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第83号
マイナー・レーベル新譜(5)
2015.7.21〜9.18


ARION


 ひさしぶりのARIONですが、弱気なことを言うようですが入らないこともありえます・・・
 また入るとしても時間がかかることがありえます。
 どうかどうかご了承くださいませ。



ARN 48062
\2700→\2490
《ストラヴィンスキー:ヴァイオリンとピアノのための作品集》
 ストラヴィンスキー:
  1) ロシア舞曲, 2) 火の鳥からの編曲,
  3) 夜うぐいすの歌, 4) 中国風行進曲, 5) ロシアの歌,
  6) タンゴ, 7) ディヴェルティメント, 8) デュオ・コンチェルタンテ
ジェラール・プーレ(ヴァイオリン)
ノエル・リー(ピアノ)
 ジェラール・プーレとノエル・リーの的確な演奏と表現
 このアルバムに収録されたストラヴィンスキーのヴァイオリン作品は、彼の協力者であったポーランド系アメリカ人ヴァイオリニスト、サミュエル・ドゥシュキンとの共同コンサートで演奏できるように書かれたものです。
 オリジナルの作品だけでなく、いくつかの管弦楽作品からの編曲のどれもが、ドゥシュキンなしでは成立しなかったでしょう。現代でも愛されているこれらの作品を名手プーレとリーが的確に演奏しています。


ARN 48093
\2700→\2490
《シュヴァリエ・ド・サン=ジョルジュ:ヴァイオリン協奏曲集》
 シュヴァリエ・ド・サン=ジョルジュ(1745 -1799):
  1) ヴァイオリン協奏曲ト長調Op.8-9,
  2) ヴァイオリン協奏曲イ長調Op.5-2,
  3) ヴァイオリン協奏曲ハ長調Op.5-1,
  4) ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.3-1
ジャン=ジャック・カントロフ
 (ヴァイオリン:モンタニャーナ&ストラディヴァリウス)
ベルナール・トマ(指揮)室内管弦楽団
 カントロフが彼の銘器で奏でる秘曲
 フランス出身の作曲家サン=ジョルジュは、10代の終わりにゴセックから作曲を学び、彼のオーケストラに属していました。母親が黒人であったため「黒いモーツァルト」と呼ばれ、ハイドンやモーツァルトと並ぶ活躍をしていました。
 彼の作品が注目を浴びるきっかけともなったこのカントロフの1970年代の録音は、40年近く経った今でも比類ない演奏として高く評価されています。


ARN 48164
\2700→\2490
《ボッケリーニ:スターバト・マーテル》
 ボッケリーニ:スターバト・マーテルOp.61
タマラ・ヘルト(ソプラノ),
大下久深子(ソプラノ),
ジャン=クロード・オーリアック(テノール),
ミゲル・デ・ラ・フエンテ(指揮)
ラ・フォリア器楽アンサンブル
 味のある凛とした歌唱による魅力的な演奏
 ボッケリーニの「スターバト・マーテル」は、ソプラノと弦楽五重奏による小編成(1781年の初稿版)の慎ましやかな美しさも良いのですが、このアルバムに収録された3声と器楽合奏による編成の大きな演奏も、なかなか味わい深いものです。
 ソプラノ・ソロの一人は日本声楽界の重鎮である大下久深子氏が担っており、その凛とした歌声が一際魅力を放っています。

ARN 68829
\2700
《ヴィヴァルディ:四季》
 ヴィヴァルディ:協奏曲集『四季』Op.8-1〜4
シャーマン・プレスナー(ヴァイオリン)
ジャン=クリストフ・フリッシュ(指揮)
ザ・バルカン・バロック・バンド(ピリオド楽器使用)
イレーネ・ベラール(朗読)
 小編成の古楽器アンサンブルによる四季
 ヴァイオリンソロを務めるプレスナーと、ヴァイオリン2名、ヴィオラ、チェロ、コントラバス、ハープシコード、テオルボの8人のみで構成されたザ・バルカン・バロック・バンドによるヴィヴァルディの四季。
 この曲には、これまでに100種類を超える録音がありますが、そのどれとも違う刺激的で斬新な演奏となっています。曲の合間には譜面に付されたソネットの朗読もあります。

ARN 68830
\2700
《J.S.バッハ:フーガの技法》
 J.S.バッハ:フーガの技法 BWV.1080
セリメーヌ・ドーデ(ピアノ)
 ロマンティシズム溢れるセリメーヌ・ドーデのピアノ演奏
 フランスの中堅ピアニスト、セリメーヌ・ドーデ。デビュー・アルバム「バッハへのトリビュート」(ARN68820)は、その濃厚なロマンティシズムが高く評価されました。
 今作の「フーガの技法」は更にバッハへの思いが深まったもので、円熟のピアニズムと高い構造性に裏打ちされた素晴らしい演奏を聴く事ができます。

ARN 68831
\2700
《アルフォンソ・フェッラボスコ2世:リラ・ヴィオールのためのアリアとレッスン》
 アルフォンソ・フェッラボスコ2世(1575-1628):
  1) If All These Cupids Now Were Blind,
  2) Dovehouse Pavin, 3) Coranto,
  4) Why Stayes the Bridgegroom,
  5) Almain for Lute, 6) Coranto for the Lute,
  7) Fly from the World, 8) Almaine,
  9) Come My Celia, 10) Pr?lude, 11) Almaine,
  12) Coranto, 13) Like Hermit Poor,
  14) So Leave Off, 15) Almaine for 2 Lyra Viols,
  16) Coranto for 2 Lyra Viols, 17) Drown Not With Tears,
  18) Gaillard, 19) I Am a Lover, 20) Gaillard for 2 Lyra Viols,
  21) Young and Simple
モニク・ザネッティ(ソプラノ),
ア・ドゥ・ヴィオール・エスガル
 英国王室にとってなくてはならない存在となった作曲家
 イタリアで生まれ、イギリスに渡った父フェッラボスコ1世の息子であるフェッラボスコ2世は、エリザベス1世の庇護を受け、父がイタリアに戻るように勧めてもイギリスを離れることなく、作曲家、ヴィオール奏者として、またヘンリー王太子の個人教師を務めるなど、王室にとってなくてはならない存在となっていました。
 彼は詩人ベン・ジョンソンと共同制作を行い、当時の仮面劇(マスク)のための音楽を手掛け、また多くの詩人の詩を用いた歌曲や、ヴィオールの曲などを書きました。このアルバムには、その代表作のいくつかが収録されています。

ECM New Series



4811784
\2500→\2290
クレーメル&パトリツィア・コパチンスカヤ共演!
 世界初録音
カンチェリ:ヴァイオリンとオーケストラのための作品集

 (1)「キアロスクーロ」
 (2)「トワイライト」
ギドン・クレーメル
パトリツィア・コパチンスカヤ(2)
カメラータ・バルティカ

 ギヤ・カンチェリ(1935年8月10日 トビリシ - )は、ベルギー在住のグルジア人作曲家。
 その彼の80回目の誕生日(2015年8月10日)を祝してのアルバムが登場。
 ごらんのとおりクレーメルとコパチンスカヤの共演!

 21世紀の現代作曲家の中でも、特異な世界を表出することで知られるグルジア生まれのギヤ・カンチェリ。
 彼の音楽は時として瞑想的であり、ペルトやタヴナーとも比較されることもありますが、概して宗教的ではなく、むしろ内省的なもの。ひたすら自身と向き合って絞りだされるかのような音が、多くの人々の共感を呼ぶのかも知れません。
 今回のアルバムに収録された2つの作品〜2つの独奏ヴァイオリンと弦楽合奏のための『トワイライト』と、ルネサンス、バロック時代の絵画技法をタイトルにした『キアロスクーロ』は、いずれも世界初録音となるもので、カンチェリと長く密接な関係を築いてきたクレーメルと、若手ヴァイオリニストの中でもとりわけ魅力的で豊かな音楽性を持つコパチンスカヤの2人が、このカンチェリの世界を丁寧に描いていきます。
 カンチェリが長い病気から回復し、窓の外のポプラの木の姿の変遷を見ながら書いた『トワイライト』と、光と影の劇的なコントラストが表現された『キアロスクーロ』。どちらも強烈な印象を残す作品です。


キアロスクーロ(Chiaroscuro)とはイタリア語で「明-暗」という意味で、美術においては、明暗のコントラスト(対比)を指す言葉。 それを用いた技法が「明暗法(めいあんほう)」「陰影法(いんえいほう)」である。 この言葉はいろいろな意味で使われる。




 


4811905
(2CD)
\4000→\3690
ECM創設者M・アイヒャーのセレクト、ペルト・ベスト盤!
 《アルヴォ・ペルト:ムジカ・セレクタ〜マンフレート・アイヒャー・セレクション》

【CD1】
 1) 何年もまえのことだった, 2) アリーナのために,
 3) わが道は山谷あり, 4) オードVI, 5) シルーアンの歌,
 6) フラストレス, 7) アレルヤ=トロープス,
 8) 聖三祝文, 9) 祝福されたペトロニウス/
【CD2】
 1) 巡礼者の歌, 2) 聖なる母マリア,
 3) ベンジャミン・ブリテン追悼の「カントゥス」, 4) マニフィカト,
 5) 弦楽とハープ・アド・リビトゥムのためのフェスティーナ・レンテ,
 6) ラメンターテ, 7) スターバト・マーテル, 8) ダ・パーチェム・ドミネ
アレクサンダー・モルター(ピアノ),
トヌ・カリュステ(指揮),
エストニア・フィルハーモニック室内合唱団,
ギドン・クレーメル(ヴァイオリン),
キース・ジャレット(ピアノ),
リトアニア室内合唱団,
スウェーデン放送交響楽団&合唱団,
ヒリヤード・アンサンブル,
デニス・ラッセル・デイヴィス(指揮),
アレクセイ・リュビモフ(ピアノ),
アンドレイ・ボレイコ(指揮)
南西ドイツ放送交響楽団、他

 アルヴォ・ペルト80歳の誕生日に向けて

 ECMレコードの創設者M・アイヒャーがセレクトしたペルト・ベスト盤!
 1935年9月11日にエストニアに生を受けたアルヴォ・ペルト。彼の独創的な作品が世界中に知れ渡るためには、ECMレコードの創設者マンフレート・アイヒャーの尽力が必須であり、1984年に最初のアルバム「タブラ・ラサ」をリリースして以来、その両者の30年以上に渡るパートナーシップからは多くの名作が生まれ、いくつものブームを巻き起こしました。
 ペルト生誕80年を祝して編まれたこのアルバムは、彼の繊細で神秘的な音響を、記録媒体に閉じ込めるべく奮闘したアイヒャーの姿を捉えたものでもあり、またギドン・クレーメルやキース・ジャレットなど多くの音楽家たちが各々に描いた「ペルト像」を味わう楽しみも加味して丁寧に選曲・編集された2枚組です。
 

4728413
\2500
《Eine Olive des Nichts》
 1) Simone Weil blickt uber das Rhonetal,
 2) Die Formeln des Winters, 3) Die Stimme,
 4) Im Nildelta, 5) Die vier Temperamente,
 6) Der Unwissende, 7) Schneesturm

【使用音楽作曲家】
 Eivind Aarset, Susanne Abbuehl, Jon Balke,
 Nik Bartsch's Ronin, Stefano Battaglia Trio,
 Wolfert Brederode Quartet, Ketil Bjornstad,
 David Darling, Andrey Dergatchev,
 Mathias Eick, Sidsel Endresen, Morton Feldman,
 Food, Michael Galasso, Paul Giger, Arve Henriksen,
 Benedict Jahnel Trio, Meredith Monk,
 Arvo Part, Michele Rabbia, Trygve Seim,
 Steve Tibbetts, Tomasz Stanko,
 Bobo Stenson Trio, Tarkovsky Quartet,
 Stevan Kovacs Tickmayer,
 Christian Wallumrod Ensemble.
【プロデュース】
ブルクハルト・ライナルツ,
現代音楽にのせて語られる現代詩人や思想家の詩
 作曲家アニャ・ライス、舞台芸術家ブルノ・ヴィンツェン、プロデューサーであるブルクハルト・ライナルツがECMから提案する新手法。
 アダム・ザガエフスキ、トーマス・トランストロンメル、フィリップ・ジャコテなどの現代思想家や詩人の詩の朗読。そのBGM的に流れる現代音楽やジャズそしてノイズ。
 器楽演奏に朗読を乗せた「語りと音楽の世界」「紡ぎ合う言葉と音」など、朗読と音楽のコラボレーションの不思議な世界に引き込まれてしまいそうです。
 朗読はドイツ語。音楽などは30秒〜1分程度ダイジェスト的に扱われています。
 【編集】2013年8月, ケルン

MD+G



603 19122
\2400→\2190
トランペット、トロンボーン、ピアノのための珍しい編曲版演奏
《ライネッケ, ヘルツォーゲンベルク, ボウエン:三重奏曲》

 カール・ライネッケ(1824-1910):三重奏曲Op.188
  (原曲:オーボエ、ホルン、ピアノのための)
 ハインリヒ・フォン・ヘルツォーゲンベルク(1843-1900):三重奏曲Op.61
  (原曲:オーボエ、ホルン、ピアノのための)
 ヨーク・ボウエン(1884-1961):バラードOp.133
  (原曲:オーボエ、ホルン、ピアノのための)
アンドレ・ショホ(トランペット),
ミヒャエル・マソン(トロンボーン),
フリードリヒ・ヘリケ(ピアノ)
 トランペット、トロンボーン、ピアノのための珍しい編曲版演奏
 トランペット、トロンボーン、ピアノという組み合わせがとても珍しいアンサンブル「ヌーヴェル・アート・トリオ」。もちろん、この編成のアンサンブルで演奏できるオリジナル作品は無く、どの曲も編曲を施すことで新しい響きの開拓に成功しています。
 選ばれた作品は古典派から近代までの3曲で、整然とした響きが要求されるライネッケ、音色の融合が魅力的なヘルツォーエゲンベルク、そして各々の楽器の主張が楽しいボウエンと、ヴァラエティに富んだものです。
 


613 19112
\2400→\2190
50年前の型破りで摩訶不思議なピアノ作品
 武満、ジェフスキー、一柳、ケージ、オノ・ヨーコ
《フルクサス・ピアノ》

 1-4) シルヴァーノ・ブッソッティ(1931-):
  デイヴィッド・チューダーのための4つの小品,
 5) 武満 徹(1930-1996):ピアノ・ディスタンス,
 6) フレデリック・ジェフスキー(1938-):スタディII(ドリームズ),
 7) 一柳 慧:ピアノ音楽第4,
 8) フィリップ・コーナー(1933-):ピアノ・アクティヴィティーズ,
 9) テリー・ジェニングズ(1940-):ピアノ小品,
 10) ディック・ヒギンズ(1938-1999):エミット・ウィリアムズのためのリタニ・ピアノ小品,
 11) ジョン・ケージ(1912-1992):ヴァリエーションズI,
 12) オノ・ヨーコ(1933-):オーヴァートーン小品,
 13) ベン・パターソン(1934-):蟻, リゲティ(1923-2006):ピアノのための3つのバガテル
シュテッフェン・シュライエルマッハー(ピアノ),
シュテファン・フリック(ピアノ&声),
ハラルド・ムエンツ(声),
アルパー・マラル(ピアノ),
フリードリヒ・ヴィルヘルム・レッディング(ピアノ)
 50年前の型破りで摩訶不思議なピアノ作品
 「フルクサス」とは、「流れる、流動する」という意味を持つ、リトアニア系アメリカ人ジョージ・マチューナスが提唱した前衛芸術運動のこと。美術から舞踏まで幅広いジャンルにまたがり、音楽では1962年に開催された「フクルサス国際現代音楽祭」がその始まりとされています。
 この時に出演したナム・ウン・パイクは「ピアノはタブーであり、破壊されなければならない」と過激なコメントを発し、それを受けて、これらの型破りで摩訶不思議なピアノ曲(?)が発表されたのです。曲によっては現代人の耳には却って古臭く聞こえるものもあるかも知れませんが、これも面白いところです。演奏は定評のあるシュライエルマッハーによるもの。50年前の熱気が蘇ります。
  

618 18502
\2400
《ジョン・フィールド:夜想曲全集Vol.2》
 ジョン・フィールド(1782-1837):
  夜想曲第9番, 夜想曲第10番A, 夜想曲第10番B,
  夜想曲第11番, 夜想曲第12番, 夜想曲第13番,
  夜想曲第14番, 夜想曲第15番, 夜想曲第16番,
  夜想曲第17番, 夜想曲第18番,
  夜想曲第22番, Playing-with-Field No.4〜6
シュテファン・イルマー(ピアノ)
 濃厚なロマン的な雰囲気が漂うピアノ作品
 アイルランドの作曲家、ジョン・フィールドの最大の功績は「夜想曲=ノクターン」という形式を確立したことでしょう。後にショパンやドビュッシー、フォーレが発展させていくこの形式の源は、実に簡素で控えめでありながらも、この時期の作品としてはロマン的な雰囲気が濃厚であり、時代を先取る先鋭的なものであったことは確かです。
 ロッシーニやクレメンティなど、古典派作品を得意とするイルマーのピアノは、フィールドの音楽も的確に表現しています。
 


903 19096
(SACD Hybird)
\3100→\2890
フォルカー・ラインホルト(ヴァイオリン)
《サラサーテ:オペラ・ファンタジー》
〜フランス・オペラを基にした超絶技巧作品
 サラサーテ:
  1) ボイエルデューの「白衣の貴婦人」による幻想曲Op.3,
  2) グノーの「ファウスト」の思い出, 3) グノーの「ミレイユ」によるカプリースOp.6,
  4) トマの「ミニョン」のロマンスとガヴォットOp.16,
  5) グノーの「ファウスト」による新しい幻想曲Op.13,
  6) モーツァルトの「ドン・ジョヴァンニ」による幻想曲Op.51,
  7) エロールの「ザンパ」のモザイクOp.15
フォルカー・ラインホルト(ヴァイオリン)
ラルフ・ツェドラー(ピアノ)
 フランス・オペラのメロディを基にした超絶技巧作品
 有名なオペラのメロディを主題にし、華やかな幻想曲に仕立てたサラサーテの「オペラ・ファンタジー」。
 1963年生まれのヴァイオリニスト、フォルカー・ラインホルトによる第1集(90318196)では、「カルメン」や「魔笛」などの良く知られた作品が取り上げられていましたが、今作には、ボワエルデューやグノー、エロールなどのフランス・オペラのメロディを基に、超絶技巧を凝らした作品が並びます。
 サラサーテとクライスラーの研究家として知られるラインホルトは、随所に当時の奏法を取り入れるなど、サラサーテの意向を反映した納得の行く演奏をすることで、名ヴァイオリニストであったサラサーテの真意を露わにしています。


フォルカー・ラインホルトによる第1集

903 18196
(SACD Hybrid)
\3100
サラサーテ:オペラ・ファンタジー
 カルメン幻想曲 Op. 25,
 モーツァルトの「魔笛」による演奏会用幻想曲 Op. 54,
 ウェーバーの「魔弾の射手」による演奏会用幻想曲 Op.14,
 フロトーの「マルタ」による演奏会用幻想曲 Op. 19,
 ヴェルディの「運命の力」による幻想曲Op.1
 グノーの「ロメオとジュリエット」による演奏会用幻想曲 Op. 5
フォルカー・ラインホルト(Vn)
ラルフ・ツェットラー(P)
サラサーテ研究家でもあるフォルカー・ラインホルトの至芸
【録音】2013年2月, マリエンミュンスター修道院(デジタル:セッション)

 サラサーテは自分の妙技の演奏会のために、様々な作曲家の作品からの旋律を拝借し、数多くの作品を書き上げました。フォルカー・ラインホルトは1963年に生まれ、ゲルハルト・ボッセにライプツィヒのメンデルスゾーン音楽大学で師事。室内楽を中心に活躍し、メクレンブルク州立管弦楽団のコンサートマスターを務めました。特に、サラサーテとクライスラーの研究家でもあり、数々の論文を書いています。彼らしく当時のサラサーテの奏法を取り入れながら、現代的な新鮮みあふれるヴィルトゥオーゾが繰り広げられます。 (CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD SURROUND)

  


903 19106
(SACD Hybird)
\3100→\2890
《オランダの知られざる作曲家による
  チェロとピアノのためのソナタ作品集Vol.7》

 ジョゼフ・オルマン(1852-1927):「プルクワ」「子守歌」,
 ジュリアス・ベネディクト(1804-1885)&アレクサンダー・バッタ(1816-1902):
  「悪魔のロベール」,
 エミール・ヴェズリー(1858-1926):「秋の夢想」,
 アンドレ・ボノム(1905-1982):「ソナチネ」「哀歌」「追悼」,
 ジョゼフ・オルマン:「ベルクの思い出」「セレナーデ」「アンダンテ・レリジョーソ」,
 アレクサンダー・バッタ:「トロヴァトーレによる幻想曲」,
 ジョゼフ・オルマン:「エクスタス」
ドリス・ホックスカイド(チェロ)
フランス・ファン・ルース
 オランダの知られざる作曲家たちのチェロ・ソナタを精力的に録音しているホックスカイドとルース。今回の第7集では、パリで活躍し、ベルリオーズや、バルザックと交友を持ったアレクサンダー・バッタの小品を始めとした興味深い作品が並んでいます。
 名チェリスト、オルマンはサン=サーンスがチェロ協奏曲第2番を献呈したことで知られますが、日本にも来日経験があり、皇室にも縁のある人で、作曲家としてもいくつかの曲を残しています。
 マーストリヒトで生まれたヴェズリーは評論家として活躍し、数々の大衆的な歌を書いたことで知られています。
 同じくマーストリヒトで生まれたボノムはダリウス・ミヨーに師事した女性作曲家、ピアニスト。第二次世界大戦時に迫害を受けますが、戦後名誉を回復します。しかし収容先の老人ホームの火災でその長い一生を終えるという不幸な最期を遂げたことでも知られています。

BR KLASSIK



900133
(2CD)
\2700→\2490
ラトル/バイエルン放送響
 リヒャルト・ワーグナー:
  楽劇「ニーベルングの指環」序夜「ラインの黄金」

<CD1>1.序曲/2-6.第1場/7-18.第2場/19-20.第3場/
<CD2>1-8.第3場(続き)/9-25.第4場
ヴォータン…ミヒャエル・ヴォッレ(バリトン)/
ドンナー…クリスティアン・ファン・ホーン(バス・バリトン)/
フロー…ベンジャミン・ブルンス(テノール)/
ローゲ…ブルクハルト・ウルリッヒ(テノール)/
フリッカ…エリザベート・クルマン(メゾ・ソプラノ)/
フライア…アンネッテ・ダッシュ(ソプラノ)/
エルダ…ヤニナ・ベヒレ(メゾ・ソプラノ)/
アルベリヒ…トーマス・コニェツニ(バス・バリトン)/
ミーメ…ヘルヴィッヒ・ペコラーロ(テノール)/
ファーゾルト…ペーター・ローズ(バス)/
ファフナー…エリック・ハルフヴァーソン(バス)/
ヴォークリンデ…ミレッラ・ハーゲン(ソプラノ)/
ヴェルグンデ…ステファニー・イラーニ(メゾ・ソプラノ)/
フロスヒルデ…エヴァ・フォーゲル(メゾ・ソプラノ)/
バイエルン放送交響楽団/
サイモン・ラトル(指揮)
録音 2015年4月24-25日 ミュンヘン ヘルクレスザール ライヴ収録

 全ヨーロッパが注目した、バイエルン放送とサイモン・ラトルによる「ラインの黄金」(コンサート形式)の登場です。
 リハーサル風景も映像で公開されていたり、またベルリン・フィルとの演奏が素晴らしかっただけに期待値が高かったりと、何かと話題になったこの演奏です。
 現在考えられる最上のキャストを揃え、万全の体制で行われたこの「ラインの黄金」は、ラトルの的確な指揮とバイエルン放送交響楽団のいぶし銀のようなまろやかな音色(序曲の豊かな響きを聴くだけでもこの演奏が極上であることを確信するでしょう)を得て、これ以上望むべくもないワーグナーが表出されています。
 


900510
(2CD)
\2700→\2490
ダイクストラ&バ'ロック
 ヘンデル:オラトリオ「メサイア」

<CD1>1-22.第1部/23-27.第2部/
<CD2>1-28.第2部(続き)
ユリア・ドイル(ソプラノ)/
ローレンス・ツァッツォ(カウンターテナー)/
スティーヴ・ダヴスリム(テノール)/
ニール・ディヴィス(バス・バリトン)/
バイエルン放送交響合唱団/
バ'ロック-ベルギー・ヘント・バロック管弦楽団/
ペーター・ダイクストラ(指揮)
録音 2014年11月29日 ミュンヘン ヘラクレスザール ライヴ収録
 1742年の初演以来、この「メサイア」は世界中で数限りなく上演され、人々を熱狂させて来ました。とりわけ遍く知れ渡った「ハレルヤ・コーラス」はこの作品のクライマックスであり、世界中の合唱団のスタンダードなレパートリーとして愛されています。
 この演奏はそんな「メサイア」の全体を深く掘り下げることで、聴き手もキリストの苦難を共に体験していきます。
 受胎告知、キリスト降誕、そして永遠の命。合唱団とソリストたちが暖かい音色で的確に歌っていきます。演奏しているのは、ベルギーの古楽器オーケストラ「バ’ロック」で、ここは最近流行の刺激的な演奏をするのではなく、暖かくまろやかな響きを奏でるアンサンブルです。
 

マリス・ヤンソンス:ベートーヴェン交響曲全集
分売
900134
\2400
マリス・ヤンソンス:ベートーヴェン交響曲全集-
 交響曲 第3番+シチェドリン「ハイリゲンシュタットの遺書」

  1-4.ベートーヴェン:交響曲 第3番 変ホ長調 Op.55/
  5.ロディオン・シチェドリン(1932-):
    ベートーヴェンのハイリゲンシュタットの遺書 -
     管弦楽のための交響的断章(2008)
バイエルン放送交響楽団/
マリス・ヤンソンス(指揮)
録音 2012年10月18.19日 ミュンヘン ヘラクレス・ザール…1-4 ライヴ録音, 2008年12月18.19日 ミュンヘン フィルハーモニー・ガスタイク…5 ライヴ録音
 ベートーヴェンの交響曲第3番に添えられているのは、ロデオン・シチェドリンの「ハイリゲンシュタットの遺書」。
 バイエルン放送交響楽団から新作の委嘱を受けたシチェドリンは、第3番の交響曲を書き始める前の“遺書を書くまでに追い詰められたベートーヴェンの気持ち”に着目し、エロイカのオケストレーションをなぞりながら、爆発的な感情を込めた音を重ねていきます。
 もし現代にベートーヴェンが現代に生きていたなら、迷わずこのような音を書くのではないでしょうか。
  
900135
\2400
マリス・ヤンソンス:ベートーヴェン交響曲全集-
 交響曲 第4番.第5番+シャルクシュニーテ「炎」

  1-4.ベートーヴェン:交響曲 第4番 変ロ長調 Op.60/
  5-8.ベートーヴェン:交響曲 第5番 ハ短調 Op.67/
  9-10.ラミンタ・シャルクシュニーテ(1975-):「炎」(2010)
バイエルン放送交響楽団/
マリス・ヤンソンス(指揮)
録音 2012年11月26日 サントリー・ホール…1-4 ライヴ録音, 2012年11月27日 サントリー・ホール…5-8 ライヴ録音. 2012年5月17.18日 ミュンヘン ヘラクレス・ザール…9-10 ライヴ録音
 柔和な第4番と誰もが知っている第5番に添えられたのは、1975年リトアニア生まれの女性作曲家、シュルクシュニーテの作品です。
 彼女はこの「炎」と題された作品の中に、即興的に「運命」のモティーフを取り入れていますが、とは言え、直接の関係があるわけではなく、あくまでも強烈な炎のイメージを焼き付けたのだそうです。燃え盛る炎、燃え尽きた炎、情熱…様々な炎の形が見えてくるような激しく神秘的な音楽です。ベートーヴェンは、来日時のサントリー・ホールのライヴ収録。ヤンソンスの会心の作です。
  
900136
\2400
マリス・ヤンソンス:ベートーヴェン交響曲全集-
 交響曲 第6番+カンチェリ「Dixi」

  1-5.ベートーヴェン:交響曲 第6番 ヘ長調 Op.68/
   6.ギア・カンチェリ(1935-):混声合唱と管弦楽のための「Dixi」(2009)
プリスカ・エーゼル(ソプラノ)…6/
ガブリエーレ・ヴァインフルター(アルト)…6/
バイエルン放送合唱団…6/
バイエルン放送交響楽団/
マリス・ヤンソンス(指揮)
録音 2012年11月8.9日 ミュンヘン ヘラクレス・ザール…1-5 ライヴ録音, 2009年10月29.30日 ミュンヘン ヘラクレス・ザール…6 ライヴ録音
 ギア・カンチェリがベートーヴェンのオマージュ作品として書き上げたのは、「第9」をさらに発展させたオーケストラと合唱、独唱のための作品でした。
 とは言え、使われている歌詞はシラーのような長いものではなく、20分ほどの曲の中にほぼ50の短いラテン語のフレーズが並べられているというもの。各々の言葉がまるで突き刺さるかのように激しい口調で歌われていきます。
 本来は第9の後に添えられるのがふさわしいのでしょうが、ここでは敢えて、牧歌的な第6番とともに。
  
900137
\2400
マリス・ヤンソンス:ベートーヴェン交響曲全集-
 交響曲 第7番.第8番+ヴィトマン「コンブリオ」

  1-4.ベートーヴェン:交響曲 第7番 イ長調 Op.92/
  5.イェルク・ヴィトマン(1973-):
   管弦楽のための演奏会用序曲「コンブリオ」(2008)/
  6-9.ベートーヴェン:交響曲 第8番 ヘ長調 Op.93
バイエルン放送交響楽団/
マリス・ヤンソンス(指揮)
録音 2012年11月30日 サントリー・ホール…1-4 ライヴ録音, 2008年9月25.26日 ミュンヘン フィルハーモニー・ガスタイク…5 ライヴ録音, 2012年12月1日 サントリー・ホール…6-9 ライヴ録音
 交響曲第7番は来日時のサントリー・ホールでのライヴ収録分。この演奏はヤンソンス自身の大のお気に入りのものです。
 添えられているのは、現在ドイツで高い人気を誇るイェルク・ヴィトマンの「コンブリオ」。ベートーヴェンの素材を自由に展開していきます。
 ベートーヴェンの特徴的なリズムを継承しつつ、断片的なメロディがまるで宇宙の無重力の空間の中を漂っているかのような遊び心に満ちた実験的な音楽です。
  
900138
\2400
マリス・ヤンソンス:ベートーヴェン交響曲全集-
 交響曲 第1番.第2番+シュタウト「マニアイ」.望月京「ニライ」

  1-4.ベートーヴェン:交響曲 第1番 ハ長調 Op.21/
  5.ヨハネス・マリア・シュタウト(1974-):「マニアイ」(2011)/
  6-9.ベートーヴェン:交響曲 第2番 ニ長調 Op.3/
  10.望月京(1969):
   「ニライ - ベートーヴェンの交響曲 第2番&第6番へのインテルメッツォ」
バイエルン放送交響楽団/
マリス・ヤンソンス(指揮)
録音 2012年11月27日 サントリー・ホール…1-4, 6-9 ライヴ録音, 2012年2月19日 ミュンヘン ヘラクレス・ザール…5 ライヴ録音, 2012年11月8・9日 ミュンヘン ヘラクレス・ザール…10 ライヴ録音
 交響曲第1番と第2番に添えられたのは、ドイツの作曲家シュタウトと日本の望月京(みさと)の作品です。
 シュタウトの「マニアイ」はギリシャの復讐の女神フリエスの別名であり、その名の通り、偏執系の執拗な音の羅列が耳を直撃します。
 かたや「ニライ」はベートーヴェンの第2番と第6番の間奏として着想され、曲のところどころにベートーヴェンの第2番終楽章のモティーフが使われていますが、その背景には海の彼方にあると言われる理想郷「ニライカナイ」の世界観が隠されています。海外で高く評価されている彼女の作品、一聴の価値あるものです。
 
900139
\2400
マリス・ヤンソンス:ベートーヴェン交響曲全集-
 交響曲 第9番

 1-4.交響曲 第9番 ニ短調「合唱」Op.125
クリスティアーネ・カルク(ソプラノ)/
藤村実穂子(アルト)/
ミヒャエル・シャーデ(テノール)/
ミヒャエル・ヴォッレ(バス)/
バイエルン放送合唱団(ペーター・ダイクストラ…合唱指揮)/
バイエルン放送交響楽団/
マリス・ヤンソンス(指揮)
2012年12月1日 サントリー・ホール ライヴ録音
 ヤンソンスのカリスマ性が遺憾なく発揮された「第9」のライブ演奏。来日公演の際、サントリー・ホールを興奮させた伝説の名演です。
 


900129
(3CD)
\4000→\3690
ヤンソンス(指揮)&バイエルン放送交響楽団
 チャイコフスキー:歌劇「スペードの女王」3 幕
ゲルマン…ミーシャ・ディディク(テノール)/
リーサ…タチアナ・セルジャン(ソプラノ)/
伯爵夫人…ラリッサ・ディアドコワ(メゾ・ソプラノ)/
トムスキー伯爵…アレクセイ・シシリャエフ(バリトン)/
エレツキー公爵…アレクセイ・マルコフ(バリトン) /
ポリーナ/ダフニス…オクサーナ・ヴォルコーワ(メゾ・ソプラノ)他/
バイエルン放送交響楽団&合唱団/
バイエルン州立劇場児童合唱団/
マリス・ヤンソンス(指揮)
録音 2014 年10 月 ミュンヘン フィルハーモニー ライヴ録音
 プーシキンの小説を原作とし、チャイコフスキー(1840-1893)と彼の弟モデストが台本を作成した「スペードの女王」。もともとこのモデストの台本は他の作曲家クレフスキーのために作られていたため、チャイコフスキーがこの小説のオペラ化に興味を示すも、すぐには取り掛かることができず、結局はクレフスキーがオペラ化を辞退するまで、待たなくてはいけなかったのです。
 内容は「人生はゲームである」ということと「冷たい怒り」が根底に流れた、とても悲惨なものですが、チャイコフスキーの素晴らしい音楽が全体が全てを極上のものにしていることは間違いありません。
 レニングラードでムラヴィンスキーの薫陶を受けたヤンソンスによるチャイコフスキーは、油断すると弛緩してしまいがちなこの物語を、緊張感あるテンポで手堅くまとめていきます。最近人気急上昇中のウクライナ生まれのテノール、ミーシャ・ディディクの力強い声は、悲劇の主人公を的確に描き出すことに成功しています。
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900132
\2400→\2190
ハーディング(指揮)&バイエルン放送交響楽団
 マーラー:交響曲 第6 番
バイエルン放送交響楽団/
ダニエル・ハーディング(指揮)
 録音 2014 年3 月20-22 日 ミュンヘン フィルハーモニー ライヴ録音
 ハーディングによるマーラー(1860-1911)演奏については、以前ドイツ・グラモフォンからリリースされた「交響曲第10 番」の信じられないほどの美しさなどで、既に定評のあるところです。
 このバイエルン放送交響楽団との第6 番の演奏も、第1 楽章の第2 主題「アルマの主題」やアンダンテ楽章での流麗さや、全体の見通しのよさは高く評価されるものであり、もちろんバイエルン放送響の定評のあるアンサンブルと熱気も楽しめる、究極の1 枚であることは間違いありません。
 最近ではこの交響曲に「悲劇的」というタイトルを付けて呼ぶことはめったにありませんが、このハーディングによる演奏は、メリハリの強さと溢れ出るような豊かな情感のためか、ことさら悲劇的な要素を強く感じさせるものとなっています。
 楽章の順序は最近の傾向に倣い、第2 楽章にアンダンテ、第3 楽章にスケルツォを置くもので、こちらも曲の構成のメリハリを与えるのに一役買っています。
  


900140
(3CD)
\4000→\3690
セット化
 ヤンソンス(指揮)&バイエルン放送交響楽団
  ブラームス:交響曲全集

<CD1 900112>
 1-4.交響曲 第1 番 ハ短調 Op.68/
<CD2 900112>
 1-4.交響曲 第4 番 ホ短調 Op.98/
<CD3900111>
 1-4.交響曲 第2 番 ニ長調 Op.73/
 5-8.交響曲 第3 番 ヘ長調 Op.90
バイエルン放送交響楽団/
マリス・ヤンソンス(指揮)
録音 <CD1>ミュンヘン、ヘルクレスザール 2007 年10 月30-31 日/<CD2>ミュンヘン、ヘルクレスザール 2012 年2月6-10 日/<CD3>ミュンヘン、ヘルクレスザール 2006年3 月16-17 日…1-4, ウィーン、ムジークフェラインザール 2010年1 月16 日…5-8

 以前発売され、各々が高く評価されたヤンソンスのブラームス:交響曲がついに一つのセットとなりました。
 録音されたのは、2006 年から2012 年までと時期に幅がありますが、どれも「常に最上のものをリリースする」ヤンソンスの主張が反映された素晴らしい演奏となっています。
 第1 番や第4 番の厳格な演奏も素晴らしいのですが、第2 番の深みのある清澄さや、簡素さの中に力強い主張が見える第3 番も名演中の名演です。

CAPRICCIO



C5231
\2700
ブルーノ・マデルナ:
 レクイエム-独唱、合唱、オーケストラのための(1946)

《第1部》
 1.レクイエム/2.キリエ・エレイソン/3.ディエス・イレ/
《第2部》
 4.ドミネ・イエス/5.サンクトゥス/6.ベネディクトゥス/
 7.アニュス・デイ/8.ルクス・エテルナ/9.リベラ・メ
ディアナ・トムシェ(ソプラノ)/
カスリーン・ゲーリンク(アルト)/
ベルンハルト・ベルヒトールト(テノール)/
レナートゥス・メスツァール(バス)/
ライプツィヒMDR放送合唱団(合唱指揮…バルト・ファン・レイン)/
ロベルト・シューマン・フィルハーモニー/
フランク・ベールマン(指揮)
録音 2013年9月19日 ケムニッツ,シュタットハレ ライヴ録音
 ヴェネツィアで生まれ、音楽院で作曲をマリピエロに学んだマデルナ(1920-1973)。イタリアの前衛音楽の発展と推進に尽力したことで知られています。
 このアルバムに収録された「レクイエム」は彼の26歳の時の作品で、長い間失われていたと見做されていたものです。1943年、第ニ次世界大戦に徴兵された彼は、イタリアのかつての同盟国であるドイツ軍の捕虜となり、死を覚悟するまでに至りました。ほどなく解放されたのですが、その時の経験がこのレクイエムを書く元となっています。
 先輩であるヴェルディやベルリオーズの作品を研究した上で書かれたこの作品は、彼の死後36年を経て、ようやく2009年フェニーチェ劇場で初演されたのです。彼の平和主義が表現された壮大な作品と言えるでしょう。
 


C5260
\2700→\2490
シュテファン・ヴラダー:ラヴェルを弾く
 1-3.夜のガスパール(1908)
  <水の精/絞首台/スカルボ>/
 4.水の戯れ(1901)/5-7.ソナチネ(1903/1905)/
 8.亡き王女のためのパヴァーヌ(1899)/
 9.ボロディン風に(1913)/10.シャブリエ風に(1913)
シュテファン・ヴラダー(ピアノ)
録音 2015年5月19-21日 オーストリア,シュロス・ヴァルペルスドルフ
 ウィーン生まれのピアニスト、シュテファン・ヴラダーは最近指揮者としての活動も目覚ましく、またウィーン音楽大学で教鞭を執るなど後進の指導にも力を注いでいることで知られています。
 モーツァルトやベートーヴェンの解釈で定評のある人ですが、ここではラヴェルの作品で、しなやかな音楽を聞かせます。彼は20年以上に渡ってラヴェルを研究してきたといい、その練り上げられた解釈は、類い稀なるテクニックを伴うことで、極めて説得力あるものとなっています。
 異なった性格を持つ3つの世界の融合である「夜のガスパール」での変幻自在な美しさには驚くばかりです。
 


C5232
\2700→\2490
カール・ヴァイグル:協奏曲集
 1-3.左手のためのピアノ協奏曲 変ホ長調(1924)/
 4-6.ヴァイオリン協奏曲 ニ長調(1928)
フローリアン・クルムペック(ピアノ)…1-3/
ダヴィッド・フリューヴィルト(ヴァイオリン)…4-6/
北ドイツ・フィルハーモニー管弦楽団/
マンフレッド・ヘルマン・レーンナー(指揮)…1-3/
フリーリアン・クルムベック(指揮)…4-6
録音 2013年3月25-27日 ロストック フォルクス劇場
 1990年代から始まった「頽廃音楽」の復興は、ナチスに迫害された多くの作曲家たちを歴史の闇から救い出しています。
 このカール・ヴァイグル(1881-1949)もその中の一人、まだまだ全貌を知るまでには至りませんが、このアルバムはその手がかりになることでしょう。
 彼はウィーンの裕福な家庭に生まれ、少年時代から音楽に親しんでいます。あのツェムリンスキーと家族ぐるみの付き合いがあり、作曲の手ほどきもツェムリンスキーから受けています。その後はウィーン大学に進み、音楽学をアドラーの元で学び、ウィーン音楽院ではローベルト・フックスに作曲を学んでいます。この頃にシェーンベルクとも知り合い、強く影響を受けましたが、結局ヴァイグル自身は十二音技法に同調することはなく、その作品も後期ロマン派の作風から外れることはありませんでした。
 彼の「左手のためのピアノ協奏曲」は、あの戦争で左手を失ったヴィトゲンシュタインのために書かれたものですが、なぜかヴァイグルの作品は演奏されることはなく、2002年にようやくウィーンで初演されたというものです。このアルバムには、同じく忘れられた作品である「ヴァイオリン協奏曲」がカップリングされています。
 

C5257
\2700
チェコ風に
 1-5.エルヴィン・シュルホフ(1894-1942):
  弦楽四重奏のための5つの小品 WV68(1923)
  <ウィーン風ワルツのように/セレナーデのように/
   チェコ風に/タンゴ・ミロンガ風に/タランテッラ風に>/
 6.ヨーゼフ・スク(1874-1935):
  チェコの古い聖歌「聖ウェンスズラウス」による瞑想曲 Op.35A/
 7-10.アントニン・ドヴォルザーク(1841-1904):
  弦楽四重奏曲 第13番ト長調 Op.106 B192
シグナム弦楽四重奏団
<メンバー:
ケルスティン・ディル(ヴァイオリン)/
アンネッテ・ヴァルザー(ヴァイオリン)/
ザンディ・ファン・ディーク(ヴィオラ)/
トーマス・シュミッツ(チェロ)>
録音 2014年4月6-9日 バイエルン放送スタジオ
 18世紀のイギリスの音楽家、チャールズ・バーニーが1773年に出版した紀行文によると、当時のヨーロッパの優れた音楽家のほとんどは、ボヘミアの人々で占められていたのだそうです。
 このアルバムには、それよりも後の19世紀から20世紀にに活躍した3人のチェコの音楽家たちの弦楽四重奏曲を収録することで、その伝統が受け継がれていく様子を解き明かしています。
 第1次大戦後のダダイズムの先鋒者であるシュルホフの少し人を食ったような作品、最近注目を浴びているヨーゼフ・スクの厳粛な曲、そしてチェコを代表するドヴォルザークのチェコ礼賛ともいえる大作である第13番弦楽四重奏曲と、どの曲にも溢れんばかりのチェコの素晴らしさが描かれているものです。
 演奏は新進気鋭のアンサンブル、シグナム弦楽四重奏団。悠然たる歌いまわしと、緊密な響きが持ち味です。
 

C5259
\2700
カール・ヴァイグル:歌曲選集
 1-5.詩集「ファンタズス」より5つの歌曲 Op.9(1905)/
 6-10.ソプラノと弦楽四重奏のための5つの歌曲 Op.40(1934)/
 11-13.3つの乙女の歌 Op.12(1909)/
 14-19.高声とピアノのための「6つの子どもの歌」(1932-1944)/
 20.ばらのリボン(愛の歌 Op.22より)(1908/1944)/
 21-25.ソプラノとバリトンのための「5つの二重唱」(1909)/
 26.声とピアノのための「見えざる光」(1939)/
 27.ソプラノと弦楽六重奏のための「逢い引き」Op.16(1904)
ゾフィー・クラスマン(ソプラノ)/
セバスティアン・ノアック(バリトン)…21-25/
オリヴァー・トリエンドル(ピアノ)/
ベルリン・ドイツ交響楽団のソリストたち
録音 2014年9月6-8日 べルリン スタジオ・ビルツ…1-5.11-26, 2014年7月2-3日 ベルリン,イエス・キリスト教会…6-10.27
 19世紀から20世紀初頭に書かれた夥しい数のドイツ・リート。シューベルト、ヴォルフ、ブラームス、マーラー、シュトラウス…これら百花繚乱の名曲の中に埋もれてしまった歌曲がどれほどあったのか、現在でも全貌はわかっていません。
 その「忘れられた歌曲」の中にこのカール・ヴァイグル(1881-1949)の歌曲も含まれています。ウィーンの上流階級の家庭に生まれ、ツェムリンスキーに作曲を学び、ウィーンの音楽界で高い評価を得た人ですが、ユダヤ系であったため、ナチスの迫害を受けアメリカに亡命し、その地で寂しく生涯を終えたというヴァイグル。生涯に渡って書かれた歌曲は、独特の風情を持っています。
 


C5242
\2700→\2490
アンリ・デュティユー:交響曲 第1 番 他
 1-4.交響曲 第1 番(1951)/
 5-6.ジャン・カスーの2 つのソネット(1954)
  <引き裂かれた幹の他には何もなかった/
   私はこの手であなたを抱えることを夢見ていた>/
 7-11.メタボール(1964)
  <第1 楽章:呪術的な/第2 楽章:線的な/
  第3 楽章:怯えたような/第4 楽章:麻痺した/
  第5 楽章:燃えるような>
ポール・アルミン・エデルマン(バリトン)…5.6/
ラインラント=プファルツ州立フィルハーモニー管弦楽団/
カール=ハインツ・シュテフェンス(指揮)
 録音 2015 年2 月9-14 日 ルートヴィヒシャッフェン,フィルハーモニー
 フランスの現代作曲家、デュティユー(1916-2013)の管弦楽作品集です。代表作である「交響曲第1 番」は、古典的な形式に則りながらも、自由な無調性を模索した革新的な音楽。
 「メタボール」は、その方法を一層発展させた自由な作品。無調だけでなく十二音技法的なものも用いられています。
 フランス人の父、スペイン人の母をもつ詩人カスーの詩を用いた「2 つのソネット」は夢幻的な音楽。シュテフェンスの指揮は、複雑なデュティユーの音楽を丁寧に解き解すかのように、細部までを明確にしています。
  


C5246
\2700→\2490
マスカーニ&ロータ:映画音楽集
 1-3.ピエトロ・マスカーニ(1863-1945):映画音楽「サタンのラプソディ」(1917)
  <プロローグ/第1 部/第2 部>
 4-8.ニーノ・ロータ(1911-1979):映画音楽「山猫」(1963)
  <タイトル・ミュージック/第6 番/第19 番/
   第11 番「アンジェリカとタンクレディ」/終曲>
ラインラント=プファルツ州立フィルハーモニー管弦楽団/
フランク・シュトローベル(指揮)
録音 2005 年9 月13 日 ルートヴィヒシャッフェン,フィルハーモニー
 マスカーニと言えば、歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」のみが良く知られていますが、実はかなりの多作家であり、15 曲のオペラを始め、管弦楽曲やピアノ曲、歌曲など優れた作品を残しています。
 そんなマスカーニ、実は映画音楽も手掛けており、この「サタンのラプソディ」はニノ・オクシリア監督によるサイレントムーヴィーに付けた音楽です。映画自体は静かな人気を誇っていて、日本でもたびたび上映される隠れた名作として知られています。
 ニーノ・ロータの「山猫」はルキノ・ヴィスコンティが監督した名画で、1860 年代の激動のイタリアを舞台としたもの。ロータの重厚な音楽が物語を彩っていることで知られています。シュニトケを始めとした様々な映画音楽の演奏で知られるシュトローベルによる演奏です。
  

CD ACCORD


ACD-218
\2100
ブロコツカ/ヴァインベルク:コントラバス作品集
 1-6.カタジナ・ブロコツカ(1982-):
  コントラバスのための組曲「パ・ド・バス」
  <Port debras/Deboules/Arabesque/Ballotte/Degage/Chasse>/
 7-10.コントラバスのためのソナタ/
 11-16.ミェチスワフ・ヴァインベルク(1919-1996):
  コントラバスのためのソナタ Op.108/
 17-19.ブロコツカ:コントラバス協奏曲(コントラバスとピアノ編)
カロル・コヴァル(コントラバス)/
カタジナ・ブロコツカ(ピアノ)…7-10.17-19
 録音 2014 年12 月1-2 日,2015 年1 月2-3 日 ワルシャワ フィルハーモニック・コンサート・ホール
 2 人のポーランドの作曲家によるコントラバス作品集。若き女性作曲家、ピアニストのブロコツカの作品と、ヴァインベルクのソナタは、どれも超絶技巧と高い表現力を要求されるものです。
 ショスタコーヴィチの親友として知られるヴァインベルクのソナタは、この楽器のために書かれた唯一の作品であり、挑発的なフレーズが組み合わされた複雑な構成を持つものです。
 最近、国際的な評価を受けているブロコツカの作品は、過去の作曲家たちに敬意を払いながらも、独自の表現を追求したもので、冒頭の組曲「パ・ド・バス」の幽玄な旋律や、ピアノとのソナタの神秘的な美しさには驚くばかりです。
  

CEDILLE


CDR90000156
\2100
イルミネーションズ
 1-4.クロード・ドビュッシー(1862-1918):弦楽四重奏曲 ト短調 Op.10/
 5-7.ベンジャミン・ブリテン(1913-1976):3 つのディヴェルティメント
  <行進曲/ワルツ/ブルレスケ/>/
 8.ブリテン:行進曲のように/
 9-17.ステイシー・ギャロップ(1969-):
  弦楽四重奏曲 第4 番「イルミネーションズ」
  <第1 楽章:時の本が開かれる/
   第2 楽章:クレーヴズのキャサリンは聖母子に祈る/
   第3 楽章:歌う天使たち/第4 楽章:間奏曲:時の本/
   第5 楽章:キリストは十字架を運ぶ/第6 楽章:間奏曲:時の本/
   第7 楽章:地獄の口/第8 楽章:三位一体の即位/
   第9 楽章:時の本が閉じられる>/
 18.オズワルド・ゴリホフ(1960-):テネブレ
アヴァロン弦楽四重奏団
<メンバー:
ブレーズ・マグニエーレ(ヴァイオリン)/
ワン・マリー(ヴァイオリン)/
アンソニー・デヴローイェ(ヴィオラ)/
リー・チェンホウ(チェロ)>
 録音 2014 年12 月15-18 日 シカゴ芸術大学 レヴァ&デイヴィッド・ローガン・センター

 一瞬「中世の音楽集」に見えるデザインが目をひく、このアヴァロン弦楽四重奏団のアルバム「イルミネーションズ」。
 収録されている音楽は近代、現代に属するものですが、ギャロップやゴリホフの作品は、明らかに中世時代の書物や音楽からインスピレーションを受けているものでしょう。
 また、冒頭に置かれたドビュッシーの切れのよい解釈も聴きものですし、ブリテンの新古典的な音楽もなかなか興味深い仕上がりです。
 アヴァロン弦楽四重奏団は北イリノイ音楽大学の学生たちにより結成されたアンサンブルで、2000 年カーネギーホール、アリスタリーホール、ウィグモアホール、ヘラクレスザールでのコンサートをはじめ、世界中の音楽祭で演 奏、着々と実力と人気を高めています。
 

CLAUDIO



CR6021
(CD)
\2400→\2190
「静かなる慟哭」アドルフォ・バラビーノ
 ショパン:ピアノ協奏曲 第2番 他

  1-3.ピアノ協奏曲 第2番 ヘ短調 Op.21/
  4.子守歌 変ニ長調 Op.57/5.マズルカ Op.17-4 イ短調/
  6.マズルカ Op.24-1 ト短調/7.マズルカ Op.63-2 ヘ短調/
  8.マズルカ Op.63-3 嬰ハ短調/
  9.マズルカ Op.68-2 イ短調/10.マズルカ Op.68-4 ヘ短調
ロンドン交響楽団/
リー・レイノルズ(指揮)…1-3/
アドルフォ・バラビーノ(ピアノ)
CR60216
(DVD-AUDIO)
\2700
録音 2014年10月14日.11月14-15日 セント・バーソロミュー ヘンリー・ウッド・ホール ※DVD-Audio 192 Stereo Audio
 日本にも何度か来日し、その美しく繊細な音色で聴衆を魅了してきたピアニスト、アドルフォ・バラビーノ。彼のショパン(1810-1849)はビロードのような滑らかさと、深く沈みこむような音色が特徴ですが、今回はロンドン交響楽団とのショパンの協奏曲でその真価を問います。
 豪壮な第1番ではなく、柔和な第2番というのも彼らしい選曲であり、とりわけ第2楽章の抒情的で夢見るような音色は、他に類を見ないものです。
 第3楽章のポーランドの民俗舞曲「クラコーヴィアク」の特徴的なリズムを際立たせた処理も素晴らしく、若きショパンの苦悩と情熱を見る思いがします。
 同時収録の子守歌と、マズルカも、まさにバラビーノならではの選曲で、内省的な美しさが溢れています。



アドルフォ・バラビーノ、素敵な旧譜


CR5569
\2400→\2190
アドルフォ・バラビーノ(ピアノ)
 ショパン:夜想曲集 第1集

 1.夜想曲 第1番 変ロ短調 Op.9-1/
 2.夜想曲 第2番 変ホ長調 Op.9-2/
 3.夜想曲 第3番 ロ長調 Op.9-3/
 4.夜想曲 第4番 ヘ長調 Op.15-1/
 5.夜想曲 第5番 嬰ヘ長調 Op.15-2/
 6.夜想曲 第6番 ト短調 Op.15-3/
 7.夜想曲 第7番 嬰ハ短調 Op.27-1/
 8.夜想曲 第8番 変ニ長調 Op.27-2/
 9.夜想曲 第9番 ロ長調 Op.32-1/
 10.夜想曲 第10番 変イ長調 Op.32-2
アドルフォ・バラビーノ(ピアノ)
 ニキタ・マガロフに学び優れたショパン(1810-1849)弾きとして定評のあるアドルフォ・バラビーノの夜想曲第1集。彼の独特のタッチは比類ないものであり、まるで音の一つ一つに命が宿っているかのようです。
 有名な第2番でのベルベットのような音色は、本当にため息がでるほどです。

 イタリア・ジェノヴァ生まれのアドルフォ・バラビーノというピアニストのショパンである。曲はノクターン。バラビーノは日本でも教えているらしく、知っている人もいるかもしれない。

 ただご存知のようにこの曲には全曲録音CDも多く、中でもピリス、フー・ツォン、フェルツマン、といった豪華名盤が揃っている。なかなか無名の中堅ピアニストが出る幕はない・・・と思っていたが、これが意外な名演。しみじみとした情緒豊かな、なんとも静かな、なんとも厳かな演奏だった。悲しいほどに自己主張の少ない演奏なのだが、なぜか心に残る。何度でも聴きたくなってしまって困った。
 ショパンが生きていた時代に、ショパンのピアノを「音量に欠ける」と評する人もいたらしいが、逆にそれをヒントに、そしてなぜそうであったかを理解することで生まれた貴重な演奏。ショパンの息遣い、ささやき、歌ごころが伝わってくるような気がする。とくに最後の第20番遺作で聴かれるおそろしいほどデリケートなピアニズム・・・。
 ショパンが言うところの「静かなる慟哭」というものがここにある。 
ロンドン・スタンウェイ・ホールでの最新録音。アシュケナージが絶賛したCLAUDIO の「OLAB recording technique」を採用。
 テンポが遅めというのもあるが、オリジナル・スコアの忠実な再現、とくにペダリングに繊細な神経を払った末にこうした演奏が生まれたのだろう。(大昔の店主コメントから)
 

CR5570
\2400→\2190
アドルフォ・バラビーノ(ピアノ)
 ショパン:夜想曲集 第2集

 1.夜想曲 第11番 ト短調 Op.37-1/
 2.夜想曲 第12番 ト長調 Op.37-2/
 3.夜想曲 第13番 ハ短調 Op.48-1/
 4.夜想曲 第14番 嬰へ短調 Op.48-2/
 5.夜想曲 第15番 ヘ短調 Op.55-1/
 6.夜想曲 第16番 変ホ長調 Op.55-2/
 7.夜想曲 第17番 ロ長調 Op.62-1/
 8.夜想曲 第18番 ホ長調 Op.62-2/
 9.夜想曲 第19番 ホ短調 Op.72-1/
 10.夜想曲 第20番 嬰ハ短調 Op.post
アドルフォ・バラビーノ(ピアノ)
 ショパン(1810-1849)の後期の夜想曲は、静かな内面の対話と微妙な表現に満たされています。そんな珠玉の作品から感情の変化を注意深く掬い上げ、絶妙なペダリングを施し、夢のように美しい響きを生み出すバラビーノのピアノは、一度聴いただけでも強く魅了されるものです。本当に美しいものを聴きたい人にオススメの1枚です。

CR5585
\2400→\2190
アドルフォ・バラビーノ(ピアノ)
 ショパン:作品集

 1-4.ピアノ・ソナタ 第2番 変ロ短調「葬送」Op.35/
 5.即興曲 第1番 変イ長調 Op.29/
 6.即興曲 第2番 嬰ヘ長調 Op.36/
 7.即興曲 第3番 変ト長調 Op.51/
 8.幻想即興曲 嬰ハ短調 Op.66/
 9.舟歌 嬰ヘ長調 Op.60
アドルフォ・バラビーノ(ピアノ)
 バラビーノが独特のタッチで紡ぎ出す音色は繊細であり、かつ自然な揺らぎを有しています。夜想曲の演奏も素晴らしかったのですが、こちらのピアノ・ソナタと即興曲、そして舟歌は更に表情豊かであり、とりわけソナタでは、ショパン(1810-1849)の激しい一面をも感じることができるはずです。聴き終えたあと、必ず心に何かが残ります。


CPO



777528
(2CD)
\4200→\3790
アドルフ・ブッシュ:室内楽作品集
<CD1>
 1.ピアノ三重奏曲 第1番 ハ長調 Op.15/
 2.ピアノ三重奏曲 第2番 ハ短調 Op.48/
<CD2>
 1.ピアノ四重奏曲 ヘ短調 Op.59
ラヴィニア三重奏団/
ウルリッヒ・アイヒェナウアー(ヴィオラ…CD2)

 20世紀を代表するソリストとして、まだ偉大なる「ブッシュ弦楽四重奏団」の創設者として知られる名ヴァイオリニスト、アドルフ・ブッシュ(1891-1952)。
 彼はまた作曲家としても素晴らしい才能を有していました。最近になって、いくつかの彼の作品の録音が登場し、その洗練された作風が少しずつ知られるようになりましたが、全部で100曲を越えるという彼の全作品を聞くことができるのは、まだまだ先なのでしょう。
 このピアノを含む室内楽作品は、レーガーやブゾーニの後に続く後期ロマン派の雰囲気を継承していますが、無調を取り入れることはなく、常に旋律美を重視したものであり、そのせいで「時代の流れ」に埋没してしまったのかも知れません。
 21世紀になってこのような美しい作品が復興しているのは、やはり時代の欲求なのでしょうか。
 


777887
\2700→\2490
ミェチスワフ・ヴァインベルク:作品集
 1.ヴァイオリンと弦楽オーケストラのためのコンチェルティーノ Op.42/
 2.モルダヴィアの主題による狂詩曲 Op.47-3(E.ノヴィッカ編)/
 3.交響曲 第10番 Op.98
エヴェリーナ・ノヴィッカ(ヴァイオリン)…1.2/
ポーランド放送アマデウス室内管弦楽団/
アニェスカ・ドゥチマル(指揮)…1.2/
アンナ・ドゥチマル=ムロツ(指揮)…3
 cpoレーベルが進めているシリーズの一つに、ポーランド、ロシアの作曲家ヴァインベルク(1919-1996)の重要な作品集があります。
 ショスタコーヴィチとの関連性で知られる人ですが、その作風には確かに似通ったところがあるものの、かなり抒情的で、また標題性があることでも知られています。
 このアルバムには初期の作品であるヴァイオリンの協奏的作品と、やはり協奏的でありながら「交響曲」と名づけられた実験的な作品、そして「モルダヴィアの主題による狂詩曲」は失われてしまったと言われるヴァージョンをポーランドのヴァイオリニスト、作曲家ノヴィッカが復元したものを収録。
 ノヴィッカはヴァインベルクの諸作品を初演したことでも知られる名手であり、ここでも説得力ある演奏を繰り広げています。
 

777646
\2700
中央ドイツ、バロック期のバスのためのカンタータ集(ミューゲルン・アーカイヴより)
 1.ヨハン・テオドール・レームヒルト(1684-1756):
  だれも私をイエスから引き離すことはできない/
 2.ゲオルク・フィリップ・テレマン(1681-1756):忠実な空へ TWV11:30/
 3.テレマン:主こそ王である TWV7:31/
 4.クリスティアン・ヴォルフ(1705-1773):あなたの悩みは私を満足させる/
 5.ヴォルフ:私の宿はここではない/
 6.リープホルト(?-1730頃):全ての私の知識はイエスによる/
 7.リープホルト:人の子が来たる
クラウス・メルテンス(バス・バリトン)/
アカデミア・ダニエル/
シャレフ・アド=エル(指揮)
 1571年、ザクソンの小さな町ミューゲルンに作られた「聖ジョン・カントライ・アーカイヴ」。ここには16世紀から17世紀頃までに作曲された、100作を越えるたくさんのカンタータが原稿の形で保存されています。
 18世紀前半に、当時の音楽監督であったダニエル・ジェイコブ・シュプリングスグートによって復元されたこれらの作品、どれもがザクセン州をはじめ、チューリンゲン地域の作曲家たちの作品であり、後のカンタータの発展のために多大な貢献をしたものでした。
 このアルバムでは、その膨大なアーカイヴの中から、バス歌手のための作品を選び出し、名手メルテンスと指揮者アド=エルが実際に音にしています。高いレベルの歌唱は、これらの知られざる作品の真価を見出すものとして評価されることでしょう。
 


777765
\2100→\1890
アルベリク・マニャール:室内楽作品集
 1.ヴァイオリン、チェロ、ピアノのための三重奏曲 Op.18/
 2.ヴァイオリンとピアノのためのソナタ Op.13
ジュヌヴィエーヴ・ロランソー(ヴァイオリン)/
マキシミリアン・ホルヌング(チェロ)/
オリヴァー・トリエンドル(ピアノ)

 ベストセラー作家を父としてフランスに生まれたアルベリク・マニャール(1865-1914)。今年は彼の生誕150年記念年にあたります。
 パリ音楽院では作曲をジュール・マスネに学びますが、彼が本当に影響を受けたのはヴァンサン・ダンディ(またはその師であるセザール・フランク)であると言われています。
 循環形式を巧みに用いた数々の作品を残しましたが、そのほとんどは出版されることもなく忘れられてしまいました。
 しかし、このアルバムに収録された室内楽曲を含むいくつかの作品は、当時のフランスの音楽とは違う、革新的な性格と壮大な構想を持っていて、これらを称して「フランスのブルックナー」と呼ぶ人までいるというほどです。
 作品自体はどれも4楽章からなる基本的な形を保っていますが、曲の至るところが沸騰寸前の熱さを持っているというなかなか侮れない作品です。
 


777895
\2700→\2490
フランツ・アントン・ホフマイスター:交響曲・序曲集
 1.歌劇「イタカ島の王子」序曲/
 2.交響曲 ハ長調 Hickman C8/
 3.交響曲 ニ長調 Hickman D8
スイス・イタリア語放送管弦楽団/
ハワード・グリフィス(指揮)
 ドイツ生まれのホフマイスター(1754-1812)は作曲家としても高名でしたが、現在では「音楽出版者」としての功績の方が高く評価されているようです。
 確かに彼のおかげでハイドンやモーツァルト、ベートーヴェン、クレメンティらの作品が世に出版され、知名度を獲得したことは間違いありません。
 しかし彼自身は作曲活動をやめるつもりはなく、1790年代にはフルーティストの友人とツアーを行ったりと、活発な創作活動を行っていたことでも知られています。
 彼は交響曲をおよそ50曲書いていますが、そのほとんどは1790年代に作曲されたものであり、特に、このアルバムに収録されているニ長調の交響曲は聴衆から熱烈に支持されたと言われています。
 また彼の最も成功した舞台作品「イタカ島の王子」の序曲も、全曲を聴いてみたくなるほどの魅力を秘めたものです。
 


777953
\2700→\2490
ヴェリズモ・オペラの間奏曲集
 1.ジャコモ・プッチーニ(1858-1924):
  歌劇「妖精ヴィッリ」-
   第2幕:プレリュード・シンフォニコ イ長調/
 2.プッチーニ:歌劇「マノン・レスコー」-
  第3幕:間奏曲/
 3.プッチーニ:歌劇「修道女アンジェリカ」-間奏曲/
 4.ピエトロ・マスカーニ(1863-1945):
  歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」-間奏曲/
 5.マスカーニ:歌劇「友人フリッツ」-間奏曲/
 6.マスカーニ:歌劇「仮面」-シンフォニア/
 7.ルジェーロ・レオンカヴァッロ(1858-1919):歌劇「道化師」-間奏曲/
 8.ウンベルト・ジョルダーノ(1867-1948):歌劇「フェドーラ」-第2幕:間奏曲/
 9.フランチェスコ・チレーア(1866-1950):
  歌劇「アドリアーナ・ルクヴルール」-第2幕:間奏曲/
 10.エルマンノ・ヴォルフ=フェラーリ(1876-1948):
  歌劇「マドンナの宝石」-間奏曲/
 11.イターロ・モンテメッツィ(1875-1952):
  歌劇「三人の王の愛」-第3幕:前奏曲
グラーツ・フィルハーモニー管弦楽団/
ロドヴィコ・ツォッケ(指揮)
 「ヴェリズモ」とは真実主義、もしくは現実主義と訳されるイタリア語で、19世紀末から20世紀初頭にかけてイタリアを中心に蔓延したリアリズム重視の文学を指します。
 これに影響を受けたオペラ作品が「ヴェリズモ・オペラ」であり、マスカーニの「カヴァレリア・ルスティカーナ」やレオンカヴァッロの「道化師」などが代表作品の筆頭に挙げられるでしょう。
 前述の通り、これらが大流行したのは後期ロマン派の時代であり、当然付けられた音楽もモーツァルトや、ドニゼッティなどに比べると、和声も破綻の一歩手前であったり、時には無調に近かったりと、より人間の叫びに近いものとなっているのが特徴です。
 このアルバムには、歌を含まない管弦楽で奏される部分だけが集められていますが、こうして改めて聞いてみると、まさに爛熟した音楽が並んでいることに気がつくのではないでしょうか。リアルな人間の生活にこれほどふさわしい音楽はないのかもしれません。
 

777939
(8CD)
\12000
ゲオルク・フィリップ・テレマン:管楽のための協奏曲全集
<CD1…777032>
 1.2つのホルンのための協奏曲 ニ長調 TWV 52:D2/
 2.リコーダーとフルートのための二重協奏曲 ホ短調 TWV 52:e1/
 3.オーボエ協奏曲 ニ短調 TWV 51:d1/
 4.ターフェルムジーク(食卓の音楽) 第1部 - 四重奏曲 ト短調 TWV 43:g3/
 5.フルート協奏曲 ホ長調 TWV 51:E1/
<CD2…777267>
 1.リコーダー協奏曲 ハ長調 TWV 51:C1/
 2.2つのオーボエトとファゴットのための協奏曲 ニ短調 TWV 53:d1/
 3.フルート協奏曲 ト長調 TWV 51:G1/
 4.2つのホルンのための二重協奏曲 TWV 52:D1/
 5.オーボエ協奏曲 ヘ短調 TWV 51:f1/
<CD3…777268>
 1.ピッコロ協奏曲 ニ長調 TWV 51:D4/
 2.オーボエ協奏曲 ハ短調 TWV 51:c1/
 3.3声の協奏曲 TWV 42:F14/
 4.フルート協奏曲 ト長調 TWV 51:G2/
 5.トランペット協奏曲 ニ長調 TWV 51:D7/
 6.2つのフルートのための協奏曲 ト長調 TWV 53:G1/
<CD4…777400>
 1.2つのリコーダーのための協奏曲 イ短調 TWV 52:a2/
 2.フルート協奏曲 ニ長調 TWV 51:D2/
 3.オーボエ・ダモーレ協奏曲 イ長調 TWV 51:A2/
 4.2つのフルートとファゴットのための協奏曲 ロ短調 TWV 53:b1/
 5.オーボエ協奏曲 ホ短調 TWV 51:e1/
<CD5…777401>
 1.フルート協奏曲 ニ長調 TWV 51:D1/
 2.2つのオーボエ・ダモーレのための協奏曲 イ長調 TWV 52:A1/
 3.リコーダー協奏曲 ヘ長調 TWV 51:F1/
 4.2つのホルンのための協奏曲 変ホ長調 TWV 52:Es1/
 5.オーボエ協奏曲 ニ短調 TWV 51:d2/
 6.2つのフルートとファゴットのための二重協奏曲 ホ短調 TWV 52:e2/
<CD6…777402>
 1.フルート協奏曲 ロ短調 TWV 51:h1/
 2.2つのフルートとファゴットのための協奏曲 ニ長調 TWV 53:D1/
 3.ヴァイオリン協奏曲 イ短調 TWV 51:a1/
 4.2つのオーボエとファゴットのための協奏曲 ニ長調 「フランス風協奏曲」 TWV 53:C1/
 5.フルート協奏曲 ニ長調 「ポーランド協奏曲」 TWV 51:D3/
 6.2つのリコーダーのための協奏曲 変ロ長調 TWV 52:B1/
 7.2つのホルンのための協奏曲 ヘ長調 TWV 52:F3/
<CD7…999907>
 1.オーボエ協奏曲 ハ短調 TWV 51:c2/
 2.四重奏曲 ヘ長調 TWV 43:F2/
 3.2つのフルートとファゴットのための協奏曲 イ長調 TWV 53:A1/
 4.リコーダーとファゴットのための協奏曲 ヘ長調 TWV 52:F1/
 5.2つのクラリネットのための協奏曲 ニ短調 TWV 52:d1/
 6.ホルン協奏曲 ニ長調 TWV 51:D8/
<CD8…999951>
 1.2つのフルートと通奏低音のための協奏曲 イ短調 TWV 53:a1/
 2.四重奏曲 ニ長調 TWV 43:D7/
 3.2つのシャリュモーのための協奏曲 ハ長調 TWV 52:C1/
 4.オーボエ協奏曲 ニ長調 TWV 51:D5/
 5.2つのホルンのための協奏曲 ヘ長調 TWV 52:F4/
 6.オーボエ協奏曲 ト長調 TWV 51:G3
ラ・スタジオーネ・フランクフルト/
カメラータ・ケルン(CD1-3.6.8)/
ミヒャエル・シュナイダー(指揮)
 18世紀のハンブルクで最も人気のあった作曲家といえば、やはりテレマン(1681-1767)でしょう。彼は機会に応じてたくさんの作品を書いたため「クラシック音楽史上最も多くの作曲家」であるともされています。しかし、あまりその作品が多すぎるせいか、なかなか系統立てて聞くのは難しく(録音も然り)、ごく一部の有名な曲だけが繰り返し録音され、人々の耳に届いているのが現状です。
 さて、この8枚組にはそんなテレマンが残した「管楽器のための協奏曲」が全て収録されています。当時存在した管楽器全てのために協奏曲を書いたテレマンですが、時には合奏協奏曲であったり、単一の楽器の華々しいソロであったりと、何とも多彩な編成による音楽が楽しめるものとなっています。
 どの曲も楽器の特性がとことんまで追求され、その楽器にふさわしい超絶技巧を駆使した旋律が与えられているという驚異的な曲ばかり。
 自らも優れたリコーダー奏者であるシュナイダーの説得力たっぷりの演奏からは、テレマンを奏する心からの喜びが感じられます。
 

777915
(2枚組)
\5400
レオ・ファル:喜歌劇「女帝」3 幕
 ユリウス・ブランマー&アルフレッド・グリューンヴァルト台本
ミリアム・ポルトマン(ソプラノ)/
イェフゲニー・タルンツォフ(テノール)/
ヴェレナ・バース=ユルカ(ソプラノ)/
ゲルハルト・バルッフ(ナレーター)/
クレメンス・ケルシュバウマー(テノール)/
ガブリエーレ・クライドル(ソプラノ) 他/
バート・イシュル・レハール祝祭合唱団/
フランツ・レハール管弦楽団/
マリウス・ブルケルト(指揮)
 この喜歌劇「女帝」で描かれているのは、オーストリアのハプスブルク家に生まれたマリア・テレジアであり、陰謀にまみれた宮廷の日常と、彼女と夫となるフランツ・シュテファンの不動の愛の物語が描かれています。
 これは台本作家のブランマーとグリューンヴァルトの綿密な歴史考証を下敷きにしながらも、あからさまに政治的な部分は巧妙に避けるという、いかにも「オペレッタ」向きの素材として取り上げられているもので、1915 年にベルリンで初演された際は、大絶賛を持って迎えられました。その後はすっかり忘れ去れてしまった作品ですが、この蘇演で、再度作品の真価を問うこととなります。本当に楽しい舞台です。


777926
\2100→\1890
ヨハン・ニコラウス・デニンガー:ピアノ三重奏曲集
 1.ピアノ三重奏曲 Op.4-1/2.ピアノ三重奏曲 Op.4-2/
 3.ピアノ三重奏曲 Op.4-3/4.ピアノ三重奏曲 ト長調
トリオ1790
 この情報網の発達した現代においても、まだまだ知られざる作曲家が存在するということを知らしめるかのようなこのアルバム。
 収録されているのはヨハン・ニコラウス・デニンガー(1743-1813)の最近発見されたというピアノ三重奏曲です(もちろんそのスコアはIMSLP にも掲載されていません)。
 彼はエーリンゲン宮廷の音楽監督であり、王子の音楽教師でもありました。そして1780 年から1800 年までは教会音楽も担当し、多数の作品も書いていたようです。しかし、残念ながら作品のほとんどは散逸してしまったため、耳にする機会もなくなってしまったのです。
 このピアノ三重奏曲は、まさにハイドンやモーツァルトと同じ時期の響きと作風を持つもので、華麗なパッセージと端正なスタイルが良き時代を反映しています。
 

777929
(2枚組)
\5400
ハインリヒ・シュッツ:
 シンフォニア・サクレ 第1 集 SWV 257-276

  (1629 年ヴェネツィア)
ブレーメン・ヴェゼル=ルネサンス/
マンフレード・コルデス(指揮)
 現代最高のルネサンス=バロック・ヴォーカル・アンサンブルであるブレーメン・ヴェーザー・ルネサンスとコルデスによる、久しぶりのシュッツ作品の録音です。今回はシュッツ(1585-1672)の代表作とも言える「シンフォニア・サクレ」の第1 集。
 20 曲の教会コンチェルトで構成され、各々の曲は小編成のアンサンブルで演奏されます。主として旧約聖書の雅歌から取られた詩が用いられ、ドイツ風の簡素なポリフォニーとイタリアのコンチェルト形式が融合した、敬虔さと清々しさが味わえる初期シュッツの美しい音楽です。声と楽器の多種多様な組み合わせを思う存分に味わってみてください。
 

777937
(SACD-Hybrid)
\3100
“Flos Virginum-花の乙女” 中世時代のモテットとカンツィオーニ(歌曲)集
 ヨハネス・ブラッサール,
 ヨハネス・トゥロント(1450 頃-1480 頃),
 ヨハネス・デ・サルト,
 ヨハネス・マルティーニ(1430-1497),
 ヨハネス・プロワ(不明-1478),
 ギョーム・デュファイ(1397-1474),
 ルドヴィク・クラフト, ヨハネス・ルーレ, 他、作者不明の作品
アンサンブル・スティンムヴェルク
 15 世紀の音楽の宝石箱とも言えそうな、この素晴らしく芳醇な1 枚。
 これはエスターリヒ地方の中世後期の音楽(1340 頃-1520)を専門に研究している「ムジクレーベン」のプロジェクトを、ドイツの優れたヴォーカル・アンサンブル「スティンムヴェルク」が演奏したもので、収録されている作品は、現在ではほとんど知られていない作曲家たちによるもの、もしくは作者不明の曲ばかりですが、そのどれもが素晴らしい輝きを放っています。
 ハプスブルク家がヨーロッパを支配し、ウィーンが音楽の首都となった時代の音楽を素晴らしい録音で実体験できます。
  

777966
\2700→\2490
ジョルジェ・エネスク:交響曲 第4 番 他
 1.交響曲 第4 番 ホ短調/2.森の秋雲/
 3.室内交響曲 ホ長調 Op.33
ハノーファー北ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団/
ペーター・ルジツカ(指揮)
 作曲家でもあるルジツカによるエネスク(1881-1955)作品集の第2 集です。前作第1 集(777823)でも2 つの未完の作品を取り上げ、納得の行く演奏をしていたルジツカですが、今作ではその傾向を更に推し進め、これまでに聞いたことのないエネスク作品を音にしています。
 「交響曲第4 番」は、第1 楽章の草稿と第2 楽章の断片のみが残された未完の作品。「森の秋雲」は組曲「自然の呼び声」の中の1 曲として構想されたものです。「室内交響曲」は1954 年に作曲されたエネスク晩年の作品ですが、思いの他美しく平穏な響き を持っています。清貧のエネスクがたどり着いた境地はどのようなものだったのでしょうか?
 


999874
\2700→\2490
クルト・アッテルベリ:協奏曲集
 1.チェロ協奏曲 ハ短調 Op.21(1917-1922)/
 2.ホルン協奏曲 イ短調 Op.28(1926)
ニコライ・シュナイダー(チェロ)/
ヨハネス=テオドール・ヴィーメス(ホルン)/
ハノーファー北ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団/
アリ・ラシライネン(指揮)
 スウェーデンの作曲家、チェリスト、音楽評論家クルト・アッテルベリ(1887-1974)。9 曲の交響曲をはじめ、5 曲のオペラ、劇音楽、協奏曲などたくさんの作品を残していますが、実は彼は職業音楽家ではなく、ストックホルムの特許局の職員というのが本職でした。また1923 年にはスウェーデンの著作権教会を設立し、この国の作曲家教会と、著作権協会の会長を兼任するという多忙な日々を送ったことでも知られています。
 この2 つの作品は、多忙な日々を送っていた頃に書かれた作品で、意欲的な作風に彩られていますが、残念ながら当時の聴衆には理解が難しかったようです(ホルン協奏曲は、もともとチェロ・ソナタとして作曲されたものです)。
 とは言え、現代の耳の肥えた聴衆には、交響曲をはじめとした彼のいささか風変わりな音楽は好感を持って迎えられていることもあり、この協奏曲も楽しんでいただけることは間違いありません。
 

DIVINE ARTS


DDA-25130
(2CD)
\2400
ロシアのピアノ作品シリーズ 第11集
ガリーナ・ウストヴォーリスカヤ:独奏ピアノ作品全集

<CD1>
 1-12.ピアノのための12の前奏曲(1953)/
 13-16.ピアノ・ソナタ 第1番(1947)/
 17-18.ピアノ・ソナタ 第2番(1949)/
 19.ピアノ・ソナタ 第3番(1952)/
<CD2>
 1-4.ピアノ・ソナタ 第4番(1957)/
 5-14.ピアノ・ソナタ 第5番(1986)/
 15.ピアノ・ソナタ 第6番(1988)
ナターリア・アンドレーヴァ(ピアノ)
録音 2012年 サンクトペテルブルク 前メロディア・レコーディング・スタジオ(聖カタリーナ・ルーテル教会)
 ロシアの現代作曲家の中でも、極めて特異な作風が知られる女性作曲家、ガリーナ・ウストヴォーリスカヤ(1919-2006)。レニングラード音楽院では、ショスタコーヴィチに師事し、卒業後にも個人指導を受けたものの、その作品には影響が全く感じられず、どちらかというと神秘的な作風に終始し、本人も「自身の作品と他人の作品につながりは絶対にない」と言い切ったというほどの、孤高の音楽を追求した人です。
 数少ない残された作品は、最近になってようやく演奏の機会が増え始めていますが、まだ彼女の全貌を知るには至ってないと言ったところでしょう。
 このロシアのピアニスト、アンドレーヴァはウストヴォーリスカヤの研究家であり、大学の博士論文も作品の演奏解釈についてという、現代におけるウストヴォーリスカヤの第一人者です。静かな音の中に突然迸る攻撃的な響きや、ミニマルとも違う執拗な反復など、聞けば聞くほどに興味が増す味のある作品群です。
  


DDA-25129
\2400→\2190
ショパンの伝統を受け継ぎそれを更に発展させた
 ロマン・スタトコフスキ:ピアノ作品集

  1.トッカータ Op.33/
  2-7.前奏曲 Op.37
   <第1番:ハ長調/第2番:イ短調/第3番:ト長調/
    第4番:ホ短調/第5番:ニ長調/第6番:ロ短調>/
  8-11.マズルカ Op.24
   <第1番:ホ短調/第2番:ヘ短調/第3番:イ短調/第4番:変ト長調>/
  12-17.不滅 Op.19
   <ロ長調/ハ長調/嬰へ単調/変ホ長調/変ホ短調/変イ長調>/
  18-23. 6つの小品 Op.16
   <第1番:奇想曲/第2番:即興曲/第3番:ワルツ/
    第4番:古い様式で/第5番:冗談のように/第6番:噴水のそばで>
バルバラ・カラスキエヴィチ(ピアノ)
録音 2012年
 ポーランドの作曲家、教師として活躍したスタトコフスキ(1859-1925)は、アントン・ルビンシテインとリムスキー=コルサコフに作曲を学び、20世紀ポーランドの音楽家たちに多大なる影響を与えた人として知られています。
 彼の作品は後期ロマン派のスタイルで書かれており、とりわけピアノ曲は、ショパンの伝統を受け継ぎながら、それを更に発展させた聴き応えのあるものです。
 しかし、彼は後進の指導に専念するため、1904年に作曲活動をやめてしまい、その後21年間はずっと教師として尽力したとされています。
 ピアニスト、カラスキエヴィチはカトヴィツェの音楽大学を卒業後、ワルシャワ大学で博士号を取得、ヨーロッパから南米で演奏旅行を行うなどして好評を博しています。彼女は忘れられた作曲家の作品の復権を数多く行うことで知られていて、このスタトコフスキのアルバムもピアノ音楽ファンへの素晴らしい贈り物となることでしょう。また、この録音ではファッツィオーリのピアノが使われています。その重厚でニュアンスある響きをぜひお楽しみください。

DYNAMIC



CDS-7710
\2100→\1890
ヴィヴァルディ:Di Trombe Guerriere-
 戦いのトランペット 〜協奏曲とオペラ・アリア集

 1-3.2 つのトランペットのための協奏曲 ハ長調 RV537/
 4.歌劇「モンテズマ」RV723-D’ira e furor armato/
 5.歌劇「テウッツォーネ」RV736-戦いのトランペット/
 6.歌劇「ティート・マンリオ」RV738-Dopo si rei disastri/
 7.歌劇「ティート・マンリオ」RV738-Combatta un gentil cor/
 8-10.オルガン、ヴァイオリン、チェロのための協奏曲 ハ長調 RV554a/
 11.歌劇「ウティカのカトーネ」RV705-Se in campo armato/
 12.歌劇「スカンデルベグ」 RV732-Con palme ed allori/
 13歌劇「貞節なニンフ」 RV714-Chi dal cielo o dalla sort/
 14-17.オーボエ、ヴァイオリン、オルガンとシャルモーのためのソナタ ハ長調 RV779
ガブリエーレ・カッソーネ(ナチュラル・トランペット)/
マッテオ・フリジェ(ナチュラル・トランペット)/
フランチェスカ・カッシナーリ(ソプラノ)/
マルタ・フマガッリ(メゾ・ソプラノ)/
ロベルト・バルコーニ(アルト)/
マウロ・ボルジョーニ(バス)/
アンサンブル・ピアン&フォルテ(ピリオド楽器使用)/
フランチェスコ・ファンナ(指揮)
 録音 2013 年10 月14-17 日 イタリア カッサーノ・モデルノ,パラッツォ・ボッロメオ

 以前はヴィヴァルディというと、協奏曲「四季」、もしくはその周辺の一部の協奏曲ばかりが知られていて、声楽曲や歌劇については、その存在すらも無視されていたかのようでした。
 もちろんこれらを的確に紹介するアーティストたちも数えるばかりであり、ヴィヴァルディのオペラの素晴らしさが一般に認知されたのは、あのチェチーリア・バルトリのアリア集が一つのきっかけになったことは間違いありません。
 同時に歌劇の演奏の機会も増え、最近はようやくそのバロック・オペラの認知度も上がってきたようです。
 ヴィヴァルディ(1678-1741)の声楽曲はとりわけ、トランペットと密接な関係を持っていて、このアルバムではアリアを紹介しながら、フィーチャーされたトランペットも楽しむという趣向になっています。
 現代のトランペットとは違った技術を必要とするナ チュラル・トランペットの妙技を、超絶技巧を駆使したアリアとともにお楽しみください。
 


CDS-7721
\2100→\1890
これが私のヴェルディ
 〜ヴェルディ:オペラ・アリア集

 1.歌劇「ナブッコ」-お前を見つけて良かったわ おお宿命の文書よ!/
 2.歌劇「アッティラ」-聖なる無限の祖国への愛よ!/
 3.歌劇「アッティラ」-ああ,飛んでいく雲にお姿が見えるのは/
 4.歌劇「マクベス」-勝利の日に私が出会った者どもに/
 5.歌劇「マクベス」-光は色あせ、天の灯台は消えてゆく/
 6.歌劇「マクベス」-血の痕がまだここにあるわ/
 7.歌劇「トロヴァトーレ」-静まり返った夜 /
 8.歌劇「トロヴァトーレ」-愛のバラ色の翼に乗って/
 9.歌劇「アイーダ」-勝ちて帰れ!/
 10.歌劇「アイーダ」-ああ、青い空も、穏やかな故郷のそよ風も
アマリッリ・ニッツァ(ソプラノ)/
オストラヴァ・ヤナーチェク・フィルハーモニック/
ジャンルカ・マルティネンギ(指揮)
 録音 2014 年5 月 オストラヴァ フィルハーモニカ・オーケストラ・オーディトリアム
  2007 年のパレルモ・マッシモ歌劇場来日公演の際、「シチリア島の夕べの祈り」のエレナ公女を演じて観客の人気を独り占めしたソプラノ、アマリッリ・ニッツァの最新アルバムです。
 あれから7 年の歳月を経た彼女の声は一層存在感を深め、迫力も増しています。
 このアルバムは彼女が「親友」と称するヴェルディ(1813-1901)の名アリアを収録したもので、ヴェルディ作品にふさわしい、劇的な表現力と素晴らしい声を存分に堪能できるものとなっています。
  

ES−DUR


ES-2061
\2700
Luftpost aus Wien-ウィーンからの航空便
 1.エクトル・ベルリオーズ(1803-1869):妖精の踊り
  (J.ディールマイアーによるフルートとピアノ編)(1846/2000)/
 2-8.フリードリヒ・チェルハ(1926-):
    7つの逸話(フルートとピアノ編)(1964/2009)/
 9-17.フランツ・シューベルト(1797-1828):
  しぼめる花の主題による変奏曲 ホ短調 D802(1824頃)/
 18.エルンスト・クルシェネク(1908-1991):学校のための音楽 Op.85-夜想曲(1938-1939)/
 19.パウル・アマデウス・ピスク(1893-1990):序奏とロンド Op.61(1948)/
 20.フランツ・ドップラー(1821-1883):ハンガリー田園幻想曲 Op.26(1870頃)
ウルフ=ディーター・シャーフ(フルート)/
トーマス・ヴェーレン(ピアノ)
録音 2014年1月7-9日 ベルリン ダーレム,イエス・キリスト教会
 現在、ベルリン放送交響楽団の首席フルート奏者を務めるウルフ・ディーター・シャーフによるウィーンを巡る小品を集めた1枚です。
 一口にウィーンの作品と言っても、その切り口は様々であり、シューベルトの有名な変奏曲はわかりますが、なぜベルリオーズが???と不思議に思う方もいるでしょう。
 こちらはフルートのための編曲を施したのが1964年生まれのウィーンに拠点を置く作曲家、ディールマイアーだというわけです。
 クルシェネクやチェルハ、ピスクは新ウィーン楽派に属する人たちであり、ドップラーはハンガリー生まれであるものの、活躍の拠点はウィーンで、一時期はウィーン音楽院のフルート科の教授を務めたほどの、ウィーンのフルート音楽の発展にはなくてはならぬ人だと言うわけです。なんとも、ひねった選曲ですが、シャーフの演奏は正攻法を極めたものであり、多種多様な音楽を一つにまとめ上げているところがさすがです。
 デュッセルドルフに生まれケルン音楽大学で、アドンレアス・ブラウ、ペータールーカス・グラーフ、アンドラーシュ・アドリアンに師事し、ドイツ国家演奏家資格などを得ています。日本にも度々来日し、後進の指導に積極的にあたるなどファンの多い人としても知られています。
  

ES-2060
\2700
ライプツィヒ・シューレ
 1.ローベルト・シューマン(1810-1856):
  ミルテの花 Op.25-第1番「献呈」/
 2-11.ローベルト&クララ・シューマン(1819-1896):恋の曙 Op.37(抜粋)
  <第1番:天は一滴の涙を落とし(ローベルト)/
   第2番:風雨の中を彼はやってきた(クララ)/
   第3番:おお殿方よ(ローベルト)/
   第4番:美しいために私を愛するなら(クララ)/
   第5番:私は春の息吹を吸い込む(ローベルト)/
   第6番:恋人よ、どうして別れられよう(ローベルト)/
   第8番:翼よ翼よ、飛ばせておくれ(ローベルト)/
   第9番:ばらと海と太陽(ローベルト)/
   第10番:おお太陽よ、海よ、ばらよ(ローベルト)/
   第11番:なぜ他人にたずねるのか(クララ)>/
 12.ローベルト・シューマン:
   歌曲集「ミンネの歌」Op.101-第4番「ぼくの美しい星よ」/
 13-15.フェリックス・メンデルスゾーン(1809-1847):6つの歌 Op.57
  <第3番:ズライカ/第4番:おお若者よ/第6番:さすらいの歌>/
 16-19.メンデルスゾーン:7つの歌 Op.71(抜粋)
  <第1番:慰め/第2番:春の歌/第4番:葦の歌/第6番:夜の歌>/
 20-25.エドゥヴァルド・グリーグ(1843-1907):6つの歌 Op.48
  <第1番:挨拶/第2番:いつの日か、わが思いは/
   第3番:世のなりゆき/第4番:沈黙したナイチンゲール/
   第5番:青春時代に/第6番:ある夢>
ユリア・ゾフィー・ヴァグナー(ソプラノ)/
エリック・シュナイダー(ピアノ)
録音 2014年7月25-27日 ベルリン ヴァン湖 アンドレアス教会
 ソプラノ歌手、ゾフィー・ヴァグナーがまだライプツィヒ音楽大学の学生だったとき、強く興味をそそられたのがシューマンとメンデルスゾーンの歌曲だったと言います。
 もともとこの大学は、1843年にメンデルスゾーンがドイツ初の音楽教育機関として設立した「ライプツィヒ音楽院」が前身であり、1901年には日本から滝廉太郎も留学したという由緒ある学校で、数々の音楽家たちがここで学んでいることはご存知の通りです。
 グリーグも1858年から3年半、ここに留学し、作曲とピアノを学んでいることから、今回のアルバムに彼の歌曲も収録されているのです。もちろんシューマン夫妻もメンデルスゾーンと関係が深く、ライプツィヒ音楽院でも、ほんの短い期間とは言うものの、シューマンが教鞭を執っていました。そんな「ライプツィヒ」にまつわる歌曲の数々を、名手エリック・シュナイダーの伴奏を得たヴァグナーが極めて清冽な声で歌い上げています。
  

GRAND PIANO


GP690
\2100
フィリップ・グラス:グラス・ワールド 第2集 エチュード全曲
 1-10.エチュード 第1巻 第1番-第10番/
 11-20.エチュード 第2巻 第11番-第20番
ニコラス・ホルヴァート(ピアノ)
録音 2015年3月27日, 4月3, 8日
 1991年から2012年にかけて作曲された、このフィリップ・グラス(1937-)の「エチュード」は、もともとデニス・ラッセル・デイヴィスのためにかかれた6曲の小品が出発点でした。
 その後、いろいろな折に書かれた全部で20曲のエチュードをまとめ、10曲ずつの2巻に再編し、現在の形になっています。第1巻がテンポ、ピアノ技法の開拓であり、テクニックの開発を目的に書かれたものが集められています。
 第2巻はそれを更に発展させるとともに、和声の新たな探求、冒険が意図された曲が集結しています。
 どの作品も複雑な旋律線を持っていますが、それは見事に音楽の流れに組み込まれ、ごく自然に息づいています。グラス自身もお気に入りだというこの曲集、じっくりと楽しんでみてください。
  第1集…GP677
  

GP646
\2100
レオポルト・コジェルフ:ピアノ・ソナタ全集 第5集
 1-3.ピアノ・ソナタ 第17番 ハ長調 Op.15-2 P.XII:18(1785)/
 4-5.ピアノ・ソナタ 第18番 変イ長調 Op.15-3 P.XII:19(1785)/
 6-8.ピアノ・ソナタ 第19番 ト長調 Op.17-1 P.XII:20(1785)/
 9-11.ピアノ・ソナタ 第20番 ホ短調 Op.17-2 P.XII:21(1785)
   ※6-11…世界初録音
ケンプ・イングリッシュ
(フォルテピアノ…1795年製アントン・ヴァルター:トーマス&
バーバラ・ヴォルフ複製…1-9,
フォルテピアノ…1795年製アントン・ヴァルター:パウル・ドヴニー複製…10-12)
 録音 2011年4月-2013年4月 ニュージーランド,ゴールデン・ベイ,モップス・アーリー・キーボード・コレクション
 ボヘミア出身の作曲家コジェルフ(1747-1818)のピアノ・ソナタ集の第5集です。初期のフォルテピアノのために書かれたソナタの中で、50曲ほどある彼の作品は突出しており、ハイドンとベートーヴェン、シューベルトを繋ぐ橋渡しとしての機能も備えています。
 このアルバムに収録されたソナタは1785年に書かれたもので、その前年から楽譜出版業を手掛け始めたコジェルフの最も充実した時期にあたります。自身の作品だけではなく、モーツァルトを始めとした同時代の作品も積極的に出版することで、自身の立ち位置を決定付け、名声も高めていくのです。
 とは言え、この時代の彼の作品は、まだロココ風の優雅さを備えたもので、古典派の確固たる作風を確立するのは、もう少し後のことになります。そんなコジェルフの作品を当時の楽器の複製でお聞きください。演奏はこのシリーズでお馴染み、ニュージーランドのピアニスト、ケンプ・イングリッシュです。彼は既にコジェルフのソナタ50曲の録音を終えていて、全曲の発売が待たれるばかりです。
 【コジェルフ:ピアノ・ソナタ集】
  第1集…GP642 第2集…GP643 第3集…GP644 第4集…GP645
  


GP648
\2100→\1890
ルイ・オーベール:ピアノ作品集
 1-3.航跡 Op.27(1908-1912)<海岸に/救済/夜に>/
 4-6.ヴァイオリン・ソナタ(1926)/
 7.ハバネラ(ピアノ連弾版)(1919出版)/
 8-12.心象の一葉(1930出版)
  <第1番:自信:ゆったりと深刻に/第2番:道の歌:陽気に/
   第3番:セレナーデ:少し早く/第4番:遠い国…:ゆっくりと/
   第5番:テディ・ベアの踊り:嘲笑的に、重々しく>
    ※4-12…世界初録音
アレッサンドロ・ファジュオーリ(ヴァイオリン)…4-6/
オリヴィエ・ショーズ(ピアノ)…7-12/
ジャン・ピエール・アルマンゴー(ピアノ)
録音 2013年12月6-7日、2014年3月14-15日…1-3, 2013年5月30日.6月1日.12月6日…4-6, 2014年6月25日…7, 2014年9月15日…10-12日 フランス パリ,イヴリー=シュル=セーヌ スタジオ4'33"
 ブルターニュで生まれた作曲家、ルイ・オーベール(1877-1968)は幼い頃から音楽の才能を発揮、とりわけ美しいボーイソプラノであったため、フォーレの「レクイエム」が初演された際、あの「ピエ・イエズス」のソリストを務め賞賛されたというエピソードを持っています。
 成長した彼は、パリ音楽院に進み、そのフォーレから作曲を学んだというのも、彼にとっては自明の理だったのです。
 ピアニストとしても素晴らしい腕を持っていて、ラヴェルの「高雅で感傷的なワルツ」の初演も彼が担っています。そんな彼はラヴェルやドビュッシー、ケクランらと同じサークルに所属し、印象派の作風を有したたくさんの作品を書きます。その多くは声楽曲であり、オペラからシャンソンまでと幅広い曲を手掛けました。
 彼のピアノ曲のなかでは、「航跡」が良く知られていて、これは20世紀初頭のフランス音楽のなかでも、最も重要な作品の一つと断言しても間違いではありません。フォーレ譲りの繊細な音色の中に、ラヴェルから影響を受けたであろうスペイン風のリズムを隠し持つ、軽妙で印象的な音楽です。

J.S.Bach-Stiftung


B347CD
\2700
ルドルフ・ルッツ(指揮)
 バッハ財団合唱団/バッハ財団管弦楽団
J.S.バッハ:カンタータ集 第14 集

 1-9.エルサレムよ、主をたたえよ BWV119/
 10.BWV119 第8 番:レチタティーヴォ/
 11.BWV119 第9 番:コラール(トーマス・ライニンガーによる金管パート付き)/
 12-17.各々に各々のものを BWV163/
 18-24.ただ愛する神の摂理にまかす者 BWV93
マリア・ウェーバー(ソプラノ)…1-11/
ミリアム・フロイアージンガー(ソプラノ)…12-24/
マーゴット・オイツィンガー(アルト)…1-11/
マルクス・フォルスター(アルト)…12-17/
ヤン・ベルナー(アルト)…18-24/
ベルンハルト・ベルヒトールト(テノール)…1-11/
ヨハネス・カレシュケ(テノール)/
ユリウス・プファイアー(テノール)…18-24/
マティアス・ヘルム(バス)…1-11/
マルクス・フォルペルト(バス)…12-24/
バッハ財団合唱団/
バッハ財団管弦楽団/
ルドルフ・ルッツ(指揮)
 録音 2014 年9 月19 日 スイス,チューリヒ 聖ペーター教会…1-11, 2012 年11 月16日 スイス,トロンゲン エヴァンゲリカル教会…12-17, 2010 年6 月18 日 スイス,トロンゲン エヴァンゲリカル教会…18-24

 おなじみルドルフ・ルッツによる「レクチャー付き、バッハ(1685-1750)のカンタータ演奏会」の録音です。
 今回はBWV119「エルサレムよ、主をたたえよ」とBWV163「神はただ万人のためにのみ」、BWV93「ただ愛する神の摂理にまかす者」が収録されています。
 祝典的な雰囲気が漲るBWV119 は、ドイツの「市参事会交代式」のためのカンタータ。まさにお祭りムード満載の厳粛な作品です。この曲には、最後のコラール(先導するレチタティーヴォも含む)が2ヴァージョン録音されており、最初は金管パートなし、次は金管パート付きで演奏されます。実際のコンサートでは、この間にお話が入るのですが、ここでは純粋に音の違いだけをお楽しみください。
 BWV163 は三位一体後第23 日曜日のためのカンタータ。イエスが説くのは「皇帝のものは皇帝に、神のものは神に返しなさい」という内容であり、神は全ての賜物の与え手であり、真実の心を神に捧げることの大切さを歌っています。
 BWV93 は三位一体後第5 日曜日のためのカンタータで、悲しげな曲調を持つコラールで始まり、やはり「神の意思に身を委ねること」の大切さが厳粛に歌われています。

LPO


LPO-86
(2CD)
\3600→\3290
ジョン・マウチェリ(指揮)
 ロイヤル・フェスティヴァル・ホール ライヴ
映画音楽の天才たち 1960 年-1980 年代のハリウッド・ブロックバスター

<CD1>
 1.アルフレッド・ニューマン(1901-1970):
  20 世紀フォックス・ファンファーレ/
 2-3.アレックス・ノース(1910-1991):クレオパトラ・シンフォニー/
 4.ニーノ・ロータ(1911-1979):
  ゴッド・ファーザー‐シンフォニック・ポートレート/
 5.フランツ・ワックスマン(1906-1967):
  タラス・ブーリバ(隊長ブーリバ)‐コサックの騎手/
<CD2>
 1.ベルナルド・ヘルマン(1911-1975):
  サイコ‐弦楽オーケストラのための物語/
 2.ブロニスワフ・ケイパー(1902-1983):バウンティ号の反乱/
 3.ジェリー・ゴールドスミス(1929-2004):スター・トレック/
 4.エンニオ・モリコーネ(1928-):
  ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ‐デボラのテーマ/
 5.モーリス・ジャール(1924-2009):
  アラビアのロレンス-ロレンスと砂漠
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団/
ジョン・マウチェリ(指揮)
録音 2013 年11 月8 日 ロンドン サウスバンク・センター,ロイヤル・フェスティヴァル・ホール ライヴ収録

 CG が発達した現代のハリウッド映画には格別の味わいがありますが、このアルバムで取り上げられた頃は、大掛かりなセットを背景に、緊密な心理戦が描かれたものが多かったように思います。
 そんな迫真の物語を盛り上げるのが、瀟洒な音楽です。
 2013 年に開催されたこのコンサートでは、映画音楽のオーソリティ、マウチェリ自身が監修した数々のサウンドトラックが演奏され、大喝采を浴びました。
 もちろん、冒頭はあの有名なファンファーレから。名場面を思い浮かべながら、この素晴らしい音楽に身を委ねてください。

 ※CD1:2-3.4,CD2:2.3…ジョン・マウチェリによる演奏会用編曲, CD2:1…ジョン・マウチェリ編曲, CD2:4…ヘンリー・マンシーニ編曲,ジョン・マウチェリ編



MARCO POLO



8.225814
\2100→\1890
ウイグル・クラシック!
 ヴァイオリンとオーケストラのための作品集
  杜鳴心:10の新疆ウイグル族の踊り

  1.私は夜明けまであなたを待ちます(カザフ民謡)/
  2.わが花(カザフ民謡)/3.ガオリタ(カザフ民謡)/
  4.マイラ(カザフ民謡)/5.銀の月の下で(タタール民謡)/
  6.前に進む(ウイグル民謡)/
  7.ドゥダールとマリア(カザフ民謡)/
  8.美しいパミール(タジク民謡)/
  9.ああ、わが愛しい人(カザフ民謡)/
  10.ハレの日の歌と踊り(ウイグル民謡)
西崎崇子(ヴァイオリン)/
シンガポール交響楽団/
ヘイ・チョー(指揮)
録音 1985年6月3-7日 シンガポール ヴィクトリア・メモリアル・ホール
 中華人民共和国の西端にある「新疆ウイグル自治区」。ここは中国最大の地方行政区域であり、160万平方キロメートルという広大な土地にウイグル族をはじめ、漢族、カザフ族、キルギス族、モンゴル族などのさまざまな民族が居住し、古くから文化、経済交流の重要なエリアとして機能してきました。
 そんな地に根付く音楽も、これまた多彩で豊かなものばかり。どの曲も親しみやすく、ちょっと泣かせる旋律を持っていて、これには同じアジアの血が流れる日本人も強く共感を覚えるのではないでしょうか。
 この杜鳴心(ドゥーミンシン)がアレンジした10曲の民謡は、ヴァイオリンとオーケストラの協奏曲の形でかかれていて、甘い旋律を奏でるヴァイオリンとオーケストラの絶妙な対話を楽しむことができるものです。
 ここでヴァイオリンを演奏しているのは、NAXOSが誇る名手西崎崇子。まさに文化の架け橋たる最強の1枚と言えるでしょう。
  

METIER


MSV-28553
\2400
isn’t this a time?-今でしょ? アメリカのクラリネット作品集
 1.ウィリアム.O.スミス:反射/
 2.ピーター・ウォーロック/バーニー・チャイルズ:眠り-そしてそれは続く/
 3.エリック.P.マンダット:バーニーのためのエチュード/
 4-10.ウィリアム.O.スミス:碑文
  <アンティビア/雄ヤギ/兵士/鳥/エラト/平原の牧神/イルカ>/
 11.クリスティアン・ウォルフ:一人、二人、三人のために/
 12-14.ジョン・ケージ:クラリネット・ソナタ/
 15.マール・トラヴィス:暗闇の迷宮/
 16.クリスティアン・ウォルフ:暗闇の迷宮/
 17.クリスティアン・ウォルフ:今でしょ?/
 18.トム・ジョンソン:寝物語-第12番
イアン・ミッチェル(クラリネット)/
2013 トリニティ・ラバン・クラリネット・クラス(声楽アンサンブル)…1.15/
レイトン・アトキンソン(テノール)…2/
アレクサンダー・シャルム(ピアノ)…2
録音 2013年9月-2014年4月
 なんとも挑発的で前衛的な曲ばかりを集めたこの「現代アメリカのクラリネット作品集」。
 演奏しているイアン・ミッチェルは主に現代作品を得意とするヨーロッパ有数のクラリネット奏者で、アンサンブル・ジェミニのディレクターであり、数多くの交響楽団やアンサンブルと共演、40を越える委嘱作の初演も行っている人です。
 このアルバム、冒頭から不思議な音が聞こえてきます。長く引き伸ばされた声をバックにクラリネットが自在に歌う「反射」、ウォーロックの少し古めかしい歌曲「眠り」をチャイルズがアレンジしたという後日譚のような作品…以降、ダブル・クラリネット(!)も含めた、超絶技術を極めつつ、詩の朗読もはさみながら、即興的な音楽が延々と続いていきます。
  

MSV-28554
\2400
フォルトマン、ネルソン、リューウェン、グレインジャー:管弦楽作品集
 1-4.トーマス・フォルトマン:交響曲 第2番「エトゥルーリア」/
 5.ロバート・ネルソン:ヴァイオリンと管弦楽のための「カプリッチョ」/
 6.ピーター・リューウェン:アストラル・ブルー/
 7-12.パーシー・グレインジャー:リンカーンシャーの花束
  (メルリン・パターソンによる管弦楽編)
アンジェイ・グラヴィツ(ヴァイオリン)/
ムーア交響楽団/
フランツ・アントン・クレーガー(指揮)
録音 3009年3月5日…1-4, 2009年10月28日…5, 2008年2月20日…6, 2013年2月13日…7-12 テキサス、ヒューストン大学 ムーア・オペラ・ハウス
 全てが世界初演という、アメリカの現代作品集。トスカーナの風景に触発された音にジャズ風味を加えたというフォルトマンの「交響曲第2番」、夢うつつなオーケストラと美しいヴァイオリンが印象的なネルソンの「カプリッチョ」、幻想的で華やかななリューウェンの「アストラル・ブルー」。
 そしてこちらはグレインジャーの名曲「リンカーンシャーの花束」に現代的なオーケストレーションを施したパターソンの編曲版、と興味深い曲が並びます。
 ムーア交響楽団はヒューストン大学の学生を主体をした100名以上のメンバーで構成されたオーケストラです。その高い技術は国際的に評価されています。

NAXOS



8.559742
\1100
バーンスタイン:交響曲 第3番「カディッシュ」他
 1-6.ミサ・ブレヴィス(1988)
  <キリエ/グローリア/サンクトゥス/
   ベネディクトゥス/アニュス・デイ/ドナ・ノビス・パーチェム>/
 7-14.交響曲 第3番「カディッシュ」(1963年 オリジナル版)
  <第1楽章a:祈り/第1楽章b:カディッシュ I/
   第2楽章a:ディンドーラ/第2楽章b:カディッシュ /
   第3楽章a:スケルツォ/
   第3楽章b:カディッシュ /
   第3楽章c:フィナーレ/第3楽章c:フーガ>/
 15.ひばり(N.Gルー、M.オールソップによる2012年演奏会版)
   (1955/2008/2012)
クレア・ブルーム(語り)…7-13.15/
ケリー・ナシーフ(ソプラノ)…10.14/
パウロ・メストレ(カウンターテナー)…2-6.15/
メリーランド州立少年合唱団…12.14/
ワシントン合唱団…7-10.14/
サンパウロ交響合唱団…1-6.15/
サンパウロ交響楽団のメンバー…1.2.4.6-15/
ボルティモア交響楽団/
マリン・オールソップ(指揮)
録音 2012年11月29.30日 ブラジル サラ・サン・パウロ…1-6.15, 2012年9月28-30日 メリーランド ボルティモア,ジョセフ・マイヤーホフ・シンフォニー・ホール…7-14
 20世紀の偉大なる指揮者、作曲家バーンスタイン(1918-1990)。彼の残した録音と作品は、数多くのエピソードとともに永遠に後世に語り継がれていくことでしょう。
 このアルバムには、声楽を用いた3つの作品が収録されています。1955年「キャンディード」の脚本を書いたリリアン・ヘルマンがバーンスタインにフランスの劇作家ジャン・アヌイの劇「ひばり」の付随音楽を依頼しました。これは祖国愛に燃えるジャンヌ・ダルクを主人公にしたもので、バーンスタインはこの物語に、ボーイソプラノのソロを含む独唱者、ナレーター、合唱、鐘、パーカッションという多彩な響きを齎す音楽をつけたのです。
 いくつかのトラブルはあったものの、録音までこぎつけたこの「ひばり」ですが、結局はお蔵入りになってしまい、33年という年月を経て、全く新しい「ミサ・ブレヴィス」に作り直されたのです(重要な役割を果たすナレーターは名女優クレア・ブルームが担当しています)。
 このアルバムでは「ひばり」も聴くことができるので、比較してみてください。交響曲第3番「カディッシュ」はジョン.F.ケネディのレクイエム」として捧げられた問題作で、「聖なるもの」という意味を有しています。
 とりわけユダヤの人々にとって大切な言葉であり、バーンスタインはこの曲に多くの思いを込めているのです。
 通常は1977年に改訂された版が演奏されますが、指揮者オールソップはあえて大胆なカットが施される以前のオリジナル版を演奏。そのため語りの部分の比重が高まっています。
  


8.559766
\1100
フィリップ・グラス:ドラキュラ「組曲」
 1-5.弦楽四重奏曲 第5番(1991)/
 6-13.魔人ドラキュラから「組曲」(1998)
  <タイトル/宿屋への旅/優れたレンフィード氏/嵐/
   劇場にて/白の女/ヴァン・ヘルシング教授とドラキュラ/ドラキュラの終焉>/
 14-17.弦楽六重奏曲
  (M.ライズマンによる交響曲第3番「ヒーローズ」からの編曲)(1995/2009)
   ※6-13…世界初録音
チャン・オドゥイル(ヴィオラ)…14-17/
ゲンマ・ローズフィールド(チェロ)…14-17/
カードゥッチ弦楽四重奏団
<メンバー:
 マシュー・デントン(ヴァイオリン)/
 ミケーレ・フレミング(ヴァイオリン)/
 イオイン・シュミット=マーティン(ヴィオラ)/
 エンマ・デントン(チェロ)>
 録音 2013年12月14-15日 UK グロースターシャー,ハイナム教会
 変幻自在でありながらも、幾分、強迫観念的な響きを持つフィリップ・グラス(1937-)の音楽。一度はまると容易には抜け出せないほどの麻薬的な魅力があり、多くの人々がその虜になっています。
 第1番から第4番の四重奏曲の演奏(8.559636)で高く評価されたカードゥッチ弦楽四重奏団によるこのアルバムでは、伝統的な形式のなかに特有のミニマリズムを内包した「第5番」の四重奏曲と、1931年に製作されたサイレント映画「魔人ドラキュラ」のためにグラスが作曲したサウンド・トラックからの組曲版、そして本来は弦楽合奏のために書かれた「交響曲第3番」をライズマンが六重奏版に編曲したという3つの作品が収録されています。
 背筋がぞわぞわするような恐怖を覚える「ドラキュラ」のための音楽もそうですが、全体的に美しさが際立つ「交響曲第3番」はミニマル・ミュージックの頂点を極めたものと言えるのではないでしょうか?
  


8.573140
\1100
結構名曲なんです
 サン=サーンス:交響曲集 Vol.3
  交響曲 ヘ長調「首都ローマ」他

 1-4.交響曲 ヘ長調「首都ローマ」(1856)
  <第1楽章:ラルゴ-アレグロ-ラルゴ-アレグロ/
   第2楽章:モルト・ヴィヴァーチェ-ピウ・プレスト-プレスティッシモ/
   第3楽章:モデラート,アッサイ・セリオーソ/
   第4楽章:
    ポコ・アレグレット-メノ・モッソ-リステッソ・テンポ-
    アンダンテ・コン・モート>/
 5.交響詩「ヘラクレスの青年時代」 Op.50(1877)/
 6.死の舞踏 Op.40(1874)
マリカ・フェルツコー
(マルメ響コンサート・マスター:ヴァイオリン・ソロ)…6/
マルメ交響楽団/
マルク・スーストロ(指揮)
録音 2013年8月29-30日 スウェーデン マルメ・コンサート・ホール
 1856年、21歳のサン=サーンス(1835-1921)はへ長調の交響曲を書き上げました。これはボルドー・ソシエテ・サン・セシルが主催したコンクールのための作品です。なぜ「首都ローマ」というタイトルを彼が選択したのかは不明ですが、コンクールのルールが「匿名で応募すること」であり彼はそれを遵守、見事に賞を勝ち得たのです。
 コンクールを意識して書かれたせいか、かなり堅固な形式を取っていて、最終楽章はまるでブラームスの交響曲第4番を先取りするかのようなパッサカリア風の変奏曲となっていたりと、実験的な要素も垣間見えます。
 しかしこの作品は彼の生きている間は出版されることなく、またサン=サーンス自身も、次の作品である第2番の方を重要視したせいか、こちらの作品はすっかり影が薄くなってしまったのです。
 そんな隠れた名作をこの機会に。他には彼の最も有名な作品「死の舞踏」と劇的な内容を持つ「ヘラクレスの青年時代」を収録。
  第1集…8.573138 第2集…8.573139
  

8.573336
\1100
レオ・ブローウェル:2台のギターのための音楽
 1-3.トリプティコ-三部作(1958)/
 4-8.ミクロピエサス-ミヨーを讃えて(1957)
 <第1番:トランクィロ/第2番:アレグロ・ヴィヴァーチェ/
  第3番:ヴィヴァチッシモ・ムイ・リトミコ/
  第4番:タイトルなし/第5番:アンダンテ・トランクィロ>/
 9-12.ムシカ・インシデンタル・カンペシーナ(1978)
 <第1番:前奏曲/第2番:間奏曲/第3番:舞曲/第4番:終曲>/
 13-17. 2人で奏するために(1973)
 <第1番:プロローグとエピローグ/第2番:間奏曲/
  第3番:グラン・パ・ド・ドゥ/第4番:プロローグとエピローグ /
  第5番:華麗なスケルツォ>/
 18-21.旅人のソナタ(2009)
 <第1番:アイスランドへの最初の旅/
  第2番:驚異の祭壇画-プラクシテレスのヴィーナス/
  第3番:ライプツィヒでバッハを訪問/
  第4番:オランダ領アンティル諸島の海の上>
ブラジル・ギター・デュオ
<メンバー:
 ジョアン・ルイス/
 ダグラス・ローラ>
録音 2014年6月3-6日 カナダ オンタリオ,聖ジョン・クリソストム教会
 キューバの作曲家、ギタリスト、レオ・ブローウェル(1939-)の「2台のギターのための作品」を収録した1枚です。時には前衛的な手法をとりながらも、キューバの民俗音楽を上手く取り入れた情熱的な作品は、日本のギタリストたちにも広く愛されています。
 19世紀、ソルやジュリアーニの時代から「2台のギターが奏でる音楽」の可能性は追求されていて、さまざまな作曲家によってレパートリーの拡大が図られていました。
 それに伴い、ジュリアン・ブリームやジョン・ウィリアムズを筆頭にした名手たちがこれらを積極的に演奏することで、一層、多彩な作品が生まれてきたのです。
 このブローウェルの作品も、魅力的なレパートリーの一端を担うもので、まるでオーケストラを聴くかのような音色の豊かさを味わうことができるはずです。
 ここでは、作品が年代を追って収録されており、終わりに近づくにつれ、その音楽も変幻自在となっていくのです。また「旅人のソナタ」は日本の名手、福田進一が世界初演したことでも知られています。
 ここで調和のとれたアンサンブルを聴かせる「ブラジル・ギター・デュオ」は2006年の“アーティスト・ギルド国際コンクール”で優勝した実力派。数多くの委嘱作を初演することでも知られています。
  

8.573473
\1100
J.S.バッハ:イギリス組曲第1番-第3番
モンテネグロ・ギター・デュオによる2台ののギター編
 1-9.イギリス組曲 第1番 イ長調 BWV806
  <前奏曲/アルマンド/クーラント I/クーラント II/
  ドゥブレ I/ドゥブレ II/サラバンド/ブーレ I&II/ジーグ>/
 10-15.イギリス組曲 第2番 イ短調 BWV807
  <前奏曲/アルマンド/クーラント/サラバンド/
  ブーレ I&II/ジーグ>/
 16-21.イギリス組曲 第3番 ト短調 BWV808
  <前奏曲/アルマンド/クーラント/サラバンド/
   ガヴォット I&II/ジーグ
   ※世界初録音
モンテネグロ・ギター・デュオ
<メンバー:
ゴラン・クリヴォカピク/
ダニエル・セロヴィク>
録音 2014年9月18-21日 カナダ オンタリオ,ニューマーケット 聖クリソストム教会
 1720年から1730年頃「ある高貴なイギリス人のために書かれた」とされるJ.N.フォルケルの説に基づいてこのタイトルが付けられたと言われるバッハ(1685-1750)の「イギリス組曲」ですが、中身はどちらかと言うとフランス風、もしくはドイツ風の舞曲が並べられた、高い演奏技術が要求される様式美を持った作品なのです。
 ハープシコードだけでなく、モダンピアノでも頻繁に演奏されるバッハの最高傑作のひとつですが、このアルバムに収録されているのは、この曲を2台のギターで演奏したというものです。
 前述の通り、鍵盤で演奏するのもなかなか困難なバッハ作品をギターで演奏するということについては、すでにタルレガの時代あたりから頻繁に行われてきており、それ以降も何人もの名手たちが無伴奏パルティータや無伴奏チェロ組曲、ゴルトベルク変奏曲などをギターに移し替え、素晴らしい成果を上げていることはご存知の通り。
 このモンテネグロ・ギター・デュオは2台のギターを用いることで、バッハの複雑な音形を完全なものとして表現しているのです。バッハを聞く新しい楽しみを見出してみませんか。
  

8.578317
\1100
ベスト・オブ・ティアンワ・ヤン
 1.サラサーテ(1844-1908):カルメン幻想曲 Op.25-第4楽章/
 2.サラサーテ:カルメン幻想曲 Op.25-第5楽章/
 3.メンデルスゾーン(1809-1847):ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 Op.64-
   第3楽章/
 4.イザイ(1858-1931):
  無伴奏ヴァイオリン・ソナタ イ短調 Op.27, No.2-第1楽章「妄執」/
 5.イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ イ短調 Op.27, No.2-
   第2楽章「憂鬱」/
 6.イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ イ短調 Op.27, No.2-
   第3楽章「影たちの踊り-サラバンド」/
 7.イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ イ短調 Op.27, No.2-
  第4楽章:「復讐の女神」/
 8.サラサーテ:
  モーツァルトの歌劇「魔笛」による演奏会用幻想曲 Op. 54/
 9.サラサーテ:バスク奇想曲 Op.24/
 10.サラサーテ:スペイン風アリア Op.18 (ヴァイオリンと管弦楽版)/
 11.ピアソラ(1921-1992):ブエノスアイレスの四季-夏
  (L.デシャトニコフによるヴァイオリンと弦楽編)
ティアンワ・ヤン 楊天堝(ヴァイオリン)/
ナヴァール交響楽団…1-2.8.10/
エルネスト・マルティネス=イスキエルド(指揮)…1-2.8.10/
フィンランド・ユヴァスキュラ交響楽団…3/
パトリック・ガロワ(指揮)…3/
マルクス・ハドゥッラ(ピアノ)…9/
ナッシュヴィル交響楽団…11/
ジャンカルロ・ゲレーロ(指揮)…11
 1987年生まれの若きヴァイオリニスト、ティアンワ・ヤン。中国で生まれ4歳でヴァイオリンを始めた彼女は、すぐさま才能を開花させ、10歳で北京の中央音楽学院に入学を許可されます。
 13歳でパガニーニのカプリースを録音し、2003年にはヨーロッパでの活動を本格的に始め、ドイツの学術交流サービスからは奨学金を授与されています。それ以降は、もちろん世界中でコンサートを開き、多くのオーケストラとも共演、その才能のひらめきは留まることを知りません。
 既にNAXOSレーベルから10枚を越えるアルバムをリリース、中でもサラサーテの一連のアルバムは世界中で高い評価を受けています。
 このアルバムは、そのサラサーテも含めた、彼女自身がお気に入りの曲を選び1枚にまとめたものです。
 彼女の演奏には深い洞察力と、滴り落ちるような美音があり、また極度に張り詰めた緊張感も備えています。その特色が最も現れているのは、イザイのソナタでしょうか?あまりにも素晴らしい「怒りの日」のモティーフにはただただ聞き入るほかありません。
 肩の力を抜いたピアソラ、軽やかなメンデルスゾーンも聴きものです。
  


8.559799
\1100
グラミー賞とピューリッツァー賞を獲得したラウズの作品集
 クリストファー・ラウズ:ピアノ協奏曲「シーイング」

 1.ピアノ協奏曲「シーイング」(1998)/
 2-7.カビール讃歌集(1998)
  <第1番:ビージャク・シャブダ 69/第2番;タゴール 50/
   第3番:ビージャク・サブダ 55/第4番:ビージャク・サブダ 4/
   第5番:タゴール 92/第6番:タゴール 97>
    ※世界初録音
タリース・トレヴィーニェ(ソプラノ)…2-7/
オリオン・ウェイス(ピアノ)…1/
オールバニ交響楽団/
ディヴィッド・アラン・ミラー(指揮)
録音 2013年6月2日 ニューヨーク トロイ,エクスペリメンタル・メディア・アンド・パフォーマンス・アーツ。センター(EMPAC)…1, 2013年2月11日 トロイ・セイヴィング・バンク・ミュージック・ホール…2-7
 グラミー賞とピューリッツァー賞を獲得、現在アメリカで最も知られる作曲家であるラウズ(1949-)の作品集です。1949年にボルティモアで生まれ、様々なジャンルの音楽を身につけたという彼について、ニューヨーク・タイムズ紙では「周囲の記憶に最も残る音楽を書く人」と紹介していますが、確かにそれは当たっています。
 1986年から1989年までボルティモア交響楽団のコンポーザー・イン・レジデンスを務め、現在ではジュリアード音楽院で作曲を教えているというラウズの作品はウィット、ジョーク、神聖な物、ロック、その他たくさんの要素で構成されているのです。
 ピアノ協奏曲「シーイング」は名手エマニュエル・アックスに捧げられた作品で、“まじめな現代音楽”の中に紛れ込んでいるのは、明らかにシューマンの協奏曲の断片です。
 彼はシューマンが陥った精神的崩落と、1960年代のロック・グループ「モビー・グレープ」のギタリスト、スキップ・スペンスの錯乱を重ね合わせることで、この曲のアイデアを得たのだそうです。
 もちろん曲全体には酩酊しているような不思議な雰囲気が漂っています。もう一つの「カビール讃歌集」というのは、名ソプラノ、ドーン・アップショウのために作曲されたもの。偉大なるインドの詩人カビールの詩に感銘を受けたラウズは、1972年に一度この詩を用いた歌曲を書いたそうですが、それは発表されず、この「讃歌集」として昇華させたといいます。難解さが知られるカビールですが、この音楽は美しいものです。
  


8.571306
\1100
ビレット・コンチェルト・エディション 第6集
 モーツァルト:ピアノ協奏曲第13番, 第17番

 1-3.ピアノ協奏曲第13番 ハ長調 K415
  <第1楽章:アレグロ/第2楽章:アンダンテ/
  第3楽章:アレグロ・ブリランテ>/
 4-6.ピアノ協奏曲 第17番 ト長調 K453
  <第1楽章:アレグロ/第2楽章:アンダンテ/
   第3楽章:アレグレット:プレスト>
イディル・ビレット(ピアノ)/
ロンドン・モーツァルト・プレイヤーズ/
パトリック・ガロワ(指揮)
録音 2014年12月17-18日 UK ロンドン ニューサウスゲート,セント・ポール教会
 NAXOSが誇る名手イディル・ビレットの最新録音はモーツァルト(1756-1791)の2つのピアノ協奏曲です。
 今回のバックを務めるのは、古典派作品の解釈で高く評価され、すっかり指揮者としての威厳を身につけたパトリック・ガロワ。彼が振るロンドン・モーツァルト・プレイヤーズの軽やかな音色をバックに、ビレットが独自の解釈に基づいた旋律を優雅に奏でていきます。
 最近はこの時代の作品のテンポを速めに取るのが流行ですが、彼女は決して浮き足だつことなく、着実に一つ一つの音を鳴らすことで、モーツァルトの意思を諮っているかのようです。
 なんとも不思議な味わいのモーツァルト。これはくせになります。
 


8.572807
\1100
グラツィナ・バツェヴィチ:弦楽四重奏曲全集
 第2集 第2番, 第4番, 第5番

 1-3.弦楽四重奏曲 第4番(1951)
  <アンダンテ-アレグロ・モデラート/
   アンダンテ/アレグロ・ジョコーソ>/
 4-6.弦楽四重奏曲 第2番(1943)
  <アレグロ・マ・ノン・トロッポ/アンダンテ/アレグロ>/
 7-10.弦楽四重奏曲 第5番(1955)
  <モデラート/スケルツォ(フーガ):ジョコーソ/
   コラール:ラルゴ/変奏曲:アレグロ>
ルトスワフスキ弦楽四重奏団
<メンバー:
ヤクブ・ヤコヴィッチ(第1ヴァイオリン)/
マルシン・マルコヴィッチ(第2ヴァイオリン)/
アルトゥール・ロズスミィウォヴィッチ(ヴィオラ)/
マチェイ・ムゥオダフスキ(チェロ)>
録音 2012年12月11-17日 ポーランド ブロツワフ・フィルハーモニー・コンサート・ホール
 最近人気急上昇中のポーランドの女性作曲家、グラツィナ・バツェヴィチ(1909-1969)。
 このアルバムは彼女の弦楽四重奏曲集の第2集となります(第1集…8.572806)。NAXOSレーベルからは他にも「弦楽のための交響曲」をメインとしたアルバムもリリースされていたりと、数年前に比べると格段に彼女の作品を耳にする機会が増えています。
 この第2集には第4番、第2番、第5番の3曲の弦楽四重奏曲が収録されていますが、どの曲も前衛的でありながらも、一瞬、驚くほどに美しいメロディが現れるところが印象的でしょう。
 とりわけ第4番の開始部分はどこか民謡風な懐かしさを持つもので(すぐにかき消されてしまいますが)、その柔和な表情はそのまま第2楽章へと続いていきます。
 この、あまりにもデリケートすぎて、ちょっとでも力を込めるとすぐに崩壊してしまいそうな繊細な響きこそが彼女の持ち味なのかもしれません。驚くほどに快活な第3楽章はポーランドの民俗舞曲に由来するものです。
 この作品はベルギーの国際弦楽四重奏コンクールなどで一等を獲得しています。第二次世界大戦中に書かれた第2番の四重奏曲は、悲惨な生活を送る中で書かれた希望に満ちた作品です。第2楽章のアンダンテも第3楽章のアレグロも破綻なく書かれています。
 しかし1955年の第5番の四重奏曲は、すっかり以前の作風とは決別したかのような、謎めいた深遠な風景に溶け込んでいます。
 

8.573247
\1100
メシアン:ミのための詩/ヴォカリーズ・エチュード/天と地の歌
 1-4.ミのための詩(1936) 第1集
  <感謝の行為/風景/家/恐怖を抱く>/
 5-9.ミのための詩 第2集
  <妻/おまえの声/二人の戦士/首飾り/かなえられた祈り>/
 10.ヴォカリーズ・エチュード(1935)/
 11-16.天と地の歌(1938)
  <ミとの睦まじい暮し(わが妻のために)/
   沈黙のアンティフォーナ(守護天使の日のために)/
   赤ん坊ピリュールの踊り(私の幼いパスカルのために)/
   無垢の虹(私の幼いパスカルのために)/
 真夜中の表と裏(死のために)/復活(復活祭の日のために)>
ブルーン・ヒルディグ・デュオ
<メンバー:
ヘトナ・レジツェ・ブルーン(ソプラノ)/
クリストファー・ヒルディグ(ピアノ)>
録音 2013年6月7.8.10.11日 UK ロンドン,全霊教会
 メシアン(1908-1992)の1936年から1938年に書かれた一連の歌曲集(ハラウィを除く)は、彼における作曲家活動の初期の作品にもかかわらず、その音楽が目指すものは顕著であり、彼の特徴とも言える「音と色彩の関係」や、官能性がはっきりと現れています。
 「ミのための詩」は当時の彼の妻クレール・デルボス(1959年に死去)の愛称であった「ミ」に捧げられた歌曲集であり、夫婦愛の歓びと結婚の秘蹟を歌ったもので、この一音ごとに移り変わる色彩的な響きは、メシアンが愛したステンドグラスの光をそのまま写し取ったものでもあります。
 「ヴォカリーズ・エチュード」はタイトル通り歌詞を持たない小さな曲。パリ国立高等音楽院の声楽曲の練習曲として書かれたものですが、こんな短い曲の中にも(ドビュッシー風でもある)やはりメシアンらしい音の絵が描かれているのには感嘆するのみです。
 「天と地の歌」は妻への愛だけでなくわが子への愛、そして「死と復活」までもが高らかに歌われるというもの。「ミのための詩」からたった2年でここまで神秘性が増すとは・・・と驚いてしまいます。ブルーン・ヒルディグ・デュオによる美しい演奏で。
  


8.573337
\1100
パトリック・ガロワ(フルート)
 ベートーヴェン:民謡による変奏曲集 P.ガロワによる演奏会ヴァージョン

 1-6.民謡による6つの変奏曲 Op.105
 <第1番:ウェルシュ民謡 ト長調「小屋の小間使い」/
  第2番:スコットランド民謡 ハ短調「オブ・ノーブル・ストック・ワズ・シンキン」/
  第3番:オーストリア民謡 ハ長調「シュルッセルとラインドル」/
  第4番:アイルランド民謡 変ホ長調「夏の最後のばら」/
  第5番:アイルランド民謡 変ホ長調「チリング・オグィリー」/
  第6番:アイルランド民謡 ニ長調「パディ・ウァック」>/
 7-16.民謡による10の変奏曲 Op.107
 <第1番:オーストリア民謡 変ホ長調「私はチロルブアです」/
  第2番:スコットランド民謡 ヘ長調「すこやかな若者、ハイランドの若者」/
  第3番:ロシア民謡 ト長調「小さなロシア民謡」/
  第4番:アイルランド民謡 ヘ長調「聖パトリックの日」/
  第5番:オーストリア民謡 ヘ長調「ア・メーデル・ヤー・ア・メーデル」/
  第6番:アイルランド民謡 変ホ長調「ペギーの娘さん」/
  第7番:ロシア民謡 イ短調「美しいミンカ」/
  第8番:スコットランド民謡 ニ長調「おお、メアリー、窓のそばに」/
  第9番:スコットランド民謡 変ホ長調「おお、あなたは私の心の芸術」/
  第10番:スコットランド民謡 ト短調「ハイランドの守り」>
パトリック・ガロワ(フルート)/
マリア・プリンツ(ピアノ)
録音 2014年6月19-21日 オーストリア ザルツブルク,イルンベルガー財団 モーツァルトザール
 19世紀の始め、スコットランドの熱心なアマチュア音楽家で出版業を営んでいたジョージ・トムソン(1757-1851)は「自国の民謡を普及するためにはどうしたら良いか」と考えます。
 そこで閃いたのは、当時ウィーンで活躍している作曲家たちに、民謡を編曲してもらうことでした。彼はスコットランドだけでなく、ヨーロッパ各地の民謡を採集し、ハイドンやプレイエル、そしてベートーヴェン(1770-1827)に編曲を依頼し、それを出版して大もうけを狙ったのです。
 トムソンがベートーヴェンに最初にコンタクトをとったのは1803年のこと。「アイルランド民謡を使ったソナタを書いて欲しい」という依頼に応えたベートーヴェン、すぐさまそれを仕上げ、トムソンに送ったのです。
 彼らのコラボレーションから生まれた作品は100作を越え、このアルバムのような「ヴァイオリン、もしくはフルートの伴奏付きのピアノ曲」だけでなく、声楽曲など多岐に渡っています。
 名フルーティスト、ガロワは当時の演奏法に基づき、このシンプルな曲たちに自由な即興や装飾を加えることで、珠玉の作品へと昇華させています。
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8.573340
\1100
セーゲルスタム(指揮)&トゥルク・フィル
 シベリウス・チクルス
  シベリウス:劇音楽「誰もかれも」/2つの荘重な旋律

 1-17.劇音楽「誰もかれも」Op.83(1916)
 <第1番:ラルゴ/第2番:ラルゴ/第3番:アレグロ-/
  第3番a:アレグロ・コモード/
  第4番:踊りの歌:われらは招待状を持って-/
  第5番:再びその時が歌う/第6番:雨が振るとき/
  第7番:森は緑になる/第8番:ああ、大好きな人/
  第9番:森は緑になる/第10番:アレグロ・モルト/
  第11番:ラルゴ:常に神秘的に/
  第12番:アダージョ・ディ・モルト/
  第13番:アダージョ・ディ・モルト(続き)/
  第14番:ラルゴ・エ・モルト/第15番:レント/
  第16番:天のいと高きところには神に栄光あれ>/
 18-19. 2つの荘重な旋律 Op.77 (ヴァイオリンとオーケストラ編)
  <第1番:讃歌「わが心の喜び」/第2番:献身「わが心からの」>/
 20.イン・メモリアム(葬送行進曲) Op.59(1910)
ピア・パヤラ(ソプラノ)…6-8/
トゥオマス・カタヤラ(テノール)…5/
ニコラス・ゼーデルランド(バス)…8-9/
カテドラリス・アボエンシス合唱団…5.9.10.17/
ミカエラ・パルム(ヴァイオリン)…18-19/
トゥルク・フィルハーモニー管弦楽団/
レイフ・セーゲルスタム(指揮)
録音 2014年2月3-7日 フィンランド トゥルク・コンサート・ホール

 怒涛の勢いでリリース・ラッシュが続くセーゲルスタム&トゥルク・フィルのシベリウス・チクルス!
 早くも第4弾が登場!

 今回のアルバムはジャケットをご覧のとおりの「死」を意識した作品を収録。
 そんなわけもあってこれまでのアルバムとは違い、シベリウス・ファン以外でも「誰でもかれでも」楽しめるアルバムではないかもしれない。

 メインは付随音楽「誰もかれも」
 全然なじみのない曲だが、英語タイトルだと「Everyman」となる。ドイツ語だと「Jedermann=イェーダーマン」となる。
 この作品はもともと中世の寓話を1912年にホフマンスタールが戯曲にしたものであり、信仰と善行を主題にした教訓話で、ザルツブルクの夏の音楽祭でも毎年野外上演が行われているという、ヨーロッパの人々には定番となっているお話。

主人公イェーダーマンは壮年の富裕な男性で、日々金儲けにあくせくしている人物である。隣人の貧者にわずかに施しをする程度の慈悲心は持ち合わせているが、金を返せなかった債務者の懇願は冷たくあしらい、母からはもっと信仰に深い生活をするようにと説教される。その日、イェーダーマンは知人や恋人を招いて大宴会を催すが、不意に鐘が鳴り、彼を連れてゆくために死神が現われる。イェーダーマンは友人や恋人に助けを求めるが誰も同行しようとせず、金の神(マモン)からもすげなくされる。そこにやせ細った女性の姿の「善行」が現われて、姉の「信仰」を呼び、イェーダーマンの信仰を確かめる。イェーダーマンは祈り、悪魔に対して善行と信仰、天使に身を守られながら、晴れ晴れとして墓の中に入ってゆく。

 フィンランド国立歌劇場は1916年にこの物語のための音楽をシベリウス(1865-1957)に依頼、すぐさま作品が出来上がり、10月にはリハーサル、11月には初演が行われた。
 その際は大成功を収めたが、唯一の失敗は、シベリウスが「組曲」を用意しなかったこと。そのために以降の演奏機会を失ってしまい、忘れ去られてしまったらしい。
 演奏される機会は少ないが、作曲されたのが交響曲第5番と同時期なので筆致は充実。ちょっと屈折した抒情が切ない。
 そして聞き物はシベリウス・ファンにしかわからないであろう、晦渋すれすれの神秘的なラルゴ。この神秘的な雰囲気を湛えた響きは、後の確固たる神の賛美への音楽への前奏曲でもある。

 他には第一次世界大戦時の重苦しい気分を反映した「2つの荘重な旋律」、シベリウス自身の葬儀で演奏された「イン・メモリアム」が収録されている。
 「イン・メモリアム」はデンマーク国立管にに続いて2回目の録音。

 また直接「死」を意識しないまでも、「2つの荘重な旋律」は荘厳な雰囲気に彩られた美しい作品。
 もともとはヴァイオリン&ピアノ版。オーケストラ版というのはあまり聴いたことがない。


「2つの荘重な旋律」のヴァイオリン&ピアノ版を含む
シベリウス:ヴァイオリンとピアノのための作品集

ALBA
ABCD 167
シベリウス:ヴァイオリンとピアノのための作品集
 ロマンツェ Op.2a/エピローグ Op.2b/
 2つの小品 Op.2(オリジナル版)/愛の情景 Op.71/
 2つの荘重な旋律 Op.77/
 4つの小品 Op.78/
 6つの小品 Op.79/ソナチネ ホ長調 Op.80
カイヤ・サーリケットゥ(Vn)
テッポ・コイヴィスト(Pf)
シベリウスは自身ヴァイオリンの名手だったため、彼のヴァイオリン曲は聴き栄えのするものが多くある。このアルバムでは作品2は異版まで収め、まるでBISばりのマニアックさ。フィンランドの女流サーリケットゥは爽やかかつ透明な音色が魅力。




セーゲルスタム&トゥルク・フィル/シベリウス・チクルス
大絶賛の第1弾

8.573299
\1100
セーゲルスタム&トゥルク・フィル
 シベリウス・チクルス

 1.序曲 イ短調 JS144(1902)/
 2-7.劇音楽「クオレマ」Op.44 JS113(1903)

  <第1番:Tempo di valse lente Poco risoluto/
   第2番:パーヴァリの唄(*)
   第3番:エルザの唄(**)
   第4番:鶴/
   第5番:Moderato/
   第6番:Andante ma non tanto>/
 十二夜 Op.60-2つの歌曲/
  8.死よ、近づくな(1909/1957改編)(*)
  9.ホッリロ、嵐と雨の中で-K.ボルグによる声楽と管弦楽編(1909)(*)
 10-16.組曲「クリスティアンII世」 Op.27(1898)

  <エレジー/ミュゼット/メヌエット/蜘蛛の歌/夜想曲/セレナーデ/バラード>
ピア・パヤラ(ソプラノ)…(**)
ヴァルテッリ・トリッカ(バリトン)…(*)
トゥルク・フィルハーモニー管弦楽団/
レイフ・セーゲルスタム(指揮)
録音 2014年2月3-7日 フィンランド トゥルク・コンサート・ホール

 第1曲が「悲しいワルツ」に改変されることになったことで知られる劇音楽「クオレマ〜「死」」
 この曲、歌唱も入るオリジナル版は珍しい。オリジナル版は基本的におそろしく地味で暗い。しかし・・・美しい。
 そしてもうひとつが組曲「クリスティアンII世」
 これがまた美しい作品。彼岸の音楽。こういう曲を書けた人はシベリウスだけ。
 シベリウスを交響曲とヴァイオリン協奏曲の作曲家だと思っていた人は、この曲でこの人の新たな魅力を発見して歓喜することになる。いってみればシベリウスの第2ステージに上がるための入り口のような曲。逆にこの曲を聴いてあまりぴんと来なければ、シベリウスとは相性が悪いと思っていいと思う。(がっかりしないで、そういうこともあります。)
 ちなみに先頭の「序曲 イ短調」はフィンランディアを髣髴とさせる元気な曲。もっと明るいです。

なぜか代理店から案内が来ない第2弾
ちと高いが海外直輸入

8.573300
\1700
セーゲルスタム&トゥルク・フィル
 シベリウス・チクルス

シベリウス:

 序曲 ホ長調 JS 145
 バレエの情景 JS 163
 組曲「ベルシャザール王の饗宴」 JS 48

 アドルフ・パウルの劇「鳥の言葉」 - 第3幕 結婚行進曲
 行列 JS 54
 メヌエット
 行列聖歌 Op. 113, No. 6 (管弦楽版)
トゥルク・フィルハーモニー管弦楽団
レイフ・セイゲルスタム(指揮)
録音: 2014年1月

 第2弾はご覧のとおり 組曲「ベルシャザール王の饗宴」 JS 48 を中心とした収録。
 第1弾が劇音楽「クオレマ」、第3弾が《劇付随音楽「ペレアスとメリザンド」、そして第2弾が「ベルシャザール」をメインにしているわけで、このあたりにセーゲルスタムの遠大な計画が見て取れる。
 「ベルシャザール」については有名曲なのでシベリウス・ファンはよくご存知だと思いますが、
 このアルバムの肝は・・・誰も知らない・・・「行列聖歌」という曲。
 これが・・・セーゲルスタムが今回のアルバムの一番最後に持ってきたのもうなずける・・・
 すんごぃ名曲な訳です。
 幸せで他愛ない「メヌエット」をわざと前に持ってきて、この曲をかけるのだからセーゲルスタムも心憎い。
 シベリウスの泣ける管弦楽作品のエッセンスを4分間に凝縮したような、全編クライマックスのような、天国が地上に降りてきたような、すべてを投げ打って神に祈りたくなるような、そんな名曲。
 シベリウス・ファンは絶対に泣きます。でも幸せな涙です。

そして第3弾

8.573301
\1100
セーゲルスタム&トゥルク・フィル
 シベリウス・チクルス

シベリウス:
 1-9《劇付随音楽「ペレアスとメリザンド」JS147(1905)》

 11.ある情景のための音楽(1904)/
 12.抒情的ワルツ Op.96a(1921)/
 13.昔々-田園的風景Op.96b(1919)/
 14.騎士風のワルツ Op.96c(1921)/
 15.ジャコブ・ド・ジュラン氏のモチーフによるロマンティックな小品 JS135a(1925)
ピア・パヤラ(ソプラノ)…13/
サリ・ノルドクヴィスト(メゾ・ソプラノ)…13/
トゥルク・フィルハーモニー管弦楽団/
レイフ・セイゲルスタム(指揮)
 録音 2014 年1 月20-24 日,9 月8-12 日 フィンランド、トゥルク・コンサート・ホール

 今回取り上げたのは同名作品中、一番の傑作と言われている、シベリウスにとっても重要な劇付随音楽「ペレアスとメリザンド」
 そしてカップルングが今回も凝っている。
 シベリウス特有の劇的なせつなさと、田舎風の明るさをこれでもかと聴かせてくれる「ある情景のための音楽」
 マイナー曲の中では比較的取り上げられることの多い名曲「抒情的ワルツ」
 そして滅多に聴くことのできないオケと2つの女声による「田園的風景」。ちょっと昭和歌謡みたいなノスタルジックな名歌。
 そしてこれも珍しい「騎士風のワルツ」(ウィンナ・ワルツ風です)、2分ほどの「ロマンティックな小品」

  

8.573342
\1100
RAW EARTH-ありのままの大地
 1-4.スティーヴン・マイケル・グレイ(1949-):
  管楽器と打楽器のための協奏曲(2011)
  <第1楽章:ディープニング・ファンファーレ-第1楽章:賛美歌/
  第3楽章:ブルレスケ/第4楽章:瞑想/第5楽章:祝辞>/
 5.スーザン・ボッティ(1962-):Terra Cruda-ありのままの大地(2011)/
 6-8.ジェス・ラングストン・ターナー(1983-):
  ルンペルシュティルツヒェン(2010)
  <第1楽章:黄金にわらを編みこむ/第2楽章:夜(少女の悲歌)/
  第3楽章:ルンペルシュティルツヒェンのフリアント(永久運動)>
   ※世界初録音
ハート・スクール・ウィンド・アンサンブル/
グレン・アドシット(指揮)
録音 2013年12月12日…1-4, 2012年12月13日…5, 2010年4月20日…6-8 USA コネチカット,ハートフォード大学,リンカーン劇場
 吹奏楽-ウィンド・オーケストラ。通常のオーケストラよりも小回りが利くため、野外で演奏したり時には軍事音楽の御用達であったりと、独自の発展と進化を遂げていることはご存知の通りです。
 現代の作曲家たちも次々と新作を発表、その進化を推進していることは間違いありません。
 このアルバムには2010年から2011年に作曲された3つの作品が収録されています。全ては世界初演&初録音で、いわば未知の領域の探索とでも呼べるなのです。
 最初のグレイの「協奏曲」は指揮者アドシットの委嘱作で、アンサンブルの全ての楽器がソリストである「合奏協奏曲」の形をとるもの。奏者たちには高度な技術が要求されます。
 ボッティの「Terra Cruda」はアルバムタイトルでもある「ありのままの大地」の意味であり、自然の持つ側面、攻撃性、そして生物への影響などが思い思いに奏でられます。
 ターナーの「ルンペルシュティルツヒェン」はおとぎ話からイメージされたもので、金の藁を紡ぐノームと少女の物語が描かれています。なんとも自由なファンタジーです。ハート・スクール・ウィンド・アンサンブルの卓越した演奏でお楽しみください。
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8.573373
\1100
マルタ島の忘れられた天才
 チャールズ・カミーレリ:ピアノ協奏曲「地中海」他

  1-3.ピアノ協奏曲 第1番「地中海」(1948/1978改編)
   <アレグロ・モデラート/アダージョ(フレンチホルン・ソロ…マルコ・コーラ)/
   アレグロ・モルト・ヴィヴァーチェ>/
  4-6.弦楽オーケストラとアコーディオンのための協奏曲(1968)
   <アンダンテ・モデラート/アンダンテ/アレグロ・ヴィヴァーチェ>/
  7-10.組曲「マルタ」(1946)
   <カントリー・ダンス/
    ワルツ(クラリネット・ソロ…ジョセフ・カミレーリ)/夜想曲/村祭り>
シャルレーヌ・ファルギア(ピアノ)…1-3/
フランコ・ボルジャーク(アコーディオン)…4-6/
マルタ・フィルハーモニー管弦楽団/
ミラン・ヴァウポティッチ(指揮)
録音 2014年7月21-23日 マルタ ヴァレッタ,地中海カンファレンスセンター

 地中海に浮かぶ島国マルタ。ここで生まれたカミーレリ(1931-2009)は早くから音楽の才能を示し、アコーディオンとピアノを巧みに弾きこなしました。
 11歳で作曲をはじめ、マルタの伝統音楽や民謡を取り入れた作品を作り注目を浴びるようになります。18歳でオーストラリアを経てロンドンに移住、映画音楽で知られるマルコム・アーノルドの助手を務めます。その後作曲家として大成した彼は1983年に再びマルタに戻り、この地で生涯を終えることとなります。
 このアルバムに収録された「ピアノ協奏曲地中海」は、まさに若書きの作品で、ロマンティックな様式に裏打ちされた強烈な旋律が耳に残ります。
 タンゴとも違う情熱的な音楽が印象的であり、この作曲家の個性を示すものです。人懐っこい風貌を持つ「アコーディオンのための協奏曲」では、まるでモーツァルトが民族衣装を纏って立っているかのような感覚さえ覚えることでしょう。
 組曲「マルタ」ではカミーレリの魅力が炸裂します。また、この組曲の中の「ワルツ」は、マルタの首都バレッタの広場で毎日流れているのだそうです。本当に心地よい音楽がここにあります。
  

8.573401
\1100
トゥリーナ:ピアノ作品集 第11集
 1-5.マドリードの見本市 Op.42
  <第1番:見本市/第2番:ぶらんこ/第3番:馬/
  第4番:パレードの行進/第5番:ダンス・カスティーゾ>/
 6-12.靴屋で Op.71
  <ハンス・ザックス/マルケサスの編み上げ靴/
   農民の靴/ギリシャのサンダル/バレリーナの靴/
   きれいな女性の靴/闘牛士の靴>/
 13-15.幻灯 Op.101
  <前奏曲/庭の不思議/ロマンティックなワルツ>/
 16-21.サーカス Op.68
  <トランペット/綱渡り/馬乗り女/賢いイヌ/ピエロ/空中ブランコ>/
 22-25.組曲「マドリード放送」 Op.62
  <プロローグ/再放送I:サンティアゴの学生/
   再放送II:スペインの道路/再放送III:セビリアの祭り>
ホルディ・マソ(ピアノ)
録音 2014年9月27-28日 スペイン ヤフレ,アウディトリウム
 幼い頃にはマドリッドで音楽を学び、やがてパリのスコラ・カントルムに留学。パリのエスプリをたっぷりと体にしみこませてから、またスペインに戻り作曲活動に勤しんだトゥリーナ(1882-1949)の作品には、やはりどことなくフランスの香りが漂うものが多いのです。
 この第11集でも、それは顕著であり、例えば「マドリードの見本市」や「サーカス」では特徴的なリズムに裏打ちされた明るい世界が広がっています。
 かっこいいファンファーレ、ぶらんこ、ピエロ・・・なんとも色彩的な音が楽しめます。かと思うと、様々な靴が並ぶ「靴屋」の店頭にいるのは、あの有名なハンス・ザックスです。オシャレに変化した「マイスタージンガー」のテーマに思わずくすっと笑みがこぼれてしまうのではないでしょうか?
 ごつごつとした靴、華奢な靴、勇ましい靴、あなた好みの靴はありますか?「マドリード放送」もユニークな組曲で、トゥリーナ自身は「ラジオ放送を説明するためのピアノ曲」と表現しています。
 まだ音声がオンになっていないマイクの前に立つアナウンサーの不安な心を示すプロローグの長いトリルで始まり、3つの場面が表現されていきます。何かが見えてくるような興味深い音楽です。
 

8.573487
\1100
期待の新進演奏家/エレン・シュアルプ(ギター) ギター・リサイタル
 1-5.ツルゲイ・エルデナー(1957-):5つのグロテスク
 <Quasi una marcia/Allegro energico/
  Molto calmo/Vigoroso/Allegro energico>/
 6-8.レオ・ブローウェル(1939-):ソナタ
  <第1楽章:ファンダンゴとボレロ/
   第2楽章:スクリャービンのサラバンド/
   第3楽章:パスクィーニのトッカータ>/
 9.エレン・シュアルプ(1987-):雨だれ/
 10-15.メフメト・バイラクタル(1951-):
  6つのアナトリアの小品
  <第1番:生のフルーツ/
   第2番:Supurgesi Yoncadan(トルコ民謡)/
   第3番:内気/第4番:Halay(舞曲)/
   第5番:私の部屋は灰でできている/第6番:タデ>/
 16.ルイ・オチョア(1959-2014):歴史の小道/
 17-20.スティーブン・ドジソン(1924-2013):パルティータ 第1番
  <第1番:Allegretto con moto/第2番:Molto vivace/
   第3番:Adagio/第4番:Allegro>
エレン・シュアルプ(ギター)
録音 2015年1月15-16日 カナダ オンタリオ,聖クリソストム教会
 1987年、トルコのアンカラで生まれたエレン・シュアルプのリサイタル・アルバムです。
 9歳でギターを始めた彼は国際的に名前を知られる名手、アフメット・カンネッチに師事、1998年からは数多くのマスタークラスに参加し研鑽を重ねてきました。
 コンクール歴は、2011年11月にスペイン、ルナレスで開催されたアンドレス・セゴビア国際ギターコンクールで二位を獲得したのを皮切りに、2014年6月にはドイツのフーベルト・カッペル国際コンクールで二位、そして同年9月にイタリアのミケーレ・ピッタルーガ国際ギターコンクールで最優秀賞を獲得しています。
 このアルバムは、ミケーレ・ピッタルーガのコンクールの優勝記念として製作されたもので、ベネズエラ、キューバ、イギリスの作品を始め、自国の作曲家バイラクタルの作品も含めた多彩な曲が並びます。
 彼自身の作品も魅力的。しかしながら、ギター1台でこれほどまでに多彩な音色が紡ぎだされるとは・・・。将来が楽しみなギタリストです。
 

8.573524
\1100
Divine Redeemer-神の贖い オルガンとソプラノによる宗教曲集
 1.J.S.バッハ(1685-1750):
  御身が共にいるならば BWV 508(伝:G.H.シュテルツェル作)/
 2-3.J.S.バッハ:前奏曲とフーガ ハ長調 BWV547/
 4.グノー(1818-1893):悔悟(おお、神々しい贖罪主よ)/
 5.フランク(1822-1890):
  3声のミサ曲 Op.12, M.61 - 天使のパン(パニス・アンジェリクス)/
 6-8.ナディア・ブーランジェ(1887-1979):
  オルガンのための3つの小品
   <前奏曲/小カノン/インプロヴィゼーション>/
 9.リリー・ブーランジェ(1893-1918):ピエ・イエズス/
 10.プッチーニ(1858-1924):サルヴェ・レジーナ/
 11.ヴォルフ(1860-1903):スペイン歌曲集-
  第3番:いざ、さすらえマリア(M.レーガーによる声楽とオルガン編)/
 12.ヴォルフ:スペイン歌曲集-
  第5番:幼子よ、私をベツレヘムに連れて行って
  (M.レーガーによる声楽とオルガン編)/
 13.ヴォルフ:メーリケ詩集-
  第28番:祈り(M.レーガーによる声楽とオルガン編)/
 14-15.レーガー(1873-1916):トッカータとフーガ Op.59/
 16.ヘンデル(1685-1759):
  聖チェチーリアの祝日のためのオード HWV76-「だが、いったい、どんな技が」
クリスティン・ブルーワー(ソプラノ)…1.4.5.9.10.12.13.16./
パウル・ジェイコブス(オルガン)
録音 2013年8月13-15日 USA ウィスコンシン,ミルウォーキー ジェズ教会
 アメリカで最も知られる音楽家であり、ともにグラミー賞の受賞者でもあるソプラノのブルーワーとオルガニストのジェイコブス。この2人が奏でる美しく荘重な宗教的作品集です。
 この中で最も広く知られているのは、なんと言ってもフランクの「天使のパン」でしょう。しかし、他の曲はあまり耳にする機会の多くないものばかりであり、なかでもブーランジェ姉妹の作品は独自の美しさを放っています。
 また、レーガーが編曲したヴォルフの歌曲には、オルガンの名手であったレーガーらしい雄弁なオルガンの響きが満ち溢れています。聴き手に敬虔な気持ちと歓びをもたらす幸せな1枚です。
 


8.660353
\1100
モーツァルトはこのオペラを観たか?
 フィリドール:歌劇「復讐する女たち」1幕(1775)

  ミシェル=ジャン・スデーヌ(1719-1797)台本
  オペラ・ラファイエット監修
   1.序曲/2-16.第1幕
マダム・リス…クレール・デボノ(ソプラノ)/
マダム・ラ・プレジデンテ…パスカル・ボーダン(ソプラノ)/
マダム・レク…ブランディーヌ・スタスキーヴィッツ(メゾ・ソプラノ)/
ムッシュ・リス…ジェフリー・トンプソン(テノール)/
ムッシュ・ル・プレジデント…アントニオ・フィグエロア(テノール)/
ムッシュ・レク…アレックス・ドブソン(バリトン)/
オペラ・ラファイエット/
ライアン・ブラウン(指揮)
録音 2014年1月19-20日 USA メリーランド大学 クラリス・Dekelboumホール
 バロックから古典派の知られざるフランス歌劇を取り上げて、これらに新たな命を吹き込むことで知られるアメリカのピリオド楽器アンサンブル「オペラ・ラファイエット」。
 これまでにもラモー、リュリやモンシニ、ルベルなどの作品を演奏、その中にはいくつもの世界初演も含まれています。
 今回彼らが取り上げたのは、フィリドール(1726-1795)の歌劇「復讐する女たち」です。浮気性の男に仕返しをする女性というのは、モーツァルトの「コジ・ファン・トゥッテ」を予見させるもので(モーツァルトはこのフィリドールの作品が初演された時にパリに滞在していた)、フィリドールは男女間のやりとりを、当意即妙なアリアやアンサンブルで表現し、生き生きとした作品に仕立て上げているのです。
 全体はコンパクトに纏められていて、歌手たちの巧みな歌唱もあり登場人物の描き分けも的確。これは確かに楽しい歌劇です。
 

8.558097
(4CD)
\4400
A TO Z シンガーズ
<CD1>
 1.サン=サーンス:歌劇「サムソンとデリラ」 Op.47 -
  第2幕 あなたの声に我が心は開く:マリアン。アンダーソン(C-A)/
 2.ドニゼッティ:歌劇「ラ・ファヴォリータ」 -
  第2幕 よいか、レオノーラ、そなたの足下に:エットーレ・バスティアニーニ(Br)/
 3.ヴェルディ:歌劇「エルナーニ」 -
  第3幕 ああ、若かりし頃の:マッティア:バッティスティーニ(Br)/
 4.フロトー:歌劇「マルタ」 - 第2幕 夏の名残のバラ:エルナ・ベルガー(S)/
 5.プッチーニ:歌劇「ラ・ボエーム」 - 第1幕 つめたい手を:ユッシ・ビョルリンク(T)/
 6.プッチーニ:歌劇「トスカ」 - 第2幕 歌に生き、恋に生き:マリア・カラス(S)/
 7.ヴェルディ:歌劇「運命の力」 - 第4幕 平和を、平和を、わが神よ!:マリア・カニーリァ(S)/
 8.ヴェルディ:歌劇「リゴレット」 - 第1幕 あれかこれか:エンリコ・カルーソー(T)/
 9.リムスキー=コルサコフ:歌劇「サドコ」 - ヴァリャーグ商人の歌:フェオドール・シャリアピン(B)/
 10.ヴェルディ:歌劇「シモン・ボッカネグラ」 - プロローグ 「哀れなる父の胸は」:ボリス・クリストフ(B)/
 11.ベッリーニ:歌劇「ノルマ」 - 第2幕 ああ、あの子たちを犠牲にしないで:ジーナ・チーニャ(S)/
 12.ドニゼッティ:歌劇「ランメルモールのルチア」 -
   第3幕 狂乱の場「苦い涙をそそげ」:トーティ・ダル・モンテ(S)/
 13.モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」 K492 - 第1幕 自分で自分がわからない:スザンヌ・ダンコ(S)/
 14.リヒャルト・シュトラウス:歌劇「アラベラ」 Op.79, TrV 263 -
   第1幕 でもこの人は私に相応しい人ではないわ:リーザ・デラ・カーザ(S)/
 15.ヴェルディ:歌劇「アイーダ」 - 第1幕 もし私がその戦士であったなら...清きアイーダ:マリオ・デル・モナコ(T)/
 16.ボーイト:歌劇「メフィストフェレ」 -
  第3幕 マルゲリータの死 「いつかの夜、暗い海の底に」:マファルダ・ファヴェーロ(S)/
 17.グルック:歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」 -
   第3幕 アリア 「エウリディーチェを失って」:カスリーン・フェリアー(C-A)/
 18.マーラー:さすらう若人の歌 -
   僕の胸の中には燃える剣が(声楽と管弦楽版):ディートリヒ・フィッシャー・ディースカウ(Br)/
<CD2>
 1.ワーグナー:楽劇「トリスタンとイゾルデ」 -
  第3幕 おだやかに静かに彼がほほえんで:キルステン・フラグスタート(S)/
 2.ベートーヴェン:歌劇「フィデリオ」 Op. 72 -
  第1幕 アリア 「金を持っていなければ幸せになれぬ」:ゴットロープ・フリック(B)/
 3.ドニゼッティ:歌劇「シャモニーのリンダ」 -
  第1幕 ああ、遅すぎた…私は心の光:アメリタ・ガリ=クルチ(S)/
 4.シャルパンティエ:歌劇「ルイーズ」 - 第3幕 貴方に身を委ねた日から:メアリー・ガーデン(S)/
 5.プッチーニ:歌劇「マノン・レスコー」 - 第1幕 なんと素晴らしい美人:ベニアミーノ・ジーリ(T)/
 6.レオンカヴァッロ:歌劇「道化師」 -
   第1幕 プロローグ 「よろしいですか?よろしいですか?」:ティート・ゴッビ(Br)/
 7.ワーグナー:楽劇「ワルキューレ」 - 第2幕 いつもの嵐だ:ハンス・ホッター(バス・バリトン)/
 8.モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」 K492 - 第2幕 愛の神よ:セーナ・ユリナッチ(S)/
 9.ヨハン・シュトラウス2世:喜歌劇「ヴェネツィアの一夜」 -
   第3幕 愛すべき女性を眺めるのは:エーリッヒ・クンツ(Br)/
 10.ジョルダーノ:歌劇「アンドレア・シェニエ」 -
  第1幕 ある日青空をながめて:ジャコモ・ラウリ=ヴォルピ(T)/
 11.リヒャルト・シュトラウス:楽劇「ばらの騎士」 Op. 59, TrV 227 -
  第1幕 時というのは不思議なもの(短縮版):ロッテ・レーマン(S)/
 12.ワーグナー:楽劇「トリスタンとイゾルデ」 -
  第2幕 イゾルデ!トリスタン!愛する人よ!:フリーダ・ライダー(S)/
 13.マスネ:歌劇「マノン」 -
  第2幕 さあ、やらなきゃ…さようなら、私たちの小さなテーブル:ビクトリア・デ・ロス・アンヘレス(S)/
 14.バルフェ:歌劇「ボヘミアの娘」 - 第3幕 そして君は僕を思い出す:ジョン・マッコーマック(T)/
 15.マスカーニ:歌劇「イリス」 - 第1幕 窓を開けよ:ジョヴァンニ・マルテイネッリ(T)/
 16.グノー:歌劇「ファウスト」 - 第3幕 宝石の歌 「なんと美しいこの姿」:ネリー・メルバ(S)/
 17.ヴェルディ:歌劇「仮面舞踏会」 - 第3幕 立て!...おまえこそ心を汚すもの:ロベルト・メッリーリ(Br)/
 18.ヴェルディ:歌劇「イル・トロヴァトーレ」 - 第4幕 恋はばら色の翼に乗って:ジンカ・ミラノフ(S)/
 19.ベートーヴェン:歌劇「フィデリオ」 Op. 72 -
  第1幕 レチタティーヴォとアリア 「人間の屑!何をしているつもり?」:マルタ・メードル(S)/
<CD3>
 1.ベートーヴェン:劇音楽「エグモント」 Op. 84 - アリア 「太鼓が鳴ると」:ビルギッテ・ニルソン(S)/
 2.プッチーニ:歌劇「トゥーランドット」 - 第3幕 氷のような姫君の心も:マグダ・オリヴェーロ(S)/
 3.ヴェルディ:歌劇「リゴレット」 - 第1幕 慕わしい人の名は:リナ・パリウギ(S)/
 4.マーラー:大地の歌 - 第3曲 青春について:ユリウス・パツァーク(T)/
 5.ヴェルディ:歌劇「イル・トロヴァトーレ」 -
   第3幕 ああ、あなたこそ私の恋人…見よ、恐ろしい火を:アウレリアーノ・ペルティーレ(T)/
 6.ドニゼッティ:歌劇「ランメルモールのルチア」 -
   第2幕 六重唱「じゃまするのは誰だ」:リリー・ポンス(S)/
 7.ヴェルディ:歌劇「エルナーニ」 - 第1幕 エルナーニよ、いっしょに逃げて:ローザ・ポンセル(S)/
 8.ワーグナー:歌劇「ローエングリン」 -
   第1幕 エルザの夢 「ひとり寂しく悲しみの日々を」:エリザベス・レートベルク(S)/
 9.ドリーブ:歌劇「ラクメ」 -
   第2幕 鐘の歌 「あぁ!若いインドの娘はどこへ行ったの?」:マド・ロバン(S)/
 10.レハール:喜歌劇「ジュディッタ」 - あなたは私の太陽:ヘルゲ・ロスヴェンゲ(T)/
 11.ワーグナー:歌劇「タンホイザー」 -
   第2幕 おごそかなこの広間よ:レオニー・リザネク(S)/
 12.プッチーニ:歌劇「ラ・ボエーム」 - 第1幕 ああ、麗しの乙女:ビドゥ・サヤン(S)/
 13.ドニゼッティ:歌劇「愛の妙薬」 -
   第2幕 人知れぬ涙(テイク2):ティート・スキーパ(T)/
 14.ツェラー:喜歌劇「小鳥売り」 - 第2幕 わたしのアーンルが20歳で:エリーザベト・シューマン(S)/
 15.モーツァルト:歌劇「コジ・ファン・トゥッテ」 K588 -
  第1幕 岩のように動かずに:エリーザベト・シュヴァルツコップ(S)/
 16.リヒャルト・シュトラウス:歌劇「ナクソス島のアリアドネ」 Op.60, TrV 228a -
  プロローグ 「先生、お許し下さい」:イルムガルト・ゼーフリート(S)/
 17.ドニゼッティ:歌劇「ラ・ファヴォリータ」 - 第3幕 私のフェルナンド:ジュリエッタ・シミオナート(Ms)/
 18.モーツァルト:歌劇「コジ・ファン・トゥッテ」 K588 - 第1幕 愛しい人の愛のそよ風は:レオポルド・シモヌー(T)/
 19.ロッシーニ:歌劇「イタリアのトルコ人」 -
   第1幕 喜劇を一つ物にしなければならぬのだが:マリアーノ・スタービレ(B)/
<CD4>
 1.リヒャルト・シュトラウス:歌劇「ばらの騎士」 Op. 59, TrV 227 -
  第2幕 気高くも美しき花嫁に:テレサ・スティッヒ=ランダル(S)/
 2.ベッリーニ:歌劇「ノルマ」 -
  第2幕 ノルマよ、ごらんなさい - そこはお譲りになって、どうか - 最後の最後の時まで:エベ・スティナーニ(Ms)/
 3.ヴェルディ:歌劇「仮面舞踏会」 -
  第1幕 あなたの喜びのためには:リッカルド・ストラッチアーリ(Br)/
 4.モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」 K492 -
  第2幕 アリエッタ 「恋とはどんなものかしら」コンチ−タ・スペルヴィア(Ms)/
 5.レハール:喜歌劇「パガニーニ」 - 第2幕 女たちに口づけするのが好きだった:リチャード・タウバー(T)/
 6.ヴェルディ:歌劇「アイーダ」 - 第1幕 勝ちて帰れ!:レナータ・テバルディ(S)/
 7.トマ:歌劇「ミニョン」 - 第2幕 私はティタニア 「ポロネーズ」:ルイザ・テトラッツィーニ(S)/
 8.ベルリオーズ:夏の夜 Op. 7 - 第2曲 ばらの精:マギー・テイト(S)/
 9.マスネ:歌劇「ウェルテル」 -
  第3幕 私の心は、みんなここにある…春風よ、なぜ私を目覚めさせるのか:ジョルジュ・ティル(T)/
 10.ヴェルディ:歌劇「オテロ」 - 第2幕 無慈悲な神の命ずるままに:ローレンス・ティベット(Br)/
 11.ヴェルディ:歌劇「運命の力」 -
  第3幕 生きることは地獄だ、この不幸な者には…おお、あなたは天使の胸に抱かれ:リチャード・タッカー(T)/
 12.ワーグナー:歌劇「ローエングリン」 - 第2幕 千里眼の術でもつかうのか!:ヘルマン・ウード(Br)/
 13.リヒャルト・シュトラウス:歌劇「サロメ」 Op. 54, TrV 215 -
  ああ!お前は自分の口に接吻させようとはしなかった、ヨカナーン!:リューバ・ヴェリチュ(S)
 現在こそ「オペラ」は声とオーケストラの掛け合い、物語、そして演出の全てを楽しむものですが、20世紀までは、なんと言っても歌手が主役。例え物語が進行していたとしても、アリアの聞かせどころがきたら、指揮者はオーケストラをストップしてでも、歌手がその美声を披露し終えるのを待っていたりしたのでした。
 そんな時代の歌手たちは、現在よりも更に個性的であり、人々はお気に入りの歌手の歌に心から酔いれしれたのです。
 この4枚組は、69人の偉大な歌手の歌声が名前のABC順に収録されています。また添付の850ページを越えるブックレットには、300人を越える歌手たちのバイオグラフィと代表的な録音が記されていて(英語のみ)、ファンにとってはまたとない資料にもなっています。
 やはり人の声は、心からの感動を呼ぶものです。
 


8.573259
\1100
吹奏楽のためのイタリア・オペラ編曲集
 1.ロッシーニ(1792-1868):歌劇「セビリアの理髪師」‐序曲/
 2.マスカーニ(1863-1945):歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」‐前奏曲/
 3.マスカーニ:歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」‐間奏曲/
 4.ドニゼッティ(1797-1845):
  歌劇「ランメルモールのルチア」の主題によるディヴェルティメント
   (ファゴットと吹奏楽編)/
 5.ロッシーニ:歌劇「チェネレントラ」‐序曲/
 6.ミケーレ・マンガーニ(1966-):トスカの主題によるファンタジー/
 7.ロッシーニ:歌劇「アルジェのイタリア女」による協奏的幻想曲
  (オーボエ、ファゴットと吹奏楽編)/
 8.ヴェルディ(1813-1901):歌劇「ルイザ・ミラー」‐序曲
  ※1-5.7-8…M.マンガーニによる編曲
ヨーロピアン・ウィンド・ソロイスツ
<メンバー:
 ダンテ・ミロッツィ(フルート)/
 サーシャ・デ・リティス(フルート)/
 パオロ・グラツィア(オーボエ…トラック7:ソロ)/
 ジョヴァンニ・パンタローネ(オーボエ)/
 アルフォンソ・ジァンカテリーナ(クラリネット)/
 アントニオ・ディ・ヴィットーリオ(クラリネット)/
 マルコ・パネッラ(ホルン)/
 アンドレア・カレッタ(ホルン)/
 アレッサンドロ・モンティチェッリ(ホルン)/
 パトリック・デ・リティス(ファゴット…トラック4.7:ソロ)/
 ヴィンチェンツォ・フェリチオーニ(ファゴット)/
 マッシモ・ディ・モイア(コントラバス)>
 録音 2014 年2 月12-15 日 イタリア ペスカーラ,カティナーノ 聖イレーネ教会
 「トランスクリプション」=現在では記譜法とされますが、以前はある作品を異なる楽器で演奏できるように編曲する行為そのものを指すことが多かったのです。14 世紀頃から頻繁に行われてきたトランスクリプションは、家庭でも音楽を楽しむようになった19 世紀に更に盛んに行われるようになります。
 フランツ・リストが行った「オーケストラ曲=ピアノ曲」は良く知られていますが、同じ時期にはオペラの名旋律を楽器で演奏することも盛んであり、素晴らしい歌を聴いた感動をいち早く自分のものにしたいというアマチュア奏者たちの要望に応え、多くの「オペラの主題」を用いた変奏曲や幻想曲が作曲されたことも忘れてはなりません。
 このアルバムには、そんな19 世紀の良き時代を彷彿させる楽しい作品が収録されています。
 編曲を施したのは、1966 年生まれのミケーレ・マンガーニ。どの曲も、最初からこの形態で書かれていたかのように、ぴったりとはまっています。
 またトラック6 は彼のオリジナル。次々と繰り出される名旋律に存分に浸ってください。
   .


8.573301
\1100
セーゲルスタム&トゥルク・フィル
 シベリウス・チクルス

シベリウス:
 1-9《劇付随音楽「ペレアスとメリザンド」JS147(1905)》

 11.ある情景のための音楽(1904)/
 12.抒情的ワルツ Op.96a(1921)/
 13.昔々-田園的風景Op.96b(1919)/
 14.騎士風のワルツ Op.96c(1921)/
 15.ジャコブ・ド・ジュラン氏のモチーフによるロマンティックな小品 JS135a(1925)
ピア・パヤラ(ソプラノ)…13/
サリ・ノルドクヴィスト(メゾ・ソプラノ)…13/
トゥルク・フィルハーモニー管弦楽団/
レイフ・セイゲルスタム(指揮)
 録音 2014 年1 月20-24 日,9 月8-12 日 フィンランド、トゥルク・コンサート・ホール

 いよいよセーゲルスタムが本気でトゥルク・フィルとシベリウス管弦楽作品集チクルスを録音し始めた。
 どうやら単発では終わらない雰囲気になってきた!!

 今回取り上げたのは同名作品中、一番の傑作と言われている、シベリウスにとっても重要な劇付随音楽「ペレアスとメリザンド」

 そしてカップルングが今回も凝っている。

 シベリウス特有の劇的なせつなさと、田舎風の明るさをこれでもかと聴かせてくれる「ある情景のための音楽」
 マイナー曲の中では比較的取り上げられることの多い名曲「抒情的ワルツ」
 そして滅多に聴くことのできないオケと2つの女声による「田園的風景」。ちょっと昭和歌謡みたいなノスタルジックな名歌。
 そしてこれも珍しい「騎士風のワルツ」(ウィンナ・ワルツ風です)、2分ほどの「ロマンティックな小品」

 メジャーな作品とマイナーな名曲をうまく組み合わせながら、ひょっとするととんでもない管弦楽作品全集が出来上がるかもしれない・・・


**********

 1893 年にパリで初演されたメーテルランクの戯曲「ペレアスとメリザンド」。その神秘的な雰囲気に多くの作曲家たちが魅せられ思い思いの曲を書いたことでも知られる名作です。
 中でも良く知られているのはドビュッシーのオペラであり、シェーンベルクの交響詩でしょう。そして忘れてはいけないのは、フォーレとシベリウス(1865-1957)の劇付随音楽です。
 比較的穏やかなフォーレの作品に比べると、シベリウスの音楽は起伏に富み、コントラストもはっきりしています。シベリウスがこの劇付随音楽を書いたのは1905 年のことで、これは戯曲がヘルシンキで上演されることになり、音楽がシベリウスに委嘱されたからです。当時のシベリウスは交響曲第3 番を作曲していましたが、これを中断し、1 ヶ月あまりでほとんどの曲を書き上げたのです。
 作品全体に北欧の雰囲気が漲っているところがいかにもシベリウスらしく、中でも“メリザンドの歌”は様々な編曲を施されて単独で演奏されることも多い名曲です。
 他には、後にピアノ曲Op.45-2 に編曲された「ある情景のための音楽」、同じく後にピアノ用に編曲した「田園的風景」、その逆にピアノ曲を管弦楽に編曲した 2 つのワルツが収録されています。


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 で、上記アルバムは第3弾なのだが、どういうわけか代理店からの案内では第2弾が飛ばされている。
 何か大人の事情があるのかもしれないが、とりあえず早く聴きたい!という方のために先取りしてご紹介しておきましょう。ちょっと高くなりますが。



なぜか代理店から案内が来ない第2弾


8.573300
\1700
セーゲルスタム&トゥルク・フィル
 シベリウス・チクルス

シベリウス:

 序曲 ホ長調 JS 145
 バレエの情景 JS 163
 組曲「ベルシャザール王の饗宴」 JS 48

 アドルフ・パウルの劇「鳥の言葉」 - 第3幕 結婚行進曲
 行列 JS 54
 メヌエット
 行列聖歌 Op. 113, No. 6 (管弦楽版)
トゥルク・フィルハーモニー管弦楽団
レイフ・セイゲルスタム(指揮)
録音: 2014年1月


 第2弾はご覧のとおり 組曲「ベルシャザール王の饗宴」 JS 48 を中心とした収録。

 第1弾が劇音楽「クオレマ」、第3弾が《劇付随音楽「ペレアスとメリザンド」、そして第2弾が「ベルシャザール」をメインにしているわけで、このあたりにセーゲルスタムの遠大な計画が見て取れる。

 「ベルシャザール」については有名曲なのでシベリウス・ファンはよくご存知だと思いますが、

 このアルバムの肝は・・・誰も知らない・・・「行列聖歌」という曲。
 
 「行列聖歌って何じゃ」、と思われるかもしれないが、詳しい人に聞いたらこんなふうに教えられた。


カトリックのミサや、聖公会の聖餐式で動きに伴い歌われる聖歌。

司祭やお手伝いする人たちが、入堂するところから聖歌がはじまります。花道をあるいていくみたいに。

グレゴリオ聖歌を、並んで歩きながらロウソクの火を灯しながら歌っているというようなシーン見たことないかな。

プロテスタントでは基本最初から前にスタンバっているけど、カトリック、聖公会は、衣装や小道具をもった人たちが、ミサ前はかっこよく歩いて入って来て、歩いて出て行くのです。

つまり、神さまに呼び集められ、また世の中に派遣されていくって感じ



 ・・・なんとなく分かるような。

 で、ここに収められている「行列聖歌」という曲が・・・

 セーゲルスタムが今回のアルバムの一番最後に持ってきたのもうなずける・・・

 すんごぃ名曲な訳です。

 幸せで他愛ない「メヌエット」をわざと前に持ってきて、この曲をかけるのだからセーゲルスタムも心憎い。
 シベリウスの泣ける管弦楽作品のエッセンスを4分間に凝縮したような、全編クライマックスのような、天国が地上に降りてきたような、すべてを投げ打って神に祈りたくなるような、そんな名曲。

 シベリウス・ファンは絶対に泣きます。でも幸せな涙です。




大絶賛の第1弾


8.573299
\1100
セーゲルスタム&トゥルク・フィル
 シベリウス・チクルス

 1.序曲 イ短調 JS144(1902)/
 2-7.劇音楽「クオレマ」Op.44 JS113(1903)

  <第1番:Tempo di valse lente Poco risoluto/
   第2番:パーヴァリの唄(*)
   第3番:エルザの唄(**)
   第4番:鶴/
   第5番:Moderato/
   第6番:Andante ma non tanto>/
 十二夜 Op.60-2つの歌曲/
  8.死よ、近づくな(1909/1957改編)(*)
  9.ホッリロ、嵐と雨の中で-K.ボルグによる声楽と管弦楽編(1909)(*)
 10-16.組曲「クリスティアンII世」 Op.27(1898)

  <エレジー/ミュゼット/メヌエット/蜘蛛の歌/夜想曲/セレナーデ/バラード>
ピア・パヤラ(ソプラノ)…(**)
ヴァルテッリ・トリッカ(バリトン)…(*)
トゥルク・フィルハーモニー管弦楽団/
レイフ・セーゲルスタム(指揮)
録音 2014年2月3-7日 フィンランド トゥルク・コンサート・ホール

 セーゲルスタムがNAXOSにシベリウスを録音。
 しかも新しく首席指揮者を務めてからなぜかこれまで録音のなかったトゥルク・フィルとの演奏。

 ご存知のようにセーゲルスタムはCHANDOSとONDINEにシベリウスの交響曲を初めとする多くの名演を残しているが、今回のNAXOSは久しぶりのシベリウス録音となる。

 セーゲルスタムはこれまでNAXOSにも単発的にいくつかの録音を残してきた。今回のリリースがセーゲルスタムの新しいシベリウス・シリーズの第1弾となるなのか、それとも1回きりの単発リリースなのかは分からない。でもこれからまた以前のように精力的に録音してくれると本当に嬉しい。
 トゥルク・フィルは日本の我々が思っているよりはるかに優秀なオケ。これから大いにその認知度が高まっていくはず。


 そして注目は、今回取り上げた曲。

 あまり聴かれることのない2つの管弦楽作品がメイン。

 第1曲が「悲しいワルツ」に改変されることになったことで知られる劇音楽「クオレマ〜「死」」
 この曲、歌唱も入るオリジナル版は珍しい。オリジナル版は基本的におそろしく地味で暗い。しかし・・・美しい。

 そしてもうひとつが組曲「クリスティアンII世」
 これがまた美しい作品。彼岸の音楽。こういう曲を書けた人はシベリウスだけ。
 シベリウスを交響曲とヴァイオリン協奏曲の作曲家だと思っていた人は、この曲でこの人の新たな魅力を発見して歓喜することになる。いってみればシベリウスの第2ステージに上がるための入り口のような曲。逆にこの曲を聴いてあまりぴんと来なければ、シベリウスとは相性が悪いと思っていいと思う。(がっかりしないで、そういうこともあります。)


 ちなみに先頭の「序曲 イ短調」はフィンランディアを髣髴とさせる元気な曲。もっと明るいです。


 ということで今回のNAXOSのセーゲルスタム&トゥルク・フィルのシベリウス新録音。いろいろな側面から楽しめる充実の1枚と言っていいでしょう。
 どうかシリーズになりますよう・・・。


 このリンク先の←の写真をクリックするとセーゲルスタムが愉快なことをします。公演後にあいさつにいっても無愛想なセーゲルスタムですが、こんなお茶目なところもあるんですね。


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 2015年はシベリウス(1865-1957)生誕150周年にあたります。数多くのシベリウス作品がリリースされますが、このセーゲルスタムによる管弦楽作品集も、選曲の見事さと、確固たる解釈に裏打ちされた演奏は、全てのシベリウスマニアの心を捉えること間違いありません。
 近代フィンランドの音楽発展に最も寄与した人物であり、その壮大な交響曲と、民俗物語をふんだんに取り入れた管弦楽作品は、現在でも広く愛されています。しかし、まだまだ良く聴かれる曲は一部であり、このアルバムに収録された「クリスティアンII世」すらも、遍く知れ渡っているとはいえないのではないでしょうか?
 それでも「悲しきワルツ」の原型が含まれる劇音楽「クオレマ(死)」は比較的有名な作品ですが、前述の「悲しきワルツ」の元の形すらも、あまり演奏されることはありません。
 勇壮なファンファーレで始まる「イ短調序曲」はたった一晩で書き上げられたという言い伝えのある作品(信憑性には乏しい)で、なかなかユーモラスな部分もあったりと、面白い作品です。
 スウェーデン語に翻訳されたシェークスピア文学が元になった「十二夜」、前述の「クリスティアンII世」と、交響曲では味わえないシベリウスの新しい面を知ることができる素晴らしい1枚です。

   

8.573444
\1100
ベイジル・ポールドゥリス:コナン・ザ・グレート
 (P.ペルスターによるオルガン編)(1982/2014)
  1.アンヴィル・オブ・クローム/2.鋼の謎/運命のライダー/
  3.フューリーのギフト/4.悲しみの列/痛みの輪/
  5.ピットの戦い/6.アランティーンの剣/7.神学/文明/
  8.ワイフィング/9.コナンはヴァレリアを去る/探索/
  10.力の山/11.回復/12.台所/13.らんちき騒ぎ/
  14.火葬/15.墳丘の戦い/16.運命の孤児/目覚め
   ※世界初録音
フィリップ・ペルスター(オルガン)
 録音 2014 年5 月19-20 日 USA カリフォルニア,クレールモント・ユナイテッド・キリスト教会 グラッター=ゲッツ/ロザールス・オルガン
 ロバート・E・ハワードの小説「英雄コナン」シリーズを原作とし、1982 年に制作された「コナン・ザ・グレート(原題はConan the Barbarian)」。アーノルド・シュワルツェネッガーの肉体美を最大限に用いた痛快アクション大作です。
 監督のジョン・ミリアスは映画の中にオペラの要素を持ち込むという意図があったといい、音楽を書いたポールドゥリス(1945-2006)はそれに応え、力強さ、優しさ、その他の感情を全て音楽で見事に表現したのです。コンピューター・ソフトではなく、オーケストラを用いたこのサウンド・トラックをオルガン版に編曲するのには、大変な苦労が付き纏ったのだそうです。
 例えば、迫力を増強するために効果的に使われている打楽器群…確かにこれをオルガンに求めるのは難しそうですが、オルガニスト、ペルスターはペダルやグリッサンドを駆使して、文句ない響きを作り上げたのです。マッシヴなオルガンの響きを体中で体感できる快感をぜひ味わってみてください!
 


8.555568
\1100
イベール:レディング牢獄のバラード 他
 1-3.レディング牢獄のバラード(1921)
  <パート1/パート2/パート3>/
 4-6. 3 つのバレエ曲(めぐりあい)(1921-1922)
 <花売り娘たち/クレオールの娘たち/おしゃべり娘たち>/
 7.妖精の郷(1924)/8.狂人の歌(1924)/
 9-17.エリザベス朝の組曲(1942)
  <前奏曲/狩り/入場/妖精の歌/
   ダンセリエ/行進/スケルツォ/夜想曲/終曲>
ダニカ・クブリカ(ソプラノ)…12/
スロヴァキア・フィルハーモニー合唱団…16
(合唱指揮・・ジャン・ロゼナール)/
スロヴァキア放送交響楽団/
アドリアーノ(指揮)
録音 1993 年2 月8-13 日 ブラチスラヴァ,スロヴァキア放送 コンサート・ホール MARCOPOLO 8.223508 からの移行盤
 軽妙洒脱な作風で知られるフランスの作曲家、ジャック・イベール(1890-1962)。このアルバムには、彼の様々な作風に彩られた音楽が並んでいます。
 彼の最初の交響作品である「レディング牢獄のバラード」は、原作のオスカー・ワイルドの苦悩と狂気が見事に描き出された暗い音楽です。
 聴衆は驚きを持ってこの作品を迎え入れたのです。しかし、次の「3 つのバレエ曲」では雰囲気が一変。カラフルな世界が広がります。印象派風の「妖精の郷」、戦争の恐怖を描いた「狂人の歌」、そしてシェイクスピアの「真夏の夜の夢」の付随音楽である「エリザベス朝の組曲」は新古典主義のスタイルに拠る作品で、ギボンズ、ブル、パーセル、ブロウの旋律を基に、女声合唱とソプラノ・ソロを用いた夢のような音楽が展開されます。
 ハープが大活躍するのは、彼の娘がすぐれたハープ奏者だったことも関係するのかもしれません。
 


8.570615
\1100
ゴードン・シーウェン・チン‐金希文:交響曲 第3 番「台湾」他
 1-3.チェロ協奏曲 第1 番(2006)
  <第1 楽章:Allegro/第2 楽章:鏡の中の夢の罠/
   第3 楽章:ひどい苦痛の後に>/
 4-6.交響曲第3 番「台湾」(1996)
  <第1 楽章:略奪/第2 楽章:暗い夜/第3 楽章:急増>
   ※世界初録音
ウェン=シン・ヤン(チェロ)…1-3/
台湾フィルハーモニック/
リュー・シャオチャ‐呂紹嘉(指揮)
 録音 2014 年1 月5-7 日 台湾 台北,ナショナル・コンサート・ホール
 台湾を代表する現代作曲家の一人、ゴードン・チン(1957-)の作品集です。以前リリースされた「二重協奏曲」と「ファルモサの四季」(8.570221)でも、響きこそ前衛的でありながら、独特の叙情性を持つ音楽が展開されていましたが、このアルバムに収録された2 つの作品も傾向は同じものであり、時として驚くほど美しい部分があったりと、興味の尽きない人であるといえるでしょう。
 古典的な3 楽章形式を持つと見せかけて、実はそれぞれの楽章が結びついているという「チェロ協奏曲」は、各々の楽章にシェイクスピア、パスカル、サミュエル・ジョンソンの文章から取られた言葉が引用され、これらが曲の雰囲気を説明しています。
 「交響曲第3 番」はバンクーバー交響楽団の委嘱作で、台湾の長い歴史を踏まえた史実に基づくタイトルが付けられた楽章からは独創的な香りが漂います。打楽器が躍動する第1 楽章、台湾のポピュラー・ソングが効果的に用いられた第2 楽章、そしていかなる外界の力にも臆することのない民族性を表現した第3 楽章。これらは強い意志を持ち、最後は英雄的な盛り上がりで曲を閉じる のです。
 


8.570616
\1100
中国のこだま 〜スーザン・チャン:ピアノ・リサイタル
 1.ツォウ・ロン‐周龍(1953-):ピアノベルズ(2012)/
 2.ドミン・ラム‐ 林樂培(1926-):チュウ・ジュン夫人の哀歌Op.12a(1964)/
 3-6.アレクシーナ・ルーイ(1949-):
  ピアノのための音楽(1982)
  <魔法のベル/チェンジ/遠くの記憶/昔々>/
 7-14.タン・ドゥン‐譚盾(1957-):
  水彩による8 つの思い出(1979)
   <第1 番:欠けた月/第2 番:飛び跳ねる豆/
   第3 番:牧童の歌/第4 番:青い衣の尼僧/
   第5 番:赤い荒野/第6 番:古代の埋葬/
   第7 番:浮雲/第8 番:きつねの嫁入り>/
 15.周龍:モンゴル民謡による変奏曲(1980)/
 16.チェン・イ‐陳怡(1953-):北国の情景(2013) ※1.15.16…世界初録音
スーザン・チャン(ピアノ)
録音 2014 年8 月17-20 日 USA オレゴン州 ポートランド州立大学,リンカーン・パフォーマンス・ホール
 現代中国のピアノ曲…どんな作品を頭に思い浮かべますか?このアルバムには5 人の作曲家による多彩な作品が収録されており、想像通りの曲から、意表をつく曲まで、まさに「新鮮な驚き」を得ることができるというものです。ピアノの内部奏法を駆使し、「誰も撞かずとも自然に鳴る鐘」の伝説を音にしたという「ピアノベルズ」は、ラヴェル風の響きを有していますし、モンゴル王に嫁がなくてはいけなくなった若い女性の悲劇を描いた「哀歌」では中国の古いメロディが効果的に使われています。
 カナダで高く評価されている女性作曲家ルーイの作品は、もともとピアノの練習用に書かれたものですが、各々の曲には独自の物語があります。
 このアルバムの中で最も有名なのがタン・ドゥンの「水彩による8 つの思い出」でしょう。幼い頃の記憶に結びついた8 つの曲は、聴き手の感情を強く揺さぶります。最後の2 曲は世界初録音。最後の「北国の情景」はスーザン・チャンに捧げられた曲でもあります。
 


8.571367
\1100
ジョン・マッケイブ:ピアノ作品集
 1.変奏曲 Op.22(1963)/2.朝の歌(スタディ 第4 番)(1970)/
 3.ガウディ(スタディ 第3 番)(1970)/
 4-8. 5 つのバガテル(1964)
  <第1 番:奇想曲/第2 番:アリア/第3 番:悲歌/
   第4 番:トッカータ/第5 番:夜想曲>/
 9.モザイク(スタディ 第6番)(1980)/
 10.ハイドン変奏曲(1983)
   ※9.10…世界初録音
ジョン・マッケイブ(ピアノ)
録音 1998 年3 月21-28 日 ロンドン ビショップゲイト・ホール BMS より移行盤
 先頃、惜しまれつつこの世を去った、作曲家、ピアニスト、ジョン・マッケイブ(1939-2015)。彼は2010 年に「最後の公開ピアノ・リサイタル」を開催して、ピアニストの活動から事実上の引退宣言をしていました。
 そんなマッケイブのこのアルバムは、1998 年に録音された「自作自演集」です。もともとBMS=British Music Society(マッケイブが会長を務める、イギリスの知られざる作曲家を紹介するために設立されたレーベル)に録音されたアルバムであり、まさにマッケイブを知るための1枚なのです。各々の作品については、聞いていただくのが一番なのですが、かの名ピアニスト、ジョン・オグドンがマッケイブの作品に心酔したことからもわかる通り、超絶技巧を駆使し、また極めて学究的で、細部も考え抜かれた精巧かつ複雑な音楽が展開されているものばかりです。
 まるで巨大な建造物を思わせるマッケイブの作品、ぜひ体験してみてください。
 とりわけ演奏時間に30 分近くを要する「ハイドン変奏曲」の圧倒的な音の羅列は一度味わったらやめられません。ただし、そのハイドンの主題はかなり変形されているので、探し出すまでに曲が終わってしまうかも知れませんが。



旧譜
ジョン・マッケイブ、この1枚
ヴォーン=ウィリアムズ、ホルスト、アイアランド、バックス、モーラン・・・。
近代イギリス・ピアノ作品集

BMS
103CDH
(CD-R)
\2600
イングリッシュ・リサイタル
 ヴォーン=ウィリアムズ:山の中の湖、
  ギボンズの歌曲第13番による讃美歌前奏曲、
  6つの小品/
 ホルスト:ピアノのための2つの小品、
  2つのノーサンブリア民謡/
 アイアランド:ピアノ・ソナタ/
 バックス:アレグレット・クァジ・アンダンテ/
 ワーロック:5つの民謡前奏曲/
 モーラン:バンク・ホリデイ/
 ブリテン:夜想曲/
 ジュベール:舞踏組曲
ジョン・マッケイブ(ピアノ)
 現代イギリス音楽界の大御所的存在にして、英国音楽協会(BMS)の会長、ジョン・マッケイブ自らが出陣!
 ヴォーン=ウィリアムズ、ホルスト、アイアランド、バックス、モーラン・・・。
 近代のイギリス音楽を知り尽くしたマッケイブのピアノによる"イングリッシュ・リサイタル"は絶品の一言に尽きる。

 1968年5月20日−22日&1972年5月20日の録音。全曲初CD化。

先日紹介の新譜
ニールセンの名演復活!

SOMM
CD 0146-2
(2CD)
\4200→\3790
マッケイブの名盤が復活!
 ニールセン:ピアノ作品集

 祝典前奏曲 FS.24/
 大人と子供のためのピアノ音楽 Op.53,FS.148/
 交響的組曲 Op.8,FS.19/5つの小品 Op.3,FS.10/
 3つの小品 Op.59,FS.131/
 愉快なバガテル Op.11,FS.22/組曲 Op.45,FS.91/
 シャコンヌ Op.32,FS.79/
 劇音楽 《ハウバートとシーネ》 よりFS.57-5/
 主題と変奏 Op.40,FS.81
ジョン・マッケイブ(ピアノ)
 マッケイブのニールセンが復活!

 2015年2月13日に75歳でこの世を去った現代イギリス音楽界の大御所、ジョン・マッケイブ(1939−2015)が遺したニールセンのピアノ作品集。
 追悼盤としてリリースされる当タイトルでは、ジョン・マッケイブの若き日の演奏を聴くことが出来る。

 1973年&1974年の録音。


 ニールセンはもともとヴァイオリン奏者として活躍した人なので、ピアノについてはものすごい腕前だったということはありません。ただ、デンマーク王立音楽院でピアノの魅力に開眼。集中してピアノ曲に取り組んだ事はあったようです。
 そのニールセンのピアノ曲は、若い頃の素朴なものから亡くなる年に書かれた深遠なものまで多種にわたり、ニールセンの「もう一つの顔」が堪能できます。グリーグほど傑作ぞろいではないものの、シベリウスには十分肩を並べられそうな気がします。
 作品数はちょうどCD2枚に収まるくらい。そのため曲自体はそれほど有名でないわりには、アンネ・エランドやエリザベト・ウェステンホル、最近でもマーティン・ロスコーといった大物たちが全集録音をリリースしています。
 なかでもジョン・マッケイブが遺した録音は筆頭に上げられる名演です。


 

8.571368
\1100
ジョン・ジュベール:瞬間の時 他
 1-5.失われた時-弦楽のための変奏曲 Op.99(1984)
  <主題/変奏曲1:茶目っ気/変奏曲2:悲歌/
   変奏曲3:ワルツ/変奏曲4:結びの句>/
 6-8.シンフォニエッタ Op.38(1962)
  <Allegro con spirito/Molto moderato‐/Allegro>/
 9-13.瞬間の時‐
  バリトンと弦楽合奏のための歌曲集 Op.110(1987)(詩:D.H.ローレンス)
   <ヘネッフで/対立/
   そして‐私は男でなくなるかもしれません/12 月の夜/月の出>
クリストファー・ハイロンズ(ソロ・ヴァイオリン)…1-5/
ピエール・ジュベール(ソロ・ヴァイオリン)…1-5/
ポール・アーデン=テイラー(オーボエ)…6-8/
アンナ・エヴァンス(オーボエ)…6-8/
キース・ルバック(ファゴット)…6-8/
クリスティーン・プレドータ(ファゴット)…6-8/
スティーブン・ロバーツ(フレンチ・ホルン)…6-8/
ジェームズ・ブック(フレンチ・ホルン)…6-8/
ヘンリー・ハーフォード(バリトン)…9-13/
イングリッシュ・ストリング・オーケストラ/
ウィリアム・ボウトン(指揮)
録音 1987 年4 月23-25 日 イングランド ワーウィック大学・アーツ・センター BMS より移行盤
 ケープタウンで生まれ、奨学金を得てロンドンの王立音楽アカデミーで学んだ作曲家ジュベール(1927-)。イギリスで作曲家、大学講師として名声を高めました。幼い頃の彼は画家を志望していましたが、15 歳頃からパフォーマーとして音楽に興味を持ち、いくつかの作品を書き上げたのです。
 このアルバムに収録された「Temps perdu-失われた時」はマルセル・プルーストの同名の長編小説に触発されたものですが、この曲を作曲する際には、前述の「若い頃に手がけた弦楽合奏のための2 つの曲」をもう一度呼び起こし、新たにサン=サーンスのヴァイオリン・ソナタからのフレーズを組み合わせ、美しい変奏曲に創り上げたというものです。
 「シンフォニエッタ」はバーミンガム美術館で開催されたコンサートのために書かれた快活な作品。各々の楽器が活躍します。
 「瞬間の時」は「チャタレー夫人の恋人」で知られるD.H.ローレンスの詩を元にした歌曲。大学教授の妻であったフリーダと、禁断の恋に陥ったローレンスが、駆け落ちの末に放浪していた時期に書かれた詩は、頽廃的でありながらも、強い意志に貫かれている ものです。
 

8.573357
\1100
クシシュトフ・メイエル:ピアノ四重奏曲&ピアノ五重奏曲
 1.ピアノ四重奏曲 Op.112(2009)/
 2-5.ピアノ五重奏曲 Op.76(1991)
  <第1 楽章:Maestoso‐Piu mosso‐Tempo I/
  第2 楽章:Misterioso./第3 楽章:Inquieto/
  第4 楽章:Adagio‐Presto‐Tempo I>
    ※世界初録音…1
シレジアン弦楽四重奏団
<メンバー:
シモン・クシェショヴィエツ(第1 ヴァイオリン)/
アルカディウシュ・クビサ(第2ヴァイオリン)…2-5/
ウーカシュ・シリニツキ(ヴィオラ)/
ピオトル・ヤノシク(チェロ)>/
ピオトル・サワイチク(ピアノ)
 録音 2013 年9 月8-9 日…1, 2013 年11 月3-5 日…2-5 カトヴィチェ,カロル・シマノフスキ音楽大学・コンサート・ホール
 ポーランドの現代作曲家クシシュトフ・メイエル(1943-)は長らくドイツで活動していましたが、現在ではポーランドに戻り、大学で教えながら作曲を続けています。優れたピアニストでもある彼は、交響曲やピアノ・ソナタなど多くの作品を書いていますが、とりわけ室内楽を好んでいるようで、今のところ13 曲ある弦楽四重奏曲は全てNAXOS レーベルでCD 化されるなど、独自の作風が聴き手の心を掴んでいます。
 世界初録音である「ピアノ四重奏曲」は、彼の作品では珍しい単一楽章の形式をとるもので、対照的な楽想が現れては消えて行くという面白いものです。
 1991 年の「ピアノ五重奏曲」はブラームスの時代に遡ったかのような形式を持ちながらも、やはり響きは現代的。とは言え、弦だけのアンサンブルよりもまろやかな風味が出ていて、これはこれで面白いものです。一度聴き始めたら、結末が気になってしょうがない音楽とも言えそうです。


8.573406
\1100
ローマン・ベルゲル:悲愴・エピローグ・ソナタ第3 番 他
 1.悲愴(2006)/
 2-5.ピアノ・ソナタ 第3 番「ダ・カメラ」(1971)
  <第1 楽章:Andante con tristezza/
   第2 楽章:Allegro deciso/第3 楽章:Veloce/
   第4 楽章:Allegro inquieto>/
 6.アレグロ・フレネティコと回想(2006)/
 7.即興曲(2013)/
 8.エピローグ(L.v.B.へのオマージュ)
   ※世界初録音
ベルゲル三重奏団
<メンバー:
 ヤン・スラーヴィク(チェロ)/
 ブラニスワフ・ドゥゴビチ(クラリネット)/
 ラディスワフ・フランツォヴィツ(ピアノ)>
 録音 2013 年8 月29-30 日 スロヴァキア フロホヴェツ,エンパイア劇場
 チェコとポーランドの国境近くの町、チェシンに生まれたベルゲル(1930-)は、カトヴィツェで音楽を学びましたが、1948年にチェコで勃発したクーデターを逃れ、家族とともにブラチスラバに移ります。
 この地で作曲家として名声を得た彼は、カトヴィツェに戻ることを希望するのですが、亡命者であった彼には、旅行する権限が与えられませんでした。
 その後、また情勢が変化し、一度は彼の作品がワルシャワで演奏される機会もあったのですが、ワルシャワ条約機構軍のチェコスロバキア侵攻に抗議した彼は、自身の作品をワルシャワに送ることを拒否、結局は「スロヴァキアの作曲家」として活動していくことになったのです。
 このアルバムに収録された作品は、彼の個人的な思いが反映されたもので、亡くしてしまった愛妻に捧げられた曲や、自身のために書いた曲など、彼の人生経験が色濃く映し出された印象的な作品を聴く事ができます。

8.573428
\1100
アンドリュー・スタニランド:トーキング・ダウン・ザ・タイガー‐トラを言い負かす
 1.トーキング・ダウン・ザ・タイガー(2010)/
 2.恐ろしい航海(2013)/
 3.フルートvs テープ(2012)/
 4.Still Turning‐回転上の静止(2011)/
 5.True North‐真の北(2007) ※世界初録音
ライアン・スコット(パーカッション)…1/
ロブ・マクドナルド(ギター)…2/
カミュ・ワッツ(フルート)…3/
フランシス・マリー・ウィッティ(チェロ)…4/
ウォレス・ハラディ(ソプラノ・サクソフォン)…5/
アンドリュー・スタニランド(電子楽器)
録音 2014 年1 月19-23 日 カナダ トロント,グレン・グールド・スタジオ
 現在、カナダで最も重要、かつ革新的な作曲家として認知されているアンドリュー・スタニランド(1977-)。このアルバムには、彼の5 曲の最近の作品が収録されています。アルバムタイトルでもある「トーキング・ダウン・ザ・タイガー」はパーカッションと電子音楽のための作品で、彼が「トラ」について抱いているイメージ…獰猛さ、美しさ、神秘…これらは全てパーカッションの持つイメージに重なるのだというのです。この曲を作り演奏することで、彼はトラの存在を超越する、いわゆる「言い負かす」状態になるのでしょうか。トラック2 の「恐ろしい航海」も数多くの要素を孕んだ曲であり、その中には地球の滅亡のイメージまでもが含まれています。増幅されたギターの響きは美しさよりも畏怖の対象でしょうか。フルートのためのトラック3 でも、共演者はテープの音。多種多様な音が通り過ぎていきます。トラック4 も地球の自転をモティーフにした曲。地球は恐ろしいほどの速さで回転しているはずなのに、なぜその上のものは静止しているのか…。トラック5 は彼が追求する「極点」についての作品。同 様のコンセプトによる「至高の歌」(8.573533)もどうぞ。
  

OEHMS



OC025
(12CD)
\10000→\8990
ブルックナー:交響曲全集/スクロヴァチェフスキ
<CD1>
 交響曲 ヘ短調「習作」/序曲 ト短調(録音 2001年3月6-10日)/
<CD2>
 交響曲 第0番/弦楽四重奏曲 ヘ長調-アダージョ
   (録音 1999年3月22-25日)/
<CD3>
 交響曲 第1番 ハ短調(録音 1995年6月13-18日)/
<CD4> 
 交響曲 第2番 ハ短調(録音 1995年6月13-18日)/
<CD5>
 交響曲 第3番 ニ短調(録音 1996年10月)/
<CD6>
 交響曲 第4番 変ホ長調「ロマンティック」(録音 1998年10月25-28日)/
<CD7>
 交響曲 第5番 変ロ長調(録音 1996年5月31日-6月3日)/
<CD8>
 交響曲 第6番 イ長調(録音 1997年3月3-4日)/
<CD9>
 交響曲 第7番 ホ長調(録音 1991年9月27.29日)/
<CD10&11>
 交響曲 第8番 ハ短調(録音 1993年10月8.9日)/
<CD12>
 交響曲 第9番 ニ長調(録音 2001年1月12-18日)
ザールブリュッケン放送交響楽団/
スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ(指揮)
 定評あるスクロヴァチェフスキのブルックナー(1824-1896)交響曲全集。何度目かの全集セットが改めて登場。
 緊張感に満ちたフレーズ、うねる低音域、そして計算され尽したフォルムと、どの曲も正統派でありながら、聴くたびに新しい発見があるのが、スクロヴァチェフスキの創り出す音楽です。
 これからブルックナーを聴いてみようと考えている人にもぜひオススメしたい全集です。
  

OC1823
\2400
シャルル・ケクラン:オーボエを含む室内楽作品集
 1-4.オーボエとピアノのためのソナタ Op.58/
 5-8.オーボエ、クラリネット、ファゴットのための三重奏曲 Op.206/
 9.イングリッシュホルンとピアノのための「遠き憧れ」 Op.20/
 10-13.オーボエ、フルート、ハープと
      弦楽四重奏のための「七重奏ソナタ」Op.221/
 14.無伴奏オーボエ・ダモーレのための「ティーテュルスの休息」Op.216-10
シュテファン・シーリ(オーボエ)/
ヘンリク・ヴィーゼ(フルート)/
クリストファー・コルベット(クラリネット)/
マルコ・ポスティンゲル(ファゴット)/
クリスティーナ・ビアンキ(ハープ)/
ダニエル・ギグルベルガー(ヴァイオリン)/
ヘザー・コットレル(ヴァイオリン)/
アニャ・クレイナッケ(ヴィオラ)/
クリスティン・フォン・デル・ゴルツ(チェロ)/
オリヴァー・トリエンドル(ピアノ)
録音 2014年10月18-19日,2015年4月9.10日 ミュンヘン バイエルン放送 第2スタジオ
 日本ではもっぱら「ジャングル・ブック」の音楽を書いた人として知られるシャルル・ケクラン(1867-1950)ですが、実際は作品番号226に至る、たくさんの曲を残していて、その中でも静謐で内省的な雰囲気を湛えた室内楽作品は、ドビュッシーやプーランクともまた違う味わいを持つことで知られ、近年演奏される機会が増えています。
 今回このケクランの一連の作品を演奏しているのは、1991年からバイエルン放送交響楽団の首席オーボエ奏者を務める名手シュテファン・シーリと、彼を取り巻く仲間たち。無伴奏から七重奏までと、まるで音のステンドグラスを見るような多彩で親密な響きは、室内楽作品を聴く喜びをダイレクトに体感させてくれるものです。
  


OC439
\2100→\1890
夭折の天才
 ユリウス・ロイプケ(1834-1858):ピアノ・オルガン作品全集

  1-3.ピアノ・ソナタ ロ短調/
  4.マズルカ ホ長調/
  5.スケルツォ ニ短調/
  6.トリオ 変ホ長調/
  7-10.オルガン・ソナタ ハ短調『詩篇第94番』
ミヒャエル・シェヒ(ピアノ&オルガン)
録音 2013年7月15-16日 ランズベルク・アム・レック マリア昇天教会(オルガン…6-10), 2014年10月1-2日 ミュンヘン バイエルン放送 第1スタジオ(ピアノ…1-5)

 あまりにも豊かな才能を有していたため、神に愛されてしまったのか、たった24歳という若さでこの世を去ってしまったドイツの作曲家、ユリウス・ロイプケ(1834-1858)。オルガン製作者の父を持ち、幼いころから音楽の才能を示し、ハンス・ビューローの薦めでリストに師事した彼、これからという矢先に突然の病で死去してしまいます。
 しかし僅かばかり残された彼の作品の完成度の高さには驚くばかり。たった1曲のオルガン・ソナタ「詩篇第94番」に見られる構成力と、複雑な和声、まるで地獄の苦しみを味わうかのような怒りと哀しみに満ちた表情は、とても20代になったばかりの若者の作品とは思えないものです。
 全般的に暗さを湛えたピアノ曲も深淵な美しさを帯びています。オルガンとピアノの両方を演奏するミヒャエル・シェヒの共感に満ちた音色が心に染み入ります。



 ユリウス・ロイプケ。
 生没年を見ればおわかりのとおり夭折の天才作曲家である。

 そしてその形容は決して大袈裟なものではない。
 日本ではほとんど彼のCDは出版されていないが、海外に目を向けると、彼の代表作のピアノ・ソナタは4組、そしてもうひとつの代表作オルガン・ソナタについてはなんと12組ものアルバムが出ている。・・・海外で彼がいかに高く評価され、そしていかに人気があるか伺われる。

 1834年、ドイツ・ロマン派華やかな頃、ロイプケは生まれた。
 20代のリスト、シューマン、メンデルスゾーンが旺盛な活動を始めた時期であり、ブラームス、サン・サーンスらが相次いでこの世に誕生した時期でもある。
 幼い頃から天才的な音楽の才能を発揮したロイプケは、音楽学校の師であったハンス・フォン・ビューローをして「同校における最も才能に恵まれた生徒」と言わしめた。そして完成された作曲技術と卓越した演奏能力、そして天才的な作曲の才能でもって、若くしてドイツの音楽界にその名をとどろかせることになる。

 音楽学校卒業後彼はリストに学ぶが、リスト自身この青年を深く寵愛し、「リスト最高の愛弟子」と呼ぶことにいささかの異論も唱えなかった。
 ロイプケも作風はショパン風だったが、リストからさまざまな音楽技法を習得、その作曲技術をさらにとぎすませていった。
 しかしリストに師事して2年後、ドイツ・ロマン派の潮流を司ると誰もが信じたこの天才は、あまりにもあっけなくあの世に召されてしまった。
 24歳。
 もし生きていれば彼が1歳年上のブラームスとともに西洋音楽の流れを作り出したのは間違いない。

  代表作は2つ。ピアノ・ソナタとオルガン・ソナタである。  


ピアノ・ソナタ 変ロ短調 1856/7年
 師のリストがロ短調ソナタを発表した翌年に作曲した野心作。師の作品と同様、単一楽章で30分近く聞かせる堂々の大作。
 リストに似た部分を見つけることはできるが、もっとロマンティックで若者らしい新鮮さにあふれる。
 決して模倣ではなく、彼自身の個性をたっぷり感じ取ることができるドイツ・ロマン派を代表するロマンティック・ソナタである。
 最も進歩的だといわれた師の作品に負けない技法を持ちながら、感性豊かに曲を彩る才能はやはり只者ではない。           
                              
オルガン・ソナタ ハ短調「詩篇94番」 1857年
 ピアノ・ソナタとほぼ同時期に作曲されたオルガン・ソナタ。
 甘くロマンティックなピアノ・ソナタと比べてずいぶんと重く、難解な印象もある。しかし24歳とは思えぬその深い音楽性には、彼の音楽に対する自信と真摯さを感じることができる。
 大衆向けのロマンティックな作品と、神のための重厚な作品を書き分けるあたり、大作曲家としての素養をもって生まれていたと思わざるをえない。   

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OC849
(2CD)
\3200
ブリタニック・オルガン 第10集 ヴェルテのドイツ人オルガニストと彼らの作品集
<CD1>
 1.ヨーゼフ・レンナー:オルガンのための組曲 Op.56-
  エレジー ヴェルテ・ロール2247(マスター)/
 2.ジークフリート・カルク・エーレルト(1877-1933):
  3つの即興曲 IOp.72-1「夜の調和」
   ヴェルテ・ロール1742(マスター)/
 3.ヨーゼフ・ラインベルガー(1839-1901):ロマンス Op.142-2
   ヴェルテ・ロール781(マスター)/
 4.ヨーゼフ・クロモリッキ(1892-1961):
    2つの演奏会用練習曲 第2番 Op.49
   ヴェルテ・ロール1871(マスター)/
 5.エミール・シェーグレン(1853-1918):3つの伝説曲 Op.46/
 6.ニルス・ヴィルゲルム・ゲーゼ(1817-1890):
  オルガンのための3つの小品 Op.22より第1番
   ヴェルテ・ロール1775(マスター)/
 7.オットー・ヴァルデマール・マーリンク(1848-1915):「キリストの生涯」-誘惑
   ヴェルテ・ロール 4011(マスター)/
 8.エーレルト:サラバンド Op.37
   ヴェルテ・ロール 4510(マスター)/
 9.アルフレッド・シッタールド(1878-1942):
  コラール練習曲「われら悩みのきわみにありて」
   ヴェルテ・ロール 1051(マスター)/
 10.マックス・シュプリンガー(1877-1954):3つの田園曲 Op.25-
    第1番 変イ長調
   ヴェルテ・ロール 1893(マスター)/
 11.マックス・レーガー(1873-1954):コンソレーション Op.65-4
    ヴェルテ・ロール 1891(コピー)/
<CD2>
 1.ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル(1685-1759):
   オルガン協奏曲 Op.4-4 第1楽章 ヴェルテ・ロール 1043(マスター)/
 2.ディートリヒ・ブクステフーデ(1637-1707):チャコーナ ホ短調 BuxWV160
   ヴェルテ・ロール 1732(マスター)/
 3.ブクステフーデ:前奏曲とフーガ ヘ長調 BuxWV145
   ヴェルテ・ロール 1985(コピー)/
 4.ヴィンチェント・リューベック(1654-1740):前奏曲とフーガ ホ長調
   ヴェルテ・ロール 1992(コピー)/
 5.ヨハン・パッヘルベル(1653-1706):チャコーナ ヘ短調
   ヴェルテ・ロール 2058(コピー)/
 6.J.S.バッハ(1685-1750):前奏曲とフーガ ハ長調 BWV531
   ヴェルテ・ロール 1752(マスター)/
 7.J.S.バッハ:高き天よりわれは来たり BWV606
   ヴェルテ・ロール 1822(マスター)/
 8.J.S.バッハ:われらキリストをたたえまつる BWV611
   ヴェルテ・ロール 1822(マスター)/
 9.J.S.バッハ:キリスト、汝神の子羊 BWV619
   ヴェルテ・ロール 1823(マスター)/
 10.J.S.バッハ:イエス十字架にかけられしとき
   ヴェルテ・ロール 1823(マスター)/
 11.キリストは死の絆につかせたまえり BWV625
   ヴェルテ・ロール 1823(マスター)/
 12.主なるイエス・キリストよ、われら汝に感謝する BWV623
   ヴェルテ・ロール 1823(マスター)/
 13.アントニオ・ヴィヴァルディ(1675-1741):
    協奏曲 ニ短調-ラルゴ(BWV596ii)バッハ編曲
   ヴェルテ・ロール1038(マスター)/
 14.J.S.バッハ:主イエス・キリスト、われ汝を呼ぶ BWV396
   ヴェルテ・ロール 1039(マスター)/
 15.ヘンデル:オルガン協奏曲 第8番 イ長調
   ヴェルテ・ロール 2250(コピー)
<CD1>
オットー・ドゥンケルベルク(オルガン)…1/
アルノ・ランドマン(オルガン)…2/
ヨハネス・ディーホルト(オルガン)…3/
クルト・グロッセ(オルガン)…4.5/
ヴァルター・フィッシャー(オルガン)…6/
タデウス・ホフミラー(オルガン)…7/
グスタフ・クナーク(オルガン)…8/
アルフレッド・シッタールド(オルガン)…9/
ヨゼフ・メッスナー(オルガン)…10.11/
<CD2>
アルフレッド・シッタールド(オルガン)…1.13.14/
グスタフ・クナーク(オルガン)…2/
ギュンター・ラミン(オルガン)…3.4/
カール・マタエイ(オルガン)…5/
ヴァルター・フィッシャー(オルガン)…6/
カール・シュトラウベ(オルガン)…7-12/
オットー・ドゥンケルベルク(オルガン)…13
録音 2015年 スイス ゼーヴェン、自動演奏楽器博物館
 「ブリタニックのオルガン」第10集は、ドイツのオルガニストと作曲家に焦点を当てたものです。
 このヴェルテのロールには、現在では名前すら残っていない作曲家たちの作品が多く残されており、当時、いかに多くの作曲家やオルガニストたちが活躍していたのかを再確認することができるものでもあるのです。
 1909年から1912年、まだ現代のように録音技術が発展しておらず、オルガンの音を記録するためには、このヴェルテのシステムがうってつけでした。
 年を追うごとに多くのオルガニストがロールに演奏を記録し、1920年代には一大ムーヴメントになったのです。
 100年の時を経た今でも、彼らの演奏は全く色褪せることなく、数多くのロールは再生される時を待っているのです。
 


OC961
(2CD)
\5300→\4890
ロッシーニ:歌劇「泥棒かささぎ」2幕
 ジョヴァンニ・ゲラルティーニ(台本)
 原作:セオドア・ボーダン・ドービニー&ルイ・シャルル・ケーニエ
 「La Pie voleuse」」
<CD1>
 1.序曲/2-18.第1幕/
<CD2>
 1-5.第1幕(続き)/6-12.第2幕/
<CD3>
 1-11.第2幕(続き)
ニネッタ・ヴィッラベッラ…ゾフィー・ベーヴァン(ソプラノ)/
フェルナンド・ヴィッラベッラ(ニネッタの父)…
 ジョナサン・レマル(バス)/
ジャンネット・ヴィングラディート(ニネッタの恋人)…
 フランシスコ・ブリート(テノール)/
ファブリッツィオ・ヴィングラディート(ジャンネットの父)…
 フェデリコ・サッキ(バス)/
ルチーア・ヴィングラディート(ジャンネットの母)…
 カタリーナ・レオソン(メゾ・ソプラノ)/
ゴッタルド(代官)…シム・キーワン(バス・バリトン)/
イザッコ(行商人)…ニッキー・スペンス(テノール)/
ピッポ(ジャンネットの家の召使)…
 アレクサンドラ・カドゥリナ(メゾ・ソプラノ)/
アントーニオ…ミヒャエル・マッコーン(テノール)/
ジョルジョ…ルリー・サモイロフ(バス)/
エルネスト…トーマ・シャルロワ(バス)/
裁判官…カルロス・クラウゼ(バス)/
フランクフルト・ムゼウム管弦楽団/
フランクフルト歌劇場合唱団
 (合唱指揮…マティアス・ケーラー)/
ヘンリク・ナナシ(指揮)
録音 2014年4月 フランフルト歌劇場 ライヴ収録
 ロッシーニ(1792-1868)がミラノ・スカラ座向けにたった3か月で書き上げたというこの歌劇「泥棒かささぎ」は、当時流行していた「救出もの」であり、一般市民と、彼らに不当な圧力をかける権力者の対決を軸として、そこに恋愛が絡み、ヒロインが冤罪に陥れられるも、最終的には、悪い権力者よりも上の立場の人に救われるという、日本で言えば「水戸黄門」のような筋書のお話です。
 食器を盗んだ疑いで逮捕されてしまう娘ニネッタとその雇い主の息子で恋人のフェルナンド、逃亡兵で死刑宣告を受けたニネッタの父フェルナンド、そしてニネッタを狙う悪代官ゴッタルド。この3人を巡って展開するお話は、まさしく手に汗を握るものです。絶対絶命のニネッタですが、ひょんなことから真犯人が判明、同時に父親も国王の恩赦によって救われるという結末です。
 今回のフランクフルト・オペラはいつものヴァイグレでなく、ナナシが指揮棒を振り重厚かつ軽妙な音楽を奏で、最高に上手い歌手たちがとことんロッシーニ節を披露しています。
 

OC1819
\2400
アドリエン・ボワソー(ヴィオラ) /ローベルト・シューマン:作品集
 1-3.幻想小曲集 Op.73/4-7.おとぎ話の挿絵 Op.113/
 9-10.3つのロマンス Op.94/11-14.おとぎ話 Op.132/
 15-16.ミルテの花 Op.25より(ヴィオラとピアノ版)
  <第24番:君は花のごとく/第1番:献呈>/
 17.リーダークライス Op.39-5 月の夜(ヴィオラとピアノ版)
アドリアン・ボワソー(ヴィオラ)/
ガスパール・ドゥアンヌ(ピアノ)/
ピエール・ゲニソン(クラリネット…11-14)
録音 2014年7月7-11日 Auditorium Jean-Pierre Miquel, Coeur de Ville, Vincennes
 1999年に結成されたフランスの「エベーヌ弦楽四重奏団」のヴィオラ奏者、マチュー・ヘルツォクが突然退団を表明したのが、2014年の5月のこと。やがて後任として選出されたのが、当時23歳の新鋭ボワソーでした。
 彼はパリ音楽院を卒業後、ベルリンのハンス・アイスラー音楽院とクローンベルク・アカデミーで学び、2009年にベルリンのマックス・ロスタル国際コンクールで優勝。2013年には、ユーリ・バシュメット国際ヴィオラ・コンクールで第2位を獲得した期待の人。2015年の1月から正式にエベーヌ弦楽四重奏団のメンバーとしても活躍しています。
 彼も古典派から現代作品まで驚異的なレパートリーを誇りますが、ここで選ばれているのはシューマン(1810-1856)の作品集。まるで歌うかのように響く美しい音色と、渋い表現力は、確かに同世代のヴィオラ奏者の中でも群を抜く才能によるものでしょう。
 
OC1822
\2400
アントニオ・ヴィヴァルディ(1678-1741):
 オルガンのための協奏曲(J.S.バッハとH.E.グリムによる編曲集)

  1-4.「調和の霊感」RV565 より第11番 ニ短調(J.S.バッハ編)/
  5-7.ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 RV208
      「グロッソ・モグール」(J.S.バッハ編…BWV594)/
   「和声と創意の試み」Op.8-「四季」(H.E.グリム編)
    <8-10.春 RV269/11-13.夏 RV315/
     14-16.秋 RV293/17-19.冬 RV297>
ハンスイェルク・アルブレヒト
(オルガン…ドレスデン ホーフ教会,ジルバーマン製)
録音 2015年4月15-19日 ドレスデン ホーフ教会
 鬼才オルガニスト(作曲家)、ハンスイェルク・アルブレヒトの新譜はヴィヴァルディの「オルガン協奏曲集」です。とはいえ、彼の演奏する作品は前作のヘンデルのように、ごく普通のものであるわけがありません。今回も驚くような曲を準備しています。
 現在では「バロック」として捉えられているヴィヴァルディですが、当時は最も前衛的な作曲家であり、その作品はヨーロッパ全土で高い需要がありました。彼の作品は多くの同時代の作曲家たちの手によってコピーされ、またバッハの例のように、作曲のお手本として他の楽器のための協奏曲として書き換えられるなどして、ヨーロッパ中に広まっていったのです。
 このアルバムでは、そんなJ.S.バッハによる2つの編曲作品と、ハインリヒ・E・グリムの編曲による「四季」のオルガン版を聴く事ができます。技巧を凝らしたヴァイオリン協奏曲をオルガンの独奏に置き換えることは、多くの困難を伴うものの、全て成功した暁には、素晴らしい音響に彩られた新しい音楽を楽しむことができるのです。
 


OC012
(8CD)
\4000→\3690

カサグランデ・コンクール、ロンドン国際ピアノ・コンクール、ウィーン・ベートーヴェン国際ピアノ・コンクールの覇者
 ヘルベルト・シュフ/OEHMS クラシック録音集


<CD1>
 1-8.シューマン(1810-1856):クライスレリアーナ Op.16/
 9-13.ラヴェル(1875-1937):鏡/
<CD2>
 1-5.ツェムリンスキー(1871-1942):ヴァイオリンとピアノのためのセレナーデ イ長調/
 6.シューベルト(17979-1828):幻想曲 ハ長調 Op.159D934 /
 7-10.ブラームス(1833-1897):ヴァイオリン・ソナタ 第3 番 ニ短調 Op.108/
<CD3>
 1.ラッヘンマン(1935-):シューベルトの主題と5 つの変奏/
 2-5.シューベルト:ピアノ・ソナタ 第18 番 ト長調 Op.78 D894/
 6-8.シューベルト:ピアノ・ソナタ 第4 番 イ短調 Op.164 D537/
 9.ラッヘンマン:グエロ/
<CD4>
 1-4.シューマン:夜曲Op.23/
 5-7.ハインツ・ホリガー(1939-):エリス/
 8.スクリャービン(1872-1915):ピアノ・ソナタ 第9 番「黒ミサ」Op.68/
 9-11.ラヴェル:夜のガスパール/
 12.モーツァルト(1756-1791):アダージョ ロ短調 K540/
<CD5>
 1-11.シューマン:シューベルトの主題による変奏曲「あこがれのワルツの変奏曲」/
 12-24.シューマン:蝶々 Op.2/
 25-30.シューマン:6 つの間奏曲 Op.4/
 31-51.シューマン:謝肉祭 Op.9/
<CD6>
 1.ツェルニー(1791-1857):ウィーンのワルツによる変奏曲「あこがれのワルツ」Op.12/
 2.シューベルト:16 のドイツ舞曲 Op.83 D783-第15 番 ヘ短調/
 3.シューベルト:12 のドイツ舞曲 Op.171 D790-第11 番 変イ長調/
 4.シューベルト:36 のオリジナル舞曲(最初のワルツ) Op.9 D365-第6 番/
 5.シューベルト:36 のオリジナル舞曲(最初のワルツ) Op.9D365-第14 番/
 6.シューベルト:36 のオリジナル舞曲(最初のワルツ) Op.9 D365-第22番/
 7.シューベルト:16 のレントラーと2 つのエコセーズ Op.67 D734-レントラー第14 番/
 8.シューベルト:34 の感傷的なワルツ Op.50 D779-第13 番 イ長調/
 9.シューベルト:12 のドイツ舞曲 Op.171 D790-第3 番 ニ長調/
 10.ウェーバー(1786-1826):舞踏への勧誘 Op.65 /
<CD7>
 1-4.ヴィクトル・ウルマン(1898-1944):ピアノ協奏曲Op.25/
 5-7.ベートーヴェン(1770-1827):ピアノ協奏曲 第3 番 ハ短調 Op.37/
<CD8>
 1-4.シューベルト:幻想曲 ハ長調「さすらい人」Op.15 D760/
 5-6.ヤナーチェク(1854-1928):
  ピアノ・ソナタ 「1905 年10 月1 日、街頭にて」 JW VIII/19/
 7-9.シューベルト:ピアノ・ソナタ 第13 番 イ長調 Op.120 D664
ヘルベルト・シュフ(ピアノ)/
<CD2>
ミリヤム・コンツェン(ヴァイオリン)/
<CD7>
ケルン西ドイツ放送交響楽団/
オラリー・エルツ(指揮)
 1979 年ルーマニア生まれのピアニスト、ヘルベルト・シュフのOEHMS レーベルへ録音した8 枚のCD をまとめたBOX の登場です。
 シュフは2004 年6 月のカサグランデ国際ピアノコンクールを皮切りに、、2005 年4 月のロンドン国際ピアノコンクール、同じく2005 年6 月のベートーヴェン国際ピアノコンクールで優勝と、その才能をまざまざと見せつけてくれました。
 OEHMS レーベルには2004 年から録音を開始、その独特なプログラミングははもちろんのこと、彼の奏でる瞑想的な音色はとても魅力的なものです。
 ベートーヴェンからハインツ・ホリガーまでと、様々な時代の作品を易々と弾き分けていますが、特にシューマンやラヴェルなどには独特の魅力があります。
 また、ウルマンとベートーヴェンの協奏曲は各雑誌でも高く評価されたものです。
 録音 <CD1>2004 年10 月25-27 日, <CD2>2006 年11 月27-29 日,<CD3>2007 年9 月11-12 日, <CD4>2008 年9 月, <CD5>2009 年12 月,<CD6>2009 年12 月, <CD7>2011 年3 月21-24 日, <CD8>2012 年8 月1-4 日


旧譜
オードランのグリーグ・チクルスで、知的で存在感あるピアノを聴かせてくれていたのがヘルベルト・シュフです

AU 92670
(SACD HYBRID)
\2600→\2390
「グリーグ:管弦楽作品全集Vol.4/オードラン」
 交響曲ハ短調EG 119
 ピアノ協奏曲イ短調op.16
ヘルベルト・シュフ(ピアノ)
アイヴィン・オードラン(指揮)
ケルンWDR 交響楽団
 パヌラの直弟子オードランによるグリーグ管弦楽曲全集第4 弾、気鋭シュフ独奏のピアノ協奏曲若書きの交響曲も聴きもの

 録音:2013 年12 月9-13 日(交響曲)、2014 年2 月24-26 日(ピアノ協奏曲)/ケルン・フィルハーモニー(デジタル・セッション)[WDR 制作]/DDD、マルチチャンネル、ステレオ、62’40”

 SACD ハイブリッド盤。グリーグと同じノルウェー出身の画家エドヴァルト・ムンクの「魅惑の森」(1903 年頃)をアレンジしたジャケットが印象的なオードラン&ケルンWDR 響による管弦楽曲全集シリーズの最新盤。
 全5 巻完結予定のうち、すでに3 枚がリリース済みで、名匠ヨルマ・パヌラの薫陶を授かったノルウェーの指揮者オードランによるグリーグの語法を体得した音楽作りと優秀録音で評判を呼んでいます。
 第4 集は、ともにグリーグ唯一の交響曲とピアノ協奏曲という、ほとんど聴く機会のない作品と、屈指の人気作という対照的な組み合わせもユニークなプログラムとなっています。
 生前は未出版で、ようやく1981 年になって蘇演された「交響曲」は、グリーグがデンマークのコペンハーゲンに居住していた時期の1863 年から64年にかけて、当時の師でデンマークを代表する交響曲作家ニルス・ヴィルヘルム・ゲーゼの勧めにより作曲されたもの。ゲーゼに師事する以前、グリーグはライプツィヒ音楽院に学んでいますが、作風的にはメンデルスゾーンやシュポーア、そしてシューマンの影響を指摘されています。
 グリーグ自身は交響曲をドイツ音楽の影響が色濃いとして、「決して演奏してはならない」とまでスコアに書き込んだそうですが、むしろここではドイツのオーケストラによる演奏というところが作風にマッチしているといえるかもしれません。
 グリーグが数年来あたためてきた国民音楽への思いが結実した「ピアノ協奏曲」は、交響曲から4 年後、1868 年に完成しています。ノルウェー民謡風の旋律、和声、リズムがじつに新鮮にひびき、全篇に亘り、抒情とロマンがほとばしる魅力いっぱいの傑作で、ソリストに起用されたのは、1979 年ルーマニアに生まれたドイツのピアニスト、ヘルベルト・シュフ。
 カサグランデ国際ピアノ・コンクール、ロンドン国際ピアノ・コンクール、ウィーンのベートーヴェン国際ピアノ・コンクールと世界的なコンクールを制覇し、ソロ・アルバムをいくつか発表して好評を博してきたシュフは、2013 年にN 響の公演でリストの第1 番を弾き、大家の片鱗をみせつけていました。そのシュフの弾くグリーグの協奏曲ということでおおいに楽しみな内容といえるでしょう。

  


OC027
(8CD)
\5300→\4890

ドミートリー・キタエンコ&ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団
 チャイコフスキー:交響曲全集

<CD1>
 1-4.マンフレッド交響曲 ロ短調 Op.58/
<CD2>
 1-4.交響曲 第1 番 ト短調「冬の日の幻想」Op.13/
 5-7.劇付随音楽「雪娘」op.12 より/
<CD3>
 1-4.交響曲 第2 番 ハ短調「小ロシア」Op.17/
 5-12.ロココ風の主題による変奏曲 イ長調 Op.33/
 13.アンダンテ・カンタービレ/
<CD4>
 1-5.交響曲 第3 番 ニ長調「ポーランド」Op.29/
 6-9.バレエ音楽「眠りの森の美女」組曲 Op.66a/
<CD5>
 1-4.交響曲 第4 番 ヘ短調 Op.36/
 5.イタリア奇想曲 Op.45/
<CD6>
 1-4.交響曲 第5 番 ホ短調 Op.64/
 5.歌劇「スペードの女王」Op.68-序曲/
<CD7>
 1-4.交響曲 第6 番 ロ短調「悲愴」Op.74/
<CD8>
 1-4.交響曲 変ホ長調(S. ボガティレフによる補筆完成版)/
 5.ピアノ協奏曲 第3 番 変ホ長調 Op.75
<CD3>
 レオナルド・エルシェンブロイヒ(チェロ)…5-13/
<CD8>
 リーリャ・ジルベルシュテイン(ピアノ)/
 ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団/
 ドミートリー・キタエンコ(指揮)

 サンクトペテルブルクに生まれ、レニングラード音楽院、モスクワ音楽院で学び、その後、ウィーン音楽アカデミーでハンス・スワロフスキーに師事したという、指揮者ドミトリー・キタエンコ。彼の演奏はどれもメリハリのある重厚なものとして知られ、これまでにもショスタコーヴィチやプロコフィエフの交響曲全集は大人気を博しています。
 このチャイコフスキー(1840-1893)の交響曲全集も、素晴らしい演奏であり、それはCD1 の「マンフレッド交響曲」を聴いただけでも明らかです。各々の楽章の性格の描き分けはもちろんのこと、音楽の隅々までもが明解で説得力に溢れています。
 全てがすっきりと見通しが良く、美しいところはひたすら美しく、また激しいところは恐ろしいほどに激しいというメリハリのある演奏です。
 全ての交響曲がそんな確信に裏打ちされており、また要所要所に挟み込まれた序曲などの管弦楽曲と、あまり聴く機会のないピアノ協奏曲変ホ長調も驚くばかりの名演です。 

 録音 <CD1>2009 年3 月29-31 日/<CD2>2009 年11 月8-10 日…1-4/2011年12 月…5-7/<CD3>2009 年3 月29-31 日/<CD4>2010 年11 月、2011 年12 月/<CD5>2010 年11 月/<CD6>2011 年3 月20-22 日/<CD7>2010 年1 月/<CD8>2012 年4 月…1-4/2013 年5 月…5 
 


OC689
(SACD-Hybrid)
\2400→\2190
シモーネ・ヤング&ハンブルク・フィル/
 ブルックナー交響曲ツィクルス完結!
  ブルックナー:交響曲 第5 番 変ロ長調
ハンブルク・フィルハーモニカー/
シモーネ・ヤング(指揮)
録音 2015 年3 月1-2 日 ハンブルク ライスハレ ライヴ収録
 Recording Producer, digital Editing, 5.0 Mix & Mastering: Jens Schunemann,Recording Engineer: Christian Feldgen ・ SACD Authoring: Ingo Schmidt-Lucas,Cybele AV Studios
 シモーネ・ヤングとハンブルク・フィルによるブルックナー(1824-1896)の交響曲全集ツィクルス。

 この5 番でようやく全ての曲が出揃いました。
 第5 番は彼の交響曲の中でも、内容が極めて充実しているのと同時に、ブルックナーの他作品のような「幾たびもの改訂が加えられていない」決然とした交響曲でもあります。シモーネ・ヤングはこの神々しい音楽を、冒頭から重厚な響きを駆使しつつ、一切の夾雑物を取り除いた理想の姿で再現していきます。
 高らかに鳴り響く金管楽器のコラールは例えようもない美しさを誇ります。
 


OC890
\2400→\2190
ゼバスティアン・ヴァイグレ&フランクフルト歌劇場管
 リヒャルト・シュトラウス:管弦楽作品集 第3 集

 1.交響詩「ドン・ファン」Op.20/
 2-5.交響曲 ヘ短調
フランクフルト歌劇場管弦楽団/
ゼバスティアン・ヴァイグレ(指揮)
録音 2014 年3 月2.3 日…2-5, 2015 年3 月8.9 日…1 アルテン・オーパー・フランク
フルト ライヴ収録
 ヴァイグレによるリヒャルト・シュトラウス(1864-1949)の管弦楽作品集の第3 集です。今回選択されたのは交響詩「ドン・ファン」とシュトラウスの初期の作品である「交響曲へ短調」の2 作です。名作である「ドン・ファン」については説明は不要でしょう。ニコラウス・レーナウの詩に基づいた伝説上の人物「ドン・ファン」が、シュトラウスらしい多彩な管弦楽法で描かれているいて、聞き手にも多大なる満足感を与える作品です。
 それに対し、交響曲は、青年期の作品であり、シュトラウスらしさは散見されるものの、まだまだ独自の個性を発揮するところまでは至っておらず、そこが却って微笑ましいとも言える曲なのです。初演時にブラームスには酷評されたものの、聴衆には好感を持って迎えられたようですが、次第に忘れ去られてしまい、現在ではあまり聴く機会がありません。まだ交響詩の概念はなく、曲の構成はベートーヴェンに対するオマージュであるともされますが、なかなか意欲的な作風が貫かれていることも確かです。
 管弦楽作品集 第1 集…OC888 管弦楽作品集 第2 集…OC889
 

OC450
\2100
メルビッシュ湖上音楽祭
 ヨハン・シュトラウス2 世:
  喜歌劇「ヴェネツィアの一夜」(エーリッヒ・コルンゴルト編曲版)
ウルビーノ公爵…ヘルベルト・リッペルト(テノール)/
カラメッロ:理髪師…リチャード・ザメク(テノール)/
エンリーコ・ピセッリ:バルバラの恋人…
 オットー・ヤウス(語り)/
デラックア:元老院議員…
 ハインツ・ツェドニク(バリトン)/
バルバラ:デラックアの妻…
 ダグマール・シェレンベルガー(メゾ・ソプラノ)/
バルバルッチオ:元老院議員…
 ヨエジ・プロコペッツ(バリトン)/
アグリコラ:バルバルッチオの妻…
 ヴェレナ・シャイツ(ソプラノ)/
テスタッチオ:元老院議員…
 エルンスト=ディーター・シュッツハイマー(バス)/
コンスタンティア…マリーナ・アールゼン(ソプラノ)/
アンニーナ…アンニカ・ゲルハルド(ソプラノ)/
パッパコーダ…ジェフリー・トレガンツァ(テノール)/
チボレッタ…バルバラ・ペルトル(ソプラノ)/
メルビッシュ祝祭管弦楽団&合唱団/
アンドレアス・シューラー(指揮)
録音 2015 年6 月28 日 メルビッシュ湖上音楽祭 ステージ
 毎年7 月中旬から8 月下旬まで、オーストリアの世界遺産に登録されているメルビッシュのノイジードラー湖上で行われる音楽フェスティヴァルが、このメルビッシュ湖上音楽祭です。1955 年に始まったこの音楽祭の目的は「オペレッタの伝統」を守ることであり、毎年、小粋なオペレッタが上演されることで知られています。
 このJ・シュトラウス(1825-1899)の「ヴェネツィアの一夜」も何度も取り上げられている演目で、頽廃したウィーン世紀末におけるドタバタの恋愛模様が描かれています。
 物語の鍵を握るデラックアを演じているのが、名手ハインツ・ツェドニク。彼の歌が聴けるとはなんとも嬉しい1 枚です。
 これは音楽祭の直前に録音され、お土産用として当日会場で販売されるCD です。
 

OC452
(2CD)
\3200
ミヒャエル・エンドレス(ピアノ)
 メンデルスゾーン:無言歌集

《CD1》
 1-6.第1 集 Op.19<ホ長調「甘い思い出」
  <イ短調「後悔」/イ長調「狩人の歌」/イ長調「信頼」/
   嬰へ短調「眠れぬままに」/ト短調「ヴェネツィアの舟歌 第1 番」>/
 7-12.第2 集 Op.30
  <変ホ長調「瞑想」/変ロ短調「安らぎもなく」/
   ホ長調「慰め」/ロ短調「道に迷った人」/ニ長調「小川」/
   嬰へ短調「ヴェネツィアの舟歌 第2 番」>/
 13-18.第3 集 Op.38
  <変ホ長調「夕べの星」/ハ短調「失われた幸福」/
   ホ長調「詩人の竪琴」/イ長調「希望」/イ短調「情熱」/
   変イ長調「デュエット」>/
 19-24.第4 集 Op.53
  <変イ長調「海辺で」/変ホ長調「浮雲」/ト短調「胸さわぎ」/
   ヘ長調「心の悲しみ」/イ短調「民謡」/イ長調「勝利の歌」>/
《CD2》
 1-6.第5 集 Op.62
  <ト長調「5 月のそよ風」/変ロ長調「出発」/
   ホ短調「葬送行進曲」/ト長調「朝の歌」/
   イ短調「ヴェネツィアの舟歌 第3 番」/イ長調「春の歌」>/
 7-12.第6 集 Op.67
  <変ホ長調「瞑想」/嬰へ短調「失われた幻影」/
   変ロ長調「巡礼の歌」/ハ長調「紡ぎ歌」/
   ロ短調「羊飼いの嘆き」/ホ長調「子守歌」>/
 13-18.第7 集 Op.85
  <ヘ長調「夢」/イ短調「別れ」/変ホ長調「狂乱」/
   ニ長調「悲歌」/イ長調「帰還」/変ロ長調「旅人の歌」>/
 19-24.第8 集 Op.102
  <ホ短調「寄る辺なく」/ニ長調「追憶」/ハ長調「タランテッラ」/
   ト短調「そよぐ風」/イ長調「子どものための小品」/ハ長調「信仰」>
ミヒャエル・エンドレス(ピアノ)
録音 2012 年3 月24-27 日…CD1, 2013 年4 月17-20 日…CD2, ケルン放送 クラウス・フォン・ビスマルク・ホール
 ヘルマン・プライの良き伴奏者として知られるピアニスト、ミヒャエル・エンドレス。ですが、彼はソリストとしても極めて素晴らしい演奏者であることもよく知られています。
 これまでにウェーバーやモーツァルト、シューベルトなどのドイツの伝統的なレパートリーや、ラベル、アーノルド・バックスなどの近代的作品、そしてガーシュウィンのソングブックまで、多彩なレパートリーを披露しています。
 今回は、メンデルスゾーン(1809-1847)の代表作「無言歌」の全曲演奏に挑んだエンドレス、数多くの物語を描き出してい ます。
 

OC964
(3CD)
\5300
フランクフルト歌劇場 ライヴ
 リヒャルト・シュトラウス:歌劇「影のない女」3 幕
皇后…タマーラ・ウィルソン(ソプラノ)/
染物師バラク…テリエ・ステンスヴォルト(バリトン)/
バラクの妻…ザビーネ・ホグレーフェ(ソプラノ)/
乳母…ターニャ・アリアーヌ・バウムガルトナー(メゾ・ソプラノ)/
皇帝…ブルクハルト・フリッツ(テノール)/
伝令使…ミヒャエル・ヴォッレ(バリトン)/
若い男の幽霊…ミヒャエル・ポーター(テノール)/
鷹の声…ブレンダ・リー(ソプラノ)/
バラクの兄弟(片目)…フランツ・マイヤー(バス)/
バラクの兄弟(片腕)…ビョルン・ビュルガー(テノール)/
バラクの兄弟(ねこぜ)…ハンス=ユルゲン・ラツァール(バリトン) その他/
フランクフルト歌劇場管弦楽団&合唱団/
セバスチャン・ヴァイグレ(指揮)
録音 2014 年10 月.11 月 フランクフルト歌劇場 ライヴ収録
 快進撃を続けるセバスチャン・ヴァイグレとフランクフルト歌劇場のオペラ全曲シリーズに、いよいよリヒャルト・シュトラウス(1864-1949)の大作「影のない女」が登場します。モーツァルトの「魔笛」を意識したと言われる作品ですが、内容は難解であり、なかなか全容を捉えることは難しいとされています。
 とはいえ、リヒャルト・シュトラウスを得意とするヴァイグレのこと、全体を見通し良く纏め上げていることは言うまでもありません。大管弦楽と、多数の歌手を必要とする大掛かりなオペラですが、全てがバランスよく、納得の行く仕上がりとなっているのはさすがです。
 染物氏バラクを演じたテリエ・ステンスヴォルトは、2014 年のシーズンをもって舞台から引退。これが「さよなら公演」となりましたが、そんなことは微塵も感じさせない充実した歌唱を聞かせます。
 

OC1807
\2400
ジンクフォニカー:ゲオルク・クライスラーを歌う
ゲオルク・クライスラー(1922-2011)
 1.公園でハトに毒を盛る(B.ホフマン編)/
 2.どうして?(C.M.シュミット編)/
 3.3 つの黒い目を持つ少女(F.X.ラハナー編)/
 4.ケルンテン男声合唱のための歌(P.エーリッヒ編)/
 5.私はKOA を持つ(F.X.ラハナー編)/
 6.彼女は素晴らしい女性です!(J.ヴェストナー編)/
 7.春のメルヘン(J.P.ファーバー編)/
 8.トライアングル(C.ゲール編)/
 9.音楽評論家(C.ゲオルク編)/
 10.トラ祭り(C.M.シュミット編)/
 11.美しいハインリヒ(B.ホフマン編)/
 12.どうぞ、あなたの夫を撃ってください(P.エーリッヒ編)/
 13.私の妻は私を残したい(B.ホフマン編)/
 14.ビドラ・ブー(P.エーリッヒ編)/
 15.Der guade, oide Franz(C.M.シュミット編)/
 16.電話帳のポルカ(B.ホフマン編)
ジンクフォニカー/
ベルノ・シャルプ(ピアノ)
録音 2014 年7 月27-30 日 バイエルン放送 第1 スタジオ
 ゲオルク・クライスラーはウィーンに生まれたユダヤ人です。戦禍を逃れアメリカに渡り、他の音楽家たちのように映画やテレビの音楽を書き、キャバレーやバーで演奏していたと言います。1950 年代後半にヨーロッパに戻りますが、以降は「歯に衣を着せぬ」発言でオーストリア社会を批判し、89 歳で亡くなるまで、独自のユーモアで社会を風刺したのです。
 彼は社会の底辺に潜む暗い闇を愛し、これらを上手く歌にしたのです。このアルバムでも、第1 曲目のタイトルからショッキングなものですが、ここにも痛烈な皮肉が込められているのです。たくさんの比喩、皮肉が含まれたこれらの歌を、ジンクフォニカーが極上のハーモニーで聴く幸せ。
 曲自体はとても気楽な雰囲気を持つものの、なんとなく背中がぞくぞくするような背徳感も覚えるのではないでしょうか。
 


OC1828
\2400→\2190
セバスティアン・クリンガー(チェロ)
 リサ・バティアシュヴィリも登場
ドヴォルザーク:チェロ協奏曲&ピアノ三重奏曲 第4 番

 1-3.チェロ協奏曲 ロ短調 Op.104/
 4-8.ピアノ三重奏曲 第4 番 ホ短調 Op.90「ドゥムキー」
セバスティアン・クリンガー(チェロ)/
ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・
 ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団…1-3/
ジモン・ガウデンツ(指揮…1-3)/
リサ・バティアシュヴィリ(ヴァイオリン…4-9)/
ミラーナ・チェルニャスカ(ピアノ…4-9)
録音 2014 年10 月21-24 日 ザールブリュッケン ザールランド州放送 ゼントザール…1-3, 2014 年7 月7-8 日 バイエルン放送 第2 スタジオ…4-8

 才能溢れる若手チェリスト、セバスティアン・クリンガー。こちらはOEHMS への3 枚目のソロ・アルバムとなります(アンサンブルとしてはジョリヴェの作品集もリリースされています…OC875)。
 今作では、ドヴォルザーク(1841-1904)の2 つの作品、チェロ奏者なら誰もが憧れる「チェロ協奏曲」と民俗色の強いピアノ三重奏曲「ドゥムキー」の組み合わせです。
 悠々たるチェロ協奏曲での独奏も素晴らしいものですが、何より、個性の強いことで知られるヴァイオリニスト、バティアシュヴィリと、ピアノのチェルニャスカとを相手に、がっぷり組んだ「ドゥムキー」での火花が散るような演奏が聴きものです。何度も聴いてみたくなるような鮮烈なドヴォルザークです。


新時代の旗手、セバスティアン・クリンガー(Vc)
OEHMSのアルバム

OC718
(2CD)
\3600→\3290
なんとも爽やかでスジの通った演奏・・・男前です
 J・S・バッハ:無伴奏チェロ組曲(全6曲)

  BWV.1007〜1012
セバスティアン・クリンガー(Vc)

 無伴奏の解釈も時代によって変遷を遂げています。カザルスやリヒターのように、自身の祈りを込めて奏する時代から、できるだけ人間的な感情を排し、ひたすら楽譜と向き合い音に語らせる求道的な演奏、そして楽器自体に語らせ、作曲当時の音を復古するかのような演奏・・・。などが入り乱れた昨今、このクリンガーの演奏は少しだけ時代が戻ったかのようなノスタルジックな驚きを与えてくれることでしょう。完全モダン楽器(金属弦&モダン弓)を使用しながらも、バロック的語法と音色は十分に追求されており、音楽の美しさがそのまま感動に繋がることを改めて認識させてくれるはずです。

 『私がバッハの無伴奏を聞いたのは、モーリス・ジャンドロンとパブロ・カザルスの盤でした。しかし音楽の解釈は、時とともに変わっており、この私の演奏もその瞬間でしかありません。子供の時からこの曲を20年間演奏してきましたが、当時の通常演奏解釈はロマンティックなものでした。しかし私に大きな影響を与えたのは、アンナー・ビルスマによるバロック・チェロでの演奏でした。当時としては珍品として解釈されたビルスマの演奏ですが、現代においては既に通常の解釈でしょう。更に、私は師であるハンリヒ・シフとペルガメンシコフの解釈も取り入れました。
 バッハの無伴奏は、全て舞曲によって形成されています。倍音とリズミカルなダンスのテンポと修辞学、連続した対位法の芸術的なアルペジオによって書かれています。この部分を強調したいと思います。第5番のバッハの指示による調弦法は演奏を楽にするためのものではなく、弦の倍音によって暗い表情の曲調を豊かにさせるものです。第6番は、5弦のチェロを使用して録音しました。通常より高い音の弦を1本追加することにより、この弦を弾かないときでも、いつも共鳴し独特な倍音を発しています。バッハのこれらの曲には多くの倍音が含まれており、教会のような空間でのヴィブラートは倍音を濁す原因なので、ヴィブラートは使用しません。私が子供のときにチェロを練習していた場所は家の洗濯場で、そこはまるで教会の響きのようでしたので、ヴィブラートの使用方法は十分に身についていると思います。もちろんロマンティックな曲を演奏するときは多用しますが。私の楽器がこの曲に適した倍音を発するのはA=420Hzなので、このピッチを使用し、最も音響学的にも効果的で美しい響きのミュンヘン昇天教会で録音しました。』(S・クリンガーのインタビューより)

 セバスティアン・クリンガーは1977年ミュンヘン生まれ。
 ザルツブルクとウィーンで、ハンリヒ・シフとペルガメンシコフに学びました。1988年のバッハ国際コンクールをはじめ、毎年のように様々なコンクールで優勝。ヨーロッパの主要オーケストラと競演し絶賛をあびました。彼の演奏を大絶賛しているマリス・ヤンソンスは、彼をバイエルン放送交響楽団に迎え入れ、クリンガーは2004年からバイエルン放送交響楽団の主席チェリストを務めています。

 ストラディヴァリとグァルネリに指示したといわれるマントヴァ派の弦楽器製作者、カミッロ・カミッリの1736年製のチェロを使用。

 録音:2007年6,7,9月

OC856
\2400→\2190
フレンチ・リサイタル
 1-3.ドビュッシー(1862-1918):チェロ・ソナタ/
 4-6.デュティユー(1916-):SACHERの名による3つのストロフ/
 7-10.フランク(1822-1890):ヴァイオリン・ソナタイ長調(チェロ編)/
 11.ドビュッシー:スケルツォ(1882)
セバスティアン・クリンガー(チェロ)/
ミラナ・チェルニャフスカ(ピアノ)
録音 2011年6月13-15日ノイマルクト・イン・デル・オベルプファルツ,ライトスタデル
Executive Producer BR: Falk Hafner/Recording Producer & Editing: Dagmar Birwe/Balance Engineer: Stefan Briegel

 あのバッハの無伴奏で奔放なる演奏を聴かせたセバスティアン・クリンガー。彼はこの世代のチェリストの中でもとりわけ優秀な奏者であり、もちろんそのテクニックと音楽性は世界中で高く評価されています。
 OEHMSレーベルでの2枚目のアルバムは、ちょっと趣向を変えてフランス音楽集に取り組んだ彼。ここでは何とも言えない抒情性と香り高い文学性を帯びた音楽を奏でます。ドビュッシーでの気怠さ、ディティユーの彫りの深さ、フランクでの思い切りのよさ、そして最後のスケルツォの微笑ましさ。バッハの時とは全く違う柔らかさと甘さは、フランスの小粋な雰囲気を余すことなく映し出すものです。
 ピアノのチェルニャフスカも良く歌う見事な演奏を披露しています。


カッコよすぎやろ・・・でも演奏もまた「イケメン」なんです・・・。
 
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OC1829
\2400
ドヴォルザーク&ブラームス:弦楽五重奏集
 1-4.ドヴォルザーク(1841-1904):弦楽五重奏曲 第3 番 変ホ長調 Op.97/
 5-8.ブラームス(1833-1897):弦楽五重奏曲 第2 番 ト長調 Op.111
ボリス・ガルリツキー(ヴァイオリン)/
リー・ヤハ(ヴァイオリン)/
パク・キョンミン(ヴィオラ)/
ゲオルギー・コヴァレフ(ヴィオラ)/
フィリップ・グラハム(チェロ)
録音 2014 年6 月15-17 日 ノイヴィート=エンゲルス,ディアナ=ザール城
 ロシア生まれの名ヴァイオリニスト、ボリス・ガルリツキーを中心に、ラインハルト=プファルツの南西ドイツ放送が2012年に設立した室内楽財団「ヴィラ=ムジカ・ラインハルト・プファルツ」の奨学生たちによるブラームスとドヴォルザークの2 曲の弦楽五重奏曲です。
 ガルリツキーは1999 年までフランス国立リヨン管弦楽団のコンサートマスターを務め、その後ロンドン・フィルハーモニーでも同じくコンサートマスターを務めています。
 教育者としても名高く、この「ヴィラ・ムジカ」のプロジェクトでも若手の育成に多大なる力を注いでいます。親密かつ緊張感溢れる五重奏です。
 


OC693
(SACD-Hybrid)
\2400→\2190
シモーネ・ヤング&ハンブルク・フィル
 ブルックナー:交響曲 第9 番 ニ短調 WAB109
ハンブルク・フィルハーモニカー/
シモーネ・ヤング(指揮)
録音 2014 年10 月25-27 日 ハンブルク ライスハレ ライヴ収録

 シモーネ・ヤングとハンブルク・フィルによるブルックナー(1824-1896)の交響曲全集ツィクルスも、そろそろ完成に近づいてきました。
 注目の第9 番は、ヤングは未完の終楽章を省いた3 楽章版で演奏、ブルックナーの遺志を生かしたものとなっています。
 ここでも彼女は、ブルックナーが要求する造形美と、崇高なる神への憧れを見事に具現化した堅固かつ力強い演奏を成し遂げており、たとえ終楽章がなくとも作品が完結することを端的に示しているようです。
 まさに宇宙と一体となったかのような壮大な響きを堪能できるでしょう。

Recording Producer, digital Editing, 5.0 Mix & Mastering: Jens Schunemann,
Recording Engineer: Christian Feldgen ・ SACD Authoring: Ingo Schmidt-Lucas,
Cybele AV Studios
 


OC962
(2CD)
\3100→\2890
グラーツ歌劇場 ライヴ
 ヤナーチェク:歌劇「イェヌーファ」3 幕
イェヌーファ…ガル・ジェイムズ(ソプラノ)/
ブリヤ家のおばあさん…ドゥニャ・ヴェイソヴィチ(アルト)/
ラツァ・クレメニュ…アレシュ・ブリスツェイン(テノール)/
シュテヴァ・ブリヤ…タイラン・ラインハルト(テノール)/
コステルニチカ・ブリヤ…イリス・フェルミリオン(ソプラノ)/
製粉所の親方…ディヴィッド・マクシェーン(バリトン)/
村長…コンスタンティン・シフィリス(バリトン)/
村長夫人…ステファニー・ヒールマイアー(メゾ・ソプラノ)/
カロルカ…タチアナ・ミユス(メゾ・ソプラノ)/
羊飼い…フラン・ルバーン(メゾ・ソプラノ)/
バレナ…シュ・シャオイ(ソプラノ)/
ヤノ…ナザニン・エザジ(ソプラノ) 他/
ヴァイオリン・ソロ…岩城風佑(ふゆ)/
グラーツ・フィルハーモニー管弦楽団/
グラーツ歌劇場少年少女合唱団/
ディルク・カフタン(指揮)
録音 2014 年5 月7.17.21.22 日 グラーツ歌劇場 ライヴ収録
 OEHMS レーベルと、オーストリア第二の規模の都市グラーツにある「グラーツ歌劇場」との初の共同制作となったのが、このヤナーチェク(1854-1928)の「イェヌーファ」です。
 彼の3 作目となるこの「イェヌーファ」は、チェコの小さな村で起こる物語で、複雑な人間関係が引き起こす悲劇です。いとこ同士で愛し合い、子どもを身篭ったイェヌーファ。その身を案じる継母コステルニチカは、イェヌーファのためを思い、彼女が産んだ子どもを川に捨ててしまいます。
 この物語にヤナーチェクがつけた音楽は、民謡調の親しみ易いメロディであり、また時として登場人物の心理を的確に表すものであり、と聞き応えたっぷりのものです。
 ここではタイトルロールにイスラエル出身の期待の若手、ガル・ジェイムズ、またキーパーソンとなるコステルニチカにはヴェテラン、イリス・フェルミリオンを起用し、迫真の物語を創り上げています。
 また第2 幕でのイェヌーファのモノローグの場面で、素晴らしいヴァイオリン・ソロを聞かせるのは日本のヴァイオリニスト、岩城風佑(ふゆ)。彼女は現在グラーツ・フィルハーモニーのコンミスを務めており、この上演の際は舞台上でイェヌーファと直接絡んでいたりと大活躍を果たしています。
 


OC963
(2CD)
\3100→\2890
キタエンコ(指揮)&ケルン・ギュルツェニヒ管
 「くるみ割り」とふたごのオペラ
  チャイコフスキー:歌劇「イオランテ」
イオランタ…オレシャ・ゴロフネーヴァ(ソプラノ)/
レネ王…アレクサンダー・フィログラドフ(バス)/
ローベルト…アンドレイ・ボンダレンコ(バリトン)/
ボデモン…ドミトロ・ポポフ(テノール)/
イブン=ハキヤ…フラディスラフ・スリムスキ(バリトン)/
アルメリク…ジョン・ホイゼンレーダー(テノール)/
ベルトラン…マルク=オリヴィエール・エッテルリ(バス)/
マルタ…ユスティナ・サムボルスカ(アルト)/
ブリギッタ…ダリア・シェヒター(ソプラノ)/
ラウラ…マルタ・ウリク(メゾ・ソプラノ)/
ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団/
ケルン歌劇場合唱団/
ドミトリー・キタエンコ(指揮)
録音 2014年10月17-19日 ケルン フィルハーモニー

 チャイコフスキー(1840-1893)の交響曲全集ツィクルスを完成させたキタエンコですが、まだまだこの作曲家へと燃やす愛の炎は消えていなかったのです。
 この「イオランタ」は1892年のクリスマス・シーズンである12月18日に、あの「くるみ割り人形」と同日初演された1幕の短いメルヘン・オペラです。
 さすがに2演目の同時公演は壮大すぎたのか、翌日チャイコフスキーは弟に「2つの華麗な作品で目が疲れた」と手紙を書いたといいます。
 またグスタフ・マーラーがこの作品を1893年1月3日にハンブルク、1900年3月22日にウィーンで、それぞれ初演しているというのも興味深いところです。
 そんな愛らしいこの作品、内容は盲目の姫と彼女を巡る人々の物語。全ての登場人物は優しく思いやりに溢れ、物語もほのぼのと進行し、もちろん最後はハッピーエンドで締めくくられます。
 


OC445
\2100→\1890
マルクス・シュテンツ(指揮)&ケルン・ギュルツェニヒ管
 アルノルト・シェーンベルク:
  1.交響詩「ペレアスとメリザンド」Op.5/
  2-4.ヴァイオリン協奏曲 Op.36
コーリャ・ブラッハー(ヴァイオリン)…2-4/
ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団/
マルクス・シュテンツ(指揮)
録音 2013年1月5-10日…1, 2013年9月7-11日…2-4 ケルン、スタジオ・シュトルベルガー・シュトラーセ
 シェーンベルク(1874-1951)が手がけた唯一の交響詩「ペレアスとメリザンド」です。題材となったのは、メーテルランクの同名の戯曲で、当時ドビュッシーやフォーレ、シベリウスらもこの作品に音楽を付けています。
 シェーンベルクが無調を取り入れる前の作品は、どれもが後期ロマン派風の味わいを持っていますが、この作品もその例に漏れることなく、美しくまったりとした響きをたっぷりと堪能できるものです。
 もう1曲の「ヴァイオリン協奏曲」はその30年以上も後に書かれたもので、こちらは厳格な十二音技法に則って書かれています。難解な作風の中に、時折ロマンティックな風情が見え隠れする印象的な音楽です。
 マーラーの交響曲ツィクルスを完成させたマルクス・シュテンツの的確な指揮で、この精緻な音楽をお楽しみください。ヴァイオリン独奏は、これまた名手コーリャ・ブラッハーが担当しています。
 

OC1821
\2400
ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル:
 オルガンと管弦楽のための新しい協奏曲集

  (ハンスイェルク・アルブレヒト編曲)
 1.シバの女王の到着-オラトリオ「ソロモン」HWV67より/
 2-4.オルガンと管弦楽のための協奏曲 ハ長調-オラトリオ「サウル」HWV53より/
 5-9.独奏オルガンのためのコンチェルト ニ長調-
   組曲「王宮の花火の音楽」HWV351/
 オルガンと管弦楽のための「イスラエルの王、サウル」-
  オラトリオ「サウル」HWV53より3つの組曲
 10-15.第1組曲「ハレルヤ」/
 16-22.第2組曲「鐘」/23-29.第3組曲「復活」>
マルティン・シュメディング
 (オルガン=ミュンヘン,ゼンデリンク 昇天教会 1994年)…2-4.10-29/
ハンスイェルク・アルブレヒト
 (オルガン=ハレ/ザーレ マルクト教会
  「Unser lieben Frauen 1984/2007年)…1.5-9/
ミュンヘン・バッハ管弦楽団/
ハンスイェルク・アルブレヒト(指揮)…2-4.10-29
録音 2014年9月4.5日 ハレ/ザーレ マルクト教会…1.5-9, 2014年1月8-10日 ミュンヘン ゼンデリンク 昇天教会…2-4.10-29
 常にオルガンのための斬新なレパートリーを模索していることで知られる、オルガニスト&指揮者ハンスイェルク・アルブレヒトの最新作は、ヘンデル(1685-1759)の諸作品を「オルガン・ソロもしくはオルガンと管弦楽のための協奏曲」へと編曲したという神をも畏れぬ大胆なものです。
 壮麗なオルガンで高らかに演奏される「シバの女王の到着」の音楽から、普段耳にする同曲とは随分表情が異なりますが、それ以降も驚くばかりに見事な曲が続きます。
 圧巻は、最後に置かれたオラトリオ「サウル」の音楽を基に創り上げた組曲。遊び心と探究心が融合した聞き応えたっぷりのアレンジをお楽しみください。指揮者としてもオルガニストとしても、素晴らしい活躍をしているアルブレヒトにもぜひ拍手を!
 

OC1824
\2400
ウィリアム・ヨン:モーツァルトのソナタを弾く 〜
 W.A.モーツァルト:ピアノ・ソナタ集

  1-3.ピアノ・ソナタ 第2番 ヘ長調 K280/
  4-6.ピアノ・ソナタ 第9番 ニ長調 K311/
  7-9.ピアノ・ソナタ 第12番 ヘ長調 K332/
  10-12.ピアノ・ソナタ 第16番 ハ長調 K545
ウィリアム・ヨン(ピアノ)
録音 2014年10月28-30日 ベルリン クルトゥルスタール,ブリッツ城
 2014年にリリースされた第1集(OC880)に続く、韓国のピアニスト、ウィリアム・ヨンのモーツァルト・ソナタ第2集。ここでも伸びやかな歌心と確かなテクニックで、モーツァルト(1756-1791)の典雅な音楽を丁寧に、そして美しく奏でています。
 溌剌とした第2番のヘ長調ソナタでの闊達さ、第9番での優雅な語らい、疾走する第12番の終楽章、そしてピアノ学習者なら必ず手がける第16番ハ長調の奥深さ…など、新しい発見がたくさんあることでしょう。
 

OC1827
(2CD)
\3100
イヴェタ・アプカルナ/バッハとグラスを弾く 〜
 J.S.バッハ&フィリップ・グラス:オルガン作品集

 <CD1:J.S.バッハ(1685-1750):作品集>
  1.トッカータとフーガ ニ短調 BWV565/
  2.パストラーレ ヘ長調 BWV590/
  3-4.前奏曲とフーガ 変ホ長調 BWV552/
  5.パッサカリア ハ短調 BWV541/
  6-7.前奏曲とフーガ ト長調 BWV541/
  8-9.前奏曲とフーガ ニ長調 BWV532/
  10.オルガンのための小品(幻想曲 ト長調)BWV572/
 <CD2:フィリップ・グラス(1937-):作品集>
  1.ダンス 第4番(1979)/2.マッド・ラッシュ(1979)/
  3.ミュージック・カントリー・モーション(1969)/
  4.歌劇「サチャグラハ」第3幕より
    「コンクルージョン」(1980,M.リースマン編)/
  5.ダンス 第2番(1979)
イヴェタ・アプカルナ
(オルガン=アブテイ・ヒンメロート,
 クライス・オルガン 1962/2006年)
録音 2013年6月&10月 ドイツ,ヒンメロート修道院 クライス・オルガン
 ラトヴィアで学んだ若きオルガニスト、イヴェタ・アプカルナ。OEHMSレーベルからは、これまでにフランス作品集(OC678)と、ブラウンフェルスの作品集(OC411)をリリースしていますが、他にも、「グラゴル・ミサ」でもオルガンを演奏したり、現代曲をトランペット奏者と共演したりと、まさに八面六臂の活躍をしています。
 今回のアルバムも、これまた個性的なもので、2枚組のうちの1枚は、端正で荘厳なバッハ作品、そしてもう1枚はなんとアメリカの現代作曲家、フィリップ・グラスの作品集という面白いものです。
 対位法を駆使したバッハ作品に比べ、グラスの作品は基本的にミニマル重視。しかしこの対比がなんとも言えず耳に残るのです。オルガンの持つ可能性を極限まで追求した2枚組と言えるでしょう。
 

OC1833
\2400
MORGEN! ミヒャエラ・シュースター:ロマン派歌曲を歌う
 1.ヨハネス・ブラームス(1833-1897):下の谷底には Wo033-6/
 2.ブラームス:昔の恋 Op.72-1/
 3.ブラームス:セレナード Op.106-1/
 4.ブラームス:失望 Op.72-4/
 5.ブラームス:もうおまえのところには行かない Op.32-2/
 6.ブラームス:5月の夜 Op.43-2/
 7.ブラームス:子守歌 Op.49-4/
 8.ローベルト・シューマン(1810-1856):献呈 Op.25-1/
 9.シューマン:東方のばらより Op.25-25/
 10.シューマン:松雪草 Op.79-27/
 11.シューマン:民謡 Op.51-2/
 12.シューマン:ことづて Op.77-5/
 13.シューマン:重苦しい夕べ Op.90-6/
 14.シューマン:レクイエム Op.90-7/
 15.マックス・レーガー(1873-1916):森の孤独 Op.76-3/
 16.レーガー:静かな園は眠り Op.98-4/
 17.レーガー:死の言葉 Op.62-12/
 18.レーガー:愛の歌 第7番「子守歌」/
 19.レーガー:謙虚な羊飼い Op.97-4/
 20.リヒャルト・シュトラウス(1864-1949):ダリヤ Op.10-4/
 21. R.シュトラウス:単調さ Op.69-3/
 22. R.シュトラウス:物言わぬ花 Op.10-6/
 23. R.シュトラウス:憩え、わが心 Op.27-1/
 24. R.シュトラウス:サフラン Op.10-7/
 25. R.シュトラウス:解き放たれて Op.39-4/
 26. R.シュトラウス:明日の朝 Op.27-4
ミヒャエラ・シュースター(メゾ・ソプラノ)/
マルクス・シュレンマー(ピアノ)
録音 2012年7月12日 エッパン,リートの夏音楽祭 クンストザール
 マーラー、ワーグナーなどの後期ロマン派作品を得意とするメゾ・ソプラノ歌手ミヒャエラ・シュースター。あの名歌手ブリギッテ・ファスベンダーも彼女に最大の賛辞を贈るほどに、素晴らしい歌手として知られています。
 そんな彼女の魅力を最大に引き出したこの歌曲集は、本当にロマンティックであり、また言葉と音楽の融合から生まれる美をしみじみと味わわせてくれるものです。
 選曲も良く練られており、ブラームスのドイツ民謡歌曲の1曲でひっそりと始まり、シューマン、レーガーで少しずつ人生の深淵を伺わせながら、最後はリヒャルト・シュトラウスの「明日の朝」で希望の光を見せてくれるという、1枚を聴きとおすと何となく嬉しくなるというものです。
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OC1834
\2400→\2190
エストラーダ&ウィーン・トーンキュンストラー管
 メンデルスゾーン・チクルス最新巻
メンデルスゾーン:交響曲 第4番&第5番

 1-4.交響曲 第4番 イ長調「イタリア」Op.90/
 5-8.交響曲 第5番 ニ短調「宗教改革」Op.107
ウィーン・トーンキュンストラー管弦楽団/
アンドレス・オロスコ=エストラーダ(指揮)
録音 2014年4月3.4日 ウィーン楽友協会大ホール
 アンドレス・オロスコ=エストラーダとウィーン・トーンキュンストラー管弦楽団によるメンデルスゾーン(1809-1847)の第2集です。
 前作の第1番&第3番のカップリング盤よりも、一層緊密な関係が感じられるこの演奏。指揮者とオーケストラの良い関係が伺われます。
 2015年からはどちらも新しいパートナーを得て(オロスコ=エストラーダはヒューストン交響楽団の首席指揮者、トーンキュンストラー管弦楽団は佐渡裕を首席指揮者に迎えることが決定)一層飛躍していくのではないでしょうか。
 何はともあれ、この素晴らしい2曲のメンデルスゾーンをお聴きください。




エストラーダ&ウィーン・トーンキュンストラー管
メンデルスゾーン・チクルス旧譜

OEHMS
OC898
\2400→\2190
エストラーダ&ウィーン・トーンキュンストラー管
 メンデルスゾーン・チクルス

 メンデルスゾーン:交響曲 第1番&第3番

 1-4.交響曲 第1番 ハ短調 Op.11/
 5-8.交響曲 第3番 イ短調「スコットランド」Op.56
ウィーン・トンキュンストラー管弦楽団/
アンドレス・オロスコ=エストラーダ(指揮)
録音 2011年10月2.5日…1-4, 2013年2月17.20日…5-8 ウィーン ムジクフェライン、Goldener Saal ライヴ収録 Recording Producer & Editing: Florian Rosensteiner
 1977年コロンビア生まれの指揮者アンドレス・オロスコ=エストラーダ。2010年からクリスチャン・ヤルヴィの後任としてウィーン・トンキュンストラー管弦楽団を纏め上げ、その類い稀なる才能が話題となっています。前作のエベルリオーズのフレッシュな解釈や、オーケストラの自主制作盤であるマーラーの第1番での奔放な演奏で、じわじわと人気を集めている彼、2014/2015年のシーズンからhr交響楽団(フランクフルト放送交響楽団)の首席指揮者として、また2015年の9月からはロンドン・フィルハーモニー管弦楽団の首席客演指揮者として、一層の活躍が期待されています。
 そんなエストラーダの新作はメンデルスゾーン(1809-1847)の第1番と第3番の交響曲集。はじける若々しさと野心的な演奏は、確かに聴き手の心をくすぐるものです。

PREISER
PRCD 90796
(SACD HYBRID)
\2400→¥2190
エストラーダ&ウィーン・トーンキュンストラー管
 メンデルスゾーン:
  交響曲第2 番変ロ長調Op.52「讃歌」
クリスティアーネ・エルツェ(S)
シモーナ・シャトゥロヴァー(S)
イアン・ボストリッジ(T)
シネ・ノミネ合唱団(リーダー:ヨハネス・ヒーメツベルガー)
ウィーン・トーンキュンストラー管弦楽団
 (現ニーダーエステライヒ・トンキュンストラー管弦楽団)
アンドレス・オロスコ=エストラーダ(指揮)
録音:2010 年10 月1 日、3 日ウィーン・ムジークフェライン大ホール(ライヴ)/マルチチャンネル・ステレオ /2.0 ステレオ

 器楽のみで演奏される、3 楽章からなるシンフォニアのあと、3 人のソリストと合唱をともなう巨大な第2 部で締め括られる構造から、ベートーヴェンの第9 交響曲を想起させるともいわれる交響曲第2 番は、いみじくも作曲者自身による「讃歌−聖書の言葉による交響カンタータ」のタイトルが示すように、メンデルスゾーンが理想としていたJ.S. バッハの宗教曲へと連なるオマージュとしての性格が顕著な内容となっています。
 それだけに、声楽パートの比重も必然的に高まるところですが、ここではソプラノにエルツェ、シャトゥロヴァー、そしてテノールにはボストリッジと、人気実力ともたいへん魅力的な顔ぶれが起用されています。
1991 年に地元のウィーン音楽大学で設立されたシネ・ノミネ合唱団は、1997 年にもムジークフェラインザールで第2 交響曲の演奏経験を持つほか、2006 年にはクリスチャン・ヤルヴィの指揮で、バーンスタインのミサ曲のライヴ・レコーディングにも参加しており、トーンキュンストラー管との共演経験も豊富。
 会場のムジークフェラインザールは、極上の響きで知られる世界屈指のホールという点で録音条件が整えられているのもポイントといえるでしょう。
 2010 年秋のウィーン・フィルへのデビューも大成功を収め、ますます才気とカリスマぶりを爆発させているオロスコ=エストラーダ、おおいに期待したいところです。



オロスコ=エストラーダ
ベストセラー・アルバム

PREISER
PRCD 90784
(SACD HYBRID)
\2400→¥2190
オロスコ=エストラーダ&ウィーン・トーンキュンストラー管
 マーラー:交響曲第1番ニ長調「巨人」
ウィーン・トーンキュンストラー管弦楽団
 (現ニーダーエステライヒ・トンキュンストラー管弦楽団)
アンドレス・オロスコ=エストラーダ(指)

録音:2009年10月3日、4日ウィーン・ムジークフェライン大ホール(ライヴ)。マルチチャンネル・ステレオ、2.0ステレオ、57’26”

2009 年10 月のトーンキュンストラー管音楽監督就任コンサートにおけるマーラーの「巨人」ライヴ

【トラックタイム】I.16’37”+II.08’20”+III.12’06”+IV.20’23”=TT.57’26”

 


OEHMS
OC869
\2400→\2190
オロスコ=エストラーダ&ウィーン・トーンキュンストラー管
 ベルリオーズ:幻想交響曲Op.14
ウィーン・トーンキュンストラー管弦楽団/
アンドレス・オロスコ=エストラーダ(指揮)
録音 2012年10月07日 ライヴ録音 ウィーン ムジークフェライン,ゴルデナー・ザール Recording Producer & Editing:Florian Rosensteiner (ORF)/Sound Engineer: Andreas Karlberger (ORF)
 1977年、コロンビア、メデジン生まれの若手指揮者アンドレス・オロスコ=エストラーダ。もともとはヴァイオリニストとして才能を伸ばしていましたが、彼はウィーン国立音楽大学でブルーノ・マデルナ、ハンス・スワロフスキーの弟子であるウーロシュ・ラヨヴィチに指揮を学び、指揮者としての能力を開花させ、各地の歌劇場指揮者として研鑽を積んだ後に、2009年からウィーン・トーンキュンストラー管弦楽団の首席指揮者を務めることになりました。
 このアルバムはそんな彼とオーケストラの初のアルバムとなります。
 最近の若手指揮者の例にもれず、レパートリーは幅広いのですが、彼がとりわけ愛しているのはロマン派とウィーンの古典派であり、また現代音楽とスペイン音楽だそうです。
 このアルバムではそんな彼の伸びやかな才能を存分に感じることができるでしょう。


ONDINE



ODE-1261
\2400→\2190
ソイレ・イソコスキ(ソプラノ)
 ショーソン/ベルリオーズ/デュパルク:管弦楽伴奏歌曲集

 1-3.エルネスト・ショーソン(1855-1899):愛と海の詩 Op.19
  <水の花/間奏曲/愛の死>/
 4-9.エクトル・ベルリオーズ(1803-1869):夏の夜 Op.7
  <ヴィラネル/ばらの精/入り江のほとり/
   君なくて/墓地にて/知られざる島>/
 10.アンリ・デュパルク(1848-1933):ロズモンドの館/
 11.デュパルク:旅へのいざない/
 12.デュパルク:悲しき歌
ソイレ・イソコスキ(ソプラノ)/
ヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団/
ジョン・ストルゴーズ(指揮)
 録音 2014 年9 月8.10.15 日 フィンランド、ヘルシンキ・ミュージック・センター
 全ての歌と詩に深い共感を持ち、どんな歌でも的確に歌いこなす世界最高のリリック・ソプラノ、ソイレ・イソコスキ。今回彼女が歌ったのは、管弦楽伴奏によるフランスの歌曲集です。繊細な表現と、ワーグナー的な雄大さが求められるショーソンの「愛と海の詩」、愛するマリーのためにベルリオーズが書いた「夏の夜」の2 つの歌曲集と、デュパルクの「旅へのいざない」を含む3 つの歌。これらは、ただ“フランスの歌”と一括りにしてしまうにはいかないほどに、性格の違うものですが、イソコスキはこれらを丁寧に歌い分けると同時に、彼女ならではの表現力で、色々な愛の形を聴き手に問うています。ストルゴーズのしなやかで重厚な指揮もきわめて魅力的です。
 


ODE-1273
\2400→\2190
ラルス・フォークト(ピアノ)
 J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV988
ラルス・フォークト(ピアノ)
録音 2014 年3 月24-26 日 ドイツ ケルン,ドイツ放送,カンマームジークザール
 クラシック音楽好きなら、必ず耳にしているはずの「ゴルトベルク変奏曲」。もちろんこれまでも、何枚ものLP やCD が発売され、各々の演奏家たちが、その技術と表現力を競ってきました。
 今回、この曲を演奏しているのはドイツ生まれの中堅ピアニスト、ラルス・フォークトです。ドイツ伝統のレパートリーはもちろんのこと、現代曲も得意であり、また近年はオーケストラの指揮にも積極的に手を染めている彼の満を持してのバッハ(1685-1750)は、音の一つ一つが余韻を残しながら消えて行くような冒頭のアリアを聴いただけで、この演奏が素晴らしいものであることを強く実感できるはず。
 これはピアノの表現の限界に挑戦するものであり、一人こつこつと石を積み上げていくような実直さも窺える、まさに孤高の演奏と言えるものです。
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ODE-1270
\2400→\2190
セーゲルスタム(指揮)&トゥルク・フィル
 トイヴォ・クーラ:2 つの南オストロボスニア組曲 他

  1.祝典行進曲 Op.13/
  2-6.南オストロボスニア組曲 第1 番 Op.9
   <情景/民謡/オストロボスニア舞曲/悪魔のダンス/夕暮れの歌>/
  7-11.南オストロボスニア組曲 第2 番 Op.20
   <花嫁の到着/森の雨/メヌエット/孤児のポルスカ/鬼火>/
  12-13.前奏曲とフーガ Op.10
トゥルク・フィルハーモニー管弦楽団/
レイフ・セーゲルスタム(指揮)
録音 2015 年1 月20-22 日 フィンランド トゥルク・コンサート・ホール

 NAXOSのシベリウスに続いてセーゲルスタム&トゥルク・フィルの進撃が止まらない。
 録音契約が解禁されたか何かなのか?
 そんな彼らの新譜はONDIENから。今回はフィンランドの美しくも切ない抒情を乗せたトイヴォ・クーラの作品集。どれも珍しい作品ばかりだが、これからもこういった「北欧の知られざる名曲集」的録音が続いていく可能性は十分ありうる。

 それにしてもセーゲルスタム、メジャー・オケと袂を分かち、トゥルク・フィルと後半生を共にする決断をしたのか。
 セーゲルスタムの今後の活躍が非常に気になり、そして楽しみである。




 フィンランドの作曲家トイヴォ・クーラ(1883-1918)は、作曲家としてこれから充実した活動をしていくという矢先に、口論の末、銃で撃たれてしまうという悲劇的な死を遂げた人です。
 シベリウスに作曲を学び、留学先のパリではフランクの影響を受けたという彼の作品は、フィンランドの自然や国民気質が反映されていて、聴き手にも高揚感をもたらすことで知られ、熱狂的なファンも存在します。
 ただ、志半ばでこの世を去ってしまったため、作品の数はあまり多くなく、また演奏される機会もあまり多くありません。もちろん録音も然りです。
 この作品集は、彼の作風を端的に示すものであり、どれも印象的な旋律と、少し影のある管弦楽の響きを持っています。セーゲルスタムはこれらの曲を共感たっぷりに指揮、曲の魅力を存分に伝えています。



美しいクーラのピアノ三重奏曲。
1時間近い大作です。

BIS 56
\2800
北欧の室内楽作品集
 トイヴォ・クーラ:ピアノ三重奏曲 イ長調 Op. 7
 メリカント :ヴァイオリンとピアノのための前奏曲
 メリライネン:オプスクルム
 レイフ・セーゲルスタム :ヴァイオリントピアノのための詩曲
リーサ・ポヒョラ(ピアノ)
パーヴォ・ポヒョラ(ヴァイオリン)
エンスティ・ポヒョラ (チェロ)

 今から20年前、このアルバムを聴いて、世の中に「ピアノ三重奏曲」という美しくも豊かな音楽ジャンルがあると知った。
 なだらかで抒情的な美しいクーラのピアノ三重奏曲。とくに第3楽章はチャイコフスキー、ラフマニノフ並みに切ない。

 奇しくもこのアルバムの最後に収録されている不思議な作品を書いた人は、数年後に偉大な指揮者として世に知られることになる。さすがに当時は予想もしていなかった。

  

ORCHID CLASSICS



ORC100050
\2100→\1890
エドナ・スターン待望の新譜!
 Me-Su-Bach J.S.バッハ:パルティータ集

 1-6.パルティータ 第1番 変ロ長調 BWV825
  <前奏曲/アルマンド/クーラント/サラバンド/メヌエット I-II/ジーグ>/
 7-12.パルティータ 第2番 ハ短調 BWV826
  <シンフォニア/アルマンド/クーラント/サラバンド/ロンド/カプリッチョ>/
 13-19.パルティータ 第6番 ホ短調 BWV830
  <トッカータ/アルマンド/クーラント/アリア/
   サラバンド/テンポ・ディ・ガボット/ジーグ>
エドナ・スターン(ピアノ)
録音 2014年10月 フランス コンピエーニュ帝国劇場

 クリスティアン・ツィメルマン、レオン・フライシャーなど著名なピアニストに師事し、その才能が高く評価されているピアニスト、エドナ・スターン。彼女はベルギーで生まれ、イスラエルで少女時代を送ります。
 6歳でピアノを始め、その後1996年から4年間ツィメルマンに師事、スイスのバーゼルに移ってからも数多くのピアニストの薫陶を受けています。
 2003年からはフォルテピアノの演奏も手掛けるようになり、J.S.バッハ(1685-1750)やC.P.E.バッハの作品から、ルチアーノ・ベリオの作品まで幅広いレパートリーを有することでも知られています。
 日本にも来日経験があり、何枚かのCDでも素晴らしい演奏を披露しています。このアルバムの演奏からも、彼女がどれほどバッハの作品を大切にしているかが理解できるのではないでしょうか?
 タイトルの「Me-Su-Bach」というのは、彼女によると一種の言葉遊びで、
  Me-私の個人的で重要な、そして主観的な要素を交えた解釈
  Su-イタリア語の前置詞「Su」は英語で「そのあたり」のような意味を持ち、一般的には「近いもの」
  Bach-これがメインテーマ
 こんな意味合いが込められているのだそうです。




エドナ・スターン/注目の旧譜

AMBROISIE
AM 197
\2700
ショパン:作品集
 3つの新しいエチュードより
  (1)アンダンティーノ ヘ短調
  (2)アレグレット 変イ長調
  (3)アレグレット 変ニ長調
 (4)バラード第2番 ヘ長調 op.38
 (5)ピアノ・ソナタ第2 番 変ロ短調 op.35
 (6)ワルツ第5番 変イ長調 op.42
 (7)プレリュード 嬰ハ短調 op.45
 (8)ワルツ第12番 ヘ短調 op.70-2
 (9)バラード第3番 変イ長調 op.47
 (10)ワルツ第7番 嬰ハ短調 op.64-2
 (11)プレリュード第20番 ハ短調 op.28
エドナ・スターン(ピアノ/1842年プレイエル)

プレイエルのあたたかみのある音色で聴く 詩情豊かなショパンの世界

録音:2009年12月

 イスラエルのピアニスト、エドナ・ステルン(スターン)が、詩情豊かな音色のプレイエルで紡ぐ魅力のショパン作品集。
 半音階が多用されているプレリュード嬰ハ短調の夢のような美しさは見事です。
 ソナタ第1楽章のたっぷりとした歌わせ方はスターンのセンスとプレイエルの音色の完璧な調和の賜物です。


ZZT100901
\2600
これが、本当に現代ピアノ――?
モーツァルト(1756〜91):
 1) ピアノ協奏曲 第9番 変ホ長調 KV271「ジュノム」(1777)
 2) ピアノ協奏曲 第12番 イ長調 KV414(1783)
 3) ピアノ協奏曲 第14番 変ホ長調 KV449(1783)
エドナ・スターン(ピアノ)
アリー・ファン・ベーク指揮
オーヴェルニュ室内管弦楽団

 モーツァルトの音楽にぴったり寄り添う、当時の楽器さえ髣髴させる繊細・自在なタッチは、弾き手が腕利きのフォルテピアノ奏者だからこそ...!ラ・フォル・ジュルネ常連の俊英団体オーヴェルニュco.も精巧・爽快、これぞ新時代の名演。

  ヨーロッパの音楽シーンは、本当に奥が深くて変幻自在です――伝統にしっかりと根ざして脈々と深められ続けているものもあれば、続々と新機軸を打ち出してくるものごともある。常々驚かされっぱなしですが、そんなヨーロッパでも他のどの国にもまして新鮮なことが起こりやすいのが、フランスのクラシック音楽シーンではないでしょうか?
 現代音楽の最先端でスペクトル楽派などという「音楽」というものの根本を揺るがす音響芸術を開花させたのも、地方政府が古楽バンドに出資し、その地方の伝統と密接に結びついた、歴史遺産としての古楽を思いがけないフレッシュな演奏で聴かせてくれるのも、あるいは地元の伝統とはまったく関係なくとも、シャンゼリゼ劇場やグルノーブル歌劇場のような大舞台がヘレヴェッヘやマルゴワールといった指揮者に企画を任せ、ロマン派以降の音楽をどんどん古楽器演奏で“脱構造化”してきたのも、物事の停滞をきらうかのように(物事の本質を歪めずに)新鮮な息吹をどんどん取り込むフランス人たちならではの感性なのかもしれません。
 古楽路線...といえば、逆に現代楽器の演奏家たちも積極的にピリオド奏法を取り入れるようになった昨今、カリスマ指揮者の鶴の一声ではなく、演奏者ひとりひとりの個性・自発性の集成としてピリオド的なアプローチを具現化しているオーケストラもフランスには少なくありません。ラ・フォル・ジュルネで日本にもしばしば登場している、レ・シエクル室内管と少数精鋭・オーヴェルニュ室内管は、その二大巨頭と言っても過言ではないでしょう。
 前者は適宜古楽器を使いますが、オーヴェルニュ室内管は基本的に現代楽器だけを用いつつ、鋭角的にきびきびとコントラストの強い表現を打ち出し、古典派やバロックの造形美をあざやかに浮き彫りにする演奏を続けている名団体(5月の連休、東京フォーラムでその粋な響きを愉しまれた方も多いことでしょう)。しかしこのモーツァルト・アルバムが何より驚きなのは、徹頭徹尾現代楽器、つまりピアノも現代楽器もいいところのゴージャスな楽器を使っているのに、過度にロマンティックな喧しさとは無縁、フォルテが鳴りすぎることもピアノが感傷的すぎることも全くない、いかにも古典派的な音作りで迫ってくるところ...
 ペダルもちゃんと上手に使って鳴らすところは鳴らしているのに、基本的にタッチが繊細かつ1音1音、天才的なセンスでぴたりと無駄のない音量の音を探り当て続けているせいか、何だかモーツァルト時代の構造を残したフォルテピアノの演奏を聴いているような気になってくるんです!
 なぜか。
 それは演奏者が、自身フォルテピアノや時代ごとのヴィンテージピアノを的確に使い分けて名演を続けている才人エドナ・ステルンだから!
 Naive で1842 年製プレイエルによるショパン解釈を聴かせたのも記憶に新しいところ。

 

ORC100048
\2100
パブロ・オルティス:“Gallos Y Huesos”おんどりと骨
《おんどりと骨》
 1.おんどりと骨:Si cuando cae la noche‐もし、夜の台所に行くのなら/
 2.おんどり:Quien ha visto la espalda‐誰かが背後から見ている/
 3.骨:Quien cada dia‐誰かが毎日彼の料理を食べている/
 4.おんどり:Nadie era capaz de imaginar‐誰にも想像できない/
 5.骨:Quien ha visto el cogote‐誰もがおんどりの首が骨に変わるところを見ている/
 6.おんどり:El vacio del plato‐空の皿と骨が待つ/
 7.骨:Alguien que sostiene el borde‐洗い場の中の皿の隅を誰かが/
 8.おんどり:El gallo es de esos animales-おんどりは動物の中の一つの種類/
 9.骨:Sin embargo‐にもかかわらず、おんどりの疲れは理解されない/
 10.おんどり:Cuando se tiene la carne‐皿の上の肉は知っている/
 11.骨:A veces, cuando el gallo‐多分、おんどりの思考は進化している/
 12.おんどり:Antes de cerrar los ojos‐目を閉じる前におんどりは/
 13.骨:Anos de acumular en la pileta‐洗い場の中に蓄積された骨/
 14.おんどり:Hace falta una lengua‐説明するには言葉が必要/
 15.骨:Quien se detenga n la cocina‐骨について考えるために誰かが台所に残る/
 16.おんどり:Pero a la larga‐しかし、長きに渡ると思い出はかすむ/
 17.骨:El animal se ha ido‐動物たちは輝きと沈黙を家の中に残す/
 18.おんどり:Cuando se mira al gallo‐暗いところからおんどりをみると/
 19.骨:Quien ha visto la neblina‐誰かが骨から生じた霧を見ている/
 20.おんどり:Si alguien llega‐もし誰かが来たら台所の排水場に/
 21.骨:Uno piensa frente a la pileta‐流し場にあるのはただの骨/
《ノートカー》
 22.オルガン・ソロ/
 23.イン・ノミネ・ドミニ/24.天使たちのよろこび/25.オルガン・ソロ/
 26.クオ・ヴェルシクロス/27.シングラーエ・モトゥス/28.オルガン・ソロ/
 29.この本/30.クム・アドフク・インヴェヌルス/31.聖処女よ、何を/
 32.オルガン・ソロ/33.クレアの聖人/
 34.オルガン・ソロ/35.その後/36.オルガン・ソロ
《おんどりと骨》
エルセ・トープ(ソプラノ)/
シーネ・アスムセン(ソプラノ)/
ハンナ・カッペリン(ソプラノ)/
エレン・マリー・ブリンク・クリステンセン(アルト)/
シネ・トフテ・ハンニバル(アルト)/
ヤコブ・セルベルグ(バリトン)/
ティーネ・レーリング(ハープ)/
アルス・ノヴァ・コペンハーゲン/
ポール・ヒリアー (指揮)/
《ノートカー》
マイルス・ラレメント(テノール)/
クリストファー・ワトソン(テノール)/
ヤコブ・ブロック・イェスペルセン(バス)/
クリストファー・バウワーズ=ブロードベント(オルガン)/
アルス・ノヴァ・コペンハーゲン/
ポール・ヒリアー(指揮)
録音 《おんどりと骨》2013年2月4-7日 コペンハーゲン ガルニソン教会/《ノートカー》2011年3月11-12日 コペンハーゲン ホルメンス教会
 アルゼンチンの現代作曲家、現在カリフォルニア州立大学の作曲科の教授でもあるパブロ・オルティス(1956-)。彼とと指揮者、ディレクター、ポール・ヒリアーのコラボから生まれた不思議な感触を持つこのアルバムは、日常生活に潜む深い闇を描き出し、それを浮遊感ある美しいメロディで彩ったものです。タイトルの「おんどりと骨」は、アルゼンチンの現代作家Sergio Chejfecの詩を用いたもので、その名の通り、羽ばたく翼を持つおんどり、食事の風景、そして台所に遺された骨の物語で、これは5人の女声歌手、バリトン、そしてハープという稀な組み合わせで表現されます。
 もう一つの作品「ノートカー」は、9世紀に実在したベネディクト会修道士で、吃音者であったとされるノートカーの言葉がテキストに用いられています。1000年以上前に書かれたこの詩にオルティスは深い感銘を受けたというものです。オルガン・ソロを挟みながら神秘的な詩が歌われます。
 1979年に設立され、グラミー賞の受賞経験を持つ「アルス・ノヴァ・コペンハーゲン」は、世界でも有数のヴォーカル・アンサンブルとして知られています。
 

ORC100049
\2100
ジェミニアーニ:チェロ・ソナタ集&ヘンデル:組曲
 1-4.フランチェスコ・ジェミニアーニ:チェロ・ソナタ ニ短調 Op.5-2/
 5-8.ジェミニアーニ:チェロ・ソナタ イ長調 Op.5-1/
 9-17.ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル:組曲 第5番 ホ長調 HWV430/
 18-21.ジェミニアーニ:チェロ・ソナタ ハ長調 Op.5-3/
 22-26.ジェミニアーニ:チェロ・ソナタ 変ロ長調 Op.5-4/
 27-30.ジェミニアーニ:チェロ・ソナタ ヘ長調 Op.5-5/
 31-34.ジェミニアーニ:チェロ・ソナタ イ短調 Op.5-6
アンドリュー・アペル(ハープシコード)…9-17/
ロレッタ・オサリヴァン(チェロ)…1-8.18-34/
フォー・ネイションズ・アンサンブル…1-8.18-34
録音 2013年8月13-16日 USA コネチカット、ハムデン
 ニューヨークに拠点を置く「フォー・ネイションズ・アンサンブル」によるジェミニアーニ(1687-1762)とヘンデル(1685-1759)の作品集です。
 “コレッリからヘンデルをつなぐ存在”として知られる、イタリア後期バロックの作曲家ジェミニアーニは、優れたヴァイオリニストであったようですが、ここでは彼の「チェロ・ソナタ(正しくはチェロと通奏低音のためのソナタ)」を聴くことができます。
 イタリア特有の明るいバロックの響きではなく、少しだけ陰影に富んでいるのは、チェロを主役にしているからでしょうか。極めて美しく流麗な音楽を楽しむことができます。
 独奏ハープシコードによるヘンデルの組曲は、このアンサンブルのハープシコード奏者アペルによる演奏です。こちらは、ルクレールのフルート・ソナタ集(ORC100032)に続くフォー・ネイションズ・アンサンブルの2作目のアルバムとなります。
 

ORLAND RECORDS


OR-15
\2100
ザビーネ・ヴェーヤー:IMAGES
 1-3.クロード・ドビュッシー(1862-1918):映像第2集
  <葉末を渡る鐘の音/
   そして月は荒れた寺院に落ちる/金色の魚>/
 4-12.ジャン・フィリップ・ラモー(1683-1764):組曲 イ短調-イ長調
  <前奏曲/アルマンド/第2アルマンド/クラント/
   サラバンド/ジグ/ヴェネツィアの女/ガヴォット/メヌエット>/
 13-15.ドビュッシー:映像第1集
  <水に映る影/ラモーを讃えて/運動>
ザビーネ・ヴェーヤー(ピアノ)
録音 2015年2月20-22日 オーストリア ウィーン,コンツェルトハウス トンツァウバー・スタジオ
 1988年ルクセンブルク生まれのピアニスト、ザビーネ・ヴェーヤーによるこのアルバムは、ラモーとドビュッシー、2人のフランス音楽の作曲家の作品集です。
 ドビュッシーがラモーについて、格別の思いを抱いていたことは「映像」第1集の「ラモーを讃えて」でも明らかですが、このアルバムでは、フランス音楽の持つ優美さと華やかさ、そして捉えどころのない柔らかさ…のようなものが美しく表現されています。
 典雅なイメージの強いラモーの作品も、ペダルを使い音の輪郭をいささか曖昧にすることで、不思議な響きが生まれることに気がつくでしょう。幾重にも広がる音の波紋が見えてくるような演奏です。
 
OR-17
\2100
マリア・ヴァルツアー:profundum
 1.ドメニコ・スカルラッティ(1685-1757):ソナタ ホ長調 K135/L224/P23/
 2.スカルラッティ:ソナタ ヘ短調 K466/L118/P501/
 3.スカルラッティ:ソナタ イ短調 K149/L93/P241/
 4-6.W.A.モーツァルト(1756-1791):
  ピアノ・ソナタ 第12番 ヘ長調 K332/
 7-9.ベートーヴェン(1770-1827):
  ピアノ・ソナタ 第14番 嬰ハ短調「月光」Op.27-2/
 10.ニコライ・メトネル(1880-1951):おとぎ話 Op.26-1 変ホ長調/
 11.メトネル:おとぎ話 Op.26-3 ヘ短調/
 12-16.アレクサンドル・スクリャービン(1872-1915):24の前奏曲 Op.11から
  <第2番 イ短調/第6番 ロ短調/
   第11番 ロ長調/第14番 変ホ短調/第22番 ト短調>
マリア・ヴァルツァー(ピアノ)
録音 2014年 オーストリア ウィーン,バウムガルテン, ヴェニューカジノ
 モスクワで生まれ、1990年からウィーンで活躍しているピアニスト、マリア・ヴァルツァー(マリア・ラスツェテーワ)のリサイタル・アルバム。タイトルのprofundumとは、「深い淵」といった意味を持ち、スカルラッティからスクリャービンまで、深刻さと親密さを備えた作品を並べ、聴き手の想像力を刺激します。
 スカルラッティでの軽やかなタッチと、メトネルやスクリャービンでの重厚なタッチの違いは、このピアニストの才能が並々ならぬものであることを証明しています。名手パウル・バドゥラ・スコダが賞賛した才能です。
  

OR-19
(2CD)
\2100
Auf!-
<CD1>
 Auf!-サウンドトラック/
<CD2>
 1.シューベルト(1797-1827):さすらい人 D489/
 2.シューベルト:愛の使い D957-1/
 3.ブラームス(1833-1897):野の寂しさ Op.86-2/
 4.ジェラルド・フィンジ(1833-1897):それは恋する若者とその彼女/
 5.リヒャルト・シュトラウス(1864-1949):ひそやかな誘い Op.27-3/
 6.クロード・ドビュッシー(1862-1918):私の心は涙で濡れる/
 7.ブラームス:日曜日 Op.47-3/
 8.サミュエル・バーバー(1833-1897):雨は降り続く/
 9.リヒャルト・シュトラウス:明日に Op.27-4/
 10.フォーレ(1845-1921):ゆりかご Op.23-1/
 11.シューベルト:舟人 D536/
 12.シューマン(1810-1856):わが苦悩の美しいゆりかご Op.24-5/
 13.シューベルト:ブルックにて D853/
 14.マーラー(1860-1911):恋人が結婚式を挙げるとき/
 15.シューベルト:アトラス D957-8/
 16.ヴォーン・ウィリアムズ(1872-1958):放浪者/
 17.シューベルト:さすらい人の夜の歌 D768/
 18.シューマン:古い童話の中から Op.48-15/
 19.シューベルト:冬の夜 D938
クレメンス・ケルブル(バリトン)/
アンドレアサウ・トイフェル(ピアノ)/
ペーター・レーズナー(サウンド・デザイン)
録音 2014年10-26日 オーストリア ゼーフェルト,カピテルザール
 音楽と物語…このアルバムは、まるでラジオ・ドラマを聴くときのように、聴き手は各々の想像力を極限まで研ぎ澄ませて、その表現する世界を受け止める必要があります。
 サウンド・デザインを受け持つペーター・レーズナーは薫り高いドイツ・リートの名曲を丹念に選び出し、これらを並べながら、そこに自然の音と、生活の音(時にはショッキングな音も含まれます)を併せていきます。
 聴き手は自然に触れ、または生と死の狭間に置かれながら、「どこかへ」悠然たる旅をすることになります。
 バリトンのケルブルは、表現力豊かな美しい声が魅力的です。CD1はドラマ仕立てですが、CD2は使われた歌だけが収録された「リサイタル・アルバム」として聴くことができます。
 

OUR RECORDINGS



6.220609
(SACD-Hybrid)
\2300→\2090
ミカラ・ペトリ
 デンマークとフェロー諸島のリコーダー協奏曲集

  1-4.トマス・コッペル(1944-2006):リコーダー協奏曲「月の子どもの夢」/
  5.ペレ・グズモンセン=ホルムグレーン(1932-):
   リコーダー協奏曲「おのおのの音」/
  6-10.スンレイフ・ラスムセン(1961-):リコーダー協奏曲「領土の歌」
ミカラ・ペトリ(リコーダー)/
オルボア交響楽団/
ヘンリク・ヴァウン・クリステンセン(指揮)
録音 2015年6月10-15日 デンマーク,オルボア・コンサート・ホール ムジッケン・ハウス
 ミカラ・ペトリのリコーダーを探求する旅のアルバムは、今回デンマークとフェロー諸島の音楽の紹介です。
 フェロー諸島とは、スコットランド諸島、ノルウェー西海岸とアイスランドの間にある北大西洋の諸島のことで、デンマークの自治領でありながらも、独立を主張している地域であり、また古くから音楽や伝承の宝庫として知られている場所です。
 デンマーク音楽の伝統は、古くはブクステフーデやシャイベを輩出し、ニルス・ゲーゼやアウゴスト・エナ、そしてカール・ニルセンを経て、最近ではこのアルバムに収録されているコッペルやホルムグレーン、ラスムセンなどが活躍しています。コッペルは、父親もニルセンに師事した作曲家で、多彩な曲を書いていますが、この「月の子どもの夢」はコペンハーゲンに住む極貧の少女の希望と不安に焦点を当てて書かれた憂愁溢れる美しいものです。
 ホルムグレーンの曲は、もっと抽象的で前衛的な作品。音響の楽しさを味わうための曲です。フェロー諸島生まれのラスムセンの作品は独自の地域に根ざしたもので、鳥の声を模するリコーダーの響きで始まる印象的な曲です。ペトリの冴え渡るテクニックには、いつものように驚くばかりです。




旧譜のオススメはこれでしょうか
ミカラ・ペトリの演奏家生活 40 周年記念!
 カフェ・ウィンナ
  〜19 世紀のカフェ・ミュージック
Cafe Vienna
6.220601
(SACD-Hybrid)
\2300
ミカラ・ペトリの演奏家生活 40 周年記念!
 カフェ・ウィンナ
  〜19 世紀のカフェ・ミュージック

 1-3.ジュリアーニ(1781-1829):協奏的大二重奏曲 Op.52/
 4.カルッリ(1770-1841):イギリス民謡による幻想曲 Op.102/
 5.キュフナー(1776-1856):フランス民謡によるポプリOp.226/
 6.ベートーヴェン(1770-1827):
  マンドリン・ソナチネハ短調 WoO43a(リコーダーとギター編)/
 7.ベートーヴェン:
  マンドリン・ソナチネハ長調 WoO44a (リコーダーとギター編)/
 8.クレーメル(1795-1837):序奏、主題と変奏 Op.32 /
 9.マイセダー(1789-1863):
  ベートーヴェンとロッシーニの主題によるポプリ/
 10.シャインディースト(1800 年代):オーストリア民謡による変奏曲
ミカラ・ペトリ(リコーダー)/
ラース・ハンニバル(ギター)
 長年のパートナーであるラース・ハンニバルと共に18 世紀から19 世紀のウィーンの心地良い音楽を録音した1 枚。
 さて、17 世紀末のウィーンで最初にカフェを開いたのは、コルシツキーというポーランド系のハプスブルクの兵士だと言われています。彼は当時ウィーンを包囲していたオスマントルコを撃退するのに一役買い、その褒美にトルコ軍が残していったコーヒー豆を賜り、カフェを開店したと言うのです。今では、その逸話は伝説とされていますが、なんとも夢のある話です。このカフェ、またたく間にウィーン中に広まり、芸術家たちの憩いと議論の場になったことはご存じの通りです。
 もちろんそこで流れる極上の音楽も忘れてはいけません。1 杯のコーヒーを手にしながら聴いてみてください。


 


6.220613
(SACD-Hybrid)
\2300→\2090
ミカラ・ペトリ
 北欧の響き

 1.ベント・セアンセン(1958-):ささやき/
 2.ペレ・グズモンセン=ホルムグレーン(1932-):
   13の弦楽器のための音楽/
 3.スンレイフ・ラスムセン(1961-):冬のこだま/
 4.モーエンス・クリステンセン(1955-):
  ソプラノ・リコーダー協奏曲「北欧の夏のスケルツォ」/
 5-8.トマス・クラウセン(1949-):リコーダー・コンチェルティーノ/
 9-13.アクセル・ポロプ=ヨアンセン(1924-2012):
  弦楽オーケストラのための夏の組曲 Op.24
ミカラ・ペトリ(リコーダー)…1.3.4.5-8/
ラップランド室内管弦楽団/
クレメンス・シュルト(指揮)
録音 2014年11月17-19日 フィンランド ラップランド,ロヴァニエミ,コルンディ・カルチャー・ハウス
 OURrecodingsのプロデューサーであるラース・ハンニバルは、作曲家ポロプ・ヨアンセンが死去した数ヶ月後に、ヨアンセンの娘であるエリザベート・セリンを交えたミーティングを持ちました。
 そこでは彼女の父の音楽を含めたデンマークの著名な作曲家たちの作品を録音するための計画が話し合われ、もちろんセリンの親友であるミカラ・ペトリもこの計画に積極的に参加することが決定し、この「北欧の響き」のアルバムが生まれました。
 6人の作曲家の作品は、各々に個性的であり、デンマーク音楽の今をダイレクトに体験できるものとなっています。

PALADINO 


PMR-49
\2100
フランシス・プーランク:室内楽作品集
 1-3.ヴァイオリン・ソナタ FP119(1943/1949)/
 4-6.フルート・ソナタ FP164(1957)/
 7-12. 15の即興曲(1932-1959)から
  <第1番:ロ短調/第3番:ロ短調/第5番:イ短調/
   第7番:ハ長調/第8番:イ短調/第10番:ヘ長調>/
 13-16.2台ピアノのためのソナタ FP156(1953)
コーリャ・レッシング(ヴァイオリン)…1-3/
ヘンリク・ヴィーゼ(フルート)…4-6/
エヴァ=マリア・メイ(ピアノ)…1-7.9.10.13-16/
アレクサンダー・ヴィーナンド(ピアノ)…8.11-16
録音 2014年8.9月,2015年3.4月 バド・キッシンゲン ロッシーニ・ザール…1-3, ビュルツブルク 高等音楽院 大ホール…4-6.13-16, バイロイト スタイングレーバー,カンマームジクザール…7-12
 “軽妙洒脱”と称されるプーランクの室内楽作品の中でも、とりわけ美しいフルート・ソナタと、ヴァイオリン・ソナタ、この2曲を中心に、ピアノのための即興曲と、2台ピアノのためのソナタを組み合わせたアルバムです。
 作曲家自身のピアノ、ジャン=ピエール・ランパルのフルートによって初演された「フルート・ソナタ」は短いながらも、プーランク(1899-1963)の個性が漲る作品であり、20世紀のフルート・ソナタの最高傑作とも言われています。
 ヴァイオリン・ソナタは彼の友人であったガルシア・ロルカの思い出のために書かれたもので、この曲には軽妙さはあまり感じられず、特にロルカの詩が添えられた第2楽章からは、涙の雨が降り注ぐかのような悲痛な音楽を聴くことができます。
 それに引き換え、第15番が有名な「即興曲」(ここでは第15番は演奏されていませんが)は、まさにファンタジーの飛翔であり、自由な感性を楽しめます。2人のアメリカ人ピアニストのために書かれた2台ピアノのためのソナタも、彼の代表作と言えるものです。4人の名手による納得の演奏で。
 

PMR-64
\2100
ロバート・スターク:クラリネット協奏曲集
 1.クラリネット協奏曲 第2番 ヘ長調 Op.13/
 2.クラリネットのための理論と実践方法 Op.49-
  ワルツ・カプリッチョ/
 3.クラリネットと管弦楽のためのロマンス Op.1/
 4-6.クラリネット協奏曲 第3番 ニ短調 Op.50
ディミトリー・アシュケナージ(クラリネット)/
ハンブルク・シンフォニカー/
ディヴィッド・クルティス(指揮)
録音 2001年3月6-8日 ドイツ ハンブルク,フリードリヒ・ヘーベルト・ハレ
 近代クラリネットの発展と技術上達に尽力した作曲家ロバート・スターク(1847-1922)の作品集です。
 しかし、彼が書いたクラリネットのための教則本は広く使われているにも拘わらず、現在、彼の書いた協奏曲などを耳にすることはまずありません。
 そんなスタークの作品を演奏しているのは、名手ディミトリー・アシュケナージ。技術の粋を極めた聞き応えのある協奏曲は、歴史に埋もれさせておくにはもったいない名曲です。
 


PMR-66
(2CD)
\2800→\2590
シェーンブルン宮殿オーケストラ作曲家
 グイド・マンクーシ:管弦楽作品集

<CD1>
 1-4.弦楽オーケストラのための組曲(on“BeAeSeF”)
  <序曲/ルンバ/ワルツI&ワルツII(交互に)/クィック・ステップ>/
 5-6.トランペット協奏曲/7.管弦楽のための協奏曲/
<CD2>
 1.古風なスタイルによるギャロップ 第3番/
 2.古風なスタイルによるポルカ 第1番/
 3.古風なスタイルによるポルカ・シュネル 第2番/
 4.古風なスタイルによるワルツ 第6番/
 5.古風なスタイルによるフランス風ポルカ 第5番/
 6.古風なスタイルによるポルカ・シュネル 第8番/
 7.古風なスタイルによるポルカ・シュネル 第10番/
 8.古風なスタイルによるポルカ・シュネル 第9番/
 9.管弦楽のための祝祭幻想曲「トンシュピール」
ジョー・ホフバウアー(トランペット)…CD1:5-6/
PAN ヨーロピアン・フィルハーモニア…CD1:1-6,CD2:1-3.5-8/
ブダペスト・コンサート管弦楽団 MAV…CD1:7/
シェーンブルン祝祭管弦楽団…CD2:4/
ウィーン・フォルクスオーパー交響楽団…CD2:9/
グイド・マンクーシ(指揮)
録音 2004年1月24日,5月22-28日,2015年4月23日 ワルシャワ ルトスワフスキ・コンサート・スタジオ, ブダペスト フランツ・リスト・アカデミー, ウィーン コンチェルトハウス 大ホール, ウィーン BGハーゲンミュラーガッセ
 イタリア人作曲家の父と、ウィーンの歌手の母の元に生まれたマンクーシ(1966-)は、父の親友であったニーノ・ロータからピアノのレッスンを受けるなど、恵まれた少年時代を送りました。
 しかし、父が早くに亡くなってしまったため、母は2人の子どもを連れてウィーンに戻ることとなります。マンクーシはウィーン少年合唱団のソリストを務め、その後はウィーン音楽院でファゴットと歌を学び、作曲ではヒンデミットについての論文を記すなど、若いうちからその才能が嘱望されていました。
 その後は数々の劇場で指揮をし、またアンサンブルを立ちあげるなど、ウィーンの音楽を広めることに力を注いでいます。
 1998年以降はシェーンブルン宮殿オーケストラの作曲家として、また優れた合唱指揮者として、世界各国で活躍しています。
 このアルバムには、そんな彼の楽しい作品がたっぷり収録されています。

RONDEAU

ROP-6074
\2100
マルティン・ルターのコラールによる後世の作曲家のモテット、宗教的コンチェルト集
「いざ来ませ、異邦人の救い主よ」

 1.サムエル・シャイト(1587-1654):オルガンのためのコラール/
 2.ミヒャエル.プレトリウス(1571-1621):モテット/
 3.ハインリヒ・グリム(1593-1637):コラール楽章/
 4.ヘルマン・シャイン(1586-1630):宗教的コンチェルト/
 5.ヨハン・パッヘルベル(1653-1706):コラール
 6.ミヒャエル・プレトリウス:Bransle de Montirande,「天のかなたよりわれ来たれり」
 7.シャイト:オルガンのためのコラール/
 8.レオ・ハスラー(1564-1621):声楽のためのアレンジメント/
 9.プレトリウス:二重奏/
 10.アダム・グルンペルツァイマー(1559-1625):コラール・モテット/
 11.ヴィルヘルム・ツァッホウ(1663-1712):コラール
 12.プレトリウス:Ballet des feus,「ほめ歌わん 主イエス」
 13.シャイト:オルガンのためのコラール/
 14.プレトリウス:モテット/
 15.アンドレアス・ハンマーシュミット(1610-1675):宗教的コンチェルト/
 16.エルハルド・ボーデンシャッツ(1576-1636):コラール/
 17.ハインリヒ・ブッツテッド(1666-1727):コラール
 18.プレトリウス:Philov「キリストは死の縄目につながれたり」
 19.シャイト:オルガンのためのコラール/
 20.シャイト:モテット/
 21.プレトリウス:宗教的コンチェルト/
 22.ルカス・オジアンダー(1534-1604):コラール/
 23.カール・ブリーゲル(1626-1712):コラール
 24.プレトリウス:Courante LXX「来たれ聖霊、主なる神」
 25.シャイト:オルガンのためのコラール/
 26.ヨハン・ヴァルター(1496-1570):コラール/
 27.プレトリウス:モテット/
 28.ハインリヒ・シュッツ(1585-1672):宗教的コンチェルト/
 29.アンドレアス・アルムスドルフ(1679-1699):コラール
 30.プレトリウス:Volte「天にまします我らの父よ」
 31.シャイト:オルガンのためのコラール/
 32.ゴットハルト・エリスロイス(1560-1617):コラール/
 33.プレトリウス:宗教的コンチェルト/
 34.ヨハネス・エッカルド(1553-1611):モテット/
 35.ヨハン・クリーガー(1651-1735):コラール
 36.プレトリウス:Bransle de Torche「神はわがやぐら」
 37.シャイト:オルガンのためのコラール/
 38.メルヒオール・フランク(1580-1639):モテット/
 39.マルテイン・アグリコラ(1486-1556):コラール/
 40.プレトリウス:宗教的コンチェルト/41.J.C.バッハ(1642-1703):コラール
 42.プレトリウス:Courante CXXVI
ドレスデン・フロイエン教会室内合唱団/
インストゥルメンタ・ムジカ(アンサンブル)/
マティアス・グリュネルト(指揮・・・フロイエン教会カントール)
 録音 2013 年3 月19-21 日(声楽曲), 2014 年11 月23 日(器楽曲), ドレスデン フロイエン教会
 宗教改革の創始者であるマルティン・ルター(1483-1546)は、プロテスタント教会の源流を造り、聖書をキリスト教の唯一の源泉としようという呼びかけを行い、カトリック教会にも大きな影響を与えています。また自らドイツ語の「賛美歌」を作り、この旋律は後世の音楽家たちも、積極的に自身の作品に取り入れ、数多くのモテットやカンタータが生まれたことはご存知の通りです。
 このアルバムでは、そんなルターの旋律を元にしたコラール、モテット、宗教的コンチェルトが収録されています。シンプルなメロディが美しく彩られたこれらの作品からは、伝統と宗教の重みが感じられます。第二次世界大戦で破壊されてしまったドレスデンのフロイエン教会(聖母教会)が再建されて10 年が経過しました。
 この教会は歴史的意義だけでなく、音響の豊かさでも知られていて、毎日多くの訪問者がここを訪れています。ふくよかな響きを味わってください。
 
ROP-6110
\2100
セザール・フランク:十字架上の最後の七つの言葉&オルガンのための3 つの小品
 1-8.十字架上の最後の七つの言葉/
 9-11.オルガンのための3 つの小品
 <幻想曲 イ長調/カンタービレ ロ長調/英雄的小品 ロ短調>
インガ=ブリット・アンデルソン(ソプラノ)/
エドゥワルドロ・ステンツォフスキ(テノール)/
クリスティアン・ラートゲーバー(テノール)/
セバスティアン・ピルグリム(バス)/
マインツ大聖堂合唱団&管弦楽団/
ダニエル・ベックマン
 (オルガン…大聖堂オルガニスト)/
ケルステン・シュトルック(指揮…
  大聖堂カペルマイスター)
録音 2014 年4 月6 日…マインツ大聖堂 ライヴ収録, 2015 年5 月12 日…マインツ,聖シュテファン
 「十字架上の最後の七つの言葉」と言えば、ハイドンやシュッツの作品がお馴染みですが、フランス(ベルギー)の作曲家フランクも、同じ題材の作品を書いていました。
 しかしこの作品はフランク(1822-1890)が生きている間には演奏されることはなく、1977 年になってようやく初演が行われることとなりました。
 フランクの真作であるのか疑われたこともあったようですが、筆跡や署名から、恐らくフランクの若い頃の作品であろうと推測されています。
 フランクはこの作品において、聖書の「七つの言葉」だけを用いるのではなく、旧約聖書と新約聖書、そしてスターバト・マーテルからも語句を引用し、一つの壮大なオラトリオとしての作品の成立を試みています。知られざる感動作です。後半では彼の代表的なオルガン曲を3 曲収録。マインツ大聖堂のオルガニスト、ベッ クマンの真摯な演奏です。
 
KL-1402
\2100
RUNDUMADUM 〜クリスマスだけではない「冬の旅」
 1.Share My Yoke/
 2.Denn er hat seinen Engeln befohlen/
 3.The Christmas Song/4.Staffan och Herodes/
 5.AdesteFideles/6.Riu Riu Chiu/7.Rundumadum/
 8.Mnogaya Leta/9.Ich bete an die Macht der Liebe/
 10.Pastorale/11.Aso a Freud Boarischer/
 12.Weihnachtliche Weise/13.Der guldene Rosenkranz/
 14.Der Engel begruste die Jungfrau/
 15.Weihnachtsepisode/16.Still o Himmel/
 17-23.Munchner Weihnacht/24.Gloria in excelsis Deo/
 25.Petersburger Schlittenfahrt/26.Abendsegen
グラッサウ・ブラス・アンサンブル
 録音 Novalishaus Bad Aibling
 「バイエルンを巡る」と言った意味を持つアルバムタイトル「RUNDUMADUM」には、グラッサウ・ブラス・アンサンブルのメンバーお気に入りの、この地方の民俗音楽とクリスマスの音楽、全26 曲が収録されています。
 この雰囲気たっぷりのアンサンブルには、バロックトランペットからアルプホルンまで、様々な楽器が用いられ、作品にも、奏者たちの能力が最大に生かされたアレンジが施されています。
 クリスマスにもぴったりですが、いつ聴いても楽しさ満点です。
  
KL-1404
\2100
ロレンツォ・フェレーロ:時の四重奏 第1、第2 セリエ(1996-1998)
《第1 セリエ》
 1.アンダンティーノ/2.アレグロ・ヴィーヴォ/
 3.アンダンテ・モッソ/4.ベートーヴェンフェスト(アレグロ)/
 5.クワジ・アレグロ/6.アレグロ・ヴィーヴォ/
《第2 セリエ》
 7.ポコ・モッソ/8.アレグロ・ノン・トロッポ/
 9.デヴィッド・ハントリーへの思い出/10.アレグロ/
 11.スロウ・ロック/
 12.アフリカのわが平和(アレグロ・モルト・ヴィーヴォ)
クレモナ弦楽四重奏団
録音 Fondazione Spinola Banna per l‘Arte
  前作、イタリアの弦楽四重奏曲集(KL-1400)でまろやかな響きを聴かせたクレモナ弦楽四重奏団。2000 年の結成以来、ハイドンやベートーヴェンなどの古典派作品から、現代作品まで、柔軟な解釈に定評のあるアンサンブルです。
 今回彼らが演奏するのは、イタリアの現代作曲家ロレンツォ・フェレーロ(1951-)の作品集です。幼い頃から作曲をはじめ、すでに100 を超える作品を完成させているというフェレーロ、この弦楽四重奏曲でも、伝統的な作風とポップスの融合や、前衛的な響きなど、多彩な素材を見事に融合させた斬新な音を創り上げています。
 
KL-1410
\2100
クラウディア・テソリーノ:夜明けをともに〜
 サクソフォンとオルガンのための即興音楽

  1.遊園地/2.夜明けをともに/3.夢の流れ/4.回想/
  5.闇を通って良き歩き/6.前方への旅/7.バタフライ・ソロ/
  8.どこに私のキーを置いてきた?/9.アトラス/
  10.ヘラクレス/11.わが精神のムーヴメント/
  12.推理小説/13.楽園への小道
クラウディア・テソリーノ(ソプラノ&アルト・サクソフォン)/
アルミン・タールハイム(オルガン)
録音 ベルリン church of the Evangelisches Johannesstift
 2 つの世界が衝突し、融合し、やがて「夜明けをともに」迎えるという意味深なこのアルバム・タイトルですが、要はサクソフォンとオルガンという、あまり出会うことのない2 つの楽器から生まれる新しい音楽を楽しむ1 枚です。お互いの音を聴きながら繰り出される即興演奏には、底知れぬ興奮と、恐ろしいまでの美しさが宿っています。
 サックス奏者のテソリーノとオルガニスト、タールハイムの見事なコラボレーションをお楽しみください。
 
KL-1502
\2100
ブランデンブルクのバッハ
 1-3.C.P.E.バッハ(1714-1788):ハープシコード協奏曲 ト長調 Wq3/
 4-6.J.S.バッハ(1685-1750):ブランデンブルク協奏曲 第5 番 ニ長調 BWV1050/
 7-9.J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲 第2 番 ヘ長調 BWV1047
セバスティアン・ヴィーナンド(ハープシコード)…1-6/
エリザベス・ツァイム(フルート)…4-6/
ティロ・ホッペ(トランペット)…7-9/
イサーク・マックドーミ(リコーダー)…7-9/
ルート・プフンドシュタイン=ランゲス(オーボエ)…7-9/
クラウディニャ=シュルツェ・ブロニーフスカ(ヴァイオリン)…4-9/
フランクフルト・ブランデンブルク州立管弦楽団/
ハワード・グリフィス(指揮)
 録音 2012 年5 月14-16 日 フランクフルト,「カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ」コンチェルト・ホール
 ブランデンブルク辺境伯に献呈された父バッハの「ブランデンブルク協奏曲」、そして息子であるカール・フィリップ・エマヌエルが本格的に音楽家の道を目指した地もブランデンブルク。
 このアルバムには「ブランデンブルク」にまつわる、父バッハのブランデンブルク協奏曲第5 番と第2 番、そして、あまり演奏されることのないC.P.E.バッハの初期のハープシコード協奏曲の3 曲が収録されています。
 各々の独奏者たちの名技と、小編成のオーケストラの闊達たる響き、そして全体を纏め上げるグリフィスの手腕。これらが一体 となった味わい深い作品集です。
 
KL-1503
\2100
アーリー・バード
 1.ピエトロ・トッリ(1650-1737):ナイチンゲールの息子/
 2.トーマス・リンリー(1733-1795):ひばりはトウモロコシ畑で高らかに歌う/
 3.ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル(1685-1759):甘い鳥/
 4.ヤコブ・ファン・エイク(1590-1657):天使のナイチンゲール/
 5.フランソワ・クープラン(1668-1733):子守歌、またはゆりかごの中の愛/
 6.フランソワ・クープラン:愛のうぐいす/
 7.キニャール(18 世紀頃):春、愛のうぐいす/
 8.ルイ・ド・ケ=デルヴロワ(1680-1759):雉鳩/
 9.ルイ=クロード・ダカン(1694-1772):つばめ/
 10.ケ=デルヴロワ:蝶々/
 11.テオドール・シュヴァルツコップ(1659-1732):ソナタ「ウグイスとカッコウを模倣して」
 12.ヘンデル:歌を歌っている小鳥たち/
 13.アドルフ・ハッセ(1699-1783):L’augeletto in laccistretto/
 14.クリストフ・グラウプナー(1683-1760):小鳥は静かに/
 15.ゲオルク・フィリップ・テレマン(1681-1767):
  Sogehet’s mit der Vogelfreude/
 16.テレマン:Ihr lieblichen Kanarienvogel/
 17.ヘンデル:Io son qual fenice/
 18.テレマン:うぐいす
サイモン・ボルツキ(リコーダー)/
ホーフカペレ・シュロス・ゼーハウス
<メンバー:ユーラ・フォン・ランドベルク(ソプラノ)/
ハイディ・グレーガー(ヴィオラ・ダ・ガンバ&チェロ)/
トール=ハラルド・ジョンセン(テオルボ,ルネサンス&バロックギター)/
トルステン・ユーベルヘール(ハープシコード&オルガン)>
録音 2012 年8 月27-30 日 ベルリン ヴァンゼー,アンドレアス教会
 バロック時代に書かれた「鳥の鳴き声」をモチーフにしたリコーダーを中心とした歌とアンサンブルのための作品集です。古今東西の音楽には、しばしばナイチンゲールやカッコウが登場し、その美しい歌声は歌や楽器で模倣されています。
 このアルバムではリコーダー奏者ボルツキが様々な国の鳥の音楽を収集し、これらの特徴を描き出しています。もちろん、作曲家の作風の違いがあり、描かれた「鳥の歌」も喜びに満ちたものから、力尽きる前のものまで様々ではありますが、そのどれもが自由で創造的であることは間違いありません。奏者たちの超絶技巧もお楽しみください。
 
KL-1511
\2100
アンプロンプチュ
 1-4.シューベルト:4 つの即興曲 Op.90/
 5.ショパン(1810-1849):幻想即興曲 嬰ハ短調 Op.66/
 6.ショパン:即興曲 第1番変イ長調 Op.29/
 7.ショパン:即興曲 第2 番 嬰ヘ長調 Op.36/
 8.ショパン:即興曲 第3 番 変ト長調 Op.51/
 9.フォーレ(1845-1924):即興曲 第1 番 変ホ長調 Op.25/
 10.フォーレ:即興曲 第2 番 ヘ短調 Op.31/
 11.フォーレ:即興曲 第3 番変イ長調 Op.34/
 12.フォーレ:即興曲 第4 番 変ニ長調 Op.91
トーマス・リス(ピアノ)
録音 2014 年4 月11-12 日 ベルリン ナレパ通りスタジオ,大ホール
 「即興曲」とは、自由な形式で書かれた性格的小品と位置づけられています。シューベルト(1797-1828)やショパンの曲が有名ですが、最初にこの形式を用いたのはチェコの作曲家ヴォジーシェクだとされています。作曲された時代によって作風は若干異なりますが、どの曲も流動的であり、溢れ出るような楽想、メロディが特徴的です。
 演奏しているトーマス・リスはポーランドで初期の音楽教育を受け、後にロンドン王立音楽大学でマーティン・ロスコーに師事した若手のピアニストです。
 

RPO自主製作盤



RPOSP039
\2100→\1890
お早めに
ロイヤル・フィル
 よりロシア風!セルゲイ・ゴルチャコフの編曲
  ムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」

 1-16.組曲「展覧会の絵」(S.ゴルチャコフによるオーケストラ編)
  <第1プロムナード/小人/第2プロムナード/古城/
   第3プロムナード/テュイルリーの庭/ビドロ/第4プロムナード/
   卵の殻をつけた雛の踊り/
   サムエル・ゴールデンベルクとシュムイレ/
   第5プロムナード/リモージュの市場/カタコンベ-ローマ時代の墓/
   死せる言葉による死者への呼びかけ/
   鶏の足の上に建つ小屋-バーバ・ヤガー/キエフの大門>/
 17.禿山の一夜(リムスキー=コルサコフによる改訂版)/
 18-20.歌劇「ホヴァーンシチナ」より(リムスキー=コルサコフによる管弦楽版)
  <第1幕:前奏曲「モスクワ川の夜明け」/
   第4幕:ペルシャ奴隷の踊り/第5幕:ゴリーツィンの旅>/
 21-22.歌劇「ソロチンスクの定期市」より
  (リャードフによる管弦楽版)<序奏/第1幕:ゴパック>
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団/
グルジェゴルス・ノヴァーク(指揮)
録音 2009年11月25日 カドガン・ホール…1-16, 2010年2月15日 カドガン・ホール…17, 2012年4月5日 ヘンリー・ウッド・ホール…18-20, 2010年2月15日 カドガン・ホール,2012年4月5日 ヘンリー・ウッド・ホール…21-22

 ロイヤル・フィルハーモニーとノヴァークによるムソルグスキー(1839-1881)の「展覧会の絵」は、通常良く耳にするラヴェル版ではなく、よりロシア風の響きがすることで知られる、セルゲイ・ゴルチャコフの編曲によるものです。
 1954年に編曲されたこの版は、モスクワ音楽院の作曲家教授を務めていたゴルチャコフによるもので、彼は当時一般的に流布していたリムスキー=コルサコフが改訂した「展覧会の絵」のピアノ譜ではなく、1931年に校訂出版された「原典版」をできるだけ忠実に編曲したというもので、原典版の荒々しさを強調するために打楽器が多く使われるなど、ラヴェル版とは異なった、ロシア風の趣を持つことで知られる版なのです。
 最近はこの版による演奏もいくつか出ていますが、ロイヤル・フィルハーモニーの華麗な音色で聴くのは、また格別の味わいがあるものです。

 RPO自主製作盤、どういうわけかかなり早い段階で完売してしまう。お早めに。
 

SEATTLE SYMPHONY MEDIA



SSM-1007
\2400→\2190
アンリ・デュティユー:作品集
 1-5.メタボール(1964)
 <第1 楽章:呪術的な/第2 楽章:線的な/
 第3 楽章:怯えたような/第4 楽章:麻痺した/
 第5 楽章:燃えるような>/
 6-9.ヴァイオリン協奏曲「夢の樹」
 <リーブルマン(自由に)-間奏-/ヴィフ(快活に)-間奏2-/
 ラン(ゆっくりと)-間奏3-/
 ラルジュ・エ・アニメ(ゆとりを持って生き生きと)>/
 10-12.交響曲 第2 番「ル・ドゥーブル」
オーガスティン・ハーデリッヒ(ヴァイオリン)…6-9/
シアトル交響楽団/
ルドヴィク・モルロー(指揮)
 録音 2014 年9 月25.27.28 日…1-5 ライヴ録音, 2014 年11 月4.7 日…6-9, 2014 年6 月5.7 日…10-12 ワシントン、シアトル ベナロヤ・ホール
 フランス人指揮者モルローとシアトル交響楽団の良好な関係を示す、デュティユー(1916-2013)の2 枚目のアルバムの登場です。
 第1 集(SSM1001)はシアトル交響楽団自主制作レーベルとしても第1 弾のCD で、ここに収録されていた「交響曲第1 番」と「チェロ協奏曲」「時間の影」では、モルローの素晴らしい手腕が存分に披露されたものであり、今回の第2 弾は、一層の発展を見せています。
 収録された3 つの作品…「ル・ドゥーブル=二重に」と題された、交響曲第2 番の複雑な編成から浮かび上がる音のタペストリーの美しさ、そしてさらに神秘的な「ヴァイオリン協奏曲」、デュティユーの代表作である「メタボール」…時にはジャズ風味も感じさせるデュティユーの音楽へのモルローの愛情がひしひしと伝わってくる名演です。
 

SONO LUMINUS



DSL-92190
(BD-Audio + CD)
\2400→\2190
マイケル・レヴィン(ピアノ)
 〜Starry Night-星月夜
  ドビュッシー:ピアノ作品集第2巻

 1-3.版画<バゴダ/グラナダの夕べ/雨の庭>/
 4.アラベスク 第1 番/5.ゴリウォッグのケークウォーク/
 6.燃える炭火に照らされた夕べ/
 7.星の夜(K.アットウッドによるピアノ編)/
 8-19.前奏曲 第1 集
  <デルフォイの舞姫/帆/野を渡る風/
   音と香りは夕べの大気の中に漂う/アナカプリの丘/
   雪の上の足跡/西風の見たもの/
   亜麻色の髪の乙女/とだえたセレナード/
   沈める寺/パックの踊り/ミンストレル>
マイケル・レヴィン(ピアノ)
録音 2014 年7 月7-8 ニチ USA ヴァージニア ボイス,ソノ・ルミナス 5.1 DTS HD MA 24/192khz, 7.1 DTS HD MA 24/96khz, 2.0 LPCM 24/192khz

 第1 集(DSL92175)に続く、ピアニスト、マイケル・レヴィンのドビュッシー(1862-1918)作品集です。
 今作はメインに前奏曲第1 集をおき、他に3 つの「版画」とアラベクス第1番、そして「子どもの領分」からゴリウォッグのケークウォーク、あまり耳にすることのない「燃える炭火」、18 歳の時に作曲された歌曲から編曲された「星の夜」という組み合わせです。録音のよさも相俟ってか、まず、彼のピアノの音色のすばらしさに感嘆です。
 ドビュッシーの音楽の持つ流線型的なメロディと、目も眩むような響きの陰影が丁寧に刻まれています。もちろんこれはレヴィンの高い技巧に裏打ちされたものであり、深みのある低音から煌く高音までが、まるで光の束のように耳になだれ込んでくる瞬間は、音楽を聞く喜びに心が打ち震えることでしょう。


旧譜
マイケル・レヴィン(ピアノ)
  ドビュッシー:ピアノ作品集第1巻

DSL-92175
(CD+Blu-ray Audio)
\2400→\2190
マイケル・レヴィン(ピアノ)
  ドビュッシー:ピアノ作品集第1巻

 1.美しき夕暮れ(ピアノ編)/2.喜びの島/
 3.子供の領分-小さな羊飼い/
 4.スティリー風タランテッラ/5.エレジー/
 6.12の練習曲-第5番 オクターブのために/
 7.ロマンティックなワルツ/8.レントよりもおそく/
《前奏曲集 第2集》
 9.霧/10.枯れ葉/11.ヴィーノの門/
 12.妖精たちはあでやかな舞姫/13.ヒースの草むら/
 14.ラヴィーヌ将軍、風変わりな/
 15.月の光が降り注ぐテラス/16.オンディーヌ/
 17.ピックウィック氏をたたえて/18.エジプトの壷/
 19.交替する3度/20.花火
マイケル・レヴィン(ピアノ)
<BD> 7.1 24-bit/96kHz-MA,5.1 24-bit/192kHz-MA,2.0 24-bit/192kHz LPCM

 現在、アメリカでカリスマ的人気を誇るピアニスト、マイケル・レヴィン。1984年にリンカーン・センターで行われたデビュー・コンサートにおいて、ニューヨーク・タイムズ誌が「はかり知れない才能と技術は、彼に際立った成功をもたらす」と絶賛したことでも知られています。
 彼は40曲以上のピアノ協奏曲のレパートリーを持ち、世界中のオーケストラと共演、着々と大家への道を歩んでいるのです。そんな彼の新作は「美しき夕暮れ」と題されたドビュッシー(1862-1918)の前奏曲第2巻をメインとした作品集です。
 メインとなる前奏曲第2集の完成度の高さはもちろんのこと、彼自身がセレクトしたという小品の表現力が半端なく素晴らしいのです。例えば、ついつい聞き流しがちな「レントよりもおそく」。
 ここでの不思議な旋律の、行間に張り巡らされた緻密な和声についてここまで丁寧に解きほぐした演奏があるでしょうか?もちろんこのレーベルが自慢する素晴らしい録音技術も手伝って、ピアノが放つ無限の響きの色がきちんと捉えられているからこその、この浮遊感ある美しさが実現したに違いありません。
 ドビュッシーの磨きこまれた音が聞きたい人にオススメしたい1枚です。

 

DSL-92192
(BD-Audio + CD)
\2400
大気の光の中に アンナ・ソウルヴァルドスドッティル:作品集
 1-4.大気の光の中に
  <Luminance-輝き/Serenity-静けさ/
   Existence-存在/Remembrance-回想>/
 5.Transitions-推移
アンナ・ソウルヴァルドスドッティル/
インターナショナル・コンテンポラリー・アンサンブル(ICE)
<メンバー:
 カイル・アルムブルスト(ヴィオラ)/
 マイケル・ニコラス(チェロ)/
 ヌイコ・ワッデン(ハープ)/
 ナタン・デイヴィス(パーカッション)>
録音 2015 年4 月6-9 日 USA ヴァージニア ボイス,ソノ・ルミナス 5.1 DTS HD MA 24/192khz, 7.1 DTS HD MA 24/96khz, 2.0 LPCM 24/192khz
 アルバムの表に「ICE」とありますが、これは氷のことではなく、「インターナショナル・コンテンポラリー・アンサンブル」の各頭文字をとったものです。
 2001 年に設立され、ニューヨーク・タイムズ紙上で「最も達成感と冒険心に満ちたグループの一つ」と賞賛されたこのアンサンブルは、演奏だけでなく、プレゼンター、教育者として現代の音楽を推進することに心を砕き、これまでに500 以上の作品を初演するなど、常に観客のために革新的な作品を用意し、これらを広めるために新しい戦略を練っています。
 今回のアルバムでは、女性作曲家ソウルヴァルドスドッティル(1977-)の作品「大気の光の中に」が演奏されています。常に持続する音素材と、それを彩る楽器群の響きは、少しずつ揺れ動きながら、謎めいた抒情的な雰囲気を創り上げていくこの音楽は、聴き手に様々なイメージを想起させるものです。神秘的な音に包まれたい人にオススメの1 枚といえるでしょう。
 

SLE-70001
\2400
ノルディック・アフェクト:クロックワーキング
 1.マリア・フルド・マルカン・シグフスドッティル(1980-):
  クロックワーキング/
 2.ヒドゥル・グドナドッティル(1982-):2 つのサークル/
 3.ハフディス・ビャルナドッティル(1982-):ビーコンからビーコンへ/
 4.スリドゥル・ヨンスドッティル(1967-):室内音楽「INNIN」/
 5.アンナ・ソルヴァルドスドッティル(1977-):沈黙の影/
 6.シグフスドッティル:眠れる振り子
ノルディック・アフェクト(アンサンブル)/
マリア・フルド・マルカン・シグフスドッティル(電子楽器)/
ハフディス・ビャルナドッティル(電子楽器)/
スリドゥル・ヨンスドッティル(電子楽器)/
ハラ・ステヌン・ステファンスドッティル(ヴァイオリン)/
グドルン・フルンド・ハロアルドッティル(ヴィオラ)/
ハンナ・ラフツドッティル(チェロ)/
グドルン・オスカルドッティル(ハープシコード)
 録音 アイスランド RUV スタジオ
 アイスランドの現代作曲家たちの多種多彩な音楽。それぞれに思い思いのタイトルが付され、聴くだけでいくつもの新奇な世界を体験することができるものです。
 電子音の刺激的な響きは、仄かな夢の記憶に強烈な楔を打ち込み、各々の楽器の対話からは、夢のような響きを聞き取ることができるでしょう。思いもよらない響きを発見する楽しみにも満ちています。
 音楽に美しさを求めるか、それとも刺激を求めるか・・・。ヴァイオリンの音色と“赤ちゃんの声”のようなものが交錯するトラック4などがオススメです。
 

Steinway & Sons

STNS-30034
\2100
Fugue State
 1.J.S.バッハ:音楽の捧げ物‐3声のリチェルカーレ BWV1079/
 2.ブクステフーデ:フーガ ハ長調「ジーグ」 BuxWV174/
 3.A.スカルラッティ:フーガ ヘ短調/
 4.G.F.ヘンデル:フーガ 変ロ長調 第3番 HWV607/
 5.D.スカルラッティ:ソナタ ニ短調 K417/
 6.フローベルガー:カンツォーナ 第2番 ト短調/
 7.ブクステフーデ:フーガ ト長調 BuxWV175/
 8.J.S.バッハ:アルビノーニの主題によるフーガ ロ短調 BWV951/
 9.J.S.バッハ:フーガ ハ長調 BWV953/
 10.ヘンデル:フーガ イ短調 第5番 HWV609/
 11.J.S.バッハ:フーガ イ長調 BWV949/
 12.D.スカルラッティ:ソナタ ト短調 K30「ネコのフーガ」/
 13.D.スカルラッティ:ソナタ ハ短調 K58/
 14.J.S.バッハ:音楽の捧げ物‐6声のリチェルカーレ BWV1079
アラン・フェインバーグ(ピアノ)
 「対位法」を主体とした形式(書式)の一つとされる「フーガ」。基本的に「一つの旋律を元にして、これが複数の声部で発展していく」音楽ですが、多くの声部が重ねられてたり、メロディを逆行させたりと、様々なヴァリエーションが生まれてきています。
 このフェインバーグの「Fugue State‐フーガの状態」は、バロック時代の色々なフーガが提示されています。バッハ作品はもちろんのこと、ヘンデルやスカルラッティ、ブクステフーデなどのユニークなフーガをピアノで演奏することで、その華麗なる音の建築物の隅々に光を当てています。
  
STNS-30039
\2100
WATERCOLOR-水彩
 1.呂分成:平湖秋月(陳培勳‐チン・ペイクンによるピアノ編)/
 2-6.モーリス・ラヴェル(1875-1937):鏡
  <蛾/悲しげな鳥たち/海原の小舟/道化師の朝の歌/鐘の谷/
 7-14.セルゲイ・ラフマニノフ(1873-1943):練習曲集「音の絵」
  <第1番:ヘ短調/第2番:ハ長調/第3番:ハ短調/第4番:ニ短調/
  第5番:変ホ短調/第6番:変ホ長調/第7番:ト短調/第8番:嬰ハ短調>/
 15-22.譚盾‐タン・ドゥン(1957-):水彩による8つの思い出 Op.1
シェン・ルー(ピアノ)
 2014年、アメリカのヒルトン・ヘッド国際ピアノコンクールで優勝した中国のピアニスト、シェン・ルーのデビュー・アルバムです。
 彼は北京の中央音楽院で学び、数々の舞台でコンサートを行っている期待の若手です。このデビューアルバムは、ロシア、フランスと、中国のピアノ作品で構成されたもので、彼の硬質なタッチと音楽性が遺憾なく発揮された素晴らしい1枚となっています。
 中国ではお馴染みの「平湖秋月」で始まり、柔軟な感性はそのままラヴェルの「鏡」へと引き継がれ、ラフマニノフで一気で昂ぶります。
 タン・ドゥンの「水彩による8つの思い出」も、中国風のメロディと現代的な感覚が融合した興味深い作品で、多くの中国人ピアニストが大切にしているレパートリー。もちろんシェン・ルーも文句なしの名演を聞かせます。
 

SWR



93.335
\2400→\2190
グザヴィエ・ロト(指揮)&バーデン=バーデン& フライブルクSWR響
 リヒャルト・シュトラウス:交響詩集 第 4 集

 1-22.アルプス交響曲/
 23.交響詩「ドン・ファン」 Op.20
バーデン=バーデン&フライブルク SWR 交響楽団
 (南西ドイツ放送交響楽団)/
フランソワ=グザヴィエ・ロト(指揮)
録音 2014 年 11 月 5.6 日 フライブルク・コンチェルトハウス…1-22, 2014 年 9 月 28日 フランクフルト アルテ・オーパー…23
  グザヴィエ・ロトとバーデン=バーデン&フライブルク SWR 響によるリヒャルト・シュトラウス(1864-1949)のシリーズも今作で第 4 集となります。
 最近は自らのオーケストラ「レ・シェクル」とも斬新かつ刺激的なアプローチによる演奏を披露、その名声がますます高まっているロトですが、この「アルプス交響曲」は、まさに彼の本領発揮とも言える演奏であると断言できるでしょう。
 リヒャルト・シュトラウスが完成までに 10 年以上をかけたこの大作は、華美さばかりを追求すると単なる「サウンド・トラック」になってしまう危険性を孕んでいますが、そこはロト。シュトラウスが求める響きと物語性を完全に再現した上で、推進力ある音楽を作り出しているのはさすがです。
 「ドン・ファン」はシュトラウス 24 歳の意欲作ですが、ロトはこちらの曲でも、若さ漲る爆発的なエネルギーを掬い上げ、シュトラウスが望んだであろう理想的な響きを創り上げることに成功しています。
 【ロト&SWR:リヒャルト・シュトラウス】
 第 1 集…93.229 第 2 集…93.304 第 3 集…93.320




刺激的で知的、しかも壮麗・・・これが新世紀のリヒャルト
ロト/リヒャルト・シュトラウス:交響詩集
第1巻〜第3巻

93 299
\2400→\2190
グザヴィエ・ロト(指揮)&バーデン=バーデン& フライブルクSWR響
 リヒャルト・シュトラウス:交響詩集 第 1集
 リヒャルト・シュトラウス:
  交響詩「英雄の生涯」op.40(44’42)
  交響詩「死と浄化」op.24(24’02)
クリスティアン・オステルターク(独奏ヴァイオリン)
バーデン=バーデン& フライブルクSWR 交響楽団
フランソワ=グザヴィエ・ロト(指揮)
 ロト率いるバーデン=バーデン&フライブルクSWR響、シュトラウス交響詩シリーズ第1弾「英雄の生涯」&「死と浄化」

 録音:2012 年11 月7、8 日[英雄の生涯]、2012 年6 月26-28 日[死と浄化]/フライブルク、コンツェルトハウス(セッション・デジタル)/DDD、ステレオ、68’44

 2011/12 年のシーズンよりバーデン=バーデン& フライブルクSWR 交響楽団の首席指揮者に就任して、マーラーの第1 交響曲(93.294)で鮮烈なるデビューを飾ったロトが、手兵とともに2012/13 年のシーズンに力を入れて取り組んでいるのがシュトラウス。
  2012 年11 月7 日と8 日の2 日間に亘り、フライブルクのコンツェルトハウスでセッションを組んでレコーディングされた「英雄の生涯」は、11 月3日のフライブルク、4 日のバーデン=バーデン、6 日のフライブルク、さらに9 日のフランスのディジョンという実演の流れのなかで演奏内容を検証しつつ、ロトが集中して、その解釈を掘り下げる機会を得て臨んだ録音。

  もとより、大編成の管弦楽の機能美を極限まで追求したシュトラウスの交響詩といえば、1946 年に南西ドイツ放送所属のオーケストラとして創設され、活動の柱に「同時代音楽の演奏」を掲げてきた当楽団にとっても、初代音楽監督を務めたロスバウト以来、マーラー、シェーンベルク、ストラヴィンスキーなどと並んで伝統的に得意としてきたレパートリーであり、その意味での経験の蓄積も十分。

 カップリングの「死と浄化」は、「英雄の生涯」に先立つこと4か月ほど前のレコーディング。
 なお、「死と浄化」については6 月の録音を経て、2012年9 月にロトが臨んだベルゲン・フィルとのコンサートでも「ドン・ファン」と共に取り上げられ、高い評価をもって迎えられたと伝えられています。

93 304
\2400→\2190
グザヴィエ・ロト&バーデン=バーデン& フライブルクSWR 響
 リヒャルト・シュトラウス:交響詩集 第2集
 リヒャルト・シュトラウス:

  (1)交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」op.28
  (2)交響詩「ドン・キホーテ」op.35*
  (3)交響詩「マクベス」op.23
フランク=ミヒャエル・グートマン(チェロ)*
ヨハネス・リューティ(ヴィオラ)*
フランソワ=グザヴィエ・ロト(指揮)
バーデン=バーデン& フライブルクSWR 交響楽団
 ロト率いるバーデン=バーデン& フライブルクSWR 響、リヒャルト・シュトラウスの交響詩シリーズ第2 弾「ティル」「ドン・キホーテ」&「マクベス」

 (1)録音:2012年6 月23 − 29日/フライブルク、コンツェルトハウス(セッション/デジタル)(14’33) (2)録音:2012年12月20日/マンハイム、ローゼンガルテン&12月21日/フライブルク、コンツェルトハウス(ライヴ・デジタル)(40’41) (3)録音:2013年3 月14 & 19 日/フライブルク、コンツェルトハウス(セッション・デジタル)(18’36)/DDD、ステレオ、74’19

 プログラムに応じて柔軟にピリオド、モダンの楽団を運用する実力派の指揮者として知られるフランソワ=グザヴィエ・ロト。2011 年よりロトが首席指揮者のポストにある「モダンの手兵」バーデン=バーデン& フライブルクSWR 交響楽団とともに進めるシュトラウスの交響詩シリーズの第2 弾。

 2012/13 年のシーズンも引き続き、実演でシュトラウスに力を注いでいる当コンビですが、前作「死と浄化」と収録時期が重なる「ティル」は、2012年6 月24 日のフライブルクでの実演をはさみ、その前後にセッション録音されたもの。
 以下、収録順に「ドン・キホーテ」は、2012 年12 月20 日のマンハイムと翌21 日のフライブルクとにおける実演の模様をライヴ収録したもので、最新の「マクベス」が2013 年3 月フライブルクでのセッション録音となっています。

 じっくりセッションを組んで録音された2 作品の高い完成度もさることながら、楽団の首席奏者ふたりをソリストに起用した「ドン・キホーテ」も、ロトと共にシリーズのおおきな流れのなかでシュトラウス作品を検証しつつ、その解釈を深める機会を得て臨むことが可能であったメンバーゆえの人選と考えられます。

 ロトの的確な棒さばきで引き出された情報量も豊富で、録音がたいへん優秀なこともあり、シュトラウスによる大編成管弦楽の傑作群を味わうのにまたとないアルバムといえるでしょう。
93 320
\2400→\2190
グザヴィエ・ロト&バーデン=バーデン& フライブルクSWR 響
 リヒャルト・シュトラウス:交響詩集 第3集

 リヒャルト・シュトラウス:
  ・交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」op.30 *(32’26)
    録音:2013年9 月4、5 日/
     フライブルク、コンツェルトハウス(ライヴ・デジタル)
  ・交響的幻想曲op. 16「イタリアより」 (45’11)
    録音:2014年2 月17、18 日/
     フライブルク、コンツェルトハウス(ライヴ・デジタル)
イェルモライ・アルビケル(ヴァイオリン・ソロ)*
バーデン=バーデン& フライブルクSWR 交響楽団
フランソワ=グザヴィエ・ロト(指揮)
 話題のロト率いるバーデン=バーデン&フライブルクSWR 響、リヒャルト・シュトラウスの交響詩シリーズ第3 弾「ツァラ」&「イタリアより」

 DDD、ステレオ、77’ 37

 バーデン=バーデン& フライブルクSWR 交響楽団を率いる首席指揮者フランソワ=グザヴィエ・ロトが進めるシュトラウスの交響詩シリーズ第3巻。

 作曲家生誕150 周年を迎えた2014 年に登場するのは、「ツァラトゥストラはかく語りき」と交響的幻想曲「イタリアより」。順に2013 年9 月と2014年2 月に、いずれもフライブルクでおこなわれたコンサートの模様をライヴ収録したものです。
 シリーズ前2 作のアルバムからもわかるように、これまでもロトはレコーディングに際して、実演でのプログラムと並行して演奏内容を検証しつつ、その解釈を掘り下げる機会を得ていたとおもわれますが、このたびの「ツァラ」のケースも周到な準備をもって臨んでいることがうかがえます。

 ロトは2013 年5 月にBBC ウェールズ・ナショナル管を指揮して同曲を演奏していたほか、2013 年8 月にフランスのラ・コート=サン=タンドレにおけるベルリオーズ・フェスティバルでも、バーデン=バーデン& フライブルクSWR 交響楽団を指揮して同曲を演奏していました。
 さらに、本録音を挟んで、2014 年4 月にデンマーク国立響を指揮して同曲を演奏、2014 年9 月にはケルン・ギュルツェニヒ管を指揮して演奏予定といった具合に、レコーディングがまた実演との相乗効果を生んでもいるようです。

 2012/13 年のシーズンより継続してシュトラウスの管弦楽曲に取り組んでいるロトですが、結果としてシュトラウスの音楽全体に対する理解を深め、シリーズを通して高水準の仕上がりにつながっているようにみえます。
 なお、ライヴ録音でありながら音質がすぐれているのもシリーズの特色。オリジナル楽器の手兵レ・シエクルも運用して「楽器の扱いのセンス」に秀でたロトが、スコアから引き出す膨大な情報量をあますところなく収めることに成功しています。


 


93.338
\2400→\2190
バッキアーナ 〜モシェレス、ライネッケ、シューマンによる J.S.バッハ作品の編曲集
 イグナーツ・モシェレス(1794-1870):メロディックな対位法練習曲 Op.137b より (原曲: バッハ「平均律クラヴィーア曲集」 )
 カール・ライネッケ(1824-1910):バッハ変奏曲 Op.24
 ローベルト・シューマン(1810-1856):
  バッハの名前による 6 つのフーガ Op.60(デュオ・ダコールによる連弾編)
  1.モシェレス:WTKII/5 ニ長調/2.モシェレス:WTKI/24 ロ短調/
  3.シューマン:フーガ 第 1 番 変ロ長調/
  4.モシェレス:WTKI/15 ト長調/5.モシェレス:WTKII/6 ニ短調/
  6.シューマン:フーガ 第 2 番 変ロ長調/
  7.モシェレス:WTKI/4 嬰ハ短調/8.モシェレス:WTKI/24 ロ短調/
  9.シューマン:フーガ 第 3 番 ト短調/
  10.モシェレス:WTKI/1ハ長調/
  11.モシェレス:WTKI/6 ニ短調/
  12.シューマン:フーガ 第 4 番 変ロ長調/
  13.モシェレス:WTKI/2 ハ短調/
  14.モシェレス:WTKII/7 変ホ長調/
  15.シューマン:フーガ 第 5 番 ヘ長調/
  16.モシェレス:WTKI/21 変ロ長調/
  17.シューマン:フーガ 第6 番 変ロ長調/
  18.ライネッケ:バッハのサラバンドによる変奏曲

   ※1-17…世界初録音
デュオ・ ダコール
 (ピアノ・ デュオ…
  ルーツィア・ フアン&セバスティアン・ オイラー)
 録音 2014 年 11 月 24-27 日 シュトゥットガルト SWR 室内楽スタジオ
 偉大なるバッハの音楽から何を見出すのか?この永遠の命題には、過去にも何人もの芸術家が挑んでいます。ある人は曲をつくり、ある人は演奏で、また絵画や他の分野にもバッハの作品の影響が強く及んでいます。
 このアルバムには、そんなバッハの作品にインスパイアされた 3 人の作品が収録されています。
 シューマンの「4 つのフーガ」は、もともと彼が興味を抱いていたペダルピアノのために書かれた作品で、バッハの作品を研究していたシューマンにおける「フーガの理想的な形」を見る事ができます。バッハの名前「BACH」を音にすると半音階的な響きになりますが、これも美しくフーガに内包されています。
 モシェレスの作品は、平均律クラヴィア曲集に対位法的なメロディをつけたもの。バッハ=グノーの「アヴェ・マリア」のようなものと言えば近いでしょうか。ライネッケの作品は、バッハのフランス組曲第 1 番の「サラバンド」が極めてロマンティックな対位法によって、刻々と変容していきます。国際的に評価の高いデュオ・ダコールによる演奏です。
 

93.340
\2400
ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲 第 10 番&第 13 番
 1-4.弦楽四重奏曲 第 10 番 変ホ長調 Op.51/
 5-8.弦楽四重奏曲 第 13 番 ト長調 Op.106
ベネヴィッツ弦楽四重奏団
<メンバー:
 ヤクブ・フィッシャー(第 1 ヴァイオリン)/
 シュチェパン・イェジェク(第 2 ヴァイオリン)/
 イジー・ピンカス(ヴィオラ)/
 シュチェパン・ドレジャール(チェロ)>
録音 2014 年 4 月 22-25 日 バーデン=バーデン ハンス・ロスバウト・スタジオ
 2005 年に開催された「第 5 回大阪室内楽コンクール」で優勝し、 2009 年にも来日、日本の聴衆の注目を集めたベネヴィッツ弦楽四重奏団によるドヴォルザーク(1841-1904)です。
 アンサンブル名であるベネヴィッツとはプラハ音楽院の初代校長を務めたヴァイオリニスト、アントニン・ベネヴィッツの名前であり、彼らは、その長き良き伝統を引き継ぐアンサンブルとして、チェコの作品を極めて精力的に、また確信に満ちて演奏しています。
 このアルバムにはドヴォルザークの円熟期の作品である 2 曲の弦楽四重奏曲を収録、スラヴ色の濃い第 10 番と、何かが吹っ切れたかのような清々しさを持つ第 13 番の取り合わせは、このアンサンブルの今を知るにふさわしい選曲です。
 

93.342
\2400
Great Britain イギリス現代合唱曲集
 1.ピーター・マクスウェル・デイヴィス(1934-):
  キリストの御体とネコとネズミ(1993)/
 2.ジェームズ・マクミラン(1959-):アレルヤ(2013)/
 3.ジョナサン・ハーヴェイ(1939-2012):魂が飛べないわけないだろう/
 4.ジョン・タヴナー(1944-2013):シュオン讃歌/
 5-12.ベンジャミン・ブリテン(1913-1976):神聖と世俗
シュトゥットガルト南西放送声楽アンサンブル/
マルクス・クリード(指揮)
録音 2014 年 5 月 16-17 日 シュトゥットガルト SWR 放送スタジオ…1.3.5-12, 2014年 5 月 21-22 日 シュトゥットガルト ゲンハイデ キリスト教会…2.4
 イギリスの音楽文化は教会音楽と密接に結びついています。現代においても、典礼のための宗教合唱曲が多数書かれ、これらの新作は常に合唱団に拠って演奏され、市民たちもこれらを享受しています。
 このアルバムでは 5 人の作曲家の多彩な作品を聴くことができますが、最初のマクスウェル・デイヴィスの長大な作品からして、様々な言語を駆使した言葉遊びが炸裂する、何とも人を食ったものであり「聖と俗」が表裏一体であることを強く感じさせてくれるはずです。
 現代最高の合唱指揮者の一人であるマルクス・クリードは、これらの難曲をやすやすと聞かせます。
 


93.343
\2400→\2190
ステファン・ドヌーヴ&シュトゥットガルト放送響
 アルテュール・オネゲル:交響曲 第 3 番&第 2 番 他

  1-3.交響曲 第 3 番「典礼風」/
  4-6.交響曲 第 2 番/7.交響的運動 第 2 番「ラグビー」/
  8.交響的運動 第 1 番「パシフィック 231」
トーマス・ハンネス(トランペット)…6/
シュトゥットガルト放送交響楽団/
ステファン・ドヌーヴ(指揮)
 録音 2012 年 12 月 13.14 日 シュトゥットガルト リーダーハレ,ベートーヴェンザール…1-3, 2014 年 10 月 7-9 日 ジンデルフィンゲン,シュタットハレ…4-6, 2014 年 10 月6 日 ジンデルフィンゲン,シュタットハレ…7, 2014 年 12 月 15 日 リーダーハレ,ベートーヴェンザール…8
 現在、シュトゥットガルト放送交響楽団の首席指揮者を務めるステファン・ドヌーヴによるオネゲル(1892-1955)の 2 曲の交響曲と、交響的運動を聴く 1 枚です。
 宗教的な雰囲気をそこはかとなく閉じ込めた「交響曲第 3 番」、戦争への思いをダイレクトに伝えた第2 番(もちろんトランペットは入ってます)、そしてオネゲルの全作品の中でも最も有名な「パシフィック 231」と、ちょっと一息と言った感のある「ラグビー」。ドヌーヴは、これらオネゲルの作品の持つ、新古典的な部分と描写的な部分のどちらもがじっくり楽しめ素晴らしい演奏を繰り広げています。文句なしの名演です。



ステファン・ドヌーヴ
NAXOSのルーセル・・・いいです


NAXOS
8.504017
(4CD)
\3600
ルーセル:交響曲全集
《8.570323》
 交響曲第 1 番「森の詩」Op.7/
 交響的前奏曲「復活」 Op.4/
 劇音楽「眠りの精」 Op.13
   (録音 2008年10 月、2009 年4 月)/
《8.570529》
 交響曲第 2 番 Op.23/
 春の祭りに寄せて Op.22/
 組曲ヘ長調 Op.33
   (録音2007 年5 月、2006 年5 月)/
《8.570245》
 交響曲第 3 番ト短調 Op.42/
 バッカスとアリアーヌ Op.43 組曲 第1番、第2番
   (録音 2006 年5 月、2006 年10 月)/
《8.572135》
 交響曲第 4 番イ長調 Op.53/
 交響詩「フランドル狂詩曲」 Op.56/
 小組曲 Op.39/
 小管弦楽のためのコンセール Op.34/
 シフォニエッタ Op.52
   (録音2006 年10 月、2007 年5 月、6 月、2008 年8 月)
ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団
ステファン・ドヌーヴ(指揮)

 NAXOSの誇るステファン・ドヌーヴ&ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団のルーセル:交響曲全集セット。
 ステファン・ドヌーヴは1971年生まれのフランスの指揮者でショルティやプレートルのアシスタントを務め、日本では松本で小澤の助手も務めた。2011年までロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団の音楽監督だったみたいで、これはそのときの全集録音らしい。
 で、これが悪くないのである。
 最初は「まあまあいけてるジャン」という程度だったのだが、聴き進むにつれて結構はまってしまい「十分」どころかこれが一番いい」、とまで思うようになってきた。往年の大指揮者のような破天荒さはないものの、シャープでキビキビしていて、隅々までセンスあふれるいい演奏なのである。この人、そうとう勉強してきたな、という感じ。初めての大きなシリーズ・レコーディングで張り切ったのか。
 カップリングもメジャーなものからかなりマイナーなものまできっちり揃えてくれていて、さらに「蜘蛛の饗宴」のバレエ全曲盤も最近補完的にリリースしてくれた。至れり尽くせりの新世紀を代表する全集。



 で、ちょっと興味があったのでもう少しステファン・ドヌーヴについて調べていたら、「最も才能のあるフランスの若手指揮者として注目されている」という。そうかもしれない。
 さらにもう少し調べていたら、この人の生地が書いてあった。
 「Tourcoing」。
 トールコイン?違う・・・えっと・・・トゥールコワン・・・。
 ルーセルと同郷だった、この人!

NAXOS
8.572243
\1400
ルーセル:
 《バレエ音楽「蜘蛛の饗宴」Op.17(1912)》
  〈第1部〉
    1.前奏曲-庭/2.アリの入場/3.かぶと虫の入場-蝶の踊り/
    4.蜘蛛の喜び-蜘蛛の踊り/5.みみずが通る/
    6.2匹の戦闘的なカマキリ/7.アリのロンド/
  〈第2部〉
    8.カゲロウの羽化/9.カゲロウの踊り/10.カゲロウが止まる/
    11.カゲロウの死/12.カゲロウの弔い/
 《オペラ・バレエ「パドマーヴァティ」(1914-1918)》
    13-15.第1幕より第1組曲/16-17.第2幕より第2組曲
ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団/
ステファン・ドヌーヴ(指揮)

 印象主義から新古典主義へと進んだルーセル(1869-1937)の初期の名作「蜘蛛の饗宴」です。
 この作品はもっぱら作曲家自身が編纂した「交響的断章」が知られ、この全曲が演奏される機会はあまりありません。
 曲は印象主義そのものであり濃密な管弦楽法が特徴的です。
 1912年に芸術劇場の委嘱によって書かれたバレエ作品で、ファーブルの「昆虫記」からインスピレーションを受けていて、庭に巣を作った蜘蛛と、蜘蛛のエサとなる昆虫たち、その蜘蛛を狙うカマキリ。そして神秘的なカゲロウの羽化からその死までを精緻な書法で描いた、音による博物誌です。ルイ・ラロイの台本によるオペラ「パドマーヴァティ」は野性味あふれる異国的な音楽。本編には歌が挿入されますが、こちらは管弦楽組曲のみです。なかなか上演される機会のない幻のバレエです。ドヌーヴの演奏は闊達で色彩豊か。この曲を初めて聞く人にも安心してオススメできる逸品です。



<店主の注釈>
 「蜘蛛の饗宴」は昆虫の世界を描いた珍しいバレエ作品として知られるが、その後ルーセルは「交響的断章」とも呼ばれる組曲「蜘蛛の饗宴」に編曲した。
 今はこちらのほうが取り上げられる機会は多い。
 なのでコンサートやCDで「蜘蛛の饗宴」と表記されている場合、どっちかを確認しておいたほうがいい(バレエだと30分強、「組曲」だと大体15,6分。)。
 「蜘蛛の饗宴」は交響曲第1番よりもうちょっとあとの1912年に作られた。ルーセルの数少ない青年時代の傑作で、どういうわけか「印象派的な作品」と呼ばれることが多いが、そんなことはまったくない。明快で痛快な、若き(といっても40代だが)ルーセルのエネルギーが満ち溢れた美しく楽しい作品。




 

TOCCATA


TOCC-180
\2700
ゲオルク・フィリップ・テレマン:音楽による礼拝 第6集
 1-3.ついに時は打たん TWV1:440/
 4-6.真のキリスト者の高貴に並ぶものありや TWV1:1511/
 7-9.味わい、見よ、主の恵み深さを TWV1:1252/
 10-13.なぜあなたはそのようなふりをする? TWV1:1502/
 14-17.誰もがそれを TWV1:425/
 18-20.富みの力は唯一の幸せ TWV1:313/
 21-23.棕櫚の枝を持つ貧しき者たちを見よ TWV1:1245
ベルゲン・バロック/
ヤン・ファン・エルサッカー(テノール)/
エドゥアルド・ヴェズリー(オーボエ) 他
録音 2011年4月27-30日…1-20, 3013年4月10日…21-23 ノルウェー,エステル・トーテン,ホフ・キルケ
 J.S.バッハのカンタータは全てがきちんと整理され、全集録音も多いというのに、同時期に活躍したテレマン(1681-1767)の72曲のカンタータは、全曲録音が完成されておらず、その全貌もまだまだ知られていません。このベルゲン・バロックによる全集録音は今作が第6集ということで、完成の暁には資料的価値としても素晴らしいものが期待されています。1726年にハンブルクで出版されたこれらの教会暦カンタータは、各々が独唱者と一つの独奏楽器、通奏低音を持ち、このアルバムにはオーボエが独奏楽器として使われた曲が収録されています。美しい旋律線を持つ歌のパート、そしてテレマンらしい熟練の対位法が絶妙にブレンドされた珠玉の作品群です。
 


TOCC-261
\2700→\2490
レオポルド・ダムロッシュ:管弦楽作品集
 1.祝典序曲 ハ長調 Op.15(1871)/
 2-5.交響曲 イ長調(1878)/
 6.シューベルト(1897-1828):3つの軍隊行進曲 Op.51 D733-
   第1番(L.ダムロッシュによる管弦楽版)(1818/1875)
アズーサ・パシフィック大学交響楽団/
クリストファー・ラッセル(指揮)
録音 2014年9月20日…1, 2015年2月10.12.17.19日…2-6 アズーサ・パシフィック大学
 このアルバムの作曲家レオポルド・ダムロッシュ(1832-1885)は、プロイセンで生まれ、ヴァイオリンを学び目覚しい才能を発揮するものの、音楽家になることを両親に反対され、ベルリン音楽大学で医学を学び、1854年に医学博士号を取得します。
 しかし、その類い稀なる才能をフランツ・リストに認められたため、結局は音楽家になることを決意します。その後はブレスラウ(現ポーランド領)にオーケストラを設立し、指揮者としてこの地で活躍しますが、1871年にアメリカに移住、ニューヨークにも重要な音楽機関(オラトリオ協会)を設立し、バッハやヘンデルなどのバロック作品を演奏、またメトロポリタン歌劇場でも指揮をするなど目覚しい活動をしたのです。
 そんな彼自身の作品からは、当時の例に漏れずワーグナーやブラームスの影響も感じられますが、なんと言ってもオーケストレーションの見事さは特筆すべき点と言えるでしょう。交響曲の第3楽章に置かれた悲痛な「葬送行進曲」が耳に残ります。また、シューベルトの「軍隊行進曲」オーケストラ版は彼のお気に入りのアンコールピースでした。
 

TOCC-294
\2700
レオ・ザイトリン:ユダヤの歌曲、室内楽と朗読集 第1集
 1.ザイトリン:海/2.ザイトリン:Reb Nakhmons nign/
 3.ザイトリン:雲は上向き、愛する心を撫でる/
 4.ザイトリン:野原を越えて/
 5.ザイトリン:私は喪に服している/
 6.ザイトリン:子守歌 (A mayse)/
 7.ザイトリン:おじいさん、あなたの子どもたちは私たちのために祈ります/
 8.ザイトリン:Eli Zion/
 9.モシュ・ミルナー(1886-1953): 主よ、どれほど長い間(L.ザイトリン編)/
 10.ザイトリン:ラビよわれらに語りたまえ/
 11.ヨアヒム・シュテュッチェスキー(1891-1982):わが神、わが神/
 12.ザイトリン:わが神、わが神/
 13.クライスラー:ウィーンの古い民謡(L.ザイトリン編)/
 14-19.ザイトリン:6つのユダヤの歌
グエンコ・グエチェフ(ナレーター)…1.6.9/
エリザベス・プリドノフ(ピアノ)…1.3.5.6/
デニス・オボイル(ヴァイオリン)…2.4.9.10.12.13.14-19/
ラウラ・モチャロフ(ヴァイオリン)…2.4.9.10.12.13.14-19/
マリリン・ジングラス=ロイ(ヴィオラ)…2.4.9.10.12.13.14-19/
イサイアス・ゼルコヴィツ(ヴィオラ)…2/
アーロン・ゼルコヴィツ(チェロ)…2.4.7.8.9.10.11.12.13.14-19/
ダニエラ・ラッバーニ(ナレーター)…3.5.7/
レイチェル・キャロウェイ(メゾ・ソプラノ)…4.6.9.10.14-19/
ルッツ・マンリケス(ピアノ)…8.11.14-19
録音 2010年6月6-8日 US ペンシルヴァニア,ピッツバーグ ロデフ・シャロム・コングレゲーション・アンド・クレスジェ・アウディトリウム
 19世紀、ロシア帝国の政策でこの地に住むユダヤ教徒たちはピンスクの居住区に集められました。作曲家ザイトリン(1884-1930)が生まれたのもこの地であり、1897年に行われた帝国国勢調査では、ピンスクの人口の4分の3がユダヤ教徒の住民だったそうです。
 そんなザイトリンはサンクトペテルブルクの「ユダヤ人の民俗音楽協会」で活動し、1923年にはニューヨークに移住します。1926年にはラジオ番組のためにアンサンブル曲を書き始めます。
 毎週日曜日の夜7時20分から9時15分まで放送されたこの「キャピトルシアター」は彼の死の前年1929年まで続き、大好評を得たのです。このアルバムには、そんな彼が残した様々な形の「ユダヤ音楽」が収録されています。素朴な歌から悲痛な詩の朗読に付けられた音楽まで、痛みを伴う世界が広がります。
 

TOCC-316
\2700
アドルフォ・フマガッリ:ピアノ作品集 第1集
 1-2.ピアニストの近代的学校 Op.100(抜粋)
  <第7番:回廊、朝の祈り/第10番:影のめざめ、幻想的な舞曲>/
 3.マイアベーアの歌劇「悪魔ロベール」による
    左手のための大幻想曲 Op.106/
 4-6.ピアニストの近代的学校 Op.100(抜粋)
 <第14番:空気の娘、明るいカプリッチョ/
  第17番:悪魔の岩、勇敢な練習曲/預言者 Op.43>
アダルベルト・マリア・リーヴァ(ピアノ)
録音 2006年9月23日 ミラノ インツァーゴ デ・アンドレ・アウディトリウム ライヴ収録
 19世紀のイタリアはオペラが全盛期を誇っていましたが、管弦楽やピアノの世界でも人気者がいなかったわけではありません。
 このフマガッリ(1828-1856)もそんな中の一人。彼はミラノの片隅インザーゴの音楽一家の生まれで、4人兄弟の2番目にあたり「ピアノのパガニーニ」の異名をとるほどに絶賛された人です。
 当時流行していた「オペラの主題を用いた幻想曲」のような形式の作品において、驚異的な才能を発揮した彼ですが、とりわけ左手の技術が素晴らしく、トラック3のような、数々の「左手のための作品」も残しています。リストやタールベルクをも凌駕するほどの技巧的な作品の数々は、聴けば聴くほどに驚きが増すことでしょう。もっと広く弾かれて(聴かれて)もよい作曲家です。マリア・リーヴァの卓越した演奏で。
 

TOCC-293
\2700
アドルフ・ブッシュ:室内楽作品集 第2 集 クラリネットのための音楽集
 1-6.ディヴェルティメント Op.62b(1944)/
 7-9.クラリネット・ソナタ イ長調 Op.54(1939/1840 改訂)/
 10-13.クラリネット組曲 ニ短調 Op.37a(1926)/
 14-17.ヴァイオリンとクラリネットのための二重奏曲 第2 番 変ロ長調 Op.26b(1921)/
 18-22.ユニゾンによる5つのカノンBoO60(1949)/
 23.ドイツ舞曲集ヘ長調 Op.26c(1921)
  ※1-6.10-13.18-22…初録音
ブッシュ・コレギウム・カールスルーエ(アンサンブル)
<メンバー:
 ベッティーナ・バイゲルベック(クラリネット)…1-23/
 アントワーヌ・コッティネット(オーボエ)…1-6.18-22/
 ペータル・フリストフ(オーボエ,コーラングレ)…1-6.18-22/
 井手上康(ヴァイオリン)…14-17.23/
 パウラ・ヴァルポーラ(チェロ)…23/
 マンフレッド・クラッツアー(ピアノ)…7-9>
録音 2014 年10 月20 日…1-6.10-13.18-22, 2014 年2 月13 日…23, 2015 年3 月6 日…7-9 バーデン・バーデン SWR ハンス・ロスバウト・スタジオ
 ドイツ、ジーゲン生まれのアドルフ・ブッシュ(1891-1952)は、20 世紀を代表するヴァイオリニストとして知られています。とりわけ、彼が結成したブッシュ弦楽四重奏団によるベートーヴェンの録音が至高の演奏として、現在でも高く評価されています。
 そんなブッシュですが、作曲家としても素晴らしい作品を残していました。
 このアルバムは、第1 集(TOCC-85)に続くクラリネットを用いた作品集ですが、少年時代に憧れていたというマックス・レーガーの作品のように、精緻な対位法を駆使し、また時には遊び心も感じさせる音楽は、確かに溢れ出る才能を感じさせるものであり、もっと広く聴かれてもよいのではないでしょうか?
 バイゲルベックの伸びやかなクラリネットが鮮烈な印象を残します。
 

TOCC-297
\2700
ジュゼッペ・タルティーニ:30 の小さなソナタ集 第3 集 第13 番-第18 番
 1-3.ヴァイオリン・ソナタ 第13 番 ロ短調/
 4-9.ヴァイオリン・ソナタ 第14 番 ト長調/
 10-14.ヴァイオリン・ソナタ 第15 番 ハ長調/
 15-18.ヴァイオリン・ソナタ 第16 番 ニ長調/
 19-23.ヴァイオリン・ソナタ 第17 番 ハ長調/
 24-28.ヴァイオリン・ソナタ 第18 番 ニ長調
ピーター・シェパード・スケアヴェズ(ヴァイオリン)
 録音 2011 年1 月5 日 ハートフォールドシャー オルドバリー,セント・ジョン・バプティスト
 18 世紀最大のヴァイオリニスト、作曲家の一人ジュゼッペ・タルティーニ(1692-1770)。このアルバムは、TOCCATA レーベルで全集録音が続いている彼の残した「30 の小さなソナタ集」の第3 集となります。
 当時におけるヴァイオリン奏法の全て、ボーイングから表現法までを駆使したこのソナタは、学習用とてしても役立つものですが、その充実した音楽を聴いているだけでも、バッハの「無伴奏」とはまた違う満足感を得ることができます。
 もともとは「25 のソナタ」として知られている曲集ですが、ヴァイオリニスト、スケアヴェズが独自の研究を重ね、見過ごされてしまった作品などを追加し「30 のソナタ」として演奏しています。変幻自在なソナタをぜひお楽しみください。
 

TOCC-298
\2700
エルンスト・クシェネク:ピアノ作品集 第1 集
 1-4.ピアノ・ソナタ 第4 番 Op.114(1948)/
 5-11.ジョージ・ワシントン変奏曲 Op.120(1950)
 <ワシントンの大行進曲/念入りに同じことを/戦いの音楽/
  悲歌/追跡(カノン)/サラバンド/大フィナーレ,好戦的な舞踏会>/
 12.前奏曲WoO87(1944)/
 13-16.フランツ・シューベルト(1797-1828):
  ピアノ・ソナタ 第15 番 ハ長調「レリーク」D840
  (クシェネクによる補筆完成版)(1825/1921)
   ※12…初録音
スタニスラフ・フリステンコ(ピアノ)
録音 2014 年3 月12-14 日 ミュンヘン バイエルン放送 第2 スタジオ
 一時期は「頽廃音楽」の作曲家として、故意にその存在が無視されていた作曲家クシェネク(1900-1991)。20 世紀の終わりになってようやくその作品が復興され始めました。
 今では多くの曲を聴く事ができますが、ピアノ曲の分野にはまだまだ未知の作品が埋もれているようです。気の利いた「ワシントン」の変奏曲や、スイスのパトロン、ヴェルナー・ラインハルトのために書かれた「前奏曲」(世界初録音)などの彼独自の音楽を始め、シューベルトの未完成ソナタ「レリーク」の補筆完成版など、多彩な音楽を聴く事ができます。
 

TOCC-304
\2700
サディ・ハリソン:弦楽とピアノのための独奏、二重奏作品集
 『ギャラリー』
  1-11.ルーム1(2012-2013)/
  12-19.ルーム2(2013-2014)/
  20.パッサカリアのダンスの影(2011)/
  21-29.隠されたセレモニー I(2013)/
  30-32.ネーミのディアーナのための3 つの踊り(2013)/
  33-39.月の環の下で(2004)
   ※全て初録音
ピーター・シェパード・スケアヴェズ(ヴァイオリン)…1-19.20.33-39./
ミハイロ・トランダフィロヴスキ(ヴァイオリン)…33-39/
ダイアナ・マシューズ(ヴィオラ)…30-32/
ロデリック・チャドウィック(ピアノ)…21-29
録音 2014 年10 月21-22 日 ハートフォールドシャー オルドバリー,セント・ジョン・バプティスト…1-20.30-39, 2014 年10 月30 日 ハイゲート,セント・マイケルズ…21-29
 オーストラリアのアデレードで生まれた作曲家サディ・ハリソン(1965-)は、現在イギリスのドーセットに拠点を置き、世界中で演奏活動を行っています。また彼女は考古学者でもあり、プロの庭師でもあります。
 そんな彼女の作品は、多彩な経験に裏打ちされたもので、いくつかの作品は古代世界からインスパイアされていたりもします。その音楽には強烈な濃度があり、一見平易に見える音の動きの中に、様々な要素が隠されていて、聴き手の感情を常に刺激することで評価されています。
 このアルバムに収録された作品群も、不可思議な要素が組み込まれた神秘的な音楽。一度聴いたら忘れることのできない表情を持っています。
 

TWO PIANISTS


TP1039220
\2700
アメリカン・インターセクションズ
 1-6.サミュエル・バーバー(1910-1981):スーヴェニール Op.28
  (A.ゴールド&R.フィッツデールによる2台ピアノ版)
   <ワルツ/スコットランド風に/パ・ド・ドゥ/
    ツー・ステップ/躊躇いがちなタンゴ/ギャロップ>/
 7-9.ウィリアム・ボルコム(1938-):思い出
  <ショーロ(ナザレスのオマージュ)/
   パセオ(ルイス・モロー・ゴットシャルクの思い出)/
   ワルツ・ベネソラーノ(ラモン・デルガド・パラシオスの思い出)>/
 10.アーロン・コープランド(1900-1990):エル・サロン・メヒコ
  (L.バーンスタインによる2台ピアノ編)/
 11.フレデリック・ジェフスキ(1938-):ウィンスボロ綿工場のブルース
  (作曲家自身による2台ピアノ編)/
 12.ジョン・アダムズ(1947-):ハレルヤ・ジャンクション
ニナ・シューマン(ピアノ)/
ルイス・マガリャアエス(ピアノ)
録音 2014年9月8-10日…1-8.10-11, 2009年6月20日…9 南アフリカ ステレンボッシュ大学,エンドラー・ホール
 タイトルにある「インターセクションズ」とは、数々の交差点とでも言った意味でしょうか?
 このアルバムには、まさにアメリカの音楽文化の坩堝!多彩な曲が収録されています。
 ヨーロッパとアメリカの音楽の融合、もしくはラテンアメリカとアフリカを起源とする音楽の融合。そしてミニマル音楽への発展。これらは、確かにヨーロッパの中だけでは完成しない世界でもあり、ヨーロッパの伝統もなくしては存在しない世界でもあります。
 バーバーの気楽な「スーヴェニール」を取ってみても、いくつかの伝統がないまぜになっていることが瞬時に理解できるでしょう。
 このアルバムは、全ての作品を2台ピアノで演奏することにより、壮大な響きが齎されています。TWOPIANISTSレーベルを代表する2人の奏者、シューマンとマガリャアエスの息のあった演奏で、この広大な世界を味わってみてください。
 


TP1039282
\2700→\2490
コルンゴルト・プロジェクト No.1
 1-5.エーリッヒ・ヴォルフガンク・コルンゴルト(1897-1957):
      2台のヴァイオリン、チェロと左手のピアノのための組曲 Op.23/
 6-9.コルンゴルト:ピアノ三重奏曲 ニ長調 Op.1
ダニエル・ローランド(ヴァイオリン)/
プリヤ・ミッチェル(ヴァイオリン…1-5)/
ジュリアン・アルプ(チェロ)/
ルイス・マガリャアエス(ピアノ)
録音 2013年5月26日 南アフリカ ステレンボッシュ大学,エンドラー・ホール
 早熟の天才、真の神童…そんな言葉がふさわしいウィーン世紀末の大作曲家コルンゴルト。しかし彼の生涯は決して幸福なものではありませんでした。
 20歳になるまでの彼は、ヨーロッパ中からその才能をもてはやされたのですが、戦争の影が色濃くなるとその名声は一転し、彼は様々な問題を回避するために、アメリカに亡命。そこで仕方なく始めた映画音楽の分野で大成功を収めます。
 しかし、いくらこの世界で成功したとしても、彼の心は「祖国ウィーン」にありました。
 しかし、時を経て、懐かしいウィーンに戻った彼は誰にも見向きもされず、それどころか、彼の初期の作品は既に忘れ去られていたのでした。
 そんなコルンゴルトですが、最近になって著しく復権が進み、数多くの作品を聴く機会が増えてきました。
 このTWO PIANISTSのプロジェクトは、彼の作品を系統だてて録音していくという企画で、第1集は彼の12歳の時の作品「ピアノ三重奏曲」と、1930年.左手のピアニスト」ヴィトゲンシュタインのために書かれた「組曲」が収録されています。



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