ARD 0084
(3CD-R)
\5400→\5000 |
CD1 |
ミシェル・ブシノー (ヴァイオリン)
タルティー二:コレッリ主題による変奏曲
パガ二ー二:奇想曲第13番変ロ長調 第9番ホ長調
シューベルト:アヴェ・マリア
イザイ:マズルカ Op.11-3
ヴィエ二アフスキ:華麗なるポロネーズ Op.4
ポルディー二:踊る人形
フォーレ:子守歌 Op.16
ラヴェル:ツィガーヌ
12inch Festival FLD84 - 1957年録音MONO |
ミシェル・ブシノー (ヴァイオリン)
ジュヌヴィエーヴ・デュフレーヌ (ピアノ) |
オーべール:ヴァイオリン協奏曲二長調 イ長調
12inch Contrepoint MC20135 - 1957年録音MONO |
ミシェル・ブシノー(ヴァイオリン)
ロジェ・ブルダン(フルート)
ローレンス・ブーレイ(チェンバロ)
ベルナール・ワール指揮
ヴェルサイユ室内管弦楽団 |
ヘンデル:ヴァイオリン・ソナタ第4番二長調Op.1−13
78rpm Pathe PDT246/7 - 1951年録音MONO |
ミシェル・ブシノー(ヴァイオリン)
モーリス・フォール(ピアノ) |
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ARDMORE ASS-088、ASS-089は廃盤
パリ音楽院教授ジュール・ブーシェリ門下といえばヌヴー、オークレール、ボベスコ、アンドラードといった日本でも人気の高い女流奏者が居並ぶ。
今回のブシノーもブーシェリ門下の一人。
ブシノーは生年月日不詳。1953 年、第2 回ミュンヘン国際コンクール最高位入賞。
録音が極めて少なく、おそらく2枚しか出ていない。しかしその清らかで涼やかなヴァイオリンは、伝説的に語り継がれていた。
一部の人にのみ愛された彼女のLPはいまやとんでもない高値で取引されていると聞く。
今回はそのブシノーによるオーベールのコンチェルト録音が聴ける。演奏、作品ともに高貴な音楽である。
そして収録順は逆になるが、小品集。
ブシノー、残された録音は極めて少ないのだが、オーベールの協奏曲録音に感動していろいろブシノーについて調べたところ、小品集の録音があるという記述に出会った。
ただ、ちょっとやそっとじゃ手に入らないらしい。
・・・しかももし手に入ったとしても極めて・・・高いらしい。(オークションで見る限り8万円から30万円だった)
そこでARDMOREの社長に、「ブシノー、小品集録音があるらしいじゃない?ちょっと手に入れてみてよ」と無茶な要求をしてみた。
そうしたらARDMOREの社長がこう言い放った。
「もう手に入れてまっせ。」
うそ・・・。
しかし、嘘ではなかった。・・・それがこのアルバム。
聴いた。
店主には心から愛するゲステムのヴァイオリン小品集がある。そうおいそれとそのアルバムと比べるようなことはしたくない。
・・・なのだが・・・これは・・・すばらしい。
すごかった。
まだ3回しか聴いていないが、心から愛おしいと思える、そんなアルバム。
ゲステムのアルバムと比べることはあえてしたくない。まったく別の次元で手元にずっと置いておきたくなる、そんなアルバム。
一体過去のLPにはどれだけものすごいお宝が眠っているのだ?そしてどうして誰もそれを掘り起こそうとしないのだ?
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CD2 |
ローザ・ファイン 第1巻
シューベルト:ヴァイオリンとピアノのための「幻想曲」
ハ長調D.934 *
ロカテッリ:ヴァイオリン・ソナタ第1番Op.6
サラサーテ:バスク奇想曲Op.24
12inch Melodiya D013935/6 - 1950年代後期MONO |
(ヴァイオリン)ローザ・ファイン
(piano)ボリス・ぺトルシャンスキー * &
エウゲ二ー・エビシュタイン |
タルティー二:ヴァイオリン・ソナタ ト短調「悪魔のトリル」
サン=サーンス:序奏とロンド・カプリチオーソ
ヴィエ二アフスキ:スケルツォ=タランテラ
Op.16
10inch ETERNA 720110 - 1957年録音MONO |
(ヴァイオリン)ローザ・ファイン
(piano) イナ・コレゴルスカヤ |
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CD3 |
ローザ・ファイン 第2巻
ブラームス:ハンガリー舞曲第1番
イザイ:エクスタシー
ラヴェル:「クープランの墓」より リゴドン
ヴィヴァルディ:「ソナタ」 より アダージョ
ヴィエ二ャフスキ:エチュード・カプリース第4番
イ短調Op.18
10inch Melodiya D5572/3 - 1950年代後期MONO |
(ヴァイオリン)ローザ・ファイン
(piano) I.Zaitseva |
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第2番イ長調Op.100
ラフマ二ノフ:ヴォカリーズ Op.34
ヴィヴァルディ:ソナタ 二長調RV.10
ヴィエ二ャフスキ:「華麗なるポロネーズ」第1番二長調Op.4
12inch Melodiya D016595/6 - 1950年代後期MONO |
(ヴァイオリン)ローザ・ファイン
(piano) エウゲニー・エビシュタイン |
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ASS-083、ASS-084は廃盤
1929年生まれ、ソビエトの女流ヴァイオリニスト、ローザ・ファイン。
ダヴィド・オイストラフの弟子であり、1957年第3回ヴィエニャフスキー・コンクール優勝。
現在ではほとんど知る人はいないが、メロディアにはモーツァルトやヴィエニアフスキの協奏曲を残していた。小品も少なからず残っている。
・・・いや、これを聴く限り「小品」じゃない。
深く太い、まさに師を思わせる濃厚演奏。
ときにグググと地の底から音が出てきて心臓をつかまれそうになる。
さらにそこに師匠にはなかった女性的「情」も加わる。
あえていうならば「重量級濃厚小品」。当然ブラームスのソナタなど、濃芳醇どぶろくの味わい。(そういえばこのブラームスのソナタが入ったLPだけでも中古ではとんでもない値段だといっていた。)
いずれにしても女流ヴァイオリニスト・ファンにはちょっと堪えられないとおもう。
店主も最近このアルバムばかり聴いている。
・・・ローザ・ファイン・・・こんな人がいたのか。
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