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≪第78号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その6 9/23〜


マイナー・レーベル新譜
歴史的録音・旧録音
メジャー・レーベル

国内盤
映像

 




9/26(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

HMF



HMC 902107
\2700→\2490
マティアス・ゲルネ・シューベルト・エディション第9集
 シューベルト:「冬の旅」(全曲)
マティアス・ゲルネ(バリトン)
クリストフ・エッシェンバッハ(ピアノ)
 マティアス・ゲルネ・シューベルト・エディション完結編。ゲルネの振幅豊かな表現の歌声とエッシェンバッハの名ピアノによる「冬の旅」全曲

 2011 年1,5 月/テルデックス・スタジオ(ベルリン)

 マティアス・ゲルネ・シューベルト・エディションの最終巻の登場。エッシェンバッハをピアニストに迎えての「冬の旅」です。
 まろやかさを失うことなく、ときに劇的な表情を見せるゲルネの声が、物語の情景を克明に描き出します。
 エッシェンバッハの、ゲルネの歌の表情に寄り添いながらもどこか淡々と冷たい感じさえもおぼえる抑えの利いたピアノも見事。詩の主人公の心の闇までをも照らし出しているかのような心を打つ名演となっています。
 なお、ゲルネは今後、マーラーなどの歌曲でハルモニアムンディでのレコーディングを続けるということです。




CHANDOS



CHSA 5144
(SACD HYBRID)
\2800→\2590
話題必至!約85分の快速演奏!
ネーメ・ヤルヴィのチャイコフスキー!
  《くるみ割り人形》で3大バレエ完結!

   チャイコフスキー:バレエ音楽《くるみ割り人形》Op.71(全曲)
ネーメ・ヤルヴィ(指揮)
ベルゲン・フィルハーモニー管弦楽団
 エストニアの巨匠、ヤルヴィ一族の長老ネーメ・ヤルヴィとノルウェーのベルゲン・フィルとのスペシャル・プロジェクト、チャイコフスキーの3大バレエ全集が完結! 1年に1枚ずつ発表されてきた3大バレエ音楽の最終巻は、チャイコフスキー、そしてクラシック界屈指の名曲、「くるみ割り人形」の全曲!
 様々なレーベルにチャイコフスキーの「交響曲」や「組曲」、「バレエ音楽」の抜粋をレコーディングしてきたヤルヴィだが、意外にも3大バレエの全曲録音は今回のプロジェクトが初となる。ヤルヴィは「くるみ割り人形」のノーカット・ヴァージョンを約85分の快速テンポで振り、1枚のディスクに収録。ネーメ・ヤルヴィの快活な音楽作りとベルゲン・フィルの洗練されたサウンドで、可愛らしい旋律やユニークな各国のダンス、幻想的なくるみ割り人形の物語を豊かに創造します。
 


 

キレとコク、ヤルヴィのキビキビ&ギュルギュル演奏!
ヴァイオリンにはわざわざエーネスを呼ぶ徹底ぶり!


CHSA 5113
(2SACDs HYBRID)
\5600→\5190
ネーメ・ヤルヴィ&ベルゲン・フィル
 チャイコフスキー3大バレエ全集第1弾!
  バレエ音楽《眠りの森の美女》(全曲)
ネーメ・ヤルヴィ(指揮)
ベルゲン・フィルハーモニー管弦楽団
ジェームズ・エーネス(ヴァイオリン)
ロバート・デマイン(チェロ)

 2012年から2014年までの3年間で完結が予定されているヤルヴィ&ベルゲン・フィルのチャイコフスキーの3大バレエ全集。
 シャンドスを筆頭に400を超える膨大な数のレコーディングを行ってきたネーメ・ヤルヴィだが、チャイコフスキーの3大バレエの全曲録音は意外にも今回が初となる。
 ネーメ・ヤルヴィが振るチャイコフスキーのバレエ音楽は、豪快で疾走するヤルヴィ・サウンド全開の演奏!

CHSA 5124
(2SACD HYBRID)
\5600→\5190
ネーメ・ヤルヴィ&ベルゲン・フィル
 チャイコフスキー:バレエ音楽《白鳥の湖》 Op.20
ネーメ・ヤルヴィ(指揮)
ベルゲン・フィルハーモニー管弦楽団
ジェームズ・エーネス(ヴァイオリン)
 ネーメ・ヤルヴィのチャイコフスキー!3大バレエ第2弾は《白鳥の湖》全曲録音!

 シャンドス復帰後、息子のパーヴォやクリスチャンを凌ぐギネス級のペースで新録音を続々と発表しているヤルヴィ一族の長老ネーメ・ヤルヴィ。
 3年間での完成を目指す、ネーメ・ヤルヴィとノルウェーのベルゲン・フィルとのスペシャル・プロジェクト、チャイコフスキーの3大バレエ全集第2弾は「白鳥の湖」!
 様々なレーベルにチャイコフスキーの「交響曲」や「組曲」、「バレエ音楽」の抜粋をレコーディングしてきたヤルヴィだが、意外にも3大バレエの全曲録音は今回のプロジェクトが初となるネーメ・ヤルヴィ。
 ネーメ・ヤルヴィの豪快なサウンドと音楽作り、ノルウェーのベルゲン・フィルの洗練されたサウンド、そしてエーネスのヴァイオリン。
 ヤルヴィ節全開の「白鳥の湖」!

 ※録音:2012年6月18日&12月3日−6日、グリーグホール(ベルゲン、ノルウェー)


 


CHSA 5143
(SACD HYBRID)
\2800→\2590
最新作シマノフスキの交響曲第1番&第3番!
 シマノフスキ:
  交響曲第3番 Op.27《夜の歌》 *†
  ハーフィズの愛の歌Op.26*
  交響曲第1番 Op.15
エドワード・ガードナー(指揮)
BBC交響楽団、BBC交響合唱団†
ベン・ジョンソン(テノール)*
 ガードナーの"ムジカ・ポルスカ"最新作シマノフスキの交響曲第1番&第3番!

 イングリッシュ・ナショナル・オペラの若き音楽監督、ベルゲン・フィルハーモニー管弦楽団の首席客演指揮者(2015年からは首席指揮者!)として大活躍中のエドワード・ガードナー。ガードナーとBBC交響楽団とのコンビで進行中の、ポーランドの音楽を探求するシリーズ「ムジカ・ポルスカ」、第8巻はカロル・シマノフスキ(1882−1937)の第3弾!
 20代のシマノフスキが作曲した交響曲第1番は、ワーグナーやシュトラウスなど後期ロマン派の影響を受けているシマノフスキ初期の佳作。交響曲第3番 《夜の歌》は、テノール独唱、混声合唱と大オーケストラのための大作交響曲で、シマノフスキ中期の傑作の1つ。
 そして、14世紀ペルシャの詩人、ハーフィズの詩に基づく、独唱と管弦楽のための歌曲集「ハーフィズの愛の歌」。交響曲第3番とハーフィズの愛の歌でソリストを務めるのは、BBCカーディフ・シンガー・オブ・ザ・ワールド2013で観客賞を受賞し人気上昇中のイギリスのテノール、ベン・ジョンソン。
 これで、シマノフスキ第1弾(CHSA 5115)と合わせ、シマノフスキの4つの交響曲が揃います!
 「ムジカ・イタリアーナ」、「ムジカ・デ・エスパーニャ」と並ぶChandosの名物シリーズ、「ムジカ・ポルスカ」にご期待ください!



 


CHAN 10812
\2400→\2190
タスミン・リトルのフランスのヴァイオリン作品集
 ルクー:ヴァイオリン・ソナタ ト長調
 ラヴェル:ヴァイオリン・ソナタ イ短調
 フォーレ:ヴァイオリン・ソナタ第1番 イ長調 Op.13
タスミン・リトル(ヴァイオリン)
マーティン・ロスコー(ピアノ)
 ルクー/ラヴェル/フォーレ、タスミン・リトルのフランス作品集!

 Chandos主力の専属アーティストの一人、イギリス音楽を中心とした知られざるヴァイオリン作品の発掘・探求と優れたテクニックで人気を博す、タスミン・リトル。
 「イギリスのヴァイオリン・ソナタ集」や「ヴォーン・ウィリアムズ」、「ブリテン」、「ウォルトン」などの近代英国音楽で成功を収めてきたリトルの次の舞台は「フランス」!
 ギョーム・ルクー、モーリス・ラヴェル、ガブリエル・フォーレ。19世紀後期フランスの大作曲家たちによる、偉大なるヴァイオリン・ソナタたち。
 今回収録されるラヴェルのソナタは、ト長調(第2番)ではなく、ラヴェルの死後1975年に出版された遺作のソナタ イ短調(第1番)。
 長年パートナーシップを結ぶ名手マーティン・ロスコーの伴奏(ちなみに、ロスコーは、ジェニファー・パイクの「フランスのヴァイオリン・ソナタ集(ドビュッシー/ラヴェル/フランク)」でも伴奏を務めている)に乗せて、タスミン・リトルの華麗で可憐なヴァイオリンが花開く。



  


CHAN 10839
\2400→\2190
メッセージ 〜 パヌフニク父娘の室内楽作品集
 A・パヌフニク&R・パヌフニク:祈り(弦楽六重奏版世界発録音)*
 A・パヌフニク:弦楽四重奏曲第1番
 R・パヌフニク:父親の思い出(世界発録音)
 A・パヌフニク:
  弦楽四重奏曲第2番 《メッセージ》、
  弦楽四重奏曲第3番、
  聖母マリアへの歌(弦楽六重奏版)*
ブロドスキー弦楽四重奏団
 〔ダニエル・ローランド(ヴァイオリン)、
  イアン・ベルトン(ヴァイオリン)、
  ポール・キャシディ(ヴィオラ)、
  ジャクリーン・トーマス(チェロ)〕
ロバート・スミッセン(ヴィオラ)*
リチャード・メイ(チェロ)*
 アンジェイ・パヌフニク生誕100周年記念!

 専属アーティストとしてシャンドス(Chandos)に加わり、アンコール集やラテン・プログラム、新世界をテーマとしたコンセプト・アルバムなど、幅広いレパートリーを披露してくれたブロドスキー四重奏団。最新作は、ポーランド系イギリスの作曲家、アンジェイ・パヌフニクの生誕100周年を記念した、パヌフニク父娘の作品集!
 母国での不当な扱いから逃れ、イギリスへと活躍の場を移し、近年その音楽への注目が高まっている20世紀ポーランドの大作曲家アンジェイ・パヌフニク(1914−1991)と、娘で父と同じく作曲家となったロクサンナ・パヌフニク(1968−)。
 アンジェイ・パヌフニクの代表曲である3つの弦楽四重奏曲。父親が未完で残し娘が完成させた歌曲「祈り」の弦楽六重奏版(このヴァージョンでは世界初録音)。ア・カペラ・コーラスのために作られた「聖母マリアへの歌」の弦楽六重奏曲版。そして、父親アンジェイの生誕100周年に寄せてロクサンナによって2013年に書かれた、弦楽四重奏のための「父親の思い出(Memories of my Father)」。パヌフニクの革新的で表現力豊かな音楽、弦楽器同士のダイナミックな会話、郷愁的なメッセージ、ポーランドの民族的色彩を、ブロドスキー弦楽四重奏団が見事に表出しています。
 

CHAN 10838
\2400
サムシングス・ガッタ・ギヴ 〜 ミュージカル名曲集
 ロウ&ラーナー:君住む街角
 ポーター:ソー・イン・ラヴ、夜も昼も
 ロジャース&ハマースタイン2世:粋な噂を立てられて
 ボック&ハーニック:恋に落ちた時
 バート:レヴューイング・シチュエーション
 カーン&ハマースタイン:君は我がすべて
 ロジャース&ハマースタイン2世:独り言
 マーサー:恋愛適齢期
 フォレスト&ライト:ストレンジャー・イン・パラダイス
 ロジャース&ハマースタイン2世:春の如く
 マーティン&ブレイン:ガール・ネクスト・ドア
 スタイン&カーン:イッツ・マジック
 ロジャース&ハマースタイン2世:なんて美しい朝
 ボック&ハーニック:もし金持ちなら
 ロジャース&ハマースタイン2世:もしもあなたを愛したら(ベンチ・シーン)
サイモン・キーンリーサイド(バリトン)
スカーレット・ストラーレン(ソプラノ)
デイヴィッド・チャールズ・アベル(指揮)
BBCコンサート・オーケストラ
 数々のオペラ、コンサート・シーンで活躍し、世界で最もカリスマ的なバリトンの一人サイモン・キーンリーサイドが歌うのは、なんとブロードウェイやハリウッドの名作ミュージカルからのスタンダード・ナンバー!
 コール・ポーターの「夜も昼も(Night and Day)」、”屋根の上のバイオリン弾き"からの「もし金持ちなら(If I Were a Rich Man)」、そして黄金コンビ、リチャード・ロジャース&オスカー・ハマースタイン2世による数々の名作。
 エモーショナルな「独り言(Soliloquy)」からチャーミングな「レヴューイング・シチュエーション」まで幅広い表情の楽曲を、オペラで培った類まれなる表現力で歌い上げる。女声パートを歌うのは、ブロードウェイ女優のスカーレット・ストラーレン。




CHANNEL CLASSICS

CCSSA 33014
(SACD HYBRID)
\2800→\2590
アルゼンチン・アルバム
 ピアソラ:ブエノスアイレスの四季
  (ヴァイオリンと弦楽オーケストラ版/L.デシャトニコフ編)
 ヒナステラ:弦楽オーケストラのための協奏曲 Op.33
 ゴリホフ:2つの弦楽四重奏とコントラバスのための《ラスト・ラウンド》
カンディダ・トンプソン
 (ヴァイオリン&芸術監督)
アムステルダム・シンフォニエッタ
 アムステルダム・シンフォニエッタ!新録音はアルゼンチン・プログラム!

 2013年に結成25周年を迎えたアムステルダム・シンフォニエッタは、23人による演奏を基本形態とするオランダの常設弦楽オーケストラで、1995年にコンサートマスターに就任したカンディダ・トンプソンが2003年から音楽監督を務めている。
 あまり知られていない作品と有名曲を合わせ独奏的なプログラムを構成することでも知られているアムステルダム・シンフォニエッタ。今回選んだ題材はアルゼンチン。スタイルや色彩感など全く異なる3人のアルゼンチンを代表する作曲家に焦点をあて、ピアソラの「ブエノスアイレスの四季」とゴリホフの「2つの四重奏とコントラバスのための 《ラスト・ラウンド》」に、知られざるヒナステラの「弦楽オーケストラのための協奏曲」をカップリング。
 「ブエノスアイレスの四季」では、柔軟さを重視するためにヴァイオリン6本、ヴィオラ3本、チェロ2本、コントラバス1本という少数精鋭のアンサンブルを起用。
 斬新なプログラミングとそれを実現させる手腕と確かな演奏技術。アルゼンチン・プログラムと、オランダのオーケストラ・サウンドによるコントラストにご注目下さい!




GLOSSA



GCD P31907
\2500→\2290
デュファイ:1453年のためのミサ曲
 ミサ・ス・ラ・ファス・エ・パル
  (ミサ曲《もし、私の顔が青いなら》)
 ミサ・ロム・アルメ
  (ミサ曲《武装した男》)
ジュゼッペ・マレット(ディレクター、テノール)
カンティカ・シンフォニア
 〔ラウラ・ファブリス(ソプラノ)、
  アレーナ・ダンチェヴァ(ソプラノ)、
  フランチェスカ・カッシナーリ(ソプラノ)、
  ジャンルカ・フェッラリーニ(テノール)、
  マッシモ・アルティエリ(テノール)、
  マルコ・スカヴァッツァ(バリトン)、
  グイード・マニャーノ(オルガン)、
  マルタ・グラツィオリーノ(ハープ)、
  スヴェトラーナ・フォミーナ(フィドル)、
  エフィクス・プレオ(フィドル)、
  マウロ・モリーニ
   (スライド・トランペット&サックバット)、
  デイヴィッド・ヤークス
   (スライド・トランペット&サックバット)〕
 マレット&カンティカ・シンフォニア!新譜はデュファイの2つのミサ曲!

 "ラ・ヴェネクシアーナ"や"ラ・コンパーニャ・デル・マドリガーレ"の中心メンバーとしても活躍するテノール、ジュゼッペ・マレットがディレクターを務める声楽と器楽によるイタリアの古楽アンサンブル、カンティカ・シンフォニア。
 2009年のビュノワ(GCD P31906)以来の発売となるカンティカ・シンフォニアの新譜は、中世からルネサンス音楽への転換期を生き、ルネサンスの開拓・転換を果たしたブルゴーニュ楽派の巨匠ギヨーム・デュファイ(c.1397−1474)。
 デュファイ自身のシャンソン「ス・ラ・ファス・エ・パル」を定旋律とした4声の循環ミサ「ミサ・ス・ラ・ファス・エ・パル」は、世俗曲を定旋律とした最古のミサと言われている。
 作曲者不詳の民謡「ロム・アルメ(武装した男)」を定旋律とした4声の循環ミサ「ミサ・ロム・アルメ」は、数多くの作曲家が作曲した「ミサ・ロム・アルメ」のなかでも最初期のもの。
 これまでも、デュファイのシャンソン集(GCD P31903)と2つのモテット集(GCD P31902、GCD P31904)が非常に高く評価されてきた"デュファイの代弁者"カンティカ・シンフォニアが、デュファイの最も重要な2つのポリフォニー作品を歌う。

 ※録音:2011年7月&2013年7月、ロレット(イタリア)


GLOSSA PLATINUM


GCD P32109
\2500
モテット集 〜
 北フランス、カンブレーのマニュスクリプトA410からの音楽

グランドラヴォワ
ビョルン・シュメルツァー(指揮)

 多国籍古楽精鋭集団グランドラヴォア。オヌクール三部作の第3部はカンブレーのモテット集!

 中世、ルネサンスの音楽の演奏家、研究者であり、民族音楽学者としてもその名を知られるビョルン・シュメルツァーが、1999年にベルギーのアントワープで創設した多国籍の古楽精鋭集団グランドラヴォア。
 13世紀の教会建築家であり、建築のための図画、絵画、彫刻、装飾を集めるために当時のヨーロッパ各地を旅したヴィラール・ド・オヌクールをテーマとした「ヴィラール・ド・オヌクール三部作」の第2部は、フランス北部カンブレーで発見された写本からの「モテット集」。
 吟遊詩人の活躍の場、フランドル楽派、ブルゴーニュ楽派の大作曲家たちの活躍の場、されにはギョーム・デュファイの研鑽の地とも伝わるカンブレー大聖堂。
 ヴィラール・ド・オヌクールの生地からも程近い同地で発見され、現在はカンブレーの市立図書館に保管されている写本から解き放たれる作曲者不詳のモテットの数々。
 グランドラヴォアの驚異的な歌唱力、アンサンブルが、ヴィラール・ド・オヌクールの足跡、実り豊かなカンブレーの音楽の歴史を解き明かしてゆく。

 ※録音:2010年7月&8月、サン=イヴ(ブレーヌ、フランス)







GUILD


GMCD 7410
\2500
踊れ、踊れ
 アルトマン:
  J.B.アコーディングリー、ラスト・セット・サンバ、
  マイルス・デイヴィスのための旋律、ディーヴァの前奏曲、
  あなたを待っている、ピアノ独奏のための《3つの小品》、
  南極収束線
 デュランテ(アルトマン校訂):踊れ、踊れ
 伝承曲(アルトマン編):ピアノ独奏のための《ロシア民謡》
 ミオリン:青い夢
 ロジャース&ハマースタイン(アルトマン編):もしあなたを愛していたら
 ヴァン・ヒューゼン(アルトマン編):あなたに降る夢
アンデシュ・ミオリン(13弦ギター)
ローリー・アルトマン(ピアノ)
 スウェーデン、ストックホルム生まれの名ギタリスト、アンデシュ・ミオリンの"13弦ギター"と、アメリカ、ニューヨーク生まれのコンポーザー・ピアニスト、ローリー・アルトマンの"ピアノ"のデュオ・アルバム。
 10弦ギターと11弦ギターの特徴を兼ね備え、自らの代名詞でもある"13弦ギター"を駆使して、自作自演、アルトマンの作品&編曲作品を披露するミオリン。"13弦ギター"のために作品では、その音楽、演奏効果の両面に要注目。

 2011年−2013年の録音。
 

GMCD 7407/2
(2CD)
\5000
"聖ニコラウス・フォン・フリューエ"を題材とした壮大なスケールの作品
 リュッティ:
  ソプラノ、オルガン、打楽器と弦楽オーケストラのための交響曲
   《ニコラウス・フォン・フリューエの視界》
 ディートヘルム:
  弦楽オーケストラのための《パッサカリア》Op.324、
  弦楽オーケストラのための《慰め》Op.324a、
  ナウ・ザ・パス・コンプリートス・ザ・サークル Op.338
 (全曲世界初録音)
マリア・C・シュミット(ソプラノ)
マルティン・ハイニ(オルガン)
マリオ・シュービガー(打楽器)
ライナー・ヘルト(指揮)
ノヴォシビルスク国立フィルハーモニー室内管
 現代スイスのリーディング・コンポーザー、カール・リュッティ(1949−)の「シンフォニー」は、スイスの守護聖人である"聖ニコラウス・フォン・フリューエ"を題材とした壮大なスケールの作品。
 劇的なオルガンのサウンド、リズムを刻み、躍動するパーカッション、最終楽章のソプラノの神秘なる歌声。2013年に完成した現代スイスの大作である。シベリアのオーケストラ、ノヴォシビルスク国立フィルも大活躍!

 2014年2月の録音。




STRADIVARIUS



STR 33806
\2400→\2190
ロベルト・ファッブリチアーニ
 ジャチント・シェルシ・コレクション Vol.6
  ジャチント・シェルシ(1905-1988):
   Maknongan(バスフルートのための;1976)
   Pwyll(フルートのための;1954)
   Hyxos(アルトフルート、2つのゴングと小鐘のための;1955)(*)
   Quays(フルートのための;1953)
   Tetratkys(フルートのための;1959)
   Maknongan(オクトバスフルートのための;1976)
ロベルト・ファッブリチアーニ(各種フルート)
ジョナサン・ファラッリ(打楽器(*))
 


STR 33987
\2400→\2190
東京オペラシティ「コンポージアム2011 サルヴァトーレ・シャリーノを迎えて」ライヴも
 サルヴァトーレ・シャリーノ(1947-):

  カンターレ・コン・シレンツィオ
   (フルート、6つの声、打楽器とライヴ・エレクトロニクスのための)(*)
  子守歌(管弦楽のための)(+)
  声による夜の書(フルートと管弦楽のための)(#)
マリオ・カローリ(フルート(*/+))
ノイエ・ヴォーカルゾリステンのメンバー(*)
東京フィルハーモニー管弦楽団(+/#)
マルコ・アンジュス(指揮)

録音:2007年、ライヴ、ローマ、イタリア(*)
    2012年1月17日、ライヴ、東京オペラシティ・コンサートホール、東京、日本(+/#)

 現代イタリアを代表する作曲家の一人であるサルヴァトーレ・シャリーノ。特殊な楽器編成と奏法が生みだす特異な音響に魅了された日本のファンも少なくありません。
 (+)(#)は東京オペラシティの同時代音楽企画「コンポージアム2011 サルヴァトーレ・シャリーノを迎えて」(東日本大震災の影響で2012年1月に延期)におけるライヴ録音。(*)(+)は世界初録音です。特にフルートにこだわりを持つシャリーノの音楽の演奏には欠かせないマリオ・カローリももちろん参加しています。

 


STR 33995
\2400→\2190
新しいバッハのイメージ 21世紀の鍵盤楽器の展望
 J・S・バッハ(1685-1750):
  前奏曲とフーガ ホ短調 BWV533a
  コラール「キリストは死の絆につかれた」による幻想曲 BWV695
  われを憐れみたまえ、おお、主なる神よ BWV721
  前奏曲とフーガ ハ長調「ボローニャのマルティーニ神父のために」BWV deest
  ソナタ第1番ト短調 BWV1001/パルティータ ホ長調 BWV1006a
  シャコンヌ ニ短調 BWV1004 No.5
  ゴルトベルク変奏曲 BWV988 から アリア(No.1)(ボーナス・トラック)(*)
ルーカ・グリエルミ
(フォルテピアノ、オルガン、チェンバロ、クラヴィコード)

使用楽器:1726年、クリストフォリ製(フォルテピアノ)/1752年、コンコーネ製(オルガン)
       1738年、ファーター製(チェンバロ)/1784年、フーベルト製(クラヴィコード)

 楽器の弾き分けについては未だ判明しておりません。(*)はルーカ・グリエルミのCD「ゴルトベルト変奏曲」(STR 33925)のセッションで録音された別テイク。

 


STR 33396
\2400→\2190
【新装再発売】
おお、甘美なるわが生 イタリア・ルネサンスの声楽と器楽
 ステファノ・ランディ(1530-1571):Io vivea come aquila(マドリガーレ)
 不詳:(16世紀):Canario
 ペリッソーネ・カンビオ(1520頃-1565):La morte di marito(ヴィロッタ)
 チプリアーノ・デ・ローレ(1516-1565):Anchor che col partire(マドリガーレ)
 フランチェスコ・ダ・ミラノ(1497-1543):リチェルカーレとファンタジア
 ヴィンチェンツォ・ルッフォ(1510頃-1587):Lieti felici spirti(マドリガーレ)
 アントニオ・スカンデッロ(1517-1580):
  Voria che tu cantasse una canzone(ヴィラネッラ)
 ユリウス・ダ・モデナ(16世紀):4声のリチェルカーレ
 ペレグリヌス・チェーゼナ(16世紀):Non posso abbandonarte(フロットラ)
 不詳(16世紀):パヴァーヌ「La Battaglia」
 ペリッソーネ・カンビオ:
  Non t'arricordi quando me dicevi(カンツォン・ヴィラネスカ)
 フランチェスコ・ダ・ミラノ:ラ・スパーニャ
 アドリアン・ヴィラールト(1490-1562):O dolce vita mia(ヴィラネスカ)
 ヴィンチェンツォ・ルッフォ:A che cercar gli specchi(マドリガーレ)
 不詳(16世紀):La morte de la ragione(パヴァーヌ)
 ヴィンチェンツォ・ルッフォ:Gentil mia donna(マドリガーレ)
 ピエトロ・パオロ・ボッローノ(16世紀;?-1564以降):ファンタジア
 フィリッポ・アッツァイオーロ(1530頃-1569):
  E me levai d'una bella mattina(ヴィロッタ)
ロベルタ・インヴェルニッツィ(ソプラノ)
アッカデーミア・ストルメンターレ・イタリアーナ
アルベルト・ラージ(指揮)

録音:1995年3月21-24日、ドメニコ会小教会、ソアーヴェ、ヴェローナ県、イタリア

1995年に発売され長らく廃盤だった商品の新装再発売。

 


STR 33642
\2400→\2190
【新装再発売】
ルーカ・マレンツィオ(1553頃-1599):宗教的マドリガーレ集
 Grazie renda il Signor / Signor cui gia' fu pocho / Qual mormorio soave
 Il di' che di pallor / Padre del cielo / Quasi vermiglia rosa
 Sento squarciar del vecchio Tempio il velo / Vergine saggia
 E' questo il legno / Le dubbie speme / Vergine gloriosa e lieta
 Non fu mai cervo
リ・エッランティ
 ラヴィーニア・ベルトッティ、
 エリーザ・フランゼッティ(ソプラノ)
 アレッサンドロ・カザーリ(カウンターテナー、ディレクター)
 アレッサンドロ・カルミニャーニ、
 ジャンルイージ・ギリンゲッリ(カウンターテナー)
 ジャンルーカ・フェッラリーニ、
 ファビオ・フルナーリ(テノール)
 マルコ・スカヴァッツァ(バリトン) 
 ヴァルテル・テストリン(バス)
 ミラ・ストゥデント(リュート)
 マルタ・グラツィオリーノ(ダブルハープ)
 シモーネ・ジョルダーノ(チェンバロ)
アレッサンドロ・カザーリ(指揮)

録音:2001年9月6-8日、サン・ピエトロ教会、マローネ、ブレシア県、イタリア

2005年に発売され長らく廃盤だった商品の新装再発売。

 


STR 33740
\2400→\2190
【新装再発売】
エヴァリスト・フェリーチェ・ダッラーバコ(1675-1742):ヴァイオリン・ソナタ集
 ヴァイオリンと通奏低音のための12のソナタ Op.1 および
 2つのヴァイオリンと通奏低音のための12のソナタ Op.3 から
  ニ短調 Op.1 No.2/ト長調 Op.3 No.4/ト短調 Op.1 No.5
  イ長調 Op.3 No.12/イ短調 Op.1 No.4/ロ短調 Op.3 No.3
  ト長調 Op.1 No.8
インシエーメ・ストルメンターレ・ディ・ローマ
 ジョルジョ・サッソ(ヴァイオリン、ディレクター)
 マウロ・ロペス・フェレイラ(ヴァイオリン)
 フランチェスコ・ソレンティーノ(チェロ)
 サルヴァトーレ・カルキオーロ(チェンバロ、オルガン)

録音:2005年4月25-27日、サン・アレッショ教会、ローマ、イタリア

2005年に発売され長らく廃盤だった商品の新装再発売。

ダッラーバコは法学者を父にヴェローナに生まれ、幼い頃トレッリにヴァイオリンとチェロを師事し、20代初めはモデナで活動。1701〜1704年頃にバイエルンの選帝侯マクシミリアン2世の宮廷楽団員となり、戦争のためネーデルラント、フランスに随行。1715年、侯の凱旋に伴い宮廷楽長となり、1717年には顧問官の地位まで出世した。ダッラーバコは「ポスト・コレッリ」の作曲家とされ、その作風は非常に洗練されているが、その経歴を反映してか、当時のフランス音楽の様式が採り入れられている点が特徴的。



<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


GUILD HISTORICAL



GHCD 2413
\1700→\1590
リシャール・ブラロー&ジョージ・ウェルドン
 20世紀、仏英バレエ界の名指揮者たちが遺した至芸!

  アダン:バレエ音楽《ジゼル》(アンリ・ビュッセル版)
   〔1953年6月1日録音〕
  チャイコフスキー:組曲《くるみ割り人形》Op.71a*
   〔1960年録音〕
リシャール・ブラロー(指揮)
パリ・オペラ座管弦楽団
ジョージ・ウェルドン(指揮)*
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団*
 20世紀、仏英バレエ界の名指揮者たちが遺した至芸!リシャール・ブラロー&ジョージ・ウェルドン!

 20世紀フランスとイギリスにおける"バレエ"の名指揮者、リシャール・ブラロー(1910−1979)とジョージ・ウェルドン(1906−1963)。
 プレートルの師であり、バレエ、オペレッタの名匠としてその名を残すブラロー。アダンの「ジゼル」は、ブラローの代表的録音である。
 バルビローリに認められハレ管の副指揮者を務めたジョージ・ウェルドンの「くるみ割り人形」は最晩年の演奏。
 バレエなど舞台音楽のシーンで活躍した仏英の2人の指揮者が遺した功績を、レイノルズ・リマスタリングの復刻で。

 ※マスターソース:ユルゲン・シャールヴェヒター・コレクション
 ※リマスタリング:ピーター・レイノルズ&レイノルズ・マスタリング





GUILD LIGHT MUSIC

GLCD 5221
\2000
軽音楽の黄金時代〜ライト・ミュージック・スモーガスボード
 ラーション:プレミエーレ
 モルテンセン:ラッフィング・ヴァイオリン
 フレデリクセン:コペンハーゲン・マーチ
 ゲーゼ:嫉妬
 ニールセン:序曲《仮面舞踏会》
 アルヴェーン:スウェーデン狂詩曲/他
オーケ・イエルヴィング&オーケストラ
ベラ・サンダース&オーケストラ
テディ・ペーターセン&オーケストラ
エイフィン・フィエルスター(指揮)
ウィーン交響楽団
マントヴァーニ&オーケストラ、他
 ギルド・ライト・ミュージック第121集は、これまでと趣を変えて"スウェーデン"がテーマ!マントヴァーニ&オーケストラのアルヴェーンの「スウェーデン狂詩曲」など、ギルド(Guild)が用意したスモーガスボードで、一味違うスウェディッシュ・プログラムを堪能。

 1936年−1962年の録音。アラン・バンティングのリマスタリング。
 
GLCD 5220
\2000
軽音楽の黄金時代 〜 グランドスタンド 〜
 1940年代のプロダクション・ミュージック

  ファーノン:グランドスタンド
  ビーヴァー:ラジオ・シアター
  ホワイト:カプリース
  パーマー:ティンカーベル
  ヘンマン:シャルムーズ/他
ロバート・ファーノン(指揮)
クイーンズ・ホール・ライト・オーケストラ
シドニー・トーチ(指揮)
ニュー・センチュリー・オーケストラ
ウォルター・コリンズ(指揮)
ロンドン・プロムナード・オーケストラ、他
 ライト・ミュージックの黄金時代を回顧するギルド(Guild)の名物シリーズ「ギルド・ライト・ミュージック」の第120集は、1940年代にプロのエンターテイメント・ビジネスのために出版社から提供された"プロダクション・ミュージック"集。

 1942年−1949年の録音。アラン・バンティングのリマスタリング。



<国内盤>


ARCO DIVA



UP0083
(国内盤)
\2800+税
バルバラ・ドール(ヴァイオリン)
 ヴァイオリン、中欧、ロマン派の始まりと終わり
  〜シューベルト、エネスク、シェーンベルク、ヘンツェ〜

 ◆エネスク(1881〜1955):
  ①ピアノとヴァイオリンのためのソナタ第3番イ短調 op.25「ルーマニア民衆風」
 ◆シューベルト(1797〜1828):
  ②ヴァイオリンとピアノのためのソナタイ短調 D385
    (歿後出版 op.Anh.137-2)
 ◆シェーンベルク(1875〜1951):
  ③ヴァイオリンのための幻想曲 ピアノ伴奏付 op.47
 ◆ハンス・ヴェルナー・ヘンツェ(1926〜):
  ④五つの夜曲 〜ヴァイオリンとピアノのための
バルバラ・ドール(ヴァイオリン)
クリスティーナ・マルトン(ピアノ)
 ドイツ西部の最前線で活躍するバルバラ・ドールの、メリハリの利いた作品解釈が絶妙!
 対するピアニストはルーマニア出身の俊才。演奏家の知名度ではない、欧州随一の筋金入りの室内楽が聴ける。しなやかなシューベルトから、現代小品の親しみやすさまで。

 単体の作曲家に集約されていない、ピアノとのデュオ・リサイタルもののヴァイオリン音楽CD というのは、音盤としてはなぜか注目を集めにくいのかもしれませんが...自分の知りうるかぎりでは、一目見て面白い選曲でプログラムを組める人のアルバムにハズレはないどころか、たいていは「当たり」ばかりのように思うのです。
 とくにCD時代になって以来、この種のアルバムは演奏家たちの「名刺代わり」として作成されるようで、彼らがいろいろな国に進出してゆくにあたって自分を知ってもらうため、ひとわたり得意な曲を大小まとめてCD にするケースが多いところ、なにしろ自分の持てるものをきちんと出そうとするからには、結果的に演奏者自身が悪いもので妥協するはずがないというのも、こうしたクオリティの高さの背景にあるのかもしれません。
 ロマン派初期と近代のわかりやすいソナタが1編ずつ、そして作曲家の名前からすると「おそろしい現代音楽」を書きそうな二人—-しかし彼らもオーケストラや声楽入りのものであれば確かに恐ろしく耳になじみにくい曲も書きますが、ここに登場するシェーンベルク作品も、はたまたドイツの異才ヘンツェの5曲も、演奏者ふたりの確かな曲解釈あればこそ・で驚くほど耳なじみのよい仕上がりに。1曲ごと丹念に聴き確かめたくなる小品に仕上がっているのです!

 トーマス・ツェートマイアーの門下生というのもどこか頷ける、また同時にトーマス・ブランディスに師事して筋金入りの作品解釈を学び、またギトリスのような小品の神様、名教師ギンゴルドなどにも師事して多面的な感性を養っていればこそ、臨場感豊かなエネスクの民俗調を、シューベルトのしなやかな憂愁を、かくも鮮やかに聴かせられるのでしょう。見過ごせない1枚なのです。




INDESENS!



INDE024
(国内盤)
\2800+税
エマニュエル・キュルト
 地中海のパーカッショニスト
  〜フランス国立管弦楽団ソリストと、しなやかな打楽器のひとときを〜

 ◆フェルナンド・ペネリャ(1914〜1993):
  ①闘牛の牛たち(ロス・ミウラス)
 ◆ディディエ・ベネッティ(1960〜):
  ②ラティテュード(緯度)
 ◆モーリス・ラヴェル(1875〜1937)/サフリ・デュオ編:
   ③道化師の朝の歌
 ◆フランク・トルティレ(1963〜):
  ④クロードに捧ぐ 〜麗しの人生
 ◆チック・コリア(1941〜)/ステファーヌ・ラベリ編:
  ⑤ミュージックマジック(テューバと打楽器による)
 ◆ブルーノ・マントヴァーニ(1974〜):
  ⑥おそろしい夜々(ホーンテッド・ナイツ)
 ◆ティアリー・エスケシュ(1965〜):
  ⑦グラウンドII〜オルガンと打楽器のための
 ◆ステファーヌ・ペレグリ(1967〜):
  ⑧サーシャと、赤い山並み
 ◆ウード・ユルゲンス(1934〜):
  ⑨ギリシャのワイン(ジャン・ガラン編)
エマニュエル・キュルト(各種打楽器、ヴァイブラフォン)
アンサンブル・ラティテュード
ディディエ・ベネッティ指揮
フランス国立管弦楽団
ニコラ・バルデルー(cl)
ベルトラン・シャマユー(p)
ティアリー・エスケシュ(org)
ステファーヌ・ラベリ(tuba)他
 色彩的オーケストラの達人が多いフランスには、打楽器奏者たちも超一流の天才が揃っていた——
 フランス国立管弦楽団のスーパープレイヤー、エマニュエル・キュルトがくりだす緩急自在の演奏はメロウなものあり、痛快な南国のパッションあり、ラテンの息吹が理屈抜きに滅法すばらしいのです!

 各種打楽器を使いこなす桁外れの才人的パーカッショニストが主人公!
 エマニュエル・キュルト(ドイツ語のKurt をフランス風に読め、と言われました)、フランス国立管弦楽団で活躍する南仏出身の若きソリストが織り上げてみせたプログラムは、思いがけないソロ・トラックの数々もさることながら、共演者があってこそ映える打楽器の魅力をもあざやかにすくいとっていて、打楽器奏者としての一貫性をあざやかに印象づける仕上がりになっていて聴きごたえ充分。
 これを聴いたら他のフランス系オーケストラものの録音でも、あらためて打楽器パートの立ち回りに耳をそばだててみたくなるであろうこと請け合いな、実に興味深い打楽器の存在感がたまりません。
 とくに美しいのは、パイプオルガンと打楽器を組み合わせてみせたエスケシュの逸品、あるいはテューバ(!)の立中低音がシックなチック・コリアの「ミュージックマジック」...30 代でパリ音楽院の学長に就任した話題作曲家マントヴァーニの充実作も、かなり本格的な現代音楽であるにもかかわらず、このプログラムの流れのなかではまるで異質な感じがしないのが不思議なところ。

 ラヴェルの編曲ものなどユニークなトラックも含め、南仏出身のキュルトが原体験的に肌で感じてきた少年時代の「隣国スペインの空気」への憧憬が、ところどころ裏テーマのように盛り込まれているのもポイント。
 地中海の躍動感と人情味、生と死とが隣りあわせなラテン的緊張感にただよう官能性、全体に極上のヨーロッパ映画を愉しんでいるような気分にさせてくれる1枚です。




PAN CLASSICS



PC10314
(国内盤)
2800+税
リナ・トゥール・ボネ
 ヴィヴァルディ 協奏曲、あるいはソナタ
  〜新発見・新校訂作品さまざま〜

 ◆アントニオ・ヴィヴァルディ(1678〜1741):
  ①ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 RV 218(世界初録音)
  ②ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ
   (グラーツ・ソナタ第4番)ハ短調 RV7
  ③ヴァイオリン協奏曲 イ長調 RV346(世界初録音)
  ④ヴァイオリン協奏曲 ハ短調 RV771
   (オリヴィエ・フレ補筆完成版)
  ⑤ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ
   (グラーツ・ソナタ第3番)ニ長調 RV11
  ⑥ラルゴ ヘ短調〜ヴァイオリン協奏曲 ハ短調 RV202 より
   (ゲオルク・ピゼンデルによる装飾音が施された版、
    ドレスデンの手稿譜より)
リナ・トゥール・ボネ(バロック・ヴァイオリン)
Ens.ムジカ・アルケミカ(古楽器使用)
 スペイン出身の腕前確かなバロック・ヴァイオリン奏者が思わぬ新録音を届けてくれました!
 すでにたいていの曲は録音されていたかと思いきや、ヴィヴァルディの「作品番号なし」のヴァイオリン協奏曲の数々には実のところ、いまだに録音されたことのない異色の名曲が何曲もあり、本盤はそれらも「ワケあり」の事情をうまく読み解き対処したうえで収録した、いわば未知のヴィヴァルディ世界へのイニシエーションとなっているわけです。

 DigiPack による美麗なジャケットについつられて手を伸ばしてみた...といった気軽な気持ちで聴く人にとっても、じゅうぶん以上に満足いただけるであろう、いかにもヴィヴァルディらしい超絶技巧のヴァイオリン・ソロや艶やかな旋律美といった諸要素に事欠かないのはもちろん、本盤では基本的に協奏曲でも1パートひとりずつ、つまり(ヴィヴァルディが教鞭をとっていたヴェネツィアのピエタ養育院のオーケストラとは違う)18 世紀初頭当時のスタンダードな演奏環境にそくした編成で演奏しており、その合間に盛り込まれた通奏低音伴奏の身のソナタ群では逆にところどころ通奏低音楽器を増やして、18 世紀当時いかにソナタ(室内楽)と協奏曲(大合奏でも弾ける音楽)とが境目なく共存していたか、あらためて教えてくれる本格派のアルバム作りがまた頼もしいところ!
 コンチェルト・ケルンやレザール・フロリサンでコンサートマスターもつとめてきたスペインの名手リナ・トゥール・ボネの、しっとり濃密ながら華やぎに事欠かないガット弦さばきが痛快です。

 解説はマイクル・タルボットを追い落とさん勢いでヴィヴァルディ盤ライナーを書き続ける才人オリヴィエ・フレ(全訳付)——見逃せない注目盤です!
 


PC10306
(国内盤)
\2800+税
リンドン・ウォッツ
 19世紀バスーンの銘器と、作曲家たち
  〜ベートーヴェン、ライヒャ、ロッシーニ、ドニゼッティ〜

 ◆ジュゼッペ・タンプリーニ(1817〜1888):
  ①ドニゼッティの『連帯の娘』の主題群による技巧的幻想曲
  (ファンタジア・ディ・ブラヴーラ)〜
   バスーンとピアノのための
 ◆ベートーヴェン(1770〜1827):
  ②三重奏曲 ト長調 WoO.37 〜
   フルート、バスーンと鍵盤楽器のための*
 ◆アントン・ライヒャ(またはアントニーン・レイハ 1770〜1836):
  ③バスーンとピアノのための二重奏曲 変ロ長調
 ◆ロッシーニ(1792〜1868)/フレデリク・ベル編 :
  ④カヴァティーナ(歌劇『どろぼうかささぎ』より)〜
   バスーンとピアノのための
リンドン・ウォッツ
(19 世紀バスーン/J=N.サヴァリ1823 年モデル)
エドアルド・トルビアネッリ
(fp/ローゼンベルガー1840 年製オリジナル)
マリアン・トロイペル=フランク
(ft/グレンザー1810 年頃製作モデル)*
 ミュンヘン・フィルで、レヴァイン時代から首席を張ってきた若き名手は「古楽器の達人」だった!

 「バスーンのストラディヴァリウス」と呼ばれたサヴァリ2世の稀少な現存銘器を周到に再現製作、えもいわれぬ低音の上品さと高雅な高音部に魅了される、古楽器を使う意義をつよく感じる名演!

 ファゴット...いや、本盤のひそかな主人公である楽器製作者サヴァリ2世はパリの工房で活躍した人ですから、彼が作ってきた楽器はファゴットというより、フランス式楽器(バソン)の先祖ととらえたほうがよいのでしょう(そのあたりを意識しつつ、今回のアルバムでは一貫して英語の「バスーン」を訳語として充てています)。

 19 世紀中盤に亡くなったにもかかわらず、この18 世紀末生まれの名工ジャン=ニコラ・サヴァリ2世(1786〜1853)が手がけた楽器は広くフランス語圏と英国で高く評価されつづけ、名高い楽譜出版社ブージー&ホークスの所蔵する19 世紀末(!)の英国製バスーンの多くの作りにも、このサヴァリ2世の楽器からの影響がありありとみとめられるほどだそうです(つまり、18 世紀末にパリで楽器製作を学んだ人の作ったバスーンが、そのままエルガーやラヴェル、ヴォーン=ウィリアムズやストラヴィンスキーが活躍した時代の英国やフランスで人気だったということになりますが、なかなか思いがけない話ではありませんか)。
 現存する貴重なサヴァリ2世自身の作例をもとに、周到に復元製作がなされた歴史的バスーンを吹くのは、近年なおレヴァインや故マゼールらとの共演で知られるミュンヘン・フィルで、20 世紀末以来ソロ奏者をつとめてきたオーストラリア出身の名手リンドン・ウォッツ——なんと彼は古楽器の達人でもあり(アンサンブル・ゼフィーロの大ヴェテラン、アルベルト・グラッツィ門下に研鑽を重ねています)、フォルテピアノの名盤を数多くリリースしている俊才トルビアネッリの弾くウィーン製オリジナルの歴史的ピアノとともに、あるときはベル・カント・オペラの名旋律を流麗な超絶技巧とともに余裕綽々、またあるときはベートーヴェン最初期の、管楽器を使った「知る人ぞ知る」トリオ(なんと、古楽器では初録音!
 意外な盲点)や、同じボン宮廷に仕えていたあとパリに出た才人ライヒャの秀逸な二重奏曲など、充実した多彩なプログラムで、サヴァリ2世の楽器の特徴ともいえる優美な低音のあでやかさを、あるいは高音域での高雅な調べを、たっぷり堪能させてくれるのです!

 解説充実全訳付、バスーンの歴史にサヴァリ2世あり、を強く印象づける、好事家の慰みの域をはるかに超えた古楽器バスーン録音の白眉といえる1枚。「音」も届いております、お気軽にお申し付けを!
 


PC10300
(国内盤)
\2800+税
グナール・レツボール、Symphonia の名盤復活!
 ビーバーの、ありとあらゆる祝祭音楽
  〜チェコ東部、音楽宮殿クロムニェジーシュ城のバロック謝肉祭〜

◆ハインリヒ・イグナーツ・フランツ・フォン・ビーバー(1644〜1704):
 ①喇叭の響きと、音楽による食卓のもてなし
 ②4声のアリア(I) 〜4声のための
 ③ハルモニア・ロマーナ(ローマ風の音楽)
 ④バレッティ(舞踏音楽さまざま I)
 ⑤4声のアリア (II)
 ⑥バレッティ(舞踏音楽さまざま II)
 ⑦バレッティ・ラメンタービリ(悲哀の舞踏音楽)
  〜4声のための
グナール・レツボール(バロック・ヴァイオリン)
アルス・アンティクヮ・アウストリア(古楽器使用)
 これは痛快!
 村祭りをイメージした宮廷音楽を思わせる、緩急自在の娯楽的バロック弦芸術——

 ほんのり物語仕立てにプログラムを並べ、リコーダーなど織り交ぜて。モーツァルトの1世紀前、オーストリアの宮廷音楽生活はなんて精彩鮮やか!異才レツボールの懐の深さ、最高です!

 私たちにとって「バロック音楽」というとつい、バッハやヴィヴァルディの活躍した18 世紀初頭の音楽のことを思い浮かべてしまうかもしれません。
 でも実のところ「バロック」とは「ゆがんだ真珠」の意...美術史用語としてのバロック美術が、17 世紀の美術家たちの表現をさすことばとして使われやすいのと同じように、西欧芸術音楽の世界が「ゆがんだ真珠」のごとく、均整よりも躍動感を、理知よりも感情の発露を、統一よりも逸脱をいっそう求めていた時代といえば、それはやはり17 世紀にほかなりません(コレッリがトリオ・ソナタ形式を洗練の極致に導き、ダ・カーポ・アリアの形式が定まり...などというのはいわば「次の時代」に属することのような)。

 ルーベンスの虎狩りの絵やベルニーニの官能的な彫刻装飾のような、ダイナミズムあふれるエキサイティングでエッジの効いたバロック宮廷音楽をおもうぞんぶん味わうなら...娯楽にかけては周辺諸国を押しのけんばかりの本気をみせるオーストリア人たちこそ、この種の音楽を本気で突き詰められる天才ぞろいだったのだとあらためて痛感せずにおれなくなるのが、超絶技巧と本格音楽学の徒、バロック・ヴァイオリンの鬼才グナール・レツボール率いるアルス・アンティクヮ・アウストリアのこの1枚!

 かつてSymphonia レーベルで制作されたものの長らく廃盤になっていた本盤は、17 世紀のオーストリアを代表する作曲家のひとりH.I.F.ビーバーに焦点をあて、膨大な量に上るその作品の数々をていねいに厳選、彼がかつて仕えていたチェコ・オルミュッツの司教君主の宮殿における、痛快きわまりない謝肉祭の祝典を音で再現してみせよう...というプロジェクト!
 ビーバーは自らドイツ語圏随一の技巧派ヴァイオリン奏者として名をはせただけでなく、作曲家としても合奏曲から礼拝音楽まで、ありとあらゆるジャンルを手がけた多作家だったわけですが、ここに選ばれているのは、主君である司教君主の入場をたたえる金管・打楽器入りの壮麗な導入曲から、ヴァイオリンがひとつ、あるいは合奏であざやかな音の交錯を聴かせるソナタや舞踏曲、そしてビーバーならではの描写的な音使いにみちた異色系の小品など、全面的に歌詞や歌い手などほとんど出てこないにもかかわらず、とにかく多種多様な音遊びの妙の連続で、まるで物語のようなスリリングな展開でまったく聴き手を飽きさせないのです。
 折々よーく耳を傾けてみれば、使われている音楽のそこかしこに信じがたい超絶技巧が盛り込んであり、レツボールが極度の劇的起伏をあくまで大切にしながら、そうしたパッセージをこともなげに弾きこなしてゆくようすにもまた、あらためて陶然とさせられたり…その後ビーバーはオルミュッツ司教の宮殿を去って、いつしかザルツブルク大司教の楽長となるのですが、それ以前の若き日のみずみずしい感性も彷彿とさせるような曲が揃っているのも貴重。




RAMEE



RAM1303
(国内盤2 枚組
トラック別詳説付)
\4000+税
ラインハルト・カイザー(1674〜1739):
 受難オラトリオ「イエス、世界の罪ゆえに苦しみ死す」

  〜B.H.ブロッケスの台本による(通称『ブロッケス受難曲』)
ペーテル・ファン・ヘイヘン指揮
Ens.レ・ムファッティ(古楽器使用)、
ヴォクス・ルミニス(古楽声楽集団)
ズュジ・トート(S)
ペーター・コーイ(Bs)
ヤン・ファン・エルサッケル(T)
 テレマンと人気を二分した、後期バロックの「北の巨匠」カイザー...あざやかな作曲手腕を強く印象づける傑作『ブロッケス受難曲』は、バッハの受難曲群より10年以上も前に書かれヘンデルやテレマンの同題作の手本ともなった傑作。欧州屈指の俊英陣、意欲的名演!
 

 ほんとうに、バロック後期にはもっと開拓されるべき作曲家が何人いることでしょう——とくにオペラやオラトリオなど、CD では2枚組になることの多い大作ジャンルには、腕によりをかけて傑作を残し、並居る有名作曲家たちにも全くひけをとらないどころか、時には凌駕しさえするほどの作曲手腕をみせた巨匠も少なくないというのに、多くの人がヘンデルやバッハのオラトリオや受難曲「しか」聴かないまま、この分野の面白さに気づかないままでいるというのは、音楽愛好にかけては世界随一の日本にとての大きな損失であるように思えてなりません。

 19 世紀に名を残したか奇跡的に復権を遂げた巨匠「だけ」に固執する古典的ドイツ音楽史のせいで不遇をかこっている「幻の巨匠」は数あまた、おそらくその筆頭は今年歿後250 周年を迎えるラモーであり、あるいはその大先達のリュリ、もしくはA.スカルラッティやボノンチーニ、カルダーラ...といったイタリア出身の巨匠たちなのでしょうが、実はこの古めかしい音楽史観のせいで埋もれてしまった名匠は、当のドイツにもたくさんいたのです。

 最近CD も増えてきたピゼンデルやハイニヒェンなどドレスデン宮廷の巨匠たち、ファッシュやグラウプナーなど「バッハがらみ」で名前だけはよく出てくる作曲家たちなどはまだ恵まれているほうかもしれませんが、ことバッハの生涯と全くリンクしていないドイツ語圏の作曲家たちは、そもそも名前すら挙がる機会がめったにないためか、復権がことのほか遅れているように思います。本盤の主人公カイザーなど、まさにその筆頭格ぱハンブルクの歌劇場で、若きヘンデルやテレマンが活躍を始める前から人気作曲家として高い名声を誇ったこの巨匠は、文献などでは名前が出てくるけれど音楽はまったく演奏されず実態がつかめない...というタイプの音楽家。

 しかしさすがは人気作曲家だっただけあって、その音楽が実に抑揚に富んだドラマティックな、そして後期バロックならではの美しい旋律美に彩られた傑作ぞろいだったことは、ここに堂々全曲録音された「ブロッケス受難曲」の隅々からひしひしと伝わってきます。
 のちにテレマンやヘンデルも同じ台本を使い、それぞれの『ブロッケス受難曲』を書いていますが、このカイザーの作品はそれらの作品で台本として使われた詩人B.H.ブロッケスの受難劇を最初に台本として使った記念碑的名作。
 イエスの悩みと苦しみをあざやかな音楽劇に仕立て上げ、弦楽合奏にリコーダーやオーボエが加わる色彩感豊かなバロック・オーケストラとともに、変幻自在の音楽世界を汲み上げてゆく——初期ヘンデルを彷彿とさせながら、それらよりもずっとこなれた書法で織り上げられた音楽に心を預けるうち、知るべき世界がそこに秘められていたことを追認すること間違いありません。

 上記のとおり、主要な独唱者3人はバッハ・コレギウム・ジャパンなどでも活躍する世界的名歌手ばかり、多忙なベルギーの古楽器奏者たちが集うレ・ムファッティも、このプロジェクトには並々ならぬ意欲を持って臨んできたとのこと。
 バロックを知るうえで見過ごせない名匠の世界、ありがたい新録音です!





第77号でお知らせしたカイザーのアルバム
今までほとんど見向きもされなかったカイザーの作品がここへ来て頻繁にリリースされるようになったというのは、やはり「聴け!」ということだと思う。

MD+G
605 10372
\2400→\2190
〔再発売〕
待望の再発売!
ラインハルト・カイザー(1674-1739):

 ①歌劇「クラウディウスの誘惑」より
 ②フルート、ヴィオラ・ダモーレと通奏低音のための3声のソナタ第1番
 ③歌劇「バビロンの王」より
 ④弦楽のための協奏曲
 ⑤アリア「最愛のアドニス」
 ⑥歌劇「美徳の力」より
エリザベート・ショル(Sp)
ラ・リコルダンツァ(ピリオド楽器アンサンブル)

 ドイツ・バロック歌劇の祖、カイザーによる美しいアリア
 ハンブルグで活躍したバロック時代中期の作曲家ラインハルト・カイザー。オペラ、アリア、デュエット、カンタータ、セレナーデ、教会音楽とオラトリオなど、幅広い作品ジャンルで、テレマン同等の人気を誇った作曲家といわれています。
 特にバッハやテレマンがあまり着手しなかったオペラのジャンルでは、「ドイツ・バロック歌劇の祖」とされています。そのカイザーのオペラからのロココ趣味を取り入れた歌にソナタや器楽合奏を組み合わせたバランスよいカップリング。
 そして名バロック歌手エリザベート・ショルの透明感ある歌声によって、美しさが際立ったアルバムです。
 長らく入手困難になっておりましたが、待望の再発売です!

  【録音】2000年5月録音



 バロック時代、音楽の中心はイタリアだった。一方ドイツは、芸術的にも文化的にも商業的にも他のヨーロッパ諸国と比べて格段に差をつけられていた。
 ところが港町ハンブルグだけは違っていた。もともと「ドイツ」というひとかたまりの国などなく、幾多もの自由国家やらなんやらで構成されていた当時の「ドイツ」地方。ハンブルグはそのなかで例外的に裕福で文化的にも進んだ都市だった。
 さて、オペラは基本的に貴族の宮廷のために存在していたが、ようやくヴェネツィアで一般庶民も見られる劇場が生まれた。そしてドイツでもようやくハンブルグでそうした劇場が生まれ、イタリアにも負けないようなドイツ独自のオペラが人気を博した。ご当地オペラである。そのハンブルグで一世を風靡したのが、ラインハルト・カイザー。後のハンブルク市立歌劇場の首席作曲家を勤め、ドイツの国民オペラを隆盛に導いた。年代的にはヴィヴァルディとほぼ同時代。年下のテレマンも彼を慕ってハンブルグに来たらしい。その後いろいろ確執はあったらしいが、カイザーが繁栄させた土壌の上に、ドイツ最大の人気作曲家テレマンが生まれたことは間違いない。実際若きヘンデルもカイザーが発掘したと言われる。

 さて、そんなドイツの隠れた偉人カイザーのいろいろな作品を巧みに組み合わせた秀逸なアルバム、待望の再発売。






ZIG ZAG TERRITOIRES



ZZT051001
(国内盤)
\2800+税
在庫限定!
 インマゼール&ミドリ・ザイラー

モーツァルト(1756〜1791):
 1. ヴァイオリン協奏曲 第2番 ニ長調KV211
 2. 交響曲 第29番 イ長調 KV201
 3. ヴァイオリン協奏曲 第3番 ト長調KV216
  「ストラスブール協奏曲」
ミドリ・ザイラー(ヴァイオリン)
ヨス・ファン・インマゼール指揮
アニマ・エテルナ管弦楽団
(現アニマ・エテルナ・ブリュッヘ/古楽器使用)
 インマゼールが異才ミドリ・ザイラーとの共演でZig-Zag Territoires に刻んだ、あの傑作モーツァルト録音——ありがたく在庫確保いたしました!
 プレス切れしだい終了の限定流通になりそうですが、ぜひとも広く聴かれたい1枚。あらためて、お見逃しなく!

 Zig-Zag Territoires レーベルでは昨年、ベルギーの古楽系鬼才指揮者=フォルテピアノ奏者ヨス・ファン・インマゼールが刻んできたモーツァルト関係のアルバム4点(うち2点は2枚組)をまとめてBOX 化してくれましたが、そこに含まれていた名盤のうちひとつが、2005 年末頃に制作されたオリジナルの1枚ものタイトルとして、まだ一定数入手可能であることが判明!
 急ぎ在庫確保した分のほか、バックオーダーも可能らしいということがわかりました。そこで先日ご案内したシューベルトのヴァイオリン・ソナタ集( ZZT060501 )やロシア管弦楽作品集(ZZT050502)などと同じく、あらためて日本語解説付仕様で国内盤発売→可能なかぎり流通させる流れに——

 いまはオーダー可能な状況ではありますが、単体盤としては(つまり、BOX 仕様ZZT324 の一部としてではなく)いつまたプレス切れ再入荷未定になるかはわかりませんので、お早目の確保をお勧めしたい1枚です!

 ご存知の通り、インマゼールはまだメジャーレーベルが元気だった20 世紀末、早々と小資本レーベル(当初はChannel Classics)に着目して自身の録音プロジェクトを自分の企図どおり熱心・丁寧に進めてきた人。気の置けない古楽器演奏仲間と結成したアンサンブルであるアニマ・エテルナとの最初の長期プロジェクトのひとつが、彼自身の弾き振りによるモーツァルトの「フォルテピアノでの」ピアノ協奏曲の体系的録音だったことからもわかるとおり、モーツァルトには格別の思い入れと周到な演奏経験を誇る人。
 21 世紀に入り、ドビュッシーやムソルグスキーといった20 世紀作品を大編成古楽器オーケストラで演奏するようになった最近でも、モーツァルトは比較的小規模な、考え抜かれた演奏編成で録音に臨み、聴きはじめた瞬間からあらためて陶然とせずにはおれない、独特の極上演奏解釈を送り出しつづけてきたのでした。
 そうした取り組みがある意味で最上の結果を生んでいるのが、この1枚だったのです...

 同楽団のほか、切れのよい鋭角的ピリオド・アプローチで知られるベルリン古楽アカデミーなどでも首席奏者として活躍してきたミドリ・ザイラーが、随所で絶妙な古楽式ヴィブラートも駆使して織り上げてゆく2曲の協奏曲は、曲の存在感を何倍にも感じさせてくれる充実解釈!
 そして初期の交響曲のなかでもとりわけ壮大な構想が美しい交響曲第29 番での、意気揚々とした演奏陣の空気感...あらためて聴き深めたくなる1枚です。入手不可となる前に、どうぞお早目に!




ALM/コジマ録音



ALCD-3100
¥2800+税
マンハイム宮廷の栄華 〜シュターミッツの管弦楽〜
 [1]-[3] ヨハン・シュターミッツ (1717-1757):
  クラリネット協奏曲 変ロ長調
 [4]-[6] カール・シュターミッツ (1745-1801):
  ヴァイオリンとクラリネットのための協奏曲 変ロ長調
 [7]-[9] ヨハン・シュターミッツ:
  マンハイム交響曲第1番 ト長調
 [10]-[12] ヨハン・シュターミッツ:
  マンハイム交響曲第2番 イ長調
 [13]-[15] ヨハン・シュターミッツ:
  マンハイム交響曲第3番 変ロ長調
タラス・デムチシン(クラリネット&指揮)
ナザール・ヤスニツキー(ヴァイオリン)
オスカー・マーティン(チェンバロ)
響ホール室内合奏団
 あのモーツァルトをも魅了し、当時ヨーロッパ随一と謳われたマンハイム宮廷楽団。その実力派集団を育て上げたヨハン・シュターミッツと息子カールの協奏曲や交響曲は、進歩的な様式と卓越した管弦楽法によってヨーロッパ全土を席巻した。
 とりわけ、クラリネットの地位を高め、オーケストラ編成を充実させた功績は特筆すべきものがある。その後の音楽史を決定づけた18世紀マンハイムの音楽の魅力を、九響首席クラリネット奏者タラス・デムチシンと、北九州市を拠点に活躍著しい「響ホール室内合奏団」の活気あふれる演奏が伝える。

〈録音〉 末永文化センター(福岡) 2013年8月7日[ライヴ録音]
〈解説〉 佐伯茂樹 
total playing time: 60’26”



タラス・デムチシン(クラリネット):
Taras Demchyshyn
 1984年、ウクライナのリヴィフ生まれ。S. クルシェリヌィーツィカ音楽学校、ミコーラ・リーセンコ音楽大学を卒業後、ドイツに留学し、ダルムシュタット音楽芸術アカデミーで学ぶ。Villa Musicaより奨学金を得てベルリンに拠点を移し、ハンス・アイスラー音楽大学を首席で卒業。これまでに、K. ヘンネル、Y. コルチンスキー、M. シュミット、K. シュミット、R. フォースター、D. キューンの各氏に師事。ドミトロ・ヴィダ国際コンクール(2000/2003年)、バルトハウゼン城コンクール(2005年)で第2位、ダ・ポンテ財団コンクール(2005年)、オーベルストドルフ夏期音楽セミナーコンクール(2006年)で第1位を受賞。第12回大阪国際音楽コンクール(2011年)で木管楽器部門第1位他、グランプリ、オーディエンス賞、アルソ賞をトリプル受賞。ARD国際音楽コンクール(2012年)に出場。2007年より九州交響楽団首席クラリネット奏者に就任。同交響楽団と手塚幸紀指揮でモーツァルト、下野竜也指揮でウェーバーの協奏曲をソリストとして共演。2010年には指揮者としての活動も始める。これまでに指揮を秋山和慶、2013年より上野学園において、下野竜也、大河内雅彦の各氏に師事。2012年、セビリアにてセビリア王立交響楽団のメンバーと室内楽コンサートを行う。同年、A. ブリバエフ指揮・九州交響楽団とコープランドの協奏曲を共演。また、アンサンブル神戸に招かれL. シュピーラー指揮でウェーバーの協奏曲を共演。また、2013年、九州交響楽団定期演奏会において、G. ベルク指揮でモーツァルトの協奏曲を共演。2014年1月には、ヤマハ銀座コンサートサロンにてリサイタルを開催する。その他、ゲスト首席奏者として新日本フィルハーモニー交響楽団に招かれるなど、さまざまな分野で精力的に活動する。2013年4月よりヤマハ・オフィシャルクラリネットアーティストとなり、同年、世界初録音のエチュード「ドゥレクリューズ:古典・現代作品の主題による14の大練習曲」(コジマ録音)を発売。
http://www.tarasdemchyshyn.com
使用楽器:Yamaha SEV-Master (B♭& A)


ナザール・ヤスニツキー(ヴァイオリン):
Nazar Yasnytskyy
 ウクライナのリヴィフ生まれ。リヴィフのS. クルシェリヌィーツィカ音楽学校を皮切りに音楽を学び、1995年ミコーラ・リーセンコ音楽大学卒業。1996年にはライナー・クスマウルやトーマス・ブランディスといったベルリン・フィルのコンサートマスターたちに師事。1994?1998年にはリヴィフ国立オペラ・バレエ劇場にてアシスタント・コンサートマスターを担当。同時にリヴィフ・ヴィルトゥオーソではコンサートマスターを務め、多くの室内楽を演奏し、自身のカルテット「オペラ・アンド・バレエ」を主宰。1998?2001年、ビドゴシュチ(ポーランド)のオペラ・ノヴァにてコンサートマスター、ソリストを担当。2001年よりセビリア王立交響楽団にてコンサートマスターなどを務める。その他オルケスタ・スールなど数々のオーケストラや室内アンサンブルにてコンサートマスターなどとして活躍。


オスカー・マーティン(チェンバロ):
Oscar Martin
 1976年セビリア音楽院入学。ホス・アントニオ・コーソ、アナ・ギハロに師事。以降、フライブルク音楽大学、マドリード・ソフィア王妃高等音楽院、アムステルダム音楽院にてティボール・サーズ、ヴィタリー・ベルゾン、ドミトリー・バシキーロフ、ガリーナ・エギアザロバ、ヤン・ヴィンに師事。アルムデナ・カノ、エルザ・コロディン、フィリップ・アントルモン、ダニエル・バレンボイムといった著名な音楽家の指導を受ける。数々のピアノ、室内楽コンクールで入賞。マラガ市管弦楽団、セビリア王立交響楽団、オルケスタ・プレスホベム、ザーイル・アンサンブル、シモン・ボリバル・ユース・オーケストラなど数々のオーケストラにソリストとして参加し好評を博す。現在、セビリアのマヌエル・カスティーリョ音楽院にてコンサートと教育を結合させ活動中。最新CD「アルベニス:組曲《イベリア》全曲」(Lindoroレーベル)も世界で高い評価を得る。


特定非営利活動法人 響ホール室内合奏団(弦楽合奏団):
 北九州市の音楽専用ホール・響ホールの初代館長の“地元の演奏家を育てていきたい”という熱意から1998年に結成された。北九州市と近郊の弦楽器奏者で構成され、響ホールを拠点に地域に根付いた活動を重ねる。ミュージック・アドヴァイザーにヴァイオリニストの澤和樹氏(東京藝術大学教授・音楽学部長)、アソシエート・コンポーザーに作曲家の松下功氏(東京藝術大学教授)が就任。2003年には創立5周年を記念して英国公演を行い好評を博す。2006年には韓国国際音楽祭に招騁され、チェロのヤン・ソン=ウォン氏や人間国宝の尺八奏者、山本邦山氏と共演。2008年、創立10周年を記念して東京(紀尾井ホール)等にて公演を行い各地で絶賛される。2011年、韓国ソウルアートセンター室内楽ホールのこけら落とし公演に出演。2003年、北九州市文化奨励賞受賞。2012年にチェンバリスト中野振一郎氏との共演で響ホールにて収録されたCD『女神たちの響宴』(コジマ録音)を発売。
http://www.hibikistrings.jp



旧譜から
カール・シュターミッツ: ヴィオラ協奏曲 ニ長調 作品1
ARCO DIVA UP0073(国内盤) \2940

 もともとはマルティヌーの名曲ラプソディ・コンチェルトが聴きたくて手に入れたこのアルバム。
 マルティヌーらしい才気あふれたこの作品は、演奏者たちの手堅い名演のおかげでかなり聴きごたえがあった。続くルカーシュの作品も初めて聴いたが第1楽章はかなりかっこいい。はまった。
 で、3つ目は何だっけと思ったらシュターミッツ。いきなり古典派でガクっときたが、まあ強烈な2曲のあとにはお口直し的にこういうのもいいでしょう・・・的に聴き始めていた。
 そうしたら第2楽章でえもいわれぬ香り豊かな音楽が流れてきた。
 美しいのである。
 モーツァルトのように。
 そういやいつか息子のシュターミッツのヴァイオリンとヴィオラのためのアルバムを推薦したなあ。有名な親父さんの曲はあんまり意識して聴いたことがなかったけれど、親父さんもこんな素敵な曲も書いてたんだなあ。・・・と思いながらようやくブックレットを手にした。
 ・・・そうしたらこの曲も息子のカールの曲だった。父ヨハンではなかった。
 店主はよほど息子カールと相性がいいのか?いや、相性なんか関係ない。これは、モーツァルトの多くの美しい曲にひっそりともぐりこませてもOKなくらい素敵な作品。バロックと古典派のはざまには、こんな素敵な曲も眠っているのだ。
 ちなみに美形のヴィオリスト、ホスブロヴァーがボディコン風ドレスを身につけたジャケットはかなり強烈。


UP0073
\2500→\2290
マルティヌー(1890〜1959):
  ヴィオラと管弦楽のためのラプソディ=コンチェルト
ズデニェク・ルカーシュ(1928〜):
  ヴィオラ協奏曲
シュターミッツ(1745〜1801):
  ヴィオラ協奏曲 ニ長調 作品1
イトカ・ホスプロヴァー(ヴィオラ)
プラハ室内管弦楽団
収録曲のうち、マルティヌーとシュターミッツの曲は(ヒンデミットやグリンカのソナタ同様)ヴィオラ奏者たちにとっての定番名曲。強力なバック陣のおかげでソリストも自信満々、もっさりするでなくトンガりすぎるでなく、絶妙のラインで“クラシックな”古典派解釈を聴かせてくれるシュターミッツといい、スマートに曲構造を浮かび上がらせながら伸縮自在に高次の音楽がつくられてゆくマルティヌーといい、けだし絶妙でございます。同じくチェコ出身のルカーシュによる協奏曲も、ごく伝統的というか、現代というより「クラシック王道」らしくて相当カッコイイ! 民族音階をもとにした音の組み立て方は一歩進んだスメタナにシベリウスの気配少々、といった感じで、このあたりの作曲家に抵抗がなければ絶対に気に入るはず! 合間にフルートやファゴットが合いの手を入れるのだが、さすがは老舗のプラハ室内管、その音色のまあ絶妙なこと…耳の肥えたファンにもお勧めの絶品ヴィオラ盤。


 


ALCD-1146
¥2800+税
ジャン=フィリップ・ラモーの肖像
ジャン=フィリップ・ラモー (1683-1764):
 クラヴサン曲集第1巻より (1706)
  [1] 前奏曲
  [2] サラバンド 1 & 2
 クラヴサン曲集より (1724, 1731)
  [3] 田舎風
  [4] 鳥たちの呼び交わし
  [5] ロンドーによるミュゼット
  [6] タンブラン
 新クラヴサン組曲 (ca.1728)
  組曲 イ短調
   [7] アルマンド
   [8] クラント
   [9] サラバンド
   [10] 3つの手
   [11] ファンファリネット
   [12] 凱旋
   [13] ガヴォットと6つのドゥーブル
  組曲 ト長調
   [14] トリコテ
   [15] 無関心
   [16] メヌエット 1 & 2
   [17] 雌鳥
   [18] トリオレ
   [19] 未開人たち
   [20] エンハーモニック
   [21] ジプシーの女
 [22] 王太子妃 (1747)
崎川晶子(チェンバロ)
〈使用楽器〉
Christian Kroll (1776)
total playing time: 74’57”
〈録音〉 シャルトル博物館(フランス) 2014年3月31日、4月2、4、8日
〈解説〉 永田美穂
 
 没後250年のラモー・イヤーの後半を飾るクラヴサン(チェンバロ)作品集。フランス・シャルトル博物館に所蔵される名匠クリスティアン・クロル製作のオリジナル楽器が、300年の時を超えて煌めく音色によって新鮮な発想と創意に満ちたラモーの音楽世界へと聴き手を誘い込む。演奏はレコードアカデミー賞受賞の崎川晶子。その指先から紡がれる繊細な音楽はフランス・バロックの雅を現代に輝かせる。

崎川晶子(チェンバロ):
 桐朋学園大学ピアノ科卒業。ピアノを故井口基成、兼松雅子、ジャン・クロード・ヴァンデンエイデン、指揮伴奏を故斎藤秀雄に師事。ベルギーにてレオンハルトの生演奏に触れ、チェンバロに開眼しシャルル・ケーニッヒ、渡邊順生に師事。
 パリの古楽コンセルヴァトワールでチェンバロをノエル・スピース、フォルテピアノをパトリック・コーエンに師事。外国アーティストとも多数共演。室内楽、コンチェルト、ソロ等多方面で活躍している。「音楽の泉シリーズ」主催。ソロCD「クラヴサンの魅力」「モーツァルトの光と影」「上畑正和作品集 夢見る翼」「アンナ・マグダレーナ・バッハのための音楽帳」(レコード芸術特選盤)をリリース。「モーツァルト・フォルテピアノ・デュオ」(渡邊順生氏と共演)で2006年度レコード・アカデミー賞[器楽部門]受賞。

<映像>


ACCENTUS MUSIC(映像)



ACC 20320DVD
(DVD)
\3000→\2790
C.P.E.バッハ〜生誕300年記念コンサート
 C.P.E.バッハ:
  ・J.S.バッハのロ短調ミサより<クレド>への序奏
  ・交響曲ニ長調Wq183‐1
  ・マニフィカトWq215
  ・モテット「聖なる神」Wq217
 J.S.バッハ:ロ短調ミサBWV232より<クレド>
 ヘンデル:オラトリオ「メサイア」より
  <我は知る、我を贖う者は永久に生きることを>
  <ハレルヤ>
クリスティーナ・ラントシャマー(ソプラノ)
ウィーブケ・レームクール(アルト)
ローター・オディニウス(テノール)
トーマス・E・バウアー(バス)
ハンス・クリストフ・ラーデマン(指揮)
RIAS 室内合唱団
ベルリン古楽アカデミー
 1786 年のチャリティーコンサートを完全再現!C.P.E.バッハ〜生誕300 年記念コンサート

 収録:2014 年6 月15 日コンツェルトハウス( ベルリン)
 画面:NTSC 16:9、音声:PCM ステレオ、DD5.1、DTS5.1、リージョン:All、109’ 48、字幕:英独仏日韓、日本語字幕付

 2014 年に生誕300 年を迎えたC.P.E. バッハ。この映像は、2014 年6 月にベルリンのコンツェルトハウスで行われた記念演奏会の模様が収録されています。1786 年4 月9 日にC.P.E. バッハ自身の指揮によるチャリティーコンサートを再現しています。
 演奏は、ベルリン古楽アカデミーと、ドイツ合唱界を牽引するハンス=クリストフ・ラーデマン指揮の RIAS 室内合唱団。彼らは同コンセプトのアルバムをハルモニア・ムンディ・フランスから、C.P.E. バッハの作品だけを収録し(HMC.902167) 既に発売しています。
 今回は、コンサートを完全再現ということで、C.P.E. バッハ以外にも、父バッハとヘンデルの作品も含まれています。まずC.P.E. バッハのクレドへの序奏からスタート。この作品は、父J.S. バッハのロ短調ミサ曲の中のクレドを演奏するために作曲された、専用の序奏です。父親への敬意を強く持っていたC.P.E. バッハらしい作品です。豊富なホールトーンが魅力のベルリン・コンツェルトハウスの特徴を活かした、ベルリン古楽アカデミーとRIAS 室内合唱団の演奏は、決然とした潔さと迫力が感じられます。そしてヘンデルの「メサイア」からクリスティーナ・ラントシャマーが美しい歌声披露した<我は知る、我を贖う者は永久に生きることを>とそれに続くハレルヤ・コーラス。ヘンデルの生気に富んだ明るい楽想を楽しむことができます。そして最後は、C.P.E.バッハの傑作、交響曲ニ長調、大作マニフィカト、作曲技法を駆使したモテット「聖なる神」が続きます。

















9/25(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

DELOS


DE 3432
\2400
ピアニスト、ケドゥク自身のルーツを探る演奏
《キリル・ケドゥク〜私のポーランド日記》
 ショパン:
  エロールの「ルドヴィク」のロンド・ファヴォリ
  「私は僧衣を売る」による華麗な変奏曲 Op. 12
 ザレンプスキ:薔薇と棘 Op. 13
 シマノフスキ:仮面劇 Op. 34
 パデレフスキ:演奏会用ユモレスクOp. 14 〜
  第3番 カプリース
 ルトスワフスキ:2つの練習曲
キリル・ケドゥク(P)
 2011年、ケンピンスキー・クラシカル・ミュージック・フェローシップ(2009年にスイスで設立された賞)を受賞した若きピアニスト、キリル・ケドック。ベラルーシのグロドノで生まれ、母は指揮者、父はポーランド系の音楽家。
 このアルバムは、ショパンからルトスワフスキまでのポーランド作品を演奏し、彼自身のルーツを探るものです。
 

DE 3453
\2400
ベートーヴェンと同時期の作曲家、ヨーゼフ・ヴァイグルの秘曲
《ヨーゼフ・ヴァイグル:歌曲&アリア》
[歌曲]
 1: S Mag sein ,
 2:Lasst uns im vertrauten Kreise,
 3:Reiterlied, 4:Trost an meine Mutter,
 5:Die Tauschung, 6:In questa tomba oscura,
 7:Il Sogno, 8:Pria ch’io l’impegno,
[アリア]
 9:Nach dem Glanze, nach dem Scheine
  (from Adrian von Ostade),
 10:Ach, auch Konige sind Menschen
  (from Daniel in der Lowengrube oder Baals Sturz),
 11:Die Nacht entflieht (from Das Waisenhaus),
 12:Was Kummert mich des Fremden Gold?
  (from Das Waisenhaus),
 13:Wenn Sie mich nur von Weitem sieht
  (from Die Schweizer Familie),
 14:Vom weit entfernten Schweizerland
  (from Die Schweizer Familie),
 15:Heil mir! Ich werde Liebe finden
  (from Die Jugendjahre Peters des Grossen),
[他作曲家のオペラのための追加アリア]
 16:Schwort mir Rache und Verderben
  (from Spontini’s La Vestale),
 17:Schweigt, Genug, O Quiriten!
  (from Mozart’s La Clemenza di Tito),
 18:Ah, di Nina il Core (from Paisiello’s Nina o sia La pazza per amore), [La Principessa d’Amalfi からのアリア]19:Forse Abbastanza, 20:In qual barbaro cimento
ドナルド・ジョージ(T)
ルーシー・マウロ (Fp)
 ベートーヴェンと同時期のオーストリアの作曲家、ヨーゼフ・ヴァイグルの歌曲集。チェリストの父親を持ち、オペラ作曲家として活躍、34曲のオペラを残しましたが、現在ではほとんど忘れられています。
 このアルバムではそんな彼の歌曲を発掘。フォルテピアノの味わいある伴奏で歌い上げています。
 

DE 3443
\2400
独特の香気と音色の美しさ
《ショパン:マズルカ集》
 1:第17番 変ロ短調 Op. 24-4,
 2:第20番 変ニ長調 Op. 30-3,
 3:第21番 嬰ハ短調 Op. 30-4,
 4:第40番 ヘ短調 Op. 63-2,
 5:第41番 嬰ハ短調 Op. 63-3,
 6:第45番 イ短調 Op. 67-4,
 7:第32番 嬰ハ短調 Op. 50-3,
 8:第14番 ト短調 Op. 24-1,
 9:第15番 ハ長調 Op. 24-2,
 10:第34番 ハ長調 Op. 56-2,
 11:第36番 イ短調 Op. 59-1,
 12:第37番 変イ長調 Op. 59-2,
 13:第38番 嬰ヘ短調 Op. 59-3,
 14:第44番 ハ長調 Op. 67-3,
 15:第43番 ト短調 Op. 67-2,
 16:第47番 イ短調 Op. 68-2,
 17:第49番 ヘ短調 Op. 68-4
クララ・ミン(P)
 アメリカで大絶賛されている韓国の注目ピアニスト、クララ・ミンによるショパンのマズルカ集。
 このアルバムでは彼女のお気に入りのマズルカ17曲を演奏。ほとんどの曲が中期から晩年のもので、どの曲からも独特の香気が立ち上ります。音色の美しさも絶品。
 マズルカというよりもワルツに近い味わいかも。
 

DE 3448
\2400
協奏曲までも鮮烈な響きへ
シーン:ヒッキー(1970-):
 ① チェロ協奏曲
 ② クラリネット協奏曲
①ドミートリー・コーゾフ(Vc),
ウラディーミル・ランデ(指揮)
サンクトペテルブルク国立交響楽団/
②アレクサンダー・フィタースタイン(Cl),
ウラディーミル・ランデ(指揮)
サンクトペテルブルク国立アカデミック交響楽団
 デトロイト生まれの作曲家ヒッキー。彼は12歳の頃からエレキ・ギターを演奏し、オークランド大学ではジャズギターを学んだという経歴の持ち主。その後グロリア・コーツに学び様々な作品を書き上げます。
 クラシックだけでなく、ポップス、ジャズなど多彩な要素を取り入れた彼の作品は、いわば「ネオ・クラシック」と呼べるものでしょうか。この2つの協奏曲も鮮烈な響きに満ちています。
 

DE 3444
\2400
ロストロポーヴィチに絶賛されたチェリスト、コーゾフ
ショスタコーヴィチ:
 ① チェロ協奏曲第1番 変ホ長調 Op. 107
 ② チェロ協奏曲第2番 ト長調 Op. 126
ドミートリー・コーゾフ(Vc),
ウラディーミル・ランデ(指揮)
サンクトペテルブルク国立交響楽団
 「彼こそは真のアーティストだ」と、あのロストロポーヴィチにも絶賛されたチェリスト、ドミートリー・コーゾフ。彼は演奏家としてでだけでなく、教育者としても名高く、現在イリノイ大学のチェロの助教授としても活躍、後進の指導に当たっています。
 この緊張感に満ちた演奏こそ一聴に値するものです。
 

DE 3433
\2400
「美しい音楽を描く」という哲学
マーガレット・ルスヴェン・ラング(1867-1972):
 《From the Unforgetting Skies 〜 ピアノ作品集》

 1.古い家の精霊 Op. 58 (1917),
 2.リヴリー Op. 31 (1899), 3.スターライト (1894),
 4.狂詩曲 Op. 21 (1895),
 5.プチ・ロマン Op. 18 (1894),
 6.若い奏者のための3つの小品 Op. 60 (1919),
 7.ある夏の日 Op. 59 (1919),
 8.春の牧歌 Op. 33 (1899),
 9.春季 Op. 30 (1899), 10. 瞑想 Op. 26 (1897),
 11. 黄昏 (1894)
ルーシー・モーロ(P)
 エイミー・ビーチと同じ年にボストンの著名な家庭に生まれた女性作曲家、マーガレット・ルスヴェン・ラング。彼女は105歳という長命を授かりましたが、作曲は52歳の時にやめてしまいました。
 このアルバムには「美しい音楽を描く」という彼女の哲学が込められています。これは無言歌であり、美しく細工された繊細な音楽です。
 

DE 3449
\2400
絹のような美しい音色と鮮やかな音楽性
《Our American Roots 〜
 アメリカのチェロとピアノのための作品集》

 1. ガーシュウィン(ハイフェッツ& E.フェルドマン編):
  「ポーギーとベス」〜
   It Ain't Necessarily So /
   My Man's Gone Now,
 2. ガーシュウィン(E.フェルドマン編):3つの前奏曲,
 3. バーバー:チェロ・ソナタOp.6,
 4. ジョージ・ウォーカー:チェロ・ソナタ(1957),
 5. コープランド:「ビリー・ザ ・キッド」〜
  Waltz: Molto moderato /
  Celebration: Allegro
   (コープランドによるチェロとピアノ用ヴァージョン)
エマニュエル・フェルドマン (Vc)
ジョイ・クライン=フィニー (P)
 優れたチェリスト、エマニュエル・フェルドマン。カーティス音楽院を卒業した彼は、ソロリサイタルヤオーケストラの共演を重ね、数々の名演を披露しています。
 絹のような美しい音色と鮮やかな音楽性が評価され、世界中でひっぱりだこ。ここでは自身の編曲を含む珍しいアメリカの作品集を弾ききっています。
 

DE 3451
\2400
注目のパーカショニスト、リン・ヴァータンの見事な技量
《リン・ヴァータン〜Dancing on the Head of a Pin(マリンバ作品集)》
 1. ギヨーム・ル・ピカール:アバカ,
 2. ガレス・ファー(1968-):3つの練習曲,
 3. アンナ・イグナトヴィッツ(1968-):トッカータ,
 4. ダニエル・ベリ:ブルー・メモリーズ,
 5. チャバ・ゾルターン・マルヤン:ニブルヘイム,
 6. デイヴ・マリック:センス・アンド・イノセンス,
 7. クリストス・ハツィス(1953):
  イン・ザ・ファイアー・オブ・コンフリクト
  (マリンバとエレクトロニクス編)
リン・ヴァータン(マリンバ, パーカッション)
 注目のパーカショニスト、リン・ヴァータンのデビュー・アルバムです。21世紀に書かれた魅力的なプログラムは彼女の技量を確信するとともに、これらの作品への興味を強くそそるものです。
 ほとんどの曲はマリンバのためのものですが、電子楽器を用いた作品は、更に魅惑的な音色が楽しめます。
  

DE 3441
\2400
ヴィオラの哀愁溢れる音色
《Fantasy and Farewell〜ヴィオラと管弦楽のための協奏曲》
 ① マイケル・マクリーン(1952-):ヴィオラと管弦楽のための組曲
 ② シューマン:おとぎ話Op.113
 ③ ショスタコーヴィチ:ヴィオラ・ソナタOp.147
  (ウラディーミル・メンデルスゾーン管弦楽伴奏編曲版)
ロジャー・マイヤーズ(Va),
マイケル・フランシス(指揮)
ロンドン交響楽団
【録音】2012年1月, ロンドン、アビイ・ロード・スタジオ
 「幻想と告別」と題されたこのアルバムは、ヴィオラの哀愁溢れる音色を楽しむための1枚です。マクリーンの「組曲」は、マイヤーズの母の思い出のための作品を、作曲家マクリーンに委嘱。出来上がった音楽は郷愁溢れる美しいものです。
 シューマンの作品はもちろんのこと、ショスタコーヴィチのソナタの管弦楽版も神秘的、かつ内省的な雰囲気に満ちています。
 

DE 3460
\2400
煌めく高音、深々とした低音、全体を覆う輝き
《キャロル・ローゼンバーガー/ベーゼンドルファー・サウンド》
 1. リチャード・ロドニー・ベネット(1936-2012):舟歌,
 2. ラヴェル:水の戯れ,
 3. リスト:超絶技巧練習曲集第11番変ニ長調
  「夕べの調べ」,
 4. ラヴェル:鏡〜第3番 洋上の小舟,
 5. グラナドス:マハとナイチンゲール,
 6. ドビュッシー:沈める寺,
 7. チャールズ・トムリンソン・グリフィス(1884-1920):
  ローマのスケッチOp. 7〜第3番 アクア・パオラの泉,
 8. ドビュッシー:夜想曲,
 9. ドビュッシー:水の反映,
 10. ショパン:夜想曲第16番変ホ長調Op.55-2,
 11:チャールズ・トムリンソン・グリフィス:
  3つの幻想的小品Op.6〜第1番 舟歌
キャロル・ローゼンバーガー(P)
 スタインウェイ、ベーゼンドルファー、最近はファッツィオーリ。ピアニストがどの楽器を選択するかということだけでも話題になる昨今ですが、このアルバムはベーゼンドルファー「model 290 Imperial」の音色を存分に味わえる1枚です。
 煌めく高音、深々とした低音、全体を覆う輝き。これぞまさにピアノの王者。貫録たっぷりの美音をお楽しみください。
 

DE 3438
\2400
現代アメリカの不安と暗さを内包した歌曲
《マーク・アーベル(1948-):連作歌曲集》
 ① ダーク・アイド・カメレオン
 ② ライナー・マリア・リルケの5つの詩
 ③ 虹の歌
ジェイミー・チェンバリン(Sp:①③),
アリエル・ピストゥリーノ(Sp:②),
ヴィクトリア・キルシュ(P)
【録音】2013年9月, カリフォルニア
一時期スタンフォード大学で学び、1970年代から80年代の始めまではNYのロック・シーンで活躍、1983年にカリフォルニアに戻り、20年間ジャーナリストとして働いていたという作曲家アーベル。彼の歌曲はクラシックの伝統に則りながらも、現代アメリカの不安と暗さを内包した独特のもの。DELOSレーベルからは他にも2枚のアルバムがリリースされています。
 

DE 3442
(3CD)
\2400
フットの知られざる面に光をあてる貴重な演奏
《アルトゥール・フット(1853-1937):ピアノ作品全集》
 3つの小品Op.3, 5つの小品Op.6,
 ペダル練習曲ヘ長調, ガヴォットOp.8-1,
 エクローグOp.8-2, 組曲第1番ニ短調Op.15,
 組曲第1番ニ短調Op.15,
 ピアノ小品Op.18, 組曲第2番ハ短調Op.30,
 9つの練習曲Op.27, 5つのバガテルOp.34,
 左手のための3つのピアノ小品Op.37,
 オマル・ハイヤームによる5つの詩Op. 41,
 2つの品Op.42, 小練習曲イ短調,
 20の前奏曲(短いテクニカル・スタディの形式による) Op.52,
 セレナードOp.45, アイルランド民謡,
 2つのコンポジションOp.60, 瞑想曲 Op.61,
 2つの小品Op.62, 5つの影絵Op.73,
 オクターヴ練習曲ト短調, ロンド ト長調,
 フロム・レスト・ハロウ
カーステン・ジョンソン (P)
 アーサー・フットは「第二次ニューイングランド楽派」の作曲家の一人。主に室内楽の作曲家として知られています。
 彼はヨーロッパで学んだ経験がなく、全ての音楽教育をアメリカで受けています。23歳の時にバイロイトを訪れワーグナー作品を聴いたという記録もあります。しかしそれに影響されることはなく、どちらかというとブラームスに似た作風を有しています。
 この3枚組はフットの全てのピアノ曲を収録したもので、フットの知られざる面に光をあてる貴重なものとなります。
 


DE 3467
\2400→\2190
2013年ヴァン・クライバーン国際コンクール優勝者ホロデンコ
 メトネル:
   ピアノ・ソナタ第2番 ホ短調 Op. 25
 ラフマニノフ編曲による作品集:
  バッハ:
   無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番 ホ長調 BWV 1006,
 シューベルト:どこへ?,
 メンデルスゾーン:劇付随音楽「夏の夜の夢」〜
  スケルツォ,
 チャイコフスキー:子守歌,
 ベーア:冗談ポルカ「笑う小娘」Op.303,
 クライスラー:愛の悲しみ,
 クライスラー:愛の喜び
ヴァディム・ホロデンコ(P)
1986年ウクライナ、キエフ生まれのピアニスト、ヴァディム・ホロデンコ。2010年第4回仙台国際音楽コンクールで優勝。しかし、彼の名前を一躍有名にしたのは、2013年ヴァン・クライバーン国際コンクールで金メダルを受賞したことでしょう。「ロシア・ピアニズム」の伝統を受け継いだ確かなる技巧と音楽性、そしてラフマニノフなどの確固たる解釈。ここでもメトネルとラフマニノフの諸作品で素晴らしい音楽性を聴かせています。
 

DE 3439
\2400
エレクトリック・ヴァイオリンの魅力的で深淵な音楽
 トレイシー・シルバーマン:
   ① Between the Kiss and the Chaos
   ② Axis and Orbits
トレイシー・シルバーマン (エレクトリック・ヴァイオリン)
カルダー・クァルテット (①)
 重苦しい弦楽の響きを縫って聞こえてくるエレクトリック・ヴァイオリン。
 この奏者トレイシー・シルバーマンは今後のクラシック音楽界において、新しいヒーローになり得る魅力を有しています。
 このアルバムの「キスとカオスの間に」は彼の2番目のヴァイオリン協奏曲です。5つの楽章は、それぞれピカソやマティスなどの画家の作品に触発されたもので、魅力的で深淵な音楽になっています。
 


DE 3461
\2400→\2190
巨大なエネルギーを秘めた声楽入り作品
フランク・ティケリ(1958-):
 ① 交響曲第3番「海岸」
 ② ウィズイン
 ③ サラ・ティーズデールの3つの詩 「星座」
 ④ 伝承曲「ほら、この花を摘もう」
  (ティケリによる合唱と管弦楽のための編曲版)
 ⑤ 大地の歌
 ⑥ There Will Be Rest
ジョン・アレクサンダー(指揮),
ジョン・セント・マリー(T),
ジョン・アレクサンダー・シンガーズ,
パシフィック交響楽団,
パシフィック・コラール
【録音】2013年6月、カリフォルニア
 アメリカの現代作曲家ティケリは、吹奏楽や室内楽曲などで知られますが、このアルバムに収録されているのは合唱を伴う「交響曲第3番」を始めとした一連の合唱作品全集です。
 巨大なエネルギーを秘めた人間の声をふんだんに使った驚異的な作品は、どれも世界的に高く評価されているものです。美しく魅力的な響きに圧倒されます。




TROUBADISC



TRO-CD 01443
\2500→\2290
無伴奏ヴァイオリンのための音楽 Vol.6
 ウジェーヌ・イザイ(1858-1931):
  無伴奏ヴァイオリンのための6つのソナタ(1923-1924)
   第1番ト短調(ヨゼフ・シゲティに献呈)
   第2番イ短調(ジャック・ティボーに献呈)
   第3番ニ短調「バラード」(ジョルジュ・エネスコに献呈)
   第4番ホ短調(フリッツ・クライスラーに献呈)
   第5番ト長調(マテュー・クリックボームに献呈)
   第6番ホ長調(マヌエル・キロガに献呈)
 ホアキン・ロドリーゴ(1901-1999):奇想曲「サラサーテに捧げる」(1944)
レナーテ・エッゲブレヒト(ヴァイオリン)
録音:2013年3月13-18日、クララ=ヴィーク=アウディトリウム、ザントハウゼン、ドイツ
 先行した Vol.7「J・S・バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ」(TRO-CD 01444)に続いて、レナーテ・エッゲブレヒトによるイザイの無伴奏ソナタが登場。
 レナーテ・エッゲブレヒトは1944年ドイツ、シュレースヴィヒ=ホルシュタイン州のゼレントに生まれたヴァイオリン奏者。1986年にファニー・メンデルスゾーン弦楽四重奏団を結成、1991年にトルーバディスク・レーベルを創設し女性作曲家の作品を中心に録音を開始。2001年からは無伴奏ヴァイオリン音楽のシリーズを開始しました。
 

TRO-CD 01445
(2CD)
\3600
メンデルスソーン(1809-1847):オラトリオ「エリヤ」Op.70(1846) ヨルク・フェリクス・シュペーア(バス)
カテリーナ・ミュラー(ソプラノ)
イヴィ・イェニッケ(アルト)
マイケル・コネア(テノール)
ハンブルク聖ニコライ・カントライ(合唱)
ハンブルク聖ニコライ少年合唱団小アンサンブル
ハンブルク・カメラータ(管弦楽)
マティアス・ホフマン=ボルクレーフェ(指揮)
録音:2013年11月15-16日、聖ニコライ教会、クロスターシュターン、ハンブルク、ドイツ
 ハンブルクの演奏家たちによるメンデルスゾーンの名作オラトリオ。マティアス・ホフマン=ボルクレーフェは2002年以来2014年現在ハンブルクの聖ニコライ教会の音楽監督を務めています。
 

TRO-CD 01444
(3CD)
\3600
【旧譜 再案内】
無伴奏ヴァイオリンのための音楽 Vol.7
 J・S・バッハ(1685-1750):
  ソナタ第1番ト短調 BWV1001/パルティータ第1番ロ短調 BWV1002
  ソナタ第2番イ短調 BWV1003/パルティータ第2番ニ短調 BWV1004
  ソナタ第3番ハ長調 BWV1005/パルティータ第3番ホ長調 BWV1006
 ヴァレンティン・シルヴェストロフ(1937-):後奏曲II(1981-1982)
レナーテ・エッゲブレヒト(ヴァイオリン)
録音:2011年6月25-31日、サントハウゼン、バーデン=ヴュルテンベルク州、ドイツ
 自ら興したトルーバディスク・レーベルで無伴奏ヴァイオリン音楽のシリーズを展開してきたドイツのヴァイオリン奏者レナーテ・エッゲブレヒト(1944-)が、ついにバッハの無伴奏ソナタ&パルティータ全曲を録音。
 ウクライナの現代音楽作曲家シルヴェストロフの後奏曲を締めに置いた3枚組の構成ながら価格は約1枚半分弱です。


<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


ALTO


ALC 1259
\1300
アルベニス(1860-1909):組曲「イベリア」(全曲)
  第1巻: エボカシオン(喚起)/エル・プエルト(港)/セビリャの聖体祭
  第2巻: ロンデニャ/アルメニア/トリアナ
  第3巻: エル・アルバイシン/エル・ポロ/ラバピエス
  第4巻: マラガ/ヘレス/エリタニャ
アリシア・デ・ラローチャ(ピアノ)

録音:1962年、ADD 原盤:Hispavox

ラローチャにとっては2回目、ステレオでは1回目となる「イベリア」全曲録音。CD1枚(約77分)に収めているのがポイント。

 

ALC 1261
\1300
ドヴォルジャーク(1841-1904):チェロ協奏曲ロ短調 Op.104(*)
シューマン(1810-1856):チェロ協奏曲イ短調 Op.129(+)
ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(チェロ)
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団(*)
エイドリアン・ボールト(指揮(*))
レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団(+)
ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー(指揮(+))
録音,原盤,初出盤:
 1958年、ADD,HMV (EMI),ASD 358(*)/1960年、ADD,DGG,SLPM 138674(+)
 

ALC 1264
\1300
ウィリアム・ボイス(1711-1779):8つの交響曲 Op.2
  第1番変ロ長調「新年のオード」/第2番イ長調「誕生日のオード」
  第3番ハ長調「花冠」/第4番ヘ長調「羊飼いの運」
  第5番ニ長調「聖セシリアの祝日のオード」/第6番ヘ長調「ソロモン」
  第7番変ロ長調「ピティアのオード」/第8番ニ短調「ウースター序曲」
 レオポルト・モーツァルト(1719-1787):トランペット協奏曲ニ長調(*)
 エドムント・アンゲラー(1740-1794)/伝レオポルト・モーツァルト:
  おもちゃの交響曲

ヴァルター・ホリー(トランペット(*))
マインツ室内管弦楽団(*)
ハイルブロオン・ヴュルテンブルク室内管弦楽団(*以外)
イェルク・フェルバー(指揮)

録音:1968年以前(*以外)、ADD 原盤:Turnabout 初出:1968年(*以外)
 

ALC 1267
\1300
マルチヌー(1890-1959):
 2つの弦楽合奏、ピアノとティンパニのための二重協奏曲(*)
 ピアノと小管弦楽のためのシンフォニア・ジョコーザ(+)
 ヴィオラと管弦楽のためのラプソディ=コンチェルト(#)
イジー・スコヴァイスカ(ピアノ(*))
ブルノ国立フィルハーモニー管弦楽団(*)
デニス・ヘニング(ピアノ(+))
オーストラリア室内管弦楽団(+)
リヴカ・ゴラーニ(ヴィオラ(#))
チャールズ・マッケラス(指揮(*/+))
ベルン交響楽団(#)
ペーター・マーク(指揮(#))
録音,原盤,初出盤:1986、1991年,Conifer,CDCF 210
 

ALC 1268
\1300
ヘンリー・パーセル(1659?-1695):王室礼拝堂のためのアンセム集
  O all ye works of the Lord (Benedicite)
  Thou knowest, Lord, the secrets of our hearts
  Blow up the trumpet in Zion / Save me, o God, for Thy name's sake
  Remember not, Lord, our offences / O God, Thou hast cast us out
  O Lord God of hosts
  Funeral sentences
   Man that is born of a woman / In the midst of life
   Thou knowest, Lord, the secrets of our hearts
  I was glad / Lord, how long wilt Thou be angry?
  O God, Thou art my God / O be joyful in the Lord (Jubilate)
  I will sing unto the Lord / Hear my prayer, o Lord
ケンブリッジ・トリニティ・カレッジ聖歌隊
リチャード・マーロー(指揮)
録音:1987年1月10-11日、トリニティ・カレッジ礼拝堂、ケンブリッジ、イギリス
原盤,初出盤:Conifer,CDCF 152
 

ALC 1269
\1300
トマス・ルイス・デ・ビクトリア(1548-1911):
 聖週間の政務日課 から エレミア哀歌とレシポンソリウム集

  聖木曜日第1夜課(エレミヤ哀歌)/聖木曜日第2夜課(レソポンソリウム)
  聖金曜日第1夜課(エレミヤ哀歌)/聖木曜日第2夜課(レソポンソリウム)
  聖土曜日第1夜課(エレミヤ哀歌)/聖木曜日第2夜課(レソポンソリウム)
ケンブリッジ・トリニティ・カレッジ聖歌隊
リチャード・マーロー(指揮)
録音:1990年、トリニティ・カレッジ礼拝堂、ケンブリッジ、イギリス
原盤,初出盤:Conifer,CDCF 188
 

ALC 1279
\1300
ラヴェル(1875-1937):ピアノ作品集
 クープランの墓/ソナティネ/
 亡き王女のためのパヴァーヌ/夜のガスパール
キャサリン・ストット(ピアノ)
録音,原盤,初出盤:1991年,Conifer,CDCF 191
  

ALC 1286
\1300
ロシア・バレエ名曲集
 ストラヴィンスキー(1882-1971):「火の鳥」から 地獄の踊り
 グラズノフ(1865-1936):「ライモンダ」から ギャロップ
 プロコフィエフ(1891-1953):「シンデレラ」から フィナーレ
 ハチャトゥリアン(1903-1978):
  「スパルタクス」から エギナのヴァリアシオン,バッカナール
 ミンクス(1826-1917):「ドン・キホーテ」から
   バジルのヴァリアシオン,ヴァリアシオン II,フィナーレ
 チャイコフスキー(1840-1893):「くるみ割り人形」から 花のワルツ
 ミンクス:「ドン・キホーテ」から ヴァリアシオン 40&41
 リッカルド・ドリゴ(1846-1930):「海賊」から
   アダージョ,ヴァリアシオン I,ヴァリアシオン II,ギャロップ
 プロコフィエフ:「ロミオとジュリエット」から
   騎士たちの踊り,ロミオとティボルトの決闘
 チャイコフスキー:「白鳥の湖」から ワルツ(第1幕第2曲)
 グラズノフ:「四季」から バッカナール,矢車菊とポピーのワルツ
 ハチャトゥリアン:「スパルタクス」から スパルタクスとフリギアのアダージョ
 ハチャトゥリアン:「ガヤネ(ガイーヌ)」から 剣の舞
 チャイコフスキー:「眠れる森の美女」から ワルツ(第1幕第7曲)
 ストラヴィンスキー:「火の鳥」から フィナーレ
コヴェントガーデン・ロイヤル・オペラハウス管弦楽団
マルク・エルムレル、バリー・ワーズワース(指揮)
録音,原盤,初出盤:1989、1993年,Conifer,ROH 008
  

ALC 4003
(4CD)
\2700
J・S・バッハ(1685-1750):
  平均律クラヴィーア曲集第1巻 BWV846-869(*)
  平均律クラヴィーア曲集第2巻 BWV870-893(+)
スヴャトスラフ・リヒテル(ピアノ)
録音:1970年、ザルツブルク、オーストリア(*)
    1972年、ザルツブルク,1973年、ウィーン、オーストリア(+)
前出:Olympia ライセンサー:Aquarius/Moscow Radio via A-Tempo, Prague



.

ポーランド放送



PRCD 1721-1727
(7CD)
\6000→\5490
.
 カヤ・ダンチョフスカ
  アーカイヴァル・レコーディングズ 1974-2007


CD1
今回の目玉!
 初出となる3つの協奏曲


モーツァルト(1756-1791):
 ヴァイオリン協奏曲第1番変ロ長調 K.207 【初出】
ワルシャワ国立フィルハーモニー室内管弦楽団 
カロル・テウチュ(指揮)
   録音:1974年4月7日、ライヴ、北ドイツ放送、西ドイツ
   音源:北ドイツ放送
  ライセンサー:Studio Hamburg Distribution & Marketing GmbH
メンデルスゾーン(1809-1847):
 ヴァイオリン協奏曲ホ短調 Op.64 【初出】
ポーランド国立放送交響楽団 
タデウシュ・ストルガワ(指揮)
   録音:1982年12月22日、
      ラジオ音楽館、カトヴィツェ、ポーランド
   音源:ポーランド放送
ヘンリク・ヴィエニャフスキ(1835-1880):
 ヴァイオリン協奏曲第2番ニ短調 Op.22 【初出】
クラクフ放送交響楽団 
アントニ・ヴィト(指揮)
   録音:1981年2月27日、
     フィルハーモニー、クラクフ、ポーランド
   音源:ポーランド放送

CD2
シマノフスキ・ファンにとってもダンチョフスカ・ファンにとっても伝説の名演!


シマノフスキ(1882-1937):
  ヴァイオリン協奏曲第1番 Op.35
  ヴァイオリン協奏曲第2番 Op.61
ワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団 
カジミェシュ・コルト(指揮)
   録音:1996年2月21日、
       フィルハーモニー、ワルシャワ、ポーランド
   原盤、ライセンサー:CD Accord
   前出:CD Accord, ACD 026
カルウォヴィチ(1876-1909):
  ヴァイオリン協奏曲イ長調 Op.8
クラクフ放送交響楽団 
アントニ・ヴィト(指揮)
   録音:1978年12月22日、
       フィルハーモニー、クラクフ、ポーランド
       音源:ポーランド放送

CD3
ブラームスのヴァイオリン・ソナタ第1番と
 初出のパヌフニク、ウェーベルン


ブラームス(1833-1897):
  ヴァイオリン・ソナタ第1番ト長調 Op.78(*)
  クラリネット・ソナタ第2番変ホ長調 Op.120 No.2(ヴァイオリン版)(+)
マヤ・ノソフスカ(ピアノ)
   録音:1987年1月12日(*)、13日(+)、
       ポーランド放送スタジオS-2、
       ワルシャワ、ポーランド
   音源:ポーランド放送
パヌフニク(1914-1991):ヴァイオリン協奏曲 【初出】 ポズナン放送室内管弦楽団[現 アマデウス室内管弦楽団]
アグニェシュカ・ドゥチマル(指揮)
   録音:1984年2月24日、
       アダム・ミツキェヴィチ大学講堂、
       ポズナン、ポーランド
   音源:ポーランド放送
ヴェーベルン(1883-1945):
  ヴァイオリンとピアノのための4つの小品 Op.7 【初出】
マヤ・ノソフスカ(ピアノ)
   録音:1978年1月15日、
       ポーランド放送スタジオM-2、
      ワルシャワ、ポーランド

  
CD4
初出含む!
 シマノフスキ、ショーソン、イザイ


 シマノフスキ(1882-1937)/グラジナ・バツェヴィチ(1909-1969)編曲:
  前奏曲 ロ短調 Op.1 No.1(ヴァイオリンとピアノのための版)(*)
 シマノフスキ:ヴァイオリン・ソナタ ニ短調 Op.9(*)
 シマノフスキ/パヴェウ・コハンスキ(1887-1934)編曲:
  バレエ「ハルナシェ」Op.55 より 舞曲(ヴァイオリンとピアノのための版)(+)
 シマノフスキ:
  夜想曲とタランテッラ Op.28(+)/子守歌「アイタコ・エニアの子守歌」Op.52(+)
ユスティナ・ダンチョフスカ(ピアノ)
   録音:2007年7月11日(*)、12日(+)、
    ヴィトルト・ルトスワフスキ・コンサート・スタジオ、
    ポーランド放送、ワルシャワ、ポーランド
   原盤:ポーランド放送 前出:PRCD 1030(廃盤)
ショーソン(1855-1899):
  詩曲 Op.25(ヴァイオリンとピアノのための版) 【初出】
マヤ・ノソフスカ(ピアノ)
   録音:1984年3月16日、RIAS、西ベルリン
   音源:RIAS Berlin / Deutschlandradio
イザイ(1858-1931):
  無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番ニ短調「バラード」Op.27 No.3 【初出】
   録音:1975年12月13日、
       南ドイツ放送スタジオ、シュトゥットガルト
   音源:南西ドイツ放送(旧 南ドイツ放送)
   ライセンサー:SWR Media Services GmbH

CD5
初出!
 ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲第1番


ヘンリク・ヴィエニャフスキ(1835-1880):
  ポロネーズ イ長調 Op.21(+) 【初出】/伝説 Op.17(*) 【初出】
クラクフ放送交響楽団 
イェジ・サルヴァロフスキ(指揮)
   録音:1978年1月23日(*)、24日(+)、
       フィルハーモニー、クラクフ、ポーランド
   音源:ポーランド放送
イザイ(1858-1931):
  無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第4番ホ短調 Op.27 No.4 【初出】
   録音:1975年12月12日、
       南西ドイツ放送スタジオ
   音源:南西ドイツ放送(旧 南西ドイツ放送) 
       ライセンサー:SWR Media Services GmbH
イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第5番ト長調 Op.27 No.5    録音:1977年1月12日、ワルシャワ、ポーランド
   音源:ポーランド放送
ショスタコーヴィチ(1906-1975):
  ヴァイオリン協奏曲イ短調 Op.99 【初出】
クラクフ放送交響楽団 
タデウシュ・ストルガワ(指揮)
   録音:1981年1月12-13日、
       フィルハーモニー、クラクフ、ポーランド
   音源:ポーランド放送
CD6
初出音源多数!

 20世紀のヴァイオリン小品集 

 シューベルト(1797-1828)/ヴィルヘルミ(1845-1908)編曲:
  アヴェ・マリア Op.52 No.6 D.839
 エデ・ポルディーニ(1869-1957)/クライスラー(1875-1962)編曲:踊る人形
 ブラームス(1833-1897):デイヴィッド・ホクスタイン(1892-1918)編曲:
  ワルツ変イ長調
  ヤヌシュ・オレイニチャク(ピアノ)
   録音:1980年6月15日、フィルハーモニー、ワルシャワ、ポーランド 原盤:Wifon

 アレクサンデル・ザジツキ(1834-1895):マズルカ ト長調 Op.26 【初出】
  マヤ・ノソフスカ(ピアノ)
   録音:1976年6月27日、ポーランド放送スタジオ、ワルシャワ、ポーランド
   音源:ポーランド放送

 ラヴェル(1875-1937):ハバネラ形式の小品
  ヤヌシュ・オレイニチャク(ピアノ)
   録音:1980年6月15日、フィルハーモニー、ワルシャワ、ポーランド 原盤:Wifon

 チャイコフスキー(1840-1893):
  「なつかしい土地の思い出」Op.42 から メロディー変ホ長調(No.3)
  ワルツ=スケルツォ ハ長調 Op.34 【初出】
  ローター・ブロダック(ピアノ)
   録音:1974年11月11日、RIAS、ベルリン、西ドイツ
   音源:RIAS Berlin / Deutschlandradio

 ドビュッシー(1862-1918)/レオン・ロケ(1839-1923):レントより遅く(ワルツ)
 クライスラー:ウィーン奇想曲 Op.2
 ドヴォルジャーク(1841-1904):ユモレスク変ト長調 Op.101 No.7
 フィビフ(850-1900):詩曲 Op.41
  ヤヌシュ・オレイニチャク(ピアノ)
   録音:1980年6月15日、フィルハーモニー、ワルシャワ、ポーランド 原盤:Wifon

 ヘンリク・ヴィエニャフスキ(1835-1880):2つの性格的マズルカ Op.19 【初出】
  マヤ・ノソフスカ(ピアノ)
   録音:1978年1月15日、ポーランド放送スタジオM-1、ワルシャワ、ポーランド
   音源:ポーランド放送

 グルック(1714-1787)/クライスラー編曲:
  オペラ「オルフェオとエウリディーチェ」第2幕 より メロディー
  ヤヌシュ・オレイニチャク(ピアノ)
   録音:1980年6月15日、フィルハーモニー、ワルシャワ、ポーランド 原盤:Wifon

 グラナドス(1867-1916)/クライスラー編曲:
  12のスペイン舞曲 Op.37 から ホ短調(No.5) 【初出】
 クライスラー:愛の悲しみ 【初出】/美しきロスマリン 【初出】
  ユスティナ・ダンチョフスカ(ピアノ)
   録音:2006年12月19日、ライヴ、ジェシュフ大学、ジェシュフ、ポーランド
   音源:ポーランド放送ジェシュフ

 グラジナ・バツェヴィチ(1909-1969):オベレク第1番 【初出】
  マヤ・ノソフスカ(ピアノ)
   録音:1976年6月27日、ポーランド放送スタジオ、ワルシャワ、ポーランド
   音源:ポーランド放送

 ヘンリク・ヴィエニャフスキ:クヤヴャク イ短調 【初出】
  ユスティナ・ダンチョフスカ(ピアノ)
   録音:2006年12月19日、ライヴ、ジェシュフ大学、ジェシュフ、ポーランド
   音源:ポーランド放送ジェシュフ

 ヘンリク・ヴィエニャフスキ:スケルツォ=タランテッラ ト短調 Op.16【初出】
  マヤ・ノソフスカ(ピアノ)
   録音:1976年6月27日、ポーランド放送スタジオ、ワルシャワ、ポーランド
   音源:ポーランド放送

CD7
ツィマーマンとのDG録音!

 フランク(1822-1890):ヴァイオリン・」ソナタ イ長調
 シマノフスキ(1882-1937):神話−3つの詩 Op.30
 シマノフスキ/パヴェウ・コハンスキ(1887-1934)編曲:
  オペラ「ロジェ王」Op.46 より ロクサナの歌/クルピェの歌 Op.58
クリスティアン・ツィマーマン(ピアノ)
   録音:1980年7月、
        ヘルクレスザール、ミュンヘン、西ドイツ
   原盤、ライセンサー:Deutsche Grammophon

  
 多くのヴァイオリニスト・ファンからお問い合わせを受けていたポーランド放送のダンチョフスカのセット。
 どうかどうかお早めに。


 ポーランドを代表するヴァイオリニスト、カヤ・ダンチョフスカ(1949年生まれ、1967年の第5回ヘンリク・ヴィエニャフスキ国際ヴァイオリン・コンクール第3位)のCD初出音源を多数収録した7枚組。
 その名声に比してCD録音があまりにも少ないダンチョフスカ。これはファンの渇きを一気に癒すリリースと言えるでしょう。



 カヤ・ダンチョフスカ(Kaja Danczowska, 1949年3月25日 )は、ポーランドのヴァイオリニスト。

 クラクフ生まれ。7歳よりヤン・スタシカにヴァイオリンを学び、8歳からクラクフ音楽院でエウゲニア・ウミンスカに師事した。
 1972年よりダヴィッド・オイストラフやルッジェーロ・リッチらの薫陶も受けた。

 1967年にヴィエニャフスキ国際ヴァイオリン・コンクールで3位入賞、1969年にナポリのアルベルト・クルチ国際ヴァイオリン・コンクールで2位入賞、1970年にジュネーヴ国際音楽コンクールのヴァイオリン部門で2位入賞、1975年にミュンヘン国際音楽コンクールの ヴァイオリン部門で3位入賞、1976年のエリザベート王妃国際音楽コンクールのヴァイオリン部門で6位入賞を果たした。



 ダンチョフスカのCDは少なかった。

 

 1980年に録音されたツィマーマンとのフランク&シマノフスキー(ジャケットを見ているだけでほんわかとした気持ちになる。若い!)、そして現在すでに入手困難なCD ACCRODの伝説的なシマノフスキーのヴァイオリン協奏曲のCDジャケット。
 今回のセットにはもちろん両方とも収録されている。





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SOLSTICE


SOCD 271/4
(4CD)
\6400→\5990
〔再プレス〕

お見逃しなく!少数再プレス!
 イヴォンヌ・ルフェビュール(1898-1986)没後25周年記念
  ルフェビュール・プレイズ・ベートーヴェン


CD1
 ピアノ協奏曲第4番Op.58*
  (1959年12月1日パリ、シャンゼリゼ劇場)
   初出・INA原盤 フランス国立管弦楽団
   スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ指揮
 ピアノ・ソナタ第1番 ヘ短調 Op.2
  (1966年3月)
  INA原盤
 ピアノ・ソナタ第32番 ハ短調 Op.111(1959年5月)
  INA原盤
 バガテル Op.119(1971年8月) INA原盤

CD2
 ヴァイオリン・ソナタ第3番 変ホ長調 Op.12-3
 ヴァイオリン・ソナタ第4番 イ短調 Op.23
 ヴァイオリン・ソナタ第10番 ト短調 Op.96
  シャンドル・ヴェーグ(Vn) 
  1970年6月 初出・INA原盤

CD3
 ピアノ・ソナタ第29番 変ロ長調 Op.106「ハンマークラヴィア」
  (1973年6月) INA原盤
 ディアベリ変奏曲 Op.120(1975年10月Solstice)

CD4
 ピアノ・ソナタ第30番 ハ短調 Op.109
 ピアノ・ソナタ第31番 ホ長調 Op.110
 ピアノ・ソナタ第32番 ハ短調 Op.111、
   (1977年1月,2月Solstice)
 6つのバガテル Op.126(1975年10月Solstice)
 ヴァイオリン・ソナタ第6番 イ長調 Op.30-1−2楽章
  シャンドル・ヴェーグ(Vn)(1970年6月)
  INA原盤
 バガテル「エリーゼのために」WoO.59
 ピアノ・ソナタ第8番 「悲愴」ハ短調 Op.13−1楽章
  (1959年5月) INA原盤
イヴォンヌ・ルフェビュール(ピアノ)
 ピアノ協奏曲第4番はINA所蔵のオリジナルテープによるマスターで唯一INA公認です。ターラ盤は放送後の音源からコピーされたもので、音質もマスターとは異質なものです。   


 再プレスのルフェビュールのベートーヴェン作品集(SOCD 271/4)は発売以来良く売れてましたが、長らく在庫のない状態が続いてました。各国からの要望に応えて今回再プレスを行いました。
 なお今回から値下げしています。ただし本国で今回の再プレス分の在庫がなくなり次第終了となります。(代理店より)

 


やはりこれもお奨めします。
ARDMOREのアルバム

ARDMORE
ASS024
1CD-R\1700
Yvonne Lefebure / イヴォンヌ・ルフェビュール (ピアノ)
 バッハ:
  前奏曲とフーガ イ短調BWV.543
  幻想曲とフーガ ト短調BWV.542
  コラール前奏曲「来れ、異教徒の救い主よ」BWV.639
  カンタータ第147番より「主よ人の望みの喜びよ」BWV.147
 ベートーヴェン:
  ピアノ・ソナタ第30番変ホ長調Op.109
  同第31番変イ長調Op.110
(F)10inch HMV FBLP1079&1080 - 1950年代中期録音MONO
イヴォンヌ・ルフェビュール (ピアノ)
 この2ヶ月に聴いた中で文句なく最高のアルバム。すごい。

 イヴォンヌ・ルフェビュール。
 1898年生まれのフランスのピアニスト。
 20世紀を代表するフランスのピアニストのひとりと呼ばれるが、教育活動に熱心だったので録音はあまり多くない。
 そんな中ずば抜けて有名なのはフルトヴェングラーとのモーツァルトのピアノ協奏曲第20番。1954年5月15日、ルガノのアポロ劇場で行われたライヴ録音。ただそこでのルフェビュール、もちろんすごいのだが、やはり彼女を聴くというよりフルトヴェングラーを聴く、という録音かもしれない。
 その後、フランスのSOLSTICEから、いきなり80歳近いルフェビュールの録音が登場、年齢を感じさせないみずみずしい演奏でファンを驚嘆させた。一連のシリーズはSOLSTICEの大黒柱としていまだにベストセラーを続けている。とはいうものの「これはルフェビュールの全盛期の演奏ではないよ」と言われてしまうと、決して悪い演奏ではないのに、どこか壊れ物を扱うような感じでハラハラしながら聴いてしまい、あげくに「全盛期はどんなだったのだろう」と思ってしまう自分がいた。
 
 しかし・・・今回ARDMOREから登場した復刻版は・・・ルフェビュール、50代。まさに「全盛期」の録音。

 すごいというのはいろいろな人の話でわかっていたのだが、それほど大きな期待をしないで聴いてしまったものだから・・・かなり大きな衝撃を被ってしまった。
 ・・・これがルフェビュールの本性か・・・。こんな人だったのか。
 最初の一音から、びっくりするほどの圧力。太くて強い。
 女性とは思えないといっては失礼なのかもしれないが、ピアノの音が黒光りしているのである。聴いているこちらの胸に「ズン!」と響いてくる。こんな迫力は後年の録音にはなかった。
 しかももちろん力任せとかいうのとは違う。まったく力んでないのに音圧だけがこちらにブンブン響いてくる。この類まれな荘厳さ。だからバッハが生々しくも神々しく聴こえる。こんなバッハを演奏する人がいたか。

 そして・・・ベートーヴェン・・。
 しかも曲はピアノ・ソナタ第31番。
 おそらくベートーヴェン好きの人が最も愛するこの曲・・・。
 こんな人の演奏でこの曲の終楽章を聴かされたら・・・一体どんなことになってしまうのか・・・。
 後年のSOLSTICEの演奏はもちろん聴いた。とても自然体で、悟ったような清らかな演奏だった。でもこの50年代の演奏は第1楽章の冒頭からしてそんな「清純」な演奏じゃない。もっともっと深くて強い。荘厳な響きの中にきわめて人間くさい何かを感じさせる。

 まるで魔物が夜の闇から降りてくると聞かされているかのように、まんじりともせず終楽章が始まるのを待った。
 やがてにわかに始まった「悲痛な歌」。

 これが・・・ルフェビュールか・・・。
 こんな・・・人だったのか。

 間違いなくここ最近で、最も衝撃的な瞬間を味わった。
 スタッフがいる事務所で、顔が上げられなくてしばらくうつむいたままだったのは、本当に久しぶりのことである。
究極の高額レア盤。
限りなく夢のような深みある音場が広がり、幻想曲では彼女の唸り声も収録されている。当時のオリジナル盤には色々と発見がある。
今回の復刻に使用しました盤は、約300枚位のプレスで現在なかなか手に入らないシロモノ。2枚組でおよそ約50万ほど・・・というか市場には出ないでしょう。しかも出直しプレスは存在しません。
海外CDでは発売された事がありましたが、現在廃盤で、そちらは多分オリジナル・マスターテープの音源を使用したもので、良くも悪くもキレイな音でしょう。こちらはぞっとするくらい生々しい音になってます。(ARDMORE)

パッケージは薄CDケース入りジャケ印刷とCD-R印刷のみの商品で、日本語表記と日本語解説はありません。


<メジャー・レーベル>

SONY


8884307491-2
(3CD+DVD)
\4200
レジェンダリー・モーメンツ・オブ・ニューイヤー・コンサートVol.2
【CD1】
 ①J.シュトラウスII:ワルツ『美しく青きドナウ』,
 ②J.シュトラウスII:喜歌劇『ジプシー男爵』〜
  入場行進曲,
 ③J.シュトラウスII:『アンネン・ポルカ』,
 ④ランナー:ワルツ『シェーンブルンの人々』,
 ⑤J.シュトラウスII:ポルカ『狩り』,
 ⑥J.シュトラウスII:『ピチカート・ポルカ』,
 ⑦J.シュトラウスII:『加速度ワルツ』,
 ⑧J.シュトラウスII:『山賊のギャロップ』,
 ⑨J.シュトラウスII:ワルツ『人生を楽しめ』,
 ⑩J.シュトラウスII:『常動曲』,
 ⑪J.シュトラウスII:『キッス・ワルツ』,
 ⑫J.シュトラウスII:ポルカ『クラップフェンの森で』,
 ⑬ヨーゼフ・シュトラウス:ポルカ・マズルカ『とんぼ』,
 ⑭J.シュトラウスII:ワルツ『もろびと手を取り』
【CD2】
 ①J.シュトラウスII:ワルツ『ウィーンの森の物語』,
 ②J.シュトラウスII:ポルカ・マズルカ『町と田舎』,
 ③J.シュトラウスII:『狂乱のポルカ』,
 ④J.シュトラウスII:ワルツ『芸術家の生活』,
 ⑤J.シュトラウスII:『シャンペン・ポルカ』,
 ⑥J.シュトラウスII:ポルカ・マズルカ『蜃気楼』,
 ⑦J.シュトラウスII:『入江のワルツ』,
 ⑧J.シュトラウスII:ポルカ・マズルカ『心と魂』,
 ⑨J.シュトラウスII:ポルカ『パリの女』,
 ⑩E・シュトラウス:ポルカ『テープは切られた』,
 ⑪ヨーゼフ・シュトラウス:ワルツ『天体の音楽』,
 ⑫J.シュトラウスII:『ヘレネン・ポルカ』,
 ⑬J.シュトラウスII:ポルカ『ハンガリー万歳!』,
 ⑭J.シュトラウスII:ワルツ『南国のバラ』,
 ⑮J.シュトラウスII:ポルカ『雷鳴と電光』
【CD3】
 ①J.シュトラウスII:喜歌劇『こうもり』序曲,
 ②E・シュトラウス:ポルカ・シュネル『喜んで』,
 ③J.シュトラウスII:『皇帝円舞曲』,
 ④J.シュトラウスII:ポルカ・マズルカ『女性への讃歌』,
 ⑤ヨーゼフ・シュトラウス:
  ポルカ・シュネル『おしゃべりなかわいい口』,
 ⑥J.シュトラウスII:ワルツ『ウィーン気質』,
 ⑦J.シュトラウスII:『トリッチ・トラッチ・ポルカ』,
 ⑧J.シュトラウスII:ポルカ・シュネル『観光列車』,
 ⑨J.シュトラウスII:ワルツ『春の声』,
 ⑩ヨーゼフ・ヘルメスベルガー2世:ポルカ『足取り軽く』,
 ⑪ヨーゼフ・シュトラウス:
  ワルツ『オーストリアの村つばめ』,
 ⑫J.シュトラウスII:ポルカ『浮気心』,
 ⑬J.シュトラウスII:ワルツ『シトロンの花咲く所』,
 ⑭J.シュトラウス:『ラデツキー行進曲』
【ボーナスDVD】
 ①J.シュトラウス:ワルツ『美しく青きドナウ』,
 ②J.シュトラウス:『トリッチ・トラッチ・ポルカ』,
 ③ヨーゼフ・シュトラウス:ワルツ『天体の音楽』,
 ④ヨーゼフ・シュトラウス:ポルカ・シュネル『憂いもなく』,
 ⑤ツィーラー:ワルツ『ウィーン市民』,
 ⑥J.シュトラウス:『ラデツキー行進曲』
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団/
【CD1】
カルロス・クライバー(指揮:①),
ズービン・メータ(指揮:②③⑩),
ロリン・マゼール(指揮:④⑤),
マリス・ヤンソンス(指揮:⑥⑧⑫),
リッカルド・ムーティ(指揮:⑦),
ジョルジュ・プレートル(指揮:⑨⑬),
フランツ・ウェルザー=メスト(指揮:⑪),
ダニエル・バレンボイム(指揮:⑭)/
【CD2】
カルロス・クライバー(指揮:②⑪),
ズービン・メータ(指揮:①③⑩⑭),
ロリン・マゼール(指揮:④⑥⑧),
マリス・ヤンソンス(指揮:⑦⑬⑮),
リッカルド・ムーティ(指揮:⑤),
ジョルジュ・プレートル(指揮:⑨),
ニコラウス・アーノンクール(指揮:⑫)/
【CD3】
カルロス・クライバー(指揮:①⑦),
ズービン・メータ(指揮:⑥⑩),
ロリン・マゼール(指揮:⑧),
マリス・ヤンソンス(指揮:④⑨),
リッカルド・ムーティ(指揮:②),
ジョルジュ・プレートル(指揮:③⑪),
フランツ・ウェルザー=メスト(指揮:⑤⑬),
ダニエル・バレンボイム(指揮:⑭) ,
ニコラウス・アーノンクール(指揮:⑫)/
【ボーナスDVD】
マリス・ヤンソンス(指揮:②⑤),
フランツ・ウェルザー=メスト(指揮:③⑥),
ダニエル・バレンボイム(指揮:①④)
 毎年元旦に行なわれるウィーン・フィルのニューイヤー・コンサート。
 クラシック音楽の中でも最も有名で、ウィーンの誇る黄金のムジークフェラインザールからTVとラジオを通じて世界70カ国以上に放送され、4億人が視聴するというビッグ・イベントです。
 1939年に始まる70年以上の歴史を誇るこのコンサートでは、音楽の都ウィーンを象徴するシュトラウス一家のワルツやポルカが演奏され、その高額のチケットは世界一入手困難と言われています。演奏される曲もその伝統にのっとり、新たな年を寿ぐ、ウィーン・フィルの華麗なワルツとポルカが楽しく演奏されます。
 当アルバムは、2011年に発売したVOL.1に続く、CD3枚とボーナスDVD1枚=計4枚組のセットで、カルロス・クライバー、ロリン・マゼール、マリス・ヤンソンス、ニコラウス・アーノンクール、リッカルド・ムーティなど、1989〜2014年までに登場した綺羅星のような名指揮者たちによる、名曲名演奏が網羅されたアルバムといえましょう。
 2014年に同コンサートに2度目に登場したダニエル・バレンボイム指揮による最も新しい演奏が含まれているのもポイントです。
 《録音・収録》1989年〜2014年、ウィーン・ムジークフェラインザールでのライヴ
 
8888379632-2
\1900
プラシド・ドミンゴ/クリスマス・ウィズ・ドミンゴ
 ①『クリスマス・プロローグ』,
 ②『クリスマス・キャロル・メドレー』,
 ③『子供たちのクリスマス』,
 ④『今宵も祝おうクリスマス』,
 ⑤『天なる神には』,
 ⑥『彷徨いながら不思議に思う』,
 ⑦『クリスマスには帰るから』,
 ⑧『むかしユダのベツレへムに』,
 ⑨『さやかに星はきらめき』,
 ⑩『クリスマスの鐘をきいて』,
 ⑪『ドイツのキャロル・メドレー』,
 ⑫『神の御子は今宵しも』,
 ⑬『ひいらきかざろう』,
 ⑭『ホワイト・クリスマス』,
 ⑮『Hay que sembrar en Navidad』,
 ⑯『幼な子と聖母』, ⑰『ナザレのイエス』,
 ⑱フンパーディンク:『クリスマス』,
 ⑲『オールド・ファッションド・クリスマス』,
 ⑳『清しこの夜』
プラシド・ドミンゴ(T),
ウィーン交響楽団,
ウィーン少年合唱団(⑫)
ここ数年のバリトン歌手としての活動を考えると、名テノールと言うにとどまらず、現代を代表する名歌手と賞すべきプラシド・ドミンゴによるクリスマスの名曲集です。1981年に発売されたアルバム『クリスマス・イン・プラシド・ドミンゴ』(M37245)の収録曲に、『アヴェ・マリア〜ドミンゴとウィーン少年合唱団』から「神の御子は今宵しも」。そして、ドミンゴの元に世界のトップ・シンガーが集うオーストリアの古都・ウィーンで行われていた一大イベント『クリスマス・イン・ウィーン』から9曲を収録したものです。クリスマスの名曲メドレーから、清楚なキャロル、そして名クリスマス・ポップス曲まで、ポピュラリティに満ちた魅力的なサウンドが繰り広げられています。《演奏》プラシド・ドミンゴ(T), ウィーン交響楽団, ウィーン少年合唱団(⑫)《録音》1979年, 1981年, 1996〜2000年、ウィーン




DHM



8887500331-2
\2500→\2290
クァドリーガ・コンソート/14のミステリー
 ①イギリス民謡:『The Holland Handkerchief』,
 ②アイルランド民謡:『Mr. O'Connor』,
 ③イギリス民謡:『The Undaunted Female』,
 ④イギリス民謡:『The Unquiet Grave』,
 ⑤イギリス民謡:『Newcastle』,
 ⑥スコットランド民謡:『The Standing Stones of Orkney』,
 ⑦イギリス民謡:『Geordie』,
 ⑧アイルランド民謡:『Poison Ivy Leaf』,
 ⑨アイルランド民謡:
  『Lament for Owen O'Rourke, Lament
   for Owen Roe O'Neill』,
 ⑩南アパラチア民謡:『MacAfee'sConfession』,
 ⑪イギリス民謡:『The Rich Old Lady』,
 ⑫イギリス民謡:『Two Sisters』,
 ⑬イギリス民謡:『Nobody's Jig』,
 ⑭アイルランド民謡:『TheMaid of Cabra West』
クァドリーガ・コンソート(古楽器使用)

 店主は中途半端なセミ・クラシックはあまり好きじゃないが、こういうのはありだと思う。というか古楽の世界ではこういう演奏がひとつのあり方だと思う。

 http://www.quadriga-consort.at/Videos.html


 昨年ドイツ・ハルモニア・ムンディからインターナショナル発売され、古楽のアルバムとしては世界的にベストセラーとなった「On A Cold Winter’s Day」に続く、クァドリーガ・コンソートによる待望の第2弾「14 Tales of Mystery 14のミステリー」が登場いたします。

 今回は、ミステリーに満ちた出来事を扱った中世イギリスの民謡やバラードを中心に、悪人や嫉妬深い恋人たちを題材にした楽しげな歌をないまぜにして、当時の人々の心持を鮮やかに描き出しています。クァドリーガ・コンソートは、古楽をポップ・ミュージックの起源ととらえ、イギリス中世のバラードと歌曲、ケルトと宮廷音楽の伝統から陽気なダンス音楽に至るまで、ピリオド楽器を使用して親しみやすい音楽を奏で注目を浴びているオリジナル楽器のアンサンブルです。
 古風なメロディは、彼らの本格的な音楽の基礎となり、斬新な解釈は、ヨーロッパの若者までも心を揺さぶっています。
 「今日の多くのポップ音楽に含まれる愛、憧れ、喜びと悲しみの表現は、古代の歌と比較してあまりにも薄すぎます。それほど古典歌曲や音楽は直感的なのです」。英国、スコットランド、アイルランドの数多くの民謡を、古めかしい音楽としてではなく、現代的で新鮮な感覚で演奏しています。
 《録音》2013年3月、オーストリア、フライシュタット

 
ドイツのインディ・レーベルで発売されて評判を呼び、
ドイツ・ハルモニア・ムンディ・レーベルでワールドワイドで発売されベストセラーになった前作

8888376158-2
\2500→\2290
クァドリーガ・コンソート/
 寒い冬の日に〜古いイギリスのクリスマスのための音楽とキャロル集
クァドリーガ・コンソート
 (中世&トラディショナル・アンサンブル)

 クァドリーガ・コンソートは、古楽をポップ・ミュージックの起源ととらえ、イギリス中世のバラードと歌曲、ケルトと宮廷音楽の伝統から陽気なダンス音楽に至るまで、ピリオド楽器を使用して親しみやすい音楽を奏で注目を浴びているオリジナル楽器のアンサンブルです。
 古風なメロディは、彼らの典型的で本格的な音楽の基礎となって、斬新な解釈は、ヨーロッパの若者までも心を揺さぶっています。「今日の多くのポップ音楽に含まれる愛、憧れ、喜びと悲しみの表現は、古代の歌と比較してあまりにも薄すぎます。それほど古典歌曲や音楽は直感的なのです」。
 そうした数多くの古い音楽の中から、イギリスのクリスマスの音楽やキャロルを、古めかしい宗教的な音楽ではなく、現代的なポップな感覚で演奏しています。
 昨年ドイツのインディ・レーベルで発売されて評判を呼び、このたびドイツ・ハルモニア・ムンディ・レーベルでワールドワイドで発売されることになりました。

 【録音】2013年1月,オーストリア, ガルス・アム・カンプ, ガートルード教会[デジタル:セッション]


 

8884307872-2
\2500→\2290
ニコラ・アクテン/オルフェオの嘆き
 1)ルイージ・ロッシ(1597-1653):
  歌劇『オルフェオとエウリディーチェの結婚』〜
   シンフォニア/
 2)タルクィニオ・メールラ(1594-1665):
  『それを信じる愚か者』/
 3)エミリオ・デ・カヴァリエーリ(1550-1602):
  幕間劇『ラ・ペッレグリーナ』〜
   フィレンツェのアリア/
 4)ジュリオ・カッチーニ(1545-1618):
  歌劇『エウリディーチェ』〜
   Antri ch'a miei lamenti/
 5)ルイージ・ロッシ:
  歌劇『オルフェオとエウリディーチェの結婚』〜愛の住処/
 6)クラウディオ・モンテヴェルディ(1567-1643):
  歌劇『オルフェオ』〜天上のバラ/
 7)ルイージ・ロッシ:
  歌劇『オルフェオとエウリディーチェの結婚』〜
   あなたの苦しみと/
 8)クラウディオ・モンテヴェルディ:
  歌劇『オルフェオ』〜碧に茂る森よ、覚えているだろうか/
 9)アレッサンドロ・ピッチニーニ(1566-1638):
  トッカータ第8番/
 10)クラウディオ・モンテヴェルディ:
  歌劇『オルフェオ』〜あなたは死んでしまったのか/
 11)ジュリオ・カッチーニ:『新音楽集』〜
  ロマネスカのアリア/
 12)ジュリオ・カッチーニ:歌劇『エウリディーチェ』〜
  ため息も出ず、涙も出ない/
 13) ヤコポ・ペーリ(1561-1633):
  歌劇『エウリディーチェ』〜ため息も出ず、涙も出ない/
 14) ジュリオ・カッチーニ:『新音楽集』〜
  ロマネスカのアリア(Ver.2)/
 15) ジュリオ・カッチーニ:『新音楽集』〜
  私の苦脳に憐れみを/
 16) ジュリオ・カッチーニ:歌劇『エウリディーチェ』〜
  Funeste piagge/
 17)アンドレア・ファルコニエーリ(1585-1656):
  『調和の庭園』〜第1巻より/
 18)ヤコポ・ペーリ:歌劇『エウリディーチェ』〜
  Funeste piagge/
 19) アントニオ・サルトリオ(1630-1680):
  歌劇『オルフェオ』〜Orfeo, tu dormi?/
 20) アントニオ・サルトリオ:歌劇『オルフェオ』〜
  慈悲を与えて/
 21) クラウディオ・モンテヴェルディ:歌劇『オルフェオ』〜
  力強い霊、恐るべき神よ/
 22) クラウディオ・モンテヴェルディ:
  歌劇『オルフェオ』〜シンフォニア/
 23)作者不詳:歌劇『オルフェオ』〜
  あまりに強い愛ゆえに私を失うのか/
 24) ルイージ・ロッシ:
  Les pleurs d'Orphee aillant perdu sa femme/
 25) ステーファノ・ランディ(1614-1639):
  Muove Orfeo l'empia Dite/
 26) ルイージ・ロッシ:
  歌劇『オルフェオとエウリディーチェの結婚』〜
  アヴェルヌスを離れよ
デボラ・ヨーク(Sp)
ニコラ・アクテン
(チェンバロ, ハープ, リュート バリトン, ディレクター),
アンサンブル・スケルツィ・ムジカーリ
(ピリオド楽器アンサンブル)
 チェンバロ、ハープ、リュート奏者、指揮者、そしてバリトン歌手でもある古楽界のマルチ・ミュージシャン、ニコラ・アクテンのドイツ・ハルモニア・ムンディへのデビュー・アルバムです。
 アクテンは、1985年ブリュッセル生まれ。同地とハーグ音楽院でチェンバロ、ハープ、リュートを学んだ逸材で、バリトン歌手としては2006年のシメイ・バロック声楽コンクールで優勝し、クイケン指揮のバッハ「マタイ受難曲」やクリスティーナ・プルーハル/ラルペッジャータなどの録音にも参加。
 また自らチェンバロやハープ、リュートで伴奏しながら歌うという、古(いにしえ)の歌手の姿を現在に蘇らせた演奏活動で話題を呼び、さらにピリオド楽器アンサンブル「スケルツォ・ムジカーリ」を結成して、活動の幅を広げています。
 ギリシャ神話を題材とした『オルフェオとエウリディーチェ』は、モンテヴェルディをはじめグルック、ハイドンらもオペラ化してきました。
 アクテンの大胆なコンセプトによって構成されたこのアルバムでは、様々な初期バロック作曲家が作曲した『オルフェオ』から、当時の作曲技法が効果的に表れた作品ばかりが選曲されています。研究し尽くされた演奏と、若い世代の自由な発想は、精妙かつ清冽な響きでオペラ黎明期の躍動感を伝えています。
 バロック歌手としても有名なソプラノのデボラ・ヨークも特別参加し、演奏に花を添えています。
  【録音】2013年11月, ベルギー、ブルージュ・ベギン会修道院博物館


ニコラ・アクテン&スケルツィ・ムジカーリ
ALPHAのパーセル

Alpha192
(国内盤・訳詞付)
\2940
パーセル 不滅の英国人作曲家
 〜歿後出版された曲集からの作品を中心に〜

ヘンリー・パーセル(1659〜1695):
 ①喇叭をあたりに響かせろ
 ②ああ!恋をするのは何と喜ばしいこと
 ③おお孤独よ、わたしは喜んでおまえを選ぼう
 ④アルマンド ニ短調 ⑤まだ、わたしは願いをかけている
 ⑥あえて懸念の種を探すことはない ⑦クラントとホーンパイプ ニ短調
 ⑧音楽はつかのま ⑨薔薇よりも芳わしく ⑩新しいグラウンド ホ短調
 ⑪自然の声とはこういうものだ ⑫薔薇を満たした揺籠で
 ⑬ホーンパイプ ホ短調
 ⑭あなたは天におられ、何でもおできになると伺いました
 ⑮ああ、わたしたちは何と幸せなのでしょう
 ⑯嘆きの歌 〜ああ、泣かせておいて、いつまでも
 ⑰或るグラウンド ニ短調 ⑱ロンド ニ短調
 ⑲ヴァイオルをかき鳴らせ、リュートをつま弾け
 ⑳プレリュード イ短調 (21)ただいたずらに、恋の笛は
 (22)夕暮れどきの讃歌 〜今や太陽は、その輝きに覆いをかけ

《使用楽譜典拠》
 ◆『英国のオルフェウス OrpheusBritanicus』(1698/1702)
 ◆『音楽の祝宴 The Banquet ofMusick』(1688)
 ◆『精選曲集:ハープシコード、またはスピネットのための手習い
  A choice Collection of Lessonsfor the Harpsichord or Spinett』(1705頃)
 ◆『聖なる音楽さまざま Harmonia Sacra』(1714)
ニコラ・アクテン(バリトン独唱、ヴァージナル、バロックハープ)指揮
レイナウト・ファン・メヘレン(T)
スケルツィ・ムジカーリ(古楽器使用)
Alpha192
輸入盤
\2600→\2390
訳詩なし

 その偉大さと普遍性は、意外に知られていないはず——伝わりにくいパーセル声楽の魅力を、完成度の高いアルバムひとつでストレートに痛感させてくれる。古楽大国ベルギーに集う異才たちとAlphaが手を携えあい、こだわり強く仕上げたパーセル盤は、まさに極上。

 「英国のオルフェウス」と讃えられたヘンリー・パーセルは、すぐれた作曲家が生まれないと言われた英国(って、これはビートルズに代表される20 世紀と、全欧州の音楽家が英国に憧れた15 世紀以前には一切通用しない「ロマン派クラシックの偏見」なのですが。)で、唯一英国人たちが誇れる大家でありつづけた、早世の天才作曲家——
 しかし、その魅力はいったいどれほど実感として理解されているのでしょう? 英語という、およそ17 世紀後半のバロックな音作りに乗せにくそうな言葉を易々と、きわめてわかりやすく玄妙なメロディと和声で音楽化していったパーセルの手腕がいまひとつ世界的に理解されていないとすれば、それは彼の書いた傑作に、英国国教会の特殊な演奏環境なしには成り立ちにくいオードやウェルカム・ソングなどが多く含まれていることとも、おそらく無縁ではないのでしょう(この点は、演奏編成もユニークなら音楽内容も歌手陣に決して優しくはない、あのラモーの一連の歌劇作品にも相通じるところかもしれません)。
 古楽大国ベルギーで、自ら歌い手でありながら鍵盤や撥弦楽器も弾きこなす多芸派ニコラ・アクテン率いるスケルツィ・ムジカーリは今、そんなパーセルの名品を個々のアリア単位で認識している歿後出版の曲集に着目、それらから入念に声楽名品をよりすぐり、器楽作品とバランスよく並べてみせることで、1枚のアルバムとして非常に完成度の高いパーセル傑作選をつくりあげてみせました。
 制作が稀代の古楽ブランドたるAlpha レーベル、録音技師はもとラ・プティット・バンド他のバロック・ヴァイオリン奏者だったRamee レーベルのライナー・アルント...という夢のような布陣で、あふれんばかりの古楽愛を全員が注ぎ込んでつくりあげられた本盤の魅力は、おそらく音を出しはじめた瞬間から直感的に伝わってくると思います。
 英語圏の古楽奏者たちが奏でる正真正銘本場のパーセルもさることながら、古楽の本場にして英国近代文化のルーツがたっぷり息づいている欧州大陸側の古楽奏者たちが“本気で”パーセルと向き合ったとき、かくも普遍的なパーセルの魅力が浮き彫りになるのかぱと驚嘆——極上フランス古楽やイタリアのハイテンション系とも易々と伍しうる、多彩な古楽器の音色もあざやかな本盤にふれれば、なるほどパーセルは英国にいなくても不滅の名声を博したに違いない...と強く感じられるはずぱ解説もAlphaだけに充実至極(歌詞ともども全訳付)、商品価値の高い逸品に仕上がっています!



<国内盤>


ALPHA



Alpha191
(国内盤)
\2800+税
英国の幻想、ドイツの幻想
 〜17世紀、北海両岸のバロック・ヴァイオリン音楽など〜

 ◆作曲者不詳(ウプサラ大学図書館の写本より):
  ①ソナタと組曲
 ◆作曲者不詳(ダーラムD2写本より):
  ②ソナタ 第21 番 ③ソナタ 第27 番
 ◆作曲者不詳(ユトレヒト・カンプハイゼン写本より):
  ④ダフネ
 ◆作曲者不詳(『マンチェスター・リラ・ヴァイオル・ブック』より):
  ⑤何が一日でも⑥好機はわが仇敵
 ◆ヘンリー・バトラー(?〜1652):
  ⑦ソナタ ト短調 ⑧ソナタ ト長調
  ⑨アリア ホ短調
 ◆ウィリアム・ヤング(?〜1662): 
  ⑩ソナタ ニ長調
 ◆ハインリヒ・シャイデマン(1595〜1663):
  ⑪マスカラーダと変奏曲
  ⑫クラントと変奏曲
 ◆ジョン・ジェンキンズ(1592〜1678):
  ⑬アリア イ長調 ⑭クラント イ短調
 ◆ヴィルヘルム・ブラート(1530〜1660):
  ⑮コラール
 ◆ディートリヒ・シュテフケン(?〜1673):
  ⑯前奏曲 ⑰アッレマンダ(アルマンド)
 ◆ディートリヒ・ベッカー(1623〜1679):
  ⑱ソナタ ニ短調
 (※曲順は①⑦②④⑩⑪⑨⑬⑭⑤⑥⑧⑮⑫③⑯⑰⑱)
ジェローム・ヴァン・ワールベーク(バロック・ヴァイオリン)
Ens.ラ・サント・フォリー・ファンタスティーク(古楽器使用)
リュシル・ブーランジェ(vg)
アルノー・ド・パスクアル(cmb, org)
トーマス・ダンフォード(アーチリュート)
 古楽レーベルとしてスタートしたAlpha レーベル、自らの出発点に立ち戻るかのような極上盤...!
 17世紀の音楽シーンは、想像以上に国際交流がさかんだった。ドイツ北方と英国のつながりを「弦楽器」をテーマに解きあかす玄妙企画。演奏陣はさりげなく欧州新世代の超・注目株揃い!

 メジャーレーベルにまだまだ勢いがあった時代に生まれながら、創設当初から「小資本レーベルの革命」とうたわれるほどの成功をあげてきたAlpha——
 その最初の快進撃をつくったのが、ベッレロフォンテ・カスタルディという、古楽ファンにすらほとんど認識されていなかった17 世紀イタリアの作曲家の単体アルバムだったうえ、その後もドメーニコ・ベッリ、ムリニエ...と17 世紀ものを連発、ようやく8作目にしてバッハ盤が出たかと思いきや、10 作目は現代音楽、その後は100 タイトル以上も「ほぼ古楽器演奏か現代音楽のみ」で勝負しつづけ、いつしかフランス系の欧州最大級のCD ショップFnac の店頭で大がかりな仕掛け販売をするまでに成長していった...このレーベルの歴史を振り返ってみると、つくづく古楽器演奏シーンに革新をもたらしつづけてきた実績は大きいと追認するほかありません。
 最近ではOuthere グループの中軸として、過去盤のBOX 化があったり、主軸シリーズに現代楽器でのフォーレ室内楽作品集が出てきたり、古楽器録音でもバッハやヴィヴァルディら「大物」の新譜が多くなったり...と、リリース形態は確実に変わってはきているのですが、それでもこういう筋金入りのコアな良盤を届けてくれると俄然「やはりAlpha はAlpha だ!」と嬉しくなるのは、おそらく担当である自分だけではないはず。
 この新譜ではヴェルサイユ・バロック音楽センターをはじめ古楽先進国フランスの最前線で活躍する俊才が4人、作曲家の知名度ベースではなく「音楽史のうえでの注目ポイント」ありきで、アルバムの一貫性(=通して聴くときの味わい深さ)をあくまで大切にした入念な選曲でつくりあげたプログラムが、さりげなく本格派のたたずまいで最初から期待感にドキドキしてしまいます。
 実際に聴いてみて、その期待が予想以上に大きく覆される人は多いはず(こういうのがまさにAlpha らしいです!)——
 「17 世紀の英国とドイツでは、楽器だけで弾く音楽がどう活況をみせたか?」というテーマのもと、当時の手書き写本譜などに見つかる北海周辺地域の名曲の数々を手際よいプログラム配列で聴かせてくれるのですが、この実に耳なじみのよいガット弦サウンドのプログラムが、実は古楽通にも意外な発見にあふれているのです!
 ドイツ北方のオルガン演奏の伝統をひくシャイデマンが、実はチェンバロでは英国のヴァージナル音楽にも相通じる音世界を模索していたことに気づかされたり、英国人のヴァイオリニストたちが、さりげなくドイツ南方のウィーンでも活躍していたことを知ったり、北ドイツ系のヴァイオリン音楽が思いのほか英国音楽と相性が良かったり...。
 主役のバロック・ヴァイオリン奏者ヴァン・ワールベークは、知る人ぞ知る桁外れの異才パトリック・ビスミュート(!!!)の門下生。他の3 人はそれぞれAlpha でソロ盤・準ソロ盤をリリースしている俊才たちで、3人とも音楽修業の最初から「古楽」が身近にあった生え抜き!
 解説(日本語訳付)も充実、創設当初いらいのレーベルの個性が最良の形で結晶した新譜といえます。
 


Alpha606
(国内盤)
\2800+税
〜バロック時代と、ヴィルトゥオーゾ・ピアニズムの時代
 リュリ、ラモー、バッハ、ゴドフスキー、ラフマニノフ...〜

 ◆ジャン=フィリップ・ラモー(1683〜1764):
  ①前奏曲 イ短調
 ◆ラモー/レオポルド・ゴドフスキー(1870〜1938)編:
  ②メヌエット ③サラバンド ④リゴードン
 ◆ジャン=バティスト・リュリ(1632〜1687):
  ⑤アルマンド ⑥クラント
 ◆リュリ/ゴドフスキー編 :
  ⑦サラバンド ⑧ジグ
 ◆ジャン=バティスト・レイエ(1680〜1730)/
   ゴドフスキー編: ⑨ジグ
 ◆ドメーニコ・スカルラッティ(1685〜1757):
  ⑩ソナタ ロ短調 K.87 ⑪ソナタ ホ長調 K.162
 ◆スカルラッティ/カール・タウジヒ(1841〜1871)編:
  ⑫パストラーレ ⑬カプリッチョ
 ◆ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685〜1750):
  ⑭組曲 イ短調BWV818a
 ◆バッハ/セルゲイ・ラフマニノフ(1873〜1943)編:
  無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ 変ホ長調BWV1006より
  ⑮前奏曲 ⑯ガヴォット ⑰ジグ
セルゲイ・カスプロフ(ピアノ)
 ロシアの凄腕ピアニストが、自分で弾きながら音楽史を考えてみた。

 ゴドフスキーやラフマニノフら超絶技巧の晩期ロマン派作品をあざやかに弾きこなすだけの腕前を持っていながら、彼がこのAlpha デビュー盤で選んだ企画はなんと、バロック作品を現代ピアノでの演奏向けに校訂・編曲した作品の数々を、オリジナルのバロック曲とともに演奏してゆく...というもの。しかしその選曲も、独奏者セルゲイ・カスプロフの経歴を少し振り返ってみれば「なるほど!」と納得——なんと、彼はモスクワ音楽院でもとくにアレクセイ・リュビモフのクラスで大きな刺激を受けて育った人だったのです!
 「現代ピアノをいちばん弾いているから自分はピアニストなのだと思う」と標榜しながらも、彼はチェンバロやフォルテピアノ、オルガンなど他の(時代の)鍵盤楽器も弾きこなす人——古楽器奏者としての意識で、現代ピアノ奏法には無批判にのめり込まない、というのが彼の面白いところで、そのうえで彼はバロック作品と向き合い、今から100 年前の、チェンバロやフォルテピアノなどの「古楽器」が新たに注目されるよりもはるか昔の世界で、バッハやスカルラッティ、あるいはラモーなどのバロック鍵盤作品がどう「現代ピアノで」「誠実に」演奏再現されていったのか?を探ってゆくのです。
 アルバム最後にラフマニノフ編曲でのゴージャスなピアノによる「無伴奏ヴァイオリン・パルティータ」第3番を置いているところからもわかるとおり、カスプロフのタッチの正確さと指まわりの敏捷さは突き抜けた域にあるのですが、彼はそこに甘んじて派手な演奏効果をねらわないのが、すごいところ...
 ショパンのエチュードを2曲組み合わせて超絶技巧の難曲をつくったりする異才ゴドフスキーがピアノ譜として校訂を手がけたバロック作品の楽譜をみつけてきて、実はそれらが決して技巧の披瀝に走った編曲にはなっていないこと、彼ら20 世紀の、即興演奏を盛り込まなくては名手とみなされなかった時代のピアニストとしての、ひたすら誠実な楽譜校訂になっていたことを明らかにしてみせたり。
 大半の作曲家はオリジナルの楽譜で弾いたものと、ゴドフスキーやタウジヒ、ラフマニノフら19〜20 世紀の一流ピアニストが楽譜を校訂したものを並べて演奏しており、その点も興趣がつきません。この若き曲者名手へのインタビューが解説になっていて(全訳付)、これがまたいろいろ示唆的で実に面白い...ロシア人としての西欧音楽との距離感、バロックと晩期ロマン派の意外な相性、興趣の尽きない話題の連続!
 


Alpha670
(国内盤)
\2800+税
アントニーニ&イル・ジャルディーノ・アルモニコ
 〜交響曲全曲録音「ハイドン2032」プロジェクト1〜

 ◆ヨーゼフ・ハイドン(1732〜1809):
  ①交響曲 第1番 ニ長調 Hob.I: 1
  ②交響曲 第39 番 ト短調 Hob.I:39
  ③交響曲 第49 番 ヘ短調 Hob.I:49「受難」
 ◆クリストフ・ヴィリバルト・グルック(1714〜1787):
  ④ドン・ジュアン、または石像の宴
   〜無言舞踏劇(1761 年初稿版)
    ※曲順は②④③①
ジョヴァンニ・アントニーニ(フラウト・トラヴェルソ)指揮
イル・ジャルディーノ・アルモニコ(古楽器使用)
 そして、新時代へ——Alpha発、イル・ジャルディーノ・アルモニコとアントニーニがスタートさせたハイドン交響曲全曲プロジェクト、ついに始動。第1弾のテーマは「ラ・パッショーネ」...!
 躍動感あふれるドラマ、情熱と受難のコントラスト、ハイドンの“語り口”を、精鋭集団が周到に...!

 Alpha レーベル2014 年の新企画は、ハイドン生誕300 周年となる2032 へ向けての、古楽器演奏による驚くべき挑戦...その仕掛け人はなんと、「古楽=オランダや英国や辛うじてフランス」だった20 世紀末にあって「音楽の本場イタリアでも、古楽器奏者がとてつもなくエキサイティングなことをしている!」ということを広く早くから知らしめてきた異才集団、ジョヴァンニ・アントニーニとイル・ジャルディーノ・アルモニコ(!)というから驚きです!

 アントニーニはスイスのバーゼル室内管弦楽団と自らの楽団である“イル・ジャル”を率いて、古楽器使用ないしそのスピリットを注ぎ込んだ演奏解釈によって、ハイドンの107 曲見つかっている交響曲のすべてを演奏。ヨーロッパではスイスを拠点に全曲演奏会シリーズを続けてゆきながら、録音はAlpha(ないしOuthere グループの)レーベルで継続してゆくとのこと。
 ようやく届いた第1弾リリースの解説書は実にぶあつく(もちろん日本語訳でお届けします)、アントニーニ自身のコメントをベースにした記事を筆頭に、示唆に富んだアイデアがさまざまなかたちで展開されていて、読み応えたっぷり!
 第1 弾のキィワードとしてジャケットに掲げられているのは、交響曲第49 番の綽名にもなっている「ラ・パッショーネ」——これはイタリア語で「キリストの受難・受難節」をあらわすことばであり、毎年春先の復活祭にさきがけ、オペラなど派手な催しは自粛して宗教的なことをする期間に初演されたために当該の交響曲の綽名として定着したようですが、アントニーニら制作側の企図は明らかにダブルミーニングを狙っているようで、それが証拠にジャケットには受難節=春先のイメージでは全くなく、むしろ「秋の紅葉の赤」と「情熱の赤」のイメージが重なるような、美しい紅蓮のアートワークがあしらわれています。
 その選曲もまた、さっそく情熱の交錯とふかく関わりのあるプログラムに——パッションという語は当時の音楽・諸芸術を読み解くためのワードでもあり、音楽は人間の「さまざまな思い=パッション」を表現するものであったという含みも持たせているに違いありません。
 なにしろ今いった第49 番のほか、いわゆる疾風怒濤期のハイドンを代表する短調の交響曲のひとつであるト短調の第39 番(モーツァルトの「小ト短調」こと交響曲第25 番と同じ調性で、やはりホルンを2対使ったドラマティックな展開が聴かれます)と、ハイドンが交響曲を書きはじめた頃ウィーンで初演された、歌劇の大家グルックによるバレエ音楽「ドン・ジュアン」(これもいたるところ、ロマン派を先取りしたような短調の使い方が印象的!)も盛り込まれているあたり、いかにも示唆的ではありませんか。そして「第1 弾」を記念すべく、実はめったに聴ける機会のない「ハイドンの交響曲第1 番」がうやうやしく収録されているのも嬉しいところ!
 ハイドン楽長就任時のエステルハージ宮廷楽団をつよく意識し、実情と彼の意向とをきちんとふまえた員数の演奏編成で、しかも首席は躍進めざましいステーファノ・バルネスキ、管にも“イル・ジャル”の俊才ロドルフィ(ob)ら精鋭ぞろい——彼らのこれまでの演奏を思えば、エッジの効いたスタイリッシュで突き抜けた、緩急あざやかな鮮烈解釈で攻めてくれるであろうことは想像に難くありません。期待感高まる新企画、ご注目を!
















9/24(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

BIS



BIS SA 2091
(SACD HYBRID)
\2700→\2490
BCJ モーツァルトの「レクイエム」
 サンプソンの「ヴェスペレ」

 モーツァルト:
  (1)レクイエム ニ短調 K.626
   (アイブラー、ジュスマイヤー〜鈴木優人補筆校訂編)
  (2)証聖者の荘厳な晩課(ヴェスペレ)K.339
  (3)奇しきラッパの響き〜レクイエムより
   (鈴木優人による異稿)
鈴木雅明(指揮)
バッハ・コレギウム・ジャパン
キャロリン・サンプソン(ソプラノ)
マリアンネ・ベアーテ・キーラント(アルト)
櫻田亮(テノール)
クリスティアン・イムラー(バス)

 大注目盤。BCJ 満を持してモツレクを収録!鈴木優人が補筆校訂!!

 セッション録音:2013 年12 月/神戸松蔭女子学院大学チャペル/DDD、ディジパック仕様、74’34”

 SACD ハイブリッド盤。J. S. バッハ教会カンタータ全曲録音完遂に対し、ヨーロッパ版グラミー賞ともいわれるドイツの音楽賞、「エコー・クラシック賞2014」を受賞(エディトリアル・アチーブメント・オブ・ザ・イヤー部門)するなど、今や世界が注目する鈴木雅明率いる古楽オーケストラ&合唱団、バッハ・コレギウム・ジャパン。注目の最新録音はついにモーツァルトのレクイエムです。BCJ は2006 年12 月にモーツァルト生誕250 年記念特別演奏会で同プログラムを披露しておりますが、2013 年12 月に7 年の月日を経て満を持しての演奏会、そして録音となりました。
 今回の録音ではモーツァルトの自筆譜に未完の作品を補筆したアイブラー及びジュスマイヤーの手稿譜をもとにして、鈴木優人が補筆校訂したバッハ・コレギウム・ジャパン版のモツレクを披露してくれました。キャロリン・サンプソン、マリアンネ・ベアーテ・キーラントの澄み切った透明な女声と、櫻田亮、クリスティアン・イムラーの力強い男声とが溶け合い、さらに鈴木雅明率いるBCJ の見事な演奏により新たなモツレクに出会うことができます。前半に演奏される《ヴェスペレ》とあわせて2013 年の演奏会の感動が蘇ります。なお、鈴木優人による「奇しきラッパの響き」の異稿も収録致しました。







PENTATONE



PTC 5186510
(SACD HYBRID)
\2700→\2490
アルガマニヤン、ハチャトゥリアン&プロコフィエフの協奏曲を録音!
 ハチャトゥリアン:ピアノ協奏曲 変ニ長調(1936)
 プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第3番 ハ長調 Op.26(1921)
ナレ・アルガマニヤン(ピアノ)
アラン・アルティノグル(指揮)
ベルリン放送交響楽団
 内田光子が絶賛!アルメニア出身ピアニスト、アルガマニヤン。ハチャトゥリアン、プロコの協奏曲を録音!!

 セッション録音:2013 年10 月/ベルリン、ベルリン=ブランデンブルク放送、放送局ビル/67’17”

 SACD ハイブリッド盤。Pentatone レーベル一押しのピアニスト、ナレ・アルガマニヤン。Pentatone デビューとなった、ラフマニノフの幻想的小品集、音の絵、コレルリの主題による変奏曲のアルバム(PTC 5186399)では圧巻の技術とダイナミックな表現で衝撃のデビューを飾り、続く第2 弾のリストの協奏曲集(PTC 5186397)では完璧なテクニックを駆使し、見事にコントロールされた演奏を披露してくれました。期待の高まる第3 弾はハチャトゥリアン、プロコフィエフの協奏曲です!
 アルガマニヤンにとってラフマニノフ、リストと並び重要なレパートリーであるプロコフィエフは、彼女のピアニズムに合った作曲家といえ、とりわけ第3番の協奏曲は最もハマった作品といえます。ハチャトゥリアンも同様で、テクニックだけではないアルガマニヤンのカラフルな音色も好印象を受けます。フランスの若手指揮者アラン・アルティノグルとベルリン放送交響楽団の好サポートによりアルガマニヤンの生気あふれる若々しい演奏をご堪能ください。



旧譜
アルガマニヤン

PTC5186399
(SACD HYBRID)
\2700→\2490
アルメニアの新星アルガマニヤン!
 ラフマニノフ:
  幻想的小品集Op.3/練習曲集《音の絵》Op.33/
  コレルリの主題による変奏曲Op.42
ナレ・アルガマニヤン(ピアノ)
 アルメニアの新星アルガマニヤン!ペンタトーン第1弾はラフマニノフ!

 2008年モントリオール国際音楽コンクールの若き覇者、1989年ウクライナのヴァナゾル生まれの新星ナレ・アルガマニヤンがペンタトーン・デビュー!
 1997年のショパン国際ピアノ・コンクール・イン・ユーゴスラヴィア第1位からスタートしたアルメニアの天才女流ピアニストの国際的なキャリア。2000年のジーナ・バッカウアー国際ピアノ・コンクール(ジュニア部門)では最高位に輝き、2008年には遂にモントリオール国際音楽コンクールの優勝。
 その実力と才能を認めた内田光子から、2012年の夏に行われるマールボロ音楽祭に招待されるなど、アルガマニヤンは現在進行形のサクセスストーリーを歩んでいるのである!
 あのユリア・フィッシャーやマーティン・ヘルムヘンを発掘したペンタトーン(PentaTone)に加わるアルメニアの新星。ペンタトーンでのラフマニノフが、アルガマニヤンにとって次なるステージの大いなる第1歩となる ——。

※録音:2012年1月、ファルテルモント(オランダ)



PTC5186397
(SACD HYBRID)
\2700→\2490
アルメニアの新星アルガマニヤン!
 "リストのピアノ協奏曲集"!

  リスト:
   ピアノ協奏曲第1番変ホ長調S.124
   ピアノ協奏曲第2番イ長調S.125
   死の舞踏S.126
   ハンガリー幻想曲S.123
ナレ・アルガマニヤン(ピアノ)
アラン・アルティノグル(指揮)
ベルリン放送交響楽団
 ラフマニノフの練習曲集「音の絵」でペンタトーン・デビューを飾った1989年、ウクライナのヴァナゾル出身の若き偉才ナレ・アルガマニヤン。
 ユリア・フィッシャーやマーティン・ヘルムヘンを発掘したペンタトーンが大きな期待を寄せるアルガマニヤンの新録音は、初となる協奏曲録音。プログラムはフランツ・リスト!
 アルガマニヤンがリストのピアノ協奏曲で共演するのは、フランスのマエストロ、アラン・アルティノグルとベルリン放送交響楽団。
 アルガマニヤンにとってのリストの音楽は、ラフマニノフと並ぶメイン・レパートリーであり、14歳でウィーン国立音楽大学への入学を実現させ、2008年モントリオール国際音楽コンクールを制覇した実力を最大限に発揮してくれるに違いない。
 東欧アルメニアから世界へと羽ばたいた新星アルガマニヤンのリスト、それは現在進行形のサクセス・ストーリーの第2章!




 ナレ・アルガマニヤン
 1989 年、アルメニアのヴァナゾル出身。5 歳よりピアノをはじめ、その才能はすぐに開花し、8 歳の頃にはエレヴァンのチャイコフスキー音楽専門学校でアレクサンドル・グルゲノフに師事。14 歳のときにはウィーン国立音楽大学に史上最年少で入学を許可され、その後華やかなコンクール歴を誇ります。なかでも2008 年モントリオール国際コンクールでの優勝は世界的なピアニストとしての第一歩となりました。アルメニアの新星として今後の活躍に期待が高まります。

 演奏会情報
 2015年2月22日(日)14:30 開演 京都コンサートホール・大ホール
  シベリウス:交響幻想曲「ポヒョラの娘」op.49
  グリーグ:ピアノ協奏曲イ短調op.16*
  ニールセン:交響曲第4 番「不滅」op.29
   オッコ・カム(指揮)、ナレ・アルガマニヤン(ピアノ)*、京都市交響楽団










AMESON


ASCP 1324
\2600
ゴーサン:球体のハーモニー
 器楽アンサンブルのための 《球体のハーモニー》
 クラリネットのための 《悟り》
 フルートとピアノのための 《オジーヴ》
 クラリネットと録音音源のための 《禅庭》
 ピアノのための 《トウキョウ・シティ》
 弦楽四重奏のための 《チャクラ》
フィリップ・アリ=ブラシェット(芸術監督)
アンサンブル・シヤージュ
 現代フランスを代表する作曲家アラン・ゴーサン 作品集!

 パリ国立高等音楽院でオリヴィエ・メシアンに学び、ICONS国際作曲賞など数々の受賞歴を誇る、現代フランスを代表する作曲家の一人、アラン・ゴーサン(b.1943)の作品集。1984年作の「チャクラ」から、2008年作の「トウキョウ・シティ」まで、器楽のための主要作品を収録。
 京都での滞在や日仏現代音楽協会での名誉会長を務めるなど、日本とも縁の深いゴーサンの作品は「禅庭」や「トウキョウ・シティ」など、日本からのインスピレーションを取り入れた作品も特徴。
 なかでも、「トウキョウ・シティ」は、2015年1月に福間洸太朗のコンサート「B→C バッハからコンテンポラリーへ」での演奏も予定されており、注目を浴びている。

 ※録音:2013年7月、サン・ピエール寺院
 ☆レコード芸術2014年6月号「海外盤REVIEW」掲載!







GLOBE


GLO 5256
\2500
ユトレヒト条約 〜 スペイン継承戦争のための音楽
 オレンジ公の行進曲
 ウィリアム三世の早すぎる死
 カイザースヴェルト
 クーホルンの行進曲
 竜騎兵の行進曲/他
カメラータ・トラジェクティナ
 1713に結ばれた、スペイン継承戦争の講和条約「ユトレヒト条約」にまつわる音楽を集めた独創的なコレクション・アルバム。ユトレヒト条約の300周年を記念して発行され、興味深い歴史ディテール、美しいイラストなどを収録した80ページに及ぶデラックス・ブックタイプ仕様。
 カメラータ・トラジェクティナは、1974年ユトレヒトでヨス・ファン・フェルトホーフェンらによって設立された古楽アンサンブル(Trajectinaとはラテン語でユトレヒトのこと)。
 勇敢な将軍を称える行進曲、勝利の歌、活気ある踊りなど、ユトレヒト条約とスペイン継承戦争にまつわる音楽を、クオリティの高い器楽と声楽で再現する。

 ※録音:2013年2月4日−6日、オランダ




PHAEDRA



DDD 92078
\2600→\2390
イン・フランダース・フィールズVol.78
 クラーンス:
  オーボエ、バスーンとピアノのための《海への間奏曲》
  木管楽器と弦楽五重奏のための《神秘》
  バス・クラリネット、ヴィブラフォン、マリンバと弦楽四重奏のための
   《エクスペリエンス》
  フルート、バスーンとピアノのための《Oase》
  木管四重奏、弦楽四重奏、ピアノと打楽器のための《3つの夏の小品》
ヤン・ギュンス(バス・クラリネット)
イ・ソリスティ・デル・ヴェント、
ヨリス・ファン・デン・ハウヴェ(オーボエ)
モスクワ・チェンバー・ソロイスツ、他
 歴史に埋もれたフランドル地方の音楽を発掘するイン・フランダース・フィールズ(In Flanders' Fields)の第78集。
 アントワープ王立音楽院で学んだベルギーの作曲家、アラン・クラーンス(b.1957)の作品を、これまで発売された音源から集成したポートレート・アルバム。ヤン・ギュンスやヨリス・ファン・デン・ハウヴェを含むイ・ソリスティ・デル・ヴェントなど、ベルギーの名手による木管楽器のパフォーマンスが特に秀逸。
 


DDD 92080
\2600→\2390
イン・フランダース・フィールズVol.80 〜
 ベルギーの宝庫からの宝石

  フランソワ・ラッセ:ピアノ三重奏曲Op.16
  ジョゼフ・ライラント:ピアノ三重奏曲第1番Op.57
  ヴルース:ピアノ三重奏曲Op.1
イ・ジョカトーリ・ピアノ・トリオ
 歴史に埋もれたフランドル地方の音楽を発掘するイン・フランダース・フィールズ(In Flanders' Fields)の第80集。
 イ・ジョカトーリ・ピアノ・トリオが、ベルギーの作曲家による50のピアノ三重奏曲から選んだ3曲。19世紀後半から20世紀前半にかけて活躍した3人のベルギーの作曲家の知られざる逸品。まさに、ベルギーの歴史に埋もれた宝物庫から発掘された、輝かしい宝石である。

 ※録音:2013年1月3日−5日&3月16日、ヘント王立音楽院




<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


GRAND SLAM



GS 2119
\2500→¥2290
フルトヴェングラーの擬似ステレオ版、
 オープンリール・テープ復刻第3弾

  ベートーヴェン:
   (1)交響曲第4番 変ロ長調 Op.60
   (2)交響曲第5番 ハ短調 Op.67「運命」
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 大好評!フルトヴェングラーの擬似ステレオ版、オープンリール・テープ復刻第3弾

 録音:(1)1952 年12 月1、2 日、(2)1954 年2 月28 日、3 月1 日(以上、ウィーン、ムジークフェライン・ザール)
 使用音源:(1)EMI (Japan) AXA 3059 (オープンリール・テープ、19 センチ、4トラック) (2)EMI (Japan) AXA 3060 (オープンリール・テープ、19 センチ、4トラック) 疑似ステレオ( セッション)

 ■制作者より
 これまでオープンリール・テープ(4 トラック、19 センチ)によるフルトヴェングラーの擬似ステレオ復刻盤は、ベートーヴェンの交響曲第3 番「英雄」他(GS-2070 / 2011 年)、同交響曲第9 番「合唱」(GS-2084 / 2012 年)を発売しましたが、予想外の好評でたちまち品切れとなりました。続編の要望を頂戴していましたが、このたびようやく状態の良いテープを入手しましたので、ベートーヴェンの交響曲第4 番+第5 番「運命」を発売します。
 なお、第5 番の方には擬似ステレオ化に際しての編集ミス(第4 楽章の62 小節、1 分46 秒付近)が含まれていることが知られています。今回、マスタリングの際に楽譜通りになるように修正しましたが、オリジナル通りに完全には復元出来ておりませんので、この点はあらかじめご了承下さい。
 また、解説にはオットー・シュトラッサー著「ヴィルヘルム・フルトヴェングラー追想、尊厳と愛惜の念をこめて」を掲載しています。シュトラッサーがフルトヴェングラーに関して記した文章は他でも読むことが出来ますが、これは長さがたっぷりとあるためか、著者の巨匠指揮者に対する愛情と尊敬が恐ろしく満ちあふれています。フルトヴェングラーを愛する人ならば、少なくとも一度は読んでおきたい逸品です。ついでに記しておきますと、表紙に使用した写真は、ベルリンの旧フィルハーモニーで行われた〈ウィーン・フィルとの演奏会〉という珍しいものです。(平林 直哉)




PROFIL



PH 14046
(3CD)
\4400→\3990
「ブラームス:交響曲全集 / ギュンター・ヴァント & 北ドイツ放送交響楽団」
 [CD 1] 45’ 39”
  ・ブラームス:交響曲第1番ハ短調op. 68
    録音:1990年2月14日/ケルン、フィルハーモニー(ライヴ・デジタル)
 [CD 2] 43’ 05”
  ・ブラームス:交響曲第2番ニ長調op.73
    録音:1992年11月29、30日&12月1日/
     ハンブルク、ムジークハレ[現ライスハレ](ライヴ・デジタル)
 [CD 3] 79’24”
  ・ブラームス:交響曲第3番ヘ長調op. 90
    録音:1990年2月14日/ケルン、フィルハーモニー(ライヴ・デジタル)
  ・ブラームス:交響曲第4番ホ短調op.98
    録音:1990年12月17日/
     ハンブルク、ムジークハレ[現ライスハレ](ライヴ・デジタル)
すべてハンブルク北ドイツ放送交響楽団
 (現NDR 交響楽団)
ギュンター・ヴァント(指揮)
 90 年代ヴァント絶頂期のライヴ北ドイツ放送交響楽団とのブラームスの交響曲全集、新装丁ボックスで登場

 収録:NDR/DDD、ステレオ

 2012 年のヴァント生誕100 年&歿後10 年のダブル・アニヴァーサリーにリリースされ、大きな反響を呼んだ「北ドイツ放送交響楽団ライヴ集成」。そのなかに収められていたブラームスの交響曲全集を、新価格新装丁でセット化致しました。
 NDR 交響楽団との録音はすべてBMG リリースとは一切重複なしの未発売の内容。音質もNDR 提供のオリジナルマスターによりCD 化されています。BMG 録音とは傾向が異なり、すっきりとクリアな音質に特徴があります。
 1980 年代半ばから1996 年までは、多くのヴァント好きのあいだで絶頂期と評される時期であり、ブラームスの交響曲全集は、同オケとの1 度目のセッション録音から、最晩年のライヴ録音のちょうど中間に位置するもので、ヴァントの体力、気力の充実ぶりといった要素が音楽にも表れ、さらには急上昇する人気にも後押しされ、たいへん迫力ある内容となっています。この白熱ぶりは尋常ではありません。
 



PH 12054
\2500→\2290

ヴァント指揮&北ドイツ放送響
 白熱のライヴがカタログ復活!オルフの「カルミナ・ブラーナ」

  オルフ:カルミナ・ブラーナ
マリア・ヴェヌティ(ソプラノ)
ウルフ・ケンクリーズ(テノール)
ぺーター・ビンダー(バリトン)
ハンブルク少年合唱団
ハノーファー・ニーダーザクセン州立劇場合唱団員
北ドイツ放送合唱団
ハンブルク北ドイツ放送交響楽団
ギュンター・ヴァント(指揮)
 ヴァント指揮北ドイツ放送響、白熱のライヴがカタログ復活オルフの「カルミナ・ブラーナ」

 録音:1984 年5 月14 日/ハンブルク、ムジークハレ(ライヴ)/ステレオ、60’18

 現行盤(PH05005)の廃盤に伴う品番切替え再発売。晩年に、屈指のブルックナー指揮者として熱狂的な人気を集めたギュンター・ヴァントは、いっぽうで、1912 年生まれの巨匠にとっては同時代のドイツの作曲家フォルトナー[1907-1987] やブラウンフェルス[1882-1954] に着目して実演で頻繁に取り上げて、モダニストとしての一面をみせてもいました。
 オルフ[1895-1982] もまた、こうした流れでヴァントが好んで指揮した作曲家であり、この「カルミナ・ブラーナ」は燃えさかる白熱ぶりがファンのあいだでは有名で、音質優秀な正規盤リリースということで初出時に話題になったものです。
 なお、付属のブックレットには曲目トラック表の記載のみで、解説および歌詞などは掲載されておりません。予め御了解の上、お求めいただきますようお願い申し上げます。


<メジャー・レーベル>

SONY



8888375802-2
\2500→\2290
ようやくこの男がメジャーになってきた。
 テオドール・クルレンツィス /モーツァルト:『フィガロの結婚』(ハイライト)

モーツァルト:歌劇『フィガロの結婚』K.492より
 1:序曲/2:『5……10……20……30……』/
 3:『仇討ち、そうだ、仇討ちこそ』/
 4:『自分がどんな人間で…』/
 5:『もう飛び回ることも出来ないぞ…』/
 6:『慰めの手を差し伸べて…』/
 7:『恋とはどんなものだか』/
 8:『おいで…お膝をまげて』/
 9:『訴訟に勝ったと!』/
 10:『わしが溜息を…』/
 11:『楽しい日々はどこへ』/
 12:『そよ風によせて…そよ風甘く』/
 13:『失くしてしまったの…』/
 14:『とうとうその時が…』/
 15:『早くおいで…』/16:『そっと、そっと…』/
 17:『とうとう行ってしまった、あの図々しい奴め』/
 18:『すべては静かで穏やかだ』/
 19:『平和を、仲直りを、僕の甘い宝よ』/
 20:『皆の者、集まれ、武器を持て』/
 21:『奥方よ、許してくれ』/
 22:『苦しみと出来心と狂気で過ごしたこの一日を』
アンドレイ・ボンダレンコ(Bs-Br:アルマヴィーヴァ伯爵)/
ジモーネ・ケルメス(Sp:伯爵夫人ロジーナ)/
クリスティアン・ヴァン・ホルン(Bs-Br:フィガロ)/
ファニー・アントネルー(Sp:スザンナ)/
マリー=エレン・ネジ(Ms:ケルビーノ)/
マリア・フォシュストローム(Ms:マルチェリーナ)/
ニコライ・ロスクトキン(Bs:バルトロ)/
クリスティアン・アダム(T:ドン・バジーリオ)、他/
テオドール・クルレンツィス(指揮)
ムジカエテルナ(ピリオド楽器オーケストラと合唱団)
 「全曲は・・・」という方はせめてハイライトでも聴いてほしい。

 日本のみならず全世界的に話題騒然の、クルレンツィスの『フィガロの結婚』(輸入盤2014年2月リリース)からのハイライト盤です。
 1972年アテネ生まれの指揮者テオドール・クルレンツィスとそのアンサンブル、ムジカエテルナによるモーツァルトの「ダ・ポンテ・オペラ三部作」録音の第1弾は『フィガロの結婚』でした。
 この録音は、ソニークラシカルと長期の専属契約を結んだクルレンツィスとムジカエテルナによる大きな録音プロジェクトの船出となる記念碑的なものです。
 クルレンツィスとムジカエテルナは、ロシアのウラル山脈のふもとに位置するペルミ(ディアギレフの生まれ故郷でもあります)にあるペルミ国立歌劇場の音楽監督および座付きオーケストラですが、モスクワから1400キロも離れた僻地にもかかわらず、その音楽的な充実度はヨーロッパの一流歌劇場にも劣らないほどの名声を獲得しています。
 オリジナル楽器による演奏は今では巷にあふれておりますが、クルレンツィスの本作は凡百の演奏とは一味違います。ぜひその耳でお確かめください。
   【録音】2012年9〜10月, ロシア、ペルミ国立歌劇場[セッション]




RCA



8884307164-2
\2500→\2290
ヴェッセリン・スタネフ /リスト:ノルマの回想〜ピアノ作品集
 リスト:
  ①「ノルマ」の回想, ② ダンテを読んで,
  ③メフィスト・ワルツ第1番「村の居酒屋での踊り」,
  ④ 「ドン・ジョヴァンニ」の回想
ヴェッセリン・スタネフ(P)
 今までの演奏どれもが絶大なる表現力とカリスマ性を備えたもので、「超絶技巧を持った詩人」とヨーロッパでは最大なる評価を得ているスタネフ。
 ソニー(RCA)へは2枚目となるリストのアルバムですが、とにかく絶妙なデュナーミクと切れのよい技巧には舌を巻くほかありません。
 この腕に覚えのあるピアニストなら、ぜひ一度は手掛けてみたいと思う曲ばかりのリストのピアノの名曲。ベッリーニやモーツァルトのパラフレーズ、イタリアの回想、そしてほとばしるエネルギーに溢れた凄まじい技巧によるメフィスト・ワルツ。
 個性的な解釈によるヴィルトゥオーゾ、ロマンティシズムがふんだんに盛り込まれた演奏です。
  【録音】2014年5月, ベルリン、テルデックス・スタジオ




<国内盤>


ALM/コジマ録音

ALCD-3105
¥2800+税
Recit(レシ)〜ファゴットで「語る」近代音楽の精華〜
 [1] ノエル・ギャロン(1891-1966):レシとアレグロ
 [2] ウジェーヌ・ボザ(1905-1991):レシ、シシリエンヌとロンド
 [3] アンリ・デュティユー(1916-2013):サラバンドとコルテージュ
 [4]-[6] アレクサンドル・タンスマン(1897-1986):ソナチネ
 [7] マルセル・ビッチュ (1921-2011):コンチェルティーノ
 [8] ウジェーヌ:ボザ:ノクターンと舞曲
 [9]-[10] カミーユ・サン=サーンス(1835-1921):ファゴット・ソナタ Op.168
 [12] フランツ・リスト (1811-1886):悲しみのゴンドラ
 [13] フランツ・リスト:夕星の歌(トランスクリプション) 〜
  ワーグナー:歌劇《タンホイザー》より S380
  (リストのピアノ編曲 S444に基づくレスリー・ハワードによる復元)
岡本正之(ファゴット)
永原緑(ピアノ)
〈録音〉 相模湖交流センター 2014年4月16-18日
〈解説〉 山野雄大

 古の時代、人々の言葉は語りとなり、語りはやがて歌となった。そして歌は楽器に模倣され、楽器は、音楽の新たな源泉となり、今日の音楽に大きな存在感を示している。
 中世に起源を持ち、音楽史の変遷をずっと眺めてきた楽器=ファゴットを自在に操る東京都交響楽団首席奏者・岡本正之が、21世紀の視点から、改めて音楽の原初の姿である「語る」音楽に迫る意欲作。言語の多様性そのままに繊細な表情に彩られたファゴットの重要レパートリーは、雄弁に、そして実直に、聴く人の心に深く響くメッセージとなる。

岡本 正之(ファゴット)
Masayuki Okamoto
 1966年東京生まれ。13歳から中学校での吹奏楽部で先輩にあたる現NHK交響楽団ファゴット奏者の森田格氏の手ほどきによりファゴットを始め、その不思議なフォルムから生まれる神秘的な音色の魅力に取り憑かれ、将来はオーケストラでファゴットを演奏したいと子供心に夢見たのもこの頃。
 1985年東京藝術大学音楽学部入学、ファゴットを岡崎耕治氏、室内楽を山本正治氏に師事。1989年東京都交響楽団へ入団。同年の第6回日本管打楽器コンクールファゴット部門第1位、および大賞受賞。1991〜1992年DAAD奨学生としてハノーヴァー音大でクラウス・トゥーネマン氏に師事。1996〜1997年にはアフィニス文化財団の派遣研修生としてシュトゥットガルト音大でセルジオ・アッツォリーニ氏に師事。2003年東京オペラシティリサイタルホールにて『B→Cリサイタル』。2008年大野和士指揮、東京都交響楽団の演奏会『作曲家の肖像〜リヒャルト・シュトラウス』にて「クラリネットとファゴットのためのデュエット・コンチェルティーノ」のソリストをつとめる。1993年ミネアポリス、2009年バーミンガムでのIDRS国際ダブルリード協会のカンファレンスに参加。2011年ミラン・トルコヴィッチ指揮、東京都交響楽団の演奏会『作曲家の肖像〜モーツァルト』にて「ファゴット協奏曲」のソリストをつとめる。現在は東京都交響楽団ファゴット首席奏者である他、室内楽、ソロなど多方面において演奏活動を展開している。宮崎国際音楽祭、霧島国際音楽祭、木曽音楽祭などにも参加。桐朋学園大学特任教授。東京藝術大学音楽学部非常勤講師。

永原緑(ピアノ)
Midori Nagahara
 東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校を経て、同大学を首席で卒業。第66回日本音楽コンクール最高位。併せて野村賞、河合賞受賞。ピアノを海老原ゑみ子、神谷郁代、三宅由利子、多美智子、角野裕の各氏に師事。また、第4、5回宮崎国際室内楽音楽祭に於いて、故I. スターン氏の室内楽講座を受講。2002〜2009年に東京藝術大学非常勤講師(管楽器科伴奏助手)を務めた後、アンサンブルピアニストとして国内外の演奏家と共演を重ねている。
 
ALCD-7187
¥2800+税
Romantic Cello Sonatas
 [1]-[3] R.シュトラウス:チェロ・ソナタ ヘ長調 作品6
 [4]-[6] ボロディン:チェロ・ソナタ ロ短調
   (M・ゴルトシュタインによる補作版)
 [7] エルガー:愛の挨拶 作品12
 [8] サン=サーンス:白鳥 〜《動物の謝肉祭》より
フリーデリケ・キーンレ(チェロ)
山田陽子(ピアノ)
〈録音〉 北広島市芸術文化ホール 2014年6月24-26日
〈解説〉 南聡

北海道を拠点に活動するドイツ出身のチェリスト、フリーデリケ・キーンレが盟友である山田陽子とともに紡ぎ出すファースト・アルバム。若き日のシュトラウスのエネルギーがほとばしるソナタ、未完ながらも時としてロシアの薫りを漂わせるボロディンのソナタ(当盤では、M・ゴルトシュタインによる補作版を収録)のほか、チェリストにとって欠かすことのできないアンコール・ピース2篇を収録。


フリーデリケ・キーンレ(チェロ)
Friederike Kienle
シュトゥットガルト(独)生まれ。ハノーヴァー音楽大学、ミラノ・ヴェルディ国立音楽院、フィエーゾレ音楽院、トロッシンゲン音楽大学などで学ぶ。チェロをK. Heitz、R. Filippini、D. Geringas、原田禎夫の各氏に師事。ドイツ国内外の多くのコンクールで優勝・受賞。またタングルウッド音楽祭等、様々な重要音楽祭に参加。2007年から北海道教育大学岩見沢校に勤務、チェロと室内楽の授業を担当しながら、ヨーロッパと日本各地で演奏会を開催。また2011年以降指揮の研鑽を積み、自ら発足させたヤング・ホッカイドウ・フィルハーモニー(YHP)を率いてベートーヴェンの交響曲全曲演奏を行うほか、オペラの指揮も開始している。

山田陽子(ピアノ)
Yoko Yamada
北海道北広島市出身。東京音楽大学付属高校、東京音楽大学(共にピアノ演奏家コース)卒業。東京音楽大学大学院修了。フランクフルト音楽大学、トロッシンゲン音楽大学大学院にて学ぶ。DAAD奨学生。ピアノを谷本聡子、宮崎和子、弘中孝、C. Vickers、R. Beckerの各氏に師事。室内楽を土田英介、A. Merkle各氏に師事。ボーフムでベートーヴェンフェストに参加した他、ドイツ、オーストリア、ウクライナ各地でリサイタルを開催。これまで札幌交響楽団、ヤング・ホッカイドウ・フィルハーモニーと共演。ソロ・室内楽・伴奏の演奏活動を幅広く行いながら、後進の指導にも携わる。現在、北海道文化財団HAFアーティスト。2011年度北広島市文化賞奨励賞受賞。
 
ALCD-102
\2800+税
with...
 [1] 末吉保雄:西へ 〜ヴィブラフォン・ソロのために〜 (2013)
 [2] 田口和行:回鼓録 〜独奏打楽器のための〜 (2013)
 [3] 内藤明美:独奏打楽器奏者のための砂の女 (2012)
 [4] 国枝春恵:Azuma-ha-ya for solo percussionist (2014)
 [5] 糀場富美子:ねむりの海へ 〜ヴィブラフォンのために〜 (2014)
 [6]-[8] 水野修孝:ヴィブラフォン独奏のための三章 (2013)
 [9] 羽根玲夢:星めぐりの記憶 (2014)
會田瑞樹(パーカッション)
〈録音〉 三鷹市芸術文化センター 2014年5月28-29日
〈解説〉 南聡
 現代音楽の領域に深くコミットし、大家から新進気鋭まで、幅広い世代の現役作曲家たちと協働を続ける若き打楽器奏者・會田瑞樹(あいたみずき)。
 彼のファースト・レコーディングとなる当盤には、彼に共鳴する作曲家たちが新領域を歩む若き開拓者のために書き下ろした多数の作品の中から7作品を収録。作曲家たちの作品の多様性とともに、會田が作品から引き出した多彩な表現領域にも要注目のアルバムだ。

會田瑞樹(パーカッション)
Mizuki Aita
 打楽器奏者。1988 年宮城県仙台市生まれ。幼少よりヴァイオリンの手ほどきを受け、12 歳より打楽器を始める。
 日本現代音楽協会主催第9回現代音楽演奏コンクール「競楽Ⅸ」において第二位入賞。以降現在に至るまで多数の作曲家の新作初演を手がけており、その数は2013 年末に50 作品を越えた。作曲家との親密なコンタクトと相互の信頼から生み出される初演と幾度に渡る再演は、多方面から支持を集めている。2011年に自らが企画し、出演したサントリーホールレインボウ21「打楽器音楽、その創造と継承」でサントリーホールにデビューし、同年、高橋美智子氏より長年使い続けてきたヴィブラフォンを譲り受ける。その事をきっかけにヴィブラフォンの魅力の更なる開拓を求めて、2012年に初となるヴィブラフォンソロリサイタルを開催し、毎年シリーズとして開催し続けている。2012年には夭折の作曲家八村義夫の音楽と生涯を独自の視点で辿った演奏会「八村義夫の世界」を東京文化会館において開催。大きな話題となった。2014 年はNHK-FM「リサイタル・ノヴァ」への出演、翌月に行なわれたパーカッションリサイタルは満員の聴衆を沸かせた。武蔵野音楽大学ヴィルトゥオーソ学科打楽器専攻卒業。同大学院修士課程ヴィルトゥオーソコース修了。打楽器、マリンバを吉原すみれ、神谷百子の両氏に師事。
  
ALCD-103
¥2800+税
田中範康作品集Ⅱ[音の情景]
 [1] 音の情景Ⅰ〜ヴァイオリン、チェロ、ピアノのための〜
 [2] 音の情景Ⅱ 〜ヴァイオリン、チェロ、ピアノのための〜
 [3] 音の情景Ⅲ〜ヴァイオリン、チェロ、ピアノのための〜
 [4] Sparkling in The Space I「残照の時」〜
  クラリネット、ピアノ、エレクトロニクスのための〜
 [5] ピアノソロのためのモノローグ曲集より<第1番>
 [6] 変容の時〜雅楽トリオのための〜
 [7] 相克の時〜クラリネット、ピアノ、パーカッション
  (マリンバ/シロフォン/ヴィブラフォン)のための
A・ベイダー(クラリネット)[7]
N・ケッケルト(ヴァイオリン)[1]-[3]
B・アンドレアノフ(チェロ)[1]-[3]
A・ウェイズマン(打楽器)[7]
竹内雅一(クラリネット)[4]
松山元(ピアノ)[1]-[3], [5], [7]
山田敏裕(ピアノ)[4]
笹本武志(龍笛)[6]
中村仁美(篳篥)[6]
中村華子(笙)[6]
〈録音〉 ベルリン イエス・キリスト教会 2013年2月 愛知県 碧南市芸術文化ホール 2011年12月、2013年12月
〈解説〉 田中範康
 室内楽作品を中心に海外でも高い評価を受ける作曲家、田中範康の作品集。余韻に満ちた弦楽器の艷やかな響きが印象的な「音の情景」をはじめ、2010年以降の最新作7曲は、いずれも独特の感性が際立つ清新な音響空間だ。第2作となる当盤では、従来のアコースティックサウンドのみならず、エレクトロニクスを加えた作品、雅楽器によるトリオと、多彩な編成で新境地を見せる。ドイツ人ヴァイオリニスト、ケッケルトをはじめ演奏陣の好演が光る。




ナクソス・ジャパン



NYCC-27277
(2CD)
\3500+税
ライナー・キュッヒルが奏でる確信に満ちたバッハ
リマスタリング+HQCDで再リリース!!

J.S. バッハ:
 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ
  BWV 1001-1006
ライナー・キュッヒル(ヴァイオリン)
録音:2003年 ウィーン
 名器ストラディヴァリウス“シャコンヌ“による究極の無伴奏!!
 本盤に聴くキュッヒルの演奏は、大局的にみれば、近年のピリオド楽器演奏の枠組みに近接したものとは言える。制御されたヴィブラート、いたずらに重すぎず、もたれることのないテンポ設定、レガート一辺倒を戒め、語りかけるように施されるアーティキュレーションなどはその枠組みのなかから生まれたものと推測されよう。
 ただし、先述したように、こうした枠組みは、限定された資料の先におぼろげにしか垣間見ることのできないバロック時代の演奏実践の一部であり、演奏家たちが実際の演奏にあたって必要不可欠な確信の要とはなりえない。おそらく、キュッヒルはそのあたりの事情を痛感しているのではないだろうか。彼は枠組みのなかにはめ込むべき自らの確信を提示しているのである。(安田和信/ライナーノートより)



<LP>


ALTUS(LP)


ALTLP 027
(8LP)
\40000+税
ヨッフム晩年コンセルトヘボウとのブル7など集大成
 [LP1&LP2]
  ブルックナー:交響曲第7番
 [LP3]
  モーツァルト:交響曲第33番 変ロ長調 K.319
 [LP4]
  ベートーヴェン:エグモント序曲 Op.84
   〜リハーサル「エグモント」序曲
   〜リハーサル交響曲第6番「田園」Op.68
   〜ヨッフム86年9月最後のインタビュー
 [LP5]
  ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」 Op.68
 [LP6]
  ベートーヴェン:交響曲第7番 イ長調 Op.92
 [LP7&LP8]
  ブルックナー:交響曲第8番 ハ短調
[LP1-LP3]
 ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
[LP4-LP8]
 バンベルク交響楽団
オイゲン・ヨッフム(指揮)
 ヨッフム晩年コンセルトヘボウとのブル7など集大成、至高の日本公演の記録!初アナログ・ディスク化。
 解説書にはヨッフム翁の名高い論文「アントン・ブルックナーの交響曲の解釈のために」の新訳も掲載!

 ライヴ録音:[LP1-LP3] 1986 年9 月17 日/昭和女子大学人見記念講堂 [LP4-LP6] 1982 年9 月16 日/東京文化会館 [LP7&LP8]1982 年9 月15 日/ NHK ホール
 180 グラム重量盤、日本語解説付/限定プレス300 セット

 ヨッフム最晩年、至高の日本公演の記録が待望の初アナログ・ディスク化されました。解説書も驚くほど充実しており、ヨッフムの論文『ブルックナーの交響曲の解釈のために』は、過去に抄訳等されたものは意味のわかりずらいものもありましたが、今回は万全を期しての新訳出です。
 またヨッフム最後のインタビューもドイツ音楽の碩学、舩木篤也氏の新訳にして完全訳で、今は亡きヨッフム翁のあたたかな人柄にふれられるとともにここでもブルックナー解釈の話題が展開され、ブルックナーファンならずとも興味がつきません。音盤作りは全てアナログマスターテープよりカッティング。LP 作りの本道の過程を経て制作されており、大変良い仕上がりになっております。LP 内袋は日本製高級グラシン紙仕様。


<映像>


SONY(映像)



8884304011-9
(Blu-ray)
\5000→\4490
ヘンゲルブロックの「ドン・ジョヴァンニ」!
 そして離婚前のシュロット&ネトレプコ/
  モーツァルト:歌劇『ドン・ジョヴァンニ』K.527(全曲)
アーウィン・シュロット(ドン・ジョヴァンニ),
アンナ・ネトレプコ(ドンナ・アンナ),
ルカ・ピサローニ(レポレッロ),
マレーナ・エルンマン(ドンナ・エルヴィラ),
チャールズ・カストロノーヴォ(ドン・オッターヴィオ), 他,
バルタザール=ノイマン・アンサンブル&合唱団,
トーマス・ヘンゲルブロック(指揮)
【演出】フィリップ・ヒンメルマン
【舞台装置】ヨハネス・ライアッカー
8884304010-9
(DVD)
\4500→\4090
 アーウィン・シュロットとアンナ・ネトレプコという、現在世界中のオペラハウスから引っ張りだこの人気歌手が共演し、鬼才ヘンゲルブロックが指揮した画期的な「ドン・ジョヴァンニ」の映像が登場!
 今作は、2013年5月のバーデン=バーデン祝祭劇場でのライヴ映像。題名役を歌っているバス・バリトン歌手アーウィン・シュロットはウルグアイ出身。デビュー時から注目を集め、瞬く間に世界中の歌劇場を席巻、その豊穣な声と勇ましい姿で数多くのファンを獲得しています。
 コヴェント・ガーデン、スカラ座、フィレンツェ5月祭、メトロポリタン歌劇場などの常連で、2006年のメト日本公演ではドン・ジョヴァンニを披露し、日本デビューを飾っています。2012年にはウィーン国立歌劇場の「フィガロ」で来日し、素晴らしい声で聴衆を魅了したことも記憶に新しいところです。
 シュロットのほか、ドンナ・アンナ役のネトレプコを始め、歌手は現在注目の歌手を揃えた万全の布陣。常設の歌劇場ではありませんが、ここ数年オペラ公演に力を入れているバーデン=バーデン祝祭劇場らしく、鬼才フィリップ・ヒンメルマンを演出に迎えた舞台も注目です。
 しかも、バックはヘンゲルブロック率いるピリオド楽器による「バルタザール=ノイマン・アンサンブル」。モダンオケの響きとはまた違う、鄙びた軽やかな響きは耳にも限りなく新鮮です。
 主役のネトレプコとシュロットは2013年11月に、正式に離婚したことを発表しました。この映像は2人の関係がそろそろ終盤に差し掛かった頃に収録されたもの。無論プライヴェートと、演奏には直接の関係はないとはいうものの、このドン・ジョヴァンニからある種の緊張を感じるのも受け取る側の自由というものでしょう。

 【収録】2013年5月23 & 26日, バーデン=バーデン祝祭劇場でのライヴ




EURO ARTS(映像)



20 72714
(Blu-ray)
\5300→\4890
メータ&ウィーン・フィル
 2013年、ヴェルディ・イヤーのザルツブルク音楽祭での「ファルスタッフ」

  ヴェルディ:「ファルスタッフ」
アンブロージョ・マエストリ(Br ファルスタッフ)
フィオレンツァ・チェドリンス(S アリーチェ)
マッシモ・カヴァレッティ(Br フォード)
エレオノーラ・ブラット(S ナンネッタ)
エリーザベト・クルマン(Ms クイックリー夫人)
シュテファニー・ホウッツェール(Ms メグ)
ハヴィエル・カマレナ(T フェントン)
ルカ・カザリン(T 医師カイウス)
ジャンルカ・ソレンティーノ(T バルドルフォ)
ダヴィデ・フェルシーニ(Br ピストーラ)
ズービン・メータ(指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ウィーン・フィルハーモニア合唱団
ダミアーノ・ミキエレット(演出)、
パオロ・ファンティン(装置)、
カルラ・テーティ(衣装)、
アレッサンドロ・カルレッティ(照明)


20 72718
(DVD)
\4400→\3990
 2013年、ヴェルディ・イヤーのザルツブルク音楽祭での「ファルスタッフ」辛口新聞評でも大絶賛されたミキエレットの舞台が鮮明映像で!
 マエストリ、チェドリンス、カヴァレッティ、メータとウィーン・フィル!日本語字幕付き!!

 収録:2013 年8 月、ザルツブルク
 (Blu-ray)リージョン:All、1080i Full HD、16:9、PCM Stereo、DTS HD-Master Audio 5.1、120分、字幕:伊英独仏西中韓日
 (DVD)リージョン:All、NTSC、16:9、PCM Stereo, Dolby Digital 5.1、DTS 5.1、120分、字幕:伊英独仏西中韓日

 ヴェルディ・イヤーの2013 年、ザルツブルク音楽祭が素晴らしい「ファルスタッフ」を上演。鮮明映像で発売です!
 演出は、このところザルツブルク音楽祭で大人気のイタリアの演出家、ダミアーノ・ミキエレット。彼は「ファルスタッフ」の舞台を、ヴェルディ晩年の事業である元歌手のための養老院「憩いの家」にしています。
 ファルスタッフは、かつてこの役で人気を博した元歌手の老人。冒頭、彼がソファでうたたね寝していると、やがて過去と現在が混ざり合って「ファルスタッフ」の物語が進んでいく、といったもの。こうすることでミキエレットは、老ヴェルディが「ファルスタッフ」に込めた老いの心境、過去への思い、そして老いてなお現役の作曲家として道を切り開く意欲を、うまく立体的に描いています。この斬新な「ファルスタッフ」は新聞評でも大絶賛、ヴェルディ・イヤーの成果の一つになりました。
 歌手は、今「ファルスタッフ」を上演するに当たっての最高クラスが集められています。
 タイトルロールのアンブロージョ・マエストリとフォードマッシモ・カヴァレッティは、2013 年のスカラ座来日公演でも歌った二人。ことにマエストリは当代最高のファルスタッフと言って過言ではないでしょう。アリーチェは日本でも人気のプリマドンナ、フィオレンツァ・チェドリンス。ナンネッタのエレオノーラ・ブラットは、2014 年のローマ歌劇場来日公演でリッカルド・ムーティ指揮の「シモン・ボッカネグラ」のアメーリアを歌ったのがまだ記憶に新しい新世代のソプラノ。フェントンのハヴィエル・カマレナはメキシコ生まれのテノール。新世代のロッシーニ・テノールとして旋風を巻き起こしており、2014 年には、メトロポリタン歌劇場、ザルツブルク音楽祭、どちらでも「チェネレントラ」のドン・ラミーロを歌って大喝采を浴びました。
 そして止めはオーケストラ、さすがはザルツブルク音楽祭、ズービン・メータ指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団というグウの音も出ない豪華さ。ですから、もう最高の一言です。
 日本語字幕付きです!













9/23(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

ARTE DELL’ARCO JAPAN



ADJ 045
\2700→\2490
オーケストラ・リベラ・クラシカ第32回定期演奏会
 ベートーヴェン交響曲第4 番登場!

  モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第1番 変ロ長調K.207
  ハイドン:交響曲第67番 へ長調Hob.I-67
  ベートーヴェン:交響曲第4番 変ロ長調Op.60
佐藤俊介(ヴァイオリン)
鈴木秀美(指揮)
オーケストラ・リベラ・クラシカ
 佐藤俊介によるモーツァルトの協奏曲も収録OLC が贈る新たな驚きと歓び!

 ライヴ録音:2013 年10 月19 日、石橋メモリアルホール/DDD、ライヴ

 オーケストラ・リベラ・クラシカ第32 回定期のライヴ録音。今最も活躍する若手ヴァイオリニスト佐藤俊介をむかえたモーツァルトのヴァイオリン協奏曲第1 番、ハイドンの交響曲第67 番、そしてベートーヴェンの交響曲第4 番という演目です。
 モーツァルトのヴァイオリン協奏曲第1 番はモーツァルトの全協奏曲中、最初に書かれたもので、明るさと色彩感に富む作品です。佐藤俊介のきらめくような美音がこの作品の素晴らしさを一層引き立てます。ハイドン、ベートーヴェンも快演です!

 〜演奏会情報〜
 オーケストラ・リベラ・クラシカ第34回定期演奏会
 10月18日(土)15:00開演
 モーツァルト: 交響曲第28番ハ長調K.200
 モーツァルト: ピアノ協奏曲第19 番ヘ長調 K.459
 ハイドン: 交響曲第74番変ホ長調Hob.I-74
 鈴木秀美( 指揮)、上尾直毅( フォルテピアノ独奏) オーケストラ・リベラ・クラシカ(OLC)







HMF

HMC 902171
\2700→\2490
シューマン:変奏曲&幻想小曲集
 ・アベッグ変奏曲 op.1
 ・幻想小曲集 op.12
 ・3つの幻想的小曲 op.111
 ・主題と変奏 変ホ長調 —最後の楽想による幻覚の変奏曲(精霊の変奏曲)
アンドレアス・シュタイアー
 (フォルテピアノ/
  1837年エラール製、
  エドウィン・ボインク・コレクション)
 アンドレアス・シュタイアー最新盤。ロマン色濃厚なシューマン、シュタイアーのあたたかな語り口

 録音:2013 年2 月、テルデックス・スタジオ・ベルリン

 アンドレアス・シュタイアーが、シューマン・ピアノ作品集の第3 弾となるアルバムを録音しました(第1 弾はシューマン:「子供の情景」(廃盤)、第2 弾はピアノとヴァイオリンの作品集(廃盤))。今回シュタイアーは、作品1の「アベッグ変奏曲」に始まり、最晩年の精神病院に入る直前の作品「主題と変奏(精霊の変奏曲)」(遺作)で終わるというシンメトリックなプログラムを組んでいます。
 前半の2 作品は、若きシューマンの詩情ときらめきに満ちた演奏。アベッグ変奏曲冒頭の主題提示の豊かな詩情とやさしい音色にまず引き込まれます。幻想小曲集も、各曲の性格の描き分けも鮮やかに、シュタイアーの語りを聞いているような気分になる演奏です。時を隔てて作曲された続く後半2 作品は、ぐっと深みが増し、ときに不安定でもある和声や、彷徨っているような旋律も耳に残る曲。シュタイアーの非常にやわらかい語り口は、アベッグ変奏曲のころから様々なことに見舞われ疲れ切ったシューマンをいたわるかのよう。と同時に、聴き手にシューマンの言葉(詩)を代弁してくれているようでもあります。エラールのフォルテピアノのあたたかな音色と、ペダルを使ったときに際立つ豊かで優しい響きも完ぺきにコントロールしながら、シュタイアーが優しさに満ちたシューマンの世界を展開しています。



 
HMC 902192
\2700→\2490
トリオ・ヴァンダラーによるフランスの名作2篇。
 (1)ピエルネ:ピアノ三重奏曲ハ短調Op.45
 (2)フォーレ:ピアノ三重奏曲ニ短調Op.120
トリオ・ワンダラー
 【ジャン=マルク・フィリップ=
   ヴァルジャブディアン(Vn)、
  ラファエル・ピドゥー(Vc)、
  ヴァンサン・コック(Pf) 】
 ラ・フォル・ジュルネ音楽祭でもお馴染み。トリオ・ヴァンダラーによる洒脱さあふれるフランスの名作2篇。

 録音:2014 年2 月/テルデックス・スタジオ(ベルリン)/DDD、57’ 35”

 ラ・フォル・ジュルネ音楽祭でもお馴染みのトリオ・ヴァンダラー、彼らが母国フランスの香り高いピアノ三重奏曲2 篇に挑戦。フォーレ唯一のピアノ三重奏曲は最晩年1923 年の作で、簡素な中にも驚くべき深さと高貴さに満ちています。終楽章の主題がレオンカヴァッロの「道化師」のアリア「さらば歌え、道化師よ」と似ているとされています。カップリングのピエルネ作品はあまり聴く機会がないものの、メロディにあふれたまさに隠れた名作。1922年2 月の初演の際は、エネスコがヴァイオリンを、ピエルネ自身がピアノを受け持ちました。トリオ・ヴァンダラーはまさにフランス的伝統美を披露、洗練と清潔感に満ちた絶妙な表現による新しい決定盤の登場と申せましょう。







RCO LIVE



RCO 14010
(SACD HYBRID)
\2600→\2390
「ブラス・トゥー/ロイヤル・コンセルトヘボウ・ブラス」
 ・ショスタコーヴィチ/スティーヴン・ヴェルハート編曲:
   「馬あぶ」組曲op. 97a [13’59”]
   収録時期:2014年3月14日/アムステルダム、コンセルトヘボウ(セッション)
 ・デトレフ・グラナート:Concertgeblaas [3’50”]
   収録時期:2013年12月20日/アムステルダム、コンセルトヘボウ(セッション)
 ・トマジ:歌劇「マニャーラのドン・ファン」より
   典礼ファンファーレ [18’20”]
   収録時期:2014年3月6日/アムステルダム、コンセルトヘボウ(セッション)
 ・ピアソラ/スティーヴン・フェルヘルスト編曲:
   「ブエノスアイレスのマリア」組曲 [10’53”]
    収録時期:2013年5月27日/アムステルダム、コンセルトヘボウ(セッション)
     以上イヴァン・メイルマンズ(指揮)
 ・ヒンデミット:弦楽合奏と金管のための演奏会用音楽op. 50 [16’08”]
   クルト・マズア(指揮)
   ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団のブラスおよび弦楽セクション
    収録時期:2011年1月26-28日/アムステルダム、コンセルトヘボウ(ライヴ)
ロイヤル・コンセルトへボウ・ブラス
 優秀録音。“さらなる”磨きをかけてロイヤル・コンセルトヘボウ・ブラス第2弾!

 DSD5.0、マルチチャンネル、ステレオ、63’12

 名門コンセルトヘボウ管のブラス・セクションのトップ・プレイヤーらによって、2003 年に結成された「ロイヤル・コンセルトへボウ・ブラス」。おおいに好評を博したデビュー・アルバム(RCO07002)から7 年を経て、注目の続篇の登場です。
 TWO【2 作目】をもじったタイトルの「BRASS TOO」には、ブラスの枠を(超えて)“さらにまた” というアルバムのねらいが込められています。
 多彩で凝った選曲はまさにそのコンセプトの証しで、たとえば、ショスタコーヴィチとピアソラのナンバーは、オリジナル作品ではないことをつい忘れてしまうような仕上がりで、ブラス・アレンジによりあらたな魅力を掘り起こすことに見事成功。
 また、コンセルトヘボウ管のレジデント・コンポーザーとして、当レーベルおなじみのグラナートの新作は、まったく次元の異なるサウンドで、ブラスのあらたな可能性を切り開くものです。
 コンセルトヘボウ管の弦楽セクションが加わるヒンデミットの名作でも、“ビロードの弦” とのコントラストも鮮やかに、ソロ・パートのふんだんな見せ場もこなして、曲の真価をあらためて教えてくれます。
 メンバーの顔ぶれに一部交替がありますが、全篇さすがの腕前で、よりいっそうの磨きのかかった“黄金のブラス” をたっぷりと楽しめます。




SOMM(CELESTE)


SOMMCD 0139
\2100
ブラームスのセレナード第1番"九重奏版"!
 ブラームス:セレナード第1番 Op.11
  (アラン・ブーステッド復元/九重奏版)
 シェーンベルク:浄められた夜 Op.4(弦楽六重奏版)*
ケネス・ウッズ(指揮)
オーケストラ・オヴ・ザ・スワン
アンサンブル・エポメオのメンバー*
 ハンス・ガルの交響曲全曲録音で一気に評価を高めた指揮者&チェリスト、ケネス・ウッズがキーパーソンとなるブラームスとシェーンベルクの"室内楽編成版"作品集。
 ブラームスの「セレナード第1番」は、"オーケストラ版"の完成後に破棄されてしまった"原典版"の九重奏版による演奏。
 イギリスの作曲家アラン・ブーステッドが復元した「セレナード第1弾」の"九重奏版"が、シェーンベルクの「浄められた夜」の"弦楽六重奏版"と共に、室内楽編成ならではの繊細かつ洗練された響き、アンサンブルの妙を堪能させてくれる。

 録音(ライヴ録音):2012年5月20日&2013年3月8日
 

SOMMCD 0137
\2100
アイアランド:ソプラノとピアノのための歌曲集
 大地の叫び/いとしい人よ、私が死んでも/母と子/
 2つの歌曲/3つの歌曲/聖なる炎/2つの歌曲/
 すべて、そして緩く/3羽のカラス/神聖な歌と世俗的な歌/
 トーマス・ハーディの詩による3つの歌曲/恋は悲しみ満ちた病/
 《末っ子ルッセル》による変奏曲/私は12頭の雄牛を持っている
エイプリル・フレドリック(ソプラノ)
マーク・ベビントン(ピアノ)
 印象主義的な響きだけではなく、ロマン派、民族的な特色を採り入れ、独自の作風を確立し、優れた声楽曲を多数残したジョン・アイアランド(1879−1962)。
 2009年のキャスリーン・フェリアー賞にもノミネートされたイギリスのソプラノ、エイプリル・フレドリックのどこか切なさを感じさせる歌声、アイアランドのスペシャリスト、ベビントンのピアノのデュオが、近代イギリス、アイアランドの歌曲の魅力をじっくりと聴かせてくれる。

 2012年8月28日&29日の録音。




<国内盤>


MA RECORDINGS

MA J510
\2800+税
J.S.バッハ:鍵盤楽器のための作品集
 パルティータ 第4番 BWV 828 ニ長調
 幻想曲とフーガ BWV 904 イ短調
 フランス組曲 第5番 BWV 816 ト長調
 パルティータ 第6番 BWV 830 ホ短調
金子陽子(フォルテピアノ)
 フランス在住のフォルテピアノ奏者、金子陽子のバッハ、天才エンジニア、タッド・ガーフィンクル最新録音!

 使用楽器:アントン・ワルター/クリストファー・クラーク(2004 年製)
 録音:2014 年7 月ポール・ロワイヤル修道院、フランス/66’30
 エンジニア、編集、マスタリング:タッド・ガーフィンクル
 録音方式:ワンポイント、5.6Mhz DSDレコーディング
 マイクロフォン:米谷淳一氏による無志向性振動版、DC 電源のライン出力
 ケーブル:クリスタルケーブル、ステレオラボ・トンボ

 フランス在住のフォルテピアノ奏者、金子陽子によるJ.S. バッハの鍵盤作品集。録音は、天才エンジニアとして高い評価を得ているタッド・ガーフィンクル。金子陽子の繊細なタッチ、豊かな和声、煌きと閃きに富んだ演奏を見事に捉えています。
 バッハの鍵盤楽器のための作品は、主にハープシコードのために書かれています。しかし晩年にはフォルテピアノを知っており、使用していたと推測されます。今回の録音に使用したフォルテピアノは、クリストファー・クラークが2004 年に製作した18 世紀末のアントン・ワルターによる楽器のレプリカ。全体が木製で、金属枠を全く使用していないことから、倍音の構成や大きさなどは、バッハがその50 年程前に弾いていたフォルテピアノにより近いと言えるでしょう。金子陽子の演奏は、フォルテピアノによって生み出すことのできる、音色の豊かさを聴かせてくれています。







SONARE


SONARE 1026
\2400+税
野田マリカ2014年5月の最新録音!
 ドビュッシー:《映像》 第1集
  (I. 水の反映、II. ラモーをたたえて、III.動き)
 ドビュッシー:《映像》 第2集
  (I. 葉ずえを渡る鐘の音、II. そして月は廃寺に沈む、III.金色の魚)
 フォーレ:夜想曲 第6番 変ニ長調 Op.63
 フランク:前奏曲、コラールとフーガ
野田マリカ(ピアノ)
 巨匠ペルルミュテールに師事した野田マリカ2014 年5月の最新録音!!

 録音:2014 年5 月1 日、2 日、HAKUJUHALL/DDD、55’15”

 野田マリカの最新アルバムは自身が得意とするドビュッシー、フォーレ、フランクの最新録音です。フランスの香り高き演奏を聴くことができます。

 野田マリカ:
  桐朋学園大学卒業後、フランス政府給費留学生として、パリ国立高等音楽院で、巨匠ペルルミュテールに学ぶ。1970 年代よりパリを中心に活躍。1980年代にはフランス文化省主催パリフェスティバルのソリストにも選ばれ、サル・ガヴォーでリサイタルを開催。2012 年まで、パリのコンセルヴァトワールで後進の指導にあたる。2010 年、フランス政府内務省及びパリ市より、銀メダルの名誉賞を授賞。ラヴェル協会会員。




スリー・シェルズ



3SCD-0017
\2778+税
「日本の絃楽オーケストラ傑作集」
 (1)黛敏郎:
  ヴァイオリンソロと弦楽オーケストラのためのカプリチオ(1986) 〜
   江藤俊哉へ捧ぐ9分19秒
 (2)水野修孝:満月の夜に(2007/2013) 〜
  フルート、キーボード、弦楽合奏のためのfl.,vib.,Strings版初演 7分19秒
 (3)松村禎三:
  映画「TOMORROW 明日」
   (原作:井上光晴、監督:黒木和雄)より(1988)(舞台初演)6分00秒
 (4)-(6)別宮貞雄:
  弦楽オーケストラのための小交響曲(1959)〜
   斎藤秀雄教授と桐朋学園オーケストラのために
    第1楽章 Allegro vivace 5分24秒/第2楽章 Andante 6分22秒/
    第3楽章 Allegro 4分17秒
 (7)西村朗:ヴィオラと弦楽のための協奏曲(2002)〜
  東京音楽大学100周年記念オーケストラ初演作品(東京音楽大学委嘱)16分59秒
 (8)池辺晋一郎:
  映画「姑獲鳥の夏」(原作:京極夏彦、監督:実相寺昭雄)より
   「成熟へのプロセス」(2005)4分56秒
 (9)鹿野草平:
  金属打楽器と絃楽のための協奏曲
   (パーカッシヴ・ストリングス技法を含む)委嘱初演 8分53秒
 (10)芥川也寸志:music for Strings #1(1962)〜盟友・武満徹に捧ぐ6分17秒
水戸博之(指揮)
オーケストラ・トリプティーク
(1)小形真奈美(ヴァイオリン)
(2)(3)向井理絵(フルート)
(2)(3)(7)(9)
 會田瑞樹(ヴィブラフォン、打楽器)
(7)伊藤美香(ヴィオラ)
(8)冨岡春絵(アナラポス,スプリングドラム)
 再発見!日本の現代音楽、珠玉の映画音楽や幻の作品をお届け!「日本の絃楽オーケストラ傑作集」

 録音: 2013 年9 月19 日浜離宮朝日ホール、ライヴ(ステレオ・デジタル)、76 分15 秒

 吹奏楽の大ヒットシリーズ「奏楽堂の響き」の弦楽版登場!スリーシェルズによる新シリーズ「日本の絃楽オーケストラ」がスタートします。第1弾CDは「日本の絃楽オーケストラ傑作集」です。
 山田耕筰以来、100年以上の歴史を持つ日本のオーケストラ音楽。数ある名作から映画音楽も含めて、いま一度聴かれるべき傑作をお届けします。今回は芥川也寸志、黛敏郎、松村禎三、水野修孝、池辺晋一郎、西村朗…。日本の現代音楽ファンならば誰もが知る綺羅星の如き作曲家たちの名品が結集。
 アジアの血潮を沸き立たせ、悠久の歴史へ思いを馳せる黛《カプリチオ》。ヴィブラフォン、フルート、弦楽による得も言われぬ音響空間が味わえる水野《満月の夜に》。あまりに美しく、あまりに悲しい松村音楽の逸品《明日》。軽快なアレグロと弦楽の響きがエネルギッシュな推進力となる別宮《小交響曲》。アナラポスやスプリングドラムの奇天烈サウンドも楽しい池辺《姑獲鳥の夏》。
 アニメや吹奏楽で知られる鹿野のパーカッシヴ・ストリングス技法による《金属打楽器群と絃楽による協奏曲》。武満を思い、弦楽によるマイナス空間の美学を志向した芥川の特殊配置による《music for Strings #1》。
 そして、作曲者の西村朗が「曲の命が燃え立つように熱く高揚し、また深く内面に向かい、そしてみずみずしく輝いていました。」と絶賛した演奏による《ヴィオラ協奏曲》。この曲は西村音楽でも、ある種の頂点を極めた曲と思います。
 指揮は、期待の若手 水戸博之。演奏は次世代を担う演奏家によるオーケストラ・トリプティーク。日本の現代音楽を再発見しよう!




<映像>


BHE(DVD ※PAL方式


DVD 160013
(DVD-Video/PAL)
\4000
ロイヤル・バレエの夕べ
 ラ・ヴァルス/海賊/
 レ・シルフィード/
 オーロラ姫の結婚
マーゴ・フォンテイン、
ルドルフ・ヌレエフ、
デヴィッド・ブレア、
ジョン・ランチベリー(指揮)
 20世紀の名バレエ・ダンサー、マーゴ・フォンテインとルドルフ・ヌレエフの「海賊」、「レ・シルフィード」を収録。1963年(テクニカラー)、約85分。

 ※当タイトルはPAL方式対応のプレーヤーでのみ再生可能です。予めご了承ください。
 

DVD 160020
(DVD-Video/PAL)
\4000
スチュアート・バージ監督の「オテロ」
 オテロ
ローレンス・オリヴィエ、
マギー・スミス、
ジョイス・レッドマン、他
 4つのアカデミー賞、ゴールデングローブ賞にノミネートされたスチュアート・バージ監督の「オテロ」。デジタル・リマスターによる復刻盤。1965年(テクニカラー)、約166分。

 ※当タイトルはPAL方式対応のプレーヤーでのみ再生可能です。予めご了承ください。
 
DVD 160037
(DVD-Video/PAL)
\4000
ギルバート&サリヴァン:ミカド ドナルド・アダムズ、
フィリップ・ポッター、
ジョン・リード、
ヴァレリー・マステルソン、
イジドール・ゴッドフリー(指揮)、
バーミンガム市交響楽団
 ドイリー・カート・オペラ・カンパニーのプロダクションによるギルバート&サリヴァンの「ミカド」。

 ※当タイトルはPAL方式対応のプレーヤーでのみ再生可能です。予めご了承ください。
 

DVD 160044
(DVD-Video/PAL)
\4000
アントン・チェーホフ原作「ワーニャ伯父さん」
 ワーニャ伯父さん
ローレンス・オリヴィエ、
マイケル・レッドグレイヴ、
シビル・ソーンダイク、
ジョーン・プロウライト、他
 名優ローレンス・オリヴィエ自身がステージ・ディレクターを務めたアントン・チェーホフ原作の「ワーニャ伯父さん」。1932年(モノクロ)。

 ※当タイトルはPAL方式対応のプレーヤーでのみ再生可能です。予めご了承ください。
 

DVD 160051
(DVD-Video/PAL)
\4000
ロバート・ヘルプマンが出演した「兵士の物語」
 ストラヴィンスキー:兵士の物語
ロバート・ヘルプマン、
スヴェトラーナ・ベリオソヴァ、
ブリアン・フェラン、
デレク・ゴッドフリー、
デレク・ハドソン(指揮)、
メロス・アンサンブル
 20世紀オーストラリアの名俳優、ロバート・ヘルプマンが出演した「兵士の物語」。ソロ・ヴァイオリンはエマニュエル・ハーウィッツが担当。1964年(テクニカラー)、約52分。

 ※当タイトルはPAL方式対応のプレーヤーでのみ再生可能です。予めご了承ください。

 

DVD 160075
(DVD-Video/PAL)
\4000
ジョセフ・ロージー監督のイギリス映画「銃殺(King & Country)」
 銃殺
ダーク・ボガード、
トム・コートネイ、
レオ・マッカーン、
ジェームズ・ヴィリアーズ、
バリー・フォスター
 ジョセフ・ロージー監督のイギリス映画「銃殺(King & Country)」。音楽はラリー・アドラーが担当。1964年のBAFTA(英国アカデミー賞)受賞作品。1964年(モノクロ)、約86分。1964年(テクニカラー)、約52分。

 ※当タイトルはPAL方式対応のプレーヤーでのみ再生可能です。予めご了承ください。





















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