリン)…1-3/
デヴィッド・ゲリエ(ホルン)…4-6/
パトリック・メッシーナ(クラリネット)…7-9/
フランス国立管弦楽団…1-6/
パリ室内管弦楽団…7-9/
クルト・マズア(指揮)…1-3/
ジャン=クロード・カサドシュ…4-6/
オラリー・エルツ…7-9
録音 2006年5月25日 パリ シャンゼリゼ劇場…1-3, 2009年9月18日 パリ ラジオ・フランス サル・オリヴィエ・メシアン Festival ‘Presences…4-6 , 2010年11月10日 パリ シャトレ劇場 Festival ‘Les Paris de la Musique…7-9
 レバノンの作曲家、ビシャーラ・エル=コーリー(1957-)。このアルバムはNAXOSにおける第5作目の作品集です。彼は多くの場合、自然からインスピレーションを受け、その音楽の中には瞑想、回想、そして夢が含まれています。
 タイトルを持つ作品が多いのですが、これは特定の何かを暗示するのではなく、どちらかというと雰囲気重視であり、この3つの協奏曲もレバノンの自然風景などを想起させるものです。とは言え、ヴァイオリン協奏曲は2002年にレバノンで開催された「フランコフォニー国際機関」サミットからの委嘱作で、メシアンが提唱した「移調の限られた旋法」に基づくモティーフが使われ、神秘的な雰囲気を醸し出しています。第2楽章はそのままカデンツァで、ソリストには超絶技巧が要求されます。
 ホルン協奏曲は、彼が子供時代に経験した山の中の風景の思い出が織り込まれています。山の陰鬱さと雄大さは、人間の脆弱さをも描き出します。「秋の絵」も彼の記憶の中にある風景描写で、高い空の雲や東の空の色などが反映されているといいます。
 

8.573080
\1100
イギリス歌曲シリーズ 第23集
ダブ:歌曲集「今宵眠る全ての人へ」他

 1-6.歌曲集「冬から」(2003)/
 7-9.歌曲集「わが影を棄てて」(2011)
  <驚き/ギター/乾いたオレンジの樹の歌>/
 10-14.歌曲集「アリエル」(1998)
  <黄砂のもとに/私は王の船に乗り込んだ/
  オー,オー,オー/全ての雹よ、偉大なる巨匠/
  より多くの苦労はあるの?>/
 15-27.歌曲集「今宵眠る全ての人へ」
  <状態/電話/横切る/食事の嘆き/解釈/誤り/神の愛/
  暗き道のり/ドア/夜の時計/声/間もなく/今宵眠る全ての人へ>
   ※15-27…世界初録音
クレール・ブース(ソプラノ)…10-14/
パトリシア・バルドン(メゾ・ソプラノ)…7-9,15-27/
ニッキー・スペンス(テノール)…1-6/
アンドリュー・マシューズ=オーウェン(ピアノ)…1-9,15-27
録音 2014年4月1-2日…1-9,15-27, 2014年5月5日…10-14 UK サリー コブハム,メニューイン・ホール
 NAXOSの好評シリーズ、イギリスの歌曲集第23集は、ジョナサン・ダヴ(1959-)の歌曲です。彼は現代の英国において、最も機知に富む多彩な音楽を創り出す作曲家の一人として評価されており、中でも歌曲、合唱曲については最高の賛辞が贈られています。
 このアルバムには4つの歌曲集が収録されていて、最初の「冬から」はロバート・ティアの詩によるもので、曲の雰囲気はどこかブリテンの一連の歌曲を思わせる、繊細な静けさを湛えています。
 「わが影を棄てて」はガルシア・ロルカの英語訳のテキストが用いられており、乾いたリアリズムが横溢する音楽です。「アリエル」はすばらしく神秘的な歌曲で、伴奏なしのソプラノのみで歌われます。歌手は黄砂を運ぶ風の音までをも歌わなくてはなりません。エキゾチックなヴォカリーズである第3曲目は、この世のものとは思えないほどの不思議な印象を残すでしょう。
 5つのセクションからなる「今宵眠る全ての人へ」はロマンティックな感情と、宗教性、心、場所、四行詩がモティーフ。歌曲はプーランクを思わせる聖と俗が入り混じった物語が描かれ、聴き疲れた人は深い眠りに誘われるのです。
 


8.573164
\1100
パヌフニク&ルトスワフスキ:弦楽四重奏曲集
 1.パヌフニク(1914-1991):弦楽四重奏曲 第1番(1976)/
 2.パヌフニク:弦楽四重奏曲 第2番「メッセージ」(1980)/
 3.パヌフニク:弦楽四重奏曲 第3番「ヴィチナンキ-切り絵」(1990)/
 4-5.ルトスワフキ(1913-1994):弦楽四重奏曲(1964)
ティペット四重奏団
<メンバー:
ジョン・ミルズ(第1ヴァイオリン)/
ジェレミー・アイザック(第2ヴァイオリン)/
リディア・ラウンドス=ノースコット(ヴィオラ)/
ボジダル・ヴコティッチ(チェロ)>
録音 2013年2月4-5日…1-3, 2013年6月17日…4-5 UK ケンブリッジ大学 シドニー・サセックス・カレッジ
 2014年はポーランド出身の作曲家アンジェイ・パヌフニクの生誕100周年にあたります。もちろんポーランドだけでなくワールドワイドに活躍した人であり、ウィーンで学んでいた時代には、日本の音楽家の尾高尚忠と交流があったことでも知られている人です。
 彼が書いた10曲の交響曲は最近になって耳にする機会が増えていますが、この辛辣な弦楽四重奏曲も彼を知るためには外せないものです。
 各々の楽器が静かに呼応する印象的な始まりの第1番、北ウェールズ音楽祭のために書かれた第2番、最晩年の作品で、抽象的な美しさを秘めた第3番と、どれも単一楽章ながら、強い印象を残します。
 もう一人の偉大なるポーランドの作曲家、ルトスワフスキの弦楽四重奏曲は、彼がヨーロッパの最前線の音楽界に身を置いていた時期の作品で、強迫的なモティーフの積み重ねが興味深い音の世界を織り上げていきます。
 

8.573194
\1100
ヒンデミット:オルガン・ソナタ 第1番-第3番
 1-5.オルガン・ソナタ 第1番(1937)/
 6-8.オルガン・ソナタ 第2番(1937)/
 9-12.オルガン・ソナタ 第3番「古い民謡より」(1940)/
 13-14.オルガンのための2つの小品(1918)/
 15-25.ルードゥス・トナリスから11のインターリュード(1942)
  (J.ドルフミュラーによるオルガン編)
   <第1番:モデラートとエネルギー/
    第2番:パストラーレ、モデラート/
    第3番:スケルツァンド/第4番:はやく/
    第5番:モデラート/第6番:行進曲/
    第7番:とても幅広く/第8番:とてもはやく/
    第9番:とても静かに/
    第10番:快速に、重々しくに/第11番:ワルツ>
キルステン・シュトルム(オルガン)…ロッテンブルク大聖堂、フーベルト・ザントナー・オルガン(1978-79)
録音 2013年6月9日 ドイツ ネッカー,ロッテンブルク 聖マルティン大聖堂
 ヒンデミット(1895-1963)は優れたヴィオラ奏者でもあり、またほとんどの楽器を演奏したという才人でしたが、オルガン音楽については専門家ではありませんでした。しかしこの3つのソナタは、オルガニストたちのレパートリーとして現在でも大切にされています。
 バロック以前の時代から、オルガンという楽器は「神の声」を現すものとして、神聖化される傾向にありましたが、ヒンデミットはそんな楽器の側面に配慮することはなく、他の楽器のように、極めて実用的に鳴らすことを考えます。
 彼のオルガン・ソナタには馴染みのあるコラールのメロディはどこにも使われていません。そのためバッハやレーガーの作品は純粋な教会音楽として堪能できますが、ヒンデミットの作品はあくまでもコンサート用であり、楽器の響きや性能をそのまま楽しみたい現代の人にはぴったりなのです。
 「11のインターリュード」は彼がピアノのために書いた小品集。彼の理論をそのまま音にしたような多彩な表現力を必要とするもので、これをオルガンで演奏するというのは、色々な意味で面白いものです。
 


8.573333
\1100
泣きます・・・「メロディ」
 ウクライナの作曲家ミロスラフ・スコリク
  スコリク:カルパティア協奏曲 他

  1.グツールの三連祭壇画-第1番 幼年時代(1965)/
  2.二連祭壇画(1993)/
  3.24のカプリースから第19番(M.スコリクによる管弦楽編)(2003)/
  4.ヴァイオリン協奏曲 第7番(2009)/
  5.メロディ(管弦楽版)(1981)/
  6.チェロ協奏曲(1983)/
  7.「石の客」組曲-スペイン舞曲(1973)/
  8.管弦楽のための「カルパティア協奏曲」(1972)
   ※世界初録音…2.3.4.5.6.7
ナザリー・ピラチュク(ヴァイオリン)…4/
ヴァレリー・コザコフ(チェロ)…6/
オデッサ・フィルハーモニー管弦楽団/
ホーバート・アール(指揮)
録音 2013年11月6.8日 ウクライナ オデッサ・フィルハーモニー・ホール

 いつか取り上げますね。スコリクの「メロディ」。


 ウクライナの作曲家ミロスラフ・スコリク(1938-)は、リヴィウに生まれるも、第二次世界大戦後に家族がシベリアに追放され、1955年まで帰国を許されなかったためその地で多感な少年時代を送ります。この地で多くの「政治犯」とされる人から音楽を学び、教師として教えるまでになりますが、ウクライナに戻ってからは、モスクワ音楽院でカバレフスキーに学ぶなどその才能を順当に伸ばし、偉大な作曲家として現在もウクライナで生活しています。
 彼の音楽には聖書や哲学の精神、古典と前衛、民俗音楽とジャズのリズムなどが含まれていて、それはあまりにも多彩であるためジャンルを特定することは出来ません。
 このアルバムに収録された音楽も多種多様な味わいを持つものばかりで、良く知られる「グツールの三連祭壇画」での悲しげな表情と、それに続く「二連祭壇画」のパワフルでエネルギッシュな音楽は、彼の特性を端的に表すものと言えるでしょう。
 また、管弦楽のための「カルパティア協奏曲」はとても魅力的な作品で、多種多様な楽器が存分に活躍する興味深いもの。まずはここから聴いてみてはいかがでしょうか?
 


8.660359
(2CD)
\2200
マクスウェル・デイヴィス:歌劇「復活」Op.129(1987)
 プロローグと1幕
長女,フェブス・アポロ,アンチキリスト…
 デッラ・ジョーンズ(メゾ・ソプラノ)/
母,ゼウス/ヘラ…
 クリストファー・ロブソン(カウンターテナー)/
校長,外科医1,白大修道院長,司教…
 マーティン・ヒル(テノール)/
狂句牧師,プルート,ホット・ゴスペラー…
 ネイル・ジェンキンス(テノール)/
父,外科医2,レヴの大臣,警官…
 ヘンリー・ハーフォード(バリトン)/
弟,外科医3,クロス・ライト卿,裁判官…
 ジェラルド・フィンリー(バリトン)/
医師,外科医4,同志セルブスキー,トレード・ユニオン・リーダー…
 ジョナサン・ベスト(バス)/
ロック・バンド…Blaze/
ロック・バンドのヴォーカル、
ネコ…メアリー・カレヴェ/
エレクトロニック・ヴォーカル・カルテット
<メンバー:
 レスリー・ロジャース(ソプラノ)/
 デボラ・マイルス=ジョンソン(アルト)/
 ジョン・ボウリー(テノール)/
 マーク・ロウリンソン(バス)>/
BBCフィルハーモニック/
マクスウェル・デイヴィス(指揮)
録音 1994年9月8日 UK マンチェスター,ロイヤル・ノーザン・カレッジ・オブ・ミュージック Collins Classicsからの移行盤
 この作品は、マクスウェル・ディヴィス(1934-)がプリンストン大学で学んでいた1960年代から着想されていたものです。しかしそれは結局1980年代まで実現することはなく、最終的に完成、上演されたのは1987年ドイツのダルムシュタットでした。
 作品はさすがに彼らしく、様々な要素が内包されていて、とても一言では言い尽くせません。まさに「暴力的な多様性」を秘めた作品です。
 登場人物だけを取り上げてみても異様です。何しろ、テレビ広告の声や、ロック・バンドまで登場するのですから。手術台に載せられ脳の手術を受けた英雄は、その痛みや不快感をナンセンスな歌で外科医に伝え、救世主の復活はテレビコマーシャルで伝えられます。
 英雄は等身大の人形で、家族の中の母の役割ははカウンターテナーが受け持ちます。随所に猫の歌が挿入され、様々な楽器は調子はずれの曲を流し続けます。
 雑多なものが詰め込まれている風を装いながら、実は社会への痛烈な批判が込められているあたりが、この作曲家のすごいところでしょう。
 

8.573362
\1100
期待の新進演奏家シリーズ/エマヌエレ・ブオーノ
2013年 ミケーレ・ピッタールガ・ギターコンクール優勝記念

 1.ダ・ミラノ(1459-1543):モン・ペル・シ・マ・マリエ/
 2.ダ・ミラノ:ファンタジア第33番/
 3.ダ・ミラノ:リチェルカーレ第34番 「ラ・カンパーニャ」/
 4.ディオニシオ・アグアド(1784-1849):
  3つの華麗なロンド Op.2-第2番アンダンテ - ロンド・モデラート/
 5-8.カステルヌオーヴォ=テデスコ(1895-1968):
  ギター・ソナタ ニ長調 「ボッケリーニへのオマージュ」 Op.77/
 9.ホアキン・ロドリーゴ(1901-1999):祈りと踊り
  (マヌエル・デ・ファリャへのオマージュ)/
 10-13.アントニオ・ホセ(1904-1936):ソナタ(1933)
エマヌエレ・ブオーノ(ギター)
録音 2014年1月16-18日 カナダ オンタリオ,聖ジョン・クリソストム教会
 1987年トリノ生まれの若手ギタリスト、エマヌエレ・ブオーノのリサイタル・アルバムです。幼い頃からギターを学び、18歳の時にはジュゼッペ・ヴェルディ音楽院で優秀賞を獲得しています。
 ミラノ音楽院に進学し、2008年のアレッサンドリア国際ギターコンクールではヤングアーティスト賞(翌年、あのパク・キュヒも同賞を受賞)に輝き、その後も数多くのコンクールで優勝していますが、やはりこのミケーレ・ピッタールガ・ギターコンクールでの優勝は、彼のキャリアに大きな転機を齎すことは間違いありません。
 この受賞記念のアルバムは、彼の得意なレパートリーがふんだんに用意されていて、イタリア・ルネサンスの典雅な作品から20世紀のモダンな作品まで、その多彩な表現をたっぷり味わうことができるもの。ジャケ写の落ち着いた雰囲気そのままの「大人の演奏」をする逸材です。




MU RECORDS


MU 0109
\2500
君の腕の中で一夜
 マヌエル・マシャド(1590頃-1646):歌曲集
  二つの星が太陽に従い [Dos estrellas le siguen]
  岩陰に [A la sombra de un penasco]
  羊飼い娘は村の牧場に行った [Salio al prado de su aldea]
  泣くがよい、わが心よ [Bien podeis, corazon mio](器楽)
  ガラテアはどれほど感じるのか [Que bien siente Galatea]
  ぼくは君に言う、きらめく炎 [A ti digo, ampo de fuego]
  ジャシンタは泉に行った [Salio a la fuente Jacinta] (器楽)
  君の腕の中で一夜 [En tus brazos una noche]
  山々は暗くなり [Oscurece las montanas] (器楽)
  ジャスミンの露を奪う小鳥よ [Avejuela que al jazmin]
  フィリスの美貌を [De la hermosura de Filis] (器楽)
  私をうんざりさせる苦痛は [Mi cansado sufrimiento]
  何と言う自惚れか [Que entonadilla que estaba](器楽)
  リサルドは谷を出た [Fuese Lisardo del valle]
  だんだんと、ぼくの不安は [Paso a paso, empenos mios]
  ぼくの恋人の瞳から [De los ojos de mi morena]
  外へ、外へ [Afuera, afuera]
セテ・ラグリマス
 フィリペ・ファリア、
 セルジオ・ペイショト(テノール、ディレクター)
 ペドロ・カストロ、
 イネス・モス・カルダス(リコーダー)
 ソフィア・ディニス(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
 ティアゴ・マティアス(ビウエラ、テオルボ、バロックギター)

録音:2011年2月、リスボン高等音楽学校、リスボン、ポルトガル

 マヌエル・マシャドはポルトガルのリスボンに生まれ、リスボン大聖堂併設学校でドゥアルテ・ロボ(1565頃-1646)に師事した作曲家・ハープ奏者。
 1610年にスペインのマドリードに渡り王宮礼拝堂楽士、1639年には国王フェリペ4世の宮廷音楽家になりました。当盤収録曲の歌詞もすべてスペイン語です。

 

MU 0110
\2500
陸 ディアスポラ Vol.2
 ガスパル・フェルナンデス(1565頃-1629):
  Tururu farara con son(4声のギネオ;メキシコ)
  +16世紀ポルトガル、作者不詳のヴィランシコ「主の羊飼いは生まれた」
   [Es nacido Dios pastores] の歌詞によるコントラファクタ(替え歌)
  +フィリペ・ファリア(1976-)&セルジオ・ペイショト(1974-):バイレ(2声)
 ブラジル民謡:もう遅い、彼女は眠っている [E tarde, ela dorme]
 セファルディムのロマンス:
  モーゼはミツライムを出た [Mose salio de Misraim] (モロッコ)
 インド民謡:O Divan de Mogara
 不詳:われらに告げまたえ、マリア [Dic nobis Maria] / Dalha den cima del cielo
     (16世紀ポルトガル/スペイン)
 フィリペ・ファリア&セルジオ・ペイショト/ロペ・デ・ヴェガ(1562-1635)作詩:
  まぐさ桶 [El pesebre] (ポルトガル/スペイン)
 マヌエル・ジョゼ・ヴィグダル(確認できる活躍期:1795-1824):
  冷酷なサウダーデ(モディニャ;ポルトガル)
 ティモール民謡/フランシスコ・ボルジャ・ダ・コスタ(1946-1975)作詩:
  Ko le le mai
 フィリペ・ダ・マドレ・デ・デウス(1626-1688/1690頃):
  Oiga el que ignora: Guatemala(福音史家聖ヨハネのビリャンシコ;グアテマラ)
 不詳/アルナルド・タヴェイラ・アラウジョ神父(1929-)編曲:
  Yamukela(南アフリカ/モザンビーク)
 フィリペ・ダ・マドレ・デ・デウス:
  Al mirar elevado(使徒聖ヤコブのビリャンシコ;グアテマラ)
 アルトゥル・リベイロ(1924-1982):
  レモン売りのロジーニャ [A Rosinha dos limoes] (ファド;ポルトガル)
  +ペドロ・カストロ(1977-)による変奏曲
 ポルトガル民謡:
  眠れ、眠れ、私のぼうや [Dorme, dorme, meu menino]
  ねんね、ねんね、私のぼうや [Nana, nana, meu menino]
  ああ、ああ、ぼうや、ああ [O, o, menino, o]
 ブラジル民謡:Yemanja oto / Uie ori rumba
 ユダヤ歌謡:Dayenu
セテ・ラグリマス
 フィリペ・ファリア、
 セルジオ・ペイショト(テノール、ディレクター)
 ペドロ・カストロ(リコーダー、バロックオーボエ、オーボエ・ダ・カッチャ)
 ソフィア・ディニス(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
 ウゴ・サンシェス(ビウエラ、中世リュート、テオルボ、バロック&ロマンティックギター)
 マリオ・フランコ(コントラバス)
 ルイシ・シルヴァ(打楽器)
 ティアゴ・マティアス(ビウエラ、テオルボ、バロックギター)
 ゲスト;イネス・モス・カルダス(リコーダー)
 マジス合唱団

録音:2011年6月、リスボン高等音楽学校、リスボン、ポルトガル

 ポルトガルの「ディアスポラ」(祖国を離れ他国に住む者)、すなわちポルトガル植民地居住者たちにまつわる音楽をテーマとするアルバム第2作。

 

MU 0111
\2500
半島 ディアスポラ Vol.3
 フィリペ・ファリア(1976-)&セルジオ・ペイショト(1974-)/
  不詳(16世紀-17世紀)作詩:
  悲しみと郷愁を抱いて私は去る [Parto triste saludoso]
  わが馬具は武器だ [Mis arreios son las armas]
 不詳(16世紀-17世紀):
  緑色の瞳の少女 [Minina dos olhos verdes]
  生きているように見えるのはぼくではない [No soy yo quien veis vivir]
 フィリペ・ファリア&セルジオ・ペイショト/不詳(16世紀-17世紀)作詩:
  私の不幸のせいで私はあなたに会えないだろう
    [Biem podera my desvemtura]
 ルイス・デ・ミラン(1500頃-1561頃):
  ぼくは生きていて気になることがひとつある [Un cuydado que mia via ten]
 不詳(16世紀-17世紀):
  あなたは婚約している、レディよ [Desposastesos, senora]
  言ってくれ、泥棒女よ [Dime, robadora]
 フィリペ・ファリア&セルジオ・ペイショト/不詳(16世紀-17世紀)作詩:
  なぜ泣く?モーロ人よ [Porque lhoras moro]
  ああ、生きているのかいないのか [Ay que viviendo no byvo]
 不詳(16世紀-17世紀):
  ああ、輝く月よ [Ay luna que reluzes]
  望みは潰えた [Foi-ee gastamdo a esperanca]
  夜が暗いならば [Si la noche haze escura]
  水浴に行くなら、フアニーリャよ [Si te vas a banar, Juanilla]
  話せ、わが目よ [Faiai, meus ollos]
  私の大きな苦しみには [Em mi gram sufrimento]
セテ・ラグリマス
 フィリペ・ファリア、
 セルジオ・ペイショト(テノール、ディレクター)
 ペドロ・カストロ(リコーダー、バロックオーボエ、ショーム)
 ソフィア・ディニス(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
 ダンカン・フォックス(ヴィオローネ)
 ルイシ・シルヴァ(打楽器)

録音:2012年7月、リスボン高等音楽学校、リスボン、ポルトガル

 「ディアスポラ」第3作は前2作とは趣向を変え、イベリア半島の音楽における人間の内面への旅をテーマとしています。

 

MU 0112
\2500
リングア Vol.1
  Tanchao(ポルトガル語)
  No piense Menguilla ya
   (ホセ・マリン(1618/1619?-1699)作曲/
   フィリペ・ファリア&ティアゴ・マティアス編曲;カスティリャ語)
  El testament d'Amelia(カタルーニャ語)
  Baila nena(ガリシア語)
  Aurtxoa seaskan(バスク語)
  Virgem da Consolacao(ポルトガル語)
  Dime, paxarin parleru(アストゥリアス語)
  Pur beilar el pingacho(ミランダ語)
  Todo me cansa(作者不詳、16世紀のビリャンシコ;カスティリャ語)
  El mestre(カタルーニャ語)
  Agora non(アストゥリアス語)
  Meu amor me deu um lenco I/II(ポルトガル語)
  Pues quexar se(作者不詳、16世紀のビリャンシコ;カスティリャ語)
  Mira-me Miguel(ミランダ語)
  El gavinet de los talls & Canco de pegaire(カタルーニャ語)
ノアノア
 フィリペ・ファリア(歌、アドゥフェ、バスドラム、ブルームスティック、レコ=レコ、
  ゴート・ネイル、トンバク、バロックギター、コラショーネ、リコーダー、口笛、メロディカ)
 ティアゴ・マティアス(バロックギター、テオルボ、ビウエラ、コラショーネ、歌、バスドラム、
  ブルームスティック、口笛、ゴート・ネイル、ユダヤ・ハープ)

録音:2013年6、11月、2014年1月、リスボンおよびイダニャ=ア=ノヴァ、ポルトガル

 フィリペ・ファリアとティアゴ・マティアスが2012年に結成したユニット「ノアノア」のデビューCD。イベリア半島の様々な言語をテーマとしています。ミランダ語はポルトガル北東部のスペイン国境付近で話されている言語。

 

MU 0113
\2500
カンティガ
 マルティン・コダス(13世紀):恋人の歌
   ああ、神よ、ご存じなら [Ai Deus, se sab'ora meu amigo]
   恋人の愛を知る人は [Quantas sabedes amar amigo]
   波よ、私はおまえに会いに来た [Ai ondas que vim veer]
   ビゴの聖所で [Eno sagrado en Vigo] (*)
   知らせが届いた [Mandad'hei comigo]
   美しい妹よ、急いで [Mia irmana fremosa, treides comigo]
   ビゴの海の波 [Ondas do mar de Vigo]
セテ・ラグリマス
 フィリペ・ファリア、
 セルジオ・ペイショト(テノール、ディレクター)
 ペドロ・カストロ(リコーダー、バロックオーボエ、バグパイプ)
 ティアゴ・マティアス(リュート、ビウエラ、サズ)
 マリオ・フランコ(コントラバス)
 ソフィア・ディニス(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
 ウゴ・サンシェス(ビウエラ、中世リュート、テオルボ、バロック&ロマンティックギター)
 マリオ・フランコ(コントラバス)
 ルイシ・シルヴァ(打楽器)

録音:2013年11月、リスボン、ポルトガル

 中世ガリシア語による名曲。マヌエル・ペドロ・フェレイラによるクリティカル・エディション「O Som de Martin Codax」(1986年、ポルトガル国立印刷局刊)を基にフィリペ・ファリアとセルジオ・ペイショトが編曲((*)は楽譜が存在しないためフィリペ・ファリアとセルジオ・ペイショト新たに作曲)したヴァージョンを演奏。各曲はかなり引き延ばされ即興的に展開されます。




<LP>


(LP)


CKH 485
(LP/180g重量盤/
特別価格)
\4800
カウンターポイント 〜 クニコ・プレイズ・ライヒ
 シックスマリンバ・カウンターポイント
  (ソロ・マリンバ・ヴァージョン)
 ニューヨーク・カウンターポイント
  (ソロ・マリンバ・ヴァージョン)
 ヴァーモント・カウンターポイント
  (ヴィブラフォン・ヴァージョン)
加藤訓子(パーカッション)
 "クニコ・プレイズ・ライヒ"180gアナログ盤登場!

 ジャンルの枠を超えたパフォーマンスで、絶大な評価を受けているパーカッショニスト、加藤訓子。スティーヴ・ライヒからも絶賛を受け、京都の公演で第12回佐治敬三賞(サントリー芸術財団)も受賞、世界的大ヒットとなった「クニコ・プレイズ・ライヒ」。180g重量盤によるLPヴァージョンがついに発売!
 アナログ盤には、「クニコ・プレイズ・ライヒ(CKD 385S)」からはシックスマリンバ・カウンターポイント、ヴァーモント・カウンターポイントの2曲、そして「カントゥス(CKD 432S)」からはニューヨーク・カウンターポイントの1曲、計3つのカウンター・ポイントを収録。
 最先端のオーディオ機器であるネットワーク・オーディオを牽引する傍ら、原点となるアナログ・オーディオの生産・開発も真摯に続けているハイエンド・オーディオ・メーカー"Linn”。そんなLinnのソフト部門であるLinn Recordsのアナログ盤も、もちろん超高音質がセールス・ポイント!
 世界を震撼させた加藤訓子のライヒ。あの感動が再び!

 ※こちらのタイトルは限定生産となりますため、お早めにご注文ください。また限定生産の性質上、ご注文枚数を確保できない可能性がございます。予めご了承ください。

 加藤訓子 来日公演情報!
  2014.12.19(金) 白寿ホール
  ライヒ:ニューヨーク・カウンター・ポイント、ペルト:フラトレス、鏡の中の鏡、他






<国内盤>


フォンテック


FOCD6041/6
(3CD+3DVD)
¥9524+税
柴田南雄とその時代 第三期
CD-1 キリシタン憧憬
 安土幻想 no.14a/伴天連歌 no.14b/
 オペラ「忘れられた少年−−天正遣欧少年使節」抄録 no.103
CD-2 50歳-70歳代の器楽
 絃合わせ/絃廻し/絃づくし no.44/
 オルガンのための律 no.55 DIFERENCIAS no.76
 ガムランのためのエチュード no.92
CD-3 《富士山四章》から《さくら》まで
 富士山四章op.9/三つの女声合唱曲集op.12/
 三つの男声合唱曲no.24/み佛の春 no.30
 謝名城の海神祭 no.73/さくら no.108
DVD-1 日本の素材によるシアター・ピース
 追分節考 no.41/萬歳流し no.45/
 修二會讃(抄録)no.57/
 布瑠部由良由良 no.61b
DVD-2 佐藤信の台本によるシアター・ピース
 コーモリ傘と合唱のための七章
  静かな森—寒山と拾得 no.102/
 石ニ聞ク no.117
DVD-3 ゆく河の流れは絶えずして
 シンフォニアno.25/北園克衛による三つの詩no.21/
 交響曲「ゆく河の流れは絶えずして」no.48
若杉弘
都響 他
2010年7月にリリースを開始した音と映像による「柴田南雄とその時代」。
時空を越えた巨視的世界観を示した柴田南雄 (1916-86)の膨大な作品群を集大成する内容です。
一柳慧、高橋悠治による「Generation」など、<時代>が生んだ稀有な演奏も収録、また<音>だけでは捉えきれない<シアター・ピース>作品はDVD に収録。また、ブックレットには詳細解説、作曲者と親交深かった方々による書きおろしエッセイを掲載。
 この充実した内容により<第一期> (FOCD9470/5)は、平成22 年度(第65 回)文化庁芸術祭優秀賞を受賞いたしました。(〈第二期〉はFOCD9500/5)当該タイトル<第三期>は、3CD/3DVD に集成。若杉弘/都響による「ゆく河の流れは絶えずして」等、貴重な記録を収録。シリーズ最終作となります。
 

FOCD20097
(SACD Hybrid)
¥3000+税
マクサンス・ラリュー:フルート
 至純の美 Being Beauteous
 ドビュッシー:小舟にて
 フォーレ:シチリアーノ
 フォーレ:子守歌
 ゴーベール:ノクチュルヌとアレグロ・スケルツァンド
 フォーレ:ファンタジー
 ドビュッシー:シリンクス(flute solo)
 プーランク:フルート・ソナタ
 デュティユー:ソナチネ
 ラヴェル:ハバネラ形式の小品
 イベール:小品(flute solo)
 イベール:アリア
 ゴセック:ガヴォット
 モーツァルト:アンダンテ ハ長調 K.315
 モーツァルト:ロンド ニ長調 K.Anh.184
 グルック:精霊の踊り
  (2013/11/18-19 いずみホール.REC)
マクサンス・ラリュー:フルート
長尾洋史:ピアノ
 19 世紀末から伝統として維持されてきた“フレンチ・スクール”の美質。その原点を語り部のごとく我々に伝えてくれるフルーティストは、今やラリューをおいて他にいません。
 老いてなお色気を漂わす名優の舞台姿さながらの、含蓄を備えた台詞まわしや滋味豊かな所作、そして心に染みる深い眼差しこそが、このアルバムのかけがえのない価値となっています。年輪を重ねて余分なものがとれていったがゆえに到達できる、究極の音楽のあり方……。
 2014 年に80 歳を迎えるラリューが「至純の美」をここに表します。
■マクサンス・ラリューのCD■
FOCD20080 (定価\2,800+税) 夢のフルート・デュオ・リサイタル
 
FOCD9642
¥2400+税
Luna〜Crossover Vibraphone〜/
 ドビュッシー:月の光(編曲:野尻小矢佳)
 コンバース:賛美歌312 番「星の世界」
 アイルランド民謡:ロンドンデリーの歌
 ピアソラ:ブエノスアイレス午前零時(編曲:野尻小矢佳)
 ハワード:フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン(編曲:野尻小矢佳)
 フォスター:夢見る人(編曲:野尻小矢佳)
 ベートーヴェン:月光によるパラフレーズ(編曲:野尻小矢佳)
 ディーン:ナゲキ鳩のソネット
 野尻小矢佳:ルナ
<Bonus Track>
 マクブルーム:ローズ(Voice 野尻小矢佳)
  (2014/4/16-17 富士見市民文化会館 キラリ☆ふじみ.REC)
 野尻小矢佳(ヴィブラフォン)
 多彩な音空間を創り出す打楽器奏者・野尻小矢佳。待望の新作は非常にレア度の高いヴィブラフォンのソロ・アルバムです。
マリンバから民族楽器まで様々な打楽器を自在に操る野尻ですが、今回はあえてヴィブラフォンという楽器を選ぶことで、特定のジャンルや形式に収まらない、その豊かな音楽性や表現力を際立てています。
 本作のテーマは“Luna(月)”表題作をはじめ月にちなんだ曲を多数収録。クラシックやポピュラーの名曲から自作曲、本作のクライマックスといえる前衛的な「ナゲキ鳩のソネット」(ディーン作曲)など、まさに彼女のクロスオーヴァ—な魅力満載のアルバムが完成しました。



■発売中 ☆ 野尻小矢佳のCD■
FOCD9543 (定価\2,381+税) マリンバ・クラシックス
FOCD20074 (定価\2,381+税) マイ・パーカッション・ワールド
 

FOCD9649
¥1389+税
宮川彬良 新日本フィル
コンチェルタンテⅡ マンボver.

 ■音楽劇『ハムレット』より5 つの主題
 (作曲:宮川彬良 翻訳:松岡和子)
  Ⅰ. ピラスの刃
  Ⅱ. 亡霊との誓い「この世の関節がはずれてしまった・・・」
  Ⅲ. 手負いの鹿
  Ⅳ. あの人はもういない※
  Ⅴ. 墓堀の唄(死者達のパレード) 
  Ⅵ. 沈黙の後に
 ■サンダーバード
  (作曲:バリー・グレイ 編曲:宮川彬良)
 ■シンフォニック・マンボ No.5
  (作曲:ベートーヴェン&ペレス・プラード 編曲:宮川彬良)
  (2011/11/19 すみだトリフォニーホール REC.)
指揮&ピアノ:宮川彬良
新日本フィルハーモニー交響楽団
※歌:中野太一
 テレビやラジオ、劇音楽に吹奏楽・・あらゆるジャンルで活躍を続ける宮川彬良。コンチェルタンテと銘打つ今シリーズではオーケストラとの共演をコンセプトに、新日本フィルと独自の世界を繰り広げています。常に現在進行形を目指す宮川は、始まりも終わりも無し・・の意味を込めて今シリーズはいつでも「Ⅱ」だと宣言!
 辛辣さとユーモア、笑いと哀しみが同居する世界はまさに宮川ワールド。共演を重ねてきた新日フィルとも阿吽の呼吸で、新鮮でありながらどこか懐かしい世界観を見事に表現しています。
■宮川彬良のCD■
FOCD20099(定価\1,500+税) 米良美一&宮川彬良 「手紙」
FOCD9557 (定価\3,000+税) 宮川彬良 指揮 大阪市音楽団 「欲望という名の電車」
FOCD9481 (定価\1,429+税) ことのみ児童合唱団 「明日の朝、神様がいらっしゃるよ」
FOCD9461 (定価\2,667+税) 宮川彬良 指揮 大阪市音楽団 「シンフォニック・ダンス」
  
FOCD9651/2
(2CD)
¥3000+税
高橋/シェーンベルク/シューベルト
Disc.1
 1. 高橋悠治:無伴奏ヴァイオリンのための「狂句逆転」 (2014)
 2. 高橋悠治:「あけがたにくる人よ」(2012) 詩:永瀬清子
 3-6. シェーンベルク:弦楽四重奏曲 第2 番 Op.10 (1908)
Disc.2
 1-4. シューベルト:
  弦楽四重奏曲 第14 番 ニ短調 「死と乙女」 D810 (1824)
 (2012/5/20 浜離宮朝日ホール ライヴ録音 Disc.1-1 を除く)
モルゴーア・クァルテット(Disc.1:2-6 Disc 2:1-4)
波多野睦美:メゾ・ソプラノ (Disc 1:2,5,6 Disc 2)
荒井英治:ヴァイオリン (Disc 1:1)
 作曲家 柴田南雄の書斎・スタジオ・資料室として開設したサンガクシャ。作品の台本作成など創作活動を支えた令夫人 柴田純子により、サンガクシャは現存します。
 柴田純子は、(旧)日本フィル創立時のコンサートマスターであるブローダス・アールが、1957 年に結成した<アール弦楽四重奏団>(ヴィオラ:河野俊達、チェロ:黒沼俊夫)に参加。シェーベルクの第2 番、シューベルトの名演奏は、語り継がれています。
 「シェーベルクの第2 弦楽四重奏曲をもう一度聴きたい」という長年の夢を、彼女は<サンガクシャコンサート>の開催で実現します。そして、高橋悠治との半世紀をこえる友情は「あけがたにくる人よ」として結実。さらにヴァイオリンのための新曲を加え、本CD が実現しました。
  
FOCD2577
¥2427+税
現代日本の作曲家シリーズ47
くりもとようこ 自作自演集

 1.Perspective(2005)/2.対話(1988)/
 3.展示(1994)/4.戦闘機(1995)
 5.発声と様式のモード〜新しいオペラへの試み(2001)/
 6.エチュード(1991)
栗本洋子:ピアノ(1-4,6)
荻野砂和子、栗本洋子:ソプラノ(5)
つつみ あつき:クラリネット(5)
青谷良明:ファゴット(5)
北住淳:ピアノ(5)
 1992 年から継続し、邦人作曲家に焦点をあてる“現代日本の作曲家”シリーズ。
 第47 集では、 NHK テレビ「中学生日記」や、ラジオ「お話でてこい」など、他ジャンルの創作活動に加え、ピアニスト・歌手としても活動する作曲家、くりもとようこの作品集です。
 くりもとようこは愛知県立芸術大学院修了、作曲を石井歓氏に師事。作曲・演奏の他にパフォーマンスも行います。現代音楽の演奏グループEnsemble Today を組織し、プロデュース公演を行い、1991年には、台湾で開かれたアジア助成作曲家フォーラムに日本代表として参加。1993 年春にはアメリカ政府より1 ヶ月間文化交流に招待されました。ACL アジア音楽祭では1994 年(台北)、1999 年(インドネシア)、2000 年(横浜)で作品が演奏されています。
 1992 年名古屋市芸術奨励賞受賞。2009 年第4 回名古屋音楽ペンクラブ賞受賞。
 現在、日本現代音楽協会、日本作曲家協議会、愛知芸術文化協会各会員。
  
FOCD9625/6
(2CD)
¥3000+税
神野明 ピアノリサイタル
Disc.1
 ショパン:
  24 の前奏曲 作品28 より
   ハ長調/イ短調/ト長調 /ホ短調/ロ短調/イ長調/ホ長調/嬰ハ短調
   ロ長調/嬰ヘ長調/変ホ短調 /変ニ長調『雨だれ』/
   ハ短調 /変ロ長調 /ヘ長調
  エチュード 作品25-7 嬰ハ短調/
  エチュード 作品10-3『別れの曲』ホ長調
  幻想即興曲 嬰ハ短調 作品66/子守歌 変ニ長調 作品 57
  ピアノ・ソナタ第2 番 作品35『葬送』第3 楽章/
  ピアノ・ソナタ第3 番 作品58 第2 楽章
  マズルカ ホ短調 作品41-2/
  ノクターン 変ホ長調 作品9-2/小犬のワルツ
Disc.2
 D.スカルラッティ:ソナタ ホ長調 K.380 L.23
 J.S バッハ:平均律クラヴィーア曲集第1 巻 22.プレリュード 変ロ短調 BWV 867
 ベートーヴェン:
  ピアノ・ソナタ第14 番 嬰ハ短調 作品27-2『月光』第1 楽章
  ピアノ・ソナタ第31 番 変イ長調 作品110 第1 楽章
 シューマン:予言の鳥/幻想曲 ハ長調 作品17 第3 楽章
 ドビュッシー:
  前奏曲集 第2 集より酒の門 /
  前奏曲集 第1 集より
   デルフィの舞姫
   音と香りは夕暮れの大気に漂う/
   亜麻色の髪の乙女/沈める寺/パックの踊り
 リスト:リゴレット パラフレーズ/「タンホイザー」より 夕星の歌
 シューマン:トロイメライ
神野明 (ピアノ)
 その伸びやかで大らかな演奏スタイルと、真摯な音楽へのまなざしで多くの聴衆を虜にしてきたピアニスト、神野明(1948-2009)の1986 年から2006 年にかけての未発表音源を2 枚に集約しました。
 神野明は1971 年に東京芸大を首席で卒業後、ワルシャワ音楽院や国立リスト音楽院で研鑽をつづけ、帰国後本格的な演奏活動に移ります。
 コンサートピアニストとして多忙な中、後進の教育とクラシックの普及にも尽力し、1994 年からは日本大学芸術学部の教授職を務めながら、題名のない音楽会にも度々出演するなど活動の幅を拡げました。
 もちまえの暖かな音色に加え、過度な解釈を避け音楽本来の姿を探求し続けた神野の名演を是非お聞きください。











7/31(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


SIMAX

PSC 1345
(2CD)
\5200
ジャン=フィリップ・ラモー(1683-1764):クラヴサン・ソロ曲全集
 クラヴサン曲集 第1巻(1706) クラヴサン曲集(1724)
 新クラヴサン組曲(1728)
 コンセール形式のクラヴサン曲集(1741)(クラヴサン・ソロ版)〜
  リヴリ/ 軽はずみ/ 内気/おしゃべり王太子妃(c.1747)
シェティル・ハウグサン(チェンバロ)
 ノルウェー期待のチェンバロ奏者シェティル・ハウグサン

 [楽器 シェティル・ハウグサン製作(1971 年)後期フランドル・タイプの2 段鍵盤チェンバロ]
 録音:2011 年5 月16 日-20 日 ドイツ放送(DLF)室内楽ホール(ケルン)/149 分50 秒

 ノルウェーのチェンバロ奏者、ケルンの音楽大学の教授を務めるシェティル・ハウグサンは、今日の「アーリーミュージック」を代表する音楽家のひとりに挙げられます。アムステルダム音楽院でレオンハルトに師事、1975 年に「最優秀賞」を得て卒業しました。パリとブルージュの国際コンペティションを経て、ソロイスト、室内楽奏者、ノルウェー・バロック管弦楽団とアルテ・レアル・アンサンブルの指揮者として、ヨーロッパとアメリカのコンサートとフェスティヴァルで演奏しています。
 J・S・バッハの《イギリス組曲》(PSC1329)に次ぐ録音はジャン=フィリップ・ラモーのクラヴサン曲。〈前奏曲〉から〈メヌエット〉、「フランス舞踊組曲」に倣った10 曲の《クラヴサン曲集 第1 巻》(第1 組曲)。〈アルマンド〉から〈村娘〉と〈ロンドーのメヌエット〉までの「第2 組曲」と〈やさしい訴え〉から〈足の不自由な女〉の「第3 組曲」の《クラヴサン曲集》。〈アルマンド〉から〈ガヴォット〉と〈6 つの変奏〉の「第4 組曲」と〈トリコテ〉から〈エジプトの女〉の「第5 組曲」の《新クラヴサン組曲》。クラヴサンを「通奏低音」ではなく独立した声部として扱った《コンセール形式のクラヴサン曲集》から、ラモーがソロ曲に編曲した4 曲。1747 年ごろ作曲された、ラモーの最後のクラヴサン曲とされる《王太子妃》。《優雅なインドの国々》のソロ編曲版と、バルバトルの作品とされてきた《Les petits marteaux de M. Rameau》を除く、ラモーのクラヴサン・ソロ曲の全集です。
 ハウグサンは、ゆったりしたテンポを中心に、ひとつひとつの曲と対話するような雰囲気でラモーを演奏。『クラヴサン曲集』の代表的録音のひとつ、バロック時代の振付を参考にしながらラモーの作品を優雅で溌剌とした音楽として示したクリストフ・ルセの録音(L' Oiseau-Lyre)とは趣きも思考も異なるものの、同じように洞察の深い、「楽興」にみちた音楽を聴かせます。
 ケルンのドイツ放送室内楽ホールで行われたセッションに使われた楽器は、ハウグサン自作の後期フランドル・タイプの2 段鍵盤チェンバロ。フォルクレ父子の『クラヴサン曲集に編曲されたヴィオール曲集』(PSC1317)と同じ楽器です。ドイツ放送との共同制作。フランスの偉大な作曲家の没後250 年を記念するアルバムです。
 

PSC 1346
\2600
レザ・エ・イラガッツィ — 耳にしたことのないグリーグ
 グリーグ:
  インガ・リタモール/君を愛す/まぼろし/ 流れにそって/
  神の子は安らぎを与え給えり/たどり着くところ/ 詩集の一節/
  寝過ごしてしまった/この世のならわし/ 春 */ ルンダーネ/
  ばらの季節に/アリエッタ(トルーデ・ラーシェンに)
レザ・エ・イラガッツィ
レザ・アガミル(指揮、ピアノ)
ニーナ・グラヴローク(ソプラノ)* 
プリマドンネ *
 グリーグの新しい世界“合唱団ではない、むしろオペラ・バンド!”

 録音:ノルウェー・オペラ(オスロ)、グリーグ博物館(トロールハウゲン)

 「森と湖の国」と呼ばれるくらい多くの湖をかかえ、その湖の数ほどの合唱団があるというフィンランドをはじめ、北欧の国々では活発な合唱活動が行われてきました。
 ノルウェーでも、プロフェッショナルとアマチュア、たくさんのグループが活動し、ノルウェー・ソリスト合唱団、オスロ大学のスコラ・カントールム、グレクス・ヴォーカリス、ベルゲン大聖堂合唱団は、コンサートと録音により国際的にも知られています。
 かつてノルウェーに「リ・スカポリ」(独身の男たち)というヴォーカル・グループがありました。このリ・スカポリのリーダーを務めたレザ・アガミル(1971-)は、イラン生まれ。1987 年にノルウェーに渡り、国立音楽アカデミーに学びました。プロのミュージシャンとなってからは、リ・スカポリやその他の合唱団の指揮者、ピアニストとして活動。
 ソウル、ジャズ、ヒップホップを交差させたアルバム『Hip Soul』でソロ・ヴォーカリストとしてデビューしました。レザ・エ・イラガッツィ(レザと若者たち)は、「色とりどり」の音楽を背景にもつ彼がノルウェーの優秀な男性歌手10 数名を集めて作ったヴォーカル・グループです。アルバム『耳にしたことのないグリーグ』は、ノルウェー憲法制定200 周年を記念して制作されました。
 「グリーグを愛する」レザと若者たちが選んだ13 曲の歌曲、合唱曲、ピアノ曲。編曲の必要な曲は自分たちで編曲を行っています。彼らの聴かせる、ジャンルを超えた「これまでに耳にしたことのないグリーグ」。オスロ・フィヨルドに面して建てられた新しいノルウェー・オペラと、トロールハウゲンのグリーグ博物館リビングルームで録音が行われ、レザ・エ・イラガッツィのヨルゲン・トレーエが制作を担当しました。




WERGO

WER 6769
\2500
細川俊夫:Quintets & Solos
 1. ランドスケープV Landscape V(笙と弦楽四重奏のための)
 2. 哀悼歌 threnody(ヴィオラのための)※ 世界初録音
 3. フラグメンテII fragmente II(リコーダーと弦楽四重奏のための)
 4. 小さな歌 small chant (チェロのための)
 5. ランドスケープII Landscape II(ハープと弦楽四重奏のための)
 6. エレジー(ヴィオラのための)
アルディッティ弦楽四重奏団
宮田まゆみ(笙)
吉野直子(ハープ)
鈴木俊哉(リコーダー)
 アルディッティ弦楽四重奏団と豪華ゲスト。宮田まゆみ、吉野直子、鈴木俊哉が紡ぐ細川俊夫の静寂の世界!

 録音:2013 年9 月16-17 日(1,2,4,6 / SWR バーデン=バーデン・ハンス・ロスバウト・スタジオ)、2012 年9 月24 日(3,5 /津田ホール)(セッション)

 WERGO より、アルディッティが奏でる細川俊夫作品集の第2 弾の登場。
 弦楽四重奏のための6 つの小品「書(カリグラフィー)」(WER 6761)でも話題となりましたが、今回は、弦楽四重奏のほか、細川作品を語るうえで欠かせない笙を担当する宮田まゆみ氏、ハープの吉野直子氏やリコーダーの鈴木俊哉氏らをゲストに迎えたさらに豪華な内容となっています。いずれも、細川ならではの静寂の世界がますます研ぎ澄まされた作品がならびます。
 3 と5 の作品は、津田ホールで特別に録音されたもの。3 ではリコーダーが時に尺八のような響きを繰り出し、5 では、ハープが時に弦楽四重奏の通奏低音のように、時に弦楽四重奏をのみ込むような音で様々に変化していきます。2 の「哀悼歌」(ヴィオラ・ソロ作品)は世界初録音ですが、聴いていると次第にトランス状態になるような作品です。細川は自分の音楽について「聞き手を“無という静寂の境地” へと誘う」と述べていますが、彼の禅を思わせる日本に根ざした音世界は、宗教、文化的イディオムを越えて、様々な国の人の耳を魅了しつづけています。

 アルディッティ弦楽四重奏団来日情報
 サントリーホール 国際作曲委嘱シリーズNo.37
 テーマ作曲家<パスカル・デュサパン>に出演します。
  8月21日(木)デュサパン:弦楽四重奏曲第6 番(世界初演)
  8月25日(月)デユサパン:弦楽四重奏曲第2 番、第7 番 ほか、
  8月23日(土)水戸芸術館にてアルディッティ弦楽四重奏団結成40 周年記念公演に出演
  8月26日(火)草津音楽の森国際コンサートホール にて草津夏期国際音楽アカデミーオーケストラと共演(演目:浄められた夜)
 

WER 6789
\2500
ヘルツキーの不安感をあおられる世界を満喫
 アドリアーナ・ヘルツキー(b.1953):
  1. … und ich sah wie ein glaesernes Meer, mit Feuer gemischt…
   (そして私は草の海が炎と混ざり合っていくのを見た)(1996/97)
  2. Efeu und Lichtfeld(ツタと光の草原)(2008)
  3. … und wieder Dunkel I(そしてふたたび暗闇Ⅰ)(1985/90)
ドミニク・ズステック(オルガン)
ザビーネ・アキコ・アーレント(ヴァイオリン(2))
イェンス・ブリュッルス(打楽器(3))
 録音:2013 年4 月

 ヘルツキー独特の不安感をあおられる世界を、シュトックハウゼン(KKC.5302/ WER.6736)やリゲティ作品(KKC.5329/ WER.6757) でも名演をのこしている鬼才オルガニスト、ズステックの演奏で満喫できる1 枚の登場。
 ヘルツキーの音楽は、1970 年代に初めて発表された当時、不安やパニックと結び付けて論じられ、エキセントリックで不安定な音楽であると批評されました。ヘルツキー作品における重要な要素のひとつが「時間」。「私が戦争のことを思う時、そこで体験される様々な『時間』のことを思います。戦闘機のパイロットが感じる時間、爆弾が地面で爆発する時の時間・・・。こうした、ひとつの場所で起こっている、時間の感覚の様々な相違は、私の作曲の核となっています」(ヘルツキーの言葉)。彼女の作品の中では、拍動を感じない時間や、加速したり減速したりする時間など、その感覚は様々。さらに、音の空間的広がりも、無重力の宇宙空間のようであったり、非常に狭い空間であったり、伸縮自在。そんなヘルツキーの世界を表現するには、空間を広く使うオルガンという楽器はぴったりといえるでしょう。ヘルツキー独特の世界にどっぷり浸かれることうけあいの新譜の登場です!




CHANDOS



CHSA 5139
(SACD HYBRID)
\2800→\2590
メンデルスゾーン・イン・バーミンガムVol.2
 メンデルスゾーン:序曲 《ルイ・ブラス》 Op.95
 交響曲第1番ハ短調 Op.11
 交響曲第3番イ短調 Op.56 《スコットランド》
エドワード・ガードナー(指揮)
バーミンガム市交響楽団
 エドワード・ガードナーのメンデルスゾーン、第2弾は、交響曲第1番&第3番!!

 イングリッシュ・ナショナル・オペラの若き音楽監督、ベルゲン・フィルハーモニー管弦楽団の首席客演指揮者(2015年からは首席指揮者!)として、さらにMETやスカラ座への定期的な客演など、世界各地のオペラハウスやコンサートホールで大活躍中のエドワード・ガードナー。
 目下絶好調のガードナーが首席客演指揮者を務めているバーミンガム市交響楽団とのニュー・プロジェクト「メンデルスゾーン・イン・バーミンガム」の第2弾が早速登場。
 メンデルスゾーンと縁の深いイギリスの都市「バーミンガム」を舞台として繰り広げられるプロジェクト。第2弾も、初演されたライプツィヒ以上にロンドンでの公演が絶賛されたという「交響曲第1番」、エディンバラを訪問したインスピレーションから作曲されておりその名も「スコットランド」が冠された「交響曲第3番」、ユゴーの戯曲「ルイ・ブラス(リュイ・ブラース)」に基づく歌劇として作曲され、未完に終わった序曲「ルイ・ブラス」といった充実のプログラム。
 交響曲の全曲録音が予定されている期待のシリーズ「メンデルスゾーン・イン・バーミンガム」。好評を博した第1弾に続き、第2弾「交響曲第1番&第3番」にもご期待下さい!



 


CHAN 10808
\2400→\2190
ハイドン:ピアノ協奏曲集
 ピアノ協奏曲第3番ヘ長調Hob.XVIII-3
 ピアノ協奏曲第4番ト長調Hob.XVIII-4
 ピアノ協奏曲第11番ニ長調Hob.XVIII-11
  (全カデンツァ:ジャン=エフラム・バヴゼ)
ジャン=エフラム・バヴゼ(ピアノ)
ガボール・タカーチ=ナジ(指揮)
マンチェスター・カメラータ
 バヴゼのハイドン最新巻は、ピアノ協奏曲!指揮者はなんとタカーチ=ナジ!!

 シャンドスのメイン・ピアニストの一人、フレンチ・ピアニズムの巨星ジャン=エフラム・バヴゼ!
 ジャナンドレア・ノセダと共演したプロコフィエフの協奏曲集が大ヒットし、英グラモフォン賞2014の"アーティスト・オブ・ジ・イヤー"にノミネート(現在インターネットで投票受付中/受賞発表は10月)しているバヴゼの新録音は、ドビュッシー、ベートーヴェンと並び集中的にピアノ独奏作品をリリースしてきたハイドンのコンチェルトが登場!
 指揮者にはなんと、タカーチ弦楽四重奏団の創設者でもあり、近年は指揮者として活躍を広げているハンガリーの巨匠、ガボール・タカーチ=ナジがChandos初登場!
 タカーチ=ナジがダグラス・ボイドから首席指揮者の座を受け継いだ、イギリス、マンチェスターの室内管弦楽団マンチェスター・カメラータの久々の登場も見逃せない!
 使用ピアノには、ハイドンのソナタ集で一貫して使い続けてきたYAMAHAピアノを選択。カデンツァはすべて自作のものを使用。「常に新しい解釈の扉が開かれている作曲家である」とバヴゼの語るハイドンの協奏曲。バヴゼのピアノ、タカーチ=ナジの指揮、YAMAHAピアノに自作のカデンツァ、注目ポイント勢揃いのリリースです!



 


CHAN 10827
\2400→\2190
チェコのヴァイオリン作品集
 ヤナーチェク:
  ヴァイオリン・ソナタ JW VII/7、ドゥムカ JW VII/4、
  ロマンス JW VII/3、アレグロ
 スーク:4つの小品 Op.17,JSkat 42
 ドヴォルザーク:
  ロマンティックな小品 Op.75,B 150、ノクターン Op.40,B 48a
ジェニファー・パイク(ヴァイオリン)
トム・ポスター(ピアノ)
 ヤナーチェク! スーク! ドヴォルザーク!ジェニファー・パイクのチェコ作品集!
 英国の若きミューズジェニファー・パイクがスラヴォニックに彩るヤナーチェク! スーク! ドヴォルザーク!

 Chandosから世界の舞台へと颯爽と羽ばたいたイギリス・ヴァイオリン界の若きミューズ、ジェニファー・パイク。アンドルー・デイヴィスとのシベリウス(CHSA 5134)が国内外で絶賛され、一流のソリストとしての地位を確立したパイクが色濃く描くのは、チェコの偉大なる3人の作曲家、レオシュ・ヤナーチェク、ヨゼフ・スーク、アントニン・ドヴォルザークのヴァイオリン作品集。
 ジェニファー・パイクは、ラモン・ガンバ指揮の「ミクロス・ローザ:管弦楽作品集」にも参加し、美しいハンガリーの情熱を聴かせてくれただけに、これらのチェコ作品にも一層の期待がかかる。
 まばゆいテクニックに知的な音楽性と内に秘めた情熱。英国のミューズがスラヴォニックに彩るチェコ作品にご期待下さい!



 

CHAN 10821
\2400
ケルティック・リフレクションズ
 シー・ムーヴド・スルー・ザ・フェアー*/美しい髪の少女/
 ダウン・バイ・ザ・サリー・ガーデンズ/
 ザ・クリフス・オヴ・ドゥーニーン/イニシュ*/
 そっとドアを開けて/ザ・プレズント・ロックス/
 ザ・マッシュルーム・ツリー*/
 ザ・キッド・オン・ザ・マウンテン*/マイ・レイガン・ラヴ/
 キャリックファーガス/プランクスティ・ディロン/
 オーイン・オニールの哀歌/アイルランドの子守歌/庭の千草/
 ホーム・アウェイ・フロム・ホーム/
 ザ・ラグル・タグル・ジプシー/
 ダニー・ボーイ(全ピアノ編曲:バリー・ダグラス)
バリー・ダグラス(ピアノ)
エイミール・マクゲオン
 (アイリッシュ・フルート)*
  バリー・ダグラス原点回帰!故郷アイルランドのフォークをアレンジ!

 北アイルランドの首府ベルファストに生まれ、チャイコフスキー国際コンクールではヴァン・クライバーン以来となる非ロシア人ゴールド・メダリストを受賞、以降世界的なピアニストとして活動し、2002年には大英帝国勲章(OBE)も受勲したバリー・ダグラス。
 録音の拠点をChandosに移してからブラームスやシューベルトなど王道のレパートリーで着実に評価を固めていったダグラスだが、今回の新録音ではダグラスのルーツでもあるアイルランド音楽、ケルト音楽のピアノ・アレンジという話題作が登場。
 言わずと知れた名曲「ダニー・ボーイ(ロンドンデリーの歌)」や「庭の千草(夏の名残のバラ)」など古くから伝わる民謡から、現代作曲家によるアイリッシュまで、魅惑のケルト音楽がダグラスの手によって生まれ変わる。4曲にアイリッシュ・フルートで参加するエイミール・マクゲオンは、クラシック・フルートとアイリッシュ・フルートの双方を巧みに使いこなすアーティストで、BBCプロムス2012ではベルファスト・ステージでのラスト・ナイトをソロで飾っている実力者。

 ☆バリー・ダグラス 来日公演情報!
 2015年1月30日&31日 札幌コンサートホールKitara
 (ユベール・スダーン指揮 札幌交響楽団第576回定期演奏会/ブラームス:ピアノ協奏曲第2番)
 


CHAN 10829
\2400→\2190

バックス:管弦楽作品集
 4つの管弦楽小品
 ヴィオラと管弦楽のための幻想曲*
 序曲、エレジーとロンド

フィリップ・デュークス(ヴィオラ)*
アンドルー・デイヴィス(指揮)
BBCフィルハーモニック
 英国音楽の伝道師、A・デイヴィスのバックス!

 故リチャード・ヒコックスより英国音楽の伝道師としてのタクトを受け継いだ名匠、サー・アンドルー・デイヴィスがバックスをついに録音!
 20世紀イギリスの大作曲家アーノルド・バックス(1883−1953)といえば、Chandosの録音初期から中期にかけて、2つの交響曲全集(ブライデン・トムソン盤[CHAN 8906-10/廃盤]、ヴァーノン・ハンドリー盤[CHAN 10122])を含む膨大な録音が世に出され、バックスの再評価に大きく貢献しているだけに、Chandosのバックスに掛ける情熱は生半可なものではないだろう。
 通常は改訂版である「小オーケストラのための3つの小品」として知られる作品のオリジナル・ヴァージョンである「4つの小品」や、タイムズ紙により"イギリスでもっとも傑出したヴィオラ奏者"と評されるフィリップ・デュークスをソリストに迎えた「幻想曲」など、まだ見ぬバックスの魅力がふんだんに込められている。
 

CHAN 0804
\2400
《CHACONNE》

トムキンズ:宗教合唱作品集
 ダヴィデがアブサロムの殺されしを聞きしとき/
 全能なる神、わたしを組み立てた者/
 マニフィカトとヌンクディミッティス/
 全能なる神、すべての叡智の泉/
 心乱れた時の悲しみのパヴァーヌ/主は我が羊飼い/
 見よ、我汝に吉報をもたらす/ヴォランタリー イ短調/
 ユビラーテ/父よ、我を明らかにしたまえ/テ・デウム

ケンブリッジ・セント・ジョンズ・カレッジ合唱団
アンドルー・ネスシンガ(指揮)
フレディ・ジェイムズ(オルガン)
 セント・ジョンズ・カレッジ、トマス・トムキンズを歌う!

 17世紀後半、1670年代から礼拝での役目を担うなど、300年以上という長き歴史と伝統を誇る世界有数の聖歌隊、ケンブリッジ・セント・ジョンズ・カレッジ合唱団。音楽監督アンドルー・ネスシンガの指揮で歌うトムキンズの宗教合唱作品集。
 トマス・トムキンズ(1572−1656)はルネサンスから初期バロックの時代のイギリスでもっとも成功した作曲家の一人。師であるウィリアム・バード譲りのスタイルを残す保守的な作風で、無伴奏のフル・アンセム、オルガン伴奏のついたヴァース・アンセム、オルガン独奏、グレート・サーヴィス(テ・デウム、ユビラーテ)、ヴァース・サーヴィス(マニフィカトとヌンクディミッティス)など、トムキンズの宗教合唱作品の全貌を露わにする。






CKD 475
(SACD HYBRID)
\2600→\2390

イングリット・フリッターLINN 第2弾!ショパンの前奏曲集!
 ショパン:
  24の前奏曲 Op.28/マズルカ第13番イ短調Op.17-4/
  マズルカ第11番ホ短調Op.17-2/マズルカ第41番嬰ハ短調Op.63-3/
  マズルカ第32番嬰ハ短調Op.50-3/マズルカ第1番嬰ヘ短調Op.6-1/
  夜想曲第3番ロ長調Op.9-3/夜想曲第8番変ニ長調Op.27-2

イングリット・フリッター(ピアノ)
 日本先行発売!(全世界発売は2014年10月下旬以降の予定です)

 1973年、南米アルゼンチンのブエノスアイレス生まれの才女、イングリット・フリッター。英国の高音質レーベル「リン・レコーズ(Linn Records)」からの録音第2弾は、準・メルクルとの共演で話題を呼んだ協奏曲集に続き、フリッターの代名詞ともいうべきショパン!
 2000年の第14回ショパン国際ピアノ・コンクールで第2位に輝き、一流のショパン弾きとして活躍するイングリット・フリッター。作品28の前奏曲全曲に、マズルカ、夜想曲といったショパンを特徴付ける名曲を収録したフリッターの新しいショパンは、強いエモーションと高い技巧、優れた芸術性を孕む極上のコレクションです。

 ※録音:2014年6月9日−12日、ポットン・ホール(サフォーク)



CKD 455
(SACD HYBRID)
\2500→\2290
イングリット・フリッター(ピアノ)
 準・メルクル(指揮)&スコットランド室内管

  ショパン:
   ピアノ協奏曲第1番ホ短調 Op.11
   ピアノ協奏曲第2番ヘ短調 Op.21
イングリット・フリッター(ピアノ)
準・メルクル(指揮)
スコットランド室内管弦楽団
 イングリット・フリッターLINN初登場!準・メルクル&SCOとの共演で"ショパン"を披露!

 1973年、南米アルゼンチンのブエノスアイレス生まれの才女、イングリット・フリッターが英国の高音質レーベル「リン・レコーズ(Linn Records)」に初登場!
 準・メルクル、スコットランド室内管弦楽団(SCO)という頼もしき共演者たちとのショパンは、ピアノ協奏曲第1番&第2番!
 2000年の第14回ショパン国際ピアノ・コンクールで第2位に輝き、2008年、2009年にリリースされたショパンのレコーディングが世界各地で高評価を得るなど、南米、そして世界を代表する一流のショパン弾きとして活躍するイングリット・フリッター。
 満を持しての登場となる準・メルクル&SCOとの得意とするショパン、2曲のピアノ協奏曲のレコーディングが、イングリット・フリッターのショパン弾きとしての名声をさらに高める絶好の機会となることは間違いない。
 2014年に創設40周年を迎えるスコットランド室内管弦楽団にとって、イングリット・フリッターとのショパンの「ピアノ協奏曲集」は、リン・レコーズへの通算21枚目のレコーディングとなる。
 イングリット・フリッターの新録音、首席指揮者にロビン・ティチアーティを迎え、絶好調のスコットランド室内管弦楽団と準・メルクルのコンビ、そしてリン・レコーズの優秀録音。これは大注目!




 


CKD 427
(SACD HYBRID)
\2600→\2390
ウォード:ファンタジア&ヴァース・アンセム集
 4声のファンタジア第2番(VDGS 22)/
 我が魂よ、主を賛美せよ/
 4声のファンタジア第5番(VDGS 25)/
 昇れ、我が魂/
 4声のファンタジア第1番(VDGS 21)/
 下れ、臆病で哀れな者/
 祈りは終わりなき鎖/
 4声のファンタジア第3番(VDGS 23)/
 いつまで私をお忘れになるのですか、主よ/
 4声のファンタジア第4番(VDGS 24)/
 神を思わん/
 4声のファンタジア第6番(VDGS 26)/
 これは喜び、幸福な聖なる日
ファンタズム
 〔ローレンス・ドレイフュス
  (トレブル・ヴィオール&ディレクター)、
  エミリア・ベンジャミン
  (トレブル&テノール・ヴィオール)、
  ジョナサン・マンソン(テノール・ヴィオール)、
  ミッコ・ペルコラ(バス・ヴィオール)〕
オックスフォード・モードリン・カレッジ合唱団
ダニエル・ハイド(指揮)
 ファンタズムのジョン・ウォード第2弾!オックスフォードの名門合唱団と共演!
 日本先行発売! (全世界発売は10月下旬以降の予定です)

 英国が世界に誇るヴィオール奏者のオールスター・アンサンブル、ファンタズムのジョン・ウォード(1571−1638)第2弾は、ヴィオールと合唱のための作品集!
 17世紀前半のイギリスを代表するマドリガリストとして高い名声を得ていたウォードは、器楽、ヴィオールのための作品でもその優れた手腕を発揮。
 中でもヴァース・アンセムの「神を思わん」は、独創的な作曲技法を確立したウォードの代表的作品の1つと称されている。
 世界最高峰のヴィオール・コンソートと、オックスフォードの名門合唱団の共演が繰り広げるウォードの知られざる芸術を、リン・レコーズの優秀録音で。



 

CKD 492
(CD-R)
\2500
タヴナー:イパコエ
 安らけく旅立て
 トリサジオン
 2つの聖伝
 イパコエ
エレナ・リウ(ピアノ)
カンティ
ウォーレス・コレクション
スコティッシュ・アンサンブル
 2013年に他界した現代イギリスの神秘主義の作曲家ジョン・タヴナー(1944−2013)。この「イパコエ」は選りすぐられたリン・レコーズの録音によるジョン・タヴナーに捧げるトリビュート・プログラム。
 フィルハーモニア管の元トランペット奏者で重鎮ジョン・ウォーレスのアンサンブルによる「トリサジオン」、作品の献呈を受けたエレナ・リウによる「イパコエ」など、タヴナーの独創的で神秘的な音楽がここに再び。

 ※当タイトル(CKD 492)はレーベル・オフィシャルのCD-R仕様となります。


ECHOシリーズ(CD−R)


BKD 486
(CD-R)
【新装移行再発売】
\2500
ギボンズ:ヴィオール合奏のためのコンソート集
 6声のファンタジア
 5声のイン・ノミネ
 4声のヴァージナル音楽と5声のマドリガル
 3声のファンタジア
 6声のアンセム
 6声のダンスとディヴィジョン
ファンタズム
 〔ローレンス・ドレイフュス
   (トレブル・ヴィオール&ディレクター)、
  ウェンディ・ガレスビー
   (トレブル&テノール・ヴィオール)、
  ジョナサン・マンソン
   (テノール・ヴィオール)、
  マルック・ルオヤラン=ミッコラ
   (バス・ヴィオール)〕
スザンナ・ペル(テノール・ヴィオール)
森川麻子(バス・ヴィオール)
 チューダー朝からジャコビアン時代のイギリスで活躍したオーランド・ギボンズのヴィオール・コンソート集は、2004年の英グラモフォン賞で古楽部門賞に輝いたファンタズムの名盤。
 アンセムとマドリガル、ファンタジアとダンスなどのユニークなコレクションは、16世紀イングランドのヴィオール・コンソートの様式を鮮明につたてくれる貴重な録音です。

 ※AVIE/AV 0032からの新装移行再発売。Avie/AV 0032は廃盤となります。
 ※Echoシリーズ(BKD規格)はレーベル・オフィシャルのCD-R仕様となります。
 

BKD 487
(CD-R)
【新装移行再発売】
\2500
4つの気質(フォー・テンペラメンツ)
 タリス:ソルフィング・ソング
 バード:女王様おやすみなさい(プレリュードとグラウンド)
 パーソンズ:ロバート・パーソンズ氏の歌
 タリス:4声のイン・ノミネII
 パーソンズ:5声のイン・ノミネIII、デ・ラ・クール
 フェッラボスコ:5声のパヴァン/
 バード:《4声のミサ曲》より キリエ
 フェッラボスコ:5声のイン・ノミネ第2番
 バード:《4声のミサ曲》より グローリア
 タリス:4声のイン・ノミネ第1番/
 バード:《4声のミサ曲》より クレド
 フェッラボスコ:5声のイン・ノミネ第1番
 バード:《4声のミサ曲》より サンクトゥス
 フェッラボスコ:5声のイン・ノミネ第3番
 バード:《4声のミサ曲》より アニュス・デイ
 パーソンズ:ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ
 フェッラボスコ:4声のファンタジア
 バード:6声のパヴァン、6声のガリアード
 パーソンズ:トランペットが鳴り響く歌
 フェッラボスコ:スール・ラ・ロゼ(6声のファンタジア)
ファンタズム
 〔ローレンス・ドレイフュス
   (トレブル・ヴィオール&ディレクター)、
  ウェンディ・ギレスピー
   (トレブル・ヴィオール)、
  ジョナサン・マンソン
   (テノール・ヴィオール)、
  マルク・ルオラヤン=ミッコラ
   (バス・ヴィオール)〕
森川麻子(テノール&バスヴィオール)
エミリア・ベンジャミン(バス・ヴィオール)
 「4つの気質(フォー・テンペラメンツ)」には、バード、フェッラボスコ、パーソンズそしてタリスといった16世紀のエリザベス朝で活躍した4人の作曲家の作品をヴィオール演奏で収録。
 バードの「4声のミサ曲」など、音楽史上有数の名作がファンタズムのヴィオールによる演奏によって見事に表現されている。

 ※Avie/AV 2054からの新装移行再発売。Avie/AV 2054は廃盤となります。
 

BKD 301
(CD-R)
【新装移行再発売】
\2500
マクミラン:テネブレ
 《ストラスクライドのモテット集》より
  入祭唱/ミサ・ブレヴィス/テネブレ
カペラ・ノヴァ、
アラン・タヴナー(指揮)
 スコットランドを代表する作曲家ジェームズ・マクミランの宗教合唱作品集。
 アラン・タヴナー率いるカペラ・ノヴァはこれまでに60曲を超える作品の初演を手懸けるなど、新作の演奏には定評がある。またカペラ・ノヴァは1987年から20年以上に渡りマクミランと良好な関係を保ち続けており、その作品の演奏や理解度の高さは群を抜いている。

 ※CKD 301からの新装移行再発売。CKD 301は廃盤となります。


<映像>


EUROARTS(映像)



20 75064
(Blu-ray)
\5000→\4590
テミルカーノフ・コンダクツ・ラフマニノフ&リムスキー=コルサコフ
 ラフマニノフ:
  ピアノ協奏曲第2番ハ短調作品18、
  音の絵〜作品39-2 イ短調、
  前奏曲〜作品32-12嬰ト短調
   デニス・マツーエフ(ピアノ)
 ラフマニノフ:交響的舞曲作品45
 リムスキー=コルサコフ:交響組曲「シェヘラザード」作品35
 エルガー:愛の挨拶 作品12
 ヴェルディ:運命の力〜序曲
   ユーリ・テミルカーノフ(指揮)サンクトペテルブルグ・フィルハーモニー交響楽団
   収録:2013 年8 月聖ベルナデット教会、アヌシー音楽祭(ライヴ)


20 75068
(DVD)
\3000→\2690
 2013年アヌシー音楽祭クロージングコンサート、マツーエフのラフマニノフ、テミルカーノフのシェヘラザード

 (Blu-ray)画面:1080/60i FULL-HD 16:9、音声:PCM ステレオ、リージョン:All、150分
 (DVD)画面:NTSC 16:9、音声:PCM ステレオ、リージョン:All、150分

 2013 年アヌシー音楽祭クロージングコンサート映像。ロシアの巨匠テミルカーノフが芸術監督就任25 周年を迎えたサンクトペテルブルグ・フィルとともにラフマニノフとリムスキー=コルサコフの作品を演奏しました。まず冒頭ではロシアのヴィルトゥオーゾ・ピアニスト、デニス・マツーエフによるラフマニノフのピアノ協奏曲第2 番。この曲は、2014 年冬季ソチ・オリンピックの閉会式で、マツーエフ自身が演奏し、会場を大いに盛り上げました。デニス・マツーエフは1998 年チャイコフスキー国際コンクールで優勝して以来、世界中の音楽ファンを魅了し、ゲルギエフなど世界的な巨匠指揮者から高く評価されています。そしてこの映像では、アヌシー音楽祭の華やかな最後を締めくくるのにふさわしく、テミルカーノフ&サンクトペテルブルグ・フィルという最高のパートナーを得て、マツーエフの強靭なタッチから生み出されるエネルギッシュな演奏を聴かせてくれています。
 そしてメイン・プログラムは、ラフマニノフの最後の管弦楽作品「交響的舞曲」とリムスキー=コルサコフが絶頂期の作品「シェヘラザード」。テミルカーノフの「シェヘラザード」といえば、ニューヨーク・フィルとの名演がありますが、この演奏でも、聴衆がいつの間にかアラビアンナイトの世界に惹き込まれていく、めくるめく極彩色の絵巻物のような演奏が展開されています。
 














7/30(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


GUILD


GMCD 7408
\2500
サン=サーンス:ピアノ三重奏曲集
 ピアノ三重奏曲第1番ヘ長調 Op.18
 ピアノ三重奏曲第2番ホ短調 Op.92

アクィナス・ピアノ三重奏団
 〔マーティン・カズン(ピアノ)、
  ルース・ロジャーズ(ヴァイオリン)、
  キャスリン・ジェンキンソン(チェロ)〕

 アクィナス・ピアノ三重奏団は、ヨンティ・ソロモンの弟子で「ソム(Somm)」でのレコーディングでお馴染みのマーティン・カズン、アレグリ弦楽四重奏団の創設メンバー、キャスリン・ジェンキンソン、ボーンマス交響楽団の元リーダー、ルース・ロジャーズによって2009年に結成された英国の室内楽団。
 アンドルー・キーナー、エイドリアン・ブレンデルがプロデューサーを担当したフランス、サン=サーンスの室内楽の傑作2作品は、若き才能の共演が眩しい好演奏。

 2013年(第1番)&2008年(第2番)の録音。




AYRE CLASSICS


AYCD 200901
\2500
ダニエル・マトローヌ:
  Rivages incertains(7つのオルガン曲;2008)
   前奏曲/大天使祭のためのカリヨン/後奏曲/幻想曲「王の御旗」
   フランシス・プーランクを記念するパストラーレとトッカータ
   前奏曲とフーガ ハ長調/ある大西洋の礼拝堂のためのトッカータ
ダニエル・マトローヌ(オルガン)

録音:2008年11月、サン・ルイージ・デイ・フランチェージ教会、ローマ、イタリア
使用楽器:メルクリン製
 ダニエル・マトローヌはアルジェリア生まれのフランス人作曲家・オルガン奏者。トゥールーズ音楽院で学んだ後パリでマリー=クレール・アラン(オルガン)、イヴォンヌ・ルフェビュール(ピアノ)、モーリス・デュリュフレ(作曲、即興演奏)を師事。
 1999年以来2014年現在ローマのサン・ルイージ・デイ・フランチェージ教会(カラヴァッジョの祭壇画で有名なローマ在住フランス国民教会)のオルガン奏者を務めています。「Rivages incertains」の直訳は「不確かな岸辺」。

 

AYCD 200902
\2500
ローマのメンデルスゾーン
 メンデルスゾーン(1809-1847):オルガン作品集
  ソナタ第3番イ長調 Op.65 No.3(*)/ソナタ第2番ハ短調 Op.65 No.2(+)
  前奏曲とフーガ ハ短調 Op.37 No.1(*)/ソナタ第5番ニ長調 Op.65 No.6(+)
  ソナタ第6番ニ短調 Op.65 No.6(*)
リヴィア・マッツァンティ(オルガン(*))
フランチェスコ・フィノッティ(オルガン(+))

録音:2009年10月20、22日、ライヴ、クリストゥス教会、ローマ、イタリア
 メンデルスゾーンの生誕200年を記念してローマのルター派プロテスタント教会で行われたオルガン・コンサートのライヴ録音。

 

AC 201101
\2500
グリーグ:夜想曲 ピアノ&歌曲集
  抒情小曲集 から
   アリエッタ Op.12 No.1/アルバムの綴り Op.47 No.2/夜想曲 Op.54 No.4
   ゲーゼ Op.57 No.2/ノルウェーの農民行進曲 Op.54 No.2/ワルツ Op.38 No.7
   子守歌 Op.38 No.1
  6つの歌曲 Op.48 から あいさつ(No.1)(*)
  抒情小曲集 から 悲歌 Op.47 No.7
  6つの歌曲 Op.48 から いつの日か、わが思いは(No.2)(*)
  抒情小曲集 から 思い出 Op.71 No.7
  6つの歌曲 Op.48 から 世の成り行き(No.3)(*)
  抒情小曲集 から あなたのそばに Op.68 No.3
  6つの歌曲 Op.48 から 沈黙したナイチンゲール(No.4)(*)
  抒情小曲集 から 蝶 Op.43 No.1
  6つの歌曲 Op.48 から 青春時代(No.5)(*)
  抒情小曲集 から 夏の夕べ Op.71 No.2
  6つの歌曲 Op.48 から ある夢(No.6)(*)
  抒情小曲集 から
   春に寄す Op.43 No.6/小人の行進 Op.54 No.3/過ぎ去った日々 Op.57 No.1
   夢想 Op.62 No.5/ゆりかごの歌 Op.68 No.5/小妖精 Op.71 No.3
  ノルウェー舞曲集 Op.35 から Nos.2 & 3(+)
  抒情小曲集 から
   家路 Op.62 No.6/森の静けさ Op.71 No.4
アレッサンドロ・ステッラ(ピアノ)
ジョルジャ・ミラネージ(ソプラノ(*))
ジョルジャ・トマッシ(ピアノ(+))

録音:2010年4月
 スイスのルガーノで開催される「マルタ・アルゲリッチ・プロジェクト」の常連となっているローマ生まれのピアニスト、アレッサンドロ・ステッラによるグリーグ。ジョルジャ・ミラネージはローマに生まれ1999年にオペラ・デビューしたソプラノ。

 

AC 1102
\2500
アレッサンドロ・ドラーゴ・プレイズ・リスト&ドビュッシー
 リスト(1811-1886):ピアノ・ソナタ ロ短調
 ドビュッシー(1862-1918):前奏曲集第1巻
アレッサンドロ・ドラーゴ(ピアノ)

録音:2010年4月
 アレッサンドロ・ドラーゴは1956年ローマに生まれ、グイード・アゴスティ(1901-1989、マリア・ティーポの師)に師事したピアニスト。



<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


GUILD HISTORICAL



GHCD 2415
\1700→\1590
ストコフスキ 〜
 ショスタコーヴィチ、ヴォーン・ウィリアムズ1960&1962

  アミロフ:アゼルバイジャン民謡による交響的組曲
   (1960年3月5日の録音)
  ショスタコーヴィチ:交響曲第1番ヘ短調 Op.10
   (1960年3月5日の録音)
  ヴォーン・ウィリアムズ:トマス・タリスの主題による幻想曲
   (1962年3月3日の録音)
  クルカ:交響的エピローグ《ジュリアス・シーザー》
   (1962年3月3日の録音)
レオポルド・ストコフスキ(指揮)
ニューヨーク・フィルハーモニック
 魔術師ストコフスキが振るDSCH&RVW!アミロフ&クルカも要注目プログラム!

 20世紀の巨匠レオポルド・ストコフスキが振る20世紀の管弦楽作品集は、初の商用リリースとなる1960年と1962年の演奏を集めた希少音源集。
 オーケストラのテンションの高さに圧倒されるショスタコーヴィチの「交響曲第1番」、英国時代に親交を深め、その作品をアメリカへと広めたヴォーン・ウィリアムズの「タリスの主題による幻想曲」はもちろんのこと、アゼルバイジャンの作曲家アミロフの民族色濃厚な「交響組曲」、白血病で急逝したアメリカの作曲家クルカの「ジュリアス・シーザー」は、"音の魔術師"ストコフスキならではのプログラム。オーケストラの燃焼度もかなりのもの。
 リマスタリングは、お馴染みのピーター・レイノルズ&レイノルズ・マスタリングが担当。



 


GHCD 2411
\1700→\1590
リタ・ゴール・シングス・フレンチ・オペラ
 グルック:
  歌劇《アルチェステ》より よみじの神々よ、
  歌劇《タウリスのイフィゲニア》より
   おお, 私の生命を永らえさせたもうた女神、
   おお不幸なイフィゲニア、Je cede a vos desirs、
   私はこの恐ろしい務めをなすことはできません
 グルック(ベルリオーズ編):
  歌劇《オルフェオとエウリディーチェ》より Malheureux, que je fais?
 ケルビーニ:
  歌劇《メデア》より Vous voyez, de vos fils、
  Perfides ennemis qui conspirez ma peine Guy Chauvet、
  Chers enfants, il faut done que je vous abandonne Guy、
  Du trouble affreux qui me devore、Eh quoi! Je suis Medee
 ベルリオーズ:
  劇的物語《ファウストの劫罰》より
   Autrefois un Roi de Thule、D'amour I'ardente flamme
 マスネ:歌劇《ウェルテル》より 手紙の歌
 サン=サーンス:
  歌劇《サムソンとダリラ》より
   Printemps qui commence、Samson, recherchant ma presence
リタ・ゴール(メゾ・ソプラノ)
アンドレ・クリュイタンス(指揮)
ベルギー王立歌劇場管弦楽団
ジョルジュ・プレートル(指揮)
パリ音楽院管弦楽団
 2012年1月に他界した20世紀のベルギーの名メゾ・ソプラノ、リタ・ゴールが歌うフランスのアリア集は、共演の指揮者も、クリュイタンス、プレートルと非常に豪華。
 マスネの「ウェルテル」や、サン=サーンスの「サムソンとダリラ」など、リタ・ゴールが得意としたオペラのアリアを、レイノルズ・マスタリングのリマスターで。

 1959年−1962年の録音。



GUILD LIGHT MUSIC


GLCD 5219
\2000
軽音楽の黄金時代 〜 バイ・スペシャル・リクエスト
 ローズ:マジック・ミュージック・ボックス
 メリル:カーニヴァルのテーマ
 ローズ:秋の休日
 バートン:ペントハウス・セレナーデ
 ガーシュウィン:ファシネイティング・リズム
 アーノルド:クワイ河マーチ/他
デイヴィッド・ローズ&ヒズ・オーケストラ
シドニー・トーチ&ヒズ・オーケストラ
シドニー・トーチ(指揮)
ニュー・センチュリー・オーケストラ
クイーンズ・ホール・ライト・オーケストラ
 ライト・ミュージックの黄金時代を、いま再び蘇らせるロングセラー・シリーズ「ギルド・ライト・ミュージック(Guild Light Music)」。
 シリーズ第119集は、ライト・ミュージックの2人の巨匠デイヴィッド・ローズとシドニー・トーチの指揮、作品、アレンジ集。リマスタリングはBBCの元エンジニア、アラン・バンティング。

 1946年−1962年の録音。
 

GLCD 5222
\2000
軽音楽の黄金時代 〜 クリスマス・ライツ
 ヘンデル:もろびとこぞりて
 バーリン:ホワイト・クリスマス
 伝承曲:世の人忘るな
 伝承曲:ひいらぎかざろう
 フォーゲル:スノーマンズ・ランド
 モーツァルト:そりすべり
 アダン:きよしこの夜/他
アーサー・フィードラー(指揮)
ボストン・ポップス・オーケストラ
パーシー・フェイス&ヒズ・オーケストラ
フランク・チャックスフィールド&
 ヒズ・オーケストラ
スタンリー・ブラック&
 ヒズ・オーケストラ、他
 クリスマス・セレブレーション(GLCD 5222)」に続く、ギルド・ライト・ミュージックのクリスマス・アルバム第2弾。
 アーサー・フィードラー&ボストン・ポップスのモーツァルト(そりすべり)など、ライト・ミュージックの名指揮者たちが振る「クリスマス音楽」を集めた、愉しく、どこか懐かしい雰囲気が魅力のクリスマス・プログラムです。

 1955年−1961年の録音。



<国内盤>


オクタヴィア・レコード


OVCL-00540
(SACD Hybrid)
\2857+税
小林研一郎&ロンドン・フィル
 チャイコフスキー:マンフレッド交響曲
小林研一郎(指揮)
ロンドン・フィル
 好評の小林研一郎+ロンドン・フィル チャイコフスキー交響曲全集 第5弾!!
 チャイコフスキー唯一の標題交響曲である「マンフレッド交響曲」。
 冒頭の分厚い音色の弦楽器群と管楽器群により描かれる主人公・マンフレッドの苦悩から始まる第1楽章。フレーズひとつひとつを大切に奏させる小林の演奏は、圧巻の集中力でマンフレッドの苦悩を表現してゆきます。
 第2楽章での妖精の描写や、第3楽章での牧歌的で心温まる旋律を各楽器の名手達が見事に表現してゆき、第4楽章ではフーガ部分から壮大なクライマックスを経て幻想的な終焉に向かう気魄に満ち溢れた演奏を、小林の熱い節まわしとロンドン・フィルの近代的で機能的なアンサンブルが見事に表現してゆきます。
 楽曲の隅々まで知り尽くした両者でこそ成立する見事な構成力と推進力によって、聞く者を主人公「マンフレッド」自身へと誘い、バイロンの劇詩を目前に感じさせる充実、圧巻の演奏です。
   2014年1月3、4日 ロンドン、アビー・ロード・スタジオ にて収録
 
EXCL-00089
\3000+税
木野雅之
 カイザー:36のヴァイオリン練習曲
木野雅之 (ヴァイオリン)
 木野雅之と学ぶ、教則本シリーズ最新盤!
 ヴァイオリンを学ぶものにとって定番といわれる、カイザーのヴァイオリン教本。
 基本的なテクニックの習得に欠かすことはできません。そして、音楽作品としても魅力的な練習曲です。
 また、ブックレットには演奏者・木野による各曲の演奏手引きも掲載されています。全36曲収録。
 2012年2月27-29日、2013年5月28-30日 かながわアートホール にて収録
 

OVCT-00111
(2SACD Hybrid)
\4200+税
エル=バシャ
 J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集第2巻
       (24の前奏曲とフーガ)BWV870-893
アブデル=ラーマン・エル=バシャ(ピアノ)
 名手エル=バシャによる深淵なるバッハの世界!調和と秩序の美しきピアニズム。
ピアノ界の新たな巨匠として特別な存在感を発揮するアブデル=ラーマン・エル=バシャによる待望の「平均律クラヴィーア曲集第2巻」の登場です。
 前作の第1巻では、究極に美しい音色と自然な響きによりバッハの世界を表現。各専門誌からも大絶賛を受けました。
 今回の第2巻でも、エル=バシャの繊細なタッチにより生み出される作品の美観と構築性は健在です。流動的に奏でられるプレリュード。緻密なアナリーゼのもと立体的に構築されるフーガ。そして終始展開されるエル=バシャの見事な集中力と統制された情熱。すべての音が有機的にバッハの世界観に奉仕してゆきます。
 また、本アルバムでも楽器はベヒシュタインを使用。深みのある音色が、エル=バシャの音楽を支えます。
 徹頭徹尾表現される調和と秩序の美しいピアニズム。まさにエル=バシャのピアニズムそのものです。
 2014年2月12-16日 神奈川・相模湖交流センター にて収録
 
OVCC-00108
\3000+税
アラベスク/ザ・フルート・カルテット
 カステレード:笛吹きの休日
 ラウバー:コルシカ島の幻影 作品54
 シャカリアン:フルート四重奏曲
 ドビュッシー/神田寛明編:2つのアラベスク
 グリンカ/神田寛明編:
  歌劇「ルスランとリュドミラ」序曲
 三浦真理:ファンタスティック・モネ
ザ・フルート・カルテット 
 相澤政宏、神田寛明、
 斎藤和志、柴田勲
 笛吹き達の軽やかなアンサンブル。
 日本のトップ・フルート奏者たちが結集したザ・フルート・カルテットによるクリストン・レーベル4枚目のアルバムの登場です。
 今回の注目は、前作「銀の笛」(OVCC-00097)に収録されている、アマチュア奏者に人気の高い「想い出は銀の笛」の作曲家・三浦真理の新曲「ファンタスティック・モネ」です。
 モネの名画から連想された作品群であり、キャラクターの異なるバリエーション豊かな組曲となっています。楽譜もこのCDに合わせ教育出版社より出版予定です。
 その他も神田寛明編曲によるドビュッシーやグリンカなどクラシックの名曲アレンジ、フルート・コンサートやアンサンブル・コンクール定番の人気曲がずらりと並びます。
 フルートアンサンブルの醍醐味、美しいハーモニーが存分に詰まったアルバムとなりました。
 2014年6月8-10日 神奈川・かながわアートホール にて収録




<映像>


EURO ARTS(映像)



20 60658
(DVD)
\3000→\2690

これぞフェスティヴァル!ヴェルビエ音楽祭20周年記念コンサート
 シトコヴェツキー編のショパン24 の前奏曲を超豪華アーティスト達が順番に演奏!
 シューベルト:ピアノ三重奏変ロ長調D.898(Op.99)〜第2楽章 エフゲニー・キーシン(ピアノ) 
ルノー・カプソン(ヴァイオリン)
ゴーティエ・カプソン(チェロ)
 ドヴォルザーク:ピアノ五重奏第2番イ長調Op.81〜第2楽章 エベーヌ四重奏団
メナヘム・プレスラー(ピアノ)
 ヨーラン・フロスト:クレズマー舞曲第3番 マルティン・フロスト(クラリネット)
ヴェルビエ祝祭管弦楽団
 シューマン:ピアノ五重奏曲変ホ長調Op.44〜第1 楽章 エマニュエル・アックス(ピアノ) 
レオニダス・カヴァコス(ヴァイオリン)
ガーボル・タカーチ=ナジ(ヴァイオリン) 
アントワン・タメスティ(ヴィオラ) 
ゴーティエ・カプソン(チェロ)
 モンティ・アレキサンダー:Happy Birthday変奏曲 モンティ・アレキサンダー(ピアノ)
 プロコフィエフ/ プレトニョフ編:組曲「シンデレラ」第2 番Op.108 ミハエル・プレトニョフ(ピアノ)
ダニエル・トリフォノフ(ピアノ)
 ショパン/ シトコヴェツキー編:24の前奏曲Op.28   第1番 ハ長調 /ユジャ・ワン(P)
  第2番 イ短調 /ユーリ・バシュメット(Va)ニコラ・アンゲリッシュ(P)
  第3番 ト長調 /イリア・グリンゴルツ(Vn) レーラ・アウエルバッハ(P)
  第4番 ホ短調 /マルティン・フロスト(Cl) ジュリアン・カンタン(P)
  第5番 ニ長調 /ローマン・ラビノヴィッチ(P)
  第6番 ロ短調 /ミッシャ・マイスキー(Vc) リリー・マイスキー(P)
  第7番 イ長調 /ミハエル・プレトニョフ(P)
  第8番 嬰ヘ短調 /ダヴィッド・アーロン・カーペンター(Vn) ジュリアン・カンタン(P)
  第9番 ホ長調/ アントワン・タメスティ(Va)メナヘム・プレスラー(P)
  第10番 嬰ハ短調(即興)/ モンティ・アレキサンダー(P)
  第11番 ロ長調/ ヴィルデ・フラング(Vn) エマニュエル・アックス(P)
  第12番 嬰ト短調/ ダニエル・トリフォノフ(P)
  第13番 嬰ヘ長調/ メナヘム・プレスラー(P)
  第14番 変ホ短調/ ジュリアン・カンタン(P)
  第15番 変ニ長調「 雨だれ」/ エベーヌ四重奏団 リー・ナッシュ
  第16番 変ロ短調/ カティア・ブニアティシヴィリ(P)
  第17番 変イ長調/ レオニダス・カヴァコス(Vn) ダニエル・トリフォノフ(P)
  第18番 ヘ短調/ ニコラ・アンゲリッシュ(P)
  第19番 変ホ長調/ ルノー・カプソン(Vn) カティア・ブニアティシヴィリ(P)
  第20番 ハ短調/ エマニュエル・アックス(P)
  第21番 変ロ長調/ ドミトリー・シトコヴェツキー(Vn) ミハエル・プレトニョフ(P)
  第22番 ト短調/ レーラ・アウエルバッハ(P)
  第23番 ヘ長調/ ゴーティエ・カプソン(Vc) ユジャ・ワン(P)
  第24番 ニ短調/ エフゲニー・キーシン(P)
 
 収録:2013 年7 月28 日ヴェルビエ音楽祭(ライヴ)/画面:16:9 NTSC、音声:PCM ステレオ、リージョン:All、98 分

 スイスのスキーリゾート地で1993 年から毎年夏に行われているヴェルビエ音楽祭は、2013 年で20 周年を迎えました。アルプスの山々に囲まれた穏やかな雰囲気や、若手の育成に力を入れるプログラム、そして世界有数のトップアーティストが集結する豪華な演奏会など見どこと満載の音楽祭です。
 このDVD には、音楽祭20 周年を記念して行われたアニヴァーサリー・コンサートの模様が収録されています。記念コンサートには、20 年の歴史を振り返るような、豪華な出演者が勢ぞろいし、お祝いムードを盛り上げています。
 まずは常連かつ世界的ピアニストのエフゲニー・キーシンが、カプソン兄弟と演奏したシューベルトの三重奏曲からはじまります。そして90 歳の巨匠ピアニスト、メナヘム・プレスラーと若手カルテット、エベーヌ四重奏団によるドヴォルザークのピアノ五重奏第2 番。さらにオスカー・ピーターソンの後継者と言われ、圧倒的なテクニックと表現力で魅了するジャマイカ出身のジャズ・ピアニスト、モンティ・アレキサンダーによるHappy Birthday 変奏曲。ロシアの新旧2 大ピアニスト、プレトニョフとトリフォノフによるプレトニョフ編曲組曲「シンデレラ」。されにメイン・プログラムは、シトコヴェツキー編曲によるショパンの24 の前奏曲全曲。ユジャ・ワン、バシュメット、マルティン・フロスト、アウエルバッハ、プレスラー、マイスキー親子、プレトニョフ、トリフォノフ、カプソン兄弟、キーシン、そしてシトコヴェツキー本人と1 曲1 曲の出演者の豪華さに驚きます。


30 79078
(5DVD)
\8500→\7690

ザ・マジック・マウンテン
 ヴェルビエ音楽祭アニヴァーサリー・エディション
  アルゲリッチ、コヴァセヴィッチ、グリモー、バシュメット、クヴァストフ、
  ベル、カプソン、グラハム、ユジャ・ワン
  タカーチ=ナジ、サロネン、マズア、ほか!

 DVD1
  ・J.S.バッハ:パルティータ第2番ハ短調BWV826
    マルタ・アルゲリッチ(P)
  ・モーツァルト:ピアノ4手のためのアンダンテと5つの変奏曲ト長調K.501
    マルタ・アルゲリッチ&スティーヴン・コヴァセヴィッチ(P)
  ・グリーグ:チェロとピアノのためのソナタ イ短調Op.36
    マルタ・アルゲリッチ&ミッシャ・マイスキー(Vc)
  ・バルトーク:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第1 番Sz75
    マルタ・アルゲリッチ・ルノー・カプソン(Vn)
  ・ルトスワフスキ:2台ピアノのためのパガニーニの主題による変奏曲
    マルタ・アルゲリッチ&ガブリエラ・モンテーロ(P)
  ・ショスタコーヴィチ:ピアノ五重奏曲ト短調Op.57
    マルタ・アルゲリッチ ジョシュア・ベル(Vn) ヘンニング・クラッゲルード(Vn)
    ユーリ・バシュメット(Va) ミッシャ・マイスキー

 DVD2
  ・シューマン:詩人の恋 Op.48 より「あの歌を聞くと」「若者が娘を恋し」「まばゆい夏の朝に」
    トーマス・クヴァストホフ(B) エレーヌ・グリモー(P)
    収録:2007 年7 月29 日
  ・シューベルト:ピアノ・ソナタ第18番ト長調D.894
  ・ドビュッシー:前奏曲集 第2集より
     第7番「月の光がふりそそぐテラス」第6 番「風変わりなラヴィーヌ将軍」
    アダム・ラルーム(P)
    収録:2010 年7 月17 日
  ・ビゼー:4 月の歌・ラヴェル:くじゃくフォーレ:ヴォカリーズ練習曲
    スーザン・グラハム(メゾ・ソプラノ) マルコム・マルティヌー(ピアノ) 
    収録:2009 年7 月18 日
  ・ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第29番変ロ長調Op.106「ハンマークラヴィーア」
    マルティン・ヘルムヒェン(P)
    収録:2011 年7 月23 日

 DVD3
  ・モーツァルト:ピアノ協奏曲第16番ニ長調K.451
    ラルス・フォークト(P) 
    ガ−ボル・タカーチ=ナジ(指)ヴェルビエ祝祭室内管弦楽団
     収録:2011 年7 月19 日
  ・ショスタコーヴィチ:ピアノ協奏曲第1 番ハ短調Op.35
    マルタ・アルゲリッチ(P) ダヴィド・ゲリエ(Tp) 
    ガーボル・タカーチ=ナジ(指)ヴェルビエ祝祭室内管弦楽団
     収録:2009 年7 月22 日
  ・サロネン:LA ヴァリエイション
    エサ=ペッカ・サロネン(指)UBS ヴェルビエ・フェスティバル・オーケストラ
     収録:2007 年7 月26 日

 DVD4
  ・メンデルスゾーン:
   ピアノ六重奏曲ニ長調 Op.110,
   ピアノ協奏曲第1番ト短調Op.25,
   交響曲第3番イ短調Op.56「スコットランド」
  ・ストラヴィンスキー:「ペトルーシュカ」からの3楽章( ボーナス)*
    ユジャ・ワン(P)*
    クルト・マズア(指)ヴェルビエ祝祭室内管弦楽団
    キリル・トルソフ(Vn) ディヴィット・アーロン・カーペンター(Va) マクシム・リサノフ(Va) 
    ソル・ガベッタ(Vc) レイ・メッシュ(Kb) 
     収録:2009 年7 月29 日(Op.110)、7 月30 日(Op.25、Op.56)、8 月1 日(ボーナス) 

 DVD5
  ドキュメンタリー
   「ザ・マジック・マウンテン」(2003)
   「マウンテン・エアーズ」(1995)
     監督:ケン・ハワード
 大御所から若手まで世界中の音楽家が集結する豪華音楽祭、ヴェルビエ音楽祭20周年を記念する豪華DVDセット

 画面:NTSC 16:9(DVD5 のみ4:3)、音声:PCM ステレオ、DD5.0、DTS5.0、リージョン:0、言語:英、独、仏、383mm

 スイスのスキーリゾート地で1993 年から毎年夏に行われているヴェルビエ音楽祭は、2013 年で20 周年を迎えます。アルプスの山々に囲まれた穏やかな雰囲気や、若手の育成に力を入れるプログラム、そして世界有数のトップアーティストが集結する豪華な演奏会など見どこと満載の音楽祭です。このDVD は、開催20 周年を記念した豪華5 枚組BOX セットです。1995 年〜 2012 年までのアルゲリッチ、マイスキー、サロネン、マズア、ユジャ・ワン、グリモーなどの豪華アーティストたちによる、選りすぐりのコンサート映像がたっぷり収録されています。また特典映像としてケン・ハワードによるドキュメンタリー「ザ・マジック・マウンテン」(2003)とドキュメンタリー「マウンテン・エアーズ」(1995)が収められています。















7/29(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

AGOGIQUE


AGO 017
\2600
トルバドゥールとジョングルール
 若葉はいつ現れるか
 私は可愛いのにとても苦しんでいる
 雪どけ水はいつ、他 全14曲
ブリジット・レーヌ(歌、ハープ、プサルテリオン)
ピエール・アモン(バグパイプ)
ヴィヴァビアンカルナ・ビッフィ(歌、中世フィドル)
カルロ・リッツォ(タンブーラン、鐘)
 何という美しさ、思わず涙の吟遊詩人の歌

 録音:2013 年7月19-23日/聖ジュヌヴィエーヴ教会(クルトメ、フランス)/64’ 57”

 中世ヨーロッパのトルバドゥール(吟遊詩人)とジョングルール(大道芸人)の音楽は、当時の庶民をおおいに熱狂させたといわれます。大半は即興演奏でしたが、記譜され残っているものを再現したアルバム。北フランス伝承のものと、南フランスのオック語によるもの、さらに器楽曲も収められていますが、不思議な癒しとフラメンコを思わすノリの良さに満ちていて、当時の聴衆が興奮したのも納得の美しさ。録音の良さも特筆で、演奏に興じるトルバドゥールとジョングルールが眼前に現れるような鮮やかさ。宝物にしたくなるアルバムです。




DISC AUVERS



DAS 011
\1800→\1690
ビジャーク姉妹の妹サーニャがラフマニノフに挑戦
 ラフマニノフ:
  (1)音の絵Op.33
  (2)音の絵Op.39
サーニャ・ビジャーク(Pf)
 【使用楽器:Yamaha CFX】
 録音:2012年7 月/カンピュス・ヴェオリア・ホール(ジュイ・ル・ムチエ)/61’ 59”

 美人ピアノ・デュオとして、フォルジュルネ音楽祭でもおなじみのビジャーク姉妹。妹のサーニャのソロ・アルバムの登場です。
 セルビア出身で、パリ音楽院にてジャック・ルヴィエに師事しましたが、生地での最初の師はネイガウス門下のモスクワ派ピアニストで、さらにエリソ・ヴィルサラーゼ、ドミートリー・アレクセーエフ、オレグ・マイセンベルクのレッスンも受けた正統派ロシア・ピアニズムの系譜上にもあります。
 ゆえにラフマニノフは得意中の得意。このアルバムには演奏至難なことで名高い練習曲「音の絵」を全17 曲収録。サーニャは何と9 歳からこれらの作品に取り組んでいて、15 年間の成果として披露することとなりました。ヤマハCFX の深い響きから、リヒテルの演奏さえ想起させるような見事な出来となっています。






ELOQUENTIA



EL 1446
\2600→\2390
ピオヴァーノが小型5弦チェロでアルペジオーネ・ソナタに挑戦
 シューベルト:
  (1)アルペジオーネ・ソナタD.821(ピオヴァーノ編)
  (2)弦楽四重奏曲第14番ニ短調「死と乙女」D.810(マーラー編)
ルイジ・ピオヴァーノ(Vc と指揮)
サンタ・チェチーリア国立アカデミー弦楽合奏団
 録音:2013年5 月/アウディトリウム・パルコ・デッラ・ムジカ(ローマ)/66’ 44”

 東フィルの客演首席チェリストも務めるイタリアのチェリスト、ルイジ・ピオヴァーノ。彼がやはり首席チェリストを務めるサンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団の弦楽オーケストラを指揮してシューベルトに挑戦しました。興味深いのは、「アルペジオーネ・ソナタ」を自身でチェロと弦楽オーケストラ用に編曲したもの。彼は小型の5 弦チェロを使用して、オリジナルのアルペジオーネのイメージに近づけていて興味津々。バックの豊潤な響きも魅力です。




HAENSSLER


= SWR MUSIC =

93 320
\2500→\2290
リヒャルト・シュトラウスの交響詩シリーズ第3弾「ツァラ」&「イタリアより」
 リヒャルト・シュトラウス:
  ・交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」op.30 *(32’26)
    録音:2013年9 月4、5 日/
     フライブルク、コンツェルトハウス(ライヴ・デジタル)
  ・交響的幻想曲op. 16「イタリアより」 (45’11)
    録音:2014年2 月17、18 日/
     フライブルク、コンツェルトハウス(ライヴ・デジタル)
イェルモライ・アルビケル(ヴァイオリン・ソロ)*
バーデン=バーデン& フライブルクSWR 交響楽団
フランソワ=グザヴィエ・ロト(指揮)
 話題のロト率いるバーデン=バーデン&フライブルクSWR 響、リヒャルト・シュトラウスの交響詩シリーズ第3 弾「ツァラ」&「イタリアより」

 DDD、ステレオ、77’ 37

 バーデン=バーデン& フライブルクSWR 交響楽団を率いる首席指揮者フランソワ=グザヴィエ・ロトが進めるシュトラウスの交響詩シリーズ最新盤。作曲家生誕150 周年を迎えた2014 年に登場するのは、「ツァラトゥストラはかく語りき」と交響的幻想曲「イタリアより」。順に2013 年9 月と2014年2 月に、いずれもフライブルクでおこなわれたコンサートの模様をライヴ収録したものです。
 シリーズ前2 作のアルバムからもわかるように、これまでもロトはレコーディングに際して、実演でのプログラムと並行して演奏内容を検証しつつ、その解釈を掘り下げる機会を得ていたとおもわれますが、このたびの「ツァラ」のケースも周到な準備をもって臨んでいることがうかがえます。
 ロトは2013 年5 月にBBC ウェールズ・ナショナル管を指揮して同曲を演奏していたほか、2013 年8 月にフランスのラ・コート=サン=タンドレにおけるベルリオーズ・フェスティバルでも、バーデン=バーデン& フライブルクSWR 交響楽団を指揮して同曲を演奏していました。
 さらに、本録音を挟んで、2014 年4 月にデンマーク国立響を指揮して同曲を演奏、2014 年9 月にはケルン・ギュルツェニヒ管を指揮して演奏予定といった具合に、レコーディングがまた実演との相乗効果を生んでもいるようです。
 2012/13 年のシーズンより継続してシュトラウスの管弦楽曲に取り組んでいるロトですが、結果としてシュトラウスの音楽全体に対する理解を深め、シリーズを通して高水準の仕上がりにつながっているようにみえます。
 なお、ライヴ録音でありながら音質がすぐれているのもシリーズの特色。オリジナル楽器の手兵レ・シエクルも運用して「楽器の扱いのセンス」に秀でたロトが、スコアから引き出す膨大な情報量をあますところなく収めることに成功しています。




HMF

HMC 902183
(2CD)
特別価格
\3600→\3290
ベートーヴェン:チェロとピアノのための作品全集
 [CD1]
  ・モーツァルトの『魔笛』の「娘か女か」の主題による12の変奏曲 ヘ長調 op.66
  ・チェロ・ソナタ第1番 ヘ長調op.5-1
  ・チェロ・ソナタ第2番 ト短調 op.5-2
  ・ヘンデルの『ユダ・マカベア』の「見よ勇者は帰る」
   の主題による12の変奏曲 ト長調WoO.45
 [CD2]
  ・チェロ・ソナタ第3番 イ長調 op.69
  ・モーツァルトの『魔笛』の「恋を知る男たちは」
   の主題による7つの変奏曲 変ホ長調 WoO.46
  ・チェロ・ソナタ第4番 ハ長調 op.102-1
  ・チェロ・ソナタ第5番 ニ長調 op.102-2
ジャン=ギアン・ケラス(チェロ)
アレクサンドル・メルニコフ(ピアノ)
 注目盤、ケラス、万全のベートーヴェン!ピアノはメルニコフ!

 録音:2013 年10&12 月/テルデックス・スタジオ・ベルリン

 人気、実力とも当代ナンバーワンのジャン=ギアン・ケラスの新譜は万全のベートーヴェン。ピアニストのメルニコフがパートナーを務める注目盤です!
 チェロのケラスは、ソロ活動ではますます冴えわたった弓さばきを展開しているほか、アルカント・カルテットのメンバーとしての活動も充実。2014 年秋にはアルカント・カルテットでも来日が予定されている、押しも押されぬ人気奏者。メルニコフも、近年充実著しいピアニスト。フォルテピアノとモダンのピアノを縦横無尽に弾きこなしておりますが、ここではモダンのピアノを奏でています。
 ケラスとメルニコフ両者の、透明感と密度の高さ、精確性を兼ね備えた音質が非常に美しく、1 ミリの狂いもないアンサンブルで、ベートーヴェンの世界を自在に駆け巡る伸びやかさが心地よい演奏です。
 第1 番第1 楽章、アレグロ部分でのベートーヴェンならではの溌剌としたパッセージも実に活き活きとしており、抜群に息の合った掛けあいには聴きいってしまいます。有名な第3 番の冒頭、チェロが奏でるのびのびとした第一主題も、ケラスは実に楽々と奏で、チェロを受けて入るメルニコフのピアノも絶妙の表情です。第4、5 番が書かれたのは1815 年、ベートーヴェン後期の世界を感じさせるもの。とくに第4 番は、「ピアノとチェロのための自由なソナタ」とも題されているように自由な形式のソナタで、作品全体がひとつの幻想曲のような作品。
 第5 番は古典的なソナタ形式に忠実ではありますが、フーガのような部分が目立つことや、緩徐楽章(チェロ・ソナタ5 曲のうち唯一)での瞑想性など、やはり後期の特徴が表れております。ケラスもメルニコフも、研ぎ澄まされた音色で独特の世界を表現しています。ベートーヴェン得意の変奏曲では、ケラスとメルニコフは実に颯爽と軽やか、表情豊か。快心の出来栄えのベートーヴェンです!




LIGIA


LIDI 0109268
\2500
ルイ・クープラン:オルガン曲集
 (1)ファンタジー
  13番/15番/22番/23番/25番/26番/27番/
  47番/48番/49番/57番/58番/59番/68番
 (2)デュオ14番/16番
 (3)フーガ11番/17番/28番/61番/62番/63番
 (4)パンジェ・リングヮ34番/35番/36番
 (5)プレリュード46番
 (6)アンリ・デュモン:
  カンティカ・サクラ〜われらを顧みたまえ/
  われらは夜の床で/おお、救いのいけにえよ
ローラン・ベイハースト(Org)
コンセール・トリビュオ
 【カトリーヌ・グルイェ(Sop)、
  フランソワーズ・マセ(Sop)、
  シルヴィー・アルタバッロ(Ms)、
  シルヴィー・モケ(ヴィオール)、
  ジョゼップ・カブレ(Bs)】(6)
 ルイ・クープランの魅力再発見、フランスの教会にいるような響き

 録音:聖マルタン教会、ジュリアン・トリビュオ製作オルガン(1699)/DDD、96kHz 24bit、72’ 55”

 フランソワの伯父、ルイ・クープラン(1626 頃-1661) は早世したため作品数は多くありませんが、甥のフランソワとは異なる不思議な個性に満ちています。当アルバムには彼のオルガン曲を26 曲と、彼と同時代の作曲家アンリ・デュモンの宗教声楽曲3 篇が収録されています。ルイ・クープランのオルガン曲は、バロック期の音楽ながら、どこかポップで未来的で、シンセサイザー世代にも自然に受け入れられる感覚を持っています。1699 年ジュリアン・トリビュオ製オルガンが、あたかもフランスの教会にいるような響きを示しています。
 

LIDI 0109265
\2500
北ドイツ・オルガン楽派
 (1)スウェーリンク:トッカータ イ短調
 (2)ヒエロニムス・プレトリウス:光と日なるキリスト
 (3)シャイデマン:
  前奏曲ニ短調/主よ、われ汝により頼む/
  イエスよ、われらを導きたまえ/心よりわれ汝を愛す
 (4)ヴェックマン:ああ主よ、この憐れな罪びとを
 (5)トゥンダー:
  前奏曲ト短調/カンツォーナ/われらが救い主イエス・キリスト
 (6)ブクステフーデ:
  甘き喜びのうちにBuxWV 197 /前奏曲ト短調BuxWV 149
 (7)ゲオルク・ベーム:
  高き天よりわれは来たり/前奏曲ニ短調/
  「ああいかに儚き、いかに虚しきものよ」によるパルティータ
ジャン=シャルル・アブリゼル(Org)
 真に感動的なバッハ以前のオルガン名作、幻の名手アブリゼルの演奏で

 録音:2013 年10 月28-30日/サン=ジャン教会ガルニエ・オルガン(ベルフォール)/DDD、96kHz 24bit、75’ 23”

 17 世紀にドイツ北部のハンザ同盟都市で、オルガン音楽が大きな発展をとげました。オランダ人作曲家スウェーリンクと、その弟子たちによりポリフォニックな手法が確立され、大バッハ出現への道を実感させてくれます。非常に敬虔な感情に満ち、感動的です。
 ジャン=シャルル・アブリゼルは1946 年生まれ。その実力とフランス・オルガン界の地位の割に「知る人ぞ知る」巨匠。ここでも神業を聴かせてくれます。




PENTATONE

限定盤

PTC 5186700
(32SACD HYBRID
+ ボーナスDVD)
限定BOX
特別価格
\56800→\52990
ワーグナーのオペラ全集が限定BOXで登場! マレク・ヤノフスキ(指揮)
ベルリン放送交響楽団&合唱団
 ワーグナー
  ・『さまよえるオランダ人』全曲
    アルベルト・ドーメン(バス・バリトン:オランダ人)、マッティ・サルミネン(バス:ダーラント)、
    リカルダ・メルベート(ソプラノ:ゼンタ)、ロバート・ディーン・スミス(テノール:エリック)、
    シルヴィア・ハブロヴェツ(メゾ・ソプラノ:マリー)、スティーヴ・ダヴィスリム(テノール:舵手)
    マレク・ヤノフスキ(指揮)、ベルリン放送交響楽団&合唱団
    ライヴ録音:2010 年11月13日/ベルリン、フィルハーモニー

  ・『パルジファル』全曲
    フランツ=ヨゼフ・ゼーリヒ(グルネマンツ)、クリスティアン・エルスナー(パルジファル)、
    ミシェル・デ・ヤング(クンドリ)、エフゲニー・ニキティン(アンフォルタス)、
    ディミトリー・イヴァシュチェンコ(ティトゥレル)、アイケ・ヴィルム・シュルテ(クリングゾル)、他
    マレク・ヤノフスキ(指揮)、ベルリン放送交響楽団&合唱団
    ライヴ録音:2011 年4月8日/ベルリン、フィルハーモニー

  ・『ニュルンベルクのマイスタージンガー』全曲
    アルベルト・ドーメン(バス:ハンス・ザックス)、
    ディートリヒ・ヘンシェル(バリトン:ジクストゥス・ベックメッサー)、
    ロバート・ディーン・スミス(テノール:ヴァルター・フォン・シュトルツィング)、
    エディト・ハラー(ソプラノ:エヴァ)、ゲオルク・ツェッペンフェルト(バス:ファイト・ポーグナー)、
    マイケル・スモールウッド(テノール:クンツ・フォーゲルザンク)、
    セバスティアン・ノアック(バス:コンラート・ナハティガル)、
    トゥオマス・プルシオ(バス:フリッツ・コートナー)、
    イェルク・シェルナー(テノール:バルタザル・ツォルン)、
    トーマス・エーベンシュタイン(テノール:ウルリヒ・アイスリンガー)、
    トルステン・シャルンケ(テノール:アウグスティン・モーザー)、トビアス・ベルント(バス:ヘルマン・オルテル)、
    ハンス=ペーター・シャイデッガー(バス:ハンス・シュヴァルツ、イ・ヒュンウク(バス:ハンス・フォルツ)、
    ペーター・ゾーン(テノール:ダヴィッド)、ミシェル・ブリート(メゾ・ソプラノ:マグダレーネ)、
    マッティ・サルミネン(バス:夜警) ベルリン放送交響楽団&合唱団、マレク・ヤノフスキ(指揮)
    ライヴ録音:2011 年6月3日/ベルリン、フィルハーモニー

  ・『ローエングリン』全曲
    クラウス・フローリアン・フォークト(テノール:ローエングリン)、
    アネッテ・ダッシュ(エルザ・フォン・ブラバント:ソプラノ)、
    ギュンター・グロイスベック(バス:ハインリヒ国王)、
    ゲルト・グロホフスキー(フリードリヒ・フォン・テルラムント:バリトン)、
    スサネ・レースマーク(オルトルート:メゾ・ソプラノ)、
    マルクス・ブリュック(ハインリヒ王の伝令:バリトン)、ロベルト・フランケ(ブラバントの貴族:テノール)、
    ホルガー・マークス(ブラバントの貴族:テノール)、サッシャ・グリンテンカンプ(ブラバントの貴族:バス)、
    トーマス・プフュツナー(ブラバントの貴族:バス)、
    クリスティーン・ビショフ(小姓:ソプラノ)、イザベル・フォスキューラー(小姓:ソプラノ)、
    ユディト・ローザ—(小姓:アルト)、ベッティーナ・ピーク(小姓:アルト)
    マレク・ヤノフスキ(指揮)、ベルリン放送交響楽団&合唱団
    ライヴ録音:2011 年11月12日/ベルリン、フィルハーモニー

  ・『トリスタンとイゾルデ』全曲
    スティーヴン・グールド(トリスタン/テノール)、ニーナ・ステンメ(イゾルデ/ソプラノ)、
    クワンチュル・ユン(マルケ王/バス)、ヨハン・ロイター(クルヴェナール/バリトン)、
    ミシェル・ブリート(ブランゲーネ/メゾ・ソプラノ)、サイモン・ポーリー(メロート/テノール)、
    クレメンス・ビーバー(牧童/テノール)、アルットゥ・カターヤ(舵取り/バリトン)、
    ティモシー・ファロン(若い船乗り/テノール)
    マレク・ヤノフスキ(指揮)、ベルリン放送交響楽団&合唱団
    ライヴ録音:2012 年3月27日/ベルリン、フィルハーモニー
 
 ・『タンホイザー』全曲
    ロバート・ディーン・スミス(テノール:タンホイザー)、
    クリスティアン・ゲルハーヘル(バリトン:ヴォルフラム)、
    ニーナ・ステンメ(ソプラノ:エリーザベト)、マリーナ・プルデンスカヤ(メゾ・ソプラノ:ヴェーヌス)、
    アルベルト・ドーメン(バス:ヘルマン)、ペーター・ゾーン(テノール:ヴァルター)、
    ヴィルヘルム・シュヴィングハンマー(バス:ビテロルフ)、マイケル・マカウン(テノール:ハインリヒ)、
    マルティン・スネル(バス:ラインマル)、ビアンカ・ライム(ソプラノ:若い羊飼い)
    マレク・ヤノフスキ(指揮)、ベルリン放送交響楽団&合唱団
    ライヴ録音:2012 年5月5日/ベルリン、フィルハーモニー

  ・『ラインの黄金』全曲
    トマシュ・コニェチュニ(ヴォータン/バス・バリトン)、クリスティアン・エルスナー(ローゲ/テノール)、
    イリス・フェルミリオン(フリッカ/メゾ・ソプラノ)、ギュンター・グロイスベック(ファーゾルト/バス)、
    ヨッヘン・シュメッケンベッヒャー(アルベリヒ/バリトン)、アンドレアス・コンラート(ミーメ/テノール)、
    アントニオ・ヤン(ドンナー/バリトン)、コル=ヤン・デュッセリエー(フロー/テノール)、
    リカルダ・メルベス(フライア/ソプラノ)、マリア・ラドナー(エルダ/アルト)、
    ティモ・リーホネン(ファーフナー/バス)、ユリア・ボルヒェルト(ヴォークリンデ/ソプラノ)、
    カタリーナ・カンマーローアー(ヴェルグンデ/メゾ・ソプラノ)、キズマーラ・ペサッティ(フロスヒルデ/アルト)
    マレク・ヤノフスキ(指揮)、ベルリン放送交響楽団
    ライヴ録音:2012 年11月22日/ベルリン、フィルハーモニー

  ・『ワルキューレ』全曲
    ロバート・ディーン・スミス(ジークムント/テノール)、メラニー・ディーナー(ジークリンデ/ソプラノ)、
    トマシュ・コニェチュニ(ヴォータン/バス・バリトン)、ペトラ・ラング(ブリュンヒルデ/ソプラノ)、
    イリス・フェルミリオン(フリッカ/メゾ・ソプラノ)、ティモ・リーホネン(フンディング/バス)、
    アニヤ・フィデリア・ウルリッヒ(ゲルヒルデ/ソプラノ)、
    フィオニュアラ・マッカーシー(オルトリンデ/ソプラノ)、
    ハイケ・ヴェッセルズ(ヴァルトラウテ/メゾ・ソプラノ)、
    キズマラ・ペッサッティ(シュヴェルトライテ/コントラルト)、
    カローラ・ヘーン(ヘルムヴィーゲ/ソプラノ)、
    ウィルク・テ・ブルンメルストローテ(ジークルーネ/メゾ・ソプラノ)、
    ニコル・ピッコロミーニ(グリムゲルデ/コントラルト)、
    レナーテ・シュピングラー(ロスヴァイセ/メゾ・ソプラノ)
    マレク・ヤノフスキ(指揮)、ベルリン放送交響楽団
    ライヴ録音:2012 年11月24日/ベルリン、フィルハーモニー

  ・『ジークフリート』全曲
    スティーヴン・グールド(ジークフリート/テノール)、
    トマシュ・コニェチュニ(さすらい人−ヴォータン/バリトン)、
    ヴィオレータ・ウルマーナ(ブリュンヒルデ/ソプラノ)、クリスティアン・エルスナー(ミーメ/テノール)、
    アンナ・ラーション(エルダ/アルト)、マッティ・サルミネン(ファーフナー/バリトン)、
    ヨッヘン・シュメッケンベッヒャー(アルベリヒ/バリトン)、ゾフィー・クルスマン(森の小鳥/ソプラノ)
    マレク・ヤノフスキ(指揮)、ベルリン放送交響楽団
    ライヴ録音:2013 年3月1日/ベルリン、フィルハーモニー

  ・『神々の黄昏』全曲
ランス・ライアン(ジークフリート/テノール)、ペトラ・ラング(ブリュンヒルデ/ソプラノ)、
    マッティ・サルミネン(ハーゲン/バス)、マルクス・ブリュック(グンター/バリトン)、
    エディット・ハッラー(グートルーネ/ソプラノ)、ヨッヘン・シュメッケンベッヒャー(アルベリヒ/バリトン)、
    マリーナ・プルデンスカヤ(ヴァルトラウテ/メゾ・ソプラノ)、
    ユリア・ボルヒェルト(ヴォークリンデ/ソプラノ)、
    カタリーナ・カンマーローアー(ヴェルグンデ/メゾ・ソプラノ)、
    キズマラ・ペッサッティ(フロスヒルデ/アルト)、スサネ・レースマーク(第1の ノルン/アルト)、
    クリスタ・マイヤー(第2のノルン/メゾ・ソプラノ)、ジャクリーン・ワーグナー(第3のノルン/ソプラノ)
    マレク・ヤノフスキ(指揮)、ベルリン放送交響楽団
    ライヴ録音:2013 年3月15日、ベルリン、フィルハーモニー

 ボーナスDVD
  マレク・ヤノフスキ インタビューとワーグナー:『ラインの黄金』の抜粋
 大偉業!ヤノフスキによるワーグナーのオペラ全集が限定BOXで登場!全ての演奏が高水準、優秀録音!

 ライヴ録音:2010 年11 月-2013 年3 月/ベルリン、フィルハーモニー

 SACD ハイブリッド盤。マレク・ヤノフスキがベルリン放送交響楽団を指揮して演奏会形式で行ったワーグナーのオペラ全曲録音が遂にBOX 化!2010 年11 月から2013 年3 月までベルリンのフィルハーモニーにて行われたライヴ録音は、そのすべてが非常に高いレヴェルを保ち、優秀録音として評価されました。この同一レーベルで同一の指揮者、オーケストラ及び合唱団でのワーグナーのオペラ全集はまさに大偉業です。限定BOX となりますのでこの機会をお見逃しなく!
 ヤノフスキのストイックな音楽づくりと絶妙な音量バランスはまさに見事で、非常に長い楽劇を退屈せずに音楽として楽しむことができるすぐれもの。豪華歌手陣もさることながら、オーケストレーションも抜群で、とりわけ弦楽器の雄弁さは圧倒的です。音楽学者の広瀬大介氏は『ラインの黄金』の当演奏について「ワーグナーが何を描写しようとしてこの音型を選んだのか、これほどまでに熱く語りかけてくる録音は他にはないと断言できる。現代の演奏家が為し得る最高の完成度を誇る録音に対し頭を垂れずにはいられない」と大推薦しております!なお、限定BOX はボーナスDVD つきの特別仕様で、ヤノフスキのインタビューと「ラインの黄金」の抜粋を楽しむことができるのもうれしいところです。







TRANSART


TR 177
\2300
〔再発売〕
ロドリーゴ:ギター独奏曲全集Vol.1
 (1)スペインの田園で(全3曲)
 (2)春の小鳥
 (3)ヘレスの地で
 (4)遥かなるサラバンド
 (5)3つの小品
 (6)パストラール(ペペ・ロメロ編)
 (7)セシリアのためのアルバム(ペペ・ロメロ編)(全6曲)
 (8)2つの幻想的小品
 (9)祈りと踊り
フィロメーナ・モレッティ(Guit)
 情感たっぷり、モレッティのロドリーゴ全集第1弾

 録音:1998 年6 月28-30日/トリノ/65’ 32”

 フィロメーナ・モレッティは1973 年生まれのイタリアの女流ギタリスト。豊かな歌ごころと猛烈な感情移入で多感な演奏を聴かせてくれます。
 そのモレッティによるロドリーゴのギター独奏曲全集の第1 巻。1999 年にリリースされましたが、長く入手困難となっていたアルバムの再発売。アランフェスの協奏曲ばかりが人気のロドリーゴのギター曲ですが、どれも魅力的なものばかりで、スペイン情緒にたっぷりひたれます。




HYPERION



CDA 67984
\2400→\2190
ロマンティック・ピアノ・コンチェルト・シリーズVol.64 〜
 オスワルド&ナポレアン:ピアノ協奏曲集

  オスワルド:ピアノ協奏曲ト短調 Op.10
  ナポレアン:ピアノ協奏曲第2番変ホ短調 Op.31
アルトゥール・ピツァーロ(ピアノ)
マーティン・ブラビンズ(指揮)
BBCウェールズ・ナショナル管弦楽団
 ロマンティック・ピアノ・コンチェルトにピツァーロ再び! ブラジル&ポルトガルの秘曲!

 ロマン派の知られざるピアノ協奏曲の発掘、蘇演を行うハイペリオンの「ロマンティック・ピアノ・コンチェルト・シリーズ」。
 第64集には、第24集の「ヴィアンナ・ダ・モッタ」以来の登場となる、ポルトガルの巨星、アルトゥール・ピツァーロが再び登場!
 Linn Recordsでは、ショパンやラヴェル、グラナドス、そしてマッケラスと共演したベートーヴェンなどの録音で名を馳せるピツァーロ。故郷ポルトガル、そしてポルトガル語圏ブラジルの知られざる作曲家に挑む。
 ドイツ系スイス人の父親とイタリア人の母親の間にブラジルで生まれたエンリケ・オスワルド(1852−1931)。イタリア人の父親とポルトガル人の母親の間にポルトガルで生まれたアウフレッド・ナポレアン(1852−1917)。シューマンやブラームス、リストが生きていた時代に同じ年に生まれ、どちらもヨーロッパの様々な国・文化の血を引き、また広く旅をし各地で活躍した作曲家・ピアニスト。
 ちなみに、アルトゥール・ナポレアンはアウフレッドの兄で、こちらの方がまだ名前は知られているかもしれない。幻想的に始まる序章や、きらびやかなパッセージ、劇的な楽想、勇壮な管弦楽法など、ともに歴史に埋もれさせるには惜しいピアノ協奏曲である。

 ※録音:2013年10月21日−23日、BBCホディノット・ホール(カーディフ)



 


CDA 68050
\2400→\2190
ロマンティック・ヴァイオリン・コンチェルト・シリーズVol.17 〜
 ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲集

  ヴァイオリン協奏曲第3番ニ短調 Op.58
  スコットランド幻想曲変ホ長調 Op.46
ジャック・リーベック(ヴァイオリン)
マーティン・ブラビンズ(指揮)
BBCスコティッシュ交響楽団
 イギリスの若きヴィルトゥオーゾ、ジャック・リーベックHyperion第2弾!

 Quartzレーベルより劇的なデビュー(QTZ 2002)を果たし、メジャー・レーベルでの録音や、変幻自在のアンサンブル「フィボナッチ・シークエンス」のリーダーとして、また日本では福間洸太朗とのデュオ・パートナーとして活躍するイギリスの若きヴィルトゥオーゾ、ジャック・リーベック。クライスラーの作品集(CDA 68040)に続くHyperion第2弾では、ロマンティック・ヴァイオリン・コンチェルト・シリーズに初参加!
 ドイツ・ロマン派の作曲家マックス・ブルッフ(1838−1920)の協奏曲といえば、ロマン派の名曲として有名なヴァイオリン協奏曲第1番だが、ここでは「第1番」の影に隠れ、滅多に演奏・録音されることのなかった「ヴァイオリン協奏曲第3番」を取り上げる。(例えば、「第3番」はBBCプロムスでまだ一度も演奏されていない)。
 併録はサラサーテに献呈され、ハイフェッツの演奏により知られるようになった名曲、ヴァイオリンと管弦楽のための「スコットランド幻想曲」。知られざる作品を世に広める一大事業に加わった、若きヴィルトゥオーゾ。Hyperion期待のアーティストが羽ばたきます!

 ※録音:2013年8月24日−25日、シティ・ホール(グラスゴー)

 

 
CDA 68056
\2400
ペルト:合唱作品集
 エルサレムに平安あれ/明けの明星/雪花石膏の壺を持つ女/
 鹿の叫び/ビルヘンシータ(世界初録音)/ソルフェジオ/
 二人の祈祷者/スンマ/メメント/
 アレルヤ・トロプス(世界初録音)/主よ、平安を与えたまえ
スティーヴン・レイトン(指揮)
ポリフォニー
 レイトン&ポリフォニーのペルト第3弾!

 英国合唱界の名コンビ、スティーヴン・レイトンと、レイトンの創設した合唱団"ポリフォニー"による、アルヴォ・ペルトの作品集。ペルトは7月16日に発表された第26回高松宮殿下記念世界文化賞で音楽部門を受賞し、今まさに話題となっているエストニアの作曲家(モーストリー・クラシック9月号「BIGが語る」に、受賞を絡めたインタビューが掲載)。
 1997年に録音された「ベルリン・ミサ(CDH 55408)」、2003年に録音された「トリオディオン(CDA 67375)」に続き、10年の歳月を経て録音されたレイトン&ポリフォニーのペルト第3弾。
 特に「トリオディオン」はグラモフォン賞2004の合唱部門賞初め、BBCミュージック・マガジンの年間TOP20やDisc of the Monthなど、世界中で大反響を巻き起こしているだけに、今回の録音も、期待せずにはいられない。
 1963年に作曲された「ソルフェジオ(Solfeggio)」から、2012年の新作(世界初録音)「ビルヘンシータ(Virgencita)」まで、英語、ラテン語、スペイン語など幅広いテキストを操り純度の高い合唱で聴かせてくれる。

 ※録音:2013年8月1日−3日、オール・ハロウズ教会(ゴスペル・オーク/ロンドン)
 

CDA 68016
\2400
ドビュッシー:歌曲集Vol.3
 音楽 L.54/ロマンス L.53/アリエルのロマンス L.58/
 哀惜 L.59/弓 L/22/悲しい歌 L.24/愛の口づけ L.23/
 エルフたち L.25/愛し合い、そして眠ろう L.7/
 祈願 L.18/セレナード L.29/夢想 L.3/
 眠りの森の美女 L.81/彼はまだ眠っている L.34/
 ばら L.28/ピエロ L.30/口づけ L..9/庭で L.107/
 リラ L.36/カプリス L.6/そよ風 L.19/
 華やかな宴 L.31/歌曲集 《2人の恋人の散歩道》 L.129/
 感傷的な風景 L.55
ジェニファー・フランス(ソプラノ)
ジョナサン・マクガヴァン(バリトン)
マルコム・マルティヌー(ピアノ)
 名伴奏者、マルコム・マルティヌーのピアノで贈る、フランス印象派の大家クロード・ドビュッシーの歌曲集第3弾。今回Hyperion初登場となるのは、2014年キャスリーン・フェリアー賞を受賞した若きソプラノ、ジェニファー・フランス。ダイヤモンドのような美しさに、スリリングな表現を持ち合わせ、「エルフたち L.25」など近年発見された歌曲を含む、ドビュッシーの美しきロマンスを歌う。

 ※録音:2013年2月10日(ジョナサン・マクガヴァン)、2月14日−15日(ジェニファー・フランス)、オール・セインツ教会(イースト・フィンチリー/ロンドン)
 

CDA 68020
\2400
追憶のための音楽
 デュリュフレ:レクイエム Op.9
 ヴォーン・ウィリアムズ:主よ、あなたはわれらの避難所である
 ムーア:ディートリヒ・ボンヘッファーの3つの祈り
 ハウエルズ:地よ,慈しみもてこの人を収め給え
 タヴナー:ザ・ピース・ザット・サーパセス・アンダスタンディング
ジェイムズ・オドンネル(指揮)
ウェストミンスター寺院聖歌隊
ブリテン・シンフォニア
ロバート・クィンニー(オルガン)
 世界遺産にも指定されている英国国教会の教会、ウェストミンスター寺院。かつて"カトリック"のウェストミンスター大聖堂聖歌隊の音楽監督として活躍した名合唱指揮者、ジェームズ・オドンネルとウェストミンスター寺院の新しいプログラムは、2つの世界大戦の影にイギリスとフランスで作曲された、メモリアル・ミュージック。
 モーリス・デュリュフレを代表する名作「レクイエム」から、ヴォーン・ウィリアムズ、ハウエルズ、そしてジョン・タヴナーらの平和と祈りの音楽を英国有数の教会聖歌隊のハーモニーで。

 ※録音:2013年2月4日、5日、7日&2014年2月4日、ウェストミンスター寺院/2013年5月24日、聖アルバンズ教会(イギリス)
 


CDS 44411/3
(3CD/特別価格)
【新装移行再発売】
\4800→\4390
ヘンデル:20のソナタ Op.1
 ヴァイオリン・ソナタ ニ長調 HWV.371
 フルート・ソナタ ロ短調 《ハレ・ソナタ第3番》 HWV.376
 リコーダー・ソナタ ト短調 HWV.360
 オーボエ・ソナタ変ロ長調 HWV.357
 リコーダー・ソナタ ヘ長調 HWV.369
 フルート・ソナタ ホ短調 《ハレ・ソナタ第2番》 HWV.375
 ヴァイオリン・ソナタ ニ短調 HWV.359a
 フルート・ソナタ イ短調 《ハレ・ソナタ第1番》 HWV.374
 リコーダー・ソナタ ニ短調 HWV.367a
 ヴァイオリン・ソナタ ト長調 HWV.358
 フルート・ソナタ ホ短調 HWV.379
 リコーダー・ソナタ イ短調 HWV.362
 オーボエ・ソナタ ハ短調 HWV.366
 リコーダー・ソナタ 変ロ長調 HWV.377
 フルート・ソナタ ト長調 HWV.363b
 ヴァイオリン・ソナタ イ長調 HWV.361
 フルート・ソナタ ホ短調 HWV.359b
 リコーダー・ソナタ ハ長調 HWV.365
 ヴァイオリン・ソナタ ト短調 HWV.364a
 フルート・ソナタ ロ短調 HWV.367b
レイチェル・ベケット(リコーダー)
リサ・ベズノシウク(フルート)
ポール・グッドウィン(オーボエ)
エリザベス・ウォルフィッシュ(ヴァイオリン)
リチャード・タニクリフェ(チェロ)
ポール・ニコルソン(チェンバロ)
 エリザベス・ウォルフィッシュやリチャード・タニクリフェ、リサ・ベズノシウク、ポール・グッドウィンなど、Hyperionが誇る名ピリオド楽器奏者たちによるヘンデルのソナタ集。ヴァイオリン、フルート、リコーダー、オーボエそれぞれのソナタを、タニクリフェとニコルソンの通奏低音に乗せて、活き活きと鮮やかに描いている。

 ※録音:1994年3月15日−17日、6月20日−22日、12月20日−21日/CDA 66921/3からの新装移行再発売


HYPERION DYAD


CDD 22082
(2CD/特別価格)
【新装移行再発売】
\2500
ブラームス:三重奏曲全集
 ピアノ三重奏曲第1番ロ長調 Op.8
 ホルン三重奏曲変ホ長調 Op.40
 ピアノ三重奏曲第2番ハ長調Op.87
 ピアノ三重奏曲第3番ハ短調Op.101
 クラリネット三重奏曲イ短調Op.114
フロレスタン・トリオ
スティーヴン・スターリング(ホルン)
リチャード・ホスフォード(クラリネット)
 ロマンティック・ヴァイオリン・コンチェルト・シリーズでもおなじみのヴァイオリニスト、アンソニー・マーウッドが率いる弦楽三重奏団、フロレスタン・トリオによるブラームス。弦楽三重奏曲から、ホルン三重奏曲、クラリネット三重奏曲まで含めた、すべての三重奏曲を年代順に収録し、グラモフォン・クリティクス・チョイスに選ばれた名盤。

 ※録音:1997年6月2日−4日、8月11日−12日、16日−18日、セント・ジョージ教会(ブランドン・ヒル/イギリス)/CDA 67251/2からの新装移行再発売


HELIOS


CDH 55417
【新装移行再発売】
\1600
ザ・シックスティーンのバッハが復刻!
 J.S.バッハ:6つのモテット
ザ・シックスティーン
ハリー・クリストファーズ(指揮)
 タリス・スコラーズと並ぶ世界最高峰のヴォーカル・アンサンブル、ハリー・クリストファーズ率いるザ・シックスティーンのHyperion時代の名盤がHeliosから登場!
 バロック時代に於ける合唱ポリフォニーの最大の成果の一つである、大バッハの「6つのモテット」。素晴らしきパフォーマンスが発揮されたザ・シックスティーンの「6つのモテット」は、ハイペリオンのカタログの中で輝く宝石となっている。

 ※録音:1989年4月24日−26日/CDA 66369からの新装移行再発売


<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


ALTUS


セルジュ・チェリビダッケ&フランス国立放送管弦楽団
3タイトル 全て正規盤初出


ALT 295
(2CD/1枚価格)
【正規盤初出】
\2800→\2590
チェリビダッケならではのユニークなウィーン音楽の美しさにとろける!
 シューベルト:6つのドイツ舞曲、交響曲第5番
 ヨハン・シュトラウスII世:
  喜歌劇「こうもり」序曲、『ウィーンの森の物語』、フィガロ・ポルカ、
  ピツィカート・ポルカ、トリッチ・トラッチ・ポルカ、皇帝円舞曲
セルジュ・チェリビダッケ(指揮)
フランス国立放送管弦楽団
 ライヴ録音:1973 年12 月30 日、シャンゼリゼ劇場/ステレオ、ライヴ

 これくらい誰が聴いても驚くような、インパクトがある演奏もあまりないかもしれない。聴き飽きるほど聴いた作品が完全に別の音楽として目の前に立ち現われてくる、その衝撃。これはワルツそのものであるより、ワルツの夢だ。—許光俊
 


ALT 296
【正規盤初出】
\2800→\2590
シリアス美の極み!チェリビダッケ白眉のモツレク
 モーツァルト:レクイエム ニ短調 K.626
セルジュ・チェリビダッケ(指揮)
フランス国立放送管弦楽団
アーリーン・オジェー(ソプラノ)
グーリ・プレスナー(コントラルト)
アダルベルト・クラウス(テノール)
ロジェ・ソワイエ(バス)
ジャン・ポール・クレダー(合唱指揮)
フランス国立放送合唱団
 ライヴ録音:1974 年2 月22 日、シャンゼリゼ劇場/ステレオ、ライヴ

 つまるところ聴衆も演奏家も視界に入らず、無心に音の彫刻に勤しんでいるようなまるで精緻な室内楽のような「レクイエム」がこれなのである—許光俊
 


ALT 297
【正規盤初出】
\2800→\2590
ドイツ・ロマン名演集!
 ウェーバー:歌劇『魔弾の射手』序曲
 ハイドン:交響曲第102番 変ロ長調 Hob.1:102
 シューマン:交響曲第2番 ハ長調 Op.61
セルジュ・チェリビダッケ(指揮)
フランス国立放送管弦楽団
 ウェーバーのホルンの美しさ、シューマンの耽美と賛歌に吸い込まれるドイツ・ロマン名演集!

 ライヴ録音:1974 年2 月27 日、シャンゼリゼ劇場

 一聴すればわかるように、このシューマンは実に熱っぽく、おなじみのチェリビダッケの叫び声があちこちで聞こえてくるが、3 楽章ではじっくり耽美的に歌い、驚くほどのカンタービレも聴かせ、ほとんどセンチメンタルと言ってよいほどだ。—許光俊




HAENSSLER



94 222
\1700→\1590
ヒンデミット指揮ブルックナーの第7交響曲
 ブルックナー:交響曲第7番ホ長調WAB.107
SWR シュトゥットガルト放送交響楽団
パウル・ヒンデミット(指揮)
 録音:1958 年6 月24 日/シュトゥットガルト=デゲルロッホ、ヴァルトハイム(放送用セッション・モノラル)/ADD、モノラル59’ 16”

 ヒンデミットが指揮したブルックナーの交響曲第7 番が、SWR アーカイヴ収蔵の貴重な音源を復刻するhaenssler classics のヒストリカル・シリーズに登場。1958 年にヒンデミットが、現在のSWR シュトゥットガルト放送交響楽団を指揮したもので、データ上その存在は知られていましたが、おそらくこのたびが初出の内容とおもわれます。
 20 世紀のドイツを代表する作曲家のひとり、パウル・ヒンデミットはマルチな活躍ぶりで知られ、ヴィオラ奏者としてのほかにも、すぐれたヴァイオリニスト、ピアニスト、そして指揮者でもありました。1916 年、21 歳のときに自作のチェロ協奏曲を振って指揮者デビューしたヒンデミットは、はやくから作曲家として名をなしていたこともあり、ベルリン・フィル、ウィーン・フィル、コンセルトヘボウ管、ロンドン響、シカゴ響、ニューヨーク・フィルといった世界的な名門楽団に定期的に登場していました。
 そこでは自作とともに、自身が高く評価するケルビーニや、リストの交響詩「オルフェウス」のように不当に低くみられていた作品を取り上げるのを好んでいたものの、おもにヒンデミットが指揮していたのは、バッハ、モーツァルト、ベートーヴェン、メンデルスゾーン、ブラームス、レーガー、そしてブルックナーの作品でした。
 ちなみに、ヒンデミットが指揮したブルックナーの交響曲録音には、以下のようなものがあります。

 ・1960年 第3番(全曲)/マンハイム劇場管
 ・1960年 第7番(全曲)/ニューヨーク・フィル
 ・1963年 第7番(第1 楽章のみ)/シカゴ響

 ここでのヒンデミットによる演奏内容は、同時期に活躍していたベイヌム、クナッパーツブッシュ、シューリヒトらブルックナー指揮者たちとの比較という意味でも、ブルックナー好きには見逃せないものといえるでしょう。モノラルながらクリアな音質です。

 =トラックタイム=
 I.18’45+II.18’53+III.10’19 +IV.11’18= TT.59’16


<国内盤>


<LP>


TOKYO FM(LP)


TFMCLP 1011/1013
(3LP)
\15000+税
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲全6曲 BWV1007-1012
 TFMCLP 1011
  [LP1/A]組曲第1番ト長調 BWV1007
  [LP1/B]組曲第5番ハ短調 BWV1011
 TFMCLP 1012
  [LP2/A]組曲第3番ハ長調 BWV1009
  [LP2/B]組曲第4番変ホ長調 BWV1010
 TFMCLP 1013
  [LP3/A]組曲第2番ニ短調 BWV1008
  [LP3/B]組曲第6番ニ長調 BWV1012
ピエール・フルニエ(チェロ)
 フルニエの気迫と品格、名演の誉れ高いバッハ無伴奏の東京ライヴが遂にLP で登場!フルニエのリアルな音が真摯な気迫と品格でせまる!

 録音:1972 年3 月2 日[BWV1007,BWV1011,BWV1009]、1972 年3 月4 日[BWV1010,BWV1008,BWV1012] /虎ノ門ホール、東京、ライヴ/ステレオ、限定盤、180g 重量盤、LP 初出

 LP 用にアナログテープを作成し、カッティング致しました。結果、プレスされた音の迫真さに驚き。CD、SACD とはまた違った次元の音響はすこぶる美しく感動的です。
 「音楽を愛する、とりわけ私の父のことを知らない世代の皆さん。当ライヴ録音は、クラシックの美と、沸き起こる興奮を結び合わせ、情感、力感、構成力の真髄がつまっています。そして日本の皆様はこの素晴らしい演奏家を記憶にとどめることでしょう。父、ピエール・フルニエを。彼は1954 年に初めて日本を訪れ、その後も日本のファンをいつも身近に感じていたのでした。父の誠実さ、気高さ、勇気は好評を博したこの東京公演で永遠となりました。激しさと美しさをあわせもつ父のサウンドを、見事に復元したこのディスクに喜びを感じます」〜(ジャン・フォンダ・フルニエ)
 =ピエール・フルニエ=
 1906 年6 月24 日、パリ生まれ。父は軍人、コルシカ島総督、母はピアニスト。母の手ほどきによりピアニストを志したが、小児マヒのため右足が不自由になったことから、9 歳でチェロに転向。パリ音楽院に学び、1924 年、18 歳でデビュー。1930 年代には独奏者として名声を確立、ドイツでも高く評価された。第2 次世界大戦中にはパリにとどまって、母校で指導にあたる。戦後は演奏会だけでなく、各社のレコードにおいても人気を獲得、アメリカ、ロシアなど、国境を越えて活躍した。1970 年にはパリからジュネーヴに居を移し、以後はここを本拠とした。1986 年1 月8 日同地で死去。最後の来日は1981 年。
 

TFMCLP 1014/1016
(3LP)
\15000+税
伝説のバッハ、リサイタルがついにLP化!
 J.S.バッハ(1685-1750):
  TFMCLP 1014
   [LP1/AB]無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番 ニ短調 BWV1004
  TFMCLP 1015
   [LP2/A]ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ第3番 ホ長調 BWV1016
   [LP2/B]無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ ト短調 BWV1001 TFMCLP 1016
   [LP3/A]ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ第6番 ト長調 BWV1019
   [LP3/B]ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ第1番 ロ短調 BWV1014より
    アンダンテ(アンコール)
     シェリング(肉声と常松伸一氏による吹き替え)
    「 バッハのソナタとパルティータについて」
    「 バッハの解釈について」
   ※ 当日の演奏会ではヴァイオリン・ソナタ第3番BWV1016 が
    1曲目、2曲目がパルティータ第2番BWV の曲順です。
ヘンリク・シェリング(ヴァイオリン)
マイケル・イサドーア(ピアノ)
 シェリングの真摯的な音がリアルに再現。伝説のバッハ、リサイタルがついにLP 化!

 録音:1976 年4 月12 日、東京文化会館、ライヴ録音/ステレオ、限定盤、180g 重量盤、LP 初出

 これはすごいバッハ。スタジオ録音並みの完璧さでありながらライヴならではの感興の盛り上がりに息もつけません。パルティータ2 番も冒頭から終曲まで異常な求心力で演奏されシャコンヌの最後の一音が消えると、この世ならざる感動に満たされます。一貫した力に満ちた真に辛口の音楽。今回LP 化にあたりアナログテープを新たに作りカッティング。しかもミゾを大きくとり、贅沢な面取りをしておりますので、LP 再生の難しいバッハの無伴奏もトレースしやすい仕上りです。昔からヴァイオリンはLP に限るというお客様にも満足していただけるものと思われます。




<映像>


IDEALEAUDIENCE(映像)



30 75094
(Blu-ray)
\6000→\5490

20世紀の名指揮者たち
 クラシック・アーカイヴ コレクターズ・エディション第4集 Blu-ray
 【ヘルベルト・フォン・カラヤン】
  ベルリオーズ:幻想交響曲 作品14
    パリ管弦楽団 ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)/収録:1970 年6月25日パリINA
  ベルリオーズ:序曲「海賊」 作品21
    ハレ管弦楽団 バルビローリ(指揮)/
    収録:1962 年1月17日フリートレード・ホール、マンチェスター、BBC
 【エフゲニー・ムラヴィンスキー】
  ドキュメンタリー<ソビエトの指揮者、ロシアの貴族>
   序章/ 青年時代/ レニングラード・フィルの音楽監督/ 精神生活と公的義務/
   苦悩と完璧/ 様式と技術「/ …しかし私は幸せだと思えない」
    製作:2003 年BBC,デニス・マルクス監督
  チャイコフスキー:ダンテによる交響的幻想曲「フランチェスカ・ダ・リミニ」 作品32
    レニングラード・フィルハーモニー交響楽団/エフゲニー・ムラヴィンスキー(指揮)
    収録:1983 年3月19日フィルハーモニー 大ホール、レニングラード
  チャイコフスキー:交響曲第4 番ヘ短調 作品36
    レニングラード・フィルハーモニー交響楽団 ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー(指揮)
    収録:1971 年9月9日ロイヤル・アルバート・ホール、ロンドンBBC
 【シャルル・ミュンシュ】
  ブラームス:交響曲第1番ハ短調 作品68(第2楽章から第4楽章)
    フランス国立管弦楽団 シャルル・ミュンシュ(指揮)/
     収録:1966 年10月20日東京文化会館,INA
  ラヴェル:「ダフニスとクロエ」組曲第2 番
    フランス国立放送管弦楽団 シャルル・ミュンシュ(指揮)/
     収録:1966 年10月8日東京文化会館,INA
  フォーレ:ペレアスとメリザンド 作品80
    フランス放送フィルハーモニー管弦楽団 ポール・パレー(指揮)/
     収録:1971 年9月8日 パリ、サル・プレイエル
 【ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー&ダヴィッド・オイストラフ】
  クライスラー:愛の悲しみ
    ダヴィッド・オイストラフ(ヴァイオリン) ウラディーミル・ヤンポリスキー(ピアノ)
    収録:1937 年ロシア
  ラロ:スペイン交響曲 作品21
    ダヴィッド・オイストラフ(ヴァイオリン) 
    ウラディーミル・ヤンポリスキー(ピアノ)/収録:1953 年ロシア
  ブラームス:ヴァイオリン協奏曲ニ長調 作品77
    モスクワ・フィルハーモニー管弦楽団 ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー(指揮)
    ダヴィッド・オイストラフ(ヴァイオリン)/
     収録:1966 年2月14日チャイコフスキー・ホール、モスクワ
  シベリウス:ヴァイオリン協奏曲ニ短調 作品47
    モスクワ放送交響楽団 ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー(指揮)
    ダヴィッド・オイストラフ(ヴァイオリン)/
     収録:1966 年11月12日チャイコフスキー・ホール、モスクワ
  ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲ニ長調作品35
  ロカテッリ:カプリース ニ長調 作品3-23「音楽の迷宮」
    モスクワ・フィルハーモニー管弦楽団 ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー(指揮)
    ダヴィッド・オイストラフ(ヴァイオリン)/
     収録:1968 年9月27日チャイコフスキー・ホール、モスクワ
  ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第9番イ長調 作品47「クロイツェル」
    ダヴィッド・オイストラフ(ヴァイオリン) フリーダ・バウアー(ピアノ)/収録:1967 年日本
 【カルロ・マリア・ジュリーニ】
  ムソルグスキー:展覧会の絵(ラヴェル編)
    フィルハーモニア管弦楽団 カルロ・マリア・ジュリーニ(指揮)
    収録:1964 年3月3日ワトフォード・タウン・ホール、ロンドン
  モーツァルト:交響曲第40番ト短調KV550
  ファリャ:「三角帽子」組曲第2番
    フィルハーモニア管弦楽団 カルロ・マリア・ジュリーニ(指揮)
    収録:1964 年12月2日フェアフィールド・ホール、クロイドン
  ヴェルディ:「シチリアの晩鐘」序曲
    フィルハーモニア管弦楽団 カルロ・マリア・ジュリーニ(指揮)
    収録:1964 年1月12日フェアフィールド・ホール、クロイドン
 【オットー・クレンペラー】
  ベートーヴェン:交響曲第9番ニ短調 作品125
    オットー・クレンペラー(指揮) ニュー・フィルハーモニア管弦楽団及び同合唱団
    アグネス・ギーベル(ソプラノ) マルガ・ホフゲン(コントラルト)
    エルンスト・ヘフリガー(テノール) グスタフ・ナイトリンガー(バス)
    収録:1964 年11月8日ロイヤル・アルバート・ホール、ロンドン
  ベートーヴェン:交響曲第7 番イ長調作品92
    フランス国立放送管弦楽団 エルネスト・アンセルメ(指揮)/
     収録:1967 年11月25日パリ
 【レオポルド・ストコフスキー】
  ベートーヴェン:交響曲第5 番ハ短調 作品67
  シューベルト:交響曲第8 番ロ短調D759「未完成」
    ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団 レオポルド・ストコフスキー(指揮)
    収録:1969 年9月8日フェアフィールド・ホール、クロイドンBBC
  ワーグナー:楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第1 幕より前奏曲
  ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲
    ロンドン交響楽団 レオポルド・ストコフスキー(指揮)
    収録:1972 年6月14日ロイヤル・フェスティヴァル・ホール、ロンドンINA
 【オイゲン・ヨッフム】
  ブルックナー:交響曲第7 番
  ワーグナー:楽劇「トリスタンとイゾルデ」前奏曲(第1 幕)、愛の死
    フランス国立管弦楽団 オイゲン・ヨッフム(指揮)/
     収録:1980 年2月6日シャンゼリゼ劇場、パリINA
  モーツァルト:「フィガロの結婚」序曲
    フランス国立放送管弦楽団 オイゲン・ヨッフム(指揮)/
     収録:1964 年4月9日サル・プレイエル、パリINA
 【イーゴル・マルケヴィッチ】
  ワーグナー:
   「タンホイザー」序曲、楽劇「トリスタンとイゾルデ」前奏曲(第1幕)、愛の死
    フランス国立放送管弦楽団 イーゴル・マルケヴィッチ(指揮)/
     収録:1968 年9月15日ブザンソンXXI 国際音楽祭INA
  ショスタコーヴィチ:交響曲第1番ヘ短調 作品10
    フランス国立放送管弦楽団 イーゴル・マルケヴィッチ(指揮)/収録:1963 年6月15日パリINA
  ストラヴィンスキー:詩篇交響曲(1948 年版)
    フランス国立放送フィルハーモニー管弦楽団、同合唱団 イーゴル・マルケヴィッチ(指揮)
    収録:1967 年6月14日ORTF, パリ
  ストラヴィンスキー:バレエ音楽「火の鳥」組曲(1945 年版)
    ニュー・フィルハーモニア管弦楽団 イーゴル・ストラヴィンスキー(指揮)
 大好評シリーズ「クラシック・アーカイヴ コレクターズ・エディション」第4 弾!遂に「指揮者」編が登場!名指揮者たちの映像14 時間分が1枚のブルーレイに!カラヤン、ムラヴィン、ミュンシュ、ロジェヴェン、ジュリーニ、クレンペラー、ストコフスキー、ヨッフム、マルケヴィッチ

 SD Video on Blu-ray、画面:4:3 、標準解像度、音声:PCM2.0 Dual Mono,DD2.0 Dual Monoリージョン:All、字幕:英、独、仏、西、カラー/ モノクロ、868 分

 「クラシック・アーカイヴ コレクターズ・エディション」第4 弾は、指揮者編。第1 弾「弦楽器編」、第2 弾「ピアノ編」、第3 弾「アンサンブル編」と同様に「クラシック・アーカイヴ・シリーズ」として以前EMIからリリースされていた映像を中心に1枚のブルーレイ・ディスクに収録した好企画。20世紀を彩った巨匠たちの最高の演奏を映像で楽しむことのできる、音楽ファン大興奮の内容です。
 冒頭に収録されているのは大指揮者帝王カラヤン。1969 年から1971 年まで音楽顧問を務めたパリ管弦楽団とのベルリオーズの幻想交響曲。独特の映像演出でカラヤン独自の美学を堪能できます。続いて、当時のソ連を代表する強烈な個性を持つ指揮者ムラヴィンスキー。貴族の出身ながらロシア革命で一家が没落し、人生が一変したものの、レニングラード・フィルの指揮者に就任。堅密な関係で世界有数のオケに育て上げ数々の歴史的録音を残しています。ドキュメンタリー映像では演奏だけではわからない、そうしたムラヴィンスキーの背景に迫っています。さらに演奏ではチャイコフスキーの「フランチェスカ・ダ・リミニ」と交響曲第4 番全曲(ロジェストヴェンスキー指揮)が収録されています。爆発的迫力で人気を誇ったミュンシュの1966 年来日映像。
 ブラームスの交響曲第1 番は、テープの紛失のため第1 楽章が欠けていますが、当日の熱気を感じるには十分な映像です。他にもロジェストヴェンスキーとオイストラフによるヴァイオリン協奏曲集の映像、ジュリーニの展覧会の絵、クレンペラーの第9、晩年のストコフスキーの未完成、ヨッフムのブル7、ストラヴィンスキーとも親交があったマルケヴィッチの詩篇交響曲、そして、そのストラヴィンスキーの自作自演で最後の指揮姿となった「火の鳥」など伝説の指揮者たちの貴重な映像集となっています。






















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