限定再プレス！
Concerto Classicsの金字塔的ボックス
クリスティーナ・アリアーニョ
「レイナルド・アーン・ピアノ曲集」
（４枚組＋DVD）\8400→\7590

イタリア、ミラノのレーベルらしい、世界でも有数の優雅なレーベルConcerto Classics。 　主に古楽を中心にリリースしているんですが、そのコンセプトが一筋縄でいかないところもイタリア人らしいこだわり。そのおしゃれなさりげなさがたまりません。 　また母体が録音会社であるため音質は最高級。 　 　・・・ところが・・・この名レーベル、昨年から新譜がほとんど出ていないんです。 　ひょっとして活動が苦しい状況か・・・と思っていたところに、長らく入手困難だったクリスティーナ・アリアーニョの「レイナルド・アーン・ピアノ曲集」ボックスが限定再プレスされたという情報が。 　これでConcerto Classics一安心！というわけにはいかないとは思いますが、とりあえずここで大ベストセラーを再発させてくれたことは深く感謝したいと思います。 　・・・ただ・・・限定再プレスということと、Concerto Classicsの現状を考えると、手に入るうちに手に入れておいたほうがいいかなーという気はします。 *********************************** 　近代フランス、ことにベル・エポック期のピアノ音楽に特別な意欲を燃やすクリスティーナ・アリアーニョのオシャレな演奏によるこの Box、ずっと問い合わせが多いものでした。 　近年アーンのピアノ曲は録音が増えつつありますが、いずれも好評で意外な需要を感じさせます。 　オシャレで軽く、甘いメロディに満ちた世界はシャンソンのような魅力があり、極上のBGMとも言えるでしょう。 　またこのボックス、DVD付録付きでジャン=クリストフ・エティエンヌ監督のドキュメンタリー（フランス語）が収録されているんです。 　日本語字幕は付いていませんが、アーン・ファン必見の充実した内容となっています。 　クリスティーナ・アリアーニョは 1962 年生まれのイタリアのピアニスト。 　フランスのピアノ曲を作曲家の全集レベルで披露してくれる得難い存在。 　実は画家でもあり、その造形感や色彩感覚などが独特な芸風となっています。

（昔のコメントから） 　レナルド・アーン!! 　いろいろなところで名前ばかりは散見するものの、そしてなんとなく（フォーレやドビュッシーなどに通じるような）とびきりの「瀟洒なフランス音楽」の魅力を味あわせてくれそうな予感ばかり振りまいているものの、その世界にじっくり向き合える機会がめったにないどころか、そもそもいくつかの大事な作品さえ、あまり録音されてこなかった、不遇なる「幻の巨匠」のひとり... 　フォーレやドビュッシーの同時代人、つまり、まさしく私たち現代人の耳に快いフランス近代の魅力たっぷりな作曲家たちの多くは、CD 時代に入ってから続々復権が続いてます。 　そうした作曲家たち（ゴベール、シャミナード、フローラン・シュミット、ジャン・クラ、デュポン、ロパルツ、ヴィエルヌ...）は概して「なぜこんなにいい音楽が」と嬉しい驚きをもたらしてくれるもの。 　レナルド・アーンはまさしくそういう作曲家のひとりなのですが、なにぶん活躍期はベル＝エポックまっさかり、音楽好きだろうとそうでなかろうと、近所づきあいも家庭の暮らしも客間のピアノが（今でいうテレビのように）娯楽の中心のひとつだった時代。 　アーンはとてつもない数のファッショナブルな歌曲やピアノ曲で人気をさらっていたうえ、アイコン的有名作「うろたえる夜鶯」が全53 曲からなる巨大曲集になっていて収録作どれも甲乙つけがたし...という状況だからか、まとめて録音される機会というのがどうしても少なかったのかもしれません。 　ともあれ、その復権に長足の進歩をもたらしてくれそうなのが、このクリスティーナ・アリアーニョによる「主要作品集」。 　おそらく未確認作品が多いので「全集」と言ってはいないだけで、現状見つかっているかぎりの作品は（多数の初録音曲も含め）最大限収録されているはず。 　すでにARTSやBrilliantClassics などでルイ・オベールや「六人組」の女性作曲家タイユフェル、とびきりのサティ・アルバムなどを世に送り出し、高い評価を博しているこの繊細なるフランス近代音楽の名解釈者アリアーニョが、自らプロデュースにも大きく関わって４枚ものCD を費やした金字塔的ボックス。 　ダイナミズムと繊細さを兼ね備えた絶妙解釈でじっくりその魅力を伝えてくれることでしょう。

CNT2015 （４枚組＋DVD） \8400→\7590

R.アーン（1874-1947） 　ピアノ独奏のための主要作品集 レナルド・アーン（1874-1947） 　①うろたえる夜鶯 　　（全53 曲 第１集：最初の組曲/第２集：東洋/第３集：旅の手帖/第４集：ヴェルサイユ） 　②恋文のような音楽、およびその他の未発表作品（全12 曲） 　③創意（アンスピラシオン) 　④ジュヴェニリア（初期作品集 全６曲） 　⑤月の光 -音楽による小話（全11 章） 　⑥繋がれて* ⑦詩人たちへの賛美の前に* 　⑧アンジェロのパヴァーヌ* ⑨画家たちの肖像画（全４曲） 　⑩はじめてのワルツ（全11 章）⑪ソナチネ ハ長調 　⑫HAYDNの名による主題と変奏 　⑬まどろむ酒神の巫女* 　⑭世界の創造* *世界初録音 《DVD》 　ドキュメンタリー『レナルド・アーンのピアノ』 　　（企画制作：ジャン＝クリストフ・エティエンヌ＆アルテ・ノヴァ・レナルド・アーン協会） 　　NTSC 仕様

クリスティーナ・アリアーニョ（ピアノ/ファツィオーリ）

すでに廃盤のアリアーニョによるオーベール 海外に数枚在庫があるらしいですが高いです。 ご参考までにご紹介しておきます。入ったらラッキーくらいの感じで。
BRILLIANT BRL9064 1CD\4000 海外在庫限り	ルイ・オーベール（1877-1968）：ピアノ曲集　 　航跡、マズルカの形式による2つの小品 作品12 、 　ロマンス 作品2、3つの素描 作品7、 　ヴァルス＝カプリス 作品10、小悪魔 作品11、フォーレの名による素描	クリスティーナ・アリアーニョ（pf）