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NAXOS新譜




2022/1/25新譜



8.574153
¥1800→\1590
ボリス・ギルトブルグ(ピアノ)
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827):
 ピアノ協奏曲第5番「皇帝」/ピアノ協奏曲第0番 (オリジナル版)

  ピアノ協奏曲第5番「皇帝」 Op. 73(1808-09)
   1. I. Allegro/2. II. Adagio un poco moto/3. III. Rondo: Allegro
  ピアノ協奏曲 変ホ長調 第0番 WoO. 4
    (オリジナル版...ピアノ・ソロ)(1784頃)
    4. I. Allegro moderato/5. II. Larghetto/
    6. III. Rondo: Allegro, ma non troppo
ボリス・ギルトブルグ(ピアノ)
ロイヤル・リヴァプール・
 フィルハーモニー管弦楽団...1-3
ヴァシリー・ペトレンコ(指揮)...1-3
NYCX-10283
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥2200

 録音2019年7月11日フィルハーモニック・ホール、リヴァプール(UK)...1-3 2020年11月13-14日ファツィオリ・コンサート・ホール、サチーレ(イタリア)...4-6

 昨秋発売されたベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集が『レコード芸術』特選はじめ、高く評価されたギルトブルク。並行して進めているピアノ協奏曲全集の第2弾です。
 今作は人気曲第5番「皇帝」の登場です。今回もギルトブルグは作品について熟考を行い(その考察はブックレットに詳細に記されています)、独自の解釈に彩られた若々しくエネルギッシュな演奏を披露しました。
 併録は「皇帝」と同じ変ホ長調による「第0番」。ベートーヴェン13歳の作品です。オーケストラ・パートの大半が失われたため、復元を加えて演奏する試みもありますが、ギルトブルクは遺されたソロ・パートのみを演奏しています。
 ギルトブルグお気に入りのファツィオリ・ピアノの厚みのある響きも聴きどころです。

 第5番でギルトブルグの華麗な演奏をバックアップするのは、前作の第1番&第2番と同じく気鋭の指揮者ヴァシリー・ペトレンコとロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団。息のあった演奏が繰り広げられています。

 *国内仕様盤にはギルトブルク自筆の解説を邦訳して掲載します。

 


旧譜
ボリス・ギルトブルグ
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1弾


8.574151
¥1800→\1590
ボリス・ギルトブルグ(ピアノ)
ベートーヴェン(1770-1827):ピアノ協奏曲 第1番&第2番 ロンド WoO 6

 ピアノ協奏曲 第1番 ハ長調 Op.15(1795-1800)
  …カデンツァ:ベートーヴェン
  1.第1楽章:Allegro con brio
  2.第2楽章:Largo
  3.第3楽章:Rondo:Allegro
 ピアノ協奏曲 第2番 変ロ長調 Op.19(1790-1798)
  …カデンツァ:ベートーヴェン
  4.第1楽章:Allegro con brio
  5.第2楽章:Adagio
  6.第3楽章:Rondo:Allegro molto
 7.ロンド WoO 6(1793)…カデンツァ:ギルトブルグ
ボリス・ギルトブルグ(ピアノ)

ヴァシリー・ペトレンコ(指揮)
ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団
NYCX-10109
(国内仕様盤・日本語解説付)
\1980

 モーツァルトの時代に初期のピークを迎えたとされるピアノ協奏曲。このジャンルを更に推し進めたのがベートーヴェンでした。
 彼は14歳の時に初のピアノ協奏曲を作曲(作品番号なし、変ホ長調 WoO 4)、1790年には後に2番となる変ロ長調の第1稿を完成させます。しかしこの作品は出版までに、終楽章が差し替えられるなどの様々な構想が加えられ、その間に、現在第1番とされるハ長調の協奏曲が完成。最終的には番号が逆になり出版されることとなります。

 ギルトブルグは今回のベートーヴェンについても、確かな技巧と音楽性で作品に全力で対峙し見事な演奏を繰り広げます。
 後年にみられる壮大堅固な作風による第1番ではエネルギッシュに音楽を創り上げ、モーツァルトの影響を受けながらも、随所に先鋭的な工夫が見られる第2番では、絶妙な転調から生まれた、はっとするような美しい瞬間を捉えています。
 同時に彼は、作品の出版までの変遷を丹念に追い、ベートーヴェンが“新しいスタイル”の協奏曲を完成させるまでの経緯をブックレットにまとめています。
 尚、もともとは第2番の終楽章として用意されていた「ロンド WoO 6」もギルトブルグ自身がカデンツァを用意し、このアルバムに含め、、若いベートーヴェンの意欲的な試みを演奏、解説とともに理想的な形で聴き手に提示します。

 ギルトブルグの華麗な演奏をバックアップするのは気鋭の指揮者ヴァシリー・ペトレンコとロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団。
 すでにショスタコーヴィチなどの一連のロシア物で高い評価を受けている両者による演奏も注目です。

 輸入盤国内仕様:日本語解説付き
  録音 :2019年5月10-11日…1-6/2019年5月13日…7 The Friary, Liverpool, UK


旧譜
ギルトブルグ
 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集



 8.509005
(9CD)
\5100→\4790
ボリス・ギルトブルグ(ピアノ)
 ベートーヴェン(1770-1827):ピアノ・ソナタ全集

 ボリス・ギルトブルグ(ピアノ)
 NYCX-10237
(9CD)
(国内仕様盤・日本語解説付)
\6050

 録音:CD1:1-4・・・2019年12月3日ロンドン、Jaques Samuel Pianosその他・・・2019年12月、2020年1月、7月、9月、11月サチーレ、ファツィオリ・コンサート・ホール

 【デジタルでの先行配信で大人気を博したベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集、満を持しての登場!】
 今や、世界を代表するピアニストの一人となったボリス・ギルトブルク。鋭敏な感性と洞察に満ちた説得力のある解釈、情熱的なアプローチは批評家たちからも絶賛。
 このベートーヴェン没後250年を記念して行われた「ピアノ・ソナタ全曲録音」のプロジェクトは、作曲家への敬意から生まれた個人的な冒険であると、ギルトブルク自身が原盤解説書(英語)に書いています。
 初期のソナタの鮮やかなエネルギーの放出、中期作品に溢れる情熱と抒情、そして晩年のソナタにおける超越的な存在に対する畏敬の念まで、ギルトブルグは人間の感情の全てを表現。素晴らしいツィクルスが完成しました。

 *国内仕様盤には真嶋雄大氏による日本語解説が付属します。

 ボリス・ギルトブルグ(ピアノ):
  1984年、モスクワ生まれ。イスラエルのテル・アヴィヴで幼少期を過ごす。母親からピアノの手ほどきを受け、5歳よりアリエ・ヴァルディに師事。
  2013年にブリュッセルで開催されたエリザベート王妃国際音楽コンクールで第1位を獲得し、ピアニストとしてのキャリアを切り開く。
  フィルハーモニア管、ロンドン・フィル、イスラエル・フィル、ドイツ・カンマーフィル、WDRケルン放送響、トゥールーズ・キャピトル国立管、ロッテルダム・フィル、ヘルシンキ・フィル、サンクトペテルブルク・フィル、ボルティモア響、NHK響など世界各国の一流オーケストラに出演し、カーネギーホール、サウスバンク・センター(ロンドン)、エルプ・フィルハーモニー(ハンブルク)、ラジオ・フランス・オーディトリウム(パリ)などでリサイタルを行っている。またヨーロッパの主要音楽祭に招かれ、アジアと南米にも繰り返しツアーを行っている。
  2015年からナクソス・レーベルと長期録音プロジェクトを行っており、ショスタコーヴィチ: ピアノ協奏曲第1番, 第2番他(8.573666)は、仏ディアパソン誌の月間賞を受賞、ラフマニノフ: ピアノ協奏曲第2番(8.573629)は独Opus Klassikのベスト・ソロイスト賞(20&21世紀音楽)を受賞、ラフマニノフ: 練習曲集「音の絵」/楽興の時[8.573469]は、英グラモフォン誌の月間CD賞を受賞した。
  アマチュアの写真家・ブロガーでもあり、自身のアルバムのジャケット写真を手がけるほか、クラシック音楽の熱心なファンではない人々へ向けた読み物の執筆も行っている。

 
 


 
 
8.574402
¥1800→\1590
クラウジオ・サントロ(1919-1989):交響曲全集 第1集
 交響曲第5番&第7番「ブラジリア」

  交響曲第5番(1955)
   1. I. Andante mosso - Allegro moderato
   2. II. Allegro molto assai
   3. III. Lento. Tema con variazioni
   4. IV. Moderato - Allegro vivo
    交響曲第7番「ブラジリア」(1959-60)
   5. I. Andante - Allegro
   6. II. Adagio (quasi recitativo)
   7. III. Vivo (Scherzo)
   8. IV. Allegro molto
ゴイアス・フィルハーモニー管弦楽団
ニール・トムソン(指揮)
NYCX-10284
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥2200

 録音 2018年10月1-6日 Centro Cultural Oscar Niemeyer,Goiânia(ブラジル)

 クラウジオ・サントロ(1919-1989)は、ブラジルのクラシック音楽史において、ヴィラ=ロボスと並んで重要な作曲家である。
 当初はヴァイオリニストとして頭角を現し、パリでナディア・ブーランジェに作曲を師事。以降、作曲家、指揮者、、教育者、オーケストラの創設者など、極めて多面的な活動を展開して国際的な受賞も多数。
 14曲の交響曲をはじめ、多数の管弦楽曲や室内楽曲、ピアノ曲に歌曲と作品の幅は広く、約600曲にも及ぶ作品を残した。
 彼の功績を讃えてブラジリアの国立劇場はクラウジオ・サントロ国立劇場と命名されている。--木許裕介(日本ヴィラ=ロボス協会会長)

 ブラジル外務省が主導するプロジェクト「Brasil em Concerto」。19世紀から20世紀にかけて作曲された約100曲の作品をブラジルのオーケストラが演奏、録音するという、これまでになかった大がかりな企画です。
 ブラジル独立200周年の2022年、ブラジル音楽史上で最も重要なシンフォニストとされるクラウジオ・サントロの交響曲全曲録音がスタート。
 パリでナディア・ブーランジェに学んだサントロは、自身の作品にブラジル民謡のイディオムを抽象的に取り入れ、より創造的に発展させた形で表現しました。1955年作曲、その翌年にリオデジャネイロで初演された「交響曲第5番」はサントロの代表作であり、第1楽章の神秘的な冒頭部分ではブラジル北東部の伝統音楽にみられる増三と短七度の和音を用いながらも、これらはサントロが独自に編み出した対位法の中に組み込まれています。
 パーカッションが活躍する熱狂的な第2楽章に続き、ブラジルの聖歌が用いられた変奏曲形式の第3楽章、そして終楽章は、ゆったりとした序奏に導かれ、最後に金管が高らかなコラールを奏し壮大に幕を閉じます。
 1960年に作曲された「交響曲第7番」はサントロ作品の中でも最も複雑な作品とされており、また作曲家自身のお気に入りでもありました。
 4つの音符が印象的な第1楽章ではじまり、第2楽章アダージョが続きます。そして活発な第3楽章でも冒頭のモティーフは健在。最終楽章はすべてを統括するかのような多彩なモティーフが現れ、最後は激しいクライマックスを迎えます。
 演奏は1980年に創設されたゴイアス・フィルハーモニーと首席指揮者のニール・トムソンが担当。エネルギッシュかつダイナミックな表現で定評があります。

 *国内仕様盤には木許裕介(日本ヴィラ=ロボス協会会長)氏の日本語解説が付属します。

 
 



2022/1/18新譜

8.574305
¥1,800→\1590
ヨハン・バプティスト・ヴァンハル(1739-1813):交響曲集 第5集
 交響曲 ヘ短調 Bryan f1
  1. I. Allegro moderato/2. II. Cantabile/3. III. Allegro molto
 交響曲 変ホ長調 Bryan Eb4
  4. I. Allegro/5. II. Andante scherzando/6. III. Menuetto I-II/7. IV. Allegro molto
 交響曲 ハ長調 Bryan C7b
  8. I. Allegro molto/9. II. Andante molto/10. III. Menuetto I-II/11. IV. Allegro
 オーボエ・コンチェルティーノ ト長調 Bryan G5
  12. I. Allegro moderato/13. II. Minuetto: Moderato/14. III. Adagio/
  15. IV. Minuetto: Moderato/16. V. Finale: Allegro
 世界初録音
  パヴラ・ホンソヴァー(ヴィオラ)‛&2、チェコ室内管弦楽団パルドビツェ‛&1-11、
  ヴォイチェフ・ポドロウジェク(オーボエ)‛&12-16、ヤン・カラス(第1ホルン)‛&12-16、
  マグダレーナ・クティショヴァー(第2ホルン)‛&12-16、リボル・イェジェク(ヴァイオリン)‛&12-16、
  パヴラ・ホンソヴァー(ヴィオラ)‛&12-16、ダヴィド・マトウシェク(チェロ)‛&12-16、
  ペトル・クプチャーク(コントラバス)‛&12-16、ミヒャエル・ハラース(指揮)

 録音 2020年10月5-9日 The House of Music(チェコ)

 ボヘミア出身の作曲家ヴァンハル。生地のオルガニストや教会楽長を務めたのち、庇護者を得てウィーンに留学、ディッタースドルフに作曲を師事するとともに、各地を回って見聞を広めます。
 ヴァイオリニストとしても優れており、モーツァルト、ハイドン、ディッタースドルフとともに弦楽四重奏曲を演奏したエピソードも知られています。
 また音楽史家のチャールズ・バーニーは「イギリスではハイドンの交響曲よりもヴァンハルの交響曲のほうが広く知られている」と報告するほど、彼の作品は当時のヨーロッパ中で称賛されていました。
 このアルバムには、3曲の交響曲と、オーボエがコンパクトな編成のアンサンブルと絶妙な対話を聴かせる「オーボエ・コンチェルティーノ」を収録。
 どの曲もヴァンハルの豊かなオーケストレーションと印象深い旋律をたっぷり味わえ、ヘ短調の交響曲の第2楽章カンタービレではヴィオラ独奏による伸びやかな歌が聞かれます。
 NAXOSでは1998年からヴァンハルの交響曲録音シリーズを開始。指揮者、オーケストラを変えながら2008年までに第4集がリリースされていましたが、今作はチェコを代表するチェコ室内管弦楽団パルドビツェとミヒャエル・ハラースが演奏を担当。作品の魅力を伝えています。
 
 

8.573616
¥1,800→\1590
ジョルジェ・エネスク(1881-1955):
 ピアノ三重奏曲 イ短調/ピアノ四重奏曲第1番

  ピアノ三重奏曲 イ短調(1916)
   1. I. Allegro moderato/
   2. II. Allegretto con variazioni:
    Allegretto moderato - Presto -
    Allegro piacevole - Tempo di Siciliano lento/
   3. III. Andante - Vivace amabile
  ピアノ四重奏曲第1番 ニ長調 Op. 16(1909)
   4. I. Allegro moderato/5. II. Andante mesto/6. III. Vivace
ステファン・タララ(ヴァイオリン)
ホン・ユンソン(チェロ)
ホス・デ・ソラウン(ピアノ)
モリー・カー(ヴィオラ)‛&4-6

 録音 2017年1月15-20日 Palau de la Musica de Valencia(スペイン)

 ルーマニアの作曲家ジョルジェ・エネスク。優れたヴァイオリニストとして活躍する傍ら、数多くの作品を書き上げました。
 なかでも室内楽曲には優れたものが多く、ブラームスやワーグナー、そしてフランスで学んだフォーレの影響が感じられる初期の作品は、達者な筆致による流麗なものが多くみられます。
 このアルバムには1909年に書かれたピアノ四重奏曲第1番と、1916年に作曲されながら1965年まで知られることのなかったピアノ三重奏曲を収録。
 この2曲における7年の作曲年代のひらきは、そのままエネスクの成熟度合を示すものであり、シンプルな様式で書かれたピアノ四重奏曲に比べ、コンパクトでありながらもより複雑なスタイルを持つピアノ三重奏曲からは、エネスクが若い頃より慎重に作品を練り上げていた様子がうかがわれ、また第1次世界大戦などの不安な世情も感じ取れます。
 
 
8.574171
¥1,800→\1590
ムツィオ・クレメンティ(1752-1832):ピアノ・ソナタ集
 1-2. ピアノ・ソナタ 変ホ長調 Op. 1, No. 1(1771)
 3-4. ピアノ・ソナタ ト長調 Op. 1, No. 2(1771)
 5-7. ピアノ・ソナタ ヘ長調 Op. 1, No. 4(1771)
 8-9. ピアノ・ソナタ イ長調 Op. 1, No. 5(1771)
 10-12. ピアノ・ソナタ 変ホ長調 Op. 12 No. 2(1784)
 13-15. ピアノ・ソナタ ヘ長調 Op. 12 No. 3(1784)
 16-17. ピアノ・ソナタ ニ長調 Op. 10 No. 2(1783)
 18-20. ピアノ・ソナタ 変ロ長調 Op. 10 No. 3(1783)
キム・ヘジン(ピアノ)

 録音 2019年3月11-13日 Herbert Zipper Concert Hall at Colburn School, LosAngeles(USA)

 ローマ出身のピアニスト、作曲家クレメンティ。
 9歳でオルガニストの試験に合格、12歳でオラトリオを作曲するなど神童ぶりを発揮。その才能に目をつけたイギリスのベックフォード家の一員に引き取られ、ドーセットに移住します。
 そこで彼なりの方法で作曲家、演奏家としての訓練を行い、ロンドンでチェンバロ奏者として活躍するなどキャリアの基盤を築き上げました。
 その後はパリ、ウィーン、ロンドンで演奏活動を行う傍ら、楽譜出版やピアノ制作の会社を設立・運営するなど、時流に乗った多面的な活躍を見せています。
 ピアニストとしてのクレメンティは、その作品に、常に楽器の発展に伴う新しい技術を導入するとともに、自らの演奏技術を発揮するための華々しい技巧も取り入れており、聴きごたえのあるものとなっています。
 演奏は韓国出身のピアニスト、キム・ヘジン。2005年、ブゾーニ国際ピアノコンクールにおける最年少入賞者として注目を集め、カーネギーホールでデビュー。以降、世界的に活躍しています。
 
 
8.555210
¥1,800→\1590
アーサー・サリヴァン(1842-1900):劇音楽集 マクベス/アーサー王/ウィンザーの陽気な女房たち
 劇音楽『マクベス』-演奏会用組曲(1888年 合唱付き版)
  1. Overture 序曲/2. Andante espressivo アンダンテ・エスプレッシーヴォ/
  3. 第5幕: 前奏曲/4. 第6幕: 前奏曲/5. 第4幕: 前奏曲/
  6. 第4幕: Chorus of Spirits in the Air 精霊の合唱:Black spirits and white/
  7. 第4幕: Chorus of Witches and Spirits 精霊と魔女の合唱:Come away, come away!
 劇音楽『アーサー王』(1895)(W. ベンドールによる演奏会用版)
  8. Chorus of Lake Spirits 湖の精霊の合唱:Dawn and daytime turn to night
  9. Chorus of Unseen Spirits 見えない精霊の合唱:Fairest form of all the earth!
  10. The Chaunt of the Grail グレイルの歌:Look not to thy sword
  11. The May Song 5月の歌: Ere upon its snowy bed
  12. Funeral March and Final Chorus 葬送行進曲と終幕の合唱:Sleep! oh, sleep!
 劇音楽『ウィンザーの陽気な女房たち』(1874)
  13. 第5幕: Prelude (Moonlight) 前奏曲(月光)- Dance of Fairies 妖精の踊り
  14. 第5幕: Song for Anne Page アン・ペイジのための歌:Love laid his sleepless head
  15. 第5幕: Scene for Anne and Chorus アンの情景と合唱: Fairies, black, grey, green and white
  16. 第5幕: Dance round the Tree 木の周りの踊り
  17. 第5幕: Dance with Chorus 踊りと合唱:Fie on sinful fantasy!
 マーガレット・マクドナルド(メゾ・ソプラノ)‛&14-15、RTE室内合唱団‛&6-12,15,17、
 RTEコンサート・オーケストラアンドルー・ペニー(指揮)

 MARCO POLO 8.223635のレーベル移行盤
 録音 1993年11月17-19日 National Concert Hall, Dublin(アイルランド)

 劇作家ウィリアム・S・ギルバートと組んで発表した一連のサヴォイ・オペラ(19世紀後期のイングランドで発展したコミック・オペラ)で知られるアーサー・サリヴァン。
 しかし彼が活躍した当時はコミック・オペラは低俗なものと見なされており、彼は教会音楽や劇音楽の分野での活動を重視していました。
 このアルバムに収録された3曲の劇音楽は「ウィンザーの陽気な女房たち」以外は、オペラ作曲家として成功した後に書かれたもので、それまでの軽いテイストの音楽とは一線を画す重厚かつシリアスな作品となっています。
 なかでも「マクベス」の音楽はシェイクスピアへの傾倒を示す見事な出来栄えですが、出版されたのは序曲のみ。ここでは1889年に作成された合唱付きの組曲版を聴くことができます。
 また、『アーサー王』はサリヴァンの死後にベンドールによって編曲された版が収録されています。

 
 
 
8.573785
¥1,800→\1590
ハンス・プフィッツナー(1869-1949):歌曲全集 第5集
 4つの歌 Op. 15(1904)より
  1. 第1曲 手廻しオルガン弾き/2. 第2曲 怒り
 3. 月に寄せる Op. 18(1906)
 2つの歌 Op. 19(1905)
  4. 第1曲 憧れの声5/. 第2曲 ミカエル教会の広場
 5つの歌 Op. 22(1907)より
  6. 第1曲 ダンツィヒにて/7. 第2曲 悲しい物語/8. 第3曲 美しいズーシェン/9. 第4曲 愛のお返し
 10. 4つの歌 Op. 24(1909) - 第2曲 愛の暴力/11. 5つの歌 Op. 26(1916) - 第2曲 夜/
 12. 4つの歌 Op. 29(1921) - 第3曲 歓迎とお別れ/13. 4つの歌 Op. 30(1922) - 第4曲 労働者
 4つの歌 Op. 32(1923)
  14. 第1曲 牢獄のフス/15. 第2曲 種蒔く人のことわざ/
  16. 第3曲 漕ぎあげた櫂/17. 第4曲 おまえの馬たちにひづめで掻かせよ
 3つのソネット Op. 41(1931)
  18. 第1曲 朝焼けの時に/19. 第2曲 帰り遅れたさすらい人/20. 第3曲 老年
 21. 1901年、新年の祝賀の輪唱 WoO 2(独唱と女声合唱、ピアノのための: 編曲者不明)‛&世界初録音
  ウーヴェ・シェンカー=プリムス(バリトン)、クラウス・ジモン(ピアノ)、
  フライブルク室内合唱団女声セクション(ルーカス・グリム: 合唱指揮)‛&21

 録音 2008年3月27-29日 ZKM Karlsruhe(ドイツ)‛&1、3-21 2008年3月16日 Schlossbergsaal des SWRLandesstudio Freiburg(ドイツ)‛&2

 ドイツ後期ロマン派の作曲家プフィッツナーの歌曲全集。
 シリーズ完結となるこの第5集には30代後半の壮年期から60代の円熟期までの様々な歌曲を収録。
 アイヒェンドルフやブッセなど詩人のテキストを用い、詩の内容に即した音楽を描いたプフィッツナーらしく、ここでも多彩な歌を聞くことができます。
 どちらかというと暗く寂しい内容を持つ曲が多いのは、年齢を重ねたプフィッツナーの諦観が表現されているかのようです。
 第4集と同じく、ヴュルツブルク出身のバリトン歌手、ウーヴェ・シェンカー=プリムスの歌唱でお楽しみいただけます。
 最後に収録されたユーモラスな「1901年、新年の祝賀の輪唱」は世界初録音。
 バリトンが先導する悲しげな旋律を女声合唱が楽し気な旋律に変え、追いかけて歌います。


 





2022/1/6新譜

8.574352
\1,800→\1590
スラットキン・コンダクツ・スラットキン スラットキン・ファミリーの音楽
 レナード・スラットキン(1944-): 1. エンドゲームズ(2014)
 組曲『カラス』(1971)
  2. 第1曲 スリーパー/3. 第2曲 鐘/4. 第3曲 ロマンス/5. 第4曲 コロシアム/6. 第5曲 レイヴン
 7. キナー(2015)/8. ダニエル・スラットキン(1994-): In Fields イン・フィールズ (2018)/
 9. ヨハネス・ブラームス(1833-1897): ハンガリー舞曲集 WoO 1 - 第17番 嬰ヘ短調(ヴァイオリンと管弦楽編)/
 10. ヨーゼフ・ハイドン(1732-1809):
  チェロ協奏曲第2番 ニ長調 Hob.VIIb:2 - 第3楽章 ロンド(短縮版、E.W. コルンゴルトによるカデンツァ)/
 11. 伝承曲: フィッシャーズ・ホーンパイプ - フェリックス・スラットキン(1915-1963)/
  シンディ・マクティー(1953-)による管弦楽編/
 12. ウィストゥフル・ヘヴン
  (ドヴォルザークの「交響曲第9番 ホ短調 「新世界より」Op. 95, B. 178 - 第2楽章「ラルゴ」による(1962/2015)/
 13. フェリックス・スラットキン/アメリゴ・マリーノ(1925-1988): カルメンのホーダウン (G. ビゼーによる)(1962)
  アレク・ボールドウィン(ナレーター)...2-6、ジェフリー・ズーク(ピッコロ)...1、
  シャロン・スパロー(アルト・フルート)...1、モニカ・フォスナー(イングリッシュホルン)...1、
  ローレンス・リバーソン(E♭クラリネット)...1、シャノン・オーム(バス・クラリネット)...1、
  マーカス・スクーン(コントラファゴット)...1、キンバリー・カロヤニデス・ケネディ(ヴァイオリン)...7、
  フレドリック・ズロトキン(チェロ)...7、フェリックス・スラットキン(ヴァイオリン)...9、
  エレノア・アラー(チェロ)...10
  デトロイト交響楽団...1/7、マンハッタン音楽学校交響楽団...2-6/8/11-13、レナード・スラットキン(指揮)...1-8、
  11-13アメリカ陸軍航空軍訓練軍団管弦楽団...9、ワーナーブラザーズ・スタジオ・オーケストラ...10、
  エーリッヒ・ヴォルフガング・コルンゴルト(指揮)...10

 録音Orchestra Hall, Max M. and MarjorieS. Fisher Music Center, Detroit, Michigan(USA) 2014年11月20-22日...1 2015年12月5-6日...7Neidorff-Karpati Hall, Manhattan School of Music,New York,(USA) 2019年10月18、20日...2-6、8、11-13 1944年7月22日 Santa Ana Army Air Base, California,USA(Hello Mom was broadcast on Saturday)...9(MONO)1946年 Warner Bros. Studios, California, USA...10(MONO)

 アメリカを代表する指揮者レナード・スラットキンは、著述家・作曲家としても多作で高い評価を得ています。
 このアルバムにはスラットキンの自作自演に加え、息子の作品と両親の歴史的音源も加わり、スラットキン・ファミリーの音楽による肖像となっています。
 1971年の『カラス』はナレーションが加わる25分あまりの大作。2014年のエンドゲームズはソリストのヴィルトゥオジティをフィーチャーした華麗な作品。2015年作のキナーは両親の思い出に捧げたエレジー。
 スラットキンの父フェリックスと母エレノアは1963年にブラームスの二重協奏曲をソリストとして初共演する予定でしたが、コンサート前夜にフェリックスが心臓発作で急逝し、共演は果たせぬままに終わりました。
 曲は二重協奏曲第2楽章の音形を主題にし、曲の終わり近くで舞台外に置かれたチェロの孤独なモノローグが印象に残りますが、この録音ではスラットキンの弟フレドリックが母の形見のチェロを弾いています。
 トラック8の「イン・フィールズ」は1994年生まれの息子ダニエルの作品。またトラック9と10はそれぞれ彼の父フェリックス・スラットキンと母エレノア・アラーがソリストを務めた録音。
 エレノアが弾くハイドンで指揮者を務めているのは当時アメリカで活躍していたコルンゴルトであることにも注目。
 アルバムの最後にはフェリックスの手によるカルメン作品のオマージュが添えられています。代々続く音楽一家ならではの見事な系譜を知る1枚。
 
 
8.573355
\1,800→\1590
エーリヒ・ヴォルフガング・コルンゴルト(1897-1957): 劇付随音楽『から騒ぎ』 /吸血鬼
 劇付随音楽『から騒ぎ』 Op. 11(1918-19)(完全版、ドイツ語歌唱)
  1. Ouverture 序曲/2. Act I Scene 1: Kriegsmusik 戦争の音楽/3. Act I Scene 2: Don Juan ドン・ファン/
  4. Act II: Prelude, "Mummenschanz" (Hornpipe) 前奏曲「仮面舞踏会」(ホーンパイプ)/
  5. Act II Scene 1: Festmusik 祝典曲/
  6. Act II Scene 1: Benedict ratselt uber Beatrice ベアトリスをめぐるベネディクトの謎/
  7. Act II Scene 3: Lied des Balthasar バルタザールの歌:Ihr Madchen klagt nicht Ach und Weh/
  8. Act III: Prelude, "Gartenmusik" 前奏曲「庭園の音楽」/9. Act III Scene 1: Intermezzo 間奏曲/
  10. Act III Scene 3: Holzapfel und Schlehwein (Marsch der Wache) ドグベリーとヴァージェス(夜警の行進)/
  11. Act III Scene 3: Verhaftung 逮捕/12. Act III Scene 4: Madchen im Brautgemach 花嫁の部屋の乙女/
  13. Act IV Scene 1: Kirchenszene 教会の情景/
  14. Act IV Scene 2: Holzapfel und Schlehwein (Reprise) ドグベリーとヴァージェス(繰り返し)/
  15. Act V Scene 3: Trauermusik 葬送音楽/16. Act V Scene 4: Intermezzo (Reprise) 間奏曲(繰り返し)/
  17. Act V Scene 4: Schlusstanz 最後のダンス
 『吸血鬼、または密猟者』(1922)(C.バウアーとK.ジモンによる演奏会版)(ドイツ語によるナレーションと歌唱)
  ...世界初録音
   18. Act I: Meine Damen, meine Herren/
   19. I: Gejagt waren sie alle! - Mein lieber Herr Professor - Song: Wovon sind Floh und Wanze so frohlich und so fett?/
   20. Act I: Das wirkte!/21. Act I: Aber wenigstens - Das soll es un zeigen!/
   22. Act II: Johannes seinerseits/23. Act II: Zu diesen Beiden/24. Act II: Mark aus ihren Knochen!/
   25. Act III: Vorher aber/26. Act III: Ich bin euer Kutscher/
   27. Act III: Ich will Ruhm! - Tanz der GrauweiBen um den Feuerkreis/28. Act III: Nein/29. Act III: Coda
 ハンス・イェルク・マンメル(テノール)...7、エッケハルト・アベーレ(ナレーター/声)...18-26/28/29、
 ホルスト・シンフォニエッタ合唱団...26/27、ホルスト・シンフォニエッタクラウス・ジモン(指揮)

 録音 2014年3月19-21日 E-Werk, Freiburg(ドイツ)

 20世紀初頭のオーストリアで"神童"として次々と作品を発表、脚光を浴びたコルンゴルト。1927年に初演した歌劇《ヘリアーネの奇跡》の成功でその名声は絶頂に達します。
 その頃、ヨハン・シュトラウスの歌劇《こうもり》をミュージカルに編曲したものが、ニューヨークのブロードウェーで公演され成功したことでハリウッドに進出。彼が最も得意とした歌劇、劇音楽の手法と華麗なオーケストレーションを映画音楽に採り入れたことで、「ハリウッド映画音楽の創始者」として多大な功績を残すことになります。
 このアルバムには、彼のウィーン時代の2作の劇音楽を収録。『から騒ぎ』は同名のシェイクスピアの劇のための音楽で、豊かな表現力と鮮やかな場面描写、濃厚なオーケストラの響きを伴うコルンゴルトの最も人気を博した作品の一つです。
 かたや1922年の『吸血鬼、または密猟者』はほとんど知られていない作品ですが、こちらもドラマティックな展開と後の華やかな映画音楽を思わせる豊潤な音色が楽しめます。
 『から騒ぎ』で"バルタザールの歌"を歌うのはバロック作品を中心に幅広いパートリーを持つテノールのハンス・イェルク・マンメル。ハープの伴奏による典雅な歌唱が作品の雰囲気を盛り上げています。
 
 

8.660483
(2CD)
¥2600
ヨハン・ジモン・マイール(1763-1845):歌劇《アルフレード大王》(ミラノ・オリジナル版 1819年)
  台本: バルトロメオ・メレッリ
 【CD1】
  1. シンフォニア/2-15. 第1幕
 【CD2】
  1-17 . 第2幕
  アルフレード/エルフリード...マリー・ルイーズ・ドレッセン(メゾ・ソプラノ)、
  グートルーモ...マルクス・シェーファー(テノール)、エテルベルト...ダニエル・オチョア(バス)、
  アリンダ...アンナ・ファイト(ソプラノ)、アルスヴィータ...ゾフィア・ケルバー(ソプラノ)、
  アムンド...フィリップ・ポルハルト(テノール)
  ジモン・マイール合唱団
  バイエルン国立歌劇場合唱団のメンバー
  コンチェルト・デ・バッスス
  フランツ・ハウク(指揮)

 録音 2019年8月18-25日 Kongregationssaal, Neuburg(ドイツ)

 ドイツで生まれイタリアで活躍した作曲家、ジモン・マイール。彼は70曲ほどの歌劇を遺しましたが、晩年に題材として選んだのは、その頃に彼が関心を抱いていた中世イングランドの物語でした。
 この《アルフレード大王》もそのような作品の一つであり、デンマーク人戦士グートルーモが率いるヴァイキング軍の侵略を阻止するとともに、グートルーモに結婚を強要された最愛のアルスヴィータを救出するというアルフレード(英語名アルフレッド)大王の劇的なストーリーを、壮大な合唱と官能的な旋律で彩ったこの歌劇。
 初演時も大きな成功を収めるとともに、次世代のベルカント・オペラの作曲家たちにも大きな影響を与えました。
 ここで主役を歌うメゾ・ソプラノのマリー・ルイーズ・ドレッセンはライプツィヒで学び、2013年には"Opernwelt"誌の「Best Young Actress」賞に選ばれた若手。伸びのある美しい声が印象的です。
 マルクス・シェーファー、ダニエル・オチョアらヴェテランの歌唱も聴きどころ。
 ジモン・マイールの権威であるフランツ・ハウクはこの作品でも全体を手堅くまとめた素晴らしい演奏を披露しています。
 
 
8.574361
\1,800→\1590
フランツ・ヨーゼフ・ハイドン(1732-1809):ピアノ三重奏曲集 第5集
 1-3. ピアノ三重奏曲(ディヴェルティメント) ハ長調 Hob.XV:C1
 4-6. ピアノ三重奏曲(パルティータ) ヘ短調 Hob.XV:f1
 7-9. ピアノ三重奏曲(ソナタ) ト長調 Hob.XIV:6
 10-12. ピアノ三重奏曲(パルティータ/ディヴェルティメント)
  第1番 ト短調 Hob.XV:1
 13-15. ピアノ三重奏曲(ディヴェルティメント)
  第2番 ヘ長調 Hob.XV:2
アクィナス・ピアノ三重奏団
 【メンバー】
  ルート・ロジャーズ(ヴァイオリン)
  キャサリン・ジェンキンソン(チェロ)
  マーティン・カズン(ピアノ)

 録音 2021年2月15、17日 Trinity Concert Hall, Trinity School, Croydon(UK)

 現在では第25番など一部の作品だけが知られるハイドンのピアノ三重奏曲ですが、実際にはその生涯に40曲以上が作曲されており、そのどれもがチェンバロからフォルテピアノへと進化する当時の鍵盤楽器の特性を生かした仕上がりを誇ります。
 2008年から継続するNAXOSの「ピアノ三重奏曲」シリーズの第5集は、演奏をアクィナス・ピアノ三重奏団が担当。
 もともとはピアノ・ソナタとして考案されたト長調の曲や、バリトン三重奏曲からの編曲であるヘ長調作品も含む初期のあまり耳にすることがないものの、当時の音楽界に強い影響を与えた5曲の三重奏曲を聴かせます。

 【アクィナス・ピアノ三重奏団】
  2015年12月にウィグモア・ホールでデビュー。ロンドンを中心に演奏活動を行うとともに、サン=サーンスやメンデルスゾーンの三重奏曲の録音で高く評価される英国のアンサンブルです。
 
 
8.555191
\1,800→\1590
ブリティッシュ・ライト・ミュージック 第5集
 サミュエル・コールリッジ=テイラー(1875-1912):作品集
RTEコンサート・オーケストラ
エイドリアン・リーパー(指揮)
  1. 「ハイアワサ」序曲 Op. 30
  演奏会用小組曲 Op. 77
   2. I. La Caprice de Nanette ナネットのカプリース/3. II. Demande et Reponse 要求と応答/
   4. III. Un Sonnet d'Amour 愛のソネット/5. IV. La Tarantelle Fretillante 震えるタランテラ
  4つの性格的ワルツ Op. 22
   6. No. 1. Valse Bohemienne ボヘミア風ワルツ/7. No. 2. Valse Rustique 素朴なワルツ/
   8. No. 3. Valse de la Reine 女王のワルツ/9. No. 4. Valse Mauresque ムーア風ワルツ
  ジプシー組曲 Op. 20
   10. I. Lament and Tambourine ラメントとタンブーラン/11. II. A Gipsy Dance ジプシーの踊り/
   12. III. A Gipsy Song ジプシーの歌/13. IV. Waltz ワルツ
  14. プレイリー・リリーのロマンス Op. 39
  組曲『オテロ』 Op. 79
   15. I. Dance 舞曲/16. II. Children's Intermezzo 子供たちの間奏曲/
   17. III. Willow Song 柳の歌/18. IV. Military March 軍隊行進曲

 MARCO POLO 8.223516のレーベル移行盤
 録音 1993年1月20-21日 Radio Centre, RTE, Dublin(アイルランド)

 サミュエル・コールリッジ・テイラーはロンドンに生まれ、黒人系音楽家として高い評価を得た先駆的存在。英国王立音楽大学に進学、スタンフォードに師事した後、クロイドン音楽学校で教鞭を執りながら指揮者、作曲家として活動を始めます。
 その肌の色から様々な偏見と闘ったコールリッジ=テイラーですが、少しずつ活動の幅を広げ、20世紀初頭にはアメリカに演奏旅行に赴き指揮者として成功を収めたことで「黒い肌のマーラー」の異名を得ました。
 このアルバムには彼が魅了された「ハイアワサ(16世紀のモホーク族インディアンの男性戦士)」のエピソードに由来する一連の作品の一つ、「ハイアワサ」序曲をはじめ、情感豊かな"柳の歌"を含む組曲『オテロ』や4つのワルツなど、コールリッジ=テイラーの非凡な才能が生かされた数々の作品が収録されています。
 





2021/12/21紹介


8.574056
\1,800→\1590
TWO MARIMBAS IN BERLIN ベルリンの2台のマリンバ パーカッション・デュオのための編曲集
 フレデリック・ショパン(1810-1849):
  1. 12のエチュード Op. 10 - 第11番 変ホ長調/2. 12のエチュード Op. 25 - 第4番 イ短調/
  3. 12のエチュード Op. 10 - 第2番 イ短調/4. 12のエチュード Op. 25 - 第1番 変イ長調 「エオリアン・ハープ」
 5. セルゲイ・ラフマニノフ(1873-1943):10の前奏曲 Op. 23 - 第5番 ト短調 アラ・マルッチャ
 ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685-1750): ゴルトベルク変奏曲 BWV 988より
  6. アリア/7. 第1変奏/8. 第7変奏/9. 第5変奏/10. 第10変奏 フゲッタ/11. 第28変奏/
  12. 第17変奏/13. 第21変奏 7度のカノン/14. 第14変奏/15. 第16変奏 序曲/
  16. 第20変奏/17. 第23変奏/18. 第18変奏 6度のカノン/19. 第26変奏/20. 第29変奏
 アストル・ピアソラ(1921-1992):タンゴの歴史より
  21. 第1曲 売春宿 1900/22. 第3曲 ナイトクラブ 1960
 23. ヨーゼフ・ハイドン(1732-1809): 20の変奏曲 イ長調 Hob.XVII:2
 24. 三木稔(1930-2011):マリンバ・スピリチュアル(2台のマリンバと打楽器編)
 全てダブルビーツによる編曲/世界初録音
  ダブルビーツ
  【メンバー】
   ニー・ファン(マリンバ/パーカッション...21)&ルーカス・ベーム(マリンバ/パーカッション...21、24)

 録音 2017年1月2-5日、29-31日 Philharmonie Berlin(ドイツ)

 ベルリンのデュオ・アンサンブル「ダブルビーツ」。マリンバを中心に、時には他のパーカッションを自在に駆使し、独自のアレンジで多彩な曲にチャレンジ。
 各々の作品から原曲を超えた魅力的な表情を引き出しています。ピアノでなくては表現できないと思われるショパンの技巧的な練習曲が纏った柔らかい響きや、ハイドンの可愛らしい変奏曲での変幻自在な表現はもちろんのこと、圧巻はバッハのゴルトベルク変奏曲での見事なテクニック。
 おなじみピアソラの「タンゴの歴史」も、もともとこの編成のために書かれたかのような自然な仕上がり。アルバムの最後は、パーカッションの幻想的な響きを採り入れた三木稔のマリンバ・スピリチュアルで幕を閉じるという考え抜かれたプログラムです。

 【ダブルビーツ】
 ベルリンのハンス・アイスラー音楽大学に在学中の2人の演奏家ニー・ファンとルーカス・ベームによって2012年に結成されたパーカッション・デュオ。
 オランダの作曲家ヤコブ・テル・ヴェルデュイの「ゴールドラッシュ協奏曲」でベルリン・デビューを飾るとともに、同年、中国で開催された"メルセデス・ベンツ国際音楽祭"でYoung Artists of the Yearに選出されました。
 2018年には第19回大阪国際音楽コンクールのデュオ部門で第1位を獲得するなど、目覚ましい活躍が見られます。
 レパートリーは幅広く、バッハからピアソラなど、伝統的な楽器から現代楽器までを駆使し、多くの作品を弾きこなします。

 
 
 
8.579111
\1,800→\1590
THE BIRD OF LIFE 生命の鳥 後期ロマン派のフルート作品集
 1. エゴン・コウナルト(1891-1959): ブルレスケ Op. 11(1914)(フルートとピアノ編)...世界初録音
 ヴァリー・ヴァイグル(1894-1982): 生命の鳥(1979)
  2. 第1曲 夜の甘い鳥/3. 第2曲 夜明けの楽しげな鳥/
  4. 第3曲 真昼の魔法にかけられた鳥/5. 第4曲 夕日への鳥の別れの歌
 6. フランツ・ミットラー(1873-1970): セレナード=カプリース(1930頃) (フルートとピアノ版 1961)...世界初録音
 フェリックス・ペティレク(1892-1951): 3つの舞曲 - フルート・デュオのために(1924)...世界初録音
  7. 第1番 牧歌/8. 第2番 生贄の踊り - I. Adagio/9. 第2番 生贄の踊り - II. Un poco piu  mosso. Andante/
  10. 第2番 生贄の踊り - III. Canone all'ottava e inversione nello specchio. Presto assai/
  11. 第3番 古い様式による変奏曲
 ティボール・ハルシャーニ(1898-1954): フルートとピアノのための3つの小品(1924)
  12. 第1曲 レント/13. 第2曲 スケルツォ/14. 第3曲 レント
 シャーンドル・イェムニッツ(1890-1963): 無伴奏フルートのためのソナタ Op. 43(1938)
  15. I. Allegro giocoso/16. II. Andante/17. III. Allegro con grazia
 18. マルセル・ミハロヴィチ(1898-1985): メロディ - フルートとピアノのために(1958)...世界初録音
 19. ボフスラフ・マルティヌー(1890-1959): スケルツォ H. 174a - フルートとピアノのために(1929)
 カレル・ボレスラフ・イラーク(1891-1972): フルート・ソナタ Op. 32(1930)...世界初録音
  20. I. Allegro/21. II. Calmo/22. III. Allegro energico
 ビルギット・ラムスル(フルート)、カール=ハインツ・シュッツ(フルート)...8-11、
 ゴットリープ・ヴァリッシュ(ピアノ)...1、6、12-14、18-22

 録音 Casino Baumgarten、ウィーン(オーストリア) 2019年6月26日...18 2019年6月27日...6、12-14、19 2019年9月9日...1、20-22 2019年11月5日...7-11 2020年10月27日...2-5、15-17

 19世紀終わり近くに誕生した作曲家たちのフルート作品集。
 彼らはみな現代音楽の流れに強力な影響を与えるほどの才能の持ち主でしたが、フルートのための作品はほとんど知られておらず、このアルバムに収録された作品もいくつかをのぞき、世界初録音です。
 コウナルト、ヴァイグル、ミットラー、ペティレクの音楽はウィーンの文化的環境に育まれたものであり、ハルシャーニ、マルティヌーらの作品はパリの空気を思わせます。
 またイラークのフルート・ソナタはコンサート用のレパートリーに定着しそうな、耳なじみのよいメロディが聴き映えする作品です。
 フルートを演奏するビルギット・ラムスルは2004年からウィーン・フォルクスオーパーの首席奏者を務めるとともにさまざまなアンサンブルで活躍、その技巧と音楽性が高く評価されており、このアルバムでも実に見事な演奏を披露しています。
 ペティレクの作品では、名手カール=ハインツ・シュッツが参加し、親密なデュオを聴かせます。
 
 
8.574341
\1,800→\1590
ジャン=マリー・ルクレール(1697-1764):ヴァイオリン・ソナタ集 第3巻 第1集 Op. 5 No. 1-4(1734出版)
 ヴァイオリン・ソナタ イ長調 Op. 5 No. 1
 ヴァイオリン・ソナタ ヘ長調 Op. 5 No. 2
 ヴァイオリン・ソナタ ホ短調 Op. 5 No. 3
 ヴァイオリン・ソナタ 変ロ長調 Op. 5 No. 4
 エイドリアン・バターフィールド(バロック・ヴァイオリン)、
 サラ・マクマホン(バロック・チェロ)、サイラス・ウォルストン(チェンバロ)

 録音 2020年12月9-10日 St John's Church、Loughton、エセックス(UK)

 生誕325周年、フランス18世紀前半を代表するヴァイオリン音楽の大家ルクレールの代表作であるヴァイオリン・ソナタ集 第3巻全12曲の録音がスタート。
 その第1集となる当アルバムには第1番から第4番が収録されています。ルクレールが活躍した18世紀当時は、コレッリやヴィヴァルディなどのイタリアのヴァイオリン音楽が大流行しており、彼はこの華麗な様式をフランス伝統の舞曲形式に融合させることでその作風を発展させていきました。
 初期はロココ調の端正な作品が目立ちますが、この第3巻では変奏曲形式なども用いられた美しく歌う旋律に満たされたものも多く、その音楽語法はかなり多彩な変化を遂げています。
 味わい深い4つのソナタを名手バターフィールドが巧みな技術で、自由な装飾を施しながら弾きこなしています。
 
 
8.559880
\1,800→\1590
フィリップ・スーザ(1854-1932):吹奏楽のための作品集 第22集
 1. 幻想曲「職人の集会」(1924)
 2. 幻想曲「ハイブロウとローブロウ」(リズムの練習)(1920)
 3. 愛国的アンセム「国家の救世主」(1902)(合唱と吹奏楽編 1924)
 4. 幻想曲「オン・ウィズ・ザ・ダンス」(1923)
 5. 幻想曲「ミュージック・オブ・ザ・ミニット」(1922)
ゴードン・カーター(アルト・サクソフォン)...5
プリマス・イギリス海兵隊バンド合唱団...3
プリマス・イギリス海兵隊バンド
キース・ブライオン(指揮)

 録音 2019年5月20-23日 HMS Raleigh、Torpoint、 Cornwall(UK)

 大好評「マーチ王」フィリップ・スーザの吹奏楽のための作品集。シリーズ第22集となるこのアルバムでは、スーザが作曲した25曲ほどの幻想曲から5作品を紹介します。
 ほとんどの曲には既存のポピュラー音楽や良く知られたオペラなどの旋律や雰囲気が効果的に引用されており、どれも多くの人々の耳を引き付けることでしょう。
 1曲目の「職人の集会」ではヴェルディの歌劇《イル・トロヴァトーレ》の「鍛冶屋の合唱」が高らかに響き、2曲目の「ハイブローとローブロー」では見事なワルツに変貌したヘンデルの「ラルゴ」やリストの「ハンガリー狂詩曲第2番」などの旋律が聴こえてきます。
 国のために戦った兵士たちへの感謝の言葉が朗々と合唱で歌われる「国家の救世主」が続き、マイアーベーアの旋律をたっぷり使った「オン・ウィズ・ザ・ダンス」、最後の「ミュージック・オブ・ザ・ミニット」はジェローム・カーンのワルツとスーザ自身のタンゴ、他さまざまな曲が用いられています。曲の終わりに奏されるノリのよいサクソフォンの音色も印象的。
 
 

8.574342
(2CD)
¥2600
アドルフ・アダン(1803-1856):
 バレエ音楽『ゲントの美しき娘』(1842)

  【CD1】
   1. 序奏/2-6. 第1幕第1場/
   7-14. 第1幕第2場/15. 第1幕第3場
  【CD2】
   1-5. 第2幕第1場/6-9. 第2幕第2場/
   10-11. 第2幕第3場/12-16. 第3幕第1場/
   17-18. 第3幕第2場/19-22. 第3幕第3場
クイーンズランド交響楽団
アンドリュー・モグレリア (指揮)

 MARCO POLO 8.223772-73のレーベル移行盤
 録音 1996年2月26日、3月1日 Ferry Road Studio、 ブリスベン(オーストラリア)

 1841年、フランスで初演された『ジゼル』で大成功を収めたアダン。その翌年に彼が手掛けた『ゲントの美しき娘』は前作のような妖精や非現実の世界を題材にするのではなく、ゲントに住む娘ベアトリスとその許婚ベネディクトを巡るきわめて現実的な物語でした。
 『美しきペルトの娘』のサン=ジョルジュの台本によるこのバレエ、結婚が決まっているにもかかわらず侯爵になびいてしまうベアトリス、彼女を連れ戻そうとする父、そして他の踊り子に目が行き、ベアトリスを借金のかたにする侯爵、そんな登場人物たちが凄惨な事件を巻き起こし...というあらすじ。
 結末はどうにかハッピーエンドになるものの、見ていた人々は気をもんだことでしょう。
 アダンの音楽は、輝くような旋律美に溢れています。
 
 

8.551460
(2CD)
¥2600
マルティン・プリューデマン(1854-1897):バラードと歌、伝説 ウルフ・ベストライン (バリトン)
ヘダイェット・ジェディカー (ピアノ)
 【CD1】
  バラードと歌 第1巻より
   1. No. 5. Graf Eberhards Weissdorn/2. No. 6. Einkehr
   3. リートと歌 - No. 2. 古いドイツの恋の歌/4. バラードと歌 第2巻 -No. 2. Vineta ヴィネタ/
   5. バラードと歌 第8巻 - No. 3. Niels Finn ニールス・フィン
  バラードと歌 第2巻より
   6. No. 1. 4 Lieder: Liebeslied von Hafis/7. No. 1. 4 Lieder: Meine Lebenszeit verstreicht/
   8. No. 1. 4 Lieder: Nicht mit trister Miene/9. No. 1. 4 Lieder: Ihr verbluhet, suBe Rosen
  10. バラードと歌 第5巻 - No. 3. Die Legende vom Hufeisen 蹄鉄の伝説
  バラードと歌 第2巻より
   11. No. 6. Die Taufe/12. No. 7. Dr. Martin Luther/
   13. バラードと歌 第8巻 - No. 5. Sankt Peter mit der Geiss 聖ペテロとヤギ
  バラードと歌 第4巻より
   14. No. 2. Frau Mette:Herr Peter und Bender saBen beim Wein
   15. No. 2. Frau Mette:Und als die Mitternacht
   16. No. 2. Frau Mette:Und als sie morgens nach Hause kam
   17. No. 2. Frau Mette:Die Kirchenthur ist schwarz verhangt
  18. バラードと歌 第5巻 -No. 5. Der Glockenguss zu Breslau ブレスラウの鐘の鋳造
 【CD2】
  バラードと歌 第8巻より
   1. No. 4. Die Katzen und der Hausherr/2. No. 6. Drei Wanderer 3人のさすらい人
  バラードと歌 第3巻より
   3. No. 6. Loewe's Herz/4. No. 4. Ritter Kurt's Brautfahrt
  5. バラードと歌 第1巻 - No. 4. Siegfried's Schwert ジークフリートの剣
  6. バラードと歌 第7巻 - No. 1. Der Sarg auf der Maasinsel
  7. 3つのバラード - No. 2. Jung Dieterich 若きディートリヒ
  8. バラードと歌 第6巻 - No. 1. Die Meermaid 人魚姫
  9. バラードと歌 第1巻 - No. 3. Venetianisches Gondellied ヴェネツィアのゴンドラこぎの歌
  10. バラードと歌 第4巻 - No. 3. Don Massias
  11. リートと歌 - No. 4. Russisches Lied ロシアの歌
  12. Des Lebens Winter 人生の冬
  13. バラードと歌 第3巻 - No. 5. Arthur Schopenhauer アルトゥル・ショーペンハウアー
  14. リートと歌 - No. 8 Gute Nacht おやすみ
  15. バラードと歌 第1巻 - No. 7. Des Sangers Fluch 歌人の呪い

 録音 2020年10月3、10日、2021年3月20、21日 Klavierateiler Pfaffendorf(オーストリア)

 ドイツ後期ロマン派の作曲家マルティン・プリューデマン。カール・レーヴェの劇的な内容を持つ一連のバラードに心酔した彼は、その影響を受けた「バラードと歌集」を作曲し、ドイツ・リートよりも更に物語性を抱いた"バラード"の復活と近代化に尽力しました。
 当時ドイツ領であったポーランドのコウォブジェク(コルベルグ)で生まれたブリューデマンは、ライプツィヒ音楽院で学んだ後、音楽教師として後進の指導にあたり、1890年からはグラーツのシュタイアーマルク合唱協会で指揮者を務め合唱作品の普及に尽力。教師、指揮者としての活動の傍ら、43歳で亡くなるまで作曲を続け多くの声楽作品を書き上げています。
 この2枚組アルバムには、ワーグナーに倣ったライトモティーフの使用や、ピアノ伴奏でのオーケストラを思わせる重厚な響きが感じられるプリューデマンの多彩なバラードと歌曲を収録。
 シューベルトやシューマンの歌曲でニュアンス豊かな表現を聴かせたベストラインの歌唱でたっぷりお楽しみください。
 
 
8.574142
\1,800→\1590
ハンス・ゾマー(1837-1922):歌曲集 第2集 ヨッヘン・クプファー (バス・バリトン)
マルセロ・アマラル (ピアノ)
 ヴェルシュラントからのヴェルナーの歌「ゼッキンゲンのラッパ吹きからの14の歌」Op.12より(1887-89)
  1. 第2曲 夏の夜/2. 第4曲 海辺にて/3. 第12曲 冬の夜/4. 第14曲 目覚め
 7つの歌 Op. 18より(1886-91)
  5. 第2曲 泣かないで/6. 第3曲 ぼくの考えの、心の、感覚のすべては
 9つの歌 Op. 9より(1885)
  7. 第1曲 使者/8. 第2曲 祝福された忘却/9. 第4曲 兵士/10. 第5曲 夜/
  11. 第8曲 晩祷/12. 第9曲 古城にて/13. 第10曲 ヴィーナス夫人
 南国から Op. 10より(1885-86)
  14. 第1曲 カンツォネッタ/15. 第2曲 ヴェネツィアのゴンドラの歌/16. 第6曲 森が伐採される時
 17. Der arme Taugenichts Op. 27(1885-86)
 7つの歌 Op. 16より(1891)
  18. 第3曲 炭焼き女が酔っ払って
 6つの歌 Op. 17より(1885-91)
  19. 第2曲 私には感じられる、人生が走り去って行くように/20. 第3曲 トリオレット/
  21. 第5曲 ああ恋人よ、僕は今別れを告げる/22. 第6曲 夕べの歌
 3つの歌 Op. 14より(1889-90)
  23. 第2曲 静かに/24. 第3曲 日没
 7、8、13、23を除き世界初録音

 録音 2019年2月5-9日 Historischer Reitstadel,Neumarkt in der Oberpfalz(ドイツ)

 ドイツ・リートの歴史にひっそりと名を残すハンス・ゾマー。幼いころから音楽を愛好し、劇音楽や美しい歌曲を数多く遺しましたが、実際の職業はブラウンシュヴァイク工科大学の数学科教授。「屈折学」の専門家であり、高名な研究者でした。
 しかしライプツィヒではシューマン、ブラームス、ヨアヒムらを含むサークルに属し、40代から本業の合間に精力的に作品を発表、リヒャルト・シュトラウスからも絶賛されるなど優れた能力を発揮しました。
 作品がほとんど出版されることがなかったため、その大半が忘れられてしまいましたが、20世紀の終わり頃から再び演奏されるようになり、雄弁なピアノ・パートと詩に沿った美しい旋律が人々の心を捉えています。
 このアルバムに収録されているのもほとんどが世界初録音。
 第1集と同じくヨッヘン・クプファーが伸びやかな声で歌いあげました。
 




2021/12/9紹介

8.574181
\1,800→\1590
ハンス・ヴェルナー・ヘンツェ(1926-2012):夜想曲とアリア
 夜想曲とアリア(1957)
  1. Nachtstuck 夜の小品 I/2. Aria I: Wohin wir uns wenden im Gewitter der Rosen ばらの雷雨に変わるところ/
  3. Nachtstuck 夜の小品 II/4. Aria II: Mit schlaftrunkenen Vogeln 眠そうな鳥/5. Nachtstuck 夜の小品 III
 ロス・カプリチョス(1963)
  6. I. Keiner kennt sich selbst -/7. II. Gleich und gleich gesellt sich gern -/
  8. III. Der Schlaf der Vernunft gebiert Ungeheuer/9. IV. Wer ist mehr ergeben? -/
  10. V. Sie sagt ja und reicht ihre Hand dem ersten, der kommt -/
  11. VI. An welcher Krankheit wird er sterben? -/12. VII. Jener Staub/
  13. VIII. Es gab keinen Ausweg -/14. IX. Schöne Herrin!
 イギリスの愛の歌(1984-85)
  15. I. Ruhig, verhalten/16. II. quarter note = 72/17. III. Bewegt, heftig, sturmisch/
  18. IV. Ernst, getragen/19. V. Tango2/0. VI. Sonett
 ユリアーネ・バンゼ(ソプラノ)...2,4、ナレク・アフナジャリャン(チェロ)...15-20、
 ウィーン放送交響楽団、マリン・オルソップ(指揮)

 録音 ORF Funkhaus...1-20、 Musikverein...1-5(追加)、ウィーン(オーストリア) 2020年2月22-23日...1-5 2020年10月16日...6-14 2020年10月22日...15-20

 ドイツの作曲家ハンス・ヴェルナー・ヘンツェ。12歳から作曲をはじめ、1947年に発表した「交響曲第1番」が高く評価されたことで、シュトックハウゼンと並ぶ才能ある若手作曲家の一人とみなされました。
 しかし十ニ音技法の使用に違和感を覚え、少しずつ脱却を試み、無調でありながらも古典的なメロディやリズムを用いた作品を書き始めます。
 このアルバムではウィーン放送交響楽団とオルソップがこの時代のヘンツェ作品を緻密な演奏で聴かせます。
 アルバムに収録された「夜想曲とアリア」はヘンツェがドイツを離れ、イタリアに住み始めた頃に書かれた作品で、ダルムシュタットでの前衛的な作風を手放し、後期ロマン派風の和声と旋律を用いて作られています。
 独唱を担当するユリアーネ・バンゼは現代作品も得意とするソプラノ。深い響きを持つ声質が作品を引き立てています。
 フランシス・デ・ゴヤの同名作品からインスパイアされた1963年の「ロス・カプリチョス」は"オーケストラのための幻想曲"と呼ばれており、9つの小品にはそれぞれタイトルが付されています。
 どの曲もパーカッションが活躍し、印象的な旋律で満たされています。
 「イギリスの愛の歌」は当初、7曲で構成されていましたが、後にヘンツェが第5曲を削除、現在の形になりました。歌と言っても主役は独奏チェロ。
 ここで演奏しているナレク・アフナジャリャンは2011年の第14回国際チャイコフスキー・コンクールの優勝者。変幻自在な演奏を聴かせます。
 
 

8.579108
\1,800→\1590
ミカロユス・コンスタンティナス・チュルリョーニス(1875-1911):ハープの弦にのせて ヨアナ・ダウニーテ(ハープ)
 1. 前奏曲 嬰ヘ長調 「アンジェルス・ドミニ」 VL 184(1901)/2. 夜想曲第2番 嬰ハ短調 VL 183(1901)/
 3. 前奏曲 ヘ長調 - イ短調 VL 188(1901)/4. 献呈 変ロ長調 VL 169(1899)/5. エレジー ニ短調 VL 191(1901)/
 6. マズルカ ロ短調 VL 234(1902)/7. 私はヘンルーダの種を蒔いた VL 179(1900)/
 8. 夜想曲第1番 嬰ヘ短調 VL 178(1900)/9. パストラル 変ニ長調 VL 187(1901)/
 10. ユモレスク ト短調 VL 162(1899)/11. 前奏曲 変ニ長調 VL 253(1904)/
 12. 即興曲 嬰ヘ短調 VL 181(1900)/13. 子守歌 ト長調 VL 242(1903)/
 14. 前奏曲 ニ長調 VL 305(1906)/15. 楽興の時 イ長調 VL 246(1903)/16. 前奏曲 ロ長調 VL 186(1901)
 
 全てJ. ダウニーテによるハープ編/世界初録音

 録音 Studio Residence Paliesius, Paliesius Manor,Ignalina(リトアニア) 2018年2月8日...1-6、8、16 2018年6月26日...7、9-15

 19世紀から20世紀にかけてリトアニアで活躍したチュルリョーニス。生前から作曲家としてよりも画家として知られており、ストラヴィンスキーも彼の絵を所持していたことがあるほどでした。
 作曲家としてはシューマンやショパンなど、ロマン派の伝統を継承した、自身の絵画を彷彿させる幻想的な作品を多く遺し、また晩年には調性を持たない作品までもいくつか手掛けています。
 このアルバムには、彼のピアノ曲をヨアナ・ダウニーテがハープ独奏用に編曲した作品を収録。民謡を思わせる素朴な旋律が、ハープの響きをまとうことで一層ロマンティックな風情を帯びています。
 チュルリョーニス作品の新たな魅力を伝える1枚。

 【ヨアナ・ダウニーテ】
  リトアニア出身のハープ奏者。ジュネーヴ音楽アカデミーとアムステルダム音楽院で学び、多くの国際コンクールで入賞を果たしソリストとして活躍するとともに、ハープの可能性を模索、ヒナステラのハープ協奏曲の演奏などが高く評価されました。
  現在はハープ音楽とリトアニア音楽の普及に尽力しています。
 
 

8.579118
\1,800→\1590
9種類のトランペットとピアノ - ファビオ・ブルムのために書かれたトランペット音楽
 1. ダニエル・フライバーグ(1957-): カリオカ前奏曲(2021)
 2. ジウソン・サントス(1977-): カンズア(2020)
 ダグラス・ブラガ(1986-): コル(2021)
  3. I. Allegro/4. II. Canto/5. III. Intermezzo/6. IV. Finale
 7. フアン・カルロス・バレンシア・ラモス(1978-): パラレル(2020)
 8. パーチョ・フローレス(1981-): エテロニモス(2020)
 サンティアゴ・バエス(1982-): セレンディピア(2020)
  9. I. -10. II. -
 11.ドミートリー・セルヴォ(1968-):セリエ・ブラジル 2010 No. 10「ブラジルの四季」Op. 61 -
  第4曲 北東の夏(舞曲)(2018-19)(トランペットとピアノ版 2020)
 12. ミーシャ・ムロフ=アバド(1990-): しらふの歌(2021)
 
 世界初録音
  ファビオ・ブルム
   B♭管コルネット...1、12/F管コルネット...2-7/C管コルネット...8/
   B♭管フリューゲルホルン...4、5、9/B♭管ピッコロ・トランペット...9/
   B♭管トランペット...7、9/C管トランペット...8/B♭管コルノ・ダ・カッチャ...10/F管ホルン...10
  サンティアゴ・バエス(ピアノ)

 録音 2021年4月18-21日 Sala Vicente Honorato, Valencia(スペイン)

 このアルバムは名手ファビオ・ブルムに捧げられた作品を収録した1枚。ブルムは様々なトランペットと、近い種類の楽器を駆使し(時にはホルンまで)エキサイティングな演奏を繰り広げます。
 ここに並んだ作曲家たちは、ほとんどが南米在住。それぞれの作品は個性豊かで、ジャズや民謡の要素、ロマン派や新古典主義の作風を採り入れたものから、時にはミニマリズムの様式を感じさせるものまで多種多様な曲想を聴かせます。
 どの曲もブルムの高い技術と音楽性が発揮できるように書かれており、彼の目の覚めるようなテクニックと伸びやかな音色を堪能できます。
 楽器ごとの響きの違いも面白く、全ての管楽器好きの方にオススメしたい1枚です。

 【ファビオ・ブルム】
 ブラジルのリオデジャネイロ出身。5か国で生活した経験を持ち、30か国以上でソリスト、オーケストラ・メンバー、教師として活動しています。
 新作の紹介に熱心で南米居住の作曲家たちに作品を委嘱、デビュー・アルバム「EGREGORE +」(8.574204)でもプロジェクトのために開発されたコルネットを中心に多彩な楽器を操り、楽器の可能性を追求しています。
 
 
8.574233
\1,800→\1590
ムツィオ・クレメンティ(1725-1832):ピアノ作品集 ロドルフォ・レオーネ(ピアノ)
 1. トッカータ 変ロ長調(第2番) Op. 11(1784年出版)
 狩り ニ長調 Op. 16(1756年出版)
  2. I. Allegro/3. II. Andante vivace/4. III. Allegro assai
 5. カプリッチョ 変ロ長調 Op. 17 (原典版)(1787年出版)/
 6. カプリッチョ イ長調 Op. 34, No. 3(1795年頃出版)/7. カプリッチョ ヘ長調 Op. 34, No. 4(1795年頃出版)
 カプリッチョ ホ短調 Op. 47, No. 1(1821年出版)
  8. I. Adagio - II. Allegro agitato/9. III. Adagio sostenuto/10. IV. Allegro vivace - Presto
 カプリッチョ ハ長調 Op. 47, No. 2(1821年出版)
  11. I. Adagio sostenuto - II. Allegro con espressione e passione/
  12. III. Adagio cantabile/13. IV. Allegro vivace
 
 世界初録音

 録音 2019年10月4-5日 Herbert Zipper Concert Hall,Colburn School、ロサンジェルス(USA)

 現代では初心者が手掛ける易しいソナチネやピアノ練習曲『グラドゥス・アド・パルナッスム』の作曲家として知られるムツィオ・クレメンティ。
 実は100曲ほどのピアノ・ソナタをはじめ、4つの交響曲など数多くの作品を残しています。とりわけピアノ・ソナタは作曲当時、ベートーヴェンが「モーツァルト作品よりもピアニスティックで素晴らしい」と褒めたほど。
 このアルバムに収録された曲はいずれも世界初録音であり、クレメンティの創意と探求心が発揮されたものばかりで、冒頭のトッカータから超絶技巧が惜しみなく用いられています。
 またカプリッチョはクレメンティの創作時期のほぼ25年にわたって作曲され、特に1821年に出版された2作品はベートーヴェンを思わせる見事なもので、彼の作風の深化を辿ることができます。
 ピアノのロドルフォ・レオーネはイタリア出身のピアニスト。2017年に開催された第15回「ウィーン国際ベートーヴェンピアノコンクール」で優勝を飾り、「真の音の哲学者」と評される若き俊英です。
 
 
8.555194
\1,800→\1590
ブリティッシュ・ライト・ミュージック 第4集
 エリック・コーツ(1886-1957):組曲『春』/組曲『四方』
  1. 静かな潟(1930)
  組曲『春』(1937)
   2. I. Fresh Morning: Pastorale/3. II. Noonday Song: Romance/
   4. III. Dance in the Twilight: Valse
  5. サクソ - ラプソディ(1936)/6. フットライツ(1939)
  組曲『四方』(1927)
   7. I. North/8. II. South/9. III. East/10. IV. West
  11. 第8軍行進(1942)/12. レイジー・ナイト(1932)/
  13. 最後の愛(1939)/14. ハイ・フライト(1956)
ケネス・エッジ(サクソフォン)...5
スロヴァキア放送交響楽団
アンドルー・ペニー(指揮)

 MARCOPOLO 8.223521のレーベル移行盤
 録音 1993年4月23-30日 スロヴァキア放送コンサート・ホール、ブラティスラヴァ(スロヴァキア)

 洗練された美しいメロディを創り上げる達人エリック・コーツ。20世紀前半の英国ライト・ミュージックの分野で指揮者、編曲家として大活躍しました。
 ヴィオラ奏者としてトーマス・ビーチャムとヘンリー・ウッドの下で演奏した経験を生かし、オーケストラから芳醇な響きを紡ぎ出すとともに、ジャズの要素も採り入れた彼の作品は誰からも愛される耳当たりのよいものです。
 このアルバムには彼の代表作「By the Sleepy Lagoon 静かな潟」や、郷愁を感じさせる組曲『春』、エキゾチックな雰囲気を湛えた組曲『四方』など美しくも多彩な作品が収録されています。
 また「サクソ - ラプソディ」の冒頭の甘い旋律と主部の伸びやかで弾むような旋律も印象的。コーツ作品の魅力を存分に味わえる1枚です。
 
 

8.578188
\1,800→\1590
Spectacular Soprano スペクタクルなソプラノ
 1. レオ・ドリーブ(1836-1891): カディスの娘
 2. シャルル・グノー(1818-1893): 歌劇《ロメオとジュリエット》- 第1幕 「私は夢に生きたい」
 3. ジャコモ・プッチーニ(1858-1924): 歌劇《蝶々夫人》- 第2幕「ある晴れた日に」
   アナ・マリア・マルティネス(ソプラノ)、プラハ・フィルハーモニア、スティーヴン・マーキュリオ(指揮)
   録音 2020年8月 ドヴォルザーク・ホール(チェコ)
 4. ジャック・オッフェンバック(1819-1880): 歌劇《ホフマン物語》- 第1幕 人形の歌 「小鳥はあかしでの木にとまって」
   スサンネ・エルマーク(ソプラノ)、センデリュラン交響楽団、ロベルト・ライマー(指揮)
   録音 2016年5,8月 Southern Jutland & Christiansholm Slot(デンマーク)
 5.プッチーニ: 歌劇《ラ・ボエーム》- 第1幕「私の名はミミ」
 6. プッチーニ: 歌劇《トゥーランドット》- 第1幕「お聞きください、王子様」
   リューバ・オルゴナーショヴァー(ソプラノ)、スロヴァキア放送交響楽団、ウィル・ハンバーグ(指揮)
   録音 Concert Hall of Slovak Radio, Bratislava(スロヴァキア)1990年4月23日-5月4日...5/1991年11月25-30日...6
 7. ジュゼッペ・ヴェルディ(1813-1901): 歌劇《運命の力》- 第4幕「神よ、平和を与えたまえ」
   アントニエッタ・ステッラ(ソプラノ)、ウィーン国立歌劇場管弦楽団、ディミトリ・ミトロプーロス(指揮)
   録音 1960年9月23日(ライヴ) Osterreichischen Rundfunks(オーストリア)
 8. ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791): 歌劇《魔笛》- 第2幕「愛の喜びは消え」
   エリザベス・ノルベルク=シュルツ(ソプラノ)、ファイローニ室内管弦楽団、ミヒャエル・ハラース(指揮)
   録音 1993年6月20-30日 Alpha-Line Studio, Italian Institute(ハンガリー)
 9. モーツァルト: 歌劇《フィガロの結婚》- 第2幕「愛の神よ、安らぎを与えたまえ」
   マリア・ピア・ロナータ(ソプラノ)、ハンガリー国立歌劇場管弦楽団、ピエール・ジョルジョ・モランディ(指揮)
   録音 1997年5月14-19日 Concert Hall of the St Istvan Conservatory,Budapest(ハンガリー)
 10. プッチーニ: 歌劇《ジャンニ・スキッキ》-「私のお父さん」
   ミリアム・ガウチ (ソプラノ)、ベルギー放送フィルハーモニー管弦楽団、アレクサンダー・ラハバリ(指揮)
   録音 1992年1月14-17日 Concert Hall of Belgian Radio and Television(ベルギー)
 11. ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー(1840-1893): 歌劇《スペードの女王》- 第3幕「もうすぐ真夜中」
   ディナーラ・アリエヴァ(ソプラノ)、ロシア国立交響楽団、ドミトリ・ヤブロンスキー(指揮)
   録音 2011年8月28日-9月3日 Russian State TV and Radio Company Kultura Studio 5(ロシア)
 12. モーツァルト: 歌劇《魔笛》- 第2幕「復讐の炎は地獄のように我が心に燃え」
   ヘレン・クォン(ソプラノ)、ファイローニ室内管弦楽団、ミヒャエル・ハラース(指揮)
   録音 1993年6月20-30日 Alpha-Line Studio, Italian Institute(ハンガリー)
 13. ドリーブ: 歌劇《ラクメ》 - 鐘の歌
   ディルベール(ソプラノ)、エストニア歌劇場管弦楽団、エリ・クラス(指揮)
   録音 1991年6月 Tampere Hall(フィンランド)
 14. ヴェルディ: 歌劇《椿姫》- 第3幕「あなたは約束を守ってくれた...さようなら、過ぎ去った日よ」
   クラッシミラ・ストヤノヴァ(ソプラノ)、ミュンヘン放送管弦楽団、パヴェル・バレフ(指揮)
   録音 2013年7月1-6日 バイエルン放送第1スタジオ(ドイツ)
 15. ヴェルディ: 歌劇《椿姫》- 第1幕「ああ、そはかの人か-花から花へ」
   モニカ・クラウゼ(ソプラノ)、ブラティスラヴァCSR交響楽団、アレクサンダー・ラハバリ(指揮)
   録音 1990年9月13-21日 Concert Hall, Slovak Radio, Bratislava(スロヴァキア)
 16. プッチーニ: 歌劇《トスカ - 第2幕「歌に生き、恋に生き」
   クラッシミラ・ストヤノヴァ(ソプラノ)、ミュンヘン放送管弦楽団、パヴェル・バレフ(指揮)
   録音 2015年-2016年 バイエルン放送第1スタジオ(ドイツ)
 17. ヘンリー・パーセル(1659-1695): 歌劇《ダイドーとイニーアス》- 第3幕「土のなかに横たえられし時」
   キム・アンプス(ソプラノ)、スコラーズ・バロック・アンサンブル
   録音 1994年10月16-18日 All Saints Church,East Finchley(UK)
 18. アントニン・ドヴォルザーク(1841-1904): 歌劇《ルサルカ》- 第1幕「月に寄せる歌」
   クラッシミラ・ストヤノヴァ(ソプラノ)、ミュンヘン放送管弦楽団、パヴェル・バレフ(指揮)
   録音 2010年3月 バイエルン放送第1スタジオ(ドイツ)
 19. アルフレード・カタラーニ(1854-1893): 歌劇《ラ・ワリー》- 第1幕「さようなら、ふるさとの家よ」
   ミリアム・ガウチ(ソプラノ)、ベルギー放送フィルハーモニー管弦楽団、アレクサンダー・ラハバリ(指揮)
   録音 1992年1月14-17日 Concert Hall of Belgian Radio and Television(ベルギー)

 イタリア語で「上」を指す"sopra"という言葉が元になったソプラノ。
 女声の一番高い声域を指し(この音域を出せる男性も存在します)、《魔笛》の「夜の女王」のような技巧的で軽やかなコロラトゥーラ、プッチーニの多くのヒロインのようにしっとりとした表現を得意とするリリコ・スピント、重厚で劇的な表現を得意とするドラマティコなど、さまざまなタイプに分類されます。
 このアルバムではソプラノが歌う代表的なレパートリーを紹介しており、さまざまな歌唱を楽しむことができます。
 
 

8.578190
\1,800→\1590
Thrilling Tenor スリリングなテノール
 1. ルッジェーロ・レオンカヴァッロ(1857-1919): 歌劇《道化師》- 第1幕「衣装をつけろ」
   ニコラ・マルティヌッチ(テノール)、スロヴァキア放送交響楽団、アレクサンダー・ラハバリ(指揮)
   録音 1992年4月1-10日 Concert Hall of Slovak Radio in Bratislava
 2. ジュゼッペ・ヴェルディ(1813-1901): 歌劇《リゴレット》- 第3幕「女心の歌」
   ヨルディ・ラミロ(テノール)、スロヴァキア放送交響楽団、アレクサンダー・ラハバリ(指揮)
   録音 1991年3月 Concert Hall of Slovak Radio in Bratislava(スロヴァキア)
 3. ヴェルディ: 歌劇《アイーダ》- 第1幕「清きアイーダ」
   クリスティアン・ヨハンソン(テノール)、アイルランド国立交響楽団、リコ・サッカーニ(指揮)
   録音 1994年10月1-4日 National Concert Hall, Dublin(アイルランド)
 4. ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791): 歌劇《ドン・ジョヴァンニ》- 第2幕「私の恋人を慰めて」
   トルステン・ケルル(テノール)、ニコラウス・エステルハージ・シンフォニア、ミヒャエル・ハラース(指揮)
   録音 2000年11月20-30日 Phoenix Studio, Budapest(ハンガリー)
 5. ガエターノ・ドニゼッティ(1797-1848): 歌劇《愛の妙薬》- 第2幕「人知れぬ涙」
   ヴィンチェンツォ・ラ・スコラ(テノール)、ハンガリー国立歌劇場管弦楽団、ピエール・ジョルジョ・モランディ(指揮)
   録音 1995年7月1-18日 ALPHA -LINE Studio、at the Italian Institute(ハンガリー)
 6. ジャコモ・プッチーニ(1858-1924): 歌劇《トスカ》- 第3幕「星は光りぬ」
   ミロスラフ・ドヴォルスキー(テノール)、スロヴァキア放送交響楽団、アレクサンダー・ラハバリ(指揮)
   録音 1990年4月7-14日 Concert Hall of the Slovak Radio, Bratislava(スロヴァキア)
 7. モーツァルト: 歌劇《コジ・ファン・トゥッテ》- 第1幕「愛の息吹き」
   ジョン・ディッキー(テノール)、カペラ・イストロポリターナ、ヨハネス・ヴィルトナー(指揮)
   録音 1990年2-4月 Moyzes Hall of the Slovak Philharmonic, Bratislava (スロヴァキア)
 8. ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル(1685-1759): 歌劇《セルセ》- 第1幕「オン・ブラ・マイ・フ」
   ヨジェフ・ムック(テノール)、カメラータ・ブダペスト、ラースロー・コヴァーチ(指揮)/録音 不明
 9. フランツ・レハール(1870-1948): 喜歌劇《微笑みの国》- 第2幕「君こそ我が心のすべて」
   ヤーノシュ・ベルケシュ (テノール)ハンガリー・オペレッタ管弦楽団/ラースロー・コヴァーチ(指揮)
   録音 1995年10月17-22日 Alpha-Line Studio, Budapest(ハンガリー)
 10. プッチーニ: 歌劇《ラ・ボエーム》 - 第1幕「冷たい手を」
   ジョナサン・ウェルチ(テノール)、スロヴァキア放送交響楽団、ウィル・ハンバーグ(指揮)
   録音 1990年4月23日-5月4日 Concert Hall of the Czecho-Slovak Radio, Bratislava(スロヴァキア)
 11. ドニゼッティ: 歌劇《連隊の娘》- 第1幕「ああ友よ、ぼくにとってはなんと言う幸運」
   マルチェッロ・ジョルダーニ(テノール)、カターニア・マッシモ・ベッリーニ劇場管弦楽団、
   スティーヴン・マーキュリオ(指揮)
   録音 2001年12月10-16日 Massimo Bellini Theatre, Catania(イタリア)
 12. プッチーニ: 歌劇《トスカ》- 第1幕「妙なる調和」
   トマス・ハーパー(テノール)、スロヴァキア放送交響楽団、ミヒャエル・ハラース(指揮)
   録音 1991年6月12-16日 Concert Hall of the Slovak Radio, Bratislava,(スロヴァキア)
 13. リヒャルト・ワーグナー(1813-1883): 楽劇《ワルキューレ》- 第1幕「冬の嵐は過ぎ去り」
   スチュアート・スケルトン(テノール)、香港フィルハーモニー管弦楽団、ヤープ・ヴァン・ズヴェーデン(指揮)
   録音 2016年1月21,23日 Concert Hall, Hong Kong Cultural Centre(中国)
 14. シャルル・グノー(1818-1893): 歌劇《ファウスト》- 第3幕「この清らかな住まいよ。ここに無垢で聖なる魂が宿る」
   ピョートル・ベチャワ(テノール)、ウィーン国立歌劇場管弦楽団、ベルトラン・ド・ビリー(指揮)
   録音 2009年9月5日 Osterreichischen Rundfunks Wiener Staatsoper(オーストリア)
 15. ジョアキーノ・ロッシーニ(1792-1868): 歌劇《セヴィリアの理髪師》- 第1幕「東の空が微笑み」
   ラモン・ヴァルガス(テノール)、ファイローニ室内管弦楽団、ウィル・ハンバーグ(指揮)
   録音 1992年11月16-28日 Italian Institute, Budapest(ハンガリー)
 16. ヴェルディ: 歌劇《リゴレット》- 第1幕「あれかこれか」
   ヨルディ・ラミロ(テノール)、スロヴァキア放送交響楽団、アレクサンダー・ラハバリ(指揮)
   録音 1991年3月 Concert Hall, Czecho-Slovak Radio, Bratislava(スロヴァキア)
 17. ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー(1840-1893): 歌劇《エウゲニ・オネーギン》- 第2幕「青春は遠く過ぎ去り」
   ウラディーミル・グリシュコ (テノール)、ウクライナ国立放送交響楽団、ウラディーミル・シレンコ(指揮)
   録音 1997年9月 Studio of the National Broadcasting Company of Ukraine、Kiev(ロシア)
 18. プッチーニ: 歌劇《西部の娘》- 第3幕「俺が自由になって」
   トマス・ハーパー(テノール)、スロヴァキア放送交響楽団、ミヒャエル・ハラース(指揮)
   録音 1991年6月12-16日 Concert Hall of Slovak Radio, Bratislava(スロヴァキア)
 19. ジュール・マスネ(1842-1912): 歌劇《ウェルテル》- 第1幕「春風よ、なぜ私を目覚めさせるのか」
   マルクス・ハドック(テノール)、リール国立管弦楽団、ジャン=クロード・カザドシュ(指揮)
   録音 1999年6月19-25日 Auditorium du Nouveau Siecle, Lille(フランス)
 20. ヴェルディ: 歌劇《椿姫》- 第1幕「乾杯の歌」
   ヨルディ・ラミロ(テノール)、モニカ・クラウゼ(ソプラノ)、スロヴァキア・フィルハーモニー合唱団、
   ブラティスラヴァCSR交響楽団、アレクサンダー・ラハバリ(指揮)
   録音 1990年12月13-21日 Concert Hall, Slovak Radio, Bratislava(スロヴァキア)
 21. プッチーニ: 歌劇《トゥーランドット》 - 第3幕「誰も寝てはならぬ」
   マッシモ・ラ・グアルディア(テノール)、ジェノヴァ・カルロ・フェリーチェ劇場管弦楽団、
   ドナート・レンツェッティ(指揮)録音 2012年12月27,30日 Teatro Carlo Felice, Genoa(イタリア)

 テノールが本格的に歌劇の主役となったのはそれまで舞台を席捲していたカストラートが姿を消した19世紀のベルカント以降のことです。
 バリトンが演じる悪役に対しての英雄的役回りや、ソプラノが演じるヒロインとの恋愛など、その美しく良く伸びる声は舞台を華やかに盛り上げます。
 このアルバムにはテノールの代表的な役を収録。
 ドニゼッティの《連隊の娘》のハイCなど、聴き手の耳を魅了します。誰もが知っている「誰も寝てはならぬ」も収録しました。
  




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2021/12/1紹介

8.505257
(5CD)
¥3900→\3590
フェルディナント・リース(1784-1838):ピアノ協奏曲全集
 【CD1】
  ピアノ協奏曲第8番 変イ長調 「ラインへの挨拶」Op. 151
   1. I. Allegro con moto/2. II. Larghetto con moto/3. III. Rondo: Allegro molto
  ピアノ協奏曲第6番 ハ長調 Op. 123
   4. I. Allegro con spirito/5. II. Larghetto quasi andante/6. III. Rondo: Allegro vivace
 【CD2】
  1. スウェーデン国民歌による変奏曲 Op. 52/2. 序奏とポロネーズ Op. 174
  ピアノ協奏曲第3番 嬰ハ短調 Op. 55
   3. I. Allegro maestoso/4. II. Larghetto/5. III. Rondo: Allegretto
 【CD3】
  ピアノ協奏曲第7番 イ長調 「イングランドでのお別れコンサート」 Op. 132
   1. I. Grave - Allegro con moto/2. II. Larghetto/3. III. Allegro
  4. 「ルール・ブリタニア」による大変奏曲 Op. 116/5. 序奏と華麗なる変奏曲 Op. 170
 【CD4】
  ピアノ協奏曲第5番 ニ長調 「田園風」 Op. 120
   1. I. Allegro/2. II. Andantino/3. III. Allegro
  ピアノ協奏曲第4番 ハ短調 Op. 115
   4. I. Allegro/5. II. Molto adagio/6. III. Allegretto
  7. 序奏と華麗なロンド WoO 54
 【CD5】
  ピアノ協奏曲第2番 変ホ長調 Op. 42
   1. I. Allegro con brio/2. II. Larghetto/3. III. Rondo: Allegro non troppo
  4. 序奏と華麗なロンド Op. 144
  ピアノ協奏曲第9番 ト短調 Op. 177
   5. I. Allegro con brio/6. II. Larghetto con moto/7. III. Rondo: Allegretto
 クリストファー・ヒンターフーバー(ピアノ)、ウーヴェ・グロット(指揮)
 ニュージーランド交響楽団...CD1、CD5、イェブレ交響楽団...CD2、
 ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団...CD3、ボーンマス交響楽団...CD4
NYCX-10266
(5CD)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥5500

 録音2005年2月1-3日 マイケル・ファウラー・センター、ウェリントン(ニュージーランド)...CD1 2006年1月10-13日 イェブレ・コンサート・ホール(スウェーデン)...CD2
 2007年1月9-10日 フィルハーモニック・ホール、リヴァプール(UK)...CD3 2008年6月2-3日 ライトハウス、プールズ・センター・フォー・ジ・アート、プール(UK)
 2011年9月12-14日 マイケル・ファウラー・センター、ウェリントン(ニュージーランド)...CD5

 ご存知だろうか? ベートーヴェンの『ピアノ協奏曲第5番「皇帝」』と、ショパンの『ピアノ 協奏曲第2番』『第1番』との間に約20年の空白があることを。その狭間の時代を生き、全8作のピアノ協奏曲を世に送りだした音楽家──彼の名はフェルディナント・リース(1784- 1838)。ベートーヴェンから薫陶を受けた弟子である彼が目指したのは、「芸術性と名人芸」 を融合したハイブリッド型協奏曲だった! ナポレオン戦争下の危険な演奏旅行、大都会ロン ドンでの奮闘と挫折、故郷ラインラントへの愛。波乱万丈の音楽人生を彩る8つの綺羅星を、 ロスト・ジェネレーションの遺物として捨て置くのはあまりにもったいない。リースを自身の 「ソウルメイト」と語るピアニスト、クリストファー・ヒンターフーバーが愛情をこめて奏でる、世界初にして唯一のピアノ協奏曲全集。 (ライター/かげはら史帆)

 【近年注目が高まるフェルディナント・リースのピアノ協奏曲全集】
 フェルディナント・リースは、1784年にドイツ・ボンで生まれ、作曲家のみならずピアニスト、指揮者としても幅広く活躍した人物です。ベートーヴェンにピアノを師事し、晩年には師に関するエピソードを綴った「覚書」を執筆するなど、ベートーヴェンの伝記の中にはよく登場しますが、彼自身の作品については長らく忘れられていました。しかし存命時には「作曲家&ピアニスト」として驚くほどの人気を獲得、その生涯の終り近くまでヨーロッパ全土で名手としての知名度を欲しいままにしていたリースのこと、その作品も見事なものばかり。フンメルやモシェレスを思わせるヴィルトゥオーゾ風パッセージが盛り込まれた美しい旋律、ベートーヴェン風の力強さを持つオーケストラ・パート、ショパンを予見させるようなロマンティックな味わいを持つ緩徐楽章などどれも創意工夫に溢れています。
 クリストファー・ヒンターフーバーとウーヴェ・グロットによって足掛け6年を掛けて完成されたこの協奏曲全集には、ピアノ協奏曲全8曲をはじめ、リース自身のテクニックを誇示するために作曲されたであろう「ロンド」や「変奏曲」などの演奏会用の曲など、リースがピアノとオーケストラのために書いた全ての作品を収録!
 (リースの協奏曲は、ヴァイオリンとピアノを合わせて附番されているため、第1番はヴァイオリン協奏曲となりこのBOXには収録されておりません)

 【クリストファー・ヒンターフーバー】
 1973年オーストリア生まれ。ウィーン国立音楽演劇大学にてアレックス・パペンベルグ、ルドルフ・ケーラー、ラザール・ベルマン、アヴォ・クユムジャン、ハインツ・メジモレックらに学び、その後イモラ国際ピアノ・アカデミーにて、オレグ・マイセンベルグとウラディーミル・アシュケナージの指導を受け、さらなる研鑽を積みました。ライプツィヒで開催されたバッハ国際コンクール、ザールブリュッケン国際バッハ・ピアノ・コンクール、プレトリア国際コンクール、チューリッヒのゲザ・アンダ国際コンクール、ウィーンの国際ベートーヴェン・コンクールなどに入賞、2002/03年のシーズンにはパトリツィア・コパチンスカヤと共演し世界的名声を得たほか、数多くの指揮者、オーケストラと共演し高い評価を受けています。2010年からはウィーン国立音楽演劇大学にて教授として後進を指導、また室内楽の演奏にも積極的です。

 【ウーヴェ・グロット】
 1958年生まれのニュージーランドを拠点とするフルーティスト・指揮者。ヨハン・バプティスト・ヴァンハルの交響曲のCDがカンヌ・クラシックアワード2000の「ベスト18世紀オーケストラ録音」で最優秀賞を受賞するなど古典派作品の演奏に定評があります。

 ※国内仕様盤には、リースに関する著作があるかげはら史帆氏による日本語解説が付属します。







2021/11/2紹介
8.574098
\1,800→\1590
ゴットリープ・ムファット(1690-1770):チェンバロのための組曲集 第3集 芥川直子 (チェンバロ)
 チェンバロ組曲 イ長調 MC B36
  1. I. Prelude/2. II. Allemande/3. III. Courante4. IV. Menuet Anglais/
  5. V. Sarabande/6. VI. Gavotte/7. VII. Air en Menuet/8. VIII. Gigue Anglaise
 チェンバロ組曲 ト短調 MC B6
  9. I. Prelude/10. II. Le Bastard/11. III. Aria /12. IV. Bourree/
  13. V. Menuet - Trio/14. VI. La Jalousie/15. VII. Gigue/16. VIII. Harlequinade
 チェンバロ組曲 ニ長調 MC B7
  17. I. Fantaisie/18. II. Allemande/19. III. Courante20. IV. Sarabande/
  21. V. Rigaudon/22. VI. Menuet - Trio/23. VII. Gigue /24. VIII. Finale
 チェンバロ組曲 イ短調 MC B37
  25. I. Prelude/26. II. Allemande/27. III. Courante /28. IV. Gavotte/
  29. V. Sarabande/30. VI. Paysan/31. VII. Passepied/32. VIII. Gigue
 チェンバロ組曲 ニ短調 MC B12
  33. I. Prelude/34. II. Menuet I/35. III. Fantaisie /36. IV. Air/37. V. Bourree/
  38. VI. Ballet/39. VII. Gigue/40. VIII. Gavotte/41. IX. Menuet II - Trio/42. X. Finale

  世界初録音

 Henk van Schevikhovenによる ルッカース/エムシュの復元楽器
 録音 2021年2月25-27日 Bronnbach CistercianMonastery,Wertheim バーデン(ドイツ)

 チェンバロ奏者、芥川直子によるゴットリープ・ムッファト作品集第3集。第1集(8.572610)、第2集(8.573275)と同じ楽器(Henk vanSchevikhovenによるルッカース/エムシュ)を用いた3年ぶりの録音で、これがシリーズ最後のアルバムとなります。
 作曲者のゴットリープ・ムッファトはザルツブルクとパッサウの宮廷で活躍したゲオルク・ムッファトの末息子で、18世紀ウィーンで活躍した重要な作曲家です。
 彼の作品は、イタリア・バロックとフランス舞曲の様式を融合した洗練されたスタイルで書かれており、これらは同時期に活躍したヘンデルにも影響を与えていると考えられています。
 存命中に出版された作品はわずかですが、名手グレン・ウィルソンの協力によりヨーロッパ各地に散らばった譜面を探し出すことで、3集からなるアルバムが完成しました。

 【芥川直子】
  広島生まれ。3歳でピアノを始め16歳でチェンバロに転向。桐朋学園音楽学校で学んだ後、ドイツのヴュルツブルク音楽大学でグレン・ウィルソンに学ぶ。
  NAXOSにはこれまでにグラウプナー、ストラーチェ、ル・ルーのソロ作品とフランツ・ベンダのヴァイオリン・ソナタの録音がありどれも高く評価されている。
 
 

8.551452
\1,800→\1590
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第2番/第5番(ピアノと弦楽五重奏版)
 ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 Op. 19
  (ヴィンツェンツ・ラハナーによるピアノと弦楽五重奏編)
   1. Allegro con brio/2. Adagio/3. Rondo-Molto Allegro
 ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調「皇帝」 Op. 73
  (ヴィンツェンツ・ラハナーによるピアノと弦楽五重奏編)
   4. Adagio-Allego/5. Adagio un poco mosso/
   6. Rondo.Allego ma non troppo
ハンナ・シバイエヴァ(ピアノ)
アニマート弦楽四重奏団
バス・フリーヘンタルト(コントラバス)

 録音 2021年7月12-14日 Nieuwe Kerk Den Haag(オランダ)

 第1番(8.551431)、第3番/第4番(8.551400)に続くハンナ・シバイエヴァのベートーヴェン:ピアノ協奏曲。
 今回もヴィンツェンツ・ラハナーが編曲したピアノと弦楽五重奏版を演奏し、小編成の楽器による透明感がありながらも凝縮した音楽を奏でています。
 ヴィンツェンツ・ラハナーは、モーツァルトのピアノ協奏曲のオーケストラ・パートを室内楽版に編曲したイグナーツ・ラハナーの4歳下の弟。音楽一家に生まれ作曲家・指揮者として活躍。
 ブラームスと親交があり、後進の指導にも積極的にあたりました。この編曲版は彼の弟子たちの練習用に作成されたと考えられています。
 ピアノを演奏しているシバイエヴァはミンスクの音楽一家の生まれ。6歳からピアノを始めて神童と評され、11歳から国際的なキャリアをスタートさせたピアニストです。
 2008年からは「新ヨーロピアン・アンサンブル」のメンバーとして活躍し、主として管弦楽作品を室内楽に編曲し演奏するというプロジェクトに力を注いでいます。
 
 
8.574335
\1,800→\1590
ダニエル=フランソワ・オーベール(1782-1871):序曲集 第5集 ヤナーチェク・フィルハーモニー管弦楽団
ダリオ・サルヴィ(指揮)
 歌劇《ザネッタ》 S. 33(1840)
  1. 序曲/2. 第2幕 間奏曲/3. 第3幕 間奏曲
 4. フィリップ・ミュザール(1792-1859):D.F.E. オーベールの歌劇《ザネッタ》によるカドリーユ第2番
 歌劇《ツェルリーネ》 S. 42(1851)...世界初録音
  5. 序曲/6. 第2幕 間奏曲/7. 第3幕 序奏
 第3幕 エール・ド・バレ
  8. 第1番 La Styrienne スティリエンヌ/9. 第2番 Pas chinois パ・シノワズ/
  10. 第3番 Les Muses et les Graces ミューズとグレース/
  11. 第4番 Quadrilles des fous 愚か者のカドリーユ/12. 第5番 La Sentimentale et l'Enjouee 感傷と遊び心/
  13. 第6番 Le Bal d'enfants 子供用のバレエ/14. 第7番 Le Carnaval de Palerme パレルモの謝肉祭

 録音 2020年11月30日-12月5日 The House of Culture, Ostrava(チェコ)

 人気シリーズ、ダニエル=フランソワ・オーベールの序曲集。
 今回の第5集には世界初録音となる歌劇《ツェルリーネ》からのバレを中心とした作品と、《ザネッタ》の序曲と2つの間奏曲、そしてオーベールと同世代の作曲家ミュザールによる《ザネッタ》の旋律を用いたカドリーユが収録されています。
 1842年にケルビーニの後任として音楽・演劇学校(現・パリ国立高等音楽院)の院長に就任してからのオーベールのキャリアは成功に満ちており、彼のオペラはパリの優雅さを持つものとして広く賞賛されました。
 この《ザネッタ》と《ツェルリーネ》は魅力的な女性が主人公であり、優雅さと抒情性たっぷりの音楽で彩られています。
 歌劇の人気をそのまま反映したミュザールのカドリーユも聴きどころ。
 今作もダリオ・サルヴィのツボを心得た指揮でお楽しみください。
 
 
8.574268
\1,800→\1590
ヨハネス・ブラームス(1833-1897):歌曲全集 第1集 クリストフ・プレガルディエン(テノール)
ウルリヒ・アイゼンロール(ピアノ)
 4つの歌曲 Op. 43(1857-1866)
  1. 第1曲 永遠の愛について/2. 第2曲 5月の夜/
  3. 第3曲 私は角笛を苦しみ谷で鳴らす/4. 第4曲 ファルケンシュタインの殿様の歌
 6つの歌曲 Op. 86(1878頃-1879)
  5. 第1曲 テレーゼ/6. 第2曲 野の寂しさ/7. 第3曲 夢遊病者/
  8. 第4曲 荒れ野を越えて/9. 第5曲 思いに沈んで/10. 第6曲 死へのあこがれ
 5つの歌曲 Op. 105(1886-1888)
  11. 第1曲 調べのように私を通り抜ける/12. 第2曲 私の眠りはますます浅くなり/
  13. 第3曲 嘆き/14. 第4曲 教会墓地にて/15. 第5曲 裏切り
 9つのリートと歌 Op. 32(1864)
  16. 第1曲 夜に私は急に立ち上がり/17. 第2曲 もうおまえのところには行かない/
  18. 第3曲 私は悲しみ、黙ってあちこち忍び歩く/
  19. 第4曲 私の横でざわめいていた小川は/20. 第5曲 ああ、お前はもう一度わたしを/
  21. 第6曲 おまえは私が思い違いをしていたと言う/22. 第7曲 語るもつらいこと/
  23. 第8曲 私たちはこうしている/24. 第9曲 ご機嫌いかが、私の女王様

 録音 2020年9月21-24日 ハンス・ロスバウト・スタジオ、SWR、バーデン=バーデン(ドイツ)

 NAXOSからブラームスの歌曲全集がスタート。第1集となるこのアルバムでは、名テノール、クリストフ・プレガルディエンを起用し、作曲年代が25年に及ぶさまざまな歌曲に新たな光を当てています。
 「永遠の愛について」や「5月の夜」を含むOp.43の4曲はブラームスの歌曲の中で特に良く知られる曲集。
 「野の寂しさ」を含むOp.86は円熟期のブラームスらしい渋い美しさを持った曲集。「調べのように私を通り抜ける」で始まるOp.105は彼と同時代の詩人の詩を用いた歌曲集。独白とも思えるブラームスの晩年の心情が反映された名作揃いです。
 Op.32は比較的若々しい曲調に満ちた曲集。ほとんどの曲に恋する人への想いが綴られており、想像以上にロマンティストだったらしいブラームスの一面が窺えます。
 プレガルディエンは落ち着いた声の響きを存分に生かし、ブラームスの繊細な感情表現が施された歌曲を丁寧に歌い上げています。
 
 

8.579098
\1,800→\1590
ウクライナのピアノ五重奏曲集
 ボリス・ミコライヨヴィチ・リャトシンスキー(1895-1968):ウクライナ五重奏曲 Op. 42(1942/1945改訂)
  1. I. Allegro e poco agitato/2. II. Lento e tranquillo/3. III. Allegro/4. IV. Allegro risoluto
 ヴァレンティン・シルヴェストロフ(1937-): ピアノ五重奏曲(1961)
  5. I. Prelude: Andante/6. II. Fugue: Allegro/7. III. Aria: Andante
 ヴィクトリア・ヴィータ・ポレーヴァ(1962-):
  8. シームルグ五重奏曲(2000/2020改訂)...世界初録音
 ボグダナ・ピヴネンコ(第1ヴァイオリン...1-7/第2ヴァイオリン...8)、
 タラス・ヤロブード(第1ヴァイオリン...8/第2ヴァイオリン...1-7)、
 カテリーナ・スプルン(ヴィオラ)、ユーリー・ポゴレツキー(チェロ)、イリーナ・スタロドゥブ(ピアノ)

 録音 2020年12月11-17日 Large Concert Hall, M.V. Lysenko KSSMBS,Kyiv(ウクライナ)

 近現代ウクライナの3人の作曲家によるピアノ五重奏曲集。
 リャトシンスキーは1920年代に登場した「新世代ウクライナ作曲家グループ」の一人。
 初期こそスクリャービンの影響を受けた調性感の希薄な作品を書いていましたが、やがて国民楽派の伝統に則った愛国的な作品にも取り組みます。
 この五重奏曲も優美な旋律を持つ美しい作品。第2楽章の憂愁に満ちた雰囲気が強い印象を残します。
 シルヴェストロフの五重奏曲は、彼が現在のような瞑想的な作風に至る以前の作品。第3楽章は比較的穏やかであるものの、1960年代の激しいシルヴェストロフを知ることができる貴重な作品です。
 世界初録音となるポレーヴァの「シームルグ五重奏曲」は動きの少ないシンプルな弦る貴重な作品です。
 世界初録音となるポレーヴァの「シームルグ五重奏曲」は動きの少ないシンプルな弦前です。
 
 
8.555216
\1,800→\1590
アーサー・サリヴァン(1842-1900):
 バレエ音楽『ヴィクトリア朝とメリー・イングランド』

  1-3. 第1場/4-15. 第2場&第3場/
  16-20. 第4場&第5場/21-27. 第6場/
  28. 第7場/29-32. 第8場
RTEシンフォニエッタ
アンドルー・ペニー(指揮)

 MARCO POLO 8.223677からの移行盤
 録音 1993年9月20,21日 National Concert Hall、ダブリン(UK)

 アーサー・サリヴァンのバレエ音楽『ヴィクトリア朝とメリー・イングランド』。ヴィクトリア女王の即位60年を記念し、カルロ・コッピの振付により1897年にアルハンブラ劇場で初演された作品です。
 古代から19世紀までの英国で繰り広げられた歴史的な物語を描くとともに、女王を礼賛した内容に合わせ、愛国心に燃えた登場人物たちが踊るという内容で初演は大成功、6か月ほどのロングランを記録しました。
 残念なことにサリヴァンの直筆楽譜は失われてしまいましたが、アーサー・サリヴァン協会のロデリック・スペンサーによる、サリヴァン自身が編纂した組曲や他作品の総譜、ピアノ譜、手紙などの資料を基に再構築した総譜を用いて、この録音が行われました。
 指揮は英国音楽を知り尽くすアンドルー・ペニー。喜び溢れた演奏です。
 
 
8.574340
\1,800→\1590
ベーラ・バルトーク(1881-1945):ピアノ作品集 第8集 フュロップ・ラーンキ(ピアノ)
 1-3. 3つの練習曲 Op. 18/BB 81(1918)/4. 狂詩曲 Op. 1 BB 36a(1904)
 子供のために 第2巻(ハンガリー民謡による) BB 53 (原典版)(1908-10)より
  5. 第25番 Allegro/6. 第29番 Allegro
 子供のために 第1巻(ハンガリー民謡による) BB 53(原典版)(1908-10)より
  7. 第17番 Adagio
 子供のために 第2巻(ハンガリー民謡による) BB 53 (原典版)(1908-10)より
  8. 第26番 Andante/9. 第34番 Andante
 子供のために 第1巻(ハンガリー民謡による) BB 53
  (バルトークの1945年1月ニュージャージー・コッシュート・ラジオ・コンサート・レコーディングからの編曲)
   10. 第21番 Allegro robusto/11. 第26番 Moderato
 子供のために 第4巻(スロヴァキア民謡による) BB 53 (原典版)より
  12. 第23番 Molto rubato, non troppo lento/13. 第27番 Mockery (Allegro)
 子供のために 第3巻(スロヴァキア民謡による) BB 53 (原典版)より
  14. 第5番 Variations (Molto andante)/15. 第11番 Lento
 子供のために 第4巻(スロヴァキア民謡による) BB 53 (原典版)より
  16. 第36番 Largo/17. 第37番 Molto tranquillo/18. 変奏曲 BB 22(1900-01)

 録音 Phoenix Studio, Diosd (ハンガリー) 2020年1月6-7日...1-4 2020年11月4-5日...5-18

 20年以上にわたりNAXOSレーベルで進行しているバルトークのピアノ作品全集。
 これまでの7集は全て名手イェネ・ヤンドーが演奏していましたが、今回の第8集ではデジェー・ラーンキを父に持つフュロップ・ラーンキが演奏。
 父譲りの技巧と音楽性で新たなバルトーク像を見せてくれます。ここに収録されたのは、バルトークの最初期の作品「狂詩曲」と同じく初期の作品「変奏曲」。
 ピアニストの手の柔軟性を引き出す「3つの練習曲」、そして名作「子供のために」からの抜粋です。
 エンマ・グルーベル(後のコダーイの妻)のサロンで大いなる刺激を受けた若きバルトークが書いた「狂詩曲」は幻想的な部分と急速なフィナーレで構成されており、作品はサロンの主催者エンマに捧げられています。まだ民謡的な要素は薄く、リスト作品に近い雰囲気を持っています。
 彼の友人ファリシー・ファビアンの旋律に基づく「変奏曲」もロマンティックな作品。おなじみの「子供のために」は様々な国の民謡で彩られています。
 
 
8.579105
\1,800→\1590
BOWS UP! 弓をあげよ
 20世紀、21世紀ポルトガルの弦楽のための作品集
カメラータ・アトランティカ
アナ・ベアトリス・マンサニーリャ
 (指揮/独奏ヴァイオリン...4)
  セルジオ・アゼヴェード(1968-): 弦楽のためのシンフォニエッタ(2019)...世界初録音
   カメラータ・アトランティカに捧ぐ
    1. I. Inquieto/2. II. Coral/3. III. Alla Rustica and Hino
  4. アントニオ・フラゴーソ(1897-1918): ロマンティック協奏曲 - 第1楽章 前奏曲(1916)
   (S.アゼヴェードによる「ロマンティック組曲」からのヴァイオリンと管弦楽編 2018)...世界初録音
  アゼヴェード: 弦楽のための音楽 - ベーラ・バルトークの思い出に(2021)...世界初録音
   カメラータ・アトランティカに捧ぐ
    5. I. Fantasia contrappuntistica/6. II. Deciso/7. III. Mesto/8. IV. Finale
  ジョリー・ブラガ・サントス(1924-1988): 弦楽のための協奏曲 ニ短調 Op. 17(1951)
   9. I. Largamente maestoso – Allegro/10. II. Adagio non troppo/11. III. Allegro ben marcato

 録音 2020年12月22-23日 Auditorio Senhora Boa Nova, Estori、ポルトガル

 20世紀を迎えるまで、ポルトガルではオーケストラ作品はあまり作曲されませんでした。
 古典派の時代にはジョアン・ドミンゴス・ボンテンポ(1775-1842)が2曲の交響曲を書きましたが、ロマン派の時代に活躍した人はほとんどおらず、ようやくルイス・デ・フレイタス・ブランコ(1890-1955)が登場したことで、ポルトガル近代音楽の基礎が作られたといってもよいでしょう。
 このアルバムには3人の近現代ポルトガル作曲家の知られざる作品を収録。若くしてこの世を去ったフラゴーソの「ロマンティック協奏曲」は、フォーレとドビュッシーの影響を感じさせる瑞々しい作品。
 フレイタス・ブランコに学んだジョリー・ブラガ・サントスの「弦楽のための協奏曲」は民謡に根差した旋律とウォルトンやヴォーン・ウィリアムズを思わせるイギリス風の響きが融合しています。
 アゼヴェードは新古典主義の様式を愛する作曲家。このアルバムではバルトークへのオマージュである弦楽のための音楽と、シンフォニエッタを聴くことができます。
 
 
8.574354
(2CD)
¥2400
ペトロス・ペトリディス(1892-1977):
 皇帝コンスタンティノス・パレオロゴスのためのレクイエム

  【CD1】
   1-18. 皇帝コンスタンティノス・パレオロゴスのためのレクイエム
    (1953-64)
  【CD2】
   1-4. 皇帝コンスタンティノス・パレオロゴスのためのレクイエム(続き)
   5-8. 交響曲第3番 ニ短調「パリジャン」(1941-43/1944-46改訂)
   9-11. 合奏協奏曲 Op. 11-管楽合奏とティンパニのために(1929)
 全てバイロン・フィデツィス(1945-)による復元版
 世界初録音
ソフィア・キャニドゥー(ソプラノ)
テオドーラ・バーカ(メゾ・ソプラノ)
アンゲロ・シモス(テノール)
クリストフォロス・スタンポーリス(バス)
ゴールデン・ヴォイシズ・オブ・ルセ
ソフィア・メトロポリタン・ゴールデン・ヴォイシズ
ニコラオス・マンツァロス・ウィンド・アンサンブル
ソフィア・アマデウス管弦楽団
バイロン・フィデツィス(指揮)

 録音 ブルガリア・ホール、ソフィア(ブルガリア) 2006年1月9-11日、7月23-24日...CD1:1-18、CD2:1-4 2006年1月9-11日...CD2:5-8 スタジオ・シエッラ、アテネ(ギリシャ) 1989年3月19日、4月1日...CD2:9-11

 トルコのカッパドキア近郊出身の作曲家ペトロス・ペトリディス。イスタンブールの高校を卒業し、1911年からパリで法律を学ぶも、翌年からバルカン戦争に従軍。
 帰還後は音楽家を目指し、ほぼ独学で作曲技法を習得しました。1913年にはギリシャに帰化、その後はパリとアテネを行き来しながら音楽評論家として活躍。
 中世ビザンチン聖歌を用い、複雑なポリフォニーを駆使した作品を書くことで知られています。
 この「皇帝コンスタンティノス・パレオロゴスのためのレクイエム」は実在した中世の皇帝「コンスタンティノス11世(1405-1453)」のために書かれ、ビザンチン帝国の終焉を悼む悲痛な曲想ではじまり、やがて高揚するフィナーレへと至ります。
 かたや「交響曲第3番」は第3楽章にメヌエットが置かれたフランス風のエスプリが効いた音楽。第2楽章の美しいチェロの旋律が耳に残ります。
 合奏協奏曲はバロック期の様式の中に現代的な語法を採り入れた音楽です。
 
 
8.559887
\1,800→\1590
ヴィンセント・パーシケッティ(1915-1987):オルガン作品集 イアン・クイン(オルガン)
 1. 教会暦のための聖歌と応唱集 Op. 68 -
  第4曲 General Hymn: Creator Spirit,by whose aid the World' foundations first were laid(1955)(オルガン版)
  ドライデン典礼組曲 Op. 144(1980)
  2. I. Prelude: By whose aid the world's foundations first were laid/
  3. II. Response: Give us Thyself, that we may see/4. III. Psalm: From sin and sorrow set us free/
  5. IV. Prayer: Make us eternal truths receive/6. V. Toccata: Inflame and fire our hearts
 7. 教会暦のための聖歌と応唱集 Op. 68 - 第13曲 Passiontide:Drop, drop slow tears (1955)(オルガン版)
 8. コラール前奏曲 「ドロップ、ドロップ・スロー・ティアーズ」 Op. 104(1966)
 9. 教会暦のための聖歌と応唱集 Op. 68 -
  第1曲 General Hymn: Our Father,whose creative will asked being(1955)(オルガン版)
 10-23. オーデン・ヴァリエーション Op. 136(1977)
 オルガン・ソナタ Op. 86(1960)
  24. I. Andante – Allegro/25. II. Largetto/26. III. Vivace

 パーキンス・アンド・ウェルズ・メモリアル・オルガン、C.B.Fisk、Opus126
 録音 2020年7月8-10日 St. Paul's Episcopal Church,Greenville, North Carolina(USA)

 日本では吹奏楽作品がよく知られているヴィンセント・パーシケッティ。しかし彼は9曲の交響曲をはじめ、協奏曲やチェンバロ・ソナタなどさまざまな曲を書いており、そのどれもが独自の音楽語法を持つ充実した作品として仕上がっています。
 このアルバムに収録されたオルガン作品も、20世紀のレパートリーで重要な位置を占めており、伝統を踏まえながらも現代的な響きに彩られたユニークな音楽を形成しています。
 瞑想的な「ドライデン典礼組曲」、1950年代に書かれた聖歌と応唱集は宗教的な作品。
 そして、アルバムの中で最も有名な「オーデン・ヴァリエーション」は1977年作曲で複雑な対位法を用いた壮麗な作品です。
 「オルガン・ソナタ」は古典的な3楽章形式ですが、調性感は希薄であり、冒険的な作風が感じられます。
 
 
8.579123
(2CD)
¥2400
ジョヴァンニ・レグレンツィ(1626-1690):Harmonia d'affetti devote
 献身の諸相についての曲集 第1巻 Op. 3(1655年出版)

  【CD1】
   1. No. 1. Hodie/2. No. 2. Quam amarum est Maria/
   3. No. 3. Occurite Celestes/4. No. 4. Cadite montes/
   5. No. 5. Venite Fideles/6. No. 6. Humili voce/
   7. No. 7. O Sanctissimum
  【CD2】
   1. No. 8. Quid timetis Pastores/2. No. 9. Ecce Fideles/
   3. No. 10. Salve Regina/4. No. 11. Albescite flores/
   5. No. 12. Venite omnes/6. No. 13. Obstupescite/
   7. No. 14. Adoramus te
  世界初録音
ノヴァ・アルス・カンタンディ
アレッサンドロ・カルミニャーニ(ソプラノ)
アンドレア・アッリヴァベーネ(コントラルト)
ジャンルカ・フェッラリーニ(テノール)
マルチェッロ・ヴァルジェット(バス)
イヴァナ・ヴァロッティ(オルガン)
ジョヴァンニ・アッチャイ(指揮)

 録音 2020年9月18-22日 Palatine Basilica of Santa Barbara,Mantua(イタリア)

 17世紀のヴェネツィアで活躍した作曲家ジョヴァンニ・レグレンツィ。当時高い人気を誇るとともに、北イタリアの後期バロック様式を確立するうえで決定的な役割を果たしました。
 彼はオペラや宗教曲を多数書き上げており、オルガンをベースに2声、3声、4声で歌われる「Harmonia d'affetti devote=献身の諸相についての曲集」も典礼用として意図されていましたが、歌われたテキストは宗教音楽の伝統から逸脱しており、旋律が映えることを重視した歌詞が選ばれています。
 世界初録音となるこのアルバムでは、レグレンツィの洗練された音楽を存分に楽しむことができます。
 演奏しているノヴァ・アルス・カンタンディは1998年にアッチャイによって創設されたヴォーカル・アンサンブル。イタリア・バロックの知られざる宗教作品をレパートリーの中心におき、イタリア各地でコンサート活動を行っています。
 







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