ARDMORE RECORDS
エーリヒ、戦後のDECCA録音 |

ASSR-3005
1CD-R\1700 |
エーリヒ、1955年の「英雄」
ベートーヴェン:交響曲第3番変ホ長調Op.55「英雄」
12inch Decca (UK)ACL-35 -
1955年4月11日〜14日
ウィーン、ムジークフェラインザール録音MONO |
エーリヒ・クライバー指揮
ウィーン・フィル |
エーリヒ亡くなる1年前の伝説的演奏。
「構成的で骨太な演奏であるが、そこでつけられた切れのよいフレージングとアクセントは、まるで抑圧されたエロティシズムの表出であるかのように、「エロイカ」の巨大な音楽の肉体の上で波打つ。このエーリッヒの独特のアクセントは、聴いていてまさに快感である。」(渋谷和邦「名指揮者120人のコレを聴け!」)
「全楽章を通じて演奏に漲る強烈なエネルギーとはりつめた緊張感がすさまじく、あらゆる表現が実に明快に示されている。第1級の職人芸であると同時に、優れた知性を感じさせる指揮ぶり。」(那須田務「クラシック名盤大全」)
終楽章のストレート且つ即興的な歌わせ方は見事。現代音楽とオペラの血が「古典音楽」で花開いた、とでも言おうか。アリア・レーベルで出そうと思っていた録音を一つ持っていかれてしまった。まさにエーリヒの代表的録音。 |

ASSR-3006
1CD-R\1700 |
エーリヒ・クライバー、パリ音楽院管との「悲愴」
チャイコフスキー:交響曲第6番ロ短調Op.74「悲愴」
12inch DECCA LXT2888 - 1953年パリ録音MONO |
エーリヒ・クライバー指揮
パリ音楽院管弦楽団 |
うー、アリア・レーベルでエーリヒを取り上げると決めたら、ARDMOREが便乗してパリ音楽院Oとの「悲愴」を取り上げてきた!便乗商法か!
・・・とはいうものの、戦後もうひとつ乗り切らないエーリヒを使って大曲を録音させていたDECCAの偉業の一つ。今ではあまり振り返られることはないけれど、これもなかなかいい演奏。
第3楽章のジワジワジワジワと追い込んでいく切迫感、決然と潔い哀しみを歌う終楽章・・・やっぱりエーリヒはすごい。 |