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≪第98号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その5 2018/7/24〜






7/27(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

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HMF



HMM 902278
¥2700→\2490
ケラスのチェロが描く、ヴィヴァルディの音楽の光と影
 ヴィヴァルディ:チェロと通奏低音のための6つのソナタ

 ・ソナタ第5番 ホ短調 RV 40
 ・ソナタ第1番 変ロ長調 RV 47
 ・ソナタ第3番 イ短調 RV 43
 ・ソナタ第4番 変ロ長調 RV 45
 ・ソナタ第2番 ヘ長調 RV 41
 ・ソナタ第6番 変ロ長調 RV 46
ジャン=ギアン・ケラス
 (チェロ/ 1690 年、ミラノ(製作者不明))
ミヒャエル・ベーリンガー(チェンバロ、オルガン)
リー・サンタナ(テオルボ)
クリストフ・ダンゲル(チェロ)
 

 録音:2017 年10 月

 音楽への真摯な姿勢に貫かれた活動を展開しているチェリスト、ジャン=ギアン・ケラス。今回は、ガット弦と、バロック・スタイル・ボウ(シャルル・リシェ)で、非常に艶っぽく、時に親密でソフトにヴィヴァルディのソナタを聴かせます。
 ヴィヴァルディ、というと、まるでプルーストのマドレーヌのように、自身の幼い頃を思い出すというケラス。熱心なアマチュアピアニストだった母は、ケラスが言葉を話し出す前から、ヴィヴァルディらの室内楽も演奏しており、ケラスがチェロをはじめた頃からこれらのヴィヴァルディ作品は自分と共にあったといいます。
 「ヴィヴァルディは聴き手の手をとって、実際に味わったり、見たり、踊ったりすることのできるような世界にいざなってくれる」と語るケラス。通奏低音も、曲や楽章によって編成を変えるなど、曲のキャラクターが際だつように演奏しています。すべての曲が完全に手の内に入っている余裕も感じられる、らくらくとした演奏。明晰であいまいなところのない譜面の読み込みと、すべてを弾きこなす完璧なテクニックで、ヴィヴァルディ作品の光と影を描きます。
 チェンバロのミヒャエル・ベーリンガーは、フライブルク・バロック・オーケストラでもチェンバロ奏者としてツアーに参加している名手。ヒレ・パールとバッハのソナタを録音しています。
 リー・サンタナはアメリカのリュート・テオルボ奏者で、フライブルク・バロック・オーケストラでも活躍したほか、ヒレ・パールの夫君でもあります。
 クリストフ・ダンゲルはコワンらに師事しており、ムローヴァ、ジョシュア・ベルらと共演もしている中堅です。

 ジャン=ギアン・ケラス来日日程
  9月22日(土)14:00 東京芸術劇場
   ローレンス・レネス(指揮)、東京都交響楽団
   武満徹:オリオンとプレアデス—チェロとオーケストラのためのほか
  9月23日(日・祝)14:00 三鷹市芸術文化センター
   ジャン=ギアン・ケラス(チェロ) & フレンズ
   <トラキア・プロジェクト〜クラシックとギリシャ・ペルシャ伝統音楽の架け橋>
  9月24日(月・休)14:00 浦安音楽ホール
   ケラス & フレンズ〜地中海の風
  9月28日(金)19:00 静岡音楽館AOI
   シュレール:委嘱・世界初演/トラキア伝統音楽:日曜日の朝/コダーイ: 無伴奏ソナタ第2楽章 他






仏HMのヴィヴェルディのチェロ・アルバムといえばこの絶対的名盤を思い出す。
もしまだ聴かれたことがないという方は、今から人生最高の幸せを実感することになる。
ぜひ。

HMG 508235
(2CD)
\2800
ディールティエンスのヴィヴァルディ
 ヴィヴァルディ:チェロ協奏曲集

 [CD1]
  協奏曲RV401 ハ短調,RV417ト短調,
  RV423 変ロ長調,RV405 ニ短調*,
  RV400 ハ長調,RV419 イ短調、RV415 *
 [CD2]
  協奏曲RV420 イ短調,RV408 変ホ長調,
  RV411 ヘ長調,RV407 ニ短調,
  ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲
   「プロテウス」RV544 ヘ長調,
  RV421 イ短調,
  ヴァイオリンと2つのチェロのための協奏曲RV561 ハ長調
ロエル・ディールティエンス
 (Vc &指、ピッコロ・チェロ*)
アンサンブル・エクスプロラシオン
 ヴィヴァルディの珠玉のチェロ協奏曲、ディールティエンスのしっとり美しい音色で!

 録音:[CD1]1997 年 [CD2]2001 年

 発売当時、朝日試聴室推薦、レコード芸術特選ときわめて高い評価を得た、ディールティエンス率いるアンサンブル・エクスプロラシオンによるヴィヴァルディの名盤。ヴィヴァルディのチェロ協奏曲は、音楽史上初めて、チェロがソロの楽器として活躍するように書かれたもの。RV405ニ短調のデモーニッシュな冒頭と、続くチェロのソロで奏でられる美しい旋律、RV415 ト長調協奏曲のターフェルムジークを思わせるきらびやかな音世界・・・ヴィヴァルディが腕によりをかけて書いたことがよくわかる秀作ぞろいです。ディールティエンスの奏でるしっとりとした音色がまた魅力です。

 今年の異常に暑い夏でも、このヴィヴァルディだけは、切なく悲しく美しく響く。
 昔リリースされて人気を得たディールティエンスの2枚のチェロ協奏曲集。

 ヴィヴァルディはご存知のとおり多作家である。その中にあってチェロ協奏曲はあまり目立った作品群ではない。
 そのちょっと控えめなたたずまいは、「四季」などの華美なヴァイオリン協奏曲と比べるまでもなく、軽く聴き流してしまうと地味にしか聴こえない。
 ・・・が、よく耳を澄ますと、控えめなロマンの中に、ときおりどうしようもなく切ない旋律が現れる。
 それに気づいて聴き込み始めると、その深く沈んだ、まるで宗教的アリアのような抒情が胸にしみこんでくるようになる。

 ヴェネツィアの喧騒に隠れた裏通りの平穏な一角。
 破廉恥な仮面舞踏会で残されたわずかな道徳。

 ヴァイオリン協奏曲が「陽」だとしたらこれは明らかに「影」。
 だからあんな強烈な太陽の下でも、この音楽だけは不思議と自然に心に入り込んできたのだろう。
 人生、そうしたふと足を止める影のようなものが必要なときもある。





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SDG



SDG 729
¥2600→\2390
ガーディナーのシューベルト・チクルスがスタート、
 第1弾は第5番!

  シューベルト:交響曲第5番 変ロ長調 D.485
  ブラームス:セレナード第2番 イ長調 Op.16
サー・ジョン・エリオット・ガーディナー(指揮)
オルケストル・レヴォリューショネル・
 エ・ロマンティック
 大注目!ついに古楽器で録音!!ガーディナーのシューベルト・チクルスがスタート、第1弾は気品ある美しさと爽快さを兼ね備えた佳品、第5番!

 録音:2016 年11 月12 日/アムステルダム、コンセルトヘボウ(ライヴ)/59’45’’

 ガーディナーと手兵古楽器オーケストラ「オルケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティック」によるシューベルトの交響曲録音がスタート!
 古楽器演奏の先駆者で、ベートーヴェン全集やベルリオーズの『幻想交響曲』など古楽器による録音の金字塔を打ち立ててきた指揮者ガーディナーですが、今までシューベルトの交響曲に関してはモダン・オケとの録音しかなかったため、大変な注目盤と言えます。
 リリース第1 弾は第5 番。ハイドンを思わせる筆致で、爽やかな風のように旋律が流れていく美しい人気作品です。各楽器のバランスや色合いなどを巧みにコントロールし、曲の新たな魅力を引き出すガーディナー。指揮者の意志を見事に共有する奏者たちの演奏も素晴らしく、シューベルトの真価が堪能できます。
 カップリングはブラームスのセレナード第2 番。2 管編成にヴァイオリンを含まない弦楽というユニークな編成で、高音弦楽器が無いため仄かに暗い味わいでブラームス特有の感性が発揮されています。こちらもガーディナーならではの色彩が楽しめます。







SDGのガーディナー、オーケストラ・シリーズ
どれもすさまじい個性的演奏ばかりでした・・・
改めて紹介しておきましょう。。。


これは良質のジャズか!?
バッハ:ブランデンブルク協奏曲

SDG 707
(2CD)
\3600→\3290
J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲(全曲) ジョン・エリオット・ガーディナー(指/第1、2番)
イングリッシュ・バロック・ソロイスツ
〔コンサートミストレス:カティ・デブレツェニ(Vn)、
レイチェル・ベケット(rec, Fl)、
マルコルム・プラウド(Cem/5番)ほか〕

 ガーディナーとイングリッシュ・バロック・ソロイスツによるバッハの「ブランデンブルク協奏曲」。
 メジャー・レーベルから離れた新生ガーディナーらしい、ややショッキングな演奏。
 ときおり「通奏低音」が「ベース」に聴こえ、ときおり管楽器の演奏が即興に聴こえ、「これはジャズか」と思ってしまう。・・・いや、きっとこれはジャズなんだろう。良質の。
 
 ガーディナーといえば、同じSDGレーベルのブラームスの交響曲でもそうとうびっくりさせられたが、この「ブランデンブルク」もかなり驚かせてくれる。
 ガーディナーは思うところあって第1番と第2番でしか指揮棒をとってないのだが、デブレツェニというコンサートミストレスを巧みに操って、新世紀にふさわしい鮮烈な「ブランデンブルク」を世に放ってきたわけである。

 いずれにせよこれほど生き生きとした演奏にはしばらく出会えないと思う。

 録音:2009年1月(5番のみ2009年4月)


CDを切ったら血が出そうな
2006年 モーツァルト・ライヴ



SDG 711
\2600→\2390
モーツァルト:
 交響曲第 39 番 変ホ長調 K543
 交響曲第 41 番 ハ長調 K551「ジュピター」
ジョン・エリオット・ガーディナー(指揮)
イングリッシュ・バロック・ソロイスツ
ガーディナーによる最強のモーツァルト18 世紀の香りたっぷりのライヴ録音

録音:2006 年 2 月(カドガン・ホール/ライヴ)

 2006年の2月9日にロンドンのカドガン・ホールで行ったコンサート。

 ガーディナーのPHILIPSのモーツァルト録音は、すんばらしいベートーヴェンと並んで素敵な演奏だったが、20年も経てば解釈も人格も変わる。キビキビ溌剌とした明るさの中に学者らしい一種の潔癖さを見せていた旧録音に比べ、今回の演奏はまるで仙人が久々に山奥から人里に降りてきて村人と会話を楽しむような陽気さがある。もちろんガーディナーらしいアグレッシヴな解釈は随所に見られるが、それよりも音楽の喜びのようなものが全身にあふれている。威厳は保ちながらも、束の間の俗世を楽しむような感じ・・・。39番の第2楽章でのちょっと赤面しちゃうような管のアドリブや、ジュピターのラスト10秒の爆裂ティンパニなど、いろいろ楽しめる箇所がちりばめられている。
 おそろしいことにライヴの一発録りということで、管がプヒャとかいっている個所もあるが、完全主義者のガーディナーがそれを許して販売に踏み切ったということがまたすごい。これぞまさにライヴならでは。ほんとにCDを切ったら血が出そうなほど生々しい。そう、生々しいといえば、録音が異常に生々しいことも書いておかないと。これじゃ、世の中の録音エンジニアたちのやっている編集って何?という気さえしてきてしまう。


これはロックか!
踊り狂え!ベートーヴェン

SDG 717
\2600→\2390
ガーディナー、待望のベートーヴェン!2011年
 ベートーヴェン:
  交響曲第7番 イ長調 op.92
      第5番 ハ短調 op.67
ジョン・エリオット・ガーディナー(指揮)
オルケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティーク
 2011年11月カーネギーホール・ライヴ

 録音:2011 年11 月16 日/ニューヨーク・カーネギーホール[ ライヴ]

 ガーディナー、待望のベートーヴェン再録音! カーネギー・ホールを興奮に巻き込んだガーディナーの約20 年ぶりのベートーヴェン!

 ユニバーサルでベートーヴェンの交響曲を録音してから20 年近くの時を経て、ガーディナーによるベートーヴェン交響曲。しかもいきなり第7 番と第5 番。
 第7 番第2 楽章での整然とした哀しみはバッハを思わせ、ガーディナーの進化を思い知らされる。

 しかし圧巻は終楽章。ウェーバーはこの曲を聴いて「精神病院行きだ」と言ったが、ウェーバーはちょっと場所を間違えている。ベートーヴェンが行くべきはディスコかクラブ。こんな異常に盛り上がる終楽章は久しぶり。もうガーディナー、完全になりふり構わぬ様相。
 さっきのバッハはジャズだったが、これはロックか!?いや、ロックに違いない。


SDG 721
\2600→\2390
ベートーヴェン交響曲2013年
 ベートーヴェン:
  交響曲第2番ニ長調作品36
  交響曲第8番ヘ長調作品93
ジョン・エリオット・ガーディナー(指揮)
オルケストル・レヴォリューショネル・
 エ・ロマンティーク
 ガーディナーとORRによるベートーヴェン交響曲再録シリーズ2013年ライヴ第2番&第8番

 録音:2013 年11 月30 日カドガン・ホール、ロンドン(ライヴ)/55’58

 ガーディナーとORR によるベートーヴェン交響曲の再録音シリーズ。交響曲第2 番と第8 番。2013 年11 月にロンドンのカドガン・ホールで行われたライヴ収録です。1991 年から1994 年にかけて録音された前作(DG Archiv)から約20 年。2011 年カーネギーホールでのライヴ収録された交響曲第7 番、第5 番(SDG717) でも聴かれたように高い完成度と綿密に構築されたスタイルを丹念に磨き続けた成果を聴く事ができます。楽団員はリハーサルを研究室のようだと表現しています。多くのアイデアが顕微鏡の台に置かれ、次々と実験されていく。妥協を許さないガーディナーの音楽作りの様子が感じられます。この交響曲第2 番と8 番は、ベートーヴェンの交響曲の中でもガーディナーが特に気に入っている作品。交響曲第2 番は、ベートーヴェンの交響曲にたびたび見られる重い陰鬱さはなく、人生を肯定的に捉えているような明るさがあり、モーツァルトのような軽やかさが感じられる。続く第8 番は、作品の構成も大変優れておりベートーヴェンの芸術家としての冒険心に満ちた作品であると評しています。




なんにしたって普通の演奏じゃない。。。。
ガーディナー/ブラームス:交響曲全集


SDG 702
\2600→\2390
ガーディナー〜ブラームス:交響曲第 1番
ブラームス:埋葬の歌Op.13
メンデルスゾーン:われら、人生のただ中にありてOp.23-3
ブラームス:運命の歌Op.54

ブラームス:交響曲第1番ハ短調Op.68
ジョン・エリオット・ガーディナー(指)
モンテヴェルディ合唱団,
オルケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティーク

 なるほどー、そうきたか。ガーディナーの新ブラームス・プロジェクト。
 そのコンセプトは、店主がウィーンで見聞きした演奏会のときのまま。
 つまり、ブラームスの顧みられない合唱音楽と、ブラームスが賞賛したシュッツやJ.S.バッハの作品や、そして同時代の英雄たちメンデルスゾーンやシューベルト、シューマンの作品を一緒に演奏することで、ブラームスをあらたな視点から探る・・・というもの。
 ウィーンでのコンサートでも前半はずっと古今東西の声楽小品が取り混ぜられて演奏されていた。ガーディナー、このアルバムを出す前からそうした試みをずっと繰り返していたのである。

 そうして、今回登場するのは交響曲第1番。
 そして取り巻くのは見てのとおりの楽曲。なんとも面白い取り合わせ。ひとつの充実したコンサートを体験するような気持ちで聴いてみたい。

 ということで聴いた。
 第1楽章、かなり変。
 ポルタメントかけまくりで綿菓子みたいになってて、かなり変。面白いと言う人もいるだろうがし、なんじゃこりゃ、という人もいるだろう。
 でも興味深い。なんにしたって普通の演奏じゃない。

 ガーディナー、コンセプトだけじゃなく演奏自体にも風変わりな味付けを施してきたのだ。

録音:2007年秋ロンドン、パリ(ライヴ)

SDG 703
\2600→\2390
ガーディナー〜ブラームス:交響曲第 2番
ブラームス:アルト・ラプソディop.53
シューベルト:水の上の精霊の歌D714
シューベルト:タルタロスの群れD583
シューベルト:御者クロノスにD369

ブラームス:交響曲第2番 ニ長調 op.73
ガーディナー(指揮)、
オルケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティーク
モンテヴェルディ合唱団
ナタリー・シュトゥッツマン(アルト)

 変なことをしているだけじゃない。曲芸的にうまいアンサンブル。綱渡りのように一大叙事詩を描き切る。ラストも古楽器と思えぬくらいの爆発力。

録音:2007年10月、11月/サレ・プレイエル(ライブ)

SDG 704
\2600→\2390

ガーディナー〜ブラームス:交響曲第 3番

ブラームス:
 ①私は角笛を苦しみの谷(現世)で鳴らす〜 「5つのリート」op.41より第1曲(1861)
 ②ハープは鳴り響く〜 「2つのホルンとハープの伴奏による
   女声合唱のための4つの歌」より第1曲(1860)
 ③夜警「静かな胸の音」〜 5つの歌op.104より第1曲(1888)
 ④もの憂い恋のうらみ〜13のカノンop.113より第13曲(1891)
 ⑤運命の女神の歌op.89 (1882)

 ⑥交響曲第3番 ヘ長調 op.90
 ⑦悲歌op.82(1881)
ガーディナー(指)
オルケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティーク

 第3楽章の独創的なテンポの揺らし、そして終楽章の唯我独尊的輝かしさ。絶対にただでは終わらせない。

録音:2007年11月16日サレ・プレイエル(ライヴ) 2008年10月4, 5, 8日ロイヤル・フェスティヴァルホール(ライヴ)

SDG 705
\2600→\2390
ガーディナー〜ブラームス:交響曲第 4 番
 (1)ベートーヴェン:「コリオラン」序曲 op.62
 (2)ガブリエリ:サンクトゥス、ベネディクトゥス(12 声)
 (3)シュッツ:「サウル、サウル、なぜ私を迫害するのか」SWV 415
 (4) J.S. バッハ:
  合唱「私の目は常に主に注がれています」「主は私の足を」~カンタータ
  『主よ、われは汝を求む』BWV 150 より
 (5)ブラームス:宗教的歌曲「惜しみなく与えよ」op.30(合唱)
 (6)ブラームス:混声 8 部合唱曲「祭典と記念の格言」op.109

 (7)ブラームス:交響曲第 4 番 ホ短調 op.98
モンテヴェルディ合唱団
オルケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティーク
ジョン・エリオット・ガーディナー(指揮)

 冒頭から弦が泣く泣く。経験したことのない繊細で崩れ落ちそうな抒情的体験。

録音:2008 年 10 月 5-8 日(ロイヤル・フェスティヴァル・ホール/ライヴ)







SUPRAPHON

SU 4246
¥2100
'Hej Romale'
 (1)Bari Vera(2’37”)/
 (2)Soske Mange Naphenes(3’25”)/
 (3)Amen Chave Sam(3’48”)/
 (4)Baripen(3’37”)/(5)O Del Man Sikave(l 2’59”)/
 (6)Suno(4’11”)/(7)Av Tu Av, Chaje(2’31”)/
 (8)Aural Avl'as(3’20”)/
 (9)Basavahas Gil'avahas(2’41”)/
 (10)Sun Devloro(6’30”)/
 (11)Efta Cardaaa(4’23”)/(12)Hej Romale(5’24”)
シャヴォレンゼ・ロマ児童合唱団
イダ・カレロヴァー(合唱指揮)
デシデリウス・ドゥズダ(ギター、作曲、詩)
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
マルコ・イヴァノヴィッチ(指揮)
オンドレイ・クラインアーク(ピアノ)
レオ・ニカ(アコーディオン)
イヴァン・ヘラーク(ヴァイオリン)
 子供たちの希望のために。イダ・カレロヴァーがチェコ・フィルとおくる東スロヴァキアの合唱作品集

 録音:2017 年7 月16-20 日/ルドルフィルム(プラハ)/46’13”

 合唱指揮者イダ・カレロヴァーとチェコ・フィルがロマの子供たちのために音楽を通じて支援していくプロジェクトがはじまって5 年が経ちました。
 このプロジェクトは恵まれない環境下で生活をする子供たちに夢と希望を与えることを目的としたもので、チェコを代表するアーティストを中心にクラシック、ジャズのアーティストが集いました。
 ここに収録された東スロヴァキアの合唱作品では子供たちが力強く歌い希望に満ちた歌声を届けてくれます。




AVIE



AV 2395
(5CD/特別価格)
¥7600→¥6490
楽園への扉 〜 イートン・クワイアブックからの音楽 オックスフォード・クライスト・チャーチ大聖堂聖歌隊
スティーヴン・ダーリントン(指揮)
 CD1〜
  フォーキナー:喜べ、棘のない薔薇/コーニッシュ:サルヴェ・レジナ/ラム:マニフィカト/
  デイヴィ:In honore summe matris/ブラウン:スターバト・マーテル/
 CD2〜
  ブラウン:おおマリア、救い主の御母(8声)/
  コーニッシュ:アヴェ・マリア(4声)/
  デイヴィ:めでたしイエス、神の独り子よ(5声)/
  ラム:おおマリア恵みに満ちた方(6声)/
  ウィルキンソン:サルヴェ・レジナ(9声)/
 CD3〜
  ハンプトン:サルヴェ・レジナ/
  タージェス:喜べおとめの花の中で/フォーキナー:喜びたまえ/
  ブラウン:オー・マーテル・ベネラビリス/
  ウィルキンソン:サルヴェ・レジナ/
 CD4〜
  ブラウン:サルヴェ・レジナ第1番(5声)、サルヴェ・レジナ第2番(5声/世界初録音)/
  ホーウッド:喜べおとめの花の中で(5声)/ストラトフォード:マニフィカト(4声)/
 CD5〜
  ケリク:喜べおとめの花の中で(7声)/
  ブラウン:オー・レジナ・ムンディ・クララ(6声)/
  フェアファックス:マニフィカト 《Regali》(5声)/
  ラム:喜べおとめの花の中で(4声/世界初録音)/
  ハコンプレイント:サルヴェ・レジナ(5声)
 オックスフォード・クライスト・チャーチ大聖堂聖歌隊!「イートン・クワイアブックからの音楽」BOXセット登場!

 ☆500年という長き歴史を誇るオックスフォード大学の名門聖歌隊。
 ☆イギリス・ルネサンスの宗教音楽を辿る「イートン・クワイアブックからの音楽」、全5巻をセットにしたデラックス・ボックス登場!

 約500年の歴史を持つオックスフォード・クライスト・チャーチ大聖堂聖歌隊。1985年から音楽監督を務めるスティーヴン・ダーリントンとのコンビでレコーディングが進められてきた、初期ルネサンスのイギリスの広大で多様な宗教音楽コレクションである「イートン・クワイアブックからの音楽」を探求する人気シリーズ、全5巻がセットになったデラックス・ボックスが登場。
 豊かな男声と美しきトレブル(ボーイ・ソプラノ)によるその美しい歌声は、これまでも英グラモフォン賞にノミネートするなど高い評価を得ています。

 ※録音:2009年−2017年
 ※こちらのタイトルは限定生産となりますので、お早目の注文をご検討下さい。







CHAMPS HILL


CHRCD 135
¥2500
即興曲集
 スクリャービン:
  2つの即興曲 Op.141、2つの即興曲 Op.12、
  2つの即興曲 Op.10、マズルカ風即興曲ハ長調 Op.2-3
 フォーレ:
  即興曲第1番変ホ長調 Op.25、即興曲第2番ヘ短調 Op.31、
  即興曲第3番変イ長調 Op.34、即興曲第4番変ニ長調 Op.91
  、即興曲第5番嬰ヘ短調 Op.102、即興曲第6番変ニ長調 Op.86
 ショパン:
  即興曲第1番変イ長調 Op.29、即興曲第2番嬰ヘ長調 Op.36、
  即興曲第3番変ト長調 Op.51、幻想即興曲嬰ハ短調 Op.66
カーチャ・アペキシェワ(ピアノ)
 難関リーズ国際の入賞者、アペキシェワの即興曲集!

 リーズ国際ピアノ・コンクールとスコットランド国際ピアノ・コンクールでの入賞歴を誇り、チャールズ・オーウェンとのピアノ・デュオ(AVie/AV 2381)でも快演を披露してくれているロシア出身の実力派、カーチャ・アペキシェワのチャンプス・ヒル・レーベル(Champs Hill)での初となるソロ・レコーディングは「即興曲」をテーマとしたプログラム。
 2008年には、デビュー・アルバムのグリーグ(Quartz/QTZ 2061)が、英クラシックFMのCDオヴ・ザ・ウィーク、同じく英グラモフォン誌のクリティクス・チョイスに選出され、一気に英国内外で注目を集める存在となったアペキシェワ。
 スタイルの異なる3人の作曲家たち、スクリャービン、フォーレ、そしてショパンの「即興曲」のコントラストをアペキシェワが巧みに描いていきます。

 


CHRCD 145
¥2500
ツェッペリン「Stairway To Heaven」に基づいて作曲されたターネジの名作・・・

アルビオン・リフレクテッド

 ブリッジ:弦楽四重奏のための3つの牧歌
 ブリテン:弦楽四重奏のための3つのディヴェルティメント
 フィブス:弦楽四重奏曲第1番(世界初録音)
 ターネジ:
  トゥイステッド・ブルース・ウィズ・トゥイステッド・バラッド
   (世界初録音)
ピアッティ弦楽四重奏団
 〔ナサニエル・アンダーソン=フランク(ヴァイオリン)、
  マイケル・トレイナー(ヴァイオリン)、
  永田哲海(ヴィオラ)、
  ジェシー・アン・リチャードソン(チェロ)〕
 レッド・ツェッペリンのテーマによるターネジの注目作!

 19世紀イタリアのチェリスト、カルロ・アルフレッド・ピアッティの名前を冠するピアッティ弦楽四重奏団は、2015年のウィグモア・ホール国際弦楽四重奏コンクールで入賞を果たし、勢いに乗る要注目のアンサンブルです。
 新作の初演にも積極的に取り組んでおり、委嘱作品であるジョゼフ・フィブス(1974−)と、マーク=アンソニー・ターネジ(2008)の世界初録音となる弦楽四重奏曲を収録。
 第1楽章と第3楽章がレッド・ツェッペリンの「Dazed And Confused」や「Stairway To Heaven」のテーマに基づいて作曲されたターネジの「トゥイステッド・ブルース・ウィズ・トゥイステッド・バラッド」は、2008年の作曲後、2010年にベルチャ弦楽四重奏団によって初演が行われた作品です。




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DANACORD



DACOCD 541-544
(4CD-R/特別価格)
¥5400→\4990
デンマーク後期ロマンティシズム
 ルイ・グラス:交響曲全集

 [CD1]〜
  交響曲第4番 ホ短調 Op.43(1910-11)
 [CD2]〜
  交響曲第3番 ニ長調 Op.30
   《森の交響曲(Skovsymfonien)》(1900-01)、
  交響曲第5番 Op.57
   《卍(まんじ)の交響曲(Sinfonia Svastica)》(1919-20)
 [CD3]〜
  交響曲第2番 ハ短調 Op.28(1899)*、
  ピアノと管弦楽のための幻想曲 Op.47(1913)**
 [CD4]〜
  交響曲第1番 ホ長調 Op.17(1894)、
  交響曲第6番 Op.60《スキョル王の子孫(Skjoldungeaet)》(1924)
ナイデン・トドロフ(指揮)
プロヴディフ・フィルハーモニー管弦楽団
フィリッポポリス合唱団*
ロメオ・スミルコフ(ピアノ)**
 デンマーク後期ロマンティシズム、ルイ・グラスの交響曲 全集BOX登場!

 ☆デンマーク後期ロマンティシズム。
 ☆ルイ・グラスの交響曲全集がBOXセット化!!

 デンマーク後期ロマンティシズムの作曲家ルイ・グラスの交響曲。
 ブルガリアのナイデン・トドロフ(1974−)とプロヴディフ・フィルによって、4つのアルバムでリリースされていた最初の全曲録音がBOXセットになって登場!

 ルイ・グラス Louis Glass(1864−1936)は、ニルス・W・ゲーゼに作曲、ボヘミア出身のフランス・ネルダにチェロ、ヨーゼフ・ヴィエニャフスキーも教えていたブリュッセルの音楽院でピアノを学びました。
 父クリスチャンが創設した音楽院の経営に携わり、同時代のカール・ニルセンの新しいスタイルには倣わない、ひたすらロマンティックな音楽を作曲。コペンハーゲンの音楽界に足跡を残しました。



 交響曲第1番は、カール・ニルセンの第1番の初演から4ヶ月後に完成した作品です。流麗な主題に始まる〈アレグロ〉、葬送行進曲の雰囲気の漂う〈アンダンテ・ソステヌート〉、「ブルックナーを思わせるファンファーレ」のある〈スケルツォ〉、さまざまな主題を単純な対位法で展開させた〈終曲〉の4楽章。

 交響曲第2番は、後期ロマンティシズムの典型的な音楽とみなされる作品です。ブルックナー風の〈レント − アレグロ・モデラート〉、情熱的な〈プレスト〉、J・P・ヤコブセンの象徴主義的な詩を男声合唱が歌う第3楽章〈アダージョ〉、「アレグロ、モルト・モデラート」の終楽章。

 交響曲第3番《森の交響曲》は、デンマーク的な響きをもち、イギリスのライター、ロナルド・アドレムがコペンハーゲンの公園の名を引用してグラスを「アアステズ公園のブルックナー」と呼んだ、牧歌的な気分の作品です。
 なんとここで全曲聴けてしまう。「森のブルックナー」・・・ちょっと分かるような気がする深く美しいシンフォニー。
https://www.youtube.com/watch?v=ibqFg3tEU_4&list=RD9Zod9f9dyr4&index=18


 交響曲第4番も、4楽章の作品です。独創性を指摘される旋律を中心にゆったりと歩む第1楽章、弦楽合奏とハープによる抒情的な旋律が微細な表情の変化を見せる中間部のある「スケルツォ」の第2楽章、美しい旋律にあふれる第3楽章、劇的な展開をみせる第4楽章。「叫ぶかと思うと、かすかな光がゆらめく。大声がとどろき、渦巻く音楽。まるで、壮麗に元気よく描かれた、祝祭の日の感動のドラマでもあるかのようだ」と、現代デンマークのある作家が語ったという作品です。

 交響曲第5番は、幸運をもたらす印とも輪廻の象徴ともいわれる仏教の「卍(まんじ)」が副題としてつけられています。エネルギッシュな第1楽章〈一日の仕事(Dagvirke)〉、抒情の第2楽章〈憩い(Hvile)〉、独創的なスケルツォの第3楽章〈影(Skygger)〉、静かな夜明けから、燦々と輝く太陽を描いたとされる終結に向かって高揚する第4楽章〈夜明け(Morgengry)〉。神智学に傾倒していたグラスの神秘思想的な物の見方が反映したと考えられている作品です。

 交響曲第6番は、古代デンマークの英雄「スキョル」に因む副題を与えられ、B・S・インゲマンの詩『ヴァルデマ大王と部下たち』の「墓よりよみがえれ、死んだ世代よ」と「われらを忘却の審判から救ってくれ」の2節が「モットー」に選ばれました。5楽章構成。デンマーク・ロマンティシズム時代の作曲家の「北欧スタイル」をさらに展開させたと作曲者自身が語った交響曲です。

 ピアノと管弦楽のための《幻想曲》は、神秘的な響きとリズムの音楽。「霊の永遠の住みかから音が響き、人に呼びかける。そこで人は、心の平安を見出すため俗世から顔をそむける」という作曲者自身によるモットーがスコアに書かれています。


 ※録音:2001年1月(第1番)、2000年8月(第2番)、2000年6月(第3番)、1999年10月(第4番)、2001年5月(第5番)、2000年6月(第6番)、2000年8月(幻想曲)、プロヴディフ・フィルハーモニック・コンサート・ホール(ブルガリア)
 ※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。





RUBICON

RCD 1021
¥2500
ベッリーニ、ドニゼッティ、ロッシーニの
 ベル・カント・アリア集

  カプレーティとモンテッキ、シャモニーのリンダ、
  愛の妙薬、タンクレディ、ランメルモールのルチア、
  夢遊病の娘、ドン・パスクワーレ、オテロ、
  ウィリアム・テルからの音楽
 (曲目詳細は後日改めてご案内いたします)
ヴェネラ・ギマディエヴァ(ソプラノ)
ジャンルカ・マルチアーノ(指揮)
ハレ管弦楽団
 ロシアの若きリリック・コロラトゥーラ・ソプラノ!ヴェネラ・ギマディエヴァが歌うアリア集!

 ☆ロシア気鋭のリリック・コロラトゥーラ・ソプラノがCDデビュー!

 ロシア連邦タタールスタン共和国の首都カザンに生まれ、カザン音楽カレッジとサンクトペテルブルク州立音楽院で学び、現在世界中のオペラハウスで活躍するロシア気鋭のリリック・コロラトゥーラ・ソプラノ、ヴェネラ・ギマディエヴァのファースト・アルバムがRubicon Classicsから登場。
 モスクワ・ボリショイ劇場のスター歌手であり、「ロシアの新しい声(the new voice of Russia)」と称されるギマディエヴァが、純粋で情熱的な、ヴィンチェンツォ・ベッリーニ、ガエターノ・ドニゼッティ、ジョアキーノ・ロッシーニのベル・カント・アリアを現代的な表現で歌います。
 指揮は、2016年に東京ニューシティ管弦楽団のミュージカル・アドヴァイザーに就任したジャンルカ・マルチアーノです。



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RCD 1031
¥2500→\2290
その弾き姿が美しい・・・エリシア・シルヴァースタイン
  ビーバー、ベリオ、パンドルフィ、シャリーノ、バッハ
エリシア・シルヴァースタイン(ヴァイオリン)
マウロ・ヴァッリ(チェロ)*/**
ミケーレ・パソッティ(テオルボ)*
  ハインリヒ・イグナツ・ビーバー:《ロザリオのソナタ》より
   第10番「磔刑」*、パッサカリア
  サルヴァトーレ・シャリーノ:《sei capricci》より
   カプリッチョ第2番
  ジョヴァンニ・アントニオ・パンドルフィ・メアッリ:
   ヴァイオリンと通奏低音のための6つのソナタ Op.3より
    ソナタ第2番 《ラ・チェスタ》**
  ルチアーノ・ベリオ:セクエンツァVIII
  ヨハン・セバスティアン・バッハ:
   無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番ニ短調 BWV.1004より
    シャコンヌ
 ヨーロッパ古楽シーンのライジング・スター、エリシア・シルヴァースタイン、デビュー!

 ☆ヨーロッパ古楽シーンのライジング・スター、エリシア・シルヴァースタインのファースト・アルバム!
 ☆ビーバー&バッハから、ベリオ、シャリーノまで、無伴奏ヴァイオリン作品を中心とした濃密なプログラム!

 1990年ニューヨーク生まれのエリシア・シルヴァースタインは、ニューヨークとロサンゼルスで学び、2013年にヨーロッパへ移動。アンナー・ビルスマやルーシー・ファン・ダールの指導のもとアムステルダム音楽院で研鑽を積み、2015年に鮮烈なロンドン・デビューを飾ったヨーロッパ古楽シーンのライジング・スター・ヴァイオリニスト。17世紀から21世紀までに及ぶレパートリーを誇り、歴史的楽器と現代楽器を使いこなすシルヴァースタインのファースト・アルバムは、ビーバーの「パッサカリア」、バッハの「シャコンヌ」から、ベリオの「セクエンツァ」、シャリーノの「カプリッチョ」まで、無伴奏ヴァイオリン作品を中心とした濃密なプログラム。
 使用楽器は熟考の結果1本のJ.B.ヴィヨーム1856年製のヴァイオリン(グァルネリ・デル・ジェス・モデル)に絞られ、弓はジャケット写真の通り、17世紀イタリア・モデル・ボウ、18世紀モデルのバロック・ボウ、モダン・ボウの3種類を使い分けています。




プロモーション・ビデオどうぞ。
https://youtu.be/h077dc_gjiw


ビーバー「パッサカリア」もよろしければ・・・教会で弾くモノクロ映像が心に迫ります。
https://youtu.be/sgcR183f8gA

 ジャケットより実演姿のほうが美しい人です。





MD+G



316-20802
(4CD)
\7200
《ベン・ヴァン・オーステン〜フランク:オルガン作品集》
フランク:オルガン作品集
《CD 1》
 1) 小品変ホ短調(1846)、
 2) 大オルガンのための小品(1854)、
 3) アンダンティーノ ト短調(1856)
 『Pi?ces posthumes』より
  4) オッフェルトリウム へ短調、5) レント ニ短調、
  6) アレグレット・ノン・トロッポ変ホ長調、
  7) オッフェルトリウム変ホ長調、8) アンダンティーノ変イ長調、
  9) アレグロ・モデラート変ニ長調、10) オッフェルトリウム嬰へ短調、
  11) アンダンティーノ変ホ長調、12) アレグレット ニ長調、
  13) オッフェルトリウム ト短調、14)「めでたし海の星」前奏曲、
  15) アンダンティーノ ニ長調
《CD 2》『Pi?ces posthumes』(続き)
  1) オッフェルトリウム ロ長調、
  2) アレグレット・ノン・トロッポ ニ長調、3) エレヴェーション イ長調、
  4) アンダンティーノ ハ長調、5) 大合唱ハ長調、
  6)「真夜中のミサ」のオッフェルトリウム、7) ソルティ(大合唱)ニ長調
 8-10) 3つのアンティフォナ
 6つの小品(1856-1864)11) 幻想曲Op.16、12) 交響的大曲Op.17
《CD 3》6つの小品(続き)
 1) 前奏曲、フーガと変奏曲Op.18、
 2) パストラールOp.19、3) 祈りOp.20、4) 終曲Op.21
 5) ノエル・ブレトンによるオッフェルトリウム(1867)、
 6) 幻想曲ハ長調(1868年版)
《CD 4》
 3つの小品(1878)1) 幻想曲 、2) カンタービレ、3) 英雄的作品
 4-6) 3つのコラール(1890)
ベン・ヴァン・オーステン
 (ルーアンのサン・トゥアン教会のカヴァイエ・コル・オルガン)
 オランダの達人による知られざるフランス・オルガン音楽の名演奏
 フランスのオルガン音楽で重要な作曲家でありながらなぜか演奏機会の少ないセザール・フランクの作品を、オランダのオルガンの達人ベン・ヴァン・オーステンが見事な演奏で披露したアルバムです。
 演奏したオルガンの製作者カヴァイエ・コルはフランクの親しい友人でもありました。4枚組。
 

613-20842
\2400
アメリカ亡命期の作品を集めたアイスラーの歌曲集第3弾!
《ホルガー・ファルク〜ハンス・アイスラー:歌曲集Vol.3/アメリカ亡命の歌》
 ハンス・アイスラー(1898-1962):
  アメリカ亡命の歌(1938年−1948年)
   1) 悲歌1939、2) 箴言1939、3) 亡命の期間についてⅠ、
   4) 亡命の期間についてⅡ
  『ハリウッド歌曲集』
   5-6) Der Sohn、7) 草原で、8) 小さなラジオに、9) 春、
   10) 食糧貯蔵庫1942、11) 亡命途上、12) 脱出、
   13) 自殺について、14) 四千の兵士たちへの追悼碑、
   15) Epitaph auf einen in der Flandernschlacht Gefallenen、
   16) 箴言、17) 戦車戦、18) 復活祭の日曜日、
   19) サクランボ泥棒、20) ホテルの部屋1942、
   21) 悪鬼の面、22-23) パスカルの句による2つの歌、
   24) 冬の格言、25-29) 5つの悲歌、30) 最後の悲歌、
   31) ハリウッド・エレジーNr.7、32) カリフォルニアの秋、
   33) アイヒェンドルフとシューマンの回想、
   34-38) 5つのアナクレオン断章、
   39-44) ヘルダーリンの6つの断章、45) Der Mensch、
   46) 庭園の撒水、47) 亡命の風景、48) Rimbaud-Gedicht、
   49) Der Schatzgr?ber、50) Nightmare、51) 帰郷
   52) In Sturmesnacht、53) ドイツの母の歌
ホルガー・ファルク(バリトン)、
シュテッフェン・シュライエルマッハー(ピアノ)
 ホルガー・ファルクとシュテッフェン・シュライエルマッハーによる、ドイツの作曲家ハンス・アイスラーのプロジェクト第3弾は、アイスラーがアメリカに亡命していた時期の作品集です。
 全23作品からなる『ハリウッド歌曲集』は20世紀の重要な歌曲集の一つです。
 


622-20792
(2CD)
\2400
《ルトガー・ミアス&トーステン・ロス〜
 ロルツィング/シューマン:「気をつけろ!」/男声合唱曲集》

《CD 1》
 アルベルト・ロルツィング(1801-1851):
  1) Ernste und heitere  Festgesange LoWV67、
  2) Chore fur die Freimaurerloge
    “Zum goldenen Rade” Osnabr?ck LoWV19、
  3) Drei scherzhafte Gesange (1850) LoWV104、
  4) [Drei besinnliche Gesange] (1850)、
  5) Lebe wohl, mein flandrisch Madchen LoWV84、
  6) W?rde der Frauen LoWV A-2、
  7) Tonkunst LoWV79、
  8) Jagdlied aus “Der Wildschutz” LoWV58/5、
  9) Abschied LoWV73
《CD 2》
 シューマン:
  1) 6つの歌Op.33、2) 狩りの歌Op.137、
  3) ハインリヒ・ラウベの『狩りの文集』から5つの歌、
  4) 3つの歌Op.62、5) カノン風リトルネッロOp.65
ルトガー・ミアス(CD 1)、
トーステン・ロス(CD 2)(指揮)
新デトモルト・リーダーターフェル、
デトモルト・ホルニステン
 男声合唱で生き生きと歌い上げるロマン派歌曲集
 男声合唱団「新デトモルト・リーダーターフェル」は、新たな思いと独特の美意識で伝統を生き返らせました。
 シューマンとロルツィングの合唱曲を集めたこの2枚組のアルバムでロマン派歌曲の芸術性の高さを表明しています。




ORANGE MOUNTAIN MUSIC



OMM0128
\2200
ピアノ版/滑川真希
 PHILIP GLASS/ MISHIMA
  フィリップ・グラス/「ミシマ」

   編曲:Michael Riesman

 三島由紀夫映画「Mishima」(A Life in Four Chapters)
 監督:ポール・シュレイダー
Maki Namekawa(滑川真希)(p)
 三島由紀夫の生涯とその文学作品を題材にした伝記風の芸術映画。
 「美」「芸術」「行動」「文武両道」の4つのチャプターから成る。


<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

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ALTUS

TALT 044
¥2800→\2590
TAHRA レーベルの名盤を新カップリング
 アンチェル/コンセルトヘボウの芸術 I

 (1)ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.61
 (2)ドヴォルザーク:交響曲第8番 ト長調 Op.88
ヘルマン・クレバース((1)ヴァイオリン)
カレル・アンチェル(指揮)
アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団
 偉大なるヴァイオリニスト、クレバース追悼盤。格調高きベートーヴェンに名演の誉れ高いドヴォ8!同日のステレオ・ライヴを初カップリングでリマスター復刻。

 録音:1970 年1 月28 日(ステレオ、ライヴ録音)/国内プレス、ステレオ、日本語帯・解説付

 TAHRA レーベルの名盤を新カップリング、新リマスタリングで復刻。入手困難だったアンチェルとコンセルトヘボウの貴重音源が装い新たに蘇りました!
 このディスクには1970 年1 月28 日のライヴを収録しています。コンセルトヘボウの名コンマスとして名を轟かせたクレバース独奏によるベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲に、これまた名演の誉れ高いドヴォルザークの8 番。ステレオ録音で音質もたいへん良好です。
 当盤は2018 年5 月2 日に亡くなったヴァイオリニスト、ヘルマン・クレバースへの追悼盤でもあります。ベルベットの如し、と讃えられたコンセルトヘボウの弦セクションを束ねたクレバース。その独奏はオーケストラと同質の美を持ちながらも力強く格調高く、しなやかにして芯のあるベートーヴェンを聴かせてくれます。古典的な端正さを壊すことなくリズムを伸縮させる歌いまわしのセンスは実に味わい深いもの。ふくよかな低音も強靭な高音もきれいに録音されており、オーケストラと一体となって高揚する終楽章の幸福感が素晴らしい。アンチェルも見事なバランス感覚で合わせています。カデンツァはクライスラー。
 ドヴォルザークの8 番はアンチェルらしさが全開。チェコ・フィルにも負けず劣らずの名演です。コンセルトヘボウの美しい響きを最大限に生かしつつ、ドヴォルザークの音楽を共感と熱気を持って奏でています。第3 楽章で弦楽器が歌うメロディは心に沁みる美しさ。そしてフィナーレの怒涛の盛り上がり!アンチェル迫真の指揮に、充実の響きで持って完璧に応えるコンセルトヘボウに脱帽です。

 


TALT 045/6
(2CD)
¥3400→\3090
TAHRA レーベルの名盤を新カップリング
 アンチェル/コンセルトヘボウの芸術 II

 [CD1]
  (1)ハイドン:
   交響曲第92番 ト長調 Hob.I:92『オックスフォード』
  (2)フランク:交響曲 ニ短調
 [CD2]
  (3)ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲 Op.43
  (4)プロコフィエフ:
   交響曲第1番 ニ長調 Op.25『古典交響曲』
 —以下ボーナストラック—
  (5)ハイドン:交響曲第104番 ニ長調 Hob.I:104『ロンドン』
  (6)アンチェルのインタビュー(英語)
ダニエル・ワイエンベルク((3)ピアノ)
カレル・アンチェル(指揮)
アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団((1)-(4))
オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団((5))
 アンチェルが様々なレパートリーを指揮、コンセルトヘボウが充実の演奏で応える!全編ステレオ、音質良好。貴重なインタビューも収録!

 録音:(1)-(3)1970 年1 月21 日、(4)1969 年2 月23 日、(5)1970 年7 月6 日(すべてステレオ、ライヴ録音)、(6)1968 年7 月/プラハ(Document CBC)/国内プレス、ステレオ、日本語帯・解説付

 TAHRAレーベルの名盤を新カップリング、新リマスタリングで復刻。
 入手困難だったアンチェルとコンセルトヘボウの貴重音源が装い新たに蘇りました!このディスクは1970 年1 月21 日のライヴを軸に、それ以外の音源もまとめて2 枚組にしたものです。
 すべてステレオ録音で音質もたいへん良好です。
 『オックスフォード』はコンセルトヘボウの弦の音色が絶品。明るい倍音をたっぷり含んだふくよかで輝きのある音。アンチェルのテンポ感も生気に富み、密度のある内容にして重苦しさなく軽やか。ハイドンならではのユーモアが飛び跳ねるさまに心が躍る佳演。
 フランクの交響曲は第1 楽章序奏の底なし沼のような深さが恐ろしく、うねりにうねって音楽が展開するさまに耳を奪われます。金管も憂いのある響きでまろやか。各楽器が美しく溶け合い大きな音響が構築されます。『パガニーニ狂詩曲』は重厚にして技巧もバッチリの独奏者・ワイエンベルクの技量にただただ感服!この3 曲が1 日のライヴと思うと凄い聴き応えです。
 69 年の『古典交響曲』もアンチェルの類稀な手腕とオーケストラの機動力が一体となっています。ハイドンが良いのだからこれも良くない訳はありません。繊細なオーケストレーションのスコアを巧みに処理し、色彩はじける演奏です。
 さらにボーナストラックとして、オランダ放送フィルとの『ロンドン』と、アンチェルの肉声が聴けるインタビュー(英語)を収録。この『ロンドン』がとにかく名演なので、ぜひとも一緒にお楽しみ頂きたいです!
 常に必要な音だけに満たされた空間で、充足感がたまりません。インタビューは68 年7 月にプラハで録られたもの。この数週間後の8 月に「チェコ事件」が発生、ボストンに滞在中だったアンチェルは帰国できず亡命の道を歩みます。悲劇の直前に祖国で行われた、貴重なドキュメントと言えます。




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キング・インターナショナル

KKC 4146/7
(2CD)
¥3500→\3190
39 年ぶりに最新マスタリング
 カラヤン、ベルリン・フィルを手中に収めることになる
  1955年2月、初のアメリカ公演ライヴ

 Disc1
  モーツァルト: 交響曲第35番 ニ長調「 ハフナー」 K. 385
  リヒャルト・シュトラウス:
   交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」
    Op. 28
 Disc2
  ブラームス: 交響曲第1番 ハ短調 Op. 68
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 カラヤン栄光の軌跡。すべてはここから始まった!!

 1955年2月ワシントンでの歴史的ライヴ。この圧倒的名演、大成功アメリカ公演により、カラヤンはベルリン・フィルの芸術監督&首席指揮者の座を射止めた!!

 録音:1955 年2 月27 日 コンスティテューション・ホール、ワシントン(ライヴ)/モノラル、日本語帯・解説付

 1955 年2 月、戦後初となったベルリン・フィルのアメリカ公演。指揮者として予定していたフルトヴェングラーは3 か月前に急逝したため、代役をつとめたのはカラヤンでした。
 2 〜 4 月の公演は大成功、カラヤンは団員からも支持を受け、滞在中の3 月3 日にベルリン・フィルの芸術監督兼首席指揮者に推挙されました。そして、帰国後の4 月5 日、評議員会により承認されます。

 その後” 楽壇の帝王” にまで登りつめたカラヤン栄光の軌跡、すべてはここから始まったのです!

 1955 年2 月27 日、ワシントン、コンスティテューション・ホールで行われた演奏会。
 当日はコンサートの冒頭にアメリカ、ドイツ両国の国歌が演奏され、本プロとして前半に「ハフナー」交響曲と「ティル」、後半にブラームスの第1 番交響曲が演奏されました。

 この本プロの全3 曲がライヴ音源として残っていたのです!

 カラヤン自身も満足と自信を示したようで、演奏会の出来は気合いと緊迫感に満ち、ストリクトな表現で圧倒的!
 随所にフルトヴェングラー時代の特質でもあるベルリン・フィルの合奏力、オーレル・ニコレ( フルート) ら団員のソロ妙技が光っています。


 かくも貴重な歴史的公演の世界初出LPは1979 年、イタリア・チェトラから発売されたLO506。
 当時チェトラを販売していたキングレコードは、この音源の制作元ミラノ・ディスコス(DISCOS,Mirano)から、直接、マスターテープを買い求め、SLF-5003,5004(LP 2 枚)で発売。このたび、キングの倉庫に眠っていたこのアナログ・マスターテープ(38cm/ 秒)から、キング関口台スタジオで、39 年ぶりに最新マスタリングして、国内初CD化することになりました!

 もとのテープも音質良好ですが、最新デジタル技術で一層改善され、よみがえるファン垂涎の貴重音源にご注目ください!



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 戦前、戦中、戦後と、カラヤンの行く手をことごとくさえぎっていた音楽界の巨人フルトヴェングラーが、1954年11月に天に召される。
 あせったのはベルリン・フィル。
 翌年の2月に迫った歴史的なアメリカ公演で自分たちを統率してくれる指揮者を失ってしまったのである。

 ベルリン・フィルはこのときドイツ政府から今回のアメリカ公演は絶対に成功させよと言明されており、もし病身のフルトヴェングラーに何かが起きた場合に備えてこの巨人に代わる恥ずかしくない指揮者を用意しておかなければならなかった。
 そこでベルリン・フィルは水面下でカラヤンに「万一フルトヴェングラーの身に何か起きたときは・・・」と、代行のアポを取っていた。
 そして不幸にも「万一のことが起き」てしまい、ベルリン・フィルはアメリカ公演の指揮者代理にカラヤンを選んだ。
 
 しかし、この男、代役で満足するような男ではない。
 アメリカ楽旅の前に「フルトヴェングラー博士の後継者という条件で!」とのたまい、しかもただの「首席指揮者」ではなく、「終身指揮者」の地位を要求した。

 全部かゼロか。どっちを取る?

 のど元にナイフを突きつけられたベルリン・フィルは、・・・この男の前にひざまづく。
 かくしてここにベルリン・フィルのカラヤン時代が幕を開けることとなる。


 このときのアメリカ・ツアーは、未来の帝王のために用意されたと言っていい。




その10ヶ月前の日本でのライヴ
このときカラヤンは虎視眈々とベルリン・フィルの座を狙っていたと思われる

KKC 2152
\2500→\2290
カラヤンとN響!園田高弘とのピアノ協奏曲は完全初出
 (2)チャイコフスキー:交響曲第6番ロ短調Op.74「悲愴」
 初回盤限定ボーナス:
  (1)ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4 番ト長調Op.58
園田高弘(ピアノ)(1)
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)
NHK 交響楽団
 
 録音:(1)1954 年4 月日比谷公会堂(放送用録音)、(2)1954年4 月21 日/日比谷公会堂(ライヴ)/MONO

 フルトヴェングラーが亡くなるほぼ半年前。
 カラヤンは何をしていたか。

 なんと1ヶ月近く日本に滞在、NHK交響楽団を指揮していた。

 これがカラヤンの嗅覚の鋭いところで、この当時、フルトヴェングラーの身に何が起きてもいいようにフットワークを軽くして、じわじわとベルリン・フィルに近づいていたのである。

 まるで獲物を狙う猛獣のように。

 そしてその獲物は翌年には彼のものとなる。

 今回の録音は、そんなカラヤン夜明け前、最重要期における極東辺境オケとの貴重な記録である。

 もちろん夜が明けたあと、カラヤンがそのオケを振ることは二度とない。





その3年後、今度はニューヨーク・フィルを指揮するカラヤン
最初で最後のニューヨーク・フィルとの演奏。
KAPELLMEISTERⅡ
KMZ-M-205/6
(2CD-R)
\4800→\4390
ニューヨークのカラヤン
 ウェーベルン:弦楽のための5つの楽章
 モーツァルト:交響曲第41番「ジュピター」
 R.シュトラウス:交響詩「英雄の生涯」
ヘルペルト・フォン・カラヤン指揮
ニューヨーク・フィル
ジョン・コリリア一ノ(Vn)
 1958年11月15日 モノラル録音/ ニューヨーク

 1958年。
 いよいよバーンスタイン時代が訪れたニューヨーク・フィル。
 その記念の年、カラヤンはバーンスタインに呼ばれてニューヨークへやってきた。
 ニューヨーク・フィルを指揮、2つのプログラム、合計八回のコンサートを開くために。
 この二人の巨匠には当時そんな友情があったのである。

 さてバーンスタインはわざわざはるか北米まで来てくれたカラヤンのためにそのリハと本番をテレビ収録しようとした。
 それがカラヤンの逆鱗に触れる。
 そして二人の友情はあっさり終わりを迎えるわけである。


 これはカラヤンがそのとき残した貴重なニューヨーク・フィルとの演奏。

 フォーマットはCD-R、ブックレットも極めて簡素、音質もさまざまで音飛びやノイズが入ることもありえるようなきわめてマニアックな音源です。
 なので本当にかなりのマニアの方で、こうしたアイテムに免疫がある方でなければ近寄らないほうがよいでしょう。
 CD-Rは再生方法・保存方法は通常のCDとまったく同じです。ただ光には弱いのでお気をつけください。また、水に濡れると表面の印刷が落ちることがあるのでご注意ください。






SUPRAPHON



SU 4228
¥2400
初CD化。チェコを代表する作曲家による「狩りの音楽」
 (1)ゲオルク・ドルシェツキー(1745-1819):
   パルティータ(12’32”)
 (2)ヤン・ヴェント(1745-1801):
   パルティータ(16’33”)
 (3)パヴェル・ヴラニツキー(1756-1808):
   シンフォニア「ラ・シャッス」 ニ長調 Op.25(27’54”)
(1)(2)プラハ・コレギウム・ムジクム
(3)フランティシェク・ヴァイナル(指揮)
 プラハ交響楽団
 録音:(1)1970 年12 月18 日、(2)1971 年1 月15 日/ドモヴィナ・スタジオ、(3)1971 年3 月13-20 日/プラハ市庁舎スメタナ・ホール/57’11”

 スプラフォン・レーベルの誉れ高き名盤より、チェコを代表する作曲家による「狩りの音楽」が初CD 化されます。
 パヴェル・ヴラニツキーはモーツァルトと同年生まれの親友として有名な作曲家。また、ハイドン、ベートーヴェンとも親交があり彼らの作品の指揮をしたこともあります。
 狩猟をテーマにした深遠な作品がならびます。



SUPRAPHON(ARTONA)

SU 4249
¥2100
「プラハからの音楽のお土産」
 ・ドヴォルザーク(1841-1904):交響曲第9番ホ短調『新世界より』 Op.95 B.178 より第4楽章(11’25”)
   ヴァーツラフ・ノイマン(指揮)、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
 ・スメタナ(1827-1884):連作交響詩『わが祖国』より交響詩「モルダウ」(12’44”)
   ヴァーツラフ・ノイマン(指揮)、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
 ・モーツァルト(1756-1791):交響曲第38番 ニ長調『プラハ』 K.504より第3楽章(5’25”)
   プラハ室内管弦楽団
 ・ドヴォルザーク:スラヴ舞曲第2集より第15番 ハ長調 Op.72 B.147(3’23”)
   ヴァーツラフ・ノイマン(指揮)、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
 ・ヤナーチェク(1854-1928):ラシュスコ舞曲集より第1番「昔の踊り」(6’16”)
   フランティシェク・イーレク(指揮)、ブルノ・フィルハーモニック管弦楽団
 ・スメタナ:歌劇『売られた花嫁』より第3幕序曲(6’36”)
   ズデニェク・コシュラー(指揮)、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
 ・モーツァルト:歌劇『ドン・ジョヴァンニ』 K.527より第2 幕序曲(6’32”)
   リボル・ペシェク(指揮)、プラハ室内管弦楽団
 ・マーラー:交響曲第5番 嬰ハ短調より第4楽章(10’08”)
   ヴァーツラフ・ノイマン(指揮)、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
 ・ドヴォルザーク:交響曲第9番ホ短調『新世界より』 Op.95 B.178 より第2楽章(11’36”)
   ヴァーツラフ・ノイマン(指揮)、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
 ・モーツァルト:歌劇『皇帝ティートの慈悲』 K.621より第2幕序曲(4’30”)
   オルドジフ・ヴルチェク(指揮)、プラハ室内管弦楽団
 スプラフォンのサブレーベルARTONA 始動!『新世界より』『モルダウ』などの名曲を名演奏で堪能!

 録音:1966 年-1991 年/チェコ/78’35”

 80 年の歴史をもつ、チェコのスプラフォン・レーベル。そのスプラフォンのサブレーベルとしてARTONA からの初リリースは「プラハからの音楽のお土産」と題されたコンピレーション・アルバム。
 当レーベルが誇る充実の音源から珠玉の11 曲が収録されました。当CD には曲目解説はついておりません。


<映像>


C MAJOR(映像)



74 5704
(Blu-ray)
¥5800
2016年ヴェルディ・フェスティヴァル
 ≪ジョヴァンナ・ダルコ≫

  ヴェルディ:
   歌劇≪ジョヴァンナ・ダルコ≫
ヴィットリア・イェオ( ジョヴァンナ/ソプラノ)
ルチアーノ・ガンチ(カルロ7 世/テノール)
ヴィットリオ・ヴィテッリ(ジャコモ/バリトン)
ガブリエーレ・マンジョーネ(デリル/テノール)
ルチアーノ・レオーニ(タルボット/バス)
リンダ・ヴィニュデッリ( 無垢のジョヴァンナ/ 黙役)
ラーラ・グイデッティ( 戦士のジョヴァンナ/ 黙役)
ラモン・テバール(指揮)
イ・ヴィルトゥオージ・イタリアーニ
パルマ王立劇場合唱団
 (合唱指揮:マルティノ・ファッジャーニ)
KKC 9349
(Blu-ray)
〔国内仕様盤〕
¥6018+税
74 5608
(DVD)
¥4000
KKC 9350
(DVD)
〔国内仕様盤〕
¥4200+税
 2016年ヴェルディ・フェスティヴァル≪ジョヴァンナ・ダルコ≫鬼才グリーナウェイが手掛けた歴史あるファルネーゼ劇場に映し出される最新演出

 演出:ピーター・グリーナウェイ、サスキア・ボッデケ/装置:アンネッテ・モスク/衣裳:コルネリア・ドールネカンプ/
 照明:フロリアン・ガンゼフォルト/振付:ラーラ・グイデッティ/映像デザイナー:ピーター・ヴィルムズ
 収録:2016年10月ファルネーゼ劇場、ピロッタ宮殿、パルマ、ライヴ/映像監督:サスキア・ボッデケ
 (Blu-ray)画面:16:9 HD、音声:PCM ステレオ、DTS-HD MA5.0、字幕:英独仏韓日、原語:イタリア語、127分
 (DVD)画面:16:9 NTSC、音声:PCM ステレオ、DTS5.0、字幕:英独仏韓日、原語:イタリア語、127分

 2016 年ヴェルディ・フェスティヴァルで上演された≪ジョヴァンナ・ダルコ≫の映像。ヴェルディは、パルマ郊外のブッセート出身。ヴェルディの生誕した10 月にパルマとブッセートの2 都市が連動して、毎年音楽祭が開催され、世界中からオペラ・ファンが訪れ、ヴェルディの作品が一か月にわたって上演されます。
 1845 年にミラノ・スカラ座で初演された≪ジョヴァンナ・ダルコ≫は、シラーの戯曲「オルレアンの少女」を原作とした、ヴェルディ31 歳の時に作曲した通算7 番目のオペラです。

 ジョヴァンナ・ダルコとは、ジャンヌ・ダルクのイタリア読み。百年戦争でフランスがイギリス軍に攻められていたときに、神のお告げにより16 歳の少女ジャンヌ・ダルクがフランス軍を率いて勝利に導くも、最後は命を落とすという物語。ヴェルディの音楽的手腕を随所に感じられる作品ですが、当時は台本の評判が芳しくなく、初演からほとんど上演されず、1951 年に復活上演されるまで陽の目を見ることはありませんでした。
 今回、会場となったのは、横長の舞台で有名なファルネーゼ劇場。ヨーロッパ最古の劇場のひとつとして名高く、ファルネーゼ家に嫁いでくるメディチ家の王妃のために造られた木造の非常に美しい劇場です。第2 次世界大戦の爆撃により破壊され、1956 年、1960 年と2 回の修復が行われました。その後、劇場として使われるようになったのは、2011 年のヴェルディ・フェスティヴァルで行われた、クラウディオ・アバド指揮によるヴェルディのレクイエムの演奏会。その後は毎年音楽祭期間中にはファルネーゼ劇場での上演が実現しています。

 そして本演出を務めたのは英国を代表するアートフィルムの鬼才ピーター・グリーナウェイ。グリーナウェイは、『コックと泥棒、その妻と愛人』『レンブラントの夜警』など多様な手法駆使した映画制作で名を馳せており、今回の演出も、客席を舞台の一部とし、さらに聖母像や現代風マンガ、難民の子供たちを映し出し、幻想的な照明によるインスタレーションを駆使し、歴史あるファルネーゼ劇場の特徴である額縁舞台を最大限に活かした演出でまったく新しいオペラを作り上げています。
 タイトルロールを務めるのは、1980 年韓国生まれの気鋭のソプラノ、ヴィットリア・イェオ。イタリアの歌劇場を中心に活躍し、ムーティの指揮でザルツブルク音楽祭にもデビューしています。透明感がありながらも芯のある凛とした歌唱で、役柄そのものオペラ全体を牽引しています。




<LP>


ALTUS(LP)


MELOLP 009/10
(2LP)
¥14000+税
モニク・アース・ライプツィヒ・リサイタル
 [LP1 A面]
  モーツァルト:ピアノ・ソナタ第10番 ハ長調 K.330(全楽章)
 [LP1 B面]
  プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第7番 変ロ長調 Op.83(全楽章)
 [LP2 A面]
  ドビュッシー:映像 第1集(全3曲)、
  リスト:3つの演奏会用練習曲 S.144より《軽やかさ》
 [LP2 B面]
  F.クープラン:
   クラヴサン曲集 第3巻より《ティク・トク・ショク、あるいはマイヨタン》、
   クラヴサン曲集 第2巻より《神秘的なバリケード》
  ラモー:クラヴサン曲集より
   《一つ目の巨人》、《ミューズ達の対話》、《鳥のさえずり》
モニク・アース(ピアノ)
 フレンチピアニズムの華。絶後の味わいと粋。伝説のリサイタル初LP 化!

 ライヴ録音:1956年3月19日/コングレスハレ・ライプツィヒ/ドイツ民主共和国放送(モノラル)/国内プレス、完全限定生産盤、モノラル、日本語帯・解説付

 Meloclassic からCD で発売されマニアを唸らせた貴重音源をALTUS がライセンスし初LP 化。LP 用にマスタリングし直し、アナログのマスターテープを作った上でカッティング。熟練の技術者による丁寧な製作でLP ならではの風合いを獲得しています。
 洗練の極みを行く格調高いピアニスト、モニク・アースの貴重なリサイタル録音です。彼女は幅広いレパートリーを持ち、中でも古典派や近代音楽を得意としました。またフランス・バロックのクープランやラモーを非常によく取り上げたことでも有名です。このリサイタルのプログラムはまさにアースならではのもので、時代を超えた美しいピアニズムに徹底された外連味の無い高貴な時間が流れています。

 

WEITLP 021/2
(2LP)
¥14000+税
ヨハンナ・マルツィ 未発表放送スタジオ録音第2集 ステレオ編
 [LP1 A面]
  バルトーク:
   ヴァイオリンとピアノのためのラプソディ第1番(全楽章)
 [LP1 B面]
  モーツァルト:
   ヴァイオリン・ソナタ第32番 ヘ長調 K.376 (374d) (全楽章)
 [LP2 A面]
  シューベルト:
   ヴァイオリン・ソナタ イ長調 D.574 (Op.post.162)
    《 デュオ》(第1・2楽章)
 [LP2 B面]
  シューベルト:
   ヴァイオリン・ソナタ イ長調 D.574 (Op.post.162)
    《デュオ》(第3・4楽章)
ヨハンナ・マルツィ(ヴァイオリン)
イシュトヴァン・ハイジュ(ピアノ)
 衝撃、マルツィ唯一のステレオ録音!スタジオ録音の素晴らしい音質で2 度衝撃!!マニアの度肝を抜いた初出音源がLP 化。

 録音:1976年11月30日/チューリヒ、スイス放送協会スタジオ2(ステレオ)/国内プレス、完全限定生産盤、ステレオ、日本語帯・解説付

 Weitblick からCD で発売されマニアを唸らせた貴重音源をALTUS がライセンスし初LP 化。LP 用にマスタリングし直し、アナログのマスターテープを作った上でカッティング。熟練の技術者による丁寧な製作でLP ならではの風合いを獲得しています。
 マルツィの完全初出音源にして、現在唯一のステレオ録音!しかもスタジオ録音ということで音質がとにかく素晴らしい、ファンの度肝を抜く驚愕の音源です。
 バルトークの『ラプソディ』とモーツァルトのK.376 はこの録音でしか聴けないレパートリー。得意曲のシューベルト『デュオ』も最高の音質で聴ける喜び。マルツィ魅惑の名演奏をおおいに堪能できる愛蔵盤です。

 ※ Meloclassic、Weitblick のCD は東武ランドシステム株式会社様がお取扱いをしています。LP タイトルのみ、トーメイ電子株式会社(ALTUS)が製作・発売元となり、キングインターナショナルが販売いたします。














7/26(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜



CAVI MUSIC


4260085532575
¥2700

3人の作曲家を巧みに組み合わせ、統一感を得た好企画アルバム
シェイラ・アーノルド(ピアノ)
 (1)ドビュッシー:映像 第1集(全3曲)
 (2)武満徹:ピアノ・ディスタンス
 (3)ドビュッシー:前奏曲集 第2巻より 第4曲「妖精たちはあでやかな踊り子」
 (4)ケージ:『ソナタとインターリュード』より ソナタ8、2、6、7、5
 (5)武満徹:『遮られない休息』より 第2曲「静かに、残酷な響きで」
 (6)ドビュッシー:前奏曲集 第1巻より 第1曲「デルフィの舞姫」、第2曲「帆」、第3曲「野を渡る風」
 (7)武満徹:『遮られない休息』より 第1曲「ゆっくりと悲しげに、語りかけるように」
 (8)ドビュッシー:前奏曲集 第1巻より 第7曲「西風の見たもの」
 (9)ドビュッシー:前奏曲集 第2巻より 第10曲「カノープ」
 (10)武満徹:『遮られない休息』より 第3曲「愛の歌」
 (11)ケージ:『ソナタとインターリュード』より 第3インターリュード
 (12)ドビュッシー:前奏曲集 第2巻より 第12曲「花火」
 録音:(1)2008 年10 月、(2)(3)(5)-(10)(12)2017 年9 月、(4)(11)2018 年1 月/69’20’’

 ドビュッシー、ケージ、武満のピアノ作品で構成したアルバム。
 自由な和声を用い新しい音楽の時代を築いたドビュッシーと、音楽そのものの在り方に一石を投じたケージ。武満はこの2 人の作曲家それぞれから影響を受けた作曲家でもあり、関連性のあるプログラミングと言えます。
 シェイラ・アーノルドは南インド生まれ、ドイツ育ちのピアニスト。この3 人の作曲家を組み合わせただけあって、カラっとした硬質の響きで統一され、過度にロマンに走ることもなく、とは言えほんのりと歌を感じる好演となっています。
 プリペアド・ピアノを使ったケージ作品が爽やかでポップ。




CYBELE RECORDS

CYBELE061801S
(SACD HYBRID)
¥2500
メキシコシティ・メトロポリタン大聖堂の
 2台のオルガンのためのインプロヴィゼーション

  1. Inertia / 2. Crossing the Unknown /
  3. Torrent / 4. Impact I / 5. Voladores /
  6. Ritual / 7. Fire Planet / 8. Impact II /
  9. For J-P.L / 10. Pasaje /
  11. Flowers Beyond the Unknown
ユルゲン・エッスル(Gospel Organ)
ジェレミー・ジョゼフ(Epistle Organ)
 贅沢なサウンド!大聖堂の2 台のオルガンで即興演奏。

 Gospel Organ: Joseph Francisco Nassarre Cimorra, 1735/Epistle Organ: Jorge de Sesma, 1695 & J. Fr. Nassarre Cimorra, 1736
 60’08’’、Stereo、5.1ch Surround Sound、3D-Binaural-Stereo(Artificial Head)、pure DSD Recording

 メキシコシティ・メトロポリタン大聖堂にある2 つのオルガンを使って行われた興味深い試みがディスク化されました。1 時間にわたり、即興で二重奏をしています。楽器の位置関係からしてお互いの姿が見えない状態でなされた演奏であり、その分、耳を研ぎ澄ませ神経を集中させたスリリングな内容となっています。
 ロングトーンを重ね和声を変化させ、細かいパッセージを投げ込み、うねうねと動く旋律が現れ、壮大な音響となって広がり…まるでひとつの大きな組曲のように展開していきます。
 高音質レーベルCYBELE RECORDS からの発売というのがポイント。大聖堂に響きわたるオルガンの音響を見事に捉えています。SACD ハイブリッドで、SACD 層ではバイノーラル録音、サラウンド録音が楽しめます。




FARAO CLASSICS


B 108102
¥2500
合唱と溶け合う楽器が効果大。美しい現代曲
 ヴォルフラム・ブッヘンベルク(1962-):
  O Nata Lux(8声の混声合唱とヴィブラフォン)
 アンナ・イグナトヴィチ(1968-):マリンバのためのトッカータ
 トビアス・PM・シュナイト(1963-):
  … Wie die Zeit vergeht…(合唱、ヴィオラと打楽器)
 エリクス・エセンヴァルズ(1977-):
  楽園にて(8声の混声合唱、ヴィオラとチェロ)
 シモーネ・ルビーノ(1993-):マリンバのためのコラール
 クヌート・ニーステッド(1915-2014):インモータル・バッハ
  (J.S.バッハ:
   「来たれ、甘き死よ」に基づく。4声の混声合唱とマリンバ)
シモーネ・ルビーノ(打楽器)
カテリーナ・ジャンニツィオーティ(チェロ)
ケルヴィン・ホーソーン(ヴィオラ)
マーティン・ステイドラー(指揮)
アウディ・ユーゲントコーラスアカデミー
 録音:2017 年11 月

 打楽器と合唱という珍しい編成も登場するアルバム。と言っても使われているのはマリンバやヴィブラフォン。しかも弓奏により柔らかな音が伸ばされ、合唱と対立するのではなく溶け合う効果を上げていて美しいです。
 弦楽器と合唱による作品も声のヴェールの中、弦のメロディがゆっくりと歌われて、ゆったり緩やかな時間感覚に浸れます。
 『インモータル・バッハ』はバッハのコラールがまずそのまま出てきて、その変奏(変容?)のような永遠性のあるハーモニーが続きます。




CHAMPS HILL



CHRCD 141
¥2500
ベルリン・シュターツカペレのコンミス
 イ・ジユン 〜 神話

 ストラヴィンスキー:イタリア組曲
 ヴィエニャフスキ:伝説 Op.17
 バルトーク:ラプソディ第1番 Sz.86
 シマノフスキ:神話 Op.30
 ラヴェル:ツィガーヌ
イ・ジユン(ヴァイオリン)
ヘンリー・クレーマー(ピアノ)
 ベルリン・シュターツカペレのコンミスに就任!韓国の逸材イ・ジユン!

 2015年のウィンザー祝祭国際弦楽コンクール、2016年のカール・ニールセン国際音楽コンクールで優勝を飾り、今年2018年にはバレンボイム率いるベルリン・シュターツカペレの第1コンサーマスターに選出されるなど、サクセスストーリーを歩み続ける韓国のヴァイオリニスト、イ・ジユンのソロ・デビュー・アルバム!
 ウィンザー、カール・ニールセンの他にも、2013年のダヴィド・オイストラフ国際ヴァイオリン・コンクールでの優勝や、2014年のインディアナポリス国際ヴァイオリン・コンクール、2014年のエリザベート王妃国際音楽コンクールでも入賞など、輝かしい実績を誇るイ・ジユンが選んだプログラムは、シマノフスキの「神話」をメインとした20世紀の作品集。
 コーリャ・ブラッハー門下の期待のヴァイオリニストが創る「神話」と「伝説」にご期待下さい!

 ※録音:2017年7月25日−27日、チャンプス・ヒル・ミュージック・ルーム(イギリス)



 
CHRCD 142
【新装移行再発売】
¥2500
ヘルマン・ゲッツ(1840−1876)の
 ピアノを伴う室内楽作品集。

  ゲッツ:
   ピアノ五重奏曲ハ短調 Op.16
   ピアノ四重奏曲ホ長調 Op.6
プロ・アルテ・クヮルテット
 〔ケネス・シリト(ヴァイオリン)、
  ロバート・スミッセン(ヴィオラ)、
  スティーヴン・オートン(チェロ)、
  ヘイミッシュ・ミルン(ピアノ)〕
ポール・マリオン(コントラバス)
 ドイツ、ベルリンで学んだ後、スイスへと渡り、同地で活躍を続けたドイツ・ロマン派の作曲家、ヘルマン・ゲッツ(1840−1876)のピアノを伴う室内楽作品集。
 名手ヘイミッシュ・ミルンは、Hyperionのロマンティック・ピアノ・コンチェルト・シリーズ第52集のゲッツの「ピアノ協奏曲変ロ長調 Op.18」でもソリストを務めており、メンデルスゾーンやシューマンの流れを汲む秀作を高いクォリティで聴かせてくれます。

 ※録音:2003年12月1日−3日、チャンプス・ヒル・ミュージック・ルーム(イギリス)
 ※ASV/CDDCA1157(廃盤)からの新装移行再発売
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CHRCD 144
¥2500→\2290
トーマス・アレン(バリトン)
 セプテンバー・ソングス 〜 グレート・アメリカン・ソングブック
トーマス・アレン(バリトン)
ルーシー・クロウ(ソプラノ)
スティーヴン・ヒギンズ(ピアノ)
 バーリン:You're Just in Love/
 カーン:They Didn't Believe Me/
 ワイル:My Ship/
 カーン:All The Things You Are/
 ガーシュウィン:Someone to Watch Over Me/
 ポーター:Just One Of Those Things/
 カーン:The folks who live on the hill/
 ロジャース:Come Home Joe/
 ポーター:Miss Otis Regrets/
 ディステル&レアルドン:The Good Life/
 ロウ:I Remember It Well/
 ガーシュウィン:Our Love Is Here To Stay/
 アーレン:One For My Baby/
 コスマ:Autumn Leaves/
 ワイル:September Song/
 バーンスタイン:Some Other Time/
 バーンスタイン:Greeting
 膨大なオペラ・レパートリーを誇るイギリス声楽界の重鎮、サー・トーマス・アレンが歌う、ハリウッドとブロードウェイの黄金時代のグレート・アメリカン・ソングブック!
 デュオ・パートナーに同じくイギリスの名ソプラノ、ルーシー・クロウを迎えてのアメリカ歌曲集が、重鎮トーマス・アレンのオペラ歌手とは異なる姿の魅力を伝えてくれることでしょう。

 ※録音:2018年4月9日−12日、チャンプス・ヒル・ミュージック・ルーム(イギリス)



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CHANNEL CLASSICS



CCS 40818
¥2500→\2290
オランダの名門軍楽隊が吹く
 リムスキーと仲間たち 〜 ロシアの吹奏楽傑作選

 グリエール:十月革命20周年記念のための荘厳な序曲 Op.72
 リムスキー=コルサコフ:
  トロンボーンとミリタリー・バンドのための協奏曲(ソロ:バート・クラエッセンス)
 プロコフィエフ:体育祭行進曲(ミリタリー・バンドのための行進曲 Op.69-1)
 リムスキー=コルサコフ:
  オーボエとミリタリー・バンドのための変奏曲(アレクセイ・オグリンチュク)
 プロコフィエフ:行進曲 Op.99
 リムスキー=コルサコフ:
  クラリネットとミリタリー・バンドのための協奏曲変ホ長調(ソロ:オリヴィエ・パテイ)
 ストラヴィンスキー:管楽器のための交響曲(1947年版)
 ボルトニャンスキー:コル・スラヴェン(愛の力に祈る)
 ハチャトゥリアン(バーツ編曲):大祖国戦争の英雄たちに
 ショスタコーヴィチ:ソヴィエト民警の行進曲
 ストラヴィンスキー:若い象のための 《サーカス・ポルカ》
オランダ王立海軍軍楽隊、
アルヤン・ティエン(指揮)、
バート・クラエッセンス(トロンボーン)、
アレクセイ・オグリンチュク(オーボエ)、
オリヴィエ・パテイ(クラリネット)   
 オランダ王立海軍軍楽隊&RCOのソリスト!ロシアの吹奏楽傑作集!

 ☆オランダの名門軍楽隊が吹く、ロシアのミリタリー・バンドのための作品集!
 ☆ソリストはRCOの首席奏者たち!

 1945年に設立されたオランダ王立海軍の名門軍楽隊がChannel Classicsから登場!
 リムスキー=コルサコフ、ストラヴィンスキー、プロコフィエフ、ショスタコーヴィチら、ロシアの偉大な作曲家たちがミリタリー・バンドのために書いた傑作集。
 リムスキー=コルサコフのトロンボーン協奏曲やクラリネット協奏曲、オーボエ変奏曲では、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の首席奏者であるバート・クラエッセンス(tb)、アレクセイ・オグリンチュク(ob)、オリヴィエ・パテイ(cl)がソリストとして参加。指揮は、2017年からオランダ王立海軍軍楽隊の音楽監督と首席指揮者となったアルヤン・ティエンです。
 オランダ王立海軍軍楽隊は、これまでもサンクトペテルブルク市300周年記念のツアーを行ったり、アムステルダムのコンサートにメドヴェージェフ大統領が参加するなどロシアと親密な関係を築いていました。
 オランダ海軍でも伝統的に歌われてきたボルトニャンスキーの賛美歌「コル・スラヴェン(Kol Sraven)」も収録するなど、こだわりのプログラムで贈るロシアの偉大な吹奏楽傑作選。
 管楽器&吹奏楽関係者、ミリタリー・バンド愛好家要注目です!

 ※録音:2017年11月、2018年5月、MCOスタジオ1(ヒルフェルスム、オランダ)



 


CCS 41018
¥2500
エッセンティア 〜 ヴィオラと管弦楽のための作品集
 バルトーク:ヴィオラ協奏曲(シェルイ・ティボール補完)
 ミハイル・クーゲル:ヴィオラと弦楽オーケストラのための《祈り》
 ブラームス:ハンガリー舞曲第5番
 ブロッホ:
  バール・シェム 〜 ハシディック・ライフの3つの絵
   (クーゲル編曲:ヴィオラと弦楽オーケストラのための)
 パガニーニ:「いとしいお母さん」による変奏曲 Op.10
  (クーゲル編曲:ヴィオラと管弦楽のための)
ダナ・ゼムツォフ(ヴィオラ)
ダニエル・ライスキン(指揮)
エストニア国立交響楽団
 ヴィオラ界の美しきサラブレッド、ダナ・ゼムツォフ第3弾はヴィオラ協奏曲!

 ☆ヴィオラ界の美しきサラブレッド、ダナ・ゼムツォフ!
 ☆初のオーケストラ・レコーディング。様々な民俗・文化の香りが漂う作品集!

 ダナ・ゼムツォフは、両親ともに世界で活躍するヴィオラ奏者(ミハイル・ゼムツォフとユリア・ディナースタイン)で、叔父のアレクサンドル・ゼムツォフもLPOの首席奏者を務めた名ヴィオリストという、まさにヴィオラのエリート家系に生まれ、幼き頃から祖母や両親から英才教育を受けた才女。マーストリヒト音楽院ではミハイル・クーゲルに学び、欧州各国のコンクールで優勝、室内楽ではジャニーヌ・ヤンセンとの共演でも知られています。
 そんな若き注目ヴィオリスト、ダナ・ゼムツォフのサード・アルバムは、初のオーケストラとのレコーディング。バルトーク、ブラームス、ブロッホ、パガニーニ、そして師であるミハイル・クーゲルが書いた、ヴィオラと管弦楽のための作品集(ブロッホとパガニーニは編曲もクーゲル)。
 ユダヤ系ロシア人の両親の元、メキシコで生まれ、ノルウェーのフレンチ・スクールで学び、オランダで育ったという異文化・多文化の影響を色濃く受けて成長したダナ・ゼムツォフが、民俗・文化・宗教の香りが濃厚に漂う作品集で才覚を発揮します。
 2018年6月の来日公演ではスロヴァキア・フィルを指揮したロシア気鋭の指揮者ダニエル・ライスキンとエストニア国立交響楽団の充実のサポートもポイント。







J.S. Bach-Stiftung, St. Gallen



B592CD
\4100
J.S.バッハ(1685-1750):カンタータ集 第20集
 主キリスト、神の独り子 BWV96
  1.Herr Christ, der einge Gottessohn
  2.Recitative: O Wunderkraft der Liebe
  3.Aria: Ach, ziehe die Seele mit Seilen der Liebe
  4.Recitative: Ach, fuhre mich, o Gott, zum rechten Wege
  5.Bald zur Rechten, bald zur Linken
  6.Ertot uns durch dein Gute
 死人の中より甦りしイエス・キリストを覚えよ BWV67
  7.Halt im Gedachtnis Jesum Christ
  8.Aria: Mein Jesus ist erstanden
  9.Recitative: Mein Jesu, heissest du
  10.Chorale: Erschienen ist der herrlich Tag
  11.Recitative: Doch scheinet fast
  12.Aria: Friede sei mit euch!
  13.Chorale: Du Friedefurst, Herr Jesu Christ
 われらキリストを讃えまつらん BWV121
  14.Christum wir sollen loben schon
  15.O du von Gott erhohte Kreatur
  16.Recitative: Der Gnade unermesslichs Wesen
  17.Aria: Johannis freudenvolles Springe
  18.Recitative: Doch wie erblickt es dich in deiner Krippen
  19.Chorale: Lob, Ehr und Dank sei dir gesagt
ヤン・ベルナー(アルト)…2.16
ハンス・イェルク・マンメル(テノール)…3
ノエミ・ゾーン・ナッド(ソプラノ)…4
ヴォルフ・マティアス・フリードリヒ(バス)…5
ベルンハルト・ベルヒトルト(テノール)…8
マーゴット・オイツィンガー(アルト)…9.11
ドミニク・ヴェルナー(バス)…12
ヨハネス・カレシェケ(テノール)…15
ステファン・マックロード(バス)…17
ユリア・ノイマン(ソプラノ)…18
バッハ財団合唱団
バッハ財団管弦楽団
ルドルフ・ルッツ指揮
 ルドルフ・ルッツによる「バッハ(1685-1750)のカンタータ演奏会」のライヴ録音第20集。
 このアルバムでは三位一体節後第18日曜日用のカンタータ「第96番」と、復活後第1日曜日用の「第67番」、降誕節第2日用の「第121番」が収録されています。
 イエスとファリサイ派の人々の論争を描いた第96番は、ソプラニーノ・リコーダーの軽やかな調べで幕を開け、キリストの降誕と愛の喜びが高らかに歌われます。
 壮麗な合唱のフーガで始まり、全編キリストの復活を喜ぶ第67番、ルターのコラールを器楽パートが彩り、厳粛な雰囲気で始まる第121番の3曲です。

  録音 Trogen ライヴ 2011年10月21日…1-6 2014年4月25日…7-13 2013年3月22日…14-19
 


B617CD
\4100
J.S.バッハ(1685-1750):カンタータ集 第21集
 われらが神は堅き砦 BWV80
  1.Ein feste Burg ist unser Gott
  2.Aria with Chorale: Alles, was von Gott geboren
  3.Recitative: Erwage doch, Kind Gottes
  4.Aria: Komm in mein Herzenshaus
  5.Chorale: Und wenn die Welt voll Teufel war
  6.Recitative: So stehe dann bei Christi blutgefarbten Fahne
  7.Duet: Wie selig sind doch die, die Gott im Munde tragen
  8.Chorale: Das Wort sie sollen lassen stehn
 まじりけなき心 BWV24
  9.Ein ungefarbt Gemute
  10.Recitative: Die Redlichkeit ist eine
  11.Alles nun, das ihr wollet
  12.Recitative: Die Heuchelei ist eine Brut
  13.Aria: Treu und Wahrheit sei der Grund
  14.Chorale: O Gott, du frommer Gott
 主なる神は日なり、盾なり BWV79
  15.Gott der Herr ist Sonn und Schild
  16.Aria: Gott ist unsre Sonn und Schild!
  17.Chorale: Nun danket alle Gott
  18.Recitative: Gottlob, wir wissen den rechten Weg zur Seligkeit
  19.Aria: Gott, ach Gott, verlas die Deinen
  20.Chorale: Erhalt uns in der Wahrhei
クラウス・メルテンス(バス)…2.3
ドロテー・ミールズ(ソプラノ)…2.4
ベルンハルト・ベルヒトルト(テノール)…6.7
テリー・ウェイ(カウンターテナー)…7
マリアンネ・ベアテ・キーラント(アルト)…9
ダニエル・ヨハンセン(テノール)…10.13.15.17.20
ドミニク・ヴェルナー(バス)…12
ミリアム・フォイアージンガー(ソプラノ)…15.17.19.20
マルクス・フォルスター(カウンターテナー)…15.16.17.20
マティアス・ヘルム(バス)…15.17.18.19.20
バッハ財団合唱団
バッハ財団管弦楽団
ルドルフ・ルッツ指揮
 ルドルフ・ルッツによる「バッハ(1685-1750)のカンタータ演奏会」のライヴ録音第21集。
 このアルバムにはバッハのカンタータの中でも最も名高い作品の一つ第80番「われらが神は堅き砦」と三位一体節後第4日曜日用の第24番、宗教改革記念日用の第79番が収録されています。
 ルターのコラール「神はわがやぐら」をそのまま取り入れた第80番では神への信仰心の強さが歌われ、比較的短い第24番でも信仰心が穏やかな曲想で歌われます。
 また、常にユニークな演奏を試みるルッツらしく、第79番ではコラールの部分の合唱を聴衆たちに歌わせ、一体感を出すことに成功しています。

  録音 Trogen ライヴ 2016年8月19日…1-8 2016年6月17日…9-14 2017年4月28日…15-20
 


B664CD
\4100
J.S.バッハ(1685-1750):カンタータ集 第22集
 われは喜びて十字架を負わん BWV56
  1.Aria: Ich will den Kreuzstab gerne tragen
  2.Recitative: Mein Wandel auf der Welt
  3.Aria: Endlich, endlich wird mein Joch
  4.Recitative and Aria: Ich stehe fertig und bereit
  5.Chorale: Komm, o Tod, du Schlafes Bruder
 キリストこそ わが生命 BWV95
  6.Chorus and Recitative: Christus, der ist mein Leben
  7.Recitative: Nun, falsche Welt!
  8.Chorale: Valet will ich dir geben
  9.Recitative: Ach konnte mir doch bald so wohl geschehn
  10.Aria: Ach, schlage doch bald, selge Stunde
  11.Recitative: Denn ich weiss dies
  12.Chorale: Weil du vom Tod erstanden bist
 来たれ、汝甘き死の時よ BWV161
  13.Aria: Komm, du susse Todesstunde
  14.Recitative: Welt! deine Lust ist Last
  15.Aria: Mein Verlangen ist, den Heiland zu umfangen
  16.Recitative: Der Schluss ist schon gemacht
  17.Wenn es meines Gottes Wille
  18.Chorale: Der Leib zwar in der Erden
クラウス・メルテンス(バス)…1-5
ユリア・ゾフィー・ヴァグナー(ソプラノ)…5.7
チャールズ・ダニエルズ(テノール)…6.9.10
マティアス・ヘルム(バス)…11.
アレックス・ポッター(アルト)…13.16
ダニエル・ヨハンセン(テノール)…14.15

バッハ財団合唱団/バッハ財団管弦楽団
ルドルフ・ルッツ指揮
 ルドルフ・ルッツによる「バッハ(1685-1750)のカンタータ演奏会」のライヴ録音第22集。
 このアルバムでは三位一体節後第19日曜日用の第56番と、三位一体節後第16日曜日用の第95番、三位一体節後第16日曜日用の第161番の3曲を聴くことができます。
 どの作品もバッハの全カンタータの中で高い知名度を誇り、名演も数多くありますが、ルッツもユニークな解釈による素晴らしい演奏を披露しています。

  録音 Trogen ライヴ 2014年10月24日…1-8/2015年9月18日…9-14/2009年9月25日…15-20
 


B665CD
\4100
J.S.バッハ(1685-1750):カンタータ集 第23集
 われ信ず、尊き主よ、信仰なきわれを助けたまえ BWV109
  1.Ich glaube, lieber Herr, hilf meinen Unglauben
  2.Recitative: Des Herren Hand ist ja noch nicht verkurzt
  3.Aria: Wie zweifelhaftig ist mein Hoffen
  4.Recitative: O fasse dich, du zweifelhafter Mut
  5.Aria: Der Heiland kennet ja die Seinen
  6.Chorale: Wer hofft in Gott und dem vertraut
 汝ら、キリストの者と名のるともがら BWV164
  7.Aria: Ihr, die ihr euch von Christo nennet
  8.Recitative: Wir horen zwar, was selbst die Liebe spricht
  9.Aria: Nur durch Lieb und durch Erbarmen
  10.Recitative: Ach, schmelze doch durch deinen Liebesstrahl
  11.Aria: Handen, die sich nicht verschliesen
  12.Chorale: Ertot uns, durch dein Gute
 彼らみな汝を待ち望む BWV187
  13.Es wartet alles auf dich
  14.Recitative: Was Kreaturen halt
  15.Aria: Du Herr, du kronst allein
  16.Aria: Darum sollt ihr nicht sorgen
  17.Aria: Gott versorget alles Leben
  18.Recitative: Halt ich nur fest an ihm
  19.Chorale: Gott hat die Erde zugericht'
ユリウス・プファイアー(テノール)…2.3
ルート・ザントホフ(アルト)…4.5
ヤコプ・ピルグラム(テノール)…7.10
マルクス・フォルペルト(バス)…8.11
ヤン・ベルナー(カウンターテナー)…9
モニカ・マウフ(ソプラノ)…11
ドミニク・ヴェルナー(バス)…14.16
エルヴィラ・ビル(アルト)…15
ウルリケ・ホーフバウアー(ソプラノ)…17.18

バッハ財団合唱団/バッハ財団管弦楽団
ルドルフ・ルッツ指揮
 ルドルフ・ルッツによる「バッハ(1685-1750)のカンタータ演奏会」のライヴ録音第23集。
 三位一体節後第21日曜日用の第109番、三位一体後第13日曜日用の第164番、三位一体後第7日曜日用の第187番の3曲を収録。
 テノールとアルトのアリアが美しい「救済を信じる心」を歌った第109番、隣人愛と永遠の命を題材にした第164番、飢えた民衆を救った奇跡が歌われる第187番、どれも真摯な神への祈りが反映された力強い作品です。

  録音 Trogen ライヴ 2010年10月22日…1-6 2016年2月19日…7-12 2017年3月31日…13-19




KLANGLOGO



KL-1526
\2300
Shostakovich ショスタコーヴィチ
 ショスタコーヴィチ(1906-1975):ジャズ組曲 第2番
  1.行進曲
  2.ダンス 第1番
  3.ダンス 第2番
  4.小さなポルカ
  5.リリック・ワルツ
  6.ワルツ 第1番
  7.ワルツ 第2番
  8.フィナーレ
 ピアノ協奏曲 第1番 Op.35
  9.第1楽章:Allegro
  10.第2楽章:Lento
  11.第3楽章:Moderato
  12.第4楽章:Allegro con brio
 バレエ「黄金時代」Op.22
  13.第1曲:序奏
  14.第2曲:アダージョ
  15.第3曲:ポルカ
  16.第4曲:踊り
アントニー・バリシェフスキー(ピアノ)
ロマン・ルルー(トランペット)

ハワード・グリフィス(指揮)
フランクフルト・ブランデンブルク州立管弦楽団
 20世紀最大の作曲家の一人、ショスタコーヴィチ。深刻な交響曲や弦楽四重奏を書いた傍ら、バレエ音楽やジャズ組曲などの軽妙な作品も多く、どちらも高い人気を獲得しています。
 このアルバムには“軽妙な”ショスタコーヴィチ作品が集められており、ダンス音楽風の「ジャズ組曲」や、サッカークラブ招聘にまつわる陰謀を描いた楽しいバレエ「黄金時代」の音楽、ジャズ風の味付けが施されたピアノ協奏曲の3曲をグリフィスとフランクフルト・ブランデンブルク州立管弦楽団が絶妙に演奏。
 また、ピアノ協奏曲では1988年生まれのバリシェフスキーの技巧的なピアノを彩るルルーのトランペットが聴きものです。

  2018年1月23-26日 Konzerthalle ‘Carl Philipp Emanuel Bach‘ Frankfurt
 


KL-1527
\2300
ALLA TURCA-トルコ風
 1.リュリ(1632-1687):町人貴族より「トルコの儀式のための行進曲」
 2.ヘンデル(1685-1759):ソロモン HWV67「シバの女王の到着」
 3.ヴァイセンボルン(1837-1888):Mitternachtliche Wachtparade-トルコ行進曲
 4.バイレ(1832-1909):勝利の行進曲
 5.ベートーヴェン(1770-1827):バレエ「アテネの廃墟」-トルコ行進曲
 6.ディアベリ(1781-1858):トルコ風 Op.149-26
 7.ヨーゼフ・ルンメル(1818-1880):トルコ風ロンド
 8.モーツァルト(1756-1791):ピアノ・ソナタ イ長調 K331「トルコ行進曲」
 9.ヴェルディ(1813-1901):若いムーア人の女奴隷たちの踊り
 10.ロッシーニ(1792-1868):歌劇《アルジェのイタリア女》序曲
 11.ベルト・R・アンソニー(1876-1923):東洋のばら-東洋風の踊り Op.205
 12.E.R.クレーガー(1862-1934):東洋の情景 Op.37-1
 13.カールマン(1882-1953):喜歌劇《バヤデール》-踊り
 14.アーン(1874-1947):「当惑したナイチンゲール」-舞曲
 15.チャイコフスキー(1840-1893):バレエ「くるみ割り人形」より「アラビアの踊り」
 16.セアン・ジーク(1966-):ヤーバル・ラム
ベルリン・ブロックフレーテ・オーケストラ
ノラ・ティーレ(パーカッション)

シモン・ボルツキ(編曲&指揮)
 15世紀に東ローマ帝国を滅ぼし、コンスタンティノポリスを征服したオスマン帝国は、徐々に勢力を拡大し、17世紀にはアゼルバイジャンからモロッコ、ウクライナ、ハンガリー、チェコスロヴァキアに至る広大な領域を支配しました。 
 当時のヨーロッパの人々はオスマン帝国の文化に憧れ、多くの音楽家たちは自作に東洋風の響きを取り入れ、ユニークな作品を次々と生み出しました。
 現在ではモーツァルトとベートーヴェンの「トルコ行進曲」が良く知られていますが、他にも、このアルバムの収録曲でわかる通り、17世紀から現代に至るまでに多種多彩な作品が存在しています。
 ボルツキは原曲の持つオリエンタル要素を強調し、打楽器が大活躍する編曲を施し演奏。当時の人々の「異国への憧れ」を伝えています。

  録音 2018年1月26-28日 Christuskirche, Berlin Oberschoneweide




SONO LUMINUS



DSL-92222
\2500
Specter
 ジョージ・アンタイルの音楽集

  ヴァイオリンのためのソナチネ(1945)
   1.第1楽章:Allegro
   2.第2楽章:Andante
   3.第3楽章:Allegro molto
  ヴァイオリン協奏曲(ヴァイオリンとピアノ版)(1946)
   4.第1楽章:Moderato assai
   5.第2楽章:Andante
   6.第3楽章:Presto capriccioso
  「ばらの精」からのワルツ(W.ゲバウアーによるヴィオリンとピアノ編)(1947)
   7.第1曲:Maestoso
   8.第2曲:Poco allegretto
   9.第3曲:Piu vivo - A la valse
デュオ・オデオン
【メンバー】
 ハンナ・リーランド(ヴァイオリン)
 エイミー・フィンチャー(ピアノ)
 「デュオ・オデオン」は、当時アリゾナ州立大学での博士課程に在籍していたヴァイオリニストのハンナ・レランドとピアニストのエイミー・フィンチャーによって2014年に結成されたアンサンブル。古典から現代まで幅広いレパートリーを持ちますが、なかでもアメリカ近代音楽の研究と演奏に着目、ほとんど知られていない作品の発掘に力を注いでいます。
 現在、彼らが魅了されているのはアンタイルのヴァイオリン作品です。このアルバムに収録された3作品は、彼の親友で協力者だったヴァイオリニスト、ヴェルナー・ゲバウアーのために書かれたもので、どれも作曲当時のハリウッドを彷彿させる濃厚なロマンティシズムを湛えており、アンタイルとゲバウアーの良きコラボレーションが伺われます。
 中でも、映画音楽「ばらの精」からのワルツは、ゲバウアー自身がピアノとヴァイオリンのために編曲し、ゲバウアーの息子マルクが2016年に遺品の中から発見したレアな作品です。
 

DSL-92223
\2500
Early Departures-早い出発
 トゥーダー・ドゥミトレスク(1957-1977):
  7つの前奏曲
   1.Lento languido
   2.Allegro impetuoso
   3.Andante molto rubato
   4.Allegretto (Tempo di valzer)
   5.Molto animato ed agitato
   6.Sereno
   7.Largo e sonoro
  8.前奏曲 嬰ハ短調
  9.前奏曲 ロ短調
 ディヌ・リパッティ(1917-1950):
  10.ソナタ・ロマンティカ
  11.小組曲-前奏曲
  12.夜想曲 イ短調(モルダヴィアの主題による)
  13.夜想曲 嬰ヘ短調
 ヤナーチェク(1854-1928):霧の中で
  14.第1曲:Andante
  15.第2曲:Molto adagio
  16.第3曲:Andantino
  17.第4曲:Presto
 18.J.S.バッハ(1685-1750):ピアノ協奏曲 ニ短調 BWV974-第2楽章 Adagio
  (原曲:マルチェッロのオーボエ協奏曲)
マテイ・ヴァルガ(ピアノ)
 「どんなに楽しく明るい音楽にも、根底には深い悲しみが宿っている。」ピアニスト、マテイ・ヴァルガは幼い頃、彼のピアノの師からこの言葉を聞き、長い間その意味を探求してきたといいます。
 愛する人との別離や、遺恨の意、時には作曲家自身の早すぎる死など、様々な人生観が作品に反映されていると考えた彼は、それらを1枚のアルバムにまとめることを思い立ちました。
 コンセプトに沿って集められた4人の作品はどれも静かな美しさを放っています。

  録音 2017年5月1-3日 Sono Luminus Studios, Boyce, Virginia
 


DSL-92225
\2500
ケルティック・リュート
 1.ターロック・オキャロラン(1670-1738):Carolan’s Welcome
 2.アイルランド伝承曲:Banish Misfortune
 3.スコットランド伝承曲:The Battle of Harlaw
 4.アイルランド伝承曲:Pipe on the Hob
 5.アイルランド伝承曲:Cliffs of Moher
 6.スコットランド伝承曲:Hey My Nanny & Guzzle Together
 7.オキャロラン:Carolan’s Dream
 8.オキャロラン:Sheebeg and Sheemore
 9.ジェームズ・オズワルド(1711頃-1769):
  The Flowers of Edinburgh James Oswald
 10.オキャロラン:Miss Noble
 11.オキャロラン:Fanny Power
 12.スコットランド伝承曲:The Flaggon
 13.スコットランド伝承曲:The Stool of Repentance
 14.スコットランド伝承曲:The Lone Vale
 15.スコットランド伝承曲:Flee Over the Water
 16.スコットランド伝承曲:Hoop Her and Gird Her
 17.スコットランド伝承曲:If I Had a Bonny Lass
 18.オキャロラン:Lady Atherny
 19.オキャロラン:The Seas are Deep
 20.オキャロラン:Tune Without Title (#172)
 21.アイルランド伝承曲:The Monaghan Jig
 22.アイルランド伝承曲:The Kid on the Mountain
 23.オキャロラン:Blind Mary
 24.オキャロラン:George Brabazon 
 25.オキャロラン:Separation of the Body and Soul
 26.アイルランド伝承曲:The Butterfly Traditional
ロン・マクファーレン(リュート)
 現代社会において、ケルト音楽は広く愛されています。しかし「ケルト音楽」が本当にケルト民族に起源を発するかどうかは実際のところわかっていません。
 基本的にはスコットランド音楽やアイルランド音楽が思い起こされますが、実際にはブリテン諸島からフランスのブルターニュ、スペインのアストゥリアス地方、ポルトガル、カナダまでに及ぶ広い範囲に分布するケルト民族の末裔の音楽であり、各々異なる曲想を持っています。
 リュートの名手マクファーレンは、アイルランド、スコットランドの伝承曲と、17世紀に活躍したオキャロランの作品を取り混ぜて「ケルト風」のアルバムを仕立て上げました。
 盲目でありながら各地を旅し、ほぼ50年に渡って演奏したというオキャロランの素朴で美しい曲が聴きものです。

  録音 2017年1月27-30日 Sono Luminus Studios, Boyce, Virginia



 

Steinway&Sons



STNS-30072
\2300
ヴァインベルク:ピアノ五重奏曲 他
 ピアノ五重奏曲 Op.18
  1.第1楽章:Moderato con moto
  2.第2楽章:Allegretto
  3.第3楽章:Presto
  4.第4楽章:Largo
  5.第5楽章:Allegro agitato
 ソナチネ Op.49
  6.第1楽章:Moderato con moto
  7.第2楽章:Adagietto lugubre
  8.第3楽章:Allegretto
 チェロ・ソナタ 第2番 Op.63
  9.第1楽章:Moderato
  10.第2楽章:Andante
  11.第3楽章:Allegro
ジャンヌ・ゴラン(ピアノ)
アタッカ四重奏団…6-8
アンドリュー・イー(チェロ)…9-11
 ショスタコーヴィチの友人であり、その作品から強い影響を受けたとされるポーランド出身の作曲家ヴァインベルク。前衛的な手法を試みながらも、作風は過去に向かっているものが多く、その作品からは戦争への不安、哀しみ、平和への憧れが強く感じられます。
 このアルバムには1940年代から50年代にかけての3作品を収録。なかでも、25歳のヴァインベルクによるロシアモダニズムの頂点を成す「ピアノ五重奏曲」が聴きもの。第3楽章の荒れ狂う疾走感が特異な雰囲気を出しています。
 一転、1959年のチェロ・ソナタ 第2番は瞑想的な楽想が漲る美しい作品。アタッカ四重奏団の創設メンバーの一人、ロンドン出身のチェリスト、アンドリュー・イーが耽美的な演奏を聴かせます。

 録音 2017年6月13-15日 Steinway Hall, New York




MUSIC&ARTS



M&ACD 1290
¥2300
ブゾーニ:ピアノ作品集
 エレジー集
  (転機のあとで/イタリアに!/
   私の魂は畏れつつ待ち望む/
   トゥーランドットの部屋/夜/幻影/子守歌)
 青春に(全4曲)
カルロ・グランテ(ピアノ)
 イタリアの技巧派ピアニスト、カルロ・グランテの弾くブゾーニ!

 録音:2013年12月 ウィーン、61'43

 イタリアの技巧派ピアニスト、カルロ・グランテの弾くブゾーニのピアノ曲集。エレジー集はブゾーニのピアノ曲の中でも人気が高いもの。中でも子守歌がよく知られている。青春に は1909年出版。2曲目のジーグ、ボレロと変奏が比較的知られているが、4曲全部の録音は少ない。
 カルロ・グランデはイタリア生まれのピアニスト。彼はブゾーニ復興に極めて力を入れており、ここでもスペシャリストならではの高い見識が窺える演奏が聞ける。





POLYMNIE


POL 123137
¥2100
ルーマニア出身の新進ピアニスト、アクシア・マリネスク
 (1)モーツァルト:
  ピアノ・ソナタ第11番イ長調K.331「トルコ行進曲付き」
 (2)ブラームス:6つの小品 Op.118
 (3)ドビュッシー:水の反映
 (4)ドビュッシー:ラモーを讃えて
 (5)ドビュッシー:運動
アクシア・マリネスク(ピアノ)
 録音:2017年12月 フランス、グラン・テスト、トロワ、74'20

 ルーマニア出身のピアニスト、アクシア・マリネスクのおそらくは初CD。
 知的な上品さの奥に華やかさが垣間見られるという演奏で、聞いているとグッと挽きつけられる魅力を持っている。
 なおモーツァルトのK.331の第1楽章では主題と変奏ごとにトラックが打たれていて便利。





TRITON


TRIHORT 562
¥2100
「ブクステフーデとドイツのオルガン作品集」
 (1)ブクステフーデ:プレルーディウム ホ短調 BuxWV142
 (2)ブクステフーデ:天の国におられる私たちの父 BuxWV207
 (3)-(5)ブクステフーデ:コラール変奏曲
  「主よ、真の神であるあなたよ、私たちからとり去ってください」
   BuxWV207
 (6)ブクステフーデ:
  父なる神は私たちのそばに住んでおられる BuxWV190
 (7)ブクステフーデ:パッサカリア ニ短調 BuxWV161
 (8)バッハ:平安と喜びをもって私はそこへ行く BWV 616
 (9)ブクステフーデ:平安と喜びをもって私はそこへ行く BuxWV76
 (10)ブクステフーデ:嘆きの歌
 (11)ヴァルター:あなたに私は希望を抱く、主よ LV97
 (12)ブクステフーデ:チャコーナ ホ短調 BuxWV160
 (13)ブクステフーデ:ああ、神そして主よ BuxWV177
 (14)ブルーンス:人間はこの世では
 (15)ブクステフーデ:
  主よ、私たちにあなたの言葉を守らせてください BuxWV 185
 (16)ベーム:オルガンのための前奏曲 ニ短調
 (17)ベーム:天の国におられる私たちの父よ
ジャック・ピカール(オルガン)
(9)(10)(14)
 セシル・コテ(ソプラノ )&
  サスキア・サレンビエ
   (メッゾソプラノ,
    バロックVn)
 オルガン好きはもちろん癒しの音楽を求めている人にもお勧め!ブクステフーデと17〜18世紀ドイツのオルガン曲集

 録音:2014年9月2日,2017年9月7日,11月5、6日 フランス,ナンテール、68'29

 17世紀後半から18世紀初頭にかけてドイツで活躍した偉大な作曲家たちのオルガン曲集。
 ジャック・ピカールは2009年から北フランスのイル=ド=フランス、オー=ド=セーヌ県のナンテールのカテドラルのオルガン奏者を務めており、そこでの録音。フランス風の明るく柔らかいオルガンの音色と、豊かだが混濁しない教会の残響が見事に捕らえられていて、たいへん気持ちよい。
 いくつかの曲には女声が参加しており、ことにソプラノのセシル・コテの清々しい美しさがまたすばらしい。オルガン好きはもちろん、癒しの音楽を求めている人にもお勧め。

 

TRIHORT 561
¥2100
「音楽の対話」〜
 ジョン・セルネー(b.1948):2017年の新作集

  「ひまわり」〜
   フルート、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロのための
  「8つの詩」〜声、クリスタル・バスケット、チェロ
   (香り/夕べの調和/猫2/海の調和/毒/
    アホウドリ/月の悲しみ/猫1)
  「3つの議論」〜ピアノとチェロのための
クリストフ・ボー(チェロ)
ヴァレリー・ギヨリ(ソプラノ)
セバスチャン・フルニエ(カウンターテノール)
ミシェル・ドゥヌーヴ(クリスタル・バシェ)
カリーヌ・ザリフィアン(ピアノ)
アンサンブル・エリオス
 珍楽器クリスタル・バシェも登場!ジョン・セルネー新作集

 DDD、72'06

 パリで活躍する作曲家、ジョン・セルネーの2017年の新作集、いずれも世界初録音。
 ジョン・セルネーは1948年生まれのオランダ人だが、長年パリを拠点にしている。演奏者たちの多くはセルネーの長年の協力者たちである。
 8つの詩で用いられているクリスタル・バシェは、多数のガラス棒を濡れた指でなでることで幻想的な響きを得られる楽器。やはりガラスを使うグラスハープやグラスハーモニカと比べ表現力が高く、近年人気が高まっている。





SOLSTICE


SOCD 353
〔デジパック仕様〕
\2100
グノー/ヴィオロニッシモ
 グノーのオペラのアリアなどをサラサーテがヴァイオリン用に編曲

 パブロ・デ・サラサーテ(1844-1908):
  歌劇“ミレイユ”によるカプリース Op.6 (1868)
   カプリース/ワルツ・アリエッタ/
   楽園の天使たち/マガリの歌/終曲
  歌劇“ロメオとジュリエット”によるカプリース Op.5(1868)
   序奏/ワルツ・カプリース/ああ、太陽よ昇れ!/
   エクスタシー/ジュリエットのワルツ/ジュリエットの部屋/終曲
  歌劇“ファウスト”によるファンタジー Op.13(1874) Fantasie on FAUST
   清らかな住家/悪魔/序奏とワルツ1/ワルツ2と終曲
ディエゴ・トジ(ヴァイオリン)、
ダニエル・トジ(指揮&オーケストレーション)
地中海室内オーケストラ
録音:2018年 4月9,10,12,14日 サン・サチュルナン教会、ペジーラ-ラ-リヴィエール(ピレネー・オリアンタル県)

 ディエゴ・ドジ:
  1981年7月生まれ。1998年パリ高等音楽院のカントロフのクラスに入り3年後に全員一致のプリミエ・プリで卒業。パリ高等音楽院のコンサートマスター等を経て、2006年にアンサンブル・アンテルコンタンポランのメンバーとなり世界各国でソリストとして活躍している。
 現代を含む全ての時代の作品をレパートリーとしている。


 現代ものを得意とするヴァイオリニストDiegoTosiが精力的に録音に取組んでいるサラサーテの作品集です。
 今回はグノーのオペラのアリア等を元にサラサーテがヴァイオリン曲として作曲した3点を、Diegoの父で作曲家のDanielが室内オーケストラ用に編曲したものを収録しました。
 大変珍しい録音ですが、ヴァイオリン・ファンには垂涎のCDと思います。



<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

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SPECTRUM SOUND

限定盤

CDSMBA024
(4CD)
【限定再登場】
¥3500→\3290

限定再登場!
 「オークレール、レヴィ、エルリー、ゴーティエ」


 CD 1
  ・モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ第41番 変ホ長調 K.481
  ・シューベルト: ドイツ舞曲
  ・ウェーベルン:4つの小品 Op.7
  ・ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第9番 イ長調 Op.47「クロイツェル」
    ドゥヴィ・エルリー(ヴァイオリン)、ブリジット・エンゲラー(ピアノ)
    録音:1980年10月7日/パリ、サル・ガヴォー(ステレオ、ライヴ)
 CD 2
  ・ラヴェル:ヴァイオリン・ソナタ ト長調
    ミシェル・オークレール(ヴァイオリン)、ジャクリーヌ・ボノー(ピアノ)
    録音:1958年11月25日/RTF放送用録音(モノラル)
  ・バルトーク:ラプソディ第1番 BB.94
    ミシェル・オークレール(ヴァイオリン)、ジャン・クロード・アンブロジーニ(ピアノ)
    録音:1960年9月23日/RTF放送用録音(モノラル)
  ・メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 Op.64
    ミシェル・オークレール(ヴァイオリン)、マニュエル・ロザンタル(指揮)、フランス国立放送管弦楽団
    録音:1959 年4月2日/パリ(ステレオ、ライヴ)
 CD 3
  ・プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ第2番 ニ長調 Op.94a
  ・ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第3番 二短調 Op.108
  ・バルトーク:ラプソディ第1番 BB94
    ミシェル・オークレール(ヴァイオリン)、ジュヌヴィエーヴ・ジョワ(ピアノ)
    録音:1967年11月24日/パリ
  ・ブラームス:チェロ・ソナタ第1番 ホ短調 Op. 38より第1、2楽章
    アンドレ・レヴィ(チェロ)、ポール・ロヨネ(ピアノ)
    録音:1961年5月23日/パリ
 CD 4
  ・ブラームス:チェロ・ソナタ第1番 ホ短調 Op. 38より第3 楽章
    アンドレ・レヴィ(チェロ)、ポール・ロヨネ(ピアノ)
    録音:1961年5月23日/パリ
  ・フォーレ:エレジー Op. 24、蝶々 Op.77
  ・ドビュッシー:チェロ・ソナタ ニ短調 L.135
    アンドレ・レヴィ(チェロ)、ジュヌヴィエーヴ・ジョワ(ピアノ)
    録音:1958年6月27日/パリ(ライヴ)
  ・モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ第21番 ホ短調 K.304
    ジャンヌ・ゴーティエ(ヴァイオリン)、ラザール・レヴィ(ピアノ)
    録音:1956年2月5日/パリ
  ・モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ第23番 ニ長調 K.306
  ・モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ第26番 変ロ長調 K.378
    ジャンヌ・ゴーティエ(ヴァイオリン)、レリア・グッソー(ピアノ)
    録音:1953年10月29日/パリ
 フランス国立視聴覚研究所音源提供
 スペクトラムサウンドの“ベルアーム”シリーズより。再発売が熱望されていたタイトルが4枚組で限定再登場!「オークレール、レヴィ、エルリー、ゴーティエ」

 24bit/192kHz、Digital Restoration&24bit Remastering from the original master tape、限定盤

 スペクトラムサウンド・レーベルの好企画、国立視聴覚研究所提供による音源を使用したベルアームのシリーズ。
 再発売が熱望されていたミシェル・オークレール、ドゥヴィ・エルリー、アンドレ・レヴィ、ジャンヌ・ゴーティエ(CDSMBA 008 & CDSMBA 009 いずれも廃盤)のタイトルが4 枚組お買い得価格で再発売いたします。
 スペクトラムサウンドの丁寧な復刻で蘇ります。限定盤。
 
限定盤

CDSMBA028
(4CD)
【限定再登場】
¥3500→\3290

限定再登場!
 「コーガン、オークレール、グリュミオー、ボベスコ、レフコヴィチ」


 CD 1
  ・ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.61
  ・J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番ニ短調BWV 1004よりサラバンド(アンコール)
    レオニード・コーガン(ヴァイオリン)
    エマニュエル・クリヴィヌ(指揮)、フランス放送ニュー・フィルハーモニー管弦楽団
    録音:1977年2月18日/メゾン・ドゥ・ラ・ラジオ(ステレオ、ライヴ)
  ・バルトーク:ラプソディ第1番 Sz.87、ルーマニア民俗舞曲
    ミシェル・オークレール(ヴァイオリン)、ジャン=クロード・アンブロジーニ(ピアノ)
    録音:1968年7月5日/シャンゼリゼ劇場(モノラル)
 CD 2
  ・サン=サーンス:ヴァイオリン協奏曲第3番 ロ短調 Op.61
    ミシェル・オークレール(ヴァイオリン)
    ロジェ・アルバン(指揮)、ストラスブール・フィルハーモニー管弦楽団
    録音:1970年6月27日/ストラスブール(ライヴ)
  ・ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.77
    アルテュール・グリュミオー(ヴァイオリン)
    ジャン・マルティノン(指揮)、フランス国立管弦楽団
    録音:1969 年3月12日/シャンゼリゼ劇場(ステレオ、ライヴ)
 CD 3
  ・モーツァルト:ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲 変ロ長調 K.424
    ローラ・ボベスコ(ヴァイオリン)、フレディ・ルグラン(ヴィオラ)
    録音:1961年3月31日/パリ
  ・プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ第2 番 ニ長調 Op.94
    ローラ・ボベスコ(ヴァイオリン)、ジャック・ジャンティ(ピアノ)
    録音:1960 年1月23日/パリ
  ・ラロ:スペイン交響曲 ニ短調 Op.21(第3楽章カット版)
    ローラ・ボベスコ(ヴァイオリン)、セルジュ・ボド(指揮)、フランス国立放送管弦楽団
    録音:1960年2月28日/パリ(ライヴ)
 CD 4
  ・ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第3番 ニ短調 Op.108
    ローラ・ボベスコ(ヴァイオリン)、ジャック・ジャンティ(ピアノ)
    録音:1957 年6月20日/パリ
  ・ヘンデル(ハルヴォルセン編曲):パッサカリア
    ローラ・ボベスコ(ヴァイオリン)、フレディ・ルグラン(ヴィオラ)
    録音:1961年3月31日/パリ
  ・バルトーク:ヴァイオリン・ソナタ第2番 Sz.76
    アンリ・レフコヴィチ(ヴァイオリン)、エレーヌ・ボスキ(ピアノ)
    録音:1961年12月6日/パリ
  ・サン=サーンス:序奏とロンド・カプリチオーソ
    アンリ・レフコヴィチ(ヴァイオリン)、フランス国立放送管弦楽団(指揮者不詳)
    録音:1959 年2月23日/パリ(ライヴ)
  ・ホアキン・ニン:スペイン組曲
  ・パガニーニ:ラ・カンパネッラ
  ・パガニーニ:無窮動
    アンリ・レフコヴィチ(ヴァイオリン)、アンドレ・コラール(ピアノ)
    録音:1956年12月22日/パリ
 フランス国立視聴覚研究所音源提供
 スペクトラムサウンドの“ベルアーム”シリーズより。再発売が熱望されていたタイトルが4枚組で限定再登場!「コーガン、オークレール、グリュミオー、ボベスコ、レフコヴィチ」

 24bit/192kHz、Digital Restoration&24bit Remastering from the original master tape、限定盤

 スペクトラムサウンド・レーベルの好企画、国立視聴覚研究所提供による音源を使用したベルアームのシリーズ。
 再発売が熱望されていたレオニード・コーガン、ミシェル・オークレール、アルテュール・グリュミオー、ローラ・ボベスコ、アンリ・レフコヴィチ(CDSMBA 012&CDSMBA 014 いずれも廃盤)のタイトルが4 枚組お買い得価格で再発売いたします。
 オークレールの最後の演奏会となったサン=サーンスのヴァイオリン協奏曲第3 番やコーガン晩年の名演のベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲、そしてグリュミオーのブラームス、ボベスコ絶頂期の録音、そしてポーランド生まれのアンリ・レフコヴィチの秘蔵録音と貴重音源の宝庫です。
 スペクトラムサウンドの丁寧な復刻で蘇ります。限定盤。




<国内盤> 


ALM/コジマ録音


ALCD-7222
¥2800+税
Vocalise(ヴォカリーズ) 〜ヴァイオリンで紡ぐ詩(うた)〜
 [1] チャイコフスキー:メロディ 《なつかしい土地の思い出》より
 [2] チャイコフスキー:カンツォネッタ 《ヴァイオリン協奏曲》より
 [3] ヴィエニャフスキ:ロマンス 《ヴァイオリン協奏曲第2番》より
 [4] ドヴォルジャーク:わが母の教えたまいし歌 (編曲:F.クライスラー)
 [5] マスネ:タイスの瞑想曲
 [6] プッチーニ:私のお父さん 歌劇《ジャンニ・スキッキ》より
 [7] サティ:ジュ・トゥ・ヴ
 [8] ドビュッシー:レントより遅く(編曲:L.ロケ)
 [9] ラヴェル:高雅にして感傷的なワルツ 第6曲 第7曲(編曲:J.ハイフェッツ)
 [10] ファリャ:パントマイム バレエ音楽《恋は魔術師》より (編曲:P.コハンスキ)
 [11] ラフマニノフ:ヴォカリーズ
 [12] J.ゲーゼ:タンゴ・ジェラシー
 [13] ポンセ:エストレリータ(編曲:J.ハイフェッツ)
 [14] カステルヌオーヴォ=テデスコ:タンゴ 《33のシェイクスピア歌曲》より(編曲:J.ハイフェッツ)
 [15] E.アルフテル:ジプシーの踊り 《ソナティナ》より(編曲:J.ハイフェッツ)
 [16] ピアソラ:オブリヴィオン
 [17] 都平有美:紫夜月(しよつき)
 [18] 伊藤康英:浜松市歌(編曲:椙山久美)
椙山久美(ヴァイオリン)
上田晴子(ピアノ)
〈録音〉 2017年12月19-21日 彩の国さいたま芸術劇場

 ヴァイオリンとピアノによる、まるで声や言葉のようにも聴こえる温かい演奏によって、数々の馴染み深い曲の中に新たな発見を聴き手に与えてくれる。湧き出ずる、生命への愛の旋律。



 椙山久美(ヴァイオリン) Kumi Sugiyama, violin

  浜松市生まれ。竹田由紀子、白柳昇二各氏に師事。東京藝術大学附属音楽高等学校、東京藝術大学、同大学院に学ぶ。海野義雄、浦川宜也各教授に師事。学部卒業時、宮中桃花楽堂における皇后陛下御前演奏者に選ばれる。
 ウィーン国立音楽大学に留学。名誉教授フランツ・サモヒル氏に師事。ウィーン国立音楽大学主催ソリストコンクールにおいて、審査員全員一致で第1位・大賞受賞。ウィーン楽友協会大ホールにデビュー。ヴァツラフ・フムル国際ヴァイオリンコンクール(H.シェリング記念)において第2位受賞。ウィーン日本大使館の推薦により、ウィーン楽友協会ブラームス・ザールの演奏会に日本人代表として出演。ザグレブフィルハーモニーの定期演奏会にソリストとして招かれる。
 帰国後、サントリーホール、ザ・シンフォニーホール、カザルスホール、浜離宮朝日ホール、アクトシティホール等、各主要都市のホールにてソロリサイタル、室内楽演奏、オーケストラとの共演を重ね、NHK、TV、NHK-FMの出演や、ヘルムート・ドイチュ氏とのデュオ、ヤマハ管楽器フェスティバルにおける世界有数の管楽器奏者との共演等、内外の著名な音楽家との室内楽演奏も盛んに行い、その薫り高い気品と洗練された表現力は、音楽の友、音楽現代等の各音楽誌で称賛されている。
 第67回日本音楽コンクール作曲部門第1位のヴァイオリン協奏曲を演奏し、最も優れた協演者に贈られる「コンクール委員会特別賞」を受賞。2001年「浜松市ゆかりの芸術家顕彰」「静岡県文化奨励賞」受賞。
元東京藝術大学附属音楽高等学校講師。現在浜松市在住、浜松学芸高校音楽科講師。
 リリースしたCDに、2002年「ヴァイオリン・ソナタ」(Pf. クリストファー・ヒンターフーバー)、06年「牧神の午後への前奏曲」(Pf. 上田晴子)、11年「ウィーンの宝石箱」(Pf. 上田晴子)があり、レコード芸術誌準特選盤など、いずれも高い評価を得ている。




 上田晴子(ピアノ) Haruko Ueda, piano


  東京藝術大学附属高等学校、東京藝術大学卒業、同大学院修了後、ロータリー財団奨学生として渡仏、パリ・ヨーロッパ音楽院卒業。1986年、ロン・ティボーコンクール入賞、1995年、日本国際ヴァイオリンコンクール最優秀伴奏者賞などを受賞。
 ソリスト、室内楽奏者として日、欧で演奏活動を行う。共演する演奏家は、J.J.カントロフ、P.ヴェルニコフ、O.シャルリエ、千々岩英一、小林美恵、A.デュメイ、S.ルセフ、玉井菜採(vn)、B.パスキエ(vla)、堤剛(vc)、M.アリニョン、N.バルデイルー(cl)、エネスコSQ等。
 録音は、ALMより、カントロフとのCD「R.シュトラウス&プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ」(レコード芸術誌準特選盤)、「ドホナーニ&エネスコ:ヴァイオリン・ソナタ」「ブゾーニ:ヴァイオリン・ソナタ第2番」「ベートーヴェン・ヴァイオリンソナタ全集」vol.1, vol.2(いずれもレコード芸術誌特選盤)、M.アリニョンとのCD「ミシェル・アリニョンの至芸」(レコード芸術誌準特選盤)、オクタヴィアレコードより千々岩英一との「ポエム」(レコード芸術誌準特選盤)、フランスのレーべルでL.コルシアとの「ミスターパガニーニ」、郷古廉との「ブラームスソナタ」など多数。
 現在パリ国立高等音楽院ピアノ科・室内楽科准教授。
 


ALCD-9188
¥2800+税
ショパンの愛弟子 若き天才作曲家
 カール・フィルチュの世界 2

 カール・フィルチュ (1830-1845):
  [1] 英雄的練習曲 作品15 Etude heroique op.15
  [2] 無題(ノクターン) Nocturne
  [3] 言葉のないロマンス「さようなら!」 作品19 Adieu! Romance sans paroles op.19
  [4] 変奏曲 Une Variation
 前奏曲とフーガ Prelude et Fugue
   [5] 前奏曲 Prelude
   [6] フーガ Fugue
 [7] アルブムブラット Albumblatt
 [8] ノクターン 作品14 Nocturne op.14
 [9] 劇的幻想曲 作品22 Fantaisie dramatique op.22
 [10] マズルカ Mazurka
 [11] ヴェニスの別れ Das Lebewohl von Venedig
萩原千代(ピアノ)
〈録音〉もみじホール城山 2017年11月8-9日 

 弟子に対しても週1回以上教授することはなかったショパンは、11歳のフィルチュに卓越した才能を見いだし、週3回指導したという。15歳の誕生日を目前に結核で亡くなったフィルチュは、その短い生涯にもかかわらず、熟達した作品を残した。萩原千代は、フィルチュ作品との運命的な出合いから、作曲家の生地ルーマニアにおいて研究を重ねたピアニスト。前作「カール・フィルチュの世界」と合わせ、その全ピアノ作品を収録。一人の天才少年の音楽人生が、浮かび上がる。




 萩原千代(ピアノ)


  東京音楽大学音楽学部音楽学科器楽専攻ピアノ科卒業。卒業後、ルーマニア国立トゥルグ・ムレシュ交響楽団及び同国立ディヌ・リパッティ交響楽団とモーツァルトやバッハのコンチェルトなどで共演を重ねる。ルーマニアに魅了され、ショパンの愛弟子である天才作曲家カール・フィルチュ作品との運命的な出会いから、現地での研究を重ねる。
  フィルチュ研究の第一人者である Boldizsar Csiky ボルディジャール・チーキー氏からは「異なる様式への感性、楽譜の表記を研究する姿勢、作曲家の意図を汲み取る理解力」を称賛されている。2010年と2012年の2回にわたり“カール・フィルチュの世界”と題し、旧東京音楽学校・奏楽堂にて日本初演となるリサイタルを開催。柔らかなタッチによるまろやかな音色は、19世紀のサロンにおける演奏を彷彿させるものと音楽誌などで称賛された。
  2016年、日本盤初となるカール・フィルチュのCD「ショパンの愛弟子 若き天才作曲家〜カール・フィルチュの世界」をALM Recordsよりリリース。NHK-FM「クラシックの迷宮・私の視聴室」、日本経済新聞文化面に大きく取り上げられるなど、大きな反響を呼ぶ。
ルーマニア以外でもフランスや日本において定期的なサロンコンサート、リサイタルを開催。中でも「かのやばら園」(鹿児島県)での、“世界の野ばら91曲全曲演奏”や、“瀬戸口藤吉コンサート”の模様は全国紙で大きく報じられた。
 また作曲活動でも、海上自衛隊委嘱「第1航空隊隊歌」(2009年)、豊島区委嘱「区制施行80周年記念ミュージカル:朝の光のその中で〜80歳のいけふくろう」を作り、ミュージカルではピアニストとしても参加(2013年)し、その模様はテレビ放映された。2016年より、和編鐘奏者ゆきね氏の元に弟子入りし同氏と共に演奏活動も行っている。
 藤澤弥生、木村徹、尾崎晋也、吉田豊、小林仁、Csiky Boldizsar、Csiky Boldizsar Jr. の各氏に師事。日本演奏連盟会員。



 《好評発売中》 萩原千代のCD
  ショパンの愛弟子 若き天才作曲家 カール・フィルチュの世界  ALCD-9161
 

ALCD-9189
¥2800+税
ラルゴ 〜サクソフォンとオルガンによるバロック音楽作品集〜
 T.アルビノーニ (1671-1751):協奏曲 ニ短調 作品9-2
  [1] I. Allegro e non presto
  [2] II. Adagio
  [3] III. Allegro
 A.コレッリ (1653-1713):ソナタ ヘ長調 作品5-10
  [4] I. Preludio
  [5] II. Allemanda
  [6] III. Salabanda
  [7] IV. Gavotta
  [8] V. Giga
 [9] G.F.ヘンデル (1685-1759):ラルゴ(オンブラ・マイ・フ)
 G.F.ヘンデル:水上の音楽(長瀬正典、椎名雄一郎 編)
 第1組曲 HWV 348 Suite I HWV 348
  [10] Ouverture - Allegro
  [11] Adagio e staccato
  [12] Allegro
  [13] Andante
  [14] -
  [15] Air
  [16] Bourree
  [17] Bourree
  [18] Hornpipe
  [19] -
 第2組曲 HWV 349 Suite II HWV 349
  [20] -
  [21] Alla Hornpipe
  [22] Menuet
  [23] Lentement
  [24] Bourree
長瀬正典(サクソフォン)
椎名雄一郎(オルガン)
〈録音〉軽井沢コルネ音楽堂 2016年10月8-10日


 19世紀にアドルフ・サックスにより発明されたサクソフォンは、バロック時代にはまだ存在していなかったが、その響きはバロック音楽とも美しく呼応し、温かくも明るい音色を紡ぎ出す。サックス奏者・長瀬正典が、オルガンの名手・椎名雄一郎の奏でる軽井沢コルネ音楽堂のオーベルタン・オルガンの芳醇な響きとともに贈る、心安らぐバロック音楽のひととき。



 長瀬正典(サクソフォン) Masanori Nagase


  浜松学芸高等学校芸術科音楽課程卒業。東京藝術大学音楽学部器楽科サクソフォン専攻卒業、静岡大学大学院教育学研究科修士課程(サクソフォン、音楽教育専攻)修了。
東京藝術大学在学中に室内楽定期演奏会オーディションに合格し、大学主催の演奏会に出演。これまでにサントリーホールデビューコンサートをはじめ、数多くの演奏会に出演。オーケストラのサクソフォン奏者として名古屋フィルハーモニー交響楽団、中部フィルハーモニー管弦楽団、浜松フィルハーモニー管弦楽団等で演奏。2008年、オーストリア・ザルツブルグコンサートツアーに参加し、ミラベル宮殿で演奏。
 2012年、サントリーホールオルガンプロムナードコンサートに出演し、椎名雄一郎氏と共演。同年、CD「Air〜サクソフォンとオルガンによるバッハ作品集〜」をリリース。2014年、華道家假屋崎省吾氏との共演で、音楽と華道のコラボレーションを実現。その他、国内外で幅広い演奏活動の他、後進の指導にも力を注ぐ。
 現在、東京藝術大学、静岡大学、常葉大学短期大学部、浜松学芸高等学校、各非常勤講師。文化庁「学校への芸術家等派遣事業」講師。サクソフォンを岩本伸一、冨岡和男、須川展也、北山敦康の各氏、室内楽を冨岡和男氏、古楽演奏法を吉沢実氏に師事。


 椎名雄一郎(オルガン) Yuichiro Shiina


  東京藝術大学音楽学部器楽科オルガン専攻卒業。同大学院音楽研究科修士課程修了。第1回ダラス国際オルガンコンクール第2位。第12回ライプツィヒ・バッハ国際コンクール第3位。2002年NDR(北ドイツ放送局)音楽賞国際オルガンコンクール優勝。
 ウィーン国立音楽大学に留学し、オルガンをM.ラドゥレスク氏、チェンバロをG.マレー氏に師事し、満場一致の最優秀の成績で卒業。スイス、バーゼル・スコラカントルム音楽院に留学。オルガンとチェンバロをJ.C.ツェンダー氏、通奏低音をJ.A.ベッティヒャー氏、アンサンブルをA.ルーリー氏に師事。日本のほか、スイス・オルガン・フェスティバルをはじめ、ドイツ、オーストリアを中心に欧州各地で演奏会を行う。
 コジマ録音よりCD「バッハのオルガン解体新書」、「平和の祈り」、「メンデルスゾーンオルガン作品集」などをリリースし、レコード芸術特選盤に選ばれる。また春秋社より『パイプオルガン入門』を出版する。
 現在、長崎・活水学院オルガニスト、キリスト教音楽研究所副所長、活水女子大学音楽学部准教授。東京藝術大学非常勤講師。日本基督教団讃美歌委員会委員。日本キリスト教団吉祥寺教会オルガニスト。




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ART INFINI



MECO-1049
(SACD Hybrid)
\3000+税
横山 幸雄(ピアノ)/
 ラフマニノフ:

  パガニーニの主題による狂詩曲 作品43
  ピアノ協奏曲 第2 番 ハ短調 作品18
 横山幸雄:
  オマージュ・ア・ラフマニノフ〜ヴォカリーズ
横山 幸雄(ピアノ)
下野竜也 指揮
新日本フィルハーモニー交響楽団

 1月20 日に横浜みなとみらいホールで開催された「ショパン&ラフマニノフ 珠玉の協奏曲の饗宴」で、横山はショパンの2曲のピアノ協奏曲とともに、ラフマニノフの《ピアノ協奏曲 第2 番》と《パガニーニの主題による狂詩曲》という、贅沢なプログラムを披露した。指揮の下野竜也と新日本フィルハーモニー交響楽団とともに、この豪華なプログラムを横山は見事に弾き切った。
 彼のコンサートのプログラムは長大で、少なくとも年に一度は8 時間を超えるプログラムを行なっているが、そこには全身全霊をかけてステージに臨む彼の驚異的な集中力と、ひとつの目標に向かって極めようとする彼の求道者のような姿がある。

 このアルバムには、コンサート後半のラフマニノフ2曲とアンコールが収められている。ラフマニノフ作品のもつ濃密なロマンティシズムや甘美な叙情性を吐露するだけではなく、作品の底流をなす深い祈りを、横山は雄弁に語り尽くす。そこには、たんに作品を逞しく弾き切るだけにはとどまらない、彼の哲学的な想いが感じられる。
 《ピアノ協奏曲 第2番》は、横山が最も演奏する回数の多い協奏曲だという。大河のようなダイナミックなうねりを、重量感のあるタッチを通して生み出してゆく。
 また、抜群の音楽構築は《パガニーニの主題による狂詩曲》においても優れて発揮されている。24 のそれぞれ異なる性格の変奏を多彩な表情で演奏するなかで、彼はラフマニノフの深層をくっきりと描き出す。
 そして横山の編曲による《ヴォカリーズ》では、深い翳りを帯びた旋律を通して、ほの暗い情熱が語られる。
 彼はピアノという楽器を人間の声のようにも、オーケストラのようにも歌わせる類い稀な天性の持ち主だ。また、彼は子どもの頃から作曲も行なっており、そうした一面もこの曲から垣間見ることができよう。
 これだけのヴィルトゥオーソ的なプログラムを圧倒的な迫力と精緻な情感を込めて表現できるのは、横山の正確無比な演奏技巧と音楽的に優れたバランス感覚、そして高度な集中力の賜物である。
 すでに日本を代表する名ピアニストの域に達した横山は、若くして注目を集め、常に日本の第一線で活躍してきた。このアルバムは、そうした横山のピアニスト人生を映し出している。

解説:道下 京子

録音:2018 年1 月20 日 横浜みなとみらいホール 大ホール















7/25(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


ALTUS RECORDS


ALU 0013
¥2500
BAFTA賞受賞作曲家、R・ハーヴェイのピアノ小品集!
 ハーヴェイ:ピアノ・ソロのための《シナリオ》
ジョン・レネハン(ピアノ)
 イギリスのトラッド、プログレ・グループ「グリフォン」の創立メンバーとして活躍したマルチ・インストゥルメンタリストであり、英国アカデミー賞(BAFTA)の受賞歴を持つ映画音楽作曲家としても高名なリチャード・ハーヴェイ(1953−)。
 イギリスの実力派ピアニスト、ジョン・レネハンが演奏する英国映画界の名匠ハーヴェイの曲集「シナリオ」は、印象主義への追憶、地中海の陽射し、リリカルなメロディなど、カラフルな表情を持った20の珠玉のピアノ小品を集めた作品集です。
 また、ブラック・ボックス・レーベル(Black Box)の創設者であり、SONY BMGなどの要職を歴任した敏腕プロデューサーであるクリス・クレイカーの存在も、期待を高めてくれるポイントと言えるでしょう。ピアノ・ファン、映画音楽ファンの皆様、どうぞご注目下さい!



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  LINN



CKD 613S
(SACD HYBRID)
¥2600→\2390
加藤訓子第5弾、ライヒの"ドラミング"!
 全パート1人で演奏!

  スティーヴ・ライヒ:ドラミング
加藤訓子
 (パーカッション、ヴォイス、
  ピッコロ、口笛)
 加藤訓子第5弾、ライヒの"ドラミング"!ライヒ絶賛! 世界初! 全パート1人で演奏!

 日本を代表するパーカッショニスト、加藤訓子。2017年リリースの「J.S.バッハ:マリンバのための無伴奏作品集(CKD 586S)」は、Linn Recordsの年間ベスト・アルバムに輝き、第10回CDショップ大賞クラシック部門を受賞する等、世界的にも大きな話題を呼びました。
 スコットランドのハイエンド・オーディオ・メーカー、Linnが技術の粋を結集させて作るアルバム第5弾は、スティーヴ・ライヒに回帰し、ミニマル・ミュージックを世に知らしめたライヒの代表作「ドラミング」をレコーディング!
 欧州時代、ダンスカンパニー・ローザスのワールドツアーにも参加し、アンサンブル・イクトゥスと数え切れないライブを演奏している加藤訓子が、パーカッション(ボンゴ、マリンバ、グロッケンシュピール)、ヴォイス、ピッコロ、口笛、計12名全てのパートを自身でオーバーダブし、アンサンブルでは決して表現し得ないドラミングの持つ最上のディテールを紡ぎ出しています。
 また、スティーヴ・ライヒ自身からも、「一人の奏者がドラミング全パートを演奏した初めての録音作品。 最上のディテールと共に驚くべき明晰さで捉えている。大いなる喜びの発見である。」と絶賛されています。

 “Kuniko has made the first recording of Drumming where one musician plays and sings all the parts of the piece and records them via overdubbing. The result is like a microscopic close up off the piece where all the finest details are heard with amazing clarity. I found it a remarkable pleasure to hear.”Steve Reich

 ※録音:2017年7月22日−28日、2017年9月27日−10月6日、2018年1月5日−17日、愛知県芸術劇場
 ※「CKD 613S」はSACD Hybrid Multichannelヴァージョンの日本向け完全限定生産盤です。



 


CKD 495S
(SACD HYBRID)
¥2600
旧譜新装再発売
 加藤訓子のクセナキス!
  
IX 〜 クセナキス:プレイアデス/ルボン
加藤訓子(パーカッション)
 DVD付きの「CKD 595S」は、完売、販売終了となりました。書下ろし日本語解説付きの「CKD 495S」を新たにご案内いたします。(代理店)

 「クニコ・プレイズ・ライヒ(kuniko plays reich)」、「カントゥス(Cantus)」の世界的大ヒット、第12回佐治敬三賞(サントリー芸術財団)受賞などで大きな注目を集めている、日本を代表するパーカッショニスト、加藤訓子。
 リン・レコーズが技術の粋を結集させて作る究極のパーカッション・ワールド、待望の第3弾はヤニス・クセナキス!
 「メランジュ(総合)」、「メトー(金属)」、「クラヴィエ(鍵盤)」、「ポー(太鼓)」の4楽章からなり、6人の奏者がほぼ同種の楽器を演奏していく「プレイアデス」。
 もっともポピュラーな打楽器ソロ・レパートリーの1つであり、加藤訓子も長年演奏し続けてきた「ルボン」。完璧に計算しつくされたこれらの曲を、加藤訓子が作品の意図を汲み取り、それを最大限に活かし、忠実に演奏します。




NIMBUS ALLIANCE



NI 6368
(CD-R)
¥2400
ハリエット・マッケンジー、
 名作3作品を集めたリサイタル・プログラム

  グリーグ:ヴァイオリン・ソナタ第3番ハ短調 Op.45
  チャイコフスキー:なつかしい土地の思い出 Op.42
  プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ第1番ヘ短調 op.80
ハリエット・マッケンジー(ヴァイオリン)
クリスティーナ・ローリー(ピアノ)
 デイヴィッド・マシューズの作品などを収録した「21世紀のヴァイオリン協奏曲集」(NI 6295)に続く、イギリスの女流ヴァイオリニスト、ハリエット・マッケンジーのレコーディングは、名作3作品を集めたリサイタル・プログラム。
 ロンドンの王立音楽院を首席で卒業し、現在はソリストとして活躍中のマッケンジー。2016年にはデシャトニコフのアレンジによるピアソラの「ブエノスアイレスの四季」を弾き振りし指揮者デビュー。2019年にはジョン・マッケイブのヴァイオリン協奏曲のレコーディングが予定されるなど、大きな期待を集めています。

 ※録音:2014年5月22日−25日、ワイアストン・コンサート・ホール(モンマス)
 ※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。





ハリエット・マッケンジー前作


NI 6295
(CD-R)
\2400
21世紀のヴァイオリン協奏曲集
 パターソン:2本のヴァイオリンと弦楽のための《アリュージョン》
 プリッチャード:ヴァイオリン協奏曲《水の壁》
 デイヴィッド・マシューズ:
  ヴァイオリンと弦楽オーケストラのための《ロマンツァ》
 フォッケンス:
  ヴァイオリン協奏曲
   《アン・イーヴンフル・モーニング・ニア・イースト・ロンドン》
 ドゥーリトル:
  ヴァイオリンと弦楽のための《スティル・フォーリング》
ハリエット・マッケンジー(ヴァイオリン)
フィリッパ・モー(ヴァイオリン)
ケネス・ウッズ(指揮)
イギリス交響楽団
イギリス弦楽オーケストラ
 デイヴィッド・マシューズを筆頭として、ロンドンを拠点に活躍する5人の現代作曲家が、2000年以降に作曲したまさに"21世紀のヴァイオリン協奏曲"を集めたプログラム。
 異なる民族性、文化、興味、影響のカラフルなタペストリーを、デュオ「レトリカ」として来日経験があるイギリスの女流奏者、ハリエット・マッケンジーが劇的に描いていく。現代音楽を得意としており、その演奏は説得力十分。

 ※録音:2014年10月−2017年1月、イギリス
 ※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。




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SAYDISC



CDSDL 448
(CD-R)
¥2500→\2290
これは涼しいかも
 鐘の美しさ〜イングランド、スコットランド各地の鐘やハンドベル合奏

 メンデルスゾーン:歌の翼に/
 クライ:大きな古時計/
 伝承曲:ダンスの王様/
 セント・メアリー・レッドクリフ教会の鐘(ブリストル)/
 ダカン:かっこうのロンド/
 ウェストミンスターとケンブリッジの鐘/
 イェッセル:おもちゃの兵隊の行進曲/
 セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ教会の鐘/
 ヴォーン・ウィリアムズ:リンデン・リー/
 伝承曲:カントリー・ガーデンズ/
 セント・レナード教会の鐘(グロスタシャー)/
 伝承曲:リトル・ボブ・トゥウェンティ・イン/
 ソル:練習曲第5番/
 マイルズ:口笛を吹くルーファス/
 ブラームス:子守歌/
 伝承曲:セント・メアリーの鐘/
 ウェストミンスター寺院の鐘/
 ラモー:タンブーラン/
 セント・クレメント・デーンズ教会の鐘(ロンドン)/
 セント・マーノックのカリヨン(キルマーノック)/
 セント・ジョンズ・バプティスト教会の鐘(オックスフォードシャー)/
 トマ:《ミニョン》より 間奏曲/
 セント・デイヴィッド教会の鐘(グロスタシャー)/
 セント・クレメント・デーンズ教会の鐘(ロンドン)/
 セント・ポール大聖堂の鐘(ロンドン)
グロスモント・ハンドベル・リンガーズ、
ラウントン・ハンドベル・リンガーズ、
サウンド・イン・ブラス・ハンドベルズ、他   
 セント・ポール大聖堂やウェストミンスター寺院などイングランド、スコットランド各地の名所の鐘の音色や、ハンドベル合奏による英国の伝承曲の演奏を集めたアルバム。
 美しい鐘の音色を存分に楽しむことのできるユニークな企画です。

 ※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。



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ALPHA BOX



ALPHA372
(18CD)
\6000

ALPHAレーベルとZig-Zag Territoiresレーベル音源から

 LES MAITRES DU BAROQUE
  〜バロック時代の巨匠たち


【CD1】…ZZT090202
アルビノーニ:5声のソナタ集op.2-3.11.7.9.1.5番

キアラ・バンキーニ(指揮)
アンサンブル415
録音 2008年5月

【CD2】…ALPHA258
J.S.バッハ:最初期のカンタータ BWV12/BWV106/BWV131/BWV150

リオネル・ムニエ(指揮)
ヴォクス・ルミニス
録音 2016年4月.7月

【CD3.4】…ALPHA300
J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲 第1番-第6番
       BWV1046-BWV1051

カフェ・ツィマーマン(古楽アンサンブル)
録音 2000-2008年

【CD5.6】…ALPHA029
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲 第1番-第6番
       BWV1007-BWV1012

ブリュノ・コクセ(チェロ)
録音 2001年10月2-7日

【CD7】…ALPHA014
J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV988

セリーヌ・フリッシュ(チェンバロ)
録音 2000年11月

【CD8】…ALPHA130
J.S.バッハ:ミサ曲集 - BWV234/BWV235

ラファエル・ピション(指揮)
アンサンブル・ピグマリオン
録音 2007年10月

【CD9】…ALPHA952
リュリとシャルパンティエの「テ・デウム」

ヴァンサン・デュメストル(指揮)
カペラ・クラコヴィエンシス
ル・ポエム・アルモニーク 他
録音 2013年3月25日

【CD10】…ALPHA247
フォルクレ父子とクラヴサン
フォルクレ/F. クープラン/デュフリ:クラヴサン作品集

ジュスタン・テイラー(チェンバロ)
録音 2016年3月13-16日

【CD11】…ALPHA249
モンテヴェルディと七つの大罪〜声楽作品集

レオナルド・ガルシア・アラルコン(指揮)
カペラ・メディテラネア(アンサンブル) 他
録音 2016年4月

【CD12】…ALPHA009
ペルゴレージ:スターバト・マーテル 他

ヴァンサン・デュメストル(指揮)
ル・ポエム・アルモニーク 他
録音 2000年2月

【CD13】…ALPHA140
パーセル:歌劇《ダイドーとイニーアス》Z626

ジモーネ・ケルメス(ソプラノ)
ディミトリス・ティリアコス(バリトン) 他
テオドール・クルレンツィス(指揮)
ムジカエテルナ
録音 2007年4月

【CD14.15】…ALPHA309
ラモー:クラヴサン曲集
クラヴサン曲集 組曲 ホ短調/クラヴサン曲集 組曲 ニ短調 - 長調 他

ブランディーヌ・ランヌー(チェンバロ)
録音 2000年7-10月

【CD16】…ALPHA222
ヴィヴァルディ:女声合唱のための作品集
グローリアRV589/マニフィカトRV 610a 他

エルヴェ・ニケ(指揮)
ル・コンセール・スピリチュエル
録音 2015年6月8-9日

【CD17】…ZZT080803
ヴィヴァルディ「四季」と三つの新発見協奏曲

アマンディーヌ・ベイエ(ヴァイオリン・指揮)
アルバ・ロカ(ヴァイオリン)/マルコ・チェッカート(チェロ)
リ・インコーニティ(アンサンブル)
録音 2008年1月14-18日

【CD18】…ALPHA042
イタリア音楽の遺産 ハスラー/バード/ブル 他
鍵盤作品集

グスタフ・レオンハルト(クラヴィオルガヌム)
録音 2003年2月
 ALPHAレーベルとZig-Zag Territoiresレーベルから選りすぐりの名演を集めた価値ある“18枚組BOX”が再プレスされました!

 バロック音楽と言えば、だれもが思い浮かべる数々の名曲・・・ヴィヴァルディの「四季」やJ.S.バッハの「ブランデンブルク協奏曲」、「ゴルトベルク変奏曲」「無伴奏チェロ組曲」などはもちろんのこと、ラモーの「クラヴサン組曲」やパーセルの「ダイドーとイニーアス」など一度は聴いておきたい作品を網羅した18枚組BOXが再プレスされました。
 レオンハルトやコクセの定評ある名演に加え、クルレンツィスとムジカエテルナなどの最先端の演奏も含むこのBOXは、初めてバロック音楽を聴く人だけでなく、この時代の作品に慣れ親しんでいる人にも新たな喜びをもたらします。




DACAPO



6.220668
\2500
スヴェン・エリク・タープ:管弦楽作品集 第1集
 1-9.バレエ組曲「動物使いの陥落」Op.38(1942)
 10-12.フルートと管弦楽のための協奏曲 Op.30(1937)
 13.喜劇のための序曲 第1番 Op.36(1940)
 14-16.ヴァイオリンと管弦楽のためのコンチェルティーノ Op.13(1932/1936)
 古いデンマーク民謡による組曲-管弦楽のための(1933)
  17.Ravnen, han flyver om Aften 夜に飛ぶ大鴉
  18.Skamtevise 喜劇のバラード
  19.Liden Kirstens dans 小さなキルステンのダンス
  20.Hr. Ramund ラムンド氏
レナ・キルダール(フルート)…10-12
スタニスラフ・プローニン(ヴァイオリン)…14-16

トビアス・リングボリ(指揮)
オーフス交響楽団
 近代デンマークを代表する作曲家の一人でありながら、作品はあまり知られていないタープの作品集。
 このアルバムでは1930年代から1940年代の様々な作品を収録、フランス印象派の影響を受けた新古典派主義による魅力的な音を高音質録音で体感できます。
 2人のソリストはどちらもオーフス交響楽団のコンサートマスターです。

  録音 2016年8月22-26日 Symphonic Hall at Musikhuset Aarhus


 スヴェン・エリク・タープ、たとえば交響曲はこんな感じ。
https://www.youtube.com/watch?v=N7xiKErGwi8

 


8.226144
\2500
セアン・ニルス・アイクベア:交響曲 第3番/モルフェウス
 交響曲 第3番(2015)
  合唱、エレクトロニクスと管弦楽のための
   1.第1楽章:Zuruckgehalten, genau
   2.第2楽章:Solen er sa rod ? Wiegenlied
   3.第3楽章:Pa’am ? Sehr langsam
   4.第4楽章:Ruhig aber genau
   5.第5楽章:Wer kann es sagen ? Unwirklich
   6.第6楽章:Sedna ? Bewegt
   7.第7楽章:Bewegter
   8.第8楽章:Ruhig
 モルフェウス(2013)
  管弦楽のための協奏曲
   9.第1楽章:Vortex
   10.第2楽章:Trees and Walls
   11.第3楽章:Escher
   12.第4楽章:Crysta
   13.第5楽章:Into the Cloud
   14.第6楽章:Non-Euclid
   15.第7楽章:Arctica ? Mit grosster Energie
ロバート・スパーノ(指揮)…1-8
ジョシュア・ワイラーステイン(指揮)…9-15
デンマーク国立交響楽団
デンマーク国立コンサート合唱団
 “現代ヨーロッパで最もエキサイティングな作曲家の一人”と称されるニルス・アイクベア。2014年にロイヤル・オペラで《GLARE》が初演された際にもタイムズ誌で高く評価された作曲家です。
 2010年にはデンマーク国立管弦楽団のコンポーザー・イン・レジデンスに就任、5年間の間に数多くの実りをもたらしました。
 交響曲第3番はその集大成とも言える作品で、合唱とエレクトロニクスまでを用いた壮大な作風が特徴です。“モルフェウス”は色彩的な響きが飛び交うユニークな「オーケストラのための協奏曲」です。

  録音 DR Koncerthuset, the Concert Hal 2015年4月10-11日…1-8 2013年3月7日…9-15


ニルス・アイクベア、交響曲第2番 「天の前に、地の前に」はこんな感じ。
https://youtu.be/CpuXHnUji_A

 

8.226590
\2000
マルティン・ローゼ:時のコラージュ
 1-5.時のコラージュ(2013)
  ピアノと小管弦楽団のための協奏曲
 6-10.5つのモーメント(2013)
  アコーディオン二重奏とピアノ三重奏のための
 11.モート・インモート(2009-2015)
  小管弦楽のための

世界初録音
ダヴィッド・ラウ・マグヌッセン(ピアノ)…1-5.6-10
カスパー・シュレイバー(指揮)…1-5.11
デンマーク・チェンバー・プレイヤーズ…1-5.11
クリスティーナ・オストラン(ヴァイオリン)…6-10
トーケ・モルドロップ(チェロ)…6-10
ビャーケ・モーエンセン(アコーディオン)…6-10
クラウディオ・ヤコムッチ(アコーディオン)…6-10
 デンマークの現代作曲家ローゼの作品集。バロック時代の優雅さとロマン派の鋭敏な感性を受け継いだ繊細な音楽に、ミニマルの要素を加えた現代的な作風が魅力で、作品はどれもシンプルな表現と明白な主張を持っています。
 作品はどれもアルバムで演奏している演奏家たちを念頭に置いて書かれており、彼らは詩的な想像力を働かせ、作品を具現化しています。

  録音 KUMUS, the concert hall, Norway 2016年5月17-18日…1-5.11 2016年10月15-16日…6-10
 

8.226597
\2000
CONNECT-ギターのためのエレクトロニック作品集
 1.T.S.ランゲ(1989-):Periferi ペリフェリ(2016)
  ギターとライヴ・エレクトロニクスのための
 アンドレヤ・アンドリク(1973-):ストリーム(2015)
  ギターとコンピュータのための
  2.イントロダクション
  3.ダンス #1
  4.インターミッション
  5.ダンス #2
  6.夜の歩行
 7.K.K.ハンセン(1990-):フィード(2016)
  プレペアド・ギターとトランスデューサーのための
 8.ウェイン・シーゲル(1953-):ダイヴ(2016)
  ギターとエレクトロニクスのための
 9-11.カイ・ダンカン・デイヴィッド(1988-):451(2015)
  ギターとエレクトロニクスのための

世界初録音
ヤコブ・バンソ(ギター)
 1988年生まれのギタリスト、ヤコブ・バンソのために書かれた5人の作曲家による作品集。全て世界初録音です。どの曲にもエレクトロニクスが用いられており、アコースティックとデジタルの境界線にある魅力的なサウンドが追求されおり、ギターと音響は完全に対等な関係を築いています。
 バンソはオーフス王立音楽院を卒業後、ドイツのケルン音楽大学に留学、将来を嘱望される奏者です。

 録音 2016-2017年 DIEM (Danish Institute of Electronic Music), the Royal Academy of Music Aarhus




RESONUS


RES10204
\2500
クリスマスの音楽集
 1.J.F.ウェイド(1711頃-1786):
  O come, all ye faithful 神のみ子は今宵しも(D.ウィルコックス編)
 2.バード(1540頃-1623):
  Hodie Christus natus est 今日キリストはお生まれになった
 3.伝承曲;コヴェントリー・キャロル(M.ショウ編)
 4.ヘンリー八世(1491-1547):
  Pastime with good company 良き仲間との楽しみ
 5.タリス(1505-1585):王が生まれた
 6.プレトリウス編纂「シオンの音楽」(1609)より
  Es ist ein Ros’ entsprungen エサイの根より
 7.クリストファー・タイ(1505頃-1573):
  Laudate nomen Domini ほめたたえよ、神のしもべたちよ
 8.イギリス伝承:It came upon a midnight clear
  澄み切った真夜中にやってきた(D.ウィルコックス編)
 9.ホルスト(1874-1934):In the bleak mid-winter 木枯らし寒く吹きすさび
 10.ノルマンディ伝承:飼葉桶の中で(R.ジャック編)
 11.バスク伝承キャロル:ガブリエルのお告げ(E.ペットマン編)
 12.チャイコフスキー(1840-1893):ばらの冠
 13.イギリス伝承:ああベツレヘムよ(ヴォーン・ウィリアムズ/T.アームストロング編)
 14.ケネス・レイトン(1929-1988):
  The Christ-child lay on Mary’s lap
 15.リチャード・マッデン(1953-):Balulalow 子守歌
 16.T.H.ジョーンズ(1984-):
  Lullay, my liking ルレイ、わがいとし子よ
 17.R.R.ベネット(1936-2012):Out of your sleep あなたの眠りから
 18.マシュー・コルリッジ:キリストのお体のキャロル
 19.ウォーロック(1894-1930):
  Adam lay ybounden アダムは囚われ横たわり(R.パイネル編)
 20.ピエ・カンツィオーネスより
  「Of the Father's heart begotten」世の成らぬ先に(D.ウィルコックス編)
 21.イギリス伝承:God rest you merry, gentlemen
  世の人忘れるな(S.ウィテリー編)
 22.ジュール・スタイン(1905-1994):
  Let it snow 雪よ降れ(J. 編)
 23.ピアポント(1822-1893):
  ジングル・ベル(K.ロバート編)
 24.グルーバー(1787-1863):
  きよしこの夜(K.ロバート編)
 25.メンデルスゾーン(1809-1847):
  Hark! the herald-angels sing 天には栄え(D.ウィルコックス編)
クィーンズ・シックス
【メンバー】
ダニエル・ブリテン(カウンターテナー)
ティモシー・チャールストン(カウンターテナー)
ニコラス・マッデン(テノール)
ドミニク・ブランド(テノール)
アンドリュー・トンプソン(バリトン)
サイモン・ホワイトリー(バス)

リチャード・パイネル(オルガン)
 ルネサンス、バロック期に書かれた作品と、現代の作品をバランス良く配した「クリスマスのための」1枚。どの曲も静かな喜びに満たされています。
 演奏している‘クィーンズ・シックス’は、イングランド女王エリザベス1世の即位450年(1558年)を記念して2008年に創設された男声ヴォーカル・アンサンブル。ウィンザー城に拠点を置き、女王の宮廷に仕えていた音楽家たち、タリス、バード、ギボンズらの作品を得意としながら、現代作品も積極的に演奏する注目の歌手たちです。

 録音 :2015年9月8-10日 Ascot Priory 2015年9月10日 St George’s Chapel, Windsor


<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

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FIRST HAND RECORDS



FHR 58
¥2100→\1990
EMI の初期ステレオ録音復刻
 エンドレ・ヴォルフのブラームス・ヴァイオリン協奏曲
 ステレオ・バージョン初出のトルトゥリエ・・・

  (1) R.シュトラウス:
    ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら Op.28
  (2)サン=サーンス:チェロ協奏曲第1番 イ短調 Op.33
  (3)ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.77
(1)ノーマン・デル・マー(指揮)
 ロンドン交響楽団
(2)ポール・トルトゥリエ(チェロ)
 ハーバート・メンゲス(指揮)
 フィルハーモニア管弦楽団
(3)エンドレ・ヴォルフ(ヴァイオリン)
 ワルター・ゲール(指揮)
 ロンドン交響楽団
 EMI最初期ステレオ録音が見事なリマスターで蘇る!ステレオ・バージョン初出のトルトゥリエほか、内容もマニア垂涎!

 録音:(1)1954 年7 月23 日、(2)1955 年11 月16 日、(3)1954 年8 月25・28 日/74’19’’

 24bit / 96kHz のハイレゾ・リマスター音源。Archive of Recorded Sound(ARS)と協力しての制作で、EMI の初期ステレオ録音を発売するシリーズの1 作目ということです。

 EMI がステレオ録音を開始したのは1954 年で、まさにその最初期の録音が収録されています。
 さらにどれも何らかの形で初出音源となっており、マニア垂涎の内容です。

 メンゲスとトルトゥリエのサン=サーンス1 番はステレオ・バージョンとして初出。モノラル録音で親しまれた演奏ですが、ステレオで聴けるとは驚きです。
 ソロとオーケストラのバランス、テクスチュアがよりくっきりと感じ取れて感動的。

 ブラームスの協奏曲はモノラルのみ世に出ていましたが、このディスクでは第2・3 楽章がステレオ・バージョンとなっており、もちろん初出です(第1楽章はモノラル)。
 エンドレ・ヴォルフはハンガリーのヴァイオリニストで、フバイに師事した名手。1954 年からはイギリスのマンチェスター音楽院で教師としても活躍しました。伝統ある良きブラームスが聴けます。

 ノーマン・デル・マーの『ティル』は曲としてまとめて聴けるEMI 最初のステレオ録音とされています。何故か世に出なかった音源でもあり、興味深い内容です。
 リマスター効果が目覚ましく、音質の素晴らしさが特筆もの。

 YouTube にレーベルがトレーラー動画をアップしていますのでぜひご視聴ください。
  → https://www.youtube.com/watch?v=Suitknu-gXs


 
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 ヴォルフ・エンドレ(1913年11月6日 - 2011年3月29日)は、ハンガリー出身のヴァイオリン奏者。ブダペスト生まれ。
 4歳からヴァイオリンを始め、フランツ・リスト音楽院でイェネー・フバイとレオ・ヴェイネルの薫陶を受けた。
 1936年にスウェーデンのエーテボリ交響楽団にコンサートマスターとして招聘され、1946年までその任に当たったが、その頃からソリストとしても活動をするようになった。

 教育者としては、1954年から1964年までイギリスのマンチェスター音楽院で教鞭をとり、1959年から1998年までスウェーデン放送の創設した音楽学校の主任教授となった。1968年から1983年までコペンハーゲン音楽院でも教え、1973年にはスウェーデン王立音楽アカデミーの会員となった。

 2011年マルメにて死去。



こんな名手がまだいた・・・
エンドレ・ヴォルフ、DANACORDのアルバム
大曲目白押し!


DACOCD 714-715
(2CD-Rs)
\5000→\4590
エンドレ・ヴォルフ 〜 デンマークTONO録音全集
 チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.35*(録音:1949年)
 モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲イ長調K.219+(録音:1949年)
 パガニーニ:カプリース第5番(録音:1947年)
 アウリン:ユーモレスク(録音:1947年)
 バルトーク:ハンガリー民謡(録音:1950年)
 J.S.バッハ:サラバンド(録音:1947年)
 ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲ト短調Op.26#(録音:1949年)
 ベートーヴェン:
  ヴァイオリン・ソナタ ヘ長調Op.24《春》(録音:1949年)、
  ヴァイオリン・ソナタ イ長調Op.47《クロイツェル》(録音:1951年)
 リムスキー=コルサコフ:熊蜂の飛行(録音:1950年)
エンドレ・ヴォルフ(ヴァイオリン)
アントワネット・ヴォルフ(ピアノ)
トマス・イェンセン(指揮)*
エーリク・トゥクセン(指揮)#
デンマーク国立放送交響楽団*/#
コペンハーゲン室内管弦楽団+

 こんな名手がまだいた・・・。
 丹精で優雅、どこまでも紳士的で温かなヴァイオリン。エンドレ・ヴォルフ、素晴らしい。

 2011年3月にスウェーデンでこの世を去ったハンガリー、ブダペスト出身のヴァイオリニスト、エンドレ・ヴォルフ(1913−2011)のオマージュ・アルバム。
 デンマークのTONOに1949年から1951年にかけて録音された演奏は初CD化となる。

※当タイトルはレーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。






HMF


新・再発シリーズ



HMM 931811
(2CD)
¥2600
ラヴェル:ピアノ全作品集
 鏡,水の戯れ,亡き王女のためのパヴァーヌ,
 古風なメヌエット,前奏曲,シャブリエ風に,
 ボロディン風に,ハイドンの名によるメヌエット,
 マ・メール・ロワ,クープランの墓,夜のガスパール,
 ソナチネ,高雅にして感傷的なワルツ,
 パレード(バレエ音楽のためのスケッチ)*,
 メヌエット嬰ハ短調*(*は世界初録音)
アレクサンドル・タロー(ピアノ)
 音色の魔術師タロー。真骨頂発揮のラヴェル

 録音:2003 年1,4 月/2h18’

 アレクサンドル・タローのラヴェル全作品集が復活。世界初録音作品が収録されているということでも話題となりました。
 あらためて、タローの魅力である「音色の魔術師」ぶりに聴き入ります。そして、心臓をわしづかみにされるような冷徹さをも感じさせるハーモニー、一流のエスプリが入り混じるタローの世界の魅力にあらためて感じ入ります。
 「高雅にして感傷的なワルツ」で魅せる精確なタッチ、「亡き王女のためのパヴァーヌ」での極上の歌など、タローとラヴェル作品の魅力が炸裂しています。

 


HMM 931326
¥2100
しっとりと美しいマニフィカト
 バッハ:
  (1)マニフィカト ニ長調 BWV243
  (2)カンタータ「われらが神は堅き砦」 BWV80
フィリップ・ヘレヴェッヘ(指揮)
シャペル・ロワイヤル
コレギウム・ヴォカーレ
バーバラ・シュリック(ソプラノ)
ジェラール・レーヌ(カウンターテナー)
ハワード・クルック(テノール)
ペーター・コーイ(バス)
 録音:1990 年1 月

 落ち着いたテンポ設定で、華やかな管楽器のサウンドもヘレヴェッヘならではのしっとり感をまとった独特のマニフィカト。いつ聴いても美しいヘレヴェッヘに感嘆!の1 枚です。BWV 80 も名演です。

 


HMM 931571
¥2100
ショルの絶美の歌唱。
 ヴィヴァルディのスターバト・マーテル

   ヴィヴァルディ:
   ・弦楽のための協奏曲 ハ長調 RV 114
   ・室内カンタータ「やめて、もうやめて」RV 684
   ・4声のソナタ 変ホ長調「聖墓にて」RV 130
   ・「ミゼレーレ」への導入歌 RV 638
   ・スターバト・マーテル RV 621
アンドレアス・ショル(カウンターテナー)
キアラ・バンキーニ(指揮&ヴァイオリン)
アンサンブル415
 録音:1995 年6 月/52’02

 長らく入手困難だった、ショルとバンキーニによるヴィヴァルディのスターバト・マーテルが復活。「四季」などの作品が有名なヴィヴァルディですが、その作品の大部分は教会で演奏されるために書かれたものでした。
 50 ほどある弦と通奏低音のための協奏曲から、RV114 を演奏。喜びに満ち溢れたような表情が印象的な名演です。そしてショルの胸を打つヴィヴァルディのスターバト・マーテルはいま聴いても感涙もの。ショルの歌唱に寄り添うようなアンサンブル415 の豊かな表情と表現にも驚かされます。

 


HMM 931385
(4CD)
¥3200
ヤーコプスの不朽の名盤、ジューリオ・チェーザレ
 ヘンデル:
  ジューリオ・チェーザレ(全三幕のオペラ)
ジェニファー・ラーモア(チェーザレ/コントラルト)
バルバラ・シュリック(クレオパトラ/ソプラノ)
ベルナルダ・フィンク(コルネリア/メゾ・ソプラノ)
マリアン・レルホルム(セスト/ソプラノ)
デレック・リー・ラジン
 (トロメオ/カウンターテナー)
フーリオ・ザナージ(アキッラ/バリトン)
ドミニク・ヴィス(ニレーノ/カウンターテナー)
オリフィエ・ラルエット(クーリオ/バリトン)
ルネ・ヤーコプス(指揮)
コンチェルト・ケルン
 録音:1991 年7 月、ケルン

 ヤーコプスの不朽の名盤、ジューリオ・チェーザレが復活します。発売当時、CD としては初登場の盤ということもあり、注目されました。抜粋版などで再発売されていたものの、最終場も収録された完全版での発売です。
 テキストを第一に優先するヤーコプスだけあって、それぞれのアリアはどれも実に深い表情。そしてそれぞれのアリアの超絶技巧の完成度は今聴いても舌を巻くもの。25 年以上前から、ヤーコプスがこのような高水準で演奏を行っていたことにあらためて感嘆させられます。管弦楽のコンチェルト・ケルンには、ヴィオラにマンフレート・クレーマー、チェンバロにアレッサンドロ・デ・マルキ、リュートにユングヘーネルと錚々たるメンバーが名を連ねており、歴史的にも価値のある名盤となっています。
 ※オリジナル・ブックレットには、イタリア語(歌唱言語)のみ掲載、英訳などはありません。




<国内盤> 


BERLINER PHILHARMONIKER RECORDINGS



KKC 5925/9
(5SACD HYBRID)
¥7000+税
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827):
 交響曲全集
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトル(指揮)
  Disc1
   1-4. 交響曲第1番ハ長調 Op.21 [24’42]
   5-8. 交響曲第3番変ホ長調 Op.55『英雄』[49’09]
    録音:2015 年10月6 & 12日
  Disc2
   1-4. 交響曲第2番ニ長調 Op.36 [30’51]
   5-8. 交響曲第5番ハ短調 Op.67『運命』 [30’32]
    録音:2015 年10月7 & 13日
  Disc3
   1-4. 交響曲第4番変ロ長調 Op.60 [33’29]
   5-8. 交響曲第7番イ長調 Op.92 [39’12]
    録音:2015 年10月3、9 & 15日
  Disc4
   1-5. 交響曲第6番ヘ長調 Op.68『田園』[42’36]
   6-9. 交響曲第8番ヘ長調 Op.93 [25’08]
    録音:2015 年10月8 & 14日
  Disc5
   1-5. 交響曲第9番ニ短調 Op.125『合唱』 [67’47]
    アンネッテ・ダッシュ(ソプラノ)、エーファ・フォーゲル(アルト)、
    クリスティアン・エルスナー(テノール)、ディミトリー・イヴァシュシェンコ(バス)、
    ベルリン放送合唱団、サイモン・ハルジー(合唱指揮)
    録音:2015 年10月10 & 16日
 2015 年10月にベルリンで行われたラトル&ベルリン・フィルのベートーヴェン交響曲全曲ツィクルス。SACDハイブリッド盤で遂に発売!

 録音場所:ベルリン、フィルハーモニー(ライヴ)/24bit/192kHz 録音/CD Stereo、SACD Stereo、SACD 5.1 Surround、日本語帯・解説付

 2015 年10 月に本拠地ベルリンのフィルハーモニーで行われたベートーヴェン・ツィクルスが5 枚組SACD ハイブリッド盤で発売となります。
 2016 年5 月の来日の際に発売されたベートーヴェン交響曲全集CD+ブルーレイ(KKC9151) は、オケの充実した響き、ラトルの深い解釈、そして素晴らしい音質で話題となりました。
 ラトルはウィーン・フィルとベートーヴェン全曲録音(2002 年)を行っており、20 世紀後半に発表されたベーレンライター社によるジョナサン・デル・マー校訂版を用い、そこにラトルらしい解釈を加えた新しいベートーヴェン像として当時話題になりました。
 本演奏でも同様の版を使っていますが、ラトルの鋭く攻め入るスタイルそして一音一音を大切にする緻密な指揮ぶり、それにベルリン・フィルの重量級の表現が反映され、ベルリン・フィルの持つ音楽的パワーを実感する推進力に満ちた演奏を繰り広げています。
 解説書には、校訂者ジョナサン・デル・マーがベーレンライターについて語った文章も挿入されており、ラトルとの興味深い会話なども書かれており、ベートーヴェンの音楽、ラトルの演奏をより理解することができます。
 首席指揮者・芸術監督就任以来ラトルがベルリン・フィルと培ってきた「音楽」を存分に堪能できる内容となっています。







SONARE


SONARE 1039
¥2400+税
D.スカルラッティ:ソナタ集
 (1)二短調 K.1,L.366/(2)へ長調 K.17,L.384/
 (3)ヘ短調 K.481,L.187/(4)二短調 K.517,L.266/
 (5)二長調 K.29,L.461/(6)ハ長調 K.513,L.3/
 (7)ハ短調 K.11,L.352/(8)ト長調 K.14,L.387/
 (9)二短調 K.213,L.108/(10)へ長調 K.525,L.188/
 (11)変ロ長調 K.551,L.396/(12)ト短調 K.315,L.235/
 (13)ト長調 K.146,L.349/(14)ロ短調 K.87,L.33/
 (15)二長調 K.96,L.465
大島妙子(ピアノ)
 なんと美しいタッチ・・・スイスを拠点に活躍する実力派、大島妙子が満を持してスカルラッティのアルバムをリリース!

 録音:2018 年4 月/フィリアホール/96kHz 24bit、69’46”

 スイスを拠点に、日本とヨーロッパで演奏と教育に活躍する大島妙子。初の国内盤となる本アルバムは、大島の永年の研究の成果ともいえるスカルラッティのピアノ・ソナタ15 曲を収録しました。謎に包まれた作曲者の魅力を余すところなく紡ぎだします。美しいタッチから奏でられる大島妙子の演奏をご堪能ください。

 大島妙子:
  5 歳よりピアノを始め、桐朋女子高校音楽科、ドイツ国立フライブルク音楽大学に学び、同大学演奏家コース、並びにソリストコースを最優秀で卒業。ピアノを高良芳枝、安川加寿子、エディット・ピヒト=アクセンフェルト、ティボー・ハザイ、フーベルト・ハリーに学ぶ。又ジョルジュ・シェベック、パウル・バドゥラ=スコダ氏などの夏期講座にもたびたび参加。チャイコフスキー・コンクールのチェロ部門で最優秀伴奏者賞、エピナル国際ピアノ・コンクールで金メダル受賞など、ソロ、室内楽双方の分野にわたって数々の賞を受け、ヨーロッパ各地及び日本各地でソロリサイタル、室内楽の演奏活動を盛んに開始する。
 スイス、スウェーデン、フィンランド、ドイツ、オーストリア各地の演奏会、ラジオ出演のほか、スイス、ハンガリー、ルーマニアではオーケストラと共演、モーツァルトのピアノ・コンチェルトは絶賛を博す。1984 年には夫のフェレンツ・セドラックとともにエステルハージー・トリオを結成。ヨーロッパ、日本各地での公演を続け、好評を博す。スイスバーゼル音楽アカデミー(大学)で教鞭を執った後、現在はベルン音楽院で後進の指導に当たり、日本にも定期的に帰国、東京および各地での演奏会とともに、NHK-FM でのラジオ録音、後進のためのレクチャー及び公開レッスンなどを精力的に行っている。
 2005 年夏にはスイス、ヴェンゲンのメンデルスゾーン音楽祭にてピアノ・ソロでオープニング・コンサートを行い、その後、秋にはスイス国立プロヘルヴェティア財団の支援のもとに、アルトゥール・オネゲル没後50 周年を記念し、ヴァイオリニストでベルン交響楽団のコンサートマスターであるアレクサンドル・ガヴリロヴィチとともに日本各地、スイス各地、オーストリア、ウィーンで演奏会、同時にこのオネゲルの作品集のCD も発売される。その後、チェコのプラハ・カメラータとバッハのコンチェルト、又シューマンのピアノ五重奏曲を共演し好評を博す。
 2008-2009 年にかけて、ジョン・トンプソン「はじめてのピアノ教本」( 全3巻)、「トンプソンのハノン」をヤマハミュージックメディアより、翻訳出版。















7/24(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

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CEDILLE



CDR90000179
(2CD)
\2400→\2190

シカゴ交響楽団のメンバーたちによる超本格派ジプシー音楽
  Alla Zingarese ジプシー風


【CD1】キウィタス・アンサンブル&ジプシー・ウェイ・アンサンブル
 1.ブラームス:ハンガリー舞曲 第1番(L.ソマー編)
 2.ブーランジェ:セレナーデ・ツィガーヌ(L.ソマー編)
 3.フバイ:チャールダッシュの情景 第5番「バラトン湖」
  (P.シュポルツル&L.ソマー編)
 4.サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン(L.ソマー編)
 5.ルーカス・ソマー:ジプシー・オデッセイ…世界初録音
 6.パヴェル・シュポルツル:ジプシー・ファイア
 7.ブラームス:ジプシー風ロンド(L.ソマー編)

【CD2】キウィタス・アンサンブル
 1.ボドロヴァ:独奏ヴァイオリンのための「D~a More」
 2.リスト:ハンガリー狂詩曲 第12番 嬰ハ短調
 3.ソマー:Cigi-Civi …世界初録音
 4.ヴァイナー:クラリネットとピアノのための「Peregi Verbunk」
 5.ポッパー:チェロとピアノのための「ハンガリー狂詩曲」 Op.68
 6.エネスコ:ルーマニア狂詩曲 第1番(C.コルノ)

ジプシー・ウェイ・アンサンブル…CD1
キウィタス・アンサンブル…CD1&CD2

 シカゴ交響楽団のメンバーたちによって結成されたグループ「キウィタス・アンサンブル」(アンサンブル名のキウィタスとはラテン語で「都市、市民権」を意味する言葉)。このアルバムではチェコのヴァイオリニスト、パヴェル・シュポルツルが率いる「ジプシー・ウェイ・アンサンブル」とコラボし、西洋音楽とロマ(ジプシー)音楽の接点を探ります。
 ブラームス、フバイ、ポッパーなどの民族的要素を含んだ作品が、新しいアレンジを施され、一層情熱的な音楽に生まれ変わっています。
 もともとキウィタス・アンサンブルのヴァイオリニスト、ユー・ヤンキンとシュポルツルが学生時代からの親友であったことから実現した企画は想像以上の素晴らしい結果を生み出しました。

  録音 :2017年5月20-22日 Chicago Recording Company 2017年8月15-17日,9月25日 Reva and David Logan Center for the Arts at the University of Chicago
 

CDR90000178
\2400
Notorious RBG in Song 悪名高きRBGの歌
 1-9.パトリス・マイケルズ:ロング・ヴュー
 ルース・ベイダー・ギンズバーグのポートレイト
 10.ロリ・レイトマン(1955-):Wider Than the Sky 空よりも広く
 11.ヴィヴィアン・ファン(1975-):Pot Roast a la RBG
 12.ギャロップ:My Dearest Ruth わが最愛のルース
 13.デリック・ワン:スカリア/ギンズバーグ
 You Are Searching in Vain for a Bright-Line Solution
パトリス・マイケルズ(ソプラノ)
ホァン・コアンハオ(ピアノ)

 日本ではあまり耳なじみのない「Notorious RBG」という言葉。ここでいうRBGとはルース・ベイダー・ギンズバーグ(1933-)のことであり、1993年にクリントン大統領から“アメリカ合衆国最高裁判所の判事”として任命を受けた女性です。
 この職務は終身制であるため、彼女は85歳を迎えた現在もその任にあたっており、2016年にはドナルド・トランプを批判して物議をかもしたことでも知られています。
 Notoriousとは悪名高いの意味を持ち「Notorious RBG」としてポップカルチャーの象徴でもあり、2018年にはアメリカで彼女のドキュメンタリー映画も公開されるなど、彼女の毒舌も、人気も衰えることはありません。
 このアルバムは彼女の様々なエピソードから生まれた歌曲を集めたもので、手紙や会話、発言などに混じって、2010年に先立った彼女の最愛の夫へのラヴ・レターまでもがそっと添えられています。


世界初録音
(トラック5.10を除く)

 録音 2017年6月28.29日,11月21日,2018年1月16日 David Logan Center for the Arts, University of Chicago, Illinois, USA



 

ORLAND


OR-31
\2700
Time and Motion 時と動き
バス・クラリネットのための作品集

 1.ミカエル・ジャレル(1958-):ASSONANCE II(1989)
  バス・クラリネット独奏のための
 2.ブライアン・ファーニホウ(1943-):TIME AND MOTION STUDY I(1977)
  バス・クラリネット独奏のための
 3.ヨハネス・マリア・シュタウト(1974-):BLACK MOON(1998)
  バス・クラリネット独奏のための
 4.フランコ・ドナトーニ(1927-2000):OMBRA, DUE PEZZI(1984)
  コントラバス・クラリネット独奏のための
 5.ラファエル・センド:DECOMBRES(2006)
  コントラバス・クラリネットとエレクトロニクスのための
フーゴ・ケイロス(クラリネット)

 ポルトガル出身のクラリネット奏者、フーゴ・ケイロスの新しいアルバムはバス・クラリネットとコントラバス・クラリネットのための作品集。
 ここで彼は最先端の作品を演奏するのではなく、少し前の作品をもう一度見直すことで、それぞれを新鮮なものとして捉えながら、作品の再評価に挑んでいます。
 時間とダイナミクスの探求を行っているドナトーニ、演奏不可能と思われる難しいパッセージの羅列であるファーニホウ。バス・クラリネットの名手エルンスト・モリナーリに捧げられたジャレルとシュタウトの作品やこの中で唯一エレクトロニクスを伴うセンドの作品までを演奏。普段、あまり脚光を浴びることのない楽器に光を当てています。

 録音 2015年9月/2016年8月 Hochschule der Kunste Bern, Switzerland
 

OR-35
\2700
アコーディオン・トリオのための作品集
 1.細川俊夫(1955-):巫女-3台のアコーディオンのための(2012-2013)
 2.ウーロシュ・ロイコ(1954-):ポペグリ三重奏曲(2006)
 3.F.G.ハース(1953-):
  … wie ein Nachtstuck 夜の小品のように(1990)
 4.マグナル・アーム(1952-):
  on the banks of the eternal second 永遠の第二の岸に(1995)
 5.ユッカ・ティエンスー(1948-):Mutta しかし(1987)
 6.クラウス・ラング(1971-):
  der weisbartige mann_der frosch am mond 白い髭の男-月のカエル(2015)
ランナウェイ・トリオ(アコーディオン・アンサンブル)
【メンバー】
マティアズ・バラズィク(アコーディオン)
ザン・トロバス(アコーディオン)
ボルト・モーリ(アコーディオン)

 若きアコーディオン・トリオ「ランナウェイ・トリオ」は現在最も注目されているアンサンブルの一つ。このアルバムでは、日本の細川俊夫を含む6人の作曲家たちが、トリオのために書いた多彩な曲が演奏されています。
 それぞれ異なるテクニックと音楽語法で書かれており、アンサンブルはスコアに基づいて極めて豊かな音を生み出すことが求められますが、彼らは驚異的な能力でその要求に完璧に応えています。
 中でも断片的な音から浮かび上がる細川の独特な音世界は聴きどころです。

 


OR-37
\2700
Curio Box
 ヒンデミット(1895-1963):室内音楽 第3番 Op.36-2(1925)
  オブリガード・チェロと10の独奏楽器のための
 1.第1楽章:Majestatisch und stark
 2.第2楽章:Lebhaft und lustig
 3.第3楽章:Sehr ruhig und gemessen schreitende Viertel
 4.第4楽章:Masig bewegte Halbe.Munter aber immer gemachlich
 ベリオ(1925-2003):フォークソング(1964)
 メゾ・ソプラノと7つの楽器のための
  5.黒はあの人の好きな色(アメリカ)
  6.さまよいながら考える(アメリカ)
  7.月は昇る(アルメニア)
  8.森の小さなナイチンゲール(フランス)
  9.女たち(シチリア)
  10.理想の女性(イタリア)
  11.バッロ(ダンス)
  12.悲しみの歌(サルデーニャ)
  13.女房のある男は哀れ(オーヴェルニュ)
  14.糸紡ぎの女(オーヴェルニュ)
  15.アゼルバイジャンの恋歌(アゼルバイジャン)
 アンダーヒル(1954-):チェロ協奏曲(2016)
  チェロとアンサンブルのための
   16.第1楽章:The Curio Box
   17.第2楽章:The Impossible Return
   18.第3楽章:Assemblage
アリエル・バーンズ(チェロ)…1-4.16-18
フィデス・クラッカー(メゾ・ソプラノ)…5-15

ターニング・ポイント・アンサンブル

 「骨董箱」といった意味を持つタイトルの「Curio Box」ここでは中国の奇妙な箱を指しています。
 アルバムには新古典音楽の代表とも言えるヒンデミットの室内音楽、民謡と現代音楽の融合を図ったベリオのフォーク・ソング、第1楽章に「Curio Box」と名付けられたアンダーヒルのチェロ協奏曲の3曲が収録されており、神秘的な箱の中から次々と現れる小さな芸術そのものを見るかのような驚きに包まれます。
 2002年に結成されたターニング・ポイント・アンサンブルはカナダのバンクーバーに拠点を置くグループで、オペラ、ダンス、ビジュアルアートなどと積極的にコラボレーションを行い、新しいアートを生み出すことを目指しています。

  録音  Fei & Milton Wong Experimental Theatre, Simon Fraser University, Vancouver  2016年6月7日…1-4 2011年11月9-10日…5-15 2016年6月6日…16-18




RONDEAU



ROP-6158
\2300
ドイツで最も古い歴史を持つ3つの合唱団の一つ
 シュタットジンゲコーア・ハレ

Gott ist unsre Zuversicht
神はわれらの確信なり

 Gott ist unsre Zuversicht 神はわれらの確信なり
 モテット集
 1.ルター(1483-1546)/ブフホルツ(1961-):われは決して死なず、生き続け
 2.ヴァルター(1496-1570):Allein auf Gottes Wort 神の言葉のみ
 3.シャイト(1587-1654):
  Lobet den Herren in seinem Heiligtum
   主をほめよ、主は恵み深ければ SSWV37
 4.パッヘルベル(1653-1706):
  Gott ist unser Zuversicht und Starke
   神はわれらの自信であり強さである PWV1105
 5.テレマン(1681-1767):
  Das ist meine Freude それはわが喜び TWV8:17
 6.テレマン:
  Ein feste Burg ist unser Gott 神はわがやぐら TWV8:11
 7.ロッレ(1716-1785):
  Gott ist unsre Zuversicht und Starke 神はわれらの自信であり強さである
 8.ロッレ:Kommt her und schauet 来たりてみたまえ
 9.ロッレ:Gelobet sei der Herr taglich 主は毎日祝福される
 10.ツィーグラー(伝)(1688-1747):
  Der lieben Sonnen Licht und Pracht 照り輝く愛する太陽
 11.ブフホルツ:
  Der schonsten und herrlichsten Gaben Gottes 神の最も美しく栄光ある賜物
 12.ブーヘンベルク(1962-):Selig seid ihr あなたは幸せです
 13.ラインベルガー(1839-1901):Abendlied 夕べの歌 Op.69-3
アクセル・ゲプハルト(オルガン)
ヨハネス・ハルトマン(チェロ)

クレメンス・フレーミヒ(指揮)
シュタットジンゲコーア・ハレ

 少年合唱団の独特なオーラを持つ音色は、男声の声が持つ鮮明さ、特にボーイソプラノの明瞭な音、そして特別な訓練から生まれる高いアンサンブル能力から生まれるものです。
 このアルバムで歌うシュタットジンゲコーア・ハレはライプツィヒ近郊の都市ハレにある少年合唱団。その歴史は1116年まで遡り、アーヘン少年合唱団、レーゲンスブルク少年合唱団と並ぶドイツで最も古い歴史を持つ3つの合唱団の一つです。
 アルバムの中心となるのはタイトルでもある詩篇46番の言葉であり、ルターが改革の象徴と名付けた「神はわれらの確信なり」の精神を反映した力強く美しいモテットなど、神を賛美する歌が歌われています。
 ハレの歴史あるゴシック様式のサン・モリッツ教会での残響を生かした素晴らしい録音です。

  録音 2017年11月2-4日、2018年1月19-20日 ハレ、サン・モリッツ教会



 

TOCCATA



TOCC-452
\2300
デヴィッド・ヘックブリッジ・ジョンソン(1963-):管弦楽作品集 第2集
 交響曲 第10番 Op.312-1(2013)
  1.第1楽章:Preludio tragico 悲劇的前奏曲:Molto moderato-
  2.第2楽章:Marche funebre 葬送行進曲:Lento-
  3.第3楽章:Scherzo spettrale スケルツォ・スペットラーレ:Presto-
  4.第4楽章:Epilogue エピローグ:Mesto
 5.モテット 第6番 Benedicite maria et flumina Op.337-4(2015)
 交響曲 第13番 Op.361-1(2017)
  6.第1楽章:Allegro con brio
  7.第2楽章:Poco lento
  8.第3楽章:Allegro alla burlesca

初録音
ポール・マン(指揮)
ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団

 知る人ぞ知る作曲家、ヘックブリッジ・ジョンソン。TOCCATAレーベルから発売された「作品集 第1集」によって、ようやくその存在が知られ始めています。
 この第2集では、交響曲第10番と第13番を収録。どちらも激しく暗い作風を持ち、人生の厳しさが粛々と描かれています。ひたすら悲劇を強調する第10番、若干ユーモラスな第13番、どちらも重厚な音楽ですが、この2曲を取り持つように置かれた「オーケストラのためのモテット」はひたすら優美で平穏な響きに満たされており、作曲家の様々な表現方法を知ることができます。

 録音 2018年3月7.8日 Te RSNO Centre, Glasgow



TOCC-393
\2300
イギリスの「知られざる作曲家」
 ハックブリッジ・ジョンソン(1963):作品集

 1-14.交響曲 第9番 嬰ハ短調 Op.295(2012)
 15.コミュニオン・アンティフォン 第14番 Op.359(2016)
 16.モテット 第2番 Op.257-2(2009)
ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団
ポール・マン(指揮)

 イギリスの「知られざる作曲家」といえば、まずはハヴァーガル・ブライアンの名が挙げられるかもしれません。長大な第1番を始め、30曲以上の交響曲を作曲したにもかかわらず、生前は全く無視されていた人ですが、このハックブリッジ・ジョンソンはブライアンを上回るほどの「知られざる作曲家」と言えるのではないでしょうか。11歳で作曲をはじめ、交響曲、管弦楽曲、室内楽曲、夥しい数の声楽曲、合唱曲を書いていますが、残念ながらほとんど演奏されることはありませんでした。しかし2001年にイギリスの「新音楽推進協会」の作曲家に就任したことで、ようやくその作品の演奏機会が増えてきました。彼の何曲かのピアノ曲は、日本のピアニスト楠千里によって演奏されましたが、75分にわたる長大なピアノ曲(数多くの作曲家の旋律が散りばめられたオマージュ)はまだ演奏されていないようです。また、彼はスコットランドのピアニスト、作曲家スティーヴンソンの友人でもあり、コラボレーションも積極的に行っています。このアルバムには21世紀になって作曲された3つの作品を収録。ジャンルを超えた音楽が聞き手を魅了します。

 録音 2016年12月6.7日 The Friary, Everton, Liverpool 初録音

 


TOCC-481
\2300
ヴィアナ・ダ・モッタ(1868-1948):ピアノ作品集
 1.舟歌 第1番 Op.1(1884)
 2.幻想小曲集 Op.2(1884)
 ピアノ・ソナタ ニ長調(1885)
  3.第1楽章:Allegro ma non troppo
  4.第2楽章:Adagio molto tranquillo
  5.第3楽章:Allegro scherzando
 6.ポルトガル狂詩曲 第4番「Orac?a?o da tarde-午後の祈り」(1894)
 7.セレナータ Op.8(1983)
 8.バラーダ Op.16(1905)
 9.舟歌 第2番 Op.17(1905)
 10.Me?ditation 瞑想(1933)…初録音
ルイス・ピーパ(ピアノ)

 ポルトガル出身の作曲家、ピアニスト、ヴィアナ・ダ・モッタ。10代でベルリンに留学、その後ヴァイマールでリストに師事するなど、19世紀後半の最先端のピアノ音楽を学び、その作風を自作に生かしたことで知られています。
 このアルバムに収録された作品はどれもロマン派の語法とポルトガルの伝統舞踊が融合しており、独特の香りを放っています。
 最後に置かれた「冥想」は世界初録音。リストとスクリャービンを結ぶかのような神秘的な音楽です。

  録音 Adelina CaravanaAuditorium, Calouste  Gulbenkian Music Conservatoire, Braga, Portugal 2004年5月29.30日,6月3.4日…1.2.8.9 2008年11月2.3日…3-5.6.7.10
 

TOCC-486
\2300
マシュー・テイラー(1964-):室内楽作品集 第3集
 管楽器のための音楽
  管楽八重奏のための「Serenata Trionfale 勝利のセレナータ」Op.34(2006)
   1.第1楽章:Andante moderato
   2.第2楽章:Vivacissimo
   3.第3楽章:Allegretto molto teneramente
   4.第4楽章:Adagio liberamente-Presto con spirito
  管楽五重奏曲 Op.51(2014-2015)
   5.第1楽章:Preludio festivo 祝祭前奏曲:Presto spiritoso
   6.第2楽章:Hornpipe ホーンパイプ:Allegro moderato
   7.第3楽章:Pensive Waltz 悲しげなワルツ:Poco adagio
   8.第4楽章:Habanera ハバネラ:L’istesso tempo
   9.第5楽章:Tarantella タランテッラ:Vivacissimo
   10.第6楽章:Pastorale 牧歌:Adagio teneramente
   11.第7楽章:Epilogue エピローグ:Presto spiritoso
  フルート、ヴィオラ、チェロのための「VHの思い出へのトリオ Op.21」(1997/2018)
   12.第1楽章:Allegretto innocente
   13.第2楽章:Allegretto
   14.第3楽章:Moderato
 15.管楽五重奏のための「Ska?l! 乾杯!」(2004)
 16.管楽八重奏のための「序奏とカプリッチョ」Op.7(1990)
ウォルデグレーヴ・アンサンブル

 マシュー・テイラーの音楽は「現代的な作曲語法と伝統的な形式を組み合わせた」聴き手に強く訴えかけるものです。
 ベートーヴェンやハイドンから連なる古典派の伝統を踏まえ、そこにシベリウスやニールセンの風味を隠し味にし、現代的な装いの音を描き出します。
 この管楽アンサンブルはニールセンとその次の世代の作曲家ホルンボー作品からインスピレーションを得ており、シンフォニックな響きの中に、騒々しさとユーモアを融合させたユニークな作品に仕上がっています。

  録音 :2017年7月20日 Trinity United Reformed Church, Wimbledon, London SW19…5-11.15 2017年7月21日 Trinity United Reformed Church, Wimbledon, London SW19…1-4.16 2018年3月5日 St Barnabas, Mitcham, Surrey…12-14.
 

TOCC-490
\2300
マイケル・ブロウ:ピアノのための25の絵画的前奏曲 Op.19
 1.第1番:ロ短調
 2.第2番:ニ長調
 3.第3番:ヘ長調
 4.第4番:ニ短調
 5.第5番:ヘ短調
 6.第6番:変イ長調
 7.第7番:ト短調
 8.第8番:変ロ長調
 9.第9番:嬰ト短調
 10.第10番:ロ長調
 11.第11番:ハ短調
 12.第12番:変ホ長調
 13.第13番:調性なし
 14.第14番:嬰へ長調
 15.第15番:変ホ短調
 16.第16番:ト長調
 17.第17番:ホ短調
 18.第18番:イ長調
 19.第19番:嬰ヘ短調
 20.第20番:ハ長調
 21.第21番:イ短調
 22.第22番:ホ長調
 23.第23番:嬰ハ短調
 24.第24番:変ロ短調「左手のための」
 25.第25番:変ニ長調
マイケル・ブロウ(ピアノ)

 ヨークシャー生まれのピアニスト、作曲家、弁護士として活躍するマイケル・ブロウ。このアルバムでは、ショパンの伝統を受け継いだ「24の前奏曲」を自身で演奏しています。
 最初に即興的に生まれたというロ短調のフレーズは、聴き手の想像力を刺激する役割を持っており、以降、全ての長調、短調を用いて、豊かな旋律があふれ出します。
 基本的に調性に基づくそれぞれの曲は親しみ深く、ラフマニノフやメトネルなどの後期ロマン派風の甘さを有しています。1曲のみ「調性なし」とされており、こちらは思いつくままに自由に音を並べたような軽やかな音楽です。

  録音 2018年2月12日 Hurstwood Farm Piano Studios, Borough Green,Sevenoaks, Kent



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GENUIN

GEN 18622
¥2300→\2090
いよいよこの人の時代が来るか?
 巨匠ハルトムート・ヘンヒェン、円熟のブルックナー交響曲第8番!

   ブルックナー:交響曲第8番 ハ短調
ハルトムート・ヘンヒェン(指揮)
デンマーク王立管弦楽団
 録音:2017年5月26日ライヴ  コペンハーゲン、DDD、69'20
 演奏タイミング[14’13/13’30/21’47/19’49]

 ドレスデン生まれの巨匠ハルトムート・ヘンヒェンが74歳にしてブルックナーの交響曲第8番を初めて録音。

 ワーグナー指揮者として高名なヘンヒェンは20年以上前にブルックナーの交響曲を何曲か録音していたが、その後取り上げることが無かった。

 満を持してのこの第8番は、予想を軽く超えた素晴らしい演奏になった。ノーヴァク版を用いて70分を切る俊足な演奏で、ヘンヒェンの持ち味である明晰な響きの美しさやあいまいさのない構築が見事に決まっている一方、バランスやフレージング、テンポ、ディナーミクなどの細部でのこだわりは恐ろしく徹底しており、時に大胆に音楽に攻め込みながら、全体は力みや暑苦しさとは無縁で、ブルックナーの音楽の充実を具現している。こんな第8番がかつてあったろうか!

 驚いたことにヘンヒェンはライヴ録音ではないのにこの大曲の録音をたった一日で完成させている。それだけヘンヒェンにとってもこの演奏は会心の出来栄えだったのだろう。恐るべしヘンヒェン。

代理店より

GENUINのCDでは収録日が2017年5月27日となっており、ライヴ録音との記載がなかったこと、また記録では演奏会は前日の5月26日に催されたことから、ライヴ録音ではないとの認識でご案内をいたしました。

しかしライヴ録音の痕跡が認められたことから確認したところ、実際には5月26日の演奏会のライヴ録音であることが確認できました。欧州CDの表記誤りということになります。

お詫びして訂正いたします。なお日本語帯では修正して表記いたします。



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 ヘンヒェンといえば、2016年のバイロイト音楽祭のオープニングを飾った『パルジファル』。
 当初予定されていた指揮者ネルソンスが公演の約1か月前に降板し、急遽ヘンヒェンがわずか2回のリハーサルで指揮台に立ったことでも話題になった。そして大成功したことも。

 こうして実力がある人はじわじわとその名声と人気を高めていくのだ。
 次はこの人がくるか。ヘンヒェン。






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ヘンヒェン、知られざる名演
マーラー:交響曲 第1番&第8番


こんな大曲もさらりと料理してしまうのがこのひとの特徴
さらりといっても演奏はキビキビとしていながら重厚感たっぷり、低音を随所でグリグリ効かせる大演奏


ica
ICAC 5094
(2CD)
\3000
ハルトムート・ヘンヒェン マーラー:交響曲 第1番&第8番
<CD1>
 1-4.交響曲 第1番 ニ長調/
 5-12.交響曲 第8番 変ホ長調 第1部/
<CD2>
 1-17.交響曲 第8番 変ホ長調 第2部
<8番のソリスト・合唱団>
 リタ・クリス(ソプラノⅠ)…罪深き女/
 アンジェラ・マリア・ブラシ(ソプラノⅡ)…告白する女/
 オフェリア・サラ(ソプラノ)…栄光の聖母/
 キャスリーン・キーン(メゾ・ソプラノⅠ)…エジプトのマリア/
 ラインヒルド・グンケル(メゾ・ソプラノⅡ)…サマリアの女/
 グレン・ウィンスラーデ(テノール)…マリア崇拝の博士/
 ジョン・ブレヒラー(バリトン)…法悦の教父/
 クルト・リドル(バス)…瞑想する教父/
 ナショナル・コア・オブ・ザ・ウクライナ「ドゥムカ」/
 ウクライナ放送合唱団/
 ドレスデン・フィルハーモニー少年合唱団/

<1番&8番>
 オランダ・フィルハーモニー管弦楽団/
 ハルトムート・ヘンヒェン(指揮)
録音 アムステルダム・コンセルトヘボウ 1999年11月20日…第1番, 2002年9月10日…第8番 STEREO DDD

 1943年ドレスデン生まれのハルトムート・ヘンヒェン。彼は日本にも度々来日し、マーラー(1860-1911)やメンデルスゾーンなど、ドイツ、オーストリアのレパートリーを丁寧に聞かせてくれることで定評のある人です。ベルリン州立歌劇場で指揮者としてデビュー、その時はムソルグスキーの「ボリス・ゴドゥノフ」を演奏し大好評をおさめました。
 ドレスデン国立歌劇場やアムルテルダム、ベルリン・フィルとの客演を重ね、2002年からはドレスデン音楽祭の音楽監督を務めました。とりわけ大編成の作品を統率する力に優れ、ここで聴けるマーラーの第8番も、曲の持つ途方もないスケールと祝祭的な雰囲気をきっちり把握し、全く隙のない造形で、マーラーの真意を描き出しています。第1番についても、ムダのない動きと丁寧な響き作りが素晴らしく、マーラーの音楽と聞く楽しみを改めて思い起こさせてくれるような好演となっています。


 
GEN 18602
¥2300
「イ・ヨンジョ:歌曲集」
 (1)最愛の母/(2)絹の霞/(3)ダデオミ/(4)小鳥よ小鳥/
 (5)鳥を追い払う歌/(6)星の光/(7)月の夜/(8)五百年/
 (9)冗談を言う/(10)ムンジョンセジェ・アリラン/
 (11)キョンサンドウ・アリラン/(12)チョンソングン・アリラン/
 (13)(14)「ファン・ジニ」—チョンサンリの青い水,絶望的な憧れ/
 (15)囚われのチュンヒャン/(16)神の子羊/
 (17)詩篇第23番/(18)イエスは真の葡萄の木
イ・ユラ=ホフ(S)
ミシャエル・シュッツェ(Pf)
(1)マリー=ルイーゼ・カーレ(ホルン)
 録音:2017年9月11-14日,2018年2月6-7日 フランクフルト、DDD、71'56

 韓国の作曲家、イ・ヨンジョ Young-Jo Lee(1943-)の歌曲集。
 イ・ヨンジョはソウルの生まれ。ミュンヘンに留学、カール・オルフに学んだ。韓国民謡を基にした西洋音楽で高い評価を得ている。

 ここに収められているのは、留学前の若書きの2曲を除き、比較的近年の作品ばかり。「ファン・ジニ」は、度々映画化、テレビ化される李氏朝鮮時代の妓生ファン・ジニ 黄真伊を主人公とするオペラ。1999年に初演され、2001年4月には東京で日本初演もされた。
 イ・ユラ=ホフはソウル生まれのソプラノ。ベルリンとライプツィヒに留学し、現在はドレスデンを拠点にドイツを中心に活動している。高音のよく伸びる美声のソプラノである。

 
GEN 18608
¥2300
「多様性」
 シャルパンティエ(ブレイク編):テ・デウム—前奏曲/
 ウォルトン(クライネス編):王冠/
 カストロ・ダッドーナ:速歩き Op.19/レクオーナ:マラゲーニャ/
 メンデス(ロバートソン編):3つのメンデス・ポルカ/
 ガーシュイン(ハーヴィー編):アイ・ガット・リズム/
 パウラ・アギレ(ルイス編):アマリア/ホデル:クルピラの伝説/
 ブレイク:エーデルワイス幻想曲,ブリーディング・チャンクス
トマス・クラモー(指揮)
ヨーロピアン・ブラス・アンサンブル
 録音:2017年10月8-12日 バート・フレデブルク、DDD、72'11

 クラモーの指揮するヨーロピアン・ブラス・アンサンブルの新録音。「多様性 Diversity」と題されている通り、様々な国の作曲家の作品が収録されている。

 有名曲も多い中、お勧めはリチャード・ブレイクのブリーディング・チャンクス。ブリーディング・チャンクス Bleeding Chunks は文字通りには血の滴るぶつ切り(肉)という物騒な意味だが、音楽では曲の一部を多数連ねたある種のメドレーを意味する。この曲でも13分ほどの間に有名な曲がぎっちり詰め込まれていて、元ネタ捜しするのも楽しい。もちろん演奏はどの曲でも素晴らしい水準である。

 
GEN 18609
¥2300
「反映」
 ベルトホルト・フンメル(1925-2002):
  3つのピアノ小品 「アルバン・ベルク讃」 Op.83
 チェ・ウジョン(b.1968):
  前奏曲第7番,前奏曲第25番「水の中の鏡」
 武満徹:フォーアウェイ
 ラヴェル:鏡(全5曲)
 メシアン:
  幼子イエスに注ぐ20の眼差し〜それによって全ては成された
チ・ユキョン(ピアノ)
 録音:2017年10月7-9日
ドイツ,ノイマルクト・イン・デア・オーバープファルツ、DDD、67'56

 反映 Reflections と題された、韓国のピアニスト、チ・ユキョンのデビューCD。
 チ・ユキョンはソウルの大学を卒業後、2012年からハノーファーに留学、ここを拠点に活動の場を広げている。2015年のクララ・ハスキル国際ピアノ・コンクール(この年は第1位なし)では特別賞を3つも獲得して大きな注目を浴びた。

 この初のCDでは、ラヴェル、メシアン、武満に加え、20世紀ドイツの作曲家、ベルトホルト・フンメル(1925-2002)の1985年の作品や、同胞の作曲家チェ・ウジョンの前奏曲を収録するなど意欲的。
 ことにチェの前奏曲第25番は「水の中の鏡」という題名通り鮮やかなきらめきが美しい。

 
GEN 18614
¥2300
「イタリアのリサイタル」
 (1)(2)モリナーロ:幻想曲第1番,幻想曲第9番
 (3)-(7)ザンボーニ:ソナタ第9番
 (8)-(11)ドメニコ・スカルラッティ:
  (8)ソナタ ホ長調 K.531/(9)ソナタ ニ短調 K.213
  (10)ソナタ ニ短調 K.32/(11)ソナタ ロ短調 K.27
 (12)-(14)パガニーニ:グランデ・ソナタ イ長調 MS.3
 (15)レゴンディ:夢想—夜想曲 Op.19
ダニエル・ヴァレンティン・マルクス(ギター)
 録音:2017年12月11−14日 オーストリア,ザンクト・ゲロルト、DDD、60'43

 日の出の勢いのドイツの若いギター奏者、ダニエル・ヴァレンティン・マルクスのデビューCD。

 ルネサンス期のシモーネ・モリナーロ(1565頃—1615)、後期バロック時代のジョヴァンニ・ザンボーニ(18世紀始め)とドメニコ・スカルラッティ、初期ロマン派のパガニーニ、そして19世紀後半のジューリオ・レゴンディ(1823-1872 彼だけスイス生まれ)とおよそ250年ほどのイタリアの作曲家の作品を追いかけている。オリジナル曲のみならず、ドメニコ・スカルラッティのソナタもギターでとても気持ちよく奏でられている。

 ダニエル・ヴァレンティン・マルクスは、ドイツ、オーバーバイエルンのエルディングの生まれ。7歳でギターを始め、17歳の時に生地でヴィヴァルディのギター協奏曲を弾いてデビュー。現在は欧米各地で演奏活動を広げている。
 ヒリヤード・アンサンブルの録音場所として知られるオーストリア、ザンクト・ゲロルトの修道院での録音。



<映像>

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C MAJOR(映像)



74 6904
(Blu-ray)
¥5800→\5390
バーンスタイン(指揮)&フランス国立管
 ベルリオーズ、ルーセル、サン=サーンスのフランス・プログラム

  ベルリオーズ:幻想交響曲
    収録:1976年11月、パリ、シャンゼリゼ劇場
    映像監督:ハンフリー・バートン、イヴ=アンドレ・ユベール
  ルーセル:交響曲第3番ト短調作品42
  サン=サーンス:交響詩「オンファールの糸車」
  トマ:「レーモン」序曲
    収録:1981年11月、パリ、シャンゼリゼ劇場
    映像監督:ディルク・サンダース
レナード・バーンスタイン(指揮)
フランス国立管弦楽団
74 6808
(DVD)
¥4000→\3590
 バーンスタイン&フランス国立管によるベルリオーズ、ルーセル、サン=サーンスのフランス・プログラム

 (Blu-ray)画面:4:3(new digital remastered in HD)、音声:PCM ステレオ、108分、リージョン:All
 (DVD)画面:4:3,NTSC(new digital remastered in HD)、音声:PCM ステレオ、108分、リージョン:All

 バーンスタイン生誕100 年企画。

 バーンスタインがフランス国立管弦楽団と共に、1976 年にシャンゼリゼ劇場で行ったベルリオーズの「幻想交響曲」と、1981 年に披露したルーセル、サン=サーンス、トマというフランス・プログラムの映像が発売されます。

 バーンスタインはニューヨーク・フィルの音楽監督を辞任すると同時に、録音に関してもCBS ソニーからDG に移籍して、1970 年代に本格的にヨーロッパへ進出を果たしています。
 フランス国立管弦楽団とは、旧EMI とDG でフランス・プログラムを録音しています。この映像はその同時期に取り組んだコンサートの映像です。
 バーンスタインは「幻想交響曲」を2 度ニューヨーク・フィルと(63 年/68 年)そしてフランス国立管とはこのライヴと同時期にセッション録音を行っています。
 ニューヨーク・フィルとの若い才気溢れる演奏とは異なり、風貌もバーンスタインとしては珍しく髭を蓄えた姿で登場、さらにハンフリー・バートンの抜群のカメラワーク、楽曲を熟知したフランス国立管とバーンスタインの個性が相乗効果を生んだ色彩豊かな演奏となっています。

 続くは、ルーセルがボストン交響楽団の創立50 周年を記念して委嘱された交響曲第3 番。「幻想」と同じくニューヨーク・フィルとの録音もある同曲(1961 年)。躍動感溢れるリズムと極彩色の音楽、バーンスタインの鮮やかな指揮ぶりは、映像でこそ楽しめると言えるでしょう。

 サン=サーンスの交響詩「オンファールの糸車」は、2 台ピアノ版が先に作曲され、後に管弦楽版、ピアノ独奏版も作曲者自身によって書かれています。ギリシア神話の英雄ヘラクレスの物語を題材とし、糸車を暗示する描写が印象的な作品。
 最後には、フランス・ロマン派の作曲家トマ。彼は有名な「ミニヨン」のほかおおくのオペラを残しています。このオペラ「レーモン」の序曲は、アメリカン・ポップス「ハッシャバイ」にも流用された盛り上がる楽曲です。

 フランスの作品特有の色彩感とバーンスタインらしいダイナミックで閃きのある演奏を映像ならではの迫力で楽しむことができます。




















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