FOCD9795/6
(2CD)
\3500+税 |
大阪フィル第三代音楽監督就任、尾高忠明
4月の披露公演
ブルックナー:交響曲 第8番 ハ短調〈ハース版〉 |
尾高忠明 指揮
大阪フィル |
尾高忠明が大阪フィルハーモニー交響楽団の第三代音楽監督就任し、4月に行われた披露公演での記念すべきライヴ録音です。
就任披露にあたり、公演で選ばれた作品はブルックナーの交響曲
第8番。
言うまでもなく、ブルックナーは大阪フィルと朝比奈隆の重要なレパートリーで、彼は「第8番」を生涯に35回指揮し、そのうち22回が大阪フィルでの演奏でした。
朝比奈亡きあと、大阪フィルで同曲を指揮したのは大植英次、井上道義のみ。いずれも<音楽監督>、<首席指揮者>在任中で、大阪フィルにとって《シェフ》のみが演奏できる特別な作品なのです。
尾高にとってもブルックナーは特別な存在です。早逝した父・尚忠の影響により10代前半からこの作曲家に傾倒し、大学在学中のN響指揮研究員時代に、マタチッチの代役でリハーサルを指揮して以来演奏を重ね、大阪フィルとは「7・9番」を共演しました。
就任初定期でこの【勝負曲】を選ぶところに、第三代音楽監督としての尾高の決意と覚悟、そして意気込みの大きさがうかがえるとともに、これは必然の結果であったと申せましょう。
多くの聴衆を湛え、4月7・8日におこなわれた大阪フィル第547回定期演奏会。重厚かつ透明感を失わない格調高い響き、冒頭から終曲までの揺るぎない流れ、そしてコーダにおける、各楽章の主要主題同時奏楽の屹立した共鳴は、万雷の拍手をもって迎えられました。CDからも聞き取れる演奏後の聴衆の熱狂に、尾高/大阪フィルの洋々たる新時代を感じずにはいられません。
「ライヴ・レコーディング」のひとつの理想が、ここにあります。
2018年4月7・8日 フェスティバルホール ライヴ録音 |
FOCD9837
\2800+税 |
尾高忠明&大阪フィルハーモニー交響楽団
ブルックナー:交響曲第3番ニ短調
WAB103(第3稿) |
大阪フィルハーモニー交響楽団
尾高忠明(指揮) |
2020年1月16日&21日
大阪、フェスティバルホール&東京、サントリーホール
ステレオ(デジタル/ライヴ)
2018年の音楽監督就任以来、数々の名演を世に放つ尾高=大阪フィル。
披露公演における『ブルックナー:交響曲第8番』のライヴCDは、精緻な表現と豪放な響きを併せ持つ稀代の演奏と高く評価されました。
若き日よりブルックナーに傾倒してきた尾高ですが、第3番は版の選択を決めかね、演奏する機会に恵まれませんでした。しかし「朝比奈隆先生ゆかりの大阪フィルに来たからには、ここで3番を始めるべき」と2020年1月の3公演に臨むことを決意します。オーケストラにとっても、2002年の朝比奈追悼公演以来となる第3番です。
思索を深めることとなった前年の病気療養から、未踏の領域へと近づく尾高の指揮。その自然体の導きに、当意即妙な演奏で応える大阪フィルの演奏は、まさに理想的なブルックナー像の出現と申せましょう。
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尾高忠明 指揮、大阪フィル/
ブルックナー 交響曲 第9番
アントン・ブルックナー(1824-1896):
交響曲 第9番 二短調 <コールス校訂版> |
尾高 忠明 (指揮)
大阪フィルハーモニー交響楽団 |
尾高忠明 指揮 大阪フィルハーモニー交響楽団。ブルックナー
交響曲 第9番 二短調 <コールス校訂版>
2018年の音楽監督就任以来、数々の名演を響き渡らせる尾高=大阪フィル。
ブルックナーは就任公演での「第8番」以来積極的に演奏、2021年2月定期演奏会は「第9番」で飾りました。
尾高の父 尚忠氏はその晩年にこ作品を指揮し、終演後「ブルックナーさん良かったね。天国へ行けて」と涙を浮かべ語った伝えられいます。
10代よりこの作品に傾倒する尾高は、
30代前半で初めて指揮して以来、演奏を重ねてきました。そして「嬉くなるよう音が出る」大阪フィルとの
共演で、初CD リースを決意します。
「この縁ある曲に、生涯を掛けて向き合う」尾高。
確信満ちたそ演奏は、峻厳、神秘的な響きで彩られ、聴く者を天国の門へと誘います。
収録:2021年2月12・13日 フェスティバルホールでのライヴ録音
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