RARE MOTH
RM 416-M
CD-R\1700 |
ブラームス:交響曲第3番
ヴォルフ:イタリアのセレナーデ |
ハンス・クナッパーツブッシュ指揮
ベルリン・フィル |
1950/1952
モノラル |
まだカラヤンとイ・ムジチしか知らない純粋無垢なクラシック・ファンだった自分を地獄に突き落とした演奏。その後3日3晩うなされ続けた。こんなにグロテスクで俗悪で衝撃的なことが許されていいのか。ひどい、ひどすぎる。これは美しいクラシック音楽全てに対する冒涜であり反抗ではないのか。自分は聴いてはいけないものを聴いてしまった、聴かねば良かった。助けてくれ助けてくれ・・・。そうして3日間うなされ、悩みぬいた最後に行き着いた結論は、・・・・「こういうの、もっと聴きたい」だった。
・・・やれやれ。
ということでクナ最高の名演として有名な1950年のBPOとのブラ3。以前キングの国内盤、およびCHACONNEレーベルで出ていたもの。もちろんどちらも現在入手不能で、多くのファンが待っていた録音でもある。数多くあるクナの激烈演奏の中でもそのデフォルメ度、ぶっとび度では最高の部類に属する。とにかくわずか最初10秒で脳は沸点に達する。既出盤のリマスターではなく、全く別の音源を使用しているとのことだが第2楽章始めの「フニャ」というひずみはいっしょ。だが以前より音は明瞭である。
1950年11月(ブラームス)、1952年9月28−29日(ヴォルフ)、どちらもベルリンでの録音。
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その後IDISからCD盤もリリース。音質はCD−R盤に比べてちょっと奥に引っ込んだ感じはあるけれど優しくあたたかくなってる。第2楽章冒頭の「フニャ」もそのせいか聴きやすくなっている。
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