クラシックＣＤ通販ショップアリアＣＤアリア・レーベル第60弾

アリア・レーベル第60弾
フルトヴェングラー＆ベルリン・フィル
チャイコフスキー：交響曲第6番「悲愴」1938年
ARIA AR 0060 1CD-R\1700

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　以前も少しお話したが、フルトヴェングラーの復刻と言うのはそうおいそれとできるものではない。
　とくに戦後の録音は、アリア・レーベルのようなリリース数５０そこそこのレーベルが気軽に手を出して許されるものではない。
　言い訳になるがアリア・レーベルでリリースしたフルトヴェングラーの戦後録音のふたつは、ひとつが異例のロンドン・フィルとの名演だから、もうひとつは（おそれながら）主役がフルトヴェングラーではなかったからである。

　同様に戦前の録音も、その復刻が困難なためなかなか手が出せないでいた。

　今回はその戦前の録音の初めての復刻となる。
　リリースするにふさわしい優れたＳＰを手に入れることができたのと、ARDMOREの念入りな復刻技術があって実現したものである。

　曲は「悲愴」。
　そして「ハンガリー舞曲」。

　「悲愴」は2種類残されているうちの1938年のスタジオ録音（もうひとつは1951年のカイロでのライヴ）。
　年代は古いがフルトヴェングラーの「悲愴」というとこちらの1938年のスタジオ録音をさす。
　この年代の録音の中ではずば抜けて音質がいいこともあって、フルトヴェングラーのチャイコフスキーの中では最も有名な録音である。

　今回は盤の状態が良い上に復刻技術が優れているので、深みのある厚い音ですみずみまでそのロマンを味わえる。

　そのロマン・・・。

　テーブルに出されたボルシチに、ベルリンの運河の水とドイツのソーセージを足してもう一度料理しなおしたような。

　店主などはこの第3楽章を聴くと「ベートーヴェンか」と突っ込みを入れたくなる。

　チャイコフスキーが好きな人でこの録音を「悲愴」のベストにあげる人はいないだろうし、フルトヴェングラーが好きな人でこの録音を彼のベストにあげる人もいないだろう。

　ただ、その異種格闘技のような異様な組み合わせが新たな魅力を生み出していることも事実である。
　フルトヴェングラーはチャイコフスキーを得意とはしていなかったし、おそらく好きだったとも思えない。
　しかしフルトヴェングラーの自作の交響曲にはチャイコフスキーに似た部分がある。しかもまさかのバレエ音楽に。

　ひょっとするとフルトヴェングラーは自分の中のチャイコフスキー的、スラヴ的ロマンを認識し、そしてそれを嫌悪し、スラヴ系の交響曲を振るときはあえてイチから自分流に料理しなおしたのではないだろうか。

　だからここでは普段我々がチャイコフスキーに期待するのとは別の、そしてフルトヴェングラーに期待するのとは別の、想定外の化学反応を起こした「ロマン」が表出してくる。

　だが・・・それがすごいことになったわけである。

　そして、チャイコフスキーのあとに収録されているブラームスの「ハンガリー舞曲」。

　これまたすごい。

　その猛烈で濃厚な「ロマン」で知られる演奏。
　異様な煽りと追い込みに、初めて聴いた人は唖然とすると思う。
　1930年の録音というフルトヴェングラーの最初期録音だが、フルトヴェングラーの壮絶さを語るには外せない異様＆威容演奏。

　ただ有名なわりには録音があまりにも古いせいか案外CDの数は少ない。
　今回取り上げたＳＰは第1番のほうに歪みがあるのが悔しい。
　だがその彫りの深さはすごい。
　薄っぺらく生気のないリマスタリングのＣＤより断然いい。
　背筋がぞぞっとする復刻である。
　

AR 0060
1CD-R\1700
通常盤

第60弾
　フルトヴェングラー＆ベルリン・フィル
　　チャイコフスキー：交響曲第6番「悲愴」
　　ブラームス：ハンガリー舞曲第1・3（10）番（オーケストラ版）　　

ウィルヘルム・フルトヴェングラー指揮
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

ケースは薄型で、シンプルなデザインのジャケットと盤面印刷の仕様です。

AR 0060-F
1CD-R\2500
特別装丁盤

同上

通常ジュエル・ケース入り。表裏ジャケと盤面印刷の仕様です。

（チャイコフスキー）
原盤：78rpm Electrola DB4609/14
録音：1938年10月25日〜27日　ベルリン録音

（ブラームス）
原盤：78rpm Grammophon 90190
録音：1930年　ベルリン録音

フォーマットはＣＤ-Ｒ。針音や歪みなどのオリジナル・ノイズがありますがご了承ください。

アリア・レーベルのフルトヴェングラー・アルバム（第50弾まで）
録音年代順

詳細
AR 0022
\1700

第22弾
　フルトヴェングラー＆ベルリン・フィル
　　1942年3月
　　　ベートーヴェン：交響曲第9番

ウィルヘルム・フルトヴェングラー指揮
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
ブルーノ・キッテル合唱団
ティラ・ブリーム（S）
エリーザベト・ヘンゲン（A)
ペーター・アンダース（T)
ルドルフ・ヴァッケ（Bs)

原盤：12inch Melodiya 33D-010851/4(OCT5289-61)

録音：1942年3月22-24日ベルリン

詳細
AR 0016
\1700

第16弾
　フルトヴェングラー＆ベルリン・フィル 1942年12月
　　シューベルト：交響曲第9番「グレイト」

ウィルヘルム・フルトヴェングラー指揮
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

原盤：12inch Melodiya 33D-010033(OCT5289-61)　メロディア・ピンク・レーベル61年発売
録音：1942年12月6-8日　ベルリン

詳細
AR 0011
\1700

第11弾
　フルトヴェングラー＆ベルリン・フィル 1943年6月
　　ベートーヴェン：
　　　　　　　　　　交響曲第4番変ロ長調作品60
　　　　　　　　　交響曲第5番ハ短調作品67 「運命」

ウィルヘルム・フルトヴェングラー指揮
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

原盤：第4番 12inch DG LPM-18817
　　　第5番 12inch Melodiya D-05800/1(OCT5289-56)
録音：第4番 1943年6月27-30日ベルリン　モノラル
　　　第5番 1943年6月27-30日ベルリン　モノラル

AR 0050
1CD-R\1700

第50弾
　フルトヴェングラー指揮＆ロンドン・フィル
　　ブラームス：交響曲第２番　

ウィルヘルム・フルトヴェングラー指揮
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団

原盤：78rpm Decca AK1875/9
録音：1948年3月（モノラル）

AR 0034
\1700

第34弾
　フルトヴェングラー＆ウィーン・フィル　1950年
　　(1)シューベルト：交響曲第８番「未完成」
　　(2)　　　　　　　　「ロザムンデ」舞踏音楽第2番
　　(3)　　　　　　　　　　　　　　　　間奏曲第3番
　　(4)ニコライ：歌劇「ウィンザーの陽気な女房たち」序曲
　　(5)ウェーバー：歌劇「オベロン」序曲　

ウィルヘルム・フルトヴェングラー指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

原盤：米HMV(RCAヴィクター) LHMV1020
録音：(1)1950.1.19-21、(2)(3)1950.2.2、(4)1951.1.18、(5)1950.2.1

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