クラシックＣＤ通販ショップアリアＣＤアリア・レーベル第61弾

アリア・レーベル第62弾
フルトヴェングラー＆ベルリン・フィル
ベートーヴェン：交響曲第5番「運命」1937年
ARIA AR 0062 1CD-R\1700

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　第60弾に続くフルトヴェングラー。
　1937年『運命』のＳＰ復刻。

　音がすごい。
　
　1937年の「運命」は、これまでに多くのＣＤ/ＣＤ-Ｒがリリースされていて、BIDDULPH 、 TAHRA、 OPUS蔵といったすばらしい音質を誇るレーベルが軒を連ねる。IDISやDANTEだってけっこうがんばっていた。
　しかし今回のアリア・レーベル、悪くない。負けてない。
　ＳＰ録音の深くて重みのある「音」がズリズリと響いてきて、頬ずりしたくなるほど。
　ＳＰ特有のノイズは上記既発盤のどれよりも大きいが、それらを上回る強烈な存在感。黒々とした「音」がノイズを突き抜けて来る。ARDMOREの復刻、大成功である。

　「音」が太いのだ。

　今回の『運命』は1937年11月の演奏。

　その2ヶ月前。

　ザルツブルクでたまたまトスカニーニと出くわしたフルトヴェングラーは路上で論争となる。
　そもそもザルツブルク音楽祭というものは反ナチスの砦として盛り上がっていたのに、そこに「ナチスの手先」であるフルトヴェングラーが登場することがトスカニーニは許せず、その年は「フルトヴェングラーと顔を合わせない」ことを条件に渋々出演をOKしていた。
　そんな矢先に偶然その二人が顔を合わせてしまったのである。

　「ナチスの支配する奴隷の国ドイツで演奏しているあなたが、どうして自由の国で演奏するのか。そんなことは許されない。」というトスカニーニに対してフルトヴェングラーは敢然とこたえる。
　「音楽家にとっては、自由な国も奴隷の国もない。ワーグナーやベートーヴェンが演奏される場所では人間は自由なはず」。

　しかし両者が分かりえることはなかった。
　翌年、オーストリアはドイツに併合され、ザルツブルク音楽祭もまたナチスの砦となる。

　この当時、演奏家はみな「誰のために演奏するのか」、そして「どんな行動を取るのか」という選択を強く迫られていた。
　フルトヴェングラーに限って言えば、まだコンサート会場でナチスの旗を無理やり降ろさせても（1938年ウィーン）殺されはしないギリギリの状況でもあった。
　そして・・・まだ「奇跡のカラヤン」が登場する前でもあった・・・。
　
　翌年にはユダヤ人大量虐殺が始まる。フルトヴェングラーの前にその男も現れる。
　そして次の年には第2次世界大戦が始まる。
　

　この「運命」は、フルトヴェングラーにとって、そんな風雲急を告げる1937年末の演奏。
　戦前のフルトヴェングラー演奏を代表するものとして非常に有名だが、スタジオ録音、しかもＳＰ録音ということで、一般にはその後の激しい演奏に比べ、必要以上に整えられているといわれることがある。
　だが店主はこの演奏に、これから怒涛のように押し寄せる新たな「運命」を前に身構える、フルトヴェングラーの緊張感のようなものを強烈に感じるのである。

　今から78年前の今日（11月3日）の演奏である。

（フルトヴェングラーのベートーヴェン交響曲第5番の録音）

戦前	1926		BPO	ポリドール
戦前	1937.10.8/11.3		BPO	当録音
戦中	1939.9.13		BPO
戦中	1943.6.27-30		BPO	アリア・レーベル AR0011
戦後	1947.5.25		BPO
	1947.5.27		BPO
	1950.9.25	ストックホルム	VPO
	1950.10.1	コペンハーゲン	VPO
	1952.1.10		ローマ・イタリア放送管
	1954.2.28-3.1		VPO	EMI
	1954.5.4	パリ	BPO
	1954.5.23		BPO

　「運命」といっしょにワーグナー2曲が入っているのだが、とくに「ジークフリートの葬送行進曲」がすごい・・・
　大蛇がうごめくようなおそるべき低音、迫力、エネルギー。
　ＳＰの情報量の多さに驚きを禁じえない。
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AR 0062
1CD-R\1700
通常盤

第62弾
　フルトヴェングラー＆ベルリン・フィル
　　ベートーヴェン：交響曲第5番「運命」　1937年
　　ワーグナー：楽劇「トリスタンとイゾルデ」
　　　　　　　　　　　　　　第1幕への前奏曲と「イゾルデの愛の死」　1938年
　　　　　　　　　　楽劇「神々のたそがれ」より
　　　　　　　　　　　　　　ジークフリートの葬送行進曲　1933年

ウィルヘルム・フルトヴェングラー指揮
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

AR 0062-F
1CD-R\2500
特別装丁盤

通常盤は、薄型ケースで、シンプルなデザインのジャケットと盤面印刷の仕様です。
特別装丁盤は通常ジュエル・ケース入り。表裏ジャケと盤面印刷の仕様です。

原盤：「運命」：78rpm VSM DB3328/32　フランス盤SP使用
　　　　　　　　　　matrix(第6面第3楽章前半）　2RA2340-1A
　　　　　　　　　　matrix(第7面第3楽章後半と第４楽章前半）　2RA2341-3A
　　　　「トリスタン」：HMV DB3419/20
　　　　「ジークフリート」：グラモフォン 67054 matrix 733BE , 734 １/2BE1

録音：「運命」：1937年11月3日
　　　　「トリスタン」：1938年2月11日
　　　　「ジークフリート」：1933年11月

フォーマットはＣＤ-Ｒ。針音や歪みなどのオリジナル・ノイズがありますがご了承ください。

フルトヴェングラー旧譜

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ARIA AR 0062 1CD-R\1700