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アリア・レーベル第36弾
ARIA AR 0036 1CD-R\1700
カッチェン&フィストゥラーリ
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番


 アリア・レーベル第31弾で幻の指揮者ピエリーノ・ガンバをご紹介した。
 そのコメントの中で登場したのがピアニスト、ジュリアス・カッチェン
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 「折に触れて話しているのだが、店主はジュリアス・カッチェン(1926-1969)というピアニストが好きで、20世紀最大のピアニストはこの人ではないかと思うときさえある。」

 カッチェンといえばブラームスの録音で有名。
 だが店主は、「知性」と「テクニック」と「情熱」を高度な水準で融合させた一連の協奏曲録音がことのほかお気に入り。

 10歳でモーツァルトのピアノ協奏曲第20番を弾いてデビューしてオーマンディに認められながら、音楽学校には行かないで哲学と英文学を学んだカッチェン(哲学は首席で卒業したらしい。しかも3年間で。)。アメリカの「音楽家プロ養成所」で若い時期を過ごさなかったということが、その後のカッチェンの豊かで包容力のある音楽を生み出したのはおそらく間違いない。
 DECCAレーベルの花形スターにふさわしい華やかで超絶的な技巧を身に付けつつ、同時に見世物サーカスにならない抑制的な知性も有する。しかもその音楽がヒューマンで抒情的で温かい。それどころかときには熱い情熱すら感じさせる。

 そんなピアニストというのは、20世紀の音楽界を見渡してもそうそういるものではない。


 さて、そのカッチェン、そんなわけでDECCAに多くの有名協奏曲を録音している。
 ベートーヴェン、モーツァルト、ブラームス、リスト、シューマン、グリーグ、チャイコフスキー、ラフマニノフ、プロコフィエフ・・・。
 カッチェンはまさに当時のDECCAを牽引する大スターとして、レーベルの歴史に残るような超一流の録音をリリースし続けていたわけである。

 それらはどれも聴いておいてほしい名演ばかりだが、その中でモノラルとスタジオ録音の2回録音を残した曲がある。

 ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番

 だが同じ曲で2つの録音が存在すると、メーカーとしては当然あとのステレオ録音を重視することになる。
 結果、カッチェンのラフマニノフのピアノ協奏曲第2番のモノラル録音はいつしか市場から消え去り、人々の記憶からも消え去った。

 ところが、この1回目の演奏がいいのである。

 2回目のショルティとの演奏(1958年6月)もゴージャスでもちろん悪くない。「指環」全曲録音という一大事業を目前に控えたショルティの伴奏は、大音量&剛速球で賛否両論あるが(・・・「否」が多い)、これはこれで面白い。
 ただ、どちらがカッチェンらしいかといえば、1回目の録音だと思う。温和で穏やかな音楽性できっちりとした伴奏を付けてくれるフィストゥラーリの指揮がいいのだ(プロデューサーがジョン・カルショーだったというのもあるか。)。
 フィストゥラーリの伴奏に安心して身を預けながら、20代中盤の若々しいカッチェンは、自らの才能を思う存分発揮することができたのだ。
 その溌剌とした清々しさ!

 これだけの名演でありながら、2回目のステレオ録音の陰に隠れてきたというのはあまりに惜しい。
 そこで今回、満を持しての登場となったわけである。

 51年のDECCA録音は残念ながらまだみなさんが期待するほどの高音質ではなく、DECCAが録りなおしたくなった気持ちもよく分かる。
 ただいつものごとくARDMOREはハイレベルの復刻を成し遂げている。とくに第2楽章のカッチェンのピアノの音色はぜひボリュームを上げて堪能してみてほしい。




 さて、実はボーナス・トラックがある。
 本来ならボールトとの「パガニーニ・ラプソディ」でも入れるところなのだが、今回はもう一人の主役に登場してもらった。

 伴奏で紹介したアナトール・フィストゥラーリ

 1907年生まれ、ウクライナ出身のイギリスの指揮者。
 大指揮者グレゴリー・フィストゥラーリを父に、幼いときから神童として知られ、なんと7歳で「悲愴」を指揮したという。

 ただどうだろう、その後ロンドン・フィルの首席指揮者をつとめるなどそれなりの活躍はしたが、どちらかというと「穏やかな中庸の指揮者」というイメージが強い。
 代表録音というと、宇野功芳氏が「クラシックCDの名盤(文春新書)」でも強く推薦していた『白鳥の湖』などのバレエ音楽(実際のバレエ上演でも使われたらしい)で、交響曲録音というのはあまり聴いたことがない。
 ・・・そのせいか、フィストゥラーリ、どうしても現在の我々クラシック・ファンにはちょっと縁遠い存在である。

 ところがいつもアリア・レーベルの復刻をお願いしているARDMOREのオーナーが強いフィストゥラーリ・ファンで、今回のカッチェンとのカップリングを「ぜひぜひぜひフィストゥラーリの珍しい録音でいきたい!」と強硬に主張してきた。
 たいていそういうお願いは無碍に断るのだが、今回送られてきた音源を聴いたら確かに悪くない。
 おそらく初CD化だし(そうとう珍しい盤らしい)、今回のラフマニノフの演奏の成功はフィストゥラーリによるところもあるし・・・カップリングはARDMOREの話に乗ってフィストゥラーリのリストの交響詩でいくことにした。

 結構楽しめると思うのでどうぞごゆっくり。

 ちなみにフィストゥラーリ、マーラーの次女アンナと結婚したからマーラーの義理の息子ということになる。


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AR 0036
\1700
第36弾
 カッチェン&フィストゥラーリ

  (1)ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番
  (2)リスト:交響詩「マゼッパ」
        交響詩「レ・プレリュード」
ジュリアス・カッチェン(P)
アナトール・フィストゥラーリ指揮
(1)新交響楽団
(2)フィルハーモニア管弦楽団
原盤:(1)12inch Decca LXT2595
    (2) MGM E3014
録音:(1)1951年4月11,12日
    (2)1952年11月
 

 フォーマットはCD-R。ケースは薄型で、シンプルなデザインのジャケットと盤面印刷の仕様です。針音や歪みなどのオリジナル・ノイズがありますがご了承ください。


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ショルティとの共演による1958年の録音・・・ゴージャス!

ユニバーサル国内盤
UCCD-7269
¥1234
1. ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番ハ短調 op.18
2. ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲 op.43
3. エルンスト・フォン・ドホナーニ:童謡の主題による変奏曲 op.25
ジュリアス・カッチェン(ピアノ)
 ロンドン交響楽団(1)
 ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団(2,3)
 サー・ゲオルク・ショルティ(指揮:1)
 サー・エードリアン・ボールト(指揮:2,3)
録音:1958年6月(1)、1959年1月(2)、5月(3) ロンドン ステレオ

アメリカ生まれの天才型ピアニストであったカッチェンによる、ラフマニノフの名曲にドホナーニの珍しい作品をカップリングしたアルバム。
1950年代から60年代を代表する超絶技巧派ピアニストの彼にふさわしい、強烈で個性あふれる演奏が聴かれます。ラフマニノフの協奏曲はショルティとの唯一の共演となった録音です。









アリア・レーベル全体インデックス(こちらからも全タイトル注文可能です)


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第1弾 クリップス&ウィーン・フィル/チャイコフスキー:交響曲第5番
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第2弾 クレンペラー&フィルハーモ二ア管/ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」
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第3弾 シュミット=イッセルシュテット&北ドイツ放送交響楽団/チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」
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第4弾 シルヴェストリ&ウィーン・フィル/ドヴォルザーク:交響曲第7番
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第5弾 バーンスタイン/ニューヨーク・フィル音楽監督就任直後のハイドン:交響曲第104番「ロンドン」&メンデルスゾーン:交響曲第4番「イタリア」
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第6弾 カール・ベーム&ウィーン・フィル/1954年6月/シューベルト:交響曲第8番「未完成」&交響曲第5番
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第7弾 パウル・ファン・ケンペン指揮&ベルリン・フィル/ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」
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第8弾 オイゲン・ヨッフム指揮&ベルリン・フィル/ブラームス:交響曲第1番
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第9弾 ジャン・マルティノン指揮&コンセール・ラムルー管弦楽団/モーツァルト:交響曲第31番「パリ」、第32番、第33番
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第10弾 フリッツ・ブッシュ指揮&デンマーク国立放送交響楽団/ブラームス:交響曲第2番
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第11弾 フルトヴェングラー&ベルリン・フィル/1943年6月/ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」、第4番
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第12弾 ハンス・クナッパーツブッシュ&ベルリン・フィル/1944年9月9日、ブラームス:交響曲第3番
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第13弾 ヘルベルト・フォン・カラヤン&トリノ放送交響楽団 / モーツァルト:交響曲第35番「ハフナー」 1942年10月
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第14弾 カラヤン&ウィーン・フィル/1948年11月チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」
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第15弾 エーリヒ・クライバー&アムステルダム・コンセルトヘボウ/ベートーヴェン:交響曲第7番
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第16弾 フルトヴェングラー&ベルリン・フィル 1942年12月 / シューベルト:交響曲第9番「グレイト」
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第17弾 ジュリーニ&フィルハーモニア管 / シューマン:交響曲第3番「ライン」
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第18弾 ベーム&ベルリン・フィル / 1956年 『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』
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第19弾 カラヤン&ベルリン・フィル / 1960年のチャイコフスキー:交響曲第4番
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第20弾 エーリヒ・クライバー&ベルリン国立歌劇場管 / 1929年/ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」
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第21弾 ケンペ&フィルハーモニア管 / モーツァルト:交響曲第34番
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第22弾 フルトヴェングラー&ベルリン・フィル / 1942年3月 / ベートーヴェン:交響曲第9番
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第23弾 モントゥー指揮&ウィーン・フィル ベルリオーズ:幻想交響曲
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第24弾 メンゲルベルク&ベルリン・フィル / 1940年7月 / チャイコフスキー:交響曲第5番
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第25弾 カイルベルト&ハンブルク国立フィル / ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」
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第26弾 カンテルリ&ミラノ・スカラ座管 チャイコフスキー交響曲第5番
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第27弾 ムラヴィンスキー&レニングラード・フィル 1949年 ベートーヴェン:「運命」&「田園」
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第28弾 クレンペラー&ウィーン響/ブルックナー:交響曲第4番「ロマンティック」
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第29弾 ケンペ&ベルリン・フィル 1959年/ベルリオーズ:幻想交響曲
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第30弾 フリッチャイ & ベルリンRIAS響/シューマン:交響曲第1番
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第31弾 ピエリーノ・ガンバ指揮&ロンドン交響楽団/ロッシーニ:序曲集
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第32弾-a ストコフスキー&ヒズ・シンフォニー・オーケストラ シベリウス:交響曲第1番
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第33弾 ズザーネ・ラウテンバッハー(Vn)/ブラームス:ヴァイオリン協奏曲
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第34弾 フルトヴェングラー&ウィーン・フィル 1950年/シューベルト:交響曲第8番「未完成」
..
第35弾 モントゥー&サンフランシスコ響/ベルリオーズ:幻想交響曲
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