アリア・レーベルのページには他レーベルを載せる便乗商法はあまりしたくないのだが、この3つは載せておきましょうか・・・ |

MEMORIES
MR2412
(6CD)
\1990
完売 |
地獄のベートーヴェン
シェルヘン/ベートーヴェン:交響曲全集
交響曲第1番ハ長調 op.21
交響曲第2番ニ長調 op.36
交響曲第3番変ホ長調 op.55「英雄」
交響曲第4番変ロ長調 op.60
交響曲第5番ハ短調 op.67「運命」
交響曲第6番ヘ長調 op.68「田園」
交響曲第7番イ長調 op.92
交響曲第8番ヘ長調 op.93
交響曲第9番ニ短調 op.125「合唱」
交響曲第5番「運命」のリハーサル |
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ヘルマン・シェルヘン指揮
ルガノ放送響、同合唱団、
マグダ・ラズロ(ソプラノ)、
ルシエンヌ・ドヴァリエ(アルト)、
ペトル・ムントヌ(テノール)、
ラファエル・アリ(バス) |
録音:1965年1〜4月 ルガーノ放送局スタジオ
ステレオ(ライヴ)
シェルヘンの名を一気に高めたスイス、ルガノにおけるベートーヴェン・ツィクルス。最晩年の演奏とは思えない、気力体力充実の超名演。特に第1番、第2番、第8番など、小規模な曲にも一切の手抜きなしのガチンコ勝負で圧倒されます。
オーケストラは技術的に上等ではありませんが、鬼才の棒に喰らいつく情熱的な演奏で聴くものを感動させます。こういうアグレッシヴなベートーヴェンは極めて珍しい!
さらに、物凄く堪能なイタリア語でオーケストラを捲し立て、細かく指示をする「運命」のリハーサルがとても勉強になります。
原盤:ERMITAGE |
ようやく引っ張り出してきた。
シェルヘンの超異常演奏として悪名高いルガーノとのベートーヴェン交響曲全集。
ありとあらゆるむちゃをやってくれたこの男にとっても間違いなく最狂極悪のライヴ。
「足を踏み鳴らし、怒号を上げながらオーケストラを追い立てていく。楽員もアマチュア・オケのように弾きまくり吹きまくる。現今、こんな演奏は皆無だ。」と宇野功芳氏も絶賛。そりゃ、そうだ。フルトヴェングラーが地獄に落ちて這い上がってきたかのようなあまりにも強烈な演奏。これほどすさまじい自己解釈で全編を貫いた演奏はないし、今後も絶対にありえない。
シェルヘンを知らなかった人々も含め、今から10年前国内盤で発売されたときは大騒ぎとなった。店頭でかけるたびに「これは誰ですか」と聞きに来る人多数。中には怒って帰る人までいた。わかる。にもかかわらず発売後数年で廃盤。何度この全集についてのお問い合わせを受けたことだろう。
できれば、死ぬまでに一度は聴いておいたほうがいい。
・・・いや、やめておいたほうがいいかもしれない。(店主の昔のコメントから)
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MEMORIES
MR2403/7
(5CD)
\1990 |
ヘルマン・シェルヘン指揮 マーラー名演集 第1集
交響曲第1番(ロイヤルフィル、1954年9月スタジオ)、
交響曲第2番「復活」
(ウィーン国立歌劇場管、ウィーンアカデミー合唱団、
ミミ・ケルツェ、ルクレツィア・ウェスト、1958年6月スタジオ)、
交響曲第3番(ライプツィヒ放送響、ソナ・チェルヴェナ、1960年10月ライヴ)、
交響曲第5番(フィラデルフィア管、1964年10月ライヴ) |
シェルヘン指揮 |
鬼才シェルヘンのマーラー・セット第1弾。第3番などは、どっしりと構えて格調の高さ品格すらも漂う名演です。合唱指揮者がケーゲルであることは通なら良く知るところ、影響も計り知れないものがあります。第1番、第2番は、スタジオ録音だけに、大人しく感じられるかも知れませんが、「巨人」のスケルツォのアクの強さ、「復活」原光の抉りの効いたド迫力も最高です。
第5番に於けるシェルヘン改訂版の編集に至っては賛否両論真っ二つの問題作として知られております。第2番、第5番はステレオで、音質条件も抜群です。 |
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MEMORIES
MR2418/22
(5CD)
\1990 |
ヘルマン・シェルヘン指揮 マーラー名演集第2集
交響曲第6番「悲劇的」(ライプツィヒ放送響、1960年10月ライヴ)、
交響曲第7番「夜の歌」(ウィーン響、1950年6月ライヴ)、
交響曲第8番(ウィーン響、1951年6月ライヴ)、
交響曲第9番(ウィーン響、1950年6月ライヴ)、
交響曲第10番「アダージョ」(ライプツィヒ放送響、1960年10月ライヴ) |
シェルヘン指揮 |
鬼才シェルヘンのマーラー・セット第2弾。シェルヘンをやりたい放題の奇人指揮者と見做す向きもありましょうが、基本的には学究肌の名指揮者であります。しかし表現意欲の豊かさは隠せず、第6番「悲劇的」は当時で言えばセルのような、規律正しい新古典主義の演奏とは対極にある極限まで肥大させた演奏で、エキセントリックとも言えます。第7番は、物凄い快速で駆抜ける異形の名演。
第8番は、たっぷりと歌わせたオラトリオのような演奏。第9番のシリアスさと殺伐としたクールさも他では味わえないタイプの名演。
第10番「アダージョ」は、憧れに満ちた魔力的な美演となっております。 |